ロック歌手志望から演歌に転じ、21日にシングルCD「哀しみ模様」でデビューした山本あき。
28歳と遅咲きながら、キングレコードの「創業75周年記念アーティスト」として、同社直系の
プロダクションがマネジメントを行い、異例のバックアップ態勢で船出を遂げた。
別れた恋人を思う女心を、透き通ったナチュラルボイスで歌ったのがデビュー曲。
「レコーディングの前日は不安でたまらず、もう少し、もう少しと歌い込みました」という。師匠で
、作曲を担当した聖川湧氏も「気の済むまでやれ」というほど緊張したが、できあがった作品を前に、
「少しずつ、自分の中で何かが変わっていくのを感じます」と手応えを語る。
石川県の中高生時代、プリンセス・プリンセスをコピーするなど、地元のガールズバンドで活躍。
バンドコンテストの地区大会で入賞するなど、「ちょっとは目立つ存在」だった。
卒業後も、「きっと音楽で生きていける−」の思いで、地元でアルバイトをしながら歌のレッスンを続けた。
2000年に金沢市役所が主催した旧町名を復活させるイベントで、「流し」としてかかわったのがきっかけで演歌
、歌謡曲に目覚め、聖川氏に弟子入り。2年前に上京して、スーパーのお総菜売り場でアルバイトをしながら修業を
続けて、デビューを果たした苦労人だ。
「この年齢だからこそ、歌の中で等身大の主人公になれる、なりきれると思います」と“歌心”に強い自負。
今は恋愛よりも歌。夢は? と聞くと、「成功して、親に家を建ててあげたい」と演歌歌手らしい言葉も飛び出した。
[ 2006年6月22日15時47分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/story.html?q=22fuji320060622010&cat=7