私の心の中の部屋
いくら掃じしてもキレイにならない。
あの人への思いがほこりみたいに
そこらじゅうにふえていく。
ピカピカにしてから誰かをまちたかった。
でもソファーの下に、テレビのうらに
とにかく、あら、こんなところに?
と思うくらい、あなたは存在する。
本当は掃じ機ですいとるんではなく
インテリアとしてかざりたかった。
大好きな水色じゃなくてもいいよ、
あなたの思い出なら。
いづれは、カーテンもベッドも
全てあなた色にかえたってよかったのに…。
でも今日、もう掃じはやめた。
私の新らしい王子様はね、
そんな心の部屋ごと
つれ去ってくれるって。
そしてそして
彼のお城で、ゆっくりと時間をかけて
その部屋を改そうしていくんだ。
もう
1週間ほどかかってこないヤツの
電話より
1日ない
カレの電話を気にしてみたい。
そうやって心の部屋のインテリアは
変えていけるんだね。
なかなか部屋まで招待できないけど
なるべく呼ぶよ。
本当の家はずっと水色。
でも私のカレは透明。