=====レースクイーン総合スレッド(3)=====
(エーックス…!)
幕張メッセ。
東京近郊にある、日本屈指の展示場だった。
2001年1月12日、金曜日。
平日にもかかわらず、JR京葉線・海浜幕張駅は
異様な熱気に包まれていた。
東京オートサロン。
そこには、男たちの魂と股間を震わせる、何かが確かにあった。
これは、キャンギャルとコンパニオンの撮影に
人生の全てを捧げた男たちの物語である。
( ̄ ̄< / ̄>
\ ヽ / /ソ
プ ロ ジ ェ ク ト\ ヽ P r o j e c t X
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挑戦者たち /|_/ /\Challengers
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主題歌「地上の星」
作詞・作曲:中島みゆき
♪風の中のすばる 砂の中の銀河
「年に一度の祭り」
「全国からヲタが集結」
♪みんな何処へ行った 見送られることもなく
「油ギッシュに」
「ハゲ頭」
♪草原のペガサス 街角のヴィーナス
「心の恋人は風俗嬢」
「いまだに素人童貞」
♪みんな何処へ行った 見守られることもなく
「起死回生の」
「日本最大イベント」
♪地上にある星を誰も覚えていない 人は空ばかり見てる
「高価なカメラやビデオを惜しまず」
「欲望のままに」
「撮れ」
♪つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
「ついに」
「被写体の決定的な一瞬を」
「捉えた」
♪つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう
『狙え 一瞬のシャッターチャンス』
〜パンチラ撮影のプロフェッショナル達〜
(ナレーション:田口トモロヲ)
それは、ヲタ達が一年で一番待ち焦がれた、3日間だった。
初日は金曜日であったが、ある者は有給休暇を消費し、
ある者は存在しない親戚に死んでもらい、男たちはやって来た。
まさに、祭り、だった。
おにぎりワッショイ!!
\\ おにぎりワッショイ!! //
+ + \\ おにぎりワッショイ!!/+
+
. + /■\ /■\ /■\ +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
初日はプレスデーであり、関係者以外は入場することができないはずだった。
ここまで来て、ヲタは頭をかかえて言った。「もうだめだ・・・・・」
その時彼らに一筋の光が差し込んだ。
「できる」
ダフ屋のオッサンが、決定的な事を口にした。
「プレスデー用のチケットあるよ、チケットあるよ」
ヲタたちの目が、輝いた。
ヲタは皆、争うようにそれを買った。
目的地は目前、のはずだった。
ヲタ達は太った体躯を揺らして走りながら、幕張メッセの入口にやってきた。
「あなたはプレス関係者ですか?」
「・・・。ああ、そうに決まってるだろ」
「じゃあ、名刺を出して下さい」
「・・・。」
バレバレだった。
名刺など、ある訳がなかった。
しかも、ヲタはジャージや作業服姿だった。
どこから見ても、マスコミや出版社には、見えなかった。
ガードマンに追っ払われた。
まさに、ドキュソ、だった。
プロジェクトエーックス……
<アシスタント>
そのときのDQNのひとりを、ゲストとしてスタジオにお呼びしています。
<アナ>
会場に入れないと知ったとき、あなたはどんな気持ちでしたか?
<客A>
なにいってるんですか。
私はプレスですから、堂々と入りましたよ。
あんなキモい連中と一緒にしないで下さい。
こういうときにモノをいうのはやっぱり権力。
これしかないと痛感しましたね。
<アナ>
え!?あなたはどこから見てもDQNですけど。
ホームページでも晒しageされてますよね!?
・・・(しばらく、スタジオは騒然となり、意味不明な罵声が飛び交う)
<アシスタント>
さて、男たちはめげずに、翌日も会場に足を運びます。
翌土曜日と日曜日は、一般公開日だった。
誰もが、成功を期していた。
今度こそ、何も問題はないはずだった。
しかし、彼らが会場で目にしたのは、
家族連れ、カップル、カスタムカー好きのヤンキーだった。
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| |二二二二-| | < まずい!これではパンチラが撮れない・・・
\ 丿 ヽ / \
\_ _- ̄ ̄ ̄-_ _/ \_________________
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄
しかし、ここまで来て、指をくわえて見てるだけでは済まされるはずがなかった。
ヲタ達は、寒い1月であるにもかかわらず、汗を拭き、
悪臭を放ちながら、目的の女の子を目指した。
彼らの精神状態はもとより、身体の構造までもが、謎だった。
プロジェクトエーックス……
66 :
若菜タソ ハァハァ(:02/01/10 22:11
<アナ>
遂にここまで来ましたね!
<客B>
まあ、当時のことは興奮しすぎてあまり覚えてませんわ。
<アナ>
でも、それからは撮りまくるだけですね。
<客B>
そのはずが、思わぬ展開になってしもうたんですわ。
<アシスタント>
それでは、その後のプロジェクトです。
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男たちは、お目当てのキャンギャルのブースにやってきた。
コスチュームはラメ素材のマイクロミニ。光沢のパンスト。
ヲタの好みにピッタリだった。
しかし、ここまで来て、ヒッキーなヲタは恥ずかしがって、
写真を撮ることができなかった。
バズーカ砲のような望遠レンズが、泣いていた。
しかし、ここで状況が一転した。
アダルトビデオ業者の出現である。
奴には恥も外見もなかった。
あるのは、飽くなきエロへの執念だけだった。
業者は容赦なくローアングルから撮影を始めた。
周りのヲタが、どよめいた。
男たちの目に、希望の光が戻った。
業者がソニーのDV・VX−1000をキャンギャルの
ミニスカートの中に入れた瞬間、ヲタたちの中で、何かがはじめた。
男たちは立ちあがった。
ちんこも立ちあがった。
戦いが、始まった。
股間を集中的に撮られているにもかかわらず、
キャンギャルの女の子は、さらに挑発的なポーズをとった。
ヲタは、他人のことなど、もうどうでもよかった。
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
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/ ノ | / ノ |
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/ _, \ / , ノ
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j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
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パンチラのいいアングルが撮れるポイントは、1箇所しなかった。
ヲタ同士、ガチンコの殴り合いを始めた。
周りの一般人は、ひいていた。
<アナ>
このようにヲタ達は、欲望へのあくなき執念を燃やしているわけです。
<アシスタント>
では、ヲタの「その後」の物語です。
エンディング曲「ヘッドライト・テールライト」
作詞・作曲:中島みゆき
失意の元に幕張メッセを去った、Bさん。
展示会ではいつも、パンチラを狙うBさんの姿があった。
(映像:家庭用ビデオカメラで撮影された東京ビッグサイト)
会場内のトイレでハァハァしていた、隣のCさん。
今では会場の警備会社にも一目置かれる、最強のカメコとなった。
きっちりとパンチラを撮ってみせます。そう、誓った。
今日も、オートサロンの日を夢見て、仕事を続けている。
彼らの戦果は、ネットのエロサイトに、燦然と、輝いている。
〜そして今年も、運命の2002年1月11日がやってくる・・・
、― /フ
プロジェクト V Project X
 ̄挑戦者たちノ∧ヽ ̄ ̄
ヽノ ヽ)
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『狙え 一瞬のシャッターチャンス』
〜パンチラ撮影のプロフェッショナル達〜 製作・著作 NHK