「キネマ旬報」2002年1月下旬号
西脇英夫 星一つ
「ジャン・レノが殴れば、誰もが一発でマリのように吹っ飛んでしまう。
ただそれだけの映画。
こんなお粗末なドラマ、昔のB級劇画にもなかった。何がワサビだ。
近頃のリュック・ベッソンときたら、あまりにもお手軽すぎる」
北川れい子 星一つ
「珍品、いや、出来の悪い冗談みたいにずっこけながら観た。
中でもゼンマイ仕掛けの着せ変え人形のように空っぽ扱いの広末には
目を伏せたくなった。聞けば彼女が流暢に喋るフランス語は吹き替えなんですって!?
そもそも意味のない台詞が多すぎる。
リュック・ベッソン印も、いまや店鋪を拡張し過ぎたユニクロと同じ?」
田中千世子 星一つ
「忘れられない珍作だが、早く忘れてしまいたい。へんてこりんな広末は、
やっぱり強烈だ。ジャン・レノはスターになりきれていない。
冒頭に登場するキャロル・ブーケの美貌が壊れかけていた」
轟 夕起夫 星一つ
「合作することに意義があったのだろう。しかし東京でロケした意味はどこに?
多くがセット処理(に見える)。そもそもプロットが致命的。
広末のキテレツキャラは、フランスでは好奇で受け止められても日本ではキツイ。
にしてもヒロスエ、ちょっと可哀想だった。苦笑するのみ。
ベッソン、仕事しすぎ!」
星一つの評価・・・・「私は薦めない」