若林が本当に俺のことを好きなのか、・・・分からない。
暇潰し、とかで俺と遊んでる様にしか感じられない。
「 、っ 」
「 声出せよ、止めると苦しいだろ? 」
「 そんなこと、あっ、言ったって、さ 」
俺の胸や首のあたりを、這う様にキスする若林。
自分が触られてるの見るのって、
結構恥ずかしいんですよ? 若林さん?
「 いっ、・・・ 」
「 お前痛い方が好き? 」
「 ・・・ え、? 」
真顔でそんなこと聞く貴方が怖いです ・・・
「 嫌に決まってるだろ!? 」
「 まーそっかードMなのはキャラだしなー 」
「 ・・・ な、あっ、やめようぜ、っ若林 」
「 えー今更ー? 」
そう簡単に答え、若林の唇はだんだん下へと動いて行く。
気づいた時にはもう、俺は春日を抱き締めていた。
春日は床に膝を付いたまま、ただ呆然としている。
「 気づけよ、馬鹿 ・・・っ 」
「 ・・・ わ、かばやし? 」
抱き締める力を強くする。
― もう、限界だ
「 俺はっ ・・・ お前が好きだよ 」
「 ・・・ 」
「 だから、ずっと傍にいる ・・・ 」
そう言った後、しばらく沈黙が続く。
勢いに任せて、告白してしまった ・・・
( もう、何もかもお終いだ ・・・ )
「 ― 俺、は・・・ 」
謝ろうとした時、静かに春日が呟いた。
振られる、のか? 俺 ・・・
「 ずっと、ずっ、と前、から ・・・・っ 」
( 前、から? )
「 わか、ばやしのこと、がっ、大好き、でした 」
「先にシャワー浴びていい?」
ゲホッ!!ゴホゴホ…
思わずせき込んでしまった。
いえ何でもありませんすいません何も想像してないですごめんなさい
「ご…ごゆっくり…」
バスルームの方からシャワーの音が聞こえ始めた。
そのまま耳を傾けていると色々よろしくないものが頭に浮かんできそうだったので
俺はテレビの電源をつけた。
『長崎の天気です…』
どうやら本当に明日は晴れるらしい。ついてるな…
ニュースからローカル番組に変わる頃、かちゃ、と音がしてバスルームの扉が開いた。
「あっちい」
振り向くと若林が冷蔵庫のドアを開けてスポーツドリンクを飲んでいた。
身に纏っているものは腰のタオル一枚…というわけもなく、ジャージにTシャツだった。
首のタオルと濡れた髪だけが風呂上がりであることを主張している。
それはちょっとサービス悪いんじゃないですか。若林さん。
>>947 おそらく●持ちなんじゃないかと
うんこじゃないよ
「レディーフォープレーーーー!!!!」
グランドから一斉に顔を出したアメフト部の連中が大声で叫ぶ。
「・・なっ・・!」「抜け駆けは反則だぞ春日!!」
呆気にとられる俺にボールを投げつけ、若林の手を引っ張って走り出した。
「ぅわっ、ちょ・・!!」「待てよ、おい!!」
「春日のホールディングだ!」「イエローフラッグ!」「10ヤード下がれ!」
「意味が分からん!」フィールドに連れ去られたアイドルを追いかけて、全力でダッシュする。
「25秒以内に開始だ春日!」「不意討ちだろ今の!!」
皆に引っ張られて走りながら楽しそうに笑う若林を見て、今が最高だな!と思う。
無敵艦隊春日出動、目指すはフィールドのアイドル様!
「もうちょっとどうにか出来なかったかね」
「何がだよ。」
「こう…せめてぶかぶかのバスローブとかだね…」
「無いよそんなん」
「だったらあれですよ、ちょっと着崩れた浴衣とか」
「…ここホテルだし。お前は俺に何を期待してるんだよ」
「エロスだよ!」
「気持ちわりーよ!さっさと風呂入ってこい!」
やっぱついてない…
「春日ぁー、俺もう寝るわ。」
はぁ、と若林が溜め息をついてのそのそとベッドに潜り込んだ。
「なんだ、お疲れか?」
「そー。だから静かに風呂入れよ…」
「りょーかーい」
それからほんの数分で寝息が聞こえ始めた。
それを合図に、俺は速やかに部屋の明かりを消し、
物音を立てないようにしつつ鍵と着替えを持って部屋を出た。
「おー、どうした春日ちゃん。夜這い?」
「…悪い、シャワー貸してくれるか?」
「今使ってないから良いけど。なに、壊れてたり?」
「あぁ…。」
お休み、若林。
ピピ…ピピ…
手を伸ばして目覚ましのアラームを止める。
「んー」
カーテンの向こう側が明るかった。
「若林―、朝だー。朝だよー」
寝ぼけながら若林のくるまった布団をぼすぼすと叩く。
反応ナシ。
それならば、と一気に布団を剥いだ。
瞬間、凍りつく。
「若林、調子悪いのか…?」
声が、震えていたかもしれない。
「そーみたい…」
そう言う若林の顔は熱っぽく、
半開きになった眼も虚空を見つめ、焦点が定まらないようだった。
全身の血の気がさーっと引いていくのがありありと分かる。
完全に俺のせいだ。昨日の時点で体調の変化に気付くべきだった。
思い返せば、先に寝ると言った時既にだるそうにしていた。
畜生、畜生!!
何が「傍にいて守ってやる」だ。
そんなのはただの自己満足だった。
自分自身に嫌気がさす。
俺は一体若林の何を見ていたんだ。
昨日気付いていれば。
そして救護の先生に診せていたら。
そうしたらこんな事にならなかったかもしれないのにっ!!
額にそっと手を当てた。
やはり熱がある。体温が高い…
若林は人ごみが苦手だ。そんなことは昔から知っている。
昨日の出島は人でごった返していた。
しかもここは長崎…慣れない土地…
これくらい考えられなかったのか。
俺はどうしようもない馬鹿野郎だ。
「若林正恭。お前が好きだ」
某日昼過ぎ、ネタを作るために訪れた春日の家にて。若林は春日に秘めたる思いを告げられた。
いつものように炬燵に足を突っ込み、いつものように軽口をたたきながらのネタ作り。そこからどのような流れでこうなったのかは全く覚えていない。しかし間違なく若林は春日に告白されたのだ。
少し頭の回転が遅い長年付き合いがある馬鹿な相方。そう思っていた男が、自分を恋愛の対象として見ている。誰が予測出来たのだろうか。嗚呼、これぞまさに晴天の霹靂。
「もう一度言うぞ。お前が好きだ」
自分がどうすればいいのか判断がつかない。驚きのあまり声が出ない。指先ひとつ動かせない。混乱状態で抵抗がないのをいい事に、春日は若林の手を取りその甲にキスをした。
「ッ、離せよバカヤロー!」
ようやく我を取り戻した若林は、慌ててその手を振り払う。勢いよく腕を振ったせいで春日の頬を叩いてしまったが、気を使う余裕なんてなかった。
「こ…んな事してくるなんて、どういうつもりだよ!?ああ!?」
自分は思春期の乙女ではない。別に手にキスされた程度で怒る必要もない。しかし声をあげずにはいられなかった。
自分がこのように怒れば目の前の男はいつも気を使って控え目になる。今ここで怒っているとアピールすれば、こんな事やめてくれる。冗談だと謝ってくるかもしれない。そう、期待していた。
「どういうつもりかと聞かれたら答えはひとつだ。お前が好きだからに決まっているだろう」
しかし、若林の望みは届かない。春日は遠慮するどころか、真っ直ぐに自分を見つめて同じ言葉を繰り返した。お前が好きだ、と。
ピピ…ピピ…
手を伸ばして目覚ましのアラームを止める。
「んー」
カーテンの向こう側が明るかった。
「若林―、朝だー。朝だよー」
寝ぼけながら若林のくるまった布団をぼすぼすと叩く。
反応ナシ。
それならば、と一気に布団を剥いだ。
[改行]
瞬間、凍りつく。
「春日ぁー、俺もう寝るわ。」
はぁ、と若林が溜め息をついてのそのそとベッドに潜り込んだ。
「なんだ、お疲れか?」
「そー。だから静かに風呂入れよ…」
「りょーかーい」
それからほんの数分で寝息が聞こえ始めた。
それを合図に、俺は速やかに部屋の明かりを消し、
物音を立てないようにしつつ鍵と着替えを持って部屋を出た。
[改行]
「おー、どうした春日ちゃん。夜這い?」
「…悪い、シャワー貸してくれるか?」
「今使ってないから良いけど。なに、壊れてたり?」
「あぁ…。」
お休み、若林。
つづきまだー?
やっときたね
あれ
面白いなーwwwwww
全部埋めるかと思ったww
はるならちゃんとはれーい!!!!!!
この小説オードリーよりも笑えるんじゃね?
いい加減にしろ
連投規制かしら?
遅い
おい●もち
パート1000までスレたてろ
手当たり次第になってるところがもうw
ヲタ装って小説貼って、もう心の中一杯いっぱいなんだな
ウィ
>>979 ●持ちでも一辺に3つ以上立てると規制くらうんだよ
ソースは俺
パシャン
話めちゃくちゃだし何回も同じの貼るし
昨日のがタチ悪くて良かったわwww
今のは中途半端でつまんね
しかし次の次で200とは感慨深いね。
●って複数購入出来ないちょ
クレジット支払い&フリーアドレスは使えないからな
今日は1000がとれるかもしれない
「最近春日が変なんだよな」
「ハルカスは元からおかしな奴でしょ。いきなりどうしたの」
いつものように佐藤邸へ乗り込んで、お菓子を食べながら他愛もない雑談をする。最近単独の為に頭を酷使しているから、いい気分転換になる。
「気がついたら俺のことじっと見てたりするし、目が合うことが多くなったし、なんか急に微笑まれたりして全く意味不明な行動を取ってくるんだ。
昨日も人が一生懸命練り直したネタを、アドリブで台無しにしてくれちゃってさぁ。腹が立ったから思い切り引っ叩いてやったわ」
「それはちょっと可哀想なんじゃないの、若ちゃん」
「頭のネジ、どっかで落としてきたんかなぁ」
頬杖をついて、目の前にいる佐藤を見る。
口元をへの字に曲げたまま、何とも形容しがたい微妙な顔をしていた。
「なんつー顔してんの、佐藤」
「ちょっとこっちが真剣に悩んでんのに茶化すの止めてくれる?」
「だってー、お前超変顔してるぞ、今」
睨めっこでもしてんのかと思ったわ、そう言って笑っていると、今度こそは本当に佐藤が真剣な表情を始めた。
「マジで何深刻な表情しちゃってんの」
「…やっぱりさ、ポンコツって言われたのが結構堪えたんじゃないの」
「……ええぇ?でも、あいつ『そんな訳ねぇだろ!』って突っ込んできたぞ?明らかにネタだと思ってたね、奴は」
「だけど後で気付いて反省した可能性もあるじゃない。この間も解散だ!って喚いてたでしょう。ハルカスなりに必死なんじゃないの」
「そう言ったりもするけど、本気で解散しようとか思ってないし。そんなこと考える暇があったら、噛まずにネタできるように、もっと練習して欲しいよ俺は」
額に指を押し当てて、テーブルに視線を落とす。
ふう、と息を吐いた。
「根詰めてやってる若ちゃんの方が俺は心配だけどね。気張り過ぎて、睡眠不足になっちゃ駄目だよ」
「今度いつ出来るか分からないし、やれることはやっておきたいんだよね。祭りの準備みたいな感じで、楽しすぎて寝なくても全然苦にならねぇわ」
「それはよく分かるけど、ちゃんと寝なよ。ただでさえ身体強くないんだから」
佐藤の眼鏡の奥の瞳が真摯で、ふっと笑ってしまう。
口元を掌で隠しながら、ずっと思っていたことを告げた。
「佐藤って、たまにうちの母ちゃんみたいだな」
前髪の間から、コントのようにゴツンと頭を打った佐藤が見えて、暫く笑うのを止められなかった。
祭りの前の高揚感というのは、何にも代えがたいものがある。
目まぐるしく過ぎているように思えるのに、じりじりと歯痒くなるくらい、じれったく時が流れているような。
これをしようか、あれを試そうか、試行錯誤している今が、もしかしたら本番より楽しいんじゃないだろうか。
一日一日と近付いてくる度にどきどきそわそわしてしまう。
寝ている暇なんて勿体なくて割けないくらい、単独のことで頭が占められている。
その内容について、佐藤とジャムっている時が一番楽しい。
早く始まって欲しいのに、何もかもが全て終わるのが怖い。
そんな中で春日だけは我関せずという態度で、今まで通りだった。いつものようにマイペースでキサラの賄いを山盛り食べ、アドリブを外し、一発ギャグで滑っていた。相変わらずネタを忘れるし、遅刻はしてくるし、いつまで経っても成長が見られない春日なのだけれど。
普段は全く面白くない、ただの重荷であるだけの相方だが。
ビリビリとした緊張感を発してしまう自分には、一定のテンションでブレないことはありがたいとも言えなくもない。
出来上がったばかりのネタを春日と詰めてくのは、自分の中のお笑いに対する姿勢や態度を確認するような作業だった。
その中で思ったのは。
「なんだよ、にやにやして。どうしたんだ?」
「ふふーん、べぇっつにぃ」
怪訝な顔で尋ねてくる春日を軽く流す。頬杖をついて堪え切れない笑みを零した。
「へへへ〜」
「ほんとにどうしたんだよ、若林。珍しいな、そんなに笑ってるの」
1000なら去年無くした財布が見つかる
口調に困惑が滲んでいるのが不思議で、ふと春日の顔を見上げた。
ちゃんと普通にしていれば、悪くない面してんだよなぁなんて、場違いなことを考える。
「あんまり度が過ぎると、過呼吸になるだろ」
至近距離で言われた言葉に上手く反応出来ない。
あぁもうこんなに楽しいのに、水差すこと言うなよ。
なぁ。
「…だからって、背中ぽんぽんとか要らねーし!」
あやすような手を撥ね退けて言うと、甘やかすような目でこちらを見ている春日がいて。
「ほんっとに若林からは目が離せないよ」
「うるせぇ!」
勢いで啖呵を切ると、発作のような笑いが止まっていることに気付く。呼吸が楽になっていることを意識すると、満足そうな表情で笑う春日が目に入ってきて、余計ムカついた。
1000 :
名無しさん:2009/03/17(火) 03:32:28
1000なら次スレは平和
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。