お笑いバトルロワイアル2006

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1名無しさん
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイアルパロディスレッドです。

同タイトル2002年ver.とは別の話になります。
原作者、芸人本人、関係者とは一切関係ありません。

※グロテスクな表現が含まれますので受け付けない方はスルーしてください

ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降を参照して下さい。

まとめwiki
http://www16.atwiki.jp/br_laugh/
前スレ
お笑いバトルロワイアル〜vol.11〜
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1155627128/
2名無しさん:2006/09/01(金) 21:11:36
■ローカルルール■

共通用ローカルルール
・死亡した芸人の復活は不可
・あくまでネタスレです。まったりとどうぞ

書き手用ローカルルール
・投下する前に過去ログ、まとめサイトに目を通す
・投下時に明記すること
  どのレスの続きか(>>前回のレス番号)
  投下番号、所持品、行動方針、現在位置、日付、時間帯
  文中で芸人が死亡、同盟を組む、他、重要な出来事があった場合

※記述用テンプレはまとめwikiを参照してください

・長編になる場合はトリップをつける
・書き手は一つの話に一人だが、以下の場合は引き継ぎ可
 1.書き手自身が執筆中止を告げた場合
 2.最終投下から3ヶ月以上経過した場合
 上記後者の状況で元の書き手が戻って来た場合は話し合いでどうするか決める
・ネタバレなど重要な相談がある場合はまとめサイトのしたらばを利用する
・他の作者の話を壊すような話は禁止

・2002年ver.の続きを投下する場合、文の最初にその旨を明記する
・2002年に登場した妖刀は使用禁止
・書いた話に不都合が出た場合、番外編として投下するのも手

読み手用ローカルルール
・書き手に過度な期待、無理な注文をしないようにする
・コメント、感想、要望などはアンカーがついているといいかもしれません
3名無しさん:2006/09/01(金) 21:12:32
2002年Ver.まとめサイト・ミラー集(更新停止中)
http://www.geocities.jp/geinin_battle/
http://makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%82%A8%8F%CE%82%A2%83o%83g%83%

8B&andor=OR&sf=0&H=&D=geinin&shw=2000

9〜10スレ目・関連スレ
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1095916149
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1114308019
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1114426574
↓こちらを使って見てください
2ch DAT落ちスレ ミラー変換機 ver.4
http://usamimi.info/~mirrorhenkan
4名無しさん:2006/09/01(金) 21:23:13
>>1-3乙!繁盛願う。
5名無しさん:2006/09/01(金) 21:25:59
>>1
乙です!
6名無しさん:2006/09/01(金) 21:31:13
>>1
7名無しさん:2006/09/01(金) 21:57:34
バトロワに限らず、小説系スレは見る人を選ぶスレだから・・・。
自分は昔はよく見てたが今はもう恥ずかしくて読めない。
上手い書き手さんは上手かったと思うけど、
明らかにキャラ付けが不自然な物が増えてきて耐えられなくなった。
8名無しさん:2006/09/01(金) 21:58:27
バトロワなんかは元がライトノベルテイストの娯楽小説だから、
パロディにしようと思うとある程度漫画っぽいキャラクターにデフォルメした方が
話も作りやすいし盛り上げやすいんだろうな。
自分は、芸人がドラマで同名の役を演じてるってイメージして読んでる。
9名無しさん:2006/09/01(金) 21:59:18
雑談スレか、ここは
10名無しさん:2006/09/01(金) 21:59:50
>>7
で?
11名無しさん:2006/09/01(金) 21:59:53
というかバトロワスレの避難所と化してるw

まあ今勢いがあるスレだから。
12名無しさん:2006/09/01(金) 22:00:32
勢いあるスレの避難所になるのはよくあること。
13名無しさん:2006/09/01(金) 22:00:33
>>10
コピペ。スルー汁。
14名無しさん:2006/09/01(金) 22:01:01
>>1おつかれちゃ〜ん!
盛り上がるといいな。
15名無しさん:2006/09/01(金) 22:01:07
雑談してる馬鹿は、まとめてどっか逝けよ
16名無しさん:2006/09/01(金) 22:05:02
ああそうか、夏休みが終わっても明日からまた休みなのかw
17名無しさん:2006/09/01(金) 22:07:56
>>16
あー、なるほどww
18名無しさん:2006/09/01(金) 22:09:22
スルーも出来ない馬鹿共w
19名無しさん:2006/09/01(金) 22:12:46
>>18
スマソw
俺は明日も普通に仕事だから、ちょっと羨ましくてさww
20名無しさん:2006/09/01(金) 22:17:54
平和にいけ
21名無しさん:2006/09/01(金) 22:18:00
え?
22名無しさん:2006/09/01(金) 22:19:29
マターリいこうよ=平和にいけ
23名無しさん:2006/09/01(金) 22:23:07
ここの住人は社会人が多いの?
24名無しさん:2006/09/01(金) 22:24:58
さあ?
別にいいじゃん、そんなことは。
25 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:32:44
即死回避用に書いてたんですが大丈夫みたいでw
また死亡者出してみました。すみません。
26 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:33:33
「246番、安田 善紀」

ゲーム開始から4時間ほど経つと残る芸人も少なくなり、ただ淡々と名前が呼ばれていく声が部屋に響いていた。
ほとんどの芸人がたまに響く銃声に肩を震わせながら既にゲームに強制参加させられた相方を思って黙り込んでいる。

「ちょっと待って下さい、いい加減タネ分かってしまいましたよ。単にこれはドッキリなんですよね?あーもうビックリさせないで下さいよ〜」

そんな沈黙の中、急に立ち上がった山里(南海キャンディーズ)の芝居めかした声が部屋中に響いた。
一斉に部屋全体に緊張感が漂う。

「しずちゃんも気付いてるでしょ?これは撮影なんだって。それを信じ込ませるためにわざわざモデルガンこんなに用意して、
ここまでの芸人集めるんなんて凄いじゃないですか。あれですよね?1人ずつ呼んでるのはドッキリの感想を一人ずつ撮影する為ですよね?
でも待機時間長すぎないですか?飽きてきちゃいましたよ。スタッフ手際アップアップ〜!
次の仕事の時間もあるんで、ちょっと先に僕たちの分だけ収録終わらせちゃってくれませんかね〜?」

大袈裟な身振り手振りでドッキリ説を力説する山里に浴びせられるのはほとんどの芸人からの虚ろな視線。
緊張と心配で疲弊しきった彼らにはもはや山里を止める勇気も気力ももはや存在していなかった。

「皆さーん、もっと元気出しましょうよー。いくら待ち疲れたとはいってもノーリアクションはないでしょー。
ほらほら。あーそうですねー皆さんほとんど相方の人たち出てっちゃってますよねー。
じゃあしずちゃんちょっと収録前にネタ合わせ皆に見てもらおっかー」
27 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:34:03
山里は少し離れて横に座っていたしずちゃんに立ち上がるように手で合図したものの、
床に座っていたしずちゃんはちらっと、横目で見ただけで、膝を抱えて前を見据え直す。

「山ちゃん一人でやってればええやん」
「しずちゃーん、声のトーンがマジ過ぎるよー」

南海キャンディーズ2人の会話に、呼び出しの声が重なった。
まるで一人道化のように振舞う山里を、たけしは口の端を上げて嘲笑う。
だが、山里に狙いを定めようとした兵士の一人を手だけで制すと、たけしは山里に向かって問い掛けた。

「お前まだ本当だと思ってねぇのか。こいつの死体もドッキリか」

たけしは山田の死体を爪先で蹴る。凝固した血の塊がたけしの靴の先に付着し、慌てて兵士の一人がハンカチで拭う。
兵士が一片の曇りもないように、と必死に靴を磨け上げるのを放置したまま、たけしは山里の答えを待った。

「247番、谷井 一郎」
「いやー凄いですよね今の技術は。本物の死体にしか見えないですから。もう素晴らしい!」

2人の会話に、呼び出しの声が重なる。
顔の高さに手を上げてわざとらしく高らかに拍手する山里に誰も同調する者はいない。
おめでてぇな、とたけしは呟くと、傍らに座っていた兵士が捧げ持っていたリモコンを受け取った。
28 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:34:36
「1人で十分だと思ってたけどよ、そんなに信じねぇなら仕方ねぇよなあ」

たけしは肩を震わせながら笑うと、リモコンを山里につけられた首輪目掛けて赤外線を送った。
するとピ…ピ…ピ…と規則正しい音が首輪から発せられる。

「確かにまだ首輪の威力は教えてねぇもんなぁ。実は凄ぇんだよ」

その言葉にえ、と山里が硬直した。恐怖以上に感じる違和感。
教えてやる、とたけしは言っていて、ピ…ピ…ピ…、という警告音のような音もするのに、自分の首輪が鳴っているようではなかったからだ。
実際、その警告音を発していたのは山里の首輪ではない。
すぐ隣りの壁際に座って、エアドラムを叩いていた和田(ヘッドライト)の首輪だったのだ。
それまで事態を心配しつつも我関せず、といった雰囲気であった和田は、一気に話の矛先が自分に向けられて、
そして自らの死へのカウントダウンが始まった事に両手で首輪を掴み、目を見開いて絶句していた。

ピ…ピ…ピ…
「あ、悪ぃな。手元狂っちまった」

たけしがまた口の端をあげて全く悪びれた様子もなく笑う。
あと残り1分でてめぇは死ぬよ、と付け加えると、更に激しく肩を揺らした。
29名無しさん:2006/09/01(金) 22:34:49
俺は
30 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:35:28
ピ…ピ…ピ…ピ…
突然の事態に、和田は立ち上がって激しく狼狽しながら辺りを見回す。
芸人たちは皆夢から覚めたように意識がはっきりとしたのか、思い切り眉を顰める者、悲鳴を必死に抑えようとする者、思い思いの反応をしていた。

「だ…大丈夫?」

同じbaseメンバーのよしみ、そして自らが引き起こした事態に責任を感じたのか、山里が和田に近付こうとすると兵士の一人が大声を発した。

「それぞれの首輪には爆薬仕込んであるから、誘爆して死にたくなかったらそいつから離れるんだな!」
ピ、ピ、ピ、ピ、
「う、うぁぁぁぁ!」

コンマ数秒。山里が兵士の言葉を理解した瞬間、反射的に山里は和田の体を思い切り突き飛ばしてしまっていた。
和田は山里の拳が鳩尾に入ったのか数回咳き込むと、顔を見上げる。
するとその目に映ったのはじりじりと和田から距離を取り、まるで死神のように彼を見つめる芸人達の姿であった。

「あ…ああ…!」

頼りになる相方は既にこの場所にはいない。和田は口をパクパクさせ呼吸を激しくする。
このまま一人で死ぬんか、いや死にたない!
自らの思考を首を横に振って拒絶すると、その視線はつい一昨日まで一緒に舞台に立っていた先輩、ヤナギブソン(ザ・プラン9)を捉えた。

ピピ、ピピ、ピピ、ピピ、
「ギブソンさん!た…たづ…」

和田が最後の望みとはいえないような望みに縋りつこうと一歩ずつ歩みを進めると、同時に芸人たちが離れていき道が出来る。
すぐに和田の視線の一直線上にはギブソンだけになった。
ギブソンが近付いてくるプレッシャーに耐え切れなくなって叫び出しそうになったとき、別の方向から声がかけられた。
31 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:36:04
「248番、柳谷 学」

その言葉に、ギブソンは急いで振り返ると慌てて立ち上がって入口に走り寄る。
最後の望みと思った人物にまで裏切られ、和田はその場に膝から倒れこんで空中の一点を見つめる。
その姿は、何も救いの手を差し伸べようとしない神を仰ぎ見ているようにも見えた。

「ゴ、ゴメン和田!」

ギブソンが搾り出すように謝罪の言葉を告げると、デイパックを受け取り部屋を走って出て行く。
和田の顔を振り返って見る事は出来なかった。

ピピピピピピピピピピピ…

ギブソンが部屋から出た直後、くぐもった爆発音が響いた。
そしてギブソンの脳内では和田の首がもげて落ちていく映像がゆっくりと再生されていく。
自分の行動に対する罪悪感と身近な人間を失ったショックに、ギブソンの目からは激しく涙が流れていた。

「ゴメン、ゴメン…怖い…怖いよ…嫌や…何で…嫌や…」

ギブソンは自分が蹲って泣き出しそうになるのをどうにか叱咤してよろよろと校舎から出ようとしたところで、倒れて腐臭を醸し出しはじめている死体を見つけてしまう。
今度こそ理性を保てなくなってしまった彼は、その後、次とその次のプレイヤーが出て行くまでずっと、ずっと泣き続けていた。

【ヘッドライト 和田 友徳 死亡】
【8/15 16:08】
【投下番号:41】
32 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/01(金) 22:37:33
ちょっと趣向を変えて山ちゃん始まりにしてみましたが、結局プラン編ですw
いつも通りプラン以外の権利は放棄です。

基本的に沈黙に耐え切れない自分は山ちゃんの行動はちょい気持ち分かります。
この場合超迷惑だけれどもw
33名無しさん :2006/09/01(金) 22:41:45
>>26-32
それを知った和田の相方は復習の為山ちゃんを殺すのかな?
34名無しさん:2006/09/01(金) 22:42:17
うん、つまらんね
35名無しさん:2006/09/01(金) 22:43:17
>>32
乙!この出来事の所為で、山ちゃんはたくさんの芸人に見放されたかもな。
36名無しさん:2006/09/01(金) 22:52:07
何か微妙。次に期待。
37名無しさん:2006/09/01(金) 22:54:53
>>32
乙です。好きだなあプラン編
山ちゃんはなんていうか、らしいな。
38名無しさん:2006/09/01(金) 22:55:45
>>32
乙!すげぇいじり甲斐有りそうなエピソードw
なんか映画版思い出したよ。
39名無しさん:2006/09/01(金) 23:01:07
つまらん
40名無しさん:2006/09/01(金) 23:05:47
せっかく期待してたのになぁ(´・ω・`)ツマンネ
次は頑張って下さい
41名無しさん:2006/09/01(金) 23:07:33
>>32
乙。ギブソンも辛かったんだろうな…。

ふと思ったんだが、首輪って首もげる程強力なのか?
原作しか読んでないから分からん
42名無しさん:2006/09/01(金) 23:07:40
山ちゃんイイヨイイヨー
43名無しさん:2006/09/01(金) 23:08:58
そうだお
44名無しさん:2006/09/01(金) 23:12:12
キモスレ上げんな
45名無しさん:2006/09/01(金) 23:12:27
前スレがノンスタ石田の死に方で埋まりつつあるw
46名無しさん:2006/09/01(金) 23:19:07
スピワ小沢、甘い物食い過ぎて死亡
47名無しさん:2006/09/01(金) 23:20:31
スピワ小沢なら既に死んでる
48 ◆864fRH2jyw :2006/09/01(金) 23:24:28
>>1スレ立て乙!
>>41首輪は爆発したら確かふつーに首飛んでた筈。…確か。

前スレ>>808-813続き

民家を出て歩む事十数分。
其の間街路樹の陰になるべく潜む様にしていたが、閑散としたその集落の空気は何処迄も静かなものだった。
自分以外誰も居ない気さえしてくる。が、すぐに河本は苦笑した。
居ない訳が無い。
誰も彼もが身を潜めているのだろう。
恐怖故か、それとも自分と同じ様な動機でかは解らないが。
ふと、視界の隅を人影が横切った気がした。しかし、河本がその方角へと目を向ける頃には既に何処かへ消えてしまっていた。
いささか重くなったデイパックを肩に担ぎ直す。
左手には、先程の教訓を生かし一本の果物ナイフを握っていた。

歩きながら、河本は策を練っていた。
何も考えずに行き当たりばったりで動くのは良くない。
別に彼は頭が良い訳では無いが、決して考え無しでは無かった。

―――参加者は269名。

最初にいつもここからの山田が殺されたから、実質的にはスタートは268名だ。
先程迄に河本は二人殺した。時刻を確認した時点で15時40分。
正午の開始時刻からほぼ四時間が経過している。
全ての芸人がこのゲームに乗り気では無いだろう、せいぜい三割か、下手したら二割といった所だろうか。
其処迄考えたところで河本は小さく舌打ちした。
何故か無性に苛々したのだった。
「…―――やる気無いならちゃっちゃと自殺せぇ、…何やねん自分だけはどうにかなるとでも思っとんのか。」
苦々しく呟く。
49 ◆864fRH2jyw :2006/09/01(金) 23:27:01
このプログラムの事は前々から何度かニュースで見ていて知っていた。
毎年出る優勝者の中には、自分ではほとんど手を下さずに涼しい顔で優勝している子供も居る。
狂気じみた笑みで以って紹介される、恐らくは本当に精神がおかしくなってしまったのだろう子供よりもそういう子供の方が、河本は恐ろしかった。
単純に力の強い奴が勝つとは限らない。
要するに、予測不能なのだ。

――まぁええわ。

軽く首を横へと振って、河本は脱線しかけた思考を元へと戻す。
さくさくと、足元では乾いた土が踏まれる度に微かな音を立てていた。
先程ざっと目を通した名簿を思い出す。
恐らく、何人かの人間は積極的に狩る側だろう。
更に何人かは、確実に正気で無い人間が現れる。これが上手く行けば一気に参加者を減らしてくれる。
少なくともこの日、初日の時点では、河本はこのゲームに乗り気の人間は少ないだろうと踏んだ。
…総勢268名中、己と同じペースがニ割。己より早いペースが10人と仮に考える。
「………あかん。」
なさけない声が漏れた。
河本はそういう計算は苦手だった。
「…電卓欲しいなぁ。」

【次長課長 河本】
第一行動方針:殺せそうな奴は殺す
基本行動方針:生き残り優先
最終行動方針:優勝狙い
【場所:民家→病院移動中】
【8/15 15:59】
【投下番号:042】
50名無しさん:2006/09/01(金) 23:35:47
うわー('A`)
51名無しさん:2006/09/01(金) 23:37:05
>>48-49
乙です。河本、恐いのに何だか笑える。
52名無しさん:2006/09/01(金) 23:39:16
河本イイヨイイヨー
53名無しさん:2006/09/01(金) 23:40:29
前回の井上が最後に「ガムテープほしい」って言ってて
今回の河本が最後に「電卓ほしい」って言ってるの読んで吹いたwごめw
河本はまだまだ冷静に考える頭がありそうだな
54名無しさん:2006/09/01(金) 23:50:02
バナナマンって誰も書いてないですか?
55名無しさん:2006/09/01(金) 23:51:12
自分で調べろ
56名無しさん:2006/09/02(土) 00:11:30
けもの道って誰も書いてないですか?
57名無しさん:2006/09/02(土) 00:17:53
【管理人です】

前スレ951〜953のラーメンズの話が投稿番号から外されているようですので、
上記の話を投下番号043とし、次の話の番号を044番にしてください

面倒かと思いますがよろしくお願いします
58名無しさん:2006/09/02(土) 00:30:41
>>48-49
乙。
河本こえぇぇぇ
次課長の二人は、どっちも冷静だな
冷静の仕方が真逆だけど
5957:2006/09/02(土) 00:42:40
上記の話 → 前スレ951〜953のラーメンズの話
60名無しさん:2006/09/02(土) 00:48:11
>>57=59
したらばにも書きましたが、普通に麒麟とプランの間の39番が空いてるので
それでいいと思う。
61名無しさん:2006/09/02(土) 00:50:13
>>60
39番にはライセンスが入ります
62名無しさん:2006/09/02(土) 00:52:49
ほんとだ…すみません。
63 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 00:58:01
前スレ>>763-766 のつづき


今泉が名を呼ばれたのは、27人目。
相方であり、幼馴染みである大滝 裕一の名が呼ばれるのは、40人目。
その間、13分。

明らかに負傷した様子の赤岡の後姿を追うべきか…それとも友人の身を案じるなんて
甘っちょろい真似はするべきでないのか。
ついさっき殺された山田の姿が脳裏を過ぎり、呆然とした菊地の姿が思い起こされ。
静かに怒りをたぎらせる大滝の横顔は、しっかりと網膜に焼き付いている。

けれど、赤岡が飛び出てきた所と同じ場所から、何か光るモノを手に携えた磯山がゆらりと現れて。
その普段なら温厚な眼差しが、ぎろりと今泉の姿を捉えた、とわかった瞬間。
赤岡の負傷と磯山の存在とがパチリと繋がって。今泉も弾かれたようにその場から走り出していた。


校門から林の方へ、とにかく直感が示すままに走っていると。
前方に苦しげに木により掛かっている長身の姿が見えてくる。
その姿は先ほど目の前を駆けていった男と同じ。多分失血から来る貧血なのだろう、青白い顔をしている。
「…赤岡くんっ?!」
「……………。」
今泉の甲高い呼びかけに、赤岡はうつろな目を向ける。まだ、何とかその程度の意識はあるようで。
64 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 00:58:51
「こっちっ! 行くよっ!」
磯山が追いかけてきているかはわからない。次に呼ばれてくるだろうエレキコミックの今立 進や
フットボールアワーの岩尾 望の方に標的を切り替えているかも知れない。
だが、負傷して明らかに弱っている赤岡をこのまま置いておいたら、いずれ来る者が彼にトドメを刺してしまうかも知れない。

甘い判断ではあるが、今泉は赤岡の元に駆け寄ると二の腕を掴み、引っ張るようにして
下草栄え茂る方向へと飛び込んでいった。




そのまま木の根に足を取られたり、下草に足を滑らせかけたり、目前に現れた蜘蛛の巣に怯えたり。
アテもなく進み続けること数分ほど。
ようやく腰を下ろせそうな小さな空間を見つけ、二人は足を止めた。

蹌踉めく赤岡を手頃な石の上に座らせると、ようやく赤岡は己の手を引く救い主が誰か、に気づいたらしい。
パクパクと口を動かして声にならない声で名を呼ぶ赤岡に、今泉は小さく頷いて見せて。
「磯山くんに、やられたんだね?」
一応、確認のために問う今泉に、赤岡は躊躇いながらも首を縦に振った。
親友の豹変がまだ信じられないという思いは、ある。
だが、己の左腕が裂かれたのは事実であるし、彼と彼がいずれ組むであろう仲間達が磯山に対し無防備に接し、
その結果傷つくような事があるのも、厭であった。
65 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 00:59:31
「何か、言ってた?」
「…死にたく、ないと。」
今泉の手を借りながらデイパックを開け、ペットボトルを手に取って。軽く口を湿らせると赤岡は今泉に答える。
ついでに傷口に水を掛けて血を洗い流せば、ズキンとひときわ鈍く疼き、赤岡はその顔をぐっとしかめた。

「さすがに痛い時は顔に出るんだ。」
「当たり前…だろ。」
冗談交じりに口にする今泉に赤岡は憮然と答えて。ふと足元の草に目を落とす。
「でも…何で。」
「……磯山くんの事?」
ポツリと呟き、急に足元で何かを探すような仕草を見せだした赤岡を不思議そうに見やりながら
今泉はボトムのポケットの中に手を突っ込んだ。
「違う、何で…あなたが。」
「んー、ただの気まぐれ? アイツなら少しぐらい放って置いても死なないだろうし。」
「…ですか。」
赤岡としては単純に疑問である、と言う上に、貧血で気を失わないためにもそうする必要があったのだろうけども。
ぽつりぽつりと言葉を交わしつつ、指先に触れる感触にあぁ落としてなくて良かった、等と声に出さずに呟きながら、
今泉が取り出したのは、糸の束であった。
そのうち、一番太い糸を選んで残りをポケットに戻して今泉が赤岡の方を向き直ると、
赤岡も何かを見つけ終えたのか、草の束を手にしているようだった。

「…何、それ。」
「……それは?」
当然のごとく、互いに素直な疑問が漏れる。

「これは…傷の手当てに使える草。ガキの頃教わったの、思い出して。」
先に答えたのは赤岡だった。
長野という自然にあふれた場所で生まれ育った彼らしい返答に、東京生まれの今泉はそうなんだと小さく答え、
間違えてないと良いんだけどね、と少々毒っ気のある呟きを漏らせば、赤岡は苦笑いを浮かべた。
66 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 01:00:29
あぁ、そうだ。これなんだ。赤岡は、思う。
同じ幼稚園の頃からの幼馴染みのコンビなのに。毒にも薬にもならない自分達の漫才と違い、
彼ら…今泉と大滝、18KINの漫才には毒とユーモアがある。
それがTV等のメディア露出を妨げる結果となっても、立派な武器であり、漫才師として誇るべきモノ。

どこか羨ましげに目を細める赤岡の内心など知る由もなく、負傷した左腕を今泉は掴んで引き寄せた。
当然ズキンと傷が痛み、赤岡の表情は痛みに耐えるそれに戻る。
「こっちのは、一の糸…三味線で弦に使う糸で、一番太い奴。」
自分が持ち出した物を説明するなり、今泉は糸を赤岡の肘の下すぐの箇所に巻き付け、ぎゅっと締め上げた。
何故この糸を彼が持っているのかは、敢えて告げる必要もないだろう。
デイパックに入っていた武器かも知れないし、津軽三味線の名取でもある彼が、偶然所持していた物かも知れない。
「傷に効く葉っぱも良いけど、まずは止血しなきゃ、だからね。」
先ほど水で洗ったばかりではあるが、新たに血が滲んできている傷口に目をやり、今泉は告げる。
そういえば忘れていた、と素でハッとする赤岡のリアクションに、今泉は呆れたように小さく笑った。

しかし、昔の時代劇ではないが誰かの首を絞めたり、ちょっとした罠を張るには使えるだろう、この糸を。
敢えて今は人を助けるために使いたい。
いずれそんな事を言っていられる余裕もなくなるのかも知れないけれど、
今はまだ、工藤 詩摩菊の名と誇りを汚したくないから。

糸を結びつけた後、持っていたライターで焼き切って。
細かくすりつぶした葉っぱを傷口に塗り、その上に包帯代わりのハンカチを巻き付けて。
一通りの手当てが終わるとどちらともなく安堵の溜息が漏れたのだった。
67名無しさん:2006/09/02(土) 01:00:47
赤岡って誰?
68 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 01:02:18
【号泣 赤岡 典明
 所持品:MP3プレイヤー(私物) 未確認
 状態:貧血気味・左腕に裂傷(民間療法の手当て済)
 基本行動方針:生存優先
 第一行動方針:安全な場所に逃げ込んで島田を待つ
 最終行動方針:凱旋ライブやりたいなぁ。】

【18KIN 今泉 稔
 所持品:ライター 煙草 三味線の糸(武器? 私物?)
 基本行動方針:生存優先・大滝の判断待ち
 第一行動方針:今はまだまともでいたい
 最終行動方針:不明】

【現在位置:森】
08/15 12:35過ぎ

【投下番号:44】
69名無しさん:2006/09/02(土) 01:07:58
>>1と書き手さん乙です。
続きwktk
70名無しさん:2006/09/02(土) 01:50:32
何かレベル下がったね
71名無しさん:2006/09/02(土) 01:58:01
今泉の第一行動方針が何だか泣ける。
18KIN頑張って欲しいなあ
72名無しさん:2006/09/02(土) 01:58:12
>>8eDEaGnM6s さん

号泣も18KINも好きだから、続き気になるよ
楽しみに待ってる
73名無しさん:2006/09/02(土) 02:01:04
書き手さん乙です!
74名無しさん:2006/09/02(土) 04:23:49
乙!
>>71
確かに。2002年verには行動方針とか無かったから楽しみが増えた感じ。
75名無しさん:2006/09/02(土) 08:10:18
なんか山ちゃん違う気がする
76名無しさん:2006/09/02(土) 09:34:58
禿同
77RI1104wk:2006/09/02(土) 12:01:04
「187. 濱口 優(よゐこ)」

辺りは木々だらけの、視界の悪い松林。いや、森に近い。

「もう、皆どうしてまったんや」
濱口は訳が分からない。分かったって、どうなる?自分らは、人を楽しませる、笑わせるための
芸人じゃなかったのか?なんで、今殺し合いをしている?
他には、何年も付き合いのある先輩や後輩や、恩人だっている。そして、相方の有野だっている。
「あいつ、子供できたばっかなんに……」
それを考えるだけでもう、死にたくなった。有野は、新しく授かった命を前に、人を殺すのか?
自分も、誰か殺す事になるかもしれない。嫌だ。誰も殺したくない。だからっておどおどしてれば
自分が殺される。どうすればいい?究極の選択はこれだ、まさに。
デイパックを開けるか迷った。開けて、中の武器を手にした時点で、自分はkiller(殺し屋)だ。
「俺は…芸人や……殺しなんてしたくな…」


---この世界関係なく、どの世界でも生き残るには誰かを蹴り落とさなきゃいけない---


ふと、昔にそういう事を言われたな、と濱口は思い出した。慕える先輩だったが、思い出せない。このゲームに参加してる事は分かる。
78RI1104wk:2006/09/02(土) 12:01:56
「どの世界でも…どの……人間の世界でも…お笑いの世界でも…」
濱口はぎゅっ、と目をつぶりデイパックを開けた。
名簿、地図、コンパス、紙、鉛筆、水、食料、時計…そして
「どの世界でも…つまり、この殺しの世界でも」
デイパックの中から、何かひんやりとしたものを掴んだ。
…銃だ。映画などで見るような銃ではない、変な形の、大きい銃。すると
「濱口…?」
濱口は振り向いた。爆笑問題の田中裕二だった。手には、何か鉈のような武器を持っている。
「…田中さん」
すると、田中は武器を構えながら、こう問いただしてきた。
「誰か殺したか?」
「いいえ…田中さんは?誰か殺したんですか?」
「よかった…俺も、殺してない…死体も、まだ見てない」
「…どう思いますか?このゲームは?」
いつもツッコミの田中は、まともにこのゲームをどう受け止めているのだろう?それが少し気になった。
「………夢だったら覚めてほしい…現実なら早く終わって欲しい…こんな事をするための芸人じゃない、俺等は」
やはり、田中はまともだ。誰もが思う事をまともに言える。でも、この平常心を保っていられるのはいつまでか。
「さすが…でもね、田中さん。どの世界でも、そんなまともな意見ばかり通るんじゃないんですよ」
「・・・・・濱口、いつものお前と違う。」

「違いますよ。僕は変わったんです。」

そして


---バンッ---
79RI1104wk:2006/09/02(土) 12:03:14
「この世界も変わったんだ」
銃の破壊力は凄かった。少し距離があったが、田中の腹に命中し、即死したそうだ。
血が、濱口にまで飛んだ。
「そういえば、『この世界関係なく、どの世界でも生き残るには誰かを蹴り落とさなきゃいけない』
って言ってくれた先輩、田中さんでしたね」
濱口は、倒れている田中が持っているデイパックと、握っている武器を拾い上げながらつぶやいた。
「この世界なら、馬鹿な俺でも平気。楽しいゲームじゃないですか。」


濱口は、上を見上げた。





「…考えてみたら、楽しいゲームやんか。人が殺せるんやで?
・・・・・生き残った奴が勝ちなんや!」
濱口は大声で笑った。さっきまで嘆いていた自分に対しても、おかしくてたまらなかった。




【よゐこ 濱口優】
所持品:銃 鉈
第一行動方針:楽しむ
基本行動方針:勝つため、殺す
最終行動方針:生き残る
【爆笑問題 田中祐二 死亡(射殺)】

【現在位置:森】
80RI1104wk:2006/09/02(土) 12:07:01
>>79時刻忘れました。
08/15 14:12過ぎ
81名無しさん:2006/09/02(土) 12:37:41
バトロワパロって汚れ役や捨て駒がどうしても必要だから難しいよな
どの芸人にもファンはいるだろうし
82名無しさん:2006/09/02(土) 13:32:15
分かる。人数多いから、進行としては死に役にでも何でもしてガンガン殺していった方がいいんだろうけどね。
でもそうするのはやっぱり罪悪感があって躊躇する。
83名無しさん:2006/09/02(土) 13:45:23
>>77-80
投下乙!
あと、トリップ付けるなら半角#の後に適当に文字入れてね
84 ◆/848vSLbu. :2006/09/02(土) 13:54:50
>>83
分かりました、ありがとうございます!
85 ◆/848vSLbu. :2006/09/02(土) 13:56:12
>>84はRI1104wkです。文字が変わるんですね、♯つけると
86 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 13:57:43
>>84
>>85のものです;文字言っちゃだめなんですね;また変えます;ごめんなさい
87 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 14:24:43
>>77-79の続きです…。

もう一人殺した。もう後戻りできない。奇麗事なんて言ってられない。
後悔できない。しかし、濱口は後悔など微塵もしていなかった。むしろ、何かの優越感に浸っていた。
ずっと、もうにやけっぱなしだ。
「人を殺すって…こんな感じなんか」
また、吹き出した。そして、田中の死体を足で蹴飛ばすと、歩き出した。
まず、地図を広げ、辺りの事を把握しようと思い、デイパックから薄い紙切れを出した。
「こんなんが地図か…適当やな」
そして、今此処はまだスタートからそう離れていない場所だという事を知る。
「意外に動いてへんかったな、俺…て事は俺より後にスタートした奴もすぐ近くにいる…」
自分より後の人間は50人以上はいるはずだ。
「…待ち伏せして殺すか…出くわしたら殺すか……それとも、まず有野を探して…殺すか?」
そうだ、有野はどうしよう?もう一人殺した時点で、有野は濱口を信用しないだろう。
「あいつ慎重やからな…」
まず、二つあるデイパックをどうにかしよう。これを見れば、もう一人は殺していると誰でも分かる。
田中のデイパックから、必要そうな物だけを引っ張り出すと、自分のデイパックに詰め込み
不要になったデイパックは田中の横に放り投げた。
「武器は…二つ入ってた、で通るやろ…」
ふと、首についている鉄の塊に手をやった。
「相手のコレを爆発させるっちゅう手もあるな…」
果たして、濱口は平常なのか、異常なのか・・・。
もう誰も分からない。少なくとも、この世界では殺そうと思っている人間が平常、そして
正常に近いのである。
「俺はだいぶ後にスタートしたんや…もう武器もいっぱい手に入れて、俺より楽しんでる奴がいるだろうし…油断できないな」
やっと、にやけていた顔を元に戻した。自分以外に、このゲームを楽しめている芸人はいるだろうか?
88 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 14:25:20
やっと、歩き出した。人がそんなにいなさそうな場所に行こうと、武器を握りながら考えている。
その時に、いきなりだった。
「濱口君!」
横から、北陽の伊藤さおりが顔を出してきた。
「伊藤ちゃん?生きてたんだ…」
こんなハードなゲームに、普通の、力の無い女がまだ生きているのは意外だった。
「当たり前!私、今まで会ってきた人に言って来たんだけど、絶対に、タイムアップまでに
人を殺さないで…タイムアップになれば、みんな自由なんだよ?」
「…もう何人かは死んでるよ、悪いけど…」
「そんな…普通の人間だったら、殺せないよ!同じ仕事の人を…」
濱口は伊藤の目を見た。そして
「じゃあ、俺は普通じゃないんだね」
濱口は笑った。「え?」と伊藤がキョトン顔で濱口に思わず聞き返した。
そして、後ろに後ずさった。
「まさか……嘘よね?濱口君。」
「ごめん、もう一人殺した。…はははっ」
濱口はそういうと、腹を抱えて爆笑した。伊藤は、泣きそうになりながら、濱口に本気で
おびえているようだった。もう逃げようとも出来ないようだ。
伊藤はヘタリと座り込んだ。
「これで二人目や、伊藤ちゃん、ありがとう」
濱口は、容赦なく、座り込んでいる伊藤に鉈を振り下ろした。
89 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 14:27:44
【北陽 伊藤さおり 死亡(斬殺)】
90名無しさん:2006/09/02(土) 14:37:44
sageてくれよ
つか北陽伊藤は濱口君て呼ぶのか?
91 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 14:44:33
人間とは、こうも簡単に死ぬものなのか。濱口はそこに人間の愚かさを感じた。
「ごめんな伊藤ちゃん、出てきていきなり殺してまって」
目の前で、斬り傷からおびただしい量の血を流して死んでいる伊藤に濱口は優しく話しかけた。
よく見てみると、伊藤は武器を持ってない。
「殺す気なかったんや…偉いな」
ついさっきの、デイパックを開ける前の自分を見ているようだった。
濱口もあのままだったら、今目の前で、ただのたんぱく質の固まりとなってる伊藤のようになっただろう。
「結局、奇麗事はよくあらへんなー…」
顔にまで飛んだ伊藤の血を、ごしっと手で拭いた。
「…いけねぇな…これじゃ虻ちゃんと太田さんに何されるか…」
「は…濱…口?」
後ろから声。この声は…濱口は振り向きもせず
「…よお、有野」
と、返事した。 そう、相方の有野晋哉だった。
「よお、じゃねぇ!何で、殺してるんだよ!なんで殺したんだ!」
「馬鹿じゃねぇの、お前。殺すのがこのゲームの主旨やん」
「そういう事じゃねぇんだよ!なんでそんな普通に殺せるんだ!」
有野は奇麗事づくしだ。今の濱口にはうっとうしくてたまらない。
しかし、相方だ。殺してしまうのはどこか損かもしれない。
「お前、そういう事言ってると、その首のが爆発すんぞ?」
有野は黙り込んだ。結局、死ぬのは嫌なんだ。
「お前、子供できたばっかなんやろ?死んだら子供にもう会えへんで?」
濱口は、有野に近寄った。有野はすこし後ずさった。
「…生き残れば、また子供と遊べるんやで?」
有野はかなり迷ってるようだった。
この光景は、悪魔が天使をそそのかしている光景と同じだった。
「な?ただ何人か殺すだけ、やん?一緒に、行動せえへん?」
有野は、黙り込んで、目をつぶった。
そして、うなずいた。
「…それでええんや」
92 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 14:45:36
>>90
ごめんなさい…。伊藤さんが濱口さんをくん付けしてるかは…
93名無しさん:2006/09/02(土) 15:00:26
>>92
交友関係に詳しいわけじゃないけど16年目の他事務所の先輩を11年目の後輩が君付けするのは違和感感じる
94名無しさん:2006/09/02(土) 15:35:07
爆問田中殺すならしたらばで確認とってほしかった('A`)
結構重要な役回りになりそうだったんだが…
あとひとつ気になったんだが、何で有野だけ標準語?
95名無しさん:2006/09/02(土) 15:38:37
あーあ
96名無しさん:2006/09/02(土) 15:41:10
もうひとつ。「即死したそうだ」と書かれているが、
腹に弾が一発当たっただけで即死はありえない
心臓付近に弾が当たっても、15分は生きていられる
97名無しさん:2006/09/02(土) 15:48:28
きっとものすごい威力の銃だったんだよ
98名無しさん:2006/09/02(土) 15:48:30
最悪な書き手だな
99名無しさん:2006/09/02(土) 15:48:41
2ちゃん初心者はまず半年ロムレ
スレの空気くらい嫁
100名無しさん:2006/09/02(土) 15:49:28
そういっておきながらサゲ忘れた…
スマソ
101名無しさん:2006/09/02(土) 15:50:50
よりによって、専属の書き手さんがいそうな田中と伊藤を殺すなよ…
102名無しさん:2006/09/02(土) 15:55:13
確かに田中はもったいねーな
よゐこは有野メインで動かした方が面白い思うけどな
103名無しさん:2006/09/02(土) 15:55:33
>>97
残念ながら、腹に馬鹿デカい風穴が空いても即死はないかと思われる
104名無しさん:2006/09/02(土) 15:55:49
確かにしたらば確認はしたほうが…
105名無しさん:2006/09/02(土) 15:57:30
田中使いたかったのに…
確認とって欲しかったな
106名無しさん:2006/09/02(土) 15:58:00
濱口は2002verでもキチガイマーダーだったから、今回は普通でいてほしかった。
この話、無かったことには出来ないかなorz
107名無しさん:2006/09/02(土) 15:59:02
書き手本人さんとしたらばで話し合おう
108名無しさん:2006/09/02(土) 15:59:16
>>103
きっと当たると即死しちゃう銃だったんだよ

これは流石にちょっと無理あるなorz
109名無しさん:2006/09/02(土) 16:00:29
夏休みが終わってホッとしてたのに('A`)
110名無しさん:2006/09/02(土) 16:01:13
明らかに2ちゃん初心者に見えるのだが…
◆BIEhgLz7MI さんいる?
111名無しさん:2006/09/02(土) 16:02:41
◆BIEhgLz7MI、怒らないから出てこい。とりあえず話し合おうぜ
112 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:09:56
あ、はい…ごめんなさい
113名無しさん:2006/09/02(土) 16:10:17
濱口は地図読めない気がする。なんとなくだが
それで有野に頼ってそうだ
114 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:10:30
田中さんは実は死んでなかったという事にしようと思ってたのですが…
115 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:11:41
有野さんの標準語は直した方がいいですよね…
116名無しさん:2006/09/02(土) 16:12:00
>>114
それいいですね
117名無しさん:2006/09/02(土) 16:12:50
>>114
伊藤ちゃんの死もどうにかならないだろうか
118 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:12:51
そこに濱口さんの頭の悪さを入れて、お腹にあたっただけで
死んだと思ってるようにしたんです;
119 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:14:09
言っても大丈夫ですよね?ぎりぎり伊藤さんは生きてて
他の方に
たすけられて難を逃れるという風になれば、濱口さんがあとでああなって…
というふうにしようと思ってるのですが、どうでしょうか?
120名無しさん:2006/09/02(土) 16:14:12
折角書いてくれたのに申し訳ないとは思うんだけど、
ちょっと考え直してはくれないか。
これじゃあまりにも勿体無さ過ぎる。

あと2ちゃん歴どのくらいかも良かったら教えて。
それなりにここの雰囲気をつかめていないと叩かれる原因にもなるよ。
慣れないうちはあまり書き込みはお勧めできない。
121 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:14:57
2ちゃんは…結構前から来てますが、そんなに詳しくないです
122名無しさん:2006/09/02(土) 16:15:10
そう色々考えがあるなら、次からはまずしたらばで他の書き手さんと
相談するといいよ。
123 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:16:09
はい、ご指摘ありがとうございます
124名無しさん:2006/09/02(土) 16:18:07
うん。
いきなり殺すのは、
ある程度納得のいくものでないと歓迎されないとオモ。
例えば小沢のやつな。
納得いかない人も居ると思うけど…
125名無しさん:2006/09/02(土) 16:18:35
芸人について、一般レベル以上の知識がないと書くのは難しいぞ。
テレビだけのキャラクターに惑わされることになる。
お笑い芸人板の住民=お笑いヲタクだから、誤魔化しても直ぐにバレる。
126 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:21:27
修正して、また此処に書き直します
127名無しさん:2006/09/02(土) 16:23:38
きちんとしたらばも読むことをオススメします。
128名無しさん:2006/09/02(土) 16:23:42
死んでなかったことにするなら、最後の死亡表記は外すべきだったな…
って、もうしたらばに移動したか。
129名無しさん:2006/09/02(土) 16:25:02
せっかく書いてくれたのに、すべて無かったことにするのはもったいない。
どの芸人使うかなんて早いもの勝ちだしな。
もうちょっと話し合いと準備してから書けば良かったね。
130 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:25:17
死亡表記があった方が、読む人は絶対死んだと思う分
後に出てきたら驚くんじゃないでしょうか?
131 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:27:42
放棄スレッドに投下してきました。
伊藤さんが出てくる話は無しとして、田中さんの話は少し修正するだけで
よろしいでしょうか?後で出てきたら面白いと思うので
132名無しさん:2006/09/02(土) 16:28:17
>>131
あんま開き直るな
これ以上の話し合いはスレの流れを止めるのでしたらばで
133名無しさん:2006/09/02(土) 16:29:24
修正して書き直すと言ってるんだから
とりあえずそれまでは置いとこう。

>>130
>1読んだ?
134 ◆BIEhgLz7MI :2006/09/02(土) 16:30:43
ごめんなさい
135名無しさん:2006/09/02(土) 16:30:41
なんか、もう少しロムって他の人の作品やこのスレ全体の流れを読んだ方がいい気がする。
後々どうしても濱口が書きたいならしたらばで予約させてもらってさ。
まあいいや、これは自分の意見だから。とりあえずしたらばで、だな
136名無しさん:2006/09/02(土) 16:32:21
>>135
禿ド
したらばで。
これ以上ここでこの話はするなよ
137 ◆KpGYQlRheM :2006/09/02(土) 16:34:03
えー、っと、話し中悪い。自分も書こうと思ってるんだけど、話し合いした方がよさそうだな…
ますだおかだと、アンジャッシュの渡部で書いてもいい?児嶋はもう使われてるみたいだし。

138 ◆KpGYQlRheM :2006/09/02(土) 16:34:43
したらばでした書き手とだけ相談した方がいいか?
139名無しさん:2006/09/02(土) 16:35:13
>>138
したらばへGO
140 ◆KpGYQlRheM :2006/09/02(土) 16:36:29
誘導乙。
141名無しさん:2006/09/02(土) 16:39:24
>>134氏ね
142名無しさん:2006/09/02(土) 16:40:42
まあまあ…
143名無しさん:2006/09/02(土) 16:47:50
どうなることやら

これで書き手さんが変に萎縮しなければいいが
144名無しさん:2006/09/02(土) 16:50:54
◆BIEhgLz7MIが話を投下する度にスレが荒れそうな悪寒
145名無しさん:2006/09/02(土) 16:52:34
あんな初心者、こんなに叩かれたらもう来ないだろ
146名無しさん:2006/09/02(土) 16:54:49
>>145
修正して投下する気満々だぞw
書き手の配慮と礼儀がきちんとしてれば誰が投下したって文句ないんだが
147名無しさん:2006/09/02(土) 16:59:03
チラ裏に書いたんだが、やっぱりここにも書いておく。
少し前、石スレに◆BIEhgLz7MIと似たような子が現れたんだ。
空気・他の人の作品を一切読まない、「初心者は帰れ」と言われると
「一応、賞とったことあります…」ってな具合。
同一人物だとしたら、早めに対処しないと大変なことになる。
148名無しさん:2006/09/02(土) 17:00:41
確かちょっと前に、似たような口調の奴が石スレに来てた気がする
スレ住人にたしなめられて帰っていったけど
149名無しさん:2006/09/02(土) 17:06:14
>>147>>148
な、なんだってー(ry

そのころから成長していないようだったらお引取り願わなきゃいけないけど
初心者だからってハナからつっかえすのはあまりいい気分じゃない
150名無しさん:2006/09/02(土) 17:09:15
あんま叩くのやめた方がいいぜ。
◆BIEhgLz7MIみたいな奴は叩きすぎると、マジでやばい事するから。
荒らしよりイタイ事されるぜ。
151名無しさん:2006/09/02(土) 17:10:27
もう来ないで下さいお願いしますm(_ _)m
152名無しさん:2006/09/02(土) 17:11:09
↑同一人物ならな。
153名無しさん:2006/09/02(土) 17:12:49
>>150
それは分かってる。でも、本当に設定を気にしない子なんだよorz
石スレのしたらばで重要な石を使おうとしたのも、多分あの子だし。
154名無しさん:2006/09/02(土) 17:13:15
同一人物だろ
155名無しさん:2006/09/02(土) 17:14:30
とりあえずこの話はここで終わらせといたほうがいいだろ
156名無しさん:2006/09/02(土) 17:14:54
別に空気読めてたりとか周りの事も考えられる書き手なら、
初心者でも全然構わんw

>>147>>148
もしかして、うにーの奴か?w
157名無しさん:2006/09/02(土) 17:15:47
>>156
そうそうwwwww>うにー
158名無しさん:2006/09/02(土) 17:15:47
>>147>>148
いたな、そんな奴も
ふざけた奴だとは思っていたがこのスレまで来るとは
159名無しさん:2006/09/02(土) 17:16:42
うん
160名無しさん:2006/09/02(土) 17:16:58
>>147-148
確か初心者ってコテだったはず


161名無しさん:2006/09/02(土) 17:17:22
うにー懐かしいw
確か注意された途端荒らしだしたよなw
162名無しさん:2006/09/02(土) 17:18:30
成長してくれている事を願う…orz
163名無しさん:2006/09/02(土) 17:19:38
(´・ω・`)
164名無しさん:2006/09/02(土) 17:20:50
今度からテンプレにsage進行も加えようぜ
165名無しさん:2006/09/02(土) 17:22:50
仮に同一人物だとしても、いきなり小説を投下したりするあたり
あんまり成長の跡は見られない希ガス

しかし初心者お断りにされると、ここで初めて小説書いてる自分は肩身狭いw
166名無しさん:2006/09/02(土) 17:25:45
>>165
初心者は(・∀・)カエレ
167名無しさん:2006/09/02(土) 17:29:34
>>165
話を書いてはいないが自分も初心者だよ
変な仲間意識を持ってしまった、スマソ
168名無しさん:2006/09/02(土) 17:29:42
>>166
荒らしは(・∀・)カエレ!
誰も初心者がダメなんて言ってない件
169 ◆w7PMECdY.g :2006/09/02(土) 17:30:44
>>138から。したらばで相談した結果、ますだおかだと、陣内と
磁石を使う事にした。死なせる予定は無し。では、書く
170名無しさん:2006/09/02(土) 17:32:12
>>167
馴れ合いウザ
171名無しさん:2006/09/02(土) 17:33:09
>>169
話し合い乙。ますおか好きなので楽しみにしてるよ
172名無しさん:2006/09/02(土) 17:33:14
いや、でも正直言って、初心者はもっとロムってから書き込んで欲しいよ
173名無しさん:2006/09/02(土) 17:34:43
書き手に迷惑な流れ
したらばのチラ裏にでもどぞ
174名無しさん:2006/09/02(土) 17:36:03
>>169
期待してます\(^O^)/
175名無しさん:2006/09/02(土) 17:36:31
>>172
そうか…じゃあもう少し2ちゃんについて勉強してからにするよ
176名無しさん:2006/09/02(土) 17:36:39
最悪な書き手だな
177名無しさん:2006/09/02(土) 17:37:33
2ちゃん初心者はまず半年ロムレ
スレの空気くらい嫁
178名無しさん:2006/09/02(土) 17:37:48
今までに無い程、最悪な書き手でしたね
179名無しさん:2006/09/02(土) 17:37:58
>>174
石の次はここかよ、いい加減にしろ
180名無しさん:2006/09/02(土) 17:38:26
そういっておきながらサゲ忘れた…
スマソ
181名無しさん:2006/09/02(土) 17:39:41
>>179
182名無しさん:2006/09/02(土) 17:47:51
  |         |  |
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  |         |  | ̄ ̄ ̄ /|
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  |  /  /  |文|/ // /  (´⌒(´祭だ!!祭だ!!`)⌒`)
  |/  /.  _.| ̄|/|/|/    (´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`)
/|\/  / /  |/ /     (´⌒(´(,゚Д゚ )つ `)`)
/|    / /  /ヽ  (´⌒(´⌒  (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`)
  |   | ̄|  | |ヽ/|  遅れるな!!   ( |  (⌒)`)⌒`)
  |   |  |/| |__|/.   ∧__∧ ⌒`)ド し'⌒^ミ `)⌒`)ォ
  |   |/|  |/  (´⌒(´( ´∀` )つ  ド  ∧__∧⌒`)
  |   |  |/    (´⌒(´( つ/] /    ォと( ・∀・ ) 突撃――!!
  |   |/        ( |  (⌒)`)  ォ ヽ[|⊂[] )`)
  |  /         (´ ´し'⌒^ミ `)`)ォ (⌒)  |
  |/                     .   ̄ (_)`)`)
183 ◆w7PMECdY.g :2006/09/02(土) 17:56:46
「217番、益子卓郎。」

自分の一つ前の芸人が呼ばれ、いよいよか、と大きく深呼吸した。
もうすぐ呼ばれる、と立ち上がる準備をした。そして
「218番、増田英彦。」
「はい」
勢いよく、返事をした。しなくてもいいのだろうが。
緊張のあまり、声が裏返った。周りの芸人らの視線が増田に集まる。
あいつやる気満々だよ…という呟く声が耳に入ってきた。しかし増田は
やる気ではなかった。デイパックを受け取り、芸人が密集した建物を出た。
「岡田と合流せなあかん」

数時間前、増田は、岡田と打ち合わせをしていた。
「単独はアカンて…一緒に行動しよう。今まで何年も一緒にやってきたんだし」
こんな時でさえ、岡田は無神経に普通だった。普通に笑っている。
「お前…これから死ぬ確率の方が高いんやで?なんでそんなに…」
「だからこそや!慌てて何になる、手元狂って殺されやすくなるだけやん!」
岡田にしては、まともな言葉だった。その言葉に、増田も落ち着こうと説得させられる。
「俺は今死ねないん、家で子供も妻も待ってる、増田もやろが」
「そうだな…今日は早めに帰るって言って来たんや、帰らなアカン」
今日初めて笑った。気分が少し和らいだ気もする。
「で・・・作戦や。」
「何…?なんか秘策でもあるん?」
「いや、さっき他のコンビが話してたから」
かくん、と増田はずっこけるフリをした。そして笑った。
「で、どんな作戦?」
「さっき言った様に、一緒に行動する、ってだけ。でもな、単独で行動するのとだいぶ違うと思うんや」
「48番、岡田 圭右。」
呼ばれてしまい、岡田は舌打ちした。
「増田、呼ばれてこの建物を出たらまっすぐ行け。俺もまっすぐ行ってる」
岡田は一瞬、首についている装置を撫でた。そして、岡田の姿は人ごみの中に消えて行った。
184名無しさん:2006/09/02(土) 17:57:14
スルー能力を上げてくれ
185名無しさん:2006/09/02(土) 17:57:14
あいつ、少し前に石スレに現れた痛い子じゃないか?
だとしたら今のうちに追放しないとマズイ
あいつ、少し前に石スレに現れた痛い子じゃないか?
だとしたら今のうちに追放しないとマズイ
あいつ、少し前に石スレに現れた痛い子じゃないか?
だとしたら今のうちに追放しないとマズイ
あいつ、少し前に石スレに現れた痛い子じゃないか?
だとしたら今のうちに追放しないとマズイ
あいつ、少し前に石スレに現れた痛い子じゃないか?
だとしたら今のうちに追放しないとマズイ
186名無しさん:2006/09/02(土) 17:58:27
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
187名無しさん:2006/09/02(土) 18:00:42
◆BIEhgLz7MIキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━
188名無しさん:2006/09/02(土) 18:01:40
益子って誰すか?
189名無しさん:2006/09/02(土) 18:06:14
>>183
テンプレテンプレ
190名無しさん:2006/09/02(土) 18:08:32
>>183氏ね
191 ◆w7PMECdY.g :2006/09/02(土) 18:17:07
>>183続き。

生暖かい風が増田の体を包んだ。じっとり汗をかいてる体には心地よい。
「岡田…」
心細い。いつも岡田の事を「寒い」だとか「すべった」と散々馬鹿にしてたが
いざとなると頼りになる岡田だった。自分は岡田がいないと駄目なのだろう。
岡田の姿、いや、それ以外の芸人の姿も見えない。辺りは嫌に静かだ。
本当の地獄とは、この事かもしれない。ふと、岡田との会話を思い出す。
『慌てて何になる、手元狂って殺されやすくなるだけやん!』
「そうや、殺されやすくなるだけやーーー!!!」
今までに出した事のないような大声で自分を勇気付けた。
しかし、その大声に反応して草むらから飛び出してきた鳥に、増田はかなり驚いた。
「…気合注入したばっかなんに…俺、カッコ悪いわ…」
今初めて、岡田カッコいいよと思った。
「V6の岡田よりカッコええよ、岡田ぁー…どこにおるん?」
焦るな、泣くな、慌てるな、とちるな、岡田に会いたい、それしか考えていない増田。
「にしても、このデイパックやけに重い…。捨てたらアカンの?」
自問自答の繰り返し、客観的に見ると、かなりの変人だが増田はおかまいなしだった。
「そもそもゲームのルールおかしいやろ、なんで殺さなアカンの?ピッコンハンマーで
頭叩くだけでいいやん!マリオパーティーみたいでええやん!」
地面に置いたデイパックを人と思って、増田はひとり言を続けた。
「はあ〜…殺されたくない……死にたい」
いつの間にか矛盾すらも口にするようになっていた。

「コラッ、増田、遅い!いきなり殺されたんじゃっ」
岡田もデイパックを引っ掻き回しながらぶつぶつ言っていた。
スタート地点から結構来た、森の木の陰で増田をずっと待っていたのだ。
「増田、来たら殺……いやいや、殺したらアカン」
今、このゲーム中には冗談でも「殺す」などとは言ってはいけないだろう。
「…今から戻っても、すれ違ったらもっと面倒やし…」
すると、岡田は辺りに人がいない事を確認し、そして思いっきり息を吸った。
「---増田ーーーーーーーーーーッ」
192名無しさん:2006/09/02(土) 18:18:50
>>191もういいよシツコイ
193名無しさん:2006/09/02(土) 18:20:32
>>183氏ね
>>191もういいよシツコイ
194名無しさん:2006/09/02(土) 18:24:23
◆BIEhgLz7MIキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━
195名無しさん:2006/09/02(土) 18:25:06
>>191
頼むよ、そろそろ。
貴方がここに小説を投下する事で、このスレが荒んでいるという事実をきっちり自覚して欲しい。
このままだと、他の書き手さんも投下しづらいだろうし、バトロワの話自体すすまないと思うんだ。
196名無しさん:2006/09/02(土) 18:41:00
もう駄目ぽ
197 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:41:29
>>63-66 のつづき


ポケットの中のMP3プレイヤーを取り出して首にかける。
スイッチを入れてちゃんと動くのを確認し、赤岡はイヤフォンを耳ではなくMP3プレイヤーごと
胸のポケットに押し込んだ。
「…聞かないんだ?」
「……………。」
軽い口調で聞いてくる今泉に赤岡はこくりと頷く。
一応傷の手当てこそできた物の血が流れた事による貧血はまだ治まらず、そんな状態では音楽を聴くどころではない。
ただ、ボトムのポケットよりはなくさぬよう安心できる場所に移したかった。だけであって。

「これから、どうするんですか?」
「……ん?」
逆にぼそりと言葉が漏れるのが聞こえ、何の事? と相手の方を向く今泉に、赤岡は目線で今泉を示す。
「大滝さん、待ち…ですよね?」
「まぁ、そーだけどさ。一応。」
何だかんだで放っておけないしーと付け加える今泉の思考は、赤岡が島田に対し抱くそれと同じ。
少し口調を和らげ、尚も赤岡は、問う。
「あの人と合流して、どうしますか?」
「そういうお前はどうすんの?」
別に赤岡には尋問とかそういうつもりはないのだけれど、立て続けに問いかけられた今泉は逆にそう赤岡に返した。
198 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:42:20
「…特に、決めてません。」
数秒の沈黙の後、赤岡は素直に今泉に答えた。
「バトルロワイアルに参加するのが厭なら、バトルロワイアルを途中で中止できる方向に持っていくって考えも
 決してない訳じゃないけど。今まで50回も続けられた物に、毎年毎年それこそ命がけな連中と張り合ってきた
 このシステムに今更穴があるはずがない。」
ネタでもなければそうそうお目にかかれない赤岡の長い言葉に、今泉は驚いたように小さく目を見開いて。
「じゃあ、諦めて殺されるのを待つんだ。」
「…いえ。殺されるも厭なので、身を潜めます。ひたすらに。」
確か、何年か前の大会で。
恐怖から身を潜めていたクラスで極端に影の薄い少女が、激しく戦う他のクラスメートに思い出される事なく
一人生き残り、優勝者となった事があったような気がする。
かなり消極的な、そして卑怯な策ではあるけれど、そのぐらいしか思いつかなくて。
ぼそりと告げた赤岡に、今泉はニッと笑って言った。
「…何だ、行動方針決まってるんじゃん。」
「あ、そうでしたね。」

照れたように困ったように右手で頭を掻く赤岡の仕草に、今泉はしばらく目を細めていたけれど。
「…菊地が、心配なんだ。」
やおら一つ深く息を吐き、言葉を紡ぎだす。
「菊地、絶対不安定になってると思う……もしヤバイ方向に足を踏み込んでたら、止めなきゃいけない。」
きっとそれは、あいつもそう思ってると思う。そう付け加えて今泉は頭上を見上げた。
夏の日差しが木々の葉で遮られていて、中々心地良い。ただ、虫がやたらと気になる事さえ除くならば。
やっぱり都会っ子だよなぁと関係ない思考を浮かべたりしつつ、今泉は言葉を続ける。
「もしあいつが一足飛びに本部を襲うとか無茶言い出すならわからないけど…きっとそれが僕らの行動方針になる、と思う。」
199 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:43:19
「……………。」
菊地がどれ程山田を信頼しているかは、赤岡も知っている。
幼馴染みとは違う、けれど強固な絆。それが一瞬にして砕かれたなら、彼はどうなってしまうのか。
今泉や菊地と親交があった一人として、ここは彼を落ち着かせるのを手伝わせて欲しいと言うべきか。
それとも、先に口にした通り、身を潜め、やり過ごす道を選ぶべきか。
不意にそんな思いに駆られ、赤岡は空を見上げる今泉と対照的に、地面に目を落とした。
下草茂る中に己のデイパックが見え、手を伸ばすのが億劫と足でそれを引き寄せてみる。

賭ける事にした。
デイパックに入っている武器が、今泉達の足を引っ張るような物でなかったら、今泉を手伝う。
逆にあっても邪魔なだけという武器ならば、大人しく引きこもる。

…あぁ、こんな時ですら決断力のない、卑怯な僕を許してください。
祈るようにしてデイパックを開け、赤岡は荷物を漁った。
その動作に、万が一の襲われる可能性を感じたか、今泉が警戒の視線を赤岡の方へと向ける。
尖った視線をヒシヒシと感じながらも固い手応えを覚え、赤岡はデイパックからそれを引っ張り出した。

「………っ!」
固くて細長い……これは、もしかして。そんな期待が一瞬赤岡の中に生まれる、けれど。
「……えぇええええええ!」
赤岡の口からこぼれた驚愕の声よりも遥かに大きく甲高い今泉の声が、辺りに響き渡った。


…それは芸人なら、いや、芸人でなくともライブ会場に行けば必ず目にする物。
赤岡が引っ張り出したのは、コンパクトに折りたたまれたマイクスタンドだったのだ。

「……………。」
自分の大声で他の芸人に居場所が見つかりはしなかっただろうかと慌てて口を押さえる今泉の目前で
無言で、そして半分自棄で。赤岡はその場から立ち上がるとガチャガチャとマイクスタンドを組み上げる。
やがてマイクがないなりにマイクを差し入れる箇所の高さを調節して。
ようやく赤岡は今泉の方を向いた。
200 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:43:51
「…済みません。僕も菊地さんの事、心配だけど。武器がこれで、腕怪我してて。これじゃ足手まといになるだけですよね。」
そのつもりはないのに、無意識のうちにマイクスタンドに対し、いない相方の位置を準備してしまいながら。
真顔かつ真剣な口調でわびる赤岡に、今泉は首を横に振った。
「良いよ、これは僕らの問題だと思うし。」
「そうですか……。」

神妙にうなだれる赤岡の気持ちも今泉には分からなくもない。
けれど、赤岡には赤岡の道が、そして自分たちには自分達の道がある。それだけの事。
それよりも。
今泉はひょこひょこと赤岡の傍らに歩み寄ってきた。そこにあるのはマイクこそ差し込まれていないものの
漫才師の象徴、センターマイク。

「武器としちゃ外れだけど、芸人としては良い物引いたね。」
「…褒めて、るんですか?」
空いているマイクの右側に身を滑り込ませ、赤岡とマイクスタンドをはさむ形となって。
自然と身体が作る角度、目線の先には相方とほぼ同じ身長の赤岡の横顔がある。
何か即興でネタをやりたい衝動に駆られながら、怪訝げに問う赤岡に、今泉は満面の笑みで答えた。

「褒めてるんだよ、心から。」







しばらくして、二人は別れた。
今泉には大滝を探し、合流するという目的があったし、赤岡には島田を待つ目的があったから。
間違いなくこれが今生の別れとなるのだろうけども、「さよなら」とは言えなかった。
言葉の…言霊の持つ力を熟知している二人だったから。
201 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:44:28
地図とコンパスを頼りに学校の方へと引き返していく今泉を見送り、赤岡はマイクスタンドを無造作に肩に担ぎ
彼が進む道と逆の方へと出鱈目に歩き出す。
そのままどのくらい、どう歩いていったのかは覚えていない。
ただ、森林独特のオゾン臭と湿気を全身で感じながら、よろよろと足を進めていくとやがて視界は拓け、
視界を覆う木々の間から差す木漏れ日とは異なる鮮やかな光に、赤岡は一瞬目を細めた。

「………?」
柵の中に広がっていたのは、一軒の建物を中心とした開けた空間。
その建物は本来は鮮やかな色で彩られていたのだろうけども、今となってはその塗装もくすんでおり
建物自体も所々崩れかけたうら寂れたモノだった。
慎重にそれほど高さのない柵を一またぎにして、赤岡は敷地内に足を踏み入れる。
貧血からまだ回復しきっていなければ、腕もまだズキズキと痛む。
島田を待つべくそんな身体を隠し、休ませる場所として適しているのか、他の誰かがいないかどうか。
気配を探りながらゆっくりと建物の回りを巡ってみようとして。半分ほど進んだところで彼は立ち止まった。

「……………。」
どうやら赤岡が辿り着いたのは建物の裏手の方だったらしい。
ちょうど反対側の地面には石畳が敷かれており…といっても石畳の隙間から雑草が生えていて、
手入れが行き届いていないのは明らかだったけれど…回りの木々の緑に半ば隠された形の、
こちらもくすんだ色合いの鳥居の姿が見えて。
その鳥居の下には二人の兵士の姿があり、何やら警戒しているかのようだった。

……寺? いや、鳥居があるから神社、か。

目に入る情報から何とかそう判断して。
地元の鎮守…にしては、盆や夏祭りの季節にもかかわらず、その兆しらしいアイテムが見られないのが少し気になったが。
いちいち気にしていられるほど余裕もない。
わかりやすい場所に兵士がいるという事は、そうそう芸人が近づいてくる事はない、はず。
そんな確信とともに音を立てないよう赤岡が元の建物の裏手へと引き返そうとした、その時。
202 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:45:46
「…誰だっ!」
兵士の一人が赤岡に気づいたか、不意に振り向いて声を上げる。
短い一言だったけれど、どこか聞き覚えのあるようなその声に、赤岡は思わず素直にその場に立ち止まった。
兵士の方を見やれば、一人が銃を赤岡の方へ向けていて、もう一人は彼の行動に驚いている様子で。
一応抵抗するつもりはないと言う意を示すべく、赤岡はマイクスタンドをいったん地面に置き、両手をあげた。

「しばらく裏手で休ませて欲しい、そっちの邪魔は……」
絶対にしない。
そう兵士に告げようとした瞬間。不意に強烈な眩暈に見舞われ、赤岡は言葉を紡ぎきる事なく膝からその場に倒れこんだ。

…どさり。
そんな音すら聞こえそうなほどだった赤岡の様子に、兵士二人は思わず顔を見合わせる。
「…どうします? イジリーさん。」
「良いんじゃない? 君の好きにすれば。」
僕らの仕事は、そこの鳥居に仕掛けられてる首輪爆破用の電波発信機を交替の時間まで守る事だからね。
最初に赤岡に呼びかけた兵士に声を掛けられ、もう一人の兵士…イジリー岡田は肩をすくめて答えた。
この暑さ、そして重装備という事で、彼の丸い顔には大粒の汗が滲んでいる。

その一方で、顔を隠すかのように目深にヘルメットを被ったもう一人の兵士は、特に辛そうな様子も見せず
赤岡の元に歩み寄り、横たわるその身体をまじまじと見下ろした。
口惜しげに、唇がきつくかみ締められる。
「ただ、いくら相手が赤岡だからって手心加えて変な手助けはしちゃ駄目だよ。そうしたら僕らが殺されるからね。」
「わかってます。」
背後から聞こえるイジリー岡田の声に兵士は頷いて、しゃがみこむと赤岡の身体を持ち上げた。

「……………。」
兵士にどこかへ運ばれながら、朦朧とする意識の中で赤岡が一瞬だけ見た彼の横顔は。
彼の良く知る人物に、かつて信頼していた人物に非常に似ていたように、思えた。
ただ、それは赤岡のまったくの思い違いかもしれないけれど。
203 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:47:52
【号泣 赤岡 典明
 所持品:MP3プレイヤー(私物) 未確認
 状態:貧血と暑さにより気絶中・左腕に裂傷(民間療法の手当て済)
 基本行動方針:生存優先・ひたすら身を潜める
 第一行動方針:安全な場所に逃げ込んで島田を待つ
 最終行動方針:凱旋ライブやりたいなぁ。】
【現在位置:神社】

【18KIN 今泉 稔
 所持品:ライター 煙草 三味線の糸(武器? 私物?)
 基本行動方針:生存優先・菊地が心配
 第一行動方針:大滝と合流
 最終行動方針:不明】
【現在位置:森→学校?】
08/15 12:50過ぎ

【投下番号:45】

今回の話で今泉さんの所有を解除します。
菊地さんなどワタナベエンタ系の話を考えている方はどうぞ使ってやってください。
204名無しさん:2006/09/02(土) 18:48:16
◆BIEhgLz7MIって今いくつ?
205名無しさん:2006/09/02(土) 18:49:40
あーあ、もう駄目ぽ
206名無しさん:2006/09/02(土) 18:50:06
>>203
乙ー!兵士設定をうまく活用しててすげえ
上手いなあ
207名無しさん:2006/09/02(土) 18:51:13
>>204
もう関わるなよ
あと、号泣話書き手さん乙です!
208名無しさん:2006/09/02(土) 18:54:13
>>207
スマソ
まぁ、リア厨か『年齢だけ』成人してる書き手だろうな。

>>197-203
乙!
209名無しさん:2006/09/02(土) 18:54:52
ツマンネ
210名無しさん:2006/09/02(土) 18:55:08
>>203
すげぇ続き気になるわー
でもせっかくのマイクスタンド未確認になってるぞ
211名無しさん:2006/09/02(土) 18:55:47
そういっておきながらサゲ忘れた…
スマソ
212 ◆8eDEaGnM6s :2006/09/02(土) 18:59:10
>>210
本当だ、教えてくれてありがとう。
って事で修正版。

【号泣 赤岡 典明
 所持品:MP3プレイヤー(私物) マイクスタンド
 状態:貧血と暑さにより気絶中・左腕に裂傷(民間療法の手当て済)
 基本行動方針:生存優先・ひたすら身を潜める
 第一行動方針:安全な場所に逃げ込んで島田を待つ
 最終行動方針:凱旋ライブやりたいなぁ。】
【現在位置:神社】
213名無しさん:2006/09/02(土) 19:03:31
初心者なんだけど投下していい?
214名無しさん:2006/09/02(土) 19:05:11
書き手さん乙ですー
面白かった!
215名無しさん:2006/09/02(土) 19:15:22
書き手さん乙です
面白くなかったー
216名無しさん:2006/09/02(土) 19:19:56
スタートからの流れが速かっただけあって
ネタスレ崩壊の定番の流れになるのも速いな。
217名無しさん:2006/09/02(土) 19:21:49
まぁまずは焦らず構わずだな
218名無しさん:2006/09/02(土) 19:26:47
もう駄目だろ、このスレ
219名無しさん:2006/09/02(土) 19:28:29
蜻蛉並に儚いな
220名無しさん:2006/09/02(土) 19:29:47
まだ始まったばかりだし、マターリ行こう
221名無しさん:2006/09/02(土) 19:49:50
いや、もう無理だろ
222名無しさん:2006/09/02(土) 19:54:25
馬鹿みたいにスレ消費してんじゃねぇよ。
223名無しさん:2006/09/02(土) 19:57:50
お前もな
224名無しさん:2006/09/02(土) 21:05:48
このスレ、全部自演?
225名無しさん:2006/09/02(土) 21:08:11
>>197-214
自演だ、自演。自作自演乙
226名無しさん:2006/09/02(土) 21:09:17
(´・ω・`)
227名無しさん:2006/09/02(土) 21:10:10
>>197を褒めてるのは本人、つまんねと言ってるのは住人
228名無しさん:2006/09/02(土) 21:11:32
自演厨か
229名無しさん:2006/09/02(土) 21:19:59
自演スレッドハケーン
230名無しさん:2006/09/02(土) 21:27:48
自演認定厨が果てしなくうざい件
231名無しさん:2006/09/02(土) 21:31:42
これも裏切られる運命なのか…
小説スレはいつもいつも裏切られてる…
232名無しさん:2006/09/02(土) 21:54:41
お前らたったの一日で諦めんなよ。
荒らされることなんて覚悟のうえで小説スレにいるんだろ?
233名無しさん:2006/09/02(土) 21:55:29
荒らしてる奴の自演自演
書き手読み手共にスルー
234名無しさん:2006/09/02(土) 22:33:40
>>213
したらばへGO
235 ◆864fRH2jyw :2006/09/02(土) 22:34:38

>>855-859続き


ガムテープ。
目下のところはガムテープが欲しい。
(…まあ色々とな、持っとった方が便利そうやし…)
意味も無く言い訳がましい事思いながら、森の中を進んでいく。
時折枯れ木を踏んでぱきと小さな音が鳴る以外は、不気味なほどに何の気配も無い森だった。
もしかして既に全員死んでしまったのだろうか。
一瞬だけ思って、すぐに井上は失笑した。そんな訳が無い。
なるべくなら人に出くわしたくなかった。それが生きた人であれ既に動かぬ人であれ。
何分歩いただろうか。一向に森の終わる気配は無かった。
そもそも井上は今に至るまで一度も地図を開いていない。当然自分の現在地が何処かも解っていなかった。
ただ、ガムテープが欲しいと漠然な希望のみ抱いて。

――なんか右歩いてれば一軒ぐらいありそうな気がする。

何の根拠も無い推論に従って、ひたすらに歩いていた。
先程までの動揺はもうほとんど落ち着いている様だった。

何がええかな、そう。
じゅんこみたいのんがプログラム参加したら面白いんやないかな。
人志く…松本くんのところに帰るのーとか言うて…あかん、松本さんの名前出すのはあかん。
……そういえば教室出る時におった兵士変な動きやったな。
あれ大袈裟にやったらおもろいんちゃうか?

止め処なくのんびりと考えながら、草を掻き分けた。
「………お?」
236 ◆864fRH2jyw :2006/09/02(土) 22:40:21
何か、明るく光った気がした。
(何や、外出たか?)
がさがさ、と更に草を掻き分けた。
光の正体が解り、一瞬の間を置いて井上が軽く目を見開く。


目の前にあったのは、日本刀の光沢だった。


「…―――すいません、井上さん。…斬らせて下さい。…ネタじゃ、無くて。」

温厚そうな垂れ目が視界に映った。
何処かへたれた雰囲気の声と口調に、今温かみは無かった。



【次長課長 井上】
所持品:ハリセン 自動拳銃(ベレッタM84)
第一行動方針:ガムテープを探す
基本行動方針:河本を探す
最終行動方針:河本のおおせのままに
【波田陽区】
所持品:日本刀
第一行動方針:不明
基本行動方針:不明
最終行動方針:不明
【位置:森】
【8/15 14:34】
【投下番号:046】
237名無しさん:2006/09/02(土) 22:45:45
>>236
乙ー!
終わり!?うわー続き気になるー!
238名無しさん:2006/09/02(土) 22:46:03
>>235-236
波田陽区キター!
まだ井上ガムテープに拘ってんのかw
239名無しさん:2006/09/02(土) 22:52:52
井上どうなる!?
続きwktk
240名無しさん:2006/09/02(土) 22:53:06
241名無しさん:2006/09/02(土) 23:35:40
井上も戦わざるをえなくなるのか、それとも…
続きが楽しみで仕方ないよ
242名無しさん:2006/09/03(日) 00:09:55
今時、波田陽区ってwwwwww
243名無しさん:2006/09/03(日) 00:16:42
>>235-236
乙。
波田陽区に日本刀か・・・似合いすぎだ
井上は波田を殺すのかな?
どっちにしろ、続きが楽しみだ!首を長くして待ってるよ
244名無しさん:2006/09/03(日) 00:18:24
波田陽区は無いわ
245名無しさん:2006/09/03(日) 00:28:32
波田陽区って誰?
246731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/03(日) 01:06:32
前スレ>>736,>>741-742続き

(なんやねん、これ滅っ茶重いわ!!)
ソラシド水口靖一郎は小柄な体に不釣合いなデイバッグを担いで走っていた。
近くの森の茂みに辿り着き、辺りを見回して誰もいないのを確認すると、バッグを肩から下ろして中身を確認した。
「あ〜・・・こりゃ重たい筈やわ。」
中から出て来た支給品はスコップ。頭を殴れば気絶させる位は出来るかもしれないが、
接近戦ならナイフとかの方が軽くて便利だし、遠距離から撃たれても当然盾にはならない。
(なんやこれ・・・はずれやん。)
と言っても水口のいう「あたり」はマシンガンや刀等の武器ではなく、
防弾チョッキやヘルメット、レーダー等防御に特化した道具である。
彼は優勝する気はなかった。しかし、プログラムを止めようと立ち向かう気もなかった。
人目につかない所に隠れてやりすごせればいいと思っていただけだった。
(なっさけないわぁ。殺したくないし、殺されとうもない。
 でも政府の奴等に刃向かったら何されるかわからへん!)
一生懸命走ってきたのと、緊張もあいまって足が震えていた。なるべく音を立てずに座る。
周りを見渡す。人の気配は感じない。周りに人はいない。・・・多分。
(周りにおらへんかったって、遠くから撃たれるかもしれへんけどな。)
そう思いながら遠くを見つめると、遠くに横たわっている人が見えた。

まさか。いや、最初からやる気の奴がいてもおかしない。もう何時間も経ってる。
行くな。もしかしたら興味本位で近寄ってきた奴を殺す罠かもしらん。
行くな行くな行くな行くな行くな行くな行くな行くな・・・!

心の中ではそう思っていても、足はその体の方へ引き寄せられていた。
そして、その体の顔を確認する。

「この人・・・スピードワゴンの小沢さん・・・?」
247731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/03(日) 01:08:13
水口の足の疲れが消えた。いや、初めて見る人のかたちの衝撃で、足の疲れ等どうでもよくなった。
左胸にはおびただしい程の血がこびりつき、薄く開いた目は濁っていた。
小沢の顔が安らかであった事、誰かが両手を組ませた事が救いだった。
その時、水口の頭を一つの不安がよぎった。
(このままにしといたら、ハエとか蛆とかたかってくんのやろか?)
水口が暇潰しに読んだ週刊誌の悪趣味な記事の一つに、プログラム中に死亡した中学生の惨殺体に
烏がついばみ、体内に詰まっている物に蛆が蠢いていた写真が掲載されていた。
このままやったらかわいそうやなぁ、と考えているとふと右腕の重みに気付いた。

--------------スコップ。

埋めてあげたら?だってかわいそうやん。

その心の中のささやきが、このプログラムでの水口の行動理念となる。
248名無しさん:2006/09/03(日) 01:09:52
書き手さん乙
249731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/03(日) 01:10:52
水口は一心不乱に掘り進めた。
(今殺されたら、俺滅っ茶マヌケやんなぁ。)
こう思いながらも、使い慣れない重たいスコップで土を掘る。もう大丈夫?いや、もっと深く。
「すいませんねぇ小沢さん。慣れへんからしばらくかかりますわ、待ってて下さいね。」
バイトで客に軽く謝る感じの口調で、水口は小沢に話し掛けた。当然、返事はない。

深く掘った穴に、小沢の遺体を横たわった状態のまま埋める。
既に意志を無くした体は重く、半ば引き摺る感じで埋めた。
スコップで体を隠す様に砂をかける。顔以外を隠した時、水口はもう一度話し掛けた。
「・・・さよなら。」
そう言うと、水口は次の瞬間から何も考えない様にしてスコップを動かした。

小沢を埋めた土の上に、水口は折れて落ちた木の枝で杭を立てた。
目を閉じて合掌すると、立ち上がった後は踵を返し、その場を振り返らずゆっくりと歩き出した。

自分が持ってるスコップで出来る事なんてこの位や。
プログラムに従うのも刃向かうのも出来へん自分が出来る事はこの位や。
少なくとも小沢さんを埋めてる間、死ぬ事が怖くなかった様な気がする。

-----ただ、自分が見知った奴が同じ事になった時、俺は今みたいに出来るんやろうか?

【ソラシド 水口 靖一郎
所持品:スコップ、ガム
基本行動方針:遺体を発見時、埋葬し弔う。
第一行動方針:相方捜索
最終行動方針:未定
現在位置:森】
【8/15 16:20頃】
【投下番号:047】
250名無しさん:2006/09/03(日) 01:16:23
誰かまとめスレ作ってほしい!
にちゃん外とかで
251名無しさん:2006/09/03(日) 01:17:21
ちょ('A`)
252名無しさん:2006/09/03(日) 01:23:52
乙です!
水口いい奴だな…
253名無しさん:2006/09/03(日) 01:38:14
いい加減、自演やめれ
254名無しさん:2006/09/03(日) 01:43:13
乙です。
水口優しいな。
255名無しさん:2006/09/03(日) 01:44:15
乙です!水口優しい…今までに無い発想ですね
256名無しさん:2006/09/03(日) 01:52:01
見苦しいよ
257名無しさん:2006/09/03(日) 02:00:31
何でそんなに必死なの?
258名無しさん:2006/09/03(日) 02:08:20
つ【スルー】
259名無しさん:2006/09/03(日) 02:08:33
ここ住人、何人くらいいるの?
260名無しさん:2006/09/03(日) 06:00:51
弔いかー切ないな
でも好きな芸人たちの腐乱は抵抗あったからありがたいよ
261名無しさん:2006/09/03(日) 08:56:30
弔いって発想良いな。乙!
あとマトメの方でますおかの投下分が無かった事になっているんだが良いんだろうか
この場合廃棄小説と同じ様な扱いでおk?
262名無しさん:2006/09/03(日) 09:42:21
>>26-31
プラン編投下します。
前の投下はお目汚しすみませんでした。
263名無しさん:2006/09/03(日) 09:44:51
遊園地から少し離れた倉庫の中。
鈴木つかさ(ザ・プラン9)は二階部分に置かれた机の上に座って編み物をしていた。
編み物といってもセーターなどを編んでいる訳ではなく、一昔前に流行ったミサンガのような紐を編む、といった方が近いのだが。

鈴木が入ってきたとき、倉庫の中には反乱防止の為なのか本来なら置かれているべき重機はどこにも見当たらなかった。
確かにクレーン車などをそのまま放置していたら、校舎を攻撃しようと企む人間が万が一現れないとも限らないと納得する。
何もないせいでだだっ広く見える倉庫は高い位置にしか窓がなく、
複数ある出口は鈴木が最初から扉に設置されている南京錠で先程扉に鍵をしてしまったため、正面の扉しか開かなくなっていた。
この大きな倉庫に正面から入るには勇気が居るのか、横のドアをガンガンと開けようとする人間は何人もいたが、
まだ実際に倉庫内に扉を開けて入って来る人間はいなかった。
暇で仕方なくなり、最初は手慰みに、と思って棚にあった荒縄をナイフで適当な長さで切り取って、解いて綺麗に編みなおし、ということをしていたのだが
戦いの最中だというのに意外にも乗ってきてしまって、熱中し始めている。元々細かい作業が好きな性分なのだ。

先程タカと別れてからは、まだほとんど誰とも会っていない。
いや、実際は合流する気のある人間、このゲームに乗って殺戮をしている人間はあまり校舎から離れようとしないらしく、
校舎から走って離れた段階でその人口密度の高い範囲を過ぎてしまったのだろう。
その後はお互い物音がしたら出会わないように大回りをする、という不文律があるかのごとく、木の葉を踏みしだく音がしても
他の芸人の姿はほとんど見なかったのだ。
264名無しさん:2006/09/03(日) 09:47:50
熱中し始めてから数十分、20cmほど編み上げると鈴木は額の汗を拭う。
窓を開け放っているとはいえ8月の半ば、倉庫内は酷く暑い。
電気が供給されていないのか、設置されている扇風機は当然のようにうんともすんとも言わず、
汗が目に入り恨めしそうに上を見つめる、と首にかかった縄で天井から釣り下げられた死体が鈴木の視界に入った。

もちろんホーンテッドマンションじゃなし、最初から倉庫内にこんなものがあった訳ではない。先程鈴木が吊り下げたのだ。
鈴木は間違いなく小柄に分類される体躯ではあるが、残されていた道具を使えばそれほど困難な作業ではなかった。
いわば体育館のバスケットゴールを上げ下げするような要領である。

鈴木は釣り下がっている死体の顔を見ると、溜息を吐いた。
そろそろ臭ってくる頃であろう。その臭いはこの中ではすぐに充満してしまうように思う。
まあ合流するまでの避難場所やし、と諦めるとまた編み物に取り掛かった。
265名無しさん:2006/09/03(日) 09:48:45
時間は遡る。
校舎を無事脱出し、この一帯は離れた方が良いと判断した鈴木はとりあえずとそのまま真っ直ぐ歩き続ける事にした。
途中歩きながらコンパスと地図で判断したところ遊園地の方向に向かっているらしい。
まあええか、とそのままどんどん歩き続ける。
マシンガンはそこまで重い物ではないものの、ずっと構えながら歩いていると肩と二の腕に負担がかかってしまっていた。
明日筋肉痛にならんとええけどな、一人呟くと肩を落とす。今日は憂鬱なことが多すぎる。

そもそも鈴木はこのゲームに積極的に参加するつもりはなかった。
300人ほどはいると思われる参加者の中で1人生き残れるとは思えなかったし、その望みに縋って同業者たちを殺すのは
主催者の思惑通りに動いているような気がして、癪に障るのだ。だからといって無事に脱出できるとも思えない。
合流すると言っとったからそん時に出た意見に任せよか、と思考をそこで断ち切ると黙々と両足を動かした。

きちんと地図を見ていた訳ではないので、目の前に遊園地ではなく倉庫が現れた時、まあええか、と軽い気持ちで扉を開ける。
ギィ、という音を発して開いた扉の先には、何か武器はないかと棚を漁っている木村(天津)の姿であった。
突然現れた闖入者に木村は当然の反応として手に持っていたバールを投げつける。
それが鈴木の癇に障ったのだ。
266名無しさん:2006/09/03(日) 09:50:08
「お前は、乗ったんか?」

飛んできたバールを避けようとしたものの、ギリギリ避けきれずに頬から一筋赤く血を流しながら鈴木は訊ねた。
段々と近付いてくる普段とは違う狂気を醸し出しす相手に、木村は歯の根も合わない。
単に自分は怖くなって投げてしまっただけだ、と木村は弁解しようとするものの言葉が口から出てこなかった。

「お前なんかがこのゲームの優勝者として生き残ってええと思っとるんか?」

鈴木はゆっくりと銃口を木村に合わせると、静かに引き金を引く。
1発、2発と木村の体内に弾丸が打ち込まれ、口から鮮血が零れた。
地に伏した木村は上体だけ起こして信じられない、といった表情で鈴木を見つめる。

「…弾丸の無駄やな」

そう鈴木は呟くと、マシンガンを下ろして傍らの作業台の上に置き、腰に差していたナイフを取り出す。
うつ伏せになっている木村の上に跨ると、髪を掴んで顔を持ち上げ、一気に喉を掻ききった。
267名無しさん:2006/09/03(日) 09:50:51
鈴木はふと思い出して頬の怪我を触ると、皮膚が裂けたくらいだと分かり、安心した。
顔を狙ってくるとか芸人の風上にも置けんやん、と目の前の死体に対して怒りが消えない。

…そうや。

ふと見上げると天井の滑車が目に入った。
死体をこのままにしておいても構わないのだが、どうせならこの戦いに相応しく飾り付けてやろうではないか、と考えたのだ。
幸い舞台装置は残っている。
演出家の腕の見せ所や、と楽しそうに笑うと、鈴木は傍らの棚にあったロープを木村の体と首に巻きつけ始めた。
268名無しさん:2006/09/03(日) 09:51:36
そして時間軸は現在に戻る。
鈴木は編み物を一時中断すると、ペンダントのトップに付けられそうなものはないかと探し始めた。
多少やったらナイフで加工は出来るし、と棚の中を漁り始める。
だがさすがに彼がよく使用している紙粘土などは置いていなかった。
まあしゃーないよな、と一人ごちると引き出しの中も探してみることにする。

鈴木はこの時、まだ自分は正常だと思っていた。
単に襲われたから反撃したまでであって、何も責められる謂れはないし、誰でも同じ事をするだろうと考えていたのだ。
やって俺生き残るつもりないし、とその言葉をまるで免罪符であるかのように頭の中で繰り返す。
と、鈴木の思考回路を中断させる物音が正面の扉から聞こえた。

トントン、と紳士的にノックしてから倉庫にすべり入ってきたのは、竹若(バッファロー吾郎)の姿であった。

【天津 木村 卓寛 死亡】
【ザ・プラン9 鈴木つかさ
所持品: MP5 9mmパラベラム(285/300) アーミーナイフ 他不明
第一行動方針:メンバーと合流
基本行動方針:不明  
最終行動方針:メンバーの話し合いの結果によって】
【現在位置:倉庫】
【8/15 16:46】
269名無しさん:2006/09/03(日) 09:52:17
【投下番号:48】

鈴木さんのファンの方いらっしゃったらごめんなさい。
270名無しさん:2006/09/03(日) 09:54:15
乙!
いや、前回のも自分は全然楽しめた
叩くのは一部の荒らしだと思うし気にするな。プラン編怖くて好き。
271名無しさん:2006/09/03(日) 09:57:11
乙ー!すげえハイレベルだ…上手いです。
荒らしなど気にせず頑張ってください
272名無しさん:2006/09/03(日) 10:06:24
乙です!プラン編にはいつもドキドキさせられます
荒らしにめげず頑張って下さい
273名無しさん:2006/09/03(日) 10:14:51
プラン書き手さん乙です!
前回のもそうでしたが心理描写が上手すぎる・・・
本公演の鈴木の狂気キャラが好きだからこれからの展開にwktk
274名無しさん:2006/09/03(日) 10:28:18
良いなぁー
そしてどうなる竹若!
275名無しさん:2006/09/03(日) 10:41:01
すげー!続きが気になる。
前回のも良かったよ!
276名無しさん:2006/09/03(日) 11:16:30
620 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 07:46:38
バトロワパロって不細工や人気のない奴から理不尽に死んでいくよね
逆に人気ある奴は前半死なない(危機一髪勘で〜とか笑っちゃう)、死ぬ時も華々しく散るよね
この世の摂理が凝縮されてるよね


621 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 07:48:28
小説を書く人にも、芸人の好き嫌いの偏りはあるからなあ…
フット岩尾はちょっともったいないと思った


622 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 07:49:06
>>620
人気がある(需要がありそうな)芸人がさっさと死ぬと文句をたれる


623 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 08:11:15
>>620
原作がそうでしたから


624 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 08:19:44
>>621
個人的にはウドやドラドラ鈴木の扱いにも不満


625 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/03(日) 08:24:57
>>624
同意
どっちも良いエピソードを作ることの可能なキャラなだけにな
…まあ仕方ないか
書く人にとっては重要な芸人じゃなかったんだな
277名無しさん:2006/09/03(日) 11:23:05
>>276
あくまでネタスレです。まったりとどうぞ
278名無しさん:2006/09/03(日) 11:26:22
絡みスレはコピペする為にあるのか?
279名無しさん:2006/09/03(日) 11:37:57
>>276は絡みじゃなくてチラ裏じゃね
まあどっちも似たようなもんだが
280名無しさん:2006/09/03(日) 11:52:08
バトロワっていうと死に役は必須だが
ただ殺すにしても全く知らない芸人では書き様がない
よって「名前やキャラクターをある程度知ってるが特に好きでもない」芸人が選ばれるわけで
そういう芸人はそれなりにテレビでの露出がある場合が多いから当然ファンもいるわけで(ry
281名無しさん:2006/09/03(日) 11:53:26
で?
282名無しさん:2006/09/03(日) 11:57:34
チラ裏とかでバトロワスレの名前出すのやめて欲しいorz
283名無しさん:2006/09/03(日) 11:59:45
>>282
チラ裏の>>1を嫁
284名無しさん:2006/09/03(日) 12:04:49
チラ裏で名前出す事によって、また荒れるじゃん
だからやめてよ
285名無しさん:2006/09/03(日) 12:49:46
最近のチラシの裏はおかしなことになってるな。
チラ裏はスルー必須じゃなかったっけ?
286名無しさん:2006/09/03(日) 12:50:54
あ、スルー必須っていうのは、チラ裏の書き込みに絡まないって意味です。
287名無しさん:2006/09/03(日) 13:09:19
プラン書き手さん乙!
次はコテ忘れないでね。
288名無しさん:2006/09/03(日) 13:36:06
コテって何?
289名無しさん:2006/09/03(日) 13:40:29
このスレ、異様に初心者多くないか?
290名無しさん:2006/09/03(日) 13:52:44
お前もな
291名無しさん:2006/09/03(日) 13:56:28
ブーンが悪い流れを一掃するお
⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
292名無しさん:2006/09/03(日) 14:05:57
。゚(゚^Д^゚)゚。プギャーーー
293名無しさん:2006/09/03(日) 14:17:29
お掃除だお⊂二二( ^ω^)二⊃≡゚^Д^゚)゚。プギャーーー

( ^ω^)話の続き待ってるお
294名無しさん:2006/09/03(日) 14:28:44
あがってるから覗いてみたら‥
>>291>>293
ちょwwちいたんwwwww
295名無しさん:2006/09/03(日) 14:32:26
ちいたんって誰すか?
296名無しさん:2006/09/03(日) 14:44:02
ちいたん?
297名無しさん:2006/09/03(日) 15:03:06
誰?
298名無しさん:2006/09/03(日) 15:05:07
新しい話マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
299名無しさん:2006/09/03(日) 15:13:39
>>295-297
ここの住人は知らないのかな?
バッドボーイズというコンビの小さい方の彼女で、ハードネラー
かなり痛い人だよん
300名無しさん:2006/09/03(日) 15:14:17
('A`)
301名無しさん:2006/09/03(日) 15:16:54
⊂二二('A`)二⊃書き手さんガンガレ
302名無しさん:2006/09/03(日) 15:17:28
あー、はいはい、そのちいたんか。
303名無しさん:2006/09/03(日) 15:18:19
ちいたん、ここにきよぴはいませんよ
304名無しさん:2006/09/03(日) 15:20:16
バッドボーイズって誰?
305 ◆1ugJis83q2 :2006/09/03(日) 15:50:06
ラーメンズ行きます


そこら中を探し回ったが、結局相方の姿は見つけられなかった。
片桐は途中で見た何体かの死体を思い出し、今更ながら体の底から恐怖が湧いてくるのを感じた。
「何だよぉ…屍体なら桜の樹の下にでもいろよ…花咲くし」
黒髪の死体を見る度に、一瞬体が竦んだ。さっきまで隣りで不機嫌にしていた相方の顔を思い出す。
夕を告げるヒグラシの声が片桐に迫る。
「賢太郎ぉ…お前どこ行っちゃったんだよぉ…」
彼はその場にうずくまり、少しずつ黄味のます西日を浴びていた。
最近はピンでの活動が増えた片桐であったが、心のどこかではまだ小林に依存しているところがあった。
ラーメンズの活動で許されていた事が、他の現場で許されていなかった時などには、その甘えを激しく痛感したりした。
今の片桐を作ったのは小林だと言っても過言ではないだろう。
その小林とはぐれた片桐はもはや何をしたらよいのか分からずに、ただ夕日に染められる海をぼんやりと眺めるしかなかった。
弱い日が影を長く長くする。うつむく片桐の目の前に、ひょろりとした影が現れた。
「賢太郎!?」
「片桐じゃん!お前こんなところで何してんの?」
「今立…」
微妙にシルエットが似てるのが憎らしい。片桐は肩を落とした。でも、信頼できる友人に出会えたのは心強い。
今立もまた、無条件に力を抜く片桐に安堵していた。
先ほど井戸田に疑われたところだったので、自分を全面的に信頼する片桐の存在は今立の心の大きな慰めになった。
「谷井は?」
「会えてないんだよ…ほら、俺が『い』で、あっちは『や』じゃん?建物の側で待つのも危ないしさ。
 それより、小林はどうしたんだよ」
「はぐれちゃった…」
「はぁ!?」
片桐は小林とはぐれた過程を話した。そして菊地が暴走している事を話すと、今立は腕を腕を組み、溜め息をついた。
「森には入りにくいな…」
「もうどっか行っちゃったと思うけどね」
「谷井…」
306 ◆1ugJis83q2 :2006/09/03(日) 15:51:31
今立は心配そうに森をかえりみた。
森を通らねば元居た所には戻れない。戻れるかもしれないが、道を探している間に夜になってしまったら、
ゲームに乗った人に殺される可能性が高くなる。同様に相方探しも危険だ。今はうろうろしない方がいい。
少しずつ太陽が海に溶けていく。
「今日はもう、会えないな」
「あーあ、賢太郎大丈夫かなぁ…」
片翼を見失った2人の上を、トンビが円を描いて飛びさって行った。

そのころ小林は、小さな山を越えたところの川のそばに着いていた。
「くそー…片桐どこ行った?」
片桐を探しながら歩いているうちに、どうやらますます遠ざかってしまったらしい。
苛立ち紛れに剣で草むらを払うと、何本かの雑草が風に舞って飛ばされていった。
いつのまにか日が暮れている。もう今日は片桐を探すのはあきらめた方が良いと彼は判断した。
川の近くに出られたのは幸運だった。一夜を過ごすなら絶対に水辺が良い。
「片桐、死んでないと良いけどな」
何気なくつぶやいた死という言葉の持つ生々しさに、小林は胃が持ち上げられるような感覚を覚える。
ものすごいストレスを彼は感じていた。追い詰められることに小林はめっぽう弱いのだ。
「こりゃまた円形脱毛症にでもなりそうだな」
自嘲気味につぶやいた言葉を拾うものはなく、夜の闇がつま先から彼の中に入っていった。
307 ◆1ugJis83q2 :2006/09/03(日) 15:54:05
【ラーメンズ 片桐仁
所持品:マーライオン
第一行動方針:賢太郎を探す
基本行動方針:賢太郎の言う事を聞く
最終行動方針:あんまし考えてない。
現在位置:広場】

【ラーメンズ 小林賢太郎
所持品:フェンシングの剣
第一行動方針:片桐を探す
基本行動方針:コントのことを考える。
最終行動方針:舞台に戻るために、ゲームを終わらせる。
現在位置:川辺】

【エレキコミック 今立進
所持品:不明
第一行動方針:谷井と合流
基本行動方針:仲間を集めて協力する
最終行動方針:ゲームの終了
現在位置:広場】

【時刻 18:00〜19:00】
308名無しさん:2006/09/03(日) 15:55:25
>>305->>307
乙!円形脱毛症ワロスwww
309名無しさん:2006/09/03(日) 15:59:25
>>305-307
乙!はぐれちゃったんだなー
310名無しさん:2006/09/03(日) 16:03:22
>>305-307
乙ー!わくわくしてきたw
311名無しさん:2006/09/03(日) 16:12:24
自演やめろよ見苦しいぞ
312名無しさん:2006/09/03(日) 16:47:31
>>305-307
乙!
313名無しさん:2006/09/03(日) 16:49:05
>>305-307
乙!
相変わらず文章が上手いなあ…
書き手として見習いたいです。
314名無しさん:2006/09/03(日) 16:49:52
>>305-307
乙!
315名無しさん:2006/09/03(日) 17:01:24
乙コールだけで埋まるのもなんか勿体無いような…
一言だけでも感想添えるといいんじゃない?
316名無しさん:2006/09/03(日) 17:05:29
>>305-307
乙。エレキと合流ktkr
でも今立って、ラーメンズの事「仁」「賢太郎」って呼んでなかったっけ。
317名無しさん:2006/09/03(日) 17:13:10
>>305-307
乙ー!
318名無しさん:2006/09/03(日) 17:26:37
>>305-307
乙!
319名無しさん:2006/09/03(日) 17:35:54
>>305-307乙です
320名無しさん:2006/09/03(日) 17:40:17
>>305-307
モツ鍋です!
(゚Д゚)ウマー
321名無しさん:2006/09/03(日) 17:41:12
>>305-307乙!
322名無しさん:2006/09/03(日) 17:41:49
乙だけで埋めんなよ
323名無しさん:2006/09/03(日) 17:43:44
わざとやってんだろ
324名無しさん:2006/09/03(日) 17:44:20
ageてるしな。
325名無しさん:2006/09/03(日) 17:44:52
>>305-307
甲!
326名無しさん:2006/09/03(日) 17:45:53
>>325
(;^ω^)うわ、つまんね
327名無しさん:2006/09/03(日) 17:49:16
>>305-307
乙です!
328名無しさん:2006/09/03(日) 18:01:40
>>305-307
乙!
329 ◆8YBpUCUZW6 :2006/09/03(日) 18:11:31
すいません、したらばにいけないのでこちらに。
色々あるみたいなんでちょっと投下遅らせますね。すいません。
330名無しさん:2006/09/03(日) 18:14:32
投下まだ〜??
331名無しさん:2006/09/03(日) 18:19:29
荒らしなんか気にせず投下して下さい
332名無しさん:2006/09/03(日) 18:25:05
投稿直後に一番早く乙!をレスした人が勝ち
333名無しさん:2006/09/03(日) 18:30:49
>>329
気長に待ってるよ
334名無しさん:2006/09/03(日) 18:32:09
まぁ、昨日今日は夏休みの後夜祭のようなものだし。
勢いがあると見て冷やかしに来るようなのは飽きるのも早いから、
もうしばらくすれば落ち着くでしょ。
335名無しさん:2006/09/03(日) 18:42:31
>>305-307
乙ですー!
336名無しさん:2006/09/03(日) 19:05:03
337名無しさん:2006/09/03(日) 19:19:52
>>329
投下まだ〜??
338名無しさん:2006/09/03(日) 19:24:32
.                   __________
    _              | 自作自演王国 炎上中|
   `))             | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ジ
    ´   ( )         ∧              ジ ャ
      ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
 ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
    人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン !!
   ( ( )( )  )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「 (    )
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|箔c 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
   λワー∧      λワー   λワー     λワー
 .λワー   | |  λワー    λワー     λワー


        _  ,r''゙~    __         _    _  _
   .  __ |ロロ|/ ̄\_,ァ-‐ |ロロ|/ ̄\ __ |ロロ| __..|ロロ|/  \
   _|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_
         ワー
    キャー   λ... ワー    λ...   キャー    ワー      ...λ
    λ...      λ...        ...λ    ...λ  キャー
  λ..     λ..    λ..        ...λ      ...λ    ...λ
339名無しさん:2006/09/03(日) 19:39:58
>>305-307
乙ー!面白かったでーす
340名無しさん:2006/09/03(日) 20:26:30
投下まだ〜??
341名無しさん:2006/09/03(日) 21:50:39
投下していい?
342名無しさん:2006/09/03(日) 21:59:56
>>341
おk、でもsageてくれ
次からテンプレに入るだろうけど
343名無しさん:2006/09/03(日) 22:14:40
ゴメソ、sageって何?
344名無しさん:2006/09/03(日) 22:16:54
>>343
マジで聞いてる?
345名無しさん:2006/09/03(日) 22:18:04
>>343

          \キタ━━━━━━━━━!!! / /:::::::ヽ___
━でお待ち下さ\  \●ノ\●ノ    / 丿 ::.__  .:::::::::::::
      ∧_∧(\へ■   ▼へ /  / /。 ヽ_ヽv /: 
ち下さい(  ゚∀゚)  \  > <  /  / / ̄ ̄√___丶
 ∧_∧( つ  つ   \∧∧∧/━━ | .:::::::::: / / tーーー|ヽ
(  ゚∀゚)そのままキタ━< 激 >    | .:::::.  ..: |    |
( つ  つ         <  し >    | :::    | |⊂ニヽ|
そのままキタ━でお待ち <  く  >/ /| :    | |  |:::T::::|
──────────< キ >──────────
キタ━━━━(゚∀゚)━━ < タ  >    ┏┓    ┏━━┓
キタ━━━━(゚∀゚)━━ < │ >┏━┛┗━┓┃┏┓┃  
キタ━(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚) < !!!! >┗━┓┏━┛┃┗┛┃┏
キタ━━━━━(゚∀゚)━/∨∨∨∨\ ┛┗━┓┃┏┓┃┃
キタ━━━━━(゚∀゚)/ _∧   ∧ \ ┏━┛┗┛┃┃┗
キタ━(゚∀゚)(゚∀゚)(/( ゚ ∀゚ )━ ( ゚ ∀゚\         ┃┃    
キタ━━━━━(/━∪━━∪━∪━━∪\      ┗┛  
キタ━━━━ /┃ しばし  キタ━━(゚∀゚)━!!!\

346名無しさん:2006/09/03(日) 22:18:56
とりあえず投下していい?
347名無しさん:2006/09/03(日) 22:20:06
>>346
ダメ!絶対駄目!
早まるな!
もうちょっと勉強してから来い!
348名無しさん:2006/09/03(日) 22:27:51
えー
349名無しさん:2006/09/03(日) 22:28:40
まぁ、好きにさせれば?
350名無しさん:2006/09/03(日) 22:30:35
じゃあ、もう少し様子見てから投下するよ
351名無しさん:2006/09/03(日) 22:42:37
まずまとめサイトとしたらばのスレみて勉強してきてくれ
352名無しさん:2006/09/03(日) 22:42:47
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
353名無しさん:2006/09/03(日) 22:44:08
>>305-307
354名無しさん:2006/09/03(日) 22:45:52
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
355名無しさん:2006/09/03(日) 22:47:09
>>352
お前何様だよ
356名無しさん:2006/09/03(日) 22:47:29
>>355
だって、この間はそうだったじゃんw
357名無しさん:2006/09/03(日) 22:48:58
逆に言えば、sageすら知らない超初心者でも
めちゃめちゃ面白いものを書けばオッケーということか
358名無しさん:2006/09/03(日) 22:51:20
>>352
じゃあ、とりあえず、お手本として上手な話を投下して下さい
359名無しさん:2006/09/03(日) 22:51:32
>>357
あたりまえだ。
360名無しさん:2006/09/03(日) 22:52:16
ほんとに面白かったら読んでる。
文句言う輩も湧かない。
361名無しさん:2006/09/03(日) 22:53:58
>>352に期待
362名無しさん:2006/09/03(日) 22:54:32
>>352
この間ボッコボコに叩かれた上になかったことにされた方ですか?ww
363名無しさん:2006/09/03(日) 22:56:45
>>362
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
364名無しさん:2006/09/03(日) 22:59:05
>>352=◆BIEhgLz7MI
365名無しさん:2006/09/03(日) 23:02:18
もっと上手くやれよ・・・・
366名無しさん:2006/09/03(日) 23:03:14
いやあ、でも、変に間口を狭めるよりはとりあえず投下して貰った方がいいんじゃないの?
そんで明らかに他の人の話を読んでないとか、問題が見られたら次の機会にって事にしてもらえばさ。
>>357の言うとおり、多少物知らずでも面白いもん書いてくれりゃ住人も親切にするだろうし。
367名無しさん:2006/09/03(日) 23:04:26
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
今のうちに追放しないとマズイ
368名無しさん:2006/09/03(日) 23:05:53
>>364
もしそうだったらageる気がする
369名無しさん:2006/09/03(日) 23:07:34
疑心暗鬼スレバロスwwwwwww
370名無しさん:2006/09/03(日) 23:08:58
まさに、このスレがバトロワ状態wwwwwww
371名無しさん:2006/09/03(日) 23:10:59
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
372名無しさん:2006/09/03(日) 23:50:05
373名無しさん:2006/09/03(日) 23:56:51
急にぱったりと書き込みがやんだのは粘着のせいなのか
それとも明日から通常授業が始まるからなのか
374名無しさん:2006/09/04(月) 00:00:39
>>372

× 乙
○ 乙!
375名無しさん:2006/09/04(月) 00:06:28
>>374
スマソ

>>305-307
乙!
376名無しさん:2006/09/04(月) 00:08:55
>>373
どした?
377名無しさん:2006/09/04(月) 00:08:56
>>373前者
378名無しさん:2006/09/04(月) 00:12:45
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
379名無しさん:2006/09/04(月) 00:16:33
他のスレに迷惑をかけるのは、やめて下さい
お願いします
380名無しさん:2006/09/04(月) 00:23:36
投下しづらいな…
381名無しさん:2006/09/04(月) 00:27:03
何ごともなかったように投下することが平和に繋がるとオモ
382名無しさん:2006/09/04(月) 00:29:57
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
383名無しさん:2006/09/04(月) 00:32:58
下手だから叩かれたんじゃなく、ルールと空気を無視したから叩かれたんだがな
と少しだけ騒ぎが収まったので呟いてみる
384名無しさん:2006/09/04(月) 00:36:24
「sageも知らんままとにかく投下したいっていうなら出来次第で叩かれる覚悟しとけ」

…って意味だったんじゃあないのか、>>352は?
385名無しさん:2006/09/04(月) 01:21:35
どっちにしろ明らかな荒らしに絡んでる>>352はアホだろ
スルーすりゃいいのに
386名無しさん:2006/09/04(月) 01:25:00
あれってやっぱ荒らしなのかねぇ。
マジモンっぽい気もするけどw
387名無しさん:2006/09/04(月) 01:30:44
ここの住人はそんなアホなことしないだろ。
388名無しさん:2006/09/04(月) 01:33:30
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
DEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTEDEATH NOTE
389名無しさん:2006/09/04(月) 01:38:24
あなたたちわかっこいい人達ですか?かおがわからん
390名無しさん:2006/09/04(月) 03:09:27
コワッ
391名無しさん:2006/09/04(月) 03:31:50
アンタッチャブル、タカトシの話って一回目以降ありましたか?
392名無しさん:2006/09/04(月) 06:03:18
タカトシは分からんが、チャブは一回目以降出てない。
393名無しさん:2006/09/04(月) 06:05:04
>>389
質問の意図がわかりませんが?
394名無しさん:2006/09/04(月) 06:27:27
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
395名無しさん:2006/09/04(月) 07:27:50
投下していい?
396名無しさん:2006/09/04(月) 07:29:19
ゴメソ、sage忘れた
397名無しさん:2006/09/04(月) 07:32:09
>>396
好きにすれば
398名無しさん:2006/09/04(月) 07:53:47
何すか、その言い方
399名無しさん:2006/09/04(月) 07:56:26
>>398
殺す芸人とかスレの設定だとか最低限了解を得なきゃいけないところもそりゃあるが
投下自体を制限する権利は俺にないし
出来具合によってはスルーするし、別に投下しようがかまわない
400名無しさん:2006/09/04(月) 08:06:38
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
401名無しさん:2006/09/04(月) 08:38:17
あーあ>>352が迷言を残したせいでww
402名無しさん:2006/09/04(月) 10:05:10
もう投下出来ない。゚(゚*´Д⊂グスン
403名無しさん:2006/09/04(月) 11:04:15
びびってやんの。
チキン野郎は一生書き込むな。
404名無しさん:2006/09/04(月) 11:13:52
>>392 ありがd。
書き手さん、タカトシ、アンタッチャブル期待してます。
405名無しさん:2006/09/04(月) 12:04:53
>>403
新しい話投下して下さい
406名無しさん:2006/09/04(月) 12:33:56
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
407名無しさん:2006/09/04(月) 12:40:34
>>384
まあ、そんなとこなんだろう。
気持ちは分からんでもないが言い方とタイミングが悪かったな。

はしゃいでコピペしてる奴に関してはもう救いようがないが。
408名無しさん:2006/09/04(月) 12:42:44
>>305-307
遅れたけど乙です!
409名無しさん:2006/09/04(月) 15:08:24
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
410名無しさん:2006/09/04(月) 17:03:43
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
411名無しさん:2006/09/04(月) 17:36:06
もっとまったり行こうよ
このスレ好きなんだよ 次の話楽しみにしてんだよ
412名無しさん:2006/09/04(月) 17:52:12
>>1
乙!
413:2006/09/04(月) 18:04:10
マターリで、おながいします
414名無しさん:2006/09/04(月) 18:04:19
>>412
あげないほうがいいんでないの?
415名無しさん:2006/09/04(月) 18:12:54
>>414
乙荒らしの相手すんな馬鹿
416名無しさん:2006/09/04(月) 18:24:48
>>415
GJ\(^O^)/
417かつての書き手:2006/09/04(月) 20:28:28
いつのまにか投下しづらい雰囲気になってるね
418名無しさん:2006/09/04(月) 20:56:31
そうでもないよ
419名無しさん:2006/09/04(月) 21:03:19
雑談スレになってるw
420名無しさん:2006/09/04(月) 22:53:36
もしもスレの雰囲気や流れに著しくそぐわないお話が投下された場合は
やんわりと番外編扱い、くらいでどう?

そして、頑張って書いてくれたガッツは認めてあげよう。
ぼこぼこ叩くことはないさ。手が痛いよ。
421名無しさん:2006/09/04(月) 22:59:13
( ;∀;) イイハナシダナー
422名無しさん:2006/09/04(月) 23:00:36
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
423名無しさん:2006/09/04(月) 23:02:02
>>420
そうだね。今度からはそうしよう。
良いこと言ったなw
したらばでも提案してみたらどう?
424名無しさん:2006/09/04(月) 23:12:17
番外編にするよりスルーした方がいい
425名無しさん:2006/09/04(月) 23:19:32
ではスルーで
426名無しさん:2006/09/04(月) 23:24:41
ここ住人、何人くらいいるの?
427代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:51:20
>>197-202 のつづき

最初の芸人…青木さやかの名が呼ばれてから1時間と30分あまりの時間が過ぎた。
つまりは90人ちょっとの芸人がすでにここから姿を消していると言う事になり、
もうしばらくすれば、集められた芸人の半分が島の中に消えると言うことになるだろうか。
その中で号泣の島田 秀平は床に力なくぺたりと座り込んだまま俯いて。
両手をぎゅっと握りしめ、順番的に間もなくだろう、己の名が呼ばれるのを待っていた。

「近場で待っている。」
赤岡はそう約束してくれたけれど。
ちゃんと間もなく合流する事が出来るだろうか。

……そういえば、建物からでる所が一番狙われやすいんだっけ。
バトルロワイアルが毎年行われる性質上か、世間では『プログラム必勝法』的な雑誌がアングラで発行されていて
ちょうど対象候補になる年代の中学生達がお守り代わりに買っている、との事だけれども。
一度何かのネタにならないかと手に入れて読んでみた…そして余りの内容の気持ち悪さにすぐに後悔しながら捨ててしまった、
その時の記憶が島田の脳裏を過ぎる。

出てきたばかりのカモを狙おうとする芸人と、相方なりメンバーなりを待とうとする芸人が鉢合って
戦闘になどなってはいないだろうか。
その中に、自分の幼馴染みは混じってはいないだろうか。
急に不安を覚え、島田が胃に軽い痛みを覚える最中にも、西武ライオンズの帽子を被った小柄な姿
…あれはキングオブコメディの今野だろう…が呼びだされ、建物の外へと消えていった。
あぁこれから「さ」行の芸人が呼ばれる番だ。
428代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:52:33
迫り来る『その時』を前に乱れる鼓動と思考を何とか落ち着けさせようと、島田は一度深呼吸を試みる。
吸う、吐く。
…まだ、足りない。
吸う、吐く。吸う、吐く。吸う、吐く。 まだだ。

やはり座った姿勢というのが悪いのだろうか。
固く握りしめていた手を解き、床について膝に力を込めて。島田がその場に立ち上がろうとした。その時。

「…そこ、何をやっている!」
低くも良く通る声が、周囲に響く。
ハッとして声の方を向いた島田の視界に飛び込んでくるのは、己の方へ銃口を向けた兵士の姿。
特に名を呼ばれてもいないのに、急に立ち上がった彼の動きを不審に思ったらしい。
「……………。」
「お前だお前! 撃ち殺されたくなければ早く座れ!」

 高圧的な声。
 迷彩色の装備。
 突きつけられる、銃口。

全身の感覚が捉えたそれらの現象に、何故か島田が既視感を覚えた瞬間。
白い光と共に不意に島田の頭の中で断片的な映像がフラッシュバックする。

 遠く暑い夏の日。
 緑茂る山奥。
 泣きながら歩いている僕。
 一緒に泣いている幼馴染み。

…一体これは何だろう。
そう疑問に思う余裕もなく、急速に足元から全身の力が抜けていくような感覚に襲われて。
島田は立ち上がろうとした姿勢のまま蹌踉めいて、膝から崩れ落ちるように床に沈み込んだ。
429代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:53:24
「だだだ、大丈夫かい?」
頭上から降ってくる、聞き覚えのあるこの声はホリの錯乱でなければウド鈴木のものだろう。
「…すみません、急に立ったりしたから……ちょっと眩暈がして。」
急速に全身を支配しだした脱力感と不快感から、身体を起こす余裕もないまま島田は答える。
「何があったの? 貧血かい? 落ち着くまでは無理しちゃ駄目だよ?」
「…………。」
島田とは交遊がないにも関わらず、わざわざ声を掛けてくれるウドの親切さに感謝しながらも、
その一方でやっぱり本物だけあってホリの物真似に似てる…と内心で感心しているのはさておいて。
その間にも着々と時間は流れ、芸人の名は呼ばれていく。
5番6番の猿橋が姿を消し、次からはついに「し」の苗字の芸人の番。
「でも、僕…もうすぐ名前を呼ばれるし、しばらくは…相方と合流するまでは無理しなきゃ…駄目みたいです。」
ラフ・コントロールの重岡が呼ばれ、アンタッチャブルの柴田が呼ばれ。
さすがにこれ以上はいつまでも寝ていられないと頭をもたげ、青白い顔で微笑んで、島田はウドに告げた。

「相方…天野君……天野君、無事かなぁ。天野君。」
その島田の言葉にウドの中で何かの回路が作動したか、ポツリと不安げな言葉が漏れた。
「大丈夫ですよ。きっと。」
不安で満ちていた心を少し楽にして貰ったお返しに、根拠は何処にもなかったけれど、島田はウドに囁く。
「ウドさんの事、心配しながらちゃんと待ってますよ。」
「……かなぁ。」
「…ですよ。」
ようやく身体を元通りに起こした島田がまだ少しだけ心配そうな表情をしているウドに告げれば、
ぱぁっとその表情は明るくなった。
それはTVで見るそのままで。間近で生で見た事が、何だか妙に嬉しくなる。
430代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:53:59
しかし、そのほのぼの感も長くは続かなかった。
『…島田 秀平』
「あ、はいっ。」
ついに名を呼ばれ、島田は立ち上がる。
まだ全身に力が戻っていないようで身体のあちらこちらが言うことを聞かないけれど、
何とか建物の出口の方には向かえそうである。
「…島田くんって言うのか。気をつけてね。もし外で天野君を見たらすぐ行くからって伝えといてね。」
「……はい。ウドさんこそ。」
歩き出そうとする側から早口で伝えられるウドのメッセージに島田は頷いて。
まだ大勢の芸人が残っている中を抜けてデイパックを受け取ると、建物の外へ向けて足を踏み出していく。

慎重に気配を探りながら校庭を横切って、学校の敷地から外に出て。
島田の目下の目的は赤岡を捜す事になるのだけれど、はてさて一体どうすればいいものだろう。
とりあえず自分より一分先に外に出た品川庄司の品川が、右方向に歩いていく後ろ姿がチラリと見えたので、
何となくではあったが、島田は逆の左方向へと歩を進めていく事にした。




「さすがに校門のトコで待ってろとは言わないけど…何か目印でもあったらなぁ。」
故郷の里山を思い起こさせる緑茂る中を、島田は愚痴りながら歩く。
その脂肪が少ないが為に喉仏がくっきりと見える細い首からは、爆弾が組み込まれた首輪に加えて
いつしか銀色の鎖で吊された金属製の小さくも細長い筒状の笛が下がるようになっていた。
その笛は、島田が歩きながらデイパックの中身を確認した時に見つけた、黒い小袋に入れられてデイパックの中に収まっていた物。
同封の説明書によれば、それは人間の可聴域を超える音域の音を発し、聞き取れた動物に指示を与えるための笛だという。
しかし島田には説明書など読まずとも、これが何であるかはわかっていた。
昔、溺愛している愛犬の躾のためにこれを…犬笛を買うか買うまいか悩んだ事があったから。
431代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:54:38
「これを吹いたらアイツが出てくる…事はないよなぁ。さすがに。」
胸元で揺れる笛に目を落としながら、島田は小さく呟く。
己が探している相手は、人間であり、幼馴染みであり、犬ではない。
武器が自分の身を守れる物でなかった事もあるけれど、予想していた以上に広いこのフィールドで
赤岡と合流できるのだろうかという先行きに対する不安が募ってきて。
ウドに癒されたばかりの心が、胃が、再びしくしく痛み出してくるような錯覚に島田は襲われる。

故に、目の前の物陰から不意に金髪の男が…バットボーイズの佐田 正樹がハンドガンを構えて飛び出してきても、
島田はぼんやりとそれを眺めるだけで、しばらくの間反応する事ができなかったのだった。
432代理◇8eDEaGnM6s:2006/09/05(火) 01:56:32
【号泣 島田 秀平】
 所持品:犬笛
 状態:貧血気味・胃が痛い
 基本行動方針:生存優先
 第一行動方針:赤岡と合流する
 最終行動方針:考える余裕がない

【バットボーイズ 佐田 正樹】
所持品:S&W ハンドガン(50/50)
基本行動方針:殺せる時に殺す
最終行動方針:不明

【現在位置:学校周辺】
【8/15 13:53ごろ】
【投下番号:50】

規制を食らっている作者さんの代わりに投下
433名無しさん:2006/09/05(火) 03:01:30
>>427-432
ウドちゃんの優しさに感動
乙です
434名無しさん:2006/09/05(火) 06:20:38
ツマンネ
435名無しさん:2006/09/05(火) 06:23:28
>>427‐432
続きが気になる乙!
436名無しさん:2006/09/05(火) 07:07:32
>>305-307乙!
437名無しさん:2006/09/05(火) 07:35:02
>>427代理って何?
438名無しさん:2006/09/05(火) 07:43:25
>>437
◆8e〜さんに代わって投稿しているのでは?
439名無しさん:2006/09/05(火) 08:15:33
ツマンネ
440名無しさん:2006/09/05(火) 10:05:05
代理乙
441名無しさん:2006/09/05(火) 11:38:34
代理、乙!
442名無しさん:2006/09/05(火) 12:28:10
代理さん乙です
443名無しさん:2006/09/05(火) 12:49:21
>>427-432
新作&代理投下乙。
ウドちゃん。+.。゚(つд`o)゚。+。
444名無しさん:2006/09/05(火) 12:58:17
犬笛って野犬とか呼び寄せそうで怖いw
445名無しさん:2006/09/05(火) 15:50:39
>>435
乙!
446名無しさん:2006/09/05(火) 16:32:39
乙!
447:2006/09/05(火) 16:57:51
遅くなった上随分グダ(r ですが長い目で許して下さい。
前スレ>>591-594ダイノジ続き



昨日までは、呑気に暮らしてたなぁ…。
漠然と、彼はその一言で今迄の人生をくくった。
悲観振る事は無いけど、かといって今の状況を楽んでいる訳でも無い。
唯々流れに身を任せているだけ。
呑気にと言っても彼の人生も色々とあった。ただ思い出そうとしないだけで、大谷は気分でそう呟いた。
「青ー…」
見上げるのは空。それだけはとてもはっきりとしていて、何処迄も澄んだ…。
屹度現実から逃避をしている事は分かっている。自分は大きな局面に出ると何時もこうなのかも知れない。人生の岐路に立たされた時、その時の想いはまるで自らのモノでは無いから。
稀に、そう。映画や劇。言ってみれば人生はコントにも思えた。其れを傍観する自分が近くに居る。それだけで。
今もそうだ。人生ってのは想像した以上の事は起こらない。
まるで自分は一物語の主人公に、感情移入しているだけに過ぎない様に思える。

「誰が殺しにくるのかなぁ…」
そんな事を呟いている時点で自分は、唯単に思考が麻痺しているだけかも知れない。
―そうだ、出来れば知ってる奴が良いな。ドラマが生まれかも知れないし。
なんて事を、悠長に考える事だって出来るたりするのだから。

…何でこんな風になったんだろう。
448:2006/09/05(火) 16:59:18

 多分、あの時だ。あの時からずっと可笑しいまんまなんだ…。

次々と名前が呼ばれ流れる様に校舎外へと出たのは最初の名前が呼ばれてから1時間も経ってない頃。一応、大地を近くで待つつもりだった。しかし他の人間の気配が辺りにあったのでとりあえず警戒しながら避ける様に近くを回り歩いていた。
やがて此れからどうするか等色々な事を思考していたらあっと言う間に随分と時間は経過していた。
そして、校舎敷地内をすっかり一周してしまった時、一番残酷なモノを見付けてしまった。

『―…小沢…?』

癖のある黒髪。木の陰に横たわっていたのはその人。

  嘘。

返事は無い。外傷は、見れば分かった。彼が自身を刺したのだ。
『…っ…』
何故だろう。こう、フラッシュバックした様に頭に浮かんでくるのは 追憶…若しくは逆灯馬走ってヤツなのか?
一気に畳み掛ける様に頭を巡る、彼との思い出と…圧し寄せる悲壮感。

…生きている人間にも、こんな現象が起こるのか。
否、この状況でこうなるのは俺だけなのかもな…。
449:2006/09/05(火) 16:59:58
『…』

彼を見付けた時は体が強張った。
後ずさりする訳でも無く、只立ち尽した。
しかしその瞬間から略思考が静かに停止してしまったと言っても過言では無いのかも知れない。
『小沢…』
もう一度、その名を呟く。
彼の性格からしたら、分からなくも無い事だ。
そうだ。
彼だったらそうする事は考えれば分かる事だった。自害だってしてしまうと云う事は…。
優しくて、その分ずっと泣き虫で、少年の様な男だったから。


「…最後位…ちゃんと話しとけば良かったなぁ…」

―彼の名が呼ばれた時の、今にも泣きそうだった顔。

彼はこの世界に入って初めて出来た友達だ。
M-1決勝進出を、俺達の所為でその時落としてしまったという事実を分かっていな
がら、一番に笑って祝福してくれた。
だから、彼らが敗者復活で上がってきた時本当に嬉しかった…。

色んな想いと記憶が掛け巡り、次第にサァッ…と冷めて行く感情の高まり。
それでも重く乗し掛る様な胸の重みに耐え切れず踵を返して徐々に速度を速めながら走った。
彼は大事な人だ。皆が思う以上に。だから見たく無かった。一番想像したくも無かった。そして、この下らないと見下したゲームで、自分が守り切れなかったという事実に腹の奥底から湧き上がる憤り。
『―…ッ』
450:2006/09/05(火) 17:01:31
息が切れ切れになり、膝に手を着きながら立ち止まった。
黒いデイバッグをしっかりと握り過ぎていたのか、右手は強張り白く固まっていた。そして目を落とした時に入ってきた、チャックの隙間から見える黒光りする物。
一丁のハンドガン。
『…ッ…』
其れを勢い良く放り投げ、その場を後にした。
こんな物、あるから可笑しくなるんだ。
このゲームは、馬鹿気てる筈なのに。


「大谷?」
声が降ってきて、思わずビクリと肩で反応し、岩の上に座りながら手前を仰ぎ見
た。
「…っ…、…なーんだ。…あー、…来なきゃ現実戻んなくて良かったのに…」
ちぇっ、と呟き、無礼極まり無いこの一言を聞いて彼は鼻の付け根辺りを吊り上
げた。
…いや、それじゃまるで豚みたいだよ。
「現実って…あんなぁ、そんなんボーっとしてたら何時死ぬか分かんねぇぞ。」
「そんな事ナイでしょ。」
「有るわっ。今俺の存在、話し掛けるまで気付かなかっただろーが!」
嗚呼確かに。と納得しつつ、欠伸を一つ大きくした。

「―で、どうすんの?」
億劫そうに伸びをし、彼の方に向き合う。
とりあえず妥協をしている風な口調で促した。
それに今こんな剣幕じゃあ、「俺別に死んでもイイよ。」、なんて言ったら屹度ド突かれるだろうし。
451:2006/09/05(火) 17:02:01

「向こうに誰も居ない小屋があったから一時的だけど其処に避難するぞ。」
「へー。」

人間なんて、如何なる理由でも壊れたら同じ。
ヤるのもヤられるのも結局最期は同じ結果。
 どうせ、殆んどが狂っておかしくなるんだ。

小沢ーぁ…何で先逝くんだよ。

「もう危ない様な事してんじゃねぇぞ。」
「危ない事って…寝てただけじゃん。…大丈夫だよ。
俺は、生きるから。」

思っても無い事を口にしながら俺は『今は』コイツの為に という選択肢でその言
葉を選んだ。
数十分前から多少軽くなったバッグを持ち上げ、彼の後を付いて行く。
ブツブツと呟く様に背を向け歩き出す大地。
その首に付いている日の光で反射し光る首輪が、まるで希望の光の様に感じた。

「…そろそろ末期だなぁ 俺も。」
その呟きは一陣の風に掻き消された。
452:2006/09/05(火) 17:03:12

【ダイノジ 大谷 伸彦
   所持品:放棄
第一行動方針:とりあえず何も考えたくない
基本行動方針:一応大地に付いて行く
最終行動方針:不明
現在位置:丘の上】
【ダイノジ 大地 洋介
   所持品:カッター三本
第一行動方針:安全な場所を探す
基本行動方針:人は極力殺さない
最終行動方針:大谷と一緒に生き残る
現在位置:丘の上】  
【8/15 15:37頃】
【投下番号:51】



忙しくて長々パソコンが開けなくて全然投稿出来ませんでした。
合間合間に書いてたからほんと文ヤベ…。次からはちゃんと進めます。

何か果てしなく浮いてそうだなぁ…。
453名無しさん:2006/09/05(火) 17:08:17
>>447-452
乙!
454名無しさん:2006/09/05(火) 17:18:16
>>447-452
乙!待ってたよ!
これからの大谷の行動wktk
455454:2006/09/05(火) 17:19:16
あ、ていうかトリップつけた方がいいよ。
今ここちょっと荒れてるから。
456名無しさん:2006/09/05(火) 17:23:53
>>305-307乙!!
457 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/05(火) 17:34:48
投下します



自分の名を呼ばれ、スタートして一気に校門を抜けた後、栗山はとりあえず東と
思われる方向に進んで行った。
本当は幼馴染でもある相方と行動を共にしたかったが、『や』行の相方を待つのは
得策ではないと判断し、一人で行く事を選んだのだ。

草の生い茂った中、かろうじて道と思える道をザクザクと踏み分け歩いていく。
誰が飛び出してくるのか、と神経を張り詰めながら進んでいたが、途中で自分が
肝心の武器も確認していない事に気付いて足を止めた。
こんな事態に気が動転していた、といえばそれまでだが、荷物も確認しないで
ただ誰かが襲ってくるんじゃないかと怯えていた自分の馬鹿さ加減に思わず
苦笑が漏れた。

辺りを見渡すと少し前方に石段らしき物が見える。
そしてその上には木々の隙間から色褪せた鳥居らしき物も。
寺社仏閣が好きな栗山は、休憩と今後の事を考えるのにも丁度いい、とそのまま
石段を登り、神社の境内に足を踏み入れた。

一通り辺りを伺うと建物の裏側に回り、境内の下に身を潜める。
そこで栗山は初めてデイパックを開けて中身を確認した。
食糧、水、地図、コンパスなど…そして彼の武器。

458 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/05(火) 17:36:30
「……微妙だな」
彼が手にしたのは金属バットだった。
殺傷能力がないわけではないが、銃器類を当たりとするならこれははずれだろう。
地に胡坐をかき、バッドを支えにするようにして掌と顎を乗せて大きくため息をつく。
積極的に殺人をする気はなかったが、自分の身を守るのにも心許無いとあっては
今後の行動も制限されるというものだ。

「バットか…俺よりも安にお似合いだよなぁ」
どうしても野球少年だった相方の事を考えてしまう。
片方の手でポケットにつっこんだままの煙草を取り出して、ライターで火をつけると
立ち上る紫煙をぼんやりと見つめながら呟いた。
争い事が苦手で、気が小さくて、栗山に売られたケンカに巻き込まれた時だって、
ただ固まって突っ立っていただけだった…そんな安村の事を考えると不安になる。
それから…と、栗山が思いを巡らせたのは、同じ芸人の野球チームのチームメイト達。
そして色々一緒に遊んで馬鹿騒ぎした先輩、同期、後輩。

…そんな仲間内のかなり多くがこのプログラムに参加している、という事はもう、
二度とみんなで遊ぶなんて事はできない…。

グルグルと思考を巡らせて、最終的に栗山の心を大きく占めていたのは、一人で
いる事に対する不安感と寂しさだった。
生きて島を出られる確率は限りなく低いのは承知しているけれども、仲間達に会いたい。
会いたい、合流したい。できれば頼りになる人と共に…そしてできるのならば
生き延びたい。


459 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/05(火) 17:37:21
そう思った時、真っ先に頭に浮かぶのは仲の良い一人の先輩の顔だった。
「……佐田さんもとっくにスタートしている頃だよな」
その先輩が非情な狙撃手となって、既に何人もを手にかけている事を知らない
栗山は、そう一人ごちて溜息を吐き出した後、ああ寂しい、と呟いた。

パキ、という枝の折れるような小さい音が栗山の耳に届いたのはそんな時だった。
忍ばせてはいるけれども、足音が近づいてくるのが判る。
手にした煙草から立ち上る煙を見て、やばいと慌ててもみ消したが、少し遅かったらしい。
「誰か…おんのか?」
小さく、低い声だった。
栗山は境内の下で背中に冷水を浴びせられたようにビクッと身を竦ませ、それから
その特徴的な低音の主に心当たりがある事に気がついた。
それは今、まさに頭に思い浮かべた先輩…の相方。

「清人、さん?」
恐る恐るその名前を呼んでみると足音は止まった。
ゆっくりと首を巡らせると、柱の影から半パンとそこから伸びる少年のような細い
足が僅かに覗いている。
「俺です、栗山です」
相手が誰なのか確信をもって自分の名を告げると、まず銃口だけが向けられて
ギョッとしたが、すぐ後に見慣れた先輩の顔が逆さまに現れた。
童顔の中の小さな瞳が栗山を捉えてパチパチと瞬く。
「…ほんもんか?」
「ほ、本物です…」
胡坐をかいたまま、思わずホールドアップのポーズを取りながら引き攣った笑顔を
浮かべると、支えを失ったバッドはカランと栗山の足元に倒れた。

460 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/05(火) 17:38:17

【アームストロング 栗山 直人】
所持品:ライター 煙草(開封済) 金属バット
基本行動方針:できるだけ多くの仲間と合流する
第一行動方針:仲間を探す
第二行動方針:相手が敵意をもっているのならば反撃する
最終行動方針:できるだけ多くの仲間達と共に生還
【バッドボーイズ 清人(大溝 清人)】
所持品:ブローニングM1910 他不明
基本行動方針:不明
第一行動方針:不明
第二行動方針:不明
最終行動方針:不明

【現在位置:神社】
【8/15 15:15】
【投下番号:52】

461名無しさん:2006/09/05(火) 17:38:57
>>457-460
乙!
462名無しさん:2006/09/05(火) 17:40:28
>>457-460
乙!
ちょw続き気になるとこで終わらすなよww
楽しみー
463名無しさん:2006/09/05(火) 17:42:04
>>457-460
乙!うわあ続き気になるw
464∂ ◆bXQZCnTv1o :2006/09/05(火) 17:44:49
>>455

そうですね。今見返してみたらなんとなく…。
忠告どうもです。
465名無しさん:2006/09/05(火) 17:47:59
>>457-460
乙!
466名無しさん:2006/09/05(火) 18:22:11
てか何で投下された後すぐに、乙!って書き込みが結構あるの?
もしかして、ここの住人って、このスレに1日中粘着してんの?
467名無しさん:2006/09/05(火) 18:39:30
マジレスすると乙だけなのは粘着してる嵐。
投下あったら感想書き込みするだろ普通。
468名無しさん:2006/09/05(火) 18:40:17
>>467
荒らしの相手するなよー
469名無しさん:2006/09/05(火) 18:43:23
>>468
スマソつい
470名無しさん:2006/09/05(火) 18:49:14
いや、投下あったら感想書くのは解るけど、投下されて、そんなに時間経たない内に書き込みあるでしょ?
だから粘着してんのかと思ったんだけど。
471名無しさん:2006/09/05(火) 18:50:55
               ___
   .            |(・∀・)|
   .            | ̄ ̄ ̄   ジサクジエン王国
.            △
           △l l△
 △__△___△|__田__|△____△__△
__|_||_||_|____|__|__門__|__|____|_||_||_|_
472名無しさん:2006/09/05(火) 18:55:46
粘着してる椰子もいるんでない?
悪いとは言わんけどさ。
全員がそんな訳はない。
473名無しさん:2006/09/05(火) 19:03:06
>>457-460
>>461-463
どうみても自演だろ
474名無しさん:2006/09/05(火) 19:37:55
自演したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
475名無しさん:2006/09/05(火) 19:41:37
投下しづらい雰囲気だね…
476名無しさん ◆weW/IFqgWY :2006/09/05(火) 20:13:44
あほらし
477名無しさん:2006/09/05(火) 20:19:27
>>352氏ね
478名無しさん:2006/09/05(火) 20:51:38
>>475
投下しづらくするのが粘着荒らしの思惑だろうから
気にすんな
479名無しさん:2006/09/05(火) 21:04:29
>>457-460
乙です!
続きwktk
480名無しさん:2006/09/05(火) 21:08:44

352 :名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

478 :名無しさん :2006/09/05(火) 20:51:38
>>475
投下しづらくするのが粘着荒らしの思惑だろうから
気にすんな
481名無しさん:2006/09/05(火) 22:53:04
>>352出て来い
482名無しさん:2006/09/05(火) 23:01:54
ワロスwww352もこんなことになるとは思ってなかっただろうなw
483名無しさん:2006/09/05(火) 23:08:32
投下したければすればいいよ
下手でも叩いたりしないけど
このスレのふいんき(ryに合わない場合スルー地獄が待ってるから
そのつもりでどうぞ
484名無しさん:2006/09/05(火) 23:13:15
>>352=◆BIEhgLz7MI
485名無しさん:2006/09/05(火) 23:30:33
千原Jr(兵士) 投下します。



はよ、終われと思いながらも、嫌々見張りを続けていたら
どこからともなく、女の悲鳴が聞こえた。

 なんや、おもしろそうやないか。

そう思い重たいマシンガンを構えながら森へ入っていた。
血生臭い匂いがそこらじゅうしていた。
一瞬、吐きそうになったが、そこは抑えて奥に突き進んだ。
すると後ろから、人の気配が合ったから振り返ってみると
否に、誰も居らず。血の水溜りが出来ていた。
「ものごっつ、おもしろなってきたでぇ〜」。
逸る鼓動を沈めながら奥に進んでいくと、
女が一人倒れていた。
大丈夫かぁ〜と思い駆け寄ってみると、もう死んでいた。
お前所為で血がついてしまったやないか。最悪や〜。
傍らには、阪神タイガースの帽子が置いてあった。
こいつ、どっかで見たことあるような・・・・気のせいか。
この死体も、何時か臭なってくんねんやろ。
後処理、誰がすんねんな。俺がすんねんやったらいややで。
せっかく、銃撃戦とか派手な戦闘見れると思ったら死体か。
そのわりには良いもん見せて貰ったからいいか。
はぁ〜はよ、自分の持ち場にもどろ。
ど〜せ、詰まんないのにはかわりはないけどな。
また、なんか、おもろいこと起こらへんかな。
そう、呟いた。無線が何か言ってるようやけど
気にせず自分の配置に戻っていった。
486名無しさん:2006/09/05(火) 23:41:53
ゲームにおける兵士のポジションがよくわからない。
首輪は付いてるのか?
487名無しさん:2006/09/05(火) 23:48:07
>>485
鳥忘れてるぞ
488名無しさん:2006/09/05(火) 23:50:49
>>485
乙!
489名無しさん:2006/09/06(水) 00:00:38
>>485
乙です!
490名無しさん:2006/09/06(水) 00:05:26
>>485
兵士メインの話をおkにしてしまうと、人数制限をつけた意味がなくなってしまう。
したらばでもう少し話し合ってからにしないか?
491名無しさん:2006/09/06(水) 00:05:39
>>488-489
自演死ね
492名無しさん:2006/09/06(水) 00:08:37
>>486
首輪は付いてるんじゃないか?
禁止エリアには反応しない仕様になってるとかで。
でないと知り合いを助けようとしたりするかもしれないし。
493名無しさん:2006/09/06(水) 00:08:43

http://www9.big.or.jp/~dbzhako/

ワロタwwwww
494 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:18:58
>>305-307 の続き

少しずつ闇が深まるのを感じて、片桐と今立は丘のふもとへ移動した。
小さな丘ではあったが、がらんどうの所にいるよりも、そばに大きなものがあってくれるほうが気が休まるのだ。
「さっきのところはゴルフ場だったのかな?」
片桐は自分たちがいた森の方を眺める。森と彼らの間には、青々としすぎた芝生が横たわっていた。
「そうかもしれないね。見晴らしがいいから、多分泊まるのにはむかないだろうな」
今立はちらりと見ただけで判断する。彼は暗くなる前にやらねばならないことがあった。
それは、武器の確認。今立は今まで歩きっぱなしで、武器を確認する余裕を持っていなかったのだ。
泊まろうと思えば歩みをとめることは出来たはずなのに。やはり彼も動揺しているのであろうか。
デイパックの中をあさる。食料が少ないことに、胸がひやりと冷えるような気持ちがする。
やがて手に当たる、固い感触。
「あ」
「なになに?」
今立が取り出したもの。それはスタンガンだった。
「これ…結構良くない?」
無言で今立うなづく。殺傷能力こそ低いが、相手の動きをとめることは出来る。
なるべく人を殺したくない今立にとって、これはかっこうの武器といえるだろう。
「じゃあ、そっち方面任せたわ」
「なんだよそれ!ずるいぞお前ばっかり!!」
「だって俺、マーライオンだぜ?意味すらわかんねぇ…」
片桐は笑っていた。
このとき今立の中に、片桐を恐れる気持ちが生まれた。10年間友人として付き合ってきた片桐の気持ちがわからない。
なぜこの状況で笑っていられるんだ?
もしかして片桐はゲームに乗ったのではないか。
いや、それなら彼は今立のスタンガンを取り上げ、今立を気絶させていただろう。
だが片桐は早くものその話題に飽きてしまったのか、ガンダムのテーマソングなどを口ずさんでいる。
片桐にはばれないように、今立は片桐の様子を観察する。
495 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:19:38
良く見ると、片桐は先ほどから瞬きをほとんどしていないことに気がついた。
「仁」
「きどお〜、せ〜んし〜…なんだよ、いい所なのに」
「怖い?」
「え…」
片桐は歌うのをやめた。大きな目は潤いをなくし、濁っていた。
草むらにマーライオンが1人寝転がっている。
「…怖ぇよ」
目を見開いたまま、片桐はうつむく。
「だってさ、俺多分死ぬんだろ?まだ死にたくないし…嫁さんにも太朗にも会いたいし…」
独り言を言うような口調だった。静かな、柔らかい声だった。
笑っていたのは、極度の緊張のせい。
今立は片桐のそのくせを忘れかけていた。でも、緊張のあまり瞬きがなくなる片桐は、つい数ヶ月前に見た。
もし片桐が瞬きをしていたら、今立はずっと友を疑い続けていたかもしれない。そう考えて今立はぞっとする。
何も信じられない、自分すら信じられなくなってしまう異様な状況が、今立は恐ろしかった。
「怖いよな」
「だよな、怖いよなぁ」
2人の心に訪れた恐怖は、全く違うものだった。
だが、恐怖という点では両方とも同じものだといえるかもしれない。
この島には恐怖があふれているように、2人には思われた。
「怖えー」
「怖えよー」
「怖いんだよー」
「怖いっつってんだよー」
「怖い!」
「怖いよ!」
「怖い!!!」
何度も彼らは口に出した。口にすることで胎内の恐怖が薄れるような気がした。
大きなものに押しつぶされないように、2人は一番星に向かって叫び続けていた。
496 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:20:09
小林は山脈のそばに腰を下ろすと、深く息を吐いた。
もう、風景が闇にまぎれ始めている。行動できる時間も限界なのだろう。
「高い山のそばに腰を落ち着けはしたものの、何かあったらいつでも逃げられるように、反撃できるように、
デイパックと剣は手元から離さずに置いていた。
やかましかった?の声が、澄んだ夜の虫の声に変わる。
小林はこれからどうするか考え込んでいた。片桐を探すのが最優先だが、そのあとどうする?
人を殺して生き残るのか、人を殺さず死んでいくのか。
(殺さずに生き残ればいいのさ)
小林の頭の中に、からかうような声が響く。
(どうせみんなお互い殺しあうだろう。そうしたら自然と人は減る。その最後の1人になればいいのさ。簡単じゃないか)
「でも、さっきみたいに殺されそうになったら?逃げられなかったら?」
小林は頭の中の声に静かに質問をする。闇が少し動いたような気がした。
(反撃すればいい。それは正当な権利だ。そうじゃありませんかい?)
「人を、殺せと?」
(殺せとは言わないさ。ただね、もし襲われたとしたらね、襲われた相手を殺してもなんらやましいところはないのさ)
小林をあざ笑うかのように声は続ける。一体これは誰の声だ?
一番星が、淡い雲の中でぼんやりと光る。
(コント、書きたいんだろ?)
声の主はそこで消えたようだった。本当に鼓膜を通して聞こえていた声なのか、それすら小林にはわからない。
長い体を体育座りに折りたたみ顔をひざの中に埋める。
「コントを…」
小さな石が、小林の心の中に落とされた。
497 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:20:45
【ラーメンズ 片桐仁
所持品:マーライオン
第一行動方針:賢太郎を探す
基本行動方針:賢太郎の言う事を聞く
最終行動方針:あんまし考えてない。
現在位置:広場】

【ラーメンズ 小林賢太郎
所持品:フェンシングの剣
第一行動方針:片桐を探す
基本行動方針:コントのことを考える。
最終行動方針:舞台に戻るために、ゲームを終わらせる。
現在位置:川辺】

【エレキコミック 今立進
所持品:スタンガン
第一行動方針:谷井と合流
基本行動方針:仲間を集めて協力する
最終行動方針:ゲームの終了
現在位置:広場】

【8/15 18:00〜19:00頃】
498 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:22:03
書き忘れ
投下番号【54】
499 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:25:37
時間変更します。たびたびすみません。
【8/15 18:30〜18:50】
500名無しさん:2006/09/06(水) 01:28:07
乙。投下速っ!
読む度死ぬんじゃないかとはらはらしてるw

>胎内
ん?
501 ◆1ugJis83q2 :2006/09/06(水) 01:31:11
まとめ、直してきます!
502名無しさん:2006/09/06(水) 01:34:52
>>494-497
乙!
503名無しさん:2006/09/06(水) 02:23:23
>>494ー497
投下乙です!
コバ、そっち行っちゃうのかコバ!?
504名無しさん:2006/09/06(水) 02:30:40
>>501
乙です!
505名無しさん:2006/09/06(水) 06:41:07
>>305-307乙です!
506名無しさん:2006/09/06(水) 10:04:22
>>352乙です!
507 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 12:44:08
投下します


紫のジャージをひざまでまくり上げ
いつもは首にまいている手拭いを口にあてている男がいた。
佐久間一行はちょっとフラフラしながら歩いていた。

死にたくない殺したくない

頭ではその意志だけが浮かんでいた。
体では今まで見てきた死体に反応する激しい吐き気のみ。
佐久間に思考はなかった。
デイパックには名簿やら地図やらが入っている。

武器と思われるものは色鉛筆8色

これじゃ冷静に物事を見る佐久間でも思考がなくなる。
佐久間は岩場につき岩にもたれかかった。
ようやく思考が回復してきた。


もしここで銃口を向けられたらどうする。
色鉛筆で反撃なんてできない。
素手でなら殴れるかな。
手拭いで首を絞めることだってできる。

でも殺したくない

人殺しなんて絶対したくない。
汚れた手でザリガニの世話なんてできない。
あ。ザリガニどうしてるかな・・・
508 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 13:11:26
ブログも更新したいよ。
生きて帰りたいよ。
でも殺したくないよ。

死にたくない殺したくない

結局これに辿り着く

「嫌だ!!!」

佐久間は思わず手に持っていた手拭いを地面にたたきつけた。
いつもの佐久間じゃ見れない顔をしていた。

「落ち着け〜俺落ち着け〜」

佐久間は茨城弁の甲高い声でそう言いながら手拭いを拾い上げた。
そして首に巻いた。

考えよう
そしてどっちかに決めよう

佐久間はしばらく考えた。
人殺しは絶対しない。
それは絶対だ。

絶対それだけはしない
509 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 13:22:43
俺を必要としてる人は・・・
何匹ものザリガニが頭に浮かんだ
ちょっと可笑しかった

「ザリガニ・・・・」

他の人に育ててもらって
君たちは俺じゃなくても生きていけるよ
無責任な飼い主でごめんね
君たちは絶対死なないでね

死んでもいい殺したくない

佐久間は自分を必要としてるものを思い出し結論を出した
そして再び手拭いをほどき首に掛けた
両端を手に持ち右手は左に
左手は右に引っ張った

く、苦しい・・・

佐久間は手を放した


「ごほっごほっ・・・」
510 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 13:32:05
咳が止まらなくなった
それと同時に涙も出てきた

自分で自分のこと殺そうとしてるじゃん

絶対しないって誓ったのに
早速破ろうとしてる
それじゃ誰に殺されるのを待つしかないのか

「ごほっ・・・」

咳止めないと
苦しいよ

「さっくんっ!!!」

っ!?
誰だ
このまま振り向いていいのかな
振り返ったら頭に穴を開けられるかもしれない

それでいいんだ
楽になろう

俺は振り返った
その人は笑っていた
511 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 13:49:14
「あ・・・」

佐久間は思わず声を出した
急なことで咳が止まった
その人は咳をしている佐久間を見て笑顔ではなくなった

「さっくん咳出てたけど大丈夫!?」

その人は同期だけど年上
妻子を持つ立派なパパ

ポジティブな芸風のあべこうじ

「あべ・・・さん」
「さっくん大丈夫?」
「あ・・・は、はい」

よかったと言ってあべはまた笑った
佐久間はあべの笑顔を見てすごく安心した
そしてまた涙が出た

「もう・・・泣ーくーなっ!」
「すいません・・・」
512名無しさん:2006/09/06(水) 13:58:53
BLwww
513 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 14:07:27
「あべさんに会えてよかったです!」
「俺もよかったよー!1人じゃ無理だったもん。会いに来てよかった!」
「会いに・・・来て?」
「あっ!そうそう」

あべはデイバックからアンテナがついた黒い四角いものを取り出した

「これ俺の武器」
「えっと・・・・これは?」
「探知機かな?」

佐久間は思った
まさかこれで会いに来たのだろうか

「あべさん。これで俺を捜したんですか?」
「ピンポーン!!!」

あべは拍手をした

「どうして俺なんか」
「この状況で人殺さないのさっくんぐらいしか思いつかなかったから」
「俺ですか?」
「うん!!!信用してるよ!さっくん」
514 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 14:29:30
「他あたってください」

佐久間の突然の言葉にあべは驚いた

「俺は死ぬんです」

佐久間はあべに会ってもさっきの意志は変わってなかった

死んでもいい殺したくない

だから俺を信用してる人と一緒じゃダメだ
死ねなくなる

「行くよ」
「えっ?」
「今ここ誰か来るから行くよ!」

あべは佐久間のTシャツを引っ張り歩き始めた
佐久間も仕方がなく歩いた

515 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 14:30:55
【あべこうじ 佐久間一行 合流】
【あべこうじ】
所持品:探知機
基本行動方針:佐久間と行動する
第一行動方針:岩場を離れる
最終行動方針:不明
【佐久間一行】
所持品:8色色鉛筆
基本行動方針:あべと行動する。人は絶対殺さないと誓う
第一行動方針:岩場を離れる
最終行動方針:優勝する気はない
【現在位置:岩場】
【8/15 17:00】
【投下番号055】
516名無しさん:2006/09/06(水) 14:32:48
書きながら投下してる?
途中から句点なくなってるけどいいのか
517 ◆p5CHNX570g :2006/09/06(水) 14:38:52
>>516
メモ時点で句点消えてました
すいませんでした
まとめで直します
518名無しさん:2006/09/06(水) 16:47:36
イラネ
519名無しさん:2006/09/06(水) 16:47:38
乙です
心情がすごく書いてあって面白かったです。
520名無しさん:2006/09/06(水) 16:57:35
此処の作品は801よりたちが悪いな。ageとく
521名無しさん:2006/09/06(水) 16:58:26
age。同人以下wwwwwwwwwwwwwwwwww
522名無しさん:2006/09/06(水) 16:59:24
>>507
言い方悪いけど、携帯厨ですか?
523名無しさん:2006/09/06(水) 17:10:30
>>522
お前こそ
524名無しさん:2006/09/06(水) 17:12:42
      ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´∀`)<  オマエモナー!
    (    )  \_______
    | | |
    (__)_)
525名無しさん:2006/09/06(水) 17:24:42
>>507
『人殺しは絶対しない』の中には、自分も含まれてるんだね。
自分で決めたルールを、しっかり守ろうとする佐久間、律儀だなー。
そしてザリガニで笑った。他に育ててくれる人いるのかなw
526名無しさん:2006/09/06(水) 17:29:44
キモスレwwwww
527名無しさん:2006/09/06(水) 18:03:21
>>505-515
よっぽど暇なんだね
なんでもいいからオマエ働けよ
普通の人間は仕事してっから昼間から書き込みなんかできないんだよ
528名無しさん:2006/09/06(水) 18:14:31
出来るよ
529名無しさん:2006/09/06(水) 18:21:54
遅れたけど>>505-515乙!
人を殺さないという信念があべの存在によってどう変わっていくのかが楽しみ
530名無しさん:2006/09/06(水) 18:22:40
マジレスすると昼寝て夜働いている人間も大勢いる
531名無しさん:2006/09/06(水) 18:41:16
>>527=世間知らず
532白玉:2006/09/06(水) 18:47:19
>>485
スマソ。現在位置書くの忘れてた。
【現在位置:校舎からやや離れた窪地】
【8/15 15:00】
533名無しさん:2006/09/06(水) 19:17:12
>>532
ちょっともちつけ
兵士メインの話ははっきりいってルール違反になると思われる
まずはしたらばで相談だ
534名無しさん:2006/09/06(水) 19:29:45
今投下したいけど叩かれるからできない状態
さっくんとあべこうじ最高
535名無しさん:2006/09/06(水) 19:39:09
352:名無しさん :2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
536名無しさん:2006/09/06(水) 19:39:55
>>191で笑ってしまった
537名無しさん:2006/09/06(水) 19:44:00
探知機って麒麟と被ってない?
538名無しさん:2006/09/06(水) 20:11:01
被ってるな。
過去ログ見たか?
違うもの?
539名無しさん:2006/09/06(水) 20:13:55
武器については別に被ってても良くない?
200以上も別の武器考えんのはキツいって。
540名無しさん:2006/09/06(水) 20:18:37
上げ足を取るようだが探知機は武器じゃないぞ。

てかまだ全然武器出てないよな。
原作知らないから武器も知らんって人ばっかなのかな?
541名無しさん:2006/09/06(水) 20:21:05
>>536
ヘキサゴン見てた?w


武器ねー。
銃とか刃物は色々種類があるけれど、そういう特徴的な道具が被ると面倒かもな。
まあそれでも、双方の書き手がいいならいいんじゃないか?
542名無しさん:2006/09/06(水) 20:30:21
なんかまとめ繋がらなくなったんだけど…
543名無しさん:2006/09/06(水) 20:35:45
武器って別に銃とか刀って意味じゃなくて
支給されたもの、って意味で言ったんじゃ
544名無しさん:2006/09/06(水) 20:38:04
原作の武器(外れ含む)リスト必要なら出すけど、サイト検索すりゃ出てくるか…。
545名無しさん:2006/09/06(水) 20:41:16
>>543
そか、ごめん
546名無しさん:2006/09/06(水) 20:42:50
生き残るための武器だな
547名無しさん:2006/09/06(水) 20:43:54
原作ではどんな武器より防弾チョッキが最強だったな…
548名無しさん:2006/09/06(水) 20:46:23
でも、映画で銃弾受けた後に起き上がったら日本刀で首切られたよね…
549名無しさん:2006/09/06(水) 20:49:54
原作と映画もちょっと武器違ってたんだよな
桐山がハリセン当たったりしてw

そういえば、首輪ってまとめサイトには「専門の知識があれば外せる」とあるけど
実質芸人達には取り外し不可能って事でいいのかな
550名無しさん:2006/09/06(水) 20:55:22
>>549
情報系に強い山崎邦正がいればまだ可能性あったけど、
今回参加してないから無理じゃないか
雑学好きの芸人なら、どっかから情報仕入れてるかもしれないけど
551名無しさん:2006/09/06(水) 21:01:50
やっぱりくりぃむ上田か
552名無しさん:2006/09/06(水) 21:07:39
大学で機械系の芸人っていなかったっけ?
553名無しさん:2006/09/06(水) 21:08:19
まずはしたらばで相談しよう
554名無しさん:2006/09/06(水) 21:09:13
>>550
ここで邦正の名前を見るとはww
でも、外からプログラム破壊を目論む人がいるのも面白いな。
番外編で是非読んでみたい。
参加してる芸人で知識があるのはくりぃむ上田、ロザン宇治原、
品庄品川、劇団ひとりとかかな。
555名無しさん:2006/09/06(水) 21:09:39
機械系芸人って何すか?
556名無しさん:2006/09/06(水) 21:28:06
>>553
ある程度話してたほうが荒らしも来にくいかも
遅いペースならいいんじゃまいか
557名無しさん:2006/09/06(水) 21:32:25
>>555
工学部卒とか
558 ◆hfikNix9Dk :2006/09/06(水) 22:04:37
前スレ>>691-695の続き

あれから、どのくらいの時間が経過しただろう。
ダブルブッキング・黒田は、鬱蒼と茂る森の中をひたすら歩き続けていた。
目を凝らし、行方の知れない自らの相方―川元を探しながら。
デイパックの中の時計を見ることも、身体の疲労をも忘れ、
とにかく島の奥へと進むことに専念した。

足音を押さえ、木々に身を隠しながらの移動は、どうしても遅くなる。
ポケットに突っ込んだ地図を取り出し、現在位置の確認を試みた。
森の中では目印も無く、確かなことは把握しようがないが、
どう見積っても、森全体の四分の一程度も来ていないことは分かる。
黒田の焦りが増していく。
(あいつなら、最初から単独行動を決め込んで、ずーっと1人で歩いて行っている筈だ。
俺より30分以上前から進んでいっているだろうし、多分結構距離がある。
早く見つけないと、俺もあいつも危ない…)

武器を持ってはいても、闇雲に移動しなければならない今の状況は安全とは程遠い。
幸運にも黒田は、今のところ他の芸人と出くわすことはなかった。
何度か傍から草の揺れる音が聞こえたことはあったが、
すぐに身を潜め、無事にやり過ごすことができていた。
隠れながら、そこにいるのが相方ではないかと、こっそりと垣間見てみるものの
少しだけ見える姿や聞こえてくる声は、どれも川元のそれではなかった。
559 ◆hfikNix9Dk :2006/09/06(水) 22:06:00
未だ自分は危ない目には遭っていないが、彼のほうもそう上手くいっているかは分からない。
もしかしたら、もう既に戦闘に巻き込まれているかもしれない。
最悪の場合、自分と出会う前に……
「…っ!」
汗でびっしょり濡れた手―デイパックに入っていた武器、小さな拳銃を持った手を強く握り締めた。
(そんなこと考えたら駄目だ!俺らしくもない!!)
どうしても悪い方向に行きそうになる思考を何とか押し止めて、
今は歩を進めることだけを意識するようにした。

森の中は、大きく茂る木の葉が空まで覆い、まだ日が出ているというのにやけに薄暗い。
その上熱が籠り、じめじめと蒸し暑かった。
長く伸びた草を踏むと、そこにいた虫たちが一斉に飛び去る。
黒田は少し身体を竦めるが、何とか足を踏み出す。
暑さが苦手な上に、虫の嫌いな黒田にとって
真夏の森は決して長期滞在に適した所とは言えない。
しかし、川元を見つけるまでの無事を優先するには、
隠れる場所の多い森を移動するのが最良の手だった。
何よりも、川元はこの森のどこかにいるのではないかという予測を黒田は何となく立てている。
彼は元々田舎育ちで、山や森林の中を歩くのには慣れている筈である。
営業先で地方に行っても、空き時間は街の方へは行かず
木々が多くより自然が近い場所を好んで出歩いていた。
人工物が立ち並ぶエリアよりも、森の方が彼にとっては安心できるに違いない。そう考えたのだった。
勿論確信は持てない。しかし、相方との長い付き合いから生まれたその直感を、
黒田は今はただ信じるしかなかった。
560 ◆hfikNix9Dk :2006/09/06(水) 22:07:04
その時。「ピンポンパンポ〜ン♪」
この緊迫した状況には全く不似合いな、間の抜けた音が島中に鳴り響いた。
その大きな音に仰天し、黒田は慌てて傍にあった木の陰に隠れた。
「芸人の諸君、頑張って殺し合ってるかな?」
聞こえてきたのは教室でも聞いた、嫌に威圧感のある声。ビートたけしの声だ。
それは、第1回目の本部からの放送であった。
恐らく島の所々にスピーカーが設けられているのだろう、
森の中でも、放送はかなりの音量で響いてきた。
「さて、これが最初の放送だ。これから今までに死んだ奴を発表していく。
最後に禁止エリアの発表もあるからな、ちゃんと聞いとけよ」
(死んだ奴の、発表…)
身体から血の気が引いていく。
既に、死者が出ていると言うのか。もう殺し合いは始まってしまっているのか。
黒田が思っていた以上に早く、他の芸人たちはこのゲームを受け入れてしまったようだ。
震える唇を噛み締め、黒田はじっと放送に耳を傾けた。
仲の良かった芸人たち、そして相方の名前が呼ばれないよう、必死に心の中で祈りながら。
しかしその願いは、発表が始まってすぐに、無残に打ち砕かれた。
「えー51番、小沢 一敬」
「……!!」

スピードワゴンの小沢。同じ事務所の先輩で、
一緒に遊んだり、時には話を聞いて貰ったり、様々に世話になった芸人だ。
その彼がもう、この世からいなくなっているなんて……
目の前が暗くなる。次々に名前を発表する声が、急に遠くなった。
「お、ざわさ … 」
掠れ切った声で呟き、黒田は頭を抱えて蹲った。
(どうして、どうして小沢さんが……誰かが、小沢さんを殺したってこと…?
…何にしても、同じだ。もう死んだ人がいる。
これは完全に、人が死んでいくゲームなんだ。もう逃れられないんだ、もう……)
どうしようもない絶望感が、高波のように黒田を襲う。
身体の芯が、冷たく冷え切って、先刻まで自分を包んでいた暑さはもう全く感じられなかった。
561 ◆hfikNix9Dk :2006/09/06(水) 22:08:19

「…」
涙で潤んだ目で、虚空を見つめた。いつしか放送は終わっている。
森は再び静寂に戻っていた。
―ただ1つだけ、黒田に微かな希望を与えたことは、
彼が探し求める相方の名前は、耳に届いてこなかったということだった。
(ぶんちゃんは…まだ生きてるんだ……)
木に手を付き、よろよろと立ち上がる。
(まだ、大丈夫だ… ぶんちゃんは死んでない…
絶対死なせない…探さないと、早く、探さないと…)
大きく深呼吸をし、何とか身体に力を入れ直す。
そして、鉛のように重い両足を引き摺りながら、
再び森の更に深部へと、進んで行くのだった。


【ダブルブッキング 黒田俊幸】
所持品:自動拳銃(ワルサーPPK)
第一行動方針:川元を探す
基本行動方針:とにかく生き残る
最終行動方針:未定。川元次第
現在位置:森
【8/15 18:15】
【投下番号056】


放送を使用しました。放送時刻は原作に沿って18:00です。
スピーカーの設置など、設定を勝手に決めて済みません。
562名無しさん:2006/09/06(水) 22:14:25
>>558-561
乙!
563名無しさん:2006/09/06(水) 22:15:15
>>558-561
おおすげえダブルブッキングよく知らないけど面白い
564名無しさん:2006/09/06(水) 22:36:53
乙です!
放送入りましたね…相方と会えたらいいですね!
565名無しさん:2006/09/06(水) 22:45:26
>>558-561
乙!
566名無しさん:2006/09/06(水) 22:58:01
>>305-307乙です!!
567名無しさん:2006/09/06(水) 23:15:00
乙したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
568 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:29:52
>>457-460の続き


神社は石段の分森よりも高くなっているが、周りをぐるりと木で囲まれている為に
見晴らしは悪い。特に境内の下に潜り、座り込んでいると裏手を囲む木々の幹
までしか視界に入らなかった。

「脅かしてすまん」
低い声でそう呟いて銃を下げた清人は、そのまま身を屈めて境内の下に潜り
込んで、栗山の隣まで中腰でやって来た。
特徴の無い声やから判断つかんかった、とわけのわからない言い訳をしながら
デイパックを下ろして、体育座りをしてからポケットに銃を突っ込む。
「清人さんの武器はそれ、ですか…」
当たりですね、とか羨ましいな、とかいう言葉が浮かんできたが、口にするのは
気がひけた。
「栗のは…バットか」
「こんな状況で素振りでもしろって事ですかね」
素振りのジェスチャーをして苦笑しながらも、転がったバットを掴んで、一応すぐ
掴めるように自分の右側に置いてみる。

もしも、同じような状態で「ゲームに乗った」奴が現れていたら、多分自分の
体には風穴が開いていただろう…金属バットでは盾にもならない。
現れたのが、一緒にトークライブを行ったりする程近しい先輩で本当に良かった。

「本当に良かった」
低い小さな声が栗山の心の中を読んだかのように呟かれた。
半パンから覗く膝を両腕で抱えるようにして清人が大きく息をつく。
569 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:31:00
「いたのが栗でほんま良かった…」
「俺も…清人さんで助かりました、一人でいる状況にもう耐えられなかった
んです」
「…一人も嫌いじゃないけどな」
配給された紙がもっと沢山あったのなら、どこかに一人ひっそりと隠れて、
ずっと絵を描いていたいな、とも思った程だ。
それを正直に打ち明けると、後輩は清人さんらしいと笑った。

「ここに別荘地帯てのがあるけん、そこに行って隠れようかと思っとう……」
和みかけていた空気が、草木の擦れるガサガサという音で一気に張り詰める。
息を潜めて様子を伺っていると、どうやらこの神社のすぐ下を誰かが通って
いっただけだとわかり、胸を撫で下ろした。

「………」
緊張の糸が解けて、気がつけば二人とも反射的にバットと銃を握り締めている。
お互いに、はははっと乾いた笑いを交わして手を引っ込めた。

暫くは会話もなく、ただ時が過ぎていった。
太陽が傾き始め、境内の影がどんどんと伸びていく。
「…どうしますか?」
長い沈黙を破って栗山が口を開くと指先で地面に落書きをしていた清人が
手を止めて赤髪の後輩の方を向く。
「…結婚しとうわけでも子供がおるわけでもなか、別に死んだって構わん…
と思うのが半分、死ぬのは嫌や…というのが半分」
「俺も似たような感じです、いざとなるとやっぱり死ぬのは怖いっすよ…
なんとか無事に帰る方法ってないんですかね?」
570 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:32:01
後輩の言葉に清人はうーんと唸り声をあげて、首元で鈍く光る首輪を指した。
「それにはまず、これをどうにかせなあかんな」
「…俺らじゃどうしようもないですね、でも、頭の良い奴だったら…もしかしたら」
そこまで言って、栗山がごそごそとこのゲームに参加している芸人の名簿を
取り出し、広げる。
そこに鉛筆を取り出した清人が、その中の一人の名前に丸をつけた。
「頭が良い奴ちゅうたらこいつばい」
ああ、と頷いて栗山も鉛筆を手に取る。
「こいつも頭が良いんですよ…この人は一緒にいたら頼りになりそうっすね」
呟きながら鉛筆を走らせて名簿の名前の頭に丸を書き加えていく。
そのうち丸は、いざという時に頼りになりそうな奴、等気心の知れた名前にも
付けられはじめ、反対に知らない名前にはバツ印がつけられる。
そして同じ事務所だが、馴染みのない関西の芸人には三角印。

人数が膨大なだけあって、こいつがどんな奴か、などと話しながら全部の名前に
丸やバツを付けていくのにはかなりの時間を要し、最後の名前にバツを付けた
頃には日は傾きかけていた。
「…こんな感じですかね、うまく集まるわけはないでしょうけど」
「ルミネ芸人達に磁石でもついとうたらな」
一部に例外はあるものの、すっかり東京吉本仲間一覧表になってしまった
名簿を見て清人は苦笑いした。

気心の知れた仲間達をできるだけ集めたい、という点で2人の希望はほぼ
一致している。
けれども、肝心の集める方法は?という所になると、顔を見合わせてため息を
吐く事しかできなかった。
571 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:33:00


福田薫と益子卓郎は、出発前の教室の中で簡単な打ち合わせをしていた。
とはいえ、兵士の目を盗んでの短い会話で、門を出たらとりあえず右に曲がり、
少し進んだ所で待ってるからという程度の話だったのだが、どうにか再会を
果たす事ができた。

先に出発した福田は、適当な窪みを見つけて相方らしき影が近づいてくるのを
じっと待っていたのだが、坊主頭に舞台衣装のスーツを着込み、背中に
背負ったデイパックからにょっきりと長い棒を覗かせた益子の姿を見つけた時は
そのちぐはぐな姿に思わず吹き出すしかなかった。

「…んだども、渡された時点で既に柄が見えとったど」
「なーんか、田舎者にはそれがお似合いさと馬鹿にされとるみたいだぁ」
益子の武器は所謂「鋤簾」、畑をならしたりする時に使う農具だ。
「そう言う薫は何さもらった?」
散々笑われて、少し不機嫌そうな顔をしながら益子が聞くと、福田はポケットに
手を突っ込んで、これさ、と相方の前に差し出した。
10センチ程度の細い楕円形のステンレスだが、爪を使って側部を引っ張り出すと
色々な物がスライドしてくる。ナイフ、鋸、鋏、ドライバーからコルク抜き、うろこ
取りまで、一見使いやすそうだけど不便そうな十徳ナイフという奴だった。
「一応ナイフついてっけど…無理だべ」
「…んだな」
福田が言葉を濁した部分にはおそらく「人殺しは」という言葉が入るのだろう。
道具云々よりも、性格的に相方には無理だろうとわかっていた益子は静かに
頷いた。
572 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:34:06
しばらくは窪みの中で息を潜めながら時間を過ごしていた二人だったが、
スタート地点からそれほど進んでいないせいか、頻繁に足音や草木を分ける
音が聞こえてきて生きた心地がせず、暗くならないうちに移動しよう、という
話になった。
地図を広げて今いる場所から近い神社を指し、ここなら屋根があっていいん
じゃないか、と歩き出す。
迂闊な事に益子も福田も、先にその場所に潜んでいる人間がいるかもという
考えが抜けていた。
林から鬱蒼とした森に踏み込んだ頃には既に夕方で、不安になりかけて
いた所に前方に見えた石段に単純に喜んで、よしここで休むべ、と駆け上って
行った。

石段を踏み鳴らし、神社の敷地を歩く2人分の足音は、当然裏手で身を潜めて
いる栗山と大溝の耳に届いた。
それぞれの武器を握り締めると無言で視線を交わして、ゆっくりと中腰で社殿の
下を移動していく。
裏から右側に回ると、そこで新たに現れた2人組の姿を伺う事ができた。
「薫、ここん中、隠れるのに向いてんべ?」
「ああ、とりあえず休むべ、歩き通しで足がくたくただ」
そんな緊張感のない北関東の訛りからは、危険の欠片も感じなかったが、
油断はできない。
大溝も栗山もU字工事の名前だけは知っていたが、それ以上の事は何も
知らない。性格も、信用できるのかどうかも。
「…バツ印ばい」
そう清人が小さく呟く。
先程2人で印を付けていった名簿の事を言っているのだと栗山にはわかる。
ぎゅっと、バットを握る手に力を篭めた。
573 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/06(水) 23:35:02
【アームストロング 栗山 直人】
所持品:ライター 煙草(開封済) 金属バット
基本行動方針:仲間を探す
第一行動方針:信頼できる人を探す
最終行動方針:できるだけ多くの仲間達と共に生還

【バッドボーイズ 清人(大溝 清人)】
所持品:ブローニングM1910(7/7) 予備(14/14)
基本行動方針:仲間を探す
第一行動方針: 信頼できる人を集める
最終行動方針:できるだけ多くの仲間達と共に生還

【U字工事 福田 薫】
所持品:十徳ナイフ
基本行動方針:とりあえず相方と一緒に
第一行動方針:戦いは避けて身を潜める場所を探す
最終行動方針:生還

【U字工事 益子 卓郎】
所持品:鋤簾
基本行動方針:とりあえず相方と一緒に
第一行動方針:戦いは避けて身を潜める場所を探す
最終行動方針:生還

【現在位置:神社】
【8/15 17:45】

【投下番号:57】

574名無しさん:2006/09/06(水) 23:37:11
>>568-573
乙!
575餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:42:57
ただいま!
投下します
576餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:43:37
鉛筆で無作法に引かれた斜線。
レーダーの●が変化した赤い数字と同じ番号の芸人の欄に引かれた黒い線。
その数は、画面の左上に映し出された数字を、
基本となる参加者の人数から引いた数と、見事に一致していた。

ここ数時間の内に二百何人も死んだなんて考えられない。
だってまだ全員の名前を呼び終わってから
よっぽど殺しに積極的になっていて、尚且つ賢く、体力もある人間が何人もいれば話は別だが、
果たしてこんな状況下でそんなことが有り得るのか。
…こんな状況だから、って事も無い事は無いけれど。

つまり。
この機械を信じるとするならば、
ここに示された赤い数字は、そして斜線の付いた名前は、
既に死んでしまった芸人を表している、という事になる。

読み上げられた赤い番号の中に、川島の馴染み深いある先輩が居たのを、田村は告げるべきか悩んでいた。

スピードワゴンの、小沢さん。

51番、と言われて印を付けたその名前。
M-1で競い合って、それから川島が度々メールをしていたのはよく知ってる。

どちらにせよ、もうじき事実は放送で自分達に否応無く知らせられるのだろうけど。
この事実は、少しでも長い間知らない方が幸せなんじゃないか。
577 ◆864fRH2jyw :2006/09/06(水) 23:43:49
>>568乙!なんか少し覗かない内にココ話進んだなw
何故か鋤簾がツボった。一見武器じゃないような意外な武器ってイイね。

>>235-236続き

頭が一瞬真っ白になった。
強張ったように四肢が動かない。
井上は直ぐ喉元に突きつけられている日本刀の切っ先を見つめた侭、身動きできずに居た。
「………マジで?」
やや不自然なイントネーションでやっと声を出す。
動けない。
目の前の男は、垂れに垂れた目を更に垂れさす様に微笑した。
「マジです。」
ちくり、と小さな痛みが喉元に走り、切っ先が喉に触れたのがわかった。
少しくらいは血が出たかもしれない。
小さく喉を鳴らして、ようやく緩々と視線を上げ、井上は男の顔を見る事に成功した。
持ちネタとは裏腹に普段は真面目で温厚な雰囲気の――
「…波田。」
名前を呼ばれると波田陽区は其の寝ているのか起きているのか解らない細い目だけはそのままに、やけに滑らかな流れで微笑を消した。
「俺は優勝したいんです。死にたくないんですよ、井上さん。」
淡々と波田の声が井上の耳へと飛び込んでくる。
「……俺やって、死にたないもん。」
無理矢理搾り出した井上の声は緊張に若干掠れた。
右手に握ったままの自動拳銃を、強く握り直す。
落ち着いた声に、その無表情とは裏腹に、その切っ先が時折揺れる事に井上は気付いた。
引っかかれる様な喉への痛みがそれを気付かせたのだ。

躊躇は、有るんだろうか。

知らず井上は波田の様子からそれを探ろうとしていた。
高まった緊張が時間の経過と共に少しずつ、本当に少しずつ解けて来ると、右手に拳銃の重みを如実に感じた。
「…波田は、乗るんか。ゲームに。」
578餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:44:41
あっごめん
お先どうぞ
579 ◆864fRH2jyw :2006/09/06(水) 23:45:51
ッッああああああゴメンナサイごめんなさいすみません!
やっちまったorz
ちょ、577無かった事にして下さい餅サン本当ゴメン…
580餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:47:01
構うなw
気にせず先お願いしますw
581名無しさん:2006/09/06(水) 23:48:30
投下した順番でよくね?
582 ◆864fRH2jyw :2006/09/06(水) 23:48:46
いや順番的に餅サン先ドウゾ。
ひゃあすまんかった本当orz
583餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:48:58
そか?じゃ続きいくよ

印を付け終えた二人分のリストを自分に寄越しもしないで凝視している田村の姿を見て、川島は首をかしげていた。
「なん?終わってんからはよ頂戴」
「…ぉん…」
声を掛けて尚もそれを渡すのを渋る田村に川島が軽くいらつきを覚えたその時、
その場を劈く様な悲鳴が聞こえてきた。
「この声…」
「ぅあぁぁあぁあ!!」
だんだんと迫る悲鳴。思わず二人の足はその方へと向いていた。

縁側から外へ出た二人を迎えたのは、路地を必死の形相で走ってくる千鳥のノブと、
それを大振りのサーベルを振り翳し追い掛け回している天津・向。
その刃には既に赤い雫が滴っている。
追いかけられている側の顔はそれとは対照的に蒼白だった。
瞳には涙がうっすらと浮かんでいる。

よろめいて地面に顔面から倒れこんだノブの背後から、勝ち誇った顔で向が追いついて来た。
お世辞にも痩せているとは言えない、東京ダイナマイト松田からツッコミがありそうな図体のせいもあってか、
追いついてからはノブからほんの少し距離を置いて立ち止まり肩を上下させている。
それでも、あくまで視線は外さぬまま。
その顔に、日頃の温厚そうなオタク芸人の面影はもう殆ど無かった。
584餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:49:34

起き上がろうと振り返りそれを見上げて、もうだめだ、と諦めかけたその時、
ノブの視界に飛び込んできたのは民家からたった今出てきた麒麟。
田村と目が合った。
「ひぃ…たっ、たすけ、っ………!」
気のおけない先輩を見つけ、無我夢中で手を伸ばすも、あまりにも距離が足らず空しく空を切るばかり。
声にならない声を必死で絞り出して、自分達に助けを求めていた。
川島は向の変貌ぶりを見て信じられないといった様子で固まっている。

自分以外に気をとられている獲物目掛けて、これ幸いと息切れの治まりつつある向がサーベルを掲げる。
こちらには気付いていないらしい。

その刹那、田村は川島の手元からハンドガンをひったくって、向に銃口を向けていた。
周りの景色がスローモーションみたいにゆっくり見える。
俺はノブを助けたい。ただその一心での反射的な行動だった。

向がサーベルを振り下ろすよりは早く撃てそうだった。
引き金に指を当てて。引こうとした、が。
「やめろ!!」
それは川島の手によって阻まれた。正確には、声によって、だが。
独特の低音が、テンションの高い時などは少し裏返る。
そんな声が辺りに響いた。

向は川島が叫んだのに驚いて寸での所で手を止めてしまい、拳銃が自分に向けられているのを見て、
己の武器では太刀打ち出来ないと踏んだのか慌てて逃げていった。
その際に一度ノブを見下ろし憎らしげに舌打ちを残して。
585餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:50:07
ノブの安堵の溜め息と共に、元町に再び静寂が訪れた。
とりあえず行動を共にすることを決め、
さほど深くは無かったがノブの腕に切り傷があったので手当ての為に民家から医療器具を探す事にした。


納戸の奥を漁りながら、田村は考えていた。

結果ノブは助かったんやけども、なんとも歯切れが悪い。
向のあの変わり様。
もしあんな奴が他にもおるとしたら、かつての仲間同士で戦わなきゃならんのか。
このゲームによってあんなにも人が変わってしまうもんなのか。
ノブがやられそうやったから、とかもあったけど。
俺も、仲の良かった後輩に、向に、当然の様に銃弾を浴びせようとしてしもうたんや。
ノブが生きて、向が死んだらええ、なんて思ってもなかったんに。
向、どうしてそうなってしまったん?
お前にも相方かておるやんけ…

攻撃されたら反撃する、なんて軽く言うてたけど、
それっていざ目の当たりにするととんでもない事なんやないんか。

横の納戸を漁っている川島を何気なく横目で見つめる。
いつも通りに見えるけど…内心きっと…
あ、さっきの事がデカすぎて名簿の事忘れとるんかな?

さっきの事…
……川島は、誰に向かって「やめろ」って言ったんやろう。
向?それとも俺?


…あ〜あ、今日は難しい事ばっかり考えなあかん日やなぁ。
586餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:51:14
【麒麟 川島 明
 所持品:ライター 煙草(開封済) 眼鏡 ベレッタM92F 予備マガジン×1
 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する
 第一行動方針:相方を守る
 第二行動方針:仲間を探す
 最終行動方針:ゲームの中止】
【麒麟 田村 裕
 所持品:ライター 煙草 簡易レーダー 鉄パイプ 煙幕×5 爪切り
 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する
 第一行動方針:相方を守る
 第二行動方針:仲間を探す
 最終行動方針:ゲームの中止】
【千鳥 ノブ(左腕に切り傷(軽症))
 所持品:不明
 基本行動方針:不明
 第一行動方針:
 第二行動方針:
 最終行動方針:不明】
【現在位置:元町の民家内】

【天津 向
 所持品:サーベル
 基本行動方針:不明
 第一行動方針:
 第二行動方針:
 最終行動方針:不明】

8/15 17:04 【058】

向の投下権は放棄します。
587餅 ◆vEliumPvEc :2006/09/06(水) 23:52:15
◆864fRH2jyw さんすまんかった

ドゾー
588 ◆864fRH2jyw :2006/09/06(水) 23:54:07
>>577
冷たい金属の感触。
軽く顎上げる様にして切っ先から少し顔をそらしたら、それに添って刃先は再度押し付けられた。結果余り顎動かす前と変わらない。
「………当たり前じゃないですか。…俺はピンだから相方も居ない。――生き残るには、自分の力しか無いんです。」
尚も淡々と波田は言った。
しかし落ち着いた…というより表情の無い顔と、その淡々とした声とは裏腹に、何かを躊躇う様に波田の手は日本刀の先を井上へ向けたまま、それ以上動かす事が出来ずに居た。
強張りは溶けた。蛇に睨まれた蛙状態であった先程とはまた別の、興奮に似た緊張が徐々に込み上げてきて、井上は微かな頭痛を感じた。
拳銃の重み。
恐らく波田と同種の躊躇いから生じる葛藤に、無意識に悩まされていた。

撃てるのか。
自分に。
撃たなければ殺される。
撃てるのか。

井上は小さく息を詰めた。
「…殺すしか無いんです。」
波田の声が聞こえる。
首筋へと押し付けられた刃先に、力が篭ったのが解る。
離せずにいた目線の先で、波田は再び微かに笑った。
「すいません。」
思わず、目を閉じた。

瞬間、地面が揺れた。

589 ◆864fRH2jyw :2006/09/06(水) 23:57:15


「…―――――…ッッ!?」
がさがさがさがさがさ!!!ドスン!と今迄に無い盛大な音が上がる。
すぐ至近距離だった。
驚きに伏せていた瞼を上げると波田も動かしかけた手を止めて、ぽかんとした表情で隣を見ていた。

「…っく……ぃぐ……っ…、…」

「「………は?」」
間の抜けた井上と波田の声がデュエットする。
振動の主は、嗚咽を漏らしていた。
「っひぐ…ぃっぐ…ぅう…怖いよぉ……怖いよぉぉお…」
沢山の草や枝を尻の下に敷いて、顔中土と涙と鼻水…と、その少量っぷりから見るに恐らく鼻血…でぐちゃぐちゃに汚れている巨漢。
「……クロちゃん?」
呆然として、波田が呟いた。
「怖いよ、怖いよぉお死にたくないぃ誰か、…っぐし、……誰かぁぁあ」
巨漢に似合わない高い声を思い切り震わせて、なりふり構わずぶるりと肉を揺らして、――井上は上を見た。随分とご立派な太い、クロちゃんの頭上の枝が数本折れている。
突如として舞台に落ちてきた巨漢、クロちゃん(安田大サーカス)は怯えきった目で此方を見ていた。
そんな彼を思わず冷静になった頭で観察しているうちに、井上はふと波田の刃が自分の喉元から外れた事に気付く。
「………?」
不思議に思って視線を波田へやり、もう一度クロちゃんへ視線を戻して、何となく納得した。
「ひっぐぅ…うぅぅ……怖いよぉ怖いよ怖い怖い怖い怖い怖いぃいいいい!!!!」

切れてる。

590 ◆864fRH2jyw :2006/09/07(木) 00:03:50

やたらと冷静を取り戻した井上は冷静にそうひたすら冷静な判断を下した。
波田は既に自分の事は眼中に無く、ひたすらに警戒の目をクロちゃんへと送っている。
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い助けて助けて助けてぇえ!!!」
「…こっわ。」
思わず緊張感の無い声でボソリと呟く。
ゆらり、と腰を擦りながら泣きじゃくりながら、クロちゃんが立ち上がった。
ここで初めて井上は気付いたのだが、彼は怯えきった顔でそんな事を言いながら、右手にはしっかりと迷い無く金棒を握りしめていた。
恐らく、波田にはそれがよく見えていたのだろう。
「怖いなら自殺が一番楽だよ。」
小声で、波田が呟いた。
クロちゃんの目が波田を捉える。
一触即発の二人を視界に納めながら、井上は…一歩ずつ、そろそろとその場を後退していった。
一歩。
二歩。
三歩。

そろそろと、戦場離脱。
身を翻して一分も経たない内に、後方では刃物が当たる様な澄んだ金属音が響いた。

591 ◆864fRH2jyw :2006/09/07(木) 00:05:09
【次長課長 井上】
所持品:ハリセン 自動拳銃(ベレッタM84)
第一行動方針:ガムテープ
基本行動方針:河本を探す
最終行動方針:河本のおおせのままに
【波田陽区】
所持品:日本刀
第一行動方針:クロちゃんをどうにかする
基本行動方針:生き残る
最終行動方針:生き残る
【安田大サーカス クロちゃん】
所持品:金棒
第一行動方針:不明(パニック)
基本行動方針:不明(パニック)
最終行動方針:不明(パニック)
【位置:森】
【8/15 14:50】
【投下番号:059】

波田陽区、クロちゃんの投下権は放棄。
餅サン乙!しつこいけどすまんかった。
向は乗る側かw続き楽しみだ。
592名無しさん:2006/09/07(木) 00:05:57
乙したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
593名無しさん:2006/09/07(木) 01:01:45
井上は「波田君」って呼んでる気がする。
細かいことでスマソ
594名無しさん:2006/09/07(木) 01:53:49
麒麟!
あの2人はたのしみだ。
595 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:42:12
長いです



 あてもなく歩いていた。普段は考えてから物事を決める水道橋博士にとっては、砂漠で雪を見る
ほどに珍しいことだった。殺し合いという非日常に置かれてしまったせいか頭の回転が遅い。遊園
地に入っても数分間気づかなかったほどだ。
 周りを見渡せば様々なアトラクションが並んでいた。原色を基調にしたデザインの物が多く、眺
めるだけで目眩を誘発する。事実、歩き続けて疲れきった水道橋博士は眉を寄せて出来るだけ足も
とだけを見ていた。不定期に何度か顔を上げているうちに、オレンジ色のベンチが目に入る。
 自宅にいるかのように凭れ込んだ。額に大粒の汗が流れ、声になった溜め息が漏れる。歳を取っ
た自分に再度息をついて、背負っていたデイパックを傍らに置いた。
 武器はすでに確認している。ラドムという自動拳銃だ。フライパンやハリセンですら武器として
解釈されるこの世界では完全に当たりの配給品であろう。相手を殺すかどうかは別としても保身に
は困りそうもなく、それが水道橋博士の冷静さを繋いでいた。だからこそ今回のプログラムについ
ても思案が出来る。
 殿と慕うビートたけしから殺し合いを強要されたときは目の前が暗くなった。出発までの待ち時
間は怒りを打ち消すのに必死であったが、今では違う考え方が出来る。ビートたけしも脅されて、
嫌々担任になったのかもしれない。外見だけでは楽しそうに見えたが、映画に主演までしているの
だから演技の可能性もありえる。大体、出発の順番を決める名簿が間違っている時点で、ビートた
けしが深く関わっていないことが分かるではないか。
 実際に会ってみなければ分からないだろう。誰でも考えつきそうな結論に無理やり納得して、短
い袖で額を拭った。湿った右腕の向こう側にはメリーゴーラウンドが見える。
596 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:42:52
 違和感を持った。無意識のまま立ち上がった水道橋博士は、少し早足でメリーゴーラウンドに向
かう。近づいてからよく見れば、一匹の馬にだけ過度な装飾が施されていた。指で拭えば青いペン
キが付着、誰かが付け足したのだろうか、だとしたら何故。
 乾ききっていないペンキは地面に落ちている。少し先を見れば、不定期な間隔で青いペンキが続
いていた。何かに導かれるようにペンキを追って数分間進むと、観覧車と同じ位に高いと思われる
展望タワーがある。空と同時にそれを見上げた後、タワー内に続くペンキを更に追う。
 それはエレベーターではなく階段へと続いていた。うんざりした水道橋博士は、それでも途中で
止めてしまうのは忍びなく、意を決して階段を上り始める。螺旋階段でないことが唯一の救いだっ
た。目が回らないからだ。
 大粒の汗が離れていく、地上に落ちていく。汗染みたシャツに不快感を持ちながら棒のようになっ
た足を一回ずつ丁寧に上げる。途中、人ではない絶対的な存在からの試練と錯覚してしまったほど
の長い階段。
 既に落ちていた青いペンキの上に偶然汗が落ちた。小さな奇跡を観察した水道橋博士は顔を上げ
るが、すぐに感動を打ち消されてしまう。ようやく最上階についたにも関わらず喜びすらなかった。
どこかから聞こえてくる声が嫌に耳に届いてきたからだ。
 もう一踏ん張りと重い体を動かした。どこか狂気めいた声に少しずつ近づいていく。邪魔にしか
思えない太い柱を避ければ、また興味が違う場所に移ってしまった。目を奪われたと言っても良い。
 そこにあったのは青いハケを持った青年の後ろ姿と、青一色で描かれた壁画である。人に似てい
るが悪魔を足したような生物が壁の上でうごめいていた。青年は後ろ姿からも分かるぐらいに楽し
み、かつ狂っていた。ぶつぶつと何かを呟き続けており周りには目もくれていない。
597 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:44:00
 子どもに似た危うさと老人に似た悟りを同時に持ち合わせている。水道橋博士が持った、青年に
対する第一印象だった。もともと人間観察が好きなのだ、分析してしまうのもしょうがないことで
あろう。同時に、関わらないほうがいいという危惧が浮かぶ。
 名残惜しいながらも逃亡を決めた。しかし、後ろ髪を引かれながら振り向いたせいか、視界にと
ある物が入ってきてしまった。水道橋博士と青年を結ぶ直線上の丁度中央、打ち捨てられたような
デイパックが置かれている。
 青年は絵に夢中でこちらを見ていない。デイパックが奪われようとも青年には関係ないのだろう。
決めつけて、小さな欲を働かせる。歩む、手を伸ばす、拾う、振り返る。
 ここで彼の未来は決まった。そのままスマートな立ち振る舞いで消えていれば、あるいは違った
結末を迎えていたかもしれない。デイパックに近づくことはつまり、青年にも近づくということで、
不鮮明だった青年の言葉をはっきりと拾ってしまったのだ。両手は荷物で満たされていたにも関わ
らず。
 水道橋博士の興味は更に増した。青年の一言は、どこにでもある空想であれど、この状況には酷
く整合していた。同時に悪趣味な思考が頭を満たす。青年が自分自身の言った一言を信じているな
らば、死ぬ前にどのような感情を持つのだろうか。
 自分のデイパックからラドムを取り出した。黒光りした拳銃で酷く手に馴染んだ。構えることは
なく後ろ手で隠したが、確実に安全装置は外しておく。その所為で鳴り響いた金属音のおかげで相
手を呼ぶ暇は省けた。青年がゆっくり振り返る。
 黒い服は青く汚れていたが顔だけは素のままだった。青年が誰であるかを見極めた水道橋博士は
テレビとのギャップに驚く。恐らくプログラムに参加しているプレイヤーの中で、一番芸暦が短い
芸人なのだろう。理知的な顔つきと並行した自信ありげな目つきだけすればそうは思えないのだが。
 オリエンタルラジオの中田である。
598 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:45:12
「世界の全てはメタファーとして解釈出来ると思うか?」
 突然の質問には敬語も意味も無かった。完全に狂ってしまっているようだ。水道橋博士の興味は
更に増えていく。幸い知識はあり、中田が言った片仮名単語の意味も理解出来ていた。
「ならばデュアリズムを解釈するならどうだ」
 答える前に再度尋ねられた。不自然な笑みを浮かべた中田は、手に持っていた青いペンキで絵を
描く作業を再開した。全ての生き物がのっぺらぼうで不気味であるにも関わらず、酷く明るい印象
を持つ絵だった。
 中田の動きが止まる。数秒経ってから無気力に青いハケを落とした。やがて赤いペンキを持ち上
げ、汚れも構わず壁画に打ちつける。妙に水気が多いペンキでよく跳ね返り、中田はもちろん水道
橋博士のシャツまでも汚した。
 これで完成なのだろうか。満足げに絵を長めた中田が振り返った。そして、決して乾いていない
壁画に右手を打ちつける。
「これがそうだ!」
 衝撃で赤が飛び散った。鼻に付く臭いを打ち消した水道橋博士はすぐに壁画を観察する。
 青が基調だった絵は赤いペンキのせいで派手な印象しか残っていない。ある程度整った絵であっ
たにも関わらず、赤が増えただけで酷く猟奇的に思えた。赤が届いていない所を見れば、適わない
生き物の姿もある。恐らく気まぐれで描いたのだろう。
 中田は右手を拭わぬままで何かを拾い上げた。長い柄が付いたウォーハンマーである。ステッキ
を利用するかのごとく振る舞っていた。
 水道橋博士とゆっくりすれ違っていく。ガラスの向こうにある景色を見下ろして笑った。馬鹿にした
ように両手を上げて振り返る。
599 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:46:05
「この世界は俺のものだ」
 不自然な素振りで顎をしゃくっていた。昔見た映画の登場人物に似ていた。名前は思いだせない
が、高圧的なところがそっくりだ。
「何を根拠に?」
 聞き役に撤していた水道橋博士がようやく口を開く。脳内で沸騰していた好奇心を満たすためだっ
た。後ろに隠したラドムを強く握って、出来るだけ相手の思考を知るために状況を探る。人への興
味もここまで来ると考えものだ。
 中田は少しだけ意外そうな顔をして、すぐに笑った。話してやろう、恐らくそう思っていたのだ
ろう。促す前に勝手に語り出す。
「弱肉強食こそがフィロソフィーであり、それは生死と密接に関係している。それは誰でも分かる
だろう?」
 こちらの反応を伺ってくる。小さく頷けば演説が再開される。
「今まではそれが拒絶されていた。ボーダーラインとされるSMでさえ、サディストがマゾヒスト
の望む形にすれば迫害の対象になった」
 ああ、楽しい。壊れた人を眺めた水道橋博士は黙ったまま思う。
「だがここは違う。サディズムもマゾヒズムも歓迎される舞台で、俺は前者を追求することにした。
それはつまり世界を手に入れるための手段だ、誰にも邪魔はさせない、従わない人間は裁いてやる」
 中田は両手を広げて笑う。
「俺は世界を予約した!」
600 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:46:58
 最上階全てに響き渡る音量だった。全てを引き出し終えた、そう結論付けした水道橋博士は、相
手の全てを否定する言葉を探す。高学歴らしく小難しい言葉を多く使っているが、付くべき穴はい
くらでもあった。数秒で答えを見付け、中田に問いかける。
「プログラムに関する知識は?」
 返答は無かった。演説を急に打ち消されたせいで苛立っているようだ。死んだ魚よりも冷たい目
で睨まれたが水道橋博士は怯まない。目を逸らさないままで続ける。
「参加者には色んなタイプがいる。先を悲観して自殺したり、仲間を集めて行動したりね。中でも
好んで人を殺すプレイヤーはマーダーって言う、知ってる?」
 話しながら中田を観察した。最終的な興味を満たすためだ。相手が持っているのはウォーハンマー
のみ、今の距離を保っていれば危険はない。ラドムを握りしめる。
「どんな理由があっても変わらないことを教えてあげるよ」
 相手を挑発したときに起こる反応を知りたかった。
「君はただのマーダーに過ぎない」
 数秒の間があった。一転、中田は声を出して笑う。漫画のような演技掛った笑い方だが素なので
あろう。ひとしきり笑い終えた後に右手を上げる。血管が浮き出ていた。
「私利私欲で殺す連中と一緒にするな」
「何が違うの」
「裁きと遊びは同じものだと?」
「違う。けどそっちがやってるのは遊びだね」
 水道橋博士は笑う。睨み付けてくる中田に対し、余裕のある素振りでラドムを向けた。中田が目
を小さく開く。
601 ◆ENE2ak2fg6 :2006/09/07(木) 02:47:36
「言ってることが本当なら奇跡でも起こるはずだ。世界が自分のものだっていうなら、世界は君を
殺さない」
 空いた左手で頭を撫でて、小さく息を吸って言葉を切った。引き金の指を意識する。
「世界の一部である俺は、君を殺せないはず」
 水道橋博士は笑う。してやったり、といった空気を噛み締める。
 しかし中田は慌てていなかった。狂っているのだからおかしくはないが、数秒経ってから感心し
たように頷いたのである。そして水道橋博士の方に顔を向けたまま、視点だけを後ろに移していた。
何かを待っているかのように声を上げる。
「わかってるじゃないか!」
 誰かいる?
 直感で判断した水道橋博士は振り返り、中田が見ていた方に銃を向ける。しかしそこには青と赤
で彩られた壁画しかない。騙されたことに気づく前に頭に鈍痛が走った。目線が揺らいで紫が見え
る。
 立っていることも出来ず体ごと倒れ込んだ。力が抜けた右手からラドムが零れ落ちる。気を失う
前に右足に、次いで左足にも鈍痛が走った。足首が潰されてしまったようだ、歩けない。
 状況が逆転してから水道橋博士は気づく。青いペンキに誘われてここまで来た異常さ、狂ってい
る相手に向かっていた愚かさ、銃を持っているからと言って油断をしていた甘さ、持っている銃で
当たり前のように相手を殺そうとしていた事実。そして、それら全ての原因は、自らがマーダー化
しかかっていたからだと言うこと。
 遅すぎた結論だった。
602 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:48:26
 水道橋博士の頬には冷たい床の感触がある。意識が朦朧としているせいで体は動かない。仰向け
のまま辛うじて顔の方向を変えれば、前傾姿勢で見下げてきている中田の姿。
 怒りは湧かなかった。
「これで分かっただろ?」
 どこにでもいる軽い若者の口調である。年相応の響きは、四十を越えた水道橋博士にとっては苦
いものだ。諦めきれず右手を伸ばすが、縋っているようになってしまう。
 視界から中田の姿が消え、すぐにガラスが割れる音が届いてきた。次いで、決して乱暴でない動
作で体を起こされ、引きずられるように連れていかれる。中田の肩越しに見えるのは、割れたガラ
スの向こうにある、橙色と青が混ざった空だ。
「懴悔は?」
 尋ねられて思い起こした。その一言は、普段の冷静な頭を少しだけ取り戻す薬になった。そもそ
もだ、このようなやり取りより早く終えなければならない予定が数多くあったのだ。ビートたけし
にプログラムの意味を尋ね、師匠と慕ってくれた東京ダイナマイトの二人に会いに行き、相方であ
る玉袋筋太郎と先について相談しなければならなかった。
 自らの小さな興味から全てが狂ってしまった。見てみぬふりをしたい結論が水道橋博士の頭をよ
ぎる。同時に、もし中田に会わなかったらどうなっていたかを考えた。そのままマーダー化してい
たら関わる人を無差別に傷つけていたかもしれない。狂う前に止めてくれた相手だとすれば、水道
橋博士が興味を持った、最初に拾った言葉も。
「間違ってたのは俺?」
 認めるわけがない空想めいた言葉だったはずなのに。
603 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:49:38
 下から風が吹いていた。ここは展望タワーの最上階、酷く高い位置にいるのだろう。中田は担い
でいた水道橋博士の体を前に移動させると、悪魔をも越えた誇りを浮かべて笑う。武器を持ってい
ない理由は水道橋博士に対する礼儀だろうか。
 支えられていた肩が離された。バランスを失った水道橋博士の体は、スローモーションよりは少
し速いスピードで空に飲み込まれる。投げ出された体から伸びた両手は中田の方を向いていた。そ
れこそ信仰するかのように。
 中田は大きく両手を広げて笑う。
 水道橋博士は全ての始まりだった言葉を最期に聞いた。
「さあ、神と呼べ!」
604 ◆xCi5vGY7XY :2006/09/07(木) 02:52:03
【浅草キッド 水道橋博士(小野 正芳) 死亡(転落死)】
【オリエンタルラジオ 中田敦彦】
所持品:ウォーハンマー、ラドムVIS-wz1935(自動拳銃)
第一行動方針:サディズムを追求する
基本行動方針:相手により変化、必要ならば裁く
最終行動方針:世界を手に入れる
【現在位置:遊園地内の展望タワー最上階】
【8/15 18:56】
【投下番号:060】

番外編覚悟で投下 反応により先を決めます
605名無しさん:2006/09/07(木) 02:55:45
ktkr!!!!!!!
待ってたよ、中田!!!!!!
ゾクゾクしたーいいよいいよー
うわ、楽しみすぎるww
606名無しさん:2006/09/07(木) 03:05:02
読んでいてどきどきした!乙!
番外編じゃないと思うので続きヨロ
607名無しさん:2006/09/07(木) 04:00:52
水を得た魚のようだな中田
608名無しさん:2006/09/07(木) 04:06:37
乙!
数日前から中田編気にして覗いてました
>最終行動方針:世界を手に入れる、て中田らしすぎるw
情景が鮮やかに目に浮かぶようです
続き期待しています
609名無しさん:2006/09/07(木) 04:25:03
sugeeeee!!!!!
中田には是非サディズムを追求していただきたいw
610名無しさん:2006/09/07(木) 04:45:12
うはwww
セリフリアルに言ってそうで怖いなw
611名無しさん:2006/09/07(木) 05:07:37
これ、番外編なんて嘘だろ?
誰か嘘だと言ってくれ!!!
612名無しさん:2006/09/07(木) 05:12:13
慎吾はどうなったんですか?
613名無しさん:2006/09/07(木) 05:17:06
>>612
前スレあたりに出てた気がする
あっちゃん探して放浪してたと思う
614 ◆qUGJ5zg7gg :2006/09/07(木) 06:22:49
投下させてください。


再び起きた惨劇で教室がまた緊張感に包まれるなか、千鳥大悟はじっと和田の死体を見つめていた。
親しくしていた先輩のあまりに理不尽な死に頭がついてゆかない。
そうしているうちに、自分の名が呼ばれた。大悟はひったくるようにディパックを受け取り、足早に教室を出た。
出口の前に転がるいくつもの死体を見つけ、思わず足が止まったが、振り切るように目の前の林まで走った。
校舎が見えなくなるまで走って、身を隠せそうな木にもたれかかると、深いため息をついた。


さっき見た出口の前の死体に、親しい人間はいないようだった。
ということは、相方のノブを始め、仲間はまだどこかで生きている。大悟はそう信じたかった。
ノブ、笑い飯、麒麟、中山功太、ネゴシックス、とろサーモン……とにかく彼らを探そう。こんな殺し合いなんかに簡単に乗ってしまう奴等ではないはずだ。

大悟は動き出す前にディパックの中身を確認することにした。
食料や地図などのほかに、何か細長いものがある。
取り出してみると、それは木製のバット。
「素振りでもせえっちゅうんか」
思わずつぶやいてしまったが、そんなにひどいものではないと思った。銃や刃物には分が悪いが、振り回せばそれなりに威力はあるだろう。
そのとき、近くの茂みをかき分ける音がした。大悟はとっさにバットを構える。
615 ◆qUGJ5zg7gg :2006/09/07(木) 06:23:49
「大悟さん……?」
特徴のある聞きなれた声に、大悟はバットを下ろしたが、険しい表情は崩さなかった。
「やっぱり、大悟さんだ。よかったー、もう、どうしたらいいかわかんなくて。しずちゃんは待っててくれないし、武器も使えなさそうなものだし……」
不安の色は隠せないものの、安心しきった顔で一気にしゃべりだす山里とは対照的に、大悟は山里を睨んでいる。
「大悟さん武器何でした? あら、バットですかー。いいじゃないですか元高校球児にはぴったりですよー。見てくださいよ俺なんかひどいですよ、おいおいこれを武器と呼ぶなら万物が武器だぜっていう……」
「お前、自分が何をしたかわかっとんのか?」
明らかに友好的ではない低い声に、山里は笑みを作ったまま固まる。
「お前は和田さんに何をしたかわかっとんのか?」
大悟が和田の名前を挙げた途端、山里の顔から笑みが消えた。

「いやっ、あれは……あの時は、まだ信じられなかったんですよ!
だってこんな、バトルロワイアルを芸人でやろうなんて、ドッキリだと思うじゃないですか。最近はかなり手の込んだものもありますし。
だから、ちょっと空気は読めてないとは思いましたけど、あの雰囲気を変えようと思って、」
「それで、なんで和田さんが死なないかんのじゃ」
「だから、それはたけしさんが……」
「お前の代わりに死んだんじゃ。ちっとは責任感じたりせんのか」

怒り、失望、軽蔑、大悟の声と表情にはそんなものが混じっていた。
山里はそれを感じたのか、泣き出しそうな表情になる。

「そりゃ、感じてますよ。けど、どうしようもなかったじゃないですか。
俺もですけど、あそこにいた皆……大悟さんだって何もできなかったじゃないですか!」
山里が叫ぶ。大悟はその言葉に奥歯を噛み締めた。

爆発音、飛び散る血飛沫、和田の頭と体が離れ、別々に地面に落ちていく。まだ、鮮明に思い出すことができる。
確かに、あのときの大悟は和田を助けることはおろか、近づくことさえできなかった。
死に怯え、和田を見捨ててしまったのは自分もなのだ。
山里を責める資格など本当はないのかもしれない。だけど、
616 ◆qUGJ5zg7gg :2006/09/07(木) 06:24:50
「わしは、自分が許せん」
山里の目を見てきっぱりと告げた。
「じゃけえ、お前のことも許せん」
そういうと、大悟は山里に背を向けて歩き始めた。
「待ってください!」
数秒遅れて、山里の声がした。
「許してもらえなくていいです! だから置いていかないでください!」
山里は必死に大悟の後をついてきているようだった。
「お願いします! 一人にしないでください!」
「すまんけど、」
大悟は振り返る。
「お前と一緒には行けん」
泣きそうだった山里の顔から表情が消えていくのをろくに見ないまま、大悟は全力で走った。
自分を呼ぶ声がなおもしたが、振り返らずに、草をかき分け、木々の間の道とはいえないようなところをただ走った。


最後に少しだけ見えた山里は、すべてに見捨てられた、そう、和田の最期と同じ表情をしていた。
ちょっと言いすぎたか、一瞬浮かんだ思いを振り払うように走る。

いい加減もう追ってはこないだろうと思いながらも、さらに数分走り続け、やっと大悟は止まった。
息を整えながら当初の目的を思い出す。相方と仲間を探すこと。
「どこにおるんな……」
ディパックを担ぎなおし、バットを握りなおすと、大悟は林を出るために再び歩き出した。
617 ◆qUGJ5zg7gg :2006/09/07(木) 06:25:46
【千鳥 大悟
所持品:煙草 ライター 木製バット
第一行動方針:ノブと仲間を探す
基本行動方針:自分から攻撃はしない  襲われれば反撃
最終行動方針:できるだけ多くの仲間と生き残る
現在位置:林の奥深く】
【南海キャンディーズ 山里亮太
所持品:不明
第一行動方針:誰か頼りになりそうな人の仲間にしてもらう
基本行動方針:生存優先
最終行動方針:不明 
現在位置:林の中】
【8/15 16:25】
【投下番号:061】


廃棄スレ56です。
山里の投下権は放棄します。誰か救いの手を差し伸べてやってくださいw
618名無しさん:2006/09/07(木) 06:41:14
>>614-617
乙!ふたりのキャラをよくわかってるセリフまわしでGJ
山里がものすごくかわいそうにみえてくる…w
619名無しさん:2006/09/07(木) 06:47:08
誰か山里救ってやってくれ
このまま殺されるのは可哀想だ
620名無しさん:2006/09/07(木) 06:58:57
>>614-617
乙!
621拳銃朗:2006/09/07(木) 07:05:43
アメリカ好きって言ったろ?

http://www.geocities.jp/oda_eiichirou/
http://betty.jp.black_/
エロ漫画好きって言ったろ?

ゴリラ、タオルだけ巻いた女の子が、
接客してくれる店って、実在するそうだな。都内に。
622名無しさん:2006/09/07(木) 07:15:59
>>305-307
乙です!(笑)
623 ◆gL.QWVw1eo :2006/09/07(木) 08:14:54
投下します。


校舎を出てから、もう20分は走っただろうか。

この辺で大丈夫やろ。

校舎周辺でうろうろしていて、他の芸人とかち合ってはまずい。
そう考えた井本はとりあえず走った。
おそらく、他の奴らがここまでくるには暫く時間があるだろう。それでも用心のため、あ
まり目につかなそうな物陰を捜して腰をおろした。
持ち物―――特に武器の、確認をしなくては。
支給されたデイパックは軽くはなかったが、走るのに邪魔になるほど重くもなかったの
で、悪い予感が頭を過る。
はずれで行動が制限されるのは痛い。

食料や水のボトルを取出し、最後にデイパックから出てきたものは、

「…銃か」

殺傷能力のある武器に、一先ず安堵の息をもらす。
これで一方的に殺されることはまず回避できるだろう。
そして。

……このゲームに積極的に参加する事も、できる。


即座には決断を下すことができず、井本は手の上の武器を見つめた。
624名無しさん:2006/09/07(木) 08:15:40
【ライセンス 井本貴史  所持品:S&W M36(30/30)
第一行動方針:考え中
  基本行動方針:考え中
最終行動方針:生き残り】
【現在位置:森の中】
【8/15 13:00】
【投下番号:062】
625名無しさん:2006/09/07(木) 08:53:05
>>577 >>588-591
井上運いいなw さすが。
626名無しさん:2006/09/07(木) 09:51:14
>>623-624
乙!
627名無しさん:2006/09/07(木) 10:29:30
李敬宰【高槻むくげの会会長】
出典元:2001年12月14日「京都YWCA 在日外国籍市民の参政権を考える連続講座」より

ただ、在日が日本国籍をとるということになると、天皇制の問題をどうするのかという人がいますが、
外国人がたくさん日本国籍を取ったほうが、早く天皇制は潰れると思います。というのは、この先も
どんどん外国系市民が増えます。ある統計では、一〇〇年後には五人の内三人が外国系になる
といいます。そうなれば、日本で大和民族がマイノリティーになるのです。だから、私はあと一〇〇年
生きて、なんとしても日本人を差別して死にたいです。これが夢です(笑)。そういう社会が来たら、
その時に天皇なんていうのは小数民族の酋長さんみたいなものになります。
こうした素晴らしい戦術があるのに、それを、今の左派のように、日本国籍を取ったらダメだという
ことをやっていたら、いつまでたっても天皇制は温存されたままではないですか。
628名無しさん:2006/09/07(木) 10:35:20
進みすぎw一晩で中田まで出てるww
全書き手さん乙!
井本編wktk
629名無しさん:2006/09/07(木) 10:44:07
千鳥ダイゴ うまいわー。
そんな感じ。
630 ◆gL.QWVw1eo :2006/09/07(木) 12:12:52
>>623のあと
投下し忘れorz
全体的に少なくてスマソ


試しに、側にあったバケツに向けてそれを構えてみる。
できるだろうか。
対峙した相手が親しかった友人や面倒を見てもらった先輩だった時。
躊躇いなくこの引き金を引く事が。

「ネタのなかじゃ簡単に撃てたんやけどなー…―――っあーあかんわまとまらん」
くそっと腹立ち紛れにバケツを蹴り飛ばし煙草に火を点ける。
大体、なんでこんなことに巻き込まれなきゃいけないのか。
喧嘩は嫌いじゃないがこれは根本的に意味が違う。
あぁイライラする。

その時、あることにふと気付く。
そういえば、藤原はどうしているのだろう。

ネタの中で銃口を向けた相手を現実で俺は殺せるだろうか。

「…とりあえず、一回会ってみるか」

あいつが解放されるまであと約2時間。
合流してから決断を下してもいいだろう。
631名無しさん:2006/09/07(木) 12:15:35
>>305-307
乙でーす!
632 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:36:30
前スレ>>788あたり


いつも泣きたい時は携帯で助けを求める。
女の子でも、気が許せるなら芸人の先輩でも、誰でもいいから側にいて欲しい。
しかし今は窓を締め切った蒸し暑いプレハブ小屋の中で、押し殺した嗚咽がただ響くだけだった。
「今は泣いても意味がないらしい」と言う結論が出たとき、藤森はあっさりと泣くのを止めた。
どうやら一人で泣き続けるのには限界があったようだ。
目元を少し乱暴に拭い、鼻水を豪快にすすった。
そしておもむろに外していた眼鏡を掛け直しながら体勢を整え、深く息を吐いた。

『本当に、誰も助けてくれやしない』

パニックになった後すぐに冷静になれるのは、この男が中性的な思考の持ち主だからだろうか。
もしくは、常に「損」「得」を考えているのかもしれない。
藤森はテーブルに広げていたデイパックの中身から、一枚の紙を手に取った。
ソファーから身を乗り出し、屈みこむ様な姿勢で無表情に見つめる。
考え事をする時の癖で自然に左手が唇を触り始めたが、自分では全く気付いていない。
紙には芸人の名前が機械的にずらりと並んでいた。
はんぺんも含め、教室で見たメンバー以外も把握しておきたい。
仕事でよく一緒になる先輩、プライベートで遊んだことのある先輩、全く話したこともない先輩もいる。
ある程度予想はできていたが、オリエンタルラジオは一番後輩に当たるらしい。
ふと、普段の状況と変わらないじゃないかと藤森は思った。

お笑い番組を「戦場」と例えたのは相方の中田だった。
デビューから約1年半、実力以上の仕事をしてきた彼らには、敵・味方の判断さえ容易ではなかった。
毎日の戦いの中、中田は常に戦闘体制を保ち、藤森は常に笑顔を貼り付けてここまで生き抜いてきた。
少しでも気を抜くことは許されない世界。そんな風に感じていた。
確かにそれは芸人同士のサバイバルだったかもしれない。
そのただのたとえ話に過ぎなかったものが、今、現実になっただけなのかもしれない。
633 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:37:44
「リアルに殺(や)り合うのかぁ…」
不意に口から出た言葉に先ほどの死体の山が重なり、名簿を持っていた右手がわずかに震えた。
藤森はそんな自分の手を見つめ、口元だけ軽く笑った。
そして名簿をローテーブルに投げ、ソファーの背に勢いよくもたれかかりながら天井を仰ぐ。
「あー怖いなぁ、もう!」
少し乱暴に言いながら口を尖らせ、足を2・3回大きくバタつかせた。
すぐ側にあるいかにも業務用らしい本棚の戸が共鳴してガシャガシャと音を立てる。
しかしその音もすぐに治まった。

いかにも安っぽい造りの天井を見つめると、森からセミの声が聞こえる。
先ほどまでその森の中を歩いて来たのに全く気付かなかった。
自分がいかに取り乱していたかわかる。
特に警戒もせず、しかも無作為に歩き回りここまで来れたことは奇跡だったかも知れない。
藤森は自分より先に教室を出て行った先輩達を思い返し、背筋に冷たいものを感じた。
芸人の中には、いかにも参加しそうな目つきの者も少なからずいた。
もしそいつに出くわしていたら間違いなく……
だめだ、作戦を練ろう。
藤森は再びソファーから起き上がり、名簿と筆記用具を手にした。

教室で危ない目をしていた奴を思い出す限りピックアップする。
もし出会ってしまった時に即座に対処できるように。
また、こっそりではあるが、あちこちで相談している人たちがいたのを思い出す。
行動を共にする為の相談だろう、と目星を付け書き出す。
さらにそれぞれがどういう行動を取るのか、普段の言動から予想していく。
基本的に闘志が強い人間が多い職業柄、この横暴とも言える仕打ちに反発するものもいるだろう。
初めから乗り気の奴もいれば、重圧に耐え切れずおかしくなる奴も絶対いる。
過去のBR法の報道も思い出しそれも情報として加えていった。
冷静に頭の中でシミュレーションを重ねていく。
それは、普段の番組収録の前日と変わらなかった。
額に浮かぶ汗も気にせず、また左手は唇を触っていた。
634 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:39:18
ガシャ…

不意にドアが小さく音を立てる。藤森は勢いよく名簿から顔を上げ、音がした方を振り向いた。
耳の奥で変な音が響き始め、自分の唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえた。

ガシャ、ガシャガシャ…

ドアの向こうに誰かいるのが曇りガラス越しに分かる。どうやらドアを開けようとしているようだ。
鍵が掛かっているにも関わらず、無理矢理開けようと徐々に音は大きくなっていく。
落ち着け、どうしよう、落ち着け、と頭の中で自分の声がくるくる回る。
意味もなく辺りを見渡すと、目の前のボーガンが目に入った。
藤森は咄嗟に、テーブルに広げたボーガン以外の支給品を掻き集め、デイパックに押し込んだ。
そしてボーガンを掴み、素早い動作でソファーの後ろに回り込む。
デイパックを側に置くと、短い呼吸を繰り返しながら震える手で組み立て途中だったボーガンを組み立てる。
ドアを破ろうとする音は自分の心音と重なり、かなり大きく響いていた。
焦って何度も部品を落としながら、必死に形を作る。汗がポタリと手元に落ちた。

カチッ

最後に矢をはめ込み、ソファーの影から照準をドアに向けた。
同時に深く息を吸い呼吸を整える。
しかし、すでにドアの音は止んでいた。
しばらくボーガン越しにドアを睨んでみたが、客はすでに諦めたようだ。
「よかった…」
藤森が気の抜けた声を出しながら、ボーガンを下ろしかけた時、

ガシャン!!

入り口のガラスに石が投げ込まれ、大きな音を立てて割れた。
藤森は大きく肩をビクつかせ、再びボーガンを構える。
割れたガラスの向こうからにゅっと手が入ってくるのが見えた。
その手はドアの内側のロックをゆっくりと探り、カチッと鍵を開けた。
635 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:40:22
カラカラとスライド式のドアが開く。
伺うように中に入ってきたのは汗だくで怯えきった顔のヒロシだった。
「誰か、います、かー…」
小さくつぶやくように言いながら、ゆったりした動作で周りを見渡す。
藤森がいることには気付いていないようだ。
デイパックを背負い完全に腰が引けているヒロシは、手に小さいドライバーを持っている。
どうやらそれが「武器」らしい。
藤森はボーガンを下ろし、今度こそ息を整えた。

「…ヒ、ヒロシさん…?」
小さい声だったがヒロシには伝わったようだ。
「だっ、誰ですかっ!」
殆ど叫ぶような声で返事をしながら、ドライバーを両手で力いっぱい握り締め、構える。
「すいません。オリエンタルラジオの藤森です。」
できるだけ丁寧に、慎重に答えながら、藤森はソファーの影から顔を出す。
攻撃する気がないのを悟ったのか、ヒロシは安堵の表情を浮かべた。
「藤森君…?」
「はい。あ、ちょっと怖かったんで隠れてました。すいません、驚かせてしまって」
「あ、いや。こちら、こそ…」
二人はにはほとんど面識がなかった。
こんな状況で初対面してしまったこともあり、少し変な空気になる。
ヒロシはハッと気付いたように慌てて藤森に向けていたドライバーを下ろした。
しかし汗が流れる顔はまだ引きつり、落ち着く様子はない。
そんなヒロシに藤森はソファーの陰から出ながらにこやかに話しかける。
「あっついですねー。俺、もうヘロヘロですよ」
ヒロシもその何気ない藤森の笑顔につられるように一瞬気を緩めたが、
藤森の手にしているものを見ると再び顔を険しくした。
「それ、…ボーガン?」
「あ、そうなんですけど、実は使い方わかんないんですよね」
そう言いながら藤森はぎこちなく壁に向かって構えて見せ、ばつが悪そうに笑う。
「そう…」
ヒロシは今度こそ肩の力を少し抜いた。
636 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:41:25
「…ヒロシさん、座って休みませんか?ソファーもありますし」
藤森は自分のすぐ側のソファーを指し、ヒロシに勧めた。
「そ、そうだな」
「あ、すいませんけど、ドアだけ閉めてもらっていいですか?なんか怖いですし」
「うん」
まだ入り口に立っていたヒロシは、藤森の言葉に従ってドアを閉めようと振り返った。

――――ピュッ
「うぐぅ!!」

ボーガンの矢は左耳の下ら辺に刺さった。
ドアに手をつきながら、ヒロシは膝から崩れるように徐々に倒れこんでいく。
右手に持っていたドライバーが地面に落ち、鈍い音を立てた。
藤森は素早く2本目の矢をセットし、ヒロシに近寄る。
確実に狙おうとボーガンを構えたが、どうやら偶然にも一発目で急所を貫いていたようだ。
ヒロシは息ができない様子で口をただパクパクとさせている。
そして自分に何が起こったか確かめるように首元に手を当てながら倒れこんだ。
言葉にならない声を発しながらもがくヒロシから、藤森は無表情のまま、矢を引っこ抜いた。
血が大量に溢れ出し、痙攣していたヒロシはやがて動かなくなった。
背中はデイパックがあったため頭を狙ったつもりだったが、結果がよければまぁいい。

藤森は立ち上がり、半分閉まりかけていたドアを閉め、再び鍵を掛けた。
「…急ご」
つぶやきながら室内を見渡した。目立つ建物の中に長居は無用だと踏んだのだ。
まずは簡易キッチンから使えそうな物を探す。
さすがに刃物はなく、フライパンとトマト型のキッチンタイマーが転がってるだけだった。
藤森は渋い顔をしながら、とりあえずデイパックにしまった。
デスクの引き出しからははさみと手鏡が出てきた。
そして最後に、ヒロシのデイパックから水と食料、あと転がっていたドライバーを拝借した。
忘れ物はないか確認し、藤森は再び森に入った。
637 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:42:00
友達が多い・先輩に好かれるという評判の藤森だったが、内実は違っていた。
目を見ると相手の感情が分かり、自分に何を求めているのか分かる。
そして瞬時に相手に合わせることができる、それだけだった。
また、相手を油断させる術も知っていた。
心が開いた瞬間に笑顔で潜り込む、これが藤森の無意識の得意技だ。
しかし、藤森には自分の感情を押し殺しているつもりはない。
全てを受け入れてもらおうなんて初めから思ってもいないのだ。
どこかで誰かに補ってもらえばそれで十分満足だった。

ボーガンの使い方を知らないと言った時、ヒロシの表情が変わったのを藤森は見逃さなかった。
ヒロシの頭に一瞬「強奪」がよぎったことにすぐ勘付いたのだ。
そもそも、あれだけ盛大にガラスを割ったわりに終始怯えていて精神的に不安定すぎた。
この人は暴走するな、そう思った瞬間に躊躇なく殺していた。
面識のない先輩だったのも、初めての相手としてはよかったのかもしれない。
自分で殺めた人間を「怖い」とは思わなかった。
そもそも、さっきまで生きていた人間を怖がる必要はないと分かった。
そして藤森は自分が「殺せる人間」だったことに気付き、どこか安心していた。
どうやら自分に向けられる狂気にも対応できるようだ。
こんな自分は知らなかった。こんなに自分を大切にしてるとは思わなかった。
勝ち残るとは思えないが、もしかしたら誰かがなんとかしてくれる可能性もある。
それまでに殺されなければラッキーだ。
この際、邪魔になりそうなモノは排除していこう。
先ほど立てたシミュレーションに違うバージョンも加えて良さそうだ。


冷静に出した結論だったが、森を歩く藤森はやはり笑っていた。
ボーガンって意外と簡単に当たるんだな、などと考えながら。
638 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 12:44:04
【オリエンタルラジオ 藤森 】
所持品:眼鏡 ボーガン ドライバー フライパン キッチンタイマー はさみ 手鏡
第一行動方針:見つかりにくい落ち着ける場所を探す
基本行動方針:邪魔なものは排除
最終行動方針:誰かがなんとかしてくれる
【現在位置:森の中】
【8/15 16:56】
【投下番号:063】


長くなって申し訳ない
中田が素敵なことになってるので
先が楽しみでしょうがないです
639名無しさん:2006/09/07(木) 12:48:49
帰ってきてすぐ覗いたらナイスタイミングだ!やったー
>>632-638
乙!どんどん武器を増やしていく藤森の活躍wktk
藤森も負けず劣らず素敵なことになりそうだw
640名無しさん:2006/09/07(木) 13:03:52
リアタイで藤森ktkr!!!
続き超気になるwww
641名無しさん:2006/09/07(木) 13:04:58
癖とかそのままだ
すごいなぁ
642名無しさん:2006/09/07(木) 13:08:02
藤森がリアルすぎて恐ぇww
643名無しさん:2006/09/07(木) 13:40:44
うまい!!!オリラジファンではないが藤森うまいと思ったよ!
やっぱり書き手で変わるねぇ。
藤森はあっちゃんに比べると性格よさそうなだけに、このあとの展開気になるー!
(あっちゃんファンごめん)
644 ◆a6395KBpd2 :2006/09/07(木) 13:51:20
【斉藤 健一(ヒロシ) 死亡(ボーガンに刺され失血死)】

すいません、死亡表記忘れてました。

>>639-643
レスありがとう
感想もらえるって嬉しいなぁw
少し時間が空くかもしれませんが気長にお付き合いください
645731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 14:31:21
ソラシドの書き手です。
前回のシナリオで水口がスピードワゴン小沢を埋葬しましたが、
したらばの書き手相談スレでの話し合いの結果、埋葬する人物を
変更する事と相成りました。
今度からはよく書き手さん達と話し合った上できちんと書いていこうと思います。
これから投下するシナリオが投下番号47番になります。
水口の行動方針等は変更無しですが、スタンスが結構変わってます。
軽率な行動を、読んで下さっている方、書き手の方々にお詫びいたします。
646名無しさん:2006/09/07(木) 14:56:07
楽しんで読んでます。
問題ないです!
647名無しさん:2006/09/07(木) 15:06:02
同じく、楽しんでいます
続き待ってます

それにしても、山里とオリラジはキャラたってるなw
オリラジは二人が再会して組んだら最強のヒール役になりそうだ
それとも狂人ふたりが出合うとプラスになるんだろうか
大悟の今後も気になる
648名無しさん:2006/09/07(木) 15:08:22
オリラジ中田テラオモシロスww
どこの電波受信したんだよwww
649名無しさん:2006/09/07(木) 15:11:53
上手いなー
キッチンタイマーいいアイテムな予感だ
650名無しさん:2006/09/07(木) 15:36:24
仕事柄 いろんな人の文章を読むが
そしてにちゃんに頻繁に来るわけではないのだが
オリラジの書き手さんは上手いと思う。
このスレ見つけてよかった。
651名無しさん:2006/09/07(木) 15:59:52
中田のすげーなぁ
はまってる
652731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:01:01
(なんやねん、これ滅っ茶重いわ!!)
ソラシド水口靖一郎は校舎の廊下を小柄な体に不釣合いなデイバッグを担いで早歩きしていた。
そろそろ出口という所で、彼はデイバッグを肩から下ろして中身を確認した。
「あ〜・・・こりゃ重たい筈やわ。」
中から出て来た支給品はスコップ。頭を殴れば気絶させる位は出来るかもしれないが、
接近戦ならナイフとかの方が軽くて便利だし、遠距離から撃たれても当然盾にはならない。
(なんやこれ・・・はずれやん。)
と言っても水口のいう「あたり」はマシンガンや刀等の武器ではなく、
防弾チョッキやヘルメット、レーダー等防御に特化した道具である。
彼は優勝する気はなかった。しかし、プログラムを止めようと立ち向かう気もなかった。
人目につかない所に隠れてやりすごせればいいと思っていただけだった。
(なっさけないわぁ。殺したくないし、殺されとうもない。
 でも政府の奴等に刃向かったら何されるかわからへん!)
右手にスコップを持ち左肩にバッグを担ぐと、さっきまでの早歩きとは違って歩みは遅くなった。

出たくない。出たくない。出たくない。
校舎を出た瞬間にマシンガンの弾やボウガンの矢が自分に襲い掛かるのかもしれない。
飛び道具じゃなくても、体の大きい奴にでっかい刀で斬りかかられたら?
いや、武器を持っていなくたって仲間のふりをして近づいてきて後ろから首を絞められたら?
考えれば考える程怖い。考えたくない。何故こんな事を考えなくてはいけないのか。
昨日までは仲間の芸人達と笑っていたのに。なのに、どうして?
653731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:02:31
だが、戻らない昨日を回想する内に水口はわずかな希望を見出した。
昨日まで馬鹿話で笑ってた俺達が、昨日までネタに四苦八苦していた俺達が、
殺し合いなんてする筈がない。したいと思うわけがない。
きっとみんな今の自分と似た気持ちで、どこがで身を潜めて不安でいっぱいなんだ。
扉を開けた瞬間に全速力で走り抜ければ、絶対に死なない。大丈夫。

自分を無理矢理安心させると、水口の足取りは元の早さになった。
そして、廊下の曲がり角を曲がった瞬間-----------

水口は、自分の考えの甘さを思い知る。
先程嗅いだ不快な血の匂いが数倍になって、水口に向かってきた。
視線の先には、4人の芸人の遺体。
654731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:04:49
「まさか・・・嘘やろ?」
無意識の内に、言葉が出た。
もう?だってここまだ出たとこやん、(早いわー!)ってツッコミ待ち?
アホやな、死んでしもたらもうツッコミできませんやん。

現実を直視するのが怖くて、精神は無理にでも明るい方向へ物事を見ようとしている。
それがとても空しいという事はすぐ気付いた。
次の瞬間、水口の精神にふっと「逃げる」という選択肢が飛び出した。
ここでぼーっとしていたら、自分もこうなってしまうのかもしれない。
走り出そうとしたが、足は動こうとしてくれなかった。
4人の、もう意志を持たない筈の人間の瞳が、水口を凝視している様に感じた。
その恐怖で足が動かなかった。

これと同じ感覚を水口は味わった事がある。
まだ水口が小学生の頃、車に轢かれ絶命した猫を見たときの事である。
道路脇に寄せられていたその猫の傍に、猫好きの水口は駆け寄った。
背中を向けていたその猫を興味本位でひっくり返した。
絶命したその猫は悲しい表情で上を見つめたまま、視線をさまよわせていた。
一瞬目が合ったような気がして、水口はその場から逃げ出した。
その夜は眠れず、翌日水口は1日経ち既に内臓の中を蟻の通り道にされていたその猫を、
水口は2本のスコップで猫の体を掬い上げ、泣きながら空き地に埋めた。

フラッシュバックで重い出した無残な猫の姿が、目の前の4人と重なる。
埋めてあげな。あんな風に蟻が通っていく前に、蝿が群がる前に。
今右手にあるのは、あの時と同じ-------スコップ。
655731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:07:00
だが、4人も連れて行くのは無理だった。
水口は小柄であったし、生きる意志を無くした体はとても重い。
次の人がもう来る。時間がない。
水口は4人の遺体の内、ルミネよしもと芸人はんぺんの遺体を引き摺り走った。
彼は水口が4人の内、面識があるただ1人の芸人だった。
それも、ただ1度きりの。連れて行く理由はそれで十分だった。


ごめんなさい。1人しか連れて行ってあげられなくてごめんなさい。

水口は一心不乱に掘り進めた。泣きながら、あの時と同じように。

深く掘った穴に、穴だらけの遺体を埋める。
既に意志を無くした体は重く、ドサっと少し乱暴に埋めた。

ごめんなさい。ちゃんと埋めれなくてごめんなさい。

スコップで体を隠す様に砂をかける。そうすると、息の上がっている口から無意識に言葉が出た。

「・・・さよなら。」
656731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:08:08
そう言った後、完全に土で体を隠すと周りに落ちていた木の枝で杭を作って立てた。
あの時、空き地に立てた墓標と同じものだった。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」


そう言って泣き尽くした後、水口は右手に握り締めたスコップを見つめ、
今自分がやった事を冷静に考えた。

これからの事を考えても、気がおかしなる。
だったら、俺は今出来る事をちょっとでもやろう。
この武器としては何の役にもたたへんスコップが、このプログラムとは
関係ないところで誰かの役にたつかもしれへん。
そんで、今度からはさっきとは違う自分でお墓を立てよう。
亡くなった人に少しでもやさしくなれるように。

【ソラシド 水口 靖一郎
所持品:スコップ、ガム
基本行動方針:遺体を発見時、埋葬し弔う。
第一行動方針:相方捜索
最終行動方針:未定
現在位置:森】
【8/15 16:20頃】
【投下番号:047】
657731 ◆p8HfIT7pnU :2006/09/07(木) 16:12:23
47番改訂版、終了です。
水口の性格が前回と大分違いますし、トラウマも捏造してしまったので
癖の強いシナリオになりましたが今回はこんな感じで。心理描写が多いので
水口のキャラ違いすぎ・・・と思われたソラシド好きの方、すいません。
658名無しさん:2006/09/07(木) 16:37:10
>>652-656
乙!トラウマコワス
律儀で丁寧な対応は好感もてました。これからも頑張って下さい
659名無しさん:2006/09/07(木) 17:28:15
ちょ、水口のキャラ違いすぎだろ('A`)
660名無しさん:2006/09/07(木) 20:33:51
コメントしたければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
661名無しさん:2006/09/07(木) 20:35:59
801板?
662 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:18:07
>>263-268

皆さん上手い上に凄い手に汗握る展開で一ファンとして楽しんでました。
そろそろ5人を合流させたい今日この頃。

迷惑なまでに光を降り注ぐ太陽は、まだ西の空に帰っていくのは早過ぎると言わんばかりに青い空と緑の大地を照らしていた。
海の上の孤島、必然的に湿度も高くなる。
日較差が小さいのは野宿になるかもしれない今の状況では有難いが、夜中もこの蒸した空気の中で寝なければならないと思うと気が滅入った。
合流すれば5人、一人くらい銃が当たっていれば、交代制で寝れるのは確実なメリットだ。
しかしそもそもこの1日を生き残れるか分からない状況では、そんなメリットがあっても実際生かせるか怪しいかもしれないが。

ところで、灘儀は迷っていた。
道に迷っていた訳ではない。確かに現在位置は余り分かっていなかったが、地図から判断するに北に向かえばどっかには出るのだ。
武器の処理でもない。木村から渡されたダイナマイトは使い道は今のところなく、そもそも使えないので既にデイパックの下の方に埋まっているし、
短刀は使う気はないものの、問答無用で襲ってくる芸人対策に、パンツのベルトに通して、ウォレットチェーンを巻きつけて、固定してあった。

迷っていた事は、この場所から離れるか、それとも校舎に近付くかということだった。
時間を確認すると、4時前。多分あと30分以内にはギブソンは出てくるのだろう。
武器が当たりとは限らないし、身体は鍛えてあるとはいえ貧弱そうなこけた頬、狙われ易い顔立ちだ。
とそこまで考えて狙われ易い顔立ちって何やねん、と自分にツッこむ。
まあともかく待ったろ、と校舎に向かって歩き始めると、木々が一瞬途切れたところで対峙している芸人2人の姿が見えた。
左でマジック用のような黒いステッキを持っているいるのは西川(レギュラー)で、右でハンドガンを構えているのは…確か…名前はピースの綾部、だったはずだ。
どう考えても西川の方が不利だが、ここで自分が入って均衡を破ってしまったら、もしかしたら西川に危害が加えられてしまうかもしれない、と思うと迂闊に声もかけられない。
音がしないように茂みに隠れ、いつでも飛び出せる体勢になりながら、2人の会話を盗み聞くことにした。
663 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:18:48
「ですから、殺すつもりも撃つつもりもないんです」
「わからへんで。せやったら銃下ろせや」
「話聞いてください。僕も戦う気はないですから、まずはお互い距離を取りましょう」
「距離とったらお前の方が有利やんけ!」

吐き捨てるように叫ぶ西川の声に、綾部は西川から注意は逸らさずに慌てて周囲を見回す。
西川は興奮しすぎて状況がよく分かっていないみたいだが、確かにこの状況はヤバい。
殺す気にはやっている芸人に見つかったら、マトモな武器を持っていない西川などひとたまりもないのだ。
まさか綾部も今まで自分を疑っていた人間を自らの身を危険に晒してまで助けようとは思わないだろう。
西川はガブンチョの頃から一緒に本公演もやってきた仲間で、まだ死なせる訳にはいかない可愛い後輩だ。
今までの話の流れが分からないので西川が綾部を疑う真っ当な理由があるのかもしれないが、今の短いやり取りを見る限り綾部がいきなり撃つようなことはないと思えた。

やったら俺が西川説得できるやろ、しゃーないな、と灘儀は地面にデイパックを置くと、手元の枝を揺らして、居ますよ、というアピールをする。
いきなり姿を現すより警戒させないだろう、と思っての行動だったが、それが裏目に出てしまった。
音に気づいた綾部が首だけ振り向いた瞬間、西川が今だと言わんばかりに綾部の手にステッキを強かに打ち付けたのだ。
まったく予期できていなかった綾部は、銃をあっさりと落としてしまった。
カサ、という音を立てて銃は灘儀と綾部の中間辺りの位置に落ちる。
マズった、と灘儀は後悔した。
西川がここまで疑心暗鬼になっているとは思っていなかったのだ。
相手は東京とはいえ同じ吉本の芸人、もしかしたら一緒に仕事をした事があるかもしれない。
その相手を異常な状況に放り込まれている最中とはいえ、そんなに簡単に疑えるものではないと高を括っていた。
そう、灘儀は知らなかったのだ。この状況においては人を簡単に信用する人間の方が少数であると。
664 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:19:27
綾部は落とした銃を見て、大きく目を見開いてしまったという顔をした。
しかも現れたのは大阪吉本の芸人である灘儀であり、その腰には短いながらも刀がある。
銃はこの先必要になる可能性は高いけれど、でも刀を持っている相手に向かっているのは危険だと
一瞬の判断で綾部は銃を諦め、舌打ちをすると2人とは反対の方向に脱兎のごとく駆け出した。

「綾部!」

灘儀の制止する言葉を聞き入れる訳もなく、綾部は木の中を縫って走りつづける。
灘儀には害意がなければ敵意もなかった。ただ自分の出来る範囲では誰も傷つけたくないと思っていた。
しかしその気持ちが綾部に伝わる訳もなく。
だが何度も呼ぶ声に、十分な距離を取れたと判断したのか、自らの体を木にすっぽり隠しながら綾部は立ち止まった。

「ちょお話聞いてくれるか」

綾部は答えようとはしなかったが、動く気配もなかったので、灘儀はそのまま話を続ける。
まずは状況判断、それから…と頭の中で必死になって説得の方法を組み立てようとした。
俺には頭脳戦とか似合わへんのやけど、と顔を顰める。

「何で西川がそんな疑っと・・・」
「武器を2つ持っとるんです!」
665 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:22:48
灘儀が落ち着いてゆっくり話をする態勢を作ろうとする前に、西川は刺々しく吐き捨てた。
灘儀が来る前、綾部がステッキを取り出した西川に投げつけたのは、間違いなく野球のボールだった。
そして浴びせられた言葉に灘儀はようやく合点がいく。確かに武器を2つ持っているのであれば、誰かのものを奪った可能性が高いと言えるのであろう。
西川が短絡的に疑っていた可能性も考えていただけに、心の奥で謝罪の言葉を述べる。
しかし。

「拾ったんです!…信じてもらえないでしょうけど」
「ホンマにな。信じれる訳ないやろ」

その答えは、頭ええ奴なんやろな、と綾部のことをイメージしていた灘儀にとって予想外のものだった。
拾ったということは、銃が捨ててあったということだ。
銃を捨てるという行為は自殺志願であるとしか思えない。
しかし、灘儀はそれでも綾部を信用する事にした。
理由はないが、疑い始めたらキリがないのであれば、全て信用してしまえば良いと思ったのだ。
思考停止やな、と自分に苦笑するがそれはそれで良いと、自分を納得させた。

「分かった。銃は返す。」
「灘儀さん!」
666 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:23:30
灘儀は西川の止めに入る言葉を無視して、綾部に銃を投げ返した。
綾部はもの言いたげな視線をしつつも、結局何の言葉も紡ごうとしないまま、手前に落ちた銃を拾い上げて林の中に消えていく。

「人を殺すんやないで!」

その言葉にふと綾部は立ち止まり、また何も答えぬまま姿を消した。
あっちは校舎の方向だ、多分相方と合流するつもりなのだろう。
始まってすぐ校舎を出たにも関わらずこうやって近くで待っている勇気に若いな、灘儀はふと零した。

「灘儀さん僕が思った通りやないですか。あいつ何も言わずに行きましたよ」
「この状況やし素直に約束する方が変やろ」

ジジジジジ、と蝉が鳴く。そしてそれに重なっている声は烏だろうか。
こんな島にも生息するんやな、と少し驚いた。
屍肉を啄ばみに来たのだろうか。自分もいつか食い荒らされるのだろうか、と思考が関係ない方向に向かっていくのを止められない。
現実逃避だと分かりつつも、この状況なら有り得ることだと考え直した。

「でも…」
「デモしかしもないで」

灘儀は西川の肩をぽんぽんと2度叩くと、置いてあるデイパックを拾って肩に掛けた。
一人で去っていこうとする雰囲気に慌てて西川が引き止めようと腕を掴むと、ゆっくりと灘儀はその手を引き剥がした。
667 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 21:24:05
「人疑ってしか見れんのやったら、よーやってけんわ。ゴメンやで」

西川は自分自身を否定されたような言葉に文句をつけようとして、諦める。
灘儀の捨てられた子犬を見るような哀れんだ目に、優しさとは違う、何かを感じたのだ。
自分とこの人はこの場では相容れない、と悟って、無事で居て下さいねとだけ声を掛けて、綾部と同じ方向に向かう灘儀を見送る。

「灘儀さんは、幸せですね」

校舎に向かう灘儀の背中を見ながら西川が呟いた言葉は、彼らより短い生を満喫すべく泣き喚く蝉の声に、掻き消された。

【ピース 綾部 祐二
所持品:シグ ザウエル P226 サイレンサー付 15/15 
第一行動方針:相方と合流
基本行動方針:不明  
最終行動方針:メンバーの話し合いの結果によって】

【レギュラー 西川 晃啓
所持品:ステッキ 他不明
第一行動方針:不明
基本行動方針:生存最優先、襲われたら反撃
最終行動方針:不明】

【ザ・プラン9 なだぎ武
所持品:短刀(檜) ダイナマイト1本 他不明
状態:脇腹に軽傷
第一行動方針:メンバーと合流
基本行動方針:人命救助(特に知り合い)
最終行動方針:不明】
【現在位置:林の中】
【8/15 16:08】
668名無しさん:2006/09/07(木) 21:29:50
プラン編wktk
灘儀がかっこよく見える
669名無しさん:2006/09/07(木) 21:37:23
自演だらけのスレはここですか?
670名無しさん:2006/09/07(木) 21:46:55
やっぱプラン編素敵スギ
最近常にプラン編が投下されてないか期待してる自分がいる
671名無しさん:2006/09/07(木) 21:53:57
>>662-667
乙!
672名無しさん:2006/09/07(木) 21:55:32
プラン編乙!
灘儀は大人だなー。
673 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 22:13:03
【投下番号:064】
入れ忘れてた、すみません。
>>668-672
有難うございます。でも一番書いてて楽なのが鈴木編なのが何とも…
精進します。
674 ◆pwreCH/PO6 :2006/09/07(木) 22:21:32
更に書き忘れ。
綾部に関しては放棄、西川については放棄しますが
もし誰も使う方がいなければまた使うかも。
675名無しさん:2006/09/07(木) 22:29:18
プラン編乙
ギブソンを待ってあげる灘儀優しいなー
灘儀の優しさも好きだが、少し狂気な鈴木がかなり気になる
676名無しさん:2006/09/07(木) 22:34:04
瞬間メタルの話って誰か書いてる?
677名無しさん:2006/09/07(木) 22:42:59
ロンブーは?
678名無しさん:2006/09/07(木) 22:47:58
まとめサイトに相談しなされ(・∀・)
679名無しさん:2006/09/07(木) 22:50:31
ところで未だに世界観が原作(大東亜共和国)なのか
映画(BR法が施行された日本)なのかハッキリしてない気がするんだが
680名無しさん:2006/09/07(木) 22:59:50
ハゲド
てか、ここで話書いてる人達としては、最終的にどうなりたいの?
こんなダラダラ続けてたら一生話終わらないよね
って終わるのが目的じゃないのかな
681名無しさん:2006/09/07(木) 23:03:53
>>680
>終わるのが目的じゃないのかな

多分そうだとオモ
「この芸人がバトルロワイアルに巻き込まれたらどうなるか」が主旨のネタスレだから
全体的なストーリーや細かい世界設定、結末なんかはさほど重要視されてない印象がある
682名無しさん:2006/09/07(木) 23:05:45
>>680
最終目標を決めるのはまだ早いだろ
今は書き手も読み手も楽しんでスレが賑わえばおk
舞台が大東亜なのか日本なのか決めるのは同意
したらばで話し合おう
683名無しさん:2006/09/07(木) 23:07:34
確かに結末をどういう方向に持っていくのか気になる。
どっかで話は出てたが、まだ今回期日も決まってないみたいだし。
684名無しさん:2006/09/07(木) 23:11:57
したらばで話し合おう!相談しよう!
685114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:15:12
結末について盛り上がっているところ失礼して投下します。



…あれ、何だ? 寝てたのか…?

少しずつ階段を上るように目覚めていく自分自身をやっととらえたところで、彼はぱちぱちと目を瞬かせた。
首を回すとゴキゴキと気持ち悪い音がする。意識を完全に覚醒させるために身体を軽く動かして、ふう、とひとつため息をついた。

…頭が重い、何となく調子が悪い。風邪引いたか? 明日朝病院行くか?
つーか今日頭痛薬持ってたっけか? あったら飲んどくかな。

そんなことをぼんやりと考えながら、男はくい、とずり落ちていた眼鏡を具合のいい位置まで持ち上げて、あたりを見回した。
落ちはじめた視力を補正するために、プライベートでかけ始めたレンズ入り眼鏡。
そのまだあまり厚くはないレンズを通して見える光景は異様で、一瞬のどがつまるような不快感を覚える。

セットとは思えない、本物の匂いのする教室。
室内で直立不動の、物々しい兵士たちの姿。
そして何よりもこの、おびただしい芸人の数。
今朝初めに入った楽屋にいた人数でも多かったのに、さらに増えている。
こんだけ大勢芸人がいるってのも気味悪ぃな、と彼は心の中で呟いた。
686114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:17:01

「…おい、大竹」

斜め後ろから聞こえた相方の声に、思わずふりむく。
そこには、何だか不安げな顔をした三村がいた。

「なあ、三村、これって…」

言い終わらないうちに、教室のドアが開く。
大竹一樹の人生目標「死ぬまで無事」は、本日この時間をもって叶わぬ夢となったのだ。








「…番、石塚英彦」

身体の大きな男が、のそりと立ち上がって教壇へと歩いていく。
その巨体が途中で窓際にたまる人の背につまづいて揺れ、壁に手をついたせいで結構な音が響いた。

「うお、びっくりした…」

大竹はその音にはっとして、小さく呟いた。あまりにもいきなり色んなことが起こったので、少し意識が飛んでいたらしい。
気づけばもう20人近くの芸人たちが教室から去っていた。
たしか名前順に呼ばれるはずだから、「お」の自分が呼ばれるのもそう遠いことではないだろう。そして呼ばれれば、殺し合いの始まりだ。

687114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:18:05

…何つーめんどくせぇことに巻き込まれちまったんだか。

まったく最悪だ。人を殺すなんて絶対嫌だし、自分が死ぬのも避けたい。
できれば遠い将来に自然死したかった。ぽっくり痛みもなく逝きたかった。
こんなもんにお呼ばれしちまったってことは、あんまりそういう幸せな死に方ができる可能性はねぇな。

まあでも、そんなにガツガツ生きるつもりはねーけど、始まる前から死ぬつもりでいるってのも何だか違う。

確かに自分は舞台の上で人を後ろに追いやってまで前に出ようとは思わない、ましてや蹴落としてまでなんて。
そういうめんどくせぇのは嫌いだ、だけど上がった舞台から自分で飛び降りてサヨナラするほど弱くもない。
もちろん、どこかの誰かに無理矢理舞台袖にひっこめられるなんてのはもってのほかだ。
それも、上がる気もないのに上げられたこの最低の舞台で、そんな目に遭うなんて冗談じゃない。
大体、勝手にハコを用意して演者を大勢放り込んで、それで後はご自由に殺し合いを、なんて話があってたまるか。
幕はもう上がってしまったけれど、1人しか生き残れないなんていう下らないオチだけはどうあっても避けるべきだ。

そう、もっといいオチがあってもいいだろう。皆でもう一度笑えるような。大竹は心の中で呟いた。
そのためにはこの舞台上で繰り広げられる、壮大な、しかし面白くも何ともないコントを軌道修正しなければ。
すでに1人の命が失われた状況で全員が笑えるオチなど望むべくもないが、少しでも笑える奴は多い方がいい。

…あー、今、多分人生で一番めんどくせぇことをしようとしてる気がする。ホント、バッカじゃねぇの。俺。
すっげぇバカだ。間違いなくバカ。バカ。カバ。カバ…、カバみてぇな面の相方は、とりあえず新しいエンディングに必要だ。
ああ、あとつぶやきな。足の裏みてぇな面したあいつも必要。声かけてやらねーと。
どっちも名前が俺よりだいぶ後なんだよな。何で大沢とか大野とかそのへんの名前に生まれてこねぇかな。
688114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:19:00

大竹が後ろにいる相方に聞こえないくらいの小さな声でぶちぶち愚痴を言っていると、事務所の後輩の名前が呼ばれた。

「23番、井戸田潤」

…しまった、大竹は舌打ちする。考えがまとまらないうちに結構順番が進んでいた。
とにかく俺が先だから、後の奴を外で待つとして…どこで待ち合わせたらいい? 悩むところだ。
何か目印が欲しい、と大竹が窓へ目を向けようとすると、ちょうど次の名前が呼ばれる。

「24番、井上聡」

立ち上がった井上は歩き出し、少し前にいた上田のそばで何やら怪しげな動きをした。

…紙?
大竹の位置からではきちんと見えなかったが、井上が何か白っぽいものを上田に渡したような気がする。
そっと見ていると、上田はその紙をひらいてからまわりを見回した。
その視線が一点で止まる。大竹がひそかにその行き先を辿ると、そこにはロンブーの淳がいた。

ありがたいことに淳は大竹のかなり近くにいて、仕草のひとつひとつまで細かく見える。
大竹はその動きを追うことだけに意識を集中した。淳は指を一本立てて、窓の外に目を動かす。
あいつは何かを見ている。何かを上田に伝えている。大竹は全ての感覚を動員して淳の視線の先をさぐった。

はっきりとはわからないが、あいつは森の中のどこかを見ている。大竹はそう感じた。
その森の中、淳の視線の置かれたであろうあたりを凝視する。
しばらく目を皿のようにして探していると、送電線にまぎれてわりと細いポールのようなものが見つかった。
689114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:20:15

…自信はない、でもアレのような気がする。多分あいつらはあそこで待ち合わせてる。

大竹にとってその推測は確証のあるものではなかった、だがおそらく的を外してはいないと感じられた。
そして実際、上田と淳が選んだ合流地点はまさに、大竹が目星をつけた場所だったのだ。

大竹は考える。上田と淳。この二人は一体このゲームの中でどう動くつもりだろうか。
上田は多分、こんな殺し合いには乗らない。それなりに長いつきあいで、何となくわかる。
淳…はそんなよく知らねぇしわかんねぇ、でも上田が反応したってことは、あの紙には何か上田を動かすことが書いてあったはず。

「…大竹」

必死で頭を働かせていると、後ろから小さな声で三村が話しかけてきた。大竹はふりむかないで答えを返す。

「三村お前、今の見てた?」
「…へっ? 何?」

突然投げられた言葉にびっくりしたのか、三村は少し慌てた声を返した。
690114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:21:13

「上田と淳がコンタクトとってた」
「…気づかなかった」
「あっそ…なあ三村」
「何だよ」
「お前、乗らねーよな?」

『この、くだらねぇゲームには』という言葉を呑み込んでたずねると、三村は即答する。

「あたりめぇだろ、殺すのも殺されんのもやだっつの」
「だよな」

相方の意思を確認してホッとする。よかった、こいつはこういう奴だ。
やっぱり俺はこいつを待とう。大竹は心の中でごちる。そして再び口を開いた。

「上田と淳は多分あのポールみてぇなので待ち合わせしてた」
「ポール? …ああ、あのなんか白いの? 送電線の中のやつ?」
「ん、それ」
「合流するつもりか?」
「わかんねえ、でも上田は…乗らねぇと思う」
「ああ、それは何かわかる」
「俺は淳より先に出るし、うまくいけば上田とコンタクトとれるかもしれねーだろ」
「おう」
「合流しなくても何でも、とにかくあそこで待ってる」
「わかった、じゃあ出たらすぐあそこ目指すわ」
「おし、決まりな…あとつぶやきに声かけてぇんだけど」
「そーだよな…つーかあいつどこにいるんだ?」
691114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:22:25
三村は周囲を遠慮がちに見回す。大竹も同じように目を配るが、なかなか見当たらない。
ったくどこに隠れてやがる…こんなとこでまで地味になってどうすんだ。大竹は胸の内で悪態をついた。

「…大竹、アイツ何かヤバい」
「え? どこだよ」
「ほら、あの窓の横んとこ…すっげぇちっちぇー感じになってんだけど」
「うわっ…」

三村に言われて見てみれば、かなり離れた窓際に膝をかかえてうずくまるつぶやきの姿がある。
真っ青な顔で、ぶるぶる震えているその様子に大竹は胸よりむしろ頭が痛くなった。お前それダメだろ。

「声かけてやりてぇけどな…遠いしアレじゃあ…」
「ちょっとあそこまで近づくのは無理そうだよな」
「…しかたねぇな、どっかで会ったらってことにしとくか?」
「…そうだな」

二人ともつぶやきとのコンタクトは諦めて、あらためて教卓に目をやる。
ちょうど件の上田が教室を出て行くところだった。

「もう「う」まで来てんのか…」
692114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:25:58

ぼそりと言った大竹に、三村が返す。

「お前、もうすぐだな」
「おう」
「…大竹」
「あん?」
「ぜってぇ待ってろよ」
「…あたりめぇだ」
「お前さ、絶対…」
「バカ、待ってるつってんだろ」
「…違ぇよバカ」
「あぁ? …ああ」

ああ、そうか。お前の『絶対』の後ろにあんのは『死ぬな』か。
口に出しにくいのは何かわかる、言った途端にすげぇリアルになる気がするから。

大竹は三村の言葉の裏を何とはなしに感じとって、言葉を探す。

「…わかった」

693114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:28:13

そう返したけれど、本当は『絶対』とは言えない。
この状況に『絶対』はないから。三村も多分わかっているはずだ。
…でも、できるだけ生きて、待ってなきゃなんねーんだ、めんどくせぇけど。

「三村」
「ん?」
「何つーかさ、すっげえめんどくせぇな」
「あー、すっげぇめんどくせぇよ」
「…けど、まあちょっとはやってみっから」
「…おう、俺もそうするわ」

そのまま、二人はしばらく口をつぐんでいた。その沈黙を破り、大竹の名前が呼ばれる。

「41番、大竹一樹」

大竹は立ち上がって、教壇へむかった。…ああ、ついに来たか。
デイパックを受けとって最後に見た相方は、真顔なのに相変わらずカバみてぇな面をしていて少し、気が抜けた。


694114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/07(木) 23:29:32

【さまぁ〜ず 大竹一樹】
所持品:未確認
第一行動方針:三村を待つ
第二行動方針:可能なら上田とコンタクトをとる
基本行動方針:できるだけ生存
最終行動方針:プログラムの変更、離脱
現在位置:教室を出るところ
【さまぁ〜ず 三村マサカズ】
所持品:未確認
第一行動方針:大竹と合流する
基本行動方針:生存
最終行動方針:詳細不明だが大竹と一蓮托生
現在位置:教室
【8/15 12:41】
【投下番号:65】
695名無しさん:2006/09/07(木) 23:30:23
リアタイでサマーズktkr!!!
書き手さん乙ですw
696名無しさん:2006/09/07(木) 23:48:20
乙です!
さま〜ず編面白いです。これからどうなるか楽しみにしてます!
697名無しさん:2006/09/07(木) 23:48:39
やっぱり三村と大竹は一緒に行動するんだね
698名無しさん:2006/09/08(金) 00:11:52
さまぁ〜ず楽しみに待ってました!
続きも期待してます!
699名無しさん:2006/09/08(金) 00:29:05
乙!
700名無しさん:2006/09/08(金) 02:40:38
にちゃん好きじゃないんだけどここはいつも見てる。
投下楽しみに待ってます!
701 ◆sk2QuD2TC6 :2006/09/08(金) 08:54:08
誰もいない朝から投下


「はぁ〜・・・」

チョートリアル福田はスタートしてから、森にある木の上に身を隠していた。

荷物の確認をしなければならないし、木の上からならば人も見つけやすい。
そして逆に相手からは見付かり難く身を潜めることもできるできるであろう、そう判断しての事であった。

周りに誰か居ないか見渡しながらデイパックを開けると水や食料、そして地図に名簿、そして数種類の色をした筒状のものが入っていた。
どうやらこれが支給された武器らしい。
その中から黄土色の物をを手にとって見てみると、ラベルに日本語で「音響手榴弾」とマジックで書いてあるのが分かった。
他の色も同様に手に取って見てみたが、色が違うだけで何も書いていなかった。全て同じ形をしているのでおそらく手榴弾の類だろうが、どのような効果があるのか分からない以上、迂闊に使うのは危険だと考え、黄土色のものを2本取り出し、後はデイパックに戻すことした。

そして一息ついて水でも飲もうかとした時。


そう遠くない場所で響いた銃声、そして叫び声―――
702 ◆sk2QuD2TC6 :2006/09/08(金) 08:55:45

「・・・」

―――しばらく福田は固まっていた、が周囲を見渡し、誰も居ないことを確認すると再びペットボトルを掴み、水を一口飲んだ。
そしてふぅ・・・と安堵のため息をついたと同時に相方のことが脳裏に浮かんできた。

「徳井君、無事でいるやろか・・・」

相方とは物心ついた頃からずっと一緒だった、そして何よりも大切な親友。
馬鹿げているこのゲームでも福田が唯一無条件で信じられる人間、そして一緒に居たい人間だった。
徳井との時間をまだ終わらせたくない、徳井と一緒に生き残る。そう福田は決めていた。



ふと足音に気付き、木の枝に隠れながら視線を下に向けると、一人の芸人の姿が目に入った。
手足をガクガク震わせ、今にも泣き出しそうな顔をしてふらふら歩いている。
顔を見ると、よく知っている先輩であることが分かった。

藤本さんだ。
手には何も持っておらず、丸腰。
この様子では彼が銃音の犯人では無いのだろう。
703 ◆sk2QuD2TC6 :2006/09/08(金) 08:56:40
どうしよ。

声をかけようか。

あかん。

もしかしたら銃声の犯人がこっちに来るかもしれない。

どうしたら。

自分は藤本を信じられるのか、いや自分が藤本に信じてもらえるかも分からない。


でもっ!・・・


「藤本さんっ」


―――気が付くと彼は藤本を呼び止めていた。


汗でテカテカの顔に笑顔を浮かべて。
704 ◆sk2QuD2TC6 :2006/09/08(金) 08:57:20
【チュートリアル 福田】
所持品:音響手榴弾×2、黒い手榴弾×2、赤い手榴弾×1
第一行動方針:徳井と合流する
基本行動方針:徳井を探す。生き残る
最終行動方針:徳井と一緒に生き残る

【FUJIWARA 藤本】
所持品:不明
第一行動方針:不明
基本行動方針:不明
最終行動方針:不明
【現在位置:森の中】
【8/15 16:07】
【投下番号:66】
705名無しさん:2006/09/08(金) 09:38:28
朝から乙!
手榴弾が気になるなー
706名無しさん:2006/09/08(金) 09:50:07
乙!福田は人が良さそうだな
しかしチョートリアルwまとめでは修正するといい
707 ◆sk2QuD2TC6 :2006/09/08(金) 09:52:53
>>706
確かにチョートリアルになってますね...orz
まとめで修正させて頂きます。
708 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 09:59:32
朝から投下、と思ったら先を越されたw
テカテカの満面の笑みを想像したら思い切りなごんでしまった


>>568-573 の続き
毎度長いですが投下します


709 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 10:00:10

社の前で会話をしているU字工事の二人を身を屈めて伺いつつ、清人は
斜め後ろの栗山を振り返り、口の形だけで「どうする?」と尋ねた。
黙っていたらあの二人はこのまま社の中に入って行くだろう、その隙に
この場を離れるのが得策だろうか。
だが、もしも足音で気付かれたらどうなるのだろう…益子の武器は見た
まま農具のようだが、福田の方はわからない。
もしも銃だったら?背後を狙われたら?
「…行きましょう、好んで人殺しする人には見えません」
僅かだけれども、清人よりは彼らとの関わりが深い為だろうか、そう言って
後輩が動き出す。その後を自分の武器である小ぶりの銃をしっかりと
構えながらついて行った。

「卓郎」
社の階段に杖のように鋤簾の柄を突き立てたところで相方に自分の名を呼ばれた。
「なに?」
聞き返しながら福田を振り返り、そのまま左を指す相方の指の先を目で追う。
「………うわっ!」
そこに立つ二人の人影を見た瞬間、卓ちゃんハンマーで自分の横っ面を
殴った時と似たような衝撃を感じて、益子は思わず声をあげた。
一人はバットを手に持っている、もう一人は…銃!?
「U字工事さん…覚えてますかね、アームストロングの栗山です」
「うわ…うわわわ…っ!!」
「…卓郎?」
名乗る栗山の声も、心配そうな相方の声も全部押し流してしまう程、益子の
頭に一気に血が上っていく。
轟々と耳の奥で響く血流の音をBGMに彼の頭には、数時間前に見た光景が
蘇って来ていた。
710 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 10:00:59


教室の中での銃殺は悪夢の中での出来事のようで、現実味を感じなかった
人間が多く、スタート時点までまさか芸人同士が殺しあうなんてないだろう、
という甘い考えを抱いていた。
しかし、マーダー化した狙撃手…栗山が敬愛する人であり、清人の相方…の
出現を境にその後スタートした者は早々にその希望を打ち砕かれる事となる。

清人と栗山がスタートした時には存在しなかった物を福田と益子は出入り口に
足を運んですぐに見せ付けられていた…無残に撃ち殺された四体の遺体を。


「うわぁああああっ!!」
益子の血の上りきった頭の中は銃イコール撃ち殺されるという単純な構造の
回路になってしまっていた。
完全なパニック状態で、益子は鋤簾を振り上げる。
その耳には福田の制止の声ももう届かなかった。
「やめろ、卓郎!」
腕を掴んでそう叫ぶ福田を振り切って武器を構えた益子が駆け出す。
「待って下さい、俺達は…っ!」
戦う気はないんです、と言葉を繋げる余裕は栗山にはなかった。
鋤簾の刃を振り下ろす益子の形相は、自分の記憶の中にある、温厚そうな
表情を微塵も残してはいない。

ガッ、と鋤簾が土を抉る。
清人と栗山はすんでの所で左右に逃れたが、益子の攻撃は止まらなかった。
すぐさま鋤簾を振り上げて、より近くにいた栗山に向けて二撃、三撃と闇雲に
振り回す。
711 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 10:01:39

ひゅん、と栗山の鼻先を農具の刃が通り過ぎて地面へと突き刺さった。
当たれば無事では済まないのは明らかだ。
「…話、聞いて下さいって、言ってんだろ!」
気の長い性質ではない栗山も頭に血が上り、叫び声と共に金属バットを
力任せに横に振りぬいた。
手に鈍い衝撃が走る。
「ぐっ!」
「…っ卓郎!!大丈夫か!?」
バットは地面に刺さった鋤簾を抜こうとしていた益子の左脇腹を強打した。
衝撃と痛みにそのまま地面に倒れこんだ益子にそれまで突っ立っていた
福田がようやく我に返ったようにこちらに駆け寄ってくる。
その姿からは益子のような敵意や殺意は感じなかった…なのに。

パンッ

福田の体が急に不自然な調子でよろめく。
次いで右の太腿から溢れ出す血液。

もう一度同じ音が響くと今度はスーツの胸元が弾けた。
膝から崩れ落ちたその顔は自分の状況を把握できていないのか、呆然と
しているように栗山には見えた。
「……清人、さん?」
信じられない、という気持ちでゆっくりと首を横に向ける。
そこには無表情のまま胸の前で銃を構えた先輩の姿があった。
「清人さん…」
何故か鼻腔の奥が痛んで、唇が震えて、その名を呼ぶことしかできない。
うずくまる益子の傍へとゆっくりと歩み寄り、その側頭部に銃口を向けるのを
ただ栗山は見つめているだけだった。
712 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 10:02:19

地面に赤黒い染みが広がっていくのを清人は眺めていた。
丸まるようにして地に伏した福田の背は、少しの間苦しげな呼吸音と共に
僅かに動いていたが、そのうち静かに動きを止める。
「清人さん…」
震えた声で自分の名を呼ばれるのは何度目だろう。
栗山は俺の名前しか言えなくなったのだろうか、そんな風にぼんやりと思った。

「…バツ印は信用ならんな」
ぽつりとそう呟いた時、丁度島中に設置されたスピーカーからビートたけしの
声が響いてきた。
近くに設置されているのだろうか、割れそうなほどの音量で今の時間までに
死んでいった芸人の名を読み上げると告げられる。
未だ突っ立ったままの栗山をよそに清人は境内の裏手に移動して、荷物の
中から丸バツのついた名簿を引っ張り出すと、順に読み上げらる名前を
二本線で消していった。
「ああ、また丸印が消えたと…これはバツ印か…」

清人の中で、このプログラムに参加している芸人は3種類に振り分けられた。
丸印とバツ印と三角印。
更に名簿に線を引きながら、バツ印を排除していけば残りは丸と三角に
なるんだな、と当たり前といえば当たり前の考えに辿り着く。

スピーカーからは滑り込みで死亡者が出た、と嬉しそうに福田と益子の
名を読み上げるたけしの声が流れていた。
713 ◆kxwHq1kyVo :2006/09/08(金) 10:03:26
【U字工事 福田 薫 死亡(銃による失血死)】
【U字工事 益子 卓郎 死亡(銃殺)】

【アームストロング 栗山 直人
所持品:ライター 煙草(開封済) 金属バット
基本行動方針:仲間を探す
第一行動方針:襲われれば身を守る
最終行動方針:できるだけ多くの仲間達と共に生還】

【バッドボーイズ 清人(大溝 清人)
所持品:ブローニングM1910(18/21) 
基本行動方針: 顔見知りを集める
第一行動方針: 馴染みのない相手は消していく
最終行動方針: 後の事は考えていない】


【現在位置:神社】
【8/15 18:05】
【投下番号:67】

714名無しさん:2006/09/08(金) 11:50:07
フジモン気になる。。
福田は性格よさそうだし フジモンはへたれっぽいけど性格よさそうだし
仲良く生き残ってほしいわ
715名無しさん:2006/09/08(金) 12:09:40
>>305-307乙です!
716名無しさん:2006/09/08(金) 12:35:01
みなさん乙
福田と徳井合流期待
717名無しさん:2006/09/08(金) 12:59:56
禿同
718名無しさん:2006/09/08(金) 13:24:20
乙です
清人さんもやっちゃいましたね…
719名無しさん:2006/09/08(金) 13:32:28
>>701-704
乙です。
せっかく声かけたんだから、いい方向に転がってほしいです。
720名無しさん:2006/09/08(金) 13:38:30
おまいら今日は休みなのか?
721名無しさん:2006/09/08(金) 13:48:21
大学生なんて毎日こんなもん
722名無しさん:2006/09/08(金) 14:15:12
このスレは大学生が多いんすか?
723名無しさん:2006/09/08(金) 14:39:47
大学生はまだ夏休みだし、昼間休みで夜から働いてる人もいるでしょう
724名無しさん:2006/09/08(金) 14:42:27
平日に休みを取る仕事もある
725名無しさん:2006/09/08(金) 14:43:43
>>720>>722
あなた達も休み?大学生なの?
726名無しさん:2006/09/08(金) 14:49:25
今日休みですが何か?
727名無しさん:2006/09/08(金) 14:50:23
したらばにチラシの裏がありますよ
728名無しさん:2006/09/08(金) 14:53:06
>>725は学生?
729名無しさん:2006/09/08(金) 14:53:44
ということで

オワリ
730名無しさん:2006/09/08(金) 15:06:25
>>305-307
乙!!
731名無しさん:2006/09/08(金) 15:07:09
したらばって何処?
732名無しさん:2006/09/08(金) 15:42:35
>>731
まとめサイトから行ける
733 ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:13:16
>>447-452続きダイノジです。

―…しまった。完全に油断してたわ。
大谷は屈辱的な其の格好に、多少の苛立ちを覚えながら頭の中で呟いた。

小屋の中で数時間留まったのち、一旦外へ出て、何とか信用出来る仲間を探そう。と言う大地に渋々重い腰を上げ、林へと向かい、成長し過ぎて隠れるには十分な位の雑草の生い茂る道を選んで、彼の後ろを付いて進んで行っていた。
どうも、自分は思考力は通常よりかなり低下しているのか どっかで回路がぶっ壊れているのか知らないが、兎に角気持ちは離れていた様で。気付けば大地は目の前から居なくなっていて、それを見計らってか いきなり野郎に押し倒された。
そんな訳でこうやって組み敷かれてしまっているという状況。
上に乗られるのは趣味じゃねぇんだけどなぁ…


…なんて、それ所じゃぁ無いよな一応。


 ギチ、と草が千切れる位強く地面に顔を押し付けられながらも自らの自己防衛力の無さに呆れて苦笑した。
普段ならほんの些細な事ですら反応出来た筈なんだけどね。…普段ならよ?
てか痛い痛い痛い。草、目に入るし。
ああ、こりゃ押し花の要領できっと頬緑になるなきっと…。

「…安心しろ、命までは奪わないから武器を寄越せ。」
相手は必死そうだがそれを押し殺した様な低い声で言った。
聞いた事あるような無いような。
しかしこの状況で曖昧な記憶から其れを引き擦り出すのは不可能だと悟った。
…何か、ホントムカつくなぁ…。武器武器って、こんな馬鹿らしいゲームなんかに乗ってんじゃねぇよ。
「…あんなー…こっちは 押さえ付けられてんのに、取るに取れねーつの。しかも俺持ってねーしッ!」
「…何?」
嘘を言うなら殺すぞ、と言わんばかりに後ろに回された両手を更にきつく握られる。
「ッ…だーかーら、持って無いって。棄てたっ!見りゃわかんだろ」
そいつは近くに落ちたデイバックの中身を掻き回す程度に調べ、念の為服の中を探ったが何も無い事を確認して チッ、と舌打った。
そして俺は脇腹を強く蹴り上げられ見事にクリーンヒットし、不甲斐無い情けない呻き声を上げてしまった。
734 ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:14:11

男は再び舌を打ち、吐き捨てる様に言った。
「…使えねぇな…最初に居た奴も…スピードワゴンの死体にも何にも残ってねーしッ!!」
一つのワードに思わず反応して、大谷はピクリ、と肩を強張らせた。

男は苛立ちを隠そうとせずに半分立ち上がったかと思うと、八つ当たり気味に二度目の蹴りを俺の背中に落とした。
そして、良い加減にしろよな ったく…と毒吐く。
「ッつ……ス…ピワ…だ…?」
「あ?ああそーだよッ何もねーんだっ!無様な格好してよぉあの芸人被れが!!…ハッ、様態ァ見ろってんだ…あんな大して面白くも何とも無ぇ奴、とっとと死んで正解だったな…」

「―――、」


  ボスッ!!!


瞬間、自分でも驚く程の速さで両手の束縛を放し、まるで自らの痛みを忘れたかの様に俊敏に逆に奴の手を掴み取り、膝蹴りを食らわせた。
まるで此れ見よがしな他人の罵倒に、此処まで反応するとは思わなかった男は、呆気に取られながらくぐもった声で呻いた。しかし今の大谷にとっては当然の事で、今迄何も抵抗しなかった彼は其の一言で自分の中の何かが切れたのだった。


自分が死ぬかも知れないというのに調子に乗った様な口調をしていたその彼が、一気に豹変したその表情を見て、男は愕然とした。

「て…め…」
しかし我に返り、持っていた何かを取り出そうとする。
そんな間も無く大谷は無表情のままその男を確認すると、
「…なーんだ。アンタも大して人の事は言えないじゃん。」
 だったら…
と呟き、力を加え、
バキッ
と鈍い音を立て、掴んだ右手首を折った。
735 ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:15:07


何とも言えない叫声が上がった。
「ぅ…ア…ア…」
そして男はその場に膝を落とし、痛みに悶える。
その姿を一瞥し、今の内に と大谷はデイパックを担ぎ其処から足早に立ち去った。

ザッ ザッ…茂みを掻き分け前へと進む。
「…あーも…クソ…」
何とも言えない不快感に苛まされながら呟く。
彼は蹴られた脇腹を押さえ、額からは汗が流れ落ちていた。

野郎…。
普段温厚に見えても、そうなのか。あんなに人格は変わってしまうのか。
けれど彼を侮辱されるのは許せない。しかし唯其れだけの事で手首を折ってしまった事実に多少眉を顰めた。

ゲームだからじゃない、決して…。俺は絶対乗ったりなんかするもんか…。

前方からシャカシャカと何か走ってくる音が聞こえたので顔を上げた。
つくづく相方不孝なヤツだな俺は…と思いつつ安心して胸を撫で下ろした。

「おーい、大谷ー!」
…いや、お〜い!久馬じゃあるまいし。
「あー、ワリワリ…」
「何してんだよ、はぐれんなよ…」
「大地サンが早いんだって。」
そうか?と首を捻った後に言った。
「…さっきさ、変な叫び声が聞こえたけど…大丈夫だったか?」
「んー?そうなの?」
736 ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:16:39
にこやかな顔をして見せたが何かに気づいた様に眉を顰めた。

「…それ、何だ?」
何かを言い当てられてしまうかも と警戒しつつ、
「何が?」
と問う。

「ほっぺ、切れて血ぃ出てんぞ。」

…あ、と呟き右頬を拭う。親指には薄らと鮮血が付いた。
気付かなかった。

「…さっき草で切ったんだ、多分。」
「そうか…気ぃ付けろよ。」
「はは。…なんだ、でも 緑じゃ無いのか。」

「…は?血なんか緑じゃねーだろ。宇宙人かよ。」

「…………ぶっ」
その返しに思わず噴き出す。
…そらそーだ、と笑って返した。


737∂ ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:18:09

【ダイノジ 大谷 伸彦
   所持品:放棄
第一行動方針:とりあえずあまり何も考えたくない
第二行動方針:気の赴くままに
基本行動方針:一応大地に付いて行く
最終行動方針:不明
現在位置:林の中】
【ダイノジ 大地 洋介
   所持品:カッター三本
第一行動方針:安全な場所を探す
基本行動方針:人は極力殺さない
最終行動方針:大谷と一緒に生き残る
現在位置:林の中】
【男
   所持品:不明
状況:右手首骨折
第一行動方針:戦える武器を探す
基本行動方針:兎に角武器を奪う
最終行動方針:生き残る
現在位置:林の中】  
【8/15 16:46頃】
【投下番号:68】

男は誰にしようか散々迷ったのですが決め切れなかったので結局そのままで…
手に余るので他の書き手さんで誰か使ってくれたら使ってもらって結構です
738∂ ◆bXQZCnTv1o :2006/09/08(金) 16:30:09
色々突っ込み所多いですがスミマセン
てか走ってる時の効果音シャカシャカって…orz
739名無しさん:2006/09/08(金) 16:51:58
男は誰ですか?
740名無しさん:2006/09/08(金) 16:58:41
ダイノジ編、糞ツマンネ
741名無しさん:2006/09/08(金) 17:29:01
乙!
大谷切れたw
男の正体気になるなー
742名無しさん:2006/09/08(金) 17:31:03
◆U2ox0Ko.Yw この人うまいね
743名無しさん:2006/09/08(金) 17:49:13
>>742
普通
744名無しさん:2006/09/08(金) 17:52:57
文章は好みで評価が割れるからなあ
個人的には中田編・ラーメンズ編の文章が好き
745名無しさん:2006/09/08(金) 18:55:59
一書き手だが中田偏の文章はホントに上手いと思った
久しぶりに文に引き込まれた
746名無しさん:2006/09/08(金) 19:02:00
偏×→編○…orz
747名無しさん:2006/09/08(金) 19:07:05
>>744
同意
藤森のもわりと好き。
状況とか感情を表現するのがうまい文章と、
それぞれの芸人像から、こういうことしそうって納得できる感じの文は評判いいね。

ほんと楽しみだ。
書き手さん頑張って!
748名無しさん:2006/09/08(金) 19:17:59
シャカシャカワロスww
そういえばシャカは出てたっけ?
749名無しさん:2006/09/08(金) 19:46:05
いないっぽい。
ストロングマイマイズでてんのに…
750名無しさん:2006/09/08(金) 20:11:22
ほんと楽しみだ。
書き手さん頑張って!

にちゃん好きじゃないんだけどここはいつも見てる。
投下楽しみに待ってます!
751名無しさん:2006/09/08(金) 20:36:38
チュートの話し投下しようと思ったら先越されたw
一応自分は福田を殺そうとしてた奴を徳井が殺して
事情を知らない福田が徳井を信じられなくなる的な話しを書いてた
とりあえず>>701-703続き期待してます。頑張ってください
752名無しさん:2006/09/08(金) 21:37:00
>>751
ぁぅ、すいません予約されてなかったからチュート書いてしまいました・・・
あまり上手くないかもしれませんが続き頑張りますorz
753名無しさん:2006/09/08(金) 22:17:21
全ての書き手さんに言えるんだけど、よくあそこまで書けるよな
本当尊敬するわ
754114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/08(金) 22:22:40
>>685-694の続きです


大竹が教室を出て行ってから少し時間が過ぎ、三村はぼんやりと呼ばれる名前に耳を傾けていた。
「おおたけかずき」と「みむらまさかず」の間にはかなりの時間がある。
まだ呼ばれる名前は「か」から始まるもので、「み」にたどり着くまでは相当時間がかかりそうだ。

ほどなくして、三村はポケットをさぐった。暇を持て余すときと緊張しているとき、煙草を吸う癖がある。
確かジーンズのポケットに煙草を入れたままだった、とごそごそやっていると、いつもの箱に手が触れた。
引き出そうとした箱は妙に重い気がして、ポケットのふちから顔を出したマイルドセブンライトを見やる。
そのブルーの箱のはじっこに、キーホルダーがひっかかっていた。鍵の頭が2つ、見えている。
三村は箱をとり出し、キーホルダーを引っぱって、2つの鍵を右の手のひらにのせた。金属は体温を吸って、少し温かい。

…これは家の鍵。

ついこないだ建てたばかりのマイホーム。これからずっと住むつもりだった。
愛しい妻と娘と息子。仕事は忙しかったし、それなりに面倒なことはあったが、自分は幸せだったのだ。
あの家に自分は帰れるのだろうか。その可能性は限りなく低い気がする。

…これは車の鍵。

毎日この車で大竹を迎えにいった。後部座席でミートソースをすする相方。
今日の朝だってこの車で入った。まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。
運転もいつも通り高橋で、ああそうだ、よくドッキリのカメラも仕掛けられたっけ。
755114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/08(金) 22:23:27

これも全部ドッキリだったらいいのに。三村は祈りにも似た気持ちで教室を見回す。
隠しカメラのひとつでも、見つかればいいのに。いや、あってもきっとそれは監視カメラだ。
だってドッキリで人は死なない。ドッキリならさっき撃たれたあいつは、死ななくてよかった。

そう、これは現実だ。さすがに俺でもわかる。趣味の悪いバラエティでもなんでもない。
殺し合いのドキュメントなのだ、最低最悪の。目を覆いたくなるような、むごすぎる現実。

…現実、そう、これが現実なんだってよ。あー、何だろうな、すっげえ腹立つ。

何でわざわざこんなに大勢芸人集めて、殺し合いなんざしなきゃなんねーんだよ。
だいたいいつもの中学生でやるプログラムにだって俺はすげーヤな気分になってたんだっつの。
うちの子供たちが中学に上がるときのこと考えるとホントに辛かったんだよ、テレビのニュースで見るだけでも。
何であんなことやんの? わかんねーよ。しかも今度は芸人だとよ。ホント、バカかよ。バカじゃねーの。
芸人大勢集めたら面白いことやればいいんだよ。何で殺し合いなんて笑いひとかけらもねーことやるかな。
もう何もかんもバカじゃねえの。ヤだよ俺は。こんなんで死ぬのも殺すのもぜってぇヤだよ。

「…うあー!」

思わず三村の口から小さく怒りがこぼれる。しかしそれは、誰からもとがめられずに独り言として処理された。
皆、他人に構う余裕などないのだろう。彼にとってはありがたいことだった。三村の怒りは声に出すことで少し沈静化したのだから。
左手の中でぐしゃりと音を立てて、煙草の青い箱がつぶれていた。吸う気にはならない。中のライターをとり出してしわを伸ばしてみる。
折れ曲がった煙草を1本ずつ元に戻して、床に並べ、箱に入れなおす。指先を動かすたびにわずかずつ、心が落ち着いていった。
少しでも冷静になろう。そう三村は思った。あの状況で他人を観察していた相方のことを思い出したからだ。
756114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/08(金) 22:24:20


泣いても笑っても、プログラムは始まってしまった。
でもこんなものに俺は乗らない。殺すのも殺されるのもまっぴらごめんだ。
大竹も乗らない。相方である以前に、20年以上つきあってきた親友のあいつが考えそうなことぐらいわかる。
あいつは多分、めんどくせぇとか言いながら、一番いい道を探そうとしているはずだ。
だから大竹は上田とコンタクトをとろうと言ったのだ。だって上田も多分、乗らない。

けど、ここにいる全員が乗らないわけじゃねーんだろ。
乗るやつだってきっといるんだろうよ、信じたくねーけど。

死にたくないのはみんな一緒だ、ただそれが「人を殺してでも」になるかどうかの差だけ。
俺は最後の1人になんかなりたくない。それじゃあ大竹もつぶやきも、みんないなくなる。
俺も生き残りたいし、俺だけじゃなくてもっとたくさん、できるだけ皆、助かる道が欲しい。
やり方もわかんねーし、ひょっとしたら欲張りなだけなのかもしれねーけど、それでも俺はそれがいい。


三村はもう一度手のひらの上の鍵たちを眺める。小さな金属たちはあいかわらず柔らかな銀色の光をたたえたままだ。
愛おしかった日々を遠い思い出にするのはまだ早い。あの日常はまだ、自分にとっては戻る場所なのだから。
三村はひとり静かに、肚を決める。鍵をポケットの奥底にしまい込み、ふたたび使う日まで触れないと誓った。
757114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/08(金) 22:25:45

「…81番、黒川明人」

呼ばれる名前はやっと「く」まで来たらしい。それでも「み」はまだはるかに先だ。
随分長いこと大竹を待たせることになる。それまであいつは持ちこたえているだろうか。
不思議なことに、おそらく大丈夫だろうという気がした。根拠などなかったが。

大竹がいるから、自分はこうやって今、どうにか落ち着いていられるんだと思う。
というよりはあいつが落ち着いていたからかもしれない。少しも慌てたそぶりを見せなかった。
自分は今、間違いなく正気だと言い切れるが、この正気を支えているのがあの相方であることは疑いようがない。
大竹がいてよかった。でも、大竹までこんなひでぇとこにいなくてもいいじゃねえかとも思う。

「大竹、絶対…」

『生きてろよ』を呑み込んで、三村は呟く。ここを出て行くとき、あいつは俺に「わかった」と言った。
本当は「絶対」がないことくらい知っている。それでも「わかった」と言った大竹を信じたかった。

「…87番、児嶋一哉」

教卓の大物は未だ「こ」から始まる名前を呼んでいる。
じれったい思いに駆られながら、三村は手慰みに、ライターのフリントホイールを親指でジジ、と回した。


758114 ◆4kk7S4ZGb. :2006/09/08(金) 22:27:47

【さまぁ〜ず 三村マサカズ】
所持品:鍵とキーホルダー、煙草、ライター(私物)
第一行動方針:大竹と合流する
基本行動方針:生存
最終行動方針:できるだけ大勢が生き残る方法を探す・大竹と一蓮托生
現在位置:教室
【8/15 13:27】
【投下番号:69】

前回感想書いて下さった方々、ありがとうございました。
759 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:38:04
>>754-758投下乙です!

前スレ>>787-883の続きを投下します。

大きな岩が無数に転がる沢のほとりの岩陰。
水音がうるさい程のその場所に、くりぃむしちゅーの2人が隠れていた。

「で、どうするんだ?」

有田の問いかけに、上田は一枚の紙切れを渡す。
首をかしげながら有田がメモを見るが、そこには何も書かれていない。

「お前が出て行った後に、淳から回ってきたんだよ。」
「回ってきたって…真っ白じゃん?」
「薄暗いから分かり辛いかな。光にかざしてみろよ。」

ディパックの中身を確認しながら、上田が教える。
有田は言われた通りに光にかざしてみるが、いかんせん光量が足りない。
眉間に皺を寄せながら紙切れと格闘している有田を横目に、
上田は地図とコンパスを取り出し現在位置を確認する。

「読めねぇよ。何て書いてあったんだ?」

しばらくして文字を読むのを諦めた有田が、紙切れを上田に返しながら聞く。
紙切れを受け取った上田は、爪で書かれた文字をペンでなぞって渡した。
760 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:41:21
書かれていた文字に少し驚いた顔をした有田だが、面白そうだと言わんばかりににやりと笑う。

「どうりで、さっきから悪い顔してると思ったよ。」
「お前が言うな。」

上田がコンパスと地図、時計を確認しながら軽い調子で返す。
楽屋で会話しているような感覚を覚えながら、有田はふと感じた疑問を口にする。

「それにしても、何で淳はお前にメモを渡したんだ?吉本の後輩で、もっと仲のいい奴はいっぱいいるだろ。」
「それは俺も不思議に思ったんだけど。」

有田の問いに、上田は少し考え込むように視線を宙に彷徨わせる。

「これを俺に渡してきたのは井上だし、何人かに回したメモのうちの1つなんじゃないのかな。」
となると、次長課長の二人も合流するのかもしれない。他に淳が声を掛けそうなのは、
品川庄司やココリコ、ペナルティ辺りか?そんな大所帯になったら、逃げ延びる前に見つかりそうだけど。
上田がのんきに考えている所へ有田が水をさす。

「でもさ、淳だろ?罠の可能性もあるんじゃないのか?」

一番引っ掛かっていた事を口にするが、上田は意に介していないようだった。
761 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:42:42
「罠に掛けるんだったら、教室から出てからでも遅くは無いだろ?テレビのドッキリとは違う。
下手をすれば殺されかねない状況で、こんな手の込んだ仕掛けをするとは思えないし…。」

上田は一旦、言葉を切った。

「本気で殺す側に回るんだったら、もっと効率的で安全な方法を考えるだろうよ。」

そして、それを思いつくだけの頭脳を持っていることもよく知っている。
人の心理を突くのが上手い淳の策略に、コンビ共々痛い目に合わされた事もあるのだ。

「まぁ、取りあえず合流して話をしてからだな。」

答えて、再びディパックの中身を探り出す。
その上田の指先が、冷たく硬い金属の感触を捉えた。
明らかに険しい表情になった上田の様子を見た有田が、ディパックを覗き込む。
ゆっくりと中から取り出されたのは、大型のサバイバルナイフだった。

「…銃よりは使えるかな。」

鞘から刃を抜き出し、黒光りする刀身を確認しながら上田が呟く。

「使えるって何だよ…怖えぞ、お前。」

明らかに怯んだ様子の有田を見て、悪い悪いと苦笑いしながらナイフを鞘に収める。

「そういう意味で言ったんじゃねぇよ。これだけしっかりしたナイフなら、缶切り代わりにもなるし
簡単な鍵だって楽に壊せるだろ?」

サバイバルナイフと言うだけあって、ベルトに下げられる作りになっているらしい。
762 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:43:18
上田が説明書を読みながらあれこれとナイフをいじっている間、有田も自分のディパックの中身を確認する。
地図に水・食料……

「何だこれ?」

ずるずるとディパックの中から引きずり出されたのは、端に所々錘のついたハンモックのようなもの。

「網……投網かな?」
「投網って。」

網を広げながら有田が鼻で笑う。

「これでどうやって戦えっていうのさ。」

網と一緒に細身のロープも入っていたようだが、どこから見ても漁の道具にしか見えないアイテムに、
有田はひどくがっかりしている様子だった。

「いやいや有田さん、それだって十分戦えると思うよ?……魚相手なら。」
「コラー!」

有田の渾身の突っ込みに、状況を忘れて噴出す。
辺りに漂う「死」の影を感じたくない2人は、殊更に明るく振舞うのだった。
763 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:44:34

沢の岩陰に隠れて暫く。
時計の時間を確認した上田が、そろそろ行くかと言いながら立ち上がる。
一分間隔で一人ずつ出発しているなら、そろそろ淳が呼ばれる時間だ。
しかし、有田は岩に腰を下ろしたまま動こうとしない。
「どうした?」
訝しげに訊ねると、親指の爪を噛みながら呟く。
「ここを出たら、本当に始まるんだな…。」
「もう始まってる。」

さっき遠くで銃声がしたが、それを聞いてから明らかに様子がおかしくなったのを思い出す。
威勢だけは良いくせに、土壇場になると弱気になる…というのは芸人としてのキャラ付けではなく素の性格だ。
上田は不安げな様子の有田の前に膝をつき、小声だがはっきりとした口調で告げる。

「隠れていたって何の解決にもならない。殺す側に回る奴が何人いるのか分からないけど、
怖がって闇雲に逃げてるだけじゃ絶対にいつか捕まる。」
捕まること、イコール、殺されること。
有田の顔色がいっそう悪くなった気がしたが、構わずに続ける。
「だから半端な逃げ方じゃダメなんだよ。完全に逃げ切らないと。」
俺らなら出来るだろ?と、自信ありげに続けて有田の腕を掴んで立たせる。
のろのろと上田の後について歩き出した有田だが、普段と変わらない相方の様子に
いつの間にか落ち着きを取り戻していた。

「どっから来るんだ?その自信は。」
前を歩く上田に半ば呆れながら問いかけたが、軽く笑っただけで答えはない。
 何か策でも練っているのかもしれない。そう思った有田は口を閉ざして黙々と歩いた。
764 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/08(金) 22:48:25
【くりぃむしちゅー 有田 哲平
 所持品: ロープ・投網
基本行動方針:島からの脱出
 最終行動方針:生存 】
【くりぃむしちゅー 上田 晋也
 所持品:サバイバルナイフ
 基本行動方針:島からの脱出
 最終行動方針:ゲームの破壊 】

【現在位置:森の中 】
【8/15 14:35】
【投下番号:070】
765名無しさん:2006/09/08(金) 23:22:18
>>754-758
>>759-764
二人とも乙!

投下ペースが早くなってうれしい
書き手さんレベル高いなー各芸人の性格や特徴をよくつかんでる
766名無しさん:2006/09/08(金) 23:23:15
>>759-764乙です!
767名無しさん:2006/09/08(金) 23:29:21
くりぃむ編乙です。
合流が楽しみだ!
768名無しさん:2006/09/08(金) 23:30:52
>754-758
大竹も三村もらしくってオタな自分は嬉しい
これからどうなるのか楽しみです!

>759-764
くりぃむ+ロンブー組で何をやってくれるかすごく気になる
期待してます!
769名無しさん:2006/09/08(金) 23:43:42
>>305-307
乙です!!続きが気になる!!
770名無しさん:2006/09/09(土) 00:11:27
書き手さん、タカトシとアンタッチャブルの続きお願いします
771名無しさん:2006/09/09(土) 00:13:46
タカトシとアンタッチャブルの続き早くお願いします
772名無しさん:2006/09/09(土) 00:14:20
うるさい。
773名無しさん:2006/09/09(土) 00:18:28
早く書けよ
774名無しさん:2006/09/09(土) 00:41:43
752:名無しさん :2006/09/08(金) 21:37:00 [sage]
>>751
ぁぅ、すいません予約されてなかったからチュート書いてしまいました・・・
あまり上手くないかもしれませんが続き頑張りますorz
775名無しさん:2006/09/09(土) 01:04:21
ぁぅ
776名無しさん:2006/09/09(土) 01:52:58
ぁぅぁぅ
777名無しさん:2006/09/09(土) 02:12:29
麒麟の話ツマンネー
書き手が麒麟放棄してくれるの希望。
778名無しさん:2006/09/09(土) 02:17:24
麒麟どころか全体的につまらんよ
レベル高いって言ってる奴は正気?
779名無しさん:2006/09/09(土) 02:20:24
うーむ。長年のコアな麒麟ファンとしては違和感がある。
話の展開も向がああいう感じになっちゃってたりと 作風が浮いてる感ありのような。
今後に期待してます
780名無しさん:2006/09/09(土) 02:32:53
うーむ。
781名無しさん:2006/09/09(土) 02:35:57
ぁぅぁぅ
782 ◆1ugJis83q2 :2006/09/09(土) 02:50:26
>>494-497の続き

交代で見張りをすることになり、今立は早々に寝入った片桐の横で暗闇に目をこらしている。
良くこの状況で眠れるなと思う。しかし、生き残るのはこういう人間なのかもしれないとも思う。
目は冴えきって全く眠れるような気配も見せず、気を抜くとまたあの恐怖に取り付かれてしまう自分は、恐らくゲームに負ける。
(何がゲームだ、忌々しい)
電気の通っていない島は、夜になると真っ暗になる。満天の星空を眺め、冬になればもっと美しいのだろうと想像する。
そして、そのころ自分はこの世にいないのだとも。
今立は頭を振る。もう、死ぬことを考えるのはよそう。今はただ生きなくては。
(明日になったらここを動いて、谷井と賢太郎を探しにいこう。他にも信頼できる人がいたら仲間にしよう)
信頼―――井戸田の言葉が今立の頭をよぎる。
自分は仲間を集めて、一体何がしたいんだ?
湿った風が草原を一撫でし、丈の低い草がそろって礼をする。
音もなく降りてきたふくろうに捕まれた、鼠の断末魔を聞く者はいない。
片桐は黒い塊にしか見えない。時折動く気配がする。ああ、生きているのだと思う。
今立は、ここで片桐に出会えてよかったと心底思う。心から信頼できる人に早いうちに会うことが出来たのは幸運だった。
片桐も小林も谷井も、未来への不安を笑いで蹴散らしていた頃からの友人だ。
お互いの公演の前にはよく舞台に遊びに行った。打ち上げにもよく参加して、立てなくなるまで飲み明かした。
谷井は小林を「天才」と呼んだその口で、直後に小林の服装に突っ込みを入れていた。
エレ片では3人でラジオコントをした。下品な話からガンダムの話まで、なんでも笑いながら話せた。
ずっとこんな日々が続くんだと思っていた。舞台に立ってお客さんを笑わせて、毎日が緊張と不安と喜びの連続で。
こんな真っ暗なところで、膝を抱えて震える日が来るなんて、今立は思ってもいなかった。
「あー…」
舞台に帰りたい、コントがしたい。こんなことをするために芸人になったんじゃない。
強く歯を食いしばり、今立は吹きすさぶ風の音を聞いていた。
783名無しさん:2006/09/09(土) 02:50:56
さざなみの音が優しく島を包み込む。
眠れぬ頭で小林は、ポケットに入れておいたメモに字を書きなぐる。
暗闇の中月の光だけを頼りに脚本を書くのは至難の業だが、今の小林にはあまり問題ではなかった。
ゲームなんてどうでもいい。殺す殺されるなんて二の次だ。
とにかく今は書くことだ。いつでも舞台に上がれるように。いつでもラーメンズに帰れるように。
どんなに活動の幅が広がっても、彼は「ラーメンズ小林賢太郎」という肩書きを捨てようとはしなかった。
ラーメンズは小林と片桐にとっての家のようなものだ。
『ここに帰ってくるのが大事だって、俺ちゃんとわかってんの。そういうこと』
ラジオごしの片桐の声を頭の中で再生しつつ、小林は無表情でコントを書き続ける。
2人きりの舞台。箱だけの舞台装置。
目を閉じれば小林は、いつでもラーメンズの舞台を思い浮かべることが出来た。
継続に意味があるのだ。続かなければ意味などない。
60歳になっても、永遠にラーメンズとして活動していくことはやめたくない。やめてはいけない。
こんなくだらないゲームのせいで、ラーメンズの歴史に終止符は打ちたくない。
風でメモがめくれ、小林は静かに舌打ちをする。月に雲がさし、光が弱まるたびに苛立ちはつのった。
小林にとってコントは命だ。何者にも邪魔をされたくなかった。
「邪魔をするなら本当に…殺してやる」
そう低くつぶやくと、彼はまた紙に向かう。
メモは「面白いこと」でいっぱいだった。
784 ◆1ugJis83q2 :2006/09/09(土) 02:51:27


【ラーメンズ 片桐仁
所持品:マーライオン
第一行動方針:賢太郎を探す
基本行動方針:賢太郎の言う事を聞く
最終行動方針:あんまし考えてない。
現在位置:広場】

【ラーメンズ 小林賢太郎
所持品:フェンシングの剣
第一行動方針:片桐を探す
基本行動方針:コントを書く
最終行動方針:舞台に戻るために、生き残る
現在位置:川辺】

【エレキコミック 今立進
所持品:スタンガン
第一行動方針:谷井と合流
基本行動方針:仲間を集めて協力する
最終行動方針:ゲームの終了
現在位置:広場】

【8/15 20:00〜21:00頃】
【投下番号 071】
785名無しさん:2006/09/09(土) 03:00:59
糞ツマンネ
786名無しさん:2006/09/09(土) 03:05:12
乙です!!
ラーメンズ待ってました〜
コント命なんだね

今回は賛否両論ありそうな予感。
とりあえず乙です!
787名無しさん:2006/09/09(土) 03:05:14
書き手さん達乙!!
一日見てないだけでかなり投下されてて嬉しい限りです。
変な荒らしなんて気にせず自分のペースで頑張って下さい!
どの話もいつも楽しみにしてます
788名無しさん:2006/09/09(土) 03:07:08
>>782-784
乙!やっぱり小林はそっちに行ってしまうのか…強力マーダーになりそうでガクブル。
789名無しさん:2006/09/09(土) 03:15:58
馴れ合いキモ杉
下手なら下手って言えばいいのに
790名無しさん:2006/09/09(土) 03:17:36
上手いじゃん
791名無しさん:2006/09/09(土) 03:24:32
じゃあ言わせてもらうけど、誰とは言わないけど確かに下手な人もいるよね。
けど上手い人もいるよ
792名無しさん:2006/09/09(土) 03:26:37
sageも出来ねーやつに反応すんなって
793名無しさん:2006/09/09(土) 03:34:31
下げようが上げようが、どっちだっていいよ別に。
何こだわってんの?
794名無しさん:2006/09/09(土) 03:51:00
確かに上手い人も下手な人もいる。
795名無しさん:2006/09/09(土) 04:21:13
皆さん下手ですね^^;
796名無しさん:2006/09/09(土) 06:24:00
◆xCi5vGY7XY
この人はかなり上手い
797名無しさん:2006/09/09(土) 06:50:01
誰が上手いとか比べる必要はないし比べるべきではない
798名無しさん:2006/09/09(土) 06:52:50
こうゆうなのはカラオケと同じだ。
上手い下手はあっても関係なく皆で楽しめばいい。


馴れ合い乙
799名無しさん:2006/09/09(土) 08:01:29
こんなとこでハイクオリティなもの要求する奴の方がバカだろ
まともな文章が読みたいなら本屋行け
800名無しさん:2006/09/09(土) 08:05:04
麒麟のことはよく知らないので普通に読んでるが
ファンの人にとってはどの辺が気になるのか知りたい
801名無しさん:2006/09/09(土) 08:30:24
ツマンネ
802名無しさん:2006/09/09(土) 08:57:58
>>305-307
乙です!!!!
803名無しさん:2006/09/09(土) 09:13:34
>>800
同意。いいと思うけどなぁ。
804名無しさん:2006/09/09(土) 09:26:08
それこそ人それぞれ
書くのも読むのも自由なんだから
805名無しさん:2006/09/09(土) 10:51:54
読み手が偉そうでムカツク
もう投下すんのやめようかな
806名無しさん:2006/09/09(土) 11:09:48
>>805
放棄するならちゃんと言ってね
807名無しさん:2006/09/09(土) 11:24:34
>>805
某書き手だけど、荒らしが頑張ってるだけのレスもあるから気にするな。
色んな話が読みたいし、書き手ありきの小説スレなんだし。
808名無しさん:2006/09/09(土) 12:13:49
とても楽しませてもらってるから
粘着厨のせいで書き手のやる気が削がれるのは悔しい。
809名無しさん:2006/09/09(土) 12:26:38
つまらんよ
810名無しさん:2006/09/09(土) 12:33:22
>>805
自分の書き込みが偉そうとは思わないんだ。
あ、書き手様だからいいのかww
811名無しさん:2006/09/09(土) 12:35:34
超面白いじゃん!!続きが気になるよぉ〜o(≧∀≦)o
812名無しさん:2006/09/09(土) 12:45:00
書き手がいなきゃ成り立たないんだから、読み手がグチグチ言うな
813名無しさん:2006/09/09(土) 12:46:49
もう駄目ぽ
814名無しさん:2006/09/09(土) 12:51:26
>>305-307
乙wwwwwww
815名無しさん:2006/09/09(土) 12:55:30
所詮はネタスレだし
おもしろいと思う奴は見て楽しんで
馬鹿らしいと思う奴はキモスだの何だの思って
笑って見てるものじゃないか?
816 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/09(土) 13:15:41
流れを豚切って>>759-764の続きを投下します。



校舎横の雑木林。
グラウンドの一部と言えるほどの距離にある植え込みに
受け取ったばかりのディパックを両腕で抱え込んで震えている男…
レイザーラモン住谷正樹の姿があった。

間もなく自分の名前が呼ばれるという時に、外から聞こえてきた音。
銃撃戦と言っても過言ではない程に激しい銃声に、教室内の空気が
一気に凍りついたのを微かに覚えている。

ここを出たら殺される。
そんな予感と不安、そして今までに感じた事のない恐怖に、
体が異様なまでに緊張していた。

心臓の音がやけに大きい。
呼吸が上手く出来ない。

このまま死んでしまうのではないかと思うほどのプレッシャーに
住谷の思考は完全に停止していた。
817 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/09(土) 13:16:17

ディパックを受け取り、ふらつく足取りで校舎を出ると、強烈な血の臭いと
グラウンドに横たわる芸人の遺体が住谷を出迎えた。
本能的にここにいたらまずいと感じ、とっさに近くの植え込みに飛び込む。
混乱しきった頭で何とか状況を整理しようとするが、脳裏に浮かぶのは
苦しみながら死ぬ自分の姿。
ほんの数メートル離れた所に見知った顔の人間が死んでいるせいで
それはとてもリアリティのあるものだった。

怖い怖い怖い。

小さい子供が怖い夢を見た時に枕を抱えるように、支給されたディパックを
力いっぱい抱きしめる。がたがたと震える手が、時折ディパックを
取り落としそうになるのを必死で堪える。

どうしよう。どうしたらいいんだ。

植え込みの向こう、息絶えている芸人達が立ち上がり
にたにたと笑いながら手招きしているような気がする。
絶対に見てはいけない、顔を上げてはいけないと呟きながら
顔を上げたいのを必死で堪える。

じりじりと照りつける真夏の日差しの下、住谷はふと思いついた。
要は死体になるか、死体を作るかの二択。
しかしどちらを選べば良いのかが分からない。


誰か。誰か正しい答えを示してくれないだろうか。

祈るような気持ちで自分の影を見つめるが、当然答えは返ってこなかった。
818 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/09(土) 13:17:10

住谷が植え込みの影に隠れている間にも、次々と芸人は校舎から出てきていた。
しかしグラウンドに横たわる芸人の遺体を見ると、みな足早に森の中に去っていった。
当然、植え込みの影に潜む住谷の姿に気付く人間は居ない。
激しい混乱の中に取り残されたままの住谷は、じりじりと照りつける真夏の太陽に
体力と思考力を奪われていた。

セミの鳴き声と風の音だけが響く世界に、突然異質な音が紛れ込む。
「うわ!なんやねんコレ!」
聞き覚えのある声に、じっと自分の影を見つめていた住谷がのそりと顔を上げる。
声の主はロンドンブーツの田村亮。吉本の先輩だ。
死んでいる芸人の傍に立ち、まじまじと遺体を見つめている。

「ちょっと亮くん、何してるの!こっちだよ!」
校舎の正面の木の陰から顔を出し、慌てた様子で亮を呼ぶのはロンドンブーツの田村淳。
亮は、飼い主に呼ばれた犬のような表情で、小走りに淳の下に駆け寄った。

「なぁ淳?あの人ら物凄い血ぃでてたで。」
病院に連れてってやらんと、と後ろを気にしながら亮が言う。
亮のその言葉に、淳は顔を歪める。

「亮くん、もう遅いの。あの人たちに俺らがしてあげられる事は、もう何もないんだよ。」
そう言って、淳は亮の手を引っ張る。
「さ、行こう。ここは危ない。」
亮はしばらく考え込むそぶりを見せたが、淳が言うならそうなんかなぁと小さく呟いて
手を引かれるがまま歩きした。
819 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/09(土) 13:17:48

森の中に去っていく2人の姿をぼんやり眺めながら、住谷は思った。

あのひとにきけば、きっとなにかおしえてくれる。

理屈も理由もなく、ただそう感じた住谷は、植え込みからゆらりと立ち上がり
2人の後を追って歩き出した。
うつろな目で足を引きずりながら歩くその様は、既にこの世の物ではない様に見える。



ああ、蜘蛛の糸だ。

2人の背中を見失わないように、そして見つからないように注意して後を追う
住谷の脳裏に浮かんだ文学小説のタイトル。
今の住谷にとって、淳と亮はまさに地獄から抜け出すことの出来る「蜘蛛の糸」だった。
思わず、糸をつかむように手のひらを前に突き出す。

だがそこには糸も救いも無いということに、住谷は気付くことが出来なかった。
820 ◆U2ox0Ko.Yw :2006/09/09(土) 13:18:20
【ロンドンブーツ 田村 淳
 所持品: 未確認
 第一行動方針:島からの脱出
 基本行動方針:上田と合流する
 最終行動方針:生存 】
【ロンドンブーツ 田村 亮
 所持品: 未確認
 第一行動方針:淳の言うことをきく
 基本行動方針:淳の言うことをきく
 最終行動方針:淳についていく 】

【レイザーラモン 住谷正樹】
 所持品:未確認
 第一行動方針:不明
 基本行動方針:不明
 最終行動方針:不明

【現在位置:森の中】
【8/15 14:31】
【投下番号:072】
821名無しさん:2006/09/09(土) 13:21:18
アッー
822名無しさん:2006/09/09(土) 13:30:27
タカトシとアンタッチャブル早くお願いします
823名無しさん:2006/09/09(土) 13:55:40
>>816-819
乙です!最後の一節が怖い…
続きが楽しみ。
824 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 14:22:39
りあるキッズ編です。
825 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 14:25:39
「170番 長田 融季」

振り返ることなく出て行く、その相方の後姿を(はぁ〜、ホンマ可愛げのないやっちゃなぁ)と見詰めて安田善紀は一人ごちた。
ここに連れて来られてからというもの、2人はひとつも会話をしなかった。
それは10年という、自分の人生の半分もの時間をかけた信頼か、はたまた諦めにも似た無言であった。
(この世にはアホが多すぎる)
毎日のように安田が感じることだ。
BR法もリアルタイムで勉強してきた世代だけに、こういうときの気の持ち方、行動の仕方も心得ている。
そんな安田の眼に映る、外で時折響く銃声や悲鳴にいちいち震えるアホな大人たち。

「あっ、俺ももう大人やねんなぁ」

そんなことを想うと笑えてくる。
彼を占めているのは恐怖、ましてや絶望などではなく、ただの冷ややかな狂気であった。

826 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 14:27:28
名が呼ばれれば外に出れる。とにかく一刻も早くこのアホ共から離れたい。
「や」という遅い順番のため、もう考えることも考えつくしてしまい、そればかりがエンドレスに頭の中を流れていた。
外に出てもアホばっかり、そんなことは重々承知の上であったが、こんなところでただ座っていると自分までアホに満たされてしまいそうで
ただそれだけは、唯一恐いことだったと言えよう。

(冷静でなくなったら、毒を吐けなくなったら  自分はもう「安田」やない)

ガラスの眼を保ち続けることを、彼は自分自身に課していた。


「246番 安田 善紀」

やっと俺かぁ、マジで体痛いで
ダルそうにひょいひょいと入口まで歩いてゆく、おっと。
デイバックを受け取ると、安田は長田とは対照的に振り返り教室内を見渡した。

アホな奴は殺すで マジで

20歳になった少年の眼は、乾ききったようにぬらぬらと光っていた。

827名無しさん:2006/09/09(土) 14:28:26
イイヨイイヨー
828 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 14:28:50
【りあるキッズ 長田融季
所持品:?
第一行動方針:?
基本行動方針:?
最終行動方針:?】

【りあるキッズ 安田善紀
所持品:未確認
第一行動方針:生存
基本行動方針:アホな奴、生意気な奴は殺す
最終行動方針:?】

【現在位置:入口】
【8/15 16:05】
【投下番号:073】
829 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 14:30:20
改行多くてすんません
もっと精進しますわ
830名無しさん:2006/09/09(土) 14:38:16
>>829
乙!
安田はマーダーか…りある詳しくないので彼の性格は知らないが。
ところで、最後の一行の「少年」は「青年」の間違いでは?
831 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 15:03:01
>>830さん
りあるキッズって悪ガキってイメージあるんじゃないかなーと
殺すことに悪意もなければ死ぬことに興味もないってかんじ出せたらと。
「少年」が、中身はそのままに大人になってしまった、って意味でした、
わかりにくくてすみませんorz
832名無しさん:2006/09/09(土) 15:11:59
わかりづらいお
833名無しさん:2006/09/09(土) 15:44:01
>>831
「20歳になった少年」で十分意味は伝わってるよ。
834名無しさん:2006/09/09(土) 15:49:37
書き手のorz使用率は異常
835名無しさん:2006/09/09(土) 15:49:40
そういえば∞でリアルキッズのどっちかが、かなり先輩に無礼でいつもサバンナに怒られてるって言ってたなあ
ゆうき って子の方かな。

住谷どうなるんだろ。好青年住谷。
お2人とも乙です!
836名無しさん:2006/09/09(土) 16:02:47
此処は駄作だと叩かれるの?
837 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 16:19:26
>>507-515の続き投下します


佐久間とあべは1時間歩いてホテルについた。

「暗くなってきたねさっくん」

あべはベッドに座り1人でしゃべり続けていた。
佐久間は床に体育座りし下を向きずっと黙っている。

「なんとかホテルについてよかったよね!!鍵をついてるし!!」

あべは笑顔でしゃべり続ける。
でもその笑顔は無理矢理作っていた。
佐久間もそれに気付いてはいたが黙る姿勢は変わらない。

「さっくん・・・」

呼びかけにも応えることをしない。
体育座りをし下を向き黙っているだけ。

「ねぇさっくん!!!!」

あべは多少怒鳴り気味で言った。
それでも佐久間は反応しなかった。
あべは表情を変えて立ち上がった
838名無しさん:2006/09/09(土) 16:20:32
わかりにくくてすみませんとか謝るなら、最初から解りやすくしろよ
839 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 16:32:09
「そんなに死にたいなら今殺してやろうかっ!!!!!」

さっきまでの笑顔のあべはいなかった。
完全に怒った顔だった。
佐久間は少し肩を振るわせて上を向いた。
上を向いた佐久間の顔は驚いた顔をしていた。
でもすぐ無表情になり

「はい、お願いします。殺してください・・・」

と言った。
あべの怒った顔は消えた。
そして思った。

この人は本当にさっくんなのだろうか。
これが茨城弁でついてこ〜いとか言ってた人なのだろうか。
最終的に平和解決してた人なのだろうか。

「さっくん。俺探知機だから」
「そうでしたね・・・」


佐久間はまた下を向いた。
あべは佐久間と同じように床に体育座りして佐久間の前に座った


ボコッ・・・
840 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 16:45:37
鈍い音がした。
佐久間が床に倒れ込み。
あべが拳を突き出していた。
あべが佐久間を殴ったのだった。

「えっ・・・・」

突然のことに佐久間は驚き頬を押さえた。
佐久間は自分を殴った本人の顔を見た。
いつもネタをやってるときと同じ笑顔だった。
あべはその笑顔のまま左手の人差し指を立てた。

「こんなときどーする!」

当然佐久間はキョトンだった。
人を殴って一時期エンタの神様でやっていたネタを始めた。

「あべちゃん今目の前に同期で仲のいい芸人の抜け殻を見付けたの。
抜け殻だけでずっと座られてたらすっげぇうざくない?
そういうときは闘魂ビンタを打ち込んで意識を取り戻しちゃおう!
一気に青春の1ページになっから!」

そして言い終わった後のお決まりのヒップホッパーみたいなポーズをした。

「闘魂ビンタって思いっきりグーじゃないですかー!!」

佐久間は笑顔を見せた。
841 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 17:01:45
あべは手をブラブラさせながら言った

「ちょっと強すぎたかも」
「はい!ちょっとどころじゃなく!」

2人とも笑った。
いつも通りの笑顔。

「さっくん。なんで死にたいなんて思うの?」
「俺がいなくなっても困る人はザリガニしかいないんです」
「ざ、ザリガニ!?」
「はい。それなら他の人が育ててくれるでしょうし」

佐久間はまた笑顔を見せた

「あべさんは生きて還ってくださいね。奥さんと娘さんの所に」

あべは佐久間の言葉を聞いてため息をついた。

「ザリガニだけなの?」
「はい」
「じゃあなんで俺はさっくんのところに探知機使って来たんだよ!」
842名無しさん:2006/09/09(土) 17:02:03
ん?
終わり?途中か?
ワクワク
843名無しさん:2006/09/09(土) 17:06:37
もしかして書きながら投下してる?
844 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 17:10:47
>>842
まだですよ!
見てくださりありがとうございます


「信用してるって言ったじゃん!!」

あべも笑顔を見せた。

「信用出来る人いないと俺無理だよ!信用出来る人が必要だよ!」

佐久間の中であべのある言葉が反響した。

必要

という言葉だった。


「俺が・・・ですか?」
「うん!!」
「俺なんかがですか?」
「俺らあべさくでしょ?信頼できる大事な相方じゃん!」

佐久間は何度もありがとうございますと言った。
その後佐久間は暇つぶしに配られた髪に色鉛筆で絵を書いていた。

隅っこにザリガニが描いてあった。
845 ◆p5CHNX570g :2006/09/09(土) 17:15:53
>>843
最後だけメモを見つけれませんでした
時間掛けてすいませんでした
以後気を付けます


【あべこうじ】
所持品:探知機
第一行動方針:佐久間の死亡願望を消す
基本行動方針:佐久間と行動する
最終行動方針:不明
【佐久間一行】
所持品:8色色鉛筆
第一行動方針:特にない
基本行動方針:あべと行動する
最終行動方針:優勝する気はない
【現在位置:ホテル】
【8/15 20:00】
【投下番号:074】
846名無しさん:2006/09/09(土) 17:19:14
物書きが「ら抜き」言葉を使うなよ('A`)
847名無しさん:2006/09/09(土) 17:22:29
>>846
その前に髪に突っ込めよ
848名無しさん:2006/09/09(土) 17:31:45
糞ツマンネ
849名無しさん:2006/09/09(土) 17:32:15
>>847
…紙?ああwそっちのメモww
そんなことも分からない人が書き手としてやっていくのは
正直無理だと思う
850名無しさん:2006/09/09(土) 17:41:58
キンコメ高橋投下させていただきます。

これからどうしようかな、と高橋健一(キングオブコメディ)は小さく呟いた。


『プログラム』に巻き込まれた時、高橋は思いのほか冷静であった。
ひんやりとした首輪の感触を犬ってこんな気分なのか、と思ったり、肩痛いな、などと思う余裕まであった。
年の功というやつなのかもしれない。死に対する恐怖心はあまりなかった。
その証拠にいつもここからの山田がビートたけしによって殺害された時、
高橋は可哀想に、ああはなりたくないな、としか思えなかった。
もっと惨めな死に方を思春期に見せ付けられた高橋にとっては、大したことではなかったのかもしれない。


「…見事に誰もいない、や。」
森を彷徨い歩き、数分。誰にも会わない。(狂った奴にも会っていないのだから、不幸中の幸いというべきか)
今野とはかなり時間が空いてしまったので、合流する気は無かった。
合流したとして、いずれ殺しあう運命。目の前で死ぬより、どこかで死んでもらいたかった。


まだデイパックを開けていないことに気付き、周りを確かめて茂みの中に入って開けた。
「…銃。」
確か今野がやっていたゲームのなかにあった銃だ。優秀な類だった、はず。
(なにぶん年をとっているのでうろ覚えである。)
説明書が同封されており、そこには『FNブローニング・ハイパワー』と書かれている。
手にとってみる。軽い。
「装弾数13発…軽いし大当たりかな…。」
マークスリーモデルというやつらしく、現代では主流のようだ。
太陽の光が反射して銃がキラリと光る。眩しくて、思わず目を細めた。
この島での相方は今野ではなく、この銃になるのだ。
「宜しく。……って俺独り言多いな。」
茂みの中で銃に向かって一人呟く30後半のおっちゃん。嗚呼寒気がする。相当気持ち悪い。
851名無しさん:2006/09/09(土) 17:44:04
デイパックの中身を全て確認し、銃を入れてからゆっくりとチャックを閉めた。
さて、これから如何しようか。気配もしないのでしゃがみながら考える。
無闇に人を殺すつもりは無いが、簡単に死んでやるつもりも無い。
体力的には劣るかもしれないけれど、精神的に他の奴らよりは強いはずだ。
何より『皆一緒に生き残って島から出る』なんていう甘っちょろい考えを持った奴らには負けない自信が、ある。
優勝を目指すのも悪くは無いかな。そう思った瞬間、



パァン!



銃声が、響いた。
852林檎 ◆CaDyhnCamY :2006/09/09(土) 17:46:01
高橋はそれに反応して茂みから覗くと、見知らぬ女が必死に逃げていた。
「ひぃ、い…!」
涎と涙で顔をぐちゃぐちゃにして、必死に、必死に走っている。
後ろから銃をもった敵が追いかけているようで、ところどころ銃弾が身体を掠めた跡があった。
「(あらら、可哀想に。)」
かといって高橋は助ける気はさらさら無く。
自ら面倒ごとに首を突っ込むほど馬鹿でもない。何より、弱いあの芸人がいけない。


…弱いことは、罪なのだ。


高橋は視線をそらし、茂みに身を隠した。
彼女の息遣いまで聞こえてきそうで、気持ちが悪かった。


「誰か、助け…!」
パァン!
853林檎 ◆CaDyhnCamY :2006/09/09(土) 17:46:52
銃声がして、声が止む。どうやら『やられた』らしい。
誰も助けてくれる奴なんていやしないのに、助けを求めた彼女。哀れというか、なんというか。
すると死んだのを確かめに来たのか、一人の男が女のもとへ近づく。
茂みから少し顔と銃を出し、高橋は感情もなく、男の頭を狙って引き金を引いた。
パァン、と音が響いてコンマ数秒、スキンヘッドの男の頭が弾ける。
男の身体は少し痙攣して、動きを止めた。
周りに誰もいないことを確かめて、高橋は茂みから出て上木の右肩にあったデイパックから食料などを取り出す。
武器はどうやらシグ・ザウエル P230・9ミリショートというやつらしい。説明書に書いてあるのを確かめる。
説明書と武器、替えの銃弾を自分のデイパックに入れた。女芸人は何も持っていなかった。デイパックを置いて慌てて逃げたようだ。
「…あぁ、上木さんだ。確か。」
思い出したように高橋は呟く。銃をデイパックにしまった。
もしかして狙撃の才能でもあるのだろうか、それとも説明書を読んだかいがあったのか。銃の扱いは自分でも意外なほどに上手かった。
854林檎 ◆CaDyhnCamY :2006/09/09(土) 17:48:32

…自分の手で人を殺しても、何の感情もわかない。もっと怖いとか、悲しいとか、後悔とか。そういうものがあると思っていたのに。
親しくない人を殺したとしても普通はあるのだろう、ただ、自分が病んでいるだけだ。
妙に納得して、高橋はああそうか、と小さく呟く。

「俺…このゲーム、向いてるんじゃないの?」

ニュースで見たような生気の抜けた死んだ瞳は、自分に相応しい。
死んだ魚のような瞳だ、と何回か言われたことがあるから今の目と変わらないだろう。
武器もいいし、神様にこのゲームに乗れ、といわれているとしか思えない。
「さて、と。」
ふ、と上を見ると監視カメラらしきものを見つける。カメラを見つめた。
英国紳士宜しく、右手を差し出し、すっとお辞儀をして、またカメラを見る。


「頑張って、みますよ。……たけしさん。」


そう言った高橋の瞳の中は静かに狂気が渦巻いていた。
855林檎 ◆CaDyhnCamY :2006/09/09(土) 17:49:12
【キングオブコメディ 高橋 健一
 所持品:煙草(開封済み)・ライター・眼鏡・使い捨てコンタクトレンズ(使用中)
     FNブローニング・ハイパワー(12/13)・控え銃弾(39発)
     シグ・ザウエル P230・九ミリショート(2/7)・控え銃弾(21発)
 第一行動方針:襲ってきた奴は殺す
 基本行動方針:とりあえず頑張ってみる
 最終行動方針:優勝 】

【イー☆リャン 鬼塚 和未 死亡】
【上木総合研究所 上木 大介 死亡】

【現在位置:森】
【8/15 17:02】
【投下番号 075】

以上です。
856名無しさん:2006/09/09(土) 19:16:42
微妙
857名無しさん:2006/09/09(土) 19:18:49
570:名無しさん :2006/09/09(土) 18:04:31 [sage]
書き手同士で粗さがしして叩きあってるようにしか見えない
858名無しさん:2006/09/09(土) 19:33:56
このスレが、まさにバトルロワイアル
859名無しさん:2006/09/09(土) 20:06:20
>>850-855
乙です!
天然マーダーなパーケンテラコワス…
860名無しさん:2006/09/09(土) 20:09:50
マーダーって何すか?
861名無しさん:2006/09/09(土) 20:11:39
>>860
ヒント:Murder
862名無しさん:2006/09/09(土) 20:18:24
ついでにパーケンって何すか?
863 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 20:19:31
りあるキッズ編>>825-828
続きです


「当たりや」
グラウンドを抜けてすぐの木の陰でデイパックの中身を確認すると、安田善紀は用心しながらゆっくりと歩き出した。
ゲームが開始されてから、ゆうに4時間は経過している。
今更病院に向かったところでもう薬なんかないだろうし、自分の後に学校を出発する芸人の数もたかが知れている。
だったら、体力の無い自分はむやみに走ったりせず、誰にもみつからないように
夜をしのげる場所を探すのが一番の得策だと考えたからだ。
 パキ
そのとき、背後で小枝の折れる音がした。

ほぉ〜、面白いやないか。俺は丸腰やぞ?声を掛けてくるか・・・荷物をひったくるか・・・はたまた・・・
864 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 20:20:32
「あ”あぁああぁぁぁぁあああ!!!」
間抜けな雄たけびと共に駆け出してきた男は、果物ナイフを思い切り安田の背中に突き立てた。
ズン、と押されたような感覚に、安田は一瞬眩暈がしたが、それは痛みのせいではなかった。
刺された部位から、心の臓からどくんと沸き上がる真っ赤な怒り!!
それが細胞の隅々まで行き渡り、脳に指令を与えるまで、時間は一秒とかからなかった。
「・・・このドアホがぁっ!」
振り返りざまに繰り出した裏拳が、男の顔面にクリーンヒットした。
「ひぃっ!」
左背中にナイフを刺したまま攻撃を続けようとする安田に、男は小柄な体を更に縮めて震えた。
それは安田善紀のひとつ前に教室を出た男、安田大サーカス団長の安田裕己であった。
865 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 20:21:29
「このアホがっ!ドアホがっ!この俺が手ぶらで歩くとでも思うたんか!防刃チョッキやボケぇ!」
安田は一定の間隔で、リズミカルに団長を蹴り上げながら続ける。
「俺は芸暦11年の先輩やぞ!お前、俺がガキやと思って潜んでたんやろうがっ!無礼にもほどがあるわっ!」
団長は必死で命乞いを試みようとするが、続けざまに腹部を蹴られ、もう声も出ない。
安田は団長の襟ぐりをぐいと掴むと、今度は顔面を殴り出した。

ガっ ガっ ガっ
腹立つ腹立つ腹立つ
はぁっはぁっはぁっ
『安田っ!』

その声に、安田は振りかぶった右手をだらんと垂らし、ぴたと止まった。呼吸を整える。
『もうその辺にしときぃ、そいつ、かわいそうやんか』
だが安田は、団長の襟ぐりを掴んだままの左手を見詰め、振り返ることはせずに、静かに答えた。
「なんや、お前までアホになったんかぁ・・・長田ぁ?」
866 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 20:22:34
「こいつ・・・俺のこと殺そうとしたんやで!?先輩の俺を!
いつもいつもそうや・・・どこへ行ってもガキ扱い!こんな奴お前は許しておけんのか!ぁあ!?」
安田の息がまた上がる。ふっと長田は笑った。
『けどぉ、お前ドSすぎやぞ!ほらほら、そいつ小っちゃぁーなって汚い顔になってもーたやないか!ちょい落ち着きぃ?』
「お前・・!!」
安田は怒りを露にし振り返り、しかし長田の姿を捉えると、恥ずかしそうに「せやな」と言って左手を緩めた。
『せや』
そう言うが早いか、ぱんっという音と共に団長の頭部は明るく弾けた。
『そんなののために使う、お前の体力がもったいないでホンマぁ』
長田の手の中の冷たい銃は、嬉しそうに煙をつぅと吐いていた。
867 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 20:23:04
【りあるキッズ 長田融季
所持品:ブローニング・ベビー(5/6)控銃弾30
第一行動方針:生存
基本行動方針:歯向かう奴、生意気な奴は殺す
最終行動方針:まだわからない】

【りあるキッズ 安田善紀
所持品:防刃チョッキ、果物ナイフ、煙草(開封済)、ライター、ネタ帳、ペン、眼鏡
第一行動方針:生存
基本行動方針:アホな奴、生意気な奴は殺す
最終行動方針:?】

【安田大サーカス 安田裕己 死亡】

【現在位置:学校近くの林】
【8/15 16:36】
【投下番号:076】
868名無しさん:2006/09/09(土) 20:24:04
暇人、乙!
869名無しさん:2006/09/09(土) 20:28:50
投下します。
870名無しさん:2006/09/09(土) 20:29:59
団長の性格と身体能力からしてりあキには負けないだろ…
てか団長もそこそこ芸歴長いんじゃねーの?何年目かは知らんが
871名無しさん:2006/09/09(土) 20:42:34
この世界で生き残るのに必要なのはオタの人気だけ
ただ今回は顕著だったなw
872名無しさん:2006/09/09(土) 20:44:32
何つーかさ、うん…
873名無しさん:2006/09/09(土) 20:48:25
最悪
874名無しさん:2006/09/09(土) 20:58:57
たとえ先輩でもこんなこと言うかしら
まあフィクションだけれども…

キャラ立たせたいんだろうけど
うーむ
875名無しさん:2006/09/09(土) 21:01:23
生意気なのはりあキ自身だろーと突っ込みたくなるねえ
うん
876名無しさん:2006/09/09(土) 21:02:14
まぁまぁ。ただのりあキオタだろ?
ほっといてやれよ
877名無しさん:2006/09/09(土) 21:02:53
◆iAsrIbcRAQさん、ちょっと考え直してもらえませんか?
と安田大サーカスヲタの自分が言ってみる。
878名無しさん:2006/09/09(土) 21:05:45
オタじゃなくてもこれはなあ
879名無しさん:2006/09/09(土) 21:06:34
な。ヲタじゃなくても引くわ。
880名無しさん:2006/09/09(土) 21:07:18
>>870
安田大サーカス結成前はコンビでやってたらしいからね
具体的な年数は知らないけど
881名無しさん:2006/09/09(土) 21:07:42
りある安田もこんなキャラじゃなくねーか
882名無しさん:2006/09/09(土) 21:08:09
かなり亀だけど、今全部読んだ。
オリラジのスゲーな!!特に中田のはゾクゾクしたわ。
水道橋博士と中田というのも新鮮だった。
883名無しさん:2006/09/09(土) 21:09:01
何もかも最悪
884名無しさん:2006/09/09(土) 21:09:14
これが団長じゃなく井上や徳井だったら神だったのに(´・ω・`)
885 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 21:09:35
すみません・・・団長のことあまり詳しくないのに書いてしまって・・・。
りあるキッズの話、なかったことにしていいですかね。
もし今度書くときは、もっと勉強してから書きます。
混乱させてすみませんでした。
886名無しさん:2006/09/09(土) 21:09:48
「安田と竹内」を組んでいたからな。
芸歴十年前後はあるだろう。
887名無しさん:2006/09/09(土) 21:12:16
>>836
>>352で宣言されてる。
888名無しさん:2006/09/09(土) 21:13:43
>>885
今更何言ってんだよカスが
889名無しさん:2006/09/09(土) 21:14:20
だからー厳しいこと言ってると誰もあげられなくなっちゃうでしょ
890名無しさん:2006/09/09(土) 21:14:27
個人的にはナシにして欲しい
891名無しさん:2006/09/09(土) 21:15:10
586 名前:名無しさん 投稿日:2006/09/09(土) 21:14:38
折角、投下したのに叩かれたorz
あのスレもう駄目ぽ
892名無しさん:2006/09/09(土) 21:16:33
殺されたくなかったら自分でその芸人の話を書けばいいのでは?
早い者勝ちだろこんなもん
893名無しさん:2006/09/09(土) 21:16:51
報道されない事実】終戦記念日にシナ人が靖国神社の前で立小便

 小泉純一郎が8月15日に靖国神社を参拝したが、
中国における非難活動は想像を遙かに下回った。
現実には靖国神社前で中国人が立ち小便をして逮捕されるなど、
報道されず表面にも出なかった多少の問題があった

http://www.gyouseinews.com/domestic/sep2006/001.html
894 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 21:17:43
はい、すみません。
よく訳もわかっていないのに引っ掻き回してすみませんでした。
無しにします。
895名無しさん:2006/09/09(土) 21:18:18
殺されたのが不満というよりも、
いかにも「無残に殺されるザコ役に適当な奴を当てはめました」
って感じが引かれてんじゃない?
オリラジ中田の水道橋とかには誰も文句言わなかったしさ
896名無しさん:2006/09/09(土) 21:18:27
◆iAsrIbcRAQさん、いますか?
897名無しさん:2006/09/09(土) 21:18:30
テンプレには復活なしって書いてあるんだよね
本人が望むなら例外になるのかな
898名無しさん:2006/09/09(土) 21:18:40
もうさ。ほっときゃいいじゃん。かまうから調子にのるんだよ
899名無しさん:2006/09/09(土) 21:20:03
例外はありません
900 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 21:21:21
います。
多分無しにはできるはずです。
同時にりあるキッズの投下権も破棄します。
本当に申し訳ありませんでした。
901名無しさん:2006/09/09(土) 21:22:05
>>895
ザコ役にされたくなかったら自分で書けばいい。
902名無しさん:2006/09/09(土) 21:22:30
もうさ。投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
903名無しさん:2006/09/09(土) 21:24:24
>>901
今回の件で書き手になろうかと思ったオレガイル
904名無しさん:2006/09/09(土) 21:24:30
自分が書きもしないのにボッコボコに批判ってのもな
投下しにくい雰囲気になるのが一番嫌だ
自分書き手じゃないけど。自分で書けんから投下してくれるの楽しみにしてる
905名無しさん:2006/09/09(土) 21:24:41
折角◆iAsrIbcRAQさんが書いてくれたのに、無かった事にするのは可哀想だよ
906名無しさん:2006/09/09(土) 21:25:09
907名無しさん:2006/09/09(土) 21:25:27
>>903
(屮゚Д゚)屮カモーン

基本的に例外は無しかと
908名無しさん:2006/09/09(土) 21:27:19
>>903に期待
909名無しさん:2006/09/09(土) 21:27:27
バトロワは基本早い者勝ちなのでしっかり設定にに基づいた上でなら誰を殺そうが書き手の自由。
外野がとやかくいうもんじゃないだろ

ってことで◆iAsrIbcRAQさん気にしなくていい。
なしにするのはもったいない
910名無しさん:2006/09/09(土) 21:27:46
別に消さなくてもいいんじゃない?
良くも悪くもバトロワパロって感じだし

ただ叩きたくなるわな、これ
911名無しさん:2006/09/09(土) 21:28:53
◆iAsrIbcRAQさん、いますか?
912名無しさん:2006/09/09(土) 21:28:54
討論ついでに埋めるに一票
テンプレについても話し合いたい

そう、新スレの季節です
913名無しさん:2006/09/09(土) 21:30:05
今回は殺した相手が悪かったな
水道橋博士やU字工事が死んだときはみんな納得してたから
914名無しさん:2006/09/09(土) 21:30:39
テンプレに
◆BIEhgLz7MI
◆iAsrIbcRAQ
はスルーで。
って追加しようよ
915名無しさん:2006/09/09(土) 21:31:10
そろそろ次スレ準備しないと、けっこう早く埋まっちゃいそうだな
916名無しさん:2006/09/09(土) 21:31:35
んだな。テンプレどうする?
917名無しさん:2006/09/09(土) 21:32:12
トリップ強制を追加かな?
918名無しさん:2006/09/09(土) 21:32:13
新スレはまとめ管理人さんに立ててもらいたい
919名無しさん:2006/09/09(土) 21:32:15
920名無しさん:2006/09/09(土) 21:33:02
>>918何で?
921名無しさん:2006/09/09(土) 21:33:50
>>920
なんとなく
しっかりした人のようなので
922名無しさん:2006/09/09(土) 21:34:45
テンプレこれでいいよ↓

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
923 ◆iAsrIbcRAQ :2006/09/09(土) 21:34:59
います、すみませんでした。スルーお願いします。
924名無しさん:2006/09/09(土) 21:35:20
自分はどっちのオタでもないが、個人的にはウーン、、、て感じだった。
でもなかったことにするのはどうなんだろ…
それに、次にりあキ書くのハードル上がるよ?
なんかもう叩かれてるのが目に見える。
>>900
元気だしなよ。
925名無しさん:2006/09/09(土) 21:36:04
914 :名無しさん :2006/09/09(土) 21:30:39
テンプレに
◆BIEhgLz7MI
◆iAsrIbcRAQ
はスルーで。
って追加しようよ
926名無しさん:2006/09/09(土) 21:36:33
>>918
ホスト規制とかあるからな、どうだろ。
927名無しさん:2006/09/09(土) 21:37:20
長田がマーダー化するイメージが一般的にないんだろうな
ひょろひょろだし
928名無しさん:2006/09/09(土) 21:37:51
このままりあキ編を続行したほうが叩かれるんじゃ・・・
個人的には幼い狂気が表現されてて面白かったけど
929名無しさん:2006/09/09(土) 21:38:01
>>925
いいよそこまでしなくてw
930名無しさん:2006/09/09(土) 21:38:06
テンプレはまとめwikiのでよくね?
ちょこちょこ改変されてるみたいだし
931名無しさん:2006/09/09(土) 21:38:14
◆iAsrIbcRAQさん、元気出して下さい。そして、また書いて下さい。
932名無しさん:2006/09/09(土) 21:38:57
>>914賛成
933名無しさん:2006/09/09(土) 21:39:29
そういうテンプレまずいよ。
どんどん書き手がやりづらくなると思う。
934名無しさん:2006/09/09(土) 21:39:56
>>914は釣り
935名無しさん:2006/09/09(土) 21:40:01
>>932何で?
936名無しさん:2006/09/09(土) 21:40:49
つかトリップなんて簡単に変えられるんだから、意味ないだろw
937名無しさん:2006/09/09(土) 21:40:50
>>933
本気で受け取るなww
938名無しさん:2006/09/09(土) 21:40:52
休みの日効果でものすごい量のえさがばら撒かれてるじゃないか!
みんな落ち着いてテンプレ決めよう
939テンプレ:2006/09/09(土) 21:41:45
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイアルパロディスレッドです。

同タイトル2002年ver.とは別の話になります。
原作者、芸人本人、関係者とは一切関係ありません。

投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ

※グロテスクな表現が含まれますので受け付けない方はスルーしてください

ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降を参照して下さい。

940名無しさん:2006/09/09(土) 21:41:57
テンプレ、このスレの>>1-3で特に問題ないような気がするけど。
941名無しさん:2006/09/09(土) 21:43:46
面白かったよ。自信持って書いてください。これで投下が少なくなったら嫌だ。
嫌な人はよまなきゃいいのに。
942名無しさん:2006/09/09(土) 21:44:42
トリがないとまとめのパス貰えないから
「書き手は必ずトリップをつける」を追加
943名無しさん:2006/09/09(土) 21:45:05
◆BIEhgLz7MIって誰だっけ?とか思いながら最初から見たら…
そういや、こんな奴いたなナツカシスwwwww
944名無しさん:2006/09/09(土) 21:46:01
>>939のテンプレでいいよ
945名無しさん:2006/09/09(土) 21:46:06
>>941
嫌とか内容どうこうじゃなくて、殺され方とその人物がまずかったんだよ。
946名無しさん:2006/09/09(土) 21:46:56
◆iAsrIbcRAQさん、面白かったですよ!!
947名無しさん:2006/09/09(土) 21:48:22
要は殺され方だな。
あまりにも当て馬的だと、その芸人のファンはカチンとくるだろうし。
948まとめサイトより:2006/09/09(土) 21:49:00
お笑い芸人を題材としたバトルロワイヤルパロディスレッド
ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降
sage進行

まとめwiki
http://www16.atwiki.jp/br_laugh/
949名無しさん:2006/09/09(土) 21:49:41
◆iAsrIbcRAQさん、これからも頑張って下さい!!
950まとめサイトより:2006/09/09(土) 21:49:59
共通用ローカルルール
・死亡した芸人の復活は不可
・あくまでネタスレです。まったりどうぞ

書き手用ローカルルール
・投下する前に過去ログ、まとめwiki(特に必読項目)に目を通す
・投下時に明記すること
  どのレスの続きか(>>前回のレス番号)
  文中で芸人が死亡、同盟を組む、他、重要な出来事があった場合
  所持品、行動方針、現在位置、日付、時間帯、投下番号
・トリップ強制 付け方は名前欄に『#好きな言葉』
・書き手は一つの話に一人だが、以下の場合は引き継ぎ可
  書き手自身が執筆中止を告げた場合
  最終投下から3ヶ月以上経過した場合
・書いた話に不都合があった場合、番外編としても投下可
・2002年ver.の話を投下する場合は文章の最初でその旨明記する
・他、詳しくはまとめwiki参照

読み手用ローカルルール
・書き手に過度な期待、無理な注文をしないようにする
・コメント、感想、要望などはアンカーがついているといいかもしれません
・本スレで言いにくいことはしたらばのチラシで
951名無しさん:2006/09/09(土) 21:50:12
ロワイヤルじゃねえロワイアルだ
952名無しさん:2006/09/09(土) 21:50:52
自分は好きですよー。
りあるの二人が言い合ってるところとかまんまっぽいし。
若さとキャリアの長さで突っ走り・・はしないだろうけど、楽しみそうな二人をもっと見たいな。
953名無しさん:2006/09/09(土) 21:51:06
954名無しさん:2006/09/09(土) 21:51:34
>>952
今したらばで相談してるからそっち行け
955名無しさん:2006/09/09(土) 21:51:43
◆iAsrIbcRAQさんが可哀相だお(´・ω・`)
956名無しさん:2006/09/09(土) 21:52:14
したらばで相談するのが好きな人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
957名無しさん:2006/09/09(土) 21:54:47
>>352の言ったことはあながち間違ってないな…
958名無しさん:2006/09/09(土) 21:55:05
したらばしたらばウルセーヨ(・∀・)
959名無しさん:2006/09/09(土) 21:55:53
◆iAsrIbcRAQさんカワイソス
960名無しさん:2006/09/09(土) 21:56:28
>>834
乙厨の!使用率も異常
961名無しさん:2006/09/09(土) 21:56:53
したらばで相談するのが好きなんじゃなくて
自然とみんなが移動するだけなんだけどね
962名無しさん:2006/09/09(土) 22:03:13
テンプレに>>3も追加してくれ
963名無しさん:2006/09/09(土) 22:03:35
したらばへ大移動→本スレストップ
964名無しさん:2006/09/09(土) 22:04:07
テンプレに>>352も追加して下さい
965名無しさん:2006/09/09(土) 22:04:46
往生際が悪いな。こんだけ叩かれてんだからすみませんでしたって一言言って終わればいいものを
966名無しさん:2006/09/09(土) 22:05:46
意外と叩いてるのは1人だったりしてね
前からずっとageてる荒らしの奴引っ掻き回すためにやってるだけなんじゃない?
967名無しさん:2006/09/09(土) 22:06:45
とりあえず、今までの話を踏まえて次スレは>>980よろしく。
968名無しさん:2006/09/09(土) 22:07:13
粘着質な叩きはどうでもいいとして、なかったことにするのもどうかと思う
最初から叩かれる覚悟で投下するべき
969名無しさん:2006/09/09(土) 22:08:52
テンプレに自演禁止も入れてください。
970名無しさん:2006/09/09(土) 22:10:26
>>966
愉快犯六割・りあるキッズのヲタ一割・安田大サーカスのヲタ一割
ヲタじゃないけど納得いかない人が二割ってとこだと思う。
971名無しさん:2006/09/09(土) 22:11:26
いろんな意味で注目集めてるスレですから
揉めそうな気配を察すると人がドッと増えるんだよw
972名無しさん:2006/09/09(土) 22:12:18
また979でピタッと書き込み止まるのかなw
973名無しさん:2006/09/09(土) 22:13:14
>>972
前回は見事なまでに止まったからなw
974名無しさん:2006/09/09(土) 22:13:40
ほんとに自演だと思ってんの?
めでたい奴らだなwww
975名無しさん:2006/09/09(土) 22:14:45
わざわざチラ裏にまで出張して来んな
したらばでやれよ
976名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 22:18:28
止まったwww
977名無しさん:2006/09/09(土) 22:19:19
◆iAsrIbcRAQさん、いますか?
978名無しさん:2006/09/09(土) 22:20:29
◆iAsrIbcRAQさんを責めるのは、もうやめようよ、可哀想だよ
◆iAsrIbcRAQさん続けなよ
979名無しさん:2006/09/09(土) 22:20:40
>>970
その分析あたってる可能性高いな。
けど、何で荒らす奴がいるのかさっぱりわからない。
荒らしたところでスレがなくなるわけでも、書き手がいなくなるわけでもないのにな。
すげぇ不思議。
980名無しさん:2006/09/09(土) 22:20:51
     \∧_ヘ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 980とり合戦いくぞゴルァ!!       ,,、,、,,,
    /三√ ゚Д゚) /   \____________  ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                       ,,、,、,,,
 ,,、,、,,, U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \ ぶーぶーぶー /
      //三/|三|\              タリー
      ∪  ∪     (\_/)タリー    タリー   まだ早えよ〜
                (  ´Д)    タリー  タリー
                /   つ  (\_/)   (\_/)ノ⌒ヽ、
               (_(__つ⊂(´Д`⊂⌒`つ(´Д` )_人__) ))
981名無しさん:2006/09/09(土) 22:21:12
>>980
ちょw
982名無しさん:2006/09/09(土) 22:21:24
りあるのキャラも話自体も好きだから、もったいないな。
続けて欲しい。
983名無しさん:2006/09/09(土) 22:21:51
>>980
頑張って立ててねwww
984名無しさん:2006/09/09(土) 22:22:20
>>980w
次スレヨロ
985名無しさん:2006/09/09(土) 22:22:51
勝手にまとめサイトから消していってるのはどうかと思う
責任もてよと
986名無しさん:2006/09/09(土) 22:23:33
>>980
荒らしだとしてもお前が立てろよww
987名無しさん:2006/09/09(土) 22:24:07
一応保険として、>>980が立てないようなら代理は>>990
988名無しさん:2006/09/09(土) 22:24:47
ksk
989名無しさん:2006/09/09(土) 22:25:20
ちょっと待っててね
990名無しさん:2006/09/09(土) 22:25:26
◆iAsrIbcRAQさんを責めるのやめなよw
991名無しさん:2006/09/09(土) 22:26:19
つかスレの消費早すぎだろ
992名無しさん:2006/09/09(土) 22:27:14
>>990
一足遅かったかも。多分もういないんじゃない?
993名無しさん:2006/09/09(土) 22:27:18
>>305-307
乙wwwwwwwwww
994名無しさん:2006/09/09(土) 22:28:18
352:◆iAsrIbcRAQ:2006/09/03(日) 22:42:47 [sage]
投下したければすればいいよ
その代わり下手だったらボッコボコに叩かれた上になかったことにされるから
そのつもりでどうぞ
995名無しさん:2006/09/09(土) 22:28:28
>>993
お前、ノロマなんだな。運動しろ!
996名無しさん:2006/09/09(土) 22:29:45
テンプレは>>352でおk?勃ててくるお
997名無しさん:2006/09/09(土) 22:30:32
752:名無しさん :2006/09/08(金) 21:37:00 [sage]
>>751
ぁぅ、すいません予約されてなかったからチュート書いてしまいました・・・
あまり上手くないかもしれませんが続き頑張りますorz

779:名無しさん :2006/09/09(土) 02:20:24 [sage]
うーむ。長年のコアな麒麟ファンとしては違和感がある。
話の展開も向がああいう感じになっちゃってたりと 作風が浮いてる感ありのような。
今後に期待してます

874:名無しさん :2006/09/09(土) 20:58:57 [sage]
たとえ先輩でもこんなこと言うかしら
まあフィクションだけれども…

キャラ立たせたいんだろうけど
うーむ
998名無しさん:2006/09/09(土) 22:30:43
>352のそれはいらなくない?
999名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 22:31:01
1000
1000名無しさん:2006/09/09(土) 22:31:20
420:名無しさん :2006/09/04(月) 22:53:36 [sage]
もしもスレの雰囲気や流れに著しくそぐわないお話が投下された場合は
やんわりと番外編扱い、くらいでどう?

そして、頑張って書いてくれたガッツは認めてあげよう。
ぼこぼこ叩くことはないさ。手が痛いよ。
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