1 :
名無しさん :
2006/08/15(火) 16:32:08
2 :
名無しさん :2006/08/15(火) 16:34:52
■ローカルルール■ ○書き手用○ ・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。 ・文中で芸人が死亡または同盟を組んだ、仲間になったなどの場合は、最後に必ずその旨を明記。 ・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。 ・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。 ・これから書こうと思う人は、必ず過去ログに目を通す事。 ※専属の書き手がいる芸人は無闇に動かさない。 ※専属芸人の続きを書きたかったり、自分の話と繋げたい場合は、スレ内で呼びかけ確認を取る。 ※長期間放置されたままで、明らかに前の書き手がいないと思われる場合は、新たな書き込み可。 ○読み手用○ ・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行で。 ・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。 ○共通用○ ・死んだ芸人は原則として復活禁止です。 ・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3 :
名無しさん :2006/08/15(火) 16:38:15
さんまだいせんせい
4 :
名無しさん :2006/08/15(火) 17:41:37
これの9スレ目以降が載ってるまとめサイトってありますか?
5 :
名無しさん :2006/08/15(火) 18:24:48
>>1 何でこの時期に立てるんだよ
独りよがりな話を書くやつが寄ってくるだろ
6 :
名無しさん :2006/08/15(火) 21:32:40
7 :
名無しさん :2006/08/16(水) 12:20:12
>>6 丁寧にどうもありがとうございます。おかげで9〜10スレ目見れました。
しばらく気になってたアンガ編のラスト見て涙が浮かんできた…
8 :
名無しさん :2006/08/16(水) 16:52:58
◇現在判明している設定◇ −プログラム開始日− ・【2002年1月2日】(一応、初代スレが立ったのがその日なので)。 結成/デビューがそれ以降の人たちを出させると年月的に 矛盾が生じてしまうので書き手さんたちはお気をつけて。 baseよしもとはうめだと分離前。現・卒業組のフジワラもハリガネも 次長課長もこの話の中ではまだ在籍しています。 −プログラム参加者について− ・日本で活動する芸人全て。 ・しかし福田哲平のように、本人の身体の事情で参加を免除されたものもいる。 ・既に芸人を引退した者も本人の希望等で参加者の中に交じっていたりする。 ・参加者には本部から食料・水・島の地図・筆記用具・ そしてそれぞれ異なった武器の入った、リュックが支給されている。 ・参加者全員に架せられた首輪は、無理やり外そうとしたり立ち入り禁止エリア※ に踏み入ると爆発する仕掛けになっているが強力な電圧を加えて内部の回路を破壊すれば外せられる。 しかし外した事が本部に知れるとその芸人は兵士たちに処分される(底ぬけA-L話参照)。 (※時間が経過するごとに立ち入り禁止エリアは増えて行く) 加えて、発信機が内蔵されていて本部が芸人たちの位置を確認している。 ・死亡者発表は午前午後の6時と12時の1日計4回。
9 :
名無しさん :2006/08/16(水) 16:55:45
−舞台について− ・元は人が住んでいた、現在は無人の島。緑が豊か。 ・しかし遊園地やスキー場といったレジャースポットなどがあったり 住人も多く、割と栄えていた場所だったらしい。 ・島の中央には昔の噴火の影響で生まれた火口跡がある。 ・現在、故・元フォークダンスの桶田がプログラムを破壊すべく指揮を取り、故・坂コロ松丘や 佐野ただひろに起こさせた疑似噴火による地震、そして山火事が続いている。 ・携帯電話は、プログラム開始時には使えたが途中で本部に基地局を破壊され現在は使えない。 −舞台裏について− ・このプログラムは島の各所に設置されたカメラでTV中継され、 各芸人には優勝者を賭けたオッズが付けられている (中には何十億単位の金額が付けられている者もいる)。 これは国家ぐるみのプログラムであり、痛みを伴う改革のテスト、そして経済復興が目的である。 そしてそれらは参加者たちには知らされていない。 ・島には芸人たちの他、本部側が派遣した大勢の兵士たちも居て芸人たちを監視している ・しかし火山の小規模噴火(実際は桶田の仕組んだ疑似噴火)を見た総本部は 大規模な噴火の起こる可能性を恐れ、島からの撤退命令を出した。
−妖刀村正・正宗について− ・「正宗」と「村正」はその刀を作った刀工の名に由来しており、正宗は村正の 師匠だったが村正の作る刀があまりに禍々しかった為、破門したという伝説がある。 ・村正を所有した者は刀に宿った魂に支配され殺人鬼と化し 人を斬る度に理性を保てる時間が短くなる。切る相手が居なくなると最終的には刀の魔力で 所有者が自殺する。解放されるには誰かに殺されるしか今のところ方法がない。 ・村正に宿っている魂・女の精は持ち主が人を殺すことで美しく長らえているらしい。 ・「負」の力を帯びた村正と「正」の力を帯びた正宗は互いに惹かれあうと言われている。 ・これまでの持ち主の遍歴 村正:ネプチューン原田→麒麟川島→陣内智則→アンガールズ山根 正宗:TAKE2深沢→ネプチューン名倉 たぶん他にもあると思います。間違ってる可能性もあるので 見つけた方は補足・修正よろしくお願いします。
そういや、
>>6 のまとめサイトって停止されたみたいね。誰か新しいまとめサイト
作れないかな?あとログはグループ・コンビ単位でまとめた方が見やすくなるかと。
保守
13 :
名無しさん :2006/08/18(金) 19:34:27
誰も来ない・・・
hosyu
今見ても、コバと陣内の話には涙がでてしまうよ
ホリプロ若手編の落ちが気になって仕方ない…
最後のほうにあった5期生とか結構よかった
続きが気になってる物が多いけど、 かなり昔の話はもう完結しないんだろうな〜
元書き手の方がまだ2ch覗いてるようだったら、 せめてその後の話の流れやオチだけでも教えて欲しいよ これからって時に切れているのが余りにも多くて残念。
チャブとアンジャ渡部の最期でボロ泣きした あの頃のチャブは知名度が無かったからこそ”アトラクション”に 選ばれたんだよなあ…ナツカシス
うーん・・・。 書きたいんだけどさあ、書ける(知ってる)芸人皆もう死んでるんだもんなあー・・・。 もう一度最初からやり直した方が良いんじゃないの? 収集付かなくならないように、きちんと最初っから参加芸人も決めておいてさ。
もう一度最初からか… よっぽど書き手さんが頑張ってくれないと、 小説スレって完結しないんだよな。 バトロワエンタバージョンも、石スレも更新止まってるし。
成子坂編の初回で渚と松丘を引き合わせた書き手さんは神。
自分はソラシド本坊とヘッドライト町田のくだりでボロ泣き。 あの後水口に会えたのか気になる・・・
個人的にはエンタberのほうが好きだったな 最初からやり直すのは賛成だよ
エンタバトロワも石も、一つの物語に対しての書き手を一人に定めちゃってるからいけないんじゃないの? いいじゃん、リレーみたいなので。 あるいは、今石スレが取ろうとしてる体制と同じように、最終投下から一定期間経ったら他の人が書けるようにするとか。
>>26 個人的には後者に賛成
書き手としては最初から最後まで話を書きたい
石スレは一年とか半年とかだよね? ・・・なんかさ、長くね? もうちょっと短くて良くね? 石スレはもう長寿スレだから長い間放置しておいても廃れない安心があるから良いけどさ、最初からやり直すんなら、もっと短い方が良いんじゃないの? 「放置されたままの作品が書きたくて長い間待っていたら、その間にスレが廃れちゃって書ける状態じゃない」なんて、シャレにならないんじゃないの?
エンタ版とこれは別なのか。 落ちるから保守age。
3ヶ月待っても書き手が戻ってこなかったら別の人にバトンタッチ その後に書き手が戻ってきた場合、続きを書いていた人との話し合いで どちらが書くか決める というのはどうだろうか? 初めからやるにしても、2002年verの話を投下できるようにしてほしい
最初からやるなら出てくる芸人を決めた方がいいと思う そのせいで収集つかなくなったというのは否めない
ラーメンズとエレキが実質小林一人のせいで全滅した事に何か笑ってしまった
02年とは構図も変わってるしなあ。今超若手ブームだし。
いっそアンカーで出演芸人決めるとか
>>50-150 くらいに芸人の名前を網羅して
カモになる無名芸人も人数限定w
エレキの「バカだから!」が全てのセリフの中で一番じーんときた
ちゃんとルール決めた方がいいだろうなぁ。
妖刀の設定は引き続き使って欲しいな
妖刀は反対。 書くからにはリアルにしてほしいから、性格変わりすぎると嫌。
妖刀反対に一票 前回も妖刀の設定だけが浮いてた
私も妖刀は反対だなあ。あんまりバトロワって感じがしないから。 あとやっぱり出演芸人は最初から固定がいい。途中で増えるのは嫌。 できれば最後まで完結して欲しいけど、書き手が複数って時点で なんか難しそうだね。 したらばで話し合って結末を決めておく…くらいしか方法が思いつかない。
なんとなくでまとめてみた。 ■書き直すに当ってのルール■ ・出場芸人は予め決めておく。 ・書き手は、基本一つの話に一人。ただし最終投下から一定期間(3ヶ月)後は他の方が引き継いでOK。 ・その後、書き手が戻って来たは場合は話し合いで決める。 ・ある程度話が進んだところで(書き手が集まった所で)、したらば等で話し合い、結末&その書き手を決めておく。 ・2002年ver.の話を投下する場合は、2002年ver.と明記しておく。 ・妖刀は今期は無しの方向で。 こんな感じ? いろいろ修正したり付け足してくれ。 結末の書き手は責任重大だが、上手くいけば完結するはず
ガチでこれを実写化or漫画化にして欲しいw
>>42 石スレでもそういう話出てたけど
本人(というか事務所)が認めない可能性も高いし
最悪の場合、電車男現象が起こる
それ以前にオリジナルのバトルロワイアルを実写化するだけでも
あれだけ揉めたのに実在する芸人でパロディしたら…
>>43 「俺死んだー!!!」
・・・ってなるかな
漫画化はネット上のみでならアリだw
アップローダーがあるお絵かき掲示板立ててくれたら 漫画うpしたいな…
ところで、石スレって何?
>>48 人の好みはそれぞれだからな
自分はbase殺人事件スレのふいんき(ryが厨臭くて苦手だったし
小説系のスレは設定に入っていけなくて苦手だったが バトロワは2chネタスレらしい良さがあった 書きたい人が書きたいように書いてて勢いがあったし 個人的にはちゃんと完結させようとしなくてもいいのではと思う 整合性を求める人は有志でサイト作ってやればいいさ
>>49 書いてる人がリア厨(当時)だったからね
文章能力がゼロの自分としては、リア厨なのにすげーな…
と思った。
石スレから来てみた。 同じような小説スレでもふいんき(ryがだいぶ違うな
>>46 そしてそのお絵かき掲示板に400×400ピクセル以上の絵がたくさんうpされたらそれを利用してflash作りたいなあ・・・。
勿論、許可貰ってからね。
プログラムの参加人数を制限するとなると、プログラム外にいる芸人 (2002年ver.で言うところの福田哲平やりあるキッズ)の描写が多くなりそうだ
>>54 本当に瀕死状態だ…
エンタver、インスタントジョンソンのじゃいが半端なく格好良かった。
こっちでは雑魚だったから余計に。
ああ!そっちも続きが気になってきたじゃないか!!
人数制限はキツいんじゃないかと個人的に思う。 最初のうちはともかく、話が進んでくるとどうしても身動きとりにくくなるんで、 (うまく説明出来ないが、書き手の知ってる芸人がいなくなって話が作りにくくなるとか) どっちにしろ完結は難しいと思うよ。 それよりはかつてのこのスレみたいに、スレ全体の終わりはなくてもそれぞれのストーリーが完結している方が いいものが出来るんじゃないかと。
人数制限はつけて、その人数ごとに AバージョンBバージョンとかグループ分けはどうだろう。 両方出てくる芸人もあるだろうけど。
>>59 芸人を2つのグループに分けて、2つの会場でBRさせるんじゃないか?
例えば、100組芸人を出すとすれば、50組の戦いが2つ行われることになる。
簡単に言えば同時開催ってことだろう。
まあ分ける必要性はあまりないと自分は思うが。
あと、人数制限はつけないと後で文句言う奴絶対現れるぞ。
大御所から若手までなんでもあり?
ひとつ提案なんだけど、配備の兵士も芸人にするってのはどう? プログラム参加者と同じく眠らされて、連れて行かれて、首輪を嵌められて。 何となく思いついただけだからスルーしてもらって全然構いません
人数制限つけないと、間違い無く収拾付かなくなると思うぞ。 まとめるって事も考えると、それはキツいんじゃないの?
人数制限をつけるに賛成ノシ
提案なんですが。 いっそ書き手さんごとに分けたらどうでしょう 甲さんの書くバトロワ 乙さんの書くバトロワ が別々であってもいいと思うんです。 基本の設定だけ決めておけば。 書き手さんにはトリップつけてもらって、まとめサイトで「あ、この人の話の続きか」って確認すればいいのでは? と言いますのも以前のバトロワスレでは、私の好きな芸人さん瞬殺。 あれはいろんな意味で悲しかったw これだけ人間が多いと全体の完結は無理、書き手さんによっては、一部でもきれいにまとめれるかと どうでしょう?
今ん所、こんな感じか? ■書き直すに当ってのルール■ ・出場芸人は予め決めておく。 ・書き手は、基本一つの話に一人。ただし最終投下から一定期間(3ヶ月)後は他の方が引き継いでOK。 ・その後、書き手が戻って来たは場合は話し合いで決める。 ・ある程度話が進んだところで(書き手が集まった所で)、したらば等で話し合い、結末&その書き手を決めておく。 ・2002年ver.の話を投下する場合は、2002年ver.と明記しておく。 ・妖刀は今期は無しの方向で。 ■書き直すに当っての提案・疑問点■ ・人数制限の有無 ・完結の有無 ・参加芸人の年齢層(大御所・若手・中堅) ・兵士の芸人化 ・書き手ごとの分離化 つーか、人数制限はもうアリで良くね?
前の続きになると、殆どあぼーんなってるからね…
>>65 おまそれ書き手にどれだけ負担が掛かると思ってくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」
>>65 好きな芸人が瞬殺される悲しさは分かるが
それが嫌なら個人サイト作って自分で書くしかないよ
というかそれを実行した者がここにいます
個人別で書くなら個人サイトでいい
>>71 禿同。
で、さ。
どーすんの?
・人数制限の有無
・参加芸人の年齢層(大御所・若手・中堅)
・兵士の芸人化
ぐらいは決めないと、書き始める事も出来ないんじゃない?
大御所、中堅あたりが兵士で若手がバトルが一番書きやすいのでは 正直この板に大御所を書ける人がいると思えない
>>74 過去バージョンのいとこい師匠とか笑点編とか面白かったよ
>>75 昔と今では住人の年齢層が違うからまた変わってくる
リア厨が書き手をやっても別に良いけど、芸人の性格や人間関係をある程度 把握して物語を書いてほしいよ
参加芸人は若手と中堅のみでFA?
>>77 昔の書き手もリア厨が混ざっていた件について
文章から房臭さが伝わってこなけりゃいいや
BR2みたいに吉本VS他事務所でちょっと戦争してもらうとか…
>>81 でもBRUだと心理描写が描きづらいんだよね…
BR2は映画が糞だからどーも書きにくい・・・。 しかも完結のシーンが全く浮かんでこない。
戦争にしてしまうと「周りが全て敵」の殺し合いに比べて 人殺しへの抵抗感・罪悪感がなくなってしまうと思うんだが
大きな、大きな楽屋。 信じられないほどの人口密度。 何をどうすればこうなるのだ。 相方と二人でこの部屋に放り込まれたアンタッチャブル柴田は、ただ唖然として人だらけの室内を見渡すのだった。 今回の収録の内容を「秋の改変期に合わせたネタ特番」としか聞かされていなかった二人は、その規模の多さに圧倒されていた。 流石に大御所までとは行かないが、関東の中堅と若手の半数はほぼこの楽屋に収束されている。 しかも、この部屋のすぐ向かいにあるこの部屋と同じ大きさの楽屋も、ここと全く同じ状況なのだと聞いた。 と言うことは、今この建物のたった二部屋の中に、関東勢の芸人が収束されているのだ。 こんなに豪華なネタ特番・・・今まであったか? そこまで考えた時点で、柴田はあることに気が付いた。 何かがおかしい。 ついさっきまで自分と楽屋の入り口付近で唖然としていたはずの相方が、もう楽屋内の小さいスペースを見つけて眠っている。 ここまではまだおかしくない。こんな事は日常茶飯事だ。 ただ・・・よく見てみると、眠っている人数が半端では無い。 室内に居る芸人の四分の三はぐったりした様子で眠っている。 そう、まだテレビに出ることに対して多大な感謝を持ち、それの為に本番前は緊張の嵐の最中に居るはずの若手芸人でさえ。 考えているうちに、遂に自分以外の芸人が全滅してしまった。 これは、やばい。 自分の内の第六感が警報を叩き鳴らしている。 この部屋から、早く出なければならない。 即座に振り向き、扉に手をかけた。 しかし、びくともしない。 その瞬間柴田は絶望を味わった。 そして、それと同時に意識が薄れはじめた。 足からその場に崩れ落ち、扉にもたれ掛かるようにして全身のコントロールが不可能になった一瞬、柴田の耳に微かに音が入ってきた。 知らない男の声。扉の向こうからだった。 「こちら関東勢管理組。只今より、全国バトルロワイアル計画第50回を開始致します。」
は、始まった━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
>>85 あのー、ちゃんとルールとか出演芸人が決まってから投下した方が…
文章自体は問題ないと思うけど。
>>87 だって誰かが始めないといつまで経っても決まんねえんだもん。
いつまでもうだうだと提案→打消し→提案→採用→提案→打消し→参加芸人決定の方法→参加芸人決定・・・なんてやってたら、始まんねえじゃん。
こう言う小説スレの住人って大体優柔不断なんだよね。
優柔不断っつーか自分の意見がまとまり過ぎてて他の住人と噛み合わない→結局決まらないってパターン多いからさ。
だったらもうちょっとずつ投下して焦らせておいた方がいいかなあと思った訳。
「とりあえず」って事だしいいんじゃないか? 出演芸人はどうやって決めていくんだ? 85から進めていくならアンタッチャブルは参加決定だよな こいつらは入れようってのをみんなで挙げてくか 収拾つかなくなるかな?
制限は何組までにするんだ? キリ良く100組? 多めに150組とか?
では早速挙げます アンタ スピワ 麒麟 タカトシ 中川家 ますおか 次課長
85はいい流れ作ったと思うよ!
「関東の中堅と若手」ってあるけど、関西は別? 中堅どころを挙げてみる ・さまぁ〜ず ・雨上がり決死隊 ・くりぃむしちゅー ・ネプチューン ・爆笑問題 ・キャイーン
94 :
85 :2006/08/24(木) 15:53:34
最後の男が「関東勢管理組」って言ってる。 これは関東勢管理組の他に関西勢管理組も有るって事を表してる。 要するに、関東の芸人は関東で集めて開催地へ、関西の芸人は関西で集めて開催地へ・・・って事。
>>94 あー、なるほど。
ところで、第六世代の若手はどのくらい下(知名度な)までおk?
オンエアバトルやゲンセキにも出てないような超若手は免除か
あるいは今提案されている芸人兵士として使うか
>>93 ・ロンブー
・よゐこ
・極楽加藤(今は大変そうだから休ませてやった方が良いんだろか)
・ココリコ
>>95 瞬殺しても文句言われないくらいの若手を一組か二組用意しておいた方がいいかも。
>>97 フィクションとはいえ可哀相ww>瞬殺しても文句言われないくらいの若手
小梅太夫なんかは丁度良さそうだが
瞬殺しても文句言われないくらいの若手=ルール説明の時に先生(映画だとたけし)に殺される奴 なんだろうなあ・・・。 BR系の始まりは必ず一人か一組は死ぬじゃん。 そいつ等の選択が厄介なんだよなあ・・・。
ageるぞ ルール説明時に殺される役は友達が多い、人柄の良い芸人でもいいかと ※以下、エンタバージョンと原作のネタバレ。読んだことない奴は注意 エンタバージョンでは木部が反抗してビッキーズが、原作でも主人公の親友と クラスのまとめ役だった女の子が殺されるしな
>>100 今回も犠牲がメ欄の人だと流石に可哀想だよなあ・・・。
つーかメ欄の中の人ヲタに荒らされそうで怖い。
人柄の良い芸人となると・・・誰だ?
>>100 訂正
×クラスのまとめ役だった女の子
○どっかのバトロワ考察にまとめ役だと書いてあった女の子
超若手の人選か…。芸暦何年未満で分けると オリラジとかハリセンボンとかもアウトになりそうだしな…。
>>103 そいつら人望有るの?初耳。
メ欄の人とかは絶対ヲタが怖い。
オリラジは出場させたほうが盛り上がるだろうな もしくは、学生の中田を免除にして(りあるの時みたいに) 藤森だけ参加させるとか
オリラジは参加でいいんじゃないの? 中田のキャラは使えそうだしw
とりあえずある程度知名度があってキャラや人となりがわかる芸人を出したらいいと思う
>>105 自分はメ欄の三人なら大丈夫だと思うが
三番目の人が死んだら相方が発狂するだろうな…
あ、大っっっ事な事忘れてた。 「首輪」アリ?ナシ?
>>110 ちょwwwwwwwおまwwwwwwwwwサンデーバトみたいに
妖怪でも引っ張りだしてくるつもりかwwwwwwwww
>>109 三番目のになったら相方が発狂してマーダーになるのも
ブチ切れて政府に復讐するのもいけそうだね。使い勝手はいいかも。
で、いつからはじまるんだ?
■書き直すに当ってのルール■ ・出場芸人は予め決めておく。 ・書き手は、基本一つの話に一人。ただし最終投下から一定期間(3ヶ月)後は他の方が引き継いでOK。 ・その後、書き手が戻って来たは場合は話し合いで決める。 ・ある程度話が進んだところで(書き手が集まった所で)、したらば等で話し合い、結末&その書き手を決めておく。 ・2002年ver.の話を投下する場合は、2002年ver.と明記しておく。 ・妖刀・首輪は無しの方向で。 ・参加芸人の年齢層は若手から中堅まで。範囲は全国区。 ・人数制限有り。(アンタッチャブルは参加決定?) ■書き直すに当っての提案・疑問点■ ・兵士の芸人化 ・参加芸人メンバー
>>117 ちょw首輪はありだろww
そうしないと大変なことになるぞ(特に兵士を芸人にするなら)
>>118 アッー!
間違えた。
■書き直すに当ってのルール■
・出場芸人は予め決めておく。
・書き手は、基本一つの話に一人。ただし最終投下から一定期間(3ヶ月)後は他の方が引き継いでOK。
・その後、書き手が戻って来たは場合は話し合いで決める。
・ある程度話が進んだところで(書き手が集まった所で)、したらば等で話し合い、結末&その書き手を決めておく。
・2002年ver.の話を投下する場合は、2002年ver.と明記しておく。
・妖刀は今期は無しの方向で。
・参加芸人の年齢層は若手から中堅まで。範囲は全国区。
・人数制限有り。(アンタッチャブルは参加決定?)
■書き直すに当っての提案・疑問点■
・兵士の芸人化
・参加芸人メンバー
この話の設定は2006年夏ってこと?
このスレが立った8月15日開始にすれば良いんじゃね? 丁度終戦記念日だし。大東亜が戦争したかはよく分からないけど
キャラあった方が使えそうな気がする。 メ欄の奴とか。
とりあえず、参加芸人は決めようぜ。 人数どーすんの?
>>122 皆それぞれキャラはあるよ、芸人だもの。
あと、そこはメ欄にする必要ないような。
ローカル芸人はワカンネ
とりあえず今名前が挙がっている芸人 ・アンタッチャブル ・スピードワゴン ・麒麟 ・タカアンドトシ ・中川家 ・ますだおかだ ・次長課長 ・さまぁ〜ず ・雨上がり決死隊 ・くりぃむしちゅー ・ネプチューン ・爆笑問題 ・キャイーン ・ロンドンブーツ1号2号 ・よゐこ
女芸人枠で ・青木さやか ・だいたひかる ・友近 ・クワバタオハラ ・北陽 ・赤いプルトニウム ・ハリセンボン ・森三中 ・三浦靖子 ・田上よしえ ・アジアン ・青空 ・イー☆リャン あたりは?
>>126 の面子は全組参加するとして、参加組数が100組ならあと85組必要。150組ならあと135組必要。
ローカル芸人は基本的には参加禁止ってことで。
どんどん参加させたい芸人の名前を名前挙げていくが良い。
記録しとくから。
129 :
128 :2006/08/24(木) 21:20:12
>>127 の面子も全員参加させて良い?
だったら100組ならあと72組、150組ならあと122組。
130 :
126 :2006/08/24(木) 21:23:19
追記 ・オリエンタルラジオ ・いつもここから
とりあえず、東京吉本だと ・品川庄司 ・佐久間一行 ・くまだまさし ・ハローバイバイ ・トータルテンボス ・あべこうじ ・インパルス ・ロバート ・ポイズン・ガール・バンド ・椿鬼奴 ・平成ノブシコブシ ・ラフ・コントロール ・5GAP ・ロシアンモンキー ・アームストロング ・はいじい ・はんぺん ・ミルククラウン ・若月 とか
132 :
126 :2006/08/24(木) 21:31:13
さらに追記 ・ココリコ 極楽とんぼ加藤はどうするよ
100組ならあと51組、150組ならあと101組。 ・平成ノブシコブシ ・ラフ・コントロール ・5GAP ・ロシアンモンキー ・アームストロング ・はいじい ・はんぺん ・ミルククラウン ・若月 のあたりは完全なるローカル芸人だと思うのだが。 加藤は免除しとこう。 なんか可哀想だから。
>>133 自分は、全員知ってるけど
地方に住んでる奴や、普段ルミネに行かない奴はわかんないだろうな
135 :
128 :2006/08/24(木) 21:33:54
すまん、
>>133 自分です。
あと、
>>133 のカウントは
・平成ノブシコブシ
・ラフ・コントロール
・5GAP
・ロシアンモンキー
・アームストロング
・はいじい
・はんぺん
・ミルククラウン
・若月
もカウントされています。
ノブコブやラフコン、アーム、はんぺん、はいじい、若月、ミルクラ あたりは無限大レギュや準レギュだから分かる人も多いと思うなあ
137 :
126 :2006/08/24(木) 21:37:36
>>133 ノブコブとアームくらいなら入れてもいいんじゃないか?
アームで思い出したので10カラット芸人
(アームストロング・オリエンタルラジオ・ハリセンボンは除く)
・バッドボーイズ
・マチコ
・コンマニセンチ
・上木総合研究所
・トップリード
・オジンオズボーン
・プラスマイナス
138 :
128 :2006/08/24(木) 21:41:42
じゃあ、
・5GAP
・ラフ・コントロール
・ロシアンモンキー
・はいじい
・はんぺん
・ミルククラウン
・若月
はカウントから外してもおk?
正直もっと主要な芸人居ると思うんだよね。
だから、なるべく削減したいんだけど。
>>137 もカウントして100組ならあと45組、150組ならあと95組。
139 :
128 :2006/08/24(木) 21:44:47
またもやスマソ。
計算間違い。
>>138 訂正
100組ならあと44組、150組ならあと94組。
ランダムに出してくと出し忘れが出るから五十音順の方が
人力だと既出以外だtp ・アンジャッシュ ・ドランクドラゴン ・おぎやはぎ ・東京03 ・キング・オブ・コメディー ・ラバーガール
はんぺんとラフコンとミルクラは欲しいな。
この板にスレが立ってる芸人をカウントするとか
144 :
128 :2006/08/24(木) 21:48:21
100組ならあと38組、150組ならあと88組。
145 :
128 :2006/08/24(木) 21:49:06
ローカルじゃない芸人だと ・インスタントジョンソン ・おぎやはぎ ・カンニング ・チュートリアル ・トータルテンボス ・ドランクドラゴン ・中川家 ・南海キャンディーズ ・ネプチューン ・POISON GIRL BAND ・劇団ひとり ・陣内智則 ・長井秀和 ・ヒロシ とかこの辺りか。
147 :
128 :2006/08/24(木) 21:52:20
じゃ、 ・5GAP ・ロシアンモンキー ・はいじい ・若月 は参加名簿から削除します。 100組ならあと42組、150組ならあと92組。
148 :
146 :2006/08/24(木) 21:53:41
あ、ごめんいろいろかぶったorz
うめだ花月で考えると キングコング ケンドーコバヤシ 後藤秀樹 小藪千豊 サバンナ ザ・プラン9 陣内智則 たむらけんじ チュートリアル 友近 なかやまきんに君 バッファロー吾郎 ビッキーズ FUJIWARA フットボールアワー ブラックマヨネーズ ランディーズ りあるキッズ レイザーラモン ロザン ここら辺かと
150 :
128 :2006/08/24(木) 21:54:44
>>146 ごめん、被ったの抜いてもう一回貼って。
カウントできない・・・。
151 :
126 :2006/08/24(木) 21:55:51
関西勢が少ないのでbaseよしもとの芸人を挙げるぞ ビーサン組はローカル芸人になるだろうから省いておく 既に名前が挙がっている芸人も挙げるので注意 ここから皆出場させた方が良いと思う芸人を選んでくれ 笑い飯・麒麟・千鳥・レギュラー・青空・アジアン・鎌鼬・金時・ジャルジャル ストリーク・span!・スマイル・ソラシド・ダイアン・田中上坂・天津・天竺鼠 とろサーモン・中山功太・南海キャンディーズ・にのうらご・ネゴシックス NONSTYLE・フロントストーリー・プラスマイナス・ブロンクス・ベリー・ベリー ヘッドライト・マラドーナ・ミサイルマン・ジャンクション・銀シャリ
152 :
126 :2006/08/24(木) 21:57:51
>>150 ・インスタントジョンソン
・カンニング
・トータルテンボス
・POISON GIRL BAND
・劇団ひとり
・長井秀和
・ヒロシ
153 :
128 :2006/08/24(木) 21:57:55
>>146 >>151 カウント不可。
>>149 カウント。
100組ならあと22組、150組ならあと72組。
ラーメンズとエレキコミック出したい。カウントして良い?
154 :
126 :2006/08/24(木) 22:00:29
>>153 良いと思う
カウントガンガレ
自分は三拍子・磁石・タイマ・ハマ・流れ星のオンバト組を推薦する
>>152 >>153 (自分だけど、良いよね。)カウント。
100組ならあと13組、150組ならあと63組。
156 :
128 :2006/08/24(木) 22:02:22
>>154 すまん、芸人の名前は正式名称で頼む。
本当にすまん。
157 :
126 :2006/08/24(木) 22:03:18
参加芸人は150組が良いかもな 全然入らないし 他の人もどんどん参加させたい芸人挙げていってくれー
158 :
128 :2006/08/24(木) 22:03:54
>>154 カウント。
100組ならあと8組、150組ならあと58組。
159 :
126 :2006/08/24(木) 22:04:47
>>156 スマソ
・三拍子
・磁石
・タイムマシーン3号
・ハマカーン
・流れ星
バナナマンやスピワ、号泣は?
161 :
128 :2006/08/24(木) 22:05:48
162 :
126 :2006/08/24(木) 22:06:44
今現在カウントされている(参加が決定している)芸人 ・アンタッチャブル ・スピードワゴン ・麒麟 ・タカアンドトシ ・中川家 ・ますだおかだ ・次長課長 ・さまぁ〜ず ・雨上がり決死隊 ・くりぃむしちゅー ・ネプチューン ・爆笑問題 ・キャイーン ・ロンドンブーツ1号2号 ・よゐこ
>>160 カウント(スピワは既出なので除く)
あと56組。
164 :
126 :2006/08/24(木) 22:08:25
>>162 の続き
・青木さやか
・だいたひかる
・友近
・クワバタオハラ
・北陽
・赤いプルトニウム
・ハリセンボン
・森三中
・三浦靖子
・田上よしえ
・アジアン
・青空
・イー☆リャン
パペットマペットはどうだろうか。
アンガ忘れんな
168 :
126 :2006/08/24(木) 22:10:53
>>164 の続き
・いつもここから
・ココリコ
・オリエンタルラジオ
・品川庄司
・佐久間一行
・くまだまさし
・ハローバイバイ
・トータルテンボス
・あべこうじ
・インパルス
・ロバート
・ポイズン・ガール・バンド
・椿鬼奴
・平成ノブシコブシ
・アームストロング
・バッドボーイズ
・マチコ
・コンマニセンチ
・上木総合研究所
・トップリード
・オジンオズボーン
・プラスマイナス
訂正あったらよろしく
ホリ はたようく ゆうたろう
計算間違い発見。
ポイズンが被ってた。
しかし
>>167 によってプラマイゼロ。
あと53組。
171 :
126 :2006/08/24(木) 22:12:55
>>168 の続き
・アンジャッシュ
・ドランクドラゴン
・おぎやはぎ
・東京03
・キング・オブ・コメディー
・ラバーガール
・キングコング
・ケンドーコバヤシ
・後藤秀樹
・小藪千豊
・サバンナ
・ザ・プラン9
・陣内智則
・たむらけんじ
・チュートリアル
・なかやまきんに君
・バッファロー吾郎
・ビッキーズ
・FUJIWARA
・フットボールアワー
・ブラックマヨネーズ
・ランディーズ
・りあるキッズ
・レイザーラモン
・ロザン
151のbaseメンバー中だと 笑い飯 麒麟 千鳥 レギュラー とろサーモン 中山功太 南海キャンディーズ ネゴシックス NON STYLE アジアン ソラシド ダイアン 天津 プラスマイナス ヘッドライト かなと思った。
参加150組って多すぎない? コンビまとめて1でカウントするの?
また計算間違い発見。
>>169 カウント。
あと52組。
>>172 すまん、被ってるのを抜いてまた貼ってもらえないだろうか。
150組ってことは実質参加人数300人超えるな
177 :
128 :2006/08/24(木) 22:17:19
>>173 多いくらいが丁度良いんじゃないだろうか。
その分物語に深みが出るってことで。
178 :
126 :2006/08/24(木) 22:17:21
>>171 の続き
・インスタントジョンソン
・カンニング
・トータルテンボス
・劇団ひとり
・長井秀和
・ヒロシ
・三拍子
・磁石
・タイムマシーン3号
・ハマカーン
・流れ星
・号泣
・バナナマン
・パペットマペット
・アンガールズ
>>168 ポイズン・ガール・バンドの正式名称はPOISON GIRL BAND
名前を挙げる時は出来る限り正式名称で書き込んでくれ
179 :
126 :2006/08/24(木) 22:19:11
>>178 の続き
・ホリ
・波田陽区
・ゆうたろう
180 :
128 :2006/08/24(木) 22:19:34
>>175 は自分です。
ときどきコテ忘れてすまん。
テレビ出てないような超若手やローカル芸人よりも 中堅から上の世代の芸人を出してほしいかも
182 :
128 :2006/08/24(木) 22:20:40
どうするの? 100組までの場合はあと2組で終了ですが。
>172から麒麟とアジアン除外。全部で13組。 ソラシド ダイアン 千鳥 天津 とろサーモン 中山功太 南海キャンディーズ ネゴシックス NON STYLE プラスマイナス ヘッドライト レギュラー 笑い飯 あと>149と>127で友近かぶってないか?
184 :
126 :2006/08/24(木) 22:21:18
松竹で名前が挙がっていない有名どころでは アメリカザリガニ、安田大サーカス、オセロがいるな
小力入れてくれー
それじゃ中堅どころ 土田晃之・江頭2:50・つぶやきシロー・アリtoキリギリス・TIM・ホンジャマカ・Take2
187 :
128 :2006/08/24(木) 22:25:03
>>183 (指摘トンクス!)
>>184 カウント。
100組ならあと-13組、150組ならあと37組。
188 :
128 :2006/08/24(木) 22:27:26
>>185 >>186 カウント。
100組ならあと-21組、150組ならあと29組。
ラストスパート!!
189 :
126 :2006/08/24(木) 22:28:03
>>179 の続き
・ソラシド
・ダイアン
・千鳥
・天津
・とろサーモン
・中山功太
・南海キャンディーズ
・ネゴシックス
・NON STYLE
・ヘッドライト
・レギュラー
・笑い飯
・長州小力
・土田晃之
・江頭2:50
・つぶやきシロー
・アリtoキリギリス
・TIM
・ホンジャマカ
・Take2
baseのプラスマイナスは10カラットメンバーに入っているので除外した
ダウンタウンとかは今回は入らないの?
191 :
126 :2006/08/24(木) 22:29:56
個人的に好きなんでビビる大木と有吉弘行をカウント頼む
192 :
128 :2006/08/24(木) 22:31:19
>>189 によってまた被り発見。有難う。
>>191 カウント。
100組ならあと-22組、150組ならあと28組。
193 :
126 :2006/08/24(木) 22:32:13
>>189 の続き
・アメリカザリガニ
・安田大サーカス
・オセロ
ダウンタウン ウンナン とんねるず さまぁ〜ず キャイーン 雨上がり決死隊 くりぃむしちゅー
江頭が入ったんで 浅草キッド・名刀長塚・松本キックも入れてほしい。 単独行動だとすぐ死にそうだし、エガちゃん。
196 :
128 :2006/08/24(木) 22:34:42
>>194 被ってるのが入っていると思われ。
すまんが、被っているのを抜いてもう一度貼りなおしてもらえないだろうか。
本当にすまん。
ココリコ ロンブー
198 :
126 :2006/08/24(木) 22:36:01
>>192 d!こいつら影が薄いから名前が出ないと思って
カウント頑張れ
お前ら、好きな芸人を参加させるなら今のうちだ!
マセキからマギー審司とバカリズムとホーム・チームをカウントしてほしい。
200 :
128 :2006/08/24(木) 22:36:23
>>195 カウント。
100組ならあと-25組、150組ならあと25組。
201 :
126 :2006/08/24(木) 22:37:04
オフィス北野組で東京ダイナマイトを推薦する
ビートたけしと志村けんとタモリ
203 :
126 :2006/08/24(木) 22:37:37
204 :
202 :2006/08/24(木) 22:38:15
>>202 の3人は若手と絡ませるの難しいかもしれないんで
教官役とかでも出してもらえたらうれしい
205 :
128 :2006/08/24(木) 22:38:35
>>197 どちらも被っていると思われ。
>>199 カウント。
100組ならあと-28組、150組ならあと22組。
今田 東野 千原兄弟 キム
207 :
128 :2006/08/24(木) 22:40:22
>>201 カウント。
>>204 了解。とりあえずカウントからは除いておきます。
100組ならあと-29組、150組ならあと21組。
208 :
126 :2006/08/24(木) 22:40:31
>>193 の続き
・ビビる大木
・有吉弘行
・浅草キッド
・名刀長塚
・松本キック
・マギー審司
・バカリズム
・ホーム・チーム
209 :
128 :2006/08/24(木) 22:42:47
>>206 それは・・・大御所なんじゃないだろうか?
すまん、自分には判断しかねるのでちょっと決めておいてもらえないだろうか。
210 :
126 :2006/08/24(木) 22:46:44
>>206 今回は教官か兵士役で出てもらうのはどうだろうか
大御所かと言われると微妙だし さりとて中堅若手枠にも入れ難いし 微妙だな
212 :
128 :2006/08/24(木) 22:46:47
ちょwwwwwwww こんな時にスレストとかwwwwwwww ネタ切れ? やっぱり制限は100組までにする?
213 :
128 :2006/08/24(木) 22:47:45
>>206 は、一応教官としてカウントしておきます。
>>206 のメンツは若手対象の教官役にピッタリかもな
215 :
126 :2006/08/24(木) 22:48:33
ちょっとageて人呼び込むか? この時間帯なら厨も少ないだろうし
216 :
128 :2006/08/24(木) 22:49:57
すいませんちょっとhageますよ。
鳥肌実はどうだろう。
218 :
128 :2006/08/24(木) 22:53:53
>>217 この際もう何でもいいから入れてしまおう。
これは恐らくネタ切れのふいんき(何故かry)だ。
>>217 カウント。
100組ならあと-30組、150組ならあと20組。
>>212 150組に届かなきゃ届かないでいいんじゃない?100組に絞らなくても。
あくまでもこれ以上は出さない、っていう枠組みであって
これを全部使い切らなきゃいけないわけじゃないし。
名前はあがったけどけど誰にも使われない芸人もきっと出てくるだろうし。
220 :
126 :2006/08/24(木) 22:56:16
ネタ切れのようなのでライセンス・ダイノジ・5番6番・U字工事を推薦
221 :
128 :2006/08/24(木) 22:58:22
>>219 そうだな・・・。
では、締め切ります。
ちょっと計算間違いとかの確認に行ってきます。
それが終わったら全参加芸人を発表します。
>>126 がやってくれていたけど、一応最終確認という事で。
222 :
128 :2006/08/24(木) 23:00:02
>>220 最終カウント。
全参加芸人組数、134組。
223 :
126 :2006/08/24(木) 23:00:13
>>221 乙、本当に乙
なんなら参加芸人は俺が今からまとめるけど…
・星野卓也 ・ハレルヤ ・ストロング・マイマイズ ・こばやしけん太 マセキ追加してみる。
126、128お疲れ。 自分は何もできないが・・・
あ、締め切っちゃった? 追加可能なら ざ・たっち、江戸むらさき、ダブルブッキング、ななめ45°のホリプロ勢を入れてほしいんだが。
ごめん、リロってなかった。
228 :
126 :2006/08/24(木) 23:02:38
>>208 の続き
・東京ダイナマイト
・鳥肌実
・ライセンス
・ダイノジ
・5番6番
・U字工事
ラフコン、ノブコブがいるんだから、 ピースもいれた方が・・・ 遅いか・・・
230 :
126 :2006/08/24(木) 23:05:59
カウントされていない参加者候補 ・星野卓也 ・ハレルヤ ・ストロング・マイマイズ ・こばやしけん太 ・ザ・たっち ・江戸むらさき ・ダブルブッキング ・ななめ45° ・ピース
231 :
128 :2006/08/24(木) 23:08:17
232 :
126 :2006/08/24(木) 23:10:26
まだ追加可能ならカリカを入れて欲しい
自分もシャンプーハット、$10、追加可能でしたらお願いします
あんまり足すとキリがないと思うが・・・
うん、そろそろ止めるべきだと思う。
238 :
128 :2006/08/25(金) 00:36:53
>>234 >>235 カウント。
総勢146組。
あと4組位までなら良いんじゃない?
それで丁度キリ良くなるし。
>>238 ずっと気になってたんだが、メ欄がhageのままだぞww
18KINと飛石連休を追加してくれると嬉しい
鼻エンジンと桜塚やっくん追加希望。
241 :
128 :2006/08/25(金) 00:57:42
>>239 やっちまった・・・・・・。
このまま他の板とか言っちゃった。
メ欄hageのままマジレスとかしちゃった。
「だから、自分は○○の方がいいと思う」とか言っちゃった。
hageに言われたくねーっつーの!
恥ずかしすぎるこれ!
指摘トンクス!!
>>239 >>240 カウント。
総勢150組。
これ以降の受付は本気でしません。
なんかごめん。
ところで、バカリズムって枡野ひとり扱い?
>>241 バロス
でも乙!
書き手はトリ付けるのかな?
あとオープニングは前に出てたやつでFA?
>>242 書く人次第じゃない?二人とカウントしたいなら二人とか
ダメか?
2006年8月15日にプログラム開始だとすると 参加させないほうがいいんじゃないか?
>>246 だよなぁ…
自分はコンビのバカリズムが好きだから残念。
リアルラジオ挫折
>>247 どうしても出したいならバカリズム編の書き手になって
プログラム外にいる松下の様子を書くとか
>>250 だったら、バカリズム編を書いてくれる書き手さんに
「頼む!松下の様子も描写してくれ!!」とお願いするしかないな
OP・プロローグは
>>85 さんに任せていいと思う
ちなみに主催者ば誰なんだ?やはりたけしか? それともやすしの遺言か?
ところで
>>109 のメ欄の人が見せしめで殺されることは確定?
たしかに奴は交流が広く深いから色んな芸人に影響を与えそうだが
>>128 バロスwwおまい大好きwwww
>>242 一応それで良いんじゃないだろうか。
始まったのが今年の8月15日だし、こばやしけん太はピンになってるし。
書き手さんがどうしても書きたかったら書くって感じじゃないか?
この辺極楽も微妙だよな。どうなんだろ。
>>251 自分もOPと序章は
>>85 さんにお願いしたいが
>>85 さんか例の芸人ファンとかだったらちょっと切ないなと考えてしまったw
…いやある意味逆かも
>>255 IのYはやっぱり死ぬのか
相方が2002verの麒麟川島になってしまいそうでガクブル
あいつ恐いよママン
257 :
85 :2006/08/25(金) 01:27:06
>>255 OKある程度知ってるけどファンでは無い。
じゃ、明日の夕方辺り投下します。
258 :
128 :2006/08/25(金) 01:38:35
芸人一組急募! なんか一組足りませんでした。
259 :
255 :2006/08/25(金) 01:39:44
>>257 自分例の芸人好きだがストーリーの為なら多少無残にしてくれてもかまわん
他の、Iヲタの人たち自分の意見でスマン
>>256 2002verの麒麟川島はまだ暴走を止めようとする相方がいたが
IのKの場合は止めてくれる人間が誰もいない。
っていうか奴はY以外の誰にも止められない。
川島よりもさらにカクブル度が高くなるんじゃないだろうか。
書き手さんに期待。
ガリットチュウは? ガイシュツならごめん
262 :
128 :2006/08/25(金) 01:44:27
>>261 トンクス!
名簿(五十音順)完成!
投下しますー。
263 :
128 :2006/08/25(金) 01:48:31
1.アームストロング 2.青木さやか 3.青空 4.赤いプルトニウム 5.浅草キッド 6.アジアン 7.あべこうじ 8.雨上がり決死隊 9.アメリカザリガニ 10.アリtoキリギリス 11.有吉弘行 12.アンガールズ 13.アンジャッシュ 14.アンタッチャブル 15.イー☆リャン 16.いつもここから 17.インスタントジョンソン 18.インパルス 19.上木総合研究所 20.江頭2:50 21.江戸むらさき 22.エレキコミック 23.おぎやはぎ 24.オジンオズボーン 25.オセロ 26.オリエンタルラジオ 27.カリカ 28.ガリットチュウ 29.カンニング 30.キャイーン 31.麒麟
264 :
128 :2006/08/25(金) 01:49:20
32.キング・オブ・コメディー 33.キングコング 34.くまだまさし 35.くりぃむしちゅー 36.クワバタオハラ 37.劇団ひとり 38.ケンドーコバヤシ 39.号泣 40.後藤秀樹 41.こばやしけん太 42.5番6番 43.小藪千豊 44.コンマニセンチ 45.佐久間一行 46.桜塚やっくん 47.ざ・たっち 48.サバンナ 49.ザ・プラン9 50.さまぁ〜ず 51.三拍子 52.磁石 53.次長課長 54.品川庄司 55.シャンプーハット 56.18KIN 57.陣内智則 58.ストロング・マイマイズ 59.スピードワゴン 60.ソラシド 61.ダイアン 62.だいたひかる
265 :
128 :2006/08/25(金) 01:49:51
63.ダイノジ 64.タイムマシーン3号 65.タカアンドトシ 66.田上よしえ 67.ダブルブッキング 68.たむらけんじ 69.千鳥 70.チュートリアル 71.長州小力 72.土田晃之 73.椿鬼奴 74.つぶやきシロー 75.TIM 76.Take2 77.$10 78.天津 79.東京03 80.東京ダイナマイト 81.トータルテンボス 82.トップリード 83.飛石連休 84.友近 85.ドランクドラゴン 86.鳥肌実 87.とろサーモン 88.長井秀和 89.中川家 90.なかやまきんに君 91.中山功太 92.流れ星
266 :
128 :2006/08/25(金) 01:50:38
93.ななめ45° 94.南海キャンディーズ 95.ネゴシックス 96.ネプチューン 97.NON STYLE 98.バカリズム 99.爆笑問題 100.波田陽区 101.バッドボーイズ 102.バッファロー吾郎 103.鼻エンジン 104.バナナマン 105.パペットマペット 106.ハマカーン 107.ハリセンボン 108.ハレルヤ 109.ハローバイバイ 110.はんぺん 111.ピース 112.ビッキーズ 113.ビビる大木 114.ヒロシ 115.FUJIWARA 116.フットボールアワー 117.プラスマイナス 118.ブラックマヨネーズ 119.平成ノブシコブシ 120.ヘッドライト 121.POISON GIRL BAND 122.ホームチーム 123.北陽
267 :
128 :2006/08/25(金) 01:52:01
124.星野卓也 125.ホリ 126.ホンジャマカ 127.マギー審司 128.ますだおかだ 129.マチコ 130.松本キック 131.三浦靖子 132.ミルククラウン 133.名刀長塚 134.森三中 135.安田大サーカス 136.よゐこ 137.U字工事 138.ゆうたろう 139.ラーメンズ 140.ライセンス 141.ラバーガール 142.ラフ・コントロール 143.ランディーズ 144.りあるキッズ 145.レイザーラモン 146.レギュラー 147.ロザン 148.ロバート 149.ロンドンブーツ1号2号 150.笑い飯 以上。 総勢150組。 さーて次は個人名簿かあ。
乙&トン! 支援します
個人名は解るか?
270 :
128 :2006/08/25(金) 02:22:02
>>269 ぐぐったりwiki使ったりすれば、何とかいける。
271 :
128 :2006/08/25(金) 02:27:52
あ、でも植木総合研究所は謎に包まれすぎwwww
>>271 あー、あいつらどこ探しても本名が載ってないからなww
>>271 上木、上木w
名前くらいは載ってるよな?ナベプロだったよ確か。
名簿作るだけなら上木に関しては
上木総合研究所
Dr.上木
ベイビー谷本
のコンビだよ。そんな自分は10カラットスキー
274 :
128 :2006/08/25(金) 02:38:03
>>272-273 どうも有難う。
あ、上木かwww
もう最初っから間違ってるじゃねーかwww
275 :
273 :2006/08/25(金) 02:38:04
スマソ本名は 上木→上木大介 ベイビー→谷本智之
276 :
128 :2006/08/25(金) 09:43:06
「はんぺん」の詳細情報求む。 吉本芸人なのかどうかさえ不明orz
はんぺんは吉本芸人。 無限大に出てる(と思う)ギャル男キャラ。 本名は知らないスマソ
>>277 鈴木一平
無限大で言ってた
いやマジで
279 :
128 :2006/08/25(金) 10:40:33
>>277-278 ありがとう。
そう言えばなんかで見たことがあるような気がしてきた・・・。
ヲタ芸人がばんばん殺していくキャラになるのか 一瞬で殺されるかわいそうな人になるのか・・・ 激しくwktk いろいろ考えてくれた人みんなありがとう まとめてくれる人GJ!がんばれ
>>280 自分のヲタ芸人なんか一瞬で殺される確率かなり高いよw
でも期待してる。書き手さんガンバレ。超ガンバレ。
ずっと気になってたんだけど131って三浦じゃなくて光浦? 自分書き手希望。今から色々考えてるw
カンニングって竹山だけの参戦だよな?
カンニングは…どうなんだろうな。 不謹慎な気もする。
思ったんだけど、例えば誰かが話を書いて流れ上殺してしまった芸人の話を作っていた場合はどうするんだ?
>>285 過去(殺される前)の出来事として時間軸を変えるか
番外編として投下だね
>>286 おk。瞬殺されてる覚悟で自分も話書いて来るノ
>>287 頑張れ。自分も今ヲタ芸人の話を少しずつ書いてる。
投下出来るかはまだ分からないけれど。
こいつら、無名ではないけれど有名でもないから
あっという間に殺される可能性が高いんだよな。
おお!あっという間にすごく話が進んでるw 自分のヲタ芸人は発狂してマーダー化ほぼ確定かな? 何にせよ楽しみだ。
自分も今、自分のヲタ芸人の話書いてる。 ちょっとトリッキーというか特殊だから、かなり慎重に動かしてるけど。
あ…遅かったか…orz もうちょっと早く来てれば、あの芸人を入れて欲しかった。 別にヲタではないけど、前回活躍してくれたから…
292 :
128 :2006/08/25(金) 14:36:52
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 疲れたあああああああああああああああああああ!!!! 徹夜あああああああああああああああああ!! 眠いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!! 個人名簿完成、投下!
293 :
128 :2006/08/25(金) 14:40:16
1.青木 さやか 2.赤いプルトニウム 3.赤岡 典明(磁石) 4.秋山 竜次(ロバート) 5.浅越 浩志(ザ・プラン9) 6.虻川 美穂子(北陽) 7.天野 博之(キャイーン) 8.あべこうじ 9.阿部 智則(POISON GIRL BAND) 10.綾部 祐二(ピース) 11.有田 哲平(くりぃむしちゅー) 12.有野 晋哉(よゐこ) 13.有吉弘行 14.飯塚 悟志(東京03) 15.石井 正則(アリtoキリギリス) 16.石田 明(NON STYLE) 17.石塚 英彦(ホンジャマカ) 18.石塚 義之(アリtoキリギリス) 19.出渕 誠(レイザーラモン) 20.磯山 良司(江戸むらさき) 21.板倉 俊之(インパルス) 22.伊藤 さおり(北陽) 23.井戸田 潤(スピードワゴン) 24.井上 聡(次長課長) 25.井上 祐介(NON STYLE) 26.井本 貴史(ライセンス) 27.今泉 稔(18KIN) 28.今立 進(エレキコミック) 29.岩尾 望(フットボールアワー) 30.岩橋 良昌(プラスマイナス) 31.岩見 欣正(飛石連休)
294 :
128 :2006/08/25(金) 14:41:16
32.上木 大介(上木総合研究所) 33.上田 晋也(くりぃむしちゅー) 34.宇治原 史規(ロザン) 35.江頭 2:50 36.岡 友美(青空) 37.大木 淳(ビビる大木) 38.大島 美幸(森三中) 39.太田 光(爆笑問題) 40.大滝 裕一(18KIN) 41.大竹 一樹(さまぁ〜ず) 42.大谷 伸彦(ダイノジ) 43.大地 洋介(ダイノジ) 44.大野 泰広(ハレルヤ) 45.大水 洋介(ラバーガール) 46.大溝 清人(バッドボーイズ) 47.大村 朋宏(トータルテンボス) 48.岡田 圭右(ますだおかだ) 49.岡安 章介(ななめ45°) 50.小木 博明(おぎやはぎ) 51.小沢 一敬(スピードワゴン) 52.鬼塚 和未(イー☆リャン) 53.小原 正子(クワバタオハラ) 54.角田 晃広(東京03) 55.角田 和也(ザ・たっち) 56.角田 拓也(ザ・たっち) 57.梶原 雄太(キングコング) 58.片桐 仁(ラーメンズ) 59.勝又 伸悟(マチコ) 60.加藤 直也(ハレルヤ) 61.兼重 泰子(イー☆リャン)
295 :
128 :2006/08/25(金) 14:42:59
62.金成 公信(ハローバイバイ) 63.兼光 貴史(プラスマイナス) 64.川島 明(麒麟) 65.川島 省吾 66.川元 文太(ダブルブッキング) 67.神田 伸一郎(ハマカーン) 68.菊地 秀規(いつもここから) 69.菊地 正和(ミルククラウン) 70.北本 ひかる(だいたひかる) 71.木部 信彦(ビッキーズ) 72.木村 明浩(バッファロー吾郎) 73.木村 卓寛(天津) 74.久馬 歩(ザ・プラン9) 75.久保田 和輝(長州小力) 76.久保田 和靖(とろサーモン) 77.久保 孝真(三拍子) 78.熊谷 岳大(ガリットチュウ) 79.熊田 雅志 80.黒川 明人(安田大サーカス) 81.黒沢 宗子(森三中) 82.黒田 俊幸(ダブルブッキング) 83.桑波田 理恵(クワバタオハラ) 84.小出水 直樹(シャンプーハット) 85.河本 準一(次長課長) 86.児嶋一哉(アンジャッシュ) 87.小杉 竜一(ブラックマヨネーズ) 88.後藤 輝基(フットボールアワー) 89.後藤 秀樹 90.小林 謙太 91.小林 賢太郎(ラーメンズ)
296 :
128 :2006/08/25(金) 14:43:50
92.小林 友治 93.小籔 千豊 94.近藤 春菜(ハリセンボン) 95.今野 浩喜(キングオブコメディ) 96.斉藤 健一(ヒロシ) 97.齋藤 正憲(ストロング・マイマイズ) 98.斎藤 恭央(桜塚やっくん) 99.佐久間 一行 100.佐々木 優介(磁石) 101.佐田 正樹(バッドボーイズ) 102.佐藤 祐造(インスタントジョンソン) 103.猿橋 英之(5番6番) 104.重岡 謙作(ラフ・コントロール) 105.柴田 英嗣(アンタッチャブル) 106.設楽 統(バナナマン) 107.品川 祐(品川庄司) 108.島田 秀平(磁石) 109.篠宮 暁(オジンオズボーン) 110.庄司 智春(品川庄司) 111.陣内 智則 112.下池 輝明(ななめ45°) 113.白川 悟実($10) 114.水道橋博士(浅草キッド) 115.菅 広文(ロザン) 116.杉山 貢一(インスタントジョンソン) 117.鈴木 一平(はんぺん) 118.鈴木 崇大(タカアンドトシ) 119.鈴木 拓(ドランクドラゴン) 120.鈴木 司(ザ・プラン9) 121.鈴木 任紀(キャイーン)
297 :
128 :2006/08/25(金) 14:44:37
122.須知 裕雅(ビッキーズ) 123.須藤 理恵(青空) 124.住谷 正樹(レイザーラモン) 125.隅田 美保(アジアン) 126.関 暁夫(ハローバイバイ) 127.関 智大(タイムマシーン3号) 128.高井 俊彦(ランディース) 129.高倉 陵(三拍子) 130.高野 二郎(東京ダイナマイト) 131.高橋 健一(キングオブコメディ) 132.高橋 茂雄(サバンナ) 133.高松 新一(オジンオズボーン) 134.瀧上 伸一郎(流れ星) 135.竹内 健人(ミルククラウン) 136.竹永 善隆(コンマニセンチ) 137.竹山 隆範(カンニング) 138.竹若 元博(バッファロー吾郎) 139.田中 卓志(アンガールズ) 140.田中 裕二(爆笑問題) 141.谷本 智之(上木総合研究所) 142.田上 芳恵 143.玉袋筋太郎(浅草キッド) 144.田村 淳(ロンドンブーツ1号2号) 145.田村 憲司 146.田村 裕(麒麟) 147.田村 亮(ロンドンブーツ1号2号) 148.塚地 武雅(ドランクドラゴン) 149.津田 篤宏(ダイアン) 150.土田 晃之 151.土谷 隼人(ななめ45°)
298 :
128 :2006/08/25(金) 14:45:51
152.堤下 敦(インパルス) 153.徳井 健太(平成ノブシコブシ) 154.徳井 義実(チュートリアル) 155.飛永 翼(ラバーガール) 156.友近 由紀子 157.豊本 明長(東京03) 158.鳥肌 実 159.長井 秀和 160.中川 貴志(ランディーズ) 161.中川 剛(中川家) 162.中川 礼二(中川家) 163.長塚 高志(名刀長塚) 164.永塚 勤(つぶやきシロー) 165.永澤 喬之(磁石) 166.中島 知子(オセロ) 167.中島 仲英(流れ星) 168.中田 敦彦(オリエンタルラジオ) 169.長田 融季(りあるキッズ) 170.中西 哲夫(笑い飯) 171.中山 功太 172.中山 翔二(なかやまきんに君) 173.名倉 潤(ネプチューン) 174.灘儀 武(ザ・プラン9) 175.新妻 悠太(トップリード) 176.西川 晃啓(レギュラー) 177.西澤 裕介(ダイアン) 178.西田 幸治(笑い飯) 179.西野 亮廣(キングコング) 180.根来川 悟(ネゴシックス) 181.野村 浩二(江戸むらさき)
299 :
128 :2006/08/25(金) 14:46:45
182.波田 陽区 183.馬場園 梓(アジアン) 184.馬場 裕之(ロバート) 185.パペットマペット 186.濱口 優(よゐこ) 187.浜谷 健治(ハマカーン) 188.浜本 広晃($10) 189.早川 信行(千鳥) 190.林 克享(ゆうたろう) 191.林 克治(カリカ) 192.原田 泰造(ネプチューン) 193.原西 孝幸(FUJIWARA) 194.樋口 和之(5番6番) 195.飛田 貴博(Take2) 196.日村 勇紀(バナナマン) 197.檜山 豊(ホームチーム) 198.平井 善之(アメリカザリガニ) 199.広瀬 康幸(安田大サーカス) 200.深沢 邦之(Take2) 201.福島 善成(ガリットチュウ) 202.福田 薫(U字工事) 203.福田 充徳(チュートリアル) 204.藤井 宏和(飛石連休) 205.藤田 憲右(トータルテンボス) 206.藤平 益人(マチコ) 207.藤本 敏史(FUJIWARA) 208.藤森 慎吾(オリエンタルラジオ) 209.藤原 一裕(ライセンス) 210.星野 卓也 211.蛍原 徹(雨上がり決死隊)
300 :
128 :2006/08/25(金) 14:47:49
212.堀内 健(ネプチューン) 213.堀内 貴司(コンマニセンチ) 214.堀 裕人(ホリ) 215.本坊 元児(ソラシド) 216.益子 卓郎(U字工事) 217.増田 英彦(ますだおかだ) 218.升野 英知(バカリズム) 219.又吉 直樹(ピース) 220.町田 星児(ヘッドライト) 221.松丘 慎吾(鼻エンジン) 222.松嶋 尚美(オセロ) 223.松田 大輔(東京ダイナマイト) 224.松本 康太(レギュラー) 225.松本 真一(松本キック) 226.松本 政彦(TIM) 227.三浦 審(マギー審司) 228.三浦 敏和(タカアンドトシ) 229.水口 靖一郎(ソラシド) 230.光浦 靖子 231.箕輪 はるか(ハリセンボン) 232.三村 勝和(さまぁ〜ず) 233.宮崎 雅代(椿鬼奴) 234.宮迫 博之(雨上がり決死隊) 235.宮田 哲児(シャンプーハット) 236.向 清太朗(天津) 237.村上 知子(森三中) 238.村田 渚(鼻エンジン) 239.村田 秀亮(とろサーモン) 240.恵 俊彰(ホンジャマカ) 241.森木 俊介(ラフ・コントロール)
301 :
128 :2006/08/25(金) 14:49:39
242.八木 真澄(サバンナ) 243.家城 啓之(カリカ) 244.安田 裕己(安田大サーカス) 245.安田 善紀(りあるキッズ) 246.谷井 一郎(エレキコミック) 247.柳谷 学(ザ・プラン9) 248.柳原 哲也(アメリカザリガニ) 249.矢作 兼(おぎやはぎ) 250.山崎 静代(南海キャンディーズ) 251.山崎 弘也(アンタッチャブル) 252.山里 亮太(南海キャンディース) 253.山田 一成(いつもここから) 254.山根 良顕(アンガールズ) 255.山本 大悟(千鳥) 256.山本 博(ロバート) 257.山本 浩司(タイムマシーン3号) 258.与座 嘉秋(ホームチーム) 259.吉田 大吾(POISON GIRL BAND) 260.吉田 敬(ブラックマヨネーズ) 261.吉田 永憲(TIM) 262.吉村 崇(平成ノブシコブシ) 263.和賀 勇介(トップリード) 264.和田 友徳(ヘッドライト) 265.渡辺 隆浩(インスタントジョンソン) 266.渡辺 剛士(ストロング・マイマイズ) 267.渡部 建(アンジャッシュ) 以上。総勢267名。 間違いなど有ったら指摘してください。 あと、チラ裏で自分の相手してくれた人愛してる。
>>301 徹夜乙!超乙!
えーと、号泣の二人が磁石になってるぞ。
後は
あべこうじ→阿部公二
青木さやか→青木沙耶加
水道橋博士→小野 正芳
玉袋筋太郎→赤江 祐一
波田陽区→波田晃
ピンや芸名で活動してる人はわかりにくいから 芸名でいいんじゃないのか?
304 :
128 :2006/08/25(金) 15:02:14
>>302 d!
ちょっと改正してくる。
>>303 そうか・・・。
ちょっと自分では判断しかねるんだが・・・。
あー、あと、参加不定者書くのを忘れてた。
参加不定
269.松下 敏宏(バカリズム)
270.中島 忠幸(カンニング)
です。
>>292 乙!&thx!
本名の横にカッコ付けで芸名を書けばいいんじゃまいか?
全員本名で表記するのかな?それなら↓ 草間夕子(赤いプルトニウム) 江頭秀晴(江頭2:50) ですよ。パペットマペットの本名が分からないw
え…? パペットマペットの本名? うしくんとかえるくん…だろ? まさか後ろに黒い陰なんてあるわけ…ない…だろう?ww
308 :
128 :2006/08/25(金) 15:32:48
309 :
128 :2006/08/25(金) 15:35:57
>>306 d!
パペマペはもう訳分からんのでコンビ名で出しておいた。
黒い影?何の話?www
乙!本当に乙! 応援ぐらいしか出来ないけど完結する事を願ってます。 今からwktk
>>308 乙&thx!
今出先だから自宅戻ったら見るよ!
徹夜したならゆっくり休んでくれ。
上のパペマペの件でパペマペの書きかたに大分興味がデテキタぞw
序章の方もチャブ使っても良い? それともなんか他の芸人を使った方がいいの? あと、序章投下するときはトリ付けた方がいいの?
>>308 乙!ホントに乙!
自分、文章は書けないけど絵なら描けるし
何らかの形で参加しようと思ってる
書き手さんがんばれ!
乙! 話題wのパペ、プロット作ってます。 しかしどうしよう。うしくんとかえるくんにこだわるか、いない筈の後ろの人を主体にするかw
>>308 改正乙!
個人的には中島にも参加してほしい、プログラム自体にじゃなくてもいいから。
だって解散はしてないわけだし・・・参加まで行くとちょっと気がひける所もあるけどさ
>>315 もちつけ、これはプログラムに参加させる芸人の名簿だから。
プログラムに参加してない芸人も書き手によっては書くだろうし。
ところで、芸人の兵士化はどうするんだ?
参加してない芸人を兵士にするんなら、書きたい奴がいるんだが。
>>312 チャブ使っていいんじゃない?
トリはまとめるに当たって便利かなとも思うがどうだろうか?
>>316 どうしよう全く同じこと考えていた
>兵士化
芸人が被っていないことを祈るw
連投スマソ
>>314 ちょwガンガレww
期待してるw
>>317 d!
じゃあチャブ使います。
あと、トリはこれで。
兵士化はいいんじゃまいか? あとまとめサイトどうする? 作る?
まとめサイト… 出来たら携帯用のも欲しいな
>>321 がまとめサイト作ってくれるのか?
だとしたらしたらばとお絵かき掲示板の管理も頼みたい
兵士化はした方が面白そうだけど…どうだろう
プログラム不参加者を兵士として登場させたい書き手さんもいるみたいだし
>>323 土日あれば作れるとオモ ただ、wikiにして更新セルフにするのもいいと思うんだが…
したらばとお絵かき掲示板はおk
ただ携帯用サイトの知識はない、スマソ
携帯用サイトにはどこまで載せるかによるが、アンチエンタと同じ無料作成サイトでいいなら何とか作ろうか? あくまで「どこまで載せるか」によるけど。
>>324 wikiでいいのかどうか自分には判断できないな…
したらばとお絵かき掲示板の管理、頼んます
>>324 wikiで良いと思われ。
もしそれで都合が悪いようだったらまた移転すればいいし。
wk(・∀・)tk
ところで、2002年verはどうなるんだ?
>>330 2002年verは2002年verで続行。
投下する場合は「2002年ver」と表記。
332 :
324 :2006/08/25(金) 19:49:54
まとめwikiを誰が更新出来るようにするか 特に作品が投下されたとき誰がまとめ更新するか決めてくれると助かる まとめサイト管理者のみ まとめサイト管理者と作者(パス制) 自由・全ての人 のどれか
>>332 パス制がベストかと。
管理人のみだとwikiにする意味が分からんし、全ての人だと荒らしとか怖いし・・・。
>>331 d。投下途中のやつがあったから気になって。
エンタVerは別?
>>335 エンタverはもともと違うスレで行われてた企画だから、どうにも言い様が・・・。
ただ、瀕死って事は確かwwww
急に盛り上がり始めたな。 今度は完結する事を祈ってます。
夏休みが終わったら失速しそうでちょっと怖いw
>>338 この盛り上がりは、夏休みの宿題が終わってない学生達の
現実逃避だとでも言いたいのかw
まさかw そ…そんなわけないだろw
そういや今回コンビの首輪の連動ってアリでやるの? 自分は話の展開に幅でるしあったほうがおもしろいと思うんだけど
コンビ同士の対決が結構見せ場だったからな…。
>>342 反対 そういう細かい設定をいちいち付け足してたら収集つかなくなる
今回の特殊な設定は兵士化だけでいいと思う
>>342 エンタverスレ立ててそっちでやった方が良いかもね
346 :
342 :2006/08/26(土) 00:56:20
そっか! まぁどっちになるのか気になって聞いてみたんだけど 言われてみたら首輪の連動ありのほうが制約ができてしまって 逆に幅せばめてしまうよな スマン、一意見としてスルーしてくれ
「柴田。」 誰かに呼ばれて目を覚ます。 声の元を探すと、見慣れた顔が目に映った。 なんて事だ。 こいつに、山崎に起こされるなんて。 自分がいつも蹴り起こしている相手に起こされるだなんて。 不愉快だし不可解だ。どうして今俺はこいつに起こされたんだ。 そもそも俺はいつ眠ったんだ。 そこまで考えて、楽屋内での自分の記憶が一気に蘇る。 収束された芸人達。その大半が眠っているという異様な光景。開かないドア。強い焦燥感をねじ伏せる睡魔。そして、男の声。 寝ていた体を勢い良く起こした。 半身を起こした状態のまま、俺の身体は硬直する。 見知らぬ教室。狭い中に詰め込まれた大量の芸人達。教卓の左右とドアの前でライフルを持ったまま帽子を深めに被って立つ兵士達。教卓のすぐ近くに用意されたナップザックのような袋の山。そして・・・また蘇る男の声。 『バトルロワイアル』。 学生をとうに通り越した自分達の世代の人間達にとっては、あまり気にする事の無い話であった為、話題に出ることは一切無かった。 しかし、本当に僅かな確立だけど、自分の子供がこの計画の被害に会う日が、いつか来るかも知れない。 その事を考えると居ても立っても居られず、これに関するニュースを食い入るように見たことが何度かある。 その時見た映像と、今自分が置かれている現状・・・。 余りにも酷似し過ぎている。 鼓動が強まり始めた。 教室内は依然としてざわついていた。 これから起こるであろう事に完全に気付いている奴は俺の他にはあまり居ない様子だ。 俺だって、あの男の声が聞こえていなければ何も想定などしていなかっただろう。 何も気付かずただボーっとしている奴、まだ寝ている奴、訳も分からず何かのドッキリだと思い込む奴・・・。 全員、各々の思うままに動いている。流石に立ち上がる奴は居なかったけど。 俺が山崎の方を振り向こうとした瞬間、邪魔が入った。
教室のドアの開く音。 教室内の兵士達が一斉にドアの方を向き、敬礼をした。 ドアの奥から聞こえる靴の音。 教室内は一瞬にして静まり返った。 鼓動が、また強まり始める。 靴の音はドアから教卓へ、直線上を進んでいった。 そして教卓の前で止まり、教室内を一旦沈黙に沈ませた。 「おはよう、芸人の諸君。」 教卓の前に立つ、ビートたけしの第一声はそれだった。 沈黙の中、ビートたけしは淡々と話を進めて行く。
「えー、今日は君達に、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」 血の気が引くのが分かる。 それでも向こうは淡々と話を進める。 「お前らも、大人なら知ってるよな?この国にはBR法と言う法律がある。 これによって、この国の多くの学生達は死に絶えてきた。 そしてこの度、このBRプログラムが見事第50回を迎える事となった。 そこで、だ。今回はちょっと学生諸君達には一休みしてもらって、代わりに君達に参加してもらおうって事になった。」 「ちょっ・・・、代わりってどう言う・・」 いつもここからの山田が、立ち上がって意見を述べた。 轟音。 その声に俺が彼を見上げた瞬間、教卓のあたりから轟音が聞こえた。 轟音の元凶は見るまでもなかった。 銃声。 視覚がシャットアウトされた。 次に気付く頃には、山田はもう倒れていた。 「さ、今の奴みたいになりたくなければ、きちんと俺らの言う事に従った方が良いよ。君達の首にそれが付いてる限りは、いつでも死人予備軍だから。」 首もとの鉄の塊が、冷気を増した。 ビートたけしは、山田に向けて構えた拳銃を下ろして言う。 山田の相方である菊地は、悲鳴も出さずに、山田を見つめている。 「ルールは大体分かるだろ?じゃ、五十音順で名前を一人ずつ、5分間隔で読み上げていくから、名前呼ばれたら速やかにそこのデイパックを持って、この校舎から出るように。」
教室中の人間が、混乱している。 空気が凝固したように感じる。 「1番、青木さやか。」 これから、この島内で狂気が渦巻く。 このときの俺達は、まだそんな事知る由もなかった。 ただ、皆で帰れると思っていた。 元の生活に戻れる、と、希望を強く持っていた。 ただ一人、菊地以外は・・・。
人々の期待を裏切り、ド深夜に投下www 勢いで書いた物だから、許してくれ。 あ、ごめん、表記忘れてた。 まとめに入れる時に↓も追加しておいてくれ。 山田一成 死亡 【残り266名】
>>351 乙 死因、時間帯も入れてくれると助かる@まとめサイト作成者
それと今回のルールにしたがったテンプレも出来るだけ早いと有り難い
>85さん プロローグ乙! なのだが1つだけ。5分間隔で呼び出してたら最後の人が出てくまで丸一日かかる… 申し訳ないが1分間隔くらいにしないかな?
>>352 12:00 山田一成 死亡
ビートたけしによる銃殺
【残り266名】
こんなんで良いのだろうか。
>>353 スマンコ。
では、間隔については一分間で。
どの話の続きかアンカーで指定したほうがいいんじゃ…
>>347 乙!
今回のBR方は原作通り「中学生対象のプログラム」なのか
(前回は「犯罪者対象のプログラム」だったよな?)
ということは、この人数だとメ欄みたいなこともありえるな
山田があまりにもあっさり死んでしまったが、さあ菊地はどうなることやら…
各芸人の詳しい心理描写は他の書き手さんに期待したい
自分もプロットまとめて書き始めないと
>>347-350 次々と参加者の名前が呼ばれている中、ザ・プラン9ヤナギブソンは虚ろな瞳で、会場を出て行く浅越ゴエの姿を見ていた。
名前を呼ばれた浅越は少し埃がついていたのか軽くスーツを手ではらうと、
短時間で唯一見つけられたのが彼だけだったのか、リーダーであるお〜い!久馬に早口で何かを告げて、
すぐにデイパックを受け取って出て行く。
遠目からでは迷いを感じさせない雰囲気で、自分には真似出来へん、とヤナギブソンは一人小さくごちると、後ろから声が掛けられた。
「ギブソン」
自分の愛称を呼ぶ聞き慣れた声。振り返ると同じメンバーであるなだぎ武がすぐ目の前にいた。
まだ現状を把握出来ていない芸人が多いため、中腰で目立たないように行動しているのだが、
それでも何人かの視線を浴びている。
少し乱れた髪と、少しよれた黒いTシャツ。それ以上に疲労の残る声。
当たり前だ。昨日は自分たちの記念すべき20回目の本公演の打ち上げパーティーで
夜遅くまで飲んでいたのだから。
「久馬が呼んどる。打ち合わせやって」
打ち合わせ、その言葉が意味する事は1つしかない。これからの作戦会議ということだ。 何故そこまですぐに頭を切り替えられるんやろ、となだぎの顔をぼーっと見つめながらふと考えていると、軽く頭を叩かれた。 「時間ないねんぞ。久馬が出てくまであと1時間もあるか…」 その言葉に現状を把握する事を余儀なくされて、ヤナギブソンはなだぎの後ろを這いながら会場を横切る。 そして目当ての久馬は部屋の隅近くを陣取りながら、小さく手を挙げている。 浅越が出る時に久馬の姿を見つけたのか、その隣りには鈴木つかさの姿もあった。 久馬は多少疲れた顔をしているが、それ以上に諦めのような悔恨するような複雑な表情を見せる鈴木の顔。 へたった髪を直す余裕もないのだろう、鈴木は軽くやってきた2人の顔を見て、そして溜息を吐いた。 「打ち合わせ、しましょか」 鈴木の一言で、久馬とヤナギブソンは顔をあげて鈴木の顔を見、なだぎはゆっくり視線を下げた。 「人一人死んどるんです。それが現状。やったら少なくとも今はどうやったら会場出てから合流するんか行動を考えるんが先決でしょう。 まずは久馬さん。…ゴエは何て言うとったんですか?」 鈴木から振られた久馬は口を開き、ぽつぽつと話し始める。 浅越もまずは合流するのが先決だと考えている事、そしてその方法を言い残していったこと。 そこまで言うと久馬は手を拱いて、耳を寄せるように合図した。 浅越の案らしい合流方法を淀みなく告げていく、舞台の上でしか見せた事の無いような真剣な顔の久馬に、 ヤナギブソンは訳も分からず、小さく震え上がる。
その後また細かく打ち合わせを繰り返していると、いつのまにか久馬の順番が回ってきていた。 よいしょと小さくかけ声をかけながら腰をあげる久馬を見上げる3人の顔を見ながら、久馬は微笑みつつ告げる。 「生きていこな。…次の公演のボケ、もう考えてあんねんから。ホンマにおもろいんやで?」 久馬さんの考えるボケはいつでもおもろいです、と小さく呟く鈴木が見せる涙。それを顧みることのないまま、久馬は兵士の元へ歩いていく。 と、兵士からデイパックを大人しく受け取るように見せかけて重さに耐えかねて倒れこみそうになる動きをした。 「久馬さん!」 「そんな貧弱な訳ないやろ!」 「何してはるんですか!」 久馬は同時に3人からツッコミを受けて赤くなった顔を背け、よろけた足取りで会場を後にした。 「ホンマ…こんな状況でもボケんとやってかれんのやろうか…」 最悪の事態を想定して一気に心臓を縮みあがらせたカロリーを戻せ、とブツブツと抗議する鈴木の姿は、 今度こそ一斉に他の芸人の視線を浴びていた。
重要報告 ・個人名簿からアームストロングが抜けてたんで直した ・全体で二人増えて269人、残りは297人に ・テンプレは仮作成中
いきなり始めてすみません。会場内のお話なので… あとどうせですので>352さんのおっしゃるとおりテンプレ作ってみました。 【基本ルール】 ・全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。 ・ゲーム開始時、プレイヤーは1分後ごと名前順に呼ばれて関東、関西それぞれの部屋から出て行く(同じ建物内)。 ・プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。 ・開催場所はある孤島。海上に逃れると、禁止エリア外となり首輪が爆発する。 ・クリア後の報酬はまだ不明。 【スタート時の持ち物】 ・芸人があらかじめ所持していた品は全て没収。 ・但し衣服とポケットに入るくらいの雑貨は持ち込みを許される。 ・ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランダムアイテム」 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。 「地図」 → 白紙、禁止エリアを判別するための境界線と座標のみ記されている。 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。 「名簿」→全ての参加キャラの名前が載っている。 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが一つ入っている。内容はランダム。武器もそうでないものも。
【「首輪」と禁止エリアについて】 ・ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。 ・首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。 ・開催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。 ・この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。 ・24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。 ・「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。 ・下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。 ・プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。 ・開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にプレイヤーがいると、そのプレイヤーの首輪が自動的に爆発する。 【放送について】 ・放送は6時間毎に行われる。放送は島のあちこちにあるマイクから流される。 ・放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去6時間に死んだ人名」「残りの人数」等となっています。 【舞台】 ・不明。開始日は2006/8/15。 ・地図以外の場所は移動禁止区域。入ると脱出者とみなされて首輪爆発。 管理人様、迷惑なら無視して下さい…
>>363 非常に助かります、d!
書き手側のことについて追加させてください
【書き手用ルール】
・どのレスの続きかを明記する事。文の最初に >>レス番号をつける
・文章の最後には残り人数と、日付、出来れば時間帯を明記
また、文中で芸人が死亡、仲間になる、など重要な出来事があった場合も必ず明記
例)
コンビ名 芸人の名前 死亡
8/15 12:00
残り***名
・長編になる場合はトリップ推奨
・書き手は基本的に一つの話に一人
・最終投下から3ヶ月以上経った話は引き継ぎ可能
その後に書き手が戻ってきた場合は話し合いでどうするか決める
・ネタバレになる相談がある場合などはまとめサイトのしたらばへ
他に何か必要なものがあれば追加してください
>>357 それは無いんじゃないか?
今回は50回戦記念で、学生達の為に設けられた憂さ晴らし計画みたいなもんなんだろうから。
もしその通りになったとすると、憂さ晴らしになってない事になる。
あと、
>>354 の山田の死亡時刻が12:00って事は、開戦時刻が12:00って事だよな?
脱出話とかはアリなのかな。 ロンブー敦とくりぃむ上田を組ませたら脱出できそうな気がする。 勿論相方込みで。
完全に脱出は無しだろう。話が終わってしまう。 脱出を企てる→失敗ならいいと思うけど。 個人的にバカリ升野とラー小林の大喜利コンビが組んだら なかなかいいところ行くんじゃないかと思う。 ゲームの脱出じゃなくて攻略を企てたらかなり怖いことになるけど。
>>367 そいつらならやりそうな気がするwww>攻略
隠しカメラがあるから脱出は不可能に近いしね 脱出よりはプログラム破壊(攻略)の方がいいんじゃないかな
ちょっと思ったんだけど、 関東関西で部屋が別れてるんなら 最初に殺される役割の人も各部屋一人ずついるんじゃないかな?
>>371 あれ?まず関東と関西でそれぞれ芸人集めて
その後一緒の場所に集めたんじゃないの?
楽屋から教室のようなところに移動してるようだし
>>372 うん。
そういう事。
関東も関西も教室は一緒。
最初に集められた楽屋が別ってだけで。
>>366 どうでも良いけど366タソの書き込み読んで
…淳と上田が脱出成功しかけた所で亮は無意識有田は意識的に足引っ張りそうだなー…
とか考えてた
そして脱出失敗とか
有田最後の最後に裏切りとか
言うだけ言って逝ってキマス
>>372 >>373 d!
そういう事なんだね。
ちょっと考えたら296人入る教室ってかなりでかいから体育館とかの方が…
とかも思うんだが。どうでも良かったらスルーしてください。
早速投下します
>>347-350 …バトルロワイアル、やて?
その名前は何度も聞いたことがあった。
テレビの画面を通して、なら。
「殺し合いをしてもらいます」「殺し合いをしてもらいます」「殺し合いをしてもらいます」
ビートたけしがついさっき発した言葉が、
ずっと頭の中で延々繰り返されている。
周りの奴等のどよめく声なんかもう耳に入ってこない。
その行為がいくら恐ろしい物だとしても、
所詮それは自分とは一線を置いた世界の話だった。
可哀想だ、哀れだ。
そんな感情を持ったところで政府はそれを止めさせようと動くことは無い。
反対者には躊躇なく死の制裁が下された。
だからなるべくその事は目に、耳に入れないようにして生きてきたのに。
今までは。
その火の粉が、自分に降りかかってしまった。
けれど、こんな状況に置かれて、こんな事を考えていられる時点で、
案外俺は冷静なのかもしれない。
さっき一人仲間が殺されたというのに、
首輪の無機質な冷たさのせいもあってか、心は妙に落ち着いていた。
以前の自分なら勇んで参加したいと思っていただろう。 俺以外皆居なくなればそれで良かった。 残念ながら俺が中学生だった頃は、 そんな気は微塵も起こらなかった。 どっちにしろ選ばれなかったから参加出来なかったけど。 でも高校の時の俺にとっては、こんな世界はうってつけだった。 「「今の自分はどうなん?」」 どこかから声がする。 なんだか聞き覚えのある声だった。 …誰の声や? 「「今のお前はどうなんや? 可哀想?ほんまにそんな事思うとるん? 偽善者ぶるのもええ加減にしたらどうなん? 折角のチャンスなんやで? おまえが気に入らへん奴等をみいんな消せるんやで?」」 なん… 「「お前は、殺す側の人間や。」」 「っ…?!!!」 急いで後ろを振り返っても、誰も居なかった。 自分は部屋の一番後ろの角に居たのだから当然のことだった。
…?…やったら今の声は…誰の…(パン!) 「川島!」 「ぅぉ?!」 「どうしたんや?さっきから呼んどるんに全然返事せんから…」 目の前で相方の田村が手を叩いた様だ。 兵士が静かにしろと銃を構えて怒鳴る。 「すんません〜」 田村はへらへらと笑っていた。 殺されるかも知れないのに、よくそんな行為が出来るな。 「お前アホやな…何でもないわ。作戦練っとっただけや」 「…」 「なんやお前こそいきなり下向いて黙りこんで」 「…なあ」 田村は今までに見たこともない真剣な表情になって言った。 「…お前は…参加する気なんか?この殺し合いに…」 ……俺は…… さっきの声が脳裏を過ぎる。 「「殺す側の人間や。」」 「「偽善者。」」 「「殺す側の人間や。」」 「「偽善者。」」 「「殺す側の人間や。」」 「「偽善者。」」 ……………………………………黙れ。 決めるんは…俺や。
「…参加はする、でも殺す為にするんや無い。 生き残る為に、や。 お前とまた漫才を一緒にやる為に、俺は参加するわ。」 田村は一度大きな深呼吸をして、いつもの笑顔に戻った。 「…お前ならそう言うと思とった。 なんか探せば方法はあるやろうしな。 俺ももう、何も失くしたないんや。 ……よっしゃ、一緒にがんばろな!」 「…おう。頑張ろう」 コイツのそばに居ると、自然と気持ちが明るくなる。 今までも、知らず知らずのうちにコイツに何度も助けられてきたのだろう。 ありがとう。 俺はまたお前と漫才をやるんや。 何が何でも生きて、そんでいつか一緒に漫才で稼ぎながら全国を旅して回って。 まだまだやりたい事ぎょうさんあるんや。 こんなとこで、こんなもんで死んでたまるか! 「川島明!」 「…はい」 ついに名前が呼ばれてしまった。 田村と必ず落ち合う事を約束して立ち上がる。 デイパックを受け取って、出口の方へ向かう。 結構ズシリと重い。 信じたくは無いけれどもう目の前は戦場なんだ。 そう自分に言い聞かせた。 さっきの声のことは、忘れよう。
とりあえずここまで。 書き忘れましたが麒麟の川島と田村です。スマソ。 他の書き手さん方の作品が楽しみです!
書き手さん乙! 今後の展開wktk
ところで、今回はいわゆる夢オチとかはやるんですか?
>>383 集団催眠実験の事か?
みんなはどうしたいの?
その辺は番外編でいいと思うんだが…
387 :
386 :2006/08/26(土) 19:06:32
共通用ローカルルール ・死亡した芸人の復活は不可 ・あくまでネタスレです。まったりとどうぞ 書き手用ローカルルール ・投下する前に過去ログ、まとめサイトに目を通す ・投下時に明記すること どのレスの続きか(>>前回のレス番号) 残り人数、日付、時間帯(必須) 文中で芸人が死亡、同盟を組む、他、重要な出来事があった場合 ・記述用テンプレ --------------------- >>***の続き 本文 コンビ名 芸人名 死亡 8/15 12:00 残り***名 --------------------- ・長編になる場合はトリップをつける ・書き手は一つの話に一人だが、以下の場合は引き継ぎ可 書き手自身が執筆中止を告げた場合 最終投下から3ヶ月以上経過した場合 ・書いた話に不都合があった場合、番外編としても投下可 ・2002年ver.の話を投下する場合は文章の最初でその旨明記する 読み手用ローカルルール ・書き手に過度な期待、無理な注文をしないようにする ・コメント、感想、要望などはアンカーがついているといいかもしれません
388 :
386 :2006/08/26(土) 19:08:50
テンプレ、まとめサイト完成しました
>>362 の方が書いてくれた内容は、まとめwiki内でプログラム内容として記述してあります
意見・要望があればお願いします
文章がメチャクチャ上手い、なおかつ芸人関係とかも把握してる リアル厨房がいたらある意味尊敬する
脱出orゲーム破壊を描くなら、隠しカメラという設定は無しにした方が… もちろん、在った上でちゃんと破綻のない話を書けるなら別だけどね。 確か原作&映画には無かったよね?>カメラ
あああごめんなさい268人です 吊って来ます…
>>391 原作&映画にはカメラないぞ
あと、映画の「BR法」と原作の「共和国第六十八番プログラム」では
全然意味違ってくるからどっちの政策なのか決めておいたほうが良いかも
以上原作ヲタのどうでも良い意見
スルーしてくれておk
>>391 原作で金持ちのギャンブルとして
賭けの対象になってるって話がなかったっけ?
だとしたら隠しカメラとかあるんじゃないの?
>>391 もし政府が世の中にプログラムを流してるとしたら、最小限のカメラは入ってるはず
盗聴器もついてるようだが、ある程度の死角は必要だろうね
ところで続きを示すアンカーって、全体に対してじゃなくて、自分の話の続きを表すんじゃなかったっけ?
2002年ver.ではそうだったような
プログラムは結果だけニュースで流す感じだったような
結局兵士はありになったんだ
で、カメラどうするんだ?
個人的にカメラをかいくぐる頭脳戦が見てみたいに一票
台数が少なければ良いんじゃないかな>カメラ
ありとあらゆる場所にカメラが、とかじゃなく、ポイント的にあるのはいいと思う。 会場周辺に何台か、とか。 多すぎると参加者が気付きまくってつまらないし、適度に少ないと慎重な性格の芸人が 「ああ!こんなところにカメラが!?」って何かのはずみに見つけて驚く…とかできそう。 パペマペの会場を出るまでの話が書けた者より。
>>401 ちょw そこでパペマペかよw
カメラはありでFA?
だったら地図あったほうがよくね?
三村ならきっと隠しカメラを見つけてくれるはず
個人的にラーメンズ活躍きぼん あのキャラで一被害者に終わるのは勿体無さ過ぎるw
しかし見るからにサバイバビリティのなさそうなあの二人が こういう状況で活躍できるものだろうかと思ってしまうラーヲタの俺w
ラーメンズ小林vsオリラジ中田の新旧知将対決とか見てみたいなw
>>404 で、見つけた瞬間カメラ目線になっちゃうんだな
>>408 知将というか変人うわなにするやめ(ry
401だが、パペマペ投下おkですか? うしとかえるのせいで、人によってはギャグめいて見えるかもしれないが…。 あと、アンカーは>395の「自分の話の続きを表す」でいいの?
…バトルロワイアル…だって? 部屋の隅にいた彼は、その言葉に心の中で呟いた。 長年のクセで、思わず呟きに合わせて右手を動かす。 右手にはめられた白と黒の物体が、ぱくんぱくんとその口を開閉した。 バトルロワイアル…だってさ。 そう心の中で呟き返し、今度は左手を動かす。 左手にはめられている緑の物体も、右手にある物体同様、ぱくんぱくんとその口を開閉した。 パペットマペット。 うしとかえるの珍獣コンビ。 …というキャッチフレーズで活躍している、頭をすっぽりと覆う覆面をかぶり、 両手にうしとかえるのパペットをそれぞれはめた、お笑い芸人である。 右手にうし、左手にかえるのパペット。 視界を得るための四角い穴が二つ開いているだけの、四角い覆面。 他の芸人と比べるとかなり異様な風貌である。 かえるくん、この格好じゃあさ。ぼくたち、逃げてもすぐに見つかっちゃうんじゃないかな…。 大丈夫だよ、うしくん。きみは白黒、ぼくは緑。立派に自然に溶け込む色だよ。 …なるほど。
心の中の呟きに合わせて、うしのパペットがぽん、とその小さな両手を叩く。 と同時に、彼らを操るパペットマペット本人も、「なるほど」と思う。 自分で心配して、自分で自分を慰めて、そして納得。 端から見れば少し気味の悪い光景かもしれないが、バトルロワイアルというあまりに恐ろしく、 あまりに遠い世界の、けれど現実の世界の出来事を突きつけられた彼にとっては、 無意識にそうすることが冷静さを損なわない一番の方法だったのだ。 でもさ、かえるくん。 なんだい?うしくん。 バトルロワイアルって…「殺し合い」でしょ?ぼくたちも…「殺し合い」に参加するんだよね…。 うしくんの呟きに、かえるのパペットは何も返すことができなかった。 ああ、そうか。バトルロワイアルって「殺し合い」で、それに参加するってことは当然自分も「殺し合い」に 参加するってことで、場合によっては人を殺さないといけない状況に陥るかもしれないんだ。 そしてもしかしたら、さっきの山田さんみたいに、殺されてしまうかもしれないんだ。 仮に…仮にだ。もし自分が優勝したら…自分以外の芸人が誰もいなくなった世界で、またテレビに出て… うしくんとかえるくんの珍獣コンビです、なんて言いながら可愛らしくパペットを動かして… だけどそれに「おいおい後ろに人いるだろ」ってツッコミを入れてくれる芸人は誰もいなくなって……。
パペットマペットの思考は、大声で呼ばれた自分の名前のせいで、そこで止まった。 慌てて顔を上げれば、部屋の前の方で自分を見ている男と目が合った。 これが日常の生活でだったら、ああぼくのこと知ってるんですね嬉しいです、なんて言えるのに…。 そう思いながら、パペットマペットは立ち上がり、部屋の前方へと歩いていった。 いつもテレビで見せている姿と同じ、両手は胸の辺りまで上げてパペットがずり落ちないようにする、独特の姿勢。 渡されたデイパックを、パペットをはめた両手でしっかりと掴む。 …ちょっと軽いね。 はずれかもしれない。 そうだね、ただの木の枝とか入ってたりして。 「はずれ」って書かれたクジが入ってたりして。 いや、でも、もしかしたら小さいけど性能ばっちり!な小型の銃とかが入ってるかも…。 …そうしたらどうするの?殺すの? ……まさか。殺されそうになった時に、銃なら相手を簡単に脅せるじゃん。 なるほどね。かえるくん、頭いいや…。
二人分のセリフを延々と頭の中で呟きながら、パペットマペットはデイパックを抱えて会場を後にした。 ふさがった両手のパペットのプラスチックの瞳が、陽光に照らされて静かに光っていた。 8/15 15:06 残り268人 すまん。改行の都合で、ちょっとバランスが悪くなってしまった…。
乙! どうでもいいけど、「人形」って意味なのは「マペット」だよ〜
パペマペ投下キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!! 何気に一番楽しみにしてたかも知れないwww 読み入ってしまった。
>417 マジか!? 辞書に「puppet」で「操り人形」とか「小さな人形」で載ってたから、パペットだと思ってた。
>>417 どっちも人形って意味だよ>パペットとマペット
>>417 >>419 「マペット」は、「マリオネット」と「パペット」を合わせた造語。
セサミストリートの人形みたいな奴。
指で操作する人形もパペットというので
>>417 で正解。
>>417 >>419 ヤフー辞書から持ってきた
マペット【mappet】
《marionette(操り人形)とpuppet(指人形)の合成語》
中に手や腕を入れて操る人形。米国のテレビ番組「セサミストリート」で用いたもの。
パペット【puppet】
あやつり人形。また、指人形。
要するに、どっちでもおkって事だろ。
パペットの方が通り良くないか?
何この人形談議www こんな事がバトロワスレで起こるとはwww
人形談義起こしてすまんw パペットの方が使い慣れてるというか字面が好きなんだが、 これからはマペットで書こうと思う(二匹の形は、パペットよりマペット型だし) 指摘くれた人達、d。おかげで賢くなれたよ。
どうでもいいが
>>417 は「パペット」はどういう意味だと思っていたんだろうか
パペマペ編は和むけどバトロワの要素もちゃんとあって先が楽しみだ!
どっかで適当な語呂合わせって読んだから意味ないんだと思ってた スマソ(´・ω・)
うろ覚えで他人に指摘してはいけませんと
>>431 いいじゃねぇか少しくらいww
誰にだって間違いはアルサー
文才も画才もない俺はひっそりみんなを応援しているよ
人に「間違ってるよ」なんて言おうと思ったら普通まず辞書くらい引くだろ
>>430 どっかで、ていうかうしくんカエルくんがそう言ってたよね。
公式ホームページの自己紹介で
もう消えてるの?
書きたいけど、言語能力とか文章能力がE判定と診断された自分は… コソーリと応援…w
ところで、今度は地図を作ってみるとか 他のロワであるんだけど作品の最後に所持品・行動方針をいれるとかどうかな。 作品投下始まってるけど今更ごめん。 行動方針入れるとキャラが急に変わったりとかしなくなると思うし。
めちゃ話進んどるw書き手さん乙! これからの展開が楽しみ! 自分のヲタ芸人がいつ出てくるかwktk こういう楽しみもあるよなw
まとめwiki管理人です
>>436 そうしてもらえると有り難いです
書き手の方の負担になってしまうでしょうか?
地図は是非作って欲しい
個人的に…出来れば前回全く救いの無かった麒麟には今回光明をきぼん さっき前回の一気に読んだんだが…DTかっこいいな…
440 :
438 :2006/08/26(土) 22:33:11
>>438 他のロワからの引用なんだけど、
【芸人その1(体力1/4程度、左腕軽症)
所持品:図鑑数冊 三脚付大型マシンガン(残弾4/10)
第一行動方針:相方を探す
第二行動方針:これから自分はどうするか考える
基本行動方針:苦悩中
最終行動方針:ゲームの破壊】
【一緒にいる芸人その2
所持品:腕時計 ハリセン
第一行動方針:芸人その1と隠れ場所を探す
第二行動方針:芸人その1を見守る
最終行動方針:ゲームの破壊】
【現在位置:灯台東の森】
【違う位置の芸人その3(体力3/5)
所持品:無し
第一行動方針:?
最終行動方針:ゲームに勝ち、元の生活を取り戻す】
【現在位置:西の村 廃墟の奥】
こんな感じみたい。ちょっと長いけど。
地図はあったらいいけどモデルが無いと辛いかな?
>>438 まとめサイト作成お疲れ様
きちんとまとまってていい感じだったよ
お絵かき掲示板も楽しみ!
モデルはあれだ、沖木島で良いんじゃねえの?
>>442 あの島は狭いから、もう少し広くした感じにするとか
沖木島を拡大した感じで。
本当は本物の芸人で実写化して欲しいけど、色々複雑だからな… だから、画力ある奴でネットでコッソリと漫画化orフラ化するとか… でもそれぞれの事務所の許可が必要なんだっけ?
>>445 本当にヒッソリコッソリだったら大丈夫なんじゃないの?
ただ、fla化は絵師さんの協力も必要だからなあ・・・。
漫画化で思い出したけど、女子高生コンクリ事件の漫画版(ネットで見たけど)は、 許可取らずにヒッソリなのかね? まぁそのことは置いといて、自分も漫画化キボン! 画力があったら自分も描きたいけど…
>>442 >>443 >>444 今、原作本棚から引っ張り出してきた。
沖木島の地図にある主な場所を表記してみる。
断崖・露出した岩肌・小さな神社・灯台・北の山山頂(展望台)・北の丘
井戸の家・倉庫のある農家・ミカン畑・観光協会・ブロック塀の家・分校
農協・診療所・南の山山頂・集落・港・砂浜・砂浜の岩・南の丘1・南の丘2
あと、本当は1947年からプログラム実行されてる(2006年だと59回目)。
町民会館みたいに、小さくてもステージがある場所があったらいいなあ
>>447 どうなんだろうな。
遺族の許可はとって無いらしいけど。
取りあえず、彼等を使うことで自分達が利益を得なければ、向こうが気付いたとしてもスルーしてくれるんでは無いだろうか。
>>449 小さい学校があって、その中の体育館とかどう?
>>451 体育館、自然な感じでいいんじゃまいか
他にあった方がいいのは病院とか?
島が観光地として開発済だったが、企業に失敗したのでリサイクルされた
ということにすればある程度は豪華に出来るかと
>>452 あ、いいねそれ。>企業が失敗。
じゃあ建設途中で放棄されて廃墟化したテーマパークとかがあったり。
>>453 遊園地があるなら展望タワーがあれば島内を見渡せるし
ゴルフ場とかあれば見渡しよくてバトルしやすいかも
だれか地図書いてくれないかな RPGツクールのマップ機能使ったりして
取り込んでるみたいですが続き投下おk?
>>436 の行動方針とか入れるんだったら
地図待ったほうがいいかな?
良いだろもう地図は。
話進めながらだんだん作ればいいよ それより投下wktk
>>377-380 「…一体ここはどこなんやろうな…」
「…そんなん俺かてわからへん」
川島との待ち合わせ場所はこの学校らしき建物の裏にある倉庫だった。
体育倉庫だったのか、中にはボールやハードル、ライン引きの粉などが散乱していた。
とりあえず建物(どうやら学校らしい)の外に出て無事川島に会えたはいいが、
もう何十人も先に名前を呼ばれて出ていった奴等がいて、
もしかするとその中にやる気になっている奴が居るかもしれない。
迂闊に動くのが危険だということは目に見えていた。
中から鍵を閉め、適当に腰掛けた。
真夏の小さな倉庫の中は、舞台用のスーツで居るには少し蒸し暑かった。
まずはデイパックの中身を含めた自分達の持ち物を確かめることにした。
多分全員に共通した中身、加えてそれぞれ持っていた煙草とライター。
俺のポケットに入っていた鑢のついた爪切り。
「えーと…食料と水はちゃんとあるみたいやな!やったー!」 「別にそない嬉しないわボケ。当たり前やろ。それよか地図とコンパス…」 「そんな事無いわ!食べ物なかったら腹へって死んでまうねんぞ…」 …ゴトン。 川島のデイパックから黒いハンドガンが滑り落ちた。 見た目は百均とかで売ってる玩具となんら変わりない。 「………これ…」 「……どうやらこれが俺の支給品らしいなぁ……」 ほんの少しだけ重たそうにそれを片手で拾い上げる。 川島の大きめの手にそれはすっぽりと収まった。 「代えのマガジンと…使い方とか書いてある紙入ってんで、ホラ……川島?」 妙に静かになった相方の方を見ると、何かをブツブツと唱えている。 蚊の鳴くような声で、囁くように、ひたすら、何度も、何度も。 ハンドガンを取ってからなんだか様子がおかしいような… 「川島?」 俯いていて顔はよく見えない。 言葉もよく聞き取れない。 唯一見えたのは、呟き続けているその口の端が、ゆっくりと上がっていく様。
「「…ェネ……………」」 「おい」 「「…ンダラ……ネン」」 「…何言うとるん」 「「……ンナ…シンダラ…」」 ゾ ッ 背筋を電気みたいな何かが走り抜けていった。 「川島!!!!」 その言葉を川島が言い終わる前に、思わず肩を掴んで強く揺さぶっていた。 ああ、反射的に体が動くってこういう事なんやな。 ところが。 川島は訳が判らないといった様子で、俺の手を軽く払い除けた。 「っ?!なんやねんいきなり掴みかかってきよって…」 「いきなりや無いわ!お前こそ…お前が変な事いきなり言い出すからやろ!」 「は?俺が?何も言うとらんけど…気のせいやないん?空耳とか」 「…お前覚えとらんの?」 「だから何をやっちゅーねん」 …気のせい?空耳?まさか……でも本人がそう言うてんのやからそうなんかな… でもあの言葉は…
………まあ今のコイツにはもう関係無いやろ…。気にせんとこ。 「お前のには何が入っとったん?もしかして牛蒡?」 あ、そういえば。 「そんな訳あるか!えーと……ん。なんやこの変な機械は…?」 液晶画面、アンテナ、ボタンが幾つか付いたまるでゲームボーイみたいな機械と単三電池が三本。 明らかに武器じゃない。 「あーあ…これハズレ引いてもうた…」 「!!おまっ…!それあれやん!!」 ?なんで川島そんな嬉しそうなん? これってそんなええもんなんか? ………………………………あ! 「テレビか!」 「…なんでやねん」 【麒麟 川島・田村 合流】 【麒麟 川島 明 所持品:ライター 煙草(開封済) ベレッタM92F 予備マガジン×1 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する。 最終行動方針:ゲームの中止】 【麒麟 田村 裕 所持品:ライター 煙草 簡易レーダー 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 最終行動方針:ゲームの中止】 【現在位置:学校傍の屋外の体育倉庫】 8/15 14:45 残り268人
川島怪物化ktkrwwwwwwwwwwwwww
>>462 田村の所持品に爪切り追加。
地図人任せでゴメンね。
h
おぎやはぎ使いたいんですがよろしいでしょうか。
早い者勝ち
投下ktkr 応援しか出来ないけど楽しみに待ってる
やっぱり今期も川島は変態決定かw
>>358-360 鬱蒼とした林の中を浅越ゴエ(ザ・プラン9)は走っていた。
息は完全に上がり、スーツは既に木に引っ掛かって何箇所も解れている。
それでも、今走るのを止める訳にはいかないのだ。
目的地まで、あと少し。
誰か一人しか生き残る事はできない、バトルロワイヤルの基本的なルールだ。
実際に極稀に起きる異常事態を除いては毎回毎回生き残るのはたった一人。
それは取りも直さず、ザ・プラン9がまたもう一度舞台に立つことはない、ということを意味していた。
周囲の人から見れば、ややもするとTVではピンでの露出の方が多く、それゆえたまに彼に完全にピンになることを勧める人もいる。
しかし、浅越はいつもその言葉を張り付いた笑顔で流していた。
そもそも一度芸人を辞めた彼を引き戻したのはリーダーである久馬であり、そしてピン仕事も常に母体となるユニットがあってのことだ。
一人だけ生き残る事は有り得へん、やから今走ってるんや。
と、すぐに頭が回転を始める。
誰かがこの戦いに乗って殺しに来たら…?
誰かが助けを求めてきたら…?
誰かが殺されそうになっているところを見てしまったら…?
誰か好戦的かどうか分からない人間が仲間を組む事を求めてきたら…?
もし誰か一人でもメンバーがこの話に乗ってしまったら…?
暴走しそうになる思考を頭を何回も振ることによって隅へと追いやろうとする。
そして大きく一息吐くと、彼はようやく辿り付いた目的地、病院に入っていった。
最初に青木さやかの名前が呼ばれた時点で、これが名前順で次々とゲームへと放り出されていくシステムと気付いた浅越は、 たまたま近くにいた久馬に急いで編み出した合流方法だけを伝えた。 そして名前を呼ばれるとすぐにデイパックを受け取り、真っ先に地図を取り出して開き、 見つけた病院の記号を目指して走り出したのだった。 校舎を出た時点で襲われなかったのは確かに幸運かもしれないが、それ以上に浅越にはまだ大丈夫だろうという予感があった。 ちらっと見ただけだが、最初の2人は女性でありそしてその次の2人はコンビやトリオの片割れである。 更に、女性は体力を温存しようと考えるであろうし、男2人は合流を考えればあまり遠くにいくようなことはない。 まさかまだすぐに殺人に及ぶようなことはないだろう、というその考えが的中したのだ。 5番目という順番はそれだけゲームに参加する時間も長くなるが、皆がまだ待機していなければいけない時間に動けるメリットもある。 その時間にすべきことで最優先のことを考えた時に、思いついたのが病院に行って薬や包帯などを回収することであった。 今までニュースで見た優勝者たちは、ほぼ無傷に近い者もいるが大抵が何かしらの傷を負っており、 医薬品や治療器具は持っておくに越した事はない。 そして主催者たちが病院という場所にわざわざ医薬品を残しておくであろうということは安易に予測が出来た。 でなければ、わざわざ病院の記号など載せないはずなのだ。
辿り付いた病院は、1Fの待合室のすぐ隣りに調剤室があった。 ガラスの奥にはたくさんの薬品が棚に区分けされて入っているのが見て取れる。 すぐに駆け寄って調剤室の中に入ると、空っぽの棚もたくさんあるが、それでもまだ薬はきちんと残っていた。 まず分かり易いところに置いてあった包帯とガーゼを掴み取ってデイパックに入れていく。 と、今まで急いでいて確認していなかったが中に入っていた異質なものに初めて気がついた。 黒いビニル張りのケース。床に置いて空けてみると中には長く細い棒とプラスチックの小さなケースが入っている。 手に取ってみるとその棒には穴が空いており筒状になっている。そしてプラスチックの中には尖端が鋭利になっていた。 この形状は、吹き矢で間違いはないであろう。 一先ず確認はそれだけにしておこうとケースを閉じると、床に落ちていた紙がくっ付いていた。 指で剥がしてみるとぺりっという音と共にあっという間に剥がれ落ちる。その紙にはこう記入されていた。 「フロモックス錠100mg 細菌を殺し、感染症を治す作用があります。 カロナール錠200 熱を下げたり痛みを和らげる作用があります。」 抗生物質と解熱鎮痛剤。 幸運にも落ちていた処方箋は、薬品の知識はもちろん一般人並にしかない彼にとってはとても有用と思えるものだった。 ちょうど良い、とプリントされている写真を頼りに辺りの引き出しを開けてみると、すぐにそれは見つかった。 ゴムで束ねられた薬をとも両方二束ほど手に取ってデイパックの中に入れる。
あとは消毒液か、と調剤室を出ようとしたとき、ふと目に入る瓶があった。 分かり易く髑髏の絵のプリントされた瓶。主催者の悪趣味な遊びであろうか。 一瞥して部屋を出ようとしたとき、ふと逡巡した。 先程の吹き矢には特に毒等は付属していなかった。 これさえあれば(中身が本当に毒薬かは怪しいが、ないよりはましだ)殺傷能力はだいぶ向上する。 すぐにそこまで考えが到り、そしてその自分の考えに赤面した。 殺す、つもりはないんやろ自分。やったらそんなの必要ないやんか。 生き残るために病院来たんやろ自分、やったら何で毒薬なんか… ぐるぐる頭の中を様々な思考が回転する。 それは一瞬の事だったのかそれとも一分くらいは考え込んでいたのか。 浅越はその瓶を手に取ろうとし…そしてその右手を左手で押さえつけ、首を振ると何も見なかったかのように調剤室から出て行った。
消毒液、と考えて向かった先は内科。 そしてその予想は外れておらず、診察室のガラス棚には純粋アルコールをしみこませたガーゼのパックが大量に保管されていた。 鍵のかかっていない扉を開けると、すぐにそのガーゼのパックを大量にデイパックに放り込む。 かなり空きのあったデイパックはもしも、のための品でだいぶ残りの容量を減らしていた。 これくらいか…と一応残りの棚の引き出しも探していると注射キットと生理用食塩水を見つけ、 一応と注射器は3セットほど、食塩水は4パックほどデイパックに詰める。 また外科病棟に行けば武器になりそうなものも見つかるのであろうが、腕時計を確認して諦めた。 12:55。そろそろ誰か来てもおかしくない頃だ。 よいしょ、と当初より大分重くなったデイパックを背負って、浅越は林の中へ消えていった。 【ザ・プラン9 浅越ゴエ 所持品: 吹き矢(矢10/10) 抗生物質/解熱鎮痛剤 各100錠 包帯/消毒用ガーゼ 大量 注射キット 3セット 生理用食塩水 4パック 第一行動方針:メンバーと合流 基本行動方針:生存最優先 最終行動方針:考えないようにしている】
ゴエキタ! やっべ、楽しみすぎて仕方ないw
476 :
名無しさん :2006/08/28(月) 00:57:54
ひとつ質問、最初の青木と最後の渡部との出発差が22時間程度あると見て話書いていいの? 一日終わってからスタートもなんだかなぁ。 5分間隔だとそうなるんだが・・・
480 :
名無しさん :2006/08/28(月) 22:30:08
どの芸人がどうなって欲しい!とかこんな展開どうかなというのだけでも書き込んで欲しいかも。 それでスレ活性化するのであれば。 ちょっとスレスト気味が気になるもので。
481 :
名無しさん :2006/08/28(月) 22:39:42
どんな展開かを書いて欲しいを書いていいというので書きます。 前のバトロワみたいに天津向さんは、狂って色んな芸人さんを殺して欲しい。 でも前みたいに感動的にして欲しいです・・・。 ただの希望なので、この通りに書かなくてもいいです。 頑張って下さい。
>>480 でもその話題でもめてもらっても困るよなぁ、
せっかくしたらばできたんだから話し合いはあっちでして欲しい。
もし偶然ネタバレになったり、それで場が荒れたりしても困るし。
別に保守は保守でいいんじゃないかと。
便乗 ピコラーとしてはオリラジ中田に期待したい 書いて良いというなら書くが人気があるので迷い中
要望だけで埋まるのもなぁ 書き手が書きにくくなっても困るし
物書きさんたち文章umeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!! 文章能力がゼロの自分としては、本当に上手い!!!
>483 自分は逆にマイナー目の芸人書いてるからキャラ書き分けても分かってもらえるかが不安w
>>484 自分は逆にこのスレは要望で埋まってもいいと思う
2006年バージョンと2002年バージョンはまったく別物のようだから、
パートの数もリセットしてやりなおしたい一人
2002年の頃参加してた芸人はみんな年食いはじめてるから体力的に不安がw
まとめサイトに各芸人のデータベースを作ろうと思っているのだがどうでしょ? 各々の芸人に詳しい人が提供したデータ(一人称、交友関係など)があれば非常に役立つのでは もしおkなら 各芸人に1ページずつ割り当てて、自由に編集可能にするか したらばに専用のスレを立ててこちらで編集するか めんどうだったらスルーしていいです まとめサイト管理人より連絡でした
>>490 自分のヲタ芸人も2002年は20代後半だったけど、
今はもう30過ぎだしな…w
>>492 同じく。もう全力疾走とかできないかもしれないww
「僕は殺意はありませんよーだから撃たんとって下さいねー」 校舎から出てきたお〜い!久馬(ザ・プラン9)は気の抜けた声を発しながら辺りを見回していた。 夏の太陽が降り注ぐ中かすかに血の混じった匂いが鼻につく、ような気がする。 しかしそれはあくまでも気のせいと思うとデイパックを開け、中身を確認した。 今回は芸人が参加する、ということで合流を目論む人間が多いであろう、ならば校舎のすぐ近くに陣取っている人数は多い可能性は高い。 だが、さすがに校舎のすぐ近くには兵士の目もある。そこまで近くにずっと待機しているという神経の持ち主はなかなかいないはずだ。 ならば兵士の監視圏内であるうちに武器を確認した方がこの第一関門である校舎包囲網の突破に役に立つに違いないと久馬は踏んでいる。 校舎の壁に凭れて座り込み、デイパックを開く。そしてその予感はいい意味で的中した。 中に入っていたのは長い銃、いやライフルであった。 付属している説明書を広げると、安全装置の外し方、照準の合わせ方など基本的な面が英語で書かれている。 ありえへん…。 そう思いつつも、意外とたくさんある図解のお陰でなんとなくは…と思った瞬間おぅぉ、とくぐもった声が横でした。 銃の安全装置を外す練習をしつつ、その声のした方向に首だけ回すと、長州小力の姿があった。 銃を手に持ってカチャカチャ音をさせているプレイヤーの姿に、目を大きく見開いて逃げ腰の体制になっている。
「キレてないですよ?」 「おぅぉ?」 余計な行動をされる前に、久馬は小力に釘を刺しておくことにした。 銃を持っていることで自分では気付いていないのかもしれないが精神的に余裕があるのか、 久馬は先に小力のお株を奪うように決め台詞を口に出す。 「自分の身を守る為に早めに使い方を学んでるんです。撃つつもりも殺すつもりもないですから」 そうあっさりと言うと、安全装置のオンオフをスムーズに出来るようになった久馬は次にスコープを覗いて照準を合わせる練習を始めた。 どう考えても言動がちぐはぐな久馬を、小力は関わっていられないと判断したのかすぐに スコープの狙いとは全く別の方向の茂みに逃げ込む。 「ホンマに殺すつもりはないんやけどなあ…」 小力が逃げさると、久馬は充填し忘れていたライフルの弾を銃倉に詰めだした。 その状態でもう一度だけ照準を合わせると、銃を下ろして立ち上がる。 小力には要注意人物と思われているかもしれない、ということにあまり落胆は覚えなかった。 そのこと以上にこの場にバッファロー吾郎の木村ビの姿がないことが久馬に微弱な精神的ダメージを与えていた。 天津の2人がまさか木村に危害を加えるようなことはないし、木村もまさかと思うであろう。 そしてその次に出発の久馬は木村とは長年の付き合いなのである。 ここで待っていて欲しい、とは言わなかったけれども待っていてくれていても何ら不思議ではないのに、 そんな姿は何処にも見つからない。
その時、久馬の書く脚本は破滅的であり絶対誰か死ぬ、と木村が前指摘していたことがあることを思い出した。 作り出すものと実際の性格は違う、ということはもちろん木村自身分かっている事なのだろうが、 このような緊急事態ではやはり信頼がいまいち置けないのだろう、と結論付けると、久馬は口を尖らせた。 「俺めっちゃ優しいで?人殺すのとかホンマ無理なんやけどなあ…」 何故か笑いがこみ上げて仕方ないのか、冗談交じりのようなトーンの言葉に全く説得力は感じられない。 それは久馬自身も感じたのかふぅ、と一息吐いて気合を入れるとデイパックを肩にかけ、 ポケットに入っていた日焼け止めをしっかりと肌の露出している部分に塗ると、 ライフルを両手でしっかりと支え、トリガーに指をかけたまま歩き出した。 ライフルがお守りになっているのかそうでないのか、静寂過ぎる林の中を歩いていると、明後日締め切りだったはずの脚本のことが頭を過ぎった。 あそこもうちょっとボケ増やしたいんやけどな、と思いそしてそのようなことを未だに考えている自分に苦笑する。 バトル・ロワイヤル。実は久馬は他大多数の芸人よりこのイベントは身近な存在であった。 久馬が中学に入学した年、その中学の上級生のクラスが選ばれたのである。 特に交流のある先輩などもいなかったが、その日を境に生徒会長と昼の給食の時間に流れる放送部のアナウンスの声が変わり まだ幼かった背筋を寒くさせたのだ。
そして思考は現在に戻る。 中学生ならまだ死んでも家族親戚友人が悲しむだけであるが、 今日集められた芸人は、家族の大黒柱である人間も多数含まれているのである。死んだら女房子供が路頭に迷うのだ。 中学生のガス抜きなんか知らんけども、そんなんで殺されてたまるか!と心の中で叫び声をあげると、 身近にいる既婚者2人の顔が思い浮かんだ。 元相方の後藤秀樹(元シェイクダウン)と現相方のヤナギブソン。 久馬は後藤が参加していない事を望んでいて、実際参加していないものと思っていた。 しかし。会場を出る際に相方3人に怒鳴られた時、すぐ近くで同じく立ち上がろうとしていた後藤の姿を久馬は見つけてしまっていたのだった。 例えばこれに後藤が参加していなかったらもしかしたら生き残る事に意味があったのかもしれないが、 今となっては…と思い始める。 そして、ザ・プラン9全員がこの戦いに参加しており、高い確率での全員に死が訪れるという現実。 特に久馬は体力は同年代と比べてもない方であるし、あの人数の中で生き残るのは単純に考えても難しいであろう。 自分の死が怖いわけではない、が。
やったら。 「やれるだけ長く生きて、この戦い元ネタにして、脚本書いたろやないかい…!」 紙と鉛筆さえあれば、無限の世界を作り出せる。 そして何か書き残したものがあれば、あの商魂高い吉本が世に出さないということもないであろう。 そう考えて久馬は周囲を見回すと物陰になるような窪みに座り込み、肌身離さず持っているネタ帳に脚本を書き出した。 ファーストボケは自分の台詞だとほくそ笑みながら。 【ザ・プラン9 お〜い!久馬 所持品: M24ライフル 5.56ライフル弾(30/30) ネタ帳 第一行動方針:メンバーと合流 基本行動方針:生存最優先 襲われれば反撃 最終行動方針:バトルロワイヤルを題材にした脚本を書きあげる】 【現在位置:校舎からやや離れた窪地】 【8/15 13:46 残り267人】
連続投稿気味ですみません。 ちなみに小力はこれから使う気全くありませんので。お好きにどうぞ。 次こそは…
>>491 賛成。編集方法はどっちでもいいと思うけど、
前者の場合データが増えすぎて見辛くなるのが心配。
>>501 乙です!
管理人さん大変だと思うから、データベースは各自自由編集でもいいんじゃないか?
簡単なテンプレとかあれば長くなりすぎることもないし>テンプレ
修正 >テンプレ → >データベース
うわあ、久馬男前。 前回はまだ3人時代だったから、どう流れて行くか楽しみ。 しかし日焼けどめをちゃんと塗る所が久馬らしいw
>>501 乙です!
ちょっと混乱してるんだが今の残り人数って結局何人?
>509 すみません、268人でしたね。 あと>497の下から4行目の木村「ビ」を消去お願いします。>管理人さん
>>510 ありがd!助かります。
気にしないで下さい。自分も前間違えましたから…
麒麟じゃないけど投下します。
スピードワゴン小沢は、校舎を飛び出して一番近くにあった 大きな茂みの中で、体育座りをして息を潜めていた。 此処は何処? なんで俺こんな所にいるの? 潤は何処? どうして待っててくれなかったの? これが全部夢だったら良かったのに。 ほっぺたをつねって、「あ、痛くないや」なんて言えたら良かったのに。 感じるのは、俺を現実に引き戻すばっかりの、リアルな痛みだけ。 こわい 怖いよ どうしてこんなに静かなんだろう。 もう何十時間もここでこうしている気がする。 どうせ生き残るなんて無理だ 俺が人の命を取るなんて、考えただけでも恐ろしい。 いいや、どっちにしろできっこないさ、そんなの。
もし、もし仮に、俺がどうにか生き残れて、何とか脱出できたとしても、 その世界には潤も、仲間も、もう誰もいない。 甘い言葉なんてもう誰にも言えない。 愛する人が出来たとしても汚れた手で触れることなんて出来ない。 暗闇の中に、たった一人きり。 さっきから何を考えていても、 頭の中には最悪のビジョンしか浮かんでこない。 もう嫌だ。 こんなのもう耐えられない。
…決めた。 俺が生きるくらいなら、誰か他の、家族のいる人の方が良いよね。 潤とかさ。 今まで誰かの為に何かしたことなんて無かったから、 これはきっと神様の与えて下さった罪滅ぼしのチャンスなんだ。 これから俺が、誰かを殺してしまう可能性がけしてゼロじゃないから。 その前に。 「……俺は俺の正義を通すだけさ。勝って帰る場所を持ってる誰かを、待っていてくれる人達の為のね」 言い終わると同時に小沢の体が崩れ落る。 その左胸には自らの支給品であろう刺身包丁が深々と突き刺さっていた。 朱に染まっていく地面を一別してから、天を仰いで。 いずれ消える苦痛に耐えながら、彼は笑って遠くの蒼を見つめていた。 「…やだなぁ……ここ…で…あまーいって…言ってくれなきゃ……じゅ…ん…」 【スピードワゴン 小沢 一敬 死亡(自害)】 【8/15 14:13 残り267人】
>>512-514 死亡者第二号ktkrwwwwwwwwwwwww
まさか小沢が自害とは・・・。
でも小沢らしいっちゃ小沢らしいな・・・。
小沢の最後の台詞が胸にくる。 小沢らしいな。
クソ長いですが、投下させて下さい。 チャブ柴田偏って事で。
柴田が、山崎と目が合う事は無かった。 周りよりも現状にはっきりと気付くのが早かったからか、ビートたけしの余りにも簡単すぎる説明を受けている間、柴田は周りとは逆に冷静さを取り戻していった。 といっても、やっと冷静に辺りが見渡せるようになった時にはもう、「さ」行の芸人が呼ばれ始めていたのだが。 最初に柴田の視界に入ってきたのは山崎だった。 山崎はまだ全てを信じられていない様で、疑問符の浮かぶ目でたけしを見つめていた。 しかし、それは山崎だけという訳ではなかった。辺りを見渡す限りほとんどの芸人達が山崎と同じような状態に有ったのだ。 「山崎?」 柴田が呼びかけても、返事は返ってこなかった。 「おい、山 「106番、柴田英嗣。」 山崎にもう一度呼びかけている所に、邪魔が入った。 名前。 柴田自身の、名前。 柴田は心臓が跳ね上がるのを無視した。 認めることが嫌だったのだ。たかがゲームに怯える自分を。 柴田は自分の名前を呼んだビートたけしを睨み、立ち上がってデイパックの山へと歩みを進める。 デイパックを掴み教室を出る間際、一瞬だけ、山崎の顔を見ることが出来た。 山崎は、未だに教卓とそこで堂々と芸人達を見下ろす男を見ていた。 ただ、さっきと少しだけ、表情が違うように見えた。 強気な目、つぐまれた口、少し釣り上がった眉。 それはまるで、何か決意を固めたような顔だった・・・。
柴田は校舎を出て、校舎の側面に回って山崎を待つことにした。 二時間以上待つことは苦痛だったが、山崎以外の人間を信じきれるとは思い難かった。 彼にとって、最も信用の出来る芸人というのは「相方」では無い。 相方に対しての考えとしては、仕事の時は特別扱い(「相方」と言う確立された存在)で、それ以外の時は普通の友人と言うのが基本だった。 その為、柴田には相方の他に、大勢の仲の良い芸人が居た。 山崎と仲が悪いわけではなく、むしろ最近ではよく遊んでいる方だったが、それ以上に仲の良い人間というのがいるのだ。 なら何故、相方に依存するのか。 その理由は、鮮明だ。 お互いに裏切り難いからだ。 もし生きて帰ることが出来た場合、亡くした事によって一番己が損害を受けるのは相方だ。 それに、もう10年近く仕事を続けているのだ。 意志の疎通は取りやすいだろう、と彼は考えていた。 それにしても、二時間以上。 これをどうやって過ごそうか。 これが現時点での柴田の最大の疑問だった。 ずっとここに居る事は、多分不可能だろう。 これから一分毎にあらゆる人間がこの校舎から放出され続けるのだ。 その中に好戦的な人間が居ないとは、限らない。 もし好戦的な人間でなかったにせよ、校舎の出入口からちょうど死角になるような所に居る彼が怪しいと感じられない可能性は低いだろう。 怯えた奴が無鉄砲に攻撃を仕掛けてくるかも知れない。 しかし、ここからどこかへ行くとして、一体どこへ行けと言うのだ。
「・・・はぁ・・・。」 柴田は深く溜め息を付いた。 今後に対しての不安もその溜め息の原因の一つではあったが、主な原因は他にあった。 考える事が、面倒になったのだ。 普段、彼は然して頭を使わない。 それをフルに活用して、今後の対策を練ったのだ。 頭がショートしてもおかしくは無い。 気休めになるものは無いか、と、辺りを見回すと、自分の持つデイパックが目に入った。 そう言えば、まだ中を確認していなかった。 柴田はデイパックの口に手を掛ける。 その時。 目の前から銃声が聞こえた。 「うおっ!?」 柴田はそれに驚き、咄嗟にしゃがんだ。 怯えからか、腰まで地面に付いてしまう。 何が起こったか柴田には一瞬理解が出来なかったが、頭にぱらぱらと何かが降ってくる事に気付き、頭上を見上げた。 「・・・嘘だろ・・・?」 柴田自身の今まで寄り掛かっていた校舎の外壁が見事に穴だらけになっていた。 もし今しゃがんでいなかったら、間違い無く・・・。 最悪の結末が柴田の脳内をちらついた。 「・・チッ。」 何者かの舌打ちが柴田の耳に届いた。 カチャリ、と、銃を持ち直す音がする。 しゃがみ込んで地面に腰が付いてしまっている状態から態勢を持ち直すまでに、間違い無く何秒かは掛かるだろう。 その間に、間違い無く撃たれる。 かといって態勢を持ち直さないままなら結局撃たれる。 絶体絶命。 死と言う物を必死で避けていた柴田にとって、その言葉は彼の心に重くのしかかる。 相手は柴田に一歩ずつ、確実に近づいてくる。
一歩。 二歩、三歩、四歩。 五歩。 遂に相手は、柴田とほとんど距離の無い所にまで来てしまった。 しゃがんでひたすら上を見上げる柴田から見ると、ほぼ真上に相手が居るようなものだった。 逆光で相手の顔を見ることは出来なかったが、柴田を取り巻くその冷たく重い空気は、間違い無く相手の冷酷な感情を表していた。 銃口が額に真上から降りてくる。 額に鉄の冷たさを感じた瞬間、柴田は目を瞑った。 死にたくなかった。 まだどこかで希望を持っていた。皆であの日と同じように生きていけると信じていた。疑念など無かった。疑う事を避けていた。現実さえ見ようとしなかった。ご都合主義な理由で、勝手に全員が自分と同じ意見だと思い込んでいた。 柴田は悟った。 「死」と言う真実と、「生」と言うエゴを。 ・・・ガコッと言う、鈍い音が柴田の耳に届く。 死ぬ時は、こんな音がする物なのか。 目を瞑ったまま、柴田は深い眠りに着く事に安らかさを感じる。
が。 すぐに異変に気付く。 「柴っちょ!立て!」 音が、聞こえる。 生きている。 殺されたのに、生きている。 現状が理解できないまま目を開けると、何者かが必死で柴田に話し掛け、無理やり立たせようとしていた。 どうやら、さっきまで彼を殺そうとしていた相手では無いらしい。雰囲気が全く違った。 柴田は「何者か」に腕を力ずくで引っ張られて、否応無しに立たされる。 「何者か」の左手にはバール。右手には自分の腕。そして自分のすぐ横には・・・頭を抱えてうずくまる、拳銃を持った男。 柴田にもだんだん掴めて来た。 「何者か」が、左手に持つバールで、自分を殺そうとしていた男を殴ったと言う事を。 そして、自分はこの「何者か」に助けられた、と言う現状を。 「何者か」は、柴田の腕を引いて走り始めた。 柴田も、どうして良いか分からず、とりあえず成すがままにされる。 そのまま柴田達は、森の中へと全力で駆け込んでいった。 走っている間に、柴田には「何者か」の正体が分かった。
それから5分ほど経って、正気に戻った柴田と「何者か」は、未だに森の中を走り続けていた。 「どこまで走る気ですか!?」 自分の腕に掛かった手を振り払い、「何者か」の後に続いて走りながら、柴田が聞いた。 「もうちょっと走れば何か建物があるはずだからそこまで行こう!」 「行ってどうするんですか!」 「待つんだよ!」 「何を!?」 「柴っちょも山崎待ってたんでしょ?」 「え?」 「俺もあそこで待ってたの。」 「・・・。」 「その辺でうろうろしてるよりは、建物ん中で待った方が安全だろ?」 柴田の中で引っ掛かっていたものが全て取れた。 つまり、こう言うことだ。 自分は今後、こいつとそれぞれの相方を待つ・・・と。 「・・・児島さん!」 「何!」 「建物がある根拠とかあるんですか!?」 「無い!」 「やっぱりか!」
【アンタッチャブル柴田 アンジャッシュ児島 同盟結成】 【アンタッチャブル 柴田】 所持品:未確認 第一行動方針:山崎が解放されるまでの間、児島と待機。 基本行動方針:生存最優先 人に危害を加える気は無い 最終行動方針:被害を最低限に抑え、出来るだけ多くの芸人と生還。(?) 【アンジャッシュ 児島】 所持品:バール その他未確認 第一行動方針:渡部が解放されるまでの間、柴田と待機。 基本行動方針:生存最優先 襲われたら反撃する 最終行動方針:未定 【現在位置:森】 【8/15 14:33 残り267人】 長くてスマンコ。 夜中に書いた文って昼に見直すと無茶苦茶キモかったりするんだよな・・・。 これもそうなんだろうか。 またなんかおかしな部分あったら指摘をお願いします。 あと、児島の今後について書き手さんに連絡が有ります。 したらばの方に書いておきますんで、よかったら目を通してください。
525 :
名無しさん :2006/08/29(火) 04:33:23
きんもー☆
こんなスレがあるって知らなかった。 おもろい。 柴田の続き早く読みたいです。
アンタッチャブルは前のもよかったよなー。 マジ泣いた。 早く続き読みたい。
>>496-500 「ビクビクさせんなや!もうムカつくわ!」
開始2時間が過ぎて、漸く名前を呼ばれた鈴木つかさ(ザ・プラン9)はブツクサと文句を言いながら待機場所を出て行く。
鈴木の怒りの原因は、鈴木という苗字が予想以上に多くて名前が呼ばれていくたびに心臓の跳ね上がる思いをしたのが原因である。
結局3分も生殺し状態を味わされ、理不尽にこの戦いに参加させられたことと相まって鈴木の不機嫌メーターは頂点に達しようとしていた。
と。出入り口の不思議な光景が目に付いた。
先に出たはずのタカ(タカアンドトシ)と鈴木拓(ドランクドラゴン)の2人がまだ校舎内の鉄扉の前に居残っているのである。
瞬時に鈴木は表情を変えて、未だ童顔と言われ続ける顔を生かして、人懐っこい笑顔で2人に近付いた。
「どうされはったんですか?」
「…銃で狙われてるみたいで」
気持ちトーン高めで鈴木の投げかけた疑問に拓はびくっと肩を震わせた。その姿を見下ろしながらタカが答える。
ほら、と指し示す方向にはその通り死体が転がっていた。
異様な服装の芸人とそれに比べたら特に際立ったところのない死体。
特にその異様な死体はまさに出るところを狙われたようで流れ出した血が足元に流れ落ちてきそうな近距離にある。
外れた時のであろう弾痕もすぐ後ろに4発程あり、ここで撃ち殺されたことは火を見るより明らかであった。
本来ならば敵同士、とまでいかなくても警戒しあうはずが、姿の見えない狙撃者の存在に、一種仲間のような雰囲気が流れる。
「でもここに居ったらあきませんよね?」 「ここに5人溜まったら一斉爆発や」 警戒を抱かせないような口調で続いた鈴木の質問に答えたのは近くに居た兵士であった。 えっ、っと絶句する拓と、だろうな、と溜息を吐く2人。 「はよ無理矢理にでも出な死にますね」 「鈴木…さんの武器は何なんですか?」 ほとんど交流のない相手に戸惑っているのか、それとも死というワードをあっさりと出すことに恐怖を覚えたのか。 普段より更に口ごもりながら今度は鈴木に質問をした。 「ちょっと待って下さいね…あーアカンわ。ナイフです」 取り出して見せると、タカも溜息を吐いた。 「僕達も…ピコピコハンマーと縄で」 「それはまたハズレ引いとりますねー」 「あ…分かってますけど言わないで下さい、落ち込みますから」 「言っても言わんといても一緒やないですか」
鈴木がタカの言葉に正直に答えたのに気が障ったのか、拓がした抗議にあっさりと鈴木はツッコミ返す。 焦りつつも打開策がなく、どうしようかと考えていると 続いて名前を呼ばれたのかウド鈴木が現れた。 「すみませんが武器何か見せてもらえませんか?」 「な…なんでですか」 鈴木の申し出にビクリと肩を震わせたウドは、タカの指し示した死体に今度は勢い良くへたり込んだ。 ほぇやうぁ、など言葉にならないことを口走るウドをちらっと見ると、 鈴木は放り出されたデイパックをすみませんね、と一言だけ言うと漁り出す。 「当たりです。マシンガン」 鈴木が見つけ出したのはMP5。弾痕と状況を見る限り撃ってきている相手の使用武器がマシンガンとは考えにくい。 ならばこの銃を有効活用すれば突破口を開けるはずだ。 鈴木の見せた真剣な眼差しにタカも頷く。
「ええですか、ウドさん。今僕らは狙われてるんです。なんで、ウドさんはそれを使って突破口を開いて下さい」 その銃が昔使った小道具と一緒であることに気付いた鈴木はテキパキと装填を終え、 安全装置だけはオフにしたままウドに銃を返した。 そして異様な死体(そうそう、ここの誰もが知らなかったが彼ははんぺんという名の芸人である。 生え抜きの東京吉本芸人が1人もいない中では名前を全員が知らないのは仕方のないことであったが)に腕を伸ばして足首を掴み、 扉の中に引き寄せる。 「今考えた案なんですけど、この死体を勢い良くここから放り投げたら撃ってきとる人は多分まずそっちを撃ってくると思うんです。 そしたらその隙にウドさんが連射しながら扉出てって下さい。その後に僕ら続きますんで」 どうですか?とタカの顔を見ると、タカもそれしかない、と思ったのか深く頷いた。 鈴木がはんぺんの死体を起こして腕を肩に回すと、タカもそれを手伝う。 「3、2、1で行くんでええですか?」 「やです!無理ですよ!…天野君助けて…」 ウドの情けない言葉に鈴木もタカも眉を顰める。しかしそれ以上にその言葉が拓の怒りの沸点を超えさせてしまっていた。 「急げよ!お前にしか出来ないんだよ!やんないと殺されるんだよ!」
突然の出来事。いきなり立ち上がって物凄い形相で怒鳴り散らす拓に、ウドは更に萎縮してしまっていた。 更に貧弱な腕で殴りかかろうとした拓の腕を慌てて鈴木が取って、止めさせる。 「僕がやります。それならええでしょ?」 タカは眉間に皺を寄せ、拓も不満そうな顔をしたが、こういう小道具の扱いには慣れてるんで任せて下さい、と鈴木が言うと、 言い争う時間も最早ほとんどないと察したのか、タカがお願いします、と答えた。 鈴木はMP5の安全装置を外し、セミオートモードに切り替える。 「1、のところでその死体放り投げて下さい。そしたら僕出てって弾幕張りますんで、その後ろすぐに駆けてって下さいね。 バッグ持ちました?…やったら行きますよ。3、2、1!」 鈴木の読み通りタカが放り投げたはんぺんの死体に弾が捻じ込まれた。 間髪居れず死体が投げ込まれたのと反対側に鈴木は飛び出し狙撃手がいると思われる方向に一発ずつ弾丸を打ち込む。 タカが勢い良く飛び出して逃げていったのを見計らっただけで鈴木も林の中に退いていく。 その後急いで数十秒林の中を走り抜けると、さすがにここまでくれば安心だと判断したのか、肩を思い切り揺らしてタカが立ち止まっていた。 それにつられた鈴木も銃を下ろして害意がないことを示す為に銃口をタカと反対に向けて脇に挟みこむ。
「大変…でしたね…あれ?あとの2人はどうしたんですか?」 極度の緊張感で周囲を気遣う余裕がなかったのか、今になってあとの2人を気にするタカに、鈴木はあっさりと答えた。 「ああ、反対方向へ逃げてきましたよ。…これ返さなアカンのに。」 子供のように拗ねた口調で零す鈴木を、タカは不審がりながらも頑張って下さい、と励ます。 次に会うた時にもお互い助け合いましょね、と鈴木が返すと、そうですね、と言ってタカは茂みの中に逃げ込んだ。 銃を持っとる相手に対してやったら最良の反応やん、と鈴木は一人呟くと、 先程ウドのデイパックから気付かれないように根こそぎくすね取っていた9mm弾を自分のデイパックから取り出して補填する。
そんな出入り口で行われていた死闘を全く知らずに、次に出入り口に現れた須知(ビッキーズ)が見たものは、 平凡な死体と異様な死体、そして飛び出すタイミングを誤り狙撃手の反撃にあって、 腹立ち紛れに何発も銃弾を打ち込まれ絶命した鈴木拓とウド鈴木の死体であった。 【インスタントジョンソン 杉山貢一 死亡】 【はんぺん 死亡】 【ドランクドラゴン 鈴木拓 死亡】 【キャイーン ウド鈴木 死亡】 【タカアンドトシ タカ(鈴木 崇大) 所持品:ピコピコハンマー 他不明 第一行動方針:不明 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明 】 【ザ・プラン9 鈴木つかさ 所持品: MP5 9mmパラベラム(287/300) 第一行動方針:メンバーと合流 基本行動方針:生存最優先 最終行動方針:不明】 【現在位置:校舎からやや離れた林の中】 【8/15 14:03 残り263人】
瞬殺してしまった芸人のファンの方いらっしゃったらすみません。 あと今回もタカに関してはその後を書くつもりないです。 ちなみにこの「狙撃手」は名簿順から考えると「彼」の可能性高いんですがw そこは彼の書き手さんにお任せします。
更にすみません、 >534の鈴木つかさの所持品の欄は正しくは 所持品: MP5 9mmパラベラム(287/300) アーミーナイフ 他不明 です
真夜中に投下祭りが有ったなんて聞いてないよ・・・orz
>>528-536 乙!
プラン偏、早くも盛り上がっとるなあ。
一レスですが品川庄司投下します
「…アンタッチャブルさん…おぎやはぎさん…、次長課長…さん…、」 寿司詰めの様な部屋で蒸し暑くなり、タンクトップ一枚になった庄司は、その横で聞こえるか聞こえないかの声でひたすら芸人の名前を呟く相方の異様な姿に固唾を飲んだ。 そして、 「お前、何呟いてんだよ」 そう小声で聞いた。 はっ、と意識を取り戻した様に庄司を見る品川に、庄司は言いようの無い不安を覚えた。 「あ、庄司…」 「ちょ、大丈夫かよ」 スーツ姿の品川は庄司より遥かに大量の汗をかいていて、舞台本番直前の様に粗く呼吸していた。 「庄司、俺らは順番的に、俺が出て、間もなく…そうだな、今思い浮かんだのはそうだ、居るとしたら柴田さんか…」 発する言葉も、庄司には理解出来ない。 「何言ってるか解らない、いつもみたいにちゃんとまとめて」 「だからっ…、だから、苗字的に俺とお前はほぼ同じ時間に出る事になるから、だから…」 「だから?」 吐き出す様に品川はそこまで言って、また思考を止めた様に出口を見た。 品川の視線の先に庄司も視線をやるとちょうど、河本が外を出ていく姿が写る。 「やっぱり…」 品川の言葉に、また品川を見ると、絶望的な表情をしていた。 「お前、本当に大丈夫かよ?」 粗い呼吸を続けて、品川は庄司を見る。 「庄司、俺と行動するか?」 掌で流れる汗を拭って庄司に聞く。庄司は一瞬、そんな事を俺に選択させるなよと思ったが、静かに頷く。 品川は呼吸を整え、庄司に耳打ちをする。 その手は少し震えていた。
短くてすいません。
>>539 庄司wwwwww
こんな時にまでタンクトップ芸人を貫くかwwwww
時間軸遡り次長課長投下。 何か変な所あったら言って下さい。 「…………何や、誰も居らんのか。」 井上(次長課長)はほ、と息を吐いた。 叢掻き分けて歩む事10数分。最初は急ぎ気味であった歩調も今は緩やかな物へと戻っていた。 茂みの一部で足を止めると、辺りを見回し人が居ない事を確認してから、そのゆっくりとした歩みも止める。 無言のまましゃがみこむと、手にしたやけに軽いデイパックを地面に置き、中身を確認した。 名簿、地図、コンパス、紙に鉛筆、水、いくらかの食料、時計、そして―― 「…何やねんこれ。」 白い紙製のハリセン。 思わず間抜けな声が口から漏れ出て、次いで疑問符に頭が埋め尽くされた。 まさか、これが支給された武器か? 暫くしてやっと思い至り、血の気が引く。(とはいえ、元々無表情気味に作業を続けていた彼の表情には傍目からはほとんど変化は見られなかったが。) 手に取ってみる。 軽かった。 「…いや、あかんやろ……ホンマに?」 自問自答。 他にいくら手を突っ込んでデイパックかき回してみても、ただ布越しに地面に手がぶつかるだけで他の武器は見当たらなかった。
「…どないしよ。」 そういえば独り言が激しい、と自覚したのはこの時だった。 自覚して、初めて顔を上げる。幸いあたりに人気は無かった。安堵に小さく息を吐く。 自分で思った以上に事態に困惑しているのかもしれなかった。 併し井上には自覚は無かった。 元々感情の起伏の薄いこの男は、この期に及んで未だ、今自分が置かれたこの状況を楽観視していたし、 何よりも実感が湧かなかった。 何せ、未だ一度も人に出くわして居ないのだ。ましてや死体等見る筈も無い。 それは一重に彼が呼ばれる順番が最初の方であったからだろう。 どちらにしろ、危険な立場におかれている実感などほとんど湧いていなかった井上は、呑気な表情を崩す事は無かった。 数分間ぼんやりしていただろうか。 ここでぼけっとしていても仕方が無いと、ようやく少しだけ思考を巡らせた。 厚紙製のまっしろなハリセンを一旦地面に置くと、彼は名簿を取り出した。 次いでデイパックの中、時計を取り出した。 「…あと一時間、やな。」 名簿と時計を見比べて呟く。 一分間隔で呼ばれていた、あの場の空気を思い出す。 自分と河本の差は60分。 井上は自分が教室を出てから何分が経過したのかなど、ちっとも考えていなかった。 河本と合流すれば河本が考えてくれる。 今迄の人生だって河本が引っ張ってきてくれた。 今回だって、河本が居ればどうにだってなる。
辺りに人が居ないのを良い事に、井上は数分かかってのんびりとデイパックに物をつめ直すと、 河本なら自分を見つけてくれるだろう。そう、楽観的に考えて、何処へともなく歩き出した。 井上は、何も考えていなかった。 このゲームの勝者がたった一人である事も、彼は知っていながら、忘れていた。 「…ああ、ネタになるやん。これ。」 異常な程に呑気に、井上の頭の中では無邪気に殺人を組み込んだコントの設定が少しずつ練られ始めていた。 【次長課長 井上 所持品:ハリセン 第一行動方針:適当に彷徨いつつ河本を待つ 基本行動方針:河本についていく 最終行動方針:河本のおおせのままに 【現在位置:森】 【8/15 12:57 残り268人】
wikiでは投下順に並べられているが、実際の話の流れとしては、
001 >347-350 12:00
002 >358-360 ?
003 >470-474 12:55
004 >542-544 12:57
005 >377-380 13:04
006 >496-500 13:46
007 >528-534 14:03
008 >512-514 14:13
009 >518-524 14:33
010 >459-462 14:45
011 >413-416 15:06
って事になるな。
ごめん2002verの時間軸考察思い出してまとめてみたくなっただけ。
>>539 、テンプレテンプレ。
>>545 時間枠考察については後ほどページに載せるつもりです
今日の深夜までには作成出来ると思います
あと、芸人データベースについては、とりあえずwiki自由編集形式でテストすることにしました
意見くださった方dです
皆さん乙です! 執筆中だった芸人が見事に瞬殺されましたorz 自宅に戻ったら一から書き直しだ
>>547 全く同じ境遇の人間がここに一人ノシ
番外偏でも書くかな。
>>545 ご指摘有り難う御座います。
品庄はまだ出発していないので、続き投下時にテンプレ加えたいと思います。
スピワかな? 小沢死亡はちょっと残念だー
>>551 違うのかwww
したらばに、成仏出来なかった話を投下するスレがあったからそっちで待ってるよノシ
結構序盤からずばずばと消えて行くな。 最初の方はまだ死亡率低いと思ってたから、油断してた。 特に小沢は完全に油断してた。コーヒー吹いた。 今後の井戸田の活躍に期待したい。
序盤で死ぬのは確かにちときついな。
中盤ならそれまでの話として投下も可能になるが。
でも
>>514 の小沢はちょっと泣けた。小沢らしくて
556 :
名無しさん :2006/08/29(火) 12:55:13
こんなスレあったのか
>>555 同意。>小沢らしい
最後の言葉が悲しい。
小沢が自害してる間、井戸田はどこに行っていたんだろう?
それが自分の中に唯一残る疑問。
コンビ内での活動が圧倒的に多いな。
全く関係の無いような奴らを絡ませるのも結構楽しいかも知れない。
>>556 結構昔からね。
しかしたったの500レス程度でよく進んだなあ・・・。
>>21 のたったの一言でこんな事になるんだから、大したもんだわ。
最初の方の設定についての話し合いの時とか名簿製作の時のあのスレの進み具合と言ったらもう半端じゃなかったもんな。
>>557 コンビ外考えてる途中です。
ただ、残念な事に瞬殺の可能性80パーセントですがw
殺す前にはしたらばで相談したほうがいいのかね
>>559 ガンガレ。
こいつら(↓)がついてるから。
____ ____ ____
/_ノ ヽ、_ \ / \ / \
o゚((●)) ((●))゚o / _ノ ヽ、_ \/ _ノ ヽ、_ \
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\o゚⌒ ⌒゚o \((●)) ((●))゚o\
| |r┬-| | (__人__) | (__人__) |
\ `ー'´ / ` ⌒´ / ` ⌒´ /
____ ___ ____
/⌒三 ⌒\ /⌒ ⌒\ /⌒ ⌒\
/( ○)三(○)\/( ●) (●)\/ (―) (―)\
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\::⌒(__人__)⌒:::::\⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| | |r┬-| | |
\ `ー'´ / `ー'´ / /
____ ____ ____
/ \ / \ /\ /\
/ ─ ─ \/ \/( ●) (●)\
/ ( ●) (●) \ ⌒ ⌒ \:⌒(__人__)⌒:::::\
| (__人__) |// (__人__) /// | |r┬-| |
\ ` ⌒´ / / `ー'´ /
____ ____ ____
/ノ ヽ、_\ /⌒ ー、\ /_ノ ' ヽ_\
/( ○)}liil{(○)\/( ●) (●)\/(≡) (≡)\
/ (__人__) \⌒(__人__)⌒:::::\//(__人__) /// \
| ヽ |!!il|!|!l| / | |r┬-/ ' | |r┬-| |
\ |ェェェェ| / `ー' / `ー'´ /
>>560 「この芸人を使う予定がある人おますか?」
的なことを聞いてみるのも良いと思う
ただ自分は、自分が使おうとおもってた芸人が投下前に死んで
「うはwwwしんだw」
となるのも良いかなとおもうのもイイかなと思ってしまうドMだけど
>>562 その気持ちが分かってしまう
同じくドMな自分w
>>564 もしや自分の好きな芸人が死ぬと、悲しい気持ちと一緒に何か別の感情が湧いてしまうドMの方ですか?
>>565 …タイプミスww「いますか」ねww
自分は結構殺す人はいきあたりばったりで決めてるので事前に殺さないでとしたらばで言ってもらえれば他の人で代用可能。 たまに無視しますがwww
>>567 またしても!w
書き手だったとしたらもしかして自分がその好きな芸人を担当しちゃうと嫌だから
適当な芸人選んで好きな芸人を殺してみちゃったりする…
そして
>>566 1行目ループな方ですか?
>>568 はんぺん殺したのは君かいwww
そして自分も
>>568 と同じく、今話作ってるから見逃してとか行って貰えたら代用します。
話上殺さなきゃならない人は今のところいないんで。
>>569 ループな方ですよwwwwwwwwwwwwwwっうぇwwwwwwwwwww
>>570 バレたかwちょい瞬殺されたと書かれて焦った小心者。
ぶっちゃけ一番困るのはキレキャラ選び。この人こんなことできるような人じゃない!的な。そして誰に望まれるでもなくこの次の話ほぼ書き終えてますorzどんどん話が長くなる…
>>572 いや、正直はんぺん書く奴居なかったでしょうww
自分は誰も書かなかったらはんぺんか上木を書こうと思っていたけどw
キレキャラは大変だな、確かに。
普段コンビ(もしくは他芸人)と仲が良い奴とかなら、そいつが新だ時にキレて…とか考えられるけどね。
>>572 連投スマン。続きwktkして待ってるよノ
とりあえずテンプレも加えたいので投下します。
>>539 続き
『…まず、合流してから考えよう。もうすぐ呼ばれちゃう筈だから。じゃぁ、外に出たらまず右に走って。俺に追いつくように。』
品川はそういって、名前の呼ばれた方向に歩いた。
デイパックを受け取り、出口に進む。先刻まで流れていた汗は、不思議なくらいひいていた。
出口の前には二人、兵士が立っていた。
どちらも、何処かで見たことのある顔だった。品川は一瞬違和感を感じたが、それを振り払って走った。
品川の言うとおり、品川が呼ばれてから数分もしないうちに庄司が呼ばれた。
デイパックを受け取る。
その袋は決して重くは無いが、何か心に重くのしかかる物を庄司は感じた。
庄司は出口を出てすぐ右方向に全速力で走った。品川に言われたことだけを頭に残して。
鬱蒼と茂る木々を避けながら、悪い視界の中品川を捜す。
瞬間、何かに足を取られて派手に倒れ込んだ。
「いってぇ…」 反射的に出した掌がすりむけてヒリヒリ痛む。 「バッカ」 小声で声をかけたのは庄司が追いかけていた男、品川だった。 「バカじゃねぇよ」 小声で言い返して立ち上がる。真っ直ぐに伸びる木に寄りかかった品川は何か上の空のまま、庄司を見た。 「バカだよ。おまえ、上着は?」 「…あ」 何も考えていない(考え込んだら他のことを忘れてしまう)庄司は、タンクトップ一枚のまま走って来たらしい。 伸縮のいいタンクトップを引っ張って品川は怒り口調で言った。 「おまえ、これだけで自分の体守れると思ってんのか?撃たれても刺されても一発だぞ」 「お前が右に走れとか言うからだろ」 「おま…上着ぐらい、外に出るって解ってんだから手に持っとけよ!」 「暑かったんです、必要なかったんです」 「敬語使ってんじゃねぇよ!暑くたって今は生死の事とかも考えろよ!」 「はいすいませんすいません」 「すいませんじゃねーーー!」 …と、品川が怒りの声を上げた瞬間、二人が走ってきた方向から凄まじい音が聞こえた。 それが銃で何かを撃つ音であることは、実物の音を聞いたことが無くても判断出来た。 「…言い合ってる場合じゃないな…。」 言い争いを止め、二人は銃声の方を見つつ、反対方向に歩く。 「庄司」 「ん」 「お前、とりあえずこれ着とけ。俺はワイシャツだから」 品川は自分のスーツのジャケットを渡す。 「湿ってるんだけど」 「うるせー!タンクトップよりマシだろ!」 言われて庄司は笑いながら品川のジャケットを着た。
暫く歩くと、人一人分は隠れるだろう高さの段差を見付ける。 とりあえずそこに身を隠そうと座り込んだ。 しばらく黙り込んで、品川はネクタイを緩め、庄司はすりむいた掌を見る。 二人とも考えていることは同じであった。しかし、口には出せなかった。 もしかしたら、このゲームを楽しもうとしている人が、いるかも知れないという事。 「…あ、忘れてた。デイパック、お前何入ってんの?」 品川の、ふとした言葉に、あぁ、と庄司も反応して、デイパックの口を開く。 「名簿、地図、コンパス、筆記用具、時計、水、食べもの…」 品川の呟きに合わせて庄司も中身を確認していく。 「武器、何だった?品川」 「…これ」 「…。」 折りたたみ式のそれは、針と、丁寧にじゃりめまで付いている。 「食糧確保って、こと?」 引き延ばして竿に透明の糸を通すと、それは人間を傷つける物とはよりほど遠い形になった。 「釣り竿って…」 「向こう二日間は必要ないな…」 品川の其の言葉に苦笑した庄司は自分のデイパックの中を漁る。
「あ」 「何だった?」 「これ、」 黒い、チョッキの形をしたそれは少し重量がある。 「防弾?」 「防弾じゃない?」 「俺、これ着てようかな」 品川のジャケットと、自分のタンクトップを脱いで、そのチョッキを着る。 「どう?」 「…完全に、タンクトップでは、ないよ?」 品川は苦笑して庄司のチョッキを叩く。 むん、と胸を張って拳を跳ね返す動きをした庄司は少し笑って、品川のジャケットを着た。 「お前、それもう返せよ」 「いや、チョッキじゃ腕守れてないから」 「守れてないから、じゃなくて、俺これじゃぁ殆ど丸腰だぞ」 「イイじゃん、これやるよ」 庄司が差し出したのは先刻まで着ていた自身のタンクトップだった。 「いらねーよ!」 そして、本日3度目ぐらいの品川の怒声が響いた。
【品川庄司 品川 所持品:折りたたみ式釣り竿(餌) 第一行動方針:段下で作戦を考える 基本行動方針:人はむやみに殺さない? 最終行動方針:考え中 現在位置:森(段下)】 【品川庄司 庄司 所持品:防弾チョッキ 第一行動方針:段下で作戦を考える 基本行動方針:人はむやみに殺さない? 最終行動方針:考え中 現在位置:森(段下)】 【8/15 14:03 残り263人】
乙です。 庄司はこんなときでもどこか抜けてますねw
>>576-580 乙!
こう言う微笑ましい話があるからこそ、後で起こる悲惨な話が際立つんだよな。
そう考えるとなんか今から泣けてくる。
乙です。 微笑ましいわっ!
ここでしていいのか解らないけど質問。 兵士って、島に散らばってるのか? 幹部(いわゆる中堅?)は建物にいたりとか特別な設定とかある?
短いですが、くりぃむしちゅー編投下します。
昼なお暗い森の中。 小さな沢に架かった倒木の上を2人の男が渡っている。 先を歩いている男…くりぃむしちゅーの有田哲平が小声で、これからどうするよ、と呟く。 有田のすぐ後ろを歩いていた上田が、声に気付いて顔を上げた。 「えー、今日は君達に、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」 ビートたけしの言葉を聞いた時はまだ、これは手の込んだドッキリなんじゃないかと疑っていた。 そう思ったのは有田だけではなかったのだろう。周りの芸人達も、皆一様に半信半疑のまなざしを向けていた。 ……が。 いつもここからの山田が殺された時、それは一瞬にして確信に変わる。 殺し合い。 朝の楽屋に集まっていたメンバーは、昔から仲のいい奴らや苦楽を共にした仲間が沢山いた。 そんな奴らと殺し合いなんて出来るわけがない。 しかし、今までのバトルロワイアル―中学生を対象にしていたものだったが―ではクラスメイト同士で行われていたと聞く。 そして毎回例外なく優勝者が出ている事から考えると、どんなに仲のいいメンバーであっても、 ふとしたことで殺し合いは始まってしまうのかもしれない。 言いようの無い不安と恐怖に、無意識の内に相方である上田の姿を目で探す。 上田は教室の後ろにいた。 教壇の方は見ずに、ただ呆然と山田の遺体を見ていた。
「11番、有田哲平。」 有田の名前が呼ばれた途端、弾かれたように上田が顔を上げた。 席から立ち上がり、教壇に向かう有田の背中を視線で追う。 もしかしたらもう二度と話すことは無いのかもしれない……そんな予感が上田の心に沸き起こる。 山田のように、突然殺されてしまう可能性は十分に考えられるからだ。 このまま死に別れてしまったら、最後に交わした会話は何になるんだろう? ディバックを受け取り、教室の扉に向かう有田を見ながら考えていると、不意に有田と視線が合った。 一瞬の出来事だったが、視線を確認した有田が上田に微かに頷いた。 その行動の意味を理解した上田も頷きを返す。 教室から出て行った有田の姿を見送ると、上田は自分の名前が呼ばれるのを待った。 有田は外で待っていてくれるのだろう。 早く合流して、何か手立てを考えなければ。 次々と教室から送り出されていく芸人達の背中を見送りながら、上田はここから脱出する方法を模索し始めていた。 【くりぃむしちゅー 有田 哲平 所持品: 未確認 第一行動方針:上田と合流する 基本行動方針:島からの脱出 最終行動方針:不明 現在位置:校舎外 】 【くりぃむしちゅー 上田 晋也 所持品:未確認 第一行動方針:有田と合流する 基本行動方針:島からの脱出 最終行動方針:不明 現在位置:教室内 】
短いですが、取りあえずここまで。 あと、冒頭部分で既に森の中にいる描写をしていたので 現在位置は森の中になります。
書き手さんみんな乙! 人生の主導権=河本な井上にワロタ 「適当に彷徨いつつ」って・・・会えたら奇跡www 品庄は何か和むなw微笑ましい
591 :
∂ :2006/08/29(火) 18:53:32
「…見…っけた!!!」 ゼェゼェと息を切らした声が聞こえ、ダイノジ 大谷が仰向けのまま顔を上げる。 すると其処には見覚えのある巨体が必死で走ってくるのが見えた。 「あー、来たんだ。」 聞こえる程度にそう呟く。 しかしデイバッグを枕にしながら微塵も動こうとはせず、余計 相方大地の機嫌を悪くさせた。 「…ッお前なぁ!何で先勝手に行くんだよ!」 「何が?」 「さっき…言ったじゃねぇか!俺達は運良く連名で俺が次だから…待ってろって!!」 「あ、そうだっけ。」 恍けた振りをしているのか。 しかし短時間でこんなにも見失う程離れた場所に身を置いていた事でそれは無いと大地は確信した。 「…で、何を、し て ん だ。」 そしてゆっくりと一言一言区切りながら再び問いた。 勝手に逃げ場を見付けていたのならまだ良いが、こうも見晴らしの良い丘の芝生で無防備な姿で寝転がっているとは一体どういう了見のつもりだ。 彼は眉間に皺を寄せながら大谷に迫る。 大谷はそんな大地の様子に臆す事無く飄々としながら言った。 「見りゃわかんでしょ。休んでンの。でもこんな早く人が来たから、吃驚したなぁ。」 一体何事かと思ったよー、と。 台詞とは裏腹な無感情なその口調に、大地は更に顔を顰めた。
592 :
∂ :2006/08/29(火) 18:54:17
「こんな所で大の字んなってんなよ…誰かに狙われたらどうするつもりなんだ…」 先程校舎から出てくる時に既に出来上がっていた無残な死体。 幾ら何でも見逃す訳が無いだろう。 「っはは。」 「ッ…お前なァっ…ホントに今の状況、分かってんのか?!」 「…分かってるよ。」 至って冷静過ぎる大谷に、大地は不信と苛立ちを覚えた。 しかし撫ぜる微風と彼の口調が妙に余計に緊張感を解かしてしまう。 「あーだったら…」 「―人生ってさ、」 「 ?!」 「…想像してみる以上の事は 起こんないね。」 「は、?」 途端に発せられた謎の言葉に大地が返答する間もなく、大谷は土埃を払いながら立ち上がった。
593 :
∂ :2006/08/29(火) 18:55:05
「さて、と。大地サンはどうしたい?俺は何でも良いから。」 「…え、ああ……どうするかだよな、ゲームに乗る奴は絶対出てくるだろうし…そうだ、一応中身確認しておこうや。お前は武器何だ?」 「武器…?」 「? そうだよ、ホラ早く。」 大地は自らのバッグを開け、中身を確認し始めた。 「ああ、ゴメン 捨てちゃった。」 「はぁ!!!?」 あまりに素っ頓狂な声を出した所為か大谷はククッと笑った。 しかしそれ所ではない。 「だって、そんな物要らないでしょ。」 「お前…何…」 最早言葉を失い掛けてきた大地。 「戦うの、面倒いし。」 大地は訳が分からなくなった。 大谷は、自身さえ守るつもりは無いのか…?
594 :
∂ :2006/08/29(火) 18:57:25
【ダイノジ 大谷 伸彦 所持品:放棄 第一行動方針:休む(?) 基本行動方針:一応大地に付いて行く 最終行動方針:不明 現在位置:丘の上】 【ダイノジ 大地 洋介 所持品:未確認 第一行動方針:大谷を探す 基本行動方針:人は極力殺さない 最終行動方針:大谷と一緒に生き残る 現在位置:丘の上】
>>542 乙
しかしハリセンっていかにも井上w
河本につられて驚愕な殺人鬼になる展開は無理そうだなw
あれ、結局この世界って原作(思想統制が進んでる世界)準拠? それとも映画(少年犯罪増加中な世界)準拠?
たけしのわがまま
思ったんだが、死亡人数を最後に書くことは無理じゃないか? どんどん新しい描写が入るし
>>599 確かに。間の話とかも入れていくからね。
ところで、兵士はあちこちに散らばってる設定で書き進めてしまっているけど良いかな?
地図を広げてみると、ここが見たこともないような孤島で、 それでいてある程度の施設・設備が整っていることが解った。 遊園地。ゴルフ場。…バッティングセンターまである! 「なんやこれ…何でこんな島にこんな色んなもんがあるん…」 「…このゲームの為にわざわざ造ったんかもしれへんな、あほらし」 川島は心底呆れた様子で方をすぼめた。 「税金の無駄遣い反対ー… っていうかこんなもんに金使うとる暇があったらちょっとは俺の食費に回して欲しかったわ…」 ふと脳内に浮かび上がる映像。 俺が中学生の頃。 お袋が死んで、家が無くなって、親父が居なくなって、家族バラバラになって。 毎日さみしくて死にそうだった。 毎日ひもじくて死にそうだった。 食べられるものは何でも噛み締めて食べて、時には水を噛んで飢えを凌いできた。 あのころ俺は一日を生きる事さえ必死だった。 辛くても一生懸命生きてきた。 皆そうだ。一緒に生きてるんだ。 その命を一瞬で奪っていこうとするなんて、こんなもの酷く馬鹿げてる。
「どうするん、これから」 「…まずはこれをどうにかせん事にはどうしようもない」 そう言って川島は鉛筆で軽く首輪を叩いた。カン、と密室に金属音が響く。 「方法は後々考えるとして…そうやな…あんまり無闇に動き回るんはようないやろ。 もう誰かが罠とか張ってたりしとるかもしれへん…体力残しとかなあかんし、無駄に腹も減る」 こういう時頭の回転の速い奴は徳やなー。さすが普段ネタ考えとるだけあるわ。 俺一人やったらきっとめっちゃ動きまくっとるやろうな。 「じゃあとりあえずここにおったらええんちゃうん?これで人が近くにおったら直ぐ判るんやし…」 すでに電源の入れられた簡易レーダーは幾つもの点を画面上に映し出していた。 ボタンが三つ付いているが、どのボタンがどんな役割を果たすのかはまだ判らない。 今の時点ではどの点滅が誰かまでは判らなかった。 緑色の光源が窓の無い薄暗い倉庫の壁や天井に鈍く反射している。 まだ学校の周辺にいる者、もう大分遠くの方へ移動している者、誰かと一緒にいる者…。 粗方の確認はしたものの、さすがに数を数える気にはなれなかった。 知っている誰かが、他の誰かを手にかけたかもしれないなんて現実は、目の当たりにしたくなかった。
「ここ…はアカンって。こんなとこおったら直ぐ見つかる。ずっとここから出ん訳にもいかんし… とりあえず集落の方行って、何か使えそうなもん探そうや。屋根もあるしな。 そこで一時待機、でどうや?」 「おし、決まりやな」 「…まだざわついとんやろしなぁ…この辺の奴等が少ななったら移動し始めるつもりでおれよ。 それまでに色々準備や」 「おう…いだっ」 なんかに足をぶつけたっぽい。 おまけにその拍子にロッカーの上に積んであったダンボール箱がクリーンヒット。 しかも角。 「…何してんねん」 「何でもない!」 痛いなー…なんやねんもう…鉄パイプ…誰やこんなとこ置いたん。 …!夜露死苦って書いてある!古っっ! ん…ライン引きの粉… この粉で煙幕とか作れんかな…袋とか欲しいわ…なんか小学校の時やった自由研究みたいやね。 そういえば鉄パイプも使えそうや。もらっとこ。俺かて防衛手段必要やもんな。 ちらと川島の方を見ると、鉛筆を片手に参加者名簿と睨めっこをしていた。 俺の視線に気付いたのか、目が合った。 「…鼻んとこ。付いとるぞ」 え、ほんま?ぅわ白っ。
職人さん方sugeeee!! 乙です 個人的にはプラン9と小沢、井上の話が大好き これからどうなっていくのかwktkしながら待ってます
スーツの裾で顔を拭って、また向き直ると、もう川島の関心は自分には無いようだった。 地図と名簿を交互に見て、複雑な表情を浮かべる。 小さく溜め息をついて、続けて言った。 「……本坊…井上さん…皆無事やとええんやけどな……」 少し間を置いて今度は大きな溜め息が漏れた。 きっと思ったことが声に出てしまったのだろう。 その声は、いつもの声よりワントーン低かった。 【麒麟 川島 明 所持品:ライター 煙草(開封済) ベレッタM92F 予備マガジン×1 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【麒麟 田村 裕 所持品:ライター 煙草 簡易レーダー 鉄パイプ 煙幕×5 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【現在位置:学校傍の屋外の体育倉庫】 8/15 15:10
608 :
605 :2006/08/29(火) 21:21:33
>603 リロードし忘れて投稿してしまったので 折角の作品の間に入ってしまって申し訳ありませんorz
井上と川島の友情きたか! やっぱ友情関係あった方が心理が複雑で面白いww
>>608 いえいえ。気にしないで下さい。
それより小沢の話気に入ってもらえたみたいで嬉しいです。
>>542-544 「何処見てんのよォォオ!!???」
歩みを再開してから、何分が経っただろうか。
その叫び声は、突然前方で上がった。
ビクッと肩を震わせて、思わず立ち止まる。
声は返せなかった。そしてその直後に井上が思った事は、あー…また上手く喋れんかった。とかいう後悔の念だった。
がさがさっと茂みが動いて、もうその頃には彼も解っては居た事なのだが、案の定目の前に現れたのは青木さやかだった。
緊張に強張った表情。冗談味の欠片も無い、それでいて見事なまでに芸人としての決め台詞(いささか古いが。)は忘れていない、
そんな女傑の姿を井上は唯ぼけっとして見ていた。
見ていた。
「どこ見てんのよォ!!」
もう一度青木が叫ぶ。
「…え?」
漸く、井上は気付いた。今正に目の前に自分以外の人間が居る事に。
そしてその震える両腕には黒くて一見オモチャの様な、拳銃が握られている事に。
「……え、ちょ、…なにこれ?」
対して自分はと言えば左手は手ぶら、右は肩にデイバックをしょっているのみ。
自覚した途端、急激に鼓動が早まった。
額に冷や汗が滲むのが解る。しかし表情だけ見れば未だにどこかとぼけた物だったのだろう、それが更に青木の癪に障った様だ。
最早無言の侭、恐慌状態の彼女が安全装置をガチャリと外す。
オモチャの様な外見とは裏腹に、その音は確かに重そうな武器の音だった。
それを聞くなり、背筋を走り抜ける様に緊張に襲われて、井上は半歩後ろへ引く。
「ち、…ちょぉ待ち、…危ないて!」
ようやっと待ったのポーズに左手上げ、しかし口に出た台詞は状況には余りにも不似合いなもの。
しかし、今の状況においてそれにツッコミを入れてくれる人は居なかった。
ざくり、とまた一歩後ろへ引く。その度に青木の唇が神経質に震えるのが遠目にも解った。
今すぐにでも、殺されそうだ。 思った瞬間、どくんと一際大きく心音が聞こえた気がした。 既に自分の武器の事は頭に無かった。否、あったとしてもハリセンではどうしようも無かった。 「あ、…危ないやろ!早よしまいなさい!それ!」 「煩ァい!!あたしは死なないんだから!絶対生きて帰るんだよォ!!!」 唾を飛ばして叫ぶ彼女には、最早話し合いは通用しないかに見えた。 焦る。 焦る焦る焦る焦る焦る。 その時。 コウキ! 「…へ?」 不意に、脳裏に響いたのは河本の声だった。 何やったかな、これ。どこか呑気に、井上は首を傾げる。 コウキ!早よ避けんかコラァ!! もう一度脳裏に響いた声。 あ、と思うと同時、半ば無意識に体を横へと避けていた。 ぱぁん、と乾いた音を響かせて、弾丸は井上の左耳のすぐ横を通り抜けて行った。 「………ッコウキって誰やねん…!!」 チッ、と女を捨てた青木の舌打ちが聞こえる。 いつかに河本から受けた剛速球を避けたあの時の様に、奇跡が起きたのだった。 「…ッホンマに死ぬで!?これ!!」 「あんた脳味噌あんの!?」 思わず叫んだら、ボケに対する思いやりや愛なんて欠片も無いツッコミが返ってきた。
その時、がさ、と背後の茂みが動いたのに井上は気付かなかった。 気付かないままで、一つの覚悟を決めた。 許してや。河本と合流せなあかんねん。 現実にする余裕は無かったので心の中だけで青木に手をあわせた。こんな状況下とはいえ、未だ井上の中には女性に対するジェントル精神も残っていたのだ。 青木はもう一度舌打ちを繰り返す。 今度は井上は躊躇わなかった。思い切り地面を蹴って、ツッコミに一瞬緩んだ青木の緊張を見逃さず駆け寄る。 賭けだった。 「…―――ッらァ!」 「っ…――――!!!」 気合一発。 初めてパクッた他人の芸風。 ちょっとだけ憧れのジャッキーチェンを意識した。 ペナルティヒデの見様見真似で放った飛び蹴りは、見事に青木の顎へ的中した。 【青木さやか】 所持品:自動拳銃(ベレッタM84) 第一行動方針:生き残り優先 基本行動方針:兎に角生き残る 最終行動方針:優勝狙い 【次長課長 井上聡】 所持品:ハリセン 第一行動方針:さまよってる 基本行動方針:河本についていく 最終行動方針:河本のおおせのままに 【現在位置:森】 【8/15 14:02】
この後井上は青木の拳銃だけパクッてさっさとトンズラする予定なので、 青木を動かしたい方はご自由に持っていってやって下さい。 あと意味深に茂みがーとか言ってますが特になんも考えて居ないので、その辺は他の書き手様がご自由に…使って頂ければ、本望ですw
乙!井上の行動方針ワロスw
「……………。」 バトルロワイアルの開始が宣言され、いつもここからの山田が死に。 彼は…赤岡 典明はスタート地点である学校のプールの更衣室の裏手の壁により掛かって腰を下ろし、 表情一つ変えず首から提げたMP3プレーヤーで音楽を聴いていた。 その姿は傍目から見れば随分と目の前の現実に対し、軽い意識しか持っていないかのように見えるかも知れないが 表情に変化が乏しいのは元々であるし、音楽を聴いているのもイヤフォンから漏れる疾走感のある音楽で 何とか意識を冷静に保とうとしての事。 つまりは彼も、彼なりにこの状況に驚き、そして不安と激しい怒りを覚えていたのである。 今日は8月15日。 ちょうど10日後の8月25日には彼ら…赤岡と相方の島田 秀平の地元、長野で単独ライブを行う予定だった。 その翌日には事務所のライブもあって、そちらのネタの練習にも余念がなかった、その折に。 珍しく和田アキ男のバーター関係なく番組改編期の特番に出演できる切っ掛けを得た、という事でスタジオにやってきて、これである。 ……何でこのタイミングなんだよ。 口に出さぬまま吐き捨てるように呟き、赤岡は爪を噛む。 地元での単独は東京のそれとは訳が違う。 親戚一同が典明くんと秀平くんの晴れ姿を見ようとチケットを抑えたという話は人づてに聞いている。 その前でネタをするのは何とも気恥ずかしいけれど、芸人として10年やってきた、自分達の姿を見て貰うためにも 指折り楽しみにしていた。筈なのに。
やはり中止、という事になるのだろう。 バトルロワイアルのルール上、生き残れるのはたった一人。コンビが揃って生き残る事は不可能なのだ。 奇跡的に赤岡が生き延びても、奇跡的に島田が生き延びても。 単独ライブを行う事などできやしない。 それ以前に誰かを殺し勝ち残った所で、そんな人間、地元になど最早帰れる筈がない。 ―― Hell was made in heaven. ちょうど耳に聞こえてきた楽曲…思想統制が勧められている関係でロック同様この国では音源の入手が困難な 海外の有名なヘヴィメタルのバンドが奏でる曲の歌詞を赤岡はポツリと呟く。 夏の暑さとライブという目の前の天国に浮かれていたその陰で。着々と地獄は計画されていたのだ。
ほんの少しだけ時間は前に遡る。 最初の芸人である青木さやかの名が呼ばれ、赤岡は素早く周囲を見回した。 すぐ傍らに既に顔面蒼白の相方、島田がいて。彼の背を磯山…26日のライブでコラボレートする予定だった 同期、江戸むらさきの磯山 良司が何とか身体を伸ばしてさすってやっているようだった。 そのまま視線を巡らせれば、知っている顔の多い人混みの向こうにさまぁ〜ずの二人の姿が見え、 逆の人混みの向こうにひときわ沈鬱げな顔を向け合っている鼻エンジンの二人の姿も目に入る。 俺が誘わんかったら、こんな事にならんで済んだのに。いやいやこの一年ちょっと、楽しかったですよ。 そんなやりとりでもしているのだろうか。そんな事を気にしている場合ではないけども。 「…島田、どうする?」 小声で赤岡は島田に呼びかける。 名字が「あ」で始まる彼は、あと二分しかこの場所には居られない。 それは早い内にこのフィールドに出て、待ち伏せるなり何なりできるメリットはあるけれど まだ、この時点では仲間と呼べるかも知れない他の芸人達と、今後について打ち合わせる時間が 少なくなってしまうデメリットを負う事であって。 「お前が厭じゃなかったらさぁ、俺さ、しばらく近場で待ってるけど。」 「…良いの?」 返事を待つ余裕もなく続けられた赤岡の言葉に、島田がハッと顔をもたげ、問うた。 名字が「あ」で始まる赤岡に対し、島田は「し」。同じ行である、例えば同じ事務所で言えば磯山や大竹 一樹や スピードワゴンの井戸田 潤やアリtoキリギリスの二人やななめ45°の岡安 章介や…ともかくその辺りを待つに比べれば 随分と時間が空いてしまうし、その分赤岡の危険度は上がる事だろう。 「幼稚園から一緒でさ、今更勝手にやってくれ、とは言えないだろ。」 …死ぬ時まで一緒ってのはさすがに気持ち悪いしゴメン被るけど。 半ば苦笑いめいた笑みをわずかに浮かべ、赤岡は島田に返す。
もちろんこれまでの縁だけが、彼を誘う理由ではない。 一人よりも二人の方が、当面生き延びられる確率が上がるのではないか、という その程度の打算も少しは含まれてはいるだろう。 とはいえ。 「…じゃ、お願い。」 その飄々とした赤岡の態度に少し安堵したか、か細い声で島田は告げた。 「でも危ないと思ったら、気にしないで先に逃げてて良いから。」 「わかった。」 こくりと赤岡が頷くと同時に男性陣では一人目になる彼の名が呼ばれた。 はぁと溜息をつき、それから赤岡は気のない返事を返して。 MP3プレイヤーのイヤフォンを耳にねじ込むと、出口の方へと向かう。 これから殺し合いに向かう者とは到底思えない赤岡の姿に、デイパックを渡す兵士の目が冷たかったような気がしたが。 一度視界に掛かる漆黒の前髪を指でかき上げ、与えられた荷物を無造作に掴み、赤岡は建物を後にしていったのだった。
夏の眩くも暑い日差しが降り注いでくる中、やはり怒りだけでは保たなくなったか、 それともバトルロワイアルへの実感のなさから来る現実逃避か。 すぐ目の前にあるプールに入ったら気持ちいいだろうなぁなどともぽつぽつ考えたりもしつつ、 曲が流れて行くままにぼんやりと時間が経つのを待っていると。 不意にBGM越しに聞こえた足音と人の気配を感じ、赤岡の思考は辺りを漂うのを止める。 「近場とは言ってたけど…ここに、いたんだ。」 イヤフォンを外す赤岡の耳に届くのは、聞き慣れた、しかし妙に抑揚のない声。 「…その声は、磯山?」 そういえば、さっき島田に話しかけた時に磯山も側にいたのだから、彼が赤岡の言葉を聞いていても別におかしくはない。 座ったまま磯山を迎えるのも何だ、とよっこらせと手を地面について立ち上がり、向き合おうとする赤岡の視界に 何かに反射された眩い光が飛び込んできた。 ギラギラとしたその光に思わず目を細める赤岡の耳に、再び抑揚のない磯山の声が響く。 「とりあえずさ。同期のよしみって奴で……ちょっと殺されてくれないかな。」 そう。 赤岡の前に立つ磯山は。 その背にデイパックを背負い、その両手に大事そうにアイスピックを握っていて。 鋭く尖ったその先端は、真っ直ぐ赤岡の方へと向けられていたのだった。
【号泣 赤岡 典明 所持品:MP3プレイヤー(私物) 未確認 基本行動方針:生存優先 第一行動方針:島田を待つ 最終行動方針:凱旋ライブやりたいなぁ。】 【江戸むらさき 磯山 良司 所持品:アイスピック 基本行動方針:弱そうな奴を殺す 第一行動方針:赤岡を殺し、次にやってくるだろう島田を殺す 最終行動方針:とにかく、勝つ。】 【現在位置:学校のプールの更衣室裏】 08/15 12:20過ぎ
連投規制防止で一度投下します。品庄続き。
>>576-580 続き
「…どういうことだよ」
品川の言葉に庄司は思わず聞き返した。
「この島には、多分芸人しかいないんだよ。」
品川は、デイパックを持って出口に走った時に見た兵士の顔を思い出した。
その顔は、確かに舞台で品川が見たことのある顔だった。
しかし、その顔が思い出せない。
確かに、舞台でよく見た顔だった。本来なら、名前まできちんと覚えている筈の、芸人の顔だ。
「庄司、出口で見た兵士の顔、覚えてるか?」
「…」
「確か、見たことのある顔だったんだよ。…芸人の顔だった」
庄司は必死に思い出そうとしているが、やはり一瞬見ただけでは思い出せないらしく、首を横に振った。
品川は一度、溜息をついてたたんだ釣り竿をデイパックに終った。
「…次、もしも兵士が居たときはちゃんと顔を確認しよう。」
そこに何かが見つかるかも知れない、と品川は続けてデイパックを肩に掛けた。
座っていたせいで尻に付いた土を払って、庄司を見る。
「どこ行くの」 「わかんないけど、…ここにいてもどうしようもないだろ」 品川の言葉に庄司も立ち上がった。 その瞬間、ポケットから白い物が落ちた。 「おい、何か落ちたぞ」 「え?…あぁ」 庄司は落ちたフリスクを拾い、もう一度ポケットに入れて品川の後に続いた。 段差を降りた後は殆ど平坦な道が続き、幸い誰か別の人に出会う事も無かった。 しばらく歩くと、何か床に横たわる姿が見える。 「品川、誰か居る」 「シ、俺も見えてるよ」 そっと足音を立てないように近づくと、横たわる男の左胸には深々と、包丁が突き刺さっていた。 さらに近づき、顔を見る。 包丁の柄には、自身の両手が添えられ、その表情は苦痛に歪むわけでもなく、それで居て今、この状態の無情さを表現している様だった。 「…小沢さん…」
庄司がそっと触れてみると、小沢の亡骸はその形に既に硬直していて、体を整えようとしても難しかった。 数時間前まで、同じフロアにいた人間が、今は鼓動を止めている。 その事実に、二人供が言い表せない絶望を感じていた。 しゃがんで、小沢の表情をまじまじと見つめる庄司の横から、品川は小沢の胸に刺さっている刺身包丁を抜き取った。 包丁を握っていた、両手を組ませて木の隅に隠れるように小沢の亡骸を横たえた。 「小沢さん、自殺したんだ…」 「小沢さんの選択だよ。俺たちには関係ない。」 先刻までしていた行動と見合わない、冷たい言葉を庄司に返した品川は、刺身包丁にべっとりと付いた赤黒い血液を見た。 「その包丁どうするんだよ」 「…」 無言で、手にもった包丁をデイパックにしまい、肩に掛け直した。 「回収する。」 品川の言葉に、庄司は一瞬の疑いを抱いたが、制止するように品川は続けた。 「ただ、これは使わない。このまま放置しといたら、誰かが人を殺すのに使うかも知れないだろ?」 その品川の続けた言葉に庄司は納得した。 刺身包丁だけを小沢から引き継いで、さらに先に進んだ。
【品川庄司 品川 所持品:折りたたみ式釣り竿(餌) 、刺身包丁 第一行動方針:兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:考え中 現在位置:森】 【品川庄司 庄司 所持品:防弾チョッキ、フリスク 第一行動方針:兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:考え中 現在位置:森】 【8/15 〜14:50頃 】 持ち物に食品関係が多くなってしまった…w
伝説のコウキキタ!ワクテカワクテカ
どれも面白れeeee!!! 職人様方本当に乙! そして井上編が妙に和むw
ペース早いなあ 読むの追いつかないよw 書き手乙
ほんと和むよ井上編w そして河本がもの凄いスピードでピンポン球投げてるの思い出したwww 品庄も続きキタイw
631 :
名無しさん :2006/08/30(水) 00:53:51
勢いが良いのは最初だけ… じゃイヤ。
もうすぐ夏休みも終わ…か、関係ねぇやい!!www
ずっとロムってた。書き手さん乙です。みんな上手いなあ… 今後も楽しみ。各々のペースでガンガレ
最初だけだろうが何だろうが勢いはあるうちに出しきっといた方がいい。 後のことは後で考えればいいんだよ!
>>631 この手の企画ものは大概スタートしたてが一番盛り上がるものです。時期も時期だし。
まあ、ペースが落ちてもマッタリ保守しつつ進めて行けばいいさ。
今回のは三ヶ月経てば他の人が書ける制度が付いてるから、廃れるって事は無いんじゃないの?
若干短いですが、パペマペ編の続き投下します。 >413-416続き 会場から出て、どれほど歩いただろうか。 2分か?それとも、10分か?いや、もしかしたら数十秒かもしれない。 パペットマペットには、全くわからなかった。 ただわかったのは、自分の目の前に、人が倒れているということ。 それも、つい数時間前まであの会場にいただろう、男性だということ。 胸の辺りにどす黒い液体が広がっていて、恐らくもう息はないであろうこと。 誰が、何で、どうして、どうやって、いつ、「殺した」? パペットマペットの背を、夏の太陽のせいではない汗が、つ…と伝った。 凶器は…ない。 周りを見渡しても、何も落ちていない。 遠くから、拳銃だとかで攻撃されたのだろうか。 …いや、だとしたら他の場所にも傷がある筈だ。 ……では、至近距離からの攻撃…それも、確実に心臓を狙えるような状態での攻撃だろうか。 そして、彼を殺した人間はその凶器を持ったまま、どこか他の場所に移った…。
それはつまり、この「殺し合い」に乗り気な人間が最低でも一人はいるということだ。 そして、確実に心臓を狙えるような状態…そんな状態に持ち込めるのは、普段彼と接触しており、信頼もされている人間しかいない。 パペットマペットの頭の中に、真実ではない、けれどこの状況下ではやけに現実味を帯びた答えが浮かんだ。 彼は殺されたのだ。 誰に?彼の、相方に。 【パペットマペット 所持品:マペット2体(うし、かえる)、未開封のデイパック 基本行動方針:生き残る。ただし、積極的なプログラムへの参加はしない。襲われたら反撃をし、後は隠れたり威嚇のみ。 第一行動方針:安全な場所に隠れる。 最終行動方針:生き残る。 現在位置:森】 8/15 15:10
>>635 そうだな。
関係ないけど、今テレビに小沢が出てて何か切なくなってしまったww
>所持品:マペット2体 ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
>>641 ま、まさかwww間違いだよw
ガクガク((((((((( ;゚Д゚)))))))))ブルブル
>641,642 スマンwww 実は投下前まで迷ってたが、結局所持品にしてしまった。 他の人達のペースが速い、尚且つ上手いので楽しませていただいてます。 のらりくらりなりに、自分も頑張ります。
いや、◆AX43sysEckさんもうまいよ。wktkして待ってます。 自分の書いてる話は…進みが悪いw
どの書き手さんのも自分は好きだ! お疲れ。
自分原作とか見てないんだけど、首輪の盗聴器とか監視カメラって原作とか映画では使われていたの?
>>646 首輪に盗聴器はあるけど、監視カメラはない
>>528-534 ー止まる事を知らない時の流れいくつもの…
なだぎ武(ザ・プラン9)が出入り口に重なる遺体を見た時に浮かんできたのは、何故か後藤秀樹が待ち時間に口ずさんでいたミスチルの歌であった。
自分の思考回路を不審がりながらも灘儀は用心深く辺りの様子を伺うと、胸をなで下ろす。既に襲撃者は去っているようだ。
まさかついさっきまでこの人らは自分が死ぬとは思うとらんかったやろ、まさにTomorrow never knowsやな、と思うと
実はあながち間違っていなかった事に気付き、今更ながらに自分の無意識的思考に納得し、
彼らを弔おうかどうか迷い、警告の意味でそのままにしておくことにした。
目だけは閉じさせて、南無阿弥陀仏、と唱え冥福を祈る。
顔に布を掛けてやろうにもデイパックは誰かが持っていってしまったらしく、何もモノが見つからない。
意地汚な、と思いつつ林の中へ歩き出した。
先程の名前が呼ばれるまでの時間に灘儀は部屋を回って出場者を確認していた。 うろうろしている灘儀に竹若(バッファロー吾郎)はすぐに声を掛けてきたがが、1周回って灘儀は気付いたことがあった。 その昔(と言うが記憶はまだ全然鮮明だ)2丁目を一緒に盛り上げた面子がほとんど出場していないのだ。 特に東京に進出したコンビは全然見つからなかった。千原も水玉もジャリズムもこの会場にはいない。 その事実に、最初は貧乏くじを引かされたかと思った。 これだけの数の若手が一気にいなくなれば彼らは今は不遇の境地にあってもこれからはスポットライトを浴びる事が出来るのだ。 しかし、これは劇場が閉鎖し、繁栄のあと訪れた冬の時代に耐え切れず一度は芸人を辞める寸前までいった自分が ザ・プラン9というユニットに救われてしまったことに対する代償なのだと考え直す。 経験を積み、体力的にも若干の余裕がある一番良い時期に表舞台に立ち続けることが出来たことを考えれば この戦いも余り大き過ぎる代償とはいえないのかもしれないと。
だが灘儀にこの戦いに生き残る意志はなかった。 勢いのある若手がいれば、父親もいる。 …他人だけやない、メンバーやって俺より生き残った方がええやつばっかやん。 そう思うと今自分がここに立っている事すら、誰かに迷惑をかけてしまうかもしれないと思い始める。 どないしよ…と一人ごちると、いきなり静寂を破る金切り声がした。 …聞いたこと、聞いたことあんでこの声。
特徴ある声ですぐに木村だと思い至った灘儀は声のする方向にすぐに駆け出した。 変なこと考えとる暇あったら中身確認しとけや自分!と自身を叱咤しながらデイパックの中を走りながら掻き回す。 突っ込んだ手に当たったのは、やけに柔らかい棒。取り出してみると小道具用に作られている柔らかいヌンチャクであった。 こんな時に限って…!と思うものの、悔やんでも仕方がない。 引っ掴んで更に走りよると、ちょうど木村が前方を横切ろうとしていた。 「木村!」 「なっだ…なだ…な…」 木村は灘儀の声にすぐ反応して走り寄ってきた。 事情を聞く前にすぐ短刀を持った重岡(ラフ・コントロール)が追いかけてきている。 吉本の中では彼の前歴は結構有名で、灘儀も少し聞きかじってはいた。 ただ先輩に刃を向けるような奴とは思っていなかったのだが、 この異常事態に昔を思い出させるようなアイテムを支給されて感覚が狂ってしまったらしい。
「やめぇ!」 木村の前に立ちはだかった灘儀が重岡を制止しようとするが全く聞き耳を持ちそうな雰囲気は見られない。 ヌンチャクを正眼に構える灘儀に対し、重岡は脇腹を狙って突き刺しにかかる。 体重のかかった一撃を受けては堪らないと灘儀が軽いステップで右に避けると、重岡はすぐに横なぎの攻撃をしかけてきた。 避け切れず、軽く脇腹を抉られる痛み。それでもヌンチャクの鎖の部分を当てるように顔を殴り付ける。 上手くいって怯んだ隙にヌンチャクを捨て腹に蹴りを一撃お見舞いして、刀を掴む右手を両手で掴み、懐に入り込んで捻りあげる。 「木村!奪え!」 「分かった!」 すると木村はおもむろにTシャツを脱ぎ、両手に巻き付けてから刃を握り締め、短刀を重岡の手から引っこ抜いた。 それを多少その行動の情けなさに脱力しつつもきちんと奪い取った事を確認すると、灘儀は足払いをかけ、重岡を転倒させる。 「走るで!」 「ああ!…はぁ?」 落ちていた自分と木村のデイパックを拾いあげ、木村の短刀を持っていない方の手を掴むと、一目散に逃げ出した。 「絶対もう襲うんやないで!」 「覚えとけ!」 灘儀の言葉に被せるような木村のセリフは、戦いで勝利を収めた側とは思えないようなもので、 先程の行動と相俟って灘儀を更に脱力させた。
転げるように走ったあと、大きな樹木の前で2人とも立ち止まる。 「ここまで来たら大丈夫やろ」 そう言うと灘儀はデイパックを下ろして木に凭れて座り込んだ。 「あーもうきっつー!しかも痛ぁ。これは痛しやな。めっちゃ痛しや」 「なっだん…まずは有難う」 刀に付着した血と灘儀の傷を見比べて、顔をしかめながら木村は礼を言った。 「ああ?ええってええって。そんな仲ちゃうやん」 ひらひらと手を振って気にしないように伝えるものの、木村は肩を落とすと短刀で自分のTシャツを切り裂きだした。 「包帯ないから…ごめんな」 木村は灘儀の傷を自分のペットボトルの水で洗い流すと、Tシャツの切れ端をガーゼと包帯代わりにあてがった。 「ええのに…悪いな」 灘儀の言葉に木村は笑みを見せると、超ミニの片方だけノースリーブになったシャツを着直した。 「めっちゃ腹見えてんで?あれやな、スラダンやな。安西先生のたぷたぷて」 「これでも前より痩せてんで」 「嘘や!」
暫く木村と漫才のようなやりとりを繰り返していると、灘儀は先程考えていたことが、どうでも良いことのような気がしてきた。 そして。 「短刀木村持っときや。いつでも助けられるんやないから」 「ええよ。武器ちゃんとあるし。なっだん持っといて」 そう言って取り出したのはダイナマイト。思わず木村の顔を凝視してしまった灘儀を宥めるように木村が弁解した。 今ライター持ってへんし、下手すると自分も巻き込まれるし…と続ける木村に苦笑する。 「1本あげるからやな、許してや」 「…俺もライター持ってへんけどな」 それでもお礼に、いつか役立つかもしれんから、と押しつける木村に折れて、1本だけデイパックに詰めると灘儀は立ち上がった。 「プランで合流するん?」 「ああ」 「気をつけてな」 「おぅ、またな」 「有難なー!」 手短に別れを済ませると、灘儀はまた一人になって歩き出す。
ー難しく考え出すと結局全てが嫌んなって… ーもっと大きなはずの自分を探す… 1人になるとまたもや流れ出す秀樹の歌声に、本気でウザいながらもどこか救われる気がした。 その後姿を、木村がずっと見つめていた事を灘儀は知らない。 その優しさが引き起こすであろう未来の悲劇を思って、木村の涙を誘っていた事も、灘儀は知らなかった。 【バッファロー吾郎 木村明浩 所持品:ダイナマイト(5/6) 他不明 第一行動方針:バッファローファミリーの出来るだけ多くと合流 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明】 【現在位置:林の中】 【ラフ・コントロール 重岡 謙作 所持品:雑貨のみ 第一行動方針:不明 基本行動方針:生存最優先 最終行動方針:不明】 【林の中】 【ザ・プラン9 なだぎ武(脇腹に軽傷) 所持品:短刀(檜) ダイナマイト1本 他不明 第一行動方針:メンバーと合流 基本行動方針:人命救助(特に知り合い) 最終行動方針:不明】 【現在位置:林の中】 【8/15 15:50】
帰宅したのでカキコ。とんだお姫様のお話ですw いつも通りプラン以外の権利は放棄します。 このままプラン合流させたら攻撃力が最強クラスのグループになってしまいそうな予感。 どうしよ…
>>649-657 乙!
プラン強い!これはもう強いじゃない!強しだな!w
続き楽しみにしてますw
すみません、なだぎ編いくつか抜けてました。 >651と>652の間。 木村(バッファロー吾郎)は林の中を大声をあげながら駆け回っていた。 すぐ後ろを日本刀を持った男に追いかけられてからおよそ3分。既に息は切れ切れで、 平均的日本人中年男性のスタイルをもつ木村の足の長さ(!)では、あと少しで追いつかれてしまう事は目に見えていた。 そこで危険を承知で大声をあげてみたのである。 …ここで助けに来る第一希望は竹…いやケンコバやな、と状況に比べたら明らかに呑気な思考が木村の脳裏を過ぎる。 >654 刀に付着した血と灘儀の傷を見比べて、顔をしかめながら木村は礼を言った。 灘儀は重岡にとどめどころか注意だけでそのままにしてしまったことを、 木村はいかにも灘儀らしい、と苦笑する。
品庄投下します。
>>622-625 続き
小沢の亡骸を見た後から、妙に冷静になった二人は、いつもの楽屋の様に殆ど会話が無くなった。
品川の心臓はそれで居て、不思議なくらいに早く動いていた。
舞台前の緊張感と、似ていると頭の隅で考える。
時計を見ると、開始からもう三時間がたっていた。名簿によると参加者は269人。
一人一分の時間でホールから出るとして、全員が出るまでは四時間半。
品川の脳は混乱していた。
これから兵士を捜すと言う方針は決まっている筈なのに、思考が邪魔をする。
教室で、山田が撃たれた瞬間を思い出した。あぁ、あのときにも似ている。
風通りの悪い森の中、じわりとワイシャツに汗が滲む。
とにかく兵士を捜そう、思考をそこに集中させようと、庄司の方を見た。
庄司は一点を見つめて動きを止めた。品川も自然に庄司の向く方に視線を向ける。
一人の男。
自分たちと同じように、私服を着ているようには思えない。
兵士だ。
こんなにも早く見つかるとは思わなかった。
品川は庄司を腕で制止し、木陰に隠れながら接近する。
うるさい位に心臓が鳴っていた。
目深に被った帽子の隙間から、その兵士の顔が品川には確認できる。 今度は確実に見知った人物であった。表情は、教室にいた、芸人と限りなく近い、緊張した表情だった。 「中谷?」 声に出して其の芸人の名前を呼ぶと、警戒するように品川の方を向く兵士−−ポテト少年団・中谷。 彼れは品川庄司のコントライブに何度か出演している後輩で、そこそこの交友関係にある。 品川の声に、少し遠くにいた庄司が歩み寄る。 「何だ、中谷じゃん。」 庄司の声に中谷はその顔を見る。表情に緊張は解けていない。 「中谷、お前は何で兵士なんだ?何で俺たちはこんな殺し合いに参加してんだよ」 中谷につめより、今までの疑問を一気に投げかける。 「…いや、そんなことを聞いてもどうにもならない。中谷」 もう、二人と目を合わすこと無く俯く中谷になおも話しかける。 「このゲームを、終わらせる方法は無いのか?兵士なら知ってるだろ?」 「…」 品川の問いに中谷は答えない。俯いたままだ。 沈黙が走る。 「聞いてんだよ!」 「やめろ品川」 苛ついて、品川が声を上げる。 飛びかかろうとした品川を庄司がとめる。と、ほぼ同時に。 カチャ という、無機質な音が鳴った。
品川のこめかみにひやりとした、硬い物が当たる。 品川は動きを止めて目線だけで中谷をみる。 品川のこめかみに銃を突きつけているのは、中谷ではないらしい。 庄司の目にはその犯人の顔がはっきりと見えた。 「…内藤」 ポテト少年団・中谷の相方の一人、内藤だ。内藤の手は震えていたが、撃てば一発で品川は死ぬ。 昼に見た、山田から舞飛ぶ鮮血を思い出して、庄司の体から一気に血の気が引いた。 庄司は平静を装って、内藤に話しかけた。 「内藤…やめろ。」 「庄司さん…」 言葉と供に、内藤が手に力を込めようとした。 「内藤!」 そこに、第三者の声がした。 内藤の手に込められた力は弱まり、品川のこめかみから冷たさが消えた。 第三者とは言ったが、そこにいる全員が、その男の正体を知っていた。 「菊地」 ポテト少年団の三人目、菊地だ。 庄司は、もう大丈夫と判断し、品川から手を離す。 菊地はポテト少年団のなかでもとりわけ、コントライブに出る事が多い。その分、品川庄司との関わりも深いといえる。 その菊地が、兵士の格好をして、もしかしたら敵意があるかも知れないような表情で、こっちを見ている。
「僕たち兵士は、ゲーム参加者に情報を漏らすことは許されないんです。」 その目つきとは裏腹に口を開いた。 「例えば一つの、RPGのなかのプログラムだと思って下さい。」 聞かれても、答えられる事なんて無いんです。 と、加えて菊地は言った。 「…お前達はどこまで知って」 「品川さん」 菊地は品川の言葉を遮った。 菊地は腰に手をやると、先刻品川がこめかみに突きつけられたそれと全く同じ銃を、取り出した。 そして確実に品川に向けて、構える。 「菊地、…なんだよ」 「10秒数えます。それでも逃げないなら、…」 それ以上は言わず、菊地はカウントダウンし始めた。 「おい!菊地!」 「品川!」 納得が出来ない品川を又庄司は制止して、引っ張った。 「離せ!庄司!」 品川をの言葉を無視して、品川を引っ張ってその場から立ち去った。
二人の姿が完全に消えるのを確認して、菊地は銃をおろし溜息をついた。 「菊地」 内藤の声に、あぁと返事して、額にじわりと浮いた汗を裾で拭った。 そのあと三人で、同じ一点を見つめる。 「あの、カメラさえ無かったら…」 呟いた中谷。 その顔を見た菊地は、もう一度大きく息を付いた。 「無かったら、か…」 設置された監視カメラをもう一回見て、気を取り直したように配置についた。 「生き残っていたなら、またライブには、…是非。」 そう小声で呟いた菊地に、内藤、中谷の二人は気づかなかった。
「離せよ」 一定の距離走った後、品川は苛々が収まらないらしく庄司を突き飛ばした。 「…なんなんだよ、あいつら…。絶対、何か知ってるんだ」 「品川」 雑草を蹴り飛ばして、その場に座る。庄司も走り疲れたらしく、品川の向かいに座り込む。 悠長に座っている場合では無いことは十分に解っていた。 しかし、こういう状況の場合、一度休んでクールダウンするのが得策だと、二人は無意識のうちに感じていた。 「品川、俺提案していい?」 「…なんだよ」 薄暗い場所の上、幸いなことに雑草が長く、座っているため簡単には見つからないだろう。 庄司なりの解釈で、品川に提案した。 「映画と原作の、何か特徴とかって、なかったの?」 映画が好きな品川の、記憶力を頼りに聞く。そして、品川も暫く考えた。有名な映画。 −盗聴器。 「!」 品川は思い出した。 そして、首の巻かれた硬い首輪に触れた。 「何かおもいだした?」 「…これ、盗聴器仕掛けられてるのかも…」 それなら、俺たちとの会話の中で、あいつらが兵士や開催者の内部情報を話してしまったらあいつら自身が消されてしまう。 それを考えると、さっきの行動は俺たちと、彼ら自身を守るためには一番有効な方法であることに、品川の思考はたどり着いた。 そんな品川の思考とは関係無く、庄司は、盗聴器!?と、自分の首輪を握る。 「そうだよ、すっかり忘れてた。盗聴器だ。」 何か品川はひらめいたように立ち上がり、小股で周囲をうろつく。 いつも品川がネタを考えたりしているときの光景に、それは似ていた。
そのとき、庄司の耳は何か、二人以外の足音が聞こえたような気がして、音の方向を見た。 木々の隙間から差す光が逆行になって、はっきり顔までは見えない。 その相手は、品川庄司の姿をみると、歩みを止め、じっと見つめてくる。 「…だれだ?」 庄司は目を細めて、顔を確認しようとするが、射す光は上手く顔を隠す。 身長は二人より遙かに小柄で、服装は片方、袖が無くなった赤と黒のボーダー柄のシャツ… ここまでで、庄司はその人物が誰だかはっきりと理解できた。 品川も、庄司の異変に気づき、男の陰の方をみる。 「…堀内?」 不意に名前を呼ばれた事に戸惑い、ビクっと体を揺らす。どうやら正解だったらしい。 コンマニセンチ堀内。 品川は芸人間の人づてに「品川に顔が似ている後輩がいる」と聞き、それが元で一緒に食事に行ったこともあった。 どうしてこう、関わりのある人とばかり出会うのだろう、と品川は嫌な気分になった。
「品川さん、」 よく見ると、堀内の右手にはにはサバイバルナイフが握られていて、握る手は震えている。 「おい、どうしたんだよ?」 「こっ、来ないでください!」 一歩、近づくと、じり、と震えながら後ずさりする堀内に、品川は疑問を覚えた。 堀内も、ゲームに乗る気は無いようだ。しかし、今こうして品川に刃を向ける。 「…堀内、俺たち丸腰なんだ。」 庄司が両手を広げると、品川もそれに習う。 堀内は前に出したサバイバルナイフを少し下におろし、大きく息を吐いた。 「それに、誰も殺す気ないから。」 また、会えたらいいな、と呟いて堀内の前から去ろうとした。 「あ」 庄司は思い出したように堀内の方を振り返る。 「…この辺に、兵士、見なかった?」 「あ…えぇと、いや」 「見てないか。そうか解った。」 それならいい、と歩いていく品川の後ろについた。 右手にサバイバルナイフを握り締めた堀内は姿が消えるまで二人の姿を見つめていた。
【品川庄司 品川 所持品:折りたたみ式釣り竿(餌) 、刺身包丁 第一行動方針:地位の高い兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:ゲームの停止 現在位置:森】 【品川庄司 庄司 所持品:防弾チョッキ、フリスク 第一行動方針:地位の高い兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:ゲームの停止 現在位置:森】 【コンマニセンチ 堀内 所持品:サバイバルナイフ 第一行動方針:不明 基本行動方針:武器を使用するのは威嚇時のみ。 最終行動方針:不明 現在位置:森】 【8/15 〜15:50頃 】
堀内については、もしも使用したい方が居ましたらどうぞ。 いなかったら自分は一応末路まで考えてみます。 兵士の設定勝手に作ってしまっていたらすいません。
パペマペ編の続きができたので投下します。 >637-638続き 小沢の遺体を見つけた場所から、何百メートルか離れたところ。 大きな木と岩の影に、パペットマペットは座り込んでいた。 マペットをはめた両手、覆面をかぶった頭部に、汗がじわりじわりと滲む。 ここまで来る途中で見た遺体は、小沢のものだけではなかった。 ただそれを直視する気にはなれず、誰が殺されたのかはわからなかった。 いや、誰が殺されたのかは、パペットマペットにはどうでもいいことだっだ。 殺し合いに乗り気な人間がいる、そして実際に人が殺されている。 そのことが、重要だった。
かえるくん…ぼく、怖いよ。こんなに人が死んでるんだよ…。 ばか!うしくん!何、弱気になってるんだよ! だって…小沢さんは、きっと…殺されたんだよね。井戸田さんに…。 パペットマペットの心の中で、うしくんとかえるくんが喋り出す。 …けれどそれは、本当に、「うしくん」と「かえるくん」の言葉なのか? 本当に喋っているのは後ろにいる自分…。 うしくんとかえるくんはそれを代弁するための、布きれではないのか? 今の彼にそんなことを聞いても、「わからない」と、そう一言返すだけだっただろう…。 ぼくたちも殺されるよ…。井戸田さんだけじゃない、他の人達が殺しに来る…。 うしくんは、BSEを扱ったショートコントを演じた時のように、ぶるぶると震えた。 そんなうしくんを、かえるくんは、「ばか!うしのばか!」と怒鳴りつける。
殺されそうになったら反撃すればいいんだ!正当防衛だ!殺しじゃない!正当防衛だ! せいとうぼうえい…。 そうだ、正当防衛だ。殺されそうになってるんだ、命を守るための最低限の攻撃は許されて当然なんだ。 かえるくんが、銃を構えるような仕草をする。 それ以上近づいたら撃つぞ!…ってね…。攻撃じゃなくて、威嚇でもいい。とにかく、生き残るんだ。 その言葉に、うしくんはゆっくりと頷いた。
「…生き残ろう」 パペットマペットは、小さな声で、静かに呟いた。 それは、これから積極的な殺しはしないにせよ「殺し合い」に参加する自分に、 自分は何一つ悪くない ということを納得させ、参加への戸惑いを拭い去るための言葉だったのかもしれない。 【パペットマペット 所持品:マペット2体(うし、かえる)、未開封のデイパック 基本行動方針:生き残る。ただし、積極的なプログラムへの参加はしない。襲われたら反撃をし、後は隠れたり威嚇のみ。 第一行動方針:安全な場所に隠れる。 最終行動方針:生き残る。 現在位置:森】 8/15 15:25
未だに武器を確認していないパペですが、次の投下でデイパック開けさせます。 うしとかえるを自分なりに最大限に使おうとしたら、のらりくらりな速度になってしまった。
676 :
名無しさん :2006/08/30(水) 13:42:37
>>674 乙!パペマペ静かに狂っていきそうで怖ぇw
一旦あげ
皆さん乙! それぞれ芸人さんの特徴捉えててすごいなぁ バッファロー木村の武器がダイナマイトっていのが芸が細かくてワラタw 関西ww
【まとめサイト管理人です】 書き手さんに連絡です したらばのまとめサイト要望スレッドに、連絡事項を載せてあります 暇な時に読んでくだされば有り難いです
おまえはどっちのパイナップルが好きなんだ?!www
こっちで聞いたほうがよかったのかもorz そんなに重要なことではないかもしれないのだが、 最初に待機してる教室では、一人一人机と椅子がある状態なの? 人によっては待ち時間にうろうろしてる描写もあったし、 人数も多いから床に直に座ってるのかと捉えていたのだけど 統一する必要はないですか?
自分もそれが気になってた。自分は本家バトロワみたいに 開始前は1人1人の椅子と机に(番号順か何かで)座らせられてると思ってたんだけど、 普通に相方なんかと待ち合わせの約束している描写もあるし…
>>681 私は机と椅子はそれなりにあるけど、
座りきれない奴は床、
名前呼ばれてる間は怪しまれない程度の移動・小声の会話はおk
って感じで考えてましたが。
そういえば原作は紙に「僕達は殺し合いをします」って
書かされるシーンなかったっけ?
原作では1人ずつ机と椅子に座ってるが、 映画では床に雑然とゴロゴロしてる。 だから主人公とヒロインはフツーに待ち合わせの約束してる。
自分も>683と同じ感じに考えていた。 で、原作引っ張り出してきた。 紙に「私達は殺し合いをする」「やらなきゃやられる」を三回ずつ書いてるね。 あと、かなり丁寧に首輪とか禁止エリアの説明をしてくれてる感じが。
おお!原作持ってないのでありがたいw 禁止エリア等の説明はきちんとしておかないとマズイと思う。 なので第一回目の放送の時に、たけしとかが 「あ、忘れてたけど云々」みたいに追加で言えばいいのではなかろうか。 てか放送はどうするんだ?いつ誰がする? 前の時はどうしてたんだっけ?
前はキリがいいところで死亡者と合体組を発表する 放送レスが付けられてるね。 作品内でのたけしの放送は、それぞれが適当に書いていたとオモ。
パペマペの本名はメ欄かと
パペマペに本名なんて無いよ 都市伝説だよ
本当なら同じコンビでも本名順だからうしくん、かえるくん別々にスタートするはずなのにね。
したらばの廃棄スレに投下した話を改めてこちらに落とします。 ダブルブッキング黒田の小ネタ。 序章っぽい展開ですが、これ以降を書くかどうかは未定です。 ―――― (どうしたらいい、これから…) ダブルブッキング・黒田俊幸は、会場出口からすぐ近くの藪に身を潜めていた。 身体はがくがくと震えている。 名前を呼ばれた後、すぐにここに飛び込んで、それから一歩も動いていない。 立って動こうにも、へたった両足はどうにも言う事を聞きそうになかった。 次々に名前を呼ばれ、出て行く芸人の姿が、葉の間から見える。 ほとんどの者が、おびえ切った様子ながら、恐らく動向や目的は何となく定まっているのだろう。 地図を取り出して早々と去っていったり、誰かと合流しようとしているのか 少しだけ離れた後に身を隠したり、その行動は様々である。 (俺は…?) 自分自身の今後のことを考えて、黒田は気が遠くなる。 これからどうすればいいのか、いい答えはなかなか浮かんでこなかった。 目的が無ければ、気力も自ずと低下する。 震えは増す一方だ。 突然放り込まれた、ルール無用の人殺しゲーム。 いかに楽観的な黒田でも、さすがに、全ての芸人が殺しを 避けようとするだろうとは思わなかった。 その内必ず、全員による殺し合いになる。 そんな中で、自分1人でいて生き残れる自信は、全くない。
置き去りにされたカエルくん
とにかく、出来る限り生き残るためには、誰かと合流しなければいけない。 霞みかける頭の中で、黒田は必死に考えを廻らせた。 バナナマン、スピードワゴン、江戸むらさき、…… 仲の良い芸人の名前を、1つ1つひたすらに確かめる。 黒田は芸人友達が多い。たくさんの名前が、頭を通過して行った。 (…このまま上手く隠れていれば、バナナマンの2人となら会えるかもしれない) 自分の順番から考えて、結局黒田はそう結論付けた。 しかしそれでも、2人の内先に呼ばれることになる設楽が出てくるには、 まだ大分時間がある。それまで無事に隠れていられるか。その保障もなかった。 黒田は膝を抱え、目を閉じた。 この悪夢のような現実から逃れようとするように。 闇に逃避しても、嫌な考えは次から次へと湧いてきた。 (こうして待っていたとして、設楽さんは俺を受け入れてくれるだろうか。 もしかしたら、もう自分以外の人は殺す気満々でいるかもしれないじゃないか) あんなに仲の良かった先輩芸人をも信じられなくなるほどに、 黒田の心に余裕はなくなっていた。 (そうじゃなくても、こんな状況で、俺のことまで守ってくれる余裕なんてないんじゃないか? そうしたら結局、同じことだし…) 震える手に無理矢理力を入れ、握り締める。 地面を叩きたかったけれど、誰かに気付かれたらことなので、何とかこらえた。 (ああ、何考えてるんだ俺!らしくないじゃんか、こんなに人を疑うなんて、 相方じゃあるまいし………)
はっとして顔を上げた。そこで、初めて思い出したのだ。 どうしようもない混乱の中で忘れかけていたこと。 (そうだ、相方は、…?) 黒田の相方、ダブルブッキング・川元。 自分より20分近く前に、会場から出て行った筈だ。 教室で座らせられた時、席が離れすぎていて、 別れる時に言葉を交わすこともできなかった。 何より会場の中では、黒田は全く現実が受け止められずに朦朧としていて、 川元も含め、他の芸人の様子などほとんど伺うことができていなかったのだ。 (ぶんちゃんは、どうしたんだろう……) 近辺に潜んでいた芸人は、幾人か合流出来次第どんどん走って行っていて、 その中に川元がいる様子はなかった。 (もうどこかに行っちゃったのか…?) 藪の隙間から、目を凝らして島の奥を見渡しても、どうしてもその姿が見えよう筈もなく。 (ぶんちゃんは、…どうするつもりなんだろう) 見飽きるほどに見慣れた相方の顔が、やけに脳裏に浮かんだ。 ―黒田とは違い、川元には芸人の友達が少ない。 同じ事務所の芸人とは普段それなりに話はしているが、 とても親しくしているとは決して言えない。 それに、あの根っからの人間不信だ。 恐らくこのバトルロワイヤルに参加している芸人の内、 彼にとって互いに命を預けられるような人間など、ほぼ誰一人としていないだろう。 誰とも合流することなく、ずっとただ1人きりで、さまよい歩くことになるに違いない。
そこまで思い至って突然、黒田は自分の新しい目的を見出した。 (―そうだ、ぶんちゃんを探しに行こう) ここでただ誰かを待っていても、先刻のような疑心暗鬼に悩まされるばかりだ。 それよりも、自分から、長年連れ添った自らの相方を見つけに行く。 その方が、ずっと前向きに行動できる気がした。 結成して8年、これまで幾多のトラブルに遭いながら、それでもずっと一緒にやっていけた相方である。 (きっとあいつも、俺のことなら信じてくれるだろうし、それに、俺のことも裏切らないでいてくれる) そう確信できた。疑念は湧かなかった。 (きっと今頃、どこかで1人でいるに決まってる。頑張って探せば絶対会える。 その後で、一緒にこれからどうするか決めよう。ぶんちゃんが他のやつを殺すと言うんなら、 俺もそうする。とにかく逃げようってんなら、どこまでも逃げよう。 2人で守りあえば何とかなる。きっと大丈夫。 絶対どうにかなる。今までもそうだったんだから) 目的が生まれたことで、同時に活力も蘇ってきた。 身体の震えも、出てきた直後と比べて大分治まってきている。 ふと、足元に置きっ放しだったデイパックに気付く。その存在も忘れそうになっていた。 川元を探し当てるには、それまで生き延びねばならない。それには、どうしても武器が必要だ。 祈るような気持ちで中を探ると、掌に収まりそうなくらい小さな拳銃と、銃弾とが手に当たった。 小さいとは言え強力な飛び道具。充分当たりと言える部類であろう。 それでも、戦いが激しくなれば、これだけで生き残っていられる保障もない。 (いいんだ、それでも。とにかくぶんちゃんに会えればいい。それまで持てば…) 未だ力の入りきらない足を、気合を入れるかのように強く叩き、何とか立ち上がる。 そして草木に隠れながら、他の芸人たちと同じように、島の奥へと向かって進んで行った。 どこへ行ったのか、見当も付かない相方を探すために。 …既に、仲の良い芸人たちが、その仲が良かった仲間内で殺し合いを始めていることに気が付かないまま。
【ダブルブッキング 黒田俊幸】 所持品:自動拳銃(ワルサーPPK) 第一行動方針:川元を探す 基本行動方針:とにかく生き残る 最終行動方針:未定。川元次第 現在位置:森 【8/15 13:50】 ――― 以上です。改行失敗して中途半端になってしまった… 続きは今のところ考えていないので、もしダブルの2人を使用したい方がいらっしゃいましたら 使ってしまっても結構です。
◆8YBpUCUZW6さんに質問。
>>660 から
>>667 の話の中で「原作は〜」って品庄が話をしてるけど、
これはBR法が普通に行われてる世界だから、この会話はありえなくないか?
>>697 いちおうしたらばで同じ話をしていて、書き直すという形をとります。
すいません
>>698 スマン、したらば見てなかったよorz
書き直しガンガレ!
>>649-656 日差しだけはいつもと変わらずのどかな昼下がり。
浅越ゴエは病院の近くにあった、建設途中で廃墟となっているホテルに篭っていた。
病院と違い、使われた形跡がないどころか一部分鉄骨が剥き出しになっており、部屋の中も内装がどうどころかコンクリートがそのままになっている。
窓ガラスさえ設置されていない吹きっさらしの部屋。
その中から浅越は2つある非常階段をきちんと下まで降りれるか確認した後、分かりにくい位置にある方の非常階段のすぐ近くの島側に面した2Fの部屋に陣取ることにした。
2Fでもホテルが元々小高い丘の上に建っているため島内を一望でき、また逃げる時にも楽だと判断した結果である。
とりあえず一息つくと、浅越は危険と判断されるまでは合流の合図があるまでここで待機してることにした。
実際に休んだり怪我をした場合には病院にはきちんとベッドやソファの残骸があったため、そっちに向かうだろうし、
いくら扉の設置もまだとはいえ、100室は超えそうな規模のホテルである。まず見つからないだろうと浅越は踏んでいる。
なら、と浅越はデイパックを開け、中身を整理することにした。
ガーゼや包帯、薬は万が一を考えてスーツの内ポケットなどに分散させる。
スーツが多少不恰好に変形したところで、浅越は先程ちらっと確認したままになっていた吹き矢を取り出してみた。
灰色の普通の筒と、透明なプラスチックケースに入った矢。よく見てみると、矢には全て薄いプラスチックでふたがされている。
透明な膜を通して矢の先端をよく見てみると、小さく「猛毒」と書いてある。だが、毒が塗られているようには全く見えない。
まるで自分達のネタみたいだ、と小さく苦笑すると矢のケースを自分の胸ポケットに差し込んだ。
病院からは早々と立ち去ったが、思っていたより大分皆の動きは遅いらしく、これなら手術室にも行けたな、と後悔する。
外科病棟には武器用のメスはともかくとして、鉗子があるのだ。
時折銃声が聞こえることを考えると、弾丸の摘出に鉗子はあった方が絶対に良い。
どうしたもんかと考えて、あと10分誰の姿もなかったら鉗子、ついでにメスも取りに行こうと決意した。
浅越は空を見上げ、そして暇潰しにと地図を取り出し、見えている風景と照合しようと考えた。 地図に激戦になりそうな場所を予想し、マークをつけていく。 その地点は移動する際には近づかないよう気をつけなければならない。 浅越は全てそれらの作業を緊張するでもなく普段どおりにこなしていく。 その冷静さの源泉は現実逃避でも、まだ一体も死体を見ていなくて現実感が薄いことでもない。 常に舞台上で冷静さを求められるキャラを長年続けているうちに、理性の緊張や興奮を抑える力が人より強くなりすぎたのだ。 けれど。 灯台に丸をつけていた浅越がふと物音に気づき窓の外を見やると、そこにいたのは2人の芸人であった。 どのような経緯があったのかは浅越には分かりかねるが、勢いよく林を飛び出した2人は、追跡される側が追跡する側をこのような見晴らしのええ場所ではもう逃げられへん、と観念したのか石のベンチを挟んで対峙する。 追跡される側は手になぜか指揮棒を持っており、追跡する側はハンドアックスを持っている。 これは分が悪いな、と浅越が考えていると、それまで陰になっていた顔が向きを変えたお蔭で日の元にされされた。 追跡されているのは浅越と同じくうめだ花月に所属している、ビッキーズの木部だった。 追跡している側は長髪とメガネで顔が見えないが、見知らぬ男である。
助ける?助けるならどうやってすんの? 一気に脳が動き出す。 ハンドアックスに近距離なら負けてしまう、ならばこの場所が見つかってしまうのは絶対にまずい。 ならば声をかけるのは間違いだ。 ならば吹き矢を使うか?いやこの距離で当たるかどうか。そもそも当たっても大してダメージにならないであろう。 声をかけるよりむしろ怒らせてしまうという面では問題である。 どうしたら!? 結局浅越が選択したのは「何もしない」であった。 ー見殺しは何の法にも触れへん、殺す方が悪いんや。 そしてまた合流まで時間がかかり、まともな武器をもたない今、この隠れ場所 を見つかるのは絶対に望ましいことではない。 メガネを外し、見つからないように隠れながら帰趨を見守る。 体格に差はないはずだが、やはり血気盛んになっている長髪の方が盛んに攻め、それを木部は段々避けきれなくなっている。 そして、その戦いに決着がつくのにそう時間はかからなかった。 明るい茶髪に鮮やかな赤が混じる。 その返り血を浴びて、今殺人を犯した長髪自身にもべったりと血が張り付く。 しかしそれでも、木部の肩に斧の刃が食い込んだ瞬間さえ理解の範疇にあったのか浅越は悲鳴一つあげなかった。
だが。倒れこむ瞬間に自分の死はまるでお前の責任だと言わんばかりに浅越のいる部屋を凝視する木部の瞳に打ち抜かれた瞬間、浅越は絶句した。 見つかるはずあらへん、戦いの最中に気ぃ付く訳ない・・・ それでも木部がこちらを見ていたことは事実で、それが故意であれ偶然であ れ、長髪に気づかれたかもしれないという厳然とした事実。 浅越は確かめたい欲求にかられたが、ここで姿を見せては確実に気づかれると心を落ち着かせて待機することにした。 だから気が付かなかった。 その視線に気づいた長髪が浅越のいる部屋の窓を見つめていたことなど。 【ザ・プラン9 浅越ゴエ 所持品: 吹き矢(矢10/10) 抗生物質/解熱鎮痛剤 各100錠 包帯/消毒用ガーゼ 大量 注射キット 3セット 生理用食塩水 4パック 第一行動方針:メンバーと合流 第二行動方針:合流まで待機 基本行動方針:生存最優先 最終行動方針:考えないようにしている】
【現在位置:建設途中のホテル】 【8/15 13:55】
待機中は普通に>684だと思ってました。 うーん…すみません混乱させて…
駄作ですけど、投下します。 一応、千原ジュニアを書いたんですけど、良かったでしょうか。 続きは好きに書いてくれて結構です。 バトルロワイアルが始まって数時間がたった。 足は棒のようになり、体の節々が痛かった。 あちこちで、銃声が鳴り響き、一人また一人と死んでいく。 けど、俺には関係ない。人が生きようが死のうが関係あらへん。 俺はただ、見張っているだけやから。あっ、また一人死んだ。 目の前には、血に染まった人が倒れてきた。 俺には関係あらへん。俺には。 そう思いながらも死体をじっと眺めていた。 靖史はどこいってんやろ。せっかく、こんなおもろいもんまじかで見れるのに、 一人じゃ連れないやんか。靖史と居たらきっと楽しいやろなきっと。 みんな、今頃必死で逃げ回っているんや。何のために、逃げ回っているんやろ 俺には関係ないからどうでもいいことやけど。 あ〜あ、体はだるいし、おもんないし。はよ、終わらんかな、終わったら ゆっくり大喜利でも出来るのに。監視カメラさえなかったら、こんなところ逃げてるいるやろ。 こんな、詰まらんところ。 はよ、終われ。見張ってるのも退屈なんじゃ。 はよ、終われ、はよ。
708 :
707 :2006/08/30(水) 21:06:54
本当にスマソ、兵士の設定忘れてたorz逝ってきます
「よっしゃ、ほないこか」 レーダーで辺りに人が少なくなったのを確認して、電池の減りを最低限に抑える為に電源をオフにして。 なるべく音がしないように倉庫の鍵を開け、鉄製の薄い扉をスライドさせる。 進路を決めて、一呼吸置いて。 いち、にの、さん! 二人は一目散に裏の林に向かって走り出した。 学校から直接道路を通って行くのは危険だとふんだから、わざわざ林を通って回り道をすることにしたのだ。 地図によれば目的地までは少し距離がある。 そこまで何事も無く無事に辿り着く事が出来ますように。 川島はコンパスと拳銃をその両手に握り締めて、頭の中でそう唱えた。 ただひたすら走り続けて、もうどの位経っただろう。 腕時計を覗き見る余裕はもうなかった。 普段あまり運動をしない彼の足は、少し悲鳴をあげ始めていた。 (…あと少し、あとほんのちょっとや…) そうやって自分を励ますのもそろそろ限界に近づいてきた。 何度も足がもつれてよろめきそうになって、動悸がだんだん激しくなってきて、 自分よりも少し前方を走っている田村を見ては見失うものかと体勢を立て直す。 向こうはまだ自分に比べればずいぶんと涼しい顔をして走っていた。 体力だけは旺盛やな、なんて皮肉めいた悪態をつくも、こっちの様子には気付いてないらしい。 なるべく急いで民家まで行くと決めたばかり。 こんな状況で田村にスピードを緩めてくれなどとは言えなかった。
あ…そろそろヤバイわぁ… 川島の意識が飛びかけたその時。 目の前に、田村の焦茶色のスーツとその掌が飛び込んできた。 「っ!!!!」 「川島ストップ!しゃがめ!」 「!うぉゎ…」 頭を強く上から押さえつけられ、バランスを崩し地面にうつ伏せになった。 「なっ…むぐっ」 突然の事に驚いて文句の一つでも言おうと顔を上げ息を吸い込むと同時に、素早く俺の口に田村の手が当てられる。 「しー…静かにせえ」 人差し指を自分の口元に当てる子供みたいな仕草をして、出来るだけ身を屈めると、 辺りを見回してから俺の耳元に小声で囁いた。 「…なんか聞こえへん?」 「…は?」 改めて辺りの音を己の耳で拾おうと試みてみた。 何も聞こえては来ない。 念の為にボリュームを落として喋る。 「何も聞こえんけど…なんやのん一体」 「や、絶対聞こえたんや。信じて。…暫く動かん方がええ…」 「ちょっ、この体勢かなりキツいんやけど…」 ずしぃん… 「!!」 ずしぃん… どこか遠くから地響きがする。
しかもだんだん近づいてきている様だ。 拳銃を握る手に力が入る。 振動の大きさが増していく。 ずしん、ずしん、ずしんずしんずしんだんだんだんだん!だん!だん!だん!! 「うわぁぁぁああぁん!誰かぁぁぁ!助けてぇえええ!怖いよぉ!怖いよぉぉぉぉ!! こんなとこ嫌ぁぁぁああああぁぁあ!!ぅわぁあああぁあぁぁ………!!」 だん!!だん!だん!だん!だんだんずしんずしんずしぃん…ずしぃん…ずしぃん… 声の主は幸いこちらに気付かずに、 奇声を発し大きく金棒を振り回しながら物凄いスピードで走り去っていった。 声が遠ざかっていっても二人は暫く呆然としていたが、我に返ると、 姿が見えなくなったのを確認してから起き上がった。 スーツに付いた砂をパンパンと掃う。 動悸もいつの間にか治まっていた。
先に口を開いたのは田村だった。 「…今の…」 「…おお…」 「金棒持っとったな」 「…おお」 「…クロちゃん…やったな」 「そうやな」 「パニック起こしとった…あんなことしとったら直ぐやられてまうんじゃ…」 「…大丈夫やろ。きっと。…もう行こうや」 「………おん」 そして再び鬱蒼とした林の中を黙って走り出す。 このゲームが始まって始めて見かけたかつての仲間の、 尋常ではない様子を見て、 二人は少なからずショックを受けていた。 【麒麟 川島 明 所持品:ライター 煙草(開封済) ベレッタM92F 予備マガジン×1 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【麒麟 田村 裕 所持品:ライター 煙草 簡易レーダー 鉄パイプ 煙幕×5 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【現在位置:林の中】 8/15 15:47
がさり、とかすかな音を立てて草を掻き分ける。 それ以外に自分の周りに音は無い。茂みの隙間から見える男の後姿も、動く気配は無かった。 河本(次長課長)は、他には見向きもせずにその男の後姿を睨んでいた。 寝ているのか、泣いているのか、それとも唯ぼんやりしているだけなのか、後姿しか見えない自分には男の表情は掴めない。 幾らか頼りない男の髪の毛だけが、時折風に戦いでいた。 「……――……」 無言のまま、河本は何度か深呼吸を繰り返す。 右手に握った武器、既に自分の体温に塗れて生暖かい。 手汗がにじむのを自覚していた。再度、ゆっくりと握り直す。 河本は、ゲームの開始を聞いた瞬間から覚悟を決めていた。 家に残してきた妻と子供の為にも、そして何よりも自分が、迷う余地も無く生き残る事を望んでいた。 自分に生き残る価値がある、などと偉そうな事を考えていた訳では無い。むしろ、自分などよりも生き残った方が世間に貢献する奴は居るだろう、とは冷静な頭はきちんと謙虚に理解していた。 しかしそれでも、彼は生き残る事を選んだのだ。 そしてそれを全く迷わずに選んだ時点で、河本は井上と合流する気は無かった。 教室内がざわめく中、幾つかのコンビが合流の話し合いをしていたのは耳に入っていた。それでも、河本は自分よりか一時間程早くその場を出て行く井上と、目を合わせようとする事は無かった。 デイパックを受け取った時、初めて相方の顔を見たのだ。 そして、その相方の顔が思いのほか落ち着いた普段通りの物である事を知った時、河本は無意識に少しだけ笑っていた。
あいつは大丈夫や。 意味も無く、そんな確信を抱いたのだった。 もしも最後に自分と相方が残ったら?自分は相方を殺す事を選ぶだろう。 しかし、積極的に探しに行く事等毛頭考えなかった。 この時点で、いや、この先に及んでもずっと、河本の中で井上は相方という立場で大きなものを占めていた。 ただ、相方よりも自分が可愛かっただけだ。 そしてその思いに罪悪感を抱く事は無かった。誰だって最後は自分が一番可愛い、それが正常な人間の包み隠さぬ本音だろうと、河本は思っていた。 それを恥じる必要も感じなかった。 だから教室を出るその直前、少しだけ井上がこちらを見たのには気付いても視線を合わせようとはしなかった。 自分が相方を殺すかもしれない。その自覚を抱いた以上、「行動を共にして共に生き残ろう」となど、嘘でも言える訳は無かった。 それは相方への確実な裏切りになる。生き残る、相手を殺すかもしれない、そうは思ってもやはり、相方の心を裏切る事だけはしたくなかったのだ。 井上は河本を見つけたかもしれない。自分に無関心な相方の姿を見たのかもしれない、それでも呑気な表情は崩れなかった。 …あるいは単純に、事態を自覚していないのか。 河本が井上について、その考えに至ったのはもう随分後の事だった。 ゆらり、と不意に目の前の背中が動いた。 立ち上がるのだ。その事に気付いて、河本はぼんやりと先程の事を思い出していた状態から、意識を目の前の男に集中させた。 ゆっくりと、音を立てぬ様に茂みの中、武器手にした右腕を相手の後頭部狙い、持ち上げていく。 「…――あ。」 不意に、男が声を発した。
びくりと河本の肩が揺れた。気付かれたか? 「…――水、もう少し飲も…」 ぱぁん。 空気の焼ける音は、思いの外間抜けなものだった。 緊張感の欠片も無い独り言を呟きかけた男は、結局その言葉すら言い切れずに、絶命した。 「………――何や。驚かすなや。」 詰めていた息を吐く。 抑えた、落ち着いた自分の声に反して、心臓は口から飛び出そうに激しく脈打っていた。 男の声に跳ね上がった鼓動は、自分の持つ銃の音に更に激しさを増していた。 手が震えた。先程まで鬱陶しい程に感じていた手汗は、既に引いていた。 「……、」 堪忍な。そう、呟こうとした唇は強張って動かなかった。 人を殺した。 思いの外大きな衝動が、河本の心を襲っていた。 「……―――あかん。…早よ、行かんと。」 銃声を聞きつけた誰かが来てしまうかもしれない。 若しかしたら、男の相方が何も知らずに来てしまうかもしれない。 河本は、ゆっくりと周りを確認してから立ち上がり、絶命した男へと忍び足で近寄って行った。 「………岩尾。」 よく見知っていた、後輩を殺した。 僅かな時間差を以って、その事実が大きな自覚となって河本に圧し掛かってきた。
「……っははは」 特徴的な河本の笑い声が、小さく漏れる。 手にした銃を握り直した。 大丈夫、こいつを殺せたんやから。 それはつまり、この男よりも関わりの薄い芸人であれば 躊躇い無く殺せるという事実だ。 十分過ぎる程に周りを警戒しながら、河本は絶命した岩尾(フットボールアワー)のデイパックごと、 ゆっくりと再び茂みに潜んで行った。 【次長課長 河本】 所持品:デリンジャー 岩尾のデイパック(中身未確認) 第一行動方針:殺せそうな奴は殺す 基本行動方針:生き残り最優先 最終行動方針:優勝狙い 【フットボールアワー 岩尾望 死亡(銃殺)】 【現在位置:森】 【8/15 15:00】
…危ねぇぇ!!確認せずに書き込んでたら餅サンとあと少しで被るとこだった!すみません!
>>712 あ、忘れてました。追加。
【安田大サーカス クロちゃん】
所持品:金棒 その他不明
基本行動方針:自分が大事
第一行動方針:
第二行動方針:
最終行動方針:不明】
【現在位置:林の中】
クロちゃんの投下権は放棄させて下さい。すみません。
わあ!こちらこそリロ忘れごめんなさい!!>◆864fRH2jyw さん
>>709-712 呼吸困難に陥れる気か。
クロちゃんハゲワロスwww
死ぬかと思ったwww
いや、ホントすんません餅サン。 …クロちゃんやべぇwww 河本はさくさく殺していこうとしてますが「執筆中だから殺さないで!」があったら遠慮無く言ってくれれば避けます そして今になって思ったがフットは普通に書き手さん居たかもな。…執筆中の人居たらごめんなさい。
河本は優勝狙いか……。 井上が可哀想だなw 続編wktk
クロちゃん、ツボったwww らしくていいwwwww 自分も他の人の勢いに負けじと、パペマペ編書いていく。頑張る。 …投下までまだ何日かかかりそうだが(楽しみにしてる人ごめん)
今後の次課長のすれ違いが楽しみだ
>>723 ある程度具体的なプロットが立っているなら勢いを抑えることも大事かと。
>725 アドバイス、ありがとう。 そうか、勢いに乗るのがいいとは限らないよな…。
河本マーダー化か。それを知った時の井上の反応が今からwktk
でも河本は井上を殺さないために合流しないんだよな? 面白w
>>726 うん、多分。
今後も多分長い事続いて行く訳だから、あんまり早く進めると異様に早い段階で「過去の人」になっちまうと思うんだ。
うわぁぁぁぁあ 岩尾ーーーー!!岩尾ーーーー!!! 事実を知った時の後藤と井上の反応が楽しみ。 次課長てフットの繋がりは深いからな。
ソラシドの話投下したいのですが、いいですか?
【まとめサイト管理人より】
現在のまとめwiki保存形式では話に投下番号をふっています
後に書き手セルフ更新方式になったときに利用したいので、
テンプレに【投下番号:***】を入れてくれればありがたいです
ちなみに前回投下の次長課長河本の話で025、
次に投下する方は026番になります
>>731 楽しみにしています
>>731 テンプレにそってドゾ!
楽しみにしてるよ!
可愛がってもらってた先輩に瞬殺される岩尾カワイソス 自分もお互いの相方の反応がwktk 書き手さんもまとめ管理人さんも皆さん乙です
736 :
731 :2006/08/30(水) 23:51:29
あー、何でこんな事なってもうたんかなぁ。 ここに集結した芸人の殆どが考えたこの言葉を、ソラシド水口靖一郎は心の中で呟いた。 ただそんな事を考えていたのは一度きりで、あとはただひたすら自分の飼い猫の事だけを考えていた。 「・・・俺が死んだら、俺ん家のにゃんこの世話誰がすんのかなぁ。姉ちゃん一人に押し付けんの悪いなぁ。」 水口同様、現実を深く考えるのを諦め関係ない事を考えていた人間は多い。 芸人らしく新作のネタを考える者、歌を口ずさむ者等。ただ、談笑している様に見えても、 恐怖を隠す為に無理しているのがありありとわかった。それ故か、嫌な緊張感が充満していた。 みんな「普通」を演じるのに精一杯なんや、と水口は思った。 たった一人、この男を除いて。 「なぁなぁ水口、あの兵隊さんのホクロ!めっちゃハナクソに見えへん?」 辺りから失笑が漏れる。何人かは舌打ちしていた。 「アホかお前!!射殺されたらどうすんねん!?」 「だってホンマの事やからしゃーないやん!!」 この緊張感の欠片もないのが-----水口の相方、本坊元児。 水口が飼い猫の事を悶々と考えている間、相方の本坊は方々の芸人に話しかけまくっていた。 顔馴染のbaseの人間は勿論、吉本の先輩、会った事もない他事務所の芸人まで。 二人の出発まで三時間半以上。暇を持て余すのは当然の事だが、本坊は先程の ハナクソ呼ばわり宜しく、全く空気が読めない発言を繰り返すので周りが呆れたのだろう。 三十分程経つと自分の所に寄ってきてずっとこの調子だ。 真剣になにか考えてると思って黙っておいたら、突然本坊は 「あーーーーどうしても思い出せへん!おそ松君のもう一人の名前!!」 「はぁ!!?」 「なぁ水口、おそ松、カラ松、じゅうし松、トド松、チョロ松・・・あと一人誰やっけ!?」 「知るかボケ!お前なんか知らんわ!!」 そうこうしている内に、二人の同期の一人の名前が呼ばれた。 「川島 明!」 「・・・はい」 聞きなれた低音の声。
てか、前回のヤツはどうなるんですかね?可能な限り完結に 持ってった方がいいかなと思うんだけど。
前回のハリガネの書き手さんは?
>>736 ちょ、焦らすなよwww
書き途中じゃないのならテンプレテンプレ。
741 :
731 :2006/08/31(木) 00:38:11
(あー、川島呼ばれよったかぁ。) そういえば、と水口は不自然な点に気付いた。 本坊は川島と一言も話していない。 何故?二人は自分達の目から見ても時々気持ち悪い位仲良かった。 麒麟が無名な時の川島はしょっちゅう本坊の家に行っていたし、 本坊は本坊で川島と遊びに行く時はテンションが上がって約束の時間の8時間前に 服を選んでウキウキしていた。その本坊が、一番話しかける筈の川島の所へ行っていない。 水口は不思議に思って聞いてみた。 「お前、川島んとこ行かんで良かったん?」 考えたくない事だが、ここで別れてしまえばもう会えないかもしれないのだ。 「ええねん。」 「ええねん、ってお前・・・」 「さっきの川島は川島と違ってん。」 「・・・はぁ?」 本坊の発言が意味不明なのはいつもの事だが、これは明らかに異質だと水口は思った。 「でも、川島には田村がいるから多分大丈夫。田村草とか食べても大丈夫やし。」 この感じはいつもの本坊だ。 さっきの違和感も自分の気のせいだったと、水口は思う事にした。 この時感じた違和感が正しかったという事を、水口は後で知る事となる。
742 :
731 :2006/08/31(木) 00:39:56
開始から三時間が経過し、いっぱいだった芸人もまばらになっていた。 本坊も(開始前だというのに)疲れたのか大人しい。 と思った矢先、本坊が何かを思いついた。 「あー忘れてた!!」 そう言った後、本坊は目を閉じて下を向いた。 「・・・何しとん?」 「黙祷。だって今日終戦記念日やん。」 (そういえばそうやったけど、何で今やるんやろ?) 「今の内にしときたかってん。」 「?・・・それってどういう・・・」 「本坊 元児!」 「あ、は〜い!」 本坊の返事は母親の夕飯の呼びかけに応える子供の様だった。 「じゃあ、僕行ってくるね。」 「あ、本坊・・・!」 「どないしたん?」 「いや、う〜んと・・・・・・また、な。」 そう言うと本坊は一瞬泣きそうな表情になり、すぐ兵士の方へ歩き出した。 本坊が出て行った後、水口は目を閉じ下を向いて黙祷を捧げた。 六十一年前、戦争で命を落とした全ての人々と------- もう死んでしまった何人かの芸人に向けて。 【ソラシド 本坊 元児】 所持品:煙草 コンビニコスメセット(支給品) 基本行動方針:深く考えず、いきあたりばったりで行動。 第一行動方針:痛い目にあうのはなるべく避けたい。 第二行動方針:おそ松君のもう一人の名前を思い出す。 最終行動方針:現在不明 【現在位置:体育館出口】 【8/15 15:36】
745 :
731 :2006/08/31(木) 00:45:17
ごめん、トリップ付けたつもりで忘れてたorz 次からちゃんとします。
>>745 乙!次からは焦らさないでくれよw
本坊和むなぁ
したらばと若干トリップが違っていますが、井戸田編ちょっと投下いいですか?
教室で起きた狂気の沙汰。血と硝煙の臭いを振り切らんばかりに井戸田潤(スピードワゴン)は、 名前を告げられるや否や兵士からディパックを奪い取り、弾丸のように学校を飛び出した。 山田の死を目の当たりにし、恐怖と混乱に打ち震えている相方に一言 「学校出たら待ってろ、迎えに行く」 と頼もしい約束を残して。 ダッシュで学校から離れると、 ディパックの中身を確かめながら周辺の道を覚えるようなつもりで歩き始めた。 しかし、数歩で足を止める。 「…マジかよ…」 確か各々に武器が支給される、という話だったはずだが、井戸田のバッグの中にあった武器らしきものは ソフトケースに収められたダーツの矢20本だった。 本格仕様の鋭い先端はそれなりにダメージを与えられそうだが、銃にも刃物にも見劣りする。 「こんなんじゃ…」 青木のスタートから自分の番が来るまで、井戸田の頭の中では当面のプランのようなものを思い描いていた。
>>750 続き
小沢のスタートまでに、安全に休めそうな場所を探す。合流したらそこを拠点に仲間を集め、
この異常な事態を打破する術を見付けられれば、もしかしたら…
『ちょっと殺し合いをしてもらいます。』
そんな淡い希望を抱く事も許されないのか、
不意に耳の奥にこびりついた言葉が再生され、
同時に井戸田の中で最も新しい「殺し」のイメージがフラッシュバックする。
額を撃ち抜かれ、目を見開いたまま絶命した山田の死体。
残るのは1人。あとは全員死亡。
今このルールに抗えば、自分も山田と同じ目に遭うだろう。
「…現状を、受け入れろってか…」
力無く呟き、とぼとぼと歩み始める。
安全な隠れ場所を探しているつもりだが、心の奥から沸き起こる
不安、恐怖、絶望、悲しみ、寂しさ、弱音、怒りは誰にもぶつけようがなく、
井戸田の心の底に澱のように蓄積していった。
>>751 続き
どれくらい歩いただろうか。ふと汗を拭おうとした左手に、結婚指輪がはめられている事に気付いた。
教室にブチ込まれた際、アクセサリー類をこっそり没収されたと嘆いていた芸人が何人か居たが、
自分の指輪はなぜか外されていなかった。
「祐実…」
指輪を見詰めていると、愛妻の涼やかな笑顔を思い出す。
「…早く帰んないとまた怒られるな」
顔を上げ、照り付ける太陽をぐっと睨み返す。
(甘くて上等。)
「…っしゃあっ!!」
先ほどのネガティブなイメージをふっ切るように気合一閃、
学校を飛び出した時と変わらぬ勢いで走り出した。
が…
「ぬわぁっ!!」
20m程走った所で突然足元のアスファルトが途切れ、砂利道との段差に足を取られた井戸田は
土手のようになっている松林の斜面を派手に転がり落ちてしまった。
【8月15日 13時22分】
>>700-704 コツン、コツンと。
打ちっぱなしのコンクリートの床は、スニーカーの靴音さえ響かせる。
最初は階下でしていた音も、非常階段を上って段々近付いていることに浅越は気付いた。
…気付かれたんや。
しかも読みと違い、近い方の階段から上ってくる音。
肩をびくりと震わせると、浅越は吹き矢を取り出して革靴を脱ぎ、窓の真下に爪先を揃えて置く。
隣りにデイパックも置き、一瞬気を逸らせたら、と願い、そして靴下のまま抜き足で入口の横の壁に張り付いた。
ケースから矢を1つ取り出しキャップを外して、筒の中に入れる。
来るな、気付くなと思いつつ2Fを徘徊する足音は隣りの部屋まできていた。
「まだだよ、まぁだだよ」
ブツブツと浅越は呟く。昔子供の頃にしていた隠れんぼとは較べ物にならないほどの恐怖。
動悸、息切れが激しくさしずめ救〜心救心♪の気分である。
来ないでくれ、来ないでくれと念じても、その靴音は浅越のいる部屋の前で止まった。
靴とデイパックに視線を奪われているのか、一瞬歩みを止めた後、右手に斧を振り上げたまま
部屋に侵入…
瞬時に浅越の筒から銀色に光る矢が飛び出した。
至近距離から放たれた矢は、頬の肉に当たって食い込む。
反撃される前に勢いよく部屋の中へと長髪を突き飛ばすと、勢いよく部屋から飛び出し、
廊下を走りぬけ一番最初の角のすぐ側で待機した。
先程の奇襲がかなり簡単に成功したことを考えると、ここで足払いをかけて…と考えれば
十分反撃が成功することは予想できた。
だが、それで反撃をして例えば斧を入手できたとしたら。
>>750-752 【井戸田潤(スピードワゴン)】
所持品:結婚指輪、ダーツの矢20本
第一行動方針:拠点確保の後、小沢と合流
基本行動方針:生きてればどうにかなる、襲われたら反撃するつもりだがあまり自信はない
最終行動方針:もう一度、家族の元へ。相方・仲間も一緒ならなお良し。
【現在位置:松林】
殺すんか?口封じの為だけに。 いや、木部ちゃん殺した奴やんか。復讐や。 復讐なんて、許されるんか? いや、このBR法の中では復讐どころか殺人が普通に許されてるんや。 でも…自分の手を汚せるんか? ビクリ、と体が芯から冷える心地がする。 と、いきなりドサリ、という音がした。 確認したら居場所バレる、でもさっきは確認せえへんかったから逃げられんように… 一念発起して走り幅跳びの要領で一瞬だけ廊下に顔を出す。そちらの方が顔だけ出すより反撃もできると思ったのだ。 そしてその時浅越の視線の先にあったのは、うつぶせになって倒れている長髪の姿であった。 死んでいるとは思えなかった。死んでいるフリをして誘っているとしか思えなかった。 逃げてしまう事も頭を過ぎったが、先程靴を脱いでしまったのは思っていた以上に悪策で、 音を立てないためとはいえ、靴下では落ちているコンクリートの破片が足裏に痛い。 近付くか否か考え、仕方なく浅越は階下を通り長髪が上ってきた階段から回り込むことにした。 それならば万が一を考えても反撃がしやすい。
1分ほどかかって大回りをしても、結局その場所に長髪が倒れている事には変わりなく。 これは本当に死んでるっぽいな、とと自分の小心さに苦笑しつつわざと死体を踏みつけつつ斧を回収する。 そして靴下を念入りに掃ってから靴を履き、デイパックを回収する。 今度は逃げ易いように3Fの角部屋に待機しよかな、と独り言に自ら頷いて同意すると、 非常階段を上りだした。 浅越の脳内では自分が殺したこと、死因は吹き矢であり、本当に矢尻に猛毒が塗られていたことは認識されていた。 しかし実際に殺人を犯してみても浅越には、意外なほど何の感慨も湧かなかった。 結局唯の傍観者ですら持つはずの悔恨すら、生まれなかったのだ。 「やからまぁだだよ、MARDERだよ、って言うたのに」 【ビッキーズ 木部 信彦 死亡】 【マチコ 勝又 伸悟 死亡】 【ザ・プラン9 浅越ゴエ 所持品: 吹き矢(矢9/10) ※矢には猛毒としてニコチン付着 抗生物質/解熱鎮痛剤 各100錠 包帯/消毒用ガーゼ 大量 注射キット 3セット 生理用食塩水 4パック 第一行動方針:メンバーと合流 第二行動方針:合流まで待機 基本行動方針:生存最優先 最終行動方針:考えないようにしている】 【現在位置:建設途中のホテル】 【8/15 14:04】
【投下番号:28】 ミソオデンさんスマソ… 10分待って投下ないから良いかと思ってしまったよ…
いや、こちらこそコピペしてからもウダウダいじくり回した揚句 リロードしないでこのザマでお恥ずかしい限り。 こちらの投下番号は【27】でいいのかしら?
>>760 しかもトリ付け忘れてたわ勝又重要人物と知らずに殺すわ…
軽く吊って来ます('A`)
ソラシドが26のはずなので、ミソオデンさんは27だと思います。
>>761 乙です!
あの…長髪は藤平の方では…?
>>616-620 のつづき
「それって……どういう事だよ。」
目の前の磯山に対し問いかける赤岡の声は、掠れていた。
ついさっき、あの部屋を出る前に見た磯山は、気分悪げにしていた島田の背をさすっていたほど親切な、
柔和で調子の良いいつもの彼であったのに。
それを思うとまったく別人のように、アイスピックに反射する太陽と同じようなギラギラとした異質な光を
目に湛えた磯山の様子を見れば、問うたところで意味はないような気もしなくもないが。
まだ、「なんちゃってー」と彼が急にテンションを翻す可能性をどうしても捨てきれない。
足元のデイパックの中にはアイスピックに対抗できるかも知れない己の武器が収まっているのだろうけども
ゲームに乗る乗らないはさておいても一度も中身をチェックしていなかった自身の甘さ加減がどうにも悔やまれる。
「死ねねぇンだよ。」
ぼそり、磯山の口から言葉が漏れた。
それは余りにもシンプルで、重みのある一言。
「生き残るには武器も、メシも、水もこんだけじゃ足りねぇんだ。だから殺して奪う。お前から。それだけだ。」
軽い眩暈を覚えるのは、今まで座ってた所を急に立ち上がったからだけではないだろう。
赤岡は緩慢な仕草でMP3プレイヤーを首から外し、イヤフォンごと無造作にボトムのポケットにねじ込むと
その手で足元のデイパックを掴み上げて、アイスピックの尖った先端と妙に座った磯山の目を交互に見やりながらゆっくりと身構える。
けれど、身構えた所で何ができるというアテはなかった。
かつて某脚本家が脚本のみならず監督も手がけたシチュエーションコメディドラマに前説&ちょい役で出演した際に
相手を殴るというシーンで見事な猫パンチを披露したぐらいにケンカとは無縁の生活を送ってきていた上に
一部の他の芸人のように格闘技を囓っている訳でもない。
そもそも磯山が本当にバトルロワイアルに「乗った」人間だとしても、赤岡としては彼と戦いたくなかったし
今は何とかこの場を切り抜けたい、それだけであった。
「…何で、僕なの?」 故に、時間稼ぎも兼ねて赤岡は問う。 ふわりと磯山は笑みを浮かべ、答えた。 「……お前らが、余りにも弱そうだから。」 燦々と日差しは降り注いできているはずなのに、何故か寒気が感じられた気がして。赤岡はぎゅっと眉間を寄せる。 ふと脳裏に過ぎるのは、初めて彼らに会った時の事。 同じ高校を卒業したばかりだというのに、何処の茨城のヤンキーだと言わんばかりの彼らの奇抜な格好と尖った気質には 何とも驚かされたものだった、ように覚えている。 それがいつの間にか…多分同い年だったというのも大きかったのだろうけども…良く喋るようになり、遊ぶようになり。 時に合同ライブをしたり、時に今はなき先輩コンビを加えてユニット活動をしてみたりもしつつ 漫才とショートコントと扱うネタの形式こそ異なるけれど、切磋琢磨してやってきた、そう思っていたのに。 「お前『ら』って、言ったね。」 爆笑オンエアバトルで直接対決した事もあった。一緒に、オンエアされた。 「あぁ、言ったねぇ。」 今度のライブでも二組合同でネタを演る予定だった。練習も、進んでいた。 「言っておくけど、人って、簡単には死なないよ。」 去年の号泣の単独の時に、急遽江戸むらさきが前説をしてくれた。結構、好評だった。 「人はあっさり死ぬよ。 山田さんみたいに。」 …あの日々は、僕らのこの10年は一体何だったのだろう。 紡ぐ思考に、答えは出ない。 それよりも、吐き捨てるように言い放ったと同時に磯山がアイスピックを腰だめに構え、突進を仕掛けてくるのが見えて 赤岡はまずそれから逃れるために、直感と生存本能が告げるままに身体を動かしていた。
「…………っ!」 小柄でふくよかな体躯と華奢な長身が交錯したのは一瞬の出来事。 互いにそれまでの立ち位置を交換する形になり、背を向けていた2人は殆ど同じタイミングで振り向いて向き合い直る。 ぽたり。 赤岡の左腕…肘の下数cmの箇所に一筋裂傷が走っていて、滲む赤い液体が、赤岡の手を伝って地面へと落ちた。 赤岡の反応に、その胴体にアイスピックの先端を突き刺すのは無理と判断して、急遽磯山はすれ違おうとする相手の腕に アイスピックを引っかけて裂いたのだろう。 そのぐらいの判断ができる程度には磯山はどこかで冷静で。 それはすなわち、本気で磯山が勝ちに来ている…バトルロワイアルに参加しているのだと赤岡は改めて思い知らされる。 ビームの今仁 靖久やヒデヨシの岡本 知己といった『磯山団』と称して磯山が普段連れ歩いている後輩芸人達は、 このバトルロワイアルには放り込まれていないはずだ。つまりは彼らのために団長として先陣切って戦う必要はない。 それでも彼は、人を刺した手応えを感じながらも動じる事なく、赤岡を…獲物を見据えていた。 「次は、もっと深い傷を付けてやるよ。」 「……………。」 本当にこの男は、自分が友人…いや、親友だと思い、信じていた男なのだろうか。 愕然とした思いで磯山を見返しながら、赤岡は考える。 死にたくない。ただそれだけの理由で、人はこうも変貌できるものなのだろうか。 ならば、自分も変われるのだろうか。 挑戦よりも無難を選び、10年目にも関わらず未だに『兄さん』らしい振る舞いができず先輩の助けを借りてばかり。 そんな情けない僕らも、ここでなら少しは逞しく変われるのだろうか。変わっても許されるのだろうか。 「…死ねやぁあっ!」 再びアイスピックを構えて磯山が走り出した。 今度こそは逃さない、そんな執念が伝わってくるような叫びと、気迫が空気を震わせる。
けれど、今度は赤岡も少しだけ、冷静だった。 「悪いっ!」 「…………ぅっ!?」 謝罪の言葉と共に、つま先で思い切り足元の土を蹴り上げる。 小石を含む乾燥した土くれはちょうど突進してくる磯山の顔面に直撃し、その視界を数秒ほど奪うだろうか。 その隙に赤岡は磯山に背を向け、走り出した。 たった20分足らずではあったが安住の場所を捨て、磯山を振り切り、島田を待つための新しい隠れ場所に身を潜めるために。 ただ。 肩からデイパックを提げ、右手で左腕を押さえて、どこか危ういストライドで森に向かって走りすぎていく黒髪の長身の姿を、 名を呼ばれ、ちょうど建物から外界に足を踏み出したばかりの18KINの今泉 稔がじっと眺めていた事を、赤岡は知らない。
【号泣 赤岡 典明 所持品:MP3プレイヤー(私物) 未確認 負傷箇所:左腕(幅5cmほどの裂傷) 基本行動方針:生存優先 第一行動方針:安全な場所に逃げ込んで島田を待つ 最終行動方針:凱旋ライブやりたいなぁ。】 【江戸むらさき 磯山 良司 所持品:アイスピック 基本行動方針:弱そうな奴を殺す 第一行動方針:赤岡を追いかけようか、他の奴に狙いを変えようか 最終行動方針:とにかく、勝つ。】 【18KIN 今泉 稔 所持品:未確認 基本行動方針:不明 第一行動方針:不明 最終行動方針:不明】 【現在位置:学校のプールの更衣室裏→森】 08/15 12:27過ぎ
【投下番号:29】 とりあえずここで江戸むら磯山さんの使用を解除します。 手頃なマーダー寄り芸人が必要な方はどうぞ使ってください。
先延ばしするのもなんなので、品川庄司の書き直しを投下します。
余り変わってませんが、すいません。
>>622-625 続き
小沢の亡骸を見た後から、妙に冷静になった二人は、いつもの楽屋の様に殆ど会話が無くなった。
品川の心臓はそれで居て、不思議なくらいに早く動いていた。
舞台前の緊張感と、似ていると頭の隅で考える。
時計を見ると、開始からもう三時間がたっていた。名簿によると参加者は269人。
一人一分の時間でホールから出るとして、全員が出るまでは四時間半。
品川の脳は混乱していた。
これから兵士を捜すと言う方針は決まっている筈なのに、思考が邪魔をする。
教室で、山田が撃たれた瞬間を思い出した。あぁ、あのときにも似ている。
風通りの悪い森の中、じわりとワイシャツに汗が滲む。
とにかく兵士を捜そう、思考をそこに集中させようと、庄司の方を見た。
庄司は一点を見つめて動きを止めた。品川も自然に庄司の向く方に視線を向ける。
一人の男。
自分たちと同じように、私服を着ているようには思えない。
兵士だ。 こんなにも早く見つかるとは思わなかった。 品川は庄司を腕で制止し、木陰に隠れながら接近する。 うるさい位に心臓が鳴っていた。 目深に被った帽子の隙間から、その兵士の顔が品川には確認できる。 今度は確実に見知った人物であった。表情は、教室にいた、芸人と限りなく近い、緊張した表情だった。 「中谷?」 声に出して其の芸人の名前を呼ぶと、警戒するように品川の方を向く兵士−−ポテト少年団・中谷。 彼れは品川庄司のコントライブに何度か出演している後輩で、そこそこの交友関係にある。 品川の声に、少し遠くにいた庄司が歩み寄る。 「何だ、中谷じゃん。」 庄司の声に中谷はその顔を見る。表情に緊張は解けていない。 「中谷、お前は何で兵士なんだ?何で俺たちはこんな殺し合いに参加してんだよ」 中谷につめより、今までの疑問を一気に投げかける。 「…いや、そんなことを聞いてもどうにもならない。中谷」 もう、二人と目を合わすこと無く俯く中谷になおも話しかける。 「このゲームを、終わらせる方法は無いのか?兵士なら知ってるだろ?」 「…」 品川の問いに中谷は答えない。俯いたままだ。 沈黙が走る。 「聞いてんだよ!」 「やめろ品川」 苛ついて、品川が声を上げる。 飛びかかろうとした品川を庄司がとめる。と、ほぼ同時に。
カチャ という、無機質な音が鳴った。 品川のこめかみにひやりとした、硬い物が当たる。 品川は動きを止めて目線だけで中谷をみる。 品川のこめかみに銃を突きつけているのは、中谷ではないらしい。 庄司の目にはその犯人の顔がはっきりと見えた。 「…内藤」 ポテト少年団・中谷の相方の一人、内藤だ。内藤の手は震えていたが、撃てば一発で品川は死ぬ。 昼に見た、山田から舞飛ぶ鮮血を思い出して、庄司の体から一気に血の気が引いた。 庄司は平静を装って、内藤に話しかけた。 「内藤…やめろ。」 「庄司さん…」 言葉と供に、内藤が手に力を込めようとした。 「内藤!」 そこに、第三者の声がした。 内藤の手に込められた力は弱まり、品川のこめかみから冷たさが消えた。 第三者とは言ったが、そこにいる全員が、その男の正体を知っていた。 「菊地」 ポテト少年団の三人目、菊地だ。 庄司は、もう大丈夫と判断し、品川から手を離す。 菊地はポテト少年団のなかでもとりわけ、コントライブに出る事が多い。その分、品川庄司との関わりも深いといえる。 その菊地が、兵士の格好をして、もしかしたら敵意があるかも知れないような表情で、こっちを見ている。 「僕たち兵士は、ゲーム参加者に情報を漏らすことは許されないんです。」 その目つきとは裏腹に口を開いた。
「例えば一つの、RPGのなかのプログラムだと思って下さい。」 聞かれても、答えられる事なんて無いんです。 と、加えて菊地は言った。 「…お前達はどこまで知って」 「品川さん」 菊地は品川の言葉を遮った。 菊地は腰に手をやると、先刻品川がこめかみに突きつけられたそれと全く同じ銃を、取り出した。 そして確実に品川に向けて、構える。 「菊地、…なんだよ」 「10秒数えます。それでも逃げないなら、…」 それ以上は言わず、菊地はカウントダウンし始めた。 「おい!菊地!」 「品川!」 納得が出来ない品川を又庄司は制止して、引っ張った。 「離せ!庄司!」 品川をの言葉を無視して、品川を引っ張ってその場から立ち去った。 二人の姿が完全に消えるのを確認して、菊地は銃をおろし溜息をついた。 「菊地」 内藤の声に、あぁと返事して、額にじわりと浮いた汗を裾で拭った。 そのあと三人で、同じ一点を見つめる。 「あの、カメラさえ無かったら…」 呟いた中谷。 その顔を見た菊地は、もう一度大きく息を付いた。 「無かったら、か…」 設置された監視カメラをもう一回見て、気を取り直したように配置についた。 「生き残っていたなら、またライブには、…是非。」 そう小声で呟いた菊地に、内藤、中谷の二人は気づかなかった。
「離せよ」 一定の距離走った後、品川は苛々が収まらないらしく庄司を突き飛ばした。 「…なんなんだよ、あいつら…。絶対、何か知ってるんだ」 「品川」 雑草を蹴り飛ばして、その場に座る。庄司も走り疲れたらしく、品川の向かいに座り込む。 悠長に座っている場合では無いことは十分に解っていた。 しかし、こういう状況の場合、一度休んでクールダウンするのが得策だと、二人は無意識のうちに感じていた。 庄司は品川を一度だけ見て、それからポケットのフリスクを一粒、口に放り込んだ。その後に品川にも何粒か渡して、その場に大の字になる。 「あ〜。…これからどうするの」 「…」 兵士を捜し、何か情報を得ることをはじめの目標としていた品川は、兵士から情報を得ることが不可能だということに、落胆していた。 「とりあえず、[いのちだいじに]かな」 RPGゲームの中の作戦形態を口に出し、地図を取り出した。 その後に、名簿を見て地図と見比べる。 仰向けになって、大の字の侭の庄司はその品川をしばらく見ていたが、焦れて声を掛けた。 「…何してんの?」 「ん…ちょっと待って。」 品川は、庄司に貸しているジャケットの前ポケットから蛍光ペンを取り、特定の芸人の名前にラインをひいた。 庄司は身を起こしてラインの引かれた名前を見る。庄司から見ても、殆ど見知った名前ばかりだった。しかしそんなことでは品川の心理は庄司には到底理解できなかった。 「俺思ったんだけど」 「ん?」 品川は庄司の言葉に声だけで返事をし、名簿からは目をそらさない。 「ポテ少はさ、兵士の中でも下っ端なんじゃない?」
その言葉に何か品川はひらめいたように立ち上がり、小股で周囲をうろつく。 いつも品川がネタを考えたりしているときの光景に、それは似ていた。 そのとき、庄司の耳には何か、二人以外の足音が聞こえたような気がして、音の方向を見た。 木々の隙間から差す光が逆行になって、はっきり顔までは見えない。 その相手は、品川庄司の姿をみると、歩みを止め、じっと見つめてくる。 「…だれだ?」 庄司は目を細めて、顔を確認しようとするが、射す光は上手く顔を隠す。 身長は二人より遙かに小柄で、服装は片方、袖が無くなった赤と黒のボーダー柄のシャツ… ここまでで、庄司はその人物が誰だかはっきりと理解できた。 品川も、庄司の異変に気づき、男の陰の方をみる。 「…堀内?」 不意に名前を呼ばれた事に戸惑い、ビクっと体を揺らす。どうやら正解だったらしい。 コンマニセンチ堀内。 品川は芸人間の人づてに「品川に顔が似ている後輩がいる」と聞き、それが元で一緒に食事に行ったこともあった。 どうしてこう、関わりのある人とばかり出会うのだろう、と品川は嫌な気分になった。 「品川さん、」 よく見ると、堀内の右手にはにはサバイバルナイフが握られていて、握る手は震えている。 「おい、どうしたんだよ?」 「こっ、来ないでください!」 一歩、近づくと、じり、と震えながら後ずさりする堀内に、品川は疑問を覚えた。 堀内も、ゲームに乗る気は無いようだ。しかし、今こうして品川に刃を向ける。
「…堀内、俺たち丸腰なんだ。」 庄司が両手を広げると、品川もそれに習う。 堀内は前に出したサバイバルナイフを少し下におろし、大きく息を吐いた。 「それに、誰も殺す気ないから。」 また、会えたらいいな、と呟いて堀内の前から去ろうとした。 「あ」 庄司は思い出したように堀内の方を振り返る。 「…この辺に、兵士、見なかった?」 「あ…えぇと、いや」 「見てないか。そうか解った。」 それならいい、と歩いていく品川の後ろについた。 右手にサバイバルナイフを握り締めた堀内は姿が消えるまで二人の姿を見つめていた。
【品川庄司 品川 所持品:折りたたみ式釣り竿(餌) 、刺身包丁 第一行動方針:地位の高い兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:ゲームの停止 現在位置:森】 【品川庄司 庄司 所持品:防弾チョッキ、フリスク 第一行動方針:地位の高い兵士を捜す。落ちている武器を回収する。 基本行動方針:人はむやみに殺さない。 最終行動方針:ゲームの停止 現在位置:森】 【コンマニセンチ 堀内 所持品:サバイバルナイフ 第一行動方針:不明 基本行動方針:武器を使用するのは威嚇時のみ。 最終行動方針:不明 現在位置:森】 【8/15 14:50〜15:50頃 】
>>770-777 以上です。何かまだおかしいことがあったら指摘お願いします。
ご迷惑おかけしました。
>>761 >>762 さんの言うとおり、長髪は藤平かと
もし勝又のことを指してるとしたら…ゴエは”ネ申”に狙われるのかww
いやわからんよ、奴はもしかしたら勝又を 「自分の手では殺せないかもしれない足枷」 と思っていて、その足枷が一つへった程度に思っているかも試練。(もうひとつの枷は相方…であってほしいw) ネ申の思考はわからんからなw
くもの巣にかかった蝉が、足に絡みついた巣を払おうともがいている。 やがて大きな体は巣から離れ、自由を得た蝉はそばの木に張り付いてジイジイとやかましく鳴きだした。 ラーメンズ片桐と小林は、薄暗い森の中に身を隠している。 片桐は口を開けてぼんやりと森の中を眺め、小林は煙草を取り出そうとして、 それが手元にないことに一瞬顔をしかめたがすぐにあきらめ、胡坐をかいてため息をつく。 小林は恐怖や戸惑いをほとんど感じていなかったが、その代わりに行き場のない怒りをその胸の中に抱えていた。 まだまだやりたいネタがたくさんある。 今年ラーメンズとしての活動を休止し、自らの充電期間と片桐の修行期間に当てることによって さらに公演のクオリティを高めようと考えていたのに、こんなことで計画が破綻してしまうのは 小林にとって屈辱以外の何者でもない。 「あーあ…」 片桐もため息をつく。片桐の胸に去来する思いは小林とはまた少し違っていた。 せっかく出させてもらう、自分が主役の劇に穴を開けてしまうこと。今まで自分を支えてきてくれた嫁のこと。 まだまだこれから成長を見守っていけるはずだった太朗のこと。35万円のガンダムを買いそびれたこと。 それらのものに対する申し訳なさや悔しさを、彼はその縮れた髪に埋もれた脳でかみ締めていた。 「あと1カ月と少しで初演だったのになぁ…」 片桐はいつもの少し甘えたような声でつぶやく。そして、西田さんごめんね、と心の中でひっそりとわびた。 『泥棒役者』を楽しみにしていた客も沢山いただろう。みんなごめんなさい。俺が芸人でごめんなさい。 「片桐」 小林はそんな片桐の心を慰めるように、優しい口調で話しかける。 「なに?」 「お前、演技うまくなったよ」 「本当に!?え、わかる!?」 「そりゃあわかるよ」 だって、俺お前の相方だもん。そう言うと小林は、いつもの顔をくしゃくしゃにする笑顔を見せた。 「よかったぁ。でも、せっかく修行に出たのに…公演出来そうにないね…」 残念そうに言う片桐を見た小林の中に、このゲームへの怒りがさらにふつふつと湧き上がってきた。
「さて、ここにお前の武器があります」 小林はさっき開けたデイバッグの中にあった片桐の武器―――マーライオンの置物を掌から出してみせた。 「あー!?いつのまに!!」 「それで、それでね、俺の武器がこれです」 指をさして驚く片桐を無視し、小林は自らの武器であるフェンシング用の剣を取り出した。 細くしなやかな剣は、葉裏の陽光を浴びてきらきらと光る。 「賢太郎の当たりじゃん。いいなー。俺これでどうしろっていうんだよー。これくらいなら作れるし…」 「そうでもねぇよ。俺この剣の使い方よくしらねーもん。仁のなら殴ったり出来るじゃん」 「これでー?マーライオンだよ?ライオンがゲロ吐いてるようなもんだよー?」 「そうだけどさぁ、今はそれしかないんだからもう…しかたないじゃん」 小林はいらだって渋い顔をする。 よりによってコントで使った小道具が当てられるなんて。 畜生、コントがやりてえなぁ。 ひっそりと下唇をかんだ小林の耳に、誰かの足音が聞こえた。 【ラーメンズ 片桐 所持品:マーライオン 第一行動方針:賢太郎についていく。 基本行動方針:賢太郎の言うことを聞く。 最終行動方針:あんまし考えてない。 現在位置:森】 【ラーメンズ 小林賢太郎 所持品:フェンシングの剣 第一行動方針:コントを書く。 基本行動方針:コントのことを考える。 最終行動方針:舞台に戻るために、ゲームを終わらせる。 現在位置:森】 【8/15 12:30〜12:40頃 】
注:ラーメンズ1年間潜伏の理由は想像です。そうであって欲しいという願望ですorz
>>783 乙です
ラーメンズらしくてとても面白かったです。続きwktk
投下番号は030番でお願いします
【管理人より】
>>491 で言っていた芸人データベースが完成しました
詳しいことはまとめwikiに載ってるので興味ある人はドゾー
ラーメンズktkr wwww
続き期待
>>784 管理人さん乙です
書き手さん、管理人さん乙! あまり号泣のことは知らないのだが、なんか赤岡がかっこよく見える
まぁだだよ怖ぇぇぇええ!!!! このスレで興味持ってようつべでネタ見て自分プラン9好きになったよw 号泣知らないが単純に続きが楽しみ イトダがおざーさんの事を知った時の反応も楽しみだ そしてラーメンズすげぇ楽しみにしてたから続きwktk 管理人さん乙!
「殺し合い…」 まさかこんな現実が目の前に現れるとは思わなかったのだろう。 まだ目には疑いの色が残ったまま藤森(オリランタルラジオ)は呟いた。 しかし実際に山田は撃たれ、呼ばれた先輩芸人たちが 必死の形相でデイバッグを抱え次々に教室を出て行く。 藤森は変に笑いがこみ上げてきて、軽くふふっと笑った。 先ほどまで一緒に『どんなドッキリか』で話を弾ませていた先輩を振り返る。 瞬間に笑顔が消えた。 横にいる藤田(トータルテンボス)の表情が見たこともないものだったからだ。 周りを見渡せば視界に入る先輩たちの空気が変化している。 疑う者、絶望する者、今にも泣き叫びそうな者、すでに――…。 ふと藤田の横にいた大村(トータルテンボス)が、藤田のアフロをひっぱった。 藤森も思い出したように中田(オリエンタルラジオ)を探した。
デイバックを背中に背負い、森を歩く。 とりあえず今は落ち着ける場所を探し彷徨っていた。 地図も何も見ず一心不乱に、ただ前へ前へと進んでいた。 藤森は一見落ち着いて見えた。 しかし目は泳ぎ、口元はなぜか笑っていた。眼鏡を上げる回数も多い。 さっきの光景がずっと頭の中でリピートされては焼き付き、離れないのだ。 15時を過ぎた頃、やっと藤森の名前が呼ばれた。 デイバッグを渡され校舎を出ると、すぐ何かが転がっているのが目に入った。 藤森は反射的に目を背け手で顔を覆った。そこには複数の無残な死体が転がっていたのだった。 一瞬だったが、血まみれだったのは十分確認できた。 「最悪…」 藤森は死体の山をできる限り避け、できるだけ慎重に外へ出た。 そしてそうっと顔を出し左右を確認したが、どうやらすでに狙撃犯の姿はないようだ。 安心したと同時に無意識の好奇心が右下を捕らえてしまった。 と、同時に藤森はすごい勢いで正面の林に向かって走りだした。
はんぺんさんだ!今のはんぺんさんだった…!! 心臓の音が耳元で聴こえ、呼吸がし難かったが、それでも走っていた。 顔は確認できなかったが、確かにあの奇抜な格好ははんぺんだった。 自分達の番組のアシスタントをしてくれている、ちょっと変わった先輩。 4年先輩の、元ギャル男の、空気の読めない、それでも気の優しい人だった。 今日は会わなかったのにまさか参加してるなんて。 身近な人が死んでいた。 さっき一緒にいた先輩たちも死ぬ。 自分も死ぬ。 敦彦も。 逃げたい。逃げたい。逃げたい。ここから逃げたい。 体の限界まで走ると、林は森に変わっていた。 先ほどよりは少し落ち着いてはいたが、まだ動揺が押さえきれていない。 休めるところを早く見つけ、落ち着きたかった。 がむしゃらに移動したため、全く場所がわからない。 しかしここで立ち止まるのは薄気味悪く、適当にでも歩くしかなかった。
「あ」 しばらく歩いていると、やっと森の木々の向こうに白い建物らしきものが見えた。 近づいてみると広く拓けた場所に出た。 白い物体は壁の薄そうなプレハブ小屋の背面だったようだ。 簡易的な窓があったので、藤森はそこからそっと中の様子を伺った。 室内はそれなりに広く、デスクや本棚が多少乱雑に置いてあり、何かの書類も散らかっている。 奥の方には古びた応接セットがあり、簡易ではあるがキッチンもあるようだ。 どうやら少し離れたところにある建築途中の建物の、業者が使っていたものと推測できる。 人の気配は全くない。 身を守るものがない平地に注意しながら入り口に回り、ドアを開け中に入った。 内側からロックができるようなので施錠し、2つある窓の鍵も確認しカーテンをしっかり閉めた。 薄暗くなった室内を移動しソファーに腰掛ける。 「ハァー」 自然に大き目の息をついてしまった。 と、同時にのどの渇きを覚え、デイバッグからとりあえず水を取り出し一息ついた。 深く考えてしまうとさっきの映像を思い出してしまう。頭を左右に大きく振り、雑念を飛ばした。 デイバッグの中身をしっかりと確認してはなかった為、鼻歌を歌いながら中身を出していく。 「目を閉じ〜れば〜億千の星〜♪」 参加名簿、地図、コンパス、筆記用具、時計、食料、と次々に出てくる。 そして最後に硬いものが手に触れた。 「なにこれ」 いろんな形の細長いパーツが束になっている。どうやら組み立て式のようだ。 フィギアのようで少しワクワクしながら組み立てていく。説明書は読まないタイプらしい。 「夜空へ〜浮かーぶ……」 眼鏡をかけ直しながら真剣に取り組むが、どうもうまくいかない。 少しイライラしてローテーブルを広く使おうとデイバッグに触ると、まだ何か入っていたようだ。
再び中を探ると25cmほどの棒状のものが出てきた。 「…矢?…ってこれボーガンっ!?」 藤森は今の状況をまざまざと思い出し、愕然とした。 自分が今組み立てていたのは人を攻撃する、殺す為の物だったのだ。 一瞬にして、はんぺんの死体がフラッシュバックで押し寄せる。 自分も人を殺すのだろうか。このボーガンを使って。 「はんぺんさん…、あっちゃん、はんぺんさんが…」 藤森は眼鏡を外し、泣いた。 はんぺんのこと、自分を含めたみんなこと、 そしてこれからのことを考えると涙が止まらなかった。 しかし、涙が乾く頃には名簿を取り出し何かを書き込み始めたのだった。 【オリエンタルラジオ 藤森 所持品:眼鏡 ボーガン 第一行動方針:不明 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明 現在位置:プレハブ小屋】 【8/15 16:00】
【投下番号031】 忘れてました。すいません。 あと建設途中のホテルの側にプレハブ建てちゃいました
何度もスイマセン トータルコンビはどなたかお願いしますw
乙です!これからの藤森の動向が気になるwww
持ち物に眼鏡は含まれるのかw
乙!本編と関係無いところだが持ち物眼鏡ツボったwww
乙!メガネは体の一部ではないのねw ホテルの近くってまさかwktk プラン書き手ですがあの後突然PCがいかれました(´A`) ピコルの呪いか!? したらばバイト行かないと見れないorz
オリランタルラジオでいきなり吹いた件w
>>798 呪いコワスw気の毒だ…
800ゲト そして書き手さん乙カレーです!無理せずガンガレ
様々な思いを抱えて芸人達が外へ出て行く中。 大きな体を少し丸め、険しい表情で座っている男がいた。 その彼は、中川家の礼二である。 彼ももちろん『バトルロワイアル』については知っていた。 それどころかつい数日前、「天と碧が大きくなる前に中止になればええのに」と、 兄であり相方である剛と話したばかりだったのだ。 その時は彼も(まったくだ)と思い頷いていたものの、 まさか二人の甥よりも先にこのプログラムに参加する事になるなんて、夢にも思っていなかった。 そしてきっと、その二児の親である兄も考えてはいなかったはずだ。 二人ともとても「学生です」といえる年齢ではないのだから、当たり前なのだろうが。 じっとその『数日前』について考えていた彼だったが、突然何かを思い出したように顔を上げた。 ずっと他の事に気が行っていたため確認を忘れていた彼だったが、 今日ここで目を覚ましてから今まで、まだ兄の姿を見ていないことに気がついたのだ。 彼は前に見える大勢の人影をざっと確認してみたが、兄の姿は見つからない。 多分前方にはいないのだと思ったらしく、次になるべく音を立てないよう、ぐるりと半回転体の向きを変えた。 そして目立たない程度に体を上げ、少し遠くまで確認する。 それでも――少なくとも彼の近くには、兄の姿はなかった。 周囲の面々を見る限り、既婚未婚子供の有無も関係なく参加させられているようだし、 まさか兄だけ参加していない、なんてことはないだろう。 ただこの辺りにいないだけのはず。
これは、やばいんとちゃうか? 彼の額には焦りからか、汗が滲み出ているのがわかった。 当たり前の如く彼は兄について知っているし、覚えている。 特に数年前の病気の事は、忘れるはずがない。 その病気も今では大分良くなり、仕事に出ることもできるようにはなったが、 それでも「完治したか」と言われると彼にもよくわからないのだ。 それに、仮にもし完治していたとしても、この状況だ。 突然知らない場所に連れ込まれ、そこが恐れていたプログラムの舞台で、 その上つい先ほど参加者の一人、いつもここから山田が同じ空間の中で殺されたのだ。 こんな予想外の事が続けておきれば、誰だってパニックを起こす可能性はあるだろう。 その確立が、彼の兄は人より高いのだ。 もしかして、運悪く兄の近くに見知った人間が居なかったら。 そう考えた彼は、もう一度軽く腰をあげ――かけた。
「礼二」 突然背後から声をかけられて驚いたのか、彼はそのままの体勢で後ろを振り返った。 するとそこには、今丁度心配していた兄の姿があった。 今までどこにいたかはわからないが、何事もなく座っている。 それに気づいた彼は、ほっと胸をなでおろし、深く息を吐いてから元のように腰を下ろした。 しかし肝心の兄が無事だと気づくと、心配していた事が急に馬鹿らしく思えたらしく、 次には平然と目の前にいる兄の姿に苛立ちを覚えて、口を開いた。 「お前、今までどこにおったねん!こっちがどれだけ……」 怒りに任せそう言いかけた所で冷静になり、(しまった)と周囲を見まわす。 見れば、数人の芸人が驚いたように、他の数人は睨むように、二人の方を向いている。 その視線を全て受けつつも、近くに兵士等がいない事に安心した彼は、小さな声で謝ってから兄の方に向き直った。 そしてその兄はというとその彼の姿が面白かったのか、口を押さえてくすくすと笑っている。 何で笑っとんねん、誰のせいや思っとるんやお前は。 そう言おうと思ったところで、彼は違和感を感じた。 何故、兄は笑っていられるのだろう。
彼は考えてみた。 確かに、いつも自分の事を困らせて笑うような奴だとはわかっていたが、 こんな時でも笑えるような、神経の鈍い奴だっただろうか。 よく思い出せば、声をかけてきた時も‘まるでいつもと変わらない’様子だった。 普通の状況ならばそれはなんでもないことだが、今の状況だとそれは『不思議なこと』に変わる。 実際、今この大勢の芸人の中に‘まるでいつもと変わらない’人間は、ほとんどといないと思われた。 もしかしたら、もしかするかもしれない。 この状態で平然と笑える人間なんて、相当な馬鹿か、絶対の自信があるか、 それか……後は一つぐらいしかないだろう。 彼は隣に座る小さな兄を見つめ、不安そうな顔をしていた。 そして、一つだけ強い決意をした。 最後まで生き残ることでもなく、プログラムの破壊でもない。 それでもただ自分勝手な、自分の為ではない決意を。 彼らの名前が呼ばれるのは、まだ先だ。
【中川家 礼二】 所持品:なし 第一行動方針:不明 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明 【中川家 剛】 所持品:眼鏡 第一行動方針:不明 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明 【現在位置:本部内】 【8/15 12:20】 【投下番号:32】 廃棄スレ17です。 やはりしっかり作品として書こうと思ったので、ここに投下させていただきました。 少し修正をいれてありますが、内容としてはあまり変わっていません。 剛さんのナレーターから見た二人称が「兄」になっていますが、 礼二さんの思考部分と統一しないと読みにくいかと思ったための仕様です。 もしかしたら次の話から変わるかもしれませんが、多分このまま行くと思います。
>>805 乙!続き書いてくれる気になって嬉しいw
楽しみにしてます!
夏休み最終日です。暇人は次課長を投下します。
流れ早くてスマン。
>>713-716 続き
「………何やねんこれ。むちゃくちゃハズレやないか。」
どこが武器やねん。
渋い顔をして河本は呟いた。
森から外れ、幾つかある民家への移動中の事である。
移動しながら先程岩尾から奪ったデイパックの中身を確認したところ、自分と変わらぬ支給品幾つかに混じって恐らく武器としてだろう、現れたのは、
真っ赤なプラスチックが眩しいぴかぴかのピコピコハンマー、俗称ピコハンであった。
ちなみに取っ手は茶色である。
軽く揺らすと、中空部分に詰められていると思われる白のざらざらした粒が擦れる音がした。
軽く己の手を叩いてみると小さくぴこっと音が鳴る。
想像できる限りで最悪の武器に思えた。
使えない。そう判断した河本は、取り敢えず辺りを見回す。一旦岩尾のデイパックはの中身のみ纏めて己のデイパックへ移して、空のそれは適当にポイ捨てした後近場の民家へと近寄っていった。
此方側には窓の無いしんとした民家がぽつぽつと並んでいる、いささか開けたエリア。
枯れかけた街路樹があちこちに影を作っているものの、森に比べて見晴らしは良く、このまま道路に突っ立っているのは危険に思えた。
足音を消す様努力しながら、壁へと体を近寄せる。
息を潜めた。
壁越しの中へと、意識を集中させる。
物音はしない様に思えた。
(…人は居らん様やな) 数分の後、そう結論を下した。 手を伸ばしドアノブを握ると、ゆっくりと捻る。 その間もずっと中へと意識は集中させていたが、がちゃりと金属音をさせ、扉を開くに至っても物音はしなかった。 だから、半分程開いた扉の合間から安心して身を滑りこませた。 途端、息遣いが間近に聞こえた。 「……――!!」 何か思うより先に、体を丸める。 自分の頭の直ぐ上を、金属光が通り過ぎて行き、すぐ後ろの半開きの扉にがぁん!と音を立てて何かが突き刺さった。 「こ…ッ…河本さん…」 怯えた声は、すぐ近くでした。 聞き覚えのある渋い声に顔を上げる。河本に特に感慨が湧く事は無かった。 ただ単調な声で、目の前に居た男に声を返す。 「…ゆうたろうやん。」 この男は自分よりか随分と後に出発した筈だ。という事は、自分でも意識しない内にスタート地点へと先程より近付いてしまったのかもしれない。 後で一旦地図確認せんとな。と、河本は無表情の下で考えていた。 男気が売りのこの芸人は今はなんとも情け無い表情をしていた。 先程のナイフだって――確認せずとも解る、包丁等であったら扉に突き刺さらずに自分の頭上へ落ちてきただろうし、刃物でなかったらそもそもあの金属光は無いだろう――自分の反射神経を抜きにしても酷いコントロールだった。 自分よりも年上でガタイも良いこの男を見る。内心、少々焦っていた。
今自分は手に武器を持って居ない。がむしゃらに岩尾の荷物を詰め込んだせいで、デリンジャーは今デイパックの最下部に埋もれていた。 だが、すぐに思い直す。ゆうたろうだって今ナイフは手元に無いのだ。 「…何や、人が居るとは思わんかったわ。」 注意深く相手を観察しながら、河本は安心した素振りでゆっくりと息を吐いた。 ゆうたろうから視線は離さない。 怯えた目をしていた男は、何度か目を泳がせた後に、此方の素振りに少々安心した様だった。 気付かれない様に時折視線を落とし、その持ち物を確認する。両手には何も持っていなかった。 「…災難やなぁ、俺ら。」 同意を求めるように言ってみた。ゆうたろうは未だ警戒心も露の様子だった。 手ぶらの両手を軽く挙げて示してみせる。そうした後河本は、注意深く後ろ手に扉を閉めた。拍子に、扉に突き刺さっていたナイフが外れ、かつんと硬い音を立てて床に転がった。 ゆうたろうは動かない。 「…そう怖い顔せんでや。…俺今、碌な武器持っとらんねん…」 相手の警戒を解く様に、いつもの調子で穏やかに笑ってみせる。 ゆうたろうの方を凝視したままでホラ、と、肩にしょっていたデイパックを開いて、示す様に中からピコハンを取り出した。 しゃり、と中の白い粒が緊張感の無い音を立てる。ソレを見てゆうたろうは軽く目を見開いた後、明らかに安堵した様に肩の力を抜いた。 「…そりゃ、災難でしたね。」 その台詞にも少々余裕が戻っている。だが河本は、その目元が緊張した様に強張ったままな事にも気付いていた。 焦りに手汗が滲むのがわかった。落ち着け、自分へと言い聞かせる。 相手は武器を持って居ない。状況は決して悪い事は無い。いや、良い事も無いが。 河本とゆうたろうの距離は三歩分程であった。 視線はゆうたろうに向けた侭、河本は自分と先程扉から落ちたナイフの距離も測る。
かがんで、手に取るのに二秒はかかるか。 ピコハン握った間抜けな絵面のまま、河本は思考を巡らせていた。 そして、不意に気付いた。 ―――唯一の武器を投げるか、普通? 思い至ると同時にゆうたろうが動いた。 「…ックソ!」 咄嗟に手にしたピコハンを自分とゆうたろうの間へと割り込ませる。 間一髪の所で、ゆうたろうが何時の間にか手にしていた果物ナイフはピコハンの真っ赤な胴部に突き刺さり、進行を止めた。 「なにぃ!?」 「なにぃ!?や無いわ、ボケ!!」 ぎぎ、とプラスチックが切れる嫌な音がして、間近にはゆうたろうの驚愕の顔。 焦りを全面に出して河本はツッコミを入れた。 迂闊だった。 何本か知らないがゆうたろうは複数のナイフを持っている。 軽く下唇を噛んで、河本は右膝を持ち上げた。 相手の次の行動は読めている。恐らく―― 「…――っ…ぐ…」 「……――――ッ…」 ぴこ!と高い音が室内に響いた。 同時に鈍い音がして、ゆうたろうの呻き声。 からん、と三本目の果物ナイフが彼の右手から落ちた。 河本は無言の侭左手で脇腹を押さえる。舌打ちした。切れた服の合間にぬるりと、生暖かい液体の感触がした。 膝蹴りは見事に男の鳩尾に命中して、ゆうたろうは若干上体を丸めて今、目の前で動きを止めている。 二秒だ。 先程見当をつけた位置へとしゃがみこんだ。脇腹から手を離し、左手にナイフを握る。 「…ッ!」 最早何も言わずに、ゆうたろうが此方を、見た。 河本は見上げたままの状態で一瞬固まる。 彼は服の袖にナイフを忍ばせていた。
「……何本目やねん!」 四本目のナイフが、直ぐ近く迄迫り。 急激に襲った恐怖感に思わず目を瞑ってしまい、河本はがむしゃらに壊れたピコハン(赤)を目の前で横へと薙いだ。 「……痛…ッ!…」 予想外に、寡黙な男から小さな悲鳴が漏れる。 咄嗟に目を開けた。奇跡と言っても良い反射神経で、河本は一気に左手を突き上げた。 吸い込まれる様に至近距離のその喉元へと刃物を突き出す。 「………っなにぃ…!?」 ピコハン裂傷部から飛び出た白い粒の眼球への襲撃を受け一瞬目を瞑り怯んだゆうたろうの、これが最後の言葉だった。 一旦デイパックの中身を整理し終え、河本は改めて服の袖で自分の顔を拭った。 べっとりと血がついていた。 見事に頚動脈を突いてしまったが故の激しい返り血のお陰だ。 「…めっちゃ警戒されるんやないか?これ…」 げんなりとして河本は呟いた。 これから先、誰かと会った時。 誰だって血塗れの男を見たら警戒心を抱くだろう。ましてや未だゲームは序盤だ、この時点で血塗れの男など基本的には襲われない限り殺さないスタンスの人であっても、襲い掛かってくるかもしれない。 ゆうたろうの死骸は玄関近くに転がしたまま、部屋の奥の方にひっそりと置かれていたゆうたろうのデイパックの中身を物色する。 先程彼の死骸を調べたら、計5本の果物ナイフが見つかった所だった。 ダブったアイテムは除き、己のデイパックの中へとゆうたろうの所持品を詰め込んでいく。 「順調やん。」 一人ごちた。二人の人間を殺したにしては、随分と冷静な心持だった。 既に感情の乱れも無い。 食料はこれでもう当面の心配は要らない。 脇腹の傷は気にならなかった。長さのみ15cm程とやや広範囲だが、浅い切り傷がついたのみで、大して痛くも無かった。 地図を取り出し、現在地を確認する。矢張り先程の森中よりかいささか出発地点に近かった。
「…近くにあんのは――病院やな。」 医療器具は必要か?…消毒薬くらいは必要かもしれない。 「……は、」 河本は鼻で笑った。 随分とまたふざけた状況だ。 血塗れのチビが動き回ってたって全然おもんないねん。 傍観者も居らんし。 井上ちゃんとやっとるかな、とぼんやり思った。 民家を出る前に、ゆうたろうのスーツを剥いで出来る限りの血を拭った。 壊れたピコピコハンマーは、散々迷った挙句に民家に置いていく事にした。 扉を開く前、振り返り遠目にも目立つピコハンを眺める。 「………役立ったで、岩尾。」 何の感慨も無く呟いた。 強迫観念でも何でもない、単純な不快感だけが募った。 【次長課長 河本】 所持品:デリンジャー 折り畳み式果物ナイフ×5 第一行動方針:殺せそうな奴は殺す 基本行動方針:生き残り最優先 最終行動方針:優勝狙い 【ゆうたろう 死亡(刺殺)】 【現在位置:民家】 【8/15 15:42】
あ、811一文抜けてた。 からん、と三本目の果物ナイフが彼の右手から落ちた。 河本は無言の侭左手で脇腹を押さえる。舌打ちした。切れた服の合間にぬるりと、生暖かい液体の感触がした。 膝蹴りは見事に男の鳩尾に命中して、ゆうたろうは若干上体を丸めて今、目の前で動きを止めている。 の部分を、 からん、と三本目の果物ナイフが彼の右手から落ちた。 ぎぎぎっと盛大に嫌な音響かせ無理矢理横へと薙いだピコハンはゆうたろうの右手をきちんと捕らえてくれた。 河本は無言の侭左手で脇腹を押さえる。舌打ちした。切れた服の合間にぬるりと、生暖かい液体の感触がした。 膝蹴りは見事に男の鳩尾に命中して、ゆうたろうは若干上体を丸めて今、目の前で動きを止めている。 に訂正します。
>808-813,>815 乙です! 途中、まさか河本が殺されるんじゃないかとどきどきした。 パペ編の続き、投下します。 >670-673続き 「生き残ろう」 パペットマペットは、もう一度、今度はややはっきりとした口調で言った。 生き残ろう。生き残って、元いた平穏な現実へ戻ろう。 こんなところで死にたくない。 パペットマペットは、デイパックに手を伸ばした。 会場を出てからずっと開けずにいたデイパック。 開けてしまったら、このプログラムから逃れられないような気がしていたのだ。 …けれど、生き残るためには、最低限の食料、そして武器が必要なのだ。 デイパックの中身を確認しないことには、生き残るなんてことできやしない。 デイパックを開けると、彼はその中身を、一つ一つ、丁寧に確認していく。
ああ、よかった…。かえるくん、水だよ水。食料もある。 あー、ビーフジャーキー食べたいな!ビーフジャーキー! …かえるくん、やめて。こんな時にまでからかうのやめて。 頭の中で繰り広げられる、うしくんとかえるくんの会話に、パペットマペットは苦笑する。 こんな時にまで、生きている筈もないぬいぐるみのセリフを思い浮かべてしまうなんて。 けれど和む。 うしくんとかえるくんの、あの可愛らしい外見。 かえるくんの毒舌。うしくんの必死の反応や抵抗。 二匹の会話によって心を和ませ、狂気に呑み込まれないようにする。 そんな自己防衛プログラムを、脳が勝手に作り上げ、そして作動させているのかもしれない。 あとは、コンパスと時計…。 地図もあるね。うん、隠れられそうな場所とか、色々ある。 …武器は…これかな。
うしのマペットをはめた手で、パペットマペットは黒い袋をデイパックの中から取り出した。 袋の口に、少し長めの紐がついている。 肩から提げるとか、腰に巻きつけておくとか、そういう持ち運び方のためだろうか。 ああ、どうか、銃が入っていますように。 殺さない、誰も殺さないから。 ただ、遠くからの威嚇も可能で、殺傷能力が高いために脅しに使いやすいから。 だから銃が欲しいんです。 誰も殺しません、殺しません、殺しません殺しません殺しませんころしませんころしませんコロシマセン…。 心の中でそう願いながら、パペットマペットは袋の口を緩め、中を見た。 「…くさかりがま…」 銃では、なかった。 小学生の頃に流行った、妖怪口裂け女が持っているとされた、あの凶器だ。 あたしきれい?と下校途中の小学生に尋ねて、追いかけて、殺す。 ああ、口裂け女。大きなマスクで顔の半分を隠した女。 …あ。奇妙な偶然。自分も、顔の殆どを覆面で隠してる。
銃ではなかったことに少し落胆しかけたパペットマペットだったが…考えを改める。 仮に銃だったとしたら、威嚇だろうが反撃だろうが、撃てば音が響いてしまう。 音が響けば、他の芸人達がやってくるだろう。リスクが高すぎる。 しかし草刈鎌ならどうだろうか。 遠隔攻撃はできないが、接近戦になれば有利にはなる。 切れ味もいいだろうし、普通のナイフよりもホラーな感じで脅しやすいだろう。 攻撃しても、大きな音はしない。 やったねうしくん!当たりだよ当たり!当たり!! かえるくんがけらけらと笑いながら、うしくんの頭をぽかぽかと叩く。 うしを虐めるのもその辺でやめておけよ…と、パペットマペットは苦笑いを浮かべながら呟き、デイパックを背負って立ち上がった。 あまり外に留まっているのは好ましくない。 攻撃をある程度防ぎ、雨風も凌げる場所に暫く隠れるのがいいだろう。 そう考えたパペットマペットは、地図を片手に、民家のある方角に向かって歩き始めた。 【パペットマペット 所持品:マペット2体(うし、かえる)、草刈鎌 基本行動方針:生き残る。ただし、積極的なプログラムへの参加はしない。襲われたら反撃をし、後は隠れたり威嚇のみ。 第一行動方針:民家に隠れる。 最終行動方針:生き残る。 現在位置:森】 8/15 15:35 投下番号:034
うわぁん投下番号忘れてた。度々スマソ。上のタンメンの奴、投下番号033で。もう少し落ち着けよ自分orz
>>819 乙!なんかもうパペマペのマーダー化を願って止まない自分が居るんだがw
草刈鎌使いたかった人、ごめん。 顔を隠してる繋がりで口裂け女の文章を入れたかったんだ。 (口裂け女は地域によって色々なバージョンがあるけど、広く知られてるのはこれかなと) 武器確認させたので、この後の投下は速度落としていきます。
現時点でのあたしの予想:優勝者パペマペ
河本こぇぇよ でも読んでて表情とかすっごい想像できる。 うますぎ。
>>819 乙です!
かえるくんとうしくんのやりとりに和んだww
口裂け女とかけたところもいい!今後が楽しみw
>>820 禿同!淡々とやっていって欲しいww
河本乗る側か・・・
すげぇ河本アタマっから乗り気かー末路悲惨そうだな 考えてみたらメガネかけてる奴らはアイテム一個多いようなものだな バラせばレンズとかフレームなんかは色々使えそうだ
>>827 でもメガネがないと、行動するのに不便なんじゃ…?
>>827 殺した相手から奪ったほうが良さそうだな
830 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:10:08
下がりすぎあげ
>>828 身体張る事も多いから、割と芸人はメガネとコンタクト併用してる人が多い。
>>831 確かに。バッファローなんかはコンタクトに度無し眼鏡だしね
833 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:35:57
小説スレって勢いがいいのは最初だけ。 後々、書き手が忙しいとかで更新されなくなる。 そして過疎る。 今回も絶対完結はしない。 小説系スレは何度裏切られた事か。
834 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:37:02
なんかここも「オタクグループの昼休み」的空気になってきたなぁw
>>833 何故コピペ?文句があるうなら堂々と自分の言葉で言えばいいのに
836 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:37:35
自分とある書き手だが、何か萎えて来た…w 一度書いたからには最後までかききるけどね。
837 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:38:09
いやあね、最初は使ってる芸人そっこうで殺すつもりで始めたんだけど、 ドMの癖に自分の好きな芸人使ったもんだから殺せなくなってきたんだよw 情がうつる前に殺しとくべきだった! 原作BRの事もあまり知らないしw
838 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:38:43
2chっていろんなバトロワのパロスレあるんだな 三国志のとか吹いたw舞台中国って広すぎwww
839 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:39:23
2002年のバトロワはネタスレらしくて楽しめたけど 今のは同人臭が強すぎてリタイアしてしまった。。
840 :
名無しさん :2006/08/31(木) 17:40:07
どっちもヲタ臭くて違いがわからん。
>>835 相手にすんな
今日で夏休みが終わるからムシャクシャしたんだろう
自分もなんか萎えたw でも途中放棄も嫌だからがんがる。
ちょ、みんな飽きるの早すぎw
放棄したらたぶん拾ってもらえずに瞬殺されるだろうから頑張る。どうせまだ休みだし。
酷い自演を見た
早えぇなおい。 飽きる前にプロット立てろよー。
>>842 wを使えば和むとでも思ってるのか?
読み手や他の書き手さんに失礼だとは思わないのか?
ラストを考えずに、勢いで書いた小説だったのか?
ふざけんな。
そんな堂々と「萎えた」とか言われてもな… じゃあなんで書いたんだよ
>>842 みたいのがいるから、小説スレはいつも未完成のままなんだよ('A`)
マターリ行こうぜ
自分は他の書き手さんの頑張りを見て頑張って書いてみようと思ったよ。だから書き手さんガンガろう!
……投下しても良いかな。 取り敢えずこれだけ投下したら自分的に一段落だから投下ペース落とす予定なんだけど。…次長課長。 …流れ恐ろしす
自分の発言には責任持ちましょうね
>>852 お願いします
次課長の話楽しみにしてる
白状すると自分流れに萎えた一人です、ゴメン。
書き手にならずに大人しくしとけば良かった。
反応無いのは別に良いけど自分も含めてw頑張って書いた文章になんか言われると本当にやる気萎えるんだな。2ch投下向いてなかった。ゴメン。
途中放棄する気だけは無いけれど。それに次長課長好きなんだよ自分。もう大筋も考えたし意地でも全部書く。
みんなの気分悪くさせる事言ってゴメン。
そんな訳で投下行きます。
>>611-613 続き
あの後、青木の握っていた拳銃をぱくるなり彼にしては珍しい程に慌てた仕草で、井上は茂みに身を隠す様にして走っていた。
森の中に残してきた青木がどうなったか井上は知らない。
少しだけ焦っていた。この時、井上はやっとこの異常な事態を認識したのだった。
青木は、確かに自分を殺そうとしていた。
「…あかんやろ……ッ…何処おんねん、河本…」
独り言を呟く。声は、少しばかり強張ったものだった。
不意に、少しばかり視界が開けた箇所に出る。
あ、と思い、足を止めるのが少し遅れた。
何かに躓いて、大きくよろめいてから井上は足を止めた。
「…何やねん!」
転ぶわ。
ボケもツッコミも周りには居ないにも関わらず明るいトーンの王道ツッコミが口から漏れる。
自分の声を聞く事で、知らず自分を落ち着けている様だった。
自分が躓いた何か。何か、少し柔らかなもの。
何の心の準備も無く井上はソレを見下ろした。そして、絶句した。
死んでいる。 死んでいる。 うつぶせに倒れているその表情は解らない。 ただ、ぴくりとも動かない。 死んでいる。 死んでいるのだ。 ぴくりとも動かない。 死んでいた。 「………岩尾?」 首の付け根から、ただ濁々と赤黒く固まり始めた血が流れた痕跡があった。 それ以外に外傷は無い。 喉に何か詰まった様に、井上は息苦しさを感じていた。 「……岩尾?」 もう一度、その名前を呟く。 一度目よりもその声は震えていた。 絶対的な存在感を伴って、死体は厳然として其処にあった。 暫く、その場を動けなかった。
何分ぐらいそうしていただろうか、不意に何処か遠くで人の声が聞こえた気がして、井上は軽く首を横に振った。 こうしていても仕方が無い。 奇妙な程に冷静な彼の中の一部が、そう自分へと言い聞かせていた。 ただ、その場にしゃがみこんだ。 うつぶせられていた岩尾の死骸へと、恐る恐る手を伸ばして、僅かに顔を傾かせ表情を確かめる。 「………」 瞼すら、閉じていなかった。一旦自分を落ち着かす為に、目を閉じ呼吸を繰り返す。 そうして目を開け、井上は改めて岩尾の顔を見た。 その表情が、彼が生きていた頃と全く同じ様に呑気な物である事が、救いに感じられた。 きっと即死だったのだろう。 何か人が争うような声が何処かから聞こえる。 その場に何分も留まって居たのか、次に井上が唇を開いた時、彼は既に落ち着きを取り戻していた。 否、脳の一部が考える事をやめていただけかもしれない。 「…また、会おな。」 死者へ向けるには余りにもずれた台詞を、何の意識もせずに彼は呟いていた。 何故そんな言葉を呟いたのかは、自分にも解らなかった。ただそれがおかしな台詞である事も、井上は自覚していなかった。 生前と全く同じ顔をした岩尾の表情に、井上は呟いた後後輩への情を示す様に、目を細めて笑みを示した。 岩尾が笑った気がした。
勿論それは彼の気のせいに他ならないのだが、この時井上は岩尾が笑ったと確信した。 そうして、井上は岩尾の開いたままの瞼を閉じさせてやると、音を立てない様に立ち上がった。 「………危険な場所やなぁ、ここ。」 何時の間にか人の声は止んでいた。どちらかが死んだか、あるいは逃げたか。 自分を落ち着かす為の独り言は、確実に効果を為していた。 ――河本サーン。早よ見つけてやー。 キャベツ畑じゃあるまいし、まあ井上も河本を探す気が無い訳ではなかったが、 彼はしごく他力本願にそう思った。なんとなく自分が河本を見つけるよりも、河本が自分を見つける方が有り得る気がしたのだ。なんとなく。 青木から奪った拳銃は、今は自分のデイパックの中に納まっている。 それを改めて取り出して、井上は自分の左手に握り直した。 「…ガムテープ欲しいなぁ、貼っつけとけば楽やん。」 のんびりとそう呟いた。 デイパックを右肩にしょい直して、再び歩き出す。 再び森の茂みへと身を潜める直前に、もう一度振り返ってうつぶせの岩尾を見た。 目を細めて、いつもする様に軽く――拳銃を持った手を、横へと揺らした。 「ほな、…またな。岩尾。」 井上は自覚していない。 自覚していないまま、彼はこの企画で自分が死ぬ確率を、ほぼ十割のものと捉えていた。 「…とりあえず、ガムテープ探そかなぁ。」
【次長課長 井上聡】 所持品:ハリセン 自動拳銃(ベレッタM84) 第一行動方針:河本探しつつさまよってる 基本行動方針:河本についていく 最終行動方針:河本のおおせのままに 【現在位置:森】 【8/15 14:02】 【投下番号:035】
気持ちは分かるが萎えたとかそういうことは言ってほしくなかったな
この状況でガムテープ探しw さすが井上
>>862 応援してるし楽しく読ませてもらってるよ
他の作者のみなさんもageられて多少いじられたり、あらされたりはあると思うけど
出来るだけ気にせず頑張ってくれ
>>855-
>>859 乙。
やっぱり、俺井上編好きだなあ
萎えたとか言わんで続きもガンガレ!
俺も、応援してるぞ!
アンチ的なレスよりも、応援や真面目な感想のレスの方がずっと多いのにな 自分もどの話でも読んだら必ず感想書かせてもらってるけど、 そういうのは書き手に全然伝わってないのか。残念だな。
萎えたとか言ってんのは愉快犯かなんかだろ 書き手が自分から水差すような事書き込むか? まーほんとに萎えたんなら無理せずにとっとと放棄した方がいいけど。 萎えてるけど書いてあげるなんてアピールはいらない。
伝わってるよ! 十分励みになってるw
>>868 まぁ、本人も言ってるけど2chに向いてないとしか言い様がないな。
人によって、どのレスに何を感じるかは違うからね。 100の応援レスがついても1のアンチレスで嫌になってしまう人もいれば、 100のアンチレスがついても1の応援レスで気にしなくなる人もいるし。 自分は批判とかされると結構傷付くタイプだけど、応援されるとすぐ回復する。 和んだとか言われると、うしとかえる出した甲斐があったと思える。
感想書くタイミングも迷うんだよな。 自分は本当に全部の作品楽しんでるよ。感想書けないときもあるけど、なるべく書くからさ。 マターリいこう
そういえば本名で並べるならおぎやはぎ小木はカ行になるのではw
小木の本当の読み方はコギ
>>586-587 の続き、ロンブー合流編投下します。
硝煙と血のにおいが混じる教室の中、ビートたけしの話を右から左に聞き流しながら
ロンドンブーツの田村淳は必死にここから逃げ出す方法を考えていた。
ここに居る芸人全員がもし真剣に殺し合いに参加した場合、体力的に劣る自分に勝ち目は無いだろう。
かといって、やすやすと殺されてやるつもりもない。
それ以前に、勝算のない戦いに真っ向から挑むほど自分は正直者でもない。
勝算がなければ逃げればいい……簡単な事じゃないか。
どんなに完璧に見えるシステムにも、必ず弱点はあるものだ。
「生き残るが勝ち、って事だな。」
周りにいる芸人の誰にも聞こえないほどの小さな声で、淳はポツリと呟く。
丁度、青木さやかの名前が呼ばれた時だった。
ここから無事に逃げ出すためには、仲間が必要だ。 まず大事なのは、殺し合いに進んで参加しない人間であるという事。 次に状況を正確に把握できて、かつ、敵を出し抜けるような人間。 そして、自分が信用でき、信用してくれる人間。 教室内を見渡してみると、芸人の人数があまりに多いせいか、席の無い芸人は壁際にあぶれている。 落ち着きなくそわそわしている者や呆然と座っている者、じっと何かを考えている者と様々だ。 とりあえず落ち着いている奴に絞った方がいい…とは思うものの、淳が座っている席は教室の一番後ろ。 前の方の芸人は顔色が伺えないせいで、落ち着いて座っているのか呆然としているのか判別が難しい。 こういう時こそ落ち着かなければいけないと、頭では理解していてもやはり焦りが出てくる。 ここを出てしまってからでは、人を騙す事にかけては芸能界一と言われている自分の説得に 応じてくれる芸人は少ないだろう。 むしろ、問答無用で殺される可能性が高い…… だから教室にいる間に何かしらのコンタクトを取っておかなければ。
しかし、淳が必死になって考えている間にも、芸人の名前は次々に呼ばれている。 「9番、阿部智則。」 仲がよく、一緒に行動できそうな芸人はざっと見渡しただけでも、とてもコンタクトを取れるような距離にいなかった。 伝言ゲームでもすれば届くかもしれないが、この状況では無理だろう。 殺し合いに乗り気でさえなければ、もう誰でもいいような気がしてくる。 問題はそれをどう見分けるのかという点だ。 「10番、綾部祐二。」 殺し合いに乗り気でない…戦いたくない人間の取る行動は? そこで淳は、先ほどからかすかに聞こえる話し声に気付いた。 (話し合い?相談?何のために?) (殺し合う事に迷いが無ければ、相談なんてしないんじゃないか?) そもそも、山田の死体が転がったままの教室内で「俺、殺し合いに参加しようと思うんだけど」 などと相談するやつはいないだろう。 「11番、有田哲平。」 有田の名前が呼ばれた時、視界の端で何かが動くのを感じた。 淳の席の通路を挟んで2つ前の席にいる上田だ。 …コンタクトが取れない距離ではない。 隠れて話し合いをしている芸人を探しつつ、何となく有田の様子も伺う。 ディパックを受け取り、扉に向かうまでは不審な動きを見せることは無かったが、廊下に出る直前に 上田とアイコンタクトを交わしたのを淳は見逃さなかった。 (乗らないな、この二人は。) ただのカンにすぎないが、淳はそう確信した。
有田が教室から出て行き、やがてまた次の芸人の名前が呼ばれた。 くりぃむしちゅーを仲間に引き入れるには、何とか上田とコンタクトを取らなければ。 しかし声をかけるには遠く、下手に動けば銃殺される危険もある。 何かないかと机の中を探ると、よれたプリントが数枚入っていた。 だが紙はあってもペンや鉛筆などの筆記用具が無い。 教室内の兵士やたけしに気付かれないよう慎重に、机の中でプリントを手のひらに隠れる程度の大きさに破る。 そして、自分の爪で紙に文字を押し書いた。 あとはこれを渡せばいい。…さて、どう渡せばいいものか。 「21番、板倉俊之。」 焦る淳とは対照的に、隣に座っている相方・亮は相変わらずぼんやりとしていた。 まさか、この現状をまだ理解できてない訳じゃないよな…。 ありえなくもない話に頭が痛くなりそうだったが、とりあえずメモを上田に渡すことが最優先だ。 注意深く自分の周りを見渡すと、亮と同じようにぼんやり前を見ている次長課長の井上が 自分の席のすぐ近くの床の上に座っていた。 「22番、伊藤さおり。」 淳は井上を手招きして呼んだ。 一瞬きょとんとした顔をした井上だが、兵士達に気付かれないように辺りを窺いながら淳の横ににじり寄る。 「23番、井戸田潤。」 横に来た井上に小さく折り畳んだメモを渡す。 「これ、奴らにバレないように上田さんに渡してくれないかな。」 井上だけに聞える位の小声で、そう頼む。 危険だから嫌だと言われればそれまでだが、井上は、上田さんにですか?と呟いて辺りを見回した。 淳が場所を小さく指し示すと、ああ、と頷く。 「24番、井上聡。」 お前も来るか?と誘おうとした時、井上の名前が呼ばれた。 立ち上がり前に進む井上の姿を、言葉を飲み込んで見送る。 上田の腕の下にさりげなくメモを滑り込ませた井上は、ディパックを受け取ると教室から出て行った。
次長課長の井上が横を通り過ぎる時、腕の下に感じた違和感。 それが何かのメモだということに気付いた上田は、さりげなくそれを掌に隠す。 この状況で自分にメモを渡してくるのは誰だ?と訝しげに思いながらも、辺りに注意しながらメモを開く。 紙切れに文字は書かれていなかった。 紙切れに刻まれていたのは折り畳まれた跡と、不自然な皺。 とんでもなく読みづらいが、おそらくこれは文字なのだろう。 紙に書かれた文字を懸命に読もうとするが、爪で引っかいた程度の文字は中々読むことが出来ない。 紙を軽く曲げて文字の凹凸の影を浮かび上がらせ、ようやく何が書かれているか読み取れた。 【ニゲヨウ】 読みづらいが、確かにそう書かれていた。 殺すか殺されるかの選択肢しか与えられていない中で、どちらも選ばない道。 逃げ切れる可能性は、おそらくゼロに近いだろう。 だが、やってみる価値は、今までして来た事の何よりも高いのではないだろうか。 不自然にならないように、上田はメモの差出人を探す。 すると、こちらをまっすぐに見ている淳と目が合った。 なるほどなと妙に納得していると、淳が指を一本立てる。 そして、窓の外を目で指した。 疑問に思いながらも窓の外を眺めると、遠い森の中に送電線の帯。 その手前に一本だけ建っている細い柱のようなものが見えた。おそらくスピーカーか何かだろう。 了解、と言うように前を向いたまま手のひらを少し上げる。 運がよければ生き延びられるかもしれない。 「…アツツって誰だよと思ったけど、淳か。」 微かな希望を見出した上田は、苦笑いをこらえて小さく呟いた。
最初の芸人が教室を出てから、二時間以上が過ぎていた。 校舎の外から何度か銃声が聞こえた事を考えると、「乗った」人間が1人以上いるのだろう。 教室にまだ残っている芸人達の間にも、山田が殺された時とは違う緊張感が漂っていた。 外に出た芸人の誰かが殺し合いを始めているという現実。 そこに自分も加わらなければいけないという恐怖感。 この状況下では仕方のないことだろうが、あからさまに顔色が悪くなっている者や、 震えを抑えられない者が随分増えてきたように感じる。 淳自身も、手が小刻みに震えるのを抑えられずにいた。 自分の名前が呼ばれる直前、淳は隣にいる亮に小声で伝える。 「校舎から出たら、真っ直ぐ林の中に入って。」 淳の言葉に、亮は少し嬉しそうな顔で頷く。 「145番、田村淳。」 急いでね、と付け加えて淳は席を立った。 受け取ったディパックは妙に重く感じた。 使えるものが入ってればいいけど、と1人ごちながらゆっくりと廊下を進む。 亮が校舎から飛び出し、淳と合流するのはちょうどその3分後だった。
ごめんなさい。 私も、逃げ出そうとしてました。 読み返したら沢山、沢山乙コール貰ってたのに、逃げ出そうとしてました。 すごく後悔してます。 これからも品庄死ぬまで書き続けるので、どうぞ見守ってください!
そういえばロンブーって名字同じだった 行動共にしやすくていいなぁ
>>875 そんなこと言ったら矢作だって本名違うんじゃないっけ?
【くりぃむしちゅー 有田 哲平 所持品: 未確認 基本行動方針:島からの脱出 最終行動方針:生存 現在位置:森の中 】 【くりぃむしちゅー 上田 晋也 所持品:未確認 基本行動方針:島からの脱出 最終行動方針:ゲームの破壊 現在位置:森の中 】 【ロンドンブーツ 田村 淳 所持品: 未確認 基本行動方針: 島からの脱出 最終行動方針:生存 現在位置:校舎外 】 【ロンドンブーツ 田村 亮 所持品: 未確認 基本行動方針:淳の言うことをきく 最終行動方針:淳についていく 現在位置:教室 】 【8/15 14:30】 【投下番号:036】 くりぃむとロンブーは今のところ別行動です。 合流は次回という事で。
888 :
886 :2006/08/31(木) 22:00:36
>>887 話の途中で割り込んじゃってすみませんorz
名簿の順序の間違いについてはしたらばで面倒な事になるから訂正しない事に決まったらしい。
>>884 死ぬまで書き続けられたら困るわwwww
死ぬなwwwww
>>891 いやいや、「品庄が」死ぬまでってことだろw
なんでこのスレライフワークにしようとしてんだよw
書き手さん乙ですー 書き込もうかどうしようかずっと迷ってたんだけど、やっぱり応援 続き楽しみにしてます
別に金払って読んでるわけじゃなし過大な期待はしてない 書きたい奴が好きなように書けばいい
アツツwツボったwww 乙!
結局舞台は大東亜共和国って事でいいのか? 鳥肌実とか芸人通り越して政治犯になってんじゃないのか?
鳥肌wwwwwwww そういやどうなるんだwwwwwww
小説そのままの国家体制だったらパクられてそうな芸人は何組かいるなw
……江頭はちゃんと生きているのだろうかこの国…
900! 江頭…危ういw
容量が気になる所だけど投下。【投稿番号037】
>>752 続き
幸い骨や関節が壊れる音はなかった。
体勢を整えて立ち上がるが、肩や背中にまだ鈍い痛みが残っている。
「痛ててて…ん?」
体に付いた土や枯れた松葉を払っていると、遠くから微かに波の音が聞こえた。
顔を上げると、松の木々の間に砂浜と海が見える。
「海か…!」
穏やかな景色に心を奪われるのもつかの間、慌ててディパックから地図を引っ張り出す。
途中まではっきりしている記憶と今見ている景色とを地図に照らし合わせると、
どうやらここは学校から北へ約3キロ離れた、元海水浴場のようだ。
この松林も恐らく防砂林で、本来ならこの時期、木陰にキャンプを張る人も多かったであろう。
なんとなくこのあたりで寝食する様子を想像しつつ、地図を出した時に落とした時計と名簿を拾い上げる。
名簿を見てちょっと間を置き、井戸田は息を呑んだ。
902 :
900 :2006/08/31(木) 22:39:58
すまん、900getしといて何なんだが… もう900かよ!早くね?
>>901 続き
「やべぇ…!」
名簿順に1分おきにスタートしたとして…小沢が出発したと思われる時間から既に1時間弱が経過していた。
早く学校に戻って合流しなくては。あの教室から1人で放り出され、きっと心細いだろう。それは他の芸人にも言える事だが。
「とりあえず、ここだな」
名簿と時計を適当にバッグに押し込み、今来た道を引き返す事にした。
当初の予定が自らの不注意でいきなり狂い、吹き飛ばしたはずの不安がまた頭をもたげ始める。
小沢がどこか見当もつかない所に迷子になってしまったら?
俺ではなく、他の芸人と一緒に行動し始めていたら?
万が一、既に誰かから…
「おー!潤だー!潤見っけ!」
最悪のケースが頭を過ぎりそうになったその時、絶妙のタイミングで誰かに呼び止められた。
>>903 続き
「だっつん!?」
十字路の左手方向から今立進(エレキコミック)が駆け寄って来る。
互いに仲が良いだけに、警戒心ゼロ…いや、警戒する必要などない。
「あれ、一人?」
「今から迎えに行くとこ」
「そっか、もうスタートしてんだよね…俺らも2人で落ち合うつもりなんだけど、
あいつ『や』だからまだ当分先なんだ。」
「…悪い、ちょっと急いでて」
この世界に放り出されて初めて出会った友人。本当はもっと話したい。しかし、今は先を急がないと。
「まあ小沢くん一人だとすぐやられちゃいそうだし、潤をフリーにすると何仕出かすか分からないからなぁ
2人で居た方がいいよ」
早足で歩く井戸田に必死でペースを合わせながら話し続ける今立の姿は何かの勧誘にも似ている。
彼も、一人になりたくないのだろう。
>>904 続き
ただ、100%同調する気にはなれない。
――小沢一人だとすぐにやられそう――
確かに相方は体力も腕力もなく気が弱い。しかしそれを他人に言われると何故かカチンと来る。
ただの何気ない一言で波風を起こそうとは思わないが、どうにも引っ掛かる。
「そうだ、みんな揃ったら俺達組まねえ?んで、もっと仲間を集めて…」
「集めてどうすんの」
急に低いトーンで出て来た冷ややかな言葉に今立は戸惑い、足を止めた。
「えっ…ってそりゃ…」
「俺行くわ。また生きてたらどっかで。じゃな」
立ちすくみ、言葉を探す今立を置いて井戸田は先へ先へと歩き続けた。
【今立進(エレキコミック)】 所持品:不明 第一行動方針:やつい待ち 基本行動方針:平和第一? 最終行動方針:不明 【8/15 14:16】 今立についてはしたらばにも書いた通り、フリーにします。
2002年版の方、島の噴火で芸人全滅とかはダメかなあ(^ ^;)。 あとまとめサイトの方を引き継げる人はいませんかね?
エレキとラーメンズには絡んで欲しいね
>>907 まず顔文字をどうにかしろ、話はそれからだ
>>907 別に無理矢理オチ付けなくてもいいんじゃないの?
小林&枡野の大喜利コンビもチョト期待
枡野かー…前回は怖かったなw 今回はどうなんのかな
次スレは?
バナナとおぎやはぎも是非絡んで欲しい
>>917 君の席か
こうしてみると芸人同士で結構繋がりがあるもんだな
>>896 むしろそういう連中を一掃するのが目的のプログラムだったりしてw
容量とか平気なのかな? 投下は次スレのほうがいいのか?
>>920 今、360.35KBです。
500までおkなので、あと140KBってとこかな
ではでは。
>>718 の続き
林を抜けると、少し大きな用水に突き当たった。
「あれ?民家向こうとったんちゃうん?川島道間違え…」
田村が頭に?マークを浮かべて尋ねると、頭にパシンと張り手が飛んできた。
「間違ってないわボケ!…ちょっとずれただけや……これ遡ったらちゃんと着くはず…」
川島はガサガサとポケットから地図を取り出し、目の前の景色と照らし合わせる。
じきに先刻ほんのわずか曇った表情がパァっと明るくなった。
「…!ほらな!合っとるやろ!!」
ふふーん!とかバーン!!とか、
漫画ならこんな擬音でも付きそうなくらい得意な顔をしてにこちらに地図を突き出してきた。
「…はいはい。じゃー行きましょかー」
「ちょぉ、無視かお前っ」
こんな川島の扱いはもう慣れてきた気がする。
コンビ組んでもう七年やもんな!………八年やったかな?
…まあ細かいことはどうでもええわ。
「…そろそろあれ付けとけよ。もう時間も結構経っとるし…先に誰かおったら色々面倒や」
「おう」
デイパックからそっと機械を取り出して電源を入れる。
その時田村は意識するでなく続けて他のボタンの内の一つを押してしまっていた。
ピッ、と電子音が辺りに響いた。
周囲に対して過敏になっていた二人の体は一瞬その場に硬直し、
暫くしてやっと音の発信源が解ると、溜め息とともに肩を撫で下ろした。
「…びびった…誰か時限爆弾でも仕掛けとったんかと思った…」
「どアホ!寿命三年は縮んだわ!」
「ちょ、一日に二回もどつかんといてや!差し歯取れる!」
「取れとけ。」
「ヒドッ!」
用水に沿って走って行くと、集落が見えてきた。 辺りにはまだ誰も居ないようだった。 やけに静まり返っていて、誰も居ないとわかっていても気味が悪い。 突然、鶏が道路を横切り、そのまま茂みへと消えていった。 二人は、最近やったバイ○ハザード4みたいや、と頭の中で同じ事を考えていた。 二、三軒中を覗いてみたが、やはり人っ子一人いなかった。 食料の類は、ごっそり無くなっている家もあれば、かなり残っている家もあり、まちまちだった。 その割につい最近まで誰かが生活していた様な跡さえ伺える。 それが余計に不気味さを引き立てていた。 比較的奥のほうにあった手頃な家屋を決めて上がりこみ、 (選んだ基準は、もし危険に遭遇した場合の脱出のし易さ、あまり目に付かない場所にある事) ようやく一息つく事が出来た。 武器を手元から離して、家の中を見渡す。 ごく普通の生活空間。ありふれた和室。 なんだか嘘みたいやわ。 なんとなくそこらに転がっていた欠けた湯のみを拾い上げ机に置き、 時計を見ると、四時半をまわろうとしているところだった。
ふと田村が机に置いた簡易レーダーを見やると、妙な違和感を感じた。 そういえば。 「田村、さっきそれのボタン押したよな?なんか変わったとこあらへん?」 「え?あ…別に気にしてなかったからなー……」 そういうと田村は機械を持ち上げて色んな角度からそれを観察し始めた。 「………あ」 ぴたりとその動きが止まる。 「…何よ」 「前のと点滅の色変わっとる…つかなんか数字とかいっぱい出…」 「貸して!」 「ぁ!何すんねん!」 田村の抗議をスルーして、彼から掻っ攫ったばかりの物の液晶画面を覗き込む。 さっき見たときは緑色だった幾つもの点滅は、●から数字へと形を変え、その内の数個は赤くなっていた。 左上には、おそらくだが、参加者の残り人数。 「…!」 川島の表情が陰ったのを、田村は見逃さなかった。 「?どうかしたんか?」 「……減っとる…」 「え…」 嘘やろ? やってまだ始まってから少ししか経っとらんやん…何で? もう誰か居なくなったん? 誰かが殺したんか?殺されたんか? もう誰か居なくなったん? ぐるぐると頭の中を巡る自問自答。
その中に混じるあの声。 人を小馬鹿にした様な、あの声。 「「当たり前やないか。誰だって結局最後は自分が可愛いんやもんな」」 「「あの人も…あいつも…あいつも……もう死んでもうたかも…」」 生きていると信じている仲間達の死の映像が、脳裏に映し出された。 所詮自分の頭の中だけの空想。だけどそれはやけに生々しくて。 冷や汗と共に正気に返る。 「煩い!!!!!!」 「ぅお?!なんやなんや?!俺何か悪い事言うた?」 田村は突然静寂を破って発された大声に驚き、バランスを崩してこけていた。 「…田村」 「ん…」 「番号リスト有るやろ。今からこれみて番号言うから、チェック付けてって」 「…わかった」 そう言って田村に向かって鉛筆を差し出す川島の頭の中には、ある小さな決意が宿っていた。
【麒麟 川島 明 所持品:ライター 煙草(開封済) 眼鏡 ベレッタM92F 予備マガジン×1 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【麒麟 田村 裕 所持品:ライター 煙草 簡易レーダー 鉄パイプ 煙幕×5 基本行動方針:首輪の外し方を探す。攻撃してくる相手には反撃する 第一行動方針:相方を守る 第二行動方針:仲間を探す 最終行動方針:ゲームの中止】 【現在位置:民家】 8/15 16:27 投下番号【038】
少し投下ペース落とそうと思います。 でも麒麟はまだまだ書きたいことがあるので! I WILL BE BACK します! 俺はもう一度ここに帰って来ます!
乙!超乙! 帰ってくんの待ってんよ!
書き手さん乙! 「I will be back」頼むw
芸人データベース、書き手やこれから書こうとしてる人から 「この芸人のこういう情報が知りたい」とリクエストがあるといいかも
みなさん乙! はー、どの話もおもしろい。これから誰と誰が絡んでいくのか楽しみだ。
>>927 乙です!
川島の葛藤とこれからの田村の発言wに注目してます!
川島、前みたいにマーダー化はしないで欲しい…
書き手の皆さん、超乙です!
無茶苦茶面白いです
夏は終わるが無理せずガンガッテ!!
意外なところが知り合いだったり、仲良かったりするからな。
でもここで聞くの?やっぱりしたらばとかで聞いた方がいいのかね?
したらばのチラ裏とかに書いておけば、反応早いんじゃないかな
ところで兵士殺すのってあり?ちょっと気になった。
そんなことしたら首輪爆発されてしまうのでは?とオモ。
わざわざ芸人を配置してるからアリなんじゃない? ルールの抜け道みたいな感じで、頭がいい芸人がやりそう。
そっか。バカな質問ごめん。そりゃそーか。
芸人を兵士にしてわざと殺させるんだと思ってた 政府が好きそうな感じがしたから
あんまり売れてなかったり超若手の芸人を兵士にして 参加者を事故にみせかけて逆恨みで殺そうとしたり、 返り討ちにあったり、作戦で殺されたりそういうのも面白いと思う
兵士芸人はやっぱ中堅以上?DTとかありか?
兵士芸人は超若手とか売れてない若手を想像してた。 殺されてもいい感じの使い捨てみたいな。
プレイヤー VS 兵士 なんてことにならないよう 祈る
ライセンス投下します。 なんかPCの方が規制にひっかかっちゃってて携帯からの投下なので、 変なところあったらすみません
全員で殺し合い 生きて帰れるのはただ一人 ようするに 「勝ち残ればええわけや」 誰に言うでもなくそう呟くと、 側にいた他の芸人が息を呑むのが聞こえた。 が、全く気にせず考察を続ける。 問題はどうやって勝ち残るか。 勝ち残る=殺し合いに参加というわけでもないだろう。 進んで殺さなくても、他の奴らが勝手に殺し合ってくれる事も考えられる。 では、自分は、どうするか。 「26番 井本貴史」 そこまで考えた時自分の番がまわってきた。 …まぁいい。あとの事は武器を確認して、それから考えよう。 その時点で、彼の頭の中に『相方』の事はなかった。
【ライセンス 井本貴史 所持品:未確認 基本行動方針:考え中 第一行動方針:作戦立て 最終行動方針:生き残り】 【現在位置:教室】 【8/15 12:26】 【投下番号:039】
乙! 井本マーダー化するか? 楽しみだ。
これだけ人がいると、マーダーもそれなりに数いないと終わらないだろうしなw
ラーメンズ投下します。 今後はもうちょっとペース落として投稿すると思います。 誰か来る。 小林は息を呑んで視線を足音の方向へ向ける。 「賢太郎どうし」 「シッ」 ガサガサと、熊笹を分けながらゆっくりと足音の主はこちらへやってくる。 音の様子からすると相手は1人だろう。いつのまにか蝉の声も聞こえなくなっていた。 一体誰なんだ。小林は目を細めて、相手の正体を探ろうとするが、顔が逆光になっていてなかなか判断が難しい。 だが、その細身の体には見覚えがあった。ずっと前、同じ時期にオンエアバトルに出ていた芸人。 そして、出発する前からどん底に落とされていた、男。 「あれって…たしかいつもここからの…」 片桐の小さな声が小林の耳に響く。いきなり大変なのに会ってしまった。 もし、彼の武器がはずれだったなら何とかねじ伏せることも出来るかもしれない。 でも、当たりだったら? 「………………」 近づくにつれ、彼―――いつここ菊地が何かつぶやく声が聞こえてきた。 手に持っているものが時折ギラッ、ギラッと怪しい光を反射する。 熊笹を掻き分ける乾いた音と、何かつぶやく声、そして自分の心臓の音だけが2人の聴覚を支配する。 「……じゃえば……どうでも………」 段々言葉が明瞭になってくる。壊れたレコードのように、菊地の口は虚ろに言葉をつむいでいる。 小林の背中を冷や汗が伝う。一番最悪なパターンが頭を駆け巡る。 片桐を見ると、息をしないように必死で口を押さえているようだ。額からは暑さのためではない汗が噴き出している。 菊地はまっすぐこちらへ近づいてくる。恐らく、ラーメンズのいるところはもうばれているのだ。 コントでしか使ったことのない長い剣を持って、小林は構える。 菊地の声が、ついにはっきりと彼らの耳を打った。 「みんな…死んじゃえばいい…もう…どうでも…いい…」 そうつぶやきながら菊地は小林の脳天めがけて振り下ろした。
「チッ!」 小林はそれをさけながら、手にした剣で相手の包丁を払おうとする。 金属のぶつかる音が、静かな森に響いた。 「賢太郎!?」 「仁、逃げろ!」 「でも!」 「いいから!」 「…っらぁ!!!」 小林の制止も聞かず、片桐は思い切り菊地に体当たりを食らわせた。身長175cmにして45kgという細い体は、この攻撃に耐えられずに地面に倒れる。 「…くっ」 胸部を攻撃された苦しみで、菊地が起き上がるタイミングが少し遅れた。 これ幸いと、2人はデイパックを背負って闇雲に走り出す。 デイパックを背負っていれば、もしあの包丁を投げられても鞄があれば防ぐことが出来る。そんな判断だった。 熊笹を掻き分けて2人は走る。ガサガサという音だけしか聞こえない。ただ、死にたくなかった。 小林は片桐以上に必死だった。菊地から伝わってきた虚無が小林の心をぞっとさせる。 自らを守ろうとなどしない、捨て身の戦い方をする者は何よりも恐ろしい。 何も映さないあの目を振り払うかのように小林は時折目を閉じた。ただ、怖くて仕方なかった。 2人はただ、生を渇望する気持ちでいっぱいだった。 お互いの姿も見えなくなるほどに。 どれくらい走っただろう。片桐は勢い良く熊笹の森を飛び出した。 「っは!はあ、はあ…」 舞台で鍛えたとはいえ、あの距離を全力疾走するのは32歳の体にはこたえる。 心臓が割れるような痛みに片桐はその場にうずくまる。もっと体力つけなきゃな。あ、もう意味ないのか… 「危なかったぁ…死ぬかと思った…なぁ、けんたろ…」 小林はそこにいなかった。ようやく収まりかけていた動悸が、またぶり返す。 「賢太郎?」 立ち上がり、いくらあたりを見渡しても、さっきまで隣にいた相方の姿はなかった。 すぐに森の中から出てくるかと思ったが、そんな気配も感じない。熊笹を掻き分ける音はもう聞こえない。 森からの風が、呆然と立ち尽くす片桐の長い髪の毛を後ろになびかせた。
【ラーメンズ 片桐 所持品:マーライオン 第一行動方針:賢太郎を探す 基本行動方針:賢太郎の言う事を聞く 最終行動方針:あんまし考えてない。 現在位置:広場】 【ラーメンズ 小林賢太郎 所持品:フェンシングの剣 第一行動方針:不明 基本行動方針:コントのことを考える。 最終行動方針:舞台に戻るために、ゲームを終わらせる。 現在位置:不明】 【いつもここから 菊地秀規 所持品:出刃包丁 第一行動方針:不明 基本行動方針:不明 最終行動方針:不明 現在位置:不明】 【8/15 13:00〜14:00頃 】 【投下番号:030】 いつここ菊地はフリーにします。
うわー続きすげー気になるwww 書き手さん乙です!
乙です! ラーメンズ別れたー。一人にしとくとどちらも危なっかしい気がするw
話の内容もさることながら菊池の体型に驚いた
菊池を拾う人がいたら回想シーンでもいいから 山田をちょっと出してあげて欲しいw