下手な芸人よりも谷原章介の方が面白い

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330名無しさん
10/21 CX「めざにゅ〜」マイ・ブック・オブ・ハート
(黒ジャケット、青のVネックインナー、紺のジーンズ、茶の靴)

「小川未明童話集」1951年 小川未明著 新潮文庫 より
「小さい針の音」を紹介。

「露店で買ったという、この時計は、狂わないかね」と、たずねました。
 すると、男は、誇り顔に、重役を見つめて、
「一分も狂いません。おそらく、一秒も狂わないかもしれません。
 標準時に、毎日、きちんと合っています」
と、答えました。
 これを聞いて、
(中略)
 重役は、あの村の子供たちが、自分のために贈ってくれた時計がそんなに
正確なものであったかと、真に驚いたのでありました。
(中略)
 その日、彼は、終日、その時計を前において、じっとながめていました。
 いままで忘れていた、過去のいろいろのことが、ありありと目に浮かんで
きました。
 そして、じっと見ているうちに、この時計の鈍い光の中から、自分の苦学
時代がよみがえり、
(中略)
彼は、涙ぐましい気さえされて、眠る時分には、これをまくらもとにおいて、
そのカチカチと秒を刻む音を聞きながら、いつになく安らかな眠りに入ったの
でした。
331名無しさん:04/10/21 06:41:32
>>330続き

「小川未明童話集」を選んだ理由

 あるラジオ局の朗読の番組をやらしていただいたときに、この中から抜粋された
5話ほどの短編を読ませていただいたんです。
 終わった後にディレクターさんがブースの中にぽろぽろぽろぽろ泣きながら
入ってきてくださって、僕自身もなんかほんとこう涙がぽろっと出てしまって…。
 常に常に仕事をしていて、ああ、役者としての初心を忘れたくないなというのを
節目毎に結構思ってきたので、僕の中でもなんか、すごく感情移入してしまった
作品です。
 格言といいますか、教訓といいますか、そういう色んなものが、すごくシンプルに
書かれている本です。
332名無しさん:04/10/21 06:59:06
>>331続き

舞台と映画の告知

「コーカサスの白墨の輪」
 グルジアの方が実はこちらにいらしてですね。その民族音楽・民族楽器なんかを
使ったりして、僕も歌ったりするら・し・いのです。まだ稽古には入ってないの
ですが、ぜひぜひ皆さん遊びに来てください。

「亡国のイージス」
 ぼくが何故こんな短い髪の毛をしているかと言いますと、今、海上自衛官の
役で「亡国のイージス」という映画をやってまして、錚々たる面子でですね、
海上自衛隊全面協力! 僕自身も力を入れている作品です。