「コーカサスの白墨の輪」CM
<ナレーション>(←ハラショじゃないよ)
「リネンの産着、とうもろこし畑、桜色のブーツ、赤ん坊を抱く女、
ワインカラーのドレス、ミルク缶…音楽劇コーカサスの白墨の輪」
10/21 CX「めざにゅ〜」マイ・ブック・オブ・ハート
(黒ジャケット、青のVネックインナー、紺のジーンズ、茶の靴)
「小川未明童話集」1951年 小川未明著 新潮文庫 より
「小さい針の音」を紹介。
「露店で買ったという、この時計は、狂わないかね」と、たずねました。
すると、男は、誇り顔に、重役を見つめて、
「一分も狂いません。おそらく、一秒も狂わないかもしれません。
標準時に、毎日、きちんと合っています」
と、答えました。
これを聞いて、
(中略)
重役は、あの村の子供たちが、自分のために贈ってくれた時計がそんなに
正確なものであったかと、真に驚いたのでありました。
(中略)
その日、彼は、終日、その時計を前において、じっとながめていました。
いままで忘れていた、過去のいろいろのことが、ありありと目に浮かんで
きました。
そして、じっと見ているうちに、この時計の鈍い光の中から、自分の苦学
時代がよみがえり、
(中略)
彼は、涙ぐましい気さえされて、眠る時分には、これをまくらもとにおいて、
そのカチカチと秒を刻む音を聞きながら、いつになく安らかな眠りに入ったの
でした。
>>330続き
「小川未明童話集」を選んだ理由
あるラジオ局の朗読の番組をやらしていただいたときに、この中から抜粋された
5話ほどの短編を読ませていただいたんです。
終わった後にディレクターさんがブースの中にぽろぽろぽろぽろ泣きながら
入ってきてくださって、僕自身もなんかほんとこう涙がぽろっと出てしまって…。
常に常に仕事をしていて、ああ、役者としての初心を忘れたくないなというのを
節目毎に結構思ってきたので、僕の中でもなんか、すごく感情移入してしまった
作品です。
格言といいますか、教訓といいますか、そういう色んなものが、すごくシンプルに
書かれている本です。
>>331続き
舞台と映画の告知
「コーカサスの白墨の輪」
グルジアの方が実はこちらにいらしてですね。その民族音楽・民族楽器なんかを
使ったりして、僕も歌ったりするら・し・いのです。まだ稽古には入ってないの
ですが、ぜひぜひ皆さん遊びに来てください。
「亡国のイージス」
ぼくが何故こんな短い髪の毛をしているかと言いますと、今、海上自衛官の
役で「亡国のイージス」という映画をやってまして、錚々たる面子でですね、
海上自衛隊全面協力! 僕自身も力を入れている作品です。