芸人にまつわるちょっといい話#2

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69名無しさん

吉本はライブチケットの売り上げ枚数をチケットぴあの売り上げで決める。
手売りで完売しても、事務所は芸人が自分のバイト先、友達、コンパなどで義理でかってもらった
ものと思い、実力とは認めてもらえないため。
それを踏まえて。
ルミネができる前。品川庄司の初の単独ライブ。毎回、ライブは完売してたが、全部手売りで品川が
さばいてたものだった。この単独のチケットの売り上げがよければ、ルミネでの
前座をさせてくれると事務所に言われてた。
でも、品川はネタ作りに追われ、チケットを手売りすることも、宣伝することもできなかった。
庄司はネタ作りに励む品川の家を一度も訪ねることはなかった。
品川はいつものことだ、と庄司のことを親友のぺナルティやニブンノゴに悪口ばかりを言っていた。
チケット発売5日目のある日、マネージャーからチケット完売の知らせが入る。
チケット完売の日に庄司が始めて品川を訪ねてきた。
そして、品川は「オマエ、俺が一生懸命ネタ作ってるのにナニしてたんだよ!」
とキレて数発殴った。でも、庄司はただ殴られて、部屋を出て行った。
その話をワッキーにした品川。庄司の悪口ばかりを言う品川をワッキーは怒った。
そして、
「庄司に黙ってて下さい、って言われたから黙ってたけど、
庄司はバイトしたお金を全部チケットぴあでチケットを買って、それを
道でずっと売ってたんだ。知らない人に売らないといけないからって。発売日からずっとだぞ!
アイツ、150枚(200人定員の劇場)チケット買って売ったんだぜ。
マネージャーや俺は知ってたけど品川に言ったら、怒るだろうから言うなって
言われてたんだ。完売したら品川、喜んでくれるかなーってアイツ笑ってたんだからな!」

品川は泣きながら庄司に電話した。
そして、庄司も泣きながら一言。
「ライブ、頑張ろうね」
ワッキーと品川は一晩中、泣いたらしい。