◆芸人小説◆ 〜PART2〜

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1名無しさん@お腹いっぱい
小説が書きたい人のためのスレッドです。
書きたい人、どうぞー!!

☆前スレ☆
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1027607556/
2名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/30 13:41
ついにパート2まできたか・・・!
にろはちタソ、続き期待してます!(プレッシャーではなく純粋に
3名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/30 23:42
>>1
乙です。
       (
  (       ヽ.    ノ
   ヽ.       ..)  (
   ..)      /    ヽ
   /      .i.      \
   .i.       ヽ      )
   ヽ、,,           ノ
      ,,..‐''ノ )ヽゞ.‐.,,
    / / ノ  ) 丶..\  ノハヽヽ
   /  /  /  ノ   ) (;(´〜(` )<新スレおめでとうございまーす♪
   .i             (ミつ○ ⊃
   ヽ、,,____________________,,..ノ (__(___),,
5B級作品:02/12/31 14:31
乙です!!
前スレで中川家の続編希望があったので考えたのですが
あれを続けるのは無理なので中川家主役で別の話になりました。
baseよしもとが舞台なのでbaseのつくりを何となく知ってないと
分かりにくいかもしれないです。
ではよろしくお願いしますm(_ _)m

6B級作品:02/12/31 14:40
baseよしもと―――大阪の吉本若手芸人が集う劇場。
この日baseでは『base漫才計画』という漫才のイベントが行われる日だった。
しかし前日からの雨はやまず、あいにくの天気。
中川家は東京から大阪へ向かう新幹線の中にいた。
剛が横を見ると弟・礼二が大口を開けて眠っている。
普段なら眉間にしわをよせてため息でもつくところだが今日は何故か
そんな礼二を気にも留めず先ほどからソワソワしている。
東京に活動地点を移したものの仕事の関係上東京と大阪を行ったり来たり
しているので新幹線のなかの空気も椅子の感じも窓の外に流れる風景も
見慣れたものだ。
大阪から東京へ向かうのに落ち着かないことは何度かあったが(←大きな
仕事が控えていて緊張していたため)東京から大阪へ向かうのに
落ち着かないなんて初めてだ。
baseよしもとでの仕事は久々だが普段カラまない、だけど馴染みの
メンバーが多いのでどちらかと言うと楽しみの方が強い。
≪なんや・・落ち着かへんな。どないしたんやろ?≫
考えても答えは出ず、剛も睡魔に負け眠りへと落ちていった。

雨あしが先ほどより強まっている―――
入り時間より少し早く中川家はbaseへ着いた。
若手の中では先輩の中川家は個室の楽屋が用意されていた。
楽屋に入ると芸人達が挨拶にやって来る。馴染みの顔もいれば
知らない顔もいた。フットボールアワーの岩尾とロザン菅が挨拶を終え
去った後、入れかわるように「おはようございます、ムフ」と短い髪に
帽子をかぶった男が入口から顔だけ覗かせる。
「おーコイデ、おはよう」と剛が言うとそれにかぶさるように
「うぃっス〜〜」と礼二が続けた。
「久しぶりっスね〜」と言いながらシャンプーハット小出水は楽屋に
入ってきた。それから礼二と小出水の世間話が始まった。
剛は話に入ることができず相槌を繰り返すが居心地の悪さを感じ楽屋を
出ようとした。
7B級作品:02/12/31 14:45
すると小出水は「あっ!忘れてましたわ、
大木さん(base支配人)が中川家さんに話あるって言ってましたよ。
僕、それ言いにきたんスよ〜すっかり忘れてましたわ」と
悪びれた様子もなく告げた。
「大木さんが?何やろ?とりあえず、行こか」と礼二が立ち上がると
小出水も「僕も事務所に用事あるんで一緒に行きますわ」と言い、
3人で楽屋を出た。

礼二と小出水はさっきの会話の続きを大きな声で話しながら歩く。
狭い通路に二人の声が響く。
ちょうど客用トイレへ続く通路の前を通る時、話に参加しない(できない?)
剛に気を使ってか小出水が「剛さんはどうです?」と話を振ってきた。
突然話を振られ「えっ?」と動揺しながら小出水の方を向いた・・その時、
剛の目に明らかに変なモノが映った。「!!!!!」
男子トイレの方から腕が覗いている。
そして、その腕を這うように赤い液体が流れている。
礼二と小出水は立ち止まり、凍りついている剛を不審そうに見る。
剛が指差し「あ・・・あれ」と言うと礼二と小出水も剛が指差すモノを見て
絶句する。礼二はかけより、うつ伏せに倒れている男の体をあお向けにした。
髪の毛からポタポタと血がたれる。
「ご・・後藤?後藤!後藤!!」
礼二は血を流しながら倒れているフットボールアワー後藤を揺さぶったり
頬を叩いたりするが何の反応もなく、うっすら開いた目の瞳孔は開いている。
「死んで・・る?」という礼二の言葉に小出水は慌てふためき
「えっ・・あっ、あぁ・え」と意味不明の言葉を繰り返す。
8B級作品:02/12/31 14:49
剛はただボー然と立ち尽くしていた。後藤とは仲が良かったとまで
いかないにしろ仕事も一緒にしたこともあるし、知らない仲ではない。
その後藤が死んでるなんて・・信じられるわけがない。
剛は恐る恐る後藤に近づき手を伸ばす。
≪死んでるなんて・・・嘘やろ?≫
確かめるように剛が後藤に触れた、その時――――パン!!!!
剛の内で何かが弾けた音がした。
そしてそのまま、ゆっくり後ろに倒れていった。

昔の映画のフィルムのように映像がカラカラと流れていく。
しかし焦点が定まらない。それでも流れていく映像に悪酔いしたのか
眩暈がする。ギュっと目をつむる。少し気分が良くなる。
深く息をはき目を開けた。
カッ!眩しいスポットライトがあたる。拍手の音が鳴り響く。
手にはトロフィーと花束を持っている。剛は何が起こってるか理解できない。
西川きよし師匠がマイクを向けてくる。
剛はノシタルジアを感じる。
≪なんや・・七年前の記憶か。あれ?なんか変やな≫
納得と同時に強い違和感に襲われる。
「新人賞とったけど、誰に伝えたい?」という、きよし師匠の言葉に
自分じゃない声が答えている。
ふと隣を見るとそこには礼二じゃなくフットボールアワー岩尾がいる。
≪あっ・・これ俺の記憶ちゃうわ≫
CMに入り舞台ソデにハケる。
「*******」自分じゃない声に岩尾が照れ笑いする。
≪へぇ〜・・・≫
そう思った瞬間、剛の意識は飛ばされた。

9B級作品:02/12/31 14:54
ジョロジョロロロ・・・用を足している。
横を見るとシャンプーハットてつじが同様に用をたしている。
「ほんまにええよな〜〜」とてつじが言う。
「何でですのん、自分らやってありますやん。話ひっぱりすぎやで」と
自分じゃない声が答える。
「そうやけど」と言うとてつじは手を洗い足早にトイレを出て行った。
自分じゃない自分は手を洗うと鏡を見た。
そこにはフットボールアワー後藤がうつる。鏡を見ながら後藤はニヤリと
笑い鼻歌をうたいながら髪をチョチョイと整えトイレを出たその時
ガン!!!!と脳天に衝撃が走る。
ポツ・・ポツ・・と赤い滴が床に落ち模様を作る。
中腰の状態で後ろに一歩よろめき手を壁につけ何とかこらえる。
その時再び、ガツ!と脳に衝撃が走った。視界がグニャリと歪み
ドサッと倒れこむ。「・・・〜〜〜・・なんやねん」と声がする。
意識が曖昧なせいか、どこか器官が狂ってしまったのか後藤に吐き捨てら
れた言葉をうまく拾えない。そしてもう一度、ガン!と衝撃が走り視界は
真っ暗になった。

10B級作品:02/12/31 14:56
「うぅ・・・わあぁぁぁ!はぁ・・はぁ・・」
バッと起き上がる。「はぁ、はぁ、ふぅ〜」胸が痛い、全身冷汗でべっとり
している。どうやらbaseの事務所のソファーの上に寝かされていたようだ。
「大丈夫ですか?」小出水が心配そうに顔を覗き込む。
「ご・・後藤は?」剛の問いに小出水は下唇をかみながら、うつむき顔を横に
振った。言いようのない絶望感が押し寄せてくる。
その時ランディーズ高井が事務所に入ってきた。高井は剛を見つけると
「あっ・・おはようございます。大丈夫ですか?」と心配そうにやってきた。高井の目は真っ赤だった。
剛は「あぁ、今それどころちゃうのに迷惑と心配かけさせてもうたみたい
やな」と申し訳なさそうに小出水と高井に言った。二人は力なく笑った後
「気にせんといてください」と言った。剛はソファーに座りなおし
「何が起こったんか、わかる範囲でええから教えてくれ」と二人に言うと
二人は顔を見合わせた後、高井が口を開いた。
「後藤さんが何者かに襲われました。剛さんが倒れはった後、警察の方が
やってきて現場検証してます。今、スタッフが話し聞かれてるみたいで、
もうすぐ芸人にも話聞きたいから舞台裏の大楽屋に集まってほしいって
言ってはりました。だから詳しいことはまだ何も・・・」
そこに小出水が「今日のイベント中止ですって、あと事情徴収終わるまで
外に出られないようです。僕らも疑われてるんですかねぇ」と付け足す。
ギリッ―――高井の歯が音を鳴らす。
見ると高井のこぶしは怒りに震え、目は鋭い光をはなっている。
剛はどうすることもできず「ほんなら大楽屋行こか・・」と二人を促し
事務所を出て楽屋へと向かった。

11名無しさん@お腹いっぱい。:02/12/31 17:27
>>10

おもろい!!すっごくおもろいです〜。
ぜひ続き書いてください!
>B級作品さん
私も楽しみにしてます。頑張ってください。
13名無しさん@お腹いっぱい:02/12/31 23:24
>>10
早速ありがとう。がんがれ!
14B級作品:03/01/01 07:15
≫11-13
ありがとうございます。嬉しいです。
何か恐縮ですが続きをうpさせていただきます。
15B級作品:03/01/01 07:18
大楽屋―――今日『base漫才計画』に出るはずだったメンバーが
集まっている。
中川家(剛・礼二)シャンプーハット(てつじ・小出水)
ブラックマヨネーズ(小杉・吉田)フットボールアワー(岩尾)
ランディーズ(中川・高井)ロザン(菅・宇治原)
ビッキーズ(木部・須知)天津(木村・向)
笑い飯(西田・哲夫)ブロンクス(中岡・唐戸・野口)
芸人がこんなに集まっているのに口を開くものは誰もおらず
息苦しいまでの静寂に包まれている。
みんなチラチラと岩尾を見る。岩尾は楽屋の隅で一人、小さくなって
座っている。その目は虚ろだ。
誰も岩尾に声をかける事ができず同情の目を向けるだけだ。
どうしようもない空気が一同に流れる。
その時「すいません、お待たせして」と言って2人の刑事が入ってきて
事情徴収なるものを始めた。以下はその流れである。

PM4:00〜4:30頃
被害者後藤と高井、岩尾、菅、向、てつじは大楽屋でそれぞれかたまって
トークをしたり楽屋ミニコントをして遊んでいた。
剛、礼二、小出水は中川家楽屋にいた。
笑い飯の二人はNSCの教室でネタ合わせをしていた。
中川はパチンコに行っていた。木部は事務所で自分宛のファンレターを
あさって読んでいた。宇治原と木村は途中まで大楽屋にいたが
宇治原は小腹が空いたので食べ物を買いに、
木村はレンタルビデオショップに行くため外に出た。
中岡は遅刻したため家を出てbaseに向かってる途中だった。
野口はタワーレコードにいた。
須知はいつもカバンに入ってるはずの飴がきれていたので飴を買い
にいっていた。
16B級作品:03/01/01 07:24
PM4:40頃
後藤トイレに行くといって楽屋をでる。
その後てつじも楽屋を出て行く。
後藤は芸人用トイレが清掃中だったため客用トイレに行ったと思われる。
PM5:00頃
第一発見者である剛、礼二、小出水が倒れてる後藤を発見。
後藤はすでに死んでいた。剛失神。
皆が騒ぎを聞きつけ現場に集まる。
通報

刑事はため息をついた。大楽屋にいた者と中川家と小出水あと木部
(木部についてはスタッフに裏を取ったので間違いない)以外のアリバイが
曖昧だ。外に出ていた者は犯行時刻(4:40〜5:00の間)はbaseに
戻る道中もしくはちょうどbaseに着いた頃と言ったが外はドシャブリの雨で、
いつもはごったがえしている難波の街も人影は少なく、出待ちしている子も
いたかどうか怪しいものだ。目撃証言を得るのは難しそうだ(警備員をすで
にあたったが年をめした警備員の記憶は曖昧なものだった)
笑い飯もネタ合わせをしていた所を他に見た人がいないのでコンビ二人の
証言を鵜呑みにすることはできない。
「シャンプーハットの宮田さんは楽屋を出てどこに行ったんです?」と
相棒(もう一人の刑事)が言った。「事務所に用があったんで」とてつじが
答えると木部が「それ本当です。てつじさん事務所来ました。最初入口の所で
オパヤンさん(構成作家)とハスミさん(構成作家)が話ししてて。
途中てつじさんが入ってきて話に加わってました。ずっとドア開けっぱなし
で寒くてスタッフから文句言われてたから覚えてたんですけど」とつけたす。
「そうですか・・その時後藤さんの姿は見ましたか?」
「トイレの方に入って行くのは見ましたけど」
「後藤さん以外に誰か見ましたか?」
「いいえ」
17B級作品:03/01/01 07:32
≪あれ?≫一連の話を聞いていた剛は妙な違和感を感じる。
「てつじ、お前トイレ行かんかった?」
剛の言葉に全員の視線がてつじに注がれる。
てつじの顔は顔面蒼白になり、日本人離れした顔も手伝って彫刻のようだ。
「どうなんですか?宮田さん本当ですか?」
刑事の問いに「俺ちがう・・・俺ちがう・・刑事さん僕、後藤殺したり
してません!」と叫ぶが血走った目を見開き、息を荒げ明らかに
動揺している。「宮田さんがトイレに行ったなら話は変わってきますね。
現場を見させていただいたんですがお客さんが入って来るようのシャッターは
完全に閉められてました。客席に入るようの扉も鍵がかかっていました。
そして事務所への通路は事務所のドアが開いていた。中川家さん、小出水
さん怪しい人物見ませんでしたか?」3人は首を横に振る。
「宮田さん詳しい話を聞きたいので署までご同行願えますか?」
と言うと刑事はてつじを連れて出て行った。

「剛さん!!な・・何でてつじがトイレ行ったかどうかなんて知って
はるんスか?おかしいでしょ?ねぇ?あんた礼二さんと僕と一緒にいたや
ないっスか!!なんでそんなデタラメ言って、あいつを犯人にしようと
するんです?ねぇ?ねぇ!!」
小出水は剛の襟首をつかみ、すごい剣幕で詰め寄る。
「落ち着いてください!」と言って高井が小出水を止めるが小出水は
殴りかからんばかりに剛に向かっていく。
後輩4人がかりで何とか小出水を押さえ込み、高井の指示で小出水を
別の場所へと連れて行った。
18B級作品:03/01/02 15:04
礼二は高井と後輩に連れられていく小出水を見送った後、兄・剛を見た。
剛は青い顔でうつむき捨てられた仔犬のように震えていた。
「大丈夫か、兄貴?」
剛は何も言わず、かすかに頷いた。
そこに宇治原が「でも・・本当に何でてつじさんがトイレ行ったこと知ってはったん
ですか」と尋ねる。剛は後藤の死体に触れ倒れた時に見た事を言った。
「あん時の感覚があまりにリアル過ぎて・・つい・・その・・・」剛の言葉に
「なんや?ほんなら夢で見たから、てつじが犯人やと思たんか?」と礼二が声を荒げる。
「いや・・犯人とかそんなん言って・・へんやん」剛の声はどんどん小さくなっていく。
「しっかりしてくれよ!自分の言葉に責任持たれへんことは言うな、お前が見たもんは
夢か幻や。わかったか?」と礼二は兄を叱咤する。
その時「ほんまにそうなんでしょうか?」と言う声がする。
見ると眼鏡をかけたポッチャリした男が手を口に置いて立っている。
天津の向清太朗だ。「てつじさん、剛さんに【トイレ行かんかった?】って言われた時
すごい動揺してはりましたよね。それで刑事さんに【どうなんですか?】って聞かれて
【俺ちがう、僕殺してません】って言いました。普通トイレに行ってなかったら
【行ってません】って言えばいいだけのことですよね、それなのにあんなに動揺して
【殺してない】って言うのは変ですよ。だからトイレ行ったってっていうのも事実かも
しれないですよ。で、話は変わるんですけど僕、漫画好きなんですよ。昔ハマった漫画で
遺留品に触れることで被害者の残留思念というか生前のヴィジョンを見れる奴が
事件の謎を解いていくっていうのだったんですけど、その漫画が面白かったんで僕いろいろ
調べてみたことあるんです。そしたらアメリカとかでは実際そういう力持ってる人とか
おって捜査に協力したりしてるらしいです。剛さんが事件が起こった時、礼二さんと
小出水さんとおったのに、てつじさんがトイレに行ったと後藤さんの体に触れたとき
見えたというなら剛さんにもそういう力があるかもしれないですよ。」
19B級作品:03/01/02 15:07
≪そんなアホな・・≫
おそらく剛を含む全員が思っただろう。
その時、今までずっと黙っていた岩尾が口を開いた。
「上方漫才大賞の新人賞の時の映像見たって言ってはりましたけど
もうちょっと詳しく教えてもらえます?」
剛は困惑しながらも話す。「えっと・・きよし師匠にマイク向けられてコメントしてて、
隣見たら岩尾がおって・・そうや!ソデに降りたとき「ちょっと早いけど
お前のええ誕生日プレゼントなったな。まぁこの調子でM−1も頑張ろうや」って
言ってたわ。後藤そんな事言うタイプちゃうから俺驚いてんけど」
その時「わぁーーーー」と言って岩尾は泣き崩れた。
「後藤・・・後藤・・うぅ、わぁぁ」
突然の出来事に一同はボー然とし立ちすくむしかなかった。

中川家の楽屋―――
「まさか本当にコンクール後にそんな会話がなされてたとはな〜兄貴、前から
そんな力あったんか?」礼二の問いに剛は何も答えない。
「なぁ?聞いてるんか?」としつこく聞くと「知らん!」と強い口調で答えてきた。
その時コンコンとドアが鳴る。礼二が「ハイ」と言うと扉が開き「失礼します」と言って
ビッキーズ須知とランディーズ高井が入ってきた。
須知は「あの・・剛さんに聞きたいんですけど、犯人はやっぱりてつじさんなんですか?」
とうつむきながら聞いてくる。剛は少し沈黙した後「・・・わからへん。でも実は俺もそこが
気になっててん。俺が見たものが本当に後藤の記憶やったとしたら、トイレに入ってきた
てつじには悪意とか憎悪とか殺気みたいなもんは全然感じひんかった。せやけど殴られた時
かすかに聞こえた声は憎悪に満ちとった。てつじは真っ直ぐな奴やから、あんな憎悪持っとっ
たらもっと外に出ると思うんや」と答えた。
しかし「じゃあ別に犯人がおるんですか?」という高井の言葉には「いや・・そこまで
わからへんけど・・。普通に考えてこの短時間で後藤殺して左(事務所側)にてつじ
右に俺らが迫ってる中逃げるのは難しいしなぁ」という弱弱しい返事しかできない。
高井は下唇を噛み締め辛そうな顔をする。それを須知がなだめる。
その時・・「きゃーーーーー」という女性の悲鳴が響きわたる。
「何や、今の!」礼二が立ち上がる。「舞台の方や!」と剛が言うと
4人は慌てて舞台の方へと向かった。
B級作品さん、面白いです。がんがってくださいねー。
しかし、後藤が・・・・゜・(ノД`)・゜・。
>B級作品さん
おもしろいです。
続き、楽しみにしています。
22名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/03 17:40
B級作品さん面白いっす!

正直baseって誰が誰やらって感じだけど、
ここ読んでるとちょっと身近に感じてきますね。
しかしまあ、こういった小説が読みたくてネット漁ってみても
やおいしか出てこねえ!どっかにないかなあ。
23名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/03 18:38
ひとつ知ってるけど、のせてもいいんですかね?
投稿みたいな形で掲載してて、結構数があった。
もちろんドリーム小説とかホモ系統の変なやつはなかったです。
>>23
>>22への情報です。
2522:03/01/03 19:53
>>23さん、わざわざ有難うございました。
あ、そっか、2chにのっけるのってちょっとリスクですもんね
小説・イラスト系はとくに。
配慮が足りませんでした。

と思って自分でもうちょっとぐぐってみましたが…うーんわからん…
ご本人の作品がチュートリアル話のサイト?
「カタストロフィー」と「お笑い」で検索すれば多分出てくると思いますよ。
管理人の方が芸人さんを目指しておられるサイトです。
自分は「ますおか」と「ライブレポ」で検索してて見つけたんですが。
2722:03/01/03 21:20
>>26
たどり着けました!
どこかで見たことある名前だなーと思ったらちっくスレか!
懐かしい。

もうやおいが無いだけでも感涙です。
教えていただいてありがとうございました。
28B級作品:03/01/03 22:09
>>20-22
ありがとうございます。と同時に後藤さんファンの皆様ごめんなさいです。
続きうpします。
29B級作品:03/01/03 22:16
4人が舞台に着くともう人だかりができていた。
須知を見たランディーズ中川が「スっちゃん、大変や!木部ちゃんが・・・!!」と言い
言われた須知は真っ青になって人だかりをかき分けていく。
剛と礼二と高井もそれに続く。木部は舞台の中央でうつ伏せになって倒れていた。
「木部・・・?」立ち尽くす須知にブロンクス唐戸が駆け寄り「須知さん、しっかりしてください。
木部さん息あります。今、救急車呼びました。」と言うと須知は若干落ち着きを取り戻した
ようだった。立ち尽くす剛に礼二が「触っといた方がええんちゃうか?」と背中を押す。
「で・・でも木部生きてるって・・」と言うと須知が「剛さんお願いします」とすがるような
目で訴えてくる。須知の顔を見てるとNOとは言えず、とりあえず触ってみるが何も起こらない。
「木部、木部!」という須知の声が響く中、目をつむり全神経を集中させる。
ぐらっ―――脳が揺れ魂が抜けるような感覚を覚えた。
波に飲み込まれ沈んでいってるような感じがして剛は自分の意識がひどくチッポケな物な
なのかもしれないと思った。そして剛の意識は波に揉まれて遠く深い所へと運ばれていった。

視界はチカチカして、おまけにボヤっとしててクリアではない。
しかし今、自分が自分ではない事はわかる。
ザワザワと周りは騒がしい。ハッキリしない視界を何とか読み取り居酒屋のような
場所という事はわかった。「すごいですよね」と声がする。そちらに顔を向けると
クリアでない視界からでも誰だかわかる坊主頭の男が顔を真っ赤にしながら
意気揚々と賛辞を並べている。周りを見渡すと他にも3人の男がいた。
≪あれは・・・≫
と、その時!急に視界が渦を巻き始める。
≪なんや・・これ。うっ・・うぅ≫
まるで洗濯機のように視界がグルグル回る。
≪もう、あかん≫と思うと剛の意識はそのまま遠くに飛ばされた。
しかし剛は飛ばされる間際に「*****」という言葉を聞きのがさなかった。

30B級作品:03/01/03 22:21
baseにいる。だけど視線がいつもより高い。
≪背丈が変わると見える世界ってちゃうもんやねんな≫
なんて、のんびりと考える。
体が剛以外の意思によって動いている。客席に入る扉の前だ。
ゆっくり腕を伸ばし扉を開けようとするが鍵がかかっているのか開かない。
≪そういえば刑事さんもいってたなぁ・・≫
体は剛の意思に関係なく動いていく。次は舞台正面の扉だ。
baseよしもとの客席へ続く扉は3つある。左側(舞台から見ると右側)の後ろに一つと
舞台正面後ろに一つあと右側の前・舞台に近い所に一つ(ただしこれは非常口で客席からは
通り抜けることは禁止されてる。)
体は舞台正面後ろの扉を押す。扉は音もなくゆっくり開いた。
体は客席に入っていく。そして先ほど開かなかった扉の方へ行く。
「やっぱり・・あいつ」
その時、後藤の時と同じ衝撃が頭に走った。
激痛に剛は木部の体からはね出された。

自分の体に戻った剛は胸を押さえた≪苦しい・・・≫
「うぅ・・」目の前に木部が倒れているから、まだそんなに時間は経ってないようだ。
「大丈夫か?兄貴?」見ると礼二が横で剛の体を支えていた。
『大丈夫?』この言葉を今日だけで何度言われただろう。今まで、そして
これから先の人生も含めたら天文学的数字になることは間違いなさそうだ。軽い眩暈がする。
「ふぅ、ふぅ、平気や」と言い礼二の手をのける。
すると救急隊員がやって来て木部を担架に乗せて慎重かつ敏速に運んでいった。
須知も付き添いで一緒についていった。
31B級作品:03/01/03 22:22
ブラックマヨネーズ吉田が「犯人はてつじさんちゃうんか!なんで木部がこんな事なんねん。」
と声を荒げた。「ほんまや・・てつじさん警察連れていかれたのに。じゃあ犯人は別に・・」
というロザン菅の言葉を「てつじさんいましたよ」とブロンクス中岡が遮った。
みんなの視線が中岡に集まる。笑い飯哲夫が「どういうことやねん」と聞くと中岡は
「せやから、てつじさんいましたって!」と言いブロンクス唐戸が「詳しく説明しろって
言ってはんねん」とツッコム。中岡は「大楽屋で解散した後、しばらく僕うろうろしてたんですよ〜。
そしたらNSCの教室の横のロッカー並んでるとこあるやないですか?あそこにてつじさん
おって、正直びっくりして「どないしはったんですか?なんでここにいはるんですか?」って
聞いたら「事情徴収されただけやから。さっき終わって荷物取りに帰ってきた」って
言ってはりましたよ」と詳しく説明した。
笑い飯西田が「証拠がちゃんとそろってないと警察も逮捕できひんからな。
証拠不十分で釈放されたんかもしれんなぁ」と言うとブロンクス野口が泣きそうな顔で
「じゃあ、やっぱりてつじさんが・・」と言った。
ブラックマヨネーズ小杉は「辛いけど、そうみたいやな。てつじさん、まだbaseおるかも
しれん見つけしだい取り押さえよ」と皆に呼びかける。小杉の言葉に一同頷き
各々散っていった。
剛は一人考えていた。後藤と木部が剛に伝えたダイイング・メッセージ(木部は死んでないが)を
繋ぎあわせる。「まさか・・・あいつが?」
事件を覆っていた靄が少しづつ消えていく感じがした・・・。
32名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/04 22:26
B級作品さん面白いです!!
犯人誰なんだろう・・・・・
33ナナシ:03/01/04 23:04
続き凄い気になります!!
B級作品さんの小説大好きですvv
34B級作品:03/01/05 14:38
>>32-33
いやいや、ありがとうございます。もともと一月の漫才計画のチケットが
取れたから、それ関係で話作ろうという軽い考えでできた話なので
期待にそえるかどうか・・・汗、汗。って感じなんですけど、話は出来てる
ので近いうちうpします。

他の書き手さん達はどこに逝ってしまったんでしょうか?
にろはちさん他、新人さんもご降臨待っております。
35 :03/01/05 14:39
金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
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金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.gamblingfederation.com/~104280E6A/indexjp.html
36名無しさん:03/01/05 20:42
B級作品さん好きです。
37ピン好き(仮):03/01/05 23:53
 新スレおめでとうございます。
 あの、ピン芸人がたくさん出てくる話をうpしても
いいでしょうか? なんか前スレ見てるときから
書きたかったんですが950までいってたので
タイミングが掴めなかったもので…。
 
>>37
是非どうぞ。
ピン芸人好きとしては読みたいです。
39 :03/01/06 19:57
読みたい!!
お願いします、書いて下さい。(ワラ
待ってる☆


4039:03/01/06 19:58
>39

>37サンにです。スマソ・・・。
逝ってきます。
41B級作品:03/01/06 20:24
剛は高井を呼び止めた。
「あの、後藤が・・襲われる前、楽屋でどんな話しとった?」
「俺と後藤さんとてつじさんと菅は一緒に最近ハマってる食べ物と美味しい店の話をしてましたけど。」
「そうか・・・あとなぁ、レギュラーの坊主の奴おったやん。えーっと名前なんやったっけー?」
「松っちゃんですか?松本ですよ」
「そうや、そうや。松本と連絡とれる?」
「携帯の番号なら知ってますよ」
「かけてくれへんかな?」

トゥルルルル・・・トゥルルルルルルル
『はい!松本ですけど』
「あっ、中川家の剛やけど・・・」
『えっ!剛さんですか?』
「うん」
『はい!どうなさったんですか?』
「最近フットの後藤と飲みにいった?」
『はい!行きましたけど・・』
「そん時、木部とてつじもおった?」
『はい!一緒でした。』
「**も?」
『はい!』
「他、誰かおった?」
『いえ。5人でいきましたけど、ハイ!』
「そん時な、どんな話した?***の話?」
『はい!何でご存知なんですか?』
「そこで何かイザコザ起こらんかった?」
『いえ。イザコザは・・。あっ!でも・・・・』
ピッ!電話を切った。≪犯人はやっぱりてつじちゃう≫
事件を覆っていた靄は完全に消えていた。
42B級作品:03/01/06 20:29
中川家楽屋――――礼二には席をはずしてもらったので狭い楽屋には剛1人だ。
コンコン「はい」ガチャ「失礼します」1人の男が入ってくる。
「どないしはったんですか?剛さんが呼んでるって聞いてきたんですけど」
「まぁまぁ座りぃーや」
男は剛の正面に座る。剛は息をフゥとはいた後「何で後藤を殺し木部を襲ったんや?」
と静かに言った。男は動揺した様子もなく平然と「何言ってはるですか?」と返してくる。
「自首してくれ、頼むから」という剛の言葉も「犯人はてつじさんでしょう」と軽く流す。
「・・・・・・・。」
二人の間に沈黙が訪れる―――。
「そんなに賞いっぱいもらってる後藤が羨ましかったんか?宇治原?」
「・・・。」宇治原のポーカフェイスに初めて影りが見えた。
「俺はトイレで後藤とてつじが話してた内容がなんのことやろ?って気になっとった。
『ホンマにええよな』『なんでですのん、自分らやってありますやん。話ひっぱりすぎやで』
『そうやけど』俺は楽屋での話を引っぱってたと思ったけど違った。
そこで繋がったのが木部の記憶や。『すごいですよね』と言って祝られてたみたいやから
M−1かな?って思った。でもそれでは、てつじに向けての『自分らやってある』は
繋がらない・・だから賞のことかな?って思った。
でも憶測にすぎひん・・せやから木部の記憶の中でちゃんと確認できた松本に電話した。
昨日、お前は後藤とてつじと木部と松本と後藤のM−1での活躍を祝うような形で
飲みに行ったらしいな。そこでお酒も入り酔っぱらった後藤は5人のなかで1人だけ
受賞歴のない宇治原をからかうノリを始めて盛り上がったみたいやな。
松本も『酒の席とは言え可哀想でした。』って言っとった。そん時か?殺意が芽生えたのは?」
「ふっ・・・剛さんには分からないでしょうね。中川家さんもいっぱい賞持ってますもんね。
でもそれだけじゃ僕がやったことにはならないでしょう?
だいたい、てつじさん以外無理ですよ、この犯行は・・・。トイレに続く通路の前の
道はシャッターが閉まっていたので一本道です。事務所側にはてつじさん、反対側には
中川家さん達がいて完全に挟まれてるんですよ。短時間で逃げ道はないでしょう?
この犯行はてつじさんですよ。」
43B級作品:03/01/06 20:30
「俺らもそう考えてた。でも木部はトリックに気付いたんや。
お前にとって、てつじはいろんな意味で思わぬ存在になった。最初てつじが後藤と
トイレに入っていったのは誤算やった。しかし、てつじのほうが先に出たから問題は
なかった。出てきた後藤を殺し逃げようとしたお前は焦った。右側から礼二とコイデの
大っきな話し声が近づいてきたし左側にはてつじがおったからなぁ。そこでお前は客席に
逃げ込んだ、運良く鍵は開いていた。すばやく滑り込み中から鍵をかけた。
しかし客席の上には音響さん達がおった。下手したら見つかり不審がられる。
だから音響さん達の死角になる壁に沿って舞台正面後ろの扉の所に行きそこで待機した。
俺達3人が後藤を発見し騒ぎに駆けつけた皆が通る中ころあいを見計らって出て
今駆けつけたように見せた。」
「・・・証拠は?」
最初の落ち着きが嘘みたいに動揺の色が見え隠れする。
「お前は賢いかしれんけど、この犯罪は穴がありすぎる。運がかさなって、てつじに
注意がそれただけや。」
「あなたに何がわかるんです?お笑いエリートさん。後藤さん・・・いや後藤・・
あいつ俺に何て言ったと思います?【学歴あるけど受賞歴ない】【受験の勝ち組でも
賞レースでは負け組や】他にもいろいろあったなぁ。許せへんかった・・・。」
そう言う宇治原の目はもう、まともではなかった。
宇治原は立ち上がり剛の首に手を回す。
「うっ・・やめろ!!宇治・・原。じ・・自首してく・れ」
ぐぐっ―――宇治原の手に力がこもる。
44B級作品:03/01/06 20:34
バタン!!!!「やめろ宇治原!!!」
「菅・・・・」
宇治原の手が剛の首から離れた。
「ケホケホケホ・・」剛がむせる。
パチン!!!!
菅の手が宇治原の頬を鳴らした。「つっ」宇治原の顔が苦痛で歪む。
「賞なんか、取れても取れんでもええやんけ!人に認められようが認められへんようが
俺らが楽しく漫才できたら、それで良かったんちゃうんか!!
俺ら一緒におりたいっていう理由でこの仕事選んだやん!こんなことして、どうなるかって
わかるやろ?お前賢いねんから分かるやろ!!!」
「ごめん・・・・・」
「ごめん?ごめんて何やねん?ごめんて何やねーーーん!!!」
泣きながら殴りかかろうとする菅を剛がはがいじめにして止める。
菅はオモチャを買ってもらえない子供のように足をバタバタさせながら宇治原に向かって
いこうとする。
ガチャ――――突如、扉が開く。
「宇治原史規、殺人の容疑で逮捕する。」刑事は残酷なほど静かにそう告げた。

≪何が起こってるんやろう?≫
刑事が宇治原に手錠をはめ、連れていく。
菅は魂が抜けたように床にへたりこみ、その後ろ姿は真っ白で空っぽで触れると
壊れてしまうくらい儚いモノに見える。小さな部屋に菅と剛が残される。
まるで生き物の入っていない水槽のように虚しく静かな時間が二人を包む。
「アホや・・・あいつアホや。」つぶやく菅に剛は何も言えなかった。

45B級作品:03/01/06 20:35
すべてが終わった。しかし剛は一人泣いていた。
≪俺がしたことは間違ってたんやろか?こんな悲しい結末望んでなかった。≫
―――でも人が死んだのも事実だ。死んだ・・・いや違う殺されたんだ。
しかし菅のことを考えると罪悪感が込み上げてくる。
≪でも後藤や木部の気持ちは?岩尾や須知の気持ちは?
でも芸人仲間が相方を・・・なんて知りたくなかったかもしれへん。
ホンマは宇治原が自首して、ほんで・・・でも、でも、でも・・・!!≫
混沌とした感情が渦巻き剛はつぶされ飲み込まれそうになり頭をかきむしる。
≪苦しい・・・・≫
自分を責める言葉ばかりが次から次へと湧き上がってきて心を傷つける。
何度も何度も壁を殴りつける。そうしなければ大切な何かが壊れてしまう気がした。
手の甲が赤紫に変色してきた、その時だった・・誰かが剛の手首をつかんだ。
「礼二・・・・」
礼二は何も言わず静かに首を横に振った後「兄貴は悪ない」と言った。
剛の目から再び涙がこぼれる。
涙は悲しく残酷な事件を洗い流すかのように剛の目から流れ続けた。

46B級作品:03/01/06 20:38
数日後、菅が剛のもとを訪れた。
この数日間で菅はやつれ少し痩せたようだった。マスコミ沙汰にもなったため
追しかけがすごく、心ない者のイヤガラセも受けているというのは剛も噂で聞いていたので
ズキッと胸が痛む。「木部さんが目を覚ましました。脳にも異常ありません。」
菅の第一声はそれだった。「そうか・・・よかったな。」剛は何と言っていいのかよく
分からず、それしか言えなかった。
「剛さんすいませんでした。それと・・ありがとうございました。」
「えっ?」≪ありがとうございましたぁ〜?≫剛は菅の単純な言葉の意味が理解できない。
「宇治原が悪いこと・・・後藤さんを殺してしまったのは事実で、償わなあかん真実です。
剛さんには感謝してるんです。僕にもアイツにも目をそむけたらあかんて気付かせてくれはって
決心できたんで。今回の事は僕も責任あると思ってます。アイツ、仕事スランプ気味で
悩んでたのに、それに気付かなかったのは相方の僕が悪いんです。
岩尾さん・・今回のことショックで部屋に引きこもって出てこないんです。
木部さんは意識取り戻したけど、まだベットの上です。
昨日、2人に頭下げに行ったんですよー。岩尾さんは「顔見たない」ってドア開けてくれません
でした。木部さんは「もうええよ」って言ってくれはったんですけど目あわせてくれなくて・・・
許してもらえるなんて思ってませんけど宇治原と一緒に償っていきたいと思います。
アイツは俺の相方で・・一番の友達ですから・・」と言うと菅は力なく笑った。
剛は「そうか、頑張れ。俺にできることあったら力なるし」と言い菅の手をとり強く握った。
菅は少し照れくさそうに握り返してきた。
そして、もう一度「ありがとうございました。」と言うと帰っていった。

『宇治原と一緒に償っていきたいと思います。アイツは俺の相方で・・一番の友達ですから・・』
剛は菅の言葉を反芻する。
なぜだか無性に礼二の顔が見たくなった―――。


           ☆おしまい☆
47B級作品:03/01/06 20:41
いや〜base漫才計画殺人事件終わりました。
正直、文章も内容も変な所がいっぱいあると思いますが気にしないでください。
あと後藤さんと宇治原さんのファンの方々、本当にスイマセンでした!
それと最後とても長くなってしまってスイマセンでした。変に区切りをつけず一気に終わり
たかったので・・・。
また話できたら書き込みにきますので他の書き手さんも頑張ってください。
ピン好きさんも楽しみにしております。頑張ってください。

48_:03/01/06 20:56
リアルタイム更新で感激。
お疲れ様でした。非常に面白かったです。菅が悲しい・・。
後藤殺害の時に宇治原が憎悪を込めて何て言ってたのか、
木部のトリック見破り術など気になる・・。なんとなく。
49ナナシ:03/01/06 21:19
B級作品さんお疲れ様でした!!菅ちゃんが切ないです・・。
次の作品も楽しみにしてますvv
50名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/06 21:30
B級作品さん更新お疲れさまでした。
すごい面白かったです。
話に引き込まれました。次の作品も楽しみにしてます。
51B級作品:03/01/06 21:53
>>48-50
ありがとうございます!
えっと48さんが指摘してくださった部分のことすっかり忘れてました・・(-_-;)
宇治原さんが言ったのは「グランプリ・・賞がなんやねん」のつもりでした。
木部ちゃんのトリック見破り術は・・・スイマセン。考えてなかった・・・。
まぁ木部ちゃんは居酒屋での後藤氏祝賀会に参加していたので
てつじさんより宇治原さんを疑ってたでしょうし、いつもボケ〜って
してる人も案外スルドかったりするんだよーって事で・・
スイマセン、こんな説明で<(_ _)>
B級作品さん、お疲れ様でした!
これからも期待してますよ〜。
53名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/06 23:05
芸人ヲタ&ミステリジャンキーなんで、
芸人出演の推理小説が読めるのは本当に嬉しいです。
B級作品さん、また読ませてください。
今回のアメザリのヤツと同じくらい好きです。
54:03/01/07 02:14
B級作品様、お疲れ様でした。めちゃくちゃ面白かったです。
菅ちゃんが健気で…これからも作品を楽しみにしています☆
55名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/07 05:26
B級さん最高でおま!
56 :03/01/07 09:25
B級作品さん素晴らしかったです!!
っていうか大好き。(告白)
また書いてくださいね、待ってます!!
57名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/07 23:01
まとめサイト欲しいなぁ。過去ログ読めんくなるし。
58 :03/01/07 23:22
>>57

同意。それは言えてる。
59ピン好き(仮):03/01/07 23:36
お許しが出たので早速ちょっとずつうpさせて頂きます。
※推理もののような、そうでないような微妙な話です。

 【プロローグ】

 数年に一度という適当な間隔で、この『大会』は行われていた――。

 第三回にあたる今年のこの『大会』には数十人の『ピン芸人』が参加を要請された。

 「○月×日 11:00 羽田空港ターミナルへ集合。目印は『いらっしゃいピン芸人』」

 各事務所でこの召集用紙を受け取った者達は、全員頭の上にクエスチョンマークがついていた。

 「何の仕事なんだろう」
 「何をやるんだろう」
 「誰か他に来るのだろうか」
 
 様々な思いを胸に、芸人達が羽田へ集結した――――――。

 (続く)
60B級作品:03/01/08 16:18
baseよしもとの会議室―――。一見強面の男が構成作家2人と話している。
そこにガチャと扉が開き一人の男が入って来た。
「また陣内か・・・」
「こっちのセリフや・・・」
二人は互いの顔を見てゲンナリする。
陣内智則、ケンドーコバヤシは共にNSC11期生。もう長い付き合いになる。
コバヤシに関しては『芸能界の友達?陣内くらいしかおらへんのちゃうか!?』なんて言ってしまう
ほど2人は仲がいい。
しかし互いにピン芸人のせいか最近は2こ1でまとめられ、コンビか!ってくらい仕事もほとんど一緒、
ゲンナリもしてくる。
よく『友達同士でコンビを組んだがコンビとして長くなってくると仕事上のパートナーとしか思え
なくなってくる。』なんて話を聞くが今の陣内とコバヤシはまさにそんな状態だった。
しかも二人には休みがない、よって身も心も余裕がない。仕方ないと言えば仕方ない事だった。
会議室では打ち合わせが始まる。
しかし二人とも昨日は明け方までラジオがあり、ほとんど寝てないせいか疲れた顔をして
作家の意見を一方的に聞いているだけで打ち合わせは、なかなか進まない。
そうしてるうちに陣内が「あっ、この後、仕事あるんでもう行かなあかんわ」と言い立ち上がる。
すると「俺もや!陣内お前仕事って何や?」とコバヤシが顔をしかめながら言った。
「えっ?商店街のロケやけど」
「俺もや・・・また一緒か」
「はぁ〜〜」二人同時にため息をつく。
「ほんなら一緒に行こか?」と陣内が言うと
「俺、バイクやからええわ。まぁ、でも途中まで一緒に行こか」と答え二人一緒に会議室を出て行く。
作家2人は二人の高校生のような会話に苦笑しながら二人の後ろ姿を見送った。

61B級作品:03/01/08 16:19
≪あれ?≫
陣内は違和感を感じる。
いつもは裏から出るのにコバヤシは正面出口(ファンの子達がいっぱいいるので芸人はあまり通らない)
のほうにズンズン進んでいる。
「コバ?」と声をかけるが返事はなく何かにとりつかれたように、ひたすら歩いて行く。
仕方なく陣内もついて行く。NSCの扉から外に出ると、やっぱりファンの子達がたくさんいた。
しかしbase付近は芸人を止めるのが禁止されているので遠巻きに見てコソコソ何か話してるだけだ。
陣内はあまりこれが好きではなかった。禁止されてるから仕方ないんだけど、話しかけられるのなら対応も
できるのだがコソコソ喋られてるだけではどうしようもないし、何話されてるか分からないので妙に腹が立つ
のだ。
≪裏から出たらええのに・・何考えてんねん、コバ≫
コバヤシは黙々と階段を上がり陣内もそれに続く、ちょうど半分くらいのぼった
その時「きゃあ」という女の子の悲鳴がして陣内は顔をあげる。階段の上からコバヤシの巨体が落ちてくる。
「!!!!!うわぁぁーー」そのままコバヤシの体は陣内を巻き込み階段をゴロゴロと落ちていった。

「う・・うぅ・・・」体が痛い・・・。
「目覚ましはったーーー」という元気な声が聞こえる。
目を開けると真っ白な天井が目に入る。どうやら病院のベットの上のようだった。
≪そうや・・・コバと一緒に階段落ちたんや≫
「つっ・・」痛む体を何とか起こす。見るとサバンナ高橋が立っている。
≪そうや!コバは?≫
「茂雄!コバは大丈夫か!?・・・≪あれ?声が変や・・≫」
「何言ってるんですか!?コバヤシさん!階段から落ちておかしなったんですか〜
それに陣内さんは心配せんでも隣で寝てますよ」
「へっ?」
高橋の言葉に隣を向くと確かに自分が寝ている。
「??????????」
わけが分からず凍りつく。≪俺は陣内智則で・・でも隣にも智則君が眠ってはって・・茂雄は俺を
コバヤシと呼んで・・でも俺は陣内で・・・なんやこれ??ドッキリ??????≫
頭を抱えていると、隣で寝てた陣内が「ん・・んん」と唸りながら目を覚ました。
62B級作品:03/01/08 16:20
高橋はまた「目を覚ましはったーーー」と騒ぐ。そして今、目を覚ました陣内(ややこしいので陣内(そっくりさん)と
する。ちなみにこれは陣内の解釈)に「大丈夫ですか?陣内さん!!」と駆け寄った。
しかし目を覚ました陣内(そっくりさん)は「誰が陣内やねん!!」と高橋を一喝した。
高橋は困惑しながら「いやいや陣内さんですやん」とどう処理していいのか
分からない様子でツッコムが陣内(そっくりさん)は「茂雄、いい加減にせな怒るぞ・・」と不機嫌そうに言う。
高橋は困った様子で「コバヤシさん助けてください。陣内さん変です。」と陣内に向かって言ってきた。
そこで初めて陣内(そっくりさん)は陣内の存在に気付いた。陣内(そっくりさん)は陣内を見てア然とする。
「何で俺がおんねん」と陣内(そっくりさん)が言う。陣内も「何で俺がおんねん」と
まったく同じ言葉を返す。そして二人は同時に高橋の顔を見る。
高橋はうろたえながら「何言ってるんですか?陣内さんもコバヤシさんも・・・」と後づさりする。
陣内は「言っとくけど俺が本物の陣内やで」と言うと陣内(そっくりさん)は「俺が本物のコバヤシやで」と
言った。二人は目を合わした。≪まさか・・・・そんな・・≫
二人は病室に取り付けてある鏡に猛ダッシュする。鏡に映る自分達の姿を見てボウ然とする。
「陣内〜!!???」「コバ〜!!??」と互いを指差しながら名前を言いあう二人に、高橋はもう何が何だか
まったく意味がわからなかった。
63B級作品:03/01/08 16:23
陣内もコバヤシも階段から転落したものの体に異常はなくかすり傷だけですんだので早々に病院を追い出された。
そして二人は定食屋にいた。
「どないなってんねん」と陣内(コバヤシの体を持つ陣内)が言った。
「いや、わからん」とコバヤシ(陣内の体を持つコバヤシ)がうどんをすすりながら答える。
「階段から落ちて人格入れ替わるってドラマちゃうねんから、そんなアホなこと・・・」と言うと陣内は頭を抱える。
コバヤシは「ドラマやったら普通男と女が入れ替わるけどな〜男、男で入れ替わっても何もおもろないし。
あ〜あ、女の子と入れ替わりたかった!美人受付嬢と入れ替わってたら、あ〜んな事や・・こ〜んな事や・・・」
と妄想を始める。
「とりあえず仕事やな・・・コバ司会とかできるか?」
「なんとかなるやろ。そうか・・陣内になったという事はぷいぷいも出れるんか。
しかも何やろうが陣内の責任で俺、関係ないし。おい!陣内!とりあえず通帳の番号教えろ!」
「アホかぁ!何で教えなあかんねん!・・・ふぅ〜〜〜」陣内はため息をつく。
その時「うっ!」と言ってコバヤシは立ち上がりトイレへと走っていった。
しばらくして顔を真っ青にしたコバヤシがトイレから出てきた。
「あっ、俺胃弱いからそんな食べたらあかんで」と人事のように陣内はコバヤシに向かって言う。
「もっと、はよ言え・・うっぷ」目の前にあるうどんと豚カツを見てまた気分を悪そうにしながら
コバヤシはよろよろと席に着いた。
『はぁ〜〜〜〜』二人は同時にため息をついた。
64B級作品:03/01/08 16:25
結局この日の仕事は二人一緒の仕事だったので大きな問題は起きなかった。
だが陣内はコバヤシが陣内の体でもいつもと同じペースだったので腹を立てていた。
そんな陣内はコバヤシらしく振舞わないと・・と心がけ頑張っていたようだが、それが逆に白々しく
皆に違和感を覚えさせたことにはもちろん本人は気付いてない。
仕事を終えた二人は相談した。帰る家についてだ。
コバヤシになった陣内が陣内の家に帰ると間違いなく周りの人間は変に思うだろう。
逆もしかりだ。
仕方なくお互いの家で寝泊りする事になった。
陣内はコバヤシの家に帰った。
「うわ〜〜」一人暮らしのコバヤシの部屋は和式で漫画と雑誌で溢れかえっていた。
壁には格闘家のポスターなどがはってある男臭い部屋だ。
どちらかというと綺麗好きの陣内はあからさまに嫌そうな顔をする。
「まずは掃除やな・・・」と言うと、いそいそと雑誌をまとめ始めた。
そのころコバヤシは陣内の部屋に帰っていた。
「きれいやな〜」と感心しながら中に入っていく、その時「にゃ〜〜」と声がする。
「ん?」見ると猫がコバヤシの方に歩いてくる。
陣内のペット、のりおだ。「もしかしてコイツの世話せんとあかんのか・・」
のりおはコバヤシの方に寄ってくると足に顔を擦り付けてくる。
「か・・かわいい。アホやなぁ〜コイツも。俺ご主人様ちゃうのに、陣内もアホやし
やっぱペットは飼い主似んねんな〜」なんて言いながらのりおの頭を撫でる。
「ゴロゴロゴロ」とのりおは気持ち良さそうに喉を鳴らした。
65B級作品:03/01/08 16:29
次の日―――baseよしもと、コバヤシは食べ物を探して楽屋を漁っていた。
食べさしのアンパンが出てくる。コバヤシは嬉しそうにアンパンに食らいついた。
「ペッ・・あかん、腐っとる」と食べたアンパンを吐き出す。
そこにチュートリアル徳井がやってきて「陣内さん、何コバヤシさんみたいな事してるんスか?」と
言う。「いや、徳井聞け。男はもともと狩猟に出て獲物を捕ってそれを食っとってんぞ。
それやのに今はコンビニ行ったら何でも手に入る。それが男を弱くしたんや。俺はこうして
楽屋と言うサバンナで獲物を探し、捕らえた獲物がこれや。」とアンパンを見せる。
徳井は「どないしたんですか!?陣内さん!ほんまにコバヤシさんみたいですよ」と戸惑いを見せる。
コバヤシは気にせず「ええか〜徳井。お前は徳井じゃなくて損井や。俺おもんないやろ?それに比べて
ケンドーコバヤシという男は天才やぞ」と続ける。
徳井は頭に?マークを浮かべながらコバヤシの話を聞いている。
そこに「オイ!!!!」と言って陣内が入ってきた。
「あっ・・おはようございます。コバヤシさん。」という徳井の言葉も陣内の耳には入らない。
陣内は「コバ!ええ加減にせーよ。俺の体で何してくれてんねん!」とコバヤシ(陣内の体)の胸倉をつかむ。
「コバヤシはお前やろ、陣内。」とコバヤシは答える。
徳井は意味が分からずオロオロしながら「二人とも喧嘩は止めてください。」と二人の間に入るが
陣内はついにキレてしまい「コバが階段から落ちんかったら、こんな事なってなかったんや!」とコバヤシに
向かっていく。
その時「なに喧嘩してんねん」「喧嘩はいけないよ、君達〜」という声がした。
見ると先輩であるバッファロー吾郎の二人が立っている。
先輩の前で喧嘩を続けるわけにもいかず陣内は引き下がった。
徳井は涙目で安堵の表情を浮かべ一礼すると去っていった。
66B級作品:03/01/08 16:31
「何があってんな〜」と木村が渋い顔で聞く。
二人ともうつむいたまま黙り込んでしまった。
竹若が「二人の問題やから言いたなかったら言わんでええけど、後輩に心配かけるのは感心でけへんなぁ。
相談乗るくらいやったら俺らやってできるけど」と言うと陣内は「言いますわ、兄さんらなら分かってくれるかも
しれへん」と顔を上げた。「おい、陣内」というコバヤシの制止を無視して陣内は話し始めた。
話し終えると木村は「漫画ちゃうねんから〜」といって笑いだした。
陣内はふてくされていた。オタクで有名なバッファロー吾郎ならファンタジーな事も理解してくれるかも
知れないと思っていたからだ。木村は笑いながら「コバも陣も疲れとんねん。屁して寝ろ」と言うと
楽屋を出て行ってしまった。竹若は「悪いなぁ。アイツはああいう奴やから気にせんといてくれ・・」
とフォローするように言う。そして「俺は信じるけどな・・今の話」と続けた。
「へっ?」二人は顔を上げる。「でも、元に戻る方法わからへんねやったら、どうしょうもないけどなぁ」
と辛い事実をさらりと言う。「まぁ、俺は陣内でいるのも楽しいんですけどねぇ。しかしさすが兄さんですね。
これを理解できるなんて」とコバヤシは楽しげに言う。
竹若は「まぁ楽しいからええやん。何もない日常より・・・そんな心配せんでも、じき元戻るわ。じきね・・。」
と言うと不敵な笑みを浮かべながら楽屋を出ていった。
楽屋に二人残された――。
「陣内どないしてん。俺も悪いけどそんなイライラして」
「んー昨日寝られんかったからな〜。でもバッファローさん来てよかった。陣内ドライバー出るとこやった」
「陣内ドライバー出てたら俺死んでるやん・・!」
「あっ!!」と陣内が突然声を上げた。「なんやねん、陣内。驚くやないか」とコバヤシは体をビクリと
させながら言った。陣内は「コバ〜、怒らんと聞いてほしいねんけど〜」とさっきとは打って変わっての
猫撫で声をだす。コバヤシは「なんやねん」と言ったが嫌な予感がする。
67B級作品:03/01/08 16:32
「実は、電子レンジ壊してもうた・・・」
「はぁ??なんでやねん!あんなん壊れるもんちゃうやろ」
「ゆで卵作ろうと思てん」
「まさか・・・・・・」
「チンしたらパーーン言うた」
「ゆで卵言うてるやん!ゆでろよ!」
「えっ・・でもちゃんと濡らして水滴ついた状態でチンしたで」
「濡らそうが濡らさまいが卵チンしたら破裂すんねん!小学生でもしってんぞ」
「あとな・・・」
「まだ何かあるんか?」
「プロレス雑誌と漫画あったやん?ジョージョウやったっけ?」
「ジョジョや」
「それ!」
「おう」
「俺、掃除しようと思ってな。とりあえず雑誌と漫画まとめて外に出して掃除したら中に
入れようと思って雑誌と漫画外に出してん。そしたらな結構掃除に時間かかってもうて
朝やっと片付いて取りに行ったら・・雑誌と漫画消えとってん。多分誰かに盗られたんやと思う。
物騒やな〜あそこらへん」
「・・・・。どこらへん置いとってん?」
「出てすぐの所に広いスペースあるやん。そこ。ホンマごめん」
「・・・・・・・・・・・・。」
コバヤシは怒りを通り越して呆れていた。
結局コバヤシは『陣内、そこはゴミステーションや。盗られたんちゃう、回収されたんや』とは
言えなかった。
おお、B級さんの新作が。帰ってから読もう♪
69 :03/01/08 20:18
B級さん待ってマチタ!!
70B級作品:03/01/08 21:07
いよいよ仕事に不自由が出てきた。
芸人と一くくりに言っても向き不向きやキャラなどがある。
その意味で陣内とコバヤシは対極にいると言っても過言ではない。
コバヤシはまとめ役より自由な立場で振ってもらう方が自分を活かせれる。
陣内は自由な立場にいるよりまとめ役、しきり役でイジリイジラレながら自分を活かすタイプだ。
そもそもコバヤシはボケ、陣内はツッコミ、そんな二人が入れ替わってお互いの仕事を
こなすのは尋常じゃなく大変な事だ。
そして周りも妙に思い始めいろんな噂も流れはじめている。
【この前コバヤシさんが陣内さんに大喜利の答え考えてもらってたで。実は今までも
コバヤシさんの回答は陣内さんが考えてたらしい】とか【陣内さんがMBSに殴りこみに行くって
騒いでたらしい】とか【陣内さんとコバヤシさんがお互いを自分の名前で呼び合ってるのは
生まれた時二人は同じ病院で看護婦さんの手違いで入れ替わってしまい。それが発覚したから・・】などなど
ある事ない事言われている。(【陣内がMBSに殴りこみ】はコバヤシが騒いだせいなのだが)
コバヤシは気楽に陣内生活を楽しんでいたようだが(「陣内が司会下手なったって言われても俺関係ない」程度の
考えしかないから)大喜利のことはさすがにプライドが傷ついたのか怒っていた。
それに比べ陣内は疲れ果てていた。コバヤシのスケジュールがきついというのもあるが、ケンドーコバヤシとして
ボケるというのは、かなり度胸のいることだった。スベっても実質コバヤシがスベったということに
なるのだがやはりスベった時の空気は耐えがたいものがある。しかも客はケンドーコバヤシを見てるのであり
少なからずハードルも上がっているように思えた。おまけに他の者達はそんな事情知らないので
ここぞという所でコバヤシに振ってくるしオチを落とさないといけない場面も多くある。
そんなプレッシャーもあり数倍疲れる。
「コバ・・俺もうアカンわ・・。もう一回落ちよ!そしたら元戻るかもしれへん」
「落ちよって・・・何を?」
「階段や!階段!!」
71B級作品:03/01/08 21:08
「そういえば前も階段がどうこう言ってたけどなんやねん?階段て?」
「だから俺ら階段落ちてこうなったんやん!」
「えっ?そうなん?階段て、どこの?」
「baseの入口んとこの螺旋階段やん・・・覚えてないんかいな?
あの時、裏から出ればいいのにコバがそっち行ったから俺もついて行ってあんな事なってもうてんで」
「俺が螺旋階段の方に行った?何で?」
「知らんがな!!こっちが聞きたいわ!」
「変やな?落ちたことを覚えてないのはともかく・・なんでや。」
「そんなんどうでもええわ。落ちに行こ」というと陣内はコバヤシの手を取りグイグイ引っぱって
行く。「お、おい!陣内」とコバヤシはあがなうが陣内の体でコバヤシの体の力に勝てるわけなく
そのまま引っぱっていかれた。
「ここらへんやな」と陣内は階段の真ん中で足を止める。
今日もファンの子がたくさんいるが手をつないで出てきた男二人を異様な目で遠巻きに見ている。
「ホンマにここから落ちる気か?」とコバヤシは言う。
「高いな・・・」想像してたより高く恐怖心が芽生える。高所恐怖症のコバヤシも同じ気持ちなんだろう。
その時「陣内さんとコバさんやないですか!?こんな所で何してはるんですか?」と聞き覚えのある高い声が
する。見るとサバンナ八木がローソンの袋片手に階段を下りてくる。
「何って・・・」と回答に困っていると「マネージャーが探してはりましたよ。遊園地でロケするのに
二人が来ないって」と八木はのんびり言う。二人は時計をみて顔を見合わせる。
「やばい!トチった!!」と言うと二人はマネージャーに電話をかけ急いで仕事場へ向かった。
72B級作品:03/01/08 21:10
40分の遅刻――二人はマネージャーにたっぷり怒られスタッフにも深く頭を下げた。
一緒に出るFUJIWARA(NISHIMOTO)とバッファロー吾郎とキングコングにも頭をさげ詫びたが
先輩2組からはしっかりお叱りを受けた。そして一番恐いとされる絶叫マシーンには陣内・コバヤシ組が
乗ることになった。何十メートル上空から一気に落下する物で落下時最高速度は65キロにもなる
恐ろしい乗り物だ。特にコバヤシは先ほど述べたように高所恐怖症でこの手の物が大の苦手だ。
二人にとっては遅刻への十分なほどの罰だ。
二人は乗り込んだ。コバヤシは最後の最後まで抵抗したが先輩にあがなう事はできず、しぶしぶ乗った。
ゆっくりマシーンは上がっていく。コバヤシは横でヒィヒィ言っている。そんなコバヤシを見ながら
陣内は自分の情けない姿を客観的に見て複雑な気持ちになる。
ガタンッ・・・一番上についた。
下でお姉さんがカウントダウンをとっているのが、かすかに聞こえる。
「3,2,1・・ゴー」
シ――――――ン
「あれ?」何も起こらない。
隣を見るとコバヤシが虚ろな目で遠くを見ている。
≪ん?この目どこかで・・・。そうや螺旋階段の方に向かって行った時も確かこんな目を・・≫
「!!!!!!!!」
73B級作品:03/01/08 21:10
コバヤシは体が落ちないように抑えていた物を外そうとしている。
「コバ!!コバ!!!何してんねん!コバ!!あかんて!」
しかしコバヤシはそんな陣内の言葉も聞こえていないようだ。
「コバ!お前、高所恐怖症なんやろ!?コバ!起きろ、コバ!!」
しかし陣内の叫びも虚しく無常にも体を押さえつけていた物はコバヤシの体を離れ上に上がる。
「コバ!!死ぬて!!!元戻せ!死ぬ!死ぬて!コバ!!!」
コバヤシはゆっくり前に倒れていく。
「嘘やろ!!???」
陣内はとっさにコバヤシの服のすそをつかむ。
気付くと陣内の体を押さえていた止め具もなくなっている。
すごい勢いで落ちていく。
≪うわぁ〜俺こんなんで死ぬんか・・。あぁ・・今までの人生が走馬灯のように駆けめぐ・・・らない〜〜。
でも俺死んだらのりお悲しむなぁ。
結局彼女と別れてアイツだけ残ったわけやけど、気ぃついたらかけがえのない存在なってたなぁ・・・しみじみ。
こんな時に頭をよぎるのが猫だけなんて何か悲しいけど・・・ってそんな事考えてる場合ちゃう!!
死ぬ死ぬ〜〜〜!!コバのアホーーーー!!!!≫
74B級作品:03/01/08 21:11
ガタン――――。
「はっ!」気付くとマシーンに乗っている。
「おかえりなさ〜〜い」とさっきカウントを取っていたお姉さんが笑顔で目の前に立っている。
≪さっきのんは幻覚?≫それにしてはリアルに感覚が残っている。
FUJIWARA(NISHIMOTO)とバッファロー吾郎とキングコングが駆け寄ってきてバライティーらしく
盛り上げるが陣内はリアクションも取れずボウ然とする。
≪そうや!コバは・・・≫と隣を見るとコバヤシもボウ然としていた。
≪ん・・・?≫
隣にコバヤシが座っている。小林友治が座っている。
「コバーーー!!!」陣内は目を輝かせながら隣のコバヤシを呼ぶ。
顔面蒼白のコバヤシはゆっくりと陣内の方を向く。「おぉ、陣内・・・あれ?陣内・・陣内!!」
「コバ〜」「陣内〜」と互いの名前を涙目で呼び合う二人に他の三組はツッコムこともできず、
『なんやねん・・こいつら』という目で見ている。
そんな中、二人に竹若が「だからじき元戻る言うたやろ」とまた不敵な笑顔で言う。
しかし喜びあっている二人の耳には入らない。
「いや〜ぷいぷい出たかったのになぁ。角さんと陣内でMBSのドンvsMBSの若獅子戦させたかった
のに〜」
「アホか!負けるわ!いや負けへんわ!いやそんな問題ちゃうねん!!!」
そこに「おい!お前ら!」と声がする。見るとFUJIWARA(NISHIMOTO)の藤本が怒りの表情で
立っている。「お前ら、これ仕事やぞ・・遊びに来てるんとちゃうねん。もう一回乗って頭冷やせ。
じゃあ、お願いしま〜〜す!!」と操縦室の男に合図する。
二人は抵抗する間もなく上に上がっていく。
「わああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーー」二人の叫び声は遊園地中に鳴り響いた。


      ☆おしまい☆


75名無しさん@お腹いっぱい:03/01/08 21:31
B級作品さん、すっごくおもしろかったです!
最近陣内とコバのラジオ聞いてるので、二人の会話が
すごくリアルに思えました。

不敵な存在の竹若さんがええキャラでお気に入りです。
もしかしたらこの騒ぎ黒幕はこの人?となんて思っちゃいます。


76名無しさん@お腹いっぱい :03/01/08 22:11
おお新作!
おつかれさまです、次回も楽しみにしてます。

>>ピン好きさん
私もピン芸人びいきなんで楽しみです!
がんばってください。
 羽田空港に最初に着いたのはユリオカ超特Qであった。
 彼の所属する事務所にもその召集状が送られていた。社長に「まあ行って来い」と言われ、
訳も解らずこうして空港に着ていたのだ。
 (一体何のために呼ばれたんだろうな…あんまり内容解んないしヤダなあ…)
 11時より15分早く着いてしまったのだが、例の目印ののぼりがあるだけで誰一人いなかった。
 その『いらっしゃいピン芸人』という目印ののぼりはやたらと目立っていて、事情を知らない
人々の失笑を買っていた。ユリオカは自分のことのように恥ずかしく思えてしまった。
 (早く誰か来いよ! 俺がこれ目印に立ててるみたいになってるし!)
 一度離れて遠くから様子を窺おうか、と思ったそのとき、背後から声がした。
 「あれ、ユリオカさんじゃないですか」
 「あっ、長井?!」
 親しい芸人のひとり、長井秀和がそこにいた。
 「ピンっていうから、もしかしたらとは思ったけど」
 「のぼりの前にユリオカさんがいたからウケちゃいましたよ。
暫く見てたけど面白かったっすよ」
 そう言って長井が笑う。
 「見てるくらいなら早く来いよ…」
 少しくらい遅れて来れば良かった、とユリオカは後悔した…。
 「他に誰か来るんすか」
 「さあ、解らないけど…」
 そう返したユリオカの視線の先に、赤いスーツを来た男と、
真っ白なスーツを来た男がいた。
 「あれもしかして…マギー君とダンディじゃあ」
 え? と後ろを振り返った長井の目には確かにネタのとき同様の
格好をしたマギー審司とダンディ坂野がいた。しかもマギーはきちんと
ネタを仕込んであるかと思われるトランク片手に、『友達』のラッキー
まで連れてきていた。
 「あれー、ユリオカさんと長井さん」
 「ゲッツ!!」
 何が面白いのか、挨拶をするマギーとは対照的にやたらと
ハイテンションなダンディであった。
 空港の人々の視線が一気に集中する。先程ののぼりのとき
よりもユリオカは恥ずかしいと思ってしまった。
 「ふたり一緒に来たの?」 
 「ええ、途中で会ったんですけどね。ダンディさんが道に
迷っていたのを見かけて」
 「いやー羽田なんて久々だから行き方忘れちゃって」
 ダンディが照れ笑いを浮かべる。
 「他に来るやつらって知ってる?」
 長井がそう尋ねると、マギーは
 「なんか、大阪からも色々来るって話は聞きましたけど。
ええと、陣内さんとか」
 と答えた。
 「結局何をするんだろうなあ、そんなにピン芸人集めて」
 まだこの時点で、誰もこの『大会』のことを知らなかった。

 (続く)
80名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/09 00:17
B級作品さんの小説面白かったです。
内容&文章がきちんとしてて読みやすく、
オチもあって良かったです。
81山崎渉:03/01/09 08:54
(^^)
82名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/09 18:25
ageとこう
ども。名無子です。
パート1からの続きなのですが誰も覚えてなかったらどうしよう・・・。
とりあえずうpさせてもらいます。


「もしかして、あれか?」
陣内は恐る恐る小林に問い掛けた。
「・・・そう、あれや。あの舞台に飾ってある芸人達のロゴ、あれがbaseを守る結界
やったんや。」
陣内は自分の行動に激しく後悔した。しかし、すぐに直したことを思い出し小林に告げた。
「でも、すぐに直したで。それでもあかんのか??」しかし小林は陣内の期待を裏切り
「あかん。一度壊れた結界はもう修復できんのや。また新しい結界を作って
封印するしかない。」小林は両手を横に広げながら
お手上げだというような口調で言った。
すると、陣内はなぜか逆切れして
「だったら最初っからそう言ってくれや!そしたら壊したりせんかったのに。
なんか俺が悪いみたいになっとるやん!」
逆切れした陣内にさすがの小林もカチンときて
「あほか!舞台のセットを壊すなんて思いもせんかったんや。
それにそんなこといわんでも人としてわかるだろ!」
小林も陣内もだんだん喧嘩口調になってきた。
「っていうか今までのことも全部嘘やろ!!!俺はなんもわるないもん!!」
「嘘ちゃうって言うとるだろうが!!お前自分の都合が悪くなったからって
そんなこと言うなや!」
「じゃあコバさっきbaseを守る大王とか自分でいっとったんやから
コバが何とかしてーや!!」
「何とかするのはお前や!!!」
そう小林が言うと陣内の口がピタっと止まった。
「・・・え?俺???」
陣内は自分を指差しながらもう一度小林に確認した。
久し振りに2ちゃんに来てみたら前スレが1000行って、見れなくなっているのですが
にろはちさんの小説はもう前のスレで完結してしまったのでしょうか?
85名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/10 22:59
>84
いえ、真犯人である小木さんの自殺で幕切れかと思いきや、陣内さんがその
動機を探そうと奔走しています。
ケンコバさんは自分の行動が小木さんを追い込んだのだと自暴自棄に・・・。
>85
どうやったらそのスレ行ける?
アフォな質問でスマソ・・・。
>>85
そうなんですか・・・
小木さん自殺してしまったんですね。
その話、私が読む前にスレが落ちてしまったようです・・・鬱

でも続きを楽しみにしておく事にします。
どうもありがとうございました。
88名無しハニー:03/01/10 23:35
B級さんの一番目の小説が、あんまりにも素晴らしかったので
漫画家修行もこめて現在必死に漫画として描き起こしてみたりしてます。(自己満足・笑)
B級さんホント大ファンになりました!これからもホントに頑張って下さい。
くれぐれも無理せず、体に気を付けてwww
>>86
基本的にはhtml化されるまで気長に待つしかないyo
ただ、誰かがスレのログ持ってれば自分でうpするなりなんなり方法はいくらでも。
あと、有料のIDとか購入すればdatログ読めるんだっけ。
この辺は今は違うのかもしれんが前は金払えばみれたはず。
>>89
サンクス!!
詳しい説明をありがとう。
のんびり待っていることにするよ。
91B級作品:03/01/11 11:33
感想書いてくれた皆さんありがとうございました。
88さんは絵に起こしてくださっているそうで・・・見れないのが残念です。
しかし一つめの話がそんなに評判いいとは思ってもみなかった・・・(汗)
なんか自ら気付かないうちにハードル上げちゃったみたいで、くふぅ〜って
感じです。試験が近くレポートもたまってるのですぐ新作というわけにはい
かないのですが頑張ります。ちなみに陣、コバの話はあまりに関西圏対称
すぎたと思うのでちょっと解説。
陣内ドライバー→陣内氏の必殺技、殺傷能力を持っているらしいがその全貌
は謎につつまれている。
MBS→毎日放送のこと、陣内氏はよくこの放送局に出ており若獅子の異名
    を持っている
ぷいぷい→ちちんぷいぷいというMBSの番組。陣内氏は月曜レギュラー。
角さん→MBSのアナウンサー兼偉い人。ぷいぷいの全曜日の司会を務めて
    いる。MBSのドン。
92名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/11 22:05
正直B級の話って厨っぽくて好きじゃない。
あのミステリーも意味わからんし
93名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/11 22:39
東京在住者としては、base関連ばかりでいまいちピンとこない。。
自分に文才があれば...。
94 :03/01/12 11:24
そうそう、文章力のある人が多いから面白いんだけど
東京モンにはちょっと取っ付きにくい。
ちょこバトさん帰って来ないカナー
95名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/12 11:33
関東の人間が関西がよくわからないように関西の人間にも関東が
よくわからないんだから、そこはうまく担当してしていけばいいと思うし
文章力とか言わず書いてみたらどうですか?
実際 関西→B級さん、奈無子さん 関東→ピン好きさん
という感じになってるとみたいだし。
96 :03/01/12 13:47
や、いろんな芸人の話が読めたらいいなって思ったわけで
決して「関西ばっかりじゃなくて関東のも!」っていうわけじゃないんです。
びっくりするほど他力本願な言い様ですが
ネットに転がってる感じじゃなくて、
ここのスレくらいのレベルの小説が読みたいんです。読みたいのさ!

癇に障ったようでしたら、すいませんでした>>95
             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
            ./ / |  書き手さん! |
           / /  \          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|   募集中!!  |
         ./ /_Λ     , -つ     \         /
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ Λ_Λ
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/

>92
漏れも…。

孤島のオニの続きが禿げしく気になる。
勝手にスレ分析。

推理、サスペンス、ホラーモノがやっぱり受け入れられやすいよう。
パロディはいまいち不評。
元ネタが分からないと楽しめないってのもあるからか。
そこらへんは一般の小説の人気となんとなく重なっている。
あとは恋愛モノ、アクション、SF、純文学(日常)、ファンタジー
などの分野が残っているが、どれも読み手の反応は薄そう。
勝手にスレ分析2。

現在進行中の小説

にろはちさん  孤島の鬼
B級作品さん   短編小説多数
ピン好きさん  ピン芸人多数出演推理(?)小説
名無子さん   (パート1からの続き)小説
ちょこバトさん 推理小説

ちょこバトさんは前スレ終わりごろになって一度復活されたが、
現スレではまだ音沙汰なし。
名無子さんがパート1からの続きということで復活。
にろはちさんは現スレではまだ「孤島の鬼」うpなし。
ピン好きさんが現スレになって新たに参戦。
B級作品さんが現スレでのトップの作品数、文章量を誇る。
101名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/12 22:39
中川家が主人公のRPGはあぼーんしたの?
>>101
RPGモノは自然消滅のよう。
>>102
そうなのか。結構愉しみにしていたので残念。
でも名無子さんのお話がRPGっぽい展開なので期待しとります。
104名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/13 20:30
・・・新年とっくに明けてますが、あけおめ〜でことよろ〜で、ちょこバト推参。

東西が一堂に会する推理小説のはずが、間抜けなことに推理になってません・・・。
推理小説だなんて思わなかったし、書かんくなっても誰か続けるだろ、と
のんきに構えておったんが災い・・・。
何とかせんと・・・。
105ナナシ:03/01/14 00:16
ちょこバトさんの小説好きですvvこれからも頑張ってください!!
続き楽しみにしてます☆
106617:03/01/14 08:56
へぼいが書きます。 

 雨もしたたる梅雨のbaseの楽屋でフットボールアワー・後藤は弁当のから揚げに
にらみを利かせていた。から揚げを見つめれば見つめるほど、先ほどの出来事が鮮明に
思い出され、思わずえづきそうになるのを必死に押し殺す。
そんな後藤の様子を見。サバンナ・高橋が
「何や後藤。同じ鳥類やから食べれんのか。」 と茶々を入れる。
「何言うてるんですか。あ・・・井上さん、から揚げ食べます?」
思わず、たまたま東京から帰って来ていた次長課長・井上にすすめる。
「俺、肉嫌い。」 ゲー○ボーイアズ○ントをしながら、静かに答える井上。
「そう・・・やったね・・・。」
そのとき井上の隣で眠っていた相方・岩尾が目を覚ます。
「あ・・おまえ、から揚げ好きやろ!」
「あぁ・・・んん?!」
返事をする間もなく、寝起きの岩尾の口にほぼ無理やりから揚げを押し付ける。
そんな後藤の様子を見かねて、陣内があきれた様に言う。
「後藤、そんなに嫌やったら捨てたらいいやん。」
「いや・・こんな時期に残すと、すぐ臭なるでしょ。それをコバヤシさんに拾い喰いされて
食中毒起こされると困るし・・・。」
陣内は後藤の説明に納得し。
「たしかに一理あるな。それよりお前そんなにから揚げ嫌いやった?」

 今から数分前、後藤はbaseに向かいバイクを飛ばしていた。途中、昼をまたぐ事を
思い出しコンビニへと立ち寄る。レジで精算を済ましている最中、何気に外を眺めると
一匹の猫が鳩をくわえ、悠々と通り過ぎて行く。それだけでも後藤は(から揚げ弁当に
するんや無かった・・・。)と後悔した。
107名無しさん@お腹いっぱい。ちょこバト。:03/01/14 10:08
ありゃ?
ちゃんと書き込めてなかったみたいです。
104はちょこバトですよ〜。
108名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 20:20
にろはちさん逃げたの?
それにこのスレヴァカが初心者の質問しすぎだし。
初心者質問板への誘導もできねぇの?
109名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/14 23:37
>>106一話完結?ほのぼの系すっね!(^ー^
>>106
スキーリしててイイ!!
 
 「でも何でマギー君はそういう情報を知ってんだ?」
 「いや、色々付き合いは広い方でして…。風の噂とでもいうんでしょうかねえ」
 マギーはいつもの営業用スマイルでそう言った。
 「しかし大掛かりなもんだな。大阪からも来るってわけか」
 「あっ、そうだ。僕、師匠に電話したんですよ。いきなりこういう紙渡されたんです
けどって。そうしたら師匠が『あれはつまらなそうだったから、僕すぐ帰っちゃったんだよね』
って言ってました。もしかしたら、昔もそういうことがあったのかもしれないですよ」
 「ああ、司郎が…」
 長井が思わずネタの口調同様にマギーの師匠であるマギー司郎を呼び捨てにしてしまったので
マギーは少し苦笑いした。 
 「呼び捨てにしないでくださいってば、長井さん」
 「ああ、ゴメンゴメン」
 「でも気になるな。前にもそういう大会が…」
 ユリオカがそう言いかけたとき、のぼりに向かってくるふたつの人影があった。
 ひとりはアロハシャツ、もうひとりは黒一色のシンプルなシャツを着ていた。
 「あれー? 皆さんお揃いですか?」
 アロハシャツを着ていたのは陣内智則であった。ガラガラとトランクを引きずり、気分は
既に海外旅行といった出で立ちであった。明らかに何かを間違った格好に一同は声を失った
(マギーやダンディはネタ用衣装ということもあり、それは黙殺するという形になっていた)。
 「陣内くん、その格好どうしたの?」
 一応というべきか、ユリオカが尋ねた。
 「あ、ユリオカさんじゃないですかー。お久しぶりです」
 ユリオカの質問の答えに何もなっていない彼の発言に一同は心の中でため息をついた。
 「いや、そうじゃなくて…」
 ユリオカがもう一度問い掛けたそのとき、陣内の隣にいた黒シャツの人物―ケンドーコバヤシが
話し始めた。
 
 「これじゃあ埒があかんでしょうから、俺が話しますよ。あ、初めまして、
baseよしもとのケンドーコバヤシといいます」
 オンアエバトルで皆と面識のある陣内とは違い、ここにいる者たちと
コバヤシは初対面なので、彼はとりあえず先に自己紹介をした。
 「皆さんも貰ってると思うんですけど、俺らもあの訳解らん紙貰って。
事務所から飛行機のチケットまで貰って、こりゃおかしいわ思って陣内に
電話したら、こいつも同じ状況だったらしくて…。同じ便やったから、
一緒に来たんですけどね…こいつ、羽田と成田を勘違いして『海外に
行けるんちゃう?!』って勝手にはしゃいでもうて、こんな格好なんですわ」
 コバヤシが苦笑いする。つられて一同も苦笑いした。
 
 「同じ飛行機に他に芸人さんは乗ってなかったんでしょうか」
 「いや、特に見てへんと思います」
 「じゃあ、大阪からはこのふたりが来たってことか」
 「結局何をするんだろうな? ピン芸人集めて、ライブでもするには
手が込んでる集め方するよなあ」
 「うちの事務所が移動に飛行機使わせてくれて、チケットまで用意して
あるなんて普通は考えられんことですよ」
 コバヤシの言葉に陣内も頷いた。
 メンバーが集まる度に謎が増えていく気がして、一同は眉間に皺を寄せた。
 一同といっても、ダンディは売店で弁当を買っていたので、その中には
含まれないのだが…。

 (続く)
115617:03/01/15 03:15
106続きます。書き込みの途中で固まってしまった。スマソ

 ふたたびバイクを走らせるが長い交差点の信号にひかっかる。すると先ほどの
猫が道路を横切ろうとするが右折してきたトラックに驚き、獲物の鳩を道路の真ん中
放り出し去ってしまう。それを後続の車がひき潰し辺りに飛び散る。さらにそれを最初から
目を付けていたのであろう二羽のカラスが突きむさぼる。後藤はそれを最前列で目撃してしまい
信号が変わっても固まったまま、後ろの車にクラクションを鳴らされ初めて我に返った。

「うわー・・・そらきついな。」 高橋が同情する。
「だからって相方に無理やり喰わすなんて・・・見てみい!こいつの腹プニプニやで!!」
おもむろに陣内は岩尾のわき腹をつかむ。岩尾はまだ半分寝ながら口をもぐもぐさせている。
そんな岩尾を見て$10・白川はのんきに
「なんか、岩尾君ておいしそう。」 白川の微妙な発言に後藤は、
「おいしそうって、コイツ毛ボーボーですよ。」
「でも焼いたら毛燃えてなくなるで。豚の姿焼きとかそうするやん。」
陣内のボケ発言に後藤は完璧に食欲を失う。
「もうほかのモンも喰う気なくなりましたわ。これ皆で食べてください。」
後藤は飲み物を買いに自動販売機へ向かう。
【なんや・・・ここ】
地獄―――まっ先にその言葉が浮かぶ。
【嫌や、嫌や!!逃げたい・・】
しかし手は縄できつく縛られ周りを黒いマスクをした男達に囲まれており
とても逃げられそうにない。
薄暗い中ただ順番を待つだけだ。
「うわああああぁぁーーーー」「ぎゃあああああああああ」
悲鳴が空気を切り裂くように鳴り響く。
ついに自分の番だ。手の縄が外され大きな台の上にうつ伏せに
寝かされ手足を黒いマスクの男達に押さえつけられる。
黒いマスクの男の1人はグツグツと煮えたぎりボコボコと泡を立てている
謎の液体の中からモップのような形をした鉄の棒を引き抜く。
鉄の棒はジュワジュワいいながら煙を立てている。
「我が王モストデンジャラス様のため!」
黒マスクの男はそう叫ぶと鉄の棒を背中に押し当てる。
ジュッという音と共に肉が焦げる匂いがする。
「うわああぁぁぁーーーー」

「うわーーー」バサっと寝床から跳ね上がる。
ハリガネロック大上邦博はその大きな体を揺らしながら呼吸を整える。
そして、のそっと立ち上がり台所に行き水を一杯口に流し込む。
【なんや・・今の夢】
考えても答えの出るものでもないし考えるのも、おぞましいので思考を
止める。するといつもと変わらぬ清々しい朝が(といっても昼に近いのだが)
訪れる。
【そうや、考えへんのが一番やな】
そう思うとそれ以上考えるのは止め、少し遅い朝食の準備を始めた。
117名無しさん@お腹いっぱい:03/01/16 00:58
age
118617:03/01/16 09:46
115つづき
 自動販売機の傍らではビッキーズ・須地が
「うわっ!またミルクティー切れてるわ。業者早よ入れんかい!!」
とキレ。怒鳴り散らかしている。
「須地さん、ただのおっさんやないですか。よけて下さい。」
「なんやと後藤・・・。そういえば川島のくぅーちゃん知らんか?」
「今日はまだ見ていないですけど・・。何かあったんですか?」
「いやなんか吉田が連絡着かんみたいな事言ってたから気になって。」
「きのう川島さんと吉田さんとで飲みましたけど、俺先帰った
 から後の事は・・・。」
後藤はこのとき一抹の不安を感じるが、あわただしくリハーサル・舞台をこなす
うちにすっかり記憶のかなたにしまい込んでしまった。
119617:03/01/16 10:27
 その日の日付が変わった深夜。後藤はようやくロケの打ち合わせを終え。帰路に着こうと
楽屋へ荷物を取りに戻る。楽屋にはまだ誰かがいるのであろう、電気がこうこうと灯り
雑談と飲み物をすする音が聞こえてくる。
「誰か飲んでんのかな?」 なるべく静かに楽屋へ入る後藤。するとそこには
白川が椅子に座ったまま眠りこけている小杉の首元に異常に顔を接近させ、右手で首筋を
こするような仕草をしている。
(白川さん、何してるんや・・・?) その時後藤は白川の足元の床に無数の血痕と
椅子の横のゴミ箱に血の着いたティッシュが、山のように捨てられているのに気づく。
「なにがあったんですか?!」  後藤は血相を変える。
するとどこからかともなく、キングコング・西野が現れ
「これは・・・何でもない。ちょっと紙で指を切っただけです。」
と言い。よそよそしく床の血をティッシュで拭き取る。
「あー・・そうなん・・・気ぃつけな。じゃ、おつかれ。」 後藤は平静を装い
荷物を持ちbaseを出る。  (紙で切ったぐらいであんなに血が出るかい!!)
それに後藤は見てしまった。小杉の首筋に二つの赤い斑点を・・・。

 *漢字間違えました。正しくは須知でした。            
>>116
ルミネtheよしもと―――今日の催しは『NSC11期生同窓会』
ハリガネロックはもちろん今や有名になった中川家。そしてルート33の
堂土、たむらけんじ。そして大阪から陣内智則、ケンドーコバヤシも来る。
過去何度か行った同窓会(心斎橋2丁目劇場で)だが多くの芸人が辞めて
いきまた東京進出を果たしたりして日々忙しいメンバー(そうでない者も
いるが)が集まるのは難しいとされていたが今回たむらけんじが呼びかけ
吉本に頼み込みなんとか実現したのだ。

ライブが始まった。各自のネタがあり、トークコーナーは昔話で盛り上がる。
ハリガネロック・ユウキロックとケンドーコバヤシが昔組んでいたコンビ
松口vs小林、ハリガネロック大上とルート33堂土が昔組んでいたコンビ
あっぱれ団も1日だけの復活を果たし、そのネタは爆笑をよんだ。
そして最後はユニットコント。今日のイベントにちなんで同窓会ネタだ。
大上は舞台袖で緊張していた。こんな事は珍しい。
よくハリガネロックは見た目からユウキロックが恐くて大上が優しいみ
たいに思われるが(あながち間違いじゃないが・・ユウキは恐いんじゃなく
て厳しいのだ)ユウキロックはああ見えて若手一の節約家だし貯金愛好家
だし緊張しいだ。(舞台袖でいつもちっちゃいゲロを吐く、その姿はロック
でも何でもない)どちらかといえば大上の方が大雑把だし
つねに何とかなるやろ〜という考えなので舞台に出る時もそんなに緊張
しない。
>>120
だが大上が緊張しているのには理由があった。
このユニットコントは大上のツッコミがいわばオチなのだ。
ここで笑いがなければイベント自体後味が悪くなる。(しかもそう
なれば打ち上げでたむらに何されるかわからない)
そんな緊張している大上の隣にえらくきらびやかな男が
のそのそとやって来る。
「うわ〜何やねんな、その格好」
「見て分からんか?アラブの王様の役や、しかし歩きづらいなぁ〜この衣装」と
コバヤシは顎鬚をさわりながらのそのそと舞台へと出て行く。
コバヤシの登場でまた客席から笑いが起きる。
「よっしゃ」と気合を入れると大上も舞台へと出て行った。

【もうすぐや・・・】
大上は息をはきリラックスする。こういうのは変に気を入れすぎると
失敗するものだ。
【どないやね〜〜〜ん・・・この一言でええねんから。そんな緊張する
もんでもないで、自分】と自分に言い聞かせる。
【もうすぐ・・もうすぐ・・今や!】
「なんでやね〜〜〜ん!!」
どかーーーーん
【あぁ、ウケル快感・・・って何やこれ!!】
どかーーんは笑い声じゃない、何かが爆発したような音だった。
地面が揺れ立ってられない。
【地震???】
そう思った瞬間、視界が真っ暗になり体が落ちていくような感覚がする。
そしてドスンと地面に叩きつけられた。
大上は最初舞台の床が抜けたんだと思った。
しかし目を開けるとそこは大草原だった。
122ナナシ:03/01/16 22:58
大上さん大好きなので、凄く続きが気になりますvv
頑張って下さい!!
タイムスリップ??続きめっちゃ気になる!
みなさん好きだけど、自分は特にピン好きさんが面白くてたまらんです。
ダンディさんのセリフが「ゲッツ!!」しかないのと
行動について「何が面白いのかハイテンション」「売店で弁当を買ってる」とか
かなり楽しく書かれているのでワロタ!
続きが本当に楽しみです。
>>121
「どこや・・・ここ」
声がした方を見ると陣内がボウ然とした様子で立っている。
そして周りを見渡すと同じく舞台に立っていた面々が各自個性溢れる
リアクションをとっている。
「ルミネではないな」とコバヤシは落ち着いた様子で言う。
「おいおいおい」とたむらが意味もなく大きな声を上げる。
その時「あれ・・・なんや」と礼二が空を指さしながら言った。
皆がそちらを向く。彼方の空に宮殿のような物が浮かんでいる。
「???????????」
皆の頭に?マークが浮かぶ。
「見事に浮かんでんなぁ」という剛のノンビリとした発言に
一同が「もっと驚けよ」とツッコム。
その時、大上は背中に激痛が走った。
「つつっ」と顔を歪めると陣内が心配そうに「どないしてん、大上?」と
大上の顔を覗き込んだ。
「いや・・背中がちょっとな。朝変な夢見てもうてから変やねん」と素直に
白状する。
「夢・・・?」とユウキロックが顔をしかめながら言う。
大上はそんなユウキに若干ビビりながら「んーなんか真っ黒いマスクの奴ら
に背中に刻印みたいなんつけられる夢やってんけど、それから背中がうずく
って言うか・・・」と続ける。
>>125
そこに剛が「俺も見たで!その夢!」と言うと陣内も「俺もや・・・」と
言った。大上が「3人が同じ夢見たってことか!?」と声を荒げると
礼二が「俺はちょっと違うけど似たような夢やったなぁ。俺は刻印付ける
側やった・・」と言う。するとユウキロックも「俺も礼二と同じ夢や」と険
しい顔をさらに険しくさせながら名乗り上げる。
コバヤシも「俺もやな・・」というとたむらが「おいおい俺見てへんど〜
仲間はずれかーー」とわめく。
「どういうことや?たむらを除く全員が同じ夢見たっていうことか?」と
大上は驚きを隠せない。
その時「そういえば堂土おらへんやん」陣内が思い出したように言った。
「・・・ほんまや。あいつどこいったん?」陣内の言葉に一同は周りを見渡
すが堂土の姿はない。堂土と仲が悪いたむらは「ええやん。おらんくても、
ほっとこうや。それよりここどこや」と話を元に戻す。
そしてみんな堂土の話なんてなかったかのように「ここがどこか」を話始め
た。そのころルミネでは大騒ぎが起こっていた。一瞬のうちに舞台にいた
芸人が消えてしまったのだから仕方ない話だ。堂土貴もルミネにいた。
目の前で仲間に消えられ一人パニックになっていた。
「ど・・どこいってもうてん!大上、松口、剛、礼二、陣内、コバ・・・」
彼の頭からもたむらけんじという存在は消えていた・・・・。
書き手さん達頑張ってください。
続きを楽しみにしています。

ところで、にろはちたんの孤島のオニ、
第三章まで自己編集して保存してあるんだが、
見たい人ってどれぐらい居る?
多ければ公開しようと思うんだが・・・
にろはちさんの、自分も一応全部保存してあるYO!
>>127
こ、公開してくだちい…お願いします。
でもにろはちさんの許可いるよね。
にろはちさんの小説うp、自分もキボン
127>>
是非ともお願いしまソ!!
>>131
『>>』の付け方間違ってる。鬱だ。
逝って来ます。
133名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/18 14:53
別にいりません
気持ち悪いですこのスレ
お前らの好きな芸人さんも不気味がってます。
気づいてください
134名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/18 17:45
>>127
>書き手さん達頑張ってください。
>続きを楽しみにしています。

この二行、あまりにも機械的すぎて嫌な感じ。
135名無しさん@お腹いっぱい:03/01/18 17:55
>>127.>>128
ちゃんとにちはろたんの許可を取ろうね。
136名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/18 18:33
>>128は保存してるとしか言ってないからともかくとして、
>>127はチョンですか?口調も房丸出しだし。
137名無し:03/01/18 19:34
読めないdat落ちスレのミラー作ります [9]
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1042481624/

上記スレの>>325にてここの前スレをお願いしていたのですが、>>329にて早速うpして頂きました。
落として解凍すれば前スレ見れますよ。
一応前スレ全部保存してあるけど、仕分けはしてにゃい。
139名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 10:52
>>126
「とりあえず、ここおっても埒あかん。動こ」と先陣を切ったのはたむら
だった。他に当てがあるわけでもないので皆たむらに従う。
そんなたむらを大上はある意味尊敬していた。
NSC11期は豊作の年だと言われている。
多くが辞めていったと言えども今でも活躍しているメンツが他の期に比べる
と多い。その分、個性が強い奴も多いと大上は思う。今ここに集まって
いるメンバーは特にそうだろう。
個性と言えば聞こえがいいが、ようは一筋縄ではいかないメンバーなのだ。
剛はああ見えても頑固だし、陣内も見た目によらずイラチだ。
ユウキは言うまでもない。
それを一つにまとめ引っぱっていくなんて普通の人には到底できない
神業だ。そんな神業を成し遂げるたむらを大上は羨望の眼差しで見ていた、
その時「貴様ら、何者だ!」という声がした。
見ると馬に乗った甲冑の鎧姿の男が槍をこちらに向けていた。
7人は目をみはった。鎧姿の男、槍、それも驚いたが男が乗っている
馬は翼が生えており男を乗せてフワフワ浮いているのだ。
「貴様ら・・陽の者だな。ならばその命いただくまで」と意味の分から
ない事を言うと鎧の男は槍をかざし7人に向かって襲い掛かってきた。
「なんや〜これぇ〜〜」7人は一斉に逃げる。

その時、シュっと空を切る音がして「いっ!・・たぁ」と礼二が声を上げた。
鎧男の槍が礼二の背中をかすったようだ。「礼二!!」と弟を心配して
剛は足を止める。するとユウキロックとケンドーコバヤシが剛を大上と
陣内とたむらのほうに押し
「礼二は俺らが何とかする!お前ら先逃げろ!!」と叫ぶ。
ボウ然としている大上、剛、陣内をたむらが「お前ら何ボサっと
してんねん!行くぞ」と3人を引っぱって行く。
「いやや・・礼二が・・礼二が!」と抵抗する剛を無理やり連れて行き
ながら4人は走った。
ある程度走ったところでたむらは「お前らここらへんで隠れとけ。
俺は礼二達見てくる」と言って3人を残して元来た道を戻って行った。
3人の間に言いようのない空気が流れる。
すると突然、剛は立ち上がり歩き出した。「どこ行くねんな!」と
大上と陣内は慌てて剛を引き止める。「決まってるやろ・・・
皆のところや」剛は2人の制止も振り切って歩き続ける。
パシッ・・・大上は大きな手で小さな剛の頬を叩いた。
「心配なんは俺らも同じやねんで。でもあいつらの事信じるしか
ないやろ・・・。大丈夫やって!たむらも行ったし、相方とコバが
礼二何とかするって言ってんから。
あいつら、そんな半端な人間ちゃうやろ。やってくれるって・・・
俺らが行ったら逆に足手まといや」大上は言葉を選びながら剛を
いさめる。剛は俯きながら「頭冷やすわ」と言うと逆方向にトボトボ
と歩いていった。大上は陣内と共にその後姿を眺める。
「!!」大上と陣内は目を疑った。剛が消えたのだ。
2人は顔を見合わせる。そして2人は剛が消えた方へ駆けていった。
「わわわわわ〜」そこは急斜面になっており剛を筆頭に3人とも下へ
下へ落ちていった。
>>140
礼二とユウキロックとケンドーコバヤシを助けにきた、たむけんだったが
たむけんが先ほどの惨事が起こった現場に駆けつけるとそこには誰もおらず
礼二のものかと思われる血が落ちているだけだった。
仕方なく大上、陣内、剛のもとへ戻るとそこにも誰もおらず
ただ草花が揺れていた。「どないなっとんね〜〜ん!置いてきぼりかい!!
なぁ?」とその叫びは誰もいない中悲しくこだまするだけだった。
大上話を書いてる名無しですけど137さんが載せてくれた所で
前スレ見たんですがヒマヂンさんとなのらさんという方の話と自分の
書いてる話が微妙にカブってるっぽいのですが(すいません、
今気付いたんです)いいのでしょうか・・・ねぇ?
143名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 13:28
正直「孤島のオニ」がないこのスレは何の価値も無い。
144名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/19 14:56
>>143に禿同。
145ナナシ:03/01/19 19:02
孤島のオニは確かに凄く面白いですけど他の話も十分面白いからこのスレは価値有る
と思うのですが・・。後カブッてても出てる芸人さんとか違うならいいと思いますよ?
とにかく続き楽しみにしてます♪
146小説マニア:03/01/19 21:46
             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
            ./ / |  書き手さん! |
           / /  \          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|   募集中!!  |
         ./ /_Λ     , -つ     \         /
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ Λ_Λ
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/
>>141
その頃ユウキ、コバヤシ、礼二は豪華な食事を目の前に贅沢の限りを
尽くしていた。何が起こったのかは3人にもよく分かっていなかった。
3人は確かに生命の危機を感じていた。
「小賢しいマネを・・・覚悟!」と鎧男が槍をかざして向かってきた時
「待ってーーーーー!!!!」と声を張り上げたのはユウキだった。
鎧男もユウキの声量に驚いたのか、その迫力に気おされされたのか
「なっ・・なんだ」とひるんだ様子を見せた。
「さっきヨウノモノとか言ってましたけど僕らヨウノモノちゃいます
ねんけど」と情けない顔で言う。「なに?」という鎧男に追い討ちをかける
様に「俺らヨウノモノちゃうやんなぁ?礼二」「ちゃいます、ちゃいます。
なんですか〜ヨウノモノって。洋物ですか?いややわ〜お兄さんたら
スケベやわぁ」「なぁ、俺らヨウノモノちゃうやんなぁ?
コバ」「違う!違う!俺・・」「モストデンジャラス様!!!!!」
「そうそうモスト・・って、へっ?」
鎧男は感動したようにプルプル小刻みに震えながらコバヤシに向かって
「モストデンジャラス様・・・モストデンジャラス様〜」と繰り返す。
3人は訳も分からぬまま鎧男に連れられ草原の隣の森の奥にあるお城の
ような場所に連れて行かれた。そして今だ。
>>147
礼二「コバ・・いやモストデンジャラス様、鎧男とは知り合いやったんか?」
コバヤシ「その呼び方止めろ。それにあんなケッタイな奴と知り合いな
     わけないやろ」
ユウキロック「モストデンジャラスって・・・コバが昔組んでた伝説の
      コンビモストデンジャラスコンビと関係あるんかな?もぐもぐ」
コバヤシ「知らん、ムシャムシャ」
礼二「しかし、俺らはともかくアイツら大丈夫か?」
ユウキ「剛と大上と陣内・・・えらい頼りないメンバーそろったなぁ」
コバヤシ「死んだな・・・」
礼二「縁起でもないこと言いな。たむらおるから大丈夫やろ」
ユウキ「たむらはたむらで不安やで」
3人「・・・・・・・・・。」
その時、カチャと音がし静かに扉が開いた。
149名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/20 19:30
↓ や ざ ぁ ー の サ イ ト
150名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/20 20:04
まあ。放置していたら孤島の鬼の続きが読めないわけで。
神を待て
151名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/21 18:57
最近にろはちタン待ちで現スレ悪く言う人が多いけど今のスレ楽しんでる人や書き手さん達にすごく失礼だと思う。にろはちタンに戻ってきてもらいたいのは皆一緒だけど、だからって
スレに文句たれるのは間違ってる。マジレススマソ。あまりにも書き手さん達が可哀想だし、スレがそういう意見に向いていくのはよくないと思ったので。
>>11期生小説をお書きの方。
ものすごい面白いです。本当に普通にしゃべってそうで想像できます。
これからもがんばってください。
>>148
「う・・うう〜ん」大上は目を覚ますと布団の上にいた。
【剛追っかけて陣内と・・・そうや!剛と陣内!!】
「お〜お〜。目を覚ましたか。連れの者も元気じゃぞ」
見ると人の良さそうな老父が立っている。
「あなたは?」
「説明は後じゃ、ついてこい」
老父は大上を引き連れ広間へ入っていった。丸太で作られた
家はお洒落なペンションのようだ。
広間には剛と陣内が座っていた。「大上っ!!」2人は笑顔で立ち上がる。
「剛に陣内・・・ここどこ?」
「俺らも分からへん。気ぃついたらここおって」と陣内は困った顔で答える。
「どういう事なんですか?」と剛は老父に強い口調でつめよる。
「まあまあ、そんなに慌てるな。ワシも何が起こっとるのかよく
分かっとらん。薪木を拾いに外に出たら摩訶不思議な格好をして泥だらけ
になってる男3人が倒れておってな。ほっとくわけにもいかず
ワシの家に運び込み着替えさせ寝かせた。それだけじゃ、いや〜力仕事
じゃったわい男3人運ぶのは・・」
摩訶不思議な格好――3人はコントの衣装のままだった。
大上はスーツというまともな格好ではあったが陣内はキラキラ光沢を放つ
タキシード。剛は礼二の息子役という設定だったので黄色の帽子に
半ズボンという30越えた大人がする格好ではない格好だったのだ。
(考えてみればユウキは笑瓶メガネに七三、コバヤシはアラブの王子、
礼二はバーコードヅラに大きな蝶ネクタイ、たむらけんじなど
ふんどしにパーカーというめちゃくちゃな格好だ)
しかし今は質素でシンプルな布の服を着ている(例えるなら弥生時代の
人々が着ていたような服)
>>153
剛は助けてもらったのに強くあたってしまったことを詫びる。
老父は屈託のない笑顔で「気にすることはない」とポンと剛の肩を叩き
「それよりオヌシら陽の者だろう。ここは危険区域じゃぞ、なぜこんな所に
おった?」と急に顔を険しくさせ尋ねた。
陣内「ヨウノモノ?そう言えば、さっきの鎧男もそんなこと言っとったな〜
   何ですの?ヨウノモノって」
老父「鎧男って・・・オヌシらブラックナイト軍に会ったのか!?」
大上「ブラックナイト軍?僕らが会ったのは変な空飛ぶ馬に乗ってて
   甲冑の鎧を着て槍を振り回す変な奴やったんですけど」
老父「・・・・。オヌシらよく生きておれたな。」
剛「僕らの仲間が僕らをかばって鎧野郎に向かっていったんですけど」
老父「・・・・。残念じゃが無事ではおれんだろう」
剛「そんなぁ・・・。」
一同「・・・・・・・。」
陣内「さっきから言ってるヨウノモノってなんですか?」
老父「オヌシらだろう?」
陣内「ちゃうんですよね〜。鎧男にも言うたけど」
老父「服脱げ」
「!!」3人は身構える。
陣内「まさか、そっちの目的で・・・」
 バシっ(老父のツッコミ)
陣内「いたっ」  
老父「そんな趣味ないわい!はよう脱げ。上だけでいいから」
3人は仕方なく上の服を脱ぐ。
老父「互いの背中を見てみろ」
3人「うわっ・・・何や、これ」
背中には直径7〜10cmの円の中に龍が渦巻いているような
痣があった。
老父「それが陽の者の証じゃよ」
老父の話はこうだった。
>>154
昔々3つの国があった。ブラックガラマス国、グレーリミット国、
ホワイトエルモ国といって、ブラックガラマス国は木を、グレーリミット国
は土を、ホワイトエルモ国は水を崇めており3つの国はバランスがとれ
友好関係も保たれていた。しかしブラックガラマス国に異変が起こった。
内部抗争が起こり王が殺されたのだ。そしてモストデンジャラスという
名の男が王座についた。モストデンジャラスは不思議な力を持った残忍な
独裁者で同族でもはむかう者は次々殺した。
モストデンジャラスは自分を神の化身と名乗り、また不思議な力で魅了
していき人々もモストデンジャラスの信者になった。
ブラックガラマス国を統一したモストデンジャラスは他国にまで手を出し
てきた。特にモストデンジャラスはホワイトエルモ国を嫌っており2国は
戦争になった。2国の間で板ばさみになったグレーリミット国は争いに
巻き込まれ多大な被害をこうむった。そしてホワイトエルモ国も
だんだん押されてブラックガラマスの勝利かと思われた、その時
モストデンジャラスは病に臥したのだ。
寝たきりになったモストデンジャラスは遊びを始めた。
部下にホワイトエルモ族を捕らえさせホワイトエルモ族の証である
背中の紋章に熱した鉄の棒を押し当てさせ、それを自分が支配した
ケガレた者の証とした。
結局、モストデンジャラスはそのまま病で死にブラックガラマス国と
ホワイトエルモ国は冷戦状態になった。グレーリミット国だった場所を
境に2つの国は別れブラックガラマス族を陰の者、ホワイトエルモ族を
陽の者と呼び今でもその因縁は続き対決していると言う・・・。
「つまり3つの国があってぇ〜そん中の1つに独裁者が現れて
他の国と喧嘩初めて、でも独裁者が死んでもーて、今は気まずい
関係ってことやな」という陣内の解釈に老父は「そんな生易しい
ことじゃないんだが・・・」と苦笑いする。
>>155
「あのぉ、グレーリミット国はどうなったんですか?」という剛の問いに
老父は悲しそうな顔で「全滅じゃよ・・・ワシを残してな」と言った。
剛「そんなん・・・じゃあ、ここは・・・」
老父「そう、元グレーリミット国、今は陰と陽を分ける狭間じゃ」
老父と剛の会話を大上は心ココにあらずの状態で聞いていた。
黒いマスクの男、押さえつけられる体、押し付けられる鉄の棒、
鳴り響く悲鳴、肉の焦げる匂い・・・眩暈がする。
【あれは夢や・・夢や・・・】
大上の異変に気付いた剛が「大上?」と声をかけるが大上にはその声は
届かない。
「夢や・・夢や・・だって・・」
「大上!大上!?」
「あいつは・だ・・れ・・嫌や!嘘やあぁぁーーー!!!」
「大上どないしてん!?大上!!」
大上はその場に崩れ落ちた。目の焦点は合っておらず
魂が半分抜け落ちたようだった。
「大上っ!大上っ!!」と陣内と剛が呼びかけても何の反応もない。
バシャ――ン
「冷たっ・・」大上は頭から水をかけられ、やっと意識を
取り戻す。見るとオロオロする陣内と涙目の剛とバケツを
持った老父が心配そうに大上を見ている。
【俺・・・何考えてたんやったっけ?何をミテタんやろう?】
大切な何かだったはずなのに、その記憶は大上の脳裏から
スルリと消えていってしまった。
大上が真実を手に入れるのはもう少し先のお話―――。
157にろはち:03/01/22 23:31
以前のトリップも出なくて証明する術もないのですが「孤島のオニ」作者のにろはちというものです…。
なんかもう謝罪の言葉もありません。
何の連絡もなく突然消えて(しかも約束も守れず)めちゃくちゃ叩かれてるだろうな(当然です)と思いこのスレに来て、
それでも待ってて下さっている方がいらっしゃると知り、もう申し訳ないやら嬉しいやらで…。

以前のように章ごとのうpではなく、少し細切れあげになるかもしれませんが、続きは必ず書きます。

すみません、もう逝かなくては…。また明日にでも来ます。
>にろはち氏
待ってますよヽ(´ー`)ノ 
マイペースにがんがってくらさいな。
>157
おかえりなさーい
自分ものんびり待ってるんで、にろはちタンのペースでのんびりガンバッテ。
書くのも読むのも自由な場なんだから、あんま気い遣い過ぎないでさ。
>にろはちサン
「孤島のオニ」続き楽しみにしております。>159さんの言うとおり
にろはちサンのペースで頑張ってください。
 
私は…ちょっと休みます…。打たれ弱いので…。
>>160さん
ぐわー、ピン好きさんの続きすげー気にしてたのに!!
気が向いた時でいいので、どうかきっと続き書いてくださいませ。
ホントに楽しみにしてます。
ずっと待ってます。
162 :03/01/23 01:24
にろはち生還age
163名無しさん@お腹いっぱい。ちょこバト!:03/01/23 21:08
おー、にろはちさんだ〜。

PCのトラブルにより、続きを呼び出すことすらできなくなりました。
まあ、家族が同系のPC持ってるんで、何とかならんくもないんですけど。

そんなこんなで、ちょこバト風情のお話を待ってくださってる方たち、
しばしお待ちを。

だんだんコバケンに余裕がなくなってきてます。
ほんとの小林さんて、多分だけど、がなったりしねー・・・かなあ・・・。
164にろはち:03/01/24 02:24
>>157の続きです。

前スレを途中までしか読めなかった方、
前スレからではなくこのスレから読み始められた方も多いのではないかとと思いますが、
>>137のスレにて前スレを読めるようにして頂いてたみたいで、
私も早速、落とさせて頂きました。ありがとうございます。

あと、過去ログ公開の事なのですが、
孤島のオニに関しては、どうして頂こうと構いません。(返答遅れてすいません
ただ、誤字脱字、脱文乱文多いので,出来れば手直ししたかったりするのですが…。
本当は私が出来ればいいんですが…今は,ちょっとムリでして。

それでは、また宜しくお願いします。
うぃ、ヨロシコー<にろはちさん
のんびりとね。
公開OKキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

ありがとうにろはちタン
>>156
一方、ユウキ・コバヤシ・礼二は各自個室に入れられていた。
楽しく食事をしていたのに突然、黒いマスクの男が現れ各自個室に
入るよう申し付けた。男は異様な雰囲気があり言葉では言い表せない
そのオーラは拒絶を許さなかった。仕方なく3人は従った。
(注釈だがユウキは笑瓶メガネはとり髪もセットし直した。
コバヤシは着替える服がないので王様のまま。礼二はヅラを取り
うっとうしいので蝶ネクタイも外した)
個室は狭く薄暗い中に机が一つと椅子が二つあるだけだった。
机の上に置かれたローソクの炎がユラユラ揺れ占い師の部屋のような
印象を受ける。
【うわ〜】礼二はあからさまに顔をしかめる。
こういう雰囲気は苦手なのだ。しかも何をされるのかわからない
恐怖感と交じり合い居心地の悪さと嫌な予感を倍増させる。
「お名前は?」
「わぁ!ビックリした」
【さっきまでおらんかったのに・・気持ち悪ぅ〜】
「お名前は?」と先ほどと同じ声のトーンで女は言った。
少々薄気味悪いがよく見ると整った顔をしている。
「あっ、中川礼二です。」
「ナカガワレイジ・・・この炎を見なさい」
【呼び捨てかい!】と心でツッコミながらもおとなしく
ロウソクの炎を見る。
すると女は何か呪文のような物を唱えだす。
【なんの宗教やねん・・・はよ帰りたい(涙)】と思いながらも
ロウソクの火を見続ける。
呪文が途切れたかと思うと女は立ち上がり「完了いたしました。」と
いうと部屋を出て行った。
>>167
「何やねん、いったい。腹立つわぁ〜」礼二はモヤモヤした気持ちだったが、
狭く気味の悪い部屋にも長居したくないので部屋を出た。
部屋を出るとちょうど隣の部屋の扉の前にユウキが立っていた。
「おお、変な事されんかったか?」と礼二が笑顔で駆け寄ると
ユウキはゆっくり顔を礼二の方に向けた。その動きはぎこちなく
ロボットのようで礼二は不安感にかられる。
「ユ・・ウキ?どないしてん」
「大切な事を忘れとった。俺は・・」
礼二は目を大きく広げ目の前にいる男を見る。
【どないなってんねん・・・】
ユウキロックは無表情で離れた目から大粒の涙を流す。
しかも止めようとする気配も拭く気配もない。
ただ呼吸をするように涙を流していた。
そして次の瞬間「ククク・・フッ・ハハハハハハっ」と高らかに笑い出した。
礼二は呆然とユウキロックを見つめる。
そして礼二は今まで大切に積み上げてきたモノが壊れていく音を聞いた。

その頃まだたむらけんじは六人を探してフンドシとパーカー姿で彷徨っていた。
169名無し@待ち人来る:03/01/26 00:47
にちはろさん
降臨感謝です。続き読めると知って嬉しい。楽しみに待ってます。
名無しさん@お腹いっぱいさん
終始オイシイたむけんに笑ってます。臆せず続けてくださいね
>>168
「失礼します。ホワイトエルモ国の者です。陽の者を保護しにきました。」と
端正な顔の男が入ってくる。
「お〜お〜ご苦労様じゃのう」と言って老父は男を招きいれる。
大上・陣内・剛は何が起こっているのかよく分からず、2人のやりとりを
見守る。「この3人じゃ」
男は3人の顔をマジマジと見て「こんな奴ら陽の者にはいませんよ」と老父に
向かって言う。「背中見せたれ、驚くぞ」と言われ3人は男に背中を見せる。
「信じられない!!この印を持つ者は・・・」男は思わず後ずさりする。
「どういう事ですの?陽の者は皆この痣あるんでしょ?そない驚く事でも
ないでしょ」陣内の問いに「確かにそうだったんじゃが今では少し事情が
変わっていてなぁ。さっきも言ったがモストデンジャラスが印にケガレの
刻印を押したんじゃが、その刻印がちと厄介な物でな。
押された者だけじゃなく子々孫々ケガレの刻印は引き継がれていくもの
だったんじゃよ。だから穢れなき証を持っている者は実は少ないんじゃ。
穢れなき証を持つ者は天空にそびえ立つ屋敷に集められ、そこで生活している
んじゃ。」と老父が答える。
陣内「天空にそびえ立つ屋敷って・・礼二が見つけたんそれやったんかぁ」
剛「穢れがあるとかないとか、そんなん差別やん。」
男「・・・・。陽の者なら私とついてきてもらいます。」
大上「俺ら仲間探さんといけないんですよー。だからついて行かれません。」
男「すいません、仕事なんでそういうわけにも・・失礼。」
と言うと男はフゥ〜〜〜と息をはいた。
甘ーい香りが充満し3人は深い眠りに落ちていった。
>>170
目を覚ますと煌びやかな天井が目に入った。
【めっちゃ綺麗や・・・】
芸術に疎い大上でも感嘆させてしまえるほどの美しさだ。
ムクリと起き上がり周りを見渡す。
スイートルームかと思うくらい広いスペースを優雅に装飾された
部屋は大上の他に誰もいない。
【ここは・・?剛と陣内は?】
探しに行こうかと頭をよぎるが大上は動けない。
一度にいろんな事が起こりすぎた・・・。
しかも到底理解できないような事ばかりが、この短い間に
次々と大上を襲った。剛と陣内が一緒だったから今まで虚勢を張って
これたが一人になると一気に緊張の糸が切れ疲労感が押し寄せてくる。
【コバに礼二にたむら・・相方、大丈夫かな?きっとあいつらも
俺らのこと心配してるんやろな〜】
その時、老父の「残念じゃが、無事ではおれんだろう」という
言葉がフラッシュバックする。
ハッ!っと自分がとんでもない事を想像してしまった事に
気付きブンブンと顔を横に振る。
>>171
【あいつらが、あんな奴らがそう簡単にくたばるわけないがな。
そうや・・そうに決まってる。それより本当にここどこやろ?
現実的に考えてこんな事ありえへん。夢やないんやったら帰る方法考えななぁ。
あっ、その前に皆と合流せなな〜。はぁ〜問題山積みや。
さて剛と陣内探しに行こか】
よっこらせと立ち上がる。その時【あれ?】と妙な感じが大上を
襲った。「俺・・ここ来たことある・・?何やろ?この懐かしい感じは・・。
この机もこの窓からの風景も・・・。」
【こんなん何て言うんやったっけ?デ・・デー何とかって言うやつや】
その時、目の前を男の子がタッタカ走り抜けた。
男の子は美しく優しい目をした女性の元に行き「お母さ〜ん。あのね、あのね、
デンちゃんとねロック君がね、ん〜とね、遊びに来てくれたよー」と嬉しそうに
報告する。女性は「そう、ハリィ。よかったわね〜じゃあ二人と遊んでらっしゃい」と
男の子の頭を撫でながら優しい笑みを返す。
「うん!!」と言うと男の子は走っていく、女性はその後姿を暖かい目で
見守る。そして少年が去ると女性は大上の方を向き
「目に見えるモノだけが全てじゃないのよ、真実を見つけなさい」と
言うと消えてしまった。大上はそれからしばらくまた動けなかった。
【今のは・・・幻?白昼夢?それとも・・・。】
173名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/28 22:34
書き手さん頑張れage
どうも、おひさしぶりです・・・・。
>>83の続きです。
相変わらず駄文ですいません。
しかも前置きが長すぎてすいません。
謝ってばかりですいません。(′Д`)



「そうや、なんかえらい前置きが長ぁなってもうたがここからが本題や。
お前が結界を壊したせいでbaseの平和をを乱す魔物たちが
舞台に下りてきて高橋達の体を乗っ取って悪さしとるわけや。」
小林はようやく本題に入れて落ち着いたのかあぐらをかいた足を組みなおし
両腕を組みながら話し出した。
「何で高橋達なのかって言うと理由は簡単、蘇った時その場におったからや。」
その言葉に違和感をもった陣内は小林に
「ちょっと待って、その場におったって俺もおったけど何にもなってへんで。
それはどういうことなん?」
そう告げると小林は考える間もなく即答した。
「お前だけやない、八木、城野、木部、田村。そして陣内。
何でこいつらだけ無事なんや?と俺はずっと寝ながら考えててん。
そしたらある共通点に気がついた。それは・・・」
小林はもったいぶるようにその言葉のあと沈黙を続けた。
「それは・・・・?」
陣内は唾を飲み込みコバヤシの口が開くのを待っていた。
「それは・・・・天然や!!!!」
小林は舞台で突っ込む時のように低い声で大きく叫んだ。
その声は誰もいないbaseの楽屋中に響いた。
「天然!?」
174の続きです。

「ちょっとまってや、八木やロッシーが天然なのはわかるけど
俺そんなに天然ちゃうぞ!」
「あほか!!!お前が一番天然ボケじゃ!!だからお前がリーダーになって
このbaseを守る正義の見方になるんや!」
「正義の味方?それってゴレンジャーみたいなやつか?」
今まで長い小林の話を聞いていて少しだれていた陣内だが
自分が活躍できるとわかった途端、身を乗り出し子供のような目で
胸をワクワクさせながら問い掛けた。
「そうや、お前はリーダーだから赤レンジャーやな。名前は・・・
天然って事で”お笑い戦士天然ジャー”でいこか。」
「天然ジャー!?ちょっとダサイけど俺がリーダーなんやったらいいわ。」
陣内はさっきまで自分が天然だと馬鹿にされていた事も忘れ浮かれている。
小林も陣内の性格をよく把握しているだけあって丸め込むのが上手だ。
「え?じゃあ、こうベルトや腕時計みたいなんつけて変身出来んの??
コバ、はよ変身させてーや。」
まるで小学生のようなはしゃぎ様で陣内は小林の方をたたきながら言った。
しかし小林は冷めた目で
「え、そんなんないよ。」と、あっさり答えた。
陣内は好きな女の子に好きでもないのに思わせぶりな態度をとられたような気持ちになり
「何やそれー!お前えらい人なんだろ?そのくらいできるんちゃうんかー?」
「テレビの見すぎや!そんな大層な事俺ができるわけないだろ。とりあえずTVのロケで
使った服でも着とけ!」
そう言って小林は楽屋の隅っこに追いやられている
ロケなどで使われた衣装が入っているダンボールを指差した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

他の書き手さんたちの小説も楽しく読ませてもらってます。
是非頑張ってください。
最近いろんな話が増えて面白いですね!
書き手さんたち頑張ってくださいー。
177名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/30 21:57
落ちるな〜。
あげ〜。
178名無しさん@お腹いっぱい。:03/01/31 23:14
age

「まずその前に陣内以外の4人を探さないと」
コバヤシが言うと陣内は
「でもどうやって探すんや」
「炎の情熱さを守護する戦士陣内、黄色の豊かさを守護する戦士八木、青の優しさ
を守護する戦士木部、黒の安らぎを守護する戦士田村、ピンクの美しさを守護する
ロッシー」
老人が一冊の本のページを読んだとたん陣内とコバヤシはびっくりした
ア、ア、ア、アンジェリークかよ!
>>172
その時どこからともなく「大上〜大上〜」と声がした。
慌てて部屋を出て声のほうへ向かう。
「陣内!!!」
「大上!!よかった〜おったー」
「剛は?」
「心配せんでも向こうで待たせてる。」と言うと陣内は
スタスタと歩き出す。大上もついて行く。
陣内はそのまま屋敷を出た。そこに剛もいた。
「こんな所おっても埒あかん。皆を探しに行かな」と言うと
陣内はまたスタスタ歩き出した。剛もそれに続く。
しかし大上の中の危険察知機は先ほどから危険信号を出して
いた。
「陣内!待って!何や知らんけど、そっち行ったらあかん気がする。」
「なんで?」
「なんでって・・分からへんけど」
「分からなんねやったらええやん。はよ逃げなまた捕まるで」
陣内はまた歩き出した。
【あかん・・そっちはあかん。】
陣内が歩いているとポチャっと足元で音がした。
「ん?」
陣内が足元を見ると片足が地面に吸い込まれていっている。
そしてそのまま地面は波紋を作りながら陣内を飲み込んで
いく。
>>181
「陣内!!!」大上はほとんど飲み込まれた陣内の手を
掴む。すると大上も飲み込まれていく。
大上の上半身が飲み込まれた。大上は目を疑った。
目に映る景色はスカイダイビングをした(もちろん罰ゲームで)
時と同じものだった。計り知れない想像もできない高さから落ちようと
している陣内を支えるのは無理があるのか大上もジリジリ落ちてくる。
陣内は「わーーーあーーーー嫌やぁ、もーーー」と叫び、
手に汗もかいてくる。
そして、ズルっ―――ついに陣内と大上の手が離れた。
「わあああああああああああーーーーーーーーーーーー」
「じんなーーーーーーーーい」
叫ぶ大上の横を白馬が駆け抜けた。
その白馬にもやはり翼がありその翼を羽ばたかせながら
美しく駆けていく。
そして落ちていく陣内を受け止めるとフワっと軽やかに
舞い上がり大上を銜え屋敷の前へと連れ戻した。
関西芸人以外のもキボーン
>>182
「まったく勝手なことをしてくれる。」老父のところへ
来た男が怒りの表情で立っていた。そしてその後ろには
不安そうな剛が落ち着かない様子で立っている。
「とりあえず、こっちに来い」と言われ陣内、大上、剛は
再び屋敷に戻るはめになってしまった。
「なんやねんなーーあれ!」陣内が怒鳴る。逆ギレはなはだしいが
死にそうになったのだから仕方ないと言えば仕方ない。
男は不機嫌そうに「水の結界ですよ」と言う。
「水の結界?」3人の声がそろう。
「ハッピーチョコレート!俺の方が早かった!」
と言い合う剛と陣内にツッコミをいれ大上は「結界?」と
もう一度聞いた。男は「そうだ。陰の者がやってこないためのな。
水を反射させているので地面が続いているように
見えるがあそこに地面はないんだ。」と答えながらも焦りの
表情を見せる。
その時 ドカーーーーーーーーン と爆発音が鳴り響き
その風圧で4人は跳ね飛ばされる。
「なんやねーーん、これ〜」という大上の声もかき消される。
見ると壁に大きな穴が開いて煙が立ち込めている。
「何や・・簡単やな」
【へっ?】3人は耳を疑った。聞き覚えのある声が煙の向こうから
聞こえたからだ。
>>184
「コバーーー!!」とまっ先に叫び、かけよったのは陣内だった。
陣内が向かった先にはケンドーコバヤシが仁王立ちしている。
「ほんま、心配してんで。大丈夫やったんか?ユウキと礼二は?」
ドン―――壁を殴ったような音がした。何が起こったのか分からなかった。
しかし陣内がその場に倒れこみ唸り声をあげる。
「陣内!!コバお前、陣になにすんねんな!」大上は陣内に駆け寄り
コバヤシを見上げて言う。
「コバ?誰の事や?俺はモストデンジャラスやぞ。
ハリィ久しぶりやなぁ。相変わらず・・・まぁ、ええわ。
今すぐお前ら殺すこともできんねんけど、それじゃー面白ないしな。
陽の者に告ぐ。モストデンジャラスはここに復活した。
陽を潰すことをここに宣言する。こんなもんでええか?ロック?」
コバヤシはそう言うと嬉しそうに後ろを向く。
そこにはユウキロックが立っていた。
ユウキは何も言わずコバヤシに向かって静かに頷く。
するとコバヤシは満足そうにニヤリと笑い、再び大上の方を向き
「ってことや。」と誇らしげに言う。
「相方・・?お前な・・」という大上の言葉を「れ・・礼二は!」と
いう声が遮った。見ると剛が鼻を触りながら立っている。
どうやら飛ばされた時に鼻血が出てしまったようだった。
「礼二ぃ?ああアイツか・・。ぎゃあぎゃあ五月蝿かったから
、黙らしといたわ。心配せんでも死んでへんで。アイツどうやら
陰の中の陽らしくて俺らも対応困ってんねんけどな」と
何がおかしいのかクスクス笑う。
「コバ・・・お前・・何言ってんねん?あっ・・ボケ?
ボケやろ?」大上は無理に笑顔をつくって言う。
「そうか・・分からへんかー。ガッカリや。」
そう言うとコバヤシは背中に背負っていた剣を引き抜いた。
見たことないくらいの大きさだがコバヤシは軽々とそれを持ち上げる。
「コバ?冗談はそんくらいにしといてや。コバ?」
そんな大上の声も届かずコバヤシは剣を振り上げる。
大上はとっさにユウキロックの方を見た。
しかしユウキは冷ややかな目で大上を見ているだけだ。
そうしているうちにコバヤシの剣が振り下ろされた。
剣は直接大上には当たらず空を切った。すると剣の力が
鋭い風の刃になり大上に向かって襲ってくる。
【死】初めて大上はそれを感じた。
その時ガシャーンと音がした。
見ると男(老父の所に迎えにきた男)が大上の前で
手をかざし風の刃をはねのけている。
しかし衝撃が強いのか男の手はボロボロで血が滲んでいる。
コバヤシは少し驚いた顔で「ほー手加減したとはいえ
止めれる人間がおるとはなぁ。そっちもなかなか優秀やないか。
そうやな・・楽しみは後に取っとかんとな。ほんなら俺らはそろそろ
帰るわ。俺らはブラックガラマスの城におる。死にたいならいつでも
来い。茶くらいやったら出したってもええぞ」と言うと何がおかしいのか
またクククと笑い空飛ぶ馬に乗って去っていった。
187名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/03 23:03
age
ageついでに聞きたいのだが名無しのB9さんというのは
このスレのB級氏のことなんだろうか?
なんとなく気になったんだが…
にろはちさん、戻ってはきたもののまた居なくなっちゃったね。
ずっと続き待ってるのになぁ。
忙しいんだろうからしょうがないんでないかい。
ただいざとなったらいっそ小説という形でなくとも過去に張ったいくつかの伏線と
話の結末を箇条書きでもなんでもいいから明らかにして欲しいと思ったりもスル。
正直気になってしゃーない伏線があるんだyo
漏れも>>189タンに同意。
どうしても小説が無理なら、最後の手段として、だけどさ。
191にろはち:03/02/05 21:49
>>188
ここになんと書けばいいのか判らなくて(書けてなくて、謝ってばかりになってるんで・・・
書き込みしてないだけで、一応、います。・・・・・・・スマソ。

>>189-190
今週の日曜には一部を上げる予定ではあるのですが、
最後にはそれしかないかなと思いつつあります。
次回、上げた後に、また暫くの間お待たするのも、なんですし・・・・・・。
(ぶっちゃけ、ザンギョーが続いてまして、なかなか手が付けられない状態ではあります)



>>191
にろはちタソ、ザンギョーお疲れでつ。
なんと書けばいいかって、孤島の続きを書いて欲すぃ!
きっと楽しみにしてる読者がイパーイ居るんだからがんがってください。
193名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/07 19:28
日曜日楽しみ
194名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/08 21:35
保守。
もうすぐ日曜日だね。
にろはちさん今ラストスパート中かな?
>>191
 いくらでも待つから、
 最後まで小説を書いてほすぃです!
196名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/08 23:59
にろはちタソは前に何回か自分で提示した締め切りをぶっちぎって、
その後すげー謝って小説載せてくれてたよね。
あれだけ後悔とか反省してたから、今回はきっと守ってくれると信じてage!
今回マズっても、ネタメモは公開してくれるって言うからマターリ待つよ。
にろはちタンが忙しいなら無理させたくない。
198名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/09 00:59
ほんと、最低プロットみたいなのだけでいいから早く見たいな。
199にろはち:03/02/09 06:41

うpは今夜の11〜月曜早朝にかけてになりそうです。
今日休みの予定が,明日が休みになりまして…。
>>196
日曜29時とかいう考えは、ダメですか、ね…。

今からちょっくらシゴトに行って来ます…。
言い訳と謝罪ばかりでゴメンナサイ。
200nanasiさん:03/02/09 16:39
200ゲトー
にろはにタン御降臨〜。
気長に待つので、お仕事がんばってくださいな〜
楽しみにしてますw
29時まで起きて待ってよう…(´Д`)
てか皆そんなに焦らせるなって。
にろはちタソにはマイペースにいい文章を書いてほしいので。
203名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/09 21:28
待たせすぎ…
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
>203
待ちすぎ…
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
205名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/09 21:47
>>202はそうでも、他の人はネタメモ見せて欲しいっつてるのも居るからな。
漏れは他の小説の続きも楽しみにしてるんだけど…待つしかないのかな、ピン好きさん。
206名無しさん:03/02/09 22:27
しばらく見ていないうちに、にろはちさんの小説の続きを見逃してしまいました(泣)柳原が殺されて平井が立ち尽くす所まではまとめてストックさせていただいてるのに!!
誰か、大まかな内容だけでも教えて下さい。 おねがいします。
207にろはち:03/02/10 03:46
取りあえずうpします。諸々の話はそれからということで・・・・

実は,第8章、終わってなかったりしてました。
中途半端なところからですが、ご容赦を…。
208孤島のオニ:03/02/10 03:47
  廊下に出た陣内は、「そうや」と呟き顔を上げた。
 「ユカ」の写真は大上のケイタイに残っていた。ならば、大上と「ユカ」に何らかの関わり合いがあったという事だ。
 幻覚の内容にばかり気を取られ、肝心な事を見逃すところだった。
(松口なら、なんか知ってるかもしれん)
 陣内は<ハリガネロック>の部屋に向かった。
(コバ、もう落ち着いたやろうか……)
 陣内を避けるように部屋を出て行った小林は、まだ自分の行動を責めなんでいるのだろうか。小林をこれ以上追い詰めるような事はするまい、陣内はそう思いながら扉を叩いた。
「俺や、ちょっと、いいか?」
 少しの沈黙の後に、小林の「おう」という低い声が返った。
「なんか、用か?」
 小林は巧みに陣内から視線を逸らしている。陣内は気付かない振りをして部屋に入り、
「ちょっと、松口に聞きたい事があって来たんやけど……」
 安らかな寝息を立てて眠る松口の姿に言葉を濁した。優しい夢を見ているのだろうか、顔には微笑みが浮かんでいる。
「起こすんは、かわいそうやな……。よう寝てるわ」
 このまま目覚めない方が幸せなのではないか。陣内は続けそうになった言葉を慌てて飲み込んだ。
「殴っても、朝まで起きひんで」
 「朝まで起きない」そう断言した小林に、陣内は訝り眉を寄せた。小林は下を向いたまま動かなかった。陣内が口を開き掛けると、「陣内」と、呟くように名を呼んだ。
「なんや?」「さっきは、悪かったな……・」
「……・アホか、そんなん気にしてへんわ」
「そうか」と少し笑った小林は、しかし目を逸らしたままだった。そして、また黙り込む。
「なあ。陣内」「ん?」「……何でもないわ」沈黙。
「なあ、陣内」「なんや?」「いや、何でもない」また沈黙。その遣り取りを三度繰り返して、
「オレらは付き合い始めのカップルか。もう、エエわ!」思わずツっこんだ陣内に、小林は顔を上げて、「ベタなやりとりやな」と苦笑した。ようやく視線を合せた小林に、陣内は少しほっとした。
209孤島のオニ:03/02/10 03:50
「陣内」小林はもう一度、言った。幾度もの呼び掛けは、助けを求めているようにも聞える。
「俺の話を、聞いてくれるか?」陣内は戸惑いながらも頷いた。何を話そうとしているのだろうか。もしかすると……。
「小木が、大上と西野を殺した動機が判ったんか?」
「そうやない」「それじゃあ……」
 なんや、と言いかけた陣内の眼前に、小林は、すっと1本のペットボトルをかざした。何時の間に持ってきたのだろう、そこには、はっきり「陣内」と記さている。
「これがなんだか判るか?」そう重い声で尋ねた小林に、陣内は緊張の面持ちでペットボトルを凝視した。
 それは、まさしく島生活の為にスタッフから支給されたミネラルウォーター、以外の何物でもない……ように見えるのだが……。違うのか?
 恐る恐るそう答えると、「そうや」あっさり答えた小林に、なんやそれ、と肩の力を抜いた。
「これは昨日の夕飯ん時にお前が飲んだモンや。……で、陣内、なんでお前は、このペットボトルを飲んだんや?食堂には他に何本もあったのに」
「ここに俺の名前が書いてあったからに決まってるやん」
「そう、オレラはここに書かれた自分の名前を見て、それを手に取った。俺はそん時、部屋割りはともかく、こんな消耗品まで指定するなんて、オカシナ事すんな、って不審には思ってたんやけどな」
 小林とは違い、その時、陣内が思った事は、部屋の扉に貼られた紙に記された名は、知名度の低さを示すように字を間違えられていたが、ペットボトルと携帯食には「陣内」と正しく記されており、少々安心した、というだけだった。
 小林は今度は名前の書かれていないボトルを手にとり、
「で、こっちは俺が今日の昼、お前がぶっ倒れた時に食堂から持ってきたもんや。……食堂に残っとったペットボトルには名前が書いてなかった。名前が書いてあったんは、最初に飲んだ11本だけやったっちゅう事やな」
「それが、ナンやって言うねん?」
210孤島のオニ:03/02/10 03:55
「この量なら一日で飲み干せる量や。ようするに、これを書いたヤツは、初日の夕飯の分だけ名前を書いたっちゅう事や。
 なんで、そんな中途半端な事をしたんや?
 スタッフがこれを書いたんなら、この島に毎日やってきた時に、一本、一本、わざわざ書いていくつもりやったんか?
 部屋だけやなくて、食物も全部、割り振りたかったんなら、最初から全部のペットボトルに名前を書いとけばエエ話やろ?」
「そう言われたら妙な事かもしれんけど、大した事やないやないか。一体、何が言いたいねん」
「ここに名前を書いたヤツは、最初っから、この「お笑いBR」っちゅう企画が一日だけしか開催されんっちゅう事を知っとったっちゅう事や」
 名前を書いたのは、小木だと小林は言いたいようだ。陣内は、ますます首を傾げた。
「そうやとして、何の為に、こんな事をしたんや?」
「柳原が殺されたんは、隠し通路に入る姿を柳原に見られたかもしれん、俺はそう推理したけど、そんなもん、事前に予想出来る事なんや。
 この屋敷には、早寝早起きの習慣のないヤツラばかりが揃ってるんやから、犯行の計画段階で、深夜に起きとるヤツに陳列室に入る姿を見られたり、物音を聞かれたりするいうんは、当然、想像しうる事態や。
 戻って来おへん大上達を心配して、松口や梶原があの部屋を尋ねる可能性もあるしな」
 確かにその通りだ。実際、陣内も寝る間際に二人の事が気にかかり、見に行こうかとも思ったが、眠気に負けてすぐに眠り込んでしまったのだ。あの時、もし陣内があの部屋を訪れていたならば、小木の計画は成し遂げられないはずだった。
「それとこれと、ナンの関係があるんや?」
 小林は「陣内」と記されたペットボトルを振った。少しだけ残った水がちゃぷりと音を立てた。
「こん中に、睡眠薬でも仕込んでたんやろうな」「睡眠薬?」
「そうや。だから、こんなショーモナイもんに名前を書いて、クスリが入った水を自分達は飲まないようにした」
 「自分達」小林はそう複数形で言ったが、陣内は気付かなかった。小林は続ける。
「さっき平井が持ってきたコーヒーな、あれは小木が煎れた言うてたやろ。あん中にも同じ薬が入ってたんやないか。
 オレラを今夜も眠らせる為にな。やから、梶原も松口も朝まで起きる事はない」
211孤島のオニ:03/02/10 03:57
 平井が持ってきたコーヒーを小林は一口飲んだ程度、陣内に至っては口すら付けていなかった。だから、今こうして起きていられるのか。
「やけど、梶原はどうなんや?アイツはコーヒー飲んでないんやで?」
「小木が痛み止めや言うて渡した薬があったやろ」
 差し出された白い錠剤。陣内が梶原に飲ませた……。「あれか……」
「こんなミミズがのたくったような字を書いたんも、オレラに筆跡を悟られない為だったんちゃうんか」
とん、とペットボトルを机の上に置いた小林は、「これを警察に渡せば、クスリが入ってた事も、字を鑑定してもらう事も出来るはずや……」
 確かに、睡眠薬を飲まされたと考えれば、昨日の夕食後、夜型の集まりである芸人達全員が、日を跨ぐ前にすでに眠たげだった事も頷ける。
 なるほどな、と陣内は頷いた。小林が声を落とした。
「陣内、お前、本当にわかってるんか?」
「何がや?小木がオレラが昨日の夜に起きひんようにクスリを飲ました、っちゅう事やろ」
 そんで、理由は判らへんけど、明日の朝までオレラを眠らせようとした、と言いさして陣内は思わずあっ、と声を上げた。
「そうか、柳原が殺された理由は、コバが言ってたように、隠し通路を見付けてもうたワケやなくて、他にあるって事やな」
 眠らされていたのなら、その推測は成り立たない。柳原が殺されたのは、やはり、自分が見たあの幻覚の女性に関係があるのだろうか……。
 親しげに「ユカ」と話す柳原を思い出し、黙考する陣内に、小林は首を横に振った。
「それもある。やけど、もっと重要な事実があるんや。
エエか、オレラは昨日の夜、目を覚まさへんようにされとったんや。やから、Xは堂々と部屋から出て、誰かに見られる事も、物音を聞かれる事を気にする事無く、オレラの真上を通ってあの部屋に向かう事が出来た」
 そう、だからこそ、壁一枚隔てた部屋にいた陣内達も目覚める事もなく、何かの物音を聞く事も出来なかった…・・。
(あれ、ちょっと待てよ。っちゅう事は……)
 気付いた事実に、陣内は声すら出なかった。半開きにした唇を凍らせた陣内に、小林は重い溜め息を洩らした。
「Xは、一人やなかったっちゅう事や」
212孤島のオニ:03/02/10 04:07
 小木には共犯者がいた。大上と西野を殺害し、柳原までその手にかけたXは一人ではなかった。そして、もう一人のXとは……。
「隠し通路があるんが、陳列室やって仄めかしたんも、小木だけに疑いを向けさせて,全部の罪を着せるつもりやったんやないか」
 小林はふうっと溜息をついた。込み上げる吐き気に、陣内は思わず口を押さえる。
(そんな、アイツが、まさか……そんなはずは……)
 頭を巡るのは否定の言葉ばかり。パニックに陥る松口や梶原を思い遣り、柳原の死を誰よりも哀しんでいた、アイツが?
「なぁ、陣内。小木はホンマに自殺したんやろうか」
 小林は考え込むように視線を落とした。
「なにを、言ってるんや?」陣内は引き攣る声で応えた。「コバかて、見たやろ?崖の上から小木は自分で飛び降りたんやで」
「俺は、その光景を見てないんやけどな」「そんなんコバが見てなかっただけやろ?俺は、ちゃんとこの目で見たんやから……」
 そう、忘れるはずがない。四人もの人間を殺し、荒ぶる海に身を投じようとする人間が、最後に見せた静かな凪のような目を。からからに乾いた舌を必死に動かし言い募る陣内に、小林は諭すように、
「お前がいた所から、あの崖縁まで十メートルはあったんやぞ。周りはあんな暗いトコで、ホンマに、そんな細かい表情まで見る事が出来たんか?」
 陣内は、また怯えたように身体を震わせた。「それは……」小林の言う通りである。どうして、自分は見えたのだ?
「エエか、これは、オンナジなんや、小木が西野を見たって言うてた、あん時の状況とな。二番煎じ、いや、大上と陣内が狂言打ったんを入れると、三番煎じか……。そう、同じ手が何度も使えるとはアイツも思ってなかったはずや。
 お前と平井の証言がなかったら、俺は真っ先にアイツを疑っとった。
 もしかすると、平井は全部わかった上で、アイツを庇おうとしてたんかもしれん。やけど、陣内、お前は……」
「アイツが、小木と矢作を殺したって言いたいんか!?」
 小林の話を遮り、陣内は思わず叫んだ。「エエ加減にしてくれ!俺は、小木が自分で崖から飛び降りたんを、ちゃんとこの目で見たんや!コバ、お前は俺が幽霊でも見た言うんかっ!」
(見えないはずのモンが見える、ちゅう事ですよ)
 ふいに、脳裏に蘇った平井の言葉に、陣内はぴたりと口を閉ざした。
213孤島のオニ:03/02/10 04:08
「お前は、アイツと平井の「小木がいる」っちゅう言葉を聞いて、それが先入観になって、木の影でも見間違えたんやないか。そう言ってるんや……陣内、どうした?」
 放心したように立ち尽くす陣内に、小林は眉を寄せた。
(そんな、俺が、あん時、見たんは……)
 我知らず後退った陣内の手から、大上のケイタイがするりと滑り落ちる。
「これ、大上のんか?」そう言いながら小林は拾い上げたケイタイを開いた。次の瞬間、凍り付いた様に動きを止めた。
「……カリ」「えっ?」
 微かに呟いた小林は、食い入るように写真の女を見詰めている。
「コバ?」呼び掛けても反応はなかった。(もしかして……)「コバ、お前の知ってる子、なんか?」
 窺うように尋ねた陣内に、小林は重い溜め息を吐いて、顔を上げた。
「……昔、付き合ってた女や。ちゅうても付き合ってたんは半年位で、三ヶ月ほど前に別れたんやけどな」
(なん、やって?)
 陣内はぽかんと口を開けた。次の言葉が出るまでに、しばらくの間があった。
「そんなん、聞いた事もなかったで!」
「当たり前や、誰にも喋らんかったんやから。ただ、大上のヤツだけは知っとったけどな」「なんでや?」
「二人で歩いとる所を偶然見られてたんや。こいつ、ユカリ、って言うんやけど、俺はコイツと付き合っとるのを、他のヤツラに知られたくはなかったんや。
 何も言わんでも大上は察してくれて、誰にも言わへんって言ってくれたんやけどな……この写真は、そん時に口止め料とか言って大上が撮ったモンや」
 ユカ、ではなく「ユカリ」と言うのか、いや、そんな事はどうでもいい。陣内は混乱しながらも、ある事を思い出す。
 昨日の夜、陣内が寝る間際に聞いた、「ユーカリ」という苦しげな呟きは。
(この子の事やったんや……)
 それでは、「ユカリ」が柳原に話していた「芸人の彼氏」とは、小林の事だったのか?
 予想もしなかった点と点が繋がり、現出した事実を陣内はどう受け止めていいかわからず、呆然と小林を見詰めた。
214孤島のオニ:03/02/10 04:09
「・・・・・・なんで、別れたんや?」
「振られたんや。いきなり理由も言わんと別れる言い出してな。それっきり電話番号も住んでたマンションにも全く連絡がつかへんくなってな。……そこまでして、俺から離れようとした、それがコイツや」
 苦々しい小林の言葉に、陣内は齟齬感を覚える。「ユカリ」の「芸人の彼氏」が小林の事ならば、彼女がそんな事をするようには思えなかったのだ。
(あの子は、ホンマに幸せそうに笑っていたんや……)
「ようやく、忘れた思てたんやけどな」小林は唇を歪めた。
 それは、嘘だ。小林は彼女を忘れていない。「ユカリ」との関係を陣内にさえ言わなかった。それほど、真剣だったのだろう。そして、夢に見る程に、まだ、彼女の事を……。
「この女が、今回の事とナンカ関係があるんか?」
 陣内は答えられなかった。見限ったように、小林は立ち上がった。「どこに、行くんや?」
「アイツに会いにいくんや。
……俺は、俺の不用意な行動のせいで小木と矢作は死んでもうたと思っとった。やから、俺がもう一人のXがアイツやとわかっても、後の事は全部、警察に任せようと思ってたんや……。
 やけど、大上と西野を殺した動機に、もし、ユカリが関係があるんなら、俺は……」
 小林はそれ以上何も言わずに戸口に向かう。「ユカリ」は、惑っていた小林の背を押したようだ。
(待ってくれ)
 陣内は立ち去る小林を呼び止めようとしたが、喉を締め付けられてしまったように声が出ない。
 小林をアイツに会わせてはならない。行かせてはならない。訳のわからぬ焦りが、次々と沸き上がる。
 陣内は悔やんでいた。真相など、知るべきではなかった。動機を探ろうとした自分の行動は全て、間違っていた。  
 小林が言う通り、誰も、何も戻ってこない、いや、今以上に、何かを失ってしまうのではないか。
 真実を知らなくてはならない。そう陣内を突き動かしたあの衝動も、何者かに仕組まれた感情だったのかもしれない。
 これから起こる事はきっと、誰の救いにもならない。ただ、更なる嘆きを生むだけだ。
 それは、予感ではなく、確信だった。しかし、陣内は、声ひとつ出せぬまま、操り人形のように、ふらふらと小林の後に続いた。

 楽しげな誰かの笑い声が、聞こえた気がした。
215孤島のオニ:03/02/10 04:11
                          *

 9月某日。漫才コンビ<ますだおかだ>のツッコミ・岡田圭右が、数人の男によって「拉致」された。

 今年の始めに東京へと活動拠点を移した後も、大阪にいる割合の方が高く、この日も深夜まで続いた大阪での撮りを終え、新幹線へと飛び乗った。
 「拉致」されたのは、テレビ局に着いてすぐの事だった。目隠しをされ、車に詰められても、岡田は安穏としていた。
 今までの仕事とは色が違うもののようだが、そんな気張らんと、のんびりやればエエわ。この時、岡田はそんな風に思っていた。突然の腹痛が身を襲うまでは。
 たかが、腹痛と侮るなかれ、本当に半端な痛みではなかった。慌てて連絡を取り合うADの声を遠くに聞きながら、岡田はとうとう気を失った。
 目覚めると、岡田は病院のベッドの上にいた。病院に搬入された岡田は、検査の後に念のために今夜は入院という事になったと、溜め息交じりにマネージャーから告げられた。
 何時の間にか、増田とADの姿はなかった。増田だけでも、とディレクターから指示が出たらしい。
 「お笑いBR」の企画を聞いた岡田は、倒れて良かったかもしれんとほっとし、明日には岡田も合流させると言われて、すぐにがっくりと肩を落とした。
 なんにせよ、大した事ではなくて良かった。腹を下したとは情けないが、あとあとのネタにもなる。それはいいとして、腹を壊した理由が見当たらないのが気にかかる。
 医者から、何か食中りになるような食べ物を摂取しなかったかと問われたが、そんな心当たりは全く無く、連絡を受けてやって来た嫁と首を傾げても、やはり、思い付くものはなかった。
 ピコピコと軽やかな音がなる。広い病室で岡田はひとり、ゲーム○ーイに興じていた。
 マネージャーは報告の為に会社に戻り、嫁は下の娘を幼稚園に迎えに行く為に帰って行った。
 「突然、倒れた」と聞いて来たのだろう、青褪めた顔で病院にやって来た彼女だったが、帰り際には、平気そうな岡田の姿に安心した事もあってか、腹を壊した程度で倒れた岡田に少々キれていたようだ。
 「お前、昨日の夕飯に変なモン入れたんやないやろな」という岡田の無神経な発言が一番の原因かもしれないが。
216孤島のオニ:03/02/10 04:14
 しかし、夕飯に問題がなかったとすれば、朝飯、となるだろうが、朝が早かった事もあり、今日は、ほとんど何も口にしていない。唯一口に入れたとすれば……。
(あれや、新幹線の中で、増田から貰った缶コーヒーや)
 他の車両にいた増田が、わざわざ岡田の元にやって来て、「間違えて、コーヒー買うてもうたから、やるわ。あいてるけど、口は付けてないから」と手渡したあのUC○コーヒー。
 それが、岡田が今日、口にした唯一のものだ。
 増田がプライベートで、自分に話し掛けられる事など(それは岡田の側も同様なのだが)ほぼないに等しい。それだけでも戸惑ったが、プルタブが開いた缶を訝しげに見詰める岡田に、その場を立ち去らず、
「飲まへんのか?」と何度も急かす増田に、ますます戸惑いを覚えた。
 「後で飲むわ」「後って何時やねん」「「後は後や」「今飲んだらエエやん」「今、喉、乾いてないんや」「エエから、はよ、飲めて」
 縋るような声で、増田は言った。岡田は気味悪く思いながらも、なんとなく逆らいがたく、渋々と缶を呷った。
 増田はじっとその様子を見ていた。岡田が全部を飲むまで動かない、そう言いたげな視線に、岡田は仕方なく一気に飲み干した。
 増田は、空になった缶を見て、ほっとしたような表情を浮かべ、自分の車両に戻って行った。岡田は、その後ろ姿を見送りながら、オカシナやっちゃな、と首を捻っていたのだが……。
「まさか、あのコーヒーん中に…・」
 岡田は呟いて、すぐに顔を顰めた。その考えが余りにも馬鹿馬鹿しかったからだ。
自分は増田の大事な商売道具である。それを自らの手で潰すような真似をするはずがない。
 岡田はそう結論を出したので、結局、腹下しの原因に思い至る事は出来なかった。
 それにしても、と岡田は思った。
(アイツ、なんや、またエライ暗い顔しとったなぁ。大丈夫かいな)
岡田は今日の増田の様子を思い出し、低く唸った。コーヒーの一件もあるが、ここ最近の増田の様子は、ひどくおかしいのだ。
217孤島のオニ:03/02/10 04:16
 そつなく仕事はこなしているが、どこか身が入っていない。
 普段は表に出さないようにはしているようだが、舞台や撮影が終わった後のふとした瞬間に浮かべる、どこまでも落ちて行くような深い虚ろな目を、岡田は何度も見ている。
「無理ないけどなぁ……」
 珍しく岡田は、しんみりと呟き俯いた。

 増田は三ヶ月前に、たった一人の肉親である妹を、悲惨な形で失ったのだから。

 増田とその妹は幼い頃に両親を亡くし、増田は親戚の家に、そして妹は子供が出来なかった資産家の家に引き取られたという。
 岡田がその事実を知ったは、大学時分に二人で飲みに行った時だった。まだ酒を覚えて間も無い、加減をしらない時期である。
 岡田自身もだが、増田も酒が強い方ではないのに、虚勢を張りたい頃でもあったのだろう、増田は、見事に酔い潰れ、うわ言のように、自分は増田家の養子で、血の繋がった、たった一人の妹がいる事を話した。
 資産家の令嬢である妹が、養女である事を公にしたくない、次の日、正気に戻った増田は、「誰にも喋らんといてくれ」と真剣な眼差しで岡田に訴え、岡田もその気持ちを理解し、頷いた。
 もちろん、増田の妹を想う気持ちを組んだ事もあるが、増田の陰険な仕返しが恐ろしかった事もある。
 岡田は、自分がどちらかというと口が堅くは無い事を自覚している。そんな自分がこの十年以上の月日で、その約束を破った事が一度しかないのは、奇跡的な事かもしれない。
 そして、唯一、口を滑らせた相手が、後輩芸人の柳原であった事は幸いだったかもしれない。
 これが彼の相方の平井であれば、本人に悪気はなくともうっかりと喋る可能性もあっただろう。その点、柳原は口が堅い上に、義理堅い所がある。
 世話になった増田の不利になるような事を誰かに喋ったりはしないから、安心であろう。そう思いつつも、柳原に秘密を洩らしてしまった事を増田に告げる事はなかったが。
218孤島のオニ:03/02/10 04:19
 その柳原は、松竹のライブに増田には内緒で見に来ていた「ユカリ」と偶然出会い、その後もちょくちょく会って、相談等に乗っているらしい。
 なんや、密会してるみたいやな、とちゃかした岡田に、
「そんなんちゃいますて。大事な妹に手ぇ出したなんて増田さんに知られたらどうなるか……。そりゃ、カワイラシイ娘やとは思うけど、そんな下心はないですって!ただ、なんや、妹がいたらこんな感じかなって思って……」
 そう弁解していた柳原の本心はわからない。増田がその事を知ったら自動的に岡田が約束を破った事も知られてしまうので、岡田もさすがに誰かに告げ口する事もなかったのだが……。
 増田の妹、……名前は確か「ユカリ」と言っていたか、の訃報も柳原から聞いた。
 岡田は、その時、初めてあの暗い目の理由に思い至る事が出来た。
 事故、らしい。駅のホームから転落し、走ってくる電車にはねられた。目撃者はいなかった事もあり、警察は事故と自殺の両方の線で捜査し、現在も捜査中だという。
「自殺なんて、そんな事する子やないんです。エエ彼氏もいるみたいで、すごく幸せそうやったし」
「彼氏がおったんか?ソイツはなんて言ってるんや?」
「いや、俺もソイツの名前も知らなくて……ただ、その彼氏っちゅうのが……」「なんやねん?」「……いや、それは全然、関係ないことなんで……・」
 そう言葉を濁した柳原は、何かに思い至ったのだろうか、彼はそれ以降、「ユカリ」の話をする事はなかった。
 増田は妹の死について、何も語らなかった。岡田がそれを知っている事さえ気付いてはいないのかもしれない。かといって、自分から話し出す話題でもなく、
いつかは増田から言ってくるだろうと待ち続け、そして、三ヶ月が過ぎた。
 半年前には育ての父親をなくし、そしてまた、血の繋がったただ一人の妹を亡くした増田の哀しみは、どれほどのものだろうか。
 静まり返った病室で、岡田はふと顔を上げた。増田達はもう島に着いた頃だろうか。
 なぜだか無性に増田の顔が見たくなった。コンビを組んで以来、そんな事を思った事は一度も無い。見たくもないと思った事は数限りないが。
 明日になれば、強制的に「お笑い芸人BR」の舞台である小紫姫島に連れて行かれ、嫌でも増田に会う事になるというのに……。
219孤島のオニ:03/02/10 04:20
 岡田は胸に過ぎった感情を「なんや、気色悪いな」とツっこみ、あっさり忘れ、中断していたゲームを再開させる。
 自分の人生は、増田という存在によって、大きく変った。増田の「相方」となって、もう十年の月日が経とうとしている。月並みな言葉だが、長くもあり、短くもあった十年だった。岡田は、そう思い、少し笑った。
 この仕事が終わったら、久しぶりに増田と二人で、飲めない酒でも飲もうか。
 大学卒業後、会社員となった2人が、まだ、ただの「友人」として互いの不満を愚痴りあった、あの頃のように。お笑いの世界に入っても、壁の多い現実に、2人で乗り越えようとしたあの頃のように。
 そうして、増田が亡くなった妹の事を、辛い思いを話せればいい。
 岡田は、らしくない自分の考えに「やっぱり、気色悪いなぁ」と苦笑した。

 日が沈もうとしていた。カーテンの隙間から差し込むオレンジの光が、白い部屋を優しく染めた。

にろはちさんこんばんは!
リアルタイムで読むことができて嬉しいです。
とても構成が上手で尊敬します。
ぜひ頑張ってください。
221にろはち:03/02/10 05:13
以上で第八章終了です。
やっと岡田氏を出す事が出来ました。

では、諸々の事を少々…。

本人は「小説」という形で書く気はまんまんなのですが、
なにぶん,今日(もう、今日、ですね…)の休みの後は,
次の休みは二週間くらい先になるかもしれず、
早朝から夜遅くまでの仕事をしていまして、休みの日でもない限り,
続きを書き進む事は出来難い状況です。
こんなに忙しくなろうとは、想像もしていなかったので、
正直,今,どうしていいかわかりません。

メール欄に今後の展開(あと、二章です)を箇条書きで書くという手も考えたのですが、
早く結末が知りたいという方,長文ウザイという方もいらっしゃると思うので、
そっちの方がいいのかな、と思っています。
もしくは、伏線で気になってらっしゃる所をメール欄に書いて頂き、メール欄で答える、とか…。

ただ、小説(この言葉を使うのはオコガマシイですが)の形式で続きを待って下さっている方もいらっしゃるようで、
そうなるとネタバレみたいになるし…と迷っています。

どなたか、お知恵を拝借させて下さい…。
漏れは気長に待つよ。
223名無しさん@お腹いっぱい。  :03/02/10 11:28
何が魅力ってやっぱ文がうまいんだよなあ…
ありがちな同人っぽくないというか。
というわけで私は待ちます。

ホントおつかれさまです。
前回から間が空きすぎて保存してたログを読み返しますた。
「長文ウザイ」に関しては、スレの性質上仕方ないっしょ。
文の長さよりも待たされる時間が長すぎる方が問題だと思いまつ。
225名無しさん:03/02/10 12:26
おつかれさまです。
ファン(笑)としてはつづきを、すこしでも早くっっっていう気持になるのは事実ですがぶっちゃけにちゃんだし、にろはちさんが気分悪くされたり当然お仕事が忙しいなら遅くなるのはあたりまえだしむしろ催促されるいわれなんてないとおもいます。
ブッチしても誰も文句言う権利無いし。
私は末長く、にろはちさんの負担にならない程度に待つ派です。
226名無しさん@お腹いっぱい:03/02/10 15:29
にちはろさん、無理しないでください。
仕事が忙しいのは、結構なことです(笑)
マイペースで。
2か月も待たされた…
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
228名無しさん@お腹いっぱい:03/02/10 20:39
にちはちさん、おつかれさまです。
いつものペースでいいんですよ。

メール欄等いろんな考えがあるようですが
やはり、私の意見としては長い文章でもいいのでじっくりと読みたいです。
こっちも待つのを楽しんでますよ♪

忙しくても無理して体を壊さないで下さい。
あせらないあせらない、一休み一休み(by一休)
229名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/10 20:42
おつかれさまです!<にろはち氏

どれだけ長く待ったとしてもきちんと面白いものが返ってくるということが今回でわかったので
私は気長にでも待ってみようかなと思ってます。
ここまできたら、小説の形で最後まで読みたいとも思いますし。
>にろはちさん
乙です。
私も小説で読みたい派。
ま、でも最終的にはネタバレも気にしません。
個人的には半年ぐらい平気で待てますとか言ってみたり……
231名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/10 21:34
もうツヅキ書くの放棄してたんだと思ってた…。
今まではられてたフセンとか忘れちゃった。ショボーン。
最近なぜか他の書き手さんもゼンゼンこないから、そっちも気になるYO!
232名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/10 22:05
とってもおもしろいんですがルミネ芸人とか東京系の話を見たいです!
わがままスイマセン。
>にろはちさん
遅くまでお疲れ様です。文章も構成もうまく面白かったです。
私も気長に待つ派です。次のうpまで自分なりにいろいろ考えるのも楽しみの一つなんで。
>11期生小説を書いてる方
最近音沙汰ないみたいで・・・こちらもすごく好きなので続き楽しみに待ってます。
234はろはろろっく:03/02/12 13:15
ハリガネロック小説
「新しい風」
主人公:ハリガネロックのユウキロック(ユウキロック視点)
俺はユウキロック・・・。

前はケンコバと「コバヤシVS松口」というコントをやっているコンビだった・・。

しかし・・悩みを感じ始め・・・コンビを解散した・・・。

「新しい風」を探すべく・・・・・・NSCでコンビを探していた・・・。

1人の女性と会話する男・・・。

今の相方・・・大上邦博だ。

最初はノッポでチリ毛だってイメージがあった・・・。

まぁ色々と話しているうちに・・・

話が合い・・・そしてコンビを結成した・・。

まぁ大上もルート33の相方・・・堂土とコンビを組んで解散・・・。

まぁお互いベストパートナーになりそうだって感じだし・・・。

でもネクストブレイク早五年・・・。

5年間で学んだ事・・。

常識ってあんまり通用しないのが東京やないやろうか・・・。

235ひどいな:03/02/12 15:17
正直ヤバい。新しい風??キモ。文字の羅列のたれながしだな
>>235
言いすぎ(w

でも『俺はユウキロック・・・』にワラタ。
せめて『俺は松口祐樹・・・』に・・・。

『オレはユウキロック』って真顔で言ってる松口を想像してしまった。
237名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 19:59
>235-236
ワロタ。
238名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 20:43
「・・・」が多いな。
コバヤシvs松口ってコバすでにカタカナw
小林vs松口だよ。細かいけど気になったんで。
しかし本当他の書き手さん来なくなったね・・。
どうしたんだろう・・・
モストデンジャラス小説
「なまぬるい風」
主人公:モスト・村越(村越視点)
俺は村越。

前は知らない人と「初対面」というコントをやっているコンビだった・・。

しかし・・悩みを感じ始め・・・コンビを解散した・・・。

「なまぬるい風」を探すべく・・・・・・道端でコンビを探していた・・・。

脳内で作った妹と会話する男・・・。

今の相方・・・小林友治だ。

最初はポッチャリ系なイメージがあった・・・。

まぁ色々と話しているうちに・・・

記憶が飛び・・・気付くとコンビを結成した・・。

まぁ中澤もつんくのグループ・・・モー娘。のリーダーをつとめて脱退・・・。

まぁお互い犯罪者になりそうだって感じだし・・・。

でも既に五年前に解散・・・。

5年間で学んだ事・・。

常識ってあんまり通用しないのがモー娘。やないやろうか・・・。

240名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 21:20
>>234>>239
ワラタけど糞スレの予感
241名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 21:23
w
…批評?とか叩きがあるから書く人が少なくなるのでは?多分(w
確かに234の小説見て失礼なふがら自分も「…。」と思ったけど
そこを黙っていれば増えるのかも。
結構書ける書き手さんも「自分も叩かれそう…」と引いてしまうのでは?
242名無しさん@お腹いっぱい:03/02/12 21:27
松口だと思うと変な文章に感じるのに
村越だと思うと村越の心の声…と納得できるのは
きっと村越氏の脳内が飛んでいるからな訳で。
243名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 21:35
>>241
それは自分も思ってた。悪気はないのかもしれないけど
にろはちたん待ちで「にろはちさんがいないとこのスレに価値ない」
とか言う人もいたし、あんな事言われてなかなか書く気にはならないよね。
にろはちたん以外の書き手さん達も面白いのにそれでも叩かれるのなら・・
って感じだったし。書き手さん達が最近現れないのはそれも関係してるかも・・。
「一見マターリしててもここは2ちゃん」
「2ちゃんといえどもルールとかマナーは存在する」

これを書き手と読み手がそれぞれ忘れなければどうにかなるんでない?
245名無しさん@お腹いっぱい:03/02/12 21:45
>>243
「にろはちさんがいないとこのスレに価値ない」系のレスは
自分どうかと思った。
もしあんな反応を見て何人かの書き手が去って行ったとしたら残念だ…。
途中で出てた11期のブラックなんちゃらホワイトなんたらって
小説とか結構好きだったんだが。
246名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 21:51
それに感想とかもなく関西系ばっかりで面白くないって意見も多かったし
ね。みんなの気持ちもわかるけど書き手さんの事考えず自分達の意見
すぎたかも・・・反省。書き手さんがいないとこのスレ成り立たない
・・帰ってきてー書き手さん!!
It is no use crying over spilt milk.って言葉があるね。
248名無しさん@お腹いっぱい:03/02/12 22:03
知らない人とかも出てきて、少し叩きすぎてたのもあるね。
今度から叩き無しで注意、アドバイスOKにすれば良いのでは?
例えば234さんへ対しても「上手い」「ヘタ」「ヤバイ」とか感想を書くのでなく
『頑張ったのは分かるし内容はそこまで悪くは無いけど
 語尾が全て「…した」…「だった。」「…た。」って感じだから
 文章がおかしく見えるYO!
 あと文頭に「まぁ」って言いすぎかも。
 次からそれを気をつけて書いてください』 
みたいな感じにちゃんと思った事を伝えれば
書き手さん側も改め様があるし
もしかしたらどんどん良い小説書きになっていくのでは?
249名無しさん@お腹いっぱい:03/02/12 22:06
日本語で言ってよ(w
覆水盆にかえらず。
250名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 22:13
そういえばB級さんも最近全然こないね・・。
私ファンだったのにな・・・。
234はハリガネファンサイトで
よく見かけるんですけど・・・。
ひょっとして同一人物?
252名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 22:24
>>250
今はバトロワスレで書いてるよ。
253名無しさん@お腹いっぱい:03/02/12 22:24
248の方案通に発言すると。

自分もB級さんの作品は別に良いと思ってたし
結構楽しんで読んでた。
会話口調も本人ぽいし。
でも内容が起承転結の「承」と「転」が無いのが
少し惜しかったかも。
自分、陣内と芸人が入れ替わるの結構好きだったけど
何か起こるのかな?と思って見ていたら
何も起こらず元に戻ってしまったから『あれ?もう終わり?』
という感じがした。
あと、最後の☆★☆おわり☆★☆
っていうのが厨っぽく感じて他の読み手さんの一部が嫌がっていたのも
有るのかも。
でも個人的には文は読みやすいと思ったし
あんまり知らない人の話でも楽しんで読めたので
もう一回戻ってきて欲しいです。
254名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 22:33
あの・・・11期の書き手の者なんですけど・・。
えっとスイマセン。なんか自分の話は需要がないかなって思って
最近離れてました。スレを分析なさってた人がファンタジー系はウケが
良くないと言っていたのであえてそこにチャレンジしてみたのですが
やっぱり反応薄かったので、話自体もダラダラと長いし申し訳なくなって
しまって・・・。 
255名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/12 22:39
>>251
今はろはろっくさんの通うサイトとか見て来たけど
どうやら本人と思われ。
でもまあ普通のファンサイトにいていきなり2ちゃんに来たのなら
しかたないと思われ。
>はろはろっくさん
2ちゃんっていうのは確かに叩きとか多いけども
結構こういう所だからこそ本音言う人もいるんです。
落ち込まず、ここでのアドバイスをいい方向に捉えて
小説に役立ててください。そしていつの日かスンバラスィ
小説が書けた日にはここに連載して下され。

ちゃんねらーじゃないと思うと急に優しい対応になる自分。
>>254
私は楽しみにしてましたよ。
自分も楽しみにしてました。
ファンタジー系と言ってもそこまでぶっ飛んでなかったですし。

私も楽しみにしてました。
是非続き書いて欲しいです。
もし嫌でなかったら。
>>252
ほんとだバトロアスレにいた。やっぱ面白いなー。
むこうでも評判いいみたいだし・・でもやっぱりこっちでも書いて
ほすぃ。
260名無しさん:03/02/13 02:08
248はやさしいな
>>254
自分はファンタジー系好きな方なので、ぜひ書いていただきたいです。
11期生も好きですし。大上氏のユウキロックに対する今後の心の動きなどが非常に気になる・・・。
262B級作品:03/02/13 07:00
久しぶりに来たらにろはちさんが復活してる。乙でした。孤島の鬼相変わらず
面白いですね。マイペースに頑張ってください。
>>253さん
アドバイスありがとうございます。☆おわり☆は自分でもどうかと思っていたのでw
改めます。「起承転結」は253さんに言われるまで存在さえ忘れてました。
でも正直そこを改めるのは難しいですね。自分は話を作ってるというより
頭の中に流れるストーリーをそのまま文字におこしてるだけなんで
実際自分でも話の展開が分からないんです。でも考えるようにしてみます。
参考になりました。どうもです。
263名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/13 23:32
>>262
B級さんだー。
本物なのかな…それさえ疑ってしまう自分が悲しい。
気が向いたらこっちでも小説書いてくださいね〜
にろはちさん復活お疲れ様です。
クライマックスに向けて頑張ってください。
漏れも小説を書きたいのですが
何せバセオタなもんで他の皆さんと登場人物がかぶってしまうのが
気になって・・・・。
>264
お時間があれば、ぜひぜひ書いてください!
読者としましては、かぶっていたって全く平気です。
漏れもバセオタなんでつが、バセ芸人の登場するお話を、
一つでも多く読みたいな〜、と思った次第でございます。
266はろはろろっく:03/02/14 17:59
厳しいんだなぁ・・・。ここのサイト・・・。
267名無しさん反省:03/02/14 18:13
↑ちょっと言い方きつかったな
スマソ
268名無しさん@慰める:03/02/14 18:20
>266
ガラスのハートを持っているんだね。
そんなに気にするこたぁない!
真剣に読んで、愛あるこその指導だよ。
ここのいる奴らを感嘆させてやれ!!

269名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/14 18:35
>>266
2ちゃんっていうのは、叩かれれば叩かれるほど
強くなり、そして何かを失いながらも何かを学ぶサイトさ…。
268の言う通りこんな事にへこたれずがんがっていい文章書きに
なるのです。
270名無しさん@慰める:03/02/14 18:46
>267-269
ほらね。いい奴いっぱいいるじゃん。
264です。
お言葉に甘えて書かせていただきます。
尚、登場人物は基地芸人のみとなっております。
登場人物が他の方とかぶりまくっててすいません・・・。

-------------------------------------------------

”僕が居なくなったら
君は僕の分まで
幸せでいてください。
僕の分まで人に笑顔を与えてください。
君はいつまでも笑っていてください。”

―――ある日こんな手紙が届いた。
差出人は書いてない。
白い封筒に白いルーズリーフでかかれていた。
”僕”と書かれているということは男からだろう。
最初はファンレターかと思ったがそれにしては気持ち悪い文面だ。
まるでラブレターに書くような内容・・・。
白い封筒の表には「baseよしもと 小林友治様」と書かれている。
そう、その手紙を今読んでいるのはケンドーコバヤシだった。
何度も何度もその文章を読み返し、ひとことぼそっとつぶやいた。
「えらいくさい文章やなぁ・・・さては女に出すラブレターと
俺宛のファンレターを入れ間違えたんやな。」
そう言いながら、もう一度手紙に書かれている文章を読み返した。
>271の続きです。

”僕がいなくなったら―”この手紙の主は
どこか遠い所へでも引っ越すんだろうか。
でも、クサイけど結構ええ文章やなぁ・・・・。
こんな大事な手紙、間違って俺のところに送ってくるなんて
ほんまどんくさい奴や。住所と名前書いてたら送り返してやったのに。
小林は手紙を四つ折にし、封筒に戻した。

小林は今日朝からロケで名古屋に行っていた。
そしてさっき最終の新幹線で帰ってきたのだ。
早く家に帰って一息つきたいものだが今日は金曜日。
朝の五時まで生放送のラジオがある。
baseの駐車場にバイクを置いていたの楽屋でちょっと休んでから
ラジオ局へ向かおうと思い、事務所の前を通ったら
この手紙をスタッフから渡されたのだった。

この手紙を自分が持っているのも恥ずかしい気もするが
かといって捨ててしまうのも、惜しい気がする。
「・・・しゃーない、俺がもっといたってやるわ」
小林はその手紙を自分の鞄の奥へ押し込み
駐車場へ通じるエレベーターに乗った。
273名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/15 02:31
にろはちタンまだ〜?次はいつ頃〜?
ねえまだ〜?
274名無しさん@慰める:03/02/15 02:35
>271-272
なんかつかみがいい感じですね〜。
先が気になる!!!
楽しみに待っています!
なんか陰湿な書き手つぶしが1匹いるな……
276名無しさん:03/02/15 15:16
>>275
まあ本心かもしれんからしばらく黙視しようや
>271-272
面白そう!続きお待ちしてます。
マターリいきましょうぜ
>>271-272
乙カレー
面白かったYO

あと余計なお世話かもしんないけど、一旦メモ帳かなんかにうpする分を
書き上げてからまとめてうpした方がいいかもよ。
あんまり時間空くと途中で割り込まれたり感想書いていいのかどうかが
わからずに困っちゃったりするかもしんないし。
>>276
いや、273のことでした。ゴメソ。
280名無し:03/02/15 22:48
同じ登場人物ばっかりでわけ分からん。
陣内ケンコバばっかじゃねえか。
281名無し:03/02/15 22:48
>>279
そうか。
勘違いしたのこっちやった。こちらこそスマソ。自分含め書き手待ちすぎ(ニガワラ
282名無し様:03/02/16 20:55
それじゃぁみんなはどういうのが見たいんですか
283名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/16 21:15
面白いの
284名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/16 21:16
>>280>>283
じゃあ君が書けば
勝手にスレ分析

吉本、特にbaseの芸人を登場人物とした話が主である。
しかし、読み手は東京の芸人しか分からないという者や
吉本以外の事務所のファンの者も多い。

前々からの傾向だが、現書き手に対する不満の声は多くとも、
一向に東京芸人や他事務所(吉本以外)をモデルとした書き手が現れない。

どうしてbase以外の書き手が現れないのか(決してbase書き手が悪いというわけではない)
見ていると、住人はbaseファンのみというわけではない、
しかし、現状ではbaseファンの中からしか書き手が現れていない。
他事務所では登場する芸人が読み手に分からないという不安があるのだろうか?
286名無しさん:03/02/16 23:07
>>285

は?ぜんぜん的を得ていませんが。
まあ「勝手に」スレ分析だから責められんが。
それにしても的外れ
>>286
じゃあ、あなたはどう考えてるんですか?
288名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/16 23:12
あながち間違ってないと思うけど…このスレ分析
289名無しさん:03/02/16 23:24
単純ににろはちさんの存在が大きくて新たに文章載せられるのがよっぽど度胸があるヤツだけになっただけじゃ?あと叩くヤツおおくて前からいた人もかけなくなったとか。
あと、相対的にバセ芸人好きなヤツが多いからってだけでしょ。
290_:03/02/17 11:16
マターリしよーやー
291名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 11:19
ベース人気凄いもんねー。
個人的には他事務所のほうが好きなんだけどな〜
ま、読み手だから文句は言わないけど。
285は結構あってると思うけど。
292名無し:03/02/17 11:32
激しくレスづれお許しを。夢で芸人見たって人はアフォだと思ってたの。でも見てしまった。主人公はおぎやはぎ。二人の躍動感を活かした熱血アクションCM。皮ジャンを着こなすワイルド刑事、小木。犯人に涙で説得、正義感に燃える矢作。・・・悪夢だ。恐怖で目が覚めた。
293名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 12:44
オナニー小説ばっかで面白くない
294名無し:03/02/17 12:56
言っおくけど、理想じゃないから。マジ恐ろしくて、うなされたんだから。
295名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 13:30
>>293
ここで小説書いた事はないがネットに書き込む小説は商品じゃないんだから
誰かを楽しませるためじゃなくて自分が楽しいから書いてるんだろうし、
オナニーになるのは仕方ないんじゃないか?そりゃ皆にも楽しんでもらえる
ことにこしたことないが、自分が楽しくないと書けないだろうしな。
それに他のサイトではドリーム系が多い中ここのは男女関係なく楽しめるし。
てかお前の意見もわかるがお前のそういう意見が書き手遠ざけるんだから
やめれ。楽しみにしてる奴もおるんだ。長レススマソ
296名無し:03/02/17 14:13
2ちゃん的は書き込みは放置でいこう。
そしてそんなごく一部の意見でへこむなら書き込むなといいたい。
297名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 21:18
芸人の偏りは仕方ないのでは?
私はドリーム系じゃないいろんな小説が読めるので、ここに来てますが。
もう少し寛容にしてみてもいいのではないかと・・・。
書き手さん!!戻ってきて〜!!
>>186
唖然とする一同をよそに男(老父のところに迎えにきた男)が陣内に
駆け寄り何やら呪文のような物を唱え水をふりかける。
すると陣内は「うぅう・・」と苦しそうではあるものの
起き上がる。そして男は「こちらへ」というと
陣内を背負い部屋へ大上と剛を誘導する。
「ここならもう大丈夫です。」と男は部屋に入ると陣内を降ろし
へたりこむ。「何がどう・・・」と剛がひとり言のように
聞こえるか聞こえないか位の声でつぶやく。
しかし誰も何も答えない。何が起こっているか分からないのは
剛だけじゃなく恐らく全員だ。
そして長い沈黙が訪れた後ついに口を開いたのは男だった。
「結界にひずみができたんだ。その隙を狙われた・・。」
陣内「もしかして俺が落ちたから、ひずみができたん?」
男は何も答えない。
そしてまた訪れる沈黙・・・・。
「ごめん。」陣内がポツリとつぶやく。
男「過ぎた事は仕方ない。お前を責めるつもりもない。それより
今問題なのはモストデンジャラスのことだ。」
剛「モストデンジャラスって・・・コバやん。コバやん!!
モストデンジャラスちゃうやん!コバやん!!!!!」
興奮した剛は男に詰め寄る。
男は目を伏せたまま「もう今日はお休みください。部屋は用意しますので」
とはぐらかすように言うと出ていった。
大上の頭の中には「ハリィ久しぶりやな。」とニヤリと笑うコバヤシの顔と
冷ややかに大上を見つめるユウキの顔がグルグルと回っていた。
299名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/17 22:59
>>298
乙です。続きも楽しみにしてますので、マイペースに書きつづけてください。
ここの小説、ヘタなテキストサイトよりどれも面白いのでけっこう
楽しみにしています。

にちはろさんの文章、変な妄想とか無くて、自然なイメージで
描かれているのですごく好きです。

自分文章ヘタでスミマセン。
301はろはろろっく:03/02/18 14:27
私はハリガネロックのマネージメントをしている宏美・・・。

大阪から東京に来てもう何年目が過ぎた・・・。

大学も中退・・・。

大学の勉強に嫌気が差して・・暴力事件を起こし中退・・・。

そして親の金を盗んでは・・・東京でキャバクラでアルバイトをしていた時だ・・・。

302はろはろろっく:03/02/18 14:35
宏美「クラブ奈奈来てくださーい」
??「なにやっているんねん・・・。」
宏美「痛い・・・。」
大上「大上や・・・。なぁなんでこんな事をやっているんねん・・。なぁこれより
稼げる仕事があるんやけど・・厳しいけどやる?!」
私は・・大上君の頼みを断れず・・ハリガネロックのマネージャーをやることになった・・・。
でも・・大上君と側にいるって事で幸せを感じていた・・・。

303はろはろろっく:03/02/18 14:39
ごめんなさい・・・。

実は学校をサボって小説書きました・・・。

ブラック過ぎる小説ですいませーーーん・・・。

304名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 14:43
なるみ×友近かいていい?
305はろはろろっく:03/02/18 14:53
仕事にもやりがいを感じていた・・・。

そんなある日・・・。

ハリガネロックのユウキロックさんが高熱のインフルエンザに掛かってしまった・・・。

私と大上さんが見舞いに行こうとしたその時・・・。

何と無く通りかかる・・・怪しすぎる人物・・・なんとうちの常連客だった中村健一さんだった・・。

しかし・・私はその人を無視をしようとしたその時である・・・。

健一「宏美ぃ可愛がってあげたやろ・・、なぁお店に戻れや・・。またにゃんにゃんしようや・・・。」

しつこく付きまとう常連客の中村・・・。

大上「何しとるんや・・・。女の子嫌がっているやろ」
中村「お前は・・・。ハリガネロックやないか・・・。なぁ・・説得してくれへんかな・・・。」
大上「嫌やな・・。大体・・コイツは・・キャバを止めて俺らのマネージャーしとんねん・・。」
中村「なんだとう・・・。」
中村がなんか凄い切れ味の鋭い刃物を取り出す・・・。
ブッス・・・。私は大上さんを守る為に・・1人の男を守る為に・・・・。
大上「何するんや・・・。宏美・・。宏美・・・。しっかりしろ・・・。」
宏美「私・・大上君と一緒にいて良かった・・・。ごめんね・・・。大上君・・・。」






306名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 15:10
糞小説キタ-----------(°∀°)-------------!!!!!!

糞小説キタ━('A`)━('A )━ ( `)━(' )━(A` )━('A`)━!!!!!
ブラック・・・?ハァ(゚Д゚)?????????
リア房はとっとと学校逝きさらせ。

つーか、内容はどうしようもないし良し悪しは人によって違うからともかくとして
最低限書きながら投稿するのやめれ。
全部書いてから、まとめてうpしないと中途半端。
にろはちさんみたいな長いのを載せたいんだったら、
最後に「続く」とか書くなりして、一旦くぎるとわかりやすいし。
他の書き手が書き込めないから迷惑がかかるし、感想も書けなくなる。
309はろはろろっく:03/02/18 15:52
ごめんねぇ・・・。慣れないんだ・・・。ごめん・・・。
310はろはろろっく:03/02/18 15:55
題を書くのを忘れた・・・。
題は・・えっと・・・「無題」です・・。
なにも題がないので・・・無題ってかんじにしました・・・。
311はろはろろっく:03/02/18 15:56
題は最後に書こうかなって思ったんですけど・・・。
>はろはろろっくさん
慣れないのは仕方ない。けど、書き方がどうも房っぽくて皆さんとっつきにくいのでは?
「・・・」が多すぎとか、改行の問題とか、すべて書ききった後、自分で読み返すとかしてみてはどうでしょう?・・・ってお節介レススマソ(w
313はろはろろっく:03/02/18 16:15
《続き》
ここは病室・・・。

すごい出血をしている宏美・・・。

そんな所に大上君が見舞いに来た・・・。

大上「大丈夫か?!あの中村って奴だれやねん・・。」
宏美「以前ホステスのお客さん・・・。」
大上「そうなんだ・・・。でも酷い奴だよね・・。」
宏美「私がホステスで働いていたんだけど・・・そしたら・・・急にストーカー化してきて・・私は
逃げるように・・・東京に来た訳・・・。」
大上「そうやったんや・・・。でも安心しな・・。あいつ逮捕されたから・・・。急に体張らんでもええやん・・。」
宏美「あっ!!病室から東京タワーが見えるね・・・。」
大上「そうやな・・・。はぁ・・・。もう何回みたんだろうね・・・。東京タワー・・・。
ってあいつの見舞いに行かないと・・・じゃーな・・宏美・・・。」

大上君は私の病室から去って行った・・・。
《終わり》
「無題」
主人公:ハリガネロックの大上邦博
副主人公:宏美(オリジナルキャラ)
でお送りしました・・・。
ごめんなさい・・・。今週・・・バイトが5連敗で・・・そこまで書けませんでした・・・。
ここは大人なので大きな心で見ていただくとありがたいです・・・。


314名無しさん・・・。:03/02/18 16:17
>はろはろろっくさん
この小説・・・内容を・・・とやかくいう前に・・・
文章が・・・めちゃめちゃだと・・・思うんですよ・・・。
学校・・・休んでる場合じゃ・・・ないのでは・・・?
もっとしっかり・・・日本語・・・勉強してください・・・。

>はろはろろっくさん
「慣れない」というのを免罪符にしてばかりいないで、少し空気を読むとか
この場所ではどういったものが嫌われるかということを学んでみては?
あんまりこんなこと言いたくないけど、今のままだと小説の内容以前に
あなたの言動に反発して酷い叩き方をする人も出てくるかもしれない。
あと、携帯からの書き込みなのかもしれないけど短いレスを何レスにも
分割するのはレスの無駄遣いになってしまうと思います。
他の方が言う通り、一旦自分の書いた文章を読み直してからまとめて
載せてくれれば、読み手も読み易いし感想も言い易いと思いますよ。
長文マジレスのうえキツイ言い方で申し訳ないです。
>はろはろろっくさん
文末の「・・・」を抜くだけでも、ずいぶんと読みやすくなるのでは?
317はろはろろっく:03/02/18 16:32
色々ありがとう・・。
>>314さん・・・ワラタ・・・。
319名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 16:48
なんだこれ?これが孤島のオニと同じ登場人物を扱った小説なのか?
320名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:00
まともなマジレスをば。
大阪の学校に通ってたのをやめて、東京にきてホステスやってたんでしょ?
そこで大上に拾われたんでしょ?
ストーカーから逃げるように東京にきたって書いてあるけど何コレ?
なんか最後ツジツマあってないじゃん。
321名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/18 17:05
だからなるみ×友近書いていいかきいてんの
>>321
態度が悪いからダメ。書くな。需要なし。
323ナナシ:03/02/18 17:28
11期生の小説まってましたvv続きも楽しみにしてます!!
 
>>321
書かないで下さい
はろはろろっくは
どうしても針金の痛いファンにしか見えん。
何故かファンサイトでも・・・。
取り合えずココには来ない方がよいよ。
みんな厳しいなー。また新たな書手が書きにくい環境になってるw
でも悪いけどはろはろろっくのおかげで、今までの書手さん達がいいもの
書いてたんだなーって改めて実感できたよ。ありがとチャンはろはろろっく
327名無し:03/02/18 23:00
つうかはろはろろっく。
お前わざとだろ
ついにこのスレにもドリーム系の波が・・・イタタタタ
329はろはろろっく:03/02/19 10:12
「桃太郎〜オンバトバージョン」

主人公:桃太郎・・・ハリガネロックの大上邦博
悪の枢軸の鬼役・・ハリガネロックのユウキロック&号泣&おぎやはぎ
猿・・・・飛石連休の岩見君
きじ・・・キジコロコロ
犬・・・アイフルのちわわ
おじいさん・・・18KINの大滝さん
おばあさん・・・・18KINの今泉さん
ナレーション・・・・チュートリアル
徳井:むかしむかしある所におじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝を刈りに
おばあさんは。
今泉:「じゃー・・・三味線でもやろうかしら。」
徳井:工藤詩摩菊になっていました。
福田:おばあさん洗濯しないやん。つうか今泉さんの趣味はどうでもええねん。」
徳井:三味線も終わり・・おばあさんは川に洗濯に出かけました。

そしたら大きな桃が流れてきました・・。

今泉:「うわぁ大きな桃だわ。よいこらしょっと。後でお爺さんにみせようかしら。」

徳井:そしてその大きな桃をお爺さんと一緒に食べようとしました。

そしたら赤ちゃんが真っ二つです。

大滝:「ばあさん緊急オペじゃ。」

<続く>
330はろはろろっく:03/02/19 10:13
前回はかなりすみませんでした・・・。最近童話のリメイクバージョンにこっています。
331桃太郎の続きです。:03/02/19 10:17
徳井:そしてオペは無事に終了。その子には桃太郎と名づけました。

桃太郎はけっこう優しくノーベル賞を取るくらい優しくたくましいのでありました。

福田:けっこう優しいんだな。桃太郎・・。

徳井:ある日のことです。桃太郎がある日お爺さんとお婆さんとニュースを見ていました。

福田:待ってや。ニュースって。昔はテレビが無いやん!!!どうするんねん!!!

徳井:新聞を見ていました。

かなりの悪そうな鬼が暴れているという情報を聞きつけた桃太郎はおじいさんとおばあさんにこう言いました。

大上:「おじいさん・・おばあさん・・。俺はかなり悪そうな鬼を倒してくるよ・・。そして賞金の1000万でおじいさんとおばあさんに、裕福な生活をさせてあげるからな。」

今泉:「これ・・・黍団子だよ。」

大上:「分かったよおばあさん。」

332名無し:03/02/19 10:38
まだあったんか・・・小説スレΣ(゚д゚lll)
333名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 12:39
ここから一行リレー小説へ

「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた
334桃太郎の続きです。:03/02/19 13:08
徳井:そして仲間を探しにいきました。イヌです。あの音楽は。そうです。あのアイフルのチワワです。

同情で仲間にしました。

福田:同情で仲間にすなっ!!

徳井:そしてサルです・・。

岩見:「あのぅ・・仲間に入れてモンキー。」

大上:「ええで。」

徳井:あっさり仲間に入れました・・・。そしてきじです・・。きじの剥製に台車を付けた・・キジコロコロです・・・。

福田:待てや・・。キジの剥製に台車を付けたら頭可笑しいやん・・・。

徳井:これで鬼を引かすんやん。その頃鬼のアジトでは。

祐樹:「ええかぁ。ここは鬼の世界征服を目論見・・そして・・ドケチを流行らすというのを目標に。」

号泣:「兄貴。あのここはそういう場所じゃないっすよ・・。」

おぎやはぎ:「兄貴どうします。ここがばれたら・・・。」

祐樹:「しっ!!何か聞こえる。」

徳井:なんとキジコロコロの音でバレテしまったのです。アホですね。

福田:やっぱり。

335桃太郎の終わりです。:03/02/19 13:13
祐樹:「しっ!!何か聞こえる。」
徳井:なんとキジコロコロの音でバレテしまったのです。アホですね。
福田:やっぱり。
祐樹:「誰や。」
赤岡:「こいつらっすよ。」
祐樹:「こいつらを八つ裂きにしてやれー。」
大上:「こっちもって寝るな。」
岩見:「すいません。」
祐樹:「PK対決や。」
徳井:PK対決で負けた鬼達は。結局・・おばあさんとおじいさんと桃太郎に・・
家をプレゼントしたとさ。おしまい。
福田:あほ、やめさせてもらうわ。
・ ・・・・・・・・・後書き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回のまたまた反省としてコミカルタッチの桃太郎を書きました。
まぁ気休めに読んで頂くと嬉しい作品です・・。
書きたい童話があったらリクエストして下さい。
最近童話のリメークバージョンにはまっています
336一行フェチ!!!:03/02/19 13:15
「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた。
そんなところに劇団ひとりが登場。
337名無し:03/02/19 13:17
こいつのせいでスレが落ちる前に他の小説みないとだめじゃん
338はろはろろっく:03/02/19 13:38
前回のやつは忘れてぇ・・・。
ごめんねぇ・・・・。
>>335さん面白い。3匹のこぶたとかは?
340はろはろろっく:03/02/19 13:56
じゃあやってみるね。
341はろはろろっく:03/02/19 14:16
ちょっと小説書くのに時間が掛かります。
342ヘチョ小説:03/02/19 15:32
つかの間の連休を貰った俺達は真夜中の終電に飛び乗った。
乗り継ぎ最後の電車。これで終点まで行こう。
止まるまで行こう。終わるまで行こう。

平日の終電は、一両貸しきり状態で、何処に座ろうと自由。
でも、みんな真ん中辺りのシートに腰を下ろしていく。

俺の隣には、2丁拳銃の二人。
逆隣には、シャカの二人が、お互いを押し退けつつ眠っている。
向い側のシートには、仲の良いホーム・チームが揃って熟睡中。
そして、俺の正面の吊り革に手を引っ掛けてウトウト微睡んでいるのは
俺の相方、そして実の弟の礼二。
と、いう訳で、俺は中川家の剛という事になる。

「礼二、眠いんなら寝た方がええで。どうせ明日にはみんな騒ぎ出すんやから」
ぐったりしている彼に話し掛けると、彼は重たくなった瞼を持ち上げる。
「………全然………全然、平気…や…………………」
めちゃめちゃ眠そうやんけ。しかも日本語間違っとるし。
「嘘吐くなや。何ヶ月振りの3連休やと思うとんねん。
サッキのサッキまで仕事やったやんか。ええから寝なさい」
そう言われた彼は、「兄貴面しよってからに…」と、ぼやきながら
向いの…与座と少し間隔を空けてからシートに座る。

しばらくすると、いびきをかきはじめた。
343ヘチョ小説:03/02/19 15:32
>>342の続き


少しは兄貴らしい事せんとなー。
そう思った途端、俺の瞼はストンと閉じる。疲れているのはお互い様か。

明日から、仲間同士で小旅行。
…と言っても、観光地ではなく、ゆっくりと時間の流れる静かな田舎へ、だ。
でも、どうせこのメンバーだ。体を休める事は出来ないかもしれない。
そういえば、目的地の駅には走らなくなったSL機関車があるらしいな。
礼二喜ぶやろなー……鉄道マニアやもんなー…マニアどころやないもんなー…。

電車の揺れと、俺の心臓が、一定のリズムを刻み出した頃、
俺は夢の中へと深く深く潜りだした。

明日は、何をしようか。思い出作りを、してみようか。

おわり。


●●●●●●●●●●●
どうも…初です。なんか荒れ気味ですね。と、いう事でマッタリ系を…。
柔らかい気持ちになっていただければ嬉しいです。
344ななし:03/02/19 15:50
童話のリメイクじゃなくてチュートリアルのネタパクっただけじゃん。
345はろはろろっく:03/02/19 16:02
まぁそうとも言う。
346はろはろろっく:03/02/19 16:05
こんどは三匹の子豚です。チュートのネタも多少パクッタこの小説です。まぁいいじゃないですか。
この小説も大人なんでゆっくり読んでくれたら嬉しい!!!
347はろはろろっく:03/02/19 16:06
まぁ今度はアメザリ主体の三匹の子豚です。
348はろはろろっく:03/02/19 16:41
大人なんで暖かい心で読んでくれぇーーー。
349名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 16:47
3匹の子ブタか・・・ハリガネの他に誰が出てくるのか楽しみだ。
350名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 16:59
>>343タソ
なんか(・∀・)イイ!!
やわらかい気持ちにナレタヨー(´∀` )
351ナナシ:03/02/19 17:04
ヘチョ小説さんの小説良いですv私は好きな感じでした。
暇な時で良いのでまた書いて下さいね♪
>へチョ小説さん
マッタリ系いいですねえ・・・。それにすっきりまとまっててすごく読みやすい文でしたし。
暇な時また書いてください!!
353はろはろろっく:03/02/19 17:42
次回の小説は・・。
「三匹の子豚」
「眠れる森の美女達」
「眠れる森の美男子」
かこうと思います(予定)。
私は今週アルバイトを本格的に探しているんでもしかしたらアップロードできないかもしれません。
実は今週で8連敗・・・。
もうあかん状態です。
皆さんはバイトってやった事ありますか?!
はろはろっくさん、そんな状態なら書かなくてもいいですよ。


そんな状態じゃなくても…。
だから空気読めって。<はろはろろっく
お前さんのバイトがどうだろうがそんなもんこれっぽっちも興味ない。
バイトに関して世間話する場でもない。
ここはファンサイトじゃないしましてあんたのサイトでもないんだってことを
いい加減理解してくれ。頼むから。マジで。お願いだから。本当に。
356355:03/02/19 18:14
言い忘れ。
三匹の子豚ネタは前回のより全然面白かったと思うよ。
357名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 18:32
糞小説キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
358はろはろろっく:03/02/19 19:06
ごめん。。そうだよね。
359はろはろろっく:03/02/19 19:56
この空気読めないんだよな・・・。でもなんとかがんばってみるちゃ!!!
やっぱ読めてないぽ。
361はろはろろっく:03/02/19 20:18
ちゃんと読みます。
じゃあ改めてもう一度。
今度は一週間に一回の割合で書こうと思います。
三匹の子豚は完成したら書きたいと思います。
ちょっと空気を読む練習をしないと・・。
ごめんなさい。
362名無し:03/02/19 20:28
ちょっと空気を読む練習しないと、ってちょっとじゃ足りないよ!?
363名無しさん@お腹いっぱい:03/02/19 20:33
 はろはろさん、お聞ききしたいのですが
ここにしか公表できる場はないのですか?
あなたの作風だったら、個人的にサイトを開いて小説を
置いた方が受け入れてくれる人が多いと思います。

ここの人達は比較的、厳しい目をしている人が多いので
少し辛い事になるかもしれませんよ。



はろはろろっくさんなー、どうなんだべ。
ちゃんと謝ってるから悪気もなさそうだから叩くのもかわいそうな感じするんだけどね。
でもここは、なんていうか殺伐としてる場所だから今のままだと「イタイ」って言われるし、
うざがる人もたくさんいると思うYO!
どうしてもっていうんだったら、「・・・」をやめる事から初めてみれYO!
あと、猿岩石とネプチューンのCDを買った人っていうスレ立てたのは貴方でつか?
365名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 20:49
はろはろ、いろんな掲示板で小説かいてるけど、
1つもいい作品ないね。

も っ と 日 本 語 勉 強 し な さ い
366はろはろろっく:03/02/19 20:49
そうだよ。何処で見つけたの・・・。適当に書いて欲しかっただけ。
367はろはろろっく:03/02/19 20:50
うんけっこう又厳しいですね。
368はろはろろっく:03/02/19 20:53
厳しく言ってくれると結構嬉しいって思うんだ。一応反面教師的な所あるから。
苦手なんだ。小説書くの。実はぶっちゃけ小説の書きすぎで日本語忘れちゃうんだ。ごめん。
最近パニック起こして書いているから。
はろはろろっくは荒らしじゃないのか?なんて思う今日この頃
完全放置推奨
>>367
ここはチャットというわけではないので、
一分おきで一行レスとかはとりあえずやめて欲しい。
書くことを最初に決めてから書きこんでいかないと、
レスがたくさんついてて、なにか新しい小説が載ってるのかと楽しみにきたら、
あなたの一行レスが(一レスで纏められるほどの事を)大半を占めて,がっかりします。
なるべくレスを無駄遣いしないようにしている他の書き手さんの努力を無にする行為だし、
読み手も読みたい小説を逃すことになってしまう。

ここの人達は優しい人達が多いから,色々注意したりしてくれるし、
かまってくれる人もいるけれど、2ちゃんの初心者板や他のスレでも雰囲気を掴む事は出来るはず。
それが何の改善もせずに、こう何度も続くと,いい加減、荒らしだと思われますよ。
372名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 21:02
どっかで見たけど、はろはろさんって大学生なんだって?
大 丈 夫 ?
日本語理解するのって大学生になると難しくなる訳?
373B級作品:03/02/19 21:03
なんか小説書き込める雰囲気じゃないですね…怖い。
こんな殺伐としたスレでしたっけ?
ここは空気を読むべきなんですか・・ね。
374はろはろろっく:03/02/19 21:03
嵐じゃないけど・・・。ごめん。。。
375名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 21:10
B級さんは空気読めてるっすよ…。
>>373
そんなに殺伐としてるとも思いませんが…。
ただ、ちょっと燃料っぽい人が投下されてるみたいで…。

たとえば,B級さんは、指摘された事を見直そうとなさったのに対し,
(あっ、ちなみに私はB級さんの小説好きですよ,アメザリの話が特に)
はろはろさんはその様子が見られない,それが反感買ってるのでは?
2ちゃんがどういう掲示板かわからない、というなら知ればよい話だし,(その方法は山ほどあるし)

2ちゃん自体殺伐としてるからね。
援護してもらえる立場だからって「怖い」もどうかと思うが。
378B級作品:03/02/19 21:22
小説上げようかと思ったんですが、じゃあまたにします。
正直、自信もないし…(今回の話は特に・・)
また頃合い見てうpさせてもらいます。臆病者でスマソです
>>377
すいません。そんなつもりで「怖い」って書いたわけじゃない
です。(援護してもらえる立場だとも思っておりません)ただうpしようと
思ったら以前の雰囲気ではなかったので。誤解させたなら謝ります、ごめんなさい。
379名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 21:26
キツイ言い方かもしれんが、はろはろろっくが小説書くのは勝手だけどここに載せない方がいいのでは?
もっと貴方の小説に合った場所があるはず。少なくとも、ここには向かない。
ここの住人、2ちゃんにしてはものっ凄い優しい部類だよ。
言葉は温和でも、内心は場の空気読めない香具師は(・∀・)デテケ!って思ってるはず。

他の作家の人たちに迷惑かける前に(もう既にかけてるかもしれんが)、ここに小説載せるのを止めた方が吉かと。
周りのためにも、自分のためにも。
↑ごめん。今の書き込み、漏れも空気読めてなかったかも。
言いたいことも言ったし逝ってきますわ。
>>378
おう、気長に待っていますよ。
載せたい時に載せたらいいし、書く事は義務じゃないのだから。
ここが殺伐としていて、叩かれたりする事は当たり前という事を念頭に置いて,
それでもたくさんの人に読んでもらいたい、って思った時に書いたらいいのではと。

>>379
禿同。ここの住人,優しい人多いですよ。

とりあえず、皆さん,sage進行で行きませんか?
あんまりこのスレがあがってるのを見ると、ビビります。
荒らされやすいスレ内容だと思うので…。
>>378
楽しみにしてます。臆せず無理せず頑張ってください。
383名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 22:08
age進行にしないと書き手さんも集まらないんじゃないの?
叩かれるのが怖いからってうpできないっつーのもあんまかっこよくないな。
あと、「お前はここに書くな」っていうのもなんか勝手すぎると思われ。荒らしじゃないんだからさ。
B級さんがそこまでヘタレだとは思ってもみませんでした。
「今日うpしようと思ってたんだけどなー、やめちゃおっかなー」って。(ニガワラ
厨房かよ。
385名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 22:22
確かに、今日書いてきたんだけど、じゃあ辞めるわ的言い方は房以外の何者でもないと思う。
age進行は漏れも賛成です。
386名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 22:37
にろはちさんまぁだぁ〜?
387名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/19 22:58
「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた。
そんなところに劇団ひとりが登場。
「おいしい豚骨スープのラーメン屋さん行かない?」と軟派な口調で話し掛けてきた

>>379
自分もはろはろろっくさんに対しては同意見です。
てか、はろはろさん、こんなとこで言うのもなんですが某サイトに小説投稿してますよね?<はろはろさん
だったらそちらの方で書かれてはどうでしょう?あなたの書き込みじゃ、荒らしとしか思えません。(一行で書くとことか)
それでもこちらで書きたいんなら、まずは小説の勉強をしてきてからにして下さい。
レスの無駄遣いは他の書き手さんや読み手さんに迷惑をかける行為だという事を自覚してください。
ふう・・・長く語ってしまった(w もうこれで終わりにして欲しい・・・マジで。

本当に切実な願い・・・元いた書き手さん達帰ってこーい!!
はろはろろっくさん、他に小説うpしてるサイトあるんですか?
純粋に興味あるから読みたい。
はろはろろっくで検索した結果  16件のページが見つかりましたw
はろはろさん、検索したらあなたの書き込みがたくさん引っかかったのですが
17歳なのか大学生なのか本当のところどうなのですか?
はろはろさんって絵も描いてますよね…
前どこかのお絵かきBBSで見ました。
別にはろはろろっくさんが何歳でもいいけどよ、
そういう事やってっからこのスレの雰囲気悪くなっていくんじゃないの?
394名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:42

2002.7.29 投稿 はろはろろっく さん (18歳 女性・千葉県)
「わたしも昔・・・・。」

イジメにあった一人です。いじめっ子になったりいじめられっこになったり、嫌な事ばかりで。
イジメなんて、いじめられたほうもいじめるほうも心に傷を残してしまうんですよ。でも今は大学の1年たしかに嫌な事もあります。
前なんか男の子に「ブス」とか「おばさん」とか言われました。そしてファッションも変えたとたんに声を少しずつかけられるようになったとおもいます。
高巣さんのように強くなるってことはすばらしいことだとおもいます。
395名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:45
02/12/12 11:57 はろはろろっく 女・19
フットボールアワーさんへ
とうとうM−1の季節ですね。風邪とか引いていませんか?!
お体には十分注意してくださいね。M−1楽しみにしてます。
フットボールアワーさんは、とくに岩尾くんが好きです。頼り
ないけどそんな所が好きです。ネタも面白いしM−1でも優勝
してほしいです。頑張ってください。
396名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:49
■--どーーもーーーはじめまして。
はろはろろっく

こんにちは。ハリガネロックファンのはろはろろっくです。ハリガネロックでは、大上さんもユウキロックも大好きで、
ユウキロックさんのファッションが特に好きです。
つい家でも、「目はなれてましたーーー。」ってブラウン管にむかってやってしまうほどのロックファンです。
大上さんもCOOLだし、ロック兄さんもCOOLな面がすきです。大学生です。
いろいろと大変でレポートとかいろいろとやんなきゃいけないことが多くてとてもたいへんです。
実は私は大上さんのファンですが、ユウキロックさんも好きだし今は甲乙つけがたくなってしまいました。
二人とも東京でしっかりやっているなんて最近の若手芸人にはないと私はおもいますよ。
前回のチャンピオン大会なんかボロボロっていってたけど私は違うと思う。だってすごいうまかったし人間ミスってあると思うなーーそれとこのミスを挽回する力私にはない。
ハリガネロックを尊敬する理由なんだ。って自己紹介程度にいったんだけどどうかな。三瓶や中川家に負けるなハリガネロック。 .. 5/ 9(Thu) 19:06[59]

--------------------------------------------------------------------------------
はろはろろっく
めちゃくちゃな日本語ですいませんでした。.. 5/ 9(Thu) 19:09[60]
397名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:50
■--最近ゲットワイルドにはまるはろはろ
++ はろはろろっく (中将)…265回 ---

--------------------------------------------------------------------------------

最近アニメ(すごい古いアニメ)にはまっています。
シティーハンターが好きなので。パソメロをゲットワイルドにしました。

398名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 00:52
10月12日10時45分 投稿 はろはろろっく さん (19歳 女性 千葉県)
「怒りたいです。」

小泉内閣になって以来なんか日本は、変になってきてると思う。
社会に無関心ですか。多少は気にしています・・・。
私が怒るのは特に医療ミスです。毎回思います・・・。
「○○病院で医療ミス」で何人の方が亡くなっているのかって日本は医療のシステム自体遅れているそうです。
でも無関心にもほどがあります。人の命をそんなもので扱うんじゃないと思います・・・。
やめましょうよ…
すんげーどーでもいいしレス無駄んなるからヤメレ
401名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 01:00
今更になって、随分とまぁ「レスが無駄に」って出てきてるな。
次スレ立てればいいだけの話だし、そんなに気にする方がどうかと思うけど。
でもはろはろろっくのコピペはやめとけ。
荒れてるなあ・・・。
>>401
この板html化激遅いんだから、あんま無駄遣いしない方がいいと思うけどね。
鯖自体も最近不安定だし負担を考えるのは別に間違ってないだろ。
404名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 01:30
>>401じゃないけど、鯖に負担がかかるから書き込みを控えろなんていったらここのスレだけの問題じゃないと思われ。極端すぎ。
405403:03/02/20 02:38
>>404
そうだね、飛躍し過ぎたかも。悪かった。
また11期小説書き手さんいなくなっちゃったのかな・・・。
このままスレ荒れていったら本当に書き手さん来なくなってしまいそう。
407B級作品:03/02/20 08:38
車で走ること4時間、やっと目的地に到着した。
車のドアが開くと一人の男が「だっる〜〜〜」と言いながら
勢いよく飛び出した。そして背伸びをして「わ、めっちゃ田舎やん!」と
大げさに声を上げる。
「俺はこういう雰囲気好きやけどな〜」
「フジモン文句多いねん」
「ほんま地元の人の前ではそんな事言うなよ」
男に続くように3人の男が車から次々出てくる。
関西ローカルの特番のロケのためにやってきた雨上がり決死隊とFUJIWARAだ。
スタッフが駆け寄り「すいません、すぐ撮影に入りますんで!」
と4人に伝える。ブーたれながらも4人は準備に入った。

「雨上がり決死隊蛍原で〜す」
「みやさこ〜です(σ゚д゚)σ」
「FUJIWARA藤本でーす!」
「原西です」
「いや〜やってきましたよ」(蛍原)
「ほんま自然に囲まれたええとこ・・・ギューーン!!」(宮迫)
「いやいや宮迫さん何やってま・・ギューーン!!」(藤本)
「お前も言うんかいな!」(蛍原)
「・・・・・・ギューーン」(原西)
『遅っ!』
天然素材の頃からの付き合いの2組は息もピッタリで、撮りも順調に進んだ。
「はいOKで〜す」とスタッフの声がかかると宮迫はその場にへたりこんだ。
「あかんわー、これだけでもうしんどい」
「やめてくださいよーもうオッサンですやん」と藤本がつっこむ。
そこにスタッフが「今日の撮りはこのへんで終わります。旅館用意してるんで
そっちで温泉でも入ってゆっくりしましょう」と声をかける。
藤本は「温泉!」と目を輝かせる。
「温泉て言葉に反応してまうお前ももうオッサンやで」と蛍原は苦笑いする。
が、すでに藤本の姿はなく見るとロケ車の中から「早く!早くー!」と手を振っている。
その様子に3人は苦笑するほかなかった。
408B級作品:03/02/20 08:39
旅館は年期を感じさせるたたずまいだった。しかしボロイというわけではなく
風情がある、といった感じだ。
4人とスタッフは若干緊張した面持ちで中に入っていく。
すると小柄で上品な雰囲気を漂わせる女将が出迎えた。
女将といっても若女将のようで年齢も4人とそんなに変わらないように
見えた。「ようこそいらっしゃいました。」女将は深々と頭を下げる。
「あっ、よろしくお願いします。」蛍原はペコっと頭を下げ、他の者も
続くように次々頭を下げていく。
「部屋に荷物を置いてもらいましたら、うちの自慢の温泉に浸かってください。
八時からは夕食でカニも用意しております。」
【カニ】という言葉に4人の目の色が変わる。
「いや〜ほんま、いいとこっスね」原西が伏目勝ちに女将に言うと女将は
何も言わずニッコリ微笑み一同を部屋に案内した。

「わ〜最悪やぁ!!」女将とスタッフが去ると藤本は声を上げた。
他の3人も少なからず嫌そうな顔をしている。
綺麗な部屋・窓の外に広がる絶景の景色・懐かしい、でも上品な畳の香り
部屋自体は文句のつけどころがない。
しかしコンビで1部屋なのだ。
別にコンビ間の仲が悪いわけではないが仕事でずーっと一緒でプライベートな時間まで
一緒だと正直うんざりしてくる。
普段目につかないような些細なこともイラっとしてしまう事も多いし、プライベートで
相方と話なんかしないから沈黙が気まずさに輪をかける。ましてや相方に気を使い
話しかけてみて相方が少しでもウザそうな雰囲気を出したらもう最悪だ。
4人をドンヨリとした空気が包む。
そんな重い空気を跳ね飛ばすように蛍原が「温泉ある言うとったやん。行こうや。疲れも
ふっ飛ぶで」と明るく言う。
3人は若干の後味の悪さを感じながら蛍原の言葉に従うことにした。
409B級作品:03/02/20 08:40
「最高ですね〜♪」「最っ高やな!」
先ほどと打って変わって藤本と宮迫はこのフレーズを言い合っている。
ここの温泉はロケでもプライベートでもそこそこ温泉を訪れている4人さえも
驚嘆させるほど素晴しいものだった。
「あれ何がいいって、やっぱ効能がな・・・」と蛍原は語るが誰も聞いていない。
そんな蛍原を尻目に「カニもうまかったっすね」と原西が言う。
すると宮迫が「うまかったっすね、とかそんなもんちゃうねん。うまいっっっ!!!」と
大げさに顔をつくりながら表現する。
負けじと藤本が「おいすぃぃぃー!」原西も「ウマー(゚д゚)」と美味しさ表現バトルが始まる。
ここは雨上がりの部屋だ。夕食を終えた4人は高校生の修学旅行のように一部屋に集まり
馬鹿なノリをしながら騒いでいた。女の話・猥談(この内容は女が苦手な原西はほとんど参加しなかった)
そして話は怪談へと移った。
最初へタレの藤本は手を耳にあて聞こえないようにワーワー騒いでいたが話しが進むと引き込まれた
ように聞き入っていた。
蛍原が「そういえばこの旅館の裏にめっちゃ怪しい祠みたいなんあったで」と
嬉しそうに言うと宮迫はニヤニヤしながら「根性試しや。行こうや」と提案した。
藤本は真顔で「いや、やめましょうや。ほんまあきませんて。シャレならへんて!やめましょ、
やめましょ」と真剣に嫌がる。その反応が楽しいのか3人は嫌がる藤本を引っぱって、こっそり
窓から抜け出した。

410B級作品:03/02/20 08:42
外は真っ暗だった。さすが田舎・・・街灯は一つもない。
旅館に備え付けてあった懐中電灯で足元を照らしながら歩く。
「嫌や〜ぁ。嫌や〜ぁ。マジで怖い」と涙目でへっぴり腰になっている藤本を宮迫はグイグイ
引っぱっていく。そして祠についた。
夜という事もあるせいか、その妖しさは一層引きたっている。
御影石というのだろうか、大きな石がドンと置かれ御札が貼られそれを取り巻くように綱が
まかれている。さすがの宮迫と蛍原も臆する。
しかし原西だけは気にする様子もなく「なんなんすかね〜これ?」と石をペタペタと触る。
その時、石をまとっていた綱がシュルと解け札がポトっと舞い落ちた。
グワーーーーーっと風がまき起こり竜巻のように渦を巻きながら舞い上がる。
「うわぁぁーーーーー」藤本はその異様な光景に悲鳴をあげ一目散に逃げる。
宮迫と蛍原も何がおこっているのか分からないまま藤本の後を追う。
原西だけがその場で一人見入るように立ち尽くしていた。

原西が帰ってこない・・・。「どうする?旅館とかに言って捜索届け出してもらったしたほうが
ええんかな・・・」宮迫は落ち着かない様子で煙草をふかしながら藤本を見る。
藤本は魂が抜けたように呆然とし宮迫の言葉も耳に入ってないようだ。
その時 カチャ と音がして扉が開いた。
「原にっちゃん!!どこ行っててん心配してんぞ」と宮迫は駆け寄った。
原西は全身ズブ濡れで虚ろな目をして立っていた。
≪雨なんて降ってたか・・・?≫と小さな疑問が宮迫の頭をよぎったが
とりあえず原西を部屋の中に入れ、服を着替えさした。
原西は宮迫と蛍原が何を尋ねても何も答えず、布団の中に入り込み寝てしまった。
眠りこくる原西と呆然としたままの藤本に雨上がりはどうする事もできなく
不安を残したまま自分達の部屋へ帰っていった。
411名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 08:52
ニヤニヤ(・∀・)
412デッドロック:03/02/20 09:23
おはようございます。コピペ止めてぇ。
475さんの小説面白い!!!!フジモンと雨上がりの関係が・・・。
私より結構上手い。
413デッドロック:03/02/20 09:45
19歳です。(年をごまかしてました。)
少しでも若くいたかったです。
414デッドロック:03/02/20 09:57
「三匹の子豚〜好評?!のオンバトバージョン」
主人公:子豚・・・ニブンノゴの三人
(グー・・森本さん
スー・・・宮地さん
ピー・・・大川さん)
狼役・・ハリガネロックのユウキロック&号泣&ますだおかだ
             アンタッチャブルの柴田さん
ナレーション:あばれヌンチャク(アメリカザリガニにしようかなと思いましたがユウキロックが好きなあばれヌンチャクにチェンジしました。)
竹内「こんにちは〜!!!」
斉藤「お兄さん今日は何をやるんだい!!!」
竹内「今日は「童話」についてやるんだ。やっくん。まずはこれ!!」
斉藤「あっ!!知っている。「三匹の子豚」だね。」
竹内「昔々ある所に3匹の子豚がいました!!長男のグー次男のスー3男ピーと仲良く暮らしていました」
森本「スー。いい加減ゲームソフト返せよ」
宮地「桃太郎電鉄の事かい?!やなこった」
大川「喧嘩するなよ!!2人とも〜。」
斉藤「喧嘩しているじゃん!!」
竹内「やっくん!!喧嘩しているほど仲がいいんだよ。」
斉藤「そっかー。」
竹内「話が長くなったので今日はここまで続きはまた明日〜。」
2人「ばいばーい。」
<続く>
415デッドロック:03/02/20 10:03
また空気読むの忘れた・・・。
ごめんなさい。
B級さんキテクレタ…。・゚・(ノД`)・゚・。
続き楽しみです。無理せず頑張ってー。
>デッドロックさん

反省だけなら誰にでもできますよ。
そこから如何に改善していくかで周りの評価が決まると思います。
でも、あなたからは改善に努めようとする意思が感じられないのです。

わざわざ、あなたの過去の書き込みをコピペする人まで出てきている事を
ちゃんと考えてみてください。
418デッドロック《B級さんの感想》:03/02/20 10:42
B級さんっていうんだね。始めましてこんにちは。
すごい文章能力があるなんて知らなかった。
私はまだまだって感じ。上には上がいるって思ったよ。
419名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 10:44
で、387の続きは期待しちゃだめ?
久しぶりによくわかる芸人登場なんだけどな
420デッドロック《B級さんの感想》:03/02/20 10:45
↑私もB級さんに憧れていて小説書いていたんだけど皆に反感を買われちゃったみたい。
前も小説の内容度忘れするし・・・。少しは相手の事を思いやらないと。
421デッドロック《名無しさんの質問に答える》:03/02/20 10:53
うーんあばれヌンチャクバージョンにしたんだ。
アメザリファンごめんなさい。
アメザリ版には松竹芸能の芸人が沢山出るんだ。
大学サボっても小説は書き続けるんで・・・
批評を言ってくれると嬉しいよ!!
例えばここを直して欲しいって所があれば・・・。
どんどん直すんで。
422何でも推進委員会:03/02/20 11:39
>デッドロック

ずっとROMっていたのですが、このままでは
無駄にスレが消費されて行きそうなのでデッドロックさんにお話です。

貴方は、421で「直して欲しい所があれば直して欲しい」
と仰っていますが、注意なら何度も貰っていると思いますよ。
ただ、貴方は注意を受けながらも何も理解はしてはいない。
キツイ言い方になってしまい本当に申し訳ないのですが
そういう注意しても分かっていない人間に、どのような注意をすれば
理解して頂けるのか、こちらが逆に質問したい心境にあります。

デッドロックさんに足りないのは、相手の事を思いやる事でも
自分の書いた小説の内容を忘れるからでも無いと思います。
むしろこのサイトでは逆に相手の事を思いやらないレスばかりがつく
なんて事が日常茶飯事です。

私が勝手に思うに、小説を書く上で貴方に足りないのは
大きい理由は、二つ。
その内の一つは「他人の言葉を理解する事」で有ると考えます。

他の人間の書く文章の内容も満足に理解できぬ人間に
立派な文章が書けるようになるでしょうか?
分かりやすく言うと、「ドイツ語を喋りたいし、喋れるようにして欲しいけど
勉強するのは嫌だ」と言っている人間にはいつまで経っても
ドイツ語を習得ことが不可能だ、という事と一緒です。
まずは他人の言っている言葉を正確に読み取る力を身に付けることが
必要だと思います。

423何でも推進委員会:03/02/20 11:43
>>422の続き

もう一つの問題は「改めようとする態度」だと思います。
ここに居る者もかつては何の配慮もなく、的ハズレな答えを見出し
叩かれた経験をもつ者も多い思います。
しかし叩かれる度に学び、ここ(2ちゃんねる)でのルールを覚えて行ったのです。

貴方には、改めようとする態度が見られない。
●文章も元のままです。「・・・」が多い。●台詞のみで状況が分からない。
それくらいは、訂正できる筈です。
正直その事柄すら対処しない貴方は、改めようとする態度を持ち合わせているとは思えません。

貴方の書いた文中に「このサイト(2ちゃん)は厳しい評価をしてくれるので、
自分を追い詰められて、良い文章が書けそうだ」
という様な内容の物が有りましたが
重要なのは向上心を持つ環境に置かれる事でなく
どんな状況にあっても自ら向上心を持つ事に有ると思います。
皆、決して「貴方」に小説を書くなと言っている訳では有りません。
「何の理解をしようともせずに、改めもせずに、ただ書きたいと思う貴方」
の小説を読みたくないだけです。

辛く当たる言い方ですいませんでした。決して貴方を嫌いな訳でもなければ
貴方を虐めようとしているわけでもありません。
これは貴方の望んだ、注意ですのでそれを理解して頂けると幸いです。

他の方、小説でも無いのに、長々とした文章をすいませんでした。
書き手の方、いつも感想も無しですがROMって楽しんでいます。これからも頑張って下さい。

ではエルボーを脳天に喰らわされ逝って来ます。
>デッドロックさん
>「例えばここを直して欲しいって所があれば・・・」
>>371さん>>379さんのおっしゃられた意見、読みました?
ここの住人は以前からあなたに、何度も忠告されてるんですよ。
多分、読んでないんだと思うよ。
読んでないから理解できないし改善もできない。

もし読んでいてこの態度なんだとしたら、正直でっどろっくさんは人の話を
きくことができない人なんだと思われても仕方がないよ。
ここまで叩きらしい叩きが出てないのが不思議な位あなたの態度はひどいし
ここはみんな優しい。素直に謝れば何でもかんでも許されるわけじゃないんです。
他板とか他スレなら確実に「カエレ」「氏ね」って言われてる。
住人の優しさと誠意を無駄にするのはもういい加減にしてください。
426デッドロック《2人に》:03/02/20 13:24
ちょっとやりすぎたよ。私あんまり人の優しさを無にするタイプなんだ。
前期かな・・・。相手を思いやらずに・・・その友達と険悪な仲になって以来・・。
人の優しさとか今まで信じて来なかった面もあるんだ。
371さんと372さんの意見が少しずつ判りました。


427デッドロック《2人に》:03/02/20 13:25
なるべく訂正してまたここに書きたいと思います。それまでは待って下さい。
もう放置しない?>デッドロック
関わるだけ無駄な気がしてきた。
429デッドロック《2人に》:03/02/20 13:32
●文章も元のままです。「・・・」が多い。●台詞のみで状況が分からない。
ですかぁ。詳しく教えてくれてありがとう。そこもなるべく直してみるよ
。「・・・・。」が多いのは前の小説サイトで「・・・・」が癖になっちゃって。
状況設定かぁ。台詞だけじゃムリかぁ。まぁなるべく見習ってみるよ。
B級小説の・・・。でも台詞じゃなくてナレーションって受け取ってほしかったなぁ・・・。



430デッドロック《2人に》:03/02/20 13:38
今日授業だったから。
あんまり読むって事無かったけど。
431デッドロック《2人に》:03/02/20 13:41
↑訂正。ゴメン。書きすぎた。そんな意味で読んで下さい。
「三匹の子豚〜続き」
竹内「そんなある日!!ある日グーとスーとピーは家を建てることにしました。
グーは・・・頑丈な南国テイストな家」
斉藤「どんな感じの?!」
竹内「こんな感じの!!」
斉藤「凄い2LDKでこんな家お兄さん住んでみたいよ!!道中にやしの木だし。」
竹内「やっくんの願望は果てしないんだね。でもこの家結構高い所にあるんだよ。」
斉藤「やしの木の上にあるの!!!じゃあ台風が来たら・・・。」
竹内「たぶん倒れるね。つうか無残だね。スーは・・木の家」
斉藤「どんな感じの家なの?!」
竹内「凄い2LDKで北海道にあるんだ。」
斉藤「それって北の国からだよね。」
竹内「しかもドラム缶風呂です。」
斉藤「五右衛門風呂?!でもお風呂はあるけど・・電気は?!」
竹内「風力発電!!でも風が来なかったらどうするんだろうね。まぁそんなところは触れないでおこうね。ピーは、レンガの家です。」
斉藤「それってどんな感じの家なの?!」
竹内「凄い4LDKでかなりホテルみたいなレンガの家なんだ。しかも東京の一等地にあるみたいなんだ。中は古着屋さんなんだ。」
斉藤「なんかお兄さん。不動産屋さんみたいだね。」
竹内「そんな所に悪の枢軸狼がやってきたんだ。しかも5人で。」
斉藤「子豚さん達負けそう。3対5だよね・・・大丈夫かな。」
竹内「話が長くなったので今日はここまで続きはまた明日〜。」
2人「ばいばーい。」
432名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 13:44
電波ゆんゆん
433デッドロック《名無しさん》:03/02/20 13:46
元気そうだね!!!
>>428
放置禿同。常識と日本語勉強してらっしゃい>デッドロック
私あんまり人の優しさを無にするタイプなんだ。ってこんな所で
あんまりって言葉使うことに違和感を感じない人間は小説はまだまだ先。
あと一つだけアドバイスするなら、一回スレに全部目を通せ。
今のお前は土足で人んち歩き回ってるようにしか見えない。
本当に小説書きたいならこのスレにはにろはちタンやB級さんなどなど
いろんな書き手がいるから参考になると思うよ。あとつまらないレスやめれ。
放置禿同とか言いながらアドバイスしてしまったwもうやめる
あとB級さんおかえり。マイペースにガンガレ。
放置推奨に賛成。これ以上他の作家さんが書きづらい状況つくりたくないし。
436デッドロック《名無しさん》:03/02/20 16:08
苛めんじゃねーよ。お前らなんか大嫌いなんだよ!!!大体前から言おうと思っていたけど
私は好きで書いてるだけなんだよ。バーカ。大体持ち味がねぇと面白くないんだよ!!!
いいのが無ければ自分で書いてみろよ!!!
437デッドロック《名無しさん》:03/02/20 16:16
パクリとか言いやがってさー。じゃあナイナイがキンコンのネタぱくっているようなもんだぜ・・。
IF小説みたいなものさ。
だいたい、お前らだってずぶの素人だろ!!!読み手になぁ変に言われるのは良いけど
HPの奴パクルなぁ名無しさん@お腹いっぱいが最低なんだよ。ここは愚痴を書く所じゃないだとぅ。
愚痴なんて出るから小説を書くんだYO。だったら出てってやるよ。それが持ち味なんだよ。
大体・・。
438名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 16:18
ま、芸人板は食いつく人が多いけど2chで放置って常識よね。
ところでピン芸人書いてらした方はもう戻ってこないのかなー
439デッドロック《名無しさん》:03/02/20 16:20
いちいち聞いていたらいい作品なんて出来ないとおもうぜ!!!!!
大体・・ここはあんたのサイトでも自分のサイトでもないって理解してる!!!
でも日本語能力とかここで決められたくない。
大体あんたらだってせっかくいい作品がここでは台無しだね。
新作うpされたのかと思って覗いてみたらこれかよ
441名無しさん@お腹いっぱい:03/02/20 16:25
「いちいち聞いていたら」って・・・
あなたが「批評を言ってくれると嬉しいよ!!」
って言ったんじゃないの?
442デッドロック《名無しさん》:03/02/20 16:35
ちょっと言い過ぎたので・・・ゴメンの意味で小説を書きました。
「東京」
主人公:ハリガネロックの大上邦博&ユウキロック(大上邦博視点)

これは8年前の話。

8年前ルート33の堂土とコンビを組んだ。

彼は高校も一緒だった。

性格も祐樹と比べて温和な性格だった。

電話で。

堂土「解散したぞ。俺ら。」
大上「分かった。」
この一言で
僕らは別々の漫才師となった。
>デッドロック
逆ギレかい(w
444ナナシ:03/02/20 16:45
ここは小説書くスレなのに。。
正直はろはろろっくさんに対しては同意見だけど。
せっかくのB級氏の小説も読めなかったし。。
やっと良い書き手さんがきたのになぁ。。 
445デッドロック《「東京」続きです。》:03/02/20 17:01
あいつはルート33として活躍した。

NSCの授業の休憩中、ユウキロックと出会った。

第一印象は怖い奴だった。

最初はやくざかと思った。

そんなある日。僕は喫茶店でネタを考えていた。

祐樹「なぁ・・・大上。コンビ組まへんか。名前は、俺はロックが好きだからそうだな〜ハリガネロックはどうや。お前ノッポだし。」
大上「安直やな。でもいいわ。ハリガネロックな。」
446ナナシ:03/02/20 17:56
>444
すいません。。最新まで読ないで勘違いしていました(死!!!)
B級作品さん、やっぱり素敵です!!まってましたって感じですvv
他の書き手さんも待ってる方は沢山居るので戻ってきて下さい!!
私はちょこバトさんの続きが読みたいです。。
447デッドロック:03/02/20 18:04
まぁそんな感じの小説書いてます。
さっきはキレテしまってごめんね。
>>446
別人物かもしれないけどもしかしてB級さんの小説に以前も感想を書き込んで
らっしゃった方でしょうか?
おこがましい話なのですが、あなたに少し注意?っぽい事を言って良いでしょうか。

ラウンジ板や初心者板以外での(死)や「。。。」「vvv」「!!!」などの連発は
どんなに立派な人格者でも2ちゃんねるで使うと
どうしても厨に見えてしまう傾向にあるので
もしかしたら控えた方が良いかもしれません。

別にあなた単体の問題なら良いんだけども、B級さんの感想によくそういう
「っていうかもうついて行きます!!!!(バカ。笑)」
みたいなレスを多くを見てしまうと、何故かB級さんにまで
「厨が好きなタイプの人」というイメージが付いて
嫌がってしまう読み手が出てきそうだな…と毎回思っていたので。
>448
優しいね。
煽りとかでなく、このスレは本当に優しい人多いんだなって今思ったよ。

ところでアメザリとますおかのRPG(?)小説の続き、密かに待ってます。
もし万が一気の向くことがあったら、書き手さん戻ってきて下さい…。
>デッドロック
ごめんと思うなら、金輪際ここには来るな・書き込むな。
436、437、439での意見が本音だという事はよーく分かったから。
今までの方々の優しい忠告を踏みにじるような発言をしておきながら、
平気で文章を書き込み続けられるアンタは、絶対におかしいよ。
本当にここは優しい人多いね。いい環境がいい書き手・いい読み手を
うむと思うのでいいことです。
ところで449さんがおっしゃっていたアメザリ・ますおかのRPGを筆頭に
前スレで中途半端なまま書き手さんが消えてしまった作品って多くあります
よね。元の書き手さんが現れないならバトロワスレのように誰かが引き継ぐ
という方法もありなのではないでしょうか?小説も中途半端に放置されてる
より成仏した方がいいと思うし・・・どうでしょう?
452デッドロック:03/02/20 20:03
別人物かもしれないけどもしかしてB級さんの小説に以前も感想を書き込んで
らっしゃった方でしょうか?
おこがましい話なのですが、あなたに少し注意?っぽい事を言って良いでしょうか。

ラウンジ板や初心者板以外での(死)や「。。。」「vvv」「!!!」などの連発は
どんなに立派な人格者でも2ちゃんねるで使うと
どうしても厨に見えてしまう傾向にあるので
もしかしたら控えた方が良いかもしれません。

別にあなた単体の問題なら良いんだけども、B級さんの感想によくそういう
「っていうかもうついて行きます!!!!(バカ。笑)」
みたいなレスを多くを見てしまうと、何故かB級さんにまで
「厨が好きなタイプの人」というイメージが付いて
嫌がってしまう読み手が出てきそうだな…と毎回思っていたので。

そう思ってるのはおまえだけだろ!スレを無駄に使ってるって人には言っておいてお前は無駄使いしていいのか!
はろはろろっく=デッドロックさんに釣られてレスしてる奴多すぎ。
雰囲気が悪くなるだのスレの無駄使いだの、
注意房や批評房もその両方に貢献してるジャソ。オレモナー。
>>451
個人的にはそれもいいと思う。
やっぱスルーが最良のようだ。
元々の書き手さんを待ちたい気もするけど、引き継いで書いていくのもイイ
そのへんは元々の書き手さんの意見もあるだろうからわかんないけど
457名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 20:33
>デッドロックさん
はろはろろっくさんとは同一人物ですか?
小説面白かったので続き楽しみにしてます。頑張ってください。
>457
デッド本人のジサクジエンじゃないだろうな(w

ここはすんばらしい書き手さん方の
すんばらしい小説が読めるスレです。

B級作品さん頑張ってください。
漏れは書き手さんの小説は書き手さん
本人に書いて欲しいな。
460ヘチョ小説:03/02/20 21:38
綺麗になりたい。可愛くなりたい。
それは世界中の女性の願い。

『 美人基準 』

「どうしよう」
女性お笑いピン芸人、田上よしえ。
彼女は、台風が過ぎ去った後の様に、衣類が散乱した部屋の中に居た。
偶然見た雑誌の中に紹介されていた服。
一生懸命働いて、お金を溜めて、お店に駆け込んで買った服。
おとっときにしていたのに。凄く大事にしていたのに、部屋中捜しまわっても、無い。
今日は地方ローカルテレビのお笑い番組の撮影日で、顔見知りの芸人達も何人か出演する。
そして今日は、超自信作の新ネタをお披露目予定だった。
だから、特別だから、あの服を着たかったのに。
――――――――緊急事態だ……。
ここから駅まで、30分。電車に乗って、スタジオまで1時間。
もうそろそろ出かけないと、本番に間に合わない。
なのに、あの服が無い所為で、着て行く服が決まらない。
「あ、分かった!コレとコレだ!」
鏡の前に立つ。
「………コレ、前に出た時に着てた…」
いや、めげない。じゃあコレとコレがあるじゃないか。
「駄目だ…全然似合わない………」

彼女は、確かにお笑い芸人だ。
でも、その前に一人の女性である。
特別な日は、特別な服を着て、自分なりの美人でいたい。
「もう無理だ…間に合わないや………」
その辺にあった服を引っ付かんで、外へ飛び出した。
461ヘチョ小説:03/02/20 21:39
結局、自信作の新ネタは大ウケして、でも嬉しいやら哀しいやら。
もういい。今日は、なんか疲れちゃったし、早く帰ろう。早くお風呂に入って、
そんで、また新ネタとか考えながら早く寝よう。
控え室に、荷物を取りに急いだ。

「お疲れ様でーす」
「お疲れ様っしたー」
そんな言葉が飛び交う控え室。
人、たくさん居るだろなぁ。イヤだなぁ…入るの。

きっと今、私は世界一ブサイクなんだ…。

「……ぉ…お疲れ様でーす……」
恐る恐るドアを開け、荷物の場所へダッシュ。
「田上さんお疲れっすー」
「おー田上ーお疲れー」
イヤだイヤだお願いだから見ないで話し掛けないで。
462ヘチョ小説:03/02/20 21:39
「あれ?田上さん、何か今日の服良いですねぇー」
突然話し掛けて来たのは、某国営放送の番組にも時々出演する、だいたひかる。
田上はビックリして振り返る。
控え室に居た出演者も、一斉に田上に視線を集めた。
「ホントだ、イイ感じじゃないすかー!」
「うんうん、俺、そういうの好きだわ」
「メイクも服に合ってますねー田上さんメイク上手いですよね」
一緒に出てた芸人仲間、スタッフが次々と田上の姿を誉める。


結局、みんなと飲みに行ってから、田上は家路についた。
部屋の電気を付けて、ふと考える美人の基準。
人それぞれの基準は違い過ぎて、理解するのには難しいけれど
だから、人なんだ。
そう考えると心が軽い。お風呂に入ろう。明日も芸人として、女性として、頑張ろう。

無くした服は、後日ベッドの下から見つかった。

おわり。
463ヘチョ小説:03/02/20 21:41
女性芸人さんの話があんまり無かったので書いてみました。
でも、キャラがこれで合ってるのかわかりません…勉強し直してきます。
前の小説、気に入ってくれた方が居たようで、嬉しかったです。頑張ります。
 ずっとこのスレ読んできたけどここまで場の読めない奴は初めてだ。
例えば「ナレーション」と受けとってと書き手がそう思っても、
読み手が「ナレーション」と理解できないなら「ナレーション」にならない。
好きで書いてるようだけど、自己満足の産物ならうちらに見せないで。
小説ってものは誰かに見せると言う前提で書くものじゃないの?

書き手と読み手のキャッチボールがなってないからあなたは叩かれたの。
あなたが投げたボールは読み手にしてみれば
一気に何十個も来たり、読み手とは反対方向に投げられたり
野球のボールでするのにラグビーボールで投げてるようなもの。
それで「何で私のボール受け取らないの〜ひどい〜ひどい〜」と被害者ぶる。
「気をつけて投げてよ」と忠告しても、十個投げたボールが八個になったり、
読み手と反対側に投げたボールを真横に投げたり
ラグビーボールがバレーボールに変わった程度。
本質的には何も変わってないから、ここの人達いらついたの。
進むのも勇気なら引くのも勇気だよ。意地はってUPしたらまた叩かれるよ。

……まあこれで言う事聞いたら苦労はないけどね。
ぶっとんだ思考回路をお持ちの方ですから(w
465名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:01
>>464
小説でもないのに長すぎて読む気にならん。
美人のお話面白かったYO!
田上さんなー、好きなんだけどキャラあってんのかどうかわからないや。
にしてもほめられすぎでちょっとワロタ。
467ヘチョ小説:03/02/20 22:06
>466さん。やっぱ…………誉められすぎですかね……。…w
468名無しさん:03/02/20 22:10
初めて覗いたけれど、殺伐としてて
ビクーリしますた。
けど女性芸人小説見て和みましたYO
>>467さん頑張ってね

マタ━━━━━⊂_⊂( ´∀`)っ━━━━━リ頑張れよ。お前ら。
>>298続き なかなか書く時間がなくて、すいません。

大上は夜中1人でこっそり男のもとを訪れた。
「あの、ちょっとええかな」大上の問いに男は「ええ」と
静かに答える。
大上「ハリィって子、陽の者におらへんか調べてほしいんやけど」
男「ハリィ・・ですか?お待ちください」
男はコンピューターのようなものになにやら打ち込む。
男「ハリィーという名の陽の者は過去7人いました。今は1人も
おりません」
大上「その7人の詳しいデーターはあるんですか?」
男「少々お待ちを・・」
ディスプレイに7人の顔が並びだされる。
その中にはあの少年もいる。
大上「この子!この子!」
男は何やら打ち込むと少年の顔とデータが表示される。
少年は大上が見たときは5〜6歳くらいに見えたが写真では
高校生くらいのようだ。
【ほんまにおった・・・】
大上「なんて書いてるん?」
「ハリィ・ウエスト。17歳で自ら命を絶った。その死は謎に包まれている。」
男は文字を翻訳する。
大上「それだけやったら分からへんな〜」
男「なぜこの少年の事を知りたいのかわかりませんが
詳しい事を知りたいのなら老師様に聞けばいいでしょう。」
大上「老師・・?」
男「ええ。この屋敷の一番上の部屋にいらっしゃるご長寿です。
陽の者の事ならたいがいのことは知ってます。」
大上「その老師さんのとこ連れて行ってくれる?」
男「え・・ええ」

今日はここまでで・・・また書けたらうpしに来ます
470名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:28
なんだかんだいってデッドロックさんの続きが読みたい。
471名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:29
にろはちタンの続きはまだなの?もういないの?
472名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:52
>>417
気になったら続きを書いてみよう!
それは一行リレー小説だよん
473グレイハイレグ:03/02/20 22:53
「穴」

気が付けばそれはそこにあった。

「ロッシー、そこに穴なんて空いてたっけ?」

楽屋の壁に半径3センチ程の穴

「なにいってるんですか、陣内さん。穴なんて空いてませんよ。」
「嘘、そこにほら」
そういってもう一度壁を見ると穴はなくなっていた。

パチン
夜遅く帰宅して部屋の明かりをつけた。
電気が切れかかっているのか、部屋は薄暗かった。
コンビニの袋からカップラーメンを取り出し、
お湯を沸かしにレンジに立った。
そっとヤカンに手を伸ばした。
「!」
ヤカンに半径5センチ程の穴が空いていた。
「参ったな・・・・。これじゃあお湯が沸かせない。」
溜め息をついてその穴をぼーっと見ていた。
ふと思い立ち、その穴に割り箸の袋を丸め、投げ入れてみた。
遠くの方でコトンと音がしたような気がした。

目を離すとその穴は無くなっていた。
ヤカンの中を覗いてみたが、ヤカンは空っぽだった。

それから穴が現れる頻度は日々多くなっていった。
そして穴は少しづつ大きくなっていった。
474名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:53
>>472
誤爆?
なんて的外れな・・・
475名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:54
ロッシーて誰?
476グレイハイレグ:03/02/20 22:54
今日は新番組のプロデューサーとの打ち合わせだ。
局のレストランでちょっとした食事をすることになった。
運ばれてきた料理を見て驚いた。
皿いっぱいの大きさの穴が空いていたのだ。
「どうした?陣内。食べないのか。」
マネージャーの声に我に返る。
「あ、すみません。ちょっとお腹壊していて。」
慌てて言い訳をする。
どうしてもその穴から目が離せない。
「陣内君?話聞いてる、君?」
プロデューサーの不機嫌そうな目線に気づき、
急いで何か話そうとした。
         !!
・・・・・声が出ない。
嫌な予感がした。
窓に映った顔には、目より下に大きな穴が空いていた。
バンッ
プロデューサーはフォークをテーブルに叩きつけた。
「この話は無かった事にしよう。」
そう言い放ちその場を去った。
「ちょっ・・ちょっと待って下さい。 あ、陣内。君は帰っていいから」
マネージャーは急いでプロデューサーを追いかけていった。
477グレイハイレグ:03/02/20 22:55
「おい、小林、陣内はまだ来ないのか?」
吉本の社員に声をかけられた。
「ええ、家にも連絡したんですけどね。」
「あいつ、この前の仕事の事気にしているのかね。」
と首を傾げつつ社員はどこかへ歩いていった。
「陣内さん、最近変なことずっと呟いてたし、なにか心配事でもあったんでしょうか。」
城野が妙に落ち込んだ顔をして近づいてきた。
「まあ、陣内だって思い悩む事ぐらいあるやろ。ロッシーが考え込む事無い。」
そういって小林は城野の頭をポンッと叩いた。
ふと城野の頭の向こう側の壁を見つめた。

「あ、穴」

478名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:55
にろはちまだ〜?
479名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:56
デッドロックさんまだ〜?
ずっと続き楽しみにしてるのに〜。
480グレイハイレグ:03/02/20 22:56
終り

>>475
野性爆弾の城野君のニックネームです。
あんまり話に関わっていないので気にしないこと。
481名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:56
 わ り こ み か YO!
482名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:57
ねぇ、続きまだ?
483名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:57
また陣内かよ
ジンコバもうおなかいっぱい
485名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/20 22:58
>>474
>>419の間違いでした。
486グレイハイレグ:03/02/20 23:08
そうだろうね。
別に陣内じゃなくても良かったね。
陣内の名前を好きな芸人に脳内変換しる!
487グレイハイレグ:03/02/20 23:25
ハッ
小説の途中が・・・それもオチがまるまる消えている!
んなわけで>>476>>477の間の話です

結局、その仕事はランディーズがすることになった。
俺は一週間の自宅謹慎。

その日の朝も穴は空いていた。
それも、人が一人すっぽり入りそうな大きな穴。

急にその穴が憎憎しくなった。
この穴のせいで仕事が無くなったのだ。
そっと穴に手を突っ込んでみた。
意外に穴は深かった。
どうしても正体が知りたかった。
穴に頭を突っ込んでみた。

誰かに引っ張られる気がした

ドスン

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
っていまさら遅いですね。
んじゃ消えます
488ピン好き@今更:03/02/20 23:39
>>114続き

 しばらく黙り込んでしまった空気を壊したのはある女性のよくとおる声だった。
 「あれ? もしかして、皆も呼ばれたの?」
 そう言って向かってくる声の主は田上よしえだった。
 彼女の後ろには青木さやか、鳥居みゆきといった面々もいた。
 「田上も来たのか。あと、青木と鳥居と…。女芸人も呼んだのか」
 ユリオカがそう言って首をかしげる。
 「遅れて後から、だいた…、えーと、ひかるちゃんも来ますよ。さっき会ったけど、
ちょっと買い物したいって言って」
 「てことは女芸人は四人か」
 「本当にいろんなところから呼んだんですね」
 これで全員揃ったのか、他には誰が来るのかなどが一切知らされていない為、ただ
ここで待つしかない状態に陥ってしまっていた。
 「皆さんお揃いですね」
 青木が一同を見ながらそう言った。
 
489ピン好き@今更:03/02/20 23:40
>>488続き

 「おおっ、青木もやっぱり呼ばれてたんだな」
 「あっ長井さん。昨日電話したんですけど、繋がらなかったんでどうしたのかとは
思ったんですが…やっぱり呼ばれてましたか」
 「まあな」
 何が「まあな」なのかさっぱり解らないが、敢えて誰もツッコまずにいた。人数が
膨れる一方で、肝心の『大会』の主旨はまるで解らなかった。
 「皆一緒に来たのか?」
 「いや、途中で一緒になったの。お互い大きい荷物だったし、もしやと思ってね、
声掛けてみたんだ」
 田上がそう言ってふたりを見た。
 「事務所から羽田に来いって言われて…。一体何すんのかしらねえ」
 まったくこっちは荷造りに時間かかったわよ、と田上は顔をしかめた。
 「どこに行くんですかねえ。私遠くに行きたいです」
 鳥居はどちらかというと召集された疑問より行き先について興味があるようで、
何か行きたいところの妄想でもしているのかそう呟きながら微笑んでいた(ちなみに、
鳥居はいつもの『堕天使』の格好はしていなかった。本気で旅行するつもりで来た
らしい)。
 周りから見たらとても目立ちすぎているこの団体は、まだここから動けずにいた。
490ピン好き@今更:03/02/20 23:41
>>489続き 
 
 しばらくしてマギーが、
 「もうすぐ11時か…。誰か主催の人が来るとかするんでしょうかね」
 時計を見ながらそう問い掛けた。
 「うーん…」
 「あっ、誰かこっちに来るで!」
 陣内がそう言って指差した。 
 その方向から手を振りながら走ってくる影に一同の視線が集中する。
 
 主催者か?

 一同の緊張が一気に高まった。

 ―――しかし。

 「皆の分の弁当は買えなかったけど、お菓子買って来たから許してね!」
 
 それは売店から帰ってきたダンディであった…。

 (続く)
ピン好きさん・・・ずっと待ってたYO!
また続きが読めて嬉しいです。変わらず面白いし、(・∀・)イイ!!
ピン好きさん乙っす。
今日は今まで消えていた書き手がいっぱい現れたな。
どうしたんだ?何が起こったんだ?書き手祭りか?
493ピン好き@今更:03/02/20 23:44
 というわけで…また書かせていただくと思うんですが…
今書き込むのは空気読めてなかったでしょうかね…。すみません。
 羽田からいつ飛び立つのだろうと自ら思ってみたり。次回に
飛び立たせますので。
>>387より
「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた。
そんなところに劇団ひとりが登場。
「おいしい豚骨スープのラーメン屋さん行かない?」と軟派な口調で話し掛けてきた
劇団ひとりの頭の上には妙なアンテナなような物がついていた。
ピン好きさんおかえり(´∀` )
相変わらずのダンディのポジションにワラタ。
496デッドロック:03/02/21 00:03
ピン好きも私より結構うまいね。
497にろはち:03/02/21 00:05
ピン好きさん、乙です〜。
これから何が起こるのか,楽しみにしております。

色々、迷ったのですが,ここでアドバイスも頂き,
自分としましても,やはり「小説」という形で最後まで書いていきたいので,
「箇条書き」は最終手段ということで、それ待ちだった方、申し訳ない。

え〜、次回のうpですが、今月中には・・・恐らく・・・・・・。
498名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 00:07
>>497
焦らなくても良い。
様々な書き手がこのスレを賑わしていますので。
にろはちさんは締め切り守った事ないからな。
締め切りには期待せずに、内容に過度な期待を持ちつつダラダラと待つよ。
孤島のオニ毎回ドキドキさせてくれるから大好きだ。
500名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 00:11
少しはあせろ!>にろはちさん
いいではないか。こっちは楽しませてもらってる身なんだし、にろはち氏
だってあせってないわけではなかろう。書き手ラッシュみたいだし
にろはち氏にはゆっくりでもいいから、いいもの見せてくれる方がいいよ。
502図々しいヤツ@参上:03/02/21 00:20
はじめまして、以前からこのスレは見させていただいてたんですが、
今回勇気を振り絞って小説を書かせていただこうと思いまして。
それで、今までbaseのお話が多かったのでルミネにしようかなぁとも思ったんですが、
私ライセンスしか詳しく知らないんですよね・・・。
ライセンス、でもよろしいでしょうか?
一応話の内容はファンタジー系にしようと思ってます。
皆さんの反応を見させていただいてから載せようと思っているので、
なにかレスいただけたら嬉しいです。
>>502
ダメって言われたらやめるの?
504名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 00:31
>>502
空気読め。
図々しいぞ。
ライセンス知らないから辞めろ。
ファンタジーもガイシュツだしイタヲタみたいだから辞めろ。
くだらん前・後書きまがいも辞めろ。
本気で書きたいなら本編だけ書け。
505名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 00:36
デッドロックさん続きまだかな?
402 :デッドロック :03/02/21 00:05
こいつなんなの?むかつく→(/^∀^)/ワッショイ
507図々しいヤツ。:03/02/21 00:38
>>504
そうですね、本編だけにします。

ぼーっと外を見る。
特に変わった様子も無く雨が降っているだけなんだけど。
ため息をついて、それでも目が離せずずっと外を見ていた。
「雨やなぁ・・・」
ぼそりとつぶやいた言葉。特に誰の反応も無く空気に溶けたように消える。
こりずにまたため息をついた。
「なにしてんの、こんなとこで」
「別に・・なんもないスけど」
河本が正面の椅子に座って話しかけてきた。
ルミネの喫煙所。
中途半端な敬語で返事をする、ライセンス井本。
「何もないのになんで外見てんねん」
「雨やなぁって」
「そらぁこんだけ空から水降ってきてたら雨やろ」
「・・・ぅん・・・」
当たり前のことを言う河本の言葉にも、曖昧な返事を返す。困ったように河本も外を見た。
508図々しいヤツ。:03/02/21 00:38
一枚のガラスに隔てられた向こうは、雨でビシャビシャになっている。
何の変哲も無い、特におかしいところの無い普通の光景。
「雷とかならへんかなぁ」
「雷好きなん?」
やっと普通の言葉を発した井本に食らいつくように河本が身を乗り出した。
微かに頷いて、黒々と夜空を覆っている雲に視線をずらした。
上を見上げてもビルのてっぺんが視界に入る。
まるでオゾマシイことのように、井本の背中に悪寒が走った。
「ビル、高いっすね・・・」
疲れたように呟く。まだ、悪寒はおさまらないまま。

違う。

急に心の中で何かの叫び声がした。重々しく叫ばれる声。
井本は驚いて目を見開く。途端にズキンと、頭が痛んだ。

こんなんじゃなかったはずだ。
509図々しいヤツ。:03/02/21 00:39
痛みが増して、両手で頭を抱え込んだ。
河本が心配そうに手を差し伸べている。口が動いている。
井本はそれを理解しながらも、河本の声が聞こえなかった。
ただ頭痛だけが増す。
縋りつくように、頭を抑えていた左手を差し伸べて河本の腕にしがみつく。
掴んだ瞬間に、ずるりと椅子から転げ落ちた。落ちたはずなのに、痛みは感じない。
ただ、頭だけが中から破壊されているかのようにガンガンと痛む。
視界がぐにゃりと曲がって、恐怖から井本は目を硬く閉じた。
また叫びが聞こえる。

ここは、違う!

頭の中の叫びが一段と大きくなった。
自分がなにか言ったような気がしたが、音は聞こえない。
一瞬ふっと頭の中の声がまた聞こえたような気がしたが、ぷっつりと途切れた。
一瞬で無音の世界に放り込まれたかのように静寂が訪れる。
真っ暗なまぶたの裏に、ぽつんと明かりが見えたような気がした。

掴んでいたはずの河本の温かみが・・・消えた。

<続く>
デッドロックまだぁ〜?
511ナナシ:03/02/21 00:57
>448
今までそこまで考えずに『(死)』などを使っていました。注意がなければ
これからも使っていたと思います。確かに言ってくださった通りです。
注意してくれて有難うございました。そして、私の書き込みで気分を害された
方が居ましたら、本当に申し訳ないです。
>>511
別にそこまで気にしてる人もたいして居ないと思うけど。
つーか、>>448が過敏すぎるんじゃネーノ?
いや、気になってる人間も少しはいると思ったのだが。
つか511のナナシさんにはちゃねらの臭いがしないからだね多分。
ちゃんねるで(死)とかキャハ!(≧∀≦)/とか使うのは厨っぽいってかこの人煽り?と思ったりされるかなと思うわけで。

まあこのスレ自体が芸人板では厨率高いイメージで見られたりしてる節あるから
自分もこの板では厨っぽい言動に過敏に反応してしまっているのかも。551、気分を悪くしたらスマソ。
514名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 05:42
>>512に禿同。
>>513は「叩かれるので気をつけたほうがいいですよ?」って言いたいんだろ?
誰も叩いてねーじゃんよ。今まで気にもしなかったわ。
ハリガネのイタヲタがくっだらねぇレスでスレ無駄づかいすんなとか
鯖に負担がかかるとか言われてるけどおまえもどうでもいい話題でスレ使ってんじゃねぇよ。
しかもこれについて2回もレスしやがって。房に反応してレス?ハァ?(゚Д゚)
本気で房だと思ったらスルーしれ。できないならカエレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(・∀・)
11期書き手さんにピン好きさん、にろはちさん・・・前の書き手さん続々戻ってきてますね。
うれしいです。続き楽しみにしてます。
新たな書き手さんの作品も面白そうなのでこちらも頑張ってください。
マターリいきましょう。
>>511-514
自分も513と同じ様な意味で書き込んだつもりだったんですが
ヤメロ!みたいな言い方になっていたみたいで・・・おせっかいスマソ。
気になっていたのは小数だったみたいだし、過敏になってた様です。
他の方は全然気にされていないですし私の言う事は気にせずナナシさんも
(死)とかvvも全然使ってください。スイマセンでした。
スレの無駄使いの指摘もありますしこのレスで去ります。
517名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 12:02
ピン好きさんが帰って来てくださってすっごい嬉しいです。
へチョ小説さんの小説、2つともほんわかできたので次も楽しみに待ってます。
頑張ってくださいね!応援してます。
勿論にろはちさんも。
518名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/21 12:17
387さんなかなか現れないけど、
これホントに1行リレーにしちゃっていいんでしょうか?
ちょっとやってみたいんだけども。
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520B級作品:03/02/21 14:59
>>410 続き
次の日、朝から二組はロケだった。
剣道の達人に挑む、という内容で二組が面白おかしく倒されるという
分かりやすいロケだ。
FUJIWARAを心配していた雨上がりだが、その心配をよそに原西はいつもと変わらぬ
様子でスタッフと打ち合わせをしている。どちらかというと藤本の方が
まだどこか虚ろで顔色も悪い。「大丈夫か?フジモン?」と蛍原が藤本に
近づくと藤本の手が小刻みに震えているのが分かる。
一瞬体をビクつかせながらも「な・なに言うてるんすか!元気ですよ」と
笑ってみせるも藤本らしくない。
不安が残るものの撮影は始まる。蛍原司会で宮迫、藤本が次々と面白おかしく
やられていく。≪フジモンもプロやなぁ≫と蛍原は妙な感心を覚えつつ
原西の番がやってきた。達人が「とりゃー」と声を上げ原西の頭に向かって竹刀を
振り下ろした。その時である。原西は名人の竹刀を軽やかにかわし
達人の胸を一突きした。「ぐわぁぁ」と唸り声をあげ達人は
その場に倒れこむ。そこに原西はさらに追い討ちをかけるように
達人を何度も何度も竹刀で殴りつける。一同は呆然と眺めていたが
依然殴り続ける原西をスタッフ総出で止めに入る。
「ぐおぉぉぉーーー」と雄叫びを上げると事切れたように原西はその場に膝をついた。
みんな何が起こってるのかまったく分からない。
「あれ?何や・・?なんかあったん?」と原西は今、目が覚めたとでも
言うように急にまともになって辺りをキョロキョロ見回す。
一同が唖然とするなか藤本は一人道場の隅で「やっぱりや・・・やっぱりや」と
震えていた。
521B級作品:03/02/21 15:00
ロケは中止になった。
あんな事があったのだから当然と言えば当然なのかもしれない。
達人の件については向こうのご好意で警察沙汰など厄介なことには
ならなかった。(達人を名乗ってる男が芸人に剣道でボコボコにされ、
あげくの果てに半ベソかいて失禁してた、なんて表沙汰にしたくなかった
ことは間違いないだろうが・・)
雨上がりの2人が原西に何故あんな事をしたのか尋ねても原西は
「いや、だからそんなんしてませんて。だいたい相手、達人ですよ!」と
はぐらかすばかりだ。しかし原西が嘘をついているようにも見えない。
しかし全員が目撃者なのだ。
結局、「したやん」「してませんて」の言い合いは埒があかないので
旅館に戻る事になった。
若女将が「お帰りなさいませ、お早かったのですね」と笑顔で迎えて
くれたが宮迫と蛍原は引きつった笑みしか返すことができなかった。
その時、原西が女将の手をとり「やっぱお前はべっぴんだ」と目を
潤ませ囁いた。
「はぁっ!?」全員がその場に凍りつく。
「ワシの好いた女だけある」と言うとフゥ〜とため息1つつき原西は部屋へと
帰っていった。女が苦手な原西の革命(レボリューション)か・・・???
全員開いた口が塞がらなかった・・・。
522B級作品:03/02/21 15:01
それから原西の奇怪な言動は続いた。
そしてそれに比例するように旅館内でも摩訶不思議な現象が起こり始めた。
旅館内のテレビが庭にミステリーサークルを描くように並べてあったり、
館中の蛍光灯がピンクの光を発し、いやらしいムードになったり
数えだしたらきりがない。
しかし笑い事で済まされないことも起こっていた。
旅館の客3人、仲居さん2人が同時にいきなり胸をかきむしりながら
倒れたのだ。(幸い5人の命に別状はなく、原因は不明のままだ)
それが起こった時、雨上がりとFUJIWARAも現場にいた。
パニックになる中、蛍原は何もできずアタフタするだけだった。
(宮迫は倒れた人に駆け寄りなにやら一所懸命叫んでいる。≪あいつ
あんな事できる人間やったんや〜しみじみ≫)その時、蛍原の目に
ふと藤本が映った。ガクガク震え呼吸も荒く、冷汗もだらだら流し、その
様子は尋常じゃない「おい、どないしてんな!」藤本に声をかけると
藤本は脅えた顔をして走り去った。「フジモン!!」呼ぶが藤本は
振り返ることなく走っていってしまった。
その時「くすくす」と笑う声が蛍原の耳に入った。そちらを見ると
原西が倒れている人たちを見て笑っている。蛍原の背中に冷たいものが
走る・・・。そして蛍原は原西の口がかすかに動いていることに気付いた。
「呪い・・」蛍原には言ってるように見えた。
523B級作品:03/02/21 15:07
すいません、訂正・522の一番最後
「呪い・・」蛍原には言ってるように見えた。ではなく
「呪い・・」蛍原にはそう言ってるように見えた。です。
>B級作品さん
蛍原のキャラが非常に面白いです。続き期待してますので頑張ってください。
ピン好きさん。私もピン芸人が好きなので毎回楽しみです
私もいつか書きたいです
526名無し@初心者:03/02/22 00:02
なんか、久々に来たんだけど、すごい荒れ始めてるね。ココ。
以前の雰囲気が好きだったのになぁ。

でも、田上さんの短編とか、ピン芸人の話とか、
11期話とか、面白いのもたくさんあるし。まだまだ期待。
書き手さん方、頑張れー。

527名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 00:30
>>526
ぶぁーか
528図々しいヤツ。:03/02/22 00:50
>>509 続き

つん。
顔をつつかれる感触がした。井本はそれに気づいていたけれど、体がだるすぎて反応ができない。
つん。
またつつかれる。頬を割と尖ったもので押さえつけられるようにつつかれている。
それはわかる。
つんつん。
おきない井本にいらついたのか、つつく回数も強さも増した。
とうとうしつこさに耐え切れず、うっすらとまぶたを持ち上げる。
「・・・・・・・なに?・・誰っ?」
誰、と表現してもいいのだろうか。
「グェ」
無関心に掛けられた一声。・・・一鳴。
「・・・・ぇ?鳥?」
疑いの余地もなくそれは鳥で、しかもでかい。およそ東京にいないであろう、と断定できてしまいそうな風体。
少し冷静になってそれを見つめる。
「でっか・・・」
一メートル近くある体が井本の傍で静かにとまっている。でかい嘴。黒い羽が太陽の光を浴びて青く発光しているように見えた。もしかしたら黒ではなく紺なのかもしれない。
529図々しいヤツ。:03/02/22 00:50
「あっつ」
そこまで見て、自分が太陽の光に晒されていることに気づいた。
春先の太陽にしては日差しが強く、容赦が無い。まるで、真夏の太陽のように。
じんわりと汗がにじんだ。
太陽の光だけではなく、気温も真夏並みのようで。
ため息をついて、項垂れた後頭部をがしがしとかきむしった。イラついたように眉をひそめて、また頭を上げ鳥を見つめる。
そして、やっと気づいた。
「・・・外やん!」
がばっと立ち上がると、くらりと頭が揺れた。それにかまわず、目をいっぱいに広げて辺りを見回す。
外。草原。さんさんと降り注ぐ太陽。間違ったようにぽつんといる、自分。そして鳥。
あたりには大木一つなく、ただ丈の低い青々とした草が生い茂るだけ。
広大な放牧地を連想させるような。
「どこっ!?なにっ?ルミネは!?」
「うるさい」
「うるさいてなんやねん!!」
こんなに訳のわからないところに放り込まれて混乱してるのに、うるさいとは。
思わず大声で反論して、これ以上ないくらいに目を見開く。
「・・・誰?」
俺に話しかけたのは。
慌てて振り向いても誰もいない。前も、後ろも。いるのは、ただ一羽。
「お前しゃべったやろ!」
530図々しいヤツ。:03/02/22 00:51
混乱した頭をフル回転させてようやくとった行動は、鳥の首を絞めるというものだった。
「グェ!!」
ばさばさと羽をばたつかせて鳥が抵抗する。そして、観念したかのように確かな意思を持って井本の腕を叩いた。
「離せ、とりあえず。くるしい・・・」
「しゃべりよった!」
「わかってたんじゃないのか」
「わかってるのと受け入れるのとはちゃうわ!なんやねん、お前!売り飛ばすぞ」
叫び狂う井本の剣幕に押されたのか、鳥が一瞬身を引いた。だがすぐに思い直したようにぐぐ、と乗り出してくる。
「離せといっている」
静かに語りかけられて、しぶしぶ井本は手を離した。
ごほんと人間がするように咳払いをして、鋭い目が井本を見据えた。一瞬怯えたように井本が肩をすくめたけれど、鳥は見ていないフリをした。
「どこから来た、お前」
「・・・・・・・・・・・ルミネ」
「どこだ、それは」
「東京の新宿」
「東京とは?」
「・・・日本の、首都や」
「ふむ」
531図々しいヤツ。:03/02/22 00:51
立て続けに降ってくる質問に、ふてくされたように答えた。鳥はよくよく見ると知的な目をしている。盲導犬や警察犬に共通した目。
「・・・・・日本て、島国やねんで」
考え込んでしまった鳥に、不安そうに井本が付け足す。子供っぽい言い方がおかしかったのか、鳥が目を薄めるようにして笑った。笑ったであっている、という程度だが。
ようやく自分がおかしなことになってしまっているというのを理解した井本は、しきりに辺りを見回した。
別段さっきとかわりはなく、ただ草原が広がるのみ。時折風が草をなびかせた。
「おい、お前。名前は?」
「・・井本」
「ふむ。それだけか?」
「井本、貴史」
「なるほど」
「なにが」
「古い歴史がある」
突然鳥は歴史学者のように語り始めた。知らないが、もしいたのなら吟遊詩人とはこういう語り方をするのではないか、と思った。
532図々しいヤツ。:03/02/22 00:51
「太古の昔、広い自然の上に一人のヒトが舞い降りた。ヒトははじめに姓を、次に名を名乗った。まるで二つの性格を持っているかのように。やがてヒトは歩き始め、世界を覆う闇を討ち取る。そしてまた消えた」
「・・・・ドラクエやん」
「ふむ、ドラクエとは?」
「勇者が・・・魔王を倒すっていうゲームやねんけど」
「ゲームとは?」
「遊びや」
「ふむ」
鳥が考え込むと、井本も考え込んだ。現実逃避といったほうが正しいかもしれない。
途中にしてあるゲームのこと、出番間近だった劇場のこと、相方のこと。考えることが増え始めて、井本はさっさとそれを放棄した。
脱力したように草原に寝転ぶ。
「どうした、井本貴史」
「あ〜井本でええ、井本で。な〜んか眠くなってきた!」
「寝てはいかん。じき夜が来る。夜が来れば生き物は死ぬ。その前に」
「うん?」
「私のネグラへと行くことにしよう」
533図々しいヤツ。:03/02/22 01:09
すいません、上のヤツ、<続く>って入れ忘れてました。
今回はここまでです。
534名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 01:12
図々しいね。名前が気に入らない。
535ななしさん:03/02/22 01:53
図々しいヤツさん結構面白いよ。
叩く人居るかもしんないけどがんがって。
536名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 10:27
「口が軽いから」という理由で岡田に結婚を隠す増田…
孤島の鬼を連想したよ
537ヘチョ小説:03/02/22 12:07
ずっとずっと楽しもう。今この幸せな時を。例えみんなが僕らを忘れても
 だ れ か が お ぼ え て い る の な ら 。

 『烈風ヴ・ギ・ウ・ギ』

控え室だけは憩いの空間。
そう考える様になったのはいつからだろうか。
昔は自分達の為だけの控え室など、とても落ち着かなくて考えられなかったのに。
「ねぇトモくん」
隣でギターの調整をする相方に話し掛ける。
「なに?」
彼はコッチを見ずに答えた。細い弦の調子が良くないらしい。
「最近さぁ、痩せた?」
やつれた?と聞いた方が正しいのだが、それだと彼に悪い。
彼はビックリして俺を見る。そして、途端に顔を引きつらせる。
「やっぱり?」
そんな悲痛な顔をされたら、困ってしまう。
テレビは太って見えるというのは、本当にそうで、実際に見ると、彼は少し前より随分痩せた気がする。
番組のゲストに行くと、よく司会者さんに「トモ君も結構動いてるのに肥満気味だねぇ」なんて
からかわれたりするけど、俺は相方な訳で。微妙な変化ぐらい分かる様になっていた。
「でもさぁ、テツ君だって目の下にクマ出来てるじゃん」
…そうだった。彼だって同じだ。俺の微妙な変化がわかるらしい。
「やっぱり…」
俺は目の下を気にして触ってみる。二人同時に溜め息をつく。
538ヘチョ小説:03/02/22 12:08
突然テレビやイベントで引っ張りだこになってから少し経つ。
この人気はいつまで続くんだろうと、いつもどこかに不安が宿っている。
だから、今この時に精一杯頑張っている。
折角の時にだらけていたら、きっと…否、確実に生き残れない。
忙しいというのは、本当に有り難いもの………なんだけれど。

「忙しいねぇ」
「うん」
「大変だよねぇ」
「うん」
「疲れるしねぇ」
「うん」

今までの小規模な人気に慣れ過ぎていたのかもしれない。
でも、あまりにも突然のブレイクだったから。
…本番まで、まだ時間がある。テレビでも付けようか。

〈今年は、あの鉄腕アトムが生まれた年です。街の皆さんはアトムの事を知っているのでしょうか?
早速突撃リポートしてみたいと思いまーす!!!〉
元気そうな男性アナウンサーが、街行く人達に次々と話し掛ける。
女子高生、社会人、外国人、主婦、OL…。
そして画面には、小学校一年生くらいの小さな男の子が映し出される。
539ヘチョ小説:03/02/22 12:09
〈僕、鉄腕アトム知ってる?〉
男性アナウンサーが男の子にマイクを向ける。
《知ってる。大好き》と、男の子は笑顔で答える。
〈本当?どんな所が好き?〉
《あのね》

《「何でだろう」な所がね、大好き。》

男の子のお母さんと、男性アナウンサーは小さく微笑んで、「それはテツandトモだよ〜」と突っ込む。
ビックリしたのは、テレビを見ていた俺達…本人の方で。
「…俺ねぇ」
トモ君が切り出す。彼の方を見ると、嬉しそうに笑っている。
「イベントとかで小さい子達が、凄く楽しそうに俺達の踊りの真似とかするじゃない?」
「うん」
「おれ、あの時の楽しそうに笑ってる顔、凄く好きなんだよね」
「うん」
「頑張ろうって、思うんだよね」
「うんうん」
そう。俺もそう思う。疲れが、吹っ飛ぶんだ。

「よっしゃ、気合い入れますか」
俺が立ち上がる。
「ギター調整、完璧であります!」
彼も立ち上がる。

控え室のドアを開けた。今日も、みんなが待ってる。

●おわり●
540ヘチョ小説:03/02/22 12:10
テツトモ好きなんで、頑張ってほしいです。
ちなみにこのインタビュー、実話です。この前テレビで偶然見てて、お茶吹きそうになった。w
ヘチョ小説さんって内容が(・∀・)イイ!!のはもちろんなんだけど、人選が上手すぎでつ。
お話にぴったりだし。このスレであまり出てきてない芸人さんも出てきて楽しい。
ファンでつ。ポッ(´∀`*)
542名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 12:39
ヘチョ小説さんの小説、マターリしてて大好きだYO!
ダメ人間の漏れにはちょっと恥ずかしいっていうか背中がかゆくなるような感じもするけれど。
どことなくメッセージ性みたいなのもふんわりあって(・∀・)イイ!
読みやすいし、これからも楽しみにしてるYO!
>ヘチョ小説さん
名前とは大違いで、素晴らしいでつ。なんだか感動しますた。
テツトモのこと応援したくなってきたよ。
ヘチョ小説サン(・∀・)イイ!!
マターリダイスキ!!
やぱっりこのスレにはマターリが一番大切なんだな・・・
へチョ小説さん、気付かせてくれてありがとう
みんな、マターリいこうよ
546デッドロック:03/02/22 15:15
この人も結構上手いね。私も実話を元に書いてみようかな。
マンセー
548図々しいヤツ。:03/02/22 15:24
>>535のななしさん、ありがとうございます。
長い話になって飽きられるかもしれませんが、読んでもらえると嬉しいです。
新しい書き手さんマンセー。
にろはちさん続きまだ〜?
550B級作品:03/02/22 18:53
>>522
蛍原は一件が落ち着くとFUJIWARAの部屋へ訪れた。
しかしそこには原西しかおらず「相方なら戻ってませんよ」と
サラっと言われ館内を探していると池のほとりで藤本を見つけた。
しゃがみこんでいる藤本の隣に同じようにして蛍原もしゃがむ。
「なぁ・・・なんか2人ともおかしいで。なんかあったんか?」
「・・・・・・・。」
「嫌やったら言わんでもええけど、ほら、その、心配やん」
「幽霊・・・見たんすわ」
「はぁ??」
藤本の話はこうだった。
祠で風がまき起こった時、藤本には侍のような男が見えていたという。
そして原西が帰ってき眠りこけ雨上がりの2人が部屋を去った後も
原西の上に浮遊するように白い人の形をした靄が見えたらしい。
蛍原にはどうも信じられなかったが藤本のその顔はいつものお調子者の
影はこれっぽちもなく真剣そのものだ。
『そんなん見間違いやって、疲れてんねんで』と言うのは簡単だが
それで藤本が楽になるとは思えないし、確かに原西の言動は変だ。
「調べて・・みよか!確かに全部あの祠行った時からおかしなってるし」
すると藤本の顔がパッと明るくなった。
「ほんま?なぁホトちゃん、ほんま?」
「う・・おお」
「ありがとぉ〜、ありがとう。」
笑いながら涙ぐむ藤本を見て蛍原は若干後悔の入り混じった
複雑な気持ちになった。
≪やっかいな事まきこまれるんちゃうやろか?≫
551B級作品:03/02/22 18:54
忙しい二組だ。ロケで押さえている日にちも少ない。
ということで早速、蛍原は藤本と宮迫を連れて図書館に行った。
調べてみるがなんせ普段、本なんて読まない3人がそんなに
うまく資料を見つけ読解できるわけがなく作業は難航する。
宮迫なんて漫画コーナーでサザエさんを読んで笑っている。
その時「いやいやいや〜芸能人の皆さんですよね。挨拶に参ろうと
思っていたのですが遅れました。市長の山岡です」と
バーコード頭にちょび髭をはやした男が3人に声をかけてきた。
「あっ、ど〜も」蛍原は作り笑いをしながら手を差し出してきた
市長に握手する。他の2人は興味がないのか市長に見向きもしない。
「しかしこんな所で何をしてるんです?」市長は額に手を
やりながら蛍原に尋ねてきた。
蛍原は≪なんやねん、このオッサン≫と思ったものの
ハッと思いつき「あの旅館の裏にある御影石のこと調べてるんですけど
市長さん何か知ってはります?」と尋ねる。
市長は何故そんな事を聞くんだろうと不思議そうな顔をした
後「あれは哀れな首切り武士の供養と鎮魂のための石ですよ」と
言った。
「首切り武士・・・?」
552B級作品:03/02/22 18:55
「ええ昔昔、勘十郎という武士がおりましてな、まぁ武士と言っても
下等武士といいましょか、罪人を処刑するときに首をかっ切る仕事を
しておりまして、その勘十郎には相思相愛の『おつう』という名の
女性がおりましてね。しかしその『おつう』がある日殺人の容疑をかけられるんですよ。
まぁ、それは彼女をものにしたいという代官の罠だったわけなんですが、
お約束どおり代官は自分の嫁になるなら殺人の容疑を晴らしてやる、と
おつうに持ちかけるんですよ。それを知った勘十郎は代官の所にかけあいに
行くのですが相手にしてもらえないばかりか、おつうを処刑するときの
首をかっ切る役目はお前にさしてやる、とまで言っちゃったわけですな。
そこで勘十郎はおつうに心中をもちかけるんです。
『今夜丑三つ時にあの崖から飛び降りよう』ってね。
しかし、崖に現れたおつうは代官と一緒だった。『私、代官と結婚することに
しました。この人、私にこの上ない贅沢をさしてくれるって言ってくださるの』
代官に寄り添いながらそう言い放ったおつうに唖然とした勘十郎はその場で一人で
崖から飛び降り自死したそうな。そして、その後、飢饉が起こったり災害が
次々この地を襲ったのです。それは勘十郎の呪いだとして、それを抑えるために
あの御影石が置かれたんです。」
【呪い】その言葉に蛍原は体をビクつかせた。
倒れる人、それを見て笑う原西・・・「呪い・・」
「いや〜この辺では有名な伝説でしてねー。えっと・・あった。これだこれ。
本にもなっておりましてね。」
そう言うと市長は一冊の本を取り出した。
「私の名義で貸し出しましょうか?読んだら返してもらえたら結構ですから」
市長がピラっと一枚ページを開く。そこには鋭い目をしシュっとした感じの
青年が描かれている。それを見た藤本は「うわぁぁぁーーーーー」と叫び
頭をかきむしる。図書館中の人間が何事かとこちらに目をやる。
「どないしてん、フジモン」宮迫が藤本をなだめるが怯えきっている。
「こいつ・・あの幽霊ゃ・・・」
553B級作品:03/02/22 18:58
蛍原の中で何かがゆっくり動き出す。
剣道の達人を倒した原西・・笑う原西・・「そんなんしてませんて」・・呪い。
ドックン・・ドックン・・ドックン・・ドックン
散らばってピースが一つになる。
≪そんな・・・アホな。でも、でも・・でも!!≫
気がつくと走り出していた。本当はこの役が自分じゃないことも
分かっている。でも嫌な予感が蛍原の中で渦巻き走らずにはいられなかった。

バン!!「原西!!原西ぃ〜〜!!はぁ、はぁ」部屋を見回すが原西の姿はない。
走ってきたせいで心臓がはちきれるほど痛む。
≪歳やなぁ、日頃から運動せな、あかんわ。ふぅ、はぁ≫
「原西〜どこ行ってんな、あいつ・・」
「どうかなさいましたか?」
見るとおぼこい顔をした仲居さんがこちらを不思議そうに見ている。
「え・あっと、原西っていう俺の連れ見ませんでした?
鼻がでかくてゴリラみたいな感じの」
「あぁ、さっき、うちの女将と出て行きましたけど」と
下世話な笑みで言う。
蛍原の中で不安が大きくなる。
『やっぱお前はべッピンだ。ワシの好いた女だけある』
「くそっ、そういうことやったんか!」
蛍原は再び走り出した。
                続く
554名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 19:12
ageるよ
B級さん乙〜。B級さんはうp更新早いなw
556名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/22 22:29
表面上はB級さんを誉めている姿を装って
にろはちさんに嫌味を言いつつせかしている
>>555がいるスレはここですか?
おいおい藻前らマタ━━━━━⊂_⊂( ´∀`)っ━━━━━リ逝こうぜ

B級さんガンガレ。続き楽しみにしてるよ。
558フロア9:03/02/24 12:10
本日は当店をご利用いただきありがとうございます。
当店は想像しなければ楽しくない物を取り揃えて
おります。が、想像しても楽しくない場合がございます。
その場合、返品は承っておりませんので苦虫を噛みつぶさせ
られたと思ってお諦めください。なおオチというものが当店には
ございません。お客様の想像が続く限り文章は終わっても物語は続きます。
そしてその逆もしかりでございます。ご了承ください。
はっ、おためしメニューでございますね。かしこまりました。
ではここからは【おぎやはぎ】の2人の音声のみを
お楽しみください。

小木「・・・・・。」
矢作「・・・・・。」
小木「・・ねぇ。」
矢作「なに?」
小木「ねぇー」
矢作「だから何だよ。」
小木「ここどこなんだろうね?」
矢作「わかんないね」
小木「わからないことないでしょ。だっているじゃん、俺達
   ここいるじゃん」
矢作「いるけど、わかんないもんはわかんないよー」
小木「そっかーそういうもんかぁ」
矢作「そういうお前だってここどこか分かってないんだろ?」
小木「うん、わかんない」
矢作「じゃあ仕方ねえよな」
559フロア9:03/02/24 12:11
小木「白いね、基本的に白いね、ここは」
矢作「おぉ、白いなぁ。あと結構せまいな。部屋の見取り図見ていいな〜って思って
   不動産屋の案内で実際そこに行った時に受ける感じに似てるよね」
小木「わかるっ!お前やっぱすごいなー」
矢作「そう褒めんなよぉ。」
小木「あと基本的に出入り口がないね」
矢作「そうだなぁ〜扉はおろか窓もないな。俺達どうやって入ったんだろうな?」
小木「わかんない」
矢作「わかんないなら仕方ないよなー」
小木「あっ!!」
矢作「なんだよ?大きい声出すなよぉ」
小木「あのさ〜ひょっとして隠し扉とかあるんじゃない?よくあるじゃん忍者屋敷で」
矢作「ここ忍者屋敷じゃねぇけどな〜。イジけるなってぇ、いいこと言ったかもしんねぇぞ。
   隠し扉あるかもしんねえ。探そ、探そ」


矢作「ないなぁー」
小木「だからないって言ったじゃん」
矢作「お前があるかもしれないって言い出したんだろぉ!勝手だな」
小木「俺思ったんだけど、ドッキリじゃないかな、これ」
矢作「ありだな。おい、どうするよ、俺達何も面白い事なにも喋ってないよ」
小木「小木です」
矢作「矢作です」
2人「おぎやはぎです」
2人「・・・・・。」
矢作「何だよ、今の〜」
小木「いや、挨拶は大切かなって思ったからさ」
矢作「あー・・ん〜まあな。いいとこ気がついたな」
560フロア9:03/02/24 12:13
小木「なんでここライトないのにこんなに明るいんだろ?」
矢作「なんか、あれじゃね〜の?バイオテクノロジーみたいな」
小木「バイオテクノロジーね〜。それよりカメラどこ?」
矢作「それ俺も思ってたんだけどよーカメラないよな」
小木「ないね」
矢作「これ・・どうやって出るの?俺ら」
小木「しばらくしたら出られるんじゃないかなぁ」
矢作「もし出られなかったら?」
小木「明日になったら出られるでしょ」
矢作「もし明日になって出られなかったら、どうすんだよぉ」
小木「明後日はさすがに」
矢作「そんなもんか?」
小木「そんなもんでしょ」
矢作「うーん、まぁ、死ぬ前に出れること祈るしかねぇな〜」


本日のメニューは以上でございます。
続きがご希望でしたら上コースになりますが・・・あっ、お客様?
お客様?どこに行かれるんです!?お客様!?
上コースにはパペットマペットの素顔の映像が特典でついてまいりますよ!
お客・・様・・・・またのご利用をお待ちしております。
なんか独特でワロタ。
562名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/24 19:02
B級おもろいわ。
B級=B9=フロア9??
564名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/24 21:54
書き手待ちage
565図々しいヤツ。:03/02/25 00:37
>>532

朝と思われる時間に目を覚ますと、やっぱりそこは洞穴のような『鳥のネグラ』だった。
少しいつもどおりの朝が訪れるんじゃないかと期待してた割には、あっさりと現実を受け入れる。
現実、なのか。
だが心の中の質問はもちろんYESという形で頭から返答があった。特に悲観しているわけでもないが、ため息は仕方ないというもの。
「はぁ〜・・・・あれ?」
鳥の姿が見当たらなくて、井本はきょろきょろとせわしなく首を動かした。横を見ても壁、後ろを見ても壁の状況の中、必然的に目は真っ直ぐ前を注意深く見つめる。だが動く影は無し。
「鳥〜!?」
反応は返ってこない。しばらく呆然とその場に座っていたが、暗い中取り残された不安からその場を立ち上がった。
「鳥〜?」
そういえばあいつの名前を知らない、と今になって気づいて、仕方なく「鳥、鳥」と連呼する。
566図々しいヤツ。:03/02/25 00:38
反応が返ってきたのは10数回呼び続けた後のこと。
「うるさいぞ、井本」
ばさばさと羽ばたく音がして、前方から黒い塊が近づいてくる。
「ようやく起きたか。外はもう光が満ちている。出歩いても心配は無い。・・・腹は?減ってしまったか?」
目の前に止まってから、鳥が心配げに聞いてきた。腹が空く、何かを食べるというのはこの世界ではご法度らしい。思い出しながら、井本は腹をさすった。別段変わりは無い。
「・・・減ってへんみたい」
「よかった。それは幸運というのだ、井本」
「なんでやろ〜な・・・いつもやったら朝めっちゃ腹減ってんのに」
「この世界はお前の世界とは違うものだ」
だからといって自分が適応しているとも考えていなかったから腑抜けのように、はぁ・・と曖昧な返事をした。それをみて満足そうに鳥が頷く。
「さて、それでは行くとするか。お前もいつまでもここにいるべきではない」
「な〜んか冷たいな、今日」
「別に突き放しているわけではない。井本には井本の世界があり、われにはわれの世界があるのだ。乱れてしまった輪は元に戻すのが当たり前だ、井本」
説教されるように言葉を連ねられて、井本は両手を挙げて降参を示した。鳥に伝わっているか定かではないが、出口の方へ歩き出した様子から意味くらいはわかったらしい。
567図々しいヤツ。:03/02/25 00:38
「近いん?その、村、て」
「我にしてみれば近い。だが井本は二本の足しかない。歩くとすれば時間はかかる」
遠まわしに飛べば近いのにお前にあわせると時間がかかるのだ、と言われて眉をひそめた。翼がないのは井本のせいではない。
「背中のっけてくれや。そうすれば早いんちゃう」
「ふむ・・・それも一理あるやもしらん」
馬鹿なことを、と一蹴されると予想していたのに、返ってきたのは意外な言葉。逆に井本があせる。
「や、でもお前の背中に乗れるほど俺小さないし」
「これが本来の大きさではない。言ったと思うが、井本?自然は生きる力と成長する力を与えてくれる、と」
だからといって、と思う。巨大化できるのは反則だ。正直安全性の無いものにのりたくはない。だがいつ腹が減るともわからない状況で体力を使いたくなかった。
「外、出てから考えようや」
「賢明だな」
どうしても褒められているように思えないのは気のせいではない、と思った。
568図々しいヤツ。:03/02/25 00:38
「こここんなんやったっけ?」
出口は2メートル上にあるはずなのに、今はなだらかな坂の上にぽっかり光が当たっている。
「お前は羽がなく飛ぶことができない。登るのも辛かろうと思って我が掘っておいた」
「ぉわ〜・・・すごいな、ありがとう」
「うむ、素直に礼を言うのはいいことだ」
井本の感謝の言葉がくすぐったかったのか、はぐらかすようにわざと尊大な言い方で返してくる。特に突っ込むこともなく、井本はなだらかな坂を歩き出した。
「で、大きくなんの?」
「不安そうに言うな。待っていろ」
言うが早いか、鳥が空気を吸い込んだ。胸いっぱいに入り込んで、膨張したようにそこだけが大きくなる。
「あのなぁ、これは大きなったって・・・・」
言葉が途中で途切れる。
最初胸だけが膨らんでいたはずの鳥は、その胸の大きさに合わせるように背中、羽根、足と徐々に大きくなり始めたのだ。なんといっていいのかわからなくて、アホみたいに感嘆の文字だけが口からあふれた。
「さて、乗れ」
もうすでに3メートル近くある鳥が足を折って地面に伏した。ぼーっとしているわけにもいかないので、渾身の力を振り絞ってそれに上る。
「掴んでいろ。振り落とされたくなかったらな」
いわれなくても、と井本はしっかり首根っこの羽を握り締めた。何回か引っ張っても抜ける様子は無い。とりあえずは大丈夫そうだ。
「では、いくか」
鳥が羽ばたいた。

<続く>
>フロア9さん
ホント独特で、なんかいい雰囲気ですた。
パペマペさんの素顔が特典になってるのもワロタYO!
570マラベー:03/02/25 19:46
「探しやすさがエエらしい」

突然だが、大上は青ざめていた。
財布の中には千円札一枚と小銭が少々。
いくら見ても叩いても増えるはずの無いそれらを眺め、
大上は溜め息をついた。
「はー。残金千円ちょいはキツイなぁー。」
大上が東京に来て早一年が過ぎようとしている。
大阪時代に貯めた貯金も大上の浪費癖によりあっというまに使い果たしてしまった。
一攫千金を目指し、残りの金を競馬につぎ込んでみたものの
全部すってしまった次第である。
「どうしようか。来週は福岡に営業なのに交通費が無い。不味いってこれじゃ」
天に仰いで叫ぶ大上。
「だったらそれまでに金貯めとかなきゃ。 うっし、いっちょやるか!」
ネタ合わせはいいのかお前。

「・・・・・とは言ったものの・・・・何かいい仕事はないかなぁー」
公園のベンチで焼きソバパンをむしゃむしゃ食べながら
大上はアルバイト情報誌を広げていた。
ちなみにこの時点ですでに千円使ってしまっている。
どうしたものかと考えていたそのとき
「バイトですか?すごいですね。」
その無意味に広い背中に声がかけられた。
「誰?」
と振り向きざまに叫びかけた大上の顔が何時の間にか
背後に立っていた小堀を見て凍りついた。
571マラベー:03/02/25 19:47
「・・・!!」
「まーまー、逃げる事ないじゃないですかぁ」
必死こいて逃げようとする大上、
その肩をガシスと掴みつつベンチへと移動する小堀。
どさくさ紛れに大上のヤキソバパンをチョロまかしながら自慢気に言ってのけた。
「・・・・お金が欲しいんですか?」
「・・・え・・・っこ、小堀!?」
期待を込めつつ、勢い良く振り向く大上
「俺も欲しいです」
キッパリとその期待を粉微塵に砕く小堀。
「・・・のらりくらりと、この兄ちゃんはァ〜〜〜」
「あ、でも、バイトならこんなの知っていますよ」
「え?」
今度こそ、という期待を込めて小堀を見る大上。
「最初に30万払うだけで月50万以上は稼げるんです。 ネッ、オイシイネー♪」
「30万も持ってりゃバイトいらんわ! 基本的なコトわかってないやんお前!!」
涙を垂らしながら絶叫する大上。
それを気にせず続ける小堀。
「最初の出費なんかひと月で戻ってくるのに」
「小堀、今、英会話教材とか売りつける人の目してる」
喫茶店に連れこんでハワイ旅行などをエサにしてアレコレと説得する人達の事である。
「・・・悪いけど、俺、本気でバイト探してるんや。もう邪魔せんとってくれる?」
気まずげな顔と口調で、それでも本音はキッチリ口にする大上。
「あ、そうですか、スミマセン」
一応素直に謝る小堀。 しかしこれだけで済むと思ってはいけない。
よし、わかりました。こうなりゃ俺も本腰入れて手伝ってあげます!」
「なんでそーなんねん!?」
「ハハハ、気にしないで下さい。金儲けと聞いて黙っていられなかっただけですよ!
あ、でもバイト代少しくださいね!」
「ずっ、ずうずうしい!!」
こうして、大上と小堀の即席バイト共同体が出来あがったのだった。
572マラベー:03/02/25 19:47
「んー。いま思ったんやけど。フリマに出品とか・・・そーゆー稼ぎ方もあるな」
ああ、と頷く小堀。
「似顔絵屋、アクセサリー売り、くつみがき占い師に路上ライブ」
「そうそう。結構あるなあ。 最後の二つは儲からないけどな」
「トバしケータイ売り、クスリと偽って小麦粉売り偽造テレカ売りにインターネット詐欺」
「違う!!」
何食わぬ顔で続ける小堀に、力一杯ツッコミを入れる大上であった。
「まぁ、いいや。 まずは普通のバイトを探すか」
「そうですね」
さっきまでの会話はなんだったのか。
「履歴書も大体書いたし」
「つまらない履歴書ですねー。就職経験なし資格なし賞罰なし」
「余計なお世話だよ」
「あ、M-1決勝敗退って罰かな」
「人の古傷をつつくなって。」

【アルバイト急募 花に囲まれたステキな職場です。男子一名 詳細は面談にて 花屋 まんじゅしゃげ】
「おっ、ここ行ってみよう」
「花屋ですかァ? 男の仕事じゃないでしょう」
「知らないのか? 花屋って結構力持ちなんだぜー」
言いながら店内に入っていく大上、なんとなくついて行く小堀。
「すいませーん」
店に入り、声をかけた大上達は。
「はい?」
次の瞬間、バラの花束を抱えた堂土に思わず二人ともズッコケてしまうのだった。
573マラベー:03/02/25 19:48
数秒後。
「こっ・・・この俺に足ズッコケをさせるとは・・・基本に基本で返してしまった・・・」
「怖え!! この店怖えー!!」
なんとか立ち直った二人はそれぞれの心の内を口に出していた。
「ああもう、暇な奴ばっかりやん! 堂土、ここで何してたんだー!」
「え、見ればわかるやろ、バイトやってバイト。花屋って結構、力仕事なんやでー」
二人の阿呆な会話を聞いていた小堀は不意にニヤリと笑った。
「勝てるな」
「へ?」
「大上さん! 堂土さんを殺してこの店のバイトの座を奪い取りますよ!!」
「何で血を流さなけりゃならねーんだ! 頼むから俺に平和にバイト先を探させてくれー!」
「そして花屋で働いていただけで殺される俺の立場はー!?」
色トリドリの花に囲まれた狭い店の中、男達の三者三様の叫びがこだました。

「ちっ、あんな奴に先を越されていたとはね」
公園のベンチでジュースを飲みながら小堀が忌々しげに舌打ちをした。
どうでもいいけどキャラが変わっているぞ。
「まあ、1軒目から採用されるとは思ってなかったし。 地道に探すわ」
「つまんないですよ、それ。やっぱり似顔絵屋とかやりましょうよー」
「なんで俺が・・・」
と言いつつも、行動力溢れる小堀により、あれよあれよという間に似顔絵屋に仕立て上げられていた。
「1枚500円でも、10枚描けば5千円! ボロい儲けですよ」
「そんなうまくいくかぁー?」
とか言っている間に誰かが来た。
「あれ、大上さんじゃないですか。何やってるんですか?」
574マラベー:03/02/25 19:49
ドッキリ。
「修士・・・」
似顔絵屋の看板の後ろに隠れながら弱々しげにどこからともなくやって来た修士の名を呟く大上。
「へー、似顔絵ですか。じゃあ1枚頼みましょうか?」
と言い、大上の前でポーズを取る修士。
「かっこよくに描いてくださいよ」
「は・・・はーい・・・」
かっこよく、かっこよく。と呟き念じながらスケッチブックに鉛筆を走らせる大上。
後ろから覗く小堀、かっこつけたまま、微動だにしない修士。
10分後。
彼の手の中のスケッチブックに描かれた修士は、ピカソかヒソカでも降りてきたんじゃないかと
いうくらい、エライことになっていた。
自分で描いておきながら、あまりの惨状にパニくる大上。
何も知らない修士は無邪気に声をかけた。
「できたんですか? 目からビーム出てるけど」
出すなよ。
「あっだっダッだだだだだー!!」
「なんなんですか、その持ち方」
意味不明の叫びを発しながらスケッチブックをエンガチョつまみでゴミ箱に突っ込みに行く大上。
手を出しながらも大上に阻まれて結局自分の絵を見られない修士であった。
そして大上は小堀の元にダッシュで戻って一言。
「ダメだ! そう言えば俺、基本的に絵は描けないんだった!!」
「それを早よ言えー!!」
575マラベー:03/02/25 19:49
それからしばらくの後。
「へー、競馬ですったんですか。大上さんらしー」
事情を聞いた修士は、感心したように頷いた。
「・・・で、なんであいつと組んでるんですか?」
あの人とは、無論彼らの5メートル向こうで頼まれもしていないのに
気弱な学生に5千円で似顔絵を売りつけている小堀のことである。
「・・・その辺は俺もよく・・・」
その光景をじっと見つめながら大上が呟いた。
「あっ、そーだ! 大上さん、今からラーメン食べに行きませんか」
「あ? いや、俺、まだ腹は・・・」
減っていない、と言おうとした時、修士が顔の前で20センチくらいの幅を作った。
「これっくらいの大盛りラーメンを食べると、賞金が出るんですよ」
「えっ、マジで!? それくらいなら完食できるって!」
そして行ったラーメン屋で大上はくだんの大盛りラーメンを前に何とも言えない表情で立ち尽くしていた。
上から見たら普通のラーメンである。
しかし、横から見るとそれはインド人もビックリな高さを誇っていた。
無言で修士にズンズン詰め寄る大上。
「横幅は本当にこれくらいなんだってばー!!」
同じだけ後ずさりながら叫ぶ修士。
「だって、最初からこの深さのことまで言ったら、やる気なくすと思ったから・・・」
「最初からやらすなー!!」
修士の必死の言い訳を振り絞るような絶叫でふっ飛ばす大上。
「とんち小坊主が営業でもやってるんですかね、この店は」
そんな二人の絶叫の隙間の小堀の呟きがすり抜けた。
576マラベー:03/02/25 19:49
「うう・・・もーちょい・・・」
イロイロ言いつつも結局食べる大上。
チャーシューを食べ、麺を啜り、最後にスープを飲むというのが大食いの基本的な食べ方である。
そんな修羅場に小堀が大上を呼んだ。
「ねえ、大上さん!」
「あ・・・おお、もーちょっとで・・・」
バヴー。
食べ終わる、と言いかけた大上はそこにある光景に口の中のものを噴いた。
「ちぢれメン〜〜」
鼻から麺を出してゆらゆらさせてる小堀の姿。 きっと全国百万人のファンが号泣しているだろう。
「いらんことすんなー!!」
自分も鼻から麺を出してしまったことで涙目になっている大上に店のおやっさんが無情な声をかけた。
「あっ、噴き出しましたね。こぼれたものも全部食べなきゃ無効ですんで」
「・・・」
そこで大上がとった行動は。
全部食った。
577マラベー:03/02/25 19:50
「ありがとうございましたー」

大上は店から貰った金一封の袋を握り締め、ほくほくした顔をしていた。
「いやー、スゴイわ、大上さん。本当に完食するなんて。男ですね」
「あれだけやって一万ですか・・・」
手放しで褒めちぎる修士。それが気に食わないのか、どことなく不満そうな小堀。
「いやー、まさか、鼻から噴いた麺を・・・」
「あっ、待て!! そのことは言わんとって!!」
やっぱりアレは相当イヤだったのか、耳を塞いで修士の言葉を遮る大上。
「でもなぁ、たった一万でも、自分の力で手に入れたお金って重いよな・・・」
袋を見つめ、しみじみと言う大上。
「・・・松口に言ったら、誉めてもらえるかなぁ」
ところが。
「あっなに? 今お前、金持ちなの? じゃーさぁ、今日のメシ、どこ行って食う?」

振り出しに戻る。


おわり
578B級作品:03/02/25 19:50
>>553
ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ
薄暗い部屋に必死に自分の中のモノと戦っている男がいた。
その姿は慟哭な獣のようだ。
「うっ・・・く・・誰や・ねん・・お前」
苦しい・・・知らない感情が自分を呑みこむ。
冷汗が頬をつたう。
「ぐぅぅう・・」
視界がグルグル回る。
『おつう・・・』頭の中で誰かが囁いた。
おつう―――何かが弾け心の歯車が止まった。
次の瞬間、原西の意識は深い海へと落ちていった。

相方が走り去り、右には興奮した様子の藤本、左に
呆気にとられている市長に挟まれ宮迫は何が起こっているのか
まったく理解できないまま、とりあえず市長に頭を下げ
藤本をなだめ図書館から飛び出した。
図書館は人が少ないといえど全員不審そうな顔をして
こっちを見ていた(中にはあらかさまに眉間に皺をよせ迷惑そうに
している老人もいた)人の注目を集めるのは好きな宮迫だが
あんな注目のされ方は勘弁してもらいたい。
とりあえず混乱気味の藤本を引き連れて旅館に帰り、藤本を
FUJIWARAの部屋へ帰した。
その時、相方・蛍原(名前に昆虫の名前が入っていて吉本の
クリオネと呼ばれる、素敵な相方)が「大変や!原西と女将さんが
おらへんねん!!」と息を切らしながら慌てた様子でやってきた。
「どっか連れこんどるんちゃうんかぁ?」と宮迫がウンザリした様子で
答えると、蛍原は「あいつがそんな、いっちょ前な事できるかいな。
ほら一緒に探せ」とせかす。「ん〜〜〜」宮迫はノリ気じゃない
様子で探し出す。≪相方はきっと勘十郎はんの呪いとか思ってんねやろなー。
ありえへん。何で俺がこんなことせんとあかんねん。あかん、ムカついてきた≫
579B級作品:03/02/25 19:52

ドサ

「!!」何かが音をたてて落ちた。
「なんや・・・本か」
図書館で慌てていたのでつい持ってきてしまったのだ。
拾い上げようとした、その時、風もないのにページが勝手にペラペラと
めくれた。
そしてページがとまった、そこには絵がプリントされていた。
「!!!!そんなアホな・・!?」
宮迫は本を拾いあげるとおもむろに走り出した。

「お〜い。アホーー!!」
声がした方を振り返ると宮迫がフラフラになりながら走ってくる。
「誰がアホやねん!それよりどうや、原西見つかったか?」
宮迫は顔を横に振る。
「ハァ、ハァ、ハァ・・あ・の・・ハァ、うえっ、フゥ・・はぁ」
息切れで何を喋っているのかまったく分からない。
「何やねんなー」
怪訝な顔をする蛍原に宮迫は1冊の本を渡す。
「これ市長が貸してくれるとか言ってた本やん。これがどないしてんな」
「ゴホっ・・はぁ・・ふーー」
宮迫は苦しそうに、あるページを開く。そこには男の絵がプリントされている。
「そんな・・・・」蛍原はおもわず絶句する。
代官絵図と書かれたそこには藤本そっくりな男が描かれている。
2人は顔を見合わせる。
「フジモンが危ない!」
2人は同時に走り出した。
続く
580名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/25 20:09
ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ
581名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/25 21:25
皆さん文章うまくて尊敬です。続きも楽しみにしてるYo!!
582名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/26 22:02
また11期小説書いてる方いなくなっちゃった・・・続きが気になって仕方ない。
書き手待ちage
11期書き手です、おりますよ。楽しみにして下さって本当に
ありがとうございます。582さんのレスを見て慌てて書き進めました。
乱文だと思いますが何とぞご勘弁を・・・
>>469の続き
「珍しい客人だ・・」低くもなく高くもなく、しかし落ち着いた
感じの声がした。
男「失礼します。今日は老師様にお聞きしたい事があって参りました。」
老師「かまわんよ」
大上「ハリィ・ウエストについて知りたいのですが」
老師「ハリィか・・。懐かしい名前じゃ。あれは哀れな子じゃった」
大上「ハリィはモストデンジャラスの友達やったんやないんですか?」
老師「うむ、いかにも。まだホワイトエルモ国とブラックガラマス国が交流が
  あった頃、このホワイトエルモ国にも陰の者が住んでおってなぁ〜。
  モストデンジャラスの叔母もその一人じゃった。その関係でモストデンジャラスも
  よくこの地を訪ねてきていたのだ。年頃も近いハリィとモストデンジャラス、
  あとモストデンジャラスのお付の者の・・えっと・・なんて言ったかいな。
  ロ・・ロー」
大上「ロック!」
老師「そうロックという小僧とよく遊んで仲も良かったようなのじゃが、
   モストデンジャラスはいつしかこの国を怨んでいったようじゃなぁ」
大上「あの・・・謎の死って?」
老師「実はハリィも陰の者に捕虜として連れ去られた一人なんじゃ」
大上「穢れの刻印を・・つけられたんですね」
老師「あぁ・・・帰ってきたハリィは気がふれておった。狂っていたんじゃよ。
   そして、そのままこの屋敷から地上に飛び降りた・・」
大上「・・・俺、やっぱりブラックガラマス国行くわ。
   コバもコバやし相方もやっぱり相方で仲間やもん。あいつら止めれるのは
   俺らしかおらへんと思うしあいつらおらな帰られへん。俺らがいるべき
   場所はこんな所やなくて舞台や。・・・あっ、一応、剛と陣内にも相談せな
    俺だけじゃあ、なんとも言えんけど」
男「わかりました。こちらで準備させていただきます、ありがとうございました。
  老師」
老師「いやいや、かまわんよ。必要ならばワシの名前を出してもよいからな」
大上も男に続きペコリと老師に頭をさげ部屋を出た。老師の目はどこか全てを見通してるようで思わず目を背けてしまった。

「行こうと思うねんけど」大上の言葉に剛は大きく頷き陣内は頭をかきながら
曖昧な表情で「行って、どないすんねん・・・ゴホっ、ゴホっ、ケホケホ・・な」
陣内は苦しそうにむせながら口をとがらす。コバヤシに殴られた痕は青紫に腫れあがり
見るも耐えない様になっていたが男いわく処置をしなかったら死んでいた可能性も
あったらしい。陣内が乗り気でないのはそういう由縁もあるのだろう。
「でもな、陣内、あいつらと一緒やないと帰れへんわけやし・・」
「大上さっきから、それ言うてるけど、ほんまに帰る当てなんてあるんか!?」
「ん・・うーん・・・まだわからへんけど・・・来れてんから帰れるやろ・・」
「ちょーー、頼むで。こんなとこで一生終えるなんて死んでもやや〜」
「そ・そうやろ、だからはよコバと相方と礼二連れて帰らな」
「う〜〜ん、まぁ・・それは確かに・・・」
「大丈夫やって、心配せんでも陣内に無理はさせへんから」
「でも・・・コバ普通ちゃうかったやん・・・」
陣内の一言で重い沈黙が訪れる―――――
「じゃあ陣内はコバを切り捨てる覚悟があるってことか?」
剛がやっと重い口を開いた。
「そんなわけや・・ないけど・・・。ちゃうねんって!俺もコバ心配やし・・
一緒に帰りたいよ、そりゃ。でも、あんな目したコバ初めてやってんもん。
めっちゃ痛かったし怖かった・・・もう、あんなコバ見たくない」
「だから行かへんのか?それはちゃうやろ。だからこそ行って
止めなあかんのちゃうか・・・」
剛の言葉に陣内は怒られた子供のようにうつむき押し黙る。
「ごめん、もうちょい考えさせて・・・」そう言うと陣内は傷が痛むのか
「ゴホっ、ゴホ・・つっ」と苦しそうに立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
陣内を追おうとした大上だったが「今はそっとしてやった方がええやろ」と
剛に言われ、その場にへたりこんだ。
大上だって本当は陣内と一緒だ。怖い・・・コバ以上に相方が・・。
そして、そんなこと考えてる自分が腹立たしい。陣内も恐らく同じ気持ちなのだろう。
痛いほど分かる。
「くそっ!」壁をおもっきり殴る。剛が驚いた顔でこちらを見ているが
そんな事気にならない。3人が3人とも居たたまれない気持ちのまま
静かに夜は更けていった。

586名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/27 01:38
またB級か・・・11期もおなかいっぱい。
もうすぐ2月終わるけどにろはちタソ今度は締め切り守れるのかな。
>11期書き手さん
乙です。自分はすごく待ってたので続き読めてうれしい。
叩きとかあるかもしれないけどがんがってください。
>マラベーさん
なんか想像してしまったよ(wオチもなかなか面白いと思います。これからも暇があったらぜひ書いてください。
>にろはちさん
音沙汰ないみたいですが・・・次のうpは来月になってしまうのかな・・・。
588名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/27 14:27
かなり遅いですけど、へチョ小説さん最高ですね!
まったりしてて凄く好きです。
次回作楽しみにしてます。
>586
にろはちタンが2月中にはうpする予定、と言ったのを締め切りと表現
するのはどうかと思うが…別に強制的なものでないんだから守る必要も
ないしな。
590nanashi:03/02/27 15:49
マラべ−さんの文体と作品の世界観に惚れました。
591名無しさん@お腹いっぱい。:03/02/28 02:26
書き手待ちage
あ、そうか、にろはちタンもそろそろ来るんだ〜ヤター
この週末にがんがって書いて月曜か火曜あたりにうpかな?
マラベーさん・・・それはイカンのでは
594にろはち:03/03/01 00:22
だぁっ、二月が28日しかないのを忘れてましたよ。
来週は水曜日が休みになったので、その日には必ず…。

焦ってはいるし、書きたくてしかたないけど、
物理的に時間がないす。労働基準法完全無視です。
もう少しすれば、もう少しは時間が取れる、はず、だと…。
なんだかんだいってにろはちタソはやっぱり締め切りを守らない人なんだな。
かなしいよ、楽しみにしてたのに。
守られないなら最初から言わなければいいのに、
守った例ないし。
何か最近このスレ荒れすぎ・・・・・。
読み手がいろいろ言いすぎると書き手さんたちも
書きにくいだろうし遠ざかってしまう。
書き手さんあってのスレなのでもっとマターリ行きましょうよ。
598名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/01 14:03
待つのは慣れてる!
がんばれにろはちたん
599名無し:03/03/01 14:04
にろはちさんおつかれ。
イヤミ言うやつ多いけど全部裏を返せばいい意味だし作家冥利につきると思って気にすんなー。
漏れもイッカイのもの書きだからにろはちさんがうらやましいわほんと。
もう3月だよ・・・2月に換算すると29日か・・・
>600
そんな換算の仕方はない。
>>601=にろはち?
あと一週間ぐらいでうpかな〜
それまで自分もなんか考えてみようかな〜
604名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/01 23:20
はろはろろっくさんの続き楽しみにしてるんだけど、
一週間に一本のペースでアップしてくれるっていう話はどうなったの?
にろはちさんまだ〜?
606名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/02 01:25
皆にろはち、にろはち言い過ぎ(w
他の書き手さんだっているんだからさあ・・・
てわけで書き手さん応援age
>>606
他の書き手にはさん付けなのに、にろはちさんだけ呼び捨てか。
一見マターリ平等を心がけようとしているように見えて、実は固定叩きでしかない罠。
おまえは他の書き手のひがみか?って言われたらどうすんの?
それに新作もないのにageてる意味は?荒らしたいのか?
・゚・(ノД`)・゚・マターリ行こうよ…
というわけでこっそり一行リレーを続けてみたり。

>>494より
「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた。
そんなところに劇団ひとりが登場。
「おいしい豚骨スープのラーメン屋さん行かない?」と軟派な口調で話し掛けてきた
劇団ひとりの頭の上には妙なアンテナのような物がついていた。
「何つけてんの?タケコプターじゃあるまいし」そう言って田上は
そのアンテナのような物を掴んだ。
にろはちさんまだぁ〜?もう自分の言った締め切りから2日も過ぎてるジャソ!(・3・)ブー!
たしかに自分で掲げた締め切りを毎回ぶっちぎるにろはちタソの姿勢はどうかと思う。
「今日の29時っていう考え方はできませんか?」とか
「2月は28日までしかなかったのを忘れてた。」とか、ぶっちゃけうんざりした。
でもにろはちタソが来にくい雰囲気にするのはもっとどうかと思う。
他の書き手タソもなんだかなぁって思って去っていってしまいそうでサ。

漏れはにろはちさんもピン好きさんもフロア9さんもチョソ小説さんも大好きだよ。
これから新規で何か載せてくれようとしてる誰かだっているかもしれないし。
他の書き手さんだって、絶対読んだり楽しみにしてる人がいるんだからそれを忘れないでNE!
611デッドロック:03/03/02 09:48
にろはちさんマンセー!もう書いてますか?
おぎやはぎを生き返らせてもっと出番をあげてください!あんな状態ですから!お願いします!!
612デッドロック:03/03/02 09:50
大上くんの小説アップロードしてもいいですか?
大上くんがこういう役をやったらいいとか、リクエスト待ってます!よろしくね。
613デッドロック:03/03/02 09:51
フロア9さんの小説も結構おもしろいね。おぎやはぎ出てるし!!
私にはこういうの難しくて書けないけど。上手いと思うよ。がんばってね!
614デッドロック:03/03/02 09:56
はろはろろっく=デッドロックです。
楽しみにしてたとか待っててくれた人ありがとう!
今日中にアップロードできるようにがんばるから。楽しみに待ってて!
Uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待ってねえよ、相変わらずだな。
リクエスト希望なら自分でサイトつくってやりな。
だいたいはろはろろっくが来だしてから荒れたんだ。
ちょっとは責任感じろよ。自作自演もやめれ。
はろはろろっくが責任なんか感じるわけないじゃん。
そうだな・・責任なんて感じてたらノコノコ登場できるはずないしな。
しかも相変わらずの分秒レスだし改める気あいかわらず0みたいだな。
頭の悪い香具師が出てきた時点でこのスレも終わりか・・いい書き手も
いるのに勿体無い。
はろはろはなんなの?ハリガネからおぎやはぎにシフトしたの?
>620
相手にすると調子乗るから放置汁
622名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/02 22:27
ハンドルかえれ。
ハリガネの恥だからな。
失礼で頭の悪い香具師は、おぎやはぎにならお似合いだろ。
はろはろは完全放置しろ。
こいつはもう無理。
怖くなってきた。
言葉が通じない人間て怖いな。漏れもはろはろ放置推進。
こんなコミュニケーション無視した人間初めてだ。
わざと(荒らし)ならまだ分かるが本気ならちょっとおかしい。
相手にしないのが一番だと思う。
「2月は28日までだった事を忘れていた」という
いかにも嘘くさい言い訳をしたにろはちさん、
もう3月3日だよ?
2月が31日まであると勘違いしていたとしても、
もう3月3日だよ?
スレが荒れすぎていなくなっちゃったのかな?
ずっと待ってたのに、なんの音沙汰もないから心配。
>625
594を嫁
>>594
そんな仕事場やめちまえ!
もしくは法律板逝け!
社会人率低すぎ
書き手さんはここで小説書くことが本業ではない
630場繋ぎ:03/03/03 13:40
『幸福は歩いて来ない、ほんとうに来ない。
・・・もうあるから』
「今日の久馬さんのお言葉だ」
ヤナギブソンはもう涙ながらにそう隊員に伝えた。
その言の葉の書かれたハートを基調としたピンクの便箋をこれまたピンクの封筒にしまうやいなやどどっと歓声と共にむせび泣く声が室内に谺する。
浅越に至っては曇った眼鏡を外すことも忘れて号泣していた。
おーい!久馬。
彼の存在は偉大である。
はろはろは厨というよりデムパだな
>>628 同意。
にろはちさんの言ってる事が嘘か本当かは誰にもわからんが、
休みがなくて此所に立ち寄れなかったりましてや小説の続き書けなかったり、
それ程大変な仕事もあるっていう事は理解した方がいい。
633デッドロック@書き手として:03/03/04 03:19
にろはち早くしなよ!
にろはちさんこのスレROMってるのかな?
635名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/04 08:09
にろはちさん2月31日過ぎたよ・・・
にろはちさん楽しみにしてイルヨ・・・(´Д` )
637名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/04 10:06
続きを書かない香具師だらけのスレはここですか?
638名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/04 14:11
うちらは単なる読み手であって、「読ませてもらってる」わけだから
あんまり「早くしろ!」なんつー事は言うべきじゃないと思う。
別に投げ出してるわけじゃないんだからさ。
確かに「宣言しといて・・・(怒)」って気持ちは分かるけどさ、
にろはちさんも普通の大人なんだから、暇人じゃないの。
仕事で疲れてる上に叩かれたりしてうんざりして出てったらどうしてくれるのさ。
628とか629とか632みたいな大人が増えるべきだよこの板。
荒れすぎ。書き手もこんなとこじゃ恐くて書けねーよ。
それからデッドロックさん、もうでしゃばるの止めて下さい。見苦しいです。
639名無し:03/03/04 15:03
638うざっ
にちゃんで(うちら)とかありえんだろ
639=デッドロック
641デッド→ご意見番:03/03/04 20:53
お久しぶりです。実は訳があってここのレスに書けなくなりました。
やはり名無しさん@お腹いっぱい。さんの言うとおりやはり書こうと思いましたが
日本語も駄目だし・・・。
それと私の偽者まで・・・。
638番は私の偽者です。最近全くここには近づいてません。
これを機に私は小説から脱退しようと思います。ごめんなさい。
642にろはち:03/03/04 23:08
帰りました。今から書きます。

日曜日か月曜日が休みだと思ってたんで…。
「いつ?」と問われて、予定ではたぶん「二月中」と思わず言ってしまった漏れがアフォでした。
(休みがわかるのは土曜日なもんでして。
ROMせず書きこんだんで「締め切り」と取られてたとは思いませんでした。スマソ。
もう、何も言わずに書きます。

>>627
もう訴えられてたりする(w


にろはちさんお疲れ様です。
頑張ってください。
ウワーイ! ヽ(・∀・)ノ
おかえりなさいにろはちさん。
楽しみにしてたので起きて待ってまつ。
にろはちさん..
楽しみです。
待ってます。
ちょっち眠たくなってきた・・・コーヒー牛乳飲んでがんがって起きてようっと。
にろはちタソは仕事から帰ってきて眠くないのだろうか?
と、余計な心配をしてみる。
この期に及んでにろはちさんまぁだ〜?とかいう香具師はいるんだろうか
にろはちタンま〜だ〜?(いつまででも待ってるよ)
何時間書いてるのさー。(遅い時間までおつかれチャーン!)
もしかして今回最終章まで読めるのかな?
にろはちタンま〜だ〜?(待ちくたびれますた)
何時間書いてるのさー。(あとどれくらいで読めるの?)
たしかあと2章だと思ったけど、今日で最後までいかなかったら
次を読めるのはいつ頃になるのかも知りたい。
漠然としてるのはつらいけど、いつまでってわかってたらきっと待てるから・・・(高校教師風邪に)
>>641
ちょっと叩かれたからって去ってしまうのかい?
続き楽しみにしてたんだけどな。これからはデッドロックさんとしてじゃなくて、
名前を「名無しさん@お腹いっぱい。」にしてここにくるっていうのはどうですか?
もちろんメール欄にもきちんとsageって書いてさ。
元々ここは匿名が売りの掲示板なんだから固定のハンドルの人は必ず叩かれるもんだし。
すんばらしい小説書いてるにろはちさんでさえ叩く野郎もいるっしょ?
とにかくデッドロックさんの小説を楽しみにしてる人もいるって事をわかって欲しいです。
帰ってきてくれるのを待っています。
651名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 03:53
にろはちさん起きてますかっ!?
楽しみに待ってます!!!
なるべく早くしてくださいね!!
でも、無理だけはしないように気をつけてくださいね!!!!!
リア房キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
653名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 03:59
>>652
デッドロック応援の人のことですか!?
俺もデッドロック小説(!?)はおもしろいと思います!!!
自分がおもしろくないからって書くなとかいうのは絶対よくないと思います!!!
(゜ Д ゚)<……………
ポカーソ
656名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 04:05
みなさん荒らすのはよくないですよ!!
それはネチケット違反です!!!
みなさん現実の世界でも人の嫌がることを平気でしているんですか!?
違うでしょう!!(もしそうなら、それはすぐにやめてくださいね!)
ネットの世界だからってそういう事をやってはいけません!!!
現実の世界もネットの世界も、相手は心のある人間なんですよ!!!
あなたも自分の嫌がることをされたら嫌ですよね!?!?
それにここは大勢で共有している場所なんです!我が物顔をするのはやめてください!!!!
にろはちさん、怖がらずに小説を書いてくれていいですからね!!
657名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 04:10
無視ですか!?
なぜ無視するんですか!!!
正々堂々と出てきて話し合いましょう!!
658名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 04:16
にろはちさん!!!早くしてくださいね!!!!!
659名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 04:20
コワイヨー。・゚・(ノД`)・゚・。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
釣りは寝たのかな…?

にろはちさんま〜だぁ〜?
ったく何時間かかってんのよー。もう眠たいyo!
もうすぐ29時だ・・・頑張って起きていよう・・・(´Д`)
にろはちさん寝てしまったんじゃないだろうか…心配になってきたYO!
にろはちさんが今から書きますって言ってからもう6時間か。
今書いてる分の長さにもよると思うけど、疲れて寝ちゃったんじゃないの?
漏れも待ってたけどもう寝るわ。
今まで自分で言い出した締め切りも毎回ぶっちぎって、
2月中に書くと言っては待たせて、今から書くと言っては待たせて。
孤島のオニが面白ければ面白いほどつらい。ほんと、罪なお人だ。
もうすぐ読めるのかどうかだけでも知りたい。
読めるならずっとおきて待ってるし、時間かかるなら寝るから。
おはよう。
会社逝く前に孤島のオニ読んでから…と思ってたんだけど寝ちゃったって本当?
それともにろはちさんは回線切って書いてるのかな?
ここ見てたらなんか言ってくれるはずだもんね。
またのぞきにきます。楽しみにしてます。
667名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 05:59
>>642は偽者?
無駄に早起きして損した。二度寝しようっと。
668名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 06:16
にろはちさん、新しいトリップつけたらどうですか?
-`)…

漏れも昨日の夜からずっと起きて待ってる。
にろはちさんがああ言って寝ちゃってるなら今度こそ本当に見損なうな。
にろはち最低だな。小説大好きだったのに。確信犯か?
ちょっと待て待て。
別に「今から書きます」ったって、
今書いて今うpできるってわけじゃないだろ。
せめてぎゃあぎゃあ言うのは24時間待て。
23時に「今帰ってきたからこれから書きます」ってことは、
その後しばらくしたらうPされるって思っていいんじゃないの?
前だってそうだったんだし。
それとも何かい?>>671=にろはちかい?
眠いよ・・・
674671:03/03/05 08:20
>>672
> その後しばらくしたらうPされるって思っていいんじゃないの?
> 前だってそうだったんだし。

そう思うなら騒がず大人しく待ってなさい。
>>674
荒れるから釣られてんじゃねーよ
676名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 08:39
ぅわマジレス
晒しage

つーかにろはちまだ?
騒ぐってどういうこと?大人しく?ハァ???
>>674-676はさすがにアレすぎるけど。
あれもこれもにろはちさんが待たせすぎなのがイクナイんだと思うYO!
昨日の夜から起きて待ってたけど…限界なので寝ます。サヨナラ。
679671:03/03/05 09:01
釣〜ら〜れ〜た〜
680名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 09:03
これから書くなんて言って結局寝たんでしょ?
夜仕事から帰ってきて11時から今までずっと書き続けてるわけないもんねぇ?
ぎゃあぎゃあ騒ぐなだの大人しく待てだの言ってるのもにろはちか?
わざわざレスし返してんじゃねーよ(ゲラ
荒れるから釣られるなって言われてるのに
それでもまだいちいちレスしてるってことは確信犯だろ。
もう小説じゃないなら長々とレスすんのやめれ。
何度も書き込むような話題じゃないし、別に意味もないし。
はろはろの時に散々スレを無駄遣いするなだのなんだのって話題になってたじゃん。
もしかして過去ログも読まずに参加か?

>>679はぎゃあぎゃあ騒いでないで(ry
にろはちタンま〜だ〜?
待ちくたびれたー。
これから書くって宣言してから何時間待たせるの〜?
にろはちが名無しになってまで24時間待ってくれって言ってるんでしょ?
もうこの人が激しく時間にルーズだってわかりきってることだし待ってやったら?
684にろはち:03/03/05 10:18
水曜日までに、と本人は思っておりました。

あのですね。
一度うpする分量を書くのには、
白状すると二十時間以上はかかります。
今までは八割書いて仕上げ、とかだったけど
今回は白紙から書いてるんで…。

あと、うpするパソと文章を書くパソは別のパソなので、
ここを見ずに書いてたんですぐに上がると思われる事を知らず、すみません。
起きて待ってた方にはなんと言っていいか…。

半分ほど書けました。仮眠を取って、また書きます。
眠くて頭ぐるぐるしてるんで…。
685芸人小説:03/03/05 10:20
そこにダンディー坂野が通り過ぎて一言。「ゲッツ!!」
その半分をうpしてきゃいいじゃん。
また反感かうぞ?
前はただ「前回のものから、こんなに間があいてしまってすみませんすみません」って
何度も謝ってたのに今はもう前ほど士気がないように見える。ギャラリーがこんなだから
謝る気ににもならないんだろうけど。徹夜で書いたら身体壊すよとマジレスしてみる。とりあえずもう寝るわ。
漏れも徹夜だしいいかげん限界。
水曜日までに・・・どんどん〆が延期していくな。
挙句の果てには「来週の水曜日のことを言っていたんです」って言われそうな悪寒。
>来週の水曜日
ありうる…(((( ;゚Д゚)))
このスレ終わったな
691名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 12:48
うーわ、また伸びるのか…。
こんな調子じゃこの次がいつになるかわからないから、
今日がお休みなら最後まで書ききって欲しい。
あんたいいかげん叩かれるぞ。
692名無しさん@お腹いっぱい:03/03/05 12:59
暇なヒッキーどもが文句だけをブツクサ言うスレはここですか。
693名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 13:06
忙しいヒッキー。
にろはちさん、あんまり無理せずマイペースにがんがってください。
たかが2ちゃんの1スレのために体壊してしまうのも馬鹿らしいでしょう。
ここでブーブー言ってる香具師らも、裏を返せば「孤島のオニ」が面白いから言っているんだろうし
あまり神経質に受け取らない方が吉かと。
漏れらみたいに暇な学生とは違うんだろうし。
別にプロの作家とかじゃないんだから、自分の書ける時に書いてうpできる時にうpすりゃいいと思う。
695デッド6@影となって:03/03/05 14:37
にろはちさん約束は守りなよ!最低だよ!!
696名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 15:25
電波になりきりたい時ははろはろろっくになりきるというルールですか?
水曜日も残す所後4時間半となったわけだが。
698名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/05 20:44
芸人小説まとめHPを作りました
http://www2.tok2.com/home2/geininsyousetu/
>>698
乙です。
ありがとう!
すごく見やすくなりました。
>>698
乙。
701にろはち:03/03/05 22:52
第九章、いきます。
702孤島のオニ:03/03/05 22:52
                 【第九章 贖罪】

 増田英彦は、誰かの笑い声が聞えた気がして、伏せていた顔を上げた。
 増田はその声を知っていた。この島に来て、何度も耳にした声だった。
 男のものでも、女のものでもなく、その声は増田を誘うようにいつも囁いていた。
 その声の主が、今、こんなにも楽しげに笑っている。
 きっと、この島で五人の人間が死んだ事を、喜んでいるのだろうと増田は思った。
 ベッドの上で、陣内達が部屋から去った時と同じ体勢のまま動けずにいた増田は、生気のない顔で、窓の外を眺めた。
 雨は、止んでいた。気が狂ったように吹き荒れていた風も、今では緩やかに木々を揺らすのみだった。
 夜明けを待たずに、嵐は、この島から去って行ったようだ。
(全てが、終わろうとしている)
 悪い夢は、もう終わる。この島で演じられた惨劇の幕が、もうすぐ降りる…。
(ホンマに、そうなんか……)
 「全てが終わる」。増田の心からの願いは、しかし自らの疑問の声によって即座に揺らぐ。微かに熱を帯びる頬の傷が、思い出したように疼いた。
(これで、ホンマに終わったんか?……)
 自問する増田の目の端に、紫の色が掠めた。目をやると、床隅に紫の花びらが一片、貼りついていた。
 大上が死んだあの部屋で、大上の遺体を埋葬するように降り落ちていた、断崖に咲く可憐な紫の花。
「崖一面に紫の花畑が広がっているの。紫の小さな花がたくさん咲いて…・・。ユカリソウって言ってね。私と同じ名前の花なの」
 左に小首を傾げて微笑む「ユカリ」が、幻のように瞼に蘇る。
 ベッドから降りた増田は、腰を屈めて紫の花びらを摘んだ。雨に濡れた紫が、ひどく鮮やかだ。
 この嵐で、咲き乱れていた満開の花は、全て散ってしまったはずだった。何時の間に、この部屋に入ってきたのだろうか。
 増田がこの部屋の窓を開けたのは、この島に来て、二度だけだ。
(あん時やろうか、それとも……)増田は虚ろな目を宙に向けた。
 その重みは、今でも増田の身体に残っていた。
 増田は風吹き荒ぶ中、窓を乗り越え真っ直ぐ崖端へと向かい、背負っていた「それ」を海へと投げ捨てた。
 一度目には西野亮廣を。そして二度目には小木博明を。
 増田英彦は、黒い海へと投げ捨てたのだ。

703孤島のオニ:03/03/05 22:54
                       *

 幼い頃から、妹は少し身体が弱かった。
 何かある度に熱を出して寝込む、増田は、そんな歳の離れた妹の事を、いつも気にかけていた。
 交通事故で両親が突然この世を去り、二人、残された兄妹は、それぞれ別々の家で育てられる事となった。
 増田は、離れて暮らす事になったユカリを案じていたが、子供の授からなかったユカリの義父母は、ユカリを慈しんでくれていたし、成長するにつれユカリも前ほど寝込む事もなく、いつも笑っていたから、増田は安心していた。
 サラリーマンの仕事をやめ、成功する確立が著しく低い「お笑い芸人」として生きる事を決意した時も、ユカリの純粋な励ましが、増田をどれほど勇気づけられたかしれない。
 妹の死を知ったのは、三つの営業をこなし、風呂に入る気力もなく、このまま寝床に着こうとしていた夜明け前の事だった。
 信じる事はもちろん、出来なかった。何かの間違いだとしか思えなかった。
 その死が事故ではなく自殺かもしれない。
 そう聞かされても、増田は否定の言葉しか出なかった。妹は週に一度の割合で電話を寄越していた。先週の電話でも、ユカリに哀しみの影はなかった。
 自殺などありえない。そう確信していた増田に、一つの事実がもたらされた。
 ユカリは、その身に生命を宿していた。
 増田はその事実をを警察から伝えられ、初めて知った。ユカリの義父母も同様だった。
 ユカリと最後にケイタイで会話したという親友は、家族には内緒にしてたけれど、誰か付き合っている人がいたのだと泣きながら打ち明けた。
 ただ、それがどんな男であるのか、ユカリが養女であり、実の兄である増田の存在を知っていた彼女にさえ告げる事はなかったらしい。
 「相手に迷惑がかかるといけないから」、ユカリはそう言っていたという。ただ、ユカリはひどく幸せそうだったんです、と彼女は言って、また泣いた。
 何も、増田は知らなかった。ユカリだとて年頃だ。最近、会う度に兄である自分ですら戸惑う程に綺麗になったとは思っていた。もしかしたら、恋愛しているのかもしれない、そんな風に思った事もある。
 そんな相手の一人や二人いてもおかしくない、そう判っていたけれど、養父母にも、ただ一人の血を分けた兄である自分にすらも言えない、そんな相手と付き合っていたのか。
704孤島のオニ:03/03/05 22:55
 「不倫」そんな言葉が頭を過ぎり、すぐに打ち消した。そんな道義に悖るような事をする、そんな娘ではない。万が一、そうだったとしても、誰かが泣いているかもしれないのに、幸せそうに笑えるはずはない。
 ユカリの葬式の時、ユカリの子供の父親を捜したが、それらしき男を見付ける事はなかった。ユカリを妊娠までさせながら、名乗り出る事はおろか、葬式にも現れない不誠実な男に憤りを覚えた。
 しかし、増田は、どうする事も出来なかった。相手の男の名前も、職業すらわからない。
 ユカリのアルバムにもケイタイの履歴にさえ相手の痕跡を見付ける事は出来なかった。
 諦めるしか、なかった。
 身体の中身を全て抉り取られてしまったように、増田は自分の存在が紙のように軽くなっていくのを感じていた。
 それでも、仕事をしている間は、与えられた刺激に機械のように正しく反応し、事情も知らぬ周りの人間に、自分の異常を気取られる事はなかった。
 自分を取り巻く状況を、ただ風景を眺めるように過ごしていた。聞えてくる言葉は、ただの雑音のようだった。
 そんな増田の耳に、何のくぐもりもなくクリアに聞えたある男の一言があった。その男の言葉が、増田の止まっていた時間を動かしたのだ。
 男は<おぎやはぎの>小木。小木は、増田にこう言った。

「復讐しましょう」
 ユカリの死から半月過ぎた頃、増田の住むマンションを尋ねて来た小木は、真夜中の突然の訪問を詫びて、前置き無く言った。
 小木の父親がユカリの義父と知り合いで、父親に連れられ別荘にやってきた小木とユカリが滞在していた数日間、一緒に遊んだいう事は、ユカリから聞いて知っていた。(ユカリはテレビで小木を見て、初めてあの少年だと気付いたそうだが、実際に会う事はなかったらしい)
 妹の存在を隠していた増田は、小木と接触を持つ事はなかった。
 それに、二十年以上前に、数日遊んだだけの少女の事など、小木が覚えているとは思わなかったのだ。
「ユカリちゃんの仇をとりましょう」
 小木は、そう言って増田の顔を見詰めた。茶でも出そうと立ち上がっていた増田は、まじまじと小木の顔を見返した。
「何を、言ってるんや……?」
「ユカリちゃんを自殺に追いやった奴を、俺は絶対に許せない」
 ユカリの死を「自殺」だと断じた小木は、表情のない顔でそう言った。
705孤島のオニ:03/03/05 22:56
 ユカリの死を「自殺」だと断じた小木は、表情のない顔でそう言った。
 ただ、その目が、最近、鏡を見る度に自分を見返す、自分自身の目とよく似ていた。一筋の光も射さないような、底無しの暗闇のような目と。
「だから、増田さん。俺と一緒に、アナタの妹を妊娠させて、自殺させてしまった男を、殺しましょう」
「……殺す、やと?」
 呆然と呟いた増田を、小木は変わらぬ無表情で見返した。
「俺は、ユカリちゃんを妊娠させた男を知っている」
「ホンマかっ!!」叫んだ増田は、小木に詰め寄り、
「だ、誰なんや、誰がユカリを!」
「相手は芸人です」「……芸人、やと?」
 芸人、自分と同じ職業の人間。その男がユカリを…。だから、ユカリは増田に何も言えなかったのだろうか。
「ソイツの名前はっ!?」
「<キングコング>の西野です」「西野……アイツが……」
 名前を聞く程度の関わり合いである。実際に会うよりも、ブラウン管に映る彼を見る回数の方が多いかもしれない。
「アイツが……」しかし、何故、小木は相手が西野だと特定する事が出来たのだろう。増田が問うと、
「<ハリガネロック>の大上さん、あの人と特番で一緒になった時、ケイタイで撮った写真をたまたま見たんです。そこに、ユカリちゃんが映っていた……」
 「彼女ですか?」と小木が興奮を抑えて尋ねると、大上は「いや、俺のやなくて、知り合いのな……」と口篭もり、小木のそれ以上の質問に答える事はなかったという。
 口止めされているのだろうと、小木は感づいた。小木は、その相手を吉本の芸人だろうと予想し、手当たり次第にユカリと付き合った事がある人間を探して行ったという。内に暗い憎しみを抱えながら、何気ない風を装って。
「あれは、番組の打ち上げの席だった」
 小木は、何人目かの相手として西野に的を絞った。「ユカリ」という女性と付き合った事はないかと、小木は密かに持っていた昔の写真を見せた。ほろ酔いの西野は、上機嫌で答えた。
706孤島のオニ:03/03/05 22:57
「あぁ〜。知ってますわ〜。たぶんあの女でしょ、黒いストレートの髪で、大人しそうな。たしか「ユカリ」って名前だったし……。
 ライブで見かけて、かわいかったから、声掛けたんです。家が金持ちみたいで、ようなんや貢がせましたわ」と、得意気に。
「そして、アイツはこう言った」
 小木は組み合わせていた手をひくりと震わせた。
「本命やなくて、ただのカキタレですわ〜。名字も忘れてもうたけど、大人しくて面倒くさい女やったから、ちょっと前に、手ぇ切ったんですけどねぇ」
 抑揚無く小木は西野のセリフを繰り返した。増田は口を噤んだ。

 殺意は、たやすく形成された。

 「紫苑荘」を舞台に西野の殺害計画を立てたのは小木だった。
 小木は知り合いのスタッフから、「お笑いBR」の構想を聞いていたらしい。
 メンバーは<おぎやはぎ><ますだおかだ><ハリガネロック>と共に<キングコング>も内定しているそうだ。
 候補地として上がったのが、ユカリの家の別荘である小紫姫島の「紫苑荘」だった。
「ユカリちゃんの島で、ユカリちゃんの仇を取るんです」
 小木はそう言って、唇を少し持ち上げた。
「ユカリの島?」「ええ。ユカリちゃんのお父さんは言ってました。「小さな紫の姫の島。紫は、ユカリとも読むから、この島は、ユカリの島なんだ」って」
 小木は、自分達が遊んだ屋根裏の通路を使って、密室を作り上げる事を提案した。
 増田の中で止まっていた時間は、再生ボタンを押されたように、急速に動き出していた。増田は、まずユカリの義父と面会した。
 ユカリを通して数度出会った彼は、「やり手」という言葉に相応しい貫禄と威厳があった。
 しかし、実の娘のように溺愛していたユカリを失った義父に、その面影はなかった。
 彼の妻は、体調を崩して、ずっと臥せっているという。急速に老いた彼の目もまた、増田と同じ暗い穴のような目だった。
 増田は彼にディレクターに紫苑荘を使用する許可を与える事、そして屋根裏部屋への改造を願い出た。
 増田は、その理由について説明する事はなかった。彼もその訳を聞かなかった。
 あるいは、彼はその時、何かに気付いていたのかもしれない……。
707孤島のオニ:03/03/05 22:58
 <アメリカザリガニ>の柳原が何か言いたげな顔で増田を見詰めるようになっていた。
 視線に気付いた増田が「なんや?」と尋ねても、すぐに視線を逸らして「何でもないです」と答えるだけだった。
 周囲に気取られないようにはしているつもりだが、近しい者には何か感じるものがあるのだろろうか。<アメリカザリガニ>も「お笑いBR」の一員となったと小木から聞いていた。
 彼等を最後まで騙し通さねばならない。それは、何よりの重荷だった。
 ひとり、物思いに耽っていると、「おい、増田」と呼び掛けられた。相方の岡田だった。
 岡田がプライベートで、自分に話し掛けてくる事など(それは増田の側も同様なのだが)ほぼないに等しい。
「お前、大丈夫か?」「……なにがや?」戸惑いながら問うと岡田は口篭もり、
「あ〜、なんか最近、疲れてるみたいやからな。さっきの漫才も調子悪かったし……」
 困惑したように髪を掻き毟る岡田を、増田は驚きの目で見詰めた。鈍感な岡田にさえ感づかれる程、自分は「お笑い芸人 増田英彦」を演じる事が出来なくなっているのか。
「……大丈夫や、ここん所、あんまり寝てないだけや」
 それは、本当の事だった。
「明日は久しぶりのオフやねんから、ゆっくり休みや」
 岡田の口からそんな労りの言葉を聞くのは何年ぶりだろうかと増田は思った。
 明日のオフは、小木と共に「紫苑荘」へと向かう。人を殺す舞台を整える為に……。
 増田は何も言えずに去って行く岡田の背を見送った。

 増田が「紫苑荘」に足を踏み入れたのは、これが初めての事だった。ユカリとその両親から度々の誘いはあったが、なかなか時間が取れずにいたのだ。
 小木の陰惨な目が少しだけ和らいでいた。ユカリと遊んだ記憶を思い出していたのだろう。
 小木は、密かに西野と接触を持ち、「お笑いBRは表向きの企画で、本当は他の人間にドッキリをかける番組なのだ」と事前に説明した。
 そして、屋敷の見取り図を渡して、彼にはその仕掛け人として行動する事を、約束させていた。
 あれは、ほころびかけた紫の花畑を見る事もなく見ていた時だったろうか。
 増田が初めて、あの囁きを聞いたのは……。
 その時、増田の心には、躊躇があった。計画が形になるにつれ、増田は恐れを感じるようになっていた。
708孤島のオニ:03/03/05 22:58
 親しい人間達の会う度に、決意が揺れた。西野を殺害する事を踏みとどまろうとする理性があった。そんな増田に、
「殺してしまえ」
 男のものでも女のものでもない声が、そっと囁いた。
「ユカリを弄んで殺したヤツを、お前は裁かなくてはならない。」
 脳裏に苦しげなユカリの姿が浮かんだ。西野に裏切られ、その子供まで宿してしまった彼女は、泣きながら西野の不実を呪っていた。そんな幻影が、確かに見えた。
「そうや、あんな奴、死んで当然なんや……」知らず、増田は呟いていた。
 迷いは消えていた。代わりに身を焼き尽くすほどのどす黒い憎しみの炎が噴き上がった。


 「お笑いBR」を翌日に控えた増田には、ひとつ、気がかりな事があった。
 岡田の事である。
 コンビは同室だ。岡田が睡眠薬を飲んで起き上がる事が無い事は判っている。しかし、自分は岡田の横で西野を殺す事が出来るのだろうか。
 目覚めた岡田の顔を、増田は見る事が出来るだろうか……。
 答えは否、だった。増田は、小木には内密に一つの計画を実行した。
 そして、その日は来た。晴れ渡った青空が、嫌に目に染みた。
 増田は、予定通りに岡田に下剤入りのコーヒーを飲ませて病院送りにした。
 船の中で、小木はちろりと増田を睨んで、その身勝手な行動を咎めた。証拠を残すような危ない橋を渡った増田に、しかし小木はそれ以上の非難はしなかった。
 島に到着した増田は、トイレに駆け込む風を装い、皆の列から外れ先に屋敷へと到着し、あらかじめ台所に隠していたペットボトルをスタッフが持ってきていた十本と摩り替えた。
 自分の名前が書かれた睡眠薬入りの水を、他の人間は疑う事無く飲んだ。
 簡素な夕食を取りながら、増田はその様子を気取られないように注視していた。もう、後戻りは出来なかった。
 その席で、霊感を持つという平井が、何かを見たと言い出した。
「ユカリちゃんですよ、増田さん」
 食堂を立ち去る間際に、小木は増田にそっと囁いた。
 そう、なのだろうか。ユカリ、彼女がこの屋敷をさまよっているのだろうか。自分の仇をとろうとする増田と小木を見守ってくれているのだろうか。
 きっと、そうだ。(必ず、お前の仇を取ってやるから……)増田は心の中で、そう呟いた。
709孤島のオニ:03/03/05 23:00
 計画外の事は、次々と起こった。
 増田は、「西野がヘソを曲げて一人で部屋に閉じ篭る」そう小木に説明されていた。
 しかし、西野は<ハリガネロック>の大上と共に部屋へと入ってしまった。
「どういう事や」と小木を問いただすと、「さあ、西野が大上さんと二人でやった方が面白いって思ったんじゃないでうすか?」「何、呑気に言ってるんや、計画はどうすんねんっ!」
「大丈夫ですよ、俺に考えがあります。増田さんは、予定通りに行動してください」
 小木は、落ち着いた声で増田の目を見返した。従うしかなかった。
 それだけではなかった。島の唯一の通信手段である話が壊れていたのだ。
 明日になれば、すぐに警察と迎えを呼ぶはずだった。
 タイミング良く壊れた電話に何者かの策略を感じずにはおれなかった。増田は何故か小木の顔を見た。「俺じゃない」と小木は無言で首を振った。
 幾つもの不安材料は、しかし、増田を止める事はなかった。
 「殺してしまえ」と、この島に着いてから、声はずっと囁いていた。

 全員が寝静まった頃を待って、増田と小木は屋根裏を通り、あの部屋へと向かった。
 大上と西野は、床の上で眠り込んでいた。
 二人掛りで西野の身体を持ち上げて、屋根裏部屋へと運び込み、<ますだおかだの>部屋へと向かった。
 西野を海へと投げ捨てても、増田の心には不思議に何の感情も沸いてこなかった。
 まるで、一つの作業をただ終えた後のように、増田はそっと息を吐いた。
 小木はすぐにあの部屋へと戻った。西野が自殺した事を示す為に、花畑に足跡を付ける為だ。
 増田の役割は、西野のケイタイを探し、小木との連絡の後を消す事だった。
「大上さんには、部屋の外で眠っていてもらいます」小木はそう言っていたが、大上が目覚めた後、どうやって説明するつもりなのだろう。不安が掠めた。
 陳列室に戻ってこない小木に、増田は家族部屋へと向かった。予感は、あった。
 血溜まりの中に、大上はいた。側には置時計が転がっていた。
「お前が、殺したんか……」
 増田は呆然と小木の顔を見詰めた。
「起きちゃって、抵抗したんです、だから……」
 ちゃんと水を飲んでなかったんでしょうね、と小木は何でも無い事のように言って、ぐるりと首を回した。
710孤島のオニ:03/03/05 23:01
 嘘や。増田はそう確信していたが、言葉は出なかった。何故、大上を殺す必要があったのか。
「ちょうどいいじゃないですか」
 小木は血塗れの手をシャツで拭った。
「西野のヤツが大上さんまで巻き込んだのが悪いんですよ」
 違う、小木は最初から大上を殺すつもりだったのだ。大上を誘ったのは西野ではなく、小木に違いない。
「大上さんは西野とユカリちゃんの関係を知っていたんです。もしかしたら、そこから西野を殺した動機がわかってしまうかもしれない。これで、良かったんですよ」小木は、唇を歪めて言った。
 何故、そんな言葉に増田は納得してしまったのだろう。今でも、増田は信じられない。
(死んで、良かったんだよ)また、あの囁きが、聞えた。
「そうやな……」
 増田は操られたように頷いた。

 大上の遺体は陣内と小林が発見した。
 取り乱す松口を見て、増田は本当に辛かった。相方が殺人を犯し、自殺した事実を受け入れずに錯乱する梶原は、ひどく哀れだった。
 増田は心の中で何度も彼等に謝罪しながら、しかし、増田は自分の行いを悔いる事はなかった。
 嵐の到来は、もはや必然のように増田は心のどこかで思っていた。
 自分達は、「死を呼ぶ鬼」に囚われ、逃れる事が出来ないのだと……。

「自首してください」
 食堂での話し合いの後、増田の元を訪れた柳原は、彼のものではないような低い声で、そう言った。
「……何の事だ?」
「増田さんが、大上と西野を殺したんでしょう?」
 増田は、はっと顔を上げ、痛みを堪えるように、強く眉を寄せてる柳原を見詰めた。
 柳原は、「ユカリ」の存在を岡田から聞いていた事、たまたま劇場に来ていたユカリと知り合い、話を交わす用になった事を増田に告げた。
「この島がユカちゃん、いや、ユカリさんのウチの別荘やいう事は、昨日のウチに判ってたんです。彼女が死ぬ前に、あの島に遊びに行った時の写真を、俺に見せてくれていたから」
「……だから、どうしたって言うんや?この屋敷がユカリのウチの別荘やからって、そんなん、ただの偶然や」
 増田は柳原を宥めるように言ったが、声は微かに震えていた。
711孤島のオニ:03/03/05 23:03
「ユカちゃんは言ってました。その屋敷には「ハイジに出てくるみたいな屋根裏部屋がある」って。小っちゃな頃は、良く隠れん坊して、遊んでいた、って……。
 彼女が教えてくれた屋根裏に向かう階段のある場所、そこは、あの陳列室になっとった。大上さんが殺された部屋。あの部屋は彼女の両親の部屋で、その部屋にも屋根裏に続く階段があるはずだった……」
「だから、どうした言うねん……」
「知ってて、なんでそれを皆に言わないんですか?西館と東館の通り道は一つだけやないて。西野だけやない、誰でも大上を殺す事が出来たんやって」
「通路は塞いでしもうたんや、もう出入りする事はできひんのや」
「そんなん警察が調べれば、すぐに判る事ですよ?本当にもう入れないんですか?」
 押し黙った増田に、柳原は哀しげに、
「……西野と大上を殺したんは、ユカリちゃんが死んだ事となんか関係があるんでしょう?……ユカリちゃん、自分は芸人と付き合ってるって言ってました。もしかして、それが……」
「もう、エエ」
 増田は耐え兼ねたように首を振った。「証拠でもあんのか?俺が殺したゆう?」
 確かに増田は屋根裏部屋の事を黙っていた。しかし、それが増田が2人を殺した直接的な証拠になるワケではない。そんな些細な事で、俺を犯人扱いするな、と増田はそう言おうとした。
「自首して下さい」
 柳原は、再び、そう言った。惑いのない声だった。
「俺は、アンタを警察に突き出すような真似はしたないんや。だから……」
 増田は、唇を噛み締め瞼を震わせる柳原を、呆けた顔で見ていた。
 長い沈黙を切り裂くように悲鳴が上がった。小木の声だった。
 廊下に飛び出した増田は、小木の叫びを聞いた。
「に、に、西野が、西野が、そこにっ!」
 最初、増田はその言葉が意味するものが分からなかった。
「俺、見たんだからっ!確かに、窓の外に西野が、西野がいたんだよっ!」
 何を言ってるんや、西野は俺がこの手で殺したんや。小木、お前と一緒にっ!
 増田は思わずそう叫びそうになった。
 最初に嵐の中へと駆け出したのは梶原だった。続いて松口、陣内達が森の中へと走って行き、その場には自分と小木と柳原の三人だけが取り残された。
 増田が西野を殺したと思っていた柳原は、西野が生きているという言葉に動揺していたようだった。
712孤島のオニ:03/03/05 23:04
「俺達も行きましょう」
 小木の言葉に柳原はうろたえたように増田の顔を見た。小木の意図が読めない増田は、その場に立ち竦んでいた。
「ほら、早くっ!」腕を引く小木の手に引き摺られるように増田は走った。柳原も少し遅れて後に続いた。
 小木は一体、何を考えているのか。柳原がいる前で小木を問い詰めると、小木が共犯であった事を、増田が西野を殺した事を認める事になってしまう。増田は訳もわからず小木の後を追い掛けた。
 気付くと、目の前を走っていたはずの小木の姿がなかった。後ろを振り返ると柳原もいない。
 胸を掻き毟られるような嫌な予感に、増田は二人の名を呼びながら木々を分け入った。
 二人はすぐに見付かった。周りの木々のように身じろぎ一つせずに直立する小木。その足元に、柳原がいた。
「ヤナギっ、ヤナギぃっっ!」
 増田が駆け寄った時には、すでに柳原の息はなかった。
「なんでや、なんでヤナギを……」増田は小木を振り仰いだ。
「しょうがないじゃないですか」
 言い訳するように薄く笑みを浮かべた小木の手から、柳原の血が染みた石が、ぼとりと地面に落ちた。
「だって、増田さん、柳原の言う通りに、自首するつもりだったんでしょう?」
「聞いて、たんか……」呆然と増田は呟いた。
 だから、「森に逃げる西野を見た」などと嘘を言って、他の人間を森の中へと誘導し、柳原を殺すチャンスを窺っていたのか。
「こうするしか、なかったんですよ」
 小木は痙攣するように震えていた。その顔に流れる幾筋もの雨の滴。
「こうするしか……」
 冷たい雨が、彼等を罰するように、激しく打ち付けていた。


 そこからの事を増田はよく覚えていない。
 小木が「屋敷に戻りましょう」と言って柳原を担いだ時も、増田は柳原が死んだ事実を受け入れられずにいた。
 何度も名を呼んでも、柳原は答えなかった。今にも目を開けそうなその顔を見詰めていると、ただ柳原は眠っているだけなのではないかと思った。涙が溢れて止まらなかった。
 屋敷に辿り着いた後も、増田は柳原が眠る部屋を動けなかった。他の人間が何人か訪ねてきていたようだが、増田は反応を返す事はなかった。
 増田はベッドに横たわる柳原を見詰めた。柳原は、死んだ。
 柳原が死んだのは、自分のせいだった。
713孤島のオニ:03/03/05 23:05
「すまない、ヤナギ、すまない……」
 子供のように頭を抱えて、増田は泣きじゃくった。
 顔を上げると、そこに小木がいた。いつの間に入ってきたのだろうか、ぼんやりと増田は考えた。
「少し、落ち着きましたか?」
 答えない増田に、小木は言った。
「ユカリちゃんの事を知っているのは、柳原だけなんですね?」
 増田は答えない。小木は柳原の話を全部は聞いていなかったようだ。
「アナタの相方さんも、知っているなんて事は、ないですよね?」
 念を押すように小木は増田を見詰めた。
「……ああ」
「……そうですか」
 熱の篭らぬ声でそれだけ言って、小木は来た時と同じようにふらりと部屋を出て行った。
 小木は、増田の言葉を信じてなどいないだろう。
(アイツは、岡田も殺すつもりや……)
 想像ではなく確信だった。
(なんとか、しなくては)
 よろよろと立ち上がった増田の耳に、あの囁きが聞えた。
(殺してしまえばいい)


「戻ってたんですね」
 自室に戻っていた増田に、小木は驚いたように少し目を見開いた。
「これ、飲んでください」小木は湯気の立つコーヒーを机の上に置いた。
「他の人にも同じ物を飲ませました」
 朝まで眠っていれば、全て終わっていますから、と小木は言った。
 他の人間が苦しむ姿に、小木の残された良心が痛んだのだろうか。増田は思った。
 「それじゃあ」とドアを開けようとする小木の背を増田は呼び止めた。
 振り返り際に増田は小木の首を手近にあった電気コードで絞めた。増田は目を瞑って渾身の力を込めた。小木の身体からすぐに力は抜けて行った。
 息つく間もなく、増田は昏倒した小木を引き摺り、窓の外に転がした。
 突然、ドアがノックされた。
 増田はびくりと身体を震わせた。窓下に小木を残して、増田は洗面所に駆け込み、タオルを掴んで首に掛けた。
714孤島のオニ:03/03/05 23:05
 小林と陣内は、西野が柳原を本当に殺したのか疑いを持っているようだった。
 「西野の姿を見ていない」、「小木と柳原を見失って、二人を見付けた時には、すでに柳原の息はなかった」
二人に話している内に、柳原の事を思い出し、増田の目にまた涙が溢れた。
 二つとも本当の事だった。意図は明確だ。増田は小木が柳原を殺した事を小林達にほのめかそうとしていた。
 小林は、東館と西館へ通じる道が一つではないことに感付いていたようだった。
 増田は今度は嘘を吐いた。嘘を吐くのは得意だった。
 「昨晩、陳列室から物音を聞いた」、そう言うと小林はすぐに部屋を出て行った。
 これで、小林達は陳列室へ抜け道を探しに行くだろう。簡単に見付ける事はできまい。
 彼等が屋根裏の通路を見付ける前に、増田はやらなくてはならない事が山ほどあった。
 増田は、すぐに外に出て、小木を背負い、海へと投げ捨てた。その様を見る事はなかった。海に落ちた音も、崖に打ち付ける波の音に混じって、わからなかった。
 増田は、小木と交わした会話を思い出していた。
 西野を殺害する事を、他の人間に、相方に知られたらどうするのか。
 小木は「もし、そんな事になったら……」とゆっくりと眼鏡を外した。
「矢作が苦しまないように、俺の手で矢作を殺しますよ」
 微かに目を伏せて小木は言った。
(矢作を……・)小木が大上達を殺したと彼が知る前に。
 小木が望んでいた事を、小木に代わって自分がやり遂げなければならない。
「矢作を、殺さなければならない」
 耳に馴染んだ囁きが聞えたと同時に、増田は呟いていた。


 増田は<おぎやはぎ>の部屋を訪れた。鍵を掛けている可能性もあったが、増田はユカリの義父から全ての部屋の鍵を預かっていた。
 ドアは開いていた。そっと部屋に入り、カチャリと鍵を掛けた小さな音が、静寂の中、響いた。
715孤島のオニ:03/03/05 23:06
 睡眠薬を飲んだ矢作が、目覚める気配はなかった。増田は小木に用いた同じ電気コードで矢作の首を絞めた。
 矢作の呼吸が止まったのを確認した増田は、小木の鞄を開いた。
 小木のケイタイで遺書を書くつもりだった。しかし、そこにより相応しい物を見付けた。大上のケイタイだった。
 何故、小木は大上の殺害を示す確実な証拠となるようなものを持ち出したのだろうか。
 考えている暇はなかった。増田は短い言葉で小木が大上、西野、柳原、そして矢作を殺し自殺する事を書き残した。
 大上のケイタイを戸棚の上に置き、部屋を去ろうとドアノブに手を掛けた時のことである。
 ノックの音が聞えた。続いて陣内の声。
(なんでや、早すぎるやないか)
 バッと踵を返した増田は、小木の鞄を開いた時に見付けた銀色の万能ナイフを手に取った。
 陣内の呼び掛けは続いている。そっと窓を開いた。風が吹き付ける。
 外に降りた増田は、ナイフで自分の顔を切り付けた。痛みは不思議と感じなかった。
 増田は悲鳴を上げて、そのまま、地面に倒れ込んだ。
 陣内達は<アメリカザリガニ>の部屋を通って、増田の元へと駆けつけた。念のためにと自室の鍵を閉めていて良かったと、増田は思った。
 小木が突然切り付けてきた、増田の言葉を、駆けつけてきた陣内と小林はすぐに信じた。小木が大上達を殺した事をすでに判っていたのだろう。
 予定通り、陣内達は<おぎやはぎ>の部屋に入り、矢作の遺体と「遺書」を見付けた。
(これで、終わるんや)
 ぼんやりと彼等の様子を見ていた増田は、背後に人の気配を感じて振り返った。
 そこには、ひっそりと小木が佇んでいた。
 ゆっくりと目を見開いた増田は、叫び声を上げた。
 小木は何も言わなかった。瞬きもせずに増田を見ていた小木は、静かな足取りで、崖縁へと向かった。
「どうしたっ!!」
「……小木、が……」
 確かに小木は息をしていなかった。万が一生きていたしても、彼の体は海の底に沈んでいるはずだ。
(なんで、や・・・・・・)
「小木っ!?小木がいるんかっ!?」
 答えられない増田に代わるように、平井が崖を指差し叫んだ。
716孤島のオニ:03/03/05 23:06
「あ、あそこ、あそこにっ!」
「小木っ!」叫んだ陣内に答えるように、小木は、一度だけこちらを振り返った。そして、すぐにその姿は掻き消えた。

 増田には、もう何も判らなかった。悪い夢だとしか思えなかった。
 いや、最初から、全てが、ただの夢なのかもしれない。夢の中に自分はいるのだ。
 西野を殺した事も、小木を殺した事も、矢作を殺した事も、夢の中の出来事だ。
 憔悴しきった増田に、その幻想は優しかった。
 打ち砕いたのは、<アメリカザリガニ>の平井だった。
 増田の顔の傷の手当てを終え、小林と陣内が去り、平井と二人残された部屋で、平井は増田に呟くように言った。
「ありがとうございます」
 戸惑の表情を浮かべ顔を上げた増田に、平井は奇妙な笑みを浮かべて、
「柳原を殺したヤツを殺してくれたんでしょ?」
 絶句した増田を残し、平井は静かに部屋を出て行った。
 平井は全てを知っている。そう判っていても、増田は動けずにいた。
 そうして、どれぐらいの時が経っただろう。
 増田はまた、紫の花びらを見詰めた。彼が確かに人を殺した事を、花びらは告げていた。
 たくさんの笑い声が、耳鳴りのように聞える。鬼が、笑っている。

 静かに、ドアがノックされた。
「入るぞ」
 低く掠れたケンドーコバヤシの声だった。


                    *

 不思議と、増田は小林がここに来る事を予感していた。
 部屋に入ってきた小林の後ろには陣内がいた。まるで何者かに操られているように、ぎくしゃくと身体を動かしている。時折、何か言いたそうに口が開き、すぐに押し戻されたように閉じられた。
「小木と矢作を殺したんは、アンタやな?」
 なんの前置きもなく、小林は増田に言った。
717孤島のオニ:03/03/05 23:07
「そうや」
 意識せずに唇は動いた。
「大上と西野を殺したんも……」
「大上を殺したんは小木や。西野は二人で殺した。小林、お前はわかってここに来たんやろう?」
 しばらくの沈黙があった。陣内が、愕然とした表情で数歩、後ろに下がった。
「柳原も、お前が殺したんか?」
「小木や。でも、俺が殺したようなもんや。ヤナギは俺が大上と西野を殺したって知ってしもうたんや。だから、バレへんように、小木が殺した」
 居直っているわけではない。それなのに増田の口からはすらすらとセリフが出てきた。尋問する小林の方が、むしろ辛そうに言葉を詰まらせている。
 きっと、この時が来る事を増田は知っていたのかもしれない。待っていたのかもしれない。こうして、自分の罪が暴かれて行く事を……。
 小林は手に持っていた物をかざした。大上のケイタイだった。そこにはユカリが微笑んでいる。
(そうか……)
 唐突に、増田は思い至った。小木が大上のケイタイを持ち去ったのは、このユカリの写真を手に入れたかったからではないか。
 小木はユカリとは会っていなかったという。大上を殺してまで手に入れたかったもの、それがこの幸せそうに笑うユカリの写真。そう増田は気付いて、ひどく哀しくなった。
 物思いに沈んでいた増田を、小林の声が引き上げた。
「お前と小木が大上と西野を殺したんは、この女が原因なんか?」
 小林の顔は、ますます苦しげに歪んでいた。
「お前は、ユカリの事を知ってるんか?」
「……三ヶ月前まで、俺が付き合っていた女や」
(なん、やと……)
 増田は息をするのも忘れて、小林の顔を凝視した。
 小林が、ユカリの相手だった?大上を口止めしていたのはこの男?ならば、西野は、西野は……。
 次々と湧き起こる疑問に、答える相手はいなかった。
「それじゃあ、ユカリを妊娠させたんは、西野やなくて、お前なんか、小林……」
「妊娠?ユカリは妊娠してたんかっ!!」
 小林が驚愕の表情で叫んだ。増田は小林の問いに答えず、独り言のように、
「お前が、ユカリを捨てて、自殺させた男なんか……・」
 今度は小林が息を止めて、動きを停止させた。
「じ、さつ?ユカリは、死んだんか?」
 嘘や。と小林は呟いた。顔を覆った両手の隙間から、くぐもった声で嘘や、ともう一度呟いた。
718孤島のオニ:03/03/05 23:08

 増田は嘆く小林を呆然と見ていた。
 一体、これはどういう事なのだ。小林のこの哀しむ様は、一体……。
 まるで、今でもユカリを愛しているかのようではないか。
「違うんやっ!!」
 今までずっと口を閉ざしていた陣内が、耐え兼ねたように叫んだ。
「違うんや、彼女は自殺したんやないんや。あれは、事故やったんやっ!」
 断言した陣内は、肩で息をしながら、言い募った。
「俺にはワカル!コバ、お前もホンマの事を知らへんのや、彼女はお前に嫌気が差して、別れたんやないんやっ!
 彼女は自分の妊娠を誰にも言わへんかった。親にも兄貴のアンタにも、コバにも言う事が出来ひんかった。
 コバ、お前との子供が欲しかったんやっ!
 誰にも相談できひん、アンタ達に言えば反対されるに決まっとるし、芸人であるコバに迷惑をかけたくなかったんや!
 だから、彼女はコバと別れて一切、連絡を取らんようにした。一人で、子供を育てて行くつもりやったんや」
 陣内は泣いていた。「なんで、お前がそんな事を……」増田が信じられない思いで問うと、
「ワカルんやっ!俺には見えるんや、ユカリちゃんが死ぬ間際の情景がっ!」
陣内がそう叫んだ瞬間、増田の視界が白い霞に遮られ、次に見えたのは、懐かしいユカリの姿だった。

 人気のまばらな駅のプラットホームに立ったユカリは、まだ膨らみのない腹部にそっと手を当て微笑んだ。
 あの人と自分の子供。愛しい人との子供。
 もし、小林にこの事実を告げれば、小林は責任を取ろうと仕事を止めてしまうかもしれない。ユカリは、そんな事はしたくなかった。
 兄である増田の顔が浮かんだ。彼はきっと、怒り狂うだろう。ユカリは父親の名を言うつもりはなかった。義父母は許してくれるだろうか。ユカリの決意は、彼等を哀しませるかもしれない。
(ごめんなさい……)
 ユカリは心の中で謝罪した。けれど、きっと、三人とも、この子を愛してくれるとユカリは思った。
「電車が通過します。白線の後ろまでお下がり下さい」
 そのアナウンスに、少し後ろに下がろうとした拍子に、ユカリの視界がぐらりと歪んだ。
 いつもの目眩だ。ユカリはそう思って、必死に踏みとどまろうとした。しかし、身体は自分の意志を裏切り、ゆっくりと傾いて行く。
719孤島のオニ:03/03/05 23:08
(いや……)
 猛スピードで走ってくる電車が視界の端に見えた。
 ユカリは、小林の名を呼んだ。次の瞬間、ユカリの意識は、閉ざされた。


 今の情景は何だったのだろう。
(これが、ホンマの事やったとしたら……)
「ユカリは、自殺したんやなかった……」
 増田の呟きに陣内は無言で頷いた。ユカリは自らの意志で小林の関係を終えようとした。誰も、恨んでなどいなかった。
「西野は、関係がなかった……・」
 陣内は、また頷いた。
 あれだけの憎しみを覚えた相手は、何の罪もなかった。小木が西野に見せた写真は、昔の写真だったという。酔っ払っていた西野は、自分の知っている女と勘違いしただけなのか。
「それじゃあ、俺のやった事は……」
 何の関係もない人間達を殺し、そして、共犯者である小木まで殺した自分のやった事は……。
 増田の身体は意識せずに動いていた。部屋を飛び出した増田に陣内が叫ぶ。
「待て、増田っ!」
 増田は足を縺れさせながら、走っていた。
「コバ、増田のヤツ、死ぬつもりやっ!」
 廊下の先に、平井がひとり、佇んでいた。増田と目が合うと、ゆっくりと目を細めた。
「平井、増田を止めてくれっ!!」
 小林が叫んだが、平井は困惑した様子も無く、走ってくる増田をぼんやりと見詰めていた。
「アカン、増田、ソイツはっ!!」
 不可解な陣内の叫びを不審に思う間もなく、平井の脇を通り過ぎようとした増田の腹部に、焼け付くような痛みが走った。
 思わず、その部分を押さえた増田の両手が赤く染まる。増田の腹には肉切り包丁が突き刺さっていた。台所から拝借してきたのだろう。
 平井は無造作に、ぐいっと包丁を引き抜いた。血が、止めどめ無く溢れ出してゆく。
(なんじゃこりゃー!)
 ここで、そんなセリフが思い付いた自分は、やはり「お笑い芸人」でしかなかったのだと増田は思い知りながら、がくりと膝をついた。
 後方で、陣内と小林の悲鳴が上がる。増田はいつもと同じように茫洋とした表情で突っ立つ平井を見上げ、苦しい息の中、
「あり、がとな、平井……」
「増田さんには、今までずっと、お世話になってきましたから」
 血に塗れた包丁を握ったまま、平井は今までに見た事もないような優しい笑みを浮かべていた。
720孤島のオニ:03/03/05 23:09

 薄らいで行く意識の中で、早くに亡くなった実の両親の顔が見えた。そして、養子である自分を、何より大事にしてくれた義母と義父。ただ一人の妹、ユカリ。彼等は哀しげに増田を見ていた。
 この世を去り、彼等が向かった場所は、きっと光り溢れる場所だろう。
(俺は、行く事ができひん……)
 次々と親しいもの達の顔が浮かんでは消える。そこに、柳原の顔があった。そして、自分が手にかけた芸人達の顔も。
(すまない)
 どんなに謝っても、許されるはずはない。自分が死ぬ事で償えるような罪ではない。幾人もの咎のない人間を殺した自分が、死んで許されるなどと思ってはない。
 それでも、こうする以外に方法を思い付かなかった。

 気付いた時には、増田は、薄暗い病室にいた。
 窓際に備え付けられた一つのベッドに目をやると、相方の岡田が静かな寝息を立てて眠っていた。
 増田は、何か言葉を投げかけようとしたが、何も言えなかった。言う資格も自分にはなかった。
 殺人者である増田への憎しみと非難は、全て相方である岡田にも浴びせられていくだろう。岡田の家族にさえも火の粉は及ぶかもしれない。岡田は、これからずっと、一生、増田を恨み続けるだろう。
 増田は泣いている自分に気付いた。「すまない」、増田はそう言おうとしたが、口をついて出たのは、
「もう一度、お前と、漫才がしたかった……」
 そんな都合の良い言葉だった。
 眠る岡田は、少し笑ったように見えた。それは、増田の錯覚だったかもしれない。そんな事を救いにしてはならない、そう痛いほどに判ってはいたけれど……。
 増田の姿は、病室からふつりと消えた。その顔には、哀しげな微笑みがあった。

 夜明けを待たずに、増田英彦は、絶命した。
すごい、これだけのものを一日で書けるなんて・・・。
やっぱり面白いです。もういよいよ終わりですね・・・
増田・・・(つД`)
722にろはち:03/03/05 23:48
以上で第九章、終了です。

前レスと同じ事を何度も言うのもアレですが、休みがわかるのは、前の週の土曜日なので、
月曜日辺りが休みだと思っていたら、今回のように水曜日だったり、時には十日くらい休みがない時もあります。
なので、「予定」を締め切りと取られるのは、どうか勘弁してください。
いつくらい、と問われると答えたくなってしまうのですが、正直、わかりません。としか答えようがないです。

あと、ここ1ヶ月、休みの日は(シゴトの日は到底出来ませんが、
外出も本もテレビもほとんど見ずに、これだけを考えて書いていますが、
それでも物凄い遅筆なんで、これ以上早く書く事は出来ません。
睡眠時間を削ると、シゴトの能率が下がって更に家に帰るのが遅くなり、
睡眠不足になり…。という悪循環に陥っているので、これ以上睡眠時間を削ることも出来ません。
一時間パソの前に座っても、一文も思い浮かばない事もあります。
どちらにせよ、これ以上削れる時間はないのです。すいません。
出来れば、一章を書くのに、丸三日の時間は欲しい所です。
今回、文章とか流れとかがむたくそで、正直、泣きそうです。つうか、眠くて頭が回りません。
ちょっとずつ上げていけばいいのでしょうが、自分の書き方として、書けるシーンだけ書いていって、あとはその間を埋め込んでいく、
という風に書いてるので、半分ずつ、とかはムリなのです。

毎日ここをROMする事も出来ません。
なので、消えたとかそんな事はないので、どうか心配なさらないで下さい。

自分が荒れる原因になってるとは思うのですが、私にはこれ以上どうする事も出来ません。
皆さんのお怒りは御尤もですが、どうかあと一章なので、勘弁してください。

>>721
ありがとうございます。救われます。

すみません、もう限界です。寝ます。
にろはにちさん、お疲れさまでした。これでまわりの奴も落ち着くと思います。
とてもおもしろかったですよ、あと一章、楽しみに待ってます。
ですがこのスレのために無理をして体を壊さないでくださいね。
にろはちさんお疲れ様です。是非最後も頑張ってください。

あと芸人小説をHPにアップしてくれた方ありがとうございます。
これでじっくり読むことが出来ます・・・。感謝。
平井さんがいろんなものを見られるとか、大上さんのリアルストラップは実話ジャン。
増田さんの天涯孤独とか小木さんが頭痛持ちっていうのは
ヨソで聞いたことが無いから孤島のオニの中だけの話なのかな?
726名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/06 05:05
>これでまわりの奴も落ち着くと思います。

プッ( ´,_ゝ`)
予定を立てられないっていうのはわかったけど、にろはちさん前々からずーーーーーっと時間にルーズだからな。
だいたいでいいからいつ頃までっていうのを決めておかないと最終回いつになるかわかんないねぇ。
っていうか、そこら辺のバイトのシフトより予定の立てにくい環境なんだね。
仕事が続くの、多くて10日ってことは今月中にはまた読めるの?
728名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/06 14:44
やっぱりすごい。
待つだけの価値のある文章。
続き楽しみにしてますけど、どうかマイペースで。
私は読むだけのぐーたら学生なので
小説のせいで休みゼロなんて聞いて何か申し訳無さすぎ。
もう今後予定は書かれない方が良いのではないでしょうか。

平井のサッカーは11人で云々は次で出てくるのかな?
ホントおつかれさまです。
あれだけ待ってたのにまだ終わりまで読ませてくれないの?
9章書くのに20時間かかったって本当?
俺は文章書くのが遅いから
これだけの文章を20時間で書けるのは凄いと思うが…
にろはちさん凄いです。
乙〜〜
にちはちさん、こんな凄い話。ありがとう、ホントありがとうございます、

増田さんの最後とコバの心境を思うと涙が出そうです…。
そして去って行った人達の思いも。
平井さんのとった悲しい行動も。
病室の岡田さんを見つめる増田さんのシーンも一番泣きそうでした。

 本当にお疲れ様です。
にちはちさんの文章が読めるなら私はいつまでも待てます。
 予定や、心ない声に囚われて作品が荒れるのが
読む側にとって一番悲しい事。

小うるさい外野は無視し、ご自分のペースで進んで行ってください。
ラスト、のんびりゆっくり待ってます。
733名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/06 20:36
>732
おまえも、その「無視すべく子うるさい外野」とやらの一人だということを忘れないように。
ちょこバトさんの続きが気になるyo!!
>>733
どうした?そんなにイライラして・・・

生理前か?
736名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/07 01:04
( ´,_ゝ`)
737名無しさん@お腹いっぱい。ちょこバト!:03/03/07 10:52
>734さん。
にろはちさんのお話を一気読みして涙したちょこバトですが、
どこまで書いたやら・・・。
過去スレッドがどっかいっちゃったんで思い出しつつ・・・。
・・・こーなったらはじめっから作りなおしたろか(゚Д゚)ゴルァ!だよもう・・・。
http://www2.tok2.com/home2/geininsyousetu/

ここで前スレ見れるよ。
>738
そのアド開かないんだけどなぜ??
>>793
なぜだろう・・・?
自分は普通に開くのに・・・
すいません、無事開きました。
面白いですねこれ。今日1日中PCの前にいて読んでますた。
明日は外に出よう・・・。
742名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/09 23:21
やっぱ孤島のオニ面白い
孤島のオニ・・・

 平井が気になるよ!ヽ(`Д´)ノ
744名無しさん@お腹いっぱい。 :03/03/10 17:16
>>743
漏れも〜
にろはち以降誰も書いてないな。
にろはちは他の書き手に迷惑をかけないためにも、
さっさと最終回を書き終えてうpするべき。
>>745
人に文句言うんだったら、自分が書いてうpしてみろ。
747名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/12 00:37
前にろはちさんの続き書いた人が居て。
にろはちさんがそれは辞めてくださいみたいなこといってたよ。
>747
そういう意味じゃないだろ。
749名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/13 10:28
にろはちさん続きまぁ〜だぁ〜????????
750生徒:03/03/13 13:51
先生!722のカキコがあるにも関わらず
749のようなことを言う人が居ます!
人として無情だと思います!
751名無しさん:03/03/13 17:50
B級作品さん…待ってます
752名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/14 17:01
このスレもうだめぽ
そんなこと言うなよ(つД`)
>>579
カチャ
扉が開く音は藤本の耳にも入っていた。
でもそんな事、藤本にとってはどうでもいいことだった。
≪怖い・怖い・怖い・・・≫
真っ暗にした部屋の片隅で膝をかかえ一人震えている。
「いいざまだな」嘲笑を含んだ声がした。
体を硬くさせ顔をあげる。
相方・原西が仁王立ちで藤本を見下ろしている。
薄暗いなか2つの眼孔だけがギラギラと鋭い光を放っている。
「ひぃぃぃ」
藤本はガクガクと震え涙を浮かべる。
ガツっ―――木の棒が藤本の額に命中する。
「ぐわっ・・・つっぅ・・いたっ・いた〜〜い・・ふぅぅ・・・」
血が藤本の顔をつたう。
「復讐だ。死んでもらわないとおさまらない」
原西は藤本の顔をわしづかみ壁になじりつける。
「ふぅぅ・・はぁ・・うぅ・・・原西ぃー止めてぇ〜・・お願い・・ひっ・・うぅう」
藤本の目からポロポロと涙がこぼれる。
すると、わずかだが原西の手の力が弱まる。
「・・・・お・とち?」
【おとち】それは2人がまだ同級生だった頃、原西が勝手につけた藤本の
あだ名だ(といっても、そう呼んでいたのは原西だけだったが)
「原西?原西!」
「ぐぅうぅ」
原西は苦しそうに顔を歪める。
755B級作品:03/03/14 23:44
その時「フジモン大丈夫か!!?」と勢いよく蛍原と宮迫が入ってきた。
原西は「くっ」と歯を噛みしめると窓から軽やかに逃げていった。
「待てっ!!」宮迫が原西の後を追う。
蛍原は「大丈夫か!?」と言って藤本に駆け寄る。
藤本はひたいから血を流しながらゆっくり立ち上がった。
「無理したらあかんて」蛍原がいさめるが藤本は「平気っすわ。それよりあいつ止めな」
と言ってフラつく足取りで歩き出す。
その姿はいつものへタレでお調子者の藤本からは想像もつかないほど
勇ましかった。

蛍原と藤本が外に出ると宮迫が立っていた。
「あかん・・見失った。」
「くそ〜どこ行っんやろ?」
重い沈黙が3人を包む。
「原西が女将さん連れて行った理由ってなんやと思います?」藤本が沈黙をやぶる。
「そりゃあ、女将さんをおつうやったっけ?やと思ってるんやろ」宮迫が険しい
顔で答える。「せやったら、おつうを手に入れた勘十郎はどうしますかね?」
「んー・・一緒におるやろ?そりゃあ」
宮迫の答えに藤本は深く息を吐きながら「それやったらええですけど、
勘十郎はおつうに裏切られたんです。もし今、過去果たせなかった事
(約束)を果たそうとしてるとしたら?」
「まさか・・・心中」
空気が凍りつく。
「はよ、止めな!!でもどこにおんねん・・」蛍原が涙声で叫ぶ。
「崖・・・でしょ。」
「俺、聞いてくるわ。ここで待ってて」
宮迫は再び走り出した。
≪俺、走ってばっかりや・・。明日筋肉痛間違いなしやな・・≫
なんて場違いな事を考えながら全速力でただひたすら走った。
756B級作品:03/03/14 23:45
「おつう・・・」原西は女将に微笑みながら手を伸ばした。
「いやぁあ」女将はその手を勢いよくはらう。
「何で嫌がるんだ?もうあの代官はいねえぞ」
「何をおっしゃってるんですか?私はおつうなんかじゃありません!もうイヤ、帰して」
「なぁ、一緒に死の」
「はぁあ?」
「今度こそ、一緒に死ぬんだ。そしてあの世で一緒になろう」
「いや・・いや・・イヤぁぁーーーーー」
「止めろぉー!!原西!!」
見ると藤本、蛍原、宮迫が並んで立っている。
「邪魔するな!それ以上近づいたらオラもおつうも今すぐ飛び降りる」
3人は動けない・・・その時、風がふわっとまいおこった。白い靄が女将の体をまとった。
「お・つう?」
パン!!!!
「いったっ」
女将の手のひらが原西の頬を打った。
「あんた何もわかってないのね?私が本当にあんたを裏切ったとでも思った?
だとしたら私は大女優ね。私は罪人として死ぬことなんて怖くなかった。
ましてや、あんたの手にかかって死ねるのなら本望とさえ思ったわ。
でも、あんたは私に自分と一緒に死のうと言った。私はあなたには生きてて欲しかった!
あんたは心中は美しいって言ったけど私はそうは思わなかった。
私のためにあんたが死ぬなんて馬鹿みたいだって・・そう思ったわ。
だから・・だから私が酷い女になれば、諦めてくれるだろって・思った・・の。
なのにあんたは死んでしまった。ごめんね・・・まさかあんなことになるなんて
思ってもみなかった。私が悪いの。もう一緒に死のうなんて言わないで
死ぬのは私一人で十分だから。償うべき魂は私なの。」
「おつう・・待て、何を・・」
757B級作品:03/03/14 23:47
タン



それだけだった。おつうは崖から身を投じた。
「おつうぅぅぅぅーーーー!!」
「原西行くなーーーーーー!!」
原西の叫びと藤本の叫びは、ほぼ同時だった。
原西はドサッと勢いよく後ろに倒れた。
大の字で寝転がりながら原西の目からは大粒の涙が
とめどなく流れていた。
758B級作品:03/03/14 23:47
「いや〜しかし女将さん怪我なくてよかったな〜ほんま木に引っかかって
なかったら死んでたで」宮迫がストローで遊びながら言う。
その言葉に原西が「勘十郎が助けてんで、あれ」とポツっと発する。
3人はまじまじと原西を見つめる。
「あん時、体から何かがすごい勢いで出てったんよ。勘十郎がおつう助ける
ために俺の体から飛び出したんやろな。反動で俺が倒れるくらいやんてんから
勘十郎も必死やったんやろな」
「結局、心中とか言うても2人とも互いに生きててほしかったんやな」宮迫がしみじみと頷く。
「ええ話や」と蛍原は感動した様子をみせる。
「そういえば、お前泣いとったなー」と藤本は原西に意地悪そうに言う。
「泣いてへんわ」
「泣いてましたー」
「泣いてない!」
「じゃあ目から流れてた、あれは何ですかー?」
「あれは鼻水です」
「はい、おもんない!はい、アホー!」
そこに女将がやってくる。
「あの昨日の事は覚えてないのですが、ご迷惑をかけたみたいで申し訳ございません」
「いやいや、気にせんといてください」宮迫が営業スマイルで答える。
「それより女将さん何て名前なんですか?」
蛍原の問いに女将は「尚子です」とニッコリ答えた。
「ぶっ」原西が飲んでたコーヒーをふきだす。
その横で藤本が「尚子って原西の爆笑オカンと同じ名前やん」とケタケタ笑う。
そんな様子を見ながら蛍原はふと思う。≪原西はああ言うとったけど本当はフジモンの
力があったからちゃうんやろか・・。あの時、勘十郎はおつうの方へ原西は「原西行くなー」と
言ったフジモンの方に意識が向かった・・せやから反対方向に引っぱられた2つの力は
同じくらい強くて分離してもうた・・。勘十郎がおつう(女将)を助けたかどうかも
ほんまは分からへん。もしかしたら勘十郎はおつうと心中しておつうが女将さん巻き込んだら
あかんて思って女将さんだけ助けたんかもしれへん。
結局どっちも確かめようないから分からへんけど・・・。≫
楽しげに笑う藤本と宮迫と女将、そして真っ赤になっている原西・・それを見てやっぱり笑ってる自分。
≪まっ、ええか≫
759B級作品:03/03/14 23:54
↑の<END>をいれ忘れました。話は以上です。
>>751さん ありがとうございます。待ってくださったのに、こんな
グダグダな終わりなことを深くお詫びします。ごめんなさい。
グダグダな事は本人が一番わかってるので、勘弁してください。(ノД`)
760名無しさん:03/03/15 10:34
751です
B級作品さん、とても面白かったですよ。
お待ちしていて良かったです
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

また、次回作にも期待しています…
761 :03/03/15 16:05
前あったお笑い芸人の萌えトーナメント???あれってどこでやってんの?
>>B級作品さん
完成乙です。
だめぽ
7646666:03/03/19 16:17
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落ちすぎなのであげ
766名無しさん@お腹いっぱい:03/03/21 10:21
ageてageよう。
続かないもんだな。
768名無しさん@お腹いっぱい :03/03/21 21:11
にちはろ氏、まぁだでしょうかね。
769名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/21 21:19
ダメなのはおまーだ
770ヘチョ小説:03/03/21 22:49
そうだね。人は、守り守られ生きていくもの。
そうだね。人は、愛し愛され生きていくもの。

『親切宅配便』

俺は仕事が好きだし、仕事は楽しいものだちと思っている。
そう、イヤなものはちゃんとイヤだと言える。
でも…どうだろうか?これは何だろうか?
今マネージャーが俺達の前に差し出している仕事の内容は
俺がその場から脱兎の様に走り去りたくなるものだった。

「今度の仕事ね、ペットとして飼われている芸達者な猫の特集なんだって」
なんだって?
「それで、君達は富山の『歌を唄う猫』ちゃんの所に実際に行ってもらうんだけど…」
ワンス アゲイン プリーズ。
「スタジオにもたくさんの猫が来るみたいだよ」
・・・・・・・・。
絶望した。隣を見た。
兄貴の目はキラキラと輝き、その表情は幸せでいっぱい、という感じだ。
俺の人生は終わったな。
大の猫好きの兄貴が、この仕事を断るワケがない。

小さな頃は、猫だって好きだった様な気がする。
むしろ近所の野良猫を追っかけ回しては友達と笑ってた。
そんな猫達の復讐だったんだろうか…。
その呪いの名は、「猫アレルギー」。
猫毛は凶器と変わった。
兄貴だって…最初は「犬が好き」とか言ってたクセに、
猫を飼い始めた途端に物凄い溺愛ぶりで。
そうだ、この仕事は兄にだけ任せよう。そうだ。そうしよう。
771ヘチョ小説:03/03/21 22:50
翌朝、兄からメールが来た。
『よう、起きとるか?昨日の仕事、断っといたからな。』

…は?なんだって?
何だよ、どういう事だよ、だって、だってあんなに、あんなに楽しみにして…。
動揺しながらメールを打った。指が震えて時間がかかる。
返事はすぐに返って来た。
『やってお前、猫駄目なんやろ。クシャミ連発しながらテレビ出る気か?
それに俺一人じゃどうにもならんやろ。二人合わせて中川家なんやからな』
兄貴・・・・・!本当にありがとう・・・兄貴!!!
久々になんだかあったかくなった気がして、仕事以外で兄に会いたくなった。

・・・・・しかし後日、書店で偶然見かけた猫雑誌を発見し、俺は目を疑う事になる。
その雑誌には兄単独のインタビューが載っている上に、ネタ合わせの時すら見せない真剣な表情を
して、『猫缶のCMには出てみたいですね。兄弟じゃなくて、猫と一緒に』。

前 言 撤 回 。

おわり
772ヘチョ小説:03/03/21 22:52
どうもお久しぶりです。中側毛好きなんで復活して良かったです。
兄貴の猫インタビューの兄写真に爆笑した記念に。
>へチョ小説さん
久しぶりの作品乙です。自分も中川家好きなので、読んでほのぼのしてしまいました。
そういやお兄ちゃん単独の猫雑誌見てないなあ・・・まだ売ってるかな・・・。
>11期小説書き手さん
もういないかな?いたら続きがすごく気になっているので、気が向いたらまた書いていただきたいです。
774λ...λ......λ...:03/03/22 11:50
秋田
775名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/23 16:51
保守
>>773
NEKOは月始め(2日あたり?)発売だからまだ置いてあると思うモナ
(最悪バックナンバーもあるし…)
スレ違いスマソ
777名無しさん@お腹いっぱい:03/03/23 20:56
にちはろの文章待ちage
778名無しさん@お腹いっぱい:03/03/24 13:18
↑おなじく。
779名無しさん@お腹いっぱい:03/03/24 15:02
↑おなじく。
780名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/24 19:37
↑上に同じ。
781名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/24 21:44
↓禿しく同意!!
782名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 11:37
↑禿しく同意!!
783名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 11:51
↑禿
784名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 16:34
↑は
785名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 18:42
↑げ
786名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 19:01
↑し
787名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 21:48
↑く
788名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 22:30
↑ど
789名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/25 22:32
もうだめぽ
790なっちゃん:03/03/25 22:43
ますだおかだ♪♪
791名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/26 12:49
昔はにちはろがどんなに遅くともみんな文句1つなしに待ったものじゃ。
なのに、なんだ、今の若い者ときたら!
はぁ〜、昔はよかったのぅ・・
792 :03/03/26 20:21
にろはちの名前を間違えてる時点でもうだめぽ
793名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/27 20:37
このスレの約半分が「にちはろ」と呼んでいるのが現状。
>793
いつもの一人だけじゃないの?
795にろはち:03/03/28 23:32
「孤島のオニ」最終章いきます。
796孤島のオニ:03/03/28 23:36
               【最終章 紫のカタルシス】

 赤い血が、ゆっくりと床に広がって行く様を、陣内は、ただ見詰める他なかった。
 床に倒れ伏した増田の身体は、その活動を終え静かに横たわっている。
「増田……」
 隣りに立ち尽くしていた小林が、愕然と呟いた。
 ふと、香ってきた煙草の匂いに、陣内は視線を上げた。
 赤く染まった包丁を片手で弄びながら、銜え煙草の平井が、へらりと笑った。
「オマエは、全部、知ってたんやな」
 震える拳を握り締め、陣内は平井に問う。
「増田と小木が、大上達を殺したっちゅう事を……」
「ええ」
 煙を吐き出しながら、平井は頷いき、
「この人達が、全部、教えてくれたんでね」
 と、宙を見上げた。呼応するように、男とも女ともつかぬ笑い声が上がった。
「アイツが死んだ時、僕はこの人達の意識と同調したんです」
(やっぱり、コイツは……)
 陣内は唇を噛んだ。柳原の遺体を前に、平井が見せた不可思議な笑み。あれは、錯覚ではなかった。
 ずっと平井に感じていた奇妙な違和感、いや信じたくはないが畏怖、のようなもの。
 平井を取り巻く空気は、あの時から異質なものでしかなかったのだ。
「この島はね、そういう「場」なんですよ。あの世とこの世の境にあるんです。
だから、僕や陣内さんみたいに元々そういうモンが見えやすい人間は、影響を受けるんです。
陣内さんが同調したんは、ユカリちゃんが残した記憶。僕は、この人達やったというワケですよ」
 平井が吐き出す紫煙に重ねて、白い靄のようなものが、ざわめくように揺れていた。今の陣内には、それが何かわかった。恐らく、それは……。
「なんでやっ、判ってたんなら、なんで言わへんかったんやっ!オマエは、増田が小木と矢作を殺す事を止められたんやないかっ!」
「だって、そんな事しても、アイツが戻ってくるワケやないし……」
 僅かに顔を伏せ、平井は呟くように、そう言った。すぐに顔を上げた平井は、またあの笑みを浮かべた。
797孤島のオニ:03/03/28 23:41
「増田さんが小木と矢作を殺した方が、都合が良かったんですわ」
 都合が良かった?意味が把握できずに陣内は瞠目した。
「でも、小木には感謝しないとね」と平井は遠くを見詰めるように目を細めた。
「あん時、小木が、ああして僕達の前に現れてくれへんかったら、もっと早くに増田さんが小木達を殺したいう事がわかってもうてたでしょう?」
 たぶん、小木は自分を殺した増田さんの事を、それでも庇いたかったんでしょうね。と平井は言った。
「小林さんが全てを知って、自殺でもしてくれたら手間が省けると思ってたんですけど……」
 平井がちらりと小林の顔を見た。
「だって、増田サン達がこんな事したのって、小林サンのせいでもあるんですもんねぇ」
 そうでしょ、と平井は小林に言った。びくりと、小林の肩が持ち上がる。
「でも、もう、それを待っている時間がないんですよ。この人達も、もう待っていられないって……」
 はしゃいだ笑い声が、再び上がった。はやく、はやく」と急かす子供のような声も聞えた。
 陣内の背を冷たい感触が掠めた。彼等が、自分を慈しむように撫でたのだろうと陣内は思った。陣内は、言った。
「コイツらは、鬼なんかやない。人間なんやな……」
 彼等は、人間だった。死した後も、この世に漂う人間達のなれの果て。平井は頷いた。
「そう、死を呼ぶんは鬼やない。人間なんです。
死んだモン達が、仲間が欲しくて、生きてるモンを呼ぶんですよ」
 理性も良心も彼等には残っていない。ただ、「寂しい」という純化された感情が、そこにはあった。
「小木も増田さんも、この人達の呼び声に囚われてしもうたんです」
 言い終えた平井は、さて、と呟き、陣内と小林を交互に見て、
「どっちが、先です?」
 とん、と右手で持っていた包丁の背を掌で叩いた。
798孤島のオニ:03/03/28 23:42
「どちらが先に死ぬかって聞いてるんですけど?」
 二人が返す言葉はなかった。平井が眉を寄せる。
「答えへんのですか?そんなら、僕が勝手に決めちゃいますよぉ。……それじゃあ、小林さんからにしましょうかねぇ。順番的にも、その方がエエですわ」
 平井は一人、うんうん、と何度も頷いた。陣内は、妙に納得したような心地で呟いた。
「オレラを殺すんか……」
 はい、と平井は頷き、「ごめんなさいね」と言った。
「……お前も、小木や増田のように、こいつらに操られてるっちゅうんか?」
「ちゃいますよぉ。大体、小木や増田さんも、この人達に操られたから大上さん達を殺したんやないんです。
 この人達は、誰かの死を願う心を誘い、増幅させるだけ。別に、この人達が殺させたワケやないんですよ」
 それならば、平井は……。
「……お前は、俺達に死んで欲しいんか……」
「はい」平井がこくりと頷いた。
「なんでや、なんで、俺達を……」
「だって、サッカーって、11人いるんでしょう?陣内さん、教えてくれたやないですか」
(サッカーって6人でするモンでしたよね)
 その意図の判らぬ問い。深く考えずに、11人だと答えた自分。
(それじゃあ、全然、足りひんなあ)
 ドアを閉める間際に聞えた呟き。その、意味するものとは……。
「アイツね、出てこないんですよ」
 感情の読めない笑みを浮かべていた平井の瞳に、わずかな蔭りが生まれた。
「しゃーないから、俺が向うに行くしかないかなって」
 そう、思いまして、と平井は言った。
「手ぶらで行くんもなんやし、なんか、土産でも持っていこうかなって。
アイツ、サッカーが好きやったから、サッカーチームが一つ、出来るようにしたろう思いましてね」
 ああ、と陣内は震える吐息を洩らした。目に涙が滲んだ。血を浴びて微笑む目の前の男を、自分達を殺そうとしているこの男を、ひどく、憐れに思った。
799孤島のオニ:03/03/28 23:43
「僕、サッカーは、六人でエエんかなと思ってたんですよ。
大上さん、西野君、小木と矢作で五人。アイツと俺を合せて六人。これで、足りると思ってたんですけど、
11人いるって事は、ここにいる全員が向こうに行かないとアカンって事なんですよねぇ……。
だから、陣内さん達にも死んでもらわないとダメなんですよ」
 「ホンマ、すんません」と平井は、手を合わせた。赤い血を纏い、鈍い光を放つ包丁を持ったまま。
 平井は、この屋敷に残った全員を、殺そうとしている。彼は、何の躊躇も無く自分達を殺すだろう。それが、わかった。
(待てよ……)
 陣内は、はっと顔を上げた。梶原……梶原は、どうしているのだ。平井は今まで、ずっと梶原と共にいた。
(まさか……)
 予感は、あった。逃げ出した増田の先に立つ平井を見た瞬間に、沸き上がった嫌な予感が、確信へと摩り替わった。
「まさか、お前……・」
 平井は陣内の心の中を読んだように、包丁をクルリと回した。
「ええ。梶原君は、もう先にいってもらいましたよ」
「……殺したんか、梶原を……」
「ええ。……梶原君はね、この現実から逃げ出したかったんですよ。だから、何の抵抗もせんかった」
 可哀相にね、と平井は感情の篭もらぬ声音で言って、吸い殻を指で弾いて床に捨てた。
 見ずともわかる。平井は梶原を殺した。しかし、陣内は平井に対して怒りという感情を持つ事が出来なかった。
 ただ、ひたすらに哀しい。陣内の心は、水を打ったような静けさに満ちていた。
「……俺達も、殺すのか」
「そうですよ」決まってるじゃないですか、そう言いたげな顔で平井は、こちらに一歩近付いた。
「もうすぐ、日が昇ります。ここに留まっている人達も、皆、浄化されていきます。その間に、アナタ達に死んでもらわんと」
 もはや平井の声ではなかった。様々な声が幾重にも重なって、空気を震わせる。
「皆で、一緒に向うにいきましょう」
 また一歩、平井がこちらに近付いた。
800孤島のオニ:03/03/28 23:43
 逃げようと、した。しかし、陣内は逆らいがたい何かに射竦められたように、動く事ができなかった。と、
「どうした、んや……?」
 掠れ切った声と共に、<ハリガネロック>のドアが開いた。
 現れた松口は、憔悴しきった顔で、始めに陣内を、次に平井を、最後に床に転がった増田を見て、短い悲鳴を上げた。
「松口さん、もう起きてもうたんですね」
 平井がゆっくりと松口に視線を合せた。
「松口、はよう、こっちに来るんやっ!」
「松口さん、こっちに来て下さい」
 前後から掛けられる呼び声に、松口は引き攣った声で喚いた。
「オ、オマエら、何、言ってるんや?増田は、どないしたんや!し、死んどんのかっ!?」
「松口、エエから、はようっ!」
「ほら、松口さん……・」
 必死で叫ぶ陣内とは対照的に、平井は落ち着いた物腰で、後方に首を巡らせた。
「大上さんが呼んでますよ」
 平井の視線の先に、大上は立っていた。哀しげな表情で松口を見詰めている。
「おお、うえ……」
 ゆっくりと見開いた松口の両目から、ぼろぼろと涙が零れた。
「大上、大上やっ……やっぱりお前が死んだなんて嘘やったんや!」
 無邪気な笑みを浮かべた松口は、戒めを解かれたような軽やかな足取りで、平井の元へと駆け寄って行く。
「松口、行くなっ!」
 松口の背に投げかけた陣内の声は、松口を素通りした。
 駆け寄ってきた松口を抱き留めるように、平井が包丁を突き立てる。
「松口ぃっ!」
 ずるりと落ちた松口の身体を、そっと床に横たえた平井は、不揃いの歯を見せて笑った。
「さあ、今度は小林さんの番ですよ」
「松口っ!」
「アカン、コバっ!」
 松口の元へと掛けだそうとした小林を、陣内は手で遮った。
 松口は、死んだ。
 陣内には見えた。大上と何事かを話しながら、淡い光の中へと溶けるように消えて行った松口を。
 一度もこちらを振り返らなく、消えて行った松口を……。
801孤島のオニ:03/03/28 23:44
「コバ、逃げるんやっ!」
「やけど、松口が……」
「逃げるんやっ!!」
 その場に縫い付けられたように動かない小林の腕を乱暴に掴んで、陣内は<陣・コバ>の部屋に駆け込んだ。
 凶器を持って立ち塞がる平井の先の玄関に向かうよりも、部屋の窓から逃げた方が懸命だと判断したからだ。
 窓を開いた陣内は、思わず息を呑んだ。
 世界が、紫に染まっていた。
 辺りを包む淡い紫の霧。見上げる空は、神々しいまでに透明な紫だった。
 一瞬、陣内は全てを忘れてその光景に魅入った。
 浄化の時が訪れたのだと、陣内は無意識の部分で感じ取った。
「逃げても、無駄ですよぉ」
 平井のくぐもった声が背後で上がり、我に返った陣内は、窓枠を乗り越えた。
 陣内は小林の手を引いて、夢中で走った。屋敷の門をくぐり、転げ落ちるように、坂を駆け降りる。
 これ以上この島にいては、自分も小林も連れ去られてしまう。
 泳いででも、この島から逃げ出さねばならない。
「逃げられへんって言うてるやないですかぁぁぁああ」
 緩やかな甘い声が辺りに響く。遠くから聞えてくるその声は、しかし耳元に息を吹きかけられたような感覚を覚えた。残響が頭の芯を溶かすようだった。
「無駄だよ」「一緒にいこうよ」「皆、待っているよ」
 風に乗せて、引いては寄せる波のように陣内の耳に囁きが降ってくる。その中には、
「陣さん、こっちですよ」「おい、陣内っ、ぼやぼやしてると、置いていくでっ!」
 もう二度と聞けないはずの声が紛れていた。
 聞いては駄目だ。陣内は、かぶりを振って払い落とそうとするが、付き纏う声が怯む事はない。
 握り締めた小林の腕の感触だけが、その声に囚われてしまいそうな陣内の意識を持たしていた。
 放心したように表情がない小林は、陣内に引き摺られるがままだった。
(いつもと、立場が逆やな) 
 そんな何気ない感慨が、正気を失っていない自信となった。
 陣内は前だけを見て、何度もつんのめりながら走った。もし少しでも立ち止まれば、もし少しでも後ろを振り返れば、彼等の手に絡め取られてしまうと思ったからだ。
 指先が凍るように冷たい。感覚が失われていく。激しく打ち付ける心臓が、肋骨までも軋ませるようだった。
 海岸は、まだ見えない。
802孤島のオニ:03/03/28 23:45
(なんでや、もう着いてもエエ頃やのに……)
 そういえば、船着き場から屋敷までの道は、こんな道だっただろうか。不安が過ぎった。
 ふと、視界に小さな紫の点が掠めた。
(なんや、今のは……)
 自分でも訳の分からぬ恐怖が全身を駆け巡った。
 点だった紫が広がり、視界を侵していく。陣内は思わず目を瞑った。
 すぐに目を開くと、そこに聳え立っていた紫の館。
 足元には枯れたはずの紫の花々が咲き誇り、花弁が宙を舞っていた。
 陣内は愕然とその場に立ち尽くした。
「だから、無駄だって言いましたやん」
 含み笑いの声に、からくり人形のようにぎこちない動きで首だけを背後に向けた。
 何時の間にか背後に立っていた平井が、おどけたように肩をすくめた。


「これは、僕からの手向けですわ。ユカリちゃんが好きだったこの花畑で、小林さんを送ってあげます」
 慈悲深き鬼は、優しい笑みを浮かべて小林に包丁の刃を向ける。
 その切っ先を見詰める小林は、全ての感情を失ったような表情で、その場に突っ立っている。
「コバ、はよう逃げろっ!」
 平井と小林の間に割り込み自分を睨み付ける陣内を、平井は面倒くさそうに一瞥し、
「邪魔ですよ、陣内さん」
「コバっ!!しっかりせぇっ!」
「アンタから、先に死にたいんですか?」
 陣内は手近にあった石を、平井目掛けて投げつけた。
(当たれっ!)
 コントロールに自信はなかった。しかし、陣内の投げた石は見事に平井の顔に命中した。
 「うっ」とうめいた平井が、ぐらりとよろめいた。手で顔を押さえた拍子に、持っていた包丁が滑り落ちた。
(今やっ!) 
「うおぉっ!」吠えた陣内は、猛然と平井に向かった。
「なぁんてね」
 顔を覆った平井の手の隙間から、にたりと上がった唇が見えた。
 平井は陣内を軽々と地面に放り投げた。陣内の身体が花畑に叩き付けられる。
803孤島のオニ:03/03/28 23:45
 人間場慣れした力だった。そこに幾つもの意志を感じた。彼等が手を貸しているのか。
 平井が倒れ伏した陣内の身体を蹴り上げた。
「ぐわっ!!」
 ごきりと蹴り上げられた左足が音を立て、陣内はおもちゃのようにごろごろと地面を転がった。
「陣内っ!」
 眠りから醒めたように小林が、陣内に駆け寄ろうとした。
「来たらアカンっ!!」
 陣内は立ち上がろうとしたが、足が言う事を聞かない。小林はその言葉を聞かずに陣内の傍らに膝をついた。
「よいしょっと」おっさん臭い声を出して平井が包丁を拾い上げた。
 陣内は自分を肩に担ごうとした小林に、
「逃げるんや、コバっ!」
「アホっ!オマエを置いていけるかっ!!」
「二人で一緒に死にますかぁ?」
 振り子のように上体を揺らしながら、平井は近付いてくる。
 ずるずると陣内を抱えたまま小林が後退する。
「じゃあ、お望み通りに……」
 ゆっくりと平井が包丁を振り上げた。
 ふと、振り下ろそうとした平井の右手が、宙で止まった。
 平井を呼ぶ声が聞えた。甲高い空気を貫くような声だった。
 平井の顔からは笑みが消え、見開いた目が虚空を見詰め、何事かを呟いた。
「お前、来んの遅いんちゃうん?」
 そう、聞えた。
 その隙をついて、小林が平井の身体に体当たりをした。
 平井は何の抵抗もせずに小林と共に地面に倒れた。平井の身体から、あの異質な空気が消えていた。思わず陣内は叫んだ。
804孤島のオニ:03/03/28 23:46
「コバっ!!」
 微かなうめき声が上がった。ふらふらと小林が立ち上がり、一歩、後ろに下がった。しかし、すぐに尻餅をつくようにがくりと座り込んだ。
 小林は呆然と足元に転がった平井を見下ろした。
 真っ赤に染まった包丁を握り締めて小林は絶叫した。
「うわぁああああああああ!」
 動かなくなった平井の顔には、満足げな表情が浮かんでいた。
「人を、殺してもうた」
 ぼとりと包丁が地面に落ちた。血に濡れた小林の両手が、ぶるぶると震えていた。
「コバっ!!」
「俺は、人を……・」
 足を引き摺りながら小林の側に寄ろうとした陣内の腕に、ふわりと落ちた紫の花弁。
 清浄な気配が、その場に降りたのを感じた。
 尖った崖の先端に、一人の女性が立っていた。
 陣内は彼女を知っていた。幻覚の中で、何度も彼女と出会った。顔を上げた小林が、
「ユカリ」
 と、呟いた。
 ユカリは左に小首を傾げ、少し困ったような表情でこちらを見ている。優しい声で、小林の名を呼んだ。
 小林は安堵したような笑みを浮かべて、
「迎えに来て、くれたんやな。ユカリ……」
 ゆらりと立ち上がった小林に、陣内は悲鳴を上げた。
 陣内は、小林が何をしようとしているか、わかった。
「アカン、コバっ!!」
 叫んだ陣内は、立ち上がろうとして地面に転倒した。
 ユカリが大事そうに両手に抱いていた白い布から、赤ん坊の顔が覗いた。
「俺とお前の子供か?」
 小林の問いに、こくりとユカリが頷いた。赤子があどけない笑みを小林に向けた。
 目の辺りが小林に似ている。男の子やろうか、女の子やろうか…。陣内は場違いな感慨を持った。
 ゆっくりと小林が、ユカリの元へと歩いて行く。
 虫のように這いつくばって陣内は小林を追う。その距離が縮まらずに広がる一方だった。
「コバっ!いくなっ!」。
 ユカリが白い手をそっと小林に差し伸べた。
805孤島のオニ:03/03/28 23:47
(オマエ、俺の前で二度と「死ぬ」なんて言うなっ!)
 深夜ラジオの中で、陣内が何気なく洩らした「死」への願望に、小林は何の作りもない表情で怒鳴った。
(そう、言ってたやんけ!)
「コバぁっ!!!!!!」
 陣内の絶叫に、ユカリは躊躇するように手を引いた。小林が、いいんや、とかぶりを振った。
「俺を、オマエ達の所に連れて行ってくれ」
 懇願するような小林の声に、ユカリはおずおずと止めていた手を差し出した。
 小林が、その手に自分の手を添え、強く握り締めた。
「いやや、コバぁっ!!」
 紫の花弁が舞い上がり、小林とユカリ、そして彼等の子を覆い隠した。
「スマンな、陣内」
 花の吹雪が止んだ時、そんな言葉だけが残された。
「コバぁっ!!!!!」
 陣内は追いすがるように叫んだ。
 まるで一夜の夢のように、小林達の姿はその場から消え去っていた。

 どれくらいの時が流れたのだろう。
 石のように動かなかった陣内が、ふいに顔を上げた。
 皆、死んでしまった。鬼に連れられて、皆、逝ってしまった。
(オレも、アイツらんトコに行かへんと……)
 その言葉が、自然に陣内の胸に落ちた。自分も、彼等の元に行かなければならない。そう、思った。
 いびつに曲がった足は、もはや痛みを感じなかった。棒のようになった足を引き摺り陣内は前へと進む。
 ようやく、陣内は崖縁へと辿り着いた。波が奏でる音楽が、一際、強くなる。
 それは、逝ってしまった者達へのレクイエムだろうか。それとも、陣内自身の葬送曲なのだろうか。
 足が竦んだ。ここまできても死を恐れる自分が情けないような哀れなような気がして、陣内は泣き笑いに顔を歪めた。
806孤島のオニ:03/03/28 23:49
(なんで、こんな事になってしもうたんやろうな……)
 頬を涙が伝っていた。涙など、枯れ果てたと思っていたのに。
 陣内は足掻くように思った。目を閉じて、もう一度その目を開けば、この悪い夢は覚めるのではないかと。
 信じた事のない神に祈った。どんな名前の神でもいい、例えそれが悪魔と呼ばれる者でも、鬼と呼ばれる者でもいいから。
(はやく、俺を目覚めさせてくれ……)
 次に目を開いた時、自分がいるのは、きっとbaseの楽屋だろう。陣内は台本を見ながら、うとうとと眠り込んでしまった。
 ふいに、だらしなく寝入った陣内の身体を乱暴に揺り動かす手。頭上から低くて深みのある声が聞えてきた。
(陣内、いつまで寝とるんやっ!さっさとせんと、次の仕事に遅れるでっ!また、オマエと一緒の仕事や。オマエの顔を見んのも、エエ加減に飽きてきたわっ!)
 陣内は、ゆっくりと両目を開いた。
 そこには、変らぬ風景が広がっていた。陣内は、声一つ立てる事はなかった。
 ひとつだけ、風景に変化があった。
 世界から、紫が消えていた。
 浄化の時間が、「紫」の時間が終わった。
 彼等は、皆、あの世へと還っていった。
 陣内は空を仰いだ。澄み切った青の色が、全てが終わった事を告げていた。
 視線を落とす。この島に来た時と同じように、穏やかな海が広がっている。
 陣内は、その場を動けなかった。
 青い空と海の間に、一隻の船が見えた。
 船は、島を目指してゆっくりと近付いてくる。

 陣内は、静かに涙を流しながら、いつまでもその場を動く事が出来なかった。
 

                                                       <了>
807名無しさん@お腹いっぱい:03/03/28 23:56
乙津彼〜!!
リアルタイムで初めて読めました。
最後までありがとう。
808にろはち:03/03/29 00:07
以上で「孤島のオニ」終了です。

ほんの思いつきで始めたこの話が、まさかこんな事になるとは、想像もしてませんでした。
こういうものを他の人に読んでもらった事も、こんなに長い文章を書いた事も卒論以来で(卒論より長いかも
手探りでやってきたので、お見苦しい点が多々あったと思います。
特に、時間内に書くことが出来なかったのは、申し訳ないとしか言えません。
でも、勝手ですが、書いてる間、とても楽しかったです。
ちゃんと読んで下さっている方がいることが、とても嬉しかったです。

待たせてしまいごめんなさい。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
感想や励ましのレスをつけてくれた方、
それらがなかれば最後まで書く事は到底出来ませんでした。
年が明けてから私事で色々あって、いっそのこともう止めようかと何度も考えましたが、
皆さんの感想を読み返して、やっぱり最後まで書きたいなと思いました。

これからは、元の名無しに戻り、いち読み手として、他の書き手さんの作品を楽しませてもらおうと思っています。
本当にありがとうございました。
809名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/29 00:38
にろはちタソお疲れ様でした!!
最後は哀しかったけどすごく面白かった。
いいもの読ませてくれてアリガトウ・・・
にろはちさん、お疲れさまでした!
楽しませてもらってどうもありがとうございました。
にろはちさんの文章は、画が浮かびます。
コバ好きとしては少し切ない終わりだったけど、
本当文章を楽しませていただきました。
どうもありがとう。
救いようのない話だったね…。
最初は推理っぽいって言ってたのに、いきなりファンタジー?っぽくなっててびっくりした。
この数ヶ月間ちょいちょい読んでたけど楽しませて貰いました。

ただ最後に出てきた「目元コバ似の赤ちゃん」って最強に可愛い。見たい。と
違う方向に意識がむいてしまった自分が少し哀れ。

本当に乙でした。
気付けばあれから数ヶ月。ラストを読める日が無事にきてとても嬉しいです。
お忙しいのにいつもせかしてしまって申し訳無く思っています。
最初読んだ時は「オイオイまた関西中心かよう」と思ったものですが
とてもスムーズに読め、今じゃそんな事考えてた自分を殴ってやりたいです。
特にコバヤシ氏はTVで2回見ただけなのに
なんだか人となりがわかってしまった感じです。
長い間面白い文章を読ませてくれてありがとうございました。

それでは最後に…乙!神!
最初から読んでいましたが
最後までお付合い出来て良かったです。
凄まじくも悲しいラスト。

残された陣内が切なくてたまりませんが、
ここまで感情移入出来たのもにちはちさんの
話が素晴らしかったからです。

お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
最後まで素晴らしかったです。
本当に乙です。
自分もこの文章読みながら頭に映像を思い浮かべてて、ラストの陣内一人のシーンで
頭の中の映像にはエンドロールが流れていました。
映画のラストシーンのような。
816名無しさん@お腹いっぱい。:03/03/29 16:42
前半は面白かったんだけどなあ。なんかあっけない終わりだった。
にろはちさん本当に乙です。
推理のような、それでいて非現実的話のような展開、すごく面白かったです。
悲しい終わり方なだけに残された陣内、そして岡田のアナザーストーリーを想像してしまう・・・。
彼らはどうなっていったのか、箇条書きでもいいんで暇があればにろはちさんのご想像を知りたいです。
自分的には読み終えた後、なぜか陣内と岡田があたたかなカフェで語り合う絵が浮かんできてしまった(ニガワラ
にろはちさん、お疲れ様でした。

これだけの量のものを考えるのも、うpするのも本当に大変な事だと思います。
いつも楽しく、ハラハラしながら読ませていただきました。
本当にありがとうございました。

そして、このスレにいらっしゃると思うのですが、芸人小説のHPを作ってくださった方。
あのHPがあるので今までの沢山の小説がとても読みやすくなりました。
どうもありがとうございます。
よく考えたらこのスレ内で、長編の小説を本当に最後まで書き上げたのって
にちはちさんが初めてなんじゃ…。

今まで10レス位で終わるのは結構あったにせよ。
B級さんは?
B級さんは短編〜中編ぐらいじゃない?
推理小説もどっかいっちゃったなあ。
11期生ファンタジーの続きが読みたい。
書き手さん待ちだね。
823WAHAHA:03/04/02 00:15
今更なんだけど、デッドロックは小学生だと。
いろんな掲示板で言ってる。
にろはちさんお疲れ様でした。
ラストは思わず目頭が熱くなってしまいました・・・
こんな素晴らしい小説に出会えてすごく幸せです。
本当に、有難うございました!
825名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/04 21:35
>>608より
「ああ。コラーゲンが足りない」そう呟きながら田上よしえは歩いていた。
そんなところに劇団ひとりが登場。
「おいしい豚骨スープのラーメン屋さん行かない?」と軟派な口調で話し掛けてきた
劇団ひとりの頭の上には妙なアンテナのような物がついていた。
「何つけてんの?タケコプターじゃあるまいし」そう言って田上は
そのアンテナのような物を掴んだ。
プチッと音がしたかと思うと見る見るうちに劇団一人はしぼんでいってしまった
826 :03/04/05 00:14
【茅ヶ崎ちゃんねる】
 http://jbbs.shitaraba.com/travel/1213/
827ピン好き@今更:03/04/05 00:17
>>490続き

 「あれ? 皆どうしたの?」
 あまりの状況の間抜けさに『よしもと新喜劇』並みにコケてしまった一同を
見ながらダンディが目をパチクリさせた。どうやら自分が原因とは思っていない
らしい。
 「ダ、ダンディさん…。あの、今はお菓子とかそんなんじゃなくて…」
 かろうじてマギーがツッコミらしき言葉を口にした。
 しかしダンディは
 「ええっ。でもマギーちゃん、長旅になるんだったら何か必要じゃない」
 と返し、効果はまったくないのが皆に解った。
 「何でお前もダンディさん見て『誰か来た』言うたんや。紛らわしいやないか」
 コバヤシが陣内の頭を軽くこづく。
 「えーでも俺にはダンディさんに見えんかったけどなあ」
 陣内が照れ笑いを浮かべる。
 (天然が揃いも揃ったな…)
 その各々のやりとりを見てユリオカはそう思った。
828ピン好き@今更:03/04/05 00:18
>>827続き

 「もう11時だ。そろそろ、動きがあっても―――」
 田上の言葉はそこで途切れた。
 「ん?」
 一同が田上の視線の先に目をやると、そこにはパペットマペットと星野卓也がいた。
 「お前らも呼ばれたのか」
 「お前覆面で来たの?!」
 「なんでマイクつけてんの?!」
 そんな声が聞こえる中、パペと星野は―いや、うし君とかえる君と星野は皆を見回しながら
 「結構揃ったんですね、皆さん」
 と言い、パペの肩から提げていたバッグの中をふたりでごそごそ探っていた。
 
829ピン好き@今更:03/04/05 00:20
>>828続き

 「何やってんだよ、いきなり」
 「ああっ、あった」
 「いや、だから何を」
 「あれ? これ違うんじゃないの? 星野君」
 「君は少し黙っていなよ、うし君」 
 「あの、何を」
 「見つけた、これだ」
 自分達に向けられた質問は一切無視して、彼ら(うし+かえる+星野)は何かを見つけたようだ。
 それは薄っぺらい冊子であった。
 
830ピン好き@今更:03/04/05 00:22
>>829続き
 
 「じゃあ来てる人チェックしていきますんで、動かないでいてくださいね」
 「おいおいお前らが俺らを呼んだのか?」
 ユリオカがそう尋ねる。その言葉に他の者達も頷いた。
 「あっそうですね。話し忘れてましたね」
 星野がそう言って一同を見ながら話し始めた。
 「えーと今回皆さんに届いた手紙、僕らにも届きました。ただ、僕に関しては、
この大会の実況をやってくれとありまして。まあ古館さんみたいなポジですかね。
よく解りませんけど。詳しいことは書いてありませんでしたが、ピン芸人をどこかに
一斉に集めて、何かやるのをカメラに収めるから、実況が必要らしいです。あと、
パペに関しては…。…自分で言う?」
 「星野君に任せるよ」
 流石にこの格好でいるのが恥ずかしいのか、パペは言葉少なにそう返した。
831ピン好き@今更:03/04/05 00:23
>>830続き

 「じゃあそうする。…ええと、なんだかそれで密着みたいな感じらしいんですよ。
その大会の撮影ってのが。てことはまあ多分ですけど寝起きドッキリみたいなのも
あるんじゃないかとは僕は思ってるんですけど、そういうこともあるらしいので、
覆面を被っているパペは通常に参加はできなさそうだぞという配慮からパペも
特別枠みたいな感じで参加することになったそうです」
 「長く喋った割に全然解らないぞ」
 長井がボソッと言った。
 「ええっ、そんなあ…。ともかく、皆さんとは参加する形が違うってことです」
 「だったら俺だって覆面被るよ。その方が楽そうだもんな」
 またも長井がボソッと言った。
 「何言ってんだよ」
 ユリオカがツッコミを入れる。
 ちなみにダンディははしゃぎすぎたせいか近くの椅子で勝手に寝てしまっていた。

 (続く)
ピン好きさんおかえりなさい。
続きが読めて嬉しいでつ。・゚・(ノД`)・゚・。
ずっと待ってた甲斐があったYO!
期待sage(・∀・)
test
835名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/08 21:33
age
ほす
保守
838名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/14 22:12
板違いでは?
ピン好きタソおかえり!
孤島のオニ感想、もぅ今さら言ってても遅すぎるんだろうケド...
にろはちサン、本っ当におもしろかったです。

過去スレを偶然にも見つけ、はじめ、目当ての芸人さんが出てるわっ!と
読み始めたのが先週の話なんですが、
まさかこんなに超大作になっていたなんてと驚きました。
だってはじめのプロローグはもぅ去年の夏の話じゃないですか。
忙しい仕事のさなかココまでの作品を書かれたにろはちサンを
本当に尊敬します。 お疲れさまでした。



841山崎渉:03/04/17 15:41
(^^)
842名無しさん@お腹いっぱい:03/04/19 17:44
はろはろろっくは同人女。検索すりゃ一発で分かる。
843山崎渉:03/04/20 00:09
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
844名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/23 19:07
age
もう使わないんじゃないのか?このスレ
845>>ねぇ〜
847名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/26 01:43
一応・・・書き手待ちage
848名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/27 21:35
ココってどんなのでも芸人使ったお話なら良いの?





勿論同人以外。
849名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/27 21:39
>>848
面白かったら官能小説でもありです
850サトリ:03/04/27 21:50
猫とTシャツと私

天気が良いので溜まりに溜まったTシャツを洗濯してみた。
Tシャツは生活の一部なので何十着も持ってる。

ごろんと床に寝転んでみたら猫がじゃれてきた。
お腹でもすいたんだろう。
いつもそっけないくせにこいつめ。

猫がキャットフードにかぶりついてる姿を見て
なんだか幸せな気分になってきた。

無人島に持っていくならこいつとTシャツかな。

・・・・・あとテレビゲームとプロレスビデオとそれを見るためのテレビと
テニスラケットとテニスする相手とパソコンとガンダムと
漫画と面白い芸人共と最高の劇場と・・・etc

そんな私、竹若元博33歳独身
>>850
なんかいいな。
ちょっとほのぼのしたよ。
俺は相方が死ぬなんて・・・・。

いつも・・明るくふざけあった日々・・・。
M−1だって取るなんていったのに・・・。

・・・・実は一ヶ月前・・・。

あいつは・・中川家の剛と奥さんとユウキロックと三人で歩いていた・・・。
通り魔らしき男が・・・・剛と奥さんを襲う・・・。

やばい・・。

祐樹「お前ら逃げろ・・・。」
剛「うん・・・。」
祐樹「俺の命なんか・・・どうでもええから・・・。はよ逃げろ・・・。」
剛「祐樹はどうすんねん・・・。」

祐樹「俺は・・」
バタン

奥さん「きゃーーーーーーーー」

しかも心臓を突き刺して・・・即死だった・・。

泣いた・・・。
31歳なのに・・・・。

そんなある日・・・。

4月16日・・祐樹の誕生日・・・。
俺が寝ている時だ・・。
祐樹が幽霊になって現れた・・・。

祐樹「邦博!!!邦博!!!」
大上「お前死んだんやないんの・・・。」
祐樹「死んだよ・・・。」
大上「なんつぅ無茶するんや・・・。」
祐樹「剛の奥さんには赤ちゃんがいるんや・・・。だから・・。」

急に号泣する大上・・・。
祐樹「なぁ泣いたらあかんやろ・・・。目離れてましたぁ・・・。」
大上「お前面白いわぁ・・・。俺死ぬ・・・。」
祐樹「あほっ!!死ぬな・・・。
   お前はいつでも生きてくれないと天国で見守れないやろ」

大上「一つだけ願いがある・・・。一緒に漫才をやってくれ・・・。」
祐樹「ええよ・・・。」

俺と祐樹は最後の漫才をやった・・・。
もう天国にいってしまう・・・。

祐樹「THANKYOU・・・。」

俺はもう1人の祐樹を探しに出かけたが・・・誰もいなかった・・・。
俺は祐樹しかいないって事を・・・。

そして渋公爆発ロックは・・1人で進行する事になった・・・。
ファンは怒っていなかった・・・。
そりゃあそうだ・・・。
突然の死だったから・・・。
俺はファンの一人一人に謝った・・・。

大上「ごめんよ・・・。祐樹・・・。ウワァ・・・。」
突然泣く俺・・・。
ファン「大上さん元気だして・・。」
俺は前向きに行けなかった・・・。

だって俺の隣には祐樹がいなかった・・・。

突然の死に驚く自分。
受け入れない自分・・・。

でも祐樹が・・・いる気がした・・・。
そして1人で祐樹がいつも言っている言葉で・・・
ファンと天国にいる祐樹に・・・・。


「THANKYOU====」


856名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/29 22:29
ファンの皆さんゴメンなさい・・・。
ユウキロックさんがもしも死んだら
というフィクションの小説です・・・。
勝手に死なせちゃってごめんなさい・・・。
でも中川家の剛さんご結婚おめでとう!!!!!!!
最近「スカイハイ」という怖いドラマを・・・・
見てそれをヒントに書きました・・・。
ごめんなさい。
>>850
禿しくマターリしたYO
竹若んちの猫ちゃん萌ー…。

つか上、はろはろろっく?
違ってたらスマソだけど「・・・」が異常に多いからさ(w
858名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/29 23:14
あいつは・・中川家の剛と奥さんとユウキロックと三人で歩いていた・・・。
通り魔らしき男が・・・・剛と奥さんを襲う・・・。

やばい・・。

祐樹「お前ら逃げろ・・・。」
剛「うん・・・。」
祐樹「俺の命なんか・・・どうでもええから・・・。はよ逃げろ・・・。」
剛「祐樹はどうすんねん・・・。」

祐樹「俺は・・」

バタン

奥さん「きゃーーーーーーーー」


ここの部分の状況が全く理解できないのは自分だけですか?w
とりあえず中川家の剛と嫁さんと松口が歩いてたら通り魔が来たのは分かるんだが

とくに「バタン」。
…何の音?w

それともこれはギャグなのか?
つか通り魔に襲われたのに皆余裕持ってるな(w
ゆっくり喋りすぎかもしれんなあ。もっと急げよと。

あと、
>やばい・・。
>祐樹「お前ら逃げろ・・・」
>剛「うん・・・」
>祐樹「俺の命なんかどうでもええから・・・。はよ逃げろ・・・。」
の部分、順番おかしくない?

普通
やばい・・。
祐樹「俺の命なんかどうでもええから・・・。お前ら逃げろ・・・。」
剛「でも祐樹はどうすんねん」
祐樹「はよ逃げろ・・・。」
剛「うん!」

じゃないか?
ご指導くださってどうもありがとうございます。
私ははろはろろっくさんではありません。確かに「・・・」が多すぎたと思います。
似ていたらごめんなさい。
「バタン」というのは松口さんが倒れた時になった音のつもりで、大きい音を表現しようと書きました。
もっともっと精進します。
861名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/30 00:10
とにもかくにも久々の新作age
にろはちが居なくなったからといってすたれるのはもったいない。
他の書いてた人は飽きちゃったのかな?
862はろはろろっく@木の陰から見守る戦士:03/04/30 02:45
ハリガネロックの小説おもしろかったよ!また書いてね、読みたいから!
>>852->>855書いたのってはろはろろっくさんですよね?
ttp://hp3.popkmart.ne.jp/rock33/toukouharo1.htmで
まったく同じ小説を発見したのですが。
864 :03/04/30 13:14
うわぁ・・・キッツイなあ
つかそのページの音楽、何でメヌエットのト短調?(w

同じ悲しげな音楽でももっと他にあっただろうに…
パッヘルベルとかでも良かったのではと小一時間。
はろはろろっくいなくなったと思ったら…
しかも自演かよ
>>862
見ていて、辛いよ。
あ〜あ、またやっちゃったねコイツ。
最後の手段で自作自演か、呆れてもう何も言えません。
869名無しさん@お腹いっぱい:03/04/30 21:52
つ う か 消 え ろ
いい加減にしてくれマジで
管理人のコメントにも
多少無理があるなw
サイトの管理人ってのも結構大変なんだな...。
こんな糞小説にお世辞コメント書かないといけないなんて。
きっとここのコメントで自信をつけたんだろうね>はろはろ
872ヘチョ小説:03/04/30 22:51
苺のトマト トマトの苺
綺麗な拳銃 機械にササクレ。

『彼がイキザマ』

「なんかなぁ、飴投げんのも飽きたわ」
須知が突然口を開いた。
某国営放送深夜お笑い番組の収録を終えた、控え室内の事だった。
須知裕雅…舞台にはオリジナルのハッピを着て出て来るお調子者。
ハッピなんて着始めたのは何時頃からだっけ。
「いや…飽きたっつっても…ファンの子も喜んでくれとるワケやし」
須知の相方、木部信彦。

二人合わせて、ビッキーズ。
873?w?`???¬?a`:03/04/30 22:52
「ビキビキ!ビッキーズ!」という掛け声も、飴配りももうお馴染みで
ファンも少しずつ、しかし着々と増えていた。
「うっさいわ!とにかく飽きたんや!!!俺は今日から他のモノ投げんねん!!!」
まるで駄々っ子の様に木部の意見を聞き入れない須知。
「他のモノて…何を投げんねんな!!」
木部もいよいよ頭に来たらしく、大声を出してしまう。

「色んな人にアンケート取るねん」
「アンケートぉ?」
つまり、須知の提案はこうだ。
とにかく色んな芸人に(と言っても範囲は限られるであろうが)
何を投げたら一番面白いのかを聞いて、上位に上がったモノから投げるモノを決めるのだ。
「そんな事言うても…そんなん絶対危ないモノ出て来るやんか…」
「だから上位に上がったモノから比較的危なくなくて、おもろいモノを選んで投げんねん」
そう言い切らないウチに、須知はその場から立ち上がり木部の手を取った。
「行くで!アンケート開始や!!」
「え!?ちょ…待ちっ…ぇえーーーーー!!!!?」
須知が扉を蹴り開けて飛び出して行こうとする時、木部は心底薄幸な顔をしていた。

つづく。
874ヘチョ小説:03/04/30 22:55
お久しぶりです。
今回初の続き物にしてみましたが…不定期になりそうです。
がんがります。ぁぅぁー
875 :03/04/30 23:12
ノテテニ=ー-、、
      ,,イ'´       'kヽ、
     //         ヾミミ、
    〈イ r'''''''、.  ノ'''''ヾ  ミ  ヽ.
     ||  ,,⌒ ) '( '⌒'_   〉,, }
     'リ'~   o、,o ,     Y/kリ 出ました
     |  〈     〉    ;> /   当たり目〜〜!
     .|   '-===- ,   ン
      |    ,  ,,   ,, //
       \ `ー― '''   l゛
       〉        ト、
      ,,イ \.     / ト、
   __/  |   \_,/  | \_
 ,.‐'',,.-っ _________  `ー、_
  ( ^,三:::         :::::ヽ.\  ヽ
  ./ゝ- 〒           :::::i :: ::i   ,i
 /   /i::             :::l :: :::l   l
     |               | :: :::l  . |,
    |  今日の当たり目   l :: :::::| ,. l
    |               l ::: ::::|   リ
    |               l ::: ::::|   |


876:03/05/01 00:19
書かせて頂いて良いでしょうか。
どうしても書きたくなって・・・。
失礼します。
877:03/05/01 00:20
   【 空の青色 】


ピピピッ ピピピッ ピピピッ

デジタルの目覚し時計が鳴り響く部屋。
男の一人暮らしとは思えないほどに片付いた部屋。
壁にぴったりと寄せてあるベッドの上で眠る男。 
まだはっきりしていない意識の中、手探りと喧しい時計を探し黙らせた。 
 
「・・・・・・・・・・・・」

ボサボサの頭で起き上がる。
そのまま洗面所へ向かった。
清潔なフローロングにぺたぺたと裸足の音が鳴る。
壁に貼り付けられた仔猫のポストカードは、それをじっと見送る。

随分と使い勝手も慣れた部屋。
松口は顔を洗うとすぐに今日のスケジュールを確かめる。
営業。
昨日も営業。
明日も営業。
その次は打ち合わせ、雑誌の取材。
小さくついた溜め息は一人の部屋で、勿論誰にも届かない。
878:03/05/01 00:21
カーテンを開く。
白い光と一緒に見えるのは灰色の建物と薄汚れた空。
大阪と同じ空の色。
しかし、それは以前に見ていたものよりも大きく見えた。
自分達など物ともしない、眼中に無いほどに大きな空。

もう朝のワイドショーも終わる。
車の走る音が微かに聞こえた。


2日前に届いたメールをもう一度開く。
大阪でよく遊んだ後輩からの。

元気ですかと。
大阪の皆は変わりがないと。
皆頑張ってるから。
二人も頑張って下さいと。

最後に付け加えられた“毎日ええ天気です”。
879:03/05/01 00:22
表情だけ笑って、松口は煙草に火を点けた。
腰を下ろしたベッドはまださっきまでの自分の体温を残している。
一息煙を吐くと、それはその辺に拡散して消えた。
ぱちん、と携帯を閉じる。
返信はしない。



あれからもう一年以上。
全く帰っていない訳ではないけど。
こういうのをノスタルジーとでも言うのだろうか。
馬鹿らしいと誰にともなく、笑ってみせた。
あぁ、あの空の下に帰りたいと。




こっちに来るのが夢で。
向こうでそれなりに頑張ってきた。
周りに迷惑なんかもかけながら、こうして。
頑張らな、頑張らな。
向こうに居った時よりもずっと我武者羅。
880:03/05/01 00:23


此処は俺らを受け入れてくれるんやろうか。
住みだして一年。
まだ判らない。
周りもこの部屋も俺らに馴染みだしたけど。


「・・・・・ええ天気や」




相変わらず空だけは、俺らを見て見ぬフリを続けている。
くっきりした青空。

気付かないフリをしたままで。
ムカツクくらいの青色を振り撒いて。
今日もじぃっと見下ろしている。

そんな街で、空の下で俺達は今日も一日を過ごす。



次に鳴った携帯は大上からの時間確認の電話だった。


881:03/05/01 00:28
>>877
手探りと喧しい時計を探し黙らせた
  ↓
手探りで喧しい時計を探し黙らせた。 


スイマセン。
早速やってしまった・・・。
882はろはろろっく@視聴者の声:03/05/01 22:58
私じゃない・・・はめられました!本当です・・・信じてください!
>>882
…はめられたって(w
別に誰もハメてはないと思われ。

「偽られた」ならわかるけども。
884名無し:03/05/02 02:17
痛いッ
痛すぎだけどある意味活気もどってきてええかもね。はろはろ自演。(藁)
竹若氏のネコ話はすごい良かった。
885名無しさん@お腹いっぱい:03/05/02 05:59
自演がばれたからって
はめられたはないだろ(藁
ヘチョ小説さん、幻さん、続き楽しみにしてます!ガンガレ。
はろはろろっく氏んでくれ。
死際に漫才する設定って、昔のバトロワスレでもあったよね。
あっちのはめっちゃめちゃ感動したのに同じ設定でこの違いは凄い...。
へチョ小説さん、続きが楽しみです。
ゆっくりうpしてください。
幻さん、続きがあるんでしょうか?
何かほのぼのしてしまいました。
ヘチョ小説さん、幻さん、ガンガレ!

はろはろろっく消えろ。
これ以上ハリガネヲタ=イタタと思われたくない
はめられようとはめられてなかろうと、お願いだからもう消えてはろはろろっく
890:03/05/02 23:24
>>886、888
ス、スイマセン。
一応これはこれで終わろうかと。
短く色んな芸人さんで書きたいなぁ、とか思っています・・・。
書き手さんキター!!
焦らずゆっくりとがんがって下さい
892『彼がイキザマ』2:03/05/03 21:36
テレビ局の廊下を歩いていると、
黄色い人が歩いていた。
「!?」
驚いた木部が目を擦り良く見ると、黄色い人では無く
黄色い派手なスーツを着たダンディことダンディ坂野。
ビッキーズを見つけたダンディはニッコリ微笑んで軽い会釈をした。
「あ、どうもどうも」
焦った二人も続いておじぎする。
(ダンディさん、ホンマは礼儀正しいええ人なんやなぁ…)
と二人が考えている間に、ダンディはエレベーターに乗り込んで行った。
「あっ!!!」と突然、須知が叫んだ。
「ど、どないしてん」と木部が反応する。
「聞くの忘れたやん…投げるもの…」
「あ…」
まさか礼儀正しさが裏目に出て出番が短くなるとは。
哀れなり、ダンディ。
893『彼がイキザマ』2:03/05/03 21:37
仕方なくまた廊下を歩き続けていると、向こうから二人組が歩いて来た。
いつものお馴染みジャージ姿では無い普段着のテツandトモ。
収録帰りなのか、はたまたこれからスタジオ入りなのか。
ビッキーズの二人にとっては、羨ましい忙しさと人気っぷりである。
「どうも〜」
「あ、どうも!」
お互い、国営放送局キャラクターらしい挨拶を交わした。
すかさず須知が例の質問を二人にぶつける。今度は忘れない。
もし良いモノが出れば、「テツトモ提案!」と良いながら投げられるかもしれない。
…まぁ、人の名を借りて売れようなどとは思ってもいないが。
「ぇえ〜?投げられるモノかぁ…トモ、何かええ提案ある?」
テツはなかなか思い付かないのか、相方のトモに振る。
「えー………」
考え込むトモ。まさかこんなに考えてくれるとは。感激しながら待っていると…。
「…ギタ「死にますよね」
トモが言い終わらないウチに木部が突っ込んだ。
「ちょっと笑い事じゃすまされへんよな」
テツも続けて突っ込む。
「お、思い付かなくて…なんか言わなきゃと思ったら…アハハ…」
トモは自分の無茶苦茶な提案に苦笑した。
「飴がイヤでも…やっぱりお菓子とかの方が、小っちゃい子も喜んでくれると思うよ」
ニッコリ笑ってそう言うと、テツトモの二人は楽屋に入って行った。
やっぱり今から収録なのか…大変なんだなぁ…。
ビッキーズの二人はまた長い廊下を歩き出した。

つづく
894ヘチョ小説:03/05/03 21:39
GW中にたくさんうpしとかないと後が辛くなりそうぽ…。
応援してくださってる方々の為にもがんがらねば。
895名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/04 00:28
ageとく
>>894
ガンガレ!!期待してまつ・・・(´∀`)
897BJ:03/05/04 23:27
その日は空が暗かった。空を仰ぐと、冷たい感触が頬を伝った気がして、いつもより少し早く
歩いた。そのせいで、肩が大きく動いているような気がする。
ただでさえ連日続く仕事で疲れているというのに、天気まで思わしくないと気が滅入る。
今日の仕事はテレビだ。VTRを流してスタジオでトークするという、お笑い番組というよりは
宣伝番組といったほうが正しいかもしれない。自分と相方の宇治原は
大阪のおいしいケーキ屋めぐり、というVTRを撮った。確かにどの店もおいしかったが
たった一日で体重が増えてしまったため、少しばかり憂鬱になった。
スタジオに足を踏み入れるや否や、雨が降り出した。
 スタジオでは人が慌しく動いている。擦れ違う人に軽く頭をさげ、楽屋へと向かった。
「うひゃー、えらい降ってきたなあ」
聞きなれたハイトーンの声が耳に届いた。
「ああ、中川さん。おはようございます」
「おお、菅ちゃんやないか」
中川(ランディーズ)は、小走りで菅(ロザン)のところへやってきた。
「えらい雨や。傘持ってきてへんのに」
「にわか雨でしょ。すぐ止みますて」
「そうやとええねんけどなあ」
他愛もない話をしているうちに、楽屋の前へ着いた。中川が勢いよく扉をあけると
中にいた者が口々に挨拶を飛ばした。
「菅と中川さんが最後ですわ」
新聞を読んでいた宇治原がそう言った。
「それにしては、ちょっと少なないか? もうリハはじまっとんのか?」
「いや、高井さんと福田が便所に行って、徳井が喉渇いた言うてコーヒー買いに行きました。
川島は、電話する言うてましたよ。タレですかね。陣内さんは、スタッフと打ち合わせしてる
はずですよ」
宇治原がてきぱきと答える。漫才でもこれくらい舌がまわればな、とふと思った。
「そうか」
菅が机の上に鞄を置くのとほとんど同時に、スタッフのひとりがスタジオに来るよう言いに来た。
一同が蟻のように部屋から出た。
898BJ:03/05/04 23:30
 暖色を基調とした明るい感じのスタジオには、楽屋にいなかった高井(ランディーズ)や
福田(チュートリアル)、徳井(チュートリアル)、川島(麒麟)がすでにいた。
舞台の下手の方で、陣内(陣内智則)がスタッフと打ち合わせをしている。
「おい、めっちゃ雨降ってるぞ」
「ほんまですか! うわ、俺傘持ってきてへんのに」
「すぐ止むて。天気予報で、にわか雨言うてたもん」
軽く雑談をしていると、スタッフの声がかかりリハーサルがはじまった。
総合司会は陣内で、各自が撮ったVTRを流し、合い間に商品を試食したり、トークを交えたり
しながら進めるという約二時間の番組だ。
まず最初に、麒麟の黒門市場を歩く、というVTRが流される。合い間には
そこで出会った人たちについて話すことになっている。
「あの魚屋のお父さん、キャラ濃いなあ」
「下手したらあのお父さんの方がおもろいかもしれないですね」
「そうやん、実際」
「きついですわー」
VTRの中に出てきた面白い魚屋の店主についてひとしきり盛り上がった後、ロザンのVTRへと
うつった。笑いも含めつつ、よくも悪くも、あたりさわりのないVTRだな、とどこかで誰かが
呟いた気がした。気のせいだろう、と言い聞かせVTRが終わるのを待った。
VTRが終わり、VTRに登場したケーキ屋の商品が出された。皆一斉に飛びつく。
「あ、これめっちゃうまいし」
「食わせろやー」
「こっちもうまいですよ」
「いややな、このあとロシアンルーレットやろ? 順番どうにかしてほしいわ」
「ほんまや」
899BJ:03/05/04 23:35
ケーキで舌鼓をうった後は、ランディーズのVTRが流される。
変わった商品を紹介するというVTRで、この後には登場したジュースを試飲する予定になっている。
しかし、そのジュースの中にひとつだけ激辛のタバスコがまぜられたものがあるという
ロシアンルーレット的なゲームをするのだ。
このゲームの特徴は、誰がどれをとるのかが決まっていないというところだ。決められていることも
よくあるが、それは無しでいこうと事前に打ち合わせで決められた。
ただし、総合司会というせいだろうか、最初にとるのは陣内だと決まっている。
ここはあたったほうがいいのだろうか、という思いもありつつ、やはりあたりたくないな、という
思いもありつつ、右から左へと説明を流した。
「というわけでー、ロシアンジュース、いってみよかー」
陣内のかけごえがするとすぐに、高井が下手の袖へと消えた。思い思いの言葉を口にしていると
カートを押しながら高井が戻ってきた。
「うわー、めっちゃ怖いわ。え? やるんすか? リハでしょ?」
「どんなもんかみといたほうが、リアクションとりやすいでしょ?」
「そんなん自分、人事や思てからに! どれにしよーかなあ」
陣内は、並べられたグラスをしばらく眺めて、中央のグラスを選んだ。
「これ、水とかあるんやろな?」
陣内に続き、ランディーズ、チュートリアル、ロザン、麒麟の順番でグラスを選ぶ。最後の
田村(麒麟)に行き届いたのを確認すると、陣内が作り笑いを浮かべながら軽くグラスをあげた。
「ほな、いただきます」
皆、低い声でそれに続いた。
ふと、菅の頭に嫌な予感がよぎった。
まさか、あたったんちゃうやろな? うわー、嫌やなあ。辛いんやろうな。
軽い恐怖のせいで、一瞬口をつけるのに戸惑ってしまった。
舌が液に触れる。すっきりとした甘みが、口の中に広がった。とりあえず胸を撫で下ろした。
900BJ:03/05/04 23:39
グラスの割れる音が耳に届いた。
「おえ! げえ! げほ!」
陣内が首をかきむしって、うずくまってしまった。最初はリアクションだろうと思っていたが
少し違うような気がした。だが、そう思っているのは菅だけのようで、皆笑いながら陣内を
見下ろしていた。
「陣さん、やってまいましたね」
「徳井、はよ水持ってきたれや」
「はいはい」
水を持ってくる係の徳井が舞台から消えた。陣内は、いつまでも立ち上がる様子がない。
ひどく咳き込んで、からだを大きく上下させている。
「あ、あかん……みず……げほ! げほ!」
声がかすれている。床を強く叩き苦しんでいるところに、ちょうど徳井が戻ってきた。
何も言わずグラスを差し出すと、陣内は急いで水を流し込んだ。
しかし、次の瞬間にはまた先ほどのように苦しみ始めた。
しばらく声を絞っていると、突然動かなくなった。
「陣さん、オーバーですよ」
徳井が笑いながら少し陣内の身体を揺すると、陣内はぐらりと倒れた。
「……え?」
誰も動くことが出来なかった。なにかに気付いたように、宇治原は陣内の隣にかがんで
顔の上に手を添えた。
「……じ、陣さん……息、してへん……」
大きな声が、スタジオの中をこだました。
901BJ:03/05/04 23:53
一体、何が起こったというのだろうか。
あの後すぐに楽屋へと返され、菅は頬杖をついたまま呆然としていた。
陣内が、死んだ。
誰がこんなことを予想し得ただろうか。
楽屋では、誰も口を開くものはいない。
扉が開いた。ふたりの男が楽屋に入ってきた。手前にいる男は、菅より少し背が高いくらいの
白髪が混じった髪をした中年の男で、奥にいる男は対照的に背が高く、手前にいる男より
やや年下であろうと思われる。きくまでもなくすぐにふたりが刑事だとわかった。
「どうも。ちょっと、一応皆さんにもお話をお聞かせ願おうかと思いまして」
「な、なんやねんそれ。俺らが陣さん殺したって言いたいんか!」
人一倍血の気の多い高井が、刑事に食って掛かろうとしたが、中川がそれをなだめた。
「一応、関係者全員にきいていることですから、深い意味はありません。それではまず
事件のときの様子をお聞かせ願いますか?」
皆、互いに目を合わせた。少しうなずいてから、高井が口を開いた。
「俺ら、台本通りやっただけです。あのロシアンジュースでは、誰がどのコップ取るか
決まってなかったんですよ。陣さんが取って、俺らが適当に取って、ほんならあんなことに……」
「最初にコップを取ったのは、陣内さんだったんですね?」
「そうです。あとは皆適当ですよ」
白髪の男は少しうなずくと、高井をじっと見つめた。
「ところで、あのコップを取ってきたのは、高井さん、あなたでしたよね」
刑事の言わんとする意味に気付き、高井は勢いよく立ち上がった。
「俺がジュースに毒入れたって言いたいんですか!」
「いやいや、そんなことはないですよ。まだ鑑識からの結果が出ていませんからね。
いや、ね。私、こんな仕事してるでしょう? せやから、人を疑うのは癖みたいなもんなんですよ。
堪忍してくださいねえ」
いかにも年寄り、という感じの笑みを浮かべながら、その刑事は頭を下げた。
「とりあえずは、これでいいです。でも、許可が出るまでこの建物から外へ出んといてください」
それだけ言い残して、楽屋から去って行った。
「……なんやねん……」
902BJ:03/05/04 23:55
気まずい雰囲気だけが、その場に残った。視線が高井に注がれる。
高井は椅子に腰を下ろし、両手で額を押さえた。
「あ、お、俺、コーヒーでも買うて来るわ」
中川が立ち上がった。そういえば、喉が渇いて仕方がない。何より、さきほどの甘い味が
口の中に残って離れなかったので、とても気持ちが悪い。
「中川さん、僕も一緒に行っていいですか?」
「おう、行こか」
不自然にならないように立ち上がった。部屋から出るとき、ドアの近くにいた田村の様子が
他の皆とは少し違うように感じた。しきりにからだを揺らし、うつむいている。
「田村? どないしたん? 腹痛いん?」
菅が声をかけると、機械のように首を動かし「なんもないです」と小さく呟いた。
菅ちゃん、はよー、という声がしたので、田村から離れた。
903BJ:03/05/04 23:57
自動販売機から、コーヒーが落ちた。中川と菅は、それの前にあるソファーに腰かけた。
「なんでこんなことにやったんやろ」
中川がふと呟いた。菅は、一口だけコーヒーに口をつけた。
「犯人は、陣さんを殺そうとしたんでしょうか」
「……どういうこと?」
「だって、そうでしょ? あれ、皆適当に選んだんやから、もし選んだのが陣さんやなかったら
死んでたのは、僕か、中川さんか、他の人やったかもしれないんですよ?」
その言葉を口にすると、突然とても恐ろしくなってきた。
もしかして、死んでたのは、俺やったかも……。
缶を持つ手が震えた。中川は大きく溜め息をつき、顔をあげた。
「菅ちゃん、考えたってしゃーないて。あとは警察に任せよや」
「でも、高井さんが疑われてるんですよ? 嫌やないんですか?」
「そら、嫌やけど……あいつは、絶対そんなことせえへん。相方の俺が一番よう知っとる」
菅はふと、田村のことを思い出した。
尋常じゃなかった。
雰囲気がいつもと違う。
田村は、もしかして何か知ってるんじゃないだろうか?
まさか、犯人を……?
いや、田村がということもありえる。
けど、どうやって?
どうやって、陣さんを殺したんや?
あかん、わからへん……頭脳派とか言われてても、わからへんもんはわからへんわ。
「……ちゃん……菅ちゃん……」
中川がしきりに声をかけている。はっと気付くと、眉を下げてこちらを見ていた。
「どないしたん?」
「いや、ちょっと、考え事を……」
何これ、終わり?書きながらレスしてんのかな?
連続規制にひっかかってるなら支援。
905BJ:03/05/05 00:02
「いやー、あかんわー」
横から声がした。そちらに顔を向けると、福田がいた。相変わらず、顔が光っている。
「なんや、どないしたんや」
「いやね、さっき、高井さん疑われたでしょ? それで、楽屋の雰囲気悪なってもうて……。
あ、すんません。中川さんの前で言うことやないですね」
「いや、ええよ。高井はやってへんねんから」
福田は自動販売機の前に立ち、ジュースを眺めていた。しばらくして、スポーツドリンクのボタンを
押した。
「ほんで、居づらくなったんですよ。で、楽屋出てきたんです。僕のあとで、宇治原さんと
川島もどっか行ったみたいですね」
「田村は? 田村はどないしてる?」
「田村ですか? どうやろな、すんません、見てきてないです」
福田は腰をかがめてジュースを手に取った。腰をあげると、何かに気がついたように笑みを浮かべた。
「あ、これ、新発売のジュースや」
福田が、青い缶を指差した。菅は目を細めてそれを見た。
「何それ」
「あ、知りませんか? こないだ発売した、コーヒーとコーラを混ぜたジュースですよ」
「うげ! なんやねん、それ!」
「誰やったかな、べっぴんなアイドルが宣伝しとるやつですわ。飲んだことないですけどね」
想像しただけでも気持ちが悪い。自分の手の中にあるコーヒーに目を落すと、たまらない
吐き気が襲ってきた。
906BJ:03/05/05 00:03
「まあ、死んだ人を悪く言うのは良くないですけど……」
遠慮しがちに福田が口を開いた。
「最近の陣さん、ちょっとコレなところありましたからね……」
そう言って、福田は左手で拳を作り、鼻にの頭に乗せた。
「陣さん、最近むっちゃ仕事増えたでしょう? それで、後輩にきついことよう言いはるんですよ。
ここだけの話ですけど……さっき、リハ前も田村にきついこと言うてるところ、見てもうたんです。
まだ実力も無いのに人気出てる、とか、そんな調子やったら、来年には潰れてるぞ、とか
テレビはおまえらには荷が重いとか……」
「それは、先輩としてのアドバイスやろ」
「いや、なんや、そんな感じじゃなかったような気がしたんですよ……田村、さっきちょっと
暗かったから、なんか関係あんのかな、と思って……」
中川がなだめる横で、菅はまた考えにふけっていた。
田村、絶対に何か関係がある……。
でも、わからないことが多すぎる。
犯人は、誰を殺そうとしたんだ?
犯人の狙いが陣さんだとしたら、あんな状況でどうやって?
907BJ:03/05/05 00:05
「えらいこっちゃー!」
誰かの、抜けたような声が響いた。何事か、と声のしたほうを向くと、人が次々と自分たちの楽屋の
ほうへと走っている。三人も顔を見合わせて、楽屋へと向かった。

人ごみをかきわけて楽屋の中へ入ると、先ほどまで綺麗だった楽屋が荒らされていた。
鞄が転がり、その中のものが床に散らばっている。椅子は横になり、机も倒れている。
「なんじゃこれ……」
「大変なんは……その奥や……」
宇治原が顔をそらした。そっと足を踏み入れると、靴が見えた。
「田村あー!」
川島のロートーンボイスが部屋中に響いた。嫌な予感がした。
田村が、頭から血を流して倒れていた。川島がどれだけ揺すっても、少しも動かない。
顔面から血の気が引いた。
908名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/05 00:05
>BJ
過去ログちゃんと読んでから書き込め。
まとめてうpするか、それができないならきちんと「続く」って最後に書け。
他の人がうpしたくてもできなくなるから。
909BJ:03/05/05 00:07
別の楽屋で、出演者たちは待機していた。陣内のときよりもいっそう暗い雰囲気が部屋の中を
うずまいている。芸人とはいえ、こんなときに冗談を言うような奴は誰もいなかった。
川島は机に伏して、がくがくとからだを震わせている。居た堪れなくなり、川島から
目をそらした。
「弱ったなあ」
さきほどの二人組の刑事が、またやってきた。その声に反応して、川島が立ち上がった。
「あ、あんたら刑事やろ! 何しとったんや! た、田村、死んでもうたやないか!
なんのための刑事やねん! なあ、なんとか言えや!」
川島が白髪の刑事の胸倉をつかむと、後ろにいた刑事が素早くその手をひねった。
川島はすぐにその手を振り払い、また刑事を睨みつけた。
「その件に関しましては、我々の力が至らなかったと、反省しております」
白髪の刑事が、深々と頭を下げた。誰も、何も言おうとしなかった。
「それでですね、今から皆さんに、現場のほうへ行ってもらいたいんですよ。あれだけ部屋が
荒らされてたでしょう? 物盗りの犯行じゃないとはいえませんからね。それで、何か
なくなったものはないかどうか、確認して欲しいんです」
皆、素直に立ち上がった。川島だけが、顔を崩していた。
910BJ:03/05/05 00:09
>>908
すいません…書き忘れてました…。
とりあえず、続きます。本当にすいませんでした…。
次スレタイどうする?
912BJ:03/05/05 00:12
田村がいた場所には、白いテープが張られ、その先には赤いものが染み付いている。
できるだけそこは見ないようにして、手早く作業を進めた。
「僕は……特にないですね。お気に入りやった香水の瓶が割れてる以外は」
徳井が鞄を漁りながら言った。
「財布あらへん! ノーパソが無事なんが、地獄に仏やな……」
宇治原は命の次に大切にしているといっても過言ではないノートパソコンをさすった。
「僕は、番組の台本と小銭入れがなくなってます……」
福田が机の下をのぞきながら言った。
「福田も? 俺も台本ないねん」
中川が福田のほうを見た。
「あ、僕もないですわ。台本と、ウォークマンと財布……。買うたばっかりやのに……」
川島が肩を落としながら言った。
「俺も台本と財布がない。あと、こないだファンの子からもろたブレスレット」
菅は、ふとそのブレスレットのことを思い出していた。安物ですけど、と手紙には書かれていたが
なんとなく気に入って今日持参していたのだ。可哀想なことをしたな、とこんなときに
そんなことを思った。
「俺は、特にとられてへんな……」
高井が呟くと、また視線が高井に注がれた。
考えたくないことが、頭に浮かんだ。
高井さん、が?
でも、あんな男らしい人が、こんなことをするとは、考えがたい……。
「陣さんも台本と財布が無いな。あと、ようかぶってはる帽子」
「ふむ、台本を取られた人が多いようですな……なんかあるんやろうか……」
そうや、台本。
俺も、中川さんも、川島も福田も、陣さんも台本がとられてるんや。
台本なんてとったって、ええことなんかあらへんのに……。

続く
913BJ:03/05/05 00:14
>>912の続き

「一応、事件があったときのアリバイを聞かせてください。詳しい死亡推定時刻は解剖してみんと
わかりませんが、現場にあった時計が割れてましてね。それから考えて、だいたい
午後五時半頃やと思います。その頃、どこで何をしてましたか?」
また皆、互いに顔を見合わせた。中川が我先に、と手をあげた。
「僕と菅ちゃんは、ずっと一緒にいました。刑事さんが部屋出てすぐに、あっちにある自販機の
前で喋ってました。見た人もおると思いますよ。ほんで、五分かそれくらいしてから
福田が来たんです。それから、三人で騒ぎがあるまでずっと一緒におりました」
菅も福田もうなずいた。
「僕は中川さんのところ行くまでは楽屋におって、出てすぐに二人のいてはるとこへ行きました」
福田が一気にまくしたて、小さく息をついた。
「僕は、川島とトイレに行きましたけど、その後は別れました。ほんで、ずっと姉に電話してました。
嘘や思うんやったら、姉に確認してください」
宇治原がてきぱきと答える。
「僕は……宇治原さんと別れてから、スタッフの人と話してました。……あ、途中で徳井さんとも
話しました」
川島がうつむきながら言う。心なしか、少し声が震えているようだ。
「僕は、川島たちと会う前は電話かけてましたよ。友達です。みんな、五時前から騒ぎが起こるまでは
楽屋におらんかったと思いますよ」
徳井が、腕時計に目を落としながら言った。
「お、俺は……腹痛なって……宇治原らと入れ違いくらいにトイレ行きました……。騒ぎが
起こるまで、ずっとそこに……。田村が、ひとりにしてほしい言うたから……」
いつもの高井ではない。声が震え、頭が下がっている。
「アリバイは、ないと」
「ほ、ほんまや! 嘘なんて吐いてない! 俺は、陣さんも田村も殺してないんや!」
「続きは、署でゆっくり、と言いたいところですが、まだ現場検証が済んでいないものでね。
あちらの楽屋をお借りしましょう」
高井の悲痛な叫びが耳に届いた。川島は耳を塞いで膝をついた。中川は呆然と立ち尽くしていた。
他の者は、ただ目をそらすことしかできなかった。

続く
914BJ:03/05/05 00:16
>>913の続き

菅はまた自動販売機の前にやってきて、先ほどと同じようにコーヒーを買った。
納得がいかない。
犯人が高井さんなんて、納得がいかない。
人柄などという問題ではなく、あまりにも『高井さんに都合が悪いように仕向けられ過ぎている』。
もし高井さんが犯人なら、なんとかしてアリバイを作るはずだ。
「菅ちゃん、またここにおったんか」
先ほどよりも声のトーンの低い中川が、こちらに現れた。
「高井、あいつ……なんちゅうことしてもうたんや……」
よく見ると、中川の口元が切れている。
「中川さん、それ……」
「川島、キレたら先輩も後輩もないからな。ガツーンいかれたわ……」
苦笑しながらその傷に触れる。先ほどの勢いがなくなっている。
「もっと俺、高井の話とか聞いたったら良かったなあ。そしたら、こんなことには……」
中川は声を震わせながら、自動販売機に小銭を入れた。
「ああ、もう、このジュース買うたれ」
やけになったのだろうか、福田が話していた新発売のジュースのボタンを押した。
「中川さん、僕、高井さんが犯人やとは思えないんですよ」
「気休めはやめてくれ」
「気休めちゃいますよ。冷静に考えてください」
「もうええて……」
「ええから聞いてください!」
思わず大声をあげてしまった。中川はきょとんとして、菅のほうを見た。

続く
915BJ:03/05/05 00:17
>>914の続き

「田村が死んだって言われてるのは五時半。徳井の話では、騒ぎが起こるまでは誰も楽屋に
おらんかったって言うてましたよね。その間に犯行は可能ですよね。刑事さんがきいたのは
五時半頃のアリバイで、それ以降のことはきいてませんよね。てことは、高井さん以外にも
犯行は可能ってことですよ。僕と中川さんと福田以外は、誰でも」
「でも、五時半て……」
「そんなん、時計をいじったら終いでしょ。アリバイなんて、どないとでもなりますよ」
中川は驚き目を見開き、前髪をかきあげた。
「ほ、ほんなら、高井は犯人とちゃうんか?」
「僕は違うと思います。でも、まだわからんことだらけなんですよね」
コーヒーを口にして、菅はまた中川のほうを見た。
「多分、田村は何か知ってたんやと思うんです。だから殺された。そうとしか考えられません。
そして、なぜか無くなった台本。おかしいことだらけですよ。
犯人は陣さんを殺そうとしたのか、誰でもよかったのか。高井さんが犯人やないとしたら
どこに毒が入ってたのか……」
菅はまた頭を抱えてうつむいてしまった。
「俺にはようわからんわ。やっぱり、ロザンは頭脳系やなあ」
缶をあける音がした。あれでもない、これでもないと思考していると、中川の手が菅の肩を
強くつかんだ。
「あかん! 菅ちゃん! それ、ちょうだい! はよ、はよ!」
中川の目が赤く潤んでいる。その姿に圧倒され、菅は持っていたコーヒーを中川に差し出した。
中川はすぐにコーヒーを飲み干し、缶をテーブルに叩きつけた。
「あー、すまん。全部飲んでもーた。これ、マジであかんて! むっちゃまずい。人間が
飲むもんやあらへん。これ作ったやつ、絶対舌おかしいで! ああ、マズ……」
買わなくて良かった、と思い胸を撫で下ろしたそのとき、菅の頭に何かがよぎった。
「まさか……まさかそんな……」
「ど、どないしてん、菅ちゃん……」
「楽屋、戻ります!」
中川は口元を押さえて呆然としていたが、すぐに菅の後を追いかけた。

続く
916BJ:03/05/05 00:18
>>915の続き

「宇治原!」
部屋をあけるなり叫びだした菅に、塞ぎこんでいた川島も含めてそこにいた全員が顔をあげた。
「な、なんやねん……急に」
「台本、台本貸せ! 盗られてへんかったやろ? はよ貸せって!」
宇治原はあまりの迫力に圧倒されながらも、首を横に振った。
「す、菅はリハ直前に来たから知らんかったやろうけど、俺、今日台本忘れてもうて
福田に見してもらったんや。な、福田?」
「そうです」
肝心なときに役に立たない、と舌打ちをし、徳井のほうを見た。
「僕も今日忘れてもうたんです……すんません……」
「ほんならもうええ。……あ、そうや」
ドアノブに手をかけたとき、何かを思い出したかのように菅が振り向いた。
「今日、ここに一番に来たんは誰?」
「一番に来たんは、陣さんやと思いますよ。俺が来たとき、陣さんの鞄しかなかったですし。
ほんで、次に麒麟のふたりが来て、宇治原さん、福田、高井さんの順番とちゃいますかね?」
徳井が首をかしげながら答えた。
「そうか」
菅はドアの向こうに消えて行った。ドアの向こうで「どこ行くねん!」という中川の声がした。

続く
917BJ:03/05/05 00:20
>>916の続き

中川がやっと菅に追いついたとき、菅は誰かを探しているようだった。
「スポーツやったら負けへんのに……」
先ほどのジュースのショックがきいているのだろうか、中川は息を切らせてしまっていた。
「刑事さん、ちょっといいですか!」
菅が手を挙げると、体格のいい刑事が近づいてきた。
「なんでしょう?」
「毒、どっから出ました?」
「ああ、さっき鑑識から来ましたよ。死に様から考えて、青酸系の毒やろうって言うてました」
「その毒って……」
菅の言葉に耳を疑った。
「あ、ああ、確かにそうですが……なんでわかったんですか?」
きょとん、とする刑事をその場に残し、菅は中川のほうへやってきた。
「す、菅ちゃん……」
「犯人、わかりましたよ。使ったトリックも、全部ね」
菅の瞳が、心なしかいつもより冷たく感じた。テレビやライブで見る可愛らしさはまるで無かった。
918BJ:03/05/05 00:21
ああ、またやってしまいました…。917以降も続きますが、解決編は後程です。
ご迷惑ばかりかけて本当に本当に申し訳ありませんでした…。
BJさん面白いです。
期待してるのでがんばってくださいね。
>BJ
「続く」の必要性とまとめてうpするマナーすらわかってないならもう書かなくていいから。
わからないなら過去ログ全部読み漁るなりなんなりして勉強しておいで。
決まりも守れないくらいなら書く資格なし。迷惑なだけ。荒らしと同じだよ。
>>920さんの言うことももっともですが、
初めてのときは失敗もあると思います。
あまりきつく言うとかわいそうですよ。
書き手さんもいなくなってしまうし・・・


922BJ:03/05/05 01:30
>>920
すいませんでした。勉強不足でした。続きはありますけどロムに戻ります。
応援してくれた919さん、ごめんなさい。
スレを汚してしまって申し訳ありませんでした。
他の執筆者さん、頑張ってください。影ながら応援しています。
途中で投げ出すような真似をしてしまって、本当に申し訳ありません。
BJガンガレ!
BJさんあまり気にしないでがんばってください。
って言っても、もう無理かもしれないですけど。
続きが読めないのは残念です。
注意の声はありましたが、BJさんの作品に喜んでいた人もいますよ。
ここに書かなくても、小説書けるってすごいことなんでがんばってくださいねー。
うざ。
>BJ
注意点が1にかかれていない以上、気付かない事はあると思います。
失礼云々の話しになるならば、不注意より事件編を晒しておいて
解決編を出さない方が、折角読んでいた人間に対して失礼です。
少なくとも私は楽しく読ませて頂いていました。
続きを上げてくださる事を望んでいます。
BJよ、小説うpするんだったら過去ログ全部読んでからが当たり前だ。
しかも「まだ続きはあるのですが、やめます」というのは引き止めて欲しいからにしか見えない。
投げ出すようなことをしてスレ汚しをしたと自分でわかってるなら、なぜ放り投げた?
>>926の途中で辞めるのは失礼というのは同意だし、
残りは小説ではなく箇条書きにしてうpすれば?
928BJ:03/05/05 09:44
放り投げたのは、これ以上書き込んでも多分迷惑になると思ったからです。
言い訳がましいですけど最初はまとめてうpするつもりでしたが
エラーや書き込み寸前に気付いた誤字のために、結果的にまとめられませんでした。
とびとびになることを恐れて「続く」をつけたら今度はまとまってしまいました。
完全に自分の不注意です。何度も同じことをいうようですが、申し訳ありません。
一度言ったことを覆すのは良くないことですが、投げ出すのは読んでくださったかたたちにとって
大変失礼なことなので、解決編をうpしたいと思います。
私には書く資格が無いかもしれませんが、今度は前回のようにならないように気をつけます。
929BJ:03/05/05 12:29
菅が扉を開けると、部屋の中にいた出演者たちが一斉に菅のほうに視線を向けた。
「みんな、きいてくれ」
菅が、ゆっくりと部屋の中へ入っていく。菅から目をそらしたのは川島だけだった。
「俺、犯人がわかったんや」
空気の流れる音がきこえるほど、部屋の中は静かになった。
「な、何言うてるんですか……。犯人は……その……高井さんやないですか」
福田が菅の後ろにいる中川を気にしながら、小さな声で言った。
「菅さん、こんなときにそんなこと言うなんて、川島もおるんやし……失礼ですよ」
徳井は顔をあげない川島のほうを気にしながらも、菅にきこえるように言った。
「高井さんは犯人やない。犯人は、この中におる」
何かが倒れる音がした。川島が拳を震わせながら菅を見ている。
「ええ加減にしてください! 何が楽しいんですか、そんな嘘ついて!
芸人やからって、冗談言うてええときと悪いときがあるでしょ!」
川島の低い怒鳴り声が響いた。菅は少しもひるまず、話を続けた。
930BJ:03/05/05 12:29
「まあ聞けや。これは嘘でも冗談でもあらへん。
高井さんが犯人やったら、自分に都合悪いことなんか言わんでしょ。少なくとも田村殺しでは
なんとしてでもアリバイを作るはずや。ただでさえ陣さん殺しで疑われてるんやからな」
「せやからって、高井さんが犯人やないことにはならんやろ。気が動転してはったんかも
しれへんねんし」
「それやったら、楽屋を荒らした理由がつかん。物盗りの犯行に見せかける理由が高井さんに
あったやろうか? 陣さん殺しで疑われてて、アリバイもない。どう考えても、自分が一番
疑われる。
よう思い出してくれ。あのとき、不自然に無くなったもんはなかったか?」
ぽん、と手を叩いたのは福田だった。
「台本、台本でしょ?」
「そう。他に盗るもんはあったはずや。例えば、徳井と中川さんは財布盗られてなかったし
宇治原のパソコンも無事やった。泥棒やったら、こういうもんから盗るはずや。
それやのに、金にもならん台本を5人分も盗ってる。どう考えてもおかしいやろ」
菅はゆっくりと部屋の中を歩きながら、話を続ける。
「犯人がほんまに欲しかったんは、台本なんや。なぜなら、台本に陣さん殺しの証拠が
残ってるからや」
「せ、せやけど!」
宇治原の言葉を押さえ、また続けた。
「田村は多分、犯人が誰かわかってたんやろう。それで犯人に詰め寄った。田村を殺すことは
犯人にとっても予想外のことやったに違いない。せやけど、田村を殺して楽屋を荒らすことは
台本を盗るのに好都合やった。田村殺しはこんな感じやろう」
931BJ:03/05/05 12:29
菅は不意に宇治原らに背を向け、後ろにいた中川に目を向けた。すぐに中川が菅に何かを
手渡した。
「犯人の狙いは最初から陣さんやった。一見無差別に見えたあの事件も、ほんまは全部
仕組まれたものやったんや。
陣さんはあのジュースを飲んで苦しみ出した。せやから俺らは、ジュースに毒が入ってると
思い込んだ。ジュースを持って来たんは高井さんやから、高井さんが疑われた。
けど、ジュースを飲んで苦しみだしたんは当然のことや。あれには激辛のタバスコが山ほど
入ってたんやから。そうやのうても、陣さんは芸人やねんから、ちょっとオーバーな
リアクションをとったやろう。現に、最初は皆単なるリアクションやと思てたやろ?
せやけど、陣さんが死んだから、あれはリアクションやない、と思い込まされた」
「そう言われたら……けど、ほんならどこに毒入ってたんですか?」
福田がじっと菅を見つめた。
「ジュースに入ってへんねんやったら、毒が入ってたところはひとつしかない」
菅の次の言葉に気付いたのか、宇治原が息を飲んだ。
「ま、まさか……」
菅はまたゆっくりと歩き出し、ある人物の前で止まった。
「あんとき、水を持ってきたんはおまえやったよな?」
徳井は、表情を少しも変えず、菅を見上げていた。
932BJ:03/05/05 12:30
「ジュースに入ってへんとしたら、徳井の持って来た水に入ってるとしか考えられへん。
現に、警察の調べで毒はジュースからやのうて、水から出てきたってもうわかっとる。
陣さんを殺せたのは、おまえしかおらへん」
しばらく部屋が静かになったかと思うと、徳井の高らかな笑い声が響いた。
「菅さん、さっき、これは陣さんを狙った犯行やって言いましたよね?
けど、誰がタバスコジュースあたるかわからへんのですよ? もし、あたったんが
陣さん以外やったら、どうするんですか。計画台無しやないですか」
「いや、タバスコジュースは絶対に陣さんにあたるように仕向けられていた。
おまえ、今日楽屋には陣さんが一番はじめに来て、次に自分が来たって言うたな。そんとき
陣さんの台本のこのページにこんなふうに書き込みしたんちゃうか?」
菅は手に持ったままだった台本のページをめくり、徳井の目の前に出した。
ちょうどそのページはロシアンジュースのページで、『陣内がグラスを選ぶ』と書いてあるところに
小さく手書きで何か書かれている。
「中央のコップを取る、ってな」
徳井の顔が、少し歪んだ気がした。かまわず菅は続ける。
933BJ:03/05/05 12:30
「これは推測やけど、スタッフの会話か何かをきいて、真ん中のコップにタバスコが入ってるって
知ったんと違うか? ほんで、陣さんの隙をついて台本に書き込みをした。誰か呼んでましたよ
とかなんとか言うて、陣さんを楽屋から追い出したんやろ。今度は帰ってきたときに、スタッフが来て
急遽変更があったから台本にそのことを書いといた、せやけど他の出演者たちにバレたら困るから
変更のことは言わんといてくれ、って陣さんに言うた。企画内容が向こうで全部決められてることは
そう珍しいことではないし、さして疑わんかったやろうな。
あとは、さっき言うた通りや。台本を始末したんは、書き込みを見られたくなかったからや。
筆跡鑑定したら、おまえの字やってバレるからな。かといって、陣さんのだけを始末したらあやしい。
せやから苦肉の策として、全員の台本を持っていこうって決めた。違うか?」
視線が徳井に注がれる。変わらず顔を歪めたまま、菅を見上げていた。
「けど、それ、全部菅さんの想像やないですか。証拠がなんもない」
「おまえ、盗った台本どこやったんや? あんだけの量、便所に流すにせよ破くにせよ
そう簡単に始末でけへんで。まして、スタジオから外へは出られへんねんや。まだどっかに
あるはずや。それ調べたら、おまえがやったってわかるやろ」
934BJ:03/05/05 12:30
しばらく沈黙が続いた後、いきなり川島が立ち上がり、徳井の胸倉をつかんだ。
「あ、あんたが田村殺したんか! ふざけんな! ふざけんな!」
徳井の歪んだ顔が元に戻り、思い切り川島を突き飛ばした。
「絶対、完璧やと思ったんやけどなあ。なんでバレたんやろうなあ」
「おまえ!」
川島が徳井につかみかかろうとしたが、宇治原と中川がふたりがかりで止めた。福田はただ
呆然としていた。
「陣さん、最近めっちゃ調子に乗ってましたもん。そらね、最初は我慢してましたよ。
やっぱり売れるにはそれなりのことしたんやろうな、アドバイスくらいちゃんと
聞かなあかんなって。けどね、もう度が過ぎてるんですわ。俺らのこと考えてるって感じ
いっこもしませんもんね。それどころか、ヘコまして潰したろうって思てたんとちゃうかな。
おまえは顔だけや、いくら男前でもネタがおもろなかったら意味ない
はよ芸人辞めて実家帰れ、芸人よりホストのほうが向いてるんと違うか、って。
流石にキレましたよ。何様のつもりやねん、と。
けど、俺だけちゃうやろ? 福田かって、川島かって、今ここにおらへん奴かって、陣さんに
ボロクソに言われてたやないか。
田村は俺に自首せえ、言うてきた。なんであんなやつ殺しただけで自首せなあかんねや。
せやから田村も殺したったんや。俺はなんも間違ってへん、間違ってへんぞ!」
935BJ:03/05/05 12:33
高らかな音が響いた。
福田が徳井の頬をはたいた。
「ふ、福田?」
いつも以上に顔を光らせながら、徳井を睨んでいる。
「何が間違ってへんや! おまえ、そんなアホなことで人殺しなんかしたんか! 確かに最近の
陣さんはちょっとひどかったよ。せやけど、なんで殺したんや! そんなしょうもないことで
芸人やめてもうてええんか! ふざけんな、アホ! アホ! 一緒にやってこうって
決めたやないか! 何しとんねん、おまえ! ほんまにアホや!」
福田は泣いた。徳井を思って泣いたのかどうかはわからないが、肩を上下させながら泣いていた。
「俺もついていくから、一緒に警察行こう? な?」
徳井はしばらく呆然としていたが、何も言わずに首を縦に振った。
936BJ:03/05/05 12:34
近くで大きな音がした。机が傾いている。
音のほうには川島がゆらりと立っていた。
「俺は許さんぞ。なんでこんな奴に田村は殺されたんや。あんたなんか、死んでもうたらええんや。
そうや、死んでまえ!」
川島はパイプ椅子を持ち上げ、空気を切る音がするほど素早く振り下ろした。
「中川さん、はよう警察呼んできてください!」
「あ、ああ、わかった!」
中川が部屋から飛び出した。宇治原はぺたんと座り込んでしまった。
川島が振り下ろしたパイプ椅子が、福田の頭にあたった。福田は力なく倒れた。
「福田!」
福田の心配をする暇も無く、川島は徳井のほうへと近づいていく。
「や、やめろや……」
川島の目には狂気が宿っているようだった。菅は思わず後ずさりし、ドアの方へと逃げた。
937BJ:03/05/05 12:34
「宇治原、宇治原、こっち来い!」
宇治原は腰を抜かして立てないようだった。そんな相方に苛立ちながら、川島の様子を
うかがっていた。
「田村の仇じゃ! 死ね!」
何かが折れるような、気持ちの悪い音がした。徳井が膝をついて倒れた。
目の前が赤くなった。
「徳井!」
宇治原が大声を出した。川島の注意が、宇治原に向く。
「なんや、あんたも仲間なんか。ほんなら、死ね!」
「宇治原ー!」
川島がパイプ椅子を持ち上げようとしたとき、タイミングよく中川が戻ってきた。
すぐに川島は男たちに取り押さえられた。「殺したる!」と叫びながら、部屋から消えた。
徳井と福田は、起き上がらなかった。
後味の悪さだけが残った。
938BJ:03/05/05 12:35
数時間後、事件はマスコミで大きく取り上げられた。特別番組ができるほどではなかったが
数日の間ワイドショーのトップニュースを独占していた。
関係者であるロザンとランディーズも報道陣に囲まれ、ずいぶん取材を受けた。
だが、内容を語るつもりは無かった。面白半分で取材する記者には、何も話したくなかった。
犯人も、その相方ももういない。行き場の無いファンの怒りは、ロザンとランディーズにも
向けられ、取材だけでなく嫌がらせにも頭を悩ませた。
マスコミの興味が薄れ始め、ファンの嫌がらせも少なくなってきた頃、また仕事で
ロザンとランディーズが一緒になった。
楽屋でくつろいでいる菅のところに、中川がやってきた。高井と宇治原は席をはずしている。
「やっと、マスコミの数も減ったな」
「そうですねえ。ええ加減疲れましたもんね」
菅は中川のほうを見ようとせず、本を読んでいた。机の上にはペットボトルに入った
ミネラルウォーターが置かれている。
「そういえば、蒸し返して悪いけど、あんときの菅ちゃん、すごかったなあ。さすが頭脳派やで」
「ああ」
菅は持っていた本を机の上に置き、そばにあったミネラルウォーターに口をつけた。
「正直、賭けでしたけどね。証拠がありませんでしたから。知らん、やってないで
突っぱねられたら終いでしたからね」
939BJ:03/05/05 12:35

「けど、俺思うんや。わざわざ皆のおる前でバラさんでも、徳井だけを呼び出せばよかったんと
ちゃうかって」
中川が小さく呟いた。
菅がペットボトルを軽く振ると、水がゆらりと揺れた。菅は中川のほうを見なかった。
「言うたでしょ? 証拠が無いって。それに、中川さんも言うてたやないですか。
川島は、キレたら先輩も後輩も関係なくなるって」
血の気が引いた。
まさか、わざと川島がおる前で言うて、徳井を自白させようとした?
まさか、まさか、な。
「まあ、川島があんなにキレるとは予想外でしたけどね。ちょっと殴ってくれるだけでも
良かったんですよ。今更言うても、後の祭りですけどね。
徳井はともかく、福田には悪いことしてまいました。今度また、花でも持って
線香あげにいかなあきませんね」
「す、菅、ちゃ……」
「中川さん、菅さん、撮りです。お願いします」
「はーい、今行きまーす」
菅は、いつもの笑顔を見せて楽屋から出た。中川は自分で頬を二回ほど叩き、部屋から出た。
ペットボトルの中の水が、まだ揺れていた。

終わり
940BJ:03/05/05 12:36
これで本当に終わりです。何から何までご迷惑をかけてしまいました。
小説の方も至らないことばかりで申し訳ないです。
今度こそロムに戻ります。
ありがとうございました。
そしてごめんなさい。
>>BJ
言い訳多すぎ・・・。
小説だけ書いておけばよかったかもね。
連続投稿で規制がかかる事は当たり前の事だから、人の多い時間に書けばよかったね。
コテ捨ててもうしばらくROMっとき。
>BJさん
推理小説としても面白かったのですが、最後の菅の不気味さ、ぞくっとさせられました。
お笑いバトロワの菅を彷彿とさせる・・・(ニガワラ
文もうまく、読みやすいですし。ここは2chですから書き込みうんぬんの問題はきびしく言われると思いますが、それも直っていったので気にすることもないと思います。
なんで気を落とさずにまた暇があったら書き込んでください。
少なくとも、私は続きすごく楽しみにしてましたので。
943名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/05 21:03
BJさん、至らないどころじゃないでしょう。

凄い!

その一言に尽きますよ、ええ!
レスが付くまで(続き)の一文がないことに気づかんかった・・。
それはさておき、川島さんの相方を思う余りの狂気と、
菅ちゃんの聞きしに勝った冷徹さに感動すら覚えてます。
菅ちゃんの種明かしも、ある種の狂気だったんかも、ですけど。
しかし、この手なら確実に活躍しそうなお方がへたれだったのが
笑えたかも。
折角有望な書き手サンが来て下さったのに、
何故にこういう事になるんだろうか…。

恐らくBJ氏は一度書いたものを貼り付けていってるんだろうと思うけど、
(もし書きながら上げてたんなら驚愕するよ。レス間、大体1分しか開いてないし)
うp中にパソから離れなくてはならなかったりもするだろうよ。
「まとめてうp」と言うけれど、一レスに書きこめる文字量は決まっていて、
ちょうどイイ所で切ろうとすると結構時間がかかる作業となる。
>>908以前のBJ氏のうpの仕方がそこまで叩かれるほどのモンではないはず。
他の書き手サンも同じようなうpの仕方してるような…。
(その後のBJ氏の対応はマズかったと思うけど)

次スレにいくのなら、>>2辺りにうpの仕方でも書いとかないと、
このままでは書き手さんが誰も寄り付かないスレになってしまう。
とりあえず5レス以上いきそうな場合は(この具合がなかなか判らないんだが
「長文うpいきます」とでも最初に断りいれて頂く、くらいでイイんじゃないかと思うんだが…。
このスレもうおしまいだね。
自作自演が激しすぎ。
>BJ
荒れる原因になるから、もしどうしてもまた書きたいって思ったら
ハンドル変えるなり名無しで参入するなりすれば?
947944:03/05/05 22:40
>>945
自作自演は一人(これも推定でしかないがな)だけしかやってないんだが。

>>946
ナンでそこまで偉そうなんだろう…。
なんかこのスレで嫌な事でもあったの?もしかしてはろ○ろ?とか思っちゃったよ。

繰り返すがそこまで責められるような事をBJ氏はやってないとオモワレ。
ちょっとしたミスに過剰反応して叩いてる連中の方がどうかと思う。
BJ氏が気を使いすぎでウザというのはあったかもしれないがね。

とにかく漏れは楽しく読ませて頂いたよ、ありがとうねBJ氏。

このスレは書き手あってなんぼだし、わざわざ書き遠ざけるような
発言をする香具師の意味がわからないんだが。
>わざわざ書き遠ざけるような
ってなんだ・・・。書き手を遠ざけるね。
950名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/05 22:50
>947
なんか現実で嫌な事でもあったの?
951デッドロック@濡れ衣着用中:03/05/05 22:53
もう私の名前出すのはやめて!!いい加減にしなよ!
>951
お前がいい加減にしろ。そんなに嫌ならこのスレ来るな。
下手にageるとはろはろにみつかるからsageた方がいいような気が…。

>>944はさー、BJに伝えたいことがあるのはわかるんだけどなあ。
そうやって半コテにして反論しちゃうと議論を繰り返して
結局荒れていってしまうだけになるから気に入らないレスはスルー汁。
それにコテをかばうと、自作自演だと思われるのは仕方ないよ。
2ちゃんなんだからそれくらい割り切って逝こうYO!

で、次スレどうする?
このスレがいい加減に立てられて荒れたのを教訓にして、
簡単なローカルルール作らないかい?
954デッドロック@濡れ衣着用中:03/05/05 23:00
このトピはブクマしてるからよく見にきてるよ。私にいい加減にしろって、何をいい加減にしろっていうの?
しかも名前じゃなくてレス番で呼ぶなんて・・・!人として最低だね・・・
955デッドロック@濡れ衣着用中:03/05/05 23:03
だいたい誰でも自由にこれる掲示板にくるなだなんてそんなこという権利ないでしょ?
956944:03/05/05 23:05
>>950
別にないが…。
スマソ、煽られてるのかもしれないが、どう煽りたかったかワカランで戸惑ってる。

>>951
そうだね、ごめんよ。浅はかだった。

>>953
了解。レス番つけるのは、これで最後にします。
しかし以前発言した内容プラス、の発言の時に番号うっとかないと、
もう一度同じ発言を繰り返さなければならないので面倒ではある。

次スレには「コテさんはトリップを付ける事を推奨」とでも書いておきます?
とりあえず「あの方」もどきを見るのはウンザリだ。
デッドロックさんの小説面白かったよ!
やっと戻ってきてくれたんだね。
楽しみにしてるからまた書いてね。

  ・・・・・・・。
959フロア9@日常:03/05/05 23:41
「信じる者は救われる」
そういうと真っ黒な装束を羽織り祭壇に立つ男は目を閉じた。
ワーーーーーーーと沸き上がる歓声。
それを見ながら絶句で呆然と立ち尽くすもう一人の男。
「何や・・・これ?」
そんな立ち尽くす男に近寄る中年の男。
「ご入会の方ですか?」
「え・・・いや。え?なんですか?これ」
「そんな事もお分かりにならずにここへ来たのですか?」
「はぁ・・・まぁ」
「今、あそこで神のお言葉を我々に伝えていらっしゃるのが教祖様です」
「はぁぁ?いやいや、あれ俺の相方」
「ん?何を仰っているんですか?さては怪しい者ですね。」
さっきからこの中年は何を言っているんだろう?
どっから見ても祭壇に上がって目を閉じているのは自分の相方だ。
なんであいつがこんな崇められとんねん。
気にくわへん、胸糞悪いわ。
「不審者は罰する事になっておりますので」
そう言うと中年は懐から十字架をかたどったナイフを取り出した。
「危ない、危ない!銃刀法違反や!!」
その時、祭壇の上の男が目を開け「俺、アトピー!!」と叫んだ。

シーーーーーーン

広い会場は静寂につつまれ、再び「ワァァーーーー」と歓声につつまれる。
960フロア9@日常:03/05/05 23:41
見ると中年の男は目から涙を流している。
「えぇぇぇ〜〜〜〜なんでぇ!???」
男のツッコミで会場は水を打ったように静まり返る。
そして会場にいる何万という人間の視線が男に注がれる。
「え、あ、俺なんか悪い事言うた?」
異様な視線。殺気と殺意の入り混じった目。
そして中年のナイフが握られた手が振り上げられる。
「わぁ〜助けてニッシャン!」
男は祭壇の上に向かって叫ぶ。
しかし祭壇の上の男は彼を見下ろし「自業自得や、哲夫」と言い放った。
ザクッ
「ぐわぁぁぁーーーーーーーーーーー・・あ」
「うおっ、どないしたんや?哲夫?」
「あ、夢・・・・・。」
「何言うてんねん」
「なんもない」
『笑い飯さん、出番で〜す』
「出番やって、ぼさっとしてんと行くぞ」
「なぁ・・・ニッシャン。お前、宗教とか開く気ないやんな?」
「はぁ??」
「いや・・・なんもない。でも開く時は俺も教祖にしてな」
「・・・???・・おぉ。」

こうして笑い飯は舞台へと小走りで飛び出した。

             終わり
形はどうあれ荒れる元になったBJ。
神出鬼没のはろはろ(デッドロック)。

 ぁ ゃ ι ぃ
962はろはろろっく:03/05/06 02:05
大上さん大好き!
私の名前勝手に出した奴死ね!!>>944のことだ!!
この理屈馬鹿が!消えろヴォケ!!指摘されてもまだいちいちレスしてんじゃねーよ!!!
え〜、ところで、
新スレのローカルルールはどうしましょうか。
>>963
スルーしたいんだったらもっと上手にしれ。
そういう態度ははろはろを付け上がらせる。へたくそ。
芸人を題材とした小説を創作するスレッドです。

・煽り、荒らしは無視しましょう。荒らしに反応するのも荒らしと同じです。
・sage進行推奨。


【ローカルルール】

○書き手用○
・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。
・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。
・これから書こうと思う人は、必ず過去ログに目を通す事。
 ※リレー小説で他の書き手にも参加して欲しい場合はその旨を明記しましょう。
  そのような明記がない小説は勝手に続けたりしないこと。
 ※長期間放置されたままで、明らかに前の書き手がいないと思われる場合は、
  確認をとった後、新たな書き込み可。

 
○読み手用○
・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行で。
・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。

○共通用○
・人を不快にさせるような言動、作品は止めましょう。
・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
バトロワの方のローカルルールをちょっと変えて
>>965にしてみたんですが、訂正、削除、補足、があったらお願いします。
テンプレ作成乙です。
あとはここと初代スレのリンク貼って、
コテ名乗る人はトリップ推奨くらい書いておくのはどうさ?
あとまとめログサイトのリンクも貼らないと。
ここのログをまとめて載せてるサイト、最近更新されてる?
バトロワと相互リンク申し出たりしないかい?
970名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/06 20:44
>>892-893>>872-873の続きでしょうか?
>>970は煽り?タイトルを見ればわかることだから答えなくていいんだよね?
まだ次スレ立てなくていいの?
漏れはプロバイダの規制かかって立てられないので誰かキボンヌ。
たてますた。
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1052379065/

タイトルに◆を入れるの忘れてますた…スマソ
芸人小説〜PART3〜
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1052379065/l50
>>971
素直に気づいていませんでした
スミマセン
新スレの謎のリレー小説はいつまで続くのだろう?
微妙に書き込みにくい。

過去ログ読んでたら、base芸人が7割近くを占めてる気がする。
base以外も読みたいところです。
自分で書こうにも、東京芸人さんはキャラや先輩後輩関係、交友関係が
いまいちわからないので書きにくい…。
>>975同意
base芸人は露出が比較的多くてキャラが分かりやすいからなんだろうな。
東京の芸人とかはネタしか見た事なくて、
普段の口調なんかがいまいちつかめないから。
>>976
自分は関西在住なので、base芸人を見る機会のほうが東京芸人を見る機会より
圧倒的に多いから、ついbase芸人小説を書いてしまう。
東京芸人は敬意関係もよくわからないし、交友関係も…。
だからもし東京芸人の小説を書きたいという人がいたら
応援したいと思います。ガムバレ!
>>975
もまえが「書きにくい」って言ったら向こうも進めにくくなるんじゃないか?
周りや先の読めない香具師だな。
「これは書きにくい」けど「あれは読みたい」とか言う前に自分でなんか書いてうpして。
あの謎のリレー小説もどきがはじまってから
微妙に途切れた気がするのは漏れだけですか?
レスさえ何もついてないし。(続きは別)
ちゃんと続けることができれば、おもしろくなると思うのだけどね。
このスレ、新スレを評価するスレに成り下がったな。 思うところがあるならむこうに色々かけばいいのに。 975は書き込みにくいらしいけど、何を書きたかったの?小説なら歓迎なんだけどね。
次スレ、もう落ちたんだね。
教訓を得たという事で、小説スレはこれ以上立てるの辞めよう。
982名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/13 09:51
ないと思ったら、もう落ちた!?早いよ、早すぎるよ・・・。
改めて作ってくれ、頼む。
しばらく措いた方がいいんじゃね?
次スレの>9みたいなんも現れたわけだし。
正直、まだ書きたいと思っている人がいるのかが疑問。
バトロワが続いたのは、リレー小説で不特定多数が参加できる
という利点があったからだけど、
こちらはこれといって芯になるリレー小説もなし。
ちゃんとした小説として個人作品を書くのなら、
個人サイトでやってたほうがずっと楽しいだろう。

書きたい人がいるのだったら立てたほうがいいと思うけど、
なんだか読み手だけが急かしているような気がして。
長文スマソ。
>>984
同意かも。少なくとも、もう少しおいてから立てた方がいいかも。
すぐ立てたところでまた落ちるのが目に見えてるし。
最近はめっきり書き手も減ってたし。
需要なさげ。
986ヘチョ小説:03/05/13 22:59
ビッキーズ小説書かせて頂いてますヘチョです。
>>970さん
すいません、ガイド付けるの忘れてました。以後気を付けます。

生意気にも書き手として意見を言わせて頂くとすれば、
読み手さんに読んでもらってなんぼのもんですので
皆さんが落ち着いた時などにスレ立てして頂いたらと思います。
スレ自体が一時期、マターリという訳に行かなくなっていたので
今までの書き手さんも困ってしまったのでしょうか…と思われ。
他の書き手さんも無理せずに、でも、頑張ってほしいです。
ホントに名前の通りヘッチョイ文章でスマスマソ。長文もスマソでした。
ヘチョ小説氏のようにまだ未完結の作品がある書き手さんもいることだから
立てたほうがいいような、かといってまた立ててもすぐ落ちるから
やめたほうがいいような。
ここも残り少なくなってきたので、早めに結論出したほうがいいのでは?
自分は、もう少ししてから改めて立てるに1票でつ。
レスが20もつかない内にスレ落ちちゃったからなあ。
「需要もないのにスレ乱立スンナ」って言われそう。
数が少ないならしたらばでもひとつ借りて、そっちに誘導した方がいいのかもしれないね。
>>988
そのほうがいいかもしれないですね。
需要はないかもしれないけど、まだ未完結作品のある書き手さんもいることだし。
もししたらばでやるなら、自分が借りますけど、いかがでしょう?
今の人数だとすぐ廃れそうだけど、漏れはヘチョさんの続き楽しみにしてるからしたらば賛成だYO!
このスレが生きてるうちにしたらばのリンク貼ってageて、スレ住民を誘導すれば良くない?
あと新規住人の開拓はさー、バトロワスレにお願いして、定期的にリンク貼らせてもらうとかダメ?
勝手ながら立ててみますた。
http://jbbs.shitaraba.com/otaku/575/
もし「やめろyo!」というのなら、すぐに消します。
992名無しさん@お腹いっぱい。
とりあえずageて>>991を宣伝、人を誘導しようYO!
したらばレソタル乙でした。