「名倉さん、何か? 」
「お前、無駄に殺す気無い、言うてたのに、何で殺人ランキングに入る位人、
殺したんや」
原田が察するに、名倉の口調から何人もの人間を原田が殺したのは放送で知っ
ているが、まさか自分が堀内を殺したとは思っていないようだ。
他の人間に対してなら、嘘を付くなり、とぼける事も出来るだろうが、相手は
トリオを組んでいる名倉なのだ、下手に嘘を付いても見抜かれるだろう。
正直に言うしかない。
原田は思った。
「……俺は俺であって、もう俺ではないんです」
少しでも名倉に事情を分かってもらおうと言葉を考えながら原田は言葉を切り
だした。
「何でお前がお前でないんちゃうん」
事情を分からない名倉には原田のその言葉が不思議に感じたのだ。
「俺はこの刀を使いだしてから──俺ではないんです」
「何でや! 泰造は泰造やろ! 」
今名倉が言っている事は名倉に会った時に今言った内容を言ったら絶対に言わ
れる事だと思っていたので、それでも正気をまだ保っている原田は冷静だった。
「この刀を使いだしてから、俺が身を守る為に例えば相手を峰打ちにしようと
すると、俺は意識を失って──気が付けば相手の首が切れてたり、首と胴体が
離れていたりするんです」
「はあ? 」
名倉は不思議そうな顔をした。
「この刀、分かりますか」
その言葉と共に原田は、横に置いてあった村正を鞘から引き抜き──抜き身に
した。
村正は──鈍い光を放ちながら、とても妖しく、そして、とても美しく光って
いたのだ。
「村正、なんやこれ」
村正の実物を見て名倉は息を飲んだ。
しかし、刀に関しては明らかに詳しくは無いであろう名倉には、偽物でない、
歴史を経た刀なのは俺にも分かるんやけど、何んでや? としか思えなかった
のだ。
「分からないっすか」
「何でそんな、何でそんなん刀がそんなヤバイ刀なんや」
名倉は口をパクパクさせた後、そんな刀、人間無駄死にさせる位やったら、へ
し折った方がマシや! と大声で怒鳴ると、原田から村正を奪い取り、その刀
をへし折ろうとした。
「ダメっすよ、そしたら俺の武器が! 」
原田はそれを失ったら、武器が無くなると名倉から村正を取り返そうとした。
それは、少なくても太田を殺すまでは、どんな事があっても村正を手元から離
すまい、と原田は誓っていたからだった。
>>746続き。
湿気た倉庫内に、朝の光が差し込む。
ああ、あれからどの位経ったのだろう。
つい、先日の事が、まるで遠い過去の様な
気がする。
『お〜い、朝やぞ〜!陣内君起きる〜!』
昨日まで、当たり前に聞けた、懐かしい声。
朝、ふざけて自分の顔を軽く踏ん付けて来た足。
『・・・っコラ!土足で人の顔踏むなぁっ!』
『じゃあ、裸足で踏むわ。』
『もう!臭いうつるやろ!くっさいなあ!』
起き上がって、ボケ倒す彼の額を陣内は
手のひらでパシンと叩いた。
そんなバカみたいな時間を、コバヤシと共有する日は
もう二度と来ない。
そう。
彼は、死んだ。
>>761昨日、コバヤシを担いで出て行き
数時間して帰って来たたむらは、
目を泣き腫らして真っ赤にこそしていたが
冷静に、そして穏やかな口調で
「この先、ちょっと降りた所に焼却炉有るやろ。
そこで・・・火葬しようと思うんやけど、
・・・どうする。」
と言った。
陣内は、たむらの言っている意味が
すぐに理解できた。
この、バトルロワイヤルにおいて、
陣内も、たむらも、ここに辿り着くまでに
無残に転がる死体を何度か目にしていた。
安らかに、眠るように横たわる屍もあれば
目を当てられないほど残虐なものも有った。
しかし、一番、信じられなかったのは
そんな死体相手に殺戮の稽古をつけたり、
切り刻んで食べたりする連中も少なからず
存在する、ということだった。
ましてや、人が隠れ家に使いそうな倉庫の付近に
死体が転がっていれば、それは、なおさらの事
ターゲットにされやすいであろう。
例え、もう、動く事はないとしても
コバヤシを、そんな目には遭わせる訳には
絶対行かなかった。
>>762続き
なら、自分達の手で、葬ってやりたい。
なんの弔いも、儀式も出来ないけれど、
そこらにのさばる非人間に滅茶苦茶にされるよりは、
ずっとマシだ。
それは、陣内も、同じ気持だった。
「・・・うん。」
陣内は、こくりと頷いた。
「・・・そうか。」
たむらは、そう呟くと、一息ついて、
ゆっくりと立ち上がった。
そして、陣内を見下ろし、躊躇いがちに
「今から、行くけど・・・
最期に・・・顔見るか?」
と、聞いた。
陣内は、下を向いたまま、声にはせず
ううん、と、首を弱々しく左右に振った。
「わかった・・・。」
最初から、返事は期待はしていなかったのだろう。
たむらは、その様子を横目で確認すると
自分のナップザックと福田の忘れていった
食料を背に担いだ。
>>762続きぃ。
「朝なったら、残りの荷物もって、
焼却炉に来ぃ・・・。色々、持って行きたいモンも
有るやろ・・・ここには。」
陣内は、『ここには』に含まれた重い意味を、
なんとなく感じた。
「俺は、今夜一晩、コバヤシに付いとくから。」
そう言い残すと、たむらは倉庫を後にしていった。
ここにはいっぱい、
持って行きたいものが有る。
食事の時に使った、椅子代わりの箱
コバヤシが魔よけだ、と言って作った怪しげな人形。
そして俺の分らしい、その人形の第二弾。
ペットを飼うと2人で捕まえて来た、見たことのない虫。
ランディーズの真似をして、鼻に刺したりした釘。
全部ガラクタだけれど、どれも、今となっては、大切なもの。
持ちきれないほど、
沢山、沢山ありすぎる。
陣内の頬を、また涙が伝う。
出来る事なら、全てを忘れてしまいたかった。
つづきを・・・つづきを早く・・・
766 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 15:52
山内「マシュマロは柔らかくてもいいけど、友情と決意は固くね!」
宿野部「伝説は残してもいいけど悔いは残すな!勿論、ごはんもね!」
平井「そうさ!みんなでぎゃんばれば出来ないことなんてないさ!
こんな拳銃なんていらねーぜ!行くぞ、合体!」
3人「“スーパーカー”!!!!!!ぶぅ〜ん、ぶぅう〜ん」
背後でピシッという鞭のしなるような音がした。
同時に、一筋の光が、
宿野部の腹部から平井の腹部、山内の眉間へと一直線に突き抜けた。
爆笑問題太田は、膝立ちの姿勢から身を起こすと、
いまだに合体したままのイヌがニャーと泣いた日の死体を踏みにじりながら歩き始めた。
太田「松本松本松本松本松本・・・・・・・・・・・」
767 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 15:54
【イヌがニャーと泣いた日 死亡】
「やっと見つけた…。」
森の中、横たわる死体の側で伊藤雅子は安堵混じりに小さく呟いた。
「禁止エリアになる前に…間に合って良かったね。」
誰に言うでもなく呼び掛けて、伊藤は背中に背負っていた女性の死体を一度地面に降ろす。
かつて相方だったその女性を樹の根元に座らせると、伊藤は横たわる死体を抱え起こした。
目立った傷一つないその姿に、伊藤は彼が今にも生き返りそうな気すらするも、
アリtoキリギリス 石井。その死は覆ることはない。
伊藤は石井の死体を座らせておいた女性の隣りに、寄り添う形で座らせる。
「これで良いんだよね…これで。」
石井正則と石井愛。
伊藤は二つの死体を見やりながら、自分を納得させるように何度も呟いた。
芸人を辞めて家庭に入った彼女と、何とか芸能界にしがみついていた自分と。
まさかこんな形で再会する事になるとは思わなかったが。
しかし他に頼るモノのない状況で、伊藤達はもう一度だけ行動を共にするようになった。
とはいえ、本当に彼女が一緒にいたかった相手は自分じゃない事ぐらい、
察せないほど伊藤も馬鹿じゃない。
何とかしようと二人思案に暮れていた時。
放送で告げられたのは、彼女の夫、石井の死。
ハッとして伊藤が彼女の方を見た時には。
彼女はおもむろにコルト・ダブルイーグルをこめかみに当てていた。
慌てて伊藤が武器を奪おうとした所、もみ合いになり。
結果的に放たれた銃弾は互いの身体を貫き、彼女は死に、伊藤も傷を負った。
自己満足になるのは覚悟の上だったが。
それからずっと伊藤は彼女の死体を背負い、石井を捜し回っていた。
そして、ようやく見つけだした。
「もう、はぐれたりしないでよね…。」
二人の手を互いに握らせ、伊藤は笑う。
「あたしはさ、もう少しだけ足掻いてみるから……。」
やがてここは禁止エリアになる。
この馬鹿騒ぎが収まるまで、無粋な芸人は近づかなくなるだろう。
その前に、自分もここから逃げなくちゃね。
伊藤は傷付いた身体を引きずるようにして、森を抜けようと歩き出した。
すぐに前方から光が射し込んでくるのが見え、森の終わりが近い事を伊藤に教え出す。
伊藤はそれだけでも活力を得た気がして、足を早めた。
「……………。」
薄暗い森の中から出た途端、日光が眩しく伊藤の目を刺す。
そばに人影がある事はわかったが、眩しすぎて詳しい様子が分からない。
「……お疲れさん。」
西の訛りを帯びた柔らかい声が聞こえたかと思うと。
伊藤の頭部に形容不可な圧力と衝撃が加わった。
「……何や、あっけないな。」
救助活動や解体作業で用いられる金属製のハンマーを振り下ろし、
呆れたように男は呟いた。
ハンマーには血と脳みそのようなモノが付着していた。
男の目前に崩れ落ちる女には、もう既に息はない。
「悪ぅ思わんといてな。こっちもそう簡単には死にたないから。」
女の所持品から拳銃を拾い上げて、男…坂道コロンブス・林は涼しげに告げる。
その顔に薄く浮かべた微笑は、残酷なほどに優しげであった。
伊藤 雅子・石井 愛(旧姓亀村) (共に元 VERSUS) 死亡
>>40で死んだこの人のいきさつ
彼は走っていた。
たったひとつの目的を持って。
そう、はぐれた相方を捜す為に。
たけしにゲームのスタートを告げられた時は
まだ状況が理解できず
ただ 呆然として教室を出た。
そして混乱した。
自分はどうすればいいのか
死ぬ・・・死ぬのか?
殺されるのか?殺すのか?
死ぬのか?
死ぬのか?
死ぬのか!?
狂う直前だった
一組のコンビが何処かへ移動するのを見た。
相方・・・
幼い頃から連れ添って来た相方。
そうだ、あいつを探さなければ。
どうなるにしても
とにかくあいつのは会っておきたい。
その思いが彼を我に返らせた。
そして その思いが彼を正気に保たせる
たった一つの支えだった。
>>773彼はひたすら探し続けた。
その長い手足をもう精神力だけで動かしていた。
足下に転がる死体の中に
そいつがいないことに安心しながら。
(もちろんいい人である彼は
その一人一人の死体に冥福を祈った)
そして
『みんな頑張ってるなぁー。
もうこれで、えー、6回目になるかぁ。
皆さんお待ちかねの死亡者報告でーす。』
この時だけは足を止め
手を合わせ祈ってきた
あいつの名前が出ないことを。
次々と名前が呼ばれる。
中にはオンエアバトルで共演したこともある
芸人の名前もあり、その顔が浮かんでは消えた。
祈り続けた。
(頼む・・・・・あいつだけは・・・・)
『えー、それから、号泣、赤岡典明くーん』
>>774『これから禁区エリアを発表しまーす。聞き逃すなよー・・・・』
島田にはもう何も聞こえなかった。
全身の力が抜けていった。
崩れ落ち、頭を抱え、
少し遅れてやっと涙が出た。
おそらく一生分であろう量の涙がとめどなく流れてきた。
会えなかった。
最期の最後に。
小さい頃から仲がよく、笑い合ってきた。
なのに、何故最後だけ・・・。
何もしてやれなかった
側にいれなかった
申し訳なさや悲しみ、
ついに一人ぼっちになったという孤独
このゲームが始まってからの全てのことが
なお涙を流させた。
これ以上は何も考えられなかった。
たった一つの支えを失った今
もうどうすべきかは本当にわからない。
泣くことしかできなかった。
>>775どれだけそこで泣いていただろう
また最初の不安がよぎる
死ぬのか
死ぬのか?
死ぬのか??
死ぬのか!?
一人で死ぬのか!?
その方がいいかもしれない・・・
早く・・・赤岡に会いに行こうか・・・・・・
その時 目の前に誰かが立っていた。
『赤岡・・・・・?』
しかしそれは相方ではなかった。
次の瞬間、島田の意識はとぎれ
頭と体はちぎれた。
にっこりと笑った藤井隆は
「またコレクション増えちゃった♪
結構いい男♪」
うきうきした声でそう言うと
島田の頭を袋にほうりこんだ。
【死亡】 号泣 島田秀平
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイヤルパロディスレッドです。
■ローカルルール■
○書き手用○
・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。
・文中で芸人が死亡または同盟を組んだ、仲間になったなどの場合は、最後に必ずその旨を明記。
・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。
○読み手用○
・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行もしくは感想スレッドに。
・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。
○共通用○
・死んだ芸人は原則として復活禁止です。
・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
過去ログや関連のスレッドは
>>2以降を参照してください。
781 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 18:30
今言うことじゃないかもしれないんですけど、泰造って名倉さんの事「潤ちゃん」って
呼ぶんじゃないですか?しかも敬語じゃないような…。
すいません、気になったんで。
>781
いや、苗字で呼んでたり潤ちゃんって呼んでたり日によって違うはず。
敬語も同様
783 :
シガレットさん@お腹いっぱい。:02/01/21 18:40
前スレ>636続き
あの後、山口は手にトカレフを握って帰って来た。
『おまえ…それ、どないしたんや』
と、宮迫が聞くと
『たまたま拾ったんすわ。……死体の側で…』
と、目を伏せて答えた。
とにかく、これで心強い武器が手に入った。
2人だが、一丁でも護身にはなる。
俺たち、殺されずにすみそうやな…。
と、宮迫は思った。
2人はしばらく、森を徘徊した。
途中、どこかの芸人に出くわしたりもしたが、
トカレフのおかげで脅しが効いた。
あまり死人は出したくなかったので、弾は入っているものの
あくまで脅しにとどめている。
出くわす人も出くわす人で、気が弱かったり、情けない奴らばかりだったり。
今の2人は、とりあえず運の良さで生きている。
784 :
シガレットさん@お腹いっぱい。:02/01/21 18:44
>>783道中、今はもう魂の入ってない肉塊を、よく見かけるようになった。
「うわぁ…あかんわ。蝿がたかっとる」
無残な姿の死体は、腐敗が始まっているモノもあった。
宮迫は腐った死体を目の当たりにして、気持ち悪さで口を抑える。
「あかん言うなら、見なきゃいいんすよ」
「わかっとるっちゅーねん」
しかし、見える所にあるものは嫌でも目に入ってしまう。
見てしまったからには、多分忘れないだろう。
「おまえは平気そうやな。気分悪くならんか?」
「もう死体に慣れてしまいましたわ。…そんな自分が、自分で恐いですよ」
ははっ、と山口が笑った。
宮迫は、はは…っと苦笑いをした。
(…俺のが恐いっちゅーねんっ)
こいつは…ι。脳味噌ヤバくなってんとちゃうか?
この状況下で、完全に正気とはいられんのか…
ちょっと退いてしまった。
初参加です…。
みなさん、くずを忘れないでください。
暫く書かせていただきます。
787 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 19:25
すごい!みなさんの文章力にほんと感動です!!!
ここまで一気に読みました。これからも読みます♪
コバさんの話めっちゃ切ないス(TT)。感動。
(内村・・・!)
覆面を被った南原は林を走っていた。内村のいる洞穴までもう少しである。
手にはたくさんの食糧と薬などを抱えていた。
「!」
南原は、殺気を感じて身をかわす。同時に地面にストン!とアイスピックが刺さった。
樹の上からスタっと忍者の様に姿を現した男が居た。白い犬の着ぐるみ、そして見える顔には満面の笑み。
(濱口・・!)
しかし南原は声に出さなかった。正体がバレるのは相手が誰であれ、都合が悪い。
南原は右脚でキックを繰り出した。キックは濱口の腹を直撃した。
しかし、濱口は笑みをたたえたままだ。
(きかない!?)
濱口は両腕で南原の右脚を掴み、そのまま投げ飛ばした。
「!!」
南原は坂になっている所を転げ落ちた。しかし南原は両腕に食糧らを抱えたままだった。
濱口はそれに気づき、坂道を滑る。
「はははははは!」
>>788の続き
「・・・」
南原は声を出さずに痛みに耐える。今いる場所をもう少しで行けば内村のいる場所だ。だが・・・
濱口はニヤニヤ笑いながら、アイスピックで目の前の覆面男に向けて突く。
(ぐあっ!)
アイスピックは南原の左胸に刺さった。服が血に染まる。
南原はそのまま後ろに倒れた。濱口はそのまま南原の上に覆いかぶさる。
「はっはっはっはっは!」
濱口は笑いながらピックで南原の体中を突き刺す。
南原の体中が血に染まる。
「ホンマ運が悪いな〜おまえ〜!」
濱口は大笑いしながら、覆面を剥ぎ取る。
「どんなアホ面してんね・・・」
濱口は覆面の下の正体ーーー南原の顔を見て驚愕した。
それは、めちゃイケでドッキリにかかった時と全く同じ表情だった。
南原の表情は怒りに満ちていた。濱口にここまでやられる程の屈辱はなかった。
「ちょっ・・・ま、待ってください!」
それは今まで笑いながら人を殺してきた濱口ではなかった。ヘタレのHamagucheであった。
<<750
夜が更け、そしてまた、明けた。
夢を見た。
仕事を辞めて、NSCに入った頃の夢。
自分は一番面白いと信じて、コンビを組んでは解散していたあの頃。
毎日好きなお笑いをやって、毎日好きなプロレスの話をして。
小林とコンビを組んだのも、プロレスの話をしたのがきっかけだった。
小林と組んで初めて、俺は自分の力の無さを知った。
初めて人に負けたと思った。
本当に落ち込んだ自分を立ち直らせてくれたのは、他でもない大上だったけれど。。
またお笑いをやろう、誰よりもおもしろくなってやろうと、
ハリガネロック結成のきっかけをくれたのも小林の存在だった。
負けられない、そう思った相手は、小林ただ一人。
今でも自分の一番のライバルは小林だし、一番の親友も小林だ。
小林は今、どうしているのだろう。
ピン芸人の彼は自分にとっての大上のように、心から信頼できるヤツと
合流できているのだろうか?
早く小林のところに行ってやろう。
行って、俺らはマツコバやろって、そういってやろう。
早く。
791 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 22:20
>>790 ゾクッとした…(涙
この後の展開が怖い…
792 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 22:22
800踏んだら引っ越しした方が良さそうな雰囲気だけど、
どーだろ…。
>>581 「あ〜〜取り敢えず腹ふくれたわ」
メシを食い終えた浜田は、ペットボトルのお茶を勢いよく飲み干し
煙草を咥えて一服している。木村との戦いの途中
突然、浜田を襲った銃撃。誰が放ったのか
何故俺だけ狙ったのか、そんな事を考えながら煙草をふかす。
「まぁえぇわ。今度見つけたら殺したらええだけやし。
しっかし、けったいなモン持っとる奴おんねんなー」
浜田は再度、自分の身変わりとなった木を見る。
黒く焦げ付いた跡が線の様に木に焼き付いていた。
「チャカや無いな、レーザーか何かやった」
浜田は木村の残した血痕を見て言う。
「後、追うか」
>>792 そだね。引越し待って書き込み控えてる書き手さんもいるかもしれないし。
795 :
突然参加再:02/01/21 23:07
待っている間の時間というのは果てしなく長く感じる。
そんなあまりにもベタな表現を、田中はこの場で改めて実感してしまっていた。
(木村さん・・・どないしたんやろ)
あれからどれほどの時間が経ったのか。木村はまだ帰ってこない。
いい加減待ちくたびれた田中は、内心かなり落ち着きを無くしていた。
松本との会話も先程からすっかり途切れてしまっている。
それがますます空気を重苦しいものにしていた。
やることも無くただ黙って座っているだけなので、想像は悪い方へ向かうばかりだ。
まさか、とは思うが・・・・・・いや、まさか。
田中は自らの想像を慌てて打ち消す。
駄目だ、すっかりネガティブになっている(そうでなくてもマイナス思考気味なのに)。
一瞬浮かんだ悪い画を振り払おうとでもするように、田中はぶるぶると大きく首を振った。
傍から見たら「ラクダの早回し」とでも悪態つかれそうな絵面だが、そんなことはどうでもいい。
とにかく、このままでは駄目だ。この空気は精神衛生上良くない。
そのとき、松本がポツリと口を開いた。
「・・・にしても遅いなぁ、キム」
>792 >794
よし、800踏んだ人が引越しすることにしよう。
区切りつけないとだらだらしちゃうしね。
森の中を男が一人、辺りの様子を伺いながら慎重に歩いていた。
「死体ばっかりやんけ。」
(帰った方がええかな、下手にうろついても何にもないわ。
あいつもビビってるやろうし。)
男は足を止めると、辺りをぐるっと見回した。
ふと、視線の先の暗闇に人陰を見つけた。
わずかに差し込む月明かりに照らされて、一人、立ちすくむ男。
-----どこかで見た事のある横顔だ・・・・。
相手に悟られないよう近付いて目をこらした。
-----もしかして・・・。
「ジュニア・・・さん?」
男は恐る恐るその人陰に声をかけた。
BRコミック読み組@まいぺーすサン、田中&長井
合体の今後が楽しみです。頑張って下さいね!
(感想&要望スレッドよりもこちらに書いたほうが
いいかと思って書いちゃいました。すみません)
800 :
名無しさん@お腹いっぱい:02/01/21 23:51
799で止まっててじれったかったので800踏んでみた。
新スレ立ててみますね。
森の中を男が一人、辺りの様子を伺いながら慎重に歩いていた。
「死体ばっかりやんけ。」
(帰った方がええかな、下手にうろついても何にもないわ。
あいつもビビってるやろうし。)
男は足を止めると、辺りをぐるっと見回した。
ふと、視線の先の暗闇に人陰を見つけた。
わずかに差し込む月明かりに照らされて、一人、立ちすくむ男。
-----どこかで見た事のある横顔だ・・・・。
相手に悟られないよう近付いて目をこらした。
-----もしかして・・・。
「ジュニア・・・さん?」
男は恐る恐るその人陰に声をかけた。
「くそ……」
森の中、木陰に腰を下ろし死亡者リストを眺めている短髪の男。
いつものハイテンションもどこかに行ってしまったのか、深くうなだれている。
「人力の連中も大分死んじまった…山崎、渡部…お前らはどうしてる…?」
舞台上と正反対な、弱気な言葉が口に出る。
自分はどうすればいい?
死んでしまった人力舎メンバーの敵を討つ?
逃げ回る?あるいは…自殺…?
「くそ…!俺らしくねえな…。」
いつものキレキャラが俺のはずだ!ヘコんでどうすんだ!!
俺は自分の頬を両手で叩き、気合を入れなおした。
手持ちの武器は…ダイナマイト5つとジッポライター。
「探すか…とにかく人力の連中だ…!俺が先頭切って奴らを守ってやる…!!」
俺が連中を守る!俺が連中を助ける!これ以上連中を殺させない!!
もう一度、連中と「バカ爆走」に出る!
名前の通り、バカで最高な仲間を守る!
俺は人力舎の芸人、アンタッチャブル柴田だ!!
心の中でそう叫びながら、仲間を探しに行く。
その結末が、たとえ己の死であっても。
覚悟を決めた男は、歩き出した。
>>801 ああ!!なぜか二重カキコォォォォ!!
このスレでこれはカッコワリィーーーーー!!
すいません無視して下さい・・・。
805 :
名無しさん@お腹いっぱい:02/01/23 00:59
age
age