ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part2

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606花と名無しさん
こんなんでもいい?

後援会長・神谷玉三郎による『プロボクサー・真壁俊を囲む会』が都内某一流ホテルで行われている。
3000人は入るといわれているこの会場は後援会の人たちを始め、財政界・芸能・スポーツなど
各界の著名人で大賑わいを見せている。

「いやぁ〜、俊君、今年も盛大盛大。わしら神谷組が後援会やってる間はなんでも豪華にやらせて
もらうよってになー。曜子のムコはんにはなってもらえへんかった分これぐらいはわしらの好きに
させてもらうでー。おーい曜子、どこやー?俊君に酒ついだってーな」
酒で気持ちよくなっている玉三郎に俊はそこそこに挨拶をし、その場を離れた。

このような華やかなパーティ−が俊は正直、大の苦手である。
昔の俊ならば後援会などいらないと突っぱねていたであろうが、蘭世と結婚してから自分を応援して
くれる人たちの気持ちを考えられるようになり、ありがたく玉三郎の好意を受け取らせてもらっている。
形はどうであれ応援してくれているのだ。俊は感謝の気持ちがいっぱいである。
この様な会にはいつもなら必ず出席する蘭世は今回、卓が産まれたばかりなので欠席だ。
様々な人が俊に声をかける。中には俊目当てのセクシーアイドルなんかも大勢いる。

そんな中、1人のボーイが俊に大きな花束とメッセージカードを渡す。

『こういう会、正直苦手でしょ?久しぶりに学生に戻った気分で話でもしない? Y・K』
メッセージカードと一緒にプラスチックのカードキーが入っている。
(神谷らしい…相変わらずなヤツだ)と俊はプッと吹き出す。
よく考えれば曜子とゆっくり話す機会なんかここ数年なかった事、曜子と自分は幼なじみであることを
思い出す。蘭世と結婚し、卓も産まれた今、そう色仕掛けもしてこないだろう、などと思いながら
俊は人ごみを掻き分け、そっと会場を抜け出した。

人目をはばかりながらサッとエレベーターに乗りこむ。カードキーを差込口に入れると自動的に動き出した。
静かに高速で上がっていく。ポーン…という音と共にスーッと扉が開く。
「なんだ?ここは?」
大きなロビーが目の前にあり、突き当たりにドアが1つある。俊はそこにカードを差し込んでやる。
カチリとドアが開き、1人の美しい女がにこやかに微笑んでいる。
「お久しぶりね。あなたの活躍、陰ながらいつも応援してるわ」