天上の虹

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175花と名無しさん
>>172
私は逆。
「歴史漫画」として読んでしまうタイプなので、里中さんの一連の歴史漫画よりも
長岡さんの方がツボにくる。歴史を描く上で避けて通れない、「政治」や「政治家」
の描き方が気になっちゃうんだよね。

里中さんの個性でもある「恋愛感情を中心に据えて描く」というやり方は、現代モノ
だと(私には)シックリ来るんだけど、古代のしかも政治家であった女性を描く時
には両刃の剣になってしまうと思う。
「登場人物を身近に感じることができた」という読者を生むメリットがある反面、
「政治に携わって生きた女性が恋愛感情に振りまわされ過ぎてはリアリティがない」
と感じる読者も出てきてしまうから。
で、後者である私は、「政治家としての面を強く打ち出しつつも、時折個人的感情に
揺れてしまう持統」を描いている長岡さんの方がハマれる。
人それぞれだね。

あと、河村恵利さんの「明日香の王女」は登場人物に架空の人が多いし、
史実を敢えて無視して話を進めている部分もあるので、その辺りを気にせず
読めるならお勧め。額田・天智・大海人・鎌足・入鹿などが出てくるよ。