「…テメェは本当に悪魔だ。いや「ど悪魔」だ」
我慢しねぇぞ。まじで足腰立たなくてしてやっからな。
ピンはそっとそのままあやねを後に倒すと、あやねの前髪を手ですくった。
律動はどんどん速くなり、どんどん余裕がなくなっていく。
「畜生!えらいのに捕まった!」
「あ!ん!はぁ!ん〜!」
「テメェマジ…くそ!くっ!」
「ピン!ピン!ピン!」
「んああ〜!」
「…くっ!」
負けた…あやねの耳元でピンは一言呟いた。
今まで貰った愛の囁きのどの言葉より輝いていて、そして心に響いた。
好きだ
愛してるだ
君しかいらないだ
何て陳腐だったんだろ。
俺様のピンから貰った最上級の愛の言葉。
あやねはいつもとがったピンの髪をぐしゃぐしゃにしてその言葉に答える。
もう絶対はなしてやんない。
達した脱力感と、あやねの言葉にピンの体から力が抜ける。
重い〜!下にいたあやねはバタバタしながらも幸せそうに微笑んでいた。