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夏目友人帳:
実家を見ておこうと電車に乗って出かける夏目。
ニャンコ先生もカバンの中に忍び込んで同行。
地図を片手に実家の鍵を預かってくれている親戚の家へ行く途中
昔のことを少しづつ思い出し、そしてその世話になったことのある
親戚の家に変な妖が居たことも思い出す。
夏目と年の近い娘、三世子は小学生の時の夏目が嫌いだったが
成長した姿を見てもっと仲良くしておけば良かったと母親に言う。
三世子の両親は夏目の行動や言動がおかしいのに、可哀想な
身の上なのだからとかばっていたのが気に入らなかったのだ。
しかし妖はまだ家に居て、夏目に「口を描いて」とねだってくる。
親戚の人たちに迷惑をかけまいと妖が居ることを話せないでいると妖の気に飲まれる夏目。
嫌いな人も悪口言う人もみんな食べてあげるから口を描いて。
そんな言葉に飲み込まれかけていると、ニャンコ先生が野良猫の振りをして
部屋に乱入し夏目を正気に戻す。
三世子はまた夏目が変なことを言い出すのではと警戒するが、それより前に急いで家を出て行く夏目。
ニャンコ先生から先ほどの妖があと二三年もすると人を惑わすようになると聞いて
口が欲しければついてこいとさそう。それをニャンコ先生がいつものように追い払う。
だが追い払ったことで油断していた夏目の背後から妖が取り憑いた。
その場に倒れる夏目。その口が帰らなきゃとだけつぶやき続ける。
以下次号は休んで12月号