ネタバレ全般総合スレ・二十七冊目

慎の部屋に集まる5人組。

「愛してるわ慎」
「身も心も私はあなたのものよ」
「…なんて、死んでも言いそうにねぇな」

慎の携帯の『ホットドッグを頬張る久美子』（ブス顔）の待ち受け画面を見ながら
小芝居をする野田とうっちい。
ブス顔を待ち受けにしていることで、どんだけヤンクミ好きなんだよと南に突っ込まれる。
これから書店でバイトがある慎。4人に帰れと言うが、
「久美子、寝ないで待ってるから」と小芝居を続けるうっちいに慎は蹴りをかましてバイトに出かけた。


「あの二人どこまで進んでんの？」「相手は戦後最強の硬派ヤンクミだぞ」
「いい年こいて恋愛は中坊…いや小坊なみか？」
「慎ならどれだけ可愛い子でも選び放題だろうに、もったいないよな」

慎が出て行った後、二人の噂話をする4人。
「たまにはめちゃめちゃ可愛い女とか連れ込めばいいのにね」と
慎の洗濯物をたたみながらうっちいが言う。
クマには否定されるが、「ヤンクミももっと女磨かないと分かんないぞー」と返す。

そこにチャイムが鳴り、来客が。久美子かと思ったうっちい、驚かせようと顔を隠して応対に出ると
巻き髪キャミワンピの美少女が 「慎様♥ お会いしたかったです♥」 と抱き付いてくる。
咄嗟に抱き締め返すうっちいだったが、しおりちゃんを思い出し
人違いですよと答えると悲鳴を上げられ打ん殴られた。異変に気づく残り3人。

慎の部屋にいる見知らぬ4人に、「何してるの？私の慎様はどこ！？」と叫ぶ美少女。
呆気に取られる野田と南。クマが「慎はいないよ。デートだ。ヤンクミと」と言ってやると
久美子のことを知っているような素振りの美少女は顔色を変える。
クマの足を踏ん付け、立ち去って行った。

先ほどの女の悪口で盛り上がる4人。

「慎とどんな関係なんだ？」
「勝手に押し掛けてきただけだろ？」
「あんな子に押し掛けられて冷たく追い返せる男がいるか？」
「俺は無理だけど、慎なら多分…」

『性格は悪いがめちゃくちゃ可愛くて胸もでかく、いい匂いがした』美少女の詮索を始める4人。

「これって、ヤンクミ超ピンチじゃねぇの？」という結論になると
うっちいは「そんなのイヤァァァァ！あんな女に慎ちゃん取られるなんて絶対ダメだろ！」と叫ぶ。
さっきとは打って変わって、久美子が傷つくことを心配するうっちい。
結局、世話になった久美子のため（本音は暇だから）一肌脱ごう！と久美子を呼び出す。

ピンチだからと騙されて呼び出され、駆けつけた久美子。
野田（簿記学校に通う）のヘアメイクの練習台にと髪を弄られるが、出来上がりは大失敗。
次はクマ（調理師学校）がやってみるがまた失敗。

4人の試行錯誤の結果、先ほどの美少女のような（？）巻き髪が完成。
また野田姉から勝手に借りてきたワンピ姿にし、慎が帰ってくるのを待つ作戦に。
慎が見てムラムラーっと来たら速やかに退散しようと計画する。

慎のマンション前。

鶴羽組のお嬢らしい先ほどの美少女：鶴羽美流が、舎弟を引き連れ、車内で待機中。
以前黒田で見かけた慎に一目惚れし、「慎様がほしいの！メガネブスにはもったいない！」と
慎を拉致するつもりらしい。ヤバイからと止めに入る舎弟達を脅し、慎の帰りを待つ。
帰ってきた慎を拳銃で脅して薬を嗅がせ、そのまま連れ去る。


慎の部屋。

バイトが終わる時間を過ぎても一向に帰ってこない慎を心配する。
「まさか、さっきの女と一緒なんじゃ…？」と言う会話を久美子に聞かれてしまう。

「沢田も花の東大生だし…いろいろ…あるだろうよ」動揺する久美子。相当こたえた様子。
そろそろ帰るわ、と立ち上がった久美子に
「慎ちゃんが裏切るようなことするわけないよ！お前が信じなくてどうするよ！」とクマが叫ぶ。
確かにこんなのは慎らしくない。何かあったのかも、とバイト先まで捜しに行くことにする。


近くのコンビニの店員から、ヤクザ数人に囲まれてた慎を見たという情報を得た。
ヤバそうな雰囲気にすぐ逃げたと応える店員を締め上げる久美子。
「これはヤンクミんちの方のイザコザじゃ？」

一方、車内で鶴羽美流は眠っている慎に抱き付き、キスを迫る。


一体誰が？沢田！どこだ――！！（続）