【早売りゲッター】総合スレ・十一冊目【ネタバレ】
ごくせんバレ
飛んで火に入った久美子に大笑いの組長。龍一郎は鯨岩の宿命のライバルらしい。
二人は同い年で、同じ頃に極道入りしたのに、龍一郎には人気も人望もあり
なおかつ横恋慕してた京子と龍一郎が結婚して黒田を継いだことで
鯨岩組長は龍一郎に邪魔ばかりされてきた人生だったらしい。
龍一郎より強くなろうと筋肉を鍛え、久美子が手の内にある今ようやく
黒田を潰し、龍一郎から全てを奪い今度こそ負かせられると喜ぶ。
そんなセコいことばかりするから一生おじいさんに適わないんだと言う久美子。
外の見張りは倒され、家はすでに全国から馳せ参じた多くの極道の車でびっちり包囲され
龍一郎の人望により半日でこれだけの極道が集まってきていた。
久美子にチャームポイントの髭を抜かれ一喝されると、組長は急にしおらしくなり
「こんな組長を慕ってくれる子分達のためにも詫び入れて出なおせ」と諭される。
篠原先生、慎、久美子も無事に解放されて誘拐事件は終わった。
しかし鯨岩の積年の恨みは一方的なもので、龍一郎側には全然認識されてなかった。
警察も嗅ぎつけ、ヘリが出動する騒ぎに。事が大きくなる前に引き上げる黒田一家。
「元は白金の生徒だし、少しはマシな男にしてやるのがやり残した仕事だ」と
久美子は鯨岩組から工藤を引き取ることにする。
篠原先生に支えられて歩く慎は、久美子がとんでもないものを引き取っちまった、と笑う。
「また組にもめ事が増えるな」と言う先生に慎は「自分がいなくなった後のことが心配?」と問う。
先生が「黒田は強持て揃いでも、どこか抜けてる人ばかりだから」と返すと
「一人ぐらい頭使える人間がいなきゃって?」と慎。「まーな」と笑う篠原先生に対して
「じゃあ俺……決めよっかな…」「とっとと北海道に帰って親孝行しろよ」と笑みを浮かべる。
工藤広樹(19)は黒田一家での地獄の部屋住み生活が無理矢理スタートした。(続)