【早売りゲッター】総合スレ・七冊目【ネタバレ】
ACT・76 ラブ・ファントム
結局蓮の計算どおりに「嘉月のために新しいお茶を用意しに部屋を出る」流れに引き込まれた逸美、
してやられた!という表情をしつつも「しょうがないか」みたいなかんじで演技続行、部屋を出てく。
美月を突き放さなければならない苦悩よりも、美月が自分から今以上に離れなかった事を
嬉しく思う嘉月は顔をほころばせ、複雑な恋心を演じきったところでテスト終了。
ローリィは百面相するほど演技テストにのめりこみつつも「悪くねーな、おまえにしちゃ」とすまし顔で評価。
しかし、『嘉月』の全てを頭でなく心で理解できるようになったと、蓮が誰かに恋してることを見抜く。
また、蓮が演技テストをアドリブでやりたいと言ったのは、自分がいかに『嘉月』の気持ちをつかんだかを
ローリィに見せ得るだけ見せたいため、そのためにわざと逸美を挑発するような言葉で乗せたことも言い当て、
蓮は自分の都合で無理言ったことを逸美に詫びつつ、
「役者として誇りも実力もある百瀬さんだから言ったこと、最初から百瀬さんとなら上手くやれる自信があった」と
大勢の傍観者がいる前で普通に甘ゼリフ、真っ赤になる逸美。
それを見てたローリィは(あの性格は一生治らないだろうな、フェミニストは血筋のもんだ)と思いつつ、
そばにいた緒方監督に何かを言いかける。
一方、さっきの蓮の甘ゼリフを聞いた後、呆然とした様子のキョーコ。心配した蓮はキョーコに
顔をよせ声をかけるが、キョーコは距離を置く。不信がりつつもローリィに呼ばれ、蓮は行ってしまう。
実はさっきの逸美を羨ましく思ったこと、蓮にあんな風に言ってもらえる役者になりたいと
思いつつも相手役は演りたくない…と複雑な心境のキョーコ。
『蓮は相手が自分に惚れる役なら本気で惚れさせる人』と言うのを目の当たりにしたキョーコは怖がる。
もし自分が相手役だったら…、もう誰にもドキドキしない、二度と恋なんてしないって決めたのに…と。
―22号に続く―