【早売りゲッター】総合スレ・四冊目【ネタバレ】
カシオペアに乗り込んでしまった真山とリカ。
「大宮で降りましょう」というリカに「帰りたいんでしょ?このまま北海道まで・・」と言う真山。
そこへ車掌が切符拝見に来る。「どちらまで?」。いざとなるとためらう真山の横から
「札幌まで」というリカの声が・・・。
コンパートメントへ入る二人。上階が居室、下階がツインベッドルーム。
妄想がかけめぐる真山。座席で二人向き合って車窓から景色を見る。
「仕事道具なにももってこなかったから困るわ・・・」というリカに謝る真山。
でも「・・・人はこういうなにもしない時間をお金を出して買うのね・・・」と
やわらかい表情で景色を眺めるリカ。
夜になる。自分が上で寝るからリカは下で寝てくれという真山に
「それじゃあなたが眠れないから一緒でいいわ」というリカ。真山どっかーん。
灯りを消して隣同士のベッドへ入る二人。幸福をかみしめる真山。
が、リカがふと目を覚ますと真山がいない。真山は上の座席で眠っていた。
札幌到着。「眠れなかったのでは?」と気遣うリカに眠気覚ましガムをかみつつ空元気の真山。
リカの希望でビスケットと牛乳を買い、レンタカー借りて一路リカの故郷へ。
故郷につく。そこはさいはての大地みたいな感じ。家も壊されてなにもない。
跡地に牛乳とビスケットを供えて「ずっとこられなくてごめんね」と
高校まで一緒にいた愛犬(の墓)に謝るリカ。
原田と一緒にここへ来た思い出がよみがえってどうしようもなくなるリカを
真山が抱きしめる。
夜、ホテルの一室。裸で抱き合う二人。
翌朝、部屋に警報音が鳴り響く。一人でひそかに出て行こうとしたリカのバッグに
真山がしかけておいた道具。
「一人でどこへ行くつもりだ!あんたが俺にああいうことを許す時は、
自分を傷つけたい時か、他のことをものすごく考えている時だ!
「一緒に行こう」なんて嘘ついて、ほんとは航空券も向こうのアパートも一人分じゃないか!」
「なんでそれを・・・」と絶句するリカに真山、
「俺はあんたのことならなんでも知ってるんだよ!メールも郵便も電話も
全部チェックしてるさ!悪い男につかまったな。俺にいったんつかまったら
一人じゃどこにも行けないと思え!もっと自分を大切にしろ!」と
半裸でキレて怒鳴りまくる真山。
そのあと、急にわれにかえって恥ずかしい真山。いつもの態度に戻る。
あわてて帰りの航空券を買って出発しようとする真山に
「・・・まだ時間はあるわ。なにか食べましょうよ」と今までとはどこか違う
柔和な笑顔で言うリカ。
数日後、リカは海外へ出発した。真山が彼女のパソコンチェックしたら
一人用だったはずの向こうでのアパートが2ベッドルームの2人用に変わっていた。