大和和紀作品を語るスレ 2

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297花と名無しさん
大和和紀は、団塊の世代の割には、歴史を冷静に見ることができるタイプだと思う。
この世代に特徴的な、何も考えずに無条件でサヨク思想に迎合するような傾向が、彼女には見られない。
例えば、「はいから」で主人公が誤認逮捕される場面では、自らの保身のためには一般市民が犠牲になっても構わないという自己中心的な人物として、社会主義者を描いている。
この描写は、当時の日本におけるサヨク活動家の欺瞞性を端的に表現しており、かれらの主義主張が所詮は独り善がりの脳内妄想であり、空理空論であったことの核心をついている。
そして、このことこそが、戦前・戦後を通して日本においてサヨク思想が主流には決してなり得なかった理由である。