【ピチュクチュ】レーイプ至上主義! 水波風南2【ああーん】
ナレーション:田口トモロヲ
エレクチオン。男なら誰もが目指す夢。しかし刑法に阻まれ
それはできないはずだった。しかし、法の壁を乗り越え、遥か
高みへと舞い上がる親子の鷹がいた。
( ̄ ̄< / ̄>
\ ヽ / /ソ
プ ロ ジ ェ ク ト\ ヽ P r o j e c t X
─────────────────────
挑戦者たち /|_/ /\Challengers
| / \ 丶
\/ \__ノ
絶望の花・快楽の棘ーエレクチオンに挑んだ親子鷹
国井アナ「こんばんはー。司会の国井雅比古です。」
膳場アナ「同じくこんばんはー。膳場貴子です。」
国井「膳場さん、井原西鶴の「好色一代男」はご存知ですよね?」
膳場「ええ主人公、余之助の女性遍歴の物語ですが、あれは最後どうなるんでした?」
国井「女性ばかりの島「女御ヶ島」へと旅立ってしまうのですよ」
膳場「そして行方を絶ってしまうんでしたよね」
国井「そうです。しかし、この現代にも「女御ヶ島」を目指す男はいたんです。しかも親子で
その夢を追い続けているんです。今回のプロジェクトXはその親子、鷹来親子のエレクチオン
への果て無き夢の物語です」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 197X年。高度成長時代が終わりを告げ、中東戦争、
| | オイルショックと世相は混迷の一途をたどっていた。
| ____--――ヽ 新卒といえども、職にあぶれ、明日をも知れぬ事態であった。
/ ̄ ̄ ̄ ____--――ヽ すべての物語はここから始まる。
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ 若き鷹来氏もその一人だった。早稲田大学教育学部三年生である彼も
/ ヽ また混迷の中に合った。自分の道はどこにあるのか。
゛―-,,,________,,,-―、__/ 世相は「あっしにはかかわりねえことでござんす」の虚無が支配していた。
| \___/ :::::::::::::::::| その虚無のなかでもがく若者の一人だった。
ヽ \/ .:::::::::::::::::::ノ
当時の一般的な若者
/ )))
/ /// /―――-ミ
/ 彡彡 // / ヽ))
/ 彡彡 iiiiiiiiiiiiiii iiiiiiiiii|
/ 彡彡 < ・ > 、<・ >l
/ | ヽ 〉
/ ( | | __) | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ | ≡ /, ――― |ゝ < ワシは団鬼六や!決して海原雄山ではない!
/ | | L ___」 l ヾ \__________________
_ミ l ______ノ ゞ_
| l ヾ ー / | l
| | \ー ‐/ | |
そんな混迷を抱きながらも、鷹来氏は某出版会社の原稿待ちのアルバイトをまかされることになる。
このバイトこそが、鷹来氏にエレクチオンへの道を切り開く事になったのだ…
団鬼六。「花と蛇」などの一連のSM小説で当時超売れっ子であった。
日活ロマンポルノへの引く手あまたのポルノ業界の牽引車。彼との出会いが鷹来氏との運命を決めた。
団氏は鷹来氏をいたく気に入り、取り巻き連とともに夜ごと銀座に飲み歩いた。
そこでの団氏とのやりとりが迷える青年に道を切り開いたのであった。
_ □□ _ ___、、、
//_ [][]// ,,-―''':::::::::::::::ヽヾヽ':::::/、 で よ 女
// \\ // /::::::::::::::::::::::::::::::i l | l i:::::::ミ 家 が 縛
 ̄  ̄  ̄/ /:::::::::,,,-‐,/i/`''' ̄ ̄ ̄ `i::;| 建 ら っ
―`―--^--、__ /:::::::::=ソ / ヽ、 / ,,|/ て せ て
/f ),fヽ,-、 ノ | 三 i <ニ`-, ノ /、-ニニ' 」') た る
i'/ /^~i f-iノ |三 彡 t ̄ 。` ソ ハ_゙'、 ̄。,フ | ) ん だ
,,, l'ノ j ノ::i⌒ヽ;;|  ̄ ̄ / _ヽ、 ̄ ゙i ) や け
` '' - / ノ::| ヽミ `_,(_ i\_ `i ヽ、 ∧ ∧ ∧ ∧
/// |:::| ( ミ / __ニ'__`i | Y Y Y Y Y
,-" ,|:::ヽ ミ /-───―-`l | // |
| // l::::::::l\ ||||||||||||||||||||||/ | // |
/ ____.|:::::::| 、 `ー-―――┴ / __,,..-'|
/゙ー、,-―'''XXXX `''l::,/| ー- 、__ ̄_,,-"、_,-''XXXXX |
/XX/ XXXXXXXXXX| | _, /ノXXXXXXXXXX|
「おい、お前ガッコでたらどこいくねん」
「はあ」
気の無い鷹来氏の返答に団氏は怒った。
「なんやねん、なにもきめとらんのかい、ドアホ。男だったらなにか一つこれと決めたれ
わしなんか、女縛ってよがらせたるだけで、家たてたンや」
その時、鷹来氏に電撃が走った。俺は何も決めていない…そしてやるなら…道は目の前にあった。
「ELECTION」
この言葉が脳裏によぎった。そうだ、俺はこの道で行こう…団氏と別れた帰り道、鷹来氏の頬を涙が
伝わっては止まらなかった。自分の道を行く覚悟と、団氏への感謝の思いからだった。その翌日より
早稲田大学付近で連続婦女暴行事件が勃発する。当然、鷹来氏であった。己の道を歩み始め、夜な夜な
エレクチオンの被験者を物色する鷹来氏であった。
膳場「いやー、人との出会いってすごいですね。団氏の言葉にもまいりましたよ。どんなことでも
やりつづければ、やがては実る時が来る。そんな当たり前だけど、だれも実感していないのですからね」
国井「ええ、即日実行に移した鷹来氏の意思にも恐れ入ります。」
膳場「そこで、スタジオに鷹来氏をお招きしたのですよ」
鷹来父「どうも、鷹来です。いやー、強姦は親告罪ですから、いかに告訴されないようにするか
大変でしたよ。エレクチオンをいかにして開発するか、ノートまで作っていたのですから。」
国井「それで、そこまでして告訴されないように磨き上げたエレクチオンというのは具体的にはどの
ようなものです?」
鷹来父「いやー、ここでちょっとやってみましょうか?」
国井「それでは、膳場さん、鷹来氏の方へ」
膳場 ああーんああーんああーんああーんああーんああーんああーんああーんああーんああーんああーん
…いや、これ、ちょっとすごすぎますよ、ハァハァ。
,.-‐-、
」-‐-、_〉←鷹来父
ヽ__ノ ト‐- 、
/ ヽ-' \
/ /7 \_人
〈r‐イ_ア 〈 \ >、 _fニj ←国井アナ
└ '^ヽ 〉 〈へ_) ,ゝ'`ヽ. rEl-、
ヽ_r─' ´ ヽ 〈rタ ,ハ'〉 レrイ ←ああーんの膳場アナ
ヽ、/ 〉 Y´`ヽ { J、
7 ,イ ヽ ヽ_) ヽ>'
〈 く l、 \>、 ´
\ ヽ \ 'ー'
国井「こうして鷹来氏の挑戦が始まったわけです」
膳場「ぜえぜえ、はぁはぁはぁはぁじまりまひた…」
国井「……しかし長い苦難の道のりでした」
膳場「ひゃい、そーれす、れはつづきをろうぞ…」
L -‐ '´  ̄ `ヽ- 、 〉
/ ヽ\ / エレクチオンという己の道を歩み始めた鷹来氏
// / / ヽヽ ヽ〈 彼は手当たり次第に被験者を物色しては記録を
ヽ、レ! { ム-t ハ li 、 i i }ト、 つけた。女性の容姿・年齢・処女か否かー事細かに
ハN | lヽ八l ヽjハVヽ、i j/ l ! つけたノートは一年で実に千冊に及んだ
/ハ. l ヽk== , r= 、ノルl lL」 統計を取ってみると、処女が一番エレクチオンを試行する
ヽN、ハ l ┌‐┐ ゙l ノl l に当たって最適である事が分かった。
ヽトjヽ、 ヽ_ノ ノ//レ′ なれば、処女の多いところー高校だ
r777777777tノ` ー r ´フ/′ 鷹来氏の道は自ずと決まった。
j´ニゝ本日の警報l|ヽ _/`\ 彼は都立XX高校の教諭を目指す事にした
〈 ‐ 鷹来は駅前 lト、 / 〃ゝ、 そう、鷹来学園への一歩がここに始まったのだ。
〈、ネ.の公園と公衆..lF V=="/ イl. 千里の道も一歩から。それは小さなものだが、やがて大きな
ト | トイレに出没ニヽ二/ l ものへと繋がる偉大なる一歩だった。
ヽ.|l.します 〈ー- ! `ヽ.
|l気をつけて lトニ、_ノ ヾ、
|l__________l| \ ソ
l/'i / /´rヾMFヾ \ ヽ 、 .1 XX高校に赴任した鷹来氏のもくろみは
! | l l ヾ(::::: ヽ〉ヽ)ヽ `l ミ ー .、 | その通りだった。女子高生から教師、
| {レヽ〈:::~``'' ´ ソ |! l } ミ. ミ ト はては用務員にいたるまでエレクチオンの
レヽ,;:::''''`':;|;il~,. -‐' ル )ノl / ミ ノr^,ヾ ! 被験者には不自由しなかったのだ。
ゝ l;ュ=≡{., (;;,(ニ===、-.l! li /ソ ;;)|./ 鷹来氏はエレクチオンに励む充実した日を送り、
`!;ェ‐・オ ""'''< `・ーz'ー'~ |/ フ;;i |! や ら な い か 赴任一年目には全校生徒345人中、80%の女子
|:'""`')' ^ヽ;` ̄,. -‐'^ i|;;;;ノ/\ー-、-.,_ 生徒がエレクチオンの被験者となった。
!;:.. .:;i| ;, ~、´ ,/ |,..ノ; \ ゝ ヽ``)、.,_ しかし、エレクチオンの被験者を得るためにはこの
``ヽ(__,,,,...) \_,,..-' |;;; |〉 トli ヽ ままでは限界があるーどうすればいいのかー
|::::::::J..,,_ ^ヽ, : 1, ;!;: /l、 ) | そうだ、自分の学園を作ろうーそれなら女生徒は思いのままだ
ヽ::r,―--一' . , il/::: :: / ! ; / しかしどうすれば?一教師たる自分に何ができるのか?
.//'i`ー-'´; ' ;. ',/;;;::::: .:::::∧ } ヽイ しかし、鷹来氏は自分の信念を信じた
/ / L.;_';_._,`.ノ;;;;;;:::::::...::::::::::/ ヽ l ´{ エレクチオンこそが道を開くとー
高校赴任時の鷹来氏の肖像 そして、道は開いた…
三ミ ___
ミ彡三○||||||||||||||||||||||| ある日、一人の女性が鷹来氏を訪ねた。
ミ彡||||||||||||||||||||||||||||||| 鷹来氏がエレクチオンを試行した女性だった。
)'ーーノ( ||||||||||||||〆|||||||||||||||| |ー‐''"l 青ざめる鷹来氏。しかし彼女はこう言った。
/ あ | |||||||||||//( _、, ,,._ ) l あ ヽ 「女性だってエレクチオンしたっていいじゃないですか」
l ・ i´ |||||||||| ,,-=・=、 (=・=l / ・ / そう…女性もエレクチオンしたっていい…どうしてそのことに
| あ l ,ー( (6;:::. _ ⌒( 、 ,)⌒ ヽ | あ | 気付かなかったのか?女性にもエレクチオンを!!
| ・ |/ ;:::.. i'\_,,,,,,,, !,,,,,,,,_i ノヽl ・ | この時から二人はエレクチオンを追及するパートナーとなった。
| ん | |;:::. ! ヽ、王王王ツ' j l ん | 翌年二人は結婚した。
| !! | /.||\::::. ニ ,,ノ | !! | そして鷹来氏の道は義父の援助で開かれる事となった。
ノー‐---、,| / || |レ' ハ、_ノヽ そう、夢のエレクチオンの楽園へと。ご都合主義という名の運命だ。
/ / ノ⌒ヾ、 ヽ ノハ, | しかし、苦難が襲うのだ…
,/ ,イーf'´ /´ \ | ,/´ |ヽl |
/-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ | l
,/ | ヽ \ _,ノーf' ´ ノノ ヽ | |
、_ _ ‐''l `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_ _,ノ ノ
 ̄ ̄ | /  ̄
↑
エレクチオンに目覚めた鷹来母
リ,;;;;;;:: ;;;;;:: ;;;;; ::;;;;;; \ 人 从 鷹来氏を襲った苦難…それは難病「陰金田虫」だった。
(彡ノり/リノ" ミ;;;;;;,,,.. ゝ ) あ ( 完治までの禁欲…それは鷹来氏に死を宣告するに等しい
);;; ヾ、;;;;...__,, );;;;;;;; ヾ ) お ( ものであった。
i:::) ` ;;ー--、` 〈;;;;;;;::;;; i ) お ( そこへ妻が懐妊を告げ、こう言った
i i::/ ^:::::::.. i ,ll/ニi ;; l ) / ( 「親子で近親相姦ができるわ」
i l ヾヽ'' ゚ ))ノ;; / ) っ ( そうか…エレクチオンを伝える事が出来る!!
i | | iにニ`i, (_/i;;; | ) !! ( この夢を生まれてくる子に伝えられる!!
| | ! `ー‐'" / ゞ:l つ (⌒ 娘なら近親相姦だって出来る!!
i l| ! " ̄ ,,,. /,; ミi |l 熱い涙が止まらなかった…妻を抱きしめ涙にむせび泣いた。
| |i ヾ二--;‐' ,;; ,; ミ ||i il i| そして…生まれた子は男の子だった。
| ll _|彡" ,' ; /' ̄^ ̄''''\ || そう、「虎宇」となるエレクチオンを引き継ぐ運命を背負った子が
l ,..-'" 〈 ; / ヽ 今誕生したのだ。
/ 、, \) ,,.-/ `i
` ミー,;;' ,l l
/ ;; / .| |
ヾ/ ,i' ト |
'i ' /゙` イ !
,;;|o; i| / ヲ /
,;;人,,_ ハ / , / リ
陰金田虫に苦しむ鷹来父
////ミミミミミミミミ:、 _/
∧ ∧ ,.r=川 !|ミミミミミミミミミミ:、 ヽ じ 似 お 当 そ 亀 亀 鶴
.`"´ `"7 /彡彡川 !|lrミミミミミミミミミミ:、 / ゃ 合 前 て. の 甲 と は
ヽ. /彡/´ ̄`" ヾ!ヾlヾ!`ヾミミミミミ < な う の 字 子 縛 言 千
は う 7 |!リ! l ` ミミミミミ } い め 息 で は り え 年
っ わ ヽ. l二ニ;ヽ ( ∠ニ二コ ミミミミミ < か で 子 ” ” の ば 亀
は あ > 〉亡_oラ 亡_oラ 三ニミミ } ! ! た に 虎 こ ” 亀 は
っ. っ { l ー ノ` ー--‐ 三三ミミ < い 本 宇 う こ. 甲 万
は は > l / 三三ミミ }. 名 当 ” ” う 縛 年
っ. っ / } /〔__ _,,,〕 \ 三 |ミミミ < に だ ” り
! ! > | ! r‐---- ―‐‐┐i .三 !ミミミ ヽ か
.ノ l |lllllllllllllllllllllllノ | 三イ川川.l ゝ_ ら
/ ヽ. ´ ̄二 ̄ ̄ 」川川リ ヽ/´⌒ヽ/´⌒ヽ/´⌒ヽ/´⌒ヽ/
ヽ/´⌒ヽ/ __`ォー-r―― '" / フ::::::ヽ、_____
/:::::::/l `"´ / /:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::\
生まれてきた子を恩師団鬼六に見せると、こうー「虎宇」と名づけ、祝福した。
この世に生を受ける事を祝福された我が子、虎宇。
「ちんこまんこちんこまんこ、とーちゃんのちんこ、かーちゃんのまんこ」
子守唄に父が歌う「ちんこ音頭」が高らかに青空に響いた…
さっそく父の厳しい教育がはじまった。
恩師団鬼六の代表作「花と蛇」を毎夜読み聞かせ、レゴブロックで四十八手の実演、
時には父親自ずから体を張って実演した。
英語の勉強 SVCの文型
鷹来父
↓
○ She is my toilet .
(( (ヽヽ パコパコ
>_| ̄|○ I am his toilet.
国語の勉強
鷹来父「いいか、嬲るという字はこう書くんだ」
アウ・・ォォォウ・・
○ ○ グッポグッポ
( ヽ ○/l ))
)))」 ̄[ 乙
しかし、虎宇は飛行機が欲しい、ロボットが欲しいと泣き叫ぶばかりだった。
そこをしかりつけ、熱海秘宝館へつれていく父。泣き叫んで動物園へ行きたいとねだる息子。
いつかわかってくれるはずだ…父の思いを。
歯を食いしばって、泣き叫ぶ虎宇を折檻する父であった。
_,,-―=''' ̄ ___,,-―――='' ̄ __,-―='' ̄ /
_,,-―=''' ̄ _,,-―='' ̄ ヽ / +
 ̄ ̄ _,,-―=''' ̄ \ / . . . .
,,-='' ̄ _ノ ,_ノ ヽ / . 。. ★ ☆
,,,-'' / iニ)ヽ, /rj:ヽヽ ヽ/ 。. .
-―'' ̄ ;〈 !:::::::c! ' {.::::::;、! 〉 |  ̄ ̄| _|_ 丿 |~~~~~| __. ■ ■
. | (つ`''" __ `'ー''(つ | | | /|. 丿 | 丿 ▼ ▼
| ///// | | /// | __| 丿 | / 丿 ● ●
ヽ γ´~⌒ヽ. / | / (精通が)
――ヽ / ヽ / | /⌒ヽ、
\/ | | ̄ ̄ ̄ ̄| / ヽ
膳場「このように親子の苦難が始まったのです」
国井「大変だったでしょう、お気持ちが伝わらなくて」
鷹来父「そうです、いくら泣いているんじゃない、悦んでいるんだと言い聞かせても、虎宇が止めてと
泣くんです。どんなに夫や恋人の名を泣き叫んでも優しい愛撫さえ繰り返せばよがるというのがどうしても
わかってもらえなかったです…辛かったですよ、本当に」
国井「しかし、いつか届く日が来る、そう信じたのですね」
鷹来父「ええ、虎宇が精通を迎える日まで苦しみました」
,,. -───- 、.._
.,.‐'´ , ;== `゙‐.、. _,,. -─- 、 ナレーション
/ ヽ==:.、 , ‐''",´ ヽ虎宇が小学六年生になった日、父の部屋に駆け込んできて
/ ===!, ‐'´ .ゝ ゙!叫んだ
.,i´ ,. ‐''´ ヽ / 「やったよ、父さん!明日はホームランだ!」
/ ,.‐'´ヽi\∩/!/l, ‐'´~ヽ! / 家庭教師の女子大生にエレクチオンを始めて成し遂げた
./ /ヽ、..__ ,.へ ゙| / のだった。
.i _/ `V/ l|ー''´ ヽ|./ ついに父と息子は解りあえた。
| i/~``''‐-_、._/ |_,,,..-‐'ヽ! 涙に暮れながら二人は熱い抱擁を交わした、いつまでも。
| / v''"l oi┐ 〉/ | o.T´| その時から親子の道のりが始まるのだった。
. | i. { _L゚_」_ 〈_ _L゚⊥ |"ヽ
| / ̄ヽ | ∪ '''´ "l ∪l) ,!
. l | | ゝl | / lノ
l ! !(. i.| i,,. -─‐-、i |
i、 .ヽ` j゙i.l| U └───‐ !
ヽ、 ヽ._ = /
`‐、 `ヽ /
` ‐-.、. | `‐、._ /
_`| ‐-- ┌''´
_,,,.. -‐''"´ (! |、._
`‐、._ ノ ` ‐-
``''‐--=--‐''"´
((:)
父の愛を知り、涙する虎宇
/∵ ▼ \
/∴ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
, |∴ / \ |、 /
|`──-( / )-( \)l | < どや、お前もやらないか
| [ , っ l | \
`-, 'ヽ、_ソ }' \_________
/ ヽ、 `' ノ
/ ゝ ── ' \
/ ,ィ-っ、 ヽ
| / | う
こうして親子はエレクチオンを何度も試行する日々を過ごす。
学園創立十五周年の記念講演会に招かれた漫画家永井豪氏は当時の学園にまつわる
エピソードをこう語る。
永井「いやー、講演会の打ち合わせに理事長室に行ったら理事長とその息子さんが二人
で女の人を手ごめにしていたんですよ。あまりのことに絶句していたら、理事長がガバと
立ち上がって。そう、下半身ズボンずり下げたままの姿で。そしてこう叫んだんです。
『永井先生、ハレンチ学園は現実にあったんです!!』
もうね、僕、リアクションに困ってね。だって、いくら僕の漫画がアレでも、漫画と現実は
べつでしょ。それなのに、真に受けちゃって…しかもあそこまでやる人は今までいなかったですよ。
いやー、もうね、鷹来のあの親子って、ここまでいくと…所詮漫画は現実に勝てないなとガックリきましたよ…」
このエピソードからうかがえるように、鷹来親子は次々とエレクチオンを開発していったのだった。
しかし、挑戦するものには常に壁が突き当たるものだ。
その壁…永倉世莉。永久発情機関を備えた女。
_____
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ よい子のみんな!世莉たんが教えてあげる!
/;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;'i, 手マンとはねえ、手作りのまんじゅう
/;;;;;;;::::::::::/:::/:::/:::/ ̄^ミ'i,;;;;'i, を略して手マンというんだよ!
|;;;;;/::::::://:::/:::/:::/ ミi::::|;| 一つためになったね〜キャハ☆(言わない、言わない)
/ ̄\ |;;;;|::::::/ノ::ノ::ノ::ノ ⌒ |::::|;|
,┤ ト|;;;;|:::::::| (●) (●) /:::/;;|
| \_/ ヽ;|:::::::| *\___/*ノ:ノ;;;;;|
| __( ̄ |:::::::| __ \/ _ ノ;;;;;;;;;;;|
ヽ___) ノ;;;'i,::::::'i,;;;;;;;;;;; ̄  ̄ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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彼女の発情は、カラオケボックス、道場、コインロッカー、アパートの廊下と、場所も時間も
無関係な自由なものだった。しかも、エレクチオンの現場の写真を周囲に配布されても
構わずに発情し続ける磨耗を知らぬその機関の頑丈さ。そして無尽蔵さ。
虎宇は彼女こそ真のエレクチオンを実現するには果たさなければならぬ試練だと確信した。
,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,, しかし、どんなにエレクチオンを試行しても
,.-,/ /::::::::::::::::::::::!,, \ 永倉世莉は歓楽はつくしても、陥落しなかった。
( ,' i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7 「なぜだ…」
`''| |:::::::::::::::::::::} ``ー''" なぜ、俺のエレクチオンは通用しない…
! '、:::::::::::::::::::i しかし、容易でないからこそ、乗り越える喜びがある。
'、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ この試練は・・・
\_/ ヽ--く _,,,..--┴-、 ヽ 「まさかこんな天罰が下るとはな…」
苦悩のあまり地に倒れ伏す鷹来虎宇
膳場「実は、今回のプロジェクトXはここまでです。」
国井「そうなんです、虎宇さんの挑戦はまだ続くのです。」
鷹来父「そう、我々の挑戦はまだ終わらないのです。」
国井「未完のプロジェクトというわけですが、未完であるがゆえに、挑戦というテーマが
浮き彫りにされました」
膳場「鷹来さん、ここまでの道のりは実に長かったですね」
鷹来父「ええ、そうです。いつかすべての女性とエレクチオンするまで終わらないのですから」
国井「まさに挑戦とはゴールを知らない旅のようです」
膳場「そこで最後に特別ゲストとして水波風南さんをお呼びしているのですよ。
水波さん、どうぞ」
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも私を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 水波風南
/ヽ /ヽ /⌒丶
/ ヽ___/ ヽ | |
/ \ | |
| /\ /\ |/ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | / < もはやそこには、羞恥心は一切ありません(^^)。
|. | / \_____________________
\ / /
/ /
/ / /
_____/ / /
\ / ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|\ ヽ__ノ \
| \ \
水波「どうも、水波風南です」
国井「あのー、水波さん、描いている時はどのようなことを考えているのですか?」
水波「幸せHの時は、「エロく、かつグロくならない」構図を計算しています
もはやそこには羞恥心は一切ありません(笑)」
国井「水波さん、貴重なご意見ありがとうございました」
膳場「このようにして鷹来親子の挑戦は続くのです。それでは最後のVTRどうぞ。」
高 道 l 丿 「僕の前に道はない。
村 程 ( ヽ 童 .エ 僕の後ろに道がある」
光 ガ ( ,ヘ , 、 丿 貞 l 詩人高村光太郎は詩
太 許 ヽ_ / ヽ / ヽ / ヽ ヽ .!? マ 「道程」のなかで詠んだ。
郎 .サ // \ / 丶 .i ヽ ノ. ジ 鷹来親子もそうだった。
マ レ ヽ/, --'''''゙゙゙゙''''ー/,,, ヽi \ ヽ 若き日の父が切り開いた
デ ル // l,l ,,ヽ,,,,,,丿 エレクチオンへの道。
ダ ノ // / ヽ/ヽ/\/ それは細い道だったが、
ヨ ハ (./ ○ ○ / やがて人生という名の大きな
ネ / i / ○ ○ 道になった。
⌒ヽ| / i i そして息子も同じ道を歩んで
⌒⌒ i ,-------┐ i いる。
ノ\ノヽ i * | l l i―─── * いつかありとあらゆる女性と
 ̄ \ ヽ, i / ヽ i / ∪ エレクチオンする日まで…
ハ キ ( ヽ ヽ--、/ /ヽノ\ ヽ / 親子の飛翔はまだ続く。
ハ ャ ( ヽ,,,,, / i ノ キ ヽ/⌒ヽ/ そう、挑戦はいつも始まった
ハ ハ 丶 /"''/ iー''''ヽ モ / ヽ ,,,, ばかりなのだ。
ハ ハ / / / / 丿 l ヽ i----'''''゙゙゙゙ヽ
ヽ / / / ) イ / i
ヘッドラ〜イッ、テ〜ルライッ、た〜びはあ終わらな〜い
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ よ ま な い か?
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / トi⌒''=、_,、='⌒i l ヽ.
/ ∨ l.|至上.| |レン |> | i
/ |`二^> |.主義| |ア.イ|__,| |
_| |.|-< .....| ..| |)、 ..|____!/ \
.| {.| ` - ⌒, ア| | .|'⌒ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ ノヽ|___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , /
プロジェクトX−絶望の花・快楽の棘ーエレクチオンに挑む親子鷹(完)