ララでらようやくよみました。今さらラレッツするのもなんなので、
楽しみにしていた2作のみ感想を。長文辛口です。ゴメソ。
十二秘色
話薄っ! 50ページとはとても思えない内容。30ページぐらいのネタを
無理矢理伸ばした感じ。何のひねりもないし(特に悪役。裏なさすぎ)、
巻頭なのに読み応えがあまりにもなかったのでガッカリ。
あと、「色を奪うことができる特殊能力者」ってことだが、じゃ、色を
染める(定着させる)ことができるのは何で?
ガートルードの時から気になってたけど、この人のこういう大切な設定を
スコンと説明し忘れるところは、どーにかして欲しい。ファンタジー
書きたいならなおさら世界観の説明は大切だよん。
設定自体は嫌いじゃない。魅力的な世界を作れる人だと思うので、
このまま小さくまとまらずに頑張って欲しい。
夏目友人帳
冒頭は確かに百鬼を思い出したが、後に行くにしたがってその印象は薄れた。
ストーリーは緑川さんのものだったし、妖怪の描(えが)き方が違った。
百鬼は「妖怪は人間に近いように見えてもやっぱり得体の知れないモノ」
夏目は「妖怪は一見得体の知れないモノに見えて、人間に近いモノ」って
感じ。
ただ、妖怪のビジュアル面での描(か)き方(効果などの表現方法も含めて)に
逆に百鬼の影響を感じてしまって、ちょっともやもや。百鬼読んでない……ってことはないよね、きっと。
もやもやは残ったが、楽しめたことは楽しめた。でも、正直言って、これより
緋色の続きが載っていた方が嬉しかった。