○私はその時気づいたのだ 私を凝視する天の目に
叡智とは天を見上げる矢であり 天より射込まれる矢であり
二等辺三角であり 水晶の三角であり
はじけ散る(スパークする)白い炎であり
夜空を見上げてみよう。東京でもいいけど長野あたりがいいかもしれない。
天を見上げると、点が見える。夜空はプラネタリウムドーム内壁天井のようだ。
この壁面に点が無数描かれている。君の瞳からの視線が矢となり点を壁面に観る。
ドームの外からもなにものかの視線が矢となりその点を観る。
なにものかというのは、君の中にいる他者と呼ばれるものなんだけど、
意識と無意識の視線がドームの内と外から発光し、
それが壁面の点でスパークすると思えばいい。
点に面積はない。しかし、はじけ散る(スパークする)白い炎。
炎は断線したケーブルが再びアースしようと触れた瞬間、空間へ拡がる。
空間へ拡がった無数の点集合は、その球体表面を投影スクリーンに変える。
点が面となった。傍観者から欲望する行為者の知覚正面に。
いい女の存在が、その輪郭、好みの姿に惚れて、
なんとしてでもその幻影を手に入れるべく藻掻(もが)く行為者を創造する。。
イメージを観るとは籠に囚われること。女の方が周辺視野が広いらしい。
横目でチラッと見て、目が逢ったときにはこっちがそわそわしているのも
お見通しだったってわけだ。
二等辺三角形ってのは、壁面の点を頂点とした意識と無意識の視線の元、瞳の幅。
瞳の幅が二等辺三角形の底辺となる。頂点はいい女の輪郭。
この二等辺三角形を水晶球表面に描き、球表面上の任意の一点から眺めると、
底面に、頂点が持つ潜在するイメージが投影される。
いい女の存在、点が、いい女の輪郭、面に。イメージに。
さあ、底面の投影スクリーンを白い炎で干渉させ、そこに壁があると思い込む意識を
萌えさせよう。壁の向こうに俺のオバサンがきっといるはず。
壁面を構成する点の集合、同時平面。その点が同時存在すると思い込んでいる
日常意識を突破しよう。今世紀の物理学が岡野玲子には見えているらしい。
東晃史(あきふみ)の世界が。
東晃史博士のホームページ
http://www.nips.ac.jp/~higashi/