天上の虹と里中満智子 Part4

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45花と名無しさん:02/10/15 20:28 ID:???
>>43-44 ( ´,_ゝ`) プッ ジサ(自主規制
46花と名無しさん:02/10/16 19:58 ID:ROfwZgqB
でもさあ、里中先生の作品って、根っからの悪人出てこないよね。
悪役とされている人も、本当はいい人、って書き方で
47花と名無しさん:02/10/16 21:16 ID:???
いい人というか、みんな等身大で「人間」だなぁというか。>キャラ
48花と名無しさん:02/10/16 21:31 ID:lw0kkH5L
確かに虹では、どんな悪役でもみんな自分の心の内を吐露してるから、
つい憎めなくなっちゃうんだよね。中大兄だって。嵐の中全裸で叫ばれた日にゃ、
額田でなくても母性本能刺激されるっつーの(引く人もいるだろうけど)。
虹での弁解の余地なし悪人て、蘇我入鹿と近江朝の重臣達くらい?
物語の最後を飾るヒールとして、極悪ホスト面の新田部に期待したい。
もう不比等と美千代じゃ生ぬるい。
49花と名無しさん:02/10/16 21:42 ID:ca/bS7sb
近江朝の重臣たちは
彼等なりに天智天皇や弘文天皇に忠義尽くしてたと思うよ。
当然内心で帝に不満を抱くこともあるだろうけど。
『虹』の大友は「朕に叔父殺しの汚名を負わしむることなかれ」って命令出して
結局逆に滅ぼされた明の建文帝(こちらは実話)にそっくり。

裏切者の紀大人が善人のように描かれていたのが面白かった。
50花と名無しさん:02/10/16 21:51 ID:ca/bS7sb
紀大人が裏切り者と推測されるのは
5人の重臣のうち彼だけ処分を受けた形跡がなく
子孫も高官として出世している為らしい。
51:02/10/16 23:27 ID:y1lRowGt
私、里中さんに会ったことがある・・・。
里中さんのマンが全然知らなかったから、
ちゃんと読んどけばよかった・・・。
52花と名無しさん:02/10/16 23:53 ID:???
>>48
それほど描かれていない入鹿を悪人扱いしているのは、赤兄の間違い?
悪人が目立たないのは里中さんが一人一人の心情を推察した上で
好意的な解釈で描こうとしているからだと思う
53花と名無しさん:02/10/17 20:19 ID:???
不比等ってわりとタイプです。
「考えて考えて考えぬけ!」
…私の座右の銘でつ。
54花と名無しさん:02/10/18 20:13 ID:NCnq9exx
帝や重臣の機嫌を下手に損ねたら
本人死罪、一族流罪って時代だから
有力者に媚びたり日和見したりするのは
それほど悪とは思えない.

讒言で人を陥れるのは流石に許容範囲外だけどね。
55花と名無しさん:02/10/19 20:48 ID:k6d7rD1M
>>54
すると、三千代さんと藤原4兄弟+東人はやっぱ悪か…
56花と名無しさん:02/10/19 21:31 ID:uBkrZ1w+
藤原4兄弟の中ではウマカイがちとカコイイと思ってしまった自分…
(キャラの絵ではねってことで)
57花と名無しさん:02/10/20 00:48 ID:???
>>56
宇合は文人でもありますね
4兄弟では一人だけ万葉集に歌が載っていたはず
58花と名無しさん:02/10/20 20:06 ID:yA6eJ61n
宇合、まるでヤマトタケルみたいにあっちこっち日本中派遣されてて、
「また俺かよ!」みたいな、三村ツッコミ?してた。
けっこう笑った記憶が。
59花と名無しさん:02/10/20 21:40 ID:Nu0sM/pZ
宇合は常陸に赴任した時、部下の高橋虫麻呂と一緒に「常陸風土記」を編纂したと見る説もありますね。
現存する風土記の中ではもっとも文学性の高いといわれる「風土記」ですが
60花と名無しさん:02/10/26 09:31 ID:???
三千代、「虹」では「国のため」と言っているが、
「長屋王〜」以降では藤原家のためというのを
重点的に考えてるように見える。
不比等がすげえ人すぎて、思想がそっちに転んだのかな。
まあ里中先生が「長屋王〜」以降は昔に書いたので、解釈変わっただけか。
そんな私は不比等アンド三千代が結構好きだ。
皇族が淡々としてて物足りないし。
61花と名無しさん:02/10/26 23:41 ID:KPiklaxp
「恋愛白書」文庫版かいました。
中途半端なコメディという感じで、それほど面白くはないです。
80年代後半の作品で、一番面白いのは、「愛人たち」かな
62花と名無しさん:02/10/27 00:58 ID:???
>57
房前の歌ものってなかった?
旅人との交流のからみで。
昔読んだような記憶があるけど・・・
63花と名無しさん:02/10/27 01:41 ID:duaN6wbp
不比等は私も好き。見習いたいところがイパーイ。
自分が不利な立場になったり、思うとおりに事が運ばなくても
冷静に対処し、逆境の中でも最善な方向を見分ける頭の良さが羨ましい。
美千代は、「長屋王残照記」と里中さんの描く
キツネ目顔のせいで、イメージ悪い・・・・(里中ワールドに影響されすぎですね)
長屋王の死に様は、本当に悲しかった。
衝撃的過ぎて、読んだ週末に長屋王の邸宅跡に建てられた奈良そごうに
足を運んでしまったよ・・・
>>58
私も宇合のツッコミ、笑いましたw
64花と名無しさん:02/10/27 05:46 ID:???
>>62
房前は記憶に無いです、専門家でもないのであんなにたくさんの歌フォローしきれない
そういえば麻呂は載っていたかも知れませんが印象無いです。
やっぱ宇合が一番記憶に残っています
65花と名無しさん:02/10/27 14:39 ID:???
房前の歌は万葉集に載ってます。
大岡さんの「私の万葉集」(何巻だったかは忘れた)に解説載ってるから興味が
あれば見てみれば?これなら初心者向けで読みやすいから立ち読みもOKだし。
大伴家との関連でかなり扱いは大きかったよ。
長岡さんの家持主役の作品にも旅人と房前の交流についてちょっとでてくるね。
ちなみに麻呂の歌も載ってます。こっちも長岡さんはとりあげてる。
里中さんはどうだろね。これから出すかな?
66花と名無しさん:02/10/27 17:08 ID:???
>>63
関係ないけど、奈良そごうっていうのが…なんか、いいね。哀愁。
67花と名無しさん:02/10/27 18:35 ID:n+0ErhsD
長屋王邸あとにあのデパート建てたことで、考古学・古代史の関係者からはそごうに対し、非難ごうごうだったらしい。かなり、反対論があったのを無理に押し切っちゃったんだよね。
68花と名無しさん:02/10/27 22:20 ID:???
そごうがあんなになっちゃったのはやはり長屋王のたたりだったのか…?
69花と名無しさん:02/10/28 20:20 ID:???
>68
なるほど!
70花と名無しさん:02/10/28 20:50 ID:???
>68
現代にまでたたりをなす長屋王恐るべし!
((((( ;゚Д゚))) ガクガクブルブル
71花と名無しさん:02/10/31 18:24 ID:???
紀ィって弓削より前につきあってた男いるんだろうか。
素朴な疑問。
72花と名無しさん:02/10/31 22:22 ID:???
穂積、紀ィ兄妹の母、おおぬはもう出ないのかな〜。
あの性格の母が自分の子の行状について何とコメントするか…。
興味あり。

>71
いないような気もするが、弓削との初Hのとき、初々しくなかったね…。
73花と名無しさん:02/11/01 11:57 ID:KvtgNeAo
>72
おおぬを出すと、ささらがあれほど嫌っていたおおぬの娘のきいを
なぜ孫の嫁にしたのか、という議論が復活するからではないでしょうか?
74花と名無しさん:02/11/01 15:03 ID:TFVZ3Ull
紀ィ姉妹が双子とか年子じゃない限り
妹(田形皇女)ならかると年齢も近かったと思うのに
さららはなぜあえて10歳も年上の紀ィを選んだんだろう?
75花と名無しさん:02/11/01 15:13 ID:YPXpAILM
>74
ソレ私も不思議に思った。
他にも適した皇女がいただろーに。
76当時の伊勢斎宮:02/11/01 16:57 ID:???
田形皇女・・・>706年に伊勢斎宮になっているから、軽の妃にするには
無理があると思われ(翌年に文武が崩御。その時に退下したと考えられる)。

 ちなみに、文武朝における他の伊勢斎宮は下記のとおり。
多紀皇女・・・>698〜700年冬か701年正月頃まで
泉皇女・・・・>701年〜不明(多分706年)

 里中満智子が紀皇女を軽の妃と考えたのは、彼女の短歌から
連想したんじゃないかな? と、勝手に思ったけどね。
77花と名無しさん:02/11/01 17:29 ID:???
>74
私も違和感を感じたよ。あんなに赤兄の娘は嫌っていたのに、孫なら
いいのかって…。

史実が、紀ぃが、かるの妃だったらしいから、しょ〜がないけど。
ところで、紀ぃと弓削が問題を起こしたため、葬られたらしい、という
話を、読んだ記憶があるのだけど、どうしても、何の本で読んだか
思い出せない。「海原猛」が書いた本だったかも?

ご存じの方、いらっしゃったら教えていただけませんか?
78花と名無しさん:02/11/01 17:44 ID:???
梅原猛は日本史に関してはデムパなので信じない方がいいよ。
本業の仏教哲学についてはなかなかなんだけどね、あの人・・・
79花と名無しさん:02/11/01 18:06 ID:???
>77
「黄泉の王」(新潮文庫)ですね。
 
>78
梅原猛が日本史に関してデムパっていうのは禿同。
宮子の出自に関してもデムパゆんゆんな本出してましたよね・・・。
8077:02/11/01 18:44 ID:???
>78さん >79さん
さっそくありがとうございます。「黄泉の王」というタイトルだった気がします。
その本で読んだのだと思いました。確かにデムパみたいな、内容でした。 
と、ところで…「梅原猛」でしたね。 汗) これも勘違いしていました。
どうもありがとうございました。

81花と名無しさん:02/11/01 20:17 ID:???
讃良がなぜ紀ィを嫁にしたのかは、あんまし気にならない
けどなー。
いくら赤兄が憎くてもさ、その子孫は別個の人格なんだし
カンケーないじゃん。
おおぬは大海人の妃だったし、にくそいのはよくわかるけど、
山辺に辛くあたってたのは理性的な讃良らしくないなぁ、って
思ったよ。
山辺が自分の所為で…ってすごく気にして、自殺してしまった
時、讃良は自分がアホなことにこだわってたって気付いたんじゃ
ないかなぁ。
82花と名無しさん:02/11/01 20:19 ID:???
>76
私は里中さんが「黄泉の王」の説を取り入れたのかなぁ・・・
いいのかなぁ・・・と思ってった。
8376:02/11/01 21:36 ID:???
>82
 私は「黄泉の王」を読んだことがないので分かりませんが・・・。
文武に皇族出身の正妃がいないから、色々な憶測が出ても不思議では
ないと思う(あの天智ですら、倭姫王を皇后にしているから)。

 紀皇女の短歌(万葉集巻三より)
軽の池の浦廻(うらみ)行き転(み)る鴨すらに
         玉藻のうへにひとり宿(ね)なくに

この歌の解釈によっては、紀の立場が微妙に変わってくると個人的に思うよ。

>81
 山辺が野望(夫を天皇に、自分は皇后に)を持ったという
話しなら、永井路子が短編で書いていたと思った(題名は忘れた)。
里中さんは、この本のことをご存知かも知れないね。
84花と名無しさん:02/11/02 01:10 ID:???
>83
「裸足の皇女」かな?<永井さんの短編
8576:02/11/02 09:58 ID:???
>84
 教えてくれてありがとう
多分、それだよ
86花と名無しさん:02/11/03 16:51 ID:A8ObhZAv
天上の虹を一巻から(カナーリ昔の)最新刊まで
コタツで読破したらあたまくらくらしてきた…。
87花と名無しさん:02/11/08 16:27 ID:fc9tw2XM
そろそろ年末だけど、新刊の情報がでてくる頃じゃないかな?
88花と名無しさん:02/11/08 17:24 ID:???
なんとなく「和女」が好き。 自分から積極的に穂積に取り入ろうとする野心を
持ってた訳じゃないけど、レイプされても、こうなってしまったものは仕方ない、
後戻りできないのなら、前向きに生きるしかない、という姿勢はいいなと思った。

男の子が出来て、運が良かったのもあるけど、同じウネ女でも「立野」は、
ちょっと痛々しいな…。
89花と名無しさん:02/11/10 16:16 ID:SF5LfKlX
19巻は来年一月じゃなかったっけ?
公式ホームページに情報が出てたはず。
高市死んで、皇太子を決める会議も終わって、あとの楽しみと言えば
大伯の死にカムイが間に合うかということだな。
あと、宮子の気狂い。どうするんだろう。
90花と名無しさん:02/11/11 12:27 ID:BhAVPJ/t
じゃあ、公式サイト貼っておきます。
19巻のセリフなしページなど、面白いです。

http://www.mac-time.ne.jp/satonaka/index.html
91花と名無しさん:02/11/11 20:32 ID:???
>>90
さんくす!おもしろかったよー!

昨日のアサーヒ新聞に里中さんのインタビュー記事が、
「今、万葉集の漫画を描いてます」って載ってました。
書き下ろしなのかなー?楽しみーーー!
92花と名無しさん:02/11/11 23:31 ID:???
>91
それは私も楽しみ〜。 

でもでも、「天上の虹」を先に終わらせて欲しいと思うの。。。
93花と名無しさん:02/11/12 22:46 ID:dgCz4Mje
「万葉集の漫画」って「天上の虹」のことじゃないのかなあ。
私はそうだとばかり思ったんだけど。
94花と名無しさん
立野はみじめったらしい自分を見て欲しい願望がアイタタ
いや、気持ちはわかるんだけど、傍から見るとこうなのかって意味で。