potto撲滅委員会　　　　【5】

おじゃまじょ・・・
心温まる作品は嫌いではない。こういうマンガが、子供時代はあったなー、
と思って読んだ。

これは、私見だが、おじゃまじょとわんころがなかよしのイメージを損ねている
気がする。特に、公式ＨＰのわんころが、げんなりしてしまう。
どうしても古くささを感じてしまうので、ベテラン作家でも、りぼんのラムや
赤座ひではる程度の扱いにしたらいいのに・・・と思った。

ぴっち・・・
カラーインクはもう少し薄めたほうがよい。一度に筆にとるインクが多いと、紙にあまり
なじます、「初心者然」としてしまう。
また、洋服の塗りが水彩色鉛筆だが、もうすこし丁寧に溶いてほしい。全体的な印象が、
かなり雑なカラーだった。また、インクの使い方、選色の傾向がいつも同じだと、
どれも同じ印象になって、いずれ読者の興味を引かなくなってしまう。

話では、るちあとはのんの掛け合いは楽しく読めた。
しかし一番ひっかかったのは、海斗の行動。読者はるちあ＝あのときの人魚と知っているが、
それを知らない海斗の行動はどうなのか。るちあに近寄りつつ、人魚への思いの丈をぶつけては、
少し不誠実で、せっかくの男キャラの魅力が出てこない。これでは海斗にファンが
つかないのではないだろうか？
新キャラの教師の海月太郎も、太郎という名前のキャラが、他の名前に比べて
受け入れられるとも思えない（太郎名の方すみません）。るちあだのはのんだのガクトだの、
凝った設定なら、今敢えて太郎にしなくてもよかったのではないか？
これから女キャラが７人出てくるのに対して、男キャラが弱い。
そこから人気が出てくることを考えると、女体への力の入れように対し、
おろそかにしすぎている印象が強かった。

ミュウ・・・
コマ割が信じられない。初めて見るコマ割りをしている。
ページの最上部に、なぜ縦３ｃｍのコマがくるのだろう？コマ使いがちまちま
していて、「本当に原作や編集部が口出ししているのか？」と思ってしまう。

この人のコマは、小さいコマにはゴチャゴチャ書きこんで、大ゴマになるほど白くなる。
大変珍しいと思う。極端に小さいコマが、必要以上に背景が細かかったりするのは
なんだろう？大ゴマこそ、書き込むべきだと思うが・・・。
力のいれどころが誤っている印象。
そして、描き文字が目立って下手。漫画家全員が、レタリングぐらい出来ろとは
言わないが、それにしても「レタリングができないんだろうな」どころか、「地の文字
が汚いんだろうな」と思ってしまう描き文字に遭遇したのも初めて。
キャラはそれぞれ可愛いし、ＣＧも安定しているのに、構成が下手とは惜しい。

びっちとも、原作者がおかしいのかもしれないが、会話文だけで話がすすむのは
やめてもらいたい。なぜモノローグで心情を描き出さないのか、素で疑問である。