potto撲滅委員会　　　　【5】

カンナ・・・
大工の設定が斬新で、楽しめた。話の勢いがとてもいい持ち味だった。
ただ、描き文字がとても読みにくい。描き文字が人物や背景に埋もれがちで、
画面がゴチャゴチャしてしまった印象。そのわりに「空白」を感じさせる処理
が惜しいと思った。また、トーンがまた、「支離滅裂感」を助長させている。
センスのある使い方が出来るようになったらいいと思う。
大ゴマには魅力を感じた。

話ではいづみさんのキャラクターがいかされておらず、未消化な印象。
折角出てきたライバルキャラだから、もうひとひねり、見せ場があるとよかった。

前作のビビが、私には魅力が感じられず、なんて中身のない作品だろうと思っていたので、
読みきりが読めて楽しかった。読むたびに上達していると感じた。


だあ・・・
ＣＧが目をひいた。この画風だと、輪郭や体型がとても古臭く思える。
しかし、流れがスムーズで、読んでいる最中につっかかることはなかった。

書き文字も。埋もれないように工夫がしてあり、（線やホワイトで囲ったり）
画面づくりはきれい。画面全体の濃淡がきれいだった。

ただ、ルウのキャラクターがやっぱり古くさい。現代の同年代の少年に
見当たらないタイプなので、ちょっと感情移入が難しい。
ファンサービスもたくさんあって、ちゃんと構成されていると感じた。