1 :
花と名無しさん:
有閑倶楽部の6人への抑え切れない妄想を語りましょう。
妄想ネタなら、小ネタ・小説何でもOK!
sage進行推奨でお願いします。
一条作品を妄想抜きで語りたい方は本スレへ。
本スレ・ルールは
>>2へどうぞ。
2 :
1:01/11/13 14:20 ID:p4EWN0kq
3 :
花と名無しさん:01/11/13 14:40 ID:HvIgguDd
408さん、ありがとうございます。
どんどん盛り上がるといいですね!
エロ小説漫画板逝った方が
叩かれたり上げ荒らしされなくていいんじゃないか?
少女漫画の小説スレもいくつかあるよ。
5 :
花と名無しさん:01/11/13 15:45 ID:HvIgguDd
↑ お気遣いありがとうございます。
まぁ小説だけが目的ではないですし、
しばらくここでマターリと語り合って様子を見て見ましょう。
本スレで清×野やその他ネタで盛り上がってた人たち、
はやくおいでよ〜
とりあえず本スレで妄想ネタやってた時の
レス拾ってきたよ。
405 :花と名無しさん :01/11/12 01:19 ID:hzID4r9j
しかし美童ってフェミニストっぽいのに、そこそこかわいい女の子に
本気になられちゃったらどうするんだろう?
冷たく振るなんて奴の性格的にできそうにないし。
406 :花と名無しさん :01/11/12 11:14 ID:eTlKXuLJ
「ばれないようにやってるんだよ、僕は!」
って美童言ってたけど、バレバレの気もする・・・。
407 :花と名無しさん :01/11/12 11:51 ID:5Sgg+A/b
美童は遊んでそうで遊ばれてそう。後腐れなそうな奥様
お姉様方に。
7 :
花と名無しさん:01/11/13 17:58 ID:HvIgguDd
そういや美童は人形のおばあさんの回で
大学生の家庭教師とイイ感じだったよね。
でも自宅に両親や幼い弟までいるのに
どのへんまでしてたんだろ。
美人大学生のカテキョーって・・・・・・・・・・きゃあ!
様子見の意味でもsageませんか?
一応1にも書いてあるしさ。
>1さん、スレ建てありがとう。
私としては、>4さんの言うように、エロ小説漫画板の方が気兼ねなく
進行できるかな、と思いますが、せっかく建ったスレを無駄にしたくないので、
こちらで様子を見ながら続けてみましょうか。
発展次第で、次スレをどこにするか考える、ということで・・・。
>7
私はあれは、「済み」だと思ったよ。
だって、雰囲気出てるしさぁ。
けど、この年になって気付いたけど、女子大生でなかなかあそこまでの
色気は出せないぞ・・・<美童のカテキョー
11 :
7:01/11/13 19:46 ID:HvIgguDd
やっぱり「行為」は自宅で、なのかな。
親が突然入ってきたら・・って親も心得てて部屋に入ってこないのかしら。
おべんきょの合間になさるなんて、
さすが美童!
それでこそ美童!
>11
盛り上がってた人たちに早く来て欲しい気持ちはわかるんだけど
あげてんのは君だけだぞ。ネタふりは結構だけど、
みんなが何でsageてんのか分からないわけじゃないでしょ?
このスレが出来たのはみんな分かるから大丈夫だよ。
そうでなくても今は書き込みも少ない時間だし。
テレホ前に1度あげればいいんじゃない?まずはマターリ行こうよ。
>11
うーん・・・、私は口説くのはお勉強の合間で、
行為は別の場所(相手のマンションorホテルetc)って思ってたよ。
部屋で、だったら、鍵がある・・・と思いたい。
現場を見られてうろたえる美童は見たくないなぁ。
いや、別にうろたえないんじゃないの?
ていうかあの家の人なら入って来たりしなそう。
プライベートには干渉しないっていうか。
杏樹だって中学生だし、そこんとこわかってるんじゃない?
美童パパはあんなだし。
おおー!新スレ立ってる!
これでまた妄想に取りつかれた日々が始まってしまう・・・。
ああどうしよう・・・でもうれしいぞ〜。
1さん、ありがと〜。
>12
ごめ〜ん嬉しくて勇み足だったね
しかもsageチェック忘れてるしスンマソ!
こういう展開の話が読みたい!というのもこちらのスレでいいのかな?
あと・・・本スレでなかなか聞けなかったのですが、前スレで連載されていた
妄想野郎Aチームさん、ここのスレをご覧になっていたら、つ・・続きをプリーズ・・・!
よくよく考えたら美童のまともなキスシーンってあのカテキョーだけだよね。
あとは事故とも言えるティコさんと不可抗力のショウセンセだけだなんて・・・。
まあ描かれてないだけで実際は出てきた彼女全員としてるだろうが。(キスをだぞ・w)
大学生空手部の彼にあっさりバレて
ぼこぼこにされてたりして(藁
美童以外でまともなキスシーンがあったのが
可憐(カサル)と魅録(チチ)だよね。
おでこにチューが野梨子で。
あとふたりは多分見ることのないまま連載終わりそう
20 :
花と名無しさん:01/11/14 10:22 ID:7YkAy1aC
連載終わる前に、清四郎と野梨子のキスシーン見たい・・・ボソ。
いやそれこそ事故でももうなんでもいいから。
ほんとはちゃんとしたのがいいけど、この際贅沢は言わないわ〜。
ご・・・ごめん、あげちゃった。
もう二度としない〜。気をつける!!
>20
おぉ!同志よ。
私も見たい、禿しく見たい。
同人(絵が綺麗なのがいいな)でもコラージュでもいいから。
事故なら、その後、びっくりしている野梨子や、
照れて言い訳する清四郎も見たい。
その昔、リア厨の頃、野梨子のおでこのキスシーンを
相手の顔を清四郎に変えてノートに描きまくったことを思い出したーよ。
よく少女漫画でありがちな
興奮して大声でわめく野梨子を黙らせるために
清四郎が唇で唇をふさぐ・・・というのがいいな。
そして見詰め合うふたり・・・・
清四郎がなんか気の利いたこと言ってくれるのを希望〜!
>407っつーか6
>美童は遊んでそうで遊ばれてそう。後腐れなさそうな奥様お姉様方に。
修学旅行の時の
「君の彼氏におこられないかな」「あら、怒られるような事したいの?」って会話。
どう考えても彼氏持ちに手をだしてるんだろうが、昔はひゅー、さすが美童と思ってた。
しかし今考えるとお互い様とはいえ旅行に来た時だけのお遊びの相手みたい〜。
インドの彼女にも本命は国にちゃんといたりして…。
世界の恋人というのがキャッチフレーズだとしても、ちょっとむなしいぞ〜。
小さい頃から仲良しでずっと一緒の二人だから、それこそ昔に「ちゅ♪」ぐらいしてても
不思議は無いんだけどなあ。
恋人になるきっかけとしてまず最初にキス・・・というのはどうでしょう?
場所:清四郎の部屋
二人でおしゃべりをしていて、軽口を叩いた清四郎に対してムキになって答える野梨子。
それをクスクス笑って見つめる清四郎。
野梨子は少し怒ったように清四郎を見上げて軽くにらむが、つられて笑ってしまう。
フッとその場の空気が和んだ瞬間、あまりの愛おしさに清四郎は思わず唇を寄せてキスしてしまう・・・が、
軽く唇が触れた瞬間、我に返り慌てて身を離す。
突然のキスに呆然として固まったままの野梨子と、
どうフォローすればよいのかわからず、珍しくうろたえる清四郎。
これをきっかけに互いを男女として意識しだすということで。
この後、清四郎がどんなセリフを言ってフォローするのか・・・いい案あります?
>24
美童:『世界の恋人』 改め 『世界の浮気相手』
それにしても 美童パパ>杏樹>美童 のモテ順だし
パパにも弟にも彼女奪られるなんて、意外とヘボ?
エッチ系ネタになったとたんに美童大活躍!でわないか!
あっちのスレでは美童あんまり出番無かったもんね…。
頑張れ!美童!!
では私も美童ネタで・・・
>18
えっ、キスまで?私はてっきり全員と最後まで「済み」かと・・・(汗
>24
意外とそういう相手(彼氏持ち、旦那持ち)としか付き合わないのかもよ。
実はマジ恋愛・重い恋愛が苦手と見たね、
ミュスカ姫みたく自分からマジ惚れしない限りは。
>29
言えてる。美童の「彼女」って「ガールフレンド」って感じ。ミュスカ姫の時みたいに
自分から惚れる事って稀みたいだしきぬさんの時も複数の女性が当たり前の
様に出てきてるし。
「ガールフレンド」ってより「セフレ」ってほうが正しいだろうな(w
だってやってないわけないって。あの家庭教師とだってあんな濃厚なキスしといて
「はい、お終い。」じゃおさまりつかんだろ。
え?何がって?そりゃ、ナニが、でしょ。
親父ギャクスマソ…
31 :
花と名無しさん:01/11/15 02:53 ID:sukGsFQP
ミュスカ姫のときは超真剣だったねぇ〜
まだ若かったからかなー
可憐もマジ惚れは多いほうだよね(コマシとかゲイとか・・)
美童はセフレに不自由しない生活を送ってるのに
夢は自分の花嫁を育てること、なんて。
どーゆ〜ふうに育てるのかしら・・・ていうか年の差何才・・
ごめん!私もsageチェック忘れちゃった!次はしません!
>394(本スレ)
>魅:最中でも無線で呼ばれたら、突きながら応答しそう (きゃあ!
無線「魅録さーん、いないんですかー?」
魅録「悪い、魅録だハァハァ、ちょっと今とりこみ中でハァハァ」
彼女「XXXx XXー!!」(あの声)
魅録「バカッ、声出すなって(焦)」
無線「みっ魅録さん、何やってんスかぁーー!!!」
こんな感じ?
魅録「すまない、ちょっとアクシデントが… …うっ!!」
無線「大丈夫ですか?!ホントに大丈夫っすか?」
魅録「だ…大丈夫…だ…」
無線「魅録さん?魅録さん?」
魅録「…」
無線「魅録さーんっ!」彼女「魅録ーっ!」(同時)
>34
い・・・いったい何が起きた!?ドキドキ
>20
コラージュでもいいからにワロタ!
皆、切実な思いにかられているのね〜。わかる、わかるぞ!
>26
お〜!さっそく妄想ネタが…。つ…続きは……ハアハア。
>31
>可憐もマジ惚れは多いほうだよね(コマシとかゲイとか・・)
コマシのほうはどちらかと言えば野望に近い気がする…。(w
37 :
花と名無しさん:01/11/16 02:48 ID:fRZ6Z7yj
>33、34
バクショー!!本当に何が起きたの?
しかも魅録気絶してないか?まさか腹・・(ピー・自粛)
ごっめーん!私もやっちゃったYO!(しかもこんなレスで・・・アセアセ)
気を付けますー・・・。
>37
逝かないでミロク〜!10代で腹○○はイヤ〜〜!
八鹿流家元殺人事件で、可憐が共犯の医者の先生のところに
探りに行くシーンあったけど、
あれってよく考えればかなりやばくない?
可憐クラスの色気で女好きのオヤジが飲んでるところに
一人で行くのって。ホテル連れこまれて無理やり・・・とかありそうで。
可憐のことだから多少は自衛あるだろうけど。
そのときのお相手が誰だか知りた〜い!
無線がくると魅録に手で口をふさがれちゃうのかしら
そのまま腰を動かす魅録・・・・・ ムフフッ!
>40
当然のことのように可憐に行かせる清四郎と、「まかせといて」とこれまた
あたりまえのように一人で行ってしまう可憐。
男からの情報収集は今までに何回もやっていて、もう朝飯前になっていたのかも。
そして最後はあざやかにかわすんだろうな。(あんたプロや・・・)
>33-34
昼間っからドキドキしちゃったよ(w
ふと思ったんだけど、ミロクになら「バカッ」と言われても
腹が立たない気がする。
他の男にこんなこと言われたら3倍くらい言い返すけど、
ミロクに言われた時だけは愛情感じて嬉しくなっちゃうかも。
これって彼の人柄なのかな?
>41
ごめん‥
「ムフフッ!」を「フムフム!」と読み間違えて
イケナイ想像をしてしまいました。
逝ってきます・・・
わかった!美童の理想の相手 『自分に良く似た幼い少女』!
これで決まり!
46 :
sage:01/11/16 16:18 ID:0u5bYyAj
44>私と同じ町が間違えをした人がいたとは・・・(笑)
やっぱり清四郎は「フム、フム!」なんだろうか・・・。
下げ方間違えました!
逝ってきま〜す
魅録×野梨子というのが、一番現実味があるように思うな〜。
裕也と魅録って似てるから、野梨子が魅録を好きになる可能性は
あるだろうし、魅録の方もチチからすると芯の強いお嬢さまタイプが
好きみたいだから、野梨子もOKなんじゃないかと。
んで、ちょっと妄想してみた。
ふとしたことから愛し合うようになった魅録と野梨子。
それを知った清四郎は驚くも、相手が魅録ではケチがつけられない。
「幸せにしなかったら許しませんからね」などとお決まりのセリフを
吐いてみたものの、心には何故かポッカリと穴があいたような……
それまで自分に頼り切りだった野梨子が何かというと魅録・魅録に
なったから寂しいんだろう、と自己分析していると、可憐が一言
「案外ニブイのね」。
結婚式の日、幸せそうな野梨子を見ていてたら胸が締めつけられる
ように痛み出し、会場を飛び出してしまう清四郎。
「本気で惚れてたんでしょ……アンタって馬鹿ね」
様子を見に来た可憐に言われ、「その通りですね。一言もありません」。
そして二人は朝まで飲み明かす。
>48の続き
会場では、ご馳走に大ハシャギしていた悠理が「清四郎、野梨子の
ことが好きだったんか」。
野生のカンに驚きつつも、話を逸らそうとする美童。
「清四郎と可憐の分も食べられるよ。良かったな」
「こんなことで食べられるようになっても、嬉しいもんか!」
そう言いながらも、食べるものはシッカリ食べる悠理であった。
族仲間に次々と酒を勧められつぶされ気味な魅録と、それをハラハラ
しながら見守っている野梨子。
そんな二人を見ながら、誰にともなく呟く美童。
「今日が清四郎の卒業式だったのかもな」
月日は流れ、魅録と野梨子の一人娘は清四郎に夢中。
「清四郎お兄ちゃまのお嫁さんになるのーっ!」
心中複雑な魅録を、余裕の笑みで見返す清四郎なのでした。
おしまい。
って、魅録と野梨子の話を書くつもりが、なぜか清四郎話に……(汗
>48・49さんの脇ソレバージョン
結婚式で清四郎が自分の気持ちに気づいて
窓たたいて野梨子の名を叫ぶ・・・、ってまさに「卒業」やーん
>48-49さん(・∀・)イイ!
清×野派なんだけど、バカな清四郎もまた良し。
可憐の役どころもシブイし、美童、悠里もすごくラシイ。
素敵なシナリオ、ありがとう。
>50さんの勝手に続き
手に手をとって逃げる清四郎と野梨子。
野「私信じてましたわ。清四郎が攫いに来てくれるって」
ごめん、これじゃ魅録がただの当て馬だ・・・
53 :
花と名無しさん:01/11/16 21:58 ID:NdOcsG56
野×魅もいいけど、野梨子は一人娘だから一人息子とは結婚しなそう。
無人島で青い珊瑚礁状態になったら、すぐにやっちゃいそうなランキング。
1位 美×可 2位 魅×可 3位 清×可
やらなそうなランキング
1位 美×悠 2位 美×野 3位 清×悠
私の勝手な妄想です。 スミマセン
魅×野のカップルが成立にあたっては
ぜひ千秋さんに一役買ってもらいたい。
息子の恋心に気づいた千秋さんが
魅をしこたま酔わせて、野の泊まってる部屋に押し込む、とか。
(そして盗聴器でその模様をうかがってるとか)
遅レスですが、>20さんの事故キスに触発されて、妄想してみました。
初冬の日曜日。
清四郎は図書館の机で、本をめくっていた。
机の上には数冊の本が平積みになっている。
ふと気配を感じて横を見ると、野梨子が分厚い本を5冊、重そうに抱え
清四郎のいる席に近づいて来ていた。
「野梨子、資料は見つかりましたか」
「えぇ、清四郎。何冊か参考になりそうな本がありましたわ」
「重そうですね、手伝いましょう」
そう言って立ち上がりかけたとき。
ぐらっ。
揺れを感じ、よろけた野梨子を支えようと清四郎は腕をのばした。
ぐらぐらっ。
再度の揺れに耐え切れず、清四郎は床に倒れこんだ。
腕は既に野梨子に届いており、支えるつもりが逆に引き倒す形になってしまい、
そのとき、軽く唇と唇が触れたような気がした。
清四郎は思わず野梨子を見つめ、同じく清四郎を見つめる野梨子の瞳に出会った。
「野梨子……、さっき……」
「清四郎……?」
「……」
上手い言葉が見つからずに、清四郎は沈黙する。
そして、
「いえ、何でもありません」
言った瞬間、後悔した。
野梨子は唇が触れたことに気付いているのだろうか。
確かめるように、もう一度野梨子を見つめた。
「……そう、ですわよね。私も何でもありませんわ」
ぎこちなく微笑む野梨子を見て、清四郎は再び自分の言葉を後悔した。
>55の続き
いつも通りに月曜日が来て、いつも通りの一週間を過ごした金曜日。
清四郎は生徒会室で美童に呼び止められた。
「清四郎、まるで恋に悩める少年だな」
「何のことですか、美童」
「いやあ、清四郎もついに恋に目覚めたのかと思って」
美童は嬉しそうに話を続ける。
「で、相手は誰だい?僕でよかったら、相談にのるよ」
「これでも清四郎よりは恋愛経験豊富だと思うけどね」
内心、美童の勘に驚きながら、清四郎は答えた。
「そういう訳じゃないんですけどね」
「とぼけるのは良くないな。恋に悩んでるオーラが出てるよ」
「……よかったら、僕の家で話しませんか」
「ふうん、そういう訳だったんだ」
「どおりで野梨子の様子も変だと思ったんだ」
一通り話を聞き終わった後、美童が口を開いた。
「で、清四郎はどうしたい?」
「……どうって……」
「清四郎は自分の気持ちに気が付いてるのかってことだよ」
冷静に意見を言う美童に、清四郎は戸惑ったような顔をした。
「僕の気持ち……ですか」
「どうして図書館で、なんでもありません、だなんて言ったんだい?」
「それは……野梨子を傷つけるのが嫌で……」
「言い訳だな。現に、僕の見たところ、野梨子もこの一週間おかしかった」
「……」
「いつもの清四郎だったら、もっと冷静に対処できたんじゃないか」
「本当にわからないんですよ!」
「今でも、野梨子の朱い唇に自分の唇が触れたかと思うと……」
清四郎は言葉につまった。
様子を見ていた美童がフッと笑いながら言った。
「もうわかってるんじゃないか、それが答えだよ」
>56の続きはまだ書いていません。
流れとしては、清四郎に野梨子に告白させて、
今度は合意のキスをさせて終了したいな…と思っています。
野梨子視点からも書いてみたいかも。
読みたくなかった人、すみませぬ。
脳内あぼーんしてください。
58 :
20:01/11/16 23:18 ID:pWXc1qsO
>55-57
あ・・・ありがとう〜〜〜。
私のボソ・・・をこんなステキなお話にしてくれるなんて〜。(感涙)
続き楽しみにしてます。頑張ってくだされ〜。
>48-49
60 :
20=59:01/11/16 23:34 ID:du/UUIax
>48-49
あせって押しちゃった!スマソ!
私も51さんのように清×野だけど、この話もイイ!
自分の気持ちに鈍感な清四郎・・・いいね〜、切なくなってしまったよ。
とってもすばらしかったです!
清四郎の悩める気持ちが手にとるよう! そして美童ナイスフォロー!
やっぱり野梨子も可憐に相談してるのかしら。
そして恋愛上手の美・可がセッティングしたりして。
>48-49さん、続きを心待ちにしてますぅぅ〜!
↑
ごめんなさい、数字を書き間違えちゃった。
>55-57さんです。感動の余韻に浸ってて本当にすんませんっ!
>45
フム!とりあえずミュスカ姫に(母似の)娘が生まれたらチャンスだ、美童!
64 :
花と名無しさん:01/11/17 02:43 ID:fiP/LQlh
>55〜57
いやースバラシイっす!
心からの拍手を贈ります。
清四郎が可愛くっていいなぁ・・・
続きを楽しみにしております。
野梨子の視点からというのも面白そうだし。
>55-56
うーん、スゴイ!ドキドキだぁ〜。
月曜から金曜までの、何気ないふうを装いながらも互いに意識しているであろう
二人を想像するだけでまたまたドキドキ・・・。
野梨子視点というのもぜひ見てみたいです〜。ウエノヨウナシーンヲチョットイレテモラエタラウレシイ…
>40,42
昔の設定ならいざしらず、最近の可憐はどー見ても処女だよねぇ。
男からの情報収集は高級ホステスばりの話術でってことだと思うけど、
ベットの中で情報収集なんて、おかーさん泣いちゃう・・・・
メガネの男の子幽霊の話で
美童が情報収集して「疲れた・・・」と帰ってきたとき、
魅録が「色仕掛けも疲れるわな」って平然と言ってたけど
『疲れるような色仕掛け』イコール『○○○』だよね〜・・?
(「おべんちゃらで疲れた」と否定してたけど)
美&可がカラダで情報収集なんて・・・・ちょっと想像しちゃう ポッ
>54
そ、そんな・・・千秋さん・・・。
酔った息子にいったい何をさせる気なのですか!?
野梨子ピーンチ!!でもちょっとドキドキ・・・・・ゴメソ。
>54
もし、その場に時宗さんが居合わせたらどうなるか(想像)
時宗「千秋ちゃん、やっぱりコレはまずいんじゃ・・・
夜這いなど健全な青少年のすることでは・・・」
千秋「人聞き悪いこと言わないでよ。息子の恋路を母親が応援してあげてる
だけじゃない。大体アイツのどこが健全な青少年なのよ!」
時宗「いや、あの、しかしこういうことはお互いの同意の上でないと・・・」
千秋「あーもーうるさい!野梨子ちゃんがあんまり抵抗するようなら
部屋乗り込んで一発殴ってやるわ、好きな女一人モノにできない
馬鹿息子をねっ!!どう?これで文句ないでしょ!?」
時宗「は、はいっ、千秋ちゃん(これ以上怖くて逆らえない)」
・・・などと言い争いをしながらも、盗聴器から耳を離さない夫婦でした。
魅録は果たしてどんな行動に!?
そして野梨子の反応は!? (はぁ〜〜ドキドキ)
なんだか
野梨子が布団で浴衣で寝てて行灯の灯りがおぼろげに照らしてて・・・
という思いっきり和のテイストの雰囲気しか想像出来ない・・・
がんばれ魅録! ご両親も耳をすませて応援しているぞ!
これで既成事実が成立してしまったら、清四郎がどんな反応をするんだろうか?!
場合によっちゃボッコボコにされちゃうぞ〜。でもドキドキ〜。
そそそれは、野梨子も魅録に惚れているがなかなか進展しないため、千秋さんが
人肌脱いだという前提・設定なのか!?
「いやがる女に手を出す奴は・・・」て美童も言ってるし、酔ったイキオイで
強引にだなんて〜。魅録はやまるな〜!!
そんな事では野梨子の心と(ピーイイイ・・・)は開かないのよ〜。アワワ、何言ってんだ私。
>70
いや〜、ボコボコどころじゃ済まないだろう。がいしゅつだけど、キレた清四郎って
何するかわかんないよね・・・。
魅録はやっぱり、野梨子パパよりも先に清四郎に挨拶に行きそう。
清四郎はその場では必死で平常を装っても、あとで悶々と悩むかも。
気の済むまで殴らせてもらうかも。
野梨子は惚れてるのか魅録の熱情にほだされたかは微妙だよね〜・・?
清「野梨子が魅録を愛していたなんて気づきませんでしたよ」
野「私も不思議ですの。でも深く愛されているのが伝わりますのよ」
みたいな感じかな? 望まれて嫁ぐのが幸せと思ってそう・・・
でも僕のほうが深く長く愛してる! と清四郎ちゃんが暴露するとまたイイ展開に・・
野梨子の事故キスの相手が魅録だったら、野梨子は誰に相談すると思います?
一番の相談相手はやっぱり清四郎だろうけどこの場合はどうするかなー?
「あれから気まずくて魅録の顔が見られませんの。
清四郎、私どうすればいいのかしら・・・」(恥ずかしそうに頬を染める野梨子)
・・・ってか相談されたほうもえらいショックかもしれん。
(よりによってそれを僕に相談するんですか・・・)ショック!!
>72
おお、まさに!父親よりもまず清四郎の許可が必要かも。
清四郎の台詞に複雑な心境が見え隠れしてていいですね〜。
野梨子も無垢な感じが彼女らしい!
>僕のほうが深く長く愛してる!と清四郎ちゃんが暴露するとイイ展開に・・
すっごく見たいぞ!後悔しないように頑張るんだ、清四郎!!
「僕の方が深く長く愛してる!」 幼馴染みならではのええ台詞や・・・。
前スレの妄想ネタで、超美しいウエディング姿の悠理というのがあったが、
それを読んで白無垢姿の野梨子をすごく見たくなった・・・。
そして最近のこちらの話題で願望が再燃してしまったーーー!!!
76 :
300まで落ちてるので…:01/11/19 22:29 ID:jdcuI3J3
川´ ゝ`川 <あげるよー。恋のことなら僕にまかせて
最近ここのスレをのぞくのが楽しみでしょうがない!
皆さん、いろんな楽しいネタをありがとう〜。
17巻「雛人形は眠れない」より。
穴に落ちちゃった悠里を助けるためにロープで降りて行く魅録への悠里のセリフ、
「魅録ちゃん、愛してる〜」
さらにその後、みんなでニュース見ながら話してるシーンでは
悠里が魅録の背中にしがみついてるように見える・・・。
萌え〜
そう、私は悠×魅派です(ワラ
>78
悠理が、魅録のさりげないが男っぽいしぐさに思わずドキッとなる、
なんて事は無いのかな・・・・・・無いかな?(w
>48-49さんの 魅×悠オチバージョン
結婚式の日、幸せそうな野梨子を見ていてたら胸が締めつけられる
ように痛み出す清四郎。しかし無情にもスピーチの時間が近づいてくる。
ついに有閑倶楽部代表として祝いの言葉を述べるときがきた。
マイクの前に立つ清四郎。高砂から見る新郎新婦。
よどみない挨拶から始まり、倶楽部の思い出、魅録との友情話を語り
野梨子について述べようとしたとき、言葉が詰まった。
ざわめきだす会場。不審な顔で見守るメンバー。
「・・ぼくはこんなときになって自分の気持ちに気がついてしまいました」と
口火を切り、野梨子への溢れる恋心を告白してしまう清四郎。
「魅録、おまえの結婚式でこんなことを言ってごめん・・でもぼくは野梨子が好きなんです」
すると魅録はニヤリと笑い、「バカ野郎、決めるのは野梨子だぜ」と
顔を真っ赤にして清四郎を見つめていた野梨子を指差す。
「わ・・わたくしも・・・清四郎が、好きでした・・・」
新婦の野梨子が白無垢姿のまま壇上から降り、清四郎の元へと進む。
ふたりはマイクの前で堅く両手を握り、見詰め合う。
びっくり仰天する両家と招待客。
つづきです。
誰しもがことの展開に声も出ず固まっているところへ、なぜか悠里がつかつかと
歩みだし、清四郎の前からマイクを奪った。
「このふたりは小さい頃から好き合ってたんだ。これでいいんだ!」と怒鳴る。
しかしこの場はどうするのだという声に
「魅録の隣にあたいが座ればいいだろ!」と強引に高砂へ上がりこみどっかと座る。
この様子を見守っていた可憐と美童も
「これが一番自然よ」「魅録も悠里が好きだったんだろ?」と後押しする。
呆気に取られていた魅録だが、しまいには大笑いし
「よし、結婚しよう」と宣言する。会場は急遽松竹梅家と剣菱家の結婚披露宴となりました。
月日は流れ、清×野、魅×悠は学生時代と変わらず仲良く交流があった。
美童はミュスカ姫の子を引き取り、自分の妻となるべく教育している。
可憐は玉の輿願望が強かったが、地味で誠実な人柄に惹かれ、
若いが有能な宝石鑑定士と結婚し、ジュエリーアキを継いで活躍していた。
魅録の結婚式でのドタバタは6人の間で今でも笑いの種でしたとさ。
おしまい
(結婚式の辺りはあだち充「みゆき」のパクリです。おそまつでした。スマソ)
82 :
80-81:01/11/20 10:36 ID:VsHKPZAI
うう〜む・・・・やはり強引過ぎますね。
時宗さんや万作さんの反応も書きたかったのですが・・・・。
みなさんごめんなさーいっ!!
>54
夜這いとはこれまた究極の方法だけど、カップル成立させるために
親が画策するというのはいいかもしれない。
そうでもしなきゃ、いつまでもあのままかも〜。
あ、魅×野 話が!
二人の娘が、清四郎に夢中って、同じ妄想してたので、ビックリ。
結婚話もよい!!ですが、交際編もみたいなぁ。
野梨子が、婚前交渉絶対不可なのは、周知の事実。
可憐に、いつまでもそんなんじゃ男だってあきれるわよ、と
せっつかれ、清四郎に殿方の心理を聞きに行く野梨子。
魅録も、気持ちはやまやまだけれど、無垢な野梨子の顔を見ちゃうと
手が出せない、ちょっとした拷問状態。
お互いを思いやる余り、不器用な感じというのが、萌。
そして、清四郎への追討ちショックに、また萌。
85 :
花と名無しさん:01/11/20 18:09 ID:fIm9g3qn
>78
嬉しい〜久々に悠×魅ネタが!私も同じとこで萌えてましたよ。
その気絶した悠理をどうやってはこび出したのかなぁとか。
「大丈夫かっ悠理!?」とかいってお姫様だっこしてくれたらいうことなし(w
>79
同意。それプラス魅録のさりげない優しさにドキッとなって欲しい。
手のかかる悠理をほっとけなくて世話やく魅録とそれを頼りにしてる悠理。
そこから愛が・・・うー私の想像力だとここまでで悲しい(w
>81
>「このふたりは小さい頃から好き合ってたんだ。これでいいんだ!」と怒鳴る。
悠×魅かつ清×野派でもある私にはこのセリフはかなりツボでした!
お互い好きなのに素直になれないシチュエーションとか
やっぱり野×魅よりも野×清のほうがしっくりくるかなと思う。
みんなでグルになって一芝居うって(81の結婚式みたいに)
最後には清四郎ちゃんに強引に野梨子をさらってほしいなぁ。
>54さんの勝手なつづき
野梨子へのこらえきれない愛しさで、有無を言わせず迫る魅録。
「なになさるの!やめて魅録!」と言いながら抵抗する野梨子。
「やめて・・やめて・・・・・助けて清四郎!」と思わず口走る。
ハッと我に帰る魅録。「やっぱりあいつが好きなのか?」涙をこぼす。
そんな魅録につい心と○○○を開いてしまう野梨子。
・・・一部始終見守る(盗聴している)松竹梅夫妻・・・
そして
>72さんへ続く というのはどうでしょう?
>83
親の画策編・清×野の場合
なじみの小料理屋で酒を酌み交わしている清四郎パパ・修一(うろ覚えスマソ)と、野梨子パパ・青州。
修一「いやぁ、野梨子ちゃんは本当に綺麗になりましたなぁ」
青州「いやいや、清四郎君こそすっかり立派な青年になって」
修一「・・・早いもんですなぁ」
青州「・・・本当にねぇ」
しばし無言のまま杯をかたむける二人。
修一&青州「・・・で、物は相談なんですが」
修一「!!・・・どうぞ、白鹿さんから」
青州「・・・いやいや、菊正宗さんこそ」
そして双方の親の密談で夜は更けてゆくのであった・・・。
さしあたっては両家合同で家族旅行にでも行って、二人っきりにしてしまうとか??
>86
>そんな魅録につい心と○○○を開いてしまう野梨子。
野梨子!花の操を情にほだされてささげちゃうなんてダメ〜!(ワラ
結婚式ではなく、野梨子に白無垢を着せる方法はないかと四苦八苦した結果ですので、
強引な設定には目をつぶって優しい目で見てください・・・
剣菱グループ系列でオープンされる結婚式場のパンフ用モデルを、万作さんの案で
急きょ野梨子がつとめる事になり、純日本美人に敢えてワイルド系(?)をという意見のもと、
魅録が相手役に選ばれる。
「マジかよ、勘弁してくれよ!」とさんざんゴネル魅録だが、とうとう白の紋付袴に
着替えさせられ、他の4人に「アラ〜、似合うじゃない、魅録!」などどからかわれる。
そこへ「花嫁さんの支度が整いました」の声。
待ってましたとばかりに控室に駆け込んだメンバーが見たのは、白無垢に身を包み
おしろいを施され、この上なく清楚だが、それでも不思議なほどあでやかで美しい花嫁の姿。
皆、一瞬声を失うが、悠理の「キレ〜だぁ・・・野梨子・・・」の呟きをはじめ、口々に
感心したり誉めたりする・・・が、未だに目を見張ったまま声も出ないでいる清四郎。
それに気付いた美童に肘でこづかれ、やっと我に返りわずかに赤くなる。
当の野梨子は恥ずかし気に、だが憧れの花嫁衣裳を身に着けているという嬉しさに頬を染め、
そんな初々しい様子がいっそう、野梨子の清楚な美しさを引き立てている。
撮影スタッフの「花婿さん、ちゃんと花嫁さんをエスコートしてあげてね」という声に、
魅録は戸惑いながらも野梨子の手を取り、
「すげーキレイだ・・・・野梨子」
「あら、魅録も素敵ですわ」
と、連れ立ってスタジオに移動して行く。
清四郎はそんな二人を見て、なんとも形容しがたい感情が湧き上がってくるのを感じていた・・・。
長くなったので続・・・
>89の続き
撮影が始まる。
比較的余裕のある笑顔の野梨子に対し、緊張で顔が強張ってしょうがない魅録。
スタッフも「花婿さん、もっとリラックス、リラックス」と苦笑いしている。
あまりの大変さに
「だいたい俺のガラじゃないんだよ! ああもう、緊張してしょうがねえ!」
ぼやく魅録に、野梨子は
「あら、おかしいですわね。ヤクザさんも平気な魅録ですのに」
くすくす笑いながらからかうように言う。
「なんだよ、それ。ひでーな。」
野梨子の軽口に一瞬緊張がほぐれ、自然と笑みがこぼれた。
つられて野梨子も微笑んだ瞬間、絶妙なタイミングでシャッターが切られた・・。
そんな様子をスタジオの隅の方で眺めている4人。
「幼馴染みの清四郎ちゃんとしては複雑な心境だろ?」 ニヤリとした美童が問うのに対し、
「まあ、そうですね。兄貴みたいな心境ですね」
涼しい顔で答えてみたものの、実際の心の中はそれだけでは何とも説明のつかない、
落ち着かない思いで一杯だった。
今までに感じた事の無い複雑な想い・・・・自分でもこのイライラが何なのか理解できずにいた。
もう少しだけ続・・・スマソ。
>90の続き・・
相手は魅録だと、あくまでも仮の事だとわかっているのに、この気持ちは一体なんなのだろう。
花嫁姿の野梨子の隣に自分以外の男が立っている・・・その事が何故これほどまでに自分を動揺させるのか・・?
・・・・・・・自分以外の!?
思わず浮かんだ考えに愕然とする。
野梨子を大切に思っていたのは事実だが、それは幼馴染みとして・・・あくまでも妹を見るような
感情だったはずだ・・! それなのに・・・。
昔から野梨子がそれこそ様々な男に思いを寄せられていたのは無論知っていたが、
彼女自身が興味が無いと突っぱねていた事もあり、それを不安に思った事はなかった。
野梨子がある男に心惹かれた時でさえ、一番近くにいる人間は自分だと信じて疑わなかった。
たとえそれが倶楽部のメンバー内であっても・・・。
様々な考えが後から後から浮かび、自分でもどうしようもないほど心乱れる・・。
今まで自分は冷静なほうだと、自制心はあるほうだと思っていた。その自信もあった。
しかし今は湧き上がる不可思議な感情を抑える事が出来ない。
参考までにと撮られた一枚のポラロイド写真・・・それはまさに先程の瞬間を写した物だった。
はにかむような笑顔の花婿と、それを優しい微笑みで見かえす花嫁。
お互いに見つめ合っているさまは、知らない者が見たとしたら本当に幸せそうなカップルに見えるだろう。
「いい写真だよな〜」 「カメラマンの腕よ!」
口々に感想を述べる3人をよそに、清四郎は何も言えぬまま写真から目をそらした・・。
いつものように二人並んで歩くその日の帰り道。
今日の感想を楽しそうに話す野梨子を横目で見つめながら、先程の複雑な感情を一人思い返す清四郎であった。
おしまい。
92 :
89-91:01/11/21 12:28 ID:gaX6g8h3
はーはー・・・
白無垢野梨子は私も常々見たいと思っていたので、ついこんな妄想をしてしまいましたが、
結局、清四郎の悶々だけで終わってしまった・・・。
修行しなおしに逝ってきます。長々とスマソ・・・
いやーっ!!逝かないでー!!
89-91さん、最高!!(・∀・)イイ!!
コレよ、コレ!こういうのを待ってたのよ!
はぁ〜、堪能したわ〜。
続編(別バージョンでもよし)書かれます?
楽しみに待ってま〜す♪
やはり清四郎が先に野梨子に恋心を抱くというのがパターンかな?
男嫌いの野梨子がふとした拍子に清四郎にオトコを感じて
意識してしまうのもいいなぁ〜♪
(89-91さんの立場逆転バージョンみたいな)
>89-91 さん、凄く(・∀・)イイ!
読みたかったものを書いてくれて、ありがとねー。
清楚で艶やかな白無垢の野梨子。
想像しただけで、ドキドキだよ。
こういうことに恥ずかしがる花婿役の魅録もイイです!
>87
両家合同家族旅行、見たい!
夕暮れ時に野梨子と清四郎を散歩に行かせといて
その間に家族は撤収してしまうとか(ありがちパターンだけどね)
で、夜は二人きり・・・フフフ
清四郎のお父さん、修一さんて名前、何巻にでてましたっけ?
顔はよーくわかるんだけど。
「修平」じゃなかったっけ?>清四郎父
真澄ちゃんの話で真澄ちゃんの手術を清四郎の父にやって貰おうと清四郎が
サナトリウムの担当医に「僕の父は菊正宗病院の菊正宗修平と言います…」
って言うんじゃなかったっけ?確か。
おおーすごい!清四郎パパの名前なんて見落としてたよ!
ところで清四郎ママの名前と経歴はどこかに載ってる?
メンバー全員両親ともスゴイよね。
101 :
花と名無しさん:01/11/22 12:33 ID:AMtRbeVU
清四郎ママの名前と経歴は出てきてないと思うよ。
小ネタだけど『豊作×和子』でくっつかないかなぁ。
102 :
花と名無しさん:01/11/22 13:24 ID:oZWai+AY
それいいかも。
しっかりしてて野心家の和子なら、剣菱家を取り仕切れそう。
私は和子は彼氏いないと思うんだけど。どう?
美人だけど、いざ付き合ってみると
男の方が逃げていきそうな感じだな〜>和子
和子姉さん、頭良すぎて年の近い男や自分より知能の低い男とはつきあえなさそう。
と、言うわけで年の離れた優秀だけど冷血な医者と不倫している…ってのは?
結構泣かされたりしてんだよなー、これが。
でも家族や友人の前では決して見せない。
そのうち清四郎が気が付く。
「お姉さん、どうしたんですか?最近おかしいですね。心配です。相談に乗りますよ。」
「あんたなんかに相談することはないわよ。どうせ弱味でも握ろうとしてるだけでしょ?」
「(やれやれ…さすが僕の姉ですよ。しかしこの状況は尋常じゃなさそうですねぇ。
仕方ない、一肌脱ぐとしますか。)」
と、言うことで有閑倶楽部の出番…!なんてのはどうでしょう。
相手の知能もかなり高いので闘いがいがありそう。
106 :
花と名無しさん:01/11/23 00:38 ID:+rw9lh4I
こんなのはどうでしょう。
野梨子へ告白しようと決めた魅録は清四郎を呼び出し彼に許可をとる。
その時は殆ど気にせずにいたが、2人が実際に付き合っている姿を見ているうちに
今まで感じたことのない感情を覚える清四郎。
一方、野梨子と付き合い始め、幸せそうな魅録と野梨子。
ただ、数ヶ月間付き合っても野梨子の気持ちが身近に感じられずに不安になままの魅録。
そんなある日。美童や可憐の後押しもあって自分の気持ちに素直になれるようになっ
た清四郎が魅録のところにやってきて、野梨子への想いに気がついたことを告白する。
魅「で、どうしたい」
問い詰められ、野梨子と付き合いたいときっぱりいう清四郎。
魅録が無表情のまま指を鳴らし言った。
「覚悟はできてるだろうな」
「肋骨の2〜3本折られるのは覚悟の上です」
魅録が思い切り腕を振り、清四郎を殴りにかかった・・・が、その手は清四郎の
間近で止まった。そして、魅録は言った。
「行けよ、野梨子のところに」
「魅録・・・、すみません」
清四郎の後姿をあえて見ずに、魅録は呟いた。
「謝ってほしくなんかないさ・・・勝てるわけなかったんだ。最初から・・・」
すいません、長くて。私は清×野なんだけど、魅録も好きなんで・・・
うわ・・・・うれしい・・。
今まで妄想ネタをカキコした事はあったのですが、レスを分けるほどの
長文は初めてでちょっとドキドキだったので・・・。
レスをくださった皆様、ありがとうございます。
>106
魅録・・・なんて男前なんだあなたは・・。
最後の台詞がカッコいいです〜〜〜。
この後、清四郎が野梨子になんて告白するのか考えただけでドキドキですね〜。
そんな私も清×野派・・・・(w
>107
腐女子にうれしいモノをありがとう!
成長してから読み返すと確かに男×男もありだよね〜 と思いつつ、
しかしここでは板違い・・・(涙
イバラに刺されて逝ってきます
有閑倶楽部メンバーのパパ&ママの
ラブストーリーも詳しく知りたいなぁ。
>107.109
「人の知ってることを知らないのは恥」の清四郎が
ホモやバイの世界を探求しはじめて開眼しちゃったりして・・・・。(w
111 :
花と名無しさん:01/11/24 01:58 ID:esYARH5B
結婚式って、現実には以外に大変じゃん。
ムードとかないじゃん。兎に角行事に忙しいってかんじだし。
だから。清×野の結婚式も大変そうって感じしゃう。
お互い親同士がその分野では一流だし。
するってーと、以外とたんたんとしてつまらなかったり。
野は、婚前交際はなさそうだしね。
そこで。
無理矢理婚前をしてしまう、って妄想ストーリーが欲しいな〜。
ありがちな雪山遭難でもいいし。
どなかたたのも〜。
今でも古い家なんかでは、新郎新婦のお床入りを、周りの人が確認する
行事があるらしい。
まさか清×野も…!?
>111
清四郎が無理強いする事はちょっと考えられないので、
婚前不可の野梨子が納得して了承してしまう展開というのは何かないかなー。
しかーし雪山で死にかかってるってのに、やってていいのだろうか?(w
↑やらないまでも、あたためあわなきゃ(w
雪山で死にかかっても仏像燃やしちゃダメ (藁
116 :
花と名無しさん:01/11/24 22:31 ID:HXQjqIBC
清四郎が自分以外の女の人と仲良くなって、野梨子が嫉妬する話なんていいなー。
117 :
花と名無しさん:01/11/24 23:15 ID:6ec7ppfy
雪山で死にかかっているからこそ、
「私たち、このまま死んでしまうかもしれません。死ぬ前に……」
とか何とかいって、お互いに心を開きあって……って、成り行きはどうかしら?
仏像があれば、二人は「仏様に誓って最期に添い遂げよう」
とかいって祈りつつ……、っていうのは駄目?
>117
突然の事だから準備とかしてないだろうけどいいのかしら。(藁
そんな状況だったら(・・・できちゃったらどうしよう)なんて
考えないのかもな・・・逝きます。
>116
ちょっと違う展開だけど、
ささいな事から清四郎に恋人ができたと誤解した野梨子が、
ショックを受けつつも自分も清四郎離れしなきゃいけないと思いたち
クラスメイトのデートの誘いに応じる。(または見合いを了承する)
まさかそんな誤解をされているとは思ってもいない清四郎は、なぜ急に野梨子が
自分から距離をおこうとするのか解らない。
その事を尋ねても(清四郎にとって、もっと大事な人ができてしまったから・・・)とは
言えない野梨子。
そんな野梨子にますます困惑する清四郎・・・てのはいかがですか?
120 :
花と名無しさん:01/11/25 01:19 ID:sl5lB+4m
可憐ちゃん登場すくないねこのスレ。
まあ、あまりにもリアルに想像できちゃうってのはあるけど(w
>119
それ素晴らしく良すぎ!!
裕也登場の回みたいな、野梨子のやきもちバージョン見た〜い♪
(↑ 何回読んでも清四郎のやきもちぶりがいいよねー)
123 :
花と名無しさん:01/11/25 21:43 ID:N9tZywe2
>>119 離れていこうとする野梨子に気がついて
「野梨子、最近どうしたんです。何でそんなによそよししいんですか?」
何て質問して
「私に構わないで下さいな。清四郎には他に行くべきところがあるでしょう?」
って涙ためてる野梨子を見ちゃったりして。
誰か続きを・・・。
>119
その2人の誤解を解くために倶楽部の面々が奮闘してほしいなぁ。
よそよそしくされて、へんに落ち着かない清四郎・・・
自分の感情が整理できない野梨子・・・・・いいわぁ〜!
>123
(・・!!・・・涙?)
野梨子の言葉の意味が解らず戸惑いながらも、
「・・・・泣いてる野梨子をほおっておいてまで行く場所なんて僕にはありませんよ」
清四郎と距離をおけるようになる為に、懸命に心を押さえつけていた野梨子は
その言葉にくじけてしまいそうになり、思わず声を荒げ、
「どうしてそんな事を言いますの!!私が・・・私がどんなに・・」と
言いかけ、口をつぐんでしまう。
↑
>「・・・・泣いてる野梨子をほおっておいてまで行く場所なんて僕にはありませんよ」
すっごくイイ!! わたし、この台詞ときめいちゃいました・・・・
128 :
花と名無しさん:01/11/26 22:52 ID:5W1SnEJe
>>126 鼻血でそう・・・。( ̄TT ̄)
凄くいい〜!!こんな話読みたいな〜!!
129 :
花と名無しさん:01/11/26 22:56 ID:qo+X+q9z
>126
萌え〜!
130 :
花と名無しさん:01/11/26 23:59 ID:5W1SnEJe
>>126 それで、野梨子に何かあったのだと気づく清四郎。
「野梨子、何があったのか言って下さい。何があったというんですか?」
「どうして・・・、どうしてそんな事を言いますの?私だって昔と今は違う事ぐらい
分かっていますわ。でも、私を一人にしておいてそんな言葉をかけるのはやめて下さいな!」
「一人って・・・、何の事です?野梨子を一人になんて絶対しませんよ!」
誰か続けて・・・。
わぁー!素敵すぎ!!
清×野ってやっぱり萌えどころだよねー!
>「野梨子を一人になんて絶対しませんよ!」
そんな台詞わたしにも言って・・・。そしてどなたか続きを・・・他力本願でスンマソ(汗
>>130 野梨子は思わず全てを話し、相手の事を尋ねてしまいたい衝動にかられる。
相手の方はどんな方?清四郎はその方の事を愛しているの?
でも聞けない・・・・どんなに気になっていても、清四郎の口から直接その事を聞かされるのが怖い。
聞いてしまったら本当に清四郎が遠くに行ってしまうようで・・・・。
口に出せない想いが大粒の涙となってこぼれ落ちた。
「野梨子!!」
走り去ろうとする野梨子を引き止めようと腕をつかもうとするが、振り払われてしまう。
後に残された清四郎は
(本当にどうしたっていうんですか・・・・野梨子)と呟いた・・・。
ハアハア・・・あ、あとは頼んだ・・・バタ。
どんどん素晴らしすぎる展開に・・・・(嬉しくて号泣中)
筆力無くて参加できない自分が悔しい・・・
134 :
花と名無しさん:01/11/27 21:24 ID:FbR/LXi8
>132
可憐は泣きながら走る野梨子を見かけた。
「ちょっと野梨子!どうしたのよ!」
「あ、可憐。何でもありませんわ」
「何でもないったって・・・・・わかった、清四郎でしょ?」
驚いて可憐を見上げる野梨子。
「やっぱり。泣くほど思いつめる前に相談くらいしてよね、何の為の友達なのよ」
野梨子が全てを打ち明けた後、可憐は言った。
「野梨子、それ絶対はっきりさせるべきよ。ずっとこんな気持ちのままでいいの?」
「そんなの嫌ですわ、でも怖くて・・・」
「いいじゃない、振られたって。そしたらあんたの気が済むまで愚痴でもヤケ酒
でも付き合ってあげるわよ。そのかわり、あたしが失恋した時はよろしくね」
野梨子はこの可憐の言葉が素直に嬉しかった。そして何かが吹っ切れた気がした。
「ありがとう、可憐」
そう言って、ふたたび清四郎の所へ走り去る野梨子を優しい眼差しで
見つめながら可憐は呟いた。「ばかね、清四郎があんたを振るわけないじゃない」
…すんません、たまには可憐ちゃんを活躍させたくて(w
どなたか続きを…あ、ココは無視してオッケーですので、もっぺん132さんの続きを…
135 :
花と名無しさん:01/11/28 00:32 ID:TxMDckKS
清四郎はこの事を魅録に相談してみた。
「野梨子がですね。よそよそしいんですよ、最近・・・」
「そりゃ、決まってるだろ。お前が最近、例の彼女とばっかりいるから
ヤキモチ焼いてるんだよ。野梨子の奴」
「彼女はそんなじゃありませんよ!大体、野梨子はそんなに子供っぽくないですよ」
「そう、普段は冷静だけどな。お前の事となるとガキみたいになるんだよ」
「お前だってそうだよな。野梨子が自分以外の男と仲良くなったら嫌がっただろう?」
からかう口調で言う魅録、それに反して冷静の答える。
「何言ってるんですか、そんな事ありませんよ!」
ニヤニヤと笑みを浮かべる魅録。
「野梨子と裕也が仲良かったとき、かなり面白くなかっただろ?
『異性として見るのは反対』とか言っていたよな、お前」
清四郎の顔が一気にカーッ!と赤くなった。
「なっ・・・。聞いていたんですか?魅録!」
「野梨子が自分以外の男になついたのが気に入らなかったんだろ?
野梨子もそう言う気持ちなんだよ!」
「・・・」
「しかも、きっとあいつ誤解してるぜ。早く解いてあげなきゃ可哀相だよ。
・・・きっと今頃、泣いてると思うぜ」
後を頼みます・・・。
>135
(そういう事だったんですか・・・・)
ここしばらくの悩みの謎が解け、清四郎はあきらかにほっとしたような表情になった。
(まったく・・・しょうがないですね)
苦笑いしながらもどこか嬉しげな様子の清四郎に、ニヤニヤしながら魅録が言った。
「で、今はどんな心境なんだ?清四郎」
「ん?別にどうという事はありませんよ」
先程までの思い悩んでいた姿などどこへやら、すっかりいつもの落ち着き払った顔に戻り、
すまして答える清四郎に、
(まったく!少しは可愛げがあると思った途端こうだからな!!)と、少々不満げだったが、
「でも・・・感謝しますよ、魅録」と言うがはやいか部屋を飛び出していく清四郎を見て、
くっくっと笑ってしまう魅録だった・・。
入れ違いに他のメンバーが部屋に入ってくる。
「今すれ違ったけど、清四郎は野梨子のとこに行ったのかい?」
「ああ」
「まぁったく、しょうがないよな〜。普段あれだけよく頭がまわるくせにお互いの事となると
まるでさっぱりなんだからな!」
「まぁまぁ、可愛いもんじゃないの」
「そうそう、だから俺達いつまでもダチやってられるんだぜ」
「同感だね」
あまりにお互いに対して不器用な二人に半分呆れながらも、ついつい口元がほころんでしまうのを
止めることができない4人だった・・・。
続きを・・・頼む。
137 :
花と名無しさん:01/11/28 18:36 ID:nIo0YRyk
私の勝手な思い。
なので、無視してくださって結構です。
ですが、
「君の名は」みたいに、
お互い逢おうと逢えなとか、
話そうとしてタイミングが合わないって、
感じで、すれ違いが続くのが読みたいよーーーん。
138 :
花と名無しさん:01/11/28 23:14 ID:Q65MI6Th
すれ違いかぁー。それもいいけど
はやく清×野のラブシーンが見たいわ・・・
我慢の足りない読者でスマソ・・・おとなしく待ってます
140 :
花と名無しさん:01/11/29 00:26 ID:AZ0Lm4vj
君の名はシリーズと、ラブラブシリーズで分けてみては?
私は両方みたいyo!
141 :
花と名無しさん:01/11/29 00:30 ID:qObyMlGx
嬉しいっす!!
清四郎と野理子のこういうお話読みたかった!!
そういえば「有閑倶楽部」も3年ぶりに連載決まったし!
2月28日発売のコーラスで!
嬉しいよ〜〜〜♪
話が分岐していろんなパターンって素敵〜ぃ。
ちなみに、やけ酒をあおって野が色っぽくなるのが見たいッス。
それにしても、文才がない自分が悲しい〜。(T_T)
>134
>「ばかね、清四郎があんたを振るわけないじゃない」
>135
>清四郎の顔が一気にカーッ!と赤くなった。
>136
>くっくっと笑ってしまう魅録だった・・。
いや〜ん、この3つがツボに。
一条さんの絵で見えてくるようだ・・・嬉しいよ〜
可と魅の登場が絶妙!
さすがです!
魅が裕也んちの帰り道、盗み聞きしてたのはワラタ!
【君の名はver.】 長くてすみません。
野梨子は可憐と別れた後、菊正宗邸へ向かった。
ところが清四郎はまだ帰宅していないとのこと。上がって待っていれば?と誘われたが、
ひょっとして魅録のところかも・・・と思い付き、その場を辞して魅録の家へ向かった。
もうすこしで到着というところで、魅録の家から帰る途中の3人に出会った。
「あら?野梨子!なんでこんなところにいるのよ!」可憐がびっくりする。
「みんな、魅録のところにいましたの? 清四郎は・・・・?」
「まだ逢ってないの? ついさっきあんた探しに飛び出してったわよ。」
「野梨子タイミング悪いなぁ。早く家戻れよ」悠里が促す。
「え・・ええ・・・」と駆け出そうとする野梨子の肩を、美堂がポンと叩く。
「野梨子。自分の気持ちに正直になれば良いだけだよ」
その言葉に驚いて振り向くと、3人が暖かい笑顔で見守っている。
(・・・・ありがとう・・・・みんな・・・・)
野梨子は胸がつまった。お礼を言おうと思っても言葉が出ない。
それを見た悠里が「何やってんだよ、野梨子ダーシュッ!」と大声を出した。
うなずいて走り出した野梨子のうしろ姿を見ていた3人は
「やれやれ。世話が焼けるわよねぇ」
「いいじゃないか。明日の清四郎の顔が楽しみだな」
「よぉーっし!今夜はウチで前祝だ!」と盛り上がっていた。
来た道を戻る道すがら、野梨子の胸は躍るような幸福感に満たされていた。
可憐はもとより、悠里と美童からの温かい友情が心に染みるほど嬉しかった。
そして、自分の気持ちに正直になって出てきた答えはひとつだった。
(あとすこしで清四郎に逢える・・・顔を見て伝えなければ・・・・・)
つづきです
見慣れた菊正宗邸が見えた。すると玄関から清四郎が出てきた。野梨子は思わず笑顔になった。
「清四郎!」と呼びかけ、走りよろうとした次の瞬間、野梨子の心が凍った。
あの、例の女性が隣にいるのだ。
「あら、白鹿さん」野梨子に気づいた彼女は気軽に声をかけた。
野梨子の存在に気づいた清四郎はギクリとした。
「の、野梨子・・・・」
清四郎は野梨子の大きな目が射るようにが一点に集中していることに気が付き
その視線をたどると、自分の手がじつにさりげなく彼女の腰にかかっていた。
慌てて引っ込めたが、野梨子は目を伏せ、自分の屋敷へ足を向けた。
「こ、これは彼女がさっき車と接触して怪我したので僕が手当てを・・・」
弁明する清四郎をよそに、当の彼女は明るい声で後をついだ。
「そうなのよ。すぐそこの信号で足首をひねっちゃって。そしたら菊正宗君が偶然通りかかってね」
しかし、一旦奈落まで沈んだ野梨子の心は容易には晴れなかった。
(わたくしは清四郎を探していたのに・・・・。それなのに清四郎は彼女と一緒に・・・・)
野梨子は大きく息を吸い込むと、彼女に向かってにっこりと笑った。
しかし胸のうちは重くて暗かった。
「お怪我、お大事になさってくださいね。清四郎がご自宅までお送りするのでしょう?
わたくしはこれで失礼いたしますわ」
邸内に消える野梨子の後姿を清四郎は追いかけたかった。
誤解された・・・先ほど魅録に言われた言葉が頭をよぎる。
しかし、怪我をしている彼女を置いていくわけにもいかない。
歯がゆい気持ちでいっぱいだった。
----------
よければどなたか是非続きを・・・・
「例の彼女」の名前、日本酒の銘柄にしようと思ったんだけどよく知らなくて・・
もしいいのがあったら、どなたか命名してくださいませ
147 :
花と名無しさん:01/11/29 22:20 ID:YexAdD+v
わあ〜!いい展開になってきましたね!!
『君の名は』verなら、野梨子にちょっかい出す男も出した方がいいのかな?
このまま、ガンガンすれ違いわせたいです!(w
途方に暮れる様な気持ちで家に帰る野梨子。
玄関を入るとちょうど母が「あら、野梨子さんちょうど良かった。電話ですよ。」と告げる。
受話器を受けると懐かしい声が。「やあ、俺だよ。裕也だよ、久しぶり。元気でやってるか?」
それは金沢で時宗に紹介された仕事を一生懸命頑張っている裕也からであった。
「ゆ…裕也さん?」
野梨子は懐かしさで気持ちがゆるんだのか突然泣き出してしまった。
「ちょ、ちょっと、どうしたんだよ!いきなり。俺、まだなにもやってねーよっ…!」
焦る裕也。その裕也の言葉に思わず吹き出す野梨子。
「いやですわ。裕也さんが何かするなんて思ってもいませんですわ。」
「だって、アンタいきなり泣き出すからよぉ、びっくりしちゃって。俺、まじめになったから
そろそろアンタに電話する資格が得られたかな、と思ってさぁ。それなのにいきなり泣かれたら
驚くよ。なにがあったんだよ?」
「何でも…何でもありませんわ。それよりお母様は元気になられました?」
「そうなんだ、最近調子よくってね。それで社長も休み取っていいよって言うから久しぶりに
東京に行こうかと思って…。魅録や悠理にも会いたいし。その…アンタにも…」
…続きお願いします…。
149 :
花と名無しさん:01/11/29 23:49 ID:GJDmmdqP
怪我をした彼女は、清四郎の父の友人の娘であった。
一学年下の彼女の家庭教師を頼まれていたのである。
「誤解を解かなければ・・・」
表面は何気なく彼女を送り届けながら、しかし内心は焦る清四郎。
彼女の家からの帰り道、一人になった清四郎の目には野梨子の泣いている
姿しか見えていなかった。
おおっ、裕也登場!!嬉しすぎるっ!!
カテキョーかぁ! 知ってびっくり意外な事実!
どんどん目が離せない展開になっててグ〜ですね♪
その彼女が野梨子の気持ちに気づいてわざと清四郎にちょっかい出すとか?
それとも実はマジ惚れかも・・・・(妄想は続く)
それいけ清四郎!
裕也、早く東京カモン!
152 :
花と名無しさん:01/11/30 00:37 ID:0+7Wdn0L
う〜ん!楽しみな展開!!
続きが読みたいっす!!
153 :
136:01/11/30 05:48 ID:HRVjQ1nc
リ・・・リレーじゃなくなっちゃうけど書いちゃっていいですか・・スマソ。
あと、>134さんのレスを考えてしまうと、野梨子が清四郎を好きだと自覚してる事になってしまうので、
大変申し訳無ありませんが、そこを抜いての妄想になってます。
>134さんごめんなさい。私の頭では全てを踏まえた展開はどうしても思いつかなかった・・。
>136の続き・・
「野梨子!!」
帰り道を一人歩いていた野梨子を後ろから走って来た清四郎が呼び止めた。
はっとしたように振り向いて立ち止まったものの、目を合わせようとしない野梨子の腕を取り、強引に引っ張っていく。
そこは二人の家のすぐ近くにある公園。 幼い頃、毎日のように二人で行った公園だった。
黙ったままの野梨子をベンチに腰掛けさせると、清四郎は全てを話した。
野梨子が自分と距離をおこうとした理由・・・その相手は単なる友人で、たまたま用事があってそれが済むまで
頻繁に会っていただけだという事。
だから自分に恋人が出来たなどどいうのは全くの誤解であるという事などを。
「まぁ・・・そうでしたの・・。やだ・・・、私ったら一人で勘違いして・・・・」
「まったくですよ。そのおかげで僕がどれだけ悩んだと思ってるんですか」
「・・・・・ごめんなさい」
真っ赤になって俯いてしまった野梨子だったが、やがて顔を上げると真剣な面持ちで言った。
「でも・・・でもね、清四郎。今度の事で私思ったのですけれど、例えば私達のどちらかに恋人が出来て・・・、
今回は勘違いでしたけれど・・・。そうしたらもう一人の方はきっと寂しくてたまらなくなると思いますの」
(・・・今のままではあまりに二人の距離が近すぎるから・・・・)
「だから・・・・、だからそうなってしまっても平気でいられるように、今から少しずつでも
慣れていかなければいけないんじゃないかって・・・・・」
野梨子の話を黙って聞いていた清四郎だったが、
「・・・無理をしてまで離れる必要も無いでしょう。自然にまかせればいいんですよ」 と、笑って言った。
「そう・・・・、そうですわね」
ほっとした表情になった野梨子に、ここしばらく見る事の出来なかった笑顔が戻った。
「ま、やきもちを妬かれるっていうのもたまにはいいもんですね」
(・・・いつもヤキモキさせられるのは僕ばかり、というのも癪ですからね )
「えっ・・、今なんて言いましたの?」
「・・・内緒ですよ」
「もう・・・、清四郎ったら!」
いつもと同じような光景。
だが互いの距離がまた一歩近くなっている事に、まだ二人は気付いていなかった・・・。
おしまい
・・・ってゴメーン! 終わらせちゃったよ!
ぜひ別パターンで、もっと続けて下さい〜。
156 :
花と名無しさん:01/11/30 10:46 ID:OXwLuYmx
では、「ラブラブ」シリーズは いったん終了ということで、「君の名は」
シリーズをよろしくお願いします。
彼女の名前、思いつかないんだけど。 清四郎の父の友人の娘で、
野梨子とも顔見知りのお嬢ね。
お酒の名前がいいですよね〜お嬢ならなおさら。
あまり詳しくないのですが、使われていないところだと
「菊姫」「久保田」とかかな〜。
158 :
花と名無しさん:01/11/30 11:54 ID:IqXlrjFZ
えーーーーー!終わっちゃイヤーーーーー!
すれ違わないもっとラブラブシリーズも見たいYO!
誰か書いて・・・他力本願スマソ・・・
159 :
花と名無しさん:01/11/30 12:08 ID:IMN8wq7j
私も〜〜!!
超ラブラブなお話誰か・・・書いて下さい〜〜
お願いしまっす!!
160 :
155:01/11/30 18:11 ID:IkNM40Tv
>156
あ〜、誤解を招くような言い方でスマソ。
「終わらせちゃった」のはあくまで分岐した話の一つと解釈してもらって、
ラブラブの方も続けて欲しいです。
私も「すれ違わないもっとラブラブシリーズ」読みたいですし。
>137から続けてもらえても嬉しいです。
>137でなくて>154の間違いだった・・・。
2重ボケスマソ・・・・・。
162 :
156:01/11/30 18:37 ID:OXwLuYmx
水差しちゃってごめんね。 私もラブラブ、楽しませてもらってたので、
続きは読みたいです。
そうですよ!
みなさんの妄想をそれぞれ語り合いましょー!
『参加することに意義がある!』を合言葉に!(といいながら私も一読者・・スマソ)
164 :
花と名無しさん:01/11/30 20:15 ID:PNU1Er9S
いきなりなんですが、悠理×弥勒のほのぼのラブなんてのもいいかなぁ・・と
悠理がどこぞで、ケンカした時頭打って、記憶喪失になっちゃったのをいい事に
悠理ママが凄い可愛い洋服とか着せちゃうのに、素直に着てる悠理
それが以外に似合ってるの(髪形とかをかえたりしてるから)
弥勒がなんとか、記憶喪失を直そうとして凄い心配して面倒みてるうちに
もう一人の悠理(記憶喪失時)にときめいちゃうの〜〜
最後は頭もう一度打って、いつもの悠理にもどるんだけど
弥勒は悠理の事ちょっと意識し始めちゃうのだ〜〜
って!!私は清四郎×野梨子のラブラブ話考えてたのに!!(泣)
思いつかなくて・・・ううう・・・スマソ(T△T)
165 :
134:01/11/30 21:55 ID:0a03FE81
>153
イエイエとんでもない。こちらこそ脳内妄想一人で爆走して
勝手に「野が自覚してる」前提にしてしまってました〜。ゴメソ〜。
>164
そのストーリーかわいい〜!!
可愛い洋服が似合う悠理、絵で見てみたいなぁ〜。でも想像できない…(w
166 :
花と名無しさん:01/11/30 21:58 ID:/ls1jPFd
ラストがいくつあっても良いじゃないですか!
すれ違いverでまた、適当な場所から続編を書くも良し
ラブラブverで新しく書くも、どっからか続けるも良し!!
みんな、自分が読みたいと思うお話をどんどん妄想しましょう。(w
>>163 そうそう!参加する事に意義があります!!(w
書けない人はこんな話が読みたいというアイディアをどんどん出すも良しです!
というか、出してくれると盛り上がりますよね!!
>>164 面白い!
こんなお話が読みたいですね〜!!
昔有閑倶楽部読んでたけど、こんなスレできてたんだ。
このスレおもしろい!過去ログ読んで、
また読みなおしたくなったよ。
どなたか千秋さんのお話をお願いいたします・・
チョイ、アバズレっぽい千秋さんは色っぽいと思う・・・
>>164 イイ!!!清四郎×野梨子もいっぱいここで見れて嬉しいけど
魅録と悠理もみたいわ。この2人はほのぼのがいいね。
そんな話をどなたかプリーズ。
170 :
すれちがい篇 続き:01/11/30 23:51 ID:OXwLuYmx
次の日。 学園にて。 気まずいまま今日も終わろうとしていた。
もう残りの4人も清四郎と野梨子の顔色で、うまくいっていないことに
気づいていた。
「このごろなんか地味だったし、どっかパーッと遊びに行かない?
今度の日曜はどう?」
と可憐が、気持ちを浮きたたせるように言った。
「お、いいね。 どこ行く?」
魅録も話に乗る。
「あ、私 お友達と先約がありますの。 残念ですけど行けませんわ。」
「えーっ、友達ィ、誰よそれ」
「誰って・・・、北陸の方で・・・茶道の関係のお知り合いですの」
野梨子はそう言い終わると、目を伏せて部屋を出て行った。
171 :
花と名無しさん:01/11/30 23:59 ID:Es/lsx6Z
皆様、素敵なお話ありがとうございます。
裕也君を祝し、金沢出身ということで、
雪国の日本酒の本を出して名前をチョイスしてみました。
文才がないので、このくらいの協力しかできないのですが、
よかったら登場人物に使ってくださいまし。
●秋田県 高清水(たかしみず) 天寿 春霞
●山形県 清泉川(きよいずみがわ) 鯉川
●福島県 大和川
●新潟県 吉乃川 代々菊(よよぎく)
●岐阜県 蓬莱
●富山県 勝駒(かちこま) 三笑楽(さくしょうらく)
富美菊(ふみぎく) 満寿泉(ますいずみ) 若鶴
●石川県 池月 大江山 加賀鶴 神泉(しんせん) 竹葉(ちくは)
手取川(てどりがわ) 福正宗(清四郎のライバル用にどう?)
●福井県 花垣 真名鶴 一本義 黒龍 常山(じょうざん) 白龍
ううう、個人的には
勝ち気なライバルだったら「勝駒」かしら。(笑)
「満寿泉」も美味しいお酒なのでついつい勧めてしまう。
話がそれるけど、この新年バージョンのボトルは、
ベネチアングラスのおちょこが瓶の中に入っていて
とっても素敵なの。みなさんにお見せしたいくらい。
172 :
すれちがい篇 続き:01/12/01 00:02 ID:6Kd0ptIg
「北陸ねぇ」
と魅録がつぶやいた。
「なんか気になるな。」
「ところで清四郎、お前たち何やってんだよ」
美童が さっきからずっと黙っている清四郎に突っ込んだ。
と、ここまで書いたところで続き頼む。
北陸、というのはもちろん 裕也@金沢です。
173 :
花と名無しさん:01/12/01 00:03 ID:9Czikwi1
誤植お許しを。
三笑楽(さくしょうらく)は、正しくは「さんしょうらく」です。
福井県のお酒で、マニアックなお酒、
叔羅川(しくらがわ)ってのもいいな〜。
万葉集にもでてくる由緒ある名だし。
174 :
花と名無しさん:01/12/01 00:08 ID:9Czikwi1
ううう、私としたことが更に大変な間違えを。
富美菊はペットの名前で使用済みだったよね〜。
あれ、それとも菊姫だっけ?
どうぞお許しを。
他に重複しているのないよね〜。
175 :
花と名無しさん:01/12/01 00:12 ID:BX1GmG8i
有閑倶楽部といえば今日部屋の本棚を改めてみたら17巻がない。
買ったのにどこかにあるのか探しても無い。
それとも買い忘れて最初から無いんだろうか。
だれか17巻どんな内容だったか教えてくれたら嬉しい。
176 :
花と名無しさん:01/12/01 00:15 ID:MVs2p3qG
黒龍っていたよね?
ヤクザで。
高清水もいたような・・・
178 :
花と名無しさん:01/12/01 01:24 ID:rnbayqIf
>175
17巻は「君に愛の花束を」と「雛人形は眠れない」だよ。
千秋さんに花束を届ける話と、お雛様に込められた恨みの話。
これで思い出せる?
>176-177
黒龍は、茅台をかくまっていたヤクザさんで、
高清水は社交ダンスのときの双子だったね。
>174
富美菊(菊姫?)が思い出せないんだなー。
誰のペットだったっけ?情報プリーズ。
謎の女(藁)の名前、叔羅川(しくらがわ)、満寿泉(ますいずみ)、
吉乃川 あたりどうでしょう? いいと思うのですが。
富美菊はガイシュツではなかった気がします。
>175
時宗さんが千秋ちゃんに花を届けに行く話とおひな様のミイラの話ではなかったっけ?
180 :
178:01/12/01 02:10 ID:rnbayqIf
ageてたよ。スマソ
逝ってくる・・・。
そこで魅録の携帯が鳴る。
「もしもし、魅録か?俺。裕也。今度の日曜、迎えに来てくれるんだろ?」
「え?お前何言って…!」
(そうだったのか。野梨子の言う北陸の友達はやっぱり裕也だったのか。あいつ、俺に何も言わないで…)
「もしもし?魅録?聞いてんのかよ?俺が行くことその…野梨子…から聞いてるんだろ?」
「あぁ、悪い。聞いてるよ。もちろん行くさ。じゃ、またその時な。」
・・・・・・・
魅録の心境は複雑だ。裕也は魅録の大事な友達だ。もちろん彼の上京は大歓迎である。
しかし、今この状況で…!しかも野梨子は裕也の上京を誰にも話していなかった。
「あいつ…一体何を考えてるんだ?」
魅録の心配をよそに刻々とその時(日曜)は迫る。
一体、どうなってしまうのか?!(ガチンコ風)
「すれ違い編」いいなぁ。
裕也、早く上京して〜。
「福正宗」は金沢ではTVCMするほどメジャーなお酒なので、
名前出ていてうれしいです。
富美菊ってペットいたっけ?
菊翁さんとこはマリリンだったしなぁ・・・。誰か教えて〜。
そういや前に魅録&チチの再会で悠理が自分の気持ちに気付く・・・てな展開で
魅録×悠理あったよね。あの話もっと詳しく読みたいなぁ。
>170さんの前夜 剣菱邸にて
清×野を称えて、祝賀ムードで飲めや食えやの大盛り上がりだった。
「今ごろなにしてるのかしらねぇ〜」
「可憐エロいなぁ、ニヤニヤすんなよ」
「あー清四郎のやつ、スカしてないで、ちゃんとやってるかなぁ」
「僕の手ほどきでも受けとけばよかったんだよ」
「ばーか! お前のくどき文句を清四郎が言ったら気色悪いだろ!」
「明日どんな顔してくるかしら」
「ヨシ!ではここで剣菱悠理、一曲歌わせていただきます!」
「なぬー!とうちゃんとデュエットだがや!!」(あ、万作さんまでいた)
「イェーイ! かんぱ〜い♪」
宴の夜はふける一方、
清×野はそれぞれの思いを胸に眠れない夜をすごしていた・・・・
あんま本筋と関係ないですが
ちょっと思いついたもので・・・スンマソ
>181
「携帯、誰から?」「えっ、ああ・・・俺の友達だよ」
清四郎の手前、とても裕也からだとは言えない。
「で、もう一回聞くけど清四郎、お前たち何やってんだよ?」と美童。
「そうよ。あたしたちなんて前祝までやったのよ。」
「何があったんだ!?吐けっ、清四郎っ!!」と悠理が清四郎の襟をつかむ。
仕方なく清四郎はあの時のいきさつを語った。
「あほー!!何で腰に手ぇ回したりすんだよっ!!」
「そっそれは、彼女が歩きにくいって言うから支えてただけで・・・」
「でもちゃんと歩いてたんでしょっ、何なのよ、あの叔羅川って女!」
「だから僕が頼まれて勉強を教えてるだけですよっ」
清四郎を責め立てる悠理と可憐。と、ここで美童が口をはさんだ。
「でもさあ、叔羅川さんの方は清四郎に気があるみたいだよねー」
みんな一斉に、美童の方を振り向いた。
「まさか」と清四郎。
「ん〜、確信はもてないけどさ。彼女の清四郎を見る目つきはマジっぽいよ」
目を見合わせる悠理と可憐。呆気にとられる清四郎。
そして魅録は皆の話を黙って聞きながら、自分がどうするべきか苦悩していた。
彼女の名前、叔羅川にしちゃいました。続きお願いします。
>183
ワラタ!!楽しい話をセンキュー!!
>184
魅録がイイ!
187 :
すれ違い篇:01/12/01 16:56 ID:6Kd0ptIg
話は一気に日曜日へ飛ぶ。
結局、遊びに行く話は盛り上がらず、流れてしまった。
「さて、今日はどうしますかねえ、絵でも見にいきますか・・・、そういえば
東京ステーションギャラリーで何か面白そうなのやってましたよね。」
独り言を言いながら清四郎は東京駅へ向った。
一方、東京駅。 新幹線ホームで野梨子は、裕也の乗った電車の来るのを
待っている。 そしてふと 人の視線を感じて顔をあげると・・・
「野梨子」
「魅録・・・・。」
「お前、今更裕也に会うのか。 清四郎のこと、好きじゃなかったのかよ。」
「だって、裕也さんはお友達ですし、清四郎には叙羅川さんがいますわ。」
「お前な、清四郎と叙羅川のこと、本気で信じてるのか。」
電車がホームへ入ってくる。
188 :
すれ違い篇:01/12/01 17:08 ID:6Kd0ptIg
電車が着き、裕也が精一杯の笑顔で降りてきた。
「あ、ふたりそろって迎えに来てくれたのか、悪いな」
魅録が慌てて応えた。
「よぉ、ひさしぶり。元気そうじゃないか。」
野梨子は(実はまた泣き出しそうな心を抑えて)
「元気そうで安心しましたわ。」
「あ、こんなとこで立ち話してもなんだから、行こうか。 車、丸の内側の
駐車場に入れてあるんだ。」
丸の内中央の改札口を抜けて、3人は外へ出てきた。
そして3人を見つけて立ちすくむ清四郎が・・・。
さあこれからどうする、ってお願い。
189 :
花と名無しさん:01/12/01 17:46 ID:EE9yPcHc
どの話も、キャラクターの性格が良く表現されているね。
sage
ペットの名前・・て悠里の猫の「富久娘」のことですか?
192 :
花と名無しさん:01/12/01 23:44 ID:ongz4ygx
テキトーに続きを書かせてくださいませ・・・。
矛盾が起きたりするかもしれませんが、その辺はお許しを・・・。
「・・・君、清四郎君!」
清四郎はハッとして慌てた。
「ああ、すみません。ええと、どこの問題でしたっけ?」
今日は日曜日、彼女の家庭教師の日だった。彼女の部屋で勉強中。
「いやね、清四郎君。これで終りってさっき言ったんじゃない!」
「ああ、そうでしたね。では僕は失礼しますよ」
清四郎が席を立ち上がって帰り支度を始めた。
「待って清四郎君!そこまで送るわ」
「いいですよ、ゆっくりしていて下さい」
「そこまで買い物に行かなきゃいけないし、ついでだから!」
彼女は半ば強引に清四郎についてきた。
帰り道の途中で、ふと彼女が歩みを止めた。
「・・・ねえ、清四郎君」
「なんですか?」
「最近ヘンよ、元気ないわ」
「─そんな事ないですよ!」
「野梨子さんのせい・・・?」
長くなるので、終わりにしておきます・・・。すみません。
どなたか続けて下さっても結構です。
193 :
188:01/12/02 14:13 ID:0DdYbdjw
192さんの内容も生かして、どなたかすれ違い篇の続きお願いします。
194 :
花と名無しさん:01/12/02 16:58 ID:7PN35Eim
そうです。
お酒の名前、悠のペットの名前と勘違いしてました。
逝ってきます〜。
しかも、中国人の名前が日本酒の名前だったとは…。
>184
おっ!また美童ちゃんのナイス洞察力!
彼の活躍が少ないので、ファンには嬉しいっす!
>194
>しかも、中国人の名前が日本酒の名前だったとは
中国人は中国の酒の名前だよ。黒龍は日本のやくざだよ。
>149さんからの続き (清四郎は知っていた!バージョン)
清四郎は彼女を送り届けてから、まっすぐ白鹿邸を目指した。
あのまま放っておくことはどうしてもできなかったのだ。
表玄関に入ると、稽古の最中なのか家元も内弟子も応対に出ない。
とりあえず上がりこみ野梨子の部屋へと板張りの長い廊下を歩いていると、野梨子の話し声がする。
声を頼りに歩いていき、清四郎はびっくりした。 野梨子が泣きながら電話しているのだ。
(・・・・相手は誰だ・・?)と、話の内容に耳をそばだてているうちに清四郎の顔色が変わった。
(裕也だ!)
裕也の顔と、彼に淡くほのかな恋心を抱いていた頃の野梨子の顔とが鮮やかに脳裏に浮かぶ。
まだ続いていたのか、頻繁に電話を掛け合う仲なのか、清四郎は混乱した。
その昔裕也に抱いた焼きもちとも嫉妬とも説明しがたい不快な感情が甦る。
ハタ、とあることに思いついた。
(野梨子はいまだに裕也を愛しているのか!?) その考えは、予想以上に自分の心に打撃を与えた。
野梨子は、背後の清四郎に気づかず話し込んでいる。
気配を悟られないよう注意しながらその場を離れ、自宅へと戻った。
そして>183さんの宴会シーン
そして>170さんの学園のシーン
>「誰って・・・、北陸の方で・・・茶道の関係のお知り合いですの」
(裕也だ! 上京するのか!) 清四郎は内心大きく動揺したが、努めて顔に出さないようにした。
そして>184さんへ続く
そして、絵を見にではなく、野梨子が本当に裕也を出迎えに行くのか確かめに東京駅へ向かう清四郎。
>188さんへ続く・・・・・
さぁこれからどうなる! どうする! どなたか是非・・・・
198 :
197:01/12/03 00:42 ID:34xyz2z+
読みにくいですね。ごめんなさい。
ただ、裕也がくるのを知っていたか否かというだけで、進展してなくて申し訳ないです。
199 :
花と名無しさん:01/12/03 18:07 ID:KfFxhX6J
(>188さんと>197さんに共通に続きということで)
清四郎の姿を見つけて固まる野梨子と裕也・・・
この場をどうするか考えがまとまらない魅録・・・
そこへ叔羅川お嬢が「清四郎く〜ん♪」と走る寄る(あれケガは?)
さも当然というように清四郎の腕に手をかける。
「あら?白鹿さんと松竹梅さん・・・ご一緒の方は?」
「・・・あ、いや、友人です・・・・」
「あら、そうお? 白鹿さんの恋人かと思いましたわ。お似合いですのネ」
野梨子と清四郎たちの間にバチバチと火花が・・・冷や汗の止まらない魅録・・・
異様な展開にビビる裕也。「魅録、とりあえず駐車場に行こうか」
促すために何気なく野梨子の肩に腕を回す。それを見た清四郎がますます顔色を失って・・・
ぜひ続きを・・・・
sage忘れました! ごめんなさい!!
201 :
花と名無しさん:01/12/03 23:06 ID:oPehPScV
実はすれ違い篇を一部カキコしてたものですが、ネタ切れにつき、
他力本願中です。
今後はどうなるのでせう。
@ますます泥沼へ
A4人のアシストでハッピーエンドへ (と なってほしい)
傷心の清四郎が冷たい雨の中、歩き回って高熱を出して寝込んじゃうとか。
いや、設定はともかく、楽しみ〜。
叔羅川さんがどんどん悪役に・・・(w
う〜ん、楽しみな展開だわ〜〜
203 :
花と名無しさん:01/12/04 00:13 ID:dSxrQedK
>>201どちらに転ぶか分かりませんが、とりあえず
>>199の続きを・・・。
「裕也さん、ちょっと待ってて下さいな」
と言うと清四郎に向き直って半ば泣きそうな声で言った。
「清四郎・・・。最近『忙しい、忙しい』と、おっしゃっていましたけど
叔羅川さんと会う時間はお持ちなのですわね!」
「お、おい。野梨子?」
そばで魅録が慌てている、裕也は訳が分からないという顔をしていた。
「野梨子?どうしたんです最近、野梨子らしくないですよ」
「私らしい?清四郎にとって私らしいって何なのですの?」
「野梨子、最近変ですよ!」
「変なのは清四郎の方ですわ!叔羅川さんとばかり一緒にいて・・・。
とても仲が宜しいですものね、お2人とも!!」
キッと彼女が手をおいている清四郎の腕を睨んだ。
「野、野梨子。これは─」
清四郎の言い分を無視し野梨子は続けた。
「以前の清四郎は女性と腕を組んだりなんか決してなさいませんでしたわ!」
そう言われ、清四郎は先刻の裕也が野梨子の肩に腕を回したことを思い出してしまった。
「それは野梨子も同じではないですか、男性に手を回されるなんて
以前の野梨子は決して許しませんでしたよ」
言った後、しまった!と思ったがもう遅かった。
野梨子の目からは涙が溢れ、こう言った。
「─では、もう私達お互いに変わってしまったのですわね・・・」
@に行ってしまったみたいですね・・・。
いいねぇ〜! 野の気の強さがよく出てますね!
このままもうすこし@は続くのでしょうか・・・楽しみィ!
あと、裕也と叔羅川お嬢の活躍もキボ〜ン♪
キーパーソンは魅録ですね。
彼の出方で結果変わるかも!!
>203続き・・・
「・・・行きましょう、魅録、裕也さん」
背を向けて立ち去る野梨子。裕也と魅録は清四郎を気にしつつ、その後を追う。
どうしてあんな事を言ってしまったのか・・・分かっている、嫉妬だ。
押し寄せる後悔の念にさいなまれながら苦しげにそれを見送る清四郎。
気まずい空気の車内、とうとう裕也が口火を切った。
「あんた・・、あの男・・・確か清四郎だったな。・・・あいつの事が好きなのか?」
ビクリとしたものの
「え・・・、違いますわ!・・・そんなじゃありません」 と、とっさに否定する。
「そうか・・・。いや、さっきの空気がちょっとおかしかったんでな。気にさわったら許してくれ」
裕也は先程の光景を思い返していた。
泣いている野梨子と、それをじっと見つめていた清四郎の苦しげな表情。
野梨子は否定したが、あの時の涙がその言葉を完全に裏切っている。
そして・・・同じ者を想う皮肉な連帯感とでも言うのだろうか。裕也には清四郎の心情が
手に取るように伝わってきたのだ。
何があったのかまでは分からないが、この二人の想いが今すれ違っているという事だけは一目瞭然だった。
・・・こうしていると以前同じように魅録の車に3人で乗っていた時の事を思い出す。
あの時、確かに自分に想いを寄せていてくれたはずなのに、
『誰が野梨子の事を一番心配してるか分かってるだろ』
魅録の言葉にはっとして、俯いてしまった野梨子。
あの男の事だとすぐに解った。そしてこの二人には特別な強い絆があるという事も。
いや・・・すでに知っていたのかもしれない。
町で見かける度、いつも二人は一緒にいた。
信頼し切っているような笑顔の野梨子と、優しい眼差しで答えていた清四郎。
それを多少の苦い思いで見つめていた自分。
あの時からずっと・・・・
この後裕也くんが二人の仲立ち役になるのか、野梨子への想いを貫くかで1か2で
また分岐ストーリーができちゃいそうですね〜。
続きお願いいたします・・・
208 :
続き:01/12/04 14:39 ID:+urVt1uU
清四郎は黙って立ち尽くしていた。
「清四郎君ったら。」
叙羅川お嬢が腕に手をかけて、揺さぶっていた。 何度も声をかけられていたようだ。
「どうしちゃったの。 カリカリして。 ねえ、清四郎君、ひまだったらちょっとつきあわない?」
「いや、すみませんね、僕 用があるんですよ。 じゃ、また。」
清四郎は後も見ずに足早に去っていった。
こんな気持ちのままじゃ駄目だ、 こんな時は・・・・・
清四郎は、雲海和尚の寺へ向った。
道場から鋭い気合が聞こえてくる。
どこか耳慣れた声ーーー悠理だった。
209 :
続き:01/12/04 14:50 ID:+urVt1uU
「よぉ、清四郎。 何しに来たんだよ。」
「何って、稽古ですよ、最近鍛えてなかったですからね。」
「野梨子を泣かせたままで良いと思ってんの?」
「何でそんなことを・・・。」
「魅録から携帯で連絡きたんだ。 今日、あいつらは3人でゴハン食べて、
裕也を駅まで送ってくってさ。 もし清四郎見かけたら、オレが今日一日ずっと
一緒にいるから、とりあえず心配すんなって言ってくれって。」
ふー。 話がなかなか進まないです。 どなたか続きをお願いします。
魅録×悠理も気になる。
210 :
花と名無しさん:01/12/04 20:17 ID:nyWl7uI4
んじゃ、次ぎの日の学校の有閑倶楽部が舞台で・・・。
ガチャリ・・・。
有閑倶楽部の扉が開けられた。
清四郎が中に入るとすでに野梨子が読書をしていた。
本からいったん目を反らすと無言で清四郎を見つめ、また本に目を落として言った。
「ここで会うのはお久し振りですわね、清四郎。
今日は叔羅川さんの所に行かなくてよろしいんですの?」
思わず出てしまった『叔羅川』の名前。
もう、以前のように清四郎と話す事なんて出来ない・・・。
野梨子には清四郎を問い詰めるような言葉しか浮かばなくなっていた。
「いえ、行きませんよ」
「・・・?そう、今日はお休みですの?」
「いいえ、もう彼女の家庭教師は断りました」
野梨子が驚きの顔をして本から顔を上げた。
「『断った』って・・・、何故ですの?」
「野梨子を悲しむからです・・・。『これ以上、野梨子を傷つける事は出来ないから』
と断ってきました」
私のために断ってきた!
そう思うと嬉しさと今までの恥ずかしさで涙が込み上げてきた。
清四郎から顔を反らすとうつむき加減に答えた。
「私は・・・、別に傷ついてなんかおりませんわ!」
「僕が他の女性と一緒にいるのは嫌でしょう?」
あくまで素直にならない野梨子を逆撫でするかのような言葉を発した。
図星を突かれ、素直になんかなれるわけがない。
「構いませんわ!清四郎がどんな方とお付き合いなさっても、私には関係ない事ですもの!
気にしてなんかいませんわ!!」
清四郎は意地を張りつづける野梨子を見つめると軽く溜息をついた。
「僕は、気にしますよ」
野梨子は時が止まったように感じた、清四郎が何を言ったのかよく理解できない。
「野梨子が僕以外の男性と一緒にいたら気にしますよ」
野梨子は何も言えなかった。
放課後の有閑倶楽部に夕暮れが広がった。
ちょこっと進めてみました。
みなさん続きをお願いします。
ちょっとみなさま素晴らしすぎ!拍手喝采!!
207さんの裕也の心情の描写イイ!痛いほど伝わりました。ハァ〜・・素敵・・・・
210さんの清四郎の台詞も萌えですが、
その前(もしくはそれ以後の)叙羅川お嬢と裕也のナイスアクションも期待したいっす!
212 :
sage:01/12/04 23:25 ID:vq19EkOM
う〜〜なんて面白いんでしょう!!
このスレッド面白すぎですぅう〜〜!!
続きをどうぞお願いしまっす!
(自分では書けないのですぅ・・・)
213 :
tosage:01/12/04 23:27 ID:vq19EkOM
ありゃや・・・
下げられてないっす〜〜(汗)
すまんですぅ
>>209 さんの続き
悠理がバックから携帯を取り出し、清四朗にポンと渡した
「なんで素直になれないいだよ!好きなんだろ!野梨子の事も〜イライラするぞ、見てて
あたいだったらもう、好きだって言ってるぞ!」
「驚きましたね、悠理に理性への感情が存在するとは!」
苦笑まじりに、そう言いながらも悠理の素直になれ・・という言葉が胸に響く
・・・素直になれればこんなに悩んだりしないんですが・・・
そう心の中でつぶやいた。
「あたいだって好きな男ぐらいいるぞ!」
「はいはいアーノルド・シュワルッネッガーですね」
「違うぞ!・・・あたいは弥勒が好きなんだ・・・」
最後の弥勒という言葉が聞き取れない程悠理の声が小さくなる
「え!?」
一瞬虚をつかれ、ポカンとする清四郎
「誰にも言うなよな!あたいが弥勒の事好きなこと!う〜〜!あたいの事は
いいから野梨子に電話しろよ!」
照れ隠しのように真っ赤になる悠理、悠理は自分に嘘をつくなという気持ちを込めて
今まで誰にも明かさなかった、弥勒への気持ちを清四郎に語ったのだと思った。
・・・きゃ〜!何だか悠理×弥勒話になっちまいました〜。
216 :
210:01/12/05 00:05 ID:tO/xCf73
>>211 すみません、思いつかなかったので抜いちゃました・・・。
出来ればどなたか
>>210に行く前の野梨子×裕也、清四郎×叔羅川を
書いて頂けると嬉しいです。
とりあえず、どう転んでも良い様に書いたつもりなので・・・。
いつものように清四郎と玄関前で別れの挨拶を交わした野梨子が帰宅すると
そこには(確か裕也の回に出てきた世話好きおば様)見合い写真を抱えおばが立っている
「あら!野梨子さんお帰りなさい、待っていたのよ♪」
とお見合い写真を野梨子に見せようとするが野梨子は
「わたくしまだ、お見合いなんて考えていませんの・・・申しわけないのですけれど・・・」
しかし、そんな事でひるむおばではない、お見合い写真を見せようとするおばと、受けとるまいと
する野梨子の間にポトリとお見合い写真が落ちて、相手の写真が開いた。
「魅録!?」
野梨子は思わず驚きの声を上げた、なんとお見合いの相手はあの、魅録なのだ!
困惑する野梨子を見ておばは
「お知り合いなの!?それならばお話がとても早いわね♪このお話進めてもいいわね♪」
一人納得すると、そそくさと帰ってゆく
野梨子の手には魅録の写っているお見合い写真が残った。
場面変わって魅録邸
魅録と悠理がアクション映画を観に行こうという事になり、2人で玄関へ向かう
するとちょうどあの、おばが立っていて手にはお見合い写真を持っている
「あら魅録さん!ちょうどよかった先ほどあなたのお写真を見ていただいたお嬢さんがね
あなたのお知りあいで・・」
とお見合い写真を開く、するとそこには美しく清楚な野梨子がいるではないか!
一瞬野梨子の写真に見惚れる魅録だったが
「野梨子!?どういう事なんだ!?」
混乱する魅録に何故か不機嫌な悠理、野梨子の写真に見惚れていた魅録を見て何故だか
嫌な気持ちがする悠里なのだ
「相手の方も乗り気なのよ♪このお話しぜひ進めさせていただくわね♪」
一人勝手にどんどんと話を進めてしまいそうな勢いのおばに辟易する魅録
写真の野梨子は華のような微笑を浮かべている
悠里は何だかその場にいるのがいたたまれなくなり
「あたい、えーが一人で先に観てくるから!」
「おい!待てよ悠里!」
止める魅録の声を振り切るように外へ出て行く悠里
トボトボと歩きながら思わず
「魅録のばか・・・勝手に見合いでも何でもしちゃえ!・・・」
無意識に出た自分の言葉に驚く悠里(自分が魅録の事を意識している事に気づく)
>>217 の続き
そして野梨子宅
野梨子の部屋の机の上には魅録のお見合い写真がある、すぐに返すべきか思案していたが
日舞のお稽古の時間が来ていた事に気づき慌てて家を出る
入れ違いに清四郎が尋ねてきた、以前野梨子が読みたがっていた小説を見つけ届に来たのだ
あいにく留守だと野梨子の母に告げられるが
「じきに帰ってくるとおもうから、清四郎さん野梨子のお部屋で待っていてあげてくださる?」
と気軽に清四郎を招き入れた(親戚同然の付き合いの両家ではお互いが家族のような関係なのだ)
促され野梨子の部屋へ入る清四郎、机の上にはお見合い写真が開かれたままだ
何気なく目をやる清四郎の目に飛び込んできたのは魅録の写真ではないか!?
「どういうことなんですか!?一体・・・」
自分の知らぬ所でこんな事が起きているという事実に、何も知らされなかったという疎外感と苛立ちと
嫉妬心がメラメラと燃え上がって行く清四郎なのだった・・。
ふぅ〜〜この後のお話お願いします!
私の希望は2組ハッピーエンド希望♪で
ぎくしゃくしたたままお見合いに突入するのか?その時清四郎と悠里は!?
この後どうなってしまうのか!?〜〜〜
とか色々なご意見お話しお願いです〜〜
魅録も家柄はいいから、お見合い候補になるのね〜
ここでまた時宗&千秋夫妻が絡んでくるとまたややこしく愉快になっていい塩梅・・
>216
>>210に行く前の野梨子×裕也、清四郎×叔羅川を・・・
明日の仕事中に妄想しますぅ! みなさんも是非アイディア&ご希望を!
清四郎の「僕は、気にしますよ」、私のツボにスマッシュヒットでした!ありがとですぅ!
すごい展開ですね〜。楽しみ!!
これから2人の見合い〜。
倶楽部の他の四人はどう出るんでしょう・・・。
次はとりあえず魅録と野梨子の電話のシーンからかな??
う―――わ―――!!
皆さま素敵すぎます!!
下手なドラマよりよっぽど続きが楽しみなんですけど!
すご〜い!!読んでて嬉しくなっちゃった。
野梨子、清四郎のジェラシーも、悠理の淡い恋心もすべてツボ!
この2組のからみでどーやって話が進んでいくのか非常に楽しみです。
ぜひ清四郎と悠理にカップルに変装してもらい
野梨子と魅録の見合いの場にのりこんでもらいたいなぁ。
(清四郎は前髪を下ろし、悠理は美しくドレスアップ希望だ)
223 :
210:01/12/05 23:14 ID:oHoq3zDw
>>219 わーい!妄想していただけるのですか?ありがとうございます!!
自分では思いつかなかったので楽しみに待っています♪
明日が早く来ないかな〜。
>>218 野梨子宅
数時間後野梨子が帰宅すると、薄暗くなった部屋に清四郎が電気もつけずに無言のまま
椅子に座っていた
「清四郎!?どうしたんですの電気もつけずに・・・」
清四郎の様子がおかしい事をいぶかしみながら野梨子は電気のスイッチをつける
明るくなった室内、清四郎はいつの間にか立ち上がり野梨子の眼前に佇んでいた、思いつめたような
怒っているような、悲しんでいる様なない交ぜになった苦い表情をした清四郎が野梨子に魅録の写る見合い写真を
突きつけた
「あ!その写真は・・・」
野梨子が声を発するより早く清四郎が険しい声で言い放った。
「ぼくに隠れてコソコソと、お見合い話ですか?」
清四郎らしからぬいい方だった。
その言い方にムッとなる野梨子
「そんな!わたくしだって何が何だか分からずにいますのよ!?」
一方的な清四郎の言い方に腹が立ち、言い返す野梨子
「分からない!?はっ!見合い写真をうけとっておいて、知らなかったなんてあるはずがないでしょう?
一言魅録と見合いをする事になった、と話してくれればぼくは、もろ手を上げて祝福しますよ!」
嫉妬心がつねに冷静沈着な清四郎に思ってもいない、棘のある言葉を吐き出させていた
「!!」
野梨子は思わず清四郎の頬を叩いた
「あんまりですわ!わたくしの話を聞いても下さらないで、一方的過ぎますわ!!」
頬を打たれ、カッとなった清四郎はその時完全に理性を失っていた
唇をワナワナと震わせキッと清四朗を見据える野梨子の両腕を強引に掴む清四朗
「!?なになさるの!!放してっ!清四郎!?」
清四朗の大きな力強い腕に掴まれ、華奢な野梨子の両腕はぴくりとも動かせない
「今日の清四朗おかしいですわよ!こんな事なさる清四朗なんて・・・嫌いですわ!」
「・・・ッツ!!」
大きな瞳に涙を浮かべ、清四朗の束縛から逃れようと身をもがく野梨子
清四朗は野梨子の両手首を引き寄せると強引に野梨子の薄紅色の唇にキスをした。
「!!!!」
>>224 「どうなさったの!?2人とも!?」
上が騒がしいのではと野梨子の母がドアをノックした
清四朗はハッと我に返り野梨子の手を放す
野梨子のか細い両手首は清四朗に掴まれた為に赤くなっていた。
「野梨子!?清四朗さん!?」
心配そうな声がドア越しに聞こえる
「・・・てって・・・」
「・・・野梨子・・・」
「出て行ってっ!!」
もう何を言ったところで、受け入れてはくれないであろうほどに野梨子の声には完全な拒絶があった
清四朗は何も言えず、何を言うべきなのか分からないままに躊躇いと恐ろしい程の後悔を残し、心配顔の野梨子の母に
ぎこちなく挨拶を述べるとその場から去って行く。
残された野梨子はフラフラとベットへ倒れこみ枕に顔を埋め声を上げず泣いた。
兄妹のような仲の良い幼馴染だった清四朗との今までの関係が、崩れ去って行くようで・・・
とまどもなく涙が溢れるのをとめる事が出来ない、野梨子なのであった。
やはり理性的な人間ほどキレると恐い・・・
でもこんなキレ方ならいいですねぇ♪ チューしちゃったよー!
227 :
花と名無しさん:01/12/06 13:33 ID:KFYnmkUW
清四郎ちゃん、そんな事してこれから白鹿家へ出入りできるの?
野梨子ママ、絶対ヘンに思ってるよー。
続きが気になる。
事故キスも強引キスもすごい萌え。
だけど合意キスも早く見たいよ〜。
とか言いつつ、すれ違いに一役買っている私…(w
>215さんの続き
悠理から受け取った携帯を手に清四郎はしばらく迷っていたようだが、小さくうなずくと
道場の陰に隠れた。 さすがに悠理の前で電話するのは照れた。
「ああ、魅録ですか。 さっきは・・・。 あの、今 野梨子は何を?」
「今 裕也と2人で散歩してるところだ。」
「2人で、ですか。」
「それぐらい許してやれ。 裕也にとっちゃ、野梨子は天使みたいなものなんだから。」
「・・・・・・・・・」
「それよりお前に裕也から伝言だ。 野梨子を不幸にしたら許さないってな。」
「・・・・・・・・・」
「あいつは今日、別に野梨子に告白しようと思ってきたんじゃない。 自分にそんな事が
許されると思ってないんだ。 でも、東京駅でお前たちの様子見て、野梨子がお前を
好きだってことわかったから、あいつは・・。」
「わかりました。魅録。 裕也に伝えてください。 絶対に野梨子を不幸にはしないと。
それから、君のおかげで勇気を持てた、と。」
「今度こそ、ちゃんと野梨子に言えよ。」
「ありがとう、魅録。 そうそう、魅録も人のことばかりじゃなくて、自分の方はどうなんですか。
身近なところに目を向けてみたらどうですかね。」
「なんだよ。」
「いや、何でもありません。 とにかく今度のことは感謝します。」
こうして >210さんへ続く。
叙羅川お嬢は出て来なかったんですが、とりあえず書いてみました。
そして217,218さんの新バージョンの続きに期待。
>225続き
・・・しばらくして野梨子はベッドから身を起こした。
ふと机の上に目をやると、1冊の本が置いてある事に気づく。
(あ・・・)
昼間の清四郎との会話・・・、
(ああ、その本だったら確か親父さんの書斎で見た事がありますから、見つけたら持って行ってあげますよ)
(本当ですの? ありがとう!清四郎)
ほんの少し前のそんなたわいもないやりとりが、まるで遠い日の出来事のように感じられる。
手に取った本を見つめている内に、野梨子の頬を新たな涙がつたい落ちた。
物心つく前からいつも一緒にいた幼馴染み。 自信家で皮肉屋で、そしてちょっと意地悪で・・・。
だけど本当は優しくて、なによりもいつも一番近くにいて自分を守ってくれていた。
もしかしたら自分の父や母よりも近くに感じていた存在・・・。
あんな事をされた今でも嫌いになどなれない・・・、なれる訳がない。
ましてやそれが嫉妬ゆえの行動だと分かりすぎるほどに分かってしまっているから・・・。
だが、明日どんな顔をして会えばいいのだろう・・・。
強引に奪われた唇にそっと指先で触れてみた。 まるでそこだけ熱を持っているかのように熱かった・・・。
「野梨子さん、電話よ。魅録さんから」
母親の声にはっと我に返る。慌てて電話に出ると受話器の向こうから狼狽した魅録の声が聞こえてきた。
「よぉ、野梨子。 まいったぜ、聞いたか? 見合いの話」
「・・・・ええ」
・・・続きをお願いします。たいして進んでなくでスマソ。
>225さんのをそのまま使ってしまいましたが、確か野梨子の部屋って和室じゃなかったっけ? まぁいいか。
>>230 さんのお話素敵っす!野梨子の心情が凄く良く表れてて凄いです!
と230さんの後で私のお話じゃお恥ずかしいのですが・・・魅録が野梨子に電話する所まで少し話が前後しちゃうかもですが
お許しを・・・。
「くそっ!!」
清四朗は拳から血が滲むほど、力いっぱい拳を壁に打ち付けた。
「ぼくは・・・なんて事を・・・」
自ら野梨子へしてしまった事に今更ながら後悔と自責の念が津波のように押し寄せた
もう、認めなければならない。
自分が嫉妬でおかしくなりそうだった事を・・・。
魅録の写真を目にした瞬間に理性が吹き飛んでしまうほど
野梨子への想いが友情でもなく幼馴染としてでなく
もっと深く強いモノだという事を・・・。
しかし、気づくのがもう遅いのか・・・
清四朗は何度も何度も拳を壁に打ち付けた・・・。
映画館前にて
映画館の前で一人立ち尽くす悠里
一人で観ても、つまらない・・・魅録と一緒だから楽しいのだ
そんな事を思いながら、チケットを購入すべきか迷っていた悠里の耳朶に聞きなれた4ストの硬く
力強いエンジン音が聞こえてきた、振り向くと魅録の赤いドゥカティが悠里の横に止まった
魅録はバイクから下りヘルメットを取ると
「バ〜カ!なんで一人で行っちまうんだよ、この映画観るの俺も楽しみにしてたんだぞ!」
慌ててバイクを走らせて来たのだろう、そうでなければこんなに早く来れる筈がない
なんだか嬉しくなって泣きそうな顔をした悠里
「バカって言うない!魅録はど〜せ、野梨子との見合いとかで忙しいんだろ!」
ついつい憎まれ口をたたいてしまう悠里
「バーカ!見合いなんてするわけないだろが・・清四朗に殺されたくないしな、第一野梨子は妹みたいな感じで・・・」
とブツブツ言う魅録に満面の笑みを浮かべる悠里
>>230 その時魅録の携帯が鳴った、相手は千秋さんだ(魅録母)
野梨子との見合い話を聞き母親命令でしろ!というのだ、先刻魅録の元へ見合い写真を
持ってきた夫人は、千秋の経営する会社の大口の顧客で、顔を立てる為にも断るなと言うのだ。
明らかに面白がっている節のある千秋に、嫌だと言っても無駄だという事は火を見るより明らかだった。
結果、魅録は野梨子と見合いをする事となった。
いきさつを聞いていた悠里は
「でも本気で野梨子と見合いするんじゃないんだろ?」
「当たり前だろう!ったく・・・千秋さんには参るよなぁ・・・」
溜息をつく魅録
「んじゃあ、しょ〜がないよ!後で野梨子に電話して皆で相談しようぜ!それより、え〜が始まるぞ!」
「あ!やべ!映画は最初から観ないとな!」
2人はバタバタと映画館へ消えて行った。
映画を観終わった後、魅録が野梨子へ電話する所という事で・・・
>>230さんのお話に続くです・・・(^^;)
この後どうしましょう〜〜みなさま、どのような展開がよいかアイデア、お話の続きお願いします〜
ううん、いいおはなしですねぇ。
このお見合いの席をこっそり覗いてやきもきする
清四郎&悠理の気持ちに
美童と可憐が気付く・・・・がいいかな??
ベタな展開しか思いつかなくてすまぬ。誰か頼む。
ここまでくると、美童×可憐もほしくなる。。。
失恋して落ち込む可憐をいつも慰める美童
元気だして次にチャレンジするけど、なんとなく美童とくれべてしまう。
うーんいまいち。
もしくは、いきなりベッドの中から始まる。
207さんの続き
「白鹿さんは、泣くほどあなたが好きなのね」
急ぎ足で去る野梨子の後姿を見ながら叔羅川お嬢は呟いた。
「誤解させたままで嫉妬心を煽るなんて、天下の秀才は恋のテクニックも上級ね」
清四郎は一瞬絶句した。
「そんなことないですよ! だいたい野梨子はあの裕也って人が好きだったんですよ。
今日だって出迎えにきてるし・・・。野梨子が僕を、だなんてそんな・・・・」
あからさまにうろたえる清四郎の様子を見て
「じゃあ白鹿さんのことではなくて、清四郎くんの事を聞くわ。あなたは白鹿さんが好きなの?」
その問いはまっすぐに清四郎の心を貫いた。
(・・・・僕は・・・・僕は野梨子を・・・・・・?) 清四郎は改めて自分に問いただした。
その様子を見て叔羅川お嬢はプッと吹き出した。
「うちの学校でトップクラスの頭の持ち主は自分の心もわからないのかしらね。あなたも、白鹿さんも。
あなたたちふたりの気持ちなんて全校生徒が知ってるわ。多分有閑倶楽部の他の皆様もね」
叔羅川お嬢は清四郎を振り返って明るく言った。
「先生、今日の家庭教師は臨時休校してくださる? そのかわりご自分のことをゆっくり考えてみて」
鮮やかな捨て台詞を残して歩み去る後姿を呆然と見送る清四郎は、
座禅を組むため雲海和尚の寺に向かうことを決めた・・・・
ところかわって、魅録邸で夕食を共にしている野梨子と裕也。
無理に笑顔を作って座を盛り上げる野梨子を、裕也と魅録は複雑な表情で見ていた。
「あのさぁ」 裕也が急に口を出した。
「おれ、あんたさえ良ければ、金沢に連れて帰りたいと思ってたんだ・・・」
ブーーッと盛大に酒を吹き出す魅録。 あっけにとられた顔で裕也の顔を見つめる野梨子。
「あんた、正直どう思う? おれと一緒に金沢に行きたいか?」
「なっ、なに言ってんだよ裕也! そんなこといきなり・・・・!」
「いきなりじゃないよ。向こうで随分考えたんだ・・・・。おれ、やっぱり、あんたが・・・・」
真剣なまなざしで野梨子の顔を見つめる。野梨子は言葉が出てこない。
「ゆ、裕也さん・・・わたくし・・・・・」 困り果てている野梨子を見て、裕也はフッと微笑んだ。
「でも、今日のあんた見て、やっぱり諦めようと決めたよ 」驚く野梨子と魅録。
「おれさぁ、あんたのこと一目ぼれだった、って前に言ったよな。あんたすごく綺麗で可愛らしくて
ドキドキしてたんだよ。でも、あんたの隣にはいつだって、あのすだれ頭ヤローがいてさ・・・。
悔しいけど、あいつといるときのあんた、いっつも輝いてたよ。すごく信頼してるんだなって思った。
今日おれと一緒にいても、あんな輝いた笑顔は見られなかったよ。
それでわかったんだ・・・あんたの気持ちがさ・・・・」
魅録と裕也はバイクで野梨子を自邸まで送り届けた。
「いつか金沢遊びに来いよ。魅録や悠理や・・・・あいつと一緒にさ・・・・」
「裕也さん・・・・・」万感の思いで裕也を見上げる野梨子を、裕也は温かい笑顔で受け止めた。
野梨子が自邸に消えるのを待って、魅録と裕也は隣の菊正宗邸に押しかけた。
「どうしたんです魅録。こんな時間に珍しいですね・・・」と玄関に出てきた清四郎は、
魅録の背後にいる裕也を見て顔が強張った。魅録が裕也を指差し
「こいつさぁ、さっき野梨子に一緒に金沢に来ないかって言ったんだ」
一気に逆上し裕也の胸ぐらをつかむ清四郎。「なんですって!野梨子を!? 僕は絶対渡しませんよ!」
自分の言葉にハッとする清四郎を見て、裕也と魅録は目配せして苦笑する。
「あんたも、白鹿のお嬢さんも、ずいぶんと自分の気持ちに鈍感なんだな。
安心しな。他のやつに気がある女を連れて帰るほどおれは野暮じゃねえよ」
裕也はそのままバイクで走り去った。またもや呆然と見送る清四郎に魅録がニヤリと笑った。
「おれのダチは最高の男だろ?」
叔羅川お嬢&裕也のダブルパンチをくらった清四郎・・・>210さんへ続く・・・・・
219です。
210さんが楽しみにしてます、と言ってくださったのに
妄想が広がりすぎて遅くなってしまいました。
ほんとに待ってて下さってたら、本当にごめんなさい。
いかがでしたでしょうか?
わたくしの210さん以降の妄想も続きます・・・
今のお見合い編とうまくシンクロできるとイイなぁと思いつつ、
文才の無い自分が恨めしい・・・
239 :
一応上げとく?:01/12/07 23:05
とっても下がっているのでage
魅録の台詞がかっこよくっていいわ〜!!
バイクに乗る野梨子は意外だけど(w
最近ここ覗くのが楽しみ!!
お見合い編、時宗ちゃんもやはり出るんでしょうか?
千秋ちゃんのいいなり・・・かも?
>231さん
魅録のバイクがドカって、本編に出てた?
それとも231さんの趣味?
だとしたら、私と同じ趣味かも〜と思って(笑
>>219さん
キャー、キャー!素敵な妄想の続きをありがとうございます!!
本当に楽しみにしていたんですよお〜。
よそう以上の展開でございました!!
この続きもあるのですか?
またまた、楽しみ待っています〜。
>241さん
魅録のドカは私の想像です〜魅録にはドカがよく似合う!てイメージで・・・
勝手に妄想しちゃいました〜私の趣味っす(汗)
210さん、そう言っていただけて嬉しいですぅ(涙なみだ・・・)
また妄想したら、お互いにお披露目しましょうね♪ わたしも頑張りますぅ!
ドガってどんなバイクか知らないから検索かけちゃいました。
格好いいっすねぇ〜!!うう〜ん魅録に似合いそうだ・・・
>230続き
魅録は電話で野梨子に千秋さんの手前さあ、お互い参るよな、と。
悠理にもそのことについて相談すべきだよ、と言われたと、話す。
いちおう、まわりの意見も聞いて見合いはすべきだ、という結論に達す。
ただその話し合いの中から魅録が「参ったよ、本当に。」という姿が見て取れて
ほほえましく笑う野梨子。少し平静さが取り戻せた様だ。
「悠理にもさ、『お前、本当に紀子と結婚すんのかよっ!』なんてすごまれるしさぁ。」
と報告する魅録は悠理の気持ちにはまるで気づいていない。
「ただ、」魅録が続ける。
「清四郎にはちゃんと説明しような。二人で。」
「別に、本気じゃありませんもの。ごっこですもの。わざわざ言う必要ありませんわ。」
「野梨子、おまえなぁ、おまえのそういう態度が事を大きくしてるんだって気が付いてないわけじゃないだろ?」
「・・・」
「責めてるわけじゃないんだ。ただ、清四郎に説明するくらいたやすいことだろ?
言ったって罰が当たるわけじゃないし…。」
「解りましたわ。魅録ごめんなさい。」
「いや、謝る様なことでも…別に、俺そんなつもりじゃ…参ったな。」
(笑)「うふふ、魅録らしいですわね。」
「笑うなよ。素直になれよ、野梨子もさ。」
「そうですわね。おかしいですわね。魅録にはこんなに素直になれますのに。」
「そうなれないところに何か意味があるんだろ、きっと。」
「ありがとう、魅録。魅録の前で素直になれない女性がいることにも早く気が付いて
あげてくださいな。」
「は?何言ってんだよ?!からかってんのか?じゃあ、明日な。学校で!」
清四郎の前で素直になれないのは清四郎に特別な感情を抱いているからこそ…
と魅録に諭された野梨子。
そして魅録の前で素直になれない女性の存在に魅録は果たして気が付いたのか?
スマソ。魅録物語になってしまった。
このスレ...(・∀・)イイ!
清四郎×野梨子萌え〜〜
妄想話をカキコさせてもらってる者ですが、そのたび大好きな野梨子ちんを泣かしてばっかいるので
最近ちょっと心が痛い・・・。(ほとんど毎回泣かせてる・ワラ)
恋愛の成就には涙は付き物なのかしら・・・?
どうぞ皆様のお力でラブラブハッピーエンドにお導きください〜〜。
248 :
花と名無しさん:01/12/09 02:05
最高にいい!
野梨子は私も大好きなキャラ、泣くのはかわいそうだけどそれが清四郎のための涙なら・・・。
みなさん、この続き楽しみにしています!
魅×悠サイドもいい!!
悠理にも少し泣いてもらいたい(w
思い悩む悠理をなぐさめる美童をみて
魅録が勘違い・・・あっすれ違ってしまう(w
>245続き・・
翌朝、野梨子はいつもより早くに家を出た。
魅録との電話ではさすがに話せなかったが、やはり清四郎と顔を合わせるのは気まずかったのだ。
門を出ると、いつからそこで待っていたのだろう。 塀にもたれかかるようにして清四郎が立っていた。
おそらく昨夜は一睡もしていないのに違いない。 目元がうっすらと赤くなっていた。
「・・・多分、そうすると思いましたのでね。 待っていたんですよ」
「・・・・・・」
昨日の事を思い出し、野梨子は清四郎と目が合わせられない。
突然、自分の知らぬ男性になってしまったような幼馴染みに、どうやって接すれば良いのか分からなかった。
「昨日は・・・、ごめん。・・・謝って済む事ではありませんが・・・。
魅録との見合い写真を見て、動転してしまったんです。 まったく思いもかけなかったものでね・・。
だからと言って許される事ではないと分かってる。 野梨子を傷つけるつもりは無かったんです。
だから一刻も早く謝りたかった・・・」
「・・・・・」
真剣な態度と言葉。 長い付き合いなのだ、 清四郎が心底後悔しているという事は自分が一番良く分かっている。
だが言葉がうまく出てこない。
「・・・・私、魅録とお見合いをする事になりましたわ 」
やっと出た言葉がそれだった。 瞬間、清四郎の顔が強張る。
反対したい気持ちはもちろんだったが、あんな事をしてしまった自分にそんな資格があるのだろうか・・。
「・・そう・・・ですか・・・・」
野梨子は、清四郎が反対してくれると思っていた。 そうしてくれたら昨夜魅録に諭されたように、
きちんと説明するつもりだった。 これは千秋さんの顔を立てるだけ、あくまでも芝居なのだと。
だが目の前の清四郎は押し黙ったまま拳を握り締めているだけだった。
(・・・それだけ・・? 何も言ってくれないんですの・・・・? )
それならば昨日のあの態度はなんだったのか・・・。 ふいに野梨子の目に涙が浮かんだ。
「私、先に行きますわ!!」
走って横を通り抜けた野梨子を追おうとして伸ばした手が途中で止まった。
そのまま力なく腕を下ろすと、清四郎は遠ざかる野梨子を見つめ、そしてうなだれるのだった。
・・・・また泣かせてしもうた。 野梨子ごめん。
なんだかすれ違いのようになってしまいました。美童、可憐、軌道修正してあげて・・・
なんでこんなに切なくて素敵な話が書けるんでしょう皆様…。
いいなあ清×野。
魅×悠も頑張れ〜!
朝早くから野梨子を待ってる清四郎萌え〜♪
>250つづき
野梨子が学校に着くと、周囲の目が違うことに気づく。
不思議に思いながらも廊下を歩いていると可憐に呼び止められる。
「野梨子! 魅録とお見合いするって本当なの!? 学校中その話題で持ちきりよ!」
「ええっ!?」
改めて周囲を見渡すと (白鹿さんと松竹梅さんが・・・)(え〜、じゃあ菊正宗さんは・・・?)
(有閑倶楽部のなかでご結婚なんて・・・) とヒソヒソ話と好奇な視線が・・・。
向こうから魅録が歩いてくる。
「参ったよ。散々からかわれちまった。
まぁ俺からもみんなに事情説明しとくからさ、野梨子も気にすんなよ。
こんなにうわさになっちまって清四郎にもドヤされるかもな」
「まぁいい気持ちはしないでしょうね」
軽口を叩き合う二人に野梨子が重い声で言った。
「清四郎は、わたくしと魅録がお見合いすることに反対などしませんわ」
呆気にとられる魅録と可憐を残し、野梨子は自分の教室へ向かった。
255 :
花と名無しさん:01/12/09 16:05
う〜〜ん、お見合い編凄くいい感じですぅ〜〜!
これからどうなるのか、ドキドキです!
みんなハッピーエンドになれればいいな♪
お話作りご苦労さまです!
皆様凄いです!
>210さんのあと、うやむやのうちに仲直りした清×野は
そのままお見合い編に突入して
「君の名は」すれ違い編はまだまだ続く、というのはどうでしょう?
スマソ・・・
「君の名は」のお話よく知らないんですが・・・(汗)
すれ違いってのは分かるんですが・・・。
わたしも知りません(w
ただすれ違いの代名詞ということで用いてみました。
へんなとこで「」付けて、こちらこそスマソ
そうでしたか・・・変なカキコしちゃってすみません!
一応新バージョンのお見合いのお話を、最初に書かせてもらった者なのですが
すれ違い編とお見合い編リンクしつつお話を進めて行って
ハッピーな完結になればいいな〜などと考えております〜〜
書いてて以外に楽しかったのは魅録×悠里のほのぼのラブでした(これは以外に書いてて
面白いです〜)
清四朗×野梨子はもう・・・なんとか上手く行かせたいんだけど、案外このお2人の性格とか
考えるとややこしい方向に・・(汗)でも、絶対幸せにさせてあげたいっ!!っす!!
>254続き
「ったく、なんであんなに意地はるんだよっ!」魅録がつぶやく。
「ま、仕方ないわよね。あの二人の性格だもの。それに戸惑ってるのよ、野梨子も。全くこれだから
恋愛経験のない人は面倒なのよねえ。」
「へぇへぇ、そうですか。しかし見ていてじれったいね。」
「魅録もそんなにかりかりしないで。それはそうと人のことより自分はどうなのよ?」
「俺?!俺はいいよ。興味ないし。」
「そうよねえ、男と遊んでる方が楽しいものねえ、魅録は。」
「悪かったな…。でも実際そうなんだもん、仕方ないさ。」
「じゃあ、いっそ男っぽい女の子と付き合えばいいじゃない?」
「男っぽい女ぁ?そりゃ、悠理じゃねーか。なんで俺が悠理と付き合うんだよ?!
そりゃ、あいつといりゃ楽しいけどさ、わざわざ付き合う必要なんて無いじゃないかよ。今のままで
十分じゃないかよ。それにあいつは「男っぽい女」じゃなくて「男」なんだよ、俺ん中では。」
「あらぁ、悠理は女よ。男と女として付き合ってみたら違うと思うわ。それに特別な関係になることでいろいろ
変わっていくんじゃない?現に清四郎と野梨子はその狭間であんな事になってるわけでしょ?」
「だからって俺と悠理までぎくしゃくする必要ないだろ?」
「そういうことを言ってるんじゃないわよぉ。魅録も悠理もそろそろ恋愛の一つもした方がいいのよ。
それにあんた達だったらあんな意地の張り合いしないで結構さっぱりとうまくいきそうだもの。」
「可憐、そうやっておもしろがってるだけだろ?いくらヒマだからってなぁ…。」
「はいはい、もういいわ。魅録にこんな話をしたのが間違いでした。ただ一言、言っとくわ。
悠理は魅録が思ってる以上に女としての感情をたくさん持ってるわよ。男として扱いすぎて悠理を
傷つけるのはやめてよね。」
と、言い残し可憐が去っていく。
全く何を言い出すんだ、可憐のやつ。ヒマだからって俺たちをくっつけたり話したりして遊ぼうとするなよ。
それにしても「悠理は女」かぁ。変なことを言い出すなあ。そりゃ、悠理は一応女だけどさ、俺にとっては
弟みたいなもんで、マブダチで…それ以上でもそれ以下でも無いってんだよ。
これから魅録が悠理を女として意識する出来事が起きるといいですな。
>260
魅録好きにはたまらんですなぁ。
悠理が魅録のことスキなのに魅録はまだ女として意識してないのがちょいそそる。
な、何が起こるんだろう、楽しみです・・・。
>>232あと
家の門まで魅録に送ってもらった悠理。
「サンキュ。今度は違うの観にいこーよ」
「じゃ考えとけよ。明日な」
バイクが見えなくなるまで見送ったあと「ふー」と思わずため息をつく。
野梨子と見合い…かぁ。
なんだかもやもやする自分の気持ちをもてあます悠理。
…そ、そりゃぁ魅録とは長い付き合いだし、頼りになるし、好き…だけどさ
だからってどーこーなりたいとかそーいうんじゃないんだ。
今までみたいに親友として付き合っていければそれでいいんだ!
気まずくなるのなんて……やだ。
自分に言い聞かすように頭を振る。
ふと、鏡に目がいった。
「野梨子……キレイだったなぁ」
野梨子のお見合い写真を思い出した。…それに見惚れていた魅録。
「あーーーっ!もう寝よっ!」
イライラした気持ちをごまかすように鏡から離れベッドに入る。
「……清四郎のヤツ、どーするつもりだろ?」
しかし、そのときすでに清四郎は……
>>224 すみませーん、どーしても悠理のも書いてみたかったので。
うまくいってほしいなぁ。2組とも
263 :
花と名無しさん:01/12/10 10:39
清四郎はいつ見合いについての真実を知るのか??
でも清四郎にはもう少し魅録に嫉妬していてもらいたい・・・。
サディストかも、私(w
230=250ですが・・・、す、すいません。
てっきりリレー小説の新バージョンかと思ってカキコしてしまったのですが、
230では完全にフライングでした〜。 (今気が付いた・・)
250でも、なんだかややこしい展開に持って行ってしまってスマソーーーーー!
でも、ラブラブハッピーエンドを心から望んでおります〜。ハア・・・
そんな!230のお話もの凄く良かったです!
野梨子の場面めちゃくちゃ萌え〜〜♪(野梨子大好きなので)
250でも凄いいいかんじでお話が進んで嬉しいです!!
私の方こそ勝手にお見合い話作ってしまいすみませんでした〜。
私もラブラブハッピーな結末を希望してます!(^^)
野梨子×清四朗と魅録×悠里この二組は凄くお似合いなので好きっす♪
お見合い話がすっかり学校中に広がってしまったその日の夜
野梨子は自室の窓の外に目をやると、外は雨が降っていた。
野梨子は今朝の清四朗との出来事を思い出し、胸が痛んだ・・・。
どうして清四朗を目の前にすると素直になれないのだろうか・・・。
突然のキスも朝の時も・・・。
「わたくし、清四朗の事・・・」
野梨子も清四朗に対する気持ちが今までとは違うものに変わっている事に
戸惑いを覚えながらも認めようとしていた。
深い溜息を一つついたその時
階下で魅録の声が聞こえ驚いて玄関に行くと、バイクでここまで来たのか
全身がずぶぬれの魅録が佇んでいた。
「突然来ちまって悪い・・学校で俺達の事噂になってるだろ?そのせいで野梨子に迷惑かけちまってるんじゃ
ないかって、気になって・・・それと・・清四郎には話したのか?本当の事」
「清四朗には魅録とお見合いをする事は話ましたわ・・けれど・・」
「?」
「あ・・・とにかく中に入って下さいな、タオル用意しますわ外は雨ですし」
野梨子はそういうと魅録を部屋へ招き入れた。
「それで?きちんと、清四朗には話したんだろ?形だけの見合いだって」
「いいえ」
首を悲しげに振る野梨子
「清四朗にはお見合いをする、という事だけ話しましたの」
「なんだって!?それじゃあ俺達がマジで見合いすると思ってるのか!?」
「・・・」
コクンと頷く野梨子
「どうしてきちんと話さないんだ!?清四朗に誤解されてもいいのか!?」
野梨子の心中を図りかねて困惑する魅録
「わたくし・・もう、どうしていいのか・・・わからないんですの・・・」
両手で顔を覆い泣きじゃくる野梨子
「おい!?一体なにがあったんだ、野梨子?」
驚いて慰めようと野梨子の肩に手をかけたその瞬間
バタバタと階段を上がってくる賑やかな足音とともに扉が開いた
「のーりこ!遊びにきたぜ!あとから可憐も・・・」
元気よくそう言う悠里の目に飛び込んできたのは野梨子と魅録の抱きあっているような姿だった
「悠里!?」
「あ・・あたい、邪魔だったかな・・・ごめん!」
完全に誤解をしたまま悠里は雨の中外に飛び出して行った
「あ!悠里待てよ!!」
悠里の様子がおかしい事に気づいた魅録
「追いかけてあげてくださいな・・・」
涙を拭きながらそう告げる野梨子
「でも・・」
「わたくしなら大丈夫ですわ、今度こそきちんと清四朗に話します。だから魅録は悠里を
追いかけてあげて・・」
野梨子は悠里のあの様子から悠里の魅録への淡い恋心に気づいたのか、それとも女同士以前から
悠里の気持ちを知ったいたのか。
今の野梨子には悠里の気持ちが痛いほど分かるのだ、もどかしいほどの恋心・・・わたくしも同じだから
そう言う野梨子の表情はいつのも野梨子に戻ったようだった。
「そうか?じゃあ俺行くよ、何かあったらいつでも言えよな!」
そう言うと悠里を追いかけるべく野梨子の部屋を後にした
「ありがとう魅録・・・」
そう呟く野梨子はふわりと微笑を浮かべた。
自分の本当の気持ちを清四朗に伝えよう・・・野梨子そう心の中で決心していた。
267の後、魅録がずぶ濡れで泣いてる悠里が愛しくて
つい抱き寄せちゃう〜〜なんて展開駄目ですか?(大汗)
う〜〜ん魅×悠のほのばのラブ萌え!
清×野の今後・・・どうしましょう・・(^^;)
野と清大好きなんです〜〜っ!
269 :
花と名無しさん:01/12/10 20:04
よ、良すぎる……(感涙)>267
悠理を追いかけた魅録は一体どうするのか!?
待て!次号!!という感じで続きがすごく楽しみです。
お見合い篇の展開きぼーん
・ヤケになって深酒で荒れる清四郎
・悠理も一緒に深酒してもいいかも
・お見合いの席を遠くから見ている可憐と美童。 2組をなんとかまとめてくれー。
皆様、文才がおありですねぇ〜。自分では妄想できなくてこのトピを毎日
覗かせて頂いております。タダ読み申し訳ないのですが今後も期待させて
頂きます。
>271
あの〜、余計なお世話なんですが
2chで「スレ」のことを「トピ」っていうと
「ヤフに逝け!」と煽られることがあるので注意した方がよろしいかと。
この板はみんな優しいので大丈夫かもしれないけど。
>260続き 生徒会室にて
清四郎と野梨子は視線も合わせようとしない。
今朝の野梨子の様子から、お見合いの件を話題に出せないでいる魅録と可憐。
悠理だけはゴキゲンで取り巻きからもらった弁当をがっついている。
そこへ事情を知らない美童がのんきに入ってきた。
「いやぁ〜参ったよう・・・・あれ?」野梨子に目をとめる。
「なんだか今日の野梨子、色っぽいね」
一瞬の沈黙の後、大爆笑に包まれる魅録、可憐、悠理。「このスケコマシ!」「見境ないわねぇ〜」
笑われてムッとする美童だが、
「違うよ! ほら雰囲気がなんか艶っぽいというか・・・。なんかあった?」
と、まじまじと野梨子を見つめる。
(キスされたこと、気づかれたのかしら・・・・)
しかし野梨子は気丈にも
平然と「天下のプレイボーイにお褒めに預かり光栄ですわ」と澄ましていった。(内心はドキドキ)
「そう〜? おかしいなぁ、僕の眼に狂いは無いはずなんだけどぉ」
「あー、そうそう、みんな聞いてよ。こないだデートした娘が見かけの割りにカタいコで、
キスしたからには責任とって結婚しろ、とか言うんだよ。参っちゃってさ〜。
野梨子ですらこんなこと言わないだろ? たっかがキスぐらいでさ」
いつものように悪気なく自分のモテモテ話を披露する美童だが、
『キス』という言葉に野梨子と清四郎が異常な反応をしたことを見てびっくりした。
昨日の暴力的ともいえるキスシーンが脳裏に甦る清×野・・・
「い、いやですわ、なんてこと言いますの美童! わたくし用があるから先に失礼しますわ」
逃げるように部屋を出て行く野梨子と、
鉄のポーカーフェイスを死守する清四郎を見比べて、なにかを察知する美童・・・・・・。
>266へ続く・・・
↑だって美童ちゃん、出てこないんだもん・・・
そう言っていただけて安心しました〜。
>217、218と>224、225は別の方が書いているのかと思っていたので・・・。
>259の「っす!」を見て、わー、やってしまった!とあせっておりました。
では、目指せハッピーエンド!ということで・・・
目指せハッピーエンド!!を合言葉に頑張りましょうっ!!
これからもよろしくです♪(
でも、みなさんの素晴らしいお話で、こんなにワクワクする物語が出来つつあるなんて
なんだかもの凄く嬉しいです!
有閑倶楽部の妄想オリジナルリレー小説が一冊の本(同人小説などで)などに
なるといいなぁ・・・などと妄想してみたりして・・・(汗)
折角皆さんでここまで続けたのですもの・・と妄想してみたりして・・・です〜。
277 :
花と名無しさん:01/12/10 23:55
>273
うんうん!美童あんまりここでは出てこなかったかもかもだったから
273のお話とっても美童らしくて好き〜〜
あと可憐のお話もよかったなぁ
やはり有閑倶楽部は全員出演しなきゃですよね!
皆様の文才が羨ましいです〜〜(T0T)
「悠理、待て、どうしたんだよ?!」
逃げ足の速い悠理ではあるが、魅録にはかなわない。追いかけてきた魅録に力強く肩をつかまれる。
「いや、なんかあたい邪魔っぽかったろ?ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ…」
言葉尻ははっきりしない。
「なんだよ、俺たちが嘘で見合いすることは悠理だって知ってるじゃないかよ。」
「だって、抱き合ってるみたいだったし…」
「あほー。なんで俺と野梨子が抱き合うんだよっ!学校じゃみんながうるさくてゆっくり話せないし、
野梨子が清四郎のこと好きなのはおまえだって知ってるだろ?」
「知ってるさ。野梨子の気持ちは。でも魅録が野梨子のことを本気で好きかもしれないって思ったんだ。」
「まったく、悠理までそんなこと言い出すなよ。おまえは解ってくれてると思ってたのに。」
「悠理は」と、特別扱いされてちょっと安心する悠理。
(そうさ、あたいは魅録の一番近くにいるんだ。それだけでいいじゃないか。)
「そ…か…。魅録は別に野梨子が好きなわけじゃないんだ…」
自分自身にも言い聞かせる様につぶやく悠理。
「当たり前だろ、野梨子も、可憐も、悠理も俺にとっては一生姉妹みたいに大事な友達だよ。」
「…!」
「一生」野梨子のことで安心したのもつかの間。自分は何を望んでいるわけでもなかったはずなのに
一生大事な友達。
そんなことは考えていなかった。
もし、この先魅録に好きな女性が出来たら、自分はどうなってしまうのだろう?
再び絶望感を味わう悠理。自然と涙がこぼれた。
しかしその涙は雨に混じって魅録は気が付かない。
「さ、行こうぜ!可憐も来るんだろ?野梨子励ましてやろうよ。あいつ、清四郎にちゃんと嘘の見合いだって話してないんだよ、まだ。」
無言で後をついて歩く悠理。
「なんだよ、静かだな。腹でも減ったのか?」
「う…うん、実はそうなんだ。」
そんな嘘を付くのが精一杯の悠理。
悠理の苦悩は続く。
>>278 雨足は強く、雨に濡れる魅録と悠里
悠里の流す涙も雨に流されて、魅録は気づかない・・・。
「あたい・・・やっぱり帰る・・・野梨子にゴメンって言っておいて・・・」
魅録の背中越しに涙を必死に堪えながらそれだけ言うのがやっとなのだ
悠里は逃げるように魅録に背を向け駆け出す
「おい!待てよ悠里!!」
しかし俊足の魅録に追いつかれ、再び肩をつかまれ引き戻される悠里
もう、涙を隠せないほど悠里の目からは大粒の涙が溢れていた
「一体どうしちまったんだよ!?悠里!」
「ほっといてくれよ!あたいのことはいいから・・野梨子の所へ行ってくれよ・・」
魅録の身体を押し戻す悠里
「おまえ最近おかしいぞ?俺なにかしたか?」
涙を流す悠里を見下ろし、訳が分からずそう問う魅録
「・・・」
けれどその問に答えを出せずにただ俯き涙を流す悠里
「とにかく、このままだと風邪ひいちまう・・・」
魅録は自身の着ていたジャケットを悠里の頭にポンとのせてやる
見上げる悠里の瞳は涙で潤んでいる、そんな悠里の表情が妙に艶っぽくて・・・
一瞬ドキリとする魅録
いつもの悠里とは違う、まるで初めて出会ったような、そんな感覚に囚われ
戸惑う魅録
雨に濡れ佇む悠里の姿を綺麗だ・・・なんて思うなんて・・
魅録が初めて悠里を一人の女の子として意識した瞬間だったのかもしれなかった・・。
おっ! 魅×悠もイイ展開に!
悠理もかわいらしいですなぁ♪
実は >267 の直後に
自室で悶々としていた清四郎は、気分転換のため窓の外を見たら
野梨子の家から走り出る魅録を偶然目撃してしまった。
更には、窓から泣きながら魅録を見送る野梨子の姿も・・・・・・!
いったいなんだ!? なにがあったんだ!? なぜこんな時間に魅録が・・・?
清四郎の妄想は果てしなく続く。
・・・・どんどんすれ違ってゆく〜・・・
がんばれ清四郎!
清×野はもちろんのこと
魅×悠も大好きなんで最近ここから目が離せませんぜ!
いや〜悠理がいじらしくてとってもイイ!続きが気になります〜。
魅録はいったいどうするんでしょう・・・ドキドキ
ここは豊富な経験をお持ちの可憐さんにもぜひ登場してほしいですね。
>279
その表情と掴んだ肩の小ささに魅録は目の前で涙する悠理が
ひとりの女性であることを感じずにはいられなかった・・・。
いい展開ですな・・・。
このあと剣菱邸にも帰れず歩いている悠理を
デート帰りの美童が見つけるとかで美童がアドバイスがいいな。
美童ちゃんに活躍の場を〜。
284 :
花と名無しさん:01/12/11 12:37
初めてこのスレにきました。
皆さんすごすぎー。下手な小説よりよっぽどいけてます!!
これ、ほんと、同人誌みたいな感じで出版したいですね。
何度も一人でおお笑いしている私の主人は???でした。
この先期待しています。
285 :
花と名無しさん:01/12/11 12:40
↑
私に主人は?でした。すまん。
286 :
花と名無しさん:01/12/11 13:10
279つづき
「魅録、あたいがちょっとやそっとのことじゃ風邪なんてひかないの知っているだろ?
なんせ、びちょぬれバスローブで12月に外を走っても平気だったんだぜ、覚えてるだろ?
だから、平気さっ!!じゃな!!」
悠里はぽんっと魅録のジャケットを投げて返すと走り去った。
「なんだってんだよもう・・・」
ジャケットに再び袖を通しながらつぶやく魅録。
しかし、驚いたな、なんで悠里がきれいなんて思ったんだろう。
俺もどうかしているよな、とバイクにエンジンをかけながら魅録は反芻する。
ま、明日、悠里の様子を見てみよう。あと、清四郎にもはっきりさせなけりゃな・・・
場面変わってとぼとぼと歩いているずぶぬれの悠里。
そこへアプローチしてくる車。
すーっと後部座席の窓が降り、悠里に呼びかけるテンション高い声。
「ま、悠里ちゃんじゃないのー。げんきい?うちのドラ息子とは一緒じゃないのねー。
どうしちゃったの、びしょぬれじゃないの。
今夜、私の知り合いいのパーティがあるのよ。百合子さんもくるみたい。
今から、一緒に行かないかしら?百合子さんと今から魅録と野梨子ちゃんの
お見合いのことで相談しようと思ってたのよ。
あの人もお祭り好きだから。どう?」
「あ,あたい、ちょっと今夜は・・・」
うなだれる悠里。
勘のいい千秋さんは、
「あっそう。それじゃ、カぜひかない様にね。」
とだけ言い残して車を走らせた。
見合いかあ、そうだよな、みんないい話しだと思っているんだよな。
あいつらって結構似合いかもな、っと落ち込む悠里だった。
はー力尽きた。あとをたのむ。
おお!真打ち千秋さん登場!!
どのように勘を働かせたのか、すっごく気になるぅ〜!
しかしなぜ百合子さんと相談・・・?
あと、千秋さんは白鹿夫妻とソリが合うのだろうか。ビミョ〜・・・
>286つづき
「あーあ、ほんとひどい雨ねぇ。まぁあたしは水もしたたるイイ女ですけどっ」
なんとか白鹿邸に到着した可憐。傘についた大粒の雨を振り払う。
もう悠理も着いていることだろう。
野梨子は悠理の淡い恋心に気づいているのだろうか。
野梨子と魅録のお見合い、そんな笑い話のような出来事に
激しく動揺している者がいることを・・・
「みんなもっと恋愛すべきなのよ〜。ほんと手がかかるったら。」
苦笑しながら門を開けようとした時、視線を感じた。
「?」
見ると隣家の窓際にもの憂げな清四郎が佇んでいる。
可憐は再び傘をさすと、颯爽と窓下に近づき塀越しに話しかけた。
「清四郎〜、そんなところで何やってるの?」
「いや、ちょっと夕涼みでもと思いまして・・・」
弱々しく微笑む清四郎。
「何言ってんのよ、雨じゃない・・・なんかあったの?」
「えっ?」
「清四郎の様子がおかしいことぐらい気づいてるわよ。
野梨子も悠理も・・・ねぇ、そっち行っていい?」
「そうですね。玄関に周って下さい。」
>288つづき
清四郎の部屋。
熱いコーヒーがやわらかな湯気をたてている。
タオルで髪を乾かす可憐。
「恋する男の気分はどぉ?」
「えっ・・・」
清四郎は絶句する。
「かわいいかわいい野梨子ちゃんのお見合いはそんなに不安?
あの二人がくっつくと思う〜?」
「・・・悪くはない組み合わせだと思いますよ。」
清四郎はカップに目を落としながらため息をつく。
「野梨子もそのうち誰かと結婚するのでしょうし、
変な男に騙されるよりは・・・魅録なら、安心して任せられますよ。」
「はぁ・・・・・・」
大きなため息をつく可憐。
「恋する清四郎はツヨガリなのね。初めて知ったわ。」
「恋なんて・・・」
すぐさま否定することはできない清四郎。
そうだ。自分は野梨子に恋をしている。
初登場です〜。
いつも楽しませてもらってます!!
勝手に可憐ちゃんを菊正宗邸に潜入させてしまいました。
あぁぁぁぁ。皆様あとはよろしくです〜。
可憐も絡んできましたか。 う〜ん、今度は可憐と清四郎が一緒にいる所を
野梨子が目撃して嫉妬、となるのだろうか。
286つづきです(話が前後してしまいますが…)
降りしきる雨の中、バイクを飛ばし家まで帰ってきた魅録は
シャワーを浴びると煙草に火をつけ和室の畳の上に寝転んだ。
天井にくゆらす煙草の煙をボンヤリと見つめながら、さっき見た悠里の泣き顔が
頭から離れないでいた。
(何で悠里の奴泣いてるんだよ…。まったく女ってわけ分かんねぇえよな。)
可憐には「男にしか見えない」と言ったが、いつしか悠里のことを「女性」として
見ていた魅録だった。
「たっだいま〜」
深夜になって母親の千秋がほろ酔い加減で帰ってきた。
「やっだぁ、魅録。電気もつけないで何やってんのよぉ。」
「千秋さんこそ相変わらず遅いじゃねーか。」
「も〜う、パーティーって面倒よねぇ。それより、あんたと野梨子ちゃんの
お見合いの件で、百合子さんと話してきたのよ。」
「え!悠里のおばさんとかよ!?」
思わず起き上がる魅録。
つづきです(すいません!上の文、あげてしまいました!)
「たまたま同席したから。で、話したら百合子さんも盛り上がっちゃってさ。
どうせなら家が所有してるクルーザーでやったら?なんて良い案出してくれて。
どう、素敵じゃない?」
「勝手にそこまで決めるなよな!」
いつになくキツイ調子で言い返す魅録。
「まぁまぁ。野梨子ちゃんならあたしも安心よぉ。もっとも、魅録が他に好きな子
でもいるって言うんなら別だけど。」
「俺は…別に…。」
口篭もる魅録の脳裏にふと悠里の姿がよぎる。
「あ、そう言えばパーティーに行く途中、悠里ちゃんを見かけたわヨ。
雨でずぶ濡れだったけど、どうしたのかしら。」
「…あいつも最近変なんだよな。ったく、なんでこんな面倒な事になっちまったんだよ。」
ブツブツと言う魅録の横顔を見ながら、勘の良い千秋は悠里の魅録に対する想いに
気が付いた。そして同時に、魅録の、自分でもまだ気が付いていない悠里への想いも察した。
「ねぇ、魅録。本当に大切なことって案外自分の近くにあるんじゃないのかしら。」
「…どうゆう事だよ。」
「さぁね。そこから先は自分で考えなさい。どっちにしろあたしは若者の味方よ。」
そう言うと千秋は和室を後にした。
「若いっていいわねぇ…。」
という一言を残して…。
>286続き
悠理の気持ちを表すかのように雨は止むことなく降り続いていた。
(これからどうしよう・・・)
今家に帰る気にはとてもならなかったし、家の人間に何を言われるかわからない。
かといって、とても遊びに行けるような気持ちではなかった。
こんなときに行ける場所は・・・。
可憐はきっと今野梨子のところにいるはずだし。
となると・・・。美童、いるかなぁ・・・。
悠理は軒下に入り携帯電話を取り出した。
トゥルルル・・・・。ベル2回で美童の声がした。
「はい!もしもし〜悠理?」
「美童・・・・」
「どうしたの!?何かあった?」
美童は悠理の声がいつもと違うことに気付いた。
「あ、いや・・・今から美童んとこ、行っていいか?」
消えてしまいそうな声だった。
今まで悠理のこんな声を聞いたことは一度も無かった。
「うん、おいでよ」
「じゃあ、たぶんあと10分くらいで着くと思うから」
「わかった」
美童はそういって電話を切った。
「どうしたの、美童」
「ごめん・・・今日はもう帰ってくれるかな。友達に何かあったみたいで、
今からうちにくるから」
いつにない美童の真剣な顔に、ガールフレンドは納得して
「・・・わかったわ。じゃあ、また今度ね。」と荷物を持って部屋を出た。
「ごめんね。今度また会おう」
そういって美童は彼女を見送った。
悠理に何かあったことは間違い無い。一体どうしたんだろう・・・。
心配と不安が美童の心をよぎった。
悠理が来るまでの時間が、すごく長く感じられた。
292、293さん
すみません!書いている間に重なってしまいました!
私のは292.293さんの悠理バージョンということで・・・。
誰かお願い〜。
>>279 話が前後しちゃうかもですが続きです〜
野梨子が時計に目をやると、時刻は8時を回っていた
可憐が来ると悠里は言っていたようだが、まだ可憐が来る様子はなかった。
魅録も悠里を追いかけたまま、だ
魅録は悠里の恋心に気がついただろうか・・・。
あの二人がうまくいってくれればとても嬉しい事だと思った。
部屋の中一人、清四朗の事を考えてみる
強引なキス・・・朝の出来事・・・素直になれない自分・・
今この時清四朗は何を考えているのだろうか
道路を隔てるとすぐそこには清四朗の部屋の明かりが見える
今、清四朗の部屋を尋ねたりしたら・・・驚くかしら・・
二人きりになるのは怖い、けれど・・・。
野梨子はどうしようもないほどに清四朗に会いたいと思った、姿が見たい声が聞きたい
それが偽らざる気持ちだった。
素直になろう!本当の気持ちを告げよう・・あなたが・・・好きです・・・。
雨もいつの間にか止み、道路に溜まった雨水が月明かりに照らされて黒い光を反射させていた
「お母様!わたくし清四朗の所へ行って来ますわすぐ戻りますから、もし可憐が尋ねていらしたらお部屋で待っていてと
伝えてください」
階下の居間でくつろぐ母へそう告げると
野梨子は、はやる鼓動を胸に秘め清四朗の部屋へと向かった・・・。
という感じで
>>289さんのお話の場面へつづくです〜〜
これからどうする!?待て!次号!失礼しました〜
>>296 コーヒーを飲み干し
カップをコトリと置くと可憐が清四朗にたしなめるような口調で言った
「でも、いつまでも強がってちゃ駄目よ、もっと自分の気持ちに素直にならなきゃ!見ていて
じれったいったらないわよぉ・・お互い好きあっててどうしてこんなにややこしくなっちゃうのかしら
大体、あのお見合いの話だって・・・」
と可憐が魅録と野梨子の見合いは紹介者の顔を立てるためのものなのだという、事の真相を告げようとした
その刹那
コンコンと扉をノックする音と野梨子の躊躇いがちな声が聞こえてきた
「清四朗?いらっしゃるのでしょう?入ってもよろしいかしら・・・」
「!野梨子!?」
清四朗と可憐は驚き互いの顔を見合わせた
可憐は自分のバックとコートをあたふたと掴むと小声で
「私がいるって知られたらまた、野梨子誤解するわよぉ!何処か隠れる所ないのぉ?」
「そこのクローゼットへ!」
清四朗も可憐と同じ判断をしたのだろう、可憐にクローゼットの中へ隠れるよう
クローゼットを開いた
「すみませんね・・・」
すまなそうに詫びる清四朗
可憐は
「うまくやんなさいよ!」
とウインクをして励しの言葉をかける。
クローゼットが閉まると
「もう・・・狭いわねぇ・・・」
と文句を言いながらもここは二人の為に耐えようと可憐は思った
「清四朗?どうかしましたの?」
「い、今開けますから!」
清四朗はコーヒーカップを見えない位置に隠すと
大きな息を一つはき、野梨子を迎え入れるべく
扉を開いた。
おりょ・・・玄関に可憐の靴どうしましょううう(大汗)
漢字は「清四郎」「悠理」「魅録」「野梨子」「美童」「可憐」ってーことで。
おお!298さんご指摘ありがとうです!
わたしはてっきり悠里だと思い込んで物語カキコしてました
スマソ〜〜っ!!
これからは悠理にします!
あと漢字の間違いないかな(汗)
波乱を呼ぶ流れに・・・。 へんに隠すからまた野梨子が誤解するんだよう。
たぶん、清四郎が冷静ならそうしないぞ。
301 :
花と名無しさん:01/12/12 11:49
魅録が次第に野梨子にひかれて行くのも見てみたい。。。
ラストは野梨子&清四郎、魅録&悠理で良いんだけど。
302 :
花と名無しさん:01/12/12 12:20
なーにが若いっていいわねえ、だ。全く自分は気楽でいいよな、と魅録は天井の木目を見つめながらつぶやく。
俺らしくないいよなあ,なんかぱあーっとバイクをぶっ飛ばしてみたい気分だぜ。
やっぱり頭がどうにじゃしているに違いない。
悠理のことは同性のマブダチって感じであって、ま、恋愛の対象ではないよなあ。
確かにあいつ、顔立ちは整っているし、きれいなやつだけど。
あーなんかだめだ、今夜は。ったく。
303 :
花と名無しさん:01/12/12 12:23
↑ 293の続き。書くの忘れた。
304 :
花と名無しさん:01/12/12 12:25
可憐が清四郎の部屋にいるのってそんなにおかしいことか?
二人は友達なんだし。それに頭のいい清四郎のこと、
靴のことなんて、どうにかしそうだが・・・
だんだんいい感じにどろどろしてきましたねえ。
305 :
花と名無しさん:01/12/12 12:58
だからといって魅録の頭から悠理の顔が離れなかった。
「くそっほんとにどーしちまったんだオレは」
自分でもなんでこんなに悠理の顔が離れないのかイライラする。
そうなってくると悠理が本当に家に帰ったのかが気になりだす。
こんな時間に尋ねたら悠理のおばさんに心配かけちまうかな・・・と
あらぬ事を思いつつもやはり悠理の方が気になってしょうがない。
そしてバイクで剣菱邸に向かう魅録。
なんて書いてみたけど続きが・・・思い浮かばない・・・。
すいません、逝ってきます。
流れとは関係ないんだけど、野梨子ママは清四郎を身内同然だから、
と八鹿流との茶事に出席を頼んだよね。
他流派との茶席にも出すなんて、将来の婿として考えてるとしか思えない。
ありゃや・・・297のラストちと、展開無理ありましたね
スマソ〜〜!!みなさまお許しを〜〜
でも、私の考えですが結末は勿論、大団円で野梨子×清四朗 魅録×悠理を・・・
と妄想しております〜〜
誤解、嫉妬、戸惑い、不安そして恋愛感情等等。。。と色々織り交ぜお話が出来るといいなぁと
思ったりしてます(^^)
>>297 野梨子が清四朗の部屋へ足を踏み入れると、ふわりとフローラル系の甘やかな
芳香がした。
(この香りは・・・いつも可憐のつけている・・香水の香り?)
「今までだれか、こちらにいらしたの?」
と何気なさを装いながら、そう問う野梨子に
「えっ!・・・」
瞬間、野梨子のカンの鋭さに驚いて言葉につまる清四朗
(・・・なぜ可憐がいた・・と言って下さらないの?)
不安が胸をよぎる
二人の間に気まずい沈黙が流れた・・・
チッチッチッ・・と時計の秒針の音だけが静まり返った部屋に響いている
「・・・んもうっ!!」
しかし、あまりにも突然にその静寂は破られた
あろう事かクローゼットから、可憐が飛び出してきたのだ!
「可憐!?」
あまりの出来事に唖然となる野梨子
「あ〜〜暑かった〜野梨子!最初に言っておくからね、私がここへ隠れたのは
やましい事があったから、とかそういうんじゃ絶対ないからね!野梨子がまたシット心でも
起こすんじゃあないかって心配だったからなんだから!」
早口で両手を腰に当てながら可憐は一気に言った。
「シットなんて・・・わたくし・・・そんなつもりじゃ・・・」
「するじゃない、いつも!野梨子も清四朗もね!私がここに来たのは二人の様子がおかしかったから
心配で・・・そりゃあ隠れてた私も悪かったけど・・・」
「野梨子!可憐の言っていう事は本当のことです、僕も柄にもなく取り乱してしまいました・・・
可憐にも悪い事をしてしまいました・・・」
素直に自身の心情を吐露する清四朗の瞳に嘘はなかった。
「・・・信じますわ・・・」
野梨子は頭を下げて二人に詫びる清四朗を眩しそうに見つめそう言った。
以前の自分であれば、邪推してしまっていたかもしれない・・・
けれど、今は清四朗を信じられる勿論可憐も・・・
可憐は安堵の吐息を漏らすと、華やかな笑顔で
「あら?野梨子、少し大人になったじゃない?恋すると変わるって本当ねぇ」
と野梨子をからかう
「い・・嫌ですわ・・・可憐・・」
ポッと頬を染まる野梨子に姉のような心境の可憐は
「さてっと!邪魔者は消えますか♪もう、今度こそ素直になりなさいよ!まったく世話が焼けるったらないわねぇ」
と可憐は二人を指差しながらそう告げると
右手をヒラヒラさせながら、颯爽と去って行った・・・。
う〜〜ん可憐姐さん男前っ!!なんとかこれで二人が上手く行けばよいのですが〜〜(汗)
↑の309の文、打ち間違いだらけだぁ・・・すみません!(T□T)
その後清四郎の部屋からは、2,3の低いささやき声のほか何の物音も
せず、2人だけの時間が流れていった、ということで妄想の国へ逝ってしまって
いいですか?
312 :
花と名無しさん:01/12/12 21:06
>311
許す!
私も逝ってしまおう。
だが、ここはやっぱり最後まで見届けてやらねば・・・とか思う私って無粋?
というわけで続きをお願いします(他力本願だなあ)
312さん、部屋の灯りは消しちゃったりする?
>305続きです
急いで悠理の自宅へ向った魅録は、ためらいながらも
玄関のベルを鳴らした。暫らくしてメイドと思われる若い女性の声がする。
「あ、夜分遅くすいません。松竹梅と言いますが悠理・・・さんは・・・。」
「申し訳ありませんが、お嬢様でしたら、まだお戻りになっていらっしゃい
ません。」
「あ、そうですか。すいませんでした。」
(悠理の奴、何処に行ったんだよ。千秋さんの話じゃ雨でずぶ濡れだったって
言うし。いくら悠理でも風邪ひいちまうぜ…。)
そんな歯がゆい思いを抱きながらも、シャワーを浴びた魅録自身が思わず
くしゃみをしてしまうのだった。
一方、悠理は美童の家へ到着した。
「うわ!びしょ濡れじゃないか悠理!」
そう言いながら、タオルを持って来ると悠理の頭を拭く美童に悠理は、
少し前、やはり同じように魅録がジャケットを自分の頭に被せて
くれた事を思い出した。
「美童〜〜〜。」
思わず美童に抱きつく悠理。
「な、何だ!?どうしたんだ悠理!?」
「あたい・・・あたい・・・。」
そう言いながら、泣きじゃくる悠理であった。
む・難しいですね・・。
女の扱いは手慣れた美童だが、普段男と男のつきあいをしている悠理である。
何が起こったのかさっぱりわからなかった。
そこに美童の携帯が鳴る。
「俺。 魅録。 そっちにひょっとして悠理行ってないか。」
「あ。 ちょっと待ってて」
美童はさりげなく部屋を出て、魅録から事情を聞きだした。
そうだったのか・・・。 こういう方面には鋭い美童は、悠理の魅録への想いに気付く。
はい、美童が気付いた所でどなたか次の方、お願いします。
>314さんと315さんの間ってことで
魅録はしばらく剣菱邸の前で待ってみたが悠理は帰ってくる様子もない。
やっぱりあのまま一人で行かすんじゃなかった……
(ずぶ濡れのままでこんな時間までどこに行ってるんだよ。)
頭の中に、涙を溜めて見上げる悠理の顔がチラつく。
(…とにかくちゃんと何があったのか聞かないとな…)
そうしたら、このモヤモヤした気持ちも解決するかもしれない…
悠理に対して明らかに今までとは違う感情が芽生えたのを
魅録はまだ気づかない…
アイツが行くとしたら…
野梨子の家を出て、清四郎ん家じゃないし、
可憐は家にいないはずだし……美童のとこかもしれない。
ちょっと間にはさむ形ですみませんです。
魅録はこのあとどうでるのでしょうか?どなたか〜〜
可憐が帰ったあと残された二人は、急にふたりきりであることに気がついた。
なんだかお互いの顔をまっすぐに見ることができない。
しばらく沈黙が続いたあと、清四郎が口を開いた。
「野梨子。 あんな事をしてすみませんでした。 僕は・・・野梨子が人の物になってしまうと思ったら・・・
いつも僕の傍にいる野梨子が・・・」
「・・・・・もういいんですの・・・・・」
「僕は今度やっと気がついたんですよ・・・・・」
清四郎が黙ってしまったので、野梨子は逸らしていた目を清四郎に向けた。 そして、清四郎の
熱いまなざしに気がつき、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「野梨子、君がすべてだってことに。」
野梨子はうつむいたまま声にならない声で何か答えたようだった。
聞こえなかったけれど、清四郎には野梨子が小さくうなずいたその様子だけで充分だった。
「野梨子。 僕を見て。」
清四郎は囁きながら、そっと野梨子の華奢な体を抱きしめ唇を重ねていった。
続けさせていただきます〜
>>315 魅録と野梨子が抱き合ってると勘違いして、部屋を飛び出した悠理。
雨の中、涙を流して走り去った悠理。
(魅録はほんとに悠理の気持ちに気づいてないのかなぁ・・・
メカにはあんなに強いのに、女心には面白いくらい疎いんだなぁ。)
「魅録、とりあえずこっちに来てくれない?」
「あぁ、わかった。じゃぁ20分後に。」
(さぁて、僕の出番ですかね。)美童はにっこり微笑んだ。
「悠理ぃ〜もう拭けた?」
美童があたたかいココアを携えて客間に戻ると、
大きなソファに美童の白いシャツを着た悠理が膝を抱えてちょこんと座っていた。
ソファもシャツも大きいせいか、その体がやたら小さく見える。
(まるで小さな子供みたいだ・・・)
美童はなんだか悠理がいじらしくなった。
カップを手渡し、悠理の隣にゆっくり座る。
「涙がおさまる媚薬入りだよ♪」
女殺しの笑顔でウインクする美童に思わず悠理は吹き出した。
「あたい口説いてどーすんだよ。」
ココアを一口すする。とてもあたたかい。
冷えきった体が溶けていく。ほっとした悠理に再び涙があふれだす。
「美童ったら、薬間違えたんじゃねーの?」
憎まれ口を叩いても、涙はとまらない。
(あたい、ほんとにどうしちゃったんだろう・・・)
「素直になる薬を入れたんだよ。」
美童の甘い声がする。だんだん瞼が重くなってきた。
あったまってきたかと思ったら、どうやら熱いのは悠理自身らしい。
冷たい雨に打たれたせいだろうか。
昨夜も、野梨子の見合い写真がちらついて、ほんとは全然眠れなかった。
疲れきった体はどんなにお弁当を食べても回復しきれなかったらしい。
熱を持った心と体は、悠理の意識を遠のかせていった。
「びどぅ・・・あたい・・・なんか熱い・・・・・・」
「えっ?悠理っっ?」
―――ガチャーンッッ!!!
手からカップが滑り落ち、悠理はソファに倒れ込んだ。
急げ魅録!!
ということで続きよろしく〜♪
>317さん
もしかして途中でしたかー!!!
いいシーンでお邪魔してしまいすいませぬ・・・
あ。いーえ。 あそこまで書いたものの、あとはどなたかにお願いしようかと。
なーんか、書いてて自分で照れちゃうし。
317さん
や〜ん、続き書いて下さいっ!!
続きが読みたいですぅぅ。
>>309の続きをいくつかのパターンで読みたいです!
皆様よろしくおねがいします!!
おっ!清×野はもうラブラブまっしぐらですか?
もう少しぐっちょんぐっちょんのドロドロ展開も見たかったですが、
それ以上にふたりのラブシーンも早くみた〜い!
やはりチェリーvsヴァージンなのかしら、きゃあ♪
チェリィ君ではなさげ(笑)清四朗君何気に経験ありそう
野梨子は勿論ヴァ〜ジンでしょ♪
う〜〜二人のラヴラヴシーン読みたい!
Hシーンの描写ってわたし、書くの下手なので〜
書きたいんだけど書けない・・・悲しいです。。。
誰か〜書いてくだされ〜
えっ、チェリーでないなら、初のお相手はだれ・・・?
わたしはチェリー&ヴァージンでお願いしたいっす〜。
本スレで、野は初めてだけど、清は独学で体得して手順は熟知してる、
みたいなのがあって超ワラタ。 できればそんな感じで是非・・・。
(清四郎、応援してるぞ〜! 野梨子!痛いのは我慢!)
326 :
花と名無しさん:01/12/13 03:40
清四郎君が経験者というのもアリだと思いますが、
私としてはやっぱりチェリー君の線で。
知識としてはよ〜く知っている清四郎君ですが
いざ実践!ということになるとなかなか上手くいかずに戸惑ったりして・・・
ああっ! 妄想だけがどんどん膨らむぞ。
自分の文才の無さが恨めしいよう・・・どなたかお願いします。
すみません、妄想の国へ逝ってきます。
>325さんの
>野梨子!痛いのは我慢!
読んで思わずウケル〜よワラタよ〜
ソファに倒れこんだ悠理。
「悠理!!悠理!!」美童が呼びかけても反応しない。
悠理の額に手をあてる。
(すごい熱だ・・・・)
悠理を抱えて奥のベッドに寝かせる。
無理もないだろう、と美童は思った。
魅録の話だと、野梨子の家を出てからここにくるまでずっと
雨の中を歩きどおしだったらしい。
いくら普段は強い悠理でも、きっと魅録と野梨子の見合いの話が決まってから
誰にもいえないくらい不安な思いを抱えていたに違いない。
(いつもはバカがつくほど単純なのに、こんなときに意地張って・・・)
美童は悠理の不器用な想いをいじらしく、そして少し羨ましくも思いながら
冷たいタオルを悠理の頭に当てた。そうすると悠理は少し落ち着いたのか、
ほどなくして眠りについた。
(魅録の方はどうなんだろうな・・・)
魅録の話だけではわからなかったが、美童は悠理のまっすぐな気持ちを応援したかった。
外からバイクの音が次第に大きくなって聞こえてきた。魅録だ。
美童は悠理を起こさないように、玄関へ向かった。
魅録ははやる気持ちを抑えつつ美童の家へ向かっていた。
いつもは悠理の考えなど手に取るようにわかるのに、
ここ数日、魅録は悠理のことがわからなくなっていた。
近くにいて当たり前の存在だったのに、すごく遠くにいるように思えてきた。
(っとに、何だってんだよ・・・あいつ)
雨の中、涙を流していた悠理の顔が頭から離れない。
勘違いをして、野梨子の家を飛び出した悠理。
(あいつ、俺が信じられなくなったのか・・・?)
悠理のあの行動は、自分への不信感なのか。
(そんなこと、あってたまるか!)
そう思うとたまらなかった。悠理が自分から離れていくことなど、
魅録には考えられなかった。
そんな思いを振り払うかのように、バイクを飛ばし美童の家に向かった。
美童の家の門にバイクを停め、玄関へ駆け込むと、美童がドアの外で待っていた。
「悠理は!?」
「すごい熱出してて、今、寝かせてるから・・・」
静かに、と美童は魅録を制止した。
っと。中途半端ですみませんが、ここまでで。
続き、誰かよろしくおねがいします〜。
322〜327さん、 いや、ふたりは結婚まで清らかな関係を保つのです!
317のあと、(少しいちゃいちゃして) 清四郎は野梨子を家まで送って行きます。
隣だけど。
と、ところで・・・野梨子のご両親はお見合いが
本気じゃないこと知ってるの〜?
その夜の松竹梅邸。
仕事を終えて帰宅した時宗と千秋が酒を飲んでいる。
「そういや魅録は、まだ帰らんのか?相変らず夜遊びか」
「なんか、思うところあって出かけたみたいよ」
「思うところ?はて?」
千秋は意味ありげな言葉を口にしたが、時宗にはその意味がわからなかった。
「それにしてもお見合いの相手が野梨子君とはな・・世の中狭いものだな。
まあ魅録にしてみればかえって助かったんだろうが」
千秋の要求を断れない松竹梅家の男にしか分からない気持ちである。
「さあ、どうなのかしらね。あの子も悩める年頃だし」
千秋は水割りのグラスをテーブルに置き、フフ、と微笑を浮かべた。
「???」
時宗は千秋のいわんとしていることに気付かない。
「ねえ・・時宗ちゃん」
「ん?」
「魅録は、時宗ちゃんに似たのかしら」
「う〜ん、顔はどっちかっていうと、千秋ちゃん似じゃないか?」
「そうねぇ・・でも目のあたりは時宗ちゃんかしら」
そういいながら、時宗に顔を近づけまじまじと見つめる千秋。
「ち、千秋ちゃん??」突然のことに顔を赤らめる時宗。
父親はこんなにわかりやすいのに、うちの息子はなんでああなのかしら・・・。
でも鈍いところは少し似てるのかもしれないわね。と千秋は思った。
まあ、あとは私がどうこうすることじゃないけど。
「もう少し飲みましょ、時宗ちゃん」
時宗ちゃんを出したかったんです・・・!
まあ松竹梅夫婦のとある一夜、ってことで。
「とりあえず中に入ってよ」
魅録を家へあげたもののすぐに悠理に会わせるべきか少々悩む美童。
「悠理の薬探してくるからさ、うなされてないか見ててくれない?」
「あ、あぁわかった」
「魅録はコーヒーでいいよね。先行ってて」
悠理はまだ寝ているだろうし、少し魅録にも時間をあげた方がすいいかな。
僕でさえ、あんなに悠理が小さく見えたんだ。いくら魅録でも・・・。
少しの期待を持って美童は魅録を部屋へ促し、キッチンへと去っていく。
「悠理?入るぞ」ガチャリ
悠理は高熱のせいかまだ意識がない。
なんだまだ寝ているのか。そんなにひどいのか?
魅録はベッドに座り悠理の額に手のひらをあてる。確かにひどい熱だ。
「悠理のやつ、、、こんなになるまで雨の中ほっつきやがって」
一体何がどーしたってんだ。くそっ
悠理の寝顔を見ながらも、魅録の脳裏には先ほどの悠理の泣き出しそうな顔とだぶる。
「悠理・・・」
「んっ美童?」
急に目覚めた悠理にびくっとなってしまった。
「悠理?気持ち悪いか?」
少し慌てめいた気持ちで悠理に話しかける。
「え、魅録!?どーしたんだよ、なんでっ・・・」
急に起き上がろうとして少しクラつく悠理を魅録が支える。
「おいっ大丈夫かよ。いくらオマエでも熱出してるんだぞ。」
「わりっ」
背中を支える魅録の手が悠理を一層熱くさせた。
「もぅ大丈夫だから」
と少しうわずんだ声になりながら魅録の手を払う。
そのそっけない態度に魅録の心もまた乱さてれいた。
そしてそんなやり取りをドアの向こうで静かに見守る美童。
そんな感じで(笑)文才ないのに割り込んですみません。
1つの過程として。
お見合い・・・はっ!そうでした・・・
309の中でとりあえず、野が清に魅とのお見合いは形だけのものだと
打ち明けて、清の誤解を解き・・・という感じで考えてたんですが
入れられなかった〜〜(汗)
野のご両親は・・・う〜〜ん、はしょっちゃ駄目ですよね・・(野がさりげなく話していた
というのでは・・・)
一方こちらは白鹿夫妻。 夕食後の夫妻は、和室でくつろいでいた。
「野梨子はどうしたんだ?」
「清四郎くんの所へ行きましたわ」
「そうか・・・」
野梨子の父(白鹿青洲だっけ)はため息をついた。
「あなた、どうするんですか、この見合い話。」
「どうするといっても、義理があるから断れないのだ。」
「いくら仲良しの魅録さんでも、結婚相手とは考えられないと思いますわ。」
「野梨子には清四郎君を、と菊正宗さんとの話もあることだし・・・
そうだ、今、野梨子は向こうに行ってるようだが、どうなんだね、2人は?」
「相変わらずです。 今日も夕方部屋で喧嘩してたみたいでした。
清四郎君、顔色変えて帰って行きましたもの。 たぶん、野梨子は今謝りに行った
のだと思いますけど。 まだまだ子供ですわね。」
「そうか・・・」
どうすべきか悩みながらお茶を飲む青洲であった。
>225のあたりの野梨子ママの反応も入れてみました。
喧嘩してる、とママが思ったのは「今日」ではなく、「昨日」のことでしたね。 スマソ。
335さん
おお!完璧なフォローありがとうです!多謝!
「じゃあわかったな。美童が今日はここに泊まるって悠理ん家に
連絡してくれたから」
後ろを向いてしまった悠理にそう告げる。
「っとに・・・病気のときくらい静かにしてろよ」
「うるさい!あたいもう寝るからあっちいけよ!」
本当は、さっきの支えてくれた魅録の感触にドキドキしていた。
それを気付かれたくなくて、魅録の顔が見られなかった。
これ以上病状を悪化させるわけにはいかない・・・そう思った魅録は、
そういって魅録が部屋のドアを開けると・・・そこには美童がいた。
「なんだよ、入ってくればいいだろ」
ニヤニヤする美童に、照れくささが少し入り混じった表情で魅録は言った。
「いや、今来たところだよ。これ、薬と替えのタオル」
そう行って2人はもう一度部屋に入った。
「悠理、これ飲んで寝なよ」
「あ、うん・・・ありがと」
「わかったな。掛け布団蹴飛ばすなよ」
魅録が素直になれない一言を投げつける。
「うっせーなぁ」
そう反論すると悠理は布団にもぐりこんでしまった。
「じゃあね、おやすみ」
静かにドアを閉め、二人は隣の部屋へ入った。
「はい、これ」と、美童は持ってきたコーヒーを渡す。
「ああ・・・サンキュ」
魅録はコーヒーをひと口飲み、大きくため息をついた。
「美童・・・・」
「電話で聞いたけど、何があったのか、もう一度聞かせてくれるかな」
魅録は野梨子での家の一件から悠理がここにくるまでのことを
一部始終話し出した。
「それでさ・・・俺、どうしても気になって悠理を探してたんだ」
「うん」
「なあ美童・・・悠理はなんであんなことで泣いたりしたんだ?
俺はそれが分からなくて、悠理のあの泣いている顔がずっと頭から離れない」
魅録の複雑な想いを美童は理解した。
てなわけで、だれか魅録にいいアドバイスをしてあげてください。
339 :
花と名無しさん:01/12/13 16:56
↑すみません、誤植。
>これ以上病状を悪化させるわけにはいかない・・・そう思った魅録は、
そういって魅録が部屋のドアを開けると・・・そこには美童がいた。
正しくは「そう思った魅録は悠理を寝かせようと
部屋のドアを開けると・・・そこには美童がいた。」
です。ごめんなさい。
独り言。
魅録も清四郎も、普段ボクのこと「女たらし」とか「こまし」とか
いうけど、思った以上に鈍感なんだな。。。って、悠理だって女の子だし
今日はママもいないな。こんなときに、男二人で看病っていうのも
やっぱりマズイか....。!可憐ならきっとこういうのわかるし、来てもらおっ。
個人的希望。
魅×悠の最後どこかで
悠理が魅録が昔造った(あるいは改造した)ものをずっと持っていた・・・。
っての入ってたらうれしいなぁ。
その「物」何がいいか思いつかないんだけどさ・・・。
「ちょっと失礼。電話かけるトコがあるから話はそれからでいいかな?」
と美童が席を立つ。残された魅録は小さくあぁとうなずきまた難しい顔をしていた。
今の内に可憐に電話しなきゃと、部屋を出た美童は少し小走りで電話へむかう。
その間も魅録はただ、悠理の泣きそうな・・・
そして何故か心から決して離れる事の出来ないあの顔を思い浮かべていた。
トゥルルルル
「あ、可憐?ぼく。」
「あら美童。丁度よかった。ちょっと話があったのよ。あのね、、、」
「あ、待って可憐。先にボクの話いいかな。」
「あら、どうしたのよ。いつになく真剣な声して。なぁに?」
「今、家に悠理と魅録がいるんだけど、それでちょっと今からこっちに来れないかな?」
「別にいいけど、改まってどうしたのよ。」
少し不振に思い可憐が問いただす。
だが、説明をして長電話になってしまっては魅録が帰ってしまってもしれない。
今のままでは悠理の気持ちもうやむやで終わらせてしまうかもしれなかったからだ。
美童はそれを避けたかった。どうにか魅録にも少しで良いから悠理の気持ちに
気づいてやってほしかったから。
「あ、悠理がうちで倒れちゃってさ。今寝てるんだけどうち今誰も・・・」
と続きを言おうとした瞬間
「いやだ!それ早く言ってよ!!今すぐ向かうわよ。待っててね!」
ツーツーツー
と可憐に言葉をさえぎられ電話を一方的に切られてしまった。
なんにせよ、可憐が来てくれることになった。少し安堵する美童。
ん?可憐が話したい事ってなんだったんだろう・・・。
あまり深くは考えず美童は魅録の元へと戻った。
しまった・・・可憐って携帯持ってましたっけ?
この分だと清四郎の家から帰る途中かギリギリ家に着いてる頃ですかね。
スミマセン・・・。しかも続き・・・描けない(笑)
大丈夫。 きっと持ってるよ。 可憐、美童にはカレ・カノジョとの連絡にきっと
携帯は必要。 野・清はあえて持っていなさそうだけど。
そうだ。 野・清はあれからどう続けようか。
どうします? 清四郎×野梨子。 行くとこまで行っちゃいます?
それとも純情路線で?
魅録×悠理の話もどんどん盛り上がりそうですが。
346 :
342の続き:01/12/13 23:07
「美童ぉ〜!悠理は何処!?」
いきなり確信にはふれず雑談をしていた美童と魅録は大声であらわれた可憐に驚く。
あまりにも勢いがよかったので美童は丁度口にしていたコーヒーを吹き出してしまった。
「あちっ可憐!驚かすなよ。」
「なんだ?可憐?」
美童はまだ可憐を呼んだ事を魅録に言っていなかった。
そんな驚いている魅録に美童は
「女の気持ちはわかっているボクだけどね、今回は助っ人が必要でさ。」
ことあの悠理と魅録の事だ。ボク1人じゃちょっとつらいよ。
「あら、なんの話よ。悠理は寝室?」
可憐はまだ事が飲み込めていない。何せさっきまで清四郎と野梨子の
事があったばかりでまさかココでもそんな話になろうとは思ってもみないだろう。
「今は薬で寝ているから、少しこっちの話に付き合ってよ」
「え、えぇ。いいけど」
少しだけとまどいがちな可憐に魅録も苦笑いでかえす。
「どーしたのよ?大の男が2人も揃って・・・」
魅録はまたさっきの野梨子宅からの経緯を可憐に話した。
そしてどうしても離れない悠理の泣きそうな顔の事も。。。
話を聞いた時点で可憐は悠理の気持ちを察した。
ホント清四郎と魅録ってこうゆう事に鈍感なのね と少々呆れつつも。
「ねぇ魅録。さっきまで私清四郎の家にいたのよ。」
「え、あぁ。」
そして可憐は清四郎と野梨子の事を2人に話した。
「まぁ、明日にはココ数日のぎくしゃくした2人ではなくなってると思うけど、
今度はこっちがこれじゃぁね〜。」
そんなことを言われても・・・と言わんばかりの困惑顔の魅録。
「ねぇ、魅録知ってる?」
「なんだよ。」
「悠理の部屋の天井、、、
赤い牙の時に使った貴方が作ったラジコン。アレ1台飾ってあるの。
前に気づいて聞いてみたら大切なモノだからって。」
!?
これはさすがに美童も驚きを隠せなかった。そんな2人を見つつ可憐は
「や〜ぱり気づいてなかったのね。知ってたのは私だけか。」
そこまでの深い意味があると思ってなかったあのラジコンの事も
話を聞いた上で可憐は悠理の気持ちに確信を持てた。
「あいつん家の天井なんて上過ぎて気づくかよ・・・」
と驚くと同時に悠理の“あの顔”の意味を少し察した魅録が手で口元を
抑えながら顔を少し赤らめた。
野×清は行くところまで行くのも読みたいし!!
新バージョンとかにも、そろそろ行きたいし・・・
とりあえず今後、野×清はお見合い編での出番は少ないかなぁ・・
これ以上すれ違いさせるのは話の流れ上難しいかと。
今の魅×悠での今後の展開が落ち着いたら新バージョン行きたいですね♪
今度はなにがいいかな〜〜♪
でも、お見合い編はきちんと完結しないといけないかにゃ
お見合いは結局流れてしまうのでしょうか?
魅録と野梨子のお見合いにやきもきする清四郎と悠理もみてみたいなぁ。
でも今の魅×悠の展開もとても続きが楽しみなのです。
あ〜よくばりな自分。
予想ではお見合いは実行されます。 千秋さんが面白がってるし、百合子さんも
絡んでるし。 で、本人たちは見合い相手じゃない相手を思ってるし、倶楽部の
残り4人も、見合いごっこってノリで見合いが始まる。 でも、義理が絡んできて、
なかなか流せない。 それを陰で清四郎と悠理がやきもきして見守ってる。
清×野のめくるめく官能ラブラブシーン読みたいです!
展開内容的には349さんに同意。
美童・可憐の活躍にも期待したいです。
>350さん
>清×野のめくるめく官能ラブラブシーン読みたいです!
うん!凄く読みたい!!二人がそういう風になったのに
お見合いは始まり、349さんの予想みたいに何だか断れない雰囲気になり
悠理と清四朗が嫉妬しちゃって・・・ていうのがいいかな
誰かお願いします!うんと濃厚なラヴシーン書いてくだされ〜〜
その後のお見合い話のごたごたはわたひ、書きますから〜〜
本当にそういうの書けないんですぅ・・・書ければ書きたいんだけど苦手で・・・
実は清四郎の部屋でキスまでさせた( >317 )のは私なんです。
でも、私も続きが書けない。
それに家族のいる自分の家でしょー。 清・野とも理性が勝ってるから、
できないと思うんだけど。
>332 時宗ちゃんの妄想
千秋が酔いつぶれて寝ている傍らで、時宗は野梨子の見合い写真を開いてみた。
(うう〜む、いつも6人で事件を起こしてくれるから意識してなかったが、
やはり日本美人で美しいのう。清楚だし、しとやかだし・・・・・・。
野梨子君が魅録の嫁になってこのうちに来たらどうなるじゃろう。
『お父さま』なんぞと呼ばれるのかの。ひゃっひゃっひゃ。万作に自慢したいわい!)
しかし、大食らいで底抜けに明るい悠理が、もうすぐそこまで・・・。
中年オヤジの儚い夢でした。
ぜんぜん流れと関係なくてごめん・・・。
野梨子の家の離れの茶室、とか?
いやきっともっといい場所があるはず・・・妄想中・・・思いついたらまた来ます
うーん、私もこの場はキス止まりではないかと思うんですが、清×野なら・・・。
あの野梨子がさすがに一気に許しちゃうとは思えないなー。
清四郎もそこまでは望まないのではないかと。(今は・・・w)
いや、ラブラブはすごい見たいんだけどね。
「清四郎の心臓の音が聞こえますわ。」
「…すごく、ドキドキしてますよ。こんなの、初めてです。野梨子…僕が、怖いですか?」
「大丈夫です。なんだかとても安心しますの。清四郎とこうしていると…。」
清四郎の顔を見上げる。何十年と見慣れた清四郎の顔ではあるがいつもの表情とはちょっと
違う気がする。優しくて、暖かくて、頼りがいがある清四郎の顔。
そして今日はその視線はすべて私だけに注がれている。
「野梨子…。」再び唇を重ねる二人。
やっと愛を確認しあえた二人。
長かった…。何年かかったのだろう?
しかしこうなるのが運命だったのだろう。
二人が結ばれるのが。
野梨子は黙って目を閉じている。緊張する清四郎とは反対に度胸を決めた様だ。
「野梨子…、いいんですね?」
うなずく野梨子。「わたくし、清四郎を愛しています。清四郎と一つになりたいですわ。」
「僕もです。野梨子、愛していますよ。一生、守ります。」
野梨子のブラウスのボタンに手をかける清四郎。
やっと、この時を迎えた…!
ちょぃ、休憩。
つ〜か、清四郎って童貞なわけ?
>>356 なんか、ベルサイユのばらのアンドレとオスカルみたいだ。
夜中に悠理の様子が気になり部屋を訪れる魅録。
そっと額に手をやる。まだ、熱い。
うなされる悠理の顔の汗を拭いてやる。冷たいタオルをあててやる。
じっと悠理の顔を見つめやっと気が付いた悠理の気持ちを改めて考える。
(「俺は男でこいつは…「女」か…。」)
魅録の作ったラジコンを大事に持っている悠理。「魅録が作った」からだ。
悠理の気持ちに今まで気づかず傷つけてしまっていた事を悔やむ。
そして、俺の気持ちはどうなんだろう…?
確かに俺はあんまり女には興味もなかったけど。
でもそれはもしかしていつもとなりにこいつがいたせいなのかもしれない。
趣味も合うし、話も合う。性格もいいし、一緒にいてやな思いなんてしたこともない。
これからもずっとそんな関係でいたいと思う。
この関係を壊したくはない。
「悠理…。」
目の前で苦しそうにしている悠理は熱で苦しいのか、自分への思いで苦しんでいるのか。
自分が悠理を苦しめている。そう思うと魅録自身も苦しくなる。
(「俺は…。俺は一体どうすればいいんだよ!?」)
悠理の寝顔を見ながら朝まで眠れずに考える魅録であった。
>>317 二人の唇が重なる・・・
どれほどの時間が流れただろう・・・
このまま時が止まればいいと思った・・・
「野梨子・・・」
「清四朗・・・」
見つめあう瞳と瞳、今までの幼馴染であり兄妹であった時は終わりを告げ
二人の新しい関係が始まろうとしていた。
「わたくし、清四朗に言えなかった事があるんです」
清四朗を見つめ野梨子が悪戯っぽく笑った。
「魅録とのお見合いのお話・・あれは千秋さんのお知り合いの紹介で形だけのものなの
ですわ」
やっと真実を告げる事が叶い、心から安堵の笑みを浮かべる野梨子に
「え!?そうだったんですか!?・・・そうとは知らず僕はなんて事を・・・」
全くの思い過ごしであった事に安心感を感じながらも
過日の野梨子への強引な言動や行動を心底悔やむようにうな垂れる清四朗
「清四朗・・・」
俯く清四朗の顔を優しく両手で包み込むと、恥ずかしそうに野梨子は彼の頬にキスをした
「!?」
驚く清四朗に
「もう、いいんですのよ・・・清四郎・・わたくしが好きな人はあなただと・・気づかせてくれたから」
結果的に二人を結びつけるきっかけ、となった今回の事件だったが
清四朗の心の中では、いいしれぬ不安感が瞬間胸をよぎったのだった。
形だけのお見合いといえども、正式なものに違いない・・・
その時僕は、冷静でいられるのだろうか?そして魅録は野梨子をどう思い見合いの席にのぞむのか・・・
清四朗の苦悩はまだ、完全に拭い去れるものではないと感じてもいた。
そんな清四朗の胸中を知らぬ野梨子は清四朗の逞しい腕に抱かれ
艶やかに微笑んでいた。
>>361 スマソ!六行目兄妹のようであった時は終わりを告げ・・・でした!
兄妹じゃ駄目じゃん!スマソ!
うきゃ〜〜っ!こういうシーン書くだけでも
照れます〜〜っ(大汗)
ラブなシーンもの凄く書きたいんですが・・・
わたしの文章力では敗北宣言をだすしかありませぬ・・・
そういうわけで、361のようなお話に進めてみました
至らぬ点は平にご容赦を・・・(T0T)
364 :
359続き:01/12/14 10:14
差し込んでくる陽の光で、悠理は目が醒めた。
(ああ・・・朝か・・・・)
まだ少し身体が重いが、熱で頭が朦朧としていた昨日よりはだいぶ楽になっていた。
(そっか・・昨日、美童のところでダウンしちゃったんだっけ・・・)
と、隣の椅子に腰掛けたまま眠っている魅録に気付く。
(ずっと、ここにいてくれたのか・・・?)
ベッドから起きて毛布をかけようとすると、その音に魅録が気付いた。
「あ・・・悠理?」
「ごめん・・・毛布掛けようと思ったんだけど、起こしちゃったな」
「それよりお前、大丈夫なのかよ」
本当は悠理にどんな顔をして会えばいいのか分からなくて、
朝、悠理が起きる前に帰ろう、と思っていた魅録は
心の動揺を隠すかのように悠理の額に手を当てた。
「ああ、熱は下がったな」
しかし悠理に触れたことでかえって動揺が大きくなってしまった。
「魅録の手が熱いぞ?こんなとこで寝るから風邪移っちまったんじゃねーのか?」
「いや、何でもない」
慌てて手を話し、部屋のカーテンを開けると、
昨日の夜の雨がまるで嘘のようないい天気だった。
昨夜のことが改めて頭に浮かんでしまった魅録。
これ以上悠理に掛ける言葉が見つからなくて、
「じゃあ俺、帰るからな。あとちゃんと家の人に迎えに来てもらえよ」
「ああ・・・ありがとな」
と、部屋を後にした。
お見合い実行へ向けて、引っ張ってしまいました。
そっその前に清×魅のシーンもぜひどなたか!!
↑ごめん、大して下がってなかったのにあげてしまった。
もうしません。
366 :
花と名無しさん:01/12/14 11:32
うーん、お互いの気持ちに気がついちゃったから、
魅×野野シーンなさそうね。結構野梨子に引かれる魅録っていうのが
読みたかった気も・・・
みんなかわいいわ。でも、清四郎と野梨子の最後までっていうのは
ちょっと早い気も・・・
あと清四郎がチェリーっていうのも真実味がないような。
かれは和子さんの友達とか、病院で知り合ったお姉様とか年下趣味の人と
済ませていそうだ。
魅録と野梨子のお見合いはいつでしたっけ?
日にち的にこの何日後なんだう・・・。
1週間後くらいの日曜日の昼間、ということにしときましょう。
それまでには悠理も全快しているし。
それぞれ自分の気持ちについて考える時間を持って、結論を出していそうだから。
やっぱり清x野は、あの時最後までは行かなかったんだけど、ふたりの気持ちは
しっかりと結ばれた、ということにしておきたいんだけど。
>309の続きを何パターンかでという事だったので妄想してたんですが
すでにお話進んでましたねハハハ。 皆様展開速い〜。
今さらどうしようかと迷ったのですがとりあえず書いちゃったのでのっけさせて下さい。
>317さん、>361さん、多少かぶってしまいましたがお許しを・・・。
>309続き・・
急にしんとなってしまった部屋の中。この部屋に二人きりでいる事なんて
それこそ今までに何度もあったというのに、こんな空気は初めてだった。
まるで兄妹のように身近に感じていた存在が、今一人の男性として目の前に立っている・・。
恋しい気持ちと、なんだか怖い気持ちがないまぜになって、野梨子は清四郎の顔を見る事が出来なかった。
しばらくの沈黙の後、大きな息を一つつくと清四郎は思い切ったように野梨子をぐっと抱き寄せた。
思わずびくりと身体を強張らせたが、
「大丈夫・・・怖がらないで・・」 との囁きに、野梨子はおとなしく身を預けた。
「僕は・・・自分を冷静な人間だと自負していました。
・・・でも今回の事で気付いたんです、 野梨子の事になるとまるで冷静でいられなくなる自分に。
魅録との見合い話を聞いたときはショックでしたよ。これ以上は無いくらいにね・・。
野梨子が僕のそばからいなくなると思っただけで、いてもたってもいられなかった。
だから思わずあんな事を・・・・・すまない・・・」
「清四郎・・・・」
いつものとりすました態度とは全く違う、心の底を明かしてくれるような言葉に
思わず涙ぐみそうになる・・・が、野梨子はまだ清四郎にお見合いの真相を明かしていない事に気付いた。
「あ・・・あの、清四郎・・・。 実は・・・・」
>369続き・・
「え・・・、じゃあ、今回の見合い話は最初から建前上のものだったんですか!?」
清四郎は、腕の中の野梨子をまじまじと見つめながら言った。
「ええ・・・・」
ちょっと申し訳無さそうに野梨子は頷いた。
「・・・・そうだったんですか・・・」
安堵のあまり気が緩むのと同時に、少々怒りの感情も込み上げて来る。
「じゃあ、僕が昨日から死ぬほど悩んでいたのは全くの無駄な事だったんですか。
どうして早く話してくれなかったんです!?」
「そんな! 私だってきちんとお話しようと思っていましたのよ! それなのに今朝の清四郎が
ちっともお見合いに反対してくれる素振りも見せてくれないものだから、私も悲しくって、
どうしていいのか解らなくて・・・・清四郎がいけませんのよ!」
「・・・!! 僕だって反対したいのはやまやまでしたよ! でもあんな事をしてしまった後だから
そんな資格があるのかどうか悩んでしまって・・・仕方なかったんですよ!」
「!!」
抱き合っている体勢にしてはあまりにそぐわないやりとりがしばらく続いた後、
何を思ったか野梨子は清四郎の襟元をつかむと、自分の目線までぐっと引き下げ、
いきなり唇を押し付けるようにキスをした。
「!!!」
「じゃあ、これでおあいこですわ!!」
野梨子は清四郎の体を軽く押しやって身を離すと、ぷいと拗ねるようにそっぽを向いてしまった。
自分の行動に自分でも驚いているらしく、すでに真っ赤になっている。
「・・・小説や映画で見ると、キスってもっとロマンチックな物かと思っていましたのに、
現実はこうなのですわね! ムードも何もありませんわ!」
恥ずかしくてたまらないのか、そんな憎まれ口を叩いている。
>370続き・・
野梨子のあまりに思いがけない行動にあっけに取られていた清四郎だったが、耳まで真っ赤になっている
野梨子を見ているうち、口元に笑みが浮かぶのをどうしても止められなかった。
そして何事かともがく野梨子を無視して、後ろから包み込むように抱きしめる。
腕の中の野梨子が愛しくて堪らない。
どうして今まで長い間この気持ちに気が付かずにこれたのか不思議なくらいだった。
「・・・じゃあ、ムードのあるキスというのもやってみましょうか」
「え・・・っ!!」
さらに真っ赤になって戸惑う野梨子を正面からすっぽりと抱きすくめてしまう。
そして指先で前髪をそっとかきあげると、野梨子の額に軽くキスをした。
そのままゆっくりとなぞるように、目、耳元、頬へと唇をすべらせる。
「・・ん・・っ・・・・」
そして触れるか触れないかのようなキスをくり返すと、次第に深く深く唇を重ねていった・・・。
やがて・・・。
清四郎の胸にこつんと頭をもたれ掛けていた野梨子が呟いた。
「・・・・やっぱり清四郎、意地悪ですわ・・・」
「ん? そんな事は先刻ご承知でしょう? 」
すました顔でしれっと答える清四郎に、
(・・・やっぱりいつもの清四郎ですわ・・・・) と、
野梨子はおかしな安心感を覚え、そのまま頬に感じる胸のぬくもりに身をゆだねた。
清四郎は、そんな野梨子を愛しげに抱きしめていた・・・。
・・・と、この後 >361さんの清四郎の悶々部分につなげていただけると助かります。
失礼致しました・・・。
お見合いまでの1週間は、6人で学校でいつもの感じで会うのかな?
見合いの作戦会議、みたいな感じで。
373 :
花と名無しさん:01/12/14 15:32
>369〜371
いやぁ、いいっすねえ。
清四郎君ったらテクニシャンなんだから・・・ウットリ(w
ここまできたら最後まで突っ走れ(?)
とか思ってましたが、これならキスまででも満足ですな。
ステキなラブシーンをありがとうです。
>372
そーですね。
一応お見合いの事とかはっきり6人が「形だけ」というのを理解したから
生徒会室で作戦会議ってのもいいですね(^^)
魅×悠編で、魅録が悠理の気持ちに気づいたまではいったけど
悠理へのフォローを魅録は直接してないままなのでそこら辺も
誰か続きお願いしたいです(^^;)333&342&346でした〜。
清X野が登校してきたら、美童あたりに
「よっ、新婚さん」 と声をかけさせて下さい
>374
それはお見合いの後まで引っ張ってもいいかも・・・。
1週間くらい魅録ちゃんに戸惑っていてもらいたい(w
すまん。ただの魅録ファンです。
377 :
338&341:01/12/14 17:09
>>346=372さん
ラジコンヘリいいですね!!天井ってのがまた!
それをみながら悠理は毎日眠りについていたというわけで・・・。
>「あいつん家の天井なんて上過ぎて気付くかよ・・・」
↑ツボです!!ありがとうございました。
>>377さん
スミマセン、372は私じゃないっす。
なんか魅録の作ったもので印象深いものってのがアレしかなくて・・・。
他は松竹梅邸の倉庫でしたっけ?おいてあるの(^^;)
ツボってくれたのはなんか嬉しいです♪
346=374さんでしたね。
すみませんです〜。
確かお見合いの場所
剣菱家所有のクルーザー(百合子さんのご好意により)と
どなたか書かれてらっしゃったので
一週間後の日曜日、クルーザー内でのお見合いという事で
よろしいのでしょうか?(^^)
嵐に遭って、また新たな出来事が!?な〜んて妄想したりして・・スマソ
以前せっかくここまで小説がまるで
阿吽の呼吸で続いていて、凄く楽しい物語が出来つつあるので
可能ならば「同人誌」に出来ればいいなぁと
カキコしたものなのですが
その事について、リンク先で詳しくカキコしておりますので
もしよろしかったらご一読下さい。
http://www.teacup.com/gbbs/ ご不快に思われた方々には大変申しわけありませんです!
あ!すみません↑にリンクされて行かれましたら
「デモ掲示板」という所にカキコしています〜
清&野の気持ちはみんな知っているけど、
今の時点で、清四郎は悠理の気持ち知らないのかな?
これは魅録から知るのか、はたまた悠理から知るのか、
あるいはもうすでに何となく知っているのかな・・・?
もしまだだったら、だれかその辺も入れてください。
う〜ん、個人的には、
魅録の複雑な思いは、清四郎に最後まで伏せておいて
お見合いのときに清四郎くんにもう一度やきもきしてもらうのがいいかなぁ。
でも、書いてくださる方のお好きなように。楽しみです。
清四郎は・・・どうでしょう(^^;)
魅録と野梨子の事も疑ったくらいだから気づいてないッテ事で。
気づく節もあったけど思い過ごしって感じでとらえててくれるといいですね。
魅録がまだ複雑なままなんでその持って行き方もありでしょう♪
期待です(笑)なんか清×野話は掛けそうにないのでどなたかが書いてくれるのを
待っています(切実)→隠れ清×悠ファン。
とりあえずお見合いの話までの間に、それぞれの心の葛藤があるといいなぁ。
表面はいちおう一段落してるんだけど、
義理と分かってもなおお見合いに対しての清四郎の不安とか
ちょっと意識し始めて悠理にぎこちない態度を取ってしまう魅録とか
天井のラジコンを見上げてもの思いにふける悠理とか。
野梨子は・・・今まで泣いたぶん幸せにひたってて欲しい(w
文才がないので文章化できないのが残念ですが。
とにかく続きが楽しみです。
>383,384
いやいや、
悠理は一番最初に清四郎に
「あたいは魅録が好きなんだ!」と言ったっしょ。
>386
あれは別バージョン「すれ違い篇」じゃなかったけ??
>386
それはたしかすれ違い篇のほうではなかった?
お見合い篇ではまだセーフだったと思うよ。
こうなってくると魅録が自分の気持ちをはっきりさせたときが
クライマックス→ハッピーエンドですね。
でも悠理から魅録に告白がらしい気がする。
え?すれ違い編とお見合い編ってどっから違うの?
私も悠理が魅録のことを好きなのは周知の事実だと思っていましたが。
聖プレジデント学園の朝。
校門前には高級車の列・・・おなじみの登校風景である。
いつもは大体同じ時間に登校してくる有閑倶楽部のメンバーだが
昨夜の様々な出来事のせいで、今日はそろわなさそうだ。
「美童さまぁ〜おはようございますぅ〜♪」
「おはよう。気持ちのいい日だね。」
必殺スマイルをばらまきながら美童が登校してきた。
(今日は悠理来ないだろうなぁ。じいが血相変えて連れ帰ったしね〜。
可憐も結局僕と夜通し語ってたから、今ごろ「美容のためよ」とか言って
寝てんだろうなぁ。あ〜あ。僕もサボれば良かった。
でも古典、出席しないと危ないんだよねぇ・・・
魅録は結局どうなったんだろう・・・いつもの顔で帰ってったもんなぁ)
「ふわぁぁぁぁぁ」
美童はめずらしく大あくびをした。
「そんな顔見られたら百年の恋も冷めますよ。」
背後から笑い声がする。清四郎と野梨子だった。
美童も思わずにやっとする。昨夜の可憐の話が蘇ってきた。
この様子を見るとどうやら二人きりになった後に上手くいったらしい。
(野梨子輝いてるなぁ・・・でも二人の距離感を見てるとまだキスまでかなぁ。
いや、でもほんとキラキラしてるよ。やっぱり恋は女を変えるね。)
ついジーッッッと野梨子を見つめてしまった。
視線に気づいた野梨子が怪訝そうな顔をする。
「どうか・・・しましたの?」
「いやぁ。野梨子、今日は一段と綺麗だよ。」
野梨子は真っ赤になった。
(まさか私からキスしたことも気づかれたのかしら!!)
「美童ったらっっ、朝から何をおっしゃいますの。いやですわ。」
「ははは。挨拶代わりだよ。それじゃぁまたね〜新婚さん♪」
ヒューーーーッッボコッッ!!
手をヒラヒラさせ、颯爽と去り行く美童に
真っ赤になった清四郎の重たぁい鞄が飛んでいった・・・
>391
いいぞ、美童!清四郎もナイスだ!
キラキラ野梨子、良かったねぇ〜〜〜。ウルウル
すばらしくイイ展開ですね〜♪
読むのに熱中してしまいました。わくわくしながら見守ってます!
お話がそれぞれに枝分かれして、
ぜんぜん違う経緯&ラストでも楽しいな〜、と妄想してます。
清四郎チェリー疑惑の件ですが、(勝手に命名)
『人の知ってることを知らないのは恥』なので、お試し体験をしただけ、というのがいいです。
野梨子以外の人と愛のあるエッチをしないでほしい! 是非!
おお、「新婚さん」発言がある。 391さん、ありがと。
393さん、男性は愛がなくても、Hはできると思われ。
清四郎なら知的好奇心からでもできるのではと。
男はリアリスト
女はロマンチスト
なので、清四朗も殿方って事で経験はしてそう。
むしろしてない方が?な気がする(清の性格からして)
あくまでイメージですが
でも魅録はどうかなぁ・・・18歳だしねぇ魅も経験有りかなぁ
魅録は暴走族に群がる女の子(←ホットロード参照)に手を出してそうな・・・
あの顔とあのキャラでチェリーだと千秋さん泣いちゃう・・・
「アタシの息子がこの年でまだ童貞ですって!?」って。 (藁
「なんならアタシが教えてあげるわっ!」
「うわあ千秋さんヤメテクレ!」
「おおーい魅録、千秋ちゃんこっちにいるのか・・・・!?◎▲÷◇☆◆!!!」
398 :
花と名無しさん ◆Im8ait4M :01/12/15 09:55
>>397 それはいやん。
美童・可憐・魅録は経験済みだろうけど・・・
清四郎はなぁ。いくらリアリストでもやってないでいてほしい(願い)
さげなきゃっ。
ちなみに18才未満は玄人もお相手できないし、
そこら辺の女の子に手を出すと思えないので清はチェリーかと。
>397
それはやめてぇ〜!!魅録はもとより時宗さんが・・・。
魅録は昔倶楽部の面々と出会う前に
若気の至りで経験済みってことで。
清四郎は・・・和子さんの友達あたりに「あら、まだ知らないの?」
なんてプライド刺激されて、って感じ。
401 :
花と名無しさん:01/12/15 10:22
>399
いや、「年上のオネーサマに声をかけられる」とかどうよ。
(ありそう)
>>401 あはは、ありそ〜。
でもそーゆーのはあんまり相手にしなそうだよね。
>398
禿同〜。私も清四郎にはやっていないで欲しい・・・。
半分苦しいよな、とは思ってるんだけど、知識を実践するお試しってのがな〜。
いや、潔癖野梨子がそれを知ったらショックで更に男性不信になると思うから・・・という、
野梨子好きの戯言です・・・。でもほんと祈りたい気分(ワラ
まぜてください!
≫385さんをふまえつつ・・・
つづき。
また明るい生徒会室が戻ったようだった。
ここ数日ずっとふさぎこんでいた、清四郎と野梨子の顔が明るい。
今までと何も変わらないようでいて、でもやっぱり何かが違っていた。
自分達の気持ちに気付かずにいた頃は、
清四郎が、野梨子を見る目も可憐や悠理を見る目も
そう大きく変わらないかのようだった。
もちろん心の中では、小さな頃から大切に思ってきた。
けれども、それは「友達」としてだと思いこんでいたのだから。
野梨子だってもちろんそうだ。
自分の心の中に、清四郎に対する
「信頼」や「安心」はあっても、「愛」があるなんて・・・
お互いを見つめる目が変わったのも当然のことだろう。
そして、そんな微妙な変化に美童と可憐が気が付かないわけがなかった。
特に可憐は、清四郎の部屋でみるみる女らしくなってゆく野梨子を
目の当たりにしていたから、その変化にも人一倍敏感だった。
(ははーん、このふたり・・・。あの後キスしたわね。
とりあえず よかったよかった。このままスレ違っていって、
2度と戻って来れなかったらどうしようかと思ったわよお。
いいなあ・・・。私も燃えるようなキスがしたーい。
最近アツいキスなんて・・・ごぶさただわー)
美童は ふたりを見ていたわけではなかったが、
今までの清四郎と野梨子と、自分の培ってきた観察眼でおおよそを見抜き、
微笑ましく見守っていた。
しかし、そんな生徒会室にも妙に重苦しく、落ち着かない空気が
流れていないわけでもなかった。
つづくです。
405 :
花と名無しさん:01/12/15 12:32
(っとに、痛いなぁ・・・。ちょっとからかっただけなのにさ。
あの程度であんなに怒るなんて、清四郎もまだまだ若いなぁ。)
頭を押さえながら美童が生徒会室に入ると、一番奥の椅子に魅録が座っていた。
「おはよう、魅録。もう来てたんだ」
「おお」
さすがに少し疲れた様子だったが、いつもの魅録だった。
「悠理、ちゃんと帰ったか?」
「うん、五代が飛んできて連れて帰ったよ。さすがに今日は来ないんじゃないかなぁ」
「そうか・・・いろいろありがとな、美童」
<いろいろ>に含まれた意味を感じ取った美童は、「ううん」と答えた。
「昨日の今日で、俺もさ、ちょっと混乱してて・・・でも、ちゃんと考えるよ」
「うん」
その魅録の言葉に、美童は少し安心した。
魅録が戸惑うのも無理もない。男同士の付き合いをしていた相手に、
想いを寄せられていたなんて・・・。
ましてや相手はあの悠理だ。
「お前、頭でも打ったのか?」
頭を押さえたままの美童に魅録が気付く。
「あ、いや、これね・・・」
と、今朝の清四郎と野梨子との顛末を話した。
魅録も昨夜可憐から聞いていた話を思い出して、2人がうまく行ったことを悟る。
「あいつも人の子だったんだなぁ」
真っ赤になった清四郎の姿を想像し、魅録は思わず笑みをこぼした。
>404さんすみません!
405はその後404さんのお話に
続くということでお願いします。
きゃー、ごめんなさい!
404ですが、タイミングの悪いところに入れてしまいまして・・・
読みにくくて申し訳ないですが、405さん→404 の順番ということで・・。
スミマセン。
で、懲りずに続きます。
リクエストしてもいいですか?
このあと何も知らない清四郎あたりがなにか提案して
(悠理の見舞い?)6人が悠理の部屋に集まり、
そこで魅録がラジコンヘリを見て悠理を意識するようになる・・・。とか。
ここまで妄想したくせに
文才ないので他力本願です。すみません。
>408
お見舞い行くのいいですね。魅録の気持ちの変化も見たいし。
これ以上ぎくしゃくしたくないがために
強がって無理に普通に振舞う悠理とかも見てみたい。
私的には野梨子も悠理の気持ちになんとなく気づいている程度にして
魅録の微妙な心の揺れは知らないままお見合いに突入してくれると
もう一波乱ありそうでおもしろいんですが。
すんません、波乱好きで(w
》405さん!また だぶっちゃいましたね(ワラ
みなさま、ごめんなさいです
早速ですが、続いてきました・・
(ちくしょう・・・。悠理のことが気になってしょうがねえ・・・。
オレ・・・どうしちまったんだよ・・・)
もちろん魅録だ。
雨の中の悠理の涙。
苦しそうに熱にうなされていた悠理の顔。
悠理の部屋の魅録が作ったラジコン。
いつも美味しそうにご飯を食べる悠理の嬉しそうな表情。
ケンカに強い悠理の・・・細くて小さな体。
・・・アイツは・・・女なんだ。
(そうだ・・・。昔・・・清四郎と結婚させられそうになってたよな・・・)
その時はあいつらも大変だよなあ位にしか思っていなかったし、
今までは思い出したって、清四郎に半ばだまされたような形で負けた
悠理の悔しそうな顔と、いつも自信満々の清四郎の体が
吹っ飛んでいった時のことを思い出して、苦笑いが浮かんでいただけだ。
なのに、今はどうしてこんなに気になるんだ。
(あいつの男の条件って・・・。自分より強いことだったっけ。
オレと悠理って真剣にやりあったら・・・どっちが強いんだろう)
と、ここまで考えてハッとした。
何でオレが悠理とやりあわなきゃならねーんだよ。
どっちが強くたっていいじゃねえか!!
なんなんだよ,オレ!!
頭をかきむしるような仕草を見せる魅録を、
美童がゆったりと見つめていた。
(おっ、魅録も何だかんだ言って・・・。
昨日もワザワザ僕の家に来たことを考えても悠理も泣かずに済みそうかな?
まっ、魅録なら清四郎や野梨子と違って、放っておいても
決める時は決めるだろうし・・・。安心安心♪
さっ、僕は悠理が来た時 帰しちゃった子と
フォローのデートに行かなくっちゃな♪)
長々とスミマセン・・・
もう少し続きます。
411 :
花と名無しさん:01/12/15 13:44
続きです。
悠理も自宅でぼんやりとしていた。
(一晩中、傍にいてくれたんだ・・)
体の中、もっと言ってしまえば胸の、奥の方が熱いような気がするのは
風邪の熱のせいだけではないと、悠理も気が付いていた。
でも・・・今まで映画を見に行ったり、コンサートに行ったり、
そうそう、女を引っ掛けるために一緒にナンパに連れて行かれたこともあったっけ。
そんな付き合いをしていたヤツにイキナリ好きとか言われたら、
魅録じゃなくたって困るよな。
清四郎と野梨子は本人たちが気が付いていないだけで、
周りはみんな、魅かれ合っていることに気が付いていたけど・・・。
あたいが魅録を好きだなんて知ったら・・・
好きだなんて・・・
悠理は6人のバランスが壊れてしまうのが恐かった。
長い時間かけて、ケンカもして ここまできた。
自分の想いが皆を気まずくさせてしまうなら・・・
(今まで通りでいよう。)
悠理は思った。
自分が魅録に好きだなんていえる日が来るとは思えない。
魅録が自分を女だと思ってくれる日が来るとは・・・
だったらせめて今までどおり、友達でもいいから傍にいたい。
アイツの傍で笑っていたい。
天井のラジコンを見つめながら、悠理は痛む胸を押さえていた。
(バカヤロウ!何で痛いんだよ!これでいいんだよ・・)
ラジコンに重なって、魅録の笑顔が浮かんで消えた。
あああ・・・話が全然進まない・・・
後はよろしくお願いしまっス。
412 :
花と名無しさん:01/12/15 14:33
「悠理が風邪だなんて・・・。前代未聞ですね」
清四郎が思い出したようにつぶやいた。
「清四郎ったら。悠理だって人間ですもの、風邪くらいひきますわ」
野梨子がたしなめるような、甘えるような口調で言う。
「まあ、確かに珍しいことではあるわよねえ」
可憐がお茶を入れながら会話に加わる。
今日は、ダージリンのようだ。
魅録は複雑な表情をして、黙り込んでいた。
「ひとり欠けただけですのに・・・。有閑倶楽部じゃないみたいですわね」
いい香りのするお茶を一口飲んで、カップを置きながら野梨子が言った。
「何たって、いないのが一番元気のいい悠理だからねえ。」
可憐も心なしか淋しそうだ。
「まあまあ、みんなそんなにしんみりしないで。
学校が終わったらお見舞いに行こうじゃありませんか」
清四郎の提案に、「賛成!」とみんなが叫ぶ。
そんな中、自分の気持ちがわからずにいる魅録だけが
上の空といった様子だった。
413 :
花と名無しさん:01/12/15 15:08
「悠理〜!お見舞いに来たわよ〜」
学校が終わって、みんな悠理の家にやってきた。
美童も「デートは夜からなんだよね♪」なんて言いながら、何だかんだ言って
悠理の体調と、魅録とのことが心配だったのだろう、剣菱家に来ていた。
「うわーお、ケーキじゃ〜ん!みんなサンキュー」
「ちょっとお、悠理。病みあがりなのに2個も3個も食べたら、今度はお腹壊すわよお」
「だあってモガモガ、このケーキ、フガフガめちゃくちゃ美味しいんだもん!」
「まあ、すっかりいつもの悠理ですわね。安心しましたわ」
「まあね〜。一日中家にいるとタイクツでさあー。みんな来てくれてホントよかったよー。
ああ、そういえば魅録ー」
「んあ?ああ、な、何だよ」
「こないだはサンキューなー。すっかり熱出しちまってよー、この悠理様が風邪だなんて
ヤキがまわったもんだよなあ。悪かったな、心配かけちまって。もうこのとおり平気だからさ」
「あ?・・・あ、ああ」
「ねえー可憐ー。もっとケーキないのかよー?」
「まだ食べる気?もうやめなさいって!」
「い〜じゃ〜ん、可憐のケチ!」
ハハハハハ・・・
いつも通りの有閑倶楽部のように見えるのだが。
(何だよ、悠理のヤツ・・・。すっかり普段の悠理じゃないか・・・)
アイツが雨の中、駆け出したりするから
涙を見せたりするから・・・オレは・・・
何だよ ちくしょう。
何だかみんながいろいろ言うから・・・
いや、そんなことは関係ない、雨に打たれたアイツが小さく見えて・・・
ああもう、悠理のことなんか どうだっていいじゃないか。
風邪も治って元気になって、いつもの食欲で・・・よかったじゃないか。
何でこんなに悠理のことばっかり考えちまうんだよ!!
(悠理がオレを、なんて・・・一瞬でも考えた俺がバカだった・・・)
(あ、ラジコン!)
確かに魅録の作ったラジコンだ。悠理の部屋の天井からぶらさがっている。
池のコイ誘拐事件のときに再び使って、倉庫にしまおうとしたら
悠理が1つくれと言いだして、あげたものだった。
ラジコンを欲しがるなんて悠理らしいなと思っていたのだが、どうやらラジコンが欲しかったわけでは
なかったらしい。『魅録の作った』ラジコンが欲しかったのだ。
無精な悠理の部屋は、お手伝いさんがいつも掃除してくれるのだろう。
(でもあんな高いところ・・・掃除するの大変だろうな。
その割にほこりもかぶってなくて綺麗だが。)
魅録は天井を見上げてしばらくぼんやりしていた。
ふと、悠理が魅録を見ると魅録はぼんやりと上を見上げている。
(何見てんだ?・・・)
!?
視線の先には魅録からもらったラジコンがあった。
大してほこりのついていないラジコンは定期的に悠理自身が磨き上げている。
そう、悠理にとって大切なモノ。
(今まで気づかなかったのになんで・・・しかもタイミング悪く今日に
なって見つけるんだよ!)
悠理は動揺し、自分の顔が熱くなっていくのがわかった。
「あら、悠理?まだ少しお顔が赤いですわ。
やはりまだ少し寝ていた方が宜しいんじゃありません?」
野梨子の言葉に皆が一斉に悠理を見る。むろん魅録もだ。
「ばっ、大丈夫だよ。ホントに。熱もないんだし、らいじょうぶらいじょうぶ」
と残りのケーキを頬張りながら悠理は誤魔化すもののかなり動揺している。
と、その瞬間
ガシャンっ!!
悠理はケーキを乗せていたお皿を落としてしまった。
ケーキ食べたさにベッドから這い出ていた悠理は裸足のままだった。
「いつっ」
悠理の足に小さな破片があたる。
「きゃっ悠理大丈夫?」と可憐が声をかけた瞬間、
「オマエ、気をつけろよ!」と魅録が悠理をひょいと抱きかかえた。
「病気で休んでんのに怪我までするなんてホント馬鹿だぜ?」
と悠理を抱きかかえたまま魅録は悠理をベッドまで運ぼうとした。
「悠理ったらホントですわよ。深く刺さりでもしたら大変ですわ。」
と割れたお皿の破片を野梨子が拾いながら注意するも、悠理の耳には届いていない。
冷静になろう、友達のまま崩れることのない関係を保とうとしていた
悠理は予想もしなかった魅録の行動に感情が抑えきれない。
みるみると悠理の顔は赤くなり、照れ隠しの言動さえ出てこない。
ベッドにもどされ、
「おい悠理、足見せてみ。」
「あ、、、あぁ」悠理の声がうわずむ。
清四郎は野梨子と一緒にかけらを集め片付けている。
そして美童と可憐は、悠理と魅録のやり取りを必死に見ていた。
「あぁ、刺さってはないみたいだな。
清四郎ぉ!これくらいなら薬塗っときゃ大丈夫か?」
呼ばれた清四郎が2人のもとへゆく。
「そうですね、これくせいなら傷薬で大丈夫でしょう」
「だってよ。」
「あ、うん。さんきゅっ。」
まだ悠理の顔は火照っていた。
(んっ?)
そんな悠理に魅録は気づき、思わず自分も赤くなっていくのがわかった。
清四郎はそんな2人を見ながら、悠理の気持ちに初めて気づく。
ふと後ろを振り返れば、可憐と美童が嬉しそうにこちらを眺めている。
(そうだったんですか)
と1人うなずき清四郎はその場を離れ可憐達の元へと足を運んだ。
スミマセン。続きがかけませんでした。
限界です。申し訳ないっす。
きゃ〜何だかすごく盛り上がってる〜
いいぞー、悠理カワイイ!
魅録頑張れ!
そしてそして、このまま見合いに突っ走って〜!
できたら、やっぱり清四郎のヤキモチが見たいー(ワラ
「ねえーえ、そういえばさあ 魅録と野梨子のお見合いのことだけど・・・」
可憐が切り出した。
当人達は表面上のものと割り切っているので、すまし顔だ。気にもならないらしい。
穏やかでいられないのは その当人達に思いを寄せるふたりだった。
「ああ、それでしたら、父さまが一度だけ顔をあわせればいい、
とおっしゃってましたわ」
「オフクロもそう言ってたな。もっともあの人はおもしろがってるけどな。
困ったのは親父でさ、新しく服なんかオーダーしてなんか張り切ってるんだよ」
その魅録の言葉に笑う一同。しかし悠理は心中複雑だった。
(おっちゃん、野梨子みたいなタイプ娘にしたそうだもんなぁ・・)
「野梨子、時宗さんの口車に乗っちゃダメだよ」
と美童が、苦虫をかみつぶしている清四郎を横目でチラッと見ながら言った。
「っとに、あいつ調子に乗って何言い出すか分からないからな。
野梨子、何言われても聞き流しとけよ」
「も、もちろんですわ!」
「さあて、そろそろ帰るとしますか」
「悠理じゃあ、おだいじにね。明日は学校、来てよ」
>416さんと418さんの間、書かせて下さい!
清四郎が持ってきた傷薬を悠理に塗る魅録。
他の四人は、事態を聞いて片付けに来たメイドを手伝っている。
「っとに・・・本当食い意地張ってるんだからな、おまえ」
「だってぇ・・・昨日、夕飯食べてなくて、お腹空いてたし」
天井のラジコンヘリに気付かれたことに動揺したなどとはとても言えない。
その一方、魅録もそれを改めて眼にしたことで戸惑わずにいられなかった。
(マジかよ・・・)
それでも本当にみんなの言う通りなら、
これ以上悠理を苦しめるようなことはしたくなかった。
「なあ、悠理・・・」
「ん?何?」
「あれ、あんなところに飾ってあったのか。今日初めて気付いた」
(やっぱり魅録、変に思ったかな・・)
「天井に飾るんなら小さいだろ。あれ、使い古しだし、別なの造ってやろうか」
(えっ・・・)
その言葉にさらに悠理の動揺は大きくなった。思わず魅録が薬を塗っていた足を払う。
「・・・いいよ別に!あまり重くて落っこちてきたら困るじゃないか」
「・・それもそうか。ほら足貸せよ。まだ途中なんだから。
お〜い清四郎、伴創膏持ってきてくれよ」
で、418さんに続くです〜。
書き逃げしま〜す。割ってはいってしまって失礼しました。
うわあぁぁぁ〜〜ちょっと見ない間にこんなに続きが♪
みなさますばらしすぎです!思わずモニター前でニヤニヤしてしまいました。
魅×悠の微妙なぎこちなさすごくイイですねぇ。
この2人大好きなんで、それぞれの苦悩がもう・・・超ツボヒット。
魅録には最後まで悩みぬいてほしいです。
お見合い楽しみですね〜〜♪
時宗ちゃん・千秋ちゃんはどうでるのでしょうか?
そしてその時清四郎と悠理は!?
その日の夜。
丸一日寝ていたおかげで、ほぼ全快した悠理。
そもそも元が元だから、回復力は人一倍早い。
(明日は学校、行かなくちゃな・・・歯磨いて寝るかぁ)
と、洗面所へ向かう。
洗面所で歯ブラシを取ると、
ふと鏡の中の自分と目が合ってまじまじと自分の顔を見る。
(確かに女じゃないよなぁ・・・)
お弁当やラブレターは山ほどもらうが、全部女の子からのものだ。
もちろんファンがつくことには悪い気はしなかったが、
それは、同時に悠理が女性として見られていないことの現れでもあった。
「女は素直が一番です」そんな清四郎の言葉が今ごろ頭に蘇る。
魅録が新しいラジコンヘリを造ってくれるといったとき、本当はすごく嬉しかった。
けれど、友達でいたくて、この想いを魅録に気付かれる前にしまい込みたくて、
どうしても素直になれなかった自分。
(魅録だってもてるし、きっとこう、素直で、女らしい子がいいんだろうな・・・)
そこまで考えて、ふと悠理の脳裏をある女性の姿がよぎった。
まさに「姫」と呼ぶにふさわしい可憐な容姿。
それでいて、国のために身を捧げ戦う「王女」たる凛とした意志を持った女性。
心ひかれた相手には、正直に気持ちを見せる純粋な女性。
魅録が、ひと夏の短い間、愛し合った女性・・・マイタイ王国の王女、チチ。
悠理から見ても、確かにチチは容姿も心も美しい女性だった。
そして悠理は、出航の時、熱く抱き合っていた魅録とチチを思い出してしまった。
あのときは、おっと、見ちゃあ魅録に悪いよな、
そう思って船の中に入っていったけど。
あの一瞬見た光景が今、こんなに胸を苦しくさせるなんて。
あの頃の気持ちに戻れたら、どんなに楽になれるだろう。
(ああっ、もういいんだよ、そんなこと・・・!)
そんな思いを振り払いたくて、悠理は力いっぱい歯ブラシを動かした。
はうっ。チチ出してしまった。恋心に悩める悠理ということで・・・。
マイタイの話は一応、悠理は迎えに行ったら2人は抱き合っていたので
魅録に気を遣ってその場を離れた・・・ってことでキスは見てないだろう、
という設定で勝手に書いてしまいました。異論ある方お許しを。
ではあとはよろしくお願いします。お見合い楽しみです。
>>422 「悠理?もう具合はいいのかしら?」
シルクのパジャマに身を包んだ百合子さんが入ってきた。
「ああ・・モゴモゴ・・かはちゃん」
「歯ブラシを入れたまましゃべるのはおよしなさい!!」
「ふはぁ〜い」 とりあえず口をゆすぐ悠理。
「みんながお見舞いに来てくれたらしいじゃない。
魅録ちゃんはお見合いの事何か言ってた?」
(その話かっ!でも確かにかあちゃんも乗り気だって千秋さん言ってたもんなぁ。
ちぇっ。どうせ野梨子でお人形さんごっこしたいだけのくせに。。。)
「うーん。とりあえずやるっぽかったけど。」
「そうよねぇ。野梨子ちゃんとだもんねえ。
昨日千秋さんと会ってねぇ、その話で盛り上がったのよぅ。
時宗さんも相当乗り気みたい。そうよねぇ。野梨子ちゃんとだもんねぇ。」
(・・・なんだよ、野梨子、野梨子って。人の気も知らないでーーー!!)
「それでねぇうちのクルーザー貸してあげて、東京湾ナイトクルーズなんて
洒落こもうと思うのよ。どう?どう?ロマンティックよねぇ・・・」
乙女チックな目で遠くを見つめる百合子さん。
悠理が口を挟む余地もないほど自分の世界へ陶酔している。
「野梨子ちゃんはやっぱり着物かしらぁ。いいわねぇ。
たまには髪も結ってみたらいいのに。きっと色っぽいわよぉ。
そんなことしたら魅録ちゃんはイチコロね。うふっ♪」
「か・かあちゃん・・・あたいさぁ」
百合子さんの妄想は止まらない。
「それで魅録ちゃんもスーツ着せて、ちょっとワイルドな感じで、
きゃーっっ、お嬢様はそういう男に弱いのよぉ。
私も万作さんのそういうところに・・・きゃーっっ♪」
「かあちゃん〜寝るだがや〜!!」
噂をすればなんとやら、万作さんがやってきた。
「あら、あなた♪それじゃ悠理、あったかくして寝るのよ。おやすみ。」
嵐が去った。ますます落ち込む悠理。
(あんなに乗り気なかあちゃんを誰が止めるんだよ・・・
千秋さんはやっぱり建前なんかじゃないんじゃないのか?
野梨子は清四郎と仲直りしたみたいだけど、 魅録とだって結構仲いいし、
清四郎とは兄弟っぽいけど、魅録とは頼れる友達って感じだし・・・
父ちゃんのクイズ大会であいつらが喧嘩したときも
魅録は野梨子をかばってたよなぁ・・・
兄貴よりは男友達の方が・・・なぁ。
あああああああーーーーーーーーーー!!
今のままでいいとは思ったけど、思おうとしたけど、
ほんとに魅録と野梨子がくっついちゃったら、
あたい笑っておめでとうって言えるのかなぁ。
・・・そんなの言えないよ・・・)
悠理はしょんぼりと部屋に戻った。
ベッドへ戻った悠理。
ふと、目線はラジコンの方へと自然にむいてしまう。
(あぁぁ、日曜になんかならなきゃいいのにっ!)
そんな事を考えながらも悠理は眠りついた。
−−−翌朝−−−
ふあぁぁ〜。なんかだりーなぁ。
寝る前の事を考えると学校に行くのが億劫で仕方がない。
でも昨日みんな気ぃ使ってお見舞いにも来てくれたんだし、、、
と心の中でぶつくさいいながら身支度をする悠理。
百合子さんから見合いの妄想やら当日何を着ていこうなど散々聞かされながらの朝食。
さすがの悠理も少しイライラが募る。朝食も半分を残し席を立つ悠理。
ガタッ
「悠理、まだ残ってるだがや。最後まで食っていげ!」
「行って来ます!」
と早々に部屋を出てしまう。
「どうしたんでしょうね、悠理ったら。まだ体調よくないのかしら・・・」
と娘の気持ちに気づくハズもなく、夫婦と豊作は出ていく悠理を見送った。
単なる繋ぎです(笑)
続きどなたかお願いします(^^;)
一方、その夜、松竹梅家では、夕食後めずらしく3人が和室に揃っていた。
「魅録、日曜日の準備は進んでおるのか?」
「準備って・・・俺はなにもすることねえよ。それより親父、これはあくまで
表面上のモンなんだからな。わかってんのかよ」
(まったく、ほんとにこいつ、鬼時宗とか言われた敏腕刑事だったのかよ・・・)
とてもそうは思えない時宗の姿に、魅録は呆れ顔で答える。
「あら、でも断り切れなくなったらどうしようかしらね」
千秋がそれにハッパをかける。
その言葉に、魅録は思わず身体を起こす。
「やめてくれよ!そんなことになったら俺、殺されかね・・・」
「あら?どうして?」
(やべぇ・・・言ってしまうところだった・・・)
そんなことを言っては、ますます清四郎に何をされるかわからない。
つい口にしてしまったが、魅録はハッとしてそこで口をつぐんだ。
「・・・まあ、俺だって野梨子だってさ、形式的なものだから承諾したんだからな。勘弁してくれよ千秋さん」
そう言って言葉を濁した。
しかし千秋の勘の鋭さはそれを上回っていた。
(はは〜ん・・・)
頭に浮かんだのは、野梨子をいつも保護者のように見守っている清四郎だった。
父親の絵が盗まれたときに、魅録の部屋で一人になってしまって、
どうしたらいいかわからず、清四郎を呼んだ野梨子。
そしてその後、息せき切って駆けつけた清四郎。
(なるほどね・・・・)
そういうことね、と千秋はニヤリと笑った。
そして、あの雨の日会った悠理のことも思い出す。
「な、なんだよ・・千秋さん」
「魅録、あんたはどうなのよ?高校生にもなって彼女の一人もいないなんて。
せっかくあたしが男前に産んであげたのに、もったいないわねぇ」
その台詞に雨の中で涙する悠理の顔を思い出してしまった魅録。
恥ずかしくて顔が赤くなっていく。
「そんなの俺の勝手だろ!俺、今日男山ほったらかしだったから相手してくる!」
その場にいられずに、部屋を出ようとする魅録に、千秋がさらに一言投げかける。
「まあ、あんたにも野梨子ちゃんにも悪いようにはしないから、心配しないで」
「当たり前だ!!」
と、魅録は逃げるように部屋を後にした。
「若いっていいわねぇ・・・・」
千秋は煙草を加え、ふとそんな言葉を漏らした。
「わしもまだまだ元気だぞ、千秋ちゃん!」
清四郎と野梨子のことはおろか、自分の息子のことまで何も分かっていない時宗は、
そんな間抜けなことを言っている。
(この人、昔は渋くてステキだと思ったんだけどねぇ・・・)
とても敏腕刑事だった警視総監とは思えない、あまりの時宗の勘の悪さに
千秋は煙を大きく吐いて息をついた。
(ま、こういうところがかわいいんだけど・・・)
と、時宗を見ながら苦笑する。
今日も松竹梅家の夜は更ける。
>419さん
時宗ちゃんの妄想を盛り込んで下さってありがとですぅ!
オーダースーツに合う帽子とかも買い揃えた時宗ちゃんが
たまたま道で会った清・悠に
野梨子が嫁に来てくれたら嬉しいと楽しげに語り出して
ふたりの胸に不安がよぎる・・・という展開もいいなあ〜
時宗ちゃんは、一応形だけとは分かっているけれども、
いろいろあらぬ妄想を広げてお見合いを楽しみにしている・・・って
ニュアンスですね。(悠理に次ぐトラブルメーカーですし)
清四郎は、悠理に気持ちを問いただしても、バレバレなのに
日頃の関係(飼い主とペット・・・)から
悠理は清四郎には本当のこと言わないでいる、ってのもいいなぁ。
そんで清四郎は魅録の心が知りたいんだけど全然わからないで
悶々とするのもみたい(←このシーンはすでに妄想しまくってます)
>430
その妄想、よろしかったらぜひプリーズ。
え〜と、環境の設定から。
お見合いでいきなりクルーザー、はちょっと・・・と思うので、たぶんヨットクラブかどこかで、
一応両家の顔合わせがあって、と。 「じゃあそろそろお2人でお話でも・・・」って段階で
クルーザーですか。 でかいクルーザーなので、松竹梅・白鹿・剣菱(なぜか)の3家族と
倶楽部の6人が乗っていても、魅録たちを強制的に2人きりにさせるスペースがある、と。
フムフム・・・。
お見合いを明日に控えた土曜日の放課後、6人はいつもの様に
生徒会室に集まっていた。
風邪もすっかり治った悠理は、今日もお弁当の差し入れを
美味しそうにたいらげていた。
美童と可憐は夕方からのデートにむけて、それぞれ相手と連絡を
とったりメイクをしたりと忙しい。
清四郎と野梨子は静かに囲碁の対戦をしている。
残る魅録はと言えば心ここにあらずと言った感じで、窓の外を
ボンヤリと眺めていた。
「明日のお見合い、ヨットクラブで両家が会った後に
クルーザーで東京湾へ繰り出すんですって?」
可憐が目を輝かせながら言う。
「しかも悠理の家のクルーザーって、かなり大きくて豪華じゃない。
なんだかロマンチックよねぇ。」
「僕も明日はガールフレンドの誘いを断ったんだ。
楽しみだなぁ。」
他の4人のそれぞれ抱えている想いを知りながらも、
美童と可憐は自分達も参加できる事がやはり嬉しいらしい。
だが、そんな二人のやり取りに内心苛立ちを感じているのが
清四郎と悠理だった。
(いくら表面的だと言っても、野梨子だってまんざらでは
ない感じだな・・。以前、魅録の友人の刈穂という男に
惹かれていたこともあるし、案外、魅録のこともタイプ
かもしれない・・。)
そんな清四郎の思いを知ってか知らずか、野梨子は落ち着いた
様子で囲碁に集中していた。
一方、悠理はここ数日物思いにふけっている魅録が
気になって仕方が無い。
(最近の魅録・・ボーッとしてる事が多いよな・・。
なんだかんだ言って野梨子に気があるのかもしれないし、
なんたって、うちのかあちゃんまで参加してるんだもん、
断れないよな〜。)
ふいにジワッと熱いものがこみ上げてきた悠理は
それを隠すように弁当をかきこんだ。
つづきお願いします。
>>434続き
「しかしまいったぜ本当、もういいかげん早く終わらしてほしいよ」
そんな会話に魅録がこっちの方を向いて加わる。
「あら魅録、どうしたの?」
カップにハーブティを注ぎながら可憐が尋ねる。
「親父だよ、親父!自分の服新調したかと思えば向こうは日本的なお家だし、
やっぱり袴の方がいいんじゃないか?とかってあれこれ服引っ張り出して、
野梨子君に変に思われないかなぁ、とかいいながら鏡見てるんだよ。
まるで自分が見合いするみたいだぜ。ほんと代わってくれって感じだよ」
いかにも時宗らしい。
お弁当をほおばっていた口を止め、ドキリとする悠理を尻目に一同爆笑する。
「何をお召しになろうと、おじさまが変なのは十分承知していますわ。
だからお気になさらずに、とお伝えください」
野梨子が笑顔で放つ一言に、再び爆笑する一同。
「時宗さんは本気かもしれませんね」
若干よぎった自分の不安を解消させたかったのと、野梨子の反応を見たかったのと、
未だわからない魅録の気持ちを探りたかったのとが入り混じって、清四郎は茶化すようにそんな言葉を放った。
「冗談じゃないぜ、全く!これ以上あいつに振りまわされるのはゴメンだよ」
「ねえ時宗さん、もしかして女の子が欲しかったんじゃないかなぁ。
可愛い娘がほしいって気持ち、僕もなんとなくわかるもん」
美童がそんな魅録をなだめるように言う。
「だったら千秋さんに頼めばいいだろ!俺は関係ないぞ!」
「まあ仮にそうなったとしてもその子の世話をするのは魅録でしょうね〜」
笑いの渦が生徒会室を包む。
そんな中、悠理は複雑な想いをしつつも、またお弁当にかぶりついていた。
436 :
花と名無しさん:01/12/17 01:32
すみません、435さんの前に入れさせてください〜
いつもの・・・悠理だよな。
差し入れのお弁当を書き込む悠理を横目で見ながら
魅録は再びボンヤリ考えていた。
悠理がたった一度見せた涙・・・・
それがこんなにも心に深く刻みこまれようとは思ってもみなかった。
悠理の考えていることは手にとるように分かっていたはずなのに。
(分かんねーよ、全然)
悠理の本当の気持ちも、そして自分の気持ちも。
あいつらはあんなこと言ってたけど実際直接聞いてるわけじゃないしさ。
どうみてもいつも通りだよなぁ・・・。
あーーーっ、オレこういうの苦手なんだよなー!
もうごちゃごちゃ考えるのはよそう。
もちろん今までの関係を崩すまいとして必死で普通に振舞おうとしている
悠理の気持ちを今はまだはかり知る由もない。
>435さんの魅録のセリフへ続かせていただきます。
割り込み失礼いたしました〜。
このままエンドレスで悶々としそうな魅禄にどなたか愛の手プリーズ!
可哀相になってきたよお
どっちかが切り出さないとねぇ。>エンドレス悶々
お見合いが一つの転機になればいいですね〜。
いや〜魅録びいきなんで彼の悩み苦しむ姿を見るのもまた萌えなんですけどね。
悩める清四郎、書かせていただきます!
夕食中の菊正宗邸。
「そういえば清四郎、悠理ちゃん、具合良くなったの?」
母には見舞いに行く時、そんな話しをしていた。
「なんだ悠理くんが病気とは珍しいな。」
父、修平が驚いたように食事をしていた箸を止める。
「美童ちゃんの家で倒れて気を失ったんですってよ」
「えっ!そんなにひどかったのか。もしまだ調子悪いようだったら一度連れてきなさい」
「大丈夫ですよ。一日寝てご飯食べたらすっかり良くなったみたいです。体の構造が普通じゃないですからね」
「そうか…。悠理くんみたいな子ばっかりだったら、うちも楽なんだが」
そういって修平は苦笑する。最近、ちょっと風邪をひいたくらいですぐにこじらせてしまう患者が増えて人手が足りなくて困る、とぼやいていた。
そんな会話に、悠理を見舞いに行った日のことを思い出す清四郎。
(あの悠理が…魅録をねぇ…)
普段男同士の付き合いをしている悠理と魅録。
可憐と美童はことを知っていたみたいだったが、自分はずっと野梨子のことで手一杯で全く気付かなかった。
(魅録は…どうなんでしょうね)
本人は決して口にはしないが、友達の気持ちを人一倍大事にして、仲間のために行動する魅録は、同性から慕われることはもちろん、異性にも人気があることを清四郎は知っていた。
悠理に恋愛沙汰なんてありえないと思っていたが、そんな男がいつも傍にいては、よく考えれば悠理が意識するようになるのも当然のことなのかもしれない。
(僕も…そうでしたし、ね)
今の清四郎には、悠理の気持ちが何となくわかる気がした。
魅録は確かに自分から見ても、本当にいい男だ。こいつにはかなわないところがある、いざというときに頼りにできる、友達でありながらライバルだと認めざるを得ない、清四郎にとっては数少ない存在だ。
第一自分にはあそこまで人の気持ちを考えることはできない。
そういえば野梨子につまらないイヤミを言って、本気で怒られたこともあった。
「雪月花」が盗まれたときも、魅録は自分に裕也のことを知られたくなさそうな野梨子を気遣って裕也を助けるために敵陣に1人で乗り込んで行った。
(……!)
野梨子は自分にはときどき意地をみせて反発してぶつかってくる。
そんな野梨子も魅録の言うことはいつも素直に聞く。
(…・いや、野梨子を信じるんだ)
自分を愛しているといってくれて、キスをしてくれた野梨子を、清四郎は信じようと思った。
「どうした清四郎、もう食べないのか」
「あっ、いえ…まだ食べますよ」
はっと気がついて清四郎は、再び食事に箸を伸ばした。
あげちゃった。ごめんなさい。
ところどころ魅録びいきなのは私が魅録ファンだからです(w
菊正宗家は野梨子が見合いする事を知ってるの?
ちょっと動揺する両親と、清四郎にツッ込む和子さんきぼーん。
よろしくお願いします〜!
442 :
花と名無しさん:01/12/17 17:17
では僭越ながらリクエストにお応えして・・・
「そういえば今日、白鹿さんの奥さんにちょっとうかがったのですけれども・・・」
清四郎の母が切り出した。
「野梨子ちゃん、今度お見合いするんですって?」
父親がビックリして目を丸くしながら、
「野梨子ちゃんが見合い!ほー、まあお隣は名家だからなあ。そんな話も珍しくも何ともないんだろうなあ。
しかも野梨子ちゃんのあの器量じゃ、ムコに来たいって男は掃いて捨てるほどいるだろうしなあ・・・。
しかし、小さい頃から知っているからまだまだ子供のような気がしていたが・・・見合いをするような歳か。
清四郎と同い年だから18だもんなあ。昨日たまたま家の前で見かけたが、また綺麗になったしな。」
とつぶやいた。
(綺麗になった、か・・・)
美童もそんなことを言っていたなと清四郎は思った。
毎日見ている美童がそう言っているのだから、やっぱりそうなのだろう。
そしてそれは自分とのキスのせいなのだと思うと、ゆるむ頬をどうしても止めることができなかった。
「野梨子ちゃんがお嫁にねえ・・・」
母がしんみりとつぶやく。
「小さな頃から、清四郎と本当の兄妹のように育ってきたから・・・。ちょっと淋しいわね。」
「おいおい母さん、野梨子ちゃんはただ 見合いをするってだけで、お嫁にいくなんてまだ決まってないよ」
修平がなだめるように言ったが、そういう修平も心なしか淋しそうだ。
「あんまりにも近くで育ってきたから・・・。ずっとこのまま傍にいるような気がしてたからな」
「そうよー清四郎!」
姉、和子が叫ぶ。
「本当はあんたもちょっと淋しいなんて思ってるんじゃないの?
あれだけ毎日一緒に過ごしてきたんだもん、普段冷静なアンタも全く平気でいられるはずがないわよね?
そうやって ぐずぐずしてるから他の男に野梨子ちゃんを取られちゃうのよ。
まったく、男って大切なところで押しが弱かったりするのよねえー。ねえ、あんたそれでいいの?」
443 :
花と名無しさん:01/12/17 17:20
(いいわけないじゃありませんか。ちょっと淋しいなんてもんじゃありませんよ・・・人の気も知らないで。)
清四郎は胸の中にモヤモヤする霧を払おうと、必死になっていた。
「見合いっていいましてもね、両家とも断りにくい筋からのものだから、形式的に顔だけ合わせるっていうものなんですよ。」
清四郎は自分に言い聞かせるように言った。
「あらあ、そんなのわからないわよ。人の気持ちなんて変わるものだし、野梨子ちゃんだって深窓のお嬢様だけど
18歳の女の子ですもの。お相手がとっても素敵な人だったら、そのままトントンと話が進んじゃうかもしれないじゃない?」
(人の気持ちは変わるもの・・・か。)
ずっと幼い頃からの想いの積み重ねは、そんな簡単に崩れたりはしないと思いつつも
野梨子に対する想いの強さと、自分が魅録に対して抱いているコンプレックスのせいで、不安をぬぐいきれない清四郎だった。
》435さんのつづき・・・
生徒会室でお昼を食べた後、6人は散歩がてら ぶらぶらと歩いていた。
今日は松竹梅邸でそれぞれの予定がある時間まで だらだらするつもりだ。
悠理は自分の心に気が付いた時から、魅録の家に行くのが嬉しいような辛いような気がしていた。
魅録のものでいっぱいの部屋・・・。メカだのプラモだのそんなのがゴロゴロしている。
(あたい、どうしてこんなんなっちゃったのかな・・・)
でも、この思いから抜け出すには自分で何とかしなくてはならないことも悠理にはわかっていた。
「ばっかも〜ん!お前らはどうしてそうマヌケなことばかり次から次へと・・・」
松竹梅邸に到着すると、中から時宗の怒鳴り声が聞こえてきた。
「だってー総監〜」
「だってもヘチマもあるか!早いところ手配にかからんとお前ら一生タダでこき使ってやるぞ!」
「は〜い 行って来るですー!」
いつものデコボココンビのようだ。
「ちぇっ、親父のヤツ非番かよ」
魅録がつぶやいた。
「また、親父と千秋さんのファッションショーに付き合わされんかなー」
「おじさんってばさあ、明日のお見合いの為に今日休み取ったんじゃないの?」
美童が笑いながら言う。
「まっさかあ、いくら時宗のおじさんでもそこまでヒマじゃないわよお」
可憐も大笑いしている。
「いや、おじさんならやりかねませんよ・・・」
清四郎は、イヤな予感と昨日からのモヤモヤを振り払えず、笑うこともできずにいた。
>>442=443さん
441さんじゃないけど、面白い!
和子姉さん良すぎです。清四郎の悩みもツボっ。
相手が魅録と分かった時の和子姉さん&両親の反応も知りたいかも。
「おっ魅録、やっと帰って来おったか。おお、今日もみんな一緒なのだな。
おお野梨子ちゃんも・・・。明日はよろしく頼むよ、ウンウン。
ウチの千秋ちゃんも何だか張り切っていたから・・・。今、悠理ちゃんのお母さんと一緒に
野梨子ちゃんのドレスを見に行ってるんだよ」
「ど・ドレス・・・?」一同唖然。
「着物もいいけどたまには大人っぽいドレスもね、なんて言って出掛けたようだったが・・・。
おお、それより魅録。やっぱりロングタキシードも用意してみたんだけど、見てくれんか。
こっちのマントにはこのシルクハットがセットで付いててな、だけどこのフロックコートも
レンタル屋の店員の可愛い女の子に、良くお似合いですよなんて言われてなあ・・・」
「お、親父・・・まさかと思うんだけど今日の休みって・・・」
「ん?大切なひとり息子の初めてのお見合いだからな。いつも国家の為に血と汗と涙を流して
働いておるのだから、たまには休みをとってもバチは当たらんだろうと思ってな。
一日中こうして明日の準備を・・・」
「わっ、やっぱり!」
みんな大爆笑。
「野梨子ちゃん、ウチのバカ息子をどうぞよろしくな。」
時宗が突然しんみりと言い出した。
「わしも常に危険に身をさらす仕事で、いつ殉職してもおかしくない状況だ。」
(いや、警視総監というのは普通あまり危険に身はさらさない立場のはずなのだが・・・。)
誰もが思っていたが、黙っていた。
「その点、わしがいつ死んでも野梨子ちゃんなら魅録をしっかりと支えてくれるだろう。
本当に安心だよ。メカや男友達との遊びにしか興味のないようなやつだが、
なかなか友達思いで いいところもあるやつなんだよ。」
「親父!見合いは形式的なモノだって言ってるだろ!」
魅録が真っ赤になって叫んだ。
野梨子は、時宗の子供を思う気持ちに何だか感動していた。
「おじさま、明日のお見合いは形式的なものですけれど・・・。
魅録が素敵な男性だということはずっと前から わかっているつもりです。
それに殉職だなんて冗談でもおっしゃらないでくださいな。
おじさまがいなくなってしまったらみんな淋しくなってしまいますわ。」
みるみる時宗の頬が涙で濡れていった。
「野梨子ちゃん!なんて優しい子なんじゃ・・・。魅録、お前は幸せもんだ!」
「だーかーらー、違うって言ってんだろ!」
魅録の赤い顔にショックを受けているのは、もちろん清四郎と悠理だった。
ヒマにまかせてこんなに長々と書き込んでよいのでしょうか・・・。
みなさん、スミマセン。もうしばらくお付き合いくださいな。
ご希望やご要望等がございましたら何でもおっしゃってくださいね。
では つづきを・・・。
魅録の顔が赤かったのは、もちろん特別な感情があったからではない。
時宗のアホさ加減にあきれるやら腹が立つやらだったからだ。
だけど、胸に一物がある清四郎と悠理はもちろんそうは思っていない。
(魅録のヤツ・・・。やっぱり野梨子のこと・・・
そうだよな。野梨子は女のあたいから見ても魅力的だもんな。)
悠理は思った。
おしとやかで美人で、でも芯はしっかりしていて・・・
そういえばチチ王女と似ているじゃないか。
(飛び蹴りして ぱんつ丸出しにするようなあたいとは違いすぎるよ。)
あきれたように「あいつ一生嫁に行けねえな」と
つぶやいていた魅録の顔が切なく胸に浮かんだ。
(別に嫁になんかいきたかないけど・・・。
アイツが他の女と一緒にいるとこなんて考えたくないし
この先、あたいも魅録以外の男と一緒にいたいなんて思える時が来るのかなあ・・・。)
清四郎も同様だった。
(野梨子のことは疑ってないけど・・・。この不安は何なんだろう。
ちくしょう、相手が魅録だっていうのがやりにくいんですよ。
この僕がこんな思いをする日が来るなんて・・・。
人が経験していることを知らないのは恥なんでしょなんて野梨子にからかわれたことが
あったけど・・・こんな思いは正直 経験したくなかったですねえ。
野梨子、恨みますよ。僕をこんな気持ちにさせるなんて、君ぐらいだ。)
449 :
花と名無しさん:01/12/17 20:01
そしていよいよお見合いの日。
朝から気持ちのいい青空が広がっている。
魅録は普通のスーツ、野梨子はいつも通り品のいい着物姿だ。
「まあまあ、ふたりともお知り合い同士とのことなんだから硬くならないでね。
魅録さんも野梨子さんもいいお家のお坊ちゃんとお嬢さんなんだから、変な男や
女にだまされて傷つくより、お見合いで確実に幸せを手に入れるべきよ!」
と、仲人のおばさまは朝から元気いっぱいで張り切っている。
そっと野梨子の耳元で、
「松竹梅さんって本当に素敵でしょ。お父様は警視総監でいらっしゃるし、お母様の
ご実家も和貴泉倶楽部っていう大きな会社を経営していらっしゃるし、もうこれ以上の
男性は現れないわよ!野梨子さん、女性の幸せは幸せな結婚にあり、よ!
おばさんね、野梨子さんには絶対幸せになって欲しいの!」
と ささやいた。
(そうですのよね・・・。世話好きでおせっかいなところもあるけれど、おばさまって
いつも本当にわたくしの幸せのことを考えてお見合いの話を持ってきてくださるのよね・・・)
だから、野梨子の両親も野梨子自身も困惑しつつも今回の話を強く断ることができなかった。
1回しておけば気が済むからということで、こうなったのだ。
(まあ、お相手も全然知らない方では気がひけますけど魅録ならお互い気心も知れてますし
わたくしには清四郎がいるわけですし・・・)
ヨットクラブに仲人のおばさんと、松竹梅家・白鹿家の面々が集まった。
白鹿家の方は当然のことながら両親とも着物で現れ、魅録の両親に丁寧な挨拶をしている。
松竹梅家の方はというと・・・。
意外にも普通の格好だ。
時宗はダークブラウンのスーツ、千秋もごくごく普通のスーツ(でもおそらくシャネル)を
着てきていた。
「意外と普通の格好だなあ」
先にクルーザーに乗り込んで待機していた有閑倶楽部のメンバー達。
オペラグラスでクラブハウスの方をのぞきながら、美童がガッカリしたような声を出した。
「時宗のおじさんも千秋さんもどんな格好で来てくれるかと思って楽しみにしてたのにぃ」
「どれどれ、美童ちょっと貸してよ。・・・あら、ほんと。すごくいい仕立の物ではあるけど
千秋さんにしては普通ねえ。胸元も開いてないし、スカートも普通のミニ丈だし・・・。」
可憐もびっくりしているようだ。
「ま、千秋さんも人の子の親だったってことですよ。時宗のおじさんが魅録を心配していたように、
千秋さんも魅録を心配して、野梨子に嫁に来て欲しいって思ってるのかもしれないですよ。」
清四郎が口をはさんだ。
「思ってるのかもしれないですよ、って・・・。清四郎はそれでいいのかよ。」
朝から黙りこくっていた悠理が口を開いた。
「・・・」
いいわけがない。清四郎は黙って下を向いていた。
いつもの悠理だったら「返事しろよ!」などと言って、清四郎にからんでいたかもしれない。
が、悠理も清四郎の気持ちがわかるような気がして そのまま黙っていた。
「あっ、来たわよ」「来ただがや」
同じくクルーザーに乗り込んでいた剣菱夫妻が同時に叫んだ。
心なしか百合子の顔が紅潮している。
(母ちゃんがこういう顔する時って・・・。あっちの世界に行っちゃってる時なんだけど)
悠理の動物的なカンが働いた。
「ほんとにね、お見合いとは いっても全然形式ばったものではないから。肩の力を抜いてちょうだいね。
松竹梅さんのお友達の剣菱財閥のご夫婦から、クルーザーをお借りしてるそうなの。
とっても綺麗だし、広いし素敵な船だからふたりともリラックスしてお話ししてね。」
おばさんはまだ張り切っている。
「はあ・・・」
魅録も野梨子もただこの手際のよさに、呆然とするばかり。
「さっ、野梨子ちゃん。出発の前にこっちに来てちょうだい。」
「はい?」
誰かに呼ばれて振り向くと、目をキラキラさせた百合子が立っていた。
「こっちこっち。早く早く。あのね、主人公は華麗に変身するものなのよ!」
宝塚ファンの百合子は早くもあっちの世界のようだ。
キャビンに引っ張ってこられ、「いいからいいから」と着物も脱がされ、
「さっ、これを着て!」
と渡されたドレスを見て・・・。
「えっ、これをわたくしがですか!?」
野梨子は思わず はしたない声を出してしまった。
「本当はね、私はもっとフリルやビーズがついていた方がいいっていったんだけど・・・。
千秋さんが、野梨子ちゃんにはこれしかないって言うのよ。」
「そんな・・・。肩のないドレスだなんて・・・ロングドレスはいいですけど・・・
スリットが太ももまで入ってますわ。それにシルクだからきっと体にぴったりくっついてしまいますわ。」
「大丈夫!黒で上品なデザインだし肩は出るけど、胸が開きすぎる下品なものとは
違うし・・・千秋さんのイチ押しなのよお。」
「父さまと母さまが卒倒しますわ・・・」
「だーかーら!着て御覧なさいって!絶対素敵だから!!
そうだ、髪もアップにしないとね。ヘアメイクさんを呼んであるのよ♪
あー、楽しいわね〜 こうやって娘で着せ替えごっこしたかったの。悠理では無理だから、
野梨子ちゃんで楽しんじゃうわ♪」
「ちょっと魅録ー」
魅録の方は千秋さんに呼び止められた。
「そんな格好でこんなに素敵なクルーザーに乗れると思ってるの?」
「そんな格好って・・・。別に普通だろ」
「時宗ちゃ〜ん、カモーン」
「ラジャー、千秋ちゃん!
魅録!あきらめろ!松竹梅家の男に生まれてしまった不運と思ってここは涙をのんでくれい!」
「うわあああ 何するんだ〜。うわあああ なんだそのいやらしいスーツは〜
ちょ、ちょっとおい 人の髪の毛引っ張るなって・・・。」
野梨子とは別のキャビンからドッタンバッタン音が聞こえてくる。
「あいつら・・・。何やってんだ?」
美童や可憐が呆気に取られている。
「やっぱり〜、さっすが千秋さんだわ〜」
百合子も着せ替えごっこの成果に大満足のようだ。
百合子に泣きそうな顔でお願いされ、しぶしぶ着たドレスだったが野梨子も自分でビックリしていた。
「すごい・・・。わたくしじゃないみたいですわ・・・」
可憐と違って、普段は化粧をしない野梨子がメイクをすると別人のように艶っぽくなった。
心配していたドレスも、本当によく似合っている。
肌は多少出ているはずなのに、とても上品だ。ドレスの質がいいからだろう。
「でも・・・突然こんな格好・・・」
まだ躊躇する野梨子に、百合子がイタズラっぽく言った。
「何言ってるの。こんな時じゃないとこんな格好できないでしょ?とってもよく似合ってるわよ。
それに、いつもお着物やワンピースのような洋服が多いからきっと魅録君だけじゃなくて
他のメンバーもドキッとしちゃうわよ♪」
もちろん百合子は野梨子の恋心に気付いて言ったわけではないのだが、現金なもので
その一言で野梨子はその気になった。
(ひょっとしたら清四郎に見直してもらえるかもしれない・・・)
確かにこんな時じゃないとこんな格好をするチャンスはないだろう。
素敵だよなんて抱きしめてくれるかもしれない。
周りには東京湾の灯りがきらめいて、星たちの瞬きがふたりを見つめているだろう。
(きゃーっ、わたくしったら!)
すっごーい!
キャラの描写がリアルで本物みたいです!
とくに時宗さんのアホっぷりはとっても楽しかった!
菊正宗ファミリーもいかにもあんな感じ!
はやくセクシードレスの野梨子と、それを見たみんなの反応が読みた〜い♪
松竹梅家イイ味出してる!
めずらしく地味な格好の松竹梅家と対照的に
相変わらず百合子さんと悠理は仮装大会みたいなドレスなのでしょうか?
悠理にもこの日くらいはせめて落ち着いた格好して欲しいなぁ。
(きゃーっ、わたくしったら!)←コレ、カワイイーネ。
「カモーン」「ラジャー」・・・・ワラタ!
魅録はいったいどんな姿に!? 野梨子はときめいてしまうのか?
待て次号!? 早くはやくぅ〜・・・・
いいな、いいな〜〜
野梨子の両親の反応も興味津々
期待してます、作家さん! 続きお願いしますーーーー
ぅわ。なんだかすごい進んでますね〜(>∇<)
すごくイイです!
続きぷり〜ず♪♪
>452続きです。
「さあさ、野梨子ちゃん。こっちこっち。」
百合子にせかされるまま野梨子は他のメンバーや両親の待つ
部屋に入ってきた。
「うわっ野梨子…素敵じゃな〜い!」
普段は決して着ることのない大胆なドレスを身に付けた野梨子に
可憐が驚きの声をあげる。
「へぇ〜!野梨子、着物も良いけどそのドレス最高に似合ってるよ!」
可憐と同様に美童も声をあげた。
(野梨子…すっげぇ綺麗だな…。)
悠理は自分のラフな格好とは対象的に、上品な黒いドレスに身を包み
少し頬を高揚させながら立っている野梨子に、今までには感じなかった
嫉妬のような感情を覚えた。
(それに比べてあたいは…。)
下唇を軽く噛む悠理。と、その時、悠理の肩をトントンと叩く者がいた。
「悠理ちゃん、ちょっと。」
振り向くと後ろには千秋が立っていた。
「なんだよおば…じゃない千秋さん。」
悠理は千秋に連れられて別室へと向った。
続きます。
「ねぇ、今日は折角だから悠理ちゃんも少しドレスアップしたら?」
そう言いながら千秋はハンガーに掛かった白いキャミソール形の
ワンピースを指差した。
「ええ!?あ、あたいはいいよ〜。」
ちょっと後ずさりをする悠理。
「まあまあ。可憐ちゃんや美童君もお洒落してきてるんだし。ね?」
ウインクをする千秋。
「でも…。」
自分の家が所有しているクルーザーでお見合いをする事自体、
引っ掛かるものがあるのに、その上こんなドレスまで着るなんて…。
それに今日の野梨子はいつも以上に綺麗で大人っぽく、それでいて凛とした
上品さを醸し出している。魅録だって野梨子の姿を見たら心を奪われるに違いない。
そんな悠理の戸惑いを察した千秋が優しく笑う。
中途半端でスミマセン!どなたか、千秋さんの粋のいいアドバイスなど・・・。
あの、清四郎はドレスアップしてるの? さりげなくお洒落にしていてほしい。
魅録の「いやらしいスーツ」ってどんな格好?
気になる〜!!髪型も!!
ドレスアップした悠理に対する反応も楽しみですな。
いいぞ千秋さん!イキなはからいだ!
「あら、悠理ちゃん。野梨子ちゃんのドレスも私が見立てたのよぉ〜。
大丈夫、絶対合うから着てみるだけでも損はないと思うわ」
と千秋さんにウィンクされ、戸惑いながらも悠理はドレスに袖を通す。
白いシルクのシンプルなドレス。キャミソールタイプで肩が丸出しだ。
悠理も今まで嫌というほどドレスを着せられてきたがこのタイプは
避けてきた為、あまり着慣れていない。
いつものド派手なドレスと違ってシンプルさがかえって悠理を引き立てる。
「やっぱり合うじゃない。よかった、野梨子ちゃんのもそうだったけど
ドレスって見立て甲斐があるわ〜女の子って良いわぁ」
嬉しそうに語る千秋さんを見て、悠理は鏡を見つめる。。。
(なんか、、、こんなにシンプルなのは初めて着るかも。似合ってるのかな)
そんな悠理を眺めつつ、千秋さんは
「さぁ、ドレスに合った化粧もしてもらいなさい。皆びっくりするわよ」
悠理のは千秋さんが自分の気持ちを知っているとは露知らず、言われるがままに化粧をされる。
(悠理ちゃんも磨けば磨くほどイイ女よね〜うちの息子どー思うかしら。
若さっていいわねぇ〜私も明日からスパで磨いてこようかしら。)
そんな事を考えている内に悠理のメイクも完了した。
「悠理ちゃん、女はね、たまーにだけ素直になると、、、男を落としやすいのよ?」
と悠理は千秋さんの言葉にポカンとした。
(おばちゃん、、、なんであたいにそんな事言うんだ?)
深く考える余裕もなく、千秋さんに連れ出されて行った。
あぅ、続きを書く時間が・・・。
とりあえず、悠理ドレスアップ完了という事で(^^;)
(何だかんだ言って若いころの恋愛って収まるところに収まるものなのよね。
だったらタイクツなんだもの、少ーし波風が立ったところを見たいって思うのは当然じゃない)
千秋はよからぬことを思っていた。
(こんなドキドキは魅録の部屋に盗聴機を仕掛けたとき以来ね)
もちろん、みんなぐちゃぐちゃになればいいと思っているわけではない。
もし本人たちに収拾のつかない事態になってしまっても、年の功と数々の恋愛遍歴で
10代の恋愛を丸く収める手管もちゃーんとわかっている。
(さあ、みんな頑張って一波乱起こしてちょうだいね〜。若い頃に流した涙の分だけいい大人になれるし、
心も体も瑞々しくいられるんだから♪)
「さあーて、私も着替えなくっちゃ。こんなきゅうくつな服はもうイヤよ!
時宗ちゃーん、時宗ちゃんも着替えていいわよ〜」
一波乱、一波乱♪
野梨子も悠理もドレスアップしてどんな髪型にしたんだろ?
2人ともアップきぼーん。付け毛でもよし。
そして早く魅録のいやらしいスーツをぜひ。(w
ここは意外とお茶目なオジサマ白鹿清洲さんのオツなコメントも頂きたい。
魅録はもちろん、ドレスアップした悠理に射抜かれてもらいましょうよ。
魅録射抜かれ編まで書きたかったんですが、どうしても周りのキャラをまぜて書ききれない。
清洲さんのコメント聞きたーい(>∇<)
いやらしいスーツって光沢物かなぁ?(w
美童がパーティーで着てるみたいなの・・・。
千秋ちゃんには悩める息子を救ってもらいたい!
清洲さんが(魅録と面識はあるだろうけど)
野梨子や時宗ちゃんの話聞いたりして
改めて魅録を気に入ってしまって仲良くなっちゃって
清四郎が悶々とするって展開も見たい気がする。
> 清洲さんのコメント聞きたーい(>∇<)
私も、聞きたいよ〜。
たとえば、
ドレスアップされた野と魅のご両人の姿を見て、
自分の絵の世界に新たな新境地を見出し、
創作意欲をかき立てられてしまう、
そして、モデルになってくれ、と懇願されてしまうとかって、
いかがかしらん?
で、
お母様の方は、
そんな真摯な夫の姿に呆れつつも、
ついついかわいいと思ってしまうとか。
あくまでも、愚案ですので、
他の方の良案、お待ちしてます。
千秋に半ば引っ張られる形で、悠理は皆の前に現れた。
「あら〜、キレイじゃない、悠理〜!!」
百合子が驚いて、感嘆の声をあげる。
「すっご〜い!悠理のこういう格好って初めてだけど、似合ってるわねぇ。
そんな堅い顔しないで、笑いなさいよ」
可憐も、悠理の華やかさに少々焦りの顔を見せる。
「とってもお似合いですわ、悠理。剣菱のお嬢さんって感じですわよ」
野梨子もにっこり微笑む。
「悠理が女性だってことを思い出しましたよ」
野梨子の変身ぶりにすっかり舞いあがりぎみの清四郎も、そういって笑った。
真っ白のシンプルなドレスが、悠理のシャープな華やかさを引き立てていた。
それでも悠理は、着慣れない格好にまだドキドキしていた。
そんな悠理の様子を美童が察する。
「いや〜びっくりしたよ悠理。もし今日初めて出会ってたら、
絶対僕とダンスを一緒に踊ってくれってお願いしただろうね」
(魅録はどんな顔してるかな??)
美童は一同を見回したが、魅録の姿がない。
「あれ、魅録は?」
その言葉に悠理がビクリと反応する。
(魅録あたいのこんな格好みたら、おかしいって思うかな・・・)
それがまた不安で、悠理は下を向いてしまった。
「それが何だか、あっちのキャビンでまだ時宗のおじさんと
ギャ―ギャ―揉めてるみたいよ」
「ったく!魅録ったら、男だったら覚悟を決めなさいっての。しょうがないわねぇ。
私がすぐに連れてくるからね、悠理ちゃん」
そういって千秋は、おそらく用意された衣装を必死に拒んでいる魅録と
千秋の頼みだからと、それをなんとか着せようとしている時宗が格闘しているであろう
キャビンへつかつかと向かって行った。
(野梨子じゃなくって、なんであたいなんだ・・・・?)
若干の疑問を残しつつも、魅録の眼が気がかりな悠理であった。
魅録のいやらしいスーツ姿をどなたかお願いします(w
白鹿家の反応など・・・。
百合子と共に部屋に入ってきた自分の娘を見て、白鹿夫妻は
あっけにとられた。
「野・野梨子さん・・・。その格好は・・・。」
母親は驚いて声も出ない。人前で、しかも結婚前の娘があんなに肌を露出した
ドレスを着るなど、母には考えられない事だった。
「おお、野梨子・・・。」
父である白鹿清洲も思わず言葉に詰まる。だが、上品なドレスを身にまとっている
自分の娘は決して下品には見えないし、かえって10代にしか出せない若々しい色気
を感じる。髪型も、いつもの直毛のおかっぱではなく、前髪を横に流し、
ゆるいウェーブのかかった付け毛をふんわりとアップにしている。
そこから見える白いうなじと後れ毛が、またとても色っぽかった。
(ふむ・・・。この西洋的な美を私の絵で上手く表現できないものか・・・。)
自分の娘の美しさを、つい芸術家として見てしまう清洲は、気を取りなおして
ゴホンと咳払いをした。
「いや、今日は折角の晴れの席だ。この位変身しても良いではないか。
なぁ、母さん。」
「え、ええ・・・。そうですわね・・・。」
母親も、自分自身に言い聞かせる様に頷いた。
一方、時宗はそんな野梨子の様子をドア越しに眺め、一人悦に入っていた。
「野梨子ちゃん・・・やはり美しいのう・・・。普段の日本人形の様な感じとは
また違った美しさがある。やはり、ここは是非野梨子ちゃんに我家の嫁として
来てもらわねば!なぁ、万作。」
「んだ。おなごは変身するだ。」
「おお、そうだ。魅録の方も呼んでこねばな。魅録〜早くこっちに来なさい。」
時宗は、やはり普段とは全く違った格好をさせた自分の息子を呼びに行った。
471 :
花と名無しさん:01/12/18 23:37
うわ〜〜っ!
凄く展開が速くて驚いてしまいました!
ここ数日こちらに来れずにいたら、お見合い話が!!
う〜ん凄い!
ドレスアップした野梨子を見て、
清四郎はどう思ったのか彼の心の内が知りたい〜。
あと、悠理はいったいどんなヘアスタイルをしてるのでしょうか??
続きが非常に楽しみです!!
悠理の思いがけない女らしい姿を見た万作は、しばらく娘を惚れ惚れと眺めていた。
「悠理、おめも本当は女の子だったんだな。 綺麗だがや。 おお、そうだがや、清四郎くん、
もう一回、悠理との結婚話、考えてくれんか。 あん時は承知してくれたでないか。」
「そうですわ、あなた。 やっぱり清四郎さんを跡継ぎに欲しいですわね。」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。 今日は僕は単なる見物人ですから。 それに、前回の話は
なかったことにしたんでしょう? 和尚にも叱られます。」
話が自分に振られて、清四郎は慌てた。 部屋の向こう側からの野梨子の視線が痛い。
「父ちゃんも母ちゃんも何言い出すんだよ。 あたいは清四郎と結婚なんて真っ平だからな。」
「あら、残念だわ。 悠理にふさわしい殿方はなかなかいないのに。」
「あたいにふさわしい相手はあたいが決めるんだ!」
言い切る悠理を、美童と可憐は面白そうに見ていた。
周囲は野梨子と悠理を囲んで賑やかに騒いでいるが、
清四郎は輪から少し離れた場所で野梨子を凝視していた。
幼い頃から慣れ親しんだ自分の目から見ても確かに息を呑むほど美しくが、
手放しで喜べない、別の不安を感じでいた。
(なんという美しさだ・・・・この野梨子を見て、魅録が心を動かさないわけがない!)
魅録といえども男。
なぜ、自分以外の男の前で、普段とは違う面を見せるのか、
万が一、本当に魅録が野梨子に惚れてしまったら一体どうすれば・・・・・。
清四郎は、憤りとも不安ともつかない、いいようのない気持ちに襲われていた。
一方の野梨子は、清四郎が自分を見てどんな反応をしているか見てみたかったが
恥ずかしくて視線を合わせられずにいた。
(清四郎・・・どういうふうに思ってますかしら・・・・)
愛らしい頬が紅潮する・・・。野梨子は清四郎が喜んでいるとばかり思っていたが
実際は不安と嫉妬で青ざめていた・・・。
ここは魅録にはスプレーでもかけられてもらって
いっそ黒髪で登場してもらうとか・・・。
いや、派手なスーツを着せると
あの頭ではホストの兄ちゃんになってしまうのではないかと少し思って。
476 :
花と名無しさん:01/12/19 11:59
こちらは一方時宗と格闘中の魅録。
いすにふわりとかけてあるスーツを見て叫ぶ魅録。
「げっ、まさか俺にこれを着ろっていうんじゃあ・・・」
[あたりまえじゃ。なんでここにあると思っとる?千秋ちゃんの見立てじゃ。
ワシはちと派手だとおもったが、千秋ちゃんの意見には逆らえないし・・・」
黒の鈍い光沢を放つスーツ。アルマーニらしい。
そこへ千秋が登場。
「どう?魅録。いいでしょう?ほんとはベルサーチを着てほしかったんだけど、
ちょっと、魅録の顔じゃあ一昔前のディスコの黒服みたいになちゃうでしょ?
これは、細身でラインもきれいだし、はでさも押さえてあるからいいわよう。
いつも私のいうこと聞いてくれないから、このくらいはしてね。
せっかく男前に産んであげたんですもの、少しは楽しみたいわあ」
はしゃぎまくる千秋を横目でにらむ魅録。
「これっきりだからな。」
477 :
花と名無しさん:01/12/19 12:11
清四郎はみなの賞賛の的である野梨子から目が離せない。
着物もきれいですが、野梨子ほんとにきれいですねえ。千秋さんの目もたいした物だ。
しかし、この野梨子を見た魅録はどう思うでしょうね。
やはり、気持ちって変わるものなのでしょうか?
誰だってグラッとくるくらいきれいですしね、野梨子。
ああ、見てもらいたくない、こんなにきれいな野梨子を。
そこではっと自分の気持ちに気づく清四郎。
こんなに嫉妬して、みっともないですね。晴れの日に。
魅録の着替えも終わり、時宗と千秋に連れられて照れくさそうに魅録が現れる。
「やだっ魅録!そのスーツすごい似合ってるわ〜それも千秋さんの見立てかしら♪」
可憐が絶賛する。
「たまには魅録もそうゆう格好してみるのも悪くないね〜」
フムフムと美童もうなずく。
「馬鹿ヤロウ、オマエみたいにいつもこんな格好してられっか」
と顔を真っ赤にさせながら魅録は美童に言葉をむけた。
野梨子も普段ではあまり見られない魅録の正装に少し見入り、
「あら、魅録もずいぶん男前があがりましたわね。」と微笑む。
清四郎はそんな野梨子に目を奪われつつも魅録の普段とは違う魅力に心かき乱される。
(やはり、、、魅録は格好いいですね。)
と美童達のやり取りを見ながら苦笑いしながら見る清四郎。
そしてもう1人。
そんな和気藹々として雰囲気から外れ、離れたところから見る悠理がいた。
意識しているが故、普段と違う魅録から目が離せないでいた。
ただ、ジっと見つめ自分の鼓動が早くなるのだけしか今の悠理にはわからなかった。
(なんでこんなに心臓バクバクなってんだよ。静まれよ!)
次第に顔も紅潮していく。
ふと、まわりを見回すと見慣れない格好をした悠理が立っていた。
(悠理?)
悠理のドレス姿に気づく魅録。
クリスマスまでには2組はラブラブになれるのだろうか。
はぅ、478の後に打ち込んだストーリーが反映されてないΣ( ̄△ ̄;)
思い出し書き出来ない・・・。
つーか、すでに覚えていない(泣)
これで時宗ちゃんが悠理に惚れこむというのもいいぞ。
>480
えーーっ!それは一大事だ。
他力本願でゴメソだけどこの後の魅録の感想が聞きたい〜
楽しみにしてますのでぜひ思い出して下さい〜〜!
美童が意外と悠理に興味を示す・・・というのもおもしろいかもなぁ。
でもこれ以上ごっちゃになっちゃうと可哀想??
千秋さんの波乱好きにも期待。大人の女の手腕をぜひ。
魅録と野梨子がお互いに見惚れあっているのを
悠理と清四郎がやきもきしてあらぬ誤解を・・・っていうのがいいなあ〜
魅×野派にも夢を見させてください(願)
魅録と野梨子がお互いに見惚れ合っているのを
悠理と清四郎がやきもちしてあらぬ誤解を・・・っていうのが見たいです
魅×野派にひとときの夢を是非・・・(願)
すんまそーん!
エラー出たから続けカキコしたらしっかりあるじゃーん!
お恥ずかしい・・・・・逝ってきま〜す!
ここは万作さんが魅録の男らしさに惚れこんでしまって
「うちの悠理と結婚してくれ!」とか。
あ、うまくいってしまうね(w
魅録が自分自身の格好に照れながらも、2人の女性の変身ぶりに動揺していることに
清四郎は気がついた。 どちらの女性に対して大きく心がうごいているんだろう・・・、
清四郎にはそれがわからなかった。
部屋で思いのほか和やかに会話が交わされ、緊張していた野梨子も少しリラックスして
きて笑顔になっている。 魅録も落ち着いてきたようだ。
部屋の雰囲気にいたたまれずに、清四郎はそっと部屋を出てデッキの椅子に腰を下ろした。
なんだかいい感じで話が進んでいるみたいだ・・・。 野梨子は魅録をどう思ったのだろう・・・、
ついこの間僕の腕の中にいたのに・・・、 両家とも仲人に義理があるっていうことだったけど、
義理で見合いしてるって感じじゃないじゃないか・・・
清四郎を一人悶々として海を見詰めていた。
478と、487の間の、悠理の姿に動揺する魅録の心理描写をお願いします。
…すっかりここの連載にハマってしまった!
489 :
花と名無しさん:01/12/20 02:12
ここの奴らイタイ
これが悠理なのか!?
長い間の付き合いの中で今までに見せたことのなかった姿をみて
魅録は思わず声を失った。
普段のラフな格好や奇抜な服を見慣れているせいかなおのこと
このシンプルなドレスが悠理のスレンダーな体を艶やかに見せている。
決して派手ではないがその美しさに瞳がうばわれる。
野梨子は分かるけど・・・悠理がこんなに綺麗だったなんて・・・。
そんな魅録の視線に気づいたのか、悠理は頬を赤らめてうつむいてしまった。
その瞳を伏せた恥ずかしそうな表情がまた可愛らしい。
つられるように魅録も顔を赤らめた。
付き合いも長いし、悠理のことよく知ってるつもりだったけど
コイツのほんの一面しか見てなかったんだなぁオレ。
女って・・・こんなに急に変るもんなのか?
こんなに綺麗に・・・
しばしの間そんなことを考えていた自分に気づき慌てる魅録。
動揺を隠そうと何か言おうと思うのだが言葉が出てこない。
491 :
花と名無しさん:01/12/20 11:52
すごく面白いです!!
続き楽しみにしています。
作家さん頑張ってください!
そこで、リクエストというか、こういうプロットはいかがでしょうか?
クルーザーでのお見合いの最中、豪華クルーザーの船上パーティー狙いの
強盗が船に乗り込んでくるってどうでしょうか?
いかにも有閑倶楽部って感じがするんですが。
そして女らしい格好をした悠理を、普通の女性だと思ってナイフを突きつける。
でも、「ふっふっふっ・・・あたいをなめるな〜〜!!!」という感じで
大立ち回りを演じ、強盗達は難なく縛り上げられてしまう。
でも、服はあちこち破れ、ひどい状態。
それを魅録に見られていることに気づき、自分の女らしさのかけらもない姿に
うつむいてしまう悠理。
「やっぱ悠理はこうでなくっちゃ」と言いながら、自分の上着を掛け、
「こいつ着替えさせてくる。後は頼んだ」と悠理を部屋から連れ出す魅録。
そして・・・
こんなのどうでしょうか???
ごめんなさい!!
あげちゃった。スミマセン(汗
いやらしいスーツのフリをした者ですが、訳あって数日これないでいる間に
とっても素敵な展開にして頂いて・・・♪ 嬉しい〜♪
私も、ヴェルサーチかアルマーニか悩んでたんですよね〜
では、ちょっと考えていた小ネタを披露させて頂いてよろしいですか・・・
(あたい・・・バカみたいだ)
悠理は自分のドレス姿を心から恥じていた。
(魅録は野梨子に夢中じゃないか)
みんなに(主に千秋にだが)からかわれて赤くなりながらも照れくさそうに笑っている魅録が
何だか遠い人のように感じた。
髪型もいつものツンツンヘアではなく、オールバックのようにまとめている。が、さすがにプロが
手掛けただけのことはあり、全然いやらしい感じではなく魅録の端正な表情を引き立てるように
まとまっていて、やっぱり別人のように色っぽい。だが、みんなが(主に可憐だが)心配していたような
一昔前のディスコの黒服のような感じではなく、あくまで上品で知的な感じだ。
スーツの下に着たシャツも同じアルマーニの仕立てだろう、形はシンプルな漆黒のYシャツだが
千秋に無理やり第2ボタンまで開けて着させられているため、胸元のかなり深いところまで
のぞけている。魅録のほどよく筋肉のついた胸・・・。
それだけで悠理は鼓動が高まっていた。
(魅録の裸なんてプールや海でイヤってほど見慣れてるじゃないか・・・。
あたい何考えてるんだよ。これじゃただのエロ女じゃないか!
それに何だよ魅録のヤツ。野梨子見て鼻の下伸ばしちゃってさ。
もういいんだ。もう普通にするって決めたんだからさッ)
そしてそして・・・?
先ほど着替えをした部屋に悠理を連れて行く。
部屋を出ていこうとする魅録。
ふと振り返ると背中のファスナーに手が届かず
四苦八苦している悠理が目に入る。
つかつかと歩み寄り、ファスナーを一気に下ろす魅録。
滑り落ちるドレス。
そのまま背後から抱きしめる。
これじゃハーレクイーンですね。
妄想が暴走してしまった。
スマソ。逝ってきます・・・・・・・・
↑》494 よし!それ戴いた!!
もうちょっとスレ違わせた後、それでいきましょうか。
ふっふっふ。
え、そ、そんな急展開!?
魅録、暴走しちゃだめぇ〜!!
野&清のときと同じように、官能バージョンとほのぼのバージョンと
両方ほしいですね。
東京湾(それも昼間)で強盗、ですか。 うーん、マラッカ海峡みたいだ。
ちょうど清四郎が海眺めて悶々としてるとこなので、第一発見者として使えそうではありますが。
≫493のつづき・・・
一方、魅録も自分の気持ちを周りに気付かれないようにするのに精一杯だった。
(あんなに変わっちまうなんて・・・。女ってズルイよなあ)
もう自然に悠理を女として受け入れてることに魅録は気付いていない。
そして悠理を意識していることを隠すために、野梨子と必要以上に接近していることが
どんな結果を生み出すか、それさえもわからなくなっていた。
「野梨子、ホントに今日綺麗だよ」
千秋に2人きりにさせられたデッキの上で潮風に吹かれながら魅録は言った。
「まあ魅録ったらそんなこと言うなんて・・・どうしましたの?」
「いや・・・本当にびっくりしたからさ」
「あら、わたくしなんかより悠理の変身ぶりの方が素敵じゃありませんか」
悠理と魅録の心の変化に気付かない野梨子が無邪気に言う。
確かに今日の悠理は洋服のせいもあり、いつもよりずっとおしとやかだ。
ピラピラのドレスが、いつものような体の動きだと太ももの奥まで見せてしまうということと、
やっぱり魅録を意識してということと、お見合い話のせいで元気が出なかったということで・・・
髪型もふわっと広がったネコッ毛を今日ばかりは綺麗にまとめてアップにしている。
大きなバレッタで止めているそばから、柔らかい髪がこぼれ落ちてしまいそうで危うい美しさだ。
細い首があらわになって、思いのほか白くて綺麗なうなじが目に眩しい。
キャミソールドレスと共布のショールが一層体を小さく華奢に見せている。
そう、こうして野梨子としゃべっていても魅録の目も心も悠理のほうへ向きっぱなしなのだ。
(ちぇっ、悠理のヤツ・・・。千秋さんも・・・。オレの負けだよ。)
でも すっかり誤解をし、心穏やかでない人々がデッキの隅にいた・・・
そんな魅録と野梨子を密かに観察している清四郎。
(何か、すっかりいい感じじゃないですか・・・)
野梨子を信じようという思いはもちろんあった。
いつものカジュアルな服装から、こういったスーツまでさらりと着こなす魅録。
そんな魅録をほほえましく見つめる野梨子。
その眼前の光景は、清四郎を不安にさせるのに十分だった。
(やっぱり女性はこういう男に弱いんでしょうね)
プライドが引っかかってしまって、捻じ曲がったことばかり言ってしまう自分に比べ、
いつもまっすぐで、それでいてさりげない気遣いのできる魅録。
魅録の良さは清四郎自身が誰よりもわかっていたから、
それだけに、余計に複雑だった。
魅録が「千秋さん」と呼ぶのは本人がいるところだけで
それ以外は「オフクロ」だよ〜。
(ホントに綺麗だって!?魅録の口からそんな言葉が!?)
デッキの椅子に腰掛けて,海を眺めていた清四郎だ。
魅録も野梨子もそれぞれ心に別のことを考えていたので、端の方にいる清四郎に気が付かなかったのだ。
(ほら、だから言わんこっちゃない!こんなに綺麗な野梨子を見たらどんな男だって
心が動かないわけないじゃないですか!)
野梨子が自分に誉められたくてドレスアップしていることに清四郎は気が付いていなかった。
(野梨子だって女の子ですから綺麗にしたいという気持ちはもちろんあるでしょうけれど・・)
そこまで考えてハッとした。姉、和子が言った言葉が頭に浮かぶ。
「人の気持ちなんて変わるものだし、野梨子ちゃんだって深窓のお嬢様だけど
18歳の女の子ですもの・・・」
考えたくない。野梨子を信じたい。そうだ、野梨子が何を言ったわけでもないじゃないか。
勝手に僕がひとりでいろいろ考えてモヤモヤしているだけなんだから・・・。
そんな時隣に誰か立っている陰で現実に引き戻された。
悠理だ。
ちょっと眉間にしわを寄せて辛そうな顔で、遠くを見るような目をしている。
ハッキリと聞いたわけではないが、何となく悠理の魅録への気持ちには気付いていた。
「どうしたんですか?悠理」
「ん・・・?いや、ハハハ 野梨子ほんっとに綺麗だよなーと思ってさ!」
「それで動揺しているわけですか」
「なっ、何であたいが動揺するんだよ。それじゃまるであたいが魅録を好きみたいじゃ・・・あわわ」
いつも通りの反応がちょっとおかしかったが、いつもみたいに悠理をからかう気にはなれなかった。
そんな時、二人の耳に野梨子の無邪気な声が聞こえてきたのだ。
「あら、わたくしなんかより悠理の変身ぶりの方が素敵じゃありませんか」
自分の心を見透かされたようで、魅録はひどく狼狽してしまった。
「ゆ、悠理なんて大したことねーって!やっぱり女の子は普段からおしとやかじゃないとなー!
悠理なんてオレにとってホント男友達だぜー!?あ、あんなかっこしたって何も変わらないのにな〜!?」
「・・・悪かったな」
ハッとして2人が振り向くと下を向いてこぶしを固めた悠理と、意外な成り行きに
どうしたらいいかわからず、珍しく動揺した風な清四郎が立っていた。
「ゆ、悠理・・・違うんだ、オレは・・・」
「もういいっ!!野梨子は綺麗だよな。いつもと違ってセクシーだしさ、あたいなんかと違って
普段から おしとやかだしさあ・・・」
「いや、だから・・・」
「魅録も本当はさ、昔から野梨子のことが好きでさ、今回の見合いも本当は嬉しくって
しょうがなかったんじゃねーの!?さっきからずっと上の空でさあ」
「だから違うって・・・」
「もういいってば!どーぞ ふたりで幸せになってください!あ、結婚式には呼んでくれよな!
まさか有閑倶楽部の中から夫婦になるやつらが出るなんてな・・・!」
最後の方は魅録と野梨子の方を見ていられなくて、背中を向けて投げつけるように言った。
「悠理!!」
魅録が悠理の腕を掴んで強引に自分の方にひっぱると、自分の腕の中にすっぽり入ってしまいそうなくらい
細くて小さな悠理の体がガクンと音を立てるようにして振り向いた。
(・・・!!)
また涙だ。
いつか雨の中で見て以来、魅録の心の中に焼きついて離れなかった悠理の泣き顔。
また大きな目に涙をいっぱいためて魅録を見上げている。
2度と泣かせたくなかったのに・・・。
しかも、ただ自分の心に素直になれなかった照れ隠しの言葉で傷つけてしまうなんて・・・。
「放せよっ!」
悠理が強引に魅録の手を振りほどき、走り去っていった。
魅録はさっきまで悠理の腕を掴んでいた自分の右手を、幻でも見るかのような顔で
ただ見つめていた。
おおっ!いいですなぁ!
それに便乗して嫉妬心を露呈する清四郎も見たいっす!
悠理にはずっと1人で悩んでいた分ここで思いっきり感情を爆発してもらいたい。
可憐か美童に泣きつくとか・・・。
悠理が泣きつくなら美童にぜひ!
清四郎には可憐さんから一言ほしいなぁ。
(なんだよ!魅録のやつ!!)
魅録が放った言葉の本当の意味を全く知らない悠理は、ただ涙が止まらずに
さっきまでいたところに背を向けて歩いていた。
(どうせ・・・あたいなんか・・・あたいなんか・・・)
友達でいいと思っていたはずなのに。
男友達といわれることが、こんなに辛いなんて。
下を向いたままで歩いていて、どこにいるのか分からなかった。
ドン、と誰かにぶつかった。
「悠理!?」
洗面所に行って化粧直しをしていた可憐だった。
泣きじゃくっている悠理の顔を見て驚く。
「可憐・・・・」
たまらなくなって可憐に泣きついた。
「どうしたの!?」
「うっ・・・ううっ・・・あたい・・・」
そこから先は言葉にならなかった。
そんな様子を遠くから見ていた人物がいた。
ことの一部始終を全部観察していた千秋だった。
(・・・・全く、魅録ったら、女の子泣かせるなんてどうしようもないわね!
これは教育しなおさなくちゃ。・・・さあ〜てと、私の本領発揮ね)
と、今だ茫然自失の息子のもとへ向かった。
505さんすみません!
私も美童がいいかなと思ったのですが
美童の家のシーンで悠理は美童に泣きついているので
(しかも私が書いたのです・・・)
かぶるかな〜と思って可憐にしてしまいました。
まあ可憐なら悠理の雨の日の涙の一件も知っているし。
美童には女に鈍感な男達にアドバイスしてやってほしいなぁ。
>506さん
とんでもないです!可憐でももちろん全然OK〜。
美童の家でのシーンがとてもよかったもんで、つい・・・。
おまかせのくせに要望ばっかりでスミマセン(汗
続きを楽しみにしておりますのでよろしく〜。
506=294です。
上の書き方だと、314さんの文章のことになってしまいますね・・・。
「美童の家に行かせた」のが私です。
314さん、ごめんなさい。
悠理と魅録の現場に居合わせた野梨子たちの葛藤はいかに?
ワクワク。 すいません、私も妄想カキコしてる一人ですが、すっかり他力本願中。
ところでこの板、カキコするとすごく重いんだけど。 他のはそうでもないのに。
お見合い編を最初に書かせていただいたものですが
数日来れなかったら、素晴らしい展開に!
他力本願になりつつありますぅ〜〜〜
妄想せねば!
512 :
花と名無しさん:01/12/21 01:37
うわっ!ブス女の肥溜めだな、ここは・・(;゚д゚)
清 vs 魅 の丁々発止のバトルも見たいっす〜
>513
いいっすね〜♪
魅録と悠理のデートで動物園って良いなぁ。
二人とも動物好きだし、動物見ながらいちいち魅録が解説してそう。
悠理は「腹減ったよぉ。なんか喰おーぜ。」ばっかり言ってたり。
「おまえ、また喰うのかよ。それより、こっち。今アイアイが来てるんだぜ。」
なんて。
ごめん。流れと全然違う話。
突然飛びついて泣きじゃくる悠理に、初めは少々驚いた可憐であったが、
すぐにこの前の話が頭に浮かんだ。
突然こう切り出すのも少々ためらったが、かといって
号泣している悠理をこのままにしておくわけにはいかなかった。
「魅録と何かあったの?」
その名前で悠理の泣き声がいっそう大きくなり、叫ぶような感じになった。
可憐は自分の予感が間違いないことを悟った。
(魅録なら放っといても何とかするかなと思ってたんだけど・・・)
「ほら、落ち着きなさいよ。せっかく綺麗にしたのに台無しよ」
「いいんだよ・・・!こんなの、どうだって・・・!」
悠理の涙は止まらない。
「このまま、みんなの所戻れるわけないでしょ!一人で我慢するなんて
悠理らしくないわよ。話したら少しは楽になるから。ね、お化粧も直してあげるし」
と、泣きじゃくったままの悠理を着替えをしたキャビンへ連れて行った。
続きかけない〜。
だれかよろしくです!!
続きが読みたくって、暇さえあればチェックしてます。
仕事中なんですけどね。。。(笑)
作家の方々頑張ってくださいね!!
デッキに残された3人は呆然としていた。
魅録は、自分の言ったことが悠理を傷つけてしまったことを 未だに信じられないような顔をしているし、
野梨子も初めて悠理の気持ちに気が付き、形式上とはいえお見合いの話を受けてしまい、
今日を迎えてしまったことを 深く後悔していた。
(悠理が魅録を異性として意識していることに気が付いていたら・・・。意地でも断りましたのに。
しかも剣菱家のクルーザーでお見合いだなんて わたくしったら残酷ですわ・・・。
ここ数日 清四郎のことで頭がいっぱいでしたから、悠理の気持ちにまで気が廻りませんでしたわ・・・)
下を向いて黙ってしまった野梨子に、清四郎が声をかけた。
「・・・悠理の言ったことも一理ありますよね」
「・・・え?何がですの?」
考え事をしていてぼんやりしていた野梨子は、清四郎の言っていることの意味がすぐにはわからなかった。
「野梨子がいつもと違ってセクシーだってことですよ」
「あ、ええ・・・このドレス、剣菱のおばさまに無理矢理・・・」
「魅録のためにドレスアップしたんですよね」
「え?」
野梨子の、照れてほんのり上気していた顔が固まった。
「魅録とのお見合いのために、いつもと違う格好をしたくなったということですよね」
「な、何を言って・・・」
「魅録もとっても似合っていますよ、そのスーツと髪型。」
さすがに魅録も我に返っていたが、魅録には清四郎の困惑ぶりが理解できるような気がしていた。
(要するにヤキモチだろ)
「どうしたんだよ、清四郎。らしくねえぞ。」
魅録の冷静な声が、かえって清四郎を高ぶらせたらしい。
「僕らしいってどういうことを言うんですか。僕だって人間ですからね、楽しいこともあれば
腹の立つこともありますよ!」
「そこが普段のお前と違うって・・・」
「魅録こそ、いつもと違って“綺麗だよ”なんて言って、らしくないじゃないですか。
悠理も可哀想に、魅録のために勇気を出して あんなドレスを着たのに“何も変わらない”なんて
言われてしまって・・・。今頃泣いてるんじゃありませんか。
それとも今の魅録には傷ついてしまった“男友達”より野梨子のほうが大切だってことですかね。」
「このぉ・・・言わせておけば・・・」
「人間、本当のことを言われると一番腹が立つそうですよ。さっきの言葉は 魅録にとって図星だったということですか」
野梨子は緊迫してきた2人の間の空気にハラハラして、自分と清四郎のさっきのやりとりを
一時 忘れているようだった。
「清四郎!」
「おっと、ぼくはここで魅録とやり合うつもりはありませんよ。悠理が可哀想ですからね。」
言いたいことだけ言って、清四郎はぷいっと背中を向けスタスタと歩いていってしまった。
「野郎・・・。
・・・悠理の気持ちはわかって野梨子の気持ちに気が付かないなんて、アイツ本当にらしくねえなあ」
「え・・・?」
「俺のために着たんじゃねえだろ、そのドレス」
「あ、いえ・・・」
「何年おまえらとダチやってると思うんだよ、わかるってすぐに。
しっかし・・・清四郎があんなにアツくなるなんてなあ。信じられねえよ」
「・・・」
「野梨子くらいのもんだぜ、アイツをあんなにできるのは」
「そんなこと・・・」
「もっと自信持てよ。本当に似合ってるぜ。おっと、こんなこというとまた清四郎に怒られちまうな」
「・・・魅録ったら・・・」
傷ついた心はまだ治らないけど、魅録の優しさで確実に心が軽くなっているのがわかる野梨子だった。
おっ!清四郎&魅録バトルいいっすね〜。
このあと野梨子と千秋さんにいろいろ言われまくって
魅録がポロッと本音をこぼしたところを
可憐に連れられた悠理が聴いていて・・・とか、とにかく涙をふいてもらいたい。
ベタな展開しか思いつかなくてすみませぬ。
良かったわぁ〜♪
嫉妬に狂う清四郎がもっと見たいですぅ!!
このあと海を見つめてひとりもの思いにふけっている清四郎プリーズ。
そこに後ろから腕を回す野梨子希望!
いえ、何でもいいんですが希望だけ(^^ゞ
一方、悠理と可憐のいるキャビン。
「なんで、分かったの?可憐」
「あんた見ていれば分かるわよ」
本当は悠理の気持ちがわかった直接的な理由はいろいろあるのだが、
とりあえず悠理の話を聞く必要があったから、それ以上は言わなかった。
一時の興奮もおさまった悠理は、可憐に化粧を直してもらいながら、
さっき魅録に言われたことをぽつりぽつり、話し出した。
「…あたい、友達でいよう、友達でいられればいいって、思ってるのに、
でも、そんな風に言われると、なんか、たまらなくなってさ、」
可憐は、話を聞いて、あの雨の日の魅録と、
さっきの悠理を見ていたときの魅録の顔からその言葉の真意を理解した。
(…魅録も、ほんっとこういうの苦手なのねぇ。
友達にはあんなに気遣いできるのに、女になるとこれだからね。)
「全くもう、みていられないわね、あんたときたら」
キャビンにあったメイクボックスから悠理に合う口紅を探しながら、
あえて魅録の「本当に言いたかったこと」には触れずに可憐は口を開いた。
「…あのね、本当に驚いた時ってのは、人間ってなかなか
素直に驚いたって言えないものよ」
「?」
「魅録はきっと今、すごく後悔してると思うわ。そういう人でしょ?」
「…うん」
あんなふうに走り去ってしまったら、
魅録は悠理の涙の原因を間違いなくわかっているはずだ。
そしてそのままでいいと思っているような魅録ではない。
それは悠理も良く分かっていた。そういうところも、好きだったから。
「だから、行って見ましょ。
あ、この色いいわね。これにしましょう。さっきよりいいかも」
「魅録、ありがとう」
野梨子は再び、あの清四郎と気持ちを通じ合わせた日の自分を取り戻そうとしていた。
そして、その気持ちをくれた魅録にも心から感謝した。だから言いたかった。
「…魅録、じゃあ、悠理がどうしてあのドレスを着ようと思ったかわかります?」
今の野梨子には、着慣れないドレスに袖を通した悠理の気持ちが自分のことのように
良くわかる気がした。
「……」
悠理のあの涙を見たときに、心の中で少しそう思ったけれど、
それよりも悠理を傷つけてしまった自分にどうしようもなく苛立っていた。
「あのままじゃあ悠理がかわいそうですわ。
…そんなつもりであんなこと言ったんじゃないでしょう」
「えっ!?」
正直、そんなことまで見ぬかれているとは思わなかった。
「…わかりますわよ。魅録、わたくしといてもずっと悠理に目が釘付けでしたもの。
本心からあんなこと言うとはとても思えませんわ。」
「…まいったな。お互い様か。まったく、女ってずるいよな。
突然あんなにキレイに変身されたら、何て言ったらいいかわかんねぇよ」
「あら、キレイだって一言言ってもらえればよろしいんですのよ。」
ふたりは思わず苦笑した。
「…清四郎の誤解は、わたくしがちゃんと解きますから大丈夫ですわ。
それよりも悠理のところにいって、ちゃんと本当のことを言ってあげてくださいな」
じゃあ、と野梨子は清四郎が走り去った方へ歩いていった。
(…そうだよな)
あいつも、女だもんな。
自然とそう考えるようになっていたことに魅録はまだ気付かない。
とにかく自分が傷つけてしまったことを謝りたかった。
そう思って、後ろを振り向くと千秋が立ってこっちを見ていた。
「な、なんだよオフ…千秋さん」
「女ってのはね、どんな精密機械よりもずっと繊細なのよ。
あんたにもやっとそれが分かったみたいね」
「…関係ねえだろ、ほっといてくれよ!」
気恥ずかしくて、そんな捨て台詞を残して反対側へ去って行く息子の後ろ姿を
千秋は眺めながら煙草に火をともした。
クルーザーのどっかで悠理と魅録を出会わせてあげて下さい。
それと、美童ちゃんの出番もお願い…。
526 :
花と名無しさん:01/12/23 15:52
ところでお見合い自体には
これからどういう風に区切りつけましょう?
百合子さんと白鹿夫妻と時宗ちゃんは
談笑してるところだと思うんだけど・・・。
いったんあげます。
清四郎の誤解を解くために語らっていて、そのうち抱き合うところを見た
野梨子ママが娘達の気持ちに気が付いて、それとなく取り計らうとか?
悠理達の方はもちろん千秋さんが。
もうエンディングに近づいてるのかな?
まだまだひと波乱もふた波乱もあって、ズルズルすれ違って欲しかったけど
清×野 と 魅×悠 のラブラブもそろそろ見たいかも♪
527さんの案みたいにそれぞれの親御さんの活躍も期待!
その頃美童は、クルーザーの隅の方で
かかってきたガールフレンドからの電話に応対していた。
「…え、今何してるかって?友達の家のクルーザーに乗せてもらってるんだ。
今度は君と一緒に海を見たいな。…じゃあ、今度の火曜日会おうか。楽しみにしてるよ」
そう言って電話を切るとすぐにまたメロディーが鳴った。
(もてる男はつらいよ〜女が放っておかない)
そう思って出たら可憐からの電話だった。
「可憐?」
「もしもし美童、ちょっと手伝ってほしいんだけど。
…あのね、今、私悠理と一緒なんだけどさ…」
可憐は、さっき悠理から聞いたことを話した。
「…だからたぶん魅録は今、悠理を探していると思うの。美童、魅録見つけたら
つかまえておいてくれない?いきなりふたりにしてもうまく話せなさそうだし」
「…うん、わかった。じゃあ、あとでね」
(魅録も、恥ずかしがらなければいいのに…女の子ってほめればどんどんきれいに
なるのにさ。特に、特別な人がほめれば、余計にね)
けれども恥ずかしがっているということは、それだけ魅録が悠理を女性として
意識しているということだった。
(これは、ひょっとしたらいい方向に行っているかもしれないな…)
そんなもどかしさは経験したことのない美童ではあったが、
そうしてしまった魅録の気持ちは何となく理解できた。
電話を切った美童が、魅録を探しに行こうとすると、ちょうど向こう側から
それらしい人物の姿が見えた。
(きっと魅録のことだから、何て言ったらいいのか分からないんだろうな・・・。
よし、女性の褒め方なら、僕にまかせなさい!)
期待を込めた笑顔で、美童は魅録を呼び止めに行った。
530 :
花と名無しさん:01/12/23 21:54
ご挨拶 はじめまして
清四郎×野梨子←魅録派のわたしにとってココは楽園のような所です(幸せ)
特に今続いているお見合い編は゛野梨子と魅録がお見合い・・どうする清四郎!!‘
っといった妄想を長年抱いてたのでギャースとのたうちまわって毎日楽しみに
してます。余談ですが私的妄想のお見合い編の一つに゛皇族の方に見初められ
お見合いすることになった野梨子に清四郎は・・゛といったものもあったり
します(爆)
直行で幸せになって欲しいけど、じれったい二人もツボ(はぁと)
がんばれ二人!!
展開の一つとして海に落ちちゃった野梨子を助ける清四郎ってのもいいなぁ・・と
>530
>展開の一つとして海に落ちちゃった野梨子を助ける清四郎ってのもいいなぁ・・と
単行本5巻の「犬猫まるごとHAWマッチ」で「水泳ならいますわ」と
言っていたり、悠理に特訓されていたけどきっと泳げないんだろうな。
私も私的お見合い妄想してました〜。小ネタちょっと披露させてください。
少々ムチャクチャな妄想ではありますが・・・。
実はこの日の悠理の姿に仲人のおばさんが百合子さんに悠理のお見合い話を持ちかけていて、
しかも相手は百合子さんの趣味に合う王子様系で断れなくて
千秋さんも魅録のジェラシーをかきたてるためにのっちゃう。
で、当日、悠理は見合いがいやでいつも以上に豪快な振る舞いをするんだけど
実はなよっちい彼は悠理のそんなところがすっかり気に入ってしまう。
そんな光景を見て魅録は悶々とするのだけれど
最後は弱々しい彼に悠理がついにキレて「あたいが好きなのは・・・」って叫び
魅録はやさしくそんな悠理を連れて帰る
・・・なんてのを。
>532
いいっすね〜!私も魅×悠好きなので。
弱っちいけど心優しい見合い相手に悠理もちょっとだけ心惹かれたりすれば
さらに魅録の悶々度にも拍車がかかる。(可哀想だけど)
ここ見てて悩める魅録ってすごくイイ。
>530,531
人工呼吸もあり? (もちろんmouth to mouthで)
>534
いいですね〜。ちょうど今清四郎を野梨子が追いかけて行ってるので
このふたりのツーショットできそう。
せっかくツーショットで話す機会が得られたのに、
手がつけられないくらい嫉妬に狂った清四郎にカチンときた野梨子が
「お望みどおり、魅録と結婚いたしますわ!」と啖呵!
一方魅録と悠里もごちゃごちゃになって
「そんなら野梨子を嫁にもらえよ!」「ああ!そうさせてもらうよ!!」
・・・もっともっと盛り上がって欲しいっすぅ〜・・・
是非どなたか・・・・(願)
これ以上すれ違って誤解続きも切なくて泣けそう・・・。
でも長い夜の明けるときはすがすがしいですよね!(自分で言ってて意味分からん。察してください。)
538 :
花と名無しさん:01/12/26 01:27
>536
そしてまたブチ切れた清四郎の強引チュー
リターン!とか・・
萌え〜
今後は魅録が美童に本当の気持ちを相談してるところを
可憐のはからいで悠理が聞いていていったんは誤解が解けるんだけど
ふたりきりになってまた536さんのような感じで
意地はりあいになるのもありですな。
そんで、ヤケで悠理が見合いをやらせてっておばさんに言うとか。
・・・ごちゃごちゃだ〜。悠理がかわいそうになってきた・・。
物語をカキコさせて頂いているうちの ひとりですが、
このままどこまでも引っ張る事はできるんですけど、どちらがよろしいですか?
最終的にはもちろん、みんな笑顔になるようにと考えてはいるのですが、
このままスレ違わせるのと、ここは爽やかに終わらせて次のテーマでいくのと・・・。
(例えば美童×可憐編とか〈w )
私的には537さんの言う通り、長い夜の明ける時はすがすがしいなあーなんて
思っているのですが(ワラ
読んでくれる皆様あってのスレですから・・・。
ご希望お待ちしております。
>>540 私も>537さんと同じ感じかな〜
なんかこう「早く幸せになって!」という気持ちもあるんだけど
もうちょっとじらされてもそれはそれで最後が良くなりそうだし(w
もうほんとっ、カキコしてくれてる方たちの思うとおりにやっていただけら、
ええ、もう、どこまででもついていきますわ!
私も妄想カキコしているものの一人です。
たまに入る、「イタイ」という揶揄カキコを皆さん さらりと流していただいて、
ありがとうございます。
このごろ書いていない私が言うのも何ですけど、このスレを覗いて、ストーリーが
進んでいるのが楽しみ。 年内には幸せになれるのでしょうか?
リッチとは縁遠い生活なので、彼らの華麗な生活がなかなか思い浮かばないのも
あり、他力本願中。
個人的には、もう少しそれぞれの心の葛藤があっても良いかな?
という気もします。
例えば532さんも書かれているように今度は悠理のことを好きになる人が
現れて、最初はうざがってた悠理もまんざらでもなくなって
今度は魅録がやきもきする・・・とか。
清四郎と野梨子は、やはりお互いあの性格ということで(w
意地を張って言い合いになってしまう・・・とか。
付き合いが長く、お互いの長所や短所をよく理解しているが故の
紆余曲折をもう少し読みたい気もします。
クルーザーの舳先の方で”タイタニック”ごっこしそうなのは、美童x可憐かな。
(チョットフルイカ)
いや、野梨子をどうやって海に落とそうかと考えてたんだけど。
>543
すべてにおいてはげしく同意です。
悩める本人達には可哀想ですが、もっといっぱい苦難を乗り越えて欲しいかな。
とくに今のストーリーは自分の今までの妄想の集大成!といった感じで
みなさまに進めていただいているのでこのまま終わるのはチト惜しいかと。
ぜひ、引っ張っていただけたらいいな〜。
今後もう少し引っ張るのには賛成だけど
このままだと悠理が泣きっぱなしでかわいそうなので
美童と可憐のはからいでとりあえずいったんドレスの件の誤解は
解けてほしいですね〜。
で、仲直りするんだけどまたハプニングが起こるとか。
魅録が苦悩にケリをつけたときがエンディングでいいのではないでしょうか?
苦悩にケリは結構ついてしまってるから続きを書くのが難しいです。
マンネリ化もしてきそうですし、、、微妙(^^;)
妄想カキコしていた者の一人ですが、清四郎と野梨子は一応、一回は心が通じ合っていた訳ですから、
またこじれさせるのは難しそう…。泥沼化しそうで辛いかも。
悠理と魅録の場合はもう少し何かあってもいいかなと思うのですが、
場所が限られてくるのでお見合いはいったん終わらせて船から下ろして、後日何かあるというのはどうでしょう?
549 :
花と名無しさん:01/12/28 02:42
すごいさがってるのでage
>548
そうですね。悠理と魅録もいったんわだかまりは解けて、元通りになって
また後日なにかあってもいいですね。
あるいはここで悠理に想いのたけを叫んでもらって大団円・・・でもいいかな、と思います。
とかいいながら実は私、532で悠理のお見合い話を妄想カキコしてた者なんですけどね(w
申し訳無いな〜と思いつつ、>547さん、>548さんに同意。
どちらも悶々し尽くしちゃった気がするので私も現在他力本願中…。(w
清四郎と悠理の誤解が解けてそれから……という感じでしょうか?
同じ事でずっと悩み続けたり、こだわったりするのが、らしくないと思ってしまうのです。
私の中のキャラ像の話なので恐縮ですが…。
私も何度かお話書かせていただいたんですが
一度、清×野が色々あってきちんとお互い思いあえる
お話書いてしまうと、何度もすれ違わせるのは難しいです・・・
魅×悠も書かせていただきましたが
基本的には清×野萌え!なので
収まってホッとしちゃってる感じかなぁ。。。
後は魅と悠が上手くいってくれるといいなぁと他力本願しております。
あの・・・・・私も含めて、結局書き手さんたちは、今 ちょっとお休み中ということですか。
なかなか話が進まないのは。
>552さん、私も全く同意見です!
稚拙ながらラブ話を書かせてもらった身としては、またまたすれ違ってしまうのは・・・あああ、スマソ。
早く清四郎に野梨子の本当の気持ちを知ってもらいたい・・。
悠理には、戸惑う魅録の複雑な男心を・・・。
>553さん
進めたいのですが、どの方向で行って良いのか判断が・・・。
はたして誤解を解いてしまっていいのかどうか・・・。
個人的にはとりあえず誤解を解いて一段落してもらいたいです。
まあ、ひっぱるならちょっとほのぼのしてから
>548さんのようにまた後日に・・・とか。
話の流れに逆行してごめんなさい。
私は>536さんのパターン(イコール泥沼一直線)派ですぅ・・・
嫉妬に苦しむ清四郎がもっと見たいです。
あ、でも皆さんが収まる方向が良いならそれはそれで・・・・
作家さんの意向に従います。是非進めてくださいませ
官能小説へ突入してくださっても嬉しいっす!
魅録の言葉に励まされて、野梨子は清四郎の後を追った。
悠理たちのためにも、まずわたくし達のことをはっきりさせなくては・・・と思いながら。
清四郎はクルーザーの後方のデッキで、手すりに身をもたせかけて海を見ていた。
海風に髪がなびいて、まるで子供の頃のようだが、唇を噛み締めた横顔はひどく大人びてみえる。
野梨子はそっと近づいて、清四郎の腕に手をかけた。
「清四郎、わたくしの話を聞いてくださいな。」
清四郎は無言のままだ。
「わたくしがこんな衣装を着たのは、清四郎に見て欲しかったからですのに・・・
変ないきさつで魅録とお見合いしたり、着替えさせられたりで・・・、でも少しでも綺麗に見えて
清四郎に喜んでもらえたら、と思ってただけ・・・」
「本当にそれだけだったんですか。」
清四郎の声は冷たかった。
「僕が見ていたところ、君は魅録に見つめられて嬉しそうでしたよ。 あんな君は見たことがない。
こんなお見合いなんて形式だけで、本人たちはどうあれ、結婚させられてしまうものですよ。
それが幸い、もともと友達同士なんだから、気心も知れてますしね。 ぴったりじゃないですか」
「そんな、清四郎、本気で言っていますの?」
「悠理も可哀想に。 振られたもの同士、慰めあうことにしますよ。」
清四郎は荒々しい声で言い捨てて、野梨子の腕を解き、立ち去ろうとした。
「待って」
さて、続きをどなたかうまくまとめてやって下さい。
>559続き・・
いつも自信にあふれていて、それが時に傲慢な態度として人の目に映ってしまう清四郎・・。
だがその一方で脆いところがあり、そこを刺激されるとひどく動揺してしまうという事を野梨子は知っていた。
魅録との見合いを知った時も・・・。そして今もそうなのだろう。
これもずっと一緒に育ってきた、長い付き合いのある野梨子だからこそ解るような清四郎の弱点ではあるのだが・・・。
「・・・どうしました? まだ見合いの途中でしょう?」
「悠理は・・・魅録が探しに行きましたわ」
「・・・・そうですか、魅録が・・・」
自分の言葉に、めずらしく声を荒げた魅録の顔が浮かんだ。
嫉妬と、魅録に対するコンプレックス。 そして今回の事で気付いた悠理の魅録への想い。
毒のある言葉を吐いてしまったのは、傷ついたような悠理の姿が、同じく不安を抱えていた自分と
だぶって見えたからかもしれない。
愛しい者が自分のそばからいなくなってしまうかもしれないと、その事だけを恐れる気持ち。
同じなのだ・・・悠理も・・・そして自分も。
清四郎は、最初にあのドレスを着て部屋に入ってきた時の、悠理の緊張した顔を思い出した。
「悠理は・・・魅録の為にあのドレスを着たんでしょうね。 あのジャジャ馬の悠理が・・・。
それなのにあんなふうに言われて、さぞ傷ついているでしょうね」
「魅録は・・・照れていただけですわ。悠理の変身ぶりに、あまりにびっくりして・・・。
清四郎は・・・悠理の気持ちは良く解っていますのね」
「まぁ、同じ立場ですからね。 野梨子こそ魅録の事を良く解っているみたいじゃないですか」
清四郎の言葉に野梨子は悲しげに眉を寄せたが、すっと近づくと両腕を清四郎の背中に廻し、その胸に顔を伏せた。
あ、続きは、
・「じゃあ、おっしゃる通り魅録と結婚しますわ!」
・「愛してる人と一緒になれないのだったら、家出します!」
・突風が吹いて、野梨子が海に落ち、清四郎が助けに飛び込む。
のどれにでも、つなげられるようしたつもりです。
561を書いている間に560さんが続けていてくれました。 ゴメソ。
>560続き・・
一応見合いの席上なのだから、誰かに見られたら野梨子の立場が・・・と気遣い、清四郎は身を離そうとしたが、
野梨子は腕に力を込め、離れようとしなかった。
「野梨子・・・?」
「・・・悠理の気持ちは私にだって良く解りますわ」
顔を伏せたまま野梨子は強い口調で言った。
「だって・・・、だって悠理と私は同じなんですもの」
怪訝に思いながらも、その言葉にカチンときたのか、清四郎も強い口調で言い返す。
「そうですか? むしろ野梨子は魅録側の立場でしょう?
今日の見合いにどんなに不安を抱えていたか知れない、悠理の切ない気持ちが解るっていうんですか!?」
それは清四郎自身の思いでもあった。
それをこんな形で野梨子にぶつけるのは間違っていると思いながらも、ずっと抑えていた気持ちは
どうにも止める事が出来なかった。
「解りますわ!! ・・・・解ります・・・」
また言い返そうとしたが、清四郎はふと、野梨子の肩が小刻みに震えている事に気付いた。
野梨子の顔を上向かせると、大きな瞳は涙で溢れ、その頬には幾すじもの涙が伝っている。
それは清四郎に冷静さを取り戻させるのに十分だった。
「どうして・・・。どうして解ってくれないんですの・・・。 私も悠理も、ただ大切な人に見てもらいたかっただけ・・・
ただ一言、綺麗だって言って欲しかっただけですのに・・・。その気持ちは全く同じでしたのに・・・・」
野梨子の訴えるような言葉と涙が、清四郎の胸を鋭く刺した。
野梨子の事は昔からよく解っているつもりでいたのに、自分は一体、野梨子の何を見ていたのだろう。
嫉妬という物は、これほどまでに人の目を曇らせるのかと初めて気付き、愕然とした。
529さんの後、続けます。
向こうから早足で歩いてくるのが魅録だと分かると
美童は駆け寄って
「どうしたの?魅録。」
と、わざとらしく問いかけた。
「ああ美童・・・。悠理見なかったか?」
「そう言えば、さっき可憐と一緒に一番奥のキャビンに
入って行くのを見たよ。」
「そっか、サンキュ。」
「僕が案内するよ。このクルーザー大きすぎて迷っちゃうよね。」
そう言いながらポンと魅録の肩を叩く美童。
「悪いな。」
そして二人は悠理たちのいるキャビンに向い歩き出した。
「今日の悠理、綺麗だよね。」
さりげなく魅録の想いを聞き出そうと美童が探りを入れる。
「・・・そうだな・・・。」
心にも無い事を言ってしまった自分自身を魅録は責めていた。
(また泣かしちまった・・・。もう、悠理の泣き顔を見るのは
ごめんだぜ・・・。)
「野梨子も綺麗だけど悠理も綺麗だよなぁ。やっぱり女の子って
恋をすると変わるよね。」
―恋をする女の子―
野梨子もそうだし、悠理もそうなのだろう。
しかし自分は、そんな悠理を泣かすことしか出来ない。
「綺麗って言われて嫌な気分になる女の子なんていないし、
それが好きな人からなら尚更だよね。まぁ、言葉だと照れくさい時は
ギュッと抱きしめるだけでも通じるものだけどさ。」
そんな美童の話を聞きながら魅録が想いを巡らせているうちに
二人はキャビンのドアの前についた。
コンコン。美童が軽くノックをすると、程なく可憐が出てきた。
「やぁ。」
「待ってたのよ。」
「ねぇ可憐。下に美味しいワインでも飲みに行かない?」
そう言いながら美童はウィンクをした。
「あら、いいわね。あたしも悠理の面倒見るの疲れちゃった。
後はお願いね魅録。」
そう言うと可憐と美童はキャビンを後にした。
>563続き・・
しばらくの沈黙の後、冷静さを取り戻した清四郎は、野梨子の涙を指でぬぐってやると呟くように言った。
「・・・すまない・・。 また・・・野梨子を傷つけてしまいましたね・・・。
野梨子を信じなかった訳じゃない。それなのに不安な気持ちはどうにもならなかった・・・」
「清四郎・・・・」
「・・・最初はそれほどでもなかったんですよ。 ドレスアップした姿を見るまではね。
野梨子のこんな姿を見るのは初めてだったから動揺したんでしょうね。 しかもそれがこういう席でしたし・・・」
清四郎の口元に自嘲的な笑みが浮かんだ。
「魅録にも、みっともないところを見せてしまいましたね・・。あんな事を言うつもりは無かったんですが、つい・・・ね。
柄にも無くうろたえてしまったんですよ。 野梨子のドレス姿があまりにも綺麗だったものですから、
思わず魅録が心動かされるんじゃないか・・・ってね。」
野梨子は清四郎の話を黙って聞いていたが、やがてくすっと笑って言った。
「魅録は・・・私の事なんて少しも見ていませんでしたわ。 私といても視線はずっと悠理ばかり追っていましたのよ」
「・・・そうでしたか。 じゃあ僕はまた、一人で勝手に心配していただけだったんですね・・・」
溜息をついてうなだれる清四郎だったが、あきらかに安堵した様子が見て取れた。
そんな清四郎を見ているうち、野梨子はなんだか傷ついた心が癒されていくのを感じた。
あ!続きだ〜!
いよいよクライマックスですね。楽しみ〜!
私も一部カキコさせてもらいましたが、こんな展開になって素晴らしいです!
悠理と魅録、ドキドキですねぇ。
個人的にはキメに悠理らしく叫んでもらうのが希望ですね〜。
その前に魅録の熱い抱擁があってももちろん萌え〜なのですが。
いつものふたりの感じで最後笑顔を見せてくれると期待しております!
>565続き・・
「そうですわよ・・・。・・でも許しますわ。 誤解をさせるような態度を取った私も悪かったのですし・・・」
清四郎と想いが通じ合ったと思った矢先に訪れた心のすれ違い・・・それは野梨子を大いに不安にさせた。
だが、常に冷静でポーカーフェイスを崩さない清四郎が、今回自分の事でこれほどまでに動揺した姿を見せてくれた。
『野梨子くらいのもんだぜ、アイツをあんなにできるのは』
魅録の言葉が頭によみがえる・・・。
いつしか不安な心は消え去り、自分は深く想われているのだという事を実感できるようになっていた。
「それに・・・・一番言って欲しかった言葉も聞けたことですし」
くすくす笑って野梨子が言うと、清四郎は、えっ?と、怪訝な顔をした。
「綺麗だって言ってくれたじゃありませんの」
「あ・・・」
清四郎はわずかに顔を赤らめると、なんとも気まずそうに目をそらした。
そんな態度もなんだか嬉しくて、野梨子は再び清四郎の背に腕を廻し、身を寄せた。
清四郎は一瞬躊躇したものの、野梨子への愛しさが打ち勝ち、抱きしめてしまう。
やっと自分の腕の中に戻ってきたような気がして、知らず知らずのうちに力が入ってしまったのだろう、
しばらくすると野梨子が苦しげな声をあげた。
「せ・・・、清四郎・・。苦しいですわ・・・」
はっとして腕をゆるめたが、目が合った瞬間、また愛しさが込み上げて来る。
「!!」
唇を重ねると、さすがに驚いた野梨子がわずかに身じろぎしたが、抱きすくめられた体はびくとも動かない。
そのうち頭がぼうっとしてきて、野梨子は何も考えられなくなっていった・・・。
そっと唇を離すと二人はしばらく見つめ合っていたが、急に恥ずかしくなった野梨子は
慌てて清四郎の胸に顔を伏せてしまった。
清四郎はそんな野梨子をしっかりと抱きしめていた。 二度と愛しい者を見失わないですむように・・・。
560、563、565、567ですが、ずるずると長文ゴメソ。タマっていたのね、きっと・・・。
誤解解きバージョンでエンディングへ向かう方向で進めてしまいましたが、引っ張りキボンの皆様スマソ〜!
また分岐する手もありかと思ったのでこちらで行ってしまいました。
海には・・・落とせなかった〜、これまたゴメソ。>559さんの後、海に落ちて最終的に合流するような話を書いていただけると
嬉しいです。私には考えつかなかったよ・・・。
このあと>527さん案のように、誰か大人の粋な計らいに期待する、というのもありかと思うのですが、
千秋さんは魅録にかかりきりだろうし、清×野は誰に気づいてもらえばいいですかね〜?
お見合いおばさんは論外だし、やはり野梨子の両親どちらかか、大穴で時宗ちゃん・・・?(w
559です。 良かった。 私にとっては一番いい方向で、続きを書いていただけて。
すれ違いも続きすぎるとあざとくなるし、海に落とすのも難しいので。
はぁ〜・・・とってもいい感じ♪ 萌え〜・・・
いい気分で新年が迎えられそうですね!
魅×悠の展開も楽しみに待ってます。
ふたりはしばらく抱き合っていたが、清四郎が小さなため息をついてささやいた。
「さあ、今日の主役がこんなところでほかの男と抱き合ってちゃいけませんね。
もうキャビンに行って下さい。」
「ええ。 魅録たちがどうなったか心配ですけど、とりあえず行きますわ。 私が魅録と
仲良くしてみせても、許してくださいね。」
「もう大丈夫。 もし無理やり結婚なんてことになったら、僕が野梨子をさらいに行きますよ。」
野梨子は微笑み、小さく手を振ってデッキから離れていった。
船室のドアのところで、野梨子が清四郎に手を振っているところをたまたま見かけたのは
父・青洲であった。
「おや、野梨子があんな嬉しそうな顔をして誰に手を振っているんだろう・・・」
野梨子が立ち去ったあとドアに近づいてみると、デッキに立っていたのは、清四郎であった。
「清四郎君か」
青洲は、今朝見かけた清四郎の表情が暗くて気になったことを思いだした。何かと忙しくて、そのことはすぐ忘れてしまったのだが。
今、清四郎は晴々とした顔をしている。 不意に青洲は20年前、野梨子の母親と出合ったころの自分の姿を思い浮かべた。
そして青洲は気がついた。 清四郎の今朝の表情・野梨子の清四郎へ向けた笑顔・・・・
「なんだ、そうだったのか。 清四郎くんにも可哀想なことをしたものだ。 まあ、この見合いは義理で形式だけやっているようなものだから・・・
若すぎるから、とでも言ってお断りしよう。 そうか・・・ 菊正宗さんと酒の席ではいつかは2人を、と冗談で言っていたものだが・・・」
青洲はうなずくと、そっと船室へと戻っていった。
野x清の方はとりあえずまとめてみましたので、魅x悠の方、盛り上げお願いします。
573 :
花と名無しさん:01/12/31 00:56
↑青州さんナイスです!!
そうです、二人は想い合っているのですよん・・
・・という事でお見合い編のその次は以前>87・97さん
が書かれていた「親の画策編・清×野ヴァージョン」
でいけるかも、と言うか読んで見たいです。(自分では書けなひ)
あげあげ
575 :
花と名無しさん:02/01/02 02:22
おおお!!
清×野が完結してるぅう〜〜
572さん感謝です!
ふぅこれで気がかりなのは魅×悠だけだな・・・
とかいいつつ自分では書けにゃい〜〜
お!そういえば、2002年になりました!
皆さまあけましておめでとうございます〜〜!
皆様にとってこの一年が良き年でありますように・
清×野は、これで完結ではなく、もっともっと続けてほしいっす〜!!
577 :
花と名無しさん:02/01/02 22:30
お見合い遍じゃなくても美童×可憐が見たいのです
清州さんが実際にどうやってこの場を治めるのかが見たいです
あと千秋さん・・・
579 :
花と名無しさん:02/01/03 17:06
美童×可憐見たい〜!!
魅×可もお似合いだと思うけど、ここではあまりにも賛同者が少なそう(泣)
あっ、それもまた意外な展開で萌えそう!>魅×可
わたしは最近、清四郎の知らないところで
実は魅×野が肉体関係込み(!)のお付き合いという妄想にはまってます。(w
今のお見合い篇をまとめてから、新しいパターンで暴走しましょう。
早くも次回作の話ですが、時期的にバレンタインをからめるとかどうでしょうかね。
魅×悠の続きです
一人廊下に取り残された魅録は、しばらく決まりが悪そうに立っていた。
「・・・何してんだよ。入れば?」
キャビンの奥からする悠理の声に魅録は意を決して中に入った。
クルーザーの一番奥に位置するこのキャビンには一面に大きな窓が取り付けてあり
外のデッキに出られるようになっている。
部屋の中に優しい日差しが差し込んでいて、魅録は一瞬眩しさに目を細めた。
悠理はというと、大きなソファーの上に座っていたが横を向いているため
表情が良く見えない。静寂が二人を包みこむ。
「さっきは悪かったな・・・。俺あんなこと言うつもりじゃなかったんだ。」
頭をかきながら魅録が呟く。
「ん、もういいよ、そのことは・・。あたいもドレスなんか着てバカだよなぁ。
魅録と野梨子の見合いなのに・・。」
そう言うと悠理はエヘヘと塩らしく笑った。
(やっぱり魅録は謝りに来てくれた。もうそれで充分じゃんか・・・。)
悠理はそう自分自身に言い聞かせた。
「さ、みんなの所に戻ろう。おばさん達も心配してるといけないし。」
スッと立ちあがると悠理はドアに向って歩き出した。
「あっ悠理。あのさ俺・・・。」
「ん?だからもういいって。」
悠理が振りかえった瞬間、ヒールの高いミュールを履いた悠理は絨毯につまずいてしまう。
「うわ!」
だが、魅録の腕が悠理の肩をしっかりと支えた。
「ご・ごめん魅録。」
体勢を立て直そうと悠理は魅録の腕を掴む。
「・・・!?」
次の瞬間、悠理は魅録の腕の中にしっかりと包まれていた。
続きます。
「み・魅録!?」
とっさのことに悠理は頭が真っ白になった。
「悠理、そのままで聞いてくれないか。」
耳元で少し緊張した魅録の声がする。
「う・うん・・・。」
「野梨子との見合いが決まってから俺お前のことばっか考えてるんだよ。
野梨子には清四郎がいる。心底あいつらは似合だと思うぜ。
だから俺と野梨子が結婚するなんて全然考えられねえんだ。」
「・・・それじゃあ魅録の気持ちはどうなるんだよ?魅録も野梨子が好きだから
清四郎に遠慮してるんじゃないの?」
「だから、俺にとって野梨子はいいダチでそれ以上じゃないんだよ。
悠理のことも、いいダチだと思ってた。でもなんか違うんだよ。それが今日お前の姿見て
やっとはっきりした。」
「・・・?」
(魅録、何が言いたいんだ・・・?)
悠理はいぶかしげに魅録の顔を見上げた。
「俺は悠理のことが好きだ。」
「ええ!!??」
カーーッと自分の顔が火照るのを悠理は感じた。
「な・何言ってんだよ!そそそそんなことあるわけないじゃんか!」
「何でだよ。俺が悠理のこと好きじゃ悪いのかよ。」
「だだだだって!魅録はもっとチチみたいなお嬢様タイプが好きで、あたいみたいな
男っぽいやつはタイプじゃないだろ!?」
魅録が悠理の頭をコツンと叩いた。
「あほー。悠理は充分女だろ。じゃなかったら今日のお前見て、なんでこんなにドキドキ
すんだよ。」
しつこく続きます・・。
「そんなこと言われても・・。」
思いがけない魅録の告白に悠理はとまどっていた。
「悠理の気持ちが知りたいんだ。」
いつになく真剣な表情の魅録に、悠理は自分に対する魅録の想いを感じた。
今なら素直に自分の気持ちが言えるかもしれない。悠理はゆっくりと言葉を選びながら話した。
「あたい・・魅録のことずっと好きだったよ。中学ん時からずっと・・・。冗談ぽく『愛してる』とか
言ってたけどさ。だから今回のお見合いもホントはすげー嫌で・・。
でもまわりで話がどんどん進んじゃって、相手も野梨子だしあきらめるしかないかなとか色々考えて・・。」
悠理の言葉が終わらないうちに、魅録は悠理の頭に手を回すとそっと引き寄せ二人の唇が
優しく重ね合った。
「おれ達ダチじゃもったいねーよ。」
「うん・・。」
魅録と悠理はお互い顔を見合わせるとクスッと笑いあった。
長々と失礼しました〜。本当は悠理の告白絶叫バージョン(w もいいなと
思ったのですが清四郎達のこともありますし、ここは全員が揃ったところで絶叫
してもらう手もありかなと・・。
魅録×悠理いいですね!!
実は私清×悠派だったのですがここにきて魅×悠をカキコしてる間に
すっかり魅×悠派に・・・。
でも、次は美童×悠理も見たいな〜なんて思ってます。
お見合い編の美童と悠理のシーンがすごく良かったので、
今度は美童が悠理に惚れてしまうとか・・・。
>585続き
ふたりきりのキャビン。
「なあ・・・魅録」
「ん?」
「また、ツーリングしような」
こういうことになって、たまらない嬉しさと、経験のなさからくる少しの戸惑いから
悠理はそんな言葉を放った。
「そうだな。こんどは、ふたりでいこうか。悠理のために特別にチューンしてやる」
「うん」
そして再び顔を見合わせて笑う。
「なんか、妙な感じだな」
今までと変わらないようで、少し違う二人の関係。
「・・・そうだな」
だけど不安や悩みはもうそこにはない。
「あたい、可憐や美童や、みんなにいろいろ迷惑かけちゃったなぁ」
「・・・俺もだ」
「みんなのところ行かなきゃな」
「親父、おじさんと酔っぱらってんじゃないか、今ごろ」
「また清四郎とかに変なこと言ってなきゃいいけどなぁ〜」
そんないつもの会話に戻り、ふたりはみんなのいるところへ向かった。
続きお願いしまーす。
百合子さんか時宗さんあたりが悠理に見合い話をもちかけて
それに反対した悠理が絶叫というのはどうでしょう?
でも、原作と同じ展開か・・・。
あるいは千秋さんがうまく悠理を乗せてしまうとか。
588 :
花と名無しさん:02/01/04 22:09
美童と可憐がワインを飲みに行ったというところに悠理と魅録が行くと、
そこにはみんな揃っていて、仲良く寄り添う清四郎と野梨子の姿もあった。
「おっつ、ふたりおそろいで」
がこっち軽くウインク
↑スマン!!キー操作間違えて途中で送ってしまった!!
それでも性懲りもなく続き書かせていただきます。
3行目から。
「おっ、ふたりおそろいで」
と、美童がこっちを向いて軽くウインクした。
(これは・・・バッチリ大団円、かな?)
(そうじゃないの?)
隣の可憐と目と目でそんな会話をした。
ふたりそろって登場したところをみると、自分達のはからいもうまく行ったらしいことを感じる。
「魅録、さっきはすみませんでしたね。恥ずかしいところを見せてしまいました」
野梨子の横で清四郎が恥ずかしそうに謝る。
どうやらこの二人の誤解もうまく解けたようだ。
「いや、天下の清四郎にひがまれるなんて、貴重な経験をさせてもらったよ」
そう意味深にニンマリと魅録は微笑み返した。
「さすがの清四郎ちゃんにも、弱点はあったってことだよな」
さっきまでの悠理の不安げな顔も涙も、もうそこにはない。
その二人の様子に、清四郎と野梨子もその雰囲気を感じる。
「おや悠理、僕の弱みにつけこめるとでも思っているのですか?
そんなこと企んでも無駄ですよ。こっちは悠理の考えなんて手にとるようにわかりますからね」
その言葉に悔しがるそぶりをする悠理と、笑い声をあげる一同。
いつもの6人の空気が、また戻ってきた。
でもみんながいてくれなかったら、自分達はすれちがったままだったかもしれない。
そう思うとこの場所が、いっそう大切に思えてきた。
「なあ、親父たちどこ行ったんだよ?」
そう魅録が口を開くのとほぼ同時に、
すっかり出来上がった万作と時宗がなだれこんできた。
「いやぁ〜今日は最高だなぁ、万作!」
「おお、時宗!」
いや、ほんとうに588すみませんでした。
逝ってきますのであとエンディングに向けてよろしくお願いします。
>589
清&魅の友情シーン最高!
588のことは全然気にしないでいいですよっ!
591 :
花と名無しさん:02/01/06 21:06
美童に光をあててほしい
明るい新年だなあ
美童と可憐のアブない妄想ストーリーでも
受け入れられてもらえるかしら? (オドオド
594 :
花と名無しさん:02/01/06 22:45
是非、今度は可憐にスポットを当てた話をお願いします〜!!
そこに魅録が入ればもっと嬉しいvv
595 :
花と名無しさん:02/01/07 15:23
話は変わりますが、コーラス4月号に新作が載るみたいですね♪
楽しみ〜〜〜!!!
あげてしまいました。。。
ごめんなさい。。。
597 :
花と名無しさん:02/01/07 20:55
>593
もちろんOKですよ!
お話作ってくださるのですか?
楽しみに待ってますね〜
もうじきクルーザーは港に戻って、お見合いは終了ですね。
一応お見合いの形は取り繕って、後日両家とも「やはりまだ若すぎるから」、
ということで辞退する、と。
その辺のお話も書けばいいのだけど、野X清をまとめたら、ちょっと疲れちゃいました。
美童×悠理も好きなんですが・・・。
どなたか、書いていただけないでしょうかね?
賛同者少なそうですが・・。
お見合いはどう締めますかね?
悠理の絶叫告白で締める、ってのもいいかな〜と思うのですが。
お見合い編、エンディングに向けて親たちの反応が見てみたいです。
千秋さんのかっこいい一言とか・・・。
2カップルのラブラブぶりもあとちょっとだけ見たい気も。
>593
私も美×可楽しみにしてます〜。
酔っ払った時宗ちゃんと万作さんが
悠×魅の事実を知ったときの反応楽しみです。
602 :
花と名無しさん:02/01/09 19:05
ageます
すっかりできあがった万作&時宗コンビ。
「おやおや、みんなこんなところにふぉったのか」
真っ赤な顔をして、ちょっぴり呂律が回らない時宗。
「いやぁ魅録、本当に野梨子ちゃんは綺麗だのぅ。
こんなお嫁さんをもらうなんて親孝行な息子だ。はっはっは。」
何も知らない時宗ちゃんは嬉しそうにまくしたてる。
折角誤解が解けたのに、なんなんだこの親父はっ?
焦った魅録は大声でまくしたてた。
「オ、オヤジッッ!!この見合いは形式的なモノだって言ってるだろう?!
野梨子はうちに嫁になんてこねぇよっっ。」
「まぁまぁ。照れなくても良いではないか。
わしだって千秋ちゃんとは人には言えない想い出がたくさんあるのじゃ。
今日二人で話したことは大切に胸にしまっておきなさい。
ふぁっはっはっ。」
こんな時宗には何を言ってもムダである。
魅録が深いタメ息をついたその時・・・野梨子が立ち上がった。
「おじさま、本当に申し訳ございません。
魅録はわたくしにとって、かけがえのない大切な友人です。
でも・・・わたくしにはとても大切な・・・好きな方がいます。
ですからわたくしは魅録と結婚することはできません。
最初からわかっていたのに、形式的とはいえお見合いをして
ご迷惑をお掛けしてしまい・・・すいませんでした。」
野梨子は深々と頭を下げた。
「の、のりこちゃん?!」
突然の野梨子の行動に狼狽する時宗。
その時、キャビンに少しハスキーな声が響いた。
「野梨子ちゃん、顔をあげて。
無理強いしたのはこっちなんだから・・・ごめんね。」
いつのまにか千秋さんが立っていた。
ひさびさに書いてしまいましたー。
個人的にはお見合い編は船の上でまとめて
2組のカップル誕生♪まででいいかなぁと。
今後の展開は別バージョンで、なんて思っています。
そこで美×可編を提案!!
その名も「美×可 メール編」
この2人が今更くっつくのはなかなか難しいと思うので
出会い系サイトで偶然あって、お互いに気づかないまま
メール交換して、だんだん惹かれていって、
そんな時にメールの相手そっくりの人が現れたりとか。
残りの4人は恋愛関係はナシで、いろいろと奔走する・・・と
映画「ユーガットメール」っぽい気もしますが(藁
とにかくそろそろ違う話に・・・なんて思ってしまいました。
「お見合い編」も私はこれ以上こじれさせられませんー!!!
誰か素晴らしいエンディングをよろしくお願いしますー。ガンバレー!!
そうですね、この辺でシメて頂いてまた新たに
ストーリーを一から始めるのもいいかも。
603さんの「ユーガットメ〇ル」編もいいですね。
と書きつつ、妄想カキコをした事がなく、感想書くばっかなのに
偉そうな事かいてすみません・・・。
野梨子を初め一同が千秋の方を見る。
「私もね、別に野梨子ちゃんと魅録を結婚させようなんて初めから思ってないのよ。
たしかに結婚は家の問題もあるけれど、肝心なのは当人同士の気持ちなのだから」
その言葉を片隅で聞いていた清洲が大きく頷いた。
「断ろうと思えば断れたお見合いなんだけど、これを機会にみんなにもいろいろ
考えてもらいたかったのよ。みんなまだまだ若いけど、いや若いからこそ
・・・ちょっと最近たいくつだったってのもあるけどね」
確かに・・・このお見合いの話で、今まで考えてもこなかった
自分たちの気持ち、そしてお互いの気持ちについて真正面から向き合うことになった。
お互いが特別だと思いながらも素直に気持ちを表せなかった清四郎と野梨子。
友情と恋愛のはざまに押しつぶされそうになっていた悠理。
自分の心の底の気持ちに気付くことができないでいた魅録。
みんな、自分自身を見つめなおすことになった。
「ま、人を好きになって一緒にいるというのはどういうことか、考えることが大事よ。
みんないい恋愛してね。恋は大事な人生の潤いよ」
息子をはじめ、一同の様子は色々と分かってはいるが、詮索するのは野暮なものだ。
千秋は時宗の目を見て微笑む。
「いや〜さすがわしの千秋ちゃんじゃ!」
自分へのメッセージと勘違いしたのか否か、時宗が感嘆の声をあげる。
「その通りね、あなた」
「全くだがや、母ちゃん」
百合子と万作はいつものラブラブモードだ。
「悠理にもあなたのようなステキな人見つけられるかしら」
「ん〜心配だがや」
そして百合子は悠理の方を向いてこう言った。
「悠理、今日のドレスを見て私、すっごく感激しちゃった。あなたにも恋愛してほしいわね。
そうすればきっともっと中身も女の子らしくキレイになるわぁ〜。
お料理もお裁縫も教えてあげるから。そうだ、だれか紹介してもらおうかしら」
「やだ〜!!絶対やだ!あたいはこのままでいいんだ!」
「あら、そんなんだったらいつまでたっても恋できないじゃないの」
百合子は半分冗談で言ったつもりだった。しかし悠理が思わぬ反応をした。
「あたいはこのまま魅録と一緒にいたいんだ!魅録が好きなんだ!」
クルーザーの隅々に聞こえるほどの声だった。
「ゆ、悠理・・・」
万作が目をまん丸にさせて驚いている。
まさか悠理に好きな相手がいるとは想像もつかなかったのに違いない。
「まあ・・・」
百合子も唖然としている。
「悠理ったら・・・」
なぜか野梨子がしどろもどろしている。
(あらあら、若い子ってパワーあるわよねぇ。まして悠理ちゃんだものね)
千秋は自分の言動の重大さをおそらく全く認識していない悠理と、恥ずかしさの
あまり硬直している魅録を交互に眺めていた。
清四郎と美童と可憐もそんなふたりを面白そうに眺めている。
(っとに、悠理のヤツ・・・)
魅録は自分の全身が火照っていくのを感じていた。
悠理が暴走するのはいつものことだが、まさか両親の前でそんなことを言われるとは
思ってもみなかった。それと同時に、それだけ想ってもらえることが嬉しくもあった。
魅録は堅くなった足をあげて悠理に近づく。
「お前なぁ、TPOってもんがあるだろう」
悠理の頭をポン、と軽く小突く。
「だってぇ・・・」
それでも野梨子の両親まで見ているこの場にとどまるのはやっぱり恥ずかしいし
気まずかった。けれどここは自分がおさめたかった。
「・・・おばさん。悠理はこのままでいいんすよ。俺、このままのこいつがいいから」
「魅録・・・」
悠理は胸にこみあげてくるものがあった。
「じゃ、もうすぐ港に着くんで、先に俺ら降りて、こいつにメシでも食わせて
おとなしくさせますんで。ほら悠理、行くぞ」
そう言って魅録は悠理の手を引っ張って一同のいる部屋を出た。
1回カキコしたの反映されてなかったんで記憶たどって書いてみました。
もし2重になってたらスマソ・・・。
シメたかったんだけど、できずに終わってしまった・・・。
>599
美×悠、賛同!書きたい。
でもお見合い編後の魅×悠にもモーソーがーー。
>608
読みonlyで楽しませていただいていて申しわけないですが
美×悠と見合い編魅×悠、どっちも両方イイ! ぜひ見たいです。
>607
えっ!二人で先に船を下りた悠理と魅録はどーなるの!?
おとなしくさせるって!!??
お見合い編後、魅×悠に美×悠をからませるという
一石二鳥パターン。
「想いは通じあったものの、魅録と悠理の間柄は今までとそう変わらない。
相変わらず男友達を優先して、周りの雰囲気をくずしたくなくて
普段通りにふるまう魅録。
片や、そんな関係に最初は満足していても、だんだん物足りなくなる悠理。
倶楽部内では清×野が、ベタベタしてはいないものの
お互いを常に想っているのがありありと伝わる毎日。
でも、ありがちなめんどくさい女と思われたくなくて
魅録に不満を言い出せない。
自分ばっかりが好きな気がして、自信をなくしてしょげる悠理。
なんだか雰囲気がしっとりして、色気がでてきた悠理に惹かれる美童。
最初は友情で励ましてたが、だんだん
「僕ならこんな思いを悠理にさせないのに!」という気持ちに変わっていく。」
でも、この展開なら結局悠×魅がおさまるとこにおさまって、
美童やぶれたり、になりがちなので
それはちょっと美がカワイソウ、、、
ってことで、やっぱ別ものがいいですねええ。
>610
607を書いた者ですが、深い意味はなくてとりあえず魅録は
嬉しいものの恥ずかしくてとりあえず悠理を連れ出してその場を収拾した
・・・って感じでそんなセリフにしたのです。もちろん二人のラブラブを
妄想して頂いてからエンディングでもいいですねぇ。
美童が悠理にひかれるものの今までの経験が全く通用しなくて悩む、ってのもいいぞ。
612 :
花と名無しさん:02/01/10 22:36
作家さん達のが由に書いて頂きたくて、あれこれ注文付けるのはやめてましたが
どうしても最後に、船を降りた後の魅×悠を・・・・
ごめんなさ〜〜〜〜い。
勝手なこと言って(汗
おまけにすみませ〜〜〜ん
あげてしまった
ごめんなさい・・・・・・・・
あ、下がりすぎてたのでそろそろ上げようかと思ってたから、大丈夫。
えーっと、悠理の宣言で親たちはみな唖然としてるんですよね。
ここは誰かに、豪快に場の気分転換を図らせるかなあ。
>579、580、594
魅×可、2巻のルシアンの話で二人でホテルに行ったシーンで
「このふたりなんか大人」と当時思っていた。
>612
作家様達スマソー
私も船を降りたあとの魅×悠が気になって気になって。
気分転換はやはり千秋ちゃん&時宗ちゃんがいいな。
千秋ちゃんが時宗ちゃんを誘うとかさ。
船降りた後の悠×魅はみたいですね。
その様子を見つめる一同・・・ううん妄想モードだ。
今後、白鹿家では清四郎は、一挙に娘婿モードになっちゃうのでしょうか?
って自分で野x清のラブラブ話書いといて聞くのもなんですが。
今まで楽しく読ませてもらいましたが、他カップリングの妄想は可ですかね?
個人的には清×悠や美×野なんかもキボン
>617
清州さんは清×野の状況を察しているけど野梨子ママはなんだかよく
わかってない状態のほうがいいなあ。
「わたくし状況がよく……」
「まあまあ、お前。いいじゃないか」みたいに、二人を微笑ましく見守る清州さん萌え。
悠理と魅録のふたりが去って、一瞬水を打ったように静かになった。
これまでの2人の経過を見てきた倶楽部の面々や千秋はともかく、
万作と時宗はすっかり酔いも醒めて呆然と取り残されていた。
「ま、万作・・・これは、どういうことかのう・・・」
「わしにも、よくわからねえだ」
でき上がったところに突然予想もしなかった展開になって、
何が何だか状況を飲みこめていない。
そんな場の雰囲気を見た千秋は、
「まあまあ、若い子はいいわねぇ。私たちも楽しまない?」
と、オーディオのスイッチを入れ、時宗のもとに来て手をとった。
戸惑う時宗だったが、千秋のペースに乗せられ踊り出す。
「ほら、あなたも」
百合子と万作もそれに合わせる。結局ひたすら愛妻家の2人なのだった。
そんな二組の夫婦の様子をみた野梨子は清四郎を見て言った。
「ステキですわね・・・。ねえ清四郎、私たちも踊りませんこと?」
「え?」
戸惑う清四郎。しかし意を決して野梨子の手を握る。
しばらくみつめあう2人。ここまで、本当に長かった。
その清四郎と野梨子の様子を見ていた白鹿夫妻。
「あなた・・・これは、どういうことになったのでしょう?
わたくし、良くわからないのですけれども・・・」
白鹿夫人はまだ突然の急展開に戸惑っているようだった。
「まあまあ、いいじゃないか。私達も踊ろうではないか」
清洲がにっこり微笑む。
「わたくし、そう言ってもこういうダンスなど・・・」
そういいながらも、こちらはややぎこちない足取りで踊り出した。
クルーザーはもう港に着いていたが、そんなことを気に留めるものはなく
ダンスパーティーが繰り広げられていた。
が・・・残されていた者がいた。美童と可憐だ。
「もう!さんざん手を焼かせておいて、うまくいったら置いてきぼりなんて
どういうことよ!」
そう。四人の仲を取り持ったのは良いが、結局取り残されてしまったのだ。
「まあまあ、ねえ可憐、魅録たちどうなったかなぁ。ちょっと追いかけていってみない?」
ここで可憐と踊っているのも悪くないが、
先に船を下りると言っていた魅録たちの様子の方に興味があった。
きっと魅録は恥ずかしくてあんなことを言ったに違いない。まだ、船は着いたばかりだ。
「そうねぇ・・・」
そんな雰囲気を邪魔するのは少し悪い気もしたが、可憐もその言葉に好奇心をそそられた。
(わたしたちがくっつけたのだから、それを観察する権利はあるわよね)
「まだ船ついたばかりだし、見にいきましょ」
で、悠×魅のふたりでラスト・・・かな?
>618
清×悠派って結構多いと思ってた。
このスレ読むまで、私も清×悠萌え〜だったけど
お見合い編読んで魅×悠にはまった。
ああ、ラストが楽しみ〜〜
>622
全く同意見の人発見!うれしい。
>622
魅×悠も捨てがたいんだけど
この二人はどちらかというと男女を越えた親友って感じが強くて
清×野も一緒で、こちらもやっぱり兄妹って感じかな
小説自体は凄く楽しかったけどね
>624
清×悠もすごくモーソーがふくらむね。
個人的には清→悠→魅→野→清っていう
ぐるぐる四角関係をモーソーしてしまう。
清×野の絶対派の方にとっては、
清×悠の組み合わせはイヤなものなんでしょうか?
>625
魅×野というのは中々捨てがたいかもしれないね
その四角関係はかなりナイスだ
清×悠の組み合わせもいいよね
でもどっちがさきに恋心に目覚めるのでしょうか?
628 :
花と名無しさん:02/01/12 02:01
やはり悠里が恋愛というのが想像できない。
六人の中で固まっちゃうんだろうけど、
年下のちょっとおばかだけど抜けている美少年が、
絡まれてるところを助けられて悠里の追っかけ(僕)になって
付きまとう(藁
な〜んて展開を一度見てみたい。
>627
清四郎が先だと思う
お見合い編の悠理が、魅録に対して気持ちを自覚したり
魅録の言動に一喜一憂してたりとけっこうかわいかったんだけど、
相手が清四郎だと、そうはならないでしょう
なかなか自分で清四郎が好きってことを
認めたがらないようなかんじがするんですけど
でもだからこそ、ラブラブモードになったときが楽しみ。。。
>629
私も清四郎が先だと思いますね
百合子夫人の言葉じゃあ在りませんが、二人の子供がどうなるか凄く楽しみなような・・・
美童と可憐の役回りを変えてあげたい気持ちもあるので
この2人も出してほしい。
美×可の濃厚妄想話でもいいから(w
おたがいに相談に乗っているあいだにマジ惚れしちゃう・・・ってのもいいな。
美×可の場合
人の世話ばっかりやいてる内に
美童が「ほんとに可憐っていーやつだなー」って実感して
「つきあわない?」って言うんだけど
可憐は「やーよ、ノコリモノでくっついたみたいで!」
と断る。
そこで美童はむきになってくいさがってるうちに
可憐の純情で一途な内面に触れ、マジぼれ とか。ありがち?
じゃあ美童が「デート」と称して
実は孤児院の子供たちの遊び相手をしていることを知った可憐が
そんな美童のあたたかい優しさを知って恋へ・・・とか。
634 :
花と名無しさん:02/01/12 20:09
>632
意表をついた設定も良いけど
かえってありがちな方が良かったりもする・・・私だけか?
清×悠いいですよね。
例えば清四郎がケンブリッジに交換留学生として
行くことになって・・・とか(結局は行かないということで)
魅録が相手の時とは違って悠理もかなり意地を張るでしょうが
そこは清四郎のことだから上手く悠理をその気にさせてくれるかな
と・・・。あと可×魅も何気に好きです。
流れとあんまり関係ないけど
悠里には誰が相手でもかまわんが
ファーストデート&キスで(公園の噴水の前限定だけど)
相手の顔が近づいてきたとき、照れと動揺で
相手をバシャンと水の中へ突き落としてほしいな。
だけど清四郎には通用しないかな。
ここのスレ読むと、妄想が止まらなくなる〜!!
あー誰か助けて!って感じです。
作家の皆様、今後ともヨロシクお願いします!!
悠理って、キス以上は想像できない・・・。
可憐は逆にリアルすぎる(w
悠理はキスでも想像つきにくい・・・
魅×可、いいなぁ。
誰か書かない?
魅録と可憐ならどっちが先に惚れるんでしょうね?
カップルとして合うと思うんですが
それまでの過程が想像つかない・・。
やっぱ千秋さんが一役買うのかしらん。
>639
確かに・・・(w
>641
玉の輿作戦がことごとく玉砕している可憐を見ていて、最初は「しょーがねーよな〜」とか
思っていたのに、そのうちなんとなくほっとけないような気に魅録がなってくるとか?
惚れるというのとはちょっと違うか・・・。
なってくる
清×悠派の私は、清四郎が悠理のそっくりさんの(名前忘れた)
ヌードが載っていた雑誌を見ながら抜くというのを
妄想してしまいます。下品でスマソ。
しかしここは妄想スレの割にはマターリしてるなあ・・・
これで遊んでいたらこんな時間になってしまった。
いきなり次回予告
ttp://coc.coco.co.jp/pc/ 野梨子はベッドの中で朝日を浴びながら、ふと隣を見るとなんとそこには魅録が!!
それを見てしまった清四郎は・・・?
次回「愛が故の悲しき別れ」見なきゃ損ッ!!
こんなドキドキなのもあれば、
清四郎と魅録、宿命の戦いはいよいよ最後のボーリング対決へ。
踏み切り線を踏んでファール連発の清四郎に対し、
必ずストライクかスペアを取る魅録は余裕の表情。
このままでは野梨子の等身大フィギュアは魅録の手に渡ってしまう!
どうする清四郎!秘策はあるのか!?
次回の「清四郎教授のウキウキ編み物」もお楽しみに!
なんてのも。だけど一番笑ったのは、
「ひ、ひどい、遊びだったのね」
泣きながら言う清四郎。タバコの煙を吐きながら野梨子は冷たく言い放つ。
「悪いか」
泣き崩れる清四郎。そんな2人の頭上を「カアカア」と魅録が飛んでいく。
次回「野梨子、次の獲物は誰?」
お暇のある方はぜひやってみて下さい。私はかなり笑った。
>646
3つめの予告編、かなりワロタ。
「悪いか」と「泣き崩れる清四郎」あたりがなんとも。
あと魅録カラスも・・・。
>644
本スレ時代に下系で盛り上がってたわりには、マターリだよね
私は小説がもーちょっと盛りあがっても全然OK
とゆーより、むしろOKなんだけど。
悠理のそーゆーの読んでみたい。
だって絶対実際には一条さん書かなさそうだもん。
絶対描かないだろうからせめてここで悠理の恋愛もの読みたい〜。
お見合い編の魅×悠はかなり萌え〜でした。
自分の恋心に悩める立場だったので今度は誰かが悠理のことを気になりだすけど
それに全然気づかないで相手を悩ませる・・・というのも見たいなぁ。
>647
そうだよね
お見合い編、終盤まで悠理は泣いてばっかりだったし。
でもそれは相手が魅録だからこそ、結構しっくりくるものがあったな
意外と。
>640−642
魅×可のなれそめはムズカシイー
なんかある意味、まともな二人だから。
本編でからんでるとこもあんまり見ない気がする。
自分では思いつかないけど、誰かが書いたらおもしろそう。
悠理の手を引っ張ったまま、すたすたとクルーザーの中を歩く魅録。
魅録の勢いにつられて付いてきてしまった悠理は、自分のしたことの意味を
ようやく理解しはじめていた。
(あたい、もしかして、とんでもないことしちゃったのかなあ・・)
魅録への想いがかなって感情が高ぶっていたこともあったのだろう。
百合子の言葉にみんながいることも忘れて、いつも以上に敏感に反応してしまった。
周りのことなど考えないであんなことを言ってしまったけれども、
魅録にしてみれば恥ずかしいのにちがいない。
ましてや、形式上とはいえ魅録と野梨子のお見合いの席だった。
自分の手を引く魅録の耳元は、真っ赤になっていた。
外に出ると、港がもうすぐそこまで見えていた。
「魅録・・・ごめん。あたい、つい・・・」
魅録が足を止めて悠理の方を振り向く。
「・・ったく、お前のバカさ加減はよくわかってるけど、ほんっとお前にはあきれるよ」
「怒ってる・・・か?」
不安げな表情で魅録を見つめる。
魅録はその悠理の表情にまたドキリとして、少し目線を外して言った。
「でもまあ・・・正直、嬉しかった。お前にそこまで想ってもらえるなんてな」
気恥ずかしくて、それだけ言うのが精一杯だった。
「魅録・・・!」
魅録は今度はしっかりと悠理の手を握る。悠理の笑顔が、まぶしかった。
2人はまたお互いの瞳を見つめあう。それは、お互いの気持ちがひとつになった喜びだった。
「さ、着いたぞ。お前今日珍しく食ってなかったから腹減ってるだろ。
メシでも食いに行こうぜ。特別におごってやるよ」
「わ〜い!行こう、行こう!!魅録ちゃん、愛してる!」
「うわっ抱きつくな〜!また転んでも知らねえぞ!」」
程なくして2人を追いかけていた美童と可憐がそこに到着する。
「あ、いたいた」
「う〜ん初々しいわねぇ、何だか。あ〜私も恋がしたいわぁ〜」
そこには、手を握り合って港を歩いている悠理と魅録の笑顔があった・・・。
おしまい。
長々と失礼しました・・・。
ちょっとあっさりめのエンディングでしたね。
船を降りたあとのふたりをもっと書きたかったのですが、
恋愛下手のふたりですから、まあ、このくらいかな・・・と。
新妄想シリーズも楽しみにしてます〜!
>649
おー、最終回だ
お疲れ様でしたー!
ほのぼの・さわやかハッピーエンドで皆よかったですねー。
次回作も楽しみ!
みなさんいろいろご希望があるようですが
2,3のカップリングを並行して進めていったほうが
いいんですかね?
>>645 やってみたらこんなんが出た。
父時宗の衝撃の告白にとまどう千秋。
「実は、お前は魅録と、兄弟なんだ・・・」
次回!『千秋と魅録の真実』!!
ある意味スゴイ。
夏コミのスペースで悠理×清四郎本を発見してしまった魅録。
しかし、それはこれから人生という舞台で繰り広げられる喜劇の序幕に過ぎなかったのだった――
次回・第4話「疑惑の清四郎!禁断の愛が今ここに〜戸惑う魅録」乞う御期待。
禁断って・・・
私やったらこんなのが。↓
いつも誰かに見られている気がする魅録。
すると電柱の陰からストーカー悠理が…。
一人だけかと思っていたら、魅録の家の無言電話の正体は清四郎。
ストーカーたちの目くるめく愛!ココに始まる。
次回予告「迫りくる、黒いストーカー」 見ないとダメよ〜♪
う〜〜ん、愛されてるね〜魅録ちゃん。
>649
この2人はあんまりべたべたするよりも・・・と思っていたので
こんなさわやかな終わり方で良かったです。お疲れ様でした!
次回はどんな小説が始まるのか楽しみです。
>645
魅録の事を密かに想う悠理。
しかし、その事に気が付いた清四郎は、配下に命じ、執拗な嫌がらせをする!
次回「轟け清四郎!〜商店街に陽は落ちて〜」
乞うご期待!
あんまりにも内容がベストタイミングで思わず笑ってしまいました。
道の片隅で息ひそめて魅録を狙う隙をうかがう悠理。
そして魅録が歩みを止めたとき、悠理より先に清四郎が先に飛び出す!!
出ずに出れずにいる悠理。その前では、清四郎が必死に魅録にアプローチ。
どうする悠理!?
今こそ隠された3本目の足を使うときだ!
魅録、モテモテですな。
「3本目の足」悠理ならあるかもしれない、と思ってしまった・・。
↓まじウケしてしまった。
「うう寒い・・・」
凍死しそうな美童にティコは瑠璃子を毛布代わりに美童に差し出した
次回「美童瑠璃子に包まれて死す・・・」
こんなんもあった。
「生まれかわっても一緒にいよう」
そう告げたまま消えた 清四郎を信じて待つ野梨子の前に、
突如現れた清四郎の恋人を名乗る悠理。
次回、激動の最終回90分スペシャル!お見逃しなく!
こっちはビミョ―にタイミングいいね。
いつも6人で一緒にいる日々が当たり前だったうちは
気づかなくて当然だったことも
ある日なにかのきっかけで誰かが気づいてしまう
そしてそれは、微妙に連鎖していって
今までの6人の関係の均衡を崩していくのであった・・・。
ことの発端は剣菱豊作の行動であった。
とある三連休明けの生徒会室こと有閑倶楽部の部屋。
「はあーー」
なんとなくうかない顔でため息ばかりの悠理。
「さっきからなんなんだよ、悠理」
「そうよ、テストならまだまだ先じゃないの、なにかあったの?」
この休みは6人それぞれ別に過ごしていた為、
悠理の憂鬱の事情を知るものはいなかった。
「もう、この連休、うちたいへんでさー、
ろくろくメシもゆっくり食えなくってさ・・・
もうげっそりだあ」
そういうなり悠理は机につっぷした。
「悠理のうちが、ですか。」
「おじさまやおばさまになにかありましたの?」
「違うんだよー、豊作にーちゃんがいきなり爆弾発言してさー
もーうちじゅう、パニクってんだよ」
久しぶりに聞く、悠理の兄の名が出た為、一同は驚いた。
「豊作さんでもなんか事件起こすことがあるんだー」
「剣菱家を継がない!とでも言ったんですか?」
悠理はゆっくり顔をあげた。「それに近いよー。兄ちゃんがいきなり
結婚したい人がいるって言ったんだー」
「えっ!!」
「豊作さんが!!??」
「いつのまに・・・、どこで知り合ったんだろう?」
「まあ、歳からして不思議じゃない話だな」
「でもそれなら喜ばしいお話ですのに・・・」
みんなの興味深々な目をそらすように、また悠理は机にうつ伏せになった。
「それがさー、父ちゃん母ちゃんの理想と違ってしまったみたいなんだあ」
お。新しいお話が。わくわく。
「理想?」
「とーちゃんもかーちゃんも、豊作兄ちゃんはイマイチ胆ッ玉がちっこいから
頭よくてしっかりした、剣菱を仕切れるよーな
根性座った女に嫁にきてもらいたかったみたいでさ・・・
そもそも兄ちゃんがいきなり結婚発言したのも、
とーちゃんとかーちゃんの嫁さがし計画がすすんでるのを
ヤバイと思ってのことみたいだし」
「そのお相手の女性というのは、おじさんやおばさんがご存知の人だったんですか?」
「いや・・・、その話がでたのは連休の初日でさ・・・
来月にゴーインに見合いの話が持ち上がってたんで、兄ちゃんもキレたみたいで。
で、いきなり僕は結婚相手は決めてまスって、晩御飯ときにとーちゃんらに言ったもんで
明日連れて来いってことになってさ。」
「で。お相手は??」
「だから、どこで知り合ったんだってば!?やるなあ、豊作さん。」
「なんかあたいも全然知らなかったンだけどさー。
兄ちゃんの大学んときのツレの妹みたいでさー、
なんかツレのうちにしょっちゅう遊びにいってて、知り合ったみたいだよ
昔からずっと知ってて好きだったとか言ってた」
可憐はそこで叫んだ。「まあ!ドラマチックじゃないの!」
美童は冷静に分析した。「友達の妹ってなんか可愛く見えるんだよねー、とくにまじめな男にとってはさ。」
悠理はぎろっと睨んで、話を続けた。
「4,5年前から付き合い出したみたいだけど、その女の人は保母さんやっててさ、仕事続けたいってんで、
なかなか結婚承諾しなかったみたいで。
でもそろそろにーちゃんも歳だしさ。で、おとついその女の人ウチ連れてきて会ったんだけどさ、
別にバカってんじゃないけど、すんごいほわーっとした人で・・」
悠理の話をそこまで聞いて、だんだん他の5人にも事情がよめてきた。
「なるほど。おじさんとおばさんには剣菱の嫁として、
豊作さんのかじをとるには役不足に思えた、ってわけですね。」
「でも、豊作さんはその人と別れるくらいなら、剣菱を捨てる!て意気ごみとか!」
悠理はうなづいた
「で、かーちゃんが『豊作がここまで意固地に主張したのは初めてじゃないの!』てとーちゃんを説得して、結婚はOKになったんだけどさ。」
「じゃあとりあえずは解決じゃないか」
悠理はそこでまた大きなため息をついた。
「なんか、あたいにまた、ムコの話がきそーでさー・・・」
みんなはそこで悠理の憂鬱がやっと理解できた。
「なるほど。で矛先が悠理に向いたってわけね。」
「大丈夫ですわよ。以前の騒動のとき、おじさまもおばさまも雲海和尚のお説教がこたえてらしたようですし。悠理のいやがる縁談はもうすすめないはずですわ」
野梨子の励ましは清四郎には少々耳の痛い話であった。
が、悠理は「あたいもそー信じたいけどさ・・・、
なんか今回はとーちゃんかーちゃんの気まぐれってんじゃなくて、
・ ・・ヤな予感すんだ・・」と表情を曇らせたままだった。
みんなは剣菱財閥の規模と、世襲制が当たり前でなくなったこのご時世を思い
万作や百合子にも諸々の苦悩があるであろうと思い計ると同時に、
悠理の「やな予感」というところが、彼女のよくあたる野生のカンからのセリフであると
よくわかっていたので、なにか大きな出来事が迫りつつあることを各々感じとったのであった。
すいません、新作です・・・
長々と書いてしまいました・・・。
豊作の見合いの相手に、清四郎の和子ねーさんいかがですか。
その日の放課後、倶楽部のメンバーはそれぞれの帰路についた。
漠然とした事件の予感はしつつも、
悠理ならなにがあろうとも、自分の望む道を突き進むであろうという
どこか悠理の生命力に対する安心感もあり、心底心配するものはいなかった。
清四郎の場合もそうであった。
かつて自分がムコ候補に立候補し、自ら剣菱のトップに立つという野望を抱いたこともあった。
が、ほとぼりが冷めると、己の傲慢さを恥ずかしくも思ったし、
悠理をはじめとした、倶楽部連中との友情を踏みにじらずにいて
本当によかったと思い、いわばムコ騒動のことは抹消したい過去になっている。
「そんなこともあったな・・・」
今日の悠理の話、そして野梨子の発言で久しぶりに思い出した出来事である。
あのまま雲海和尚が仲裁に入ってくれなかったら、どうなっていただろう。
そんなことを考えつつ、風呂からあがって部屋に戻ったところ、
不意に母のあせった声がインターホンから聞こえた。
「清四郎!!剣菱さんがいらしたわよっ!悠理ちゃんじゃなくて、おとうさま!!」
「万作さん・・・、なんだろう。」
清四郎はとりあえず、急いで服だけ着ると髪もあらいざらしのままで客間へ向かった。
「おじさん、どうしたんですか。」
「清四郎くん、こんな時間にすまん、実は急ぎで相談があるんだがや」
清四郎は、いつになく真剣な万作の表情に、神妙な面持ちになり正座した。
「実は豊作が嫁を娶るといいだしてな・・」
「その話なら今日悠理から少し聞きました。」
「しってんなら話が早いだがや。
折り入ってお願いがある。清四郎くん、悠理のムコさなってくれんかのう!!??」
「はっ!!??」
>662
すんません・・・和子さんうまくからめられんかったです。
「それができないなら、和子さんさ、豊作の嫁にさせてくれんかの?」
とか??
661の関連だけど、剣菱財閥って一体なんだろうか
戦後の過度経済力集中排除法で財閥が解体されてから財閥という制度はなくなった筈なのに
未だに剣菱は『財閥』
旧財閥系の六大企業集団でさえコンツェルンという枠組みには入っていない
はて、剣菱とは一体なんなんだろうか
考えれば考えるほど分からなくなっていく・・・
663>
今書いてるのは清×悠ですよね?
他カップリングはどうなります?
魅×野とか美×可かな・・・
それとも大穴で美×野と魅×可とか
どっちにいくにしても別サイドは私が書いてもいいですか?
>665
是非書いて下さい!
魅×可がキボン。
>665
是非、魅×可でお願いします〜!!
清×悠、待ってました!!
頑張って下さい>633さん!!
続き楽しみにしてます!
669 :
花と名無しさん:02/01/14 00:47
>665
魅×可読んでみたいです!!
ここではまだ可憐があまり活躍していないようなので。
書いて下さい♪
今しがた10巻読んだあとこれ読んだので
可憐の言うようにフィアンセは同室で
美童の言うように清四郎自身でレディ教育
なーんて妄想してしまった
新作に水差してスマソ。期待してます。
671 :
花と名無しさん:02/01/14 01:58
>663
新しいお話が始まってる〜!
嬉しいです。
楽しみに読ませていただきます。
頑張ってくださいね。
>665
別サイド、書いていただけるんですか。
嬉しいぞ!
こちらもすごく楽しみです。
魅×可、面白そうですね〜。
・・・って読むのが専門の私、スマソ
それでは御期待にこたえて
剣菱家の事情:別サイド
「ごめん、そんな深刻って訳でもないんだけどさ」
普段見せる事の無い悠理の不安げな表情に、倶楽部の面々は少々戸惑ってしまった。
それに気付いた悠理が、軽く笑って見せる。
「あたい帰るわ。迎え来てるだろうし」
云って、鞄を掴み逃げるように出て行ってしまった。
パタン、と小さい音が響く。
「結構・・・大変みたいね」
悠理の出て行ったドアへと視線を向けながら、可憐がそっと呟くように云った。
心配そうな表情を顔に貼り付けている。
「そうですわね。日本有数の大財閥の後継者問題が大騒ぎにならないはず無いですもの。ああは云っていましたけど、相当大問題になってると思いますわよ」
お茶を啜りながら、野梨子は返す。
それに、生徒会室はシンと静まり返った。
「確かに、豊作さんにほんわかした嫁さんじゃあ安心して継がせるのは無理ってもんだよな」
軽く苦笑して魅録。
残る面々も同意するように、しかしほんの少しの豊作への気遣いを見せてか断言はしない。
「でもさ、剣菱って剣菱家の人間が継がなきゃいけないの?」
「まあ法的には全くそんな事は無いですけどね。やはり自分が大きくしていった企業を赤の他人に渡すというのは惜しいものですよ」
美童の尤もな質問に、清四郎が苦笑と共に返す。
「でもそれで悠理の結婚話になんてなったら大変よね。ねえ、清四郎?」
「な、何で僕に話が向くんですか」
一転してちゃかすように云った可憐に、うっ、と詰まって後ずさる。
「だって、ねえ?」
しのび笑うようにして追い討ちをかける。
「全くこの人は・・・」
あまり過去の汚点からあまり強気に出る事が出来ない清四郎。
「まあ、そんな事はもう無いでしょうけどね」
その数時間後、その言葉があっさりと裏切られる事になる。
その事実が、現時点で彼らにわかる筈も無かった。
別サイドから書いた剣菱家の事情です
魅×可の話ですが、その部分は今回欠片も触れてません
これから話が進んでいきますので、どうぞよろしく
剣菱家の事情:別バージョン第二段
倶楽部も散会し、面々は思い思いの帰途を辿る。
清四郎と野梨子は共に家路へと着き、美童は携帯を片手に頭の中のスケジュールを捲る。
何時も通りの、なんら変わらぬ下校風景。
しかし、この学園の中では異質な部類に入る電車組の可憐と、普段であれば真っ直ぐ遊びに向かう魅録が共に道を歩いているというのは中々に不思議な光景なのかもしれない。
「魅録と一緒に帰るのって珍しいわよね」
「そういやそうだな」
「今日は遊びに行かないの?」
「ああ。今日はちょっと、な」
「ふ〜ん」
そして沈黙。
その沈黙が窮屈な程浅い付き合いでも短い付き合いでもない。二人は黙ってその歩みを進める。
「ねえ、」
駅の改札口を抜けた所で続いていた沈黙を破り可憐が口を開いた。
「ん?」
身長差の為、若干見下ろすような形で魅録が返す。
「まさか本当に、清四郎の所に・・・なんて事無いわよね?」
「大丈夫だろ。前の件でおばさん達も懲りたろうし」
「でもさあ、あの時は悪ふざけみたいなノリがあったでしょ? 今回は違うじゃない」
「まあ、な」
口ごもりながら、だがはっきりと断言して魅録は足元に目をやる。
「だけど清四郎ってのはないんじゃないか? 第一清四郎がOKしないだろ」
「そりゃそうよね。もう勘弁だって云ってたし・・・」
「だろ?」
「しかし、大金持ちの令嬢ってのも大変よね」
「まあな」
「そういえば魅録、アンタはどうなのよ」
「はあ?」
「アンタだって結構モテるのに誰と付き合ってる様子も無いけど」
唐突といえば余りに唐突な可憐の質問に、しばし言葉を失う魅録。
が、
「そりゃあ、付き合ってるヤツなんかいないからなあ」
数瞬を置いて軽く返した。
その辺りの呼吸は流石親友といった所だろう。
「ふ〜ん。まだチチの事が忘れられないの?」
「ばっ・・・なんでそうなるんだよ」
「あら、違うの?」
「・・・・・・さあな」
それきり魅録は口を開かなかった。
可憐も、そんな魅録に対して声を掛けようとはしない。
触れてはならない部分に触れてしまったのか、という負い目に近い感情が彼女の中に生まれていたからだ。
だが、彼女がもう少し、ほんのもう少しだけ魅録へと注意を払っていたら気がついたかもしれない。
「玉の輿にゃあ乗せてやれそうに無いもんな、俺じゃあ」
魅録が呟いていたのを、彼女は知らない。
第二段です。
やっと魅×可らしくなってきました。
>674
きゃあ、魅録×可憐だ。嬉し〜
恋人よりダチが大事な魅録を理解して付き合っていけるのは、
オトナの女だけ。可憐にピッタリの役どころだと思ってます。
続きが楽しみ♪
清四郎は突然の万作の要望に辟易した。
「と、突然そんなこといわれても・・。
ましてや、僕は以前、この話がでたときに悠理には嫌がられてたじゃないですか。」
「あんときはあんときだ。今回は違うだ。
あのあとかーちゃんと二人、頭が冷えて、子供らに無理に結婚の話進めるのは
やめようってきめただがや。
そん為に豊作と悠理が剣菱から離れることになっても、
それがあの子らの幸せならそんでええがやと。
例え血がつながってなくても、ほんまに継ぎたいもんが剣菱継いでくれたら
ええと。」
清四郎はうなづいた。「よくわかります。」
「けんど、わしは心のどっかで、じーさんから受け継いだ大事な家業は
わしが一生懸命にやった、だからこそその剣菱を
自分の大事な子らに継いで欲しいと願いつづけとった。
昨日かーちゃんと話あっただがや。かーちゃんもわしも豊作に好きな子がおらんと
思ってたからこそ、豊作にふさわしい嫁探しをしとった。
でもあのいいなりに流されとった豊作が、剣菱捨てても一緒になりたい嫁ッ子おるときいて、わしらちいと嬉しかっただ。
だからもう反対はせん。そう決めただ。」
万作の言葉に清四郎は返した。「でも、どうしてそこで僕がでるんです?」
万作は清四郎の目を見据えて言った。
「そのかーちゃんとの話で、悠理の話がでただ。悠理がひとりで剣菱のトップに
たつのは無理だがや。悠理でなくとも、剣菱のトップにたてる人間はそうおらん。
しかも豊作との兼ね合いもあるしの・・・。豊作が出ていってしまってるわけではないからの。
が、身近に一人いる。しかも悠理のことをよくわかってくれる男が。
それが、清四郎くんだがや。」
清四郎は万作の真剣な目に狼狽した。
「でも、この前の件で、僕は会長代理などしましたけど、到底僕には無理だと・・」
万作はくいさがった。
「なにもすぐに全部しろとは言わん。何十年もかけて、ゆっくりやればええだ。
悠理はわしらの育て方のせいか、あんなふうに育ってしもうただ。
普通の生活はできんし、普通の男では嫁にもらってくれんだろう。
清四郎くんのことは悠理も信頼してるようだし、
わしらも清四郎くんなら安心だし・・、ここはひとつ考えてくれんかのう?
これを断られたら、剣菱は側近に継いでもらうしかないだ。」
清四郎は謙遜して「でも、まだ悠理も高校生ですし、これから
誰と出会うか、どう変わるかわかりませんよ。」と言った。
「いんや。年頃になったら悠理には、どんどん縁談が舞い込むだ。
剣菱財閥の名を目当てに、日本の名家や成金、世界各国からくるだ。悠理には内緒だが、
悠理が高校卒業したら、とかハタチになったらとか、
いろんな縁談の予約が殺到しとるだ。
なかには悠理に近づこうと狙ってる輩もいると、裏の筋からもよくきくだ。
万一、悠理がその中の男にだまされでもしたら、とか、
縁談をまとめるために危険な目にあったら、と考えると心配だがや。」
清四郎は万一でも、あの悠理に限って大丈夫だろうと思う反面、
父親としての万作の心配はわかる気がした。
万作はその後、夜明けまでとっぷり、剣菱家の事情や万作百合子夫婦の思い
悠理には清四郎しかいない、というようなことを力説して帰っていった。
清四郎は結局一睡もできなかった。
まだまだラブモードに遠い・・・
まえふり長すぎてスマソ。
リクエストさせて下さい!
可憐のことばにチチのことを思い出して、ひとり感傷的になる魅録お願い!
>677 イイ!!
前振りが長い程後の喜びは大きいモノ!
じっくりゆっくりでもステキなストーリー期待してますので
頑張ってね!!
677です。
清×悠に魅録と野梨子をからめて
ぐるぐる四角形にしようかと
思っておりましたが、
可×魅ということですので
悠理のレディ教育役として美童を、
そして清四郎に野梨子をからめていこうかと。
↑とってもイイ!!
美童は魅×可にもからめそうですね。相談役とか・・・
清×悠と魅×可は清×野、魅×悠の次に好きなカップリングなので
またしばらくここ見るのが毎日の習慣になりそうです。
恋愛オンチの清四郎と悠理がどんな風に成長していくのだろう・・・?
続きを楽しみにしています!
>674さん
思いついちゃったんでちょっと続けさせて下さいね。スマソ・・・
電車が動き出しても無言の二人。
なんとなくきまずくて、思わず魅録から話しかける。
「可憐の方はどうなんだよ?あいかわらずモテモテですか(笑)?」
自分の気持ちを隠すように、からかい口調で問いかけた。
声をかけられてちょっとほっとする可憐。いつもの調子で答える。
「そうなのよねぇ〜。モテはするのよ。
そのための努力はしてるし、それは当然なんだけどぉ・・・」
「なんだよ。」
可憐はすっと背伸びをすると、魅録の耳元に囁いた。
「アタシは燃えるような恋がしたいの。」
とつぜんのささやきに真っ赤になる魅録。
「えっっ?!」
つられて可憐も赤くなる。
「ちょっと、動揺しないでよ。魅録ったらうぶなんだからぁ(笑)。
でも最近本当にごぶさたよぉ。すてきな出会いはないしねぇ。
あーあ。あたしの運命のヒトはどこにいるのかしら。
時宗さんと千秋さんなんてほーんと幸せそうでいいわよねぇ。」
「いやぁ、お前、子供の立場にもなってみろよ。」
「それもそうね。」
二人そろって苦笑する。
「でも可憐はいいお母さんにもなれそうだな。」
「そうよぉ。日本一の良妻賢母よぉ。
魅録、イイ男いたら紹介してよねぇ。じゃ、また明日。」
いつものウインクを放ち、軽やかに可憐は降りていった。
んでは682の続きから
剣菱家の事情:別バージョン
ホームへと降り立った可憐に軽く手を上げて挨拶を返す。
電車が発車し、その後ろ姿に視線を送りながら魅録はそっと溜息をついた。
「チチ、か・・・」
それは思わず漏れてしまった言葉なのかもしれない。
自身はそうとは自覚していなかったのかもしれない。
だが、その言葉は間違いなく魅録自身の口から放たれたものであり、そして、彼が溜息をつくに十分な程の威力もあった。
確かに、南の島から帰国してからチチの事を思い返さなかったといえば嘘になる。
しかし、今実際に自分が見ているのは・・・望んでいるのは他でもない、黄桜可憐である。
いい加減だとは思わない。
この気持ちは本物だと、自分にも、そして――恥ずかしくはあるが――他人にも断言できよう。
だが、それでも何故自分が可憐を、親友であった筈の、親友としか見ていなかった筈の彼女を見るようになったのか。
思考を巡らせてもその答えは出てこない。
気がつけば、視線が彼女を追いかけるようになっていた。
柔らかなウェーブを描く髪を、自信に満ち溢れた艶姿を。
そして、偶に浮かべる、あの、美しい笑顔を。
何故だかは分からない。
だが、自分はこうして彼女を見ている。
第三弾かな?
この話、進み具合が遅すぎ(笑
清×悠編の作家さん>
そちらの設定にあわせながら書いていきますので、そのつもりでお願いします
今回のお話ははリレーじゃなくて連載ですよね?
ごめん、確認まで。
684>
リレーでも全然構いませんけど・・・
686 :
花と名無しさん:02/01/15 20:20
684>
すいません、激しく独走しちゃってましたねワタシ
スキをついていっぱいカキコしちゃってくださーい。
お願いします。
あああっ
その上あげてしまってる・・・
ホント スマソ・・・
「はあ・・・」清四郎はしらじらと夜が明けていく頃、
ベットに寝転がり天井を見つめ続けていた。
万作は清四郎が結婚を承諾した場合にだけ、
そのときになってから悠理に話すと言っていた。
また、多国籍企業や他の派閥との兼ね合いもあるので、
もし承諾してくれるなら、
なるべく早く入籍して結婚式という形で
世界に披露するとのことだった。
豊作の結婚が知れ渡ったら、「後継ぎ嫁探し」の為に水面下で
動いていた幹部連中に、「となると、血縁以外のモノが後継ぎに!?」と
あらぬ憶測や派閥争いを生みかねないということ、
また以前清四郎は婚約会見を開いたものの、破談会見もないまま、
すぐに婿養子縁組は破談になったと世間に知れ渡った背景もあるので、
婚約披露だけだと信憑性がないことなどが理由であった。
剣菱グループを動かすプレッシャー。それは確かにある。
だが、それに関しては今度こそ長いスタンスでやっていきたい!
という強い思いがあった。「おじさんには・・・、いや誰にも負けたくない。」
前回の失敗の理由はわかっていた。
プライドが高く、負けず嫌いの清四郎だけに、早く結果を出したくて
あまりにも急ぎすぎていたからだ。
旧泰然としたところを崩したくて、なめられたくなくて、
最初が肝心とばかりに、切りこんでいきすぎていた。
人があってこその企業というものを、まったく理解していなかった。
その後、密かに多趣味の合間をぬって、ビジネス書を読み漁り、
その他さまざまな方法で経営論などを学んだ清四郎には、
あの頃より自信がある。
剣菱グループで仕事をする、ということに関しては
今日万作の話を聞いてからは、なんのためらいもなかった。
菊正宗家の問題、その他もろもろの問題・・・それもなんとかいけそうだ。
大事なことは・・・、悠理のことか・・・。
以前の婚約騒動のときは、悠理をまったく尊重していなかった。
相手が悠理であるということは、そのときには完全に
「剣菱」というお宝に付録でついてる、オプションのようなものだった。
それについては、清四郎はひどく反省していた。
だから「今度はうまく手なづけてやる」というような
リベンジ的な気持ちで考えたくはない。
今回は悠理のことを一番大切に考えよう・・・
清四郎はそう思った。
「はよー、清四郎!」
数時間後、登校した清四郎は教室までの廊下で、悠理に背中を叩かれた。
「ああ、おはよう。悠理、少しは元気になったようですね」
「それがさー、あたいはいいんだけど、
とーちゃんが朝メシのとき、まだ寝てたんだー。
いつもならアケミとサユリと一緒に、5時くらいから起きてんのにさ。
夕べ帰りが遅かったからみたいだけど・・、ちょっと心配なんだ・・・」
悠理は少し顔を曇らせてそうつぶやくと、
清四郎の顔をまじまじみた。
「清四郎もなんか疲れてるぞ」
悩んで完徹した清四郎、ものすごいクマができているわけではないが、
少し顔色が冴えない。
「いや、少し考え事をね」
「そうか、いくら頭がいいからって、あんま使いすぎんなよ。じゃな」
そう言って手を軽く挙げると、悠理は自分の教室に入っていった。
悠理か・・・。清四郎は少しの間、彼女を目で追った。
人並み外れてガサツでバカで大食いで・・・。
でも純粋な、いい奴で。
まあ、今は女としては見れないな。
>>早く恋愛モードに突入したくて
ひとりでブリブリ突っ走ってます・・。
つまらないと思う方、読みにくいと思う方、
ほんとにすいません。
授業中の清四郎が、ふと校庭を見ると、体操服姿の悠理が目に入った。
すらりと伸びた細い手足、それはまさにきゃしゃな少年のようだった。
(いつかはあいつも誰かに恋をするんだろうか。誰かと結婚するんだろうか。)
それは清四郎には想像もつかなかった。
仮にシュワルツネッガーのような男がそばに現れたら、
あいつは好きになるんだろうか。
でも、その男はあいつに惚れるだろうか?
(そうなったとしても、続くだろうか。
あいつは、普通の女じゃありませんからね。
相当金持ちじゃないとだめですね。
あいつの金銭感覚は治るんだろうか。
あいつと渡り合える奴はいるんだろうか。
それに剣菱はどうなるんだ。)
とりとめもなく、思いはめぐって清四郎はふと気がついた。
(あいつは、無人島で生きていける生命力を持ってるけど、
この日本社会で、もし剣菱という家がなくなったら・・・あいつは
ちゃんと生きていけるんだろうか?)
悠理には、ずっと笑っていてほしい。
悠理がこの先も笑顔で生きていくには、自分の力が必要なんだろうか?
それから一週間、清四郎は考えた。
その結果彼は初めて、思いあがりや同情ではなく
「悠理を守ってやりたい」という確固とした気持ちが
あることに気づいた。
そして、その役は誰にも渡したくなかった。
(この気持ちだけで、結婚するに十分な理由じゃないか。
恋愛とは少し違うけれど・・・)清四郎は「恋愛ではない。」と
自分の中で定義してしまった。
そして、今度はきちんと自分の口から
悠理にプロポーズせねば、と思った。
>688-691
>>早く恋愛モードに突入したくて
ひとりでブリブリ突っ走ってます・・。
そのまま突っ走っちゃってくださ〜い!!
このふたりの恋愛がどんな形になるのか楽しみです!
個人的には悠理に夢中になる清四郎を見てみたい。。。
>691
うわ〜いい感じです!!
魅録には清×悠の橋渡しにもからんでほしいです・・・。
いや、清×魅の熱い友情シーンが読みたいだけなのですが(w
>691
いいですね〜清×悠。まず「恋愛じゃない」って定義しちゃうところが
いかにも清四郎っぽいというか・・・。
そんな清四郎が悠理を本気で愛するようになったらどうなるんだろう。(妄想中)
あと野梨子はどう清四郎離れをするのか・・・楽しみです。
続けさせて頂きまーす
そんなある日の3時限目 生徒会室にて。
体育が休講になった悠理が一人、大量のお見合い写真とにらめっこしていた。
発端は夕べの夕食時にさかのぼる。
いつものようにガツガツ食べまくる悠理。そんな中、百合子さんが口を開いた。
「ねぇ、悠理。あなたの結婚話の事だけど・・・」
シーン―――豊作さんがきまずそうな顔をする。
(うわっ。ついにきたか。)動揺する悠理。
「おまえだってまだ高校生だし。前回の結婚話は私も悪かったし、反省してるわ。
今回はじっくりいきましょう。あくまでおまえの意思をできるだけ尊重するつもりよ。
とりあえず候補者のデータを用意するから、目を通して見てくれないかしら。」
「えー。うーん。でもどうせ山ほどあるんだろう?」
「少し多いかもしれないけど・・・そうねぇ学校でみんなとご覧なさいよ。
可憐ちゃんや美童君にアドバイスしてもらったらいいじゃない。
もしかしたら可憐ちゃんの玉の輿も見つかるかもしれないし。」
百合子さんは力強くうふっと微笑んだ。
「・・・ごめん・・・」
豊作さんが小声で呟く。
(兄ちゃん・・・まぁしょうがねーよなー。てきとーに見りゃいいしな。)
「わかったよ。じゃぁ明日学校ででも見るよ。」
その一言がこの目の前の大量のデータブックになっている。
ざっと300冊以上はあるファイルの山。
「これは昨日今日集めたもんじゃねぇなぁ〜」
悠理は大きくため息をついた。でもどうせ暇な時間だ。
お昼にもまだ早いし、とりあえず可憐好みの男でも探しといてやろうかな。
悠理は一冊ずつ読みだした。
「とりあえずせいぜい30前半までだよなぁ。可憐は面食いだし。
お、こいつ。阪急グループの御曹司か、いいんじゃないの?」
悠理は自分の事は棚に上げて、だんだん楽しくなってきた。
「だめだめ、こいつは髭濃すぎ!!本物はもっとやばいんだろうなぁ。」
ややアリのデータを右、ナシのデータを左に投げ捨てていく。
「こいつは・・・まぁ右?これは・・・うーん、左だろう。」
山ほどあるファイルがいつのまにか左の大きな山と、右の数冊になっていった。
「えーっと次は・・・?!なんだこれっ?!清四郎じゃんっっ!!」
なんとそれは清四郎のデータブックだった。
いつ撮ったのだろう、優しい笑顔で微笑む清四郎の写真。
下には身体データ、家族構成、趣味、特技などがつらつらと書かれている。
「母ちゃん達、また清四郎の事推してるのかなぁ。」
想い出が蘇る。あの時の清四郎はひどかった。でもじっちゃんにやられてからは
本当に反省してたし、今ではその話になると気まずそうな顔をする。
「うーん・・・それにしてもホント多趣味だよなぁ。
確かにこれだけ見たらウチ継ぐには問題なしだよなぁ」
うーん。清四郎の笑顔をじーっと見つめる悠理。
何百枚ものデータを見た後だと、なおさらこの見慣れた笑顔に安心してしまう。
「まぁとりあえず・・・」
悠理は清四郎データをそっと右に置いた。
それからあと数十冊、バッタバッタと選別した悠理は
なんとなく疲れて、すやすやうたた寝をし始めた。
2つの山に囲まれて・・・
げ、激萌えの予感♪
お見合い篇完結を祝して、小話を一発・・・。
いえ・・・ただ清×野のほのぼの話を書いてみたかっただけです、スマソ〜。
見合い話が一件落着した、その数ヶ月後の話・・・だからすでに恋人同士なのです。
最初からこういう設定の話が書けるのもリレー小説のおかげですね。感謝!!
とある日の菊正宗家、 清四郎の部屋。
夕食後の、一日の中でも一番のんびりとした時間、 野梨子は清四郎の元を訪れていた。
今日の授業で少し不安なところが残り、そこを清四郎に教えてもらう約束になっていたのだ。
この互いに教えあうやり方は昔からの習慣であり、常に二人がトップクラスの成績を誇る所以でもあった。
いつものようにノートの所々をペンで指し示しながら説明をしていた清四郎だったが、
ふいに感じた肩の重みに「 ? 」 となる。
すると隣に座って話を聞いていたはずの野梨子が、寄りかかるようにして静かな寝息を立てていた。
(おやおや、人の説明中に居眠りですか・・・。・・・そういえば今日の体育は辛かったとかぼやいていましたね・・・)
くすっと笑うと、野梨子を目覚めさせないよう注意しながら、しっかりと寄りかかれるようにそっと身をずらした。
2.
自分の胸に抱えるようにすると、清四郎は腕の中の野梨子をあらためて見つめた。
黒い絹糸のような長い睫毛が目を引く。
例の騒動が幸いに転じ、晴れて恋人同士となった二人ではあったが、こんなふうにまじまじと
互いの顔を見つめる機会というのはそう無かった。
幼い頃から、野梨子の清楚で可憐な容姿は常に人目を惹きつけていたが、このところその輝きが更に増したようだ。
いつもそばにいて見慣れていると思っていた自分でさえ、時々はっとさせられる。
その理由が自分にあるのだとしたら、それはそれで嬉しい事ではあったが、同時に気が気でない気分に
させているというのも正直なところだった。
学校でも特に公言はしていないせいか、野梨子に想いを寄せる勘の鈍い男子生徒も後を立たない。
いや、ますます増えていると言っていい。
校内だけで無く校外でも、下校時に待ち構えて声をかけられる事などざらだった。
自分が一緒にいる時は良いが、一人の時は、口には出さないものの相当苦労しているらしい。
野梨子が相手にしていない以上、気を揉む必要も無いのだが、男の微妙な心理としてはそうもいかない。
それに思い余ってよからぬ事を考える輩がいないとも限らない。
それが最近の清四郎の悩みの種でもあった。
そんなこちらの心配など知らぬ気に、ぐっすりと眠っている野梨子は目覚める気配も無い。
長い睫毛に縁取られた目は今は伏せられているが、昔と少しも変わらない、
自分をまっすぐに見つめてくれる大きな瞳を思うだけで愛しさが込み上げて来る。
ずっと自分の中にあったはずなのに、少し前までは気付きもしなかった想い。
こんな気持ちを持てるようになるとは、自分でも思ってもみなかった。
(・・・情緒障害とまで言われていた、この僕がですよ・・・・)
苦笑いすると、眠っている野梨子をそっと抱き寄せ、額に軽く口づけた。
3.
(それにしても、全く警戒心を抱かれないというのは嬉しい反面、男としてはちょっと辛いものがありますね・・・)
安心しきったような無防備な寝顔に清四郎の心中は複雑だ。
頬を指の背でそっと撫でると、くすぐったいのか僅かに身を捩る。
「・・・ん・・・・」
小さな唇から漏れ出る吐息に、清四郎はどうにも落ち着かない気分にさせられる。
日頃から武道で鍛えている自分とは比べ物にならないほど、華奢で、柔らかな身体。
胸に伝わるそのぬくもりに、幸せを感じつつも苦しくなってしまうのだ。
日に日に美しくなっていく野梨子。
そのちょっとした仕草や微笑に、どれほど自分が心を騒がせているか、はたして野梨子は気付いているのだろうか。
いや・・・・本人がそれを意識していないからこそ余計にタチが悪いのだ。
無垢で純粋なところは野梨子の魅力の一つに違いないが、いざこういう関係になってみると
それはとても厄介な部分でもあった。
そうかといって、自分に絶対の信頼を寄せてくれている野梨子に対して無体な事など出来る筈もない。
こうやって二人きりになる機会は数多いだけに、男としては一種の生殺しといっていい状況だった。
「野梨子に振られた男共の涙の数を思えば、それぐらいはしょうがないかもな!」
「そうそう、贅沢な悩みってやつだね〜」
そんな事を言いながら、その点に関しては美童と魅録も同情している。
時期を待つしかないのだろうと思いながらも、理性との戦いは正直辛いところであった・・・。
4.
(・・・まったく・・・・人の気も知らないで・・・・・)
やれやれ・・・と、大きく溜息をついた拍子に体が動いてしまったのだろう。 野梨子がはっと目覚めた。
目が合った瞬間、自分が清四郎に寄りかかり、抱かれた体勢になっている事に気付いたようだ。
「きゃっ・・! ご、ごめんなさい、私ったら・・・。 清四郎も起こして下さればいいのに・・・・」
慌てて身を起こし、真っ赤になってうろたえる野梨子を見ると、やはりまだまだ先は長いようだ。
だが、そんな様子がますます愛しさを募らせ、大切にしたいという気持ちを起こさせる。
(・・・まぁ・・・急ぐ事もないですね・・・・)
口元に浮かんでしまう笑みを必死で打ち消すと、わざと不機嫌そうに言ってみる。
「あんまり気持ち良さそうに眠っているものですから、起こすのもどうかと思いましてね」
わざわざ教えてもらいに来たのに居眠りをしていたのだから、清四郎が怒ってみたところで不自然では無い。
ところが申し訳無さそうに自分を見上げて詫びる、野梨子のあまりの可愛さに、うっと息が詰まった・・!
ちょっと意地悪をするつもりが、逆に墓穴を掘ってしまったようだ。
(・・・せっかく気長にいきますか、という気分になれたというのに・・・・まったく・・・)
片手で顔を覆うと、はぁ・・・と大きく溜息をついた。
そんな清四郎を、野梨子は不思議そうに見ていたが、その時ふいに部屋の内線電話が鳴った。
「清四郎、 野梨子ちゃん。 お茶が入ったから小休止して降りて来なさいよ〜」
「あら、和子さん帰っていらしたのね。 行きましょ、清四郎」
立ち上がってドアノブに手を掛けた・・・・その時。
「野梨子」
呼び止められて、えっ?と振り向いた瞬間、唇を奪われた。
「きゃ・・・!! せ、清四郎ったらいきなり何ですの!?
やだ・・・、こんな赤い顔をしていたら、おばさま達に変に思われるじゃありませんの・・・!」
抗議の声もどこ吹く風で清四郎は言った。
「これくらいは許されると思いますけどね」
「えっ・・・どういう事ですの・・・?」
訳が分からないといった感じの野梨子に、やれやれと思いながらも、くすくす笑ってしまう清四郎なのであった・・・。
おわり
長文スマソ!
二人が恋人同士になってキスまで解禁になったとしても、その先にはなかなか進まないだろうとは
常々思っていたのですが、しかしこれは18、9の若者にしては悟り過ぎ・・・?
こんなラブ話じゃ不完全燃焼よ〜!という方にはスマソ!
この後の話もいつかは書いてみたいけど、野梨子の無意識ガードを崩す展開が思いつかない。
それ以前に、婚前はダメという意識を持ってるだろうしなぁ・・・。
なので今はこれが私の限界スマソ。清四郎ごめん、もう少し辛抱して・・・(w
702たん、楽しかったよー。 私はどうしても野x清派なので。
悠理の話も面白いけどね。
ホント妄想スレなのにまったりしてるし、面白くて好き・・・♪
私は魅×野 派なんですが、このスレをみて魅×悠にハマった1人です。
でも、今の魅×可も面白い!楽しみにしてま〜す!
本編でも魅×可のシーンって少ないですよね〜。
ふたりでホテルにいって(この表現アヤシイな)ルシアンのマネージャー盗聴したときと、
あとは11巻で可憐が霊にとりつかれて東北に行ったとき
魅録が超遠距離から発見したときくらい?
あっ、ダンス大会の最後にふたりでバイク乗ってましたな。
内容ないレスですまん。
続き楽しみです。
今魅×可読んだ後に18巻見て、
「隣に寝ていた千秋さんを一瞬可憐と間違える魅録」を妄想してしまった・・・。
さよ〜なら〜。
可憐を想ってる魅録萌え〜
すぐ赤くなっちゃうところが可愛くって・・・
作者さんたち、どうか魅録をいじめまくって赤くさせてくださいまし
>705
そーですよねー。
少ないゆえに、可憐と魅録のきっかけが思いつかなくって。
683の作家さんも
「何故だかわからない」と書いてらっしゃる・・・。
ところで、ルシアン時って、二人で新聞読んでたけど、
あれって泊まってたんだよね?
休み時間、清四郎は置いてあった本をとりに部室に立ち寄った。
そこにはなにやらファイルに囲まれて、悠理がすうすう寝息をたてて
眠っていたのであった。
「めずらしいな・・・、勉強か?まさかな・・・」
そう言いながら、ファイルを何気なく手に取る。
中を覗いて一瞬で、お見合い写真の山なのだな、と彼は察した。
(そうか・・・、悠理もある程度の剣菱の状況は把握しているか・・・、
それなら話は早い。)
今はめずらしく二人きりだが、なにせ休み時間という限られた
時間であることと、いつ他の連中が入ってくるかわからない状況だ。
「悠理、起きろ」
清四郎は悠理を優しくゆり起こした。「授業がはじまるぞ」
「あ・・・、せいしろ・・・?」
清四郎は、悠理が我にかえるまで、ゆっくり待ってから告げた。
「悠理、今日の放課後、話があるんだ」
さすがに少し緊張するな・・・。
放課後、清四郎は悠理を剣菱家から近い緑地公園に呼び出した。
悠理が承諾してくれてから、万作さんに挨拶にいこう。
(まず今日は無理でしょうけどね。
悠理が簡単に承諾するわけがない。)彼は自らにそう言い聞かせた。
けげんそうな顔をして、悠理が現れる。
「なんだよー、わざわざあたいだけ呼び出してー
どーせロクでもねーこと、言うんだろー」
「さあ・・・、どうかな。」
清四郎は遠くを見たまま、あいまいな返事をする。
周りはぱらぱらと人がベンチに点在し、広びろと美しい花壇と
並木が続いている。まだ明るいが少し色づいた西の空をバックに、
1枚の絵のようでもあった。
「ったく、こんなとこめったに来ないっての・・・、
へー、でもこの公園って結構キレーだよね、
知らなかったよなあ・・・あれ、
清四郎??」いつもと違う清四郎の様子に、悠理は心配になった。
「清四郎・・・、なんかあったのか?」
こんなに緊張したのは、いつ以来だろう・・・、
清四郎は落ち着かなかった。
が、表面は平静をせいいっぱい装った。
「清四郎ってば。大丈夫か?」
「悠理」
「な、なんだ?」
そこで初めて悠理と目が合った。
不思議そうに清四郎を見上げる悠理。
不意に清四郎は改めて「誰にも悠理を渡したくない」という気持ちが
湧きあがるのを感じた。
抱きしめたいような気持ち・・・、しかしそれを「愛しい」という
感情であるのを、彼は自覚していなかった。
ひと呼吸おいて、清四郎は言った。
「結婚しよう、悠理。」
「は!!??」
悠理はフリーズした。
清四郎はなにも言えなくなった悠理に、
たたみかけるように言った。
「僕と、結婚しませんか?」
「・・・・!!」
「すいません、驚かせてしまいましたね。」
「・・・、気でも違ったか?せ、せい・・・」
「むろん、正気ですよ。」
「冗談だろ?」
まいったな・・・、清四郎は内心舌打ちしたい気分だった。
(きちんと筋道だてて言おうと思ってたのに・・、
僕もおじさんとまるで同じだ、
いきなり本題から口にしてしまった。
まあ、プロポーズらしくていいか。)
そんな自分がおかしくもあり、清四郎はくすっと笑った。
「真剣ですよ。」
「な、なんでだよ・・・、なんで突然・・・」
「実は一週間前、万作さんが僕のところにきたんですよ。
で、悠理との縁談を考えてくれないか・・と。」
そこまで言ったとき、悠理にも剣菱家の事情と関連があったことがわかり、
さっと顔色が変わった。
お見合い写真の一件が脳裏をよぎる。
・・・なるほどね・・・むこよーし、かよ。
「清四郎が結婚したいのは、あたいじゃないよ、
うちだろ、うちで仕事したいからだろ!?」
「違う。違いますよ。
結婚後に、剣菱の後継ぎになれないとしても、
僕が悠理と結婚したい気持ちに変わりはありませんよ。」
少し悠理が赤くなった。
「う、うそつけ、お、おまえ、よくそんなことぬけぬけと・・・」
連鎖して、清四郎も少し照れたのか、視線を落として
ひとつセキばらいをして、さらに続けた。
「悠理を守れるのは、僕だけだと思ったんです。」
「う、うぬぼれんなよ!誰が守ってくれなんて頼んだんだよ。
守ってもらわなくても、あたいは強いんだ!
古臭いこといってんなよ!」
正直、悠理も清四郎らしからぬ言葉に
嬉しい気持ちが湧かなくもなかった。
だが、相手が清四郎だけに素直に受けとめられない。
(絶対、これはあたいを丸めこむ作戦なんだ・・・)と思ってしまうのだった。
悠理は清四郎に背を向けて、言葉を続けた。
「だいたい、あたいのことを好きでもなんでもなかったじゃん!
それをとーちゃんに泣きつかれたんだかなんだかしらないけど
、都合のいいこといっちゃってさ」
「この一週間、ずっと考えての答えなんですよ。」
「たかが一週間じゃないか!先週まではそんなこと
思いつきもしなかったくせに!」
あくまで喧嘩ごしの悠理に、清四郎の冷静冷酷モードにスイッチが入ってしまった。
「じゃあ、言わせてもらいますけどね。
悠理はいったいこの先どうするつもりなんですか?
今の剣菱家の事態を把握してるんですか?
自分の家のことでしょう。」
「・・・なんだよ、あたいだって、あたいなりに考えてんだ!」
「ほー。どんなふうに?
山ほどの見合い相手の中から、適当な条件の男性を選んで
おうちの為に身売りするんですか?
それとも、いずれ好きな男ができたら、剣菱を捨てて
でていくつもりなんですか?」
悠理は清四郎の人を小ばかにしたような口調に
完全にぶちぎれた。
「てっめえ・・・・!」
かまわず清四郎は続ける。
「たとえ剣菱家を離れたとしても、
悠理は生活していけませんよ。
小さい頃からの贅沢になれていますからね。
身の回りのこともなにもできないでしょうし。
働くなんてもってのほかでしょう。
それ相応の男に婿養子にきてもらうのが、
剣菱にとっても、おじさんおばさんにとっても、悠理にとっても
一番いいことじゃないんですか?」
「だから、それが清四郎だってゆーのかよ。」
「悠理だって僕なら、お互いよく知ってるし、倶楽部の連中とも
気兼ねなくやっていけて好都合じゃないですか?」
(確かに、そりゃ、あのメンツの中で選べっていったら・・・)
悠理は、お見合い写真の仕分けをしたとき、右の山に清四郎を入れたことが
ふと頭をよぎった。が、清四郎の方に向き直って断言した。
「イヤだ!!あたいは自分の人生自分で決めるって
ずっと前からゆってるだろっ!」
「だから!!」
ふいに清四郎に両肩を掴まれ、まっすぐ見据えられて悠理はたじろいだ。
「だから、自分で、悠理自身が決めて下さいよ!
僕と結婚するのを選ぶか!選ばないか!
この前みたいに決闘も強制しませんよ!」
恋愛モードにはまだ程遠いふたりが
どーやってラブラブになっていくのか、ものすご〜く楽しみ!
時間軸は少々戻りますが、少し伏線込みで妄想させてください〜。
可憐は魅録と駅で別れて、ひとり家路についていた。
さっきの魅録との会話を、ぶらり歩きながら思い返す。
(ちょっと余計なこといっちゃったかしらね・・・)
チチの名前を出してから魅録がすこし黙り込んでしまったので、
その魅録を見てマイタイ王国を離れる時のあの切なげな顔が思い出されて
可憐は少し自己嫌悪に陥っていた。
考えてみれば6人でいつも一緒にいるものの、恋愛談をするのは
専ら自分か美童で、魅録とましてふたりでこんな話をしたことはなかった。
(見た目もいい感じだし、友達思いでいい奴なのに女に興味がないなんてもったいないわね)
そうだ。前に悠理の結婚話があったときも、
冷たい態度を取る清四郎に「いい気になってる」とみんなで文句を言っていたけれど、
魅録だけは「余裕がないんだろう」と清四郎を気遣っていたっけ。
自分たちの心無い言葉でケンカをしたときも、
後になって魅録の怒った理由に納得して心底反省した。
自分の仲間をいつも信じて、絶対にばかにしたり裏切ったりしない、
簡単なようで実はすごく難しいことを、当然のようにしてしまう男だった。
(だから、危ない目にあってもどこか大丈夫って思えるのよね)
そこで、ふと思った。
(もし、初めて出会ったのが危ないところを助けてもらったときだったら、王子様に見えるかしらね)
・・・そんなことはやっぱり想像もつかなかった。
もうずっと前に、出会っていたし、もうすでに、仲間なのだから。
このとき可憐は未だ、魅録の本当の想いを知る由もなかった・・・。
おおっ! 清×野、良かったですよ〜! 清四郎ちゃんの生殺し状態も面白いですねぇ。
彼の理性が本能に打ち負けるところを是非見てみたいっす!
清×悠、魅×可も続きが楽しみです!
剣菱家の事情:別バージョン
「ただいま」
「はいはい、お帰りなさいぼっちゃま」
家政婦の老女が暖かい声で迎えてくれる。
それに挨拶を返しつつ、魅録はさっさと自室へと引っ込んだ。
「ふう・・・」
勢い良くベッドに見を預け、目を閉じる。
今日は溜息が良く出る日だ。
自嘲気味な苦笑と共にそんな考えが頭を過ぎる。
溜息の数だけ幸せは逃げていく。
「云ったのは誰だったかねえ・・・」
そんなくだらない事を考えつつ、魅録の意識は闇へと落ちていった・・・。
雀の囀りが魅録の聴覚を刺激し、意識を覚醒させる。
「寝ちまったか・・・」
軽く欠伸なぞをかましながらベッドに手をつき、ついた所でベッドとは明らかに違う感触に疑問符を浮かべる。
恐る恐るその方向を見ると・・・。
「ッモーニン魅録」
「!!!????」
言葉にならない声をあげる息子とは対照的に、母親の方は至って暢気にベッドから降りて頭を掻く。
「何で俺の所に潜りこんで来るんだよ!」
「あら、二階まで上がるのが面倒くさかったのよ」
前に聞いたことのある台詞。
何を云っても、この母親に通じるわけが無い。
昨日から数えて通算何度目に成るか分からないため息をついてみる。
「あ〜、もう分かったから。俺着替えるから、とっとと出てった出てった」
「何よ、母親に向かって」
云いながらも素直に出て行こうとする千秋。
「!」
その後姿に、魅録の頬にさっと赤みが走る。
・・・無論、下着姿の母親に対してではない。
流れるウェーブの髪に。
良く似たその体型に。
、彼女の、黄桜可憐の姿を見てしまったからだった。
なんかなあ・・・・?
どうなんだろ・・・・・?
717 :
花と名無しさん:02/01/17 11:52
イイ!
>714
可憐から見た魅録、(・∀・)イイ!
いつになったら王子様に見えるようになるのか楽しみ〜
>716
おおっ!妄想ネタ使って頂いてありがとうございます!
>>708
泊まってたでしょ。魅録は隣の部屋一晩中盗聴してたし。
あの回の魅録はめちゃカッコ良かった。
久しぶりに次回予告をやってみたら、またこんな時間・・・どうすんだ。
いきなり次回予告
ttp://coc.coco.co.jp/pc/魅録「野梨子…脱げよ・・!!」
野梨子「で、できないよ、魅録…。」
魅録「なら、脱がすまでだ…!!」
野梨子「ヤ…魅録・・・!!!」
アメリカ育ちの野梨子に靴を脱げってのは無理じゃないか!?魅録!
次回、『ハダシNO清四郎!』乞うご期待☆
ちょっとドキドキしちゃった・・・スマソ。
721 :
花と名無しさん:02/01/18 07:58
次回予告ウザい
722 :
個人的感想:02/01/18 08:09
さえずりを囀りって表記した途端、横溝正史の世界に飛んでいってしまうよ。
蟲とか蠢くとか。そんな感じしない?
723 :
花と名無しさん:02/01/18 10:24
>>722そういえば幽霊話は多いけど、猟奇殺人話って今まで出てないね。
清×悠、魅×可、萌え!
長ければ長いほど、読み応えがあって筋も通るし、
何よりも長いほどわくわくして楽しみなので、頑張ってください!
このスレまったりしてて、大好きなんです。
魅録は、悠理、野梨子相手だと恋愛のいろはからスタートだから、
可憐相手では恋する男フェロモン全壊でぶっちぎって進めてちゃってください。
結局、魅録は千秋さんを見て育ったから、
野梨子の男の基準が清四郎なように、千秋さんが女の基準でもおかしくないですよね。
続けまーす。
清四郎との結婚を選ぶのか、選ばないのか。
そんな思ってもみなかったことを突然問いただされても、答えらない。
自分の両肩をぐっとつかむ清四郎の力に、悠理は少しドキッとした。
「そんなん、今決められるかよ。まだ選べねーよ。
あたい・・・もう帰るっっ!!!!!離せっ!!」
強引に清四郎の手を振りほどくと、悠理は逃げるように走り去った。
「まだ・・・ですか・・・」
清四郎は襲ってくる自己嫌悪の波と共にしゃがみこんだ。
剣菱邸にて。
ダダダダダーッッとものすごい勢いで帰ってきた悠理。
息を切らせながら、扉を開ける。
「た、ただいまー」
「おかえりぃ〜♪」聞き慣れた甘い声。
うえを見ると、階段のてすりにひじをついて、美童が微笑んでいた。
話しかけながら階段を上る。
「びどー、来てたんだ。」
「うん。でも連れてこられた、という方が正しいかも」
苦笑する美童。
とりあえず悠理の部屋に入る。ふはぁ〜とベッドに飛び込む悠理。
美童はその前にある1人掛ソファーに座った。
「デートに行こうとさぁ、ご機嫌で道を歩いてたら、突然おばさんの車が止まって。
で窓がすーっと開いたら、笑顔で一言。
『あら美童ちゃん。ちょうどいいところに〜♪お願いがあるの!!』
なぁんておばさんのお願いなんて断れるはずないし・・・」
「あはは。連れてこられたんだ?!」
爆笑する悠理。
「で、母ちゃんのお願いってなんだ?最近は着せ替えごっこもしてないぞ。」
「・・・悠理、結婚することにしたんだって?」
『結婚しよう、悠理』
先ほどの清四郎の言葉が蘇る。真っ赤になった悠理は叫んだ。
「だ、だれとっっ?!」
「だからぁ、それを決めようといろいろ大変なんだろう?
候補者も何百人いるらしいじゃん。おばさんは、悠理一人じゃ心配だからって
恋のスペシャリストの僕に、イイ男を見極めてやってくれ、って頼んできたんだよ。」
(なんだ、そういうことか・・・)
悠理は少しほっとした。そして静かに口を開く。
「・・・豊作兄ちゃんとあたいの二人じゃ剣菱はやっていけないと思う。
父ちゃん、あんなんだけど頭いーし。勢いあるしさ。
兄ちゃんは頭は悪くないけど弱っちーし、あたいはそりゃ勢いはあるけどバカだし。
やっぱり母ちゃんみたいな強い嫁がくるか、父ちゃんみたいな婿が来ないといけないんだよな。」
「で、悠理が婿をとると。」
「うーん。だって豊作兄ちゃんには幸せになって欲しいんだよ。
でもあの嫁さんじゃ母ちゃんにはなれないんだよ。イイ人だけど。
それにじいちゃんの代から続いてきた剣菱を、うちらの代で他の人に渡すのは、
父ちゃん、すごく辛いと思う。し、あたしもさみしい。
だから頭良くていい奴さえいれば、あたいが結婚してもいいかなぁ・・・とは思う。」
「そうかぁ。」
(悠理・・・なんやかんやいって大財閥のお嬢様だなぁ。
会社の事考えてて、偉いじゃん。)美童は悠理を見直した
「でもそんなに何百人も候補者いるんだろう?
一人ぐらい、いい奴いるよ。一緒に探そう。この美童様にまかせなさい!!」
美童がいつになく自信満々で微笑む。
(でも・・・あんまりいなかったんだよね。)悠理はひそかにタメイキをついた。
ふと見ると、美童の横のテーブルに、悠理が分けた右の山のファイル数十冊が積んであった。
じいが運んできてくれたらしい。美童がその視線に気づく。
「これがその資料?思ったより少ないね。」パラパラとめくる。
「うん。今日少し選んだんだ。」
「へぇ〜でもなんか顔のいい奴ばっかりじゃない?悠理って面食いだったの?」
「!!!」
思い出した。
これは「悠理の婿」ではなく「可憐の玉の輿」という基準で選抜した資料ではないか。
あちゃー。あたいってほんとおバカ。
とりあえずそのことを美童に伝える。
「可憐基準〜?意味ないじゃん、なにやってんの、悠理〜。
でもこいつらってさぁ、みんな悠理のことどう思ってるんだろうね。
悠理のデータも一応むこうにいってるわけだろ。黙ってりゃ美人だしさ、
天下の剣菱財閥の深窓のご令嬢・・・とか思われてるのかもね。ぷぷぷ。」
「うーん。そうかも。」
「だとしたらさぁ、実際会ってみて、で言い方変だけど、悠理の本性を知って、
それでもついてくるやつって、よっぽどの変わり者か、 財産目当てかに限られる気がするなぁ。」
「・・・・・・」
「いや、悠理はいいやつだよ。僕は好きだよ。
でもそういう先入観をもった奴が、このギャップについていけるかなぁ。」
「まぁ大丈夫。イイ男は見分けられないけど、悪い男はわかるから。
僕にまかせなさい・・・ってあれ?清四郎、また候補に入ってるの?」
(しまったっっ!!さっき清四郎のファイル、入れたんだっけ。)
気まずい沈黙が流れる。
「まぁ確かにお金持ちだけどさぁ、清四郎は可憐とは合わないと思うぞ。」
「な、なんでっっ?!」悠理はとてもその理由が知りたかった。
「だってあいつら二人とも世話焼きタイプじゃん。
いつも二人で悠理や野梨子を心配しててさぁ。
そんなのがくっついたら、お互いに世話焼く必要がなくてつまんないよ、きっと。」
なるほど。言われてみれば、この二人にはいつも「しょうがないですねー。」とか言われてる気がする。
「だから清四郎はむしろ悠理との方が合うと思うよ。
悠理は安心して好き放題できるんじゃん?」
罪のない笑顔と共に、痛いところをついてくる美童。
『悠理を守れるのは僕だけだと思ったんです』
清四郎の台詞が再び蘇ってくる悠理なのであった・・・
以上です。長々とスマソ・・・
力尽きたので続きはどなたかよろしくおねがいします・・・
美童が素敵!! ナイスな台詞が多くてイイ!!
魅×可も楽しみに待ってます♪
>>725−728さん
最高だ!!話の展開うますぎ!
続けさせてくださーい。
「そういえば、前に清四郎との婚約騒動あったよね。
あれは結局おじゃんになっちゃったけどさ。
僕が思うに、清四郎にもうちょっと余裕あったら、
似合いの二人になってたと思うよ。」
美童は真顔に戻ってそう続けた。
(ひ、ひょっとして、美童、とーちゃんと清四郎のまわしものか!?)
悠理はあまりにタイミングのよい美童の話に、ちょっと勘ぐってしまい、
何も言えなかった。
「・・・、ってことはー、清四郎の方にも悠理のデータがいってるってこと?」
美童がふと思いついたように言った。
「や、今更あたいのデータなんて・・・」
「でもさ、現に清四郎のデータがここに来てるじゃないか。
・ ・・清四郎、自分にまたこの話来てるの知ってるのかなあ。
あいつなにも言ってなかったけどなあ・・・。」
悠理は美童に『悠理はなにか知ってる?』と聞かれそうな気がして
びくっとしたが、次に美童の口から出た言葉はさらに核心をついていた。
「悠理はさ、もし清四郎がもう1回、結婚したいって言ってきたらどうする?」
悠理はベッドから跳ね起きた。
「びっ、美童、お前、やっぱまわしものだろっ!!!」
顔を真っ赤にして叫ぶ悠理に、美童は驚いて手にしたファイルを取り落とした。
「まわしもの!?誰の?なんだよ、びっくりするじゃないか。」
美童は落としたファイルを拾いながら、考えをめぐらせた。
(まわしもの?おばさんのか?でもそれは、最初に悠理に言ったし・・・、
清四郎の話か?でも、悠理の反応は・・・なにか言われて図星のときの反応だな。
顔を赤くしちゃって・・・、えっ、『清四郎が結婚するっていったら?』って話が
図星だったってことか!?)
彼はほんの5秒ほどの間でこのように考え、悠理に優しく問いかけた。
「僕が、清四郎のまわしものってことかい?」
「・・・ああ。とーちゃんと清四郎の。そーなんだろ?」
美童はくすっと笑った。「違うよ。清四郎はそんな手段つかわないだろ?」
・ ・・言われてみればそうだ。悠理は墓穴を掘った自分がわかった。
(なんか清四郎のセリフは、あたいをまるめこむための作戦だって思ったり、
美童を疑ったり、今日はなんか・・・・)悠理はめずらしくしゅんとした。
美童は悠理を刺激しないよう、柔らかな口調で聞いてみた。
「悠理、違ってたらごめんね・・・、清四郎から何か言われたの?」
「・・・・ん、今は言えない・・・。ごめん。・・・・だいたいさっ、
倶楽部内の誰かとくっつくって、考えらんないんだよ。みんな好きで信頼してっけど。」
美童もうなずいた。「わかるよ。僕だって、三人とも美人だし、魅力的だと思うけど、
それは考えらんないもんね。それに、もし誰かとつきあって、別れちゃったりしたら
気まずいじゃない?」
悠理は笑った。「あの中の誰かと誰かが、つきあって別れるなんて、あんのかなー?」
「・・・でもさ、結婚って違うんじゃない?ある意味家族っていうか・・・
信頼してる人となら、きっとうまくいくと思うな。
既婚者の知り合い達から、恋愛から発展して結婚しても、
いざ恋愛が醒めたら相手を信頼できなかった、って話をよく聞くよ。
それにさ、相手が悠理の場合、どうしても剣菱家のこと考えちゃうよ。
僕だったら、おじけづいてしまうな。ましてや、前に一度失敗してるんなら余計に。
でもそれでも、もう一度悠理と結婚したいって言ってくる男なんだったら、
相当、いろいろ考えての結果だと思うよ。信じていいんじゃないの?」
その日の生徒会室。
今日は珍しく、野梨子と可憐の2人だけだった。
「野梨子〜今日は何飲む?」
可憐が飲み物のぎっしり詰まった戸棚を眺める。
「そうですわね、ハーブティにしません?」
「いいわね」
そう言って可憐はポットのお湯を沸かしだした。
そこに、魅録がやってきた。
「あれっ?今日はこれだけ?」
「美童はまたデートじゃないのぉ」
「清四郎は?」
野梨子の方を向いて尋ねる。
「さあ・・・今日は何も聞いてませんけど、何か最近疲れてるみたいですし」
最近、清四郎は毎朝眠そうな顔をしていたことを思い出した。
「そうか・・・悠理も今日はもう帰ったみたいだしなぁ。
実はさ、さっき五代が学校に来てたから、どうしたんですかって聞いたら、
五代がすごい狼狽して抱えてた荷物がそのときバサーッって落ちちゃってさ、
拾って見たらどうもお見合い写真の山みたいなんだよ。
だから家でまた何かあるんじゃねえかなぁ」
確かにあの百合子のことだ。ありえない話ではない。
「何だかんだいっても大変よねぇ。ああいう家に育って恋愛したり結婚したりするのも」
可憐がハーブティを注ぎ、2人の前に並べて自分も席につく。
それは今回の豊作の決断に対する関心と、悠理への同情との両方から来た言葉だった。
「世界中から名家のご子息が集められてるでしょうから、可憐、玉の輿があるかもしれませんわよ」
可憐の考えの先を読むかのように野梨子が言った。
「そうよねぇ!・・・でも、この前もそう思ったら来てたのはおじさんばかりだったのよねぇ。
剣菱の婿なら、しょうがないんでしょうけど。やっぱり玉の輿は自分で見つけないとダメよね。
こんなに努力してるのに、あ〜あ、運命の出会いってどこにあるのかしら」
可憐がすこしがっかりしたような顔でつぶやく。
「運命なんて簡単に見つかるものじゃありませんわよ」
「わかってるわよ!うるさいわね!」
また、いつもの女同士のやりとりが始まった。
魅録はそんな可憐をほほえましく見つめていた。
可憐は口ではいつも「玉の輿」とか「顔のいい男」とか、
そんなことばかりいつも言っているけれども、
本当はすごくロマンチストで、映画のようなドラマチックな恋を追い求めていることを知っていた。
その一見派手目のルックスとは違って、人一倍純粋な心を持っている女性だった。
倶楽部の中でも誰よりも情に弱くて、涙もろくて。
そもそも玉の輿と言っているのも、早くに父親を亡くして
幼い自分をひとり育ててきた母親に楽をさせてやりたいという思いからだろう。
そんな優しい心に、いつのまにか自分も惹かれていった。
「ちょっと魅録!なにそんな呆れ顔してんのよ!」
「え・・ああ、いやいやパワーあるなと思ってさ」
魅録はそう誤魔化してふたたびハーブティを口に運んだ。
(・∀・)イイ!
作家の皆様上手すぎ!!こんなん読めて幸せ!!
735 :
花と名無しさん:02/01/18 22:09
う、嬉しいいい!
清×悠は一押しで好きだったけど、魅×可もイイ!
作家の皆さま、ぜひ続きをお願いします!
申し訳ありません。
あげてしまいました。
清四郎の相談相手に魅録希望〜。
きっと悠理にプロポーズしたなんて野梨子には言えないだろうし、
1人で悩みぬく清四郎もいいけど、感情のままに動く清四郎もみたい〜。
清四郎&魅録&美童の男3人ショットでもいいね。
739 :
花と名無しさん:02/01/20 08:01
どちらにしても今回も美童は倶楽部内の恋からはかやの外ですか
>739
美童×野梨子はどうかな?
清四郎と悠理のカップルにショックを受ける野梨子を慰めてる
うちに、美童の気持ちが同情から恋へ変わっていく・・・という展開で。
つーか、恋愛慣れしてるはずの美童がウブな野梨子に振り回される
ところを見てみたい(w
野梨子から美童ってのがムズカシそうだけど面白いよね。
みんな口ポカーンと開けてびっくりしそう。
742 :
花と名無しさん:02/01/20 18:25
野梨子と美童おもしろそう!!
私も見てみたいです。。。
野梨子×美童イイ!
美童→野梨子もいいけど、美童←野梨子ってのがいいなあ。
清四郎泊まったく違う美童のある一面を見て目から鱗…的な。
魅録×可憐編の続きも大変楽しみです!
きのう初めてこの板に来ました。おもしろすぎ。
いっきに読んじゃいました。
わたしは清×野がけっこうきました。作家のみなさん
ありがとう。
732-733を書かせて頂いた者ですが、続き思いつきませ〜ん。
どなたか〜(他力本願)。
『信じていいんじゃないの?』
美童の優しい言葉に、少し疑い深くなっていた悠理もなんだか納得してしまう。
剣菱財閥の跡継である自分・・・そんな自分との結婚を
一度は失敗したにもかかわらず、再度申し込んできた清四郎。
『悠理を守れるのは、僕だけだと思ったんです。』
一週間悩んだって言ってたっけ。確かにここ数日なんか疲れてるみたいだったし、
それはこのことで悩んでいたのかもしれないな。
そうはいっても、さっきの清四郎の偉そうな言動は気に入らない。
剣菱が潰れたら、あたいが生きていけないみたいな言い方しやがって。
興奮した悠理は突然大声で叫んでしまった。
「あたいはあいつのあーゆう偉そうなところが嫌いなんだ!!」
一瞬びっくりした後、プッと美童が吹き出した。
「悠理ったら、ほんとバカ正直だなぁ。
清四郎に偉そうな事言われたから怒ってるんだ?」
はっっ。再び真っ赤になる悠理。
「確かに清四郎は偉そうなとこあるもんねぇ。プライド高いしさぁ。
まぁあれだけなんでも人並み以上にできちゃうと、しょうがないと思うけどね。
恋愛だけはダメそうだけど。」
クックッとおかしそうに笑う美童。
そう考えてみると、倶楽部内で恋愛が得意だといえるのは僕と可憐しかいないなぁ。
悠理と清四郎なんて、張り合うくらい苦手そうだもんなぁ・・・
そうだ!!この2人に1度ベタベタのデートをさせてみるのも面白いかもしれない。
「悠理、いい事を思いついたよぉっっ!!」
突然ソファから立ち上がって美童が叫んだ。
「な、なんだっ?!落ち着けよ、美童。」
美童はベッドの脇にしゃがみこむと、悠理の目を見ながらゆっくりと話しかけた。
「悠理、結婚には信頼が必要だ。でも、それだけじゃだめだ。
男女2人、赤の他人同志がずーっと一緒に生きて行くんだ。
そこには愛も必要だ。分かるか、悠理?」
くさい台詞を顔色一つ変えずに語り出す美童に、悠理は気恥ずかしくなったが
そのまっすぐな視線に、目をそらすことはできなかった。
「それでは、愛とは何か?愛し合う恋人同志はどんなことをしているのか?
分かるか、悠理?」
悠理は素直にフルフルと首を振る。もちろん横に。
「そうだろう?知らなくてもしかたない。
そして僕が知る限り、もう一人、愛を知らない可哀相な奴がいる・・・」
悠理は嫌な予感がした。
「そこでだ、悠理っ!!
僕が可憐と一緒に一般的なカップルのデートコースを組んであげるから
清四郎と二人きりで一日それをまわっておいでよっ!!!!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー?!」
悠理は五代が腰を抜かさんばかりの大声を張り上げた。
それにも負けず、美童はこんこんと説き続ける。
「相手がどういう男か知るには、二人っきりで行動するのが一番だよ。
そいつの本性がちゃんと分かるようなコースを組んであげるよ。
あの候補者達も、人数しぼったら最後には一度は二人であわなきゃいけないよ。
いずれその時にどんなコースにするべきか、今からいろいろ試してみたいんだ。
だからまず清四郎相手に、いろいろ試してみよう!!
気も知れてる相手だし、別に平気だろう?」
「うぅぅぅぅ。」
冷静に考えると、清四郎と悠理が二人きりで模擬デートをする必要性など
微塵もないはずなのだが、やけに自信満々の美童の態度、
しかも恋愛スペシャリストの美童の意見とあって、
悠理はそう言われるとそうなのかもしれない・・・という気分になってきた。
確かに見ず知らずの奴といきなり二人っきりでべたべたデートをさせられる前に
同じコースを清四郎と周ってみるのは悪い事ではないかもしれない。
清四郎と自分の相性も分かるかもしれないし、もしかしたら
あたいと結婚するのが嫌になってプロポーズを撤回してくるかもしれない。
「・・・別に特にあたいにデメリットはないよなぁ?」
おっっ、悠理のやつ、納得したか?
美童はにんまりした。
確かに剣菱結婚問題も重要だったが、この2人にデートをさせたらどうなるのか?
という好奇心の方が大きかった。
可憐と一緒にベタベタの特製コースを作って、みんなでこっそり後をつけよう。
指示は携帯で出せばいいし、魅録に盗聴機ぐらい作ってもらおうかな。
可憐と魅録を悠理担当にして、僕と野梨子で清四郎対策をねろう。
こりゃ楽しみだぞー。2人には悪いが美童はとってもワクワクしていた。
「そうだよ。悠理は予行演習ぐらいの気持ちでいればいいのさ。
僕らに任せとけって!!」
美童は満面の笑みで立ち上がった。
「早い方がいいよね・・・うーんと、明後日の日曜日にしよう!!
清四郎には僕から連絡しとく。詳しい事は明日にでも電話するよ。んじゃね〜♪」
(早速可憐に電話しますかね〜)
ヒラヒラと手を振りながら、美童はご機嫌で出て行った。
大幅にストーリー動かしました。
ご不満のある方、スマソ・・・
清×悠のべたべたデート案、募集しまーす!!
リクエスト よろしくです。
個人的には魅×可組にバイクタンデムで尾行して欲しい・・・
わ〜ありがとう<749=746-748
べたべたデート萌えますね〜
デートなら普通はお台場とかかな。
夜は観覧車乗って、ことと次第によっては日航ホテ・・・
(妄想突っ走り中w
>749
わー、なんかイイ展開っすねー!
デートの前にちと、別で続けさせていただきまーす。
美童を見送ったあと、百合子がでてきた。
「悠理?どうだったの?あのファイルの中で、お会いしたい方、見つかったの?」
そんな百合子にむかって悠理は言った。
「かーちゃん!とーちゃんが先週、清四郎のとこに行ったの、しってんだろ!?」
「!?悠理、どうしてそれを?」
「・・・せっ清四郎に聞いたんだよ・・」
百合子はぴんときた。「あら。なんて?」
「だから先週、とーちゃんがうちに来たって言ってたんだよ!」
「何の用事だか、聞いたの?」百合子は冷静に返す。
「ああ。」「で、清四郎くんは何て?」
「・・・、どーでもいーけどさ、あたいに黙って、勝手に話を進めんなよな!」
断るのなら悠理に言うはずがない・・、百合子にはわかっていた。
「だってお前に先に話したら、全面的に反対するでしょう?
その前に清四郎くんにもちゃんと考えてほしかったのよ。
で、悠理はどうなの?」
「どーもこーも・・、今すぐには考えらんないんだよ。」
百合子はふうっとため息をつくと、近くにある部屋に悠理をまねき入れた。
「お前の言い分はもっともね。でも、考えたくないから考えらんない、
とか、考えないようにしてるから考えらんない、って理由なら
早急に考えるよう努力してくれるかしら?
・・・・いそいでいるのよ。お前にはほんと悪いけど。」
悠理は百合子の様子に疑問が湧いた。「なんでそんな急ぐの?」
「悠理。実はね、豊作のお相手は妊娠していらっしゃるのよ。
今月中に結婚式はするわよ、彼らは。
だから、急いで次世代の剣菱の体制を整えてしまわないと、
いろいろややこしいのよ。」
「にーちゃんが!?」
「清四郎君なら、以前婚約発表はしているから、
もういきなり、結婚式の日取りの発表からで済むわ。
話が早いわね。」
「そ、そーいう問題かよ!?」
そこで、百合子は慈愛に満ちたまなざしで悠理を見た。
「ふふ、もちろん、それだけじゃないわ。
私はね・・・、私達はね、悠理がかわいいのよ。
あなたには苦労させたくないの。」
「・・・・わかってるよ。」
そうさ、全部わかったよ、誰にとっても何にとっても、清四郎とあたいが
結婚するのが一番いいことなんだって・・・。
清四郎が言ってたことはあたってる。あたいにはなんもできないよ。
でもあいつなら、あたいのケツ叩いて、やらなきゃいけないことは
きっちり責任もってやらすんだろうし。
かーちゃんだって、清四郎がいてくれりゃ、あたいのことも安心なんだろし。
いつになく素直に黙りこんだ悠理の顔を、百合子は覗きこんだ。
「清四郎くんはね、頭脳や人柄が優れているからって理由だけで、
薦めているわけではないの。
本当のあなたのよさを、彼が一番わかってくれてると思ったからよ。」
(本当のあたい?)悠理の脳裏に、先ほどの美童の
「悠理の本性知ってついてくる奴」って言葉が浮かぶ。百合子はさらに問いかけた。
「悠理は、どうして清四郎くんと結婚したくないの?」
「そりゃ・・・、あいつが剣菱継ぎたいからって
あたいと結婚しようとしてんのが、ばればれだからだよ。
あたいのこと、好きでもなんでもないくせにさ。
あたいは、とーちゃんかーちゃんを見て育ったからさ、
やっぱ、好きな奴から好かれて結婚すんのがイイよ。」
「じゃあ、清四郎くんがもし悠理のことを好きなら、悠理は清四郎くんを好きになれるの?
第一、清四郎くんが悠理のことを好きでもなんでもないって、どうしてわかるの?」
「え?」
百合子に不意をつかれて、悠理はとまどった。
そんな悠理の頭を軽くなでて、百合子は「少し考えてみたら・・・?」と出ていった。
あとに残された悠理は、また清四郎とのやりとりを思い出した。
そうだよ、あのセリフは嬉しかったんだよ・・・。
「剣菱の後継ぎになれないとしても、
僕が悠理と結婚したい気持ちに変わりはない」という言葉。もしほんとうだとしたら。
>746-748
デート、いいっすね〜。
じゃあ751-753さんの清四郎バージョン書かせてくださーい。
清四郎は悠理が立ち去ったあと、しばし呆然と立ち尽くしていた。
悠理の反応はほぼ予想通りといえばそうなのだが、
どちらかと言えば思いもよらずに大胆不敵な行動に出てしまった自分自身に動揺していた。
(あんな風に言うつもりじゃなかったんですけどね・・・)
あんなふうに言ってしまったら悠理が逆上するのも充分分かっていたつもりだったのに。
そして予想していたとはいえ、
実際に悠理の反応を目の当たりにして想像以上にショックだったことも事実だ。
(僕は、どうしたらいいんだろう・・)
公園のベンチに座りこんだまま、清四郎はひとり考え込んでいた。
気がつくと、いつのまにかもう太陽が沈みかけていた。
けれども清四郎は、まだいつもの自分に戻ることができなかった。
(…こんなときに、頼れる奴がいるな)
鞄から携帯電話を取り出して、ボタンを押す。
「はい、もしもし。何だよ清四郎?今日はどうしたんだ」
やはり、放課後自分が倶楽部に顔を出さなかったことを不思議に思っていたようだ。
「…ちょっと大事な用事がありましてね。ところで魅録、今日は暇ですか?
たまには一緒に夕食でもどうですか?」
「ああ、別に構わないけど。だったらうちに来いよ」
そのオブラートに包んだ清四郎の言葉に、少し疑問を覚えながらも魅録はそう言った。
「じゃあ、今から行きますね」
魅録の家で夕食を取った後、ふたりはしばらくいつものように雑談をしていた。
清四郎は少しずついつもの調子を取り戻していた。
(やはり、こういうときに友達というのはありがたいものですね)
魅録は、突然電話をしてきた清四郎を不思議に思いながらも、言いたくなったら清四郎の方から口を開くだろう、とそれに付き合っていた。
と、そのとき魅録の電話が鳴った。
「…っと、ちょっと悪い」
そう清四郎に断って電話のボタンを押す。
清四郎は手元の文庫本に目を落とした。
「もしもし。…ああ美童?」
「あのね魅録、ちょっと頼みがあるんだけど…」
そういって美童は、今日の一件と、清四郎との悠理とのデート計画について話しだした。
「はあ〜!?」
突然のことに魅録は思わぬ大声を上げて、横目で清四郎の顔を見てしまった。が、清四郎にとりあえず気付かれまいと再び元の口調に戻り、部屋の外に出る。
が、それで今日清四郎が倶楽部に来なかった理由と、
突然自分のところにやってきた理由を魅録は理解した。
(なるほどね…)
と同時に、その話に好奇心をかきたてられてもいた。
「で、清四郎の方にはうまく僕から言っておくから、盗聴機の方頼みたいんだけど、いい?」
魅録は部屋の清四郎に気付かれないように小声で言った。
「ああそれはいいけど。…清四郎なら、今うちにきてるぞ。
放課後顔出さなかったし、突然夕飯一緒に食おうとか言い出すから、
なんかおかしいなとは思ってたんだけど」
「あっそうなの!?じゃあ魅録の方から言ってもらえる?」
「え〜っ、何て言ったらいいんだよ!?」
「じゃあよろしく〜あ、野梨子には僕が電話しとくし。可憐と一緒に悠理の方よろしくね〜」
そう言って美童は一方的に電話を切ってしまった。
(まったく…)
そうため息をつきながら、部屋にいる清四郎のもとへ魅録は戻った。
「美童から電話ですか?」
文庫本を読んだまま。清四郎がそう尋ねる。
「ああ、それでな清四郎。明後日遊びに行こうって話しなんだけど、来られるか?」
ひとまず無難にそう切り出してみた。
「いいですよ。何するんですか?」
「……悠理にデートの練習をさせるんだと」
「ええっ?」
思わず文庫本を床に落とす。
清四郎が明らかに過剰に動揺したのが分かりつつも、
とりあえずフォローするように魅録は続けた。
「ほらあいつあんなんだから、いきなりお見合い相手と合わせても問題だろう。とりあえず社会勉強させることが必要じゃないかって。…それで、お前に相手役やって欲しいって、美童が」
「はあっ!?」
あまりの急な展開に清四郎は顔を真っ赤にさせた。
(どういうことなんですか…・?まさか美童、知ってて…・)
悠理以外は誰も知らないはずなのだったが。
その清四郎の狼狽ぶりに魅録も驚く。
(どうやら、本当みたいだな、美童言っていたこと…)
「な…何で、僕なんですか?美童でいいじゃないですか!」
清四郎の頭には「練習」という言葉ではなく「悠理とのデート」という言葉しかなかった。
「なんだよ、別に悠理のための練習だって言っているだろう?」
いつにない清四郎の戸惑いぶりが少し面白くなってきた魅録はからかいたい気分になった。
「美童じゃあ、もし悠理が暴走したときに止められないだろう?
お前なら悠理を簡単に扱えるじゃないか。それにお前も悠理と同じくらいその手のこと知らないだろう?いいのか、世の中みんなが知ってることを知らないままで?」
「……」
はめられていることはわかっていても、言いかえす言葉がなかった。
もしかしたら悠理がこれを機会に自分との結婚を考え直してくれるかもしれない、
そう思ったからだ。
「…わかりましたよ。明後日ですね。」
「詳しいプランは可憐と美童が作ってくれるから、それに合わせればいいだけだからな」
「そうですか」
つとめて平静を装って清四郎はそう答えた。
757 :
754-756:02/01/22 22:14
このあとこのままでも、あるいは清四郎が魅録に悠理へのプロポーズの話を
してもしなくてもいい展開にしたつもりです〜。
どっちがいいですかね?
誰か、続きお願いいたします〜。
下がりすぎてるのであげます。
デートは二日後ですよね?
前日に悠理対策の話し合いを兼ねて
可憐が魅録をデートコースの下見に誘うってのはどうでしょう?
下見するうちにちょっと乗り気になる可憐と、ドギマギの魅録・・・とか。
(悠理はその計画にのったってことか・・・)
清四郎は意外だった。
(あいつなら、血相変えて反対しそうなもんだが・・)
彼にとっては、次回どうやって悠理と二人で話す機会を持とうかと、
考えあぐねていた矢先だったので、
とりあえず、二人きりの機会を労せずに持てるようになったことは
ありがたかった。
一方、思案にふける清四郎の顔を見て、
魅録は謎と興味が深まるばかりだった。
(こいつの動揺の仕方・・・、
まるで、悠理に惚れて結婚申し込んだみたいじゃねえか。
んなわけないか・・・、再び剣菱でビジネスする野望に目覚めて、
今度は密かにすすめていく筈が、早速ばれそうで動揺してんのか!?)
しかし、今日の突然の誘い、こいつのここ数日の沈んだ表情・・。
なんにしろ、今清四郎がぺースを乱しているのは確かだ。
そんなときに自分を必要としてくれたことが、魅録は照れくさいようであり、
嬉しくもあった。
(ひょっとしたら、こいつはここ何日かで、すごい決心をしたのかもしれないな・・・、
悠理に結婚申しこんだってか・・・)
清四郎のうろたえぶり(・∀・)イイ!ツボ!
ニヤニヤしながら読んじゃいました!
「えっ・・・」
野梨子は美童からの電話に驚きの声をあげた。
確かに、悠理の扱いには清四郎が慣れている。
でも、彼には冗談になどできない過去の婚約騒動があることを、
野梨子は忘れてはいなかった。
「だめですわ、そんな。盗聴機なんて、悪趣味ですわ!」
(・・・・、おっと、やっぱり野梨子はお堅いな・・・)
美童は自分の楽しみに水をさされたようで、少しがっかりした。
「いいじゃありませんの、そんなの練習なんて必要ですの?
だって悠理がお見合いするお相手は、清四郎とは別の人間ですもの、
清四郎で練習してなんの練習になりますの?
それに清四郎だって・・・、・・・、
とにかく、いくらそういった経験がないからって、
みんなでそんな二人を見て笑うだなんて、私、気がすすみませんわ。」
むきになる野梨子に、ふと美童は危機感を覚えた。
(清四郎がほんとにプロポーズしたこと、野梨子が知ったらどうするんだろう・・・)
>>>
話を散らけてしまいました・・・。スマソ。
散らかりすぎた場合には、必ず取りまとめますので・・・。
すみません、ど〜しても書きたくなって・・・
18禁気味なので、こういうのキライな人は読み飛ばしちゃってください。
>>716の続き
その日一日、魅録は落ちつかない気分だった。
可憐のウェーブした髪が揺れるたび、ちょっとした動きで体型があらわになるたびに、
胸がときめいてしまう。
誰にも気がつかれないよう平静を装ってはいたが、悠理に「なんだ? 魅録、具合でも
悪いのか? なんかいつもと違うぞ」と言われた時は焦った(恐るべし、野生のカン!)。
このまま学校にいたらヤバイと思い、悠理の言葉にかこつけてサッサと帰ることに。
それでも、心のモヤモヤは晴れない。結局そのまま家に帰ってきてしまった。
カバンを放り出し、ベッドに横になる。
脳裏に浮かぶのは、可憐の笑顔としっとりした声。
それだけでも充分幸せな気分だったのに、想像は次第に具体性を帯びていく。
あの髪に顔を埋めて、可憐の香りを味わい尽くしたい・・・
あの柔らかそうな身体を抱きしめて、自分の腕の中で悶えさせてみたい・・・
その時、可憐はどんな声を出すんだろう? そして、その瞬間の表情は!?
いつしか右手が股間に伸びる。
パンパンになっていたそれは、窮屈な服から解放されて一層膨らみを増す。
そのまま手を上下に動かした。
あんなポーズ、こんな表情・・・可憐の姿態が瞼の裏を駆け巡る。
右手の動きが激しさを増し、押し殺した声が部屋の外に漏れそうになった頃、
それは白い飛沫を放った。
辛うじてティッシュに受けとめたものの、暫くは起き上がることができなかった。
軽い脱力感と深い余韻。そして、少しばかりの罪悪感。
こんなつもりじゃ無かったのにな・・・
片想いでいいと思っていた。玉の輿に乗るのを見守っていけると信じていた。
だが、本当にそうなのか? 平気でいられるのか?
あいつが他の男に抱かれることを想像しただけで、胸がチリチリ痛み出す。
あいつのことを思い出すだけで、何度も何度でも復活してしまう。
今出したばかりだっていうのにな。
チチの時はこんなじゃなかった。
キスをしただけで充分満足で、それ以上など考えもしなかった。
なんかなあ・・・・?
どうなんだろ・・・・・?
おお!少女漫画のタブーを破った、問題作だ!
でも(・∀・)イイ!
その後のモヤモヤ感とか。がんばれ〜。
762-763さん、素晴らしくイイです!!
こういうのを待ってました!
願わくば魅録にはこのまま危ない妄想世界へ突っ走ってもらいたいです。
だって健康なおとこのこだもん。
是非続きをお願いしまっす!
「魅録×可憐」って自分にはなかった発想なんですけどいいですね〜!!
作家さんの表現力も素晴らしスギ!説得力あり!ですね。
「いいとも」みてて思ったんですけど
清四郎と悠理って吉本の東野幸治と山田花子みたいで、恋愛感情はありえないのでは〜
恋愛においてお互いに尊敬の気持ちがないとなんだかなあ・・・。
>766
うん、私も清四郎と悠理の恋愛は、ちょっと不自然だと思う。
あ、でもそれはそれとして、今のお話は楽しんでますので、作家さんたち。
>762-763さん
つい、二人がカップルになったときには行くべきところまで・・・
と思ってしまいました。
ってーか悠理や野梨子と違って可憐だと妙にリアルに妄想できちゃう。
>768さん
え、野梨子でリアルなの読みたいかも・・(^^::
ていうか、考えちゃいます。妄想〜萌え〜
>>766-767 わたしも、ちょっとそう思っていました。
作品としては面白く読んでいますが。
東野と花子の例、笑った・・・
そう、たしかにそんなかんじする。
771 :
やっぱ清×野も読みたい〜:02/01/23 18:54
私も・・・
正直妄想でも、清×悠は想像しずらいっす・・・。
書いてらっしゃる方々の作品は無論、素晴らしいのですが♪
どうしてもイメージが湧かないなぁ(自分的にですが)
>762-763です。
石が飛んでくるのではないかと恐れてましたが、寛大にも受け入れて
もらえようで、ホッとしてます。
ここのスレで見るまで、魅録×可憐は考えたこともありませんでしたが、
いざ考えてみると妄想し甲斐のあるカップルなんですよね。
プラトニック系もH系も、両方いけますので。
書きながら、魅録は大変だろうな、と思いました。可憐みたいなフェロ
モンたっぷりの女性に恋したら、しょっちゅう刺激されちゃう訳ですし。
我慢できなくなった魅録も見てみたいけど、可憐を怒らせると怖そう・・・
>766
東野&花子、その例えサイコー!!
清四郎と悠理の恋愛話、続きが楽しみです。
前からこの二人が好きなので。
いつだったか、一条ゆかりの「くっつくとしたらこの二人・・」
という発言を読んで、大いに萌えた愚か者です。
この二人の話が始まってから、このスレを楽しみにするようになりました。
作家のみなさま、頑張ってください(^_^)
私もリアルタイムで結婚騒動話を読んでから
清×悠をよく妄想してました。
だから、このスレ見つけて嬉しかったです。
パソコン買って心底良かったと思いました。
続き楽しみです。
違うカップリングの話を同時進行で進めるっていうのは可でしょうか?
タイトルとかで区別して混乱を防ぐようにして・・・
清×野も見たいし、前に話題にでた美×可も見てみたいです。
清×悠のケコーン話に絡めつつ、
清に失恋?した野を美が慰めつつ、魅×可も進行しつつ・・・と
同時3展開はむずかしいですか?
作家のみなさまお願いいたします。
>774&775さん
ご声援ありがとー 妄想がんばります(w
今回はちょっぴりコメディたっちで。
静寂の中、魅録がきりだした。
「でもさぁ、悠理の奴、やな予感がするとは言ってたけど、ほんとに婿探し始まったんだなぁ。」
「・・・そうみたいですね。」
「今日も部室で話してたんだけどさ、あいつの婿ってどんな男がいいんだろうなぁ。」
唐突な魅録の言葉に、清四郎はなんと返していいかわからない。
「悠理は、今まで全然好きな人とかいなかったんですか?」
「あいつかぁ?俺はシュワちゃんしか知らないぜ?」
魅録がニッと笑う。
「あいつとはお前よりも付き合い長いけど、全然そんな話聞かないぜ?
女にはモテるけど、男に言い寄られてるのなんて見たことねぇしなぁ。
気が合う男友達はたくさんいるだろうけど、好きな男ってのはいないと思うぞ。」
「なるほど。」
そう言われてみれば、魅録は悠理の一番の男友達だった。
もしかしたら自分よりも悠理の事を分かってやれるのかもしれない。
・ ・・清四郎ははっとした。
もしかしたら悠理のことを守ってやれるのは自分だけではないのかもしれない。
「魅録は、今度のお見合いで・・・悠理にふさわしい男が見つかると思いますか?」
難しそうな顔をする魅録。
「うーん、俺もその見合いの資料とやらをみてないからなんとも言えないけど
相当たくさんあるんだろう?それだけ候補者いれば、一人くらいいてもおかしくないよな?
確かにおっさんが多いらしいけど、少しは若い奴もいるだろうし」
そうだ。おじさんはああ言っていたけれど、自分が一番悠理を守ってやれるとは限らない。
もしかしたら自分よりも悠理にふさわしい奴がいるかもしれない。
ずんずんずんずんと落ち込んで行く清四郎。
「なんだよ、なに突然ブルーはいってんだよ?」
すかさず魅録がつっこんだ。
「清四郎もまた候補者はいってんじゃねーの?」
うつむいていた清四郎ががばぁっと顔を上げる。
「えぇっっっ?!」
「だっておじさんとおばさん、お前の事そうとう推してたじゃん。
今回もまっさきに思い付きそうなもんだろう?」
「・・・・・・」
言うべきか。言わざるべきか。
清四郎の脳みそはいつになく激しく回転していた。
その時、バタンッッとドアが開く。時宗だ。
「おやじっっ、ノックぐらいしろよ。」
「おお、すまんすまん。清四郎君が来とると聞いてのぉ。元気かね?」
「お久しぶりです。時宗さんもお元気そうで。」
ニッコリ微笑む清四郎に、時宗も嬉しそうに答える。
「いやいや、わしは元気じゃぞ。いやぁ〜千秋ちゃんがいなくて寂しくてのぅ。
何の話をしておったんじゃ?わしもまぜてくれい。」
「おやじ・・・仕事はどうしたんだよっ。」
ため息をつく魅録に鼻息荒く答えながら、ドカッッと座り込む時宗。
「うるさいっっ。ここはわしの家じゃぞっっ!!」
いつもの親子喧嘩風景に息をこらして笑う清四郎。
「まぁわしのことはいいからいいから、何の話をしておったんじゃ?」
清四郎が真顔で返す。
「そうですねぇ・・・強いて言えば深窓のご令嬢との結婚、といったところですかね。
おじさんは、どうやって千秋さんとご結婚されたんですか?」
とたんに時宗の顔がでれ〜となる。
「勘弁してくれよ・・・」真っ赤になってつぶやく魅録。
「いやいや、話せば長くなるんじゃがなぁ・・・
わしと千秋ちゃんのなれそめはなぁ・・・」
遠い目で語り出す時宗に、すかさず魅録がつっこむ。
「なれそめなんかどーでもいいんだよ。結局なんだっけ、あれ?
あの誕生日に年の数だけ花を贈る、って約束して結婚したんだろ?」
「なんじゃ、えらいかいつまんだな。
でもそうじゃ。それからは毎年、毎年、花を贈ってなぁ・・・
千秋ちゃんはいつもいつも家にいないからほんとに大変でなぁ・・・」
「どうやって花の約束までこぎつけたんですか?
あの千秋さんが、よくそれだけで結婚しましたよね。」
「・・・実は秘訣がある。」
「ひけつ?!」 清四郎と魅録が声を揃えた。
「そうじゃ、千秋ちゃんに話を聞いてもらう秘訣・・・それは・・・」
「それは・・・」
「お願いじゃ!!!」
「おねがいっっ?」
「そうじゃ。千秋ちゃんはわしのことは嫌いじゃなかったが
結婚には全く興味がなかった。でもわしはあきらめきれんかった。
千秋ちゃんのことが大好きだった。もちろん今でも大好きじゃが・・・」
顔を赤らめる時宗。
「そんなわしが花の約束までこぎつけられたのは、
ひたすらお願いじゃ。毎日毎日花束を抱えて、結婚してくれー!!
とお願いした。もうお願いするしかなかったんじゃ。
でも必死にお願いしたわしの努力を認めて、結婚してくれたぞい。」
ふふんと誇らしげにする時宗に、半ば呆れて魅録が返す。
「なんだよ・・・そんなん秘訣でもなんでもねーじゃねーか。情けねーなー。」
「何を言う?万作だって奥さんには相当お願いして結婚してもらったんじゃぞっ!!
お願いだけじゃ無理で、財産をほとんど奥さん名義にしたらしいじゃないかっ。
好きな女と結婚する秘訣はお願い、ひたすらお願いじゃっ。それしかないっっ!!」
確かに。松竹梅、剣菱と天下のおしどり夫婦が2組とも旦那のお願いだったとは。
「お願いかぁ・・・」
妙な説得力をもつ時宗の言葉に、
清四郎と魅録は、それぞれの意中の相手を思い浮かべながら 、
ひそかにため息をついたのであった。
お願いじゃなくてかっこいいラブシーン、よろしくです(w
東野&花子>
東野が山田花子を慰めたりフォローしたりしつつ、
でも、「女に見えない!」ってとこがそのまんまなんですよ〜(藁
清四郎と悠理って仲の良さと恋愛は別〜。
ていうか、悠理に欲情する清四郎って・・・・・(−−;;)
作家さんがた、お疲れ様です。
色んな組み合わせがあるもんだな…と思いながら楽しんでいます。
自分の妄想と違う組み合わせもまた、面白いし。
ちょっと気になったんですが、清四郎の方が悠理との付き合いは長いです。
それから時宗ちゃんの語尾は「じゃ」ではないです。
それではまた、頑張ってくださいね。
>時宗ちゃんの語尾
今 読み直したらそうですね・・・すいません
>清四郎の方が悠理との付き合いは長い
うーん。確かに小学校から(幼稚園?)一緒ではあるんですが、
あの小さい頃喧嘩して、そんなに親しくはなかったのでは?
あの魅録と清四郎がであったパーティーぐらいから
悠×清は仲良くなり始めた気がして、
その時に「あたいのダチ」と紹介されていた魅録の方が
悠理との友人としての付き合いは長いのではないかなぁ・・・
と思ったのです。勘違いかな。
あと清×悠に恋愛は成立しない、という話ですが
ほんとにそのとおりで私もなかなか進みません。
で、恋愛は成立しなくても、結婚してから
お互いを好きになるのはありかなぁと。
それでそういえば百合子さん達もラブラブで結婚したんじゃなかったなぁ
と思って書いてみたのですが・・・
なんて長々とスマソ
間違ってばっかだときまずいので、
778ー780は無視してストーリー進めていいですよ。
ほんとスマソ・・・
>778-780、面白かったっすよ!
>「なんじゃ、えらいかいつまんだな。」にワラタ!
わたしも同じツッコミをしてしまいました。
清四郎も見習ってお願い攻撃にでるかな?
私も清四郎より魅録の方が悠理のダチになったのは先と思ってたので
そんな気にすることないですよ〜。
時宗ちゃんのデレデレぶり、良かったです!
デート、観覧車か夜の公園でシメてほしいなぁ。ベタベタだけど。
私も魅録の方が友達としての付き合いは長いと思ってました。
悠理と出会ったのは清四郎の方が早いけど
遊びとか共有する時間は魅録の方が多いと思うので
そういう部分でも清四郎は魅録にコンプレックスというか
プライドを刺激されて欲しいかな。
っつーか清四郎と魅録のやりとり、いいですね〜。
魅録の悠理との仲のよさと清四郎との倶楽部内一番の絆から考えると
このあと清四郎は悩みを話すのかな?
あっでも時宗ちゃんがいると話せないか(w
作家の皆様、お疲れ様でした。
悠里と清四郎って、あまり考えたことなかったんだけど
妄想スレなんだからいろんな組み合わせがあっていいんですよね。。。
ところで、野X清のほのぼのをまたよんでみたいです。
魅録と三角関係なんてなったら、もうすごく喜んじゃうなきっと。
788ですが悠理の漢字間違えました。ごめんなさい。。。
778さん>
野X清のほのぼのをまたよんでみたいです>
いいですね!私も読みたいです。
できれば、ほのぼののみならず、ちょっと進展してる清×野希望(^^;)。
野梨子って意外と突っ走りそうですよね。
超倫理的なところがあるし、ユウヤさんのときも結構積極的だし。
だから、きっと婚前交渉もOKでしょう!愛があれば!相手が清四郎だし!!
魅録と三角関係なんてなったら、もうすごく喜んじゃうなきっと>
私も喜んじゃいます。
清四郎や、魅録のように頭の良い人は
野梨子みたいにはね返ってくる女性がいいと思うのデス。
あの二人が調子狂わされるのは野梨子くらいですよね。
791 :
花と名無しさん:02/01/24 21:47
う〜ん・・・
やっぱり清四郎と悠理の恋愛は想像しにくいですか。
私は充分アリだと思うのですが
妄想が文章にならないのよー!
魅録と悠理編で見せてくれた可愛い悠理がもう一度見たいっす。
作家のみなさま、お願いします。
どうかこの愚か者に救いの手を・・・
790,791>こうなったらカップリング別板が必要だったり(藁
頑張って清四郎&悠理の作家のみなさま!
どうしてもこの二人のラブラブがみたいです。
悠理の恋愛って想像しにくいけど、原作では、たまに清四郎に泣きついたり
慰められたりするシーンもあるし、美人だし、
それなりにドキドキしそうって思ってるのですが・・
文才がないので自分では全然書けないのが悲しい。
昔は悠理と清四郎って絶対お似合い!って思ってたけど
年くってきた今はこの2人の恋愛って確かにちょっと妄想しにくい部分もあり。
だからこそここで悠×清を見るのが楽しみでもあります。
清×野、魅×悠もすごくよかったですしね。
作家さま方!頑張ってください。
私は倶楽部内の三角関係はチョト苦手だな。
前回みたく誤解の上での三角関係ならいいんですけど。
795 :
花と名無しさん:02/01/24 23:08
>>788>>790 いいですね〜、私も読みたいです!
野梨子と清四郎と魅録の三角関係!!
ぜひぜひっ!
どのカップリングも楽しく拝見してますが、清四郎にちゃんと性欲があるのかが
個人的には一番の謎です。(w
武道や色々な趣味に励む余り、そっちの方に体力や気力やその他諸々を消費
してしまってるような・・・。
後、どの女性陣の場合でも魅録が相手だと素直に可愛くなれる気がします。
(魅録好きなので欲目かもしれませんが)
お見合い話の悠×魅も良かったけど、魅→悠で悠理がなかなか気がつかない話も
読んでみたい。
あと、年上の男と燃えるような恋の末、失恋した可憐を優しく見守る美童。
そのうち、可憐の純粋さに惹かれていく話とか・・・。相手が魅録でもいいかも。
今ふと、思いついた妄想ネタなんですが
凄い古典的なんだけど、皆でスキーしに行って魅録が遭難(ていうか迷子?)に
なった野梨子を非難小屋で陵辱しちゃって、そこに清四朗が来てド修羅場に
その出来事はお見合い編後の出来事で魅録は本当は悠理の事が好きなんだけど
なかなか発展しなくて、悩んでる時に野梨子に一瞬気持ちが激しく、傾いて
無理やり思いを遂げちゃうんだけど、やっぱ愛してるのは悠理なの
で、ぶちぎれた清四朗が今度は魅録の大切な悠理を・・・無理やり・・・
まさに泥沼っ!てお話書こうかと思ってるのですが・・・
しかし一番肝心な陵辱シーンの描写が〜〜!
そういうシーン書きたいけど、苦手なので〜〜どぼしましょう〜〜
こういうお話皆様、お嫌でしょうか?(ビクビク)
>798
その魅録はアリだけどそんな清四郎は見たくない・・・かも
季節は冬
清四朗と野梨子はあの、お見合いでの様々な出来事をきっかけに
互いの愛情を深く強く育んでいた。
今朝も仲むつまじく登校する二人の姿がある。
以前から可憐で清楚な美しさを持つ野梨子だったが
今では、匂い立つ艶やかな大輪の華を思わせる魅力が加わり
野梨子の美貌は一層人目を惹き付けるようになった。
頭脳明晰、冷静沈着な清四朗であるが、事野梨子に関してだけは
冷静になる事など出来ないのだ
そんな自身の感情に戸惑いつつも
「まぁ、先に惚れてしまった方が負けと言いますしね・・・」
と半ば敗北を認めざるをえない、清四朗なのだった。
>798
あの仲間でのイレープは・・・いや〜。
好き合ってる同士ならちょっと萌えだけど。(w
魅録に一晩暖めてもらって朝になったところへ、清四郎が飛び込んで来て、
抱き合って眠ってる二人を見てしまう。
何も無いとは知りつつも、嫉妬ゴーゴーの清四郎くん。
その結果ちょっと強引に野梨子にせまってしまうとか・・・。
>801
禿同!!仲間内レイプはイヤソ・・・
そのストーリーいいな〜
一方、魅録と悠理はといえば
一見して以前と変わらぬ2人なのである・・・。
変わった事と言えば、魅録の深紅のドゥカティに2人でダンデム登校をするように
なった事と、悠理がほんの少し綺麗になったと・・美童と可憐がからかいながら
話すようになった事ぐらいだろうか?
今朝も悠理はヒラリとバイクから降りると
「サンキュー!」
と屈託無い笑顔を魅録に向ける
「ん。帰りも乗ってくだろ?」
悠理の笑顔を眩しげに見やりながらそう問う魅録に
「ん〜〜今日はパス!美童と晩飯、食いに行く約束してんだ!」
「はぁ!?そんな話聞いてないぞ!」
幾分ムッとしながら
「ごめん!美童がさすっげえ美味いイタリアンの店知っててさ・・あ!魅録も一緒に
いこうぜ!」
それではまるで、自分がいかにもつけたされたようではないか・・・。
憮然としつつも
「俺はいいよ、2人で行って来いよ・・」
そう言う魅録に
「なんだ、行かないのか?じゃあ、次は一緒に行こうぜ!」
魅録の心中を知らぬ悠理は、ニコニコと笑いながら元気よく駆け出して行く。
「まったく・・・これじゃあ、今までとか変わらね〜じゃね〜かよ・・俺達の関係
ってなんなんだよ・・・」
悠理のスラリとした後姿を見つめながら
魅録は深い溜息を一つつくのだった。
>>801 さんのご意見いいっす!
やっぱ、あんまりハードなのは駄目ですよね。。スマソ
今後の展開としては、倶楽部メンバーでスキーに行って
四角関係が展開・・・という感じがいいかにゃ〜
私は最終的には
清×野 魅×悠派なのでそこまでに収まるまでのごたごたがあると面白いかなぁ・・と。
思っております(^^)
>804さん
ウワーイ期待してますがんばってください〜!!
ありがとございますです〜〜
新バージョン四角関係編っ!
頑張って書かせていただきまっす!
こちらに書かれていられる
作家の皆様方もどうか、私一人では到底書ききれるものでは
ありませんので、ぜひぜひ続きをどうぞよろしくお願いいたします!
いっそのこと美×野も面白いかも・・・
最初はお堅い野梨子のことはで恋愛とかそういう対象じゃなかったのに、
清四郎のことを好きかもという自覚が出始めて、
だんだん女性として綺麗になっていく野梨子を見ているうちに、
その大和撫子っぷりに惹かれていくというか・・・
でもまだ子供なところもあって、そういうのを育てていく楽しみみたいなのを
味わっていくというか・・・
で、美童の片思い気味だったらなおよい、と(私的に)
でも野梨子が美童のどこに惹かれるのかはまだ謎(笑)
何となくほっとけないところが母性本能をくすぐるのか?
今の話だとこの二人だけあまっちゃうので何となくくっつけてみたくなった・・・
>>801さん
それ(・∀・)イイ!!
それにしてもオイシイ番号ゲットとしましたね(笑)
おお〜四角関係イイ!ど、どんな風になるのでしょうか(ワクワク
私も清×野、魅×悠派なので最終的にうまく収まって幸せになってくれれば
途中どんなにこじれちゃってもOKです。
いや〜〜すごい楽しみ〜〜〜!!
でも本気じゃない相手とのセクースは私も見たくないな〜一途でいて欲しいかなと。
>797さん
>魅→悠で悠理がなかなか気がつかない話も読んでみたい。
>失恋した可憐を優しく見守る美童。
↑私も読んでみたいです、この2つ。
特に、美童にもぜひ火遊びじゃない恋愛を希望!!
いつもの恋愛のノウハウが通用しなくて悩める美童もいいかも。
809 :
犬っころ ◆Im8ait4M :02/01/25 14:46
>>803 いいっすね〜お見合い編のその後。
食事ごときでぷち嫉妬してる魅録がなんか可愛いです♪
翌日(土曜日・デート前日)
野梨子と登校する清四郎、そんないつもと変わらない風景。
夕べは結局時宗の昔話が始まり、魅録とはろくに話せなかったっけ。
カラッと晴れた青空とは裏腹に、清四郎はもやもやした気分だった。
一方野梨子は、夕べの美童の電話を思い出していた。
明日の悠理・清四郎デートはきっと決行されてしまうだろう。
美童の言うように、悠理にデートの練習をさせる事は悪い事ではないと思う。
いつもの暇をもてあましている自分なら、面白がったかもしれない。
でもどうして相手が清四郎でなくてはならないのか。
それがなんだかとても嫌で、でもその理由は自分でもよくわからなくて、
なにかと難癖をつけては美童を困らせてしまった。
結局話し合いは宙ぶらりんのまま・・・今日は面と向かって相談しなければならないのだろう。
(別に清四郎が相手でもいいじゃない、ただの練習なんだし・・・)
思えば前の婚約事件の時も、自分は一人でイライラしてしまった。あれはなぜだったのか。
無言で歩みを進める二人。ふと清四郎がきりだした。
「昨日はなにかありましたか?」
ぼーっっと思案にふけっていた野梨子は、突然声を掛けられてびくっとする。
「えっ?昨日? 昨日は特に・・・くらぶで可憐と魅録とお茶をしましたわ。
清四郎こそ先に帰ってしまって・・・どこか具合でも悪いんですの?
最近顔色がすぐれませんわ。 」
毎日顔を合わせている幼なじみらしい発言に清四郎はくすっと笑う。
「気づいてたんですか。」「それぐらい気づきますわ。」
野梨子は少し拗ねた声で答える。
「そんな状態で明日のデートは大丈夫ですの?」
「デート?!」
(おやおや、美童のやつ。野梨子にまで話したんですね。)
予想外の状況に清四郎は少々焦ったが、ふぅとひとつ息をついて話しだす。
「知っていたんですか。悠理のデートの練習のことでしょう?
美童のやつがどうしても僕に相手役をさせたいらしくてね。
まぁ特に断る理由もないし、面白そうですし、付き合ってみるつもりですよ。」
「べ、べつに清四郎じゃなくてもいいじゃないですの。
美童の方が女性の扱いは得意ですし、魅録の方が悠理とは趣味が合いますわ。」
動揺して少し声を荒げる野梨子。
「うーん、僕も魅録から聞いたので詳しい事はよくわからないんですが、
目的はお見合い相手とのデートの練習という事ですし、
女性とのお付き合いに詳しくもなく、悠理とも個人的にでかけることはない僕が
その見合い相手のモデルとしては最適だったんじゃないですかね。」
相手役を嫌がっているかと思っていた清四郎の、まんざらでもない様子に
野梨子はどうしたらいいのかわからなくなった。
清四郎が乗り気なら、自分が止める理由もないはず・・・なのに。
どうして嫌な気持ちがするのだろう。目頭がちょっぴり熱くなる。
こみあげてくるものをこらえて、うつむきがちに、でも強く話す野梨子。
「美童はみんなでデートの様子を観察するつもりですのよ。
きっとぎこちない清四郎は笑われますわ。」
ははははは、と清四郎がからっと笑う。
悠理にプロポーズして断られたなんて、
それでも二人きりで話すきっかけが欲しくてデートに応じるなんて、
野梨子に話したらどんな反応をしめすだろう。
そう思いながらも、当たり障りない言葉を返す清四郎。
「そんなの予想してますよ。大方、魅録がなんか小細工でもするんじゃないですか?
でも僕一人じゃとてもデートプランなんて立てられませんしね。
どこかで観察してもらって、プロの指示を美童に出してもらった方が気楽ですよ。
なんなら僕が盗聴機でもつけておきましょうかね。」
全くとりあわない清四郎の様子に、我慢できなくなった野梨子は
パッと顔を上げると、彼を涙目でにらみながら、大声を張り上げた。
「そんなの、そんな清四郎までグルになって・・・
そんな面白半分のデートなんて、何も知らない悠理がかわいそうですわっ!!」
涙目の野梨子に、清四郎は狼狽する。泣くほどひどいことを言っただろうか。
「・・・そんなに怒らなくても・・・」
自分でも自分がどうしたいのかわからなくて、
そして理不尽に大声をはりあげてしまった自分が恥ずかしくて、野梨子は無言でうつむいてしまった。
野梨子はなぜこんなにむきになるのだろう。
美童がまえ言っていたように、ブラザーコンプレックスなのだろうか。
そうだとしたら、はぐらかせばはぐらかすほど、後の傷が大きくなる。
自分自身の口で説明するしか、今、話した方がいいかもしれない・・・
清四郎はゆっくり一つまばたきをすると、落ち着いた声で話し出した。
「悠理には悪いかもしれませんが・・・僕がデートしたいんですよ。」
「えっ・・・」 ぱっと顔を上げる野梨子。
「僕が悠理と結婚したいんです。剣菱ではなく悠理を守るために・・・。」
予想外の清四郎の言葉に野梨子は言葉を失った。
その時、隣を聖プレジデントの生徒が通り過ぎて行った。
「菊正宗さん、白鹿さん、おはようございます〜」
気づけばもう正門前だった。大勢の生徒が次々に登校してくる。
清四郎と野梨子は無言のまま、それぞれの教室へ向かって歩いて行った
安らぎ・・・ともちょっと違うかもしれませんが
悠理と清四郎は性格が対極なので
お互い一緒にいてホッとする関係になるのでは・・・と思います。
だからデートでの心境の変化に期待!
あと前日打ち合わせで可憐&魅録が2人で会ってほしいです〜。
ロマンチックな雰囲気のところに行ってちょっとときめく可憐さん見たい。
ベタなデートコースがいまいち思いつかないのですが(w
>>803続き
生徒会室(有閑倶楽部部室にて)
いつものように、六人の有閑倶楽部のメンバー達は
清四朗と野梨子は熱い玉露のお茶を
魅録と悠理はコーラ
美童と可憐はスターバックスのコーヒーと
それぞれに、のんびりとブレイクタイムを過ごしている。
「あ〜、た・い・く・つ・・何か面白い事ないかしら?」
可憐は優雅な仕草で髪をかき上げながら、そう呟いた。
「ふふ・・・可憐ったら、そうそう楽しい事ばかりなんてありませんわよ、あら?
雪が降って来ましたわ・・・」
野梨子がふと、窓の外に視線を向けると白い綿毛のような白雪がゆっくりと舞い降りている
「あ!ほんとだ!雪だ!」
悠理が子供のようにはしゃぎ声を上げた
「おや、どうりで・・・今日は冷えると思いましたよ」
「ねぇねぇ、今日は金曜日だから明日、明後日使ってスキーと温泉ツアーなんてのはどうかな?」
美童が提案する
「スキーは得意だし♪カワイイ女の子と知り合って・・・温泉・・なんて、いいよねぇ」
と気分はもうあちらへと行っているのか、うっとりと目を閉じている美童
「スキーか、いいな」
魅録も賛成する
「賛成!スキー&温泉&美味しいもの食べようツアー行こうぜ!」
悠理もすっかり乗り気だ、美味しいものという言葉に一番力が入る所がいかにも悠理らしい
「スキーですか・・わたくしはちょっと・・・」
野梨子以外のメンバーはもう行く気満々な様子に不安げな表情を清四朗へ向ける
「大丈夫ですよ!野梨子には僕がついていますから、心配せずに皆で行きましょう」
「・・・ええ・・」
内心不安感が胸をよぎりつつも、清四朗と一緒ならば・・・と考えコクリと頷いた。
>>814 「よし!じゃあ決まりだな!これから帰って用意しよっと♪みんな、夜あたいんちに
集合な!車は用意するからさ!」
決断力と行動力は流石、悠理である
剣菱財閥の力を持ってすれば、今晩出発して自家用機で海外へ・・・なんて事も不可能では
ないのである。
「OK!じゃあまた、夜にね」
ウインクしながら可憐は美童と共に部屋を後にする。
残された野梨子はあまり、気が進まないのか心配気に窓の外の雪を見つめている
「大丈夫か?野梨子」
そんな、野梨子の様子を気遣い魅録が声をかける
「ええ、大丈夫ですわ・・・魅録、わたくしだけスキーが出来なくて・・少し不安なのですわ
運動の得意な皆が羨ましい・・・」
超ド級の運動オンチである野梨子は、皆と楽しくゆきたい気持ちはあるもののやはりスキーと
なると及び腰になってしまうのだ。
「そんな事気にすんなよ!俺もスキー教えてやるから!スキーの後は温泉だぜ皆で楽しもうぜ」
「ええ・・そうですわね皆で楽しみましょう」
そんな会話を交わした、その数十時間後に二人を襲う事件が待ち構えていようとは
その時は気づきもせず、二人は部室を後にしたのだった・・・。
続けまーす。
魅録萌え〜なものでかなりひいき目です。ご容赦下さいませ。
お昼休み。
いつものメンバーなのに、どこかちょっとぎこちない。
野梨子はずーっと読書中だし、悠理も必死に魅録と可憐に話しかけている。
(デートの話はするなと言わんばかりのムードだなぁ・・・)
そもそもの首謀者である美童はためいきをついた。
「悠理ぃ〜!!サッカーしねぇ〜?!」
外から大きな声がする。悠理が窓を開けると、級友達が手を振っていた。
「おー。行く行くー。腹ごなしでもしようっと。」
早くこの場を逃げださんと、悠理は窓から飛び出して行った。
「ねぇ、悠理もいなくなったことだし、明日の話をしましょうよ。」
可憐が笑顔できりだす。待ってましたと、テーブルにのりだす美童。
「そうだよ〜。清四郎、魅録から聞いたろう?
僕らが明日のプランをたてるからさぁ、それに沿って動いてくれればいいから。」
「どこへ行くかは決まったんですか?」
「そうなのよねぇ。やっぱりロマンチックなとこがいいと思うのよ。
お台場とかどうかしらぁ?夜景も綺麗だし、いろいろあるわよ。」
「お台場かぁ・・・それにしてもフジテレビはすごいよな。
あの展望台 まわんねーかなぁ・・・」
「魅録っっ!!ちゃんと考えてよっっ!!」
可憐のお叱りが飛ぶ。苦笑する魅録。
隅っこに座って黙りこくっている野梨子に美童が声をかける。
「ねぇ野梨子だったらどこに行きたい?」
「わたくし、デートなんて興味ありませんもの。」
「ばかねぇ、だから参考にするんじゃない。 男嫌いでも楽しめる場所はどこ〜ってね♪」
ガタンッッ、と立ち上がる野梨子。つかつかとドアまで歩き、くるっとふりかえった。
「わたくし、こんな悠理をだますようなデートなんて、納得いきませんわ。
みなさんで勝手になさって下さいな。
清四郎は、盗聴機をつけても構わないそうですわよ。」
そう一気にまくしたてると、駆け出して行ってしまった。
「おい待てよっっ、野梨子っっ!!」
すかさず足を踏み出した魅録は、一瞬躊躇し、清四郎を振り返った後、
何も言わず、野梨子の後を追いかけて行った。
「野梨子、おい、野梨子ったら、ちょっと待てよっっ」
魅録の足に野梨子がかなうはずもない。廊下のつきあたりで捕まってしまった。
「どーしたんだよ。可憐の軽口なんていつものことじゃねーか。」
無言でうつむいている野梨子。こちらをふりかえろうともしない。
「なんだよ、清四郎となんかあったのか?」
小さな肩がぴくっと震える。その小刻みな震えは止まる事を知らず、
野梨子は両手で顔を覆ってしゃがみこんでしまった。
「おい、ほんとにどーしたんだよ。」
後ろから人の声が近づいてくる。誰か来るようだ。
(ここじゃまずいな・・・そうだ。)
「野梨子、ちょっと外 出よう。」
ドアをばたんと開けると、魅録は野梨子の背に手を当てながら非常階段の踊り場に連れ出した。
「やっぱり外はさみーなー。」
陽があたっているとはいえ、まだ1月だ。制服だけの身に風が冷たい。
「明日のことか?」
優しくきりだす魅録。階段に座った野梨子は静かにうなづく。
「夕べ、美童から協力してくれって電話があって、
その時はおもしろ半分に悠理と清四郎を観察するのが嫌だったのですけれど」
野梨子らしい発言に魅録は微笑む。
「今朝、清四郎とその話をして、そしたら清四郎は案外乗り気で、
それで・・・そんな清四郎までグルだなんて悠理がかわいそうですわって言ったら」
野梨子の声がだんだん小さくなる。
「清四郎はなんて?」
「自分が・・・清四郎が悠理とデートしたいんだって。
悠理を守るために結婚したいんだって・・・」
「清四郎がそう言ったのかっっ?!」
こりゃたまげた。清四郎が悠理に何か言ったらしい、とは聞いていたけど。
夕べのどこか調子の狂った清四郎の様子、魅録の最初の勘はあたっていたらしい。
「夕べ、清四郎がうちに来たんだ。」 「魅録のお宅に?」
「そう、夕方突然あいつから電話がきて、特に用事があるみたいでもないし、
なんか言いたそうな、妙な雰囲気ではあったんだけど・・・
美童が悠理の家に行ったって話は聞いてるか?」
「えぇ。おばさまに連れていかれたんでしょう?
たくさん見合い写真を見せられて、それでデートのことを思いついたって言ってましたわよ。」
「その時にさぁ、美童が、また清四郎も婿養子候補に入ってるんじゃないのか、
って話をしたら、悠理が過剰な反応を示したらしくてさ。
それで美童は2人の間になにかあったんじゃないかって言ってたんだけど。
昨日の放課後も2人していなかったろう?」
はっと目が大きくなる野梨子。
「もしかして清四郎の奴、悠理にプロポーズでもしたんじゃないのか?」
魅録の言葉が頭の中をくるくるまわる。ここのところ顔色が悪かったのも
そのことを悩んでいたのだとしたら・・・
呆然とした野梨子を見つめながら、魅録は思う。
ずっと一緒だった清四郎ちゃんが、突然女にプロポーズだもんなぁ(しかも悠理)。
野梨子じゃなくてもびっくりするよな。
でもこの野梨子の反応は、単なるショックなのか、それとも・・・?
「清四郎が悠理と結婚したら嫌か?」
野梨子の息が一瞬止まる。
「資産目当ての結婚では悠理を幸せにはできませんわ。」
「資産目当てじゃなかったとしたら? 頭のいいあいつのことだ、
それはさすがに前回で懲りてるだろう? 今のあいつはそうは見えねーけど。」
そのとおりだ。『剣菱ではなく悠理を守るために・・・』
清四郎はそんなことを言ってたっけ。
悠理を守る? それはどういうことなんだろう。
「資産目当てじゃなかったら、反対しねーのか?」
核心をつく魅録の質問に、野梨子は目を閉じた。
その瞬間、大きな瞳から小さな滴が零れ落ちる。
「わたくしもわかりませんの・・・」
「の、のりこ・・・」
「なんでこんなにイライラするのか、自分でもわからなくて、
もちろん悠理の事も心配ですけれど、それよりも、清四郎が
私の知らない男の人になっていくみたいで・・・
なんだかどうしていいのかわからなくて・・・」
しゃくりあげながら一生懸命はなす野梨子。
魅録はしゃがみこむと、野梨子の髪をくしゅっとさわった。
照れくさいのか、指で鼻の下をこする仕種をする。
「大丈夫だよ。あいつは変わったりしねーよ。
何をしても、全部、清四郎は清四郎だ。」
野梨子が落ち着くまで、頭をなでていた魅録だったがふとつぶやいた。
「幼なじみつーのも、なんかせつねーなー。」
ガラでもない魅録の言葉に野梨子はくすっと笑う。
「魅録ったら、詩人みたいですわ。」
「なんだよっっ。」
真っ赤になる魅録。ふぅと一息つく野梨子。
「魅録と話してなんだかすっきりしましたわ。
清四郎の真意はわからないですけど、清四郎は清四郎ですものね。
明日はデートの様子でも見て、笑ってやりますわ。
清四郎の初デートなんて面白そうですもの。」
くすっと笑う野梨子。どうやら少しふっきれたようだ。
自分が清四郎のことをどう思っているのかわからない。
どうしたいのかもわからない。でももうしばらくわからないままでいいのかもしれない。
そのうち嫌でも自分自身と向き合う事になるだろう。
その時野梨子に好きな人でもいれば、事態は変わってゆくのだろうが。
(メソメソしててもしょうがないですし、とりあえず明日は楽しんでしまいましょうっと。)
野梨子は腹を決めた。
「んじゃ、いくか。あいつら今頃雑誌片手にプラン作りだぞ。」
「勉強にもそれぐらいの情熱があればよろしいのにねぇ。」
2人は明るく談笑しながら部室へと歩いて行った。
それではどなたか 後をよろしくです・・・
部室へと魅録と野梨子が戻ってきた。
その様子を気にする清四郎に、野梨子がにっこり微笑んで言う。
「人が知っていることを知らないのは清四郎の恥ですものね。でも、
悠理を楽しませないことには成功とは言えませんわよ。ま、せいぜい頑張ってくださいな」
その口調に、清四郎はプライドを若干刺激されながらも安堵の表情を浮かべた。
魅録は先ほどの野梨子の話が気がかりだったが、
まさか今この場で清四郎に確かめるわけにもいかない。
「ねえ、お台場っていってもいろいろあるし、今日のうちにちょっと様子見にいかない?」
場の雰囲気がまた和やかになってきたところで、可憐がそう切り出した。
「あっごめーん。きょう僕デートでさぁ。そのあと家庭教師も来るし」
「私も・・・茶会の手伝いがありますの」
「な〜んだそうなの、じゃあ魅録、二人で行きましょ」
「えっ・・・ああ、わかった。じゃあバイクで迎えに行くから」
ふたりで、という言葉に一瞬ドキリとしたが、それを見せずに魅録は答えた。
「清四郎は、当日のお楽しみね」
明らかにみんなに遊ばれているような気がして複雑な表情を浮かべていた清四郎に
可憐はそう言ってウインクをした。
ちょっと無理のある展開ですが、魅×可にも少し進展してほしかったので。
続きどなたかお願いします〜。
ところでこのスレ、引っ越しは850ですか?900ですか?
>ずっと一緒だった清四郎ちゃんが、突然女にプロポーズだもんなぁ(しかも悠理)。
ちゃんと突っ込みされてるのにワラタ!うまいです!
その日の放課後。可憐と魅録は連れ立ってお台場まで来ていた。
明日の悠理と清四郎のデートにはどんな店がいいかと話しあいながら
ぶらぶら歩きまわって、フジテレビの展望台に登る。
「わあ〜すごいわねぇ。夜になったらもっとキレイよね、きっと」
「東京も広いよな、こうして見ると」
そのとき、背後から声がした。
「魅録さ〜ん!魅録さんじゃないですか」
その呼び声に2人は振り向く。どうやら魅録の遊び仲間の1人のようだ。
「おお、めずらしいな、こんなところで」
「…へへっ、実はデートなんですよ。ずっと頼みこんで、やっとOKしてもらえましてね。ほら、あっちにいる子です。かわいいでしょ?」
と、少し離れたところで景色を見ている女性を指差した。
「へえ〜お前もやるじゃないか」
そういって茶化す魅録。すると彼は照れ笑いをしたあとさらに続けて言った。
「魅録さんもズルイじゃないですか、こーんなにキレイな彼女いるのに秘密にしておくなんて。あっ、きれいな人だなぁ、と思ったら魅録さんが隣にいるんだもん。ビックリしましたよ」
と、可憐の方を見て言う。
「ばっ…バカ、そんなんじゃ…・」
からかったつもりが逆に返されて戸惑う魅録に、可憐の腕が絡み付いてきた。
(えっ…)
突然のことにさらに動揺してそれ以上何も言えなかった。
「どうもありがとう〜。あなたもデート頑張ってね。男は押しが大事よ」
可憐は全く意に介さずといったふうで、笑顔で答えた。
「はい。頑張ります!それじゃ、魅録さんまた今度」
そう言って彼は待っている女の子の元へ戻って行った。
「おい、可憐…」
魅録は腕を組んだままの可憐に心臓が高鳴りっぱなしだった。
「やあねえ魅録、なに照れてるのよ。
あのくらいの冗談に乗れなくってどうするのよぉ」
可憐が笑顔で魅録の背中をバシッと叩いた。
(ちょっと腕組んだくらいなのに、魅録ったらかわいいわね。
硬派っていうより、純情?見た目と違って、ほんとに慣れてないのねぇ)
けれどもそんな魅録の反応が、恋のかけひきばかりしてきた可憐にはすごく新鮮だった。
(そうよね、こうして歩いているとカップルに見えるわよね、確かに。
…ふふっ、情緒障害の清四郎とは違った意味で、魅録も少し女に免疫が必要よね。
もっとカップルばかりのところにでも行ってみようかしら)
そんな可憐の思惑を知ることも無く、
魅録はただひたすら自分を落ち着かせることに懸命だった。
魅録、いいなあ。 可憐もナイス。
うれしい〜!! 魅×可、イイ進展を期待してます!
あと、野梨子を慰める魅録、かっちょよかった〜!
可憐にはミイラ取りがミイラになるって感じで
ちょっと魅録にときめいて欲しいですねぇ〜
お台場行ったこと無いのでロマンチックな場所が思いつかないのですが・・。
>>821 魅×可、いいですね〜。新鮮です。
次スレですが、本スレは950でお引っ越しだったので、こちらも
950ではどうでしょう?
>823-824
魅録・可憐とも、いかにもって感じで(・∀・)イイ!
可憐がこれから魅録をどう翻弄するのか楽しみ♪
>827
ミイラ取りがミイラに一票!
からかってるつもりが次第にマジになってしまう可憐を見てみたい。
>815続き書きます。
その日の夜、有閑倶楽部のメンバーは各々荷物を用意して
悠理の家に集合し自家用ジャンボに乗り込んだ。
行き先は剣菱家が所有するスイスの別荘である。
「今からだと朝の8時ぐらいには向こうに着きますね」
と腕時計を見ながら言う清四郎に
「じゃあ着いたら早速ひと滑りしようぜ」
などとお菓子を頬張りながら悠理も言う。
最初はみなでゲームをしたりカラオケ大会をしたりと
楽しんでいたがまだ到着するまでには時間もあるし、
可憐の「夜更かしは美容に悪い」という一言もあり
男女別れてベッドルームで休むことにした。
それから1時間も経った頃、喉が乾いて起きた悠理は
窓の外を眺めている魅録に気がついた。
「あれ?魅録まだ起きてたのか」
「ああ・・・。なんだか目が冴えちまってな」
魅録の横に立った悠理も一緒に窓の外へと目をやる。
「あのさ悠理。今度ツーリングに行かないか?」
お見合の時、悠理がツーリングに行きたいと言って
いたことを魅録は覚えていたのだ。
「行く行く!で、どこまで行くんだよ」
「俺の知り合いが伊豆でペンションやってて、
ツーリングするならただで泊まってけって言ってくれてさ」
「へぇ〜伊豆かあ。いいじゃん行こうぜ」
魅録の誘いに悠理も嬉しそうに答える。
そんな悠理の横顔を見ながら魅録は軽く咳払いをした。
「・・・二人だけで行かないか?俺、軽い気持ちで言って
るんじゃないぜ」
今までならともかく、お互いの気持ちが通じ合った今、
二人だけでしかも泊まりがけで行くと言うことが
何を意味するのかは悠理にも分かっていた。
「えっと・・・」
何となく返事を躊躇してしまう悠理に
「返事は急がないから、考えておいてくれよ」
そう言うと魅録は「お休み」と言い残して部屋へと
戻って行った。
それまでには感じなかった魅録との関係の変化を
始めて実感した悠理であった。
続きお願いしまーす
おおお進展が!!
830.831さん
わお!私も倶楽部のメンバーが行くならスイスってイメージしてたんです!
う〜ん、魅録と悠理、初々しくていい感じですね♪
続きが楽しみです!
ワクワク♪
ん〜〜魅録×悠理イイ!
いずれ伊豆ツーリング編も読めるのでしょうか?
835 :
花と名無しさん:02/01/27 01:01
わーい
四角編とても面白く読ませていただいてます。
伊豆ツーリング編、首を長くしてまってます。
私も伊豆ツーリング編楽しみ!
清×悠のデートも早く読みたい!
・・・いつも希望や催促ばっかりで申し訳ないのですが>作家の皆様
あとどの話でも魅録はいいやつですねえ。
原作では実はあまり気にしてなかったキャラなんですが
ここでは激萌えです〜
ずっと悠×清萌えだったんですが、ここ見てて可×魅の方がすごく気になり始めてる・・・
>>837さんに禿同!
悠×清はどうしても東野×花子って感じがしてしょうがないけど(書いてる作家さん
スマソ〜)
可×魅は面白い組み合わせでいい!(イメージそそられる〜)
続きが読みたい・・・
うんうん
いつもイイやつですよね、魅録は。
でも今回の四角関係編ではいつもと違う魅録が見れるかも・・・と
密かに期待していたりします(ボソリ)
伊豆ツーリングではさらにいつもと違う魅録を!(w
>>828 このスレはおそらく他より容量が大きいので早い方がいいかと。
容量オーバーすると強制dat落ちするんじゃなかった?
初心者なのでイマイチ理解してないのですが、詳しい方そこんとこお願いします。
容量について調べてみました。
840までの書き込みで約459Kです。
496Kを超えたら容量警告が出て、512Kを超えたら表示されなくなります。
ということで、900を目処に引越ししてはいかがでしょうか?
850をとった人に次スレをお願いするということで、その人が建てるのが
無理なら番号指名するということでどうでしょうか?
暇に任せて性懲りも無く続けさせていただきまーす。
「ねえ魅録、やっぱりデートには夕暮れ時の公園ってのがいいと思わない?
キレイな夕焼け見ながら寄り添ってると、いい雰囲気になってくるんじゃない?」
(周りのベタベタのカップル見ただけで恥ずかしがりそうよね、魅録って)
悠理と清四郎のデートプランのためというのはもちろんあるが、
それよりも魅録をちょっとからかいたくなってきて、可憐はそう魅録を誘った。
「ああ…そうだな。それもいかにもって感じでいいよな。
その光景の中に清四郎と悠理がいるってのはなんか面白いけど」
明日、ふたりきりになって、清四郎は悠理にもう一度プロポーズをするのだろうか。
悠理の気持ちはどうなんだろうな。清四郎と一緒にいるとあいつも居心地がよさそうだけど。
そんなことを考えながら、魅録は可憐に連れられて海浜公園までやってきた。
夕焼けの中、公園にいるのはデートに来たカップルばかりで、
中には熱く抱擁を交わしている人たちもいる。
「お、おい、カップルばかりじゃねえかよ」
そのあまりの甘すぎる雰囲気に、案の定恥ずかしがってすこしたじろぐ魅録を、
可憐は面白そうに見ていた。
「だからいいんじゃないの〜!ほら、眺めのいい場所があるのよ、
ジロジロ見て邪魔しちゃ悪いでしょ、行くわよ」
そう言うと魅録の手を取って歩き出す。そのしなやかな手の感触に、再び心臓が高鳴り始める。
結局そのまま可憐に半ば引っ張られる形となった。
(こいつ、人の気も知らないで…)
海が見えるところまでやってくると、
ちょうど太陽が地平線に沈もうかとしているところで、
その光が海に反射してまばゆいばかりの美しい色を放っていた。
見事な光景にふたりはしばし目を奪われる。
「やっぱりロマンチックよね。こういう景色って絵になるわぁ〜」
その光景に酔いしれる可憐。
一方、悠理と清四郎のデートの下見ということも忘れ、
すっかり周りの雰囲気に圧倒されている魅録はその動揺を隠すかのように口を開いた。
「可憐もこういうところにはよく来るのか?」
「そうねぇ。そういう時もあるわね。…でもね、私」
「ん?」
すると可憐は、魅録の方を向いてその目を見つめて言った。
「誰かに夢中になっているときは、その人しか見えないの」
(……!)
魅録はその可憐の言葉と表情に、途端に顔が熱くなっていくのを感じた。
「魅録もそういうことってない?」
夕焼けの中ということもあって、それには可憐は気付いていないようだった。
このままだと自分がどうにかなってしまいそうで、頭の中で必死に言葉を探した。
けれども、ドキドキしすぎて考えるより先に言葉が出てきた。
「…う〜ん、それは、わかる気がする。その人の笑顔をずっと見ていたいって思う」
(あらっ…)
いつもならそんな自分のセリフを呆れるように聞いている魅録の思いも寄らぬ反応に、
可憐は同調しながらも少し驚いた。
「そうよねぇ」
「…俺は相手が笑顔で幸せでいてくれるためになら、何でもやりたいって思うね」
魅録は、動揺のあまりつい可憐の前で本音をこぼしてしまっていた。
「…それは、相手の気持ちを自分の方に向かせるために?」
可憐と2人きりという状況と、周りの雰囲気に圧倒されたこともあってか、
普段の自分なら真っ赤になってとても言えないようなことを言っていることに気付かずに、
魅録はさらに続けた。
「…もちろんそうなるのが一番だけど、そうじゃなくて、その人に幸せになってほしいから。恋愛って相手あってのものだけど、肝心なのは自分が相手をどれだけ想えるかだろう?」
その魅録の言葉に、可憐は何だか胸が締め付けられるような想いがした。
(…そうよねぇ。大事なのは駆け引きじゃなくて自分の気持ちよね。・・でも、見返りを求めない恋愛って、なかなかできないものなのよね。だから憧れるんだけど)
と思うと同時に、友達のためならそれこそ火の中水の中に飛び込んで行く、
そんな魅録なら、見返りのない恋愛ができるだろうと思えた。
そして、そんなふうに愛される女性を、可憐は少し羨ましく思った。
↑お台場にはいったことがないので、海浜公園があるかどうかは知りません(w
私の想像ですので、その辺の曖昧な設定は目をつぶってください〜。
小悪魔・可憐(・∀・)イイ!
その調子で魅録を翻弄しちゃってください。
ウブい魅録を見るのが大好きなもので。
「お互いがそう思える関係が理想よね。そんなの映画の中だけなのかしらねぇ。私もそんな恋がしたいわあ〜」
可憐はそう言って深くため息をついた。
陽もほとんど落ちかけて、公園のカップル達はいっそう盛りあがりを見せていた。
「うらやましいわね〜。ああ、私もギュ―ッと抱きしめられたい気分だわあ」
「はいはいわかったから。明日のこともあるし、もう帰ろうぜ」
魅録は、その甘ったるい周りの空気に、ますます気恥ずかしくなって
その場にいたたまれなくなってきていた。
可憐は、この場所でこのロマンチックな雰囲気の中にいるせいか、
はたまたさっきの魅録の話に心を打たれたせいか、それは可憐自身にも分からなかったが、
本能的に今まで考えもしなかったことを思った。
(もし、魅録に抱きしめてもらったらどんな感じなのかしら…)
いつものように6人でいたら到底そんなことは考え付かなかっただろう。
「ねえ、魅録ちょっと抱きしめてみてくれない?」
「はあっ!?な、何を…・!」
突然の可憐の発言に顔を真っ赤にさせる魅録。
「いいじゃない、ちょっとでいいからさ、ね?」
「バ、バカ言うなよ…・」
半分冗談で言ったつもりだったが、その魅録のあまりに敏感な反応がまた面白くて、
可憐はどうしても試してみたい気持ちになって、魅録の胸に飛びこんでいった。
(……!!)
その柔らかな可憐の身体の感触に、心臓が壊れそうになる。
「もっと、ギュ―ッと」
緊張のあまり、可憐のいわれるがままに震えながらも両腕で可憐を抱きしめる。
その瞬間、可憐は予想外に自分がドキドキしていることに気付いた。
このまま、この引き締まった魅録の身体に包まれていたくなった。
一方の魅録はといえば、頭の中が真っ白になって、
このまま自分がどうにかなってしまいそうな思いだった。
ただ理性を保とうとするのに精一杯だった。
「も、もういいだろ…」
どれくらい時間が経ったのかもわからなかった。
正直、限界だった。そう言って魅録は身体を可憐から離した。
可憐はもう少しそのままでいたいという思いもあったが、
そんなことを言ってしまっては自分で仕掛けた罠にはまったことを知られてしまうので、
少しはぐらかすように言った。
「…そんな私相手に恥ずかしがってどうすんのよ。そんなんじゃ、好きな子できたときにアプローチできないわよ?」
(…勘弁してくれよなぁ)
可憐に聞こえないように、魅録は心の中でそうつぶやいた。
いいところですが、このへんで私も限界です・・。
続きどなたかよろしく〜。
あ〜ぁ、可憐ったら刺激しちゃって・・・
この夜の魅録はどうなるのやら(w
きゃあ! どのお話も魅録萌えで嬉しい!
可憐ちゃん、魅録のほてった体も慰めてあげて!
851 :
花と名無しさん:02/01/28 22:14
そこで我慢がきかない魅録も見たかったな
852 :
花と名無しさん:02/01/29 22:55
次スレ、870取った方にお願いすることにしましょうか?
そうしましょう。お願いしますね〜>870踏んだ方
854 :
花と名無しさん:02/01/30 00:01
860踏んだ方の方がいいな
心配だから早い方が安心なような気がします〜
次スレタイトルは
「有閑倶楽部を妄想で語ろう2」でよろしいですか?
>855
オッケーです!
読者なのですが、最近、作者さんの書き込みがないのは、
次スレ待ちなのかしら、と思ってました。
857 :
花と名無しさん:02/01/30 13:37
>855
私もそのタイトルに賛成です。
んで、結局860踏んだ方にお願いするってことで
いいのかな?
860踏んだ方ということで決定にしましょう。
そのタイトルに賛成!
私、魅録&可憐お台場編を書かせていただいた者ですが
単に最近忙しかったのとネタがなかっただけです・・。
誰か、続きよろしくです〜。
じゃ、次の人よろしく!
860 :
花と名無しさん:02/01/30 16:04
■ネタ、雑談、業界などの話題は原則として漫画サロンでお願いします。
■今ある該当スレッド住人の方は、次スレッドまでの間に(遅くとも2月9日頃までには)
漫画サロンへの引越しをお願いします。
えっ!?
ときトゥナスレ除いてみたら同類のカキコなかったよ>860
ここに新スレ立てた上で様子見でよくない?
こんなカキコされるとここにスレたててはいけない気が・・。
どうしましょ。
ここに立てます? それともサロン板に移住したほうがよいですか?
わたしはどちらでも構いませんが
865 :
花と名無しさん:02/01/30 17:27
ここでスレ立ててた王家の紋章の妄想小説スレ、移動してもらいました。
あなたたちもスレ違いを認めて去ってください。
866 :
花と名無しさん:02/01/30 17:28
なんかヤな感じ
処天スレにもカキコされてました。
あぁどうしよう。
マタ―リやれるのが第一なので、おとなしく移住しましょうか。
たしかに869さんの言うように、サロン板荒らされてるようなので
ここに一応立てて見ましょう。
ちょうど私が870のようなので、しばしお待ち下さい。