480 :
いけない名無しさん:
啓太「七条さんって、本当に西園寺さんが好きなんですね」
七条「ええ。でも愛してるのは伊藤くんだけですよ」
啓太「…えっ…でも、西園寺さんは…?」
七条「彼は大切な人ですが恋愛対象には到底なり得ませんよ」
啓太「…」
七条「彼は見た目が女っぽくて、なよなよしてるように見えますが、あの長い髪を切ってしまえば大して女っぽくも見えないんですよ」
啓太「…?」
七条「つまり、髪の長い美しい自分、に酔っているわけです」
啓太「…」
七条「そうでなければあんなくだらない理由で髪を伸ばし続けるわけがありませんよ、ふふっ……おや?どうかしましたか?」
啓太「……えっと、…その、七条さんが西園寺さんを悪く言うなんて初めて聞いたから…」
七条「悪く言う?いつ僕が悪く言いました?事実を言ったまでですよ」
啓太「…はぁ」
七条「自ら進んで女の様な容姿になっているわけです。自然と振る舞ってはいますが、彼は、<男前な性格なのにまるで美女のような姿>の自分が大好きなんですよ…行動や発言も全て彼の理想のものに基づいた計算の元になされているんですよ。気付きませんでしたか?」
啓太「…ぜ、全然知りませんでした…」
七条「彼はそういう人なんです。潜在的におカマの素質たっぷりなんですよ。というかほぼおカマなんですよ」
啓太「…そう言われれば、そうですね」
七条「そういう部分も含めて、僕は彼を尊敬してますけどね。(笑)」
啓太「はぁ…」
七条「誤解は解けましたか?僕が郁を愛してるんじゃないかという誤解は……」
啓太「は…はい…」
七条「良かった♪君が望むなら郁を悪く言うこともできますよ?やってみせましょうか?」
啓太「いっ…いえいえ!もう充分ですからっ!」
七条「そうですか?」
啓太「はい、もうわかりましたから…」
七条「それは良かったです。僕の愛が伊藤くんに伝わって…」
啓太「し…七条さん…」