「情報屋」闇市場で暗躍=全国民が漏えい対象−高値で戸籍や職歴・愛知県警
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012092900188 携帯ショップ店員からハローワーク職員、警察官まで、各分野の協力者を通じて個人情報を入手していた「情報屋」が
摘発された。戸籍法違反容疑などで愛知県警に逮捕されたのは調査会社役員新原聡(38)、同久松淳二(37)両容疑者。
全国の探偵業者とネットワークを築き、官公庁や大企業が持つほぼ全ての国民の個人情報が入手可能だった。
県警は両容疑者の会社が個人情報が売買される闇市場の中心的な存在だったとみている。
捜査関係者によると、新原容疑者は2003年ごろから本格的に個人情報の売買を始め、
取り扱う情報と料金を記したチラシを全国の探偵会社にファクスなどで送付。
携帯電話番号や車のナンバーなどから割り出した所有者らの氏名や住所などを販売し、
「探偵のための探偵」として業界で存在感を高めた。
捜査のきっかけは、暴力団担当の県警幹部の自宅に、家族の名前を出して捜査中止を求める脅迫電話がかかってきたことだった。
県警は昨年11月、幹部の住民票を不正に取得したとして、戸籍法違反容疑などで東京の司法書士事務所代表の男らを逮捕。
職権を悪用し、全国の市区町村に戸籍情報の不正請求を繰り返していたことが発覚した。
県警は、男らに情報を発注していた新原容疑者らの調査会社3社を家宅捜索。
雇用保険の被保険者の職歴や車の使用者情報も漏れていたことが分かり、
横浜市のハローワーク職員や長野県警の警察官らを今夏、逮捕した。
携帯電話についてもNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社全てで契約者情報の漏えいが判明。
報酬目的で情報を流出させたとして販売店員らを逮捕した。
捜査関係者によると、新原容疑者らは全国の探偵業者の発注に応じて個人情報を1件当たり1万〜3万円程度で仕入れ、
2万〜5万円程度で転売。昨年11月までの4年間で8億5000万円以上の売り上げがあったという。
個人情報駄々漏れ状態なわけね