363 :
陽気な名無しさん:
あたしが中学生だった頃、近所にあった平屋建ての借家に住んでたマンコのお話よ。
そのマンコ、あまり裕福ではなかったみたいで、ヨレヨレの服に髪もぼさぼさのざんぎり、
小学校低学年くらいだったんだけど、学校には行ってなかったみたいでいつも一人外で遊んでたわ。
でもいつもニコニコしてて、道で会うと挨拶してくれる可愛いマンコだったわ。
ある日、道で会ったその子が、縞の子猫を抱いてる。拾ったんだ!一緒に住むの!と嬉しそうに笑ってたわ。
数日後、その家の前でうずくまる子猫を見たの。大きくてピコンと立っていた耳が無い。両方とも無い。
違う猫かな、と思ってたら女の子がてこてこやってきた。
いつものようにニコニコ挨拶してくれるその手には、服飾用のでかい裁ちバサミ。
血の気が引いた。けど、何も言えないし聞けなかった。
また数日後、その子は一人で遊んでた。猫はいなかった。
しばらくしてその子の一家は引っ越していった。ていうかいきなりいなくなった。
不思議な事に、俺の家族も近所の人も、その一家の名前(苗字)を知らないって言う。
あれ、何だっけ、って感じ。そういえば親の顔も見た事ないなって。
俺も女の子の名前記憶にないんだ。