ネルチンスク条約【歴史スレ30】

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676はく
昔のあたしは愛されていたの・・・
そうね例えば高校生の頃、2年生の時なんか
クラスの男の子5人に愛されていた・・・
しかもそれはみんな明るい活発なグループの子達でね、
ひとりだけちょっと?だったけど後はみんな格好良かったの・・・
そして真剣に好きで居てくれたんだと思う・・・
それがあたしにはわかったわ・・・ 授業中もあたしを見つめてくれたり、
好きだから逆に距離を置いたり、時には意地悪もされたけど・・・
無邪気な猫みたいに、あたしの膝に甘えてくるの、高校生の男の子達がね・・・
あたしは・・・ 誰も選びたくなかった・・・ 例えそれが悲劇のヒロインぶってると言われても、
あたしは誰とも付き合わなかった・・・ それがあたしを愛してくれたお返しの誠意だった・・・

その男の子達だけじゃないのよ、クラスが違ってもあたしはみんなから愛されてたの、ホントに・・・
あたしが歩けばみんなが振り向く・・・ 知らないマンコに「またキレーになってる」って言われたこともあったわ・・・
そうよもちろんマンコにもモテモテだった・・・ そして男の子達はかわいいかわいいって言ってくれた・・・
あたしはどんな顔をすればいいかわからなかった・・・ 全て手に入れたみたいに、欲まみれに笑えなかった・・・
黒い気持ちを抑えて、あたしは世界の悲しみを考えた・・・ そんな光と闇が戦う心の中で、
見上げた空・・・ 時が止まってた・・・ そう、動かす必要がなかったから、時はずっと止まってたの
だから今より少しだけ幸せだったの・・・ 変わらないことが幸せだったの・・・
自分も、心も、容姿もね・・・ だけどそんな中で変わっていくみんなを見ていた・・・
恐くてうらやましくて軽蔑していた・・・ 運命はとても残虐だった・・・
与える人には全てを運んでくれて貧しくて倒れそうな人から最後までをも奪っていった・・・
恐い・・・ 生きていたくない・・・ この睫毛が?恐くなんてない・・・ 永遠にこのままでいたい・・・ 
嫌い・・・ 好き・・・  死んで・・・ 死ぬほど愛してる・・・ もうどうなってもいわ・・・

あの頃毎日思っていたわ「みんなに好かれたって、幸せじゃないな・・・」って・・・
それでもあの日の空は、今よりも夢に満ち溢れていたよね・・・