≪Since 1914≫ タカラヅカ 九十周年 2 ≪緑の袴≫
長文になるけれど、お許しを・・・。
私は小さい頃からここを見ていたけれど、
熱心に見た時期と、全く離れていた時期とが、混じっているのね。
この7〜8年は比較的(全組ではないが)熱心に見ていた時期に
充るのですが、もうそろそろ「いいや」という感じになって来て
しまった。
むかしの事は良く見えると言われるけど、公平に見て、今の
生徒って、ダンス力は優れているのかもしれないが、歌や
台詞の声は、劣ってると思うの。歌劇って踊りも大切だけど、
まずどんな席で観ても、観客に(音響の力で)強い印象を与えるのは、
歌や台詞の方だと思うのね。それにダンスの巧拙って歌の
それより素人にはわかりにくいし。
主演者もダンスでスターでいるって肉体的にも大変だから、やっぱり
歌や台詞の比重が大きいし。
学校で何やっていたの?ってほどの素人並みの発声の人、目立つなぁ。
だから脚本のつまらなさが、ますます増幅されるような・・。
それとちょっと前に知り合いが、おとみ(安奈)さんの
口から、最近は自分達の頃よりずっと「経済的なこと」に
人事他が左右されていると(もっと俗っぽい言葉でですが)
聞いたらしいのね。実力よりもやはりお金、なんでしょう。
後演出家も、過去は本当に生徒を一人前になるまで、厳しく
育てようとする人が多かったと思う。
私の知っている限りでも、白井、高木、内海、鴨川とかさ。
あ、お元気な頃の柴田さんも。
生徒への愛情が深かったから、彼らがここで「先生」って呼ばれる
ことも、さも有りなんと思えたもの。でも今じゃ・・・。
(演出家自身、子供みたいな人もいるし)。
私は古くからのファンですが、鴨川全勢の頃はまったので、
案外いい意味で宝塚らしくなくて、新鮮な驚きを与えてくれる
(宝塚と他の要素のコラボって感じ)ものが好きですね。
難しいものに挑戦して生徒の持っている力が、ぐんと伸びるようなもの。
その意味で「エリザベート」は無論ですけど、バウなんかでは
宝塚らしくないって言われた「イーハトーヴ 夢」(藤井大介作)もなかなか
面白かったです。