夏目漱石「こころ」みたいな恋愛しませんか?

このエントリーをはてなブックマークに追加
272陽気な名無しさん:2005/07/18(月) 00:25:11 ID:iFCcC80Y
>>244
ドラマ化するなら、「先生」は玉置浩二がいい。
陰のあるインテリ中年。
静は黒木瞳かなあ。
273陽気な名無しさん:2005/07/18(月) 01:53:02 ID:W2drpxFS
あたしの脳内妄想では、先生は滝田栄だわw
274陽気な名無しさん:2005/07/21(木) 00:10:03 ID:y75OshJC
昔ドラマあったよね。葉月里緒菜がお嬢さんで、やけに色気がありまくってた
ような。男二人を手玉に取ってた。
275陽気な名無しさん:2005/07/21(木) 00:16:27 ID:+gmyDENK
葉月里緒菜がお嬢さんやったら別な雰囲気の話になっちゃうなw
276陽気な名無しさん:2005/07/21(木) 21:50:03 ID:myR8/5Fv
>>230
その島田雅彦の解説、どこかに収録されてる?
「こころ」「島田雅彦」で検索しても出てこないし、いろんな文庫本読んでも載って
ないし。興味あるわ〜。

277陽気な名無しさん:2005/07/21(木) 22:25:37 ID:mispBQym
福永武彦の「草の花」を読んだ時、「こころ」のパクリかと思ったわ。
278陽気な名無しさん:2005/07/22(金) 12:58:18 ID:nCk+2FaM
学校の先生に「こころ」を夏休み中に読んでこいって
言われたんだけど忙しくて読めないので
誰かストーリー教えてくれませんか??
279陽気な名無しさん:2005/07/22(金) 13:32:33 ID:hmme5DSA
夏休みまだまだあるんだから読めるだろw
280陽気な名無しさん:2005/07/22(金) 13:45:37 ID:nCk+2FaM
バイト・部活・田舎帰りとか!!
これからいっぱい予定があるんですよw
あと自分で読むと本買わなきゃいけないし…
281陽気な名無しさん:2005/07/24(日) 19:50:38 ID:iRENNGbq
図書館で借りるという手があるよ。

何度も読むたびに味が出てくる、スルメタイプの小説だと思うから、他人に説明
してもらってもイマイチ感動できないわよ〜。
282陽気な名無しさん:2005/07/24(日) 20:22:00 ID:SISYCb+G
青空文庫なら無料。
283陽気な名無しさん:2005/07/25(月) 16:54:07 ID:egbIozGR
先日、彼氏の携帯電話に着信がありました。名前は出ていなくて番号だけです。
でもその番号には覚えがありました。(4年前と2年前の同じ浮気相手です)
彼氏の携帯は4ヶ月前に新しい番号で取得したので、もし、そいつと関係が切れてい
たなら番号を知るはずはないと思います。
着信があった際に彼氏に電話を渡すとちょうど切れてしまったので俺が
「あふぅ、掛けなおしなさいよ?」
と言うと知らない番号だから掛けないといいました。

俺「でも掛けて欲しいわ。・・・いやな予感がするのよ。ああ、なにやら激しい胸騒ぎ
だわよ。」
彼氏「アホ、掛ける必要はないで。なんやお前、ワシを疑っとんのんか?ええ加減に
せえよ。しつこい奴じゃ」…。繰り返し…
これが元で取っ組み合いの大喧嘩になり、そいつと肉体関係がないならあたしの目の
前でその番号に用件は何か掛けなおして頂戴よ、と頼むと「俺を信じられへんのん?
関係は切れたし、掛ける必要がないやんか」の一点張りで話し合いになりません。
しまいには、こんな電話があるせいや!とマンションのベランダから携帯を叩き落と
し、壊してしまいました。

もうどうのように手をつけていいのか分りません。
でも俺もその着信を見てしまった以上、見なかったことにはできませんでした。
どなたかなにかアドバイスしていただけたら俺の気持ちもおさまります。
よろしくお願いします。
284陽気な名無しさん:2005/07/25(月) 18:04:32 ID:b/6FQylg
ん〜別れたら?
十中八九ヤってるわよ。
285陽気な名無しさん:2005/07/29(金) 21:00:30 ID:r0povhvm
>>230
あんた百聞はまづいでしょ、百聞は。書くなら「百間」で。

島田雅彦の話は『漱石を書く』かしらん。知らんけど。
286陽気な名無しさん:2005/07/29(金) 22:00:36 ID:6ov4fBqv
>>240
先生は自分の父親の遺産で(叔父に大分騙取られたとはいえ)、
暮らしていた筈。あと奥さんのお父さんの軍人年給があるかも
しれません。
287陽気な名無しさん:2005/07/29(金) 23:32:35 ID:AuCDAhGQ
>285
ありがとうございます。読んでみます。
そーいや島田氏は、エッセイで「2日間だけゲイになりたい」とのたまったとか。

>286
先生の暮らしって、かなり憧れなんだがな。(結婚は置いといて)
世間から離れてひっそりと暮らすって、うらやましい。


288陽気な名無しさん:2005/07/30(土) 21:53:26 ID:ffzmhcA2
あたし金之助の小説で一番『こゝろ』が好き。
高校の時冬休みの宿題で読んでから何度も読み返してるわ。

289魚座A型:2005/08/05(金) 22:07:11 ID:jaax90Wc
290陽気な名無しさん:2005/08/06(土) 09:37:47 ID:pv6RWsTP
291陽気な名無しさん:2005/08/07(日) 22:02:58 ID:4daG9w56
>289
w 
いいね。つくってみようかな。
こういうの好きだよ。
292陽気な名無しさん:2005/08/12(金) 22:01:25 ID:7vxvf68a
こころで読書感想文書かないといけないんだけど
誰かこの本を読んだ感想を述べてくれ
293大家:2005/08/12(金) 23:08:43 ID:C1xZjtSn
内閣書記官長の娘と結婚しました。
英國留学した際、抑欝状態になり、自転車療法で寛解しました。
294陽気な名無しさん:2005/08/14(日) 03:19:56 ID:i7hn59Kz
すげーいい>1
こころ、高校の頃読んだっけ。これって同性愛じゃね?とか思ってた。
なんか切ないかんじしてよかったな。夏休み、1人でどっかいってこころとか読み直したら面白いかも


大家ってまだいたんだね。なつかしい
295陽気な名無しさん:2005/08/14(日) 17:23:35 ID:2MYN1HHX
このスレ見てたら「こころ」読みたくなって読み始めてみたけど・・・
明治時代の本にこんなにトキメクとは.....やっぱり漱石先生は偉大です

他にゲイにおすすめな本ってある?
このスレに出てきた「少年と少女のポルカ」も内容に興味あるから書店探し歩いてるけど
全然見つからない・・・読みたいよぅ(つД`)
296陽気な名無しさん:2005/08/22(月) 00:38:53 ID:sHtJ+z48
ほす
297陽気な名無しさん:2005/08/29(月) 21:26:46 ID:69tOBq/f
>295
三島とか中井英夫とか、かなあ。今更な気がするけれど。
太宰にも「駆け込み訴え」とか、同性愛(本人が意識したかは知らんが)小説
は結構ある。
ダス・ゲマイネに「君は美少年だ」とかいうセリフがあったような。
今更な本しか知らなくてスマン。
298陽気な名無しさん:2005/08/29(月) 22:35:19 ID:jugb0pEm
>>295
もう何度も書いたが、マイケル・ナーヴァの作品。
あと、ミネット・ウォルターズ『囁く谺』。
299陽気な名無しさん:2005/09/02(金) 23:10:38 ID:5DnyxMme
昔読んだけど、どんなストーリーだったか忘れた。
300中森明代 ◆Akiyo743PM :2005/09/03(土) 00:12:23 ID:sNxRwZIB
300akiyo!!!
301陽気な名無しさん:2005/09/12(月) 22:19:24 ID:7rzj7mUL
森雅之が「先生」を演じた『こころ』、観てみたい・・・!

結構良かったという意見も聞いたことあるけど、学生時代の先生も森雅之が演じて
るんだそうな。それはちょっと・・・。
やっぱり学生時代の先生は、それにふさわしい若い肉体が必要だったと思う。
先生=森雅之 というのは結構良いんじゃないか?という気がするだけに、
ちょっと残念だ。
302陽気な名無しさん:2005/09/12(月) 22:24:38 ID:2umvK1Rx
>>295
三島の仮面の告白なんかどう?
少年時代に同級生に抱いた嫉妬が混じった恋愛感の描写は
お仲間ならばすごく共感できると思うわ。
303陽気な名無しさん:2005/09/12(月) 22:25:46 ID:Rz7wynW0
森雅之って京大のアメフト出身だから
体つきはがっしりしてたわよ。
304陽気な名無しさん:2005/09/13(火) 22:38:21 ID:R5VkEL1M
「羅生門」観た時、細かった印象があったのだけど、けっこうガッチリなのか。
つーかインテリ俳優だと思ってたので、アメフトは意外だ。
アメフトがインテリっぽくないわけじゃないけど、なんとなく。
305陽気な名無しさん:2005/09/29(木) 23:11:30 ID:5ZHl7rFW
 あんな生活してみたいね。あれだけグジグジナ悩んで暮らしても、親の資産があるからヌクヌクと暮らせる。果ては奥さんに何の説明も無く自殺してしまう。さすが明治の知識人。
306陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:20:54 ID:VCybSPs8
「こころ」には乃木将軍のことがよく出てくる。先生は乃木将軍の殉死の知らせを
聞いて、そして死のうと思ったんじゃないの?
漱石の作品はどれも強引でむちゃくちゃ。でも、それは近代合理主義で文学を捉えよう
としてるから。そこがわからないと漱石や鴎外は絶対にわからない。
漱石はこう言ってる。
「自分の心の不可思議さをそっくりそのまま捉えようとおもった。自分の心で
あっても、心というのは分からないものだ」
307陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:26:19 ID:VCybSPs8
Kというのは坊さんの子でなんでも精進、精進で精神的に向上がないものは馬鹿だと
言ってひたすらに前向きに己を鍛えようと生きてる男だね。孤独な男。
経済的に苦しんでるKを見て、先生は自分の下宿にKを連れてくる。Kにとって
先生は唯一信用できる男だった。
そしてKは打ち明ける。実は下宿のお嬢さんが好きになってしまったと。
ところが実は先生も前からお嬢さんが好きで「しまった。先を越された」と
思った先生はKに「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と、かつてKに言われた
言葉を投げ返す。
308陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:28:55 ID:VCybSPs8
Kは「道のためにはすべてを犠牲にすべきものだ」ということを第一信条にしてた。
それなのに女を好きになってしまった。「人の心は分からない」というのは、ここでも
描かれてる。それに対していちばん辛い思いをしているのはK。だから先生にだけ
打ち明けた。そこに追い打ちをかけるような先生の言葉。ここでKは逃げ場を失った
んだと思う。
309陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:31:12 ID:VCybSPs8
先生は下宿の奥さんと2人きりになる機会をつくって「お嬢さんをください」といって
Kを出し抜いた。そしてKが自殺する。先生はゾーッとして、その瞬間が先生のその後
人生を支配していく。
310陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:36:01 ID:VCybSPs8
Kは自殺するけどその理由について漱石ははっきりとは書いてない。それがわからない
から先生も死ぬに死ねない。このKの自殺のシーンがすごい。あの場面は近代文学
の中でまれに見るすごい場面だと思うね。
先生はKの隣の部屋で寝ていて、枕元から吹き込んでくる寒い風でふと目をさます。
そして、仕切りのふすまが少し開いているのに気づいて、のぞいてみる。
そしたらKが死んでいた。このKの姿とそれをみた先生の心理描写は、まさに迫真
そのもの。人がたった一人ぼっちだということを、あれほど鮮やかに一枚の絵として
象徴的に描いた場面はすごい。
311陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:40:16 ID:VCybSPs8
Kが死んだ理由を後に先生は淋しくてしかたがなかったのではないかと考えている。
Kは先生にお嬢さんのことを打ち明けたけど、逆から見るとKは、お嬢さんを好きだった
先生の心もお嬢さんの心も分かっていなかった。一番信用してる友人も一番愛している人の
心も、いっしょに暮らしていながら分からない。その瞬間Kはたまらなく淋しかったんじゃない
かな。この世でたった一人ぼっちで、息をすることも辛いほど淋しくて淋しくてたまらなかった。
お嬢さんと先生のおかげで孤独でなくなっていただけに、なおさらだったのかもしれない。
とにかくKは謎のまま死んでいく。
312陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:45:22 ID:VCybSPs8
Kの自殺の夜、先生はただならぬ気配を感じてKを呼んでみる。ところが返事がない。
嫌な感じがして、慌てて立ち上がってふすまを開けたらKが死んでいる。そのとき
先生はどうしたかというと、まず遺書を探した。自分のことが書いてあったらまずいからね。
かつて先生は叔父に財産を横領されたことがある。ふだんは優しい人なのに、お金に
目がくらんだのだろう。そのときのことを先生はこう言ってる。
「人間に良い人と悪い人がいるのではない。みんな普通の人だ。その普通の人がある時、
良い人になったり、悪い人になったりするから人間は恐いんだ」
313陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:51:34 ID:VCybSPs8
そう言った先生が、いざという時、こういう遺書を探すようなことをする。
その瞬間、人のことより自分のことしか頭になかったのだろう。
そして、遺書に自分のことがないので安心してそれを元に戻してKとのことは
誰にも言わずにお嬢さんと結婚する。その時に良心のかしゃくがあったのかも
しれない。でも、死ねなかったのは、その時Kの死んだ理由がはっきり分からなかった。
それから先の先生の人生はまさに苦しみ。妻となったお嬢さんのほうも、愛し合って
暮らしてるはずなのに、先生の心の奥にあるものが分からない。結局は
お互いに理解しあうことは不可能だった。そして、先生は自分の心にKの淋しさを
重ねるように生きていく。まさに心の物語。
314陽気な名無しさん:2005/10/05(水) 22:58:10 ID:VCybSPs8
そして、最後は遺書にKと自分のこころを託して、今度は次の世代、つまり「私」
に託して死んでいく。だから、罪のかしゃくで死んだという次元の問題では
なかったと思うね。先生の死は乃木将軍の殉死がきっかけになる。
「死のう、死のうと思いながらも死ねなかった何十年の人生と、お腹に刀を突きつける
一刹那と、どちらが苦しいのか」
といった視点で先生は乃木将軍の死を捉えている。先生もそうやって、死にたいと
思いながらずっとKの心を引きずったまま死ねずに生きてた。そして乃木将軍の殉死に
よって、もう自分もいいだろう、と思って死んでいったわけでしょ。
315陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 00:39:39 ID:BlmeGbrH
乃木将軍の殉死には鴎外もショックを受けた。
乃木将軍ほど戦争が下手な人はいなかったらしい。
若いときに西南の役で連隊旗を敵に取られたとき、切腹してお詫びを
しようと思ったときに、明治天皇に止められて「その命を自分のために
尽くしてくれ」と言われる。彼は律儀にそれを守り通す。
二〇三高地で、自分のミスで何万という兵隊が死に、うち二人の子供も
自分の作戦の失敗で死んでいく。彼はその時にも死にたいと思いながら
死ねなかった。
316陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 00:43:41 ID:BlmeGbrH
結局は言葉どおり天皇が生きている間は、死のうと思いながらも天皇のために
尽くしていく。そして、天皇が死んだ後に切腹し殉死する。これはみんなびっくりした。
ヨーロッパの新聞では「乃木将軍、発狂する」という見出しがついた。
殉死ということをヨーロッパ人は理解できなかったのだろうね。
こういったことでも、近代文学ってのは近代合理主義=現在の感覚では説明できない。
317陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 00:47:39 ID:BlmeGbrH
鴎外が乃木将軍の死にショックを受けたかというと、鴎外自身がある意味逃げて
ばかりいたから。乃木将軍はまったく反対の生き方をした。彼は愚直なまでに
誠実で逃げることをしなかった。そして自分の信じた生き方を最後までやり遂げた。
その中に、人間の功利主義を超えた尊いものを鴎外は見たんだと思う。
318陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 00:51:21 ID:BlmeGbrH
芥川は、乃木将軍のことをものすごく批判してた。死ぬのは勝手だけど、死ぬ前に
みんなで記念の写真を撮ってるのはいやらしいとか、殉死は野蛮だ、封建的だとか。
確かにそうかもしれない。
一方、右寄りの思想は乃木将軍を利用する。軍神として逆に神格化するだね。
乃木将軍はそのような気はなかったと思う。勝手に右翼の連中が乃木将軍を
祭り上げていく。
319陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 00:57:14 ID:BlmeGbrH
舞姫の後、初期三部作を書くけど、結局鴎外はやりすぎた。軍部から圧力が
かかって挫折する。そして鴎外は軍部の上司と対立して、その上司が
軍医総監になる。軍医総監は陸軍中将で、軍医の中では一番地位が高い。
その上官がその地位に就いたとき鴎外は九州の小倉に左遷される。
左遷はエリートコースから外れることを意味する。もう二度と出世はないと
言われたも同然。鴎外は絶望して陸軍を辞めようか悩む。
320陽気な名無しさん:2005/10/06(木) 01:00:04 ID:F5AlXsTB
夏目漱石の本って
読んでると胃が痛くなってくる。
なんか内容が
普段避けて通ってた事ばっかりなんだお。
321陽気な名無しさん
その時にかつて仲の良かったヤツがみんなそっぽを向く。自分にまで上官に
にらまれてしまったら困るからね。その時に一人ひっそりと駅に見送りに
きてくれた人が乃木将軍だよ。特に親しかったわけでもなかったのに。
もちろん陸軍の人間だから交流はあったけど、それでも自分が周りからどう
思われるかなど気にすることなく、鴎外をきちんと見送りにきたらしい。