◆◇◆HIV陽性のがんすけってどうよ？ 第二弾◆◇◆

メールマガジンより

★春日亮二のミニ業界ウオッチ★
久々に病院に行ったよ。もともとセットポイントだったので、ＣＤ４、ウイルス量と
もに変化がほとんどなく安定しているようだった。最近の薬事情、来年にかけて認可
されそうな薬の話などを聞いて帰ってきた。★病院はあいかわらず大変なようだ。感
染者はどんどん増えるいっぽう。ナース曰く「半端な増え方ではない」。ＨＩＶは説
明することも多く、ゆっくり丁寧に診察したいのだけど、患者が多いのでそうそうゆ
っくり診られない。医者や診察室も増やしたいのだけど、スペースもない。そんなこ
とを先生も言っていた。「公表しているならぜひ啓蒙活動をがんばってほしい」そん
なことも言われたこともある。★僕は特に啓蒙活動などをしているわけじゃない。単
にＨＩＶ＋を公表しているだけの人。やっぱり僕はただの（最近の）感染者。その感
染者が偉そうに啓蒙活動することに、自分的には抵抗感を感じてしまうことがある。
古くからやってる人は偉いと思うけど、雑誌でコンドームをもって「ゴム使いましょ
う」とかニコっと笑った俺の写真を掲載して、どれだけ説得力があるのだろうと悩ん
だりもする。★所詮、自らリスキーな行為をしたその罰だ、という人が多い。それは
正論だろう。ただ、ＨＩＶ性感染者全員がそうであるとは言えないかもしれないなぁ
とも思う。★僕も都内のサウナで経験あるのだけど、自分がネコをするときに、相手
のタチが意図的にゴムを途中から外して中出しすることがある。（そういうことをさ
れたネコはけっこういるようなので、掘られている最中も注意したほうがいいと思う）。
★意図的にそういうことをするタチは、もしかしたら自分の感染を知っている人なの
かもしれない、そう思うとゾっとする。感染すると「どうして自分だけが」と考える
人が多いのは確か。感染者が、自暴自棄になっていく可能性を強く否定はできないの
だ。セックスするときには、相手を疑って常に自衛する心をもつことも、必要だろう。
今セックスする相手は、僕のようにＨＩＶを持っている人かもしれないのだ。リスキー
なセックスをする人４１％、うち検査に行く人は７％。ガービィで最近とったアンケー
ト調査の結果。★僕は、感染を公表して立派な人だと言われるのはかなり辛い。僕は
僕のためにそれを公表しただけなのだから。僕は、僕みたいになるなよ、というメッ
セージしか発信できない。いつか弱って死んでいく僕を見て、それを反面教師だと思
ってくれればいいなぁ、そう思う。その反面、感染者の人には、感染者であっても生
き方しだいで、非感染者より充実した人生を幸せに生き、そして死んでいけることを、
判りやすいかたちで証明したい。