115 :
禁断の名無しさん:04/07/11 20:22 ID:5T2sCfA0
どこかの評論家が、「こころ」が同性愛小説である根拠に、最初のほうで先生が
外国人と一緒だったから、というのを挙げていたけど、これはなんでかしら?
「西洋文明が日本に入ってきて云々〜」と書いてあったんだけど、現代人のあたしには
さっぱりピンとこなくて。
つーか何で?
>>115
文明論みたいな解釈ってこと?
117 :
禁断の名無しさん:04/07/11 22:43 ID:g3hI4Mdy
>>91 もちろん漱石は「そこまで考えて」書いてるのよ。
漱石や鴎外はそういうのを掘り出し始めたらきりがないほど出てくるわよ。
当時の政治・経済状況、イデオロギー的なものや事件との関連、国内外の他作家の作品への意識……
後代の作家と比べたらそのへんの豊穣さがぜんぜん違うのよ。
ただ、それを現代に読んでも面白いかどうかは別だけどね。
>>115 アメリカではゲイがオープンっていうのは(単なる噂にしろ)昔からなんじゃない?
あの白人は後から出てこなかった(よね?)し、確かに不自然ではあるんだよね。
当時はむしろキリスト教の欧米は同性愛なんて厳しく禁じているという認識でしょう。
戦後のSEX革命?じゃないんだから。
120 :
禁断の名無しさん:04/07/12 03:55 ID:FAWWsm8V
>>119 その通りだと思うわ。
同性愛に寛容、というか、別に罪っていう意識がないのは日本のほうよね。
「先生」の世代なんか、まだそのへんの感覚が色濃く残ってたんじゃない?
でも、同時に「恋愛」っていう観念も入ってきてるのよね。
121 :
竹子クライマックス:04/07/12 16:14 ID:/5paKmhO
やだぁ〜☆
読んだ当時は同性愛要素なんて全然感じなかったわぁ。
アテクシの感性って萎びてるのね…。
「快活で筋肉質な男」の描写に萌え萌えしただけだったわ。
明治時代は男が一人で夜歩いていると、襲われて犯されたりしたらしいよ。
夏目漱石の「二百十日」も、風呂で萌えな描写があるね。
124 :
115:04/07/12 22:38 ID:E7acmMUO
>116
そんな感じね。当時の日本人には西洋コンプレックスがあって
西洋的なこと=強いこと だったらしいとか。
あたしには、ちょっとよくわかんないんだけどさ。
明治あたりでは、江戸時代の「強い男同士」の衆道ではなく、西洋的なロマンチックな
同性愛が流行ってたんだとか。
最初に出てきた外国人、どんな経緯で知り合ったのか気になるわね。
125 :
禁断の名無しさん:04/07/13 20:58 ID:Zx/FbidK
新牙で尻あったとか
>>124 鎌倉の海で知り合った行きずりの・・・。
127 :
禁断の名無しさん:04/07/21 10:58 ID:1M2aNKiC
私も鎌倉逝ったら先生みたいな人と知り合えるかしら?
128 :
禁断の名無しさん:04/07/21 21:00 ID:VO3cHQlO
先生と「私」の関係っていいわね。
父親と息子のような、教師と生徒のような。
先生の年齢はいくつなのかしら?「私」の父親と同じくらい?
129 :
禁断の名無しさん:04/07/21 21:05 ID:B4M8OZKn
歳はいくつくらい離れてるのかしら?
兄弟と言うには少し離れてる歳の人ってすごく憧れる。
自分くらいのことも理解できるけど、またそこから先のことも知ってたりするんだよね。
漱石ってゲイなんじゃなかったっっけ?
てゆーか前半の「私」と「先生」の関係はゲイっぽいよね。
「先生」も「恋にのぼる階段なんです。異性と抱き合う順序として、まず私のところへ動きてきたのです」
って言ってるし。
ところで「K」ってガチムチで短髪だったの?
俺の中でガリ坊主メガネのイメージだったから、全然萌えなかった。
ガチムチのイメージでもう一回詠もうかな。
131 :
禁断の名無しさん:04/07/22 00:18 ID:fbHGAN8t
漱石はゲイというわけじゃないでしょう。
というか、江戸時代の雰囲気を残した明治時代って
男色に寛容だったんじゃないの?
132 :
禁断の名無しさん:04/07/22 00:19 ID:fbHGAN8t
あ、漱石もその時代の雰囲気の中にいたってことね。
今のように意識なんてしてないと思う。
133 :
禁断の名無しさん:04/07/22 05:28 ID:ur5lGg/C
おっきな辞書ひくと、「男色」とか「陰間」に、そのあたりの時代にはよくあって、
その時のコトバだって書いてあるよね?
昔のお坊さんも、オンナのコっぽいオトコのコをはけ口にしてたらしい。
アウトレット。
134 :
禁断の名無しさん:04/07/22 07:58 ID:TrRpJo0O
三島由紀夫の禁色って読んだことある人いる?
135 :
1:04/07/22 08:24 ID:8ye/pZan
倉木麻衣も漱石の「こころ」が愛読書らしいね。
ってことはホモなのかな麻衣ちゃん。
136 :
竹子クライマックス:04/07/22 10:50 ID:ECHow9pG
禁色でしたっけ?
白い手袋がまぶしくて云々とか、
鉄棒にぶら下がってる同級生の腋毛に萌え云々って。
137 :
禁断の名無しさん:04/07/22 10:50 ID:8ye/pZan
138 :
禁断の名無しさん:04/07/22 22:32 ID:/27j/fzd
>135
それ初耳だわ。「こころ」が好きだなんて結構渋好みね。
少し倉木麻衣に興味わいてきたわよ。
>131
そう、明治ごろは男色に寛容だったのよ。
読み方次第じゃ「我輩は猫〜」も「坊ちゃん」も男色っぽくはある。
漱石がゲイだったんじゃなくて、漱石は落語とか江戸文化とか好きだったみたいだから
その影響でね。
139 :
禁断の名無しさん:04/07/23 00:21 ID:+xJEoqyD
いいな〜ゲイじゃなくても
そういうテイストの文学を書けた時代って
現代なら絶対に無理
奥深さとリアリティが欠けてしまうはず
でも、近年で優れたゲイ小説ではない
おすすめゲイテイスト作品ってありますか?
140 :
禁断の名無しさん:04/07/23 00:22 ID:oKbX/CFu
♪男の子と違う 女の子って
スキとキライだけで フツウはないの
でもスキになったら いくつかの
魔法をみせるわ 本当よ
って歌が子供の頃見てたアニメ(クリーミィーマミ?)にあったんだけど
子供心に「普通だってあるよ」と思っていたのだが、
このスレ見てたらそうでもない気がしてきた。
恋愛に関してだけをいった時の「スキ」と「キライ」のスイッチ・フォルダは確かにあるなと。
「フツウ」フォルダとか、スイッチを切り替える途中のままにしておくことってないな、と。
「キライ」といっても、人間として嫌いとかじゃなくて、恋愛対象じゃないって意味ね。
>>139 藤野千夜の「少年と少女のポルカ」は面白かったyp
142 :
禁断の名無しさん:04/07/24 21:52 ID:bYIsj9Hx
>>141 あたしも好き。
自分がホモかもって悩んだ少年が、ホモ関連の本読み漁りまくった結果
1冊の本に「そしてホモの特徴として、この手の本を読み漁る時期がある」
と言う一文を読み、あほらしくなって熱が冷めたってくだり好き。
143 :
禁断の名無しさん:04/07/25 02:59 ID:X/Q4Uyn2
また10年ぶりくらいに読み直そうかなぁ…。
ホモの今ならまた違った見方が出来そう。
144 :
禁断の名無しさん:04/07/25 19:55 ID:1xAsLINH
漱石は正岡子規に同性愛的な感情を持っていたんでしょ?
145 :
禁断の名無しさん:04/07/25 20:29 ID:FRCFP8Hf
>144
そう言われてるわね。
時代が時代だったから、そう珍しい事じゃなかったと思うけど。
明治頃の「友情」って、男同士でも女同士でも、同性愛的な感情があったと思うのよ。
それが時と共にどんどん変わっていったのね・・・。寂しい事だと思うわ・・・。
「同性愛」って、やっぱり文化的・環境的なものなのかしら?
脳の構造云々って最近言われてきてるけど。
146 :
禁断の名無しさん:04/07/25 20:34 ID:SiJ8WPI5
清少納言も聖徳太子に同性愛的勘定を持っていたらしいね。
えっ!清少納言って男だったの!?
148 :
禁断の名無しさん:04/07/26 00:12 ID:5FWaezDN
紫式部はビアンだったんでしょ
149 :
禁断の名無しさん:04/07/26 00:16 ID:VK3Oaa3k
>>147「えっ!」って言う前に時代を考えろよ…。ハァ
150 :
禁断の名無しさん:04/07/27 04:02 ID:5gR1TPWj
どんなに求められても、好きじゃない人は好きになれない
どんなに求めても、背中を向けられたら振り向いては貰えない
ゲイの恋愛の場合
限られた枠の中で見つけようとするから
余計に純愛路線、というわけには行かないんだよなぁ
だから、小説とかで痛い位切ない描写を見つけるたびに
ため息つくくらい憧れてしまうんだよね〜
そういう恋愛に
向上心を失うと素敵な恋愛もできないという話
授業で読んだ時、夏目が自殺したんだと思ったよ
153 :
禁断の名無しさん:04/07/27 15:19 ID:2unFX1DB
ゲイというよりも高校なんかの頃に同性の友達と妙に仲良くなるような
思春期特有の友情の方が純愛に近い気もする・・・
154 :
禁断の名無しさん:04/07/27 15:40 ID:/tmyPsbY
>>153 おまえ、いい年してそんなガキみたいなことばっか
言ってるからモテねえんだろ?
仕事しろ!
罪と罰のラズミーヒン(・∀・)モエッ
157 :
禁断の名無しさん:04/07/30 09:53 ID:AjWtRk6o
「私」=20歳前後
「先生」=40前後
「奥さん」=35〜6歳
学生時代の先生とK=20歳前後
年齢はこんな感じかな?なんとなくだけど。
「私」と「奥さん」が最後に男女の仲になる、って説もあるみたいだけど、奥さんって
いくつなのよ!?「私」よりは年上よねえ?
>>157 安直な説だね・・・
かなり年上なのは間違いないでしょ。
159 :
たかちゃん♂:04/07/30 10:34 ID:gFTzVBc3
>>157 「私」はオカマだし先生を思ってるからソレはありえない。
曖昧だけど、Kが敷居?を踏んで先生に話しかける下りが印象に残ってる。
敷居を踏むって当時としては無礼な事じゃなかったのか?
なんか色んな意味で「境」=敷居って感じたんだけど
この時Kは自殺を考えたんじゃないかと思ったんだけど、どうよエロい人?
>>160 その描写気になった。
敷居はライン、境界線だよね。
そこのシーンでは、なぜそこで手篭めにせんのだ!とイライラさせられる。
今の時代ではわからないが、純愛なんだろうな。
kがお嬢さんと楽しそうに談笑していたシーンなんて、「私」に嫉妬させたくてというのが見え見えなのに、
私はどこまでもニブいんだよね。
163 :
禁断の名無しさん:04/07/31 17:45 ID:70RvTip4
>162
「手篭め」って、いつの時代の人間なんだよお前さん。
漱石キャラがそんな血生臭い事をしたらまずいだろ・・・。
でも「先生」も途中から嫉妬しているような部分はある。
Kの告白を聞いて急に不快になった、と書いてあったような。
純愛小説?はわかりずらい。
>>162 混乱しやすいので、ちゃんと「先生」と書きましょう。