╋ ╋ ╋ エイズ注意報! 2003 Part7 ╋ ╋ ╋
●速報 薬効かぬエイズ、国内で急速に拡大
治療薬の効かない性質(耐性)を持つエイズウイルス(HIV)が国内で
急拡大していることが、国立名古屋病院の調査で分かった。
耐性HIVの増加は東京でも最近報告されたが、大規模な今回の調査
で急速な拡大ぶりが確実になった。
耐性HIVは、エイズの死亡率を高めるため世界的に問題化しており、
厚生労働省も事態を重視。耐性HIVに関する専門家プロジェクトを8
月に発足させ、具体策の検討に乗り出す。
同病院で、未治療の新規感染者から採取したHIVを分析した。
耐性HIVの検出率は、1999―2001年は計75人中4人(5・3%)
だったが、2002年は41人中7人(17・1%)と急増。日本人に限ると、
1999―2001年の56人中1人(1・8%)から2002年は30人中6
人(20・0%)になった。
発症を抑える抗ウイルス剤で、体内に耐性HIVが発生することがある。
こうした患者の一部が他人に性行為などで感染させ治療前から薬の効
かない感染者が増えているらしい。