1 :
禁断の名無しさん:
ある晴れた昼下がり、
ジョアンナは失恋の痛手を癒すため
河口湖までドライブするつもりであった
そして・・・↓
2 :
しょぼーん:02/09/24 19:09 ID:5V3b3X9a
2
ジョアンナはunko
4 :
禁断の名無しさん:02/09/24 20:12 ID:VH+wtc5x
河口湖に向かっているはずのジョアンナは、
なぜか青木ケ原樹海に来てしまった。
車を止め地図を見るジョアンナ・・・
しかし地図を見ても自分がどの辺りにいるのか解からない。
とりあえず元の道を戻ろうと車のキーを回したが、
車はウンともスンとも言わない。何度かためしたが動かないままだった。
仕方ないので来た道を歩いて戻る事にしたジョアンナ・・・
生茂る樹々を横目にゆっくりと歩いていたジョアンナ前に
現れたのは・・・・↓
5 :
オリガ瑠璃山 ◆DB7.8Xaw :02/09/24 20:30 ID:jEgNM9b7
ボブだった。
「俺は、『ペニスを見ることは、学習なんだ』って、最近気づいたんだよ。
でも、気づくのが遅すぎたのかもしれない。」
ジョアンナはボブがつぶやく言葉を、黙って聞いていた。
そして思った。
「学習って、何? 私にとってアレは、凶器でしかなかった。
あの暴力的なモノから、学び取る何があるというのか…」
6 :
禁断の名無しさん:02/09/24 20:41 ID:CnFnB6ld
ジョアンナの脳裏には、まだ自分が股間にペニスを所有していた当時のことが浮かんだ。
「そう。あの頃の私は、本当の私じゃなかった・・・。」
7 :
瑠璃山の後は難しい:02/09/24 20:44 ID:SYDgPjwE
いい終わるや否やボブはジョアンナの手を取り、
森に引きずって行った。冷たい雨が降り出した・・・↓
8 :
禁断の名無しさん:02/09/24 20:45 ID:7ZIKGboU
そして自殺しました。終わり
短編過ぎるかしら。
9 :
ユーティリティプレイヤー ◆UP/8.722 :02/09/24 20:47 ID:Zqg81nv4
第2章「タケシとノリユキ」
10 :
禁断の名無しさん:02/09/24 23:07 ID:T6DhYzwu
タケシの元に一通のエアメールが届いた。
「だれからだろう?」
差出人を見るとジョアンナだった。
↓
11 :
禁断の名無しさん:02/09/26 16:13 ID:7csQMHVw
開封したら、中から白い粉末がパラパラとと落ちてきた。
12 :
禁断の名無しさん:02/09/26 16:15 ID:fL694bGH
そして死にました。
短編すぎるかしら。
13 :
バケラッタ ◆BAKE18Ps :02/09/26 19:32 ID:FLsIWCxA
ちゃんとやれば良スレなはずなのに・・・・
14 :
禁断の名無しさん:02/09/26 23:14 ID:6FlMSUgR
ちゃんとやろうよ!
↓はいどうぞ。
15 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:15 ID:5NcGx27i
休日、何もすることがないので健太郎は
ハッテン場へ足を向けてみた・・・↓
16 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:16 ID:u18WluPc
健太郎の目に映った、初めて足を踏み入れたハッテン場は・・・・
17 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:31 ID:aXnHQI7j
・・・ここまで読み終えたゆういちはパソコンの電源を落とした。
2ちゃんねると言う巨大掲示板で交わされる
短編リレー小説というスレッド書き込みに「健太郎」の文字を見つけたからだ。
そして「ハッテン場」の文字・・・
去年の悪夢がよみがえる。
と、その時アパートのドアを叩く音が!
「コン!コン!」
19 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:37 ID:5NcGx27i
ドキッ!ちょっとビクーリしたゆういちだったが平常心に戻り
ドアスコープを覗いた。
そこには・・・↓
誰もいませんでしたが爆弾があり、爆発。
死にました。
21 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:43 ID:dpWi6ENb
制服を着た兄ちゃんが立っていた。
「宅配便でーす」
安心するゆういち。
だがその差出人の名前を見て、彼はその場に凍り付いた。
その名は忘れもしない…↓
何か詰めてあるのか、何も見えない。
23 :
禁断の名無しさん:02/09/27 00:53 ID:5NcGx27i
>>21採用。
美咲雅浦健太郎(ミサキガウラケンタロウ)・・・
なぜか涙がこみあげてきた。
健太郎のことで流す涙など、とうに枯れ果てたはずなのに・・・
と、同時に怒りもこみあげてきた・・・
着払いだった・・・
しゃあなしに金を払い中身を見ると・・・↓
24 :
禁断の名無しさん:02/09/27 01:04 ID:aXnHQI7j
一冊のハードカバーだった。
開け放たれた玄関にハードカバーを抱きしめる
ゆういちを遠くの朧げな町の明かりが優しく包んでいる・・。
いつしかゆういちには疑問や不安や着払いの怒りよりも
もう一つの別な感情が湧きあがっていた。
「あいつ・・いつも夜遅く突然たずねてきたっけ・・
突然ノックして。驚かしてるつもりかよ・・・」
ゆういちはとめどなく溢れてくる涙を止めようともせず
しばらくドアを離れようとしなかった。
そしておもむろにゆういちはハードカバーを抱え
ある場所に行こうと部屋を飛び出した。
25 :
禁断の名無しさん:02/09/27 01:37 ID:JPvWp2TS
ゆういちはマンションの屋上に行き、飛び降りて死亡した。
26 :
荒らιを呼ぶ男IPv69 ◆IP69E.XA :02/09/27 01:38 ID:SuzL3f6D
どの位走ったのだろう?
>>24の続き
ハードカバーは汗でクシャクシャになっていた。
ゆういちは自分を疑った。
あの悪夢があった場所、自分の記憶から
永遠に葬り去ったはずの場所…
その場所に、今正に自分の体は向かっている。
ゆういちは何度もフラッシュバックを起こしながら、
それでも悪夢の場所へと吸い寄せられていった。
嵐に巻き込まれる木の葉のように…
道を間違えることもなく、ゆういちはその場所へと着いた。
その場所とは、
27 :
うんちっこ☆:02/09/27 01:39 ID:tOqZ+7sf
泡ぶく立った煮え立った
煮えたかどうだか食べてみよう
ムシャムシャムシャ
マダ煮えない
>>24の続き
どの位走ったのだろう?
ハードカバーは汗でクシャクシャになっていた。
ゆういちは自分を疑った。
あの悪夢があった場所、自分の記憶から
永遠に葬り去ったはずの場所…
その場所に、今正に自分の体は向かっている。
ゆういちは何度もフラッシュバックを起こしながら、
それでも悪夢の場所へと吸い寄せられていった。
嵐に巻き込まれる木の葉のように…
道を間違えることもなく、ゆういちはその場所へと着いた。
その場所とは、
(誰か、このスレを守って…(;´Д`))
29 :
禁断の名無しさん:02/09/27 01:42 ID:dpWi6ENb
>>24 そのハードカバーは、付き合い始めて二回目の誕生日に、
ゆういちが健太郎に渡したものだった。
「何だよ。誕生日のプレゼントっていうから、
もっとリッチなものを期待してたのに…」
口では不平たらたらだったが、その目はゆういちの大好きな、
優しい光をたたえていた。
あれから三年…
プレゼントを渡した思い出の喫茶店へと、ゆういちは足を向けたのだった。
健太郎がいなくなってから、雄一はこの店に来ていない。
入るのはもう何年ぶりだろう…いつも座っていた思い出のシートに腰掛け、
ゆういちはハードカバーの表紙をめくった。
そして愕然とした。↓
うわぁ、分裂(涙)
アタシが先よ(藁
俺が先だよヽ(`Д´)ノ
34 :
うんちっこ☆:02/09/27 01:47 ID:tOqZ+7sf
>24のつづき
盗んだバイクに飛び乗った。
事故って死亡した。
36 :
禁断の名無しさん:02/09/27 02:03 ID:5NcGx27i
>>28のつづき
びっくりドンキーだった。
どうしてもあのでか過ぎるメニューに一言文句を言いたくて、
店長を呼んだ。
そして言った・・・↓
37 :
禁断の名無しさん:02/09/27 02:13 ID:57k8XQkl
>>36のつづき
びっくりドンキーだった。
どうしてもあのでか過ぎるメニューに一言文句を言いたくて、
店長を呼んだ。
そして言った・・・↓
「赤マルは純一郎のスパイだったのか?」
38 :
禁断の名無しさん:02/09/27 07:12 ID:4RqTMqH/
>>28>>36 「優一!!」、「おぉ、裕一・・・」。
南裕一とその双子の弟である優一は意外な所で出くわした。
二席離れたボックスシートには同じメニューが同時に運ばれてくる。
やはり一卵性双生児は行動も思考パターンも恐ろしいくらい同じだ。
「裕一、店長困ってたじゃん。」「ああ、ちょっとムシャクシャしてつい八つ当たり!」
「八つ当たりって・・お前のは・・シュールすぎるんだよっ!
でも俺も同じ事言おうと思ってた(笑)。」
あの事件を境にしばらく疎遠になっていた二人は久し振りの再開に
他愛の無い話で盛り上がった。そう、お互いの持っているハードカバーに
お互いが気づくまでは・・・
39 :
禁断の名無しさん:02/09/27 07:29 ID:4RqTMqH/
失礼。
>>29と
>>36だった。
「おい裕一・・その本・・・」
「優一お前もか・・・」二人は言葉を失った。
「裕一、お前まさかあの喫茶店に行ったんじゃ・・」「・・・」
しばらく沈黙が二人を包んだ。
17と24書いた者です。新展開だなー。なんとなくまとめて見た。
書き込む時は要リロードってことで。さーつづきだー!!
40 :
17:02/09/27 20:22 ID:LJms3FlE
「行ったよ。なにも変わってなかった。」
「そうか・・俺もついさっき店の前まで行ったけど
なんだかドアが押せなくて・・な。」
「同じ男を好きになって奴の誕生日に渡したプレゼントが同じ本だとは・・」
「・・なんなんだよ・・俺達って・・」
当時三人は奇妙な三角関係だった。健太郎を中心として
決してその距離を縮める事もなく永遠に回り続ける衛星のように。
「そうだ、優一、お前の本ちょっと見せてもらっていいか?」
ふいに裕一は大事な事を思い出したかのように
優一の持っていたハードカバーを手にとった。
41 :
1:02/09/27 21:40 ID:5NcGx27i
そしてびっくりドンキーの店長の頭めがけて、
おもっくそ投げつけた!
「ちぇぇぇすとぉぉぉ!!」
ゴチンッ!
鈍い音と共に店長が倒れた
「今だ!逃げるアルヨ!」
金を持ってなかったWユウイチは食い逃げに成功した・・・
かと思いきや・・・↓
42 :
17:02/09/27 23:43 ID:LJms3FlE
あっさりと店長に捕まってしまった。
「さっきから二人でイチャイチャコソコソ・・
お前らはホモか!ったく気持ちワリー奴らだ!」
二人の性癖を見透かしたように店長が意地の悪い言葉を吐きかける。
他の従業員も店長に続けと二人に対し罵声を浴びせかけた。
43 :
17:02/09/27 23:44 ID:LJms3FlE
そんな中、客席の奥のほうから怒声が響いた。
「差別発言撤回!烈しく謝罪しる!!」団体ので来ていた客の一人が
店長に食ってかかった。その後ろから坊主に近い短髪の今風なイケメンが
援護するように抗議しだした。浜崎あゆみを男装させたような
目も醒めるような美青年もドスの効いた声で店長達に応戦する。
抗議の言葉に日常生活では聞きなれないが妙に馴染みのある言い回し・・
「死ねよおめーら。ゲイだって犯罪者もいるんだぜ。言葉に気をつけろ!」と凄む者。
「藤原竜也がかわいくて夜も眠れねえんダヨ!!」自分の気持ちを素直に吐露する者さえいる。
その時店の入り口から入って来た色黒短髪SG系の兄貴然とした人物が開口一番、
「真珠夫人終わったから急いで来てみたら・・アンタ達なにしてんのよ!!!」
絶叫が店内に響き渡った。
44 :
17:02/09/27 23:47 ID:LJms3FlE
ともあれ何だか判らないがどさくさに二人は紛れて逃げ出す事が出来た。
「あの一番最初に講義してきたプリンとか呼ばれてた奴、ちょっとカッコ良かったな。
あと坊主のイケメン。変態・・坊主?和尚?だっけ?」
「あの浜崎みてーな兄ちゃん、エクソイス子とか呼ばれて・・すげーアダ名!」
「でもなんかいい人そうな奴らだったな。」
「単に騒ぎたっかたんじゃねーの?祭りだゴルァ!!とか言ってたしな(笑)。」
二人は健太郎の事を無理にでも忘れるかのように
しばらくの間いつまでも笑い合っていた。
(ここに出てくる店名、コテハンはすべて架空のものです。念の為。)
45 :
変態和尚:02/09/28 02:53 ID:K9mc2h4L
折角なので、 僕は走りながら 去っていく2人に 声をかけてみた。 「ねぇねぇ・・・」
46 :
チクビィ・バルタン:02/09/28 18:50 ID:mv9cBwEm
折角なので、 僕は走りながら 去っていく2人に 声をかけてみた。 「ねぇねぇ・・・」
「フェラさせてよ」
47 :
禁断の名無しさん:02/09/29 05:02 ID:IRR2xkEr
そういえばマジカルチン○消えたわね
48 :
紫陽花姫:02/09/29 06:13 ID:bKoCAcJ+
17さんおもしろいわ
続きを期待します
熱を失い、硬くなった蝋の様に
50 :
17:02/09/29 14:48 ID:mOyLvH6l
「ねぇねぇ・・・」
不意に二人は呼び止められた。
振り向くとさっき店内にいた短髪坊主風イケメンと
まだあどけ無さの残る少年が立っている。
「俺ずっと見てたけど、ありゃあんた達が悪いぜ。」坊主風イケメンが言った。
「さっきはありがとう・・俺何かあの店長の視線が気に入らなくて・・」と裕一。
「裕一は時々前後の見境い効かなくなるから。あ、俺優一って言います。で、こっちが
裕一。俺たち双子の上名前まで同じだから紛らわしくて。」
優一は店で助けて(?)もらったお礼と自己紹介をした。
四人は近くにあった公園に落ちついた。
51 :
17:02/09/29 14:51 ID:mOyLvH6l
坊主風のイケメンによるとあの奇妙なアダ名はネット上のハンドル名だという。
オフ会でもやっていたのだろうか。
しばらく二人は坊主風のイケメンと意気投合し、先ほど店で起きた事件の事で盛り上がっていた。
ただチクビィ・バルタンと名乗るあどけない少年は
優一の方をチラチラと見るだけで無言のままベンチに座っている。
が、突然意を決したように優一に話しかけた。
「ねえ喉乾いたから一緒にジュース買いに行こ?」少年は優一の手をとって離さない。
(この子カワイイな・・)優一は手をぎゅっと握り、駄々っ子の様な少年みて素直にそう感じた。
確かに優一はさっき全速力で走ったせいか喉がカラカラだった。
「じゃちょっと行ってくるよ。何か飲みたいものある?」
優一は他の二人のリクエストを聞くと少年に手を引かれる様に公園の闇に消えていった。
52 :
17:02/09/29 14:56 ID:mOyLvH6l
外灯がほとんど無い暗い公園にぼんやりと光る自動販売機が見えた。
「ねぇ優一さん・・」ふいに少年は優一の手を引いて
自販機に向かって歩く足を止め優一に話しかけた。
「フェラさせてよ・・」
そう言うと少年は優一の股間に手を伸ばした。
「ちょ、まずいよ・・みんな待ってるし・・あっ!」優一は言葉では拒みつつも
少年の慣れない、ぎこちないが熱心な愛撫に思わず声が漏れてしまう。
「・・優一さんネコでしょ?仕草とか見てたらわかる・・きっとHの時とか可愛いんだろうな・・
僕にももっと可愛い声聞かせてよぉ・・」そう消え入りそうに言った少年自身の声も
恥ずかしさと興奮が入り混じったかの様に上ずっている。
優一は自分より小柄な少年のサラサラでちょっと茶色みがかった髪に顔をうずめた。
(日なたの匂いがする・・)優一は無意識に少年を抱きしめていた。
53 :
17:02/09/29 20:28 ID:V6k6RFv7
「優一さん、いいよね・・」
少年は優一の前にひざまずき、既に熱をもってはちきれそうな
股間のジッパーを震える手でゆっくりと下ろした。
優一は少年の手の震えに初々しさといとおしさを感じていた。その時、
「おぉーい!優しい方の優一ぃー!シメスヘンの方の裕一が心配してるぞー!」
「ばかっ!それに俺はコロモ(衣)ヘンだっつの!!」
坊主のイケメンと裕一の声が聞こえる。
慌てた優一と少年は身なりを整え二人の所に駆け寄った。
54 :
17:02/09/29 20:31 ID:V6k6RFv7
「二人とも遅いよ。どうしたんだ?」裕一の問いかけに二人は口ごもっていると
坊主のイケメンは悪戯っぽく言った。
「バルタンタン。社会の窓が開いてまちゅよ!」
「えっ!マジ?うそっ?」慌てて少年は確認したがチャックはしっかり閉じている。
「優一。こいつカワイイ顔して結構積極的だったろ?普段大人しいくせに
好きな奴の前だとスゲー積極的になって。ま、そんなところがまたカワイイんだけどな!」
イケメンは少年の頭をグリングリンと撫でながらからかう。
「うるさい!変態和尚!!・・せっかくいいとこだったのにぃ・・」
真っ赤になった少年は恥ずかしいのかわざと乱暴に答えた。
その答え方が妙に男っぽくて優一は笑ってしまった。男の子が男になる瞬間。
そんなとき優一は可笑しさと同時に甘酸っぱい気持ちになる。
可愛らしい少年がふいに見せた男らしさはまさに『あいつのドキッとした瞬間』だ。
55 :
17:02/09/29 20:50 ID:V6k6RFv7
「俺たちそろそろ戻るけど縁が遭ったらまた会おうぜ。ほら行くぞ!」
坊主のイケメンは優一から離れようとしない少年をせかすように
街の明かりの方に歩いていった。
「本当絶対会おうねっ!絶対約束だからねっ!」少年は名残惜しそうに
何度も優一の方を振り返った。
56 :
17:02/09/29 20:52 ID:V6k6RFv7
「あ!そうそう!」
少年は何かを思い出した様に再び優一の前に戻ってきた。
「これ。渡すの忘れるとこだった。」
少年は突然薄手のスエットを捲り、ズボンの所に挟んであったハードカバーを優一に手渡した。
「大事なものなんでしょ?姫が二人に渡してこいって。あの人
いつもは元気で明るくて面白いんだけど・・怒ると怖くて冷たいからなー。」
少年はさらに続けた。
「そうそう、それと姫から二人に伝言。
『辛抱強く相手を思っていれば必ず現実となるわよ。』だって。
何か姫その本チラッと読んでたみたいだけど何書いてあるの?」
興味津々の少年の質問に優一は重い口を開こうとした。
その時遠くの方から
「おーい!ほんとに置いてくぞー!!」
坊主のイケメンの、呼びかけとも怒声とも聞こえる声を聞くと
さすがにまずいと感じたのか少年は二人にペッコっと頭を下げ
質問の答えも聞かず急いでイケメンの後を追った。
57 :
17:02/09/29 20:56 ID:V6k6RFv7
イケメンとかわいい少年の奇妙な二人組が去った後
再び公園に静寂が訪れる。
ともあれ6月の季節花をハンドル名に持つ姫と呼ばれる者のおかげで
二人の元にハードカバーは戻ってきた。
「冷淡、元気な女性、辛抱強い愛情・・か。」
優一は紫陽花の花言葉を思い出していた。
「それより優一、あのカワイイ子。お前に気があるみてーじゃん。」と能天気な裕一。
「そ、それよりって何だよ!お前がむちゃくちゃするから
あの二人わざわざ届けに来てくれたんだろっ!」照れた優一はとっさに話題を変えると
裕一には背を向け、二人の消えていった街の方をいつまでも見つめていた。
58 :
1:02/09/30 01:50 ID:ifgNXLfk
17よ おまい やりすぎ だよ
59 :
1:02/09/30 01:52 ID:ifgNXLfk
60 :
17:02/09/30 02:29 ID:A6yF3WhY
ごめぽ。
だって日曜なのに寂しかったんだもん・・・
61 :
紫陽花姫:02/09/30 04:21 ID:OSra3lIZ
17さんおもしろかったです
あたしをだしてくれたのね ありがとう(w
62 :
禁断の名無しさん:02/09/30 19:42 ID:tURW3EpZ
>>17 エロ度が少ない。65点。でもオメーしか続き書けなさそうだから書け!
63 :
禁断の名無しさん:02/10/01 06:50 ID:Oq9W4Laz
ほすあげ
64 :
紫陽花姫:02/10/01 06:56 ID:YD2hO5kx
紫陽花姫 は17にザオリクを唱えた
17は生きかえった
65 :
バケラッタ ◆BAKE18Ps :02/10/01 07:31 ID:1s8Dyh9v
66 :
禁断の名無しさん:02/10/01 17:56 ID:4NzJtCfn
彼らの前に同性愛板のコテが現れた
68 :
17:02/10/02 02:23 ID:4ukONwUz
17は100%の確立で生き返りますた。
紫陽花姫ありがd!
今週末は忙しい。看護婦に合コン組まされた…鬱出し脳…
優一は街の明かりを見つめ珍しく感傷に浸っていた。
あいつが居なくなって以来久し振りの事である。
自分の性癖に気づき始めた頃から
世の中のあらゆるものに対して醒めた感情しか持たなくなっていた。
それは何故かは優一自身にも確かな事は判らなかった。
ただ毎日襲ってくる、何もかもどうでもいいと言う虚無感。
そんな時出会ったのが健太郎だった。
それはまさに神の啓示に近いもであった。
少なくとも優一はそう信じて疑わなかった。
69 :
17:02/10/02 02:39 ID:wFAO/LIb
その自分の性癖というのはスカトロです。
汚濁に興奮してしまう変態です。
健太郎にイチジク浣腸を何本も挿入され、そのまま
朝のラッシュの満員電車へ。
見知らぬ男の手が俺の股間やお尻を触ってくる。
ある若い制服を着た男の子がおれのお尻の穴に指を入れてきた。
漏れそうで逃げようとしたが逃げられない。
そのまま指とケツ穴の隙間から脱糞。
周囲に立ち込める悪臭。しかし俺はその恥ずかしさとニオイで
チンポはびんびん状態のままだ。
70 :
禁断の名無しさん:02/10/02 04:03 ID:ynV0wgBl
あまりの悪臭に騒然とする乗客。
そんな中で一人が叫んだ。先ほどの制服の奴だ。
「おい!みんなでこいつをやっちまおうぜ!」
71 :
禁断の名無しさん:02/10/02 04:05 ID:ON9eVyaz
他の奴も同時に叫んだ!
「がってん承知!(・∀・)」
72 :
禁断の名無しさん:02/10/02 05:03 ID:js5sv2Gb
そして勘違いした乗客が
ほんとにボコボコにやっちまって、
優一は虫の息で東京女子医大に運ばれました。
そこで・・・
73 :
禁断の名無しさん:02/10/02 06:32 ID:o2G6m30h
緊急手術を受けることになった。
担当医の安住は患者を体の悪臭を嗅いだとたん衝撃を受けた。
「この、独特のクソの香りは、優一かツ?」
顔は原型を留めていないが、忘れたくとも忘れられないこの香り・・・
安住はかつて優一に弄ばれ捨てられた過去があった。
74 :
禁断の名無しさん:02/10/02 07:02 ID:o2G6m30h
「弄ばれ、あたしを利用するだけ利用して・・そしてまたあたしを利用するのねツ!」
安住は吉原炎上のかたせ梨乃のように呟いた。
「許せない、絶対に・・」
75 :
禁断の名無しさん:02/10/02 07:06 ID:o2G6m30h
優一は命はとりとめた。しかし安住の策略により、ペニスを切除され、
顔も全く別人のように施されてしまった。
76 :
紫陽花姫:02/10/02 07:07 ID:dYEg4YXh
17さんは17さんで自分の小説の続きマイペースにかきこんでね
77 :
禁断の名無しさん:02/10/02 07:11 ID:o2G6m30h
「あんたはこれから女として生きていくがいいわ。そうね、名前は
ジョアンナにでもすればア?」
冷たく言い放つ安住の言葉を体のまだ自由ではない優一は恐怖を
受けながらもどうすることもできなかった。
78 :
バケラッタ ◆BAKE18Ps :02/10/02 07:49 ID:nA12+U9i
ジョアンナの話だったのか!!!(ww
79 :
禁断の名無しさん:02/10/02 08:37 ID:milixFif
裕一は優一の身に起こった事を受け入れられずにいた。
あいつの性癖が招いた不幸を呪った。しかしあの性癖を裕一は憎めずにいた。
裕一と少年(チクビイ・バルタン)が見舞いに行き、その別人のようになって痛々
しく眠る優一の姿に、二人は胸が掻きむしられる思いで見つめるしかなかった。
「ジョアンナ・・」優一はうなされている。
何だろう?ジョアンナ?場末のソープ嬢の源氏名のような名前は・・・
見るともなしにめくっていたハードカバーのなかに裕一は見つけた。
ジョアンナの名を・・・
80 :
17:02/10/02 23:48 ID:U1rhFPvS
>>紫陽花姫さんありがとー。
もちろんリレーの中の一つのつながりとしての話を
マイペースに書かしてもらうっすー。
うむぅ・・健太郎が出てきたんで
てっきり過去の回想が展開してると思いきや
見舞客にバルタンタンとは・・・
ならばっパラドックス回避!!
81 :
17:02/10/02 23:50 ID:U1rhFPvS
「あれ・・裕一・・それに君は・・二人とも・・どうしたの・・」
優一は薄暗い湿った病室で目を覚ました。意識がまだはっきりしないのか
朦朧としたまま視線だけは病室をさまよい続けている。
「健・・太郎・・健太郎は・・どこ・・・」
怪我の為か安住に施された手術によるものか
優一は潰された声帯から振絞る様に何度もつぶやく。
「優一・・健太郎は今売店に買い出しに行ったよ。
すぐ戻ってくるから、だから・・だから全然心配すんなっ。」
裕一は今にも泣き出しそうなのを堪え精一杯の笑顔で答えたが
最後は自分でも情けないぐらいの涙声だった。
「・・そっか。」
そう言うと優一の顔からは不安の影が消え
代わりに安らかな表情を浮かべ再び深い眠りの闇に沈んでいった。
82 :
17:02/10/02 23:53 ID:U1rhFPvS
(優一・・健太郎がこの世にいないのは
お前が一番・・・いったいお前の中で何が起きてんだよ・・)
双子の兄弟である裕一と優一は傍から見ると
見た目から性格まで驚くほど似た二人だと感じる事だろう。
それは当の本人、優一自身もそう感じていた事であった。
しかしもう一人のゆういち、裕一のもつ自分達の印象は
はまったく違うものだった。
裕一も決して情熱的で感情を何の躊躇も無く
人に表す事が出来る人種ではなかった。
ただ弟の優一のそれとは違いそれはずっと自然なものであった。
「きっと自分は『元々』ドライな性格なのだろう」そう裕一自身は分析している。
それとは対照的に優一の感じさせる虚無感はわざと自分を押さえつけ
無理やりに作り上げたものだとずっと感じていた。
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17:
裕一はあの夜公園で見せた優一の百面相のように豊かな
表情の変化が少し気に掛かっていた。
笑ったり泣いたり照れたりと、久し振りの再開とはいえ
明らかに違和感を感じた。
裕一があんなにも自分の気持ちに正直な
素の優一を見るのはあの頃以来だ。
そう健太郎と出会ったあの頃以来・・・
(お前の中で健太郎はまだ生きているのか・・それとも?)
裕一は優一の持っていたハードカバーを取り憑かれたように読み出した。
裕一自身健太郎の誕生日にプレゼントしたその本の内容は
当然熟知しているはずだった。
しかし今は今までとはまったく別な意味を持って
裕一の心の中にストーリーが展開していった。