1 :
禁断の名無しさん :
01/09/09 15:57 ID:11PqGvZg 小説と言っても少女むけのコミックっぽいのではなく 真剣なやつですごくおもしろいのがあるというのを知人から聞きました 知人もわたしもノーマルですが、嘘臭い男女の恋愛しょうせつより よっぽど面白いといっていました。ご存じの方、教えて下さい
無いですよ、そんなの。
3 :
禁断の名無しさん :01/09/09 17:09 ID:fLyau64k
フロントランナー:絶版だけど原書はペーパーバックで手に入ると思います。 ハリウッドで何度か映画化の話があったメロドラマでなけます。 トーチソングトリロジー:舞台の脚本で劇書房からでてます。 映画化されてるんでビデオもレンタル出来ますが、舞台版とはストリーが少し違います。
4 :
禁断の名無しさん :01/09/09 17:41 ID:VdVpuKCY
二遊間の恋
5 :
禁断の名無しさん :01/09/09 17:41 ID:Hnkr8pJA
面白いと言っても、具体的にどんなものが面白いのかな? テーマとかがわからないと答えられないでしょうよぉ。
6 :
禁断の名無しさん :01/09/09 18:35 ID:Wuf1e5EM
感動するのとか、読みたいね私も。心理描写とかがすごいのとか。
7 :
禁断の名無しさん :01/09/09 18:37 ID:e/VwhgDY
昔、さぶで連載してた「長い坂」 義弟に調教される義兄との話で 何度も抜けた。
8 :
禁断の名無しさん :01/09/09 19:16 ID:.cITNAsU
>>7 確かにあれは抜けたよ〜。ポルノとしては最高。
でもね、記憶が正しければ、三回の連載になった
けど、最終回はたぶん別人が書いたと思う。
文体、雰囲気が変わっていたし、ヌケなかった。
その点だけが残念でした。
9 :
禁断の名無しさん :01/09/09 19:22 ID:Jd0ubmbE
西野浩司の「ティッシュ」とか「森の息子たち」 元々バディに連載されてたものを纏めたり、 編集し直したりしたものらしいけど。 甘酸っぱくて、ほろ苦くって好き。
10 :
禁断の名無しさん :01/09/09 19:26 ID:9XHyXBNs
ジュネ/泥棒日記 はとりあえず小説として凄い。ストリートキッズものだが、 人生のすべてが詰まってる。三輪明宏の歌の如し。 ある意味凄くロマンチックかも。新潮文庫で出てるので読むべし。
11 :
禁断の名無しさん :01/09/09 21:29 ID:lk.3f3Aw
「ぼくと彼が幸せだった頃」が泣けた。 一筋系とハッテン系の純愛ラヴストーリー。 ハッテン系はエイズで死んじゃう。
12 :
禁断の名無しさん :01/09/09 21:35 ID:VGNRZ4ZI
>>11 それって、一筋だった奴も発展野郎にエイズ染される
暗いオチじゃなかった?
女ともやってたしな。
正直、これってすげー駄文と思ったよ。
でも、ホモの現実書いてるものだとは思ったけど。
13 :
禁断の名無しさん :01/09/09 21:36 ID:wXUubUSI
蜘蛛女のキスとかめちゃめちゃオモロいぞ。
14 :
禁断の名無しさん :01/09/09 21:57 ID:z2aeR9EM
「きらきらひかる」 映画の原作だけど 筒井道隆を思い浮かべながら読むと面白い 映画も良くできてたけど、もう少しリアルで原作の方が感動するな
15 :
禁断の名無しさん :01/09/09 22:13 ID:VdVpuKCY
橋本健太郎が昔連載してた「君よ知るや南の国」。 純愛路線ですごく好きだった。
16 :
禁断の名無しさん :01/09/10 01:38 ID:WUeJuXdo
藤野 千夜(ふじの・ちや)著「夏の約束」;芥川賞受賞作 事件が起こらない、ふつうの幸福な日常を淡々と...。 読後感はとても静かだけど、数週間後に突然思い出し泣きする。 ドラマチックな出来事ばかりが感動ではないです。
17 :
禁断の名無しさん :01/09/10 01:58 ID:IbxfM3BY
18 :
禁断の名無しさん :01/09/10 02:02 ID:kh/NgpAM
マヌエル・プイグ「蜘蛛女のキス」映画もいいけど、やっぱ原作がよい。 主人公のおかまが刑務所の中で同じ受刑者のテロリストに語る映画の話がいい。 そして最後のドンデン返し、、最後まで気が抜けません。 アメリカの私小説的な作品〔ミニマリズムって言うのか?)は、それはそれで興味 深いんだけど、醍醐味みたいのが感じられません。が「ダンサー ウィズ ダンス」 これは面白かった。ちょっと手元にみあたらないので 作者の名前は失念ですが、 お勧めです!
19 :
禁断の名無しさん :01/09/10 02:12 ID:uUDpAE0U
漫画だけど「ニューヨーク・ニューヨーク」
20 :
禁断の名無しさん :01/09/10 10:58 ID:t18lORZs
漫画なら手塚の「MW」も凄いよね。モロだし。
21 :
禁断の名無しさん :01/09/10 11:36 ID:av7Ga0r.
村山由香「BAD KIDS」(集英社)
文庫は\500位なんで、気軽に読めます。
彼氏に勧められて読んでみました。
ちなみに続編もハードカバーで出てますが、こっちはダメ。
#同性愛の話が無いんで
>>14 >>19 禿同。
22 :
禁断の名無しさん :01/09/10 11:57 ID:cn/7Bae2
映画版を見たことないけど、原作は(・∀・)イイ! 見どころは「主人公・主人公の夫VS主人公の父」かな?
23 :
ヒロ :01/09/10 12:04 ID:SFZ1krD.
昔、富士見二町目交響楽団って小説なかったっけ 僕は途中で読むのやめちゃったけど どうなったんだろ? 誰か知らない??
24 :
禁断の名無しさん :01/09/10 15:14 ID:4J30j64U
漫画だけど、小野塚カオリさんの漫画かなりすき!「深夜少年」とか 「我に五月を」など、綺麗な絵だし、ストーリーもいいです。
25 :
禁断の名無しさん :01/09/10 15:20 ID:4J30j64U
今絶対大きめの本屋にいったら手にはいるのしらん?
26 :
禁断の名無しさん :01/09/10 15:20 ID:i9QWHyG6
橋本治 桃尻娘。全6冊。講談社文庫 これってオカマのバイブルだと思うんだけど。 木川田くんと磯村君の心理描写とか大学生のコロ読んだから感動したわ。 学生の時にタイムリーで読むのお勧めよ。
27 :
禁断の名無しさん :01/09/10 15:23 ID:i9QWHyG6
夏の約束つまんなかったけどな。 どこが感動するのか?共感するのか?良く分からなかったわ。 たんたんとした文章ねっていう印象しか残ってないわ。
>>26 それがバイブル??
確かに「桃尻娘と無花果少年」は子供の頃読んでオナーニした記憶があるけど。。。
29 :
禁断の名無しさん :01/09/11 12:15 ID:DKdyi6S.
30 :
禁断の名無しさん :01/09/11 14:15 ID:4mk8ArBo
「ベント」: ナチスドイツに同性愛者ということで強制収容所に入れられる話。 元は舞台で映画化されました。舞台の脚本がハードカバーであります。 ラストおお泣き。 「潮騒の少年」 アメリカの、あるゲイの高校生の一夏を描いた作品。 青春モノです。文庫化されてるので買いやすいです。
31 :
30 :01/09/11 14:18 ID:4mk8ArBo
>>1 ちなみに「ヘテロ」の事を「ノーマル」と表現するのは不快。
「ゲイ」が「アブノーマル」みたいだから。
32 :
禁断の名無しさん :01/09/11 14:22 ID:AOsUQO6A
「夜になる前に」って映画公開されるんですかねー?
33 :
禁断の名無しさん :01/09/11 14:26 ID:D2rJCsrk
夏目漱石のこころはホモ小説です。
34 :
禁断の名無しさん :01/09/11 14:27 ID:4zQgPcbQ
((彡ミミミミ)(彡彡)))彡) 彡彡゙゙゙゙゙"゙゙" """"ヾ彡彡)) ミ彡゙ .._ _ ミミ彡 ミミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミ))) ミ彡 ' ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ)) ((彡| | | ` |ミ彡 (彡| ´-し`)\ |ミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゞ| 、,! 」 |ソ < 米百俵がいいねえー。 ヽ '´ ̄ ̄ ̄'ノ / \_貧しくても援交もよくない /⌒ \____/ ⌒\ \ / ¬ \
35 :
アキ :01/09/11 15:22 ID:pKfitfEs
少年Hちゅうのはどうなんですか? 買うに買えない。。。。。
36 :
松岡 :01/09/11 15:29 ID:2lOAwZ1I
栗本薫の真夜中の天使。ちょっと古臭い設定なんだけど少年の書かれ方がいい感じなのです。
37 :
禁断の名無しさん :01/09/11 15:57 ID:zqkqcVX6
「真夜中の相棒」テリー・ホワイト(文春文庫) 原題 Triangle ちょっと甘すぎるんなら、エトマンド・ホワイトとかゴア・ヴィダルとか、 それでも甘いと思ったらジュネとかパロウズの思潮社から出てるやつ (間違っても山形○生の翻訳は読んじゃダメ)とかサドとか読んだら。 ていうか 1 はここ見てるのかな? 今まで上で具体的に書名があがってるやつ、 いくつかを除いて自分も読んだことあるけど、多くは実際に傑作だったよ。
38 :
禁断の名無しさん :01/09/11 16:07 ID:4tv/zMvo
「夏の約束」は、おもしろさはないけど、 読後感のいい文章だから好きです。 丁寧な文章で、淡々と日常を描き出した所が評価されているのでしょう。 個人的には、 「潮騒の少年」が一番ですね。 文章の良し悪しは別として、細かなエピソードに共感できます。 そして、思春期のゲイとしての苛立ちをうまくえがいてると思います。 そんなことを何年も思いつつ、気づいたら自分はアメリカに渡ってしまったわけですが・・・ 60年代のアメリカ(NY)の少年の話しですが、 時代と場所は違えど気持ちは同じなのですね。
39 :
禁断の名無しさん :01/09/11 16:16 ID:/7gzr8Q.
『蜘蛛女のキス』はマヌエル・プイグの作品で集英社文庫から出てるぞ。 ブックオフの百円コーナーにあったからレジに持っていったらレジのブスに「315円です」とか言われて、 「えっ、これ百円コーナーに置いてあったんですけど」っていったら、本をしげしげと見て、 「あー…、まあでもこれ、カバーがちょっと破れちゃってるんでいいです。百円に値下げします」って言って 値下げしてくれた(w
40 :
ussr :01/09/11 16:20 ID:zlfz/YdE
大江健三郎の「芽むしり仔撃ち」 同性愛がメインではないが、面白い。 昭和二十年代の作品だが、内容はかなり世紀末的(似たようなドラマが最近あった)。
41 :
禁断の名無しさん :01/09/11 21:25 ID:/7gzr8Q.
『夏の約束』も含めて、 藤野千夜のよさは男っぽい神経してる人には理解できないと思う。 レズビアンものだけど、 松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』 谷崎潤一郎『卍』 は泣ける。 あと『潮騒の少年』が出てるけど、 これと同じノリのゲイ小説を書くエドマンド・ホワイトっていうゲイ作家がいて、 この人の作品はどれもレベル高し。 『ある少年の物語』『美しい部屋は空っぽ』などなど。
42 :
禁断の名無しさん :01/09/11 22:10 ID:zqkqcVX6
大江健三郎面白いよね。「飼育」、「セヴンティーン」、 「性的人間」、どれも同性愛がメインではないけれど、 おすすめ。初期の性をテーマに扱った作品は面白い。 にしても「セヴンティーン」の続き、まじで読んでみたいなぁ。 「政治少年死す」だっけ?どこかアップしてるサイトをご存知の人いません? って著作権違反&右翼に狙われるっつーの。
アンチゲイだってことを公言してたけどね>大江健三郎 関係ないからsage
44 :
42 :01/09/11 22:13 ID:zqkqcVX6
げ、そうなんだ。知らんかった。 43 にならって sage。
45 :
禁断の名無しさん :01/09/12 00:02 ID:dASrbGi.
>>30 「ベント」前にWOWOWで放送した?
何も予備知識無く見たんだけど、最後泣いた・・・
ずっとタイトル忘れてたから思い出せて嬉しい。ありがとう。
46 :
禁断の名無しさん :01/09/12 00:25 ID:M/HXzhIk
>33 漱石なら「こころ」よりも「坊っちゃん」の方が… あからさまでない分、エチーくさいと思う。 何気に山嵐に甘えてる坊っちゃんが(・∀・)イイ!
47 :
禁断の名無しさん :01/09/13 15:30 ID:U/4No/vs
松浦理恵子 親指Pの修行時代 たしかオカマ出てこなかった毛?
48 :
禁断の名無しさん :01/09/13 22:50 ID:N4vKtCl6
暗い話だけど、福永武彦の「草の花」! マジで泣けます。 あとMichael Nava作の一連のHenry Riosが主人公のミステリー物。メキシコ系アメリカ人 のゲイの弁護士が、いろいろ悩みながら事件に向かうのですが、"The Death of Friends" で、恋人がAIDSで死ぬシーンは泣けます。実は一昨日、最新刊の"Rag and Bone"を読み終 わったんだけど、これがシリーズ最後ということで、残念! 感動というのとは違うけど、Armistead Maupinの"Tales of the City"シリーズは全部面 白かった。(最初の三つはテレビ映画化された。確か今年、一冊目の邦訳が出たはず。)
49 :
禁断の名無しさん :01/09/13 22:55 ID:N4vKtCl6
↑のHenry Riosのシリーズは確か2,3冊、翻訳が出てます。
50 :
禁断の名無しさん :01/09/14 00:08 ID:7qqhDcAM
ボールドウィンの「もう一つの国」が好きでした。 黒人であること、ゲイであること、貧乏であること・・・。 様々な差別への悲しさとかがじんわりと伝わってくる。 作者自身もゲイだったとかで、ゲイの悲しさとかもごく普通に描かれていて、何度も読み返しました。 ちなみに、映画「アナザー・カントリー」とは全く無関係です。
51 :
名無し君☆ :01/09/14 00:18 ID:c9Oc3Fhk
>>33 学校で感想文書かされたけど、友達もみんな「主人公って先生のこと愛してんの?」
とか言ってた・・・。ぼくも思ったけど。
52 :
Hachi :01/09/14 00:28 ID:ZvU6KQ2M
花村満月の「ブルース」は結構歪な愛の形がうまく描かれていたと 思います。 漫画では、桜沢エリカの「サロン」がお洒落。
53 :
禁断の名無しさん :01/09/14 00:32 ID:QlLuDHw2
「終わりのないラブソング」っていう栗本薫の小説。 あれ読んでこの世界にハマッた。
54 :
禁断の名無しさん :01/09/14 00:35 ID:QlLuDHw2
「こころ」はホモ小説じゃないと思う。
55 :
禁断の名無しさん :01/09/14 00:39 ID:mvnFfLYk
藤野千夜の「夏の約束」ってそもそも文学になってない代物だと思うけど・・・ なんか自分の世界をわからない人は読まなくてもいいって言うような態度で書かれている。 しかもストーリー的な展開のなさは目をつぶるにしても、どうしてこれが「芥川賞」なの? って思いたくなるほど駄文。 感性以前に文学されてない小説に賞を与えた選考委員に疑問。
56 :
禁断の名無しさん :01/09/14 00:43 ID:9vCH89Sc
57 :
禁断の名無しさん :01/09/14 01:15 ID:O2iktv9k
中山可穂の 「サグラダ・ファミリア」 「感情教育」はどうでしょう。 作者がビアンなので、リアルなところも。
58 :
禁断の名無しさん :01/09/14 01:32 ID:nnaV9DvQ
エリカせんせのマンガは「サロン」 だけじゃなくてゲイものけっこーあるよ。 読みやすいからすき。 「終わりのないラブソング」は始めはかなりよかった。
59 :
禁断の名無しさん :01/09/14 01:36 ID:S/IDGxWc
三島由紀夫「男色」だったけ? ショーでニワトリの真似して お尻で玉子何個も生むの…
60 :
禁断の名無しさん :01/09/14 02:14 ID:OgOvW2ps
エリカちゃんのはホモものなら「私に優しい夜」が好き。 ビアンものは「ラブ・ヴァイブズ」より「シーツの隙間」の1話目かなぁ?
61 :
禁断の名無しさん :01/09/14 02:27 ID:ASU23fRg
>>55 >ストーリー的な展開のなさ
藤野千夜は海燕新人賞出身の純文学作家だからそこを突っ込むのはドキュソ。
>どうしてこれが「芥川賞」なの?って思いたくなるほど駄文。
あのユーモアの効いた文章の奥に潜んでいる、
読者のノスタルジーのツボをつく文章技術の巧みさを感じとれないとは、
不憫な奴よ。
62 :
禁断の名無しさん :01/09/14 18:46 ID:rE4cUl4U
>>59 あのー、もしかして「禁色」のことを言ってるのでしょうか?
63 :
禁断の名無しさん :01/09/14 18:48 ID:KRAWDceY
64 :
禁断の名無しさん :01/09/14 18:55 ID:WyIi0S6I
漫画ですが吉田秋生「BANANA FISH」
65 :
禁断の名無しさん :01/09/14 21:00 ID:ASU23fRg
格調高ーくトーマス・マン『ヴェニスに死す』
66 :
禁断の名無しさん :01/09/14 21:57 ID:eKnG/EAk
>>61 >藤野千夜は海燕新人賞出身の純文学作家だからこそそこを突っ込むのはドキュソ
純文学作家だからって独り善がりの訳判らん駄文を書き散らかしてこれぞ純文学でござい!!
っていうのは違うんじゃない?
こんな作品は純文学作家のマスかきみたいなものでちっとも文学してないものである。それを
単に純文学だからってありがたがるから、純文学作家はますます増長して読者をないがしろに
したものを書き散らかす。
それとこの作品だけではないが、最近の20代の作家の小説って、やたらと冗漫で書いてる本人
だけが勝手に楽しんでいる作品、やたらと多くないですか。
>あのユーモアの効いた〜文章技術の巧みさを感じ取れないとは・・・
あれはユーモアとは呼べないのでは。
はっきり言ってこの作品が芥川賞を獲れたのはゲイの世界を扱ったことと、それにも増して
作者のトランスジェンダーなところが脚光を浴びただけ。
文学作品としての価値を評価されたというより、単なる珍しもの見たさ的好奇心が賞を呼び寄せたの
でしょう。
あの程度の代物を、ノスタルジーのツボをつく文章なんて持ち上げても、共感できるのは極わずかな
人々だけ。むしろ大多数のこちらの世界にいる人にとって、漫画的な世界としか思わないと思うけど。
むしろ私はああいうおちゃらけた物ではないもっと地に足をついたゲイの世界を描いた作品を読みたいし
そういうもので賞を貰う方が価値あると考えますね。
異論反論おありだろうけど。
67 :
61 :01/09/14 22:47 ID:ASU23fRg
>>66 >純文学作家だからって独り善がりの訳判らん駄文を書き散らかしてこれぞ純文学でござい!!
純文学の定義って明確には定められてないけど、そのなかの一つに
『ストーリーに重きをおいたのが大衆文学、言葉や表現に重きをおいてストーリーは二の次なのが純文学』
ってのがあるの知ってるかい?
藤野の作品に確かにストーリー性はないけどそこ突っこむのは見当違いだってこと。
>はっきり言ってこの作品が芥川賞を獲れたのはゲイの世界を扱ったことと、それにも増して
>作者のトランスジェンダーなところが脚光を浴びただけ。
『夏の約束』が芥川賞を受賞した回に、レズビアンとゲイの世界を扱ったほかの作品が候補にあげられていたけどそれは余裕で落ちたよ?
また第115回芥川賞候補に『バスタオル』という作品があがっていたけど、
あれは男同士の性愛をあからさまに書いた作品の上に作者ゲイだったけどそれも落ちたね。
それからこのあいだ山本周五郎賞を受賞した中山可穂はレズビアンを公言していて、
やっぱりレズビアンを書いた作品が二回野間文芸新人賞の候補になって二回とも落ちた。
それからFTM論客の虎井まさ衛は小説家としても活動してるけど、マイナー文芸誌に時々小説を発表しているだけで、
同じトランスジェンダーの藤野と違ってぜんぜん脚光を浴びていないね。
その藤野だって芥川賞には一度落ちている。
作者がトランスジェンダーでゲイの世界を書いたあたりが注目されて芥川賞を受賞した、というのは短絡的過ぎるのでは?
68 :
61@続き :01/09/14 22:55 ID:ASU23fRg
>もっと地に足をついたゲイの世界を描いた作品を読みたい あれほど現代日本のゲイの世界をリアルに描いた、地に足のついた作品はめずらしいのでは。 >こんな作品は純文学作家のマスかきみたいなものでちっとも文学してないものである。 そういうことは一般人どころか評論家にも理解できないような自称前衛小説ばっかりを書く作家に言うべきだと思うなあ。 むしろ藤野は現代の純文学作家の中では読者が読みやすいように配慮して執筆している方じゃないかな? あと藤野の文章が駄文駄文だというが、あの文章のコミック的な軽さをさして言っているのかい? 現代日本だと金井美恵子、多和田葉子なども藤野のように軽めの文体の作家だが、二人とも評価は高いよ。 海外だとレーモン・クノー、ジャン=フィリップ・トゥーサン、サリンジャー、ポール・オースター、ボリス・ヴィアンについては?
69 :
禁断の名無しさん :01/09/14 23:12 ID:kkFnzGqU
「さぶ」の小説を文庫で出してくれんかね。 なにげに傑作多いと思うんだが。
70 :
16 :01/09/15 03:56 ID:KAS8wtf6
>藤野千夜さんの小説:夏の約束 ネタバレです。この小説は、技術が無いどころか、かなり高度なテクニック満載です。 なにかしらの派手な展開をかすかにでも期待すると、読んでいる間中 「ずっと最後まで肩すかしをくらう仕掛け」になっているというのには 読み終わって大爆笑してしまいました。それ以来、知人に読ませて、その 「展開を求めてじれている悶々とした横顔」を楽しむのにしばらくはまりました(ワラ。 試しに、この小説の一部分を、ふつうの小説の「事件直前」にはめ込んでみると面白いですよ。 普通の文章をはめ込んだ場合よりもずっと違和感が少なく、モノによっては見事にはまります。寸止め。
71 :
16 :01/09/15 04:03 ID:KAS8wtf6
ちなみに、当方押しの作家は 笙野頼子、坂口安吾と澁澤龍彦、故キャシー・アッカー、ダグラス・クープランドなど。 かなり偏っています。
72 :
禁断の名無しさん :01/09/15 04:04 ID:8ma4Nwr.
どちらもマンガながら、よしながふみと小野塚カホリ。
73 :
禁断の名無しさん :01/09/15 04:19 ID:kz0b3uGg
ゲイ小説とはいえないけど 800 は映画より小説が段違いでいーぞ よんでみてね
74 :
禁断の名無しさん :01/09/15 04:20 ID:xH5SZJq6
はなむらまんげつ「ぶるーす」
75 :
禁断の名無しさん :01/09/15 10:29 ID:zvYMvvxs
潮騒の少年、本屋に聞いたら絶版になってるそうです。どうやったら手にはいるのかなあ。 やっぱ古本屋ですかね。
76 :
禁断の名無しさん :01/09/15 10:32 ID:r2MJvS.U
>>75 英語でよみゃ―ええがね。
Boys on the Rock
77 :
禁断の名無しさん :01/09/15 11:35 ID:WMx3100M
78 :
禁断の名無しさん :01/09/15 11:52 ID:L.W6o9Kw
楯四郎の「浅草怨念歌」。 傑作の呼び声が高いけど、なるほどそうだと思った。 安酒場で悲しい女の歌を切々と聴かされたような、 なんともいえないほのぐらい情念が伝わってくる。 そう、悪いオトコほど魅力的なんだよねえ…(遠い目)。 >一つ人にはだまされて >二つ枕で責められる >三つ身を売る地獄から >夜ごと世の中怨み歌 >五ついつかは仕返しの >むごい男を呪い歌 >七つ涙は見せやせぬ >八つ病になろうとも >ここのつらさが去るじゃなし >十でとうとう狂い死に
79 :
禁断の名無しさん :01/09/15 12:04 ID:LGsSbeVg
>>75 「潮騒の少年」は大量に出版されたらしくて、
絶版になっているけれども古本屋やブックオフで簡単に見つかる。
80 :
belt :01/09/15 16:43 ID:bRIxUT.M
つかこうへい『ロマンス』 なんてどうですか。
81 :
30 :01/09/16 01:16 ID:CnORoybU
マンガならナナナンキリコ(漢字がわかりません)の 「BLUE」は大変よいです。思春期ビアンもの。 静かな作品ですが、ラスト泣きました。 泣いたといえば、ビアン風(←ここ注意)の映画、 「テルマ&ルイーズ」もラスト大泣きです。 平凡な主婦二人が事件に巻き込まれ逃避行の果てに・・・、 といった感じの話です。
82 :
禁断の名無しさん :01/09/16 01:19 ID:hkFohKgo
>>21 BAD KIDSいいよね。昔読んで激しく落ちこんだ。
83 :
禁断の名無しさん :01/09/16 01:45 ID:NvzDdyhw
BAD KIDSに較べれば「夏の約束」なんて屑
84 :
禁断の名無しさん :01/09/16 01:50 ID:TpwuicVE
>>81 おいらホモだけど あのラストには何故か戦慄止まらず泣けちゃった
85 :
84 :01/09/16 01:51 ID:nUx9eAFA
てるまあんどるいーずのことだYO
86 :
禁断の名無しさん :01/09/16 01:52 ID:w66AViDU
>48 へえ。リオスシリーズの新作が出てたんだ。彼氏が死んで終わったと思ってた。 あの、やるせない看取り方が泣けたんだよね。情報ありがとう。
87 :
禁断の名無しさん :01/09/16 04:14 ID:cVbJ.dMA
88 :
禁断の名無しさん :01/09/16 04:54 ID:w4/8IvHg
村山由佳ってジュニア小説家だろ。 ありきたりな登場人物(不在がちの大物を親に持つ反抗的女子高生)、 陳腐な舞台設定(海辺の田舎町を舞台にした青春小説って…プッ)、 わかりやすいだけで何の工夫もない文章、 どこをとってもただのジュニア小説。 まあジュニアならジュニアでいいけど、 あれを15才過ぎてマジ顔で読んでたらかなり恥ずかしい。
やなおんなー あたし別に好きでもないし読んだことも無いけど ファンが見たらイヤな気がするだろ馬鹿女!>88 このスレでは好きな小説家を述べよ。
90 :
禁断の名無しさん :01/09/16 15:28 ID:OV/nzs5Q
ムラヤマユカのバットキッズ読んだ。確かにストーリーは面白かったけど、読み終えた 後にくる感動はあまりなかったな。 注・私はね。別にこの作品を否定する訳じゃないよ。そんな権利ないしー
91 :
禁断の名無しさん :01/09/16 16:26 ID:pwWO4PZI
92 :
禁断の名無しさん :01/09/17 01:16 ID:qC.OGWc6
93 :
真夜中は純潔 :01/09/17 05:19 ID:0saGhYiE
「仮面の告白」・・・鬱になる G-menであった「千里浜の風」・・・鬱になる ・・・なんかロクな小説読んでないな、俺。w
94 :
禁断の名無しさん :01/09/17 05:39 ID:W8gCKwYE
このすれ、やおい雑誌社の編集者が立てたと見た
ウンコの仕方がわからくなったので教えて下さい。 たぶん、忘れただけだと思いますが、かなり心配です。 ド忘れだったら、なにかの拍子に思い出すこともよくある話ですし、考える(思い出す?)のを止めたときにひらめくのも良くあることかもしれませんが、、、。 とりあえず、皆様の培った技術、習慣を教えて下さい。 詳しく書けよ(ゴラア
96 :
禁断の名無しさん :01/09/17 07:58 ID:42OXqjTc
>91 小説のBGMの選曲がイタすぎ。マジで。
97 :
21 :01/09/18 16:41 ID:pON4VrDM
>>88 >あれを15才過ぎてマジ顔で読んでたら
マジ顔で読んでたよ?
自分が学生の頃に同じような経験したからさ。
だから彼氏に「読んでみたら?」って言われたんだけど。
BAD KIDSがきっかけで村山由香の他の読んだけど、これ以外は似たり寄ったりだったな。
そういう意味ではジュニア小説って言われるかもねー。
98 :
お面の告白 :01/09/18 22:38 ID:PrlN4ft2
>>93 「千里浜の風」で鬱ってるようじゃ、
「向こう岸の男」なんか読んだら首括るわよアンタ!
シリアス=鬱なのかしら?あたしゃそうは思わないけどねー。
99 :
禁断の名無しさん :01/09/18 22:40 ID:NKobY/zE
三島由紀夫の「禁色」
100 :
禁断の名無しさん :01/09/19 02:06 ID:xyBTyMh.
>>97 「BAD KIDS」で村山由香読み始めたけど、オレと同姓同名の
主人公が出てくる小説があったのにはびっくり。
おもしろいよ>BAD KIDS
101 :
禁断の名無しさん :01/09/19 02:09 ID:sww594ls
でも BAD KIDS 以外はそんなに感心しなかった。 悪くはないんだけどさ
102 :
禁断の名無しさん :01/09/19 02:29 ID:lD4hJkug
漫画だけどニューヨークニューヨーク
103 :
88じゃないけど :01/09/19 03:33 ID:cgJxj6nQ
>自分が学生の頃に同じような経験したからさ。 そりゃゲイだったら誰だってあんな経験あるだろうし僕もそうだったけど、 「BAD KIDS」は同級生に恋してたリアル工房のころ読んで死ぬほどアホらしいとしか思わなかった。 タイトルからしてドキュソじゃん。悪いけど。 ジェームズ・ボールドウィンの「ジョヴァンニの部屋」が出てないね。 それからマルグリット・デュラス「破壊しに、と彼女は言う」 同性愛小説じゃないけど、途中に出てくる女同士のきわどいシーンにゲイの僕も萌えまくり。 あとゲイものでは前にも出てたけどエドマンド・ホワイト「美しい部屋は空っぽ」同性愛が主題ってわけじゃないけど中上健次「讃歌」 レズビアンものではアリス・ウォーカー「カラーパープル」ヘミングウェイ「海の変化」が好き。
104 :
真夜中は純潔 :01/09/19 15:45 ID:95dvMBHs
>>98 大丈夫、俺それ読んだから。(笑)
しっかり憂鬱になったよ。
でも個人的には「千里浜」のほうが辛かったな。
105 :
禁断の名無しさん :01/09/20 21:16 ID:h9JHWyGY
>>102 ニューヨーク・ニューヨークはいい話だったね
106 :
禁断の名無しさん :01/09/22 16:27 ID:7mTBINyg
僕もニューヨークニューヨークは好き 羅川真理茂って赤ちゃんと僕の人だよねぇ?
107 :
大年増 :01/09/22 16:49 ID:rww4B10o
>84 Henry Riosのシリーズは、彼氏が死んだ"The Death of Friends"の後、"The Burning Plain"が97年にでて、48で紹介した"Rag and Bone"が2001年に出たというわけで す。 著者のMichael Navaは若い頃の、ハンサムで繊細な文学青年ぽい写真と、現在の、ほとんど SG系の写真があまりにも違うのですが、どちらにも萌え〜です。 >103 ボールドウィンの「ジョヴァンニの部屋」ははるか昔に読みましたが、読んでいて辛い話で した。 あと、マルグリット・ユルスナールの「ハドリ“アヌス”帝の回想」なんてのもありました が、正直言って、良く分んなかったなあ、、、、 あと、第84回文學界新人賞を取った吉田修一の「最後の息子」なんてどうよ?
108 :
大年増 :01/09/22 17:09 ID:p958ed8Y
ちょっとこっぱずかしいけど、萩尾望都の「トーマの心臓」。漫画なんだけど、今からもう 26年前の厨房の時(どうせ大年増よ!)、読んで受けたときの衝撃は、並の小説じゃ到底及 ばなかった。
109 :
大年増 :
01/09/22 17:33 ID:Pllc3z9g >107で書いた>84は>86の事よ。アルツsage