囲碁棋譜保存スレ・第15局

このエントリーをはてなブックマークに追加
206名無し名人
(;EV[第2回BCクレジットカード杯決勝戦五番碁第三局]DT[2010-04-27]PC[韓国棋院]SZ[19]KM[6.5]US[棋聖道場]
SO[http://weiqi.tom.com ]PB[李世石]BR[九段]PW[常昊]WR[九段]C[http://weiqi.tom.com
棋聖道場-->大戦オンライン
11:00開始
姜至省八段解説(藍烈編訳)]RE[B+R]
;B[pd]C[第1手:皆さんよろしく,私是姜至省八段。
第三局李世石九段黒番先行。
五番碁前2局李世石完勝取得,第三局見る常昊が力戦で一局挽回出来るかどうか。];W[dd];B[qp]
C[第3手:李世石採用した第一局と相い同じ布石。];W[dp]
C[第4手:この一手まで,第一局と相い同じ。
次の一手李世石第一局では右下締り隅の憂いを無くす,常昊は第二局で左下にカカリを打った。]
;B[oq];W[qf];B[pi]C[第7手:依然として第一局の進行。
前回対戦で,古力の第二、第四局で採用相い同じ布石,最後取得した優勝。];W[qk]LB[ri:a][pf:b]
C[第8手:この一手,今のところかつて出現していない,是ミニ中国流布石の一つの手段。
見たところ常昊一日の休息時間利用して研究したようだ。
次の一手,黒は先に跳aできる。あるいは,黒はbにツケ強手。];B[qd]LB[ri:a]
C[第9手:この一手鉄柱,又想像の外の手。白は最簡明是aケイマ渡り。
この様な打ち方で白は当然充分とせねばならない。];W[md]LB[of:a][ri:b][nc:c]
C[第10手:常昊は予想し難い一手を打った。
白の意図は黒がもしaケイマならば,bケイマ渡り,この様充分。
黒がcに打つのは俗手,簡単に打つことは出来ない。]
;B[jd]LB[oe:a][od:b][fc:c][og:d][ri:e][ne:b'][cf:c']
C[第11手:果たして又想像し難い一手。
次の一手白は簡単にa封じるのは決して好くない。
黒はb,白は引きの一手(b')が必要,引き続いて黒はカカリc,白は(c'あたりに)受ける必要あり,
引き続いて黒はd,白はeケイマ渡りが必要...全体見るに白は気がふさぐ。]
;W[hc]LB[kc:a][fc:b][ie:c]C[第12手:感覚...是在一幅の抽象画を見るようだ。
見たところ非常にわかりにくいが,しかしaに打つことが非常に考えられる。
第12手:今日真に次の一手を当てるのが非常に難しい。
とりわけ次の一手,真に懸賞の当てもの競争と思える。
黒は,直接打込みbは打てないでしょう?
第12手:黒はコスミcを打てる。継続圧迫。];B[cf]LB[fc:a]
C[第13手:私の予想は再び外れた,ただb打込みは無いと思ったが。
想い到っていない李世石の直接カカリ。
第13手:2時間囲碁,一般是戦前準備する好布石の構想,だから多く出現流行布石。
この一局,双方創造力の対戦局面にある,感覚是5時間の碁に見える。]
;W[he]C[第14手:韓国是三年前4時間の囲碁消失した。
而日本是大部分棋戦維持5時間制,その上2日制囲碁あり。
私非常に希望する韓国5時間の碁が回復できるよう。
次の一手,黒は第一感是跳入三々,
只是分からない李世石がこのように普通に打込みをするかどうか。]
;B[mf]C[第15手:この一手,多少“普通の調子”に回帰した。];W[pg]LB[qh:a]
C[第16手:黒は非常に考えられるaコスミ,白に上辺に向い連絡を迫る。];B[ri];W[oe];B[nc];W[nd];B[mc];W[lc]LB[ld:a][lb:b]
C[第22手:黒がもしa断りならば,白は充分戦える。
黒はもしかするとbハネできる。
第22手:感覚上是形成した白の戦える局面。当然黒13カカリと白14跳びの交換,白の利益有りとせねばならない。
黒はこの利益を与えたことを帳消しにする対策を講じることが必須。]
207名無し名人:2010/05/05(水) 10:18:00 ID:ziapPZ2G
;B[lb]LB[ld:a][ok:b]C[第23手:白がもし引きならば,この一帯の戦闘まだ持続。
白の簡明是継ぎ。
第23手:現在,序盤打ち散かされ抽象画をつなぎ合わせるようだったが,しだいに形になってきた。
常昊現在長考,
前一手,常昊には黒の底ハネが見えていないはずがない。
白は接a後,もしかすると先に跳bできる。];W[ld];B[kb];W[rc]C[第26手:是あ!,是人を仰天させる一手。
第26手:無論この一手いったいどんな変化になるのか,
常昊はすべてをこの手に賭けた。
内面で,確かに黒が容易わなにはまり手になる順がある。
あるいは,白は内面で活きることもできる,しかし代価として外が崩れる。];B[rd];W[oc];B[ob];W[pb];B[od];W[pc]
;B[qc];W[qb];B[rb];W[ra];B[sc];W[sb]C[第39手:白38先に一子食わせるのが好手順,利益一つの劫材。];B[sa];W[nb];B[mb];W[sb];B[na];W[rc];B[sd]
C[第45手:黒がこの様に打つのは,白に全部外側を締付けられる。いくらか理解しがたい]
;W[re];B[rb]LB[oi:a]
C[第47手:次の一手白はa劫材つくり,黒がもし応じることができないなら,欠損非常に多い。]
;W[qo]C[第48手:この一手劫材,想い到っていない。
普通当然右辺劫材つくりをすべきである。
見たところ常昊は万一黒が劫材に応じた場合,悪手になると感じるようだ。]
;B[sa];W[rp]LB[ne:a]C[第50手:黒はaの切りで戦いができる,しかし是白は非常にスリルがある逃げ出しができる。];B[pp]
C[第51手:黒のこの一手は先手を取るため,眼光やはり凝視する上辺の断り。];W[sb];B[ne]
C[第53手:黒は気合の断り。黒の断り,白は確かにいくらか処理が難しい。]
;W[rc];B[le]C[第55手:白はすでに基本何も劫材なし,そのうえ石の形非常に悪い。];W[pe];B[rb]LB[oi:a]
C[第57手:白はもしかするとaに劫材を求めることができる。
黒がもし劫解消ならば,白は不満なし。];W[pj]LB[oi:a]
C[第58手:白はa劫立て悪手の味有りと感じる,。];B[qj]C[第59手:黒は現在更に劫を棄て振り替りの味を求める。];W[rc];B[pk];W[rb]
C[第62手:次の一手黒はさえぎる右下隅。この結果,黒は充分受け入れることができる。]
;B[rq];W[cd];B[ci];W[ck];B[fq]C[第67手:簡略する形勢判断。
白は右上隅15目強,左上隅15目前後,左下白は受けるとして,15目弱有り。
この様,白はコミを入れて50目前後有り。
黒は上辺6目前後,右下隅12目前後,だから黒は右辺で30目以上囲うのが必須。];W[cn]
C[第68手:白は堅実に受ける,感覚としてこの局面勝負はまだ先が長いと感じる。]
;B[oj]C[第69手:普通黒は下辺で開き,しかし実戦是痛快にぽん抜き。
この様,白は当然割り打ち下辺。];W[jp]
C[第70手:白は黒の外勢意識して,深く入っていかない。];B[dr]
C[第71手:現在終に理解できる手段を見ることができる。
次の一手白は普通三々に受ける,
しかし黒は右辺非常に厚いため,手抜きし右辺処理を打つべき。]
;W[hq]C[第72手:この一手厚い。]
;B[fo];W[cq]C[(訳注:李世石は、黒71スベリに白72と詰められたとき、三々を打たずに黒73と跳び白74と三々を打たせることが多い。)]
;B[dm];W[cm];B[lp]LB[ln:a][hr:b]
C[第77手:黒は攻撃を展開の歩調。
白がもし跳びならば,黒はaと引きくっついて跳び。
黒は大きく右辺を囲う,左辺の弱石はツケ*)で単独で治まる。
(訳注:*)ツケとは、bのことだろうか。)];W[ho]
C[第78手:白の跳びの方向非常に厚い。
現在の局面,どのように見ても全て白好調。];B[ep];W[mm]
C[第80手:左下黒は一手費やしてコスミツケを打ったため,基本活きと見ることができる。
現在白は上からのぞむ(”吊”の用語を使用)中腹,この一帯勝負処になるだろう。];B[kn]LB[ll:a]
C[第81手:白はただaに小技のコスミさえすれば,捕まえるのは容易ではない。]
208名無し名人:2010/05/05(水) 10:19:08 ID:ziapPZ2G
;W[ol]C[第82手:白の打ち方やや強い];B[ll]C[第83手:果たして李世石,即刻勝負手を放つ。];W[pl]
C[第84手:白は気合でさえぎる。];B[rk]C[第85手:この一手非常に厚い。
黒は只右辺固いので,白は内面で2眼作る方法無しと考える。];W[po];B[qm]LB[np:a]
C[第87手:黒は冷静に展開攻殺の手順。
第87手:次の一手急所当然是aに打つべき,白はこの後の手順を読んでいるのだろう。];W[ql]
C[第88手:白は先に応手を問う,黒は下がりを打つだろう。];B[rm]
C[第89手:戦いに入っているため,白は一手毎全て非常に慎重。];W[qq]
C[第90手:又人を仰天させる一手,是妥協を要求しているのだろうか?]
;B[ro];W[mp]C[第92手:この一手妙味有り。
黒は第一感是横ブツカリだろう。];B[kp];W[nq];B[op]LB[ln:a]
C[第95手:感覚白は現在石の形乱れている。
感覚として白の手順の中で,一手ミス有り。
(訳注:第125手のコメントにあるように、”白90断り疑問手”ということだろう。)
白はもしかするとコスミツケa更にいくらか複雑。];W[ln]
C[第96手:この一手眼下最頑強。];B[mo];W[lo];B[ko];W[no];B[np]
;W[mq];B[lr];W[km]C[第104手:白は先に問う中腹をどのように応じるか。];B[in];W[or];B[oo];W[mn];B[on]
C[第109手:双方形成妥協で計算ができたのでしょう。
白は右下で活きる,黒は下辺白三子を取って治まる。];W[kl];B[lk]
C[第111手:黒は引き,白四子切り取りできると表示。白は連絡要。];W[lm];B[hn]
;W[mr];B[kr];W[jn];B[jo];W[jm];B[io];W[pr];B[rr];W[kk];B[be];W[bd];B[ef]
C[第125手:黒は一手補強が必要と感じた。
次の一手,白は何も適当な選点がない。このように見る,白90断り疑問手。];W[dg]
;B[df];W[bh]C[第128手:この一手是最後の勝負処か?];B[gd]
C[第129手:李世石がやすやすと相手を簡単な定型にさせることは考えられない。
現在様子をきく手を放つ,見る白の応対それから左辺処理。];W[hd]C[第130手:白は頑強継ぎ。];B[ed]
C[第131手:黒は譲歩,すでに利益十分。];W[ec];B[fc]
C[第133手:白は胸中では,当然すでに投了でしょう。];W[fe];B[eb];W[dc];B[ge]
C[第137手:黒は依然として最強手を打つ。]
;W[ff];B[gf];W[fg];B[eg]C[第141手:黒は振り替りも考えられるが...李世石は全て救うことが出来ると考えているのかも。];W[fh];B[eh]
C[第143手:感覚白は何も好い変化なし。
左上黒は容易に捕まる石ではない,右辺黒は非常に容易に安定。]
;W[hf];B[kd];W[qe];B[gg];W[ee]C[第148手:この様に打つ,白はやれない!。かえって白は攻めを受けるだろう。];B[fi]
;W[gh];B[hg];W[ig];B[hh];W[gi];B[ih];W[jh]
C[第156手:この様に打つ,感覚上辺白は取られ。
是投場を求めるか?];B[jg];W[if];B[gb]
C[第159手:攻め合い白は一手足りない。];W[kh];B[jf]
;W[hb];B[ij];W[hj];B[ii]C[第165手:白は現在只左辺を殺しに行くしかない。
しかし殺すのは非常に容易ではない。];W[bg];B[dk];W[en]
C[第168手:黒がもし割込み接ぎならば,白は何も応手見えてこない。];B[dl];W[ik];B[kj]
C[第171手:稼ぐところがあれば,黒は一つも見逃さない。
総評:決勝戦五番勝負,
李世石が完勝で優勝獲得と言うことができる,
比較して八強戦と四強戦で李世石はいくらか難関が有った。
序盤段階,是双方難解な局面,白62劫解消後,是白は比較的好調。
その後で,黒は右辺拡張で勝負を争するつもりであったろう,
しかし是白は上からのぞむ(”吊”の用語を使用)の深すぎる入り,黒の攻殺に遭遇。
在単独で治まる過程中,白の損失非常に重い,局面それにつれて逆転。
当然常昊の白90は読みミスとせねばならない,黒95に遭遇,白はすでに非常に困難。
(訳注:ライブ解説中では、白80より82が深入りだと。黒83と掛けられて苦しくなったと。
 なお、週刊碁5月10日号の記事では、
 「白62と解消して一段落。いい加減のワカレか。しかし、この碁の黒69のポン抜きが厚い手で、李世石が全局的に主導権を握る。」とある。
 上記ライブ解説では、第78手コメント「現在の局面,どのように見ても全て白好調」とある。)
この様,李世石復出四月後,以って連勝彼は復出後の最初の一つの優勝獲得した。
解説最後まで来た,また会いましょう。])