(;SZ[19]EV[第7回“農心辛拉面杯”三国擂台戦第14局]DT[2006-02-24]PC[中国上海]KM[6.5]US[棋聖道場]
SO[
http://weiqi.tom.com/qipu/200602/7nong-14asgf.htm 常昊九段解説
http://weiqi.tom.com/qipu/200602/7nong-14sgf.htm 兪斌九段解説
http://weiqi.sports.tom.com/news/16380.html 原文]PB[依田紀基]BR[九段]PW[李昌鎬]WR[九段]RE[B+R]
C[棋聖道場の常昊九段解説と兪斌九段解説とを合成。
なお、月刊囲碁6月号名局細解に依田の自戦解説がある。
また、国際囲碁ジャーナル 2006.5号P10「世界の新譜」で、内廼偉、崔哲翰、朴正祥の3名による解説がある。
これらと、常昊、兪斌解説の内容は細部で異なっていることを注意しておく。]
;B[qd]C[(常)李昌鎬の農心杯団体戦14連勝の記録今期で止る,
しかし是彼の戦果依然として十分敬服の念を抱かせる。
(兪)第7回農心杯三国擂台戦,日本主将依田紀基九段は李昌鎬九段のこの棋戦上での14連勝の神話打破した,
日本隊を率い優勝を得る。本局依田黒番。];W[dd];B[cp];W[pp] ;B[eq];W[oc];B[ld];W[jc];B[nd]
C[(常)黒9以下の変化簡明。
(兪)白8挟み反しに対して,黒9是依田式の解決方案。];W[od]
LB[qc:a]C[(兪)白10もしaにツケ,黒は10に押すことができる。]
;B[oe];W[nc];B[pe];W[md];B[me];W[ne];B[nf] ;W[le];B[nd];W[mc];B[kd];W[kc];B[qn]
;W[nq]LB[pk:a][lf:b]C[(常)しかしaとbの二つの絶好点を黒は只その一つしか占めることができないために,少し不満有り。]
;B[pk];W[lf]C[(兪)至白26,双方ほとんど是必然の応対。
大多数棋士白の有利と考える,だから決して未だ流行を形成しない変化。];B[cf];W[df] ;B[dg];W[ef];B[ce];W[cd];B[ch];W[bg]
C[(兪)白34様子見。]
;B[eg]LB[bh:a]
C[(常)黒35先に押し好手順。
例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)単aにさえぎる,白35に押され,黒受けが難しい。];W[fg];B[bh]
C[(兪)黒35、37の応法全く初めて見る,得失不明。]
;W[ff]
;B[jf]C[(常)黒39ケイマ必然,
例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)更に白に一手囲われると,上辺白地非常に大。] ;W[lh];B[jh]
;W[ig]LB[je:a]C[(常)白42は激戦を引き起こす。
例えば単aにツケ2子取り,則平穏な局面になる。];B[if]LB[jg:a]
C[(常)黒43押し反撃是依田の棋風。
普通のaに接ぎ利かされの感有り。
(兪)黒43押し激戦を引き起こす,
もしaに接ぎなら,平淡,よくない。];W[jg]
C[(常)白44突き出し断り乗りかかった船。
やめたくてもやめられない,
黒43一子が有るために,今更黒2子取り既に気分が悪い,
このラウンドより見出すことができる両人の碁非常に激情有り。];B[kg];W[kh];B[hg]LB[ih:a][lg:b]
C[(常)黒47と白aの交換問題有り,
応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))単bに突き出し,
黒47と一手打っても決して手はのびていない,却って白の強手が出る。] ;W[ih];B[lg];W[mg];B[kf]
;W[mf];B[ji];W[ii];B[mh];W[jj]LB[li:a]
C[(常)白56では応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aに曲り,
黒は容易ではない白の封鎖,どうも雲行きが怪しい。
(兪)激戦中,白56疑問手。
白56応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aにグズミ,
少しみっともないが,しかし黒の実戦の変化を避け得る。
こうすれば黒はいくらか処理が難しい。];B[ne]C[(兪)実戦黒57以下強手。];W[ng];B[og] ;W[nh];B[mi];W[lj];B[ni]
C[(常)実戦黒63以下双方必然,黒は白に一手勝ち,
しかし白は多種ダメつめの利きが有るために,形勢決して思ったほど悪くない。];W[oh];B[ph];W[oi];B[oj];W[pi]
;B[qi];W[qh];B[pj];W[pg] ;B[ke];W[of];B[pf];W[ri];B[qj]C[(兪)至黒77,非常に手数多いが,しかし白は軽く身をかわす余地なし。
直接攻め合い,無論どのようであろうと全て是白の一手負けの結果。]
;W[rh];B[og];W[ph];B[rf]
;W[hf]LB[rj:a][rk:b][rl:c][sj:d][he:e][ie:f]
C[(常)白82先に断り手順前後,
応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))先にaに這い,
黒bにさえぎった後,白cに挟み黒の応手を問う,
黒例えば依然としてdにハネ白一つダメを詰めるなら,白82断りと黒eに打った後fの接ぎの交換必要なし,
黒は白の辺の地を破る方法無し,実戦より好し。] ;B[he];W[gf];B[ie];W[rj];B[rk];W[rl]
C[(兪)白88以下只捨石で収拾するくらい,
一部の棋士は白は尚継続可と考えるが,しかし大部分の棋士はやはり黒の断然優勢と考える。]
;B[sj];W[pl];B[nk]
;W[rn];B[hc]C[(常)至黒93跳び,黒のやや優勢。];W[gq];B[nm] ;W[qm];B[qk];W[qc];B[rc];W[mn];B[nn];W[ml]
;B[pn]LB[nl:a][qo:b]C[(常)黒103悪い!
応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aに接ぎ,
白隅に残っているbに伸びの味,差は少なくない。];W[qo];B[pm];W[mo] ;B[op];W[oq];B[gp];W[hp];B[go];W[fq];B[ep]
;W[ip]LB[dk:a][ho:b]C[(常)白114決して理解不能。
当然応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aに一帯割り打ち,
たとえここを打つとしても応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))bに押し。
(兪)至白114,意外に地合いで白局勢落後多くない。] ;B[dl];W[ej];B[dj]
;W[cq];B[cr];W[co]LB[bp:a][dr:b]
C[(兪)白120問題手。
白120応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aにハネ,
黒もし120にの引き,則白bにコスミ*)の手段有り,局部利を得た後囲いに対する策略を採ることもできた。
こうすれば局勢混乱。
(注:ここは、(才反)(手偏に反)の字を使っているが、普通”ハネ”を意味する。
次のURLの原文を見たが、bの位置は間違いなさそうなので、コスミと訳した。
http://weiqi.sports.tom.com/news/16380.html )]
;B[bp];W[ek];B[dk];W[fm];B[hn]LB[en:a]
C[(常)黒125互に地を破ることを選択した,実のところやはりaに囲い稍大,この様是細碁。
(兪)実戦形成双方互いに模様を破る局面。] ;W[en]
C[(常)実戦白は黒の辺の地を破り是白ほんの少し好い細碁の局面。];B[eo];W[dn]
;B[qb];W[pc];B[rb];W[hb];B[gb];W[ib];B[gc];W[bq];B[er]
C[(兪)至137の結果,是黒はやや良しの細碁の局面。]
;W[di];B[ci];W[bo];B[ap]
;W[dp];B[dq];W[do];B[br];W[hm]LB[ql:a]
C[(常)白146応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aに接ぎ,
私は勝負はまだ早いと考える,白は決して差がない。];B[im];W[ao];B[aq]
;W[in]LB[em:a][ql:b]C[(常)白146、150敗着!
この様強硬の手法は、従来の李昌鎬はこのような方面では非常に見出だし難い,中央白の味非常に悪い!
その上aに当て込み手段有り,白は無理がある。
(兪)白150断り,勝負手,ここから双方ふたたび白兵戦をする。] ;B[gm];W[hl];B[gl];W[gk];B[io];W[jn];B[jo]
;W[ho];B[gn];W[il];B[na];W[nb];B[hk]C[(兪)黒163勝着。白は両方を全うすることは難しい。]
;W[fl]LB[ik:a][fk:b][em:c]
C[(兪)白164もしaに当りを打つ,黒b当りを打った後c当て込みを打てる,白は連絡しがたい。]
;B[gj];W[fk];B[jl];W[ik];B[kn];W[jm];B[km];W[im];B[ko]
C[(常)B+R、実戦中腹黒は連絡と下辺白取りが見合い,白は玉砕。
(兪)B+R、至黒173,白は只投了有るのみ。])