(;FF[3]GM[1]AP[PocketGoban Ver 0.998]
SZ[19]PB[張栩]BR[名人王座]PW[小林覚]WR[九段]
DT[2005-09-07,08]
PC[ホテルサンライフガーデン(神奈川県平塚市)]EV[第30期名人戦]RO[第1局]RE[黒中押し勝ち]
SO[囲碁将棋ジャーナル 王銘えん先生解説
朝日新聞サイト
http://www.asahi.com/igo/ http://www.asahi.com/igo/news/TKY200509070132.html http://www.asahi.com/igo/news/TKY200509070311.html http://www.asahi.com/igo/news/TKY200509080137.html http://www.asahi.com/igo/meijin30/7ban01.html ]KM[6.5]
;B[qd]C[(注:囲碁将棋ジャーナル 王銘えん先生解説を(王)で入れた。)
「握り」で、名人の先番と決まり、名人は盤上に鋭く視線を向けて第一着を右上小目に打ち下ろした。]
;W[dc];B[dq]C[少考して打たれた左上白2に対して、名人は黒3を左下ケンカ小目に構えた。]
;W[co];B[pp];LB[pe:][ep:]W[oc]C[(王)この布石は、韓国などで最近よく打たれている。
白からa、bのカケが利いているので、上辺や左辺は勢力圏という考え方]
;B[de]C[挑戦者が白4、6と2隅にカカれば、名人も黒7のカカリで対抗。]
;LB[gd:][dh:]W[dg]C[(王)白8の一間高挟みは、aの大ケイマを許さないという考えだが、最近は大ケイマも打たれる。
白bの二間高挟みなら、aの大ケイマは定石]
;B[gd]C[黒9は「度胸の手」
張名人が打った黒9大ゲイマの手に、検討室は唸った。
武宮正樹九段は
「両者、気合いが入っている。面白い碁になりそうだ。黒9大ゲイマは意外な手。張名人は早くも度胸の良い手を放ったな」
と語った。
黒9の大ゲイマに挑戦者が長考に入った。
解説の大矢浩一九段は
「開幕戦らしく、互いの思い切りのよさが目立ちます。当面は左上が焦点。全局的な戦いに発展しやすい布石になりました」
と話した。]
;LB[dh:]W[dd]C[(王)このブツカリは、二間高カカリ(a)でもある手だが、難解定石になる]
;LB[df:][ce:]B[ee]C[(王)以前は、黒11は、白bとハネられ無理とされ、黒aと打つのが多かった。
しかし、それだと黒が分断され、黒不利とされるようになった。]
;W[ce];B[cf];W[df]C[(王)以前は、白14が厳しく、黒無理とされていた。]
;B[bf];LB[be:][bd:][ed:][fe:]W[cd]C[(王)白16が定石。
白aやbでは、黒cの押しに対して弱く、白dのツケコシに対する抵抗力が違う]
;B[ci];W[fg]LB[ck:a]C[小林九段の話
序盤、左上白18はaにツメるんでした。
(王)挑戦者は、白18を反省していたが、悪くないと思う]
;B[cl];W[id];LB[ge:][he:][fe:][hd:][kd:]B[hf]
C[(王)実戦は、白cのツケコシで黒2子を取ったが、局後感想で挑戦者は、白a、黒b、白c、黒d、白cと打つんだったと言っていた。
しかし、実戦でもそれほど悪くないと思う。]
;W[fe];B[ge];W[ed];LB[mc:][of:]B[kd]C[解説の大矢浩一九段は
「乱戦ぶくみの序盤。黒25が頑張った一手で、さらに険しさを増しています」
と話した。
(王)ここで、白aくらいのもの。
実戦は、白bと頑張ったが・・・]
;W[of];B[qg];W[jd]C[対局再開 白28とブツカリ
第30期囲碁名人戦第1局は、小林挑戦者が28手目を考慮中に昼食休憩に入ったが、午後1時に再開された。
小林挑戦者は、再開後すぐに上辺28とブツカった。検討室の予想にはなかった手だ。
午前中の消費時間は、張名人が1時間4分、小林挑戦者が1時間56分。]