囲碁棋譜保存スレ・第6局

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204名無し名人
(;SZ[19]EV[第30期日本名人戦決勝戦第七局]DT[2005-11-09]KM[6.5]US[棋聖道場]
SO[http://weiqi.tom.com/qipu/200511/30jp-ming-f-7asgf.htm ]PC[日本静岡]PB[小林覚]BR[九段]PW[張栩]WR[九段]RE[W+R]
C[王磊八段解説(体壇周報) http://weiqi.tom.com 棋聖道場-->大戦直播]
;B[pd]C[(王磊)三連勝後三連敗,決勝局対張栩にとって是巨大な試練。
本局より見るに,張栩読み正確、進退に節度有り,充分そのレベルを発揮した,
小林覚挑戦者に何らの可乗ずる機も与えず,
張栩心理素質の強さに,感心させられる。];W[dd];B[pp];W[dp]C[(曹)至4,双方とも二連星で始まる。]
;B[cf];W[fc];B[dj]
C[(王磊)黒5、7是張栩歓喜の造型,現在小林覚がこう打ったのは,策略として恐らく問題有りでしょう!];W[cl]
C[(曹)白8是積極応戦の手法。]
;B[pj]LB[fq:a]C[(王磊)黒9は改aが佳い,これを打ってこそ是此局部の要点。

(曹)黒9で先にaにカカリ,白の意向を読み取って,より普通,
実戦黒9構成三連星,局面の掌握易くない。];W[nq]C[(曹)白10隅へのカカリ当然];B[lq]C[(曹)黒11挟撃決して弱みを見せない];W[lp]
C[(王磊)白10、12の選択に当り是左辺の配合を考慮した];B[kq];W[no];B[pn] ;W[kp];B[jp];W[mq];B[iq];W[jr];B[jq];W[pr]
C[(王磊)至白22是旧定石。];B[fq]C[(曹)至23,双方とも打ち方穏やかで余裕有り。];W[fp]LB[dq:a][ck:b][bl:c]
C[(王磊)白24是肝要の一手!
例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)普通aに,対黒5、7の圧力非常にに小さい!
黒は出b、cの俗手を打つことは考えられない。

(曹)白24ツケ是局部好手] ;B[ep];W[eo];B[eq]C[(曹)黒25、27割込み接ぎ是正着。];W[do]LB[dq:a]
C[(曹)白28只接ぐくらい,
例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)aにさえぎる,将に黒28に断られる。]
;B[dq];W[cq];B[ck];W[dl];B[bl];W[bm];B[qq]LB[nc:a]C[(曹)黒35隅のコスミと36(a)隅へのカカリ是見合点,
黒方どう取舍するか,各々利害得失があり互に長短有り,大変躊躇する。]
;W[nc];B[pf] ;W[kd];B[ef]LB[bd:a][nd:b]
C[(王磊)黒39と白aの交換損,
応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))考慮にaにケイマ。

(曹)黒39では単bにツケの気分有り。];W[bd]C[(王磊)ここまでで正午休息,13:00継続]
;B[ce];W[cd]C[(曹)黒39、41と白40、42の交換は,黒方実利巨大損。]
;B[nd];W[md];B[oc];W[ne];B[od];W[nb] ;B[me];W[mf]LB[ld:a]
C[(王磊)白50この一手は小林覚がかつて張栩への対処に用いたことがある,
ここでは,張栩は学ぶのが非常に優れている,
白50で例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)a,黒は50に伸び,白は次の一手に好手がない。];B[le];W[ld]
C[(曹)白先50当りを打つ,それから52接ぎ是石の調子。];B[lf];W[lg]
C[(王磊)白54は重要で,この手筋を見ていなければ,白50には打てない。];B[je]LB[nf:a]
C[(王磊)黒55当然,締め付けを打たれるのは考えられない。

(曹)黒53、55正面応戦是必然。
(注:ここは良く分からない。素人目にはaの両当たりが目に付くがダメか?)]
;W[ng];B[jf]LB[mh:a][nh:b][mg:c][kg:d]C[(曹)黒57は手順錯誤!
この時応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))先aにノゾキ,
以下変化例:
白例えばbに押し出,黒はcの切りを打つことができて,それからdに当りを打つ,黒方戦い有利
;変化二:
白cに接ぎ,黒それから57にタケフ,白の石の形重く滞る,黒方亦実戦に優る。]
205名無し名人:2005/11/12(土) 12:12:55 ID:E5mKUgnj
;W[ob];B[qc] ;W[ic];B[mh]C[(王磊)黒61何が何でも大損だった!
応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aに打つ。

(曹)実戦黒61ノゾキ時既に遅し]LB[jh:a];W[nh]C[(曹)白62押し好手。];B[ph]LB[mg:a][mi:b]
C[(曹)この時黒例えば(本譜が正解で悪い方の変化のとき)aに断りなら,
白bにハネ反して打たれ,
当初の黒57と白60の交換是黒は我慢できないところ。];W[mi]C[(王磊)白62、64基本的に活き,黒戦い失敗。];B[jh];W[ki]
C[(曹)白64、66と大手を振って逃げ出す,黒は予定の結果を獲得していない。]
;B[nm];W[qr];B[ji];W[nk] ;B[rr]LB[pl:a]
C[(王磊)黒71冷静不足!
黒71では応(こう打つべき(本譜が明らかに悪いとき、正しい手を示す))aで長期戦を計るべき。

(曹)黒67、69、71の進攻歩調いくらか乱れ有り。];W[ol];B[nn];W[ql]
C[(王磊)白72、74と凶暴な大地破りを打たれ,黒又対下辺に何も大して好い攻撃手段なし,形勢急速悪化。

(曹)白72、74進入黒右辺後,白の実利上の優勢明瞭。];B[op];W[lr];B[kr];W[ls]
;B[ns];W[nr];B[ks] ;W[os];B[qk];W[kk];B[kl];W[lk]C[(王磊)ここまでで初日打掛け];B[mj]
C[(王磊)黒85、87でなんとかからみつこうとするが,しかし白は大収獲有り。

(曹)黒87勝負手。];W[mk]
C[(王磊)白86、88と只冷静に下辺安全確保され,黒手の打ちようがない。];B[lm]LB[np:a][li:b]C[(曹)黒89是段取り上の緩手。
この時まだ白aが来ていないうちに,先に中腹bの当りを打てば局面いくらか紛糾。]
;W[np];B[li];W[ni];B[lh] ;W[ik];B[kh]
C[(王磊)黒95何をやっているのか分からない,黒の歩調混乱。];W[pk];B[qj];W[pm];B[qn];W[oj];B[rl];W[jl]C[(王磊)白102愉快!

(曹)白102カケツギ後,黒は既に失う攻撃目標。];B[kn]
;W[mn]LB[mm:a]C[(曹)白104ハネ是好手,黒例えばaに接ぎ,白下辺既に先手活。]
;B[mo] ;W[on]C[(王磊)104、106また是小巧手筋,現在黒はかえって連絡問題出現。];B[in];W[om]
C[(曹)白106、108連絡後,黒は敗勢。];B[qm];W[gp];B[mm];W[im]
;B[jm];W[hm];B[gq];W[hp]C[(王磊)白112、116は全て黒の眼形の要点に来ている,黒は非常に難しくなった。];B[jo]
C[(王磊)黒117しかたなく単なるヨセの連絡] ;W[hq];B[hr];W[dr];B[er];W[gr]
C[(王磊)白120、122再度手筋を放つ,小林覚この一段真に是苦しく堪えられないと言える。];B[gs];W[es];B[fr]
C[(王磊)ここまでで正午休息,12:00継続];W[bh]
C[(王磊)白126このように狭い方面まだ打込み,仰天させられる!
しかし細細見たところ,実戦進行基本変化なく,張栩すでにこの方面非常に明晰に読みきっているようだ。

(曹)以下白に又112、126等好手が出た,
碁盤既に完全に白の表演の舞台に成ってしまった。];B[hn];W[gm];B[bg]
;W[dg];B[ed];W[cg];B[eg];W[bf];B[be];W[ag];B[ae];W[eh];B[dh];W[di];B[ei];W[ch] ;B[fh];W[ee];B[fe];W[ej];B[dh];W[ci]
;B[fj];W[ek];B[ec];W[de];B[jc];W[jd];B[hc] ;W[fd];B[eb];W[fb];B[cb];W[ge];B[ff];W[fa]
C[(王磊)白162下がり,又一つの左右見合いの鮮やかな手筋!];B[id];W[ib];B[gd];W[hb];B[df];W[db] ;B[bc];W[dc];B[ad];W[cr];B[fk]
;W[fl];B[af];W[cj]C[(王磊)W+R、白176後盤面更に争う処無し,黒の大敗。
このような形で名人のタイトルを防衛し,張栩の気分どんなに愉快か分からない。
張栩成功名人タイトル防衛])