エースコンバット５のスレはココ！ 3rdFRIGHT

Grimm
《そういえば昨日、ナガセ大尉は何か買ってきましせんでした？》
Nagase
《フライパンよ》
Grimm
《フライパン？料理とかするんですか？》

Nagase
《あら？知らなかったの？みんなのいつも食べてる料理は私が作ってるのよ》
Grimm
《マジですか？そりゃ初耳です》
Chopper
《俺も初耳だ、知ってたかブレイズ？》
Blaze
いいえ＜　＞いいえ
Pops
《私は知っていたよナガセ》
Thunderhead
《こちらも知っていたよ、よく任務中に今晩の献立について問い合わせがあったからな》

Chopper
《任務中ってそんな会話聞いたことないぜ》
Thunderhead
《専用回線つまりホットラインでの会話だからな当然だ》
Grimm
《任務中って事は敵がミサイルをガンガン撃ってる最中って事ですか？》
Nagase
《その通りよグリム》
Grimm
《戦闘中によくそんな余裕ありますね？》
Nagase
《余裕というか、私の場合戦闘任務はまぁ・・やっつけ仕事だから》

Thunderhead
《そう、ナガセ大尉の任務は調理師だ、戦闘任務はあくまで暇つぶしでしかない》
Grimm
《はぁ・・で、新品のフライパンを？》
Nagase
《ええ、前に使ってた鉄のフライパンの柄の部分が折れてしまったの》
Chopper
《治らないのかい？》
Nagase
《溶接でもすれば治るには治るけど・・・》

Pops
《なんでもくっ着けりゃいいってもんじゃない、バランスも悪くなるしな》
Grimm
《では、取っ手が取れるタイプとかテフロン加工したのを買ったのですか？》
Nagase
《・・・・・》
Chopper
《グリム！ナガセからレーダーロックされてるぞ！》
Grimm
《ええぇ！！！？》

Nagase
《鉄よ！鉄製！鉄製以外のフライパンなんてフライパンとは言わないわ》
Nagase
《テフロン？はぁ？取っ手が取れる？はぁ？そんな軟弱な・・・許すまじ！！》
Nagase
《鉄のフライパンを使うにはかなりの手間がかかるわ、それがいいのよ》
Nagase
《まず、新品の場合、大概のモノには錆止めが施されているわ、それを取り除くの》
Nagase
《フライパンを強火で空焚きするの、そうね５〜６分ってとこかしら》

Nagase
《そうすると、フライパンの色が変わってくるわ》
Nagase
《煙も相当出てくるの、全体を回すように満遍なく焼くといいわ》
Nagase
《そうしたらしばらく放置して冷ますの》
Nagase
《冷めたら研磨剤でよく磨くのよ、そして水洗い》
Nagase
《で、再び火に掛けて水気を飛ばすの》
Nagase
《水気が飛んだら古い油でもいいからフライパンに油を満たすの》

Nagase
《油から煙がでて油が馴染んできたら火を止めて油を捨てるの》
Nagase
《あとは鉄臭さを取るために、そうね・・野菜クズなんかを炒めるといいわね》
Nagase
《その野菜クズ炒めをあなた達の夕食に・・・ってのは冗談》
Nagase
《あぁ・・・・・》
Nagase
《料理が終わって水洗いした後、少しの間放置しただけで錆ついてしまう弱さ》
Nagase
《料理を入れたまま置いておくと料理に鉄の臭いが移ってしまう自己主張の強さ》

Nagase
《常に油を塗って置かないといけないという・・・》
Nagase
《そう、この母性本能を擽る感じ・・・あぁ・・何なのこの感じは・・・》
Nagase
《たまらないわ・・・もう・・鉄以外のフライパンなんてこの世から消えてしまえばいいのに》

Grimm
《すご・・・すごいんですねフライパンって》
Chopper
《いつもクールな感じのナガセがこんなに熱く語るなんて初めて見た、だろ？ブレイズ？》
Blaze
ああ＜　＞っていうかちょっと引く
Chopper
《そういや、俺たちが乗ってるこの機体も金属製だよな？錆びないのかな》
Grimm
《戦闘機の機体は複合素材とかそもそも錆びにｋ・・》

Nagase
《あなた達なにも分かってないのね！！》
Chopper
《どういう事だい？ナガセ》
Nagase
《この機体は金属製、分かる？》
Chopper
《ああ、そりゃ分かる》
Nagase
《金属は錆びる、分かる？》
Chopper
《ああ、それも分かる》

Nagase
《金属を錆から守るにはどうすればいいか分かる？》
Grimm
《ナガセ大尉ですから機体の金属はそもそｍ》
Nagase
《油よ！油！油を塗れば錆びないのよ！》
Pops
《ナガセの言う通りだ、ま、それが私の主たる任務だがな》

Chopper
《ええええ！！！マジかよ》
Grimm
《し、知らなかった・・・》
Pops
《君たちが任務から帰還し、寝静まった頃、そこからが私の任務開始となる》
Pops
《機体のあらゆるパーツ、隅々まで私が油を塗布している》
Pops
《もちろん全機種だ！全機種を私一人でまかなっている、他の誰一人任せられない重要な任務だ》

Thunderhead
《その通りだ！君達は洋上での任務も多かろう、その日は通常の1.5倍の油を塗ることを定めている》
Pops
《そう1.5倍だ、だだし対艦戦があった時は特別に2倍近い油を塗布している》
Pops
《海面スレスレを超低空で飛ぶ事が多いだろう？ミサイルを節約しようと機銃で艦船を攻撃してないか？》
Blaze
よくある＜　＞それがセオリーだと信じてた

Pops
《やはりな、それをされると海水の塩分でただでさえ錆び易い機体がさらに錆び易くなるのだよ》
Chopper
《だから2倍？》
Pops
《そう、一機当り5時間はかかるつまり4機で20時間だ》
Pops
《まぁ機体に油をくれてやるのは嫌いじゃないがね》
Nagase
《分かるはそれ、凄く良く分かる！》

Grimm
《それって他の基地でも同じ事をしてるってこと？》
Pops
《もちろんだ！油を塗らずに飛べる機体など見たことも聞いたこともないぞ》
Chopper
《じゃあ、あの高高度を飛んでる白い奴もか？》
Pops
《もちろんだとも、アークバードも塗っている》
Pops
《ただ、あの機体の場合大気摩擦を利用してるのでその際、油が焼けてしまう》
Chopper
《ど、どうするんだ》

Pops
《塗るしかあるまい油を》
Chopper
《どこで？飛びながらか？》
Pops
《そうだ、弱重力下、真空状態でも塗布できる油を開発したらしい》
Chopper
《すご・・》
Nagase
《凄い！これで宇宙でも鉄のフライパンは健在ってことね》

Pops
《なんて名前の油だったかな・・たしかMobil-OILとかいったな》
Thunderhead
《惜しい！メビウスだよ、Mobius-OIL!》
Pops
《そうそう！Mobius-OIL！それだ！》

Thunderhead
《そのMobius-OIL、まさに次世代の油、用途は無限、食用、錆止め、オイルぷれｒ・・さまざま！》
Thunderhead
《Mobius-OILはあらゆる環境下で使用できます、真空、超高温、超低温、水中に至るまで》
Thunderhead
《Mobius-OILは軍事からご家庭まであらゆる生活空間で活用できます》
Thunderhead
《今ならMobius-OIL 200ガロン缶2本セットでなんと！驚きの価格！3500万ドル！》
Thunderhead
《買うなら今しか！！オーシア軍もしくはユークトバニア軍中央指令本部にアクセス！！》

Nagase
《これは買うしかないわね！ブレイズ？》
Blaze
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