歴代FE主人公が兄弟だったら 26章

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1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という
前提で彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1267940582/

関連スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/x3/1267618303/l50
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1246365233/l50

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:28:42 ID:jj1j37fl
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切し、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 フロリーナを気にかけてるがその度にリンに斬られる。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。幼馴染、ツンデレ、電波、ツインポニテな四人娘に引っ張り回されている。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:29:23 ID:jj1j37fl
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【マリク】【シーダ】
マルスの幼馴染にして、最も信頼する片腕(マリク)と大事なガールフレンド(シーダ)。

【ラナ】
「ラナオウ」の異名をもつ最凶シスター。しかし、セリスの前では恋する乙女であり、
ユリアの宿命のライバル。暁流杖術の使い手。

【ナンナ】【サラ】【ミランダ】【ティニー】
リーフを振り回す四人娘。リーフの事が好きだが、いぢめるのも好き。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ボーレ】
豆腐を愛する商店街の豆腐屋さん、ヨウカンマンもどきなマスコットキャラクターがいる。守備が低い。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る

【サザ&漆黒の騎士】
 ∧_∧
 ( ・ω・)=つ≡つ <ミカヤは俺が守る 『瞬殺』
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪
  サザ

 ∧_∧    ∧_∧
;(д(⊂=⊂≡(・ω・ ) <身の程をわきまえよ 『月光』
 (っ ⊂=⊂≡  ⊂)
 /   )    (    \
 ( / ̄∪    ∪ ̄\)
  サザ    しっこく

【涙目グリーンの居酒屋】
ネタキャラ扱いされている緑髪キャラの憩いの場。
常連は主にウォルト、サザ、セシリア、アーダン、セティ等である。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵
4助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:30:07 ID:jj1j37fl
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆  
. ノ___r T !  ゝ 
i_/、」 ~~
5助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:32:04 ID:jj1j37fl
前スレ>>445-450の続きを投下します
6幼女の旗の下に:2010/04/30(金) 14:32:44 ID:jj1j37fl
53

7 床板を剥がす       携帯以外にもなんか隠してあったりして…

ターナ  (とりあえず…猶予はあるし返事は保留しとこ。それにしても…)
なんだか床下が気になる。
携帯の他にもなにか隠されているのではないだろうか?
ターナ  (脱獄に使うアイテムとかあったりして…えい、ちょっと見るだけ♪)
好奇心を覚えて床板を剥がしてみる。
まぁ確認しておいて損はないだろう。
床板の下は板を支える金具類が嵌っており、その下は土だ。
片隅にはビニール袋に包まれた携帯が置いてある。
ターナ  「なーんだ。なんもないわね」
軽く失望を覚える。だが昼休み終了まではまだ時間がある。床板を戻すと、その隣の床板を剥がしてみた。
機材が乗っている床板が多いので調べられる場所は少ないが、ここまできたらできるだけ調べてみよう。

数枚の床板の下を調べ…残るは一箇所のみ。ここまでの成果は0である。
ターナ  「なんかアホらしくなってきた…そうよね。
      いくら盗賊でも刑務所でそう簡単にアイテムなんか調達できるわけないし」
これで最後とばかりに勢いよく床板を剥がす。
ターナ  「やっぱりなにもない……なんか馬鹿馬鹿しいことで体力使っちゃったなぁ……?」
なんだろう…よくみると土の色が他と違う気がする。
なんか…掘り返された後のような感じがする。
ターナ  「まさか念には念を…で地中に埋めてあるとか?
      あーいや…それなら携帯も埋めるよね。でも…えい、ここまできたら調べてみよ!」
手で土をすくってみる。
やはり他の場所より土が軟らかい。最近掘り返されたとしか思えない。
機材置き場に置かれていたスコップを手に取ると土を崩していく。
20センチほど掘っただろうか…何か出てきた……何かの布のような…
ターナ  「んー……服の…すそ?」
その周囲を掘り崩していく…やはり服のすそに見える。やがてその姿が露になっていく。
すその先から見えたのは……
7幼女の旗の下に:2010/04/30(金) 14:33:33 ID:jj1j37fl
54

ターナ  「手…手が出て……え? え? もしかしなくても…人間?
      人が埋まって……のわぁぁぁぁぁぁぁ死体が埋まってるーーーーーーーっ!!!!!!」
悲鳴を上げて飛びのいた。
気が動転して冷静な判断ができない。それも無理のない話だ。
足が竦む、手が震える……
ターナ  「あ…あわわわわわ…ど、どうしよう……とにかく看守に伝えて…」
その時…手が動いた…
ターナ  「え?」
がさっと音を立てて周囲の土を崩しつつ腕が上がる!
もはや肘のところまで露出している。
ターナ  「ううう……動いたぁぁあああああああ!?」
思わずへたりこむ。
土中から突き出た腕は周囲を探るように這い動くと、自らの手で軽く土を掻き出していく。
土が十二分に軟らかくなるとその下の死体(?)は勢いよく上半身を起こした。
ターナ  「ぞぞ…ゾンビーーーーー!?」
魔物のゾンビなんてどうってことない相手だがこれは怖い。
?????「失敬な、私は生きているぞ」
ターナ  「ええっでででででも土の中に埋まって…」

動転しながらも相手をよく見る。ゾンビどころかなんだか肌のつやつやした男だ。
どう見ても生きている。
土中から身を起こした男は土を払うとターナの前に全貌を現した。
長身の男だ。わりと優男だがよく鍛えられている。
ソーンバルケ「そう怖がるな。私の名はソンケル…もといソーンバルケ」
ターナ   「いや…怖がるなって言われても…なんで埋まってるの!?
       しかもなんで埋まってて平気なの!?」
ソーンバルケ「人が名乗っているのに名前も教えないで質問とは礼儀がなってないな。
       教育がなってない」
叱られてしまった…
なんだか理不尽な気もするが…
ターナ   「あ…ごめん…私ターナ」
ソーンバルケ「まぁいい。それでは授業を始める」
ターナ   「はい?」

この男は何を言い出すのだろうか?
自分の耳が間違ってなければ授業と言い出した気がするが…
8幼女の旗の下に:2010/04/30(金) 14:34:15 ID:jj1j37fl
55

だが戸惑うターナなどソーンバルケはおかまいなしだ。
ソーンバルケ「それで武器は?」
ターナ   「え…ないけど…」
ソーンバルケ「忘れ物か。減点10」
丸めた本でターナの頭をポコンと小突く。
刑務所内に武器を持ってこれるはずないだろうに…理不尽だ。そもそもなんの授業だ?
ソーンバルケ「まったく困ったやつだ。それでは始めるぞ。読め」
ずいっと本を突き出される。
しぶしぶ受け取って開いてみる。

ターナは奥義、衝撃を会得した!

ソーンバルケ「よし、もう教えることはない」
ターナ   「え…授業って…これで終わり?」
ソーンバルケ「さらばだ。達者で暮らすがいい」
再び男は先ほどまで埋まっていた穴に飛び込むと、猛烈な勢いで土を崩して埋まっていく。
まるでもぐらのようだ。
ターナが声をかける間も無くあっというまに地面は元通りになった。ソーンバルケの影も形も見えない。

ターナ   「…………………」
なんだか…脱力してしまった…
わけがわからん…結局なんで埋まってたのかもわからない…
ターナ   「ああ…どうしてこう…まともな人がいないのかしらね……」
思い起こせばターナの周りは変わり者だらけな気がする…
幼女の守護者を称するエフラム……
エイリーク熱愛美王女ラーチェル……
ターナをアレな道に引き込んでいくサラ……
(こ…これは私にも原因あるかな…ででででも私はノーマル!ノーマルを保つのよターナ!)
極めつけのヒーニアス……
そして土中男と来た。

突っ込み疲れたターナはヘロヘロになりながらも機材置き場を出て行った……
9幼女の旗の下に:2010/04/30(金) 14:34:56 ID:jj1j37fl
56

AKJの会議室……
主要幹部4名は机を囲んで今後の方針を話し合っている。
ラケシス 「エフラムの一件は工作員の活動により証拠が揃ってきてるわ。
      元老党に媚を売ろうとしたナーシェン警視が冤罪をでっち上げたのよ。
      これより裁判所に再審の申し立てと、元老党に対するネガティブキャンペーンを行います」
クラリーネ「でも…おそらく元老党はナーシェンをトカゲの尻尾にして知らぬ存ぜぬを決め込みますわよ?」
プリシラ 「いいじゃありませんか。こういう騒ぎがあるだけでもイメージダウンになりますし」
ラケシス 「そういうこと」
ティニー 「でも…よくそういう情報がわかりましたね?
      向こうの機密保持はどうなってるんです」
ラケシス 「内部からうちの工作員に情報のリークがあったのよ。連中も一枚岩ではないってことね。
      次の件だけど…私はこれからバーハラ保守党に接触します。3分の1の同意を取り付けるには
      最大野党のバーハラは欠かせないわ」
クラリーネ「バーハラ…党首はアズムール様ですけど実質引退同然で実権はクルト様が取り仕切ってらっしゃるそうですわね」
ラケシス 「グランベル社の社長でもあるわ。3日後に会談の予定を組んでるからここで成果を挙げたいものね」

こうしてエフラムの再審の動きは本人の知らないところで固まっていった。
10幼女の旗の下に:2010/04/30(金) 14:35:58 ID:jj1j37fl
57

今日も過酷な労働が終わった。
いつもなら監視員に先導されて収容棟に戻るところだが…この日は様子が違っていた。
監視員  「ダノミル所長よりの通達を伝える! 
      採掘の生産性を上げるため、特に肉体的に頑強な囚人への労働時間5時間延長を申し渡す!」
囚人たちにざわめきが走る。
ただでさえ重労働だというのに…
監視員  「名前を挙げるものは本日より一ヶ月間、8〜23時までの労働とする。
      その者は…エフラム! 以上!」
エフラム 「まて、俺一人だけか?」
監視員  「そうだ! 仮病を使って休んだくらいだから体力が有り余っているだろう?
      勤労の汗を流して、腐ったロリコンを叩きなおすんだな!」
エフラム 「なんだと!俺はロリコンでは…」
監視員  「お、口答えするか? 所内で看守の指導に従わぬ者への罰則を知らんわけじゃあるまいな?ああ?」
エフラム 「む……」
一瞬頭に血が上る。やはりストレスでイラついてるのもあるだろうが…
頭の中の冷静な部分も落ち着け、と言っている…

1 監視員を殴る  許さんぞ!俺はロリコンではないと言うに!
2 演説を始める  幼女のなんたるかも知らぬ輩にロリコンと幼女を守ることの違いを教えてやる!
3 抗議する    俺だけ働かすのはおかしくないか?
4 おとなしく働く 仕方あるまい…

続く

11の方に選択をお願いします
11助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 15:54:46 ID:0efQ/Ivz
GJ!
この衝撃習得は何かの伏線なのか?
2でお願いします
12助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 18:30:46 ID:RTIH5r2T
>>6-10
GJGJ!
ソンケルバーン先生なにしてるんですかwww
もし衝撃習得がどの選択肢でも習得だとしたらなんという予定調和・・・・・・!!
13助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 10:38:14 ID:VP/xl76U
>>6-10
サンドの人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
衝撃会得だけど、それで壁を壊して脱走を図るとか?ありえそうだな…
つ、続きが気になるぜ・・・・GJ!

とりあえず前スレを埋めるか
14助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 01:12:42 ID:QvRBrazL
前スレが埋まったな。ってかなんだあのAAwww

後もうヘクトルはマジ切れしていいと思うんだ。

ビラク「ヘッきゅん!!今日こそ や ら な い か ?」
ヘクトル「…ヘッきゅんヘッきゅんって…」
ビラク「ん?どうしたヘッ(ry」

ヘクトル「慣れ慣れしいんだよ、クソ野郎ぉーーー!!」つハルベルト必殺
ビラク「アッーー!」

ってな感じで。
15助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 02:01:11 ID:wguIq2SW
なんだかんだ言っても好意だから無碍にできない…わけはないよねwwww

たしかビラク応援団に強化されたんじゃなかったっけ?
ロイがビラクにフィーリのお守りを渡すネタがあった覚えがある。
16助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 02:10:28 ID:tDpsfWew
まあ散々言い尽くされたことではあるけれど、ビラクネタがあたかも「ここでの公式」扱いを受けるのはどうかと思うな
あくまでも単発ネタとして使うなら別にいいんだろーけど
まあこれはビラクに限らずちょっと際どいネタはどれもそうか。
何事も程々がいいよね。
17助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 02:18:21 ID:wguIq2SW
そも「ここでの公式」ったら主人公が兄弟ってだけだもんな。
つか投下してる人だって別に公式扱いはしてないと思うよ?
ビラクネタ好きな俺が言うのもなんだが当然他の組み合わせだってあっていいわけで。

例をあげるならアルムジャンヌのカップリング好きだけど、
あの時リーフとの組だからってネタ封印しちゃった人いるじゃん。

個人的には気にせず投下してほしかったなぁ。
ヘクフロネタの直後にリンフロネタがきてもいいんだし、気にしすぎることないと思う。

18助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 03:24:57 ID:Uv/YniL+
同性愛近親愛が幅利かせてて兄弟的なネタが少ないなーって印象はあるよなあ。
まあある意味FEっぽいと言えばFEっぽいけどw
19助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 03:27:58 ID:wguIq2SW
少ないと思えば書けばいいさ!

しかし昔は雑談も多かったのに、最近はネタとそれに対する感想のみって感じだな。
20助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 07:43:27 ID:xeWyG+kT
雑談が減ったのは大学生の住人が何人か社会人になったからじゃね
21助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 09:16:14 ID:e4ANzQKD
今年から大学生の俺が通りますよっと
22助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 12:22:37 ID:PCJ10ZNB
「ここでの公式」って話が出たから言っちゃうけど、セティは涙目ってのが多いけど、
普通に幸せなセティ×ティニーがあっても構わないんだよね。

後はアレス×ナンナとか…原作からは外れるけどマルスカチュアとか…
いや、カプ脳ですまんけど、もっと色んな話が見たいんだぜ。
流れに憚ってネタ投下しないって人は遠慮なく投下してほしいと言いたかった。

しかし、パッと思いついたのがリーフ関連ばっかやな。

23助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 12:34:55 ID:e4ANzQKD
>しかし、パッと思いついたのがリーフ関連〜

それは自分のよくプレイした世代だからじゃないか?
自分も気付けばネタにGBA3部作のものばかり入れてしまうし
むしろリーフ世代はやったことないのでわかる人がウラヤマシスwwwって感じだ

次回作はリムステラが登場予定だがまず今の話を終わらせないとな・・・・・・
24助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 13:33:56 ID:PCJ10ZNB
確かにそうだね。やっぱりシリーズでも最初に触れた作が特に印象深いんだろうな。

新作をプレイしてても「あ、コイツ聖戦の○○じゃん」とか思うとつい○○と呼んでた。
おかげで本来の名前がなかなか覚えられなかったりしたもんだ。

トラキアはVCで配信してるから是非やってみてほしいのだぜ。
2523:2010/05/02(日) 19:33:26 ID:e4ANzQKD
HAHAHA
今の俺の部屋は

「TV?何それおいしいの?」状態だぜ
26助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 20:30:23 ID:IeYQGqCH
>>6-10の続き投下します
27幼女の旗の下に:2010/05/02(日) 20:31:06 ID:IeYQGqCH
58

2 演説を始める  幼女のなんたるかも知らぬ輩にロリコンと幼女を守ることの違いを教えてやる!

エフラム (ええい、これ以上の侮辱には耐えられん!こうなったらここにいる連中を啓発して
      本当の少女主義に目覚めさせてやる!)

高らかと声を張り上げる。
エフラム 「俺はロリコンではない! 何故か? それは幼女を守り愛してきたからだ!
      愛とは与えるものであり、奪うものではない。そこに幼女を守る男とロリコンの違いがあるのだ!
      ロリコンはただハァハァして幼女を邪な目で見るのみだが、我らは幼女の未来を考え、守り、導くものだ!」
監視員A 「いきなりなにわけのわからん事をほざいてやがる!いいからさっさとツルハシ持って残業しろ!」
エフラム 「ええいわからんのか!本当の幼女の純粋さ、愛らしさがわかるなら、それを守ろうと思うのは男として当然だ!
      ハァハァするなぞもってのほか! そんなのはただの欲望だ、いいか、みんなもよく聞いてくれ!」

あっけにとられた看守たちも囚人たちもエフラムを注目している。
いきなりこの男は何をほざきだすやら…だがエフラムはとまらない。
よく通る声を張り上げて演説をぶちかました。

エフラム 「そもそも幼い者を守るのは人間として…いや、生物としての本能とすら言っても過言ではない!
      なぜなら種族としての未来は幼女たちが担うものだからだ!
      猿だって他人の子供を守るのに、なぜ我らがロリコンの蔑みを受けるのか。
      理由はこうだ! ロリコンが跳梁跋扈した結果、世間の目が厳しいものとなった!
      それ自体は子供を守るためと言えるが、その結果子供の側にいるだけで不審者扱いする疑心暗鬼の世の中にしてしまった!
      他人を全て不審者とみなすようでは、幼女は身近な人間としか付き合いをもたぬ狭い世界に生きることになってしまう!
      それで大人になって社会でやっていけると思うのか!?」
監視員A 「だ…黙れと言うのに!」
エフラム 「黙らんぞ!俺は幼女のために警告するのだ!
      他人を信じることのできない人間…側によってくる者は全て不審者…そんな風に育てられた人間を世の中に放ってどうしようというのだ!
      大切な事は、人を信じること!そして信用できる相手を見抜く目を持つことではないか!
      俺たち大人は一丸となって幼女を守り、本当の不審者を殲滅して
      安心して幼女が暮らせる町…小学生が防犯ブザーを持たなくてもよい町を作らねばならんのだ!」
囚人A  「長い!3行で!」
エフラム 「ええいまだまだ語り足りないというのに!
      仕方ない要約すると、
      幼女大切。
      幼女守る。
      ロリコン許さん」
監視員B 「でも…言われてみればそうかもなぁ…俺も娘に防犯ブザー持たせてるけど…
      俺たちが子供のころにはそんなものは必要なかった…」
監視員C 「うん……そうだな…俺らのころは子供を外で遊ばせていてもなんも心配なかったよな。
      近所の人もよく面倒みてくれたし……今じゃ心配で公園に行くのもついてかなきゃならねぇ…」
監視員A 「な…何共感してるんだ! そうなったのはコイツみたいなロリコンのせいだろうが!」
エフラム 「貴様まだわからんのか!さては幼女の素晴らしさすら理解できん外道の輩か!」

散々騒いだものの、命令は覆しがたく結局過酷な労働をするはめになった…
すでに日も落ちた23時…
エフラム 「……さすがに疲れるな…」
監視員A 「よーし、さっさと収容棟へ…」
監視員D 「ああ、私が連行しておきますよ。所長に業務終了を伝えてください」
監視員A 「ああわかった、それじゃあ頼むぞ」

夜道を収容棟へと歩いていく。すでに消灯されており懐中電灯を頼りに進んでいく。
エフラム 「…ん…俺の収容棟はこちらではないはずだが?」
監視員D 「少しだけお話を伺いたいのです。お疲れのところ申し訳ありませんが貴方のお話に興味を覚えましてね。」
エフラム 「そうか! いや、俺の主張を理解してくれる人のためならいつでも話をしよう!
      どこに行くんだ?」
監視員D 「話しやすいところですよ…さ、どうぞ」

どこか浮世離れした黒髪のその監視員はエフラムを伴って夜道を進んでいった。
28幼女の旗の下に:2010/05/02(日) 20:31:53 ID:IeYQGqCH
59
      
エフラム 「ここは…一号棟?」
監視員D 「ええ…こちらにどうぞ」
進んでいった廊下の突き当りには明らかに他とは違う部屋があった。
分厚い金属の扉にはハンドルと複数の鍵穴がついており、刑務官たちが周囲で眠りこけている。
エフラム 「ここは…」
監視員D 「開かずの間…なんて呼ぶ者もいます。ですが人が作った物、人が空けられぬ道理はありますまい」
その男は鍵束を取り出すと複数のロックを解除していく。
まるで銀行の金庫のような重い扉が開いていく。
その先に見えたのは…赤い絨毯と彫刻に彩られた書斎。
足を踏み入れたそこは、書斎や寝室、バスルーム等からなる一室。
どうみても囚人の部屋とは思えない。
エフラム 「一体…なんだここは?」
     (思わぬことで…ここに招き入れられた…結果論だが演説してよかった…しかしなんだこの男は?)
監視員D 「ここも独房には違いありませんよ。時が来るまでここで大人しくしているつもりだったんですがね」
エフラム 「…何者だ?」
監視員D 「ただのしがない一介の囚人に過ぎませんよ。私の名はセフェラン、この牢獄の囚人です」

帽子をとって一礼したその男は艶やかな長髪をした色白の男だった…
29幼女の旗の下に:2010/05/02(日) 20:32:33 ID:IeYQGqCH
60

駅前のマンションの一室。
のんびり部屋でプリンを食べていたサラはスプーンを運ぶ手を止めて呟いた。
サラ   「選択はいくつもあり、道は幾重にも分かれてる。
      掴み取った出会いを生かすも殺すも兄様次第。
      私は帰ってきた兄様が動きやすいように環境を整えておきましょう」

指を鳴らすと傍らのマンフロイが歩み寄る。
マンフロイ「なんじゃ?」
サラ   「おじいさま、AKJの方は進んでるわね?」
マンフロイ「うむ、近く再審に入るようじゃの」
サラ   「ベルドを貸してくれる?」
マンフロイ「そりゃかまわんが…」
     (…わが孫ながら恐ろしい…ワシの党を解散させて配下にしおった)

豪奢な部屋にはエフラムの演説が響いている。
時はすでに深夜3時。
エフラム 「幼女こそが世界人類の未来を担うものであり、それを守ることはわれわれの責務!
      幼女が住みよく安心できる町、それこそが我らが理想!」
セフェラン「なるほど、結構な見解です…今だから言ってしまいますが、貴方が取るに足りぬ人間なら
      私はあなたをここに呼びはしませんでした」
エフラム 「む?」
セフェラン「看守の侮蔑に毅然として自らの主張を述べられた。この精神の強さは今の紋章町の政治家に足りぬものです」
エフラム 「俺は…幼女を守りたい…幼女のための紋章町を作りたい…それだけなんだ」
セフェラン「その目的意識が大切なのですよ。
      2流3流の政治家は権力を手に入れることを考えますが、
      1流の政治家は手に入れた権力で何を成し遂げるかを考えるものです」
エフラム 「…あなたは何者なんだ? 何故このような豪奢な独房にいる?
      何故俺に近づいた?」
セフェラン「先も言いましたがしがない囚人ですよ、貴方に近づいたのは興味を覚えたから…と先ほども言いました」
エフラム 「確かに…そうだが」
セフェラン「ふふ…嬉しい限りですよ。お若い方とこうして紋章町の未来を語り合えるのは」
エフラム 「貴方は…何をして逮捕されたのだ…? そもそも…」
セフェラン「疑問に思われるのは当然です。ですがそれは貴方の行く道に関わりのあることではない。
      私の罪を裁けるのはただ私の良心のみです…と、でも言っておきます」
エフラム 「そうか…ひとつ伺いたいのだが…あなたにも守るべき幼女がいるのか?」
セフェラン「…ええ、とてもとても可愛らしい子でしてね…」

男の瞳はどこか虚空を見つめていた…
30幼女の旗の下に:2010/05/02(日) 20:35:56 ID:IeYQGqCH
61

夜が明ける……
起床時間よりもやや早く目が覚めてしまった…
ターナ  「あぅぅ…目がさえちゃってる……今日までだもんねキャスへの返事…」

衝撃を会得したとはいえ…このスキル脱走の役に立つのだろうか?
ターナ  「スキルだけあっても武器がなきゃ意味ないし…ああ…エフラムはどうしてるのかなぁ」
魔物やラグズなら素手でも戦えるのだが……
一番離れた畳ではキャスが寝ている。

ターナ  「うう…どうしよう…」

1 脱走計画に乗る   もういや!こんなトコ!
2 脱走計画に乗らない やっぱり無謀よね…
3 エフラムを思う   どうしてるのかな…
4 サラ様を思う    ………(妄想中)……はっ!?わわ、私はノーマル…
5 キャスを起こす   周りが寝てる隙に計画の段取りを聞いてみよ

続く

31の方に選択をお願いします
31助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 20:39:45 ID:dYfS9efM
それじゃ「4」でお願いします
サラ大好き〜

>>17 
すいません、それじゃ当時作成したままお蔵入りになっていた
ジャンヌネタ出しますね
最後がグダグダになったので微妙かな〜と思ってお蔵入りって理由もあったのですが
32運命の再会1:2010/05/02(日) 20:42:21 ID:dYfS9efM
○○○○「やっとここに戻ってこれた。ずっとここに戻る日を夢見てきた。
      あの人に会える時をずっと、ずっと待ってきた・・・・・・・」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ナンナ「本当にデルムッド兄様は酷いんですよ!
    何度言ってもあの髪形を止めてくださらないの!!!」
ティニー「本人が好きでやっているんだから、あまり否定しないほうが・・・」
ミランダ「でも、確かにあの髪型はどうかと思うわ」
サラ  「・・・寝ている間に髪の毛を剃ればあの髪型にはできない(笑)」
ティニー「いや、それは余りにも酷いと思うのですが」
ナンナ「サラの意見も良いですね♪カリスマの証とか言えなくなるでしょう(笑)
     あら?あれは」
フィン「うん?おおナンナ達か、久しぶりだな」
ナンナ「フィンさん、お久しぶりです。お変わりはありませんか」
フィン「あぁ、問題はないよ。ところで皆さんはどうですか」
ミランダ「私達のほうもいつも通り元気ですわ」
サラ「問題ない」
ティニー「とても平和です」
フィン「ところでリーフ様はどちらに?」
ナンナ「今日はリーフ様は用事があると言う事で別行動をなされました」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リーフ「イシュトーさん!!イシュタルさんはまだ誰ともAをつけていないって?」
イシュトー「うむ、我が妹イシュタルはユリウスとBを付けているだけだ
      リーフ!いや団長!!イシュタルは私にとっては妹だが君にとっては立派なお姉さんだ!
      Aになるまで思う存分頑張るんだ!!!」
リーフ「よっしゃ〜!まず早速イシュタルお姉さんんを索敵マップまで引っ張り込むぞ♪」
イシュトー「頑張ってくれリーフ、そうなれば私は君の義兄か〜!
      その暁には、一緒にお姉さんを愛で一晩中語り合おう♪」
リーフ「ひゃっほー、夢が膨らむな〜♪」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
イシュタル  ガクブルッ…(((( ;゚Д゚)))
ユリウス「どうしたイシュタル」
イシュタル「いえ、強烈な寒気と怖気が体を走っただけです」
ユリウス「体には気をつけてくれ。では僕はこれから行く所がある」
イシュタル「そうですか、それではお気をつけを(ユリウス様冷たい・・・)」

ユリア「ユリウス兄様とイシュタルのフラグが壊れそうです
    セリス様とAになる前にユリウス兄様を消し去らないと」
ラナ「ユリウス!奴は命が要らぬようだな・・・」     

ユリウス  ガクブルッ…(((( ;゚Д゚)))
      「くっ、僕にも強烈な寒気が・・・何故だ?」
33運命の再会2:2010/05/02(日) 20:44:12 ID:dYfS9efM
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィン「残念だ、久しぶりにリーフ様に会えると思っていたのだが」
ナンナ「リーフ様の行動範囲は広いですからね、あら、そちらの方は?」
フィン「あぁ、彼女は元々遠方に住んでいたのだが、こちらに戻ってくる事になり
    両親の友人であった私が預かることになった。
    それで一緒に私の知人に挨拶周りをしている所なのだ」
ナンナ「でも、その人は我がノディオン家の縁戚の・・・・」
ジャンヌ「お久しぶりです、ナンナ様。私の希望もあり、ようやくこちらに戻ってくる事ができました」
ナンナ「やはりジャンヌではないですか!お久しぶりですわね」
ミランダ「ナンナの縁戚?ノディオン家の関係者かしら?」
ナンナ「えぇ、彼女ジャンヌはノディオン家の一族の一人です。
    私が子供の頃、遠くに引越して以来会う機会が無かったのですが・・・」
サラ「フィンは槍使い + 女の子の面倒を見る = 槍使いはロリコン ( ´,_ゝ`)プッ 」
ティニー「いくらなんでもそれは(汗)」

ダラハウ「酷いのね〜!!!ダラハウは子供が大切なだけなのね〜!!!!
      ロリコンなんかじゃないのね〜!!!!!」
ネフェニー「わしゃ性的に女に興味はないんじゃけぇ!!勘弁してほしいんじゃぁ!!!」

ミランダ「すいません、別にお二方がロリコンだなんて欠片ほども思っておりません」
ティニー「サラ!槍使いがすべからくロリコンではないんですから気をつけてください」
サラ「知ってる♪ロリコンは槍使いどころか剣使いも暗殺者もいる、言ってみただけ」
ティニー「そもそもフィンさんは主君に忠義を尽くす立派なバイゲイリッターです」
フィン「ランスリッターです・・・・・・」
ナンナ「ティニーまで・・・・・・」
ミランダ「ティニー、そのバイゲイリッターって一体?バイゲリッターの間違い?」
ティニー「いえ、バイゲイリッターで間違いありません!
     最近創設された騎士団でして、ビラク団長・レックス副団長の下
     オレルアンズを母体に様々なイケメン達を集めているという噂です」
ナンナ「・・・・・・・・・」
ティニー「特に騎士団発足時の団長の声明『俺は女を貫く槍は持っていない』が
     バイゲイリッターの団員の心をつかみ、騎士団の団結力はピカイチだそうです」
サラ「・・・・・・・・・・・」
ティニー「最近では新団員の勧誘にも熱心で、セティ様とアスベル君のカップル
     それにヘクトル義兄様も勧誘しているらしいですわ」
ミランダ「・・・・・・・・・って、なんでヘクトルさんがティニーの兄なの!おかしいでしょ!」
ティニー「リーフ様の兄ならば私の兄も必然、おかしい事など一つもありません!!」
ミランダ「どう考えてもおかしいでしょ!私が兄と呼ぶならともかく」
34運命の再会3:2010/05/02(日) 20:45:44 ID:dYfS9efM
フィン「ナ、ナンナも相変わらず独創的な友達を持っている・・・・」
ナンナ「えぇ、おかげで毎日楽しく過ごしております。ところでジャンヌのことなのですが」
フィン「えぇ、ジャンヌが私を頼ってこちらに来たのには理由がありまして」
ジャンヌ「フィンさん、あとは私が説明します。
     私がこの町に戻ってきた理由なのですが、実は子供の頃助けてくれた人に会うために帰ってきたんです」
ミランダ「子供の頃助けてくれた人?」
ジャンヌ「はい、私はその頃上手に杖を使うことができずクラスの皆に虐められていました」
ナンナ「そんなことがあったのですか」
ジャンヌ「できないことがプレッシャーとなってしまい、さらにできなくなるという悪循環を繰り返していた頃でした」
サラ「(私がリーフに助けられた頃の話ね)」
ジャンヌ「その方は落ち込んでいた私を見て、杖の使い方を優しく教えてくれました。
     そして私に『君の様な(エスリンさんと同じ職業の)人と一緒に居たい』と使えられたのです」
ミランダ「随分キザなセリフを言う人が居たのね・・・」
ジャンヌ「その方にきちんとお礼を伝えたかったのですが、会う機会も決して多く無くその内に私は転校することに。
     ですが最後にお会いした時に『足手まといというのは知っています、あなたの力になりたいのです』と伝えたら
     『では無理をするなよ、私を助けてもらいたい』と言われました。
     その時の会話を最後に、転校前の別れの挨拶もできずに今に至ります」
ティニー「ジャンヌさんはその人が初恋の人なの?」
ジャンヌ「はい!」
ミランダ「(言い切った!)ナンナの知り合いなら私達も手伝うわよ。
     その人の名前は判るの?判らないなら外見や特徴を教えて頂戴」
ジャンヌ「実は名前も知らないんです・・・でも特徴なら大丈夫です。
     私に教えてくれた杖以外にも色々使いこなしていました。剣も槍も斧も弓も魔法も」
ナンナ「・・・・・・・・・」
ジャンヌ「あと、馬も自在に乗りこなしていました」
ミランダ「・・・・・・・・・」
ジャンヌ「他に姉弟で遊んでいる光景を見て『羨ましい』と仰っておりました。ご兄弟がいらっしゃらないのでしょうか」
ティニー「・・・・・・・・・」
ジャンヌ「あとは私を虐めていた連中を身包み剥いで解放しておりました」
サラ「・・・・・・・・・」
ジャンヌ「何から何まで全てがとっても素敵でした」
ナンナ・ミランダ・ティニー・サラ「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
ジャンヌ「あら?皆さんどうなされました?」
ナンナ「ジャンヌ・・・一応ですが凄く思い当たる人がいるのですが・・・・」
ティニー「あのージャンヌさん・・・身包み剥いで開放するのは素敵なんですか?」
ジャンヌ「はい!とっても素敵です♪」
サラ「(この子恐ろしい子!)」
ミランダ「(ねぇナンナ、もしかして・・・いや、もしかしなくても)」
ナンナ「(えぇ、絶対リーフ様のことでしょう)」
サラ「ねぇあなた、あまり過去の思い出を美化しすぎると後悔するわよ」
ジャンヌ「そうかもしれません、それでもその人には恩があります。
      そのときのお礼をだけでもしたいのです」
ティニー(皆さんどうしましょう?)
ミランダ(思い出は綺麗なままにしておいたほうがいいんじゃないかしら?)
サラ(でもこの町に帰ってきた以上、何時か何処かで必ず出会ってしまうと思う)
ナンナ(これ以上リーフ様に関わる女性が増えるのは好ましくはありませんが
     友人であるジャンヌの願いを踏みにじるのもどうかと想います)
ミランダ(まぁ現実を早めに突きつけて、目を覚まさせるのも良いのかもね)
ジャンヌ「皆さんどうなさいましたか?」
ティニー「いえ、ちょっと」
ナンナ「ジャンヌ、あなたの探している人ですが心辺りがあります」
ジャンヌ「本当ですか!是非教えていただけないでしょうか?」
フィン「ならば私と一緒に行動するよりも皆と一緒の方が良いだろう
    皆さん、ジャンヌのことをお願いできますか?」
ミランダ「分かりました、ジャンヌのことはお任せください」
フィン「ではジャンヌあとはナンナ達と一緒に行動してくれ。私はこれからキュアン様・エスリン様に挨拶をしてくる
    それでは皆さん、また会いましょう」
35運命の再会4:2010/05/02(日) 20:47:04 ID:dYfS9efM
立ち去っていくフィンを尻目に会話を再開する少女達

サラ「それじゃあジャンヌの探している相手はこっちにいる、付いてきて」
ナンナ「サラ、リーフ様の居場所が分かるのですか?」
サラ「えぇ、リーフが何処に居ても綺麗な声で私を呼んでいるから」
ミランダ「気のせいじゃないの?(相変わらず油断ならないわね)」
サラ「気のせいじゃない、ほらリーフが居る」

リーフ「ひゃっほ〜デルフィの守りゲットだぜ♪」
ナーシェン「やめて〜私のデルフィの守りを返して〜。もう弓特攻に脅えるのはイヤなの〜」
リーフ「トラキア区に入り込んだあんたが悪いんだよ。
    これをアルテナさんにプレゼントすれば好感度大幅アップだぜ♪」
ナーシェン「うぅ酷い・・・私の宝物 OTL 弓が怖いの〜(T-T)」

ミランダ「・・・・・いきなりリーフの凄いところを見せてしまったわ・・・・・」
ティニー「いきなり見せたのがこれでは・・・・・・」
ジャンヌ「・・・・素敵!」
ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー「「「「えっ?」」」」
ジャンヌ「アルテナさんという方のために、デルフィの守りを手に入れてあげるなんて
     なんて心優しいお方なのでしょう」
ナンナ「ジャ、ジャンヌ、あのナーシェンさんのことは何も思わないのですか?」
ジャンヌ「取られたあの男が悪いのですよ、全く女々しいといったらありゃしない」
サラ「ジャンヌと私意外と気が合うかもしれない・・・あ、リーフが動いた」
ティニー「リーフ様を追いかけましょう」
36運命の再会5:2010/05/02(日) 20:47:53 ID:dYfS9efM
リーフ「やぁセリス兄さんじゃないか。今日も皆で下校?」
セリス「うん、皆仲良く帰るのは楽しいよ〜♪」
ユリア「・・・・・・・・(邪魔よ葉っぱ!)」
ラナオウ「・・・・・・・(うぬは命が惜しくないようだな・・・)

ナンナ「リーフ様、あの一触即発の空気に入っていくなんて、なんて勇者・・・・」
サラ「ラナに殴られて・・・ユリアのナーガを喰らって飛んでいった・・・・」

リーフ「このヒトデナシー」

ナンナ「あ、あのですねジャンヌ。これは普段日常の出来事で・・・」
ジャンヌ「・・・・素敵!」
ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー「「「「えっ?」」」」
ジャンヌ「あの強張った空気を少しでも緩和しようという想い
     そして一歩を踏み出す勇気、素敵です」
ミランダ「・・・・・・・・・・あら?あれはユリウス」

ユリウス「おーいセリスー、用事があるんだが〜」
ユリア「煩いです兄様、消えてください」 つナーガ
ラナオウ「うぬごときが邪魔をするな!」 つ剛衝波
ユリウス「アッーーーーーーーー」
セリス「ユリウス、行っちゃった・・・・」

ティニー「ユリウスさんも空気を読めない人ですね・・・」
ジャンヌ「・・・・一体あのユリウスという男の人はなんなんですか!
     男のクセに女の一撃で吹き飛ばされるなんて、なんて情けない」
サラ「ユリウスは確かに情けない
   昔お爺さん(ジジィ)が勝手に私をユリウスの婚約者にしようとしたことがあるの
   断っておいたけどね(実力で)」
ティニー「そんな事があったのですか」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マンフロイ「ワシもそろそろ引退するべきかのぉ」
ベルド「何を仰られるのですかマンフロイ様。我らロプトゥスの代表をマンフロイ様以外がこなせられると?」
マンフロイ「いや、そろそろワシも安らかに過ごしたいのだ(頼む!サラから逃げたいのだ!)」
アルファン「何をご冗談を。今引退されてはこちらも困ります(こちらもサラ様からの被害を受けたくありません)」
マンフロイ「お前達もしっかりと成長している、ワシも安心して後を任せられる(頼む!サラから逃げさせてくれ)」
ラインコック「待てよ?サラ様の被害をマンフロイ様にだけ押し付けらる事ができれば良いのか?(皆マンフロイ様を慕っております)」
マンフロイ「ロプトをこやつ等に任せ行方をくらませれば、流石のサラも見つけられまい(後任を信じるというのも大事なことじゃ)」
サンディマ「そうだな、サラ様の注意をマンフロイ様にだけ行くようにすれば・・・(ありがたきお言葉。ですが)」
クトゥーゾフ「なる程、マンフロイ様を生贄ににすれば我らの命は保障される・・・(まだ我らには荷が重く・・・)」
ベルド「良い考えだ!しかしそのシステムが完成するまではどちらにしろ引退されては困る
    (まだしばらくはご指導をいただきたく思います。どうか引退はそれまでお待ちを)
マンフロイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お主ら・・・・・・」
ロプトの皆さん「・・・・・・・・・・・・・マンフロイ様・・・・・・・」
マンフロイ「サラの被害を押し付けようとするんじゃないわ〜!!!!」
ロプトの皆さん「サラ様の被害から一人で逃げようとしないでください!!!!」

*こうして(サラからの)迫害を受けてきた(現在進行形)ロプトの皆は常に気持ちを一つにしているのである
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミランダ「スペックは悪くない筈なのに確かに情けないわね」
ナンナ(リーフ様と他人の扱いが全然違う・・・・これは・・・)
サラ「リーフが今居る所はあっちよ」
ティニー「行きましょう!」
37運命の再会6:2010/05/02(日) 20:48:54 ID:dYfS9efM
リーフ「アッルテ〜ナさ〜〜〜ん、ここで出会ったのも運命ですね〜♪
    ちょうどアルテナさんに素敵なプレゼントがあるんですよ♪」
アルテナ「リーフ!何で落下物の正体がお前なんだ!!!
      もう少しで直撃するところだったではないか!!!」
リーフ「それは僕とアルテナさんが運命の糸で結ばれているからさ♪
    僕の体のことを心配してくれるのはとても嬉しいな〜♪」
アルテナ「だから、誰もお前の体のことなんか心配していない!」
リーフ「はい、これがアルテナさんへのプレゼント(聞いていない)
    見切りを持っていないアルテナさんは矢が怖いだろうから、とっても役に立つよ」

*勿論プレゼントはナーシェンから分捕ったデルフィの守りです
 彼は現在泣きながらベルンへ帰還中(宝玉は盗まれておりません)

アルテナ「こ!これは随分貴重な物だが本当にいいのか!
      これさえあれば私も弓を気にしないで自由に大空を飛びまわれる♪」
リーフ「アルテナさんが喜んでくれるなら、僕にとってそれほど幸せなことは無いよ♪
アルテナ「ありがとうリーフ♪この恩は忘れないぞ
      これで兄上の手助けをもっとできるようになる♪それではさらばだ」
リーフ「それじゃ会えたのも縁という事でデートしましょうよ〜・・・・って居ないよ・・・・OTL」

ミランダ「・・・・・人から強奪したものを即効でプレゼントとは・・・・モラルが無いわね」
     (私なんて爪楊枝一本プレゼントされたことも無いのに「怒」)
ティニー「私もリーフ様から心のこもったプレゼントが欲しいです」
サラ「リーフから物を貰うことは少ないけど、困ったときや苦しいときは必ず助けてくれるから私は要らないわ」
ミランダ・ティニー「「うっ・・・・・・・・・」」
ナンナ「リーフ様は何があっても優しいですから、私も物は特に要りませんが・・・ジャンヌ?どうしました?」
ジャンヌ「・・・・素敵!」
ナンナ・ミランダ・サラ・ティニー「「「「えっ?」」」」
ジャンヌ「貴重なアイテムにも係らず必要としている人にあっさりとプレゼントしてさしあげるなんて
     他人の幸せのことを考えてあげられる立派なことだと思います」
ミランダ(言っていることに間違いはないんだけど・・・・)
ティニー(先ほどから何かが変ですね)


ジャンヌ「ナンナ様、皆さん本日はありがとうございました
     あの方の名前はリーフ様と仰られるのですね。
     子供の頃の記憶通りとても優しく素敵な人でした♪」
ナンナ「いえ・・・・それはよろしいのですが・・・・リーフ様に紹介をなさらずに宜しかったのですか?」
ミランダ(ナンナ!余計な親切はしないで!)
サラ(リーフが沢山の女性に振り回されるのを見るのは面白そう)
ティニー(ラケシス会長のそばにいると「それはよろしいのですが」が口癖になるのでしょうか?)
ジャンヌ「いえ、これから私もこちらの紋章町にお世話になりますので
     いずれ正式に転校してきましたら紹介をお願いしたします。
     おや、あれは?」

ジョフレ「ルキノ姉さん!エリンシア様に振り向いてもらう為にプレゼントを渡そうと思っているんだ!」
ルキノ「それで私は何をすればいいのかしら?」
ジョフレ「エリンシア様の好きそうな物を選ぶのを手伝って欲しいんだ」
ルキノ「エリンシア様の好きなのはまず筋肉、次に筋肉、最後に筋肉かしらね」
ジョフレ「・・・・・・プロテイン買って鍛えるよ・・・・・・・・」
38運命の再会7:2010/05/02(日) 20:52:36 ID:dYfS9efM
ジャンヌ「なんなんですかあの人、プレゼントで相手の気を引こうとは!
     男ならもっと別な面で勝負しようと思わないのでしょうか、なんて軟弱な」
ミランダ(リーフと同じことしかやっていない筈なのに、なんで此処まで評価が違うのかしら・・・・)
サラ(どうやらこの娘、リーフのやることは無条件でOKみたいね・・・・危険な相手かしら)
ナンナ(ジャンヌのことは縁戚と言うことを抜きにしても嫌いではありませんが・・・
     彼女をリーフ様に紹介するのは辛いものがあります・・・)
ティニー(リーフ様主役の同人本を渡したら喜んでくれますでしょうか?)

少女達がリーフへの新たなるライバルの出現に戸惑っている時だった

フィン「こんなところに居たのかジャンヌ、目的は果たせたのかい?」
ジャンヌ「フィンさん!優しい皆さんのおかげで探していた人に会うことができました
     フィンさんの用事は終わったのですか?」
フィン「キュアン様への挨拶は終わったよ。それで結局相手は誰だったんだい?」
ジャンヌ「リーフ様という方でとっても立派な人でした。記憶の通りです」
フィン「なんだ、ジャンヌの探していた人はリーフ様だったのか
    それならそうと言ってくれればすぐに紹介できたのに」
ジャンヌ「フィンさんともお知り合いだったのですか、知りませんでした・・・・」
フィン「名前を知らなかったのだからしょうがないな
    皆さん本日はジャンヌの相手ありがとうございました。私は帰るがジャンヌはどうする?」
ジャンヌ「私も本日は帰らせていただきます、皆さん本日はお付き合いいただきありがとうございました」
ナンナ「いえ・・・・・(ジャンヌがリーフ様のことを・・・・)」
ミランダ「それでは・・・・・・(やっぱりリーフも素直なほうがいいのかしら?)」
ティニー「お元気で・・・・・・(リーフ様好みの巨乳ではないのが救いですね)」
サラ「これからもよろしく(私はリーフの愛人になるからそこまで拘らないけどね)」

こうしてリーフの周りに新たなる騒動の種が蒔かれる事となった
リーフのどんなことにでも見惚れてしまうジャンヌに対して嫉妬心と焦りを抱く少女達
騒動に油を投下するサラの暗躍
ロプトゥス教団の後継者争い
様々な思惑が絡み合う中、リーフの悲鳴がこだまする
果たしてリーフの夜明けはどこにある?リーフに幸せが訪れる日は来るのか?
それは少女達が知っている  (=無いということだね)

  終わり
39運命の再会 オマケ:2010/05/02(日) 20:53:21 ID:dYfS9efM
オマケ
マードック「ナーシェン!貴様にはトラキア区の警邏を命じていたはず
      何もせずにノコノコ戻ってくるとはどういういことだ!」
ナーシェン「そ、それは(デルフィの守りを取られたからなんて言えない・・・・)」
マードック「きちんと警邏をこなしてくればゼフィール署長には伝えないでおいておこう!」
ナーシェン「わ、わかりました」
マードック「ナーシェン、これ以上私を失望させるなよ」

     ここは南トラキア区
ナーシェン「とほほ・・・略奪常識のトラキア区の警邏をしてこいなんて・・・・・
       森ばかりだから、どこに何があって敵がいるのやら・・・・・」
リーフ「はっはっは♪おもしろいように落ちる!まるでトンボ取りでもしてるようだな」
    つキラーボウ
ナーシェン「いや〜弓兵に狙われている〜アッーーーー」
リーフ「あれ?なんだか見たことある人だな〜
    お♪青の宝玉とルーンソード拾った♪」(拾った?)
ナーシェン「いや〜私の最後の宝物まで〜返して〜!!!」
リーフ「ひゃっほ〜レアアイテムゲットだぜ!不用意にトラキア区をうろついているあんたが悪いんだよ♪」
ナーシェン「あぁ、私を一人置いて行かないで〜!!!
       ・・・私は運が無い・・・私には装備が無い・・・私は寂しい・・・私は帰ることができない
       誰よりも・・・誰よりもだっ  誰か〜!!!私に愛の手を〜」

それから3日後、死ぬ思いで帰還したナーシェンはマードックに一日中説教されていたそうな
メデタシメデタシ・・・・・かな?
40助けて!名無しさん!:2010/05/02(日) 20:58:54 ID:dYfS9efM
私のジャンヌのイメージは
リーフが何をやっても(葉っぱ一枚で踊っても・アイテム分捕って身包み剥いでも
ヒトデナシーってぶっ飛ばされても)リーフに付いていくイメージが有りすぎるんで
お話書いてみようと思ったんだけど失敗したかな?と思ってお蔵入りにしていたんですよ

やっぱり微妙だったかな・・・
41助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 07:52:02 ID:wZi5ig+P
最初から最後までワロタwww
リーフ世代知らない自分でも楽しめたよ!
ナーシェンマジで哀れwww

あと、会話文の間をあけたり、会話以外の文章を挟むともっと良くなると思うよ
応援してるぜGJGJ!!
42助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 17:41:47 ID:l8FzB4M2
>>27-30
まさかのセフェランキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
とりあえずターナがロリコンの一歩手前wwwそしてそれを助長する>>31の選択ktkrw
GJ!

>>32-39
アルジャン派の自分だが、リーフLOVEなジャンヌも普通に良いな。GJ!


……関係ないけどエフラムは幼女だけではなく幼児全般を守るべき
虐待等の行為は幼女だけに限った話ではないし…
それについてどう思いますか、エフラム?
43助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 18:53:04 ID:40SwWTMO
エフラム「ふむ……言いたい事は分かるが、物事には適材適所と言うものが有るんだ」
アメリア「どういう事でしょうか?」
エフラム「……つまり、俺やジャファルが幼女たちを守っているその陰で、男児達を守っている者たちも存在するのだ」
アメリア「ええええ!? 初耳ですよそんなの!!」
エフラム「何せその殆どが女性だからな、あまり知られていないのも当然だ」
アメリア「? どうして女性だと知られないんですか?」
エフラム「…………アメリア、例えば【幼女に近づく成人男性】と【男児に近づく成人女性】……一体どちらが注目されるだろうか?」
アメリア「それは……あー、その……」
エフラム「そう、つまりはそういう事だ…………悲しい事だがな」
アメリア「……………………師匠……」
エフラム「まぁともかく俺達が幼女を守り、彼女達が男児を守る……この町ではそんなシステムが構築されているという訳だ」
アメリア「へぇ〜……私そんなの全然知りませんでした!」
エフラム「そうか、ならばまた一つ勉強になったな」
アメリア「はいっ!!」




アメリア「……で、その男児を守ってるのって、一体何方なんですか?」
エフラム「む? ……いや、それは彼女達のプライバシーに関わるからな、おいそれとは口にできんぞ」











セシリア「へっくし」






いや、ネタですよ?
でもこの町ならそんな奴らが居てもおかしくないと思うんだ
44助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 19:05:59 ID:NR8DDS3b
>>43
エフラムの的確な説明に感心したw意外に教え上手じゃないか
こうしてエフラムの指導の下で立派なジェネラルアメリアが完成するんですね
45助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 21:11:23 ID:wZi5ig+P
>>44
いや・・・・・・
新人兵士3だろう
ずっと幼いままd(ry
46助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 21:13:53 ID:FveU3iJ8
<男湯>
エリウッド「あぁ〜、極楽極楽〜♪今日は胃痛も無い、良い日になりそうだよ」
ヘクトル 「身体が生き返る様だぜー!」
リーフ  「うんっ、そうだね。オーナーの漆黒の騎士によるとさ、
      温泉には漆黒のイカ墨が使われていて、何でも肌にも良いらしいよ」
アイク  「流石は漆黒の騎士…かなり、やる」
マルス  「…こりゃあ漆黒の騎士が一歩リードかな(ミカヤ争奪戦な意味で
      ……ああっ…是非シーダやカチュアにも紹介してあげたい位だよ」
エフラム 「ミルラ達も喜ぶだろうな」
マルス  「ロリコン乙」
エフラム 「ちょっとお前ボコるは…」
シグルド 「うわぁぁぁぁん!何でこんなタイミングに限ってディアドラは
      アルヴィスとデートの約束なんだぁぁぁ!」
     (まぁまぁ落ち着きなさい。折角の温泉なんだから、
      黙って堪能しないともったいないじゃないか)
アルム  「志村ー逆、逆ー!」
リーフ  「…所でセリスは何処なの?一緒に来なかったけど…」
マルス  「学級員長の仕事が忙しいんだよ。でももうすぐ来ると思うよ」
エリウッド「…僕は…もっと早くこの魅力を…知りたかったなぁ……極楽極楽♪」

<女湯>
セリカ  「ああっ、本当に良いお湯だわあ……」
ミカヤ  「サザやペレアス様も誘えば良かったわね」
エリンシア(漆黒の騎士さんの事だから、それは許さなかったと思いますけど…)
     「……ああっ、でも混浴が無いのが真に残念ですわ。
      男湯に居る筋肉質な方の筋肉を直に見れるチャンスですのに」
ミカヤ  「オバンシア本気で自重。てかリーフじゃなくてあんたが覗きを思いついてどうする」
リン   「……あれ?エイリーク姉さんは何処?」
ミカヤ  「彼女は温泉入りたくないんだってさ。理由は……分かるわよね(チラッ チラッ」
エリンシア「?」
リン   「わ、私も!?」


エイリーク「くぅ…胸さえあれば堂々と入れるのに……」
漆黒の騎士「水着と違いタオル一枚で入る故、胸パッドが使えぬ事は面倒だな」
セリス  「…エイリーク姉さんどうしたの?入らないの?」
エイリーク「えっ、ええ…セリスは今終わった所ですか?」
セリス  「うん。…じゃあ温泉に入ってくるね」
エイリーク「セリス、足元を滑らせない様気をつけて下さいね」
     (…あ、セリスったらタオルを持っていくのを忘れましたね。
      でも問題ないか。女の子ではない以上、身体を隠す必要性は無いですしorz)
47助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 21:15:17 ID:FveU3iJ8
ヘクトル 「…ん……この足音は…どうやらセリスが来たみたいだな」
セリス  「(・・・ガラッ)
      皆、お待たせ〜♪♪」

男性一同 「………うわあああぁぁあああぁああぁぁああぁあΣ(;゚Д゚)!!!!!?」

セリス  「えっ…あ…ちょ…み、皆突然どうしたの!?
      ねぇ、僕タオル持ってくるの忘れて来ちゃったけどさ、
      そ、それに問題でもあったの!!?
      誰か返事してぇぇぇ!!(´・ω・`)」


終 わ れ
48助けて!名無しさん!:2010/05/03(月) 21:46:23 ID:wwcba6Af
>>32-39
不覚にもナーシェンに萌えちまった
ちょっとクラリーネの馬に蹴られてくる

>>43
ちょwエフラムwww
まあロリコンもショタコンも大体同じなんだがな

一番ヤバいのは男児に近づく成人男性なんだけどな

>>45
だが待って欲しい
鎧の中からアメリアみたいな子が出てくるのもなかなか萌えるのでは?

…ごめん

>>46
エリンシアも大概だなwwwリーフより先に混浴を口に出すとはwww
49Navy blue:2010/05/03(月) 23:50:17 ID:tHl2h4/0


イヤホン…装着…隣に聞こえたら嫌だからな…ゲーム画面はフルスクリーン。
よしよし、準備完了だぜ!
え、何の準備かって?
エロゲだよエロゲ。
贔屓のメーカーの新作なんだが、仕事忙しくてなかなか進められなかったからな。
日々の生活のささやかなオアシスってわけだ。

俺は久々の休日にエロゲを満喫していた。
エロゲオタいうな!大体18歳以上の俺がエロゲやろうがエロ本読もうが文句言われる筋合いはねぇ!
よーく考えてみろ? お前らの中で20歳までにエロゲもエロ本もエロDVDも一切見たことないって人間が何人いる?
大なり小なり男はそういうことに興味があるのさ。むしろ興味なさ過ぎる方が不健全ってもんだぜ。
……よし、みんなわかってくれたな? それじゃあセーブから再開っと!
…それから2時間…いよいよヒロインのエロシーンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
おおぉ…この滑らかなCG…やっぱこの絵師いい仕事してるぜ……声優の演技も抜群だ、そそるね!
イリオス 「おっと選択肢、旧スク、新スク…それに競泳用…ここは旧スクにしとくか」
マウスを操作してエロゲを進めていく。CGの書き込みもキャラデザも最高だぜ!
ピンポーン……
イリオス 「しっかし最近のエロゲはテーマソングやBGMもこってていいな。
      臨場感たっぷりじゃんか。ちょっと音量上げるか」
ピンポーン……オルスナノカシラ?デモデンキツイテルシ…ア、アイテル?…ガチャッ
イリオス 「シナリオも泣かすぜ。これコンシューマーにも移植するかもしんねぇな。
      エロゲを侮るもんじゃねぇな。中には文学レベルの作品もあんだから。
      …まぁ大事なのはエロだが…」
???? 「あ、やっぱりいた。どこかお出かけしましょうよ♪」
イリオス 「…? あれ…イヤホンにノイズ入ってるか?
      なんか違う声が聞こえたような…ま、まさか…」
足音…人の気配…そこまで来ればさすがに気づく…
恐る恐る振り向いた俺の視界には久々の揃っての休日に浮かれるオルエンの笑顔があった。
50Navy blue:2010/05/03(月) 23:51:04 ID:tHl2h4/0


イリオス 「NOOOOOOOOOOOOOO!?」
ややややべえ!?
まだ中坊だったころにベッドの下のエロ本を母ちゃんに見つかった時以来のピンチだ!?
し、しかもエロゲはベストタイミングでエロシーンの真っ最中! 
画面一杯に18歳未満禁止のCGが映っている!?
だ、だがな…俺だって中坊のころのままじゃねぇ!
見よ、実家時代に母ちゃんの目を誤魔化してエロゲするために編み出した神のマウス捌き!
マッハの速度でカーソルが右上の×印を捉える。閉じろクリック!

オルエン 「…あ、またゲームやってたのね。新作のネットゲームかなにか?」
イリオス 「あ、ああ! そんなとこだぜ! そんなことより今日はどこ行く?」
話を逸らそうとするが、オルエンの奴は興味を覚えたのかモニターを覗き込んでくる。
危ないとこだったぜ…すでにモニターには壁紙しか映って……
冷や汗を拭いながら視線をオルエンからモニターに向け…あれ?
そこに映っていたのは先ほどと変わらぬエロCG……それを覗き込んで硬直するお嬢様…
もう一度マウスをクリックする…ポチッ…無反応……
フフフフフフリーズしてやがるぅぅぅぅうぅぅ!?
い、いや確かに貧乏な俺のPCは旧式の低スペックだ。今までもたまにあったけど…なんちゅータイミングだ!?
神様は俺に恨みでもあんのか!?

イリオス 「あ。あはは…いやまあなんつーかだな……これは悲しい男のサガっつーか…HAHAHAHAHA!」
き…気まずい! 気まずすぎる!!!
固まったままのオルエンの後姿に恐る恐る声をかけてみるが……反応がない…
そ…そうだよな。箱入りお嬢様のコイツのことだ。エロ系の物なんぞ見たことないだろうし、耐性ないよな…

オルエン 「き」
イリオス 「き?」
オルエン 「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
イリオス 「うぎゃあああああああああ!?」

こ……これがダイムサンダ…しかも必殺が発動…効いたぜ……
パニックに陥ったオルエンがダイムサンダを乱射して…俺の部屋が………破壊…さ……れ……

そこで俺の意識は途切れた……
51Navy blue:2010/05/03(月) 23:51:56 ID:tHl2h4/0


イリオス 「はっ!?」
次に目が覚めた時、俺は地面の上に寝かされていた……ここは…どこだ?
周囲を見回すと…俺のボロアパートが傍らに見える…どうやらここは、アパートの前の路上だ。
傍らにはアパートの大家のおっさんと…見慣れねえロンゲが立っていた。
…このロンゲ貴族だな…雰囲気でわかるぜ。貴族コンプレックス舐めんな。
オルエンはどうしたんだ?

クロード 「生き返りましたね。それでお代ですが5万Gになります」
バルボ  「へぇ…コイツに払わせます」

ちょ…ちょっとまて!?
いま恐ろしい言葉が聞こえた気がすんだが…

イリオス 「な…なにがあって…」
バルボ  「何がじゃねぇ! 部屋を滅茶苦茶にぶっ壊しやがって!」
2階の俺の部屋を仰ぎ見る…屋根も壁も無くなってやがる…
吹き抜けになっちまった隣室では部屋の片付けをしてるガイツの姿が見える。あ、こっち睨みやがった。
イリオス 「な…なんじゃこりゃああああああ!?」
俺の部屋が!?
焦って階段を駆け上がろうとして、足を踏み外して転げ落ちる。いってぇ…
気を取り直して自室に入る…とはいえねぇわな…壁も扉も天井もねぇんだから…
そこはさながら空襲を受けた焼け跡さながらの悲惨な光景だった。
雷の直撃をくらった俺のボロPCが煙を吐いている……

バルボ  「たくっ……修理の請求書はてめえにまわすかんな!次にこんな真似しやがったら叩き出すぞ!」
いや…俺が破壊したわけじゃねぇんだが……
なんて言ってもどうにもならねぇよな……
52Navy blue:2010/05/03(月) 23:52:38 ID:tHl2h4/0


さて…それから5日…俺は橋の下で雨風を凌いでいた。
グレイル工務店は先約の仕事が立て込んでるらしくて、俺のアパートの修理は後回しになっちまった。 
なんでも一週間くらいかかるらしい。
どっかに泊めてもらおうかとも思ったんだが…大家のおっさんやガイツが泊めてくれるはずもねぇし、
FETVのスタッフ連中に頼んでみたら、
シャナム 「2人分の食費がもったいない!」
ユアン  「ケッ女の子ならともかく男なんざ入れたくねぇ!」
セーラ  「上手いこといって、この美少女セーラちゃんちに上がりこんで夜這いでもかける気でしょ!」
…ときたもんだ…なんてヤツらだ!
ちなみにドロシーは取材で地方に行ってる最中だった…アイツなら泊めてくれそうだったのに…
オルエン?
あれから会ってないんだよな…お互い仕事のある身だし…
……頼めば泊めてくれそうだけどよ…そのな…//////////
あーやっぱなんつぅか…な…うは、何恥ずかしがってんの俺!?
我ながら…20歳過ぎの童貞はキモいぜ……

ん?
泊めてくれる人がいないなら、カプセルホテルやネットカフェを使えって?
……金がねぇよ……アパートの修理代と俺の復活代で貯金はたいても大幅に足がでちまった…
社長を拝み倒してボーナスと給料3ヶ月前借りしてなんとかしたんだ…また赤貧生活だぜ…

…ちなみに一度オルエンが職場に電話かけてきたことがあった。
オルエン 『あの…イリオス?』
イリオス 「おう、なんだ?」
オルエン 『ごめんなさい…動転してあの時は酷いことしちゃって…』
イリオス 「あ…ああ、まぁ気にすんな。デンジャラスタウンのこの町じゃ災害のうちにも入らねぇって!
      HAHAHAHAHA!!!!」
どうやら俺の部屋を破壊した後は、つい駆け出していってしまったらしい。
オルエン 『うん…でも…ちゃんと会ってごめんなさいって言いたいの。
      今、どうしてるの? アパートに行ってみたらまだ直ってないみたいだったけど』
ちなみにオルエンのヤツは仕事の都合でよくFETVに顔出すんだけど、
それだっていつもってわけじゃない。来ない時はしばらく来ない。
今はその来ない方の時期なんだろう。仕事でもプライベートでも会う機会が無いもんで電話してきたんだろう。
イリオス 「と…友達のとこに泊めてもらってるんだ!心配すんなって!」
オルエン 『そう…よかった。それで修理の弁償だけでも…』
イリオス 「気にすんなって! 保険で充分賄えたぜ。ホントにあまり気にしすぎるなよ?
      俺だって悪いんだから、じゃあまたな!」
そういって俺は受話器を置いた。
ああああああああ俺の大馬鹿野郎!?
なんであんな嘘付いちまったんだ!? 
保険なんか入ってるわけねぇだろ、素直に修理代出してもらえばよかったのに…

しかしなんでああ言っちまったんだろうなー。
俺は部屋で平和にエロゲしてただけであってなんの非もないはずなんだが…いや、見られたのはまずかったけど…
しょんぼりしたアイツの声を聞いてたらなんだか俺のほうが申し訳なくなっちまった。

しかしよ…いくら貧乏慣れした俺でも…ホームレスは初めてだぞ…
くそ…それも一週間の辛抱だ……
早くアパート直ってほしいぜ…
53Navy blue:2010/05/03(月) 23:53:20 ID:tHl2h4/0


こうして橋の下にいれば雨風はしのげるが寒さはどうしようもない。
ゴミ捨て場から拾ってきたシートに包まると、川で捕まえた魚を焼いて晩飯にする。
イリオス 「は…腹減った……」
当然だ…朝から何も食わずに仕事して、帰って来てからは2時間川で釣りしてたんだ…
その結果がチンケな魚一匹…ま、これでもないよりましか。
モーサドゥーグ「グルルルル…」
やべえ! 野良犬だ!
どう見ても俺の魚を狙ってやがる!
…祈りと太陽剣のスキルを持った優秀なマージナイトの俺にとっちゃどうってことない相手だが…
今は武器が無ぇんだ!
イリオス 「あっちいけ、この犬ッコロ!人間様の晩飯を狙おうたぁいい度胸だ!」
焚き火から火のついた枝を一本引っこ抜いて振り回す。
モーサドゥーグ「キャンキャン!?」
逃げやがった…魔物でも犬ッコロだ。火は怖いらしいな…
さて今度こそ晩飯を…ねぇ!?
お、俺の魚がない! どこいった!?
焦って周囲を見回した俺の視界には飛び去るカラスの姿が映った…

ネサラ  「おーこりゃうめえ!」
イリオス 「テメーこの腐れカラス! 返しやがれこのヤロー!」
ネサラ  「もう食っちまった。じゃーな。ごちそうさん」

カラスの姿を見送るしかない俺は、がっくりと膝をついた…
腹へって眠れねぇよ…
54Navy blue:2010/05/03(月) 23:54:02 ID:tHl2h4/0


料理長  「本日のメインディッシュはしっこく牧場産の子牛を用いましたトゥールヌド・ロッシーニでございます。
      トリュフのソースはわたくし特製の自慢の一品でございます」
ラインハルト「ほぅ、これはよい色合いだ。ほどよく食欲を誘ってくれるな」
料理長  「お褒めに預かり光栄でございます。デザートには季節の果物を添えたアイスクリームをご用意しております」
ラインハルト「うむ、楽しみだ」
オルエン 「………はぅ」

お館さまとお嬢様のお食事の配膳をしながら、私、フレッドは気づいた。
なにやらお嬢様はお気持ちが浮かぬご様子…もしやあの平民がらみのことか…
平民に会いに行く折は私の警護も嫌がるようになってしまわれて、ご自分の馬でお出かけになることも増えた…
く……認めたくはないが…私は嫉妬している……平民め……
私はさりげなくお嬢様に声をかけてみる。

フレッド 「いかがなさいましたか?」
オルエン 「え?…ううん、なんでもないわ。ワインはフリージ266年物の赤がいいわね。お願い」
フレッド 「かしこまりました」

……やはりなにかお悩みの様子…長年お側にお仕えする私にはわかる。
お嬢様は何か憂い事があるときはお顔に出るからな。
その憂い顔もお美しい……が、従者としては憂い事を取り払って差し上げねば。

そう思い至った私は晩餐の後、自室へお戻りになるお嬢様に声をかけた。
フレッド 「お嬢様…何かお悩み事があるのではございませんか?
      このフレッドでよろしければお伺いいたします」
オルエン 「フレッドに隠し事はできないわね…うん、一つお願いしたいことがあるの」
55Navy blue:2010/05/03(月) 23:54:53 ID:tHl2h4/0


自分の腹の音で目が覚める。
朝日が目に染みる…ああ…結局何も食えなかった……
腹減った…ちくしょう…朝飯なんて気の利いたものはねぇ…

イリオス 「くそ…なんで未来の貴族様がこんな目に…」

俺は川の水で渇きを癒した。わびしいぜ…
明日には工務店が修理にかかれる…後1日我慢すれば屋根のあるとこで寝れる…
ちなみに今日は休みだ。とりあえず食い物を探すか……
俺は食えるもんを求めて紋章町を彷徨う。
お、八百屋の裏手に野菜くずが捨ててあんじゃん。
ど…どうする?
そこまでプライドを捨てていいのか俺?
だ…だけどよ…背に腹は変えられねぇし…俺が将来貴族になったらこの店を御用達にしてやろう。
それがいいな。よし……どうせ捨ててあるもんだし…

フレッド 「おい平民」
イリオス 「うおわぁ!? い、いきなり後ろから声かけんじゃねぇ!」
フレッド 「知ったことか。それよりこんなところで何をしてるんだ。あちこち探す羽目になったのだぞ」
イリオス 「あん?」
フレッド 「お嬢様がお呼びだ、さっさと来い」

へ……?
いったいなんだ?
いつもなら自分から来るのに…あ、そうか。
俺の居場所わからねぇもんな。いや、それでもアイツなら自分で探しにきそうな気がするけどなあ。

フレッドの運転する高級車の椅子の座り心地を味わいながら俺は考えを巡らしてみる。
それにしても…いくらするんだろうなこの車…
くそ…俺は自転車すら買えねぇってのに…
56Navy blue:2010/05/03(月) 23:55:37 ID:tHl2h4/0


しばらく走ってシュターゼ家の門までやってきた。
バレンタインの時に門のとこまでは来たことあったが…やっぱりとんでもねぇお屋敷だ…
シークレット・サービスがフレッドの車を照合している。
黒服   「フレッド様、その方は?…こういってはなんですが…とても当家の客とは思えない平民っぷりですが」
フレッド 「お嬢様がお呼びの者だ。きちんと私がついておく」
黒服   「わかりました。開門します」

大きなお世話だ、ちくしょう。
しかしセキュリティもすげぇな…
高級車が屋敷の敷地内に入っていく。
広大な庭園ではお抱えっぽい庭師が花園の世話をしていた。
イリオス 「おい、このままいくのか?」
フレッド 「歩くと門から屋敷まで30分はかかる。車庫は屋敷の側にあるのだ」
イリオス 「………」

わかりきったことだがやっぱ…格差を感じるぜ…何平米あるんだ、ここの敷地は…
ちくしょう! 俺もいつか貴族になってこんな屋敷に住んでやる!

さて…車を降りて足を踏みいれた邸宅は…まぁ…漫画とかに出てくる金持ちを想像してくれ…
俺の語彙じゃ表現できねぇんだぜ…orz

フレッド 「お嬢様、イリオス氏をお連れしました」
立派な扉をノックするフレッドの野郎。
あ、ここがオルエンの部屋なのか…入るの初めてだな…/////////
オルエン 「ありがとう、お通しして」
フレッドのドアサービスで俺は室内に歩みいる。
入り際にフレッドの野郎、「お嬢様に妙な真似をしたら許さんぞ」なんて耳打ちしやがった。
やつ自身はドアの前で待つようだ。
安心しろ。俺にそんな甲斐性はねぇ…orz
57Navy blue:2010/05/03(月) 23:56:18 ID:tHl2h4/0


初めて入るオルエンの部屋は…俺の部屋の10倍は広かった…
しかも置いてある家具類を見ると…ここは居間か?
見渡すと複数の扉があってそれぞれプレートには「書斎」「寝室」「バスルーム」等と書いてある。
個人の私室がこれだけの部屋で構成されてるのか…そこらの一戸建て以上だな…
あ、ところでオルエンは?
いた…けど…何やってるんだアイツ?

オルエンのやつは…ドレッシングルームの扉の影に隠れてこちらを伺っていた。
イリオス 「おーい、そんなとこでなにやってんだ?
      なんか用事があって呼んだんだろ?」
オルエン 「呼びつけちゃってごめんなさい…そのね…その…」

何もじもじしてんだアイツ?

オルエン 「えっとね…私考えたの…どうしたらイリオスが喜んでくれるかって…」
イリオス 「…ああ、俺んち壊したことなら気にしなくていいんだぜ?」
オルエン 「でも…やっぱり一度会って…お詫びしたかったから…それでね…あう//////
      私のこと…はしたないなんて思わないで」

な…なんだこの展開は?
な……なんかエロゲ的展開になってねぇか!?

オルエン 「あぅ…は…はずかしいけど…えい!」
意を決したのかオルエンは身を隠してた扉を押し開いた。
その後に見えたのは……旧スクを着て佇むお嬢様だった…
58Navy blue:2010/05/03(月) 23:57:04 ID:tHl2h4/0
10

オルエン 「や…やっぱり恥ずかしい…イリオスの前で素肌を晒すなんて…///////」
恥じらいながらむき出しの手足を隠そうとするオルエン…いや…隠しようもなくてもじもじしている。
イリオス 「……な…なあ…なんでスク水?////////」
いや…嬉しいけど……
やべえやべえやべえ!?
今の俺顔真っ赤!?
うぁ……白い肌にスク水の紺色がよく映えて……/////////

オルエン 「えっと…その…この間…イリオスのお部屋に行った時に…その…あぅ…
      こういうの好きなのかなって…//////」
へ?
ひょっとして俺んちを壊したときの話か?
それとスク水になんの関係が?…繰り返すが嬉しいけど…
あ!?
ああああっ!?
そ…そういや…あんときやってたエロゲのエロCG…スク水だったじゃんか!?
オルエンの頭の中じゃ俺スク水フェチ野郎!?
うぎゃああああああああ恥ずかしすぎるううううううううう!?
ああ落ち着け!?
落ち着くんだ俺!
純粋培養のコイツにフェチなんてものはインプットされていない!

オルエン 「ど…どうかしら?/////」
いつの間にか側に来て俺を見上げてやがる!?
こ…これは…うはぁ///////
イリオス 「いいいやまぁ似合ってるぜ!
      HAHAHAHAHAHA!!!!」
オルエン 「ホント!?よかったぁ♪」
あ…はしゃいだ笑顔も…か…可愛いじゃねーか……///////
しかしな…そのな……紺のスク水から覗く胸元が…うああ//////
イリオス 「ぶはあ!?」
オルエン 「きゃああああ!?イリオス!?」

ば…馬鹿な…葉っぱじゃあるまいし鼻血だと!?
エロゲじゃこれよりよっぽどハードな…年齢制限かかる描写の場面だって鼻血まで出したこたぁねぇぞ!?
あ…やべえ……血が…流れて…意識が……
59Navy blue:2010/05/04(火) 00:00:45 ID:LVC3Zn/4
11

この後…俺は傷薬で手当てを受けて一晩フレッドの部屋に泊まる羽目になった…
開いてる客間があったらしいが、フレッドの野郎俺をまったく信用してねぇ…
奴にしてみりゃ俺がお嬢様を狙う狼に見えるんだろうけどよ。

翌日には無事に俺のアパートも復興されてようやくまともな暮らしに戻れるってもんだ!
だけど…この話には後日談があってだな…

翌日、仕事場にオルエンが尋ねてきたんだ。
それ自体は仕事上の用事で珍しいことでもねぇんだが…その時の一言がまずかった。
オルエン 「あ、イリオス。もう鼻血の具合は大丈夫?
      昨日は私のスクール水着を見たとたん急に鼻血を拭いたからびっくりしたわ。
      そこか調子でも悪かったの?」
イリオス 「ちょ……」
セーラ  「……」
ドロシー 「……」
ユアン  「……」
シャナム 「……」
オルエン 「?」

背後から突き刺さる冷たい視線が痛すぎる…
オルエンだけがこの場の空気を読めず小さく小首をかしげている…
ああ…俺…当分フェチ野郎扱いなんだろうな…

終わり

うんすまない…
FETVでのスク水のネタを見たら妄想が止まらなくなったんだ…
60助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 00:23:03 ID:az3DucA/
>>49-59
久々にイリオル分キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
やばい!!とうとう年齢規制が・・・・と思いきやイリオス(笑)
フレッド、もうこいつやっちまっていいぞ

でもイリオスがいなくなるとFETVのツッコミがドロシーだけになって過労死しそう・・・・・・

とにもかくにもGJGJ!!でした
61助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 13:01:44 ID:FXZ1i1Yg
>>32-39
ジャンヌwツッコミどころ多すぎワロタw
ナンナとサラの余裕っぷりが素敵。正妻と愛人(?)余裕かw
62助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 13:21:40 ID:FXZ1i1Yg
途中送信してしまったorz
>>32-39
乙!原作よりのリーフ好きサラ見たの久しぶりだったんで嬉しいぜ!
何気にロプトチームの掛け合いがw気が付けば本音全開じゃねーかw

>>47
スカウターの数値が!!まだ上がる!!?・・・圧倒的・・!!
…すまん、何でもない。

>>49-59
イリオスwヘタレっぷりがたまらんw不幸なんだか幸運なんだかw
そしてトラキア出身の割に生活力が無い…
あれか?ほとんどのプレイヤーに仲間してもらえず
スリープの剣→捕縛→☆追いはぎ☆のコンボをくらうからなのか?w
…スク水オルエン…絵師さん…後は、わかるな?

皆さんGJ!
63助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 14:02:41 ID:zRzNMv0f
>>48-59
これはエ○パロ逝きかと思いきや……やっぱりヘタレなイリオス(笑)
色々とワロタ。作者GJ!

>>61
テメーミランダちゃんディスってるのか
ちょっと表に出ましょうか


…所でセティやハーディンが涙目扱いされる理由を研究した結果、私はある答えにたどり着いたよ

    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   > 彼らは無意識の内に(強さと引き換えに女関係で涙目になる)
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠ アイクウイルスに感染していたんだよ!!
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /
64助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 14:05:14 ID:LNP0JDMb
な(ry

いや、それだと涙目になるのは男側じゃなくて女側だろう。
65助けて!名無しさん!:2010/05/04(火) 14:18:21 ID:zRzNMv0f
>>64
いや、ウイルスのデメリットは常に異性とのフラグが壊れるという事なんだけど、
ほら、アイクの場合異性は居ても居なくても関係ない(キリッ
だからさ、ウイルスのデメリットがデメリットじゃないというか・・・・影響を受けるのは嫁候補達だけだっていう…
でもセティ、ハーディンはアイクと違って一緒に居たい相手が居るから、
普通にデメリットが問題になるって言いたかったんだ

長々とごめん。とりあえずこの設定でネタを書いてみるよ
66助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 11:29:32 ID:a4Cclwr/
上げ足とるつもりでは無いんだが、聖戦の武器相性って
炎>風>雷>炎だよな?
67助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 11:35:21 ID:VO2ay/lX
そうだけどなんで上げ足?
68助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 11:46:27 ID:a4Cclwr/
FETVでネタになってたんで、フォルセティ持ちセティにメテオを当てる的な話。

あ、乙です!22回と23回読ませてもらいました!
続きwktk
69助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 14:35:55 ID:VO2ay/lX
>>27-30の続きを投下します
70幼女の旗の下に:2010/05/05(水) 14:37:28 ID:VO2ay/lX
62

4 サラ様を思う    ………(妄想中)……はっ!?わわ、私はノーマル…

どうしようか悩んでいるとなぜかサラの顔が頭に浮かんでくる。
愛らしい子悪魔…長く艶やかな髪…白皙の美貌……

ターナ  「あれ…なんで今、サラの事が浮かんでくるんだろ…でも…綺麗だもんね……はぅぅ…」
一度頭に浮かんでしまうと、ついついその事ばかり考えてしまう。
食事中も…仕事中もサラの事が思い起こされてしまい、他のことが手につかなくなる。
ターナ  「あぅ……ちっちゃくて…抱き心地よくて……あ、いや変な意味じゃーないのよ。
      これはいわゆるアレよ。そう、保護欲っていうか母性愛っていうか……
      …なんかこのセリフ党のみんな(含むエフラム)みたいね…」

妄想したり、自分で自分に突っ込んだり忙しい…ハタからみるとかなりヤバい……
キャス  (うわ…こりゃアイツ誘ったの失敗だったかも…ま、いいか。返事してくるそぶりもないし、
      脱走する気はないわけね。そんじゃ私だけでおさらばしちゃえ)

妄想とセルフ突っ込みを繰り返すターナ。
脱走計画なんぞ完璧に忘却の彼方だ。

ターナ  「サラには…うん、ゴスロリファッション似合いそうよね…いいなぁ一着プレゼントしたら着てくれるかな…
      うんこれも変な意味じゃないのよ。綺麗で美しいものは男女、年齢問わずみんな好きなんだから。
      決してロリコンじゃーないのよ。だから私はロリコンじゃないわけ。わかる?
      子供にかわいー服を着せたいっていう母親の願望みたいなもんよ。…いや、高校生で母親ってのもアレだけど…」

ことごとく脳内模様が口に出ている…本来ターナは突っ込み役なのだが…
いまやターナはヒーニアスやラーチェルらに突っ込みを入れられるのだろうか…
そこまでは変わり者になっていないと信じたい。


その夜、キャスが刑務所から姿を消した。
所内は厳戒態勢に入り必死の捜索が行われたが、その行方も脱出ルートも知られることはなかった。
ターナ  「妄想に夢中で完璧に計画の事忘れてた……無事だといいけど…」
71幼女の旗の下に:2010/05/05(水) 14:38:10 ID:VO2ay/lX
63

エフラムは過酷な労働に耐えながらも数日に一度、セフェランの牢に招かれて紋章町の政治について語り合った。
その時間は濃密なものであり、エフラムにとって強烈な刺激となった。

エフラム 「貴方は賢人だな。俺は貴方ほどの賢者を他に知らない」
セフェラン「私など大した才の持ち主ではありませんよ。ただ人より少し長生きしているだけのことです」
エフラム 「どうだ? 出所したら我が党に入らないか?
      俺はここに来る前、ある幼女からこの地に幼女政権を打ち立てるための力があると予言されていた。
      今はそれが貴方だと確信している」
セフェラン「今はお返事はいたしかねます。私の出所には今しばらく時間がかかりますゆえ」
エフラム 「ああ、いずれよい返事がもらえることを期待している」

軽く天井を見上げると、セフェランは話題を変えた。

セフェラン「…世の中の流れは元老党に傾いています、このままではいずれ元老党の一党支配が完成します」
エフラム 「む…なぜだ?」
セフェラン「唯一の対抗馬が崩れつつあるためですよ。バーハラは間も無く分裂し、大きく議席を減らすでしょう。
      その後にくるのは唯一の巨大政党と、群小の小政党からなる議会…この流れを変えるのは強烈な個性に他なりません」
エフラム 「…一つ聞く。貴方はこのような地にありながら何故かくも政界の事に精通しておられるのか?」
セフェラン「このような辺境にあればこそ、かえって中央にいては見えないものも見えてくるものです。
      この地から移ろい変わる世の中を眺めているのも乙なものです」
エフラム 「ふむ…だが俺は一刻も早く政界に戻らねばならぬ。この地で貴方と知己を得れたのは得がたいことではあるがな」
セフェラン「貴方には目的も行動力もある。なれば今はその思想を纏める時です。
      万人に受け入れやすく伝えやすく…貴方の考えを体系化し、一大思想として打ち立てるかと思います」
エフラム 「む…しかし俺はあまり頭がよくない…」
セフェラン「私がお手伝いしますよ。少しずつでいい。ノートにお考えを纏めるのがよいでしょう」
エフラム 「そうか…そうだな。人々を幼女主義に啓発すつには、まず幼女思想をしっかりと打ち立てねばな」
セフェラン「そのためにも…貴方は死んではならない。一言ご忠告申し上げる。
      貴方の食事に毒が盛られている」
エフラム 「な…なんだと!? 俺は毎食残さず食っているのだぞ!?」

驚愕して立ち上がる。
食った時はなんともなかったのだが…

セフェラン「気づかれぬよう、ほんの少量ずつ盛られているのです。
      それは蓄積してある日突然に貴方を殺すでしょう。死後の解剖でも体内に残らない。
      傍目には急病としか移らないでしょうね。今の重労働はたんなる嫌がらせでしょう」
エフラム 「い…いったいなぜそんな真似をするのだ!誰の仕業だ!」
セフェラン「その敵を除くために貴方の友たちがAKJに働きかけました。
      近く再審が行われます。貴方はしばらく食事を控えるべきでしょうね。
      これを持っていくといい」

傍らの箱よりセフェランは幾つかのパンを取り出して袋に詰め始めた…
72幼女の旗の下に:2010/05/05(水) 14:38:58 ID:VO2ay/lX
64

ベルン署の内部ではナーシェン警視が悪徳の限りを尽くしていた。
賄賂はもらうわ、セクハラはするわ…しかしながら彼はそれらの罪を隠蔽することに長けていた。
それゆえゼフィール署長もナーシェンを処断できずにいたのである。
さて…その彼が今当たっている事案はAKJについてである。
ナーシェン「今更刑が確定した犯人をどうしようというのやら…KINSHINで頭の沸いたお嬢様がたには、
      物の道理がわからないようだね」
フレアー 「まったくですな。ですが再審の請求自体は法的手続きに則ったものです」
ナーシェン「ダノミルから連絡はないか?」
フレアー 「誰にでも『病死』はありうると…申しております」
ナーシェン「なるほど、『病死』ね。こりゃあいい!クックククク!
      よし、それなら再審の対策など不要だ。お前はバーハラ党の調査にあたれ」
フレアー 「はっ!」

部下が退去する背を見送ると、ナーシェンは頬を吊り上げて未来を思う。
ナーシェン「くっくくくく…ナーシェン署長…悪くないね…いい響きだとも…
      誰よりも強く…賢く…美しく…正しい私こそが署長の座にふさわしいのさ…
      バルテロメ殿…約束は守っていただきますよ?…くくくくく…」

ナーシェンの部屋を辞したフレアーは、バーハラ党の内情を調査すべく資料室で調べ物をしていた…
フレアー 「…やはりレプトール議員、ランゴバルト議員…このラインで内定をすすめるべきだろうな…
      きっと叩けば埃のひとつやふたつ出るだろう」

ロッカーの隙間から2つの瞳が自らを見ていることを彼はまだ知らない……
73幼女の旗の下に:2010/05/05(水) 14:39:52 ID:VO2ay/lX
65

紋章町財界の中でも屈指の位置を占めるグランベル社…
その中をラケシスは歩んでいた。
クルト社長との会談が目的である。
廊下を進んでいると、向こうから見知った顔が歩いてきた。

シグルド 「KINSHINは許さんぞーーー!」
ラケシス 「今日の用事はKINSHINじゃなくてよ。クルト様に用事がありまして」

とたんにシグルドの顔が柔和で穏やかなものになる。
シグルド 「それならいいよ。社長室なら23階だよ。エレベーターを使うといい」
ラケシス 「ありがとうございます」

一礼して歩き去るラケシスを見送るとシグルドは小首をかしげる。
シグルド 「それにしてもうちの社長に何の用なのかな?」

それから数日……
ダノミル所長は焦りを隠せないでいた…エフラムは相変わらずの健康体。
もう再審は明後日だというのに…エフラムを始末できねばナーシェンの怒りを買いかねない。
ダノミル 「ぬぅぅ…なぜ!なぜ!毒が利かん!そろそろ効果が出てもよいころだと言うに!」
明日にはエフラムとターナの身柄は裁判所に引き渡さねばならない。
ダノミル 「こ…こうなったら手段は選べん……理由などどうとでもつけられる…」
彼は数人の子飼いの部下を呼んだ…
74幼女の旗の下に:2010/05/05(水) 14:40:42 ID:VO2ay/lX
66

闇夜……
今日も鉱山の仕事が終わる。
一人残業を終えたエフラムは肩をコキコキならした。
エフラム 「ふうっ…よいトレーニングだがたまには休ませてほしいものだ」
監視員A 「………休めるぞ…喜べ」
エフラム 「ん?」
監視員B 「永遠にな!」

風を切って何かが迫る!?
エフラム 「うおっ!?」
とっさに身を捻ってかわしたそれは、槍の矛先だった!
エフラム 「な…何をする貴様ら!?」

5人の監視員が槍の矛先をこちらに向けている!?
こちらは丸腰同然だというのに!?

1 まずは説得する    やめんか!まずは話をしよう!
2 ツルハシで抵抗する なんだか知らんがこのままやられてたまるか!?
3 全力で逃げる     やむをえん!ここは逃げよう!
4 石を投げる       くらえこんちくしょう!
5 神に祈る        神様助けてくれ!

続く

75の方に選択をお願いします。
75助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 16:09:20 ID:TXC7l2kZ
まさかこのネタに一番最初にレス出来る日が来るとは…あまりの感激にスクリーンが見えな(ry

>>70-74
ターナが完全に無意識ロリコンになっちゃったアッー!…ヘイデンが知ったら卒倒しそうだw
GJ!

2番を希望します。
エフラム!ツルハシだって立派な凶器だから、それをうまく使って生き残ってくれよ!
76助けて!名無しさん!:2010/05/05(水) 16:44:08 ID:m+pKPSpM
>>70
ターナが(スタイル的な意味でも)第二のヘザーさんになっちゃううううう
サラはロリコン製造機だなもうw

>>75
ホラー映画じゃねーか!!
77助けて!名無しさん!:2010/05/06(木) 17:29:44 ID:U4Rw0GzA
こんな声のセリスはイヤだ↓
78助けて!名無しさん!:2010/05/06(木) 17:54:32 ID:BUJKM5Ez
穴子以外の誰を言えと言うのか
79助けて!名無しさん!:2010/05/06(木) 17:57:49 ID:Cb/ej9JT
ちょっと下品な小ネタ投下します。

朝の忙しい時間…運が悪いとこの事態に遭遇する…
そう…大家族にありがちな…トイレ行列!!!!
リーフがトイレに来ると前から順にリン、エフラム、マルス、ヘクトルが並んでいた。

リーフ「YABEEEEEE!!!!!…並んでる!?このままじゃ漏れる!?」
ヘクトル「小さい方なら庭でさっとしちまえばいいだろ?」
リーフ「前にそれをしたらエリンシア姉さんにぶっ飛ばして差し上げますわ!されたよ!?
    つーか大だよ!」
ヘクトル「奇遇だな俺もだガハハハハ」
リン「ちょっとあんたたち!下品な話しないでよ!?」
ヘクトル「お前だってその下品な事をしにきたんだろうが」
リン「お前マーニ・カティでボコるは…」
ヘクトル「うおあっ!?よせ!?」

ガチャッ

シグルド「ふー空いたよ」
リン「ちょっとシグルド兄さん、トイレで新聞読まないでよ!」
シグルド「おや、いつの間にか行列が…いやすまないすまない」
リン「ヘクトル!命拾いしたわね!」
ヘクトル「うるせーばーか」
マルス「もう、待ってるんですから早くすませてくださいよ」
リーフ「おお…お願いだから早く…」
エフラム「内股で震えるな気色悪い…」

その後も順にトイレをすませ……

リーフ「あががががががが………」
マルス「やあリーフ凄い形相だね。それじゃ僕は先に学校行くよ」
リーフ「兄さん!ヘクトル兄さん早く替わって!」
ヘクトル「ちょっと待て、3日ぶりなんだから」
リーフ「コノヒトデナシー!」

ガチャッ

ヘクトル「ふうぅすっきりしたぜ」
リーフ「光の速さで未来へGO!兄さんの後KUSEEEEEEEE!?コノヒトデナシー!」

〜 しばらくお待ちください 〜

リーフ「ああ……快感………危ないところだったよ…さてお尻を拭いて…(゚Д゚)…紙が…無くなってる!?
    ちょ…だ、誰か紙もってきてーーーー!?」
だが…家族は全員仕事や学校に出かけてしまった…エリンシアすらこの日はルキノと遊びに出かけて不在…
トイレを出れなくなったリーフ…彼の運命やいかに!?

トイレットペーパーをとりに行く…だがリーフはエリンシアが出かけていることを知らない…
ゆえにズボンとパンツを履いて出ねばならない!(ちなみにリワープは部屋に置いてきてしまった!)
だがそれは地獄…もはや進退窮まった!

リーフ「く…こうなったら…このまま誰か来てくれるまでトイレに篭城するしか…あ、あれ?
    レスキュー!?ちょ…だれが…待ち…」

ヒュンッ
80助けて!名無しさん!:2010/05/06(木) 17:58:34 ID:Cb/ej9JT
学校の教室

ミランダ「もーリーフってばどうしたのかしらね?
     ナンナがレスキューしてくれなきゃ遅刻だったわよ」
ティニー「携帯に電話しても出ませんでしたし…」
ナンナ「まぁいいじゃない。もうすぐワープアウトしてくるわ…」

ちなみにサラは小学校なのでこの場にはいない。

ナンナ「あ、来た来た……ブハッ!?」
ミランダ「ちょ…パンツは!?」
ティニー「………」(凝視)
リーフ「…………コノヒトデナシー…………」

セネリオ「酷い有様です」

お目汚しスマソ、この後は想像してください。
81ジャファル:2010/05/06(木) 20:45:52 ID:SWx1o58Q
つトイレットペーパー
82助けて!名無しさん!:2010/05/06(木) 21:52:53 ID:U4Rw0GzA
>>78
予想通り過ぎて逆に吹いたwww

>>79-80
確かにヘクトルの後はなあwでも何故かエフラムの後はそうでもなさそうな気が
ってかむしろなんで今までこのネタがなかったのか。…あれ?無かったよな?

>>81
ジャファル乙。だが何故だ、それで尻は尻でも尻血を拭き取っていそうのはw
83助けて!名無しさん!:2010/05/07(金) 13:20:44 ID:PXjrOW8H
>>82
ちょっと待て。リーフはまだ尻を拭けていない…つまり…

    , -──- 、
 /::::::::::::::    ::\
/:::::::::::        ::∨ト、 
::::::::::          :: レ'ノ
::::::::::::::         ::: レ'⌒ヽ    
ヽ-───i===i─-}ァ'  ノ    
、` ー-===-゚---゚==‐' /
、`¨フ>;''ニニゞ,;アニニY´; )     
_、;;)¨´,ニ=゚='" ,.ヘ=゚:く {ッリ'       
i1(リ        r;:ドヽ K
ヾ=、     に二ニヽ `|; )      
_,ノ| i.     {⌒゙'^ヽ.{  i;; ヽ     
_,ノ!i ヽ、  ヾ二ニソ ,';;;  ;;冫=:、
_;(|.!.   \   ‐っ /!;;; ;;/ 、''"\__  
'ト、\.   ,ゝ、.二..イリ\ / ー 1\'ニゝヽ_
:ヽ  `ニア   ,. -┴‐‐'  ー-:l :=ゞ=ソ」=ヽ   
:::::\ ニ= ト、.i___`ー-┴-、ノ .   l __l| ,ニト、くヽ
l::::::::::\ー:ト      __}/ト、゙ ー -‐| ,ニ|ゞ=ハ `¨´ー-  
;ニ=ー:::::::ヾト、._    ̄ ノ|::ヽ ニ._‐-ゞ=' . ノ ::|:::::::::::
84連レスごめん:2010/05/07(金) 13:49:53 ID:PXjrOW8H
不覚にもワロタ。ここのアイクが実際に引っかかりそうだw
ttp://usokomaker.com/sagi/r/%A5%A2%A5%A4%A5%AF
85助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 00:40:24 ID:mdFknLQS
鈍感詐欺・・・?
いやいやないない 嘘だって
86助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 01:11:13 ID:zPpgI59e
>>70-74の続き投下します
87幼女の旗の下に:2010/05/08(土) 01:11:56 ID:zPpgI59e
67

2 ツルハシで抵抗する なんだか知らんがこのままやられてたまるか!?

エフラム 「槍が無ければ戦えぬなどと思うなよ!」
監視員D 「ほざけロリコン!」

風を切って槍の矛先が迫る!!!
見切った!
ツルハシをもって槍を払うと返す一撃を胸に打ち込んだ!
監視員D 「ぐふぇ!?」

胸から血飛沫をあげて男が崩れ落ちる。
とっさに槍を奪おうと狙ってみるが、他の者たちが攻撃をかけてきてそれどころではない。
数人が同時に突き出した槍を身を引いてよける。
監視員A 「囲め!足を刺して動きを止めろ!」
エフラム 「ええぃ…貴様ら…武人なら一騎打ちでかかってこんか、卑劣漢どもめ!」
監視員B 「死ねいーーーっ!」
四方から槍先が迫る!
エフラム 「ちぇすと!」
裂帛の気合を持って正面の槍先を打ち落とす!
高々と金属音が鳴り響き槍が地面に落ちる。
そのまま勢いを殺さずに踏み込む。両脇から伸びた槍が両腕をかすめるがかすり傷だ。
一気に前進して正面の男に渾身の一撃を肩口に見舞う。骨の折れる音がした。
監視員B 「ぐぅっ!?」
呻き声をあげて男がうずくまる。後3人。
監視員C 「……っ」
手強しとみたか、3人の男は槍先を向けたまま距離をとっている。

相手が踏み込んでこないと悟ったエフラムは、油断なくツルハシを構えたまま怒声を張り上げた。
エフラム 「いったいこれは何の真似だ貴様ら!
      …さては幼女を守ることに反対する反幼女主義者…ロリコンの差し金だな!」
88幼女の旗の下に:2010/05/08(土) 01:12:39 ID:zPpgI59e
68

ダノミル 「それは違うぞ? ここは脱走犯の捕り物現場よ。
      囚人エフラムは脱走をもくろんだ上、それを阻もうとした看守2名に重傷を負わせた。
      許しがたい犯罪だ」
監視員達の背後より、ジェネラルの全身鎧に身を包んだ所長が姿を現した。
ふてぶてしい表情でエフラムを睨み付けている。
エフラム 「正当防衛…などと言っても聞く耳持たんのだろうな…一つ聞く。何故俺を殺す?」
ダノミル 「それを知らずにあの世に行くのも哀れと言えば哀れ。ナーシェン様のご命令よ。
      さあ執行の時間よ!紋章町刑法177条!
      刑務所より脱走を図った犯人はこれを捕縛するものとするも、
      抵抗せし場合は所長、及び看守の権限においてこれを殺傷するもやむなしとす!」
エフラム 「ふん、初めからでっちあげるつもりだろうが!」

ズシンズシンと地響きを立ててジェネラルが前進してくる。
構えを見る…まともな武器さえあればどうということの無い相手だが…
こんなチンケなツルハシではあの鎧に充分な打撃は与えられないだろう。

ダノミル 「雑魚どもならいざ知らず!そんな物で俺の相手が務まるか!」
エフラム 「ぬっ!」
繰り出された鋼の槍をかわす。
ダノミル 「いいぞ、もっと逃げ回って見せろ!」
エフラム 「せらりゃあああ!」
ダノミル 「効かぬわ!」
甲高い金属が火花を散らす…が…鎧には凹んだ跡すらなく、ツルハシの先が欠けている…
根元もぐらついている……
ダノミル 「頼みのツルハシもその有様よ」
エフラム 「ぐぅ…」
   
額に一筋の汗が伝う……
例え歴戦の猛者であっても風邪を拗らせて死ぬこともあれば、一瞬の油断ではるかに弱い相手に討ち取られることもある…
まさか自分も自分より技量の劣る相手に討たれることになるのか…

エフラム (お…俺の命運も尽きたというのか?
      いや…俺は…幼女のためにここでくたばるわけにはいかん。
      俺が幼女のために必要な人間ならば天は必ず俺を生かすはずだ!)

再び繰り出された槍先をツルハシの柄でそらす。
かろうじて避けられたもののツルハシは折れて砕け、もはや用をなさない。
ダノミル 「いい悪あがきだ…だがこれ以上時間をかけてもおれん…」
所長があごをしゃくる…
エフラム 「!?」
…足に激痛が走る!
しまった……残っていた監視員が所長の合図で手槍を投げつけたのだ。
腿を貫かれて傷口を焼かれるような痛みが走る。赤いものがズボンに滲み出していく。
エフラム 「貴様…」
ダノミル 「卑怯とでも思うか? 警官は犯罪者を捕らえるのに囮…盗聴…なんでも使うのよ。
      悪党の悪知恵と争うには正攻法ではかなわんからな。さあ死んでもらおう。
      これでナーシェン様もお喜びになる!」

鋭い槍先が眼前に迫る…
だが脚を貫いた手槍は地面に突き刺さり、もはや動くこともかなわない…
エフラム (死を恐れはせんが…ここで死んでは無駄死にだ…!)
89幼女の旗の下に:2010/05/08(土) 01:13:28 ID:zPpgI59e
69

?????「おや…満月の夜に月見に出てみれば…なんの騒ぎですかね?」
ダノミル 「!?」

背後から涼しげな言葉が響く…とっさに振り向いた所長が見出したのは…
長い髪を夜風に棚引かせた長身の男だった。
ダノミル 「セフェラン様!?…勝手に独房をお出になっては困ります!」
セフェラン「これは失礼…ですがさすがに見過ごすわけにも行きますまい。
      よもやここまで強行な手を取るとは思いませんでした」
ダノミル 「な…なんのことだかわかりかねます!
      我々は脱走犯を捕らえようとしたのみのこと!」
セフェラン「さすがナーシェン殿の息のかかった者だけあって見苦しい言い逃れをなさる…ターナさん!」

岩陰からターナが姿を見せた…その右手には槍が握られている。
エフラムが打ち倒した監視員が持っていたものを、ほかの者がエフラムに手槍を投げつけてる隙に拾ったものだ。
そして左手には…ビデオカメラが握られていた…

ターナ  「あんたがベラベラしゃべったことは、しっかりこの中に納まってんのよ!
      ナーシェン様がどうこうってこともね!」
ダノミル 「ぬっぐっ…ぐぐぐっ!?」
監視員C 「しょ…所長…」

この時所長の脳裏ではこの状況が高速で分析されていた…
先ほどの光景…自分が動けなくなったエフラムに止めを刺そうとしていた姿が録画されているなら…
刑法177条はあくまでも抵抗する脱走者に対してのもの…もはや抵抗不能に陥った者を殺せば、それは看守であっても殺人罪だ。
いくらナーシェンの後ろ盾があっても、これほどの証拠があってはごまかしきれない…
ダノミル 「かかれ…」
監視員A 「はっ!?」
ダノミル 「皆殺しにしろ!こいつらはみんな脱走犯だ!」
監視員C 「はっ!」

セフェラン「最後まで無駄なあがきをなさる…ターナさん、懲らしめてあげなさい!」
ターナ  「はい!」
90幼女の旗の下に:2010/05/08(土) 01:14:09 ID:zPpgI59e
70

3人の男が槍を向けてターナに襲い掛かる…が。
ターナ  「武器さえあればアンタたちなんか敵じゃないわよ!」
監視員A 「げはっ!」
監視員C 「ぐふっ!」
監視員E 「が!?」
たちまち突き払い、薙ぎ倒し、利き腕を貫いて戦闘不能に陥れる。

ダノミル 「ぐぐ…役立たずどもめ!」
エフラム 「…ターナ…」
ターナ  「さあエフラムをやってくれたお礼はこんなもんじゃすまないわよ!」
ダノミル 「小娘が…!」

踵を返したダノミルは、鉱山施設の管理室へと走りだす!
セフェラン「ふむ、警報を鳴らすつもりですね」
ターナ  「させるか!」
槍先を向けてつっこむと奥義を発動させた!
ターナ  「うりゃああああ!衝撃ぃ!」
ダノミル 「がっ!?ば…馬鹿な…進めん…!」
セフェラン「やれやれ…これで一応は落着ですかな…」

髪を掻き揚げると、歩み寄ったセフェランはダノミルの周囲に光の結界を配置していく。
エフラム 「………う…ぐ…」
ターナ  「エフラム、エフラム!?」
セフェラン「まずはローラさんを呼んできましょう、あの人は所長の息がかかってませんから安心です」
掠れいく意識の中で、そんな声を聞いた…
91幼女の旗の下に:2010/05/08(土) 01:15:11 ID:zPpgI59e
71

この夜…再び独房を抜け出したセフェランはいつもの待ち合わせ場所でエフラムを待っていたのだが、
いつまでたっても戻ってこない…
嫌な予感を覚えた彼は、エフラムから同志だと聞いていたターナをアンロックで牢から出すと共に鉱山へ駆けつけたのだ。
相手の犯行の証拠を握ろうと自室からビデオカメラを持ってきたのはとっさの機転である。

これらの説明をエフラムは医務室でローラからライブを受けながら聞いていた。

エフラム 「なるほど…そうだったのか…礼を言う。ターナもすまないな」
セフェラン「いえいえ、しかしそれでもギリギリでした。鉱山のどのあたりにいるかは総当りでしたから」
エフラム (鉱山から逃げていたら…上手く会えなかったかもしれんな…)
ターナ  「本当…助けられてよかったよ…セフェランさんが私を呼びに来たときは何事かと思ったもの…」
エフラム 「…このまま夜が明ければ俺たちは再審だな…セフェラン殿…世話になったな」
セフェラン「いえいえ、貴方のように有益な若者を助けられたのはうれしい限りですよ。
      次は刑務所の外でお会いしたいものです」
ターナ  「それにしてもセフェランさんは囚人なのに、どうして色んな杖やアイテムを持ってるんですか?
      それにビデオカメラまで…」
セフェラン「私に親身にしてくれる方が何かと便宜を図ってくれるのですよ。さすがに武器はなりませんがね。
      それにしても今夜はよき夜です。刑務所の大掃除が出来ました。
      天上のごとく清浄である必要はありませんが、あまり汚れているのも住処としては困りますので」

あの後…セフェランが刑務官たちに通報し、ダノミルとその部下たちは現在拘束されて監視を受けている。
報告を受けた刑務官たちもすぐには信じられなかったが、証拠画像を確認した以上所長を拘束しないわけにはいかなかった。
明日にはベルン署の捜査が入るだろう。

セフェラン「無断で独房を出たことはお叱りを受けてしまいましたがね…ブラッド君はマードック殿に連絡したそうです」
ビデオにナーシェンの名が出た以上、当然の措置とも言える。

エフラム 「ふむ…これでベルン署の内部にはびこる悪も滅びるか…後は俺たちの再審で無罪を得るのみ。
      セフェラン殿。以前も言ったが刑務所を出たらわが党に入ってほしい。どうか考えておいてくれ」
セフェラン「ふふふ…そうですね…いずれ再会することもあるでしょう」
ターナ  「エフラム…ライブしてもらったとはいえ、もう眠ったほうがいいわ」
エフラム 「そうだな…そうするか…」
言われるまでもなく疲れきっていたのだろう…
睡魔がエフラムを夢の中に誘うのにそう時間はかからなかった…

1 夢に…家族が出てきた    やはり…離れてみると…な…元気でやっているだろうか…
2 夢に…幼女が出てきた    俺は…やはり幼女に癒されていたんだな…サラ、ミルラ、チキ、ファ、アメリア…
3 夢に…ターナが出てきた   同志よ…お前がいなければ俺は死んでいたやもしれぬ
4 夢に…党の同志達が出てきた みんな…もうすぐ帰るぞ…再び共に幼女のために頑張ろう!

続く

92の方に選択をお願いします。
92助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 01:58:31 ID:RoYoQwBY
3 夢に…ターナが出てきた


少しは報いようよ
93助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 11:11:42 ID:WRKuRpZc
これでエフラムとターナの距離が少しは縮まると良いな
GJ!

所で出るかもしれないFE新作だけどさ、3DSの発売に合わせて出る様な気がするわ
…黄金の太陽もそうだけど、何でもいいから情報が欲しいお…
94助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 13:54:31 ID:sgZbp9Uc
アーサー「フォルセティ持っていくんで」
コープル「バルキリーGET」
スカサハ「「いつのまにか」ティ二ーが恋人になってた」
セティ「・・・」

八章

セティ「相変わらずすごい数の竜騎士だな・・・。
    えーっと・・・武器は・・・」

    ニア ライトニング
      ファイアー
      エルファイアー
      サンダー

セティ「風魔法がない!?
    ま、まぁセリス公子もいるし・・・だ、大丈夫でしょ
    一応ライトニングあるし」

セリス「レベルが低い奴は民間人救助!
    フィーとアレスは盗賊の腕輪の村へ!
    ティ二ーはレンスター城へ!
    その他はゆるりと行軍せよ」

セティ「ゆるり?うわ!ドラゴンライダーがもう来た!」

レヴィン「セリス、セティがやばそうなんだが」
セリス「ああ、大丈夫ちゃんと策があるから」
シャナン(俺で突撃?)
アーサー(いや、俺のほうが可能性がある)
セリス「リーフ、レスキュー」
リーフ「いや、レスキューは前半で手に入らなかったし、後半で手に入るの
は十章だよ」
レヴィン「・・・」
セリス「syシャナン「お断りだ」
セリス「アーsアーサー「勘弁」
セリス「・・・」





95助けて!名無しさん!:2010/05/08(土) 22:29:25 ID:5MPZhavH
突然で申し訳ありませんが、ここで以前言っていたラグズの発情期ネタを投稿しようと思います。
ここで投稿しないといつ投稿できるか分かりませんので、今のうちにさせていただきます。
ネタがネタなので色々と不安ですが・・・少年でも見られるように頑張ります。
96レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:30:19 ID:5MPZhavH
春、それは新たな始まり!
春、それは恋の始まり!
ハール、そいつは寝てばかり!

春とは、皆にとって新たな始まりを告げる季節。
もちろん、ラグズにとっても同じ事。

〜ガリア、カイネギス邸〜

リィレ  「あっれー?」
ライ   「? どうしたリィレ」
リィレ  「レテが御飯残して行っちゃいました」
ライ   「? 席離れただけだろ?」
リィレ  「いえ、さっき『ごちそうさまでした』って言って行っちゃたんですよ」
ライ   「? そりゃ珍しいな。あいつ、出されたモンは全部食ってたろ?」
リィレ  「それが最近調子悪いみたいで・・・」
ライ   「調子が悪い?レテがか?」
リィレ  「はい。昨日も『気分が悪い』って言ってました」
ライ   「へぇ〜・・・ん? 『食欲が無い』・・・『調子が悪い』・・・ ま さ か ! ! ?」

〜同時刻、兄弟家〜

アイク  「う〜む・・・」
ロイ   「? どうしたの?アイク兄さん」
アイク  「む・・・最近レテの様子がおかしいんだ」
ロイ   「様子が?」
アイク  「ああ。先週からどうもな・・・」

〜先週〜

アイク  「レテ、前日の約束通り、手合わせに来たぞ」
レテ   「・・・ッ!」
アイク  「どうした?苦虫を潰したような顔して・・・」
レテ   「来るな!寄るな!近づくな!」
アイク  「む?どうしたんだ?あんたが手合わせして欲しいと・・・」
レテ   「すまんが今日は帰ってくれ!」
アイク  (・・・体調不良か・・・?)

〜現在〜

アイク  「俺は最初にそう思ってその場を後にした。翌日ならば健康になっているだろうと・・・」
ロイ   「ていうか兄さん、なんで『苦虫を潰したような顔』なんて慣用句知ってるの?」
アイク  「話は最後まで聞け噴↑火↓」

 ドムッ!

ロイ (アフロ)「どうぞ続けてくださいアイク兄さん」
アイク  「俺はその翌日も行ったが、同じような事を言われて取り合ってもらえなかった。が、その2日後・・・」
97レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:31:15 ID:5MPZhavH
〜3日前〜

レテ   「ニャー!」
アイク  「ん? レテか?どうし」ガバッ
アイク  「うお!?」
ドテンッ
アイク  「くっ・・・い、一体どうした?」
レテ   「フニャー・・・ナーン・・・」
アイク  「?・・・レテ・・・だよな?」

今のレテの行動が不自然に感じられ、アイクは確認の為に本人に問う。
しかし、レテはアイクの言葉に答えない。

レテ   「ゴロゴロ・・・ニャンッ」スリスリ

答えるどころか、アイクの頬に頬擦りをし始めた。
さすがのアイクも面くらい、焦りを見せた。

アイク  「うお!? レテ!? どうしたんだ!?」
レテ   「ゴロナーン・・・ハッ!!?私は何を!?」
アイク  「れ、レテ・・・」
レテ   「あっ、アイクゥゥゥゥウウウウ!!?」
アイク  「叫ばなくても聞こえてる」
レテ   「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!///」ズドダダダダダダダダダ・・・
アイク  「・・・?」

〜現在〜

マルス  「何そのツンとデレの両極端みたいな感じ」
アイク  「マルスお前いつの間に・・・」
リーフ  「アルムじゃないんだからさ、いきなり出てくるのはやめようよ」
ロイ (アフロ)「兄さんもだよ」

〜庭〜

アルム  「うわああああああああああああああああああん!!」ズドダダダダダダダダダ・・・
セリカ  「アルム!?アルムーーー!!」

〜居間〜

ロイ (アフロ)「・・・レテさん、何かあったのかなぁ?」
マルス  「さぁ?それにしてもロイ、良い髪形だね」
ロイ (アフロ)「ありがとう、最高の誉め言葉だよ」
98レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:34:51 ID:5MPZhavH
〜数分後、カイネギス邸〜

所変わって、暗い廊下を歩く青髪の青年―――ライは、ある場所を目指して歩き続ける。
そして今その場所に行きつき、立ち止まる。
レテの部屋だ。
居るかどうかを確認する為、ライはドアをノックする。

コンコン
ライ   「レテ〜、ちょっと話があるんだが・・・」
シーン
ライ   「? レテ?・・・鍛錬に出ちまったかな・・・」

そう吐き出すと、頭をガジガジ掻きながら面倒くさそうに溜息を吐く。
『でもまぁ、念の為だ』と思いつつ、ドアノブを徐にまわす。
すると、『ガチャッ』と言う音と共にドアが開く。

ライ   「ん?なんだ、居るんじゃねぇか」

部屋は暗いが、獣牙族特有の目と鼻で住居人を確認出来た。
寝息が聞こえないので、寝てるわけではないらしい。
ライは1歩部屋へと入りこんだ。

ライ   「居るんなら返事くらい」ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン
レテ   「夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ夢なら覚めろ」
ライ   Σ「なんか言ってる!」
レテ   「誰かァァァ!私を現の世界に引き戻してくれェェェ!!」
ライ   「待て待て待て待てェェェ!石柱に頭突きすんな!早まるなァァァ!」
 
〜数分後〜

ライ   「・・・成る程・・・気がついたらアイク等身大(ヴァンガードVer.)の抱き枕に涎垂らしながら抱き付いて寝てたワケね・・・」
レテ   「復唱すなァァァ!///」

ライの目の前にいる橙色の髪をした女性は顔を真赤にしながら叫ぶ。
その彼女のすぐ後ろにはベットがあり、その上に先程出てきた例の抱き枕が転がっている。

ライ   「つーか、お前今の今までアイク等身大抱き枕なんてモン持ってたのか?」
レテ   「知らん知らん知らん!!気がついたら置いてあったのだ!!」
ライ   「ふーん・・・まぁ抱き枕は置いといて」

ライは一度言葉を区切ると、部屋に入る前の溜息より深い溜息を吐きながら話を続ける。

ライ   「とうとう時期が来ちまったな・・・ 発 情 期 ・・・」
レテ   「あああああ〜〜〜〜・・・何ということだ・・・毎年毎年嫌になる時期が来てしまった・・・」

レテはそれを再確認したようで、水を与えられなくなった植物のように、みるみる内に力なく項垂れてしまった。

ライ   「そう言えば去年はアイクの写真にキスしてたっけ?」
レテ   「言うなと言ってるだろうがァァァ!!///」

そんな事してたのかレテ・・・。
99レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:38:52 ID:5MPZhavH
ライ   「レテって発情期が来るとキャラ変わるからな・・・前半は“ツンデレクール”から“ツンツンツーン”だが、後半からは“デレデレデーレ”になる」
レテ   「デレるのは私のプライドが許さん・・・だが、気がつくとこうなってしまう・・・どうすれば・・・」
ライ   「どうすれば・・・つってもなぁ・・・」

ライは顎を指で抑えて考える。
そして『パキンッ』と指を鳴らし、何か思いついた顔をする。

ライ   「おっ、こう言う時にあいつが頼りになるんじゃねぇか!」
レテ   「へ?」

〜数十分後〜

マルス  「やっほ〜、来ちゃいました〜」
レテ   「・・・なぜ、アイクの弟なんだ?」
ライ   「何言ってんだよ、弟君は『紋章町が世界に誇る智将ベスト3』に入る策略家だぜ?現にランキング表にもホラ・・・」
レテ   「分かった分かった・・・」
マルス  「理由はここに来る間にライさんから聞きましたよ。大変な事になってますねぇクフフフ」
レテ   「・・・信用して良いのか?色々と・・・」
ライ   「・・・まぁ大丈夫じゃないか?」
マルス  「任せてくださいってクフフフ・・・あ〜、楽しくなってきた〜」
レテ   「・・・他に人はいないのか・・・?」
ライ   「口利きできる唯一の智将なんだ、諦めろよ」
マルス  「さて、本題に入りますか」
レテ   (不安だが・・・仕方あるまい・・・)
マルス  「手っ取り早い話、我慢できればそれに越した事はないんですけれど・・・無理なんですね?」
ライ   「それが出来たら苦労しないぜ?」
マルス  「それもそうですね。・・・簡単な話、レテさんはどうしたいんですか?」
レテ   「わ、私か? ・・・私は・・・・・・///」
ライ   「なんでソコで頬を赤らめる?」
レテ   「! いっ、いやっ!断じて赤くなどなっていない!」
マルス  「大丈夫ですよ、ここに居るのは3人だけで、他は誰も聞いて居ませんので」
レテ   「・・・!///」
マルス  「埒があかないですよ・・・素直に言ったらどうですか?アイク兄さんとセッ」「ションアットワンスゥゥゥゥゥゥ!!」ズガシャアアアアアアアア
マルス  「うぐふっ・・・なんて鋭い一撃+伏字・・・!」
ライ   「言い方が悪いぞ、弟君。ラグズの場合は交」「感神経伝達物質ゥゥゥゥゥゥ!!」ズゾバァァァァァァァ
ライ   「うぐふぅ・・・なんて鋭い(ry」
レテ   「貴様らァァァ!!なに放送禁止用語言おうとしてるんだァァァ!!」
ライ   「大丈夫だって、週間少年ジャンプの『銀○』だって交・・・あ〜・・・ゲフンゲフン・・・の1つや2つ軽く使ってるぞ」
レテ   「一緒にすな!!」
マルス  「でも発情期の女性としては真っ当な意見だと思いますよ?意中の人とセッ・・・ゲフンゲフンッ・・・をしたがるなんていうのは。しかも野性の心が突き動かす中、ちゃんと我慢してるんですから凄い事ですよ。今は抱き枕に涎という行為に走っちゃってますが」
レテ   「ライィィィ!!貴様バラしたなァァァ!!?」ズダダダダダッ
ライ   「すまー―――ん!!」ピュー
100レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:42:00 ID:5MPZhavH
〜数分後〜

マルス  「じゃぁまぁ、レテさんの意見もあると言うことで、既成事実作っちゃおうと思います」
レテ   「待てコラ!なぜ話を勝手に進めるんだ!」
ライ   「そうだな。いかに鈍感でも既成事実作っちまったら承認せざるを得ないな」
レテ   「だから話を勝手に進めるな!そもそも私は『デレたくないからデレを止める方法はないか』と聞いているんだ!」
ライ   「分かってねぇなぁ・・・デレまくる今が好機なんだよ。それにさっき言ったように、マルスは紋章町の誇る智将なんだぞ。マルスの意思を尊重した方が得策だとは思わねぇのか?」
レテ   「私の意思も尊重しろ!!」
ライ   「ダメだ、自分中心に考えてるぜ」
マルス  「いけませんねェ、自己中心的な発想は」
レテ   「何なんだこのやりきれない状況はァァァ!!」(憤怒)
ライ   「いいじゃねぇの、子どもの1人や2人、可愛いもんだぜ?」
レテ   「なんかもう既成事実作る方向で話が進んでるのか!?頼むから意思を尊重しろ!!」(激怒)
マルス  「そうですね。では、意思を尊重して子どもは5人くらいでどうですか?」
ライ   「おっ、そりゃ大家族だな」
レテ   「それが意思を汲む行為だと思ってるのかァァァ!!」(爆怒)
マルス  「分かりました。では、3人でどうです?」
ライ   「まぁ妥当な人数だな」
レテ   「さっきから全然尊重してないぞコラァァァ!!」(真・爆怒)
マルス  「はぁ〜・・・話が先に進みませんね・・・いいですか?想像してください」
レテ   「あ、ああ・・・何をだ?」

とある一軒の家・・・そこにいるのは美しい女性と子ども達。
外で楽しく遊ぶ子ども達を見て女性は微笑む。
子ども達に一緒に遊ぼうとせがまれ、一緒に遊んでいる内に日は暮れ始める。
子ども達を家の中に入れ、泥だらけになった子ども達と一緒にお風呂に入る。
今日は何が楽しかったのか?次はどんな遊びをしたいのか?それらを風呂場で話し合う。
そして夕飯の時間になると夫が帰宅。
一家団欒の食事に会話が弾む。
子ども達は今日の感想を父親に報告し、明日は一緒に遊ぼうと約束を交わす。
満腹な上、遊び疲れた子ども達は素敵な夢を見る為、明日の為に眠りにつく。
残ったのは妻と夫。
夫は妻の疲労を労い、優しい言葉を掛ける。
その言葉に安心しきった妻は、夫の肩を借りて眠りにつく・・・そして夫もまた、仲良く寄り添って眠るのでした・・・。

マルス  「どうです?」
レテ   「い、良いかもな・・・」ドキドキ
マルス  (洗脳(寧ろ誘導?)成功!!)
ライ   (ナイスだぜ弟君!)
マルス  「そうなるように、僕等も全力でサポートします。一緒に頑張りましょう!」
レテ   「そ、そうだな・・・よろしく頼むぞ!」

まんまとノせられたレテ!裏で笑う腹黒王子と青猫!
カイネギス邸でこんな事が起こってるとは知る由も無いアイク!(知って如何こうするとは思えないが・・・)
どうなるレテ一行!どうなるアイク!続く!!
101レテの苦悩:2010/05/08(土) 22:48:43 ID:5MPZhavH
・・・このようになってますが、いかがでしたか?
抑えた方が良いという部分がありましたら、ご忠告お願いします。
102紋章町バスケットボール大会:2010/05/08(土) 23:35:52 ID:yMFwvt7a
>>101 とてもGJです!!どうか抑えないで続けて下さいお願いします

間が開きましたが続き投稿させて頂きます。尚、前回指摘をしていただいたので、今回から括弧を付けています。
103紋章町バスケットボール大会その14:2010/05/08(土) 23:39:08 ID:yMFwvt7a
マルス (ラスト10分間は相手ボールから。ここが最初の正念場だな。)

マルス 「みんな!3ポイントシュートだけ撃たせないようにして!」
リン 「いいの!?アイク兄さんは今ベンチにいるのよ?ゴール下に入られたら確実に決められちゃうじゃない!!」
マルス 「確かに、今こっちの防御力は少なからず下がってる。でも、ゴール下のシュートを警戒し過ぎて、3ポイントシュートを決められるよりはマシだよ。それに・・・」
リン 「・・・それに?」
マルス 「僕は、アルムが3ポイントシュートを決めてくれると信じてる。だから、これでいいんだ。」
リン (・・・たまにはいいこと言うじゃない・・・)
リン 「わかったわ。もう、相手に3ポイントシュートは撃たせない・・・!!」

ティト 「っ!」
ティト (・・・この葉っぱ、どれだけ体力あるのよ!!振り切れる気がしない・・・!!)

ティトは、リーフのディフェンスを振り切ることができずにいた。右に左にティトが揺さぶっても、リーフがスキを見せることはなかった。

セリス 「すっごぉい!!リーフよく振り切られないね!!」
アイク 「あいつはこの紋章町で、間違いなくNo.1の体力を持っている。俺でも、あいつを振り切ることは難しいだろう。」
ヘクトル 「俺には出来ねぇな・・・」
ロイ 「そりゃそうでしょ。ヘクトル兄さんは、紋章町で五本の指に入るピザなんだから。」
エリンシア 「一理有りますわね・・・。」
ヘクトル 「(´・ω・`)ショボーン。・・・!!」

兄弟家ベンチの雑談が終わった直後、試合は、動いた。

104紋章町バスケットボール大会その15:2010/05/08(土) 23:41:02 ID:yMFwvt7a
紋章町バスケットボール大会その14
ティト 「あっ!!」
リーフ 「頂き!!アルム兄さん!!」

リーフがティトからボールを奪い取り、アルムにパスを出したのである。そして、

マルス 「アルム!!そこから撃って!!」

マルスがアルムに指示をだした時、アルムは、先程聞こえたマルスとリンの会話を思い返していた。

アルム (僕は、アルムを信じてる。か・・・)

アルムは、コートの中心にいた。ここからシュートを撃っても、入る可能性は、限りなく、低い。マルスだって、そんなことわかっているだろう。それでも、マルスはアルムに、「撃て」と言った。決められると信じて。

アルム (決められるかなんて、わからない。けど・・・)

アルムは、脚に力を込めた。

アルム (マルス兄さんが僕を信じるなら・・・)

一呼吸分、力を貯めて、そして、

アルム (僕も、マルス兄さんを、そして・・・)

アルム (僕を信じる!!)

全身を使って、ボールを打ち出した。

アルム 「いっけぇっ!」

アルムの撃ったボールは、大きな弧を描いた。力強く、繊細に。そして・・・

スパァン!!

会場に、心地良い音が響きわたった。

105紋章町バスケットボール大会その16:2010/05/08(土) 23:43:22 ID:yMFwvt7a
紋章町バスケットボール大会その15
セリカ 「アルムかっっっこいぃーー!!!」
アルム 「ありがとう!セリカ!」

この3ポイントシュートにより、点差は12点となった。まだ、点差は広い。しかし、

マルス (この3ポイントシュートは、流れをこっちに引き寄せる!!)

ティト (3ポイントシュート!?)
ファリナ 「まぐれ・・・かな?」
フィオーラ (大変なことになるかもしれませんね・・・ここで止めないと!)
フィオーラ 「ティト!私にパスを!」
ティト 「はいっ!」

マルス (ここで立ち直らせる訳にはいかない!)
マルス 「みんな!パスを警戒して!打たれる前に奪い取るんだ!」
リーフ 「フィオーラおねいさんは僕がディフェンスするよ!触っても何も言われないなんてパラダイスDAKARAね!ハァハァ」
マルス (・・・そろそろ来ると思ったよ。)

エリウッド 「リーフ・・・」
ミカヤ 「むしろよくここまで耐えたと思うべきね。」
エリンシア 「一応、ディフェンスですから、文句もつけられませんしねぇ・・・」
セリス (あの台詞言わないで黙ってディフェンスに行けばよかったのに。)
106紋章町バスケットボール大会その17:2010/05/08(土) 23:45:45 ID:yMFwvt7a
フィオーラ 「くっ!」
フィオーラ (ピッタリくっついてくる・・・抜けない!)
フロリーナ (パスルートも全部塞がれてる・・・)
フィオーラ 「あっ!」

ピーーーーッ!

コートに笛が響き渡る。
フィオーラが、誤って三歩動いたのだ。

マルス (やった・・・)
これにより、イリアチームは攻撃権を失い、兄弟家ボールとなった。

アイク 「ん?なんで今笛が鳴ったんだ?」
ロイ 「ボールを持っている人が三歩以上歩くと、トラベリングって言う反則で、相手ボールになるんだ。」
アイク 「なるほど。」

マルス 「流れは傾いた、かな?僕らの方に。」
エフラム 「一気に攻めるぞ。点差はまだ、広い。」
リン 「そうね。ここで縮めないと・・・。」
アルム 「ここは堅実に2ポイントシュートかな?」
マルス 「いや、アルムの3ポイントシュートで行こう。」
リーフ 「また?」
エフラム 「流石に防がれるんじゃないか?」
マルス 「そうかもね。」
リン 「じゃあなんで?今の流れを切られたら・・・」
マルス 「違うんだよ。入る、入らないの問題じゃないんだ。入らなくてもいいんだよ。」
アルム 「どうして?」
マルス 「普通、さっきのアルムのシュート、決められると思うかい?
エフラム 「普通、無理だな。」
マルス 「そうでしょ?だからこそ、いますぐにもう一度3ポイントシュートを撃つ必要があるんだ。」
エフラム 「???」
107紋章町バスケットボール大会その18:2010/05/08(土) 23:47:45 ID:yMFwvt7a
マルス 「もう一度、アルムが3ポイントシュートを撃てば、相手はアルムが狙って撃ったと確信する」
リン 「すると、どうなるの?」
マルス 「相手は、アルムに常に気を配らなきゃいけなくなる」
エフラム 「!!なるほど。そういうことか!!」
リーフ 「相手がアルムの3ポイントシュートを警戒しなければいけないということは」
アルム 「相手のゴール下への警戒が甘くなる!」
マルス 「そういうこと。これで警戒が甘くなれば、僕らは容易にシュートを決められる」
エフラム 「警戒が甘くならなければ、アルムが3ポイントシュートを決められる、ということか」
リン 「ディフェンスは?こっちが決めても、相手に決められたら・・・」
マルス 「僕らには、ディフェンスにおいてできるプレーが三つある。」
リーフ 「三つ・・・?」マルス 「一つは、ペンタゴン・アタックのパスカット。二つ目は、アルムのパスカット。最後の一つは・・・」
アルム 「最後は・・・?」
マルス 「ドリブルスティール、さ。」
マルス以外全員 「!!」
108紋章町バスケットボール大会その19:2010/05/08(土) 23:51:10 ID:yMFwvt7a
マルス 「僕らは素人だ。相手もね。だからこそ・・・」
リーフ 「必ずどこかにスキができるっ!」
マルス 「この大会は、準備期間が短かった。だから、恐らくどこのチームも何かしらの長所を特化させているはずなんだ。イリアチームが特化させたのは・・・」
リン 「パスと、チームプレー・・・!」
マルス 「実際、相手のシュートの精度はあまり良くない。恐らく3ポイントシュート要員をフロリーナさんだけに絞って鍛え上げたんだろうね。」
アルム 「・・・」
マルス 「だから、最初のシュートはフロリーナさんだった。そして、3ポイントシュート要員が少なかったおかげで、今まであまり差が開かなかったんだ。」
エフラム 「そういえば、リーフはボールスティールをしていたな。」
リン 「確かに・・・」
マルス 「リーフは、盗賊団の首領だからね。常に相手からボールを奪うって意識がどこかにあったんだろう。」
アルム 「これからは、それを全員で意識してディフェンスするってこと?」
マルス 「そういうこと。なるべくアルムのパスカットは使いたくないしね。」
リン 「なんで?」
マルス 「理由は二つあるんだ。一つは次の試合に向けて隠しておきたいから。もう一つは・・・」
リン 「・・・」
マルス 「念のため、さ。最後の切り札として取っておきたいんだ。」
109紋章町バスケットボール大会:2010/05/08(土) 23:57:59 ID:yMFwvt7a
やってしまったorz
>>104>>105の一行目は無視して下さい
とりあえず今回はこれで切らせて頂きます
最後に、皆さん、GJです!!
110助けて!名無しさん!:2010/05/09(日) 20:04:59 ID:JmsMQ1vd
これから何レスか投下します
111助けて!名無しさん!:2010/05/09(日) 20:06:13 ID:JmsMQ1vd
2ヶ月程前から、紋章町を含めた全国にて開催されたミスコン「第2回RPG最萌トーナメント」
優勝者にはいかなる望みも思いのままに手に入るといわれている…
(※これはこのSSだけの独自設定であり、実際は過程を楽しむものです)


 「一昨日は有名作品が多かったけどなんとか勝てたわ。
  …2回戦は全員この町の住人ね。」

  ミカヤは…
 1回戦を勝ち抜き、2回戦まで束の間の休息を得ている。
 しかし、何を望むかはまだ誰も知らない。

 
 「3/4が紋章町の住人ね。でも、KINNIKUの為には負けられませんわ!」
 「(姉の胸を見ながら)私の組も3人が紋章町の人ですが、勝って見せます!たとえ姉さんでも!」

  エリンシアは…
 同作品間で票割れが懸念され、やや厳しいところがあるが、負ける気はまったく無い
 優勝したら第2回さいもえの開催を望むらしい。

  エイリークは…
 勿論豊胸目的である。しかし、エリンシアと同じ理由で厳しいかもしれない。
 しかし、エイリークに投票した人の多くが 好きであることは何とも皮肉なことである。
112助けて!名無しさん!:2010/05/09(日) 20:07:01 ID:JmsMQ1vd
 「むっ……、この組の……かなり強そうだが…手合わせ願えないものだろうか…」

  アイクは…
 周りの誰もが興味を持たないだろうと思っていたが、
 出場者の中には強者も多くいるため、そういった者を見かけるたびに他県まで赴いては勝負を望んでいる。


 「…あんな顔されたら断れないだろう。…どうも、俺は妹に弱い性格なのかもな」

  エフラムは…
 基本的に興味は無い。しかし、竜王家の3人に頼まれたのでその日は投票した。
 そんなだからいつまでも疑惑が晴れないのだ。


 「1回戦もし勝ったとしても次下手したらあの盗賊か…
  …いつもならマルスが何か言ってくるところなのにいないわね。」

  リンは…
 楽に勝つことはできないだろうし、別の問題も抱えている。
 絞める相手もいないので悩みを発散させることもできずにいた。


 「…あなたにとっても悪い話ではないと思いますが」

  マルスは…
 このトーナメントを他県の有力者相手にコネを作るチャンスと捉え、全国を飛び回っている。
 しかし、工作などしてこの祭りをつまらなくするつもりは無いようだ。
 今日は勿論シーダに投票するが、リンにも投票するらしい。
113助けて!名無しさん!:2010/05/09(日) 20:08:33 ID:JmsMQ1vd
 「外伝組はもう私一人。…今のところ雲行きも怪しいわ。」
 「でも僕はいつもセリカの味方だよ」
 「アルム…」
 「セリカ…」
 「KINSHINは許さんぞおぉぉ!!…と、早く溜まった書類を書き上げなければ(といいながら去る)」

  アルムは…
 やっぱりセリカに投票。
 支援もしたが、悲しいことにあまり人の目に留まらなかったらしい。

  セリカは…
 ミラ教を他県を含めて布教することが目的だが、途中経過を見てもやや厳しい。
 ※ちなみにセリカの投票日は今日です。

  シグルドは…
 KINSHIN撲滅のために仕事が溜まっていたが、
 なんとか20日には間に合わせようといつも以上に頑張っている。


 「あの日に投票したのは、もちろん………さn…この人でなしー!」

  リーフは…
 相変わらずお姉さんキャラに投票しては吹っ飛ばされることを繰り返している
 いい加減学習してもいいような気もするが、信念は曲げられないらしい


 「13日は、ラクチェとラナと、エリンシア姉さんかな」
  セリスは…
 友人や家族たちを中心に投票している。
 エリウッド、ヘクトル、ロイも似たようなものである。


5000人以上の女性がエントリーし、街中もその話題で持ちきり。
連日FETVも特番を組んでいる。
この祭りに、あなたも投票してみてはどうだろうか
114助けて!名無しさん!:2010/05/09(日) 20:11:15 ID:JmsMQ1vd
これでおわりです
宣伝臭い上、エレブ組が微妙ですが
あとエイリークのところの空白は貧乳のまちがいです。すみません。

でもこれ読んで最萌参加者が一人でも増えてくれたら幸いです
115幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:49:15 ID:zPGv2laJ
>>96-100
マルス何をもくろんでいるwwwwwwww
『紋章町が世界に誇る智将ベスト3』の残り2人はサラ様とセネリオあたりだろうか。

>>101
個人的には問題ないと思いますよ?
少年誌に掲載できるくらいで留まってると思いますし、続きを楽しみにしています。

>>103-108
アルムがたまに活躍するとうれしくなる…
普段裏方の人間に脚光があたるのっていいね!
GJ!

>>111-113
個人的には…エイリークに頑張ってほしいが…
願いがかなうオチが予想できない…


>>87-91の続き投下します。
24章
>>234-236 弄ばれる兄 より一部設定をお借りします。
116幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:50:10 ID:zPGv2laJ
72

3 夢に…ターナが出てきた   同志よ…お前がいなければ俺は死んでいたやもしれぬ

包丁でりんごを切ると爪楊枝を添える。
きれいに切り揃えるとなんとなく達成感を感じた。
エフラム 「ふむ、こんなところか」
台所の天井には墨で大きく『幼女』と書かれている。
あれは誰が書いたものだったか…などと首を傾げるが、達筆ぶりを見ると自分の作品だと思い直した。
書いた覚えはないのだがそんな気がする。

エフラム 「はやく持っていってやらんとな」
りんごを皿に盛り付けると台所を出て長い長い廊下を歩いていく。
途中でセリスに出会った。小さなセリスが懸命に背伸びしながら何かしゃべっている。
必死に耳を澄ますと「手伝おうか?」と言ってるようだ。
エフラム 「すまんな。だがお前の体格ではこの皿は持てないだろう」
当然の指摘をするとセリスはがっかりして姿を消した。手のひらサイズのセリスには無理のある仕事だ。
なぜセリスが小さいのかは疑問にならない。
ふと窓から差し込む日が翳ったことに気づいて外を見る。
空を埋め尽くすほどの大勢のミルラが飛んでいる。背中に生えた羽が元気に動いているのを見ると微笑ましい気持ちになった。
エフラム 「俺も頑張らねば」
廊下を進んでいくと目的の部屋に辿り着いた。
部屋の入り口に立てかけてあった槍を取ると扉を壊して歩み入る。
117幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:50:53 ID:zPGv2laJ
73

エフラム 「助けに来たぞ。それとおやつだ」
そこは遊具やおもちゃが敷き詰められた託児所のような部屋。
数百人の幼女が毛布に包まってすやすやと眠っている。
その傍らで優しく幼女を見つめているのはペガサスナイトの軽装の鎧の上にエプロンをつけたターナだった。
エプロンに刺繍されたディフォルメサラが愛らしい。
エフラム 「ターナ?」
ターナ  「ここを支配していたロリコンは滅したわ」
ターナが示した方を見ると、ボコボコにされたダノミルが倒れている。
禿げた頭には墨で『天誅』と書かれていた。
エフラム 「それはなによりだ。どれ、幼女が怖がるといかん」
ダノミルを引きずると窓から捨てる。これでもう安心だ。
エフラム 「幼女たちはお昼寝の時間か」
ターナ  「ええ…おやつをもってきてくれたのね。起きたら食べさせてあげましょう」
エフラム 「そうだな…保育園の仕事は慣れたか?」
ターナ  「とてもやりがいのある仕事ね。幼女がブランコに乗って先生押して…ってせがまれた時の幸福感は何者にもかえがたいわ」
エフラム 「そうか…よかった…幼女愛の同胞ターナよ、俺はお前に礼を言わねばならぬ」
ターナ  「同志エフラム。私は貴方を助けたんじゃないわ。貴方が背負っている幼女の未来を助けたのよ。
      お礼なんていらないわ」
エフラム 「そうだな…だからこそ…この保育園も完成したのだ」

あれ……なんだか時系列が可笑しい気がする…
ターナに助けられたのが昨日の事のようなのに、10年前のことの気もする…が、そこでそういうものかと受け入れた。
エフラム 「保育園の運営はうまくいっているか?」
ターナ  「補助金が出るから大丈夫、明日を担う美しい幼女たちはすくすくと育ってるわ」
エフラム 「それもお前のおかげだ。ターナは幼女を守る慈母だ」
ターナ  「エフラムと一緒に幼女を守り抜いてきたから保育園があるのよ。
      私、幼女大好き!とても暖かい気持ちになるわ!」
その笑顔はまるで太陽のようだ…
暖かく地上の幼女たちを照らしている…
エフラムの瞳にはターナがとても眩しく映った。
感激に頬を涙が伝う…
エフラム 「同志よ…俺たちは同じ目的に向かって邁進する同志なのだ!」
ターナ  「これからも共に愛しい幼女達を守り抜きましょう!」
2人は感激の涙に頬を濡らし、固く手を取り合い誓いを新たにした…
118幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:51:34 ID:zPGv2laJ
74

エフラム 「あ……うーむ……あれ…ターナ…?」
寝ぼけ眼で周囲を見る。
ここは医務室のベッドの上、なぜか先ほどまでの記憶がぼやけ始めている。
ターナ  「あ、お早う」
医務室の扉が開いて朝食のトレイを持ってきたターナが顔を出した。
ターナ  「傷はもう大丈夫みたいね、朝ごはんにしましょ」
ベッドの傍らのサイドテーブルに2人分の朝食を置くと椅子に腰を下ろす。
エフラム 「同志よ!幼女愛の同志よ!」
ターナ  「へ?」
いまだ先ほどの感動覚めやらぬエフラムは熱烈にターナを抱きしめる!
ターナ  「むぎゅあ!?…え、え、え、ええぇえぇぇぇぇっ!?」/////////
エフラム 「共に…これからも共に幼女を守り抜こう…」
抱きしめながらターナの頭を撫でる。
半分癖みたいなものだ。幼女にもエイリークにもよくこうして頭を撫でてやってるものだ。
さすがに抱擁までは中々ないが……
だが今のエフラムはターナの幼女愛に深く感激しており、それを熱烈に表現せずにおれなかった。
ターナ  「あ、あ、あ、あ、あのねあのね……えっとね…そのね」
一方のターナはエフラムの腕の中でうろたえがならどもってしまう。
頬が紅潮するのを抑えることができない。
こうして抱きしめてもらうなんて初めてのことだ。
エフラム 「同志ターナ!」
ターナ  「はひゃい!?」
エフラム 「礼はいらんと言っていたがそれでは俺の気がすまん!
      再審が終わったら何か礼をする、楽しみにしててくれ!」
私、そんなこと言ったっけ?
…という疑問がかすかに胸をよぎるが、今のテンパッたターナにその余裕はなく、ただコクコク頷くのが精一杯だった。
119幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:52:28 ID:zPGv2laJ
75

ナーシェン「なぜだ…どうしてこうなった?」
再審の席上…今や弾劾されているのはナーシェン警視である…
周囲から突き刺さる視線が険しい。
ラケシス 「こちらが…被告エフラム及びターナの犯行の証拠とされた物品…証拠写真ですが、
      これが捏造である証拠を我々は入手しています」
マンセル 「それはいかなるものか?」
裁判長の声が法廷に響き渡る。
ラケシス 「写真の加工に使われたPCデータがこちらになります。
      また画面に映っている被害者幼女は別人の変装でした。証言者どうぞ」
チェイニー「いやーなんつーの?幼女の写真集出すからちょっと化けてくれって頼まれてサラに化けたんだけど…
      まさかそれがこんな使い方されるなんて思わなかったぜ」
マンセル 「つまり証言者は騙されて犯行の捏造の片棒を担がされた…と」
チェイニー「そうそう、バイトだって言われてさ」
ナーシェン「嘘を言うな!私はお前など知らないよ!」
チェイニー「でもあんたの部下って人から頼まれたんだぜ?」
ナーシェン(ば…馬鹿な…なんで足がついている?
      なぜAKJの連中はチェイニーを使ったとわかったのだ!?)

ナーシェンは預かり知らぬことだが…オリヴァーのリークした情報とAKJ工作員の活動により、
犯行の捏造の全体像はすでに把握されていた。
エフラムとターナを拘束した際に撮影した写真と、チェイニーをサラに化けさせて撮った写真を合成してエフラムらの犯罪を立証してみせたのだ。
なお、こういった証拠品は当然警察で入念にチェックされるものだが、警察幹部であるナーシェンならそれを誤魔化すのはたやすかった。

サラ   (惜しむらくはナーシェンが勝手にやったこと…元老党が命令したんなら、
      元老党の責任も問えたんだけどね…)

さらには犯行に協力したフレアーを密かに拘束してチェイニーを使ったと口を割らせた。
フレアーはロプトの地下僧院に囚われて公式には行方不明扱いだ。
初めは頑なに口を閉ざしていたが、ベルドに石化の魔法をかけさせてじわじわと足元から石にしてやったら、
石化が胸元まで迫ったところで口を開いた。

サラ   (もう少し粘るかと思ったけどね…クスクス)
120幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:53:10 ID:zPGv2laJ
76

ラケシス 「さぁ裁判長。判決を」
ナーシェン「嘘だ!これはでっちあげだ!誇り高きベルン署員が罪無き者を陥れるはずがありません!」
マンセル 「判決!先の判決を撤回し、エフラム及びターナを無罪放免としその名誉を回復する!
      なお、次回の法廷は犯行の捏造、及び被害者の殺人未遂により、ナーシェン、ダノミル両名を裁く場となろう!」

…こうしてナーシェンは失脚し、エフラムとターナは牢を出た…
逮捕より2ヶ月が過ぎていた。

エフラム 「長かったな…だが…成果はあった。これより再び幼女政権樹立への戦いがはじまるのだ…」
傍らにはサラが来た。
サラ   「しばらくね兄さ……むぎゅっ…」
エフラム 「元気にやってたか? 変わりないか? ご飯は好き嫌いなく食べていたか?
      ミルラと喧嘩したりしてはいかんぞ?」
サラ   「もう…いきなり抱きしめることないでしょ」
いつもは自分からしがみつくのに調子が狂う。
ミルラ  「あっずるいです!」
チキ   「チキもー」
ファ   「ファもー」
アメリア 「ししょー!」
たちまち幼女たちが集まってくる。
エフラム 「はっはっはよしよし!今日は思いっきり遊ぼうな!
      公園に行くか? 砂遊びも鬼ごっこもなんでもするぞ!」
全員纏めて腕の中で熱烈に抱きしめる。
傍からみると足りなくなった幼女分を補充してるように見えなくもない。

今頃はターナも自宅に帰っているはずだ。ヘイデンやヒーニアスも無罪だったと聞いて喜んでいるだろう。
121幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:53:52 ID:zPGv2laJ
77

その夜は政党事務所でささやかながら祝宴が開かれた。
党の面々、幼女、AKJ幹部、兄弟家やグレイル工務店のが集まって、
両者の無罪を祝いあった。
オグマ  「それでは、我らが党首エフラムと同志ターナの無罪を祝って…カンパーイ!」
一同   「カンパーイ!」
エフラム 「皆俺のことで心配をかけた…そしてよく俺の不在時に党を守ってくれた。
      オグマとロイドの議員当選のことも嬉しく思うぞ。これからも幼女のために頑張りぬこう!」
一同   「オーッ!」
ミカヤ  「……エフラムが帰ってきて嬉しい…けど…」
エリンシア「ますます…幼女のために戦う決意が固くなってますわね…」
ミカヤ  「やっぱり更生させないと…はぁ…」
アイク  「なに、いっぱしの男が決めた道だ。見守ってやればいい」
ミカヤ  「お姉ちゃんはエフラムに真っ当な結婚をしてほしいの!
      あああ…今回は…なにもなかったけど…いつ本当にやらかしてしまうか…」
ロイ   (エフラム兄さん信用ないなぁ)
ワユ   「ビール!ビールだヒャッホウ!」
セネリオ 「あまりハメを外さないでくださいよ…」

キルロイ 「異薬はやはりエトルリア製のものがよく効きますね、僕はよく飲んでるんです」
エリウッド「なるほど…参考になります。それと頭痛薬は…」

シャナン 「う〜いひぃっく…そきょのひょうじょ!ひみの学校では体育になひをはひているはね?」
アメリア 「え?…短パンですけど…」
シャナン 「いっかーーん!ほれはいかん!ブルマ復活ブルマ復活!わらひが閣僚になっはら
      かならふひみの学校の体操着をブルマにもろひてあげよう!楽しみにひててふれ!」
アメリア 「あぅぅ…この人辛み酒?…困った人に捕まっちゃったよ〜」
エフラム 「いや、シャナンの言葉には一理あるぞ?体育は大事だ」
アメリア 「そ…そうなんですか?」

ラケシス 「KINSHINばんじゃーい!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞー!」
ラケシス 「KINSHINばんじゃーい!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞー!」
ラケシス 「KINSHINばんじゃーい!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞー!」
クラリーネ「気のせいか…息があってません事?」

ユミナ  「もう!私まで働く羽目になったんだからね!
      オグマ!さっさとジュースのお替り!」
オグマ  「ああ、いま注ぐ」
カナス  「現在機関紙は支持者相手に週1で発行してます。
      少しですが部数も伸びたんですよ」
ターナ  「ありがとうね。明日から編集の仕事に戻るから」
122幼女の旗の下に:2010/05/10(月) 13:56:05 ID:zPGv2laJ
78

酒が回ってくると宴会はヒートアップし、気がついたらリーフが死んでいた。
酔っ払ったシャナンがバルムンクを振り回して流星剣をかましたのだがこれも無礼講だ、気にしない。

大騒ぎは深夜遅くまで続いた……

翌朝…2日酔いに苦しむ面々が部屋の片付けを済ませて事務所を出る。
今日は皆仕事になりそうもない。

党首の部屋で不在時の党の活動の記録を眺めながらエフラムは思案していた。
エフラム 「ターナは命の恩人だ…どういった礼がいいだろうか」

やはり礼をするなら相手が喜ぶものでなければ……
エフラムは懸命にターナが喜びそうなものを考えてみた。

続く

1 一緒に公園に行こう  公園で遊ぶ愛らしい幼女に心を癒されよう。きっとターナも喜ぶぞ
2 映画館に誘おう     アニメ、魔法幼女マジカルニノたんのロードショーが上映中だったな
3 サラのパンツをあげる そう言えば…バレンタイン(24章>>234-236)にもらったサラのパンツ、
                 結局返しそびれていたな…女物のパンツを男の俺が持っていても仕方がないしな。

123の方に選択をお願いします
123助けて!名無しさん!:2010/05/10(月) 14:18:28 ID:EyeBdTMu
>>116-122
サラ様黒EEEE!だがそれがいい
3しかありえないだろjk…どう転んでもカオスな展開になりそうだぜ
124助けて!名無しさん!:2010/05/11(火) 04:07:37 ID:F43C9+bd
>>116-122
エフラムの夢ひでえw病気だろ…
ペースを乱されるサラが可愛い、無罪の証拠集めたり意外と献身的じゃないか

欲望の赴くまま前スレ454-458の続きを書いてしまったので投下
エフラムとリンで兄妹愛成分強めだったりちょっとアレな表現があるので苦手な方はご注意を
125兄が信用できなくて困る:2010/05/11(火) 04:10:15 ID:F43C9+bd
(はあ……)
その日、リンは不機嫌だった。と言っても、いつものように百合疑惑を掛けられたり、愚弟の軽口に腹を立てた訳ではなく、
別の理由があった。
(エフラム兄さん…全然手を出してくれな…じゃなくて!…興味を示してくれない…私がこんなに体張ってるのに…)
リンはここ最近、エフラムのロリコン治療(本人はロリコンではないと主張しているが)のために、一緒に寝たり
バスタオル一枚で一緒に風呂に入ったりとかなり過激なスキンシップを行っていた。だが、その努力も虚しく、
エフラムの様子には何の変化も見られなかった。
(これだけ露骨に迫られたら、いくら兄とはいえ何らかの反応があったっていいはずなのに…今日の朝だって…)

「兄さん…おはよ」
「あ、ああ…おはよう」
「兄さん、胸、触ってる…」
「す、すまん…起きたら偶然そこに手が…」
「そう…触りたくて触ったんなら兄さんのロリコンが治ったと思ったのに…」
「…ああ、もう治ったさ」
「え…?…っ!?兄さん…」
「もうお前にしか興味がない、リン…」
「ああっ…にい…さん…!」

(こうなっても良かったのに…!実際は私よりとっとと先に起きて『遅刻するぞ、早く起きろ』って言って私の顔を
 ぺちぺち叩いてたし…!おかしくない!?もっと別の反応あるでしょうが!?)
兄の鈍感さを思い出すと自然に腕に力が入る、今にもぎりぎりと音を鳴らしそうだ。
「あの…姉さん…さっきの暴言は謝りますからそろそろこのチョークを解いてくれませんか…」
「今日リン姉さんやけに力入ってるなあ…他人は僕みたく簡単に復活できないんだから、そろそろ止めてあげたほうが…」
もう内容は忘れたが、いつものように軽口を吐いたマルスを捕獲していたが耳を貸さない。今のリンはエフラムのロリコンを治す
ことで頭が一杯だ。解放を促すリーフの声も当然耳に入らない。
(今日も幼女に囲まれてたし…私より幼女ハーレムの方がいいのかな…ん?そ、そうか!これだったのよ!)
「…これは…死…」
「な、なんかどんどんやばい顔色に…」
(何でこんな簡単なことに気付かなかったのかな…効果がないんじゃなくて、足りなかったのよ!よーし…待ってて兄さん!
 私が必ずロリコンを治してあげる!)
「…ぐふっ……」
「ああっ!?それはこの町では絶対に言ってはいけない台詞!ちょ!?姉さん!早く解放して!」


「兄さん、ちょっといい?」
「…リンか、どうした?」
日曜日の午後、自室で横になっていたエフラムは、妹の声を聞くとやれやれといった様子で体を起こす。
(それにしても…よく来るな、あいつ…)
エフラムは内心、またか、と思った。ここ最近、休みになるとリンが買い物に行こうだの手合わせの相手をしろだのやけに絡んでくる。
リンが言うには、『兄さんは普段幼女とばっかり接してるから変な性癖を覚えちゃったの、だから妹でも年齢の近い娘と接しなきゃダメ!』
ということらしい。
(全く…どうすればわかってくれるんだ…俺はロリコンではないと何回説明したか…)
今回も適当に付き合って終わらせるか、と思いつつドアを開ける。
「リン、今日は何…ん…ターナじゃないか、どうした?」
「あ…エフラム…その…」
「私が呼んだの。入るね兄さん」
「あ、ああ…」
何がどうなっているのかよくわからないままエフラムは二人を部屋に招き入れた。
部屋に入り、三人が腰を下ろしたところでリンが話を切り出す。
126兄が信用できなくて困る:2010/05/11(火) 04:11:52 ID:F43C9+bd
「兄さん、兄さんはロリコンよね?」
「またその話か…何回でも言うが俺は違…」
「私はどうして兄さんがロリコンになってしまったのか考えたの。そして一つの結論に到達したわ。…ターナさん?」
「ねえ…本当にやるの?」
「やります!ターナさんも兄さんがロリコンなのは嫌なんでしょ?」
「それは…わ、わかったわ…!」
「おい…何をする気だ?」
「問答無用!ターナさん!」
「う、うん!」
リンの声を合図に、二人はエフラムの左右に回ると、エフラムの腕を取って抱え込んだ。
二人の豊満な胸が、ぎゅうぎゅうと音を立てるかのような勢いでエフラムの腕に押しつけられる。
「な、何だ!?」
「兄さんは複数の幼女に逃げ場無しの状況で迫られ続けたからロリコンになったのよ。だから私たちも一人づつじゃなくて
 二人で兄さんを更生させるの!」
「ちょっと恥ずかしいけど…私、頑張るから…!」
「お、お前らな…」

「あら、面白いことになってるじゃない」
「ん…サラ!?いつの間に…」
気がつくといつの間にかサラの姿が部屋にあった。どうやらまたリワープで部屋に侵入してきたようだ。
「遊びに来たんだけど、何なのこれ?」
サラはそう言うとデジカメを取り出し、三人に向かってシャッターを切り出す。
「ちょっ!?何撮ってるの!?」
「別に…面白かったから(妹と幼馴染に迫られて困惑する兄様…面白いわ…後で兄様専用フォルダに入れとこ…)」
「と、とにかく!今私たちは忙しいの、兄さんに用事があるならまた今度にして」
「ふうん……!…そう」
サラは一瞬考える素振りを見せた後、何やら思いついたのか一瞬だけ俯いて顔を赤くした。だがすぐに元の様子に戻り、
エフラムに近づいてきた。
「遊ぼうと思ったけど…忙しいみたいだし、用が済んだらすぐ帰るわ」
「そ、そうか…用って何…」

「んっ…」
「…!?」
「ちょ……!?」
「な…!?」
「…ん……」
「…っ…!?」
「…ん…む…っ……はあ…ごちそうさま…」
「サラ…お前…」
「いっつも逃げられちゃうけど、今日は姉様たちが押さえててくれたから…じゃあね」
サラはそう言うと、リワープを使って帰ってしまった。後には気まずい様子の三人が残る。
「あいつは…」
「あ、あの子…」
(な、なんなのあれ!?びっくりして何もできなかった…!兄さんがあの子とあそこまで…まさかでしょ…
 あれじゃあ兄さんのロリコンが治らない訳だわ……!?)
先ほどのサラの行動に衝撃を受けて混乱していたリンだったが。ある考えが頭に浮かんだ、そしてターナの方に目をやると、
自分と同じように何かに気付いたのか、視線をこちらに向けている。
127兄が信用できなくて困る:2010/05/11(火) 04:14:55 ID:F43C9+bd
「………」
「………」
二人は無言で片手を上げると、申し合わせたかのようなタイミングで振り下ろす。リンの手は何かに待ったをかけるかの様に
大きく開かれている。もう一方のターナの手は硬く握りしめられている。
二人は互いの手を確認すると、リンは手を天に突き出して大きくガッツポーズを取り、ターナはがっくりとうなだれる。
「…じゃあ、私が先ということで」
「くうっ…何でこんな時に…!」
(…何なんだ?)
「…兄さん」
「な、何だ?」
「兄さんは普段からあの子と…あんなことをしようって狙われてたりするのよね?だからロリコンが治らなかったのね…」
「だから俺は…」
「あそこまで進んでるなあら、歳の近い娘としないとロリコンは治らないと思うの…だから…」
リンがエフラムにゆっくりと近づく。頬は上気し、目も充血している。口調は静かだか、酷く興奮しているようだ。
「お、おい…だからって兄妹でだな…ターナからも言ってやってくれ」
「ごめんなさいエフラム…私も多少の荒療治は必要だと思うの…そ、それに…次は私と…」
(こ、これは駄目だ…)
気がつくとターナに片腕を完全に押さえられている。逃がすつもりは無いらしい。
「兄さん、いい加減諦めて…わ、私だってべつにしたいわけじゃ無いんだからね!」
「リン、お、落ち着け…ほら、誰か気付くかもしれないだろ?」
「大丈夫、今日はみんな出かけてるから、叫んだって誰も来ないわ…」
「女が言う台詞じゃないだろ!?落ち着け!」
「兄さん…」
「……っ!?リン!」
「…きゃ!?」
「…!?に、兄さん…!?」
突然エフラムが弾かれたかのように動いた。腕を捕らえていたターナを突き飛ばし、リンを押し倒して床に組み敷く。
「に、兄さん…いきなり…その…心の準備が…」
「何言ってる…あれを見ろ」
「え…これは…!?」
周りを見てみると、天井から頭の高さまでの壁が消えてしまっていた。そしてエフラムが示した方向を見ると、
巨大な竜がこちらを見据えていた。
「あれ…ミルラじゃない?」
「ああ…おーいミルラ!駄目だろ、いきなりブレスを撃ったりするな!危ないだろ!」
(危ないで済む話じゃないと思うんだけど…)
「だ、だって…エフラムが…その…三人で…してるって聞いて…私…」
「…誰が何だって?」
「サラ…あの子…」
誰がミルラに吹き込んだかなど考えるまでもない。奴は小悪魔なんて可愛らしいものではない、
正真正銘の悪魔だ!とリンは改めて認識した。
「と、とにかく落ち着いて…私たちは別に…ねえエフラム?」
「そ、そうだ、俺たちは別に…」
「でもさっき…その人と…」
「あ、あれはね…何と言うか…」
「ダメなんです…エフラムが…私くらいの子を好きでなくなっちゃうなんて…」
「待て!ミルラ!落ち着け!」
「ダメなんですうぅっっっ!!!」
128兄が信用できなくて困る:2010/05/11(火) 04:18:35 ID:F43C9+bd
「本当に申し訳ありません…妹がご迷惑を…」
「いや、気にしないでくれ」
「家が倒壊するのなんて慣れっこだしね」
(私は慣れてないんだけど…)
眠っているミルラを背負ったユリアが頭を下げる。あれから暫くして、化身して家を飛び出して行った妹を追ってユリアが現れた。
そして、泣きながら大暴れするミルラが疲れて動きを止めた瞬間、ユリアがミルラにスリープをかけたことで騒動は治まった。
事態が沈静化したとはいえ、兄弟家の家屋は既に瓦礫の山になってしまっていたが。
「本当に…なんでこの子はこんなことを…」
「…さ、さあ?このくらいの歳の子には色々あるんじゃない?」
「…?はあ…」
何か腑に落ちないといった様子のユリアだったが、考えても仕方ないと思い、申し訳なさそうに何度も頭を下げると、
静かに去って行った。
「…じゃあ私も帰るね…」
「あ、ああ…何か知らんが悪かったな…」
「ごめんなさい、ターナさん。…次は上手くやりましょう」
「え?まだやるの…?」
ターナはもううんざりとでも言いたげなふらつく足取りで帰って行った。
後には何やら微妙な雰囲気の二人が残る。
「…なあリン、何で…」
「兄さん」
「ん?」
「やっぱりあのくらいの歳の子がいいの?私……みたいな歳だともう興味無い?」
「だからな…」
「ロリコンじゃないなら、証明して」
「証明って…どうすればいい?」
「その…私に…」
「お前にって…俺たちは…」
「幼女とは出来て…わ、私とは駄目なの!?やっぱりもう更生出来ないくらいのロリコンなんだ…」
「い、いや、それは違うぞ」
「じゃあ…証明して」
「むう…」
エフラムは悩んだ。日頃から自分が受けている誤解、そして先程のサラとの行為を見れば、確かに行動で示さなければ
誤解は晴れないだろう。だが、相手は妹なのだ。そう簡単に同じことをしてやる訳にはいかない。しかし、
ここで適当にはぐらかすとリンを酷く傷つけてしまうような気がした。
「仕方ない…リン、来い」
「…ん」
リンが近づいてくると、エフラムはリンの肩に手を置いて引き寄せる。
(兄さん…)
リンは、エフラムの顔が近づいてくるのを見ると、静かに目を閉じた。
「………」
「……っ?」
「…ほら、これでいいだろ?」
「…おでこ…?」
「…兄妹だからな」
「…何か誤魔化された気がするんだけど」
「充分証明になっただろ?」
「まあいいわ…今日は」
「今日はってなあ…もういいだろ?」
「駄目、私が納得するまで証明してもらうから…覚悟しててね、兄さん」


終わり
129助けて!名無しさん!:2010/05/11(火) 15:17:06 ID:AmaN5cXj
>>116-122
エフラムいい加減にしろwwwてか夢の内容がカオス過ぎて突っ込みきれないww
後これからターナに起きる事を案じつつもGJ!

>>125-128
シグルドが過労死する展開w
GJ!


…もっと雑談したいなぁ…過疎よりはマシと言われればそれまでだけど、
雑談だって立派なスレの名物(?)なんだから、もっとあっていいと思う
でも話題が……orz
130助けて!名無しさん!:2010/05/11(火) 17:58:44 ID:cWdJtZIU
>>116-122
エフラムの無罪を証明するために頑張るサラ健気じゃないの…
と思ったら逮捕されたのもサラがきっかけじゃないか、恐ろしい子…

>>125-128
エフラムの妹マスターぶりに全俺が戦慄した、ツンデレ妹とか
俺得すぎるので是非もっとよこせ

>>129
今規制酷いからレスが減るのは仕方ない、むしろ規制酷いのにネタ投下されてるのが奇跡
話したいなら自分から話題振ろうぜ、ネタ投下されてるのに過疎よりましとか悲しいこと言うなよ
部屋が暗いと不満を言うより進んで明かりを点けようや
131助けて!名無しさん!:2010/05/11(火) 19:59:19 ID:jGMMd0xO
FETVキテターーーー!
セーラの毒舌がたまらん俺はMの気があるのかもしらんね…GJ!

次のゲスト希望…と言いたいが前回セティ希望した俺は他の人にお譲りするっす
132助けて!名無しさん!:2010/05/11(火) 20:27:29 ID:+gCVTDUP
じゃあジャンヌ! ジャンヌをプリーズ!

そしてイリオス……良い男じゃないかGJ!
133助けて!名無しさん!:2010/05/12(水) 00:58:16 ID:lTmgxI+K
>>125-128
エフラムは最後上手く逃げたが、妙な前例を作ったせいで
事あるごとにリンにでこちゅーを要求されるんですね、わかります
134幸せなラーチェル様:2010/05/12(水) 02:17:02 ID:Qba65N8j
ラーチェル様は幸せです。
大好きなエイリークとお手手を繋いだり、ほっぺにチュッしたりして仲良くしています。
でもある日、実はいい人が言いました。
「けっこんは男女でないとできないのだから、エイリークは私のお嫁さんになるのだ」
「まあなにをほざきますの。タスケテエイリークの分際で生意気ですわ」
二人は一歩もゆずりません。
「ならば決闘だ」
「よくってよ」
ラーチェル様は実はいい人をボコボコにぶっとばしました。アッータスケテエイリーク。
ですが実はいい人は諦めません。
「愛情の強さはケンカではわからん。先に百回エイリークの名前を唱えたほうの勝ちだ」
「よくってよエイリークエイリークエイリーク…」
「エイリークエイリークエイリーク…」
「ぐぴっ」
「ひゅぶっ」
二人は慌てて名前を唱えたので舌を噛んでしまいました。
これ以上の続行は無謀です。
「この勝負は引き分けだな」
「そうですわね」
「ならばどちらがエイリークのことをよく知ってるかで勝負。
 私はエイリークの身長体重3サイズまで網羅している」
「まぁそんな数字に意味なんてなくてよ。触れ合う肌の温もりと暖かさが大事なんですの。
 わたくしはエイリークのほっぺにちゅうしたときの肌ざわりを知り尽くしていますわ」
「ぬぬぬうらやましい」
「ほほほ、この勝負もわたくしの勝ちですわね」
高笑いするラーチェル様。
とっても誇らしそうな笑顔です。
悔しく思った実はいい人は策謀の王子になりました。
「ならば最後の勝負、先にエイリークの所に辿り着いて愛を告白したほうの勝ちだ」
「ほほほ、歩兵ごときが勝てると思って?」
よーいどん。
2人は駆け出します。ですが今の実はいい人は策謀の王子です。
なんとアイアンアーチに自分をセットしました。
「はっしゃー」
「あっずるい」
実はいい人は凄い勢いで飛んで行きます。
「わはははは、これで勝ったも同然」
ですがずるいことはできないものです。空中で飛行中のアイクさんに突っ込んでいってしまいました。
「↑天」
「アッーどいてくれ」
「↓空」
「アッータスケテエイリーク」
実はいい人はどこかへ吹き飛んでいきました。

ラーチェル様はエイリークの元へ辿り着いてその手を取ります。
「エイリークとってもとーーーーっても大好きですわ」
「ええ、私も大好きですよラーチェル」
暖かい言葉に胸いっぱい。
嬉しくなったラーチェル様はニコニコ笑顔でエイリークのほっぺにちゅうします。
笑顔の優しいエイリークはお返しにラーチェル様のほっぺにちゅうします。

2人はとっても仲良くいつまでも幸せにすごしましたとさ。

おしまい
135助けて!名無しさん!:2010/05/12(水) 19:18:37 ID:827tdWNR
>>133
何だその発想…天才現る
リンは基本ツンデレだと思うが、エフラムの包容力の前に
デレまくるリンも見てみたい

>>134
エイリークとラーチェル様が仲睦まじくて大変よろしいのですが
二回目の勝負はラーチェル様の一秒間に10回エイリーク発言で実はいい人が
瞬殺されるものだとばかり思ってたぜ
136助けて!名無しさん!:2010/05/13(木) 10:54:41 ID:s14iGrCT
>>135
ラス「………」
137助けて!名無しさん!:2010/05/13(木) 14:36:28 ID:o/mPzUZZ
>>125-128
サラ様…どこまでも恐ろしい子…!?
リンはどこまで走っていくのだろう。ブラコンのリンいいね!

>>134
ラーチェル様wwww
実はいい人涙目wwwww

>>116-122の続き投下します。
138幼女の旗の下に:2010/05/13(木) 14:37:09 ID:o/mPzUZZ
79

3 サラのパンツをあげる そう言えば…バレンタイン(24章>>234-236)にもらったサラのパンツ、
             結局返しそびれていたな…女物のパンツを男の俺が持っていても仕方がないしな。

エフラム 「よし、サラのパンツをターナにやろう。俺は履かないし使う人間が持ってた方がよかろう。
      きっと喜ぶぞ」

その日の晩…自室でサラのおぱんつにアイロン掛けするエフラムの姿があった。
エフラム 「やはり人に譲るからにはちゃんとしないとな」
洗濯は済ませてある。
ボーダー入りの女児用パンツを丁寧に熱心にアイロン掛けしてキチンと畳む。
これも恩人に綺麗な物を送って喜んでもらいたいがゆえの真心だ。
畳み終えると用意しておいたラッピング箱にしまって可愛らしいピンクのリボンで包む。
包装にも気を配ろうと思った結果女子に送るものなら女子向けの店でリボンを買おうと考えて、
女子中高生の出入りするファンシーショップで2時間商品とにらめっこしたのだが、どれがいいかよくわからなかったので、
店員のお姉さんに見立ててもらったのだ。
包み隠さず「パンツのプレゼント用にはどれがいいだろうか」と聞いたらドン引きされたのだが、
贈り物のことで頭がいっぱいだったエフラムはお姉さんなど見ていなかったので気づかなかった。

まぁ…それはともかく、これでプレゼントの完成である。
箱の表面を彩るリボンが可愛らしい。
エフラム 「よし…明日にでも渡そう」
ターナの喜ぶ顔を思い浮かべると、自然に頬が綻ぶ。
エフラムは友情と恩義には厚い男だった。
139幼女の旗の下に:2010/05/13(木) 14:37:53 ID:o/mPzUZZ
80

AKJ本部会長室…
デスクについたラケシスは苛立たしげにデスクの上を指で小突いた。
ラケシス 「私宛に電話は?」
AKJ会員「ありません」

先日のクルト社長との会談で政府への不信任案提出の協力を求めたのだが…
クルト社長は党内での意見調整の後お返事する…と言ったきりなんの連絡もよこさないのだ。
調整に手間取っているのだろうか…

その危惧は当たっていた。
バーハラ保守党の会議室では党の大幹部、
レプトール、ランゴバルトの両議員が強行に反対論を述べていた。
不信任案提出に前向きな姿勢を見せたクルトに対し、
両者は現状での再度の選挙戦を行う上での不利を徹底的に主張した。

レプトール「再選挙といってもすでに新規の票田は頭打ちとなっております。
      前回の選挙とそう結果に変わりはありませんぞ。こういってはなんですが、
      選挙資金の無駄遣いでしかない」
クルト  「しかしな…あの堕落した元老党にいつまでも政権を握らせておいてよいものか…
      私たちが有権者に熱心に主張すれば、その気持ちはきっと紋章町住民に伝わると思うのだが」
ランゴバルト「我が党からも政府に閣僚は出ております。これは元老党が我らの力を無視できぬ証拠ですぞ。
       ここで対立を煽るようなことをする必要はありますまい」
クルト  「…父上…父上はいかがお考えですか?」
会議室の上座には孫娘に付き添われた老人の姿があった。
党首アズムールは老いてもはや歩行も満足にならないが、重大な集まりには党首として顔を出している
アズムール「……あぁうむ…そうじゃの…そなたらのよきにはからえ。
      時にディアドラや。茶を一杯くれんかの」
ディアドラ「はい、おじいさま」
レプトール「…それならば…採決を取りませぬか?
      幹部党員の多数決を持ってすればよろしい」
クルト  「ふむ…いや、そう性急に決めることはあるまい。皆もこの案をよく検討してくれ。
      後日再度会議を開こう」

この日はこうして閉会となった。
140幼女の旗の下に:2010/05/13(木) 14:38:40 ID:o/mPzUZZ
81

ターナ  「来週の今日の幼女のコーナーはニノに出てもらうわ、
      ジャファルが協力してくれるから、明日にでも取材に行きましょ」
カナス  「わかりました編集長。準備しておきます。
      それとこれからグラド大学に赴いて家族関係学の専門家に話を聞いてきます。
      近年の幼女のライフスタイルについて話が聞けると思いますので」
ターナ  「うん、お願いね」

ターナはカナスを送り出すと忙しくパソコンを打ち始める。
ターナ  「毎週記事を捻り出すのも一苦労ね、こりゃ……」
シャナン 「おお、それなら今度のグランベル中の運動会を特集してくれないか?
      元気な少女たちの姿が紙面を飾ればきっと部数も伸びるに違いないぞ」
ターナ  「……それなら自分で行ってきてよ…私だって学生なんだからそんなに時間取れないわよ…
      シャナンさんどうせヒマでしょ」
シャナン 「し…失敬な!…そ、そりゃ道場は夕方からだから時間は取れるがな… 
      日中ブラブラしてるといっても決してニート侍ではないのだぞ!」
ターナ  「はいはい…」
エフラム 「ターナ、ちょっといいか?」
ターナ  「え、なに?」
エフラム 「この間の礼に受け取ってくれ」

可愛らしく飾られた小さな箱がターナの目の前に差し出された。
ターナ  「え?」
思わず呆然と立ちすくむ…
いまだかつてエフラムから贈り物を貰ったことなど一度もなかった…
それだけに今、何が起こっているかとっさには把握できなかった。

エフラム 「…ターナには幼女の未来を救ってもらったからな、ほんの気持ちだ」
ターナ  「え、えーと…いやそういうつもりでもなかったんだけど…」
突っ込みつつも頬がにやける…嬉しい。なんだかんだ言っても嬉しい。
なんだろう…エフラムと思って大事にしていいのかな…
胸がときめく、頬が染まる…乙女モード全開だ。
横にいるシャナンがウザいが、それを除けばなんだかいいムードだ。
ターナ  「ね…ねぇ開けてみてもいい?」
エフラム 「ああ、もちろんだ。きっと気に入るぞ」

ドキドキしながら丁寧に包装を解いていく。
エフラムがどんな顔をしながら自分への贈り物を選んだのか…それを想像するだけで頬が緩む。
ターナはあれを喜ぶだろうか…いや、これがいいか…
そんなエフラムの気持ちが感じられるようで嬉しい。
それとも手作りの品かも…なんだか今、こうして想像しているのが楽しくて箱を開けるのが惜しい気もした。
でも開けちゃう。
ターナ (エフラムからの初めてのプレゼント、なんだろうな…♪)
141幼女の旗の下に:2010/05/13(木) 14:39:31 ID:o/mPzUZZ
82

ターナ  「…………」
シャナン 「…………」
エフラム 「どうだ?気に入ってくれたか?」

箱から姿を見せたのは…可愛らしい女児用パンツ…
時が止まった……

ターナ  (えーと…なにこれ?…いや…どう見ても女児用のパンツ…よね?
      これを私に履いて見せてくれって事!?)
エフラム 「うむ、俺が持ってても仕方がないし、ターナになら似合うと思ったのだ。
      喜んでくれたようで何よりだ」
ターナ  (いや…えっと…どこから突っ込んだらいいの私は!?女の子にパンツプレゼントするとか変態でしょっ!?
      ああえっと…エフラムの事だから変態とかそういうつもりじゃない…はず…たぶん…
      つか…どう見てもサイズ合ってないし…)
エフラム 「ちなみにそれはサラが履いてた物なんだが、使う人間が持ったほうがいいと思ってな」
シャナン 「な、なにいいいいいいぃいいぃい!?私だってラクチェやパティのパンツはさすがに持ってないぞ!?」
ターナ  「ちょ…っ」
エフラム 「変な勘違いをするな。バレンタインでもらったのだ。俺は下着ドロをするような変態ではない」
シャナン 「いや…それでも充分突っ込みどころだらけだと思うがな…」
ターナ  「え…えーと…つまり…私の手の上にあるこのパンツは…サラが履いてたのよね?」
エフラム 「そうだ」
ターナ  「ブバァァァァァァァァッ!?」
エフラム 「ブハッ!?」

ターナの鼻から噴出した血がエフラムの顔面を直撃した。
ターナ  「へへへへへへ変な意味じゃないのよ、今日はきっと血圧が高かったんだわ。そうに違いないわ。
      でででででもそう思ってみるとなんだかサラの温もりが…香りが感じられるような、
      あああああああいえ、だから誤解はしないで欲しいんだけれどね。あくまでも私は純粋にサラが綺麗で愛らしいって思うだけであって…
      えうえうえうえう…そそそそそれに人の心づくしの贈り物を断るなんてできないわ。
      そうこれは感謝の気持ちを受け取っただけであって決してやましいことは…」
なにやらつぶやきながらも震える手でパンツを懐へとしまう……
動悸が早まる…息が乱れる……
なんだかサラが身近になった気がする……そしてそれを嬉しく思ってしまう自分が嫌だ…
シャナン 「心配するな。誰しも通って来た道さ。私だってラクチェのパンツを洗濯する時、
      これはやましくない事と自分に言い聞かせながらしたものさ」
ターナ  「やかましい!」
エフラム 「うむ、なんかわからんが喜んでもらえたようでよかった」
ハンカチで顔についた鼻血を拭うエフラムの笑顔はさわやかで清涼感に満ちていた。
142幼女の旗の下に:2010/05/13(木) 14:40:14 ID:o/mPzUZZ
83

グランベル社……
すでに夜もふけつつあり、残業の者を除いて社員の姿も減っていた。
我らが兄弟家の長男シグルドは今日も絶賛残業中だ。
シグルド 「さてさて……今日も遅くなりそうだなっと…その前に夕食にするか」
家には遅くなると電話してある。
多分0時過ぎるだろう。
今のうちに腹ごしらえをしてしまおう。
さてどこへ行こう。

続く

1 近所のコンビニへ行く    ローソンのコンビニ弁当でいいか
2 ラーメン屋へ行く       流星軒のラーメンが食いたくなったな
3 KINSHINパトロールに行く この仕事は明日やろう!それよりKINSHINを防がねば!

143の方に選択をお願いします
143助けて!名無しさん!:2010/05/13(木) 15:49:11 ID:ycsg7zk8
>>138-142
GJ!GJ!GJ!!!
2をプリーズします。
144助けて!名無しさん!:2010/05/13(木) 19:34:39 ID:AJgaQt/b
>>138-142
エフラム天然過ぎだろw
そしてターナがどんどんやばい方向に…

>>133
お前そういうことはもっと早く言えよ

エフラム「………」
  リン「………」
エフラム「…これでいいか?」
  リン「…うん」
エフラム「…いつまでやるんだ、これは?」
  リン「だって…今日も兄さん小さい子に囲まれてたでしょ?」
エフラム「だからと言ってな…額にとはいえ、兄妹でだな」
  リン「に、兄さんのロリコンが治らないからでしょ!?
     わ、私だって本当はしたくないんだから…」
145助けて!名無しさん!:2010/05/13(木) 22:23:09 ID:MK7EF21D
>>138-142
まさかのターナ葉っぱ化wwサラ様の魅力は天井知らずだぜ…

>>144
そういや結構前にリンがAKJに誘われる話があった気がするが
本当にそうなりそうな勢いだな、このスレは本当に恐ろしい
146助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 03:03:05 ID:TaaKMaFt
ガラッ
プリシラ「話は聞かせてもらいました(AA略」
  リン「ちょ、なんなのいきなり」
プリシラ「リンディスさんの最近の言動を聞いてやって来ました、是非AKJに入会を」
  リン「え!?いや、その、わ、私はエフラム兄さんのことなんか好きでもなんでもないし!
     兄さんがロリコンなのが嫌なだけで、ご、誤解しないでよね?」
プリシラ「テンプレートなツンデレ台詞ありがとうございます。でもそれだと
     自白してるのと同じだと思います」
  リン「…と、とにかくKINSHINとかじゃないの!よそあたって!」
プリシラ「なるほど…わかりました」
  リン(あれ、なんか意外とあっさり…)
プリシラ「つまり単なる兄好きではなく、純粋に一人の男性として好きだと」
  リン「んなっ!?いやちょっと!話聞いてたの!?」
プリシラ「でも…でこちゅー要求しておいて違うもなにもないような…」
  リン「う、そ、それは…とにかく違うから!もう帰って!」

  リン「はあ…もうやだ…あの人苦手…」
エフラム「どうしたリン、疲れてるのか」
  リン「!…兄さん!兄さんが悪いんだからね!バカ!鈍感!朴念仁!ロリコン!
     もっと周りのこと考えてよね!!」
エフラム「お、俺…何かしたか?」
147助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 11:57:33 ID:0Rg14Dqn
(前スレから続いてるけど)何だこのエフラム祭りwwアルムが嫉妬ww


…ここの兄弟たちはエリンシアに髪切って貰ってそうだよな
散発代が浮くとか、親孝行ならぬ姉孝行になるとかの理由でさ
148助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 12:35:32 ID:MAs9fRaJ
>>138-142
流星軒久しぶりな気がするな
楽しみなんだぜ

>>144-146
この流れ…リンもまた新たなカオスに目覚めようとしているようだ

>>147
エフラムは主役として動かしやすいのかもしらんね
サラ様とかおいしいキャラも周りにおるし

確かに…ミカヤ姉さんがやると日本髪とかちょんまげにされそうだし、
エリンシアだろうなあ。

突発的なネタ投下するのだぜ。ホモっちいので苦手は人はスルーしてやってくれ。

ビラク「はぁ…」
ザガロ「どうしたビラク?ため息なんかついて」
ウルフ「そうだぞ俺たちにはスレを埋めるという大事な仕事があるんだから、
    いつでも気合満タンでないと」
ビラク「いや…へっきゅんがどうすれば俺に振り向いてくれるのかなって悩んじまってね」
ロシェ「ビラクにも悩みなんてあるんだね」
   「ビラクがヘクトルに惚れてくれて助かった…これで僕安心ヒャッハ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 」
ビラク「HAHAHAHAHA本音も建前も漏れてるZE!
    そりゃ俺だって人間さ、悩むことくらいあるのだZE!」
ザガロ「恐ろしいくらいポジティブなのになお前」
ビラク「へっきゅんがノンケなのはわかっているのだZE!
    だけどSA!好きになることは理屈じゃねぇのSA!」
ティニー「本当にその通りです。理屈じゃないんです。胸の奥からほとばしる熱いパトスなのです!」
ウルフ「うおおお!?どっから沸いてきた!?」
ティニー「そんな些細なことはどうでもいいのです。いきなりハッテンに持ち込もうとするからヘクトルさんも逃げるのです。
     まずはお友達から!そして…2人の男の友情は…やがて…ああ…友情と愛の境目に悩む2人の男
     ムハ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 」
ビラク「なるほどその通りだZE!まずはへっきゅんとお友達になるのだZE!」


ヘクトル「お〜れはへくとーるが〜きたいしょ〜♪」
マルス「うぼぁー」
ヘクトル「……」
ビラク「へっきゅんの美声聞き届けたZE!」
ヘクトル「うぎゃああああくるなあああああああ!?」
ビラク「なにもしないSA!」
ヘクトル「め…珍しいじゃねーか…いつも服を脱ぎながら追ってくるのに…」
ビラク「HAHAHAHAHA!ちょっと強引に迫りすぎちゃったと思ってNE!
    お風呂に乱入したり一緒のお布団に潜り込んだりデコチュー要求したりして悪かったZE!」
ヘクトル「うおおおお思い出さすな!?」
ビラク「男同士なら風呂はむしろ問題ないんじゃないKA?」
ヘクトル「お前は別の問題があるっちゅーの!?」
ビラク「HAHAHA!これからはスマートにいくのだZE!交際が駄目ならお友達から初めてくれないKA?」
ヘクトル「初めてその後どこへ行く!?いやじゃ!」

ダッ!

ビラク「あっどこへ行くんだ!?」
ヘクトル「うるせーーーー!お前のいないとこだ!」
149助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 12:36:22 ID:MAs9fRaJ
キキーーーーーーッグシャベキバキボキ!

ヘクトル「うびょあっ!?」
アシュナード「赤信号で急に飛び出すからだ、知らん。いくぞラジャイオン」
ラジャイオン「ガーッ」
ビラク「いかん!このままではへっきゅんが死んでしまうのだZE!?」
ヘクトル ピクピクッ
ビラク「フンッ兵種変更!僧侶になった俺の溢れるエナジーをへっきゅんに注入してやるZE!」

ぴろりろり〜ん

ヘクトル「はっ!?」
ビラク「よかったZE!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
ヘクトル「俺の腹に顔を押し付けて泣くな!?」
ビラク「ぐしゅん…」
ヘクトル「ちくしょー助けられちまったら無碍にもできねぇじゃねぇか!?
     おら来いメシくらい奢ってやる。それで貸し借りなしだ!」
ビラク「嬉しいZE!へっきゅんとデート!ホテルは借りてあるKAI?」
ヘクトル「借りるかそんなもん!?ラーメンだけだ…くそ…俺もお人よしだぜ…はぁ…」

その日のご飯はビラクにとってとても幸せな思い出のひと時でしたとさ。
ちょっとだけ友情が深まったかもしれない。あくまでも友情ね。

終わっとく
150助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 18:54:28 ID:izjUL8Se
ちょw
ビラク1歩前進かwww
1歩目を許すと危ないんだよな・・・・・

規制長いなー
今学校から書き込んでる

ところで今のエフ×リンの流れにのって、
マルスがエフラムにリンのことで嫉妬する話かいたんだが・・・・・・
あんまギャグが入ってないちょっと暗い感じなんで投下していいもんか迷う

投下しておk?
151助けて!名無しさん!:2010/05/14(金) 18:59:45 ID:N9D3BHaR
>>150
よほどまずい表現が無ければ大丈夫だと思うが
心配ならどこに気をつければいいか注意書きがあればいいんでないの?
152助けて!名無しさん!:2010/05/15(土) 21:50:41 ID:G3/1S0k3
規制酷いな、どこも勢い落ちまくりだ

>>150
別に気にしないで投下していいと思う、折角のネタスレなんだし

しかし最近のエフラムの躍進は凄まじいな
巨乳の妹(リン)と小悪魔ロリ偽妹(サラ)に迫られるとかどこのエロゲ主人公だよw
153助けて!名無しさん!:2010/05/15(土) 23:13:02 ID:wvMfxNT7
>>150
シリアスな話も大好きだし、必ずしもギャグネタでなきゃならないということもないと思う
楽しみにしてます

>>138-142の続き投下します

それと以前書いたネタ

19章 燃えろ!ラーメン一代記!
>>177-182 >>198-202 >>226-232 >>241-248

単独でも読めるようにしたつもりですが
未読の方はこちらを読んでいただいたほうがわかりやすいかも知れません

154幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:13:53 ID:wvMfxNT7
84

2 ラーメン屋へ行く 流星軒のラーメンが食いたくなったな

シグルド 「流星軒がいいかな。ラーメンとギョーザを食いながらビール…っと仕事中だった。
      いけないいけない」
脳裏をよぎるアルコールの誘惑を振り切ると、本社ビルを出て商店街に向かう。
少し足を伸ばすことになるが、たまにはいいだろう。

しばらく歩いて商店街にさしかかる。
夕食の時間真っ只中だ。込んでる時間帯だし少し待つかもしれない。
…と、思いきや流星軒は静寂に支配されていた。

シグルド 「…おや? なんだか静かだが…」
電気はついてるから営業はしてるようだが……
のれんを潜って引き戸を開ける。威勢のよい声がシグルドを出迎えた。

ラクチェ 「へい、らっしゃい!」
シグルド 「……………」
無言で引き戸を閉めると踵を返す。
シグルド 「この近くにコンビニはあったかな……」
ラクチェ 「ちょっとまったァーーーーーーッ!?
      人の顔見て帰るなんてひどいんじゃない!?」
全速力で店からラクチェが飛び出してきた。
どうも逃げそびれたようだ。
シグルド 「いや、すまない…だがまだ仕事があるんだ。食中毒になるわけにはいかなくて…」
ラクチェ 「ひどっ!? 私だってあれから腕を上げたのに!?」
シグルド 「ええと…アイラやスカサハはどうしたのかな?
      できればその2人に作ってもらったほうが…」
ラクチェ 「二人ともインフルエンザで寝込んでるのよ!さっいーから食べてって!
      一名さまごあんな〜い!」
半ば強引に引きずり込まれ、カウンター席につかされる。
こうなったら覚悟を決めるしかないか…
155幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:14:38 ID:wvMfxNT7
85

ラクチェは自信を持っていた…未だにアイラはアイク以外の客にラクチェがラーメンを作ることを許さないが、
アイクがうまいうまい言って食うもんだから、
「私も普通のお客さん相手にラーメン作れるんじゃね?」とか思うのも無理はない…かもしれない…
…それでアイラの臨時休業の指示に背いてこっそり無断で店を開けた結果が…閑古鳥である…
こうなったら意地でも一人くらい美味いと言わせてやらんと立つ瀬がない。

ラクチェ 「さっご注文をどーぞ!!!」
お冷の出し方ががちゃりと音を立てて実に荒っぽい。
カウンターに置く時に微妙に毀れたし親指が入っていた。
ヨハヨハなら「ラクチェ汁」とか言って喜んだかもしれないが……
シグルド 「ああうんそうだね……それじゃあ…」

お品書きを覗く…麺類以外のメニューはマジックで乱暴に塗りつぶされていた…
ギョーザだの中華丼だの野菜炒めだのは作れないらしい……

シグルド 「それじゃあ…塩ラーメンがいいかな…」
ラクチェ 「塩ラーメン一丁!うりゃあああああ流星剣!!!」

一瞬、緑色の光が輝くと凄まじい剣戟が厨房を駆け巡る!
以前よりほんのわずかに料理の腕を上げたラクチェなのだが…
つい気合が入りすぎて力んでしまい、再び鍋やまな板がバラバラになっていく……

ラクチェ 「塩ラーメンお待ち!」
シグルド 「……………」
気合の入れすぎは返って失敗を生むというか…ラーメンからは鍋の取っ手が覗いている…
しかもスープが異様に濁っている…のだが、「どうだ!」とばかりに胸を張って瞳を輝かせているラクチェに、
「こんなもん食えるか!」と言うにはシグルドは人が好すぎた…
シグルド 「そ…それじゃあ食べてみようかな……うぐぇぇぇぇ……」
ラクチェ 「ええええええぇぇぇぇぇっ!?なんでよーーーーーーーっ!?」

青い顔をしてシグルドはうずくまる……
なんだか腹が変な音を立てている……
156幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:15:21 ID:wvMfxNT7
86

シャナン 「うむ、今日も少女たちのため武術に励んだぞっと……」
童女…もとい道場の仕事を終えたシャナンは鼻歌など歌いながら帰宅してきて…流星軒が騒がしいことに気付いた。
シャナン 「ん? 今日は臨時休業にしたんじゃなかったか?」
アイラ達は自宅部分で寝てて、ホリンの看病を受けてるはずだが……
気になって店を覗いてみると、頭にたんこぶをつくったラクチェが倒れていた…
その傍らでマスクを付けたアイラがフラつきながらも怒鳴っている。
付き添っているホリンのうろたえっぷりが哀れだ。
アイラ  「ゴホゲホゲホッ!…このバカ娘!また私の言い付けを破って…ごーほごほごほごほっ!?」
ホリン  「アイラ、無理をするな体にさわる…ラクチェだって反省しているさ」
アイラ  「うるさい、そうやって貴様が甘やかすから……ゲホガホゴホッ!!!!!」
とりあえずなんかあったらしい。
はっきり言うがラクチェはトラブルメーカーであり、こうしてアイラに叱られるのはいつものことだ。
まぁそんなやんちゃなところがシャナンにとっては可愛いのだが…
よく見ると兄弟家のシグルドも青い顔をして座敷に寝ている。
本当になにがあったのか…だが、口を挟むとアイラの怒りが怖い。
アイラのしつけの厳しさは骨身にしみている。
…そのわりになぜかシャナンはロリ…もとい少女を守る者となったが…

アイラ  「シグルド殿、まことに申し訳ない…ラクチェには私からよく言ってきかすから…
      げ〜ほげほげほっ!?」
シグルド 「あ…ああ…いや、いいんだ…」
アイラ  「シャナン…シグルド殿を送ってくれ…」
シャナン 「う、うむ…わかった」

肩を貸すとシグルドを店から連れ出した。
ラクチェが気になるが…仕方ない。
シャナン 「家まででいいか?」
シグルド 「ああ、世話になるよ……」

こうしてシグルドは残業が出来ず、その日の仕事を翌日に持ち越す羽目になった……
157幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:16:11 ID:wvMfxNT7
87

翌日…グランベル社でシグルドは仕事の山に埋もれる事態となっていた。
やばいレベルだ。
アレク達に手伝ってもらってもおっつかない。
いつもなら受付のそばの自販機で休憩してる時間帯なのだがその余裕はなかった。

そんなシグルドの事情とは関わりなく、ラケシスはエフラム、トラバントと共にグランベル本社ビルの受付を訪ねていた。
ラケシスの召集で不信任案に合意している党首たちを伴って、再びクルト社長を説得に来たのである。
ラケシスはあまりの返答の遅さに業を煮やしていたのだ。

トラバント「…立派な本社ビルではないか…フン、ブルジョワどもめが…
      ワシら労働者を低賃金でこき使ってこんなものを建てる金を溜め込みおってからに」
ラケシス 「貴方の考えはそれでいいけど、クルト様の前では態度に出さないでほしいわね」
トラバント「わかっとる」
エフラム 「兄上の職場に来るのは初めてだな…」
ヴァハ  「どうぞ、社長室階へのエレベーターはあちらになります」
ラケシス 「ええ、ありがとう」

3人はクルトの社長室を訪れる。
そこにはちょうどレプトール専務の姿もあった。
レプトールはフリージ系企業の会長であると同時にグランベル社の常任役員としても名を連ねる財界の大物であり、
バーハラ保守党の大幹部である。

クルト  「少々立て込んでおりましてね、不信任案のことはお返事が遅くなって申し訳ない…今しばらく待ってはいただけませんか?」
ラケシス 「ええ、それはよろしいのですが…本日はトラバント様、エフラム様両党首も交えまして改めてお話をしたいと思いまして」
トラバント「左様、元老党は貧者を虐げて贅の限りをつくしております。
      かのような政権に紋章町の未来をたくすことはできませんぞ」
クルト  「ああいや…貴方たちのいうこともよくわかる。我が党としてもその辺りはよく理解しております」
エフラム 「ならば共に立ってはいただけませぬか?」
レプトール「……貴方方はそう言われるが…我が党からも政府に閣僚は出しておりましてな。
      首相職が元老党とはいえ、倒閣にはデメリットがある…その辺りをご理解いただきたい」
ラケシス 「貴方がたにとっても倒閣は次の政権を取るチャンスじゃありませんか?
      自ら信じる政治信条のため、元老党と妥協すべきではないと思いますが」
エフラム 「その通りです。バーハラ保守党はグランベル、フリージ等を支持基盤としていると聞き及びます。
      俺…私も兄がグランベルの社員です。グランベル社の社風は正義と信念を重んずるものと信じています」
レプトール「……ふむ…兄上がな……」
     (クルト様に余計な事をほざきおってこの青二才…どうしてくれるか)
クルト  「あなた方のお考えはよくわかりました…ですが私の一存で党の方針を決めるわけにはいかないのです。
      近日中に改めてお返事しますので…」

結局この日は協力の約束を取り付けることはできず、
3名はしぶしぶと帰ることとなる……

それから数日…事態は別の方向に向かいつつあった。
それは巨大な落雷となってシグルドの身に降りかかるのである……
158幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:17:54 ID:wvMfxNT7
88

今日はなんだかアルヴィス課長の様子がおかしかった。
なにやらシグルドの様子を見てはうろうろしている。
シグルド 「?」
妙ではあるが溜まった仕事が片付いていない。
それらに手をつけようとすると…アルヴィスは意を決したようにシグルドに声をかけてきた。
アルヴィス 「少し…いいかね?」
シグルド  「…? ええ」
本当は余裕はないが、上司相手にはそう言いにくい。
アルヴィスに伴われて小会議室に来た。今の時間は誰もいない。
なにか込み入った話でもあるのだろうか…
アルヴィス 「シグルド…お前なにかしたのか?」
シグルド  「は? 何の話だ?」

2人きりの時は学生時代のようにタメ口に戻る2人である。
アルヴィス 「お前の…転属が人事で検討されてるらしいじゃないか…しかも専務直々の指示でだ!」
シグルド  「へ? え、え、ええええええっ!? ちょ…ちょっとまってくれ!
       なんのことだかさっぱりわからん! 大体レプトール専務みたいな大物が、私ごとき末端の係長のことなんか知ってるはずないだろ!」
アルヴィス 「そ…そうか…だが人事部から聞いた話だ、間違いはない…お前専務の怒りを買うような事したんじゃないのか?」
シグルド  「いや…ほんとに心当たりないってば!? そもそも転属先はどこなのさ!?
       そ…そんな怒りを買った人間が行かされるようなところなのか!?」
アルヴィス 「あー…うむ…まだ検討中らしいんだが…第一候補は………
       ヴェルダン支店マーファ出張所……らしい」

アルヴィスの口から漏れた支社名は……辺境中の辺境だ……
格付け、重要度の低さから支社を名乗ることすら許されず、業務上は支社ポジションでありながら支店待遇となっている…
しかもその枝葉とも言うべき出張所…いったいどんな山奥なのか…
ヴェルダン支店は仕事で重大なミスを犯したものや、無能の烙印を押されたものの左遷先の代名詞ともなっている場所である。
ここに飛ばされて本社に返り咲いた者はおらず、サラリーマン生活に絶望して退職する者も多い…
当然昇進とも無縁となる。ヴェルダン所属の50過ぎの者が本社の二十代後半くらいの者より下なんてことはザラらしい。
一生飼い殺しでうだつのあがらない人生を定年まで送る羽目になるのだ……

シグルド 「あばばばばばばば…私のサラリーマン人生オワタ」
アルヴィス「ま…まぁまだ本決まりではないというが…その…なんだ…ディアドラは私が幸せにするから、
      空気の美味しい田舎で体を休めてくれ…綺麗な湖もあるというし、そんな生活もいいじゃないか」
シグルド 「いやじゃああああああああディアドラと離れるのいやじゃああああああああ!?」
159幼女の旗の下に:2010/05/15(土) 23:20:21 ID:wvMfxNT7
89

一人のサラリーマンの人生が危機に晒されている頃…
その原因の一端を担ったエフラムは…まったくそんな事態が起きているとは知らなかった。
この時期のエフラムは、地道に各地を回って演説会を開いたり、
自らの考えを世に広げるための執筆活動にいそしんでいた。
幸いサラが多額の資金を集めてくれたため、活動資金は潤沢にあった。
党員も40名まで増えていた。もっとも他の巨大政党とは比べるべくもないが。
エフラム 「それはいいが…お前がいつの間に正式の党員となっているんだ…」
サラ   「クスクス…いいじゃない。それとも幼女は入党できないの?」
エフラム 「まぁ…いいがな…」
サラ   「ね、私の言ったとおりだったでしょ?」
エフラム 「ああ、セフェラン殿と会えたことは俺の思想にとって大きな前進だ。
      幼女主義社会の実現には幼女思想を発展させねばならん」
サラ   「その意気その意気」
マンフロイ「……」
エフラム 「そしていつの間に党員になってるんだ…ロプトの連中が…」
サラ   「役に立つわよ?」
エフラム 「まぁ…俺も留守にしてた間のことだし、他の仲間たちが受け入れてたんならいいが…」

自らの不在時に党も幾分か変わっていた。
解散させられたマンフロイの党の党員たちは、鉄血幼女守護同盟と合流したのである。

サラ   「これだけ活躍したのだから…ご褒美…いいよね?」
エフラム 「ああ、そうだな……それでは…」

続く

1 よし公園で砂遊びしよう    うむうむ、幼女らしい健康な遊びだな
2 なにかおやつでもあげるか   チョコレートか飴玉か…それともビスケットがいいかな
3 たまにはキスでもしてやるか  いつもねだってくるしな…俺はロリコンではないが、キスは挨拶という文化もあると聞く
4 幼女のコーナーに出してやろう 機関紙でサラの特集を組んであげよう、きっとターナも張り切るぞ
5 高い高いしてあげよう     よくチキやファにもしてやってるしな、きっとはしゃぐに違いない
6 マンフロイの肩叩きをしよう  サラに替わっておじいちゃん孝行しよう

159の方に選択をお願いします
160助けて!名無しさん!:2010/05/15(土) 23:33:51 ID:G3/1S0k3
>>154-158
GJ!リアルタイムで読ませてもらったぜ
3しかないだろ、エフラムの妹マスターぶりを見せてもらおうか
161助けて!名無しさん!:2010/05/16(日) 10:41:56 ID:ub4n4tzu
>>154-158
シグルドーーーー!!!!1111
とりあえずマルスの協力を仰げ!無理なら…早くディアドラを嫁に(ry
てかエフラムの党の安否よりも、シグルドの方が気になるwwww
とにかく続きに期待。GJ!
162助けて!名無しさん!:2010/05/16(日) 23:43:12 ID:aRWdfvT2
>>154-159
三番が選択肢にある時点でもう末期だろ…
サラだと何か一ネタ仕込みそうだし、最近だとリンも動きそうだよな
例えばこんなのとか

「兄様、はいこれ」
「これは?ダーツか?」
「そして壁の的に注目」
「いつの間に…的に何か書いてあるな」
「額、耳、頬、唇、首、背中、手の甲、爪先の八つのエリアに分かれてるの、その内どれかに当たった
 場所にしてもらう…ってのはどう?普通にやっても面白くないでしょ」
「洒落にならん箇所がある気がするが、まあ俺がしっかり狙えばいい話か…さて」
「自信ありそうじゃない…見せてもらおうかな」
(自慢じゃないが俺は投槍で鍛えているからな、フォルデ達とゲーセンで勝負するときも
 負け無しだ…まあ、ここは額でも狙っておくか…行くぞ!)
「あ、言い忘れてたけど、外したら全部やってもらうから」
「…!?っ…しまった!?」
「あーあ…外しちゃった、残念」
「お前…投げるときは静かにする…と言うより集中を乱す真似をしてはならないというマナーがだな…」
「ごめんなさい、私そういうこと知らなくて…それより、男に二言は無いわよね?」

「…これでいいか」
「…ん…次はもうちょっとディープなのがいいかな」
「お前…」
「冗談よ、じゃあまたね…兄様」

「全く…相変わらず困った奴だ…」
「…兄さん」
「リ、リン…なんだいきなり」
「兄さん、またあの子とあんな…」
「いや…あれはだな」
「あ、あんな小さい子としてるから兄さんはロリコンなのよ!矯正が必要よね…だ、だから…また私に…」
「し、しかしだな、あれはそう何度も…」
「待て待て待てい!!!」
「うおっ!?」
「シグルド兄さん!?」
「私がいる限りKINSHINは絶対に許さん!リン、お前は最近怪しいと思っていたが
 まさか本当にこうなるとは…とにかくKINSHINを撲滅することが我が使命!
 リンは私がしっかり指導して…」

「「「「「シグルド兄さんは黙ってて」」」」」

「…リン…私はお前を問答無用で分身するような子に育てた覚えは無いぞ…ぐふっ」
「…じ、じゃあその…わ、私に…」
「ああ…それはいいが…返り血を拭いてからにしようか…」
163助けて!名無しさん!:2010/05/17(月) 12:56:00 ID:S0nvcPco
>>162
フレンドパークかよw
キレたリンはシグルドを上回るのか…恐ろしい子…
164助けて!名無しさん!:2010/05/17(月) 20:42:18 ID:koksR6t7
>>162
エフラム、フォルデ、カイルの三人でダーツやってんのかよ、似合わねえw
ゲーセン関連だとシグルドがアルヴィスと学生時代から格ゲーで勝負しまくってて超上手そう
165助けて!名無しさん!:2010/05/18(火) 19:02:42 ID:7f1HCjp9
タイプの違うゲーム裁きなんだろうな。
アルヴィスが正統派で早解きするのが上手なのに対し、
シグルドは色物キャラでもたくさん使いこなせるイメージがある。
166助けて!名無しさん!:2010/05/18(火) 20:28:18 ID:JjZxT6ws
2D格ゲーだとアルヴィスは全体的に上手いが
シグルドは連携から抜けられなかったり投げ抜けもいまいちなのに
コンボ精度だけやたら高くてアルヴィスにウザがられてそうw
167助けて!名無しさん!:2010/05/18(火) 23:28:30 ID:0ykXLq+l
まあゲーセンに限らずとも兄弟で出かけたりはするんだろうか?
前スレだとリンがエフラムを買い物に連れ出したりしそうってのはあったな
168助けて!名無しさん!:2010/05/18(火) 23:35:24 ID:upwWJeO8
年の近い連中は一緒に遊びにいったりしそうだな
マルス、セリス、リーフあたりとか…

あとは女性陣同士で買い物いったりとか…
169助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 01:37:16 ID:K+n4vgIF
ロイマルスリーフはいつもつるんでいそう。
170男兄弟と言ったらこれじゃね?:2010/05/19(水) 01:59:52 ID:PxrIlqTC
ヘクトル「……いいか、お前ら。俺は今日、お前らの兄として、思春期のヤローにとって最も大事なものを渡そうと思う」
リーフ 「……」
ロイ  「……」
ヘクトル「これは今後も代々受け継がれていくべき……そう、いわばお宝だ。聖戦士の武器と同じぐらい大事なものだ。それを肝に銘じておくように」
リーフ 「……」
ロイ  「……」
ヘクトル「……それじゃ、後は好きに使え」

 と、やたらと重々しい口調で言い渡したヘクトルが、二人の目の前に置いて行ったもの。
 それが何かと言えば、THE☆エロ本である。

ロイ  「……困るなあ」
リーフ 「だよね……しかもヘクトル兄さんの趣味って大人しい感じの年下系だから、僕の趣味と合わないんだよなあ……
     まあ部屋のどこかにL○とか園じぇ○とか大量に隠してありそうなエフラム兄さんよりはマシだけど」
ロイ  「兄さん、ここ全年齢板だから」
リーフ 「さすがエフラム兄さんだ、児ポ法相手でも何ともないぜ! 来いよアグネス!」
ロイ  「それにしても凄い数のエロ本だ……単に捨て場所に困ったから押し付けて行ったんじゃないだろうか、これ」
リーフ 「ロイはこういうの興味ないのかい?」
ロイ  「ない、わけじゃないけど……」
リーフ 「僕はさっきも言った通り趣味に合わないからなあ……正直持っててもどうしようもない」
ロイ  「うーん……どうしようか」
リーフ 「っていうか……これ姉さんたちに見つかったらヤバくね?」
ロイ  「そうだねえ……どういう反応が返ってくるだろう」

 〜以下、各姉たちの反応予想図〜

ミカヤ  「……ロイにリーフったら……まあ男の子だからしょうがないか……
     ……アイクもこの百分の一程度でいいからこういう方面にも興味を示してくれれば……ぶつぶつ……」

エリンシア「あらあらあらあら。まあまあまあまあ……ふふ、二人とも成長してるのねえ。
       ここは見なかった振りをしておきましょう(と言いつつ、エロ本をまとめて机の上に置いておく)」

エイリーク「……!!(顔真っ赤にして周囲を気にしつつおっかなびっくりチラ見)」

リン   「……っ! (本をまとめて切り刻みつつ)あの馬鹿弟どもが……! 帰ってきたら刀のサビにしてやるわ!」

セリカ  「な、なんて破廉恥な……! 不潔、不潔だわ! この本全部まとめて、二人と一緒に地獄の火の中に投げ込んでやらなくちゃ……!」

 〜予想終了〜

リーフ 「反応極端過ぎない?」
ロイ  「どうだろ……とりあえずセリカ姉さんに見つかったらヤバいことだけは確実だよ」
リーフ 「だねえ……ハァ、仕方ない。勿体ないけどどっか捨てて来ようか……」
171助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 11:36:27 ID:Y+d8MjQz
>>170
エフラムの扱いがひでえw
でも最近だとエロ本読む隙すら与えてもらえなさそうだよな

サラ「兄様…こんな本読んで…でも最近ちょっとからかい過ぎたし、溜まるのは仕方ないよね…
   兄様、こんな無意味な本を読むのは止めて、したいならその槍で私を好きなようにして…」

リン「…!兄さん!何この本!?こんな小さい子の…こ、これは妹として兄さんが性犯罪を起こす
   前になんとかしないとダメね…兄さん、兄さんがどうしても我慢できないなら…き、協力
   してもいいわ…ちょっとだけなら…」
172助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 12:28:15 ID:wdIPoC5k
こんなん見たら…各人のエロ本を分析したくなるじゃないか!?

つーわけで男性陣、上から順に…

シグルド

…一冊も持ってなさそう。ディアドラと結婚するまで、操を守ってそう。さすが中年童貞。

アイク

そもそも性欲が存在しなさそうだ。一冊も持っていない。

エリウッド

彼も興味は薄そう…だが上2人に比べると女性には興味あるでしょう。
水着のグラビア集とか持ってそうだ。

ヘクトル

普通に持ってるでしょうな。
傾向は>>170の通りか。兄弟の中では保有数は多いほうだ。

エフラム

一見すると…部屋には槍とか武術書しかなさそうだが…>>170のようなディープ、かつマニアックなのがベッドの下に…
その結果は>>171
エフラム 「児ポ法? 馬鹿め! 3次元のどこに被害者がいる!」

マルス

そんなに持ってなさそう。
だが人並みに興味はある。リーフを小馬鹿にしつつも密かに姉ものを隠している……

アルム

一冊も無い。純朴青年とはいえ、健康な若人。興味はあるがセリカが怖くて持てない。

セリス

一冊も無い。彼の男性ホルモンは非常に薄そうだ……

リーフ

兄弟家のエロマスター。押入れやら床下やらそのコレクションは3桁を軽く越える。
年上のおねいさんものや人妻、熟女ものがほとんど。
一部マニアックなのも持ってそうだが年下系、ロリ系は絶無。

ロイ

彼も興味はあるが…まだ買う勇気はなさそうだ。
多分持ってない。
173助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 12:33:11 ID:wdIPoC5k
さらに女性陣

ミカヤ

若いころに手に入れた春画を数点持っている。
中には歴史的価値のある品も保有。
エロ目当てなど遥かに超越した雅な芸術として楽しんでいる。
性欲なんて枯れました。

エリンシア

兄貴系ガチムチサブ物エロ本を保有しているのは絶対の秘密。
密かにリリーナと見せっこしたり、貸しあったりしている。

エイリーク

一冊もなし。想像がつかない。興味も薄い。

リン

一冊もなし。リンはそういうのに厳しそう。

セリカ

一冊もなし。セリカも厳しそう…だが…案外近親物とか持って…ないか。
174助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 16:53:22 ID:buHcYW+R
>>171
シーダの説得台詞は改めて聞くと相当アレだなwエフラムだから
槍になるとさらにだな
リンとはちょっとと言いつつ最後までいくんですねわかります

>>172-173
アルムセリカは持ってないというより持つ必要が無いんでないか
互いに好きで一緒に住んでるのと同じだから後はまあ何と言うか
リンも持つ必要が無いんだろう、その動物的身体能力を活かして
エフラムの着替えを覗いたり、部屋に侵入したりだな…
おっと誰か来たようだ
175助けて!名無しさん!:2010/05/19(水) 21:06:46 ID:Ujjw41Nl
>>174ーーーーーー!!!!11!!!1!!


所で>>173のミカヤの所の最後の文を見たサザと漆黒とペレアスが、
三人揃って崖の方へ向かっていくのを見たんだが…
……ちょっと止めてくる

>>170
ヘwwクwwwトwwwwルwwwww
大人しい感じの年下モノが好みってやはりフロリーナの影響d(うわ何をするやめt
176助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 01:33:15 ID:+ONfOaeG
>>162

フイタwwwwwwwww
サラ様エンターティナーだなwwwwww
なんて末恐ろしいwwww

>>170-173
そしてなんというエロ本の流れwwww
たしかにヘクトルはそういう点でも兄貴分って感じがするね

>>154-159の続き投下します
177幼女の旗の下に:2010/05/20(木) 01:33:57 ID:+ONfOaeG
90

3 たまにはキスでもしてやるか  いつもねだってくるしな…俺はロリコンではないが、キスは挨拶という文化もあると聞く

エフラム (そうだな…よく頑張ってくれたようだしな…)

思い立ったら行動は早い。軽々とサラを抱き上げた。
サラ   「あら兄様……何をしてくれるの…?」
エフラム 「褒美だ…特別だからな」
輝くような銀髪に吸い込まれるような瞳、白皙の美貌は普段女性に関心が薄いエフラムの心をすら掻き乱すものがある。
なるほど…サラは魔性の魅力を帯びている…
そっと可憐な唇に唇を重ねる。触れるだけの優しいキス。
サラ   「もっとディープなのしてくれてもいいのに…」
エフラム 「生意気言うな、十年早い」
サラ   「ふぅん? 十年早いような幼女相手にドキドキしてるのに?
      やっぱり兄様はロリコンね」
エフラム 「お前な……」
軽やかに笑うとサラはエフラムの腕から飛び降りる。
サラ   「いいよ兄様、今日はこれで満足してあげる。
      次は……ふふふ…もうちょっと過激にしてくれてもいいよ?」
からかうようにクスクスと笑いながらサラはリワープで姿をくらました。
エフラムの腕には微かな体温と残り香が感じられる。
サラが腕から離れたほんの一瞬…そう、ほんの一瞬だけ喪失感を感じたのは気のせいだろうか…

エフラム 「はぁ…まったく大人をからかいおって…仕方のないやつだ」
マンフロイ「いやいや、あれでサラはかなり党首殿を気に入っておるようじゃな」
エフラム 「うおっ!?」
忘れていた…そういえばこの部屋にはマンフロイがいるのだった…
マンフロイ「よかったよかった、これでワシも肩の荷がおりた…祝言はいつにしようかの?」
エフラム 「いやちょっと待て…なんでそういう話になる…大体サラは子供だろうが」
マンフロイ「細かい事はよいではないか。さ早く一刻も早く祝言を!
      そしてサラを引き取ってくだされ!」
エフラム 「普通こういう時は大事な孫娘をお前などにやれるかっ!…みたいにならないか?」
マンフロイ「……察してくだされ…」
エフラム 「苦労してるんだな…」
178幼女の旗の下に:2010/05/20(木) 01:35:27 ID:+ONfOaeG
91

党事務所を出てエフラムが自宅に戻ったのは21:30の事である。
居間ではシグルドがちゃぶ台に突っ伏して異様な欝ムードを発していた…
エフラム 「ん…どうか…」
声をかけようとした瞬間、ミカヤに腕を引っ張られる。
引っ張られるがままに廊下へと連れ出された。
エフラム 「どうしたのです姉上?」
ミカヤ  「えーとね…今ちょっとシグルド落ち込んじゃってて…そっとしておいてほしいのよ」
エフラム 「何かあったんですか?」
ミカヤ  「なんでもね…ヴェルダンの方へ左遷されるらしくて…」
エフラム 「左遷!?」
ミカヤ  「うん…シグルドってば前々から業務成績は…その…KINSHIN退治やらなにやらに時間を割きすぎてたから良くなかったんだけど…
      まさか左遷されるなんて…」
ヴェルダンといえば、ここから車で一週間はかかる…単身赴任ということになるだろうか…
左遷の理由に業務成績は関係ないのだが…結局シグルドには他に理由が思い当たらなかったのだ。

ミカヤ  「それがどこかで専務の耳に入ったんじゃないかってシグルドは言っていたわ…」
エフラム 「専務の…」
そういえばレプトール専務とは数日前に会ったばかりだ。

エフラム (…が、まあ…それが原因ってこともないだろうが…)
レプトールとクルトの対立関係などまったく知らないエフラムは、
それが原因であることに思い至らなかった…

シグルド 「おろろ〜〜〜ん……人生オワタ…」
エイリーク「あ…あの兄上…出世だけが人生じゃありませんから…
      それに向こうでがんばれば本社に戻れるかもしれませんし…」
シグルド 「ディアドラ取られる…うえーーーーーんっ!!!!!
      ここですら私は原作同様ディアドラを寝取られるのかーーーーーっ!?」
マルス  「いやまだ結婚してませんから寝取られってのとは違うと思いますがね」
痛ましいが慰める以上の事はできない…
武器を振り回してどうにかなることなら兄弟家に敵はないのだが…
179幼女の旗の下に:2010/05/20(木) 01:36:23 ID:+ONfOaeG
92

バーハラ保守党内部のクルト派とレプトール派の対立は日に日に先鋭の度を増しつつあった。
クルト、リングとレプトール、ランゴバルトの両者はことある事に意見を違え、多数の党員たちも
2大派閥に分かれつつあった。
理想路線に偏って現実的な政策を取れないクルトと、
優れた実務家ではあるが理念よりも現在の繁栄を重んじるレプトールでは反りが合うはずもなかった。

クルト  「はぁ…レプトールもランゴバルトもわかっていない…
      何故に元老党と妥協せねばならないのだ…」
ディアドラ「お父様…あまり悩みすぎるものでもありませんよ?
      レプトール様とお茶でも飲んで話し合えばわかっていただけるのではありませんか?」
クルト  「これはそういう簡単な話ではないんだ…」
ディアドラ「それならバイロン様にご相談されてはいかがですか?」
クルト  「…あの方は党を離れて長いから…元老党をよく思っておられないから助力はしてくれるだろうがね」

バーハラが混迷を極める中、AKJも方針の変更を余儀なくされる。
ラケシス 「はぁ…なんということでしょう…これでは3分の1なんて取れるはずもありません…」
プリシラ 「ぐむむ…KINSHINの素晴らしさを理解しない輩には死を!
      会長!ただちに武装隊に出動の許可を!
      レプトールとランゴバルトの首を取って大通りに晒してやります!」
クラリーネ「無茶苦茶ですわ!」
ティニー (あわわわ…嫌な雰囲気に…)
クラリーネ「そういえば…レプトールといえばティニーのお祖父様じゃありませんこと?」
ティニー 「うひゃいっ!?」
ラケシス 「なんだ…それならそうとおっしゃい!」
ティニー 「あー…えと…まぁそうなんですけど…」
ラケシス 「それなら話は早いわ、ちゃっちゃと説得してきてね」
プリシラ 「ティニーさん! 貴女に兄を愛する妹の未来が託されています!
      説得失敗したら第2プラン! 私が武装党員を率いてフリージ家を襲撃します!」
クラリーネ「自重おし! そういう事だからお願いしましたわよティニー」
ティニー (あああ……あっというまに拒否権キエタ……)
180幼女の旗の下に:2010/05/20(木) 01:37:16 ID:+ONfOaeG
93

年度途中での急な人事異動ではあるが…こういったことが無いわけではない。
シグルドには正式な辞令が下り、月末までに後任への引継ぎと現地への着任が命じられた。
デスクで申し送りの書類を作るシグルドの肩には悲哀が漂っており、
同課の課員たちも気まずさにいたたまれない思いだ…
アーダン 「あ…あのー…コーヒーっす…」
シグルド 「ほへ?」
アレク  「そ……送別会は盛大にやりましょう!
      ほら、係長の好きな店で!」
シグルド 「あ……あー…送別会…ね…うん、自分が異動するって実感がわいてきたよ、はははははは…」
アレク  「………」
ノイッシュ(駄目だ……励ましても逆効果にしかならなそうだ…これが栄転ならめでたく送り出せるのにモロ左遷だからなぁ)
シグルド 「あー……そういやこのデスクとも長い付き合いだったなぁ……
      この席を離れるときは私の昇進の時!…だったはずなんだがなぁ…」
アーダン (ど…どう返事しろと…)

やりきれなさに胸を満たしながらパソコンを叩く…
万年係長!などと言われて長くこの席にいたが…思うような実績をあげられなかったのは事実だ…
こうなったら気持ちを切り替えてヴェルダンで頑張るしかないのか…
だがディアドラの事がある……
「一緒に来てくれ!」とプロポーズするか…それとも「待っていてくれ!」と遠距離恋愛するか…
悩みは尽きない…それに辺境ではなかなかKINSHINを取り締まれない。
自分がいないとAKJが大幅に活動を拡大するのは目に見えている。
いや、それだけではない。
アルムとセリカはKINSHINし放題、それに最近ではリンまでKINSHINに目覚めつつある…
シグルド 「ぬおぁああああああKINSHINは許さんぞぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!」
アレク  「うわ!?いきなり絶叫しないでくださいよ!?」
シグルド 「すまん…つい」
181幼女の旗の下に:2010/05/20(木) 01:38:39 ID:+ONfOaeG
94

自宅に帰宅したティニーは頭を抱えていた……
祖父の説得…つまりクルトと協調して不信任案提出に協力せよ…元老党と対立路線に入れ…と説かねばならないわけだが…
ぶっちゃけ自信がない…というより多分無理だ。
政権に閣僚を送り出したことで、グランベル社もフリージも多くの恩恵を受けている。
それを手放せ…と言ってるようなものだし…そんなことをレプトールに提案したりしたら、
フリージで専務を務めるヒルダに殺されかねない…
とはいえ…AKJの仲間のことも考える…ティニーとしてはどうにかKINSHINの世の中を作りたい思いもあるのだが…

ティニー 「あぅぅぅ…頭痛くなってきました…そだ…こういう時こそ誰かに相談して…」

続く

1 アーサーに相談する  兄様…ティニーを助けて!
2 セティに相談する   セティ様…セティ様なら賢い方ですしいい知恵を貸してくれそうです
3 四人娘に相談する   ナンナ、サラ、ミランダならきっと力になってくれるはずです!
4 葉っぱに相談する   生活力のあるタフな方ですし、意外なアイディアを提供してくれるかもしれません
5 イシュタルに相談する 姉さまなら…お祖父さまや伯母様も一目置いてますし
6 ブルームに相談する  まぁ……以前同人誌作りを手伝ってもらったし、なにか力になってくれるかも…
7 ティルテュに相談する …母様…に相談してみますか?……駄目でもともとで…………
8 もう知らん寝る    しったこっちゃねーです。全て忘れて寝ます
9 BL同人誌を読む   気分転換は大事ですよね…ハァハァ…

182の方に選択をお願いします
182助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 08:38:10 ID:gtjen+Z4
>>177-181
がんばれシグルド!負けるなシグルド!

2番でお願いします
183助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 11:05:18 ID:ERMBB8NN
>>177-181
シグルドの精神がどんどん磨り減ってる気がする

葉っぱに相談したら面白くなりそうな予感がするから4番で
184助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 19:13:36 ID:IzEr4aB1
>>177-181
サラ様かわいいよサラ様…表面では余裕だけど後で
エフラムからしてくれたことに悶えてたりしてるとたまらん
185助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 20:51:19 ID:Fh+01rDN
名無し一般人の女の子(大体ロイと同年齢)が兄弟家にホームステイするネタを執筆中なんだが、
どうしてもほのぼの物に出来ないでござる

…まぁそれは置いといて、皆は兄弟家にホームステイ(※三日位)出来るとしたら、したい?
186助けて!名無しさん!:2010/05/20(木) 21:48:08 ID:/+BJjqqX
>>185
してみたいけど、嫌な予感しかしないなww
187助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 10:32:31 ID:+qzkJ+7e
>>185
ロイと同年輩なら安心だな
12歳以下だったらエフラム兄さんをどっかに隔離しとかんと危険なところだった

188助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 13:54:03 ID:GXQlejsG
お前らエフラムを何だと思ってるんだよww

>>185
一般人女子がアイクに一目惚れするが盛大にフラグ↑クラッシュ↓!!されて
苦い初恋の思い出となるオチが思い浮かんだんだが…
189助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 14:01:03 ID:cvb4gWH9
>>188
中学生以下の女子が勝手にエフラムに引き寄せられるんだから仕方ない
もう何か変なオーラ出してるとしか思えないよね
190助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 14:02:05 ID:GXQlejsG
磁石かよww
191助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 15:30:37 ID:i6st8nVt
エフラムは長期間幼女分を補充していないと干からびて死んでしまう
エフラムが幼女を引き付けるフェロモンを発しているのは、
厳しい自然界で生き延びるための知恵である

エフラムに幼女分を補給する幼女は、その代償にエフラムにあらゆる危険から守ってもらう
こういう関係を共生関係と呼ぶ
192助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 15:55:20 ID:NTFZgmMD
>>191
前に似たような話があったな。あの時はまだ幼女分じゃなくてエイリーク分
だったけど…保護欲云々な話だったけ?
193助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 21:34:25 ID:YID85fNO
過保護なエフラムがセリスの世話を焼きまくって終いにはキレられる話な。懐かしい。
194助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 21:54:19 ID:AsM6kM/t
>>177-181
サラはマンフロイからも恐れられてるのかよw
見えないところではどんだけ恐ろしいのか、ということで思いついたのでネタ投下
195実は怒り持ち:2010/05/21(金) 21:56:51 ID:AsM6kM/t
「…あの男ですか?」
「うむ…行くぞ」
「はっ!」

「さて…帰ったらまず走りこみでも…うおっ!?」

 帰宅途中のエフラムだったが、突如現れた謎の集団がエフラムを取り囲む。

「な、何なんだお前ら!?」
「わしの部下達じゃよ、気にせんでくれ」

 突然の出来事に混乱していると、集団の中から見知った人物が現れた。
 サラの祖父のマンフロイだ。

「あなたの、ということはロプトの…それより、これは一体…」
「少し話がしたくてな、サラのことなんじゃが…」
「サラの?」
「うむ…お主、サラを嫁にする気はあるかね?」
「な!?何をいきなり!?」
「いや何…孫の将来を考えてじゃよ。サラは見た目は可愛らしいが、性格は…その、かなり個性的であろう?
 だから将来嫁の貰い手が無いのではないかと心配しているのだ。サラはお主に懐いているようであるし、どうかな?」
「どうと言われても…大体、俺は玩具にされているだけじゃないのか?」
「そんなことは無いと思うぞ」

 集団の中から一人の男が現れた、随分と個性的な髪形をした青年だ。

「あんたは?」
「私はセイラム、マンフロイ様の部下だ。さっきの話だが、お前がサラ様に気に入られているのは間違いないだろう。
 あの方は興味のないものは覚えもしないからな…」
「…そうなのか?」
「ああ…この前の話だが…」

「ちょっと、そこの人?」
「…私ですか?」
「そこの本を取ってくれない?」
「これですね…どうぞ」
「ありがと……か…花京院だっけ?」
「……セイラムです」
「あら、そうだった?」
「…はい」

「どうだ?私はマンフロイ様にお仕えして暫く経つが、いまだに名前すら覚えられていないのだ…」
「そ、そうか」
「大体何なのだ花京院とは…以前から私の名前を間違える人はいつもそうだ。ありえないだろう?
 『い』しか合っていないではないか!?」
(理由はわからんが、確かにこいつは花京院という方がしっくりくるような…)
「とにかく自信を持て、あの方が自分から関わろうとしているということは、お前は気に入られているということだ」
「そうです!サラ様のことをお願いします!」
「どうか!どうかサラ様を!」
「我々の為にもどうか!」
196実は怒り持ち:2010/05/21(金) 21:58:43 ID:AsM6kM/t
「な、何なんだお前ら…」

 周りから一斉に詰め寄られ、流石のエフラムも引き気味だ。

「よくわからんが、お前らの為とはどういうことだ?」
「それは…我々の身の安全の為です…」
「…?」
「あなたと遊ぶようになってからサラ様の機嫌が良くて、我々への当たりが緩くなっているんです」
「前は本当に機嫌が悪い時は、口にするのも憚られるようなお仕置きを受けていたのですが…今だと
 必殺魔法を撃たれるくらいで済んでいるんですよ」
「そうそう、前だと考えられないよなあ」
(それはましになったと言えるのか!?)
「それに、サラ様がそちらに嫁入りすると、もう我々がサラ様のお世話をしなくてもいいということですよね!?」
「つまり!我々がサラ様のお仕置きを受けることが無くなるってことなんですよ!」
「分かりますか!?あなたには我々の未来がかかってるんです!!」
「我々は全力であなたを応援します!どうかサラ様のことを宜しくお願いします!!!」
「どうかな?皆もこう言っておる、協力は惜しまんぞ。何なら今すぐ婚約をだな…」
「ま、待ってくれ…大体、あいつがそこまで酷い奴だとは思えないが…」
「まあ、お主の前ではな…わしも我が孫ながら恐ろしいと思うことがあるぞ、この前もだな…」

「あたしがどうかした?」

「…!?」
「サ、サラ様!?」
「サ、サラ…いつの間に…」
「なんだ、お前いつからいたんだ?」
「まあ、さっきからね…ところで、誰が恐ろしいって?」
「い、いや…それはだな」
「わ、我々はただ、サラ様とエフラム様の将来のことをですね…」
「…お仕置き」
「「「ヒイィィィーーーーッッ!!!」」」

 集団を次々をワープで何処かへ飛ばすサラ、数秒後には集団の姿はすっかり消えてしまった。

「…何だったんだ?」
「ごめんなさい…変なこと言われなかった?」
「お前を嫁にする気があるかと聞かれたぞ」
「………」
「…お前は将来、俺の嫁になる気はあるか?」
「…っ!?」
「冗談だ」
「…兄様!」
「いつもやられてるからな、たまには俺から言ってみただけだ」
「……期待しちゃったじゃない」
「…ん?」
「…別に」
「それより、今日は遊びに来るのか?」
「…ん…ちょっと用事ができたから、済んだら行く」
197助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 21:59:05 ID:wbNlIisZ
リーフ「フィン、勉強教えて」
フィン「いいですよ、リーフ様。ここがこうでこうなって・・・」
リーフ「あんなところにアルテナお姉さんが」
フィン「・・・」

エフラム「リオン、勉強を教えてくれ」
リオン「いいよ、エフラム。ここがこうd(ry
エフラム「あんなところに幼女が」
リオン「・・・」

シグルド「指揮能力の成績は2か・・・キュアンはどうだった?」
キュアン「私も2だ・・・エルトシャンは?」
エルトシャン「俺は5だ」
シグルド「・・・」
キュアン「・・・」
198実は怒り持ち:2010/05/21(金) 22:00:31 ID:AsM6kM/t
 一方、サラにワープさせられた集団は、全員が同じ部屋に飛ばされていた。

「ん…ここは?」
「壁に窓は無し…この切れかけな電灯…まさか!?」
「サラ様のお仕置き部屋!?」
「そうよ」

 声と同時に、サラがリワープで現れる。部屋が暗いせいか、表情は見えない。

「あなたたち…兄様に変なこと言ってないでしょうね?」
「わ、我々は何も…!」
「そ、そうだぞサラ。わし達はお前とあの者の将来のことを考えてだな…」
「恐ろしいとか…お仕置きとか…もうあたしと関わりたくないようなことを言ってなかった?」
「い、いえ、そんな…」
「…まあ、兄様と私のことを応援してくれるみたいだし、酌量の余地はあるかもね…」
「ほ、本当か?」
「普段なら許さないけど…今日は命だけは許してあげるわ…」
「そ、それはまさか…」
「し、死ぬ寸前まで痛めつけられるという…」
「大丈夫、もし死んでも蘇らせてあげるから…」
「あ、あの…それは魔戦士としてではないですよね?」
「ま、まてサラ!わし達の話を…」
「…お仕置き」


 その後、彼らがどんな目に遭ったのか、知る者はいない…

 終わり
199助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 22:03:06 ID:wbNlIisZ
>>198
途中なのにスマソ
200助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 22:04:38 ID:AsM6kM/t
サラのスキルは祈り、エリート、怒りなんだけど
祈りは対象はアレだけど職種的に当然だし、マンフロイの孫ということでエリートなのもわかる
でも怒りはどうなのか、怒るにしてもどう怒るんだろうか?
ネタだと静かにキレるみたいにしちゃったけど実際はどうなのかね?
201助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 22:05:52 ID:AsM6kM/t
>>199
気にスンナ
202助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 23:21:00 ID:sI4BZUHz
花京院ワラタw
ロプトの連中が何だか可愛くなってきた
それにしてもサラ様可愛いよサラ様!

サラ様の怒りザイアにはとてもお世話になったが、
あのちょっとゆっくり手を振り上げるモーションは、
まさに「静かにキレる」って感じだったな
203助けて!名無しさん!:2010/05/21(金) 23:53:12 ID:cvb4gWH9
サラは本当に怒ったときはマンフロイが使ったような洗脳術で
有無を言わさず黙らせるイメージがあるんだぜ
204運命の歯車 3章 1/4:2010/05/22(土) 11:03:35 ID:pKMTriQk
【前回までのあらすじ。前スレ>>407-413
紋章町を恐怖の渦に巻き込んでいた連続銀髪少女誘拐事件の犯人は、何とあの漆黒の騎士だった!!
目の前で最後の銀髪少女(そんな年齢でも無いがry)のミカヤを誘拐された兄弟家一同…。
彼らは大切な家族であるミカヤを救い出し、そして全ての問題を終結させる為、今宵…疾走するッ!!

リン   「し、信じられない…」
セリカ  「漆黒の騎士が…犯人だなんて…!?」
アイク  「………くぅ!(思いっきり地面を拳で殴る」
シグルド 「アイク、気持ちはよく分かるが、今は我慢するんだ。
     ……その拳は、犯人を殴る為に取っておけ」
アイク  「…分かった」
リーフ  「そもそも女神の加護を持ってる漆黒の騎士を殴った所で意味ないんじゃ…」
マルス  「アイク兄さんに不可能はないじゃないかぁ!!」
セリス  「そもそもそんな?気な事言ってる場合じゃないでしょ!?」
リン   (マルス…アンタ、表には平気なふりをしてるけど、内心堪えてるのね…)
マルス  (ぼ、僕の失態だ…僕がもっとしっかりしていれば……ああぁ!
      …大至急ミカヤ姉さんの居所を突き止めなくては…!)
アルム  「と、とにもかくにも一旦家に戻ろう。態勢を整えなくちゃ!」


ニニアン 「い、いつになったら、出られるのでしょう…?」
一般巫女A「私達に、光はあるのでしょうか…?」
シュウウウゥゥーーン・・・、スタッ
ミカヤ  「……ぁ…ここは…?」
漆黒の騎士「お前の最期を飾る地だ」
ミカヤ  「!!…騎士様!?……貴方は、騎士様…ではありませんね!一体彼に何をしたのですか!?」
漆黒の騎士「…ふっ、何もしていない。
      ただ…お前の知る漆黒の騎士が……お前を欺く仮の姿だったとしたらどうする…?」
ミカヤ  「えっ…」
漆黒の騎士「私が見せた優しさ、想いは…全てまやかしだ。こうしてお前を連れ去る為の下準備だったのだ」
ミカヤ  「……そ、そんな…そんな……ぁぁ…ぅぅ……(顔を覆ってその場に泣き崩れる」
ユリア  「ミカヤ義姉様!!」
一般巫女C「アンタ、最低よ…このひとでなし!」
漆黒の騎士「何でも言うがいい。事実だからな!
      …そしてもう一つ言っておく事がある。お前達全員は処刑する事となった…!」
ミカヤ以外「「「「「…えええぇぇぇ!!?Σ(;゚Д゚)」」」」」」
イシュタル「…それが…狙いだったのね…」
一般巫女B「どうして…私達、一体何をしたと言うの…(´;ω;`)」
マリーシア「早くおうちに帰りたいよぉぉ!お母さ〜〜〜ん!!」
漆黒の騎士「精々、残り少ない命を大事にする事だな……3時間後には儀式を開始する(ノシ転移の粉)」
ディアドラ「…ぁぁ…アルヴィス様……シグルド様…助けて下さい…」
サラ   (…リーフ…兄様…)
イドゥン 「お爺様……リーフさん…」
205運命の歯車 3章 2/4:2010/05/22(土) 11:04:42 ID:pKMTriQk
?????「おいっ!こんな話は聞いてない!…皆を処刑するとはどういう事だ!?
      …他の女性は私が乙女だけをターゲットにするのを隠す為であり、
      乙女を連れ去り次第、彼女以外を全員解放する条件だったはず…!」
??   「…お前は甘いな。だから私の企みさえも見抜けなかったのだ。…哀れな子羊だよ、まったく。
      丸で今までおとしてきた何百人もの女性達の様だな!
      私はその卓越した戦闘能力と転移の粉に目をつけ利用した……それだけの事よ」
?????「…貴様ッ!!」
??   「はぁ!」
?????「ガアアアアァァッ!!!……乙女……許し…て…く……」
??   「…ふっ、これでこの男の身体は私のものだ。3時間後に、我が復讐は達成される…!
      ヒャーヒャッヒャッヒャッヒャッー!!
      ………あの女が見て深き絶望にうちしがれるよう、紋章町BBSにでも書き込んでおくか」

…何とこの謎の誘拐犯の目的は復讐だったのだ!
銀髪または巫女であるものを全員処刑する事で、己の満足感を満たすつもりなのである!!
ただ『あの女』とは一体誰か!?そもそも誰の身体を手中に収めたのか、謎は深まるばかり…
しかし一つだけ確実な事がある。…ミカヤ達を救うタイムリミットは、残りわずか3時間……。


マルス  「…という訳なんだ。協力して欲しい」
フォルカ 「……(漆黒の騎士関係なだけに)45900ゴールドだ」
ジャファル「………借りもある、協力しよう」
ジュリアン「俺はいつでもいいぜ」
アストール「こういうのも何だが、報酬の程を聞きたいな」
マルス  「流石に大金持ちでも無いから莫大な金は支払えないが、それ相応の報酬は全員に出そう」
     (恐らく一部はシーダとの結婚費用分の貯金から出さないといけないだろうけど、
      家族皆が祝福してくれない結婚なんて無意味だ……だから僕は後悔しない!)

こうしてマルスは密偵や一流のアサシン達に情報収集を命じた。
少しでも早く居場所を示す情報が出る事を願って…。
206運命の歯車 3章 3/4:2010/05/22(土) 11:06:20 ID:pKMTriQk
アイク  「こうしてじっとしているのが辛いな…」
シグルド 「マルスが情報を持ってくるのを待ってやれ。待つのだって重要な事だぞ」
リーフ  「…所でセリス、竜王家へは連絡した?」
セリス  「ううん、まだだよ」
リーフ  「じゃあそのままにしておいた方がいいね」
セリス  「どうしてさ?デギンハンザーさんの協力を仰いだ方が…」
リーフ  「それには理由が二つある。一つはさっきまで起きてた事(前スレ>>407-409)の二の舞はごめんだ」
セリス  「い、言われてみれば確かにそれは嫌だよ。リーフにしては真面目な答えだね
      …もう一つの理由は?」
リーフ  「そんなの決まってるじゃないかぁ!!三巨頭が知らない間にイドゥンさんを救出して、
     『イドゥンを救い出した→夫として相応しい=三巨頭のお墨付き→イドゥンさんと(検問で削除ry)』
      というゴールデンコースを歩む為のブバアアァァァァァッ!!」
セリス  「…………」


ジャファル「………このスレにも無いか…」

ジャファルは黒い牙の四幹部、『四牙』の一人である。
極めて高い技と速さを誇り、スキル瞬殺(※決して瞬殺(笑)では無い)を持って敵を葬り去る為、死神の異名を持つ。
…そんな彼が今何をしてるかというと、ネットを使った情報収集である。
意外と知られてない事だが、彼は紋章町BBSの削除人でもあるのだ。
役にたたない屑情報は多いが、有益な情報も有る故、それに賭けるつもりらしい…。

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ジャファル「7は糞スレだな……立てた本人ごと瞬殺しておくか。
      ……巫女スレ…?マルスによると誘拐された女は巫女が多い……何かあるかもしれん(最新レスをポチッ)」

475 :助けて!名無しさん!:2010/5/19(水) 12:47:41 ID:AkU/rY/Oh+
クククッ…遂に我が復讐は果たされる。今宵より3時間後に、全ての銀髪巫女を処刑する!
かつて神竜が眠りし塔は、再びユリアやイドゥン、ティニーとやらの血にまみれる事となるだろう
…その時まで嘆くがいいわ!
フッハハハハハ!!

ジャファル「……当たりの様だな」
207運命の歯車 3章 4/4:2010/05/22(土) 11:07:27 ID:pKMTriQk
ジャファル「つ(上記のレスをプリントアウトした紙)」
マルス  「な、何だって…!あの場所に…!!
      …ほい、報酬だよ。つニノの同人誌(1○禁)」

リン   「…マルス、ミカヤ姉さん達が幽閉されている場所が分かったの!?」
マルス  「ああっ、どうやらナギさんが眠っていた塔みたいなんだ」
アルム  「そんな所に…!」
マルス  「迂闊だったよ。まさか一度(原作で)行った事がある塔に居ただなんて…」
アイク  「どうやって行くんだ?」
マルス  「ワープで行くよ。事情を説明して
リーフ  「ちょっと待ったアアァァーッ!!僕のゴールデンコースはどうするのさ!」
ヘクトル 「知るかよ」
リーフ  「コノヒトデナシー!」

ガトー  「そうか…まさかあの場所に居たとは……盲点だった。
      まぁ扉部屋はいくつもあるから、どれかに幽閉されているだろうな」
マルス  「ええっ、それでは私達家族をワープであの塔に送って下さい」
ガトー  「分かった」
アイク  (ミカヤ姉貴…待っててくれ!)
セリス  「ユリア…今すぐ助けに行くからね!」
エフラム 「サラもだが、ソフィーヤも俺が助け出す。安心しろ、俺は勝ち目の無い戦いはしない」
リン   (誰に言ってるのエフラム兄さん…?)
ヘクトル 「所でエリウッド、本当に大丈夫なのか!?」
エリウッド「うん……無茶だと思われるかもしれないけど、僕は…ニニアンを助け出す!」
ロイ   「あまり時間も無い…行こう!」

ガトー  「…よし、準備が完了した…無事に、誘拐された者達と一緒に帰ってくるのだぞ
      ……ワープッ!!」

パアアアァァァ・・・・バシュンッ!!

こうして兄弟家一同はかつてナギが安置されていた塔へと転移していった。
残り時間は後2時間10分…彼らは間に合う事が出来るのだろうか…!
そしてミカヤ達の運命は如何に!!?

???  「…ユリアにイシュタル…ティ、ティにー……何という事だ…!
      これは、大賢者のガトー氏に相談しなくては…!」


4章へ続く。
208漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:47:24 ID:+Tsvx1qr
リーフ  「この人でなし―っ!」

 いつものことと言えばいつものことだが、今日もリーフは華麗に空を舞う。
 安全圏に退避しつつポテチを頬張りながら、それを見て雑談する兄弟たち。

マルス  「……そろそろ飽きてきたよね、このネタも」
ロイ   「その言い方は酷いよ兄さん……」
マルス  「でもねえ……ヘクトル兄さんとエフラム兄さんの喧嘩に巻き込まれるリーフって、この構図もう何回目?」
アルム  「これで通算808回目だね」
ロイ   「なんで記録してんの……」
マルス  「まあまあ、細かいことは言いっこなしで」

ヘクトル 「くたばれロリコン野郎!」
エフラム 「地獄に落ちろピザデブ!」

ロイ   「そしてリーフ兄さんを巻き込んでも全く気にしない兄さんたち……」
マルス  「ひどい話だねえ全く」

 のん気に会話する二人の横に、落ちてくる物体が一つ。

リーフ  「ふぅ、死ぬかと思ったぜ」
ロイ   「あ、お帰りリーフ兄さん」
アルム  「おめでとう、このケースでの滞空時間のギネス記録を更新したよ」
ロイ   「だからなんで記録してんの……」
リーフ  「全く、ヘクトル兄さんたちにも困ったもんだよふんとにもう!」
ロイ   「っていうかリーフ兄さん傷はどうしたの?」
リーフ  「ん、空中飛んでる間に傷薬塗って治した」
ロイ   「嫌な特技を習得していらっしゃる……」
リーフ  「ついでにサラに頼んで、『死んだら死体が動き出して勝手に復活の泉の水飲む仕様』にしてもらったからね!
      これでいつどこで何に巻き込まれても大丈夫ってわけさ!」
ロイ   「え、それ人体改造されてね?」
マルス  「相変わらず体張ってるよリーフは……」
ロイ   「っていうかなにその仕様。サラさん何やってんの」
マルス  「サイドビジネスってやつじゃないの? 裏でいろいろやってるって話だしね、彼女」
リーフ  「んー……そういや結構前に他の人にも頼まれて同じ改造手術したって言ってたっけ」
ロイ   「え、リーフ兄さん以外にもいるの、そんな手術必要な人……」
リーフ  「どうかなあ。道を歩けば隕石が落ちてきたりエタルドラグネルの衝撃波にふっ飛ばされたりするこの町だし。
      需要は結構あるんじゃないのかな?」
ロイ   「リーフ兄さんだけだってば、そんな人」
リーフ  「そう、それだよ! 僕は前から理不尽に思っていることが一つだけあるんだ!」
ロイ   「リーフ兄さんの境遇で理不尽に思ってることが一つだけしかないってのも凄い話だよね……」
マルス  「さすがリーフ、耐久性ならFE主人公一と噂される男よ……」
リーフ  「そんなことはどうでもいいから、まずはあれを見てくれ」
ロイ   「あれ?」

 と、ロイたちが未だ続く喧嘩の中心地に目を向けると。

ヘクトル 「サツに突き出すぞペド野郎!」
エフラム 「精肉所に売るぞ贅肉野郎!」

マルス  「やれやれ、相変わらず品のない罵倒だよ」
ロイ   「醜い罵り合いを続けるヘクトル兄さんとエフラム兄さんがどうしたの?」
リーフ  「そうじゃないって! ほら、あれ、あれ!」
ロイ   「んん……?」
209漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:48:42 ID:+Tsvx1qr
 言われてよく見てみると、二人のすぐ近くで、

セリス  「あはは、そうなんだ。うんそう、それでね……」

ロイ   「セリス兄さんが何事もないかのように携帯でお喋りしてるーっ!?」
リーフ  「そう、そうなんだよ……! 僕とセリスは割と近くにいて一緒に行動することが多いんだけど、
      僕がどんな危ない目に遭おうと、僕が何回三途の河に片足突っ込む羽目に陥ろうとも!
      セリスだけは! いつ! どんなときだって! 全くの無傷で生還するんだァーッ!
      これを理不尽と言わずして何と言おう! しっこくハウスの理不尽さだってこれには負けると僕は声を大にして主張したい!」

 叫び終えて、ハァハァゼイゼイと荒い息を吐くリーフ。
 ロイとマルスは顔を見合わせ、

ロイ   「うーん……」
マルス  「確かにまあ、セリスが怪我してるところなんて今まで見たことないけど……」
ロイ   「それはあれじゃない? ほら、神器の力とか」
アルム  「生まれ持った幸運の高さとか」
リーフ  「僕だってそのぐらいのことは考えたさ! でも腑に落ちない、どう考えても腑に落ちないんだ!」

セリス  「そうそう……そうだユリウス、今度の日曜日なんだけど、ミレトスに買い物に……」

マルス  「……なんだろう、今ユリウスの方にも着々と死亡フラグが展開されつつあるような気が……」
リーフ  「そんなことはどうでもいいよ!」
ロイ   「どうでも良くはないと思うけど」
リーフ  「ともかく、これは徹底調査する必要があると思うんだ! 協力してくれるよね、三人とも!」
ロイ   「……はあ」
マルス  「まあいいけどね、暇だし」
アルム  「やった! ちゃんと数に入ってた! さすがリーフ兄さんだ!」
ロイ   「アルム兄さん、そこで喜んじゃ駄目だと思う……」

 〜三日後〜

ロイ   「……とまあ、調査開始から三日が過ぎたわけですが」
アルム  「この間、リーフ兄さんがエフラム兄さんとヘクトル兄さんの乱闘に巻き込まれること八回。
       その全てにおいてセリスは近くで編み物したり縫い物したり宿題やってたりしたわけだけど、巻き込まれた数は0回だ」
リーフ  「ほら見ろ、やっぱり理不尽じゃないか!」
ロイ   「……いや、そもそもこんだけ巻き込まれてることに関して理不尽だと思わないの、リーフ兄さん……」
リーフ  「え、何が? 別に僕が巻き込まれるのはいつものことじゃないか」
ロイ   「……ん。僕の、涙か……」
アルム  「しかしまあ実際、改めて注目してみるとちょっとおかしい感じはするね」
ロイ   「確かにねえ……何だろう。やっぱり神器の守護かな?」
アルム  「案外漆黒さんが『乙女の妹は私が守る』って理屈でなんかしてるとか?」
リーフ  「それだったら僕も守ってくれていいと思うんだ」
ロイ   「うーん……一体どういうことなんだろう?」
マルス  「フフフ……まだまだ甘いね、ブラザーたち」
リーフ  「マルス兄さん」
アルム  「と、言うと?」
マルス  「僕も確かにおかしいと思ったんでね。リーフが巻き込まれてる現場を密かに超高性能カメラで撮影しておいたのさ!」
アルム  「おー」
リーフ  「凄い凄い……いや、そんなんやるならついでに僕も助けてほしかったんだけど」
マルス  「え、なんでそんなことしなくちゃならないの?」
リーフ  「うん……まあ、それはそうなんだけど」
ロイ   「納得しちゃ駄目だってばリーフ兄さん……それにしても」

 と、ロイは首を傾げて、
210漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:49:55 ID:+Tsvx1qr
ロイ   「超高性能カメラなんてどこから持ちだしたの、マルス兄さん?」
マルス  「ロイの友達のリリーナさんに借りたんだよ。さすがオスティア家のご令嬢。いいもの持ってらっしゃった」
ロイ   「ふうん……リリーナが超高性能カメラか……何に使ってるんだろ?」
リーフ  (盗撮だな)
アルム  (盗撮だね)
マルス  「まあともかくそういうわけで、準備は整った! 後はこの映像をスロー再生して見てみるだけさ!」

 というわけで、四人はテレビを囲んで映像を見始める。

ヘクトル 『潰れろムッツリ野郎!』
エフラム 『弾けろムッチリ野郎!』
リーフ  『この人でなし―っ!』
セリス  『水族館楽しかったねえ、ユリウス。あ、そうだ、今度は動物園に……」

アルム  「うーん、見れば見るほどいつもの光景だね」
ロイ   (ユリウスさん生きてるかな……後でエルフさん辺りに確認を取っておこう)
リーフ  「……ねえみんな。今気付いたんだけど」
ロイ   「うん?」
マルス  「なんだい、リーフ?」
リーフ  「いや、こうして客観的な視点で改めて見てみるとさ……僕って相当酷い目に遭ってない?」
マルス  「気のせいじゃないかな」
リーフ  「そうだね、ごめんごめん」
ロイ   「……ん。僕の、涙か……」
アルム  「……あ」
ロイ   「どうしたの、アルム兄さん?」
アルム  「……いや、気のせいかな。今、ヘクトル兄さんがテーブル粉砕したとき、セリス兄さんの方に破片が飛んでさ……」

 リモコンを操作して映像を巻き戻すアルム。

アルム  「あ、ほら、ここ、ここ!」
ロイ   「……? この破片がどうかしたの?」
アルム  「うん。コマ送りにするから、よーく見ててよ?」

 四人が視線を注ぐ中、その破片はゆっくりとセリスに向かって飛んでいき……

マルス  「……!?」
ロイ   「き、消えた!?」
リーフ  「結構大きな破片だったのに、一瞬で……!」
アルム  「……どうやら、僕らは真相に辿り着いたようだね……!」
ロイ   「そっか。こういうことが毎回起こってたから、どんな状況でもセリス兄さんは傷一つなく生還できていたんだ……!」
リーフ  「こんなのに気付くなんて、凄いねアルム!」
マルス  「ああ、さすが僕らの中でステータス上限だけは一番高い男だ!」
アルム  「はははは、いや、それほどでも……」
ロイ   (微妙に褒められてない気がするのは気のせいだろうか……)
リーフ  「でも、一体どういうことなんだろう? セリスはどこかの女神辺りに特殊な加護でももらってるのか?
      クソッ、だったら僕も是非ともつけてほしいよ! そうすればおねいさんたちにアタックし放題なのに!」
ロイ   「普通に身の安全だけ考えていようよ、兄さん……」
マルス  「しかし、実際気になるな……よし、ちょっと時間はかかるけど、もっと細かく分割してみよう」

 マルスがカメラをノートPCに接続し、動画の解析を進める。

ロイ   「……でも実際、なんなんだろうね?」
アルム  「一瞬チラッと黒い影が見えるような気がするんだ」
リーフ  「うーん……じゃあなんだろ、ユリア辺りがフォルカさんとか雇って護衛を頼んでるとか?」
ロイ   「あり得ない話じゃないかもしれないけど」
211漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:51:13 ID:+Tsvx1qr
マルス  「……なん、だと……!」

 呆然と呟くマルス。何だ何だと全員がノートPCの画面に注目すると、そこには。

ロイ   「……! 破片が消える直前、黒い影がセリス兄さんの前に……!」
アルム  「その影が破片を弾き飛ばしている!」
リーフ  「誰なんだこの影は!? やっぱりフォルカさん!?」
マルス  「落ち着けハマーD。もっと細かく動画を分割すれば……!」

 カタカタとキーボードを叩くマルス。果たして、そこに写り込んでいた影の正体は……

ロイ   「……?」
アルム  「……黒髪の、女の子……?」
マルス  「……誰だ、この子。こんな女の子は僕も知らないぞ……?」
ロイ   「そんな。マルス兄さんすら知らないだなんて、一体……?」
リーフ  「えっ。僕知ってるよ、この子のこと」

 他の三人が「えっ」と注目すると、リーフは画面を見ながら、

リーフ  「マナっていう名前のシスターだよ、この子。セリス兄さんと同じクラスの。すっごい地味ーな女の子でさ。
      二人組になってくださいっていうと毎回余るし、遠足のバスに乗り遅れたのに誰も気付かなかったりするし……」
アルム  「なんだろう、凄く親近感が湧くぞ! 是非ともお近づきになりたい!」
マルス  「やめなよアルム、またセリカが邪神降臨させて被害喰らうのは僕らなんだからさ」
ロイ   「でも、そんな地味な女の子が、一体どうしてこんなことを……?」

 頭を悩ませる四人。そこへ通りかかる兄が一人。

アイク  「ん。何をやってるんだ、お前ら」
ロイ   「あ、アイク兄さん」
リーフ  「実はかくかくしかじか」

 リーフが説明すると、アイクは画面を見たあと一つ頷いて、

アイク  「ああ。この女か」
ロイ   「え、知ってたの、アイク兄さん?」
アイク  「もちろんだ。よくセリスの周りを凄い速さでチョロチョロと動き回っている」
マルス  (あのアイク兄さんをして『凄い速さ』だと……! どんだけだ、この子!?)
アイク  「一回捕まえて話を聞こうとしたんだが、真っ赤な顔で逃げられてしまってな……。
      どうやら怒らせてしまったようだ。是非とも一度手合わせしたいと思っているんだが、なかなか捕まらん」
マルス  「……これはどうやら、会ってみないといけなくなったらしいね」
ロイ   「え、そうかな……?」
アルム  「でもロイだって気になるだろう、この子のこと」
ロイ   「まあ、それはね……」
マルス  「リーフ、この子の住所は分かる?」
リーフ  「ん。うん、小学校のときの卒業アルバムがあるから……」
マルス  「それじゃあ明日、僕ら四人で突撃だ!」
212漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:52:27 ID:+Tsvx1qr
 〜翌日〜

アルム  「……というわけで、やって来ましたマナさん宅」
ロイ   「うーん……探そうと思わなければ絶対に見つからなさそうな、実に地味な家……
      っていうか、リーフ兄さん」
リーフ  「なんだいロイ」
ロイ   「なに、そのでっかい風呂敷包み」
リーフ  「傷薬とか復活の泉の水とか……」
ロイ   「なんでそんな豪華装備なの」
リーフ  「だって、あんな凄いことしてる女の子のところだよ!?
      一体何度死ぬ羽目になるか……備えあれば憂いなし、だよ」
ロイ   「……ん。僕の、涙か……」
アルム  「それはそれとして……ええと、呼び鈴押すよ?」
マルス  「ああ、やってくれ。カメラは仕掛けてある。準備は万全だ」
ロイ   (もう突っ込まないぞ、僕は……)
アルム  「じゃあ押すよ……せーの」

 ぴんぽーん……

マルス  「さあ、鬼が出るか蛇が出るか……」

 ごくりと唾を飲み込んで待つ四人の前、

マナ   「はーい」

 と、控え目な声と共に、玄関の扉から一人の少女が顔を出した。

マナ   「えっと、どちら様……あっ、セリス様の……!?」

 呟いたきり、顔を真っ赤にして口ごもってしまう少女。
 その様子をしげしげと観察し、四人が出した結論は、

ロイ   (地味だ……)
アルム  (地味だな……)
リーフ  (やっぱり地味だ……)
マルス  (むしろ普通より地味だ……)

 無言で目配せし、お互いの認識を確認し合う。
 その後、リーフが一歩進み出て、

リーフ  「こんにちは、マナ」
マナ   「あ、リーフ様……こんにちは。あの、何か御用ですか……?」

 か細い声で怯えたように言う彼女に、リーフは咳払い一つして、

リーフ  「今日来たのは他でもない。これのことを聞ききたんだ」
マナ   「……あっ! これは……!」

 リーフが差し出した写真……破片を弾き飛ばす自分の画像を見て、口元を押さえるマナ。
 その顔が見る見る内に青ざめていき、さらには大きな瞳に涙が溜まりだして、

リーフ  「って、ちょ」
マナ   「ごめんなさい! ごめんなさい!」

 と、マナは涙目で何度も何度も頭を下げ始めた。
 棒立ちになるリーフ。その背後でひそひそと囁き合う三人。
213漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:53:57 ID:+Tsvx1qr
マルス  「ちょっと奥さん、見ました?」
アルム  「見ました見ました」
ロイ   「あーあ、泣かしちゃった、リーフ兄さん……あんないい子そうな女の子を……」
リーフ  「あれ、なんか僕が悪者になってる!? い、いやマナ、誤解だよ! 別に君を責めようとかそういうんじゃなくて!」
マナ   「……そ、そうなんですか……? わたしてっきり、出過ぎた真似をして咎められるものだと……」
リーフ  「いやいや……僕らはただ、君が何故こんなことをしているのか聞きたかっただけで」
マナ   「それは……」

 と、マナは顔を赤らめながら、小さな声で説明を始める。
 それによると、彼女がこういったことをし始めたのは、相当前の話らしい。
 援護防御、ステータスアップ魔法、杖ポコ……ありとあらゆる手段で隠密裏にセリスをガードしているのだとか。

マルス  「すげぇ……このシスター、FEのシステム限界を超えてる……」
アルム  「一体どうやってそんなことを可能に?」
マナ   「はい。ええと、まずローラさんに杖ポコ戦闘術を教えて頂いて、
      フォルカさんにスピードを鍛えてもらって、ミラの女神様の下で無限クラスチェンジに明け暮れ、
      ネルガルさんに頼んで他の世界に送ってもらったり……ああ、それとサラさんから、自動復活術を授けてもらったり……」
リーフ  「僕の前に改造手術を施されたのは君だったのか……!」
アルム  「だけど、一体どうしてそこまで……?」
マナ   「それはその……わたしが、セリス様のことを……」

 言いかけたところではっとして、真っ赤な顔を両手で覆ってしまうマナ。

マナ   「ああ、わたしったらなんて身の程知らずな! わ、忘れてくださいっ!」
リーフ  「うーん……まあ、大体の事情はこれで分かったけど」
アルム  「どうしてそこまでセリス兄さんのことを……?」
ロイ   「そりゃあやっぱりほら、危ないところをセリス兄さんに助けられたとか、そういう……」
マルス  「いや、それはないね」

 マルスがきっぱりとした声で断言する。

マルス  「ここ数年来の兄弟の動向は、逐一僕の元に入ってくるようになっているんだ。
       その僕の情報を下に考えても、セリスがこうも献身的な愛情を捧げられるほどドラマチックな事件を解決したことはないはずだ」
ロイ   「……うん。今凄い聞き捨てならないことを聞いた気がしたけど、とりあえず突っ込まないでおくよ」
アルム  「となると、ますます謎だね」
リーフ  「マナ。どうしてそうもセリス兄さんのことを慕っているのか……良かったら、話してもらえないかい?」
マナ   「は、はい……いえ、隠すほどのことでもないのですけれど……」

 〜マナの回想〜

 それは、今から少し前のこと。
 ユグドラル中学に入学したマナだったが、入学式早々道に迷ってしまい、どうやって学校へ行ったらいいのか分からなくなってしまった。
 道行く人々に尋ねようとしてみたが、地味なマナに気付いてくれる人はなかなかいない。
 途方に暮れていたところで、

セリス  「あれ、君もユグドラル中学の新入生?」

 と、気さくに声をかけてくれたのが、通りすがりのセリスだったらしい。
 それで二人は一緒に登校し、無事入学式に出ることができたのだ。

 〜回想終わり〜
214漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:54:56 ID:+Tsvx1qr
マナ   「……夢のような時間でした……(うっとり)」
リーフ  「……」
ロイ   「……」
マルス  「……」
アルム  「……」
リーフ  「……あれ?」
マナ   「は、はい?」
ロイ   「いや、えーと」
マルス  「……それで終わり?」
マナ   「は、はい、そうです……な、何かおかしかったでしょうか?」
アルム  「いや、おかしいっていうか……」
ロイ   「それから先は? 学校生活の中でセリス兄さんと一緒に何かしたとかそういうのは……」
マナ   「そ、そんな、恐れ多いです!」

 マナは真っ赤な顔で両手を振る。

マナ   「そんな、わたしなんかがセリス様と……そんなの、身の程知らずです。
      セリス様のお近くにはいつもラナ様やユリア様やユリウス様がいらっしゃいますし……」
アルム  「えー……それじゃ本当に君は、その……入学式のとき一緒に登校したってだけで、セリス兄さんのことを……?」
マナ   「……はい。あんな安心感と幸福感に満ちた時間は、生涯で初めてでした……」

 と、またうっとりし始めるマナ。
 そんな彼女を横目に、兄弟たちはひそひそ話を始める。

マルス  (……どう思う、ブラザー)
アルム  (どうもこうも……嘘を吐いているようには見えないよ)
ロイ   (じゃあこの人、本当にただそれだけの理由で厳しい修行に耐えて、今みたいな力を手に入れたんだ……)
マルス  (道理で世紀末覇者やら暴走神竜娘やらに囲まれてるセリスが、怪我一つない日常を送れているわけだよ)
ロイ   (自動復活術も身につけているらしいし……今まで何回死にかけてるんだろう、この人)
アルム  (それでいてセリス兄さんとは、今まで会話らしい会話もなし、か……)
リーフ  (け、健気だっ! 健気すぎる……! 僕の周りにもこんな女の子はいないものか……!)
マルス  (リーフ。夢は寝てみるものだよ)
リーフ  (そうだね、ごめん)
ロイ   (……ん。僕の、涙か……)
アルム  「でも、マナさん」
マナ   「はい?」
アルム  「本当に、今のままでいいの? セリス兄さん、少しも君の頑張りを知らないみたいだし」
ロイ   「そうだよねえ。知ったら絶対止めてるもん」
アルム  「何らかの形で伝えた方がいいんじゃ」
マナ   「いえそんな、いいんです」

 マナは慌てて首を振り、柔らかな笑みを浮かべてみせる。

マナ   「わたし、本当はあの方の近くにいることすら出来ないような身分なのに、出しゃばった真似ばかりしていて……
      少しでもセリス様のお役に立てるなら、なんて、勝手なことばかり考えて」
ロイ   (勝手、なのかなあ……?)
アルム  (本人は本気でそう思ってるみたいだけど)
マナ   「それに、セリス様はあのときのことなんて覚えていらっしゃらないでしょうし。
      いいんです、わたしは、このままでいられるだけで」

 そのときであった。
215漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:56:20 ID:+Tsvx1qr
セリス  「あれっ、みんな」

 噂の渦中の人の声。その場の全員がぎょっとして後ろを振り返ると、そこにはユリウスと並んで立つセリスの姿が。

マルス  「げぇっ、セリス……!」
リーフ  「どうしてここに……!」
セリス  「えっとね、ユリウスと一緒にミレトスに出かけた帰りだよ。あっ、『逆襲のザサ』って映画が凄い面白くてね!
      あと、ロウエンさんのレストランで昼食を取ったんだけど、やっぱりおいしかったなあ。また行こうね、ユリウス!」
ロイ   「ユリウスさん……!」
ユリウス 「みなまで言うな、覚悟はできている……!」

 なんだか悲壮な決意を固めているユリウスの横から、セリスがこちらに向かって駆けてくる。

セリス  「だけど、こんなところでみんなに会うなんて奇遇だねえ……あっ、マナ!?」

 セリスが兄弟の後ろにいるマナを発見すると、彼女はびくりと震えて、

マナ   「……!! ここここ、こん、こんに……!」
リーフ  (うわっ、湯気が立ちそうなぐらい顔が真っ赤に……!)
アルム  (言語障害も併発……! 極めて危険な状態だよ、これは!)
ロイ    (頑張れ、マナさん!)
セリス  「うわぁ、こんなところでマナに会えるなんて! びっくりしたなあ! ここがマナのお家?」
マナ   「!! セセセセ、セリス様、わた、わたしの、名前っ……覚えて……っ!」
セリス  「名前? マナの名前がどうか……あれ、マナ。顔が真っ赤だよ? 大丈夫?」
マナ   「あqwせdrftgyふじこlp;@:」

 セリスがマナの額に手を伸ばそうとした瞬間、彼女は悲鳴というか奇声を上げながら物凄い勢いで何処かへと走り去ってしまった。
 後には、ぽかんとした顔のセリスが残される。

セリス  「……どうしたんだろう、マナ……」
ロイ   「いや、どうしたっていうか……」
マルス  「なんというか……」
リーフ  「ねえ……?」
アルム  「きゅ、急用とかじゃないかな……」

 ぎこちない半笑いで顔を見合わせる四人。
 それを見て、セリスはため息混じりに肩を落とした。
216漆黒の守護神:2010/05/23(日) 16:58:01 ID:+Tsvx1qr
セリス  「……やっぱり避けられてるのかなあ、僕」
リーフ  「避けられてる、っていうと……」
セリス  「うん。マナとは中学校の入学式のとき、一緒に登校して以来ずっと同じクラスなんだけど……
      話しかけようとすると、いつもあんな風に……何か嫌われることしちゃったのかなあ、僕」
アルム  (凄い誤解だ……)
ロイ   (そしてちゃんと彼女との出会いを覚えてるのか、セリス兄さん……)
リーフ  (マナがこのこと知ったら凄いことになりそうだな)
マルス  (大変面白いことになってまいりました)
ユリウス (マルス自重しろ……)

 彼らはその後もしばらく待ち続けたが、結局日が暮れる時間帯になってもマナは帰ってこなかった。
 帰宅したアイクが言うところでは、「氷竜神殿であの女に会ったがまた逃げられた」とのことらしい。

 〜その夜〜

マナ   「……ただいま……」
ディムナ 「あ、マナ」
マナ   「……ディムナ兄さん」
ディムナ 「どこ行ってたんだ。心配したんだぞ。お前は最近やたらとどこかに……」
マナ   「……ちょっとね。頭冷やしに行ってたの」
ディムナ 「……ん?」
マナ   「……うふ」
ディムナ 「ま、マナ……?」
マナ   「ウフフフフフ……に、兄さん」
ディムナ 「な、なんだ?」
マナ   「わたしもう、あと十年ぐらいご飯なしでも戦えるかもしれない……」
ディムナ 「……マナ……」

 幸せそうに笑い続ける妹を見ながら、兄は頬を引きつらせる。
 幼い頃から地味だの影が薄いだのと言われ続けて育ってきたはずの兄妹。
 だと言うのに、妹は最近何やら妙な方向に変わり始めているらしいのだ。その気配を感じる。
 一体いつから、どんな切っ掛けがあってこうも違ってしまったのか。
 そして、地味少女マナはこの先どこへ向かって行くのか。
 今は誰にも予想出来ないことなのである。

 ふぃん。
217助けて!名無しさん!:2010/05/23(日) 19:59:21 ID:mMlPeItd
マナチート性能すぎだろwでも代替連中の中では存在感ある方だと思うぞ
あとサラのサイドビジネスって何だよw齢12にしてなんと恐ろしいお方だ…
218助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 01:50:57 ID:OE8aovZN
>>195-198
サラ様の怒りは静かにえげつないことするイメージ。
ロプトは誰も逆らえない…

>>204-207
>2. サラの所為でロリコンになった香具師の数2000+ (222)
ディークとターナは常連だと思われwwwwwwwww

>>208-216
マナ怪物すぎるだろwwww
一つ気になることはマナがセリスを男だと認識してるかどうかwwww
GJ!

>>183
選択は直後の方(今回は182)にお願いしてるので…すみません。
でもレスくれて選択してくれたのは嬉しかったり…

>>177-181の続き投下します。
219幼女の旗の下に:2010/05/24(月) 01:51:43 ID:OE8aovZN
95

2 セティに相談する   セティ様…セティ様なら賢い方ですしいい知恵を貸してくれそうです

シレジア社…グランベル地区シレジアを中心に栄える大手企業の一つであり、
多くの大企業がそうであるように、創設者貴族の一族経営で成り立っている会社である。
ティニーがセティを尋ねたのは昼をやや過ぎた時間であった。

セティ  「ああ、ティニー! 尋ねてきてくれて嬉しいよ!」
ティニー 「お久しぶりですセティ様、本日お伺いしたのは…折り入って相談がございまして…」
セティ  「相談? 私に出来ることならなんでも力になるよ」
ティニー 「ありがとうございます…じつは…」

かいつまんで事情を説明する。
AKJより祖父の説得の任を受けたものの、それが不可能に等しい事。
それどころかそんなことをしたら、おっかない伯母ヒルダの怒りを買いかねない事。
かといって説得しないとAKJ内部の強硬派プリシラあたりが何をしでかすかわからない事…
ある意味でAKJと家族の板ばさみのようなものだ。

ティニー 「それでセティ様の知恵をお借りできないかと…」
セティ  「…なるほど…」

セティも若年とはいえ企業をしょってる男である。
その意味ではレプトールの考えも理解できる。
政界に強力な基盤を持てば、企業活動にどれほど有利かは現在のグランベル、フリージ関連企業の繁栄を見ればわかる。
AKJの案に乗って元老党との政争を激しくするような事に賛成するはずもない。
加えて言うとシレジアがそれなりに大手ながらもユグドラル地区の北方以外に市場を開拓できないのは、
政界とのパイプが弱いからだ。

セティ  (確かに説得しろと言われても無理な話だな…だがどうにかティニーの力になりたい…けど…)

ティニーに力を貸す→説得成功→AKJの望み通り→AKJの勢力拡大→ティニーますますKINSHINにのめり込む

セティ  「……………嫌だ!? アーサーばっかり幸せになりやがって!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
ティニー 「あ…あのーセティ様?」
セティ  「す…すまない…つい取り乱して……」

ティニーの兄のアーサーという男…フィーという彼女はいるし、
ブラコン気味のティニーに慕われているしかなりのリア充である。
涙目のセティとは大違いの境遇に切なさと嫉妬を禁じえない。

セティ  「ま…まぁ正直…レプトールさんの説得は無理だと思う…
      むしろプリシラさんが無茶苦茶をやらかさないように抑えることを考えるべきだろうね」
ティニー 「あぅ……そうですよね…でも私もAKJの幹部ですし…」
セティ  「それはわかるけど…でもね、無理なことで家族と諍いを起こすことはないと思うんだ。
      レプトールさんも会社のためを考えてやってることだろうしね。
      何か困ったことがあったら私がいつでも相談に乗るからね」
ティニー 「ええ…ありがとうございます」
できればAKJを離れてKINSHINをやめてほしい…という気持ちもセティにはあったが、
家族の方をより大事にすべき…というのはセティの本心だった。

それに触れたティニーは…いままで涙目で頼りないイメージばかりを感じていたセティを少しだけ見直すのだった。
220幼女の旗の下に:2010/05/24(月) 01:52:29 ID:OE8aovZN
96

レプトール 「どうかね、ドズル重工の方の景気は?」
ランゴバルト「ガッハッハ! 国防軍のアーマー用鎧5000を受注したわい。
       これは大口の仕事じゃぞ!」
レプトール 「おお、それは結構なことだな」

この日…レプトールは私邸にランゴバルトを招いていた。
目的はクルト派への対策を話し合うことである。

レプトール 「これも政権に閣僚を送り込めばこその事、それがわからぬクルト社長ではあるまいに…」
ランゴバルト「うむ、ワシらの説得も聞く耳持たぬ…バイロン殿の騎士道の薫陶が厚すぎたのじゃろうて…
       時代錯誤も甚だしい」
レプトール 「貴族が正義の騎士道を信奉していればよい時代は100年も前に終わっておる。
       今は経済の原理が世の中を支配しておる…元老党が腐敗しておるからといってもな。
       それと対立しては我らの関連企業数万の社員の生活を脅かしかねん」

綺麗事のみで経済は動かない。
レプトールもランゴバルトも表沙汰には出来ないようなことにも手を付けてきた。
そうして数十年の苦労の上にグランベルを大企業に育て上げたのだ。
クルトの振る舞いはそれを台無しにしかねない。

ランゴバルト「うっとおしいAKJの小娘どもめが…社長にいらぬことをほざきおって…」
レプトール 「けしからぬことに、それに同調した党首…エフラムとかいう青二才は我が社社員の弟であったわい。
       弟の教育もようできぬ兄が我が社におるとは嘆かわしい…」

レプトールにしてみれば社員の生活を守るために骨も折ってきたにもかかわらず、
その社員の稼ぎで育った若造が下手をすれば社の存続に響きかねないことを、
ラケシスと結託してしでかした事は許し難いことだった。

ランゴバルト「…いまだ党内ではワシらの派と社長派は拮抗しておる。
       現状を維持できれば少なくとも元老党との対立は押さえ込めるが…」
レプトール 「この状態が長引くと…2年後の選挙にも響きかねんぞ…」
221幼女の旗の下に:2010/05/24(月) 01:53:13 ID:OE8aovZN
97

帰宅したティニーは来客中の旨を使用人から聞いた。
ランゴバルトが祖父を訪ねるのはたまにあることだ。
が…今のティニーの意識はすでに別のところにあった。
ティニー 「ぶっちゃけ説得は無理…ならすることないです。プリシラさんを自重させるには…」
今の考えどころはそこである。さすがに実家を襲撃されたりしたらたまったもんじゃない。
が、プリシラはAKJの中でも特に病的なKINSHIN至上主義者である。
クラリーネら穏健派の静止を振り切る可能性はかなり高い。

ティニーの悩みは尽きなかった…

こうしてラケシスの政治戦略は破綻した。
ティニーが説得に失敗した…と報告したためである。
ラケシス 「ぬぬぬ…なんてこと…」
クラリーネ「…どのみち再選挙は資金的に厳しかったですし…今は地道に活動すべきですわ」
プリシラ 「いえ、まだチャンスはあります! レプトールとランゴバルトを亡き者にすればいいんです!」
ティニー 「あのー、孫娘目の前なんですけど…」
プリシラ 「ティニーさんはKINSHINワールドよりも身内が大事だと言うんですかっ!?」
ティニー 「いえ…そうはいいませんけど…」
プリシラ 「会長! ご決断を! 我が武装党員は証拠を残すようなヘマはしません!」
クラリーネ「私は賛同しかねますわ。万一の事があってはAKJの存続に関わりますもの」
ラケシス 「…武装党員の出撃は禁じます。再選挙案は破棄。当面は地道に支持基盤拡充をはかるものとします」
プリシラ 「会長!?」
ティニー 「ほっ…」

会員たちは知らないことだが…この一件でラケシスはエルトシャンから苦言を受けていた。
あまりバーハラ…しいてはグランベル社に無理な要求を繰り返してはノディオンとの関係にも悪影響が出ると…
なおエルトシャンにその事を説いたのは商売上の付き合いがあったセティである。

こうしてティニーの安堵のうちに会議は終結した。
しかし…

プリシラ (こうなったら勝手にやるまでです…レプトール、ランゴバルトを誅殺しKINSHINワールドを築かねば…)
222幼女の旗の下に:2010/05/24(月) 01:53:55 ID:OE8aovZN
98

鉄血幼女守護同盟事務所でもAKJからの連絡を受け、もはや不信任案の提出は難しいとの見通しで一致していた。
元々エフラム釈放への見返りに協力していたのであり、その相手が案の提出を諦めた以上この路線を続ける必要はない。
エフラム 「…とはいえ…何かしらの形で恩は返したいものだな」
オグマ  「いずれ機会もあるさ」
ロイド  「3党の連立もこれで維持できなくなるかな?
      共通の目的があればこそ纏まってたんだがなぁ」
ジャファル「……他に一致してる意見はない…」
ライナス 「俺は…AKJの兄妹恋愛支援は立派な考えだと思うんだが」
ジャファル「……!……絶対反対…」
エフラム 「不信任案を諦めるならそれもまたよし。俺たちは俺たちで地道に支持者を増やすだけさ」
ターナ  (…ロリ…もとい幼女の守護者の人数にも限りがあるわよ?
      そろそろ頭打ちになりそうだけどね)
オグマ  「なぁエフラム?」
エフラム 「ん?」
オグマ  「お前の兄貴が単身赴任になるって話は聞いた。少し…家にいる時間を増やしたほうがいいんじゃないか?」
バヌトゥ 「そうですのぅ。ヴェルダンのような僻地に行けば、会える機会も少なくなるしのぅ」
エフラム 「気遣いすまんな。だが、結局それは俺の私事であって、幼女を守るという公の使命と引き換えにはできんよ。
      俺たちは一刻も早く幼女のための町を作らなければならんからな」
シャナン 「その意気やよし!…だが今日くらいはいいだろう。聞けば来週には赴任するらしいじゃないか」
エフラム 「…すまんな…それでは言葉に甘える…」

事務所を出たエフラムは今まで世話になったシグルドを思い浮かべる。
自分が刑務所に入った時もみんなこのような気持ちで送り出したのだろうか…

何か兄にしてあげたいが……

続く

1 グランベル社に乗り込む    やはり兄上が左遷などと納得いかん!断固撤回を要求する!
2 一緒にヴェルダンに付いていく あわよくばヴェルダンに党の支部を作れるかもしれんな。ついでに兄上にも党に入ってもらおう
3 ディアドラとの仲を取り持つ  …具体的にどうしたらいいのかわからんが…
4 サラとおままごとさせてあげる ディアドラさんと兄上の娘…って設定にすれば兄上の心が慰められるかもしれん
5 シグルドの晩酌に付き合う   俺でよければ愚痴の聞き相手くらい努めよう

223の方に選択をお願いします
223助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 02:33:08 ID:Q97zMO8R
3番希望

224助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 16:29:29 ID:5opYPxwC
>>208-216
マナすGEEEEEEEEEEEEEEE!!!
姉のラナオウ超えてるんじゃないか?

>>219-222
いつもながら設定がしっかりしてますね
主要メンバーがあまり出ない話でもすっきりと読めます
あとプリシラ自重www

どちらもまとめGJGJですた



225助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 20:21:08 ID:WffBt9qm
>>208-216
マナまで遂に…wwwwGJ!
もう紋章町にまともな聖職者なんて居ないおww
…おや、こんな時間に誰だろう…?

>>219-222
エフラムがどうやってシグルドとディアドラの仲を取り持つのか期待。
ターナにアドバイス貰うといいだろうね。…スーパーGJ!
…しっかしこの調子だと、過去に自分が書いた大長編ネタをゆうに超える大→長↑編↓ッ!!になりそうだなぁw


所で紋章町の魔物って一体どういう扱いなんだろう?
魔王は過去作品で立派に魔王(笑)扱いされてるけど…
ゴーゴンが温泉で経験値卵キシャー!してたのと、ルネス女学園で一部の魔物がエイリーク達と同級生という事位しか思い出せない…
226助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 23:49:08 ID:lEhOUncS
>>208-216
色々酷い有様だがエフラムとヘクトルの喧嘩が四桁いきそうなのは特に酷えw

>>219-222
エフラムに気が利いた真似ができるとは想像しにくいが…
知略方面には魔性のあのお方がついているから問題ないだろう

>>225
クローズアップされたネタがあんまりないから何とも言えない、野生動物的な扱いじゃね?

>>208-216読んで思ったが、エフラムとヘクトルがよく喧嘩するのに理由あったっけ?
やっぱり気性が似てるから同族嫌悪的な何かかね?
227助けて!名無しさん!:2010/05/24(月) 23:57:04 ID:szuvx3SZ
>>226
本当に嫌いというより、喧嘩するほど仲がいい、とか
喧嘩できるほど仲がいいってやつじゃないの?
二人とも基本熱血で単純だから、殴りあっても後には残らないだろうし
228助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 00:13:45 ID:8uhXNTBC
>>225
いやいや、まだまともな聖職者もいるぞ?
リフとか…。あれはまともだが「薬局」か。
クロード…も、リーフを実験台にしたんだっけか。
ヨーデルぐらいか?実際まともそうなのって。
229助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 00:32:37 ID:h5EVLH7H
シルク、メイ、ジェニー、ノーマ、
ナターシャ、モルダ、サフィ

…まとも=出番がないとも言えるか
230助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 00:47:58 ID:TsqMGwA0
れっきとしたシスターであるサラ様をまともじゃないとかお前らいい度胸じゃないか
いや確かに普通の範疇に入るとは言い難いが…おっとこんな時間に来客とは
231助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 00:55:49 ID:lxaw6rDH
ロイ  「いやしかし、マナさんは本当に献身的だね」
アルム 「そうだねロイ。いくら好きだからって四六時中セリス兄さんをガードだなんて……並大抵の業じゃないよこれは」
ラナ  「異議あり!」
ユリア 「です」
ロイ  「あ、ラナさんにユリアさん。こんにちは」
アルム 「異議ありって、何について?」
ラナ  「もちろん、マナが四六時中セリス様を護衛しているという件について」
ユリア 「お二人とも、>>208-216をよく見てください。皆さんがお家を尋ねたとき、マナは家にいたんですよ?
     作中で既に『四六時中ガード』しているわけではないと証明されているじゃないですか!」
アルム 「うーん、言われてみればそう……かな?」
マルス 「ところがそうでもないんですよねえ」
ロイ  「うわ、どっから出てきたのマルス兄さん」
ラナ   「そうでもない……?」
ユリア  「と、仰いますと?」
マルス 「うん……おっと、ちょうどいいところにちょうどいい人が」
ラナ  「あ、セリス様……」
ユリア 「……またユリウス兄様と一緒に……!」
ロイ  (……ユリウスさんイ`、マジイ`)
マルス 「いいですか皆さん、今から僕がセリスに向かって石を投げますから、よーく見ておいてくださいね?」

 言いつつ、マルスはユリウスと雑談しながら歩いてくるセリスに向かって投石。
 石は見事な放物線を描いてセリスに命中……かと思いきや。

ロイ  「あ、消えた!?」
アルム 「ということは……またマナさんが弾き飛ばしたのか!?」
ユリア 「そんな、一瞬前までどこにも気配は……!」
ラナ  「……そういうこと、か……!」

 ぎりっ、とラナが歯軋りをする。

ユリア 「どういうことなの、ラナ?」
ラナ  「……わたしはさっきの一瞬、この目でしかと見たわ。
     セリス様に石が当たる寸前、超高速でリワープしてきたマナが石を弾き飛ばして即座に再リワープするのをね……!」
ロイ  「な、なんだってーっ!?」
マルス 「そう……あれがマナ流セリス護衛術がその五、『オートリワープ』さ!
     セリスに危害が及びそうになると一瞬でリワープしてきて一瞬で立ち去る必殺技だよ!」
アルム 「どういう仕組みなのそれ……」
ラナ  「くぅっ……マナめ、ただの地味子だと思っていたらなかなかやるじゃないの……!」
ユリア 「こうしてはいられません、わたしもセリス様をお守りするために何かしなくては……! あとニイサマシメル」
ロイ  「……セリス兄さんの護衛態勢が本人の知らぬ間に着々と強化されていく件」
マルス 「あの防壁にアイク兄さんをぶつけたらどうなるか……wktkが止まらねえ!」
アルム 「マルス兄さん自重」
232助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 01:06:20 ID:h5EVLH7H
セリスの嫁候補(ユリウス含む)が全員セリスより強い。

唯一セリスよりか弱いと思われたマナも…
233助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 01:15:09 ID:TsqMGwA0
ガチムチ兄貴よりあどけない少女の方が強いとかFEでは割とマジでよくあること
234助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 01:44:14 ID:cqa7E8Ph
でもガチムチ兄貴にも驚異的に強いのいるよね(アイク、ティバーン等)
FE本編も十分カオスじゃないの…
235助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 13:55:45 ID:tP50R5GH
>>233-234
シビリアン「こ、こんな、いつ死ぬかもしれない紋章町の世界に住めるか!
      俺は一人でも逃げ切ってやるッ!!」
236助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 15:48:17 ID:XYrP4J9u
新作きたんじゃないの

http://www.nintendo.co.jp/fe/
237助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 17:05:01 ID:zSPweDWI
これだけじゃなんとも
238助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 17:59:20 ID:fag6PMT7
てか紋章のリメイクじゃねーか。
どうせリメイクなら外伝か封印が良かったぜ。

マルス「どーせ僕はまたクラスチェンジ出来ないんでしょ。分かってるよそんなことorz」
ロイ  「マルス兄さんが勝手に決め付けて勝手にいじけてるよ」
リーフ「まぁ、新暗黒竜見る限りはCC無さそうだよねぇ」

アルム「次は僕達が出る外伝だと思ったのに…orz」
セリカ 「諦めないでアルム!次はきっと私達の出番よ!」
セリス「次リメイクされるとしたら僕とシグルド兄さんが出る聖戦の予感がするなぁ…」

ヘクトル 「見る限り、軍師システム復活の様だな」
リン    「もう一人の主人公って言われてるけどここでの扱いはどうするの?」
エリウッド「扱いにもよるけど、マークはここにいないし加わることは無いんじゃないかな?」

シグルド  「何にしろ今は様子見だな。新たに情報が来るのを待とう」
エリンシア「マルスちゃんはCC出来るのか、我が家に兄弟が増えるのか」
ミカヤ   「乞うご期待、って所ね」

アイク   「…言いたい事全部言われてしまった。仕方ないから素振りでもしてくるか」
エイリーク「いえアイク兄上、無理に喋ろうとしなくても…」
エフラム  「なんとも酷いオチだ」
239助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 18:29:53 ID:XYrP4J9u
やっぱり完全新作がよかったよな、でも紋章二部だけやらない訳にも
いかなかったんだろうな。まあでも二部はカダインの神殿とかグラ兵虐殺とか
鬼畜王子の見せ場満載だから、その辺がどうなるのか楽しみではある
240助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 20:40:50 ID:TsqMGwA0
紋章2部とか最初のマップでマリーシアが出てくる上にロレンスが爆発したり
方位445とかバレバレな仮面騎士とかそうだよロシェとかニーナに変装してるガーネフとか
全作通して見てもネタ満載の作品じゃねーかw
241火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:05:04 ID:sr4inXJg
新作キターーーーー!!!!
だけどそろそろ完全新作もやってみたいなぁ…

絵版のジャンヌ…32さんのジャンヌに触発されて書いてしまった…
24スレ収録のジャンヌネタの続き的なネタ投下します。
未読の方はそちらを読んでもらったほうがわかりやすいかと思います。

では投下します。
242火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:05:47 ID:sr4inXJg


最近は暑い日が続いていますね。皆さん体調など崩されていませんか?
しばらくぶりです。ジャンヌです。
さて先日アルム君に告白してファーストキスあげちゃって以来セリカさんに命を狙われています。
まー、それくらいの事は覚悟の上でやった事ですがね。
あれからセリカさんは私に対抗するかのごとくアルム君とイチャイチャしてます。
アルム君も嬉しそうですね。分かりきった事なので動揺したりはしませんよ。
そりゃちょっとは凹みますけどね。
それよりもむしろ闘志が沸いてくるってものです。

敵を知り己を知れば…ってわけで私はアルム君の事を好きな娘が他にいないかなーっいたら困るなーっと思って色々調べてみました。
ぶっちゃけ影の薄いアルム君は同じ兄弟家のアイクさんやロイ君みたいに競争率は高くありません。
セリカさんの他にフラグが立ってるとされる人についても調べてみたんですが、
ミラのシスター、シルクさんはフラグの元ネタとされる小説版が手に入らず不明。
原作プレイした限りでは特にフラグ的なものはなかったように思います。
ペガサスナイトのクレアさんはアルム君に気があったらしいですが、
二人のラブラブぶりに諦めてグレイさんという人の告白を受け入れたそうです。
(こういう話を聞くと、本当にアルム君GETは難しいって感じますねー。
 ま、へこたれたりなんかしませんけど)
やはりライバルはセリカさん…

セリカさんのほうも他の相手を作れないかなーなんて思って色々調べてみたんですが…
見事なまでにアルム君以外フラグ立ってる人がいませんね。
原作も3週ほどプレイしてみましたが、さっぱり見つかりませんでした。
大抵の女性キャラは複数のフラグがあるもんなんですがね。(特に聖戦以降)
すがすがしいまでにアルム君一筋ですねー。

さて、情報収集を終えて再確認したことは…2人の絆は極めて深いってことです。
ですがこっちだって遠慮なんかしませんよ。
脇役にも意地ってものがあるんで。
243火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:06:31 ID:sr4inXJg


さて、今日はアルム君の学校にお邪魔しちゃいますよ。
え、自分の学校はどうしたのかって?
いなくても気付かれませんし、普段真面目にやってるんですからたまにはOKって事で。
アルム君の学校の場所はシグルドさんが教えてくれました。
シグルドさんは熱心に私を援護してくれます。
そしてセリカさんはミラ系の宗教学校だそうですので、学校の時間は別々。これは狙い目というものです。

ふふ、アルム君ってばどんな学校生活を送ってるんでしょうね?
想像してみますと、波乱も異常もない一般人チックな、ごく普通のモブキャラ的学生活が浮かんできます。
やっぱり私もアルム君も凡人脇役ですから。
でもいいじゃないですか。大抵の人はそんなもんです。
ゼフィールさんとか竜王家の人たちとかアイクさんとか漆黒さんとか、そういう人たちは一握りだからこそ目立つんです。

おっと見えてきました。
バレンシア中学…なんてことない田舎の中学って感じですね。
木造のボロッちい2階建てです。
周囲は緑なす山々にのどかな田園…綺麗な自然に囲まれて…っていうか自然しかありません。
さてそれじゃあお邪魔しましょうかね。
校門からさりげなく入っていきますが、誰も私に気付きません。
私がテリウスにいれば隠伏か影のスキルがあったんでしょうけどねー。
悲しいかなノースキルですとも。

周囲の生徒たちを観察しても本当にフツーっぽい人しか見当たりませんね。
まぁ皆さんアルム君よりは存在感がありますけど。
244火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:07:13 ID:sr4inXJg


アルム君を見つけるまでさして時間はかかりませんでした。
生徒さんもそんなにいないみたいですし、狭い学校でしたので。
アルム君は裏庭で花壇に水を上げていました。
ただでさえ存在感が無いのにそんな目立たない所にいたら、ほとんど幽霊に近いです。
ま、人のことは言えませんけど。

ジャンヌ 「こんにちはアルム君」
アルム  「わっ!? ジャンヌ?どうしてここに?」
ジャンヌ 「アルム君に会いたくなったからではいけませんか?」
アルム  「あ…いや…いいけど……///」

あ、赤くなってる…可愛いー。
ホントにセリカさん以外の女の子に慣れてないんですねー。
…きっと私にキスされたときの事を思い出しちゃったんでしょうね。
うん…ちょっと私もドキドキしちゃいますけど、アルム君がどもってくれてるおかげで落ち着いていられます。

ジャンヌ 「ね、少しおしゃべりしませんか?」
アルム  「う…うん…」

私たちは並んで花壇のそばに腰を下ろしました。
隣接成功です。このままターンを稼ぎますよ。
しかしこうして並んでみますと、アルム君は本当に華の無い純朴そのものの青年です。
およそ飾り気ってものが無くて地味で、本当にどこにでもいる普通の人です。
取り立てた美男子でもなければ、ブサイクでもなし。
群集に混じってしまえばウォーリー以上に発見は困難です。
ですけど…うん、純朴で真面目で…いい所もいっぱいあるんです。
アルム  「あ…あのねジャンヌ…僕は…」

あ、すこしためらいながらも大事な事を切り出そうって表情ですね。
アルム君にはポーカーフェイスはできないようです。
そしてアルム君が言いたい事も大体見当がつきます。
私の告白への返事…ようするに僕にはセリカがいるから…ごめん的な事を切り出そうとしてますね。
どうやって話したものか随分悩んだに違いないです。
でもごめんなさいアルム君、私だってこれくらいのことじゃ負けるつもりはないんですよ?
ジャンヌ 「ええ、わかってますよ。アルム君の好きな人の事。でも私がアルム君を好きでいることは許してほしいんです」
アルム  「あうっ!?」
先手を取られて戸惑ってますね。やっぱり可愛いなぁ/////
245火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:07:57 ID:sr4inXJg


アルム  「で…でもそれでいいの? ぼ、僕は…こういう事、経験ないからうまく言えないんだけど…
      他の人を好きな人を好きでい続けられるものなの?」
ジャンヌ 「どうでしょうね? 私としてはアルム君が振り向いてくれればハッピーエンドなんですけど…
      それともキスしてくれたら諦めがつく…なんて言ったらキスしてくれますか?」
真っ赤になってどもるアルム君が可愛くてついからかっちゃいます。
諦めるつもりなんてさらさらないんですけどね。
アルム  「あぅあぅ……/////」
ジャンヌ 「ふふ、ごめんなさい意地悪言っちゃって…でもアルム君顔真っ赤ですよ?」
突っ込まれてますますうろたえるアルム君が可愛くて…私はさりげなくアルム君の肩に寄りかかります。
わぁ……温かいなぁ……のどかな花壇の前でゆったりとした時が流れていきます。
あ、心臓の鼓動を感じますね…アルム君もドキドキしてくれてるんだなぁ…

ですが楽しい時間っていうのは有限の物、無常にも学校のチャイムが鳴り響きます。
アルム  「あ……ご…ごめん…授業だしもう行かなきゃ…」
ジャンヌ 「いいじゃないですか。アルム君がいなくても誰も気付きませんよ?」
アルム  「否定できないのがつらい…orz」

ふふふ、ごめんなさい。また意地悪しちゃいました。
だって私をおいて授業なんていうんですもの、ちょっとこれくらいはいいですよね?

ジャンヌ 「アルム君のいいところはそんな真面目なところですし…あまり困らせてもいけませんね。
      放してあげます。でも…ね?」
アルム  「へ?」
ジャンヌ 「ん……」
私はつい、ポカンとするアルム君の無防備な唇に…あうう///////
2…2回目だからでしょうか、前よりは落ち着いて出来たとは思いますけど…
わ、わーやっぱり慣れないものですね////////
心臓が早鐘みたいに鳴ってますよ!?////////

アルム君てば耳まで赤くして呆然としてます。嬉しいなぁ。
ちょっとは私に魅力を感じてくれてるんですよね?
それから…どのくらいの時間が流れたでしょうか…多分10秒かそこらだと思いますけど…/////
私は名残惜しくもアルム君の唇を解放します。
はぅ…我ながら大胆だなぁ///////
ジャンヌ 「えへへ…ごめんなさいねアルム君? でも…私をこんなにドキドキさせるアルム君が悪いんですよ?」
アルム  「くぁwせdrftgyふじこlp」
その時でした。猛烈な勢いで土煙が迫ってきます!
あ〜まったく…感がいいなぁ……シグルドさんの妹ってのがよくわかりますね。
ウザいなぁ……
246火刑台上のジャンヌではなくアルム:2010/05/25(火) 23:08:41 ID:sr4inXJg


セリカ  「ななななにしてんのよーーーーっ!?」
ジャンヌ 「なにって…キスですけど?」
悪びれるそぶりもありゃしません。
セリカ  「燃やす!!!」
ジャンヌ 「いけない妹さん(強調)ですね。学校を抜けたりするような不良さんは、
      ミラの女神様もお許しになりませんよ?」
アルム  「ちょ…そのあのえうえう……」
んー、このままじゃアルム君が燃やされますね。
それだけは気がかりですが…ごめんなさいアルム君。
私も邪魔されてセリカさんにはカチンときちゃってるようです。
ついつい売り言葉に買い言葉といいますか…
セリカ  「ムガーーーーーー!!!!この影薄女?」
ジャンヌ 「ええ、アルム君とお揃いです。ね、アルム君?」
なーんてことを言いながらアルム君の腕に腕を絡ませちゃいます。
わわ…我ながら…//////
アルム  「ちょ……」
あ、そんなにセリカさんが怖いんですか?
でも駄目、放してなんてあげませんよ?
こめかみをひくつかせるセリカさんは早速ライナロックを…そろそろ限界かも…
が、ここで引いてちゃ進展もありません。
ジャンヌ 「そうやってアルム君を燃やすわけですね…可哀想なアルム君…
      大丈夫、セリカさんと違って私はちゃーんとアルム君を信じてますから、
      これくらいでカリカリしたりしませんよ」
セリカ  「ぬがががががっ!?」
すっかり頭に血が上ってるセリカさんですが、さすがにライナロックはやめたようです。
もし唱えてくるようでしたらリターンリングで脱出するつもりでした。
セリカ  「な…なによ! あんたみたいな脇役なんか一応主人公のアルムが相手にするわけないでしょ!
      さ、アルム!アルムが好きなのは私よね」
アルム  「そ…それはもちろ…」
ジャンヌ 「ひどいアルム君…さっきはあんなに大胆に迫って私の唇を奪ったのに…」
ごめんなさいアルム君。
わかってはいますけどその台詞だけは聞きたくないという乙女心をわかってくださいね?
…でも我ながら悪い娘だなぁ…
恋は人を変えるってことなんでしょうかね?
私は爆炎に飲み込まれて燃え尽きるアルム君を尻目にリターンリングで退却したのでした。


退却した私は、一応午後の授業だけでも出席することにしました。
それにしても…えへへ…温かい唇でした…///////
キスって…2回目ですけどきっと何回しても慣れないんだろうなぁ…//////
結構隣接できたし…アルム君も私を意識してくれてますし…/////
セリカさんには悪いけど(あと今頃折檻を受けてるアルム君にも)最後に笑うのが一人なら私は勝たせてもらいますとも。

終わり
247助けて!名無しさん!:2010/05/25(火) 23:45:26 ID:fct/heP3
あれなんか…AKJよりあkj(ry
248助けて!名無しさん!:2010/05/26(水) 10:41:23 ID:BSGWZwXh
>>242-246
アルムーーーーーーーーー!!!!!!11111
ニヤニヤ(・∀・)させて貰った上にワロタのでGJ!
249助けて!名無しさん!:2010/05/26(水) 20:56:57 ID:TKNC/QgL
この流れ・・・
ジャンヌは変人じゃないとダメな流れだなw


・・・・・そういや、常識人っていないよね・・・・・
250助けて!名無しさん!:2010/05/26(水) 22:30:56 ID:L0RBe4Xd
常識人は誰かと考えて非常識に該当する人物を除外していったら
最終的にはエリウッドとエイリークくらいしか残らないんじゃないの
という話が半ば冗談では済まないのがこの町だ
251助けて!名無しさん!:2010/05/26(水) 23:45:37 ID:/3O6dlcO
まだ町に染まりきっていない子供なら…と考えても
サラ様とか嫉妬で化身するミルラとかがいたでござるの巻
252助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 00:03:26 ID:Zjy8NqWW
出番の無い人たちなら常識人もいるんじゃないの?
常識人がゆえにネタにならないんだろうし…
あとはモブキャラとか…
253助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 12:34:48 ID:uQTuEM/U
心底嫌な町だなぁオイ…
魅力でもあると同時に問題的過ぎるww

所で>>235が頭から血を流して倒れてるんだが何かあったのか?
254助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 13:22:01 ID:G6ek513o
>>219-222の続き投下します。
今回は短め
255幼女の旗の下に:2010/05/27(木) 13:22:49 ID:G6ek513o
99

3 ディアドラとの仲を取り持つ  …具体的にどうしたらいいのかわからんが…

エフラム 「やはり兄上が一番喜ぶのはディアドラさんと結ばれることだろうな。
      よし、俺が仲を取り持つとしよう!」
…と、思い立ったはいいが具体的方法が思いつかない。
そもそもエフラムにしてからが付き合ってる相手がいるわけでもないので、そういったことにまるで疎い。
加えていうと彼は幼女と槍の事で頭がいっぱいで、生まれてこの方彼女欲しいと思ったことは一度も無い。

エフラム 「ここは…ある程度詳しい人間に相談すべきだろうな…」
親しい人間の中で、ある程度参考になりそうな人間…
しばし沈思熟考した結果…エフラムは下記の面々を集めて相談を持ちかけた。

長い長い人生経験の持ち主ミカヤ、実際に彼女のいるマルス、
若い女性の意見が聞けるターナ、若い男性の意見が聞けるヒーニアス、
呼んでもないのにやって来たサラである。

エフラム 「まずは座ってくれ」
6人はエフラムの狭い部屋に腰を下ろす。
エフラム 「用件はさっき言った通りだ、シグルド兄上がディアドラさんと恋仲になるにはどうしたらいいのか知恵を貸してほしい」
ミカヤ  「おねえちゃんはそれよりもエフラムの方が心配だわ!ロリコンを直してまともな彼女をつくりなさい!」
ターナ  (あぅ…以前なら一も二もなく同意してたとこなのに…耳が痛いよう)
サラ   (クスクス…姉さま…顔に出てるよ?)
エフラム 「俺はロリコンでは…いや、今は俺のことはいい。兄上の転勤が近い今、なにかしてやりたいのだ」
ミカヤ  「うーん…そうね…」
マルス  「とはいっても原作と比べ物にならないほど進展しませんからねぇ…あの人たちも」
ミカヤ  「そこをなんとかって話でしょ」
ヒーニアス「簡単だ。そのディアドラという人の所にシグルドの名前で贈り物をすればいいだろう。
      シグルドの等身大フィギュアはどうだ? 私がエイリーク相手に多大な好感度アップに成功した作戦だぞ」
ターナ  「してないしてない」
エフラム 「貴様!まだエイリーク相手によからぬことをしてるのか!
      エイリークは彼氏を持つなどまだ早い!いや…早くなかったとしても貴様は駄目だ!」
ターナ  「あー…この際それはスルーで…んなもん送ったらドン引きされるって」
ヒーニアス「フッ…それもそうだな。私のような美男がやるからこそ効果があるのだな、
      凡百の人間は自分のレベルで作戦を決めねばなるまい」
ターナ  「……」
エフラム 「マルス、お前はどうやってシーダと付き合うようになったのだ?
      シグルド兄さんも同じようにすればいいのではないか?」
マルス  「いや…人それぞれですからねぇ…そっくりそのまま同じようにしても上手くいかないと思いますけどね」
256幼女の旗の下に:2010/05/27(木) 13:23:30 ID:G6ek513o
100

だがいつの間にか注目はマルスに集まっていた。
それぞれが好奇心に瞳を輝かせている。
ミカヤ  「そういえばおねえちゃんも聞いたことなかったわ!この際だから吐いちゃいなさい!」
マルス  「あー……まぁ別に隠す事でもないですけど…面白い話でもありませんよ。フツーですフツー」

軽くエフラムの方に非難がましい視線を向けるとマルスは話し始めた。
マルス  「シーダと会ったのは…中学の頃ですよ。
      アリティア中で色々あってしばらくタリスに行ってた時に知り合いましてね。
      まぁ色々話したりしてるうちに気が合って…それで僕から付き合いを申し込みました。
      …特にドラマティックな事が会ったわけでもない、誰でも経験するようなことですよ。
      参考にならないでしょう?」
ターナ  (誰でも…私無い)
サラ   「……初恋は4歳のとき…もっと身近な年上の…おませさんだったのね…」
マルス  「なんのことやら」
エフラム 「中学の時か…どうやったら幼女を守れるかばかり考えていたな」
ミカヤ  「それは今もでしょ…でも確かに…シグルドとディアドラさんとはケースが違うもんねぇ…」
サラ   「さ、次は誰?ミカヤさんいっちゃう?」
ミカヤ  「え、お姉ちゃん? うーん…若い人たちの参考になるかわかんないけど…」
ターナ  (あれ、なんか脱線してきてない? シグルドさんとディアドラさんの間を取り持つはずが、
      恋愛話の暴露会になってない?)
ミカヤ  「まー今でこそ家族の結婚の心配ばかりしてるお姉ちゃんだけど…そりゃこれだけ長く生きてるもん。
      色々あったわよ」
エフラム 「ふむ、どんな?」
ミカヤ  「お姉ちゃんの若い頃は女は慎み深くて当然…って時代だったから、アプローチはもっぱら男の人からね。
      どうするかっていうと、気のある相手に手紙に歌をしたためて贈るのよ。
      それで熱い恋心を伝えるの。お姉ちゃんもけっこう枚数もらったもんよ。
      ある程度いいなって思った相手にはお返事をしてね。しばらく文通したら実際に会ってみて…って感じ。
      もらったお手紙からどんな殿方なのか胸ときめかせたり…お返事に送る歌の文言に頭を悩ませたりしたもんだわ。
      あ〜娘時代が懐かしい!」
ターナ  「…………」
マルス  「…………」
     (その文通相手の人たちももうこの世にいないんでしょうね…そう考えると切ない恋路だったかもしれませんね)
エフラム 「ふむなるほど、それでどんな歌を?」
ミカヤ  「5・7・5・7・7が基本で季語を入れないと駄目ね。風雅さが無い人はモテないから。
      目に見ぬ人も、こひしかりけり〜〜なんて文を何時間も頭抱えて捻り出したもんだわ」
ヒーニアス「…何時代の話だ…」
257幼女の旗の下に:2010/05/27(木) 13:24:26 ID:G6ek513o
101

完全に脱線した面々は各々の話を披露していく。
ヒーニアス「むろんエイリーク、生まれた時から…いや、前世から私たちは永遠の愛を誓い合っている。
      出会って愛し合うようになるのは運命だったのだ」
ターナ  「いやいや、全部妄想と思い込みだから」
エフラム 「きさまぁーーーーっ!許さんぞ!」
サラ   「はい次は姉さまどうぞ?」
ターナ  「えあっ!?わ…私!?…あーえとえと…そのなんてゆーか…私は…うん…
      お兄様を通じて知り合った人なんだけど…」
ヒーニアス「ほう、誰だ?」
エフラム 「ふむそんな者がいるのか。応援するぞ」
マルス  「……」
ミカヤ  (一瞬ヒーニアスとエフラムが重なってみえたわ…)
ターナ  「…ってちっがーーーう!!!!シグルドさんとディアドラさんの話でしょ!
      いーかげん脱線しすぎよ!」
エフラム 「いかんいかんそうだった…なにかいい手はないか?」
サラ   (……このまま順に回して兄様に色々吐かせて弄ろうと思ったのに……姉さまには後で意地悪しちゃお)

ミカヤ  「やっぱり想いを歌に綴って送るのがいいと思うわ。シグルドの名前を使ってお姉ちゃんが一筆書こうか?」
マルス  「…ストレートに結婚の申し込みでもさせるのが手っ取り早いと思いますけどね。
      まぁシグルド兄さんには難しいか…シグルド兄さんを言いくるめてみましょうか?」
ヒーニアス「1分の1シグルドフィギュアを送れ。まぁ私のような美男でないと効果は薄いがな」
ターナ  「あーうー………あんまり思いつかないけど…
      話を聞くとディアドラさんってアルヴィスさんとシグルドさんの間で迷ってるって解釈でいいのかしら?
      なら自分がアルヴィスさんよりディアドラさんを幸せにできるってアピールするのよ。
      …自分で言っといてなんだけど本当にできるの?
      …現実的な事言っちゃうとアルヴィスさんの方が給料もいいし将来性あるんだけど…」
サラ   「……媚薬でも作ろっか?」

エフラム 「……最後のが引っかかるが…そうだな」

続く

1 ミカヤ案を採用する   風雅な歌を送ってディアドラの心を引きつけよう!
2 マルス案を採用する   シグルドを勇気付けてプロポーズを後押ししよう!
3 ヒーニアス案を採用する シグルドの等身大フィギュアを……俺には理解できん作戦だが…
4 ターナ案を採用する   幸せをか…ううむ、修行が足らんな。よくわからんが…
5 サラ案を採用する    ……………いいのか?

258の方に選択お願いします
258助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 13:29:19 ID:uQTuEM/U
ミカヤ姉さん…本当にこの人何歳……てかヒーニアスが海馬社長っぽくてUZEEEEE!
選択肢の所ですが、4番のターナの案でお願いします。
GJ!
259助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 13:30:00 ID:cp7AA0I8
5番くらいしないともう見込みは無いんでなかろうか
て言うか媚薬作れるのかよwサラ様オソロシス
260258:2010/05/27(木) 13:38:09 ID:uQTuEM/U
>>259
ヒャッハー!私が先にレスしたから私が選択権を持って……

あっ、作者様、私の>>258の選択肢を『5番』にして下さりませんか?
よくよく考えたらそっちの方が面白そうなのでw…ご迷惑をおかけします。
261助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 14:41:24 ID:Ph8MY0Cq
エフラム「お前…媚薬なんて作れたのか」
  サラ「…言ってなかった?」
エフラム「聞く機会が無かったからな、当たり前だが」
  サラ「あんまり気にしないで、兄様には使わないから。だって
     そんなことしたら生の反応が楽しめないじゃない♪」
エフラム「…そうか」
  サラ「…でも、本当にダメだったら使っちゃうかも…」
エフラム「ん?」
  サラ「別に…」
262助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 18:58:32 ID:Be8ksfsy
新作が出るそうな
263助けて!名無しさん!:2010/05/27(木) 23:43:58 ID:gOKv4wol
>>262
>>236にあるよ、紋章リメイクらしいな

>>255-257
ヒーニアスはもうウザいという言葉を具現化したような奴だなw
サラ様の多才さに嫉妬、さすがエリート。優秀さんあたりと組んだら凄いことになりそうだ
264助けて!名無しさん!:2010/05/28(金) 12:38:44 ID:9n1QoscS
影の主人公はマークとなるのか、はたまた完全新キャラか…
何にせよ26スレ目(出る頃には27、28スレ目か?)にしてようやく新しい兄弟が登場する可能性があるのか…
胸が熱くなるな…
265助けて!名無しさん!:2010/05/28(金) 13:54:52 ID:XRF807u5
気が早いかもしんないけど、新暗黒竜の時みたいに、発売後一ヶ月くらいはネタバレ禁止期間を置いたほうがいいかね?
266助けて!名無しさん!:2010/05/28(金) 14:43:26 ID:jSPujYnx
まあその辺が妥当じゃないの、一ヶ月あれば大抵クリアできるだろう
紋章はネタの宝庫だからな、砂漠の発掘でステupアイテム無限使用バグとか
ガトーレナとか残ってねえかなw
2678人のおねいさん:2010/05/29(土) 03:28:35 ID:9lv7eNCZ
以前書いたネタ19スレ599-602の続きが突発的に浮かんで即興で書いてしまった…



今日もリーフはおねいさんをナンパした罪で(もちろんフラれたが)ナンナ達から過酷な制裁を受けていた。
またしてもローズマギー顔軍団の中央にワープさせられて、
地獄のマッスル&異様な面体のおしくらまんじゅうでもがき苦しむ羽目に陥る…

壁壁壁壁壁
壁スロゲ 壁
壁ポリジ 壁
壁デマヘ壁
壁壁壁壁壁

リーフ  「アッー!コノヒトデナシー!」
ローズ  「この男の子はツンデレだねマギー」
マギー  「そうだよローズ、本当は幸せなんだよ」
スコット 「島のみんながあぶねぇんだ。つーわけで人を顔で判断しちゃいけねぇぜ」
ゲレロ  「お宝ぁーどこだぁーお宝返事しろぉー」
ポール  「4人娘はいい子だね、おかげで山賊から足を洗ってまっとうな仕事(リーフお仕置き)ができるよジャスミン」
ジャスミン「給料も結構いいしね、この壁の中はパラダイスさポール」
デス   「葉っぱの兄ちゃん楽しんでるか!」
ヘル   「ほぅほぅほぅ、一週間風呂入ってないKINNIKUの汗の香りだぜ!」

壁の外側ではリーフの悲鳴を聞きながら4人娘が優雅にティータイムとしゃれこんでいる。
ミランダ 「まったくいつもいつもこりないというか…」
ナンナ  「こりるリーフ様リーフ様違う。こりないからこそリーフ様なのよ」
ティニー 「8人×リーフ様で同人誌が描けますね」
サラ   「出来たらネットで通販するのね」
2688人のおねいさん:2010/05/29(土) 03:29:49 ID:9lv7eNCZ


壁の内側は汗と筋肉の香りで息が詰まってくる…
この制裁を受けるのは5回目だが何度やられてもきつい…
リーフ  「汗臭い…暑苦しい…まわりはローズマギー顔だらけ…ここは地獄……なのかな…」
次第に意識が朦朧としてくる…だが…リーフを侮るなかれ。
人間は過酷な環境にあってもなお、それに適応するものである。
しかもコノヒトデナシーが日常茶飯事と化したリーフの適応力たるや並大抵ではない…
リーフの精神が自分自身を守るためにとった選択とは…

リーフ  「おねいさん…」
スコット 「ん…? なんかうわごとを言ってるぜ?」
リーフ  「ヒャッハーーーーッ!!!!!極上のおねいさんが8人もいる!!!!!
      ここはパライソばんじゃーーーーーい!!!!!」
ローズ  「男の子が騒ぎ出したよマギー」
マギー  「しかも意味不明の事を口走って怖いよローズ」
リーフ  「ノンノンノン!怖がることないよアルテナさんセシリアさん!」
スコット 「ちょ…俺らのどこが…」
ゲレロ  「お宝ーーーーーっ」
リーフ  「ああ照れ屋なんだねウルスラさん、いいんだよ。僕と壁の中デートといきましょう!
      ソーニャ様もお宝が欲しければ僕のブラギの剣を献上致しますとも!
      だ…だから…女王様と呼ばせてくださいハァハァ……」
ポール  「うわやばいよ!?早くここから出たいよジャスミン!?」
ジャスミン「無理だよ出口がないよポール!?」
リーフ  「ああ逃げるなんてそんな事を言わないでくださいルイーズ奥様…そんなことを言われたら僕は寂しくて死んでしまいます…
      イグレーヌさんももっとゆっくりしていきましょうよ」
デス   「よぉよぉよぉ、へ…変態だ!このベオクは完全に変態だ!」
ヘル   「ほぅほぅほぅ、だ抱きつくな!?離れろ!!!」
リーフ  「ハァハァ…シャイなんですねブルーニャさん…セライナさんも…」

そう…苦痛が限界に達したリーフの精神は、8人集をおねいさんと思い込むことで
苦痛を快感に置き換えたのだ…
2698人のおねいさん:2010/05/29(土) 03:30:38 ID:9lv7eNCZ


ティニー 「ムハーーーーーー!?リーフ様が攻めに転じた!受け攻め逆転キターーーーーー!!!!!」
サラ   「わぁ…」
ミランダ 「ちょ…な…なんか大変なことになってるわよ!?」
ナンナ  「別に大したことじゃないわよ、リーフ様の変態度が一つあがっただけじゃない」
ミランダ 「充分大したことのような…」
ナンナ  「そう? 私は子供の頃から年々エロくなっていくリーフ様を見てるから、今更気にならないわ。
      適当にお仕置きしておけばいいわよ」
サラ   「このお仕置きはもう駄目ね。新しいお仕置きを考えないとね…」

スコット 「ぎゃあああああああああ!!!!寄るな触るな冷静に話してないでレスキューしてえぇぇぇぇぇ!?」
リーフ  「いいじゃないいいじゃないウルスラさん…僕とお茶でも…」

結局8人集はリーフをフルボッコにして自らの身を守った…
それからというもの、8人はリーフを恐れて二度と近寄らなくなったのでした。

終わり
270助けて!名無しさん!:2010/05/29(土) 08:43:47 ID:7UThVc9u
>>267
ウルスラ「!?」
ニノ「どうしたの?」
ウルスラ「い、いえ…」(なんだかもの凄いおぞ気が…)
ニノ「ならいいけど…」
ライナス「肉斬ってるときによそ見すんなよ。指斬るぞ」

ジャファル「…さすがに葉っぱが哀れだと思った。GJを送る」
ロイド(一体何を言ってるんだ?)

後何故だ、ロイドとニノがDJやってる「黒牙ラジオ」なんてのを思いついたのは
271助けて!名無しさん!:2010/05/29(土) 11:59:59 ID:1WBBylM0
>>267-269
セネリオ「酷 い 有 様 で す ! !
     …点数に換算すれば100点中80点と言った所でしょうか。GJです」

>>270
実際に紋章町でやってそうだなw
272助けて!名無しさん!:2010/05/30(日) 00:16:07 ID:SjlZO0Ij
ネタを一つ
セリス「リーフ、サラさんがビデオ借してくれたー。」
リーフ「サラが、何のビデオ?」


     ビショップ戦士セイラームー


リーフ(・・・・・・何やってんのあの人は?)
二人は暇だったので見てみたが美少女戦士みたいな服装で
敵をヘル&ヘブン(正確には、ヨツムンガンド+ヘルの鬼畜コンボ)
をしている偽花京院がそこにはいた。
リーフ「セリス、……これサラに返しておくよ。」
セリス「うん、面白かったね。二巻があったらサラさんから借りてきてね。」
 セリスの趣味はやっぱりわからない、リーフはそう思った。
273幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:34:33 ID:SdN2t1lm
>>255-257の続き投下します
274幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:35:56 ID:SdN2t1lm
102

5 サラ案を採用する    ……………いいのか?

エフラム 「……まぁ…なんだ…そこまでせんと進展しない気がするしな…」
マルス  「原作の電撃結婚が嘘のようですよね」
ミカヤ  「長男なんだし、もういい年なんだから身を固めてもらわないとねー」
サラ   「お・ま・か・せ……うまくいったらご褒美ちょうだいね…」
エフラム 「うまくいったらな」
ターナ  「ご褒美って?」
サラ   「この間はキスしてもらったから…次はなにがいいかな?」
ターナ  「ずるいエフラムばっかり!!!こ…今度は私がサラに…はっいやななななんでもないのっ!?」
エフラム 「そ…そうか?」
サラ   「じゃあ両方…」
ヒーニアス「よくわからんが話はまとまったようだな」
マルス  「カオス空間が発生してますけどね…」
ミカヤ  「…シグルドの事がまとまったらエフラムを更生させないと…」

かくしてサラが媚薬をディアドラに盛ることとなった……
翌日…サラのマンションは異様な妖気に満たされることとなる…
グツグツと煮えたぎる大鍋…しゃれこうべを模した蝋燭立て…
山羊の頭の剥製が恨めしい視線を虚空に放っている…

マンフロイ「の…のうサラや…何をしておるんじゃ?」
サラ   「ちょっとしたお仕事よ、今日の私は恋のキューピッド…」
マンフロイ(どうみても魔女にしか見えん…)
サラ   「取り出したりますは真っ赤な真っ赤なザクロの実、これにイチジク、サフランを合わせてすり潰して
      鍋に放り込みます。
      さ、おじいさま、かき混ぜて」
マンフロイ「う…うむ」
サラ   「煮だってきたら不純物を取り除きながらサテュリオンと刻んだマンドラゴラを少々…
      そして甘い恋の魔法をかけます…エロイムエッサイムエロイムエッサイム…」
マンフロイ(だれにむかって解説しておるんじゃろ…)
サラ   「呪…祝福された中身を瓶に移して封をします。これを山羊の首の口の中に入れて三日三晩保存します。
      この間………が来るので注意。部屋の外から声をかけられても決して出てはいけません」
マンフロイ「なんじゃっ!?なにが来るんじゃ!?」
サラ   「ですがご安心、こちらにあら素敵、完成品が…というわけで出かけてくるわおじいさま。
      3日間気をつけてね」
マンフロイ「ちょ…完成品があるなら作る必要ないじゃろ!?何!?何がくるのじゃ!?」

だがサラはもはやマンフロイなど一顧だにせずに出かけていった…
275幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:36:38 ID:SdN2t1lm
103

ガドゥス公邸…その一室でルカンは葉巻を嗜みながら、部下の報告を受けていた。
贅の限りを尽くしたその部屋は、初めて入る者に緊張感を与えずにはおかない…

従者  「バーハラ党のクルト殿が熱心に大統領の下を尋ねております…
     手の者の報告では、レプトール派への対策を講じるつもりのようで…」
ルカン 「馬鹿げたことよな。自ら危ない橋を渡るつもりらしい…
     レプトールの曲者ならともかく、あのような若造にどれほどのことができるやら…
     適当に揺さぶりをかけてやれ」
従者  「はっ…」
ルカン 「他党の状況で他に動きはあるか?」
従者  「AKJ、南トラキア、幼女党は当面の目標を失い、事実上連立体制は崩れた模様です。
     トラバントの党では強硬派の食い詰め者たちが北部資本への批判を強めており、
     ベルン署が警戒を強めています」
ルカン 「足のひっぱりあいだな。トラキアの愚民どもめ。バカなやつらよ。
     キュアンの党もトラバントの党もこの気に潰してしまえるやもしれん。
     引き続き情報を収集せよ」
従者  「ははっ」

一礼して従者が退室すると、ルカンは葉巻を灰皿に押し付けた…
あの老いぼれが大統領の椅子に座っているのもそう長い間ではあるまい…
それまでに議席を8割は確保したいものだ…そして元老院の力はそれを可能にしうる…
唯一の対抗馬たるバーハラが滅びるのもそう遠くはないだろう…
276幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:37:33 ID:SdN2t1lm
104

グランベル社…シグルドは係長のデスクでぼんやり座っていた。
引継ぎの用意は済んだ…後は期間内にヴェルダンへ赴任するだけだが、早く行く気になどさっぱりなれない。
かといっていてもすることがないのだ。
当然だが、当面の仕事は他の課員に割り振られている。
アレク達が忙しくしてるのをちょこちょこと手伝ったりもしてみたが、
そういった雑用を上司にさせるのもアレク達にとってみればかえって居心地が悪い。
自分が気を使われていると悟ったシグルドは、あまり気を使わせてもすまない…と考えて屋上でぼんやり雲を眺めることにした。
早退も考えたが一応勤務時間内くらいは社内にいないといけないだろうし…
シグルド 「あ…あの雲…ディアドラに似てる…」
流れ行く雲を見てると、今までの忙しさが嘘のようだ。
遠方への単身赴任とあって…正直に言えば転職も考えた。
大手たるグランベル社で万年係長を勤めたのだし、探せば転職先はあるだろうが…
やはり中途の不利や給与面を考えると踏み切れなかったのだ。
左遷されるといっても給料が下がるわけではないし、遠隔地手当てがつくので若干ではあるが収入も増える。
…もっとも、今後は昇進や昇給とは無縁になるのだが…
シグルド 「はぁ…駄目だな…やはりどうしても考えてしまうな…」
少し気分を入れ替えねば…とは思うのだが…
ディアドラとの事もシグルドの頭痛のタネであった。
もちろんディアドラを熱烈に愛しているシグルドではあるが、シグルドも成熟した大人である。
愛情だけで幸せになれるわけではない事はわかっている。
シグルド 「二人の気持ちが同じなら恐れるものなどないはずだ!
      …その気持ちに違いはないが…原作通り私が貴族だったらなぁ…はぁ…」
昇給も無しに今の給料でディアドラを養っていくことを考える…
しかも、実家たる兄弟家にも当然これまでどおりの金額を入れるとして…
シグルド 「…だめだ…生計が立たない…共働きと仮定して…うぅ…ディアドラにもパートとかに出てもらわなきゃならないよな…
      さらに子供が出来たとすると…」
本当ならそれは嬉しいことなのだが…将来に希望が持てない……
そういった生活にディアドラを一生添い遂げさせていいのか…と思ってしまう。
シグルド 「…ああ…そして弟妹たちのなかから何人かは大学に行きたがるだろうな…
      エリウッドとかエイリークあたりは…奨学金をとってもらうしかないか…」
頭痛がしてきた…このところあまりよく眠れてないのだ…
277幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:38:17 ID:SdN2t1lm
105

サラ   「こんにちは、隣に座っていいかしらおじさん?」
シグルド 「へ…?ああ…たしかサラだったっけ?…かまわないがおじさんはひどいな…まだ私は20代半ばなんだが」
サラ   「あら、小学生にとっては充分おじさんだわ。それよりも私は貴方の悩みを軽くしてあげられると思うよ?」
シグルド 「?」
いったいこの娘は何を言い出すのだろうか?

サラ   「兄様が心配してたわ…だから私が助けてあげる。
      ディアドラさんと会う予定は?」
シグルド 「ああ…いや…」
まだ決断できていなかった…
会って自分が遠くへ行くことを伝えねばならないのだが…
サラ   「不安になるのも当然ね、貴方の人生の重大な決断だもの。
      遠距離恋愛は大変なもの。でも連れて行くのも難しい。そういうことでしょ?」
シグルド 「ま、まぁそうだが…」
何で知ってるんだろうという疑問を感じるひまもない。
サラ   「でも大丈夫…ライバルが及びもよらないほど強い絆で結ばれてしまえばいいのよ」
言うが早いかサラは、シグルドのポケットからケータイを引っこ抜いた。
シグルド 「あっ何をする!?」
サラ   「…送信っと…ディアドラさんに夕食を申し込んだわ。エレブグランドホテルのレストランよ。
      お金はあるよね?」
シグルド 「………ATM行ってくる…」
何故この幼女の言うままになってるのかわからないが…
それでも一度ディアドラと会って将来の事をキチンと話し合わなければならないのは確かだ。
この際、これはいいきっかけだとシグルドは思いなおした。出費は大きくなりそうだが…
278幼女の旗の下に:2010/05/31(月) 01:39:57 ID:SdN2t1lm
106

AKJ会員A「よろしいのですか? 会長のお許しも無く…」

AKJ本部の一角…とある部屋にて密談が行われている…
ここには強硬派の武装隊幹部5名がAKJの重鎮の一人プリシラに招集を受けて集まっていた。
プリシラ 「構いません。これは義挙です。
      今現在の人間は私たちの行いを、暴走だ、暗殺だテロだと謗るでしょう。
      ですが、未来においては兄妹愛のために正義をなした義挙とされます。
      兄妹愛のため私たちは手を汚す事を恐れず、レプトールらに天誅を下さねばならないのです!」
AKJ会員B「心得ました…準備を進めます。フレイボムを使った車列への襲撃および、
       毒矢、長距離魔法兵を用意します」
プリシラ  「複数のプランを並行して進めなさい。決して討ちもらすような事があってはなりません。
       それと配置各班にワープの杖を持った者を必ず加えるように…
       人選は私の子飼いの兵隊のみで固めなさい。会長や他の幹部…
       とりわけティニーさんに漏れるようなことがあってはなりません」
AKJ会員C「はっ!」

こうして夜は更けていく…

プリシラ  「これが終われば…幹部の皆も会長も以前の決断の誤りを悟るでしょう…
       KINSHINワールドのため…世界のためです…兄様…」
決行は明日の早朝になる。
すでに武装党員の用意を済ませたプリシラは、
控え室で一人休息を取っていたが…無償にレイヴァンが恋しくなった…
プリシラ  「少しの間だけ…兄様から愛情をもらいましょう…レスキュー!」
相手の予定や都合もへったくれもない…
強制的にレイヴァン呼び出されたレイヴァンはまたか…と溜息を漏らすのだった…


エレブグランドホテル…ラウス家が経営する豪華ホテルのロビーにシグルドは佇んでいた。
ディアドラとの待ち合わせ時刻が近い。

なおシグルドは知らないことだが、柱の影にはサラとエフラム…それにミカヤの姿がある。
エフラム  「本当に効くのか?…いや…そもそもいいのか?」
サラ    「大丈夫、ここは全年齢スレだもの…ちょっと恋の後押しをする程度に効果を留めて…いるといいね?」
エフラム  「いろいろと不安なんだが…」
ミカヤ   「でも、それくらいしないと進展ないしね。さー、26スレにして兄弟の結婚第一号がでるのかしら?」

などというやり取りがされているとは知らず、シグルドは緊張した面持ちでディアドラを待つ…
後5分…まさにその時であった!?

シグルド  「ぬぅっ!?KINSHINセンサーに感あり!?この感じはプリシラだな!?
       KINSHINは許さんぞおぉぉぉぉぉっぉぉおぉぉぉぉ!!!!!!!
       …あ…でもディアドラと大事な話が…しかしKINSHIN撲滅はわが使命!?
       ど、どうすればいいんだぁああああああああ!!!!!!」

続く

1 センサーの方向に突撃する KINSHINは許さんぞおぉぉぉぉ!!!!!!!
2 ディアドラを待つ     今日ばかりはディアドラを優先せねば!!!

279の方に選択をお願いします
279助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 04:03:07 ID:wLzF61Aa
2「ディアドラを待つ」でお願いします。
たまにはキメてくださいシグルド兄さん。

それにしてもマンフロイ…w
サラ様は確実に紋章町の敵に回したら怖い人の、上位10指に入ると思うw
280助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 15:40:16 ID:EjoktSVd
>>279
他の9人はアイク、マルス、漆黒の騎士、ラナ、デギンハンザー、ユリア、のビラクん、ヘザー、セリス辺り…?

>>273-278
何でKINSHINセンサーはKINSHINしてる女性まで即座に分かるんだよwww
てかマンフロイ原作では極悪非道な輩だが、ここだとカワイソス過ぎるww
GJ!


そしてシグルドの恋が成就する事を信じて…ご愛読ありがとうございましたッ!!
281助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 16:23:43 ID:N0+Y7CaL
>>273
ってもう作ってあったのかよ!?何者だアンタって人は!!
こんな小学生イヤ過ぎる!!wだがGJ!

>>280
勝手に打ち切るなよ!!
282助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 19:51:44 ID:wpu4szYA
>>274-278
キスの次の褒美とは何なのか、エフラムの身体と精神が持つ範囲で期待せざるを得ない

プリシラの欲望に直結した杖の使い方が恐ろしいと思ったが
ブラコン妹の杖率が妙に高いのはそういうことだったのか
283助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 20:05:58 ID:PkUrtAVH
最近このスレで見かけない有名なFEキャラ

・ボルトアクス将軍
・イドゥンさん
・ひろし
・ダミアン

…この内誰か一人か二人で短いネタを書いてみるか…
284助けて!名無しさん!:2010/05/31(月) 23:00:11 ID:Hpx3lpri
いかずちの人「いかずちよ…!いかずちよ!!」
倒置方の人「思い出したまえ、私の名を」

リーフ「突然ですがここでクーイズ!どっちがダミアンでshow!!」
グローメル「いかずちときいて飛んd
マルス「おかえりください」

イドゥン「え〜と…いかずちの人がダミアンさんで、倒置方の人がボルトアクス将軍?私がひろしさん?あら??」

ヴォルツ「自分の名前を間違えるやつはあんたしかいないぜ…世界ひろしといえどもな!!」
リーフ「ひろしキター!!(゚∀゚)」
マルス「いやいや、倒置方うつってますよ」

グローメル「落としたまえ…落石を(´;ω;`)」
285助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 14:14:32 ID:OG/kK/Xd
>>284
これはまさに混ぜちゃ危険!ってやつかwww
ワロタww

何気に思ったんだが、エリウッドネタは下手をするとアルムネタ以上に見かけないな
……ある意味では必然…なのか?(病弱的な意味で
286助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 15:43:43 ID:f9hjL9+D
突っ込み役ならともかく、ネタのメインを張るにはキャラが弱いんだろうね
287助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 16:49:12 ID:ybD1UeR8
原作王子様が悉く腹黒だの人でなしだのロリコンだのとネタ化してる中、唯一王子様やってるしな。
メイン張る時は王子様ネタも多いしねエリウッド。原作じゃ公子だってのにw
288助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 17:15:46 ID:kr2xohft
>原作王子様が悉く腹黒だの人でなしだのロリコンだのとネタ化してる中

どれも原作に忠実じゃないか、お前は何を言って…おっとだれか来t
289助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 17:24:22 ID:ZR66VbzD
>>283
豆腐屋やネルガル系もあんま見かけない・・・・・
個人的に好きなのですごく残念

リムステラは今書いてる話の主役にするつもりだけど、まず連載もの終わらせないとなぁ・・・
290助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 17:28:46 ID:JZPZaeYB
マルス グラ兵虐殺、撤退するオレルアン兵を経験値…
     カダインのシスターを経験値…

リーフ 鬼の難易度…投獄生活…挙兵失敗…半年もの地獄の篭城戦…
レンスターやターラでの敗戦など指揮官としては重要な戦での黒星が多い
     さすが指揮レベル0、このヒトデナシー

エフラム ミルラハァハァ…

こんなところか?
忠実っちゃ忠実だなwwwww
マルスのとこはむしろプレーヤーが黒い気もするがwwwww
291助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 19:24:29 ID:gm0zY9oi
>>290
カチュア「そんなマルス様のご勇姿が、新・紋章の謎でまた見れるのですよ!
     …貴方も私の様にみなぎってきませんかあああッ!!?」
パオラ 「駄目だこの妹、早く何とかしないと・・・(AA略」
292助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:12:03 ID:qK8nKSGF
>>285
エリウッドがアルム以上にネタのメインを張っていない?
それは見当違いさ

なぜならアルムが出ているネタのメインはセリカやジャンヌやシグルドであって、あくまでもアルムは添え物
ハンバーグについてくる人参のようなものさ
293助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:20:36 ID:qK8nKSGF
ああ、それで何が言いたかったかというとアルムネタは
アルムネタと言うよりはセリカネタ、ジャンヌネタと言ったほうが正しいのが多いと思うんだ

ジャンヌネタとかジャンヌ視点だしね
純粋にアルムが主役を張ったネタって序盤にちょっとあったくらいというか…
主役率はエリウッドの方が高い気がする。
2人とも主役の回数が少ないのは確かだが。
294助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:21:16 ID:Vfqtzjp6
アルム  「た、たがやすしかねえ……! この伝説の鍬で紋章町全部たがやすしかねえだ……!」
295助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:35:44 ID:gm0zY9oi
アルム 「エリウッド兄さん…俺達はどうやったってネタにされにくい運命から逃げる事は出来ない・・・
     だったらここで(インパクトある設定を付けて貰って)満足するしかねぇ!!」
296助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:50:01 ID:o96w/cd+
>>295
エリウッド「アルム…満足かい?そうやって出番が…得られても…

僕は…嫌だね…(最悪吐血させられる羽目になりそうなので)」
297助けて!名無しさん!:2010/06/01(火) 22:55:54 ID:qK8nKSGF
リーフ「出番がある!=いい目を見てるとは限らないよ!僕を見ればそれがわかると…コノヒトデナシー」
298助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 15:46:51 ID:CUwcHMNR
DS『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄〜』(任天堂)
 7月15日/4800円(税込)

『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄〜』は、
影の英雄=マイユニットを作成し物語に参加、本作における
もう一人の主人公となります(性別や容姿、兵種などを設定)
また、Wi-Fiコネクションにより追加マップ配信、専用マップでの対戦、
ユニットの貸し借りなど、他プレイヤとの交流も可能。
さらなる詳細は後ほど。

http://www.nintendo.co.jp/ds/vi2j/myunit/index.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アルム  「7月15日発売か…早いなぁ」
エリンシア「マイユニット……
      つ、つまりティバーン様みたいなワイルドな筋肉キャラを作れて…キャー!KINNIKU!KINNIKU!!!」
ジョフレ 「…う、うわあああぁぁぁん!!?(´;ω;`)」
マルス  (リン姉さん似のキャラでも作って…べ、別にいやらしい事は考えてないぞ!)
ハーディン「また暴走して、ニーナをシリウスに寝取られる仕事が始まるお(´;ω;`)」
ジャファル「……ハーディン、イ`」
299助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 17:27:15 ID:b6RiOc1V
マイユニットの男女が主人公ってはっきり書いてあるな。判明しているデフォルトの名前はクリスか
軍師と違って完全に二人だからここでは双子扱いになるのかね?
そしてまさかのきずぐすり続投かよw
300助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 18:30:25 ID:fKG4f8IA
上のページ見てて思ったんだが元からハゲ頭の主人公は作れないのかね?

志願したばかりの若者的な事が書いてあったが…
ぶっちゃけていうと渋いおっさんや爺様系の主人公を作ってみたいんだが、
そっち系のグラフィックはないんだろうか…
301助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 19:02:10 ID:b6RiOc1V
若者って書いてあるからな、その辺は設定だから仕方ないとしか
若造っぽいのが嫌ならマイユニットの項にアフロと眼帯のがあるぞw
302助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 19:38:37 ID:smLdnzxp
年長者には初期ステータスと成長率の問題があるから
主人公となるとやはり最初は弱いが成長率は高い若者ということになるんだろう
303助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 21:08:13 ID:1z0EREKO
成長率のいいリフがいたっていいじゃない
304助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 21:26:34 ID:HpOsrGqH
>>302
エフラム「ならばそこから突き詰めて、5〜6歳くらいの幼女を主人公にしよう。
      初期ステータスは非常に低かろうが成長率はきっと高くなるに違いない」
305助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 22:26:20 ID:1z0EREKO
>>304
エフラムが守って戦わせないからいつまでたってもレベルが1の件について
306助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 22:40:22 ID:kkda2PBB
エフラムが責任を持って育成するから最強の槍使い少女が完成するよ
って考えたらまさにアメリアのことじゃねーか
307助けて!名無しさん!:2010/06/02(水) 22:41:15 ID:1z0EREKO
責任をとって、に反応してしまった俺って・・・
308助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 01:45:45 ID:qDDyuQF0
や、やーっと規制解除・・・・・・
まさか1カ月規制かかると思わなかった

とりあえず前スレの>>396の続き投下したいんですが、まだ完成してないので
つなぎの小ネタ投下します
309今日はくりーにんぐ日和1:2010/06/03(木) 01:46:52 ID:qDDyuQF0
しとしとしと・・・・・・
降り注ぐ雨音が、雰囲気も気分も憂鬱にさせてくる
ここ紋章町は、一足早く梅雨入りを迎えていた
雨のせいで外出や洗濯などができず、引きこもっているしかない人達もいるだろう
そしてここにも、洗濯物で悩める1人の若者がいた・・・・・・


――――――兄弟家・居間

「洗濯物が乾かないよコノヒトデナシー!」
「のっけから家庭事情を愚痴らないでよリーフ兄さん。
 ・・・・・・あれ?そもそも我が家の洗濯担当ってリーフ兄さんだっけ?」
「うーん、本当はシア姉さんなんだけど、男物はこないだから僕がやってるよ」

そう言いながら室内干しの準備をするリーフの手際のよさは、
リーフの言ったことが確かな事実であることを告げていた


「25スレもの間まったく知らなかったよ・・・・・・。でもなんでそんな事になってるの?
 シア姉さんに限って面倒だからとか、量が多すぎるとかで人に押し付けるなんてことはないだろうし・・・・・・」
「ああ、話すと長くなるんだけど・・・・・・」(回想中
(なんか本当に長そうだなぁ・・・・・・)


普段エリンシアは真面目に洗濯をしていた
しかし時々、アイクの洗濯物だけ鼻血で真っ赤に染まって返ってくる時があった・・・・・・・・・
310今日はくりーにんぐ日和2:2010/06/03(木) 01:48:13 ID:qDDyuQF0
「・・・・・・というわけなんだよ」
「ふーん・・・・・・・・・って短っ!!
 話すと長くなるって言っといてたった二行!?」
「しかもこないだなんか、アイク兄さんの下着の近くに干してあった僕のTシャツまで真っ赤っ赤に・・・・・」
「うわぁ・・・・・姉さんそこは自重しようよ」


ちなみに後日、エリンシアの血液が付着したシャツはジョフレ将軍の手に渡ったが、今は何故かルキノが持っているようだ
どうやら、姉が弟から力づくで取り上げたらしい
・・・・・・人間関係というのは、時々本当に醜い一面を覗かせるものだ


「でも、リーフ兄さんも関係ないのに巻き込まれて災難だったね。
 少し手伝おうか?」
「いや、大丈夫。
 ・・・・・・それに、実はそんなに迷惑に思ってないんだ。
 こういう雑用は得意だし、僕はこういう形でしか家族に貢献できないしね」

口にこそ出さなかったが、ロイは内心ため息をつきたい気持ちでいっぱいだった
リーフはロイにとって、多少生活態度に問題はあるが、良い兄であり、尊敬もしている
・・・・・・神器が使えない、あまり戦闘力がないというようなことで自己嫌悪をする癖を除けばだが
そのコンプレックスがこの兄の美点を大きく下げているという認識は、
リーフを知っているものの中では共通の認識であった
311今日はくりーにんぐ日和3:2010/06/03(木) 01:50:18 ID:qDDyuQF0
「それよりも・・・・・・さっさと良い天気になってほしいね。
 ここ一週間ずーーーーーーっとこの通りの雨だからさ」
そう言いながらリーフは辺りを見渡した
その視線の先には、傍から見ても尋常ではない量の衣類の山があちこちに発生していた
今にも雪崩が起きそうに、危なっかしく揺れているものもある
兄弟家は大家族であり、しかもアイクやヘクトルが毎日のように衣服をボロボロに汚してくるので、
一週間で一般の家庭の数十倍の洗濯物が発生してしまうのである

「うわぁ・・・・・
 さっきから気付かないふりをしていたけど、これはもう無視できるレベルじゃないね・・・・」
「うん。
 男物だけでこの量だからねぇ・・・・・。
 明日晴れないと、アイク兄さんは着るものがなくなっちゃうよ」
「そんなことになったらアイク兄さんのことだから裸で仕事にいきかねないよ・・・・・」

「「「「「「「アイクが裸で出勤するときいて(ry」」」」」」」
「「兄さんの嫁’s&シア姉さんマジ自重」」

フクヲヤブレナッナニヲスルイヤーンビリッアッーコノヒトデナシー


・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
312今日はくりーにんぐ日和4:2010/06/03(木) 01:51:37 ID:qDDyuQF0
騒ぎが一段落したところで、リーフがある疑問を挙げた
「ところでさ・・・・・・ずっと不思議に思ってたんだけど・・・・・」
「何が?」
「なんで僕らって服が戦闘で破けないんだろう」
「・・・・・・・・・・・・」
「おかしいよね?
 いくら魔防があるからって女賢者がファイアーで服が焦げないってのは変だよね?
 そもそもなんでみんな職業ごとに同じ服を(ry」
「お、落ち着いてリーフ兄さん!!
 その疑問は心の中に留めておくべきだようん!!!」
弟の制止も、今の覚醒したリーフの耳には入らない
「なんでだ―!!なんで服が破れないんだーー!!
 なんで盾は盗めて服は盗めないんだーーー!!」 
「メタ発言はそのくらいにしておけ」

「あ、アイク兄さん!!」
「いい加減にしないとエリンシアに「ぶっ飛ばして差し上げますわ!!」されるぞ。
 口を動かしながらの作業は非効率だ」
「ご、ごめんなさい・・・・・」

「しかし弱ったな。
 天気予報を見てきたがあしたも雨だそうだ」
「えーーーーっ!!もう洗濯物乾かすところないよ!?」
「心配するな。俺に考えがある」
313今日はくりーにんぐ日和5:2010/06/03(木) 01:52:31 ID:qDDyuQF0
「考えがあるって・・・・・・一体どうするつもりなのアイク兄さん?」
今、リーフ達はアイクにつれられて庭に出てきていた
現在の天気は先ほどから少し回復して曇り・・・・・・とはいえ今にも降ってきそうだ
「降ってくる前に家に入らないと洗濯物が濡れてまた乾かす羽目に・・・・・・」
「まぁ、離れて見ていろ」
そういってリーフ達を下がらせたアイクは、何枚かの洗濯物を手に取った
そして・・・・・・
「よし・・・・・・いくぞっ!」
アイクは洗濯物の端をしっかりと掴み・・・・・

ブゥンブゥンブゥンヌゥンブゥンブゥン!!

ハンマー投げの要領で、すさまじい勢いで振り回し始めた
茫然とするリーフ、ロイを尻目に数分間洗濯物を振り回し続けるアイク
そして回し終わると、それをリーフに手渡した
「ほら、乾いたぞ」
「・・・・ほ、本当に乾いてる・・・・・・・・」
「洗濯物の水気を遠心力で吹き飛ばしたとでもいうのか・・・!?」

「よし、どんどんいくぞ」

ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
314今日はくりーにんぐ日和6:2010/06/03(木) 01:54:14 ID:qDDyuQF0
「はー、でも、これで洗濯物が乾く・・・。
 やっとカビ臭い部屋から解放されるよ」
「・・・・・・ん?」
「?どうしたんだい、ロイ」
「・・・・・・この乾かし方ってまずいんじゃないかな」


ブゥンブゥンヌゥンブゥンブゥン・・・・・・


「どうしてさ?こんなに早く乾くのに」
「この乾かし方って、
 要するに、洗濯物の中の水分に力を加えて洗濯物の外に出す訳でしょ?
 つまり、その分の負荷は洗濯物自体にもかかるわけで・・・・・・」
「ま、まさか・・・・・・!」

ブゥンブゥン・・・・・・ブチッ!

「む。・・・破れてしまった」
「やっぱり・・・・・・」
「アーーーーーーーッ!!コノヒトデナシー!」

後日、破れかけた服で登校するはめになったヘクトルやセリスが大変な目にあうのだが・・・・・
それはまた、別の話

おしまい
315助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 02:52:37 ID:oBPrrNoZ
>>281
全体の筋書きや分岐はラストまで作ってあります。
選択肢を確認後それを叩き台にして文を作るので余り時間かからなかったり…

>>308-314
お帰り!
なんだか平和な日常のほのぼの感を味わったよ!
ルキノさんもヘザーさん型の人かwwwwwGJ!

遭難ネタの続きも楽しみにしてます!

>>274-278の続き投下します
316幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:53:22 ID:oBPrrNoZ
107

2 ディアドラを待つ     今日ばかりはディアドラを優先せねば!!!

シグルド 「きょ…今日だけは…今日だけは駄目だ…こらえるんだ私…
      ぬぐぐぐぐぐぐ………」

あまりにも強く握り締めた拳からは血が滴り落ち、かみ締めた下唇からも流血、
しかも血涙まで流している…
今、こうしている間にもKINSHINが行われていると思うと気が狂いそうになる…
だが、シグルドは駆け出したくなる我が身を鉄の意志で押さえ込んだ。

エフラム 「兄上?」
ミカヤ  「…あー…多分KINSHINセンサーになんかかかったのね…でもよく我慢したわ」
柱の影から覗くエフラム達にもその異様な姿は見て取れる。
サラ   「…正直不気味な姿ね…周りの人もドン引きしてるわ」
エフラム 「大丈夫なのか? ディアドラさんも引くんじゃないのか?」
サラ   「もちろん引くでしょうね。でも大丈夫。私の媚薬は効果テキメン」

そうこうしている内にディアドラがロビーに姿を見せる。
ディナーのご招待とあって、それなりにめかしこんでいる。
ディアドラ「こんばんわシグルド様、今夜はご招待いただいて…ひゃあっ!?」
シグルド 「あ…ああいや、驚かせてしまってすまない。ちょっとだけ血圧が高くなってたようだ!」
焦って血を拭うシグルドだが、どうみてもポイント低下は否めない。
ミカヤ  「あ〜もう…どうしてうちの子達はスマートに振舞えないのかしら…」
サラ   「ここまでくるとそれ以前の問題な気もするけどね」
317幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:54:05 ID:oBPrrNoZ
108

2人は予約を入れてあったレストランへと入っていった。
結構値段の張る店だ。
エフラム 「ここからだと中の様子がわからんな…どうやって媚薬を盛るつもりなんだ?」
サラ   「ぬかりはないわ…ついてきて」
3人はサラの先導で廊下の奥に進んでいく。従業員用の通路の前に中年の貴族の姿があった。
サラ   「紹介するわ。このホテルのオーナー、ラウス家当主のダーレンさんよ」
ダーレン 「お初にお目にかかるエフラム殿、政治家としてはリキア民主党党員にして
      議会議員と名乗るべきですな。ダーレンと申します」
エフラム 「いや、こちらこそよろしく頼みます。鉄血幼女守護同盟党首エフラムと申します」
いきなり現役の議員を紹介されるとは思わなかった…
どういう知り合いなのだろうか…
サラ   「気付いてない? ダーレンさんはエフラムの演説会に来たことがあるのよ?」
ダーレン 「お互い多忙の身ゆえあの時は挨拶できませなんだが…
      サラたんから本日エフラム殿が当ホテルにおいでになると伺いまして是非ご挨拶したいと思いましてな」
エフラム 「おお、それは恐縮です」
ダーレン 「幼い少女を守るべし、という貴方の考えに共感しましてな…
      いまだ議員の任期があるゆえ今は移籍できませんが、次回の選挙時には是非入党させていただきたい」
エフラム 「喜んで!幼女を守る志をもった方なら我が党はいつでも歓迎します!」
ミカヤ  「ああ……類は友を呼ぶのね…こうしてエフラムの周りではロリコンが普通の事になっていくのね…」
サラ   「…そういうわけなんで、ダーレンさんのご協力でレストランの厨房に入れてもらえるわ。
      ここから様子も伺えるし、媚薬も放り込み放題ってわけ」
エフラム 「しかしサラ…よく俺の演説会に現役議員が来てたって気付いたな…」
サラ   「観察力って大事よ? 周囲をよく見てればいろんな情報が転がってるもの」

こうして3人は厨房に通してもらった。
一応余り目立たないように、シェフの服装を借りて着込んでいる。
318幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:54:49 ID:oBPrrNoZ
109

ディアドラ「まぁ…よいワインですね…アグストリア産の678年物はやはり他の物とは芳醇さが違いますね」
シグルド 「あ…ああうん、まったくだね。美味しいね」
     (さ…さっぱりわからん…そもそもこんなところで夕食食ったことなどない…
      く…それよりも未だKINSHINセンサーがビンビンに反応している…ぬおお…気になって気になって…)
ディアドラ「シグルド様? どうかなさいましたか?」
シグルド 「ああいやなんでもないんだ、わはははは!」

庶民のシグルドではあるがビジネスマナーとして、会食の方法をかじっていたので、
どうにか恥ずかしくない程度の作法を守って食事をディアドラと楽しんでいる。

その頃…
AKJのプリシラの控え室…
プリシラ 「兄様…プリシラはいつまでもいつまでも兄様と一緒です…」
レイヴァン「わ…わかっている…だからその痺れ薬はどっかに捨ててくれ」

再びレストラン…
シグルド 「ぬごあ!?」
ディアドラ「きゃあっ!?」
シグルド 「あ…いや、驚かせてすまない。ついこの肉の美味さに声を上げてしまった!
      わははははは、美味いなっと!」
ディアドラ「あ…あのぅ…どこか具合でも悪いんですか?」
シグルド 「心配ない心配ない私は健康さ!」

AKJのプリシラの控え室…
プリシラ 「兄様…プリシラは明日、兄妹愛のために使命を成し遂げます…ですからどうか勇気をくださいね」
レイヴァン「ま…待て…ここは全年齢なんだ……色々と自重しろ!」

再びレストラン…
シグルド 「キョエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」
ディアドラ「シ…シグルド様、やめてください恥ずかしい…皆こっちを見てますから…」
シグルド 「す…すまない…」

その様子を厨房から覗いていた三人はそろって頭を抱えた。
ミカヤ  「もー駄目じゃん!こんなことやってて今まで振られなかった方が不思議よ!」
エフラム 「ええぃ…やむをえん、サラ!」
サラ   「オーライ」
2人のテーブルへ運ぶ料理に、サラが懐から出した怪しい小瓶の液体を振り掛けていく。
319幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:56:04 ID:oBPrrNoZ
110

またしてもAKJプリシラの控え室。
レイヴァン「ちぇい!」
プリシラ 「あっ私のレスキューを折るなんて!?」
レイヴァン「これ以上はあらゆる意味で駄目だ!」
全速力で駆け出す兄を必死の形相で妹が追い回す。
プリシラ 「兄様!世間体なら気にすることはありません!」
レイヴァン「いや…世間体とかではなくて…何回も言ってるが兄妹でそういうのは駄目だと…」
プリシラ 「わかってます…世の中が悪いんですよね…
      ですからプリシラは世の中を変えます…私と兄様の愛のために…」
レイヴァン(…何回言って聞かせても聞く耳持たん…俺はいったいどうすればいいんだ…
      とりあえずこのネタが年齢制限かからないためにも逃げねば…)

シグルド 「はっ…KINSHINセンサーの反応が途絶えた…よ…ようやくKINSHINが終わったか…
      だ…だがどこまで進展したんだ…プリシラめ!!!」
ディアドラ「……………なんのお話ですか…」
シグルド 「あ…いやその…なんというか…」
どこかディアドラの視線が冷ややかだ…
思いっきりポカばかりやらかしている…
ディアドラ「シグルド様の脳内がどうなっていたか知りませんが…
      こういう場で他の女性の名を絶叫するのは失礼です」
シグルド 「ちょ…ち…違うんだ!」
明らかにディアドラは不機嫌そうだ。
ディアドラも貴族かつ社長令嬢だけあって相応にプライドが高い。
とても話を切り出せる雰囲気では無くなってきた。

そこに新たな料理が配膳される。
320幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:56:55 ID:oBPrrNoZ
111

シグルド (ぬぅぅ…どうしよう…今、実はヴェルダンへ行くことになった…とか切り出したら、
      じゃあさよならですね、とか言われそうだ…)
気まずい雰囲気で食事が進む…
2人の間に会話は無く、かすかな食器の音だけが響く。
ディアドラ「…………?」
なんだろう…口内に不思議な甘味を感じた。
それほど飲んでいないのだが…かすかに酩酊感のようなものがディアドラの身を浸していく。
ディアドラ「……シグルド様…」
シグルド 「へ…な、なんだいディアドラ?」
ディアドラ「い…いえ…なんでもありません…」
     (ど…どうしたのかしら…こういってはなんだけど…
      ちょっと冴えないシグルド様がなんだか素敵に見えてきて…)
シグルド (な…なんかディアドラの雰囲気が変わったような…
      い…言っちゃうか? それにどの道いずれわかることなんだし…)

ミカヤ  「わ…わーディアドラさん、頬が赤くなって…おっしチャンスよシグルド!
      いけ!いったれ!」
エフラム 「これで…よかったのか? 媚薬ってのは未だに釈然とせんが…」
サラ   「ほんのちょっとの後押しよ。結果よければすべてよしじゃない」

シグルド 「ディアドラ…実は今日は話したいことがあるんだ…」
ディアドラ「は…はい……」
心臓が早鐘のように鳴り、軽く体が火照ってくる。
上質の酒に満たされたような心地よさが神経を駆け巡る。

シグルド 「実は…人事異動でヴェルダンへ行くことになってね…」
ディアドラ「えっ!?…それって…」
シグルド 「ああ…うん…でも私は必ず戻ってくるつもりだから…ね。
      ヴェルダンは治安もあまりよくないって言うし、ついてきてくれなんて言えない。
      だが…待っていてはくれないだろうか?」
精一杯の誠意を込めて言葉を紡ぐ。
ここしばらくずっと悩んで考えていたことだ。
この時シグルドは生涯で一番の勇気を振り絞っていた。
シグルド 「今の私では君の相手として相応しいとは言えないかもしれないけど…
      必ず君に見合う男になって帰ってくるつもりだ。だからどうかそれまで待っていてほしい」
ディアドラ「シグルド様…ふふ、私もあまり長くは待てませんよ?
      ですからどうか早く帰ってきてくださいね?」
微笑を浮かべたディアドラは席を立ってシグルドの傍に寄る。
差し出された手の甲。こういう所がディアドラが古い名家に育ったことを思わせる。
一瞬呆然としたシグルドは歓喜の笑みを浮かべると、
片膝を付いて跪き、うやうやしくその手を取ってそっと唇をつけた。
321幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:57:51 ID:oBPrrNoZ
112

エフラム 「…これは…上手くいったの…か?」
サラ   「兄様…話聞いてた?」
ミカヤ  「よっしゃよっしゃ!つまりこれは婚約ってなもんよ!
      帰ってきたらオメデトーできるわ!ヒャッホウ!」
マルス  「あーここで僕から一言お知らせです、
      このネタは選択肢と、そこから派生するルートによって色々あるわけです。
      色々設定も独自の部分とかあったり、選択によっては今回みたいな婚約なんて大事件もあったりするわけですが、
      >>4の精神に基づきあくまでもこのネタ内の設定って解釈でヨロです。
      もちろんこのネタの設定に乗ってネタ書いてくれる方は大歓迎です」
エフラム 「どっから沸いてきた…」
マルス  「この手の話は僕の仕事なもんで…それとシグルド兄さん…祝福しますよ」
サラ   「成功…ご褒美期待してるよ?」
エフラム 「ああわかった…とにかくこれで兄上も幸せになれるだろう…」

そんなやりとりが喜びを込めて厨房で繰り広げられた…
おめでとうシグルド兄さん…どうか幸福でありますように…
322幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:58:32 ID:oBPrrNoZ
113

翌日…紋章町財界に激震走る…
あらゆる新聞やニュースが第一面扱いで報じたテロ事件の発生である…

財界の要人レプトール氏が出社途上に武装集団に車列を襲撃された。
現場付近では車両が黒煙を吹き上げ、警察が現場を封鎖している。
爆発物やメティオが使用されたと見られ、破壊された道路が戦争さながらの有様だ。

レプトールは瀕死の重態…現在エーディンの病院で手当てを受けているが未だ意識が戻らない…

フリージ家の面々は病院に駆けつけて蒼白な顔色を並べている。
ブルーム 「な…なんということだ…」
ヒルダ  「畜生!どこのどいつの仕業だってんだい!フリージの面子にかけて必ず探し出すよ!」
イシュタル「……お祖父様…トールハンマーを私に継いでいなければこのような不覚をとることも…」
ティニー (こ…これはやはりプリシラさんの仕業でしょうか…ベルン署が現在捜査中とのことですが…)

グランベル社もこの一報に混乱に陥っていた。
クルト  「さし当たって、専務の業務は私が代行する。フリージ社には近くお見舞いの者を遣わすとして…」
リング  「党内のレプトール派の者たちが混乱に陥っておりますぞ!?
      中にはこれが社長派の仕業と主張する者も出ております!」
クルト  「ばかな!?…くだらん流言に踊らされてはならない!
      党員たちには冷静に事態に当たるよう伝えるように!
      近く記者会見を開いて党としての見解を発表し、犯行に批判と遺憾の意を表明する!」
リング  「ははっ…」
そこに荒々しく扉が開け放たれる。
ランゴバルト「お待ちいただきたい!表明だけでよろしいのですか!
       我がドズル、及びフリージの私設警備隊は臨戦態勢に入っております!
       犯行勢力に直ちに報復すると発表していただきたい!」
クルト  「し…しかしな。何者の仕業かも現時点では掴めていないのだ…
      無論かかるテロ行為は許しがたいとの思いは私も一緒だ。
      だが今は警察の捜査に協力し、かつ我が党でも独自に調査するしかあるまい…
      あまり事を荒立てて党内の動揺を大きくしてはならない…」

この事件によって求心力を失ったレプトール派は急速に勢力を衰えさせていく…
だが…ランゴバルトを中心とした一派はもはや理性よりも感情的に反発を強めていった。

AKJ本部では実行の指揮をとったプリシラが一人祝杯を挙げていた。
すでに実行部隊の者たちはキノコ王国など諸外国に脱出させている。
足がつくことはないだろう。

プリシラ 「命までは取れませんでしたが…数ヶ月は公人としては死んだも同然。
      党論はクルト派に大きく傾いています。
      ふふふ……見ていなさい元老党…これで再選挙が実現できます…
      KINSHINの世界に大きく近づいたのです…」
323幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 02:59:29 ID:oBPrrNoZ
114

刑務所の奥深く…セフェランは再び客人を迎えていた。
駒がカツン…と小気味よい音を鳴らす。
セフェラン「A6にソルジャー……ふむ…痛ましい事件ですね」
オリヴァー「率直に申し上げますが…私は現時点ではルカン殿を疑っています。
      一見これで党内は社長派に固まったかに見えますが、
      ランゴバルトらが猛烈に反発しております。
      党からの分離も辞さない勢いですな」
セフェラン「時に感情は判断を誤らせます。
      レプトール殿の仇を討ちたいのでしょうが…実際何者が事をなしたにしても
      現実として難しいと言わざるをえないでしょう。
      レプトール殿ご本人なら落とし所を見つけて矛を収めることも可能でしょうが…」
オリヴァー「……バーハラもこれで…いよいよですかな…元老党の一党独裁が成り立つのは…」
セフェラン「クルト殿も現在の党の舵取りは不可能に近いことは承知でしょう…
      フリージ、ドズル両家の拳の下ろしどころを見つけられない限り、感情的対立や
      犯人への憶測は容易に納められません。悪いことにクルト殿はレプトール殿とは対立していた」
オリヴァー「…F6にスナイパー…」
セフェラン「切り込んでこられましたね」
オリヴァー「ルカン殿がかかる事件を起こして…しかし一つわからないこともあります。
      たしかにバーハラが倒れることは彼の利益に適う…ですが狙うならむしろクルト殿ではないかと…
      レプトール殿はルカン殿との間は決して悪くなかった」
セフェラン「物事は理詰めのみで考えられる物でもありません。
      他者に理解できない理由で動く者もいます。とりわけ狂信者。
      イデオロギーや宗教に酔った人間の存在も視野にいれるべきでしょうね。
      むしろ私が案ずるのは模倣者の存在です。対立する党を崩すのに有効な手段と世の中に示したようなものですからね」
オリヴァー「政治が悪魔の領域に属することだと感じざるを得ませんな…
      運用する者次第なのでしょうが…」
中年の貴族は憂いを秘めて大きく嘆息した……
324幼女の旗の下に:2010/06/03(木) 03:00:36 ID:oBPrrNoZ
115

シグルドは最近の落ち込みぶりが嘘のような笑顔でヴェルダンへと赴任していった。
必ず帰ってくる…ディアドラのためにも本社に私の手腕を認めさせて…
その時はディアドラと結ばれる時になるだろう。
なお余談だが振られたアルヴィスはショックで寝込んだらしい。

党事務所でエフラムはゆったりした面持ちでつぶやいた。

エフラム 「兄上……よかったな…」
サラ   「さ、だからね…?」
エフラム 「人が浸ってるときにだな…困った奴だ…そもそもキス以上はお前にはまだ早い」
サラ   「…意地悪…キスの上にはディープがあるのに」
エフラム 「だからそれが早いと…」
ターナ  「じゃじゃじゃ…じゃあ代わりに私が……」
エフラム 「ターナ…とりあえず鼻血を拭け」
オグマ  「まったく困った奴らだ…AKJより再び連立の話が来てるぞ?」
エフラム 「そうだな…その話を進めんといかんな。
      まぁラケシス会長には恩があるし一度組んだ連立だ、断る理由はない」
シャナン 「ならばそう返事をしておく」
ジャファル「…だがうまく行くのか?
      俺が集めた情報ではバーハラ党ではランゴバルトに率いられた旧レプトール派が分離する勢いらしい。
      実現すればバーハラは大きく議席を減らすぞ」
エフラム 「そうなれば結局再選挙は不能…か。それならそれで俺たちは支持者に訴えを続けるのみだ。
      2年後の選挙に向けてな」
サラ   「じゃあまとまったね…今度こそ私のご褒美の話」
エフラム 「褒美はいいが…俺にはキス以上はしてやれんぞ…」
サラ   「じゃあデートでいいわ…行き先は任せるから…」
ターナ  「あ…あの…エフラムが忙しいなら代わりに私が連れてってあげてもいいけど…」

エフラム 「ふむ…そうだな…」

続く

1 公園に連れて行く     やはり幼女の遊び場の定番だしな
2 市民プールに連れて行く 最近暑くなってきたからな、きっと楽しいぞ
3 俺の演説会に招待する  党員の側ではなくて会場の最前列の席で俺の演説を聞かせてあげよう
4 ターナに譲る        そこまで言うならご褒美はターナがやってくれ

325の方に選択をお願いします
325助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 03:15:28 ID:CDoWLzYR
2じゃないか、サラ様の謀略が楽しみなんだぜ
326助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 13:38:10 ID:lqQydeDs
>>209-214
セリス…ユリア達に(自主規制)されたのか…テラ裏山…ゲフンッ、ゲフンッ!!
てかアイク…本当にお前ってやつは……いいぞもっとやってくれ
GJ!

>>216-224
ターナが完全にロリコンと化してるwwwww
シグルド良かったなぁ…(このネタ独自の設定とはいえ)26スレ目にして悲願が叶って…(´;ω;`)
個人的に、セフェランとオリヴァーが仲良く談笑しながらチェスをしてるシーンが気に入ったよ
テラGJ!


新・紋章の謎に出てくるクリス(仮)だけどさ、彼(彼女)は兄弟家の一員となるのだろうか?
公式で影の主人公と言われてる位なんだから問題はないと思うけど…
…もしそうなる場合、テンプレはどうしようかね…
327助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 15:26:04 ID:qDDyuQF0
>>316-324
シグルドおめでとう!
これでミカヤとエリンシアも安心できるな
個人的にはディアドラはシグルドとくっついてほしかったからGJだ!

>>326
うーん、やっぱり特徴がないと影が薄くなるよなぁ
目立たないポジションはもうアルムとかエリウッドがいるし・・・・・・
あ、あと感想のレス番号が間違ってるんだぜ
328326:2010/06/03(木) 15:52:12 ID:U1N+7m1G
>>327
…ちょっと吊ってくるorz
329助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 19:30:05 ID:i0BE3k6o
今の段階では情報が少ないから今どうこう決めるべきではないだろ
主人公って公式に書いてあるんだから、ストーリーにも関わるだろうし
そこから個性も出てくるだろ、実際やってみないとわからんから発売してから考えようや
330助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 19:43:21 ID:qDDyuQF0
把握
しかしいまさらだけど名前3文字の人多いな
331助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 19:49:01 ID:4uqLhfL6
自分を写しだす鏡みたいなかんじだったらストーリーには関わらないでしょ
まぁ、発売まで待つしかない
332助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 20:13:48 ID:jbZLm4VI
「容姿は日によって変わる」謎キャラとか想像した。
今までも兄弟の誰かに代わって学校に行ったり出勤したりしてたとか…
333助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 22:33:00 ID:hT+q+7Uq
今の時点ではマークみたいな扱いになりそうな印象だな
気の早い話だけどな

結局プレイしてみないと何も言えん
334助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:30:31 ID:HRaGdagG
兄弟家に住んでる座敷童とかどうよ。
だから容姿も性別も名前も不明。
そんで、たまに人数分あったはずのおやつやご飯が
一人分足りなくなったり、
逆に、エリンシアが今いる人数分だけのお茶を入れたつもりなのに
一人分多く入れていたりするんだよw
335助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:34:44 ID:4yo8PK2M
セリカ「…最近アルムに悪い虫がついてるのよね」
アイク「悪い虫とはバールとかそういう類か?」
ロイ 「この手のアイク兄さんのボケは突っ込んでると話が進まなくなるからスルー推奨だよ」
セリカ「したたかを絵に描いた様な娘でね…前回もクソムカつく思いをしたけど、なんか力に訴えたらこっちの負けみたいな気がするのよね…」
アイク「確かになんでも力で解決するのはよくないな」
ロイ 「そのつもりは無いんだろうけど兄さんも大概やらかしてるのを自覚しようね」
セリカ「諦める気配はまるで無し、かくなる上は…(じぃっ…)」
アイク「なんだ?」
ロイ 「なんでこっち見てんの?」
セリカ「女殺しマシーン一号二号!あの女をたらしこんできて!」
二人 「?!」




どうも、最近アルムくんに付いた悪い虫ことジャンヌです。
悪女だのしたたかだの言われてるみたいですが、好きな人を好きで、それでちょっとだけズルをしてるだけなんです。
この町には恋敵間で戦争が勃発することなんて珍しくないですし、私なんておとなしいものじゃないですか?
そもそも私地味で目立たないし、多分そんな人を好きになってたら争いにすら加われてないと思います。
でも幸いアルムくんはそんなこととは無縁ですし、(唯一のライバルはその手の過激派タイプですが…)
地味な私の地味な努力が、地味なアルムくんに地味にじわじわ効いてきてるんじゃあないかなあ、
もしかしてなんとかいけたりするんじゃないかなあ、なんて思うんです。
そんなわけで今日も地味にアルムくんに振り向いてもらおうと活動をしちゃいます。
今日は休日なのでアルムくんは自宅の畑でも耕してるんでしょうね。
だったらアルムくんのお家に行けばいいんですが、ここで問題が生じます。…この家、すごい危険なんですよね。
地味なアルムくんと同じ血を分けたとは思えない個性的なご兄弟がいて、
まあなんやかんやでドリフのコントみたいに倒壊を繰り返してるとの話ですが…んん〜
虎穴に入らずんばとはよく言うもの。アルムくんのため、危険を覚悟で私、立ち入ります!
というか、私は表示されてないだけでおそらくスキル影持ちなんで、きっと気づかれずやりすごせるでしょう。
そう思ってさりげなーくアルムくんの家に近づいていたその時でした。

ドォォォォォォ!!

巨大な火の塊が私に向かって飛んで来ます。しまった、セリカさんに気取られたようです。
今日も一応リターンリングを持ってきているんですがいかんせんステータスも地味な私ではここまで迫られていると反応も追いつきません。
このまま私死んだらその地味さ故に蘇生してもらえる見込みもありません。ああどうしましょう!って考えてる間にどうにかできそうなものなんですが…

「ぬぅん!」

ドシャアァァァァン!!

…大体無事だったりするんです。こう、生存フラグっていいますか。…あれ?本当に私無事ですね。
一体何が起こったんでしょうか…?さっきの衝撃音、どうやらセリカさんの魔法は何か別の力に弾き飛ばされたようですが…
砂煙が舞う中目を凝らすと、私の目の前に大きな人影が背を向けて立っています。
あれは…

アイク 「大丈夫か?」
ジャンヌ「は、はひ…」

振り向いて声をかけるその人は、アルムくんのお兄さんの一人、例の恋敵同士が戦争を起こしちゃう超高競争率さん、アイクさんその人でした。
336助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:35:50 ID:4yo8PK2M
アイク 「ん、あんたは確か…」

そう言ってアイクさんは私をまじまじと見つめます。
思わず私もアイクさんを見つめ返すのですが…あれですね、本当に似てません。アイクさんとアルムくん
髪こそ同じ青なんですが、顔から体格まで何もかも違います。
メリハリのある造りの凛々しい顔立ち、包み込まれるような大きな体躯に服の上からでも分かる程の逞しい筋肉。
間近で見て改めて感じますが、とっても男前です。沢山の女性を虜にしてしまうのも頷けるといったものでしょう。
加えて説明不要の戦闘能力。全く飾っていないにも関わらず全てに於いて、というよりむしろ存在自体が派手な人という印象です
対してアルムくんと言えば汎用的な顔立ちに、「中肉中背」という言葉がピッタリの体格で、くどいようですが言うなれば地味です。
あ、アルムくんの説明一行で収まっちゃいました。とにかくアイクさんはアルムくんの兄弟とは思い難い派手オーラを醸し出しています。
って、何私は冷静に淡々と分析しているのかって?
ぶっちゃけ私、こんな派手なタイプは苦手なんです。だって…

アイク「確…か…?……む、すまん。誰だったか?」

はいきた。いえ、いいんですよ。私の顔と名前が一致する方がマイノリティーですから。

ジャンヌ「ジャンヌです。アルムくんと仲良くさせてもらってます。」
アイク 「ああ、そうか。最近アルムとよくいる…」

認識されていた、これだけでもちょっと驚きです。さっきの話に戻りますけど、私みたいな地味な人は、
こういう派手な人といると濃淡差のコントラストといいますか、より薄くなっちゃうんですよね。
私今半透明とかになってませんか?このまま存在が消えちゃったりとかしませんよね?…てのは冗談ですが、
例えば、みなさん吹奏楽とかしたことあります?あれのコントラバスって地味なベース音をひっくい音で、延々とやってるんですよ。
自分では頑張って弾いてるつもりでも、トランペットとかにパーッ!って派手な音で入ってこられるともう駄目なんです。届かないんです。
もう観客みんなトランペットのメロディにくぎ付けなんですよ。人の耳って高い音の方に敏感にできてますしね。
私みたいなコントラバスはトランペットとはアンサンブルしたくないんです。アルムくんみたいな地味なタンバリンとがいいんです。
だって、私のことに気づいて、ちゃんと私のこと見てくれそうじゃないですか…

アイク 「おい、あんた」
ジャンヌ「……え?!」
アイク 「血、出てるぞ」
ジャンヌ「あ…」

自分でも気づいてませんでした。さっきの衝撃で少し傷が出来てたみたいですね。自分の身体ながらここまで影が薄いと感心です。
それにしてもアイクさん、さっきから私のことによく気づいてくれるなあと思います。
そもそも誰にも気づかれずに葬られてもおかしくないはずのところを守ってくれたって時点で…

アイク 「…よし、治療できる人のところまで連れていく。あまり動くなよ」
ジャンヌ「え……ひゃあっ…///」

いきなりの事態に頭が真っ白になりました。お、お姫様抱っこです。アイクさんは私の背に手を回すと、その逞しい腕で苦もなく私を抱えて走り出しました。
お姫様抱っこで走り出したって、大事に扱ってるのか扱ってないのかわからない感じですが、
この少々ぶっきらぼうな感じがこの人の魅力でもあるんだなあとぼんやり感じていました。
337助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:37:08 ID:4yo8PK2M
セリカ「オォォォォォォッケェェェイィィアイク兄さァァァァァん!!」
マルス「ベタな救出劇でも確実にフラグに持っていく様は流石としか言いようが無いね」
セリカ「あとは嫁候補達に抹殺されてもよし!フラグ折ってもそれもまたよし!兄さんのフラグは折れた後からが本番の女を縛る無限地獄だからね」
ロイ 「じゃあもう僕は帰っていいですか?」
セリカ「そうね、最初はそのネタも入る予定だったんだけど尺の問題もあるのよね」
マルス「やっぱ尺がね。じゃあ、後は僕が代わりに突っ込んどくよ」
ロイ 「(´・ω・`)」
セリカ「ふふふ、男女の別れる理由の何割が『他に好きな人ができた』だと思う?私も知らないけど!」
マルス「それをジャンヌさんはやろうとしてたわけだよね」
セリカ「そして私はそれをやり返しただけ!お互いの利害のベクトルがぶつからなくなってみんな幸せってもんよ」
マルス「お、いいドヤ顔。セリカ、君もなかなかやりおるのう」
セリカ「いえいえ、お代官様程じゃございませんww」
マルス「誰がお代官やねんww」
二人 「ふぁふぁふぁふぁふぁw」

アイク 「おい」
二人  「ファッ…(゚д゚ )」
アイク 「セリカ、こいつを治療してやってくれ」
ジャンヌ「あ、どうも…」
二人  「…(゚д゚ )」
アイク 「どうしたんだ?」
二人  「(おをヲイヲイヲイオイオイオイィィィィィ!!!!)」

二人  「(普通ここに連れてこねーだろォォォ!!)」
セリカ 「(いや、確かに私も治療要員だけれども)」
マルス 「(ああ、そうだアイク兄さんはこういう人だった。間違っちゃいないんだけどいろいろアウトな行動をしてしまう人だった)」
セリカ 「(いつからいた?!いつから聞かれてた?!)」
アイク 「おい、治療…」
セリカ 「はいはい治療ですね!このセリカが自分の体力を犠牲にして治癒を行っちゃいますよはいはい!」
マルス 「もうやけくそだな」
アイク 「どうかしたのか?」
マルス 「兄さんは黙ってて」

セリカ 「ハイ、コレデダイジョウブデスヨー(超棒読み)」
セリカ 「(くぅ…何が悲しくて自分の体力を削ってまで敵を癒さないといけないのよぅ…ていうかこの後どうなるの?)」
ジャンヌ「…ありがとうございます(クス)」
セリカ 「(あああああ!!やっぱバレてやがるーっ!!)」
ジャンヌ「あ、そういえばアイクさん、私アイクさんにお話があって…」
アイク 「ん、俺にか?」

マルス 「お、この流れは…作戦がバレたとはいえフラグ立っちゃったもんは仕方がないよね」
セリカ 「…だといいけど」

ジャンヌ「あのですね…(ゴニョゴニョ)」
アイク 「何だと…?!それは…」
ジャンヌ「(ゴニョゴニョ)…じゃあ、セリカさんのことよろしくお願いしますね。では私はこれで…」

マルス 「あれ、どっか行っちゃった。代わりにアイク兄さんがこっち来た」
セリカ 「一体どういう…」
アイク 「セリカ…!(ガシッ)」
セリカ 「な、何?アイク兄さん…?!いきなり肩なんか掴んで…」
338助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:38:20 ID:4yo8PK2M
アイク 「セリカ…俺じゃ…駄目か…?(ギュッ)」
セリカ 「な…///// えええええ?!」
マルス 「なんでこうなるの?!」
セリカ 「やめて!その無駄なフェロモン放出やめて!」
アイク 「お前の本当の気持ちを聞かせてくれ、頼む。」
セリカ 「わ、私は……//// って、ちょっと待ったァァァ!!どうしてこうなった?!あのアマ何吹き込んだのよ?!」
ジャンヌ「ふふ、『セリカさんが人には言えない悩みを抱えて苦しんでいるから力になってあげて下さい』って言っただけですよー」
マルス 「そうか、兄さんの自動フラグ立て能力を利用してただの『悩み聞いたる』を殺し文句+ハグに変換させたのか。こいつ、かなり、やりおる」
セリカ 「兄さんいくらなんでも飛躍しすぎ!いや、そもそも私別に悩みとか無いし!」
ジャンヌ「あるじゃないですか。私にアルムくんをとられるんじゃないかって気が気でないでしょう?」
セリカ 「…い、いわせておけば…く…この…あ、あんたなんか全然平気よ!眼中にないわよ!バーカバーカ!」
マルス 「駄目だ、痛々しくて見ていられない」
アイク 「泣く程つらいのか…?…気づいてやれなくてすまんかった」
マルス 「お願いだから兄さんは黙ってて」
ジャンヌ「じゃあ眼中に無い地味ーな私はこれからアルムくんに会いに行ってきますね。そうそう、そういえばそのために来たんでした」
セリカ 「ちょ…!待ちなさい!眼中にはなくてもそれはさせな」

シグルド「KINSHINするごはいねがああああ」

セリカ 「ああこんなタイミングでマジウザイの来た!アイク兄さん、私達いい加減離れないと…うっ?!」

セリカ(何この気持ち…私ドキドキしてる…アイク兄さんと離れたくない…!)

マルス 「説明しよう。アルムラブのセリカは元来兄萌えのAKJ属性とも言えたわけなのだが、
     今ここに来てアイク兄さんのフェロモンにあてられて新たな兄萌えに目覚めたのだ」
セリカ 「やめてやめて!なにそれこわい。アルムセリカ←シグルド<キンシンハ(ry の黄金パターンを今更崩すわけにはいかないのよ!」
シグルド「KINSHINは(ry」


何やら向こうは騒がしいようですが、私はのんびりアルムくんとおしゃべりさせてもらってます。
え、私がしたたか?そんなことないですよー。
だって私も『やられたことやり返した』だけですから。何も悪いこと言われる筋合いはないですよね?
そうしてゆっくりと地味な私と、そういえば一度もこのネタで喋ってない、
ハンバーグに付いてくる人参ですらないアルムくんとの時間が過ぎていくのでした。
339助けて!名無しさん!:2010/06/03(木) 23:59:54 ID:4yo8PK2M
>>242-246のジャンヌのしたたかさが気に入りすぎて書いてしまった
勢いで書いてたら最後のジャンヌの台詞の通りにアルムがあれになってしまったが気づかなかったことにする
340助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 00:25:34 ID:Qogx2ckF
規制終わったー!
今まで言えなかった分まとめて言う!

ネタ職人の皆さんGJ!!
341助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 12:14:44 ID:gXR1uwLR
マルス 「しかし、ジャンヌがあそこまで黒いとはちょっと意外だったね、サラを超えたんじゃないかい?」
リーフ 「いや…サラはサラで怖さの方向が違うというか…ほら」

サラ  「兄様、今度プールに連れてってくれるんでしょ?水着は何がいいと思う?
     調べたらスクール水着は新しいのと古いのがあったり…あと色も白とか…」
エフラム「知らん、というかなんで選択肢がそれしかないんだ?」
サラ  「兄様みたいなロリコンはこういうの好きじゃないの?」
エフラム「俺はロリコンではない、そんなのを好きと言った覚えもないぞ」
サラ  「…スク水じゃ物足りないんだ…じゃあマイクロビキニとかがいいの?」
エフラム「お前な…いや、それより無意味に肌を出すようなのは止めろ」
サラ  「そう…兄様はあたしが他の人に見られるの嫌なんだ。わかったわ、
     過激なのは兄様と二人のときにするから…」
エフラム「だからな…」

リーフ 「エフラム兄さんは反論してるつもりなんだろうけど、知らない間にサラに誘導されてるんだよね。
     で、気付いた時には泥沼に嵌っているという…気付かない内に真綿で首を絞められているというか…」
マルス 「…女性は魔物だなあ、僕も気をつけるべきなんだろうか」
リーフ (気をつけるも何も既にシーダさんという魔性の説得女王と関わってるじゃないか…何この家の女難率の高さ)
342助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 12:37:21 ID:zRlAfQth
>>341
たぶん、兄弟家のほとんどが色ごとに鈍いからじゃないかな
それで繋ぎ止めておくために・・・・・・みたいな
まぁアイクとかセリスとかロイみたいに繋ぎ止めきれない人達とか、
シグルドとかfみたいに一途な人達もいるけどな

そう考えるとマルスは例外な気もしてくる・・・・・・
343助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 12:41:52 ID:O/NTZbPZ
>>335-338
ジャンヌ好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
GJ!GJ!!!!!
コントラバスなジャンヌがイイ!!!!

>>341
そしてエフラム…サラ様に弄られる運命は変わらんのね…
344助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 12:43:35 ID:O/NTZbPZ
>>342
シーダやリリーナやサラ様辺りの濃さや危険性は元々だと思うな。

特にサラ様はエフラムやリーフがいなくても我が道をいくと思う。
345助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 12:57:00 ID:dUVRelL8
>>335-338
アイクの嫁候補一同自重しろwww何アイク争奪戦と称して戦争起こすんだよwwww
とりあえずアイクがフラグ立て過ぎギガワロタ。そしてジャンヌが子悪魔可愛い!
GJ!

>>342
ヘクトルが一途…?
いや、フロリーナ以外にファリナ(このスレだと殆ど絡み無いけどな!)が居るじゃないかぁ…(AA略
……ああっ、のビラクんのK(ドスッ!
346助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 13:40:44 ID:dUVRelL8
【DS】ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 part2
ttp://jfk.2ch.net/test/read.cgi/handygrpg/1275474433/
より抜粋

◆ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄〜
・初心者向けにユニットを失わずにゲームを進められる新システム
 「カジュアルモード」を搭載。
 もちろん、倒されたら復活できない「クラシックモード」もあります。
・登場人物同士の関係や登場国家の背景を知ることが出来る
 「ガイド機能」を搭載。
・Wi-Fiコネクションを使うと、ゲーム内オンラインショップで
 ゲーム内通貨を使いレア系アイテムの購入も可能。
 動画では「マスターソード(25/5000)」も販売されていました。
・「最初から始める」のとき、難易度を選ぶことができます。
→ノーマル・ハード・マニアック・ルナティックの4つ
・紹介映像を見る限り、兵種選択もあるようです。

◇マイユニット作成
以下の順番でマイユニットの作成を行います。
・名前→ひらがなカタカナ5文字まで。
・職業
→男(傭兵・アーマーナイト・ソシアルナイト・戦士・アーチャー・魔導士)
→女(剣士・ペガサスナイト・ソシアルナイト・アーチャー・魔導士)
・容姿→髪型13種・髪の色10種・目元10種から組み合わせて選択。
 尚、髪型にはモヒカン(男のみ)やアフロなどもあり、また、目元は、
 目を閉じた状態や眼帯、口元のマスクなどもあります。
・過去現在未来についての占い
 恐らくこの項目で成長率や性格などを決定するものと思われます。
→過去(商人の子・聖職者の子・孤児・農村の子・貴族の子)
→現在の才能(美しさ・賢さ・異質さ・強さ)
→未来(博愛者・求道者・隠遁者)


カジュアルモード…
…マルスが、死なないからって使わないユニットを肉壁にする絵が思い浮かんだよ

マルス  「これでリン姉さん似の緑髪ポニテ剣士が作ってイチャイチャ出来るぞイヤッホォォォォッ!!」
     (ふふっ、一軍以外をいざとなったら亡霊戦士の如く運用出来るようになるなんて、素晴らしいモードだね!)
ミカヤ  「志村ー!逆、逆ー!」
ロイ   「どっちにしたって駄目だよ姉さん」
ヘクトル 「髪型:モヒカンって何だよwwww」
エフラム 「俺の未来は・・・求道者だな」
サンド使いの人「私の名前が六文字…自分の名前を入れられないとは何という事だorz
        これだからべオクが作ったゲームは(以下略」
漆黒の騎士「髪の色は10色だそうだが、銀髪は無いのだろうか?」
リーフ  「銀髪乙女フェチ自重」

ビラク  「…ウホッ!賛否両論はあるだろうが、発売が楽しみだな♪」
他一同  (まさかのビラクがまとめちゃったアッー!)
347助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 17:40:04 ID:zRlAfQth
>>346
>>まとめちゃったアッー!
ワロタwww

エフラムは求道者よりも幼愛者になったらどうか
しかし、兄弟家の面子の過去はほとんどが貴族だろうな
平民派はアイク位ではないか
348助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 18:28:56 ID:zn36vjgQ
エリンシア「顔グラフィックだけでなく、首から下も設定できないんでしょうか?
       6つに割れた腹筋など設定できたら私は…私はもう…ハァハァ…」
リリーナ 「職業はもちアーマーか戦士ですねお姉さま。
       でっぷりしたメダボ腹も所望します。
       顔グラでも弛んだ頬とか2重あごとか、NIKUが付きすぎて首と胴が一体化…なんてのもあるといいですねハァハァ」
       
349助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 19:15:46 ID:Aj0jYyt6
マイユニットのとこ見ると既存キャラと支援組めたりすんのかね
できるなら俺緑髪の傭兵かアーマー(槍使い的な意味で)作ってチキと支援組ませるわw
350助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 19:46:00 ID:mhufrouD
>>349

ミルラ「………」
チキ 「な、なに…?」
ミルラ「べつに…」
ファ 「きょうのおねえちゃんこわい…」
351助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 21:07:23 ID:myGdzHQv
>>349
エフラム乙
352助けて!名無しさん!:2010/06/04(金) 22:59:33 ID:i6e0oom+
>>349
ソルジャーかパラディンがあれば完璧だな
なあエフラム
353助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 00:11:14 ID:0Q7hrftb
原作のエフラムはミルラに弄ばれてるよなwww
さすが中身は婆さ…おや、誰か来たみたi(ry
354助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 00:21:49 ID:88J+mwu8
>>346
マスクと聞いてwktkが止まらぬ
カラスマスクだったら購入決定
355助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 01:02:05 ID:w/APhusW
>>354
エリウッド乙
まあ、僕は大人の魅力溢れる女性がいるなら万事OKですが
356助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 01:05:09 ID:MQ6GkvTy
ガチムチかメタボな主人公も有りだと思うね
スラッとしたイケメンばっかってのもあれだし、
誰得って言われそうだがアー様みたいなブサ面の主人公を作ってみたい
357助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 08:17:48 ID:43TWHOyE
流れがすっかり新作になってるな

規制受けて時機を逸したけどネタ投下します
358助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 08:21:04 ID:43TWHOyE

レズジャナイノヨー!!オレハロリコンデハナイ!!アッーコノヒトデナシー

マルス 「・・・・はぁ」
エイリーク「どうしたのですか、マルス。貴方がそんなに落ち込んでいるなんて、珍しいですね」
マルス 「あ・・・うん、まぁ、ちょっと・・・ね」
エイリーク「・・・最近、リンディスと兄上、とても仲が良いようですね」
マルス 「そう・・・みたい、だね」
エイリーク(こんなに落ち込んでいるマルス・・・本当に珍しい)
マルス (こんなに喋ってるエイリーク姉さん・・・本当n(ry)
エイリーク「・・・・マルス、今日、暇ですか?」
マルス 「え・・・・えぇ、まぁ・・・暇ですけど」
エイリーク「買い物につきあってくれませんか?」
マルス 「・・・僕と?」
エイリーク「マルスと」
マルス (・・・・気を遣ってくれてるのかな)
エイリーク「・・・マルス?やはり、なにか予定でも・・・」
マルス 「あ。いや、そうじゃなくて」
エイリーク「最近、二人が仲が良いでしょう?とても良いことだとは思うのですが、私、少し寂しくて」
マルス 「そう、ですね。気分転換も、たまには良いかもしれませんね」
エイリーク「じゃあ、良いですか?」
マルス 「えぇ、もちろん。どこに行きますか?」
エイリーク「そうですね・・・・」

数十分後

マルス 「じゃあ、まずはグラド書店に・・・」
エイリーク「いえ、先にマケドニアデパートに行きましょう」
マルス 「でも、エイリーク姉さんが行きたいのはグラド書店でしょう」
エイリーク「マケドニアデパートの方が近いですから」
マルス (なんか平行線辿りそうな予感)
リーフ 「あれ?エイリーク姉さんとマルス兄さん?なんかすごくレアな取り合わせだね。エフラム兄さんとかリン姉さんは?」
エイリーク「見ての通り、私たち二人だけですよ、リーフ」
リーフ 「ふーん。二人で出かけるなんて珍しいね。どこ行くの?」
マルス 「グラド書店の後、マケドニアデパート。君も来るかい、リーフ。今なら超絶不機嫌ご機嫌な僕がおごってあげるよ」
リーフ 「うーん。どうしようかなぁ」
エリウッド「リーフ、ちょっと・・・。あ、すまない」
エイリーク「エリウッド兄上、どうかしたのですか?」
エリウッド「うん、ちょっとリーフに用事があったんだけど。三人でどこかに出かけるのかい?」
リーフ 「ううん。僕は行かないけど、二人が」
マルス 「あれ、行かないの?」
リーフ 「いや、僕が邪魔しちゃ悪いかなぁって」
マルス 「なんで」
リーフ 「だってさ。僕とマルス兄さんが喋っててエイリーク姉さん置き去りにしちゃいそうだし。それ、ちょっといやじゃないか」
エイリーク「そんなこと気にしないで下さい。私、二人が喋っているところを見るの好きですから」
リーフ 「あー・・・いや、でも・・・」
エリウッド「ははっ。そんなにうまく言おうとしなくても良いだろう?リーフ」
リーフ 「え?」
359葉っぱの(一方的な)優しさ2:2010/06/05(土) 08:22:29 ID:43TWHOyE


エリウッド「リーフには、僕が頼み事をしてしまったんだ。それがちょっと面倒でね」
エイリーク「そうだったのですか?」
マルス 「頼み事って?」
エリウッド「書庫の整理」
リーフ (地味だ・・・!)
マルス (地味すぎる)
エイリーク「あ、でしたら私も・・・」
リーフ 「いや、いいよ!僕とエリウッド兄さんだけで手が足りるし。ね?」
エイリーク「そうですか」
マルス 「まぁ、なんでも良いですけど。そろそろ行きましょう、姉さん」
エイリーク「あ、はい。それでは行ってきます、兄上、リーフ」
リーフ 「行ってらっしゃい」
エリウッド「気をつけて」
マルス 「リーフ、地味な書庫の整理、地味に頑張ってね。地味に」
リーフ 「地味って強調しなくても良いじゃないか!このヒトデナシー!!」


エリウッド「で、二人が行ってしまった訳だけど」
リーフ 「・・・・さ、さあて僕はロイが詰んでるファイヤーエンブレムトラキア667でもやろうかなぁ」
エリウッド「待ちなさいリーフ。ちょっとこっちおいで」
リーフ 「なんですかお兄さん。書庫の整理なら僕がパパッと終わらせたよ」
エリウッド「別に怒ろうとしてる訳じゃない。ただ、どうして二人についていかなかったか気になって」
リーフ 「えー。だって僕、グラド書店もマケドニアデパートも興味ないし・・・」
エリウッド「この間でた文庫本の最新刊まだ買ってないんだろう?それに、確かナンナさんにプレゼントを買うんじゃなかったかい?」
リーフ 「いやだなぁ、エリウッド兄さん。そんな事一言も言ってないよ」
エリウッド「二人に遠慮したのはどうしてだい?」
リーフ 「・・・・いや、駄目でしょう僕がシリアスな展開じゃ。葉っぱくんがシリアス入ったら駄目でしょ」
エリウッド「僕が一言も胃が痛いと言っていないこの状況で何を」
リーフ 「あ、そういえばエリウッド兄さん。今日は健康体だね。おめでとう!じゃあ、そういうことで」
エリウッド「リーフ」
リーフ 「・・・・・・・・だって、二人はなんていうか・・・気分転換に行くんだよ?」
エリウッド「そうみたいだね」
リーフ 「そこに僕がついてったら、いつものごとく『コノヒトデナシー!!』で、エイリーク姉さんが心配しちゃうし、なんだかんだでマルス兄さんも回復の手配してくれるし・・・」
エリウッド「・・・だから、かい?」
リーフ 「邪魔しちゃ悪いよ。そ、それにほら!兄弟が仲よくなるのは良いことだし!家族の絆が深まったりしてさ。エイリーク姉さんは出番が出来て嬉しいだろうし!」
エリウッド「・・・リーフ、水族館好きだよね?」
リーフ 「え?突然何?好きだけど」
エリウッド「元々はこれが用事だったんだ。これ、あげるよ。いつもの四人と一緒に行っておいで」
リーフ 「あ、これ最近オープンしたイリア水族館・・・いや、これかなり貴重品じゃないですか、売れば一枚・・・」
エリウッド「うん。あの四人、水族館に行きたいんだって」
リーフ 「・・・あ。そういえばナンナがそんな事言ってたような・・・」
エリウッド「たまには連れて行ってあげると良い。ご機嫌伺いをするのも大事だよ」
リーフ 「うーん・・・でも結局『コノヒトデナシー!!』になりそうな気が・・・」
エリウッド「それはリーフがかまってあげないからだよ」
リーフ 「えー・・・でも」
360葉っぱの(一方的な)優しさ3:2010/06/05(土) 08:24:27 ID:43TWHOyE
エリウッド「いつまでも逃げてはいられないよ、リーフ」
リーフ 「やっぱり?なんか、あの四人地獄のそこまでついてきそうで・・・あっ嘘ですごめんなさいだからサラリワープだけはやめて」
エリウッド(不憫な・・・・)
リーフ 「うん・・・うん。はい、気をつけます・・・」
エリウッド「・・・リーフ、戻っておいで。それは受話器じゃなくてマミーくんだよ」
リーフ 「はっ・・・」
エリウッド「それよりも、いつまでもお姉さんお姉さんと騒いでいるんじゃないよ、リーフ」
リーフ 「・・・だって、四人とも・・・とくにティニーなんてセティがいるのに。僕なんて神器持ちじゃないし、器用貧乏だし、コノヒトデナシーだし」
エリウッド「だからって・・・」
リーフ 「そもそもね、こんなろくでなしになんで四人してくっついてくるのかな。約一名(ティニー)はまぁ趣味と実益を兼ねてるんだけど」
エリウッド(同人誌ですね分かります)
リーフ 「僕なんかには、さっさと飽きてくれればいいのに・・・。四人とも、凄く可愛いんだからさ。引く手数多じゃないか」
エリウッド「リーフ・・・」
リーフ 「きっと、凄く良いお嫁さんになるよ、みんな」
エリウッド「・・・そうだね」
リーフ 「将来性のない僕よりは、もっときちんとした別の人を見つけて欲しいと思うんだけど・・・ね」
エリウッド「だから、お姉さんお姉さん騒いで飽きるように仕向けてるって?」
リーフ 「・・・・・・べつに、そこまで考えてる訳じゃないよ」
エリウッド(相変わらず、うちの兄弟はマルス以外嘘をつくのが下手だなぁ)
エリウッド「リーフ、彼女たちには彼女たちの考えがあるんだ。押しつけるものじゃないよ」
リーフ 「分かってるよ」
エリウッド「普段は、君がその考えを押し通してるんだから。今日くらいは彼女たちの意思を尊重してあげたらどうだい?」
リーフ 「でも・・・」
エリウッド「良いんだよ、フィオーラに貰ったんだ。きっちり五枚」
リーフ (なんで五枚・・・?)
エリウッド「元手はタダだから。僕は水族館、そんなに好きじゃないし。どうせなら、使ってもらえる方が良いしね」
リーフ 「・・・・じゃあ、ありがたく貰っておきます」
エリウッド「うん。楽しんでおいで」

こうして、家族の絆が深まり、リーフは一日平均365回ヒトデナシーだったのが、360回に減ったとさ




1番最初に題名つけるの忘れたスマン・・・
361助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 08:35:36 ID:DUJYSqwh
>>358-360
はっぱ・・・・もといリーフの内心の表現が良かったよ
しかしフィオーラの5枚というのは一体・・・

ってかリーフ結局ほとんどヒトデナシー減ってねえwwww
GJGJ!
362助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 15:11:41 ID:rqhBFbNf
>>335-338
こういう強かで要領のいい娘さんは大好きでっせwww
GJ!

>>341
あらゆる意味でサラ様は危険すぎるwwwww

>>358-360
葉っぱ…しかし本当に皆離れたら葉っぱは寂しがりそうな気がする…
全員大なり小なり他のフラグも持ってるんだから、
いつまでも振り向いてやらんとマジで一人になるぞ…おねいさんを落とせる見込みも無いしな

しかし嫉妬するマルスはなんか可愛いな!
GJ!

>>316-324の続き投下します
363幼女の旗の下に:2010/06/05(土) 15:13:18 ID:rqhBFbNf
116

2 市民プールに連れて行く 最近暑くなってきたからな、きっと楽しいぞ

エフラム 「わかった、それじゃあプールに連れてってやる」
サラ   「ホント? 兄様…やっぱり兄様はロリコンね…私の水着がみたいんでしょ?」
ターナ  「そうよ、エフラムはサラのスク水が目当てなのよ! ふーんだエフラムのロリコン!」
サラ   「やっぱりね…」
エフラム 「あのな…」

オグマ  (ターナ…サラとデートするエフラムがうらやましい&エフラムとデートするサラがうらやましい、
      二つの気持ちがごっちゃになって尖ってるな…)

そんなわけでエフラムはサラを市民プールに連れて行くことにした。

市民プール…暑い日よりに子供たちがはしゃぐそこは、同時に幼女の水着姿を求めるロリコンのパラダイスでもある。
そのことをよく知っていたエフラムは、ロリコンから幼女を守るため時折一人このプールを訪れていた。
本人は幼女を守っているつもりなのだが傍からはそうは見えないらしい…
係員A(ちょっと…あの人また来てるわよ…)
係員B(しょっちゅう一人で来て幼女をジロジロ見てる兄ちゃんだな…
    なんかやらかしたら大変だ、それとなく見とけ)
…などという会話が交わされているとは知らずエフラムはプールサイドで体操している。
膝の屈伸をしたりストレッチしたり体をほぐすのに余念がない。
エフラム 「サラ、お前もちゃんと体をほぐしとけ」
サラ   「…兄様…プールサイドで二人並んで体操する姿はなんだか間抜け…恥ずかしいから嫌よ」
エフラム 「子供がなにいっちょまえに恥ずかしがってる。溺れたりしたらいかんだろ」
サラ   「そうしたら兄様が助けてくれるんでしょ? 人工呼吸で…」
エフラム 「もちろんだ。お前が溺れたりしたら俺は全力で助けるし全身全霊をかけて人工呼吸も心臓マッサージもする。
      当然だ。だがその前に溺れないようにしろ。肩抑えてやるから前屈しろ」
サラ   「……少しは躊躇ったり恥ずかしがったりしてよ兄様…むぅ…」

前屈するサラは瑞々しいスクール水着に幼い体を包んでいる。
小学校の帰りに遊びに来てる子供もチラホラ見受けられるし場に自然に溶け込んでいる。
大人の客も見られるが子供の父母のようだ。
若い男はエフラムくらい…正直浮いているのだが、エフラムはそういう空気の読めない男だった。
364幼女の旗の下に:2010/06/05(土) 15:14:03 ID:rqhBFbNf
117

エフラム 「ところでお前泳げるのか?」
サラ   「泳げないっていったら手取り足取り教えてくれる?」
エフラム 「ああ、構わないぞ」
梯子に掴まってエフラムはプールに身を浸していく。
人がいなければ飛び込み台から飛び込みをきめたところだが今日は幼女が大勢いる。
ぶつかったりしては危ない。

エフラム 「さ、手を…」
サラ   「えい」
振り向いた瞬間…プールサイドからエフラムに向かってフライングボディプレスするスク水の小悪魔。
サラのスク水の濃紺がエフラムの視界を覆っていた。

エフラム 「うごっ!?」
サラ   「落としちゃやだよ兄様。沈んだら大変だもの」
振り向き際に顔面でサラを受け止める羽目になり、バランスを崩して水しぶきを上げる。
まぁサラの体重なんぞ軽いものなので転倒せずにすんだが…
エフラム 「それなら普通に入って来い…」
サラ   「あら、兄様が受け止めてくれるでしょ?」
エフラム 「危ないから言ってるのだ。いいか、プールや川で幼女が溺れるって事件は結構あるんだぞ。
      昨年のベルン署発表でも全国で27件の子供の水難事故があってだな…」
サラ   「幼女関連のニュースはしっかりチェックしてるのね。さ、そうならないようにしっかり抱えててね」
エフラムの首に腕を回してしがみつくサラを両手で抱きかかえる。
上げて纏めた髪から甘い香りがする…

エフラム 「…が、こうしていては泳ぎの練習にはならん。手を掴んでてやるから息継ぎやバタ足の練習をしてみろ」
サラ   「うん、しっかり握っててね。幼女の白くて滑らかな肌を…」
エフラム 「妙な言い方するな」

パチャパチャと水音が響く。水しぶきを上げるサラの脚は白くて細い。
幼女の可憐な美しさはエフラムの心を癒し、また頑張ろうという気持ちを起こさせる。
365幼女の旗の下に:2010/06/05(土) 15:14:44 ID:rqhBFbNf
118

エフラム 「よしよし上手いぞ。少し手を離すぞ」
なんだか名残惜しい…とはエフラムの無意識の深層心理に浮かんだ気持ちであって意識下には出ていない気持ちである。
手を離したエフラムは2〜3歩下がって様子を見るのだが…

サラ   「……っ!?」
沈んだ!?
エフラム 「おい大丈夫かっ!?」
慌てて歩み寄るとサラを引っ張りあげようとするのだが…水中でスルリとエフラムの手を逃れたサラは背後に回りこみ…
サラ   「えい」
なんとエフラムの海パンを思いっきり下げた…
エフラム 「ぬお!?」
いきなり足首まで海パンを下げられてつんのめった所で、スルスルと足首から海パンを抜かれてしまう。
強烈な悪戯をかました悪ガキは、まったく悪びれない笑顔で水面から顔を出した。
サラ   「さ、追いかけっこしましょ兄様? 兄様が私を捕まえたらこれは返してあげる」
肩越しに振り向くとスイスイ泳いでいく。
エフラム 「ま…待て! お前泳げないんじゃなかったのか!?」
サラ   「あら、泳げないなんて一言も言ってないわよ? 泳げなかったら教えてくれるとは聞いたけど」
両手で股間を隠すエフラム…
本日このプールには幼女が多く訪れており、あらゆる意味で危険だ……
 
エフラム 「ま…待て!?」
下半身が気になって思うようにスピードが出せない…
しかもサラは人の多いほうを選んで泳いでいく。
サラ   「ふふふ……頑張って私を捕まえてね兄様。私が逃げ切ったら次は一緒にお風呂に入ってね。
      約束してくれる?」
エフラム 「馬鹿を言うな、そんなワケにいくか!?」
サラ   「あ、酷い兄様…じゃあこれはプールの外に投げちゃおっと」
エフラム 「…………わかった…好きにしろ…ただ捕まえたらちゃんと返せよ…」

どうやら選択の余地はなさそうだ…自分はどれだけこの子悪魔に弄られるのだろうか…
ただ、度を過ぎた悪戯を除けばそれは楽しくて心地よい時間ではあった。
366幼女の旗の下に:2010/06/05(土) 15:15:55 ID:rqhBFbNf
119

さて、エフラムが幼女とのプールタイムを満喫してる頃…
AKJ本部ではラケシスやプリシラが苦虫を噛み潰した顔で頭を抱えていた。

プリシラ (なんてことでしょう…せっかくレプトールを除いても、バーハラが議席を大きく減らしたのでは意味が無いではありませんか!)
ラケシス 「この間のテロで党論が固まると思ったのだけど…なかなか上手くはいかないものね」
クラリーネ「クルト様の派が主流になったとはいえ、レプトール派の残党はおいそれと従うつもりはないようですわね…
      むしろ対立は深まる一方ですわ…」
ティニー 「どこか他の党を味方に引き込まないと、議案は出せないのではないでしょうか」
ラケシス 「そうね…考えておきましょう。ところでプリシラ?」
プリシラ 「はい、なんでしょうか?」
ラケシス 「武装党員が何名か退会したそうだけど…どうした理由によるの?」
プリシラ 「なんでも仕事や家庭の事情で諸外国に移住するそうですので…
      長く暮らすようなら当該国の市民権を取ると話していました。
      紋章町に帰る目処がないためでしょう」
ラケシス 「…そう…残念ね」
     (いずれもプリシラの息のかかった者ばかり…充分ありえる…
      ベルン署の捜査線上に浮かばないようにしなければ…)

この日…
かねてからクルトに強い不満を持っていたランゴバルトがバーハラ保守党からの離脱を表明した…
全てが本意だったわけではない。
元々元老党との融和路線とバーハラの政治力で大きな利益を蒙っていたドズル重工である。
だが…レプトールを失ったことで強硬派のタガが外れ、ランゴバルトだけではその突き上げを抑え切れなかったのだ。
ランゴバルトを担いだレプトール派の現役議員37名がバーハラからの離脱を表明。
それは計算や打算に裏打ちされた物ではなく暴走に近いものであった。


このように政局が混迷を極める重大な時期に…我らが党首エフラムは市民プールでサラと追いかけっこしていた。
エフラム (くっ…幼女に全裸であることを知られずにサラを捕まえねば!)
しかもプールサイドの係員がこちらを見てる気がする…
全裸と知られたら間違いなく変質者として通報されるだろう。それは避けねばならない。

さぁどうやってサラを捕まえる!?

続く

1 懇親のクロールで右角へ追い込む    俺の泳ぎの速さを見よ!
2 目一杯息を吸い込んで潜水する     こうすれば目立つまい…
3 平泳ぎで左角へ追い込む        俺は平泳ぎも得意なのだ           
4 大声で「ぬお、海パンがとれた」と叫ぶ これで事故ってことで変態扱いは避けられよう      
5 そう言えば海パンは売店で売ってたな  さっと行ってくれば大丈夫かも知れん      
6 底の排水溝にしがみ付いて待機     俺を見失ったサラが近づいてきたところを捕まえるぞ


367の方に選択をお願いします
367助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 15:34:56 ID:3VGtrByc
サラ黒すぎだろwいいぞもっとやれ
2が一番まともじゃないか、まあ最終的にはサラの思い通りだけどな!
エフラムはそろそろ諦め…頑張って耐えろ
368助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 18:04:56 ID:DUJYSqwh
これはwww
サラ、相変わらずの魔性っぷりですね
マジぱねえっす!!

ところで選択肢の1は懇親じゃなくて渾身だと思われ
369助けて!名無しさん!:2010/06/05(土) 21:57:13 ID:Em+Ey42Z
>>363ー366
サラ様と入浴…ゴクリ
エフラムは通報されない程度に手を抜けよ
370助けて!名無しさん!:2010/06/06(日) 13:27:47 ID:zt4EPt1p
>>362-366
お前ら(>>367-369氏三人)プリシラのやってる事にも突っ込んでやれよw
そしてサラに弄られるエフラム…こりゃあもう下手をしたらまた刑務所の方へ(ry
GJ!


とりあえず同じ作者ではありませんが、ある有名なネタの外伝を投下致します。
371紋章町野球大会・外伝!? 1/6:2010/06/06(日) 13:29:05 ID:zt4EPt1p
アイク  「唐突な話だが、来週の日曜日に『ナイス☆ミドルメンズ』と野球試合をする事になった」
他一同  「「「な、何だってー!!」」」
ヘクトル 「突然だなぁおい!」
アイク  「http://wikiwiki.jp/fe_family/?5-467%A1%CA%B8%E5%C8%BE%A1%CBの最後で
      『いつでも試合を挑んでこい!!俺たちが相手になってやる!!ただし、休日のみ!!』
      とちゃんと言ってたからな』」
ロイ   (結局いつでもなのか休日のみなのかどっちなの…?)
ヘクトル 「約21スレぶりの野球ネタだな」
ミカヤ  「メタ自重」

アルム  「と、とにかく…日曜日まで何日かあるし、練習しようよ」
アイク  「そうだな…この試合、面白くなりそうだな」


―そして日曜日

シグルド 「…うむっ、絶好の野球日和だ!」
セリス  「うわぁ、人が沢山来てるよ!」
エリウッド「日曜日だからね。
      …それに、優勝チームの僕達がまた野球試合を行うって言うんだから、それだけ注目されるんだよ」
フロリーナ「ヘクトル様…頑張って…下さい…」
ファリナ 「負けたら承知しないわよヘクトル様!」
マルス  「……あっ、ナイス☆ミドルメンズの選手が来たみたいだね」
???? 「…よし、全選手が揃ったみたいだな…一列に並べ!」

スペシャル試合   FEブラザーズ対ナイス☆ミドルメンズ
1番 レフト    セリス   1番 キャッチャー オズイン
2番 ショート   ロイ    2番 セカンド   カーライル
3番 サード    エフラム  3番 レフト    ジスト
4番 ライト    ヘクトル  4番 ピッチャー  ハーディン
5番 センター   アイク   5番 センター   ウハイ
6番 セカンド   アルム   6番 サード    ブレンダン
7番 ファースト  エリウッド 7番 ライト    マグダイル
8番 ピッチャー  リーフ   8番 ショート   モルダ
9番 キャッチャー マルス   9番 ファースト  ディーク

ヘクトル 「ち ょ っ と 待 て や コ ラwwwwwww」
リーフ  「対 戦 相 手 に 魔 物 が 居 るwwwwwww」
エリンシア「(観客席にて)キャー!逞しいKINNIKU!!KINNIKU!!!」
ミカヤ  (姉として、時々魔物の筋肉にすら盛大に鼻血出しながら反応する妹の未来が心配だわ…)
???? 「文句言ったって意味ねぇぞ。あきらめて対戦相手として野球で勝負してやれ」
リン   「あ、貴方は…!」
ヴォルツ 「よぉ、この試合の審判をする事になったぞ」
一同   「久しぶりのひろしキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
372紋章町野球大会・外伝!? 前編 2/6:2010/06/06(日) 13:30:30 ID:zt4EPt1p
オズイン 「アーマーナイト=キャッチャーとは安着ですね、別に否定はしませんが」
カーライル「イシュメア様…私の勇姿をとくとご覧下さい」
ブレンダン「確かにこれはただの草試合…だが勝てば黒い牙のイメージアップに繋がるはずだ」
マグダイル「…………」
ジスト  「何としても俺が勝たないとな…」

ヴォルツ 「それでは…プレイボーイッ!」
リーフ  「それを言うならプレイボールだよ!?…後エロ雑誌乙」
ミカヤ  (何でそんな事知ってるのよ…)

一回表:FEブラザーズの攻撃

セリス  「よろしくお願いしまーす!」
ハーディン「うむっ、こちらこそお願い致す」
マルス  「ピッチャーはハーディンさんだったのか」
ハーディン「そうだマルス。
      …では行くぞ!……くぅorz……はああぁぁぁ!!?(ヒューン!カクンッ!!」
セリス  「!!?」
マルス  「!!?」
オズイン 「っ!……よし取れた」
ヴォルツ 「ストライーック!?」
セリス  「な、何という角度のフォークなの!?」
マルス  (大丈夫さセリス、あれだけ凄いフォークを投げれるなら、
      つまりフォークが得意技という事で、他のを投げても大した事はないはずさ。
      フォークだけに集中をs)
ハーディン「…アヒャヒャ……はああぁぁぁ!!?(ヒュンキュインフォットーン!バシッ、ストライーック!!」
セリス  「な、な、ナックルをしたよハーディンさん!?」
FEブラザーズ一同「「「な、何だってー!」」」
ハーディン「…フムゥ……はああぁぁぁ!!?(ヒュオーーーンッ、バシッ!!」
ヴォルツ 「ストライーック!バッターアウト!!…素晴らしいカーブだったな」

セリス  「ごめん、打てなかったよ」
アイク  「セリス、気にするな…俺達が何とかしてみせる」
373紋章町野球大会・外伝!? 前編 3/6:2010/06/06(日) 13:32:49 ID:zt4EPt1p
ハーディン「私はこの『投球法』で…妻、ニーナのハートを射止めて見せる!!」
ヴォルツ 「…それはよろしいのですが、ニーナは今日は来てねぇみたいだぞ
      ココに来る前、カミュと一緒にラブホテル街に入っていったのを見たけどな」
ハーディン「( ゚Д゚)」
ヴォルツ 「ラブホテルに入っていった」
ハーディン「( ゚Д゚ )」
ヴォルツ 「こっち見んな」
ハーディン「( ゚Д゚)アッ、キョウハタイヨウガマブシイナー」
ヴォルツ 「だからって現実逃避はやめろ」
(…この回、ハーディンの驚異的な魔球に惑わされ、セリスに続き、ロイとエフラムも三振に終わった…)
ロイ   「…み、見切れない…!!」
エフラム (何なんだあの球は…何か仕掛けがあるのか…?)

一回裏:ナイス☆ミドルメンズの攻撃

オズイン 「トップバッターは私ですね、覚悟して下さい」
マルス  (ふんっ、アーマーナイトは技が低い…ならば打ち難いカーブで充分さ!)
リーフ  「分かったよ…はああ!?(グニューーーンッ」
オズイン 「甘い!(カッキーンッ!」
リーフ  「!!」マルス「右中間だ!」
エフラム 「…はぁっ!(バシッ アウトー!」
オズイン 「彼は厄介ですね…」
ヘクトル (流石はオズインと言った所だぜ
      …今までの攻撃と守備だけの重騎士とは違い、技や速さ、魔防まで高めからな)

カーライル「次は私のターンですね…」
マルス  「(ソードマスターは技と速さが自慢だけど、力が無い…
      打てたとしてもあまり飛ばないからストレートで決めよう)」
リーフ  「おk……はああ!?(つストレート」
カーライル「…一つ言っておこう」
マルス  「?」
カーライル「野球とは…打つだけが全てではない(コンッ」
マルス  「何ッ!…くっ!(一塁に送球 ・・・バシッ セーフ!」
カーライル(イシュメア様…今の華麗なバント、見て下さりましたか?)
マルス  「…くぅ、油断していたな…」
(…この後3番手のジストを三振し、次のバッターはハーディンとなった)
374紋章町野球大会・外伝!? 前編 4/6:2010/06/06(日) 13:39:09 ID:zt4EPt1p
ハーディン「…………」
マルス  「凄いですねハーディン、こんなチームを組んでくるなんて」
ハーディン「………(ゴゴゴゴゴ!!」
マルス  (!!?…まずい!リーフ、敬遠するんだ!彼に打たせてはいけない!!)
リーフ  (フォアボールだね兄さん!)「…えい!(ヒュルルル・・・」
ハーディン「何 で ラ ブ ホ テ ル に 行 っ た ん じ ゃ あ あ あ ! ! ?(カッキーンッ!!!」
ヴォルフ 「ハーディンが敬遠球を打って2ランホームラーンッ!!」
マルス  「( ゚Д゚)ポカーン」
(ハーディンの一打により0‐2。次のウハイはリーフのシンカーの前に三振してチェンジ)


二回表:FEブラザーズの攻撃

セリス  「ハーディンさん丸で闇のオーブを持ってるかのようなインチキっぷりだよ!?」
???  「俺のデッキのインチキっぷりには勝てねーけどな」
リーフ  「某カラスデッキ使いのM男乙。正直龍亞にごめんなさいしないといけないよね」
マルス  「……でも何かカラクリがあると思うけどね」
ロイ   「何にせよ二点取られてしまった…何とか挽回しないといけないか」

ハーディン「グゥ…何で妻は朝からカミュと一緒に……OTL」
ディーク 「…イ`」
ブレンダン「痛みは分かるが、怒りの感情に惑わされるな。『お前がこのチームの肝』なのだからな」
ハーディン「…分かっている」

エリンシア「ハーディンさん凄いですわね…」
エイリーク「そうですね…私は野球の事は知りませんが、
      それでもエフラム兄上たちの反応を見ていれば、どれだけ凄いかは察しがつきます」
セリカ  (アルム…)


ハーディン「……アヒャヒャ……はああぁぁぁ!!?」
ヘクトル (これだけは、絶対に打つ!!)
     「くっ!…ぁぁあ!(キーン!」
ヴォルツ 「ヘクトルがまぐれでナックルに当てたー!球は左中間を抜けるぞ!」
ジスト  「ん、地面に球が付いてしまったが…はぁっ!(1塁に送球」
マルス  「ア、アウトになる!」
ヘクトル 「ま、間に合ぇぇぇ!!(ズザザ・・・!」
       ズサァァァァァァァァァァァーーーーーーーーー
      ∧∧_ノ 三 三 三
    ⊂(D°⊂ つ 三 三 三
ヴォルツ 「…………セーフッ!」
ヘクトル 「イヤッホオオオゥゥゥゥ!!!」
フロリーナ「ヘクトル様…//」
ファリナ「べ、別にかっこよくは…無かったんだからね!///」
ハーディン「…うむぅ…」
ウハイ  「案ずるな。完封が出来なくなっただけで、点が取られた訳でも無い」
375紋章町野球大会・外伝!? 前編 5/6:2010/06/06(日) 13:40:36 ID:zt4EPt1p
(ウハイの言う通りであった…。
 FE兄弟家チームはヘクトルの奇跡を力にすることが出来ず、
 アイクとアルム、エリウッドは三者共に三振した)
ヘクトル 「何勝手に奇跡扱いしてるんだよオラアアァァッ(#゚Д゚)!!」


マグダイル「…………」
リーフ  (あ、ありのまま 今この瞬間 思ってる事を話すよ!
     『僕は人間相手に野球をプレイしている と、思ったら魔物相手にボールを投げていた』
      (野球チームの)キングだからだ!だとか世紀末だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねぇ!
      もっと恐ろしい『何でもありの紋章町』の片鱗を味わったぜ…)
マルス  (ポル○レフ乙。しっかしタルヴィス系が斧の代わりに、
      バットを持参してるっていうのもおかしい話だよ、まったく…
      ……ここは打ちにくいスライダーで対処するか)
リーフ  「じ、じゃあ行くよ…?はあぁ!(つスライダー」
マグダイル「…………!(カッキーン!)」
ヴォルツ 「おおっとー!マグダイル選手が打ったぁぁ!
      球は猛スピードで左を突き抜けているぞ!」
セリス  「僕が取る!…(バシッ)…よし、取れたよ!」
エリウッド「セリス、それを早く一塁…へ……!?」
マグダイル「…………(ダダダダダッ」
セリカ  「あ、あの魔物…二塁まで走ってるわ!」
セリス  「何て早さだ…えいっ!」
 ヒューン・・・・バシッ! セーフッ!!
エリンシア「キャー!筋肉蝶サイコーッ!!!」
ミカヤ  「エリンシア、あんたは一体どっちの味方なの!?」
観客一同 「「「「この魔物SUGEEEEEE!!」」」」
アイク  「…お前、中々やるな」
マグダイル「…………(ニッ」
アイク  (ん…?…気のせいか…?一瞬笑った様な…)
(マグダイルは二塁打を打ったものの、後衛が続かずモルダとディーク、オズインはアウトとなった)
376紋章町野球大会・外伝!? 前編 6/6:2010/06/06(日) 13:41:51 ID:zt4EPt1p
(この回以降…お互いに点が取れなくなり、試合は泥沼状態へと陥る。
 兄弟家チームはハーディンの恐るべき投球により、中々選手が続かず、次々とアウト…
 対するナイス☆ミドルメンズは一回裏で出した二点以降点が取れないでいるが、
 今の所勝利は決定している…)

七回裏:ナイス☆ミドルメンズの攻撃(0‐2)

(2アウト、満塁。バッター:ハーディン)
マルス  「ハーディンは何らかの方法で、自分の投げる球の軌道を制御できている…」
セリス  「そう…だね」
マルス  (今ここで秘密が暴けないなら…僕達は負ける!)

ハーディン「次のバッターは私だな。マルス殿よ、悪いが勝負は貰ったぞ」
マルス  (こ、こうなったら悪いけど……心理的に動揺させるか!)
     「……実はニーナさん、ラブホテルになんか逝っていませんよ」
ハーディン「!…ふ、ふふっ、冗談はやめてくれないか」
マルス  「今日は確かハーディンさんの誕生日でしたよね?」
ハーディン「う、うむっ…確かにそうだが…」
マルス  「実はカミユさんと一緒に、貴方の為のプレゼントを買ってるのですよ(嘘)」
ハーディン「そ、そうなのか……ああ、ニーナ…(スパーンッ ストライーク!バッターアウトッ!! ・・・チェンジ!!」

八回表:FEブラザーズの攻撃(0‐2)

ハーディン(い、一体ニーナは何を買っているのだろう…?考えただけで嬉しくなるな)
ロイ   「うわっ、ハーディンさんとても嬉しそう…?何か良い事があったのだろうか?」
ハーディン「行くぞ!……ふふっ……はあぁぁ!!?(ヒューン!グニューン!!」
 バシッ ボールッ!!
ロイ   「打てないと思ったから打たなかったけど、ボールか。
      何か球が徐々に↑に上がっていったなぁ…」
ハーディン「(このwktk感、少年時代を思い出すな)…
      …ふふっ……はあぁぁ!!?(ヒューン!グニューン・・・」
ロイ   「またボールが上に…!(ストライークッ!」
ハーディン「そしてこれで三振……ふふっ……はあぁぁ!!?(ヒューン!グニューン!!」
ロイ   「三度も↑向き………でもイケる!…ええいっ!?(カキーンッ!!」
ハーディン「!!」
ロイ   (よ、よし…打てたぞ!何とか一塁だ!)

ブレンダン「ハーディン!何を思ってるのかは知らんが、いつもの混沌とした気持ちで臨むのだ!
      常に同じ感情に惑わされてはならん!!」
ハーディン「ぬっ…す、すまない…ニーナが何を買ってきてくれるのかが本当に楽しみでな…」

マルス  (ハーディンが上機嫌になった途端、彼が投げる球が全て上向きになった……
      そして今の黒い牙首領の発言………『!?』…
      そうか、そういう事だったのか!…だったら対策は簡単だ。…謎は全て解けたッ!!)



〜後編へ続く〜
377助けて!名無しさん!:2010/06/06(日) 14:31:42 ID:CI4LlmSC
>>371-376
ハーディンがとにかくぶっ壊れてて、笑ってしまったwww
続き楽しみにしてます
GJ
378助けて!名無しさん!:2010/06/06(日) 15:32:30 ID:sS537cHL
>>371-376
ハーディン……新紋章で少しは救われるイベントがあるといいね…GJでした!
なんかこう…判官贔屓って奴なのかもしれんけど不遇な方を応援したくなるな。

このスレで言えばリーフよりセティを応援したくなるみたいな…
(いや、リーフも別の意味で不遇っちゃ不遇だけど)

そういやフラグ折れてないファリナも久しぶりだな。
原作で主人公相手にフラグのある人らってここでは大抵主人公好きだけど、
他のフラグ好きってネタ職人さんも結構いるのかね?

セティ×ティニーとかシャナン×ラクチェとかケント×ファリナとか
ヴァネッサ→ヒーニアスとか見てなんとなくそう思った
379助けて!名無しさん!:2010/06/06(日) 23:45:36 ID:B9WazQN6
すごく亀で申し訳ないんだけどさ

>>249
そういう言い方されると、変人ネタ以外が出てきにくくなってよくないと思う
380助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 02:04:55 ID:zo3+fUib
>>379
そうか?むしろ不遇な扱い、変人扱いが多いキャラこそ真面目な話を書きたくなる
自分だけかもしれないけど
381助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 02:22:18 ID:pT/eDjG8
不遇

セティ
アルム
リーフ
ハーディン
サザ
エリウッド
ヘクトル

変人

ビラク
ルーテ
ジャンヌ
エリンシア
リリーナ
ヒーニアス
漆黒

パッと思いついたあたりはこんなんか。
個人的にはビラクの真面目な話を書いてほしい。
382助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 02:36:36 ID:4jQ7KPXd
アシュナード「さすがはガウェインの息子だ。実に良い……」
アイク「くっ、やはり強い……。だが!」
ペレアス「あぁ…、またビルが崩れてく……」

ユリア「セリスサマニチカヅクモノミナコロス」
ラナ「今日が貴様の命日と知れ!」
ユリウス「ちょ、まっ、ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」

ゼフィール「待たんか、盗人!!」
リーフ「ひぃぃぃ!? 回転しながら追って来た〜〜!?」
コノヒトデナシ-!






トレック「平和だな〜」
ハール「あぁ。絶好の昼寝日和だ……」
トレック「…ぐー…」
ハール「……」
383助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 10:17:55 ID:hGFQHxD9
>>382
( ゚Д゚)あぁ、平和だなぁ…
384助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 11:37:56 ID:XdWTrioU
>>371-376
ビラク「ハーディン様…」

GJ!良い試合だww
野球ネタがもっと増えると嬉しいな。
385助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 21:04:53 ID:tI9Ubfyv
マルス「ハッハッハwやぁ皆悪いねw僕の出演作ばかりがリメイクされてwwwうはwwテンションあがりんぐww」
アルム「兄さんはいいよなぁ・・・僕とセリカの出演作なんて・・・FCで出ただけだよ・・・フフ・・・僕の存在なんて・・・」
セリカ「アルムは忘れ去られてなんかいないわよ!アルムにはいいところ沢山あるじゃない!」
アルム「・・・たとえば?」
セリカ「・・・あの・・そう・・・たくましい・・・ところ?」
アルム「(´;ω;`)ブワッ 」
シグルド「こらぁ!KINSHINは・・・今日は大丈夫だな・・・そういえば私とセリスの出演作のKINSHIN・・・ゲフンゲフン・・・聖戦はリメイクされないのだろうか・・・」
セリス「ヴァーチャルコンソールで我慢するしかないねー」
シグルド「ん?そのヴァーチャルなんたらとはなんだ?ローソンで書き換えする奴か?」
セリス「Wiiの奴だよー」
リーフ「今日のセリス兄さん・・・なんだか返事が適当すぎる・・・」
ロイ「そういえばアイク兄さんとヘクトル兄さんがセリス兄さんのWiiでスマブラやってて何故か壊しちゃったらしいよ」
セリス「はぁ・・・一応弁償はしてもらったんだけどね・・・あの何週もしたデータは二度と帰ってこないのさ・・・ハハハ・・・」
リーフ「ところで僕の出演作のトラ7はいつになったらリメイクされるんだい!?」
セリス「5年後・・・いや10年後じゃないかな」
ロイ「僕の封印の剣は?」
セリス「多分永遠にない」
ロイ「ひどい・・・」
アルム「やぁロイ。君も永遠にリメイクされないであろう仲間かい?」
ロイ「ん?今なにか聞こえたような・・・」
アルム「(´;ω;`)ブワッ 」
386助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 21:13:36 ID:FFlkxt54
アレス「これがマイラの血か・・・おのれセリス!やはり斬る!」

ナーガの星がまた一つ増えるようです
387同人ワークス:2010/06/07(月) 21:19:28 ID:IkHQkP4M
〜兄弟家にて〜

ルーテ 「ゲーム、出来ました」
リン 「いつの間にウチにマイコップまで持ってお茶飲んでるのよ…唐突なのは慣れたけど」
マルス 「で…今日は何を持ってきたの……うわぁ」

つ 【紋章街†演義】

パッケージの表紙絵に兄弟家勢揃いではあるのだが、男性陣が皆女体化しているという酷い有り様です

ルーテ 「総キャラ数は述べ200名、チョイ役な所も含めてなのであれですが」
フォルテ「ま、原作は故人ばかりだから女体にされても文句の1つ言えないんだろうが…酷い有り様なんだな、これが」
セネリオ「僕のセリフ…」

リーフ 「髪を伸ばしただけで女顔になれるセリスは一種の芸だよね」
ロイ 「逆にヘクトル兄さんは微妙にピザ娘だね、何かでっかいハンマー振り回してるし」
ヘクトル「女体化してもピザの呪縛からは逃れられねーのかよ…畜生…ちくし(ry」


ルーテ 「主人公はキャラから選んで…その時は性別が男になるという仕組みなので」
マルス 「それって…つまり、さ」

シグルド「KINSHINソフトを開発してる悪い子はいね〜か〜」

ルーテ 「それは私に言わないでプレイする人の良心に言って下さい、もうマスターアップしてるので…ちなみに追加パッチの予定は美形なお兄ちゃんズを主人公枠に加えれる予定で……」
リーフ 「ちょ!そんな事を言ったら…」

AKJ 『干渉用と保存用、それに通常用に各自三本予約取り寄せで!!』

ルーテ 「はい、ありがとうございます。此方に署名を…」

マルス 「優秀さん、恐ろしい子!」
エリウッド 「というかだな、盗聴器でも仕掛けられているんじゃないか…胃が痛い……」
ノール 「百合気味防止の為にこちらも手を用意しておきました、絶世のウホッ…その二つ名は性騎士マラディン、ビラk」
ヘクトル・マルス 「そおぃ!!」
ノール 「アッー!」


エリンシア 「全体的に線が細いわね、アイクの筋肉も面影を無くして…よよよ……」
アイク 「姉さん自重」
ユンヌ 「アイクを主人公にしてユンヌを犯s」
アイク 「ふん!!」
ユンヌ 「いやー!ラグネルの先っぽにメダリオンをつけて叩かないでー!」


エフラム 「今日もウチは平和だな」
エイリーク「そろそろエフラム兄さんにも飛び火すると思うのですが…」

多分続かない
388紋章町バスケットボール大会:2010/06/07(月) 21:47:17 ID:VVbNFtzO
>>387 ルーテさん久しぶりの登場お疲れ様ですGJです


流れに乗ってネタ投稿したいと思います
389紋章町バスケットボール大会その20:2010/06/07(月) 21:50:09 ID:VVbNFtzO
リン 「最後の切り札・・・」
マルス 「相手がアルムに集中しているのはこっちが攻撃している時だけだからね。多分ディフェンスの時のアルムはノーマークだ。」
エフラム 「だからこそ、後に残しておきたいという訳か。」
マルス 「そういうこと。勝ったら次の試合もあるしね。」
リン 「そうね・・・」
リーフ 「まあとりあえず、このプレーを成功させてから続きは話し合おうよ。タイムアウトは残ってるよね?」
エフラム 「ああ。三つ、残っている。」
アルム 「じゃあ、このプレーが終わったらタイムアウトをとって細かい作戦をたてるってことでいい?」
マルス 「ああ。・・・残り時間はあと、7分30秒。気合いを入れて、逆転しよう!」
マルス以外全員 「オーッ!」
マルス (このプレーが終わった直後。それが、このゲームの勝敗を左右する!)

先程の反則により、兄弟家チームはコートのほぼ真ん中から、プレーを再開することになった。スローインをするのは、マルスだ。

マルス 「リン姉さん!」

マルスが、リンにパスを繋ぐ。そして、

リン 「アルム!」

リンは、アルムにパスを繋いだ。
390紋章町バスケットボール大会その21:2010/06/07(月) 21:52:32 ID:VVbNFtzO
アルム (撃てるっ!)
アルム 「いっけぇっ!」

アルムのシュートは、綺麗な放物線を描いた。しかし、

リン (届かない!?)

ガンッ!

鈍い音を立てて、ボールは大きく上に跳ね上がった。

マルス (相手がゴール下に密集している・・・リバウンドは勝てそうにない)
マルス 「みんな!切り替えて!ディフェンスに移るんだ!」
全員 「分かった!」

兄弟家チームが相手ゴールから遠ざかった時、リバウンドを、フロリーナが、取った。

ファリナ (撃ってきた・・・か。)
フィオーラ 「フロリーナ!私に!」
フロリーナ 「うんっ!」
ボールがフロリーナからフィオーラに繋がれる。

マルス (ここだっ!)
マルス 「みんな!作戦通りに!」
全員 「わかった!」

兄弟家チームが一斉に動きだす。「3ポイントシュートを撃たれない」消極的なディフェンスから、「点を取るために奪い取る」積極的なディフェンスに、今までとは正反対のディフェンスに、切り替えたのだ。

391紋章町バスケットボール大会その22:2010/06/07(月) 21:55:13 ID:VVbNFtzO
フィオーラ 「・・・!これは・・・!?」
シャニー 「ピッタリくっついてくる・・・!!ボールスティール・・・!」

イリアチームも、兄弟家の作戦に気付き、そして、意図を理解した。

ティト (まずい・・・)

そしてティトは、一人、今の状況を冷静に分析していた。

ティト (兄弟家チームが、私達の弱点に気づいたんだ・・・だとすれば・・・)

ティトは、自分達の弱点に気づいていた。他のメンバーは気づいているかどうかはわからなかったが。

ティト (私達は、ドリブルが上手じゃない。スティールを仕掛けられたらっ、・・・!!)

ティトが考えている間に、ボールはセンターラインを越え、3ポイントラインに到達しようとしていた。

ティト (相手の方が、身体能力は上・・・このままだと、取られる!)
ティト 「みんな!ドリブルは極力使わないで!取られるのは目に見えてる!」
マルス 「気づかれた、か。でも・・・少し、遅かったね」

マルスが、ボールを持っている、フィオーラに迫る。

フィオーラ (速い・・・!)

パシッ!

鋭い音が鳴り、ボールはマルスの手の中に、収まった。
392紋章町バスケットボール大会その23:2010/06/07(月) 21:57:36 ID:VVbNFtzO
アルム 「マルス兄さん!僕にパス出して!次は・・・決める!」
マルス 「分かった!アルム!パス!」

マルスからアルムに、ボールが繋がれる。

アルム (撃つ・・・僕が、決めるんだ!)
アルム 「いっけぇっ!」

アルムの手から、ボールが放たれ、綺麗な放物線を描きながらゴールの中心に向かっていく。そして、

スパァン!

リングに触れることもなく、ボールは中心をくぐり抜けた。

ロイ 「やったぁ!」
エリウッド 「これで点差は9点か。」
ミカヤ 「アイク、用意しときなさい」
アイク 「わかった。」

マルス 「アルム、ナイスシュート!」
アルム 「ありがとうマルス兄さん!」
エフラム 「ここで一旦タイムアウトをとるんだよな?」
リン 「正確には、次に時計が止まった時よ。」
エフラム 「反則を誰かがしたら、ということか?」
リーフ 「そういうこと。」
マルス 「まぁけっこう頻繁に反則は起こるから、あと一分くらいプレーしてればとれると思うよ・・・!?」

ピーーーッ!

マルスが言い終わった直後、笛が鳴り響いた。
393紋章町バスケットボール大会:2010/06/07(月) 22:02:04 ID:VVbNFtzO
今回はここで切らせて頂きます。

細々+鈍足投稿ですみませんorz
394助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 23:47:11 ID:9mcPJi2Y
>>393
本当に余計なお節介かもしれないけど
会話文の最後に句点をつけるかつけないかはっきりしたほうがいいと思う
395助けて!名無しさん!:2010/06/07(月) 23:48:06 ID:WYhneXU6
>>387
久しぶりのルーテネタだ!GJ!
てかフォルデはもうその喋り方(〜なんだな、これが)で確定なのかwww

>>389
気にするな、俺は気にしない。続き楽しみにしてるぜ!GJ!
396助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 00:06:32 ID:vSDl9c8b
>>387
元ネタのも大概だが、ここのに置き換えるとカオスにも程があるw
エフラムに飛び火…こういうことか

サラ  「あたしもそれ欲しいんだけど…」
エフラム「お前…いつの間に…いや、それよりお前がこういうのを欲しがるとは意外だな」
サラ  「あたしは別にいらないんだけど、ミルラとアメリアが買うの恥ずかしいって言うから代わりに買いにね」
エフラム「あいつら…」
サラ  「ちなみに、誰で誰を攻略したいか聞いたら…」
エフラム「やめろ!物凄く聞いてはいけない気がする…」
サラ  「でも…何でこんなの欲しがるのかな?実際に攻略した方が面白いのに…」
エフラム「その…攻略とは何のことだ?」
サラ  「んー…聞きたい?」
エフラム「…いや、言わなくていい…」
397助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 00:15:01 ID:o3rmaqcX
>>396
アメリアはまあわかるがミルラまでかよwどんだけ早熟なんだよw
まあ聖魔でもエフラムの妹好きを見抜いて攻勢をかけてたしな、恐ろしい少女だ
398女性陣の日常:2010/06/08(火) 01:19:40 ID:4HRguRTH
 〜兄弟家、エリンシアの部屋〜

 コン、コン(控え目なノック)

エリンシア「どうぞ?」
エイリーク「……エリンシア姉上、少しよろしいですか?」
エリンシア「ええ、もちろん。待ってて、今紅茶を淹れるから……」

 〜同じく、ミカヤの部屋〜

 コンコンコン(軽快なノック)

ミカヤ  「だれ?」
リン   「リンだけど。ちょっとね、相談したいことがあるっていうか……」
ミカヤ  「あらそうなの。いいわ、入って。なんかお菓子出してあげるわね」

――

エリンシア「それで、どうしたの?」
エイリーク「はい。実は今日……『エイリーク先輩ってちょっと近づきがたい雰囲気あるよね』
       ……と、後輩たちが廊下で話しているのを偶然聞いてしまいまして」
エリンシア「あらあら、そうなの。でもそれはエイリークちゃんがとっても頑張ってるから、
       邪魔してはいけないって遠慮してしまうからじゃないかしら? 嫌われているわけではないでしょう」

ミカヤ  「それで、どうしたの?」
リン   「んー……いやね、今日学校で、『リンディス先輩ってちょっとキツイっつーかガサツなとこあるよね』
      ……とかって後輩が廊下で噂してるの聞いちゃって……ちょっと、笑わなくてもいいじゃない!?」
ミカヤ  「ご、ごめんごめん。だって、あんまり真剣な顔で言うもんだから……
      そんなのリンがいつもしっかり後輩たちを指導してる証拠じゃない。嫌われてるわけじゃないと思うわよ?」

エイリーク「はい。ラーチェルたちにもそう言われたのですが……少し、悩んでしまって」
エリンシア「そうなの。どうして?」
エイリーク「……何と申しますか……確かに私、人と話すのが苦手というか……ちょっとずれているところがあるようで」
エリンシア(そうでしょうね……エイリークちゃんは教養があるから、相手も何を話していいのか分からないでしょうし)
エイリーク「それがとっつきにくいというか話しにくいというか親しみにくいというか……そういう風に思われている原因なのかな、と思いまして」

リン   「……ま、フロリーナたちにもそういう風にフォローされたんだけど、どうもね……」
ミカヤ  「どういうこと?」
リン   「何て言うかさー、確かにこう、手が早いっていうか怒鳴って人を動かしがちっていうか、そういうところはあるかなーって思ってたから」
ミカヤ  (ま、そうでしょうね。リンは何て言うか活力に溢れてるし、大人しい子たちからするとちょっと怖く見えるかも)
リン   「それがこう、乱暴でおっかない先輩ってイメージ持たれる原因なのかなーって思うとね……ちょっと悩んじゃって」

エイリーク「はあ……わたしもリンみたいに、誰からも親しまれる気さくな人間になりたいです」
エリンシア「あらあら……そうね。確かにリンちゃんはみんなのお姉さんって感じがするけど。でもねエイリークちゃん」
エイリーク「はい?」
エリンシア「案外、リンちゃんの方でもエイリークちゃんみたいになりたいなあって思ってるかも知れないわよ?」
エイリーク「……姉上」

リン   「はあ……わたしもエイリーク姉さんみたいにお淑やかで優しい人間になりたいなあ」
ミカヤ  「リンもそういう風に思うのね……まあ確かにエイリークはそういう意味で尊敬されてるでしょうけど。でもね、リン」
リン   「なに?」
ミカヤ  「案外、エイリークの方でもリンみたいになりたいなあって思ってるかもしれないわよ?」
リン   「……姉さん」

エイリーク・リン「それは絶対ありません(ないから)」
399助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 01:21:21 ID:4HRguRTH
兄弟家日常描写強化週間(嘘)
たまには王道的な家族物もいいもんさ。

個人的にエリンシア&エイリーク、ミカヤ&リンがちょっと仲良しな感じ。
紅茶片手にクラシック聞いて談笑&お菓子つまみながらCD聞いてお喋り、ってイメージ。

セリカ? 姉全員に生温かい目で見守られてるよ!
400助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 01:39:16 ID:WzN1xd+R
>>398-399
GJ!
そういう隠れ設定的なのは大好きだ(あくまで個人的にだけど)

エイリーク「リンの巨乳がうらやましいです・・・・・・
      エリンシアお姉さまも・・・・・・」
ミカヤ「私も人のこと言える程大きくはないのよね・・・。
    セリカと3人で我が家の貧乳トリオってところかしら」
セリカ「かつて乳戦争という戦いがあったわ。
    くわしくはwikiで検索してちょうだい。思い出したくもない・・・・・・」
401ついでに食事当番:2010/06/08(火) 01:59:18 ID:4HRguRTH
 〜夕食時、台所〜

リン   「姉さん、トマト切り終わったわ」
エリンシア「ありがとう、リンちゃん。次はキャベツの千切りお願い出来るかしら?」
リン   「了解……はあ」
エリンシア「あらどうしたの、ため息なんか吐いて」
リン   「んー……ちょっとね。サラダってヘクトルやエフラム兄さん、それにアイク兄さんはちっとも食べてくれないから……」
エリンシア「ふふ。三人ともお肉が大好きですものね」
リン   「ったく。ちょっとはこっちの苦労も分かってほしいわ……あ、姉さんお鍋お鍋」
エリンシア「あらいけない。ありがとう、リンちゃん」
リン   「……今日は豚汁だっけ。こういうのならあいつらもガツガツ食べるのにねー……」
エリンシア「逆にエイリークちゃんやセリカちゃんはもう少しカロリーを取って欲しいのだけど」
リン   「エイリーク姉さんはともかくセリカはねえ……宗教上の理由とかなんとか。まあその代わり野菜はたくさん食べるけど」
エリンシア「フフッ。その点リンちゃんは言うことなしよね」
リン   「まあね。母なる大地への感謝の念を忘れなければ、何だって美味しく食べられるってものよ」
マルス  「そしてブクブク太ると」
リン   「そうそう……ってこら、マルス!」
エリンシア「リンちゃん、包丁持ってるときに暴れないの!」
リン   「あ、ごめん」
リーフ  「普段ラグネルの衝撃波が吹き荒れてる我が家でその台詞は凄い違和感あるよ……」
リン   「そういうリーフも、さり気なくつまみ食いしない」
リーフ  「うわ、バレた!」
エリンシア「フフ。もう少しだから待っててちょうだいね、二人とも」

 ガラガラ(勝手口が開く音)

アルム  「姉さーん、鶏絞めてきたよ(むっちゃいい笑顔で)」
エリンシア「あらありがとうアルムちゃん」
リン   「うーん、相変わらず完璧な処理ね……」
エリンシア「無人島に流されても平気で生活できそうねえ、アルムちゃんは」
アルム  「ははは、無人島に流されたら全域を農園に変えてみせるよ僕は」
リン   「冗談に聞こえないのがなんとも……」
402助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 02:01:57 ID:4HRguRTH
エリンシア→料理長
リン   →サポート
アルム  →主に食材調達

こうかな? まあ女性陣は基本みんなできそうだけど。
403助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 02:05:24 ID:WPmVfWKZ
GJ
こういうのほほんとした、まさに「日常」ってのもいいよね
404助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 02:28:59 ID:WzN1xd+R
非日常が日常化ぢている紋章町だからこそ、数少ない日常が輝くのかもな
GJGJ!!
405助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 07:46:08 ID:xiupkmcm
ほのぼの家族ネタ好きだ。GJ!
406助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 13:37:23 ID:5P5YKMfO
リーフ「姉さんたち、特売の卵を値切りの腕輪でゲットしてきたよ〜」
エリンシア「あらあら、ご苦労様」
  
リーフは買い物上手なイメージがあるなあ。
407助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 14:20:04 ID:Un17zyIi
規制解除で人が戻ってきてるのかな?
ネタが増えて嬉しい限り!

>>371-376
GJ!
野球ネタナツカシス!!!
マルスのリードに期待しつつハーディンも応援したくなるから困るwwwwww
どっちも頑張れ!

>>387
ルーテさん久しぶり!!!!
つかこの人はなんでもアリだなwwwwww

>>389-392
アルムが……アルムが活躍してる…よかったなアルム…
続きに期待しつつGJ!

>>396
サラ様wwwwwwwwwwww

>>398-401
確かにこういう何気ない日常ネタって久しぶりだなぁ…
なんかほのぼのした…
今書いてる長編が終わったら、こういうのも書いてみたくなる…
そんな気持ちにさせてもらいましたGJ!

>>363-366の続き投下します
408幼女の旗の下に:2010/06/08(火) 14:20:52 ID:Un17zyIi
120

2 目一杯息を吸い込んで潜水する     こうすれば目立つまい…

エフラム 「すうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………」
     (プールの底の方を進むぞ…これで衆目に裸体を晒さんですむ)
そのまま潜航したエフラムは幼女の足の合間を掻い潜ってサラを追う。
エフラム (…む、バカな? サラが見当たらん…見失ったか?)
サラ   (兄様考えたね…もっとギリギリのとこまで弄ってあげたかったけど…
      それならチャッチャと最後の手段を使っちゃお…)
しばらく底の方をウロウロしてみたがサラが見つからない。
息も限界になってきたエフラムは角によると頭を水面から出した。
エフラム 「ぷあっ……うお!? サラ…お前…」
顔を出したエフラムの瞳に映ったもの…それは…プールサイドの寝椅子でジュースを飲むサラの姿だった…

サラ   「あらどうしたの兄様? 追いかけてこないの?」
エフラム 「無茶言うな!? この姿でプールから出られるか?」
サラ   「追いかけっこはプール内限定…なんて一言も言ってないんだけど?」
エフラム 「…………負けだ…どうやってもお前には勝てん…」
サラ   「決まりね! それじゃあ今度一緒にお風呂お風呂♪」
エフラム 「………降参したんだから海パン返してくれ……」
憮然としたエフラムはようやく我が手に返ってきた海パンを履きながら深々と溜息を付いた…

エフラム 「しかしな…風呂と言ってもお前、俺が入ってるといきなり入ってくるだろ。
      いつもと変わらん気がするが…」
サラ   「あら、それは私の方から乱入って形でしょ? 
      たまには私が入ってるところに兄様に入ってきてほしいのよ。
      それに最近はリンが邪魔をするもの。だから今度私の家に来てね」
エフラム 「……言っておくが風呂だけだぞ…」
サラ   「うん、それ以上は贅沢言わない。あ、でもいつも私が背中流してあげてるんだからそれくらいはしてくれるよね?」
エフラム 「やめろといっても無理やり洗うくせに…まあいい…園児を風呂に入れる父兄と思えば問題あるまい…」
     (こう言えば一人でお風呂くらい入れる!…と言うかも知れん)
サラ   「うん、幼女だから一人で入れないの。それじゃよろしくね」
エフラム 「…………わかった」

相手のほうがはるかに上手だった……
409幼女の旗の下に:2010/06/08(火) 14:21:38 ID:Un17zyIi
121

サラを連れて党事務所に帰ってみるとなにやら騒がしい。
近くにいたディークを捕まえて話を聞いてみた。
エフラム 「何かあったのか?」
ディーク 「ああ、ニュースだ。ドズル・フリージ系の議員がバーハラ保守党を離脱したってよ。
      第2党は大幅議席減になったぜ!」
エフラム 「なに? ……それでは再選挙案はフイになったか…ラケシス会長も頭が痛いな…」
サラ   「それで離脱した議員達の動向は? 新党結成? それとも他党への合流?」
ディーク 「元老党へ合流するようだ。長いものには巻かれろってやつだな…」
サラ   「ふうん…それじゃあこちらから打てる手は無いね…」

ちなみに任期途中の現職議員が政党から離脱した場合、速やかに新党、もしくは他の政党に属して信任投票が行われる。
…というのは、紋章町住人が投票したのは「○○党の誰々」であるので、途中で政党離脱した場合は再度信任を受けなければならないのだ。
紋章町議会は無所属は認めていないので必ずどこかしらの党に属して信任投票ということになる。
なお、信任投票で落選した場合、その議席は欠員となる。
この場合は議員の辞職と同等に扱われ、補欠選挙となる。

エフラム 「ふむ…つまり信任投票で落ちるヤツがいれば、我が党からも補欠選挙に代表を出せるわけか」
ディーク 「そうだけどよ。元老党に属したんじゃまず全員受かるだろうよ。
      バックアップが違うからな。ランゴバルト達もそれをわかって移籍したんだろうさ」
サラ   「ダーレンさんが次の選挙まではリキアに属したままでいるのもそういうこと…
      正直うちのバックアップでは信任投票もキツいものね」
エフラム 「耳の痛いことを…必ず支持者はもっと増える。だがそれは一朝一夕ではできんということだ。
      …ところでカナスはいるか?」
カナス  「ええ、なんでしょうか党首?」
エフラム 「今日も手伝ってもらいたい」
カナス  「わかりました。では支度しておきますね」
410幼女の旗の下に:2010/06/08(火) 14:22:21 ID:Un17zyIi
122

2人は党首室に篭ると原稿用紙を机に広げた…
最近エフラムは時間を見つけては幼女主義に関する論文を書いているのだ。
これはセフェランの勧めによるもので、演説の叩き台となるべきものであると同時に、
将来的には著書として出版しようと考えてのものである。

国語の勉強なんぞまともにやっていないエフラムだが、凝り性というか…自分の関心のある方面には高い集中力を発揮して文を書き進めていた。
カナス  「こちらが最近の社会統計学に基づいた幼女の出生率、及び生育環境の資料になります。
      地区や階層、収入別に資料を纏めておきました。私見ではありますが問題点もピックアップしておきましたので…」
エフラム 「すまないな。いつも助かる」
エレブ大学で助教授を務めるカナスは、こういった仕事には有難い人材だ。
エフラム 「…ゆえに我々が幼女を守るため成さねばならない事は、低所得層の救済であり…奨学金制度の充実…
      ……ああいや…今少し分かりやすくするには…」
カナス  「…政策と理念を一貫して……ここはこう…」
エフラム 「うむ……幼女とは人類の存続を保証する…であるから…人が我が子を慈しむように……」

大の男2人が幼女幼女言いながら文章を捻り出している姿はどこかシュールだ…

なおカナスはパソコンで文章を書いてはどうか…と進めたのだが、
エフラム 「原稿用紙に俺の手を通して魂を注ぎ込むのだ!」
…というわけである。

余談だがエフラムはパソコンだのケータイだのの扱いは苦手だった。
一度ターナにケータイを持つことを薦められたことがあったが、
エフラム 「今日日の女学生が電車や道端でメールだなんだとケータイを弄ってるのを見かけるが…
      俺はなんだかチャラチャラした感じがして好かん」
…というわけで一蹴、今時の若者には珍しくエフラムはその類の物を一切持っていない。
411幼女の旗の下に:2010/06/08(火) 14:23:02 ID:Un17zyIi
123

2人して唸りながら文を書き綴っているとデスクの上の電話が鳴った。
…忙しいところなのに…という気分になるが、なにか大事な用件かもしれない。
エフラム 「こちらエフラムだ」
ライナス 『AKJのラケシス会長から電話だぜ。そっちに転送する』
エフラム 「わかった」
ラケシス 『こんにちはご機嫌よう』
エフラム 「ああ、バーハラの件か?」
ラケシス 『話が早くて助かるわ。反対派の抜けたクルト様は私たちの連立に参加を表明してくれたけど…
      四党の議席を合わせても93…あと25席無いと不信任案は出せないのよ…』
エフラム 「ふむ…中堅の党が2〜3協力してくれんと無理だな」
ラケシス 『それでどこか心当たりは無いかと思ってね』
エフラム 「…残念だが俺は政治家としては新参だしな…他党の党首に顔が利くわけではない…」
ラケシス 『そうよね…そこで4党で今後のことを協議したいのよ』
エフラム 「わかった、日時を知らせてくれ」

AKJの会長室…エフラムとの連絡を終えたラケシスは深々と溜息をついた。
ああは言ったものの、不信任案が難しくなった以上、この連立は短期で解散するだろう。
とりわけトラバントとクルトの事がある。
保守派で貴族のクルトと、革命左派のトラバントとでは政治思想に隔たりがありすぎるのだ。
仮に将来政権を取って連立政権を立てたとしても、政治思想と政策の違いから分裂は目に見えている。

ラケシス 「やはり…KINSHINを地道に薦めていくしかないのかしらね…」
悩みはそれだけではない…ラケシスは先日のテロに関してプリシラの関与を疑っていた。
配下に何をしでかすかわからない爆弾を抱えたようなものだ。
党の勢力拡大に遅れを見せれば、たちまち無分別になにかをやらかす恐れがある。
ラケシス 「証拠は無いのだけれど…」

……ラケシスの危惧どおり…この連立は目標点を失い、短期間で解消されることとなった…
412幼女の旗の下に:2010/06/08(火) 14:25:00 ID:Un17zyIi
124

オグマ  「そうか、クルトとトラバントがな」
エフラム 「ああ…再選挙が不能とわかるとトラバントは貴族とは組めん!…と言い出した」
シャナン 「門閥貴族と左派だ、初めから無理があったのかも知れんな」
ロイド  「何、俺たちは俺たちで地道にやるまでさ」
ターナ  「それはいいけど…最近支持者が頭打ちになってきてるわよ?
      とりこめる層は粗方取り込んじゃったみたい」
エフラム 「むぅ…由々しき事態だ…このくらいの人数では小政党で終わってしまいかねんな…」
ターナ  (実際議員を2人も出せた時点で奇跡みたいなものだものね…)
サラ   「なら浮動層を取り込むしかないわ。特に他党とかぶらない票田をね」
ディーク 「幼女に選挙権があればなあ…そうすりゃ俺たちは一気に躍進できるのに…」
カナス  「棄権率の高い…選挙に関心の薄い人たちの心を引き付けられればよいのですがね…」
エフラム 「論文の完成を急がねばならんな……しかし、まずは当面の問題か…
      どこの票田を開拓するかってことだな」

オグマ  「俺は…そうだな。テリウス地区のラグズ達に支持を訴えるのがいいと思う」
カナス  「ラグズですか? 調べによれば彼らは独特のコミュニティに属しており選挙には無関心です。
      前回選挙の棄権率は実に97%とか…まるごと取り込めれば大幅な票の増加に繋がるでしょうが」
シャナン 「だが当然今までにも同じことを考えた政党はある。それらがことごとく上手くいかなかったのは
      ベオクとラグズの習慣や風習が違いすぎる事に一因がある。
      強い者がリーダーシップを取るラグズのコミュニティじゃ議会選挙なんて風習は理解しにくいのだろう」
エフラム 「アイク兄上やグレイル殿がそちらに顔が利くからな。協力を求めてラグズの有力者に会うことは可能だろう」

ターナ  「それもいいけど…社交界で後援者を増やすことを考えてみたら?」
エフラム 「…というと?」
ターナ  「売り出し中の政治家や企業家がよくやるんだけど…
      紳士淑女の集まるパーティーでコネクションを作って支援者を増やすのよ。
      大貴族とか富裕層に気に入られれば強力な援助も受けられるしね。
      そういう世界は誰かの紹介を受けないと入っていけないんだけど…
      私もお父様のお供で何度かそういう席に出た事があるからエフラムを紹介してあげられるわ」
ライナス 「…エフラムが社交界ってガラか?…」
ターナ  「いや…そこはほら…私がマナーを教えるからさ…」
     (…そしてエフラムとパーティーでダンス…なんて…)
エフラム 「ふむ…なるほどな…そういう方法もあるのか」

ジャファル「……提案……新規の票田よりも、今現在の他党の票田を切り崩してはどうだろうか…
      俺が各政党に潜入調査を行う…」
サラ   「そしてスキャンダルや問題点をほじくりだしてネガティブキャンペーンを行うのね」
エフラム 「…搦め手というわけか…」
サラ   「そして離れた支持者をごっそりいただく…他の政党も弱体化できるってわけね」
ジャファル「恨みも買うがな…工作には自信がある…」

エフラム 「さて…どうしたものか…」

続く

1 オグマ案を採用する   ラグズ票か…取り込めれば大きな力になるな
2 ターナ案を採用する   社交界か…俺に出来ることならなんでもしよう!
3 ジャファル案を採用する 搦め手も必要だろう、他党の弱点を洗い出して攻撃するぞ!

413の方に選択お願いします

誤字脱字には気をつけないと…>>368さんご指摘ありがとうございます。
413助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 14:34:19 ID:WzN1xd+R
ここはあえて1かな
最近ラグズ勢あんまり出てきてないし

GJです!
サラ様には勝てねえwwww
ってかプール→風呂ってどんどんパワーアップしてるじゃねーかwww
この先どうなることやら・・・・・・
414助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 14:35:53 ID:MiEABgLH
1をお願いします。
GJ!GJ!GJ!!!
415助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 16:46:43 ID:o3rmaqcX
>>408-412
エフラムはサラ様とプールに来た時点で何かあると予想するべきだったな
この調子だと気付いたら婚約していた、てことになりかねんぞw
で、風呂の次は何に期待すればいいんですか?
416助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 17:04:17 ID:3Q8CaHmn
>>398
こういうネタ大好物です。GJ!

>>408
サラ、あんたホントに小学生かよwGJ!

>>413-414
先越されて414カワイソスとか思ってたら結局同じだからなんともなかったぜ
417誰に似たのかしら:2010/06/08(火) 22:59:07 ID:G0a+YnnQ
 〜とある平日、午後。兄弟家〜

ヘクトル 「……ただいまーっと……」
エリンシア「ヘクトルちゃん」
ヘクトル 「どわぁっ!? な、なんだ姉貴、いたのかよ」
エリンシア「いたのかよ、じゃありません。学校から連絡が来ているわよ。『お宅のヘクトル君がまた授業をさぼりました』って」
ヘクトル 「チッ、余計なことを……」
エリンシア「ヘクトルちゃん!」
ヘクトル 「だー、うるせぇな、怒鳴らなくても聞こえてるっつーの! っつーかいい加減ちゃん付けは止めてくれよ!」
エリンシア「ヘクトルちゃんはヘクトルちゃんです。全く、いつまで経ってもやんちゃ坊主なんだから」
ヘクトル (いつまで経っても、はそっちだろうが……ったく、勘弁してほしいぜ)
エリンシア「はぁ……あなたときたらいつもいつも授業をさぼるわ喧嘩はするわ……誰に似たのかしら」
ヘクトル 「へいへい……くそっ、こんなことならマシューのアパートにでも……って、うおぉっ!? あ、姉貴、大変だ!」
エリンシア「話をそらさない!」
ヘクトル 「ちげーよ! 鴉だよ鴉! ほらまた庭の隅のアルムの畑に!」
エリンシア「なんですって!? ああもう、性懲りもなく……!」

 ガラッ アミーテアミーテ! ジヒッジヒッ! ギャーッネサラサマーッ!

エリンシア「……ふぅ。本当にもう、鴉王様にも困ったものですわ……(返り血を拭いながら)」
ヘクトル (……他はともかく、暴力的なところは間違いなく血筋だと思うぜ……)
418アルムVS宿命のライバル:2010/06/08(火) 23:00:24 ID:G0a+YnnQ
 〜兄弟家、庭〜

アルム  「いやぁ、今日もいい芋掘り日和だなあ!」
リーフ  「……で、なんで僕が付き合わされてんの。葉っぱだから?」
アルム  「何言ってるんだ、『マチルダさんを紹介する見返りに』って条件で承諾したのはリーフ兄さんじゃないか」
リーフ  「そうでした。フフッ、待っててくださいね、マチルダさーん!」
アルム  「おお、素晴らしい収穫振り! さすが兄さん、僕が見込んだ通りだ! どうだろう、将来一緒に農園やらないかい?」
リーフ  「セリカに呪い殺されそうだから止めておくよ……しかし変な形の野菜が多いねえ」
アルム  「ふふ……ルーテさんやリオンさんの協力も借りて改良野菜を生産中だからね! 納屋の地下には交配用のマシンもあるよ」
リーフ  「我が家がどんどんカオスになっていく件……ええと、これはなんだっけ? スイカ?」
アルム  「あっ、それは……」

 と、アルムが止める間もなくなんかの草を引っこ抜いた瞬間、地面から現れたスイカ柄の何かにガブリとやられるリーフ。

スイカ型の何か「シギャーッ! ガチッガチッ(歯を鳴らす音)」
リーフ  「ギャーッ! この人でなしーっ! いや、実際人じゃないけど!」
アルム  「あーあ……駄目だよリーフ兄さん、それは侵入者撃退用のケルベロスイカなんだから」
リーフ  「なんてもの植えるんだ……! くそっ、意外に美味いのがなんかくやしい……!」
 
 なんとか殺したケルベロスイカを食べながら、リーフはふと聞く。

リーフ  「……っていうか、こんなんで撃退しなきゃならない侵入者って何者? 鴉王様とか?」
アルム  「いや、もっと厄介な……ムッ……!?」
リーフ  「え、どうしたの?」
アルム  「しまった、やられた……! リーフ兄さん、そこの芋引っこ抜いて、早く!」
リーフ  「え、な、なに!? これ!?」

 慌てたリーフが指差された芋をズボッと引っこ抜くと、

イレース 「(むしゃむしゃ)……お芋おいしいです……」
リーフ  「ギャーッ!? 畑からイレースさんが収穫されたーっ!? アルム、君はなんて素晴らしい野菜を!?」
アルム  「違うよ! クソッ、姿が見えないと思ったら地中を潜航してきていたとは……!」
リーフ  「な、なんだそういうアレか……ちぇっ、折角アルテナさん野菜を作ってもらおうと思ったのに……」
イレース  「……ごちそうさまでした、アルムさん。次もよろしくお願いします……」
アルム  「おのれ……っ! イレースさん、僕の野菜食べないでっていつもいつも言ってるじゃないですかぁーっ!」
イレース 「こんな美味しいものを地面に放置しておくのが悪いのです……それではごきげんよう(もぞもぞ)」
リーフ  「うわっ、また地中に潜って……!?」
アルム  「ちくしょうイレースさんめ……! 今度はもっと凶悪なトラップを用意して、必ず撃退してやる……!」
リーフ  (……なんか僕が引っかかるフラグのような気がするな、これ……)

 ちなみに野菜の代金はいつもツイハークが立て替えているそうな。
 そんなこんなで、アルムとイレースのトラップバトルは今も日夜繰り返されているのである。

シグルド 「これフラグじゃね? やっべ、KINSIN弟にもついに社会復帰への道が!」
セリカ  「シグルド兄さん必死すぎw ウケるw」
ロイ   (セリカ姉さんは笑ってる余裕があるんだろうか……)
マルス  (何故アルムはこうも他作品キャラとフラグを立てるのが上手いんだろう……)
419ぽよぽよ:2010/06/08(火) 23:01:08 ID:G0a+YnnQ
 〜ある日の兄弟家〜

ヘクトル 「ぐおー……ぐがー……(昼寝中)」
チキ   「こんにちはーっ!」
ファ   「ちはーっ!」

 と、元気な声を上げながらドタドタと上がり込んでくるチキ&ファ。

チキ   「あ、ヘクトル兄ちゃまがお昼寝してるーっ!」
ファ   「あはは、トドだ、トドだーっ!」
ヘクトル 「んが……ぐがーっ……」
チキ   「……起きないね」
ファ   「ないねー」

 少しの間しげしげとヘクトルを観察した後、おもむろにチキがその腹に手を伸ばし、

チキ   「わー、ぽよぽよだー」
ファ   「ほんとだ、ぽよぽよだー!」

 二人は夢中になってぷよぷよとヘクトルの腹を触りまくる。
 よほど熟睡しているらしく、それでも起きないヘクトル。

チキ   「ねーねー、ファ、ファ」
ファ   「なにー、チキねえちゃ」
チキ   「ほら見て、はらまくらー!」

 と、寝ているヘクトルの腹に頭を預けて寝転がるチキ。

ファ   「あー、ファもやる、ファもやる!」
チキ   「あはははは、ちょっと硬いけどぷよぷよしてて気持ちいいね!」

 厚い脂肪に隠された腹筋である。ピザ&マッチョなヘクトルだからこその感想だ。

チキ   「……んむ。眠くなってきたー……」
ファ   「……すー……」

 ――数時間後。

ヘクトル 「……んん……ふあー、よく寝た……あ? なんか腹がやけに……」
リン   「……」
エリウッド「……」
エフラム 「……」
ヘクトル 「……あ? なんだお前ら、帰って……んだよ、その顔は……?」
チキ   「……すー……」
ファ   「……ぽよぽよ……」
ヘクトル 「うおぉっ!? な、なんだこいつら……っ!?」
リン   「……ヘクトル。あんた、わたしらのいない間にチキちゃんたち連れ込んで何を……?」
ヘクトル 「ご、誤解だ馬鹿っ!」
エフラム 「ピザデブでロリコン……ヘクトル終わったな」
ヘクトル 「エフラム、てめぇっ!」
エフラム 「フン。どう言い訳したって逃れられんぞピザペドめ」
エリウッド(無茶苦茶目が輝いてるのは気のせいだろうか……)

 この数分後チキとファが起きて誤解は解けたが、そのときエフラムは音高く舌打ちしたそうな。
420普通係長シグルド:2010/06/08(火) 23:02:12 ID:G0a+YnnQ
 〜兄弟家、居間〜

シグルド 「……というわけで、突然先方の要望が変わるなんてのは、実によくあることなんだよ」
エイリーク「それは困りますね」
シグルド 「うむ。だが逆にチャンスでもあるんだ。それに対して柔軟に対応してみせれば、取引先からの印象も良くなるからね」
エイリーク「なるほど。勉強になります」
リーフ  「ただいまー」
マルス  「おや、何かお話中でしたか」
エイリーク「おかえりなさい、マルス、リーフ。今シグルド兄上のお仕事の話を聞いていたところなのです」
リーフ  「シグルド兄さんの仕事? 総合商社の係長だよね」
エイリーク「はい。私もそう遠くない内に社会に出るわけですから、事前に少しでも多くのことを学びたいと思いまして」
リーフ  「うわぁ、真面目だ。とても僕の姉さんとは思えないよ」
シグルド 「そうだな。リーフもマルスも遊んでばかりいないで少しはエイリークを見習いなさい」
リーフ  「うーん……でもさーシグルド兄さん」
シグルド 「む、なんだ?」
リーフ  「いや……容姿端麗文武両道、その上紋章町有数のお嬢様学校に通ってるエイリーク姉さんが、
     シグルド兄さんと同じような立場に収まることなんてあるのかなー、なんて……」
シグルド 「うっ、痛いところを……!」
エイリーク「失礼ですよ、リーフ。私がこの先どうなるかは分かりませんし、社会人に必要な心構えはどんな仕事でも変わりないのですから」
シグルド 「うむ、その通りだ。どんな職に就こうと、社会の一員として変わりなく求められるものもたくさんあるからな」
リーフ  「まあ、分からなくはないけど」
マルス  「シグルド兄さんの言うとおりだよ、リーフ。それに……」
リーフ  「それに?」
マルス  「いろんな職種の人間の生態を把握しておくことで、いろいろと有利になることもあるから、ね……」
エイリーク「そうですね。様々な人の心を理解すれば、助けになれることも多くなるでしょう」
リーフ  (……言ってることは似てるんだけどなあ……)
シグルド 「しかし、お前たちも大分大きくなったなあ……私が働き始めた頃はこんなに小さかったのに」
マルス  「その発言親父臭いですよシグルド兄さん」
エイリーク「失礼ですよマルス。私たちが何の苦もなく生きてこられたのは、兄上たちが身を粉にして働いて下さっているおかげなのですから」
マルス  「それはもちろん分かってますよ」
リーフ  「考えてみれば大変なことだよねえ。いつもありがとう、シグルド兄さん」
シグルド 「お、お前たち……! こんないい弟、妹たちを持って、私は、私は……うぅっ!」
マルス  「大袈裟だなあ、シグルド兄さんは」
リーフ  「そうそう。気楽にいこうよ、気楽に」
エイリーク(この暖かいお人柄こそ、兄上が広く慕われる理由なのでしょう……私も見習わなければ)
421助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 23:03:43 ID:G0a+YnnQ
兄弟家日常描写強化週間(嘘) パート2
あんま日常って感じでもないけど。

お互いの部屋に入り浸ってそうな兄妹とか考えると面白いかも。
422助けて!名無しさん!:2010/06/08(火) 23:30:05 ID:5P5YKMfO
アルムのフラグがまたふえたw

アルム 「全く、僕の野菜も被害に合いましたよ!いくら払って貰っても限界があります」
ロウエン「イレースさんのあれほどの食べっぷりはむしろ感心しますねえ。
くる度に僕が誇るエレブ高を賄っている食料袋も空になるんです」
オスカー「こっちの賄いも限界になりつつあります。アイクも食べますから、セネリオ「ひどい有様です」」
アイラ 「ウチの勇者の剣セットでも満足できないみたいだし、どう対処したほうがいいのやら...」


423生徒会長、エリウッド:2010/06/08(火) 23:31:37 ID:JQ+8ER9z
ここぞとばかりにネタラッシュ・・・職人様方GJです!

>>285->>297辺りでエリウッドが主役のネタが少ない、と言われていたので書いてみました

とりあえずエリウッド達が今高二ということは忘れて下さい

では次から本編です
424生徒会長、エリウッドその1:2010/06/08(火) 23:34:38 ID:JQ+8ER9z
エレブ高校。この辺ではだいぶ新しい公立高校だ。その生徒会長に、去年、僕は選ばれた。
立候補するつもりはなかったのだが、いつの間にか、選ばれていたのだ。それも圧倒的得票差を他の候補者につけて。
そんなわけで、僕はエレブ高校、第7代生徒会長を務めることになったのだ。


エリウッド 「それでは、これから今月の生徒会、定例打ち合わせを始めたいと思います」
ケント 「はい」
フィオーラ 「はい」
ウィル 「はいっ!」
ラス 「・・・コクリ」

ここで、今期の生徒会のメンバーを紹介したいと思う。ケントが副会長で、フィオーラが会計。ウィルが書記で、ラスが庶務だ。それぞれ、とても良い仕事をしてくれる。頼もしい限りだ。
本当はここにヘクトルやリンも入れたかったのだか、ヘクトルには、「俺はそんな柄じゃねぇよ」と言われ、リンには、「私、草原に定期的に行かなきゃ駄目だから」と言われ断られた。残念だったが、しょうがないだろう。
それはさておき、早速会議に移ろうか。

エリウッド 「ではまず、今月ある体育祭の予定について話し合おうまずは行う競技から。ケント!」
425生徒会長、エリウッド:2010/06/08(火) 23:36:54 ID:JQ+8ER9z
ケント 「はい。まずは、普通の競技から。リレー、綱引き、大玉転がし、玉入れ、騎馬戦、障害物競争、でどうでしょうか?」
エリウッド 「うん、そうだね。じゃあ・・・普通じゃないのは?」

ここで、エレブ高校の体育祭について紹介したいと思う。過去にあったネタについては、今は忘れて頂きたい。
エレブ高校の体育祭は、常に危険が伴うことになっている。簡単に言えば、何でもアリ、なのだ。
例えば障害物競争では、障害物とは、ハードルや網などの、『物』ではなく、実際に攻撃を仕掛けてくる人間、いわば、『者』なのである。
なので、怪我は当たり前。生死の間をさ迷うことも多々あるのだ。
そしてもう一つ、エレブ高校の体育祭には他の高校とは違う点がある。それは、競技を一つだけ、生徒たち自身が決める、という点だ。
これがここで言う普通じゃない競技、である。毎年、これで決まる競技は危険度が高いのだ。
例えば去年の競技は、代表をクラスから五人選出し、メタ的に言うと、通信闘技場をしたのだ。
他のチームを全滅させたら勝利だったため、重傷者が何人も出た。
ちなみに、ヘクトルが出した案だ。
426生徒会長、エリウッド:2010/06/08(火) 23:39:21 ID:JQ+8ER9z
エリウッド (今回は、どんな意見が出てくるんだろう?ああ胃が痛い・・・)
ケント 「はい。まずは、ヘクトル様からの意見です。通信t」
エリウッド 「却下」
ケント 「わかりました。では次、ロウエンからの意見です」
エリウッド 「ロウエンから?珍しいな、どういう意見なんだい?」
ケント 「大食い競争、ですね」
エリウッド 「うーん、衛生面的にどうだろう?さすがに学校から苦情がくるんじゃ・・・」
フィオーラ 「それより、下剤を盛る可能性が否定できませんね」
エリウッド 「それもそうだね。学校のトイレじゃ捌ききれないかもしれない・・・却下で。次お願い」
ケント 「わかりました。では次、マシューからですね。」
エリウッド 「マシューか。どんな意見なんだい?」
ケント 「扉開け競争・・・だそうです。扉破壊アリで」
エリウッド 「資金的に厳しいね。というより、大概のチームが扉破壊するしかないだろうね。扉破壊競争の方がネーミング合ってるんじゃない?却下」
ケント 「わかりました。では次、セインからです。」
エリウッド 「セインか・・・大体予想はつくけど、どういう意見?」
427生徒会長、エリウッド:2010/06/08(火) 23:41:18 ID:JQ+8ER9z
ケント 「借り『者』競争、ですね」
エリウッド 「あれ?案外普通だね。それにしようか?」
ケント 「・・・わかりました。エリウッド様がそう言うなら」
エリウッド 「?」
ウィル 「じゃあ、体育祭の最後の種目は、借り者競争ですね?」
ラス 「・・・では決定事項を全校に伝達してくる・・・」
エリウッド 「うん。お願い」

・・・この、エリウッドの勘違いが、体育祭の日、大混乱を招く事をエリウッド達はまだ知る由もなかった・・・。


続くかも
428助けて!名無しさん!:2010/06/10(木) 12:32:52 ID:QKuAP66U
>>417
ネサラ何してるんのwww
GJ!

>>418
>>何故アルムはこうも他作品キャラとフラグを立てるのが上手いんだろう……
相手は同作品のセリカ、シルク、クレア以外だと、
イレース、ネフェニー、ジャンヌ、イドゥンさん(?)…確かに多すぎw
とりあえずケルベロスイカで吹いたwwwGJ!

>>419
エフラムwwお前は一体何なんだww
あっ、実は寝取られ属性なんですね、分かりま(ドスッ!
…G…J…ぐふっ

>>420
何かほのぼのとするネタだな。GJ!

>>424-427
色々と突っ込み所ありすぎだろwwてかニニアンが居ないのはフィオーラに(ry
続きに期待しよう。GJ!
429女難曲:2010/06/10(木) 13:04:39 ID:oMi++6pA
リリーナ 「マッチョな人は探せば結構いるけど…メタボはなんだか少ない気がするのよ」
ロイ   「そりゃまぁ…FEは戦争するゲームだもの。皆それなりに鍛えてるわけだし」
リリーナ 「そうなのよねぇ…ヘクトル兄様やボールスみたいな下っ腹はなかなかお目にかかれなくて…」
ロイ   「てかメタボは健康に悪いよ…」
リリーナ 「それならガチムチになってね。はいダンベル」
ロイ   「重い……」
シャニー 「ずるいずるい!リリーナはもうゴンザレスとかバースとか婿候補いるんだからいいでしょ!
      ロイ様はこっちに頂戴よ!」
リリーナ 「じゃかあしい平民が!全部私のよ!…あ、でも貴女の婿候補もなかなかガチムチ揃いね。
      ディークとワードとロットこっちに頂戴よ。かわりにオージェあげるから」
シャニー 「うわ…なんて欲望に正直な…」
スー   「自重しないリリーナ…天の父も怒っている…」
リリーナ 「ガチムチかメタボの天の父なら従ってもいいけどね」
セシリア 「コラ!どうしてあなたはそうなの! 女の子は年下の愛らしい少年を愛するのが正しいとあれほど教えたでしょ!」
リリーナ 「だってだって年下にはマッチョもメタボもいないんです!」
ロイ   「…同年ですけど今こうしてマッチョにされそうです…」
セシリア 「ソフィーヤを見習いなさい!婿候補を年下のみでチョイスしてるじゃない!」
ソフィーヤ「……………ロイ様もレイも…………可愛いです……」
リリーナ 「いや…彼女は数百歳ですし…」
セシリア 「ショタこそがこの世の真理、少年万歳ヒャッハー」


ウォルト 「モテるのもいいことばかりじゃないですよね…ロイ様…」
ララム  「そお? モテるから私に愛されておいしーお弁当が食べられるんだよ?」
ウォルト 「……………ご武運を…」
430助けて!名無しさん!:2010/06/10(木) 13:05:07 ID:MzRogz5O
GJでした!
最近久しぶりに聖戦の系譜をやったんだけどセリスって2部開始時点で
18か19歳みたいだなずっとここのスレみてたから勘違いしてた
だとしたらエリウッド達よりも年上なセリスみてみたいwww
431女難曲:2010/06/10(木) 13:09:45 ID:oMi++6pA
突発的に一発ネタ浮かぶことってあるよね
駄文スマソ
432助けて!名無しさん!:2010/06/10(木) 13:11:12 ID:oMi++6pA
>>430
そういやそうなんだよね。
子世代では割と年長の方に入るんだよなセリス。
433助けて!名無しさん!:2010/06/10(木) 13:23:58 ID:QKuAP66U
>>429>>431
セシリアさんアンタwww
ソフィーヤの場合は……あ、うん、もう何も言わないでおくよ。とにかくGJ!
434社会科見学:2010/06/10(木) 15:38:38 ID:qrVco7+j
社会科見学は主に学生時代に行われる行事であり、学生の見聞を広げるために行われる。
社会科見学の多くは、工場での製造過程の見学・体験、周辺地域の旧跡の見学等を行って、
得た知識を元にレポートなどをまとめ、それらの結果を授業中に発表する。
これらによって得られる知識は多く、課外授業として積極的に行っている学校・教育者も多い。
また近年では社会人の社会科見学も多くなってきており、
担当分野以外の見学を行って自社の発展に貢献させようとする動きや、個人の見聞を広げて知識向上を図る動きも出てきている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トラバント「と、いう訳で、だ。明日から貴様らは各々志願していた施設に伺わせていただく事になっている。いいか、くれぐれも先方のご厚意を無下にする様な行動は慎めよ。特にリーフ」
リーフ  「ちょっ、え、僕名指し!?」
ナンナ  「リーフ様……」
ミランダ 「あんた、自分の日々の行い解ってんでしょ? 間違っても見知らぬ女性にルパンダイブとか止めてよね」
リーフ  「僕がそんな無差別に破廉恥な行いをする男だとでも!?」
ミランダ 「……は〜。やっぱりリーフと同じグループに入って、見張るべきだったかしら……」
      
435社会科見学2:2010/06/10(木) 15:43:12 ID:qrVco7+j
HRも終了し、学校を後にしたリーフは帰り道で兄、セリスと遭遇していた。

セリス  「やっぱりリーフもグランベル商社見学コースにしたんだね」

グランベル商社の他にも大きな所でいくとドズル重鋼、小さな所で流星軒、など幾つか見学出来る施設が候補に上がっており、
生徒達は各々自分の興味のある施設を訪ねて良い事となっていた。
ちなみに全学年同時施行の結構な一大イベントである為、当然セリスも参加するようだ。

リーフ  「セリスも? な〜んだ、じゃあ僕はセティさんの会社にすれば良かったなぁ」
セリス  「ええ、いいじゃない、一緒に行こうよ!」
リーフ  「だってさ、僕はきっと兄弟の誰も選ばないだろうから気を使ったんだよ?」
セリス  「シグルド兄さんに?」
リーフ  「うん。見学コースに入ってるのに選ばないと、なんか気の毒な気がして。敢えて選ばなかったと兄さんが知ったら、泣いちゃいそうじゃないか」
セリス  「はは、リーフは意外と優しいとこあるよね」
リーフ  「意外は余計だよ。ま、純粋に総合商社ってのがどういう物か見てみたいってのはあったけど」
セリス  「さすが、商売関係への向学心は兄弟髄一だねぇ。あ、そうそう、僕の他にはレスターとデルムッドが来るんだけど、
      君のクラスからは他に誰が参加するの? ナンナとか?」
リーフ  「ううん、ナンナはティニーやミランダ達と印刷工場に行くってさ」
セリス  「へぇ! 絶対リーフと一緒に来ると思ってたんだけどな」
リーフ  「僕も正直驚いたけど。みんなにどつかれる心配がないから、普通に見学出来そうでよかったかな。
      最近エフラム兄さんにべったりなサラも勿論いないし。あぁ〜、解放感!
      っていうか、セリスの方こそメンバー異色じゃない? レスターさんとかすっごい久々に名前聞いた気がするけど。
      絶対商社マンっていうより、屋台のあんちゃんやってる方が似合う感じ」
セリス  「あははっ、二人とも見た目はちょっとやんちゃだけど、生真面目だからね〜。
      実際事務仕事とかかなり向いてると思うんだ。レスターはお姉さんを見習って医者も捨てがたい、なんて色々悩んでるみたいだけど。
      デルムッドも上の兄姉の生活が派手で困ってるんで、自分は堅実に行きたいとかどうとか」
リーフ  「デルムッドさん、貴族なのになんて地味な性格……」
セリス  「それが彼のいい所だよ……っと、到着! ただいま〜」
エリンシア「お帰りなさいセリスちゃん……あら、リーフちゃんも。今日は二人一緒だったのね」
リーフ  「ただいま姉さん。ねぇ、今日シグルド兄さんいつ帰って来る?」
エリンシア「あ、今日は……」

シグルド 「ぶえ〜っくしょん!!」
セリス&リーフ「!?」

436社会科見学3:2010/06/10(木) 15:44:30 ID:qrVco7+j
エリンシア「実は、営業途中で川に落ちたラグズの女の子を助けたらしいのだけど、しばらく濡れた服のままでいたらしくて」
リーフ  「もしかして、またリィレさんかな……。相変わらずすごい不幸遭遇確率。ほんとならフラグ立ちまくりなんだろうけど」
シグルド 「おお……お帰り、二人とも……」
セリス  「そんなぁ、兄さん、明日僕会社に見学行くねって言ったじゃないか〜! 僕兄さんが働いてるとこが見たくて営業課見学にしたんだよ?」
シグルド 「す、すまん、いや大丈夫だ。こうして寝ていれば明日には治る」
リーフ  「顔真っ赤だよ、休んだ方がいいと思うけど……」
シグルド 「いーや、治す! エリンシア、もう一回杖を使ってくれ!」
エリンシア「ですから、杖では傷は治せても御病気までは無理です、と先ほどから申し上げておりますのに。困った兄上です事。取りあえずリライブ〜」
シグルド 「はぁはぁ、くそっ、こうしている間にもどこでKINSHINが行われてるかしれないというのに!」
リーフ  「そんなだから悪化するんだと思うなぁ……」
エリウッド「取りあえず、今日の所は例の二人を大人しくさせておこうか」
リン   「そうね」
セリス  「あ、兄さん達」
エリンシア「あら、エリウッドちゃんにリンちゃんもお帰りなさい。ごめんなさいね、お夕飯まだなの」
リン   「いいわよ、大丈夫。今日は私が作るから、姉さんはそのまま兄さんの看病してて」
エリウッド「じゃあ僕はアルム達の所に行って来るよ。二人とももう部屋にいるんでしょ?」
エリンシア「ええ、お願い」
リーフ  「……なんか平和だなぁ」
マルス  「それはどうかな」
リーフ  「兄さん……いつもいきなり湧くのは止めて、心臓に悪いよ」
マルス  「ふっふ、そろそろ『アッー! この人でなしー!』の準備をしておいた方がいいと思うんだけどなぁ」
リーフ  「や、止めてよ、兄さんが言うとなんか怖い!」
マルス  「そうら、君にも聞こえて来ただろう? 槍と斧のぶつかり合う激しい金属音が……」

エフラム 「くっ!」
ヘクトル 「おらぁ! どうしたエフラム、その程度か!」
エフラム 「まだまだァ!」
ヘクトル 「うおっ! 下からだと!?」

リーフ  「……もう、どうしてあの人達、石垣飛び越えながら打ち合ってんの……? 重力感じてないの?」
セリス  「そういうリーフも、あり得ない高さで三角飛びとかしてるじゃない。
      そういえば最近ヘクトル兄さんとエフラム兄さんは玄関から帰って来なくなったよね」
リーフ  「セリスは呑気だなぁ!」
マルス  「とか何とか言ってるより、早いうちに避難しておいたら? 食事の時には多分呼ぶから」
リーフ  「多分って何!?」
セリス  「行こうリーフ、明日の打ち合わせとかしとこうよ」
リーフ  「マルス兄さんもセリスにだけは甘い所あるから、ついでに呼んでもらえるかな(分かった)」
マルス  「(まぁ、実際そうだから突っ込まないよ)目の前は勿論、背後と床下と窓と屋根に気を付けて」
リーフ  「ほぼ全方位じゃないか!」

437社会科見学4:2010/06/10(木) 15:46:30 ID:qrVco7+j
翌日――。

オイフェ 「それじゃあ皆、先生はドズル組の方の様子を見に行って来るから、後はこのアゼルさんから良く教わっておきなさい」
アゼル  「よろしくね、皆」
デル&レスター「はいっ!」
セリス  「は〜い」
オイフェ 「セリス様、シグルド様の事は残念でしたね」
セリス  「うん……でも無理させたくはなかったし、仕方ないね。それじゃオイフェ、行ってらっしゃい」
オイフェ 「はっ!」
リーフ  (オイフェ先生、セリスに対してだけ何故か敬語なんだけど、誰も突っ込まない……)
アゼル  「君がリーフ君だね」
リーフ  「は? あ、はい!」
アゼル  「確かにセリス君よりは何処となく係長に似てるかな? 君も営業に興味があって来たの?」
リーフ  「営業に……ってよりは、どちらかというとこう会計、とか、会社での金銭のやりくりに興味があるんですけど……」
アゼル  「そうなんだ、なら良かった! 僕はホントは総務課なんだよ。営業は皆忙しくて皆出払っちゃっててさ」
セリス  「そうなんですか。じゃあ僕も総務課のお仕事見学させてもらおうかな。そしたら皆一緒だもんね」
レスター 「ですね。しかし意外です、アゼルさんもてっきりアルヴィスさんと同じ営業かと思ってましたけど」
アゼル  「僕はそんなに口が上手くないし、体力もないから営業向きじゃないんだよね。今やってる事務仕事は性に合ってるんだ。
      ただ、一つだけ困ってる事があって……」

レックス 「俺はノンケでも(ry 」
アゼル  「エルファイアー」
レックス 「レックス死すとも愛は死せず……ぐふっ!」

リーフ  「すごい、火柱が出たのに周囲の書類は一切燃やさず、レックスさんだけ綺麗に炭に」
セリス  「なんかヨハンみたいな人だなぁ」
リーフ  「いや、あの人とはまた種類が違うと思うけど」
アゼル  「こいつは昔からの友人でね。ドズル重鋼の社長令息なんだけど、何でか今も同じ総務で働いてるんだ」
リーフ  (それはただ単に、貴方を追って入ったんじゃ)
アゼル  「たまにこうやって訳のわからないセリフを言いながら襲って来るんだよ。いい加減扱いにも慣れたけど。
      普段は人の2倍仕事の出来る、凄い奴なんだけどね」

デルムッド「おいレスター、なんかこの人お前に似てないか? 親戚?」
レスター 「止めてくれ、自分でもそう思ってちょっと怖かったんだから」

ディアドラ「あらあら、またレックスさんが焦げてらっしゃるのね。
      ダメよアゼルさん、生徒さんの前で人を燃やしては」
アゼル  「あ、すみませんディアドラさん。ついうっかり」

リーフ  (二人とも笑ってるけど怖ぇ〜!)
ディアドラ「こんにちはセリスさん、お兄様の具合はいかがかしら? お風邪を召されたと伺ってますけれど」
セリス  「はい、昨日よりは元気になったって朝言ってましたから、明日にはもう出社出来ると思います」
ディアドラ「そう、良かった」

デルムッド「……セリス様とディアドラさんもそっくりだな……」
リーフ  「ですよね〜。僕も昔から不思議で仕方ないです」
レスター 「確かに……。だけど、その手の話はこの街で言い出すとキリがないぞ。アゼルさん、そろそろ見学の方お願いします」
アゼル  「あ、うんうんごめんね! 皆こっちだよ!」

438社会科見学5:2010/06/10(木) 15:48:33 ID:qrVco7+j
リーフ  「出来ました〜」
アゼル  「早いね、ちゃんと確認までしてくれた?」
リーフ  「合ってますよ、ほら、元の資料と、出力したデータとで赤ペンチェック済みです」
デルムッド「こっちもあがりです」
アゼル  「ありがとー。凄いな皆、今の子はパソコンなんて使えて当たり前なんだねぇ〜……っていうかごめんね? 仕事させちゃって。
      見学、なんて言っても社内じゃ皆デスクワークだからなぁ。まさか会議を見学してもらう訳にもいかないし」
セリス  「でも色々会社の中を見せてもらえて楽しかったですよ。今も実際やらせてもらえて、勉強になってます」
レスター 「ただのデータ化ですけどね」
アゼル  「いやいや、これも立派な仕事だよ。……全く、それもこれも兄さんが紙媒体廃止、とか急に言い出すから……。
      仕事を増やされたこっちはたまったもんじゃないよ。週末遊びに行く予定だったのに……」
リーフ  「デートですか?」
アゼル  「うん、そう……って、何言わすんだい」

アルヴィス「ほう、そうかそうか。……一体いつの間に、どこの馬の骨と!?」
アゼル  「そりゃ……って、ひぃっ! 兄さん!? 何で総務にいるんですか!」
アルヴィス「レックスか! レックスだな!? アゼルを陥れる疫病神がぁ〜! 今度こそ息の根を止めてやる!」
アゼル  「違いますって! ってか何でデートって言ってるのに男が出て来るんです!?」
リーフ  (ここんちの兄弟も何だか大変そうだな……)

オイフェ 「セリス様」
セリス  「あ、オイフェ、お帰り。何でそんな小声なの?」
オイフェ 「そろそろお暇しましょう。社長には話が付きましたので」
レスター 「オイフェ先生、あのお二人は放っておいてよろしいので?」
オイフェ 「ああ、アゼルさんは魔法防御が高いから大丈夫だと思うが、頭に血が昇ったアルヴィス氏と渡り合えるのは基本
      ティルフィングを持ったシグルド様だけだ。早く逃げないとお前達は焼け死んでしまうぞ」
デルムッド「焼け死ぬって……。なんつう会社に見学に来させんですか」
オイフェ 「普段はとてもいい方ばかりなんだ!」
デルムッド「普段……ねぇ」
リーフ  「い、いいから行きましょ、アルヴィスさん、なんか凄い装丁の魔道書持ってる」
セリス  「あれが有名なファラフレイムか〜」
リーフ  「セリス! 早く!」

439社会科見学6:2010/06/10(木) 15:49:15 ID:qrVco7+j
セリス  「あ〜、面白かった」
リーフ  「……ホントセリスは精神が強いよね……。何事にも動じないっていうか」
セリス  「あ、そうだ! ねぇリーフ、今度僕達だけで、シグルド兄さんがちゃんといるときに見学に行こうよ。営業の方は見られなかったしさ〜」
リーフ  「遠慮しとくよ……。元々僕は総務の仕事に興味があったんだもん」
セリス  「えぇ〜! そんなぁ。リーフは足で稼ぐタイプだと思うんだけどなぁ……」

マルス  「やぁ、お帰り。社会科見学はどうだった?」
リーフ  「あ、兄さんただいま。う〜ん、事務を見学っていうか、後半は体験したんだけど。もうちょっとアグレッシブな仕事の方が良かったかな。見学するにはちょっと地味だったよ」
マルス  「アグレッシブか。例えば?」
リーフ  「そうだなぁ……。あ、消防士とかレスキュー隊とか人を助ける系! 今回の見学コースにはそういうのは入ってなかったからな〜」
セリス  「あ、それはいいねぇ。かっこいい!」
マルス  「確かに、リーフが消防士になれれば、(リーフが他人の代わりにこの人でなし〜的な意味で)多くの人を救えるかもしれないね」

おまけ

ティニー 「うふふふ……素晴らしい……」
ナンナ  「ミランダ、そろそろ次に行きたいのですが……」
ミランダ 「参ったわね。ティニー、いい加減そこから離れなさい!」
ティニー 「低コストで大量製作……輪転機、一家に一台欲しいです」
ミランダ 「やめなさい、その機械自体はきっとバカ高いわよ」


440社会科見学:2010/06/10(木) 16:03:33 ID:qrVco7+j
丁度セリスの話題があってよかった……かな?
でもいまいちセリスのキャラがつかめない……。

セリスが年齢を引き下げられてるのは確か、シグルドが兄貴になってるからだったか。
でも19セリスでも良かったと思う。
441sage:2010/06/10(木) 20:39:05 ID:YL04cHEw
セリスってすごく童顔だから19歳には見えないからな・・・
誰か19歳のセリスの話しを書いてくれないかな
442助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 03:13:54 ID:LwC920R+
19歳のセリス・・・・・?
あれ、なぜか想像するだけで鼻血が止まらない・・・・・・・
443助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 11:26:21 ID:LwC920R+
>>434-439

セリスとリーフは同作品だからか仲が良くても違和感がないな
トラキア未プレイの漏れだが面白かったよ
GJGJ

今更だが前スレの>>396の続き投下
444兄弟家の休日24:2010/06/11(金) 11:27:30 ID:LwC920R+
前回までのあらすじ
「んんっ・・・・・・・・
 優秀さん乙・・・・・・・あとミカヤ姉さん自重・・・・・・
 むにゃむにゃ・・・・・」
「ロイ、お前いつまで寝てんだよ!!
 とっととそのマカロフ像ん所にいくぞっ!!」
「ふぁ・・・・・・
 分かったから大声ださないでよピザトル兄さん」



ガサガサ・・・・・・

―――某無人島・森の中にて

太陽も差さないのではないかと思うくらい鬱蒼と茂っている木々
そして大の大人の身の丈程もある草むら
まさに侵入者を拒むという意味で、ここは天然の要塞といってもよかった
しかし、その堅固な自然の壁を、乗り越えて進む男たちがいた・・・・・!


      ,.、   ,r 、    ちゃんと ついてきて くださ〜い
      ,! ヽ ,:'  ゙;
.      !  ゙, |   }
       ゙;  i_i  ,/   // ̄ ` 〜 ´⌒/
       ,r'     `ヽ、.//  樹 海  /                 , -- 、_
      ,i"        ゙//─〜 , __ ,─´            , -- 、_   i・,、・ /
      ! ・    ・  .//            , -- 、._  i・,、・ /   ゝ____ノ
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445兄弟家の休日25:2010/06/11(金) 11:28:37 ID:LwC920R+
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
「な、何が楽な小道だ・・・・・
 聞いてた道と全然違うじゃねえか・・・・・・!!
 おいロイ、どうなってんだ!?」
「わ、分からないよ!!
 でも、さっきアイク兄さんと来た時はこんな険しい道じゃなかったよ!!
 草もなかったし、もっと日が指してたし!!」

現在彼らが進んでいる道は、1メートル以上もある雑草で覆い尽くされているという状況だった
これではヘクトルが文句を言うのも仕方がないというものだ

「最早道というよりただの草むらだよね。
 野生のポケ○ンでも出てきそうだよ」
「他作品に関する発言は自重しろ。
 ・・・・・ともかく、俺達は進むしかない」
アイクがそういって他の兄弟達を励ますが、
無人島に上陸してからの疲れのせいか、皆の士気は上がらない
これ以上無理に先に進んでもだめだと判断したアイクがいったん皆に休憩をとらせる
その間に、なんとかして進みやすくできないかと考えを巡らせる

(これは困った・・・・・。
 俺1人なら先に進めるが、あの像は力押しではだめだ・・・・。
 なんとか全員で楽に進めないものか・・・・・・・・・・はっ!!そうか!!!!)

「これだ!・・・・・・・ぬぅん!!」
ズバババッ!!


彼の出した結論とは・・・・・・・すなわち、草刈りだった
最も、剣の衝撃波で2m近い叢を切り飛ばす行為を草刈りというならばの話だが

「な、なるほど!!草を刈って進めばよかったのか!!
 流石アイク兄貴だぜ!!」
「それ位誰でも分k(ry」
「リーフ兄さん、そこは分かっててもツッコんじゃだめだ!!」
リーフが余計なことを言う前に、ロイとアルムが洗練されたコンビネーションでリーフの口を封じる
伊達に今まで兄の暴挙の尻拭いをしているわけではない
446兄弟家の休日25:2010/06/11(金) 11:29:29 ID:LwC920R+
「と、とにかく・・・・・多少時間がかかっても草を刈りながら進むしかないね」
「ちっ、面倒だが仕方がねえか・・・・・・」
「でも、アイク兄さんは衝撃波で一気に刈ってくれるから楽勝だよ、きっと」

「でも、頼りっぱなしじゃあ駄目だよ。
 それに、全員で一気に刈ったほうが早く進めると思うよ」
「よし、じゃあ一斉にいこうか!!」
つ トルネード
つ 封印の剣
つ ファルシオン
つ ヴォルフバイル

そして締めはアイクの・・・・・

「ぬぅん!!」
「アーーーッ!!コノヒトデナシー!!!」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」


・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・


「よ、よし、森を抜けたぞ!!」
「長かった・・・・・・」

とまぁ、そんなわけで・・・・・・
途中リーフがアイクの攻撃に巻き込まれたり、
ロイがわざとヘクトルに攻撃したり、
アルムだけ草むらに取り残されたりと色々あったが・・・・・・・・
一同は、なんとかマカロフ像の前までたどり着くことに成功した
447兄弟家の休日27:2010/06/11(金) 11:30:19 ID:LwC920R+
「しかし・・・・・・
 この間は気がつかなかったが、確かに体が重い感じがするな」
「ああ。
 なんか地面に寝そべってだらだらしたい気分になってくるぜ」
「やっぱりマカロフさん・・・・じゃなくてマカロフ像が原因っぽいね」
「よし、とりあえず遠距離攻撃できる奴ら全員で攻撃してみよう」

ロイッ封印の剣ッ!
ヘクトルッ手斧ッ!
リーフッ光の剣ッ!
アイクッ神剣ラグネルッ!
アルムットクニナシ・・・ジャナクテハガネノユミ!


カキーン!×5
NO DAMAGE!

お約束とでも言うべきなのだろうか
皆の一斉攻撃にもかかわらず、マカロフ像には傷一つ付かなかった

「予想はしていたが・・・・・・やはり効かないか」
「効いてないっていうより・・・・・何かに弾かれている気がする」
「近づかないとこれ以上強力な攻撃はできそうにないね」
「でも、これ以上近づいたらさっきのぼくの二の舞だし・・・・・・・」

「・・・・・ぉぃ・・・・・・・・」

「よし、こうなったらひさびさのリーフ兄さんのブラザーアーチで・・・」
「おお、それならいけそうだな」
「ちょ、当人の意見は無視ですか!?コノヒトデナシー」

「おい・・・・・・・」
448兄弟家の休日28:2010/06/11(金) 11:32:26 ID:LwC920R+
「まぁ、冗談はおいといて・・・・・・」
「こんな時にリアルな冗談やめてよ!!コノヒトデナシー!」

「おい!!」

「「「「「うるさいよ(ぞ)!!!」」」」」

「あ・・・・・すいません・・・・・・
 って、なんでやねん!!いい加減こっち向けや!!!」

「さっきからうるさいよ、ヘクトル兄さん」
「俺じゃねーよ!!アイクの兄貴だろ!?」
「いや、俺ではない」
「え?じゃあ誰?
 このメンバーで今みたいな口調でしゃべるのはヘクトル兄さんだけじゃ・・・・・」

ようやく自分達の他に誰かがいることに気がついた5人
しかし辺りを見回しても、それらしい人物は見当たらない
先ほどから話の中に入ろうとしている人物
それは、アイクでもヘクトルでもロイでもリーフでもアルムでもなかった

「おーい、さっきから話かけてくるお前!
 一体どこにいるんだ!」
「さっきから、あんたらの前にいるよ・・・・・・」
「・・・・・・?」

と言われても、目の前にはマカロフ像しかない
頭上に?マークを浮かべる5人
そんな中、末っ子のロイは、ただ1人この声の正体に気がついた
しかし、その答えは彼がその答えを口に出す事を躊躇うほどに、あまりに非現実的だった
「あ、あのさ・・・・・」
「どうした、ロイ」
「も、もしかして・・・・・・さっきから喋ってるのって・・・・・・」
449兄弟家の休日29:2010/06/11(金) 11:35:07 ID:LwC920R+
「このマカロフ像なんじゃ・・・・・・」

「「「「な、なんだってーーーーーー!?」」」」
「そ、そんな馬鹿な!!!
 もしそんなことがあったら、僕は問答無用でアイク兄さんの奥義に我が身をささげるよ!!!」

「その通りだ」

天↑空↓!
「アーッ!コノヒトデナシー!!」


そして、リーフが復活した所で・・・・・・
「正直まだ信じられんが・・・・・・
 お前が意思を持って喋っている事実には変わりないようだ」
「やっと分かったかよ・・・・・・この屑どもがぁ!!!」
「性格はマカロフさんと似ても似つかないね・・・・・・」
「マカロフ?誰だそりゃ?
 俺はこの島の番人の1人!ここを通りたければ俺を倒して行きな!!」
「番人だと・・・・・!
 ならば、やはりお前がこの脱力オーラを出しているのか!?」 
「その通りだ。
 この島は我が主人のもの、何人たりとも通すなと命令を受けている」

口調はしっかりとした意思が感じられるが、
外見は寝っ転がってるマカロフそのものなので周囲の雰囲気から異様に浮いていた 
製作者の意図が非常に気になる所だ
450兄弟家の休日30:2010/06/11(金) 11:38:27 ID:LwC920R+
「俺達はこの島を荒らすつもりはない。
 ただ、脱出のために使えそうなものがないか調べたいだけなんだ」
「それは不運だったな。
 だがあいにく、俺はだれも通す気はない。
 客なら通せと言われているが、面倒だから誰も通さないことにしているんでな」
「それって門番失格じゃん・・・・・・」
「だって見分けるの面倒くさいし」
(((変な所だけマカロフさんとそっくりだーーーー!!!)))

そして・・・・・・

「どうしよう・・・・・・」
「弱点とかあればいいんだけど・・・・・・」

その後の十分間の説得にもマカロフ像は応じなかった
強行突破しようにも、無効に間接攻撃は効かず、近づくだけで力が抜ける・・・・・
一度作戦会議を(マカロン(仮称)の前で)行うことにしたようだ

「弱点ねぇ・・・・・・」
「うーん・・・・・・・弱点かぁ・・・・・・」
「ふんっ、ふんっ」
「・・・あえてつっこまないけどさ、なんでアイク兄さんだけ話に加わらないで素振りしてるの?」
「こういう頭を使うのは性に合わん」

(うーん・・・・・・弱点・・・・・・弱点かぁ。
マカロフさんにこの像はよく似ている・・・・・。
なら、ひょっとして弱点も・・・・・・!?)
「そうか!!分かったぞ!!」
451兄弟家の休日31:2010/06/11(金) 11:41:22 ID:LwC920R+
「ど、どうしたのロイ!急に大声出して・・・・・」
「アイク兄さん、ちょっと耳を貸して。ここで・・・こうして・・・ゴニョゴニュ・・・・・」
「なるほど・・・・・試してみる価値はあるな」
「じゃ、早速だけど頼んだよアイク兄さん!」

アイクは1人、マカロン(仮称)に近づけるだけ近づく
ちなみに肝心のマカロフ像はというと、長い作戦タイムに飽きたのか
ぐっすりと眠っていた・・・・・
それでいいのか、番人!!!

「おい、起きろ」
「んあ?まだいたのかあんたら・・・・・・。
 何回言われたってここは通さねぇって」
「賭けを、しないか?」
「・・・・・何だと?」
(よし・・・・!!声の調子が変わった・・・・・・!!!)
ロイの考えた作戦とは単純明快
マカロニにギャンブルをしかけ、勝ったら通してもらうというものだ
もし中身がマカロフならば、ギャンブルと聞いて断るはずがない


そしてロイの思惑通り・・・・・・

「・・・・・話だけでも聞こうか」
「こっちが勝ったらそこを通してもらう。
 お前が勝ったら俺達を好きにすればいい」
「それじゃ俺にメリットがないな。
 俺はお前ら全員、今すぐ気絶させることだってできるんだ」
452兄弟家の休日32:2010/06/11(金) 11:44:58 ID:LwC920R+
「・・・・・・逃げるのか?」
「何だと?」
「勝負から、難癖をつけてやりもせずに逃げるのかと言っている」
「ふん・・・・・・そこまで言われて引き下がるわけにはいかねえな。
 いいぜ。種目はなんだ?」
「互いにハンデがあるし、道具もない。
 とりあえずじゃんけんでどうだ?」
「賭け対象の割にしょぼい気がするが・・・・・・まあいいだろう」
「それじゃあ、少し脱力を弱めてくれ。
 多少近づかないと相手の手が見えん」
「構わないが・・・・・妙なことは考えるなよ?」
そういってマカロン(仮称)は、近づける程度にまで怠けオーラを弱めた
アイクもそれを待って、像へと近づく

「ではいくぞ・・・・・」
「来い!!」

そう言って、二人は相手に向き合う
空気が殺気を含んでピリピリし出す・・・・・・



「「じゃんけん・・・・・・・」」
「「ぽん!!」」
453兄弟家の休日33:2010/06/11(金) 12:08:21 ID:LwC920R+
アイク つ パー
マカロン つ グー

「か、勝ったー!!」
「よっしゃ!!流石アイク兄貴だぜ!!!」
「・・・・?でもマカロフ像の様子がおかしくない?」
「言われて見れば、手をおさえて痛みを堪えているように見えるね」
リーフの言うとおり、マカロフ像は出した方の手をまるで庇うかのように押さえていた
その表情は苦痛を堪えているかのように歪んでおり、アイクのほうを睨みつけている
「貴様っ・・・!
 イカサマをしたな!!」
「・・・・・・・・・・」

マカロン(仮称)の告発にも、アイクは微動だにしない
それにしても一体アイクは何をしたのか?
時は、両者が互いの手の内を見せあうコンマ数秒前までさかのぼる・・・・・・

アイクの日頃から鍛えられた鋭い反射神経は、
マカロンが出す手をほんの少し早く彼に教えていた

(むっ!チョキか・・・・・このままでは負ける!)

しかし今からグーに変えるのは間に合いそうもない
そこでアイクは、出したパーでそのまま相手の指2本を掴み・・・・・

バキッ!!

・・・・・・へし折ったのだった
454兄弟家の休日34:2010/06/11(金) 12:12:14 ID:LwC920R+
「・・・・・あれはイカサマではない」
「よくもそんなことが言えるな!
 あれだけのことを堂々としておいて・・・・・!!」
「俺がお前の手を変えたのは、お互いが手を出しきる前の出来事だ。
 お前は、とっさに逆の手でチョキを出すこともできた・・・・・。
 しかし、お前はそれを怠った。・・・・・・お前の負けだ」
「く・・・・・くっそぉおおおおおおお!!!」
ガラガラガラ・・・・・・

悔しげな叫び声を上げながら、マカロフ像は音を立てて砕け散った
「なんで!?別に何もしてないよ!?」
「細かいことは気にするな。お約束ってやつだ」
「・・・・・・やはりこのような勝ち方は好かんな」
「ごめん、アイク兄さん。
 これくらいしか思いつかなくて・・・・・・」
そう、先ほどの策を思いついたのは、アイク本人ではなくロイであった
マカロフと同じく、運が悪いのならば負けることはない
しかしアイクの反射神経ならば、あわよくば運で負けていても勝つことができるとふんだのだ
「いや、気にするな。
 今は俺のプライドよりも、家族全員の脱出を優先すべきだ。
 それに実際、お前の策がなければ負けていたしな」


(・・・・・・ううん。アイク兄さんが最初から実力で勝負していたら、きっと勝ってたよ。
 普段から、兄さんはいつも最初は必ずグーを出してた。
 ・・・・・・兄さんは僕の作戦のために、相手の指を握りやすいパーを出してくれたんだね)



難関のマカロフ像を無事突破したアイク、ヘクトル、リーフ、アルム、ロイの5人
果たして、この先に待つのは希望か絶望か・・・・・
そして、島から脱出することはできるのか
兄弟家の受難は続く・・・・・・
455助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 13:44:29 ID:N3qrBSnF
>>443-454
まず>>444のAAで吹いたが、
それ以上にアイクwwwちょwwwwおまwwwwww
GJ!

…何でこのネタを見るとLOSTを思い出し(ry


そういえばもう後30MB…そろそろ次スレの時だなぁ
456助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 13:55:46 ID:HNBk3rO0
>>443-454
アイクが兄弟家ジャンケン最弱かwwwww
毎回グーの上、癖を見抜かれてちゃかてねぇwwwwww
GJ、続きも楽しみです!

…次スレ立てようと思ったらスレ立て規制…orz
どなたか立てていただけるとありがたいです。

ネタの続き投下したいけど容量が微妙…

457紋章町への移民? 1/2:2010/06/11(金) 14:36:34 ID:N3qrBSnF
【※注意】
【ソースはあるとはいえ、新・紋章の謎の新キャラに関するネタバレを含んでいます。
 知りたくない人は次のこのレスの続きと、次のレスをスルー推奨でお願いします】NGワード:移民

…発売直後のネタバレは厳禁だけど、こういう発売前の情報ネタは問題ないよね?>>346みたいな感じで…。


マルス  「そうか、マリク、教えてくれてありがとう(電源ポチッ
      ふむっ…やってくるのは8月の中旬以降か…」
ロイ   「どうしたの兄さん?」
マルス  「いやね、新キャラが紋章町に移民してくる事について、
      電話を受けてただけだよ」
マルス以外「「「な、何だってー!!!」」」
ヘクトル 「新キャラが来るってマジかよ!?」
リーフ  「その新キャラはお姉さんかだけ詳細にスリーサイズ込みで教えろやこの裏切り者おおおぉぉぉ!!」
ロイ   「兄さん色々と日本語おかしいよ!?」
エリンシア「ユミルさんみたいなKINNIKU質なキャラは居ますかハァハァ」
アイク  「手合わせ出来る強い奴が居ないかだけ教えてくれ!」
マルス  「ちょ、み、皆落ち着いてよ。一から順に説明していくからさ!」

マルス  「まず一つに紋章町においての移民が何なのか、それを説明するよ。
      このネタだけの設定になるけど、勘弁して欲しい」
他一同  (このネタだけの設定…?)
マルス  「まず移民というのは、最新作に登場する新キャラ達の事を指すんだ」
ロイ   「メタ的に言うと新・暗黒龍のアテナさんやノルンさん、ホルスさんの事?」
シグルド 「いつの間に遊戯王のモンスターが移住してきてたんだ?」
アルム  「はいはいワロスワロス」
マルス  「そうだねロイ。そういう人達だよ」
リーフ  (正直嫌気が差したり命の危険を感じて出て行く人ばっかりで、
      紋章町に移住したがる物好きなんて居ないと思ってた…)
アイク  (そうなのか?)
セリカ  「兄さんがその原因の一部でしょ!?」
マルス  「はいはい二人とも静かにして!!」
アイク  「むっ…」セリカ「はい…」
マルス  「2008年の9月頃(このスレで言えば新暗黒龍ネタが解禁された辺り)にも
      7人程移民してきたんだけど、今回も8月の中旬辺りに何人か来るそうなんだ」
ロイ   「さっき電話でそう教えられていたよね…」
458紋章町への移民? 2/2:2010/06/11(金) 14:38:46 ID:N3qrBSnF
リーフ  「早く要点を言うんだ!お姉さんは居たのか!?」
エリンシア「我慢出来ない子はぶっ飛ばして差し上げますわ。つアミーテ」
リーフ  「アッー!」
リン   「マルスはその人達に会った事があるの?」
マルス  「うん、一人はね……紫髪の女の子だよ。
      確か名前はカタリナと、言ったかな?」
エフラム 「見た目はどうだった?幼かったか?」
ヘクトル 「まず先にそれを聞くお前自重」
マルス  「そうだねぇ……第一印象としては、
      ルーテとオルエンを足して2で割った様な感じだったね。
      紫髪に染めた黄○の○陽のシバと言った方が分かりやすいか」
エリンシア「会って是非お話してみたいですわね…」
マルス  「後名前を知る事は無かったんだけど、金髪のお姉さんも居たね」
リーフ  「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!」
マルス  「他にも居ただろうけど、今の所それだけだよ」


ミカヤ  「所で何で彼女達は8月の中旬なの?…7月15日以降じゃないの?」
マルス  「このスレの暗黙の了解(>>265-266)として、
      新作のネタバレは発売から一ヶ月は厳禁だからだよ」
ミカヤ  「裏話自重」


【ソース】
【DS】ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 part4、レス17
ttp://2ch.jpn21.net/Imgboard/01/data/img20100609183129.jpg
459歴代FE主人公が兄弟だったら 27章:2010/06/11(金) 15:53:25 ID:HNBk3rO0
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という
前提で彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1272605279/

関連スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/x3/1267618303/l50
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1246365233/l50

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
460助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 15:56:01 ID:HNBk3rO0
もう一度次スレ立て試そうとして素で間違うアホっぷり…orz
しかも立てられない…スマソ

>>457
発売前情報ならいいんじゃないかな?
461助けて!名無しさん!:2010/06/11(金) 22:50:45 ID:XWgL4whT
>>444
まさかのミッフィーwww
462助けて!名無しさん!:2010/06/12(土) 12:17:57 ID:7OW3OQeg
>>444まさかこのスレでミッフィーを見る事になるとは思わなかった件
463462:2010/06/12(土) 13:05:15 ID:7OW3OQeg
次スレ立てようとしたけど、●が必要・・・だと・・・!?
スマン、次スレは他の人にお願いするorz

ちなみに関連スレの「歴代主人公が兄弟だったら」スレ(一番目のリンク)は、
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/x3/1276175204/l50が最新だよ
464助けて!名無しさん!:2010/06/12(土) 15:44:35 ID:o0rpL8TY
やってみたけどスレ立て規制にかかったのだぜ…

●が必要って仕様変更されたのか!?
じゃあスレ立て代行スレに頼んでみてもだめかな…いったい何があったんだ…

どなたか立てられる人お願いします…
465助けて!名無しさん!:2010/06/12(土) 20:58:27 ID:0AMbGdsj
立てたぞ

http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1276343595/

関連スレはジョジョの方は落ちてたので省略した
不備があったら補足宜しく頼む
466助けて!名無しさん!:2010/06/12(土) 22:18:53 ID:xxeSqEoc
>>465
スレ立て乙です!!
467助けて!名無しさん!:2010/06/13(日) 22:49:30 ID:JBZO6FgT
埋めついでにちょいと提案

「この流れに乗りたいけど規制中だよこの野郎」って人のために、
保管庫の掲示板に代理投下用のスレを作ろうと思うんだけど、どうかな?
468助けて!名無しさん!:2010/06/13(日) 23:05:16 ID:zjXEUAsS
>>467
自分はいいと思いますよ
規制長いですからねぇ・・・・・・
469助けて!名無しさん!:2010/06/14(月) 12:26:39 ID:n6jWlYhP
>>467
シグルド「私はその案に酸性(賛成)、油性、アルカリ性!…なんちゃってな(ププッw」
470助けて!名無しさん!:2010/06/14(月) 13:28:53 ID:uDEQDdRo
【審議中】
    |∧∧|       (( ) )   (( ) )  ((⌒ )
 __(;゚Д゚)___   (( ) )   (( ⌒ )  (( ) )
 | ⊂l     l⊃|    ノ火.,、   ノ人., 、  ノ人.,、
  ̄ ̄|.|.  .|| ̄ ̄   γノ)::)  γノ)::)   γノ)::) 
    |.|=.=.||       ゝ人ノ  ゝ火ノ   ゝ人ノ
    |∪∪|        ||∧,,∧ ||∧,,∧  ||  ボォオ
    |    |      ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
    |    |      ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
   ~~~~~~~~     | U (  ´・) (・`  ). .と ノ
              u-u (    ) (   ノ u-u
                  `u-u'. `u-u'
471助けて!名無しさん!:2010/06/14(月) 16:31:37 ID:3XlvZu8L
俺もそれいいと思う
規制は長引くとホントに長いからな…

ついでに埋め
472助けて!名無しさん!:2010/06/14(月) 17:15:11 ID:9vKxS2yi
>>467
大☆賛☆成

三ヶ月も規制が続いたことのある俺が通りますよ
473助けて!名無しさん!:2010/06/14(月) 21:13:11 ID:hmNmx9E5
>>469-470
            (:、ト.ハrハ,ィ、,.        ┌────────┐
          ニ三>ァ::::::::::::::て         │シグルドは     │
           ,.イl彡}:::rヘ::::::::::f         .| 風になった──   .|
         /l:::::/ハtぇtチ「 r)!_       └────────┘
.         /:::| トイ __', -  ハ;j \        __
    , イ:::::::::::/ | \:ノー '__/ //ヽ     , '´    ̄\
  /´  \:/ /´:l  ` ̄ _,. ,..-─-\___/  ,. '´ ̄、_  `ヽ
. ノ     /  /::::::::\-‐ 二..,,_/:::/   ハ、___/  __,.ィ´ ̄ `ソ
 } ノー- /   |、::::::::::::: ̄:::::::::::::::/|    ∧.___/._,ノ     /
 `ー‐‐'‐---‐l::::::フ丁¨`ヽ;:::::¨´/ヽ人 / }    「     /
.          l\/l¨ヽ:::::::\::::i:::::::::|  l  /l     |   /
          V::::i'ヽ;___〕::::::ノ:::::ヽ/l  l  } |     \/
           ∨:i-‐l、_::)::::l::::::f´  ヽ_入_j ヽ
          ,小ト-}、::::):::://:{  i  ノ   | ┌─────────────┐
           〈:::\r‐--‐::'::/::/ハ  ! i   i  .| 兄弟が無意識のうちに      |
          }\:::丁´ ̄::::://:::|  i l   ,'   | とっていたのは            |
             ):::`干¨: ̄::::/:::::ノ  l、l  _/   | 「敬礼」の姿であった      │
.           |:::\:l::::::;::::'´:::::::::::::|  !:: ̄::l   | ─────────       |
            |::::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::i. !:::::::::l   .| 涙は流さなかったが         |
          l::::::::::|:::::::::::::::::::::::::__/i:::::::::j_   | 無言の男の詩があった──  |
             ;:::::::::l:::::::::::::::::::::〈:::::ヽ`ニフヽ〉   | 奇妙な感動があった───   .|
           V::::::l:::::::::::::::::::::::ヽ:___/    └─────────────┘
474467:2010/06/14(月) 23:56:37 ID:ssPc+aUT
反対がないようなので立ててくる

賛成してくれた人たち、ありがとう
475牢獄:2010/06/15(火) 00:12:34 ID:hzJ8Vydj
埋めにネタ投下、軽い下ネタあるので苦手な人は避けてくれ

リーフ「なんたることだ! またしても!?」

朝の忙しい時間…トイレに駆け込もうとしたリーフが見たものは…
トイレの前に並ぶセリス、ロイ、シグルド、セリカ、ヘクトルであった。
まさに>>79-80の悪夢の再現だ。
あの時はギリギリまで便意に苦しんだ上トイレットペーパー無し、
あげくに教室に突然レスキューされ、
尻も拭けていない上に下半身裸の姿をナンナ達やクラスメイトに見られる羽目になった。
リーフ「くぅ…あの時僕がどれほどの恥辱を味わったか…未だにナンナ達からも言われるし…
    この体験は数十年経ってクラスの同窓会とかやった時も<<そういやあの時リーフが…>>
    みたいな感じで一生言われるんだ…orz」

このままではあの時の二の舞…以前にもれそうだ。
リーフ「ふおっ!?…だがしかーし、同じ轍は踏まない!
    そもそも僕は前々から思っていたんだ! 15人もの大家族なのに…しかも新作が出るたび増える可能性があるのに…
    家にトイレが一つしかないのはおかしいと!」
シグルド「いや…増設にもお金がかかるしなぁ…」
ヘクトル「いいから並べよ」
リーフ「その必要なし!」
セリス「どうしたんだろ?リーフ…急に庭に出て行って…」
ロイ「まさか庭でする気じゃ…」
セリカ「庭のアルムの農園を汚物で汚すなんて許さないわ!!!」
ヘクトル「いや、肥料になんじゃね?」
セリカ「…それで育った野菜を食べたいの?」
ヘクトル「…絶対いやだな…しかしよ…追っかけようにもここは動けねぇ…その間に並ばれたらたまんねぇよ」


庭の片隅にはリーフが粗大ゴミ置き場から拾ってきた仮設トイレが設置されていた。
よく工事現場や屋外のイベント時なんかに設置されるあれである。
リーフ「これで安心! さよならトイレ行列!」

ガチャッバタン!

〜 しばらくお待ちください 〜

リーフ「ふぅ…すっきりした…ふふふ、もちろんトイレットペ−パーもしっかり用意しておいたさ!」
尻を拭いてほっと一息。
リーフ「さて…じゃあ…あれ? 扉が開かない!? か…鍵が壊れたっ!?
    誰か…誰か開けてーーーーーっ!?」

所詮捨ててあったトイレ…すでに鍵の金具が曲がっていたのだ…トイレに飛び込んだ時、勢いよく閉めた拍子に引っかかったらしい。
破壊して脱出しようにも武器は部屋に置いてきてしまった…
しかもここは庭、騒いでも家まで聞こえない!?

リーフ「誰か、誰かヘルプミーーーーーー!?」
476牢獄:2010/06/15(火) 00:13:29 ID:hzJ8Vydj
〜 学校の教室 〜

ミランダ「リーフ来ないわねぇ…ケータイに電話しても出ないし」
ナンナ「ま…まぁそういう時もあるわ…」
ティニー「レスキューしないんですか?」
ナンナ「この間みたいになっても嫌だし…」
ティニー「ああ…あの時の…ちっちゃくて可愛かったですよね。
     今度描く18禁同人誌の参考になりました」
ナンナ「…子供の時にお風呂とかで見た兄様やアレスのよりずっとちっちゃかった…」
ミランダ「あ…あーまぁ…その話は置いといて…ほっときゃ来るわよ。
     あるいは学校エスケープしてトラキアあたりで追いはぎでもしてるんでしょ。
     いつもの事じゃない」


〜 夕方 〜

リーフ「誰も来ないよーコノヒトデナシー…叫び続けて疲れた…しょうがない…寝よう…」
アルム「今日は学校が長引いたな…ん? 庭の隅にトイレ?誰が置いたんだろ…
    開かないな…壊れてるのか…まったく誰か知らないけど人の家の庭に勝手に粗大ゴミを捨ててくなんて」
壊れている事からゴミと判断したアルム。
元々ゴミ捨て場から拾ってきたものなので間違ってはいない。
アルムはトイレをリヤカーに乗せて粗大ゴミに出しておいた。

〜 夜 〜

セリス「リーフ帰ってこないね…」
マルス「またトラキアあたりで何日か追いはぎしてくるんだろ。よくあることじゃないか」
ヘクトル「心配ない心配ない、人類が絶滅してもゴキブリとリーフは生きているって」
セリス「それもそうだね」

3日後…

〜 ゴミ捨て場 〜

リーフ「腹減った…開かない…誰か…やばい…このままではトイレの中で朽ち果ててしまう…なんとかしないと」

5日後…

リーフ「ガジガジ…齧り続けて早二日…ようやく鍵がぐらついてきたね…時間はかかったけど僕の歯は強いなぁ」

結局リーフが鍵を食い破って脱出したのはトイレに閉じ込められてから一週間目のことだった。
飢えたリーフはゴミ捨て場の生ゴミの中から食えるものを食って満たされるとあっさり元気になりいつもどおり登校するのだった。

リーフ「これしきの逆境慣れたものさ。だけどいっておかなきゃ落ち着かないや。
    コノヒトデナシー」

おわる
477助けて!名無しさん!:2010/06/15(火) 12:26:27 ID:vTV12MS6
>>475-476
注意書きしてるからいいけど(?)、ちょっと内容を自重しようぜ
…しかしリーフはすでに超人の類だな
478助けて!名無しさん!:2010/06/15(火) 14:35:14 ID:ZC7V8A/5
>>475-476
うん、ちょっと内容があれかもしれん
面白くしようとしてるのは分かるけど・・・・・・
ま、自分的には全然おもしろかったから良かったけどな!

479助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 11:16:36 ID:Spb2toOk
ビラク「へっきゅんとラブラブして埋めようと思ったら逃げられてしまったZE」
エフラム「ビラク殿…何はなくとも隣接ですぞ!」
ビラク「ウホッ…これはいい隣接」

そろそろオレルアンズの時期かな?
480助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 12:47:56 ID:vvW2y+la
いい加減オルレアンズ以外でスレを埋めたい所だが、特に代案が…

シグルド「では私がギャグを言おうか?スレを(親父ギャグ発生時の吹雪で)埋めるだけに…(ププッw」
481助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 12:55:15 ID:2mIeevTJ
どれ、軽く挑戦してみるか

シグルド「ゆくぞ!リーフの光の剣が傷薬の役もこなせる理由をしってるかい?
     リーフ…リフだからさ!」

だめだ…自分のセンスの無さに涙がでてきた
482助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 14:50:40 ID:vvW2y+la
シグルド 「インドカレーはとてもかれー!」
     「ふとんがふっとんだ!」
     「ユキノオーの進化前はゆきのおーい地帯に出てくるぞ」
     「ぞうは重いぞう〜」
     「アルヴィス、空手をならってるからっていい気になるな!」
     「ヒーニアスは日に日ーに明日のエイリークとのデートの事が気になってきている」
     「イシュトーは「最近だるいっしゅ」とー愚痴をこぼしている」
     「時計はちゃんとポケットに入れとけい!」
     「アイクは子供の頃は愛くるしかったと母上はよく言っていたものだ」
     「ねぇディアドラ、こい(恋)する事ってこい(故意)には出来ない事の一つだよね」
     「北海道はでっかいどう!」
     「シャレは後でいいなしゃれよ!」
     「サムトーが氷竜が出てくるステージで寒とー(寒そう)にしている」
     「メタモンが出てくる草むらってつめた(い)もん!」
     「アルムがあるむらへと立ち寄ったぞ」
     「暗黒竜プレイヤーの気持ちを代弁しよう。マルスがクラスチェンジ出来なくて困るっす!」
483助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 15:49:10 ID:bia3A4az
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484助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 16:23:30 ID:n1p9V3HZ
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485助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 16:25:54 ID:n1p9V3HZ

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                      mmmmmmmmmmmm、  フレリアからきました
                     /ニYニヽ/ニYニヽ /ニYニ /ニYニヽ
フレリアからきますた  /ニYニヽ0)(0) (0)(0)/ニYニヽ / /ニYニヽ
           /ニYニヽ  / (0)(0/ニYニヽ / (0)(/ニYニヽ / (0)(0)ヽ<エイリーク愛してる
                   ,.r - ‐ー- 、 _                                 
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486助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 16:28:40 ID:n1p9V3HZ
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.            !、,| ;ヘェッi   'でア   V ,i! ,i  i!<エイリークが逃げていったのだが何がいけなかったというのだ?
             i!i i |          .i! ノ  ∧  いや…あれは照れてしまったのだな。いわゆるツンデレというやつか
              !、. !、,!          ,t' iヘ, i .i
                 i!___        .ノ ,! ! ! .i i
                  i −一;    ∠____ヘ. i iリ
                  iヘ. ー   /|┌‐‐‐‐ヽヽ i`
               ,,,_,,,_ |i ヘ  /  |. \   )人 !,,,_,,,_,,,,,

,   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< 馬鹿じゃないの? 死ねばいいのに
  (ターナ)  \_____
  | | |
  (__)_)
487助けて!名無しさん!:2010/06/16(水) 16:31:56 ID:n1p9V3HZ
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          r='~  ノ  / ,:  :  i.     |  i
           /  ,/  /   ,i , i  i     .|  !
        i. / i   ./i   ,i i! i! 人.      i   !
          レ'!  i. / |  /ノ/V`ヽ.\    i   |
.           | | /-、i/レ'_,-‐一''~\\r‐、,|  |
.            !、,| ;ヘェッi   'でア   V ,i! ,i  i!<もういっちょうエイリーク愛している
             i!i i |          .i! ノ  ∧
              !、. !、,!          ,t' iヘ, i .i
                 i!___        .ノ ,! ! ! .i i
                  i −一;    ∠____ヘ. i iリ
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        丶,,,,/           \            ヽ ' , '/;;;;;;;\
                       ヽ    ',,          `'''''''´;;;;;;;;;;;;;;;;;

,   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< 迷惑です!
  (Aリーク)  \_____
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  (__)_)
,   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< もっともっとはっきり断ったほうがいいわ
  (ターナ)  \_____
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  (__)_)
488助けて!名無しさん!
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              ,; -‐ ''^'~    、    `ヽ
             ,r'    ,     i     i\
          r='~  ノ  / ,:  :  i.     |  i
           /  ,/  /   ,i , i  i     .|  !
        i. / i   ./i   ,i i! i! 人.      i   !
          レ'!  i. / |  /ノ/V`ヽ.\    i   |
.           | | /-、i/レ'_,-‐一''~\\r‐、,|  |
.            !、,| ;ヘェッi   'でア   V ,i! ,i  i!<ツンデレキタコレ
             i!i i |          .i! ノ  ∧
              !、. !、,!          ,t' iヘ, i .i
                 i!___        .ノ ,! ! ! .i i
                  i −一;    ∠____ヘ. i iリ
                  iヘ. ー   /|┌‐‐‐‐ヽヽ i`
              ,,,_,,,_ |i ヘ  /  |. \   )人 !,,,_,,,_,,,,,,

,   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< ……私はどうすれば
  (Aリーク)  \_____
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  (__)_)
,   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< なんでここまできっぱり言われてもめげないのかしら…
  (ターナ)  \_____
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  (__)_)