歴代FE主人公が兄弟だったら 25章

このエントリーをはてなブックマークに追加
1モロドフ
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という
前提で彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1264983973/l50

関連スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/x3/1267618303/l50
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1246365233/l50

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2主人公家:2010/03/07(日) 14:46:22 ID:/BXFJunA
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切し、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 フロリーナを気にかけてるがその度にリンに斬られる。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。幼馴染、ツンデレ、電波、ツインポニテな四人娘に引っ張り回されている。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3ご近所さん:2010/03/07(日) 14:49:22 ID:/BXFJunA
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【マリク】【シーダ】
マルスの幼馴染にして、最も信頼する片腕(マリク)と大事なガールフレンド(シーダ)。

【ラナ】
「ラナオウ」の異名をもつ最凶シスター。しかし、セリスの前では恋する乙女であり、
ユリアの宿命のライバル。暁流杖術の使い手。

【ナンナ】【サラ】【ミランダ】【ティニー】
リーフを振り回す四人娘。リーフの事が好きだが、いぢめるのも好き。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ボーレ】
豆腐を愛する商店街の豆腐屋さん、ヨウカンマンもどきなマスコットキャラクターがいる。守備が低い。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る

【サザ&漆黒の騎士】
 ∧_∧
 ( ・ω・)=つ≡つ <ミカヤは俺が守る 『瞬殺』
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪
  サザ

 ∧_∧    ∧_∧
;(д(⊂=⊂≡(・ω・ ) <身の程をわきまえよ 『月光』
 (っ ⊂=⊂≡  ⊂)
 /   )    (    \
 ( / ̄∪    ∪ ̄\)
  サザ    しっこく

【涙目グリーンの居酒屋】
ネタキャラ扱いされている緑髪キャラの憩いの場。
常連は主にウォルト、サザ、セシリア、アーダン、セティ等である。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵
4諸注意:2010/03/07(日) 14:51:20 ID:/BXFJunA
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆  
. ノ___r T !  ゝ 
i_/、」 ~~
5助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 14:57:36 ID:FykCKnSl
>>1
6助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 15:04:41 ID:bpnRe6cY
    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::    …見事なスレ立てだ。
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  >>1乙しよう。
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
7助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 15:09:59 ID:F+ayEN0g
           / ̄ ̄`ヽ; 'ヽ
         ィ   / , 'ヽ  , '   \
      /´.|  //, '/" `ハヾ) ))  ヽ
      |  { 〃 {_{\    /リ| l  |
      |  | レ!小l●    ● 从 , 、|
     く三ゝ レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃Y ノ/ >>1は俺が乙する!
        ン⌒ヽ ヘ  ゝ._)    /⌒i 
      \   \_> 、 __ , イ,、/  /
        \  ミミ三三三彡、'  /
         `ヽ|  ||×||  |  ヽ.〈
8助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 16:13:39 ID:ehqLFMSt
>>1
モロドフ乙!
9助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 16:15:19 ID:VtATM0/F
モロドフww
>>1乙です!
10助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 17:25:26 ID:/2OikjpZ
モロドフwww
スレ立て乙です!>>1
11ジャファル:2010/03/07(日) 18:37:44 ID:NjBPzg/5
モロドフ乙
12助けて!名無しさん!:2010/03/07(日) 19:55:17 ID:ZT9urznn
実はミカヤは>>999に片思いしてるよ
13サザ:2010/03/07(日) 20:45:07 ID:cLsXvpic
この手の小説スレはそこまでのびないからそんなの嘘に決まってる!
14助けて!名無しさん!:2010/03/08(月) 15:22:32 ID:FzVHVLm7
>>7
不覚にも可愛いと思ってしまったんよ
15助けて!名無しさん!:2010/03/08(月) 20:04:00 ID:OikwLQG7
>>14
緑風乙
16助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 09:38:41 ID:SjlJ3F9b
>>7をみたミカヤの感想↓
17助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 13:34:01 ID:RN26/UHs
ミカヤ 「だが断る」

今長編シリアス物SSを書いてるが、
気がつくと所々にギャグを仕込んでいたでござる。の巻
…ホラー気味だけど、問題無いなら明後日投下するよ
18助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 16:39:18 ID:+OBc3GLk
>>1
モロドフ乙!
FE初代軍師の底力を見た気がするよ。

>>17
ホラーネタは過去にもいくつかあったし問題ないんじゃないかな?
心配ならホラー苦手な人に配慮して冒頭に一言入れればいいと思う。
楽しみにしてます!

続き投下します。
このシリーズは百合要素を含むので苦手な方はスルーお願いします。
19ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:40:04 ID:+OBc3GLk


ルネス女学院裏庭。
放課後、裏山に続く道の入り口にエイリーク達3人は集まった。
怪しい泉の調査が目的である。
なんでも落としたアイテムを上位互換の物と替えてもらえるらしい。
各々が投げ込む物を用意している。
とりわけエイリークは家族全員から色々預かってきたらしく、
馬にかなりの大荷物を積んでいる。
「ぶるるるいっ!」
(もう、主ったらわたくし荷物運びなんかしたくありませんのに!)
…当たり前だが3人とも馬の言葉などわからない。
「すごいわねエイリーク、どんなのを持ってきてるの?」
「…とりあえず泉までのお楽しみにしましょう。それよりターナ…
 その…どうしてヒーニアス様がここに?」
エイリークは明らかに困惑していた。
そう、ここにはなぜかヒーニアスがいる。
「そうですわよ!ここは学院の敷地内!
 外部の殿方は立ち入り禁止でしてよ!」
エイリークとヒーニアスの間に立ってガード体勢を取るラーチェル。
「何を言う。エイリークと裏山でハイキングとあってはこの私がいるのも当然だろう?」
だがヒーニアスはどこ吹く風だ。
「あ…あはは、サンドイッチ作ってきたから、今日ばかりは見逃してあげて…
 ほら、何があるかわからないし女の子ばっかりだと心配でしょ?」
その言葉にエイリークもラーチェルも首をかしげる。
いつもなら真っ先にターナがヒーニアスを追い払いそうなものだが…
というか、なぜハイキングなのだろうか?
(ごめん2人とも…特にエイリークごめんなさい…うっとおしいでしょうけどしばらく我慢してね…)

そう…ターナはヒーニアスを泉に放り込むため、エイリークとのハイキングと騙して誘い出したのだ。
ダシになってもらったエイリークには悪いが、どうしても綺麗なヒーニアスにしたいのだ。
20ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:40:50 ID:+OBc3GLk


「ま…まぁターナがそういうのでしたら…ヒーニアス様は弓兵ですから私たちの後ろを進んでくださいね?」
「はははは、万一野犬や山賊が出ても私の弓で射倒してみせよう。大船に乗ったつもりでいてくれ」
胸を張るヒーニアスに対し、ラーチェルは不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「野犬はまだしも学園敷地に山賊なんていませんわよ。第一あなたこのメンバーの中じゃ
 どうみても最弱じゃありませんの。野犬に囲まれてアッー!タスケテエイリーク!と泣いてる姿が目に浮かびますわ!」
恋敵にまったく容赦ない言葉を叩きつける。
スク水がどうの、抱き枕がどうので毎回エイリークをドン引きさせて困らせているこの男には好感がもてない。
海に行った時もいいムードの所を邪魔されているし…
「ま、まぁいいじゃありませんかラーチェル。それよりそろそろ出発しましょう」
エイリークに窘められてやむなくラーチェルは矛を収めた。
4人で山道を進んでいく。
途中野犬(モーサドゥーグやケルベロス)が出たものの軽く蹴散らした。
横合いの茂みから突如現れたため、最後尾のヒーニアスが囲まれてアッー!タスケテエイリーク!となった所を
3人がかりで撃破したのだ。
ラーチェルの冷ややかな視線に対してヒーニアスは、
「ふっ私が囮となったからこそ皆が無傷なのだ。これも計算のうち。
 我ながら見事な策謀の王子よ」
などと自画自賛していた。
ターナは無言で頭を抱え、ラーチェルは珍しく突っ込みを入れた。
「単に逃げそびれただけじゃありませんの!」
エイリークは額に一筋の汗を流しつつも、
「ま…まぁありがとうございますヒーニアス様」
と、一応彼を立てている。内心はどうあれ…
21ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:41:40 ID:+OBc3GLk


しばらく山道を進むと、ややひらけた場所にでた。
そこには透き通った泉が太陽の光を反射して燦然たる煌きを放っている。
「わあ…綺麗な場所ですね…」
エイリークが感嘆の声を上げる。
ラーチェルはエイリークの隣に立つと、
「エイリークと一緒に見るからこそ美しいものをより美しく感じられますわ…」
などと言って2人ではしゃいでいる。
その傍らでヒーニアスはさりげなくターナを手招きした。
(ヒソヒソ…ちょっといいか?)
(ヒソヒソ…なによお兄様?)
(ヒソヒソ…うまいことラーチェルを言いくるめて2人でどっか行ってくれ)
(ヒソヒソ…そんなこったろうと思った…駄目よお兄様…これから泉を調査するんだから)
(ヒソヒソ…調査?…なんの調査だ?)
(ヒソヒソ…まあ見てればわかるわ)
ターナはヒーニアスの側を離れるとエイリーク達に声をかける。
「そろそろ始めましょ。2人は何を投げ込むの?」
ラーチェルは自信満々に魔導書を取り出す。
「もちろんイーヴァルディに決まってますわ!」
「……ま、まぁラーチェルの番は後にしましょうか。
 大切な神器ですし、まずは他のもので試してみましょう」
ラーチェルをさりげなくたしなめると、エイリークは馬から荷物を下ろしていく。
「さすがに全員分となると多いですわねぇ…みなさん何を預けられたんですの?」
「順を追って説明しますね」
荷物を袋から出しながらエイリークは昨夜の事を語り始めた。
22ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:42:22 ID:+OBc3GLk


昨日、兄弟家の食卓にて。
「…と、いうわけでして……それで何か投げ込んでみたいアイテムがあれば預かりたいんです」
シグルドが唸る。
「ふむむ、そういえばレックスから似たような話を聞いたことがあるなぁ…」
「僕もハルヴァンからそんな話を聞いたよ」
リーフからもそんな言葉が出るあたり、似たような噂はどこにもあるのかもしれない。
「上位互換のアイテムねぇ…何がいいかしらね?」
「そういえばお鍋に穴が空いてしまったんでした…立派なお鍋に変えてもらえるのかしら?」
そんなことを口々に言いながら兄弟たちはアイテムを持ち寄った。
万一何もないかもしれないので失っても惜しくないものを…とエイリークは一応断っておく。
「俺はこれを頼む」
アイクが取り出したのは大きな肉の塊。
「修行先で倒した竜の肉だ。これをもっと美味い肉にしてくれ」
「ま…まぁ…わ、わかりました兄上…でもあまり期待しないでくださいね?」
「わかっている」
だがアイクの腹が盛大に鳴る。内心相当期待している。
その音についみんなクスクスと微笑ましく笑ってしまった。
リンはマルスをひっ掴んだ。
「姉さん、マルスを放り込んで腐った根性の消えた綺麗なマルスにしてやって」
「痛い痛いっ!無茶言わないでくださいよ!?」
「お黙り!あんたまたインサイダー…だっけ?…悪さしてるでしょ!」
「なんのことやら」
すっとぼけるマルス。証拠は何一つない。
だがそんなものはリンには通じなかった。
「目を見ればわかんのよ!制裁を加える!」
「ぎえーーーーーっ!?」
「あ…あの、リン?…さすがにマルスは投げ込めませんので…」
「そう?…残念だけど他のにするわ。じゃあこの香水をお願い、香り立つ草原の香りにランクアップしてほしいの」
そう言ってリンは小さな香水の小瓶を手渡した。
だがマルスが余計な茶々をいれる。
「知ってますか、元々香水とは体臭を誤魔化すためのものですよ。姉さんも暑苦しさ汗臭さをごまかすぃあああああっ!?
 ギブギブギブッ!?」
「実戦にギブアップはないっ!」
腕ひしぎ十字固めをかけられて苦しむマルス。
いつものことにエイリークは呆れながらもリンを止める。
「そのくらいにしてあげてください。マルスもあまりリンをからかわないように…」
「ふん、このくらいにしておいてあげるわ」
促されてようやくリンは技を解いた。なんとなくマルスが残念そうに見えるのはエイリークの気のせいだろうか。
23ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:43:04 ID:+OBc3GLk
10

「はぁひどい目にあった…じゃあ僕からはこれをお願いします」
マルスが出したのは竜の盾だ。
「守備の低めなシーダにプレゼントしようと思ったんですが、
 パワーアップしてもらえるならその方がいいでしょうし」
「ええ、わかりました」
「それじゃあ私からはこれをお願いしようかな」
そう言ってシグルドが出したのは銀の剣だ。
「よいのですか兄上?
 これはアズムール会長から授けられた大切なものでは?」
「うん、そうなんだけど私にはティルフィングがあるしな。
 私がティルフィングを使ってるとセリスはどうしても普通の武器になるし、
 この剣をやろうと前から考えていたんだ。いい機会だから強化してくれ」
「…兄さん…ありがとう」
嬉しそうに微笑んだセリスは小さなお守りを取り出した。
「じゃあ僕からはこれを姉さんにお願いするよ。
 エッダの教会で買ってきた縁結びのお守り、兄さんのとディアドラさんの分。
 これを強化してディアドラさんにプレゼントすればきっと兄さんも結婚できるよ」
「う…うぉぉぉぉぉぉぉん!セリスはなんて兄思いのいい弟なんだっ!?」
「生臭坊主の教会のお守りにご利益があるんですかねぇ…」
マルスの差し出口をリンが制する。
「余計なこといわないの!」
「そんな邪教のお守りなんてきっと呪われているに違いないわ!」
騒ぎ出したセリカをエイリークはおっとりとなだめた。
「まぁまぁ…それよりセリカはどうします?」
「そうねぇ……じゃあ…ミラ様のご神像をお願いするわ。きっとこれで神々しさも増して、
 信者が増えるにちがいないわね」
神像を湖に放り込むのはOKなのか?…とは誰もが思いながら口には出さなかった。
24ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:43:45 ID:+OBc3GLk
11

「咄嗟に思いつかないな…まあ考えておいて、明日姉さんが登校するまでには渡すことにするよ」
これはリーフの言葉である。
エリンシアはダンベルを取り出した。
「これはネットオークションで手に入れたバアトル様の使用済みダンベルです!
 これをスーパーでエクセレントなダンベルにしてくださいね」
「は…はぁ…その…ダンベルがランクアップって…もっと重いダンベルになるんでしょうか…」
「ふふふ、楽しみです。リリーナちゃんと2人で一晩中ダンベルについて語り合う…
 ああ、仲間がいるって素晴らしい…」
「……」
もはや突っ込みようがなくなったエイリークは苦笑するしかない。
ヘクトルからは鎧一式を預かった。
「守備力をもっと強化したいからな。よろしく頼むわ」
そこにロイが茶々を入れる。
「腹回りがきつくなったから鎧を新調したいんじゃないの?」
「ば、馬鹿ぬかせ!?」
どもってあまり強く否定しないあたり事実なのかもしれない。
「僕からは…そうだね。封印の剣のソフト」
これは意外だ。
「いいんですかロイ? 何もなかったらソフトは水に浸かって壊れてしまいますよ?」
「うん…その時はもう一度買って再プレイするよ。
 トライアルのギネヴィア様まで出したセーブデータは惜しいけど…ただどうしても僕はこのソフトを強化したい」
何週ものクリアデータの入った貴重なソフトをかけてまで…どのように強化してほしいのか?
みなの疑問にロイが答える。
「覇者の剣あるでしょ?
 メタな話しちゃうけど、覇者の剣が連載していた月間ジャンプのアンケートハガキの読者プレゼントにさ。
 特別版の封印の剣のソフトを20名様に進呈ってのがあったんだ。
 僕はおこずかいはたいて雑誌を買い漁ってハガキを出しまくったけど当たらなかった…」
「通常版とはどう違うのです?」
「うん、トライアルマップが1面増えていてね。
 アル達でプレイできるらしいんだ…それが事実なら僕はやってみたい!」
そうまで言われれば引き受けざるをえない。
エイリークはロイのソフトを、大切なセーブデータをかけてまで託されたソフトを、
宝物を扱うような丁寧さで受け取った。
25ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/09(火) 16:44:35 ID:+OBc3GLk
12

エリウッドは毒消しを出した。
「毒の上位互換を病とするなら、万病に効く特効薬が…げほごほ」
もしそうなら素晴らしいことである。
ミカヤからは水晶を預かった。
「どうせならお客さんがこれは凄いっ!…って思っちゃうようなのにしてほしいわ。
 お姉ちゃんも頑張って稼ぎを増やさなきゃ!」
エフラムが渡したのは銀の槍だ。
「興味がある…鉄→鋼→銀…で一般的な武器は最上位になるが、その上が神器や特殊武器以外であるのか…」
瞳に好奇心が見てとれるのは槍コレクターならではだろう。
「それじゃあ確かにお預かりしました、明日を楽しみにしてくださいね」
道具を纏めたエイリークが自室に戻ろうとするのを慌てて引き止める声がする。
「ま、まってよ!僕を忘れてるよ!?」
「え?……あ、アルム!…ああいえその…アルムは何がいいでしょうか?」
「その、え?…が僕の心に刺さる…僕はこれ…この鉄の鍬を勇者の桑にしてほしいんだ。
 そうすれば収穫も2倍になる気がするよ」


「〜という感じでみんなから預かってきました」
語り終えると大荷物を泉の前に並べるエイリーク。
「これだけ並ぶと壮観ですわね…ところでエイリーク自身は何を投げ込みますの?」
「私自身はこの衣装の予備にします。どういうデザインになるのか興味ありますし」 
そう言ってエイリークが出したものは仮面の騎士の衣装。
「なるほど…アイテムのランクアップっていうと、性能面で考えちゃうけど、
 衣装ならデザインだもんね」
そこにヒーニアスが割って入ってきた。
「なんだかよくわからないが泉に物を投げ込むのか?」
「色々あってね…」
かいつまんでターナが事情を話す。
「ふむ…それでターナ、お前は何を投げ込むのだ?」
「……ま、まぁみんなが投げ込み終わるまで待つことにするわ、それまで内緒」
とりあえずエイリークやラーチェルに先にやってほしい。
さすがにいきなり投げ込んでヒーニアスが変なものになったら困るし、
まずは効果を見てからだ。
自分の運命を知らないヒーニアスは自分も何か入れてみようか…などと道具袋を開けるのだった。

続く
26助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 18:44:34 ID:T9WGjNP2
>>19-25
ヒーニアスうぜえw
封印の特別版なんてあったのか、リアルタイムで読んでたはずなのに
全然知らなかったぜ、あんたよく覚えてたな、すげえ
27助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 20:03:57 ID:ZyoG87Us
>>19-25
兄弟のアイテムに個性が出てて面白いなw
しかし、真面目なエイリークに素で忘れられるって、
影の薄さを極めた感じだな、アルム…
続き楽しみにしてる、GJ!
28助けて!名無しさん!:2010/03/09(火) 22:17:34 ID:L109nT16
封印の特別版って確か
トライアルマップが一つ追加されてたやつだっけ
29助けて!名無しさん!:2010/03/10(水) 07:32:33 ID:hNXsM3gP
アルよりイドゥンのトライアルマップが欲しかったな
30助けて!名無しさん!:2010/03/10(水) 15:56:38 ID:kiTLbBqN
特別版なんてあったのか・・。まったく知らなかった;

ネタ投下します!新学期ネタなので少し早いですが・・
31みんなのノート:2010/03/10(水) 15:57:57 ID:kiTLbBqN
マルス「アイク兄さんやヘクトル兄さん、シグルド兄さんのもある。」

ミカヤ「やっぱ成長の記録だからねー。取っとかないと。」
エリンシア「せっかくですし、皆で見ましょうか。」

ミカヤ「そうね。じゃあこのノートから・・これは・・リーフの?」
エリンシア「小学6年生の時の算数のノートですね。」
リーフ「ドキドキするなぁ・・」

<リーフのノート>
ロイ「結構しっかりと問題は解いてあるみたいだね。間違いも結構少ないし。」
マルス「あれ?よく見ると端っこに何か書いてあるよ。これは・・・予定?」


今日の予定
学校から帰る→宿題をさっさと終わらす。→4時半まで綺麗なお姉さん探しする→
7時からTVを見る(番組は「世界の美女」)

一同「・・・」
ミカヤ「まぁ、リーフらしいといえばらしいわね。」
マルス「問題もあんまり間違えてないし、先生の話も聞いてるようだし、
    遊びに行く前に宿題をさっさと終わらす所は評価できるしね。」
リーフ「(喜んでいいのだろうか・・)」



エリンシア「気を取り直して次のノートに行きましょう」
ミカヤ「そ…そうね。次はどのノートに……。これにしましょう」
ロイ「それは誰の?」
ミカヤ「アルムのノートよ。」
32みんなのノート:2010/03/10(水) 16:00:35 ID:kiTLbBqN
<アルムのノート>
マルス「このノートもきちっと問題をやっているね。ああ・・また端に何かが…」
ロイ 「(今度はなんだろうって・・アレくらいしかないか・・)」
見ると端にはセリカへの思いが書いてある。

ミカヤ「これもアルムらしいっちゃあ、らしいわね。うん。」
ロイ 「じ・・じゃあ、エリウッド兄さんのを見てみれば?きっと普通だよ。」
エリンシア「そうですね。エリウッドなら・・」

<エリウッドのノート>
リーフ「きちっとした字で丁寧に書いてあるね。落書きもないし。」
ミカヤ「ミスもほとんどないわねー。さすが!・・ってあれ?」
マルス「途中からこのページ白紙になってる…。こんな中途半端に授業が終わるわけないし…」
エリンシア「数ページに一度途中から白紙になっていますね。なぜでしょう?」
ロイ 「もしかして・・保健室に行ったんじゃあ・・。」
 
一同「あ。」

<アイクのノート>
マルス「アイク兄さんのノートか・・。どんなのだろう・・」
リーフ「自分のを見られる時よりドキドキするよ・・なぜだろうか・・」
エリンシア「では…開きます。」

リーフ「うーん…やっぱ結構間違えてるね。」
マルス「やっぱまともに受けてなかったのかな。授業。」
ロイ 「でも、次のページはほとんどあってるよ。」
ミカヤ「きっとその時はセネリオが教えてたのよ。テスト前にはよく家に来てたし。」
マルス「待って。これ、一番最初のページの日付は4月の8日。
    んで最後のページの日付は3月20日。ということは・・」
ロイ 「一冊のノートを一年使ってたんだね…アイク兄さん。」
33みんなのノート:2010/03/10(水) 16:06:16 ID:kiTLbBqN
マルス「さすが、といった感じだね。」
リーフ「アイク兄さんは勉強すれべいい成績が絶対とれたと思うけどなぁ・・」
エリンシア「でもアイクは勉強より運動してた方がアイクらしいですけどね」
ミカヤ「やっぱ人はノートにも表れるのね…」

34みんなのノート:2010/03/10(水) 16:08:29 ID:kiTLbBqN
すいません誤字ありました;
「すれべ」→「すれば」
35助けて!名無しさん!:2010/03/11(木) 07:36:20 ID:ZxXPFNpK
>>28
なんか2つ3つくらい追加されてたような
そんなところに容量使うくらいならロイ以外にもペアエンドをd(ry
36運命の歯車 序章 1/8:2010/03/11(木) 09:45:27 ID:kNowhY2J
……護りたいと… ……そう願うのか…
…ならば…の銀髪…巫女……いいだろう?
…何?…望んでなく……カ…だけを……
…一人だけ…限定…いい… ……強い…するべき事だ…
…ふっ、だから…集めろ… …そして……
…我が手を…… …安心する… ………いや、…よ…!


その日は夕方の5時にも関わらず、もう既に漆黒の闇が訪れていた。
本来は綺麗な夕日が紋章町を照らし、不死鳥の降臨ともいえる赤橙色の美しい景色を魅せているものだ。
ただ銀髪の少女、ユリアはそんな綺麗な景色を見れない事にではなく、違う事に腹を立てていた。
彼女の想い人である少女、セリスは今自分の恋敵であるラナと一緒に帰っているからだ。
(…悔しいです…いつもなら楽しくセリス様と話しているのに…何かちょっと寂し…(ゾクッ!!))
…その時、ユリアは背筋が凍りつくような嫌な気配を感じた。
(な、何…今の感じ……?は、早く帰った方がいいですね)
その思いに押されるかのように彼女の足取りは早くなり、10mを過ぎた頃には走り出していた。
正体不明の何かに追われる恐怖は彼女の柔らかい体をいとも容易く貫き、心を深く覆っていく。
心拍数は増し、血は逆流しているかのような感じに襲われ、体は潰されんばかりの
圧迫感に包まれつつも、着実に家へと向かう。
(と、とにかく竜王家までたどり着けば…)
彼女の動きに反応して、気配も移動し始める。着々と彼女との距離を詰めながら…
(ハァ…ハァ…まさか私がストーカーに…ライトニングじゃなくてナーガを持ってくるべきでした。
 そ、それでも…ハァ…ハァ…あの角を曲がればもう安心d)
「きゃあ!?………ぁ…」
…それがユリアが発した、最後の言葉であった。


セリス  「ただいまー♪」
エリンシア「セリスちゃんお帰りなさい。夕飯はもう出来てますわよ」
セリス  「はーい。じゃあ又ねラナ!」
ラナ   「は、はい(あまり仲が進展しなかった…orz」
37運命の歯車 序章 2/8:2010/03/11(木) 09:46:16 ID:kNowhY2J
ヘクトル 「それでな。ファリナの奴不良相手にキラーランスで突っ込んでいってな。
      …俺がヴォルフバイル持って増援に行かなかったらどうなってた事か…ったく」
エフラム 「だがファリナは優秀なペガサスナイトだ。お前が居なくても大丈夫だったと思うぞ」
ヘクトル 「あぁん!?(#^ω^)」
エフラム 「俺の言う事が気に入らないなら、表へ出ろ」
エリンシア「こんな所で喧嘩する様なら二人とも明日から食事抜きですわ!!」
二人   「「ごめんなさいエリンシアおねえさまもうしませんかんべんしてください」」
シグルド 「……むっ、このホウレン草のゴマ和えは最高だな!
      エリンシア、レシピを教えてくれないか…ディアドラが喜ぶと思うんだ!」
エリンシア「はいはい、分かりましたわお兄様」
アイク  「流石はエリンシアだ。この肉美味しいです(^o^)」
ロイ   「それはリーフです( )」
リン   「マァァルゥゥスゥゥ!アンタまた私の百合疑惑を助長するふざけたチラシをバラ撒いて…!!」
マルス  「ぎゃああああああ!!!?」
ジャファル「…酷い有様だな」
セリス  「しじみの味噌汁美味しいなぁ」
ロイ   「そうだね兄さん」
アイク  「おかわりをもう一杯だ!」

…主人公兄弟家においては至って普通の食事風景である。
犬猿の仲のヘクトルとエフラムは些細な事で喧嘩をし、それをエリンシアが武力で咎める。
シグルドとアイクはエリンシアの料理の腕を褒め、リンはマルスをしばき、
他の面子も楽しく料理を満喫していく。
…これこそが、幸せな家族の縮図だと言えるのではないだろうか?

だがそれも、ある一人の訪問客によって終わりを告げようとしていた。
38運命の歯車 序章 3/8:2010/03/11(木) 09:48:08 ID:kNowhY2J
ピンポーンッ!

ミカヤ  「あら、誰かしら?」
デギンハンザー(以下:デギン)「…うむっ、こんな夜分にすまない。夕食の途中だったか?」
エリンシア「いえいえお気になさらず!」
デギン  「そうか。…所でユリアはここに来てないか?」
ミカヤ  「えっ、何故そんな事を…?」
デギン  「その様子では来てないようだな…ふむっ。
      実はユリアが夜の七時になっても帰ってこないのだ」
エリンシア「まぁ!」
マルス  「友達の家に居るのではないですか?」
デギン  「そう思ってセリス殿が居るこの家に来たのだが…」
セリス  「デギンハンザーさん、僕今日はラナと一緒に下校していて、
      とにかくここ数時間はユリアと会ってないんだ」
デギン  「……そうか。分かった。では他をあたるとしよう(ガラッ」

ミカヤ  「何か気になるわね」
セリス  「ユリアはまだ家に帰ってきてないのか。
      誰か友達の家に居るだけならいいんだけど…ラナの家かな?」


…この時はまだ誰も知らなかった。
まさかこの訪問が後に起こる、紋章町全土を巻き込んだ大事件の前ぶれになろうとは……

…しかし運命の歯車は少しずつ、だが確実に音をたてて回り始めていく…

当事者とその一部の関係者のみが記憶する、様々な想い、感情、心が交差したある事件…
…今回はその事件を詳細に渡って明記した、一つの物語である…・・・・・・
39運命の歯車 序章 4/8:2010/03/11(木) 09:49:04 ID:kNowhY2J
エフラム 「(紋章町中学校の前に来て)ここでお別れだな」
ロイ   「うん、そうだね」
エフラム 「感謝するぞロイ。話の中で言ってた落石将軍式涙目回避鍛錬法、学校が終わり次第試してみる」

年上の兄弟は年下の兄弟を学校まで送り、そして自分自身の学校へと向かう。
これは大家族であるFE兄弟家では日常的に見れる光景の一つである。
…共に歩きながらつまらない噂話や恋愛話、メタ話に華を咲かせる。
家の中はあまりにもバタバタとしすぎている為、こんな時でも無いとじっくり話し合えないのだ。
…何にせよ、平和だという事に他ならないといえるだろう…。

エフラム 「それでは俺は行くぞ」
ロイ   「うん」
エフラム 「(独り言)……ふっ、ロイも大きくなったモノだな…
      …!!……おっと!すまない、怪我は無いか?」
ソフィーヤ「ぁ…ぃぇ…き、気にしないで下さい…」
エフラム 「むっ、そうか…って顔色が悪いぞ。本当に大丈夫なのか!?」
ソフィーヤ「ぇ、ぇぇ…ただ少し気分が悪いだけですから」
エフラム 「そう…か。それならいいんだが」
ソフィーヤ「(ペコリッ)…それでは、失礼…します……」

エフラム (本当に気分が悪いだけなのか?あの顔色に表情…
      …何かに怯えてる様な感じだったな…気のせいだといいんだが)

ソフィーヤ「あの人に迷惑は掛けられません…
      …は、早くロイ様に『予知夢』の事を………ぁ、貴方は…」


リリーナ 「それでね、バースさんったら一日中頭の上にハンバーグ乗せてたのに、
      結局誰にも突っ込まれなかったのよ」
チャド  「あるあ…ねーよwwwww」
ロイ   (ソフィーヤ遅いなぁ…後10秒程で授業が始まるのに)
チャド  「どうしたんだロイ?」
ロイ   「ん、いや、何でもない」
40運命の歯車 序章 5/8:2010/03/11(木) 09:50:06 ID:kNowhY2J
セシリア 「(ガラッ)はい皆、それぞれの席に座りなさい!」
生徒一同 「は〜い!」
セシリア 「それでは道徳の授業を始めます。…今日のお題は『先祖』と『霊』についてです」

…エトルリアが誇る三軍将の一人であり、ロイのクラスの担任であるセシリアは他の教師とは違う教育方針を持っている。
彼女は普通のカリキュラムに沿った授業も行うが、それと同時に生徒一人一人の心を成長させる授業も取り入れている。
何故なら人として本当に必要なのは勉学や武術の才ではなく、強くて慈しむ心だと彼女は信じているからだ。
…ただし授業の途中、時々自分自身の卑しい思想が入って(ロイ的な意味で)、
最後には酷い有様ですとなる事もあるのだが…

セシリア 「先祖様はとても大切なモノなの。
      彼らは肉体が朽ちた後も、場合によっては守護霊となって子孫を見守るのよ」
ルゥ   「守護霊?」
セシリア 「守護霊は、言ってみれば影から大切な人を見守る存在…
      例えば、ヒ○ルの碁に出てくる主人公に取り付いた碁の達人の霊だとか」
レイ   (何か例えが合ってる様で間違ってるぞ!)
チャド  (元ネタが分かる奴居るのか!?)

セシリア 「守護霊や、神将器を護っている霊達は、言ってみればあまり害が無い霊なの。
      まぁ守護霊は神将器を得ようとする人には容赦しないけれど…(笑)
      でもね、それと同時に生きた人間に悪影響を及ぼす悪霊もこの世界には存在するのよ」
ウォルト 「つまり善の霊が居る様に、悪の霊が居るのですねセシリアさん」
セシリア 「その通りよウォルト君。
      悪霊はこの世に未練があったり、不慮の事故で亡くなった方が、
      生きる者を妬んだり道連れにしようとする霊の事を指すの。
      …メタ的発言だけど、紋章2部でハーディンを狂わせた精神体のガーネフも、言ってみれば悪霊d」

キーンコーン、カーンコーン!
キーンシーン、ソーウカーン!

セシリア 「あら、チャイムが鳴ったわね。これで今日の授業は全て終了です。気をつけて帰りなさいね」
41運命の歯車 序章 6/8:2010/03/11(木) 09:51:16 ID:kNowhY2J
ロイ   (結局ソフィーヤは学校に来なかったな…学校を休む事なんて無い子なのに…)
レイ   「ソフィーヤの事か」
ロイ   「う、うん」
レイ   「はっ、別に一日無断欠席したって気にならないだろ!」
ルゥ   「…でもレイ、今日はやけに校庭の方を気にしてたような…」
レイ   「う、うるせぇ!」

やはり彼女の不在は同級生達を心配させている様だ。
ソフィーヤが学校に来ない日は無い。
その理由は身も蓋もないが、ロイを他の嫁候補に出し抜かれない為である。
そして好きな異性と少しでも多く一緒に居たい…その想いが病弱な彼女を突き動かすのだ。
…そういう理由を知ってか知らずか、ロイは思う、彼女は一体どこに消えたのだろうか…?


ニニアン 「それでは散歩に行って参りますデギンハンザーお爺様」
デギン  「う、うむっ、気をつけてな」
ニルス  「ね、姉さん…」
ニニアン 「!…ど、どうしたの二ルス!…か、顔が汗びっしょり…」
二ルス  「ニニアンに黒い影を感じる。散歩に行かない方がいいよ…!」
ニニアン 「…ニルス……」

ニルスとニニアンには竜王家の一族の中でも特異な力が備わっている。危険予知と呼ばれる力だ。
少し先に起きる不吉を感知する能力…防ぐ力そのものでは無いものの、
場合によっては未然に人の命を救う事も可能とする。
…最も、アイクやゼフィール等と言った人間災害がたびたび広範囲に被害を起こす事がある以上、
防災は不可能に近いのだが…。勿論ニニアンもこの能力の重要性は理解している。しかしそれでも…

ニニアン 「大丈夫ですニルス。(氷竜石を握り締めながら)私もいざとなったら
      戦う事は出来る……だから、安心して」
ニルス  「姉さん…」

こうしてニニアンは散歩へと出かけていた。しかしいつまで経っても、彼女が帰って来る事は無かった……
42運命の歯車 序章 7/8:2010/03/11(木) 09:53:15 ID:kNowhY2J
ミカヤ  「…ハァ…ハァ…相変わらずこの階段は辛いわね…ハァ…」
アイク  「…?別に問題は無いが」
ミカヤ  「アイクは別格よ、もう!」

アイクとミカヤの二人は石段が連なる長き階段の頂上にある神社を目指していた。
そこは過去にミカヤが巫女修行をした場所であり、地主とは昔からの仲である。
一月に一度、ここで家族の健康と幸せをお祈りするのが、日課である。

地主の巫女「……むっ…おや、お主は確か…?」
ミカヤ  「お久しぶりです地主様」
地主の巫女「おおっ、ミカヤなのかえ!」
ミカヤ  「ええ、そうです」
地主の巫女「まったく、しばらく見ない間に…………全然変わらないわね(汗」
ミカヤ  「その事はスルーして下さい。
      …所で最近とったというお弟子さん達が見当たらないのですが?」
地主の巫女「その事なんだけどね、突然数日前から来なくなったのじゃよ」
ミカヤ  「ええッ!!?…あの三人見事な銀髪をしてて、訪問者にも人気だったのでしょう?」
地主の巫女「そうじゃよ。…連絡しても出ない。何で来なくなったかはさっぱりなのじゃ…orz」
ミカヤ  (一体、どういう事なのかしら?)
アイク  (……か?)
43運命の歯車 序章 8/8:2010/03/11(木) 09:54:15 ID:kNowhY2J
ニニアン 「……ん…ぅぅ…こ、ここは…?」
一般巫女A「あっ、起きましたか!」
一般巫女B「…薬で少し眠らされた様ですね」
ニニアン 「この部屋は一体…?綺麗ですし、TVやラジオも置いてあります…」
ユリア  「御姉様!」
ニニアン 「ユリア…!こんな所に居て…竜王家の皆がどれ程心配した事か…」
ソフィーヤ「ニニアン様…起きて良かった…」
ニニアン 「確か貴方は…?」
ソフィーヤ「ナバタの里の…ソフィーヤと…申します」
ニニアン (ナバタの里…確か…竜と人が平和に暮らす理想郷)

一般巫女C「こんな事をしたのは一体誰かしらね?」
一般巫女B「変態の仕業なのは間違いないですけど…あまりにも情報が少なすぎます」
一般巫女C「…食事はあの扉の下から出される…つまり顔は見せたくないという事ね」
一般巫女A「足音はガシャンガシャン…鎧…犯人はアーマーナイト系の騎士なのかな?」
一般巫女B「必ずしもそうとは限りません。むしろそう私達に思わせるのが狙いかもしれません」
一般巫女A「そもそもの目的は何なのでしょう?」
一般巫女C「身代金かしらね……私達はともかく、そこの二人は竜王家という大金持ちの家の娘達ですし」
ニニアン 「あ、あの…一体何の話をしているのですか?」

一般巫女C「まだ分からないの!?…貴方を含めた私達全員、誘拐されたのよ!!!」


第一章に続く


犯人は(前まで保管庫のネタ墓場にあったから)予想出来るかと思いますけど、明記しないで下さい。
…今までに無かったタイプのSSだけど、問題は無い……よね?
44助けて!名無しさん!:2010/03/11(木) 11:15:05 ID:PRFQMJFy
>>35
ノアフィル
リリーナゴンザレス
クレインティト
ルトガークラリーネ
ロイウォルト
レイソフィーヤ
ドロシークラリーネ

この辺りはペアエンドがあってもいいと思ったなぁ…

>>36-43
>彼女の想い人である少女、セリスは今自分の恋敵であるラナと一緒に帰っているからだ。
この一文にワロタwwwwww

セリスを少女と認識してる上で好きなのかユリアwwww
百合アになってしまうぞ
GJ!
続きも楽しみに待ってます!
45助けて!名無しさん!:2010/03/11(木) 23:02:31 ID:a8OiKL6h
>>36-43
ジャファルは何故そこにいるwww
とにかくGJ!!
46助けて!名無しさん!:2010/03/12(金) 01:15:53 ID:eE14nTiN
>>44
ヘザーさんがアップを始めたようです。
47助けて!名無しさん!:2010/03/12(金) 14:02:25 ID:cDMYmWwo
>>31-33
ヘクトルとエフラムのノートからは絶望しか感じられない…
でもエフラムは歴史とかは成績よさそうな気がする。
他の教科は壊滅だろうけど。

>>35
え、1マップだけじゃなかった?
複数マップ追加だったのかな。

>>36-43
地主の巫女様がサナキ様に見えてしまったwww
所々に入ってるネタで笑わしてもらいました、GJ!

続き投下します。
このシリーズは百合要素を含むので苦手な方はスルーお願いします。
48ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:03:30 ID:cDMYmWwo
13

「それでは投げ込んでみます」
仮面の騎士の衣装(予備を)を手に泉のほとりに立つ。
ちょっとドキドキする。一瞬自ら飛び込んで
「あなたが落としたのはこのペタンコのエイリークですか?
 それとも巨乳のエイリークですか?」
…なんて光景が脳裏をよぎったが、考えてみれば巨乳のエイリークは別人なので思いとどまった。
あくまでも上位互換の別の品をくれる以上、別の人間が出てくると考えるべきだろうし。
「どうしましたエイリーク?」
衣装を持ったまま佇むエイリークに、若草色の髪の親友が声をかけてくる。
「いいえ、なんでもありませんよラーチェル」
そうだ、そんな無茶をやらかしたら何より大切なこの娘とも会えなくなるかもしれない。
柔らかな微笑を向けると勢いよく衣装を泉に放り込んだ。

その瞬間、泉から暖かな光が立ち上る。
「きゃあ!やっぱり噂は本当だったのですわ!」
光の中から現れたその姿は、シレジア家のラーナ様だった……
「ら…ラーナ様?」
ターナとラーチェルが呆然と口を開ける。
この2人とヒーニアスは貴族のパーティーなどでラーナと幾度か顔を合わせたことがある。
一人、ラーナを知らないエイリークのみが
「え、お知り合いですか?」
などとオロオロと戸惑っている。

「いえ私はそのような者ではありません、この泉の精霊です。
 それよりもあなたが落としたのはこの煌びやかな仮面の騎士の衣装ですか?
 それとも勇ましい仮面の騎士の衣装ですか?」
「いえ普通の仮面の騎士の衣装です」
「あなたは正直な人ですね。それではこの煌びやかな仮面の騎士の衣装をさずけましょう」
精霊の姿が霧のように立ち消える中、エイリークの手元には煌びやかな衣装が残った。
従来のものよりも、装飾がこっていて美しさに磨きがかかっている。
49ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:04:11 ID:cDMYmWwo
14

「すごい、やっぱり噂は事実だったのですわ!」
「なるほど、これは驚いた」
口々に感嘆の声があがる。
神や竜や魔物が闊歩し、様々な不思議が起こる紋章町でも
このような童話のような不思議はそうそう出会えるものではない。
「さ、続けてどんどん投げ込みましょう!……あら?」
エイリークの家族のアイテム群を見渡していたラーチェルは、
片隅の風呂敷包みに目を留めた。
「これはなんですのエイリーク」
「あ、それはリーフからの預かり物です。そういえばまだ中を改めていませんでした」
何を預けるか保留していたリーフがこれを渡してきたのは学校に出かける寸前だった。
朝の忙しい時間ゆえ、そのまま確認せずに持ってきたのである。
「それじゃ開けてみましょうか」
風呂敷を開いてみると、中から新聞紙に包まれた箱状の物が出てくる。
表面にはメモが貼り付けられており、「このまま投げ込んでください」と書かれている。
「よく事情はわかりませんが、リーフがそうしたいならそうしましょう」
「え、ちょっと待ってよエイリーク。一応中身を改めたほうがいいんじゃないの?」
「そうですわよ、それにリーフ君が何を渡したのかも気になるじゃありませんか」
2人が口々に声を上げるが当人がそうしてほしいと言うならそうすべきとエイリークは譲らなかった。
そりゃ気になる気持ちもあるが…

こうして再度泉に物が投げ込まれる。
その瞬間、泉から大きな水しぶきがあがり、重厚なBGMが流れてきた。
デーデー!デーッデデデッ!
「ま、まさかこの曲は…」
誰かがそんな呟きを漏らす。
泉からマジ○ガーZのごとくせり上がってきた重厚な全身鎧。
顔を伺い知ることのできない兜。
赤いマント。
「漆黒の騎士様!?」
そう、そこに現れた男はまぎれもなく漆黒の騎士。
アイクやゼフィール、ユリア、アシュナードらと並んで紋章町最強クラスの一人に数えられる人物だ。
50ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:06:06 ID:cDMYmWwo
15

「そなたが落としたものは…」
「ちょ…ちょっとお待ちなさいな!
 なんで精霊じゃなくてあなたが出てくるんですの!」
ラーチェルの疑問は当然だ。
「うむ、噂が広がって物を落とす人間が増えたのでな。
 精霊もさばききれなくなってバイトを雇っているのだ。
 今頃は彼女はヴェルダン地区の泉に転移してるはずだぞ」
どんなバイトだよ…
「それはともかくそなたが落としたものは、
 このDVD、爆乳おねいさん先生のいけない放課後授業か?
 それともムチムチナースパラダイスか?」
その言葉に女性陣が硬直する。
なにをどう聞いてもエロDVDでしかない。
「ちょ…なんて破廉恥な事をいうのよっ!?」
「レディーの前で失礼ですわっ!」
「仕方あるまい、元が巨乳OLもののDVDなのだから。
 むしろ婦女子がこのようないかがわしいものをもつのはどうかと思うぞ?」
漆黒の騎士に言われたエイリークは背筋に冷や汗をたらしている。
「いいいいえ決してそれは私のものじゃありませんっ!」
「ふむ、途中で知られるのがいやで手の込んだ事をしたのだな。
 あの葉っぱも存外小心な。堂々としていればムッツリーフなどと言われないのにな」
「お兄様は黙ってて!」
周囲が騒ぐ中、エイリークは一言。
「…落としたのは…その…ナースさんのものです」
「嘘はいかんぞ。よってこれは没収する」
「ええどうぞ……リーフ…そんなにも巨乳の上位互換のDVDがほしかったのですね…
 後で処刑します…」
51ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:06:47 ID:cDMYmWwo
16

リーフの運命が定まった…それはそれとして次である。
「ふむ、まだ随分あるのだな。正直何回も同じ問答をするのは面倒だ。
 纏めて投げ込んでくれ」
荷物の山に漆黒の騎士も辟易したようだ。
4人は協力してエイリークの抱えてきた荷物をかたっぱしから放り込んだ。
「面倒だからはしょるぞ。これらを落としたのはそなたか?」
はしょりすぎだと内心みなが突っ込みつつも
「はい、その通りです」
との返事を返す。
「それでは上位のアイテムと取り替えた。
 返品は利かんぞ」
漆黒の騎士が指を鳴らすと、泉のほとりにアイテムの山が現れる。
「うわぁ…なんだかすごいわねぇ…」
「でもしっこくさんはどうしてこのようなバイトをしてるんですの?」
「禁則事項だ」
疑問や不思議は尽きないが、4人はアイテムの山を確認に当たった。
「これは…高級しっこくステーキですね。アイク兄上が喜びます」
漆黒の騎士が経営してるレストランの高級メニューだ。
高価ではあるが、値段に見合うだけの味をもった一品である。
アイク垂涎ものだろう。
「この水晶…漆黒さんの顔…というか兜が掘り込まれているんだけど…」
水晶を手に取ったターナは、微妙な姿に成り果てたそれを見て渋い顔をする。
「乙女が使うものだろう?
 この鎧と同じく女神の加護で占いの的中率が10%UPするのだ」
「いや…効果はいいとして…デザイン…」
「む、気に入ったのか?
 だがそれは乙女のものだからな。ほしければ自分の水晶を投げ込んでくれ」
「………」
呆れて物も言えない…
「こちらの鎧は……まぁ!完全に漆黒さんの鎧じゃありませんの!?」
「うむ、私の鎧のレプリカだ。女神の加護はないが、以前の鎧より守備と魔防が10UPするぞ」
この鎧を纏って斧を振るうヘクトルが目に浮かんだ…
兜で顔も見えず、傍から見れば完全に漆黒の騎士だ。
52ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:07:29 ID:cDMYmWwo
17

「このお薬はなんですか?」
エイリークが掲げた薬瓶には怪しげな粉薬が入っている。
恐らくはエリウッドの毒消しの上位品だろうが…
「うむ、転移の粉を利用してつくった薬だ。これを飲むと病や癌細胞が全身に転移する」
「じゃあダメじゃありませんかっ!?」
「あ、そうか」
なにを考えてこんなもんを作ったのだろう……
こんなもん飲ましたらエリウッドが死ぬ。
後で廃棄決定。
「この盾も漆黒の顔が掘り込まれているな」
「漆黒シールドだ。守備力が+5される上アイオテの盾の効果もあるぞ。飛行系におすすめだ」
「ふむ、それは凄い」
感嘆しているヒーニアスだが、彼はこれがシーダへのプレゼント品とは知らない。
性能は申し分ないのだが……
「この漆黒さんのブロンズ像は…元はミラの神像だったのですね」
「10分の1サイズの漆黒像だ。よい出来だろう?」
「ええ…細部までリアルに再現されてます…」
軽く頭痛がしてきた。
見事に漆黒グッズのオンパレードだ。
「するとこのエタルドは銀の剣と交換で?」
ターナが手にとっていた剣はエタルドと瓜二つ。
「レプリカエタルドだな。
 本物ほどの威力はないが、それでも中々の名刀だぞ」
「このお守りセット…漆黒さんとミカヤさんの顔が入ってるんですけど…」
「私と乙女のように仲睦まじく…というご利益ある縁結びのお守りだ」
「もう!エイリークのお話によればこれはシグルド様とディアドラ様が持つものじゃありませんの!」
この所珍しくラーチェルは突っ込んでばかりだ。
本来彼女は突っ込みを受ける方なのだが…
「ダンベルの両端が漆黒像になっているな。
 どれ…持ち上がらん…っ」
ヒーニアスが歯を食いしばっている。
「特殊合金製だからな。合わせて100キロになるぞ。鍛錬に持ってこいだろう?」
「…ど…どうやって持ち帰りましょう…」
53ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/12(金) 14:08:12 ID:cDMYmWwo
18

エフラムの槍はしっこくランスとなっていた。
黒い柄に光沢が眩しい。
「投げても使えるよい槍だ。柄に結んだ私のSDフィギュア付ストラップはサービスだ」
「あ……ありがとうございます…」
そこまで答えていやな予感がした。
あれほど特別版をやりたがっていたロイのソフトはどうなったのか…
慌ててGBAのソフトを確認する…その姿は……
漆黒の騎士が表面を飾る「 漆黒エムブレム 〜 封印のエタルド 〜 」
「ストーリーはこうだ。平和な大陸テリウスにて、突如クリミア女王エリンシアが
 大陸をひょろひょろもやしから解放すると称して諸国に侵攻を開始した。
 デインの諸侯セフェランの息子漆黒は、戦死したアシュナード王の遺児ミカヤと手を取り合って
 この戦乱に立ち向かう…詳しくはプレイしてみてくれ。一大感動巨編だ」
(……ごめんなさいロイ…正直トライアルマップよりも興味を覚えてしまいました…)

こうして漆黒グッズが出揃った。
「ラーチェルはどうしますか?
 やはりイーヴァルディを?」
「……いえ、やめときますわ…ラーチェルディどころか漆黒ディになりそうですもの…」
「他にないか?
 なければ私は帰るが」
「そういえばターナはどうしますの?」
話を振られたターナの額には一筋の汗が滴っている。
このままでは「実はいいしっこく」とかになりそうだ…勘弁してほしい。
「あ…あのー漆黒さん…精霊さんはお戻りにならないの?」
「このところ多忙だからな。だが彼女に用があるなら連絡しよう。
 少し待っていてくれ」
転移の粉で漆黒の騎士が姿を消す。
道具袋を開けながら、
「そうと知っていれば色々もってきたのだが…」
などとぼやくヒーニアスを横目に見ながら泉の様子を観察する。
エイリークもラーチェルもターナが何を投げ込むつもりなのか、
興味深げに見守っている。
5分ほど過ぎただろうか。
再び漆黒が転移してきた。
「OKだそうだ。投げ込むがよい」
その言葉を受けたターナは全速力でヒーニアスに駆け寄った。
「お兄様!」
「ん、なんだ?」
ヒーニアスの返事も聞かずに襟首をつかむとズルズル引きずっていく。
「うおっ何をする!?」
だが耳を貸さない。
エイリークもラーチェルもターナの突然の振る舞いに戸惑っている。
「そお〜れっ!」
「アッー!タスケテエイリーク!」
勢いよくヒーニアスを泉に叩き込む!
再び泉の表面が光を放ち……

続く
54助けて!名無しさん!:2010/03/12(金) 21:13:01 ID:NYetW2fM
>>36-43
犯人が予想できてない俺としては続きが楽しみだ
ていうか落石将軍式涙目回避鍛錬法ってなんだwww
あと、メタ話に華を咲かせるなwww  GJ!

>>48-53
しっこくノリノリすぎワロタwww
つか、漆黒エムブレムってラスボスエリンシアなのか…?
内容次第ではエリ姉さんが漆黒ハウスに殴り込みそうだw
しかしリーフ、エイリークにそんなDVD持たせるとは…自殺行為だろ…
続き楽しみにしてる、GJ!
55助けて!名無しさん!:2010/03/12(金) 23:25:44 ID:ZQxAUNlD
>>48-53
GJ!!
漆黒さんハリキリ過ぎでwww
なんか、漆黒の鎧のヘクトルって結構カッコイイよな
56助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 07:40:29 ID:fwnbou8V
烈火に黒っぽい色した敵アーマーナイトがいたんだが、CCすればしっこくぐらいかっこよくなってたんだろうか
57助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 08:58:09 ID:VgXDvtNF
>>56
(イメージ中)・・・あ、良いかも。
58助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 09:47:11 ID:A6KtWAUo
>>48-53
漆黒の騎士自重しろバーローwwお前は……あ、いや、何でもない
とりあえず漆黒ステーキと漆黒エムブレムが物凄く欲しいんだがw
ヒーニアスの運命にwktkしながらもGJ!

>>56-57
ボイズの事ですね、分かります

デギン「彼は私たちの同士だ(ハゲ的な意味で」
リフ 「私は僧侶リフ、たたかうことはできませんが、ボイズさんをなかまだといいきることはできます」
ダロス「ハゲキャラもバリエーション豊かになってきたなぁ」
リーフ「ナンナにうっかり丸ハゲにされてしまったorz」
ワレス「ガハハハハッ!居酒屋も今以上に繁盛するな!」
59助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 14:58:27 ID:iMZti7yo
>>58
ついにハゲの居酒屋出来たのか!
60助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 16:23:06 ID:hn0aPkzP
>>40
>>キーンコーン、カーンコーン!
>>キーンシーン、ソーウカーン!

( ゚д゚)…

( ゚д゚ )
61助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 18:36:54 ID:tVIHlGmV
>>60
シグルド「なぜ私を見る?」
アルム「いや、気づかないんなら別にいいんですが」
シグルド「…?」
62助けて!名無しさん!:2010/03/13(土) 22:30:02 ID:2A57Jc7S
ナンナ「リーフ様の髪が伸びてるようですから切ってあげたんです。
    初めは私も普通に切ってましたし、リーフ様も床屋代が浮いて喜んでました… 
    ですが途中から…なんていうかこう…ムラムラっとSっ気がくすぐられたというか…
    気がついたらやっちゃいましたっテヘッ♪」
禿リーフ「コノヒトデナシー!……orz」
ナンナ「似合ってますってば、スキンヘッドも髪型の一種ですよ?」
(コノヒトデナシーして凹むリーフ様を見てるときゅんってなっちゃう…私やっぱりSなのかな?)
ミランダ「ワックスまでかけたのね…見事なテカり具合だわ」
ティニー「とても……まぶしいです……」
サラ「ナンナGJ!」
63助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 00:51:18 ID:jQZdAvht
>>48-53
しっこくの泉ワロタwww
特にエリウッドのHIDEEEEEEEE!!!
しっこくの「あ、そうか」に吹いたwww
テラGJ!!

ちょいと久々に長編投下してみます
64兄弟家の休日1:2010/03/14(日) 00:52:04 ID:jQZdAvht
ザザーン・・・・・ザザーン・・・・・・サザーン(カキーン!NO DAMAGE)・・・・・ザザーン・・・・・・

エリウッド「平和だなぁ・・・・・」
ロイ「平和だねぇ・・・・・」
砂浜に寝そべりながら、兄弟家の赤毛2人組みがそんな他愛の無い会話をしている
少し離れた所では、気だるげな顔をした女性陣が同じく寝そべりながら、海を見ていた


エイリーク「たまにはこうしてゆっくりするのも良いですね・・・・・・」
エリンシア「ええ。・・・・・・殿方の肉体美が見れないのが残念ですが」


照りつける常夏の太陽、寄せては返す青々とした小波・・・・・
まるで、今この場所だけが時を刻んでいないかのような錯覚に陥りそうになる

アルム「ここなら誰の邪魔も入らないね、セリカ」
セリカ「そうね、あの影薄女(ジャンヌ)もいないし・・・・・・ここなら2人っきりねアルム」
アルム「セリカ・・・・・・・」
セリカ「アルム・・・・・・」

シグルド「例え世界の果てまで逃げても、兄さんは君たちを見ているよ?」つティルファング

2人「チッ」
65兄弟家の休日2:2010/03/14(日) 00:55:36 ID:jQZdAvht
こんなやり取りもあったが、全体的には極めてリラックスしている兄弟家の面々であった
それは、やはり今いる場所が大きな要因を占めていると言える
世間という名の牢獄から外れた、近づきつつある冬の寒さとは無縁の小さな小島
そう、ここは南国・・・・・・・・・・・・・

リン「本当に良い所ね・・・・・・・・・無人島でさえなければ」

・・・・・・の、無人の離れ小島だったりする


――――兄弟家の休日?――――――――――――


ヘクトル「なんだって俺らこんな目に合ってるんだ!?」
リーフ「そうだよ!!旅行なんて久しぶりとか思ってたら船が難破ってどういうこと!?コノヒトデナシー!!」
アイク「男なら細かいことは気にするな」
ロイ「・・・・・・船が壊れた原因ってアイク兄さんが衝撃波を出したからじゃなかったっけ・・・・・・」
アイク「男なら細かいことは(ry」
シグルド「くっ・・・・・・せっかく私が福引で特賞の“常夏南の島行きの避寒の旅、家族1組様―を当てたというのに」
セリカ「まったく、たまに運の良い所があると思ったらこれなんだから・・・・・・・」
シグルド「に、兄さんのせいじゃないぞ!!」
アイク「そうだ、シグルド兄さんを責めるのは筋違いだぞ」
リーフ「そのセリフをアイク兄さんが言うのも筋違いだけどね・・・・・・・」
アイク「男なら(ry」
ヘクトル「ついでにミカヤ姉は暑いの駄目なんでパス、
     セリス、エフラムの2人は友人やら幼女やらと予定が被ったんでパスだそうだ
     ・・・・・・・・・ん?俺は何でこんなことを説明してるんだ?」
アイク「男(ry」
66兄弟家の休日3:2010/03/14(日) 00:57:11 ID:jQZdAvht
―――――――話は数時間前に遡る
―旅客船上―

照りつける陽光の元、甲板は多くの旅客でにぎわっていた
そのほとんどが富裕層・・・・・・すなわち貴族階級の者で占められている
また、辺りの豪華絢爛な装飾からも、この船、この旅行がいかに豪奢であるかを暗示している
(・・・・・・ついでにこの船の一晩の宿泊費を聞いた所、エリウッドは胃にポリープが5個ほどできたらしい)
そのためか、客のほとんどは上品な身なりをし、立ち振る舞いもミーハーな一般的旅行客とはどこか違う雰囲気を漂わせている
しかしその中に、異彩を放つ集団がいた・・・・・・・

ロイ「え、エリウッド兄さん・・・・・・」
エイウッド「ん?どうしたんだい、ロイ」
ロイ「あ、あのさ・・・・・・なんだか僕たち、周りから浮いてない?」
言われてエリウッドが辺りを見回すと、確かに周囲から様々な視線を浴びせられている
好奇、軽蔑、嫌悪、恋慕、同情・・・・・・・最も、軽蔑が殆どを占めていたが

エリウッド「ははは、あれは僕達を見ているんじゃないよきっと。
      ははははまったくロイときたら敏感なんだからははは・・・・・・うっ!(吐血」
ロイ「ウワァァァァァ!!エリウッド兄さんがー!!」

しかし、倒れる前にエリウッドの言ったこともあながち嘘ではない
確かに、周りに客はロイとエリウッドを見ていたわけではなかった
見ていたのは・・・・・・
67兄弟家の休日4:2010/03/14(日) 01:01:16 ID:jQZdAvht
アイク「ふんっ、ふんっ」
従業員A「あの、お客様・・・・・当船では武器の所持及び使用は認められていないのですが・・・・・・」
アイク「むっ、そうなのか?
    だがこれは体が訛らないための訓練なんだが・・・・・・」
従業員A「地下にトレーニングジムもありますので出来ればそちらの方で・・・・・」
アイク「それは気付かなかったな。わざわざすまない。礼を言う(笑顔」
従業員A「あ、は、はい。では、お気をつけて…………//////」

・・・・・・・上半身裸で大剣を素振りしている大男や



リーフ「うっひょーー!!!あっちこっちに水着姿のおねいさんが!!
    流石豪華客船、外部からの魔法対策も万全だからあの4人の妨害もないし・・・・・・
    これでおねいさんハントに心行くまで打ち込める!!ヒャッハーーーー!!」
従業員B「お客様、あまり他の方のご迷惑になるようなことは・・・・・・」
リーフ「あ、すいません・・・・・・ってこの人も中々良いお姉さんじゃん!!
    ハァハァ・・・・・・・」
従業員B「あ、あの・・・・・・・・」

・・・・・・ボタボタ鼻血を垂れ流しながらナンパをしている少年や

エリンシア「ハァハァ・・・・・!!
      船の上にビーチなんて、KINNIKU好きのためとしか思えないわ・・・・・・。
      あとで地下のジムの方にも行かないと・・・・・・!!」

・・・・・・同じく鼻血を垂れ流している貴婦人や
68兄弟家の休日5:2010/03/14(日) 01:02:03 ID:jQZdAvht
ビラク「ウホッ!!へっきゅ〜〜〜〜ん!!!!」
ヘクトル「ギャアアアアアーーーッ!!!!
なんでお前がいるんだよっ!!!」
ビラク「ソウルブラザーのエフラムが自分の分の席を俺に譲ってくれたのSA!!!
    さあ、今からショータイムの始まりだZE!!!」
そういいながらヘクトルに馬乗りになるビラク
もちろん服を脱ぐのも忘れない

ひそひそ・・・・・・
     
ヘクトル「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!てめー周りを見ろ!!
     マジで捕まんぞ!!」
ビラク「ウホッ!その前に俺がへっきゅんの心を捕まえればよいだけの話!!」
リン「ヘクトル・・・・・・あんた、ほんとサイテーね。
   場所くらい考えなさいよ」
ヘクトル「リン、テメー!!!いいから助けろや!!」
    
・・・・・・・キャッチャー体型の男と、それに馬乗りになるいいおとこなどであった
この後、旅客船の持ち主の幼女社長が出てきたりなどして、また別の騒ぎが起こるのだが・・・・・・
しばらくして、騒ぎが小康状態になった頃・・・・・・・
今回の事件の原因となる出来事が起こる
69兄弟家の休日6:2010/03/14(日) 01:04:03 ID:jQZdAvht
地下特訓場への通路で、1人汗を拭きながら素振りをしている男がいた
もちろん我らがクラッシャー、アイクである

アイク「ふぅ・・・・・・なかなか良い訓練場だったな・・・・・・」

ブンッ
ブンッ

アイク「さっきの感覚を忘れないうちに・・・・・・ぬぅん!!」

ドゴォンッ!!

ビー!ビー!ビー!

アイク「!・・・・・なんだ!?」

アナウンス「メインエンジン破損!!出力70%低下!!
    まもなく、この船は停止します
    繰り返します、まもなくこの船は停止します」

船内に鳴り響く警報と赤光に埋め尽くされる通路
しかしこの事態を作り出した当の本人は何が起こったのか未だ理解していなかった
70兄弟家の休日7:2010/03/14(日) 01:06:27 ID:jQZdAvht
アナウンス「沈没の危険性はございません
    お客様は、落ち着いて乗船員の指示に従っt」
アイク「ぬぅん!!」

グシャッ!

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・

先ほどからの警報が耳障りだったのだろうか
あろうことか、スピーカーごとさらにエンジンを破壊するという暴挙に出たアイク

アイク「ふぅ・・・・・・静かになったな。
    やはりこれが騒ぎの原因・・・・・・
    念のため完全に破壊するとするか」

ヌゥン!グワーナンダイッタイダイテンクウキャーワーコノヒトデナシー

・・・・・・・・そして、現在に至るという訳である
助けを呼ぼうにもその手段がなく、現在打つ手無しの状況のなか・・・・・

またしてもハプニングが起こる
71兄弟家の休日8:2010/03/14(日) 01:08:41 ID:jQZdAvht
ロイ「うーん・・・・・・こっちにもいない」
リーフ「・・・・・・さっきから気になってるんだけどどうかしたの?
    何か落としたんなら探すの手伝うけど・・・・・・」
ロイ「いや、さっきからマルス兄さんの姿が見えないから探してるんだけど・・・・・・」
リーフ「ああマルス兄さんならさっきリン姉さんに

    マルス「よかったっすねwww自然溢れる所で野生解放できてwwwwww」

    とか言って、追われて森に逃げ込んでたよ。
    リン姉さんなら知ってるんじゃない?」
ロイ「把握。
   ほんとにマルス兄さんは何でリン姉さんとだけ仲良くできないのかな・・・・・・」
リーフ(なまじ仲が良いのが原因な気もするけどね・・・・・・・)

リーフ「ところでマルス兄さんになんか用でもあるの?」
ロイ「うん。さっき果物をいくらか取ってきたから皆に配ってるんだ。
   だからそれを渡そうと思ってさ。
   はい、これがリーフ兄さんの分」つ フルーツ
リーフ「うーん、流石ロイ。君だけが頼りだ」
ロイ「はは、こういうサバイバルな状況だから、リーフ兄さんも当てにしてるよ」
そういうと、ロイはリンの元へ向かっていった
72兄弟家の休日9:2010/03/14(日) 01:10:18 ID:jQZdAvht
ロイ「リン姉さーん、はい、これ」つ フルーツ
リン「あっ、ありがとう!!
   今お腹空いてたからちょうど良かったわ」
ロイ「ところで姉さん、マルス兄さん知らない?
   さっき追い回してたらしいけど」
リン「マルスですって!?
   あんな馬鹿な奴知ったこっちゃないわ!!」
ロイ「ははは・・・・・・兄さんも本気で悪口いってる訳じゃないと思うよ。
   あんまり怒らないであげてね」
リン「・・・・・・・・・善処はする」
ロイ「じゃ、僕はあっち探してくるね」


ロイがリンに果物を渡してから数十分後・・・・・・
ロイ「・・・・・・おかしい。マルス兄さんの姿が何処にもない・・・・・・」

近くを一通り探してみたが、ロイはマルスを発見できなかった
とりあえず皆に呼びかけ、手分けして周囲を探すことになったのだが・・・・・
未だマルスは見つかっていなかった
73兄弟家の休日10:2010/03/14(日) 01:11:45 ID:jQZdAvht
ロイ「リン姉さん、そっちにマルス兄さんいた?」
リン「ううん、こっちにもいなかったわ。
   あの馬鹿・・・・・・ちょっと怒りすぎたかしら」
アイク「俺たち3人ともはずれか・・・・・・。
    やはり森の奥に入ってしまったのではないか?」
ロイ「・・・・・・うん、ここまで探して見つからないとなると、その可能性もあるね」
リン「じゃ、森に入ってみましょう」
アイク「待て。
    これで俺たちまで迷ったら大変なことになる。
    リン、お前は皆のところにもどってロイと俺が森を探索する事を伝えてきてくれ」
リン「え?でも私も・・・」
アイク「頼む。伝言役はこの中で一番足の速い、お前が適任だ」   
リン「・・・・・わかった。でも無理はしないでね」
ロイ「うん。じゃ、いこうアイク兄さん」
アイク「ああ。
    俺が先頭を行く。離れるなよ」


ロイ「マルス兄さーーん!いたら返事してよーー!」
アイク「・・・・・・返事はなし、か」

2人が森に入ってから約30分が経過した
しかし、マルスからの返答はない・・・・・・
2人が一旦諦めて帰ろうとした時
ロイの視線の端に見慣れた蒼いマントがひっかかった
74兄弟家の休日11:2010/03/14(日) 01:17:51 ID:jQZdAvht
ロイ「!!!アイク兄さん、あれ!」
○○が指差した先には、何故かマカロフをかたちどった石像の足元に倒れているマルスの姿があった
ロイ「なんでマカロフさんの像が・・・・・・いや、そんな事より早くマルス兄さんを!!」

遠目で分かりにくいが、見る限りマルスの体に目立った外傷はなく、顔色も悪くはない
しかしぐったりとして動こうとせず、どこかを骨折している可能性もある

アイク「こうしてはいられん。すぐに救助を・・・・・!?」
ガクッ
ロイ「ど、どうしたのアイク兄さん!!??って、僕もなんだか意識が・・・・・・・」バタッ
ロイはそういうとそのまま気絶して地面に倒れてしまった
アイクとしては早くロイを起こして、マルスを救助したいのだが、
自分も体が異様にだるくて力が入らない
これでは1人を抱えるのがやっとである
アイク「おい、しっかりしろ!・・・・・くっ、待ってろマルス。
一旦退くが、必ず助けに来るからな!!」

どうやらアイクは、ロイを救出して一旦退くことに決めたようである
果たして兄弟家の休暇はどうなるのか・・・・・・・
                            つづく
75助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 01:20:29 ID:jQZdAvht
とりあえずここまで

もう少し早く書けば季節に合ってたのに・・・・・・
76助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 09:54:03 ID:fbK8Yftf
>>64-74
アイクwwwwいつもやってくれるなww
続きまってる!GJ!
77助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 11:39:35 ID:FhtyFIjE
>>64-74
アwwwwイwwwwクwwwwww
GJ!

・・・Today is ホワイトデーだな
78助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 12:41:18 ID:qlJyDWnT
>>64-74
エリウッド「船の弁償があばばばばばばば」
GJ!
続きも楽しみだ!

>>77
エフラム「ビラク殿、これがヘクトルからのホワイトデーのお返しの品だ
      照れくさくて自分では渡せないと俺に頼んできてな」
ビラク「ウホッやっぱりへっきゅんってば俺のことが…
     もう、ツンデレなんだなへっきゅん…ますます惚れちまうZE!」
エフラム(こういう気配りが大切なのだな…ピザよ。
      今回は俺がフォローしてやった。
      来年は嫌だなどといわずに自分で準備してお返しするのだぞ)
  
79助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 13:31:22 ID:oLYyfJTC
>>77
セリス「あっそうか、今日はホワイトデーだったね
    チョコをくれたラナ、ユリアとユリウスには僕のとびっきりのホワイトチョコをあげなきゃ♪」


……あ、あれ?
80ヘクトリュ:2010/03/14(日) 14:14:25 ID:PUCI+Ukm
おれびらくきらい
81助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 14:33:26 ID:Cb6ZZL00
エフラム「初めてミルラに料理を作ってもらった時のことだ」

ミルラ『ちょっと待っててください、お兄ちゃん』
エフラム『ああ、いくらでも待とう』
ユリウス『凄いの来るぜきっと』
ミルラ『はいどうぞ、お兄ちゃん』
ユリウス『おっ、来た来た。いただきまーす』
ユリウス『グォフッ……あんじゃこりゃあああああああああああああああ』
エフラム『何事だユリウス』
ミルラ『お兄ちゃん、どうかしましたか?』
ユリウス『どうかしたかじゃない……ミルラ、何入れた?』
ミルラ『賞味期限切れの牛乳があったので、捨てるのももったいないと思って全部入れました』
ユリウス『それだよ! 絶対にそれだ! その牛乳腐ってたんだよ! だってカレーって甘いとか辛いとかだろ!? これくっせーんだよ!』
ミルラ『ふえっ……そんな、酷い……』
エフラム『大丈夫だ、ミルラ。俺がユリウスの言っていることが間違いだと証明してやる』
ユリウス『おいエフラム、止めとけよ。冗談で勧めるのもはばかられるぜ』
エフラム『……男には逃げるわけにはいかない戦いがある』
グハッ メヲサマセエフラムーッ!

エフラム「あのときのことは今でもたまに夢に出てくる……」
アイク「リョウリコワイリョウリコワイリョウリコワイリョウリコワイ」
82助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 16:24:09 ID:Z+iF/+b+
「にいさま、ちょうだい」
「サラ…人に何かを伝えたいときはちゃんと分かるように話せ」
「ホワイトデーでしょ?バレンタインにぱんつまでプレゼントしたのに忘れるなんてひどい…」
「あれはプレゼントじゃなくてセクハラだろ…ちゃんと用意してるぞ、ほら」
「何これ?チーズケーキ?」
「ああ、ただクッキーとかを買ってお返しにするのは味気無いと思ってな」
「…にいさまが作ったの?」
「まあな、姉上に教わった」
「ふうん…今食べていい?」
「いいぞ、自分で言うのもなんだが結構良い出来のはずだ」
「…じゃあ、いただきます…」
「…どうだ?」
「…いまいち、甘さが足りない。味見した?」
「そうか?味見したときは問題なかったんだが…ちょっと貸してみろ」
「……………」
(なんだ、ちゃんと美味いじゃないか。サラの好みと合わなかっただけか…っ!?)
「…ん…む…」
「…っ!?お前…」
「…ふう…これで甘さが足りたかも」
「お前な…」
「やっぱりこれだけじゃお返しとしてまだ不足かなー?ね、遊びに行こ」
「…金は無いぞ」
「本棚の一番上の段の左端の武術書に3万くらい隠してるでしょ?」
「何で知ってる!?」
「あたしに隠し事はできないよ、心配しなくてもちゃんとお返しを用意してたことは評価するから
 映画見に行くくらいで許してあげる」
「…わかった、行くか」
「うん、にいさまは色々言ってもあたしのお願い聞いてくれるから好き♪」
「わざとらしいにも程があるぞ…まあいいさ、行くぞ」


ホワイトデーということで即興で書いた、エフラムはこういうお返しとかきっちりしてると思う
83助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 18:03:00 ID:DsICasX7
>>82
俺もサラ様に財布が空になるまでたかられたいです
あと中盤に何があったのか是非kwsk
84助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 18:19:26 ID:yL0rrANA
>>80
ヘクトルさんなしてひらがなしか使えないほど追い込まれてるのさ
85助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 22:38:59 ID:jQZdAvht
>>85
ビラク「そういうあんたも訛ってるZE!!」
86リリーナ様マジ策士:2010/03/14(日) 23:14:55 ID:vwJZyHMt
ロイ  「うーん、ホワイトデーか……さすがに1万個以上クッキー用意するのはちょっと無理が……」
リリーナ「心配しないで、ロイ! 全てオスティア家で用意して配達もさせるわ!」
ロイ  「リリーナ? でもそれじゃ僕がお返ししたことにはならないし、大体リリーナにも悪いし……」
リリーナ「じゃあ、ロイはメッセージカードの文面を考えて、クッキーの種類を選んでくれたらいいわ。
     そしたら、ちゃんとロイがお返ししたってことになるでしょ?」
ロイ  「んー……でもなあ……」
リリーナ「もう。そんなこと言ってたら、結局誰にもお返しできなくなっちゃうでしょ?
     そう考えればわたしに頼った方がいいと思うけど?」
ロイ  「うーん……」
リリーナ「それに、ほら。義理チョコのお返しにあまり手の込んだ物を送ると、かえって相手が気を使うものよ?」
ロイ  「え、そうなんだ?」
リリーナ「うん。わたしも前に、ちょっとそういう経験があって……」
ロイ  「そっかー。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
リリーナ「ええ。あ、でもその代わり」
ロイ  「え、なに?」
リリーナ「ちょっとね、お返しを用意したあと、一緒に買い物に行かない?」
ロイ  「荷物持ちってこと?」
リリーナ「そう。わたしへのお返しとして。どう?」
ロイ  「もちろんいいけど……ここまでしてもらってお返しがそれだけっていうのも悪いなあ」
リリーナ「ふふ。もちろん、ロイが幼馴染みだからオマケしてあげてるのよ?」
ロイ  「はは、そっか。じゃあ今日はリリーナの気が済むまで付き合わせてもらうよ」
リリーナ「うん。楽しみにしてるわ」

リリーナ(イヤッホゥゥゥゥゥ! さすがは神軍師と言われたマークさんの策! これでフラグは一人占めね!)

 ……情報を察知した他のヒロインたちがあれこれと妨害工作を行い、デートが台無しになったのは言うまでもない。
87助けて!名無しさん!:2010/03/14(日) 23:33:52 ID:KuVBKGEa
>>84
ヘクトルなら大丈夫さ
「もっと水星はパァーッってなるもんなー」とかなんとか言ってるだけだって


ん、あれ?
88助けて!名無しさん!:2010/03/15(月) 08:47:49 ID:eyocD5CM
ロイ「エリウッド兄さん」
エリウッド「何だい?」
ロイ「ホワイトデー」
エリウッド「( ゚д゚)」
ロイ「あさっての方向見ないで」
エリウッド「(゚д゚)」
ロイ「だからってこっち見ないで」
エリウッド「(゚д゚)ごめんね・・・ちょっと何言ったか聞き逃したよ・・・もう一回言って・・・」
ロイ「ホワイトデー」
エリウッド「あばばばばばばばば」
ロイ「半分分かってたけどその反応は・・・」
エリウッド「忘れてたのにあばばばばばどうして忘れたままでいさせtあばばばば」
ロイ「兄さん日本語になってないよ」
エリウッド「ガハァッ!」
ロイ「あ、気絶した。仕方ないシグルド兄さんの所にでも行くか・・・」

リン「マァルゥスゥ〜〜」
マルス「なんですk」
リン「エリウッドが血を吐いて倒れてるじゃない!どうせあなたのせいでしょ!」
マルス「え、いや、違いm イデデデデ!(どうしてだろうか、期待していたような・・・)」
89助けて!名無しさん!:2010/03/15(月) 15:24:37 ID:iB8FqlCb
シグルド「そうか、リンはマルスからホワイトデーのプレゼントを欲しかったのか…うんそうだよねそれくらいは…」
リーフ「兄さん、握りこぶしから血が…」
90ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:27:22 ID:BfzR8UYO
>>64-74
アイク兄さんwwwwww
どこまでも細かいことを気にしないあなたが大好きだwwww

最近ネタが多くて俺歓喜!
皆さんGJ!
サラ様可愛い!

続き投下します。
このシリーズは百合要素を含むので苦手な方はスルーお願いします。
91ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:28:18 ID:BfzR8UYO
19

2人の友が唖然として見守る中、ターナは光り輝く水面を見つめていた。
これでヒーニアスがちょっとでもまともになってくれれば…
再び姿を現したのはかの精霊だ。
「あなたが落としたのはこの綺麗なヒーニアスですか?
 それともただのヒーニアスですか?」
「ただのヒーニアスです」
一瞬綺麗なヒーニアスと答えそうになった…あぶないあぶない。
「あなたは正直な人ですね。それでは綺麗なヒーニアスをあげましょう」
精霊が姿をかき消す中、残った者は泉のほとりに佇むヒーニアス。
心なしかいつものヒーニアスより瞳が澄んでるような気がする。
「おや、私はどうしていたのだろう?
 ああ、そうか。みんなで泉に来たのだったね。だがそろそろ夕暮れ時だ。
 あまり遅い時間に女の子達が外を歩くものではないよ。」
「お…お兄様…やった成功よっ!」
いつものヒーニアスならありえない発言だ。
なんやかやと理由をつけて引き伸ばし、少しでも長くエイリークと一緒にいようと目論むはずだ。
それに反しての良識的な言葉。まさしく綺麗なヒーニアスに違いない。
「ターナ…凄いことを考え付きましたわね…」
「えっと…いいんでしょうか?……」
いまだ驚きから立ち直れないエイリーク。
「何いってるのよ。エイリークもお兄様に迷惑してたんでしょ?
 やれスク水だのメイドだの…しかもロミジュリの真似して窓からエイリークの部屋にあがろうなんて、
 はっきりいってストーカーよ変態よ」
「あ……あはは…その…ちょっと困った方でしたけど…」
肯定も否定もせずに苦笑いする。
…が、何にでもグレーゾーンはあるもので、限りなく肯定に近い苦笑いであろう。
「おやどうしたんだい2人とも?
 そろそろ日が落ちてきている。送っていくから早くいこう」
綺麗なヒーニアスは率先してエイリークの大荷物を手に取っている。
いつもなら押し付けがましく「私が持ってあげよう。はっはっは、礼など結構、淑女に荷物など持たせられん」
などと言うところだが、綺麗なヒーニアスのひけらかすことのない善意は実に自然に堂に入ったものだった。

4人は見送る漆黒の騎士に手を振ると裏山を降りていった。
92ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:29:14 ID:BfzR8UYO
20

兄弟家の玄関ではエフラムが腕組みして仁王立ちしている。
「何やってるんですか兄さん…」
呆れ果てたような声を絞り出すマルスに、エフラムは振り向きもせずに答えた。
「エイリークの帰りが遅い…何かあったのではあるまいか…」
「部活や生徒会やってりゃ遅くなる時もあるでしょうに…」
生徒会活動に参加するようになってから、エイリークの帰宅は遅くなる事が増えた。
そのたびにエフラムはこんな調子なのだ。
「うむむ…学校まで迎えにいくか…」
「過保護はよした方がいいですよ。姉さんが友達の手前、恥ずかしい思いをするだけですから」
エフラムが何か言いかけた瞬間に玄関が開く。
「ただいま帰りました」
そこにいたのはエイリークとヒーニアス。
先に学校と家が近いターナとラーチェルを送って最後にエイリークを送ってきたのだ。
ラーチェルなどはエイリークとヒーニアスを2人にすることにかなり抵抗があったようだが、
善良そうなヒーニアスの微笑みに脱力してそれ以上なにも言わなかった。
「そうか貴様の仕業かヒーニアス!貴様まだエイリークにちょっかいを出していたのだな!」
「あ…兄上!? ヒーニアス様は私を送ってくださっただけなのです!」
「エイリークは下がっていろ!俺はヒーニアスと話をしているのだ!」
いつもなら売り言葉に買い言葉、あげくにヒーニアスが「2人の愛を引き裂くのか!そうはさせんぞ!」
などとほざいて喧嘩になるところだ。だが……
「ああ、誤解させてしまったようだね。でもエフラム君がエイリークを心配する気持ちもよくわかるよ。
 だからこれからはあまり遅くならないうちに帰るようにしないといけないよ。
 それとエフラム君、私はエイリークを学校から送ってきただけなんだ。
 だからどうかその槍をしまってくれないか?喧嘩はよくないよ」
微妙な空気が流れた…この人は誰なんだ…

「ヒーニアス…貴様悪いものでも食べたのか?」
「何のことかな?
 それじゃあまた明日学校で会おう。」
ヒーニアスは爽やかな笑顔を見せると身を翻して去っていった。
心なしか瞳の輝きが違う気がする……
「エイリーク……奴は病気でもしたのか?
 それとも頭でも打ったか?」
「まあ…色々ありまして……」
93ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:29:57 ID:BfzR8UYO
21

その日の話題はアイテム群の事でもちきりだった。
「姉さん、私の香水はどうだった?」
「あ、これですね、どうぞ」
リンに香水の小瓶を渡す。
一見なんの変哲もない小さな瓶だ。
そういえば泉ではチェックしていなかった。他の物のインパクトが濃かったためだろうか。
さっそくリンは栓をあけて香りを嗅いでみる。
エイリークも興味深げに顔を寄せ…そして2人で渋い顔をした……
「なにこれ…金属臭い…」
「それに汗の香りも……あ、裏に説明書きが…」
「漆黒の香り…漆黒の鎧と鎧に蒸れた汗の香りを完璧に再現…だ〜〜っそんなもんかけれるかいっ!?」

居間の隅ではがっくりと肩を落としたロイが封印を再プレイしている。
再びトライアルでギネヴィアを出すコンプリートセーブを作るまで何週もの長い長いロードへと旅立っている。
……が、漆黒エムブレムは他の兄弟にはわりかし好評のようだ。
セリスとマルスがGBAを覗き込んでプレイしている。
「わぁ主人公の漆黒さんは蒼炎の仕様なんだね。ラグネルしか効かないみたい」
「なんというチート主人公…あ、女王エリンシア姉さんが誇る三筋将が出てきたよ。
 バアトルさん、アイク兄さん、紅一点はマチュアさんか…」
セリスの傍らにはレプリカエタルドが置かれている。レプリカとはいえ重さ20は体格のないセリスの手に余るようだ。
本人は「アイク兄さんみたいな逞しい男になってこの剣を使いこなせるようになるぞー!」と発言してエリンシアを喜ばせた。
なおマルスは漆黒シールドを見て一言、「デザインダサい、シーダへの贈り物としてはちょっとなぁ…」
どうやらプレゼントは再考するようだ。性能はいいのだが…
94ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:30:42 ID:BfzR8UYO
22

アイクはステーキを貪り食い、エリウッドは薬を捨て、エリンシアは漆黒ダンベルで誰をガチムチに鍛えようか思案している。
「はっはっは、漆黒さんのご利益か……orz」
お守りを手にしたシグルドはまったく期待していないようだ。
「ふむ…この黒光り…美しい…」
エフラムは嬉々として槍を磨いている。
妙なネーミングの槍だが、マニアとしては変り物になにかをそそられたようだ。
「冒涜よっ!ミラ様の神像がこげなもんにっ!
 しっこくハウス行って神罰を下してやるわっぁあああああああああああ!!!!!!!」
「もう落ち着きなさいセリカ、返り討ちだってば。それに漆黒印の占い師よりいいじゃないの」
水晶にシールを貼る。外見さえなんとかすれば的中率アップは嬉しい。

ガラッ

    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、  
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::   
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::

「食らいやがれ神敵っ!!!!!
 ライナロックッ!!!!!!」
「ぐべばぁああああっ!?…ち、違うっ!俺だヘクトルだっ!?」
漆黒の鎧のレプリカを着たヘクトルは、当然だが漆黒の騎士と見分けがつかない。
魔防がアップしているとはいえ、セリカの全力ライナロックはかなり厳しく大ダメージを受けて必死に逃げ惑っている。

「あの、姉さん僕の鍬は?」
「え?」
「いや、え?…って…」
エイリークの額に汗が伝う。
荷物は全て広げたはず、にも拘らず鍬が無いということは…おそらく漆黒が取替え忘れ、エイリークも気づかないまま来てしまったのだろう。
今頃アルムの鍬は泉の底に……
「ご…ごめんなさいアルム…」
「いいんだ…多分こんな展開だろうと思っていたよ…」

ちなみにリーフは庭の木に逆さに吊るされている。
ジークリンデでお仕置きを受けたあげくにこの仕打ち…
だが、リーフの生命力なら死ぬことはないであろう。
辛いことには違いないが…
95ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:32:07 ID:BfzR8UYO
23

兄弟家が騒ぎに包まれているころ、ターナは綺麗なヒーニアスに勉強を教わっていた。
「だからこの公式が成り立つわけだね」
「なるほど…ありがとうお兄様」
元々ヒーニアスは勉強はできるほうだが、
いつも抱き枕を作ったりパソコンでエイリークの写真を編集するのに忙しく、こうして教えてくれたことはあまりない。
「ははは、これくらいならいつでも教えてあげるよ。ところでターナ?」
「ん、なに?」
「どうして私の部屋はエイリークのポスターや抱き枕で一杯なんだい?
 しかもポスターにはキスした跡があるんだが…」
「あ、いや、それはお兄様が…」
「よくわからないが、ああいうのはエイリークに失礼だね。
 全て片付けることにするよ」
大量のエイリークグッズが部屋から運び出される。
たちまちまともな人の部屋になった。
「しかもパソコンを開いてみたらエイリークの画像が沢山…
 たしかに彼女は美しいが、こうして知らないところで他の人に写真を見られているとなるといい気持ちはしないだろう。
 たとえ本人が知らなくともこういうのはよくない」
全て削除。
「よかった…お兄様がやっとまともに……ううっ…エイリーク…いままで迷惑かけてごめん…
 でももう大丈夫だから…」
96ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/16(火) 14:32:56 ID:BfzR8UYO
24

その後もヒーニアスの別人ぶりは際立った。
周囲への気配りや紳士的な振る舞い。
東に悪人がいれば懇々と諭して改心させ、西にお年寄りが重い荷物を背負っていれば代わりに持ってあげる。
カシムが母の薬代が…などとほざいても、疑うこともなくサイフごと渡した。
それを聞いたターナはさすがにヒーニアスを諌めた。
「い…いくらなんでもそれはやりすぎよっ!
 あれは詐欺師なのよ!?」
「人を詐欺師などと決め付けてはいけないよターナ」
「でも!
 カシムの母は健康だって評判よ!」
「そうか、彼の母は病気じゃないんだね。よかった…最近聞いたニュースではそれが一番のニュースだよ」
騙されたと知ってもなお穏やかで慈愛に満ちた微笑をたたえている。
まるで仏様のようだ。
「彼を怒ってはいけないよ。彼にも事情があるんだろう。
 あのサイフは騙し取られたんじゃない、私が彼にあげたものだよ。
 それで彼の暮らし向きが少しでもよくなるなら私は嬉しいんだ。
 むしろ彼に感謝しているよ。お陰で私はよいことをした…という清清しい気持ちにさせてもらったんだから」
ターナはもはや何も言えなくなった。
「ううん…綺麗すぎるってのも問題なのかしら?
 …でも以前のお兄様を思うとやっぱこの方が…」

学校でもヒーニアスは善行を行っている。
「エフラム君、この化学式は…」
「むぅ…そ、そうなのか…」
成績の低調なエフラムを心配して何かと勉強を教えているのだ。
クラスメイト達は異様な物を見るように遠巻きにしている。
いつも喧嘩ばかりしている2人を知ってるだけにかなり不気味だ。
「大丈夫だよ。少しずつやっていけばいいさ。
 エフラム君は頭の回転が速いから、頑張れば皆に追いつけるよ」
「そ…そうか?
 いつもお前にバカだアホだ劣等生だといわれてた気がするが…」
「そうなのかい?
 私はなんて酷い事を…学校の成績が人間の全てなんかじゃないっていうのに…
 すまないエフラム君、せめてもの罪滅ぼしに君の勉強を手伝わせてくれ」
「いや…俺は助かるが…」

実は綺麗なひとになったヒーニアス…
周囲の戸惑いをよそに彼は善行を重ねていく。

続く
97助けて!名無しさん!:2010/03/16(火) 15:33:18 ID:awvxDTjv
>>96
綺麗なヒーニアスw違和感ありまくりw
ってかアルムカワイソスすぎるw
GJです!
98助けて!名無しさん!:2010/03/16(火) 16:12:27 ID:MYJNGYzs
>>91-96
テリーマンとジョースター卿がいるぞw
99助けて!名無しさん!:2010/03/16(火) 17:25:09 ID:fTnfm3yl
実はいい人→本当にいい人 にランクアップしてるな
100助けて!名無しさん!:2010/03/16(火) 21:05:48 ID:bhIhD3/h
>>91-96
綺麗過ぎるヒーニアスwww
もう戻らないほうがいいだろ、とか本気で思ってしまったw
とりあえずセリカ落ち着けw GJ!
101sage:2010/03/18(木) 12:12:28 ID:FJuG4GBS
アイク「ユン…ぬぅん!」
ユンヌ「きゃぁー!!アイクがわたしを愛称で呼んでくれたわぁ!!!!!1」
ロイ 「隣で吹き飛ばされているジェネラルたちもたまには
    思い出してやってください。」

カッとなって書いた。ヌゥンならどれでもよかった。今は反省している。
102101:2010/03/18(木) 20:40:04 ID:FJuG4GBS
sageミスとか…/(^o^)\
ひどい有様すぎる。だれか介錯を。
103助けて!名無しさん!:2010/03/19(金) 00:02:27 ID:jifbis8A
>>102
アイク  「ミスは誰だってあるから、気にすることはない」
エリウッド「次からは投下する前に、しっかり確認してから投下する様に心がけよう」
104助けて!名無しさん!:2010/03/19(金) 18:41:32 ID:l0Gs8bhv
>>91-96
綺麗なヒーニアスワロタwwwwwwGJ!


(゚д゚)
105お姉ちゃんの履歴書:2010/03/20(土) 12:30:51 ID:F0iIehKi
履歴書書いていたらこんなネタが浮かんでしまった。

ロイ「ねえミカヤ姉さん。」
ミカヤ「なぁに?」
ロイ「何でミカヤ姉さんはフリーで占い師やってるの?
   ミカヤ姉さんの的中率だったら聖戦の占い屋に就職すればあっという間にトップになれると思うよ。
あそこボーナスも良いみたいだし、街頭での無許可の営業で通報もされないし。」
ミカヤ「…転職が多すぎて書類選考が通らないの」
ロイ「見た目は10代なんだからサバ読むのは?」
ミカヤ「占い屋には実年齢を見抜くなんて造作もないことだわ。」
ロイ「そうなの?じゃあソフィーヤとファの齢をおしえてほしいな。」
ミカヤ「命の保証は無いわよ?」
ロイ「やめておきます。 
   ところで姉さんは占い師になる前はどんなことをしていたの?」
ミカヤ「そうねぇ…縄文土器職人に巫女の女王の侍女、
    遣ハイラル使と遣キノコ王国使は両方船に乗ったし
    陰陽師やベオク物語の弾き語りもやったわ。
    それから縮緬問屋の隠居になっていたエルランの旅のお供をしたこともあったわ。
    そうそう、一番大変だったのは採った魚をベルン印の肉団子に加工する船で働いた事ね。
    仕事があり得ないくらいキツくて姉さん過労死するかと思ったわ。
    その後一年発起して、占いの勉強をしようと町の人に手当たりしだい声をかけて手相の見せてもらっていたんだけど、何故か逃げられる事が多かったわ。
    的中率が上がったのは水晶玉占いを始めた時ね。それでやっと自分も食べていけるくらいの収入になってきたの。」
ロイ「姉さん…(色々苦労したんだなぁ。それでもここまで兄弟を育ててくれて。
   今度は姉さんが幸せになる番だよ。)
   
   って姉さん!?何で泣いてるの!?」
ミカヤ「ロイの心の声が聞こえて(;ω;)
    …優しくて可愛い弟がいて、
    お姉ちゃん今までで一番幸せよ。」
106助けて!名無しさん!:2010/03/20(土) 17:02:58 ID:l/RRXh/2
>>105
( ;∀;)イイハナシダナー
…って作者は早く履歴書を書く作業に戻るんだ!
GJ!

…それでは自分も過疎化対策に小ネタを投下してみる
107結局こうなっちゃうんです:2010/03/20(土) 17:04:49 ID:l/RRXh/2
ミランダ 「正直に答えて欲しいんだけど」
ナンナ  「リーフ様は年上のお姉さんではなく、同年代の女の子の場合」
サラ   「…どんな子が好みなの?」
リーフ  「そうだねぇ…」
四人娘  (・・・ドキドキ・・・)
リーフ  「もしも同年齢の女の子を見るとしたら、まずは心優しい子が良いかな♪」
ナンナ  「////」
リーフ  「他には自分のやってる事に誇りを持ってる子とか?
      仕事とかプライベートとか一生懸命な子は、見てて応援したくなっちゃうよ」
ティニー 「リーフ様…///」
リーフ  「後はね……口とか態度では色々言っても、実は思いやりのある子はイイ(・∀・)!!と思うんだ」
ミラ・サラ(リーフ…(*´Д`))
リーフ  「そして最後に……巨乳娘が一番最高ッ!!」
四人娘  「(;゚д゚)………

四人娘   リーフ(様)の馬鹿アアァァッ(´;ω;`)!!?」

リーフ  「いや、ちょ、何で皆涙目dアッー!コノヒトデナー!!」


リーフ  「…てな目に遭ったよ」
ヘクトル 「流石にお前はもうちょっと周りを見た方が良いと思うぜ」
リン   「アンタが言うセリフじゃないけどね」
マルス  「リーフもスミに置けないよねぇ(・∀・)ニヤニヤ」


まぁ、特にオチは無いが…スレを活気付けられるならそれで嬉しいとです
108助けて!名無しさん!:2010/03/20(土) 18:25:06 ID:Q59WXayN
>>107
アイク「リーフはもっと女心を理解した方が良いと思うぞ」
エリンシア「今世紀最大のお前が言うなですわね」
セネリオ「酷い有り様です」
109助けて!名無しさん!:2010/03/21(日) 00:02:35 ID:MSngRsUN
>>105
いい話なんだが、ミカヤの職歴が突っ込みどころ多すぎだろw
本気でいくつなんだよwww
つか、履歴書ちゃんと書けよ、GJ!

>>107
相変わらずリーフは鈍いな、恋愛事に無関心ってわけではないだろうに…
いやまぁ、この兄弟はほぼ全員そんな感じがするが
そして>>108
アイクは恋愛事に関しては何も言うな、突っ込みたくなるw
GJ!
110助けて!名無しさん!:2010/03/21(日) 12:07:00 ID:NRPwpz4R
>>107
同年代で心優しくて仕事とかプライベートとか一生懸命で、口とか態度では色々言っても、実は思いやりがあって巨乳…

タニアですね、分かりますw
同年代→サラが同年代の許容範囲なら、+−3歳までOK(サラは12歳、リーフは15歳、タニアは18歳)
優しい→後日談で「お節介にも近い、面倒見の良さで」との事
自分の仕事に誇り→まぁ開墾に一生懸命だったんじゃね?
口とか態度では色々言っても思いやりがある→言わずもがな。「誰がこんな所に来るもんですか」と言いながらちゃんと最後まで戦ってくれる
巨乳→公式絵参照
ま、タニアはプージンのものだけどね

タニアがどうとか言ってたら、思い浮かんだ小ネタ
ソニア 「ふふふふふ…」
ソーニャ「あらあら…(この女、私とかぶってるっ…!)」
ディーン「ちくしょうっ!どうせ、みんな、ソニアを取るんだろ、俺なんて、俺なんて…っ!」
ディーン「泣くなよ…(こいつとサイアス司祭なら話が盛り上がりそうだな…)」
オルソン「モニカは可愛いな、私の宝物だ」
オルソン「俺はイリオスじゃねぇっ!…あ、あれ…っ?」
名前が被ってる人たち。SONYA (ソニア)とSONIA (ソーニャ)は発音違いかと。
綴りからして違うカチュアとマチュアみたいなのは除外。
タニアとターナも発音違いだと思ってたんだけど、TANYA (タニア)でTURNER (ターナ)なのな…orz
111聖戦士復活 1/2:2010/03/21(日) 18:26:55 ID:h59eCyua
リーフ   「khdnー!」

セリス   「……ということで、リーフがまた死んじゃいました。クロード神父、お願いします」
クロード  「わかりました。いやー、今日も死んでしまうとはリーフ君は元気ですねえ」
ロイ    「いやいやいや、今の会話はなんかおかしくない?」
クロード  「ところでひとつご相談させて頂きたい事があるのですが…」
セリス   「なんですか。ボクにできることであれば協力します」
クロード  「新しい復活の技を覚えたのですが、今まで機会が無く使ったことがありません。
       今回はバルキリーではなくて、ぜひその技を使用させていただきたいのです」
ロイ    「つまり…、リーフ兄さんを実験台にしたい、という事?」
クロード  「言い方は悪いですが…正直に申し上げればそういうことです。
       ですがこれが成功すれば、今より多くの方々を助ることができるのです。
       どうでしょうか、世の人々のために協力して頂けませんか?もちろん御代は頂きません」
セリス   「わかりました。まぁリーフですから大丈夫ですよ。それにタダってとこが気に入りました」
ロイ    「………こういう時やっぱりセリス兄さんって大物だと思うよ。うん」
クロード  「ありがとうございます。では………」

 − ささやき − 詠唱 − 祈り − 念じろ !! −
 *リーフは灰になってしまった

セリス   「リーーーフーーーーー!?」
ロイ    「おわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」
クロード  「いやー、失敗しちゃいましたか。なかなか上手くはいきませんねぇ、ははは…」
ロイ    「笑い事じゃないよ!兄さんが…兄さんがーーー!!!」
セリス   「うわ〜〜〜ん。ごめんよリーフ。こんなことになるなんて思わなかったんだ!!」
クロード  「安心してください。聖杖バルキリーを使えば大丈夫、無事に生き返りますよ」
セリス   「ほ…ほんとう…ですか……ぐすっ…ヒック……」
クロード  「ええ、任せて下さい。さて、それでは…」


アルム  「ちょっと待ったーーー。ここは僕に任せてくれませんか」
クロード  「ここでまさかのちょっと待ったコーーーーーーーール!」
ロイ    「だ、誰だっ!?」
アルム  「アルムだよっ!お前の兄ちゃんだよっ!!」
セリス   「え…誰?」
アルム  「アルムだよっ。アンタの可愛い弟だよっ!!」
セリス   「ウソウソ、冗談だよ」
アルム  「冗談って……。イイヨ、イイヨー(^ー゜)b そういうギャグ嫌いじゃないよー」
ロイ    「(妙なテンションだなぁ…)ところで、任せろって、何か良い方法があるの?」
アルム  「ああ!こんなこともあろうかと、密かに復活の技を習得しておいたんだ!」
ロイ    「こんなことって…、いったいなに考えてたらそうなるのさ」
アルム  (弟が兄の心配をするのは当然のことだよ)
       「これが成功すれば復活役として僕の出番が増えるからね。気合入れたよ」
ロイ    「正直だね。どんな方法かわからないけど、本当にそんなことできるの?」
アルム  「まぁ見てなよ。…コホン」
112聖戦士復活 2/2:2010/03/21(日) 18:28:32 ID:h59eCyua
アルム  「あーっ!突然の春風でアルテナさんのスカートが捲れたっ!」
リーフ   「mjd!?どこどこっ!?詳細kwsk!!」
ロイ    「うそっ!?ホントに灰から蘇った!こんなのでいいの!?」
セリス   「すごいやっ!リーフは葉っぱから不死鳥にCCしたんだね!」
クロード  「なるほど、生への執着を呼び起こし生きる気力を与えるわけですか。上手いですね」
リーフ   「あなたのリーフですよー!どこですかー!恥かしがらずに出てきてくださーーい!」
アルム  「兄さんの生命力は異常だからね。うまく良くと思ったよ」
リーフ   「ちちー!しりーー!!ふとももーーー!!!おねぃさーーーん!!!」
ロイ    「いや、でも、生き返ったのはいいんだけど、あれはあれでまずいと思う」
リーフ   「あれぇ…アルテナさんどころかおねぃさん一人も居ないじゃん。どういうことっ!?」
アルム  「ウ・ソ」
リーフ   「え……?」
アルム  「ははは、ごめんね兄さん。でも生き返れたんだし結果オーライってことで」
リーフ   「………………ぐふっ!」
ロイ    「また死んじゃった!」
セリス   「え?あれっ?なんで?」
クロード  「おそらく、生き返ったばかりのため、まだ魂が体に定着していなかったのでしょう。
       そこに大きなショックを受けたので、魂が抜け出てしまったのですよ」
アルム  (ちぇっ失敗か。思ったより役に立たなかったなぁ…)
       「ちいぃっ失敗か。くそっ、役に立たん葉っぱめっっ!!」
ロイ    「アルム兄さん今日はイロイロと飛ばしてるなぁ」
クロード  「生兵法は怪我の元とも言います。安易な方法に頼るべきではないという事ですね。
       では、いつも通りバルキリーで行きましょう。皆さん下がってください」
パアアアァァァァーーー………

リーフ   「ふっかーーーつ!いやー空気がおいしぃねぇー」
セリス   「よかったねー!もう少しで埋葬しちゃうとこだったよ」
クロード  「そうそう。今回は復活料金は半額で結構ですよ。私もご迷惑をお掛けしましたからね」
リーフ   「ホントですかっ!やったね、ラッキー!今日はついてるなー」
アルム  「はぁ僕の出番倍増計画を練り直さないと…」
セリス   「アルム、0は何倍にしても0だよ。もう一度計画見直したほうがいいよ」
アルム  「 (・ω・) 」
ロイ    (そもそも死んでることがアンラッキーだし、半額とはいえ結局金は払ってるわけだし、
       アルム兄さんはやっぱり出番は増えそうにないし、神父は神父で実験失敗してるし、
       でも何かみんな幸せそうだし…ま、いっか)
113助けて!名無しさん!:2010/03/21(日) 19:07:48 ID:7kkFGQYG
>>110
外伝ギース「………」
聖戦ギース「………」
封印ギース「………」
114助けて!名無しさん!:2010/03/21(日) 21:29:53 ID:+EhGG/rH
>>111-112
クロードが黒い・・・のは予想通りだが、なぜかセリスまで黒いw
GJ!
115助けて!名無しさん!:2010/03/22(月) 13:38:36 ID:5tEj5/lV
>>111-112
コノヒトデナシーなリーフが大好きです。
ヤツは何回死んだんだろう、GJ!

続き投下します。
このシリーズは百合要素を含むので苦手な方はスルーお願いします。
116ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:39:48 ID:5tEj5/lV
25

「……泉の精霊の噂は事実でした。
 さしあたって人間が誤って落ちないように周囲に柵をつくり注意を呼びかけるべきです」
作成した報告書をエイリークが読み上げる。
調査の目的は達したのだ。
である以上今後どのように対処するかが焦点となる。
「ご苦労様でした。泉そのものは無害なのですし、人身事故にのみ注意すればよいでしょう」
リノアンが結論を出す。
これでミッションコンプリート。ヒーニアスも綺麗になったしめでたしめでたし。

これでこのエピソードは大団円。よってこれからの話は後日談となる。



エピローグ 



「ふんふふ〜〜〜ん、ああご飯が美味しいわ♪」
お昼休みの教室に陽気な鼻歌が響く。
箸を動かすターナの顔から喜びが煌き溢れている。
「ご機嫌ですねターナ」
「だ〜ってお兄様がまともになったんだもん♪
 ちょ〜っといい人過ぎる気もするけど、以前のお兄様と比べたら月とスッポン!
 は〜〜……やっと肩の荷が下りた気分よ…」
ターナの脳裏にいままでのヒーニアスが蘇る。
親友のエイリークに付きまとい、メイド、スク水、ウェイトレス、巫女服などを送ってドン引きさせた兄。
絡んできたヤンキーを返り討ちにしようとして囲まれて失敗し、エイリークに助けてもらう兄。
ゼトやサレフと張り合って策謀の王子とかほざいてセコイ陰謀をめぐらす兄。
ターナの片思いのエフラムと喧嘩して負ける兄。
あげくに海に行ったときのターナ一世一代の告白タイムを完膚なきまでにオジャンにした兄。

ターナもかつては兄を心配したり助けたりしたこともあったのだが、
ぶっちゃけどうでもよくなったのでタスケテエイリーク!の悲鳴が響いても、ああまたか…くらいの感じで放っておいた。
だがそれでもエイリークに迷惑かけるのだけはやめてほしいと思って何度も文句を言ったものだ。
好きなら好きでもう少しやりようがあるだろうに…
だが綺麗なヒーニアスになった今、もはやそんな心労からも解放される。
(…そういえば綺麗なお兄様はエイリークの事どう思ってるのかしら?
 …まあ以前みたいに抱き枕や1/1フィギュアを作ったり、コスプレ衣装をプレゼントしなけりゃ問題ないけど) 
ついでに自分の1/1フィギュアをエイリークに送るのもやめてほしい。
困り果てたエイリークに「どうしましょう…これ」と相談されて、ヒーニアス1/1フィギュアをゴミ捨て場に捨ててきた事を思い出す。
(ま、今のお兄様ならエイリークが好きだとしても変な事はしないでしょ、ああ家族がまともって素敵♪)
117ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:40:54 ID:5tEj5/lV


ニコニコ笑顔でお弁当を食べ終える。
ここ数日のターナのご機嫌ぶりにエイリークもラーチェルも思わず笑みが毀れる。
一人がニコニコしてればその雰囲気は親友達にも伝わるもの。
ついでにいうとエイリークも内心ほっとしていた。
やっぱりコスプレやら妙なものを送られつつ「愛している!」とか言われても困るのだ。
やんわりと断ってはきたのだがヒーニアスは空気が読めない上に思い込みの激しい男であった。
「はっはっは、照れることはないのだぞ」などと何度断っても自分に都合よく解釈してしまうのだ。

「よかったですねターナ、ヒーニアス様が立派になって。
 町でも評判のよい人だそうですよ」
「うふふ、お父様も家臣の皆も喜んでたわ。
 皆に親切で善良なんだもの。これでフレリアも安泰よ!」
「つまりそれだけ今までは問題児だったわけですわね」
ラーチェルの言葉に苦笑せざるを得ない。
エイリークへの過剰な愛とエフラムへの妙なライバル意識さえなければ…まあ…まとも?…かもしれない兄だったのだが。
いずれにしてもヒーニアスがまともになったことは喜ばしい。
まさにめでたしめでたし。

だが…それをよしとしない者もいたのである……
118ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:41:35 ID:5tEj5/lV


夕焼けの差すフレリア家の庭。
矢が的を射抜く小気味のよい音が響く。
綺麗なヒーニアスは大変な努力家、文武に励んでおり弓の稽古にも余念がない。
「必中!」
放たれた矢が的のド真ん中を射抜く。なぜだろう。
変わったのは人格だけでステータスはそのままなのだが、善人には天も味方しているのか必中が出やすい気がする。
出ても微妙なスキルではあるが…
「ふうっ…いい汗かいた…やっぱり体を動かすのは気持ちいいね」
爽やかな微笑みを称えつつタオルで汗を拭うその姿を、物陰より覗いている視線があった…

「ヒーニアス様…いやっ!
 あんな爽やかでまともなヒーニアス様なんかヒーニアス様じゃないっ!
 いつものヒーニアス様は根拠のない自信に満ち溢れていて、でもやっぱり実力無いからタスケテエイリーク!になってしまって、
 なおかつウザい方なのよ!
 そんな情けない姿が可愛くて素敵なのに…」
フレリア家臣のヴァネッサは感情を抑えることができなかった。
まぁ…蓼食う虫も好き好きというし…彼女の好みが以前のヒーニアスであったとしても責められることではないだろう。
「こうなったら私がヒーニアス様を元に戻してみせます!」
固い決意のもとヴァネッサは作戦を決行する。
それがどのような結果を生むのか…ヴァネッサ本人も知るよしもなかった。

作戦その1  ショックを与える。

3階のベランダに陣取ると、その下を歩いているヒーニアス目掛けて花瓶を落としてみた。
「ごはっ!?」
階下で悲鳴が聞こえた。
さっそくペガサスに乗って下へと降りてみる。
「ヒーニアス様!
 ご無事ですか?」
「いたた…ああヴァネッサ。私は大丈夫だよ…
 傷薬を使えばどうってことないさ」
激痛に耐えつつも心配かけまいと優しい笑顔を浮かべるその姿にヴァネッサは落胆した。
いつものヒーニアスならこのままでは死ぬ!はやくライブを!…などと大げさに喚くはずだ…

作戦その1失敗。
119ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:42:16 ID:5tEj5/lV


作戦その2 エイリークグッズを用意していつものハァハァを思い出させる。

個人的にはちょっとツライが止むを得ない。
いつかタスケテエイリーク!をタスケテヴァネッサ!にするまでの辛抱だ。
以前のグッズ類は処分されてしまったが予備があるのだ。
綺麗なヒーニアスは覚えていないようだが、以前のヒーニアスは火事などでグッズが失われることを恐れて、
予備の品を地下室の金庫に閉まっているのだ。

「じつ・は・い・い・ひと……こじつけ苦しいわね…」
108111のパスワードを入力して金庫を開ける。
中には無数のコスプレ衣装…ポスター…フィギュア…抱き枕…中にはエイリークをお姫様抱っこするヒーニアスのブロンズ像まであった。
夜を待ってそれらの荷物を運び出すと、こっそりヒーニアスの寝室に配置する。
眠っているヒーニアスのベッドに抱き枕を入れ、かたわらにエイリークぬいぐるみを配置。
壁や天井にポスターを張り巡らし、部屋の真ん中に1/1フィギュア(旧スク)を配置する。
さらに耳元で「エイリーク様のメイド服・メイド服・メイド服・メイド服・メイド服・メイド服………」
とサブリミナル効果を狙って一晩中呟いてみた。

翌朝……
「あれおかしいな? 
 処分したはずの物が…どうしたんだろう?」
ヒーニアスは首をかしげつつもそれらを再処分した。
どうやら効果はなかったようだ。
120ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:43:06 ID:5tEj5/lV


作戦その3 泉に行く

「こうなったら泉に綺麗なヒーニアス様を放り込んで元のヒーニアス様にしてもらうしかありません!
 …下手したら上位互換のもっと綺麗なヒーニアス様になるかもしれませんが…そこはうまく交渉して!」
決断したヴァネッサはヒーニアスに突撃する。
「ヒーニアス様!」
「なんだいヴァネッサ?」
「御免!」
「ぐふっ!?」
当身を食らわせて昏倒させるとヒーニアスをペガサスで運ぶ。
「見えてきたわ…あれが例の泉ね」
さっそくヒーニアスをペガサスから落として放り込んだ。
デーデー!デーッデデデッ!
泉がモーゼの如く割れて漆黒が出てくる。
「そういえばターナ様が漆黒さんが出てくる場合もあるって言ってたっけ…」
「そなたの落とした物はこの漆黒のヒーニアスか?
 それとも綺麗なヒーニアスか?」
「問答の前に質問いいですか?
 褒美の品って指定できますか?」
「できん」
「そこをなんとか!
 今度空中からミカヤさんのベストショット撮ってきてあげますから!」
「…そなたの情熱にほだされた。よかろう望むものを言ってみるがいい」
121ラトナ様が見てる 〜 しっこくの森 〜:2010/03/22(月) 13:43:46 ID:5tEj5/lV


ご機嫌ターナはスキップしながら玄関をくぐる。
「ただいま〜」
その瞬間ヒーニアスの部屋から悲鳴が響いた。
「な、何事!?」
あせって部屋に駆け込んでみる。
「どうしたのお兄様!?」
「なななななない!?
 エイリークのポスターもフィギュアも画像データもみんななくなってる!?」
そこには絶望に打ちひしがれるヒーニアスの姿があった。
「な、何を言ってるのよ?
 あれは全部捨てたでしょ?
「な、なにいぃぃぃぃぃぃぃぃいぃ!?
 だれがそんな真似を!?
 私の宝を…許せん…」
嫌な予感がする…これはどう見ても以前のヒーニアスだ。
「ちょ…どうしたのよお兄様?
 綺麗なお兄様になったんじゃなかったの!?」
「何を言っている。私は元々綺麗だぞ?」
「な…なんで元に戻ってるのよーーーーーーっ!!!!!!!!
 今すぐもう一度綺麗になれぃっ!」
「うおっ!?よくわからんが泉はもう嫌だぞ!?
 なんだか何度も溺れた気がする!」
脱兎のごとくヒーニアスは逃げていった。
逃げ足だけは相変わらず速い。
「あ……あは…あははははははははは……短い夢だったなぁ…」
さっぱりしたヒーニアスの部屋でターナは一人肩を落とすのだった。


それから数日…

「オラッ囲んだぜ!
 はやく金目の物を出せ!」
「アッー!タスケテエイリーク!」
山賊に囲まれてるヒーニアスの姿があった。
背中にエイリークフィギュアをしょっている。どうやら発注していたようだ。
ペガサスで飛行中に偶然その声をきいたヴァネッサはいつものヒーニアスのタスケテコールに幸福感を覚えた。
たとえ助けを求める相手が別人でも、いつものダメなヒーニアスが帰ってきてくれたことが嬉しい。
ついうっとりしている間にヒーニアスを助け忘れてしまう。
フィギュアを略奪されたヒーニアスが「おぼえてろ!」と喚く声すらもヴァネッサの耳には心地いい。
「ああ…ヒーニアス様…素敵」

かくて綺麗なヒーニアスは元のヒーニアスに戻った。
このことは多くの人をがっかりさせた。(主にターナとエイリーク)
だがたった一人だけ喜んだ人間もいたのである。
ヴァネッサ…彼女がまともな相手を選んでほしいと思う姉の心配をよそに
ヒーニアスを思う心中はわからないが、人の感情は理屈ではどうにもならないもののようだ。

終わり
122助けて!名無しさん!:2010/03/22(月) 14:50:48 ID:Y7bxS8VI
>>115-121
ヴァネッサwwwwwwwwwwwwwww
後金庫のパスワードがwwww
GJ!
123助けて!名無しさん!:2010/03/23(火) 19:14:10 ID:CTxVmdkY
なんかこち亀みたいだなw
124助けて!名無しさん!:2010/03/24(水) 19:59:04 ID:n6U2MHc4
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <ageるぞ
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆  
. ノ___r T !  ゝ 
i_/、」 ~~
125助けて!名無しさん!:2010/03/24(水) 21:40:19 ID:8nClyqL8
今日ゲーセン行ってQMAでレトロゲーム検定をやってきたんだが・・・・・

「ファイアーエムブレム外伝の主人公の名前は?」
という問題の正解者が自分以外いなかった

アルム・・・・・・・

スレチだったらスマソ
126助けて!名無しさん!:2010/03/24(水) 23:37:16 ID:uL8R1YYb
>>125
アルム「スレチなもんか! いい事をしたんだ、もっと堂々と胸を張るんだ!
 君が答えてくれたおかげで、僕の認知度が少しでも上がったと思うと僕は……僕は……」


ジャンヌ「よかったねアルム……よかった……」
セリカ「人ん家の廊下で何涙ぐんでんのよアンタ」
127助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 11:28:56 ID:1fLUWg+g
リーフ  「・・・ふぅ」
マルス  「やぁ、相変わらず不景気そうな面構えだね弟よ」
リーフ  「放っておいてくれ・・・どうせ僕なんて・・・僕なんて・・・・」
ロイ   「何落ち込んでるの、リーフ兄さん」
リーフ  「これを見てくれ」つ漫画
マルス  「これは・・・あれだね、セリスが主人公の五巻で打ち切りになった漫画。スカサハが美形な奴」
ロイ   「分かりづらいよ、それ。へぇ、でもこれがどうかしたの?リーフ兄さん、普通に活躍してるけど」
リーフ  「僕はどうでもいいんだよ。三巻を読んでくれ」
マルス  「イシュタルVSセリスとアレスだね。これがどうかしたのかい?」
リーフ  「アレスの台詞全般に注目して欲しい」
ロイ   「ミストルティンを全面に押し出しての余裕っぽく構えた戦闘・・・に見えるけど」
マルス  「・・・あぁ、うん」
リーフ  「分かった?」
マルス  「君はこう言いたいんだろう?・・・あれ、なんでアレスはセリスに執着・・・?と」
リーフ  「そう。そうなんだ。ほら、イシュタルさんがセリスを攻撃して、アレスがかばうも負傷・・・のシーンがあるだろう?」
ロイ   「あ、本当だ。頭から血を流してるね」
リーフ  「そのときのアレスの反応は?」
マルス  「台詞をまんまで読むと、『イシュタル・・・殺す』だね」
ロイ   「・・・なぜに?」
リーフ  「僕にはさっぱりなんだ・・・・」
マルス  「ざっと読んでみると、アレスは暗いところにいて、セリスが初めての光だった。と、んでそれを護ろうとした、と」
ロイ   「・・・リーンは?」
マルス  「でてないね。打ち切られるまでには」
リーフ  「一応巻末イラストにはでてるんだけどね」
マルス  「うーん・・・。まぁ、セリス親衛隊が一人増えるってところ・・・かな?」
リーフ  「いや、ユリウスと同じでユリア命が増えるだけかもしれない」
ロイ   「え?は?セリス兄さん親衛隊が増えるっていうのは、さっきのイシュタル云々の台詞で分かったけど、なんでユリウスさん増殖?」
マルス  「分かる人には分かる。・・・・たぶん」
ロイ   「っていうか、なんでリーフ兄さんは落ち込んでた訳?」
リーフ  「え?あれ?・・・なんでだろ」
マルス  「やれやれ。もうぼけたのかい?」
ロイ   (リーフ兄さん、これだと子どもっぽいなぁ・・・。16?17だっけ?・・・どうみても14です本当に(ry)


中古屋で見かけて三巻に衝撃を受けてみた。良く分からんネタですまん
128助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 12:07:12 ID:7RBk2Tib
>>125-126
(´;ω;`)

>>127
ネタが分からん・・・orz
129心の安らぎを求めて:2010/03/25(木) 13:31:51 ID:zVNnfqGb


〜 社長室 〜

セティ「ティニー…ティニー…ぐす…」
ホーク「それはよろしいのですがこの案件について」
セティ「ああ…それはね…」

〜 昼休み 〜

ホーク「…ほんとになんとかならないのか…毎回宥めるのもさすがに疲れるぞ…
    脈なしってわかりきってるんだから、いい加減諦めればいいのに…」
ミーシャ「いやあの…ほら…一途な方ですし…」
ホーク「あそこまでいくと女々しいというか未練がましいというか…はぁ…」
ミーシャ「セティ様には内緒でセティ様を救え!プロジェクトを動かしていますが…
     結局は本人の心の問題ですからねぇ…」

〜 夜道 〜

セティ「ああ…今日もやっと仕事が終わった…
    私の青春は家と会社の往復で終わっていくんだ…疲れた…」
???「そこのお方」
セティ「へ?」
???「とても疲れた顔をなさっていますね。よろしければお話を伺いたいのですが…」
セティ「ええと…どちらさまで?」
セリカ「あ、これは失礼。私は皆様の心の問題の相談に乗らせてもらっているセリカという者です」
セティ(普段なら相手にしないとこだけど…なんだか…正直まいってるし話くらい聞いてみるか)
セリカ「貴方のお顔から疲れ…悲しみ…苦痛…あらゆる負のオーラを感じたものですから声をかせさせてもらいました。
    貴方のように疲れ、打ちひしがれた人々が集うセミナーを開催しております。
    参加は無料ですので是非おいでください」
セティ「はぁ……仕事明けにティニーと約束があるわけでもないし…それに…話を聞いてもらえるなら…」
130心の安らぎを求めて:2010/03/25(木) 13:32:44 ID:zVNnfqGb


〜 ボロいビルの一室 〜

セティ「あ、クレイン、君も来てたのか?」
クレイン「やあセティ!ちょうどこれから携帯に電話して呼ぼうと思ってたんだ♪
     僕も前回このセミナーに参加してね。ティトに振られて以来落ち込んでたけど気持ちが楽になったよ」
セティ「そうなのかい?
    それはよかった。心配してたんだよ」
クレイン「ここは僕たちみたいに、辛い目にあった人々が心のやすらぎを得ることができるんだ。
     あ、始まるよ」

セリカ「みなさんこんばんわ。今の社会は合理化に追われ、大切なものを見失っています。
    そんな中で仕事や日常に追われ疲れ果てたこともあるかと思います。
    さぁ胸に溜め込んだものを吐き出し、新たな気持ちで明日に向かいましょう!」
クレイン「僕はティトに振られてからずっと塞ぎこんでいました…
     でもここに来て多くの苦しみに負けずに頑張っている皆さんと語り合って気力が沸いてきました!」
サザ「俺は涙目なんかじゃないんよ。ちょっと戦闘向きじゃないってだけで、シーフの能力もあるし役に立つんよ」
ジェイガン「ジェイガンポジションは世に必要とされているのですな…
      ハードモード万歳!」
セリカ「さぁ新しい仲間のセティさんもどうぞ!」
セティ「え…ええと…私は…好きな娘が全然こちらを振り向いてくれない上、来る日も来る日も仕事ばかり…
    正直参ってしまって…」
セリカ「その苦しみに対する癒しはここにあります。同じ苦痛を分かち合って元気になりましょう。
    貴方のために私は恋敵のリーフを燃やします。
    それでも振り向いてもらえなければ私が彼女を紹介してあげます。
    仕事はそれだけ貴方が世の中に必要とされているということなのです。
    元気を出して…貴方はなくてはならない人間なのです」
セティ「ううっ…こんなに親身になってもらったのは初めてだ…ありがとうありがとう…うわぁぁぁぁぁん!」
セリカ「さあ涙を拭いて…」
131心の安らぎを求めて:2010/03/25(木) 13:33:52 ID:zVNnfqGb


クレイン「ね、よかっただろ?」
セティ「ああ、気持ちが楽になったよ!
    セリカさんすばらしい人だね。休憩のあとはどんな話を聞かせてくれるのかなぁ?」

〜 控え室 〜

ジェニー「あのーセリカ様、セティさんに彼女を紹介するってのは…」
セリカ「もちろんあなたかメイの事よ。
    あらたな信者ゲットのためにセティが振られて打ちひしがれた所に優しい言葉でもかけて幸福感を目一杯与えてあげてね?
    あ、ほんとに恋人になれとまでは言わないから。あなたにはセーバーがいるしフリだけでいいわ」
メイ「い…いいんですかねぇ」
セリカ「もちろん嘘はいけないわ…でもミラの信徒を増やし、世の中の人々を幸福と救済に導くには必要なことなのよ…
    いや…それが人に生きる希望や勇気を与える嘘ならそれはもはや真実なのよ…」
ジェニー「そ…そういうものでしょうか?」
セリカ「もちろんよ!
    腐れ新興宗教みたいに怪しい壷を売ったりお布施を強要するようなことしてるわけじゃないもの。
    後ろめたいことは何もないわ!
    さぁ不幸な人々をミラ教団に導いて幸福にしてあげましょう!」

〜 セミナー室 〜

セリカ「…であるから皆さんは世の中から必要とされているのです。
    頑張って生きていけば皆さんを愛する人、必要とする人はきっと現れます」
クレイン「ううぅグスッ」
セティ「ああ…セリカさんいいこと言うなぁ…こんなに優しくされたのは初めてだ…この人の言葉なら信じられる」
セリカ「そして心の幸福を得るには神の愛を感じることが最も重要なのです。
    信仰は道徳と結びつき、清く生きる皆さんは世界の人から愛し愛されることでしょう…
    さぁ正しき神の教えを得るためにもミラ教団に入信を…」
ジェイガン「あああ…わし入信しようかの」
サザ「なんだかそれがいい気がしてくるんよ」
クレイン「セリカさんがそう言うなら…きっと間違いないよね…」
セティ「この苦しみから逃れられるなら…」

ユンヌ「というわけでやって来ましたミラの女神様です。セリカちゃーん手伝いにきたわよっ!
    ところでお茶とケーキは出ないの?」
セリカ「ちょ…」
セティ「……これがミラの神様?」
ジェイガン「なんちゅーか…なんの威厳もありがたみもないのう…」
サザ「おれやっぱ入信やめるんよ」
クレイン「…なんだかがっかりだなぁ…」

ユンヌ「あれ?おっかしーわね。この女神の神々しい姿を見ればみんなこぞって入信すると思ったのに」
セリカ「何邪魔しくさってんのよこの邪神!
    みんな帰っちゃったじゃないの!」
ユンヌ「いやーセリカちゃんを手伝ってあげよーっちゅう善意でしたことなんだもんいいじゃないっ
    それより羊羹はまだー?」
セリカ「貴様に食わすお茶菓子はないわあぁああああああああ!」
ユンヌ「なによーバーカバーカポンポコピー!」
セリカ「ぬがあああああああああああああ!!!!!!!!!
    まてやコラー!」
メイ「あーあ、こんな落ちだろーと思った」
ジェニー「やっぱり地道に布教するのがいちばんですね」

終わり
132助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 18:03:26 ID:qgbgb8n9
ネタ乙です
そういえばユンヌさんの信者ってビグル以外にいましたっけ?
133助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 19:07:06 ID:334iaVdu
>>129-131
ネタ乙!なんよ

>>132
HIDEEEEEEEE!!
134助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 20:55:47 ID:HcR9f0Ua
思い人と結ばれるとでも言っておけば入信者が爆発的に増えると思うけどなぁ
後はお金が増えるとか胸が・・いや、何でもなi(ry
135助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 21:02:00 ID:qgbgb8n9
>>134
光の剣以外の専用武器とおねいさんが手に入るだけでも入信するよ!
136助けて!名無しさん!:2010/03/25(木) 21:16:29 ID:3m9r992y
じゃあどんな専用武器が良い?
ネタで作ってみるよ?
137心優しき男1:2010/03/25(木) 22:21:18 ID:4IvFU/In
カシム「ふぅ〜最近は平和だな〜。こんな平和なときこそ詐欺が成功しやすい時期!
    目指せリッチな生活」
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アルテナ「くっ、今日も兄上の手伝いをしないといけないと言うのに!!」
リーフ「アルテナお姉さ〜〜〜ん♪待ってよ〜♪デートしようよ〜♪」
アルテナ「えーいしつこい。私はそんなことをしている暇は無い仕事があるんだ!」
リーフ「アルテナお姉さんならいくらでも僕が養ってあげるよ」
アルテナ「大きなお世話だ〜
      ん?何者かが倒れている?」
カシム「う、お腹が・・・食べ物・・・・助けて・・・・」
アルテナ「大丈夫ですか?
      リーフ、早く何か食べ物をを持ってこい」
リーフ「うん、アルテナさんの仰せのままに」

カシム「ふぅ・・・・・すいません、お手数をおかけして」
アルテナ「一体何故このような場所で倒れていたのだ?」
カシム「実は妹が病でお金を稼がないといけないのです。
     妹のために必死に働き続けて今のように・・・・」
アルテナ「素晴らしい!妹のために頑張る兄というのはとても立派だ」
カシム「そ、そうですか・・・・」
リーフ「アルテナさーん、追加の水もって来たよ〜
    さぁ、そんな行き倒れは放っておいてデートしよう」
アルテナ「リーフ!彼は姉妹の病気のために食べるものも食べず、薬代を手に入れようとしているのだ。
      それを聞いても何も思わないのか?」
リーフ「(この男の姉妹が病気⇒姉が病気⇒彼も姉が大好き!)
     僕が間違っていたよアルテナさん。
     そこの君!君の姉さんの薬代はどれくらいかかるんだい?」
カシム「(な、なんだこの二人の気迫は!)
     さ、3000Gです。それだけあれば・・・・」
リーフ「うん分かった、少し待ってて。すぐ持ってくるよ」
アルテナ「あとはリーフに任せておけば安心だ」
カシム「あ、ありがとうございます・・・(凄い嫌な予感がする・・・・)
138心優しき男2:2010/03/25(木) 22:22:48 ID:4IvFU/In
   ━━━━━━(20分後)━━━━━━━━━━━━━━━━━
リーフ「ただいま戻ったよ、少し手こずってしまったが
    これで3000G以上にはなるはず、さぁ受け取って」
つ マスターアクス
  毒の斧
  ポールアクス
  ハンマー
  キラーアクス
カシム「こ、この大量の斧は一体?」
リーフ「そこにいたジェネラルから分捕ってきたんだよ
    何故か斧しか持ってなかったんだ」
アルテナ「そのジェネラルは斧マニアだったのであろうか」
リーフ「それはともかく、これで君も姉のために薬を買えるでしょう」
アルテナ「うむ、妹さんの為に早く薬を買ってあげるのだな」
カシム「ありがとうございます、お二人の好意に感謝です
    (ちょろい物だ、ちょっと演技をしただけでぼろ儲けだぜ♪)」

リーフ「いや〜良いことをした後は気分がいいな〜
    ではアルテナさん、気を取り直して僕とデートをしましょう♪」
アルテナ「えーいしつこい!良い気分を台無しにするようなことをいうんじゃない!」
リーフ「そんなアルテナさん、待ってよ〜。僕を置いていかないで〜」

カシム「なんて騒がしい二人組みだ・・・ま、お二人さまさまってところ・・・」
斧マニアジェネラル「貴様だな!私の大事な斧を全て奪って行った奴は!!!」
カシム「な、なんのことでしょうか?僕には全然心当たりが・・・・」
斧マニアジェネラル「白々しい嘘を付くな!その手に持っている斧は全て私の物だ!!!」
カシム「え!この斧はあなたの物ですか?」
斧マニアジェネラル「何を今更!斧マニアクラブ(OMC)の会長である私から斧を奪い去ろうとは
     OMCの恐ろしさを思い知らせてくれるわ」
カシム「OMC!何その集いは?」
斧マニアジェネラル「集えOMCの皆よ、この不届き者に斧使いの恐ろしさを思い知らせてやるのだ!」

レックス「彼がターゲットかい?やれやれ顔を青くしてしまうなんて可愛い奴だ
     とことん喜ばせてやるよ」
ヨハン「斧の素晴らしさをポエムにして一晩中語ってあげようではないか」
ゴンザレス「お、俺のき、筋肉を一晩中み、見させてやる、よろ、喜べ・・・」
ボーレ「どうだいそこの兄ちゃん、俺の作った豆腐を食わないかい?」

      ヨ
    ボカレ  <アッ〜助けてシーダ様〜
      ゴ

ケビン「急げ!無礼者に鉄槌を食らわせるのだ」
バアトル「あの貧弱男に筋肉の素晴らしさを教えねばなるまい」
サジ「ところでグローメル将軍はどうした?」
マジ「落石に押しつぶされていたぞ・・・」
バーツ「またか・・・・・」

カシムの周りに続々と集まる斧使いの皆
そして包囲されて何もできないカシム

カシム「一体僕が何をした〜、ここまでの仕打ちをされるようなことをしたのか〜!」
*詐欺をしてます
139心優しき男3:2010/03/25(木) 22:23:35 ID:4IvFU/In
ロイ「ヘクトル兄さんもアイク兄さんも斧を持って飛び出して行ったというのに
   マルス兄さんまで倉庫を漁って何処行こうというの?」
マルス「いや〜とある男にこのメリクルレイピアの一撃をお見舞いしてこようかとね」
ロイ「メリクルレイピアって何・・・・初めて見たよそんな武器・・・・」
マルス「ロイには分からない事もあるって事さ、それじゃ行ってくるよ」
ロイ「マルス兄さんまで行ってしまった」
リーフ「ただいま〜、あれ?家に居るのはロイだけ?」
ロイ「お帰りリーフ兄さん、アイク兄さんもヘクトル兄さんもマルス兄さんも
   急に何か思い立ったかの様に駆け出して行ったよ」
リーフ「まぁどうせお腹がすいたら皆戻ってくるでしょ。
    それより今日僕は人助けをしてきたんだ〜」
ロイ「リーフ兄さんが人助け・・・エリウッド兄さんに心配掛けないようにしてよね」
リーフ「ロイも酷いな、僕は今日・・・・・・・・・

かくしてリーフの活躍により紋章町の悪の芽がまた一つ潰された
頑張れリーフ、負けるなリーフ。
紋章町の平和は君の力に掛かっている・・・・
わけはないよね・・・・・・

追伸・斧マニアジェネラルはトラキア776 23章「魔王の城」に出てきた斧しか持っていないジェネラルの事です
140助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 00:47:55 ID:9E6fm0De
いたなぁそんなジェネラルw
後ついでにカリスマ持っていた記憶があるが、そのカリスマ性に引かれて出来たのかOMCはw
141助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 01:32:31 ID:b7QqkxEJ
アイク「ウルヴァン!」
ウルヴァン「今更なによ!」
アイク「俺が悪かった(墓前に放置した的な意味で)」
ウルヴァン「バカァ!さみしかった…!」
ラグネル「この泥棒猫」
ラグネル「お義姉様…!?」


斧持って駆け出すアイクを想像したらこんなやり取りが浮かんだ
因みにこの後ろでグレイルさんが電柱の陰に隠れて涙を拭いてます
142助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 01:41:50 ID:b7QqkxEJ
おっと、最後のセリフはラグネルじゃなくてウルヴァンでした
143助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 03:38:37 ID:LgHMTqha
>>135
お前ブラギの剣あるだろ

うちの聖戦は勇者の斧と光の剣が専用装備化してた
144助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 08:40:04 ID:ooSeB5ou
マルス「リーフ、ピザって10回言ってみてくれるかい?」
リーフ「別に良いけど…ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
マルス「僕らの中で1番斧レベルが高いのは?」
リーフ「ピ…じゃなくてヘクトル兄さん」
マルス「残念、ヘクトル兄さんはS止まり、SSのアイク兄さんのほうが上でした」
リーフ「あっ、まんまと引っかかっちゃったな〜。悔しいから僕からもいいかい?」
マルス「いいよ?受けて立とう」
リーフ「ソリって10回言ってくれる?」
マルス「ソリソリソリソリソリソリソリソリソリソリ」
リーフ「エフラム兄さんは?」
マルス「ロリ!」
リーフ「見事に引っかかってくれたね。エフラム兄さん自身は
    ロリじゃなくて ロ リ コ ン だよ〜」
マルス「あっ、そうゆうことか。一本取られたな〜」
二人 「HAHAHAHAHAHAHAHA……」
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
リーフ「あれ、後ろから殺気が…?」
ヘクトル「やあ、お前たち…」
エフラム「随分楽しそうだな…」
マルス「あれ、お兄様方、ジークムントとアルマーズを手にして、これから手合わせでしょうか?
    外でやらないとエリウッド兄様がまた胃を痛めますよ?」
ヘクトル「手合わせではないが、エリウッドには後で謝っておく」
エフラム「そういうことだ。さて、お前達…」
ヘク・エフ「 覚 悟 は 良 い か ? 」
 ドゴオオォォォォォォォン!!!
マルス「アッー!」
リーフ「このヒトデナシー」
セネリオ「酷い有様です」
145助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 10:52:34 ID:cX/GB6Wd
>>137-139
斧マニアジェネラルww
カシムは自業自得だが、リーフは報われんなw
GJ!

>>144
二人とも無茶しやがって…(AA略
GJ!
146助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 11:09:27 ID:h+VsyInH
>>143
でもブラギの剣は完全に専用じゃないぜ
ナンナ、デルムッド、フェルグスも使える
147助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 13:40:36 ID:crt3lbit
>>127
最後らへんがアレス×ユリアってかんじになったからかな?
ちなみにセリスはラナオウといいかんじになってだな・・・・
148助けて!名無しさん!:2010/03/26(金) 20:32:07 ID:PO4GPf7z
>>147
原作でも勝手にくっつくしね
まぁ毎回バグでユリアとカップルにしてtウワラナオウサマオユルシヲクァwセdrftgyフジコ
149助けて!名無しさん!:2010/03/27(土) 20:01:35 ID:AXQs+KzH
>>148
                 ,r=''""゙゙゙li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!
     ,r!'゙゙´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
    ,i{゙‐'_,,_         :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゙
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゙  ....         .:;ll:::: ゙li
..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il! ↓ユリア
..ll          `"゙''l{::: ,,;r'゙     / ̄ ̄ ̄ \
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,      /   ⌒  ⌒ \
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、    /  (⌒)  (⌒) ヽ   GJ☆
  ゙i、            ::li:il::  ゙'\   |   ⌒(__人__)⌒ |
  ゙li、      ..........,,ノ;i!:....    `' 、\   `ー´  /
   `'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ ` '>ー──ィ´
     `~''''===''"゙´        ~`''
150助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 13:10:26 ID:3Mv7SGDr
>>148
あーあ 死んじまって 馬鹿な奴だ・・・

なんか最近過疎だけど、こんなもんなのかな
151助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 13:14:04 ID:8hQeRsBH
ネタが投下された時のみ活性化します
それがこのスレの特徴
152助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 13:49:21 ID:GNxfKWQk
今長期連載物の続きを書いてるから、
それが投下できたら少しは活気付くとは思うが……

…雑談したい所だが、新作が出てくる訳でもあるまいし、ネタがねェ…orz
153助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 15:23:27 ID:3Mv7SGDr
リーフ 「アッーこのひとでなしー!!」
アルム 「リーフがなんか酷い有様になってるよ!」
ロイ  「どうしたんだリーフ兄さん!誰か、リカバー!リカバー!!」
ミカヤ 「はいはい」⊃リカバー
リーフ 「ふぅ・・・死ぬかと思った」
マルス 「で、どうしたんだいリーフ。焼けこげてるけど怒りトローン?ボルガノン?」
リーフ 「あれをみてくれ・・・」

ユリウス 「メティオごっこだー!!」

マルス 「・・・・なにあれ」
ユンヌ 「あたしのせいじゃないわよ!ユリウスが勝手にやったの!あたしのせいj」
マルス 「はいはいメダリオンメダリオン」
ロイ  「で、あれがどうしたの?」
リーフ 「装備を見てくれれば分かる」
アルム 「スキルリングにマジックリングにスピードリングに・・これでもかというくらいに性能強化されてるね」
ロイ  「あっ、あそこに緑髪の風使いさんが!」

セティ 「フォルセティ装備の私にメティオごときが・・・っ」バカナハナシダ・・・

マルス 「フォルセティ装備の早さカンストセティでも命中率100とかこれなんてチート?」
シグルド 「うーむ。だがまぁ、アルヴィス課長にメティオくらった事を考えればこれくらいなんてことはないな」
ロイ  「いやそういう問題じゃないでしょ。ってうわ!そこにいる人、避けてー!」
リーフ 「いや無理だよ絶対アイク兄さんでもなければ・・・!」
アルム 「あの赤毛、そしてあの疲れた空気、あれはまさか・・・・!」

エリウッド「あぁ胃が痛い・・・・」HP半分くらい

マルス 「ちょwまwwエリウッド兄さんオワタww」
リーフ 「あ、もしもしクロード神父ですか?バルキリーの杖お願いします、一人分で」
ロイ  「ちょっとー!?エリウッド兄さん、避けてー!メティオだからー!!」
アルム 「昨日まで入院していたせいでHPは通常の半分!そこに威力強化で命中率100のメティオだなんて・・・!」
ミカヤ 「あぁエリウッド・・・・死んでしまうなんて・・・」

エリウッド「うっ・・・胃が・・・」 Miss!

ロイ  「・・・・あれ?」
アルム 「え?あれ?避けられないのにMiss!ってなんで?」
マルス 「胃が・・・とかいってうずくまったから避けられたんだね、今の」
リーフ 「ちょっ!第二弾来てる!今度こそエリウッド兄さんオワタww」
ミカヤ 「うずくまってるせいで身動きがとれないし、今度こそ・・・・」

エリウッド「あれ、あそこで泣いている女の子が・・・」 Miss!

マルス 「さすが死亡フラグを折った男!メティオぐらいじゃ死なないのか!」
リーフ 「凄いね、あそこまで行くと。最初はともかく後の方とか」
アルム 「祈りのスキルでもついているんじゃないかと勘違いしたくなるね」
ロイ  「・・・あれ?アルム兄さんいたの?」
アルム 「最初からいたよ!・・・僕はこういう扱いなのか・・・orz」

大人数出すって大変なんだな。長編で全員出す人尊敬するなぁ
154助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 15:45:53 ID:LnOB2C5T
ちょっと質問なんだが…紋章町の政治ってどうなってるの?
過去に議員みたいのがいたりAKJが法案だしたりしてたけど…
やっぱり議会があって町長みたいのがいたりするんだろうか?

いや、ちょっと政治っぽいネタを書こうと思ったもんだから
155価値観の違い:2010/03/28(日) 18:04:40 ID:c2NjjWrE
ある日常の一コマ
リーフ「マルス兄さん、何をやっているんだい?」
マルス「あぁ、ファイヤーエンブレム封印の盾ってゲームさ
     携帯での第一作目」
リーフ「ふーん、クリアしたら僕にもプレイさせて頂戴」
マルス「いいよ、んじゃ終わったら渡すね」

それから数日後
リーフ「ふーん、第一作目のオマージュみたいな感じだね。やっぱり弓兵は微妙だ・・・」
マルス「もっと強いユニットが後で出てくるから、そいつは育てなくても構わないよ」

ウォルト  OTL

〜〜3面クリア後〜〜
リーフ「この爺さんいきなり出てきて死んでも、愛着も何もないから感慨も沸かないね」
マルス「まぁそうだね、主人公の父親の親友らしいけど微妙・・・」

ヘクトル  OTL

マルス「あぁそうそう8面でヒロインぽいの出てきて仲間になるよ」
リーフ「そうなんだ、楽しみだな〜」

〜〜8面クリア後〜〜
リーフ「マルス兄さん!ヒロインっぽいの出てきたけど仲間にならなかったよ、どうして?」
マルス「そんなバカな、まさか殺してしまったんじゃないの?」
リーフ「死んだキャラは一人も居ないよ」
マルス「おかしいなマップ勘違いしたかな、女の魔法使いが出てくる筈なのに」
リーフ「仲間になるも何も、会話だけして敵の将軍を追い返してすぐ帰っちゃったよ」
マルス「・・・・どうしてそうなるんだよ!普通幼馴染の女の子がヒロインって分かるだろ」
リーフ「それはマルス兄さんの勝手な想像じゃないか!期待して損しちゃったよ!
せっかく魔法使いの綺麗なお姉さんが出てきて喜んだのに!
幼馴染なんかどうでもいいよ!僕は綺麗なお姉さんが好きなんだ!」
マルス「リーフ、そんなこと言ってると・・・・」
ナンナ「リーフ様・・・・・」  つ怒り大地の剣
ミランダ「お仕置きね・・・・」 つ怒りトローン
リーフ「この人でなし〜」

マルス「やれやれリーフも相変わらずだ、お姉さんは暴力を振るうからろくでもないのに」
リン「へ〜でもそれは」 つ分身
エリス「自業自得というもので無いかしら?」 つスターライトエクスプロージョン
マルス「この人でなし〜」

セネリオ「・・・・・酷い有様です・・・・」
156助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 18:06:29 ID:c2NjjWrE
何が酷いって、最後以外ほぼ実話ってところがなんとも・・・
157助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 18:29:47 ID:cBme0iF6
今なぜかライブボアって単語が浮かんだ。
158助けて!名無しさん!:2010/03/28(日) 21:23:45 ID:kW8ecx3f
>>157
そう、過疎ったらそうやって書き込めば誰かがネタにしてくれる!…かも。
159華麗なる野望:2010/03/28(日) 22:02:31 ID:UsMGnFWG
以前にあった【漆黒カレー】をネタにしてみました

FETV局 宣伝スタジオにて――

イリオス『徹夜仕事が続いて俺の体はボロボロだぁ!』

セーラ『ハードなスケジュール続きで珠のお肌が…』


       \  ボ  ワ  ッ /


漆黒の騎士『このカレーを食べられよ。』

ナレーション(ドロシー)『そんな方々には、このレトルトカレー【漆黒カレー】をどうぞ!
             50種類のスパイスと黒胡麻・竹炭・イカ墨エキスが疲労と荒れたお肌を転移させます!』

漆黒の騎士『何?辛さが足りぬ?身の程をわきまえよ。』

ナレーション(ドロシー)『辛党の貴方には付属の【月光スパイス】をどうぞ
             防御無視の辛さが十二指腸を襲う!』

漆黒の騎士『そなた達の健康と美容はこの漆黒カレーが守る!(キリッ)』

ナレーション(シャナム)「固形ルウタイプもどうぞ。」

ユアン「ハーイ!カット!皆お疲れでーす。」
160華麗なる野望:2010/03/28(日) 22:03:26 ID:UsMGnFWG
そして一ヶ月後――

兄弟家のテレビ『そなた達の健康と美容は(以下略)』

シグルド「疲労回復に…か 効きそうだなぁ。」

アイク「俺は肉の量が気になるな。」

ヘクトル「今日は姉貴達もいないし、昼メシはコレにするか?」

リーフ「…僕は反対するよ。以前にからい…じゃないつらい記憶があるから…」

           ピンポーン♪

ロイ「僕が出るよ はーい、どなたですか?」



          \           ガラッ            /


    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::   
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
161華麗なる野望:2010/03/28(日) 22:07:49 ID:UsMGnFWG
漆黒の騎士「やあ(´・ω・`) 」

ロイ「こんにちは漆黒さん。今ちょうど漆黒さんのカレーの宣伝を見てたよ。」

漆黒の騎士「感謝する。ところで乙女は?」

シグルド「生憎 姉は外出してまして…」

漆黒の騎士「そうか…だが丁度シグルド殿に会わせたい者がいてな。」

ジャムカ「やあ こんちはシグルド。」

シグルド「おうジャムカじゃないか。どうして漆黒さんと一緒に?」

ジャムカ「実は漆黒と一緒に新商品の開発をしてな。それでお前の会社で取り扱える様にに売り込もうと思ってね。」

シグルド「友人の気持ち応えたいが私は『係長』なんでな。そんなに期待はしないでくれよ。」

ロイ「その新商品を僕も見たいんだけどいいかな?それに玄関で立ち話ってのも…」

シグルド「そうだな。まあ二人とも家に上がってくれよ。」

漆黒&ジャムカ「お邪魔しまーす。」

ジャムカ「これが俺達が共同制作した新商品だ!」

ヘクトル「なんだこれは…エフラムがよくやってる茶道の抹茶か?」

ジャムカ「いや、これは『グリーンカレー』といってスープカレーの一種だ。」

アイク「つい最近、漆黒カレーを売り出したばかりで新作とは かなり やる。」

漆黒の騎士「(その台詞は私のだ!)ヴェルダンで採れた野菜にハーブや薬草・香辛料で作り。
      ヴェルダンの緑をイメージしたグリーンカレー。名づけて『ヴェルダンの王子さま』だ!」

ジャムカ「漆黒がヴェルダン出身の人間の意見が欲しいって言われてね。それに俺は『それいけ!アンパントマン』の
     ジャムカお兄さんだからな。新作カレーパンのルゥ出来そうだなって事で協力したんだ。」

ロイ「ねぇ漆黒さんにジャムカさん。そのカレーをお昼ご飯に食べていいかな?お腹が空いちゃってて…」

漆黒の騎士「そうだな… そなたらにモニターになって貰おうかな…」

リーフ「じゃあお皿とお釜を持ってくるね。」

ヘクトル「俺は大盛りでよそってくれ。」

リーフ「はいはい。」
162華麗なる野望:2010/03/28(日) 22:10:43 ID:UsMGnFWG
皆で試食中――

シグルド「一見、苦そうだが全然苦くないな。むしろ爽やかな味だ。」

リーフ「実はすごく辛いと思っていたけど、そんな事は無くて安心したよ。」

ロイ「体に優しい原料が多いし、これならエリウッド兄さんも食べれそうだ。」

ジャムカ「いい反応でこっちも安心だ。」

アイク「肉が足りん。」

漆黒の騎士「そなたを基準に肉を入れたら原価が割れてしまう!身の程をわきまえよ!」

ヘクトル「旨いけどよ、ちょっと甘口じゃねえか?俺はもっと辛さが…」

          
漆黒&ジャムカ            ピクッ!


漆黒の騎士「ではこのスパイスを使われよ。」

ヘクトル「これが宣伝でもやってた【月光スパイス】か… どれ(パクパク)」

ヘクトル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
163華麗なる野望:2010/03/28(日) 22:16:00 ID:UsMGnFWG
シグルド「どうしたヘクトル!」

リーフ「あーあ 漆黒さん特製スパイスを甘く見てばかなやつだ…」

ジャムカ「残念だがリーフ。これは俺の特製スパイスだ。名づけて【キラーボウマサラ】!
     俺のスキル【連続】【突撃】【追撃】とキラーボウ【必殺】持ちの俺が
     敵の時に見せたあの恐怖の連続攻撃をイメージした辛さだ。」

ヘクトル「からい!辛い!カライ!鹹い!からいぃぃ!後なんかすげえ汗かいてんだけど!」

漆黒の騎士「そして今回は女性向けの要素として新陳代謝によるシェイプアップ効果を付加した
      キャッチフレーズは【キラーボウの様なスリムな体系を貴女に】だ。」

ロイ「よかったね!ヘクトル兄さん。これでピザ呼ばわりされなくなるよ!」

リーフ「ちょっと待てよロイ!体格13もある兄さんが、体格3になったら大変だよ。
    それに僕はムチムチのおねいさんも好きだし。」

ヘクトル「どうでもいいから!誰か早く水を持って来クレぇ〜!!!」

そして夕方――

ミカヤ「たっだいま〜♪ キャァーーーー!!!誰!?このすごく痩せたアーマーナイトは?」

エリンシア「こんな貧相な肉体をした斧使いなんて私は絶対に認めませんわ!バアトル様を見習いなさい!」

アイク「姉さん達落ち着いてくれコイツはヘクトルだ。昼飯にかくかくしかじかあってな…」

エフラム「何?体格3になっただと?ミルラに担がれるような貧弱な男が女・子供を守れると思ってるのか!」

ヘクトル「もう何とでも言えよ… 明日学校どうしよう…マジで…」

翌日、学校でフロリーナに担がれる程ガリガリなったヘクトルは散々ネタにされたという…
164助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 10:30:28 ID:1tcaoD68
フロリーナ体格5だからペガサス無しでいけるのか。
165助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 15:44:37 ID:XlJcidrv
ゲーセンネタを書こうと思ったのだが、ちょっと質問
ゲームや曲のタイトルをそのまま出すのって、大丈夫かな?
過去ログ見るとyoutubeのリンク貼ったネタもあったけど、その方がいい?
166助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 17:17:18 ID:mrW/HOPI
>>165さん
自分も任天都の隣県・瀬賀県をネタにしようか迷ってるので
自分も知りたいですね
確証はないですが、画像なり動画なりで分かるようにするなら
大丈夫じゃないかな?
167助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 20:29:07 ID:reLEUIwc
>>159-163
突っ込み所満載でギガワロタ
キラーボウマサラっていうスパイス危険すぎるww
そしてヘクトルwww体格3のヘクトルとか鉄の斧でも速さが7も下がるじゃねーかwwwww
GJ!
…後、ここぞとばかりにヘクトルにpgrするエリウッドが思い浮かんだ

ねぇねぇ 今どんな気持ち?
        ∩___∩                     ∩___∩   
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽハッ    __ _,, -ー ,,    ハッ   / ⌒  ⌒ 丶| ♪デブ剣の王子だって
        /  (●)  (●)  ハッ   (/   "つ`..,:  ハッ (●)  (●) 丶     鉄の剣では攻速落ちはしないのに
       |     ( _●_) ミ    :/ ヘクトル  :::::i:.   ミ (_●_ )    |  体格3ヘクトルは鉄の斧如きで攻速落ちだけど
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____     ねぇ今どんな気持ち?
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/ ねぇねぇったらー
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶      
      /      /    ̄   :|::|    ::::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶    
     /     /    ♪    :|::|    ::::| :::|:            \   丶     
     (_ ⌒丶...        :` |    ::::| :::|_:           /⌒_)     
      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /        
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  トントン                             ソ  トントン
168>>163-164に便乗 1/3:2010/03/29(月) 20:36:46 ID:47ayH2jD
フロリーナを使って>>163-164に便乗してみた。
>>163の最後の一文とは違う未来っぽくなってしまったが、パラレルワールドでの出来事みたいだと思って許して欲しい

ヘクトル※「体格3とか勘弁してくれorz」
マルス  「>>163の最後の一文でガリガリになったて言うけど…それよりも身体自体が縮んで…丸で5、6歳児みたいだね」
ミカヤ  「ヘクトルだって知らなかったら、普通にどこにでも居る小学生一年生の子供よね…」
ロイ   「見た目は子供、食欲だけは大人、その名は…名童貞ヘクトルッ!!」
ヘクトル※「_| ̄|○U||U」

(ガラッ)
フロリーナ「あ、あの……お邪魔します」
エリンシア「あら、フロリーナちゃんいらっしゃい!」
ヘクトル※「ゲッ…」
リン   「折角私の為にフロリーナが来たのに『ゲッ…』って何よ、コブラツイストするわよ」
フロリーナ「あの…ヘクトル様は…いらっしゃいませんか?」
ミカヤ  「……!!……家には居ないわよ」
フロリーナ「…この子は…?」
エリンシア「この子はアクトル君ですわ」
ヘクトル※(何だそれは!?姉上自重!)「俺はへクtんんんッ!!」
ミカヤ  (サイレスしたから自重しなさい。
      あの子はまともな恋愛が無いこの家では貴重な要因なのよ!)
      このチャンスを利用して貴方と彼女を近づけてあげるわウケケケケケーッ!)
ヘクトル※(姉上KOEEEEEEE!)
ミカヤ  「…アクトル君はヘクトルの年の離れたお友達よ。
      お腹が空いてる様だから、彼に料理を作ってあげたりするといいわね。
      そうしたらヘクトルも喜ぶと思うわ!」
フロリーナ「!」
リン   (…フロリーナ嬉しそうね…)
ヘクトル※(俺が話せない間に事を進めるなアッー!『サイレス3』)
フロリーナ「は、はい…今すぐにこの子を連れていきます!
      じゃ、じゃあ行こうね…アクトル君♪」
ヘクトル※(嫌って訳じゃあねーが、俺に選択肢は無いのか…orz)

セリス  「いいなぁヘクトル兄さん、誰かに料理を御馳走して貰えるなんて」
アイク  「…こんなにも自分を想ってくれる相手が居るって事を、
      ヘクトルは自覚するべきだな」
エリンシア「…………ぶっ飛ばして差し上げますわ!」
アイク  「アッー!」
169>>163-164に便乗 2/3:2010/03/29(月) 20:38:32 ID:47ayH2jD
ヘクトル※「(サイレスが解けた)…
       さて、遂にフロリーナ達が住むマンションの一室まで来てしまった訳だが…」
フロリーナ「〜♪〜♪〜♪」
ヘクトル※「ドルカスの顔が沢山付いたエプロン…変だぜ」
フロリーナ「アクトル君…何が食べたいですか?」
ヘクトル※(…フロリーナのエプロン姿…裸エプロン…(*´д`))
     「フロリーナを食べゲフンゲフンッ!……オムレツがいいな」
フロリーナ「オムレツ……丸でヘクトル様みたい!」
ヘクトル※(俺がヘクトルなんだよ!
      …まぁ言っても信じてくれないだろうから、しばらくアクトルに成りすますか。子供口調でな)
フロリーナ「……はい、出来ました」
ヘクトル※「ん…そうか。…う、うめ……美味しいッ!」
フロリーナ「それは良かった」

リン   「くぅ…私はまだフロリーナにオムレツ作ってもらった事無いのに…ヘクトル、後でコロス…!」
マルス  (こんな事言ってるからレズ疑惑が尽きなギェイヤアアアアアッ!!)

フロリーナ「ヘクトル様に、食べさせたかったなぁ」
ヘクトル※「んっ?」
フロリーナ「…私ね、ヘクトル様の事…好きなの」
ヘクトル※(……ふぇ?)
フロリーナ「私…男の人が…怖くて…怖くて…仕方なかったの。男の子はまだ大丈夫だけど…
      それで、何度も男の人とトラブルがあった…
      でもその度に、リンとヘクトル様が助けてくれたの。
      私みたいな女の子を、色々言いながらも助けて下さった…どれも…まだお礼もしてないのに…グスッ…」
ヘクトル※「…………」
フロリーナ「…ごめんね…ゥゥ……私、ヘクトル様に…私、駄目な子だよね……えっく…」
170>>163-164に便乗 2/3:2010/03/29(月) 20:40:55 ID:47ayH2jD
リン   「フロリーナ、そんな事h…ってどうして止めるのよマルス!」
マルス  「待って姉さん」
ヘクトル※「…それは違うぞ」
フロリーナ「…ぇ…」
ヘクトル※「おr…ヘクトル兄ちゃんは…分かってるz……と思うよ
      言葉や体…使わなくても…フロリーナが感謝してる…ってな」
フロリーナ「…えふぅ…ぅっ…アクト…ル…君……ありがとう」

リン   (ヘクトルの癖に…中々良い事言うじゃないの…悔しいッ!)
マルス  「兄さんもすみに置けないねぇ」

…尚、ヘクトルはフロリーナの料理ではなく夕食でもたらふくカロリーたっぷりの物を食べた為、
次の日には元通りになっていたそうな
そして二人の間の距離は、ほんの少し縮まったそうな


リン   「ちくしょぉぉぉぉ!何で笑えるネタのはずだったこの便乗ネタが、
      こんな方向性になったのよぉぉぉ!」
マルス  「うぎゅぅああああああ!!!?」
作者   「私もkぐわあああぁぁ!!!」


終わり
171助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 22:12:34 ID:zpEiz/2i
>>168-170
ヘク×フロの良い話久しぶりに見た気がする…

超ぐっじょぶ!!!
172助けて!名無しさん!:2010/03/29(月) 23:55:09 ID:6RoaAAdt
ヘク×フロのネタ自体久しぶりに見た気がするな・・・

GJ!!
173助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 00:05:05 ID:08TyikEl
>>168-170
なんてこった…もっと暑苦しい話にするつもりだったのに、あなたのおかげでフロリーナ出したくなったじゃないか!?
慌てて書き直してしまった…
俺リンフロ派なのに…たまには気分転換もいいか

それとこのネタはヘクファリのフラグは完全に消滅してるので、ヘクファリの好きな方はスルーしてください
174漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:05:49 ID:08TyikEl


その日、彼女が観客席の片隅に座っていたのには理由がある。
自分がまったくの場違いな場所にいることはわかっている。
周囲はいかめしい男たちが大声を張り上げており、隣に座る親友がいなければ会場にも入れなかったかもしれない。
「大丈夫フロリーナ?」
「うん…ありがとリン」
ここは闘技場…本日アマチュアボクシングの試合会場となっている。

2日前の事…
フロリーナは教室の片隅でぼんやりと空を眺めていた。
心に浮かぶのは高等部の上級生のヘクトルである。
しばらく前にオスティアに転校していった彼は元気だろうか。
兄弟家で会う機会は多いものの、学校で見かけることは無くなってしまった。
かの学校はなにやら男を鍛えぬくとかでどえらいスパルタらしい。
そんな話を聞くと心配で仕方が無い。
「はぁ…ヘクトル様…
 ねぇリン…ヘクトル様は元気かな?」
「こないだ家に遊びに来たとき会ったでしょ?」
「うん…そうなんだけど…」
気になって仕方が無い。
なにやら憮然としているリンの視線もなんのその。
何一つ手につかない。
「なーにセンチメンタルしてんのよっこのブリッ娘がぁ!」
「むぎゅっ!?」
いきなり背後からヘッドロックをかけられる。こんな真似をしでかすのは一人しかいない。
「う〜ひどいよファリナおねえちゃん…」
「あっはっははは、わりいわりい!
 アンタの顔見てたらついね〜」
まったく悪びれなくフロリーナの髪をクシャクシャ撫で回す姉。
おかげでセットは台無しだ。
175漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:06:32 ID:08TyikEl


「もう…それで中等部の教室まで何しにきたの?」
「くっくっくっく…アンタにいい話を持ってきてあげたのよ!感謝しとけ!」
そういってほくそえむファリナの表情からはどう見てもいい話とは思えない。
もっともこの姉はちょっとひねくれているというか…偽悪趣味があるので話半分に聞くべきだろうが。
そういって姉が取り出したのは2枚のチケットだった。
「何それ?」
フロリーナだけでなくリンも興味深げに覗きこんでいる。
「今度闘技場で学生ボクシングの試合があるのよ。そのチケット。
 さ、幾らで買う?」
たちまち興味が失せる。正直まったく興味が無い。
「…おねえちゃん…売る相手間違ってるよ…」
「ふっふ〜、そう思うのは早計よ。ほらここんとこ見てみ?
 これはオスティア学園ボクシング部の試合なわけよ…すなわち…アンタの愛しのメタボマンも来るってワケ!
 ほらあのピザ応援団でしょ?
 ヘクトル様のりりし〜演舞が見れるかもよ?」
姉が言い終わる前に財布に手が伸びていた…
「ちょ…わ、私も私も!」
その横ではリンがさっそくもう1枚を購入している。
フロリーナがヘクトルを見に行くとなればリンが来るのは当然の事。
ファリナにとっては計算通りだ。
「毎度♪ 姉妹のよしみで2000Gでいいよ、いい買い物したな〜」
176漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:07:12 ID:08TyikEl


そんなワケで会場に来たのである。
男子校の試合だけあって観客はほぼ男。
見渡す限りの男、男、男。(しかもガチムチ率高し)
「フ…フロリーナ…相手高側の応援席に移ろっか?
 ほら…向こうは共学だから女の子もちらほらいるし…」
そういってリンが気を使ってくれる。
だが答えは一つだ。
「ありがと…でも大丈夫。こっちで応援したいから…」
正確にはヘクトルも応援する側なのだが、それなら一緒になってオスティアサイドを応援したいのだ。
ふと、出かけてくるときの事を思い出した。

朝、出かける準備をしていたフロリーナはふと思い立ってファリナに声をかけた。
「あの…お姉ちゃんはいかないの?」
読んでいた新聞から顔を上げたファリナは意外そうな顔をしていた。
「へ、なんで?
 チケットはアンタらに売ったしアタシの分はないよ?」
「………」
こういう時なんて言っていいのかはわからない。
だが薄々は気付いていた。
「…いいの? 私がヘクトル様の応援にいっても…」
精一杯の勇気を振り絞って漏らした言葉だ。
だが姉はニンマリと人をからかう笑みをうかべてフロリーナの頭の小突くのだ。
「うっわ〜生意気〜、もしかして気ぃ使ってる?
 ば〜か、このファリナ様がピザごときに本気でなるわきゃね〜じゃん。
 何を隠そう今日はデ・エ・トなのよ。デ・エ・ト!
 ほら、さっさとモテないピザんとこ行ってやんな、泣いて喜ぶから」
茶化しながら肩を叩いてくる姉の優しさに触れた気がした。
「うん…ありがとお姉ちゃん!」

妹を見送ったファリナは一人ぼやく。
「はぁ〜〜我ながらお人よしだわ。ま、姉妹で男を争うなんて不毛だしこれでいいのかもね。
 どらさっさとフラグ立てて妹を安心させてやるとしますか」
ヘクトルがビラク好きと誤解して気まずくなったこともあったが、今はもう割り切っている。
さすがにそれはありえないし、お陰で別の出会いもあった。ようやく以前の思いに踏ん切りがついたってものだ。
「さってなに着てこうかな?
 あの堅物にゃ褒めるって発想ないだろーけど」
多分ケントのことだから待ち合わせの10分前には来ているだろう。
真面目なあの男が直立不動で立っている様を想像して思わず笑みが毀れるのだった。
177漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:11:12 ID:AQewD9Ct


会場の片隅でヘクトルは準備に追われていた。
その身に待とうのは詰襟の長ランに応援団の下駄。
バンカラ風の学帽とまさに男臭さ100%だ。
「おらキビキビ動かんかい!」
「押忍!」
先輩にどやされるなど日常茶飯事。
そうした厳しさの中で男は切磋琢磨し磨かれていくのだ。
最近メタボ扱いされるほどだらけすぎたことを思うと、かえって身が引き締まる思いだ。
やがて準備が整う。
ホークアイ団長が整列した団員に訓示を述べる。
「今回の試合は我が学園はじまって初の対外試合だ。何が何でも勝たねばならん。
 我らの応援こそが母校選手に気合と根性をもたらすのだ!
 そのことを肝に銘じ、全力を挙げて戦うのだ!」
「う押ッ忍!!!!!!」
3年幹部たちがさっそく下級生に気合を促す。
「声が小さい!
 おんどれらなめとんのか、気合が足らん!!!!!」
「うおおおおおおっーーーーーーーっすっ!!!!!!!!!!」
轟くような男たちの蛮声が響き渡る。
その力強さは会場を揺るがした。

「…あ〜もう、暑苦しい…」
うんざりした顔を浮かべる隣の親友。だがフロリーナは客席からその姿を眺めていた。
後ろの列の…右から3番目…いた。逞しい体躯に学帽と腕章をしたヘクトルが、他の団員たちと配置についている。
男たちの中で一際男度の高いむさくるしい男だが、彼にだけは他の男とは違う気持ちになる。
「あ、始まるわよ」
リンの言葉でリングに視線を向ける。
アマチュア規定に基づき、ヘッドギアをした選手がリングに上がっている。
この試合は団体戦。
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順に試合をして、先に3勝をあげた学校の勝ちとなる。
灼熱のリングの上、闘志に満ちた野獣たちが解き放たれる!
178漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:12:33 ID:AQewD9Ct


「オスティア学園応援歌ぁああああああああぅ!!!!!!!」
ホークアイが音頭をとり、会場に応援歌と拍手が轟く。
応援団員は試合中声を枯らして応援歌を歌い、腕が上がらなくなるまで拍手をしなければならぬ。
鼓手は太鼓を打ち鳴らし、幹部は最前列で応援の演舞を舞い、旗手は試合終了まで数十KGの大団旗を支え続ける。
まさに日ごろ鍛えぬいた体力がなければ到底もたない。
ヘクトルもまた自らの位置で大声を張り上げて拍手を打ち鳴らしていた。
それも一糸乱れることなく周囲と調子を合わせながら力強い音を響かせている。
(ここんとこだれてたけどよ…やりゃあできるじゃねぇか!)
会場を揺るがすような轟きに力づけられたのかリングの上の男は奮戦して相手を打ちのめしている。
まだ設立まもない部にも拘らずよく奮闘しているといえた。


第四試合が終わり現在の所2対2、次の大将戦で全てが決まる。
その試合までの休憩時間。
ヘクトル達は廊下に集められていた。
木刀を持った3年生ダグダが2年生たちに気合を入れているのである。
「ばかもん!ボクシング部の2敗は貴様らの応援に気合がたらんからじゃ!
 誰でもできる程度の応援でどうして応援団といえるか!
 声からして手から血が出て初めて応援団じゃ!気合が入らんならワシが入れてくれる!」
男子校の応援団は絶対封建、先輩の言葉は神の言葉に等しい。
この場合の返事は一つだ。
「押忍、お願いします!」
直立不動で背中に強烈な木刀の一打をもらう。
「ぐっ…あ、ありがとうございました!」
「次はヘクトル!貴様じゃあ!」
「ぐはぁ!?…あ、ありがとうございましたぁ!」

やがて全員に気合注入が終わり…それぞれ痛む背中をさすりながら会場へ戻っていく…
だが、ヘクトルは廊下の隅に見知った顔を見つけて足を止めた。
どうやら缶ジュースを買いに来ていたようだ。
他の者たちが先にいくのを確認してからその小柄な娘に声をかける。
「…来てたのか?…かっこ悪いとこ見せちまったな」
「ヘクトル様…まさかこんなに厳しいなんて…」
本音をいえば今の姿はフロリーナに見せたくはない。
179漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:13:14 ID:AQewD9Ct


「そんな泣きそうな顔すんな!
 こんぐれぇ屁でもねぇよ」
安心させようと思って笑ってみるがあまり効果はなさそうだ。
この少女はこういう男の世界のことはあまりわからないだろう。
「でも…でも…あんな…」
「先輩だって別に俺たちが憎くてどついてんじゃねぇよ。
 気持ちを引き締めるため…鍛えるためにやってんだ。
 だから心配すんな。俺は大丈夫だからよ」
大きな掌で頭を撫でる。
本音を言えばきついが、それは男として女の子には決して口にしないことだ。
「そら、もうすぐ大将戦だ。席に戻りな」
あまり遅れると幹部から気合を入れられる。
それに硬派オスティア学園は男女交際禁止、男を磨くものが色恋にうつつを抜かすなど…などと言う組織なので、
女の子と話してる姿など他の生徒に見られるわけにはいかないのだ。
ヘクトルに促されたフロリーナは会場に戻りかけて振り向いた。
「へ…ヘクトル様…ヘクトル様が応援をするなら、私はヘクトル様の応援をします!
 頑張って応援してください!」
「応援団を応援ってか、ガハハハ!そりゃいいぜ!」
背中の痛みを決して表情に出さずに豪快に笑ってみせる。
その声にフロリーナは安堵の笑みを浮かべて会場へと戻っていった。

その頃…
会場では異変が発生していた…
「ドーガ主将!?しゅしょぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「ぬおおぉ……い…いかん…腹が…」
大将戦…
ボクシング部主将のドーガ…腹減っていた彼は、試合前に力をつけようと
通りすがった弁当屋から弁当を買って選手控え室で貪り食った…
そしたら腹が…
「ごばあああああああああああ!?」
「ぎゃああああああ主将の口から胃の中の物体がぁあああああっ!?」
「一体主将は何を食ったんだ!?」
右往左往する部員たち。とりあえずドーガを医務室へと連れて行かざるを得ない。
「あっこの弁当箱!
 ララムのポイズンクッキング屋だ!?
 …どこからともなく踊り子が死の弁当を売りに来るという…」
「なにいっ!?
 都市伝説じゃなかったのか!?」
180漢の闘い 前偏:2010/03/30(火) 00:14:00 ID:AQewD9Ct


オスティア学園応援団の面々も面食らっていた。
中々ドーガが会場に姿を見せないのだ。
「むぅ…何事だ…」
仁王立ちのホークアイはリングを見据えている。
そこにボクシング部員から急報がもたらされる。
「だ、団長!大変ですドーガ主将がぁ!」
「なにぃっ!?…ぬぅ…だがボクシング部は5人しかおらぬ…控えの選手などおろうはずもない…」
「そ…それで…日ごろ鍛えてる応援団からだれぞ代理を出していただけんかと…
 俺たち…この日のために鍛え抜いてきたのに…棄権負けなんて…」
ホークアイの豪腕が選手の肩をつかむ。
「心配するな…ドーガの無念は我らが晴らす…この試合我らオスティア応援団が預かる…
 誓って勝利するとドーガに伝えてもらいたい」
「あ、ありがとうございます!」

しかし実際問題として誰がいくべきか…いくら鍛えてるとはいってもボクシングなどしたこともない。
しかもドーガはスーパーヘビー級、その代役となると体重91KG以上でなければならない。
まぁガチムチが多いので大抵の者は該当するのだが。
自らが行ければ一番よいのだが、団長はこの場で応援団を統率しなければならない。
幹部もしかり。となると下級生から選ぶよりない…
「ヘクトル!聞いてのとおりだ、貴様に任す」
「んなっ!?」
動揺せざるを得ない。それは腕力には自信があるとはいえ、ボクシングなどやったこともないのだ。
力だけでどうにかなるものでもないだろうに…
「返事せんかぁ!」
たちまちダグダの怒声が轟く!
「オ、押忍!
 必ずや団長のご期待に応えてみせます!」
副団長のダグダがヘクトルに顔を寄せる。
「わかっておるな。応援団がボクシング部の願いを受けておるのだ。
 万一敗れて団の面子を潰すようなことがあれば、死んでわびても足らんぞ!」
全身を緊張感が包む。
筋肉と贅肉を汗が伝っていく。
部員達にヘッドギアとグローブを着けられながら、ヘクトルは観客席を見渡した。
部員たちの期待。団の面子。母校の勝利…そしてこの試合を見ている少女…
全てが重くその肩に圧し掛かっていた。

続く
181紋章町バスケットボール大会:2010/03/30(火) 01:07:54 ID:oOCE7eYM
な・ん・と・い・う男塾w

GJです!!

初投稿なので、いろいろとミスするかもしれませんが、大目に見てください!

次レスから始まります
182紋章町バスケットボール大会その1:2010/03/30(火) 01:09:43 ID:oOCE7eYM
ロイ 兄さん、このチラシ何?
エリウッド ああ、それかい?今度うちの家族で出場しようと思ってね。
ロイ ? なんでまた?
エリウッド そのチラシ、よくみてごらん。
ロイ ・・・ああ、なるほど。賞金があるのか。金額は・・・っ!?10万ゴールド!?
エリウッド そうなんだ。うちの家族には願ってもない話だろう?
ロイ この時代にそんな事するのは・・・やっぱりサナキ社長か。
リーフ 何の話?
エリウッド みんなでべグニオン主催のバスケットボール大会に出場しようって話さ。

数時間後

マルス じゃあ、そういうことで「第一回バスケットボール大会どうする?会議」を始めます。
ヘクトル ちょっと待て。話が読めねーぞ?
マルス どうしたもこうしたもないよ。バスケの大会で優勝すれば賞金が出るから、うちの家族の身体能力を利用して、金儲けしようってことさ。
エリウッド 言い方は悪いけど、そういうこと。
ミカヤ 良いんじゃない?楽しそうだし。
エフラム 楽しそうだな。確かに。
エイリーク そうですね、兄上。
アイク ん・・・だが、この日付、平日じゃないか?
マルス 良いところに気づいたね兄さん。実はこの日、僕ら学生は学校休みなんだ。振替休日でね。
エリンシア まあ、ではアイク兄様とシグルド兄様は出られませんわね。
マルス ところがどっこい、アイク兄さんは出られるんだよ。これが。
アイク ?どうしてだ?
エリウッド グレイル工務店の人達がこの大会に出場するからさ。
アルム なるほどね。だから必然的に仕事は休みか。
セリカ 勘の良いアルム、素敵よ・・・。
アルム 僕のことをいつも見てくれているセリカも素敵さ・・・。
セリカ アルム・・・(はあと)
アルム セリカ・・・(はあと)
シグルド KINSHINはゆるさんZむがっ!
マルス いまはいいから!
エリンシア ではシグルド兄様は・・・?
マルス 残念ながら、無理だね。
シグルド (´・ω・`)ショボーン
ヘクトル 俺その日はマシューと約束が・・・
マルス 嘘つくならもっとマシな嘘つきなよ。ピザ。動きたくないからってさ。
エリウッド だいたい君とエフラムに拒否権はないんだよ?いっつも家を壊してるんだから。
ヘクトル・エフラム うっ・・・。
ミカヤ じゃあそういうことで、シグルド以外は全員参加ね!
セリス みんなで円陣組もうよ!
アルム・セリカ シグルド兄さん以外でね!
エリウッド じゃあいくよ?・・・頑張ろう!
シグルド以外 オーッ!!
シグルド (´・ω・`)ショボーン
183紋章町バスケットボール大会その2:2010/03/30(火) 01:11:47 ID:oOCE7eYM
マルス というわけで試合当日だね!
ロイ (速っ!)
エリウッド 基本のルールの確認をするよ?
1.試合は5VS5で行う
2.男女混合
の二つが基本のルールに・・・
リーフ だっだっ男女混合!?そんなルールだったのか!だったら試合中おねいさんに触っても何もいわれな(ブバァァァァァ!!)
セリス リーフ・・・試合の前にそんな体力消耗しなくても・・・。
ミカヤ 今日の相手はどこなの?
アイク 「頑張れイリア温泉チーム」だそうだ。
リン ということは相手のメンバーは、・・・
マルス ご察しの通り、フィオーラ、ファリナ、フロリーナ、シャニー、ティト、ノア、トレックさん。監督はゼロットさん、マネージャーはユーノさんだね。
ヘクトル ずいぶん華やかなチームだな。
ロイ シャニー達のチームか・・・チームワークが良さそうだね。
エイリーク そうですね・・・。
アルム まぁ僕とセリカのチームワークには敵わないと思うよ。ねぇセリカ?
セリカ ええアルム・・・。
ギャーナニカヘンナケンガトンデキター!コノヒトデナシー!
エリンシア まぁ、会場にまず入りませんか?考えていてもはじまりませんし。
エフラム それもそうだな。
エリウッド 行こう!

ヘクトル うおぉ、すげえな・・・。
ロイ まさかここまでいるとはね。

ロイ達がおどろくのも無理はなかった。とてつもなく大きな会場に、満員の観客。さらにはテレビカメラさえもあったのだから。

アイク 売店もでてるぞ。
エリウッド (今日平日じゃなかったっけ・・・)
セリス !!アルヴィスさんにディアドラさんもいるよ!?
アルヴィス ん・・・兄弟家の方々じゃないか。
ディアドラ こんにちは。
エリンシア あの・・・今日、兄上の会社はあると聞いていたのですが。
アルヴィス 私たちは有給休暇をとったのさ。まあ、シグルドはもう使い切ってしまったようだから、今ごろ会社で書類作成におわれているだろうね!ハッハッハッ!

その頃会社では・・・
シグルド ちっっっくしょぉぉぉっ!!!なんでディアドラもアルヴィスもバスケの試合見に行ってるのに、私は書類作成しなきゃならないんだぁぁぁ!!
アレク 係長がいつもAKJと戦ってばかりで仕事してないからですよ。
シグルド うわぁぁぁぁん!
バサバサバサッ!
ノイッシュ うわぁっ!書類がっ!




アルヴィス ところで、君達は試合にでるのかい?
ミカヤ はい。
アルヴィス そうか、頑張れよ。
ディアドラ 頑張ってくださいね。
全員 はいっ!

ピンポンパンポーン♪

ドロシー 兄弟家チームの方々は、今すぐ自分チームがわのベンチに入って下さい。
マルス おっと、時間みたいだね。
エリウッド みんな、行こう!
184紋章町バスケットボール大会その3:2010/03/30(火) 01:13:32 ID:XuMkW7QF
兄弟家側ベンチ
ロイ あと5分で試合か。なんとなく緊張するなぁ。
エリウッド そうだね、でも、僕らも練習をしてきたんだから、きっと勝てるさ!

一分後
ミカヤ スタメンを発表するわよ。・・・マルス!アイク!エフラム!リーフ!リン!お願い!
五人 はいっ!
ミカヤ 正直姉さんバスケってルール知らないからアドバイスはできないわ。でも、あなたたちが強いって事だけはわかるから!存分に暴れてきなさい!
ミカヤ除く全員 オーッ!

同時刻イリア側ベンチ
ゼロット 最初からすごいところと当たったな・・・。
ユーノ まぁ、案外なんとかなると思いますよ。私たちには必殺のアレもありますしね。
シャニー ねぇねぇ!みんなで円陣組もうよ!
ファリナ そうね、じゃあ組めましょうか!
ティト じゃあいくわよ・・・イリア温泉〜っ
全員 ファイッ!!



ピーーーーッ!!

試合開始の笛が鳴った。

185紋章町バスケットボール大会その4:2010/03/30(火) 01:15:54 ID:sMLiUspE



ハーフタイム
マルス (どうしてこんなことに・・・?)
現在のスコアは、
兄弟家24-41イリア温泉チーム
17点差で、負けている。
マルスはイスに座りながら、前半戦のことを思い返していた。



ピーーーーッ!

マルス さぁみんな、一本焦らず決めていこう!

ジャンプボールはアイクの圧勝だった。それもそうだ。アイクは大男、かたや相手は可憐な乙女なのだから。

リーフ マルス兄さん!パスちょうだい!
マルス ああ、リーフ!

バシッという鋭い音をだしつつ、ボールはリーフの胸元に吸い込まれていった。

リーフ アイク兄さん!

そのままリーフはアイクにパスを出した。アイクはもうゴールの真下にいる。

アイク ぬぅん!!

ズガァァン!!

ものすごい音が会場いっぱいに響きわたった。早い話が、アイクが天空の動きを利用したダンクを放ったのだ。

ミカヤ アイク、ナイッシュー!
エリンシア 特に躍動する上腕三等筋がいいですわ!ハァハァ
ロイ エリンシア姉さん自重して。




ここまでは完璧だった。先制したし、何よりアイク兄さんの脅威を相手に見せ付ける事ができたからだ。これでアイク兄さんに相手のディフェンスが集中して、僕らは自由に動けるようになる・・・はずだった。



186紋章町バスケットボール大会その5:2010/03/30(火) 01:24:57 ID:slB0PETx
マルス (相手チームのスタメンはティト、シャニー、フィオーラ、ファリナ、フロリーナ、か。これはリーフにとってパラダイス・・・いや、本命はユーノさんか。)

と思っている間に、リーフがファリナからボールを取って、そのままゴールを決めた。4-0。さすがは、盗賊団の首領なだけはある。
マルス (とりあえず、一回戦は余裕かな・・・)

と思っていた、その矢先、
ティト ・・・しょうがない、ちょっと早いけど、アレ、使うわよ!
イリア温泉チームティト以外 わかった!

キュッ!キュキュッ!

マルス (!?なんだ・・・一斉に敵がフォーメーションを変えはじめた!何かの作戦か?)
ティト くらいなさい!イリア天馬騎士伝統の一撃!ペンタゴンアターーーーック!!

キュッキュキュッ!

マルス !?まさかっ!
マルス (全員がそれぞれ違う動きをしている・・・誰にパスがいくかわからないっ!)
ティト ・・・!!いくわよ!シャニー!
シャニー うんっ!
パシッ!シャニーにボールが渡る。
マルス (あそこで撃たせちゃダメだ!)リン姉さん!
リン わかってる!

リンは、持ち前のスピードとジャンプ力を駆使して、シュートを止めようとした。しかし・・・

シャニー ニコッ
リン !?(まさかっ!)
シャニーは、真後ろにパスを出した。そこにいたのは・・・

フロリーナ 撃ちます!

シュッ・・・フロリーナの手から放たれたボールは、綺麗な放物線を描いた。そして・・・

スパァン!!

リングの中心に突き刺さった。これは3ポイントシュートと認められ、点差は一点差となった。

187紋章町バスケットボール大会その6:2010/03/30(火) 01:26:25 ID:slB0PETx
マルス (油断した・・・わけじゃない。あの攻撃は一体?)
リン マルス!
マルス (今はこの攻撃を成功させないと!)リン姉さん!パス!

リンに、ボールが渡る。

リン エフラム兄さん!
エフラム ああ・・・!?
パシッ!
エフラムにいくはずだったボールを、空中でフィオーラが奪い取る。

フィオーラ 空中戦は天馬騎士の十八番ですよ?
マルス しまった!

マルスがとっさに後ろを振り向くと、もうすでにファリナとシャニーがゴールに向かって走っている。

フィオーラ ファリナ!

矢のようなパスが、ファリナに向かって出された。そしてそのまま・・・

スパァン!!

ファリナのシュートが決まった。これで4-5。逆転を許してしまった。

マルス (まずい・・・この状態が続いたら大変なことになる)
188紋章町バスケットボール大会その7:2010/03/30(火) 01:28:39 ID:slB0PETx
マルスが危惧したことは、現実となった。
兄弟家チームは、ペンタゴン・アタックを破ることができないまま、前半戦を終えた。
アイク、エフラムの奮戦により、点差こそ17点差で済んでいるが、それよりも深刻なのは、未だにペンタゴン・アタックの攻略法が見つからないことだった。

ミカヤ さぁてと、どうする?
リーフ どうするもこうするもないよ・・・あんなの見切れるわけがない。
マルス ・・・
アイク む・・・確かにフットワークは相手の方がはるかに軽い。今ついていけているのはリン位だろう。しかし・・・
エフラム ・・・もしかして、だが、規則性があるんじゃないか?
マルス 僕もそう思っていたところだよ。
エリウッド マルス?
マルス よく考えてみたら、一人一人がテキトーに動いても、ノーマークなんて生まれない。つまり・・・
エイリーク つまり・・・?
マルス ボソボソ・・・
エイリーク わかりました。それをすればいいんですね。
マルス これは10分間まるまる使わないと正確な結果がでないから、この10分間は点差をつけられないように頑張んなきゃいけない。みんな、あと10分、頑張れる?
アイク うちの家族にはそんな軟弱な奴はいない。そうだろう?
エフラム ああ、当然だ。
リン そうね。まだまだ戦えるわ。
マルス じゃあ、いこう!反撃は最終10分間だ!

全員 オーッ!!!
189紋章町バスケットボール大会:2010/03/30(火) 01:33:49 ID:oOCE7eYM
今回はここで切らせていただきます。
無駄に改行が多いのと、字数がバラバラなのは見逃してください。
感想、よろしくお願いします。
190助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 08:53:17 ID:fI157/bd
あのさ…GJと言いたい所なんだけどさ…
なんで>>165>>166の質問を完全スルーしてネタ投稿してんの?
答えようって気にはならないの?

>>165
>>166
そうだね、youtubeのリンクを貼った方がいいんじゃないか?
台詞や地文で説明するよりも早く理解できるだろうし
191181:2010/03/30(火) 09:41:24 ID:ORBzm+/I
>>190

すいませんあまりそういうことに明るくないもので・・・
192助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 10:20:32 ID:A2y/pu/U
>>190
他の人は>>166の後半で回答されたと判断したんだろ
何でいちいち煽りを入れる?回答が無いを思ったなら自分が答えて終わりでいいだろ
そもそも回答するのも個人の自由だしな、きつい言い方になるが答えない奴に
注意する自分は正しいなんて思うなよ、そんなことしても空気悪くなるだけだ、もう少し言葉を選べ
193助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 12:36:10 ID:kHWzHKHW
>>190
それを言ったら
>>154も回答されてないじゃん

というわけで答えたいがよくわからん…どうなってるんだろうな?

それとネタ職人のみなさんGJ!
最近過疎っぽかったから嬉しい!
194助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 12:49:12 ID:A2y/pu/U
>>193
基本的に>>4で問題は無いんでないの?
195ジャファル:2010/03/30(火) 20:28:19 ID:Lvjng8XK
…仕事が長引いた。だが質問に答えるぞ

>>154
…現実世界の政治と似ている
議員は力がある貴族の君主が多い…ウーゼルやエルバート、ダーレン、バルテロメ等だな
AKJもトップが公爵家の人間だ。…要は議会の主要メンバーを原作の貴族で固めればいい

…ちなみに村長なら鬼柳k(ry

>>165
…問題ない。むしろ怖いのはネタを分かって貰えない事だ
それを避ける為に用意出来るソースは……何でも晒せ

>>181-189
…続きが気になるな。GJだ
196助けて!名無しさん!:2010/03/30(火) 20:59:57 ID:J3eVkUh/
>>195
ジャファル乙!!!
197助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 01:44:34 ID:shyoxZi1
>>195
ジャファル乙
ちなみに満足さんは町長です
198助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 12:00:04 ID:bAd3lfyN
>>195
ジャファル乙!
ついでに、ちょっとネタ投下してみる
199逆転の発想:2010/03/31(水) 12:01:20 ID:bAd3lfyN
とある休日の事だった
キッカケは本当に些細な事だったと思う
そして、いつも通りの兄だった

――そう、本当にいつも通りなのだ…この惨状を含め

自宅の庭の片隅に不自然に地面にポッカリと穴が空いているのを
バンダナを片手にアルムは一人突っ立っていた


逆転の発想

人類の進歩には必要な事だ
しかし何事もそうすればいいというものではなくて



「アルム兄さん」

いつも通り家族全員で昼食を食べ終え、思い思いの時間を過ごしていたその日の午後
影が薄いと自他共に認める(他はまだしも自は甚だ不本意ではあるが)アルムは
背後からの一家の末っ子、ロイの呼び声にそっと背後を振り返った

「やあ、ロイ、どうしたの?」
「学校からなにか課題とかって出てない?」

問われ、何かあったかな、とやや思案する――ああ、そういえば

「あるといえばあるけど、それがどうかした?」
「僕も課題あるんだけどさ、一人でやってもつまらないし、有るなら一緒にやりたいなって」

そういうことか、と納得すると同時にそれいいな、という気持ちがアルムに湧きあがる
勉強とかは一人でやった方が集中できる、と言うが
やはりどうせなら友達とか、親しい人と一緒にやる方が楽しいし、やる気もでる
自分の課題もそう難しいものではない、そう思い提案を嬉々として受け入れる事にした

「うん、いいねそれ、乗った」
「やった、じゃあ後でリビングででも…ところで兄さん、その手にしているのは?」

アルムの手には雑巾が握られていた、
ほどほどに水を吸っており水拭きにはもってこい、どんとこーい、な最適の状態だ
200逆転の発想:2010/03/31(水) 12:02:18 ID:bAd3lfyN
「窓拭いてたんだ、エリンシア姉さんに頼まれてね、普段でも結構やったりしてるんだけど」
「え、そうなの…地味にそんな事してくれてたんだ」

シャラップ
アルムは思わず心中で呟いてしまう、わかってるから言わないでほしいのだ

「あ…あ、はは…じ、じゃあ先に行ってるからね〜」

どうやら表に出ていたらしい、どこか焦った様子でロイは自室の方へ向かっていった
課題を取りに行ったのだろう

「別に落ち込んじゃいないんだからね…」

ロイが去った後、誰が聞いてるでもなしにそう呟くが
そこが無音の空間である事が余計に寂しさを募らせ、心の中で泣いた
今その手に持つ濡れた雑巾がその心情を表現するかのようにアルムは感じたという


「――ロイ、お待たせ〜」
「あ、アルム兄さん、こっちこっち」

あれから雑巾を片付け(濯ぎ、絞ったときに大量の水が自分の涙に見え少し鬱になった)、
自室へ直行、課題を手にリビングにアルムが顔を出すと
すでにテーブルに課題を広げているロイの姿が確認できた
誘われるままに歩み寄り、先客に倣って課題をテーブルの上に広げた

――さて、やるか

そっと意気込み、筆記具を手にし課題の上にアルムはその手を滑らせる
時間の経過とともに紙の白い部分を少しずつ黒が踊っていく
ちら、と向いに座るロイの方を見ると真面目な顔で課題に向き合っていた
言葉こそ交わしてはいないが、楽しいなぁ、とアルムは思った
そこまで思って集中が切れてることに気付き、もう一度課題に神経を向けた

それから数時間が経過した
互いに済んだようで、二人して硬くなった体を解していた
アルムが伸びをしたり、肩を回したりとしていた所

「あ、ところでさ」

唐突にロイの方から話題を振られた
うん?、と聞き返し応対の態度を示すとロイは言葉を続けた
201逆転の発想:2010/03/31(水) 12:03:11 ID:bAd3lfyN
「なんかアイク兄さんが悩んでたみたいなんだけど、なにか知ってる?」
「いや…知らないなぁ、というか悩んでた事自体知らなかった」

平然と返しこそしたが内心では結構驚いた、考えるよりまず行動、を地で行く
あの兄が、悩む、なんとも似つかない
明日の天気が心配だな、と失礼極まりない感想を抱きながら窓の外を見る、良い天気だ

「…よう」
「あ、アイク兄さん」
「!? や、やあ」

噂をすればなんとやら、いつの間にか自分の背後にいた話題の人物――アイクの存在に
思わずビクッと体を震わせてしまうアルム、考えていた事が事なだけに余計に心臓に悪かった
少々不審な態度になってしまったのを悟られてやしないかとおそるおそる背後を振り返るが

「どうした?」
「な、なんでもないよ」

どうやらいらぬ心配だったらしい、ほっと息を吐き胸をなでおろす、と
ここでアルムは先ほどの話を思い出し、問いかけてみる

「そういえば、さっきロイから聞いたけど、何か悩んでるの?」
「ん…ああ、実はな、新しい技の案を考えているんだが…良い案が浮かばなくてな」

なんの事はない、いつもの兄だ明日の天気は安泰らしい、
よかったね、エリンシア姉さん、洗濯できそうだよ――アルムは思った
なんだ、そういうことだったの、とロイもやや肩透かしをくらった様だ

「そうだ、何かお前たち思いつくか?」

――いや、聞くんですかい

アルムとロイは同時に心の中で突っ込みを入れた
新しい技なんてものは、自分の力量や技術に相談し、努力し、あみ出すものだ
他人の技を参考にするというのもよくある話ではあるのだが…

「やはり無いか…ん、なんだコレは」

そのまま二人して沈黙してしまったのをアイクは案無しと受け取ったようだ(実際ないのだが)
やや肩を落とし、ふと目にとまったのかアルムの課題を手に取るアイク

「学校の課題だよ、対義語だってさ」
「タイギ、ゴ? …なんだそれは」

物をアルムに返し、難しい顔をするアイク、苦笑しながらも律儀にアルムは説明する
202逆転の発想:2010/03/31(水) 12:04:14 ID:bAd3lfyN
「簡単に言うと反対の意味合いになる二つの言葉の事だよ、『上』と『下』とか」
「ふむ、反対か…つまり逆ってことか…ん…逆…そうか!!」
「ほえ?」
「ち、ちょっとアイク兄さーん!?」

突如何かを悟ったのかいつの間にかラグネルを手にアイクは庭に飛び出していった

「…とりあえず終わったし、おいとまするよ、お疲れ様、ロイ」
「あ、うん、お疲れ様…」

互いに呆然としてたが、あの兄の突飛な行動は今に始まった事じゃない
ひとまず置いておくことにして、課題を片付けようとアルムは腰を上げた
自室に向かい、終えた課題を置き、なんの気なしに家の中を歩いていると

「姉さん!」
「ア、アイク!!?」

どこからか声が聞こえた、おそらく庭の方だ、なんだ?、と近くの窓から庭を見てみる

「んーと…って、ちょっ!!!」

思わずアルムは目を見開いてしまった
なんとアイクがミカヤを壁に押し付けていたのだ、見ようによってはかなり危ない光景である

「何してんのアイク兄さん!? ど、どうしよ…!!?」

そう突っ込まずには居れなかった、しかし状況がさっぱり読めず、どうしてよいやら全くわからない
オロオロと窓の近くでうろたえていると二人の会話が微かにだが聞こえてきた

――…とりあえず様子をみよう

まず状況を知りたい、とアルムはその場で聞き耳を立てた、すると

「『天空』の対義語ってなんなんだ!」

――は?

止まった、何もかも、先ほどまで混乱の極みに達していた頭も、空気も、全て

「と、突然どうしたのよ…?」
「いいから答えてくれ!」

とりあえず行った方が良さそうだ、そう結論付け、
アルムは玄関に向かい庭へ飛び出し、ミカヤの元へ向かう
203逆転の発想:2010/03/31(水) 12:05:15 ID:bAd3lfyN
「ミカヤ姉さん!」
「あ、アルム、どうしたの?」

到着したときにはすでにアイクの姿はなく、呆然としたミカヤのみがそこに居た
とりあえずここに来た経緯を説明すると、そういうこと、とミカヤは納得した
何があったのかアルムが問うと、ミカヤはゆっくりと語りだした

「私にもさっぱりわからないわ、急に『天空』の対義語を教えてくれってきたのよ」
「アイク兄さんがもう居ないって事はなにかしら答えたの?」
「うん、といっても私もそこまで学があるわけじゃないからちょっと適当だったけど」
「なんて答えたの?」
「『天空』って要するに空の事でしょ、だから逆は地面の事かなって思って『大地』って答えたわ」
「なるほど、で、アイク兄さんはどこに?」
「あっちの方だけど…」

ミカヤは家の裏の方を指差した、とりあえず追ってみるかとアルムが足を動かそうとしたその時

「――大!!」 ドゴォッ!!

裏手の方から声と何か砕くような音が木霊した、あの声はアイクのものだ、
しかしそれきり何も聞こえなくなった
アルムは思わずミカヤと顔を見合わせたが、ミカヤをその場に残し現場に走り出した

――ミカヤアネウエ-!! キンシンハユルサンゾ-!

直後背後から何か聞こえたが無視を決め込むことにした、
ミカヤ姉さん頑張れと心の中でエールは送っておく事にする、とにかく走る、走る――
204逆転の発想:2010/03/31(水) 12:06:28 ID:bAd3lfyN
ここで冒頭の状態に至る
手に握っているバンダナは空いた穴の淵に引っかかっていたものだ
そして悲しい事にそのバンダナには見覚えがある

「アイク兄さんのじゃん、コレ…」

この一連の騒動で兄が何をしたのか、手に取るようにわかる
まず第一にアイクは対義語から新しい技のヒントを得た事、
第二にアイクの十八番、『天空』の対義語をミカヤに聞き、『大地』という答えを得た事
第三に穴に何故か引っかかっていたアイクのバンダナ
最後に彼の最後の言葉『大』、おそらくその後は『地』とつなげるつもりだったのだろう、とすれば

「天空と逆の事やったな…」

相変わらずの人外だ、と皮肉めいた溜息を一つ、最もそれが向けた先に届く事はないが
――というか、この穴どれだけ深いのだろう
ふとそんな疑問が湧きあがった、近くにあった手頃な石を手に取り、放り込んでみる、
が…地面に当たる音がいつまでたっても聞こえない
あの少しの間で一体どれだけ掘り進んだのだろう、地竜も顔負けだ、そこまで感想を抱いたところで

――とりあえず、どうしよ?
今後の在り方について思案する、このまま放置は忍びな…くはないが
やはりいなくなったらいなくなったで騒ぎになるだろうし、かといって自分ではどうにも

「どうかしたんですか?」
「あれ、エリンシア姉さん」

頭が別の方に向いていたせいでいつの間にか隣に並んでいたエリンシアの存在に気付かなかった
問題の穴の存在に気がついたのかエリンシアも穴を覗き込んでいる

「深いですわね…なんでこんなものが」
「あー…実は」

正直説明するのも別の意味で疲れるが懇切丁寧にアルムはエリンシアに状況を説明した

「あら、じゃあ今頃服が泥だらけになってますわね」

――あ、そっち?
まあ、あの兄の行動に突っ込みを言葉で綴ろうものなら紙がいくつあっても足りない
ゆえにその事に関しては無視に限るのもあるが
ひとまずその思考を頭の片隅に追いやり状況打開策があるか突っついてみることにする

「ところで、アイク兄さんどうしよ?」
「んー…多分、こうすれば大丈夫でしょう、時間も時間ですし丁度いいですし」

なんと、策があるようだ、しかし時間って何の事だろうか
エリンシアが穴に近づき、両手で輪を作り顔の前に持っていく
どうするのだろう、とアルムはどこか緊張したような面持ちで見守る、直後――

「アイクーーー! ご飯ですよーー!!」

穴に向かってそう叫ぶエリンシア、そういえばそろそろ夕飯時だったな、と
アルムは今更ながら思い出す、時間とはそういう意味だったのだ

「地ィィィィィィーーー!! 肉ーー!!!」 ドゴォォォッ!! アッー! コノヒトデナシ-!!

西の方から爆音が聞こえてきた、どうやら戻ってきたらしい
兄の破天荒ぶりといい、今日も普通の一日で終わりそうだ
すっかり西に傾いた太陽に人らしきシルエットが二つ映る光景をぼんやりと眺めながら
アルムはそう思った
205198:2010/03/31(水) 12:08:46 ID:bAd3lfyN
アルムを中心に動かしてみた、頑張れアルム!
俺はお前を応援してるぞ…!

あと地味にsage忘れた、ゴメンよorz
206助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 12:10:23 ID:lSEEVVcK
過疎ってるのかと思ったら短期感でネタが沢山きてるwww
これだからこのスレはやめられないwwww

>>159-163
ヘクトル…体格3て…死なないか?
なんか餓死しそうなガリガリ振りが浮かんだんだが…
斧使いとしちゃあその体格は致命傷だwwwww

>>168-170
リン姉さん…アンタやっぱ百合うわなにをするやめ…

>>174-180
このファリナいい味出してるなぁ
ここんとこヘクトルのネタが来ててヘクトル好きの俺は嬉しい

>>182-188
こういう大人数参加ものはいいね!
特にこのスレの兄弟ものっていうムードが強くでてる

職人さんがたGJ!
>>174>>182の続きが気になる!
207助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 12:20:36 ID:lSEEVVcK
…リロってなかった…割り込みにならなくてよかった…
気をつけなきゃ…

>>199-204
アルムネタと思いきやwwwww
アイク…全部もってったwwwwww
GJ!
208助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 13:22:28 ID:LFUSRYuY
>>197
ジャファル「…>>195の間違いだが、依頼主に渡された紙に書いてあったのをレスしただけだ
      ……ちょっと依頼主を黒いガチャピンの生贄にしてくる」
ニノ   「何してるのジャファル?」
ジャファル「…何でもない」


>>199-204
どんだけ人外なんだよアイクwww
GJ!
209助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 19:57:14 ID:7c6B+CIi
絵版のジャンヌが可愛い件

…そういやアルムはああ見えて、セリカ以外にもクレアとかシルクとかジャンヌとかの異性候補が居るけどさ
セリカって25スレ目になったのにも関わらずアルム以外の相手が居ないよね…。
こうなったらメイかジェニー辺りと(検分により削除ry
210助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 20:32:52 ID:shyoxZi1
質問なんだが紋章町ってバイクとかの概念無いよね?
211助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 20:38:22 ID:7c6B+CIi
>>210
無いな
212助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 21:32:55 ID:z5m9tf9S
>>210
あるともないとも言えん。

「歴代FE主人公が兄弟だったら」

この設定さえ守れば後は何を書いてもOKなのがこのスレだ!
たとえ舞台が宇宙だろうが戦争に明け暮れる世界であろうがバイク戦艦が空を飛んでいようが!
FE主人公たちが兄弟でありさえすれば! 他の設定は全く! 問題ない! のである!
213助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 21:54:30 ID:shyoxZi1
>>211-212
サンクス
214助けて!名無しさん!:2010/03/31(水) 23:54:24 ID:nten6ouN
過去のネタにバイクでたことはあるよ。
セリスが15の夜に盗んだバイクで走り出そうとしてた。
215助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 02:23:08 ID:DgFDz4Lc
そういや今日はエイプリルフールだな
216助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 02:34:54 ID:l4TR+uIq
マルスあたりが生き生きしてそうだな
217助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 09:00:05 ID:Wwpq5pKt
このスレの住人がエイプリルフールにつきそうな嘘
ってのを一行ネタでやってみよーぜ?
218助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 09:04:54 ID:Wwpq5pKt
間違えた…OTZ
×このスレの住人(俺達)
○紋章町住人(アルム達)
だった。
ついでにネタ↓
アイク「知ってたか?ケルベロスの肉は首ごとに味が違うんだぞ」
219助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 10:16:15 ID:BTVcihC4
>>217…すまない、ネタを投下する

セリカ「シグルド兄さん…少し話があるの」
シグルド「なんだ?小遣いの金額アップは駄目だぞ」(牛乳を飲みながら)
アルム「そうじゃなく…もっと大切な話」
シグルド「?」
アルム・セリカ「実は…僕(私)たち、結 婚 します!!」
シグルド「ブーーーーーーッ!!ゲホッゴホッ!お、お前ら、人が牛乳飲んでいる時になんつー冗談を…」
セリカ「冗談なんかじゃないわ。ね、アルム」
アルム「うん。セリカ……」
セリカ「アルム……」
    ゴゴゴゴゴゴ…
シグルド「グ…ズ…ギャアアアム!」ドゴオオオオ
アルム「うわっ、兄さんが奇声上げながらティルフィング全力投球してきた!」
セリカ「逃げましょアルム」
シグルド「ぜったいゆるさんぞ虫ケラども!!!!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!ひとりたりとも逃がさんぞ覚悟しろ!!!」ズドドドド
アルム「なんかやばい台詞叫びながら追ってくるぅー!?」
セリカ「振り返っちゃ駄目!」
220助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 10:17:01 ID:BTVcihC4
リン「エリウッド…話があるの。聞いてくれる?」
エリウッド「なんだい?…って、なんかお腹膨らんでない?目の錯覚?幻覚?」
リン「うふふ…私、妊 娠 してるの…貴方の子よ」ポッ
エリウッド「(Д)         ゜゜」

シグルド「(キュピーン!)ムッ!新たなKINSHINを感知!KINSHINは許さんぞおぉぉぉ!オアチャー!!」
セリカ「!?急に方向転換を…」
アルム「た…助かった…殺されるかと思った…ガクッ」
セリカ「あぁっ、アルムしっかり!」ユサユサ

シグルド「エェェェェェリィィィィウッドォォォォォ!!貴様ァッ、よりによって家族を孕ませるとは何事かあああぁぁぁぁ!?兄さんは、兄さんは、信じていたのにいいィィィィっ!!」
エリウッド「ちょ、ちょっと待って下さいよ!全然心当たりありませんって!体を重ねるどころか部屋に泊まった事すらn」
シグルド「ぐぺぺぺぺーっ!KINSHINは滅せよぉぉぉぉぉぉ!!」ブオンブオン
エリウッド「聞いて下さいよ人の話を!」
221助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 10:21:33 ID:BTVcihC4
マルス「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ロイ「ちょ、兄さんが発狂した!落ち付け!」
マルス「襟木ーーーーー!殺してやるうううう!!」
ロイ「お願いだから落ち着いてえええェェェ!」

エイリーク「兄上…」
エフラム「どうしたエイリーク。そんな真剣な顔して…」
エイリーク「私…貴方の様な兄とは一緒にはいられません。恥ずかしくて…」
エフラム「!?な、何を言い出すんだエイリーク!俺は何も悪い事は…」
エイリーク「さよならっ!」ダッシュ
エフラム「待ってくれエイリーク!エイリークっ、エイリーーーーーーーク!!!」

キンシンハユルサンゾー!!!グオオオオオオオーーーーーッッ!!ドガンバキングシャッコノヒトデナシー!タスケテエイリーク!ハラマセテナンカナイッテ!オチツケッチュウノ!!!エイリークーーーーー!!ソロソロシヌカ?コゾウ!!!ジゴクニタビタツジュンビハデキタカネ?トビッキリノキョウフヲアジワッテクレタマエ!!

セネリオ「酷い有様です」
222助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 10:23:31 ID:BTVcihC4
しまった、エイプリルフールネタだという事を書き忘れた
223助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 12:06:45 ID:47rIJR0j
ひでえw 
何もそんなピンポイントで相手のスイッチ押すような嘘ばかり
つかなくてもw
笑いました、グッジョブ!
224助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 12:53:29 ID:3Pt5UDGY
>>219-221
実に酷い有様だwwwwwwワロタwwwwwwww
シグルド兄さんの咆哮が聞こえるようだwwwww

>>217
じゃ俺もちょっとやってみよ

エイリーク「実は私はボインボインなのです」

リーフ「YATTA!アルテナおねえさんが彼女になってくれたぞ!」

アルヴィス「ああシグルド君、君リストラだから」

サラ「兄様って実は大人の女の人に興味があるのよ?」

ビラク「うほっ隠していたが俺はノンケなんだぜ?」

セリス「信じて!僕男の子なんだ!」

ぱっと思いついたのはこんな所だった
225助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 14:34:15 ID:gIsrtdzH
>>219-221
ミカヤ 「シグルド、みんな。実は黙ってたけど・・・
     うすうすは気が付いていたと思うけど
      私たちみんな血のつながりはないの!
     (エイプリルフールだから、このぐらい言っても大丈夫よね?!)」

かくして、壮絶なる一日が始まった(完)
226助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 15:17:22 ID:TmMF0EuI
>>225
全員「「「な、なんだってーーー!!」」」
ロイ「でも正直、青髪族とか僕とエリウッド兄さんあたりは若干繋がってそうな気が(ry」

セリカ「これでアルムと正式に付き合えるわ!
    アルム・・・・・・」
アルム「セリカ・・・・・・」
シグルド「コラーッ!!KINSINは・・・・・KINSINじゃないのか。
     だがなんだ?この胸に残る一抹の寂しさは・・・・・・・」

スマン、ネタ切れ
後マルスがシーダとリン姉さんとで悩んだりエリンシアとアイクの絡みも
書きたかったがエネルギー切れだ
227助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 17:53:42 ID:ncPRL7Es
>>193
>>194
>>195 ジャファル

ありがとう!
それじゃあ議会をその形にして、政府は>>4でネタをつくるよ
あと何度も質問して申し訳ないんだけど…
ちょっと実験的なネタにするつもりなんだけど、このスレ的には選択肢ってありかな?

長編になりそうなんで何回かに分けて投下するつもりなんだけど、
話の展開を何パターンか考えておいて、区切りの続く…の所で
先の展開をいくつか提示して、直後の書き込みで選んでもらって、それに基づいて続きを書いて数日後に投下…みたいな

例としてこんな感じで
154 名前:助けて!名無しさん![sage] 投稿日:2010/03/28(日) 15:45:53 ID:LnOB2C5T

シグルドは悩んでいた…ディアドラとどのように結婚にこぎつけるか…

続く

155の方に選択をお願いします

1 エリウッドに頭を下げて給料3ヶ月分の指輪を買う、家計簿がえらいことにwwww
2 アルヴィスに手袋を叩き付ける、まさに中世騎士物語の定番
3 諦めて寝取られる

よければ答えて頂けると嬉しいです
228助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 18:09:14 ID:Y+kbZFTW
>>227
個人的にはあんまり好きじゃない。なぜなら、最初からネタバレしてるみたいだから
折角の原作設定に囚われないネタスレなんだし、書き手がやりたいように
やるのが一番いいと思う
229助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 18:54:40 ID:aRD2fi/h
>>219
これはいいひどい有様
gj!

>>217
>>224
自分も兄弟家が言いそうな嘘考えてみた
結構難しいね。

シグルド「私とディアドラは何でもないぞ?」
エリンシア「筋肉こわい。」
エフラム「幼女こわい。」
エリウッド「デュランダルって使いやすすぎてこまっちゃうなぁ。」
ヘクトル「最近テストで満点取ったんだぜ。」
マルス「一生正直に生きます。」
アルム「KINSHINはゆるさんぞ☆」
セリカ「シグルドお兄様大好き。」
ロイ「このバンダナを取ると…邪眼が開くんだ。」
230助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 19:33:10 ID:fbbXQNSb
エイプリルフールということで

ターナ(まさかエフラムに家に呼ばれるなんて…めづらしいわ)
エフラム「?どうかしたか?」
ターナ「な、なんでもないわ…」
エフラム「?」
ターナ(まあ、またどうやって幼…少女を守るかだろうけど…なんでこんなややしいことになったんだっけ)
ターナ「ふぅ…」


エフラム「ターナ…本当にどうしたんだ?」
何時の間にやら兄弟家に入って、靴も脱いでエフラムの部屋の前で突っ立っていたらしい。
エフラム「具合が悪いのなら俺のベッドで休んで…」
ターナ「べ、ベッド!?」
エフラム「ああいや、すまんなどうもデリカシーがなくて」
エフラム「でもあまり女性に無理させちゃいけないからな」
ターナ(心配してくれてるんだエフラム…今はそれだけでいいかな)
ターナ「ごめんね、ボーっとしちゃって。はやく入りましょ!」
エフラム「あ、ああ」


ガチャ


ミルラ「お、おかえりなさい、あなた///」

そこにはお腹大きくしたミルラの姿が!

エフラム&ターナ「…」
まるでストーンをかけられたようになる二人
ターナ「お」
エフラム「お、お?」
ターナ「遅かったわあぁぁぁーーー?!」
エフラム「…!ちょ、ちょっとまて早とちr」

ニュ

エリンシア&ミカヤ「「エフラム(ちゃん)」」
エフラム「あ、姉上たちどういうk」
ミカヤ「今日はエイプリルフールよ」
エフラム「それでミルr」
エリンシア「でもねエフラムちゃん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
エフラム「(なんだこの威圧感は)」
エリンシア&ミカヤ「「女を泣かすとは何事かー!」」
エフラム「このヒトデナシー!」


某卜全漫画みてたらこんなのが浮かんじまった。
231運命の歯車 1章 1/8:2010/04/01(木) 20:34:19 ID:RgExCFDF
エイプリルフール自体とは何の関係も無いけど、>>36-43の続きを投下するんよ

【前回までのあらすじ。現スレ>>36-43
平和なはずの紋章町ではある邪悪な計画が動き出していた…一人…また一人と、少女達が誘拐されていく。
竜王家からはニニアンとユリア、ナバタの里からはソフィーヤ、
そしてかつてミカヤが修行していた神社では三人の巫女見習いが姿を消す。
…黒き謎と恐怖を呼ぶこの誘拐犯の目的は何なのか!?そして…彼女達の運命は如何に…!?

丁度ユリアとニニアンが、自分達が誘拐された事実を知った頃…、

リーフ  「ああ…やっぱり家の中は落ち着くなぁ」
ロイ   「TVでも見るか(ポチッ」

_____________________________________

〜CM〜
ナレーター「五千年もの時を越え… …今…封印されし邪神達が、現世に再誕するッ!

      強大な力を有する禍々しき神…『欲縛神』を解放し、デュエルに勝利しろ…ッ!!」

肉欲縛神IKE 「ムォォォォォォォ!!ニクゥゥゥゥゥ!!!」
女欲縛神LEAF 「ウガァァァァァ!!オネエサアアアアアアアンッ!!!」
兄欲縛神PRISCILLA 「レイヴァンオニイサマァァァァッ!!!」

…エフ☆イー☆オウOCG第4期、最新拡張パック
『GREED-BOUND IMMORTAL’s ASSAULT』、4月19日発売ッ!!

Presented by JISコーポレーション
_____________________________________

シグルド 「…ちょっと貯金を削ってD-HERO オトナガイしてくるよノシ」
セリス  「発売日はまだだよ兄さん……僕も学校が終わったらすぐに買いに行くけど」
ミカヤ  「上二人はともかく、他の私達には関係無いわね」

セリカ  「じゃあニュースでも見ましょ、何が起きてるのか知りたいs………ええっ!!?」
232運命の歯車 1章 2/8:2010/04/01(木) 20:35:11 ID:RgExCFDF
ドロシー 「ここで臨時ニュースです!!竜王家の三巨頭の一人、デギンハンザー氏が
      ある重大な声明を発表致しましたッ!!
      ……それでは現地のセーラさん?」
セーラ  「はーい!三千年に一度と言われる美少女、セーラはあたしの事で〜す!」
ドロシー 「……それはよろしいのですが、そちらでは今どうなってますか?」
セーラ  「(真顔になって)…とんでもない事になってるわ
      何でも竜王家の才女、ユリアとニニアンが行方不明になってるらしいのよ」
兄弟家一同「…な、何だってーッ!!!(AA略」
セーラ  「…今デギンハンザーが会見してるわ…ノシ」

竜王家のニニアンとユリアが行方不明となり、いつもは寡黙なデギンハンザーが会見を開く。
これだけでも一大事とも言える。FETVだけではなく、他のTVからも大勢の記者が駆けつけている。
会見場所は深い霧に覆われた様な、ある種異様な空気に包まれていた……

デギン  「…だった。早くに親を亡くし、我ら三巨頭の竜が親代わりとなって育ててきたのだ。
      確かに過保護すぎた面もあったのは否定出来ん…。
      実際二人に好意を抱いたと思われる一般男子をことごとくビラク殿に明け渡したり、
      時には一部行動の自由を束縛した事もある。
      だがこれらは…全ては娘の身を案じての事だ…
      もしも我らの行いに嫌気が差して家出したのであれば、娘達に全身全霊をかけて謝りたいと思う。
      …私も、メディウスも、ガトーも、他の家族の皆も心配している。
      …ユリアとニニアンよ、頼む!我らの元へ戻ってきてくれ!」

…そこにはいつもの威厳溢れる黒竜の姿は無かった。
そこには二人の孫の安否を心配する一人の老人の姿があった。
ろくにも眠ってもいないのだろう、全体的に生来の覇気が失われている…。
彼の悲痛なる想いは、聞く者の心を揺さぶり、涙を溢れさせる…

ミカヤ  「…デギンハンザーさん…(´;ω;`)」
エリウッド「ニニアンが行方…不明…?アハ…ハハハッ……アヒャヒャヒャヒャヒャッ!!(゚ ∀ ゚)」
ヘクトル 「シ、ショックでエリウッドが壊れたぞ!誰か落ち着けさせろ!!」
エリンシア「スリープッ!」
エリウッド「!!……ぁ…ニニ…ァ……zzz…」
ロイ   「……ねぇ」
シグルド 「どうしたんだロイ?」
ロイ   「行方不明の話に関係してるかは分からないけど…今日、ソフィーヤが学校に来なかったんだ(>>39>>41参照)」
アルム  「確か彼女は毎日ちゃんと来る子、だったよね」
リン   「…この紋章町で、一体何が起こってるのかしら…?」
233運命の歯車 1章 3/8:2010/04/01(木) 20:36:15 ID:RgExCFDF
デギンハンザーの会見を見ていた一連の誘拐事件の被害者達は…

ユリア  「デギンハンザーお爺様…(涙」
ニニアン 「…早くここを抜け出しましょう!」
一般巫女C「それが出来ていれば苦労はしないわね。部屋は閉じ込められているし、窓も…」
ソフィーヤ「鉄格子…?」
一般巫女B「そうです。更に私達の武器も全て取り上げられてます」
ニニアン (…竜石さえあれば…こんな所は…)
一般巫女A「所で……皆、何か気になってる事ありますか?」
一同   「…?」
一般巫女B「部屋を良く見て見ると、かすかに紫色をしていますね」
ソフィーヤ「私の髪の色より…もっと赤い……赤紫?」
ニニアン 「こ、これは…!魔封じの結界…!!」

魔封じの結界とは最古のモルフ、キシュナによって造り出される強力な結界である。
烈火の剣(※特に魔の島外伝や砂漠地下外伝等)をプレイしていれば分かるが、
その赤紫の結界はあらゆる魔法を無力し、人の不安や恐怖の感情を増幅させる作用がある。
しかし何故そんな結界がこんな場所に……?

ニニアン (どういう事……近くに、キシュナが居るのですか…?
      ……ぁぁ…エリウッド様…)


マリーシア「〜♪〜♪〜♪………?」
?????「…グ…ググゥ……!」
マリーシア「お兄ちゃん大丈夫ぅ?…ライブして欲しいの?」
?????「!!!……ギン…ノ…カミ…」
マシーシア「私の銀髪がどうしたの?……えっ…逃げてって……何のこtキャアッ!!」

マルス  「(連れ去られた数秒後に)!!…ここか、今少女の悲鳴が聞こえた気が……『粉』…?
      …あっ!…こ、これは確かマリーシアしか使えないとされる杖……まさか!?」


マリーシア「びえええぇぇん!!」
ニニアン (ナデナデ…)
ソフィーヤ(突然ワープに使う魔方陣が天井に現れて、ベッドの上に降って来ました…)
234運命の歯車 1章 4/8:2010/04/01(木) 20:38:50 ID:RgExCFDF
ヘクトル 「…エリウッドの容態はどうだ?」
リン   「大分落ち着いているけど…相当参っているわね」
エリンシア「エリウッドちゃん…」
マルス  「皆、居間の方に来てくれないか?…僕の方でも調べて分かった事が有るから、聞いて欲しいんだ」
アイク  「分かった」


ユリウス 「…デギンハンザーもガトーもメディウスも全員会議中か……(トゥルル トゥルル)…携帯が鳴ってるな
      はい、もしもし……イシュタル!?」
イシュタル「…フフフッ…驚きましたかユリウス様?実は先程携帯電話を買ってきたのですわ」
ティニー 「この携帯電話は私のオススメです!」
ユリウス 「ほぅ…ティニーも一緒に居るのか。まさか携帯電話を買うとは思わなかったぞ…そういう類は嫌っていたと思うが」
イシュタル「食わず嫌いはいけないとティニーに言われましたし…それに…」
ユリウス 「それに?」
イシュタル「ユリウス様の声…もっと聞きたいですもの…///」
ユリウス 「////」

ユリウスとイシュタルは幼い頃からお互いを知る幼馴染であり、恋人同士でもある。
お互いを大切な存在とし、心の底から信頼しあう……誰が見ても理想的なカップルである。
…勿論ユリウス側にセリスという少女が居る所為で、時々喧嘩もする訳なのだが…
何にせよ、こういう初々しい会話は二人ならではと言えなくもない。
幸せの証…なのかもしれない。この作者にはあまり縁が無い話ではあるが…・・・・・・
235運命の歯車 1章 5/8:2010/04/01(木) 20:40:18 ID:RgExCFDF
ユリウス 「今どこに居る?」
イシュタル「電化用品店を出た所です。
      今歩いている道は人通りが少ないですが、そのルートから今竜王家に向かっております」
ユリウス 「…そうか」
イシュタル「所でユリウス様、最近商店街に出来たパン屋はご存知ですk……!!…」
ユリウス 「どうしたんだ?」
イシュタル「ユリウス様、少々お待ち下さいね」
ティニー 「…貴方は確か…」
?????「…………」
イシュタル(何て…殺気なの!?)
?????「大人しく来て貰おうか」
イシュタル「お断りさせてもらう。変態に付いていく趣味は無いんでな」ティニー「イシュタルお姉様…」
?????「愚かな。ならば力づくでも…!」
イシュタル「トールハンマーッ!!!」

イシュタルの持つ魔道書から、自然の雷にも匹敵する電流が放たれた…神器トールハンマーである!
古代竜族の祝福を受けた最上位の雷魔法…直撃すれば身体だけではなく体内の臓をも灰へと変える事が出来る。
雷神の異名を持つイシュタル程の術者なら、確実に目の前の男を滅ぼせた…
…しかし次の瞬間、イシュタルは戦慄する事となる。

?????「効かんな」
イシュタル「そ…そんな…!!」
ティニー 「お姉さまのトールハンマーが効かないなんて…ありえません…!!!」
?????「悪いが私にこの鎧がある限り勝ち目は無いだろう、不運だったと思って諦めてくれ
      …はぁ!」
イシュタル「ッ……こんな掠り傷程度では、私を倒す事な…ど……ぅっ!」
?????「聖戦リメイクが出る時は、魔防30以上=睡眠剣で確定睡眠のバグが修正されてる事を祈れ」
イシュタル「スリープの剣…油断したわ…ごめんね…ティ…ニ……ユリ…ウ…zzz……」
ユリウス 「(電話口から)イシュタルッ!返事をしろ、イシュタルーーーッ!!!」
ティニー 「…ぁ……ぁぁ…(涙」
?????「…これで二人合わせて9人。…残りは四人だけだ」
236運命の歯車 1章 6/8:2010/04/01(木) 20:41:19 ID:RgExCFDF
ユリウス 「クソガァ!!(ドンッ!!)」
デギン  「どうしたユリウス?何をそんなに激昂しておる…!」
ユリウス 「イシュタルとティニーが何者かに襲われ、連れ去られたんだ!」
三巨頭一同「ΩΩΩ<な、何だってーッ!!」
キ○ヤシ 「(ガラッ)その話は聞かせて貰ったぞ。人類は滅亡するッ!!」
三巨頭一同「ΩΩΩ<ふ〜ん」
メディウス「やはりあの作戦を実行に移すかのぅ」
ユリウス 「…作戦…?」

マルス  「僕なりにこの一連の騒動を調べて見たんだけど、
      …竜王家の女性達の失踪と何人かの他の女性の失踪は、繋がっていると断言するッ!!」
ロイ   「本当!?じゃあソフィーヤが学校に来なかったのも…」
マルス  「ナバタの里のイグレーヌさんが数時間前に失踪届けを出したらしい」
エフラム 「……クゥッ!俺があの時(>>39)無理矢理にでも付き添っていれば…ぐぅ…」
ロイ   「兄さん…」
マルス  「地主の巫女の話によると、ここ数日の間に弟子の巫女達は来なくなったんだよね?」
ミカヤ  「ええ、そうよ」
マルス  「やはりその弟子達も、この失踪事件に巻き込めれたのだと思う」
リン   「…その可能性は、高いでしょうね…」
マルス  「それともう一つ…ここへ帰ってくる途中、マリーシアが誘拐された」
シグルド 「な、何ィ!」エリンシア「本当、マルスちゃん!?」
マルス  「うん…誘拐犯の顔を見なかったけど、マリーシアの悲鳴を聞いて僕が現場に着いた時には…」
シグルド 「そうか」
マルス  「今までに失踪した女性は皆が皆、銀の髪の持ち主または巫女であるという事も突き止めた」
マルス  「これらの情報をまとめて見て…一つだけ、ある仮説にたどり着いたよ」
アイク  「それは…一体何なんだ?」

マルス  「…この一連の騒動は、紋章町全土を巻き込んだ、巨大な誘拐事件だッ!!!!」
237運命の歯車 1章 7/8:2010/04/01(木) 20:42:16 ID:RgExCFDF
ユリウス 「籠の中の鳥作戦!?」
デギン  「そうだ。作戦名自体は混沌としているが、
      わしらの勘では次に狙われるのはイドゥンだと思っている」
ガトー  「そういう訳で、しばらくの間『イドゥンの外出』はご法度とする
      そして常に…わしら三巨頭、または十二魔将の面々、
      またはゴートとナーシルが家中を警戒して回る。
メディウス「この行方不明騒動が終結し、ニニアンとユリアが帰った暁には、安心して外出を認めよう…
      だが、それまでは一切認めぬ!」

イドゥン 「……外に出られない…」
ノイン  「そんなに悲しむでありません、イドゥン様」
ドライ  「そうでゴワスぞイドゥン様!家に居ても出来る事は沢山あるでゴワスッ!」
アインス 「お嬢よ、我等は隣の部屋で待機していますので、
      何か危険な事が起きた際には、そこのベルを鳴らして下さい」
イドゥン 「…はい」
ノイン  (…わずかだが、心配の感情を感じるな…こんな時に不謹慎かもしれないが、良い兆候だ)

イドゥンには感情があまり無い。過去の出来事によってそうなってしまったからだと言われている。
今は竜王家とFE兄弟家(特に性的な意味で狙っているリーフ)により、大分感情というものを取り戻している。
その甦りし感情は、イドゥンに何を思わせるのだろうか…・・・・・・

イドゥン (…ニニアン…ユリア…二人とも今は何処に居るのでしょう…?)
?????(シュゥゥゥ・・・ポワンッ!)
イドゥン 「!!……あなたは……いつも兄弟家の人達が、お世話になっています。
      ……ここは危険?でもお爺様方が家を出ては行けないと……
      …皆、操られている…?彼らを救えるのは私だけ…?……分かりました。
      それでは、私を…お爺様方を操っている者へと…案内して下さい…!(シュゥゥゥ・・・ポワンッ!)」

…こうしてイドゥンもまた、十二魔将や三巨頭の目を掻い潜り、誘拐されてしまった。
この悲劇はいつまで続くのか!?その答えは誘拐犯以外には、誰も知らない……


?????「後、少し…これで…私の願うが叶う」
??   「後三人…我の命令を聞いていれば、その願いは成就するだろう」
238運命の歯車 1章 8/8:2010/04/01(木) 20:43:16 ID:RgExCFDF
ニルス  「…そ、そんな…」
デギン  「…信じられん…わしら三巨頭と十二魔将が常に警戒していたのにも関わらず、
      今度はイドゥンまでもが消えてしまった…」
メディウス「ガトー、どうだ?何とかイドゥンの気を追えるか?」
ガトー  「……悪いが無理じゃ、正に跡形も無いみたいに居なくなった…くぅ」
デギン  (…どうしてだ…どうして竜王家の者…そして関係する者達が狙われる……どう…して…?)
ユリウス (イシュタル…無事で居てくれよ!)
     「ちょっとセリスに電話してくる」

セリス  「…って言う事が今竜王家で起きてしまったみたい」
シグルド 「何ていう事だ…」
リーフ  「ぼ、僕のイドゥンさんとイシュタルお姉さん、そしてティニーがあああああああああ!!!!」
ロイ   「とんでも発言自重」
セリカ  「…どうしてなの…?」
アルム  「セリカ…」
セリカ  「一体誰がこんな酷い事をしてるのよッ!誰か教えてよ、ねぇ!!」
シグルド 「不本意だが、今の私達に出来る事は……ユリア達の無事を祈る事だけだ」

ファ   「ユリアお姉ちゃん…ニニアンお姉ちゃん…ゥ…ゥ…」
チキ   「イドゥンお姉ちゃん…何処に行ったの?私を一人にしないで…」
ミルラ  「三人とも、無事なのでしょうか…?」
デギン  「………わしは決めたぞ」
ガトー  「何をだ、デギンハンザーよ」
デギン  「…三人とも、女性の身ながらも竜の血を強く受け継いでおる上、
      どれも家族を大切にしておる…理由も無く姿を消すとは思えん」
ゴート  「そうですね」
ナーシル 「だとすると他の可能性は……まさか…!」
ガトー  「……誘拐…か!!?」
メディウス「竜王家に対するテロ行為か!?」
デギン  「そんな事が出来るのは…相当の力を持った輩位しかおるまい
      だとしたら……犯人はFE作品のラスボスの内の誰か…!」
ガトー  「むぅ、デギンハンザーよ、何故に外に向かうのd」
デギン  「GYAWOOOOOOOOOO!!!!」
一同   「……なっ(えっ)!!」


デギン(黒竜)「……わたしはこれより、全ラスボス格に対し…宣戦布告するッ!!!」


2章へ続く
239助けて!名無しさん!:2010/04/01(木) 23:53:45 ID:kTYqa3Qd
そういやエイプリルフールだった、ということで滑り込みで投下
あとエフラムとサラです、スマヌ

「兄様、好き」
「…なんだいきなり」
「四月一日でしょ?だから嘘をつきに来てあげたの」
「お前な…」
「いいじゃない、何言っても嘘だから気にしないで、兄様大好き」
「………」
「兄様に頭撫でられると背中がゾクゾクして凄く気持ちいいの…もっと撫でて欲しいな…」
「………」
「あたしがこんなこと言うの兄様だけなんだから…感謝してよね」
「わかった…わかったからもうやめろ。誰かに聞かれると洒落にならん」
「兄様はあたしのことどう思ってるの?エイプリルフールなんだし、言っちゃえば?好き?嫌い?」
「…普通だ」
「…もう…空気読んでよね」
「…知らん、ほらもう帰れ」
「つまんないの…やっぱり嫌い、大嫌い…兄様…」

「全く…」
「…帰りましたか」
「…マルス?いつからいた?」
「まあいいじゃないですか、それより随分素直になりましたね、あの子」
「そうか?前より露骨に悪戯に来るようになったが」
「…これは当分安心できそうだなあ」
「……?」
240助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 00:43:35 ID:VFyF0Xzb
スマヌこたないさ
あなたの書くエフサラ大好きだ

このスレ独自の組み合わせ
エフサラ、リンマル、ヘクビラ、アルジャン…どれも違った面白さがあって俺は好きだwww
241助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 02:49:37 ID:YJzq4Ap2
>>239
サラがいちいち扇情的なんだよ、是非もっとよこせお願いします
242助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 11:47:54 ID:jOAnK7ts
>>240
イリオル、ディクサラの事もたまには思い出してやって下さい…

一日遅れだが、エイプリルフールネタを投下

ラケシス 「…シグルド様」
シグルド 「ん、何だいラケシス?」
ラケシス 「私…KINSHINが間違っているという事を、遂に学びました」
シグルド 「……ふぇ?」
ラケシス 「ですから先ほど、AKJを解体しました」
シグルド 「なん…だと…?」
ラケシス (ふふっ、引っかかりましたわね。そんな訳ないじゃないですか♪)
     「…あっ、これはエイプリルフールですので嘘d」
シグルド 「イヤッホオオオオオォォォォォッッッ!!!!!」
ラケシス 「!!」
シグルド 「これで仕事が邪魔されないで完遂出来るぞおおおお!!!?
      そうしたら有給休暇も使わないで済むしディアドラにも迷惑掛けなくてスームッ!!
      更に更に仕事をした分給料を貰えて家族も満足私も満足ヒャッハ−ッ!!!」
ラケシス 「あ…あの…」
シグルド 「よくぞやってくれたラケシスッ!君のその判断は私の人生を幸せにしたッ!
      こ、こうしちゃ居られん!ディアドラにデート申し込んでくるぞおぉぉぉ!!!!?」

ラケシス 「…ぁ…ぇ…も、もう今更嘘だとは……(´;ω;`)」

こうしてシグルドの活躍(?)によりAKJは解体された

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =
243助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 11:57:57 ID:jOAnK7ts
                   ,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
           从  iヽ_)//  ∠    ALK復活 !!!!
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
  ラケシス→  )::::/∠Λ てノし)'     ,.-―-、   _
______人/ :/´Д`)::   (     _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
|__|__|__( (/:∴:::(  .n,.-っ⌒    (  ノlll゚∀゚) .(゚Д゚llソ |
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r'        ー'/⌒ ̄ て_)~ ̄__ イ
||__|  (::()ノ∴:・/|::| ./:/         /   ̄/__ヽ__/
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/      ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/      .( ヽ     ::|
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_     /⌒二L_    |
────────       ー'     >ー--'
244助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 15:23:45 ID:y1pO3q0I
>>243
ラケシスの肉体はどーなってんだ?
聖戦の親世代のラストシーンでメティオ喰らっても生きていたのもその不死身さなのか?
245助けて!名無しさん!:2010/04/02(金) 15:57:06 ID:6/bgsTo5
ラケシスに吹いたwwwww
この人も不死身だなwwwwwwww

エイプリルフールは大豊作♪
皆さんGJ!

後編を投下します!
246漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 15:57:47 ID:6/bgsTo5


「ちくしょう…無茶苦茶言いやがって、こんなんやったことねぇんだぞ」
……とはいえ、もはや後には引けない。
負ければおそらく切腹させられるだろう。オスティアとはそういう所だ。
「まぁ力には自信があるし…それに…」
言いかけた言葉を途中で飲み込む。
セコンドのボクシング部員たちが訝しがるが、彼らに聞かれるには気恥ずかしい言葉だった。
フロリーナの前で無様は晒せねぇ……
心の中で続きを呟くと、ヘクトルは全身の筋肉に闘志を滾らせて選手達の血に染まったリングに上がる。
四角い荒野にスポットライトと観客の歓声、応援、相手への野次が飛び交っていた。

ヘクトルの眼前に立つ男…
スマートな風貌にヘッドギアから流れる長髪、どこか冷たい視線を送っているその男は…
アカネイア高3年…ナバールである。
雑誌のファッションモデルもしているらしく、女性ファンの声援が半端ない。

「…ってちょっとまてこら!?
 アイツどうみてもスーパーヘビー級じゃねぇだろ!?
 体重製どこいった!?」
どう見ても自分より数十キロは軽そうなナバールの姿を見て、思わず突っ込みを入れてしまう。
その疑問はセコンドが解いてくれる。
「あ、この試合無差別級なんだよ。階級自体は登録されてるから、うちはスーパーヘビー(91kg〜)しか出せないけど、
 違う階級同士で試合できるんだ。
 因みに相手はスーパーバンタム級(53 - 55kg)だよ」
「いいのかよ…あんな細いの殴ったら下手すりゃ死ぬぞ…」
247漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 15:58:33 ID:6/bgsTo5


観客席のリンとフロリーナは目を丸くしていた。
「え、あれ? なんでアイツが出てくるのよ?」
「ヘクトル様っ!?」
リングに上がる大男の姿を見て動揺を隠すことができない。
繊細な少女はどうしても心配になる…いかにヘクトルが強くとも試合では万一のことがある。
怪我、不意の事故やトラブル……ネガティブな要素がフロリーナの心に浮かび上がる。
だが無常にも試合開始のゴングが鳴り響いた……

「え…と…攻撃はパンチのナックルパートのみ…蹴りダメ…投げ…絞めダメ…噛み付きもダメだったな…
 それと腰から下は打っちゃダメ…背面もダメ……くそ…ダメダメづくしじゃねぇか……」
セコンドに5分でルールを説明されたが、そんな一瞬で入ってくるほどヘクトルは賢くなかった…
「とにかく頭か腹を殴って倒せばそれでいいってこった!」
総括すると突進する!!!!
フットワークなぞ知らんのでドタドタと騒がしいが、勢いは強い!
「うおりゃあっ!」
いきなり利き腕の右ストレートを放つが、ナバールは巧みなサイドステップでひらりとかわす。
ビッ!
「ぶっ!?」
見えなかった…どうやらジャブを打ち込まれたらしい。
だが体格差とヘッドギアのおかげでダメージはない。
「へっそんな貧弱なパンチで俺がたおせるかぶっ!?」
「…………」
4連打…5連打…
矢のようなハンドスピードでジャブが飛んでくる。
痛くはないが小うるさい。
ナバールの応援席から歓声が沸き起こる。
だがリーチはこちらが長い!
相手のパンチが届くならこっちだって!!!!
左右のパンチを思い切りぶんまわす……だが華麗なステップとしなやかな体を生かしたスウェーやダッキングで
目の前にいながらヘクトルの連打をなんなく捌いて、小刻みにパンチを浴びせてくる。

「バカ、ガード上げろ!やたらめったら打っても当たるか!
 ジャブで試合を組み立てるんだ!」
「やかましい!いきなりんなことできるかよ!」
セコンドのアドバイスに怒鳴り返し、両腕を上げる。
「………」
ズドフッ!
顔を庇ったところにボディブローが突き刺さる。
まだまだZEINIKUの比率が高い腹は容易く衝撃を貫通させた…ハート様じゃあるまいし、ZEINIKUは戦いの役には立たない。
「ぐ…え……くっそ…調子にのりやがって!」

そこで第1ラウンド終了のゴングが鳴った。
248漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 15:59:19 ID:6/bgsTo5


オスティアのコーナーではヘクトルとセコンドが口喧嘩している。
不毛だ。
「とにかく相手のパンチをはずせ!フットワークが出来ないなら、ガードを使ってだな…」
「野郎のパンチがみえねぇんだから無理だっつの!こっちは素人だぞ!」
「このままポイント取られてたら負けちまうだろが!」
「やかましい!倒せばいいんだろ!」
1分間のインターバルなどすぐに過ぎる
この試合は6ラウンド制…残り5ラウンド…

「ね…ねぇリン……ヘクトル様大丈夫だよね…」
「大丈夫だって…タフさだけが取り柄だもの、100発や200発殴られたってどうってことないわよ」
そうは言うものの不安は拭えない。
現にリングの上では、パンチをかわされたヘクトルがカウンターを浴びている。

打てば引き、パンチの戻り際に連打を浴びせてくるナバールのスピードに手も足も出なくなりつつある。
ドタドタとベタ足で懸命に追いかけるのだが、巧みな足捌きでヒラヒラとかわされる。
まるで牛と闘牛士だ。
「きゃ〜〜ナバールさんすてきーーーーっ!」
「たなびく髪がなんて美しいのっ」
「そんなみっともないピザなんかさっさとやっつけちゃってーーーーーっ!」
「ドン牛みたいでだっさーい♪」
観客席から女性陣が黄色い歓声を送る。
中には強烈な野次も混じっている。
ほとんどアウェイだ。
「やっかましいーーーーっおらヘクトル、とっとと優男の面に貫禄つけたらんかいーーーっ」
「ボコボコに腫らしたれやああああああーーーーーーーー!!!!!!」
ヘクトルサイドから野太い応援、野次が飛んでくる。
あんまり嬉しくない……
「くそ〜勝手ぬかしやがって…ぶはっ!?」
再び鼻先を打たれる。
小刻みなパンチはそれほど痛くはないが…追っても追いつけず…打っても当たらず…ましてこの会場のブーイング…
ヘクトルの精神は次第に蝕まれていった…
249漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 16:00:00 ID:6/bgsTo5


最終ラウンド……どうみてもポイントでは勝ち目はない……
「ぜはーーーっぜはーーーーーっ」
すでに息も上がって足も鈍くなってきた…小さなパンチでも数食らえば効いてくる……
「なにさらしとんじゃああああああ!!!!!!!
 負けたりしたら、腹掻っ切ってワビても足らんゆうたじゃろがああああああああ!!!!!」
ダグダの怒声が飛んでくる。

フラフラとナバールを追ってよろけるヘクトルに届くのは相手ファンの嘲笑の声だ。
どこまでも感情の読めないナバールはともかく、相手ファンはもう勝ったつもりのようだ。
「やっぱ時代はナバール系よね〜」
「そーそー、そらピザ!見苦しくねばってないでとっとと倒れてナバールさんのKO見せてよ!」
たちまち男たちが野次を飛ばし返す。
「おんどりゃああああ、なめとったらあかんぞーーーーーーーっ!!!!」
「イケメンは敵じゃあああああああ、ワシらブサ面の代表じゃろが、しっかりせんかああああー」
「誰がブサ面だコンチクショー!勝手にんな代表にするなや!」
怒鳴り散らすヘクトル…まだそれくらいの元気はあったようだ。

その時ホークアイが腕を上げた。
「静まれ…相手の野次に野次をぶち返してどうする…オスティア男子は紳士たれ!」
「お…押忍!」
たちまち冷静さを取り戻したオスティア応援団は、再び力強い応援歌を再開した。
(ヘクトル…貴様をこの試合に送り出したのは俺だ…
 万一敗れし時は、貴様だけを死なせはせんぞ…)
応援団の指揮を執りながら、ホークアイは死の決意を固めていた…
共に腹を切るつもりなのだ…

応援歌に合わせて、最後の力を振り絞って攻める。
破れかぶれだ。
「………」
「くっそ…あ…あたらねぇ……」
すでに腕も重くなってきた……残り時間は…1分を切っている。
ビッビッビッ!!!
「ぶふっ!?」
巧みな3連打を浴びせられる。
ごっそりスタミナを持っていかれた今、軽いパンチでも著しく疲労感と消耗感を感じてしまう…
よろけかかってロープにしがみ付き、かろうじてダウンを免れた。
「あ〜ん、あのピザしぶといー!」
「もう、とっとと倒れてよ、みっともない!」
外野の野次も耳に入らないほど消耗していたが、よろめきかかって応援席に視線が向いた際、
信じられない物が瞳に移った。
オスティアの男たち…懸命に声をからして応援している…
このまま負けちまったら申し訳ねぇ…なぁ…
ホークアイが巨体を揺らして演舞を舞っている…
団長…期待して俺を送り出してくれたのに…
そして…会場にたなびく大団旗…
ちょ…ちょっと待て!?
250漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 16:00:48 ID:6/bgsTo5


「か…貸してください!」
「こ…コラ、何をする!?」
小柄な少女が、普段からは信じられない強引さで旗手から旗をもぎ取っている!?
あれはフロリーナ!?
「フレーーーフレーーーーヘ・ク・ト・リュ!」
かんだ…いや、それはいいとして…
「フレッフレッヘクトリュ!フレッフレっヘクトリュッ!へぶっ!?」
懸命に旗を振りかざして応援していたが、すぐに旗の重さによろめく。
慌てて旗手が、旗とフロリーナを支えた。

「ばっか…お前の体格で大団旗を持てるわけねぇだろ…ほんとばかだぜ…」
体に力を入れる。
残り少ないエネルギーを振り絞り、ロープを離れて構えを取る。
残り30秒…これが最後のあがきだ…
「ぬうりゃあああああああーーーーーーーーっ!!!!!」
最後の力を振り絞って拳をぶん回す。
こんなん当たるわけない…だがこのまま終わるわけにはいかない!
「………」
巧みなステップでかわす。
この右をさばいたらカウンターで終わりだ…
「ぐぬーーーーーっ!」
…?
思ったより伸びてくる、力を振り絞って踏み込んでいるのだ。
「……っ」
紙一重…かわした……
後はヘクトルの拳が戻る前にこの右で終わりだ…
まて…なぜ視界がそれていく?
なんで目の前にマットがある!?
視界が…真っ白に…

「ダ…ダウン!?」
レフェリーの声にも驚きがある。
ヘクトルが最後に放った拳は、かすかにナバールのアゴ先を掠めていたのだ…
その最後の豪腕の威力が脳をゆらし……ナバールの意識を奪った。
「………勝者…オスティア学園ヘクトル!」
251漢の闘い 後偏:2010/04/02(金) 16:01:43 ID:6/bgsTo5


……それからが大変だった…男たちにもみくちゃにされ、大変手荒い祝福を受けた。
蠢くKINNIKUとZEINIKUの中で汗まみれになりながら、それでも手を叩いて喜んでいるフロリーナを見つけると、
親指を立てて見せるのだった。
「ありがとよぉーーーーお前のおかげだぜ!!!!」

その夜…
「へっへっへどーだった?
 ピザとはうまくいったかーっ!」
フロリーナはファリナにあれこれ吐かされて大変だった。
「そ、そんなことないよう…ふつーに応援しただけだもの」
「ほんとー?
 試合の後で、2人でどっか行ったりしなかったの?」
中々放してくれない、こうなるとファリナはしつこい。
なんとか反撃しようとフロリーナが口を開きかけた瞬間…
「あ、ちなみに私はケントと映画見てー食事してー、
 デパート行って服買ってー駅前ブラブラしてー、カラオケ行って晩メシ食ってきた」
先手を取られた……ニンマリと笑うファリナの笑顔が小憎らしい。
そしておごらされたに違いないケントさんご愁傷さま…
「さー姉貴が正直に言ったんだから、今度はアンタの番!
 試合の後、2人でどっか行ったんでしょ?そーなんでしょ?」
「う…リ、リンも一緒だったけど…3人でアイラさんところでラーメン食べたよ…
 ほ、ほんとにそれだけだからね!」
しつこいファリナをどうにか振り切ると、フロリーナは今日の出来事を日記に綴る。
がむしゃらに戦うヘクトルは、たとえどんなにダサく見えてもフロリーナの瞳には世界一かっこよかった…
今頃ヘクトル様どうしてるかな?

その頃ヘクトルは……
「よく勝利した、本当によくやった…だがオスティアは男女交際禁止、旗を奪ってまで応援するということは
 あの娘は貴様の彼女だろう…決まりは決まりだ、懲罰を下す」
「ちょ…ま、まだアイツとは付き合ってるわけじゃないであります!?」
「…まだ?…じゃあこれから付き合うのだな…どの道懲罰は変わらぬ!」

オスティア名物、ZEINIKU組体操を一週間のまず食わずで続けるハメになったのだった…

終わり
252助けて!名無しさん!:2010/04/03(土) 19:06:10 ID:+6jKg+eF
>>236-241
ヘクトル勝ててよかったな!フロリーナのおかげだな!
…てかナバールが相手だという事に吹いたww
GJ!


どうやらauとソフトバンク規制は相当深刻な様だね
…早く規制が解除されるといいんだけど…
253助けて!名無しさん!:2010/04/03(土) 19:07:46 ID:+6jKg+eF
ごめん、OCN規制の間違いだったorz
254助けて!名無しさん!:2010/04/05(月) 11:31:05 ID:65JXcvZq
エリンシア「OCN規制や携帯電話規制とやらで、突然過疎ってしまいましたわね」
ミカヤ  「OCN?ケータイ?私分かんなーい!」
ヘクトル 「姉上英語とかカタカナに弱すぎるだろjk」
エイリーク「よし、このチャンスに私は巨乳になって、帰ってきたスレ住人全員を驚かせて見せます」
マルス  「(キリッ」
アイク  「…所でリーフは何処だ?」
リン   「あれ?さっきまでいた筈なのに…?」


リーフ  「この規制に便乗してイドゥンさんを嫁にするぞぉぉぉぉ!!!
      もしも一日間レスが無かったら、イドゥンさんをお嫁さんにする!
      ……失敗したら、漆黒の騎士の家の前でミカヤ姉さんは緑風の嫁!と連呼してやる!」
アスベル (こういう時に限って五分程で『阻止』されるって事が何故分からないのだろう…?)
255助けて!名無しさん!:2010/04/05(月) 12:02:35 ID:xc4YFegC
阻止

それと俺からお仕置きを追加してあげよう
しっこくハウス前の連呼が終わったらマーティに愛の告白をしなさい
256リーフはきちんと約束を護った様です:2010/04/05(月) 12:31:24 ID:65JXcvZq
リーフ 「30分弱…だと…!?規制の所為で誰もレス出来ないはずなのに…!!」
アスベル(あーあ、だから言わんこっちゃない。リーフ様はまた無茶を…)

リーフ 「(漆黒ハウスの前)……ええい!こうなったらヤケだ!男には二言はないから言ってやる!
     …やーいやーい!漆黒の騎士のおたんこナスゥ!ミカヤ姉さんは緑風の嫁なんだ〜い!緑風の嫁なんだ〜い!!」
ゼル○○○「(ガラッ)……(#`Д´)」

             \\\              //
             \ \ \\\         ///  //
              \ \  (⌒\ 川# _、_|| ⌒レm)///
             \\ (mJ \ ヽヽ(,  ノ`)/ レm)レm)/
              \\ \\ 1000 ∩::::イレr)レ 1000 )レo)/
           (´⌒;; \ 1000 (mJ(mJ| .|∧_∧ //レm)/;;⌒`)   ;;⌒`)
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/( 1000.(<_`;) レm) 1000::`);;⌒`) ;;⌒`)  
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ 1000 从从从从//;;⌒`);;⌒`);;⌒`)


                     ニア『漆黒印の傷薬』

                       川# _、_||
                         (  ノ`)
                      (__^.つ \
                      ノ ∩  ;', /
                     (  | .|∧_∧ +.
                  /\丿 .| (    ). *.
                 (_へ_ノ ゝ__ノ. + :
                          +100



             \\\              //
             \ \ \\\         ///  //
              \ \  (⌒\ 川# _、_|| ⌒レm)///
             \\ (mJ \ ヽヽ(,  ノ`)/ レm)レm)/
              \\ \\ 1000 ∩::::イレr)レ 1000 )レo)/
           (´⌒;; \ 1000 (mJ(mJ| .|∧_∧ //レm)/;;⌒`) ;;⌒`)
 (´⌒;;    (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/( 1000.(<_`;) レm) 1000::`);;⌒`) ;;⌒`)  
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ 1000 从从从从//;;⌒`);;⌒`);;⌒`)
257リーフはきちんと約束を護った様です:2010/04/05(月) 12:38:35 ID:65JXcvZq
リーフ 「い、今の人……だ…れ…なの………ぐふっ」
ナンナ 「…今の人、凄くイケメンでしたね」
ミランダ「漆黒の騎士の兄弟かしら?」

ゼル○○○「ま、まずい!うっかり鎧を付け忘れてしまったでモンス!」


更に>>255を追加
リーフ 「い、言えばいいんでしょ…ぼ、僕はマーティの事が好きだったんだ!」
マーティ「……ウホッ!」
リーフ 「いや今のは罰ゲームで心の底では全然思ってもいnアッー!」

ティニー「ムッハーッ!!夏の新刊はリーフ様×マーティで決定ですねハァハァ」
サラ  「…クスクスッ…リーフも無茶しちゃって…」


…これで皆、満足…したか?
258助けて!名無しさん!:2010/04/05(月) 12:44:20 ID:xc4YFegC
>>256-257
ナンナ「リーフ様のヒトデナシファイル8927364189173919番目のビデオが撮れました!
    みんなでみましょ、リーフ様コノヒトデナシの歴史がまた1ページ」
ティニー「ハァハァ」
サラ  「クスクス」
ミランダ「そんなにあるんかいっ!?
      幼馴染は強いわね…リーフのコノヒトデナシを全部把握してたりして…」

無茶振りしてごめんね?
GJでした!

…早くみんな規制解けるといいよね

無茶振りしてごめんね
259紋章町バスケットボール大会:2010/04/06(火) 01:41:26 ID:yUjT37e2
ちょっと見てない間にこんなにネタが・・・職人様方GJです!!

続きを投稿させていただきます
260紋章町バスケットボール大会その8:2010/04/06(火) 01:44:58 ID:yUjT37e2
マルス この10分間は、守るんじゃなく、むしろ攻めなきゃいけない。僕らは今負けているし、何より守る方法がわかってないんだから。
エフラム つまり・・・
アイク 当たって砕けろ、だな?
リン 砕けちゃダメでしょ。
リーフ 一本一本大事に決めていこう!ってことでしょ?
マルス そういうこと。



ピーーーーッ!!
再度、試合再開を知らせる笛が鳴った。
兄弟家チームにとって、今までで1番辛く、長い10分間が始まろうとしていた。
261紋章町バスケットボール大会その9:2010/04/06(火) 01:46:21 ID:yUjT37e2
マルス (兄弟家ボールから始まるこの10分間、確実に、この一本は入れなきゃいけない・・・!)リン姉さん!

マルスの出したパスは、何事もなく、リンに届いた。

リン (ここからが勝負!)

キュキュッ!

リンは目の前にいたフィオーラをかわし、ゴールにドリブルをつきながら向かっていった。しかし、その瞬間、

ファリナ 行かせないわ!

アイクのディフェンスをしていた、ファリナが目の前に立ち塞がった。

リン アイク兄さん!

リンは、ゴールの真上にボールを放り投げた。まるで、自分の兄の必殺技、天空でもするかのように。

そして、名前を呼ばれたアイクも、妹の意図を理解していた。

アイク ぬぅん!!

ガッシャァァァン!!

ゴールを壊してしまうのではないかと、エリウッドが心配するほどの爆音をたてながら、アイクは2点を獲得した。



ゼロット やはり、ただではいかないようだな。
ノア そう・・・ですね・・・。
ユーノ まぁ、きっと勝ってくれますよ。
トレック zzZZ・・・



マルス (ここからだ。)

マルス(次は、相手の攻撃。防ぐことはできない。けど・・・)

マルス みんな!できるだけ時間を稼ごう!敵の動きについていこうと思わないで!シュートのブロックにだけいくんだ!

その他4人 ? わかった!

マルス (身長は、こっちが勝ってる。圧倒的に。だから、相手はゴールの近くでのシュートはあまり撃とうとしない。)

マルス (逆に、うちのチームは、3ポイントシュートがあまり撃てない。成功率が低いから。だから、相手は3点ずつとって、こっちは2点ずつしかとれなかった。だから、ここまで離された。つまり・・・)

マルス (3ポイントシュートさえ決められなければ、これ以上離されることは無い!)

262紋章町バスケットボール大会その10:2010/04/06(火) 01:48:21 ID:yUjT37e2
マルスの作戦は功を奏し、相手の攻撃は勢いを失った。しかし、その直後にイリアチームがした作戦により、兄弟家チームの得点も、動かなくなった。

アイク !!・・・これは・・・!!
ティト もう、あなたには打たせないわ!

イリアチームは、アイクの目の前にティトを、真後ろにファリナを置くことで、アイクの動きを完全に封じたのである。

さらに、

マルス (やられた・・・)

イリアチームの他のメンバーが、3ポイントシュートを兄弟家チームがうてないことにきづき、3ポイントラインより後ろで守り始めたのである。

これにより、2点のシュートが得点源だった兄弟家チームの動きは鈍くなり、その後は両チーム共、大きく動くこともないまま、10分間の終わりを告げる笛が鳴った。



マルス エイリーク姉さん、どうだった?
エイリーク やっぱり、規則性がありました!
アイク 何のだ?
リン ペンタゴン・アタックのこと。
エフラム 相手の動きは一定じゃないと思っていたんだが。
エイリーク はい。実は、その通りなんです。
リーフ どういうこと!?
エイリーク つまり、「動き」ではなく、「パスの順番」が決まっていたんです。
アイク なるほど、通りでわからなかったわけだ。
マルス 僕らにとっては好都合だね。だったら、簡単に崩せる。
ミカヤ どうするの?
マルス パスカット、さ。さっきフィオーラさんがやったみたいにね。
ロイ なるほど・・・
ヘクトル 確かに、次にパスが出る奴さえわかってりゃ、簡単にできるな。
263紋章町バスケットボール大会その11:2010/04/06(火) 01:54:33 ID:yUjT37e2
マルス そして、もうひとつ、しなきゃいけないことがある。
エリウッド なんだい?
マルス アイク兄さん、アルムと交代して。

マルス・アイク以外全員 なっなんだってーーーー!?

アイク む・・・わかった。
アルム ち、ち、ちょっと待って!なんで僕なの!?他にもエリウッド兄さんとか最悪ヘクトル兄さんとかいるじゃないか!
ヘクトル 最悪ってなんだてめぇ!
マルス 落ち着いて、アルム、ピザ。アルムにしたのには理由がある。
ロイ ・・・理由って?
マルス まず、影が薄いこと。それを活かしてパスカットをしてもらう。そして、もうひとつ・・・
セリカ もうひとつ?
マルス アルムは、このチームの中で最高の3ポイントシューターだからさ。
アイク・マルス以外全員 ・・・・・・はい?
セリス どういうこと?
マルス そのまんまの意味だよ。アルムはこのチームで1番3ポイントシュートが上手いんだ。
リーフ そういえばそうだった気がしないでもないな・・・でもなんで?
アイク ・・・遠くの的に弓を射ることができる奴は、みんな眼が良いとシノンが言っていた。つまり、そういうことだろう?
マルス 正解。
ヘクトル ???意味わかんねぇぞ?どういうことだ?
マルス つまり、弓を遠くに射ることのできる人は、視力だけじゃなく、空間認識力も優れている。ってこと。
ロイ 空間認識力?
マルス 例えばそうだな・・・ここから僕が観客席にいるドーガを弓で攻撃したいとするよ?
セリス (なんでドーガさん)
マルス その場合、僕はまずドーガとの距離を測る。目視で。そして、その距離にあった角度と力で矢をうちだす。バスケットボールのシュートと同じ様にね。
264紋章町バスケットボール大会その12:2010/04/06(火) 01:57:01 ID:yUjT37e2
マルス それに、もうひとつ、理由がある。
アルム ・・・理由?
マルス 君は、ノーマークだ。
エリンシア ノーマーク?
マルス そう。相手はアルムに対して作戦をたてていないはずなんだ。
リーフ アルムに対して?
セリス 影薄いからかな?
マルス その通りだよ。
アルム いくらなんでも酷くない!?
マルス そして、アルムへの対抗策を考えていないということは、うちの3ポイントシュートへの対抗策も考えていないということにもなる。
エフラム !!・・・そうか!
マルス 相手は僕等が3ポイントシュートを撃てないことを前提に動いている。言い換えれば、僕等が3ポイントシュートを撃ったとき、相手チームの作戦は崩壊する!
セリカ 崩・・・壊・・・。
マルス アイク兄さんが止められることはある程度は想像できてたんだ。アイク兄さんの運動能力は紋章町の町民だったらみんな知ってるからね。
エリウッド 確かに、対抗策を講じないほうが不自然だね。
マルス 同じように、パワー型のヘクトル兄さんや、同じくエフラム兄さんにも、対策はたてられていたと思うんだ。相手は パワーはあまりないからね。
エイリーク まさかあの時兄様がパスカットされたのは・・・
アイク おそらく、エフラムにパスを極力出させないこと自体が、作戦だったんだろうな。
全員 ・・・。
マルス ・・・これから、僕らは15点差をひっくり返さなきゃ勝てない。それには、アルムのシュートと、ふたつのルールが必要なんだ。
リン ルールって?
マルス ひとつ目は、僕が合図するまでペンタゴン・アタックのパスカットをしないこと。
ミカヤ え?なんで?
エフラム もし、次にペンタゴン・アタックのパスの順番を変えられたらチェック・メイトだからだろう。
ミカヤ なるほど。
ロイ それで・・・ふたつ目は?
マルス 最後のシュートは、時間ギリギリに決めること、だよ。
265紋章町バスケットボール大会その13:2010/04/06(火) 02:07:42 ID:yUjT37e2
マルス もし、残り時間が10秒以上残っている状態で僕らが逆転してしまったら、相手はすぐに順番を変えて、ペンタゴン・アタックをしてくるだろう。そうなったら勝ち目はない。だから、僕らは最後のシュートで逆転しなきゃいけないんだ。
アイク なるほど。わかった。
ミカヤ で、私はどうすればいいの?
マルス 相手チームとうちの点差が一点になったら、アイク兄さんとリーフを交代させて。
ミカヤ わかった。他は全部マルスにまかせていい?
マルス 了解。
エイリーク 他に指示はありますか?
マルス うん。・・・シュートは極力アルムでいくけど、自分が打てると思ったら打ってね。時間ないから。それだけ。
ヘクトル ・・・そろそろ時間だな。
リン 円陣組まない?
エリンシア そうですね。エリウッド じゃあ、みんな集まって!ミカヤ姉さん!お願い!
ミカヤ いくわよ・・・!頑張ろう!!
全員 オーーーーーッ!!!



ピーーーーッ!

兄弟家が円陣を組んだ五秒後に、最後の戦いの開始を告げる笛の音が鳴り響いた。

最後の10分間。運命の10分間。それが今、幕を開けようとしていた。

現在のスコア
兄弟家32-47イリア
266助けて!名無しさん!:2010/04/06(火) 09:34:01 ID:ULS2zJDK
規制終わったみたいだよ

>>259-265
アwwルwwwwムwwwwww
GJ!
267助けて!名無しさん!:2010/04/06(火) 15:00:37 ID:1VtW9OUY
>>228
返答ありがとう。
それでは選択によってどんな思わぬ影響が出るのかなるたけネタバレしないように注意してみます。

このネタでは議会は従来のネタにあった設定を踏まえて、政府については独自に設定します。
質問に答えてくださった方々、ジャファル、ありがとうございました。

それと名作「その名はAKJ」より一部設定をお借りします。
268幼女の旗の下に:2010/04/06(火) 15:01:28 ID:1VtW9OUY


フリーダム&クレイジーな人々が絶えず混乱を巻き起こすカオスに包まれし紋章町。
それは政界もなんら変わりない。
大半が上級貴族によって運営される政界も政争にあけくれ、ひんぱんに交代する政権…
そのたびの選挙…
およそ安定することの無い混沌とした様相を呈してした。

そのような政治情勢においては強力な指導力をもった強い政治家が期待されるものである。
この物語は紋章町政界に彗星のごとく現れた一人の男の記録である…


物語は町の一角…マギ・ヴァル地区の路上からはじまる。
何やら騒がしい…野次馬が警察の捕り物を見物している。

ゲイル  「またんかーーーーっ!!!!!!」
エフラム 「馬鹿者!だから俺は犯罪者ではないと言ってるだろうが!」
ゲイル  「ロリコンは犯罪なんだ!神妙に縛につけ!」
エフラム 「だから冤罪だ!あくまで俺は幼女を守っているだけだ!」

躍起になった警官がドラゴンに乗って一人の男を追い回している。
エフラム 「おのれ誤解で逮捕されてたまるか、くらえ!」
ヒュッ!
ゲイル  「手槍!?おっと危ない…手向かいするか!公務執行妨害もプラスだ!」

だがゲイルが手槍をかわしている隙にエフラムは下水道に逃げ込んでしまった。
ゲイル  「くそっ…毎回逃げ足のはやいやつめ……」
悔しそうに歯噛みしたゲイルだが、こうなると身柄の確保は難しい……
269幼女の旗の下に:2010/04/06(火) 15:02:33 ID:1VtW9OUY


薄暗い下水道を歩きながらエフラムは怒りに身を震わせた。
エフラム 「くっ…わからずやどもめ!幼女をロリコンから守るべき警官が、幼女を守る者を捕らえようとしてどうする!
      こんなことでは幼女を守れぬ……」
不安が胸をよぎる…
もとより彼は自分の身近な幼女は全力で守る決心を持っている。
ミルラ、チキ、ファ……それとちょっと困ったさんだがサラも守るべき愛らしい幼女だ。
だが…広大な紋章町には何万人という幼女がいる…
当然だが全員を一人で守ることなど不可能である。
警察が幼女を守る男を追いまわすようではロリコン犯罪者の好き勝手を許すのではないだろうか。

エフラム 「いかん!このままではいかん!未来を担うべき幼女を守るのは俺たち男の責務だ!
      なにか…なにか手は無いものか……まてよ…それならいっそ警官になって警察の力をもって幼女を守るべきか?」
さしあたっていつまでも下水にいるわけにもいかない。
頭上のマンホールから外に出る。

AKJ会員A「きゃあ何者!?」
AKJ会員B「反対派のカチコミね!」
マンホールから顔を出したエフラムは女性たちに取り囲まれ、たちまち剣や槍をつきつけられる。
周囲を囲む少女たちの表情からは警戒心が滲み出ている。

エフラム 「いや…突然こんなところから出てきたら怪しく思うだろうが…
      とりあえずお前らの敵じゃないんだ。武器を下ろしてくれないか?」
慎重に言葉を選びながら周囲を確認する。
ここは公園…大勢のAKJ会員が集まっている。
なにやら旗やプラカードを持っている者も多い、なにかの集会かデモだろうか?

ラケシス 「みんな下がりなさい、この人は会員エイリークのお兄様よ」
AKJ会員「はい、失礼しました」
会長の一言で囲みが解かれる。
ラケシスは「AKJ代表候補ラケシス」と書かれたタスキを身に着けていた。
エフラム 「なにやら集まりの邪魔をしてしまったようだ。すまないな」
ラケシス 「いいえ、妹を愛する兄ならいつでも歓迎するわ」
エフラム 「ところでこれはなんの集まりなのだ?」
ラケシス 「いいことを聞いてくれたわ!今度紋章町議会の総選挙があるのよ。
      そこで現職議員の私が再度立候補したってわけ。
      今回我がAKJは議会の過半数の獲得を狙ってなんと289人もの立候補者を擁立してるわ!
      是非とも清き一票をお願いするわね!」
270幼女の旗の下に:2010/04/06(火) 15:03:25 ID:1VtW9OUY


なるほど、選挙運動か……
プラカードには『今度こそ兄妹恋愛支援法案の成立を断固達成!』と書かれている。
そういえばいつだかラケシスがその法案を議会に提出して否決されたとシグルドが話していた。
ならば議席の大半をAKJ会員がとれば、おのずと法案は成立するというわけだ。
エフラム 「まてよ…」
その瞬間である…エフラムの脳裏に天啓が閃いた!
エフラム 「そうか…その手があった!ありがとうおかげで俺のなすべきことが見えた!」
ラケシス 「え?…ええ、よくわからないけどどういたしまして…是非AKJの擁立候補に投票してね」

困惑するラケシスに一方的に礼を言うと、全速力を持ってエフラムは帰宅する。
まずは情報収集だ。

兄弟家の居間でマルスは新聞を読んでいた。
マルス  「ふんふん…今度の選挙は現職議員はほとんど立候補…と。
      なりゆきによってはまた首相がかわるかな?」
エフラム 「おおいいところにいたマルス!お前に聞きたいことがある!」
マルス  「へ、なんです?」
エフラム 「どうやったら首相になれるか教えてくれ!」
マルス  「………は?」
エフラム 「何度も言わすな、首相のなり方を聞いているんだ!」
マルス  「ええと……順を追って話してくれませんかね?」
エフラム 「うむ、俺はいつものようにミルラを散歩に連れていたんだが、誤解されて警察に追われるはめになったのだ。
      なんとか振り切ったが…警察がこんな体たらくではロリコンの好き勝手を許しかねないと思ってな。
      ならば俺がトップに立って警察を動かして紋章町の全幼女を守ろうと思ったのだ」
マルス  「それなら警察官になればいいでしょ、なんだって首相なんですか?」
エフラム 「うむ、それも考えた…だが公務員の上には政治家がいて色々指示をするだろ?
      そうなると、俺が警察のトップに立っても上役に反対されたら幼女は守れん…
      ならば政治家のトップになればいいと思ったのだ、だから首相のなりかたを教えてくれ!」
271幼女の旗の下に:2010/04/06(火) 15:04:06 ID:1VtW9OUY


マルス  「念のために聞きますけど、紋章町の政治体制についてはわかってますよね?」
エフラム 「まったくわからん、だが首相になる以上知らんではすまんな。ついでだ教えてくれ」
マルス  「政治経済の授業で習ったはずなんですがね…まあいいか…
      先に断っておきますけど、冒頭でも言ったとおりこれから説明する内容はこのネタ独自の設定ですので
      悪しからずご了承ください」
エフラム 「なんの話だ?」
マルス  「最近メタな話をしてなかった気がしまして…いえ、こっちの話ですよ。
      それじゃ説明します。まず議会…紋章町の立法を司る機関ですね。
      議席の定数は355席、大半が貴族です。貴族達は主に地区ごとに政党を組んでいます。
      現在一番大きな政党はベグニオン元老党ですね。それでも102席です。
      法案を通すには過半数の賛同が必要なため、現在の体制では極めて新法は成立しにくいんです」
エフラム 「なぜだ?違う党の連中が出したものでも、よいと思ったら賛成すればいいだろう」
マルス  「ま、いろいろあるんですよ。次に行政…これは首相が長となります。
      紋章町は形上大統領を置いていますが議院内閣制をとっており、
      行政の長は首相になります。大統領が指名した人物が首相になって組閣…ああ、つまり
      各部門の長を決めて政治をします。警察の長は内務省になりますね。ちなみにゼフィール署長は制服組のトップです」
エフラム 「すると大統領の方が上なのか?」
マルス  「否定はしませんが、首相は大抵は議会の第1党の幹部から選ばれますからね。
      大統領も強力な政党の声は無視できないわけです。
      それに大統領は紋章町元首としての儀礼的な役割です。ちなみに任期は4年。この間選挙で決まったばかりですから、
      当分は変わりませんよ」
エフラム 「ではやはり首相を狙うしかないな。つまり大統領が俺を指名すればいいわけだ」
マルス  「まぁそうなんですけど…それだけ政界で強い力を持たないと指名されませんよ?
      どっかの政党に入るなりして頭角を現さないと…」
エフラム 「それならもう考えてある!志高き同胞が集う新たなる政党だ!」
マルス  「なんとなく想像はつきますが…」
272幼女の旗の下に:2010/04/06(火) 15:08:27 ID:1VtW9OUY


数日後……ささやかな新党が結成された……
「鉄血幼女守護同盟」
その第1回会合がエフラムの自室で開かれた。
初代メンバーは下記の面々である。
本業と共に記載する。

高校生、エフラム 傭兵、 オグマ 道場主、シャナン 高校生、ターナ
黒い牙、ロイド 黒い牙、ライナス 黒い牙、ジャファル

エフラム 「狭い部屋ですまんが座ってくれ」
ロイド  「ああ、しかし思い切ったことを考えたものだな」
エフラム 「お前たちもロリコンと誤解されて警察に追いかけられたことは1度や2度ではあるまい?」
ライナス 「おうよ!」
オグマ  「ユミナと一緒にいるとしょっちゅう職質されるな」
ターナ  (私はないんだけど…)
エフラム 「世の中こんなていたらくでは本物のロリコンから幼女を守ることはできん、
      それゆえ俺たちの力で世の中を変えようと思うのだ。
      そのための新党だ」
ターナ  「それはいいんだけど…鉄血幼女守護同盟ってこのネーミングはなに?」
エフラム 「よく聞いてくれた!鉄は槍を表している。血は勇士が流した血、
      すなわち槍を取り血を流して幼女を守ろうというわけだ!」
ターナ  (ものすんごく極右政党っぽい名前よね…幼女のところで脱力するけど)
オグマ  「まあいいんじゃないか?それで今回の会合の議題はなんだ?」
エフラム 「もちろん次の議会選挙に打ってでる!俺たちの主張を世の中に広めるのだ!
      その選挙に受かるための手段を相談したい」
ターナ  「ちょ…ちょっと待ってよ!つまり私たち全員で選挙にでるの?」
エフラム 「マルスに聞いたら議席は多いほうがいいというんでな。俺一人よりもここにいる7人のほうがいいだろう?」
ターナ  「あのねぇ…私もお父様が議員だから知ってるけど…選挙ってすんごくお金がかかるのよ?
      選挙運動したり、宣伝、人を雇ったり…7人分の運動費用をどこから捻出するのよ?」
シャナン 「それに政党といってもまだ何も決めてないしな。まずは党首をきめたらどうだ?
      言いだしっぺのエフラムでいいと思うが」
ロイド  「そうだな」
ジャファル「……異議なし」
エフラム 「もとよりそのつもりだ、では本日より俺が党首を務める」
シャナン 「それでは選挙資金の話だが…とりあえず私は収入があるから幾らかは出せる…があまり期待せんでくれ」
オグマ  「というかここにいる面々で余裕がありそうなのはターナ嬢だけだと思うが…」
ターナ  「無理言わないで…というかお父様が対立候補の選挙運動に援助してくれるはずないでしょ…」
ライナス 「まず資金繰りから考えねぇとな…黒い牙の財布もソーニャが握っちまってるし」
シャナン 「こういうのはどうだ?会費を募ってビアホールで集会をするのだ。
      そこで演説などを打って支持者を集めつつ資金もゲットする。ついでに党員も増やせればいいな」
ターナ  「それよりも機関紙を作ったらどうかしら?初めのうちは壁新聞や号外みたいな感じになると思うけど、
      そこで主張を広めるのよ。購読形式にできればお金の足しにもなるしね」
ライナス 「ちくしょう…細かいこと考えるのは苦手だ…そもそも悪いのは俺たちをロリコンと誤認する警察じゃねぇか。
      黒い牙の若い連中を集めて警察の連中を叩きのめすってのはどうだ?」
オグマ  「無茶いうな…相手にはゼフィール署長がいるんだぞ」

エフラム「ううむ、そうだな…」

1 シャナン案を採用 飲み会で親睦を深めつつ仲間を増やそう
2 ターナ案を採用  我々の声を世間に広めよう
3 ライナス案を採用 非合法路線突入、警察を退治してやる!

続く

273の方に選択をお願いします
273助けて!名無しさん!:2010/04/06(火) 19:21:54 ID:jryYMeMr
>>268-272
2が見てみたい、この連中の機関紙とか想像できねえw
274助けて!名無しさん!:2010/04/07(水) 18:33:48 ID:4pqfyXjE
>>268-272
幼女のためだけに新党結成して党首が学生とかフリーダムすぎるだろw
275助けて!名無しさん!:2010/04/07(水) 19:52:44 ID:g9GaxLeJ
規制解除されたのか!
長くなって申し訳ないが、まとめて感想書かせてもらいます

>>246-251
久しぶりにいいヘクフロ読めてよかった、GJ!
しかし、オスティア学園は暑苦しいなw

>>254-258
何やってんだあんたらwww

>>260-265
アルムwww 不憫だが、次回は活躍できそうな予感w GJ!
ただ、セリフは「」付けてくれたほうが読みやすいかな…

>>268-272
相変わらずエフラムは考えることが斜め上すぎるwww
唯一まともな突っ込み役っぽいターナも真面目に考えてるしw
どうなるんだこれw GJ!
276幼女の旗の下に:2010/04/08(木) 18:34:57 ID:VSsFRRfT


選択 2 ターナ案を採用  我々の声を世間に広めよう

エフラム 「よしターナの案で行こう。まずは世の中に俺たちの考えを知ってもらうことだ」
オグマ  「そうだな、そうすれば我々がロリコンなどという誤解も解けるだろう」
ターナ  (提案しといてなんだけど解けるかしらね…むしろダメ押しになりそうな…
      上手く編集しないと…)
ロイド  「それでどうやって読んでもらうんだ?」
ターナ  「あんまりお金もないし、ガリ版で配るしかないわね。
      ティッシュだってなかなか受け取ってもらえない世の中だし、
      受け取ってもらえてもすぐ捨てられそうだけど中には読んでくれる人もいるでしょ」
ライナス 「数撃ちゃ当たるってわけだな」
シャナン 「では具体的な内容を話し合おう、機関紙の名前だがどうする?」
ジャファル「………今日のニノ」
ターナ  「ジョークよね?それはジョークよね?
      そもそも日刊なんて無理でしょ…最初は隔週くらいがいいんじゃない?
      みんな本業もあるんだし」
エフラム 「最もだな、それと機関紙の名だが…幼女愛護新聞というのはどうだ?
      幼女に対する慈愛と守護の精神があっていいと思うが」
オグマ  「うむ、いいな」
ロイド  「さすがエフラムはいいことを言う」
ターナ  (つ…突っ込みそびれた…あっというまに場はそのネーミングGJ!な空気…
      ここで反対したらKYよね……)


数日後……

ターナ  「で…できた…こんなペラペラな号外でも素人が作ろうと思うと大変なものね…」
エフラム 「素晴らしい…これで世の中を啓発するのだ!」
ライナス 「じゃあさっそく皆で駅前で配ってこようぜ!」

鉄血幼女守護同盟の第一歩はこうして始まったのである。

マルス  「兄さんご飯ですよ……って出かけたのか。最近ロリコン連中となんかやってたみたいだけど…
      ん…なんだこれ?」
エフラムの部屋を覗いたマルスは机の上の原稿に視線を落とした。
そこには機関紙の原版が置き忘れてあったのだ。
マルス  「幼女愛護新聞……なに考えてるんでしょうねあの兄さんは……」
呆れて溜息をつきながらも記事に目を通していく。
マルス  「党首の言葉……このたび新党を立ち上げるにあたって我々の主張を広く世の中に広めるべく機関紙を発行することに致しました…
      幼女がどうのこうのうんたらかたら………ま、いつもの兄さんのウザい戯言か」

軽く目を通していく。薄っぺらいガリ版の号外だが、幼女への愛に満ち溢れていた。
マルス  「我々の活動紹介……○月×日、いつものように通学路の信号機で旗振りを行う…
      未来を担う幼女たちを交通事故から守るため、我々は交代で活動を……
      幼女たちは元気よく挨拶して……ふんふん、何気に読者の好感度をUPしようとしてるね。
      エフラム兄さんじゃ気のまわらなそうな部分だ」
多分ロリコン仲間の誰かが書いた文章だろう。
続けて今週の幼女のコーナーを目に留める。
マルス  「あ、写真入なんだ。なになに……今週の幼女はアカネイア地区在住のユミナ嬢…
      ちょっと強気で勝気なところが愛らしいレスキュー娘…
      元気に小学校へ通う姿を暖かく見守りながらオグマは語る…
      このような幼女を守るためなら命すら惜しくない……
      記者はオグマの男気と慈愛に思わず感涙してしまった……
      あの連中の語る幼女の守り手とロリコンの違いがわからないなぁ……」
277幼女の旗の下に:2010/04/08(木) 18:35:37 ID:VSsFRRfT


薄い号外なので記事自体は多くない。
最後の記事は選挙公約だ。
マルス  「我々は現在の政治を正し、幼女が過ごしやすい町を作るため政権をとった暁には以下の政策を……」

1、小児医療の充実を図る。病院資金の援助、保険の充実による医療費自己負担の軽減、小児科医の育成を強化する。
2、幼稚園、小学校に対し特別補助金を出し、教育の充実を図る。
  なお幼女の健全な体を育む体育を奨励するためブルマを復活させる。
マルス  「………2を盛り込んだのがあの連中のうちの誰なのか突っ込みたいね……」

3、幼女のいる家庭への育児費用の援助…とりわけ低所得層、母子家庭への援助を重視する。
4、ロリコン犯罪の撲滅を図る。なお幼女を守る者とロリコンの区別をきっちりつけるため、
  警察には特別研修を行い誤認逮捕の発生を防ぐ。
マルス「…誤認…かな? むしろ逮捕されてもしょうがないと思うけどね」

5、ロリコン犯罪者は死刑、幼女を虐待する者も死刑。
マルス「この部分には連中の激しい怒りを感じるね。自分たちがロリコンだとは思ってないんだろうなぁ」


そのころ駅前ではエフラムが大きなくしゃみをしていた。
ロイド  「風邪か?」
エフラム 「いや…誰か俺をロリコン扱いしたような感じだ…許せん」
オグマ  「やっぱりなかなか受け取ってもらえんな」
ジャファル「………」
ターナ  「そう簡単にはいかないわねー」
青年A  「一部ください」
ターナ  「ありがとう、じっくり読んでみてね!」
青年A  「ゆ…ゆみなたんハァハァ……」
ターナ  「…………」
ライナス 「…ありゃどうみても…」
ロイド  「ああ…ターナのスタイルに視線すら向けないしな…まぁ我々もだが…」
エフラム 「貴様!幼女を邪な目で見るとはロリコンだな!成敗してくれる!」
青年A  「うぎゃあーっ!?」
ターナ  「ストーップ!例えロリコンでも犯罪はしてないわ!
      ロリコンにも投票権はあるのよ!」
エフラム 「くっ…そうだった…いいか、幼女に手を出したら許さんぞ!
      ロリコンの大罪を注ぐためにも俺たちに投票し…」
ターナ  「えいっ!」
エフラム 「もがもが…」

ターナがエフラムの口を塞いでいる間にロリコン男は逃げていった…
エフラム 「ぷは……何をする!」
ターナ  「いい?投票を強要するのは選挙法違反なのよ?
      人目につくところでの言動には気をつけないと」
エフラム 「うむむ…むずかしいもんだな」
ターナ  (…ってかなんで私も本気で活動してるのかしらね…)
278幼女の旗の下に:2010/04/08(木) 18:36:19 ID:VSsFRRfT


そんなこんなで刷った分を配り終えるころには日が暮れていた……
エフラム 「どうにか無くなったな。くばった中から1人でも2人でも我らに関心を寄せてくれればよいのだがな」
シャナン 「もっと資金があればなぁ…次は広告スペースでも作ってスポンサーを探してみるか?」
オグマ  「今日のを見てて思ったんだが…もしかして俺たちに投票しそうなのはロリコンくらいなのではあるまいか?」
エフラム 「なぜそうなる? むしろ俺たちはロリコン犯罪を撲滅しようというのだぞ?」
ターナ  「うーん…ロリコン趣味でもみんながみんな犯罪を犯すわけでもないでしょうし…
      特にシャナンさんがゴリ押しして入れた選挙公約の2番はロリコンに支持される条文よね…」
シャナン 「ち…違う…私はただ少女たちがスポーツを通して健康な肉体と精神を育むためによかれと思ってだな…  
      決してブルセラ趣味ではない!」
ターナ  「……はいはい……」

鉄血幼女守護同盟の面々は、次回へ向けての改善点や今後の定期購読形式への移行…スポンサー探し…
さまざまな問題点を語り合いながら、ちょうど見かけた焼肉店へ突入。
アルコールの勢いで現在の警察や政治への不満を語りまくった。
なお学生の2人はウーロン茶である。お酒は20歳になってから!

シャナン 「うぃっく…らからなんろも言うが、ラクチェのような元気少女のブルマがろれらけまぶひいか、
      教師たちわわかっておらん!ブルマを廃止して体育を衰退させようらなんて…
      私が文部省長官になったら教育改革をだな…」
エフラム 「うむ、健康のためにも体育は大事だ。俺が首相になって組閣した暁にはシャナンを入閣させるぞ」
ターナ  (議員にだってなれるか怪しい…というか多分無理なのに、なんでこんなに自信満々なのかしら…)
オグマ  「労働問題も考えないとな…今の不況で収入が減って夫婦共働きが増えている。
      幼女が家で一人でお留守番…なんてロリコン犯罪者に狙われかねん。警察の強化もそうだが、
      育児休暇や経済政策で労働時間の短縮を図って、親が幼女と一緒にいれる時間をつくれるようにせねば」
ロイド  「他の政党は支持者からの寄付金や支援を受けていると聞くぞ。
      とりわけベグニオン元老党は資本家や大企業から強力なバックアップを受けているらしい。
      そういうシンパが我々にも欲しいものだな」
ターナ  「実際7人じゃどうしようもないもんねぇ…」
エフラム 「ロイドの言葉ももっともだが、今の時点ではどうにもならん。
      まぁまずは機関紙を強化したいな。金が無いのはわかってる。広告スペースを設けるというのはいい案だが、
      大企業にいきなりいっても相手にされまい。だから格安の価格で商店街に話を持ちかけてみよう。
      あのあたりはエリンシア姉さんの知り合いも多いしな」
ジャファル「…………ビール………」
ライナス 「役割分担も決めてかねぇとな。ぶっちゃけ俺らの中でまともな文章力持ってるのターナだけだし、
      機関紙の編集長にはターナがいいんじゃね?元々ターナの提案だし」
ターナ  (うは…提案しなきゃよかったかも)
エフラム 「たしかにそうだな。それじゃ俺は明日にでも商店街を回ってみるから編集長はターナに一任したい」
ターナ  「わ…わかったわよぅ……そのついでに選挙の応援もお願いしてくるのよ」
エフラム 「うむ、任せろ」
オグマ  「商店街は経済政策に関心を示すだろうな…我々の政策に関心を持つかな?」
エフラム 「政権をとったら幼女の事だけとはいかんだろうな。責任ある身として他のこともやらねばなるまい」
279幼女の旗の下に:2010/04/08(木) 18:37:02 ID:VSsFRRfT


エフラム 「それと党の会計はシャナンに頼みたい。今のところシャナンが一番党費を出してるからな。
      資金の管理を頼む」
シャナン 「うむまきゃせりょ……あひらのみへのてふだひで…銭勘定はやってゆからな…」
ターナ  「ちょっと飲みすぎよ…もう」
オグマ  「ま、7人しかいない党であまり役付を多くしても仕方ない。党員が増えたら考えなきゃならんだろうが、
      現状はこれでいいと思うが?」
ジャファル「……異議なし…」
ロイド  「そうだな」
ライナス 「俺が平なのがちょっと気に食わねぇが…ま、いいだろ」
ターナ  (なんでこの人たちは党員や支持者が増えると信じて疑ってないのかしら…
      このままマイナー団体で終わると思うんだけど…)

党員たちが語り合っているころ……

ここテリウス地区…シエネ街1番地……
豪奢を極めた建物にはベグニオン元老党の幹部たちが集まっていた。
贅の限りをつくした部屋に党首ルカンが歩みいると、幹部たちは一礼して出迎える。
ルカン  「参謀、票の読みはどうか?」
選挙参謀 「はい、各企業、団体に動員をかけております。ブルジョワ層の支持は揺るぎありません」
ルカン  「うむ、その分奴らには甘い汁を吸わせてやらねばなるまいな、富裕層向けの税…相続税や
      法人税の減税政策を打ち出さねばな」
ヘッツェル「財務長官に話を通しておきます」
ルカン  「こたびの選挙で我が党が引き続き第1党となれば、ヘッツェル殿の首相職も続投となろう。
      大統領にはワシから言っておくゆえよろしく頼むぞ」
ヘッツェル「そ…それはもう……」
オリヴァー(ヘッツェル殿を使うことで自らは政権の矢面に出ず、万一失政があらば彼を辞任させるだけですます…
      誠にルカン殿のやりようには美が見受けられぬ)
バルテロメ「そういえば他の政党はどうなのです?
      カルチノ共産党が労働争議を煽って貧乏人どもの支持を集めているようですが」
選挙参謀 「問題ありません、企業側より圧力をかけさせています。
      それよりも第2党のバーハラ党がグランベル社やフリージ…ドズル関連企業と接触を強めています。
      支持基盤の切り崩しのため、党内のスキャンダルを洗っております」
ルカン  「うむ、バーハラさえおさえれば他の政党は恐れるに足りん。
      ごろつきどもを雇って集会の妨害も忘れるなよ」
選挙参謀 「はい、口の堅い者に金を握らせておきます。
      それとナーシェン様とコネクションを作りましたので警察の捜査も徹底しますまい」
ヌミダ  「そういえばあの小うるさい小娘の党はどうなのだ?
      今回はかなりの人数を立候補させておるが」
選挙参謀 「AKJにつきましては…いささか特殊な連中ではありますが…やつらの主張はAKJの中のみのものです。
      会長ほか数名は家のバックアップで選挙をとおすでしょうが、多く見積もっても20席というところかと…」
バルテロメ「やはり問題はバーハラでしょうな。やつらさえ叩き潰せれば、私たちが過半数を獲得できるというもの…
      クスクスクス………」
選挙参謀 「あ、それと1点だけお耳に入れておきたいことが…些細なことではありますが、小政党が新規に立ち上げられ、
      議会選挙に候補を登録しました」
ルカン  「何者か?」
選挙参謀 「鉄血幼女守護同盟なるもので…党員は7名のみ…党首はエフラムという庶民の青二才…とるに足りぬものですが
      一応ご報告しようかと…」
オリヴァー(…む?…たしかその名は軽やかなバイオリンの音を紡ぎだす小鳥の兄ではなかったか?)
ルカン  「わけのわからん党名だな…捨て置け、どれほどのこともできまい」
オリヴァー「話もまとまったようですな。それでは私はこれにて失礼いたす」
ルカン  「ん?…そう急がずともよかろうに、これから一席設けてあるのだがな」
オリヴァー「失礼ですが私にとって美を探究する時間は何よりも貴重なものでしてな。
      それではごきげんよう…」

優雅に一礼するとオリヴァーは席を立ち歩み去った。
280幼女の旗の下に:2010/04/08(木) 18:37:59 ID:VSsFRRfT
10

夜が更けていく……
鉄血幼女守護同盟の面々は、商店街のどこにスポンサードを頼もうかと知恵を絞りあっていた。
今現在の紙面の割合を話し合った結果、
さしあたって1件分の広告スペースしか確保できないとの結論に達したため、スポンサー選びは慎重に考えねばならない。
紙面が増やせればもう少し増やせるだろうが……金の無い身の悲しさだ。
エフラムは商店街の各店舗や、兄が勤めるグレイル工務店を思い浮かべる。
広告料金はかなり低く設定したのでおそらくはどこも広告を出してくれるだろうが…
そこからそれぞれの店舗にシンパを得て協力を求めたいところだ。

オグマ 「建築業界は昔から公共事業とセットだからな。選挙には関心が深いはずだ。
     動員できれば力になるぞ。俺はグレイル工務店を押したい。そこから知り合いの同業者にも話を広げたいな」
シャナン「ボーレの豆腐屋がいいんじゃないか?
     スーパーなどにも豆腐を卸してるらしいし、商店街にも顔が聞くだろう。
     小売業者の声を代弁する…幼女が母のお使いで訪れる商店街を守ることも我々の目的と合致する」
ロイド 「少しずれた話かもしれんが、プラハの焼き鳥屋の焼き鳥は美味かった……
     広告を見て出向いた客が満足すれば我々の機関紙に対する信用も増すと思うのだが」
ジャファル「………グローメルの電気店……これからはITの時代らしい…仲良くなればネットで選挙の宣伝をする…
      ホームページの立ち上げ方とかのやり方を教えてくれると思うが…」
ライナス 「カリルの酒場もいいんじゃねぇか?
      聞けばたまに小政党の政治家も来るらしいしな。客の情報だから口は堅いだろうけど、
      上手くすりゃ他の党の情報が手に入るかもしんねぇぞ?
      ま、党首のエフラムが決めてくれ」

エフラム 「ううむ…そうだな…」

1 オグマ案を採用   グレイル工務店と話をするぞ!公共事業は労働者の雇用を守る上でも大事だ。
2 シャナン案を採用  豆腐は美味い!小規模経営者を応援しよう。
3 ロイド案を採用    アイクも大好き肉を食おう。
4 ジャファル案を採用 世の中は情報化社会、ネットを制して支持者を増やそう!
5 ライナス案を採用   敵を知れば100戦危うからず!他の政党のことを調べよう。

続く

281の方に選択をお願いします
281助けて!名無しさん!:2010/04/08(木) 19:24:37 ID:ilEhyLyK
>>276-280
GJ!リアルタイムで読ませてもらった
1を推したい、ただでさえカオスな工務店とこの連中が組むとどうなるか気になるんだぜ
282助けて!名無しさん!:2010/04/08(木) 23:56:27 ID:87O+ZMtv
>>276-280
竜王家の力を借りたりサラ様に頼んでロプト連中を動かしてもらったり
するかと思ったら案外真面目にやってるのな、よくわからん連中だw
283助けて!名無しさん!:2010/04/09(金) 19:07:59 ID:pOCbsZEl
>>276-280
シャナン死ねwww氏ねじゃなくて死ねwwww
てか突っ込み役のターナが突っ込みきれない程にカオス過ぎるだろこの政党wwww
続きが気になるよ、GJ!


テンプレに使えるだろうと思って書いてみた。これどう思う?
ある程度ネタ作りの参考になると思うけど…ネタにしやすい日を忘れてしまったらもったいないし

1月01日          元旦
2月03日          節分
2月14日          バレンタインズデー
3月03日          花の節句(女の子の日)
3月の終わりから4月の初め 花見
4月01日          エイプリルフール
5月03〜05日        ゴールデンウィーク(子供の日含む)
6月一杯          梅雨
7月07日          七夕の日
7月20日〜8月終わり    夏休み
8月8日          YATTA!の日
9月15日          敬老感謝の日
10月10月         体育の日
11月            ○○の秋シリーズ
12月25日         クリスマス
284助けて!名無しさん!:2010/04/09(金) 20:37:12 ID:q8xP3o39
>>283
いいと思う。
ところで、前に漫画で見たネタだが、
「5月1日→4月1日に嘘をつかれた仕返しに、本当の事を言ってやる日」
これはどうだろう?
今までこういうネタ無かったから、是非とも読んでみたい
285助けて!名無しさん!:2010/04/09(金) 22:07:29 ID:2KhxcvK3
季節ネタじゃぁないけど投下します、半角多いから読みにくいかも
286ある結婚式の話 1:2010/04/09(金) 22:09:03 ID:2KhxcvK3
シグルド  「みなのしゅー!!帰ったぞーー!」ヒック
リーフ   「お帰り〜……酒臭ッ!」
セリス   「こんなになるまで飲んできて家までよく帰ってこれたね」
キュアン  「そんなに責めないでやってくれ、私がつき合わせてしまったんだ」
セリス   「キュアンさん!お久しぶりですね!」
キュアン  「やぁ2人とも、シグルドは居間にでも運べばいいのかな?責任とってかついでいこう」

―居間
キュアン  「せっと…なんかコイツ前より逞しくなってないか?」 シグルド「…ディアドラ…ラ…ラ…」
リーフ   「最近AKJとよく揉めあってるからね、そのせいじゃないかな?」
セリス   「あ、…僕なにか飲み物取ってきますね、キュアンさんも今日は誰も居ないんでゆっくりしていってください」
キュアン  「ではそうさせてもらおうかな、心なしかリーフ、君も以前より逞しくなったな」 
リーフ   「はは、そりゃまぁヒトデナシー!!されれば逞しくなりますよ…、最近は特に雷耐性が著しく伸びてる気がする…」
キュアン  「?まぁ、苦労してるんだな」            シグルド「ラ…ラ…ケシス…?」
リーフ   「にしても珍しいですね。キュアンさんが家に来てくれるのもそうだけど兄さんがこんな立てなくなるほど飲んでくるなんて」
キュアン  「あーまぁそうだな、私が喋り続けてしまってね、喋るのに夢中だった分シグルドには飲ませてしまってね」
セリス   「お茶でよかったですか?」
キュアン  「あぁ、ありがとう。にしてもこんな潰れたシグルドを見るのは結婚式の時以来か?」
セリス   「結婚式?エスリンさんとの?僕も行きたかったなぁ」
リーフ   「え゛?」                     シグルド「ス…スカサハ……ハ…」
セリス   「?キュアンさん、よかったらその時のこと話してくれませんか?」
キュアン  「いいとも…あれはある日、ある会場でのこと…」
287ある結婚式の話 2:2010/04/09(金) 22:10:05 ID:2KhxcvK3
―披露宴会場
キュアン  「次はバイロンさんへの挨拶か…」
エスリン  「あなた、シグルドお兄…じゃなかった、シグルド様が見えています」
シグルド  「良いんだよ、昔のままの呼び方で、そのほうが私もやりやすい、な、キュアン?」
キュアン  「シグルド!変わらないなお前は、今日はお前と他には…?」
シグルド  「あぁ、ほかの兄弟達も連れてきているよ、わざわざ一人一人個人宛に招待状を送るとはマメだなお前も」
キュアン  「まぁちょっと一個人として頼みたいことがあったんだよ。彼にね…」
        テン↑クゥ↓!!エリートナメンナァ!!ゲッ↑コウ↓!!パクリジャネェカァア!!
シグルド  「あいつら……すまない、あとでゆっくり話そう」
キュアン  「相変わらず賑やかだな、お前のところは。私もそういう家庭を築きたいものだ」
シグルド  「はは、家族が多いのはいいぞ、困ることも多いけどな。それとエスリン!」
エスリン  「?」
シグルド  「綺麗になったな、見違えるほどに。言うタイミングが早いかもしれないが幸せになれよ?」
エスリン  「はい//」
???   「…」
キュアン  「おっと、来たか、んじゃあ結婚式の時、お前にやってもらいたいことを説明するぞ…」
288ある結婚式の話 3:2010/04/09(金) 22:11:12 ID:2KhxcvK3
―結婚式会場
モブプリースト  「汝健やかなる時も病める時も・・・・誓いますか?」
エスリン  「誓います」
モリースト    「では夫キュアンよ、汝…誓いま…」
シグルド  「ぬっるーーい!!」つ銀の剣
モス     「ヒトデナシー!」
シグルド  「キュアンよぉ〜…ヒック!…汝健やかなる時も病める時も、数人以上から槍で背中を刺されて死のうと彼の者を愛することを誓いますか〜?」
キュアン  「勿論だ」
シグルド  「そうか、そうか…ならここで一回死ねぇぇええ!!」
エルトシャン「何やってんだテメェはー!!」つミストルティン
シグルド  「ヤッタァバァー!!」
       ダイナシジャネェカ!ウルセェ、エスリンニハマダハヤイ!オヤジカテメェハ!
モ      「気を取り直して…では指輪の交換を…」
リーフ   「・・・」
キュアン  「リーフ、すまないな。本来ならまだ年端もいかないお前にこんな役は重かったかもしれない」
エスリン  「でも私たちはどうしてもあなたにリングボーイをやって欲しかったの、あなたは気づいてなかったと思うけどずっと前からそう決めてたの」
キュアン  「だから私たちは心をこめてお前にこう言おう。ありがとう、と」
リーフ   「僕が二人のためになれたのなら、こんなにうれしいことはないよ。だからこう言おう、どういたしまして、と」
289ある結婚式の話 4:2010/04/09(金) 22:11:56 ID:2KhxcvK3
キュアン  「回想終わり」
リーフ   「恥ずかしいから思い出したくなかったんだけどな…」  シグルド「…バ…バーハラ・・・」
セリス   「でも兄弟全員で行ったら僕も居たはずだよね、そんな記憶ないんだけど?」
リーフ   「あぁ、それはね  」
       タダイマー!
セリス   「あ、姉さん達帰ってきた、おかえりー!」タッタッタ...
キュアン  「おっと、こんな時間だったか、随分話し込んでしまったみたいだな、シグルドは…まぁ寝かせといてくれ」
リーフ   「わかりました、まぁ起こすのもなんか可哀想ですしね」 シグルド「メティオガ…メティオ…コワイコワイ」
キュアン  「それじゃあまた来るよ、お前も偶には遊びに来い、エスリンも喜ぶ」

       ディアドラァァァ!!ニイサンウルサイ!シグルドニィサンアワフイテルー!?イチャイチャスルナライマノウチ・・・キンシンハ(ry

キュアン  「ちょっと離れても賑やかだな、できれば我らもこうありたいものだな。死が二人を分かつまで…」
290ある結婚式の話 リーフside 1:2010/04/09(金) 23:55:25 ID:2KhxcvK3
キュアンさんが家に来てくれた。酔いつぶれたシグルド兄さんをかついで。しばらく会ってなかったから会えて単純に嬉しかった。
だけど…
セリス 「結婚式?エスリンさんとの?僕も行きたかったなぁ」
リーフ 「え゛?」                     シグルド「ス…スカサハ……ハ…」
セリス 「? キュアンさん、よかったらその時のこと話してくれませんか?」
この一言で僕は色々なことを思い出した

―兄弟家
エリンシア「あら?キュアンさんから手紙、それも全員宛なんて?」
シグルド 「アイツらしいな、多分結婚式の日取りについてだろう、とりあえず私のを開けて見てみよう」
 ―拝啓、皆々様においてはお日柄もよく(以下略
  つきましてはO月X日に開催したいと(ry―
シグルド 「やっぱりな、手紙は人数分あるし、各々に渡してしまったほうがいいだろう、そのほうが忘れにくいし」
エリンシア「そうですね、ではこれ、リーフちゃんの分」

あの二人も結婚かぁー。結婚しちゃったらエスリンさんの膝の上でキャッキャウフフもできなくなるなぁ。…いや、意地でもやろう。ええと日時は
O月X日…ん?
 ―リーフには個人的に私達から頼みたいことがある。披露宴の時、暇を見つけたら私たちのもとまで来てほしい。
リーフ 「なんだろう?」
291ある結婚式の話 リーフside 2:2010/04/09(金) 23:56:54 ID:2KhxcvK3
―披露宴会場
マルス 「さすがにあの2人の結婚式となると規模が違うなぁ、今のうち人脈構築を…」
リン  「マルス、ちょこまかしないの、行儀が悪いじゃない」
マルス 「嫌だなぁ、リン姉さん、注意の相手間違えてますよ、注意するのはあっちですよあっち」
リン  「あっち?」
ヘクトル 「おっとぉ!兄貴、この料理は譲れねぇ、こっちは高級料理のバイキングと聞いて昨日から断食してんだ!」
アイク 「ぬかせ、この肉は俺のもの、いや、この世界の肉料理は俺のもの、そして肉料理こそが俺だ!」
エリウッド「ちょっと落ち着こうよ、兄さんも…。料理は目で楽しむことも前提としてだね」
二人  「こまけぇことはいいんだよ!」
エリウッド「(;ω;)」
エフラム 「泣くな、エリウッド、男児たるもの強くなくてはいかん。ほらパプリカだ、お前の髪のような美しい色だろう」
エリウッド「うん、おいしい…(;ω;)」
エイリーク「……ヨシヨシ」
ヘクトル 「ひゃっはぁ、うんめぇ!…ん?」
レックス 「……」
ヘクトル 「…」
レックス (俺のそっくりさんがいるー!?)
ヘクトル (俺のそっくりさんがいるー!?)
レックス 「なぁ…あんた?斧…好きなのか?」
ヘクトル 「ん?あぁ、お前もか?」

レックス 「斧で二回攻撃、この素晴らしさがわかるか兄弟!?」
ヘクトル 「勿論だとも、斧で二回も殴られたら大抵のやつは…」
二人   「倒れる!」ガシッ
ホリン  「だけど斧って使いにくくないか?」
レックス 「あぁん?」
ホリン  「いや、後半ならまだしも山賊とか海賊が多い序盤なんて3すくみ的にも有利じゃないしな、断然剣のほうが使いやすいな」
アイク 「そうだな」
ヘクトル 「兄貴!?」
アイク 「斧でなんか天空できない、まぁ攻撃力はあるからな、いずれは斧も使えるようになってみせるがな…」
ヘクトル 「なんか非難してんのかしてねぇのかイマイチだな…」
レックス 「だがお前らは斧を貶した!ちょうどここに剣を使うもの、斧を使うもの2人同士そろっているのだが?」
ホリン 「やるか?」
アイク 「ならば相手になろう」
ヘクトル 「食後の運動にゃちょうどいいぜ!」
      テン↑クゥ↓!!エリートナメンナァ!!ゲッ↑コウ↓!!パクリジャネェカァア!!
エリンシア 「まぁ、お酒もこんなに種類が…」
ミカヤ 「へぇさすが。貴族両家となると年代物も出してくるわねぇ…」
ロイ 「いやいや、姉さん達…止めなくていいの?」
ミカヤ 「いいのいいの、それに私たちじゃあ…」
エリンシア「止められませんしねぇ」
ロイ 「なぜだろう、公衆の面前では乙女っぽいところを全面に押し出してるようにしか見えないのは…」
292ある結婚式の話 リーフside 3:2010/04/09(金) 23:57:38 ID:2KhxcvK3
シグルド 「お前ら、いい加減にしないか!祝いの席で争うなど醜いにもほどがある!」
セリス 「咽渇いた…」      シグルド「イワイノセキデハダナ…」 レホアヘ「ホントウニスマナイトオモッテイル」
セリス 「シグルド兄さん、料理手つけてないや、あそこで怒ってるからかな?」  シグルド「チカゴロノ・・・」 レホアヘ「ハンセイシテマース」
セリス 「水…貰っていいよね?大人の人はお酒飲むし」 シグルド「キンシンハユルサンゾー!」 レホアヘ「カンケイナクネ?」
シグルド 「全く、ん?セリス…どうしたうつむいて?」
ディアドラ 「セリス君、具合悪いんですか?」
シグルド 「おお、ディアドラ、いつ見ても君は美しい…じゃなくてセリス、顔赤いな、熱でも…」
セリス 「ち…」
ディアドラ 「ち?」
セリス 「父上ぇ…母上ぇ…私は…」
シグルド 「聖戦の言葉づかいになってるー!?」
ディアドラ 「そうね…まだ小さいものね、甘えたくはなりますよね…」
セリス 「母上ー!」
シグルド (あれ…、そういえばセリスってディアドラに似ているし髪の色は私そっくりだしこれ、ヨソから見たら夫婦に見えんじゃね)
シグルド 「よーし、セリス。今はディアドラに甘えさせてもらいなさい、それが私の株を上げることにつながるー!!」

リーフ 「セリス…お酒飲むとあんなふうになるんだな、さてそろそろ僕も行かないと」

キュアン「おっと、来たか、んじゃあ結婚式の時、お前にやってもらいたいことを説明するぞ…」
293ある結婚式の話 リーフside 4:2010/04/09(金) 23:58:46 ID:2KhxcvK3
―結婚式会場
モブプリースト  「汝健やかなる時も病める時も・・・
リングボーイか、まぁ指輪を運ぶだけだしこれくらいなら僕にもできるよね。何よりあの二人の役に立てるなら…。
??? 「ねぇ、君?」
リーフ 「え?」
??? 「君、キュアンさん達に頼まれたリングボーイの子でしょ?私もフラワーガールの役頼まれたんだ」
リーフ 「キレイだ…」
??? 「え?」
リーフ 「キレイなお姉さんー!よかったら一緒にお茶でも…」
??? 「ごめんなさい、ナンパな人はタイプじゃないの、それと…」つゲイボルグ
リーフ 「ヘ?」
??? 「こういうところでそういうことをやるもんじゃないってことを身を以って教えてあげる!」
リーフ 「コノヒトデナシー!」

シグルド 「……−フ!リーフ!!」
リーフ 「…あれ?兄さん?僕は…」
シグルド 「話は後だ、お前自分がやるべきことはわかってるな?」
リーフ 「! そうだ僕は指輪を…」
シグルド 「とりあえず今から私が時間を稼いでやるから手早く準備しろ、ではいくぞ」
      ヌッルーイ!  コノヒトデー!!
さっきの女の子、誰だったんだろ…、なんかどっかで見たことある槍を使ってたような…?駄目だ思い出せない…
けど、今は…

キュアン  「リーフ、すまないな。本来ならまだ年端もいかないお前にこんな役は重かったかもしれない」
エスリン  「でも私たちはどうしてもあなたにリングボーイをやって欲しかったの、あなたは気づいてなかったと思うけどずっと前からそう決めてたの」
キュアン  「だから私たちは心をこめてお前にこう言おう。ありがとう、と」
僕を兄弟…いや、家族のようにみてくれた二人のために、
リーフ   「僕が二人のためになれたのなら、こんなにうれしいことはないよ。だからこう言おう、どういたしまして、と」
294ある結婚式の話:2010/04/10(土) 00:06:44 ID:tucT/uxO
保管庫でセリスが酒を飲むとすごいというのを見たので思いついた。
今より何年か昔の話の設定なのでアイクも剣しか使えないということで
以上微妙な説明でした。
295助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 08:26:59 ID:zwXInrce
原作だとセリスもリーフも
親子のふれあいが少なかったから、
こういうネタ見ると涙が…GJ!
296助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:43:29 ID:vQO4OpRi
やっと規制解除!
ネタ投下します!
297助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:44:16 ID:vQO4OpRi
リーフ「暇だ」
マルス「一行目から何言い出すんですか」
リーフ「いやでも本当に暇だよ。この春休みだって最初の二、三日は嬉しかったけどさ、
    毎日家の中だと、なんか、こう…やる事なくなるんだよねぇ」
マルス(一日中ゲームとネットだけで過ごしてるヤツが何を言うか)
リーフ「うーん、刺激、刺激、シゲキックス、刺激、刺激が欲しい…兄さん、なんか気分転換できるもん知らない?」
マルス「(なんか変なの混ざってた…)あー、気分転換になるかは知らないけど、あるよ」
リーフ「何?」
マルス「太鼓の達人」
リーフ「太鼓の達人?何それ?」
マルス「知らないのかい?まあやれば分かるよ、簡単だし」
リーフ「そうか…よし、皆を誘ってくる」
数分後
ミカヤ「到着」
ロイ「早っ!」
ミカヤ「ワープ使ったんだもの。当たり前でしょ」
ロイ「そうだけど…」
エリウッド「ただでさえ貧乏なのにゲーセンなんて行ったら更に資金が…うっ、く、ぅぁぁ!」
ロイ「ちょっと兄さん、そんな異常に苦しまなくても…
   そんなに長くはいないし、太鼓しかやらないから大丈夫だよ…きっと。多分。おそらくは」
リン「太鼓叩きたいならヘクトルのお腹叩きなさいよ。いい反発力よ?」
ヘクトル「お前な…(#^ω^)ピキピキ」
アルム「ね、ねぇ…早く入ろうよ…」
シグルド「くれぐれもKINSHINは…」
アルム「兄さんはまたそうやって」
セリカ「こんな所でまで突っかかってこないでよ」
シグルド「( ´・ω・)」
298助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:45:04 ID:vQO4OpRi
エフラム「で、その太鼓の達人とやらはどこだ?」
セリス「あったよ!入ってすぐの所に!」
ロイ「早っ!来るのも早かったけど見つかるのも早っ!」
エイリーク「外から丸見えですね…ちょっと恥ずかしいです」
リーフ「なぁに、白昼堂々と自室を覗かれるよりは遥かにマシさ」
ミカヤ(例の四人か…苦労してるのねリーフ)
アイク「一回100Gで二曲プレイ可能、赤が来たら面を、青が来たらフチを叩く、か…ふむ」
リン「ねえリーフ…先にやらせてくれない?なんだかウズウズしてきちゃって」
リーフ「えー…まぁ、いいけど…」
リン「よしっ…えーと、コインはどこに…あっ、ここか」(チャリーン)
太鼓を叩いてスタート!!
リン「うぉっ!喋った!?」
マルス「リン姉さんビビりすぎワロスwあっ、ちょっと、太鼓以外のものを叩くなって書いてあるでしょ、ちょ、マジ痛いから!ゴメンナサイユルシテーー」
リーフ(兄さん哀れ)
リン「え〜と、難易度は難しいで、曲は…コレにするかな」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=Cy_M5OIgLR4
マルス「リン姉さんも匠に頼んで太ももをリフォームしてmウギャアアアアアッー!!まだ殴り足りないんですか!?」
ロイ(なんでそうやって挑発するかなぁ…)
299助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:45:50 ID:vQO4OpRi
数分後
画面「ノルマクリアしっぱ〜い…」
リン「うぬぬ…」
マルス「m9(^Д^)プギャーッ 見栄張って難しいなんてやるからwwリズム感無いですねwww
    う、うわ、ちょっと、今度は拳ですか!?ちょ、顔はやめtぐふぉ!!」
エイリーク「ああ、マルスの顔が潰れたあんぱんの様に…」
リーフ「凄い的確な表現だね、それ…あ、次やっていい?」
リン「いいわよ、私はもうちょっとこの生意気弟をシメてるから」
マルス「え、冗談はやめて下さいよねえさあああぁぁぁぁぁーーーーっ!
    ちょ、だめ、首はだめぇ!あぁぁ、腕が千切れるーっ!」(バキバキ)
セリス「うわ、今バキバキって音したよ?明らかに人体から響いちゃいけない音だよね?」
リーフ「ネタスレだから大丈夫さ…僕は普通で…よし、これにしようか」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=CXKZGSfZ-Us
リーフ「うひょー!踊り子がおねいさんだぁーーっ!ぬぉぉ燃えてきたぁーっ!」
シグルド「ちょ、変な事を叫ぶな」
数分後
画面「フルコンボだどーん!」
一同「うそぉ!?」
リーフ「え、なんでそんな驚くの皆!?」
アイク「存在すら知らなかったゲームを初プレイでクリアとは…かなり、やる」
ミカヤ「きっと踊り子がおねいさんだったからね」
リーフ「( ´・ω・)」
300助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:46:39 ID:vQO4OpRi
画面「名前を入れるどーん!」
リーフ「平仮名しか使えないだと…まあいいや、り、−、ふ…と」
エフラム「本名を入れるとは何事だ。はっぱでいいだろはっぱで」
リーフ「大丈夫だって…アッー!このヒトデナシ!!ひどいや兄さん!」
エフラム「やかましい。次は俺だ」(カカカカ)
リーフ「?何やってるの兄さん?あっなんか出た」
画面「おにっ!」
マルス「へえ、おにコースを知ってるんですか」
エフラム「まあな。リオンやその他諸々から聞いたんだ。ちなみにノルマクリアくらいはできるぞ?」
セリス「うっそだぁー」
エフラム「インディアン嘘つかない。…まあ、見てろ」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=TLhqZzCx8x0
ロイ「うわ、すごい…見えないよ」
エフラム「ふっ、これぐらいも目で追えないのか?まだまだだな…」
リーフ「そして返事しながらでも余裕でプレイ…!なんという事でしょう!」
マルス「ビフォーアフター乙」

画面「ノルマクリア成功〜!」
リーフ「なんだとっ!」
エフラム「どうだ、少しは見直しただろう?」(ニコッ)
セリス「凄いや兄さん!16分以外は全部ヒットだなんて!」
エフラム「フッ、その16分ができればフルコンなんだがな…まだできそうにない」(ショボン)
ロイ「いや充分凄いって!」
301助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:47:30 ID:vQO4OpRi
マルス「ちょっと失礼、次いいですか?」(スッ)
ロイ「え、それってもしやマイばち?いつ作成したのさ」
マルス「細かい事は気にしない。さて、僕もおにで…これにするか」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=HbCfRFVwxxM
アルム「ちょwwwラスボス級じゃないですかww」
リン「テラハヤスwミエナスww」
エイリーク「( ゜д゜)ポカーン」
エフラム「16分コワイ24分モコワイ高速BPMコワイ」ガタガタ

画面「フルコンボ〜!」
マルス「ふぅ、やはり全良は不可能か…」
リーフ「いやいやいやいやもう十分でしょ!フルコンしただけでも凄いって!」
マルス「そうかな?というか僕はこの曲初プレイだったんだけど」
リーフ「初見フルコンとかありえNEEEEEEEEEEEEEEEE!!」
エフラム「(´;ω;`)ブワッ 」
エイリーク「あぁ、兄上が涙目に」
マルス「くやしいのう」
エフラム「悔しくなんかヌエー!(つд⊂)エーン」
シグルド「見てごらんリン、エイリーク。マルスがエフラムをいじめて泣かせているぞ」
マルス「は!?ちょっ、違っ…ふ、二人とも落ち着いて…他にも選択肢はあるはず…ギャーーーーッ!!」
ヘクトル「次は俺だ」(ドン)
302助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:48:25 ID:vQO4OpRi
http://www.youtube.com/watch?v=M7TufOlBnVI
リン「ちょっとヘクトル、あんたに鬼ができる訳ないでしょ」
セリス「自分のお腹叩きなよ」
ヘクトル「やかましい!俺だって少しはできるわ!」

画面「ノルマクリア成功〜!」
一同「えっ」
ヘクトル「えっ」
リーフ「そんな、ありえない」
ロイ「何か嫌な手口使ったんじゃ…」
エイリーク「機械の故障でしょうか?」
ヘクトル「お前らな…泣いていいか?」
数十分後
ミカヤ「あれ?エリウッドが居ないわよ」
アルム「え?あ、ホントだ」
ロイ「そういえばさっきニニアンさんらしき人が来て…」
ヘクトル「待ってる間一緒にデートか?まったく…」
エリウッド「呼んだかい?」
ヘクトル「お、噂をすればなんとやら…ぶっ!?」
303助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:49:13 ID:vQO4OpRi
エリウッド「ん、どうしたんだい皆?目がメタモンみたいになってるよ」
ヘクトル「どうした?じゃヌエー!なんだその二人でも持ち切れない程大量の黒猫やら兎やらのぬいぐるみや食品その他諸々は!?」
エリウッド「ははは、取ったのは殆どニニアンだよ。彼女は本当にクレーンゲームがうまくて云々…」
一同(誰も聞いていない事を自慢げに語り始めた…!)
エリウッド「そうだニニアン、ちょっと荷物見張っててくれないか。彼らに僕のふつくしいプレイを見せてあげたい」
ニニアン「はいっ」
アイク(自分で自分のプレイをふつくしいなんて言うか?普通…)
リン(ニニアンいい表情してるし…エリウッドはいつもと違って妙にイキイキしてるし…)
セリカ(何この光景?珍百景?)

エリウッド「さ、しっかり目に焼き付けておいてくれ」
ミカヤ「何これ?難しそうね…」
エリウッド「いやぁ、ボタンの配置を覚えれば結構いけるよ?」
ミカヤ「…そうですか」
リーフ「あれ?これ最新作じゃないよ?なんで?」
シグルド「そんな事もあるだろう、あまり細かい事を気にしすぎるとハゲるぞ」
リーフ「えっ!?」
304助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:50:01 ID:vQO4OpRi
http://www.youtube.com/watch?v=0uaCvius6v4
エリウッド以外「  」(絶句)
エリウッド「♪〜」
ニニアン「あぁ…何度見てもふつくしい…」(メロメロ)
ニニアンは エリウッドに メロメロだ!
リン「何今のポ○モン風の文」
エリウッド「今回も僕の勝ちだね!」(スマイル)
マルス「僕の(スマブラでの)台詞…」
アイク「フルコンボか。やるなエリウッド」
エリウッド「甘い甘い。これはまだ序の口さ」
セリス「なにそれこわい」

エリウッド「しっかり目に焼き付けておいてくれ」
ヘクトル「また言ってるぜ」
エリウッド「僕はこの曲をプレイする」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=C95QK94niU8
エフラム「ヒイイイイイーーーー!!」
ロイ「うわぁ…地獄譜面じゃないですか」
エリウッド「フッ…」
ヘクトル「うわ、こいつ鼻で笑いやがった!腹立つー!」
エフラム「落ち着けカビゴン」
ヘクトル「カビゴンじゃねぇー!」
305助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 09:50:52 ID:vQO4OpRi
画面「フルコンボだどーん!!」
一同「なんだとっ!」
エリウッド「甘いな。これくらいで驚いているようでは…」
エイリーク「まだやるんですか…」
エリウッド「次はこれだ」(ドン)
http://www.youtube.com/watch?v=dD_L7297VQo
エリウッド「まともな動画が無かった為に七代目の動画を使ったが、許してほしい」
アルム(誰に言ってるんだろう…)
数分後
画面「フルコンボだどーん!」
一同「  」(再び絶句)
エリウッド「ふぅ、惜しいな。もう少しで全良だったのに…」
一同(もう十分凄いっちゅーの!!)
マルス「きゅ、999コンボ…僕には…この壁は越えられない…OTL」
ロイ「かなりの体力譜面なのに…それをエリウッド兄さんがフルコンだなんて」
エフラム「おいエイリーク。俺を殴ってくれ。夢か確かめる」
エイリーク「え!?は、はい…破ぁ!!」(バキイッ)
エフラム「ぐはぁっ!い、いいパンチしてるな…どうやら夢ではないようだ」
エイリーク「す、すみません兄上!つい気合を入れすぎてしまって…」オロオロ
エフラム「それで…いいんだ…女は強くないと…いけないからな…グハアッ」
マルス「何かっこつけてんのあのロリコン」
306助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 10:00:26 ID:vQO4OpRi
さるさんウゼー!

ニニアン「(トテトテ)エリウッド様、タオルをどうぞ」(スッ)
エリウッド「ああ、すまない。気が利くねニニアンは」(フキフキ)
ニニアン「…やはり、長い道のりでしょうか?紅を全良というのは…」
エリウッド「そうだね…でもきっと近いうちに成功するさ、フルコンボできる様になったし、可も20程度だし」
ニニアン「そうですね…エリウッド様は1スレ目から、ずっと練習を積み重ねてきたんですもの…
     その内、メカデスやはやさいたま、やわらか戦車だって全良できますよ…」
エリウッド「ふう…せめてもう少し体力があれば、もっと簡単にできるんだが…」

リーフ「…えーと、一体なんの会話をしているのかな?あの二人は…」
ミカヤ「っていうか、もう上級ゲーマーの会話じゃない!エリウッドにはこんなスキルがあったの!?」
ロイ「もう兄さんは動画うpして自慢したらいいと思うよ」
エリウッド「じゃ、そろそろ帰ろうか。もう外が暗いし、もっと鍛錬を積まなければ」
リン「もう既に神レベルな気がするけどね…」
この日を境に、エリウッドの部屋からはほぼ一日中、太鼓の音が聞こえてくる様になったとか。
307助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 10:01:06 ID:vQO4OpRi
太鼓の達人が好きすぎて書いてしまった。
ちなみに「自分の腹叩け」ってのは実際に親から言われた事だったりします(^o^)
308助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 15:20:45 ID:Rusgpq8C
>>285-294
全体的にカオスだなwwちょっと読みにくいのが難点だ
とりあえずシグルドのうわ言自重w
GJ!

>>296-307
太鼓の達人は実際にプレイした事はないけど、何か楽しそう
エリウッド一体どうしたwwww何でこんなにノリノリなんだよw
GJ!



ルーテ「そういえば最近私の出番がありませんね…」
309助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 18:53:05 ID:XVNC0tAC
>>276-280
前のから読ませてもらったがこれはひどいwww
エフラム、君は自重という言葉を覚えなさいwwwwwwww
GJ!!


超亀ですが、>>64-75の続き投下します
リアルで引っ越しとか入学とかいろいろあって遅れて本当スマソ
あと、文体を発言者の名前を表示しない形式に変えてみた
読みにくかったら感想くれるとうれしい
んじゃ、投下
310兄弟家の休日12:2010/04/10(土) 18:55:50 ID:XVNC0tAC
前回までのあらすじ

不慮の(!?)事故によって乗っていた旅客船が大破してしまった兄弟家一同(ミカヤ、エフラム、セリスは今回休みです)
更に運の悪い事に、流れ着いた先は無人島だった・・・・・
姿を消したマルスを探すアイク&ロイ
やがて2人はマルスを発見するも、マルスに近づいた途端にロイが倒れ、アイクも眩暈を覚える
1人動けるアイクは、なんとか2人を救助するが・・・・・・・



アイクはまずロイを、次いでマルスを砂浜へと運んできた
2人とも運び込まれた時点で意識はなかったようだが、程なくして目を覚ました

「・・・・・・ん、ここは・・・・・・・」
「おっ、やっと起きやがったか!!大丈夫かよ?
 お前、森でぶっ倒れたらしいじゃねーか」

ロイが目を覚ましたとき、そばにいたのはヘクトルだった
日ごろロイと口喧嘩ばかりしているヘクトルだが、こういう時に優しいのは彼の美点である


「僕が・・・・・・倒れた?」
「ああ、アイク兄貴はそう言ってたぜ。
 マルスを見つけた時に突然バタッ・・・てな」
(あの時・・・・・・
そういえば・・・・・・・マルス兄さんを見つけた後の記憶が無い・・・・・・)
記憶に残っているのは、どうやらマルスを見つけて駆け寄った所までのようだ
もう少し倒れる直前の記憶まで思い出そうとすると、軽く脳内に鈍痛が響く
311兄弟家の休日13:2010/04/10(土) 18:59:14 ID:XVNC0tAC
「うっ・・・・・!」

苦痛にゆがんだロイの表情を見てまだ体調が思わしくないと思ったのか、
ヘクトルはロイに心配して声をかけた
「おい、大丈夫か!?
 まだ頭が痛ぇのか!?それとも・・・・・・」
「・・・・・・頭が痛いのは否定しないけど、今痛いのは主にヘクトル兄さんの声のせいなんだけど。
 まったく、これだからピザは・・・・・」
普段口論ばかりしている兄に気遣われた事が気恥ずかしいのか、そっけない態度をとってしまうロイ
もちろん、ヘクトルはそんなロイの心境など分からないので、言われたことを本気にしてしまうのだが

「おい、それが倒れた弟に付き添っていた兄に言うセリフか!?」
「感謝してるよ。・・・・・・3gくらい」
「少ねEEEEEEEEEE!!!
 ってか感謝の単位がグラムってどういうことだよ!?」
ワイワイガヤガヤピザッテジッカイイッテミロブーブー

いつものやりとりが戻ってきたところで、先ほどのヘクトルの大声を聞きつけた他の兄弟家の面子が駆け寄ってくる
・・・もっとも、今の口論も十分周囲の注意を引く音量であったのが

「ほんと、ロイちゃんが目を覚ましてよかった・・・・・・
 マルスちゃんに続いてひょっとしたらロイちゃんまで、って思っちゃって・・・・・」
「まあ、そのマルス兄さんはロイより先に目を覚ましてたんだけどね」
「で、そのマルス兄さんは?」
「ほら、あっちでリン姉さんと戯れてるよ」
リーフが指した方を見ると、確かにいつもの光景が展開されていた
312兄弟家の休日14:2010/04/10(土) 19:02:32 ID:XVNC0tAC
「ほんっとにアンタは毎回人騒がせなんだからッ!!反省しなさい!!」
「ちょ、やっとこさ回復した弟に対する仕打ちがこれって(ry」
「問答無用!!」
「アーーーーッ!!」
バキッメシッグシャッ・・・・・・・
上記のやりとりを展開しながら、リンはマルスに関節技をキメている
マルスは発見された時は特に外傷はなかったが、今はあちこちの関節がありえない方向にねじ曲がる寸前である
明らかに関節技ではない効果音も聞こえるが、細かいことを気にしてはいけない
もっとも、救助された当人のマルスは必至に技から抜け出そうとしつつも、どこか嬉しそうである
どこか嬉しそうなのはリンも同様であったが・・・・・
先ほどのロイとヘクトルのやりとりといい、兄弟家は不器用な人達が多いのかもしれない


騒ぎも一段落した所で、第一回兄弟家・チキチキ、無人島から脱出しよう家族会議(仮称)が始まった
話し合う内に話題は自然と、マルスが何故あんな所で倒れていたのか?ということに移って行った

「そもそもさ、なんでマルス兄さんはあんな森の奥までいったの?」
会議も中盤に差し掛かったころ、頃合いとみたのかリーフがもっともな疑問をマルスにぶつける
対するマルスは質問に答えずに、周囲を見渡しながらこう言った

「・・・・・・ここらへんを観察していて気がついたんだ。
 この島は、ただの無人島じゃないってね」
「・・・・・・・どういう、こと?」
313兄弟家の休日15:2010/04/10(土) 19:05:20 ID:XVNC0tAC
アルムの発した言葉は、のこりの兄弟家一同の心の声を代弁していた

「うん、例えば森のなかの木の生え方や植物の種類1つとってみても、
 明らかに人の手が入ってるんだ。
 だいたい、この規模の島にしては、異様に野生動物が少ないしね」

言われてみれば、たしかに周囲の景色1つ1つをよく見ると、
無人島というより、人工的に作られた無人島っぽい島、といった方がしっくりくる

「・・・・・・それで、あたりを観察しながら島の中心に行くと、森の入口が見えた。
 そして、森の中には、明らかに道のようなものがあった」
「俺とロイがお前を探していた時は。そんなものには気がつかなかったが・・・・・・」
「ああ、2人が入ってきたのは僕が入った入口の反対方向だったからね。
 そこらへんは、自然がそのまま放置されてたって感じだったし」

そこまで説明すると、マルスは話疲れたのか近くに置いてあった果物を齧った
だが口にしたとたんに、顔つきが険しくなる
「うっ・・・・・・!!」
「あ、それは・・・・・・」
「ロイが見つけてきた果物だね。たしか・・・・・“HIGHレモン”だっけ?
 レモンの数倍の栄養価と、数百倍のすっぱさを併せ持つ」
「ちょwwwそんなすっぱかったらまず痛いだけっていうか舌が消滅するってwwwwww」
「割に合わねEEEEEEEE!!!!」
「そうかな・・・・・・僕はいいとおもうけど」
「エリウッド兄さん、体に気を使ってるもんね・・・・・・
 僕の畑でも一回作ったことあるよ」
314兄弟家の休日16:2010/04/10(土) 19:11:40 ID:XVNC0tAC
そんなやりとりを横目に、マルスはせき込みながらもなんとか果物を飲み込んだ
そして涙目ながらに、話の続きを始める
「話を戻すけど・・・・・・ともかく僕は森の中の道に沿って移動してたんだ
 そしたら突然開けた所に出て、その後は・・・・・・」

そこでマルスは一旦言葉を切った
そして、アイクの方を見て再び説明を続けた
「気がついたらここにいてアイク兄さん達に救助されてたってわけなんですよ」
どうやらその開けた場所でマカロフ像を発見し、そこで気絶したようだ
そこからはアイク達の方が詳しいので、2人の方から皆に一通りの説明をした

「で、結局・・・・・・・倒れたのはマカロフ像(仮称)のせいってこと??」
「現時点ではそう判断するしかないね。
 ・・・・・ただ、これは僕の勘だけど、あのあたりを探索できれば、脱出できるかもしれない」

「「「「な、なんだってーーー!!!???」」」」

「倒れる前にあの像の辺り一面をちらっと見たんだけど・・・・・
 どうやらあのへんは、何かの研究施設だったみたいだね。
 ・・・・・・それも、すごく高度な」

「つまり、そこに行けば・・・・・」
「何かしらの連絡手段や移動手段は見つかる可能性がある・・・・・・と思うよ」
話の先を読んで、ロイが口火を切り、リーフが後を引き取る
確かに、可能性はあるかもしれないが、確立は高くはない
しかしこの知らせ以外、現在行動の当てになるものがないのも事実だ

そうとわかれば物怖じする兄弟家ではない
さっそく、マカロフ像周辺調査隊を組織し始めた
しかし、肝心のマカロフ像への対策はどうするのかがまだ議論されていないのだが・・・・・・
兄弟家の休日は、始まったばかりである・・・・・・
315助けて!名無しさん!:2010/04/10(土) 19:15:43 ID:XVNC0tAC
あっ、規制解除されてた・・・・・
たぶんまだだと思って古い感想のまま投下しちまった

>>286ー294
そっちにスポットライト当たるのは確かに珍しいな
ってかこのころからリーフは苦労体質だなwww

>>297-307
自分も太鼓の達人好きだが一部上手杉ワロタwww
個人的にアイク兄さんに太鼓破壊してほしかったのだがwwwwww

2つともGJ!でした
316助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 03:20:11 ID:TV7dBRfi
>>286-293
いいはなしだ……リーフいいやつだな……GJ!

>>296-306
エリウッドwwwwwww
意外とゲーセンマニアなのな。なんだか意外な一面を見たなwwwww

>>310-314
おお続きキテターーー!
ツンデレ祭りの兄弟たちがたまらなく愛しいね!
とりあえずマカロフは何しでかしたんだwwwwwww


>>276-280の続き投下します
317幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:20:54 ID:TV7dBRfi
11

選択 1 オグマ案を採用 グレイル工務店と話をするぞ!公共事業は労働者の雇用を守る上でも大事だ。

エフラム 「グレイル工務店がいいだろうな。兄上もいるから話を通しやすいだろう。
      それに政権獲得後の公共事業についてはすでに案があるんだ。
      その話をすればきっと協力してくれる」
オグマ  「よし、それじゃあ決まりだな」

こうしてエフラム達はグレイル工務店にコンタクトを取ることとした。
翌朝の朝一で工務店の扉を叩いたのはエフラムとオグマである。
それぞれ本業があるからあまり休むわけにもいかないし、あまり大勢で訪ねても仕方ない。

セネリオ 「はい、どちらさまですか?」
エフラム 「ぶしつけな訪問で申し訳ない。我々は政治政党、鉄血幼女守護同盟の者だ。
      店主にお取次ぎ願いたい」
セネリオ 「……どのようなご用件で?」
オグマ  (明らかにうさんくさそうな顔をしてるな…)
エフラム 「我々の機関紙に広告を出していただけないかと思ってな。
      それと選挙への協力をお願いにきた」
セネリオ 「どうぞ、こちらにおかけになってお待ちください」

事務所の一角の来客用の席に案内される。
手狭な事務所は雑多な雰囲気に包まれている。
あまり人の姿は見えないが現場に出ているのだろうか。

アイク  「ん…? なんだエフラム、なにか用事か?
      弁当なら忘れずに持ってきたぞ?」
エフラム 「いや…兄上に弁当を届けにきたわけではない。
      店主に選挙の協力を願いにきたのだ」
アイク  「ああ…最近お前が色々やってるヤツか」
グレイル 「待たせたなお客人、俺が店主のグレイルだ」

向かいの席に腰を下ろした男はグレイル。この工務店の主だ。
さっそく用件に入る。
318幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:21:43 ID:TV7dBRfi
12

グレイル 「……ん、話はわかった。まあ大した額ではないし、そのくらいなら是非広告を出させてもらいたい」
その言葉にエフラムもオグマも胸のうちが明るくなる。
幾分かでも資金の当てがついたのは明るい材料だ。
グレイル 「だが肝心なのはここからだ…あんたがたが仮に政権をとったとしてだ…
      何をするつもりなんだ?」
エフラム 「幼女を守る…それは幼女の生活を守ることも含むと心得ております。
      幼女の親が失業して幼女が困窮することのなきよう、我々は様々な事業を考えております」
グレイル 「工務店に協力を頼むんだ。ま、公共事業の話になるのは当然だな。
      何を作るつもりなんだ?」
エフラム 「いくつか考えはありますが…一番の目玉は紋章町の全住人に幼女愛護の精神を喚起するため…
      全長100Mの巨大幼女像をワーレン港湾地区に建設するつもりでおります。
      船で紋章町を訪れる旅人も、わが町が幼女への慈愛に溢れた町であると知ることでしょう」
グレイル 「………実現すれば大工事だな……幼女というのがちょっと気になるが」
セネリオ 「酷い有様です」
アイク  「…大きな仕事…いいじゃないか親父、男は大きな事をするべきだ」
グレイル 「実現すればと言っただろうが…ま、そりゃ願ってもない話だが…
      政権を取る見込みはあるのか?
      あんたの党は初めて聞く名前なんだがな」
エフラム 「無論簡単にいくとは思っておりません。ですが全力をもってやりぬく所存」
オグマ  「この際だからざっくばらんに申し上げる。うちのような小政党は大企業には相手にされない。
      失礼だが…おたくのように小さな会社もしかり…大政党の政権の事業の入札に呼ばれたりはしないでしょう。
      先物買いと思っていただきたい。将来的に我々が勢力を大きくした際には我々は必ずご恩返しをします」
グレイル 「セネリオ…意見を言ってみろ」
セネリオ 「……我々の協力というものが運動員の貸し出しや投票の呼びかけ…と理解して話を進めますが…
      こういってはなんですがデメリットが多いように思われます。
      我々もヒマではありません。この忙しい時期に社員を貸し出す…それも支持基盤ももたない小政党に…
      選挙に受かる見込みも見当たりませんし僕は賛成できません」
グレイル 「うちの軍師はこう言ってる」
エフラム 「お言葉はもっともです。無論俺は全力をもって選挙に受かるつもりでおりますが、戦いは相手あってのこと。
      敗れる可能性も否定しません。だが、男の夢…目標というものは1年や2年でたやすく達成できるものではない。
      俺は一生を幼女が平和に暮らせる町作りに捧げるつもりです。
      たとえ敗れても何度だって挑んでみせます。俺の気持ちはきっと有権者たちに伝わる!
      そう確信しています!」
アイク  「………男たるもの一生をかけてやり抜くことを一つは持つべきだ…よくいった。
      俺からも頼む」
エフラム 「兄上…」
グレイル 「………今時の若造にしちゃいい根性だ。
      あんた方がやる事業の入札には必ずうちを呼んでくれ。そいつが条件ってことでかまわん」
セネリオ 「店長!」
グレイル 「何も言うな。男が男の一生の目標のための頼みを受けるんだ。断れば男が廃る」
エフラム 「店主…ありがとうございます!」
オグマ  「ありがとうございます!」
アイク  「俺には難しいことはわからんが…決めたことだ、石にかじりついてでもやりぬけ。
      協力は惜しまんぞ」
エフラム 「ありがとう兄上…」

こうして鉄血幼女守護同盟とグレイル工務店は手を取り合った。
それから数日…兄弟家の庭に、小さいながらも政党事務所が完成した。
工務店が廃材を利用して安く仕上げてくれたのである。
319幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:22:35 ID:TV7dBRfi
13

扉を潜り…エフラムは部屋を見渡す。
狭い事務所ではあるが……
エフラム 「ここが俺たちの城だ…ここより俺たちの戦いが続くのだ…」
ロイド  「凄いな…いよいよって感じだ」
シャナン 「うむ、随分安くついたぞ。他に頼めば正直予算オーバーになるところだった」
ターナ  「後はもっと設備を充実させたいわねー。ファックスやコピー機も入れられない?」
シャナン 「無理ゆうな…格安ですんだとはいえそれでも予算ギリギリだったんだぞ…
      収入の大半を党費に出してる私の身にもなってくれ…」
エフラム 「よし、ターナはさっそく工務店の広告を作ってくれ。次の号には載せられるようにな。
      これがスポンサーの契約書だ」
ターナ  「了解、任せといて」
ライナス 「街頭演説や集会には人を貸してくれるそうじゃねぇか。いよいよ本格的に活動できるな!」
オグマ  「少数とは言え運動員も得た。ここは演説集会を打ってみないか?
      少数でも支持者や党員を増やしたい」
エフラム 「うむ、選挙の期日も近づきつつあるしな。さっそくとりかかろう!
      場所は…タダで使える近所の公園でかまわん、ガリ版で案内のチラシを刷りまくれ!」
ライナス 「おうよ任せろ!」
ターナ  「ああ…コピー機があれば……ねぇシャナンさん?」
シャナン 「だから金がないのだ…そんなにいうならコンビニで自腹切ってコピーしてくれ…」
オグマ  「選挙関連の集会は役所に3日前までに届けを出さねばならん、ちょっと行ってくる」
エフラム 「すまん、頼む」

数時間後……

ターナ  「これだけ刷れば…ああ疲れた…」
エフラム 「よし、さっそく手分けして片っ端から住宅街を回ろう。ポストに入れまくるのだ!」
シャナン 「こういう時、運動員の人数が物をいうよな…我々は駅前で通行人に配ってくる」

鉄血幼女守護同盟の面々は足を棒にして紋章町を歩き回り、チラシを配ってまわった…

そして当日…
320幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:23:25 ID:TV7dBRfi
14

緑なす公園……そのひときわひらけた場所に、エフラムたちは集まった。
木箱の上に仁王立ちしたエフラムの表情は、まさに合戦に赴く侍のような厳しさだ。
その手にはマイクが握られている。
運動員のグレイル工務店の面々も姿を見せている。

エフラム 「……後30分で開始の時間だが…誰も来ないな…俺の予想では100人は集まると思ったんだが…」
ターナ  (ま、今時チラシ一枚で来てくれる人なんてなかなかいないわよね…スーパーの特売チラシの方が集客力あるわ…)
ライナス 「き…きっとみんな駆け込みなんだぜ!」
シャナン 「そうだ、そうに決まっている!」
アイク  「なあ、俺はこういうことに疎いんだが…何を手伝えばいいんだ?」
ターナ  「会場の整理とか…そういうことを手伝ってもらおうと思ったんだけど…なんだかこの調子じゃ私たちだけでも間に合いそう…」
ワユ   「うーん、このままお客さんいないのも寂しいねー。
      ちょっと呼び込みしてみない?」
ガトリー 「いい事いうねワユちゃーん」
アイク  「そうだな、俺たちは公園の入り口で人を集めてみよう」
エフラム 「すまない兄上、よろしく頼む」

こうして工務店の面々の呼び込みが始まった。
ワユ   「さーさー寄ってらっしゃい見てらっしゃい♪一世一代空前絶後の…なんだっけ?」
セネリオ 「……縁日の大道芸じゃないんですから…あーあー…これより鉄血幼女守護同盟の演説会を開催いたしますので、
      みなさま是非ともおいでください、私たちの力で紋章町の政治をよりよいものにしましょう!
      恥ずかしいですねこの名前…」
アイク  「俺の弟がみんなに話を聞いてほしいそうだ、よければ聞いてやってくれ」

この濃い連中が大きな声で呼び込みをしているととにかく人目につく。
ポツポツと人が集まってきた。
ご隠居A 「なんじゃ?なにかのイベントかの?」
元会社員A「どうせ毎日会社に行ってるフリしてるだけだし…ヒマだから見てってみるか…」
主婦A  「あら奥様、あそこにいるのってアイクさんじゃありません?」
主婦B  「エリンシアさんが言ってましたわね、まーいい男だこと♪」
ニートA 「わゆ〜んぼいん…ハァハァ…」

まぁ…ヒマそうな連中が集まってきた。
321幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:24:09 ID:TV7dBRfi
15

ジャファル「…時間だ…13人か…平日の日中だしやむをえないか…」
エフラム 「たとえ1人でも聞いてくれる人がいる限りやるぞ」

さっそく演説会が始まる。

エフラム 「お集まりの諸君!自分は鉄血幼女守護同盟の党首エフラムであります!
      このたび皆様に私の政治目標、理想を知っていただくべくこの集会を開催しました!
      現在の紋章町政府は幼女を守る事に全力を尽くしてきたといえるでしょうか?」
主婦A  「そういえば1週間前にマギ・ヴァル地区でロリコンが警察に追われてたそうですわよ?
      まだ捕まってないんですって…」
主婦B  「ま〜怖い、うちの娘も気をつけなきゃ…これは警察と政府の怠慢ですわね」
ターナ  (たしかそれってエフラムがゲイルさんに追っかけられた話よね…結果的に現政権の批判になったけど)
エフラム 「〜〜であるからして、現在の警察は真剣に治安維持に努めているとはいえない!
      幼女が安心して暮らせる街づくりは我々大人の責務でありうんたらかたら……(中略)……
      すなわち幼女主義こそが未来への架け橋であり…(30分経過)…次世代の母となるべき幼女なくして人類はありえないのです!
      これは真理であり……」
ターナ  (いつもは無口なのに幼女の事となるとよくこれほどしゃべれるわね…あ、エフラム凄い汗かいてる…
      えらく力を込めてしゃべってるのね…相手に通じるかどうかはともかくだけど…)
エフラム 「幼女を守り抜くことこそが我ら大人の義務であり、使命であります!
      紋章町の全幼女のため、みなさまのご支援をお願いします!」
ターナ  (つ…つかれた…2時間もぶっとおしでしゃべれるなんて…)
オグマ  「か…感動した…」
ライナス 「ちくしょう…どうして目から涙がとまらねぇんだ…」
シャナン 「そうだ…これこそが今の紋章町に必要なんだ…」
ターナ  (つ…突っ込みたいけど…この空気じゃなにもいえな…)
ワユ   「難しいことはわかんないけどさ、要するに幼女大好きってことだよね?
      それってロリコン?」
ターナ  「ちょ……っ」
エフラム 「ち…違う!我々はロリコンではなくてだな!」
ワユ   「あ、違うんだゴメン、細かいことは気にしない♪気にしない♪」

ご隠居A 「なんじゃ…結局ロリコンの戯言かの…」
主婦A  「まーいやですわね」
主婦B  「帰りましょ奥様」

ターナ  「ああっ全部台無しに!?」
ライナス 「なんてこったぁ!?」
ワユ   「ごめんごめん♪ ま、なんとかなるってさ、ポジティブが一番だよ♪」
アイク  「男として諦めてはいかんぞ」
322幼女の旗の下に:2010/04/11(日) 03:24:52 ID:TV7dBRfi
16

このように初めからうまくいったわけではない。
失敗も多かった…だがめげずにエフラムたちは工務店の面々の熱心な協力で短期間で集会を行いまくった。
多い日では1日三回も各地の会場を回って集会を行った日もあったくらいだ。
そのたびにエフラムは少数の聴衆に熱弁を振るった。
回数を重ねるごとに少しづつ支持者も現れはじめ……

カナス  「なんだか…あなたの演説を聞いていたらニノにもっと勉強を教えてあげたくなりましたよ。
      よろしければ党の末席に加えていただきたい」
ディーク 「俺も入党させてくれ!少女を守りたい気持ちは一緒だ!」
バヌトゥ 「チキのため、この町の政権を正していただきたい…ワシはあなたに投票させていただきますぞ」

鉄血幼女守護同盟は党員を20名に拡大し、少数ではあるが支持者を得た。
エフラムは目標に向けて充実した忙しい日々をすごしていたのである。
そんなある日のこと……

ターナ  「エフラム、弟さんが来てるわよ」
マルス  「こんにちは兄さん」
エフラム 「なんだ、事務所のほうに来るとは珍しいな…何か用か?」
マルス  「ええ…最近兄さん忙しくしてますから、ここじゃないとつかまらないと思いましてね。
      家に帰るのも遅くなってますし」
エフラム 「今が一番忙しい時期だからな。家族には心配をかけてすまん」
マルス  「いえいえ、それより調子いいみたいですね?
      支持者も少しずつ増えてるそうじゃないですか」
エフラム 「グレイル工務店のみんなのおかげだ、彼らの協力がなければ集会に人を呼べなかっただろうからな。
      それで何の用だ?」
マルス  「単刀直入にいいます。僕を選挙参謀として使ってみませんか?」
エフラム 「なに?」
マルス  「自分でいうのもなんですが…僕はこういったことに頭が回ります。
      兄さんの選挙に役立つ献策をできると思いますよ?」
エフラム 「…いったい急にどうしたというのだ?」
マルス  「この際包み隠さずぶっちゃけますよ。
      今の兄さんたちはあくまで小政党にすぎませんが…その力が大きくなればいずれ政財界との繋がりが出来てきます。
      その可能性は出てきたと思いますので…
      そのあたりにコネをつくりたいんですよ、僕は兄さんのために頭脳を提供する。
      替わりに僕がコネをつくる足がかりになってもらう…利害の一致ってわけです。
      お役に立ちますよ?」
エフラム 「むぅ……」
     (確かにマルスは頭脳に優れる…古来名将の傍には名軍師があるものだし、登用すれば役に立つだろう…
      だが…やつは我々と違い幼女への慈愛ゆえ運動に身を捧げるつもりはあるまい…
      党の精神を考えると、そういった者を入党させてよいものか…)

1 マルスを登用する  マルスは役に立つ、その頭脳を我が党の躍進に活かしてもらいたい!
2 マルスを登用しない チキよりもシーダを選ぶ者に用なし! 即刻消え失せい!

323の方に選択をお願いします。
323助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 04:38:12 ID:WznPbF6j
>>317-322
党員の残り10人が気になる・・・
選択は2番を希望します、マルス抜きで頑張ってほしい
324助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 14:26:13 ID:CmhFiHrW
>>316-322
わゆーんが不用意な発言で二時間もの演説を無駄にしてしまってワロタwww
後ターナの活躍に期待。暴走しがちなこの党のストッパーとして頑張ってほしいw
GJ!

>>323
マルス抜きの場合、他の政党(AKJとかバルテロメの党とか)の妨害や圧力に対抗できるのか心配だな…
四牙の三人にエフラムにシャナンといるから、腕っ節の潰し合いになったら負けないだろうけどw

マルスが居る場合、上記の問題に対処しやすくなり色々と心強いだろうけど裏切られる可能性も…
まぁとりあえずリンから政党をちゃんと支えなさいと言われたら大丈夫かもw

…党員の残り10人か…
>>322で出たカナス、ディーク、バヌトゥ以外だと
ディーン、アリオーン、ミシェイル辺りか…竜騎士ばかりじゃないかバーローww
325助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 14:49:59 ID:0EQfKp1p
>>316-322
グレイル工務店の面子ひどすぎワロタwww

なんかこの政党、対抗馬が幼女を出してきたらあっさりなびきそうで怖いwww
GJ!!

党員・・・・・・
ナーシェンはもう出てしまったし・・・・・・
あ!!プリシラLOVEのラウス侯が(ry
326助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 16:30:17 ID:CmhFiHrW
>>325
むしろ…、

エフラム「幼女を使って俺達をなびかせようとするとは13年程早い!
     操り人形にさせられた可哀相な幼女を救う為、○○党を殲滅する!」
党一同 「オーッ!」
ターナ 「_| ̄|○」

というオチが見えるんだが


…このスレって他の類似スレ(※シャア兄弟スレとか)と比べても雑談とかネタ乙レスが少ないよな
327助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 17:09:36 ID:0EQfKp1p
>>326
そうか?
ネタが少ない時は雑談も入るし、ネタ乙はネタ投下が集中してる時流されがちなだけで、
あとでまとめてGJだす人も結構いると思うけど・・・・・・

でも類似スレには詳しくないから確かにそうかもな・・・・・・
328助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 19:03:07 ID:1TdZbQDm
乙とかは強制するものじゃないし、なくてもほのぼのした空気が伝わるこのスレが好きだ
329助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 21:23:30 ID:y3QpauW0
まだ寄生虫かもしれんぞ
330助けて!名無しさん!:2010/04/11(日) 21:24:29 ID:y3QpauW0
寄生虫ってなんだよパラサイトかよ。しかもageてるし
331助けて!名無しさん!:2010/04/12(月) 03:18:43 ID:N4hOPKfY
>>276-280
オリヴァーのキャラが凝られてて今後に期待w
既得権を受ける第一党に所属しながらも必ずしも現在の状況を良しとしてないとは
332助けて!名無しさん!:2010/04/12(月) 16:17:19 ID:WNtb6lmI
なるほど
規制中 と いいたいのじゃな >>329-330
333助けて!名無しさん!:2010/04/13(火) 12:47:59 ID:oxm0/GcT
政党ネタGJです!
この政党はマルスを選ぶことには
ならなかったけど、
とりあえず他にこういった政治的なものに頭が回りそうなのはリーフあたりかな。
サラ経由で協力をすることが可能かもしれない。
あとはミルラ経由でAKJと同盟を結ぶという手もある。
ラケシス「幼女のころから兄への愛を育む…素晴らしいです」
334助けて!名無しさん!:2010/04/13(火) 12:51:16 ID:UarS/mKb
ジャファルに兄弟家のメンバーの秘密を暴いて貰うっていうネタを書こうかと思うんだけど、
皆、この人の秘密が知りたい!っていう兄弟家メンバー居る…?
とりあえずリーフの不死身の秘密は書くつもり(勿論秘密自体はこのネタ限定のモノになるけどさ
335幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:44:37 ID:Qu67n00m
>>334
ミカヤの寿命の秘密 エリウッドの病名 シグルドが会社でやってる仕事の担当
後、兄弟家じゃないけどオルグはどこに行ったのか
リリーナのZEINIKU好きのきっかけ

自分はこんなところかな?
期待してます!

>>316-322の続き投下します。
336幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:45:20 ID:Qu67n00m
17

2 マルスを登用しない チキよりもシーダを選ぶ者に用なし! 即刻消え失せい!

エフラム 「…前から思っていたのだが…お前やロイは真剣に幼女を守る気があるのか?
      チキやファはこのスレではほとんど俺に絡んでばかりではないか!
      原作ではマルスのお兄ちゃん…好き…なんてセリフで慕われていたというのに!」
マルス  「いや…それチェイニーですし…ファにしたってロイとはイベントで多少しゃべる程度で
      支援も無いしフラグは薄いと思いますけど…」
エフラム 「向こうから来ないならこちらから積極的に守りにいくべきだろう!
      幼女がいれば赤の他人だろうが守る!これが基本だ!
      幼女愛護の精神無き者を入党はさせられん、この話は断らせてもらう」
マルス  「まぁ……そういうなら仕方ありませんね。兄さんの健闘を祈ってますよ」

踵を返して事務所を出て行く弟の姿を見送りながらエフラムは一人つぶやいた。
エフラム 「あくまでも…幼女を守る正義を実現するのは幼女への慈愛の精神をもった者でせねばならぬ…
      コネを作りたいなどという欲得は幼女の教育上よくないのだ…」

紋章町議会総選挙の日は刻一刻と近づいている。
選挙を一週間前に控え党員たちは連日、集会や演説に追われる日々を送っていた。
シャナン 「ううむ…幾分か支持者も得たが準備不足は否めんな…」
ターナ  「仕方ないわよ。党の立ち上げも立候補も急だったものね」
エフラム 「前途の困難さはわかっている。なにも一度の選挙で政権を取れるなどとは思っていない。
      俺は何十年かかろうとも幼女の住みよい紋章町を実現してみせる!」
カナス  「党首の言うとおりですね。カオスな紋章町は政情不安定ですし、議会の解散総選挙があることを期待しましょう。
      今は次回以降を見据えて地道に票田を開拓するべきでしょうね」
エフラム 「だからといって今回の選挙をあきらめたりはせんぞ、目標は7人全員の当選だ」
力強く拳を握る党首の宣言に一同は固い信念を漲らせた。
337幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:46:21 ID:Qu67n00m
18

エフラム 「そういえば現在の議会の議席はどうなっている?」
ターナ  「それならこうよ」

党名(党首・議席数)                     

ベグニオン元老党(ルカン・102)                     
バーハラ保守党(アズムール・88)                     
アカネイア中央党(ハーディン・31)                     
エトルリア王侯党(モルドレッド・24)                     
カルチノ共産党(クリムト・19)                     
北方トラキア4州血盟党(キュアン・15)                     
国家社会主義トラキア統一戦線(トラバント・15)                     
マギ・ヴァル連盟(ヴィガルド・11)                     
アグストリア人民党(シャガール・9)                     
リキア民主党(ウーゼル・8)                     
エッダ・エミリーヌ連立道徳党(ヨーデル・6)                     
クリミア文治党(ユリシーズ・5)                     
愛国マケドニア新進党(ミシェイル・5)                     
AKJ(ラケシス・5)                     
サカ天命党(ダヤン・3)                     
西方三島独立戦線(エキドナ・3)                     
イリア労働党(ゼロット・2)                     
バレンシア農業者同盟(リマ四世・2)                     
カダイン魔道自治党(ウェンデル・1)                     
紋章町蛮族連合(バトゥ・1)                     
ロプト信仰者同盟(マンフロイ・0)                     
ミラ神党(ノーマ・0)                     
鉄血幼女守護同盟(エフラム・0)                     

合計 355

エフラム 「……たくさんあるんだな…」
カナス  「カオスな町ですからねぇ、党の統一や分裂も珍しくありません」
オグマ  「例え敵がどれほど強大でも勝たなくてはな。今回の選挙はいわばデビュー戦だ。
      次に繋げる点でもいい結果を出さなくては」
エフラム 「うむ、そのためにも残り1週間、全力をあげて運動する!」
一同   「紋章町全幼女のために!」
ターナ  (ああ……こうして深みにはまっていくのね……)
338幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:47:08 ID:Qu67n00m
19

夜の路上……今日も遅くまで機関紙「幼女愛護新聞」の編集作業に追われ、ようやく入稿して仕事を終えたターナは家路を急いでいた。
ターナ  「ふぃ〜〜〜疲れたぁ〜〜〜支持者も増えて、ようやく定期購読形式にできたのはいいけど…
      今度はスタッフが足りないのよねぇ…お金が溜まったら求人広告でも載せようかしら…」
肩をコキコキさせながら足早に夜道を進む。最近帰宅が遅くなっているので父ヘイデンがいい顔をしないのだ。
ターナ  「まったくお父様ったら過保護なんだから…私ももう高校生なのに…あひゃあ!?」

突然何者かに背中をつ〜〜〜っとなぞられた。
慌てて振り返ると背後には美しい銀髪を夜風にたなびかせる幼女の姿があった。
サラ。ある意味ターナがエフラムの同胞に引きずり込まれるきっかけをつくった幼女だ。

サラ   「クスクス…しばらくぶりね」
ターナ  「さ…サラ!?」
サラ   「最近兄様もターナも忙しくしてるんだもの…ね、遊んで?」
ターナ  「だだだ駄目よ、もうこんな遅い時間なんだから!
      さ、家まで送っていってあげるから…」
サラ   「だめ?…遊んでくれないの?(うるっ)」
ターナ  「…………っ!?」
     (か…可愛い…綺麗…まるで妖精のよう…なんかドキドキして…って…今、私は何を考えたっ!?
      私はノーマルなのよっエフラムが好きなのよ!決してロリコンじゃないのよっ!?)
サラ   「そんなに頭を電柱に打ち付けたら痛いわよ?
      ライブしてあげる…」
ターナ  「あ…あははは…驚かせてごめん…と、とにかくサラの家まで送ってくから…」
サラ   「むぅ…仕方ないわね…じゃあ抱っこしてね」
ターナ  「あ…あのねぇ…」
サラ   「あら、お姫様をエスコートするんだもの。それくらい当然でしょ?」
ターナ  「私も原作じゃお姫様なんだけど…もぅ…しょうがないわね」

小柄なサラはターナでも簡単に抱き上げることができた。
ターナ  「それじゃ行くわよ。確かこの近くだったよね…ひゃあっ!?」
サラ   「あら?…たまたま耳に息がかかっただけじゃない?」
ターナ  「そそそそーよね!決してわざとじゃないわよね!」
サラ   「クスクス…いけない姉さま…ひょっとして私みたいな子供に変な気を起こしてる?」
ターナ  「ない! それはない! わわわわ私はノーマルノーマルノーマル…」
サラ   「そうね、ノーマルな姉さまなら平気よね? あ、私のこと落とさないようにしっかり抱えててね」

天使のような悪魔の笑みを浮かべるとサラはさりげなさを装ってターナの耳や首筋を指で撫でる。
ターナ  (こ…この娘に触れられるたびに…心地よく……だだだ駄目よターナ!?理性よ理性!
      このままじゃいろんな意味で危険すぎるっ!?
      な…なんて恐ろしい娘)
サラ   (あ、顔を真っ赤にして我慢してる…クスクス…面白い…どこまで我慢できるかしら?)

辛うじてサラの愛撫を耐え切ったターナはサラをマンフロイのマンションに送り届けた…
だが別れ際に「送ってくれてありがと…」の一言とともに頬に柔らかい唇が触れ…
ぼんやりとしたまま帰り際にマンションの階段から足を踏み外すはめになった…
ターナ  「あいたたたた…は…鼻血っ!? こここれはきっと階段から落ちたときに鼻を打ったのよ!
      けけけ決してサラにキスされたからとかじゃ…日本じゃあるまいしキスは挨拶程度なのよ!
      決して萌え萌えハァハァしたりしたからじゃなーーーーいっ!」

絶叫して必死に己を保つのだった…
339幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:47:50 ID:Qu67n00m
20

森の中に静かに佇む邸宅の一室で老いた主は客人を迎えていた。
ほのかな紅茶の香りが優しく鼻をくすぐる。

バイロン 「…して…何用かな」
ルカン  「もちろん議会選挙後の内閣についてです。元帥閣下」

紋章町第17代大統領バイロン。
シアルフィ公爵家頭首にして紋章町国防軍の退役軍人でもある。
武人たることを長年誇りにしてきたバイロンは大統領と呼ばれることよりも元帥の称号をこそ何よりも誇りにしている。
とはいえそれをみこしたルカンの言葉は心地のよいものではないが…

バイロン 「いささか性急ではないかね。まだ選挙の結果が出たわけでもあるまいに」
ルカン  「おっしゃるとおりではありますが、こたびもわがベグニオン元老党こそが第1党となることは間違いありますまい。
      首相の人事はお早めにお考えになられるがよろしいかと…」
バイロン 「ガドゥス公…貴公としては誰がふさわしいと思うのか?」
ルカン  「無論現任のヘッツェル殿でしょう。これまでなんの失政もなくよくお役目を果たしていると思います」
バイロン 「ふむ…だが元老党の党首は貴公だ。第1党の党首が首相たることはなんらも不自然なことではないがな」
ルカン  「ご冗談を…年功上私が党首を勤めさせていただいておりますが、政権の運営についてはヘッツェル殿に
      一日の長がおありです」
バイロン 「…わかった…考えておく。だがそれも選挙…民意が示されて後のことだ」
ルカン  「ありがとうございます。無論よく心得ております。紋章町の住民は我が元老党を支持しております。
      それではこの辺りでお暇いたします…失礼…」

ルカンが退出するとバイロンは揺り椅子に腰を下ろし傍らの側近に深く溜息をついた…
バイロン 「オイフェ…貴族たる身は紋章町への献身と義務を果たしているからこそ名誉と特権を受けるのだ。
      ガドゥス家にしても数代前はそうだったのだが…嘆かわしいことだな」
オイフェ 「お館さま…」
バイロン 「キュアンは…北方トラキア4州血盟党はどうしているか?」
オイフェ 「トラキア地区でトラバントの党と激しく争っておられます」
バイロン 「…あやつがバーハラ党との合流を望むならワシはいくらでも力添えしてやれるのだがな…」

実のところバイロンはそれを何よりも望んでいた。
バーハラ保守党と血盟党が連立して第1党となり、将来的に娘婿のキュアンが党首となり首相となる。
彼はバイロンが見込んだ優れた器量と才覚の持ち主であり、人格も申し分ない。
だがキュアンの考えはあくまでもトラキア地区に向けられたものであり、
バーハラ党との合流は党内で非主流派に落ちるのみ、それではトラキア地区の地位向上は望めないと謝絶してきたのである。

オイフェ 「その点は残念ではありますが…ですがキュアン様はよくやっておいでです。
      キュアン様がいなければトラキアはトラバントの党に飲み込まれていたでしょう」
バイロン 「うむ、トラバントやクリムトが言うような貧者のための政権…理解はできるが彼らの言う
      極端な平等主義は受け入れられん。貴族制全廃なぞもってのほかじゃ。
      国防軍にも多くの貴族将校がおる。
      ルカンのような俗物もおるが代々紋章町を守ってきたのは貴族としての義務を果たしてきた騎士道精神の持ち主たちなのだ。
      その名誉は守られねばならん」

老いた退役軍人はかつて共に槍先を並べた名誉ある騎士たちを想い瞳を細めた。
340幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:48:30 ID:Qu67n00m
21

フレリア家は気まずい夕食の席となった…
あきらかにヘイデンは難しそうな顔をしている。
それでもターナが帰るまで夕食を待っていたのは父の愛情だろうが…
ターナ  (あぅぅぅ……空気が重い…)
ヒーニアス「うむ今日のカレーは絶品だな。
      だが近いうちに我が妻となったエイリークが私のためにつくる夕食ほどではないがな、はっはっは!」
ターナ  (ある意味…この空気読めなさがありがたい…)

夕食が終わるとさっそく父に声をかけられる。
ヘイデン 「ターナ…少しいいかね? 話があるのだが」
ターナ  「はっ…はいお父様」
ヘイデン 「このところ帰りが遅いようだが…」
ターナ  「えとえと…その…部活や生徒会で……」
ヘイデン 「本当かね?」
見抜かれている…ターナは観念した。
ターナ  「ごめんなさいお父様…私は…新党の党員になって政治運動をしてました…
      お父様はマギ・ヴァル連盟の議員なのに…だから言い出しにくくて…」
ヒーニアス「なんだ、ターナそのようなことをしてたのか?」
ヘイデン 「私は議員だよ、どうしたって政界の話は耳に入ってくるさ。
      親だからといって娘の政治思想にまで口を出すつもりはない…ただ…」
ターナ  「…ただ?」
ヘイデン 「聞けば…その党は…その…幼い少女を守ると主張してるそうじゃないかね…
      その…世間ではロリコン政党という言い方をする者たちもいてね
      娘に限ってそのようなことはないと思っていたのだが…」
ターナ  「へ?」
ヘイデン 「その…お前の帰りが遅いので迎えに出てみたら…見てしまったのだ…
      お前が…小さな幼女を抱きかかえて…そのだな…随分親密そうにしているのを…」
ターナ  「あ…あのーお父様?」
ヘイデン 「いや…まあなんだ…私もまさかとは思ったのだが…そういう政党に属してる上…
      うむむ…なんといったらいいか……お前の恋愛感は大事にしてやりたいのだが、女の子同士…
      しかも子供相手というのはあまり一般的ではないのじゃないかね?」
ターナ  「ちょ……お、お父様はなにか誤解して…」
ヒーニアス「なんだターナ。お前ロリコンだったのか? いかんなエフラムになってしまうぞ?」
ターナ  「お兄様は黙ってて!」
ヘイデン 「そのな…私としてはターナに家督をついで貰いたいしな…だが女の子同士では跡取りの問題もだな…」
ヒーニアス「はっはっは跡取りなら私がいるではないか父上。嫁も決まっててモーマンタイ!」
ヘイデン 「…ヒーニアスはちょっと席をはずしてくれ……」
ヒーニアス「む? まぁよくわからんが父上がそういうならそうしよう。さて部屋でエイリークの画像を加工せねば…」

なにやらほざきながらヒーニアスは立ち去った。

ヘイデン 「………はぁ………と…とにかくそういうことだからよく考えてみておくれターナ。
      そういう政党に出入りするからお前もそういう趣味に染まってしまうんじゃないのかね…」
ターナ  「ち…違うのお父様! 私は決してロリコンじゃないの!」
ヘイデン 「いや…隠す気持ちもわかるが…お前はまだ若いのだし、気の迷いもあるだろう。
      しばらく学校の送り迎えにヴァネッサをつける。あまり妙な団体に近寄るのは控えなさい」

父は頭を抱えながら部屋を出て行った……
341幼女の旗の下に:2010/04/13(火) 19:49:22 ID:Qu67n00m
22

翌日…選挙を6日後に控え、事務所は多忙を極めていた…しかしそこに一人の党員の姿が見えない。
エフラム 「ターナはどうした? まだ学校が終わらんのか?」
ロイド  「さっきから携帯にも出ないんだ。困るな」
ライナス 「ちくしょー大事な時だってのになにやってんだ!」
オグマ  「だが今までこんなことはなかったぞ。学校の都合で遅れる時は必ず連絡を入れていたのに…
      なにかあったのではあるまいか?」
ディーク 「ちょっと党首の家のほうに行ってエイリークに聞いてきたんだけどよ…
      なんでも親に党の活動に反対されて監視をつけられたらしいぜ」
エフラム 「なにい!?」
オグマ  「むぅ…考えてみればターナの父は議員だからな…娘がよその政党に属すればよい顔はしないだろう…」
ジャファル「……フレリア家に俺が侵入…身柄を奪回する…潜入工作なら任せろ…」
ロイド  「いや…あまり無茶をするもんじゃない。バレたら不法侵入で訴えられるし
      下手をすればマギ・ヴァル連盟と全面対決になるぞ。
      それほど大きな政党でないとはいえうちとは雲泥の差だ」
オグマ  「まずは説得してみてはどうだろうか?エフラムは元々ターナとは親しい間柄だし親とも会ったことはあるんだろう?」
エフラム 「うむ、家に行った時に幾度か会っている」
サラ   「あら大騒ぎね」
シャナン 「うお!?いつの間に!?」
ディーク 「お前サラ!?」
サラ   「ひさしぶりねロリコンさん、元気にしてた? 相変わらず少女にハァハァしてるのね」
ディーク 「誤解を招く言い回しはよせ!?」
エフラム 「サラ…すまんが今は遊んでやれん。選挙が終わったら時間をとるから…」
サラ   「あら、貴重な情報を持ってきてあげたのに?」
エフラム 「む?」
サラ   「ターナの事よ。昨日の夜…カクカクシカジカ…ということがあってね。その時ターナのお父さんを遠めに見かけたわ。
      びっくりしてて私たちに声をかけられなかったみたい。それで多分誤解したのよ」
ディーク 「……お前ってやつはまたそんな悪ふざけを…(ターナウラヤマシス)」
エフラム 「なるほど…それでか…」
サラ   「だから私が一緒に行って誤解を解いてあげる」
エフラム 「ふむ…」
     (サラから誤解を解くのが一番手っ取り早いだろうが…なんだか混ぜ返されてややこしくなる気もする…
      ジャファルの案も手だが…一歩間違えれば危険だな…どうする?)

1 ジャファル案を採用 ス○ーク!潜入工作ミッションだ!
2 サラ案を採用    サラと二人で事情を説明する!当事者の話なら信用してくれるはず!
3 一人で説得に行く  正直不安だ。やっぱり俺一人で説得しよう。

342の方に選択をお願いします。
      
続く
342助けて!名無しさん!:2010/04/13(火) 20:00:08 ID:EJnuwjxp
>>336-341
リアルタイムktkr、GJ!
2で頼む、サラ様の謀略もとい活躍に期待。決して俺がエフサラが好きと言う理由だけではないぞ
343助けて!名無しさん!:2010/04/14(水) 10:19:43 ID:iG8U4jyh
>>336-341
GJ!サラ様最強過ぎるw
344助けて!名無しさん!:2010/04/14(水) 13:09:28 ID:4PW+unvs
>>336-341
タナサラとか超俺得GJ!!
345助けて!名無しさん!:2010/04/14(水) 20:32:32 ID:OiQdvrHM
空気読まず小ネタを。

アイク「ただいま。」
エリウッド「おかえ…って、アイク兄さんまたサギの民化してるよ。」
アイク「む。またリアーネをかついでいるのを忘れていた。」
リーフ「お持ち帰りとか。ぼくもおねえさんをおm」

つ待ち伏せ+ワープ
ナンナ「失礼しました。どうぞお話しを続けてくださいな。」
つリワープ
ロイ「え?待ち伏せ?いつから?」

アイク「どうもかつぎなれている感じがしてな。
    それに軽いからかついでいる感じがせん。」
ロイ「え?ほんとにそのまま話しを続けるの?」
???「」
リアーネ「!!!」
つ待ち伏せ+メダリオン
???「散り際の台詞のみなんてイヤー!!!」
マルス「相性が悪いので出てこないでくださいね。」
ミカヤ「そうね。ユンヌには悪いけれども遭わないほうがいいわ。
    大丈夫?リアーネ?」
リアーネ「はい… だいじょ、ぶです…」
ミカヤ「ならよかったわ。でもリアーネが忘れるぐらい軽いというのは
    いくらなんでも…」
アイク「いや。実際かなり軽いぞ。重さはミスト2人分以上だぞ。」
ロイ「え?」
デーーデッデーーデッデーーデ デデデーーーーー(宿命ありき)
ミスト「……どうして私の体重をさらした…
    ばらした相手に容赦はせん。
    悪いが…お兄ちゃんはここまでだ。」
アイク「そうか。なら来い。
    だが、手加減してやるほど……おれは甘くはない。」
ミスト「今の相棒はこいつだ。」
つルーンソード
アイク「! かなり、やる。」
ミスト「お父さんの娘だからッ…!!
    だから……覚悟してッ!!」
つ天空
アイク「なんの!」
つ天空

エリウッド「天空の打ち合いだと……チョウサイコー!!!!」
ニニアン「おいたわしやエリウッド様(´;ω;`)」
セネリオ「これはh」
つ待ち伏せ+キャンセル
リアーネ「ひどい、ありさ、まです…。」
セネリオ「(´・ω・`)」
346助けて!名無しさん!:2010/04/15(木) 00:11:55 ID:vIVQWXz7
>>336-341
リーフ「女性であるターナさんまでたらしこむなんて…サラ、恐ろしい子…!」
サラ 「あら、陰口はよくないわよ」
リーフ「ひっ!出た悪魔!デーモン!サタン!」
サラ 「ねぇリーフ、竜王家の前で育毛剤叩き売りするのと狼女王の前でラフィエルに石投げるのとどっちが」
リーフ「すんませんすんませんすんません」
サラ 「いい子ねリーフ。じゃあ特別に『デギンハンザーの前でリーブ21の歌を歌ってくる』で許してあげる」
リーフ「もっと直接的にやばいことになってるよ!オーバーキルで消し炭確定だよ!」
サラ 「冗談よ…くすくす…」
リーフ「くぅ…全くこいつだけは…」
サラ 「『太陽拳!太陽拳!』って目の前でやってくる方がよかった?」
リーフ「よくないぃぃぃぃぃ!こいつマジ嫌!なんか弱点ないのか!?」
サラ 「弱点?」
リーフ「そう、君なんか弱点ないの?普通の女の子みたいに虫が嫌いとか。まあ、あっても言わないんだろうけど」
サラ 「虫は私、使役できるから別に嫌いじゃないわ」
リーフ「使役!?うわ、聞くんじゃなかった!くわばらくわばら!」
サラ 「でも、あるわ。苦手な…嫌いなもの」
リーフ「え、やっぱあんの?」
サラ 「…リーフのお兄さん」
リーフ「え?」
サラ 「リーフのお兄さん、嫌い」
リーフ「に、兄さん?僕の?」
サラ 「うん」
リーフ「い、意外だな〜、こんな身近にサラの弱点があったなんてな〜、ハハハ」
サラ 「今、『今度からその人を盾にすればこの悪魔の襲撃を回避できる』とか考えてない?」
リーフ「ハハハハハ(こいつ…マジ妖魔の類だな)」
サラ 「悪いけど嫌いであって弱点じゃあないから。肉で釣ればリーフの盾にはなってくれないから」
リーフ「あ、アイク兄さんなんだ。苦手なの」
サラ 「……紋章町一の猛者と言われる、フラグクラッシャーと呼ばれる、その男がどの程度なのか、興味本位で近付いたことがあるわ」
リーフ「はあ。それで?」
サラ 「生まれて初めての屈辱だったわ…この私が……スク水にまでなったのに」
リーフ「おぃぃぃぃぃぃぃぃ!?一体何があったんだッッ!?」
サラ 「心拍数、脳波の動き共に微動だにせず…終いには『すまん、聞いてなかった』よ」
リーフ「兄さんんんんんん!!!!てか、お前には一体どんな機能がついてるんだっ!?」
サラ 「最悪なのが心に付け入る隙が無いとこ。性感帯も皆無なとこ」
リーフ「(ブバァァァァァ!)いいい一体兄さんに何を…いや!兄さんとナニをしたんだぁぁぁぁぁ!?」
サラ 「だから私あのひと嫌い。全然遊ばれ…遊んでくれないんだもん(プンプン)」
リーフ「プンプンじゃねーよ子供ぶって締めやがって!少しは自重せんかい!」
サラ 「…28行前の続きだけど、やっぱりストレートに『ハゲ』って言ってくるのがいいかな。いいよね」
リーフ「いやもうサラ様は本当に自重しなくて結構ッスよ!マジで。だから黒竜王は勘弁」
サラ 「冗談だってば…くすくすくす…」
347334:2010/04/15(木) 13:52:23 ID:BoebmmcF
>>335
おk、把握した。

>>336-341
まさかのタナサラ・・・だと・・・?これは(・∀・)イイ!!
…そしてヘザーさんがアップしてる未来が見えるw
続きに期待しつつ、GJ!

>>345
リアーネが可愛いな。そしてミストの口調ww女性の体重を明記するのは命取りだなw
GJ!

>>346
サラ様は相変わらずだが、アwwwイwwwwクwwwww
てかデギンハンザーに髪関係を言ったらリーフの命どころか紋章町自体が滅びるので勘弁して下さいw
とにかくワロタ。GJ!
348助けて!名無しさん!:2010/04/15(木) 21:06:46 ID:Pcr5nOnY
現行スレ(25章)の>>1-200を取り扱ったページを近日FETVに投下したいと思います(形式は従来のモノで)
どうか楽しみにしていて下さい
349助けて!名無しさん!:2010/04/15(木) 23:21:36 ID:NEqkJbK1
大楽しみにしてる
350助けて!名無しさん!:2010/04/15(木) 23:27:05 ID:YeV2dND1
>>348
めちゃくちゃ楽しみ
351助けて!名無しさん!:2010/04/16(金) 02:25:15 ID:DBP/DiBy
>>345
ミストが最強すぎるwwwwww
さすがアイクの妹だな、このミストならデギンハンザーにも勝てそうだwwww

>>346
アイク…世の中上には上がいる…サラ様にも勝てない相手がいるとは!?
そのアイクが恐れるララムが最強なのかもしれない…

>>347
楽しみにしてますっ♪

>>348
こちらも楽しみっ!

>>336-341の続き投下します。
今回は短め。
352幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:26:02 ID:DBP/DiBy
23

2 サラ案を採用    サラと二人で事情を説明する!当事者の話なら信用してくれるはず!

エフラム 「そうだな、サラと二人でヘイデン殿に会ってくる。
      誠心誠意話をすればターナも我らもロリコンなどではないとわかってくれるだろう」
サラ   「そうね。それが正しい選択だわ。私に感謝してね」
エフラム 「こら、元々の原因はお前ではないか。じゃあ行ってくる。すまんがみな後は頼む」
オグマ  「ああ、気をつけろ。相手も議員だ。発言には細心の注意を払え」
エフラム 「む?…どういう意味だ?」
オグマ  「下手な失言でもしようものなら我が党への攻撃の材料になる。
      ターナの父の人となりを俺は知らんがそういったことも頭に入れておけ」
エフラム 「ヘイデン殿は公明正大な方だ。いらん心配だが気をつけておこう」

こうしてエフラムはサラを伴ってフレリア家へと赴いた。


フレリア家の自室の隅でターナは体育座りして壁を眺めていた。
ターナ  「私はノーマル私はノーマル私はロリコンじゃないもん……」
ヴァネッサ「あ…あのーターナ様…きっとヘイデン様も気が動転されたんだと思いますよ?
      そのうち誤解も解けますでしょう」
ターナ  「ほんと?」
ヴァネッサ「ほんとですとも」
ターナ  「じゃあさ、電話だけでも…いい?」
ヴァネッサ「ダ・メ・で・す!
      それとこれとは話が別です! 
      ターナ様がロリ…こほん…エフラム様の政党に連絡せぬよう厳しく監視せよと申し付かっております!」
ターナ  「ちぇっ……」

やりきれなさが胸に募る。
心のどこかを占領されたような…
あの悪魔のような幼女にどこか魅入られてしまったようだ…
353幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:28:33 ID:DBP/DiBy
24

エフラムはサラと二人、フレリア家を訪ねていた。
通された応接室は品のよいアンティークが心地よい空間を作り出している。
サラ   「兄様、行儀よくね? お茶菓子にがっついたりしちゃ駄目よ?」
エフラム 「お前な……」

そのとき扉が開く…どうやら主が来たようだ…

ヘイデン 「待たせてすまないね。前の客の用事が長引いてしまってね」
エフラム 「いえ、こちらこそ急な訪問で申し訳ありません」
ヘイデン 「用件は察している…ターナのことだね?」
エフラム 「ええ、我らの党はあなたが思うようなロリコンではありません。ターナもしかり…
      我らは幼女を守る崇高なる使命のもとに集ったのであり、幼女への欲望なぞあろうはずもありません!」
ヘイデン 「ふむ…それならばなぜ幼女限定なのかね?
      男の子は守らないのかね?」
エフラム (む…考えを言葉にするのは難しいものだな…マルスがいれば上手い事を言ったやもしれんが…
      ええい思っても詮無きこと!)
エフラム 「それは…」
サラ   「だって幼女が大好きなんだもの」
エフラム 「ちょっ…おまっ…」
ヘイデン 「……………私は君たちの間柄をよく知らないがね…
      このような年端もいかない子に君はどういう影響を与えてるのかね?」
エフラム 「いえ、俺なりにきちんと真っ当な幼女に更生させようとしております」
サラ   「あ、酷い兄様。兄様あんなに熱心に私のこと口説いたくせに、そゆこと言うならいいよ。
      もうキスもしてあげないし、一緒にお風呂も入ってあげない。もっと凄いこともしてあげない」
ヘイデン 「……残念だ…私は君を好青年と評価していたのだが…私は議員だ。犯罪を見逃すわけにはいかん」
エフラム 「サラ!どういうつもりなんだ」
サラ   「さぁ? どういうつもりかしらね」
ヘイデン 「サラ…といったね? 君が娘と仲良くしてくれるのは嬉しいが…君はまだ幼い。
      年上のお姉さんやエフラム君のようなお兄さんに憧れる気持ちもあるのだろうが、
      きちんとしたお付き合いをするのは早いのではないかな?
      今少し大人になるのを待ってみるといい。そのころには自分の考えというものもしっかりしてくるだろうからね。」
サラ   「そうかしらね? でも大人になったら兄様やターナは私に興味を失ってしまうわ。
      あんなに愛し合ってここじゃ話せないようなこともしたのに…」
ヘイデン 「……む…娘までエフラム君がしたようなことを君にしたのかねっ!?
      うう…申し訳ない…後ほど君のお宅にお詫びに伺う…
      モルダは警察に連絡を…」
モルダ  「かしこまりました」
サラ   「なんだか兄様大ぴーんち?」
エフラム 「…もう通報されるのには慣れている…それより何考えているんだ?」
サラ   「さあ?」
354幼女の旗の下に:2010/04/16(金) 02:29:15 ID:DBP/DiBy
25

この場には三者三様の思惑が渦巻いていた。
エフラムの額には汗が滲んでいる。誤解を解くどころかますます酷い有様に陥りつつある。
ここで手向かいしたり逃げたりしたらもはや話をするどころではなくなるだろうし、警察が来る前にどうにかせねばならない。
一方のヘイデンも苦悩の表情を浮かべている。
娘が幼女に不埒なことを仕出かしたとあっては親として責任を取らなければならない。
唯一サラのみが気ままにお茶の香りを楽しみながらクッキーに舌鼓を打っている。

サラ   「あ、そうだ。当事者の一人の姉さまも呼んでみなきゃね。それ、レスキュー」
ターナ  「のわーっ何事!? あ、あれ? エフラムにサラ? お父様も…」
エフラム 「ターナ!」
ヘイデン 「…ターナ…このお嬢さんに不埒な振る舞いをしたというのは事実かね?」
ターナ  「へ?…し…してない、してませんっ! 抱っこして家まで送っただけよ!」
サラ   「酷い姉様…あんなに愛し合ったのに…(うるっ)」
ターナ  (あ…綺麗な瞳…潤んだ瞳が煌いて…って私はなにを考えたァーーーーーッ!?)
ヘイデン 「………」
ターナ  「ちちちち違うの違うの違うの私はノーマルノーマルロリコン犯罪者じゃなあああああい!」
ヘイデン 「ではそのお嬢さんが嘘をついているというのかね?」
エフラム 「あのなサラ…俺たちは真面目な話をしてるんだ。真面目に話す気がないなら…っ!?」
ターナ  「エフラム?」
サラ   (兄様聞こえる?)
エフラム (な…なんだ? 脳みその中に声が響くような…)
サラ   (ロプト的な…ま、細かいことはいいわ。テレパシーと解釈してくれて結構よ)
エフラム (またけったいな真似を…つまり他の2人には聞かれたくないわけだな?)
サラ   (話が早くて助かるわ、これから話すことはとても大事なこと)
エフラム (なんだ?)
サラ   (このままターナと一緒にロリコン犯罪者として逮捕されちゃいなさい)
エフラム (馬鹿言うな!?)
サラ   (まあ当然そう思うわよね…でも牢獄の奥で兄様の運命を変えるものを感じるのよ)
エフラム (ミカヤ姉さんみたいなことを言うんだな…だがな、俺だけならまだしもターナまで犯罪者にはできん、
      ヘイデン様やヒーニアスにも心労をかけることになる…それに俺の家族にも仲間たちにもだ)
サラ   (そう言うと思った…必ず冤罪は解くと約束するわ。それに一人で牢に行くと大変な…ま、無理にとは言わないわ。私は兄様に可能性を提示してるだけ。
      兄様がそれを選ばないなら素直に誤解を解いてごめんなさいするわ。
      兄様、お仕置きは覚悟するけど私Mじゃないから)
エフラム (お前な…まぁいい…それが幼女のための政権を打ち立てるのに役立つのか?)
サラ   (私の直感だけどおそらくね…もっと具体的にイメージできればいいんだけどね。後は兄様が決めて)
エフラム (むむ……それが紋章町全幼女のための世作りに役立つというなら…あえて逮捕されるのも手か?
      だが次の選挙には出られなくなってしまう…仲間や支持者にも多大な迷惑をかける…考えろ…よく考えるんだ!)

1 1人で逮捕される   ターナまで牢に入れられん!俺1人でその運命とやらを掴み取る!
2 2人で逮捕される   不本意だが…幼女政権のため…2人で協力して獄中生活を切り抜けよう!
3 やっぱり誤解を解く  そんな無茶苦茶はできん、ちなみにお仕置きはお尻ペンペンだ!

続く

355の方に選択をお願いします
355助けて!名無しさん!:2010/04/16(金) 04:15:29 ID:sYYzro7n
2を選択する。
356助けて!名無しさん!:2010/04/16(金) 13:04:37 ID:YU+xHaDN
イギリスで七歳児向けの胸パッド入り水着が「ロリコンが喜ぶから」
と販売中止になったニュースについて
エフラムさんエイリークさんコメントお願いします。
357助けて!名無しさん!:2010/04/16(金) 13:52:29 ID:6SIDO9pC
>>352-354
だが待って欲しい、互いに13歳以上ならば合意の上での行為は罪にならないので
サラが13歳なら問題なくエフラムと風呂に入ったりもっと凄いことができるのではないだろうか(迫真

>>356
エイリーク「そんなものが開発されるということは、やはり胸はあるほうがいいのしょうか…」
エフラム「ロリコンがどうこうよりもそんなものを七歳児が必要とするような状況のほうがおかしいだろう
     子供の情操教育や交友関係を見直すべきではないのか?」
エイリーク「兄上…こういうことには妙に常識的なんですね」
358助けて!名無しさん!:2010/04/16(金) 19:49:58 ID:J/2jQIQR
>>352-354
ミカヤ「見逃せない台詞があったから聞きたいことがあるんだけど…」
エフラム「…な、何ですか、後ろ暗いことは何も」
ミカヤ「あの子とは普段からキスしてたりするの?」
エフラム「それは…あいつが急に…不意を突かれてというか…俺から迫ったことは勿論ありませんが」
ミカヤ「してるのね?」
エフラム「…はい」
ミカヤ「まあいいわ…それくらい許します。…それで、一緒にお風呂に入ってるの?」
エフラム「それは…多分あれだ、この前俺が風呂に入っていたら水着を着たあいつがいきなり侵入してきて
     『兄様、背中流してあげる』とか言うんですよ。いや、からかわれてるだけなのはわかってます
     別に何もしていません、風呂を出た後すぐに帰らせました」
ミカヤ「…で、もっと凄いことって何?」
エフラム「それは本当に何も…」
サラ「気になる?」
エフラム「お前!?いつの間に!?」
サラ「気になるっていうなら今夜兄様の部屋行くから、…ちょっと緊張するけど…優しくしてね…」
ミカヤ「…わかったわ、もう何も言いません。でも結婚できる年齢になるまでは色々と注意するように」
エフラム「姉上!?誤解ですから!サラ!お前もいい加減に…なんでいつもこうなるんだ…!?」
サラ「やっぱり兄様が一番弄ってて楽しい…フフ」
359助けて!名無しさん!:2010/04/17(土) 00:02:33 ID:PmGQ6T++
>>358
エフラムはなんでも真面目に考えそうだからな…弄っていて楽しそうだ
360幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:15:25 ID:rptEieNd
>>357
トラキアの公式資料で年齢が出ちゃってるのでサラは12歳…すなわちアウトっす

>>358
おお、まさかこういう形で拾ってくれるなんて♪
このサラ様可愛い!

>>352-354の続き投下します
361幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:16:46 ID:rptEieNd
26

2 2人で逮捕される   不本意だが…幼女政権のため…2人で協力して獄中生活を切り抜けよう!

ベルン署の一室…
部下からの報告を受けて男は唇を吊り上げた。
ナーシェン 「容疑者の護送ご苦労…それではこの事件は私が直接捜査の指揮をとろう」
ツァイス  「容疑者はただのロリコンですよ? なにも警視自らでなくとも…」
ナーシェン 「くくくっ…これは特別な事件なのだよ? いいからこれ以降は私に任せたまえ。
       ツァイス君には後ほど別の事件を担当してもらおう」

そこまで上司に言われると下がらざるを得ない。
部屋を出たツァイスは喫煙所でゲイルを見かけると今回の一件に疑問を述べた。
ツァイス  「なんだか釈然としませんね…普段ならこんな小さな事件には関心をしめさないのに…」
ゲイル   「それがそうでもないんだよ」
ツァイス  「え?」
ゲイル   「少し前ならただのロリコン事件さ…だがいまや容疑者は小さいとはいえ政党の党首だ」
ツァイス  「…あの噂…ナーシェン警視がどっかのデカイ政党とつながってるってのは…」
ゲイル   「証拠はないがな。俺は事実だと思ってるよ」


党首エフラムの逮捕…その一報は鉄血幼女守護同盟に激震をもたらした。
事務所では党員たちがてんやわんやの大騒ぎだ。
ライナス 「離せっ離しやがれっ!エフラムを助けにいくんだ!」
ロイド  「冷静になれバカ野郎! 今おまえがカチこんだら、それだけで党首の立場を悪くすんだよ!」
ライナス 「じゃあ兄貴は平気だってのかよ!? エフラムが幼女に犯罪をするはずがねえだろうが!
      絶対にハメられたんだ!」
シャナン 「くそ…いったいフレリア家で何がおこったんだ…ターナまで逮捕されるなんて…」
ジャファル「警察無線を傍受した…フレリアから通報があって警官隊が出動…エフラムとターナを拘束した…
      罪状はサラにロリコン犯罪をしでかした疑い…」
オグマ  「ばかな…ありえん……いつも迫られていただけだというのに…」
シャナン 「傍からみたらロリコンに見えたやもしれんが…誤解を解くどころか通報までされてしまうなんて」
バヌトゥ 「むうう…」
カナス  「お…落ち着きましょうみなさん…今、わたしたちにできることは党首の無実を信じて活動に専念することです…」
サラ   「あら予想はしてたけど大騒ぎね?」
ディーク 「サラ!? いったいフレリア家で何が起こったんだ?」
ライナス 「そうだ!一部始終を話してくれ!」
サラ   「ちょっと…そんなに肩を掴んだら痛いわよ」
ライナス 「あ…わりぃ」
サラ   「最初に言っておくけど勿論これは冤罪よ。兄様とターナは反幼女主義者の策略によって無実の罪で逮捕されたわ」
オグマ  「やはりそうか!?」
シャナン 「おのれ…どこのどいつだか知らんが卑劣な真似を…」
サラ   (実際にはそんな策略ないんだけどね)
カナス  「だけど被害者は君なんだよね? 冤罪なら君がそう証言してくれればすむことじゃないのかい?」
サラ   「子供の証言は信用できないって。お巡りさんたちは私が兄様に嘘の証言を強要されたと思い込んでるみたい」
ライナス 「くそったれ! やっぱりポリ公なんぞ信用できねぇ!」
ディーク 「そうだ! ベルン署に乗り込んで力づくでも党首を救い出すんだ!」
強硬論が場の主流を占めていく。
誰もが怒りに身を震わせ、中には武器に手をかけようという者すらいる。
362幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:17:56 ID:rptEieNd
27

そんな中、サラは一歩進み出ると懐から一通の手紙を取り出した。
シャナン 「それは?」
サラ   「兄様からみんなへの伝言よ。読むわね?」
オグマ  「あ…ああ、頼む」
たちまち場の空気は静まり返る。重苦しい沈黙の中、だれもがサラに注目した。

サラ   『突然のことでみな驚いていることと思う。俺自身いまだ己の身に何が起きているか把握していない。
      しかれども俺の幼女への愛は天地神明に誓って真実である。
      この俺が愛らしい幼女サラ相手に邪欲のままに犯罪を犯すなどと、卑劣極まりない反幼女主義者の嘘偽りにすぎぬ。
      我が同志たちはこの事態に動揺することなく、整然と秩序を保て。
      幼女主義政権を打ち立てるための革命は未だ途上であり、諸君が乱を起こせばその希望は費えさることとなる。
      この事態を乗り越えるためオグマを党首代行に任じ、賢き幼女サラを参謀とせよ。
      サラの言葉を俺の言葉と思い、よくその言葉に従って今後の活動を進めてほしい。
      俺の身は獄中にあれども、我が幼女愛の魂はみなと共にあり。
      幼女万歳!鉄血幼女守護同盟万歳!』

ロイド  「う…ううっ…エフラム…」
ライナス 「うおおおおおおおおおん!!!!!」
シャナン 「必ず…必ず、お前が帰ってくるまで我々がこの党を守り抜いてみせる…」
オグマ  「エフラム…そこまで俺を買ってくれたのか…う……うう…っ…任せろ…」
ディーク 「そうだ! 俺たちの幼女魂は一つなんだ!」
オグマ  「よし、俺たちはエフラムとターナの無罪を世間に訴えるとともに選挙戦を全力で戦いぬく!
      これより党首の言葉に従いこの俺が党首を代行し、サラを参謀とする!
      異論は無いな!」
一同   「おう!」
サラ   (…ま、私が書いた手紙なんだけどね。兄様はこういうこと気が利かないから…
      さあ、面白い時代が来たわ…)
363幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:18:44 ID:rptEieNd
28

この事件を担当するナーシェン警視が最初に行ったことは、その日のうちに拘束した容疑者に会うことでも、
通報者や被害者に事情を聴取することでもなかった。
彼は捜査の指揮を引き継ぐとその場をフレアーに任せ、自身はとある要人宅へと赴いた。

バルテロメ 「これはナーシェン殿、何用ですかな?」
ナーシェン 「いえ、一言お伝えしたいことがございましてね」
バルテロメ 「ほほう?」
ナーシェン 「小党とはいえあなた方の敵を捕らえました…エフラムという男です」
バルテロメ 「ああ…ルカン殿は捨て置けと仰せでしたが…」
ナーシェン 「しかし念には念をいれるべきではありませんかな?
       なお犯行についてはロリコン…現在捜査中ですが必ず有罪にしてご覧にいれます」
バルテロメ 「ま、いいでしょう。そういうことでしたらお礼はします。
       …次はそのような小物ではなく、より大きな獲物を釣ってもらいたいものですね?」
ナーシェン 「くくっ…バーハラ保守党はなかなかガードが強固でして…ですが工作はしておりますゆえ…」
バルテロメ 「頼りにしていますよナーシェン殿。バーハラ党潰しに成功したら署長の座はあなたのものです」
ナーシェン 「ええ、よしなに…くっくっく…」

図らずもサラの嘘は現実となりつつあったのだ…


すっかり夜も更けて…兄弟家の面々は未だエフラムの逮捕を知らず、居間でまったりしていた。
ロイ   「エフラム兄さん遅いね〜」
シグルド 「政治活動が忙しいのだろう」
マルス  「まったくですね。どれ、ニュースでも見ましょうか。選挙の話題が出ると思いますよ。ポチッとな」

ドロシー 『それでは次のニュースです。
      先ほど新党…鉄血幼女守護同盟の党首エフラム氏がロリコン犯罪で逮捕されたとのニュースが入りました」
シグルド 「ブハーーーーーーーーッ!?」
ミカヤ  「ああっ…私の教育がいたらなかったのね…25スレかかってもエフラムを更生させられなかった…」
エイリーク「兄上…とうとう……」
エリウッド「あばばばばばばばばばばばばばば…」
セーラ  『護送される犯人が手錠の上に布を被せるのってなんか意味あるのかしら?
      珍しいもんなんだから見せてくれたっていいのに』
ドロシー 『せ、セーラさん! 今の時点では有罪は確定してないんですよ!?
      犯人じゃなくて容疑者です!』
セーラ  『ふーんそーだっけ? でもこのエフラムってロリコンで有名な…』

ブツッ……

ロイ   「き…消えちゃった…」
マルス  「あ、ついたよ…なになに…ただいま放送上不適切な表現があったことをお詫びします…」
セリス  「…エフラム兄さんが犯罪なんかするはずがないよ。きっとなにかの間違いだよ!」
マルス  「でも12歳以下の相手とは合意での行為でも犯罪なんだよ?」
リーフ  「…合意の上での行為…ブバァアアアアアアアアア!」
アイク  「よく事情がわからんがエフラムが捕らえられたわけだな? ならば助けに…」
エリウッド「力ずくは駄目だよ…そんなことをしたら無罪だって脱走と公務執行妨害で有罪になってしまう…
      明日ベルン署に行ってまずはエフラムと面会してみようよ」

結局はそれが一番現実的だろう…明日、兄弟の年長者がベルン署を訪ねることとなった。
364幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:19:38 ID:rptEieNd
29

グレイル工務店の自宅部分でグレイルは社員から電話を受けていた。
セネリオ 『店主!今のTVを見ましたか!?』
グレイル 「おう」
セネリオ 『こうなった以上、あの党への協力は打ち切るべきです!
      党首が犯罪者となった今、彼らが政権につくことはありえません!』
グレイル 「そういうことじゃあないんだ。俺は一度やつに協力を約束した。
      だったら今更掌をかえすわけにはいかん」
セネリオ 『しかし、貸し出す人手だって決して余裕があるわけじゃ…』
グレイル 「一度やるといった以上一蓮托生だ。相手が苦しい立場になったからってハイさよならってわけにはいかん。
      男ならホイホイ自分の立場を変えるもんじゃねぇ」
セネリオ 『そこまで言うなら僕からは何も言いません…失礼します』

各人各様の思惑を秘めて夜は更けていく…
拘置所の闇の中、エフラムとターナは鉄格子ごしに話をしていた。
ターナ  「なるほど…サラがそんなことを…」
エフラム 「ああ、だから俺はそれに賭けようと思う。それがなんなのかはわからんが、
      幼女のためなら俺は命すら惜しくはない」
ターナ  「ふーん…でもさ、大丈夫なの? このままじゃ私たち犯罪者よ?」
エフラム 「たとえ一時の不名誉を受けようとも、幼女のための紋章町を作れるなら俺に悔いはない」
ターナ  「いや…私はよくな…」
エフラム 「だからどうか協力してくれ。いずれ必ずターナがロリコンではなく真の幼女守護者である名誉は回復する。
      約束する」
ターナ  (やっぱりエフラムのロリコンと守護者の線引きがわからないけど…うう…)
     「もーここまできたらヤケよ!なんでも協力するわ!」
エフラム 「すまん…」

翌朝…拘置所は面会者を迎えていた。
規則上一度の面会は1人と決まっている。
エフラムに会いに来たのは面会を最も強く望んだアイクであった。
アイク  「エフラム…お前が悪い奴じゃないことを俺はよく知っている」
エフラム 「自分は信念を持って獄に下りました。男たる者、世間に誹りを受けようとも大儀に生きるため…
      これも俺の戦いなのです。みなに心配をかけたことは申し訳ありませんが、必ず俺の無罪は証明されます」
アイク  「その気になれば警官を倒して逃れられたはずのお前がおとなしく捕まったと聞いた。
      考えがあってのことだろう。大の男が決めたことなら俺は何も言わん。
      姉さんや弟たちには心配ないと伝えておく…それと…差し入れの肉だ…」
エフラム 「兄上…ありがとうございます」

それから数日…異例の速さで裁判が執り行われた…
身に覚えのない証拠品が次々と提示され、エフラムとターナの有罪は確定。
上告すら認められず2人はカントゥス刑務所へと身柄を送られることとなる…それは奇しくも選挙結果の発表と同時だった…
365幼女の旗の下に:2010/04/17(土) 04:20:40 ID:rptEieNd
30

事務所に集まった鉄血幼女守護同盟の面々は重苦しい沈黙に包まれていた…
エフラムの手紙で大いに士気を高めた彼らは、以前以上の鉄の団結を持って選挙戦を戦い、
党首逮捕のイメージダウンを物ともせずに、なんと初選挙にもかかわらず2名の当選を出していた。
オグマとロイドである。普通に考えれば弱小新党としては異例のことである。
だが…エフラム達の無罪を得ることができず、とても喜ぶ気にはなれなかった…
ライナス 「くそ…本当ならここでエフラムの当選を祝ってるはずだったんだ…」
オグマ  「……エフラムとターナの減刑嘆願と名誉回復の主張は続ける。
      ……今はあいつらの分まで俺たちが戦うんだ」
シャナン 「そうとも!…ん、どうしたサラ?」

サラ   (これも兄様がこの道を選択したからその敵と相対することになった…そう考えるべきね。
      それにしても被害者が犯行を否定したのに強引な手を使うものね…
      捕らえたイメージは…留置所じゃないのかしら?…刑務所…ってことね、監獄の奥底に重大な…)
シャナン 「サラ?」
サラ   「…ちょっと考えごとしてただけよ…それより災い転じて福としましょ?」
オグマ  「む?」
サラ   「兄様が無実で逮捕された証拠を掴んで警察と現政府を批判するの。
      私はマスコミの前で兄様の無実を訴えるわ。可憐な私が涙をこぼして訴えればバカなマスコミと民衆はこっちの味方よ。
      ドサクサに紛れて支持者を増やしましょう」
ライナス 「ちょ…ちょっとまて! この件を政治利用するのか?」
サラ   「大事なことは一つよ? 無罪の人間が有罪にされたってことよ。
      これは使える、あることないこと言いふらして与党や政権にダメージを与えるのよ。
      たとえば現政権が私たちの党を弾圧するために仕組んだ…とかね?」
ジャファル「おそらくエフラムの裁判に使われた証拠品も捏造…尻尾をつかめればその手はいける」
サラ   「目には目を…捏造やニセ証言でも信憑性のあるものを作ればいいわ。
      あとはガセをばらまくとかね」
ロイド  「こわいこというな…」
サラ   「プロパガンダは重要よ? 特に私のような可憐な少女と政府の小汚い中年…どっちが画面に映えるかもね」
ライナス 「いいのか? それは反幼女主義者と同じ手口な気がすんだが…」
サラ   「酷い…私は党のために考えてるのに…(うるっ)」
ライナス (ドキッ!?)
ロイド  (か…可愛い…)
シャナン 「思ったんだが…エフラムを慕ってたミルラ…あの娘の協力を得てAKJに助力を求めるってのはどうだ?
      ノディオンをはじめ、有力貴族がいくつか参加してるらしいじゃないか」
サラ   「反対、他の政党に貸しをつくることになるわ。こちらが弱ってるところに支援を受けるのは下策よ。
      他に弱みを見せないためにも攻めの姿勢で批判しまくる…それが現在とるべきスタンスだと思うわね」
ライナス 「考えてみりゃエフラムがサラの意見を重視せよって言ってたもんな…」
ロイド  「確かに…」
サラ   「それでも代行はオグマよ? さ、考えを述べて…」

オグマ  (どうする…?
      サラの意思は党首エフラムの意思だし…その意見も理にかなっている…宣伝は重要だし…
      AKJと組むのもありだとは思うが…我らの幼女主義と彼女らの近親主義…果たして相容れるだろうか?
      例えば我が党員のシャナンとラクチェの組み合わせは否定されてしまうが…スカラクが正しいって言うだろうからな…)

1 サラ案を採用する   宣伝戦は重要だ!マスコミと民衆を味方につけ、現政権を叩きまくる!
2 シャナン案を採用する AKJと手を取り合って協力を求めるぞ!思想の違いはなんとかする!

続く

366の方に選択をお願いします
366助けて!名無しさん!:2010/04/17(土) 06:24:12 ID:YP5izEXs
2でお願いします
AKJの活躍が見たい
367助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 10:27:42 ID:huk7KQRN
ネタの参考としてお聞きしますが、FEで催眠術を使える人っています?
多数いるなら、それ等を挙げてくれると嬉しいです。
368助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 10:35:09 ID:qTtpF6f1
>>367
ガーネフがチキに催眠術みたいなのをかけてた。
369ジャファル:2010/04/18(日) 10:47:40 ID:H+3T7jST
>>367
……ガーネフはチキに催眠術を掛け、ラーマン寺院を守らせていたな(※新暗黒龍だとCG有りでそれが鮮明)。
後は…マンフロイ……終章でユリアに(術者の死のみでしか解けない)催眠術を掛けた。

…闇魔法に精通したボス(※ガーネフ、マンフロイ、ベルド、ネルガル、魔リオン)なら、使えるだろうな
370助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 11:58:19 ID:MUy+Te5h
>>348にて>>1-200を取り扱ったページを近日FETVに投下する(キリッ
と言った者ですが、正直>>1-100を終わらせた所で疲れてしまった…orz
その為200レス単位ではなく100レス単位となりましたが、FETVを更新致しました

これからは100レス単位でページを書いていきたいと思いますので、その点はどうかご了承下さい
371助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 13:58:49 ID:9O56+/HP
>>361-365
サラ様の黒さと頭脳に戦慄した、しかもそれがエフラム達を弄って楽しむためにしか
使われていないという状況。エフラムは頑張ってもっとデレさせないとさらに酷い目に合うぞ

>>370
乙、100単位でも十分大変だと思うぞ。強制されるものじゃないし、自分のペースでやるのが一番だよ
372助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 14:03:59 ID:p9tpvauY
前と違う人が書いてる?
373助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 15:37:59 ID:p8EZRuOO
>>372
うん
374助けて!名無しさん!:2010/04/18(日) 21:29:38 ID:UK95gzy/
>>369
だがこのスレのマンフロイだと「催眠術をかけて暗躍している」
という幻覚をサラ様に見せられているイメージしかないなw
375助けて!名無しさん!:2010/04/19(月) 12:00:26 ID:LMFt0zax
>>374
マンフロイの扱いの酷さに全米が泣いた(そもそも聖戦は海外で発売されてないけど

>>361-365の続きに期待
エフラムとラケシスが手を組むとか前代未聞だからそれが見てみたいぜ!
376幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:37:56 ID:W/iFeQRu
>>370
GJです!
祝FETV再開!

セーラとドロシーのやりとりが大好き!

>>361-365の続き投下します。
377幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:38:50 ID:W/iFeQRu
31

2 シャナン案を採用する AKJと手を取り合って協力を求めるぞ!思想の違いはなんとかする!

オグマ  「…AKJを頼ってみよう。今は基盤拡大よりもエフラムの早期釈放を優先したい」
シャナン 「よし、さっそくミルラにコンタクトをとってみよう」
サラ   「…それなら私から連絡するわ。その方が話が早いしね」
ロイド  「いいのか? この案には反対だったんだろ?」
サラ   「決まったことには従うよ。悪いようにはしないわ」

こうして鉄血幼女守護同盟はAKJへの働きかけを開始した。
誰もがエフラムが早期に救われることを祈らずにはいられなかった。


市街地を遠く離れた僻地。山中にカントゥス刑務所は佇んでいた。
周囲を城壁で覆い、さらに鉄条網やフレイボムが脱走を図る者を阻んでいる。
罪人たちを積んだ護送車が城門を潜り抜けていく。

警官   「有罪確定した囚人を護送しました。こちらがリストになります」
ダノミル 「ご苦労…ん?」
警官   「なにか…不振な点でもありましたか?」
ダノミル 「いや…なんでもない…確かに受け取ったぞ」
     (このエフラムとかいう男…ナーシェン様が所内から生かして出すな…との事だったな。
      奴の刑期は3年…その間に理由をつけて始末してしまえということか…こいつは楽しみだわい…)

この日、入所した者は17名。所長の訓示を受けるべく中庭に集められている。
周囲を見ると人相の悪い連中が多い。当然といえば当然だろうが…
ターナ  「はぁ……まさかこんなトコ一生無縁だと思ってたけど…何がどうなるかわからないものね…」
エフラム 「…訓示が終わったら男女は別棟に収容されるらしいな。うまく連絡をとる手を考えないとな…」
ターナ  「よくそこまでポジティブでいれるわね…不安はないの?」
エフラム 「幼女のためならいつでも覚悟はできてるからな。いまさら怖いものなど何一つない」
ターナ  「…ある意味うらやましいわ…」
刑務官  「静粛に! 所長訓示!」
ダノミル 「諸君は紋章町のクズである! 善良な市民に害をなす害毒にすぎん!
      当刑務所で罰を受け腐った性根を更生し、真人間となって社会復帰することを望む!」
エフラム 「言ってくれる…改悪版児ポ法違反のどこに被害者がいる? 漫画に幼女が出るだけで俺たちはクズか…
      許さんぞ…今に必ず思い知らせてくれる…!」
ターナ  「いやそれ今関係ないし…」
     (…なんか…あのハゲ所長私たちのこと見てたような…気のせいかしら?)
378幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:39:30 ID:W/iFeQRu
32

それから囚人たちはそれぞれの収容棟へと収容された。
エフラムが通された部屋は3号棟の209号室。
6畳の部屋に6人の男たちが収容されている。
エフラム (さて…ここまできた…だがサラのいう助けになるものとやらはどこにあるのか…そもそもそれはなんなのか…
      まずはどうにか情報を集めねばならんな)
カシム  「あ…あの…こんにちは、これからよろしく」
エフラム 「ん? ああ…よろしく頼む。俺はエフラムだ、お前は?」
     (悪人面ばかりを想像してたが…なんだか気弱そうなやつもいるんだな)
カシム  「僕はカシムです…無実の罪で逮捕され…家には病気の母が…うっうっ…」
エフラム 「…そうか…それは気の毒にな…」
カシム  「はい…はやく元気な身で家に帰りたいです…しくしくしく…
      家族の面倒を見るために健康な体で出所しなくては…だから夕食のおかずを一品でいいからわけてください…」
エフラム 「あのな…いや、わけてやってもいい」
カシム  「ああ…ありがとうございますありがとうございます!」
エフラム 「そのかわり、この刑務所について教えてくれ」
カシム  「え…ここについて…? 例えばどんなことを知りたいんですか?」
エフラム 「なんでもだ」
カシム  「わかりました。それじゃあ僕の知ってることをお話します」

その結果聞いた話によると、この刑務所は敷地内に5階建て収容棟8棟(うち女子用1棟)、
監視搭12箇所、指揮所、作業所、刑務官宿舎等の設備を有し、最大の特徴は露天掘りの鉱山である。
男子囚人は1日10時間の鉱山労務が義務付けられており、これが中々過酷らしい。
なお時給300Gとのことである。

エフラム 「…安くないか?」
カシム  「安いです…食費や設備費を天引きされてるそうですけど、それでも安いです…」
エフラム 「…まぁいい…他には何か変わったことはないのか?」
カシム  「いえ特に…あぁ…もう一品おかずをもらえたら口が軽くなるかも…」
エフラム 「…わかったわかった…つまらん話だったら張り倒すぞ」
カシム  「ああなんてお優しい…僕はエフラム様のためにこの命を捧げます!」
エフラム 「いらん…いいから話せ」
カシム  「それじゃあ…一号棟の囚人から聞いた話なんですけど、なんでも一号棟には開かずの間があるとか…」
エフラム 「なんだそれは?」
カシム  「なんでも分厚い扉に何重にも鍵をかけ、常に3名の刑務官が扉の前を警戒してるとか…
      ほかの部屋と比べて異常に警戒が厳重なんですが、誰が収容されてるのか誰も知らないんです」
エフラム (……そうか…それがサラが言ってたものだろうか? わからんがどうにか調べられないものかな…)
379幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:40:14 ID:W/iFeQRu
33

ほぼ同じころ、ターナも8号棟415号室に収容されていた。
ターナ  「はー女子の労務は作業所ね…」
キャス  「そ、鉱石を売り物になるようにいろいろ弄くるんだってさ。細かいことはよくわかんないけど、
      言われたとおりの作業してりゃいいよ」
ターナ  (今聞いた話だと、作業時間以外は棟内から出られないのよね…作業中も仕事場は別になるし…
      どうやってエフラムと連絡を取り合おう…)
キャス  「ねぇ…あんたはシャバでなにやったの?」
ターナ  「へ?」
キャス  「だーかーらー、何やらかして逮捕されたかって聞いてんの!」
ターナ  「え…えーとね……それはね…あはは…なんてゆーか…」
     (ロリコン犯罪なんて言えないわよっ!? …冤罪だけど…)
キャス  「…ムショ仲間にすら言いにくいこと? ひょっとしてアンタ可愛い顔してとんでもない凶悪犯なんじゃ…
      ヤク売りとかコロシとか……やめてよ、怖いなー」
ターナ  「そ、そんなことするはずないでしょーーーーっ!? ただのロリコンよロリコン!」
キャス  「…………」
ターナ  「あ…」
キャス  「……あんまりこっち近寄らないでくれる?」
ターナ  「ち、ちがっ!? いろいろと誤解なのよ!?」
キャス  「わっよせ、こっちこないでよ! 私が少女だからってなんか変なことする気だな!?」
ターナ  「しないっ!しないってば!冤罪なのよーーーー!!!!!」
380幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:40:55 ID:W/iFeQRu
34

AKJ本部ではラケシスが高々と笑い声を上げていた。
ラケシス 「四倍!まさに大躍進よ!これこそ有権者にKINSHINへの理解が広まりつつまる証拠だわ!」
プリシラ 「まさしくこれこそ紋章町がKINSHINに埋め尽くされるための第一歩ですね」
クラリーネ「そのためにいくら注ぎこんでると思ってますの! もう、財源は無限じゃありませんのよ。
      大体289人も立候補させるなんて無謀極まりませんわ!おかげでほとんど落選したじゃありませんの!」
ラケシス 「数うちゃ当たるの理論よ。議席は大きく伸びたんだから文句言わない。
      お金はあなたのとこのお兄様になんとかさせなさい」
クラリーネ「もう!仕方ありませんわね…」
ティニー 「ちなみにこれが選挙結果です」

党名(党首・議席数・前回比)                     

ベグニオン元老党(ルカン・109・+7)                     
バーハラ保守党(アズムール・90・+2)                     
アカネイア中央党(ハーディン・24・-7)                     
カルチノ共産党(クリムト・22・+3)                     
AKJ(ラケシス・21・+16) 
国家社会主義トラキア統一戦線(トラバント・17・+2)
北方トラキア4州血盟党(キュアン・16・+1)                                                               
エトルリア王侯党(モルドレッド・15・-9)
リキア民主党(ウーゼル・11・+3)                     
マギ・ヴァル連盟(ヴィガルド・9・-2)                     
アグストリア人民党(シャガール・4・-5)                     
愛国マケドニア新進党(ミシェイル・4・-1)                     
エッダ・エミリーヌ連立道徳党(ヨーデル・3・-3)                     
クリミア文治党(ユリシーズ・3・-2)                     
西方三島独立戦線(エキドナ・2・-1)                     
鉄血幼女守護同盟(エフラム・2・+2)                     
サカ天命党(ダヤン・1・-2)                     
バレンシア農業者同盟(リマ四世・1・-1)                     
カダイン魔道自治党(ウェンデル・1・0)
イリア労働党(ゼロット・0・-2)                                    
紋章町蛮族連合(バトゥ・0・-1)
ミラ神党(ノーマ・0・0) 
                              
ロプト信仰者同盟(マンフロイ・0・0)※選挙後解散を宣言                  

合計 355

ラケシス 「ベスト5進出じゃない! 素晴らしい成果よ! 紋章町もまもなくKINSHINに溢れた素晴らしい町になるでしょう」
クラリーネ「そのために随分実弾ばらまきましたけどね…」
ティニー 「過半数は遠いですねぇ…また法案が通りません…」
ラケシス 「そのためにこうよ。 政府に不信任案提出→政府、拒否して議会を解散→再選挙→今度こそ過半数」
クラリーネ「無理無理無理ですわよっ!?お金にも限度ってものがありますわ!
      貴族だって無茶すりゃ破産して没落してしまいますわよ!」
ラケシス 「そこをなんとかするのがあなたの仕事でしょ? 大丈夫、ノディオンからも出資は惜しまないわ」
クラリーネ「…もう…! はぁ…お兄様にお願いしてみますわ」
381幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:41:36 ID:W/iFeQRu
35

AKJ会員「失礼します。ミルラ会員が会長に会っていただきたい方がいるそうです」
ラケシス 「ん?……誰?」
AKJ会員「なんでも…鉄血幼女守護同盟の党首代行に会ってほしいと…」

それから数日…ノディオン家の応接間にて会談が行われた。
出席したものはAKJ側、ラケシス、プリシラ、ミルラ。
鉄血幼女守護同盟、オグマ、サラ…といった面々である。
会談の目的は言うまでもない。

ミルラ  「お願いします会長!お兄ちゃんを助けてください!」
ラケシス 「もちろんAKJは愛する兄を救うため全力をつくすわ。たとえそれが政敵の党首でもね」
ミルラ  「よかったぁ…」
ラケシス 「それにしても意外ね? てっきり竜王家の力をつかうと思ったのに」
ミルラ  「…おじいちゃんたちに怒られたのです…竜族のみんなで刑務所を壊して力ずくでお兄ちゃんを助けたりしたら山賊と変わらないって…えくえく…」
ラケシス 「ふふふ、心配はいらないわ。さ、後は任せて…プリシラ、ちょっとミルラを別室で面倒みてあげて」
プリシラ 「はい、それじゃ行きましょうミルラさん」
ミルラ  「はい…」

2人の姿をオグマは瞳を細めて見送った。愛らしい幼女の願いをかなえるためにも必ずエフラムを助けねばならない。
オグマ  「ありがたい、ここまですんなりと話が通るとは思わなかった。それならば…」
サラ   「ミルラに聞かせるには酷な話があるんでしょ、会長さん?」
オグマ  「サラ!?」
ラケシス 「話が早いわね…そうよ、私たちにも私たちの都合があるの。貴方たちには政府への不信任案提出に協力してもらうわ」
オグマ  「ど…どういうことだ?」
ラケシス 「ライバル政党にそこまで思惑を話す道理はないわね」
オグマ  「まってくれ。俺たちは兄妹愛を否定するものじゃない。うちの党員にも妹を愛する兄はいる!
      手を取り合うことはできると思うのだが」
サラ   「……これは思想の話じゃないのよ。もっと現実的な話。要するに現政権に喧嘩を売るから手を貸せ…ってことでしょ?」
ラケシス 「…そういうことよ。政府への不信任案は議会の3分の1の賛成、その一つに加われと言っているのよ」
オグマ  「……もし無理だと言ったら?」
ラケシス 「…悲しいことだけど、1人の兄と紋章町の数万の兄妹愛の未来…会長としては後者を優先せざるをえないわ。
      AKJは一刻も早く兄妹恋愛支援法案を成立させねばならないの」
サラ   「オグマ…今は引く時じゃないわ。再度の選挙戦…どうせうちは2席だもの。仮に負けても失うものなんかないわよ。
      むしろ議席を増やすチャンスじゃない」
オグマ  「そうだな…それはわかる。だが3分の1の賛成を取り付ける目処はあるのか?」
ラケシス 「その心配をするのは私よ、あなたじゃないわ」
オグマ  「確かにそうだ…いやわかった。我が党は不信任案に賛成する。そのかわり…」
ラケシス 「ええ、エフラムの釈放に全力をつくします」
サラ   (不信任案の動き…いいわね。少数とはいえロプト信仰者同盟を解散させてその支持者を取り込んである…
      今選挙があれば…1〜2席くらい増やせるかもね…ただAKJの勢力が伸びすぎたら…)

こうしてAKJと鉄血幼女守護同盟は一時協力路線に入った。
382幼女の旗の下に:2010/04/19(月) 23:42:18 ID:W/iFeQRu
36

ツルハシが高らかと金属音を鳴らす。
炎天下の中、エフラムは露天掘りの鉱山で上半身裸で採掘作業に当たっていた。
全身を汗が伝う。
エフラム 「こいつはなかなかいい修行になるな、槍が持てないのは寂しいが運動不足にはならずにすみそうだ」
掘り返した石を他の班の連中が手押し車に乗せて運んでいく。
エフラム (むぅ…今頃ターナは作業場か…なんとか上手く抜け出して様子を見に…出来れば話をできないものか)
当たり前だが数名のソルジャーやアーチャーが監視している。
どうにか騒ぎを起こさずに抜けられないものか…
エフラム (ほんの短期間でいいんだ…すぐに戻れば問題にはなるまい…なにか手はないか…)

1 監視員に袖の下を渡す  今日の昼飯を差し上げるからちょっとだけ見逃してください
2 トイレに行く      仮設トイレでじっくり考えてみよう
3 カシムに相談する    あてになるだろうか………
4 エリウッドの真似をする ううっ胃が胃がぁぁ  

続く

383の方に選択をお願いします
383助けて!名無しさん!:2010/04/20(火) 01:13:35 ID:hPhSq3yJ
4でお願いします。エリウッドの真似をどうエフラムが演じるのかが気になります
そしていつも楽しみにしています。頑張ってください!
384助けて!名無しさん!:2010/04/20(火) 11:13:49 ID:ufKjoanq
ネタ乙
カイジの地下の労働を思い出しましたよ…
385助けて!名無しさん!:2010/04/20(火) 14:25:47 ID:2/gvZr6O
>>377-382
続きキタ-----(・∀・)-----!!
刑務所の所でパワプロ君ポケット6の裏サクセスを思い出したよ
そしてエフラムがこれから行うエリウッドの真似事にテラ期待ww
GJ!

…所で次のFETVにゲストとして出てほしいキャラは居ますか?
そのキャラは一回目のジャファルみたいに、セーラドロシーイリオスと共に番組を盛り上げていかせるつもりだよ

>>386さん、もしよければFEキャラを一人挙げてみて下さい
386助けて!名無しさん!:2010/04/20(火) 14:50:38 ID:c++Wfz/G
>>385
ユンヌ、カオス担当は必要だろう
387助けて!名無しさん!:2010/04/20(火) 23:24:37 ID:nOSHS9s9
やっと規制解除された・・・・・・

>>377-382
続きキテターーーーーーー!!!!
GJGJ!!
エフラムの履歴書に前科が・・・・・・・
っていうかよく幼女政党2席もとれたなwwww

あと亀ですが
>>370
乙です!!
自分の作品が取り上げられると書きたい気持ちがすごく出てきます!!
マイペースでもなんでも良いので、更新よろしくお願いします!!
あとTVでもジャファル乙!!
388助けて!名無しさん!:2010/04/21(水) 17:40:02 ID:WoJjkbqd
エリンシア単独ネタを見てみたいな
…一日の基本は主婦業+バアトルズ・ブートキャンプ+KINNIKU!ハントなんだろうなぁ


????「とりあえずジョフレの事も、たまには思い出してやって下さい…」
マルス 「自演乙」
389助けて!名無しさん!:2010/04/22(木) 22:29:34 ID:5HqbtVHD
>>310-314の続き投下します
あと、幼女の旗のもとにの設定が入っていますが、
多少の矛盾はどうかご容赦を <●>

では投下
390兄弟毛の休日17:2010/04/22(木) 22:32:00 ID:5HqbtVHD
あらすじ
楽しい旅行のはずが一変して、無理やり無人島ライフに!?
果たして兄弟家一同は島を脱出できるのか・・・・・・

無人島で一筋の光明を見出し、脱出へ向けて歩み始めた兄弟家
その頃紋章町では・・・・・

「ふ、あぁーーーーーっ、なんか暇ねぇ・・・・・・」

家族のほとんどが無人島に流されていることなどつゆ知らず、
兄弟家最年長である長女、ミカヤは大きく欠伸をしていた

「春はすごしやすい気候なのはありがたいんだけど・・・・・・
 油断するとすぐ眠くなっちゃうのが欠点と言えば欠点ねえ・・・・・・ふぁ」
そういうが早いか、再び大きな欠伸をしてしまい、ミカヤは恥ずかしげに口元に手を当てた
(年のせいか)寒がり、暑がりなミカヤにとって、春はとても過ごしやすい季節だ
しかし自分以外の家族がほとんど出払っているせいか、彼女は自堕落な生活を送っていた・・・・・・
現に今も、頭をこっくりこっくりと揺らしながらうとうとし、
今にも眠りそうな所で、危うく目を覚ました
ちなみに今は午後4時、寝るには早すぎる時刻である

「・・・・・・・駄目ね、何もしてないと眠っちゃうわ。
 何か面白いTVやってないかしら」
そう言いながらリモコンを手に取り、T好みの番組がないかと高速でチャンネルをかえていく
・・・暇だからTVというのはおもいっきりオバハンの発想だが、そこに突っ込んではいけない
最も実年齢はオバハンの線を斜め上に行き過ぎているのだが・・・・・・・・
391兄弟毛の休日18:2010/04/22(木) 22:33:56 ID:5HqbtVHD
目にかなう番組がなかったのか、ニュース番組でミカヤはリモコンを置いた
画面には、最早おなじみの地味顔キャスター、ドロシーがいてニュースを読み上げていた
「・・・・・ということで、現場のセーラさん、お疲れ様でした。
 みなさんもやっつけ負けには気を付けてください。
 さて、次のニュースですが・・・・・・ベニグオン社の所有する豪華客船が突然沈没!!原因は不明・・・・・・」
タイミングが良いというかなんというか、家族の今の状態を知るチャンスが何も知らないミカヤに訪れた
まぁ、占い師なのに占いじゃなくてニュースで知るのもどうかと思うが・・・・・・
と、その時、ドロシーが核心をつくであろう、乗客の安否について解説し始めた
「奇跡的に乗客の殆どは無事でしたが、何名か行方不明者が出ています。
 えー、現在分かっているだけで、まずハーディンさん。
 親族の方は連絡、おまちしています。
 ・・・・・ただ、奥さんのニーナさんがまったく捜索届を出していないのが少し気になりますが・・・・・・
 と、とにかく次に行きます!!(この話題に触れちゃいけない気がする・・・・・・」
さて次に、とうとう兄弟家の遭難メンバーの名前が読み上げられようとしたその時

ブツッ

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

「駄目ね、いつまでもTVばっかり見てちゃ。
 アイクを見習って少しは運動しなきゃ!!」

なんとも間の悪いことに、名前が読み上げられる数秒前にミカヤはTVの電源を切ってしまった
それも、ひょっとして占いで先読みしてわざとやっているのではないかと思うくらいの、最悪に近いタイミングで
さらに、エフラムもここの所幼女愛護党の仕事が忙しく、家族のことについて振り返っている暇がなく、
セリスは元々楽天家な面もあってか、旅行中の家族のことを羨ましがりこそすれ、心配することなどまったくなかった
結論から先に言うと、居残り組がこれ以降、家族の遭難について知ることはなかった・・・・・・
392兄弟毛の休日19:2010/04/22(木) 22:35:26 ID:5HqbtVHD
―――ルーテ家
「・・・・・・ふぅ、実に前々スレの最後以来、久々の出番ですね・・・・・。
 でも準備は怠ってません。私、優秀ですから」
「はぁ・・・・・・・気合十分ですね。
 それで、今回は何を・・・・・・?」
希代の天才、ルーテと、若干不安そうなアスレイ
最早おなじみの2人だが、久々の登場に天才の方はいつもより気合が漲っているようだ
「今回は久しぶりに漫画を描こうと思ってます」
「具体的にどのような?」
「そうですね、今までにない・・・・・ヤンキー系のものにしようかと」
「はぁ・・・・・・たしかに、最近人気が出てる気がしますねぇ・・・・
 ク○ーズとかA−○OUTとか・・・・・・」
「今回は少し古い漫画のパロディで行きます。
 主人公は兄弟家の人にしたいのですが・・・・・・」
「一体誰に頼むつもりですか?」
「はっぱさんにしようかと・・・・・・」
「「えっ!?」」
ヤンキー系漫画の主人公としてはあまりに意外な人選だったっためか、
横で貴族風に紅茶を啜っていたノールまでも食いついてきた
もっとも、2人が驚くのも無理はない
兄弟家の中から1人選ぶなら、ヘクトルあたりではないかと思うのが当たり前である
「・・・・・・2人が驚くのも無理はありませんが、まずタイトルからしてはっぱさんしかいないのですよ。
 この話が適任なのは・・・・・・」
「で、肝心のそのタイトルは・・・・・?」
393兄弟毛の休日20:2010/04/22(木) 22:36:20 ID:5HqbtVHD
「ヒトデナシーBLUESです」
「「・・・・・・・・・・・」」
時が
止まった


「主人公のリーフさんはヤンキー系の学校の4天王であり、
 とにかく年上の女性に声を掛けまくる自称「愛の戦士」という設定です。
 喧嘩はしませんが売られた喧嘩どころか他人の喧嘩のとばっちりまで受けてしまう、
 にも関わらず不死身、というのが四天王たるゆえん・・・・・という感じなのですが」

返事がない2人に対し、そろそろ不安を覚えてきたのか、語尾を濁らせながらルーテが視線を2人の方へと向ける
その2人は内心
((どう考えてもタイトルネタやりたいだけです本当に(ry))
と思いつつも、
「ま、まあいいんじゃないですか?」
「本人の許可が前提ですがね・・・・・・」
というふうに無難な返事をしておいた
それでも返答があったことに満足したのか、彼女はほっとした様子で
「では、取材にいってきます」
と言うや否や、ものの30秒で視界から消えてしまった
あらかじめ準備していたにせよ、常人には到底まねのできない芸当だ
今日も彼女は天才だな、と思いながら部屋に残された2人は同時にため息をついた
・・・・・天才が天災でないことを祈りながら
394兄弟毛の休日21:2010/04/22(木) 22:39:00 ID:5HqbtVHD
しばらくして、紋章町の公園にて・・・・・・

「さて・・・・・・困りましたね
 取材しようにも、肝心のはっぱさんがどこにもいないとは・・・・・・」

1人、公園のベンチに座りながら、独り言をつぶやくルーテ
独り言の内容から察するに、リーフは見つからなかったようだ
最も今リーフははるか遠くの無人島で遭難している為、見つかるわけがないのだが

今、紋章町はしぶとい冬将軍が最後の猛攻を放っており、
ルーテの格好は青いマフラーに薄紫色のコートと、今の状況にふさわしい格好であった
だが、この天才にも落ち度があった
手袋を忘れてきたため、手のひらに自分の息をはぁーっと吹き掛けている状況だ

あの後、彼女はまず兄弟家へと向かったのだが、運悪くミカヤは散歩に出かけた後であり、
家には誰もおらず、インターホンの音が空しく響き渡るだけだった・・・・・・・とはならなかった
何故ならば、ルーテはインターホンを押すことができなかったからだ

これはルーテが非力なせいではなく、アイクがインターホン導入の際に、
いたずら防止のために子供が押せないようにしようと思い、約100sの力でなければ押せないようにしたのだ
おかげでこれを使う人はものすごく限られるので、最近ではインターホンが鳴ると
「しっこくさんですかー?」
と返すのが普通になってしまっている
・・・・・もっとも、80%は実際しっこくの騎士だったのはここだけの話だ
395兄弟毛の休日22:2010/04/22(木) 22:40:34 ID:5HqbtVHD
・・・・・・・・・・・話が大幅に逸れてしまったが、結局今現在ルーテは行き詰っていた
やがてあきらめたのだろうか、
ひさびさの出番だというのに空回り感が拭えないまま、よろよろと帰路に着く、天才

(・・・・・・やはり、諦めるしかないのでしょうか・・・・・・
!?
そうだ・・・・・・・・まだあの彼女達がいました!!)

しかしその帰り道にて、思い出す
リーフをいつも取り囲んでいる、4人娘の存在を・・・・・・

4人娘を見つけるのは簡単だったが、どうやら彼女達もリーフ遭難の事実は知らないようだ
「それなら、はっぱさんの現在地はわかりませんか?」
「うーん、私たちとしても協力したいところなのですが・・・・・・」
「こういう時役に立つ、サラさんが・・・・・・・」
名前が出て、ようやく4人娘が1人足りないことに気がついたに気付いた
この緊急時(!?)にもっとも役に立ちそうな彼女の姿がないことに
「サラ、最近リーフ様のお兄様の選挙活動の手伝いで忙しいとか・・・・・・」
「ああ、エフラムさんだっけ?あのロリk」
「自重しなさい」
「ともかく、そういうわけで私たちも困ってるんです」
「そうですか・・・・・・」
396兄弟毛の休日23:2010/04/22(木) 22:42:57 ID:5HqbtVHD
どうやら、サラがいないとリーフの居場所が分からないらしい
がっくりと肩を落としたルーテをよそに、ミランダが話題を続ける
「あれ、でも確か捕まったんじゃなかったっけ?エフラムさん」
「うん。
 でもサラに聞いたら、あの子がそそのかしたらしいわよ」
「えっ!?何考えてるのよあの子!?」

「・・・・・・失礼します」
彼女達から、リーフへの情報はこれ以上得られないと感じたのか
帰り支度を始めるルーテ
「あ、あのっ、リーフ様の居場所が分かったら私たちにも教えてください!!」
「了解です。・・・・・・その可能性は低そうですが」

・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・

「はぁ・・・・・・・」
寒空のなか、1人ルーテのため息だけが空しく響く
とぼとぼと帰るルーテの足取りは重かったが、不意に立ち止まった
「エフラムさんを主人公にして、脱獄系漫画にするという手もありますね・・・・・」
そういう彼女の眼は、まだ死んでいなかった
ひさびさの出番だけあって、彼女は諦めるつもりはないようだ

兄弟家の皆にも、彼女のように諦めないで島から自力で脱出して欲しいものだ
何故なら、彼らの行方を知る人は1人もいないのだから・・・・・・

「アイクはまだ見つからんのかっ!?」
「サナキ様、どうか落ち着いて・・・・・・」
「これが落ち着いていられるかっ!!
 せっかく、アイクの家族の1人に旅行を当てさせて、アイクとリゾートする計画がぁ・・・・・・」
あ・・・・・・1人、いた
                                    つづく
397助けて!名無しさん!:2010/04/23(金) 16:02:05 ID:hEtLF82n
>>389-396
優秀さんキターーーーー!!!!
好きなキャラなので出番があると嬉しいね!
ヒトデナシーBLUESワロタwwwww

自分のネタの設定使ってもらえるのは書く身としては嬉しいです!
GJ!

>>377-382の続き投下します。
398幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:03:14 ID:hEtLF82n
37

4 エリウッドの真似をする ううっ胃が胃がぁぁ

エフラム (よし、病人のフリをしよう! 医務室に連れてってもらえば、ここよりは監視が厳しくあるまい!
      しかし俺は健康体…生半可な演技では信用されまい…)
その時エフラムの脳裏に閃いたのはエリウッドの姿だ。
胃を抑えて苦しむエリウッド…あの姿を再現できれば刑務官たちも信用するに違いない。

見張り役の一人ブラッドは岩に腰掛けて囚人たちを眺めていた。
札付きの悪党どもがツルハシを振るっている。
ツルハシやスコップは武器にもなる…暴動を防ぐためブラッド達が見張っているのであるが、
そんなトラブルなどそうそう起こるはずもない。
ブラッド 「ふぁ……ん? またカシムのヤツ手を抜いてるな…」
採掘量が減るとダノミル所長がうるさい。適当に凄んでカシムを働かせなくては…立ち上がった瞬間絶叫が轟いた。

エフラム 「うぎゃああああああああああああああああっ!?」

昨日入ったばかりの囚人が絶叫を上げてのた打ち回っている。
周囲の囚人たちも驚いて手を止めた。
エフラム 「胃が…胃が…うごおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ブラッド 「なんだ、どうした!?」
エフラム 「胃…胃が…急に痛み出して……ぶはあっ!?」
ブラッド 「うわっ!?」

エフラムの口から血が零れ落ちる。よく見ると少量ながら鼻血まで流している。
ブラッド (こ…コイツ病気持ちか? 入所前の健康診断じゃ心臓に毛が生えてたはずだぞ!?)
エフラム 「は…早く医者を……あばばばばばばばばばばばばばばばばば…………」
猛烈に体が震えだす。ありえないほどの痙攣だ。
刑務官A 「な…なんだこりゃ…よくわからねぇがやばそうだぞ…」
エフラム (よし、もう一押しだ! エリウッド、俺に力をくれ!)
     「ひゃ…」
ブラッド 「あ?」
エフラム 「ヒャハーーーーーー! 蝶々蝶々蝶サイコォォォオォォオーーーーーーーーー!!!」

奇声を上げながら転げ周り、バク転する。
病人を装うため故意によろけてみたらバク転に失敗し、ハデに転倒してしまった。
エフラム 「グファ! サイコーーーー蝶サイコーーーーーーーー!!!!!!
      あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
刑務官B 「く…狂ったあぁーーーーー!?」
ブラッド 「お…おとなしくしろ! 今から医務室に連れてってやるから!」
エフラム 「ぜはーーーーぜはーーーーー幼女…さ…いこぉ……」

荒い息をつくエフラムに肩を貸すとブラッドは採掘所からエフラムを連れ出した
エフラム (ど…どうにか上手くいった…痛い目を見た甲斐があったな。これも普段からエリウッドを見てたからできたのだろう。
      エリウッド…礼を言う)
ブラッド (コイツ…精神鑑定したほうがいいんじゃ…)

ちなみに鼻血は演技を始める前…監視員達が自分を見てない隙に、故意に岩壁に頭突きをかまして出したものだ。
その時、口の中を切ったので口内に溜まった血も利用した。
胃痛で鼻血が出るかどうかはよくわからないが、派手な方がいいと判断した。
399幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:03:55 ID:hEtLF82n
38

連れてこられた医務室は指揮所の建物の1階にあった。
狭い部屋に医療器具や薬品が並んでいる。
椅子の上で書類を眺めていたのは小柄な医務官だった。
ローラ  「あらブラッド、患者さんですか?」
ブラッド 「ああ、急に吐血して苦しみだしたんだ。それと頭がおかしい。診てやってくれ」
ベッドに横たえられながらエフラムは油断なく周囲を観察する。
2人……ここから上手いことごまかして抜けなくてはならない…が、刑務官が去るそぶりはない。
それはそうだろう。万一囚人が医務官を人質にして脱走を図らないとも限らないのだ。

ローラ  「どこが痛みますか?」
エフラム 「う…胃が…胃がぁ…」
     (いかん…診察されたら仮病がバレる…俺の胃よ!今この時だけ病気になれ!なるんだ!)
ローラ  「それじゃあ胃の様子を見てみましょう」
傍らのウォッチの杖を手に取る。
このまま胃を見られたらまずい!
エフラム 「蝶サイコーーーーーーー!!!!!!」
ブラッド 「うわっ暴れるな、おとなしくしろ!」
ローラ  「まあ大変、先に麻酔が必要みたいですね。えい、スリープ」
エフラム 「Zzzzzzz…………」

その意識は深い闇の中に落ちていった………
400幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:05:20 ID:hEtLF82n
39

AKJの会長室……
エルトシャンの肖像画が掲げられたその部屋でラケシスはデスクについて電話の真っ最中だった。
トラバント『なんじゃ!? ブルジョワ貴族がワシら貧乏人に何の用だ!』
ラケシス 「ご挨拶ね? 貴方も没落したとはいえ一応貴族でしょうに」
トラバント『フン、代々の貧乏暮らしで庶民の苦しみはよーくわかっておる!貴様ら金持ちと話すことなど一つもない!』
ラケシス 「あら、それは残念。私は貴方の功績を評価しているのよ?
      貴方が原作でアルテナさんを娘にしたからこそ新たな兄妹カップルが誕生したんですもの」
トラバント『メタな話はよせ!』
ラケシス 「それじゃあ用件に入るわ。近く政府に不信任案を上げるから協力してほしいのよ」
トラバント『なに? ……どういった理由付けをするのだ?』
ラケシス 「失政…貧困対策の遅れ、治安の悪化…理由はいくらでも付けられるわ。
      貴方たちトラキア地区では特に当てはまるんじゃないかしら?」
トラバント『まぁ確かに不信任案の論拠としては充分だがな。元老院政権がおとなしく受け入れるはずもあるまい。
      再度の選挙戦が望みか?』
ラケシス 「貴方たちにとっても悪くない話だと思うわよ。血盟党を突き放す機会じゃない。前回の選挙では勝利したんでしょ。
      支持基盤はそちらに傾いているわ」
トラバント『たった1議席の差だがな…まぁいい、そういうことであれば協力はする。
      だが覚えておれ! ワシらが政権を取ったら貴族制は全廃! お前ら金持ちにこれ以上甘い汁は吸わせんぞ!
      労働者の苦労をお前らも思い知れ!』
ラケシス 「ご協力いただけるならこちらはかまわないわ。政権うんぬんはそれから先の話よ。ではご機嫌よう」

電話を終えたラケシスはエルトシャンの肖像画を仰ぎ見る。
それは縦5M、横4Mにも及ぶ巨大なもので荘厳な圧力を放っている。
ラケシス 「これで40席…兄様…待っていてくださいね。いま少しで私たちが愛し合っても世間のそしりをうけることはなくなるのです」
工作員  「会長、ご命令の件、中間報告にまいりました」
ラケシス 「あら、早かったわね。それで?」
工作員  「エフラム氏の犯罪についてですが…ベルン署内で証拠品の捏造が行われた模様です。
      それを命じたのはナーシェン警視、理由については目下調査中です」
ラケシス 「よし、早期に洗い出しなさい。そのラインで裁判所に再審を申し立てします」
工作員  「了解」
401幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:06:21 ID:hEtLF82n
40

医務室ではローラがのほほんとお茶を飲みながらブラッドの言葉をあしらっている。
ブラッド 「ようするに仮病だったんじゃないか」
ローラ  「いいじゃありませんか、患者さんが病気なよりも健康だったんですから。
      厳しいお仕事ですもの。少し疲れていたんですよ。さ、ブラッドもどうぞ」
ブラッド 「作業が遅れると所長がうるさいんだけどなぁ…ま、一杯くらいいいか」
ローラ  「所長も一生懸命なんですよ。世の中に悪い人はいません」
ブラッド 「いや…それなら刑務所はいらないんだが…」

ベッドの上では未だにエフラムが寝こけている。診察の結論は異常なし、当然の結果だ。
ローラ  「はふぅ…美味しかったぁ…それじゃあ私は所長に診察記録を出してきますね。
      ちょっとその人を診ててあげてください」
ブラッド 「いや…まぁいいけど…起きたら採掘所に戻してかまわないよな?」
ローラ  「ええ、大丈夫だと思いますよ」
エフラム 「ふぁ…?」
     (い…いかん、眠っていたのか…どうなった?)

寝たふりをしながら様子を伺う…ローラが医務室を出て行った…ブラッドは椅子でコーヒーを飲んでいる…
エフラム (…おそらく俺の仮病はバレたはずだ…なにか罰則とかあるのか?
      たしかターナの作業所は指揮所の側…ほんの少しでも逃れられればいいのだが…そうだ!)
ベッドの中でもぞもぞと毛布を丸める。こうすれば布団の膨らみで誰か寝てるように見えるだろう。
ほんの少しの間でいいのだ。これで誤魔化そう。
ブラッドが向こうを向いてるうちにこそこそとベッドの下に入る。
エフラム (このまま…このままターナとコンタクトを取って情報を交換するのだ…)
402幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:07:48 ID:hEtLF82n
41

作業所内は仰々しい機械音で満たされていた。
なにやら鉱石の加工に使う機械らしいがよくは教えられていない。
流れ作業に従って決まった手順で操作すればいいのだ。
作業着姿でレバーを弄っていると、自分も歯車になったような気持ちになる。
ターナ  「はふ〜飽きた……」

昼のサイレンが鳴り響く。昼食の時間だ。
囚人たちに弁当がくばられ、めいめいそのあたりで座って食事にしている。
食事中は作業所の建物から出なければ行動は自由だ。
ターナ  (エフラムは今頃採掘所よねぇ…正直連絡のとりようもないわ…)
窓には鉄格子が嵌められ、入り口や搬入口には監視員がいる。

その時同室のキャスが立ち上がって歩いていくのが視界に止まった。トイレだろうか。
ターナ  (あれ、でもあっちは機材置き場よね…特に用事のあるような場所でもないはずだけど…)
なんとなく気になるが…だがエフラムと連絡を取る方法も考えなくてはならない。

ターナ  (うーん…どうしようか…)

1 キャスを追跡する なんだか気になる…す、ストーカーじゃないからねっ!私はロリコンじゃないもん!
2 座って考え込む  何かいい手、考えないと……
3 とりあえずトイレ トイレの事考えたら…今のうちに行っとこうかな

続く

402の方に選択をお願いします。
403幼女の旗の下に:2010/04/23(金) 16:16:16 ID:hEtLF82n
失礼しました…自分に選択をお願いしてどうするっていう…
404の方に選択をお願いします。
404助けて!名無しさん!:2010/04/23(金) 18:38:56 ID:hgq8X5xM
ふははは!!1回選択してみたかったんだこれ

1でお願いします


>>397
どうもです!!
天才さん最近出てなかったからなぁ・・・・・
実は●●でなしブルースネタやりたいだけだったり(ry

GJでした!!
405404:2010/04/23(金) 22:01:39 ID:hgq8X5xM
あ・・・・・・肝心の感想忘れてましたorz
404エラーですね(何

エフラムwww
仮病するのに頭ぶつけて怪我をしてどうするwwwwww
ターナがロリコンンなのかどうかこれではっきりするのか!?

重ね重ねGJ!!でした
406助けて!名無しさん!:2010/04/24(土) 14:31:38 ID:aIxwJZ9K
>>390-396
ミカヤ姉さん肝心のタイミングで何してるのォォォ!
優秀さん久しぶりだなwそしてヒトデナシーBLUESが見てみたいww
GJ!

>>398-403
エフラムの仮病っぷりにギガワロタwwwwww
ターナ…どんどん勘違いされる様な行動を取っていってるような気が…
続きに期待。GJ!


では自分もネタの続きを投下するよ
407運命の歯車 2章 1/7:2010/04/24(土) 14:34:07 ID:aIxwJZ9K
【前回までのあらすじ。現スレ>>231-238
謎の誘拐犯の辞書に収まるという言葉は無い。
丸でそれが真実であるかのように、銀髪の娘達は次々と姿を消していく…
イシュタルのトールハンマーに傷一つ負わぬ鎧、神出鬼没に何処にでも現れるその能力、
そして何よりスリープの剣を使いこなせる腕…
人間離れしたこの者の正体は、一体何なのであろうか!?

一方、痺れを切らしたデギンハンザーは犯人と思われる強者達(つまり竜を除く各種ラスボス格)に
攻撃を仕掛けようとしていた…。

今宵、誘拐犯の…その意外な正体が明らかとなるッ!!


デギンハンザー(黒竜)「もう黙っておる訳にはいかんのだ…今すぐに、娘達を救いに行く!」
ガトー  「落ち着くのだデギンハンザーよ。まだ何処に行くか検討すら…」
デギン(黒竜)「ゴート、ナーシル!…赤竜部隊の準備はもうすでに出来てるな」
ナーシル 「はっ!」
ゴート  「いつでも出撃されられます!」
デギン(黒竜)「分かった。…まずはハーディンの家からだ!!」
メディウス「ま、待てデギンh…くっ、飛んで行ってしもうたわ!」
ユリウス 「ま、まずはベルン署に相談しねーと…」
ニルス  「リン様やエリウッド様、ヘクトル様にも伝えなくちゃ!僕達だけでは被害を食い止められないし…」
ガトー  「ああっ、そうじゃなニルス……デギンハンザー、一体何がお前をそこまで駆り立てる?
      確かにお前は我ら三人の中でも最も親馬鹿じゃが…」

…前回、そして今までの流れを見れば分かるが、この一連の事件に最も責任を感じているのはデギンハンザーである。
ニニアンを強く引き止めれなかった事、そして竜王家当主の一人としての感情は、彼に待つ事を許させない。
万が一刺し違えようとも、娘達を救い出す。……それは、彼が一人の男として決断した、覚悟なのだから…

セリス  「(電話中)…えええっ!!?…うん…うんっ、分かった。教えてくれてありがとうユリウス(ピッ」
ミカヤ  「どうしたのセリス?」
セリス  「何でもデギンハンザーさんが我慢の限界で、自分から誘拐犯狩りを始めてしまったみたいなんだ!」
家族一同 「な、何だってーッ!!!」
セリス  「ハーディンさんが危ないんだ!誰か彼に電話して…」
マルス  「僕が電話アドレスを持ってるよ。今電話する………くっ、繋がらない!
      いつもならすぐ出るのに、一体どうなってるんだ!?」
408運命の歯車 2章 2/7:2010/04/24(土) 14:35:28 ID:aIxwJZ9K
ニーナ  「…ハーディン…」
ハーディン「…ニーナ…」
ニーナ  「何か…身体が熱い……ぁぁ…貴方が欲しい…」
ハーディン(ようやく…ようやく、ニーナの夫として認められるのだな。
      …とは言っても彼女の食事に媚薬を混入し、その後愛の言葉を囁いただけのだが…
      てか夫婦なのに一度も手すら握れなかった現状が間違っているのだ!
      何故赤の他人のカ○ュには全てを捧げられる位愛せるのに、法的に夫である私はボロ雑巾扱いなのだorz
      原作のバカヤロー!加賀の大バカヤローッ!!……ゲフンッゲフンッ!
      と、とにかく今日は来客は絶対来ぬし、電話線も切っておいたから邪魔される確率は0%!
      ……長文となってしまったが、これで…やっと…妻t)
デギン(黒竜)「GYAWOOOOOOOO!!」
二人   「!!」
(グシャ! ズドーン!! ドガシャンッ! ベリベリベリ・・・! ズドドアッードタスケテドエイリドーク!!ドドドンッ!!! ・・・ ・・・ )

デギン  「…ニニアン、ユリアそしてイドゥンは何処だ!
      教えぬのならここで竜の舞積んで6タテしてくれる!
      カ○オーガだろうがミュ○ツーだろうがわしの逆鱗の敵ではあるまい!」
ハーディン「何の話だ」
ニーナ  「(媚薬の効力が解けた)……こ、この有様は…家が半壊してる…!」
ハーディン「ぬ…ニ、ニーナ…」
ニーナ  「ハーディン…まさかこの惨状は貴方と関係が…」
ハーディン「だ、断じてそんな事は無い!……これはただの…不慮の出来事だ」
ニーナ  「原作といいやはり貴方と居ると危険ですわ!…○ミュの所へ行かせて貰います!」
ハーディン「Noooooooooooo!!」

ナーシル 「デギンハンザー様、どうやらニニアン様達はここには居ないようです」
デギン  「…そうか。次はロプトのマンフロイとベルドの所だ!」

ゴート  「家を壊してすまん。これで家を直してくれ…つ『グレイル工務店の家建築割引券』+300万円」
ハーディン(……竜達は大切なモノを盗んでいきました。私の一世一代のチャンスです(´;ω;`))
409運命の歯車 2章 3/7:2010/04/24(土) 14:36:44 ID:aIxwJZ9K
この後も次々と原作のラスボス格の家は強襲されていった…

マンフロイ「うぎゃあああああ!!?」
ベルド  「ロプト帝国ばんざ〜い!…ぐふっ」
サラ   (クスクスッ・・・馬鹿なお爺様にベルド…当然の報いなのかしら?……散歩にでも行こうかな)

ネルガル 「ぬぅぅぅぅ!!私のモルフ達が滅ぼされていく!」
エフィデル「25スレ目にてやっとまともな出番が来たぞイヤッホォォォォウ!」
     (ネルガル様、ここから脱出しますよ!)
デニング 「…ソーニャ様からの伝言を伝えます。『志村ー、逆逆ー!』
      …ソーニャ様からの伝言を伝えます。『志村ー、逆逆ー!』
      …ソーニャ様からの(以下略ry」

リオン  「ああっ、僕の研究資料がぁぁ!!」
ノール  「ご安心をリオン様、今までの分は全て地下金庫に厳重に保管されております」
リオン  「……それは嬉しいけど、現在の分はやり直しだよ_| ̄|○」


ロイ   「ねぇリン姉さん、」
リン   「(クンクンッ)…北の方角から複数の竜の匂いがするわ」
ミカヤ  「ここから北で、強い人と言ったら……アシュナード!」
マルス  「さすがリンねえさん、その嗅覚はもはやドーベルマンレベr…ぎぇぃやああああ!!!」
リン   「だ〜れ〜がドーベルマンですってぇぇぇ!」
ミカヤ  「折檻してないで、早く行くわよ!」
マルス  (・・・クッ・・・)
セリス  「…ねぇ、シグルド兄さんどうしたの?何か顔色が悪いけど…」
シグルド 「先程アルヴィスから電話があった。ディアドラが…誘拐されてしまった」
セリス  「えええぇっ!!!…ど、どういう事なの!?」
シグルド 「実は連続誘拐の被害者の共通点>>237をクルト殿には話しておいたのだ。
      …それをうけてディアドラの護衛用に、二十人もの上級ユニット(全員Lv20)をつけたのだが、
      先程突然鎧を着た謎の男の襲撃に遭い、全員倒されてしまった…」
セリス  「…その誘拐犯、恐ろしい程の強さだね」
シグルド 「ああっ。そして顔は全身が鎧で覆われていた所為で分からなかったという…くっ…」
     (…ディアドラ、頼むから無事で居てくれ…!)
410運命の歯車 2章 4/7:2010/04/24(土) 14:39:02 ID:aIxwJZ9K
…そしてデギンハンザーの標的は、残り後一つとなった…

デギン  「残りは…デイン国王、アシュナード…!
      原作といいこのスレといい、戦い…それだけの為に我ら竜までをも引っ掻き回してきた…
      仲は冷めてるがそれでも娘の夫……悪いが、あの男を灰にして孫達をt」
ミカヤ  「(黒竜の目の前に立つ)…デギンハンザー様!」ロイ「ね、姉さん!」セリス「危ないよ…!」
デギン  「……ミカヤ殿か。邪魔をするでない」
ミカヤ  「デギンハンザー様、目を覚まして下さい!」
デギン  「そこを動かれよ。動かぬならミカヤ殿も…排除する…!!」
ミカヤ  「…私は、それでも退きません!」
デギン  「!!…(この目は…!」

この瞬間デギンハンザーは、かつて竜王家の一員としての身を捨て、デイン国王に嫁いだ自分の娘を思い出していた…
その娘…アムリタはデイン国王と深く愛し合い、周囲(※特に竜の力が利用される事を恐れた竜王家)の
強い反対にも関わらず結婚してしまった。
…皮肉にも竜王家が恐れていた事が現実となる形で急激に二人の仲は冷め、
某風魔道士の子供は居るものの、現在は同居しながらも半別居状態なのであるが……
…今、彼を見つめているミカヤの目は彼女のモノと瓜二つであった。
確固たる意思を宿した強い心が表れた、美しい目であった。

ミカヤ  「デギンハンザー様…本当にアシュナードの仕業だと思うのですか?
      確かに竜の力を欲する彼ならば、誘拐行為を行ったかもしれません…
      しかしアムリタ様が…そんな事を許すはずがありませんし、第一誘拐する意味がありません!
      あの人は、多少傲慢ですが…本当は心優しい、強い女性なのです!…家族を売る様な人ではありません。
      他の人達だって…ハーディンさんは涙目、ネルガルさんは人形師、リオンさんは研究者なのに…うぅ…えっぐ…
アイク  「ミカヤ姉貴…もう泣くな。後は俺が力ずくでも…… !? 」
デギン  「………(ドサッ」
ナシ・ゴト「デギンハンザー様ッ!!」
デギン  「案ずるな。ただ…膝をついただけだ
      …ミカヤ殿の言い分は分かった。攻撃は…取り止めよう」
ミカヤ  「デギンハンザー様!」
デギン  「少し疲れた……竜王家に、戻るぞ。後の探索は…ベルン署に任せよう」
他竜一同 「イエッサーッ!!」
デギン  (…目が覚めた気がする…少なくとも、娘や今までのベオクが関与していない事は分かった。
      謝罪と賠償を、行ってくるとしよう。……ミカヤ殿よ、私の目を覚まさせてくれて、感謝する)

ゼフィール(…わしの出番は無かった様だな。本来なら逮捕する所なのだが…今宵だけ、特別に見逃そう…)
411運命の歯車 2章 5/7:2010/04/24(土) 14:40:37 ID:aIxwJZ9K
その頃、兄弟家へ向かっていたサラは…

サラ   「…(ゾクッ!)……貴方は……ふふっ、最近巷を騒がせてるのは貴方なの、変態さん?」
?????「ぐっ…その変態という言い方は傷つく。私はエフラムとは違うからな」
サラ   「そう?貴方が好きな人って、見方によってはロリとも取れるんじゃないの?」
?????「……うむっ…そうだな。竜王家のミルラちゃんと同じだからな
      だが私はロリコンではない」
サラ   「でも私を誘拐しにきた……そうでしょう?」
?????「そうだ。黙って来てもらおうか。言っておくが、逃げても無駄だ」
サラ   「…そうね。別に逃げるつもりも無いし」
?????「やけに大人しいな。あきらめたのか……連れていく前に一つだけ質問に答えてやろう」
サラ   「…何で何人も誘拐してるの?貴方のターゲットは、恐らく『一人だけ』なのに」
?????「……こうすれば、永久に報われないと思っていた、私の見果てぬ夢が叶うからだ」

サラ   (愚かね。ワープの杖で全員救い出すわよ。
      …失敗したら…何をされるか想像するのも怖いけどね…
      で、でも大丈夫……リーフや兄様が助けに来てくれる……私、信じてるわ…)


一般巫女A「貴方が…ディアドラさん?」
ディアドラ「え、ええっ…貴方は?」
一般巫女A「ある神社で巫女をしております、一般人その1です」
一般巫女B「一般人その2ですわ……あら、また人が現れましたわね」
一般巫女C「現れたというよりはワープしてきた。みたいな感じだけど…」
サラ   「ふぅ…あの人、意外と紳士ね……(!…この感じ、まさか…」
ニニアン 「確かこの子は…?」
サラ   「…あたしはロプト家のサラ、誘拐された十二人目の少女よ」
ディアドラ「まぁ!」
サラ   「犯人と会話したんだけど、どうやら残り一人で終わりみたい」
他一同  「えええぇっ!?」
イシュタル「十三人目の方とは一体…?」
ティニー 「そ、その人が来たら私達には何が起きるのですか!?」
ヘザー  「私とキャッキャウフフするのよ」
サラ   「(険しい顔になって)……分からないわ。本当はワープの杖を使って
      皆を助けだすつもりだったの。でも魔封じがあるから、その手は使えないみたいね
      ……何か、嫌な予感がするわ…」
412運命の歯車 2章 6/7:2010/04/24(土) 14:41:40 ID:aIxwJZ9K
ミカヤ  「何とか説得出来たわね」
ロイ   「心臓が縮む思いだったよ!まさか黒竜化したデギンハンザーさんの目の前に出ていくなんて…!」
ミカヤ  「……あの人はただ過去の過ちを繰り返したくないだけだったの。
      アムリタさんを(ある意味で)失ったから、もう誰も家族を失いたくない…その想いが、
      こちらが押し潰されかねない位に伝わってきたわ…」
ロイ   「そうだったんだ」
ミカヤ  「…しっかし、一体誰が銀髪や巫女の少女を次々と誘拐していってるのかしら…?
      もしも見つけたら、『思 い っ き り ビ ン タ し た い』わね」
リーフ  (『』内の言葉を強調し過ぎ!)


地主の巫女「…あの三人、大丈夫じゃろうか…?もう一週間も来ておらぬ」
ナンナ  「えっと…(パンッパンッ)…リーフ様が、例え一日に100回不幸が起きても、
      最後には少し幸せになりますように」
ミランダ (そんな回りくどい事言ってないで、ただリーフに不幸が起きません様にって言えばいいのに…
      か、勘違いしないでよ!別にリーフの為にそんな事祈ってる訳じゃ(ry))
地主の巫女「おやおや、可愛らしい少女達だこと…そのリーフっていう子はボーイフレンドなのかえ?」
ナンナ  「えっ、あ…いえ…別に…そんな…////」
ミランダ 「た、ただの幼馴染ですよ!」
地主の巫女「そうかいそうかい(…どうやらこの二人、親友でありながら同じ男を望む様だね)
      ……青春じゃのう…ふふっ」
ナンナ  「どうしたのですかおばあさん?」
地主の巫女「いやのぉ、昔の事を…思い出しただけさ」
ミランダ 「…まさかおばあさん、昔は相当モテたとか?」
地主の巫女「そうだねぇ…今は髪は白いが、若い頃は美しい銀髪をしていたからボチボチじゃったわ!
      ……そういや一度、こんな事があったのじゃが…」
ナン・ミラ「?」
地主の巫女「ある男が私に向かって、俺の彼女にならない?と聞いてきたのじゃ
      …その男は見た目が凄く良く、何百人もの女性を虜にしてきた…でもわしは言った。断るとね」
ナンナ  「どうしてですか?」
地主の巫女「……悪を感じたからじゃよ。ああいう人間は傲慢で自分勝手なのじゃよ。
      案の定何人もの女性を傷つけてきた……その事実を知ったのは後じゃったが、断って良かったと思う。
      今頃、その男はどうしたのかのぅ?」
ナン・ミラ「…………」
地主の巫女「所でそのリーフという男、↑の様な男なのかえ?そうなら後悔するかもしれんぞ……」
ナンナ  「うーん、確かに女たらし(※主に年上)ですし、魔性のドスケベでもあります」
ミランダ 「…でもね」
地主の巫女「でも?」
ナンナ  「本当は心優しいですし、いざとなったら頼もしい…人の痛みが分かる男の子なのです!」
ミランダ 「…あたし達はそんな彼が大好きです。……だからあたし達、後悔はしていません!」
     (しまった、つい本心を言ってしまったorz)
地主の巫女「…おおっ、そうかい…!!…お主ら二人とリーフが幸せになる事を、祈っておるぞ」
413運命の歯車 2章 7/7:2010/04/24(土) 14:42:39 ID:aIxwJZ9K
ミカヤ  「…もう少しで家ね。今日は早く寝て、明日に備えるのが大事d」
漆黒の騎士「…ミカヤよ」
ミカヤ  「きゃあ!…き、騎士様ッ!」
漆黒の騎士「転移の粉で来た。驚かせてすまない」
ミカヤ  「い、いえ…お気になさらずに…」
アイ・マル「…………?」

漆黒の騎士…その名の通り、全身を漆黒の鎧に身を包んだ重騎士の事である。
その強さは紋章町強さランキングの上位に君臨するほどであり、
原作での彼らの棲み家(?)はご存知の方も多いだろう…
その鎧は女神アスタルテの加護を受けており、一部の武器以外では傷一つ負わせる事すら不可能である。
彼が所持する転移の粉は、東西南北あらゆる所に体力消耗と引き換えにワープ出来る。
そして極めつけは宝剣エタルドを使いこなすその恐ろしい程の剣の腕…
最早人外ともいえるこの者こそが、漆黒の騎士なのだ!
………あれ?

漆黒の騎士「…ミカヤよ。次の誘拐犯の狙いは貴殿だ。隠し場所を用意しよう」
ミカヤ  「ほ、本当ですか!?」
セリス  「そ、そういえばそうだ
      ミカヤ姉さんは銀髪の巫女……い、今まで狙われなかった事が奇跡な位だね!」
漆黒の騎士「そうだな。私についてきてくれ」
ミカヤ  「分かったわ」
マルス  「待つんだ姉さん!」
ミカヤ  「えっ、何マルス?」
アイク  「……漆黒の騎士、何故いつもの様に姉貴を乙女と呼ばず、ミカヤと名前で呼んでいる?」
漆黒の騎士「!!」
マルス  「それに何か変だよねぇ…いつもの貴方なら、先にアイク兄さんに注意するよう促すはずなんだけど」
漆黒の騎士「…………正体を見破られたのは計算外だったが…ふんっ!(捉える)」ミカヤ「きゃあ!」
一同   「ミカヤ(姉さん)ッ!!」
漆黒の騎士「これで全員が揃った……我の願いも、もうじき成就する…!!(転移の粉」
アイク  「行かせるか!ぬぅんっ!」

アイクは渾身の力を振り絞ってラグネルの衝撃波を打ち出した。
しかしそれは、非情にも漆黒の騎士の居た所を通り過ぎただけであった……(グアッー!コノヒトデナシナンヨー!!

セリカ  「な、何て事なの…」
シグルド 「ま、まさか…」
エイリーク「あの漆黒の騎士様が…」

一同   「連 続 誘 拐 事 件 の 犯 人 だ っ た な ん て ! ! ! ! ?」


3章へ続く
414助けて!名無しさん!:2010/04/24(土) 18:13:42 ID:FUF+kJNE
乙!
こういうシリアス系もたまには良いですね
自分はギャグしか書けないので・・・・・

ところどころのネタには笑いました
特にハーディン哀れwww

GJGJ!!!
415助けて!名無しさん!:2010/04/25(日) 18:35:59 ID:RcHdQIAV
保守
416助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 04:27:27 ID:WyDmyFpG
>>407-413
ハーディンwwwwwww
セティやクレインの友達になれそうだ……
デギン爺さんの孫バカっぷりが可愛いね!
続きを楽しみにしてる!GJ!

>>398-402の続き投下します。
417幼女の旗の下に:2010/04/26(月) 04:28:19 ID:WyDmyFpG
42

1 キャスを追跡する なんだか気になる…す、ストーカーじゃないからねっ!私はロリコンじゃないもん!

ターナ  (無性に気になるなぁ…ちょっとつけてってみようかな?)
すでにキャスは狭い廊下を通って角を曲がっていった。
機材置き場へはほぼ一本道である。
廊下に出しっぱなしのダンボールやドラム缶の間を抜けてその後を追ってみた。
ターナ  (な…なんだかストーキングみたい…、ちっ違うのよ!同室の相手の不振な行動を確認するだけなんだからね!)
心の中で叫んでいるとキャスが扉の前で立ち止まった。
ターナ  (!?)
とっさに姿勢を低くしてドラム缶の影に隠れる。

キャス  「……………」
背後に視線を向ける…2秒ほどで視線を外すと扉の中に入っていった。ここは鍵はかかっていない。作業時に時折人の出入りがあるためだ。
ターナ  「ほ…ほんとになんなのかしら…」
ここまで来たら今更引き返す気にもなれない…少しだけ扉を開けて中を伺ってみる……
窓もない暗い部屋の中には、ところ狭しと機材が置かれている。
キャスの姿は……奥の方だ…すばやく身を滑り込ませると静かに扉を閉じた……
小声ではあるが…何か話している……他に人がいる様子はない……
ターナ (…なんだろ…もうちょっと…)
機材類に身を隠しながら近寄ってみる…相手は盗賊だ、あまり近寄ると気付かれ…


ガタンッ!!

キャス  「!?」
ターナ  「あ……」

しくじった…思い切り物音を立ててしまった…

キャス  「ゲッ!? なんでここにいるのよ…やっぱアンタアタシを襲う気でしょ!?
      ロリコン、そうはいかないんだからね!」
ターナ  「んなわけないでしょ!? 私はノーマルだってば!」
キャス  「またそんなこといってアタシを安心させよーってわけね!」
ターナ  「……ねぇ…いま隠したの…なに?」
キャス  「…あー…やっぱ誤魔化せなかったか…」

懸命に別の話で注意を逸らそうとしたキャスだったが、さすがにうまくいかなかった…
観念したようにソレを見せる。

ソレは本来囚人が持ってるはずも無い物…携帯電話だった…
418幼女の旗の下に:2010/04/26(月) 04:29:01 ID:WyDmyFpG
43

駄目だ…いくら周囲を回ってみても侵入の方法が思いつかない…せめてターナが窓際にでも来てくれれば話も出来るのだろうが…
作業所の周囲を回ってみたがエフラムは機会を見出すことが出来なかった。

エフラム 「やむをえん…これ以上は誤魔化せまい…」

今日のところは諦めざるをえないだろう…エフラムは医務室へと戻っていった……


指揮所3F…所長室にてダノミルは診察記録を眺めている。
ダノミル 「妙だな。あの囚人は入所時は健康体だったはずだが?」
ローラ  「異常はありませんでしたけど…きっと疲れがでたんですよ」
ダノミル 「たった1日の労務でか?」
ローラ  「ええ、なれないお仕事や初入所の緊張もあったんだと思います」
ダノミル 「まぁ…いい。持ち場に戻ってくれ」

ローラが退室すると苦々しく吐き捨てる。
ダノミル 「フン、お人好しめが! サボリたいがゆえの仮病に決まっておろうが!
      ……いやまて…急病はどんな健康な人間にも起こりうることだ…ぐふふふ…そうだな。
      仮病でなどあろうはずがないな…」
419幼女の旗の下に:2010/04/26(月) 04:29:42 ID:WyDmyFpG
44

どことも知れないとある場所……2人の男がチェス盤を挟んで向き合っている。
傍らにはワイングラス。
深い赤が男の目を楽しませる。差し向かいの男が白くしなやかな指先で駒を進めた。

?????「F4にペガサス」
?????「ふむ……白き天馬の羽が目に浮かぶ様な…優美なる差し手ですな」
?????「お眼鏡にかなったようでなにより」
?????「食えない方だ…貴方は先ほどより…いや、初めから最善手を差しておられない。
      私ではお相手になりませんかな?」
?????「いいえ、とんでもない。私は貴方とこうして盤を挟むことが唯一の楽しみなのです。
      次の手はナイトを用いようか…それともアーチャーがよいか…毎週頭を楽しませて待っているのですよ」
?????「貴方のささやかな慰めになっておるのなら嬉しいのですがな。
      このような場所に貴方がおらねばならぬこと…誠に惜しむべきことです」
?????「なに、ご心配にはおよびません。世の中の流れは移ろい変わるものです。
      政治もしかり。5年後、10年後のことを考えていかねばなりません。貴方にはそれができる」
?????「ほほほ…貴方の口からお褒めの言葉をいただけるとは光栄の極み。
      ですが政策を講じても手足が伴わねば意味をなさない……無念なことです。
      …今は2大政党がしのぎを削っておるように見えますが…バーハラはまもなく崩れ始めます。
      ……C4にジェネラル」
?????「これはこれは……城門を押さえられてしまいましたな……」
?????「左様…なれど城壁の内は空洞と化している…貴方にはお分かりのはずです」
?????「…水清ければ魚住まず…クルト殿にはそれがお分かりになりませぬな。
      腐った柱でも全て取り除けば家そのものが崩れ去る…」
?????「その後にどのような家が建つか……」
?????「国防軍の内情はいかがなりましょうか?」
?????「ロンブローゾ大将、カヒタリーノ少将らがルカン殿の熱心なシンパとなっております。
      いまだバイロン元帥の影響も強く残っていますが…いやはやそれもいつまでもつやら…」
?????「なるほど……D3にシューター」
?????「むむ…城攻めの構えですな………」
?????「ふふ…長考になりそうですね。ワインの替りをお出ししましょう」
?????「おお、これはかたじけない……むぅ…」
?????「エトルリア産の495年ものです。お口に合うといいのですが」
?????「ほほ、これは麗しき色合いですな。燦然たる日を浴びて咲き誇るロサ・キネンシスのようだ」
?????「お気に召したようでなによりです。このような果ての地にあってもなおこの輝きは曇ることがありません」
?????「よき主に恵まれたからこそワインも輝きを失わぬのでしょうな。
      …返礼というわけではありませぬが一つお耳に入れておきたきことが…」
?????「なんでしょうか?」
?????「先立って収監された新党の党首ですが…このままではおそらく命を落とすことになるかと…」
?????「ほう?」
?????「バルテロメ殿のラインで聞いた話ですが…ナーシェン殿が所長に抹殺命令を出しておるそうです」
?????「あの方々の好みそうな手段ですね…」
?????「これ以上元老党を貶めないでほしいものです…誠に嘆かわしい…」
?????「先も言いましたが世の中の流れは移ろい変わる物ですよ。今日権勢を誇っていても明日もそうとは限りません」
?????「そう願いたいものです…どれ、名残は惜しいがそろそろお暇せねばなりませぬ。
      来週までに次の差し手を考えねばなりませんな」
?????「ええ、楽しみにしておりますよ……オリヴァー殿」

小太りの貴族は優雅に一礼すると踵を返して歩み去った…
後に残されたチェス盤では駒たちが戦列を敷いて敵陣を睨み付けていた……
420幼女の旗の下に:2010/04/26(月) 04:30:44 ID:WyDmyFpG
45

刑務所に夜の帳が下りる……
あらゆる極悪人たちが各々の部屋で暇を持て余し、たわいもない話に興じている。
ターナは早々に自分の布団を敷くとその中に篭っていた。

同室のキャスはターナから最も離れた畳を占拠している。やはり警戒されている。
ターナ  (あぅぅぅ…やっぱり誤解されっぱなし…なんか私どんどんドツボにはまってくよぅ…
      私ロリコンじゃないもん…)

そりゃたしかにサラは可愛いし綺麗だと思うが…
ターナ  (…って今、何を考えたっ!? いいいいいやこれはあれよ!
      同じ女の子から見ても可愛く思えるってだけで、へんな意味じゃーないのよ!)
試しにエフラムの事を想像してみる。
…ドキドキする。
ターナ  (ほらやっぱ私はノーマルノーマル…)
想像してたらエフラムがサラを抱っこしてる姿が浮かんできた…
ターナ  (いいなぁ…私も抱っこしたいしされたい…アレ?)
     「イヤァァァァァァ!!!!!このままじゃマジでエフラムの仲間になっちゃうわ!
      好きな相手でも趣味だけは真似したくないのにー!?」
キャス  (…なにあれ…布団の中で暴れてる…引くわ…やっぱりアイツに見られたのはまずかったなぁ)

……日中の機材置き場の一件が思い起こされる…
携帯電話など囚人が持ってるはずはない…
ターナ  「ど…どうしたのよソレ…」
キャス  「…先に聞くわ…このことは秘密にしてくれる?」
ターナ  「え?……いいけど…」
キャス  「オーケイ、ならこの話は終わり…っても興味を持たれたままだと、どこで探られるかわかんないかんね。
      この際ぶっちゃけてあげる。これは間抜けな看守からパクッたものよ。
      所持品検査にひっかからないようにここの床下に隠してるの」
ターナ  「な…なんでそんなことを…」
キャス  「ムショん中にいるとシャバの仲間が恋しくてねー。時々友達の声が聞きたくなるわけよ」
ターナ  「そーなんだ…うん、そーだよね。早く出所したいよね」
キャス  「そーそー。うら若い少女がこんなトコでいつまでもクサいメシ食ってたくないもんね」

その場はそれで収まったのだが……

キャス  (…いっそアイツも仲間にしようか? …でもなぁ…アタシ狙われてるしなぁ…
      気があるとか思われても迷惑だし)
421幼女の旗の下に:2010/04/26(月) 04:32:19 ID:WyDmyFpG
46

ところ変わって男子の収容棟。ムサ苦しい山賊やら悪党たちがシャバでの武勇伝(悪行)を語り合っている。
だがそんな話に興味はないエフラムは部屋の片隅に腰を下ろし天井のしみを眺めながら一日を振り返っていた。
エフラム (結局…この日は何も得る物はなかったな…だが焦りは禁物だ。
      1日2日でどうにかなるものでもあるまい)
しかし…こうしていると胸に寂しさがよぎる。
エフラム (最後に会ったのは…2週間前になるか…サラ、ミルラ、チキ、ファ…みんな…
      俺は幼女を守っているつもりでいたが…むしろ俺の方が幼女の純粋さに心慰められ…救われていたのかもしれんな。
      早く帰ってお前たちと遊んでやりたい…そのためにも一刻もはやく開かずの間とやらを調べて、サラが言っていたのものを確認せねば…
      明日こそターナと連絡を取れるだろうか…)

1 寝る       明日も重労働なんだ…早く寝て体力を回復しよう
2 食堂へ行く    飯の時間は終わったが…なんか残り物ないかな?
3 風呂に入る    そういえば今日はまだ風呂入ってなかったな…
4 幼女を思う    みんな……それと俺はロリコンではない
5 エイリークを思う エイリーク……それと俺はシスコンではない

続く

422の方に選択をお願いします。
422助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 04:56:32 ID:r/nS8GCJ
>>417-421
寝る前に見てみたらなんという僥倖…
ターナ完全にロリコン扱いかよw
4で頼む、外の幼女がどう動くか気になるんだぜ
423助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 08:01:40 ID:Q1qAxWWc
>>417-421
エフラム完全に禁断症状でかかってるよwwww
中毒者を下手に隔離するとこうなるってことだなwwwwww
あとターナはやっぱりロリになりつつあるのかwwwwwwwwww

GJGJ!!
424助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 13:36:39 ID:syFcG04q
>>417-421
謎の人物の片方はオリヴァーかよw台詞からあの見た目は想像しにくいぜw

最近ロリ兄貴が熱いが、別の方向のエフラム絡みネタを思いついたので投下
425百合妹と兄:2010/04/26(月) 13:41:04 ID:syFcG04q
「お姉様!さようなら!」
「はいはい、さよーなら…はあ…」
下校途中に声をかけてくる下級生を適当にあしらうと、リンはため息を吐いた。
「何でお姉様なんて呼ばれるかなー…私にはそんな趣味無いのに…」
百合趣味の疑惑をかけられて以来、リンは必要以上に年下の女の子に慕われるようになってしまっている。
愛の告白を受けたのも一度や二度ではない。
(前にみんなに聞いてみたときには他より背が高いからとか…武芸に詳しくて頼りがいがあるからとか
 言われたのよね…そんな人他にもたくさんいるじゃない…何で私だけ…)
「あ、あの!リンディスさんですよね!?」
「え?あ、はあ…そうだけど」
私ってやっぱり不幸な星の下に生まれたんだと嘆いていると、見知らぬ少女から唐突に声を掛けられた。
制服を見ると、どうやら中等部の子のようであった。
「それで?何の用?」
「は、はい!あの…これ!」
ぐいっ、という擬音が相応しい有無を言わせぬ勢いで少女の手が目の前に突き出される、その手には
可愛らしい柄の封筒があった。どう考えてもこれはラブレターだ。
(うわあ…またかあ…)
このようなことは初めてではない。あまり慣れたくは無いが、慣れてしまった出来事である。
以前は狼狽して対応に困っていたが、今はその場できっぱり断ることにしている。
「悪いけど、私は…」
「これ!エフラムさんに渡して下さい…!」

(エフラム兄さんに、ねえ…)
彼女に話を聞くと、以前に町に侵入した魔物に襲われかけたが、間一髪で助けてもらい、その際に一目惚れしてしまったが
直接話す勇気が出ず、高等部の私に手紙を渡して欲しいとのことだった。
(相変わらず年下相手には凄い打率だわ…10割いっちゃうんじゃないの?)
その問題の兄は、家の庭で槍の鍛錬に精を出している。自分はそれを家の壁に背を預けて眺めつつ、エフラムのこと
を分析していた。
(顔は悪くないのよね…と言うか知ってる連中と比べてもかなり上の方にいくかも…ぱっと見は優男だし…
 細く見えるけどかなり鍛えてるから、男らしさもあるし…頭も勉強が嫌いなだけで回転は良い方だし…
 性格はちょっと堅いけどちゃんと話聞いてくれるから頼りがいがあるし…あれ?もしかして兄さんって良い男?
 いやいや何考えてんの私…実の兄に…)
自分の頭に突如浮かんだ妙な考えを払おうとぶんぶんと頭を振る。
(全く何考えてるんだろ…セリカじゃあるまいし…)
「リン、どうした?具合でも悪いのか?」
「うひゃぁ!?」
「ど、どうした!?」
「ああいや何でもないの…あ、そ、そうだ、これ…っ!?」
「…おっと!?」
「…!?」
妙なことを考えていた途中に、その対象である兄に声を掛けられたリンは酷く慌てたが、それを誤魔化すために
少女から預かった手紙を渡そうとした。だが動揺していたためか、足がもつれて体勢を崩してしまった。
そこをエフラムが支えたのだが、問題はその後である。
「…大丈夫か?」
「あ…うん…(やだ…何で私ドキドキしてるの…?)」
思いのほか勢いがあったのか、倒れこむような形で体勢を崩したリンを助けるため、エフラムはリンを抱き締めるかのような
形で支えた、それを認識したリンは自分の心臓の鼓動が大きく跳ね上がるのを感じていた。
(兄さんの胸板ってこんなに広かったんだ…こうなったこと無かったから初めて知ったなあ…って当たり前じゃない!兄妹なんだから…)
426百合妹と兄:2010/04/26(月) 13:42:42 ID:syFcG04q
「本当に大丈夫か?」
「う、うん…」
「そうか、なら良かった」
「…っ!?」
安著したエフラムは、優しげに微笑むとリンの頭をごく自然に撫でた。その瞬間、リンは背中に上級雷魔法を食らったかの
ような衝撃を感じた。
(やだ…兄さんに頭撫でられるの気持ちいい…そういえば兄さんに撫でてもらうのって初めてかも…)
「リン?」
「はっ!?いいいいや何でもないの!あ!こ、これ読んで!」
リンはそう言い放ち、少女から預かった手紙をエフラムに押し付けた。そして、脱兎の如き勢いでその場を去り
自室に駆け込むと、大きく息を吐いてへたり込んだ。
「はあ…何考えてるんだろ私…ありえないでしょ…」
先程の自分を思い返してみる。兄の胸元に顔を預けている自分、そして頭を撫でられて良い気分になって…
「いやいやいやいやいや!だから無いって!?あれは何かの間違いだから!」
必死に数分前の自分を否定する。なぜこんなに必死になっているのかは自分にもわからないが、とにかく否定しないとまずい気がした。
「はあ…本当に何なの…」

「リン、少しいいか?」
「え!?う、うん…」
先程の出来事について必死に自問自答を繰り返していると、突然その問題の兄の声がドアの外から聞こえた。
リンの声を聞いたエフラムは、静かに部屋に入ると、真剣な表情で口を開いた。
「さっきの手紙のことなんだが…突然すぎてどうしていいかわからなくてな…」
「そ、そうだよね、やっぱり困るよね…ああいうの」
「だが、わからないとだけ言うのは無責任だしな…だからとにかく話を聞こうと思ったんだ」
「そ、そう?いいよ無理しないで…私が無かったことにしとくから…」
「いや、そういう訳にもいかないだろ。妹からの愛の告白を簡単に無かったことにはな…」
「……はい?」
…今何か聞き捨てならないことが聞こえた気がする。
「えっと…誰が何を?」
「だから…お前が俺を好きだと…」
「………ええええええ!?」
「…だからさっきの手紙に…」
「ちょ、ちょっとあの手紙貸して!」
エフラムから手紙をひったくると、動揺して血走った目で手紙を読む。そしてエフラムがなぜそのような結論に至ったかを
理解すると、リンはほぼ限界と言って良い声量で絶叫した。
「な、なんじゃこりゃああああぁぁーーーーーっっ!?」
手紙の内容は要約すると『以前、あなたに助けられてからあなたのことが頭から離れません。好きです』
といった文が書かれていたのだが、肝心の差出人の名前が書かれていない。
恐らく、手紙を書き上げたはいいが、余りの気恥ずかしさ故にあまり推敲せずに封筒に入れてしまったのだろう。
427百合妹と兄:2010/04/26(月) 13:44:37 ID:syFcG04q
(いや、ちょ、何これ!?差出人の名前が書かれてないラブレターを私が直接兄さんに渡したって事は、私が兄さんに好きですって
 言ってるようなもんじゃないの!?)
「正直、突然すぎてどうしていいかわからない。だから少し時間を…」
「いやいやいやいやいや!これは誤解!誤解なの!」
「…そうなのか?」
「そうなの!」
「じゃあ、お前は別に俺のことは何とも思っていないのか?」
「それは………ちが……」
喋っている途中に自分が口にしようとした言葉に気付き、リンは絶句した。今自分は何を言おうとしたのか。
「…リン?」
「…ちが……血が繋がってるんだから当たり前でしょ!この話はもう終わり!ほら出てって!」
「あ、ああ…わかった」
エフラムを部屋の外に追いやると、リンは大きく息を吐いた。そして先程自分が言おうとした言葉のことを考えてみる。
『違う』と自分は言いたかったのだろうか。
(そうよ…違うに決まってるじゃない…大事な兄なんだから、何とも思ってないはずないじゃない…
 兄さんは頼れる兄さんなんだから…それだけでしょ…)
先程の言葉は、親愛の情をを示すためのものだったと自分の中で結論を下した。そうだ、それ以外であるはずが無いと
自分に言い聞かせる。
「何か凄い疲れた…今日はもう寝よ…」
足に重りでも着けたかのような鈍い足取りでベッドに向かうと、もぞもぞと横になった。
布団をかぶって目を閉じると、今日のエフラムとのやりとりが頭に浮かぶ。
(兄さんに頭撫でられるの気持ちよかったなあ…あれは大抵の娘は落ちるわ…掌に魔法でもかかってるとしか思えないでしょ…
 でも本当に気持ちよかった…っは!?)
エフラムに頭を撫でられたときの感触を思い出すと自然に頬が緩んできた。そんな自分に気付くと両手で頬をぴしゃりと叩き、緩んだ顔を引き締める。
(いやいやありえないから!あれは何かの間違い!忘れろ私!でも気持ちよかっ…だから違ーう!?)
その日、リンは自分でもよくわからない感情に悩まされ、眠れない夜を過ごすのであった。

終わり
428助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 13:47:40 ID:Q1qAxWWc
リアルでみてたがこれは久々にリンwwwって感じの話だな
しかし兄弟家、KINSINとレズ率高すぎじゃないか?
特に女衆・・・・・・

でもリンでKINSINネタはあまり見ないから珍しくて良い感じだったぜ!!
GJGJ!
429助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 13:47:57 ID:syFcG04q
共にあらぬ疑いをかけられている者同士のネタを考えたら
こんな形になってしまった、元々兄妹好きでもあるが妄想が止まらなかった
今は反省している
430428:2010/04/26(月) 13:51:41 ID:Q1qAxWWc
あ・・・・・・・・割り込んでた
スマソ

ちょっと首吊ってくる
431助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 17:02:37 ID:n05qKJ4U
>>429
反省する暇があったら次のネタを考案して下さいお願いします
GJ
432助けて!名無しさん!:2010/04/26(月) 19:40:16 ID:t58u/IA3
>>425-427
巨乳の妹とか何この超俺得の展開、もっとやれ
433助けて!名無しさん!:2010/04/27(火) 19:50:46 ID:NNX4b3Yi
>>425-427
エフラムとリンとか新境地すぎるだろ…


俺は応援する
434助けて!名無しさん!:2010/04/27(火) 20:22:58 ID:BD7/Uu+d
>>425-427
2人とも髪の色が緑だもんな


オバンシア?誰それ
435助けて!名無しさん!:2010/04/27(火) 20:35:06 ID:wKXgxJ5j
>>425-427
さすが妹キラーエフラムw


リン   「おはよう兄さん、入るわよ!」
エフラム「休日の朝からなんだ?いつもは昼まで寝てるのに」
リン   「そっ、そんなに寝てないわよ!兄さんがいつも朝から稽古してるから見ないだけよ」
エフラム「…そうなのか?で、何か用事か?」
リン   「これから一緒に買い物に行って欲しいの」
エフラム「なぜ毎回俺なんだ…アイク兄上やヘクトルなら試食コーナー目当てでついて行くと思うぞ…」
リン   「スーパーじゃなくてデパートに服を買いに行くの!ほらさっさと来る!」
エフラム「…俺が毎回付き合わされるのはなぜなんだ?」
リン   「…っ、ただの荷物持ちよ!ほら修行よ修行!」
エフラム「やれやれ…」

幼女の用事がない日はリンやエイリークに振り回されてそうだw
436助けて!名無しさん!:2010/04/27(火) 22:45:58 ID:BD7/Uu+d
>>425-427

ミカヤ「KINSINでもロリコンでも同性愛でも・・・・・・
    どれか1つならお姉ちゃん達は何も言わないわ。
    でも・・・・・・KINSIN&ロリコンなんて・・・・・」
エリンシア「ぶっ飛ばして差し上げますわ!!!」
437助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 06:53:10 ID:snj1LG5L
>>435
そのであの大きく『バカ一代』と書いてあるシャツを買うんですね
438助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 07:57:05 ID:48ofGLkP
エフラムは年下に大人気だなwww
そういえばこのスレ的にはセライナとはどう絡んでいるんだ?
原作ではほぼ唯一会話のある年上女性なんだが
439助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 12:24:36 ID:O6YGS+VM
無縁だろうなぁ。
セライナが出た事事態少ないけど、過去のネタではヴァルターの同僚(会社員)だった。
エフラムとは接点なさそうだ。

原作での会話もミルラに請われて説得してみた…って感じで、当人同士に縁があったわけじゃないし、
セライナにしてみても敵将ってだけだろう。
440助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 16:15:39 ID:LEj5xVGa
>>425-427
流石は妹製造機だ、実の妹でも何ともない(問題無い)ぜ!
GJ!

とりあえず今以上にシグルドが過労死しそうだなw
441助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 16:34:26 ID:2biFmDFU
>>437
多分こんな感じ

「兄さん、これとこれどっちがいいと思う?」
「…どっちも似合うと思うぞ」
「…じゃあ兄さんが好きな方選んで」
「どっちかと言われてもな…」
「もう…せっかく、ふ、二人で来てるんだから…ちゃんとしてよね…」
「お、あれなんか良さそうだな…ちょっと見てくる」
「ちょっと!どこ行くのー!?…はあ…」
「お客様?」
「す、すいません…騒がしくて…」
「いえ、お気になさらず…彼はあまりファッションに興味はないとか?」
「…そ、そうなんですよ!彼、私が何を着るとかあんまり興味なくて…あはは」

(彼って言っちゃった…あーどうしよ、ちょっと顔熱い…ふふ)
「お、リン」
「兄さん?どこ行ってたの?」
「いいの見つけたんだ、どうだこれ?」

ttp://febrother.hp.infoseek.co.jp/illust066.jpg

「……まだ買ってないんでしょ?」
「いや、もう精算した」
「……部屋着にして」
「…何でだ?」
「いいから」
「だから何で…」
「いいから!」
「わ、わかった…」
442助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 16:45:03 ID:LEj5xVGa
>>441
とても微笑ましいな…

                   ,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                人./ノ_ら~ |  リンが今度はエフラムにも手を出すと
           从  iヽ_)//  ∠   聞いて飛んできました!かなり、やるわね 
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
  ラケシス→  )::::/∠Λ てノし)'  
______人/ :/´Д`)::   (    
|__|__|__( (/:∴:::(  .n,.-っ⌒  
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r'   
||__|  (::()ノ∴:・/|::| ./:/  
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/     
|__|| 从人人从 ..|__L_/    
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_  
────────   
443助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 17:16:58 ID:Rvb2nZLf
>>441
エフラムのセンスが酷すぎてリンとエイリークがエフラムの私服買ってそうだなw
アイクとヘクトルの服はエリンシア姉さんが買ってそう
エリウッドは家計のことを気にしてしまむらでSALE品を…
444幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:25:16 ID:hUK7CS6o
>>425-427
リンwwwww
個人的にリンの「な、なんじゃこりゃああああぁぁーーーーーっっ!?」が好きだwww
リンは誤解される星の下に生まれてきたんだろうか、GJ!

>>441
兄さんww
シュールすぎる、いい絵でした!

>>417-421の続き投下します。
445幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:26:03 ID:hUK7CS6o
47

4 幼女を思う    みんな……それと俺はロリコンではない

エフラム 「…皆元気でやっているか?……サラ…風邪は引いていないか…?
      ミルラ…お姉ちゃんなんだからチキやファの面倒をよく見てやってくれ…頼むぞ…」

この胸に切なさが募る。これが寂しいということだろう。
エフラム 「…精神修行はしっかりやってきたつもりだが…俺も修行が足りんな…
      幼女を愛でる…守る…俺は常に幼女に何かを与える立場たれと思ってきたが、
      俺の保護欲や父性愛も幼女によって満たされていたのかもしれん…幼女…」
なぜだろう。幼女のことを思い起こすと安らぎ…心に優しい気持ちが満ちてくる。
言葉に言い表すのは難しいが…
眺めていた天井のシミがどことなく幼女に見えなくもない。
エフラム 「あのおさげはミルラか? その横のちっちゃいのはファに見えるな…一生懸命手を握ってる。
      そうだ、仲良くな…」

思わず言葉が漏れていたことにエフラムは気付いていない。
同室の悪党たちはドン引きしたのだった…
犯罪者A 「な…なんだアイツ…天井を眺めてブツブツ言ってるぞ?」
犯罪者B 「ここにゃあ性犯罪者も収容されてるけどよ…そん中でもレベル高そうな野郎だ…」
犯罪者C 「ロリコン怖えわ」
エフラム 「おいまて貴様」
犯罪者C 「うわっ!? 聞いてたのか!?」
エフラム 「ロリコン扱いはよく聞こえる。いいか、俺はロリコンではない。これは幼女への慈愛であり
      幼きものを守る信念だ」

その後はエフラムの幼女語りが3時間にわたって続いたのだった…
446幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:26:47 ID:hUK7CS6o
48

さて、当の幼女たちはどうしていたのだろうか?
ここ鉄血幼女守護同盟事務所の一室には幼女たちが集まっていた。
サラ  「まずはお集まりいただきありがとうね」

サラが一言挨拶を述べて一礼する。部屋にいるのは下記の面々である。
マンフロイの孫娘、小学生サラ 竜王家の孫娘、小学生ミルラ、チキ、幼稚園児ファ、
中学生アメリア 黒い牙の首領の娘、中学生ニノ グルニア家の令嬢、小学生ユミナ、

ユミナ  「オグマに頼まれて来てみたけれど…一体なんなの?」
ミルラ  「お兄ちゃん…オグマさんのお友達が捕まったのです。それをどうやって助けるために集まったのです」
チキ   「助けるー!」
ファ   「ファもー!」
サラ   「そういう事、今AKJでも調査を進めているそうだけど、私たちにも出来ることがあると思ってね。
      兄様の釈放を求める署名運動をしようと思うのよ」
ニノ   「あたしはエフラムさんって知らないんだけどなぁ…でもジャファルのお願いなら頑張るよ!」
ユミナ  「私のレスキューで助けたんじゃだめなの?」
サラ   「収容所は天井付MAPなのよ、それに脱獄になってしまうわ」

幼女がこれだけ集まると騒がしい。
隣室にまで声が響いてくる。
隣の部屋で仕事中のオグマは穏やかな瞳を扉に向けた。
オグマ  「ふふふ、やはり幼女は元気が一番だな」
ロイド  「まったくだ。しかしサラはなんだって幼女だけを集めたんだろうな?」

そう…この集まりはサラの企画だ。オグマたちも知り合いの幼女を出来るだけ呼んでほしいと言ってきた。
オグマ  「わからん…だがサラの言葉はエフラムの言葉だ。何か考えがあるのかもしれんな」
カナス  「そうですねぇ…あの娘は賢い娘ですから…」
ライナス 「そういやシャナン、あんたを慕う幼女…というより少女は呼ばなかったのか?」
シャナン 「うむ、中学校低学年が上限とサラに言われてな」
オグマ  「シャナンを慕う娘は年長の娘が多いからな」
ディーク 「俺はそのくらいの娘が好きだぜ!」
カナス  (確かラクチェたちって15〜6くらいですよね…この人たちの中では年長に分類されるんですねぇ…)
447幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:27:28 ID:hUK7CS6o
49

その後サラはオグマの引率を断り、幼女達だけで駅前通りまで繰り出した。
サラ   「それじゃあさっき説明したとおり署名は各自渡したノートに書いてもらって」
ユミナ  「それはいいんだけど…この箱なに?」
サラ   「ああ、それは募金箱よ。…まぁ兄様救出資金とでも思ってもらえばいいわ。
      500G以上いれた人には握手、1000G以上なら笑顔でお兄ちゃん…と呼んであげてね」
ニノ   「うん、頑張るよ!」
ユミナ  「なんかよくわからないけど…もうオグマったら! この私にこんな面倒な仕事をさせるなんていい度胸だわ!
      後でいっぱいコキつかってあげるんだからね!」
サラ   「あ、ユミナは別のセリフね。台本あるからこの通りにやって」
ユミナ  「どれ…なになに…虫けらをみるような目で『何よ!平民のクセに生意気だわ!』…こんなこと言っちゃっていいの?」
サラ   「いいのいいの。そういう需要があるんだから」
ユミナ  「?」
ミルラ  「それにしてもたくさん人がいるです。なんだかもう並んでるんですけど…きっとみんなお兄ちゃんを助けたいですね」
チキ   「助けるー」
ファ   「ファもー」
アメリア 「なんか…気のせいかもしれないけど…男の人ばっかりじゃない?」
サラ   「気のせいよ気のせい。さ、はじめましょ」
     (ネットで事前に情報流しといたとはいえ…よくまぁ集まったものね。ロリコンがこんなにいるとは思わなかったわ。
      ユミナたちには内緒にしといてよかったわ。ロリコンばかり集めたなんて知ったら気味悪がって手伝ってくれないだろうしね)

そう…サラは紋章町BBSのあるスレにてこれらの情報を伝えておいたのだ。
以下はサラの書き込みである。

499:助けて!名無しさん! 投稿日: 1002/3/21(土) 22:08:08 ID:yamiyoujyo
私からロリコンのみんなにお知らせ…

4月29日〜31日 13:30〜17:00 
バーハラ駅東口にて幼女握手会を開催するわ。
握手は500G、1000G出してくれたお兄ちゃんには幼女が「お兄ちゃん」と呼んでくれるわ。

ちなみに幼女の皆には署名活動と言いくるめてくるから署名もよろしく。
秘密厳守ね、秘密を漏らしたお兄ちゃんは屍竜の山に閉じ込めるからね。

なお参加幼女はT、F、Mのロリクートトリオ。
新人兵士のA嬢、GのY姫様、BFのNたん、そしてもちろん私。
それじゃあ奮って参加してね。

サラ  (あんな書き込みひとつで集まるなんてロリコンはヒマね…)
448幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:28:10 ID:hUK7CS6o
50

ロリコンたちは長蛇の列を成し、幼女たちと握手を交わしていく。ほとんどの者が1000Gを支払い、
なかには握手が終わると再び列の最後尾に並ぶ者すら入る。
ミルラ  「凄いです! あっというまに署名が集まるですよ!」
サラ   「これもみんな兄様を助けたいってことよ。さ、頑張りましょ」
     (ぶっちゃけると署名はついで、党の資金集めが主目的なんだけどね。
      これなら目標額を軽くオーバーしそうだわ)
チキ   「おかねいれてくれてありがとうお兄ちゃん♪」
ロリコンA「ムハーーーーーーち…ちきたん…ハァハァ…」
ユミナ  「ねぇ…これ本当にただの募金活動なの?」
サラ   「あら、並んでるわよ。待たせてはいけないわ」
ロリコンB「せ…1000G入れたよ…」
ユミナ  「ふ…フン! それっぱかしのはした金しか出せないなんて本当に甲斐性なしの平民ね!
      いっぺん死んだら?」
ロリコンB「は…ハァハァ……よ…幼女にののしられるのたまらん…」
アメリア 「あうー大勢と握手してたら手が汗ばんできたよう…ちょっと待って、今汗拭いちゃうから」
ロリコンC「待って! そのままでお願いします!」
アメリア 「え…でもベトベトするし…」
ロリコンC「それがいい…ハァハァ…」
アメリア (あぅぅ…気持ち悪い…でもこれも師匠を助けるためだもんね…)

幼女たちの自己犠牲(?)に満ちた奮闘の結果…
197万4500GをGETすることに成功した…

サラ   (これで党の資金難は一息つけるわね。党員を増やして活動を拡大できるわ)
449幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:29:21 ID:hUK7CS6o
51

壮麗なベグニオン様式の美術館に切なる音色が響き渡る。
タナス公オリヴァーは瞳を閉ざして弦が紡ぐ世界へと旅立っていた。
しばしの時が流れ……音色が終末を告げる。

オリヴァー 「ほほ、良哉良哉。誠、そなたの音色は麗しき美を生み出す」
エイリーク 「ええ…ありがとうございます」
オリヴァー 「だが…音色の奥には切なる悲しみが感じられよう…兄上が心配かね?」
エイリーク 「ふふ、オリヴァー様には隠し事はできませんね」
オリヴァー 「心配には及ぶまい。そなたの兄上は必ず元気に帰ってくるであろう。気丈に待つのじゃ。
       きっと小鳥の歌声は風にのって兄上のもとに届いておろう」
エイリーク 「オリヴァー様…ありがとうございます」

彼女は時折こうしてオリヴァーの美術館を訪れて美について学んでいる。
このところのヴァイオリンの音色には切ない気持ちが募るばかりだ。
特にエフラムの命が狙われていると知ってからはオリヴァーも無心ではいられない。

オリヴァー (ふむ…どうにかしてやりたいが…あのお方が手を打ってくれることを期待するしかなかろう。
       ワシは塀の外のことで動くしかあるまいな。元老党が美を失いつつある今、ワシも去就を定めねばならぬのだろうか…)

このときオリヴァーはエフラムの逮捕についてバルテロメ、ナーシェンらによる冤罪と考えていた。
証拠品の件を考えれば間違ってはいないのだが彼が故意に逮捕されたことまではオリヴァーは知らない。
450幼女の旗の下に:2010/04/28(水) 17:31:06 ID:hUK7CS6o
52

5月3日…今日もまた過酷な労働は続いていた。
ツルハシの音も高らかにエフラムは採掘作業に当たっている。
エフラム (くそ…中々チャンスはこないものだな…ターナに連絡を取るのも、開かずの間を調べるのも…)
苦々しい思いを岩に叩きつける。

岩が削れ落ちる。ダイナマイト等は反乱防止のために支給されず、人間がスコップを使って岩を除かねばならない。
大変な作業だ。あ、カシムが監視の目を逃れて岩陰で休んでいる。要領のいい男だ。
なんだかイライラする……やはり日々の収容所生活にストレスが溜まっているのだろうか…
幼女と会えないことが原因だろうか…

エフラム (いかん…思わずカシムを殴るところだった…いらんトラブルは避けねば…平常心平常心…)

ほぼ同刻…ターナは重大な決断を迫られることとなる。
ここは作業所の機材置き場……昼時間にキャスに声をかけられたターナはここでキャスから重大な話を持ちかけられる。
ターナ  「えーと…なんの用事?」
キャス  「最初に言っておくけど、愛の告白とかじゃないからね! 変な勘違いしないでよ!」
ターナ  「誰がするかい!?」
キャス  「なら…いいけどさ。ねぇアンタ私に協力しない?」
ターナ  「へ?」
キャス  「大きな声じゃ言えないけどね…ムショを抜けるのよ」
ターナ  「え…ええっ!? それって脱走…」
キャス  「シーーーッ!」
ターナ  「あ…ごめん」
キャス  「このケータイでさ。外部の子分(チャド)と連絡を取ってたのよ。
      内部にも協力者がいると私としちゃあやりやすいワケ」
ターナ  「実際可能なの?」
キャス  「私らは盗賊よ? やりようはあるわ。で、どうすんの?
      協力するならアンタも一緒に逃がしてあげるし……気は進まないけど…
      見返りにアンタのロリコン趣味に付き合ってやってもいいわ」
ターナ  「だから違うっつのに!」
キャス  「ま、しり込みするのはわかるし、すぐに実行できるわけじゃないから、返事は急がないわ。
      考えといて。ちなみに看守にチクッたら…それなりの報復はさせてもらう」
ターナ  「怖いこといわないでよっ!?」
キャス  「私らアウトローの世界じゃそれなりの仁義ってもんがあるでしょ。犯罪者同士」
ターナ  「私は冤罪なんだってば…ま、まぁ告げ口したりする気はないけど…」
キャス  「ならいいわ、それじゃあんまりここにいると怪しまれるかもしんないから私は行くね。
      返事は…そうね。3日後までにお願い。返事がない場合はこの話は無かったことにするわ」

身を翻して部屋を出て行くその背を眺めながらターナは頭を抱える。
ターナ  「うう…どうしよう…いまだにエフラムとは会えないし…
      キャスに協力する代わりに手を貸してもらおうかしら…でも脱走の片棒を担いだりしたら…
      あうあう……」

1 キャスに協力する    見返りにエフラムと会えるよう手を貸してもらう
2 キャスに協力する    見返りに逃がしてもらう
3 キャスに協力する    見返りにロリコ……はっ!? 私は今なにを考えたっ!?
                 駄目よ! それじゃあ本物の犯罪者になっちゃうじゃない!
4 キャスに協力しない   やっぱデメリットが大きいよね
5 床下の携帯を借用する 党の様子が気になるわ…電話してみよ
6 機材に悪戯する      あっ手が勝手に!?
7 床板を剥がす       携帯以外にもなんか隠してあったりして… 

続く

451の方に選択をお願いします 
451助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 17:52:16 ID:2biFmDFU
>>445-450
サラ様の黒さが素晴らしい、やっぱこうでないとな
7で頼む、一番先が読めない選択肢を選んでみる

あと、絵を描いた人の名誉の為に言うけど
>>441の絵は保管庫にあるやつだから描いたのは別の人ね
452助けて!名無しさん!:2010/04/28(水) 23:26:38 ID:V5X0PmAc
>>445-450
こういう黒キャラが策謀を張り巡らすのは大好きだ
っていうか紋章町のロリコン共自重しろwww

GJGJ!!
453助けて!名無しさん!:2010/04/29(木) 04:24:47 ID:1FQCUpM7
>>445-450
サラの黒さに戦慄した、でも自分の手も汚すあたりは流石というか
それも計算ずくなのか…

>>425-427の続き投下します、勢いだけで書いたので色々ひどいですがその辺はご勘弁
454妹の攻勢:2010/04/29(木) 04:28:05 ID:1FQCUpM7
「リン…」
「兄さん…いいの?私…妹なのに…」
「もう我慢できないんだ…リン…」
「駄目…兄さん…にいさぁん!」

「…っっ!?」
視界に入ったのは見慣れた自室の天井。次に周りに目をやると、同じく見慣れた自室であった。
兄の姿はどこにもない。それを確認したリンは、ようやく現状を把握した。
「…な、なんだ…夢か…びっくりした…」

(何であんな夢見るかなあ…最近何か調子悪い…変にエフラム兄さんのことばっかり考えてるし…)
あの手紙の事件から、リンは気がつくとエフラムの姿を目で追ったり、エフラムに声をかけるときに妙に緊張するようになっていた。
(体調も変なのよね…何かあんまりご飯食べる気しないし…)
食も明らかに細くなっている、現に目の前に並んでいる朝食にもほとんど手をつけていない。
「リン、どうかしたか?全然食べてないじゃないか」
「に、兄さん…別に…何でもないから」
隣に座るその問題の兄が、食事に手をつけないリンを心配して声を掛けてきた。
リンは何故か反射的に平静を装い、目をそらしてしまう。
(あーもう!何で私が兄さんのやることにいちいち反応しなくちゃいけないの!?全部兄さんのせい…)
「体調が悪いのか?顔が赤いぞ」
「え!?いや、全然平気だから!気にしないで!」
「風邪か?ほら…ちょっとこっちに…」
「いや大丈夫……っ!?」
こつん、と音がして二人の額が触れた。互いの吐息がかかる位の距離に二人の顔が近付く。
「やっぱり熱があるぞ…今日は休んだほうが…」
(兄さんの顔がこんな近く…いや何考えてんの私!?でも……こ、これはなんかマズイ!?)
「そいやぁ!!」
「うおああぁあ!?」
「このh(ry」
リンが気合の叫びと共に渾身のヘッドバットをエフラムにお見舞いした。まともに食らったエフラムは隣に座っていた
リーフを巻き込んで窓をぶち破り、庭まで吹き飛んで行った。ひどい有様です。
「ちょ!?リン姉さんいきなりどうしたの?」
「いや…急に頭突きの練習をしたくなって…」
「何!?いきなり格闘家になりたくなったの!?」
「いやその…あはは…」
家族の突っ込みに対して何も言えず、リンは乾いた笑いを浮かべるのだった。

「もう下校か…はあ…学校にいる間は考えなくて済んだんだけど…」
家に帰ればエフラムと顔を合わさなければならない。それは別に嫌ではない、むしろ歓迎…いや別に普通だしと自問自答を繰り返す。
(私はどうなんだろう…エフラム兄さんのこと嫌いなのかな…それとも好…っ…じゃなくて…だいたい何で私がこんな…
 これも全部兄さんのせい…あれ?)
視界の端に見覚えのある姿が入った、エフラムだ。どうやらエフラムも下校途中のようであった。
(兄さん…どうしよ…一緒に帰ろうって言おうかな…でも何か恥ずかしいし…ってなんで兄妹で一緒に帰るのを恥ずかしがらなきゃ
 いけないの!?でも……ん?)
エフラムの姿をよく見ると、彼の周りにたくさんの小さな人影が見えた。
(なんだろ…ちょっと気になる…)
455妹の攻勢:2010/04/29(木) 04:30:23 ID:1FQCUpM7
エフラムの周りの人影が何故か気になり、リンはエフラムの声が聞こえるギリギリまで隠れて接近してみることにした。
電柱や建物の陰に隠れ忍び寄る、足にはちょっとした自信があるのだ。
(ここまで近付けば声は聞こえるでしょ…さて……って…!?)
「お兄ちゃん、あそんで〜」
「こら、暴れるなって…」
(な、なにあれ…エフラム兄さんが幼女の集まりの中心に…)
幼稚園児位の歳の幼女がエフラムを囲み、彼にまとわりついている。エフラムはくっついてくる幼女を引っぺがすのに忙しそうだ。
「ほら、大人しくしろって…」
「お兄ちゃん、けっこんして〜」
「ああ、大人になったらな。だから大人しく…」
(な、なにあれ…なんで学校帰りに幼女に囲まれてんの?幼女を吸い寄せる波動でも出してんの?て言うか幼女と結婚とか
 普通に犯罪でしょうが!?いやいくらなんでもあれは本気じゃないだろうけど…でもこのままじゃいつ兄さんが犯罪に走るか…
 兄さんを幼女に取られるなんて嫌…いやいや身内から犯罪者を出すわけにはいかないわ!こ、ここは私が何とかしないと!)

「兄さん、ちょっといい?」
「ん…リンか?」
帰宅し、自室でくつろいでいたエフラムをリンが訪ねてきた。エフラムはリンが自分の部屋に来るとは珍しいなと思いつつもドアを開けた。
「それで、どうした?」
「実は…分からない問題があるんだけど…」
リンはそう言いつつ、自分の教科書とノートをエフラムに見せる。
「俺にか?エリウッドに頼んでくれ、その方がいいだろ?」
「今忙しいから駄目だって…だからお願い!」
「仕方ないな…期待するなよ?」
(よし…まずは一歩前進ね…作戦通りにやるのよ私…)
リンは心の中でガッツポーズを取り、エフラムの部屋に入る。勝負は始まったばかりだ。

「で?どの問題だ?」
部屋の中心に置いてある小さな机に教科書とノートを置き、二人は並んで座る。
「これなんだけど…」
「……っ?」
リンは問題を指すためにエフラムの側に体を近付けた。その際にリンの胸がエフラムの腕に押しつけられ、有り余る胸が歪に形を変えている。
「…リン、少し離れろ。その、胸がだな」
「私はここからが見やすいの、いいから早く教えて」
リンが急かすように体を揺らすと、むにゅむにゅとでも音を立てそうな勢いでリンの胸が踊る。
(どう?兄さん?幼女なんかよりよっぽどいいでしょ?…胸があってよかったなんて思ったのは初めてだわ…変に視線集めたり
 肩こりの原因にしかなってないんだから、こんなときくらい役に立ってもらうわよ私の胸!)

「リン…次は保健の勉強をやろうか」
「…え?」
「お前の体を使ってな…」
「に、兄さん…」
「まずお前の体をよく見せてくれ…」
「兄さん…駄目…」

(なんてことになったりして…って違う!これは兄さんのロリコン治療なんだから…でも少しくらい期待しても…)
「リン、できたぞ。これでいいか?」
「え!?あ…うん…ありがと」
「頭を使ったら変に汗かいたな…風呂に入ってくる」
気が付くと問題は既に解かれていた。どうやら妄想に浸っている間にそれなりに時間が経過していたらしい。
(し、しまったぁ!まさかこんなベタなミスを…仕方ない…次の作戦に賭けるしかないか…)
456妹の攻勢:2010/04/29(木) 04:32:30 ID:1FQCUpM7
「やっぱり水着にすればよかったかな…ううん、こういうのは徹底的にやらないと…」
リンは裸にバスタオルを巻いただけの姿で風呂場の前に立っていた。当然、ただ風呂に入る為ではない。
今、風呂には先客がいる。エフラムだ。どうやら一緒に入るつもりのようだ。
(ここで私が一緒に入って…『兄さん…背中流してあげる』なんて言って体を密着させたら…いくらロリコンでも何らかの反応は
 あるでしょ…そのまま野獣と化した兄さんに…なんてことになったりとか…)
都合のいい未来を想像して一人で顔を赤くして悶えるリン。ひとしきり妄想に浸った後、呼吸を整えて風呂場の戸に手をかける。
(よし、行こう…あ…でもよく考えるとこの歳で兄さんと一緒に風呂に入ろうとか言うのありえないかな…頭でも打ったのかとか
 思われたらどうしよ…でもここまで来たらもう引けないでしょ…でも…も、もう少し考えとくんだった…)
「入らないならどいてくれる?」
「…っ!?だ、誰?って…」
風呂場の前で考えを巡らせていたリンに、突然声が掛けられた。声のした方に目をやると、見覚えのある少女の姿があった。
「サラ…な、なんでここに?…て言うか、それなに?」
「何って、お風呂に入りに来たんだからこれでいいでしょ?あなただって同じ格好してるじゃない」
サラもリンと同じく、裸にバスタオルを巻いた格好をしていた。同じといっても、その姿の凹凸には随分と差があるが。
「ふうん…風呂に…って!?今エフラム兄さんが入ってるんだけど!?」
「だから来たんじゃない、じゃ、お先」
「あっ…ちょ!?」
慌てるリンを尻目に、サラは風呂場に入って行ってしまった。程なくして、中から二人の声が聞こえてくる。

「兄様…背中流してあげる…」
「サラ!?お前また…」
「前は水着だったけど、今日はタオルだけ…嬉しい?」
「嬉しくない、ほら、さっさと出ろ!」
「あ、そんなに乱暴にしないで…タオル落ちちゃう」
「…く…仕方ない、気が済んだら早く出るんだぞ」
「最初からそう言えばいいの、…前も洗ってあげようか?」
「いらん」
「…遠慮しなくていいのに」

(こ、これは完全に予想外だわ…まさかあの悪魔少女に先を越されているなんて…!しかも…また、って言ってたから
 しょっちゅう来てたりするの!?…こうなったら、あれで行くしか…)

現在の時刻は午前一時を回ったところである。家族のほとんどが寝静まった中、リンはエフラムの部屋の前に立っていた。
格好は、下着に大きめのシャツ一枚のみというほぼ半裸といっていいものである。
(やっぱこれはやりすぎかな…でもこれくらいじゃないと反応してくれないかも…よし、行くわよ…)
そっとドアノブに手をかけ、なるべく音を立てずに慎重に開ける。音を立てないように部屋に入り、同じく慎重にドアを閉める。
次にエフラムの様子を確認する、耳を澄ますと、規則的な寝息が聞こえる。どうやら熟睡しているようだ。
忍び足でベッドに近寄る。エフラムの寝顔が確認できる程度まで接近すると、深呼吸をして息を整える。
(…この格好で一緒に寝て、朝に目が覚めればいくら鈍感でロリコンな兄さんでも反応してくれるはず…と言うかこれで駄目なら
 もう何やっても駄目よね…兄さん…ロリコンを克服して…)
リンはごくり、と生唾を飲み込み、布団を捲る。緊張のためか、手が少し震えている。
「兄さん…一緒に…って…な、な、なにコレ!?」
「…あら、今日はよく会うじゃない?」
震える手で布団を捲ったリンの目に、信じがたい光景が映った。先ほどエフラムの入浴中に押し掛けてきた少女、サラが
エフラムの隣で丸まっていたのだ。あまりの事態に、リンは現在の状況も忘れて大声で捲し立てた。
「ちょっ!?なんでいるの!?今何時…じゃない!なんでここで寝てるの!?」
「何って…添い寝してあげてただけ、あなたも同じつもりじゃないの?」
「わ、私は…!そんなつもりじゃなくて…!」
「…静かにして、兄様が起き…」
「何だ…うるさ…!?お前ら!?な、何なんだ!?」
457妹の攻勢:2010/04/29(木) 04:33:46 ID:1FQCUpM7
「あ〜あ…起きちゃった」
「兄さんちょっと待ってて!今この子を帰すから!」
「…よくわからないけど、簡単には捕まらないから」
「あ!待ちなさい!」
「お前ら…ベッドの上で騒ぐなって…」
リンはサラを捕まえようと手を伸ばすが、サラは広いとは言えないベッドの上を器用に逃げ回る。それを追ってリンも
ベッドの上で暴れ回る。既に当初の目的は忘れてしまっているようだ。
「この…もう少し…!」
「だから騒ぐな…誰か起き…」
エフラムがそう言いかけた瞬間、部屋のドアが突然開け放たれた。
「ちょっと!静かにしなさい!みんな起きちゃうでしょ!お姉ちゃんも寝るんだか…ら…?」
戸を開けたミカヤの目に映ったのは、乱れたベッドの上で折り重なって横になっているリンとエフラム。
しかも、リンの方は何故か半裸な上に息が上がっている。
「あ、あなたたち…」
「いや…これは…誤解で…」
「そ、そうなの!ほら、サラも説明して…って、あれ…?」
部屋のどこを見ても、今まで追いまわしていたサラの姿が無い。
「え、あれ?なんで?」
「…逃げたな、あいつは捕まるような奴じゃないからな」
「…二人とも、そこに正座」
「「…はい」」
「…説明してもらいましょうか?場合によってはシグルドを起こすことも辞さないからね」
「う…わ、わかりました…」
ほぼ死刑宣告と言っていい言葉をさらりと言うミカヤに、リンは観念して全てを話すことに決めた。

「…なるほど、エフラムのロリコンを治したいと…」
「う、うん…最近兄さん変な活動始めちゃってるし…今日も学校帰りに幼女に囲まれてたし…本当になんとかしなきゃって思って…」
(俺はロリコンではないが…流石にここは黙っていた方がいいんだろうか…)
「…偉い!」
「「…は?」」
黙って話を聞いていたミカヤだったが、突如、そう叫んで顔を上げた。
「今までのリンなら『うわあ…また兄さんがロリコンっぷりを遺憾なく発揮してるわ…犯罪だけは起こさないでほしいけど…』とか考えて冷ややかに
 スルーしてたのに、まさか自分の体を犠牲にしてエフラムのロリコンを治そうだなんて…お姉ちゃん涙で前が見えないわ…」
(私ってそんな風に思われてたんだ…)
(やはり俺はロリコンだと思われていたのか…)
「わかったわ!リンの体を張ったロリコン治療を認めます!」
「「…え!?」」
姉からの辛辣な評価を受けて俯いていた二人だったが、姉の言葉を聞いて目を見開いた。
458妹の攻勢:2010/04/29(木) 04:35:15 ID:1FQCUpM7
「じゃあ…兄さんと一緒に寝てもいいの?」
「良し!多少過激なスキンシップも認めます!」
「た、多少ってどのくらい!?」
「それはリンの判断に任せるわ、エフラムが普通に同年代の子に興味を持てるようになるならなんでもいいから」
「う、うん…」
「じゃあエフラム!頑張ってロリコンを治すのよ!」
「いや、ちょっ…」
よくわからない内に自分に関する話を進められたエフラムは、ミカヤに説明を求めようとしたが、ミカヤは話がまとまったと
見るやそそくさと部屋を出て行った。後には妙に気まずい二人が残されてしまっていた。
「……………」
「…参ったな…どうしろって言うんだ…」
「…とりあえず…今日はもう寝よ?」
「寝るって…二人でか?」
「…うん」
「…分かった、姉上の言うことを無視するわけにもいかんしな。今日は仕方ないか…だが、俺はロリコンじゃないぞ」
そう言うとエフラムは、やれやれといった様子でベッドに入った。
「…ほら、入れ」
「ん…」
やや奥に詰めて寝ると、布団を捲り、リンを招き入れる。リンはやや気恥ずかしそうに布団に入ると、エフラムの側に体を寄せた。
「おい…あんまりくっつくな…」
「…だって、寄らないと狭いじゃない」
「…これはいつまでやるんだ?」
「…兄さんがロリコンじゃなくなるまで」
「じゃあ今日で終わりだな、俺はロリコンじゃないからな」
「嘘。私とこうしてて何も感じないならロリコンでしょ?しばらくはこのままね…」
(これは…どうすればいいんだ…退くも地獄、進むも地獄というやつか?だがこの場合何が退却で何が前進なんだ…わ、わからん…)
エフラムは、体に触れる妹の柔らかさに内心動揺しつつ、眠れない夜を過ごすのであった。

終わり
459助けて!名無しさん!:2010/04/29(木) 13:22:44 ID:K/V8twj4
>>454-458
リンがKINSHINに目覚めすぎだが私は一向に構わんッ!
なのでもっとよこしやがれお願いしますGJ
460助けて!名無しさん!:2010/04/29(木) 20:44:40 ID:7R5HDAYk
>>454-458
GJ!w

リンは支援的な意味でエフラムと相性最高なんだろうなw
エイリーク(妹)+ターナ(巨乳)+ラーチェル(ツンデレ)=リン
461助けて!名無しさん!:2010/04/29(木) 21:12:34 ID:FvYObxjt
>>460
足りないのはミルラのロリ成分だけですね、わかります
462助けて!名無しさん!:2010/04/29(木) 21:40:24 ID:+7pkFRJl
>>460ーーーーー!!!!!
463助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 04:42:03 ID:AJcv8nNK
>>462
なあ、分かるか?このこねる前のハンバーグみたいなのが>>460なんだぜ…?
464助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 05:27:07 ID:5aCHI3ij
FETVキターーーーー!!!
この連中のノリが大好きでっせ!

次のゲストはセティを呼んでやってくれ。
セティに愛の手を差し伸べてあげて!
465助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 10:41:09 ID:Lfpt2YRc
>>454-458
笑えるしGJ!なんだが、
ターナが「私だって出来るのに・・・」と言いたげな顔でそっち見てるぞ

そろそろ次スレだな
466助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:25:47 ID:jj1j37fl
>>451
保管庫見てきた。>>437をよく見れば以前に出た絵だってわかるよね。失礼しました。

>>454-458
リンwwwwwwww
いいね、このリンいい味が出てるwwww

しかしリンは疑惑も含めて百合、ショタ、KINSHIN(弟)、KINSHIN(兄)と一番カオス化してるなwww


FETVもGJ!
ここでネタを弄ってもらえるのが嬉しくてしょうがない♪
自分はネタを投下するようになったの昨年からだから、是非一度弄ってほしかったんです♪

>>445-450の続きを投下する前に次スレ立ててみます。
467助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 14:31:07 ID:jj1j37fl
立った。
容量微妙なので続きは向こうに投下します。
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1272605279/
468助けて!名無しさん!:2010/04/30(金) 18:33:08 ID:RTIH5r2T
>>467
スレ立て乙です!!
469助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 07:43:05 ID:o746UYbp
昔あった格ゲーネタ思い出したので…

初心者
マードック…強い・堅い・遅い。但しリーチが長く、見た目ほどスキは大きく無い。
ゼフィール…全距離万能型。スキは大きめだが火力が鬼。
ロイド…スピード型。クセが無く、パワーも平均的。
ヴァルター…リーチ・攻撃共に高めで使いやすい。ガードが少し不安。
デュッセル…堅い・強い・遅くない。リーチ以外は特に弱点がない。
リオン(魔)…超火力弾幕。ほぼ厨キャラ。

中級者
ナーシェン…体力吸収攻撃ができるが、他は並。
ゲイル…全距離型。投げ槍での攻撃は少々クセが強い。
ブルーニャ・ソーニャ・リムステラ…敵を凍らせてフルボッコ。
ブルが速、ソーが攻、リムが中間。みんな紙。
ライナス…パワー型カウンターキャラ。スピードが少し不安。
ブレンダン…随一のパワーを持つ投げキャラ。機動力の低さも随一。
ネルガル…ギルティ○アのエ○ィっぽい感じ。当たり判定がでかい。
グレン…随一の機動力で撹乱する。慣れない内はプレイヤーが撹乱される。
ケセルダ…近距離のみ。ハメると激強だが、弾幕を張られると死。
470助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 07:45:40 ID:o746UYbp
上級者
ウルスラ…弾幕キャラ。防御がかなり低く、火力も高くはない。
ジャファル…近距離スピード型。ってか某紙忍者。
セライナ…遠距離。弾幕といえるほどの画面制圧力はない。防御は普通。
アーヴ…中距離一撃型。火力は高いが他が低く、近距離には全く対応できない。
リオン…弾幕キャラ。攻撃力がアホみたいに低く、他も低め。(魔)になると別人のような高性能に。

まあなんだ、敵組織の幹部でやってみようかと思ったんだ。
「初心者」ってのは「初心者向け」って意味で。反省も後悔もしてない。
471助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 09:35:59 ID:qtvlQXc/
ユリウス様の為に埋めて差し上げますね♪
       .// : : : : : : : : : : : \ : : : : : : /: : : /: : ヽ
      〃 . : : : : : : : : : : : : : :.:〉⌒X∠ __/: : : : :.ハ
     ,′ : : : :/ . : : : : : : :_:/ : / i|ミ、 : : : : ¨ミ<: : :}
    .′: : : ::/. : : : : :.:.:./ {: :/  ト、 . : : : : : ミ、: `.く
     {. : : : : :′: : : : : 〃   V{  | \. : : :、:. : \ : :}
    人. : : : :{: : : : : { : {‐- _  ヽ ____.\: : \: : :ヽ'
     \. ::人: : : : :', :イト .ハ   ァテ‐< ト、: : :\: :',
       |\{: \ : : ∨{ ゞノ    辷ノ ` }: : |>┬ヽ.}
       |: : : : |: >‐/ '  ヽ          '| : :|_ノ  ノ
       |: : :_: |: : : ::{: :人  ` _ー  ___イ/ ::ノ」ト、_
        j: : :\ ̄ ̄ V : }\      >、/: :/<X>  ̄/
       /: : : : ::>┐ { .ソ  ー<}   |:{: ::{ U .:::::/
     / : : :./  .| (     __,,|   |:|: ::|   :::::∧
    ./: : : :.:/   /|      /⌒ノ  彡ノ :人 .:::::/⌒
472助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 09:42:20 ID:IP2GLRts
リーフ 「ひゃっほ〜471お持ち帰り〜♪」
473助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 12:43:14 ID:Z1rcnpCK
ビラク「ウホッ!なら俺はへっきゅんをテイクアウトするZE!!」

ヘクトル「却下!!キャッシュバックだ!!」つヴォルフバイル
474助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 13:33:48 ID:DNPrmzZf
ユリウス 「そこの葉っぱ…ちょっと頭冷やそうか…」
リーフ  「HAHAHAHAHA!!!ユリアとラナオウに挟まれて涙目のヘタレがいきがってるね!
      軽く料理してあげ……え…あれ?…アッーーコノヒトデナシー!」

みんな忘れがちだけど…ユリウスはユリア以外にはチートだよね。
ミレトスの時はラクチェでイジめたりしたもんだ。
475助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 14:05:54 ID:4Q0gzpXR
262 名前: 策謀の王子(フレリア) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:19:21 ID:5rVKK9zmO
いい加減ヒーニアスを口が悪いと勘違いしている奴うぜぇ
口悪くないし
シノン(笑)の方がよっぽど口が悪い

288 名前: 天かける王女(フレリア) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:28:40 ID:7IVIzaH5O
口が悪くなかったらなんなのよ

300 名前: 策謀の王子(フレリア) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:31:22 ID:5rVKK9zmO
>>288
実はいい人…かな?

俺はヒーニアスは強いなんて感情は抱かないけど時々必ず当たる攻撃に魅入られた

304 碧風の優王女(ルネス) sage New! 2007/10/05(金) 11:33:02 ID:sbJDr0Yw0
>>300
うわぁ・・・・

306 光の聖王女(ロストン) New! 2007/10/05(金) 11:33:57 ID:iPCnTysn0 BE:?-PLT(12012)
>>300
( ;∀;)・・・

311 碧空の勇王(ルネス) New! 2007/10/05(金) 11:34:55 ID:WlqsJhPc0
>>300
(ノ∀`)
476助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 19:36:27 ID:VYOqbtoe
         / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
        '           ヽ、
      /  i   ::i;;   i   :ヽ
     /;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
     |;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
     |::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|
     ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|
     ヾF"|            ト |
      丶;|、         ;;; |_/
       レ"二==--  --二二 | ヽ
      "| | Fリフ.ii   F-ソ ̄ | -|  埋めようかロシェ
      │ii|    ||       ii,,ソ
       ヾ|    |、      .,ノ
        |    ヾ=-     .|
        ト、  --=--    /| _、
    _  .,|;;"、  :::::::    , .|レ  ヽ
  /   ̄ ̄|  、     ..,   |  ,_」
  ト、 ヽ;;;;;;;;;|   、__ , '   ‖/:::::::::
  ::::::ヽ 丶;「|    \      ,,,| |
477助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 19:43:00 ID:VYOqbtoe
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
478助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 19:46:21 ID:VYOqbtoe
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
479助けて!名無しさん!:2010/05/01(土) 19:50:32 ID:VYOqbtoe
                     鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱
                 鬱鬱赤                        鬱鬱
               鬱赤                                鬱
             鬱赤                          光光      鬱
           鬱赤                            光光光      鬱
           鬱                                光光      鬱
         鬱赤                                            鬱
         鬱                赤                            鬱
       鬱赤              赤                              赤鬱
       鬱                                                  鬱
       鬱                    鬱鬱鬱鬱鬱                    鬱
       鬱  鬱鬱          鬱鬱赤      赤鬱                赤鬱
       鬱鬱赤僧鬱鬱      赤赤赤赤赤                      赤鬱
       鬱赤赤赤僧赤    赤鬱鬱鬱鬱鬱鬱              鬱鬱  赤鬱
       鬱僧鬱鬱鬱鬱赤  赤鬱  鬱鬱    赤          鬱赤赤鬱赤鬱
       鬱鬱  鬱鬱  鬱  赤僧僧赤赤赤赤            赤鬱赤鬱赤鬱
       鬱僧赤赤赤僧鬱    赤赤僧僧赤              鬱鬱赤鬱赤鬱鬱
       鬱    赤僧鬱赤      赤赤赤                赤赤鬱赤赤鬱空鬱
       鬱赤  赤赤鬱                        僧    鬱鬱赤赤赤鬱鬱空鬱
       鬱赤赤赤赤鬱      赤鬱            赤鬱    赤赤  赤赤鬱空鬱空鬱
       鬱赤赤赤赤鬱    鬱鬱赤鬱赤      赤鬱赤          赤赤鬱空鬱空鬱
       鬱赤赤赤赤鬱鬱鬱僧赤  赤鬱赤    鬱赤            赤赤鬱空鬱空空鬱
       鬱僧赤赤鬱赤赤赤赤      赤鬱    鬱赤            赤赤鬱空僧鬱空鬱
         鬱赤赤鬱赤鬱鬱鬱鬱鬱鬱赤鬱赤  鬱赤            赤鬱鬱空空鬱空空
         鬱赤赤鬱鬱赤        赤鬱赤鬱  僧        鬱  赤赤鬱鬱空空鬱空空
         鬱僧赤鬱赤赤鬱鬱鬱      赤鬱          赤鬱赤赤赤鬱鬱空空鬱空空
           鬱赤僧赤赤赤            僧        赤鬱赤赤赤鬱僧鬱空空鬱空空
           鬱赤  赤              赤        赤鬱鬱赤赤赤鬱僧鬱空空空鬱空
             鬱                          赤鬱鬱赤赤赤赤鬱僧鬱空空僧鬱空
             鬱赤                    赤赤鬱鬱鬱赤赤赤鬱僧僧鬱空空僧鬱空
               鬱赤                赤赤鬱鬱鬱赤赤赤赤鬱僧鬱僧空空僧鬱空
                 鬱赤赤赤赤赤赤赤鬱鬱鬱鬱鬱赤赤赤赤鬱僧僧鬱僧空空僧鬱空
               鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱赤赤赤赤鬱空僧鬱僧僧空空僧鬱空
           鬱鬱僧僧僧鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱赤赤赤赤鬱空僧僧鬱僧空空僧僧鬱空
         鬱空空僧僧僧鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱赤赤赤赤赤鬱空空僧鬱僧僧空空僧僧鬱空
       鬱空空空僧僧鬱鬱鬱赤赤赤赤赤赤赤赤鬱鬱空空空僧鬱僧空空空僧僧鬱空
     鬱空空空僧僧鬱鬱僧鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱空空空空僧僧鬱僧空空僧僧僧鬱空
     鬱空空空僧僧鬱鬱僧僧僧空空空空空空空空空空僧僧鬱僧僧空空僧僧僧鬱空
   鬱空空空僧僧鬱僧鬱僧僧僧僧僧空空空空空空僧僧僧鬱僧僧空空空僧僧僧鬱空
   鬱空僧僧僧僧鬱僧鬱鬱僧僧僧僧僧僧僧僧僧僧僧僧鬱僧僧空空空空僧僧鬱空空
 鬱空空空僧僧僧鬱僧僧鬱僧僧僧僧僧僧僧僧僧僧僧鬱僧僧空空空空空僧僧鬱空空
 鬱空僧空僧僧僧鬱僧僧空鬱僧僧僧僧僧僧僧僧鬱鬱僧僧空空空僧空僧僧僧鬱空空
 鬱空僧空僧僧僧鬱僧僧空鬱僧僧僧僧僧鬱鬱鬱鬱僧空空空空僧僧空僧僧鬱空空空
 鬱僧僧空僧僧僧鬱僧僧空空鬱鬱鬱鬱鬱僧僧僧空空空空空僧僧空僧僧僧鬱空空僧
 鬱僧僧空空僧僧鬱僧僧僧空空空空空空空空空空空僧僧僧空空僧僧僧鬱空空空僧
 鬱僧僧空空僧僧鬱僧僧僧僧僧僧空空空空空僧僧僧僧僧空空僧僧僧僧鬱空空僧僧
480助けて!名無しさん!
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::