歴代FE主人公が兄弟だったら 23章

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1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という
前提で彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1258201808/

関連スレ
※ シャア板スレは落ちた様なので、ココでは省略
※ ジョジョスレも落ちた様なので、ココでは省略

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 14:28:47 ID:tVczRff6
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切し、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 フロリーナを気にかけてるがその度にリンに斬られる。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコにする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。幼馴染、ツンデレ、電波、ツインポニテな四人娘に引っ張り回されている。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 14:29:54 ID:tVczRff6
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、 ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【マリク】【シーダ】
マルスの幼馴染にして、最も信頼する片腕(マリク)と大事なガールフレンド(シーダ)。

【ラナ】
「ラナオウ」の異名をもつ最凶シスター。しかし、セリスの前では恋する乙女であり、
ユリアの宿命のライバル。暁流杖術の使い手。

【ナンナ】【サラ】【ミランダ】【ティニー】
リーフを振り回す四人娘。リーフの事が好きだが、いぢめるのも好き。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ボーレ】
豆腐を愛する商店街の豆腐屋さん、ヨウカンマンもどきなマスコットキャラクターがいる。守備が低い。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る

【サザ&漆黒の騎士】
 ∧_∧
 ( ・ω・)=つ≡つ <ミカヤは俺が守る 『瞬殺』
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪
  サザ

 ∧_∧    ∧_∧
;(д(⊂=⊂≡(・ω・ ) <身の程をわきまえよ 『月光』
 (っ ⊂=⊂≡  ⊂)
 /   )    (    \
 ( / ̄∪    ∪ ̄\)
  サザ    しっこく

【涙目グリーンの居酒屋】
ネタキャラ扱いされている緑髪キャラの憩いの場。
常連は主にウォルト、サザ、セシリア、アーダン、セティ等である。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵
4助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 14:31:11 ID:tVczRff6
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆  
. ノ___r T !  ゝ 
i_/、」 ~~
5助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 14:33:59 ID:tVczRff6
テンプレに関してだけど、エフラムのところは最近のサラとの絡みを考えて
ちょっとだけ変更
連投規制に関してはテンプレに加えるべきだという意見があったけど
俺は余り詳しくないので、詳しい方に補足をお願いしたいと思います
6ジャファル:2010/01/02(土) 15:13:43 ID:jpX29WV9
…連投規制は連続でレスする行為を規制する為のものだ(※本来は連投荒らし対策)
…内容は普通でも、連続でレスすれば反応する…大体6〜8連続レス後に起きる
……回避したいなら、時間を空けてレスだ
…ネタをまとめて投下するのは大事だが、気をつけろ

>>1
7助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 15:39:32 ID:smRyCKql
ジャファル乙!
8運命に翻弄される巫女1:2010/01/02(土) 19:52:00 ID:4GGjV6cz
レイドリック「新スレになったのだ、我等の活動も華々しくしなければなるまい
       始めよければ全てよし、目的をしっかり定め活動の活発化を行う。
       というわけだが、我等テロ集団ベルクローゼンの最大の敵、それは兄弟家」
ブラムセル「その意見は同意だが今更何を言っているのだ」
レイドリック「仮面の騎士などはルネス学園に行かない限りは出てこない。
       しかしあの兄弟家は、特に長男シグルドには散々我等の野望の邪魔をされている」
ブラムセル「前置きは良いから早く本題を言え」
レイドリック「うむ。ワシの新たなる策だが、シグルドには想いを寄せている奴が居る」
ブラムセル「ほう、それで」
レイドリック「そのシグルドが想いを寄せている相手を人質に取って脅迫をすれば、
       シグルドに邪魔をされることもなくなるだろう」
ブラムセル「なるほど、単純だが効果の高い手段だ。
       それでシグルドの想い人の情報とはどのような物だ?」
レイドリック「うむ、名前はディアドラ。
       髪はスミレ色のウェーブ 瞳は髪と同じ色 巫女の様で神秘的な雰囲気を持つ女性だ」
ブラムセル「美人なのか?」
レイドリック「聞くところによるかなりのものらしい」
ブラムセル「それはさらい甲斐のある獲物だ、よし我等テロ集団ベルクローゼンの総力を使い
       そのディアドラという女性を捕まえるぞ」
レイドリック「これでシグルドも最後だな、フハハハハハ」

━━━━━━━━━━━それから数日後━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブラムセル「例のディアドラという女性を捕まえてきたぞ」
****ラ「放しなさい、このケダモノ」
レイドリック「ほう、こいつがディアドラか。確かに聞いていた外見と一致する」
ブラムセル「だがレイドリックよ、一つ疑問があるのが」
レイドリック「貴様もか」
ブラムセル「あぁ、兄弟家のエフラムはロリコンだ。
       しかしシグルドがロリコンという話は聞いたことが無いのだが」
レイドリック「ワシも聞いたことは無い・・・・
       しかし言われている外見と同じ特徴をしているから間違いでは無い筈」
ブラムセル「とにかくこれでシグルドも最後だ、待っているがいい」
****ラ「へぇ、あなた達はディアドラと私を間違えたってわけね」
ロープで捕まえられていたと思われていた女性が、ロープをあっさりとほどく
ブラムセル「バ、バカな。俺はしっかりとロープで縛っていたはず」
サラ    「最近面白いことが無いので少し付き合ってみれば、こんなことか。
       つまらないわね、すぐに終わらせるわ」
レイドリック達を横目に見ながら、サラの手の上に集まる巨大な火球
レイドリック「ベルド司教・・・たのむ・・・ワシはまだ死にたくない・・・」
次の瞬間、テロ集団ベルクローゼン支部は消滅した
サラ    「ベルドねぇ、またお仕置きが必要ね♪」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エレン   「レナさん、入院していたロプトの皆さんを知りませんか?」
レナ    「いえ分かりませんが、いったいどうなされたのでしょう」
エレン   「つい先ほどまで部屋で安静していた筈のロプトの皆さんが居ないのです」
レナ    「皆さん絶対安静のはずですのに、どうしてしまったのでしょう。探しませんと」
9運命に翻弄される巫女2:2010/01/02(土) 19:53:56 ID:4GGjV6cz
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エリンシア「アイク、どうしたのです?」
アイク   「姉さんか。ロプトの団体はこれから肉体派にでも生まれ変わるのか、と思ってな」
エリンシア「肉体派ですか、ガチムチ集団楽しみですわ♪ でも何故」
アイク   「さっきロプトの団体がダッシュで駆け抜けていくのを見た。
       あの速さは俺を上回っている、俺もまだまだ未熟だと言うことを思い知らされた」
エリンシア「ますます期待ですわ♪ KINNNIKU KINNNIKU」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その頃、酸欠寸前で死にそうになっているロプトの皆さん
マンフロイ 「ベル・・ベルド・・・こ、ここは・・・・ど、どこじゃ・・・・・」
ベルド   「ゼハー・・・こ、ここは・・・イ・イー・・・イード砂漠の・・・て・手前です・・・」
サンディマ 「ハヒー・・せ・正か・正確には・バーハラの・・・峡谷・・・・です・・・・」
マンフロイ 「ベルド・・・・き・貴様は!! ク・・クビじゃ!ワ・・ワシまで・・・巻き込む・・・な」
ラインコック「と・・・ところで・・・マン・・フロイ・・様・・・やけに・・・・暑く・・ないですか・・・ヒィ」
マンフロイ 「そりゃ・・・砂漠・・・の側じゃ・・・暑いに・・・決まって・・・・いるじゃろ・・・・」
アルファン 「マ・・フロイ・・様・・・・空に・・・太陽が・・・2個・・見え・・・ます・・・ゼーハー」
マンフロイ 「そ・・それは・・げ・・幻覚じゃろう・・・ワシにも・・・見える・・がな・・ハーハー」
ベルド   「凄い・・太陽・・ですねぇ・・ファラ・・フレイム・・やフォル・・ブレイズ・・あたり・ですかね」
マンフロイ 「ハハ・・ハ・・あれ・は・・ただの・・・ファ・・ファイアー・・・・じゃ・・・・
       わ・・我が・・孫娘・・・ながら・・・桁・・・外れ・・に・・おそ・恐ろしい・・・ゼーハー」
 
  「「「「「ウギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」       

後日。
テレビに一つのニュースが流れた。
イード砂漠の手前バーハラにて、ロプトゥスの関係者全員が全身大火傷を負い入院した
被害者は全員「○○様、お許しを。私ではなく○○○のせいです」と
うなされており事情を聞ける状態ではない と
アイクは小首を傾げ「俺がロプトの面々を見かけた時ではないか」と話し
マルスは「シグルド兄さんが居たら大変嫌がるニュースだった」と答えるなど
何時もと変わらない兄弟家の食事風景だった。

唯一つ食事中だと言うのに、サラがリーフの膝の上に乗り
「私は普通に生きていたくても、周囲がそして運命がそれを許してくれない。
 だから、私がボンキュボンになったらしっかり囲ってね」と言っている光景さえなければ

さらに後日
先日の件でサラ以外の取り巻きにボコボコにされているリーフの姿があったが
これは日常の出来事のため、特に語ることでもないだろう。

リーフ「こんな日常はイヤだ〜」

終わり
10助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 20:36:12 ID:zvOcrfOG
>>8-9
新スレ早々乙!
家出し過ぎだベルクローゼンw サラも加減したれw
つーかそこに座られたらリーフ飯食えないだろww

>>5
前スレ>>587-597の投稿時刻を見ると、10レス目まではほぼ連投だが
11レス目で一時間空いてた。目安になるんじゃないかと
11助けて!名無しさん!:2010/01/02(土) 23:51:13 ID:cVVuR4rK
新スレ乙。しかしサラ様無双ですな。
ユリウス「よかった。葉っぱに押しつけて。婿候補として俺もありだとしても、ちとしんどい 」
ニルス「そのぶん、ユリアとラナオウにボコられてるけどね」
12助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 10:25:38 ID:o29ifxZ6
>>1

前スレ埋めんといかんなぁ
13助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 12:50:23 ID:CGOyZ25p
前スレ>>581-583の続きいきます。

リーフ「自分が描かれたBL18禁同人誌を売るってなにその羞恥プレイ!?
    どうしてこうなった」
ナンナ「ティニーのためですよリーフ様、さ、私たちも手伝うから頑張りましょう!」
   (リーフ様とエフラムさんのイケない本をご本人が売る…なんて倒錯した世界でしょうハァハァ)
ミランダ「ナンナ…やけにはりきってるわね…」
サラ「こういうお耽美もの大好きだものね。やっぱりあの人の妹だわ」
ティニー「ぽー………」
ミランダ「…というわけで空いてる教室に机を並べて販売ブースを作ったわ」
ナンナ「学校の女子達にメモを回して宣伝しておきました。
    やっぱり需要は女の子ばかりでしょうし」
サラ「後は先生たちにバレる前にサバいて全力で脱出ね」
リーフ「え…ちょっ!? なんでこんなに手際がいいのさ!?
    てゆうか僕いらなくない!?
ナンナ「リーフ様には売り子をしてもらいます。いいですね?」
   (カリスマ)
リーフ「わ…わかったよ」
ミランダ「……なんだかんだでナンナがリーダーシップとるとうまくまとまるわね」
サラ「さすがカリスマ」
ティニー「は………販売…ブース…売らなきゃ……スケブ描かなきゃ……」
ミランダ「ティニー!? ティニーは休んでていいのよ!?」
ティニー「ああ……押し合いへしあう人ごみが……ポニテほどけちゃった…」
ミランダ「ほどけてないほどけてない…さ、保健室連れてってあげるから少し休みなさい」


リーフ「……とゆーわけで放課後になったけど…」
サラ「そうね、ナンナとミランダは各クラスを回って宣伝してるわ。
   私は列の整理をやるから売り子を頑張ってね」
リーフ「や…やだなぁ…そんなに並ぶほど来ないよ…
    大体僕とエフラム兄さんの絡みなんかみたって面白くもなんとも……」
パティ「あ、やってるやってる! 一冊ちょーだい♪」
リーフ「え、ちょっ!?」
サラ「ほらリーフ」
リーフ「…一冊200Gね…」
パティ「ほい♪」
リーフ「毎度……ってなんで僕らのそんな本が欲しいのさ!?」
パティ「なんでって売ってるのはそっちじゃん」
リーフ「そ…そりゃそーだけどこれはやむをえず…」
パティ「だってさー兄弟のドロドロした愛憎劇なんて、なんかこう…きゃーっ♪
    ってなわけよ」
リーフ「…わかったような、わからんような」
シャニー「次は私ね、はい200G♪」
リーフ「え、君の好みはロイじゃ!?」
シャニー「そうだけど、本やドラマは別腹でしょ」
14助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 12:51:06 ID:CGOyZ25p
サラ「はじまったわね、はいはい2列に並んでね」
リーフ「どうしてこうなったどうしてこうなった」
サラ「珍しいことしてる好奇心ってのもあるけど…女の子は禁断の愛に弱いものよ」
リーフ「知りたくなかったそんな世界」
マリーシア「わ、凄い、わ、わ……」
リーフ「買ったその場で捲らないで!? ページと僕を見比べないで!?」
マーシャ「きゃあ大胆♪ リーフ君がエフラムさんのうなじに…」
リーフ「はいそこ、大きな声で内容を読まない!!!」
リリーナ「きょ…兄弟家では日夜こんなことが……ハァハァ」
リーフ「フィクションだから! 実話じゃないから!」
デイジー「リーフ君…へぇ…フフ♪」
リーフ「きゃーーーーーー!!!!!
    そんな目で僕を見ないで!」
サラ「ふふふ、リーフ恥ずかしそう」
カリン「ねぇねぇこれってリーフ君が描いたの?」
リーフ「だ・ん・じ・て・ち・が・い・ま・す・!」


ニノ「…なんだろ? 空き教室に人が集まってる」
ジャファル(…シュタッ)
     「ニノ、習い事の時間だ」
ニノ「え、もうそんな時間? いかなきゃ!」
ジャファル(危ない危ない…純粋なニノにあんなものは見せられん…)

マナ「あぅあぅあぅ///////////」
リーフ「真っ赤になりながらもしっかり読まない! …せめて家帰ってから読んで…orz」
マリア「ね、ね、2冊頂戴!」
リーフ「はい400G…って君は初等部でしょ! こんなもの見ちゃいけません!」
マリア「えーなんでー? さっきから買ってるのは未成年ばっかりじゃない」
リーフ「そ、それはグレーゾーンだってサラが…とにかくなんでもへったくれもありません、駄目!」
マリア「ぶ〜〜…リーフ先輩だって未成年のくせにいつも本屋でエロ本買ってるじゃない」
リーフ「見られてた!? ああああれは思春期の少年の心の拠り所というか…でも君は僕よりずっと年下でしょ!とにかく駄目!」
マリア「ケチー」
サラ「女の子は男の子より成長が早いものよ、こーゆーことに興味が沸くのも無理ないわ」
リーフ「君が言うと妙に納得するよ…」
レックス「うほっ一冊くれ…ハァハァソウルブラザー」
リーフ「イヤァァァァァァー!!!!!」
サラ「お客さんよ、えり好みはよくないわ」
リーフ「ははははい…200Gね」
レックス「ちょうど札しかないんだ。お釣りをくれ」
リーフ「じゃあ800Gのお釣り…って、お釣りを渡す手をベタベタ触らないでっ!?」
レックス「ハァハァ」
リーフ「ぎゃああああああ、ここは販売ブースです! ハッテン場じゃありません!」
15助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 12:52:06 ID:CGOyZ25p
サラ「…半分くらい売れたね」
リーフ「僕の心の中の大切な何かと引き換えにね…orz」
ナンナ「でもまだ400部近くあります」
ミランダ「どうすんのよ…」
ティニー「ぽー………」

ナンナ「そろそろ教師たちに見つかります、場所を変えましょう」
リーフ「どこにさ?」
ナンナ「もちろん需要のある場所ですよ、サラ、ワープ!」
サラ「はいはい了解」

ナンナ「…というわけでやってきましたオフィス街の公園」
ミランダ「仕事帰りのOLがターゲットってわけね」
リーフ「お、OLのおねいさんハァハァ…っておねいさんにこんなもの僕売れないよ!?」
ナンナ「ティニーのためです、さっさと用意しなさい!」
リーフ「うう…ひどいやひどいや…」
   (ゴザを敷いて準備)
サラ「無許可の販売だから、お巡りさんが来たらワープで脱出ね」
ミランダ「なんかそんなんばっかりね…」
ティニー「ぽー……ゲリラ同人……」

ナンナ「同人サークル、ツインポニテの新作でーす!」
ミランダ「どーぞお手に取ってごらんくださーい!」
アマルダ「あら、なにかしら?」
    (一冊手にとってパラパラ)
リーフ「ああああああ…おねいさんに僕のあんな恥ずかしい姿が…もうお婿にいけない…」
アマルダ「………こ、これは…なかなか…」
リーフ「お、おねいさんがページをめくりながら僕のほうをチラチラ見てる…
    なんだろうこの気持ち……はっ!? ひょっとして僕は今、快感を感じている!?」
アマルダ「…い、一冊もらうわ」
リーフ「あ、ありがとうございます…ハァハァ」
   (羞恥プレイたまんねぇ……おねいさんが僕のそんな破廉恥な本を読んでる…新たな世界に目覚めそうだ…)
ミネルバ「ほぅ……兄弟ものか…」
リーフ「お、お釣りもありますので札でも結構です」
   (お、おねいさんと手と手をとって…ハァハァ)
サラ「後で死刑ね」
ソニア「姉さんたちと読みましょ」
リーフ「お、お姉さんたちが…ハァハァ」
ミレディ「こらー! 無許可での路上販売は認められていない!」
ナンナ「お回りさんよ!?撤収よサラ!」
リーフ「あ、ちょっと!? ミレディおねいさんにも、僕の赤裸々な姿を見てもらわなきゃ!」
ミランダ「正気に戻りなさい、このアホタレ!」
ティニー「売れ……売れた……ぽー………」
サラ「そーれワープ」


ナンナ「ふう…危なかった…」
ミランダ「あとどれくらいあるの?」
リーフ「200かな…それはそうと全部持つの重いよ、手伝ってよみんな」
サラ「男の子でしょリーフ、レディーは重たいものなんて持たないのよ」


あとちょっとだけ続きます
16助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 18:13:46 ID:jcrFPQ+g
>>13-15
混沌としすぎwwwwこれは酷い有様ですwwww
>>6といいこのネタといいジャファルはGJだなww
GJ!

続きは期待して…いや、何か期待したらダメだwwww
17助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 19:53:32 ID:xPV8VjD9
マルス兄さんとミルラの反応が怖いぜGJ!
18助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:35:59 ID:sdYMyrkP
 はじめに言います。ごめんなさい。


 
 お気に入りの喫茶店。円形のテーブルの上には白のカップが三杯。
 席に備え付けられた椅子は四脚。腰掛けているのは三人。金と茶と銀の髪の女性。

「サラはどうしたの?」
 銀の髪の女の子が二人に尋ねた。
 二人は顔を見合わせて首を傾げた。ティニーも解らないの?と付け加えて。
「きっとあの子の事だからすぐ来るわよ。」
 茶色の髪の女の子。ミランダがカップに手をつけながら答えた。
「サラの分も注文してあげましょう。」
 付け加えるのはナンナ。紅茶の入ったカップの取っ手をなぞりながら。
 あの子のお気に入りは濃い目に入れたココア。


 名物四人娘の作戦(何の?)会議場でもあるこの喫茶店、名前は『Creamia』(クリーミア)。ある財閥が出資元。
 店主のユリシーズさんと、兄弟家の次女の親友ルキノさんとその弟のジョフレさんで基本構成されている高級感たっぷりなお店。
 であるのにもかかわらず、価格はお手ごろで学生たちの憩いの場としてマケドナルドに匹敵する人気がある。
 また、先述のとおり、ルキノさんの親友という事で兄弟家のエリンシアさんが臨時でお手伝いをしに来るときもあり、
 その時は『クィーンズデイ』とされユリシーズさんとルキノさんとジョフレさんのテンションがやたら上がって頼んだ覚えのない物までサービスとして運ばれてくる事もある。
 サラはここがお気に入りでミランダやティニーを、ワープ→♪→ワープで強制的に付き合わせたり、私と二人できたりしたっけ。


「最近、リーフのお兄様にお熱みたいだし、今頃もエフラムさんの所じゃないの?」
 カップに口をあてた後、ミランダ。心なしか少し不貞腐れたようにもみえる。
 彼女のカップにはブラックコーヒー。砂糖、クリームを入れないのは彼女のポリシー。
「どうしたの?ミランダ。ちょっと怒ってる?…もしかしてコーヒー苦かったとか?」
 クスクスと笑いながら悪戯少女のように片目を瞑ってティニー。
「…そんなんじゃないわよ。ただ…。」
 …ただ、あれだけ一緒になっていぢめたり、気になったりしていたリーフをほおっておくのは、複雑な感情を抱かずにいられない。そう続けた彼女はカップの中身を一気にあおった。苦味からかそれとも別の何かからか、顔をしかめるミランダ。
「サラがエフラムさんと仲良しなのは喜ばしい事。あの子が安らげる場所が増える事は私も嬉しい。…今はエフラムさんにべったりで寂しい気もするけどね。」
 ミランダとは別の意味で複雑そうな表情をしているであろう私。私の知る限りでは、サラが懐いているのはリーフ様やエフラムさんを除くと私くらいだから。
 エフラムさんの包容力、リーフ様の寛容力…、敵わないなぁ…。
「「…はぁ。」」
 溜息が重なる私とミランダ。
19助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:37:08 ID:sdYMyrkP
>18の続き

「はっ!もしかして!!」

 突然のティニーの声に顔を上げる。
 特徴的なツインテールが重力に逆らって天を指している。彼女が何かを閃くと、そのひらめきの度合いに応じて髪がこのようになる。
 電気的な何かだと思うが詳しくは知らないし聞かない。多分、遺伝。ううん、しらないけれどきっとそう。
 ともかく、こうなった時のティニーの冴えは凄まじい。メモ帳を取り出し迅雷の如くに何かを書していく姿は鬼気迫るものすらある。
 はじめて見た時は驚いたけれど、今となっては慣れた物だから驚いたりはしない。

 …だけれど、今回はメモ帳は取り出さずに落ち着きを取り戻した後に口を開いた。
「サラ…エフラム…結婚…、後は解るわよね?」
「解らないわよ!あえて解ることを言うなら、神竜の暴走で町が、酷い有様です、になるくらいしか。」
 確かに、ミランダの言うとおり、ミルラちゃんが恐ろしく暴走するのは間違い無いだろうけれど、そういう事じゃないのだろうな。ティニーが言いたいことはきっと違う。


「だから、サラがリーフ様の義姉様になるって事!!つまりサラは兄弟家ダブルスコア(二人攻略)をやってのけられる可能性があると言う事なのよ!!!!」


「「「「な、なんですってーーー!!!」」」」

 あれ?なんだか私達の席の周り凄く人イッパイ。意外にも皆さん、ノリが良くてビックリです。
「それはよろしいのですが、ティニー。音量下げようよ。恥ずかしいよ。」
 その言葉でティニーのツインテールが元に戻り、回りの人が席に戻った。

「それに、仮にサラがエフラムさんと結ばれてリーフ様の義姉様になったとしても大丈夫。」
「「どういうことなの?」」
 はもる二人に思わず微笑み答えた。
「サラはおねえさんにはなれないの。」
「ナンナ、変よそれ。義姉様になる話が前提でしょ?」
 間髪いれずにミランダ。
「そうよ。義姉様になれてもね、おねえさんにはなれないの。」
 変わらず答える私に二人とも訳がわからないと首を傾げる。
「つまり、形式的にお姉さんになった所でダメってこと?」
 思った事を口にしてみたという風にティニー。
「そういう事になるかな。リーフ様が言うお姉さんって言うのはね、内面からお姉さんじゃないとダメなの。」
 高らかに二人に伝えた。根拠は今までリーフ様の傍でずっと観察してきた私。
「ぐぅ…あいつ無駄にハードル高いわね…リーフ学権威のナンナが苦戦するわけね。」
 ミランダの何気ない一言で顔が真っ赤になるけれど取り乱さずに続ける。
「ちょっと実験しますから、兄弟家に行きましょう。」

 会計をしようとレジまで行くと、兄弟家に行く事を聞いていたらしいルキノさんに“エリンシア様に渡して”と小包とテイクアウト用の容器に新しいココアを入れなおして持たせてくれた。ついでに紅茶も1カップテイクアウトしておいた。
20助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:41:25 ID:sdYMyrkP
>19の続き

「ちょっと待っていてね。」
 そう二人に言い残しリワープ。向かった先は

「ナンナ、どうかしたの?」
「姉様、お願いがあるの。」
 ラケシス姉様の所。
「何かしら?ナンナの為ならお姉ちゃん頑張っちゃうわよ。」
「お姉様のお洋服かりてもいいかしら?」
 頷き、悶絶しながら服を脱ぎだす姉様は放置して姉様のいつもの服を借りてリワープ。
「…ナンナ、ノー突っ込みでリワープだなんて酷すぎるわ…。…あれは何かしら。」
 ナンナがリワープした所に可愛らしい紙袋。中にはテイクアウト用の容器に入った紅茶とカード。
『ラケシス姉様、ゴメンネ。どうしても急いでいたから。ここの紅茶美味しいから飲んでお仕事頑張って。今度お店にも一緒に行こうね。〜ナンナ〜』
 その日、ノディオン家、ラケシスの執務室からは彼女の感涙の声が響き渡ったらしい。

「お待たせしました。」
「あ。会長。」
「あ、ナンナのお姉様。」
 着替えた私。私と姉様は体の一部分と性格を除けばそっくりだから二人の反応は無理もないかもしれない。
「ラケシス姉様の格好をしていますがナンナです。それでは、兄弟家に行きましょう。」
 よく解らないといった風の二人。ともかくついて来て。

 ピンポーン♪

 軽快になる呼び鈴。出迎えるのは
「あらあら?ラケシスさんとミランダちゃんとティニーちゃんね。いらっしゃい。」
 女王様。次女エリンシアさん。
「…これ、この子達と喫茶店に行って。…ルキノさんだったかしら?彼女から貴女にって。」
 私の方を見るミランダとティニー。姉妹だからできる姉様の立ち振る舞いと声色。
「まあまあ!ルキノったら…。では皆さん、わざわざこれを届けに?」
 困ったような、申し訳なさそうな表情で問いかけるエリンシアさん。
「いえ、ついでみたいなものだから気にしないで。リーフさ…君と、この子達のお友達…サラちゃん、居ないかしら?」
 笑顔で答えて用件を伝える。
「ええ、リーフちゃんはまだですがサラちゃんは家の中ですわ。三人ともお上がりになってくださいな。」
 一礼し、家に上がる私達。
 案内されたのは大きなリビング。大きなテーブルに沢山の椅子。見知った顔が2人。

「あ、ミランダとティニーも来たのね。あとナンナのお姉様かしら。…ねぇ、ナンナは来てないの?」
「ああ、ちょうどいい所に。サラを頼まれてくれ。ミルラ達が最近俺が遊んでくれないと言ってユリウスがひどい有様らしくてな…。気の毒でならん。」
 サラとエフラムさん。
 サラはエフラムさんに抱き付いて本当に嬉しそう。見ているこっちまで暖かくなってくる。
「…二人には喫茶店で偶然会ったのよ。これ、貴女にって。」
 ココアの入った包みを二人に渡す私。
「にいさま、開けて見せて?」
「まったく…、このくらい自分で…。む、飲み物か?これ。」
 手にもって吟味しているエフラムさんからカップを取り上げて、ストローを挿し、再びエフラムさんにカップを返すサラ。
「にいさまが飲ませて?」
 ミランダ、ティニー、笑ったり驚愕したりは絶対にやめた方がいいと思う。サラは後が怖いから。
 むぅ、と困った表情で唸り声をあげ、サラの口元にカップを運ぶエフラムさん。サラが一口それを含むと
「…ん、これって。…ねえ、これ誰が頼んだの?」
21助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:42:56 ID:sdYMyrkP
>20の続き。

 ミランダとティニーが私を見る。
「…ふふ。今日はそうやってリーフと遊ぶんだ。面白いかもね、ナンナ。…にいさま、今日は解放してあげる。ナンナ達に感謝してね。」
 何故解ったといった感じの二人に、驚きのエフラムさん。
「…凄いな本当にラケシスさんじゃなくてナンナなのか?姉妹とはいえ、完璧にだまされてしまったぞ。…俺も修行が足りんな。」
「にいさま、私でも最初は解らなかったんだから。にいさまじゃ解りっこないわ。」
 もう一度、むぅ、と唸りエフラムさんは出かけていった。
「なんでナンナって解ったの?サラ、あんたって子は本当に底が見えないわね。」
 ミランダが口にした。
「まあ、ね。…それより、リーフまだかな。」
 多くを口にせず、ココアを楽しむサラ。

 程なくしてエリンシアさんが部屋に戻ってきた。その手にはお茶と菓子が乗ったお盆。
「あらあら、エフラムちゃんは出かけちゃったのね。一人分多く持ってきてしまいましたわ。」
 盆の上の5杯のカップが湯煙を上げている。隣にはシェル型のマドレーヌ。喫茶クリーミアの看板お菓子のひとつ。
「…御一緒しませんの?」
 思わず口にしていた。
「そうですよ!私もエリンシアさんと一緒がいいです。」
「忙しくなければで構わないので、リーフ様のお話聞かせて下さい。」
「…私も、一緒がいい。」
 三人も同意見だったらしくて、後に続いてくれた。
 後はエリンシアさんの答えを待つだけ。
「まあ!それでは御一緒させて頂きますわね。…ルキノの所のマドレーヌ、絶品ですよ。持ってきてもらった御礼というのも変ですけれど、早速頂きましょう。」
 笑顔で快諾してくれた。

 エリンシアさんを交えてのティータイム。
 ティニーがあれこれとリーフ様についての質問をしたあと、ヘクトルさんとビラクさんの関係を問い合わせたり、
 もう少しだけ、せめてシグルドさんが結婚するまでKINSHINを控えてくれないかと私が言われたり、
 エリンシアさんが持ってきたアルバム(リーフ)の最新ページにミランダとリーフ様のツーショット写真が掲載されててミランダが真っ赤になったりで…。

 アルバムをめくって行くとリーフ様と私の写真があまりにも多くて思わず
「…懐かしい。リーフ様も私もまだ小さい。」
 口に出してしまった。
「え?…あら?…まあ!ナンナちゃんだったのね!私、気がつかなかったわ。カリスマオーラもお顔もそっくりでわからなかったわ。」
 流石にばれてしまったけれど、意外にも
「他の子たちは見破れるのかしら。誰かかえってこないかしらね♪」
 ノリノリだった。

 最初に戻ってきたのはヘクトルさん。サラ達には、おう。と挨拶をしていたが、私の姿を見るなり
「レイヴァンって奴しってるか?…あんまりあいつの妹の暴走を助長するんじゃねえよ。日に日にあいつの剣に力がぬけていってよぉ…。気の毒にもなるって話だ。」
 考えておくわ。とだけ答えさせてもらいましたが、プリシラさんは病気です。万が一、ラケシス姉様が止めたとしても結果は同じ。
 まあ、どうでもいいんだけどよ。と付け加えて、また出かけていってしまったヘクトルさん。

「あーラケシス!ティニーもサラもミランダもー!」
 次に現れたのはセリス様。
 今日はこれからユリウスさんと買い物に出かけるらしいが、待ち合わせに間に合わないかもしれないとの事なのでワープで送ってさしあげた。ティニーがユリアに、ミランダがマナにTELしているみたいだが私は気にしない。

 続くセリカさんもアルムさんも私がナンナである事に気がつかず、セリカさんがそっと
「…ラケシス会長、シグルド兄さんとの決戦はまだ早いと思うの。せめて兄さんが結婚してからにしてあげて。」
 お願いされた。シグルドさんとラケシス姉様の仲の悪さは私とエルト兄様の頭痛の種。…昔はそんな事なかったらしいのに。
22助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:46:47 ID:sdYMyrkP
>21の続き。

 他の兄弟の方もわからず、結局見破れたのは

「ナンナさん、格好や言動だけでは私を欺くことは出来ません。…姿だけでは…。形も。…くっ。」
 涙ぐんで走り去ったエイリークさんと
「やあ、ナンナ。ラケシスの格好をしているなんて本当に姉さんが好きなんだな。エルトも、出来た妹で助かるって褒めていたぞ。」
 即答でシグルドさん。

 あと…

「ただいまー。…っと。あれ?サラにミランダにティニー!僕、今日は何もしてないぞ!」
 今日“は”ですね。解りました。
「…ん?ラケシス…さん?あれ?うーんと…?」
 何か釈然としないといった感じで首をかしげるリーフ様。
 その様子に
「憧れのお姉さんじゃない。ちょっかいださないの?」
 ミランダと
「会長は妹であり姉でもあるんです。あのアルテナさんと同じで最高のハイブリッドですよリーフ様。」
 ティニーと
「…ん。ラケシスって凄くいい香りするね。」
 いつの間にか抱きついていたサラ。

「…違う。」
 ポツリとつぶやいたリーフ様。
 間違っていたら失礼かもしれないけれどと前置きをした後に続けた。
「君はラケシスさんじゃあない。おねいさんオーラはあるのになんていうか違うんだ。
 ラケシスさんはカリスマ的オーラで“奮い立ってくるオーラ”(ダイブしてなでなでして貰いたくなるなんて言ったら死ぬ。)なんだけれど、
 君のは確かにカリスマ的オーラなんだけれど“安心するオーラ”っていうか、傍にいるとカリスマ以外の何かでも力強くなれるかと言うか…
 とにかく違う感じなんだ。」
 頬を指でこすりながら看破したリーフ様。少しだけ赤面したリーフ様がたまらなく愛しくなって。私が誰であるかを特定は出来てはいないけれど凄い告白をされてしまって。

「それにね、君はラケシスさんを語るには足りない物があるんだ。」
23助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:48:22 ID:sdYMyrkP
>22の続き。
 なんでしょう?確かに姉様と比べて私は非力だし、気品も優雅さも足りないかもしれないけれど…。


「それはね、胸なんだ!!おねいさんを語るには、最低でもあと一カップ以上はレベルアップさせないとわかる人はすぐに看破し…」


「…リーフ。覚悟は出来ましたか。」
 大地の剣を抜く前にリーフ様の後ろから内容とは裏腹にとても優しい声が。
「貴方は、女性を胸で判断するのですね。私は貴方の姉だと思っていましたが胸が無ければ姉ではないと。そうですか。」
 鞘に納まっているジークリンデは使用者のように美しくて、華奢で、それでも鋭くて。
「え、エイリーク姉さん!違う!誤解だって!今日はノーHDNデイだと思ったのに!」
「怒っているのはエイリークだけじゃないわよ。」
 いつの間にか現れたミカヤさんの声。隣に居た漆黒の騎士様とサザさんが後退した所をみるとここで始めるようです。
 ミカヤさんがセイニーを選び、ミランダがボルガノンの書を開く。エイリークさんがジークリンデを抜き放ち、ティニーがトローンの詠唱を始める。サラはクスクス笑って観察を決め込んだようで。
「…もしかしなくてもその☆100大地の剣は…っ!!」
 危機的状況で真っ青だったのに、急に真っ赤になるリーフ様。
「…はい。ナンナです。…じゃあ、皆さん、ご一緒に。」
 嬉しかったです、リーフ様。言葉には出さずに唇だけ動かして。


「私でもこれは…かなり、むり。だ。」
「骨くらいはひろってやんよ…。」
 二人の声が引き金となって。

「「「「「「お仕置きです(よ)!リーフ(様)」」」」」」」

「こ、これは流石に僕でも!この、ひとで、ひとでなしぃぃぃ!!!」


 その日の出来事はエリンシアさんがバッチリ写真を撮っていたのでリーフ様のアルバムを飾る一枚になった。
 これからもリーフ様と、ミランダやティニーと、サラと兄弟家の皆さんといっぱい思い出を綴っていけたら素敵だと思う。
 四人分写真のやきまわしをエリンシアさんにお願いし私達はそれぞれの帰路へとついた。


              おしまい。


「で、結局さ、リーフのおねえさんセンサーの感度はわかったけれど。」
「ナンナ、貴女いつの間におねえさんオーラを?」

 それはね…。

「…ナンナ、抱っこして。…今度怖い夢見たらいつも通りナンナの所行く。にいさまを独り占めするのはまだ危険だから。」
「ええ、いつでもいらっしゃいな。…ふふ、サラの髪、とっても柔らかくていい香りね。」
「…ナンナとにいさまだけ。…抱き付いて甘えて、優しくしてくれて。」
「ふふ、サラは甘えん坊だもんね。」
「…うん、…好き。…ナンナ、ねえさま。」

 内緒の秘密です!

           おまけもおしまい。
24助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 21:59:14 ID:sdYMyrkP
18〜23を書かせてもらいました。
よく考えたら、クアドラプル(アイク、エフラム、リーフ、ロイ…もっとかも)のイドゥンさんがいましたね。
イドゥンさんすげぇです。

いろいろやりすぎた。ごめんなさい。
25助けて!名無しさん!:2010/01/03(日) 23:36:22 ID:xPV8VjD9
なるほどさすが幼なじみ筆頭。キュアン夫妻とフィンぐらいじゃないか、ナンナとラケシス見破れるの。
文体に癖があるけど面白かったです。
26助けて!名無しさん!:2010/01/04(月) 10:40:42 ID:YAQZQRXg
>>18-23
一部でちょっと混乱させられたが、最後には和んだぜ…
そしてレイヴァンwwww
GJ!

…紋章町の結婚ってどうなってるんだろな?
27助けて!名無しさん!:2010/01/04(月) 11:11:00 ID:N3j9k6KV
キュエスとかパンルイとかは確定だろうけど
他はネタによってまちまち、それでいいじゃない。

例えばアイラだってネタによってラクチェの母だったり姉だったりするしね。
28助けて!名無しさん!:2010/01/04(月) 17:09:05 ID:V1FUltWR
>>8-9
相変わらずサラが怖すぎる。
この町では本当に無敵なんじゃないかww

>>13-15
リーフがより危ない感覚に目覚めようとしている・・・
というより、目覚めてしまった。

>>18-23
GJ!!
ナンナは妹キャラな感じがしてたけど、おねえさんオーラをだすナンナもいいですね!
連レス失礼します。

>>前スレ621
ありがとうございます。以後、気をつけます。

前スレからの続きです。

第二章 疾走―対峙

 エレブ中学から兄弟家までは、歩いて三十分程度の距離にある。
公立の中学校なので、元来、学区内の生徒ならばそれくらいの時間で着く
ような位置に設置されているのだ。
 歩いて三十分ならば、走れば当然それよりも早く辿り着くことができるだろう。

 ロイは走る。交差点を横切り、いくつかの角を曲がり、兄弟家へと。
 途中、上空を舞っている飛竜の他にも、何体もの火竜や氷竜を見かけ、
その度にそれらを避けて迂回して駆ける。
(――確かに、人を襲ったり、町を壊したりするような雰囲気じゃないな)
 セシリアが言っていたように、竜たちは大群で暴れまわっているといった感じではない。
数こそは多いものの、その動きは整然としており、道路のあちこちを首を
振って見渡すその姿は、まるで統制を取って町内をパトロールしているような
印象をロイは受けた。
(・・・あり得ない)
 ロイは自分の考えに呆れる。
(竜が、パトロールだって?
そんなこと、一体、どうして、誰がさせるっていうんだ?)
 ロイの予想が正しければ、これは野生の竜などではない。
『魔竜』と呼ばれる―といっても、アカネイア地区で魔竜と呼びならわされて
いる竜ではない。
どちらかというと、暗黒竜に近い種だと、ロイは考えている―存在が生み出した、
『戦闘竜』だ。
意思を待たず、主の命に忠実な戦闘竜達ならば、この整然とした動きにも納得
がいく。
(――でも、一体何のために?)
 この騒ぎを起こしている者は、一体何がしたいのだろうか?町を破壊する
様子もないし、もしも本当に人海戦術を用いた見回りのようなことをさせたい
のであれば、竜に化身させる必要はないはずだ。
 考えながら走っていると、目の前の道にも竜の姿が見える。
(襲ってこないのならば、そのまま脇をすり抜けても平気かも知れないけど――。
いや、こちらの姿を見たらどうなるかは分からない)
 今の状況で竜と戦闘になるのは避けなければならない。護身用の武器を持って
いないわけではないが、竜と戦うのなら『護身用』などでは到底かなわない。
竜との戦闘には強力な魔法や竜殺しの武器、もしくは、神の祝福を受けたような
神器を持たなければ話にならない。それだけ、人にとって竜とは強大な存在なのだ。
 ロイは竜との遭遇を避けるため、脇道に入り、疾走を続ける。

 エレブ中学から兄弟家までは、歩いて三十分程度の距離にある。
歩いて三十分ならば、走れば当然それよりも早く辿り着くことができるだろう。
しかし、ロイには学校を飛び出してから、すでに三十分をとうに過ぎている
ように感じられた。
 迂回して遠まわりをしているからそう感じるのか、実際にそれだけの時間が
過ぎているのかは分からない。とにかく、一刻も早く自宅へとたどり着き、
封印の剣を手にしなければならない。
焦りにも似た感情に突き動かされ、ロイは裏路地を駆け続ける。


「ただいまッ!」
 門柱を通り、玄関の戸に手をかけながら、ロイが律儀に大声を上げる。しかし、
「あれ?」
 玄関の戸には鍵が掛かっていた。
普段ならば、家にはいつもエリンシアがいるはずだが。
「――買い物に行っているのかな?いや、そういえばセシリア先生が、
僕たちの家族はもうベルン署の指示で避難しているって言ってたっけ」
 学校を出る直前の担任の言葉を思い出すロイ。そういえば、ここまで町の
住民を見かけていない。皆、ベルン署の誘導で避難した後なのだろう。
そう思い至り、それでも、普段家にいるはずの姉の姿がないことを心配しない
でもなかったが、自分の今の目的を思い出し、思考を切り替える。
 ロイはポケットの中から鍵を取り出して玄関を開けると、下駄箱の上に
かかっている物置の鍵を手に取った。
そのまま、玄関の外へ出て、庭の奥にある物置小屋を目指す。

 ガガガッ!
 重い音をたて、物置の戸を空けるロイ。一歩足を踏み入れれば、そこは日の
差さない空間。物置の中は薄暗闇に包まれて――いなかった。
 明かりはついていないはずだが、物置の中はぼんやりとした光に照らし出されている。
ロイはその光源が何かを知っているので、当然驚かない。
 物置の入り口近くにある扇風機や餅つきの臼など、一般家庭にもある生活用
の荷物の奥に剣や槍、弓や魔道書の束があり、そのさらに奥に、それらはあった。

 二振りの神剣(ファルシオン)に聖剣(ティルフィング)や大司祭の剣(ブラギの剣)、
烈火の剣(デュランダル)に太陽の精霊剣(ソール・カティ)。
この兄弟家の面々をその主と認め、この家に保管されている数々の神器が放つ
燐光が、この空間を染め上げていた。
 本来ならば、祭壇や神殿に納められてしかるべき奇跡の業物達は、
それでもこの雑多な物置の中で、その神々しさを保っていた。

「・・・兄さんたちは、まだ誰も帰っていないみたいだ」
 物置に置いてある兄たちの神器を見て思うロイ。
 自分は今朝のイドゥンとのことがあったから学校を飛び出したのだが、あの
兄達ならばそんなことがなくても、この町の異変とあらば解決しようと動くに
違いないと、ロイは考えている。
血気盛んなアイクやエフラム、ヘクトルやリンならば、町中に竜が現れたと
知れば自分で退治しようとするだろうし、普段は大人しいように見えるシグルド
やエリウッド、セリス達も、町の危機を見過ごすような人間ではない。
エリウッドなどは、普段はヘクトルやリンの無鉄砲をいさめる立ち位置の癖に、
こうときはむしろ先頭に立って事件を解決しようとする。
 そんな兄弟たちを誇らしく思っているロイだが、兄や姉の神器は未だこの
物置に収まっている―最もシグルドのティルフィングだけは、今朝、屋根を
破って飛んできたものをエリンシアが片付けたものだろうが―。
「でも、考えてみれば高校や会社にいる兄さんたちは、まだ着いてないだけかも知れない。
とにかく、今は僕で僕のできることをしよう!」
 心のどこかで兄達の助力が得られるかもしれないと考えていたロイは、
それでも気を取り直して、数々の神器の中から自らの相棒、封印の剣を手に掴む。
腕に、ずっしりとした剣の重みが伝わるのを確認しながら、ロイは物置の一番
奥に掛けてあるものに手を伸ばした。
 その最奥に掛けてあるのは、五つの宝珠が収められた盾に、蒼い炎のような
輝きを放つメダリオン、そして、同じく炎のように紅い輝きを放つ宝珠だ。

 ―炎の紋章(ファイアーエムブレム)―この町にはその名で呼ばれるものが
いくつかある。ある有力な家の家紋であったり、グラド大学で研究されている
魔王を封じ込めているとされる聖石であったりと、その姿や伝えはさまざまであるが、
それらはすべて、この町の象徴とも言われている。
 そして、どういう偶然からかは分からないが、この兄弟家にはその紋章のうち
の三つが保管されているのだ。

『あら、ロイちゃん。お帰りなさい!
なになに?やっとわたしをここから出してくれるのッ!?
ロイちゃんってば、優しいんだから!
丁度今、外から私好みの混沌の気配を感じて、うずうずしてたところなのよねッ!』
 壁に掛けられた、蒼く輝くメダリオンから、少女の声が聞こえる。
メダリオンに封じられた、負と混沌の女神にして、兄弟家の家族の一員、
かつこの町最大級のトラブルメイカー『ユンヌ』の声だ。
「ごめんね、ユンヌさん。今回は、こっちを取りに来たんだ。
たまには外に出してもらえるように姉さん達に頼んでおくから、大人しくしててね」
 そういって、ロイは声のするメダリオンの横に掛けてあった紅い宝珠を手に
取って物置を出る。
『あれ、ちょっと、ロイちゃんってばーッ!なによ、本当にそれでおしまい!?
ユンヌちゃんの出番はこれからじゃないのーーーッ!?』
 物置の戸が閉められ、律儀にも鍵をかける音がユンヌの耳(?)に届く。

「・・・今回は、ユンヌさんは関係ないみたいだな」
 物置から出たロイは、元の位置に物置の鍵を戻し、玄関の鍵も閉めながら
一人ごちる。なにも端からユンヌを疑っていたわけではないが、彼女が今回の
騒動の原因でも不思議ではない程度には信用のない女神様であった。

「とにかく、これで竜を恐れないで町を走り回れる」
 ロイはそう言いながら封印の剣を眼前に掲げると、その柄に、手に持った宝珠をはめ込む。
 ――カッ!
 一瞬、剣の全身からまばゆい光が溢れると、剣を支える手はピタッと柄に
吸いつき、まるで封印の剣と自らが一体となったような錯覚を感じる。
剣の重みはすでに感じない。
 炎の紋章をはめ込むことで、封印の剣に施してあった封印が、解かれたのである。
 光が収まり、剣が手になじんでいるのを確認してから、ロイは剣を腰のベルトに吊るす。
「――はやく、イドゥンさんを見つけないとッ!」
 そう言って、ロイは再び町の中に駆け出した。
とりあえずここまでです。
34助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 10:41:11 ID:iq91ywLG
ユンヌ信用無いなぁww
続きに期待。GJ!
35助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 12:31:07 ID:9V4eksIL
>>13-15の続きいきます。

ナンナ「そろそろ夜も更けてきましたし、続きは明日にしましょうか」
リーフ「それはいいけど200冊も入ったダンボールどうするのさ?」
ナンナ「リーフ様が預かって下さい」
リーフ「えっ!? 家族に見られたら僕言い訳できないよ! エフラム兄さんもいるんだよ!?」
ナンナ「なら見られなかればいいでしょう。そもそも明日持ってこなきゃいけないんですよ。
    リーフ様は女の子に大荷物背負わせる気ですか? 文句言ってないでちゃっちゃと持ってってください」
リーフ「ううぅ……わかったよ」
ミランダ「………まぁ一晩隠せばいいんだし…」
サラ「リーフのお部屋穴ボコだらけだから目立つ気がするけどね」
ティニー「あ……あと…ちょ……と…ぽー………」
ミランダ「真っ白になった髪が灰色に!?」
ナンナ「どうやら復活しつつあるようです。私たちが必ず助けてあげますからね!」
ミランダ(困ってる者や目下の者には優しいのよね。なんだかんだいってナンナも親分肌よねえ。
     さすがカリスマっていうか…ついていこうって気になるわ)


リーフ「……ってなわけで帰ってきた……上手いこと玄関では誰にも会わなかったし、
   こうして僕の部屋の隅にでも置いておこう。
   壁の穴は新聞で塞いだから外からは見えないはずだ」
アイク「ぬうん!」
リーフ「あっーーー!!!!!ラグネルの衝撃で壁が吹っ飛んだっていうか僕に直撃したーーー!!!!
    コノヒトデナシー!!!」
アイク「すまん、素振りしていたら手元が狂った。俺もまだまだだな。明日にでも店から道具を借りてきて直しておこう。
    …? その箱はなんだ、食い物か?」
リーフ「食べられる物は入ってません」
アイク「そうか」
36助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 12:32:11 ID:9V4eksIL
リーフ「ふうっなんとか誤魔化したけど、これはえらいこっちゃ…
    こんなん見られた日にはホモ扱い決定っていうか、痛いナルシストだ。
    …おねいさんには読んでほしいけどハァハァ」
エフラム「ばかもーん! 貴様まだ姉がどうとかほざいとるのか!
     男ならか弱い年下を守るべきだろうが!」
リーフ「うわぁ! 一番見られたくない人がキター!」
エフラム「ん、何の話だ?」
リーフ「な、なんでもないよ兄さん! それより兄さんと姉か妹の話をしたってどうせ平行線だし
    議論しても仕方ないよ! 僕はこれから宿題をするから出て行ってくれるかな?」
エフラム「なんだ、いつもなら姉の素晴らしさをわからせるとかいって反論してくるくせに…
     大体お前が宿題などするはずない、どうせエロゲだろうが…」
リーフ「もうそういうことでいいからとにかく出て行って!」
エフラム「ふん、どうせ姉もののゲームだろう…そうだ、お前がそれほど姉が素晴らしいというなら、一つ見極めてやる!
     さぁさっさとパソコンを起動しろ!」
リーフ「ちょ…なに口走ってるのさこの兄さん!? 後ろから見られてたらエロゲなんて出来ないよ!」
エフラム「見られるのがいやってのはうしろめたいからだろうが。世間に胸を張れることなら堂々とすればいい。
     俺は世間の誤解やベルン署の冤罪にも負けず、日の下を歩んでミルラやサラを守っているつもりだ」
リーフ「いや、それとこれとは話が違うし…つーか壁にこんな大穴開いてたらエロゲなんてできないって。
    女性の家族と同居してる場合、目立たず気づかれないように鑑賞する。
    これはエロゲオタやAVマニアのマナーだよ」
エフラム「そうかならばこの大穴は新聞で塞いでおく。音声はイヤホンを使えばよかろう。
     さぁお前の好きな姉ものを見極めた上で妹の素晴らしさをわからせてやる!」
リーフ「この人うざいよ…なんかセリスの気持ちがちょっとわかってきたよ…」
   (つーか早く出てってよ…このままじゃ僕×エフラム兄さんのBL同人の箱に気づかれちゃうじゃないか!)
サラ「あら兄様、リーフのお部屋にいたのね。なになに、パソコンで遊んでるの?
   私も混ぜてくれる?」
エフラム「こらリワープはいかんぞ、ちゃんと玄関から挨拶して入ってきなさい」
サラ「あら、私と兄様の仲じゃない」
  (下から見上げる&チキサインのコンボ+小さく首をかしげる)
エフラム「………………………親しき仲にも礼儀あり、だ。
     それとリーフはこれから宿題だそうだ。邪魔をしてはいかんから俺の部屋で遊ぼう」
    (サラ様を抱っこ)(内心:エロゲなんぞ見せるわけにはいかん、大体リーフの部屋には子供に見せられん物が多すぎる!)
サラ「そうね、それじゃあオトナのお医者さんごっこでもする?」
エフラム「ませたことを言うな。十年早い」
    (優しくデコピン)
サラ「あら、期待したくせに」
  (アイコンタクト)
  『リーフ、これは貸しにしといてあげる。今度私の靴にキスでもして返してね』
  (エフラム&サラ、部屋を出て行く)
リーフ「……た…助かった…しかしとてつもなく高い貸しになりそうだ…orz」
37助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 12:33:54 ID:9V4eksIL
ミカヤ「エロ本チェーック!!!」
リーフ「うわぁミカヤ姉さん!?」
ミカヤ「いいことリーフ! いつもいつも言ってるけど春画なんて100年早いわ!
   そりゃ思春期だしお姉ちゃんだって若い頃は葛飾北斎や喜多川歌麿の春画を買ったこともあるけど、
   所詮は画なのよ! そんなものに入れあげるよりさっさと彼女を作りなさい!」
リーフ「大きなお世話だよ! 作れるものならもう作ってるさ!」
ミカヤ「あら、部屋の隅に置いてあるダンボールはなに?」
リーフ つ ワープ
ミカヤ「あ、ちょ…まだ話は…」(どっかに飛んでく)


リーフ「そんなこんなで一睡もできなかったよ…」
ミランダ「…狭い家で大家族って大変よね…」
ナンナ「苦労話をひけらかすのは男の器量を下げますよ? 
    大丈夫、なんの心配もなかったくらい言って回りを安心させるくらいの度量を持ってほしいもんです」
リーフ「いやいや、君にも原因があると思うけど」
サラ「それで残りはどうやってサバくの? 明日にはヒルダさん帰ってきちゃうって」
ティニー「あああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい。売れ残り出してごめんなさい。
     おばさんから同人の描き方を教わったにもかかわらず不祥の弟子でごめんなさいごめんなさい!!!
     か、かならず壁際サークルになって同人ショップや通販ショップにも卸すようになりますから、
     ペン先くすぐりの刑は勘弁してくださあああああああいガクガクブルブル」
ミランダ「………どこから突っ込めばいいのかわからないわ…」
ナンナ「ティニーは仲間です、必ず助けてあげます!
    残り200を売る方法…」
サラ「学校の女子には大体売ったし、先生に目つけられちゃったから学校ではもう売れないわよ?」
ナンナ「これだけはやりたくなかったけど、最後の手段があります。今日は学校は早退しましょう」
ミランダ「え、いいの?」
ナンナ「単位はしっかりとってますし、なにより友達の方が大事だもの」
リーフ「ちょ…僕は君たちほど成績よくないんだけど…」
ナンナ「落第しない程度には勉強教えてあげます。それより急ぎますよ。さっさとその箱を持ってください!」
リーフ「重い…」
38助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 12:34:50 ID:9V4eksIL
リーフ「そしてやってきたここは…」
ミランダ「…AKJ本部…」
ティニー「ぽー……えーけーじぇー…」
サラ「なにかしら…この中から怨念めいた狂愛を感じるわ」
ナンナ「はいちゃっちゃといくわよ」

ラケシス「ナンナ!? とうとうAKJに入る気になったのね!ヒャハーーー!!!!!」
ミランダ「…ふぁ…ファンキーなお姉さんね…」
ナンナ「はいはい姉さん鼻血を拭いてください…それはそうと今日は姉さん…いやAKJにお願いがあって参りました」
ラケシス「なにかしら?」
ナンナ「AKJの会員各位に、あなた達の同志ティニーの書いた同人誌を一部づつ買ってほしいのです」
ラケシス「…内容は?」
サラ「実物を見たほうがはやいわね、はい」
ラケシス「……」(無言でページをめくる)
ナンナ「いかがですか?」
ラケシス「……AKJは兄妹の愛を成就するための団体…世間では禁断とされる愛を真っ当することをこそ尊しとする以上、
     他の禁断の愛を否定するものではないわ。でもそれは兄妹の愛に反しない限りの話よ」
ミランダ「…というと?」
リーフ「僕は妹より姉のほうが…」
ラケシス つ ボルガノン アーコノヒトデナシー!
    「この内容だとエフラムとエイリークの愛が裂かれてしまうわ!
     そんな物を認めるわけにはいきません!」
ナンナ「ええ…私も姉さんがそう言うことを覚悟の上で参りました。
    ですがティニーは私たちの友達であると同時に、姉さんの同志でもあるはず。
    その窮地を救うためにも、ここはお力をお貸しください!」
ラケシス「………ナンナ…なんと言われようとAKJのルールは曲げられないわ…」
ナンナ「姉さん!」
ラケシス「だけど…AKJ会長としてではなく、一個人ラケシスとしてなら話は別よ…
     その箱は私の部屋に置いときなさい…小切手でいい?」
ナンナ「あ…ありがとうございます姉さん!」
ラケシス「ほかの会員には内緒よ。今度デート一回!」
ナンナ「ええ、どこへでも行っちゃいます!…でもホテルの部屋をとっとくのはなしですよ?」
ラケシス「ハァハァ…ってせっかくプラン立てたのにー!」
ナンナ「もう姉さんってば!」

ミランダ「…………私はどこに突っ込めばいいのよ…」
サラ「深い深ーい世界ね…」
リーフ「ねぇ…だれか僕にライブしてよ…まだ火が消えないよ…」
ティニー「売れ売れた…完売御礼ひゃはーーーーーーー!!!!!!!」
リーフ「あっティニーが復活した!」
ティニー「イェアー!!!!ありがとうありがとうみんな!」
ナンナ「ああ…よかったわ、よかったわねティニー!!!」
ティニー「ありがとうありがとうバンザーイ!!!」
サラ「バンザーイ!」
ミランダ「バンザーイ!!」
リーフ「バンザー……素直によろこべねぇ…」
   (でもラケシスさんの部屋に僕のあられもない姿の本が200冊も…ハァハァ)
39助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 12:39:08 ID:9V4eksIL
後日談

ヒルダ「こないだの冬コミ、完売だったんだって?
    よくやったじゃないかティニー!
    なにかご褒美を考えないといけないねぇ」
ティニー「いえ、私なんてまだまだ…売り子のみんなが頑張ってくれたからです」
ヒルダ「さすが私の姪だ! こんどの日曜は久々に外食にでもつれってってやろうかねぇ」
ブルーム(その日はワシとの結婚記念日なんだが…覚えてないんだろうな…orz)
ティルテュ「うわ〜〜い、私はお子様ランチがいーなー♪」
ヒルダ「………たまにはあんたも娘の面倒をみなよ…いつも子供たちに面倒を見られてるじゃないか…」



リーフ「さぁ、僕はこれでイシュタルおねいさんの願いを適えた!
    これでフラグが…」
イシュタル「ありがとうナンナ、あなたのおかげでティニーが助かったわ」
ナンナ「いえ、ティニーは私にとっても友達ですし当然のことをしたまでです」
リーフ「………僕の苦労はいったい…orz」

終わり

個人的にナンナはリーフ軍の影のリーダーだったと思っている。
なにかと頼りないリーフを叱咤激励したり、みんなにも頼りにされてたんじゃないかな。
年下のわりにはリーフよりよほどしっかりしてるイメージがある。
アウグストもドリアスも形上リーフに報告はするけど、重要なことはナンナに裁可してもらってたり…
すまん俺の勝手なイメージだが俺のネタのナンナはそんな感じだ。
40助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 18:48:17 ID:PmQjOx5E
こうしてみると4人組って成長すれば、お姉さん属性の幼なじみばっかりなんだなリーフ。

このスレのリーフは表立って活躍するのは好みそうにないからね。
味方への表立った励ましはナンナがカリスマで行うのに対し、
相手の実力を発揮させず敵の無力化と、
味方への被害を最小にするのが得意なのがリーフかな。
41助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 19:11:47 ID:Z3dFyvJm
>>35-39

リーフ大変すぐる・・・・
同情と賞賛のGJ!

>>40
自分への犠牲は惜しんでないから、そのかわりって所かな
42助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 19:25:00 ID:QssR07DL
                         ___ i レ‐‐ 、ヽ \
              /         /  !)l/    ! ヽ   ヽ
                / /    /  ‐、/r‐,二ヽ ! |  ト、
                  /   /     !   ト┴'`ー‐ヽl |  |.   トミ
               _______ヽ、 |  し   `!|  !    !
                        `!ヽ !   ,    !|r‐{   ヽ
                           |ヽヽ、./ , '´{ヽ ヽ
                               | } ヽ  / , 弌ゝ人
            出番が少ない…    レ{  V! /  ・ `ト、_ヽ、 ←アルム
                           / !  | ハ、__ノ |( ``ー
             影が薄い…    | !  ト、 ̄    ヽヽ、
                            | !  |  7     ヽ ヽ
              ネタが少ない…   | /  ./  {!:. U   ∧
                         |/ /   !    ,' | 〉   _人从∧从人从/\
               胃が痛い… /,√      _ イ   ,' /   ヽ
                            |{     , ‐ ´  /   | {    ノ 誰よりも……
                      r‐┘、__/_, −'´    | .|  <
                     |ヽヽ ヽii( , -‐7´   | ヽ、  ヽ  誰よりもだっ!!!
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ト、 ヽヽ  ヽi!       |      ノ
                | |  ! i !ヽ、ヽヽ.  li!       |      VWvVWvVWWV
                | !  ヽ! ヽ、` } L._ヾ!      |ヽ
                   ハl    \  \ ! } `` 、   _ く! ヽ
                `ーヽ、   `ヽ、`!. ト、     ̄  ノ  |
               `− 、  ヽー 、  V /    ̄ ̄ ̄   /
43助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 19:51:46 ID:Z3dFyvJm
>>42
胃が痛いのとネタが少ない事に関して言えば、エリウッドも良い勝負だが
44助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 20:07:16 ID:QssR07DL
>>43
胃が痛いは特に入れる文が思いつかなかったのが理由なんだがw

さて、早く前スレを埋めないと…まだ20MBはあるからなぁ
45助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 21:05:18 ID:03CPVp8v
>>43
封印のトライアルをやると胃痛が嘘なんじゃないかと思えてくる
46助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 21:55:17 ID:5w+auyVh
>>29-33
神器がある物置ってすごいなwデュランダルはほとんど置きっぱなしになってそうだw
そしてユンヌさん、相変わらず閉じ込められてるんですかwww
続き楽しみにしてる、GJ!

>>35-39
リーフ乙…
でもってラケシスさんマジ自重www
GJ!

>>42
前スレのおみくじの結果…
47助けて!名無しさん!:2010/01/05(火) 23:29:33 ID:PtstNgvJ
>>35-39
GJ!
報われてないけど、リーフ、よく頑張った!

>>42
>>46
あのおみくじの結果は、さすがアルム。貫禄の影の薄さ。
48助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 18:53:20 ID:H7c09NVh
前スレがオルレアンズに埋められたアッー!

…早くヘクトルが女の子(主にファリナやフロリーナ)とフラグがあるネタを書かないと、ガチホモ扱いされてしまう…!
49助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 19:07:39 ID:24quc7pJ
流石オレルアンズだ、いい仕事するね

既にアイク、ロイ、エフラムという厚い壁がある以上
モテ路線でいけるのかどうか
やはりビラk
50助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 20:37:27 ID:l3kCMEKX
アルム「ネタにされない僕よりガチホモの方がマシさ・・・・・・」
51助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 20:47:14 ID:6f3meO/b
ユリウス「家の中で一人何役も疲れる。ツッコミ、斬られ役って生存フラグは辛いぞ!」
ラナオウ「さらにうぬのある種のフラグも」
ユリア  「命取りですわ」


ユリウスってヘクトルとエフラムとリーフとロイを足した役割を龍王家で担っているよね。
52助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 21:13:50 ID:VMAZYmBj
リーフ「ユリウスも大変だよねぇ。
    ところでティニー?今度の僕×おねいさんの同人誌はまだかい?」
53助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 21:47:34 ID:8SKv0WB7
>>52
ティニー「白状します…実は私…女性キャラが描けないんです!!!!
      女装美少年なら描けるんですけど……
      ちなみにリー×エフの同人誌を描いたときはサラもチョイ役でいましたけど、
      あれはモブと割り切ったから描けないんです…絡みなんてとてもとても…
でもたまにはリーフ様のリクエストに出来るだけ答えてあげたいですし、
      次の三択から選んでください」


@    イドゥンさんに化けたチェイニー×リーフ様
A    ミネルバさんに変装したミシェイルさん×リーフ様
B    たまにはオヤジ系にも挑戦 アルテナさんの服を着たトラバント×リーフ 
54助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 21:49:40 ID:HhIi4t6z
>>53
どれを選んでもリーフ切腹もんだなw
55助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 21:50:41 ID:8SKv0WB7
あれはモブと割り切ったから描けたんです…絡みなんてとてもとても…

誤字…どうでもいいかもしんないけど差し替えてください…
56助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 21:52:49 ID:l3kCMEKX
>>53
×あれはモブと割り切ったから描けないんです
○あれはモブと割り切ったからで、(全然?)描けないんです
・・・・・・かな


選択は@で
まだ(ビジュアル的に)マシだと思う
57助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 22:23:19 ID:7JXtqveJ
>>52
まかせろリーフ×ニイメの同人誌の出番は近い!
58助けて!名無しさん!:2010/01/06(水) 23:34:48 ID:v56XfS5Q
エリンシア「最近会話くらいにしか・・・(・ω・`)
      ガチムチだけでなく昔ののほほんとした私は何処へ」
マルス「昔を懐かしむなんておばs(ry


ヘクトル「あーあ 死んじまってばかなやつだ・・・▼ 」
59助けて!名無しさん!:2010/01/07(木) 00:24:57 ID:eNBs5xHp
>>49
全員が全員モテ路線である必要はないさ。
むしろモテないのがいたっていい。
その方がネタの幅が広がると思う。
(別にヘクトルがモテないと言ってるワケじゃないつもりだが)

ネタ投下します。
名作、潔白の証明のリンとケントの設定をお借りします。
60愛し愛されて生きるのさ:2010/01/07(木) 00:26:24 ID:eNBs5xHp


〜 ゲイバー 〜

ビラク「ヘッきゅん…どうすれば俺の一途な愛はヘッきゅんに届くのだろう?
    ノンケだって食っちまう俺だができれば相思相愛になりたいZE!」
レックス「ロシェはもういいのかい?」
ビラク「うほっ俺の愛は海のように広く深いのさ、浮気なんかじゃない。俺は全員に本気だ!」
キサ「それも難儀よねぇ…」
ビラク「やっぱりアタックあるのみだな!へっきゅ〜〜ん!」

〜 兄弟家居間 〜

ヘクトル「なんだ…今、寒気が…」
ミカヤ「風邪?」
ヘクトル「いや…多分気のせいだ…」
エフラム「ところでピザよ、まだビラク殿と結ばれる気はないのか?」
ロイ「お似合いだもんね。早く兄弟の結婚第1号になっちゃいなよ」
ヘクトル「お前ら……だから俺はノーマルなんだっつの!」
ミカヤ「そーよそーよ!ただでさえウチはロリコンだのレズだのアレな子達がいるのに、
    これ以上カオスな性癖を広めないで!」
エフラム「…そのロリコンというのが誰のことだか気にはなるが、俺はビラク殿を見ていて確信したのだ。
     強い愛は性別も種族も年齢も関係ない尊いものだとな」
ロイ「僕はヘクトル兄さんとビラクさんを応援するよ!」
ヘクトル「だから俺はノーマルだっつってんだろが! 普通に女に興味くらいあるわ!」
ミカヤ「そうよね、だから早く彼女を作って姉さんを安心させて!」
エフラム「無理に決まっている。貴様は年齢=彼女いない暦ではないか」
ヘクトル「それはてめえもだろうが! 言っとくがサラやミルラはカウントしねえぞ!」
エフラム「当然だ、彼女たちは守るべき幼女たち。彼女になどするはずあるまい。
     いずれにしても特定の相手がいないのならビラク殿と付き合ってみろ。
     そのうち愛が芽生えるかもしれん」
ヘクトル「芽生えるかバカチン!」
ミカヤ「そうよ、それよりヘクトル、彼女を作ればいくらビラクでも諦めざるをえないわ!」
ヘクトル「そ、それもそうだな」
ミカヤ「自分は焦らなくても大丈夫とか思ってると恋愛は負けるわ!
    皆、必死なんだから余裕かましてたら気がついたら隣にいるのはビラクだけってことになるわよ。
    親しい女の子にでも声をかけてみなさい!」
ロイ「姉さん無茶言っちゃだめだよ、兄さんに彼女なんてできるわけないじゃないか。
   ビラクさんはヘクトル兄さんの救済キャラだよ」
エフラム「ピザよ…無意味な幻想に浸って傍にある愛を見過ごしてどうなるのだ。
     あの時ビラク殿の愛を受け入れていれば…と、後になって後悔しても遅いぞ」
ヘクトル「てめえら…俺に彼女が出来るか出来ないか、目ん玉かっぽじってよく見てやがれ!」
61愛し愛されて生きるのさ:2010/01/07(木) 00:27:19 ID:eNBs5xHp


〜 翌日 学校の教室 〜

ヘクトル「…と、意気込んでみたはいいが…実際どうすりゃいいんだ…」
マシュー「若、悩み事ですかい?」
ヘクトル「いや、大したことじゃねぇよ…」
    (彼女の作り方なんてみっともなくて聞けるか!)
マシュー「それならいいんすけどね、おっとメールだ返信返信っと」
ヘクトル「あん、誰よ?」
マシュー「へへ、レイラっすよ。今日の放課後は俺、用事が出来ました!」
ヘクトル「そういやお前ら付き合ってんだっけ? どういう切っ掛けだったんだ?」
    (それとなく方法を聞いてみるか)
マシュー「へ? いやまあなんつーか…俺から告って…OKもらったんす♪」
ヘクトル「そうか…で、出会いとかはどんなだったんだ?」
マシュー「えーと、バイト先で知り合ったっつーか…どしたんすか若?
     いつもならこんな話にはあんま乗ってこないのに」
ヘクトル「べ、別になんでもねぇよ。ただ俺だって人並み程度には
     誰それがくっついただの離れただのっつー話にも関心があるってだけだ」
マシュー「ほ〜〜〜♪ ま、青春が野郎一匹じゃ寂しいっすしね。
     ここは共学だし、出会いなんてその辺に転がってますよ」
ヘクトル「けっ浮かれやがって」
    (だが確かにそうだよな、学校の半分は女子なんだし大概は顔見知りだ)
    (でもアイク兄貴みてぇに向こうから寄ってくるなんてのは一握りだ)
    (マシューみたいにこっちからいかなきゃ彼女なんてそうそうできねえよな)
62愛し愛されて生きるのさ:2010/01/07(木) 00:29:10 ID:eNBs5xHp


〜 放課後の教室 〜

ヘクトル(だがこっちからいくっつっても誰にいく? そこが問題だよな)
ファリナ「コラ、なに黄昏てんのよ。デブが突っ立ってると掃除の邪魔!どいたどいた!」
ヘクトル「箒で叩くな!今、どくから!つーか誰がデブだ!」
ファリナ「あんたよ、他に誰がいるっつーの」
ヘクトル「るっせ!」
    (……そういやコイツとはなんだかんだで結構話すよな……)
    (クラスメイトとしか思ってなかったが…こっちから寄ってく感じでいかねぇといけねぇのかな)
    (いやそもそも俺とコイツがくっつく姿が想像できねぇな。コイツ悪態ばっかついてきやがるし)
マシュー「なに、くっついた後のイメージなんざ、くっついた後から作ればいいんすよ」
ヘクトル「うぉい!? お前どうやって俺の心の中を読みやがった!?」
マシュー「口元でブツブツやってましたよ。他の者にはわからないだろうけど、俺読唇術使えるんで」
ヘクトル「くそーやなこと見られちまったな…」
マシュー「ま、ちょいと相談にのりますぜ、ここじゃ他のモンの目もあるし向こうで…」

〜 屋上 〜

マシュー「はー……、それで彼女をねぇ…」
ヘクトル「売り言葉に買い言葉っつーか、もう後には引けねぇ…」
マシュー「まぁいいじゃないすか。きっかけがなんであれ、それで幸せカップルが一組できるならめでたいことです。
     そんでファリナがタイプなんすか?」
ヘクトル「いや…そういう意識をしたことは無かったんだが…つーかあいつ悪態ばっかついてくるし俺みてぇなのは嫌いなんじゃないか?」
マシュー(鈍いこって…もったいない)
    (でも、いつまでも気づかれないまま待ってくれるほど甘いもんでもないみたいす)
    「…若は女心なんかわかんないでしょうねぇ…いや、俺だってわかんないすよ男だもの。
     でも、相手の態度を額面どおりに取らなくてもいいんじゃないすか?」
ヘクトル「そ、そういうもんか…」
    (くそー…、こっち方面の経験ないことマシューにはばれちまったろうな…)
マシュー「あー、それと一つなんすけど、ファリナは最近ケントと支援Bまでいってるらしいです」
ヘクトル「ケントって…あの風紀委員の堅物だろ?
     どうみてもソリが合いそうにねぇぞ?」
マシュー「それがわからないもんで…ファリナが学校に許可取らないでバイトしてた時、見つけて注意したのがケントなんす。
     それ以来犬猿の仲…に見えてなんだかんだでつるんでるっすから。
     ケントの方も若の妹のリンさんにレズ疑惑で失恋して凹んでた矢先っすし、燃えちゃってるんじゃないすかね」
ヘクトル「あ、アイツ、リンに気が合ったのか?」
マシュー「……もちっと周りに気ぃ配った方がいいんじゃないすか?」
ヘクトル「大きなお世話だっつの…」
マシュー「そういうわけだから、告るなら早いほうがいいんじゃないすか。おっとそろそろいかないとレイラを待たせちまう。
     そんじゃあ後でどうなったか教えてくださいねー!」
    (シュタッ)
ヘクトル「行っちまいやがった…どうしろってんだよ」
63愛し愛されて生きるのさ:2010/01/07(木) 00:30:37 ID:eNBs5xHp


〜 昇降口 〜

ヘクトル「…つーか別に告るって決めたわけでもねぇんだがなぁ…」
ファリナ「なにでかい図体で入り口塞いでんのよ、さっさとどいてよ」
ヘクトル「うぉ!?人が考え事してる時にいきなり背後から話しかけるなよ!」
ファリナ「アンタが突っ立ってるからだろが、このメタボ」
    (…どーしてアタシャこんなことしか言えないかな…)
ヘクトル「ケッ俺のこれは筋肉だっつの!」
    (…ダ、ダイエット後はその予定だ!)
ファリナ「はん、その弛み切った腹のどこが筋肉だっつーのよ。たまにゃダイエットしろっての」
ヘクトル「うるせぇ!……なあ、お前これから時間あるか?」
    (しまった! つい勢いで言っちまった! まだ告るって決めたわけでもねぇのに!)
ファリナ「はぁ!?…なにそれデートのお誘い?」
    (ちょ…どーしてこうヒネた物言いしかできねーのよアタシャ…そ…それにしてもなんだろ…)
ヘクトル「ちげーよバカ!…いやちょっと話したいことがあるっつーか…」
    (やべぇ俺テンパッてる!? 自分でもなに口走ってるかわからんぞ!)
ファリナ「ふ…フン! まーバイトやらなんやらで忙しいけど特別に時間を割いてやるわ!」
    (ま…マジでなんだろ…どーせくだらんオチがついて変わらない日常が展開される気が…)
    (いやいやわからないじゃん! 23スレもの間に、色々変わったものもあるし、アタシらの関係ももしかしたら…)

〜 校舎裏 〜

ファリナ「んで、なによ?」
ヘクトル「………」
    (…ええいここまできたら覚悟を決めた!告るぞ!俺は告白する!)
    (今までそういう意識を持った相手じゃねぇが…カップリングしてから育む愛情があっても悪くないはずだ!)
    (…それに…改めてみてみるとこいつ…可愛いかもしんねぇ…こういうことがスラッと言えるヤツはすげぇよな…)
ファリナ「黙ってたらわかんねーだろが」
    (ちょ…急かすなアタシ!?)
ヘクトル「俺はお前に言いたいことがあるんだ!」
    (言うぞ俺!言うぞ!)
ファリナ「な…なにを?」
ヘクトル「これが俺の正直な気持ちだーーーーっ!」
    (言葉より先に抱きしめちまった!?)
    (だがしゃべりより行動で示すほうが俺らしいかもしんねぇ)
    (しかし…ファリナのやつ…けっこうゴツい体つきなのな…)
ビラク「うほっへっきゅんの正直な気持ち…受け取ったよ…」
ヘクトル「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!
     どこから沸いてでたーーーーーー!?」
ビラク「ヘっ君の行くところなら俺はどこへでも現れるさ!」
ファリナ「…………………………そーお…アンタの正直な気持ちはよーくわかったわ……」
ヘクトル「ちょ…ちが!?」
ファリナ「るっさいガチホモ野郎!!!
     そういう性癖の告白ならまずは身内に明かせってのバカ野郎!!!」
ビラク「そうだな!まずはご家族に俺たちの仲を告白しようぜ!」
ヘクトル「ひっつくなー!!!!違う違うんだーーーーー!!!!
     駆け去るな、話を聞けーーーーーー!!!!!」
ファリナ「知るかホモやろーーーー!!!勝手に幸せになっちまえーーーー!!!!!」
    (アタシャピエロかい!?さっきまでのときめき返しやがれーーーーー!!!)
64愛し愛されて生きるのさ:2010/01/07(木) 00:32:12 ID:eNBs5xHp


〜 道端 〜

ヘクトル「……やっと振り切った……俺の生涯一世一代の決心が…」
リン「……ヘクトル……」
ヘクトル「うぉ!?いたのかお前」
リン「ビラクから逃げ回ってるのを見かけてね…最近ホモ疑惑で大変らしいわね」
ヘクトル「言っとくが…」
リン「わかってるわよ、私もそうだったから…」
ヘクトル「そうか、お前もそうだったな…」
リン「アンタは青髪だけど…涙目グリーンの居酒屋に行きましょ?
   姉さんたちには内緒でね。いい気晴らしになるわ」
ヘクトル「……すまねぇ…悪い酒になるかもしんねーけど付き合ってくれ…orz」

〜 夜のファミレス 〜

ファリナ「中坊じゃあるまいし一度くらいの失恋で凹んでらんねー…いや、やっぱ凹んでるわ…
     はぁ…とはいえこんな時にもしっかりバイトには出てしまう自分の金欲には参るわ…」
ケント「……この時間の生徒のバイトは禁止されてるはずだが?」
ファリナ「…見回り? へいへいご苦労なこってすね風紀委員様は!」
ケント「なにかあったのか?」
ファリナ「…べっつに〜〜? わたしゃ単なる不良だもの。校則破りなんざなんでもないっつの!」
ケント「……そうではないんだ…私にはわかる…私もそうだったからな…
    勝手な想像で悪いが……好きな人となにかあったんじゃないか?」
ファリナ「……!?」
ケント「……私でよければ話くらいは聞くぞ」
ファリナ「そっか…あんたもそんなことがあったんだ……いいよ、もうすぐバイト上がりだしね。カリルの店で一杯付き合ってくれる?
     それとも高校生は飲酒はダメーなんて言わないよねー?」
ケント「…そう言いたいところだが、その時は私もやらかしてしまった…
    たまには…本当にごくたまには校則破りも悪くないもんだ」
ファリナ「ありがと! オゴリね!」
ケント「……割りかんな」

〜 ゲイバー 〜

ビラク「人間信じて貫けば思いは通じるものだZE!
    ヘッくーん愛してるZE!」
レックス「うほっおめでとう、俺もアゼルと早く深い仲になりたいぜ!」
キサ「私もライ隊長相手に早くウェディングを着たいわねぇ」

こうして3者3様の夜は更けていった…

終わり
65助けて!名無しさん!:2010/01/07(木) 11:10:33 ID:6K+1IpXL
葉っぱ「>>65ゲットしたらアルテナおねいさんと結ばれ」
66助けて!名無しさん!:2010/01/07(木) 11:15:20 ID:gF8QuRLC
>>60-64
理由は自分でも分からないけど、何かほのぼのとした気分になった
皆に何かしらの救いがあるネタっていいよね…GJ!


フロリーナ 「…………」
67助けて!名無しさん!:2010/01/07(木) 19:17:20 ID:KWl3w1YQ
>>60-64
GJ!
そしてヘクトルがリンと酒場に入るところをフロリーナが見かけて・・・・・
68助けて!名無しさん!:2010/01/07(木) 19:38:13 ID:/PeksaUG
>>60-64
GJ!!
なんか最近、ヘクトルのネタキャラが板についてきてしまっている。
メタボはまだしも、ビラクは一体どこから来たネタなんだろう?
続きです。

第二章 疾走―対峙(後編)

「――とりあえずは、竜王家に向かおう」
  走りながら、次の目的地を定めるロイ。現状、未だ情報は無いに等しい。
例えイドゥンがこの件に関わっていようがいまいが、これだけの竜が町に溢れ
ているのだ。
この町の竜族の元締めである竜王家まで行けば、何かしらの情報は掴めるだろう。
(竜王家の人達は、まだ家にいるだろうか?
いや、たとえいなくても、とにかくイドゥン達の手がかりを探さないと・・・!)
 幸い、竜王家は兄弟家の近所にある。走れば、それこそものの数分も掛からないだろう。
しかも――

 考えながら走るロイの前方に、火竜が横道から現れるのが見える。
火竜はロイの姿を認めるとそちらに向きなおる。
「グルゥゥオオォォオオオーーーーッ!!」
 火竜の咆哮が響く。どうやらロイを威嚇しているようだ。
しかし、ロイは立ち止まらない。
「見つかったか。威嚇をしているようだけど、近づいたら襲ってくるつもりか!?」
 疑問の答えはすぐさま出る。ロイに再び咆哮をあげる竜は、ロイが立ち止ま
らないと悟ったか、その巨体をまっすぐにロイに向けて突っ込んでくる。
 体当たりなどといった生易しいものではない。竜の巨体は、車道を走るトラック
ほどの大きさがある。しかも、その動きは想像よりも遙かに機敏だ。
こんなものとぶつかれば、とても無事では済まないだろう。
 しかし、それでもロイは怯まずに、敵意をむき出しにしてくる竜に向って
『警告』する。
「争う気がないのなら、通してもらう!もし戦いの意思があるのならば、
剣をもってでも押し通るッ!それが嫌ならば、おとなしくどいてくれッ!」
 竜は止まらない。そして、ロイも。このまま進めば間違いなく両者は
ぶつかり、その結果どうなるかは言うまでもないだろう。
 しかし、両者がぶつかることなどない。両者の距離がゼロとなる前に、勝負は着く。
 ロイは腰に下げた鞘から封印の剣を抜き放つ。竜は、まだ剣戟の間合いにはいない。
しかしそれでも、封印の剣にとっての間合いには十分だった。
 ロイが走りながら頭上に剣を掲げると、その剣身が炎に包まれる。
そして、ロイが剣を思い切り振り下ろすと、
 ゴガガァァッ!!
 未だロイの前方にあった竜の目の前で、巨大な爆炎が上がる。爆炎が竜を
巻き込むと、竜は先ほどとは違う種類の咆哮をあげて、足を止める。
 炎が晴れると、竜は完全に意識を失って崩れ折れる。
その際の振動で地面が大きく揺れるが、ロイは気にせずに走り続ける。
「――すまない。でも、今は立ち止まっている余裕はないんだ!」

 竜王家は兄弟家の近所にある。走れば、それこそものの数分も掛からないだろう。
しかも――竜はすでに、避けて通るに値しない。

「はぁ、はぁッ」
 学校を出てから走り通しのロイの息は、すでにかなり上がっている。それでも、
足を止めることなくロイは進み、そして前方に、竜王家の大きな屋根が見え始める。
家を出てからここまで、短い距離の中すでに数体の竜の相手をしたロイは、
一応の目的地の姿を目に納めて安堵する。
「はぁ、これで、イドゥンさんの、手掛かりをつかめれば、この事態も、
収めることが、はぁ、できる、はずッ」
 そう思い、さらに足を速めようとするロイの足が、前方にいる者の姿を捉えて
思わず止まる。
 竜ではない。竜では、今のロイの足を止めることはできない。
竜以上の威圧感を放つ者、それは――
「はぁ、ゼ、フィール、署長・・・。どう、して、ここに?」
 息を継ぎながら、ロイはその男、この町の警察機関の頂点に立つ男、
ベルン警察署署長、ゼフィールの名を呼んだ。

「兄弟家の末弟か。」
 男、ゼフィールが、ロイの姿を確認して声を発する。まだ二人の間には
幾ばくかの距離があるが、彼の低い声はロイの耳に問題なく届いた。
ゼフィールは、その手に先端に刃のついた槍を持ち、それを脇の地面に突き
刺すように置いて立っている。
「ワシがなぜここにいるか、と言ったが、それは、こちらのセリフだな。少年」
「え?」
「今、この町には竜があふれており、事態の対応にはベルン署があたっておる。
ワシが現場に出て指揮をとっていても不思議ではあるまい。
そして、町の住民は避難し、学生達は学校で待機しているはずだが、どうして
お前はこんなところにいる?」
「それは・・・」
 言われてみればもっともだ。本来、ここにいておかしくないのはゼフィールで、
いるべきでないのはロイの方だろう。
 何と言っていいものかロイが言い淀んでいると、再びゼフィールが口を開く。
「――まぁ、いい。ワシも、お前に用があったのだ」
「僕に、ですか?」
「正確には、お前の家にある物に、だ」
その眼が、ロイの腰に下げられている、封印の剣を捉える。
「――封印の剣と、ファイアーエムブレムを、借り受けたい」
 その言葉に、ロイは目を見開く。
「どうやら、今、ちょうど持っておるようだな。まぁ、町がこんな状況では当然だろう」
 町がこんな状況、ゼフィールの言葉に、ロイは思い出したように口を開く。
「――今、この町に何が起こっているのか分かりませんが、所長は、この剣を
一体何に使うのですか?もしも本当に必要ならば、持って行ってください」
 そこまで言って、一度ロイは言葉を区切り、そして、ゼフィールの目を
まっすぐに見据えて続ける。
「でも、僕も、目的があってここにいます。そして、その目的にはこの剣が必要です。
我がままなのは承知してます。けど、納得がいかない理由ならば、僕はこの剣を
手放すわけにはいかないッ!」
 ロイの言葉を受けても、ゼフィールは顔色一つ変えない。
「目的、か。それは、イドゥンを探すことか?」

「――!なぜ、それを知っているのですか?」
 ゼフィールの口から出た、予想外の名に、ロイの中の緊張が一気に高まる。
 そんなロイの姿を見て、ゼフィールを面白そうに口角を僅かに上げる。
「ふむ。考えみれば、手間が省けたというもの」
「なんですって?」
「元々、少年の家には剣を取りに行かねばならなかった。それに――」
 突然、ゼフィールから放たれる威圧感が増大した。
いや、それは威圧などではない、殺気とも呼べるものだ。
「それに、どのみち兄弟家の住人は、すべて攻撃対象に入っておる!
ここでくだらない問答など必要ない。わが力の前に膝折るがよいッ!!」
 ゼフィールが、手に持った槍を頭上に掲げると、その槍から閃光が放たれる――!
「うわ!?」
 ロイが驚き腕で目を覆うと、次の瞬間には、巨大な剣を持ったゼフィールが
迫って来る!
「くッ」
 横に飛びのき、ゼフィールの突進をかわすロイ。ゼフィールが再びこちらを
向き直ると、先ほどまで手に持っていた槍は大剣へと姿を変えている。
ベルン署長ゼフィールの持つ『神将器』。エッケザックスだ。
「一体、何をするのです!?僕たちが攻撃対象って、どういうことですかッ!?」
 ロイが、封印の剣を抜き放ちながら問いかける。
「その言葉の通りだ。お前たち家族は、この町にとって危険なのだ。
よって、竜の力を持って、その脅威をこの町から取り除く。
――もっとも。少年、お前だけは、ここでワシ自らが相手をしてやろう」
「僕たちが危険だって!一体、どうしてッ!?」
「お前たちだけではない。この町には、危険な力を持つ者が多すぎるのだッ!」
 言いながら、エッケザックスを振るうゼフィール。彼の剣もまた、封印の剣や
アイクのラグネルように、剣の間合いに囚われない剣だ。
衝撃波が、ロイの眼前に迫る!
「――くっ。封印の剣よッ!」
 迫る衝撃波を避けきれないと察したロイは、とっさに封印の剣を眼前に掲げる。
すると、ロイの目の前に光の壁のようなものが現れ、衝撃波の威力を削り殺し
ていく。封印の剣に込められた、持ち主を守護する力だ。
 ガガガガガガッ!
 吹き荒れる衝撃波の刃が、通路の両側のブロック塀を、そして、光の壁で
相殺しきれない分の威力がロイの体を傷つける。

「ぐぐ、く、おぉぉおおッ!」
 体を走る痛みに耐えながら、ロイが封印の剣から爆炎を巻き起こす。
「ぬぅッ!」
 爆炎と衝撃波が舞う中、ロイは足を前へ進める。
「あなたが何をもって、僕たちを危険と言っているのかは分からない。
けどッ!僕の兄たちを否定するようなあなたに、イドゥンさんが利用されて
いるというのならば、ここで、僕があなたを止めてみせるッ!!」
 叫ぶロイ。眼前の男は、自分の家族を、あの自慢の兄姉たちを否定した。
それだけで、立ち向かうには十分過ぎる理由だ。
しかも、ゼフィールは確かに、『竜の力』といったのだ。彼が、イドゥンを
利用してこの騒ぎを起こしていることに、疑問の余地はないだろう。
 突進してくるロイに、しかし男は不敵に構え、そして、言う。
「ワシがイドゥンを利用しているだと・・・?ふん。残念ながらその逆だ。
イドゥンの目的のために、ワシが力を貸しているのだ」
「――――え?」
 その言葉に、ロイの足が止まる。そして、無防備となったその体に、衝撃波
が突き刺さった。
「が、は」
 衝撃が体中を貫く嫌な音を聞きながら、ロイの体は数メートルも吹き飛ばされる。
 地面をしばらく転がり、ようやく止まったロイの体は、意識こそ失っていない
ようだが、ぴくりとも動かない。
「――もっとも、この方法をとることに、イドゥンは反対しておったがな」
 近づいてくるゼフィールの足音。彼は倒れ伏すロイのすぐそばまでやって来ると、
ロイの手に握られた封印の剣を、奪うように持ち上げる。
「ぁ、あ」
 ロイが小さく声を上げる。
「心配するな。この剣と宝珠はもともと我が家に伝えられていたものであるが――。
今は少年こそを主と認めている。用がすめば、返してやろう。
――事が終ったあとに、お前に剣の主としての資格が残っているとは思えんがな」
 そう言うと、今度は足音が徐々に遠ざかっていく。
10

遠くで竜が歩きまわる地面の振動が、体中に伝わってくるのを感じながら、
ロイは今朝の出来事を思い出す。
(イドゥンさんは、僕に自分を止めてほしかったのかな?)
 今朝、自分を待っていたかのように佇んでいた女性。
(ファは、どうしているんだろうか?)
 泣きそうな顔で、こちらを見てきた竜王家の末娘。
(イドゥンさんは、どうしてあのとき、何も言ってくれなかったんだろう?)
 ロイの手を握ってきた、冷たい手。ロイの瞳を見つめてきた、揺れる瞳。
(――どうして、あのとき、僕は彼女たちを追いかけなった!?)
 二人の様子がおかしいのに気づいていながら、結局見過ごした自分。
(あのとき、僕は何を考えたッ!?)
 『彼女がロイに助けを求めるのは過去の経験から不自然ではない。
しかし考えてみれば、彼女はいまやアイクやエフラムといった、より頼りに
なる兄達と知り合っている。ロイに助けを求めるのは不自然ではないが、
彼らを頼ったほうがより自然だろう』
(――違うッ!アイク兄さんや、エフラム兄さんは、彼女に親切にしているけど、
それでも、直接なにかの脅威からイドゥンさんを助けたことはない。
イドゥンさんの中で、兄さんたちは『親切な人』であって『助けてくれる人』
ではないんじゃないか?
僕が、僕が助けなくちゃいけなかったんだッ!)
 ぴくりとも動かない体の中に、何かが駆け巡る。
(――まだ、遅くはないはずだ。まだ、助けられるはずだ。
兄さん達じゃない。僕が、イドゥンさん達を助けるんだッ!!)
 四肢に、力を入れる。
「――お、あぁぁああああっッッ!!」
 そして、少年は立ち上がる。自分の役目を果たすために。竜の姉妹を救うために。

 封印の剣は無い。体はボロボロだった。だが、不安はない。
先ほどまでの、自分がどうすればいいのか判然としない、目先の目的地しか
定まっていなかった状況はもう終わった。
 目的地はベルン署。目的はイドゥンと、おそらく共にいるであろうファを連れ出すこと。
 やるべきことは、それだけでいい。
 頭の中から他の余計な迷いを振り棄てて、ロイは再び駆け出す。
足を引きずり、スピードは全く出ていない。
 それでも、意思を定めたその足取りは、力強かった。


第三章へ続く
75助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 01:31:31 ID:EBQ3PJ/h
タイトルからして禁書が元ネタなんだろうが、先の展開が読めない。
続き待ってます。
76助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 02:55:04 ID:DnlPGyb2
シグルド「みんな遅れたがお年玉をあげよう。」
ロイ・リーフ・マルス「うわーいやったー!シグルド兄さん太っ腹!」
ロイ「そういえば太っ腹と言えばへクトル兄さんだよね・・・フッ(黒い笑)」
ヘクトル「なんだ・・・寒気が・・・」
マルス「チッ、5000Gポッチかよ・・・リーフ、お前の分くれよ」
リーフ「うわっ!なにをするだ!コノヒトデナシー!」
リン「マルス・・・またアンタは・・・!」
マルス「イダダダダッ!ヘッドロックはやめてよ姉さん!(・・・アレ・・・?不思議だ・・・なんだか気持ちよくなってきたぞ・・・)」
ビラク「やあ、ヘッ君俺からのお年玉、俺の連絡先だ。いつでも連絡してくれ」
ヘクトル「いるか!そんなもん!」
ビラク「そんな事言わずにさぁ・・・ねぇ?」
ヘクトル「ちょ、こっち来んな!アッー!」
77助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 03:04:27 ID:DnlPGyb2
セリカ「アルム・・・私からのお年玉は私よ・・・好きにして・・・いいよ」
アルム「セリカ・・・いただきます!」
シグルド「KINSHINは許さんぞー!」
アルム・セリカ「チッ・・・」
アイク「なぁ兄貴俺にはないのか?」
シグルド「おぉ、アイク。お前にはこれをやろう、焼き肉食べ放題の割り引き券だ」
アイク「何ッ!それはありがたい。早速使わせてもらおう」
78助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 10:37:46 ID:KGQUdY9r
その後、焼肉店ヴェルトマーは正月早々大赤字をだしたそうな。

めでたしめだたし。
79助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 13:32:36 ID:0qWRfZ0U
シグルドwwアンタ大赤字になると分かっててアイクに渡したろwww
間接的な妨害ワロタwwww

…そしてアイクも大赤字になるまで食うなよw

後マwwルwwwスwwww
80助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 16:24:52 ID:/qTxJG1B
うおおーやっと規制解除!
さっそく思いつきで書いた小ネタ集投下
その1「屁理屈」
リーフ「お年玉くれ」
セリス「くれ」
エリウッド「くれ」
アイク「くれ」
エフラム「くれ」
ミカヤ「断る。ってか下二人はもらう歳じゃないでしょ常識的に」
アイク「いくつになっても」
エフラム「子供は子供だ」
ミカヤ「うわすごい屁理屈」

その2「ポケモンに例えると」
エフラム「エイリークは…♀+水色メイン…ニドラン♀?」
セリス「シャワーズの方が似合ってるような」
アイク「リーフは葉っぱだからチコリータだな。しかも枯れてるから色違いの」
リーフ「ひどっ!?枯れてなんかないやいこのヒトデナシーッ!!」
ロイ「ピザトル兄さんはカビゴンの色違いしかないね。デブ+青色だもの」
エフラム「あぁ…」
セリス「確かに」
アイク「納得」
リーフ「HAHAHA」
ヘクトル「お前ら頭蓋骨叩き割ってやるわ」

その3「しまむら」
リーフ「サムイサムイヨブルブル」
アイク「しまむらでセーターでも買え」
リーフ「どこだよそれ」

その4「イメージソング」
セリス「この曲良くない?」
エフラム「いや、こんな勇ましい感じの曲は葉っぱには合わん」
リーフ「(´;ω;`)ブワッ 」
ヘクトル「これが一番合うんじゃね?」つ「おっぱいがいっぱい」
リーフ「最高にハイってやつだァァァァ」
エフラム「アホだこいつ」

その5「BGM」
アイク「葉っぱ、BGMを頼む」
リーフ「いきなりですか、ってかナチュラルに葉っぱって(´;ω;`)ブワッ 」
エフラム「気にしたら負けだ」
リーフ「それじゃ…みぃのぉむぅしぃーぶらりんしゃ(ry」
エフラム「そ れ は や め ろ」
ミカヤ「なんというトラウマソング」
81助けて!名無しさん!:2010/01/08(金) 21:48:16 ID:xs8zvN+/
>>78
食べ放題を割り引いてもあまり値引き前と変わらないのでは?
ただの焼肉店ならともかく
82助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 00:51:40 ID:5SogEBQu
エリウッドのネタが少ない…というか最近は全然ないので書いてみた。
これ単体でも読めるように書いたつもりだけど、
俺が書いた
20スレ>>374-378 のネタを読んでもらうと設定がよりわかりやすいかもしれません。

なお医療知識など皆無、入院経験もない人間が書いたものなので
ソッチ方面で間違ったこと書いてても生暖かい目でスルーしてください。
83白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:52:27 ID:5SogEBQu


エーディン「……まぁ許容値内ね…」

検査結果を眺めながらエーディンは呟いた。
ここはエーディンの病院。
目の前の患者は常連のエリウッドだ。

エリウッド「それじゃあ…」
エーディン「…いつものお薬を出しておくわ。ところでエリウッド君」
エリウッド「なんでしょう?」
エーディン「しばらくうちでバイトしてみない?」

以外な言葉にエリウッドは固まった。
そういえばここでナースのバイトをしてるはずのニニアンとフィオーラの姿が見えないが…
エリウッド「な…なにかあったんですか?」
エーディン「えっとね…こないだまで来ててくれた娘達がね。しばらくこれなくなっちゃったのよ。
      それで急遽人手が入用になっちゃってね」

ちなみにニニアンは氷漬けにした火竜が多数逃げ出してしまったため、
捕獲のために各地を飛び回っており、フィオーラはエリウッドへの盗撮がベルン署にばれて拘留中である。

エーディン「エリウッド君なら病院の事もよく知ってるし、バイト代はずむから」
エリウッド「…まぁそういうことでしたら、先生にはお世話になってるし家計の足しにもなるし…」

こうしてエリウッドはしばらく看護士をすることとなった。
資格?
ここは紋章町なので細かいことは気にしない!
84白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:53:33 ID:5SogEBQu


そして初日…エリウッドは立ち尽くしていた…
エリウッド「……こ…これが今の全スタッフなんですか?」
エーディン「そうよ、可愛いでしょう?」

そう…目の前にいたのは…
デュー「技師のデューだよ♪」
ユベロ「看護士のユベロです」
ユミナ「士長のユミナよ!」

エリウッド「…………エーディン先生…これはなんの冗談ですか…」
エーディン「あら、デューは手先が器用だし、ユミナは杖が使えるもの。
      それにみんなとっても可愛らしいじゃない♪」
エリウッド「…小学生ばっかりじゃないですか…うう…異が痛い…」
ユミナ「なによー! 私がちゃんとできないってゆーの!」
エリウッド「いやそういうわけじゃ…」
ユミナ「私は士長よ、つまりあんたの上司!」

小さなユミナが偉そうに胸を張る。
エーディン「ま、そういうことだから仕事の指示はユミナちゃんに聞いてね。
      それと一言……可愛いを基準に集めたらこうなった後悔はしていない…と、だけ言っておくわ…」
エリウッド「……先生……せめて大人を…ミデェールさんに手伝わせるとか…」
エーディン「ミデェールは私よりお姉さまのが美しいと抜かしたからクビにしたわ」
エリウッド「……」
もはやため息しかでない……
これは自分が頑張らないとこの病院やばいんじゃあるまいか……
真面目なエリウッドは胃を抱えて深々と息を吐いた。
85白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:55:19 ID:5SogEBQu


ユミナ「さぁ仕事よ、ちゃっちゃとついて来なさい」
エリウッド「はい士長」
幼女とはいえ上司である以上敬語を使う。
エリウッドは律儀だ。

聞けばスタッフはみんな、小学校の放課後をつかってバイトしているという。
午前中とかどうしてるんだろう…と思うが…その辺をニニアン達がやってたんだろうか…
しかしあの2人だって学校があるし…
神経質なエリウッドは気になりだすと止まらない。

ユミナ「そんじゃー病棟をまわって患者さんたちの容態をチェックするわよ」
エリウッド「今は何人くらい入院してるんですか?」
ユミナ「そんなに大きな病院じゃないからね。10人よ」
エリウッド(夜勤とかどういう体制になってるんだろう…後で聞いとかないと…)

病室は2つ、ベッドは10床だ。
1つ目の病室に入り患者さんたちの体温や脈拍を測る。
バヌトゥ「火竜石が切れてのう…」
ユミナ「買うと高いもんねぇ…ほい、採血OK」
エリウッド「…いいんだろうか…資格制度がないなんて…僕が入院したとき大丈夫なのかな…」
ユミナ「なにブツブツ言ってんのよ。ほら注射器よこしなさい」
エリウッド「…はい…」

2人は手際よく患者さんたちの採血をしていく。
レニング「ああ、そんな時間か…じゃあ頼むよ」
エリウッド(見た感じ健康そうに見えるけど…この人もなにかの病気なのかな?)
ユミナ「はい、じゃあ腕まくって…」
レニング「…うぅ…」

壮年の男は急に震えだした。それを見てユミナの顔色が変わる。
ユミナ「やばっ!? 新入り!患者さんを抑えなさい!」
エリウッド「えっ!?」
レニング→ベウフォレス「ツブス…ツブス!」
86白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:56:20 ID:5SogEBQu


突如として暴れだした男に、病室は大騒ぎだ。
ユミナ「あの人は薬物中毒でああして時々暴れるのよ!
    こんな時のための男手なんだからなんとかしなさい!」
エリウッド「そ…そんな無茶な…ええぃレイピア!」
相手は騎馬系、デブ剣よりこっちの方がいいだろう。

やがて乱闘の末、かろうじてレニングをベッドに縛り付ける…
エリウッド「……ぜぇぜぇ…」
ユミナ「ほいライブ」
エリウッド「ふぅ…いつもはどうやってたんですか?」
ユミナ「ニニアンが氷漬けにするんだけどね、いないものは仕方がないわ」
言いながらユミナは手際よくレニングの腕から採血をする。
ユミナ「さ、終わりよ。おとなしくしてなきゃだめよおじさま」
レニング「…すまん」

ユミナ「ま、大体こんなとこね。1時間後に手術があるからあんたにも手伝ってもらうわよ」
エリウッド「…無資格の看護士、キャリア1時間の僕が立ち会う手術…紋章町の医療は…」


手術室はライトの光に照らされている。
マスクをつけたエーディンがスタッフに指示を出している。
エーディン「患者はトラース、患部は目、症状はどちらを見ても方位445に見えてしまう」
デュー「機材OKだよー」
エーディン「まぁえらいわ♪ご褒美になでなでしてあげる。ユベロきゅんとユミナたんは麻酔の準備をおねがい♪」
ユベロ&ユミナ「はーい」
エリウッド「メスにも色々あるんだなぁ…病気もレストで治ればいいのに…」
手術台の上にはひげ面の男が横たわっている。
トラース「方位445!方位445!方位445!」
ユミナ「はいお休み」
スリープを受けたトラースの意識は深い闇のそこへと沈んでいった……
87白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:57:52 ID:5SogEBQu


エーディン「メス、ダニエル製35番!」
エリウッド「は…はい!」
ユミナ「スリープ解除まで残り5ターン!」
デュー「HP量問題なし」
ユベロ「リフ印傷薬準備できてます!」
エーディン「エーディン先生にかかれば軽い手術だわ!」

鮮やかな手つきで患部を切り裂いていく。ほとんど出血は見られない。
エーディン「ちょいちょいの…ビンゴ! これが悪さしてたのね!」
眼球の内側にはビグル菌が患部を蝕んでいた。目視では到底わからないが、患部を見て判断したようだ。
エーディン「患部確認、医療用ウォッチを」
ユミナ「ほいきた!」
エーディン「おーらいおーらい……切除……と、エリウッド君、トレイを」
エリウッド「は、はい」
エーディン「終わり…ユベロきゅん、処置お願い」
ユベロ「はい」
切除部分にリフ印の傷薬を塗りこむ。
たちまちトラースの目の傷口はふさがっていった。

エリウッド「……これが病気の原因ですか…」
トレイの上に載った、小さな小さな断片を覗き込む。
エーディン「そ、悪い菌に蝕まれてたのね。それは医療廃棄物の保管庫にしまっといて。
      明後日には業者が来るから」
エリウッド「はい…先生、あの患者さんはこれで」
エーディン「2〜3日様子を見て問題なければ退院ね。ま、完治させた自信はあるわ」

誇らしげに胸をはるエーディンに、エリウッドはかすかなやりきれなさを覚えるのだった。
88白い巨塔 前編:2010/01/09(土) 00:59:00 ID:5SogEBQu


薄暗い保管庫の中。
適切に保存処理された廃棄物が格納されている。
使用済みの注射針から、今回の様な手術で出た細胞辺まで様々なものが廃棄物業者を待っている。

エリウッド「………」

ビグル菌に罹患した細胞辺をしまいつつ、エリウッドは思いを馳せていた…

エリウッド「一生病気と付き合って生きていくものだと思ってるけど…もしも完治できるのなら…」
自分の病弱さは精神的なものが多い気がする。
結局気の持ちようを変えないとどうしようもないのかもしれないが、
それとは別に自らの身をなにがしかの病気が蝕んでいることも事実。
エリウッド「エーディン先生は手術や投薬で完治できるものではないって言ってた。
      悪化させないように上手に付き合っていくしかないと…」
だが直せるものなら直したい。
目の前で一人の病人が完治する様を見て強く思った。

エリウッド「怪我ならライブや薬で治る。だけど病気は…」
直るものと直らないものがある。
自分の病気は後者なのだろう。
エリウッド「いけないな、少し感触的になってるようだ…さ、仕事しないと」
エーディン「あ、エリウッド君ここにいたの?」
エリウッド「先生?」
入室してきたエーディンは手に薬ビンを持っていた。
エーディン「お願いがあるんだけど、これを今夜シグルド様にこっそり飲ませてくれないかしら」
エリウッド「なんの薬ですか?」
エーディン「しびれ薬よ、今夜リワープ使って夜這いをかけようと…」
     (栄養剤よ、最近お疲れらしいから)
エリウッド「……志村ー逆逆…全力でお断りします…」

どっと疲労感に襲われてエリウッドは保管庫を出るのだった…

続く
89助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 01:22:42 ID:EZ3KNMfX
>>83-88
GJですよ。ビグル菌をビラク菌と読んだのは内緒の話。
まさか、エーディンがシグルド狙いだったなんて・・・

リーフ「シグルド兄さんは僕の気持ちを裏切ったんだ!!僕だってエーディンおねいさんと・・・
    はっっっ!?殺気!?」
90助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 10:56:26 ID:dowoDZG6
>>81
>食べ放題を割り引いてもあまり値引き前と変わらないのでは?
つか、この街で食べ放題店なんて出そうものなら、その時点で既に倒産のフラグ。
91助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 13:04:14 ID:7rYjU8yF
シグルド「・・実はイレーヌさんにもヴェルトマーの食べ放題割引券渡してたりして」
92助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 13:05:03 ID:4HK/2kG7
>>83-88
凄い病院だなw
とりあえずエーディンさんとミデェール自重www
続きに期待しつつ、GJ!

>>90
アイク以外にも紫のギャル曽根とスクリミルが居るからなぁwww
93助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 13:35:27 ID:zxeWiFSK
白い巨塔GJ!
スタッフ全員小学生てwww
次回に期待します!

・・・話は変わるけど、ラグズの発情期ネタってさすがにマズイか?
そこまでマズくするつもりはないけど、多少アレな発言が出てくるワケなんだ。
中心としてはアイク×レテなんだけど…どう?

94助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 13:57:02 ID:gPWGJfs1
良いか悪いかは見てから判断しようじゃないか、俺は構わん
早く投下するんだ
95助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 13:58:36 ID:4HK/2kG7
>>93
あからさまな18禁系じゃなければ大丈夫だとは思うが…

心配ならリーフに見せてみるといい、彼がどれ位鼻血を噴き出すかでそのネタのエロさが分かるから(嘘
96助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 19:24:01 ID:SEETuEEY
>>95
リーフすげえwwwwww

話がそれるが、個人的にFEブラでは、リーフのB上復帰技は
鼻血を高速射出して復帰する技であって欲しい
97助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 19:48:58 ID:hHgoMttk
なんか最近リーフネタ多いな。よかったなリーフ、みんなから愛されてる証拠だ。
98助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 22:43:39 ID:LPP9VdOR
>>83-88
GJです!さすが紋章町の病院。自由すぎるww
続き、楽しみにしてます!
続き投下させて頂きます。
自分もエリウッド兄さんのネタが少ないとのことなので、目立たせてみました。

第三章 とある主人公の烈火乃剣(デュランダル)

 ――朝。ロイが学校を飛び出す数時間前。まだ、紋章町が静けさを保っていた時間。
 自宅を出て、仲良く学校へ向かう三人の姿があった。
「あ〜。なんか、かったりぃな」
 青い髪をオールバックにした体格の良い青年がぼやくと、そのすぐ後ろを
歩いていた、緑のポニーテールの少女がつっかかるようにして口を開く。
兄弟家のヘクトルとリンだ。
「なによ、朝からだらしないわね。どうせ、夜更かしでもしていたんでしょう?」
「ちげーって!いや、なんか夢見が悪くてよ」
「夢見?」
 一番後ろを歩いていた紅髪の青年、エリウッドが尋ねる。
「おう。なんか、嫌な夢だったぜ」
「まさか、また怪しい予知夢なんかじゃないでしょうね?」
「ははは。ヘクトルだったら、それもあるかもしれないな。
それで?どんな夢だったんだ?」
 二人の態度に多少顔をしかめながらも、ヘクトルは続ける。
「つっても、しょせん夢だからな。あまりよく覚えちゃいないんだが・・・。
確か、竜が出てきた夢だったな」
「「竜?」」
 ヘクトルの言葉に、エリウッドとリンディスの声が揃う。それを面白そうに見ながら、
「おう。なんか、たくさん出てきた気がするな」
「・・・それは、予知夢だとしたらご遠慮願いたいところだな」
 たくさんの竜。竜王家と親交があり、親しくしている友人もいるエリウッドでも、
たくさんの竜という単語には寒気を感じさせるものがあるらしい。
「だから、予知夢だなんて決めつけんなよ。ただの夢だよ、夢!」
 ヘクトルの言葉に、こちらはあまり気にしていないのか、リンが気軽に話を続ける。
「でも、あんたの夢もバカにできないからね。
・・・高校卒業したら、ミカヤ姉さんの仕事を手伝って占い屋でもしたらどう?」
 リンの言葉に「冗談じゃねぇ」と返した後で、ヘクトルは思い出したように言う。
「そういえば、今日はミカヤ姉上は朝から出かけてたんだったな。いったい、
どうしたんだ?」
「さぁ?でも、心配する必要はないって、そう言ってたみたいよ」
「へ〜」
 自分から話しを振ったくせに、気のない返事をするヘクトルに、リンが眉を寄せる。
今にも突っかかっていきそうなリンを視界の隅に収めながら、エリウッドは
考えごとをしていた。
(・・・偶然だとは思うが。なにか、嫌な予感がするな)
「リンディス」
「へ?」
 前を歩くヘクトルの髪を引っ張ってやろうとしていたリンが、突然話しかけ
られてその動きを止める。
「ちゃんと、護身用の武器は持っているね?」
「え、えぇ。大丈夫よ、エリウッド。なによ、さっきの夢の話、本当に心配
しているの?」
 エリウッドの予想外に真剣な目つきに、すこし気後れしながらリンディスが答えた。
「・・・どちらにせよ、この町では用心しすぎるということはないからね」
「ちがいねぇ。とくにお前は、喧嘩っ早いしな」
「あんたに言われたくないわよッ!」
 再び喧嘩を始めそうな二人を、
(やれやれ)
といった顔を浮かべながらエリウッドがなだめにかかる。

 それはまだ、平和な朝の一幕だった。

 それから数時間後――。

 町を駆ける、燃えるような紅。火竜の鱗ではない、紅い髪をなびかせるその
影はしかし、ロイではなかった。
 その紅のすぐ後ろには、同じく駆ける翠。やや遅れて蒼の影が続いている。
「しかし驚いたぜ!担任の先公が居なくなるや、いきなり窓から飛び降りるん
だからよッ!」
 一番後ろを走る蒼、ヘクトルの言葉を継いで、翠の尾を揺らす少女―リン―
が続ける。
「驚いたのはこっちよ!町に竜が溢れてるって話を先生から伺った直後、
上からエリウッドとヘクトルが飛び降りてくるんだものッ!!
・・・まぁ、ヘクトルのは飛び降りるって言うより『落ちてきた』って感じだけど」
「うるせぇ!俺はお前たちほど身が軽くねぇんだよ」
 相も変わらず言い合いを続ける二人の声を聞きながら、先頭を走る紅髪、
エリウッドが振り返らずに声をかける。
「・・・二人とも。同じクラスのヘクトルはまだしも、リンディスまで着いて
くることはなかったんだぞ?」
「馬鹿言うなよ。俺の他に、誰がお前の背中を守れるってんだ?」
「そうよ!エリウッドったら体が弱いくせに、私たちが見てないとすぐに無茶
するんだからッ!」
 さっきまでの口論など無かったかのように息を合わせる二人。エリウッドは
朝と同様に『やれやれ』といった顔を作ろうとしたが、しかし浮かんでくるのは
笑顔だけだった。

 三人が今こうして、竜が溢れる町中を走っている理由は説明するまでもないだろう。
 町に異変が起きて、それで誰かが傷つきそうなら、解決するよう動く。理由など無い。
それが、彼らが兄や姉の姿から学び取った、当り前のことだからだ。
三人は走り、自宅を目指す。そこには、それぞれの愛用する竜に抗うための
神器が眠っている。家まではあと少し。いま走っているこの道のすぐ先に、
目指す兄弟家がある。
 あるのだが――。

「げ。おいエリウッド!目の前に竜がいるぞッ!」
「当然、見えているよ!」
「先生のお話だと、竜は人を襲ったりはしていないようだけど・・・」

「グゥルアアアアアッ!!」

「めちゃくちゃ殺る気まんまんじゃねーかッ!?」
「・・・そうみたいね。どうする?エリウッド!」
 走りながら、前方に現れた竜について意見を求めるリン。学校を出てから
ここまで、何体もの竜を見かけては迂回を繰り返してきたが、すでにそのせい
で随分と時間を無駄にしている。
「――突破しよう!」
「!――分かったわ」
「マジかよッ!?正気か、エリウッド!」
 エリウッドの提案を聞いた二人が、全く異なる反応を返す。
「僕は正気だよ、ヘクトル。ここに来るまでで大分時間を無駄にしている。
家を目の前にして、ここから迂回するのは避けたい。それに、すでにあの竜は
僕たちを敵と認めているようだ」
 エリウッドの言葉通り、前方にいる竜はこちらに向かってその巨体を突進させて来る。
「ちっ。はらぁ括るか!」
 ヘクトルが諦めるように言う。しかし、その口元には目の前に迫った戦いに
高揚しているのか、僅かな笑みがある。
「それで、作戦は?」
リンが問う。ヘクトルも、エリウッドの方を見て彼の言葉を待つ。
「――リンディス、君の素早さで竜をかく乱して隙を作ってくれ。その隙を
見計らって、三人で続けて、同じ急所を攻撃するんだ。
そうすれば、竜とはいえ傷をつけることができるだろう」
 竜は、人を遥かに凌駕する存在だ。今エリウッドが語った作戦など、到底
実行不可能だろう。また、奇跡的に連続攻撃が成功したとしても、それでも
竜の鱗を貫くことは不可能だ。――通常ならば。
 しかし彼らは、竜殺しの神器に選ばれし主達だ。それが三人も揃って、
この程度の不可能乗り越えずしてなにが神器の主といえよう。
「よし、その作戦で行こうぜ!だが、それだけであの化け物を仕留められるか?」
「少なくとも、少しくらい動きを止めることは出来るだろう。
ヘクトル、竜が動きを止めたら、君は家まで走って僕たちの武器を取って来てくれ。
その間の時間稼ぎは、僕がする」
「・・・了解!」
「二人とも、来るわよ!」
 作戦を伝えている間に、竜はすでに目前へと迫って来ていた。
「よし、行くぞッ!」
 三人は走る足をゆるめず、そのままの速度で竜と対峙する!

「グオオオォーーンッ!」
「来なさい!」
 雄たけびを上げながら突進してくる竜を正面から見据えるリン。エリウッド
とヘクトルは、万が一彼女が竜の攻撃を捌ききれなかった時に、いつでも助け
に入れるように脇に控える。
 一直線に向かってくる竜はすさまじい質量をもってリンを潰しにかかるがしかし、
リンはそれを右に跳躍して交わす。その動きにあわせ、エリウッド達もそれぞれ
脇に飛びのき、竜が通り抜けるざまに牽制の攻撃を竜のその太い足に浴びせる。
 エリウッドの剣もヘクトルの斧も、竜の鱗を傷つけることまではかなわぬが、
それでもリンが竜の攻撃をかわすのを手助けする程度には、竜の気を逸らす
ことに成功していた。
 突進をかわされた竜は、その後も爪や尾を用いて目の前を飛びまわるリンを
捉えようとするが、彼女の素早い動きに翻弄され、いまだ攻撃が届くことはなかった。
「いけそうよ、二人とも!」
「油断をするな、リンディス!」
「分かってるわ!」
 竜相手に油断などするわけない。それでも、リンの心には余裕があった。
自分一人では到底そんなもの持ちようがなかったが、ここには自分の動きを
誰よりも理解してくれている兄二人がいるのだ。
「ねぇ、エリウッド!三人で一緒に攻撃をするなら、私、あれをやってみたいわ!」
「あれって・・・もしかして、あれのことかい!?」
「そう、それよ!」
「おいおい!あの恥ずかしいのを、お前やりたいのかよ!」
竜の攻撃をかわしながら声を掛け合う三人。三人でいることで『油断ではない余裕』
を感じているのは、エリウッドとヘクトルも同様のようだ。
「いいじゃない!私、あの子達がやるのを見てて、少しいいなって思ってたのよね!」
「俺には理解できねぇな」
 渋るヘクトルだが、
「いや、やってみようヘクトル。タイミングを合わせて攻撃するのにも、
合図があった方がやりやすいかもしれない」
「・・・そんなもんかね。まぁいいけどよ」
「やった!さすがエリウッド、話が分かるわッ!」
 話をしながら、リンが竜の爪を避けるために道路わきのブロック塀を蹴り上げ、
竜の頭上、上空を飛び越える。『身動きの取れない上空』を。
 自分の頭の上を通り過ぎる獲物を見上げ、竜は自らの勝利を確信する。
それはつまり、必殺の姿勢が整ったことを意味する。竜はその口を、空中を
愚かに飛ぶ標的にに向けて開く。その奥に、チロチロと、炎の輝きが灯る。
瞬間、竜の口から凄まじい勢いで炎のブレスが解き放たれ、リンに向かう。
 リンは空中でそれを瞳に捉え――

「エリウッド、できたわ!『隙』よッ!」
 叫ぶ。
 火竜の息吹が彼女を飲み込む瞬間、ヘクトルが空中の彼女の足を自らもその
場で跳躍して掴み、思い切り引っ張って投げる。ヘクトルのすぐ上を、灼熱の
息吹が焦がす。エリウッドはすかさずリンを抱きとめ、そのまま素早く彼女を
下に降ろす。
 火竜はその姿を縦長の瞳孔で捉えていたが、自らのブレスの勢いを支える
ために、動くことができない。竜はリンがいた上空を向いたまま、虚空に
ブレスを吐きかける。上を向いたまま、『喉元をさらして』!
「ヘクトル、リンディス!行くぞッ!
トライアングル!」
「「「アターーック!!」」」
 エリウッドの合図にあわせ、三人が一斉に攻撃を仕掛ける。先頭を切った
リンが、手に持った月の精霊剣(マーニ・カティ)で、さらされた喉元に斬撃
を浴びせる。そこにすかさずヘクトルが愛用の斧、ヴォルフバイルを叩き込む。
先程までの牽制と違う、全力の一撃を浴びた竜の首元は鱗が剥がれ落ち、
その下の皮膚が僅かに切り裂かれた。そこに、エリウッドが細剣(レイピア)
を深く突き刺した!

「グアァオォオォォーーーウ!」
 無防備の急所に傷を負わされ、堪らず叫び声を上げる竜。その動きが僅かだが、
確実に止まる。
「今だ、ヘクトル!行けッ!!」
「まかせろ!」
 竜の動きが止まった隙に、その巨体の脇をすり抜けてヘクトルが兄弟家へと走る。
 今の連携攻撃(トライアングルアタック)は完璧に決まったが、それでも
竜を戦闘不能に陥れるまでには足らない。ヘクトルは切り札を手に入れるために、
自宅の物置を目指す。
「さぁ。ヘクトルが帰ってくるまでは、僕が相手になる!」
 叫び終え、痛みによる硬直を乗り越えた竜に、エリウッドが立ちはだかる。

 その後の作戦も、先程までと同様だった。消耗したリンに変わり、
エリウッドが代わりに竜の攻撃を引き付け、かわす。リンはエリウッドの邪魔
にならないように気を付けつつ、竜の動きを邪魔するための牽制を放つ。
 先ほどと違う点は、
一、手痛い反撃を受けた竜の攻撃はより凶悪さを増していた。
一、エリウッドにはリンほどの素早さは無く、避けるのにより高い集中を強いられている。
一、ヘクトルがいない分竜の動きを邪魔する牽制役が少なく、その効果はほぼ失われた。

「・・・厳しいな」
 どれくらいの時間が過ぎた頃か、紙一重で攻撃を避け続けいていたエリウッドの
口から声が漏れる。それを聞いて、リンがエリウッドに声をかける。
「武器を取りに行くの、私かあなたが行ったほうが良かったんじゃない?
ヘクトルが行くより、早く取って来れたわよ」
 過ぎたことと思いつつも口に出すリンに、しかしエリウッドは否定の言葉を述べる。
「いや、ヘクトルがベストの選択だった。リンディスは自分で思っているより
も消耗しているし、ヘクトルよりも僕の方が攻撃を避けるのは上手い。――!」
そこまで言って、エリウッドが何かに気づいて言葉を止め、そして続ける。
「それに――」
 その口元には、笑み。
「それに?」
竜の攻撃を避けながら、エリウッドは視線を前方にやる。それは、竜と道路脇の
塀の隙間。その更に奥だ。リンも、エリウッドの視線の先を見る。
「!」

 その先にはヘクトルがいた。背後に自らの神将器、【天雷の斧】アルマーズ
を突き立て、両手に巨大な剣の柄を握っている。そして、それを握ったまま
体をコマのようにぶんぶん振りまわし――
「エリウッド!受け取れぇーーッ!!」
 エリウッドの背丈ほどもあるその大剣を、まるて砲丸投げか何かのように
思い切り投げつけてきた。
 巨大な金属の塊は、まるでよくダーツか何かのように空中を渡り、重力など
知らないとばかりに竜の頭上を飛び越えた。
 エリウッドは、先ほどリンがやった様に塀を蹴り上げて高く跳び、回転しながら
飛んでくる自分の愛剣をキャッチする。剣は勢いを失わずにエリウッドの体を
後方に飛ばすが、エリウッドは空中で体を縦に回転させてバランスをとり、
背後にあった電柱に『着地』する。
 その衝撃で足に痺れが走り、なおも彼の体を後方に飛ばそうとするデュランダルの
重量に剣を支える腕全体が悲鳴を上げたが、エリウッドはそれを無視するように
眼前の竜を見据える。
 竜はエリウッドに向けて大きく口を開き、ブレスを浴びせようとしている。
が、それよりも早く、エリウッドが電柱から跳躍する!

――ザンッ!!
 竜の固い鱗を、まるでナイフで紙を切るかのごとく引き裂き、
【烈火の剣】デュランダルとその主は大地に立つ。
その背では、竜がゆっくりと崩れ折れる。
 ズズーン、と。大きな音とともに地面が揺れる。
「それに、こんな反則(ショートカット)は、ヘクトルじゃないとできないだろう?」
「――信じらんない」
 見事勝利をおさめた相棒を称えるかのように走ってきたヘクトルと、ハイタッチ
を交わすエリウッド。
 リンがその後ろから、力尽き痙攣する竜を避けるようにして二人の傍に寄って、
呆れたような声を出した。
第三章(後編)に続く


ここまでです。
ネタ要素もなるべく入れたいとは考えているのですが、なかなか難しいですね。

今回の章で起承転結の「転」までこれました。もうしばらくお付き合いください。


 烈火ロード三人で、トライアングルアタックが発動しないかと支援やら武器やら
試行錯誤したのは自分だけじゃないはずッ!
107助けて!名無しさん!:2010/01/09(土) 23:14:55 ID:LPP9VdOR
連レス失礼します。
質問なのですが、リリーナとヘクトルが絡んでるような話ってありましたっけ?
リリーナがヘクトル達をなんて呼んでいるか、定着した設定があればそれに合わせて
書きたいの思うのですが。
個人的には、封印でリリーナがエリウッドを「おじさま」と呼んでいたので、
家族みたいに「兄さま」とか「姉さま」とか呼んでるのかな、とか考えてるのですが。
108助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 08:52:14 ID:gcHVlL8g
過去ログ読み直せばわかるよ
109助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 10:04:50 ID:59XAumdm
>>93
>中心としてはアイク×レテなんだけど…どう?
個人的には読みたいです。
最近テリウス組の影がうすいし。
110助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 11:15:49 ID:Zsi4NrDn
>>107
ごく普通に「ヘクトルさん」だったような…?
あまりよく覚えてないけど。

と言っても、初期のころにほんの数回出ただけだと思うので、
好きにしてかまわないんじゃないかな。
111助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 12:36:57 ID:nZuxRsDe
>>109>>95、>>、94
了解しました!
ラグズの発情期ネタ、今から作るんでしばらくお待ちくださいm(__)m

>>107
自分の意見を言うと、ミストもアイクの事『お兄ちゃん』て呼んでるから、リリーナだってヘクトルの事を『お父様』って呼んでたって可笑しくないな。
でも、やっぱりソコは本人の判断に任せる他ないなぁ…。
112助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 15:25:58 ID:VDPpeuUL
>>111
いや、流石に「お父様」は無いんじゃないか?
ヘクトルは、このスレではあくまで友達(ロイ)の兄貴だし
ミストの言ってる「お兄ちゃん」ならまぁ、近所のお兄ちゃん的ニュアンスで
俺はアリだと思ってる

とりあえずネタ作り頑張れー
113助けて!名無しさん!:2010/01/10(日) 15:49:53 ID:jg5SKznu
>>111

ttp://wikiwiki.jp/fe_family/?cmd=read&page=1-45&word=%A5%EA%A5%EA%A1%BC%A5%CA
これ参考になる?
既に見ていたらスマソ
114助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 01:11:11 ID:llTgAYBE
>>108
>>110-113
みなさん、ありがとうございます!
予定では、書いている長編の方で少し会話する程度だったのですが、
せっかくアドバイスいただいたので、短編も投下させて頂きます。
・・・結局、112さんの言っていたように近所のお兄ちゃん的に呼ばせようと
したのですが、書いているうちになんか方向が変わってしまったような・・・。
115ヘクトルとリリーナ:2010/01/11(月) 01:19:48 ID:llTgAYBE
 それは今より10年ほど前。まだヘクトルやロイが幼い頃の話・・・。


「ろい、いいな。たくさんお兄さまやお姉さまがいて」
 ここは兄弟家の近くにあるオスティア家の部屋の中。
庭に面した、大きな窓から明るい日が差し込む部屋で、青い髪の少女がポツリ
とつぶやく。
「なんで?りりーなにも、うーぜるさんがいるでしょ?」
 羨ましい、と言われた少年。目の前の少女、リリーナに付きあってままごと
をしていたロイが、ごはんを食べている(ふりをしている)手を止めて少女に
疑問を返す。
 その視線の先には、庭で自分の兄ヘクトルとキャッチボールをして遊んで
いる少年、ウーゼルがいる。
 年はヘクトルやエリウッドよりもやや上。
兄弟家で言うと、アイクやエリンシアと同じくらいだろうか。
 まだ顔にあどけなさが残っているものの、意思の強そうな、しっかりとした
顔つきをしている少年だ。もっとも、弟同然に可愛がっているヘクトルと遊んで
いる今の顔は、年相応の無邪気な顔だが。
「うーぜる兄さまは好きよ。でも・・・へくとるさんや、えりうっどさんとはちがうわ」
「なにがちがうの?うーぜるさんは、りりーなのお兄ちゃんじゃないの?」
「・・・」
 ロイの疑問に、リリーナも何と答えていいのか分からずに黙ってしまう。
まだ幼いロイにはリリーナが何を言いたいのかが分からず、リリーナもまた、
自分が何を羨ましがっているのかを、上手く言葉にすることができない。
 黙り込んでしまう二人に、横から助け船入る。運動を医者に止められており、
家の中で二人の面倒を見ていたエリウッドだ。
「ロイ。リリーナは、僕やヘクトルのように、年の近い兄弟が欲しいんじゃないかな?
・・・違うかい?」
「うん!そう、そうなの!」
 エリウッドの言葉に顔を明るくするリリーナ。しかし、ロイの顔はいまだ
「よく分からない」といった表情だ。
「・・・あのね、ロイ。僕やヘクトルにリンディス、マルスやアルム達も、
ロイとあまり年が離れていないだろう?」
「うん」
 エリウッドが、幼いロイにも分かりやすいようにと、言葉を選びながら説明
を始める。
「だから、ロイと一緒に、たくさん遊んであげられる」
「しぐるどお兄ちゃんや、あいくお兄ちゃんも、ぼくと遊んでくれるよ?」
「でも、シグルド兄さんやアイク兄さん達は学校で遅くなって、いつもロイと
遊べるわけじゃないよね?」
「うん」
「それに、兄さん達はもう大きいから、ロイと同じ遊びばかりじゃ、つまらないかも知れない」
「・・・うん」
 エリウッドの言葉に素直にうなずいていたロイだが、シグルド達が自分と遊ぶ
のをつまらないと感じてるかも知れないと言われ、表情がやや暗くなる。
なにか、自分が嫌われてしまったような気がしたのだ
「あぁ、ゴメンよ。ロイと遊ぶのがつまらないと言ったわけじゃないんだ。
兄さん達も、もちろん僕も、ロイが大好きだから、ロイと一緒にいるのは
とても嬉しいし、楽しいよ」
 エリウッドがそう言ってロイの紅い髪をくしゃくしゃと撫でると、ロイは
嬉しそうに笑って、機嫌を直す。
116ヘクトルとリリーナ:2010/01/11(月) 01:21:11 ID:llTgAYBE
「でも、シグルド兄さんやアイク兄さん達と、僕やヘクトル達とでは同じ
お兄ちゃんでも、違うのは分かるだろう?」
「うん。わかるよ」
 ロイの言葉に、エリウッドは満足そうにもう一度ロイの頭を撫でてやる。
「だから、リリーナは年の近いお兄ちゃんやお姉ちゃんがいっぱいいるロイが、
いいなって言ったんだよ。
ウーゼルさんはいい人だけど、リリーナとは少し年が離れているからね」
 そこまで聞いてようやく納得したのか、ロイは「そっかぁ」と言いながら
大きく頷き、目の前のリリーナをまっすぐ見る。
「りりーなは、さみしいの?」
「え?」
 今度はリリーナが疑問符を浮かべる。
「だって、リリーナにはエリウッドお兄ちゃんやヘクトルお兄ちゃんみたいな
人がいないから、さみしいんじゃないの?」
 ロイの言葉の意味をゆっくりと捉え、そしてリリーナは「うん」と小さく頷いた。
「うーぜる兄さまは、いつもお忙しそうだから・・・。
わたし、さみしくて、だから『ろい、いいな』っていったの」
「・・・そうなんだ」
 ロイはそれを聞いて少し考えるような表情を作ると、何かを思いついたのか
再びリリーナの顔をまっすぐ見る。
「そうだ!りりーなも、えりうっどお兄ちゃんや、へくとるお兄ちゃんの妹に
なればいいんだよ!」
「えぇ!?」
 突然のロイの提案に、リリーナが大きな声を上げる。エリウッドも声こそ
上げないものの、目を丸くしている。
「だって、リリーナはお兄ちゃん達みたいな人がほしいんでしょう?」
「うん。だけど・・・」
 リリーナは戸惑いを隠せずエリウッドの顔を伺ったが、エリウッドは今や
楽しそうに笑顔を浮かべている。
「ねぇ、いいでしょ?えりうっどお兄ちゃん!」
 弟の言葉を微笑ましいと思いつつ、エリウッドが答える。
「あぁ。もちろん、僕は構わないよ。でも、それならヘクトルにも聞かなくてはね。
リリーナは、僕よりもヘクトルによく懐いているからね」
「わかった!」
 そう答えるやいなや、ロイは窓の方に駆け寄り、庭にいるヘクトルを呼びに行く。
「え・・・ちょ、ちょっと待って、ろい!」
117ヘクトルとリリーナ:2010/01/11(月) 01:23:13 ID:llTgAYBE



「あぁ?リリーナを妹にしろだって?」
「うん。いいでしょ、ヘクトルお兄ちゃん!」
「あうぅ・・・」
 さっそくヘクトルに事情を話すロイ。しかし幼い説明はヘクトルには理解不能
だったようで、エリウッドが横から補足を入れる。
 リリーナは、顔を真っ赤にして俯いてしまっている。
「・・・まぁ、俺は別に構わねぇけどよ」
「ほんとうですか!?」
「やったぁ!ありがとう、お兄ちゃん!」
 ヘクトルの言葉に、俯いていた顔を勢いよく上げるリリーナ。
「あぁ。もう家には妹弟は溢れてるしな。一人くらい増えたって平気だぜ」
「よかったね、りりーな」
「うん。ありがとう、ろい!」
 ロイが嬉しそうにリリーナに話しかける。リリーナの顔も、やはり嬉しそうだ。
「・・・あの、へくとるさん」
「『さん』づけはやめろよ。妹になったんだろ」
 その言葉に、リリーナはますます笑顔を明るくし、そして少し恥ずかしそうに、
「・・・はい。ねぇ、へくとる兄さま。わたしとろいと、いっしょにあそんでくれる?」
「おう、いいぜ!先に部屋の中に戻ってな。ボールを片づけて、すぐ行くからよ」
「うん!!」
 そうして、ロイと手を繋いで部屋に戻っていくリリーナ。
エリウッドは、終始笑顔で様子を見ていた。


「・・・さてと。それじゃあ、ウーゼル兄ちゃん。俺らも部屋に入ろうぜ」
 ボールを片づけて、ウーゼルに声をかけるヘクトル。
「あぁ。・・・ヘクトル」
「なに?」
 ウーゼルに呼び止められ、振り返るヘクトル。
「気を使っていたつもりでも、やはりリリーナには寂しい思いをさせていたようだ。
・・・お前たち兄弟のおかげで助かっているよ。これからも、リリーナを頼む」
「・・・任せとけって」
 兄と慕う少年に正面から言われ、ヘクトルは恥ずかしくなってぶっきらぼうに答える。
 そして、ふと考えるのだ。
(そっか。リリーナにとっては、俺がウーゼル兄ちゃんみたいなもんなのかもな)
 そう考えると、なにか責任感がわいてくる。あの子が自分を慕ってくれるのならば、
自分もこの頼れる少年や、自分の兄たちのようにしっかりしなければならない。
そう考えながら、ヘクトルは新しい『妹』の下へと向かう。


 これは今より10年ほど前。まだヘクトルやロイが幼い頃の話・・・。
 子供同士の、他愛のない約束のお話だ。
118ヘクトルとリリーナ:2010/01/11(月) 01:25:45 ID:llTgAYBE
 〜10年後〜

「ヘクトル兄様。新しいお菓子を作ってみたの。エリウッド兄様達と召し上がって」
「おう、サンキュな」
 ここは兄弟家の居間。遊びにきたリリーナとヘクトルが仲良く話している。
 あれからリリーナと兄弟家の面々は更に仲良くなり、10年後の今も、
お互いの家を行き来している。
「中学はどうだ、リリーナ。なんか困ったことがあったら、いつでも来いよ」
「・・・勉強以外は、でしょ?兄様」
「そういうことだ。ははは!さすが分かってるじゃねぇか」
 ヘクトルが豪快に笑うのを見て、リリーナも口に手を当ててくすくすと笑う。
 良く似た青い髪を持つ二人は、他人が見たら本当の兄弟に見えるほどに仲睦まじい。

 が、それを面白くなさそうに見る一人の少年の姿。
(・・・なんだろう。なんだかとってもムカムカするぞ)
「ほら、ロイ。しっかりと問題に集中するんだ。
そんなんじゃ何時までたっても終わらないで、みんなと遊べないぞ」
 台所のテーブルでエリウッドに宿題も見てもらっていたロイは、二人の様子
を見て眉根を寄せている。
(なんで、リリーナがヘクトル兄さんと仲良くしてるのを見るとこんな気分に
なるんだろう?)
「・・・ロイ?さぁ、はやく片づけて僕たちも向こうに行こう」
 その言葉も、ロイの耳には届かない。エリウッドは小さくため息をついた。
「・・・ねぇ、エリウッド兄さん」
「なんだい?」
 エリウッドが先を促す。
「・・・なんで、リリーナとヘクトル兄さんは、あんなに仲がいいの?」
「――さぁ。僕よりも、自分に聞いてみた方が早いんじゃないかな?」
「えぇ?なんでさ〜」
 10年前、自分がしたことなどすっかり忘れて苦悶している弟の姿をどこか
楽しげに見守るエリウッド。
向こうでは、リリーナとヘクトルが楽しそうに話しているのが見える。

「ねぇ、ヘクトル兄様。そのお菓子、ロイにはあげちゃダメよ?」
「あ?なんでだよ」
「だって、『新しいお菓子を作ってみた』って言ったでしょ?
まだロイにはあげられないもの」
「なんだよ、俺は毒見役かよ!こいつめ!」
「ふふふふ。ごめんね、兄様」

 二人の楽しそうな声が響く。
少女に、かつて少年を羨んでいた時の寂しさは無かった――。


「一体、なにを話してるんだろう!?
くそ、ヘクトル兄さんめ。また太っても知らないんだからね!」

 楽しそうに話す青髪の兄妹。
紅髪の兄弟は一方は楽しそうに、しかし一方は理由の分からないイライラに
苛まれながら、今日も平和な一時が過ぎていく――。


おわり
119助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 01:30:48 ID:llTgAYBE
以上です。
なんか、題名の割にフェレ家ばっかり目立ってしまったような・・・。
120助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 10:52:41 ID:IBNXZr7j
ヘクトル2大カップリング!

ヘク×リリ
ヘク×ビラ

どちらが支援Aを達成するのだろうか…

ティニー「さっ三角四角関係!?ハァハァ……
      リリーナを取られたロイ君がヘクトルさんをアッー!しようとしたら
      ビラクさんも乱入して3人でハァハァ…」

>>115-118
GJ!
俺の脳内の恋愛関係は下記のように変更された!
…いやリリーナくらいの年の娘だと同年代にはガキっぽさばかり感じてしまい
年上に憧れると思うんだよね。

ビラク→ヘクトル←リリーナ←ロイ
121助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 11:58:02 ID:pbN5331R
なんでごく自然にビラクが候補に入ってるんだよw本当にこのスレは地獄だぜ…

関係無いが、このスレに色々と触発されたので、ネタを投下させていただきます
122妹はこわい 1:2010/01/11(月) 12:02:30 ID:pbN5331R
「にいさま、ここはどうするの?」
「ああ…そこは壁蹴りを使ったほうが楽だ」
一月のある休日の昼下がり、いつものように暇を持て余したサラがリワープで俺の部屋に押しかけ、暇だから遊べ
などと言ってきた。なので、俺の携帯二画面ゲーム機と配管工アクションゲームを与えてやった。
この手のゲームは初めてだと言っていたが、中々筋が良く、既に結構な数のステージをクリアしている。
そこまではいい。
「あ、ちょっとにいさま、動かないで」
「…どけとは言わないが、少しぐらい自由にさせろ」
なぜ動くことを咎められたかと言うと、この紫の悪魔が俺の膝上を陣取り、背中を俺の体前面に預けているからだ。
一言で言ってしまえば座椅子の様な扱いをされてしまっている。
「駄目、にいさまはあたし専用の座椅子なんだから」
…こいつが多少なりとも丸くなる前は散々変態だのロリコンだのと言われたが、変態と座椅子ではどちらの方が
ましなのだろうか。悪評ではないということを考えると座椅子か?…なぜこんなことを真面目に考えているんだ俺は。
「にいさま」
「ん…何だ?」
俺が心底どうでもいい事を考えている間に、サラは既にゲームをやめてこちらに向き直っていた。集中していなかったとはいえ
俺に気付かれずに体勢を入れ替えるとは、妙なところで器用な奴だ。
「お願いがあるんだけど…いい?」
「まあ…言ってみろ」

「…付き合って」

………………………………………っは!?いかん、一瞬頭の働きが停止してしまった。
今何と言ったんだこいつは…?俺の耳が確かならば付き合ってとかそんな感じの言葉だったような気がする。
付き合うというのはやはり男女交際的なあれなのだろうか?いやしかしサラはまだ子供で…その前に俺は
こいつをどう思って…いや何を考えている!?こいつは子供で、守るべき対象なだけだ…そうに決まっている。
だが……いやいかん!本当に俺は何を考えているんだ!?

「サラ…俺は…」
「初詣に行くのに付き合って欲しいんだけど」
「……は?」
「なんか人多いから元旦に行くのやめたんだけど、気付いたらこんな日になっちゃって、一人で行ってもつまんないし
 にいさま、一緒に行ってくれない?」
「あ、ああ……そうか」
…なんだ、そういうことか…てっきり俺は…いや、あんな言い方だと誰だって誤解するに決まっている。
大体なんだあの台詞は、色々抜け落ち過ぎだろうが!全く何を考えているんだ…。
「どうしたの?何か変な期待した?」
その問題のある台詞を吐いた本人は、一点の曇りも無い笑顔を浮かべて俺を見ている。実にいい笑顔だ。
こいつ…分かってて言ったな…考えなくてもいいことを考えてしまった、全く…。
「…期待などするか、さっさと行くぞ」
何か妙に気恥ずかしくなってしまい、話を切り上げるために特に何も考えずに承諾してしまった。
やれやれだ、今日は家でのんびりするつもりだったんだが…ん?もしかして…嵌められたのか?
123妹はこわい 2:2010/01/11(月) 12:06:00 ID:pbN5331R
「こんなところに神社があったんだ」
「まあ、少し分かり難いところにあるからな」
サラがいつもリワープで飛んでくるから近くに神社仏閣があるかわからないと言うので、俺は家から
少し歩いたところにある神社まで案内してきた。小さいところだがその分人もいない、さっさと済ませるには最適だ。
「よし、行くか」
「……ここ、上るの?」
サラの言う『ここ』とは、この神社の石段のことだ。結構な段数があり、この神社の数少ない見所というやつだ。
「上らなきゃ行けないだろう」
「…抱っこして」
「…何だって?」
「だってここ、結構段数ありそうだし、凍ってるし、危ないじゃない」
「だからってお前…」
「守ってくれるんでしょ?」
…自らの信念を引き合いに出されてはどうしようもない、こいつには駆け引きで勝てる気がしない。

「にいさま、大丈夫?」
サラを抱いて石段を上っている最中、珍しく俺を心配する言葉が聞こえてきた、自分で仕向けたこととはいえ
少しは危ないと思ってくれたのだろうか。
「心配ない。俺も鍛えてるからな、それにお前…見た目どおり華奢だな、大分軽いぞ」
「…そう、ありがと。にいさまがあたしのこと華奢とか可憐だって思ってくれてたなんて知らなかった」
「言った覚えの無い台詞が聞こえたが」
「褒めてくれたからお礼しなきゃ…今ならちょっとくらいのイタズラなら見逃してあげてもいいよ?」
「…何もしないぞ」


「ところで、にいさまは何か願い事した?」
参拝を終えて戻る途中、サラが俺の願い事を聞いてきた。願い事と言っても、俺の願いは毎年同じようなものなので
願いというより目標の確認と言ったほうが適切だが。
「強くなることだな、それ以外を願ったことはあまりないな」
「そう、にいさまらしいわ」
「お前は何を願ったんだ?」
「そうね、にいさまがあたしのお願いを何でも聞いてくれますようにって」
今でも十分聞いてやってるだろうという言葉が出掛かるが、慌てて飲み込む。下手なことを言うとさらに無茶なこと
を言われかねん。
「…お願いしようと思ったけど、よく考えたらにいさまはもうあたしの言うこと何でも聞いてくれるから、リーフに
 この世のあらゆる災厄が降りかかりますようにってお願いしたわ」
一瞬リーフのことを不憫な奴だと思ったが、考えてみるとリーフに何が起こっても死んで復活するだけなので
気にするのを止めた、今年も元気にあの世とこの世を往復する生活を送るんだな、弟よ。
124助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 12:09:04 ID:h1Uwj/PA
>>115-118
GJ!
幼い頃のみんなの会話に和んだ…
今ではロイはすっかりヘクトル嫌いになっちゃって…w

>>120
ビラクとティニー自重しろwww
125妹はこわい 3:2010/01/11(月) 12:09:44 ID:pbN5331R
「あ…エフラム」
「あー!エフラムのお兄ちゃんみっけ!」
「とつげきー!」
不意に聞き慣れた声が耳に入り、声のした方を向くと、紫と緑と桃色の弾丸が俺に向かって突進してきた。慌てて両腕を広げて
ミルラ、チキ、ファの三人を受け止める、あと少し遅れていたら側面からのタックルをもろに食らっていたところだ。
「こんなところに集まってどうした?遊びに来たのか?」
「ちがうよー、『はつもうで』にきたの」
「…おとうさんが、年始は人が多くて危ないからこの時期にしなさいって…」
…意外と過保護なんだな、竜王家。
「それで、三人で来たのか?」
「ううん、ユリウスお兄ちゃんと来たの」
「…おいチビども、勝手に先行くなっていっただろーが」
「何だ、お前が引率してたのか」
「年寄り連中が一緒に行けって煩いんだよ…昼寝してたのに叩き起こされたんだぜ?自分達でやれっつーの」
見るからに不機嫌な様子だ、まあ、気持ちは分かる。
「…エフラムはどうしてここに来たんですか?」
「ああ…それは…」
「あたしと遊びに来たの、ね?にいさま」
「……!」
俺が言い終わらない内にサラが割り込んで来る、何故か俺の腕に自分の腕を絡ませながらだ。それを見た
ミルラの目が僅かに釣り上がった気がした。
「ねえにいさま、早く帰って遊びの続きしよ?」
「…いや、少し待ってくれ」
何故かは分からないが、今はミルラと話さないとまずい気がする。何故かは本当に分からないが。
「冷たいのね…さっきはあんなに優しく抱いてくれたのに…」
「…!!?」
違うだろ!と突っ込みを入れたいが、間違ったことを言っているわけではないのが実に厄介だ。それを聞いた
ミルラの伏し目がちの目が大きく見開かれる。お前…そんな顔も出来たんだな、初めて見たぞ。
「お兄ちゃん…私も遊びに行っていいですか?」
「あ、ああ…いいぞ」
別に拒むつもりは無いが、何やら妙な圧力を感じた。この俺が気圧されるとは…俺の知らないミルラを見た気がする。
一体何なんだ今日は…。そういえば、ミルラが俺をお兄ちゃんと呼ぶのも久しぶりのような気がする。
「そう…いいわ、一緒に遊びましょう?」
「………」
心底楽しそうにくすくすと笑うサラとは反対に、ミルラは能面を貼り付けたかの様にに無表情だ。…一体何なんだこの状況は。
二人から異様な圧力を感じる。まるで竜が大きく口を開けている前で紫の大蛇に締め上げられているかの様だ。
「…何なんだ…本当に…」


「あれ?おねえちゃんたちどうしちゃったの?」
「あー!知ってる、ユリアお姉ちゃんが言ってた!『女のたたかい』ってやつだよね」
「お前ら分かんないで言ってるだろ…しかし、モテるってのもいいことばっかりじゃないんだな…女ってこえー…」


終わり
126助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 12:11:51 ID:pbN5331R
妹に振り回される兄という組み合わせが好きなので、書かずにはいられませんでした。
ミルラが怖くなってしまった事に関しては全力で謝ります。
127助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 12:27:22 ID:h1Uwj/PA
>>122-123,>>125-126
割り込んでしまって申し訳ない…
ちゃんと更新してから書き込めばよかった…orz

とにかくGJ!
サラもミルラも幼女のはずなのに、女の戦い怖ぇwww
そして振り回されるエフラム頑張れw胃痛になるなよw
128助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 17:23:03 ID:mZmcWmhH
過ごした時間と一途さはミルラが、
狡猾さとギャップはサラが有利

この勝負・・・・・・・まったく読めない
まあようするに・・・・・gj!!!ってことなんだ
129助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 19:21:04 ID:eBJ51Ti0
ターナ  「エフラム争奪戦にまったく入れないって一体どういう事なの!?」
ラーチェル「いい加減にして下さいな!」

>>122-125
自分の中でエフサラ派が出来てしまったではないか、どうしてくれるww
GJ!
130助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 20:00:10 ID:wdq/rstL
>>129
すまないがエフラム兄さんは小学生より上は受け付けないんだ……
131助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 20:16:44 ID:mZmcWmhH
>>130
アメリア「えっ・・・・・・・・・・・」
132助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 20:28:26 ID:eBJ51Ti0
>>131
何「えっ」って言ってるんだアメリアwww
133助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 23:12:29 ID:Lr2PXjPZ
いい妹ネタが多いな。
リーフ「駄目だよ!、一心不乱におねえさんたちのネタが必要なんだよ!」

ユリウス「姉がいつもしっかりしているわけじゃないぞ。うちの姉貴達はボケが多いし」

リーフ「おねえさんに恵まれている君には言われたくないよ!」

134133:2010/01/11(月) 23:20:57 ID:Lr2PXjPZ
いまいち分かりづらいな。一行目に追加
リーフ「しっかりしたおねえさんに甘えるのが至高なんだよ!!」

135助けて!名無しさん!:2010/01/11(月) 23:37:55 ID:4MRRUVbk
>>115-118
病院ネタの続き描かなきゃならんのに、貴方のネタを見たらリリーナに浮気してしまった
GJ!

>>122-125
サラエフはいいものだーっ!!!
個人的には階段で抱っこされるサラ様に萌え悶えた!
GJ!

…というわけで浮気して書いたネタ投下します。

心の中のリリーナを大事にしたい人はスルーしてください。
136KINNIKUシスターズ:2010/01/11(月) 23:39:02 ID:4MRRUVbk


「はぁ…今日もバアトル様の腹筋の美しさときたら……」

私は今日も居間でDVDを見てうっとりしていました。
ああ…なんてため息の出る美しさ……

「姉さま姉さま〜〜〜っ!」
元気のよい声とともに戸を開けたのはリリーナちゃん。
ロイちゃんのお友達です。ヘクトルちゃんとも仲がいいみたい。
でも最近は私もこの娘と親しくしています…その理由は…

「すんばらしいDVD撮影しましたっ!
 題してプールサイドのガチムチ達、真夏のブーメランパンツっ!
 ゴンザレス、ガレット、バース、ボールスに出てもらって渾身の作となりましたっ!」
「まぁっ!(゚∀゚)」

……そう、この娘は同好の士だったのです!
ロイちゃんが好きみたいだからガチムチには興味ないのかと思ってたらなかなかどうして…
支援や説得の相手にはガチムチ盛りだくさん!

「と…とても素晴らしいですわ…ハァハァハァハァ…さ、さっそく一緒にみましょう」
「ね…姉さま…見る前からそんなに興奮してたら出欠多量で瀕死ものです…ハァハァ」

さっそく2人して息を荒げながらTVにがぶりよりです。ハァハァ。
137KINNIKUシスターズ:2010/01/11(月) 23:39:45 ID:4MRRUVbk


TVにはブーメランパンツ一丁のガチムチ達が逞しい肉体美を晒してポーズを取ったり、
組み体操したり……ああ…生きててよかった……
「見てください、懇親のガチムチピラミッドですっ!
 こここここの後ろに回って撮影したTバックからのびるお尻と大腿筋のセクシーなことといったら…
 ワンダホー!!!!ムッハー!!!ブバァアアアアアア!!!!」
「ハァハァハァハァ!!!
 ゴゴッゴゴンザレスさんの足がガレットさんの背筋と密着してムヒョー!KINNIKU! KINNIKU!
 ブバァアアアアアアア!!!!」

私とリリーナちゃんは居間を鼻血で染めて痙攣することとなりました。
あらあら、お掃除が大変ね♪

しばらく仲良く悶えてました。

「はぁはぁ…私…この趣味が世間じゃ理解されないのが怖くて…変な娘だって言われたくなくて 
 ずっと隠してましたけど…こんなに近くに仲間がいたんですね…」
「ええ…隠すことなんてないわリリーナちゃん…私とあなたは仲間なのよ!」

私たちは固く手を取り合います。
ですが一点だけ、思うところがあったので聞いてみました。
「ところでリリーナちゃん…ボールスさんのお腹だけど…ちょっと弛みすぎじゃないかしら?
 もっと腹筋を強化しなくては」
「そこがいいんじゃないですか。逞しいKINNIKUとプニプニしたZEINIKUのコラボ。
 NIKUの芸術の極地です!」
「まぁ!それは違うわ!
 全身鍛え上げられたKINNIKUこそが至高!
 アイクのまるでギリシャ彫刻のような美しさをご覧なさい!」
「たしかにアイクさんは舐めたくなるようなすばらしいKINNIKU…姉さまの言葉を否定はしません…
 ですが、触るとぷよぷよするZEINIKUの肌触りには優しさがあるのです。
 ヘクトル兄様の弛んだ体には崩れた造形がもたらす破滅的な美しさを感じます!」
138KINNIKUシスターズ:2010/01/11(月) 23:40:47 ID:4MRRUVbk


そう…私たちはこの一点において見解を異にします。
リリーナちゃんはZEINIKUも愛しているのです。私にはわからない嗜好ですが……

「姉さま……それはそうとロイにプロテインを飲ませてますか?」
「そりゃあもう…でもうちの年少組は細い子が多くて…
 蒼炎アイク → 暁アイクみたいに一気に育ってくれるといいんだけど…」
「……ま、私はロイがヘクトル兄様みたいにメタボになってもOKですよ?
 ただ中肉中背のどっちつかずかやせっぽちにだけはなってほしくないです。
 マッチョかメタボ、2択あるのみ!
 ……ですからおすそ分けです。
 高カロリーはKINNIKU、ZEINIKUのどちらにもかかせませんし」

そう言ってリリーナちゃんは鶏肉を出してくれました。
「まぁありがとう、今夜のおかずにするわね!」
「ええ、それとヘクトル兄様にもおかわりを出してあげてくださいね」
「それは駄目!ヘクトルちゃんはまずダイエットしてしぼらないと!」
「せっかくのZEINIKUになんてことを!
 痩せた兄様なんて兄様じゃありません!」

そして私たちの論争は再開します。
でも、こうして口論するのも同じ趣味を持つ仲間同士の楽しみというものです。
…ふふふ、ロイちゃん、がんばってKINNIKUをつけないとリリーナちゃんをヘクトルちゃんに取られてしまうかもしれないわよ?
ZEINIKUはつけなくていいからね?

年下の友達を得て、私はそんなことを思いながら楽しく、しかし真剣に議論を戦わせたのでした。

終わり
139助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 12:34:33 ID:oyqzMax1
>>136-138
エリンシア姫とリリーナ自重wwwww
GJ!
140助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 17:15:14 ID:svgyQELD
>>136-138
これwwはwwwひどいwwwwww
こんなことセリシア先生が知ったらエリンシアと緑のおばさん対決に(ry


・・・・・あれ?なにか殺気が・・・・・・・ウワナニスルヒヒーン
141助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 18:03:30 ID:h0rT6rqZ
>>140
セシリア先生な

ヘクトルがメタボなのは100%確定なんだなw原作ではそんな事ないのに哀れすぎるwwww
142助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 18:28:18 ID:svgyQELD
>>141
あ・・・・・・素で間違えた
スマソ

ヘクトルがメタボなのは自他共に認める事実
しかしあれだけ動けるメタボも凄いと思うが
143助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 20:04:38 ID:4fWIjuWm
>>136-138
二人ともマジで自重しろwww
ヘクトルが聞いたら泣くぞwww
GJ!
144助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 20:31:54 ID:h0rT6rqZ
>>136-138
ヘクトル「男は泣くなとよく言われるが、こういう時位はいいだろ(´;ω;`)」
ロイ  「ああっ、リリーナ…(´;ω;`)」
145助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 20:52:07 ID:wYcNd6bR
>>136-138
GJ!!病院ネタの続きにも期待
146助けて!名無しさん!:2010/01/12(火) 22:53:49 ID:GX0guD75
マルス「ヘクトル兄さんはピザでZEINIKUか」
リーフ「その二つを兼ね備えた仇名はあるんだけどね」
マルス「だがその呼び名は使えない!
    全ては影薄い男のせいだ!!!」
リーフ「困ったものだ」

豚(影男)「ブー・・・・」
147136:2010/01/13(水) 00:36:53 ID:dqqM4fEk
溢れる妄想をとめることができなかった。
リリーナファンの人ごめんなさい。

でも俺はこんなリリーナが大好きなんです…

前回と同じく心の中のリリーナを大事にしたい人はスルーしてください。
148カミングアウト ロイの場合:2010/01/13(水) 00:39:01 ID:dqqM4fEk


ここはオスティア家のリリーナの私室。
ロイを招き入れたリリーナは上機嫌だ。

リリーナ「ロイ、遊びに来てくれてうれしいわ!」
ロイ「2人で遊ぶのも久しぶりだね。何をしようか?」
リリーナ「…………あのね…私、ロイに知ってほしいことがあるの…」
ロイ「え、なに?」

なにか言いにくいことを切り出そうとしている。
軽く俯いたリリーナにロイはじっくり話しを聞こうと、心構えを作った。
リリーナ「私…ロイに変態とか思われたくなくて…23スレもの間、ずっと内緒にしてたけど…
     でも理解者ができて勇気が湧いたわ……ロイには私の秘密の趣味を知ってほしいの」
ロイ「ひ……秘密の趣味?」
いったいなんだろう…しかし、リリーナの言葉を聞く分には人に知れたら変態と思われるような趣味なのだろうか…
リリーナ「ねぇロイ…私の秘密を知っても変に思ったり逃げたりしないでほしいの」

リリーナは真剣だ。
それを受けて息をのんだロイはきっぱりと言葉を返した。
ロイ「そんなことはしないよ、君とはずっと一緒だったんだ。君がどんな趣味を持ってようとも、
   手のひらを返したり、逃げたりなんかしないさ!」

リリーナ「よかった…それじゃあ…口で言うよりも見てもらったほうが早いわね…」
パチンと指を鳴らす。
扉が開き4人の大男が入ってきた。
バース「むん!」
ボールス「ぬん!」
ガレット「はあっ!」
ゴンザレス「フンガー!」

ブーメランパンツ一丁のガチムチ四人が力んでみせる。
飛び散る汗、盛り上がる力瘤!

ロイ「りりりりりりりりりーなこれはいったい………」
リリーナ「ロイのおねえさんと一緒…だからロイもわかってくれると思うのよ…私がこんなに勇気を出してカミングアウトしたんだから…」
149カミングアウト ロイの場合:2010/01/13(水) 00:41:15 ID:dqqM4fEk


ガチムチの1人バースが四つんばいになる。
その背筋に腰を下ろし足を組むリリーナ。人間椅子というやつだ。
リリーナ「……ハァハァ…今日もマーベラスな背筋だわ…」
バース「光栄でございますリリーナ様」

あまりのことに呆然とするロイ。
リリーナが指を鳴らすとボールスがやや小さなブーメランパンツを持ってロイに近寄っていく。
ボールス「どうぞ、こちらにお召し替えを」
ロイ「え…ちょっと…!?」
リリーナ「ね…まだロイが細いことはわかってるわ…でもね、これから育てばいいと思うの。
     まだ中学生だものね。むしろこれからKINNIKU、ZEINIKUのどちらかに成長する記録を撮れると思うと…
     ゾクゾクして…ハァハァ……さぁロイのNIKUを私に見せて!!!」

リリーナの号令のもと、ガチムチ達がロイを着替えさせようと一斉に服を剥ぎにかかる!!!

ロイ「うわぁああああああああああ!?」

……しばらくして命からがらオスティア家から逃走するロイの姿があった……
150カミングアウト ヘクトルの場合:2010/01/13(水) 00:42:09 ID:dqqM4fEk


リリーナ「酷いのよロイったら! 逃げないって言ったのに逃げちゃうんだから!」
ヘクトル「なんだお前ら、喧嘩でもしたのか?」

翌日。
憤懣やるかたないといった表情でリリーナはヘクトルの部屋でぼやいていた。
ヘクトルにはよくわからないが秘密を明かしたら逃げられたらしい。

ヘクトル「まぁなんだ。事情はよくわかんねぇがロイも驚いたんだろうよ。
     あいつのことだしそのうち侘びにくるだろ」
本気でそう思うし、それはリリーナもそう思ってるのだろうが、どうも感情的になってるようだ。
リリーナ「それはそうだけど……ねぇ兄様…少しだけ…胸貸してもらってもいい?
     そうすれば気持ちも落ち着くと思うの…」
少し意外な言葉に目を瞬きさせるヘクトル。
だが肩を落としているリリーナを拒めるヘクトルではなかった。

ヘクトル「しゃーねーな…ほら」
腕を広げてやる。柄じゃないし照れくさいが…
リリーナ「ありがと…兄様……」
ヘクトルの胸に顔を埋めるリリーナ。
柔らかな青髪を撫でてやる。自分を兄と慕うこの娘には弱い。
151カミングアウト ヘクトルの場合:2010/01/13(水) 00:43:53 ID:dqqM4fEk


リリーナは体をずり下げてヘクトルの腹に顔を埋めた。
なんだか息が荒いし、体の振るえも大きくなっている。
ヘクトル「おいどうした? 気分でも悪いのか?」
だがリリーナは答えない…代わりに両手でヘクトルの腹を鷲?みにして揉んでいる。
ヘクトル「ちょ…くすぐってぇだろうがっ!…やめ、ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!」
リリーナ「ハァハァ…兄様のお腹…ずっと…ずっとこうしたかった……」
ヘクトル「へ?」
リリーナ「兄様の年々弛んでいくお腹を見て私がどんな気持ちだったか…
     触ったら柔らかいんだろうなぁ…舐めたらどんな味がするのかな?
     とても退廃的で……潰れて崩れかかったような美しさがあって……
     一枚の絵にして飾りたいなって…そんなことばかり考えて夜も眠れないこともあったわ…」
ヘクトル「ちょ…おま…なにを口走って……」
だがヘクトルの問いには答えずにリリーナはヘクトルの腹の匂いを嗅ぎつつ揉みしだいている。

リリーナ「もう駄目我慢も限界よ!」
ヘクトル「ぎゃあっ!?」
強引に服をたくし上げられ、最近食いすぎて弛んだ下っ腹を露にされてしまう。
リリーナ「びゅーちほー! えくせれんと! ZEINIKU!ZEINIKU!」
ヘクトル「ぎゃあああああああああやめーい!!!!!」

しばらくして兄弟家の中を全速力をもって逃走するヘクトルの姿があった…


翌日エリンシアの部屋にリリーナの姿があった…
リリーナ「…というわけで2人とも逃げちゃいました…くすん…」
エリンシア「まぁ、諦めてはいけないわ。私たちの趣味は確かに人に理解されにくいわ…
      でもね、私にだって23スレ目にしてようやくリリーナちゃんっていう仲間ができたんですもの。
      それにロイちゃんもヘクトルちゃんも優しい子だからきっとリリーナちゃんのことわかってくれるわ」
リリーナ「そ…そうですよね姉さま!私、負けません!!!
     ロイをガチムチにして、ヘクトル兄様ともどもブーメランパンツ履かせて
     KINNIKU&ZEINIKUのダブルコンボで逆ハーレムを作るっていう乙女の夢を適えるその日まで!」
エリンシア「そのときは私も混ぜてね。あ、でもZEINIKUは駄目よ?」

なかなかどうしてリリーナは立ち直りが早かった……

この日、2人でしみじみと語り合い肩を抱き合って泣くロイとヘクトルの姿があったという…

終わり

ほんとに色々とごめんなさい……

次こそ病院ネタの続き書きます
152笑ってはいけないFE兄弟1:2010/01/13(水) 11:16:49 ID:+NOBnLyy
リン「これ結構楽しいわね」
シグルド「リン、釘バットは反則だ…次からはこの鞭で」
リン「は〜い」
マルス「グフッ…みんな…すまない・・・」
ヘクトル「まったくマルスはだらしねえな〜(笑)」
ミカヤ「でで〜ん!ヘクトル、あうとー!」
ヘクトル「しまった!」
ビラク「やぁ、ヘッくん。さぁ、早く尻を出すんだ…」
ヘクトル「ちょ、俺の担当はお前かよ!」
ビラク「大丈夫だよ、最初は痛いけどだんだん気持ちよくなるから…ねっ!」
ヘクトル「まてまてまて!お前の鉄の槍なんか受け止められねえ!!」
ビラク「まぁまぁそんな事言わずにさ」
シグルド「ビラクさん…だっけ?ルールなんで槍じゃなくて棒でお願いします」
ビラク「ちっ…しょうがないな…」
バキッ!ヘクトルの尻に10位のダメージ!
ヘクトル「痛ッ!!」
リーフ「うわ…みんな辛そうだ…僕は笑わないようにしようっと…」
マルス「待て・・・リーフ…君だけ逃れようなんて許さないぞ…」
リーフ「うわー!マルス兄さん離してよー!ってwちょwそこwくすぐったい!!」
ミカヤ「でで〜ん!マルス、あうとー!」
マルス「えっ…何故だ!今笑ったのはリーフの筈だ!」
シグルド「くすぐりはルール違反だ。よってアウト」
マルス「ちょ、そんなの聞いてない…」
リン「は〜いマルス元気〜?」
マルス「これのどこが元気に見えるって言うんだよ姉さん!さっきの釘バットの痛みで
今僕四つん這いなんだよ!?」
リン「言い残すことは…それだけ?」
マルス「いや〜鬼畜〜!!!」
バキャッ!マルスの尻に大ダメージ!
マルス「アッー!いやああああああ!!!」
マルスはあまりの尻の痛みに床を転がりまわった
153笑ってはいけないFE兄弟2:2010/01/13(水) 11:17:37 ID:+NOBnLyy
アルム「ハァー…誰も僕を相手にしてくれない…いいさいいさ…どうせ僕なんて…ふふふ…ハハハ・・」
リーフ「あっ!アルム兄さんが笑っている…でもなんだか悲しい笑いだよ…」
ミカヤ「でで〜ん!アルム、あうとー!」
アルム「ハァー…もういいよ…来いよ…誰でも来いよ…あっ、でもできればセリカがいいな…」
セリカ「い、いくわよ…アルム…」
アルム「あぁ、頼むよセリカ…もう何発でも打ち込むがいいさ、僕なんて所詮影の薄いキャラ…
誰も相手にしてくれないんだ…」
セリカ「で…できないっ!私には…アルムをぶっ叩くなんてできない!」
アルム「セリカ…いいんだ、これはルールなんだ!仕方がない事なんだよ!」
セリカ「でも…私には…やっぱりできない!」
グレイ「ハハ!ここでこのいい男ことグレイ様の登場だ!さぁお嬢さん、その鞭を俺に貸すんだ」
セリカ「えっ…はい、どうぞ」
グレイ「ハハハ!このいい男にぶっ叩かれることを光栄に思うんだな!」
バッコーン!アルムに大ダメージ!
アルム「クッ、なんでだ…なんでセリカじゃないんだ…なんで自称いい男なんだ…」
セリカ「ごめんね…アルム…」
シグルド「さて、家の中では流石に飽きてくるだろうから次は外に出ようか」
マルス「あの…もしよかったら…車椅子か何かを…」
シグルド「却下する」
マルス「ちょー!もういいよ!ウワーン!助けてジェイガーン!」
ジェイガン「お呼びでしょうか」
マルス「お尻がとても痛いんだ…後ろに乗せてもらえないかい?」
ジェイガン「どうぞご自由に」
シグルド「ちょっとジェイガンさん、うちのマルスを甘やかさないでもらえませんかね?」
ジェイガン「え…あの…その…申し訳ない!」
ジェイガン逃走
マルス「ジェイガーン!!!!って…あなたは…?」
リフ「私は僧侶リフ。戦いはできませんが回復の杖が使えます。私もご一緒させてください」
マルス「あ、あぁ…まずは僕の尻の痛みをどうにかしてください…」
リフ「わかりました。ライブ!」
マルス「あぁ…痛みが…引いてゆく…」
シグルド「さぁ、つ、つた、ついたぞ」
マルス「ちょwシグルド兄さんなに噛んでるんだよww」
ミカヤ「でで〜ん!マルスあうと〜!」
リン「さぁ尻出しなさい」
マルス「もういいよ、来いよ!さっさと僕の汚い尻をぶっ叩くがいいさ!」
バキャン!
マルス「クッ、痛みだ!痛みを快感に変えるんだ!そうすれば痛くない!」
リーフ「マルス兄さんが…マルス兄さんがMになってゆく…」
シグルド「そんなことよりみんな、みてごらん。あっちから変な人がくるよ」
154笑ってはいけないFE兄弟3:2010/01/13(水) 11:18:35 ID:+NOBnLyy
エリウッド「蝶が蝶サイコー!蝶サイコー!」
リーフ「エリウッド兄さん…いったい何が…」
ヘクトル「ハッハッハッハ!見てみろよ!エリウッドが蝶のマスクを付けて裸で踊ってるぜww」
ミカヤ「でで〜ん!ヘクトルあうと〜」
ビラク「さぁ、ヘッくん尻を出すんだ!」
ヘクトル「ちょ、おま、くんなあqwせdrftgyふじこlp;@:「」
ベキョ!ヘクトルの尻にダメージ!
ヘクトル「アッー!」
マルス「これはアカン…これはアカンよ」
リフ「ところでマルスさん、私あなたに言いたいことがあるんです」
マルス「なに?」
リフ「実は私、ズラだったんです。本当の私はフサフサです」
マルス「ちょwwっをまwwww」
ミカヤ「でで〜ん!マルスあうと〜」
マルス「ちょwリフてめえww」
リン「そぉい!」
マルス「ぎにや〜!」
アルム「いつまで続くんだ…この罰ゲームは…」
アイク「どうしたみんな。何をしてるんだ?」
そこには肉を食わえ下半身を露出させたアイクがいた
マルス・リーフ「ちょww」
ヘクトル「なにやってんだ兄貴ww」
アルム「兄さんwwなにやってんの〜!」
アイク「言っておくが俺は変態じゃないぞ。仮に変態だとしても変態という名の紳士だ」
ミカヤ「でで〜ん!全員あうと〜」
リン「そぉれ!」
ビラク「きゃっほ〜い!」
ナンナ・ミランダ・ティニー・サラ「そ〜れ!」
セリカ「いくよ…アルム!」
4人「アッー!!!!」
シグルド「おや?あんなところにボタンが…誰か押してみなよ」
マルス「じゃあせっかくだからリーフが押してみなよ」
リーフ「僕は嫌だよ…兄さんが押しなよ」
アルム「じゃあ公平にジャンケンで決めようよ」
ヘクトル「どうすんだよ…みんな」
アルム「どうしてみんな僕を無視するんだい…?」
リーフ「ごめんよアルム兄さん…じゃあみんなジャンケンしようよ」
4人「ジャンケンほいっ」
リーフ「僕かよ…」
ポチッ
155笑ってはいけないFE兄弟4:2010/01/13(水) 11:20:21 ID:+NOBnLyy
ミカヤ「でで〜ん!マルスたいきっくぅ〜」
マルス「タイキック!?なんぞそれ」
シグルド「アッ!あれはチャランボウ!チャランボウじゃないか!」
マルス「チャランボウってなんだよ兄さん…あれはリトル・マックさんだよ。スマブラではお世話になったし」
リトル・マック「イエアアアアアア!!!」
ドゴッ
マルス「ウワーァ!!!」
シグルド「残念だったね〜さぁ次行こうか」
リーフ「シグルド兄さん鬼畜…」
シグルド「おや?あそこにいるのは…」
そこにはスーツを来たアイクがいた。しかもグラサン装備
エリンシア「ハァハァ、アイクのKINNIKUがスーツに浮き出ているぅ!ハァハァ」
アイク「おい何ガン飛ばしてんだコラ」
4人「えっ…何いってんのこの人」
アイク「お前だろ」
マルス「いやいやいや…僕じゃないです僕じゃないです」
アイク「覚悟しろ」
マルス「ちょ、やめ、やめてぇ〜!!!」
アイク「ぬぅん!」
アイクのビンタが炸裂した!
マルス「ギャース!なんで僕ばっかり…」
アイク「フンッ」
アイクとエリンシアはどこかへ行った…
シグルド「さぁ次行こうか」
マルス「ちょとリフさん…回復を…」
リフ「了解です」
シグルド「おや?おかしいな…何故か砂漠についてしまったぞ?」
4人「どう見ても砂場・・・」
ふと見ると砂漠(砂場)がモコモコ動いた
4人「なんぞこれー!」
ソーンバルケ「やあこんにちは。私はソーンバルケ。良かったら一緒に 埋 ま ら な い か ?」
4人大爆笑
ミカヤ「でで〜ん!全員あうと〜」
―――それから1時間後―――
シグルド「色々あったけどみんなお疲れ様。」
ミカヤ「けっかはっぴょ〜う!」
最終的な結果
アルム:3発(陰が薄いため笑っていてもカウントされない回数が何回かあった)
ヘクトル:10発
リーフ:40発(1回につき4回ぶっ叩かれる。)
マルス:69発(罰ゲーム関係なしにぶっ叩かれた回数が何回か…)

シグルド「いや〜とても面白かったねディアドラ」
ディアドラ「そうですねぇ」
マルス「ひどいやリン姉さん…関係なしに何発も…」
リン「えぇ〜?何のことかわかんな〜い」
マルス「クソッ…いつか復讐してやる…」
156助けて!名無しさん!:2010/01/13(水) 13:57:25 ID:QPrhcCAx
>>148-151
アイクは説明不要のガチムチ、ヘクトルはメタボ、年少組はこれからに期待
じゃあ残りはどうなんだろう?

フィオーラ「エリウッド様は病弱で細く見えるけど、実際は違うのよ。体のことを考えて食生活には
      かなり気を使っているし、抵抗力をつけるために体も鍛えてるの。それに本当に貧弱だったら
      デブ剣を持つことすらできないでしょ?」
フロリーナ「…そうなんだ、お姉ちゃんよく知ってるね」
フィオーラ「そりゃあ毎日盗撮…エリウッド様の頑張りを陰ながら応援してるから」
 ファリナ「姉貴…また捕まる前に止めなよ…」


エーディン「シグルド様はかなり鍛えられた体をしてるのよ、絶対に負けたくない男がいるとか
      監視が必要な人たちがいるとかで鍛錬を続けているの。あと遠投をやってるとも言ってたから
      肩の筋肉はそれはもう…」
   ラナ「…随分詳しいんですね」
エーディン「それはアンドレイに盗撮させ…幼馴染だもの」
   ラナ「お姉様…捕まる前に止めた方が…」
エーディン「…いいのよ、アンドレイには捕まっても絶対に私の名前は出すなって言ってあるから」
   ラナ(我が姉ながら恐ろしい人…)


 アメリア「エフラム師匠は細身に見えるけど、それは着痩せしてるだけで本当はすっごく鍛えられた体してるんですよ!」
  ターナ「…そうなの?」
ラーチェル「…なぜ知ってるのかしら?」
 アメリア「それはこの前師匠との稽古が終わったときに、師匠が汗かいたからってあたしの前でいきなり裸になって
      汗を拭いて…その前も…/////」
エイリーク「兄上はそういうのを余り気にしませんからね…この前も風呂上りに裸でうろついていたことがあって…
      確かに兄上は引き締まった体を…/////」
  ターナ「………」
ラーチェル「………」
  ミルラ「………」
   サラ「…詳しく聞かせてもらえない?」
157助けて!名無しさん!:2010/01/13(水) 22:28:38 ID:RZ3CxBHP
規制地獄からようやく帰還したぜ・・・

作者さんたち超乙!
158助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 00:35:21 ID:j35uEzXU
やせKINNIKU  KINNIKU  ピザKINNIKU
  エフラム    アイク     ヘクトル
159助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 08:43:31 ID:sOJxeDOu
>ピザKINNIKU
ロイ「KINNIKU」いらないよ
160助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 13:31:59 ID:Vm8TdQ45
ヘクトルは筋肉はあると思う
だがそれ以上に脂肪が多いのだと予想
161助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 14:13:11 ID:GYVLrlNR
>>158
影でシグルド兄さんが泣いてるぞ
162助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 14:28:57 ID:HqOWfzV6
やつれKINNIKU  地味にKINNIKU 乙女KINNIKU
 エリウッド    アルム    セリス
163助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 14:41:13 ID:Vm8TdQ45
6: KINNIKU!KINNIKU!!のガイドライン 筋肉厚さ4cm (569)

567 :名無しさんのひとでなしー!:2010/01/06(水) 12:37:45 ID:JofuRE/FE9
兄弟家のエリンシア様はKINNIKUマニアで有名な話だが(涙)、
ベオクやラグズだけではなく魔物(※タルヴォスとか)のKINNIKUでも大興奮するって本当なのか?
教えて下さいエロイ人!

568 :名無しさんのひとでなしー!:2010/01/06(水) 12:39:58 ID:/42gami/da
・・・本当だ

569 :名無しさんのひとでなしー!:2010/01/06(水) 13:34:24 ID:JofuRE/FE9
(´;ω;`)
164助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 15:21:03 ID:TcZkQOU5
ジャファルは毎日紋章町BBSを巡回してると予想。
乙!
ジョフレは鍛えてガチムチになるしかないな。


オージェ「…リリーナ様が婿候補を集めてガチムチハーレムを作ろうとしてるのは事実ですか…
      僕の家に鳥のささみを大量に送ってきたんですけど…」
アストール「多分な……俺にまでウェイトトレーニングを要求するんだぜ…」
マーカス「TVで70すぎのガチムチ老人を見たわっ!…などと申されてワシにもプロテインを渡してこられた…
      どないせぇっちゅうんじゃ…」
ロイ「…こないだの誕生日にリリーナからリボン付ダンベルをもらったよ…筋トレしろってことだよね…orz」
ヘクトル「お前らはKINNIKU扱いなだけまだいいよ……俺の教室にやってきてお弁当つくったのよ!…てなわけで
      豚の脂身を大量に食わされた……しかもペロリとたいらげてしまった自分がいやだ…orz」

ロイ「ううう…兄さん…」
ヘクトル「ロイ…」

ロイ&ヘクトル「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!(´;ω;`)(´;ω;`)」
165助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 16:03:07 ID:HqOWfzV6
ジャファル乙!!

ロイとヘクトル、仲が良くなってよかったじゃないかwww
166助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 19:29:55 ID:OX/oICWt
e**etプロバイダ規制が酷すぎる…orz
>>165
167助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 20:29:46 ID:wBbOmy1U
>>160
体格的にはヘクトル>アイクなんだけどそれはやっぱりピザ部分が…
と思ったけど鎧か

アイクは今では細い細いといわれる蒼炎の公式絵ですら
よく見るとすでに胸板〜腹筋がすごい
168助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 22:55:24 ID:HqOWfzV6
>>167
自分も鎧だと思う
本来筋肉の方が脂肪より重いのに烈火ヘクトルのあの体格はひどい
ドラゴンマスターでも救出できないって一体(ry
169助けて!名無しさん!:2010/01/14(木) 23:09:41 ID:TcZkQOU5
リリーナ「それほどあの鎧の中には脂肪がつまってるのよハァハァ…ZEINIKU!ZEINIKU!」
170助けて!名無しさん!:2010/01/15(金) 20:53:05 ID:Wep1Qv8h
>>169
君の炎(フォルブレイズ)で焼けばいいんだよ。
171リリーナ:2010/01/15(金) 21:46:40 ID:+a+PSfoO
そんなもったいないことできないわ!!!
せっかくのZEINIKUが溶けちゃうじゃない!

>>163
この死神どこまで優しいんだろう?

>>164
リリーナがこの短期間で幼馴染+妹から変態にクラスチェンジを・・・

続きを投下させて頂きます。

第三章 とある主人公の烈火乃剣(デュランダル)(中編)

「さて、これで竜とまともに対抗できる手段が得られた。デュランダル達が
あれば、町の中を調査することも出来るだろう。これから――」
「ちょっと待って」
 竜を倒して一息ついたエリウッドがこれからの行動について話そうとして
いたのを、リンが制する。
「ヘクトル、私のソール・カティは?」
「あ〜、悪りぃ。まだ物置の中だ。アルマーズとデュランダルはでかくて
目に付くからよ、とりあえず急いで引っ掴んで戻ったんだ」
「仕方ないわね。それじゃあ、一旦家に戻りましょう?」
 リンの言葉に、ヘクトルとエリウッドがうなずく。


「・・・ヘクトル。あんたねぇ」
 そして、ここは兄弟家の庭。物置の前でリンが呆れた声を出し、ヘクトル
はバツが悪そうにそっぽを向きながら頭の後ろを掻いている。
「仕方ねぇだろ。急いでたんだから」
「・・・・・・」
 無言で物置を見つめるエリウッド。その視線の先には、豪快にぶち破られた
入口の扉の残骸がある。
「・・・・・・」
「いくら急いでたからって・・・。これ、どうするのよ?一応、貴重品とかも
しまってあるのよ」
「でもよ、玄関開けて鍵取って、開けて、なんて余裕は無かっただろ」
「・・・・・・」
「でも・・・って、エリウッド!大丈夫?顔が真っ青よ!」
「・・・また修理代が飛んでいくのか。うぅ、胃が痛くなってきた」
 顔を青くして胃を押さえるエリウッドの姿を見てさすがに気の毒になったのか、
「いやその、悪かったよ」
 とエリウッドに向きなおって謝るヘクトル。
「・・・いや、いいんだヘクトル。確かにあれ以上遅れていたら危なかった
かもしれない。助けてもらったのは僕の方なんだから、気にしないでくれ」
 まだ顔色は良くないものの、頭を下げるヘクトルにエリウッドが声をかける。
「・・・とりあえず、私はソール・カティを取って来るわね」
 反省の態度を一応示したヘクトルを見て、肩を一度すくめて見せてから
リンが物置の中に入っていく。
 と、そこへ突然、リンを見送るエリウッドとヘクトルの背に玄関の方から
誰かの声が聞こえてきた。

「ヘクトル兄様!エリウッド兄様!」
 ヘクトル達を兄と呼ぶ声。しかしその声は兄弟家の者ではない。突然の声
に驚いた二人が玄関の方を見ると、そこにはヘクトルとよく似た青い髪を持つ
少女、ロイの幼馴染であるリリーナの姿があった。
 兄弟家に幼い頃からよく訪れている彼女は、一緒にいたロイの影響もあってか、
兄弟家の面々をこうして呼ぶことがある。
リリーナの後ろには、天馬を従えた少女の姿も見える。
「リリーナじゃねぇか!一体、どうしたんだ!?」
「君は確か、ロイの友達のシャニーだったね。 
二人とも、町がこんな状況でどうしてこんなところに?」
 今、紋章町中には竜が溢れている。身の安全のため、高校や中学の生徒たちは
学校で待機しているはずだ。エリウッド達も人のことを言えた立場ではないが、
それでもこの状況で本来学校にいるはずの人間の姿を見たならば疑問が口を
ついて出る。
「それが、あたしたちだけじゃないんです」
「え?」
 天馬の手綱を握っている少女、シャニーの言葉に疑問符を浮かべるエリウッド。
しかし、どういうことかを尋ねる前に、
「お願い、ヘクトル兄様!ロイを・・・ロイを止めてッ!」
 少女の悲痛な声がヘクトル達の耳に届く。

「あん?一体、どういうことだよ?」
 まっすぐに自分を見上げてくるリリーナ。その言葉の中に出てきた弟の名に、
ヘクトルが反応を示す。
「ロイ君、先生から町の様子を聞くなり、教室の窓から外に飛び出しちゃって・・・」
 答えたのはリリーナではなくシャニーだ。シャニーの言葉を聞いたヘクトルが
「あいつもか」といった目でエリウッドに視線をやると、エリウッドはその
視線から逃げるようにして尋ねる。
「つまり、ロイも学校を飛び出したということかい?」
「そうみたいね」
 今度の答えはエリウッドの後ろ。物置から出てきたリンより返ってきた。
その右手には太陽の精霊剣(ソール・カティ)が握られている。
 リンの姿を認めたリリーナとシャニーがぺこりと頭を下げると、リンは
それに微笑みで返し、言葉を続ける。
「・・・というよりも、どうやら私達が一番最後だったみたいよ」
「どういうことだい?」
 先を促すエリウッドに、リンは空いている左手の親指で後ろ、物置を指す。
「物置の中、からっぽ・・・って訳じゃないんだけど、ラグネルはもちろん
のこと、ファルシオンもティルフィングも、ブラギの剣から封印の盾まで、
みんな『出張中』みたい」
「・・・そうか。まぁ、予想はしていたけど。それで、封印の剣もかい?」
「えぇ」
「って。もしかしてロイ君のお兄ちゃん達、みんな武器を持って竜をどうにか
しに行っちゃったのッ!?」
 二人の会話にシャニーが驚きの声を上げて割り込む。町中に警戒態勢が
敷かれているのに家族総出で竜退治などと聞かされれば、むしろ驚かない方がおかしい。
「僕達の家族は、少し変わっているんだ」
 驚くシャニーに苦笑いを浮かべて答えるエリウッド。
シャニーは「少しってレベルじゃ・・・」となにやら呟いているが、隣にいる
リリーナは付き合いの長さか、兄弟家のことを理解しているようで、呆れては
いるようだが驚いた様子は浮かべていない。
 おそらく皆、ロイやエリウッドのように学校や職場を飛び出したのだろう。
正義感の強いシグルドやセリスは勿論、普段はふざけて見せているリーフや
マルスだって、このような事態では素早い。
10
「とにかく、みんなの神器がねぇってことは、全員無事にここまでたどり着けた
みてぇだな。
だがよ、だったらロイの奴も心配いらねぇと思うぜ?なんたって、あいつが
ここから持ってた剣は俺やエリウッドの【神将器】の上を行くんだからな」
 ヘクトルがリリーナを安心させるように、身をかがめてリリーナと頭の
高さを揃えて言う。その顔には、彼には珍しい穏やかな笑顔が浮かんでいる。
リリーナは一度それに頷き、しかし晴れぬ顔のまま言葉を紡ぐ。
「うん・・・。だから、最初は私達もそこまで心配はしてなかったの。
現れた竜は人を襲っていないって先生は言ってたし、ロイには【封印の剣】があるから・・・」
「だな。ロイの奴ならここまで竜を避けてたどり着けるだろうし、あいつの
剣は、正直言って反則的に強ぇからな。
少なくとも、竜相手に心配する必要はないんじゃねぇか?」
 隣で聞いていたエリウッドとリンもそれに頷く。
封印の剣には、強力な竜封じの力(厳密に言うと封印の剣に秘められた能力
は竜封じではないが)のみならず、その主を守り癒す力もがある。
その加護があれば、例え高位の竜族相手でもロイが敗れることはそうそうない。
 剣を手にする前に竜につかまればどうなるか分からないが、この家まで
たどり着き、無事に封印の剣を持って行きさえすれば、竜が町にあふれている
この状況でもロイの心配は必要ないだろう(もちろん、ヘクトルやエリウッド達が
ロイの心配をしていないというわけではないが)。
 それはリリーナも知っていることだが、それでなお彼女の顔が暗いのは
どういう理由からか。
「リリーナ、何か知っているのかい?」
「はい。――知っているというか、その、占いみたいなものなんですけど・・・」
 エリウッドが疑問を口にすると、リリーナは少し歯切れ悪そうに口を開いた。
「その占いで、ロイ君がとっても危ないって出たの」
「占いだぁ?お前ら、そんなもん信じてこんな危ねぇ町に出てきたのかよ?」
 シャニーがリリーナの言葉を継ぐと、ヘクトルがそれに呆れたような声を出す。
ヘクトルの物言いにリリーナは下を向いてしまい、シャニーは「だって!」と
抗議の声を上げようとする。
が、その声は彼女達を庇うエリウッドの言葉によって遮られた。
「ただの占いというわけではないんだろう。ミカヤ姉さんや、ニニアン達の
ような特別な才能を持つ人が占ったのかもしれない」
「そう!そうなんです!私達のクラスに、ソフィーヤっていう子がいるんだけど、
その子は竜の血を引いてて、占いもとってもよく当たるから・・・!」
「・・・竜族の巫女というわけね。それで、もう少し詳しく聞かせてくれるかしら?」
 ――紋章町には、ほとんど未来予知じみた占いをする者が少なからず存在する。
その多くは高名な魔術師であったり、竜の血を引く巫女であったりなどと、
常ならざる者だ。
 予言を紡ぐ彼女たちの言葉ならば、占いといっても十分に信憑性はある。
 竜の血を引く少女と聞いて、ヘクトルの顔つきも真剣なそれとなる。

11
「・・・その子。ソフィーヤは今日、はじめ学校に来てなかったの。
午前中ずっと来なかったし、ロイが学校を飛び出した時もいなかったわ」
 リリーナが説明を始める。
「ソフィーヤが学校に来たのはロイがいなくなって暫らくしてからよ。本当は
もっと早く、ロイが学校を飛び出す前には着きたかったらしいのだけど、
竜から身を隠しながら来たから遅くなってしまったって。
それで、めずらしく慌てた様子で教室に入ってきたソフィーヤが、
『ロイ様が危険です』って・・・」
「危険というと、具体的にどう危険なのかは分からないのかい?」
「・・・ロイ君が、何かと戦って、負けちゃうって。しかも、ケガをしたのに
その後また、誰かを助けるために危険な場所に向かってしまうって言ってたわ」
「ロイ・・・!」
 ロイが怪我を負う(あるいはもう負ってしまったのかもしれないが)と聞いて、
リンが息をのむ。エリウッドとヘクトルは目で二人に先を促す。
「その子の占いのおかげで、ロイ君がどこに向かってるかは見当が付いてるんです。
ロイ君、ベルン署の方角に向かって進んでるみたいで」
「ベルン署?・・・一体どうして?」
「それは分かりませんけど・・・」
 リンの口から出た疑問に、リリーナが困った顔をする。
「とにかく、それを聞いた担任のセシリア先生がすぐにロイを止めに行こうと
したのだけれど・・・」
「私たちじゃ、止められないって。
その前に、ロイ君の家に行かなきゃダメって・・・」
「それも、占いってやつか?」
「うん」
 リリーナとシャニーがお互いの言葉を継ぎながら説明をしていく。
「・・・この家なら、いつもエリンシア姉様がいらっしゃるわ。
私たちではロイを止められなくても、姉様なら。
そう思って、シャニーのペガサスでここまで来たんです。
セシリア先生やクラスのみんなも、ロイが危ないって聞いて、先にロイを
探しに行ってます」
 そこまで聞いて、ようやくエリウッド達は状況を掴むことができた。
リリーナ達はロイの身に危険が迫り、その上さらに無茶をしていると知って、
ロイを止めるため彼の家族を頼りにここに来たということだろう。
だから、リリーナは開口一番に「ロイを止めて」と言ったのだ。

「――状況は分かったけどよ。封印の剣を持ったロイが竜に負けるたぁな」
「それが・・・今、封印の剣を持っているのはロイではないらしいの」
「なんだと?」
 ヘクトルが訝しげな顔をする。エリウッド達も同様だ。
 物置にない以上ロイが持って行ったとばかりに思っていたし、いかに強力
と言えどロイ以外には使えないあの剣を、他の兄弟が持って行ったとは考えにくい。
「それじゃあ、一体誰が封印の剣を持って行ったんだ?」
「ごめんなさいエリウッド兄様。そこまでは分かっていないの。
ただ、ソフィーヤはロイと一緒にあった大きな力が、今は感じられないと言っていたわ」
「その大きな力が、封印の剣というわけね・・・って。
ちょっと待って!それじゃあ、今あの子は封印の剣も無しに竜と戦おうと
しているってことッ!?」
 リンが、悲鳴のような声を上げる。神器無しで竜と戦うのは至難の業だ。
しかも今の話を聞く限り、ロイは自分たちとは違い一人で学校を飛び出したらしい。
 そんな状況で竜と戦えばどうなるか・・・考えるまでもないし、考えたくもないと、
リンはかぶりを振る。
「だから、ロイを止めてもらうためにここまで来たんです。
ねぇ、お願いヘクトル兄様!ロイを止めてッ!」
 リリーナもまた悲痛な声で、最初と同じ言葉を言う。
 妹の様に可愛がっている少女から、実の弟を助けるように求められたヘクトルは・・・
ゆっくりと、頭を横に振る。
12
「ヘクトルッ!?」
「そんな・・・兄様!」
 ヘクトルの否定の態度に再びリンが大きな声をあげ、リリーナとシャニーは
泣きそうな顔になる。エリウッドは何も言わず、表情も変えない。
その様子を冷静に見つめながらヘクトルが訳を説明する。
「・・・残念だけどな、俺がどんなに言ったって、アイツは止めらんねぇよ」
「そんなことないわ!
・・・確かに、ロイは兄様に反抗的に見えるかも知れないけど、でも、心の
中ではヘクトル兄様を本当に慕って、尊敬しているわ。
ヘクトル兄様が言えば、ロイも無茶を止めてくれるはずよッ!」
「そうだよ!だってロイ君、学校ではヘクトルさんの悪口なんか一回も
言ったこと無いんだよ?そりゃ、ちょっと家を壊し過ぎだとか文句を言うときも
あるけど、本当に楽しい顔で話すんだからッ!」
 ヘクトルの物言い―まるで自分の言うことにはロイが耳を貸さないとでも
言うような―に、すぐ様リリーナとシャニーが言い返す。
しかし、それを聞いてもヘクトルは首を縦には振らない。
「そんなこと、お前らに言われるまでもなく分かってんだよ」
 そして、そっぽを向いて話し始める。その横から見える耳は赤くなっている。
「あいつのは、ただの反抗期みたいなもんだからな。ただ、うちには親父や
お袋もいねぇし、苦労して養ってくれてるシグルド兄上やミカヤ姉上には
そんなことできねぇだろ?
リンやエイリークは女だし、エリウッドも体のせいで心労をかけられねぇし、
エフラムの奴は弟妹に甘いからな。結局、俺くらいにしかそういう構い方が
できねぇんだ。
俺もロイも、心の底ではお互いをちゃんと大切に思っているのを分かってる。
兄弟だからな」
 そこまで一気に言い切ると、ヘクトルは再びリリーナ達を見据えて言う。
「だから、そういう問題じゃねぇんだ」
「・・・それじゃ、なぜなの?兄様」
「ヘクトルだからどうこう、というわけじゃないんだよ、リリーナ。
たとえ僕がいっても、シグルド兄さんがいっても、ロイは絶対に止められないだろう」
 今度はエリウッドに顔を向けるリリーナとシャニー。二人はまだ分からない
顔をしているが、リンは今の短い言葉でエリウッドの言わんとしていることが
分かったのか、先程までヘクトルの言葉を聞こうとを上げていた顔を俯き気味に、
説得を諦めるように下げた。
「・・・ロイが今、どういう状況にいるのかは分からないが、恐らくは
僕たちよりも真相に近い所にいるのだろう。そして、ロイはそれを解決する
と決めたんだ。
――だったら、絶対にロイは止められない。たとえ力づくで止めようとしても、
這ってでも成し遂げようとする筈だ。だから、僕達ではロイを止めることは
できないんだよ」
 最後に「うちの連中はこうみえて頑固者が多いんだ」と、茶化すように
付け加えてエリウッドは柔らかい笑みを浮かべる。
 しかし、それだけ聞いてもリリーナ達は納得しない。それでは、一体何の
ためにここまで来たのか分からない。
「でも・・・このままじゃロイが本当に死んでしまうかも知れないわ!」
 今にも泣きだしそうなリリーナを、ヘクトルが頭を撫でて慰める。
シャニーもまた沈痛な面持ちで自分のペガサスの背を撫でている。
「確か、占いでうちに来るように言われたんだったね。
・・・少し待っていてくれ」
 そういって、エリウッドは背を向けて物置へと向かっていく。なにやら物置の
入り口近くに置いてあった布きれを引っぱり出しているようだが。

「・・・これを、ロイに渡してくれるかい?」
 少しして、エリウッドが戻ってくると、彼は白い布に包まれたものを
リリーナ達に差し出す。
「これは・・・!確かに、これがあればロイの助けになるけど・・・
エリウッド兄様、宜しいのですか?」
 エリウッドから差し出されたものを見て目を大きく見開くリリーナ。
ヘクトルとリンも顔に驚きを浮かべている。
「構わない。僕には、ヘクトルとリンディスがいるからね。ロイが持って
いたほうがいいだろう。それより、すこし重いけど大丈夫かな?」
 エリウッドが言いながら、ちらとヘクトル達に視線を向ける。
それを受け、ヘクトルとリンは驚きの表情を消し、頼もしい笑顔で頷く。
 リリーナとシャニーは頷く二人の顔と、やわらかな笑みを浮かべる
エリウッドを見て多少安心したのか、先ほどの泣きだしそうな顔を打ち消して
エリウッド達に頷く。
「うん。ペガサスに括りつければ、あたしとリリーナを乗せても、あっという
間にロイ君のところに行けるよ!」
「そうか。それでは、よろしく頼むよ。
・・・僕達の弟を、助けてあげて欲しい」
「リリーナ、気をつけて行けよ。
それとロイの奴に、後のことは気にしねぇで思いっきりやって来いッ!
って言っといてくれ」
「空には飛竜もいるわ。
ロイのためにあなたたちが傷付けば、あの子も悲しむわ。
だから、けして無理をしては駄目よ?」
 口ぐちに伝えるエリウッド、ヘクトル、リンの三人。
それに対して、今度はリリーナとシャニーが笑顔を浮かべて三人を安心させようとする。
「大丈夫です!ここにくるまでも、竜たちには全然気づかれなかったんだからッ!」
「分かりましたヘクトル兄様。兄様達も、これから町に出るのでしょう?
どうかお気をつけて・・・!」
 そう言うと、二人はペガサスの背にまたがり大空へと飛び立っていった。

「本当に大丈夫かしら?」
「これだけの竜がいる中を、気付かれずに来れたって言ってるんだ。
あいつらを信じようぜ」
 小さくなっていく白い影を見つめながら二人が話していると、エリウッドが声をかける。
「・・・さぁ、僕達も行こう。町の中には竜が溢れている。
大きな被害が出る前に、僕達もできる限りのことをしなくてはッ!」
 そうして、三人もまた竜が溢れる町の中へと駆けだす。
第三章(後編)へ続く

三章が予想以上に長くなってしまい、三分割となってしまいました。
179助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 03:25:50 ID:lQPIfXIZ
最近ネタまみれだったからこういうシリアス物も悪くない。
続き期待してますぜ。
180助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 12:08:02 ID:cY3IcmhM
乙です
ネタもいいけどシリアスもいいNE!
181助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 12:47:55 ID:0Nn0XfLi
>>172-177
ヘクトルに反抗期のロイ…
なかなか可愛いじゃないか!
GJです!


>>89
エーディンさんの話があったのでちょっとだけ…
エーディンさんがシグルド狙いというのはスレ序盤(確か1〜5スレあたりだったかな?)
にそういうネタがいくつかあったので便乗させてもらいました。
私が最初に出したネタというわけではないので一応書いておきます。
…ちなみに私のネタのエーディンさんはシグルド狙い&ショタロリ症候群を併発している
ストライクゾーンの広い人です。でもリーフは好みではありませんっ!

では病院ネタの続き投下します。
182白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:48:37 ID:0Nn0XfLi


バヌトゥ「それではお世話になりましたのう」
エリウッド「いえいえ、どうかお大事に」
ユミナ「ちゃんと忘れずに通院しないとだめよ。気をつけてね」

糖尿病のバヌトゥが目出度く退院した。
完治とはいかないが、自宅療養に移るくらいには元気になった。

エリウッド「……いいな」
ユミナ「ん、なんか言った?」
エリウッド「…いえなんでも」

時折、病を癒して患者が帰っていくのを見るとどうしようもなく切なくなる。
本来それは嬉しいことだし、エリウッドも心から喜んでいるのだが、
人間どうしようもない気持ちというものもある。

ユミナ「ほら、ぼさっとしてないで…私は検査室入ってるからエーディン先生の手伝いをしてきて」
エリウッド「あっはいっ!」

幼女に使われるのにも慣れてきた。
家でこの話をしたら、
エフラムが羨ましそうにしている…ように見えたのはエリウッドの先入観によるものだろう…多分。
183白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:49:23 ID:0Nn0XfLi


デギンハンザー「………無理か………」
エーディン「アデランスで出来ないことを病院に来られましてもね…」
がっくりと肩を落としたデギンハンザーが診察室を出る。
エリウッド「お次の方、グローメルさんどうぞ」

さっそく問診が始まる。
エーディン「本日はどうされましたか?」
グローメル「……山や高い所に上ると…無償に駆け下りたくなるんです……
      初めは気にしてなかったんですが…何度も岩に潰されるうち、自分は病気なんじゃないかって…」
検査結果を眺めながらカルテになにやら書き込んでいく。
エーディン「恐らく低レベルAI症ですね。お薬を出しておきます。
      それと暁なら上方が有利ですので、寝る前にこれを十回唱えるといいでしょう」
グローメル「な…なるほど…やはり下にいくのは間違いなんだな!ありがとうございました!」

エリウッド「…ふと思ったんですがこの病院って何科なんでしょうね?」
エーディン「総合病院よ、つまりなんでもあり」
エリウッド「……つ、次の患者さん…オグマさんどうぞ」

オグマ「ああ……俺は…先生…俺は変態なんでしょうか?
    ユミナに萌える…それはいいんです」
エリウッド「いいんですかっ!?」
エーディン「エリウッド君、静かに…それで?」
オグマ「だけど…最近はユベロとユミナが時々入れ替わってるのを知ったら、
    ユベロもいいと思うようになってしまって…」
エーディン「大丈夫、あなたは正常です。小さい子供に萌え萌えするのは、種の保存のための本能です。
      どんな動物も小さい子を守るもの、貴方はおかしくなんてありません。
      ただ一つ言えるのは…手は・出・さ・な・い・よ・う・に? 
      両方私が…ゴホンゴホン…」
エリウッド「先生……」
エーディン「あ、ああ忙しい忙しい! ほら、エリウッド君、次の仕事がまってるわよ?」
     (しかし、いいことを聞いたわ…女装美幼年と男装美幼女ハァハァ)
184白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:50:18 ID:0Nn0XfLi


ようやく仕事にも慣れ、それなりに充実(?)した日々を送っていた。
だがそんな日々にも終わりが近づいていた。
フィオーラの出所がまもなくであり、ニニアンも数日中には職場に戻れるそうだ。
エリウッド「もともと短期のバイトだもんな」
一人ごちる。
最近当直をするようになってから学校の勉強もやや滞ってるし…
それに家計の手助けもできた。そろそろ日常に戻ってもいいだろう。

アラン「ごほごほ……看護士さん、なにか悩み事かな?」
エリウッド「え?」
アラン「いや…私の思い過ごしかも知れないが、病をえたころの私と同じような顔をしていたからね
    うわぶはっ!?げーほげほ!」
エリウッド「あっ大丈夫ですかっ!?」
慌てて背中をさする。

アラン「ごほごほ……ああ楽になったすまない…」
この男の名はアラン。
成長率低下症という謎の奇病に冒されて入院中だ。
元来人はある程度年をとると若い頃に比べて成長率が低下する。
例:烈火マーカス → 封印マーカス
(個人差があり老齢でもウェンデルのようにそれなりの成長率を保つ者もいるが)

だがアランはまだ30も半ばだというのにジェイガン並みの成長率になってしまった。
アラン「看護士さん……私の見立てだが君も何か病を持っているね?」
エリウッド「ええまあ……」
小さく頷く。
185白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:51:00 ID:0Nn0XfLi


エリウッド「生まれ持ったものです。遺伝的なものかはわかりません。
      僕の兄弟はみんな健康そのものですしね」
アラン「ご兄弟は元気なのか、結構なことだね」
エリウッド「ええ、本当に元気な兄弟たちでいつも振り回されてます」
思わず苦笑する。
何度、蝶サイコー!!!!!
になったやら数え切れない。
アラン「兄弟仲がよいのはよいことだよ。君は面倒見のよい人だし、なにかと頼られているのだろう。
    ……しかし周囲が健康だとどうしても思うところがあるのだね」
エリウッド「………ええ………時々思います…どうして僕はみんなのように丈夫に生まれなかったんだろうって…
      子供の頃、年の近い兄弟と遊んでいても、いつもどこかで気を使わせていたような気がするんです。
      それだけ思われるのは嬉しいことですけど…同時にどうしようもない気持ちにもなるんです」
こうして心情を吐露するのは子供の頃姉の胸で泣いた時以来な気がする。

エリウッド「すでに気持ちの整理はつけて、この病気と付き合いながら生きていくつもりでいましたけど、
      ここで働いて…病気を治して退院する人たちを見たら…
      嬉しい反面、凄く妬ましい気持ちになって……でもそう思う自分が嫌で……
      って何を言ってるんでしょうね僕は」
アラン「私も何度同じことを思ったかな。人間そう聖人君子にはなれないものだよ。
    だが病人の痛みや苦しみをよくわかって、その身になって察することのできる君はよい看護士になれると思うよ」
少しだけエリウッドは申し訳ないような気持ちになった。
そこまで考えてはじめた仕事ではなく、エーディンに誘われるまま軽い気持ちではじめたバイトだったからだ。
186白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:51:41 ID:0Nn0XfLi


アラン「…私は時折思うことがあるよ。
    いつまでも今の仕事にしがみついていないでさっさと退職したほうがいいのかもしれないとね。
    いつまで勤められるかわからない私よりも若い連中に経験値を与えたほうがいいんじゃないかってね。
    だが体の動くうちは囮でも壁役でも、あるいは2軍での第2輸送隊だってなんでもやるつもりだ。
    …なんのことはない、つきつめれば心の奥では人のためですらない。
    自分が少しでも世間の役に立ってるって、自分を慰めたいだけなんだ。」
エリウッド「アランさん……」
アラン「君ができることは私よりもずっと多い。正直な気持ちを言わせてもらえば、私は君が羨ましい。
    …余計なお世話かも知れないが君には頑張ってほしいな…すまなかったね話につき合わせて」
エリウッド「いえ、僕こそ聞いてもらってありがとうございました!」

少しだけ気持ちが晴れた気がする。
エリウッドは落ち着いた足取りで次の仕事に当たるべく病室を後にした。


それから数日…
エーディン「今日までありがとうエリウッド君、色つけておいたから」
エリウッド「いえ、僕こそお世話になりました!」
最後のバイト代を受け取る。
ニニアンとフィオーラが帰ってきて、今日が最後の仕事だった。
帰ってきたフィオーラがロッカールームで、
エリウッドの着ていた看護服の匂いを嗅いでいた気がするが気のせいだろう……多分。
187白い巨塔 後編:2010/01/16(土) 12:52:30 ID:0Nn0XfLi


エリウッド「それじゃ帰ろうか姉さん、エフラム」

偶然というべきかこの日はミカヤとエフラムが病院に来ていた。
ミカヤ「ロリコンは脳の病気よっカウンセリングを受けなさい!」
…というわけでミカヤがエフラムを無理やり引っ張ってきたようだが、
エーディン「小さい子供に萌え萌えするのは正常です。人間として年長者として当然のことです」
などと診断され、
エフラム「やはり幼い者を守るのは人として当然なのだな!」
ミカヤ「………」
という結果に終わった。

3人での帰り道…
エフラム「やはり俺は正常だったのだ、医者のお墨付きなら間違いない!
     ところでエリウッド。ユミナはまだ幼いのによく働いていたな。
     ご褒美に撫でてやったら子供扱いするなーっ…なんて騒いでいた。
     ハハハ、可愛いもんだ」
エリウッド「…あ、…ああ、そうだね…ハハハ」
乾いた笑いを立てる。
…エリウッドは知っている。
エフラムが撫でて愛でたユミナは入れ替わったユベロだったことを……
あの時はユベロ(実はユミナ)と仕事をしていて偶然気付いたから間違いない。
その事をエフラムに教えたらオグマのように苦悩するんだろうか……

隣でミカヤは憮然としている。
ミカヤ「あああああ……誰かエフラムのロリコンを更正させて…」
エフラム「だから俺は問題ないと診断されたではありませんか姉上」
エリウッド「あ、ちょっと寄るところがあるから先に帰っててもらっていいかな?」

ふと思い立つとエリウッドは2人と別れて本屋に入った。
専門書のコーナーに入る。
…目当てのそれは…あった。
医学の入門書を手にとると2〜3ページ捲ってみる。
……いくらエリウッドが成績優秀でもチンプンカンプンだ……
エリウッド「……病人の身になれる医者……っていうのも悪くないんじゃないかな?」
少し高かったが、その本をエリウッドはレジに持っていった。
その足取りはどこか力強いものであった。

終わり
188助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 13:09:06 ID:BeIrtStd
>>172-178
続きが気になるなぁ…ロイはヘクトル嫌いのSSが多いけど、やっぱり兄貴として見てるんだな…
GJ!

…漆黒の騎士を使ったシリアス物なら書こうと思ってるけど、需要はあるかな?
189助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 13:20:49 ID:BeIrtStd
(連レスごめん)

>>181-188
最初の一レス目の時点でリーフ涙目ww
アランの流れでちょっと感動した…が直後のフィオーラに全てを持っていかれたwww
GJ!
190助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 14:10:40 ID:Vjj6LASe
>>181-188
乙、GJであります。

なんか昨日、「何故かマルスがウイングゼロカスタム(スマブラ的な中の人ネタ?)、ロイがユニコーン2号機バンシィ(獅子的な意味?)、リーフがボール(動く棺桶のアレ)に乗ってて、
マルスのツインバスターライフル→リーフがニュータイプ的直感で辛くもかわす→バンシィがNT-D発動→リーフが蹴り飛ばされてコノヒトデナシー」
なんて夢を見た…オレっちもここに診察に逝こうかな…?
191助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 14:55:40 ID:OZZXjft+
>>182-187
エフラムはロリコンじゃないよ!
ミルラとの支援とかここのサラにも押されっぱなしだし
自分から手を出したことは無い、つまり
エフラムは年下の娘に異常に好かれやすいだけなんだよ!!(AA略
192助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 21:19:11 ID:qDOBONfs
だが待ってほしい
そんな状況下に置かれたのならば、多かれ少なかれ幼女に心乱されるはずだ
ならば自らも知らぬ心の奥底に炉の印がついてもおかしくは―――

……ああそうか、そこに乱されなくなったのが今の覚醒エフラムか
193助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 21:22:51 ID:0Nn0XfLi
エフラム「幼女を守る者が幼女に心乱されてどうして幼女を守れようか?」

…ってな感じで精神修行のため
幼女の写真を部屋中に張って、その中で平常心をたもつ修行をしたと予想。
194助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 22:01:39 ID:SY8H40O4
サラ「そう・・・・・・・そしてそれを乱すのが私の仕事」
ミルラ「私の仕事です!!」

エフラム(・・・・・・・別に乱さなくても良いんだが)
195助けて!名無しさん!:2010/01/16(土) 22:42:32 ID:Uz7ZdqkF
>>181-187
続き待ってました!
まさかアランがこんなにカッコいいとは・・・!
ちまちま進めてる新暗黒竜で、アランの一軍入りが決定しました。
・・・まぁ、同じ病気持ちでも封印エリウッドは加齢+病気+主人公父
の三点セットを揃えながら死亡フラグを叩き折りましたけど。
あと、フィオーラは自重ww

>>188
少なくとも自分は読みたいです。期待。


エフラムは、「幼い子供」を守るんじゃなくて、
「幼女」限定なのがまずいんだと思う。
196助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 04:04:25 ID:Sqh+rSVP
>>194
最近のエフラムはサラとミルラに両腕を押さえられて
逃げ場無しの状態にしか見えん

ミルラ「お兄ちゃんは誰にも渡しません…!」
サラ「まああたしは愛人でもいいけど…選ぶのはにいさまだけどね」
エフラム(後でエリウッドに胃薬もらうか…)
197助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 07:48:50 ID:se8L3SYV
エリウッド「帰ってきたと思ったらまた幼女か・・・・・・」つ 胃薬

白い巨塔編後だとこんな感じかな
198助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 10:22:42 ID:bAIWy+QE
>>192
>……ああそうか、そこに乱されなくなったのが今の覚醒エフラムか
なんか覚醒シャアみたいだなwww
いろいろな意味で。
199助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 10:33:53 ID:0aVSQKZR
12 :名無しさんのひとでなしー!:2010/01/11(月) 21:00:03 ID:YARI/Prnce

 何回やっても何回やっても
 幼女から逃げられないよ
 あの幼女達から何回やっても逃げられない
 逃げる機会を伺う為に彼女達の我侭に付き合い続けても
 いずれは俺がHP0にされる
 シリアスに論してみたけれど
 チキサインする相手じゃ意味が無い!
 だから次は絶対勝つために
 俺は胃薬だけは最後までとっておく〜♪

…誰か助けてくれorz

13 :名無しさんのひとでなしー!:2010/01/06(水) 22:20:19 ID:/42gami/da
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~        >>12
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}        逆に考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´        「幼女から逃げられなくたっていいや♪」
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ            と、考えるんだ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、       
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__     
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ
200助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 11:42:37 ID:93TELp3K
>>199
ID:/42gami/da のレスが時を逆行しているだと?
負位置の魔導力か……!?
201助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 13:46:07 ID:WmaYRlvG
>>193でした予想を衝動的に形にしてしまった
反省は少しだけしようと思う

隣のエフラムの部屋から不気味な声が聞こえてくる……
今日の宿題を片付けていたエイリークは何事だろうと廊下に出た。
「い……一体なんでしょうか?…兄上、どうかなさいましたか?」
ドアをノックしてみる…返事はない。
数回ノックしても不気味な声はやまない。
「あ…兄上、入りますよ?」
そう断ってからドアを開ける……エイリークは目を疑った。
「こ……これはぁあ!?」

部屋中を埋め尽くす写真。
壁にも天井にも隙間がないほどの写真、写真、写真。
写真に写っているのは、
サラ、ミルラ、チキ、ファ、マリア、ユミナ、ティナ、マリーシア、シルク、
ニノ、アメリア、エイミら、ローティーンの少女、あるいはそれより下の幼女達であった。
さすがに恐怖を感じつつ部屋の中央を見るとエフラムが座禅を組み、
目を閉ざし、鬼気迫る表情で経を唱えている。

「仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。
舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。
舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。
是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。
無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。
無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩?、依般若波羅蜜多故、
心無?礙、無?礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、
依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、
是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経」

やがて一区切りついたのかエフラムは静かに瞳をあける。
「エイリーク……」
「あっ…は、はいっ!」
雷に打たれたように過敏に反応してしまう。
「すまんが修行中だ…出て行ってくれ…」
「あ…あの修行って……」
「幼女に惑わされぬ強い心を持たねばならぬ……俺はロリコンではないが、
 深層意識のはるか奥深くに、自分でも気づかぬロリっ気がほんの僅かでもないとは
 言い切れぬのかもしれぬ……そんな煩悩を断ち切り、幼女にかすかでも邪欲を抱くことのない、
 真の守護者になるのだ……わかったら出て行ってくれ………」
「わ……わかりました………」
深い湖のようなエフラムの瞳を見ていたら何も言えなくなった。
「色即是空、空即是色……」
再び背後から響くお経を背に部屋を出る。
廊下に出てはじめて重い緊張感から解き放たれ深々と息を吐いた……
今日は居間で宿題をしよう…
エイリークはそれ以上考えることをやめた。

終わり
202助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 19:23:38 ID:puegbLBz
>>201
修行のためとはいえ部屋全てに少女の写真張るってそれだけでおかしくなりそうだ…
でもこういう修行って絶対邪魔が入るよね。ということで勢いだけで書いた

エフラムが奇妙な修行を始めてから数日後…
ある日、エイリークは隣のエフラムの部屋から、エフラムの読経の声が止んでいることに気付いた。
(…いつもならこの時間は兄上は部屋で経を唱えているはず…もう修行は止めたのでしょうか)
自室を出て恐る恐るエフラムの部屋の前に立ち、ドアをノックする。
「兄上…?」
また返事が無い…別の妙な修行を始めたのだろうかと思い、意を決して中に入る。
「兄上…入りますよ…」
部屋に入ってから視界に入ったものを見て、エイリークは首をかしげた。

エフラムは部屋の中心に胡坐をかいて座っているが、その膝の上にはミルラがちょこんと座っている。
また、エフラムの背後から抱きつき、肩に顎を乗せてくすくすと笑っているサラも確認できた。
「あの…兄上?」
「エイリーク、これは…」
「修行よ。ね、にいさま」
「…修行?」
「にいさまが雑念を払う修行をしてるって聞いて、あたしたちも協力しようと思って。やっぱり
 写真とかより生身の方が効果あるじゃない?ね、ミルラ?」
「…あ…はい…エフラムのため…ですから」
頬を上気させ、エフラムの胸元に顔を寄せるミルラ。それを見たエフラムが、僅かに揺らいだように見えた。
「駄目よにいさま、これくらいで動揺しちゃ」
「…何を言っている、動揺などしていない」
「ふうん…じゃあこれは?」
そう言うとサラはエフラムの頬に顔を近づけると、小さい舌をぺろりと出し、頬を一気に舐め上げた。
「っ!?お前!?何を…」
「ほら…平常心、平常心」
「く…」
「…………」
「あら、ミルラもにいさまのお顔をぺろぺろしたいの?したければやればいいじゃない…
 これは修行なんだから」
「わ…私は…そんな…」
「そう…じゃあ、あなたが手伝って?」
「…はい?」

少女に弄ばれているとしか思えないエフラムを見てあっけにとられていたエイリークは、不意にサラに
声を掛けられて間の抜けた声を発した。
「にいさまの左側がちょっと空いてるから、適当にくっついて。負担が多いほど修行になるから」
「その…私が…兄上と?…その…」
「エイリーク、真に受けなくていい。サラ、お前もいい加減に…」
「それとあのアメリアって人も呼ぼうっと。にいさまのこと嫌いじゃないなら手伝ってくれるだろうし…」
「天よ…これが俺に与えられた試練か…!」
203助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 19:40:52 ID:jAfdox5R
エフラム「ミルラは可愛いな、俺の宝物だ。いや、ミルラだけではない。
 チキもファもサラもアメリアも(?)その他もろもろも皆俺の宝物だ」

エイリーク「兄上・・・帰ってきてください・・・」


シグルド「それなんてセティ・・・」
204助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 19:59:23 ID:jAfdox5R
セリス「ちょっとぉ〜兄さんはこっちの世代に来ないでよ〜」
>>201
GJ!
部屋を開けたら一面幼女の写真。中には経を唱える男。
たとえロリコンじゃなくても、こんな修行してる時点で変態確定のような・・・。
エフラムよ、お前は一体どこを目指しているんだ。

続きです。

第三章 とある主人公の烈火乃剣(デュランダル)(後編)
14
 太陽が西に傾き始める。ロイが戦いに敗れ、エリウッド達がリリーナを
見送ってからどれだけの時間が過ぎたのだろうか。
町の中にはいつしか、戦いの音が響いていた。
(みんなは無事だろうか・・・)
 エリウッドは、眼前の相手を見据えながら町のどこかで戦っているであろう
兄弟たちに思いを馳せる・・・。


――町の大通りで、男が数多の竜と対峙している。
「普段ならば、いい修行になると喜んでいるところなのだがな。そうも言ってられんようだ。
・・・俺たちの町に手を出すつもりならば容赦はせん。食卓に並びたいやつから前へ出ろ」
 金色の大剣を構えながら、蒼炎の勇者が竜の大群に向けて足を踏み出す。
その歩みは恐れを知らず、踏み出す一歩に迷いはない。
 兄弟家一の破壊者(クラッシャー)。壁も、家も、フラグさえも粉砕する
その男は、この町を覆わんとする驚異をも破壊する。


――どこか畑のような広い場所で、一組の男女のやり取りが聞こえる。
「下がっててくれ、セリカ。こんな奴ら、僕がひねりつぶしてやるッ!」
「いいえ、私だって戦えるわ。守られるばかりじゃない、私がアルムを守ってみせる!」
「セリカ・・・」
「アルム・・・」
 聖剣の一投を持ってしても断てぬ絆の強さを誇る二人。
互いの背を守りあうようにして並び立つ二人の絆は強さとなり、
必殺の力を湧き起こす。


――商店街のアーケードの下で、二人の少年が剣を振るう。
「セリス、大丈夫かいッ!?」
「ありがとう、リーフ。君が一緒で心強いよ」
 聖剣に選ばれし少年と、特別なものを持たないがゆえに全てを持ちうる少年。
聖剣の大いなる威力を持って戦う少年と、大司祭の加護を受けた剣や光を纏った剣、
魔法や弓を巧みに使い分けながら戦う少年。
受け継いだ力も才能も違う二人は、互いが互いを補い合うようにして竜に挑む。


――竜の息吹が赤く染め上げる空間で、一対の碧が異彩を放つ。
「無事かッ?エイリーク」
「大丈夫です、兄上。兄上達に手ほどきして頂いた剣の技。飾りではありません」
「そうか。なら、背中は任せたぞ」
「・・・はい!」
 炎槍と雷剣。双聖の神器を持ちて戦うは、双生の碧。
 己の分身たる神器を手に、己の分身たる互いを背に。
碧空の勇者と碧風の優者が戦場に舞う。
15
――町の中心地近くの公園で、炎の紋章が光を放つ。
「やれやれ。こんな風に直接戦うのは、本当は好きじゃないんだけどね。
でも、まぁ、仕方ないか。僕の町に、僕の家族に手を出したんだ。
だったら・・・僕が出ないと、嘘だろう?」
 神竜の牙より生み出された神剣を右手に、覇者の証たる紋章と神秘の宝玉を
持つ盾を左手に、軍神が立つ。知略を持って戦うを旨とする彼だがしかし、
策も、仲間も持たず一人立つ少年に竜の力は届かない。
 神の力を持つ剣と盾で竜と戦うその姿は、まさに英雄の起源。
ドラゴンスレイヤーが、町を往く。


――そして。
「なかなかやるな。本当に、ただの会社員なのか?」
「もちろん。私は所詮、しがないサラリーマンだよ」
 兄弟家の長兄は事件の中心近くにいる男、ベルン署長の腹心にしてベルン警察署
副所長、マードックと対峙していた。
「どうやら、この一件はベルン署長の仕業のようだな。一体、ゼフィール署長は
何を考えているんだ?」
 詰め寄るシグルドに、マードックは感心したような、それでいてどこか
楽しんでいるかのような笑みを浮かべた。
「そこまで辿り着いていたか。やはり、只者ではないな」
「・・・」
「まぁ、いい。今さら知ったところで、計画は止められないだろう。
・・・所長は、あのお方は、この町を『開放』されようとしているのだ」
「『開放』だと?」
「そうだ。この町を、力ある者達の支配から解放するのだ」
 訝しげな顔を浮かべるシグルドをそのままに、マードックは続ける。
「お前たちのような、自らの力と周囲への影響力を持って町を混乱に陥れる
ような者から、その力を奪い、封印するのだ。
そうすれば、この町は穏やかな時を刻むことができるだろう」
「力を・・・封印?」
 マードックの言葉は、今一つ要領を得ない。
「そう、封印だ。『神竜の力』と『封印の剣』・・・すでに駒は揃った。
あとは時さえ満ちればよい。
そうすれば、所長の悲願であった平和で平穏な町が生まれるであろう」
 シグルドには相変わらず何を話しているかは分からなかったが、その中でも一つ、
気になる言葉があった。
「封印の剣だと?貴様ら・・・ロイをどうしたッ!!」
「ロイ少年は所長に討たれ、封印の剣を手放したのだ。
安心しろ、命に関わるようなことはない」
「なんだとッ!?それで・・・ロイは!?」
 弟に手を出したと聞き、憤怒の表情を浮かべて間合いを詰めるシグルド。
続けざまに弟の様子を聞き出そうとする。
「私もその場にいたわけではないが・・・ロイ少年はその後、竜の少女を連れ戻すべく、再びベルン署を目指しているとの報告があったな」
「竜の少女を連れ戻す?ロイは、その子を助けようとしているということか?」
「そうらしい。・・・心配か?」
 マードックの言葉を聞き、何かを考えるように瞑目するシグルド。
そして、その眼を見開き告げる。
「心配など・・・必要ない」
「なんだと?」
 こんどはシグルドの言葉にマードックが怪訝な表情をする。
「ロイの心配など無用だと言ったんだ。なぜなら・・・」
16


「弟が心配かい?」
 エリウッドの眼前に立つ人物が、エリウッドに問いかける。
 竜の背に乗った騎士。癖のついた金髪を持ち、豪奢な服をまとった男だ。
竜の背から声をかけてきたので当然エリウッドを見下ろす形になるのだが、
そんなこと関係無しに常日頃から他人を見下して見ているような、傲慢さや
卑屈さが表に出ているような顔をした男だった。
「・・・なぜだ?」
 突然の問いに対して、エリウッドが問いで返す。
「何か、考えているようだったからね。弟の・・・あの、ロイとかいう小僧の
心配をしているのかと思ったんだが。
それとも、この私の強さを感じ取り、我を失くしていただけかな?」
 クックッと、男がいやらしい笑みを浮かべる。
「あの天馬に乗った小娘達から、少しは状況を聞いたんだろう?」
「貴様・・・。まさか、リリーナ達をッ!」
 男、ベルン署の幹部、ナーシェンの言葉に焦りを感じるエリウッド。敵が
リリーナ達のことを知っているということは、エリウッド達かリリーナ達かが
見張られていたか。
それならば、あの後でリリーナ達が襲われた可能性は高い。
「安心したまえよ。あるお方からの命令でね。あの小娘たちの邪魔はしていない。
もちろん、所長の計画を遂行することが最優先だが、まぁ、あの程度の小物が
加勢に行ったところで、どうにもならないだろうからね?」
 それを聞いて、息を吐くエリウッド。しかし、その様子を見て再びナーシェンが
いやらしい笑みを浮かべて問いかける。
「それだけで安心していいのかい?残念ながら、お前の弟に関しては別だ。
君の兄弟は全員、計画の対象になっているからね。
合流する前に、竜に潰されているんじゃないかい?
クックックック・・・。どうだい、心配かい?泣き叫んで、弟の命乞いでもしてみるかッ?
まぁ、そんなもの聞かないけどねッ!」
 心底愉快そうに笑う男に、しかしエリウッドははっきりと告げる。
「心配など必要ないだろう」
「・・・なんだって?」
 ピタリと笑みを止めたナーシェンに、エリウッドが答える。
「ロイがどういった状況にいるのかはやはり分からないが・・・。
でも、シグルド兄さんならばきっと同じことを言ったはずだ」
 エリウッドが兄弟の中で最も尊敬する兄。騎士の在り方の鏡のようなシグルドも、
きっと今の自分と同じ状況なら、同じ答えをするはずだ。
そう思いながら、エリウッドは続ける。
「なぜなら・・・」

 エリウッドとシグルド。二人違う場所で、違う相手に向かい、けれども同じ言葉を紡ぐ。
それは信頼の言葉であり、誇りの言葉。彼ら兄弟の在り方を表すような言葉だ。

「「誰かを救うと決めたのなら、必ず成し遂げる。
一度倒れても、何度倒れても、立ち上がり、戦う。それが、私たち兄弟だ」」

 そうして、二人の騎士は剣を掲げ、目の前の相手に立ち向かう。
 その瞳は真っ直ぐに。その思いは遥か兄弟たちを信じ。その剣閃は暗雲を払うかのごとく。


 この町は、常に混沌で溢れている。大きな脅威に対して、それを都合よく
解決してくれる主人公(ヒーロー)などいはしない。
 それでも、何かを為さんと立ち上がる人々がいる。いつも上手くいくわけではない。
涙を流すことも、何かを失うこともある。
しかし、それでも立ち上がることを恐れない、とある一家。
 まるでそれが己たちの務めであるかのように、町の、人々のために戦い、
傷付き、そして最後には勝利する者達。
 いつしか、誰からか、彼ら兄弟を人はこう呼んだ。主人公兄弟家と――。
208助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 21:01:58 ID:se8L3SYV
支援
第四章 に続く

ここまでです。
兄弟家は紋章町全体のトラブルバスター的活躍をしてるんじゃないかと。
でも、大半のトラブルが身内から出てるんだろうなとも思ってます。
210助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 23:28:14 ID:nK5eLB2h
何これ格好良い。
しかし最後の行、その発想は無かったわw
続き期待してるよ。
211助けて!名無しさん!:2010/01/17(日) 23:43:42 ID:se8L3SYV
>>205ー207
シグルドとエリウッド
兄弟家の真面目な2人がかっこよすぐる・・・・・・GJ!

>>209

様々な騒動を引き起こす兄弟家一同
しかしその出来事を総和すると、どうやらプラスになっているようだ
迷惑なようで役に立っている兄弟家
いつか紋章町に平和は訪れるのだろうか・・・・・・

こんな感じかな
確かにその発想はなかったwww
212助けて!名無しさん!:2010/01/18(月) 16:20:13 ID:hJDc59qb
>>205>>207

シリアスなシグルド兄さん久々に見た気がする…かっけぇ…!
GJ!


イリオルの続きネタを書いてしまった…
妄想が止まらないんです…
213静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:20:55 ID:hJDc59qb


その日は久々の連休の2日目だった。
俺は昨日から通してゲームに興じていた。
このスレを最初から見ているヤツにはわかってもらえてると思うが、俺はかなりゲームが好きだ。
必然休みの日はインドア派になりがちだったりする。
イリオス「たまにゃーレトロゲームもいいもんだな。今のゲームにはない不便さがなんともいえねぇ味がある」
そう……俺が今プレイしてるファミコン…仮面ライダー倶楽部にゃセーブもパスワードもねぇ!
現在17ステージ目……すでに21時間ぶっとおしでプレイして後6ステージまでこぎつけた。
テンションが上がりきってりゃ眠気も疲れもかんじねぇもんだ。
イリオス「なんとしても今日中に…」
オルエン「ねぇイリオスってば!」
イリオス「うわぁぁぁああ!?いつの間にっ!?」
いつの間にか隣にオルエンがいるっ!?
まるで気づかなかったぞっ!?
オルエン「だって何度ノックしてもお返事がないんだもの。だから上がらせてもらっちゃった」
イリオス「そ、そうだったか? 気づかなくてわりぃ…」
よっぽど熱中してたんだな俺……。
エロ本しまっといてよかった……。

オルエン「ねぇそれよりどこかお出かけしましょうよ。2人そろってお休みなんて久しぶりだもの!」
コイツはどっちかっつーと外で遊ぶほうが好きだったりする。
買い物とか乗馬とかな。兄貴についてってゴルフなんかもやるらしい。俺にゃ無縁の遊びだ。
イリオス「ちょ……ちょっと5時間ばかし待っててくれ、このゲームクリアしちまうから!」
すでに21時間を費やしたんだ。これだけはなんとしてもクリアしなきゃならねぇ!
オルエン「えい」
…………………アノ、オルエンサンイマナニヲシマシタカ?
イリオス「あぁあああああぁぁぁぁあぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
コ…コイツ電源切りやがった!?
イリオス「なななななんちゅーことを!?このゲームセーブもないっちゅーくぁwせdrftgyふじこlp」
オルエン「あら、これでまたプレイする楽しみができたじゃない?
     さ、行きましょうよ♪」
しれっと言いやがった………
こうして俺はオルエンに引っ張られて表に出た。25時間ぶりの日光が目にしみるぜ……
214静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:21:38 ID:hJDc59qb


さて……俺とコイツの間に何か進展があったかっつーとなんもねぇ……
うるさいうるさいチキン言うなっ!
童貞&恋愛暦なしの男に何を期待する!?
せいぜいギャルゲーくらいしかやったことねぇんだ文句あるかっ!!!
遊びに誘うのも毎回オルエンの方からだしな…
こういう男って女からすればじれったいんじゃねぇかと思うんだが、気にするでもなくこうして誘いにくる。

イリオス「…………//////」
オルエン「…………♪♪♪」
うぁぁ……そうやって腕組まれてると胸が……
俺顔真っ赤!?童貞丸出し!?
うぁあああ…………
その時はるか後方から殺気を感じた。あ、フレッドか。
アイツ気配消すの下手になったなぁ………今は後方50Mの木の影にいやがる。
正直ヤツの視線にも慣れた。今じゃ大して気にならねぇ。

俺たちは近所の公園の遊歩道を歩いている。
最近はこういう金のかからねぇ場所に行くことが多い。
……いや、一緒に遊ぶことが多くなったばかりのころは、
高級ブランド店とか貴族向けのバーとかに行くことが多かったんだが、
俺はその都度意地張ってサイフあけてその度貧乏生活に陥っていた。
女におごられてばっかりってわけいかねぇだろ? 
それでもワリカンだが…おごってやるのは不可能だった…orz

金銭感覚が庶民とずれてるコイツもさすがに俺の苦境に気づいたのか、
このところはこんなのんびりした場所によく行く。
215静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:22:20 ID:hJDc59qb


そ……それにしてもこうやって腕組んでると俺たちカップルみたいじゃねぇか?
いやカップルなのか?……///////
は…二十歳過ぎの男が赤面しても誰も萌えねぇんだぞ!?
静まれ俺の心臓!!!!

…あ、俺の腕にも心臓のドキドキが伝わってくる…
コイツもほんのりと頬が赤く見える…か、可愛いじゃねぇか…
だぁああああああああ!!!!!!
なんでこう初恋の中学生みたいなんだ俺は!?
どうして腕組むぐらいスマートにこなせねぇかな………

あ、通りすがったアーダンが凄い目つきで睨んで行きやがった。
あんたは原作で彼女できる可能性があんだからいいじゃんか。
俺なんてどうあがいてもエンディングまで独り者なんだから。

そ…それにいいことばかりじゃねぇんだぞ?
フレッドには憎まれるわセーラにゃネタにされるわ、
あげくにラインハルト×オルエンを成立させようとする
AKJから暗殺者まで差し向けられる俺の苦労も察してくれ。
……
いやまて、これもノロケなのか?
ひょっとして俺リア充になりつつある!?
かつてあんなにリア充を妬んだのに!?
216静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:23:02 ID:hJDc59qb


しかしこうしてみると、休日の遊歩道は家族連れや年寄り、そしてカップルの姿もちらほら……
向こうで犬の散歩をしてるのはパント、ルイーズ夫妻だし、
ベンチでいちゃついてるのはキュアン、エスリン夫妻だ。
向こうじゃアレンとティトが腕組んでるし、エストとアベルが追いかけっこしてる。(物陰にパオラがいた気がしたが…)
さらにエフラムがサラに引っ張りまわされてるし、ビラクとヘクトルも追いかけっこ(本気?)してる。
最後の方はカップルかどうか微妙だが……

オルエン「ねぇイリオス…私たちもああいう風に見えるのかしら…///」
イリオス「え!?…あ、ああいや…どどどどどうだかなっ////////
HAHAHAHAHAHAHA!!!!!」
むがっ!?
思いっきりどもっちまった!?
笑って誤魔化す俺に、オルエンは頬を膨らますと背中をつねりやがったっ!?
イリオス「あいたっ!?」
オルエン「むぅ…イリオスのバカ…!」
むくれつつも腕から離れない…可愛い……
そして俺のチキン……orz


昼飯には屋台でお好み焼きを買った。
今回は俺のオゴリだ!……自慢にもなんねぇか…
マリータ「まいどおおきに!…兄やんかわえー彼女やおまへんか!
     大事にしたりな!」
イリオス「ううううううううるせぇ!////////」
オルエン「うふふ……♪」
…なんか嬉しそうだなコイツ……
217静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:23:44 ID:hJDc59qb


それから俺はベンチで「はいあーん♪」をやらされた…
ししし死ぬほど恥ずかしかったぞっ!?
やってみたかったのかオルエンのヤツ!?

木陰から発するフレッドの殺気が大きく増大したのは俺の気のせいじゃないはずだ……

そんでボートに乗ったり、カップルへの嫌がらせにアトスが埋めたフレイボムを俺が踏んじまったり、
ダラハウの大道芸を見物したりして楽しい時間を過ごした。
オルエン「凄い凄い! ダラハウのマントからウハラダが出てきたわ!?」
イリオス「ど、どうなってんだこりゃ!?」
ダラハウ「タネをあかしたらお仕事になんないのよ〜〜」
ウハラダ「さ、おひねりよろしくなのね〜〜」
オルエン「イリオスおひねりって?」
首をかしげてる…そっか、こういうの知らないんだろうな。
イリオス「見物料に金を投げてやるんだよ、ほらそこの帽子にな」
そしてコイツは当然のようにサイフから1万G札を出して投げた…
5G硬貨を投げた俺は、社会の格差ってやつを感じたね……今更な気もするが…

それにしても俺もなんだかんだでコイツと遊ぶのを楽しんでんだな…うん。
フレイボムは痛かったけどな……。

そんなこんなで夕暮れ時だ…俺たちはベンチに座って夕日を眺めていた…
仕事と安アパートでゲームの繰り返しの日々の中、まさか自分がこんなことするようになるたぁ想像もつかなかったな…

オルエンのヤツさりげなく俺の肩に寄りかかってやがる…うぁあああ///////
ここここーいう時は肩に腕くらい回してやるべきなのかっ!?
だだだだだだがそんな勇気は俺にはねぇ!!!!
ヘタレ言うな!
218静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:24:26 ID:hJDc59qb


オルエン「ねぇイリオス…こうしてると貴方の暖かさを感じるわ…///」
イリオス「お、おお、そそそそうか?////////」
またどもっちまった!?
か…かっこわりぃ……
こちらを見上げるオルエンの顔が赤いのは夕日のせいばかりじゃないよな…お…俺の自意識過剰とかだったり…しないのか?
オルエン「…………//////////」
うぉ!?…目を閉じやがった……こここここここここここれはっ…いやそのあの…
ももももしかしなくてもキスをねだっているっ!?
どどどどどうすれば、どうすればいいんだっ!!!!????

ご、誤解のないように言っておくが俺らは恋人ってわけじゃないんだぞ!?
告白とかはしてないし…そのあの……頬にキスされたことはあるけど…それくらいだし……
最初のほうに言ったろ? まったく進展してねぇって!

俺は完全にテンパッて硬直してしまった……
時間がもんのすごく長く感じる……いや…実際10分くらいは過ぎたかもしんねぇな。
どっか頭の中の冷静な部分では、オルエンもよく待っててくれるよなーとか思っちまう…
い、いやしかしだな、このままでは男としてうあぁあうくぁwせdrftgyふじこ…

フレッド「お嬢様っ!まもなく門限でございますっ!!!!!!!」
イリオス「うおっ!?」
オルエン「きゃあっ!?」
慌てて俺たちは離れた。
…た、助かった…
いつもならウザい野郎だがこの時ばかりは救いの神に見えた…
そしてそんなことを思っちまう俺ってつくづくチキンだな…orz

フレッド「さ、お車を用意しましたので……」
オルエン「う…うん…じゃあイリオス、またね…」
イリオス「お…おう」
そこはかとなく残念そうだ……い、いやその…なんつーか…すまん……
最後にフレッドの野郎が血の涙を流してそうなものすげえ形相で睨んで行きやがった…
219静かなる日々の中で:2010/01/18(月) 16:25:09 ID:hJDc59qb


それからどう帰ったかはあんまり覚えてねぇ……
ぼーっとしたままふらついてたみてぇだ……
部屋に帰った俺は……俺は……どうすればいいのか参考を求めてギャルゲをやってみた……
……なんの参考にもなりそうにねぇ……orz
イリオス「あああああああ……そうだ…明日も早いんだ…寝よう…寝れば何も考えなくてすむ…」

だが寝れねぇ……昨日からぶっとおしでファミコンしてて睡眠不足のはずなのに眠気がこねぇ…
目を閉じるとあの時の…うあああああああ!!!!
なにこの純情ぶり!?
俺二十歳すぎてこれ?キモくね!?

イリオス「ちくしょおおおおおお!!!どーすりゃいいんだぁああああああーーー!」
壁の向こうから怒鳴り声が響いてくる。お隣さんに怒られちまった。
ガイツ「夜中にうるせーぞこの野郎!」

結局一睡も出来なかった俺は、翌日の収録でポカやらかしてセーラ達に怒鳴りまわされる羽目になった…
自分のヘタレぶりが憎いぞ…orz

終わり

書き終えて読み返したら死ぬほど恥ずかしくなった……
勢いのままに書いてる時は平気なのに……
恥ずかしいけど投下してしまった…
220助けて!名無しさん!:2010/01/18(月) 18:33:00 ID:xG03HGtA
久々のイリ&オルネタキターーーーー!!!
イリオスのいまいちリア充にも駄目人間にもなりきれない所が原作っぽくて好きだwww
GJ!!

>>219
分かる。終わってみると・・・・・・・ってあるよな

余談だがセンター試験死んだ自分に良作ありがとう
そういやアイクにセンター試験やらせてみたら満点って話あったな・・・・・・
221助けて!名無しさん!:2010/01/18(月) 19:23:59 ID:VSa8NJG4
>>213-219
乙でした!
頑張れ、イリオス
222助けて!名無しさん!:2010/01/18(月) 20:18:05 ID:L3O38lvi
>>213-219
純情すぎるイリオスにワロタw
あと、マリータやらアトスとか久しぶりだなw
アトスが相変わらずで吹いたww GJ!
223助けて!名無しさん!:2010/01/19(火) 10:52:09 ID:Bg3aYJUS
ガイツがお隣ってことは自分探しの人しか住めないとこなのかな
224助けて!名無しさん!:2010/01/19(火) 14:28:57 ID:4iR3iGJ/
>>212-219
イリオルネタがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
アトス様自重しろwwww
色々と懐かしいキャラをありがとう。GJ!
225助けて!名無しさん!:2010/01/20(水) 14:04:09 ID:7REFzl+G
突然流れが止まったな…
226助けて!名無しさん!:2010/01/20(水) 16:46:05 ID:ECpCLqEk
今までの流れの速さが異常なだけだと思われ
227縁側からの音(ふうけい):2010/01/20(水) 23:01:19 ID:s90k1+rT
第三章は、エリウッドとシグルドのカッコいい所を書きたかったが為の章でしたので、
伝わっていたならば嬉しいです。
続きがなかなか時間がかかりそうなので、少し別ネタを投下させて頂きます。

縁側からの音(ふうけい)
―早朝―

ガタガタガタ・・・ガタン。
ガラガラガラ――
「ふぅ。今日も、寒くなりそうですわ」

トントントン・・・ 
「おはよう、エリンシア」
「お早うございます、兄さん。日曜なのに、お早いのですね?」
「あぁ。休みだからと言って、だらだらとするわけにはいかん」

ノシノシノシ・・・
「・・・肉」
「お早うございます、アイク。朝食はもう少し待って下さいね」
「あぁ。・・・おはよう。エリンシア、兄さん」
「おはよう、アイク」

ドスドスドス・・・
「ふぁ〜あ。う〜、寒ぃな。おはよう、兄上、姉上」
「お早う、ヘクトルちゃん。今日は珍しく早いのね」
「寒くて目が覚めちまったんだよ」

ガラガラガラ・・・
「ただいま、姉上」
「お帰りなさい、エフラムちゃん。さぁ、早く汗を流してらっしゃい」
「分かった」

――ドタドタ、トストス、トットット、イチャイチャ・・・
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
  ・
  ・
  ・
  ・


―朝食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「あらあら、今日も賑やかですわね」


―午前中―

ごそごそ・・・パチッパチッ・・・パンパン
「姉上。お洗濯物、お手伝いします」
「あら、ありがとう。エイリークちゃん」
228縁側からの音(ふうけい):2010/01/20(水) 23:03:33 ID:s90k1+rT

―昼食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「アイク、おかわりはいかがですか?」
「大盛りで頼む」
「姉上、俺も頼む!」
「貴様、昨日の夜にダイエットがどうのと言っていなかったか?
姉上、俺にもよそって欲しい」
「はい。いっぱい食べて下さいね」


―昼食後―

「くぅ、くぅ」
「う〜ん、う〜ん」
「すー、すー」
「あらあら。セリスちゃんも、リーフちゃんも、ロイちゃんまで・・・。
お昼を食べて眠くなってしまったのかしら」
「くす。みんな大きくなってしまったけど、寝顔はまだまだ可愛いわね。
エリンシア、毛布を持ってきてくれる?」


―午後―

カンッ!キンッ!ブォンッ!・・・!・・・!
「どうした、ヘクトルッ!息があがって来ているぞ」
「はぁ、うるせぇッ!エリウッドも、顔がつらそうだぜッ!」
「・・・二人とも、また腕を上げたな。おい!エリウッド、次は俺とやろう!」
「だめよ、エフラム兄さん!次は、私がエイリーク姉さんと勝負するんだからッ!」
「すみません、兄上。リンに頼まれてしまいして・・・」
「む、そうか。別に気にしないでいい。お前たちにも鍛錬は必要だからな」
「リン姉さん、僕にもたまには関節技以外で付きあってくださいよ」
「あら、珍しいわねマルス。えぇ、姉さんの次にね」
「・・・シグルド兄さん。久しぶりに、稽古をつけてくれ」
「お前には稽古をつける等、もう言ってられんがな。まぁ、いいだろう。
私もたまには弟の鍛練に付き合ってやらねばな」


「みなさん、もうすぐおやつですよ。上がって来てください」


―夕暮れ―

「見て、アルム。夕日が真赤よ。とっても綺麗ね」
「そうだね、セリカ。でも、君の赤い髪のほうが方がもっと綺麗さ」
「アルム・・・」
「セリカ・・・」
「KINSHINは許さんぞーッ!
・・・と。確かに、綺麗な夕日だな」
「冬は空気が澄んでいますからね」
「エリンシア。お前もいたのか」
「はい。もうそろそろ窓を閉めないと、と思いまして。
・・・でも、もうしばらく、このままでもいいでしょうか?」
「・・・そうだな」

229縁側からの音(ふうけい):2010/01/20(水) 23:05:42 ID:s90k1+rT

―夕食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「ほら、みなさん。おかずもご飯もたくさんありますから、ケンカをしないでくださいね。
あんまり困らせるようだと・・・ぶっ飛ばして差し上げますわよ?」


―夜―

「それでね、今日学校でヘクトルったら・・・」
「あらあら」

「今日も四人に追いかけられてさ・・・」
「うふふ」

「今日も、学校は楽しかったよ!リリーナとシャニー達はなぜかまたケンカしてたけど・・・」
「まぁ、そうなの」

「姉さん、聞いてよ。アルムが今日もね・・・」

「姉上!聞いてくれよ」

「エリンシア、聞いてくれる?」

「姉さん」

「姉さん」
  ・
  ・
  ・
  ・


―就寝時―
「それでは、先に失礼します。姉さん」
「お休みなさい、エリウッドちゃん。家計簿ご苦労様でした」
「姉さんこそ、今日も一日ありがとうございました。それでは、おやすみなさい」
「・・・私も、もう寝ることにしよう。おやすみ、エリンシア」
「お休みなさい、兄さん。明日のお仕事も、頑張ってくださいね」
「あ・・・ふ。ごめんね、エリンシア。私ももう休むわね。戸じまり、お願いしていいかしら?」
「大丈夫です、姉さん。お休みなさい。」
「お休み。あなたも、あまり遅くならないようにね?」
「はい」
  ・
  ・
  ・
  ・

ガタガタガタ・・・ガタン。

「――今日も、我が家は平和でした。明日も、よい一日でありますように・・・」

ガラガラガラ――
230助けて!名無しさん!:2010/01/20(水) 23:12:26 ID:s90k1+rT
おわり


以上です。

一日をゆったりと、自然体で過ごすエリンシア姉さんの楽しみは、帰ってきた
兄弟の外での話。
兄弟達もそれをわかってて、いろいろな出来事を話して聞かせてて・・・
なんて妄想をただ書いていたら、休日設定のはずが、最後には兄弟の面々が
学校やらなんやらに行っていることに。
・・・午前中に、出かけたり学校に用があったりしたという設定です。今からorz。
231助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 01:31:47 ID:km+ndLeZ
>>227->>230
大家族の賑やかな日常が目に浮かびました。
KINNNIKU意外でエリ姉さんメインってかなり久しぶりな…GJ!

ラトナ様の新章を書いてしまったので投下します。
百合要素があるので嫌な人はスルーして下さい。
232ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:32:30 ID:km+ndLeZ


放課後の生徒会室。
ターナは窓から差し込む夕日を眺めながら思わずため息をついた。

「はぁあああああ〜〜〜〜……………」
「まぁなんですの、辛気臭い」

そんな口を叩くのは親友のラーチェルだ。
アテナ、シレーネ、リノアンの3人の生徒会長はそれぞれの仕事で生徒会室を空けており、
エイリークは演劇部の方に顔を出しているので2人きりだ。

「エフラムの事よ……最近はサラって娘に構いっきりで、全然私にかまってくれないんだから…」
「ぶっちゃけターナが好みじゃないんじゃありませんこと?」
「……も、もうちょっとオブラートに包んでよね…orz」
正直凹む。
あの海の一件でエフラムに想いを伝えられていればこんな宙ぶらりんな気持ちにはならなかっただろう。
上手くいけば万々歳、あるいはいっそ振られていればしばらくは落ち込んだだろうがどこかで踏ん切りも付けられたと思うのだ。
今更だがヒーニアスが憎い。

「ラーチェルはいいわよね〜、あれからエイリークとも随分親密になったんじゃない?」
「あら、わかりまして?」
頬を染め、うふふと微笑む。
傍で見ていればわかる。
ラーチェルとエイリークの距離は以前より近く感じられる。
233ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:33:13 ID:km+ndLeZ


思えば海の一件はまさしくエフラムとの関係を変えるいいチャンスだったのだ。
「あの海の時は私にとっても一大決心だったんだけど…ああ…お兄様が憎いわ…」
「ならもういちど機会を作って告白すればいいじゃありませんの」
まったくもってその通りだ。
だがその機会すら作れないのが現状といっていい。
エフラムの周囲はロリっ娘パラダイスと化しつつあり、容易には入りがたい空気が漂っている。

「それが出来ればね……はぅぅ…」
机に突っ伏してしまった親友の姿を見ているとラーチェルも気の毒になってきた。
自分がエイリークの事でいっぱいいっぱいだった頃はそこまでの余裕はなかった。
だが今はターナを応援してやりたい気持ちが強くなっている。
ラーチェル的にはエイリークと友達以上、恋人未満くらいのつもりでおり、
少し周囲を思う余裕も出てきたのかもしれない。

「ならば行動あるのみですわ、エフラムの予定をエイリークに聞いてみましょう」
「で、でも最近はあのサラって娘がべったりで…」
「何も二十四時間一緒にいるわけじゃありませんわ!」
「そ、それもそうだけど……」
結局ターナはラーチェルに強引に押し切られた。
まるでお見合いをセッティングしたがる奥さんのようだ。
人間自分の恋路に余裕ができると人の事が気になってしかたないのかもしれない。
234ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:34:00 ID:km+ndLeZ


「兄上ですか?……近く泊りがけで修行に行くとおっしゃってました」
「修行?」
「それはどちらへですの?」

生徒会室に戻ってきたエイリークを早速捕まえて聞いてみる。
エイリークは小さく小首を傾げる仕草をしたが、すぐに答えてくれた。
「確か……利不薬寺とか……」
「なんだってお寺なんかに……」
自分の好きな人の事でアレだが、エフラムのやることはいまいちわからないことが多い。
「まぁエイリーク、シャンプーを変えまして?」
愛する人の仕草の麗しさに心を捕らわれていたラーチェルの鼻腔を柔らかな香りがくすぐる。
「あ、わかりますかラーチェル」
「ええ、エイリークの事ですもの♪
 ちょっとおぐしを拝借…」
青く長い髪を一房手にとって鼻を寄せる。
エイリークはラーチェルの仕草を柔らかく微笑みながら見つめていた。
「……春の日差しのよう…暖かい心持になりますわ…」
「私に合っているかちょっと心配だったんですけどラーチェルが言うなら間違いありませんね」
2人して微笑み合う。

その2人のやり取りを見ながら、ターナはどこか羨望の眼差しを持たざるを得なかった。
そこには確かに絆のようなものを感じたのだ。
友情とは違った…しかし愛情という物とも言い切れない。
春の陽だまりのような心地よい空間にターナは確かにラーチェルとエイリークの繋がりが強くなったことを、
敏感に感じ取っていた。
235ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:36:21 ID:km+ndLeZ


夜の帳が下りる……
自室でターナは今後の事を思っていた。
ラーチェルはレナックに命じて当日、利不薬寺への車を出させることにしたという。
エイリークによれば修行はサラやミルラにも内緒でこっそり出かけるらしい。
彼女たちには伝わらないようにしてほしいと念を押された。

親友が言うには「幼女たちを出し抜くチャンスですわ!修行先に押しかければ邪魔は入りません!」との事。
たしかにそうかもしれないが…
「でも私がエフラムの邪魔になるよね……」

だがそうやって遠慮していてもどうにもならないのかもしれない。
現に23スレもの間、なんの進展もないことを思えば…
さらに言えばラーチェルはエイリークとの仲を進展させている。
なにかしらのアクションを起こさねばどうにもならない。
そこでターナは脳内で告白をシュミレートしてみた。

「エフラム!…私、あなたのことが…」
「すまんが今は修行中だ、帰ったら話を聞く」

……帰ったら幼女たちが邪魔になるのは必死。
妄想で食い下がってみる。

「お願い、今すぐ聞いてほしいの!」
「…む…なんだ、話してみろ」

ほら、ここまで押せば話くらいは聞いてくれる。


「…すまんが俺は小学生より上の女には興味がないんだ」

……い…いくらなんでもこれはないよね…多分…も、もう一度!

「私…私…あなたが好きなの!!!」
「……俺はまだまだ修行中の身だ…すまんがそういうことは考えられないんだ…」

……妄想ですら振られた……2回も…
現実に帰ってきたターナはベッドに不貞寝する…
「だってだって…この返事しか想像つかなかったのよーーーーーっ!!!!!」
236ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:37:13 ID:km+ndLeZ


だがどうする?
エフラムが自分自身が一人前と思うようになるまで待っていたらどれだけかかるかわからない。
学生時代をずっと片思いで過ごすなどターナには耐え難いことであった。

「ああ……こういうのって惚れた方が不利っていうけど…
 どうしたらいいんだろ…」

一瞬、ルーテの発明で幼女になる…というのが浮かんだが慌てて頭から振り払った。
それはなんか負けた気がする。

ふとターナはエフラムの兄弟たちのことを思った。
思えば兄弟家の面々はモテる人間が多い(例外はいるが)割りに恋人が決まってる人間は少ない…
その恋人のいる面々…
(名前知らない)とセリカは別だがシグルドとマルスが脳裏に浮かぶ。
そういえばリンもスレの最初のほうではラスと付き合っていたらしい。今は振られたらしいが…
その3人に共通すること…

「そうよ!…3人とも惚れられるより惚れたのよ!」
特にシグルドはその傾向が顕著だ。
エフラムに自分を含め数名の嫁候補がいるが、シグルドは嫁候補どうこういうよりも
自分がディアドラの婿候補といったほうがいいだろう。
ディアドラがシグルドかアルヴィスを選ぶ立場にいる。
まさに恋愛は惚れさせたほうが絶対有利ということだ。

「これよ!これなんだわ!…私は今までエフラムに思いを伝えることばかり考えてたけど…それじゃ多分振られる…
 そうじゃなくてエフラムを振り向かせ…向こうが私を好きになるにはどうしたらいいかを考えるべきだったのよ!」
237ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:37:56 ID:km+ndLeZ


一度気づくとターナの頭の回転は速い。
「今までのエフラムとの関係じゃ駄目、まずエフラムには私の事を強く意識してもらわなきゃ…
 そのためにも、今までの関係を一度リセット!
 全部ぶっ壊して作り変える!!!!!」
拳を握り締めて立ち上がる。
今や活力が全身を漲っている。
どうして気づかなかったんだろう…
単なる恋する乙女じゃ駄目だったんだ……
恋愛はある意味で闘い…しかも自分は相当手ごわい相手とぶつかっている。
「そう……今までの状況もなにもかも……私は全てを変えてみせる…これは革命なのよ!!!」
カーテンを開け放って夜空を見上げ、ターナは星に勝利を誓った。

満天の星空が乙女を優しく見守っていた…

続く
238ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/21(木) 01:40:17 ID:km+ndLeZ
す…すいません…脱字がありました…

4の

>ほら、ここまで押せば話くらいは聞いてくれる。


>「…すまんが俺は小学生より上の女には興味がないんだ」

の間に一文入ります…

>ほら、ここまで押せば話くらいは聞いてくれる。

「私…私…あなたが好きなの!!!」
>「…すまんが俺は小学生より上の女には興味がないんだ」

レス消費申し訳ありません…
239助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 11:32:04 ID:PYWQAz9y
>>227-229
こういうほのぼのとしたネタっていいよね
リーフ一日にこのひとでなしー!言いすぎワロタ
GJ!

>>231-238
脱字なんて一つ位ならあまり気にしない!
…ターナから死亡フラグが見せるのは気のせいだろうか…?
後エフラムが妄想の中だろうとそうじゃなかろうとYABEEEE!
続きに期待。GJ!
240FETV発の新アニメ?:2010/01/21(木) 11:44:16 ID:PYWQAz9y
シャナム 「おいっ、お前たち、新しいアニメを作る事にしたぞ」
セーラ  「社長もホントに懲りないわねぇ」
ドロシー (いまや大人気の魔女っ子ミカヤ、アンパントマン、ディアドラえもん
      仮面ライダーディケイドゥン、Drガトーの診療所にレクスオーラの泉…
      これだけのアニメやドラマを出してまだ作る気ですか…?
      製作スタッフ(※イリオスとか数多の名無しのライター)が過労死しますよ…)
イリオス 『もう勘弁してくれ』
セーラ  「どうせマイナー所でしょ?」
ドロシー 「恐らくそうですね」
シャナム 「ふっふっふ、甘いな。
      週刊少年ジ○ンプにも載り、アニメ化も果たされたこの漫画なら大儲け間違いなし!
      …その魅力的なキャラクター達とストーリーの概要を、次のレスで得とご覧あれ!!m9(゚Д゚)!!」
241FETV発の新アニメ?:2010/01/21(木) 11:44:59 ID:PYWQAz9y
ジャファル=ハートレッス (役:ジャファル)
元は“黒い牙”の暗殺部隊の一人で、伝説のロリコ・・・暗殺者“死神”として、闇の世界では恐れられていた。
2年前、クロリードに(人の感情を得た意味で)人生を変えた少女、ミナツキニノを殺され、復讐の為に彼を追っている。
性格は黒い牙に居た時は無感情だったが、掃除屋になってからはよく笑う様になった・・・でも似合わない。
武器はオリハルコン製のキルソ…ではなくトマトソースで赤くなったキルソードである。

ハール=ウゴクシィーロ (役:ハール)
ジャファルの現相棒。
眼球の下には、彼を助け命を失った飛竜便時代の相棒、ロイドの目が移植されてる。
移植された目は数秒先の未来の光景が見え、その目のお陰で暁の女神においては、“ハールの動く城”の地位を確立した。
女子供には優しいロリコ・・・紳士である。
元ネタと比べると見た目とか全体的な雰囲気が良く似合うが、
FEのロイドというと“黒い牙”の方なので矛盾している気はするが、絶対に突っ込んではいけない。

サラ (役:サラ)
武器商人“ベルドオ”のロプトウス研究で生み出された、紫髪を金髪に染めた“幼女兵器”。
様々な杖や魔法を扱える、“セイジ仕様”能力を持つ。
自分をベルドオの元から連れ出してくれたハールに嫌がらせしたいとそのロプト能力で掃除屋稼業をサポートする。
・・・元ネタと違って役者の所為なのか結構腹黒い・・・
正直純粋な心を持っている元ネタの方が断然可愛らsうあうくぁwせdrftgyふじこ(ry

クロリード=ナマグサボーズ (役:クロード)
竜の血を飲む事で個々の能力を引き出した戦闘集団“竜血の使徒”を率いて革命を起こす事を目論む。
彼の目的はエッダ教信者を増やし、愛杖バルキリーの杖の修理費を賄う事である。
自分の竜の血(ブラギ強)で攻撃範囲や威力、回復量を調節出来る武器“幻想殴杖”を扱い、
邪魔な他教信者暗殺の為、ジャファルを狙っている。
・・・元ネタとは名前が似てる以外の共通点しかない。

セフィリア=ナナシヨリウィーク (役:セシリア)
“黒い牙”精鋭暗殺部隊の隊長である。
元ネタと違い、恐らく“枕営業”でその地位までのし上がってきたかと思われる。
武器はオリハルコン製の剣…ではなく(そもそもヴァルキュリアは剣を使えないので)エイルカリバーである。
・・・正直クロードの様に名前だけしか(ry
242FETV発の新アニメ?:2010/01/21(木) 11:47:35 ID:PYWQAz9y
ストーリー
紋章町エレブ区の経済の3分の1を牛耳る巨大組織、黒い牙。
その精鋭暗殺部隊の四大幹部“四牙”の一員、赤いキルソードと]Vの刺青(してないけどね)で“瞬殺”の象徴と呼ばれた
伝説のロリコ・・・アサシン、死神ジャファルは黒い牙を裏切り処刑されたはずだった・・・。
だが彼は2年後も自由気ままな野良暗殺者として暮らしていた。
相棒のハールと共に賞金稼ぎの“(幼女愛好家)掃除屋”として、大切な友人、ミヤツキニノを殺した男を捜しながら・・・。
その男の名はクロリード、ジャファルの黒い牙時代の相棒だった。
そのクロリードが“竜血の使徒”を率いて、ジャファルの前に現れた。
黒い牙を潰し、紋章町を浄化する“全市民エッダ教信者化”を共に起こそうと・・・。
それを断るジャファル。彼に固執するクロリードはあらゆる手を使い、ジャファルを我が物にしようと企てる。
“黒い牙” “竜血の使徒”そしてジャファルの仲間達を巻き込んだ激しい戦いが今始まった・・・。


シャナム 「…だ!!」
セーラ  「( ゚Д゚)……」
ドロシー 「( ゚Д゚)……」
二人  「「思いっきりB○A○K C○Tの丸パクリだーーーーー!!!!111」」
シャナム 「節子、これパクリやない、リメイクや」
セーラ  「シャナム社長UZEEEEE!!」
ドロシー 「アンパントマンといい、これといい、本当にもうこの人は…」
セネリオ 「酷い有様です」
イリオス 『こんなアニメ出してないで、早く有給休暇くれよorz』

ウルスラ 「ちなみに私はリン○レット・ウォーカー役で出演よ」
ライナス 「…あれ、俺の出番は…?(´・ω・`)」


…何かむしゃむしゃして書いた、まったく反省はしていない。
でも元ネタ分かる人居るかなぁ…?
243助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 17:49:15 ID:ktZigV7L
そいつの漫画は次の作品の方が問題&インパクトがあるからなぁ…
う〜ん…

ジャンプでネタって言うと、まず真っ先に「デストローイ」や「魔城ガッデム」を思い浮かべる俺の感性が変なだけかもしれんが…
244助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 18:22:46 ID:vp3E/bik
>>232-237
エフラムのロリ疑惑を払拭できるのはターナだけかもしれん
あのけしからん体と付き合えばロリとは言われないだろう
エイリークとラーチェルだとロリと同じだとみなされる可能性g

でも、前に言われたかもしれんが、ミルラとサラは成長したら
巨乳になりそうな気がする、なんとなくだけど
245助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 18:39:50 ID:LWe1OvZ0
う〜ん、ミルラが成長するのを待ってたらエフラム生涯独身だな・・・・・・
あ、でもこの世界では竜も普通に成長するのか?
デギンハンザーは長生きしてるが、
ニニアンとかユリアは普通に社会に溶け込んでるからそこらへんが微妙
246助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 19:02:09 ID:IddOt52R
エリニニエンドでニニアンはエリと一緒になるために竜としての寿命捨てたとかうんたらかんたらあるし
本人がその気なら普通の人間と同じスピードで老化できるんだう。多分
ファとかロリクート達は方法を知らないんだろう

まぁ優秀さんの機械とかなんでもありだから、ネタにすればなんとか・・・
247助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 19:41:06 ID:fynV1LTp
マジレスするが…、
ニニアンの寿命の話は
ニニアン「わたしマムクートやめて、普通の女の子になります」 なんて簡単な話じゃない。
烈火時代のエレブの地は竜族にとって毒のようなものになってる。在るだけで寿命が削られる。
だからニルスは竜門通って消える。恋敵がいる時のニニアンも一緒に消える。
長生き諦めても一緒にいたいっていうのがエリニニの話。
………フィオーラさん、恋敵はカナリ覚悟決めてますよ。

あと、ユリアはマムクートじゃない。竜族の血を飲んだ人間(の子孫)。禿とかとは違う。
248助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 21:24:57 ID:PFr7dvDD
>>227-230
お母さんなエリ姉さんに癒された…
家族団欒って感じがいいなぁ
しかし、ご飯のときはいつもKINSHINしてるのか、落ち着かねぇww

>>231-238
妄想の中のエフラムひどいなwww
ターナ、エフラムを何だと持ってるんだwww
しかも名前知られてない人がいる…w
続き楽しみにしてる!

>>240-242
元ネタは名前しか知らんな…
しかし、これ宗教色強そうだw
セリカが見たらどういう反応するんだろう…w

流れが止まったと思ったらネタが大量投下されてて吹いたw
職人さんたちGJ!
249助けて!名無しさん!:2010/01/21(木) 22:48:15 ID:Uc9RKjcT
たった今、頭部に輝きを持つドラゴンのブレスにより
>>247が消滅しました
250助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 00:18:37 ID:8W3eeKSl
>>244
ミルラ「エフラムも胸が大きい人が好きなんでしょうか…」
アメリア「やっぱり男の人はそうなのかなー…?」
サラ「にいさまの場合はロリコンだと思われたくないからだろうけど…
   ところで、胸は揉むと大きくなるって知ってる?(嘘だけど)」
ミルラ「…それが何か?」
サラ「あたしたちの成長を手伝ってもらおうってこと」

アメリア「師匠…その、あたしたち考えたんですけど…」
ミルラ「エフラムは小さい女の子が好きって思われたくないんですよね…でも、エフラムと
    一緒にいたいんです…だから」
サラ「あたしたちの胸…触って大きくして欲しいの…子供が嫌なら、にいさまが大人にして?」
ミカヤ「エフラム…もうあなたの趣味に口は出さないから、せめて手を出すのはあと
    三年は待ってもらえない?世間体的に…」
エフラム(俺が…俺が何をしたっていうんだ…)

>>247
フィオーラ「私に覚悟が足りないってことなのかしら…相手が寿命が縮むことも辞さないなら
      …私は、エリウッド様と結婚できないなら死ぬって宣言すればいいとか?」
フロリーナ「お、お姉ちゃん…落ち着いて…」
ファリナ「姉貴…相手が手強いのは分かるけど、ヤンデレは止めとこうか…」
251助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 04:12:33 ID:7/XKiWh5
って言うかエリの妻になると誰であれ寿命が縮む。
だって、ほら…封印で死んだ事にされちゃう訳だし…
ヘクトルの妻も同様

んな事言ってたら、ネタが思い浮かんだので投下
252助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 04:13:59 ID:7/XKiWh5
ヘクトルと嫁候補

ヘクトル「はぁ…まさか留守番言いつけられるとはついてねぇぜ…」
ピンポーン
シーダ 「こんにちは、私はタリスのシーダ。戦いに来たのではありません」
ヘクトル「いや、別に戦ってる訳じゃねぇし…」
シーダ 「あなたは愛を信じますか、あなたには愛する人がいますか?」
ヘクトル「あんだぁ?お前、もしかしてそんな風にアーマーナイト全員に声掛けてたのか?」
シーダ 「あら、マルス様のお兄様でしたか。固い、強い、遅いのアーマー系はマルス様の肉壁に最適ですもの…ふふっ、では失礼」
ヘクトル「案外腹黒いんだな、あの姉ちゃん…」

ロジャー「ヘェークシュン」
ロレンス「風邪か?」
ロジャー「いや、俺は健康体ですよ。きっと可愛い娘が俺の噂をしてるに違いありません。それより…王手ですよ、将軍」パチンッ
ロレンス「ま、待った…。」
ロジャー「待った無しです」

ピンポーン
ラナ  「兄者、こんな所で何をしておるのだ、バイゲリッターの召集をかけたはずだぞ」
ヘクトル「わざわざ人の家にまで来て変な事抜かすな」
ラナ  「ぬぅ、何を訳が分からん事を…」
ヘクトル「そっちが訳わけんねぇよ。」
ラナ  「あ…義兄様でしたか。セリス様によろしくお伝え下さいね。では…」
ヘクトル「相変わらずの豹変ぶりだな。っつぅか義兄様って何だよ…」

レスター「あのさぁ…俺、髪型変えるか染めようと思ってるんだけど…」
ファバル「何だよ、急に?」
レスター「いや、何となく」
ファバル「ところで、この間レックスさんの事を叔父さんって呼びそうになったんだよなぁ。何でだろ?」
レスター「あぁ、俺も『父さん』とか『兄さん』とか呼んでしまいそうになった。何でだろう?」
253助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 04:14:59 ID:7/XKiWh5
ピンポーン
リリーナ「あのヘクトルさん…」
ヘクトル「よぉ、リリーナじゃねぇか。どうした?」
リリーナ「ヘクトルさんの事、義父さんって呼んで良いですか?」
ヘクトル「な、何…リリーナ、どうしたんだ、急に」
リリーナ「分かりませんが、ただ何となく…後、これどうぞ」ペタッ
ヘクトル「何となくで、勝手に付け髭付けるなよ。っていうか俺はまだ親父って歳じゃねぇ」
リリーナ「(最近『何で生きてるの?』って思ってしまってるのよね…。何でかしら)」

ロイ  「最近、ニニアンさんやフィオーラさんやファリナさんやフロリーナさんが物凄く不幸に思えてきたんだけど、何でかなぁ…。」

ピンポーン
ヘクトル「本当、せんきゃくばんらいだな。あれ?どういう字だっけ?ま、良いか」
ティニー「こんにちは、ヘクトルさん」
ヘクトル「リーフならいねぇぞ?」
ティニー「いえ、今日はヘクトルさんに用事がありまして…」
ヘクトル「ま、立ち話も何だから上がりな」
ティニー「では、早速、ラインハルトと…」
ラインハルト「うほっ」
ヘクトル「帰れ!」
ラインハルト「また会おう…」
ヘクトル「二度と来るな!」

その日の夕食
ヘクトル「何て言うか、お前等の女友達って変な奴ばっかりだよな」
マルス 「ヘクトル兄さんは何も分かってないなぁ…」
セリス 「そうだよ、ラナもユリアもとっても良い子だよ」
ロイ  「セリス兄さんに同意。後、リリーナに手を出さないでよね」
リーフ 「全面的にヘクトル兄さんに同意」
おしまい

タイトルはある意味、嘘タイトルと言う事でwたまには良いよね?
タイトルからフロリーナとかファリナを期待してた人は御免
254助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 09:44:56 ID:xopJeA7Y
この話が本当なら、新主人公クルー?
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1264064609/
255助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 11:20:08 ID:wVPVkP26
本当なら嬉しい限りだ。FEって次回作つくるのに1〜3年かかるからな。さっそくニンドリを見てこよう。
256助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 12:25:38 ID:jIEIZmYY
>>251
それを見たら俺も浮かんだ…小ネタだが投下

セリス「な、なんだって!? ニニアンさんやフロリーナさん達
    エリウッド兄さんやヘクトル兄さんとペアエンドを迎えたら死んでしまうの!?
    そ…そんなの悲しすぎる…」
アイク「任せろ、誰も死なせはせん」
セリス「で…でもどうすれば…」
マルス「支援Aにならなけれりゃいいだけの話じゃんか」
ロイ「あるいはヘクトル兄さんが男と支援Aをつければいいんだよ、ビラクさんとか」
セリス「そうか、さすがはマルス兄さんとロイだね!
    いい考えだよ!」
アイク「そうかわかった、任せろ」


ニニアン「エリウッド様…一緒のお出かけは嬉しいんですが…」
エリウッド「な…なにかな?」
ニニアン「なぜ私たちの間にアイクさんがいらっしゃるのでしょうか…」
アイク「細かいことは気にするな」
エリウッド(どうしたんだろう兄さん、今日に限って一緒に行くって言い張って…)
ニニアン(このゴリラ邪魔…このままじゃフラグが折られてしまうっ!?)

ヘクトル「ぎゃああああセリス何をしてるんだあああああ!?」
セリス「うん、ユリウスに頼んでレッグリングを分けてもらったんだ、これをビラクさんに装備させて…」
ビラク「うほっ移動力があがったZE!」
ヘクトル「ちょ…唯でさえ相手は騎馬系なのに…」
ビラク「今までは建物の中に逃げ込まれると、降りなきゃならなかったから逃げられちまったがこれでもう、
    逃がさないZE!」
(注:紋章ルールのみ)
ヘクトル「いやああああああああ!!!」
ビラク「アッー!隣接しちゃったZE!」
セリス「頑張ってビラクさん!」
ロイ「ララムに頼んで踊ってもらうよ、これでビラクさんのスピードアップ!」
エフラム「さらに我らが周囲に待機すれば他の者はヘクトルと支援をつけられん!
     支援Aは1人しかなれんからな、邪魔はさせんぞ!」

ビラク×ヘクトル 支援 C

ビラク「━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 」
ヘクトル「あがががが!?」
ロイ「さあマップを変えようか」
エフラム「ビラク殿、お祝い申す」
セリス「よかった…このままいけばフロリーナさんもファリナさんも助かるんだ…本当によかった…」


衝動的に書いた、反省はしない。
257助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 13:40:34 ID:c2B2ROM+
>>256
このゴリラwビ ラ クとヘクトルのアッー!な話は好きだGJ

リン、ヘザーも好きだよ
258助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 15:17:07 ID:vE++FTU2
>>252-253
やっぱりと言うか、どう考えても
ラインハルトはホモじゃないだろ、いい加減にしろ
なんどでも言うが、普通に妹思いの
いい男だろうが
かに食べたい

>>250
なんでサラとミルラアメリアが仲良くしてるんだよw
エフラムを篭絡するために少女同盟でも組んだのか?
しかしローティーンの癖に侮れん積極性だぜ…
259助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 19:50:46 ID:kFOYCW9P
>>258
縦読み作るの2行ぐらいでやる気なくしただろ・・・
260助けて!名無しさん!:2010/01/22(金) 21:20:53 ID:KHW1TiU/
>>252-253
GJ!
マルスやセリス、ロイは原作の面を見てて、
ヘクトルやリーフはこのスレでの姿を見てる感じかな。
261季節外れの文化祭ネタ:2010/01/22(金) 23:02:58 ID:8ef7xqYQ
 〜ユグドラル高校〜

セリス  「おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」
ユリウス 「……」
ミランダ 「カーット!」
ユリウス 「……」
ミランダ 「ちょっとユリウス!? なんなのよさっきのげんなりした顔は!?」
アーサー 「ジュリエットにあんな表情向けるロミオはちょっとないと思うなあ」
ユリウス 「その前に配役に関する疑問をだな」
アーサー 「……僕の妹が決めた配役に、何か文句でも?」
ミランダ 「……それを認めたわたしの決定に何か文句でも?」
ユリウス 「クソッ、ブチギレコンビめ……! 文化祭が終わったら覚えてろよ……!」
ラナ   「……クッ……! 何故私はロミオ役を勝ち取れなかった……!?」
ユリア  「あら、羊髪のロミオなんてお笑いだわ」
ラナ   「あら、イタコモドキのロミオよりはマシじゃなくって?」
二人   「「……ッ!」」
パティ  「あっちゃあ……まーたやってるわ、お二人さんたら」
レスター 「ティボルト役とマキューシオ役だからハマり役と言えばハマり役なんだが」
スカサハ 「毎回演戯をぶっちぎったガチバトルになるのはどうにかならないものか……」
フィー  「っていうかさ、ミランダが肩につけてる『超監督』って腕章、なに?」
リーン  「さあ……なんか、『微妙に似てるから』とか言ってたけど」
アレス  「何の話なんだ……」
ラクチェ 「でもまあ、あれよね。最初はこの配役どうよって思ったけど、割と絵になってるわよね」
ユリア  「……まあ、お兄様は中身はともかく顔はなかなかですからね。中身はともかく」
ラナ   「セリス様の美しさは言わずもがな……」
ティニー (セリユリハァハァ)
ミランダ 「よーっし、演技指導が終わったところでもう一回やるわよ!」
アーサー 「次の場面出る人は配置についてー」

ナンナ  「……」
マリータ 「どうしたの、ナンナ。浮かない顔しちゃって」
ナンナ  「いえ……わたし、ちょっと外へ出てきます」
マリータ 「休憩? まあナンナの出番はまだだから、別にいいんじゃないの」
ナンナ  「……」
262季節外れの文化祭ネタ:2010/01/22(金) 23:04:18 ID:8ef7xqYQ
 〜校舎裏〜

リーフ  「フッフッフ……ハンマーとノコギリとラジオペンチとカラースプレーを同時に使いこなせるのなんて僕ぐらいのものだろうな!
      いやー、舞台美術関係全部押し付けられたときは面倒くさいと思ってたけど、やってみると割と楽しいもんだなー。
      一人きりの作業だからこの人でなしー! 的な事態になることも滅多にないし、こりゃなかなかいい仕事につけたぞー」
ナンナ  「……リーフ様」
リーフ  「んー? ああ、ナンナか。どうしたんだい、何か用?」
ナンナ  「いえ……なんだか、納得がいかなくて」
リーフ  「ここはもうちょっとこうして……何が納得いかないって?」
ナンナ  「確かにセリス様やユリウス様はとても絵になる役者だと思いますけれど、
      リーフ様だってこんなに頑張っていらっしゃるのに」
リーフ  「よし、ここはこの色で大丈夫だな。でも照明の当たり具合を考えるとなー……
      うん、まあ頑張ってはいるよ。やってみると結構楽しいしね。
      あ、あんまり近づかない方がいいよ。そっちの奴ペンキ塗りたてだから、衣装汚れるかもしれないし」
ナンナ  「なのに皆さん舞台の上ばかり気にして……」
リーフ  「うん、完璧だ。我ながらなんと美しい張りぼてだろう……
      いやまあ、裏方なんてそんなもんだよ。別にいいじゃん、一緒に舞台作る喜びを噛みしめられれば」
ナンナ  「ミランダだって監督に夢中だし、サラもなんだか最近エフラム様のところばかり……」
リーフ  「よし、次はこれだな。バルコニーのセット、ここで作るのはいいけど誰に持って行ってもらうか……
      まあ、そんなもんじゃないのかなあ。僕はあんまり気にしてないけど」
ナンナ  「気にしてないって……リーフ様はそれでいいんですか? 誰にも自分の頑張りを認めてもらえなくて」
リーフ  「フッフッフ、これぞカラースプレー三刀流……! 今回の仕事で熟練度上がりまくり。今度壁に落書きでもしてみようか。
      うん、別にいいよ。僕の頑張りはいつだってナンナが見てくれてるし」
ナンナ  「……」
リーフ  「ッシャーッ、気合入れるぞーッ! トアーッ、ホアッホアッ、フゥゥゥゥーッ、ヒャッハァ、ヒャッハァ!」

 〜一時間後〜

リーフ  「……ヤベッ、テンションあがりすぎた……シンナー吸ってラリッてきたかな……ちょっと休憩行こう」

リーフ  「……ぷはー、一仕事終えた後のSドリンクは最高だな! 僕の場合飲む意味全くないんだけど!」
デルムッド「……リーフ?」
リーフ  「ん。なに、総長」
デルムッド「そのあだ名は止めてくれ。あのな、お前の様子を見に行って戻って来てから、ナンナが赤い顔で黙りこくったままなんだけど」
リーフ  「ナンナ? ああ、そう言えば来てた気がするなあ。セット作りに夢中で全然気づいてなかったよ」
デルムッド「お前、校舎裏で二人きりだからってなんかしたんじゃないだろうな?」
リーフ  「いや、別に? っていうか、いついなくなったかも分かんないし……」
デルムッド「本当か? じゃあ、なんか、変なこと言ったとか……」
リーフ  「さあ。道具作りに集中してたせいで、何話したか覚えてないけど……ごく当たり前のこと話してた記憶しかないけどなあ……?」
263助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 00:16:38 ID:0KHCQVYL
>>261-262
素敵すぎる!

>>うん、別にいいよ。僕の頑張りはいつだってナンナが見てくれてるし

無意識で、極自然にこんなこと言ってしまうリーフは罪つくりだと思います。
さすが兄弟家の男子。
GJでした!!
264助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 01:32:16 ID:z3UC5O4y
>>261-262  GJ
 リーフ様、流石です。何だかんだ言ってもちゃんとナンナの事リーフも見てるんだねぇ。

作り終わった後のリーフの武器レベルは恐らくこうだ
ハンマー    A
ノコギリ    A
ラジオペンチ  A
カラースプレー S
265助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 12:04:02 ID:O5+vF2Ht
>>261-262
流石は主人公兄弟家の男子…自覚なしのフラグメイキングをやりやがった…!
所でティニーはセリス×ユリア派なんだなwww
GJ!

>>うん、別にいいよ。僕の頑張りはいつだってナンナが見てくれてるし」
…こんなセリフ言う相手が居ねぇ…orz
シグルドさんよ、一緒に飲みにいこうか
266助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 12:28:43 ID:O5+vF2Ht
今間違いに気付いた(゚Д゚)!!

× 所でティニーはセリス×ユリア派なんだなwww
○ やっぱりティニーはセリス×ユリウス派なんだなwww

…ちょっと吊って来る
267助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 12:48:04 ID:sIykydOA
>>261-262
ユリウスの苦労人振りにワロタwwwww
君もブチギレスキルはあるのにどうして短気な印象がないんだろう

続き投下します
268ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/23(土) 12:48:49 ID:sIykydOA


紋章町郊外から離れた山道。
ターナはレナックの運転する車に乗って利不薬寺を目指していた。
ペガサスで行こうかとも思ったが、場所がわからないでは仕方がない。

ターナ「随分山奥なのね」
レナック「まったくエフラムってのも物好きっすね」
ターナ「まったくだわ」

好きな人のことながら同意せざるをえない。
本日早朝にエフラムは出発したらしい。
ラーチェルとエイリークも同行したがったが全力でお断りした。
親友には悪いが場をかき回されてはかなわない。

雪に覆われた山の景色は一面の全世界。
真っ白な木々が立ち並び山の厳しさを見せ付けている。
昔の人は山を異界と考えたらしいが、確かにこれは人の住むような場所ではない。
その時かすかにターナの視界の端に、編み笠を被った虚無僧の姿が映った。
おそらく利不薬寺の人間だろう。どうやら寺が近いようだ。


虚無僧は走りさる車を眺めつつ山道を進んでいた。
編み笠を外せば深い蒼緑の髪が目に入っただろう。
エフラム「檀家だろうか?」
修行するにはまず形から入ろう…そう思い僧の姿で家を出てここまで歩いてきたのだ。
馬すら使わず槍も持ってこなかった。
これから行うのは精神修行、妨げになるものは全て俗界に置いてきた。
エフラム「冷えるな……だからこそ修行になるというもの…」
厳しい冷気を浴びていると身が引き締まる思いだ。
煩悩を俗界に置き捨てるため、エフラムは経を唱えながら山道を登っていく。
269ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/23(土) 12:49:32 ID:sIykydOA


古くうらぶれた寺の中でターナは住職と会っていた。
リフ「ふむ…当山で修行したいと連絡をくれたエフラムという者に会いたいと…
   ですがまだ到着しておりませなんでな」
ターナ「そ…そうでしたか……急に押しかけてしまってすみません」
リフ「せっかく来て下さったのですし、この雪の中を追い返すわけにも参りません。ゆっくりしていってください」
お茶を飲みながらストーブに当たる。
そうでなければやってられない寒さだ。

エフラム「お頼み申す」
リフ「おや、待ち人来る…ですな…」
ターナ「エフラム!?どうしたのその格好」
僧衣のエフラムに驚かざるをえない。
エフラム「ターナ、どうしてここに?」
一方のエフラムも驚いている。
ターナ「あなたに話したいことがあって…」
エフラム「…あ…ああ、だがまずは住職に挨拶をさせてくれ」
少し戸惑いの色を浮かべている。
まずは一撃を与えたというところだろう。
とにかく自分を印象づけることだ。


エフラムはリフの前に正座し、禅問答のようなやり取りをしている。
流れでターナも後ろに座って聞いていたのだが思わずずっこけそうになった。
リフ「それでは幼女への邪欲を取り払いたいと…」
エフラム「はい」
ターナ「ちょ……何よそれ!?自らロリコンと認めちゃうわけ!?」
思わず大きな声を出してしまう。
270ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/23(土) 12:50:13 ID:sIykydOA


エフラム「騒々しいぞ…それに俺の深層心理には自分でも気づかぬそういった要素があるかもしれん…そういう話だ。
     人は誰しも煩悩を持っている。まして無意識下ならなおさらだ。
     ……俺はロリコンではないが、心の奥底までそういった願望がまったくないのか…と問われると0%ではないかもしれん…
     よってそれを断ち切る修行をしてみたが、家では邪魔が入るのでな……」
ターナ「そ…それでサラ達に内緒でここまできたのね……」
エフラム「そうだ…だから悪いんだがお前の話は帰ってからでもいいか?」
それは困る。
帰ったら間違いなく幼女たちが邪魔になって自分の入る隙間は無くなる。
ここは強引に話を切り出し!…が、今更気づいた…
リフがいる前で出来るような内容ではない……
ターナ(ちょ…そこまで考えてなかった…どうしよどうしよ!?)
エフラム「どうした?…ここは修行場だ。用がないなら長いする場所ではない」
かといってこのまま居座るには…テンパッたターナは思ったままを口走る。
ターナ「わ、私も修行に来たのよ!それならいたっていいでしょう!?」
エフラム「なに!?お前も幼女への邪欲を断ち切りにきたのかっ!?」
思わずエフラムの頭を引っぱたいてしまった、スパーン!
ターナ「幼女に限定しないでよ!?」
エフラム「ああそうかすまん、少年への邪欲か…ならば供に煩悩を断ち切り、
     真の幼き者達の守護者となろうぞ!」
一気に脱力した……歯を光らせていい感じの笑顔を向けるエフラムを見ていると、訂正するのがばかばかしくなってくる…
このままではエフラムの中のターナ像がショタコンになってしまうのだが…
何より、そんな笑顔でも自分に向けられていると思うと嬉しくなる自分が嫌だ……

ターナ「ま…まぁ私の煩悩の話はさて置いて…いいですよね住職!」
リフ「し…しかし当山は尼寺ではありませんでな…修行場は女人禁制…」
ターナ「い・い・で・す・よ・ね・!」
キラーランスを取り出す。
リフ「私は僧侶リフ戦いは出来ませんがあなたを修行させることができます。
   よろしければ修行していってください」
ターナ「やった♪」
少々強引ではあるが恋路は戦い…これくらいのことができないようではエフラムや幼女たちには勝てないだろう。
271ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/23(土) 12:50:58 ID:sIykydOA
10

さっそく修行着になったエフラムとターナ。
話を切り出すには2人になった時がよかろう。今はチャンスを待つべきだ。
修行をはじめるにあたり、エフラムは寺の慣わしにしたがい、持参したバリカンで髪を剃ろうとしたのだが
それだけはターナが泣いて阻止した。
つるっぱげになったエフラムなど見たくない。

リフ「それでは第一の行に入ります。これはエフラム君のたっての願いで取り入れ申しました」
エフラム「よろしくお願いいたします」
ターナ「……?」
リフ「ターナさんも急遽参加ということで、あなたの分は用意できませなんでな…エフラム君と一緒の修行コースで
   よろしいですかな?」
ターナ「え……ええ…ねぇエフラム、どんな修行をお願いしたの?」
エフラム「口で言うより見たほうが早いだろう」

そして通された広い部屋……そこは蝋燭の明かりに照らされた仏堂だった。
無数の仏像が部屋中に並べられ…
ターナ「…って…これはっ!?」
そう…それらは仏像などではなかった……
サラやミルラやアメリアやらファ、チキ、ユミナ、ニノetretr……
無数の可愛らしい幼女たちの1/1フィギュア………
エフラム「俺の部屋ではせまくてこの修行は出来なかった…写真を代用するよりなかったのでな…」
ターナ「……………こ、これどうしたの………」
頭痛がしてくる、頭がおかしくなりそうだ……
エフラム「バイトして稼いだ金で特注した、これも修行のため…よく出来ているだろう?」
ターナ「………ええ、怖いくらいにね……」

リフ「さ、はじめましょうかな」
エフラム「では…仏説摩訶般若波羅蜜多心経………」
禅を組んだエフラムが経を唱え始める…
促されたターナも隣に座って見よう見まねで経典を唱える…
ターナは早速決心がくじけそうになっていた……
自分の好きになった人は、思っていたよりはるかに難敵のようだ……

続く
272助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 13:23:50 ID:/92LfW1Y
>>267-271
セネリオ  「わ、私は今まで数多の酷い有様です。な光景を見てきました…
       しかしコレほどのモノは本当に久しぶりですよ…酷 い 有 様 で す」

そしてターナとリフwwww
続きが気になりまぐりwwGJ!



ジャファル 「…ニノの1/1フィギュアか…
       ゆずってくれ、たのむ!
       そう、かんけいないね
     ニア ころしてでもうばいとる」
273助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 14:07:31 ID:MxMNfyhg
エフラムの発想が斜め上すぎるw

>>267
マルス「こういうスレでは実際の強さや能力よりも、プレイヤーの印象の方がキャラ付けに強く影響するわけだよ。
     そこへ行くとユリウスってキャラクターはラスボスで実際凄い強いんだけど、
     聖戦十章では大抵イシュタルを倒して帰ってもらう人ばっかりだろうし、
     終章でも多くの人はナーガを持ったユリアとしか戦わせないだろう?
     そうなると大概ピンチになることもなく一方的なフルボッコでゲームクリアだし、
     ユリアが見切り持ちだから危険なスキルの発動を見ることもないわけだよ。
     よって『ユリウスはヘタレ』という印象が強く残って今みたいなことになるわけだ。
     ユリアがやたらとユリウスを虐待してるのも上みたいな理由かな。
     まあ僕が鬼畜キャラになるのもグラ兵やらカダインのシスターたちを虐殺するプレイヤーが多いからじゃないかなあハッハッハ……」
ロイ  (でも『母が病気でお金が』『そう。大変だね、頑張ってね』とかやるマルス兄さんは素で薄情な気も)
リーフ(少なくとも単なるいい人ではないよね)
274助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 18:37:57 ID:rPV+CCoX
>>261-262
地味な裏方の作業を請け負って、活き活きして頑張ってるリーフ好きだぁぁぁぁぁぁ!
誰に注目されなくても自分の役目を果たすだけ
そんな自分をただ一人、ナンナが知っていてくれるならそれで十分幸せだ・・ってのが男らしい
275助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 21:02:02 ID:TVHo89eT
>274
サラ「ま、だからこそいじめがいもあるし、一緒に見てみたいのよね。
   エフラム兄様とは違った魅力で構いたくなるってことだし」

サラはリーフを弟のようにみているような気がする、年下なのに。
続きを投下させていただきます。

第四章 封印せし者(その1)

「・・・ロイ様はご無事でしょうか?」
 どこかの部屋の中で、女性の声が聞こえる。
「さぁ?私の占いでは、そこまでは分かりませんでしたから。
でも、きっと大丈夫よ。」
 もう一人の女性、というよりも少女の声が聞こえる。言葉の内容とは裏腹に、
その口調には自信が溢れていた。
「信じているのですね」
「えぇ。私の自慢の弟ですもの」
 どこか、まるで会社の社長室や執務室のような立派な部屋に、声の主、
二人の女性がいる。
部屋の奥、大きな窓の前には木製の仕事机(一目で高級品と分かる光沢を持っている)
があり、その上には高く積まれた大量の書類と、書きかけの文書、インク瓶に
無造作にさされた羽ペン等が置いてある。いかにも、急な来客に仕事を中断
したといった風情だ。一人で仕事をするにはいささか広い部屋の真ん中には
やはり高級そうな、来客者と話をするための小さなテーブルが置いてあり、
絨毯の上に置かれたソファの上に、二人は腰かけている。
 その二人の姿は実に対照的と言えた。
 最初にロイのことを心配した声を上げた女性は、高級な衣服に身を包み、
かつそれが全く嫌みとならないほどに洗練された美貌を持つ、大人の女性といった雰囲気だ。
輝く黄金の髪はゆるくウェーブがかかっており、その美しさをさらに引き立てている。
が、その美しい顔も今は憂いで満ちている。
 一方、それに向き合って座っているのはとても大人の女性とは言えないような
少女である。身につけているのは質素な服で、白銀に輝くストレートの髪と
あいまって、どこか儚げな印象を見る者に与える。が、その少女の持つ瞳は
何処までも真っ直ぐに前を見据えており、それが少女の持つ儚さを打ち消し、
また別の美しさを醸し出していた。
「羨ましいですわ、ミカヤ様。そこまで強く御兄弟を信じることができるなんて」
「ギネヴィアさんも、まだゼフィール署長を信じているのでしょう?」
「・・・何故でしょうか?」
「だって、家族じゃない」
 銀色の髪を持つ少女―ミカヤ―を、どこか羨ましそうに見る女性―ギネヴィア―に、
少女(と言っても、実際はミカヤの方がずっと年上なのだが)がきっぱりと告げる。
「例えどんな時だって、心の奥底ではそう願っている。家族ってそういうものでしょう?」
 迷いのない言葉と表情は、しかしギネヴィアには眩しすぎた。目を逸らすように、
顔を俯ける。
「兄には、私の言葉は届きません。一体、なぜこのようなことを引き起こしたのか・・・」
 ギネヴィアの言葉に、ミカヤは窓の外に目を向ける。
ソラには飛竜が舞い、町の何か所からは、煙が上がっているのが見える。
「・・・最初は、町や住民は襲わないようにしてたみたいだけど。
どうやら、もうあちこちで戦いが始まっているみたいね」
「この町の人々は、大人しく避難をするような方ばかりではありませんから。
竜が町に現れたとなれば、剣を持つ人も多いでしょう。
そうすれば、竜もまた牙をむきます」
「あの子達は、無事にロイのところまで着けるかしら?」
 あの子達とは、リリーナやシャニー、ロイの友人達のことだ。今頃はもう、
ソフィーヤからの話を聞いて、学校を抜け出しているはずだ。
ロイがあの強大な力を持つゼフィールと戦うには、彼女たちの協力が不可欠だ。
「おそらく、大丈夫でしょう。竜の指揮系統は詳しく存じ上げませんが、
現場で直接署員が指示を出せば、それに従うようです。
ベルン署の方の中には、私と懇意にしている者もおりますし、
その・・・兄の力のおかげで、私の頼みを聞いてくれる者もおります。
その者達に頼んで、エレブ中学の生徒たちの中で、ロイ様の手助けをしようと
する者への竜の干渉を止めてもらいましたから」

 最後に、「あまり褒められたことではありませんが」と付け加えながら
―おそらく署員でない自分にそれだけの権限があることを指してのことだろう―、
ギネヴィアが顔を上げてミカヤに伝える。
「ありがとうございます、ギネヴィアさん。あなたが力を貸してくれて、
本当によかったわ」
「いえ・・・。この事件は兄が起こしているものです。
それでしたら、私には協力する義務がありますから。
でも、本当にロイ様は大丈夫でしょうか?」
 ギネヴィアが、再び疑問を口に出す。ミカヤは大丈夫だと信じ切っている
ようだが、ゼフィールのことを誰よりも知っているギネヴィアには、とても
楽観できない。
「兄は、本当に大きな力を持っています。いくらお強くても、ロイ様はまだ子供。
それに、あなた方の予言で、ロイ様が倒れる姿が映ったと・・・」
「それは、ソフィーヤちゃんの占いよ。私が見たのは、あの子が毅然と立ち向かう姿。
それに、ソフィーヤちゃんも最後にはロイが立ち上がって、進む姿が見えた
と言っていたわ」
「そうですか・・・。それにしても、すばらしいお力ですわ」
 未だ不安の色を消せずに、それでもギネヴィアはミカヤやソフィーヤ達の
持つ『力』を称賛する。
 通常知りえない未来を知り、それに対処することを可能とする予見の力。
それは、持たざる者からすればまさに夢のような力かも知れない。
しかし、それに対してのミカヤの反応は冷めたものだった。
「そうでもないわ。本当は、こんな騒ぎになる前に止められた方が良かったんですもの。
朝、悪い夢――竜が町に現れる夢を見て目が覚めて、それでニイメちゃんの
ところに相談に行ったら、他の子、ソフィーヤちゃん達も同じ夢を見たって・・・」
 ――どうやら、町の占い師達はなにか不吉を感じ取ったら、それが自分だけの
思い過ごしでないかどうかを確認するため、『山の隠者』とも称される高名な
闇魔道士、ニイメのところに集まることにしているらしい。
「本当はそこで、事件が起きること自体を止められれば良かったのよ」
 そう言うミカヤの顔には、事件の発生を止められなかった後悔や、自責の
念が浮かんでいる。もちろん、彼女達には何の責もないのだが。
「結局、原因を突き止めることもできなかったし、事件の中心にロイが関わるって
占え(みえ)たのも、ベルン署が関わっているって占えたのも、事件が起き始めて
からだもの。
占いや予言の力といっても、けして万能でもなければ、絶対でもないわ」
「そうなのですか・・・。でも、それならなおさら、どうしてそこまで
ロイ様達を信じられるのですか?」
 占いや予言が絶対ではないというのならば、彼女が見たというゼフィールに
立ち向かうロイの姿すら幻で、そこまで辿り着くことさえ出来ないかも知れないのに。
「言ったでしょう?家族だから、信じられるって。信じることに、それ以上の
理由なんか私はいらないわ。
たとえ占いの結果が最悪だったとしても、それでも私は、弟達の方を信じますもの」
 先ほどと同じ、迷いのない瞳でミカヤは言い切った。
その家族としての、姉としての在り方を見て、ギネヴィアは思う。
(これが――)
 これが、弟妹達を守ってきた姉と、兄に守られてきた自分との差なのか――。
なにか、自分には手の届かない強さを見せつけられたような気がして、
ギネヴィアは自分の気持ちがさらに傾いでいくのを感じた。
 その視界の隅で、ミカヤが立ち上がるのが見える。
「――町に出るのですか?」
「えぇ。もう、ここで出来ることはありませんから。だから、私もみんなと
一緒に戦わないと」
 そう言って、ミカヤは再びギネヴィアに礼を言ってから部屋の出口に向かう。
その姿を、ギネヴィアはどこか遠くを見るように、それでいて、まるで憧れる
かのように見つめ、そして再び俯いてしまう。
(私も――。私も、あれだけ強く家族を信じ、飛び出していければいいのに。
お兄様を信じたい。でも、その思いを貫く強さが、私にはありません・・・)

 優しかった兄。この町の平和を守ろうと、ひたむきに努力を続けていた兄。
しかし、その兄は今や、己の目的の為に自らが守ると誓った町にその剣を向けている。
 兄を止めるために自分も彼女やロイのように駆け出したい。しかし、それは
兄に対する裏切りではないのか?いや、そう考えることこそが、そもそも逃げの
言い訳に過ぎないのでは?
 兄を信じたいという心と、変わってしまった兄への不安。
自分が兄を止めなくてはという義務感と、兄を裏切りたくないという思い。
様々な迷いが、彼女の心と足を、この部屋に繋ぎとめているかのようだった。

ギネヴィアがそんなことを感じていると、ミカヤがドアの前で、その動きをふと止めた。
「私、思うのだけど――」
 そして、まるで道に迷った自分の妹達に接するような口ぶりで言葉を紡ぐ。
「信じるということは、強さよ。
でも、信じたいと、そう願い続けることも、やっぱり強さだと、そう、思うの」
 振り返らず、しかし強く言うミカヤ。
「あなたの中に、お兄さんを信じたいという心があり続けるのならば。
――きっと、それがギネヴィアさんの持つ強さなんだと思います。」
「信じたいと願い続けることが――強さ」
 ミカヤの言葉がギネヴィアの耳に、そして心に届く。
 ミカヤは、心を痛めつつも兄を、ゼフィールを信じたいと願い続けている
ギネヴィアの心を見透かしているかのように言った。あるいは、本当にこの
巫女には自分の心が見えているのでは?と、そうも彼女は感じたが、それは
なぜか不快ではなかった。

 ミカヤは強い。兄弟たちを強く、迷いなく信じ続ける、姉としての強さを持っている。
そして、自分も。兄に守られるだけだった自分でも、兄を信じたいと願う心は強さを
与えてくれると、ミカヤはそう言ってくれた。
 もしもミカヤの言うように、自分の中にも『強さ』があるというのなら、
自分がすべきことは、一体なんだろう?ギネヴィアはそう考えて、
(何をすべきかなど、分かり切っているではありませんか)
 そして、至極単純な結論を導きだした。
 下を向いていた顔が上がる。彼女の心を覆っていた霧が、晴れる。

「それじゃあ、失礼しました」
 ガチャリ、と。ミカヤの手がドアを開ける音がする。
「――待ってッ!」
 その、ギネヴィアにはとても珍しい大きな声に、ミカヤは振り返る。
そこには、顔を上げ、真っ直ぐにミカヤを見つめて立ち上がるギネヴィアの
姿があった。
「私もご一緒します。光魔法ならば、私にも多少の心得がありますから。
お邪魔にはなりません」
 そして、続ける。
「私もロイ様を、そして兄を信じたい。ロイ様ならば、兄を止めて下さる。
兄の中に、きっと今もある優しさを、取り戻して下さる。そう、思います。
ですから、私は町へ。ロイ様の代わりに、ロイ様の住む町を守りたいと思います」
「――それじゃあ、一緒に行きましょうか?」
 ミカヤの顔に、彼女らしい、やわらかな微笑みが浮かぶ。
 ギネヴィアも笑顔を返す。それは、先程までの愁いの表情ではない。
彼女が本来持つ輝きを取り戻したかのような、確かな、強さを持った笑顔だ。

 こうして、白銀と黄金。二人の光の担い手もまた戦場へ。

「・・・はぁ、・・・はぁ。くっ」
 苦しげな呼吸をしながら、ロイは進む。その進みは遅く、体中の痛みを
抑えつけながら、それでもその歩みに弱さは見えない。
 前進の意思。イドゥンを、ファを救うと決めたその意思が、彼の体を騙して
足を進ませる。もっとも、エッケザックスの一撃を受けた彼の身体の傷が
癒えたわけでは当然ない。
 あの後――。ゼフィールに封印の剣を奪われ、それでも立ち上がってから、
ロイは真っ直ぐにベルン署を目指している。もちろん、真っ直ぐといっても
馬鹿正直に最短距離を進でいるわけではない。先ほど学校から兄弟家へと向かった
時のように、竜を避けながら、回り道をしながら進んでいる。
 封印の剣を失い、しかもゼフィールに敗れた傷が残っている今、竜に
襲われれば逃げることさえままならないだろう。
(その時はその時だ。逃げることができないのならば、例え見込みが薄くとも、
戦うしかない)
 そして、戦う以上、負けるわけにはいかない。
自分には、やるべきことがあるのだから。
 そう考えながら、ロイは今の自分に出せる最大の速度で道を進み、脇道から
大きな道に出る。
 戦うといっても、それはあくまで最後の手段。例え回り道になり、時間が
かかってしまっても、竜を避けながら進んだ方が、早く、確実に目的地に
たどり着ける可能性が高い。目的達成を焦り、手段を選ばなかったが為に、
その目的を達成できないなどは最も避けなければならない。
 ロイの頭は、冷静に考える。そして、
「冷静に考えても、ここは『最後の手段』にでるしかないみたいだ」
 脇道から大通りに出る曲がり角の壁に身を隠しながら、道の先を見据える。
 いまロイが着いたのはベルン署へと続く大通り。ベルン署へ行くには、
この道を進まなければならない。竜を避けて通ってきたこの脇道から大通りに
出れば、ベルン署はもう目の前だ。
 道幅は広く、車が片道三車線、合わせて六車線もある大きな道路だ。
 しかし、その道を埋めているのは車などではない。
 竜。竜。竜。竜、竜、竜竜竜竜・・・。
 ちょうどロイが来た脇道の少し先から、道幅いっぱいに大量の竜が蠢いていた。
「署には近づけさせたくないということか。
ということは・・・やっぱり、イドゥンさん達はベルン署にいるッ!」
 まるでベルン署への道を塞ぐかのように密集している竜。その姿を見て、
ロイは絶望ではなく希望を見出す。この先に、目的の人物がいる。
ここを越えれば、その人に会える。
その確信を得て、ロイは身を隠していた壁を離れて道の真ん中に進み出る。
 これだけの竜から、身を隠して道を進むのは無理だ。しかし、この先にこそ
目指すべきものがある。ならば、採るべき道は一つ。目の前にいる竜を全て
倒してでも、この道を行く。
 腰から、護身用として持ち歩いている細剣(レイピア)を抜き放ち、
それを顔の前に立てて翳す。一瞬、本当に一瞬だけ目を瞑り、己の中に湧いて
出そうになる恐怖を追い払う。
 そして、目を見開き目の前の竜群(いじょう)を睨みつける。
「――行くぞッ!」

 ロイの足が、前へ、目指すべきベルン署へと進みでる。
 竜は当然ロイの姿に気づき、一斉に威嚇の咆哮を上げる。
――グゥゥウウオルルゥアァァアアアアアアッッッ!!!
 数多の竜の雄叫びは、それだけで地面を揺らす。並みの者ならば、すぐさま
逃げ出すような―いや、やはり並みの者ならば腰をぬかすか失神するかだろう―
状況の中で、ロイはしかし恐れずに進む。
 蛮勇。無謀。愚。そんな言葉が良く似合う前進で、そしてそれは正しかった。
 今のロイに竜と戦う力など無ければ、この状況を打開する策なども無い。
そして、勝ち目も無いのだ。
 そんなことは、ロイだって百も承知だ。しかし、進むしかない。進んで、
辿り着かなければ、あの竜の少女達は救えないのだ。
ならば、不可能を乗り越えてでも進み続けることこそが、最大の勝機であり最高の策だ。
「はぁあああッ!」
 気合いと共に、ロイが駆ける。傷を負ったその進みは遅い。しかし、ロイの
速度が遅くとも、仮に止まっていたとしても、竜もまた威嚇に怯まないロイを
敵とみなして向かって来ているのだ。両者の距離が無くなるのは時間の問題で、
実際それはもう次の瞬間に迫って来ていた。
 眼前に、先頭の竜の巨大な姿が迫って来る。ロイは、じっとりと嫌な汗を
かいている手で、細剣を握る手に力を込める。
(――来るッ!)
 覚悟を決め、必ずここを突破してみせると心に誓っているロイだが、
それでも打開策の見えないこの状況に、背筋が冷たくなるのを感じる。
 そして、ロイにとって絶望的なまでの戦力との戦闘が始まる。その第一手は――


 ――カァッ!
 ロイの視界が一瞬、眩い閃光に包まれる。そして、その一瞬の後には焔の紅(くれない)。
全てを焼き尽くすようなそれは、しかし火竜達の放ったブレスではなかった。
 ゴォオオオオ――ッ!!
 ロイの目の前の地面から大量に吹きあがる幾重もの火柱。それは、ロイに
迫っていた竜の群れの先頭を飲み込み、燃やし尽くさんとしていた。
「なっ――!」
 突然の事態に、ロイの思考が一瞬停止するが、ロイはすぐにこの火柱が
何なのかに思い至る。
 火の竜をも灰塵へと帰す業火。そんな不条理なまでの焔は、この紋章町でも
数えるほどしか存在ない。ヴェルトマー家に伝えられし炎魔法【ファラフレイム】に、
兄弟家のセリカが操る最強魔法【ライナロック】。
 そして、エレブの地。古の刻より大賢者と共にあった竜殺しの神器。
その名は、業火の理――
「フォル・・・ブレイズ」
 ロイが、呆然と目の前の炎の名を紡ぐ。その美しいまでの紅にロイが目を
奪われていると、炎壁の脇より迫ってきた竜がその顎(あぎと)を開き、
ロイの真横に躍り出た。
「しまったッ!」
 ロイが我に返り、目前の竜に向き合おうとするが、それよりも早く――。
「ロイ様!危ないッ!」
 カァッ!――ヒュゴォッ!
 再び閃光が瞬き、次いで一迅の疾風が巻き起こる。
 疾風は、ロイを襲わんとしていた竜の側頭部に突き刺さると、そのまま
竜の巨体を吹き飛ばす!
「グアァオオオッ!」
 その叫びは、吹き飛ばされた竜のものか、あるいはその飛ばされてきた竜
の体当たりを食らった竜か、それとも業火にのまれている竜のものか――
いずれにせよ、竜の苦しげな絶叫がその場に響く。
「今のは、ミュルグレか?それに、今の声は・・・ハッ!」
 言葉の途中で、ロイは自らの頭上に視線を移す。飛竜が、その大きな翼を
広げて滑空してきている。今度は十分に構えがとれるタイミングで敵の接近に
気付いたロイだが、しかしやはり、彼がその細剣を構える前に、ロイの後方から
真横を通り、風の刃が一閃する。
 ザンッ!
「グギャオォーー!」
刃はそのまま上方へと向かい、ロイに迫っていた飛竜の二枚の翼を切断した。
竜は、そのままバランスを崩し、真下にひしめいていた竜の群れに落下する。

「これは・・・いったい?」
 あまりもの事態の急転換に、ロイが呆然と目の前の光景を見やる。
先程の業火、フォルブレイズの炎はすでに消え去っていたが、竜達もいまや、
ロイからやや距離を置き、様子をうかがっているようだ。
「ロイ」
 その時、ロイのすぐ後ろから彼にとって聞きなれた声が届く。本来なら、
ここで聞こえるはずのない声。
 ロイが驚いて後ろを振り向くと、そこには白馬に跨った、長い緑髪の美しい
女性がロイを見つめていた。
その後ろには、魔道書や弓を構えた幼馴染や、他の級友達の姿も見える。
 そして、緑髪の女性、ロイの学校の担任教師であるセシリアが、力強い声で告げる。
「一人で戦えなどと、教えた覚えはなくてよ!」
 驚き目を見開くロイの前で、セシリアが、友人たちが、頼もしい笑顔をロイに向けた。
第四章(その2)へ続く

以上です。前章の後編にミカヤ姉さんが出ていなかったのは、この章で出番があったからです。
そして、久しぶりにロイを出せました!
ちなみに、最後のセシリア先生のシーンは漫画版からちょっと拝借。
個人的には、覇者の剣屈指の名シーンだと思っております。
283助けて!名無しさん!:2010/01/23(土) 21:52:08 ID:3jSA3G1t
>>276-281

なかなか展開の進みが早くて良い感じ
自分のはダラダラしてたからなぁ・・・・・・

あと亀だが
>>256
ヘクトル、支援を解除する方法は一つだ
た お せ(オイ
284一秒:2010/01/24(日) 03:18:10 ID:l11tXZ2e
マルス 「あーあ、暇だなー……なんか面白いこと……おっ」
サザ  「ふっ……ふっ……!」
マルス 「……なんかふうふう言ってる不審人物を発見しましたが通報した方がいいんでしょうか」
サザ  「……人聞きの悪いことを言うな」

 ボロいアパートの裏庭で筋トレに励んでいたサザが、額の汗を拭いながら振り返る。

サザ  「珍しいな、マルス。また悪巧みの最中か?」
マルス 「サザさんこそ随分人聞きが悪いことで」
サザ  「お前が裏でやってることを考えればな……あまりミカヤに心配かけるなよ」
マルス 「なんでそんな兄貴風吹かせてるんですか」
サザ  「実際お前よりは年上だ」
マルス 「年功序列って考え方は古いと思いませんか? 今の世の中は実力主義ってやつですよ」
サザ  「……そうかもな」

 ぽつりと答えて、サザはまた筋トレに戻る。低い生垣越しに眺めるマルスの視線など気にも留めないように、ただ黙々と。
 しばらくして、

マルス 「……サザさん」
サザ  「……なんだ?」
マルス 「もう三十分ぐらいはやってますけど」
サザ  「ああ。そろそろ休憩するか」
マルス 「休憩ってことは、まだ続けるおつもりで?」
サザ  「日課だからな。まだ半分にもなってない」
マルス 「暇ですねえ」
サザ  「始終見物してるお前に言われたくないぞ」

 無愛想に答えて、サザは立ったまま休憩に入る。
 マルスはしばらくそれを見つめて、苛立たしげに頭を掻いた。

マルス 「なんて言いますかね」
サザ  「なんだ?」
マルス 「無駄な努力って言葉、知ってますか?」
サザ  「知らないな。努力は無駄にはならない」
マルス 「現実を見ましょうよ。見たところ、サザさんはもう成長の限界に達してます。
      どれだけトレーニングを積もうが、アイク兄さんみたいにはなれませんよ?」
サザ  「知ってる。これは力を向上させるためのトレーニングじゃない。力を落とさないためのトレーニングだ」
マルス 「……サザさんの才能は別のところにあると思うんですけどね。
     純粋な戦闘力で最強格になれないと認めているんだったら、別のところに努力を注ぐべきだと思いませんか?」
サザ  「お前みたいにか?」
マルス 「……まあ、そうですね」
サザ  「なるほどな……お前の俺に対する嫌味が他の奴に対する嫌味よりもキツイ気がしていたが、気のせいじゃなかったか」
マルス 「……」
サザ  「……苛々するか? どう頑張っても大して強くなれない奴が、必死にもがいてるのを見るのは」
マルス 「……否定はしませんけどね。それ以上に不思議なんですよ。
     サザさんはアイク兄さんのことだってずっと見てるはずだし、漆黒さんにだって取るに足らない雑魚扱いされてる。
     そしてそれは揺るぎ様のない事実で、何をどう言ったところで『ミカヤは俺が守る』なんて台詞は単なるお笑い草の種だ」
     ……正直、理解できないんですよ。何故報われないと分かっているのにそこまで必死に努力出来るんですか?」
サザ  「……お前にもあったのか? ヘクトルやエフラムを見て、『どうして自分は兄さんたちみたいに強くなれないんだろう』と思ったことが」
マルス 「ご想像にお任せします」
サザ  「なら、そうさせてもらうか」

 サザは小さくため息を吐き、どこか遠くを見つめながら、
285一秒:2010/01/24(日) 03:19:05 ID:l11tXZ2e
サザ  「俺は多分、強くなろうとして努力しているんじゃないし、団長や漆黒みたいなやり方でミカヤを守れると思っているわけでもないんだ」
マルス 「じゃあ、どういう?」
サザ  「一秒だ」
マルス 「は?」
サザ  「一秒、時間を稼げればいい。たとえば何か強大な敵がこの町に迫りつつあるときに、
     そいつらの足止めとして一秒でも多くの時間を稼げれば、それでいい。
     俺がこうして鍛えようとしているのは、そのための力だ」
マルス 「……たった一秒時間を稼いだところで、どうなるって言うんです?」
サザ  「そうだな。俺にとっての一秒はとても短いものだろう。俺が一秒生き永らえたところで、出来ることは一つも増えないかもしれない。
     でもそれが団長や漆黒やミカヤの一秒だったらどうだ?
     あの人たちなら、たとえ一秒だろうが時間が増えればその分、多くの物を守ってくれるだろうと思う」
マルス 「……」
サザ  「だから、一秒だ。俺はあの人たちの一秒になりたい。
     俺がいれば、団長たちの邪魔をする敵を一匹減らせるかもしれない。
     俺がいれば、団長たちに雑魚が群がるのを一秒遅らせられるかもしれない。
     だが、今鍛えなかったら、一秒を作るための力すら衰えて消えてしまう。
     自分の無力さや凡庸さは我慢できても、それだけは絶対に我慢できない」
マルス 「……本当に、そんな理由であれだけの修練を積めるものですか?」
サザ  「実際、やっているつもりだ。お前から見ると馬鹿らしいかもしれないがな。
     俺なりに、人を救いたいというミカヤの意志を助けるためにどうしたらいいか考えた結果がこれだ」
マルス 「……」
サザ  「……お前は立派だ。戦うための力は他の兄弟に及ばないかもしれないが、
     内心はどうあれ自分の才能をしっかり理解して、その上に努力を重ねている。
     並の奴に出来ることじゃないと思うぞ、それは」
マルス 「説教はごめんですよ」

 マルスはそう言って踵を返す。すると背後から、

サザ  「マルス」
マルス 「なんです」
サザ  「あまりミカヤに心配かけるなよ」
マルス 「善処します、とだけ言っておきましょうかね」

 気のない声で答えたあと、家路を歩きだす。
 背後からトレーニングを再開したらしいサザの息遣いが聞こえてきて、マルスは小さく微笑んだ。
286助けて!名無しさん!:2010/01/24(日) 10:12:55 ID:TRrt4t8T
>>284-285
GJ!!
サザかっこいいよサザ
でも時間稼ぎなら筋トレより回避練習したほうが(ry

ところで、リーフはサザ、マルスはペレアスをミカヤの相手として応援しているんだが、
リーフの方は確か裏方で頑張ってる姿が似てるって理由だったが
マルスの方は何か明確な理由ってあったっけ
過去スレ見てもそれらしき描写がなくて・・・・・・
287助けて!名無しさん!:2010/01/24(日) 12:10:26 ID:Vfkuf+ET
>>284-285
珍しくかっこいいサザだった、GJ!

>>286
他二人よりはマシだというのが理由だった気がする
288助けて!名無しさん!:2010/01/24(日) 21:02:39 ID:hWrXkSbu
>>284-285
GJ!
ネタキャラ扱いのキャラで、たまにカッコいい系のネタがくると
なんでか嬉しくなる


>>283
>>ヘクトル、支援を解除する方法は一つだ
>>た お せ(オイ

吹いたww
289助けて!名無しさん!:2010/01/24(日) 22:34:18 ID:xnqozHGd
ヘクトル「クソ・・・このままではビラクとペアエンドになっちまう・・・こうなったら亡き者にして・・・」

ロイ「はいビラクさんフィーリのお守りだよ。これでヴォルフバイルは効かないね」
セリス「防御と回避もあげなきゃね。シールドリング、スピードリング、祈りの腕輪、
     それとリカバーリングも装備してね」
エフラム「武器はスリープの剣がよいかと、ピザがとち狂って襲ってきても
      剣斧で有利な上、ヤツを眠らせて思う存分隣接できる。
      支援Aは近い」
ビラク「ありがとうみんな!・・・俺は必ずへっきゅんと結婚してみせるZE!」

ヘクトル「・・・・・・俺はどうすればいいんだ・・・・・・」
290助けて!名無しさん!:2010/01/24(日) 23:54:07 ID:ES7gMuIX
ビラク応援団優秀すぎだろwww
ってか、誰か他の人と支援Aになればいいんじゃ…
291助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 00:08:15 ID:i1lmVNCq
リーフ「報われないのは辛いよね兄さん・・・」
ヘクトル「お前に慰められるのは何か悔しいな」
リーフ「僕だっていつの日かおねいさんと支援Aに!!!僕の場合は支援じゃないけどね」
へクトル「どこまでいってもリーフはリーフだな。だが、その素直さが時に羨ましくなる」
292助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 00:16:12 ID:SIpNHJFh

ヘクトルの支援相手表(原作組)

フロリーナ
ファリナ

セリス「駄目だよ、ペアエンドで死んじゃうんだよ!?
     ヘクトル兄さんがこの2人と支援をつけようというなら僕が絶対に阻止するよ!」

リン
エリウッド

シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

セーラ

ドロシー「…セーラさんは…ま、そういうことです」(エルクさんがいますし…)

マシュー

レイラ「このスレなら私はマシューと支援Aになれるのよ、悪いけど遠慮してね」

オズイン

ヘクトル「…俺の方が願い下げだっての…」(でも背に腹は変えられねぇ気が…)


ついでにこのスレ的に支援のつきそうな人

リリーナ

ロイ「そ・う・は・さ・せ・る・か・!」
  (ただでさえZEINIKUの事でリリーナは兄さんに気持ちがいってるってのに!
   なんとしてもビラクさんとくっつけなきゃ…)

エフラム&ロイ

エフラム「断固拒否する!」
ロイ「右に同じ!」


大本命

ビラク 現在支援 C

ビラク「うほっ」

ヘクトル(……本気でオズインと支援つけるしかねぇかな…)
293助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 06:46:24 ID:0FhYI/Pq
発想を逆転させるんだ
倒せないなら自分がやられてからオームの杖で(ry
294助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 10:54:23 ID:D0s+oIe6
ヘクトルが追い詰められていってるこの流れwwwwww
295助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 13:24:34 ID:JphG1Ia9
ヘクトル「誰か、誰か俺を殺してくれぇえええええ!!!!!」
シグルド「ぶはっど、どうしたヘクトル!?」
ミカヤ「お、おねえちゃんいつでも相談にのるから早まった真似はよしなさい!」
ヘクトル「えーい、こっちから攻撃すれば反撃せざるを得ないはず!そりゃあー!」
アイク「姉さん借りるぞ」
エリンシア「はいどうぞ」

つ 慈悲の書

アイク「ぬんぬんぬんぬん!!!」

つ 天空+慈悲

ヘクトル「ぐべぼば!?」

アイク「しばらく頭を冷やせ」
ヘクトルHP1「い…いっそ殺して…」

ミカヤ「だめよ!何があったのか知らないけど自殺なんて許さないわ!
    皆、ヘクトルから武器没収!これで戦闘できないわ!」

物交換で身包みを剥ぐ。

ヘクトル「く…戦闘でやられるのが無理なら…そうだバレンシアへいこう…」
    (あそこの毒の沼につかってりゃそのうち…)
エリンシア「はいライブ」
ヘクトル 回復
    「ちょ…姉貴!?」
ミカヤ「しばらく私が部隊表ヘクトルのHPを感知しておくわ。変な気おこしてもリワープ&リカバーですぐ回復させるからね」

ヘクトル(…もはやオズインと支援つけるしかないのか…先公と支援つける日がくるなんて…)

その頃

オズイン「どうだね、最近は…」
ドルカス「ああ…ナタリーもエーディン先生のとこで手術が受けられることになった。
     これもあんたがこの学校の用務員の仕事を紹介してくれたおかげだ」
オズイン「そうか、それはよかった」
ドルカス「本当に感謝している」

オズイン&ドルカス 支援 B
296助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 15:58:37 ID:0FhYI/Pq
こwwwれwwはwwwwww
ヘクトル、間に合うにせよ間に合わないにせよ
どっちにしろ地獄だなwwwwww

っていうかオズイン、エーディン病院はらめえええええ!!!!
297助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 17:33:18 ID:JphG1Ia9
色々やらかした感のあるネタ投下しちゃう
298ビラクハザード:2010/01/25(月) 17:34:00 ID:JphG1Ia9
ルーテ「ここここれは恐ろしいものを開発してしまいました……
    ははははは早く廃棄しなくては………」(あせあせっ)
アスレイ「おやルーテさん、なんですかその密閉されたビンは?」
ルーテ「あっアスレイっ!?」
   (つるっ、がしゃーん)
ルーテ「あああああああっ!?」
アスレイ「あっ!?…変な匂いが…窓開けないと…」
ルーテ「だ、だめえええええええっ!?」

紋章町はじまって以来、最悪の日が幕を開けた………

〜 大通り 〜

アルヴィス「さ、ディアドラ、今日は君の好きなところにつれてってあげよう」
ディアドラ「まあ嬉しい」

物陰のシグルド「悔しいっ!」

アルヴィス「……こ、この気配はシグルド…すまん、デートはまた今度だ!」
ディアドラ「あ……アルヴィス様!?」
アルヴィス「シグルドぉぉぉ見つけたぞぉ!」
シグルド「アルヴィーーース!」

がしぃぃっぃぃぃぃ、熱く抱き合う2人。

ディアドラ「えええっシグルド様!?」
アルヴィス「し…シグルド…なぜか貴様が可愛らしく見える…」
シグルド「あ…兄貴って呼んでいいかい……」

キュアン「離せっエスリン、俺はフィンと結婚する!」
エスリン「いやああああキュアンが狂った!?」
エルトシャン「待てい、フィンよりも俺がいるじゃないか!」
キュアン「エルト…」
エルトシャン「キュアン…」
ラケシス「ぎゃあああああああ!?兄様ーーーーーらめぇえええええええ」
299ビラクハザード:2010/01/25(月) 17:36:46 ID:JphG1Ia9
漆黒の騎士「いままで緑風(笑)などと言って馬鹿にしてすまなかった…」
サザ「おれこそしっこくなんて呼んで悪かったんよ…その兜がキュートなんよ…」
ミカヤ「いつのまに仲良くなったのかしら?」

セリス「ねぇユリウス…ボクユリウスを見てるとドキドキがとまらないよぉ…」
   (熱っぽい視線で見上げる)
ユリウス「ぶばあぁあああああああ!!!!こ…これじゃ葉っぱだ…
     だけどもーだめだー!!!!!」
    (ルパンダイブ)
ユリア つ ナーガ
ユリウス「アッー!」

ヒーニアス「今日こそ貴様と決着をつけてやる!」
エフラム「よかろう返り討ちにしてくれる!」
ターナ「お兄様も毎度毎度よくやるわね…」
エフラム「ヒーニアス!これでもくらえ!」
    (抱擁)
ヒーニアス「うお何をする!?」
エフラム「世間では俺はなぜかケダモノ呼ばわりされたりするが…もう駄目だほんとにケダモノになる」
ヒーニアス「アッータスケ…ナクテイイヨエイリーク」
ターナ(呆然……)
   「ろ……ロリだけじゃなくてホモまで……しかもお兄様と……ふ、ふ、ふふふふふふふふあはははは、
    私の入り込む隙間なんてかけらもなかったんだぁ……どーしてだろう涙がでる…」

ビラク「へっきゅーん!」
ヘクトル「うぎゃあああああくるなあああああああ!?
     …あ、あれ……そんなにいやじゃない…つーかビラクが愛しくなってきた…」
ビラク「うほっ俺の愛が通じたんだね!」


リーフ「やめてくれ、離してくれっ僕はアスベルの所に行くんだ!」
ミランダ「い、いいから落ち着きなさい!?」
ナンナ「リーフ様が狂ったーーーー!?
    昨日お仕置きにフレイボム食べさせたのがいけなかったのかしら…ちょっとやりすぎちゃったてへっ♪」
ティニー「ハァハァいいじゃないですかリーフ様の自由にさせてあげましょう」
サラ「あなたは帰りなさい」
セティ「やかましい、アスベルはわたさんぞ!」
アスベル「セティ様ハァハァ」
リーフ「ちょ……それなら3人で…ぶばあああああああ!!!!」
セティ「そ…それならOK…」
アスベル「ああ…きゅんきゅんしちゃう…」
ティニー「きゃああああああああああ素敵素敵素敵すぎですパラダイスですヒャハー、イヤッハァァッァ!!!」
ミランダ「やめんかぁああああああああ18禁になっちゃうでしょうがあああああああ!?」
サラ「それそれそれっ」スリープ×3
ナンナ「GJサラ!」
ティニー「ガビーーーーン!?ああああああああああもったいない………」
300ビラクハザード:2010/01/25(月) 17:38:13 ID:JphG1Ia9
ジョフレ「ケビン……」
ケビン「ああ…うほっ…」
エリンシア「まぁこのパイ美味しいですわね♪」
ルキノ「カリルの新作です、こんな平和な午後にはぴったりかと…」
エリンシア「ええ……のんびりします…平和ですねぇはふぅ…」
ジョフレ(どうしてだろう…私はケビンと幸せなはずなのに涙が出た…)

ロイ「ウォルト…君はヲルトなんかじゃないよ……そのウォの響きが素敵な男の子さ…」
ウォルト「ああ…ロイ様…」
マーカス「そのフラグメイキングに惹かれてきてしまいました…」
アレン「さあ我らと……」
ランス「禁断のソドムの園へ……」
ロイ「いいよ…皆纏めて面倒をみるよ……支援はこんな感じにつけよう…」

ロイ×ウォルト C
ロイ×マーカス C
ロイ×アレン  C
ロイ×ランス  C

ロイ「ふふふ、Bは早い者勝ちさ子猫ちゃんたち…」

婿候補たち「うぉおおおおお負けないぞ!」

シャニー「ちょ……ロイ君が狂ったーーーー!?」
ララム「どえらいこっちゃぁああああああ!?」
リリーナ「そうよ、このままじゃ私の将来設計がっ!?ハーレムの夢がっ!?こんな感じにしよーと…」

リリーナ×ロイ    C
リリーナ×ヘクトル  C
リリーナ×ゴンザレス C
リリーナ×バース   C
リリーナ×ボールス  C

リリーナ「ああっガレットの分がっ!?支援5枠までって少なくないっ!?
     本当は全員と支援Aにしたいのに!」
セシリア「廊下に立ってなさい、それと居残り補習ね」
301ビラクハザード:2010/01/25(月) 17:39:05 ID:JphG1Ia9
リン「い…一体何が起こってるのよこの町で……どこもかしこもホモカップルだらけに!?」
フロリーナ「リ…リン、怖い……」
リン「大丈夫よ、フロリーナは私が守る…けど、ホモ相手じゃ私たちに被害ないよね…うん」
ミカヤ「ああっリン、ここだったのね!?向こうにみんな集まってるから来て!」
リン「えっうん!?」

〜 ドラ○もん風空き地の土管の上 〜

沢山の女性たちが集まっている…
土管の上にはるてえもんの姿が…

ルーテ「え〜…さ、最初に申し上げます……まことに申し訳ありません…」
リン「つまりはこの異変はルーテさんの仕業だと…」
ルーテ「ええまぁ…その、事故といいますか……」
ミカヤ「どんな?」
ルーテ「実験中に偶然出来てしまったビラクウィルスによるものです…これは空気感染した男の人を…」
ラケシス「もうそこまで言えば全部わかりますわよ!?早く兄様をどうにかしなさい!」
ユンヌ「いいじゃんこのまま混沌で」
ヘザー「そーよ、やつらがホモならこっちもみんなレズになりましょ♪」
ティニー「いまの紋章町はパライソです、は…鼻血がぶばぁああああああ」
セリカ「あんたらは黙ってなさい!アルムまで村人トリオといちゃついてるのよ、許せないわ!」
シーダ「アルムって誰でしたっけ…それはそうとマルス様とオグマまで……
    2人とも私のボーイフレンドなのに…困ります…」
ルーテ「と…とにかく、アスレイまでノールさんと一線を越えそうです…
    この事態を打開するため、ワクチンを開発しましたので男の人をエーディンさんの病院に連れてきて
    摂取させてください…」
ミカヤ「でも連れて行こうとしても抵抗するわよきっと…」
アイク「荒事なら任せろ…」
ミカヤ「アイク、大丈夫なの!?」
アイク「気合がたらんから風邪を引くのだ、鍛えていればウィルスごときには負けん」
エリンシア「はぁはぁ…このKINNIKUに病原菌など効果なしってわけですわね…」

〜 病院 〜

ユミナ「せんせーい、ルーテさんからワクチンが届きましたー」
エーディン「ハァハァ…」
ユミナ「先生!?」
デュー「お…おいらもう我慢できないよユベロ…」
ユベロ「ああ、デュー君、小鳥さんに見られちゃうよ…」
ユミナ「大変っ!?早くワクチン打たなきゃっ!?」
エーディン「ええ〜〜もうちょっと見ていたいわ……」
ユミナ「せ・ん・せ・い・怒るわよっ!」
エーディン「はぁ〜〜い…ユミナたんのいけず……」

アイク「連れてきた…頼む」

アイクの引くリアカーには何人もの男が縛り付けられていた。

ユミナ「わ、皆ボロボロ…ずいぶん暴れたのね」
アイク「やむをえんから気絶させた、さっそく頼む」
ユミナ「はいりょーかい、ほら先生、いつまでもぐずってない!」
エーディン「はぁ〜〜い……」
302ビラクハザード:2010/01/25(月) 17:43:05 ID:JphG1Ia9
こうして悪夢の一日は終わった……
明日からは平和な日々が帰ってくるだろう……だが、悪夢はごく一部では終わっていなかった…

ビラク「うほっへっきゅ〜ん、俺とラブラブしちゃおうZE!」
ヘクトル「ちょ…お前もワクチン打たれたんだろ!?」
ビラク「俺は元々ビラクそのものだZE!それにへっきゅんへの愛は本物DA!」
ヘクトル「ぎゃあああよせ!?」
ビラク「しかも今日はいっぱい隣接したから…」

ビラク×ヘクトル B

ヘクトル「( ゚Д゚)」

ビラク「式場はどこにしようかHAHAHAHAHAHAHAHA」
ロイ「バンザーイ!日取りを決めなきゃね」
セリス「それはAまで待とうよ、でも結婚式かぁ…ボクにケーキ作らせてほしいな…おめでとう兄さん」
エフラム「俺は神前婚を進めたいが、まぁ2人でゆっくりと話し合うことだ…」

ヘクトル「…ああ…光が広がっていく…あ、星が瞬いているぞ、彗星かなぁ…綺麗だなぁ…」
ロイ「現実はビラクさんだけどね」
ヘクトル「orz」

ルーテ「ところで私はいつまでこの木にぶら下がっていればいいんでしょうか…」
お仕置きに蓑虫のごとくしばられて吊るされている。ぶらーん。
リン「これにこりたらあまり変な研究しないことね…って言っても聞かないんでしょうけど…」
ルーテ「実験には失敗がつきものです、これを成功のマザーとするのです」
リン「はぁ…」
ルーテ「それに貴女も悪いことばかりじゃなかったようですが」
フロリーナ「リン…私を守るって言ってくれたリンとっても素敵だった…」
リン「え…あ、あははっ友達だしねっ!」
  (あぅ…フロリーナ可愛い…こ、これは友情よレズじゃないわようん)

リン×フロリーナ 支援 C

終わり

休みを一日こんな妄想で過ごした俺はもうだめだのかもわからんね
303助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 20:54:53 ID:0FhYI/Pq
このスレの住人は何かの絆でつながっているのかwwwww
たった数日で何この流れwwww

GJGJ!!!
304助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 22:42:48 ID:3rGkDPS6
い、今起こった(ry)「過疎ってると思ったら一瞬でネタが大量に投下されていた」
何を(ry)流れの起伏が激しいとかアップダウンが激しいとかそんなちゃちなもんじゃ断じてねぇ・・・
もっと恐ろしい連携を見たぜ
305助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 22:57:40 ID:LB80Uvoo
なんだこの流れwww
ヘクトルが救われる想像ができねぇwww

アイクの天空+慈悲は鬼だろwww
リリーナがさり気にぶっ飛んだこと言っててワロタwww
皆さんGJ!
306助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:02:46 ID:EMGT88Rg
ちょww腹筋死ぬじゃないかwww
このスレに投下されるネタも好きだが住人のノリの良さも大好きだww
まとめてですまんが作者の皆さまGJ!

そんなネタラッシュにこっそり投下してみる
307巻き込まれ配達人:1:2010/01/25(月) 23:05:31 ID:EMGT88Rg
今日は今時の陽気から考えればかなり過ごしやすい日だ
寒すぎず、暑すぎず、程よい空気が優しく包み込んでる感じがする
そんな中俺は当然のごとく心地よい睡魔が襲ってきていた
俺はどんな睡魔だろうが逆らわず、そのまま身を任せるのを信条にしている
というわけで俺は部屋で腕を枕にし、その辺のソファーで心地よい睡眠を取る筈だった
「ハールさん! また寝てるんですか!?」
…この紅い髪の少女さえ来なければ

「ふあぁ…なんだ、ジル」
俺は仕方なく体を起こす、無視してもいいのだが俺がどういう行動を取ろうが
眠らせてくれる事は無いと言っていいからだ
俺が、ジル、と呼んだ紅い髪の少女は怒り半分、呆れ半分といった様子で
俺の元に歩み寄ってきた、また小言だろうが…
「なんだ、じゃありませんよ、午前中の仕事はどうしたんですか」
「仕事ったって今日の午前のは一件しかないだろう、急ぐこともない」
「いくら時間は指定されてないとは言えあまり遅いと失礼じゃないですか!」
「あぁ…うるせぇな」
ちなみにだがジルのいう仕事、とは飛竜を使った荷運びだ
飛竜は力強く、それでなかなか早いため便利とのことで
運送業としてはそれなりに儲かっている
ちなみに今日は世間一般で言う休日だがほぼ毎日営業しているため俺には実感が湧かない
「もう…そんなに寝たいなら仕事を終わらせてから寝ればいいじゃないですか」
「寝たいときに寝る、それが俺の信条だ」
「そんなもの信条にしないでください!」
「そういうお前はどうなんだ、お前も仕事あっただろうが」
「私はもう終わらせました、ハールさんと一緒にしないでください」
あーもう、と言った様子でジルが呆れた様子を全身で表現している、
脱力してるととってもいいか
「やる事やった後で寝るんなら私は何も言わないんですよ、
 快適な睡眠を取りたいならそうしてください」
「はぁー…わかった、わかったよ」
重い体を起こし支度をする様子にジルは驚いた様子だ
「あれ、珍しいですね、素直に動くなんて…」
「快適な睡眠のためだ」
「…やる事やってくれるならもういいです」
ため息をつくジルを尻目に俺は依頼者の住所をメモった紙を手に部屋を後にした

「あー…寒い」
さっき快適な陽気だとかいったが部屋の中と外ではだいぶ違う
とっとと仕事を終わらそうと思い、俺は飛竜のいる小屋の戸を開けた
小屋の中には飛竜は二頭いた、黒色と緑色である、俺の相棒は黒い方だ
「…よう、仕事にいくぞ」
相棒にそう言うと相棒はこんなに早くとは珍しいな、とでも言いたげに啼いた
「寝たければとっとと終わらせろって言われたんだよ」
結局それか、と言わんばかりにため息をつく相棒、性格面ではジルに似たか?
俺が相棒を連れて小屋を後にするときジルの飛竜が
いってらっしゃいとでも言いたげに啼いたのが聞こえた

相棒の背に乗り空を飛ぶ、風が地味に寒いぞ、おい
そんな事を思っていたら急に相棒が唸った
「ん? ああ、悪い悪い、依頼人はこっちだな」
今思えば行き先を告げてなかった、しっかりしろと不満の声を上げる相棒
「ああ、わかった、わかったから」
適当に受け流し、手綱を握り締めると相棒は進路を変え、寒空を飛翔した
308巻き込まれ配達人:2:2010/01/25(月) 23:07:12 ID:EMGT88Rg
ややあって無事に到着した、適当な所に飛竜を繋ぎ、依頼者の住居を訪問する
しばし待ち依頼者が出てきた
「ウホッ…あ、いや失礼」
何か言いかけたが何だ? まあいい、考えることでもないだろう
依頼者は紅い髪の男性だった
「依頼者のビラク殿か?」
「ああ、そうだ、待っていたぞ」
…ん? そういえば今気付いたがどこかで聞いた名だ…どこだったっけか、まあいい
「飛竜便だ、早速だが届け物を預かりたい」
「ああ、これだ」
ボスッと俺の手に小包が渡された、見かけに反して重量がある
だが重いかといわれると全く重くはない
「どこの誰に渡すんだ?」
「へっきゅ…ゲフンゴフン、失礼、兄弟家のヘクトルだ」
「…わかった、確かに預かった」
何故だろう、コイツの目が一瞬だけキラキラした物に変わった
それも俺に僅かながら鳥肌を立たせるとは…
少し足早に荷物を持って相棒の元へ急いだ、近くにいたら何かヤバイ気がする
「行くぞ相棒、行き先は兄弟家だ」
返事の代わりに俺を乗せる体勢を取る、暗黙の了解だ
俺は手綱を取り、再び飛翔した

「あぁ…やっぱり寒いな」
またしばらく飛行し、兄弟家に到着した、とっとと終わらせよう
届け物を手に呼び鈴を鳴らす、少しの沈黙の後家から人が出てきた
「はい、どちら様…あら、ハールさん」
出てきたのはエリンシア殿だった、一応面識はある
「飛竜便だ、ヘクトル宛てにな」
「まあ、この寒い中ご苦労様です、今本人を呼んできますから、とりあえず中にどうぞ」
「いや、構わない、外でいいさ」
「でも、寒いでしょう、冷えてしまいますし、せめて玄関口には居てくださいな」
「…わかった、感謝する」
言葉に甘え玄関に入らせてもらった、ここにいるだけでもだいぶ暖かく感じる
いくら快適な気候とは言えこの時期を飛行すれば自然に体は冷える
「おう、悪い待たせた」
依頼主の到着か
「届け物だ」
俺は小包を渡す、受け取ると届け物を様々な視点で見始める
「ふーん…誰からだ?」
「ビラク殿からだ」
…なんだ? 俺何か悪いことを言ったか?
急にヘクトルの顔が凍りついた、と思った直後
「んなもん持ってくるんじゃねぇーーー!!」
ものすごく青ざめた顔で届け物を突っ返された、おいおい…
「返されても困るんだが」
「うるせぇー! とにかくんなモン受け取らねぇぞ!!」
…何を必死になってるんだ? しかしこのままでも困る
「おい、いい加減にしてくれ、こっちとしては受け取ってもらわんと困るんだ」
「そうだ、ヘクトル、ちゃんとビラク殿の贈り物を受けろ」
少しイラつき始めたその時、ヘクトルの影から別の声が聞こえた
この声は確か…
「エフラム、だったか」
「ああ、そうだ、それはそうとしてヘクトル、何故ビラク殿の気持ちを受け取らん!」
「だからいってんだろうが! 何が悲しくて男が男からの愛なんぞ受け取らにゃならねぇんだ!!」
ちょっと待て、コイツなんて言った?
男が男…愛? いやいやいや…!?
309巻き込まれ配達人:3:2010/01/25(月) 23:08:46 ID:EMGT88Rg
「待て、お前らそういう関係だったのか…!?」
俺は思わず後ずさった、俺はとんでもない事に首を突っ込んでしまったか!?
「そうだよ、ヘクトル兄さんとビラクさんはそういうご関係に」
「戯言言ってんじゃねぇ、ロイ!! てめぇ、いい加減に…!」
「ああ、ごめんごめん、『まだ』、だったね」
「『まだ』じゃねぇ! 一切、俺はそんな関係にはならねぇからな!」
「やめて! これ以上家をカオスにしないで!!」
「ん、ハール、配達か? それはそうと姉さん、腹が減った」
「あ、はいはい、ちょっと待ってくださいねー」
いつの間にか兄弟家の長女や末っ子までいる…何故か続々と集まってきてる
というかこの騒ぎの中普通に過ごすそこの二人はどういう神経してやがる
「おい…とりあえず届け物は受け取れ、俺が困る」
そんな騒がしい中俺が口を開くと全員静まった、続いてヘクトルに視線が集中する
「ヘクトル、とにかく今は受け取れ、ハール殿に失礼だ」
どこから湧いてきた一家の長男…
「ちっ…わかったよ」
それだけ言うとヘクトルは届け物を手に走り去って行った
「…助かった、感謝する」
俺としては用件が済ませられたのだ、その意味を込めて礼を言った
「いや、むしろこちらが謝罪するべきだろう、すまなかったな」
逆に頭を下げられた、気にするな、と返し、俺は兄弟家を後にした

俺は相棒を繋いである場所へと足を運んでいた、ようやく帰れる…
「おい、待ってくれ!」
と思った矢先に呼びとめられた、しかもこの声は
「ヘクトル…何か用か」
「あんた、配達が仕事だよな?」
「ああ…それがどうした」
さっきの今だ、正直嫌な予感がした、そしてそれは悲しいぐらいに的中する
「なら俺からの依頼だ、これをあいつに届けてくれ!」
「はぁ!? つーかこれさっき届けたやつじゃねぇか!」
俺の手に再びさっきの小包が渡される、違うのは開けた形跡がある事と
さっきより重量が増していることだ
「依頼は依頼だ! 文句は言わさねぇ!」
「あのなぁ!」
「頼む、あいつのものを手元に置きたくねぇんだ、この通り!」
正直強引に突き返そうかと思った、だが目の前で土下座までするとは…
まあ…気持ちはわからんでもない、コイツにすれば非常事態なのだろう
さっきの騒ぎで俺はようやくビラクという名がなんで覚えがあったのか思い出した
巷で噂になっていたのだ、兄弟家のヘクトルにご執心なのだ、と
俺は深い溜息を吐いた
「…わかった、だが無茶な依頼はこれっきりにしてくれ」
「…! 恩に着るぜ! これは料金だ!」
ガバリと体を起こし、俺に通常より若干多い金を渡し笑顔で家にダッシュで帰っていった
…しかしなんで開けた形跡がある? まあいい、とっとと終わらせて帰ろう
「相棒、さっきの依頼主の所へ飛ぶぞ…」
心なしか相棒もげんなりした様子だった、わかるぞ、お前の気持ち

本来飛ばなくてもよかったはずの距離を再び飛翔し、先ほどの依頼主の元へ到着した
「ん? あんたはさっきの配達人じゃないか、どうしたんだ?」
「あんたに届け物だ、兄弟家のヘクトルからだ」
「何!? へっきゅんからだと!?」
とんでもない愛称らしきものは聞き流し、俺は小包を渡す、俺は何も聞いてないからな
「これ…さっき俺が送ったのと先日へっきゅんに送ったラブレターの束じゃないか…」
んなもん送ってやがったのかコイツは、つか重量変わるほどの量だったのか
310巻き込まれ配達人:4:2010/01/25(月) 23:13:19 ID:EMGT88Rg
「何故だ…何故返したんだ」
「あんたはヘクトルが好きなのか」
正直聞くのさえおぞましかったが、聞いてみる
「ああ、むしろ愛している、俺は…」
…目に見えて落ち込んでいる、しょうがない…
「…あんた、相手の気持ちを考えたことはあるか」
自分が送りつけたものを手にしながら俺に目を向ける、
こんなのは性分じゃないが…また面倒起こされてもかなわんしな
「あんたは何故自分が送った品を突っ返されたのか、その理由がわかるか」
「…」
…無言か
「ヘクトルの意思に反するからだ、あいつはこんなものを求めてはいない」
ビクッと体が動いた、現実を突きつけられたからか?
「ヘクトルは言っていた、おまえのものを手元に置きたくない、と」
「…」
ついに俯いてしまった、仕方ない、コイツ自身のためでもあるしな…
「自分の気持ちを示す前にあいつの気持ちを考えたか? もし考えたことがあるならば…」
「…あるならば?」
「その上で自分に向き合ったか? 本当にあいつの気持ちを理解しようとしたか?
 人の気持ちをわかる人間になれとは言わん、むしろそんな奴いない方がいい、
 人の気持ちをわかった気になっている奴が一番わかってないからな
 だが理解しようとする心は人と付き合う上で大事な土台じゃないのか?」
「…そうか、俺は、見えてなかったのか…」
…納得いったのか、あれで…?
正直最もらしい事を並べ立てた感じだが…俺に『愛』なぞわからんし…
だが、俺が言った言葉で心からの本音がある、人の気持ちがわかる人間を自称する奴が一番ダメだ
「すまない、目が覚めた、ありがとう」
握手を求められた、少し戸惑ったが、それに答えることにした、まあなんにせよこれで終わった
事の発端に背を向け、相棒の所へ歩き始める、片手を挨拶代わりに挙げながら
311巻き込まれ配達人:5(終):2010/01/25(月) 23:14:07 ID:EMGT88Rg
「じゃあな、俺はこれで…」
「へっきゅんが求めていたのは『俺自身』だったんだな!!」
「はぁ!!?」
俺は思わず振り返ってしまった、そこにはものすごく活き活きとしたビラクがいる
「つまり俺の送ったものを返したのはこんなものでなく『側にいてくれれば良い』という意味なんだな!
 全く、ツンデレだなぁ、ふふふふふ」
何やらものすごい方向に話が進んでいる、ていうか待て、もしかしてこれは俺のせいか!? おい!
「お、おい落ち着け、なんで」
「よし、君を俺とへっきゅんのキューピットの一人にしてやろう!」
「断固拒否する! ていうか人の話を…!」
「安心しろ! 式にはちゃんと呼んでやるとも!
 うおおおおお! 待っててくれ、へっきゅん、贈り物は俺だぁーーー!!」
聞け、と続けようとした俺の脇をものすごいスピードで走り去って行ってしまった…
どこからか持ってきた長いリボンを自分の体に器用に巻きながら…しかもピンク色の
…あいつキューピットの一人、と言ったな、他にもいるのか…
「なぁ、相棒」
繋いであった相棒の元へ到着し、俺は相棒に呼びかけた
なんだ、と問うような目で俺を見る
「…今日はいい天気だな」
天を仰ぎながらそう言った俺に
そうだな、という返事か相棒は短く唸った、ああ、良い天気だ
このまま帰ったら、寝るとしよう、こんなに恵まれた天気なのだから、
そしてまたジルに小言と共に起こしてもらおう、今日も何事もない一日だ、
いつもの日常を、いつも通りに過ごそう、俺は相棒に乗り帰路についた

「ハールさん? どうかしたんですか…?」
「何がだ」
「その…今までないぐらいに疲れた顔をしてるような」
「気のせいだ、俺は寝る、後で起こしてくれ」
「あ、ちょっと…しょうがないですね」

さあ、現実とは相反する世界、夢の世界へと旅立つとしよう
312助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:34:27 ID:0FhYI/Pq
GJ
便乗しまっす

その後・・・・・・
ヘクトル「や、やめろ・・・・・来るな・・・・・・!!」

ビラク「ウホッ、へっきゅん・・・・・・・」

ヘクトル「い、一応聞くが・・・・・・なんで裸にリボンをまいているんだ?」    

ビラク「ラブレターじゃお気に召さないワガママなへっきゅんのリクエストにお答えしたまでさ!!
    さあ、この煮えたぎるような想いと共に俺自身を受け取って(ry」
ヘクトル「うおおおおっ!!!」ダダダッ

皆まで聞かぬとも分かるとばかりに、途中で脱兎のごとく駆け出すヘクトル
しかし、それを逃がすビラクではない

ビラク「まったく、どこまでツンデレなんだいへっきゅん!!!
    いつでもどこまでも付き合うZE!!!」ダダダッ!!!
313助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:40:26 ID:0FhYI/Pq
ヘクトル(くそっ、ロイ達が余計なことしやがったせいで、俺の脚じゃ逃げ切れねぇ・・・・・!!
     こうなったら・・・・・・・・!!!)
突如ヘクトルは逃げるのをやめ、ビラクを正面から迎える
嬉々として追いかけていたビラクも、意外な展開に思わず立ち止まる

ビラク「おお、やっと俺の愛を受け入れてくれるのかへっきゅん!!」
ヘクトル「もう、てめえに言葉は通じねえってことは学習した・・・・・・。
     なら、こいつで分からせるまでだっ!!!」つ ヴォルフバイル
ビラク「ヤンデレたぁ驚いたぜへっきゅん!!!だが今の俺に勝てるかな!?」

カキィンッ!!

通常ならば騎馬に有効なヴォルフバイルを使用した時点でヘクトルの方が圧倒的優位だろう

だが、今のビラクは兄弟家の協力のもと、驚異的なドーピングがなされている
更に、ビラクはヘクトルラブパワーでスーパーハイテンション化しているため、戦況は不利
よくて5分5分といったところか
314助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:45:45 ID:0FhYI/Pq
ヘクトル(だが俺は勝つ!!!
     勝ってこいつという恐怖から己の力で逃れてみせる!!!)
キィン!!
ビラク(むっ・・・・・・いつもより、手ごわい・・・・・!?)

そう、いつもビラクと戦う時、ヘクトルはあくまで逃げることをメインとしていた
このように本気で倒しに掛かることは今まで無かったのである
そして・・・・・・・・

ヘクトル「元祖強気系主人公舐めんなオラァ!!!!!」
ビラク「アーーーーーッ!!!!」

ビラクの急所(注!下半身ではない)にヘクトルの得物が突き刺さる(注!あくまでry
ビラクは何度か痙攣していたが、やがて動かなくなった

ヘクトル「・・・・・・悪いな。これが俺からの返事だ。
     お前からのプレゼントは・・・・・・送り返させてもらう」
315助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:51:33 ID:i1lmVNCq
何故だ、何故にこうもビラク×へクトルが推されているんだ?
とりあえずヘクトル、イ`
316助けて!名無しさん!:2010/01/25(月) 23:54:01 ID:0FhYI/Pq
動かないビラクにそう言って、ヘクトルは踵を返した
だが、数歩歩いたところで背後におぞましい気配を感じて振り返る

ヘクトル「ば、馬鹿な・・・・・・!!」
そこには・・・・・・・ビラクがいた
健康そうな顔色に、鼻息を荒くしながら

ビラク「ふっ・・・・・・流石の俺もあやうくいっちまうところだったぜ・・・・・・へっくん」

ヘクトル「なんで動ける・・・・・・!?確かに急所に当たったはず・・・・・・!」
ビラク「あの世から送り返されてきた・・・・・それだけさ」

そういいながら徐々にビラクはヘクトルとの距離を詰め始める
ビラク「生死の別れも俺たちの愛を邪魔できない!!
    さあへっきゅん、生きてる素晴らしさを噛み締めながら愛を育もうZE!!」
ヘクトル「もういやだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

そして繰り返される逃走劇
見ていると何故かル○ン三世の1シーンのように見えてくるから不思議だ

・・・・・・ちなみにビラクが生きていたのは、単にいのりの腕輪とリカバーリングの効果だったりする
317助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 00:23:50 ID:gd6Fy5vw
>>307-311
ハールさん…ジルの苦労人属性がハールさんに乗り移ったようだ…GJ!

>>312-316
ヘクトルが逃れる方法はあるんだろうか…もうこんなとこに一生閉じこもるしかないな

壁壁壁
壁ヘ壁
壁壁壁
318助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 00:57:59 ID:CwIglo80
>>317
つ レスキュー
319助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 01:03:14 ID:Olaw0NPo
なんだこのひどい流れww便乗したくなるじゃないか

エリウッド「・・・仕方ないな。ヘクトル、僕とA支援を組もう」
ヘクトル「エリウッド!」
エリウッド「別に、僕には特定の相手はいないからね。
      純粋に兄弟間の支援ならば、シグルド兄さんも文句は言わないだろう」
ヘクトル「でもよ、本当にいいのか?俺とA支援を組んだら、もう他の奴とは組めないぜ?」
エリウッド「気にしないでいい。小さい頃、約束しただろう?
      お互いの危機には、必ず駆けつけようって」
ヘクトル「エリウッド・・・お前ってやつは!
     俺は、今日ほどお前が兄弟で良かったと思ったことは無いぜ!」
エリウッド「ははは。まったく、大袈裟だな」
ヘクトル「それじゃあ、よろしく頼むぜ、相棒!」
エリウッド「ああ!」
 エリウッド、ヘクトル隣接

ニニアン「そうは」
 ピコーン!(エリウッド×ニニアンC)
エリウッド「あ」

フィオーラ「させません」
 ピコーン!(エリウッド×フィオーラC)
ヘクトル「!?」

リン「ごめんね。レズ疑惑解消のために、フロリーナ以外とも支援を組んでおかないと」
 ピコーン!(エリウッド×リンC)
ヘクトル「あぁああああ!俺の、俺のA枠が無くなった!?
     っつーかリン!てめぇ、その理由なら俺とでもいいじゃねぇか!」
リン「いや、やっぱり私も女の子だから。ピザ系よりは王子様系の方が・・・ね?」
ヘクトル「『ね?』じゃねぇーーー!
     俺の、俺の希望が・・・」
エリウッド「・・・すまない」
320助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 01:10:23 ID:CwIglo80
アイク「仕方ない・・・・・・・・俺がフラグクラッシュしてやろう」
ヘクトル「ま、マジか!?ぜひ頼む!!!アイク兄貴!!」

アイク「ぬぅん!!」

カッキーン NO DAMAGE
ヘクトル「なにぃ!?緑風(笑)じゃなくてアイク兄貴の技なのに!?」
アイク「くっ・・・・・俺もまだ未熟ということか・・・・・・!
    もっとフラグをクラッシュし続けなければ・・・・・・」

ヘクトル「これ以上クラッシュしてどうすんだよ!?
     ってか俺に少しその力分けてくれorz」
321助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 10:28:43 ID:Rqd1/wNK
もう誰かこの流れを止めてぇぇぇぇぇ!!?wwwww
322助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 15:52:15 ID:0KLIRcfl
流れを変えるためリリーナ様投入!

リリーナ「冗談じゃないわ!兄様は私のハーレムの一人だっていうのに
     このままじゃビラクに取られてしまうわ……この流れを変えるには……」

通学路

ヘクトル「はぁ……今日もビラクから逃げまくる1日だった……あと一つ支援が上がったらAになっちまう…」
リリーナ「えいっ」 つ スリープ
ヘクトル「ん、リリーナ!?Zzzzzzz」
リリーナ「ボールス、バースお願いね」
ボールス「ははっ」
バース(ヘクトルをリアカーに積み込む)

オスティア家、麗しきNIKUの美の間(注:リリーナ命名)

ヘクトル「うーん…むにゃ…は…ここは?
     なんかギリシャ彫像みたいなマッチョな全裸の男の像が沢山…
     それにマッチョ像が持つ水瓶から水路が流れてたり、花瓶に薔薇…床は大理石…
     妙にこった部屋だな」
リリーナ「ようこそ兄様」
ヘクトル「げっ!?武器がなくなってる…って、
     なんじゃあこりゃああああああ!!!
     なんで俺、裸なんだっ!?」
リリーナ「人聞きの悪い事を言わないで、パンツを剥ぐのは自重したわ」
ヘクトル「りりりりりりーなっ!?
     いったいなんだって俺を拉致ったりっ!?」
リリーナ「だってこのままじゃ兄様はビラクと支援Aになってしまうわ…
     でもここならオスティア重騎士たちが守っているから大丈夫。
     さぁ…私と支援をつけましょう?」
ヘクトル(い…今の俺には願ってもねぇ話だが…そこはかとない恐怖を感じるのはなぜだ?)
リリーナ「それにね…私、いいことを思いついたの…」
ヘクトル「な…なんだ?」
リリーナ「みんなのKINNIKU&ZEINIKUを平等に愛してあげるには、支援Cで我慢するしかないのかなって思ってたんだけど…
     5枠までなんて既存のルールに縛られてるから駄目なのよ…
     というわけでルーテさんにこれを作ってもらったわ」

つ 改○ツール

ヘクトル「ちょ……じ、自重しろっ!?それはシャレにならんっ!?」
リリーナ「これで大丈夫、兄様もロイもゴンザレスもバースもボールスもガレットも…
     それとガチムチ化する予定のオージェ、アストール、マーカス…私のお婿さん候補
     みんなみんな支援Aになれるのよっ!
     これで1人だけを選んで、他のみんなが傷つくことなんてもない。
     支援Cのもどかしさに悩むこともないわ。
     このハーレムでみんなで幸せに暮らせるのっ!」
323助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 15:52:56 ID:0KLIRcfl
ヘクトル「ちょちょちょちょちょちょちょっと待てっ!?
     必ずしもペアエンドが結婚ってわけじゃねぇにしろ…それは重婚じゃねぇかっ!?」
リリーナ「あら?メタな話かもしれないけどFEは中世的な時代だし側室がいたっていいじゃない。
     マイナーな例だけど、原作でもグラのジオル王は第2夫人がいたっていうしね。
     私もウーゼル兄様の次のオスティア頭首なんだしお婿さんがいっぱいいたって問題ないわ。
     でも安心して?
     私は第1だの第2だの順位をつけたりはしない。みんな平等に愛してあげるから…
     みんなのKINNIKU&ZEINIKUを…ハァハァハァハァ……」
ヘクトル(こ、怖いっ!?俺は初めてリリーナに恐怖を感じているっ!?
     そしてハーレムに囲われてもビラクから逃げられるならいいや…とか思ってしまった自分がいやだ…orz)

ビラク「まていっ!へっきゅんはわたさんぞっ!」
ヘクトル「げげっビラク!?」
リリーナ「ばかなっ!?いくらドーピングされまくってるとはいえ、あれだけのアーマーナイトをどうやって掻い潜って!?」
ビラク「ふっ俺には俺とへっきゅんの愛を応援してくれる仲間たちがいる!
    具体的にいうとセリスがラナに頼んでワープで送ってくれたのSA!」
リリーナ「駄目よ、兄様のZEINIKUは私のもの、ガチホモなんかに渡さないわ!
     兄様、今はここに隠れてて、私が守ってあげるから!」
ヘクトル「ちょ…俺を部屋の一角に押し込んで何を…あっ!?」
リリーナ「えいっ」(施錠)

壁壁壁
壁へ壁
壁扉壁
 リ

 ビ

ビラク「うほっ捕らわれの王子様と魔女…そしてそれを救いにきた騎士ってわけか」
リリーナ「捕らわれ?…違うわ、これは保護よ。
     兄様はガチホモになるよりも私と支援Aになったほうが幸せなのよ!」
ヘクトル(内心ちょっと同意してしまったが…ああ、俺どうなっちまうんだ…orz)
ビラク「KURAE!エフラムからもらったスリープの剣DA!」
リリーナ「フン、ドーピングしたといっても回避と防御のみ、元の貴方は武器レベルだけの2軍キャラじゃない。
     そしてここは私のホームグラウンド、私のいる地形は玉座!貴方の攻撃なんてかすりもしないわ!」
ビラク「くっ!」
リリーナ「リカバーリングで回復するなら1ターンで倒せばいいのよ。
     そして兄様対策しかしてこなかったのがアダね、魔法防御は大したことないわ!
     もえつきなさいっフォルブレイズぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ビラク「くっすげえ威力DA!
    だがこの俺の強化されまくった回避にお前のノーコンじゃ当たらないZE!」
ヘクトル「ど…どっちもあたらねぇ…こりゃ千日手だ!?
     スリープと1ターンKILL…あたりゃ一発で勝負が決まるのに…」
324助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 15:55:10 ID:0KLIRcfl
数時間後

ビラク「ハァハァ…」
リリーナ「ハァハァ…」

ヘクトル「なぜだ…激闘で息が上がってるだけのはずなのに、どちらのハァハァも怖いぞ…」
ビラク「いい加減にへっきゅんをかえせ!」
リリーナ「兄様はノンケなのよ!どうしてそれがわからないの!」
ビラク「それはツンデレだ!へっきゅんは恥ずかしくてガチホモを認められないだけなんだ!」
リリーナ「違うわ、兄様はここでZEINIKU美を磨いて私とともに美の楽園で生きることを望んでいるのよ!」
ヘクトル「ちょ…お前らどこまで思い込みが激しいんだっ!?俺がいつそんなこと言った!?」
    (ややややべえ、どっちが勝ってもこれは危険だっ!?)
マシュー「若…大丈夫っすか?」
ヘクトル「まままましゅー、どうやってここへ!?」
マシュー「だって俺はオスティアの密偵ですし、この館のことはよく知ってるんです。
     具体的に言うと、壁の対応年数が過ぎてヒビ入ってたから壊しました」
 マ
壁 壁
壁へ壁
壁扉壁
 リ

 ビ

マシュー「…って、なんでパンツいっちょなんすかっ!?」
ヘクトル「リリーナに言ってくれ…orz」
マシュー「ま、まぁそれはともかく2人が夢中で戦ってるうちに逃げましょうぜ」
ヘクトル「ありがてぇ、けどいいのか?
     主人のリリーナの命令に反することになるぜ?」
マシュー「俺の主はウーゼル様っすし、若に貸しを作れるチャンスっす。
     今度返してくださいね?」
ヘクトル「おうよ!…貸しついでにもう一つ貸しにして欲しいことがあんだが…」
マシュー「…支援ならすでにレイラとAつけたっす。そっちじゃ力になれないっすね…」
ヘクトル「だよな…まぁいい脱出!」
325助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 15:56:43 ID:0KLIRcfl
路上

ゲイル「貴様、路上でパンツいっちょとは何事だ、逮捕する!」
ヘクトル「げげっしまった!」
マシュー「あとはうまいことやってください!」
    (塀の向こうに逃走)
ヘクトル「くそー最近逃げてばっかだぞ!?」
    (全力ダッシュ)
ゲイル「まてー変態!」

下水道

ヘクトル「ぜぇぜぇ…ドラゴンマスターから逃げるにゃ地下に入るしかなかった…
     地下じゃ方向がよくわからねぇけど、多分家はこっちだろう…
     なんでパンツいっちょで下水道を歩かなきゃならねぇんだ…」

しばらく歩き……

ヘクトル「多分この辺な気が……」
    (そっとマンホールを開ける)
リーフ「うわっ!?」
    (マンホールの上のリーフがすっころぶ)
リーフ「なにするのさ、このヒトデナシー!」
ヘクトル「あ、わりぃ」
リーフ「ってなんでマンホールから裸で出てくるの!?
    兄さんまで変態に…」
ヘクトル「ちっちがう、これにはわけが…と、とにかくここは家の近くか?」
リーフ「そうだけど…」
ヘクトル「よ…よかったやっと帰ってきた、人目につかねぇうちに家に戻ろう!」

オスティア家

リリーナ「ぜぇぜぇ…い、いい加減に諦めなさい…」
ビラク「そ…そっちこそへっきゅんをかえせ…」

2人がヘクトルの脱出に気付くまで、なお数時間を要したという…

ヘクトルの部屋

ヘクトル「あああ俺はどうすりゃいいんだ…すでにビラクとは支援B…
     かといってリリーナと支援を組むのは怖い…
     エリウッドも3枠埋まっちまったし、
     支援相手じゃオズインくらいしか残ってねぇが…いやまて」

ビラク B 誰か  C 誰か  C 誰か  C

又は

ビラク B 誰か  B 誰か  C

ヘクトル「必ずしもAじゃなくても、これなら大丈夫じゃんか!?
     そうだ、それなら他にAのある奴だって頼める、エリウッドだってまだ2枠残ってるしな!」

ヘクトルの希望ははたしてかなうのだろうか…

おわり

妄想とノリで書いてたら流れ変わらなかった…orz
326助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 16:30:59 ID:CwIglo80
その手があったなwww
でも結局
ビラク B ビラク B ビラク C
で終わりそうな予感www
327助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 20:40:19 ID:J/FyUYmQ
ここの職人さんたちの連携SUGEEEEEEEEEEEEEE!
まさかハールさんまで巻き込まれるとはwww
リリーナはだんだんキャラ濃くなっとるしwww
ヘクトル、最後まで諦めないで頑張れwww
328助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 20:42:20 ID:sHak668m
このカオスの流れはなんだ・・・・
とりあえずヘクトルにヒント、(たぶん)死ねば助かる(死ぬと支援がリセットされる的な意味で
ビラクは三途の川の向こう側に行ったとしても追いかけてきそうだがな!
329助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 21:40:19 ID:1aUhFiwc
へクトルよく考えるんだ!!FEシリーズには禁断のリセット(死ぬ的な意味で)ていう裏技があるじゃないか
そしてルーテさんがこんなもの作りました。

戦国武将アクション ビラクの野望
330助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 21:55:15 ID:CwIglo80
>>328
ヘクトル「もう試したぜ・・・・・・・。詳しくは>>295だ」

>>329
ビラク「ウホッ、まあ良い出来だが、現実の俺とへっきゅんのアクションには遠く及ばないな
    実際俺らはは完璧にノンストップラブストーリーだZE!!!」
ヘクトル「頼むから優秀自重してくれ・・・・・・」
331助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 23:20:37 ID:aLQc88Nj
>>322-325
変えるどころか加速させてどうするww


エリウッド「どうしたんだ、ヘクトル?
      あくびなんかして。
      授業の場で不謹慎だぞ。」
ヘクトル「・・・いや、なんか
     夢見が悪くってな。」
エリウッド「夢? どんな夢なんだ?」
ヘクトル「・・・笑うなよ?」
エリウッド「? わかった。」
ヘクトル「・・・女の子を胸に抱いてる、
     すっげえメタボの大男がでてきた。
     その女の子が、そいつを「おにいさま」って
     にこにこしながら呼んで、
     その「おにいさま」ってのも
     「我が愛しい妹よ」って返す。
     ・・・って感じの短いもんなんだが、
     なんかこう、遠い記憶にあったような
     なかったような・・・
     男の方は俺に似てる気もするんだが、
     だとしたら、女の子は誰かわかんねえし。
     とにかく、えらく可愛い子だったぜ。」
エリウッド「女の子は誰に似ていた?」
ヘクトル「そういえば、リリーナに似てたな」
エリウッド「男の髪の色は?」
ヘクトル「確か、青かったな。」
エリウッド「じゃあ、きっと
      君の未来の姿だよ。
      すごいメタボか・・・
      はははは」
ヘクトル「笑うなっつったろ!
     ・・・しかし、あれが俺だとすると
     気にいらねえな。」
エリウッド「今よりも太ってしまっているからか?」
ヘクトル「違う。いや、それもそうなんだが・・・
     リリーナと思しき女の子は、俺の胸の中で何かを言っていたような・・・」
エリウッド「?」
ヘクトル「確か・・・」


リリーナ?「ZEINIKUハァハァ。この、お腹から胸にかけてのたぷたぷ感が・・・
      ぱふぱふ ぱふぱふぱふ・・・ うふふ ぱふぱふ、ぱふふふ・・・
      ブバアアアァァッ!」
332助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 23:21:53 ID:aLQc88Nj

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ヘクトル「うわああぁぁぁっ!?」
エリウッド「うわぁ!?
      どうしたんだ、ヘクトル?
      授業中に寝ているかと思えば、急に叫んだりして・・・」
ヘクトル「あ・・・ありのまま 今 起こったことを話すぜ。
     『俺はエリウッドと支援Bを組んだと思ったら
      いつのまにかリリーナと組んでいた』
     な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが
     俺も何が起きたのかわからなかった。
     催眠術だとか夢落ちだとか
     そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ。
     もっと恐ろしいものの片鱗をあじわったぜ・・・」

 ピコーン!(ヘクトル×リリーナC)

ヘクトル支援
 現在 ビラクB    リリーナC
もとい ホモルートB  ZEINIKUルートC
333助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 23:39:44 ID:1aUhFiwc
ルーテ「この流れの中、前にとんでもウイルスを製作したにもかかわらず今回製作したのはこちら」

しぐるどういるす

ルーテ「平仮名なのがミソです。このウイルスは、非道徳的なことを絶対に許さない人を大量生産できます。
    簡単に言うと、シグルドさんが大量に出来上がるわけです。
    空気を読む?自重?私優秀ですから、ちゃんと空気を読みつつ自重しながら行動してます。当然です。
    さて、どうします?」
334助けて!名無しさん!:2010/01/26(火) 23:52:38 ID:OPXO5iHR
>>320
>もっとフラグをクラッシュし続けなければ・・・・・・
最近出番ないけど、アイクの嫁候補泪目www
335助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 00:10:01 ID:c+hFY+L7
>>333
ラケシス「そんなものを巻かれたらえらいことだわっ!?
      むしろラケシスウイルスをつくって紋章町の全員をKINSHINマンセーになさいっ!」
ヘクトル「ああ…シグルド兄貴はKINSHIN以外の愛には寛大だからなぁ…
      いやでも俺がむりやり迫られてるってのをわかってくれればきっと助けてくれるはずだ!」
ヘザー「ねーねーヘザーウイルスはー?」
336助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 00:13:19 ID:c+hFY+L7
>>331-332
そしてヘクトル…まさにこれはあれだなwwwww
前門の虎、後門の狼、どちらに転んでも救われそうにない…
337助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 01:14:26 ID:6iAl2VNw
>>333
アルム「どうしようセリカ…シグルド兄さんが増えちゃうよ…」
セリカ「大丈夫よアルム…私とどこか遠い国へ逃げれば」
シグルド「KINSHINは許さんぞぅ!」
アルム・セリカ「うわぁー!!!」
シグルド「フフフ…このKINSHINレーダーから
     そう簡単に逃れられると思ったら大間違いだぞ?」
アルム「僕たちに…安息の地は無いのか…?」
338助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 06:36:26 ID:VoYfpD5W
この流れを変えるには・・・・・・


出番だよロシェ
339助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 06:37:27 ID:dz0X+p2o
リーフ「ヘクトル兄さんとビラクに支援がつくぐらいなら
     僕とアルテナさんやセルフィナさんに支援がついたっておかしくない!」
マルス「リーフ、君が何を考えているか想像がつくから先に言っておく。やめておくんだ」
リーフ「ヒャッホー、僕もアルテナさんと隣接しまくって支援をAにするぜ〜」
マルス「あぁ、やっぱり・・・」

〜〜〜〜〜一週間後〜〜〜〜〜
リーフ「ただいま〜  OTL」
マルス「どうだった〜?(まぁ無駄だったと思うけど)」
リーフ「一週間アルテナさんの周りをウロウロしてたのに、支援付くどころか
    ゲイボルグの傷跡がついちゃったよ・・・・」
ロイ「リーフ兄さん、しばらく姿を見ないと思ったらそんな事してたの!
   いい加減にしないと捕まるよ」
リーフ「捕まったら逃げ出せばいいだけじゃないか」
マルス「リーフのコンボ 捕獲⇒投獄⇒脱獄 が見れるな」
ロイ「そういうことじゃなくて、アルテナさんの事をもっと考えてあげたほうがいいよ」
リーフ「ロイみたいな、セシリアさんといちゃいちゃできる奴には僕の気持ちはわからないよ!
    もういい!僕は傷ついたんだ!!」
マルス「はいはい、しばらくは大人しくしていてね」
リーフ「こうなったら綺麗なお姉さんがいるのに弟という立場を使っていない人から
    勇者の槍とエリートのスキルを奪って憂さ晴らししてくる!!!」
ロイ「リーフ兄さん、落ち着いて!あぁ行っちゃった。ところで誰のことだろう?」
マルス「ジョフレしょーぐん」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジョフレ「くっ、何者かの襲撃で勇者の槍とエリートのスキルを奪われてしまった
     大至急取り戻さないと。
     あれはルキノ姉さん」
ルキノ「あら?私の名前を知っているようですが、あなたとお会いしたこと有りましたか?」
ジョフレ「何を言っているんだよ姉さん、僕だジョフレだ」
ルキノ「私の弟ジョフレは勇者の槍とエリートのスキルをもっています!
    あなたみたいのと一緒にしないでください!それでは失礼します!」
ジョフレ「ね、姉さん・・・まさか僕の判別方法って   槍とスキルだけ・・・・ OTL」
エリンシア「あら?そこのあなた、地面に伏せってお体は大丈夫ですか?」
ジョフレ「エ、エリンシア様」
エリンシア「あら、私の名前を知っていらっしゃるのですね。
       改めて始めまして、私エリンシアと申します。
       それでお体は大丈夫でしょうか?」
ジョフレ「いや、大丈夫ですが・・・あ、あのエリンシア様? まさか」
エリンシア「それは良かった、では体にお気をつけを」
ジョフレ「エリンシア様まで僕に気が付かなかった・・・ 僕の存在意義って・・  OTL」
340助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 06:38:29 ID:dz0X+p2o
上記のオマケ
気に入らない人は読み飛ばしてください

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ロイ「ところでマルス兄さん」
マルス「なんだいロイ?」
ロイ「なんでリーフ兄さんに支援が付かなかったんだろう」
マルス「あぁ、実はリーフの支援なんだけど

ナンナ A
ミランダ A
サラ A
ティニー B
ティナ C
ジャンヌ A

    ってわけ。限界なんじゃない?」
ロイ「なんじゃこりゃ!」
マルス「二枚舌のリーフなら、これくらいわけないさ」
ロイ「っていうか、システム壊してるよ。それにこのジャンヌって誰?
マルス「さぁ?ま、リーフだし何があってもおかしくないじゃないか」
ロイ「いや、まぁそうかもしれないけど」
マルス「リーフも年上好きさえ直れば幸せになれるだろうに」
ロイ「ぼ、僕より凄いリーフ兄さん。僕涙目」
341リーフ:2010/01/27(水) 07:01:14 ID:VoYfpD5W
そういえばヘクトル兄さんのおかげで最近コノヒトデナシー的な目にあってないなぁ
342助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 07:27:55 ID:lgiPXM8P
>>341
なんだ?物足りないのか?
343Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 1/10:2010/01/27(水) 10:39:16 ID:58Xe8CN4
ドロシー 「さぁ笑っても泣いても、これが最後の試練となりました!」
セーラ  「第三回戦は…金運よ!」
観客   「「「「マネー関係キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」」」」
オルエン 「…私が説明してもいいですか?」
セーラ  「(゚д゚)!……い、いいわよ…でも三回戦のルール、分かってる?」
オルエン 「ええ、イリオスがルールが書いてある紙を渡してくれましたので、それを使いますわ」
イリオス (あのフレッドに無理矢理そうさせられただけだけどなorz)

オルエン 「三回戦のルールはこうです。
      全選手はまず二万G入った袋を手渡されます。
      その中身のゴールドはポケットや服の間等、身体中にバラして入れて下さい。
      その後、この会場を出て二時間程紋章町を歩き回って下さい…時間が過ぎたらこの会場に戻ってくる事。
      選手全員が戻ってきた所で、彼らの所持金と今までの徒歩距離、そしてお金を落とす出来事
      を全て参照し、ポイント(100点中○○で計算)が手に入ります。
      …お金を落としたと思われる出来事の詳細は、しっかりと話して下さいね。
      …一回戦、二回戦、三回戦で手に入ったポイント全てを合計して、もっともポイントが多い選手が優勝です!」
選手一同  「「「う、うおおおぉぉぉ!!?」」」
アルム  「そうか。歩き回れば回るほどお金を落とす様なイベントに出会いやすくなり、
      それ=運が無いと判定されるのか!
      更に元のお金−落とした分=それだけ運が無いと…」
ヴァルター「お金を落としたイベントを説明しろというが、嘘をつかれる可能性についてはどうする?」
ドロシー 「ここからは私が説明致しましょう
      会場を出た直後、皆さんの後ろには高性能浮遊物体・デジタルウォッチャー(※ルーテ作)が付きます。
      この機械から流れてくる映像(つまり付いてる者に起きてる事)を元に、嘘を判断したいと思います」
ブ○ャ○ティ「嘘発見器として呼ばれたのに、俺は完全に蚊帳の外だぜ…orz」
マリア  「ふーん」
セーラ  「それじゃあこのお金を体中に付けて頂戴。
      …勝手に私用で使ったり、ルールに反して一箇所にまとめておいたら失格よ」
選手一同 「はーい」

セーラ  「皆、用意は出来たわね…それじゃあ二時間後まで…解散!」
344Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 2/10:2010/01/27(水) 10:40:19 ID:58Xe8CN4
ミカヤ  「二時間後か…」
セリカ  「アルムは大丈夫かしら?」
セリス  「大丈夫だよ、父親はあの運40を誇るル○ルフさんなんだよ、問題ないって」
マルス  「これは幸運王決定戦じゃなくて不幸運王決定戦だから意味が無い上、メタ的発言自重」
リーフ  「オチが予想できるんだけど…気のせいかな?」

〜そして二時間後〜

ヴァルター「…ぐぅ…」
サウル  「いたたた…」
ノール  「…グハッ(吐血」
ソーンバルケ「(゚0・∀・)テカテカ・・・」
ハーディン「…ハァ…ハァ…orz」
セーラ  「全員戻ってきたようね」
ドロシー 「今ノール選手吐血しましたよね!?そしてソーンバルケさんはどうしてあんなに嬉しそうなんですか!?」
セーラ  「それじゃあ採点の方に行くわよ!」
ドロシー (最早突っ込みは無しなのですね…orz)

セーラ  「まずはサウル神父からスタートよ!」
調査員  「(サウルの所持金を調べる)……現所持金は5000Gです」
ドロシー 「機械の判断によりますと…約5km程歩いたようですね」
セーラ  「じゃあデジタル・ウォッチャーに残ってる映像を見るわよ!…はい、ポチッとにゃ」
345Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 3/10:2010/01/27(水) 10:43:36 ID:58Xe8CN4
_____________________________

女性A  「あ…いや…その、私は…」
サウル  「大丈夫ですよ奥さん、ただ私の所へ来て懺悔を聞くだけですから…」

ドロシー 「(#^ω^)ピキピキ……」
セーラ  「ドロシー落ち着きなさいよ…まだ続きがあるわね」

サウル  「おおっ、何と綺麗な貴婦人でしょう」
???  「…貴方は?」
サウル  「私はエリミーヌ教のサウルと申します。今晩、私に懺悔でも聞かせて貰えれば…」
???  「私は貴方によりもドロシーちゃんにしたいわね」
サウル  「えっ?…ああっ…それでは途中まではドロシーを同席させて…」
???  「最後まで彼女に居て貰いたいわ。むしろ貴方抜きで」

セーラ  「…この声、この発言…」
ドロシー 「まさか…」

サウル  「え、あ、いや、流石にそういう訳には…」
???  「そういう事なら貴方に用は無いわ。
      …男は死ね。女は私が貰ってやろう。つ『瞬殺』」
サウル  「ぐわあああああああ!!?」
???  「…あら、ゴールドを落としたわね。
      …ふふっ、15000Gも落とすなんて、彼はルカンみたいな暗黒司祭が何かかしら?
      このお金はリンちゃんとの結婚費用に当てさせて貰うわよ♪」
_____________________________

観客一同 「…あ〜あ、無茶しやがって、馬鹿な奴だ」
ドロシー 「…えいっ!つ『ミュルグレ』」
サウル  「アッー!」
イリオス 『ある意味自業自得かもな』
セーラ  「……と、とにかく判定の程は…!」
ニア 45ポイント
セーラ  「結果は45ポイントよ!
      …第一回戦、第二回戦のと合わせて…40+25+45=110ポイント!!」
サウル  「110点…まぁまぁですかね…ぐふっ」

リン   「ちょっと!何でへザーさんの最後の発言はスルーなの!?(´;ω;`)」
346Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 4/10:2010/01/27(水) 10:44:21 ID:58Xe8CN4
ドロシー 「次はメディウス様です!(何であんなにボロボロなのでしょう?)」
メディウス「…わしの所持金は11000G…竜王家に居た分が大きい故、あまり歩いてはおらぬ」
セーラ  「(デジタル・ウォッチャーを見ながら)あっ、本当だ」
メディウス「…後、残り一時間半という時に、ちょっとした騒ぎがあった」
セーラ  「ちょっとした騒ぎ?」
メディウス「三巨頭の一人、デギンハンザー殿が近所の少年に『ハゲ』と呼ばれて激昂し、
      その拍子に半径数kmを荒野へと変えてしまった」
観客一同 「ちょwwwwwwwwww」
イリオス 『怒り狂ったデギンハンザー氏を止める際に、お金を落としたんだな』

ヘクトル 「ちょっとした騒ぎのレベルじゃねーぞ!!?」
セリカ  「ねぇ、半径数kmっていったら、私達の家も入るわよね…(汗」
エリウッド「…クククッ…ヘイワナドボクタチニハナイ……
      ハ☆イ☆パ☆ー!蝶サイコォォォォォォ!!!?」
エフラム 「うわぉ!エリウッドがショックで暴走してるぞ!皆止めるのを手伝ってくれ!」
エリウッド「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャーッ!!?つ『デュランダル』」
リーフ  「アッー!コノヒトデナシー!!」

ドロシー 「…………」
メディウス「今、イドゥンの戦闘竜やグレイル工務店の働きにより復興作業が行われているが、
      とにかくわしとガトーが復興作業の指揮を執らねばなかった…
      その為、あまり動けなかった」
セーラ  「…こ、これ全部を踏まえた上での、判定は…?」
ニア 65ポイント
セーラ  「65ポイントを入手!…そして25+45+65を合わせて…合計135ポイントよ!!」
メディウス「そうか」
イリオス 『某黒竜王を止めなければならなかったのは、結構不運だな』
347Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 5/10:2010/01/27(水) 10:45:32 ID:58Xe8CN4
マリア  「次は私?」
ドロシー 「そうですよ」
調査員  「(マリアの所持金を調べt)」
マリア  「きゃはははっ!くすぐったいよぉ…!」
ロリコン一同(あの調査員の野郎…)
エフラム 「ちょっと表にでr……ゲフンッゲフンッ!」
調査員  (俺ロリコンじゃないんだが、こうしてるとそうとしか見えないのかorz)「…所持金は0Gだぞ」
ドロシー 「0G?本当ですか?」
セーラ  「どんなイベントが原因なのよ?」
マリア  「…そ、それは…」
ドロシー 「とにかく、デジタル・ウォッチャーでチェックしましょう」

_____________________________

マルス  「さぁ張った張った!このエリウッドの『着替えてる姿』は5000Gだよ!早い者勝ちさ!」
マリア  「つ『5000G』」
マルス  「おっ、気前がいいねお嬢さん。はい、どうぞ!」
マリーシア「あーっ、マリアずるーい!」
フィオーラ「ちぃ!」
マルス  「じゃあ次は『海にてタコに襲われて海パン剥がされそうになって(自主規制)が少し見えてる姿』だよ!
      一番大きい値段を言った人のモノだ!」
マリーシア「ろ、6000G!」
フィオーラ「そんなはした金でエリウッド様の写真を入手するつもりでいるとか片腹痛いわ!
      今日の仕事の報酬、10000G全額投資です!」
マリーシア「!!」
マルス  「おおっ、…結果はフィオーラさんのm」
マリア  「(もう後には引けない)…15000G出します!」
フィオーラ「!!……ち、ちくしょおおおおぉぉぉぉ!!!?(AA略」
マリーシア(す、凄い顔芸…フィオーラさんのイメージが大→崩↑壊↓ね)
マルス  「はい、君のモノだよ!」
マリア  「わーい」
_____________________________

観客   「…………」
司会一同 「…………」
マリア  「…ご、ごめんなさい…」
ドロシー 「まったく、何してるんですか貴方は!?」
マリア  「ふぇぇぇぇぇん!!(泣」
ロリコン一同「司会者自重しろ!!」
ドロシー 「( ゚Д゚)はぁ?」
ロリコンA「地味顔如きがマリアたんに説教するなんて許せない!」
セーラ  「…ドロシー…イ`」
ドロシー 「何ですかこれ新手のいじめですか(´;ω;`)」
イリオス 『私用で金を勝手に使っちまったから、マリアはこの回は0点だな』
348Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 6/10:2010/01/27(水) 10:46:17 ID:58Xe8CN4
ドロシー 「そ、それでは次はノールさんです」
ノール  「…渡されたお金…全て落としました」
ドロシー 「ノ、ノールさんまで……まさか…」
ノール  「違います。道行く人達全員に少しずつお金をスラれていって…」
調査員  「(デジタル・ウォッチャーを見ながら)…間違いない。
      ノール殿とすれ違った人間全員が、すれ違った後は嬉しそうな顔をしてる…」
ドロシー (こ、これは不幸なノールさんを哀れむべきなのでしょうか、
      それともこんなにスリが居る紋章町を嘆くべきなのでしょうか…?)
セーラ  「じゃあはい!判定は一体…」
ニア 80ポイント
セーラ  「80ポイント獲得!…合計135点!!」

セリカ  「…私、マリアちゃんの所でフィオーラさんを見る目が変わったわ」
ヘクトル 「問題ない、肝心なエリウッドは未だに蝶サイコーモードだから彼女のイメージは傷ついてない(AA略)」
エリウッド「(バーサク2)オケケケケケケケケッーー!!」
セリス  「マルス兄さん、会場に来てないなぁと思ったらあんな事してたんだ…」
リン   「マルスは 後 で 〆 る !」

ルセア  「…次は私ですね」
セーラ  「はい、20000Gの内、いくら残っていますか?」
ルセア  「…12000Gです。レイヴァン様に用事がありましたので、彼にあって歩いた分を含めると8km歩きました」
ドロシー 「8000Gはどういった経緯で無くしましたか?」
ルセア  「8000Gの内、3000Gは母親が病気で薬が必要だと言ったカシムさんに渡しました」
二人   ((詐欺師キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!))
ルセア  「…その後店の前でトランペットを物欲しそうに見つけてる少年の為に、トランペットを買ってあげました」
セーラ  「オイッ」
ドロシー 「えっとー、…ルセア選手、私用でお金を使いましたので、ノーポイントですが…」
ルセア  「それでもかまいません、人を助ける事せず、自分を幸せには出来ませんから」
二人   「……もういいですorz」
349Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 7/10:2010/01/27(水) 10:49:54 ID:58Xe8CN4
セーラ  「二人も私用でお金使っちゃってるけど、大丈夫なの!?」
ドロシー 「……知りませんよセーラさん。とにかく次に行きましょう」
アルム  「次は僕かな?」
ドロシー 「はい、そうですよ」
アルム  「だ か ら 何 で そ っ ち 向 い て る の 僕 は こ っ ち だよ ! (´;ω;`)」
セリカ  「アルムゥ…(´;ω;`)ブワッ」
ドロシー 「す、すみません…(汗」
セーラ  「で、いくら残ってるの?」
調査員  「…ぬ…どうやら全額持っている様だ」
アルム以外「「「「「な、何だってー!(AA略」」」」」
セーラ  「そんな事が有り得るの!?どうせ一歩も外に出てないんでしょ!」
調査員  「いや、歩行距離は12km以上…少なくとも十一人の選手達の中では一番歩いてるぞ」
ドロシー 「…信じられない…!
      選手達には内緒にしてましたが、紋章町の至る所にトラブルを起こす人達(役者)を配備したのに…!!」
調査員  「デジタル・ウォッチャーにもあるが、二時間の間まったくトラブルに遭ってない。
      …何という隠密移動術なんだ…こいつは忍者なのか!(違います;」
セーラ  「これは判定が難しいわね…予想だけど10点かしら?」
ニア 100点
ドロシー 「アルム選手は合計155ポイントを入手しました〜!」
セーラ  「あっ……と、とにかく現時点で一位よ!」

ソーンバルケ「…私の番なんだが……今から凄い事を言うぞ」
調査員   「(デジタル・ウォッチャーを再生して)…ちょwwwwwおまwwwww」
ソーンバルケ「どうやら彼は知ったみたいだね」
ドロシー  「勿体つけてないで教えて下さいよ」
ソーンバルケ「いつもの様にサンドで移動してたんだが、
       突然何かぬるっと感触を感じたかと思ったら、【油田】を掘り当てていた」
一同    「( ゚Д゚)」
ソーンバルケ「油田を掘り当てた」
一同    「( ゚Д゚)」
ソーンバルケ「油田を掘り当てた」
一同    「( ゚Д゚ )」
ソーンバルケ「こっち見んな」
ドロシー  「…………」
イリオス  『こりゃあ何と言おうとも三回戦は失格だな…正直羨ましいぜ』
オルエン  「油田?お父様がいくつも中東の国に所有してますわよ」
イリオス  『大金持ち自重』
350Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 8/10:2010/01/27(水) 10:57:42 ID:58Xe8CN4
アルヴィス「次は、私か」
ドロシー 「ええ、そうです」
アルヴィス「…残りは17000Gだ。うっかり3000Gを盗賊に盗まれてしまったからな」
セーラ  「…つまんないエピソードね」
ドロシー 「…そうですね」
アルヴィス「上とかが異常すぎるだけだろう(´・ω・`)」
(結果、アルヴィス選手は30ポイント入手し、合計80ポイントとなりました)

ハーディン「…ありのまま 二時間前に 起こった事を話すぞ!
     『私はいつの間にか会場から居なくなってた妻とカミュがラブホテルに入るのを見た
      と、思ったら所持金の2万Gが数倍になっていた』
      な、何を言ってるのか分からないと思うが、自分も何が起きたのか把握出来なかった…
      怒りで頭がどうにかなりそうだった…
      超スピードだとか 催眠術だとか
      そんなチャチなものでは 断じてなかった
      もっと恐ろしい『怒りでラグドゥ遺跡制覇』の片鱗を味わった…orz」
一同   「(ノД`)」
セネリオ 「真に酷い有様です」
ドロシー 「…は、判定は如何に…?」
ニア 90ポイント
セーラ  「怒涛の90ポイント!!…合計180ポイントよ!!」
イリオス 『お金ではない。同情心から来るポイントだったな』

リフィス 「最後から二人目は俺ですかい?」
セーラ  「そうね…で、いくら残ってるの?」
リフィス 「盗賊にいくら残ってるなんて聞くのは馬鹿ですぁ」
セーラ  「な、何ですって…!」
リフィス 「盗賊たるもの、お金を渡されたら全て使うモノでさぁ、そういう質問は無意味でい」
セーラ  「ディヴァインッ!!」
リフィス 「アッー!」
セーラ  「こ、この糞餓鬼は…!?」
ドロシー 「セーラさんも人の事言えませんけどね…(判定を見る)…当然0点ですか、はい」
351Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 9/10:2010/01/27(水) 10:58:52 ID:58Xe8CN4
ヴァルター「最後は私か?」
ドロシー (せめて最後位はまともな診断がしたいですね…)
ヴァルター「…20000Gあったと思うが、ここに戻ってきた頃には10000Gになっていた?」
セーラ  「心当たりはあるの?」
ヴァルター「…買い物をしていたら突然エルファイアーが飛んできたり?
      影から何本も手槍を投げつけられたり?
      『これが俺のオベリスクだ、ワハハハハハッ!!』
      という声の後にニーズへッグで攻撃されたりした、中々に痛かったぞ?」
エイリーク以外「「「・・・婿候補を抹殺しようとした某三人の仕業だーーーー!!!!111」」」
ドロシー (ヴァルターさんついてないですね)
     「さ、最後に判定をお願いします…!」
ニア 60ポイント
ドロシー 「60ポイントです!…合計は110ポイントとなりました!!」
ヴァルター(誰かは知らないが、一つだけ言わせて貰おう?
      私を殺すなら…カードで殺せ?)


セーラ  「さぁこれで全ての試練が終了〜!」
ドロシー 「…何か物凄く疲れたのですけど…(疲労」
セーラ  「…そうね。でも後少しで終わりだから我慢しなさい」
ドロシー 「セ、セーラさんが久しぶりにまともな事を言っている…明日は雪でしょうか?」(セーラさん…そうですね)
セーラ  「オイッ」
352Bad Luck!! 不幸運王 後編(結) 10/10:2010/01/27(水) 11:00:10 ID:58Xe8CN4
セーラ  「それでは結果発表よ!」
ドロシー 「これが最終結果です!」

一位(180ポイント):ハーディン
二位(155ポイント):アルム
三位(135ポイント):ノール、メディウス
四位(110ポイント):サウル、ヴァルター
五位(80ポイント) :アルヴィス
六位(48ポイント) :ソーンバルケ
七位(45ポイント) :ルセア、マリア、リフィス

ハーディン「私の時代キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ドロシー 「ハーディン様おめでとうございます。不幸運王決定戦の覇者は、ハーディン選手です!」
一同   「わあああああああああああ!!」
ハーディン「(感極まる)…ウゥ…これでようやく…長年の苦労が報われるのだな
      つ、妻の夫として…胸を張っていける…!」
ドロシー 「本当におめでとうございます」
セーラ  「二年間の『結婚してるのに童貞』生活にピリオドが打たれるのね」
ドロシー 「生々しい発言自重」

アルム  「後一歩だったのに…ァァ……(´・ω:;.:...」
セリカ  「アルムゥゥゥ!元から影薄いからって消えちゃらめぇぇぇ!!?」

アスタルテ「ハーディンよ、これが『ラック・エンハンシング・ポーション』だ」
ハーディン「ありがとうございます。
      (ゴクッ)…くぉぉぉぉぉぉ!!!…ちょっと妻を探しに行ってくる」


セーラ  「楽しかったわね」
ドロシー 「ええっ…精神的にとても疲れましたがね」
シャナム 「この企画で大儲けだイヤッフー!」
セーラ  「…紋章町に不幸なキャラって意外と多いのね」
ドロシー 「はい、セーラさんと組まされる私が一番の不幸者ですから」
セーラ  「…オイッ」


終わり
353助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 11:21:32 ID:NmNMF6P8
>>339-340
リーフwwwwww
フラグメイカーでも支援5枠に留まるあたりロイは常識的だな。
しかしティナとは隣接すらしてなそうだが…

ティナ「だって王子様なんだもん。きゅんきゅんしちゃーう♪
    ちょっとビンボくさいの直してくれたらBに…ってもう一杯!?ちぇ〜〜」

リーフ C
エリウッド C
セリス C
セティ C
シャナン C

ヒーニアス ちょっとねー……やめとこ

サフィ「ミーハーもほどほどになさいね…orz」

リーフ「どのみち5枠ぶっちぎってるならもっと支援組めてもいいじゃないかー!!!」

フィン「ならば」ピコーンA
リーフ「あっ!?」
アスベル「ぼくたちと」ピコーンA
リーフ「ああっ!?」
マーティ「組まないか?うほっ」ピコーンB
リーフ「ちょ……最後のはわけわからないよ!?コノヒトデナシー!」

今度こそ限界に………

>>343-352
リアルタイムで読ましてもらいました!
長編乙!

ハーディン……これでむくわれ……てない…
それと何気にセリカひでぇwwwwwww

GJでした!
354助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 20:44:32 ID:VoYfpD5W
>>343-352
久しぶりの不運王完結キター!・・・・・・と思ったらひでえwww
ソンケルさん運いいじゃないかwwwwww
GJ!!

これでヘク×ビラの流れが変わると良いが・・・・・・
いや別におもしろいから変わんなくても良いけどw
355助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 22:11:47 ID:GCD4sWDZ
所々ネタが分からなかったのが残念だ。とりあえずポルナ○フ自重。
356助けて!名無しさん!:2010/01/27(水) 22:58:48 ID:qk4p1mRq
>>343-352
不運王GJ!
なんだか紋章2部やったときを思い出したよ…

ヘク×ビラの流れだけど、流れを読まずにネタ投下。
しかしヘクトルはホモルートにいくのかZEINIKUルートにいくのか物凄く興味があるwwwww
357ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 22:59:29 ID:qk4p1mRq
11

無数の幼女の等身大フィギュアが立ち並ぶ部屋に読経が響いている。
2人並んで禅を組むターナは自分の青春というものに疑問を感じざるをえなかった。
(…好きな人と並んでお経を読んでる女子高生なんて私くらいよね…orz)
「喝!」
「あいたー!?」
雑念を抱いたターナの頭をリフの杖ポコが打ち据える。
「エフラム君を見習うことですな。これほどのフィギュアに囲まれても無心に経を読んでいる…
 心を空に近づけているのです…」

隣のエフラムを仰ぎ見る。
「無受想行識 無眼耳鼻舌身意…」
静かに瞳を閉ざし、合唱して経を読む佇まいはどこか静かな深さを感じさせるものであった。
(…これで周りが幼女フィギュアじゃなきゃ普通の修行者なんだけど…
 それよりエフラムと話をする機会来るのかしら…だ、駄目よ弱気は!
 こうして居座れば必ず好機は来る!)
こちらはこちらで乙女の決意を固めると再び経を読み始める。
一緒に修行してるのはほとんどなりゆきというか方便だが、それでも2人で同じことをしているのが嬉しい。
(…だから住職邪魔…)
「渇!」
「あいたー!?」
再び雑念を見抜かれてしまうのだった…


やがて数時間が過ぎ……
「ターナさんとエフラム君ではやはりエフラム君の方が悟りに近いようですな」
あれから20回くらい杖ポコされる羽目になった…ちなみにエフラムは0回だ。
「住職、これは本来俺のために用意された修行ですし…
 すまんなターナ、お前も邪欲を絶ちに来ると知っていれば少年のフィギュアも買っておいたのだがな。
 その方がよい修行ができたろうに」
「…いやそれ誤解だから…」
痛む頭を抑えながらも否定する。
ショタ疑惑だけはごめんだ。
(しかしこれはアレよね…幼女フィギュアにエフラムが心を乱されてないってことよね…
 つ、つまりエフラムはロリじゃない!?…住職の評価だからアテになるかわからないけど…)
なんとなく希望も見えた気がする。
…もっとも人間、自分に都合のよい方に考えがちなものだが…

「さてそろそろ夕食にしましょうかな、2人とも手伝ってください」
「あ、はい」
こうして3人はこの日の修行を終え、精進料理で夕餉をとることになった。
358ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 23:00:13 ID:qk4p1mRq
12

山奥の寺が夕闇に沈む頃、ルネス女学院でも薄暗くなった教室で若草色の髪の少女が青髪の少女の
長い髪に櫛を入れていた。
「まぁ…この手触り…艶やかさ…これほどの髪をわたくし他に存じませんわ…」
「もう、ラーチェルったら…それは褒めすぎですよ?」
少しだけ照れくさいような、困ったような顔をして嗜めてみる。
だがこの少女は決まってこう返すのだ。
「あら、本当のことですもの。エイリークはもっと自分を評価すべきですわ。
 謙遜も度が過ぎると嫌味でしてよ?」
そこまで言われると苦笑するしかない。
だが控えめなエイリークと言えども女の子。自分の髪を褒められて悪い気はしない。
最近ラーチェルはエイリークの髪の手入れにご執心だ。
放課後の少しの時間を使って、こうして櫛を入れたがる。
壊れやすい宝物を扱うような優しい手付き…それが心地よくて、つい自分もラーチェルの好きにさせている。
こうして2人で春のまどろみに抱かれたような優しい時間を過ごしているととても暖かい気持ちになる。

「はい、終わりましたわ!」
「ふふ、ありがとうございます。とても気持ちよかったですよラーチェル」
肩越しに振り向いて背後に立つラーチェルに微笑みかける。
かすかに頬をそめる少女の顔を見ていると、
ふと自分も今、同じような表情をしてるのだろうか…と気にかかった。
どうしてそう思ったのかはわからなかったが、そう考えると急に気恥ずかしくなって話題を変える。
「そういえばターナは上手くいっているでしょうか?」
どもったりせずスマートに声を出せたはずだ。現にラーチェルも普通に返事をしてくる。
「どうでしょう…相手がエフラムでは…だからわたくし達が同行してサポートすると言いましたのに、
 ターナったら自分でなんとかするなどと言って…」
「兄上も…その………とてもお優しいのですけど、もう少し人の内心を察することができればいいのですが…」
もちろんターナを応援する気持ちは強いし、うまくいってほしい。
だがエフラムが乙女心などさっぱりわからぬ人間であることは妹の自分がよくわかっている。

エイリークはターナの幸福をラトナ様に祈るのだった。
359ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 23:01:15 ID:qk4p1mRq
13

さて…そのターナであるが…
宛がわれた修行者用の部屋で布団を敷いていた。
部屋は1つだけということでエフラムは倉庫で寝ることとなっている。
「いよいよね…いよいよチャンスが来たわ……住職が寝静まる時間になったらエフラムの部屋を訪ねて…」
そして今までの関係をリセットし、2人の関係を一から作り直す…
そう、これはターナにとっての革命なのだ。
そのための第一歩をこうして踏み出そうとしている。
「…って、こんな夜中に男の人の部屋を尋ねるなんて夜這いみたいよね…で、でもでもっ!
 この機を逃したら次にいつチャンスが来るかっ!!!」
意を決したターナは静かに静かに廊下を歩いていく。
恋焦がれる青年を求めて……

暗闇の中、倉庫の扉は部屋の主を守って立ちはだかるように見えた。
かるく扉を叩く。
「エフラム…エフラム?」
返事はない。
2〜3度扉を叩いてみるが、なんの反応もなかった。
トイレにでも行ってるのだろうか?
360ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 23:01:58 ID:qk4p1mRq
14

結論から言うと、エフラムは修行場にいた。
少しでも早く修行を完成させたいエフラムは、眠る気になれず、
再び禅を組んでいた。
「道はなお遠く、頂は霞んで見える…歩いてみても崖があるか蛇がでるか…」
周囲の幼女フィギュアを見渡してみる…よく出来ている。
それを見ていると、守るべき幼女たちの顔が心に浮かぶ。
サラ…ミルラ…チキ、ファ、アメリア、他にも大勢の…
「俺はお前たちの真の守り手となる。待っていろ…この心の隅々まで邪心を滅ぼし、
 幼女を慈しむ慈愛の心を持ち、幼女を害する者に懲罰を下す明王となろう…」
そのためにも自身にわずかでもロリコンの気があることは許されぬ。
それらすべての煩悩を退散さすべくエフラムは経を唱え始める。

…だが…いつの世も修行者の心は悪魔に惑わされるものなのだ…
目を閉ざし、己と向き合っていたエフラムの中に幼女たちの声が響いてくる…
「兄様…愛してるわ…」
「お兄ちゃん……私、どきどきします…」
「チキねーぶるまー履いてるのー」
「ファはよーちえんのすもっグー」
「ししょー、私のスク水にあいますかー?」
……な、何故だ!?
日中修行していたときには、こんな声は聞こえなかった!?
まだ修行が足りんということかっ!?
自分をより空に近づけようと一心不乱に経を唱える。
「去れ、俺の中の邪な心よ!」
自分の中にこんな願望があったのか!?
ショックを受けつつも、これを調伏しなくてはならない。
361ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 23:02:41 ID:qk4p1mRq
15

「あら、冷たいのね兄様」
膝の上に幼女の体温と軽い体重を感じる。
これはサラだ…ついに俺の邪心も、触感を伴うところまで来たか…
自分の邪心が俺を誘惑しているに違いない。
裏を返すとそれだけ修行が上手くいってるということ、ここが正念場だとエフラムは考えた。
「乃至無老死 亦無老死尽…」
耳に息がかかる。これはサラだろう。背中に重みを感じた。この重みはミルラだ。
左の腕にしがみ付いているのはアメリアか。右手にはチキとファがじゃれついている。
だが違うのだ。これは彼女たち本人ではない。
エフラムの心に残ったほんの僅かな邪心が修行の邪魔をしているのだ。
リフ住職にも伺ったことがある。仏陀の修行を悪魔たちがあらゆる方法で邪魔しようとしたと…
これに打ち勝たねば修行の完成はあるまい…
「消えろ!幼女の振りをした邪心めが!俺は負けんぞ!」
「ひ、ひどい…ふぇぇーん!」
「ぶぇーーーーん!!!」
チキやファの泣き声がする。
思わず心を乱しそうになった。
「えくえく…だって…エフラムがろりこんじゃなくなるってことは、私たち子供が好きじゃなくなるってことですよね?
 好きじゃないってことは嫌いってことに…」
「いや…好きにも色々あってだな…と、いうか邪心と問答するつもりはない!」
「あら、ひどいこというのね兄様」
「なんとでも言え、俺は負けん」
「あ、あのーサラちゃん…サラちゃんが師匠の修行のためだっていうからこんな格好してきたけど…
 本当に修行の役に立つのかな?」
「あら、もちろんよ?兄様は平常心を養うために頑張ってるんだから、もっと大胆に抱きついてね」
「ん…ちょっとまて…なんで邪心同士で会話してるんだ?」
「あら、まだ気づかないの?…随分深く精神を見つめていたのね…えい!」

スパカーン!

勢いよく杖で殴られて思わず目を開いた。
瞳に写るものは、フィギュアではない本物の幼女たち。
「…サラ…何をしている…」
「だから修行のお手伝い、前にもやったけど今度はグレードアップしてみたわ」
チキのブルマ。
ファの幼稚園スモッグ。
アメリアのスク水。
ミルラのランドセル。
サラのランジェリー。
「…いや…色々言いたいことはあるが…最後のはまずいだろう…」
「あらどうして?…兄様がロリコンじゃないなら子供の下着姿なんて、なんとも思わないはずよ?」
「お前な…というか、秘密で出かけたのにどうして俺が修行に出たことを知ってるんだ…」
「兄様のことならなんだってわかるのよ?
 水晶とかそーゆーのを想像してくれればいいわ」
「………」

思わず言葉を失ってしまう。
その時修行場の扉が開いた。
362ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/27(水) 23:03:23 ID:qk4p1mRq
16

ターナは目の前に広がる光景が理解できなかった。
倉庫の前でしばらく待ってみたがエフラムが戻る気配はない。
それで寺の中を探してみたら修行場から声がする…扉を開けてみたら……
「な……な……」
コスプレ(というか年齢相応)の格好をした幼女たちをエフラムがはべらしている。
サラにいたっては下着姿だ。
「ああ、いいところに来たターナ。とりあえずこの子たちをお前の部屋で預かって…ん、どうした?」
「なにやってんのよーロリコン、変態、性犯罪者!!!!!!!!!」
激情のままに言葉を張り上げる。
「お…おい、なにか誤解してないか?」
戸惑うエフラムには構わずつかつかと歩み寄ると、その頬に平手打ちをかました。
あまりの勢いに、打った掌が痛んだほどだ…
「た…ターナ?」
さしもの冷静なエフラムも何が起こったのか判らない顔をしている。
「エフラムはいっつも幼女のことばかり、周りの誰も見ていないのよ、
 ロリコン、大嫌い!」
振り向き様に走り去るターナをエフラムは呆然と見送ることしかできなかった。


部屋に飛び込んで布団につっぷす。
ターナの心は散々に乱れていた。
概ね元々の予定通りのはずだ。
引けば押す、押せば引くの要領に基づき、エフラムに思いっきり厳しいことを言った上で当分冷たくするつもりでいた。
そうすればエフラムはどうしてもターナを意識せざるを得ないだろう…そこから関係を作り直す…
だが、さっきの光景を見て、ターナの中で何かがキレた。
自分で予定していたよりもずっと厳しい態度をとってしまった。
もはや何を言葉にすることもできず飛び出してきた。
大体想像はつくのだ。あのサラという娘の悪ふざけだろう…
だが、どうしてもエフラムを責めずにはいられなかった。
それにエフラムに口走ったことにはターナの本心も含まれていた。
こうなったら意地だ…元々はエフラムがこちらに気をかけてきたら、
適当な所で折れて、仲をステップアップするつもりだったが予定変更だ。ターナにもプライドがある。

すっかり意固地になったターナは絶対に口もきいてやるもんか、と決意を固めるのだった

続く
363助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 01:05:11 ID:XrITCVL8
GJ!
エフラムが可哀想すぎる…
364助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 01:07:46 ID:Ge7QCcIm
>>343-352
乙です!
長編、楽しませていただきました!
この後、ハーディンに渡されたのが実は間違った薬だったり、
期限切れだったりとかの不幸に見舞われないか心配です。

>>353
ロイやエリウッドまで常識を失ってしまったら兄弟家は・・・。

>>357-362
GJ!
続きが気になります!
365助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 06:13:57 ID:Ngk8xlJT
>>357-362
エフラム「…お前たち、いい加減にしろ。大体、もし俺が異常性欲者で本当に襲われたらどうする?」

ファ「いじょうせいよくしゃってなに?」
チキ「…よくわかんない」
ミルラ「…エフラム…私…」
アメリア「し、師匠…その…」
サラ「………(////」
エフラム「……ん?」

サラ「…そうよね、にいさまがその気になってくれたときのこと考えてなかった」
アメリア「あ、あたしまだ心の準備が…」
ミルラ「私は…エフラムがどうしてもって言うなら…」
サラ「…とりあえず順番決めときましょう、後で揉めるの嫌だし…」

エフラム「…俺…何かまずいこと言ったか?」
366助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 13:45:29 ID:d3w6rvsJ
>>357-362
いや、エフラムは結構頑張ってるよ
あれだけのコスプレ美少女に囲まれたらもっと狼狽しても不思議じゃない
でも効果が薄いと判断したサラ様がもっと過激な方法を取りそうで恐ろしいぜ
367助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 18:58:09 ID:UhywmByZ
>>357-362
普通にテラGJ!!・・・・・・なのだが

感想がエフラムかわいそうばっかりでワロタwww
どう考えてもターナの方が悲惨だろwwwwww
368助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 19:34:17 ID:Y2OY645u
「あたしが甘えられるのはにいさまだけなんだから…逃がさない…
 ミルラ、次はあれでいきましょう、メイド服。用意できてる?ファとチキにも着せてね」
「エルフとノインにお願いしたらすぐ用意してくれましたけど…試しに着てみたときに
 『お嬢様かわいいですハアハア』って言われてたくさん写真撮られて怖かったです…」
「アメリアは…そうね、またスク水でいいわ。でも色を変えるわ、白いのあるからこれ着て」
「いいけど…こんなのどこから持ってきたの?」
「細かいことは気にしないで、あたしは…下着はもうやったから…裸にシャツ一枚のみでいこうっと」

「こ、このままじゃエフラムをとられちゃう…でもどうすれば…
 なんかもう全部脱ぐしか選択肢が無いような気がするんだけど…」
369助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 19:36:26 ID:XrITCVL8
ターナはエフラムを信じればいいのだ!好きならちゃんと信じてやれ!
「あなたはロリコンじゃない」の一言で、エフラムの好感度は上がりまくる気がする
370助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 20:00:03 ID:zE+RJmOI
いや…今までが今までだし…
つーかターナが怒ってるのはエフラムがロリコンどうこうとかよりも、
自分のことをさっぱり恋愛の対象として見てないからじゃないかなと…
その意味では確かにターナのが悲惨だ…
371助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 20:59:51 ID:HiIiLsdB
>>357-362
GJ!やっぱ幼女は来るのかwww
しかし、ロリコン相手じゃなくてもサラの恰好はやばいだろww
それにしても、先が気になる終わり方だ…
ターナとエフラムも少しは進展できるといいんだが…
続き楽しみにしてます!
372助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 21:35:45 ID:d3w6rvsJ
でもまあここまで好かれてるなら受け入れてやれと思わんでもない
あと何年か待てば別に問題ないしな、みんないい子じゃないか
もちろんサラ様もいい子です、性格に難ありとかは全然思ってないでs
373助けて!名無しさん!:2010/01/28(木) 21:39:10 ID:JV9FLIk9
というかエフラムさんその年頃で性欲断とうとしてるなら逆に不健全な気が
続きです。

第四章 封印せし者(その2)


「セシリア先生!それに、みんなも・・・!いったい、どうしてここに?」
 セシリア達の姿を認めたロイが、驚きの声を上げる。今頃、中学生である
リリーナやウォルトは勿論、教師であるセシリアもまた学校に待機しているはずだ。
それが、どうして竜があふれる町中、それも災禍の中心と思しきベルン署の
すぐ目の前であるここにいるのか。
しかし、疑問には答えずにセシリアがロイに声をかける。
「ロイ、それは後にしましょう。とりあえずは、この道を外れます。
リリーナ、ウォルト!あなた達も一旦下がるわよ!」
 セシリアが声をかけると、リリーナとウォルトはロイの方へ向かって来て、
その両脇を支えるようにして歩く。
「ロイ様!大丈夫ですか!?」
「ロイ・・・ひどいケガ。さぁ、私達に捕まって」
「・・・ありがとう、二人とも」
 幼馴染達の心底心配そうな顔を見て、ロイがすまなそうに、それでいて確かな
感謝をこめて伝える。

「ロイ。まずは、こっちへいらっしゃい。癒しの魔法をかけてあげるわ」
 セシリアの言葉に、ロイは困惑の表情を浮かべたまま、それでも素直に従う。
 ロイが足を引きずりながらセシリアのもとへ向かおうとすると、すぐにウォルトと
リリーナがその脇を支える。
 セシリア達が現れたすぐ後、ロイとセシリア達は大通りの脇に入った小道、
ロイが来た道とは丁度はす向かいとなる路地に撤退した。ロイやセシリア、
リリーナやロイのクラスの同級生たち十名前後が狭い路地裏に密集しているせいか、
やや窮屈に感じるかも知れない。
 竜達は去る者は追わないのか、それとも先程の魔法の威力を警戒してか、
追ってくる気配は無い。

 二人に支えられ、ロイがセシリアの前に来る。セシリアは何か言いたげな、
怒っているような表情をした後、一度ため息をついてからロイに語りかける。
「・・・ふぅ。まぁ、説教はこの件が落ち着いてから、ということにしましょう。
さぁ、ロイ。目を閉じて、気を楽にして」
 ロイが素直に目をつむると、セシリアは右手に持った杖を馬上からロイの頭にかざす。
 掲げた杖の先端に収められた青い水晶に日の光があたり、セシリアが乗っている馬の
前足の横に、青い影が浮かぶ。そして、癒しの魔法が込められた杖にセシリアが
己の魔力を流すと、今度は水晶自体が淡い輝きを放ち始める。
「・・・聖女エリミーヌよ。その奇跡の業をここに!」
 真白。
 目を閉じているロイでも分かるほどの眩い光があたりを白く染め上げる。
先程のフォルブレイズやミュルグレが力を解き放った時と同じ輝きが杖の
先端から洩れ、次いで、やわらかい光がロイを包み込む。
(暖かい・・・。まるで、陽だまりにいるようだ)
 ロイは自身の体が、暖かい何かに包まれていくのを感じた。
季節が冬ということで、そのぬくもりに心地よさを感じるわけではない。
もっと、生命の根源に訴えかけるようなそれは、あるいは母親の胎内を思わせる。
全身を包む心地よさにロイが意識をゆだねると、先程まで体中にあった痛みが
まるで溶けていくかのように消えていった。
「さぁ。もう目を開けていいわよ」
 セシリアの声に、ロイが瞼を開ける。自分の体を見渡し、リリーナとウォルトから
体を離してもらい、手や足をぶんぶんと振ってみる。
「すごい・・・。傷も痛みも、全く残ってないや。
それどころか、体力まで元に戻ってる!
先生、今の魔法はもしかして・・・」

 自らを包み込んだ魔法の正体に思い至り、確かめるような視線をセシリアに送る。
 優れた回復魔法やその使い手でも、傷の治療と体力の回復を同時に、それも
完璧に行うのは難しいとされる。回復や、相手の精神に異常をきたす種類の魔法、
魔道書ではなく杖を用いて行使される魔法は、ほとんどがその対象を一つに絞られるため、
「傷の治療」と「体力の回復」という二つの動作を同時に行うことができないのだ。
高位の杖の中には複数の対象へ奇跡の力を示すものもあるが、そのようなものでも
完璧な治療を行うのは難しい。
 しかし、何事にも例外があるように、複数の対象を、完全に回復治療する
ための魔法、その媒体となる杖も極僅かではあるが存在する。それが――
「えぇ、あなたの予想しているとおりよ。えらいわロイ。
ちゃんと、私の授業の復習を怠っていないようね」
 見上げてくるロイに対して、セシリアが右手に持った杖を掲げてみせる。
その杖の細長い銀の柄には細やかな金の細工が施されており、柄の先に青く
透き通る水晶がはめられている。水晶の周りは金冠で覆われており、その両脇
にやはり黄金の、翼のような飾りが一対伸びている。太陽に照らされキラキラ
と輝く水晶は、まるで命の輝きそのものかのようだ
 美しさと荘厳さ、そして神秘さが同居したその杖を見て、ロイが(予想は
していたものの)驚きの声を洩らす。
「やはり・・・【聖女の杖】ですね?それに、フォルブレイズやミュルグレも。
一体、どうやってここまで持ち出したんですか?
いや、そもそも、どうしてここにいるんです?
学校で待機してるように指示したのは、先生じゃないですか」
 矢継ぎ早に質問を、セシリア達の姿を見た時から思っていた疑問を浴びせる
ロイに、セシリアが馬から降りながら、不機嫌さを隠そうともせずに答える。
「えぇ。指示しましたとも。教室で待機しているように、クラスにいた『みんな』にね」
 『みんな』を強調しながら、セシリアがロイの前に自らの顔を近づけながら言う。
セシリアよりもまだ幾分身長の低い、ロイの視線と自分の視線を合わせた為に
やや屈んだ態勢になったので、お互いの顔が近づいたのだ。
「それなのに、教室に様子を見に戻ったら誰かさんが居なくたってるんですもの!
私がどれだけあなたを心配したか・・・。大切な生徒の身に何かあったら、
悲しむのはご家族だけではないのよ?」
「はい。――すみませんでした」
 怒った顔を、それでも本当に心配そうな顔をしているセシリアに、ロイが素直に謝る。
 セシリアはそれを受けて一応は許したのか、それとも今は叱っている余裕がないのか、
一拍置いて話を切り替えようとする。
「――まぁ、説教は後でと言いましたからね。今は、用件だけを済ませましょう」
(やっぱり後で続けるのか・・・)
 仕方ないと思いつつも、ロイはややげんなりと心の中でつぶやく。無論、
顔には出さないが。――出したら『セシリア先生のお説教授業(チュートリアル)』
が五割増コースになるのは間違いない。
「それで、私達がどうしてここにいるかね?それはもちろん・・・」
「お前を心配して来てやったに決まってんだろ!」
 セシリアが言い終える前に、その脇からひょこっと、くすんだ金髪の少年、
チャドが顔を出して言う。
さらにその脇から緑色の髪をした、よく似た―というより、目つき以外まったく
同じ容姿をした二人が顔と声を出す。チャドの親友であり、ロイのクラスメート
でもある双子の兄弟、ルゥとレイだ。

「ロイってば、一人で飛び出して危ない真似するんだもんね。
しかも、あんなケガまで負ってさ」
「・・・ふん。俺はお前みたいにお人よしじゃないからな。
誰かれ構わず助けに飛び出すなんて馬鹿はしないけどな」
「それでも、クラスメートのためには学校を飛び出しちゃうんだよね、僕の弟は」
「チッ・・・」
 兄の言葉に、レイが恥ずかしそうに顔をそむける。
「みんな、ロイ様を心配して、お力になるためにここまで来たんです」
「私達みんな、ロイのことが大切ですもの」
 三人の言葉を受けて、両隣の幼馴染も恥ずかしがる様子もなくロイに伝えてくる。
「ウォルト、リリーナ、みんな・・・!」
勝手に教室を飛び出した自分のために駆けつけてくれた。
そんな級友達の姿に、ロイの言葉が詰まる。

「ロイ?よろしくて」
「あ、はい!お願いします、先生。」
 そんな教え子たちの姿を微笑ましく、そして誇らしく見つめていたセシリアが、
しかし今は時間がないとでも言うように話を元に戻し、ロイもセシリアに意識を向ける。
「どうしてここにいるか。その理由は、チャドが言った通り、あなたを心配してよ」
「ありがとうございます。みんなが来てくれなければ、竜にやられてしまっていたと思います」
 ロイが、セシリアにというよりも、この場にいる全員に向けて礼を言う。
先程までは何が何でも突破すると決めていた竜の群勢。今でも選択に後悔は無いが、
実際問題、あの後どうなっていたかを考えると恐ろしいものがある。
「いいのよ、ロイ。だって、私達いつもロイに助けられているんだもの。
だから、私達もロイを助けなきゃ」
 今度答えたのはリリーナだ。その言葉に対して、ロイが申し訳なさそうに返す。
「そんな。僕なんか、みんなに何もできていないじゃないか。
そんな僕のために、こんな危険なところまで・・・」
「くすっ。ロイの、そういうところに助けられてるってことよ」
「?」
 ロイには、リリーナのほほえみの意味が今一つ把握できなかったが、
「いいじゃない。大事なのは、私達があなたを助けたい、そう思ったことでしょう?」
「・・・・・・」
 それでもロイの胸に、熱いなにかが込み上げてきた。

「・・・こほん。よろしくて?」
「す、すみません、先生!私ったら・・・」
「あの、話の続きをお願いします!」
 先ほどのよりも幾分不機嫌そうな声で、セシリアが見つめ合う二人の間に
割って入ると、ロイとリリーナがパッとセシリアの方に向いた。
そしてなぜか、二人の胸に先ほどとは別の熱、恥ずかしさが湧いてくる。
それを腹の中に押し戻すかのように、ロイが焦った調子でセシリアに続きを促した。
「ここにいる理由は言った通り。でも、ここに来れた理由、つまり、ロイが
ここに向かっていると知ることが出来たのは、ソフィーヤの占いのおかげよ」
「ソフィーヤの?」
 ソフィーヤは確か、朝は学校にいなかったはずだ。周囲を見渡してみても、
その姿は見えない。ロイがそう考えていると、その疑問を感じ取ったセシリアが
先んじて答える。
「ソフィーヤは遅れて学校に来て、今はスー達と一緒よ。町の中で、逃げ遅れた
人を彼女の力で探して、避難させているはずよ」
 なるほど。ソフィーヤが一緒ならば、ベルン署の人間では見つけられないような
(寝たきりで動けない老人等は、家に避難を促す警官が尋ねてきても、出られずに
留守だと思われてしまうかもしれない)、逃げ遅れた人の救出もはかどるだろう。
スーの馬を使えば、その効率も上がる。
 セシリアの短い説明でそこまで理解し、ロイが納得の表情を浮かべる。
「それで、ソフィーヤは占いで何と言っていたのですか?」
 そして肝心の部分について尋ねると、セシリアがまたも簡潔に、要点だけを
掻い摘んで答える。
10
「あなたが危険だということ。ベルン署に向かっていること。
怪我をしていること。封印の剣を失っていること。
・・・これだけ分かっていれば、私達が学校を抜け出す理由は十分かしらね?」
 セシリアが、少し冗談めかした笑顔を作りながら言う。教師でありながら
生徒を引き連れて学校を抜け出したことに対して、やはり少なからずまずい
と感じているのかも知れない。
「それで、あなたがベルン署に向かっているということは、ベルン署にあなたの目的。
そして、今回の事件の原因があるのでしょう?」
 すぐに真面目な顔を作り直して、セシリアがロイの顔を見つめてくる。
「はい。そして、その為にはゼフィール署長と戦わなくてはいけません」
「ゼフィール署長・・・。彼は、強すぎるわ。勝算はあって?」
 ゼフィールの名を聞き、セシリアの肩がロイ達に気づかれない程度に強張る。
 ベルン署長ゼフィールと言えば、この町でも屈指の戦闘力を持つ化けものだ。
そんな相手に、ロイのような子供が挑むなど正気の沙汰ではない。
「・・・正直、ありません。さっきも、ゼフィール署長と戦い、負けてしまいました」
「! そう・・・。あなたの傷は、竜につけられたものではなかったのね?
でも、無事で本当に良かったわ」
 口に出すことで、今さらながらその事実を改めて認識する。
 自らの言った言葉にロイが沈痛な面持ちを浮かべると、それを見たセシリアは
自らの驚き―ゼフィールとすでに交戦したといことへの驚きだ―を押し隠して、
慰めるように声をかける。
 しかし、セシリアの声を受けてもロイの顔は晴れない。なまじ、今まで一人で
突っ走り、そして自らが動くと決め込んでいた為に深くは考えていなかったが、
こうして皆に救われ、落ち着いて足を止めてみると、置き忘れていたショックが
追い付いてきたようだ。
「相手が神将器を持っていたとはいえ、封印の剣を持っていたのにやられてしまった・・・。
しかも、封印の剣もゼフィール署長に持っていかれてしまいました。
次に戦うときは、彼の手にはエッケザックスと封印の剣があります」
 やはり自らの神器、封印の剣を用いて負けてしまったことと、
剣を失ってしまったことが堪えていたらしい。
 ロイにとって封印の剣は、別に生まれたときから持っていた宝物でも、
両親の形見でもない。偶然手にすることになった剣だ。
 しかし、それでも封印の剣がロイを選んだように、ロイにとってもまた、
かの剣は掛け替えのないものであり、自らの体の片割れの様に思っていた。
そして、それだけに封印の剣の力に、絶対の自信も持っていた。
 それらが、すべて奪われてしまったのだ。
 今まで意識していなかったショックと不安に苛まれるロイに、しかしセシリアは
笑みをつくりながら言う。
「安心なさい、ロイ。あの剣、【封印の剣】はあなたにしか扱えない筈よ。
たとえゼフィール署長が強大な力を持ち、元々あの剣を伝えてきた家の者だとしても、
結局あの剣が選んだ主はあなたなのだから。
だから、警戒すべきは彼の持つ神将器【エッケザックス】のみよ」
 『エッケザックスのみ』といっても、エッケザックスもまた尋常ならざる
力を持つ神器なのだが・・・。そう思わないでもなかったが、今さらそんな
ことを気にしていても仕方がない。
 どちらにせよ、自分が為すことは一つだ。ゼフィールを倒し、イドゥンと
ファを救いだす。
 そう考え、ロイが気を取り直す。
「ありがとうございます、セシリア先生。
・・・それでは、僕はもう行きます。傷が治った今なら、竜の攻撃を避けながら、
きっと署まで辿り着いて見せます」
 そう言って、ロイがセシリアやリリーナ達に背を向けようとし、それをセシリアが声で制する。
11
「一人で行くのかしら?ロイ」
 まるで授業中に生徒を試すような、さっき言った公式を覚えているかどうか
確認する時のような言い方だ。
「・・・いえ」
 その言葉に、ロイが足を止め、改めてみんなのほうに向きなおる。
 その視線の先には、リリーナにウォルト、セシリアにルゥ、レイ、チャド。
キャスやシャニーの姿もある。
 ロイは一人ひとりにその意思を確かめるような、それでいてなにかを頼むかのような目線をやる。
「僕一人の力では、ベルン署まで辿り着くのは難しい。
危険だと分かっていることにつき合わせて悪いとは思うんだけど、
みんなの力を貸して欲しい」
 まっすぐと見据えるその瞳。その力強さは、兄姉達から譲り受けた兄弟家の眼だ。
 その眼を見て、各々が嬉しそうに声を上げる。
「はい、ロイ様!」
「行きましょう?ロイ」
「へへへ、そうこなくっちゃな!」
 そしてセシリアも、満足げな笑顔を浮かべる。
「よろしい。でも、焦っては行けなくてよ?ロイ。
私の話はまだ終わっていません」
「え?」
 セシリアの言葉に、ロイの口から思わず音が漏れる。
「先ほどのあなたの質問。【聖女の杖】や【業火の理】がここにある理由だけど・・・。
実は、私達が学校を抜け出す前に、理事長が貸して下さったものよ」
「理事長が?」
 意外な人物が出てきて、ロイが少し驚いた顔をした。
「えぇ。私達のやろうとしていたことを存じ上げていたようね。
それで、教材用にアトス様やゼロットさん、ヨーデルさんやダヤンさんから
お借りしていた神将器を、特別に貸して頂いたのよ」
「そうだったのですか・・・」
 教材用。そういえば、いつか授業で人竜戦役について習った際、せっかく
本物があるのだからということで実物を借りてきてもらって見た記憶がある。
デュランダルやアルマーズはそのあとすぐ兄弟家に持ち帰ったのだが、他の
物はまだ学校で保管していたらしい。
「それで、今大事なのは、私達が借り受けてきた神将器では、竜と戦うことは
できても、ゼフィール署長には勝てないということよ。
・・・残念だけど、私達と彼では力の差がありすぎて、例え同じ神将器を
持ってしても、彼とは渡り合えないの」
「・・・」
 ロイは黙って聞いている。つい先ほどゼフィールの力を目の当たりにし、
その身に受けたロイにはその言葉の意味が十分過ぎるほどに理解できていた。
彼は、強い。強すぎる。だからこそ、ロイも元々リリーナやウォルトに
ゼフィールと戦って貰おうとは考えていない。
 なにより、彼と戦い、この事件に決着をつけるは自分の仕事だと、ロイは
そう考えていた。
「だから、私達に出来るのは神将器を使って、竜たちを引き付けることだけ。
その後は、あなたの仕事になってしまうわ」
「はい、分かっています」
 ロイの返事に迷いは無い。
(・・・まったく。ここまでまっすぐなのも、考えものかもしれないわね)
 自分の身の安全というものを勘定から抜かしているようなロイの姿を見て、
セシリアは教育方針を考えなければなどと思う。
「まぁ、いいわ。それでは、私達は目の前の大通りで、竜をなるべく署から
遠ざけるようにします。
ロイ、あなたはベルン署の裏門から中に入りなさい」
12
「裏門?そんなものがあるのですか?」
「えぇ。署の裏手。集会などを行うためのグラウンドにあるらしいわ」
 幸いなことに、ロイ自身は警察署の世話になるようなことはしたことがない。
署の裏門について知らなくても無理はないだろう。
「もっとも、その裏門に出るにしても、この大通りを進まなくてはいけない
ことには変わりないわ。裏門へと行くには、ここからさらにベルン署に寄った
脇道に入る必要があります。
その道を通れば、竜との戦いを避けられるでしょう」
「そこまでの道なら、俺達が知っているぜ」
 先ほどと同様に、チャドから横から顔を出す。その隣には、オレンジ色の
髪の少女、キャスもいる。
「まぁ、脇道とか裏口とかはあたし達の専門だからね」
「ありがとう、二人とも。助かるよ」
 チャドやキャスは、身のこなしこそ素早いものの、他のクラスメート、
リリーナやルゥ達と比べて戦う手段に乏しい。それなのにここまで駆けつけて
くれたことにロイが改めて感謝を示す。
「べ、べつにあんたを心配してきたわけじゃないんだからねッ!?
あたしは、その、町が大変だから出てきただけなんだから、勘違いしないでよッ!」
「うん、分かってるよ」
「・・・どういう意味で『分かってる』わけ?あんた」
 顔を赤くしてまくし立てたキャスに、ロイは落ち着いた体(てい)で返す。
その様子が、どうやらキャスは気に入らないようだ。
「おい。いいから、道の説明をするぜ」

 それから、短い時間でロイ達は打ち合わせをすると、いよいよ竜がひしめく
大通りに打って出ることにした。
 その直前に、リリーナとシャニーがロイに話しかけてくる。
「ロイ君。これを受けとって」
 シャニーが、天馬に括りつけられた物をはずして、リリーナと二人で持って
ロイに差し出す。
「なに?」
「エリウッド兄様がロイに渡して欲しいって、預けてくださったものよ」
 ロイが両手を差し出してそれを受取る。その手に、ずっしりとした重量が伝わる。
「これは・・・!本当に、エリウッド兄さんが僕にこれを渡してくれたの?」
 それを手にした瞬間に、ロイにはその白い布に包まれたものが何であるのかが
分かったようだ。
顔にはっきり驚きと、喜びを浮かべてリリーナとシャニーに尋ねる。
「うん。それと、リンさんも一緒だったんだけど、ロイ君のこと、心配してたよ?」
「そうか・・・。ありがとう、シャニー。リリーナも。おかげて、勇気が湧いてきたよ」
「気をつけてね・・・ロイ!」
「あぁ。分かっているよ。よし!それじゃあ、みんな、行こうッ!!」
「よーし、いっくぞーッ!」
「「「おーッ!!」」」
 ロイの号令に、シャニーが、他のみんなが答え、そしてロイ達は身を隠していた
脇道から大通りへと戻る。
13
――グゥウウオオオアアアァアッ!!
 ロイ達の姿を見て、ベルン署の前を塞いでいた竜達が再び雄たけびを上げる。
 しかし、その声に怯む者はいない。
「精霊達よ、私に力を貸してッ!」
 リリーナがその言霊に力を宿し、魔道書に魔力を通す。
「疾風の弓よ、貫けッ!」
 ウォルトの持つ神将器が、風を巻き起こす。
「みんな、無理をしては駄目よッ!」
 セシリアが癒しの杖を掲げながら、風刃を飛ばす。

 それらで出来た竜達の隙を縫いながら、ロイが大通りの少し先にある脇道を目指す。
チャドとキャスから聞いた、裏門へとつながる道だ。
 そして、ロイがその脇道に入ろうか否かというところで、リリーナの張り上げた
声がロイの耳に届く。
「ロイーッ!ヘクトル兄様が、『後のことは気にしないで思いっきりやって来いッ!』って、
ロイに伝えてって――ッ!」
 リリーナの声にロイが右手を大きく上げて答えると、その姿は脇道へと消えていった。


(まったく・・・ヘクトル兄さんらしい励ましだな)
 リリーナの声を思い出しながら、ロイが走る。その足には力が戻っており、
風を切るようにして路地裏を疾走する。
――『後のことは気にしないで思いっきりやって来い』
 実にヘクトルらしい、いい加減で投げやりで適当で、それでいて頼もしい励ましだった。
 次に、ロイは背中に背負った白い包み、エリウッドから託されたものにそっと右手を回す。
白い布越しに、硬い感触が伝わり、それでいて体の奥底から力が湧きあがる
ような感覚に包まれる。
 ヘクトルの、リンの、そしてエリウッドや駆けつけてくれたセシリアやリリーナ、
友人達の気持ちに、ロイの心が勇気づけられる。今からあのゼフィールと
対峙するというのに、その顔にはかすかに笑顔が浮かんでいた。そして・・・

 ロイは目の前に迫ってきた黒塗りの大きな門を、開けることなく、その上部に
手をかけて飛び越える。
 タッ、と。靴が土の地面を踏む音がする。
 ロイはそのまま目線を前方に移す。その先には、
「・・・まったく。警察署の門を飛び越えるとはな・・・」
「ゼフィール署長・・・。
――! イドゥンさん、ファッ!」
 倒さなければいけない男と、救わなければいけない少女達の姿があった。
第4章(その3)へ続く
382助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 01:40:55 ID:fvvMdW/Q
>>374-381 GJ!
最近良作ばかりだな。ネタ的な作品もシリアスな作品も
383助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 01:42:15 ID:ETyrxDzV
>>373
問題は自分との歳相応の相手に性欲を抱いてないことなんだ
384助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 07:23:31 ID:g/5mIslG
>>374-381
封印の剣も大概だが、エッケザックスも大概な性能だということに今気がついた
385助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 11:04:34 ID:T+7bYk4T
ここまでの兄弟家のみんなの支援を予想してみた
基本はABC形式だが一部例外あり。

ミカヤ

サザ C 漆黒 C ペレアス C
(まぁ浅めだろう)

シグルド 

ディアドラ C アルヴィス C キュアン C エルトシャン C ラケシス C(ここまで来ると喧嘩友達の気が…)
(すでに5枠埋まっているため一度解除するなりしないとディアドラとのAは不可能と思われる)

エリンシア

ルキノ B 
     20%の片道支援…
エリンシア ← 全世界のガチムチ(アイク、バアトル、ゴンザレス、ダグダ、ヨハルヴァ、サジマジバーツ、スクリミル、
                 ティバーンその他斧系中心に大勢)
(KINNNIKU!!KINNNIKU!!)

アイク

全てのフラグをへし折ったため相互支援は無し
(上でエリンシアに片道支援はあるがアイクは支援を受けない)
(嫁候補たちはアイクから片道10%とか受けると思われる)

エリウッド

ニニアン C フィオーラ C リン C
(後2枠、ニニフィオの争いが激しくなると思われる)

ヘクトル

ビラク B リリーナ C
(この支援は人生ルート分岐に関わるため極めて重要、ホモかZEINIKUか…)

エフラム

ミルラ B サラ B エイリーク C
   20%の片道支援(恋愛にあらず、あくまでもようじょの守り手的なものじゃないかな…)
エフラム ← 全世界のようじょ(チキ、ファ、アメリア、ニノ、ユミナ、マリア、エイミ
                その他シビリアンようじょなど多数)
(なお幼女の中にはエフラムから10%支援を受ける者も幾人かいる、チキファアメリアあたりか)

エイリーク

ラーチェル B ターナ C エフラム C
(ラー様がAを狙っている、なおヒーニアスはいろいろやってるうちに好感度が急降下)
(ゼト、サレフ?…出番がなければ好感度はあがらないのです…)
386助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 11:05:44 ID:T+7bYk4T
リン

フロリーナ A エリウッド C マルス C
(かつてはラスとの支援もあったがフラグが折れて消滅)

マルス

シーダ B リン C マリク C
(シーダとオグマでも支援がついてやきもきしてそう)

アルム

セリカ 特A(5枠分)

セリカ

アルム 特A(5枠分)

セリス

ユリウス B ユリア C ラナ C マナ C
(支援を消そうとするユリア&ラナオウがユリウスの命を狙っている)

リーフ

ナンナ A ミランダ A サラ A ティニー B ティナ C ジャンヌ A
フィン A アスベル A マーティ B
(カオス、だが色々限界でこれ以上は増えないだろう、今現在BかCの人はそれ止まり)
(だがこの多さはトラ7で大勢に支援を与えるリーフの面目躍如といったところ)
(ダルシンとかほとんど関わりない人にも支援与えられるしね)

ロイ

リリーナ C
(候補は多いが空き枠は余裕あり、まだまだ発展の段階、残り4枠がどう埋まるか…)
(なお余談だがセシリア先生はCすらつかずに5枠埋まったとしてもロイから片道20%を受けると思われる)
387助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 11:19:54 ID:T+7bYk4T
おまけ
リリーナ

ヘクトル C ロイ C ゴンザレス C バース C ボールス C ガレット C
(優秀さんの協力により、KINNIKUorZEINIKUまたはその候補者に限り無限大)
(彼女のハーレムにはすでに多数の部屋が用意されている)
388助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 13:57:28 ID:ay1bpg22
>>374-381
結構あっさり倒されがちだけど、稼ぎ意識しないで進めたら
ゼフィールは結構手強いってことを思い出したぜ、封印の剣無しだとやべえ

>>383
あと六、七年くらい待てばいいんじゃね?
手を出したんなら責任とって将来嫁に…え?出してないの?
389助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 14:19:30 ID:tSydw2ph
>>385
>>ラケシス C(ここまで来ると喧嘩友達の気が…)

ココは長らく眠っていた(ROMっていた)拙者の出番の様だな・・・
390助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 16:45:01 ID:9SOI7RnV
>>388
幼女軍団の年齢、俺の印象では…

現在 → 6〜7年後

サラ(小5〜小6) → (高3〜大1)
ミルラ(小4〜小5) → (高2〜高3)
アメリア(中2〜中3) → (大3〜大4)
チキ(小2〜小4) → (中2〜高1)
ファ(幼稚園年長〜小2) → (小6 〜 中2)

こんな印象、チキはFC版だと幼稚園くらいに見えるが新暗黒だと中学くらいに見えるので間をとった

エフラム「…これならロリコンとは言われまい」
ミカヤ「…ファは遠慮してね…お願いだから」

>>389
も…もしや貴方はAKJのネタを最初に出した方!?
むっちゃ期待してますっ!!!
391助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 17:46:52 ID:VYFjgOk2
>>389
聖戦の戦いが起こらなかったら、エーディンかラケシスが
シグルドの嫁になってた可能性があるしな
やっぱり立場的にエフラムとサラみたいに兄になることから始まるのかね?

>>390
アメリアはあと1〜2年で大丈夫なのか
まあエフラムも十代後半だし、今で問題無い気もするな
竜三人は成長が遅いなら合法ロリになるのだろうか…ゴクリ
サラとミルラは結婚可能な年齢に達した時点で押しかけて来そうだ
392実はいい兄:2010/01/29(金) 22:48:29 ID:uG0X1gzY
いつもいつも、何回見直しても誤字をしてしまう自分・・・。
しかし、この度誤字では済まされないミスを発見してしまいました。

とある主人公の封印乃剣(ソードオブシール)
         ↓
とある主人公の封印之剣(ソードオブシール)

でした。
タイトルを間違えるって・・・orz
このタイトルは読んでいたライトノベルから拝借して、その関係で
封印の剣を漢字で書いたのですが、『乃・・・from』『之・・・of』
に近い意味のようです。あぁ、無知って恥ずかしいッ!!
次回からは何事も無かったかのように修正します。

恥ずかしいので、別のネタを投下させていただいて、気を紛らわせてみたり。


実はいい兄


「ふふふ。ついに、ついにやったぞッ!」
 マギ・ヴァル地区にある大きな屋敷。その居間で、男の歓喜の声が響く。
 その手には2枚の紙切れを握り、電話の受話器の前でガッツポーズを
つくっていた。
 すこしだけ癖のある銀髪に切れ長の瞳。理知的な雰囲気を持つその顔は、
美形といっても差支えないだろう。・・・普段は。
「・・・こほ。お兄様、顔、にやけ過ぎ」
 そう、男の顔は今、弛みにゆるみきっていた。彼を兄と言った少女がもう
少し心無いものならば、最後に『キモい』と付け足していたことだろう。
「おぉ!帰ってきたのか、ターナ!」
 男―ヒーニアスが、居間のドアを開けて自分に声をかけてきた妹の姿に気付く。
 どうやら、彼女の言葉自体は聞いていないようだ。いまだ弛みきった笑顔
のまま、妹に視線を移す。
「こほ・・・ただいま。それで、一体どうしたのお兄様?
玄関まで声が響いていたわよ」
 聖ルネス女学院の制服を着た青いポニーテールの少女、ヒーニアスの妹
であるターナが、兄の奇行について尋ねる。
「よくぞ聞いた、妹よ。私は遂に、エイリークの心を手に入れたのだッ!」
「はぁ?」
 兄の言葉に、ターナの顔に疑問色が深まる。ヒーニアスが以前からエイリーク
に好意を寄せているのは知っていたが、とても脈があるようには見えなかった。
(また、何か変な勘違いをしてるんじゃないかしら?)
 兄は頭は良いが、時々変な行動をとることがある。今回もその類だろうかと
ターナが不安に感じていると、ヒーニアスが再び口を開く。
「・・・というよりも、手に入れたも同然と言ったところか」
「どういうこと?こほ、こほ」
 兄の自信満々な顔(といっても、この兄の顔はターナが知っている限り大体
いつも自信に満ちているが)に、ターナが疑問を重ねる。
 そして、まるでその反応を待ち構えていたように、ヒーニアスがターナの
顔の前に手を差し出す。そこには、2枚の紙切れが握られており、その先に
見えるヒーニアスの顔は相変わらず、自信満々で弛みきっているという奇妙な
ものだった。
「・・・チケット?」
「そうだ。アカネイア劇場で公演している『美女と暗黒皇帝』のチケットが
手に入ってな。エイリークが喜ぶだろうと、つい今しがた電話で明日の予定を
聞いたのだ」
393実はいい兄:2010/01/29(金) 22:49:20 ID:uG0X1gzY

 『美女と暗黒皇帝』――たしか、ある国の王女と別の国の王子が結婚する
ものの、皇帝となった男の暴走によって国が荒れると言った内容の悲劇だった
はずだ。なぜか暴走した男の方が同情を集めているらしいが、前評判以上の
好演のようで、学校でも話題に上がっていた。と、ターナが思い出す。
「そういえば、エイリークも見に行きたがっていたわ。でも、すごい人気で
チケットが手に入らないって・・・」
「ふ。私の手にかかればチケットの一枚や二枚手に入れるのはたやすい」
 ヒーニアスは大したこと無さげに言うが、そんな筈は無いだろう。
 アカネイア劇場の券というだけでもプラチナチケットなのに、その中でも
人気の演目だ。自分やエイリークには決して言わないだろうが、相応の労力を
支払ったに違いない。
「こほ。それで、エイリークは何だって?」
「もちろん、一緒に連れて行ってくれと言っていた。
これで土曜日・・・明日のデートで私と一日過ごせば、彼女はもう
私の虜となることは間違いないッ!
ふふふ。明日が楽しみだ」
「・・・まぁ、そうでしょうね」
 その同意は、とうぜんエイリークが彼の虜になると言った件(くだり)に
向けられたものではない。観劇の誘いを、エイリークが断らなかったことだ。
 エイリークは演劇部に所属している。劇や舞台と言ったものは大好きだし、
しかも家庭の経済事情からなかなか本格的な劇場鑑賞はできない。
 ターナとエフラムがそうであるように、ヒーニアスとエイリークも昔馴染み、
幼馴染であるわけで、その彼からの劇場への招待誘いならばエイリークも断る
ことは無いだろう。
「それじゃあ、変な失敗に気をつけてね。お兄様」
 そう言って、ターナが居間を後にする。
「もう部屋に行くのか?ターナ。いつもはここで休んでから行くだろう」
「うん。・・・なんか、調子が悪くて。こほこほ。しばらく寝てるから、晩御飯
にも呼ばなくていいわ。
それじゃあ、おやすみなさい、お兄様」
 振り返らずに言って、ターナが去っていく。
「そうか、よく休むんだぞ。兄は、明日の準備をしなくてはいけないので
構ってやれんのでな!」
 その姿を、ヒーニアスは少し心配しながら、しかし明日のことを思ってやはり
興奮を忘れられずに上機嫌な声のまま見送る。


――そして次の日。

「よし、準備は万全だ。あとは、途中の花屋で彼女に似合う花束を買うだけだな」
 昨日と同じ居間で、やはり弛んだ顔のヒーニアスが一人ごちる。
 紋章町内でも格式のある劇場に行くということで黒いスーツに身を包んだ彼は、
元々の育ちの良さもあいまって、なかなか様になっている。
 彼が居間に置いてある手鏡を持って髪の形を最終確認していると、その鏡に
パジャマ姿の妹が部屋に入って来るのがうつる。
「こほこほ。おはようございます、お兄様」
「――大丈夫か、ターナ。顔が赤いぞ」
 昨日より大分具合が悪くなっているのか、熱に浮かされたような顔で、
足取りもややおぼつかずにターナが居間に入って来る。
 それを見て、流石のヒーニアスも顔の弛みを消し去り、妹に向きなおって
尋ねる。
「――うん。やっぱり風邪みたい。こほ。今日は一日、部屋で大人しくしているわ」
「しかし、家に誰もいないのだぞ?」
 ヒーニアス達の住む屋敷には、普段は召使が多く働いているが、今日はたまたま
休暇をとらせている。ヒーニアスが家を出れば、この家に残るのはターナ一人
になるということだ。
「こほ。大丈夫よ。私だってもう、子供じゃないんだから。
それよりも、エイリークとの待ち合わせ時間は大丈夫?
あの娘、きっと約束の時間よりも早くに着くわよ。こほッこほッ!」
394実はいい兄:2010/01/29(金) 22:52:15 ID:uG0X1gzY

「しかし・・・」
 ターナの言葉に、しかしヒーニアスは心配の顔を消せない。
「もうッ!私なら大丈夫だって言ってるじゃない?
とにかく、私はまた部屋に行って休んでいるから、お兄様も久しぶりのチャンスを
逃さないように、頑張ってねッ!」
 そう巻くし立てて、ターナが再び部屋に戻る。
 朝食を取るでもなく、ヒーニアスと会話だけして戻った彼女は、一体何をしに
この部屋に来たのだろうか?
(頑張って、か。もしかして、それだけを言いに来たのか?)

 ――ボーン。ボーン。ボーン・・・
 その時、壁に掛けられた年代物の柱時計の鐘が九つ鳴る。
 エイリークとの待ち合わせ時間は十一時だ。
(まだ余裕はあるな・・・)
 そう考えながら、ヒーニアスは電話機を取る。掛ける先は・・・


(いいなぁ、お兄様)
 部屋に戻り、布団に潜りながら思う。
 羨ましがっているその内容は、当然今日のデートのことだ。兄の思惑通り、
今日の今日でエイリークの心が手に入るとは到底思わないが、それでも、彼女の
好みに合わせたデートは、二人の距離を多少なりとも近づけることだろう。
 兄妹で、同じ妹兄に恋をしている。ヒーニアスとターナの状況は同じで、
最近とんと脈が無いのも同じであった。そして、それはこれからも続いてく
ような、そんな嫌な予感がしていた矢先の出来事である。
 ヒーニアスとエイリークのデートの話を聞いて、羨まないわけがないのだ。
(私も、エフラムと・・・。
でも、無理よね。エフラム、最近は年下の女の子の面倒を見てばかりだもの)
 そういえば、エフラムと最後に遊んだのは何時だっただろうか?
 それを思い出そうそしてしかし思い出せないことに、ターナの胸が締め付け
られる。
(あぁ、今ここにエフラムがいてくれればいいのに)
 熱が出た頭は、下らない妄想を湧き起こし、寂しさをかきたてる。
 そんなことを考えながら、しかし体はやはり眠りを求めているのか、ターナ
の意識が闇に落ちていく・・・。


――コンコン。
「ん・・・。お兄様、まだいらっしゃったの?どうぞ。こほ」
 ノックの音に、ターナの目が覚める。一体どれだけ眠っていたのだろうか。
 ぼんやりとした頭で時計を見ようとしていたターナの目は、しかしすぐに
覚めることとなる。
「ターナ、入るぞ」
 声と共に入ってきたのは、銀の髪を持つ兄ではない。碧の髪と瞳を持つ
その男は・・・
「エフラムッ!?一体、どうしたの!こほッ」
 眠る前に頭の中に思い描いていた人物が、目の前に現れた。
「あー。ちょっと、な。ヒーニアスに会いに来たら、お前が風邪をひいてる
と聞いたので、様子を見に」
「お、お兄様に?」
 胸元の毛布を必死に手繰り寄せながら、ターナが身を起こす。
 毛布の下はパジャマだ。とても、不意打ちで訪れた想い人に見せられるような
ものではない。
(て、それよりも・・・え、エフラムが私の部屋にッ!)
 小さい頃はお互いの家や部屋を行き来していたが、中学に上がってからは
兄と父以外の男性を部屋に入れたことは無い。
 しっかりと片付けをされているものの、やはりかなり恥ずかしい。
395実はいい兄:2010/01/29(金) 22:53:09 ID:uG0X1gzY

「起こしたみたいですまなかったな。やはり、相当熱があるのか?
顔が真っ赤だぞ」
 そういって、エフラムがターナに近づいてきて、そして、その大きな手を
彼女の額に当てる。
「ッ!!?!」
 ターナの顔が、一気に、更に赤くなる。エフラムは外から上がってきた
ばかりなのか、ひんやりと冷たい手の温度が、余計に彼と触れ合っている
ことを意識させる。
「ふむ。やはり大分・・・」
「エ、エフラムッ!!」
 エフラムの言葉を、ターナが大声でさえぎる。
「? ――ッ!」
 その声に一瞬ぽかんとしたエフラムだが、直後、涙目で見上げてくるターナ
を見て、ようやっと自分のしていることに気づき、慌てて身を引いて彼女から
顔を背けた。
「――す、すまんッ!つい、エイリークやミルラと同じように扱ってしまった。
婦女子に勝手に触れるなど、嫌がられて当然だったな!」
「べ、べつに嫌というわけじゃ・・・。ただ、驚いただけよ」
 ターナがまだ赤い顔のまま言うと、エフラムが今度はきちんと彼女の方を
向いて謝罪する。
「とにかく、すまなかった」
「・・・もういいわよ」
 エフラムの顔も、ターナと同じように赤くなっていた。
 顔を赤くするということは、少しはターナのことを女性として意識して
いるのだろうか?
 そう考えると、彼女の心が妙に軽くなった。
「ま、まぁとにかく、早く良くなるといいな。
それじゃあ、俺はこれで失礼する」
 やや顔の赤いまま、エフラムが告げる。
「え、もう行ってしまうの?」
 せっかく会えたのに――と、声には出せないが。
「あぁ。もともと、様子を見てすぐ帰るつもりだったからな。
それに、この後ちょっとした用事ができたんだ」
「また、小さい子の面倒?こほ、こほ」
 寂しそうな顔を浮かべて咳をするターナに、「横になっていろ」と告げて
からエフラムが楽しげな笑顔を浮かべる。
「小さい子・・・か。そうだな、最近は前よりも手間がかからなくなって
しまったが、俺にとってはまだまだ小さい妹の面倒だ。もっとも、年は変わらんが」
 エフラムの言葉に、横になったターナが怪訝な表情をする。
 同い年の妹、その条件に該当するものは兄弟家で一人しかいないが、その
一人は今日、自分の兄の面倒を見ることになっているはずだ――。
 ターナの顔に浮かんだ疑問に気付いたのか、エフラムがやや困った顔を
浮かべて、それに答えてくれる。
「あー。少し、ヒーニアスの奴と勝負してな。
さっきあいつから電話があって、いちいち俺に『エイリークは頂いた』などと
訳のわからんことをぬかしてな。
聞いたら、今日エイリークと劇を見に行く予定だったらしいが・・・」
 彼にしては歯切れの悪いもの言いだ。そう思いながらも、ターナは黙って
先を促す。
「それで、『これでお前もようやく妹離れが出来るな、シスコン男』とまで
電話口で言われ、頭にきてな。その劇場のチケットとやらを賭けて、あいつ
と勝負しに来たんだが・・・」
「こほ・・・それで、結果は?」
 二人と付き合いの長いターナには、話が大体読めてきた。 
「俺の圧勝だ。わざとじゃないかと思うぐらいな。それで、チケットを受け取り、
あいつの代わりに退屈な劇場へ行く羽目になったということだ。
その時、君が寝込んでいると聞いてな。それで、様子を見に・・・」
396実はいい兄:2010/01/29(金) 22:54:33 ID:uG0X1gzY

――はぁ。
 話を聞いて、ターナから溜息が漏れる。どうやら、彼女の朝の励ましは
逆効果だったらしい。
「そう・・・。ごめんなさいね、エフラム。お兄様が迷惑をかけてしまって」
「いや、気にすることは無い。
・・・それでは、今度こそ失礼する。エイリークが先に行って待っているようだからな」
 そう言って、エフラムがもう一度ターナに「早く良くなれよ」と声をかけて、
部屋を出ていく。
 その後ろ姿を見つめるターナの胸に、暖かいものが満ちていく。
(二人っきりで、こんな時間を過ごしたのはいつ以来かしら?)
 再び思い出そうとして失敗するターナ。しかし、眠りに落ちる前の寂しさ
はもうなかった。
 まだ熱で頭はぼーっとしているが、それでも満ち足りた心で、
「こほ。それで・・・お兄様?入ってきていいわよ」
 部屋の外にいるであろう兄に声をかける。


「まったく、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうんだから」
「なに、私がその気になれば、この程度の機会はいつでも設けられる」
「また強がり言っちゃって・・・!こほこほ」
 呆れたような、それでも嬉しそうな声で、ターナがヒーニアスに言う。
 ヒーニアスは朝居間で見たスーツ姿のままで、ベッドの横の椅子に足を組んで
腰かけている。
「・・・それに、エフラムまで連れて来て。部屋の中を見られて、とっても
恥ずかしかったんだからッ!こほ、こほこほッ!!」
「別に、見られて困るようなものは置いていないのだろう?
ならば構わないはずだ。
・・・さぁ、もう寝ろ。治るものも治らんぞ」
 そう言いながら、ヒーニアスがターナの毛布を直す。
「うん。・・・ねぇ、お兄様?」
「分かっている。お前が寝付くまでは、私もここにいる。
だから、安心して休め」
 まるで幼い子のようにこちらを見つめてくるターナに、ヒーニアスが静かな
声で言う。その切れ長の瞳は、彼のイメージに似つかわしくなく柔らかく
微笑んでいた。
「うん。ありがとう、お兄様――」
 そうして、ターナが瞳を閉じる。
 それを見ながら、ヒーニアスは少しだけ物思いにふける。
 正直、惜しいことをしたと思う。エイリークと遊びに行くなど、本当に
めったに無い機会なのだ。苦労して手に入れたチケットも、エフラムに勝負の
景品として渡してしまった。
 しかし、それでも――
(――まったく。私も、エフラムのことを馬鹿に出来んな)
 彼の心は今、確かに満たされていた――。

 ある冬の出来事。いつもの彼らとはまた別の家族の一場面。


おわり
397シレジアの緑風:2010/01/29(金) 23:04:19 ID:enSVtzl0
ティニー「私の支援はどうしてBなの?私の支援はAにはならないの?」
セティ「大丈夫、大丈夫だよティニー。出会ってからの時間が短いだけさ。
    もっと長い時間を掛ければ君との支援は必ずAになる。大丈夫だよ」
   (私とティニーの支援はこの前Bになったばかりなのに、もうAになりたいなんて。
    ティニーの想いに私も早く応えてあげたい♪時間よ、私に力を)

落ち込んでいるティニーを慰めながら隣接を続けるセティに発生する支援会話

セティ(キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!ついにキター、私の時代がキターーー)
    「今まで色々あったけど私は君が大切なんだ、君が必要なんだ、君は私の宝物だ〜」

支援がAになった相手を抱きしめながら、想いのたけをぶつけるセティ

セティ「もう決して君を放さない、君が苦しいとき悲しいとき私が君を守ってみせるよ」
ティニー「ありがとうございますセティ様、セティ様の言葉が胸に沁みました。
     今までの時間が短くても、決して他のみんなにだって負けません。私頑張ります!」

セティに向かって一礼し、走り去っていくティニー

セティ「あ、あれ?ティニーどこ行くの?私と支援がAになったんじゃないの?
    それよりも私が抱きしめている相手は誰なの?」

放心しかける意識を必死で繋ぎ止めながら抱きしめている相手を確認すると
アスベル「セティ様、そこまで僕の事を想っていてくれていたなんて(はぁと)
      今までセティ様の気持ちに気が付くことができず申し訳ありませんでした」
セティ「いや違う!アスベル、君の勘違いだ!!!
    私はティニーと支援がAになったと思い・・・・・・」
アスベル「セティ様の想い、確かに受け取りました。
      もう僕も決してセティ様のお側を離れません。決して放しません
      セティ様、こんなにも想われていたなんて僕はとても幸せです♪」
セティ「アスベル!私の話を!いいから話を聞いてくれ!!!
     アッーーーーーー!!!!」

ビラク「ウホっ、中々見所のある男が加わったね〜♪」
レックス「ははっ、可愛い奴だ♪」

セネリオ「自分と他人のフラグをまとめてクラッシュ、アイク並に凄い有様です」

セティ                   アスベル 
 ティニー  B   ⇒ B          リーフ A ⇒ B(親友)
 アスベル B   ⇒ A          セティ B ⇒ A(運命の相手)

ティニー「セティ様本当に有難うございます。これでリーフ様とAになることができます。
     この恩は決して忘れません」

〜〜〜〜数時間後〜〜〜〜〜〜
セティ「あぁクレイン、どうだ今日も一緒に飲まないかい・・・・・
    もう私はダメかもしれない・・・・うぅ・・・そうか、それじゃ何時もの所で待ってるよ・・・」

頑張れセティ、負けるなセティ 吹きすさぶレジアの風は冷たいかもしれない
でも涙目グリーンの全ての客が君の活躍を待っているんだ。  きっと・・・多分・・・

終わり
398助けて!名無しさん!:2010/01/29(金) 23:27:40 ID:7ZRHoH27
ラケシス「つまりティニーはこうね」

リーフ A セティ B

ラケシス「AKJ幹部にありうべからざること…至急査問にかけて、それによっては…」
399助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 03:08:56 ID:NCN7ASLu
>>392->>396
うちのエフラムと違ってなんてまともな好青年なんだっ!!!
GJ、ターナが可愛いです!
文章力ウラヤマシス!!!
……しかしまともなヒーニアスってこのスレじゃ初めてのような…

>>397
セティ……(´;ω;`)

>>398
ティニーはリリーナみたいにるてえもんに助けてもらったんじゃないだろうか。
リーフ A(同人誌のネタ+おもちゃ+恋愛)
アーサー A(ブラコン)
セティ B(同人誌のネタ+いい人止まり)
イシュタル B(姉さま大好き)

こんな感じか?
…誰かセティが幸せになるネタを書いてくれ…俺も考えてみたんだが思いつかなかった…orz
400ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/30(土) 03:09:52 ID:NCN7ASLu
17

「…月が出ているな…」
エフラムは寺の庭から空を見上げていた。
闇夜に浮かぶ三日月は煌々とした光を放っている。
雲の無い夜。

「古の詩人は女心とやらを水に浮かぶ月に例えた…あれは誰であったか…」
寺の池に小石を放る。
たちまち波紋が広がり、月の姿は乱れて歪んだ。
いまだ頬にはターナに張られた平手の跡が残り、先ほどの事が現実であることを伝えている。

エフラムはターナを追うことができなかった。
ターナからぶつけられた言葉を理解せぬままに会ってもかけられる言葉はあるまい。
いや、それも言い訳だろうか。
そう、エフラムは途方にくれていたのだ。
常に年少の者を世話する包容力のため大人びたイメージで捉えられるエフラムだが、 
こうした時に採るべきことを見出しえずにいた。彼もまだ人生経験の少ない若者なのだ。

幼女たちに自分の寝床を貸すと、自らはこうして庭を歩いている。
サラ達は一緒に寝ようとせがんだが、「男女7歳にして席を同じくせず!寝所を同じくするなどもってのほか!」と叱っておいた。
結局は寝付くまで側にいることになったが…

風が出てきた。
とりあえず適当な寝床を探そう。
寺に戻ったエフラムは居間に入ると座布団を集めて寝床を作る。
布団はサラ達に貸し与えた。
「…これだけでは風邪を引きかねんな…そうだ…いつだかリーフが言っていたな。
 新聞を重ねると結構暖かいとか…」
あの弟はトラキア地区で鉄クズ拾いをして小銭を稼いでいた時に、橋がメティオで落ちてしばらく帰れなくなったことがある。
その間、公園でダンボールハウスを作って逞しく暮らしていたという。

エフラムはこの際、リーフに学んで新聞を布団代わりにした。
401ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/30(土) 03:10:35 ID:NCN7ASLu
18

「…寝付けん……俺の平常心もこんなものか…修行が足りん…」
こうしているとターナの顔が浮かんでくる。
「あの時ターナは幼女たちをはべらした俺を真剣に怒っていた…」
はべらしたわけではないのだが、ターナの眼にはそう映ったことだろう。
そもターナはここへ何をしに来たのだろう…
修行に来たと言っていたが少年への煩悩を絶つ修行ではないという…
ならばなんの修行なのか…
「わからん…いくら考えてもターナの考えがわからん……」
苦悩する青年を月が静かに見下ろしていた。



翌日の朝食は気まずいものであった。
「ねぇねぇ兄様、はいあーん」
「…ああ…」
じゃれつく幼女たちを世話しながらも、心はどこかターナの方を向いていた。
ターナは隅の方に座ってこちらを振り向きもせずに箸を動かしている。
「……エフラム君…今日はターナさんとは別の修行をしましょうか」
リフ住職が口を開く。
「はい、よろしくお願いします」
「ファもしゅぎょうするー」
「チキもー」
膝の上で騒ぐ幼女たちを撫でて諭す。
「こらこら、お前たちは学校があるだろう、食器を洗ったらサラにワープで送ってもらえ」
ちなみにエフラムは出席日数は問題ないのでこうして休んで修行していたりする。
「エフラム君は子供たちによく慕われていますね、彼の優しい人となりがそうさせるのでしょう、
 よいことですねターナさん」
住職に話を振られたターナは、無視するわけにもいかず小さくつぶやいた。
「…はい」
402ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/30(土) 03:11:16 ID:NCN7ASLu
19

サラ達を送り出した後、エフラムは深山幽谷に分け入った。
幼女たちには家の人が心配するから、今日はちゃんと家に帰るように…と、厳しく言ったつもりだがそんな時サラはこう言うのだ。
「あら、うちにはそんな人はいないわ。私が夜遊びしてもだれも探しにきたりしないもの」
胸が掻き毟られる思いだ。
「だからこそ…俺は幼女を守るため…修行を完成させねば…」
住職から与えられた修行の課題は難しいものではなかった。
山頂にある祠に仏像が納められているからそれを取ってくるように…
たしかに登山道などない山を、藪をかきわけながら進むのは骨だが
マレハウトやラグドゥ遺跡に比べればなんでもない。
深く静かな山林に、枝木を掻き分ける音が響いていた。


畳の間でターナはひたすら写経を続けていた。
胸を焼く怒りは収まることがない。
そんな状態で修行など身が入るわけもない。元々修行なんぞするつもりはなかったのだし。
「帰ろうかなぁ…」
ターナは筆を置いて一人つぶやいた。
思えば今までエフラムは自分のことをどう思っていたのだろうか…
ライバルの妹?妹の友達?
そこから関係を進めたくて自分なりに努力してきたつもりだ。
髪型や香水を変えてみた……気づいてもくれなかった。
懸命に背伸びして少し露出の多いビキニの水着を着てみた……
「婦女子がやたらに素肌をさらすもんじゃない。これにしろ」と言われて露出の少ない大正縞水着を渡された。
バレンタインにチョコレートを送った。少し歪だが頑張ったつもりだ……「美味かった」…もう少し何か言ってほしかった。
そして幼女ばかりを気にかけて、最近はほとんどターナに構ってはくれない。
ターナの恋心も乙女のプライドも大きく傷つかざるを得なかったのだ。
「ラーチェル…あなたは凄いよね……傷つくことも恐れずに、まっすぐにエイリークを想っていられる」
その結果が今のエイリークとの関係だろう。
自分もエフラムを想っているつもりだが、いつまでも片思いで無償の愛情を捧げていられるほどターナは強くなかった。
愛するとともに愛されたいと思うのは我侭だろうか。
「あ〜〜〜ん、もう!!!!!!」
むしゃくしゃして髪を掻き毟った。丁寧にセットした髪型が乱れる。
403ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/30(土) 03:12:04 ID:NCN7ASLu
20

「修行ははかどっていますかな?」
襖が開き、リフが穏やかな顔を見せる。
「住職…」
はかどっているはずもない。
正直今の顔を人には見られたくなかった。
「心を乱しておられますな…」
リフは座布団に腰を下ろした。
「ままならない事もいくつもあるでしょうね…ですが、気づいていましたかな?
 朝食の時、エフラム君はじっとあなたを見ていましたよ」
「それは…その…色々ありましたから…」
やはり見る人が見れば気づくのかもしれない。
それにエフラムに会いに押しかけてきた時点で、自分の気持ちは傍からみればわかるだろう。
それがわからないエフラムは本当に自分に興味がないのではないか…
「彼は一つのことにまっすぐで…ですが、悪く言えばそれに囚われると他の事が見えなくなる青年…と見受けました。
 そしてその一つを見据えると、簡単に眼をそらしはしないのです」
「ですね…今は子供たちのことで頭が一杯なんです…」
リフは苦笑いをした。
「おや、それは彼だけではありませんよ?
 こう言ってはなんですが大抵の人は23スレもの長い間、想いが通じなければ脈が無いものと諦めるでしょう。
 あなたもまたエフラム君をずっと見ている……一つのことを突き詰めるのもまた立派なことです。
 一つのことに囚われすぎてもいけませんが…さ、これを持ってお行きなさい」
袈裟の懐から取り出されたのは一つの傷薬だった。
404ラトナ様が見てる 〜 天馬革命 〜:2010/01/30(土) 03:13:14 ID:NCN7ASLu
21

深山幽谷は容易く人間に牙を向く。
修行と心を静めてかかったものの、どこかでターナの事が心の隅にあったのだろう。
一瞬の心の迷いが足取りを乱したのか、エフラムは山頂を目前にして崖から足を踏み外した。
5〜6メートル下の岩場に打ち付けられる。とっさに受身を取ったため大した怪我は無かったが足首を痛めてしまった。
「くそ…俺としたことが……いや…これは慢心だな…だからこんな失敗をするのだ…」
怪我の具合を確かめる。荒事には慣れており怪我もしょっちゅうだ。
「歩けなくはないな……」
やせ我慢を口にした、かなり痛むがエフラムは男が痛いなどという言葉を使うのを恥だと考えている。

2〜3歩歩いてみる…動かさないほうがよいと結論が出た。
「だがこのままこうしているわけにもいかんな…どうしたものか…」
今は英知を絞る時だ。
…そして何も思いつかなかった…
「むう…じたばたしてもはじまらん…こんな時こそ」
痛む足を強引に組んで禅の姿勢を取る。
これもまた試練だろう。
そのまま経を唱え始める。修行になるし、運がよければ登山者が気づいてくれるかもしれない。
そうして己の心と見詰め合う…そこは真っ白な世界だった。
いるのは自分自身とターナ…正確にはエフラムの中のターナ像というべきだろう。

「……俺は女心を察することのできる人間じゃない…お前は俺に何を求めているのだ?」
ターナ像は答えない。
「……お前は修行をしに来たのだと言った…何のために?」
静寂。
「お前は言った…俺は周りの誰も見ていないと…俺は幼女達、エイリーク、家族の皆、
 尊敬するビラク殿…決してないがしろにしたつもりはない…」
無。
「お前は俺をロリコンと罵った。平手をかますほど怒った…それはすなわち俺にロリコンであって欲しくないということ…何故だ?」
光が差した…
「そうか…それこそが……」

鼻先を羽が掠める。
自分の中から帰ってきたエフラムは天を仰いだ。

日光を浴びながら舞い降りる天馬、それを駆るターナは一瞬天使めいてエフラムの瞳に移った。

続く
405助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 09:02:37 ID:iCF6xvI9
>>387
あれ…涙が…((T_T))
でもビラクよりはアスベルの方がマシかもしれない。見た目的に

>>400-404
エフラムとターナに進展はあるのか!?GJ!
406助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 10:08:59 ID:cveEPuu9
>>392-396
ヒーニアス優しいな。ちょっと見直したぜ
GJ!

>>397
セティにはミーシャ(原作では支援会話無いけどさ)をくっつけてあげるべきかもしれん
…正直それ以外の方法でセティが幸せになれるとは思えないwwww

>>400-404
進展するかとても気になるんよ。関係無いけどこのリフは好きだわww
GJ!
407紋章町BBS こんな暗殺組織は滅んでしまえ:2010/01/30(土) 10:11:39 ID:cveEPuu9
紋章町BBS 黒い牙板

****************************************************************

ギャル男口調で桃太郎の話完成させようぜwwwwwwwwww (9)

1 名前:名無しの呪術者 投稿日:2008/01/23(日) 02:03:18 ID:DAR9/Dru1d
マジで超むかしむかしによwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

2 名前:名無しの怪物 投稿日:2008/01/23(日) 02:04:15 ID:MoN/s/TeR
この世のモノとは思えねぇ、やたらパンク利かした桃がよwwwwwwwwwwwwwwwwwww

3 名前:名無しの首領 投稿日:2008/01/23(日) 02:04:54 ID:BrEnDan/7
はんぱねぇHIPHOPを刻みながらよwwwwwwwwwww

4 名前:名無しの倒置法 投稿日:2008/01/23(日) 02:05:43 ID:Da3ian/AA
誇りたまえとか言って流れてくんの、マジヤバくね?

5 名前:名無しの死神 投稿日:2008/01/23(日) 02:06:05 ID:42gami/da
んでばばあが家にもってかえって瞬殺る訳よwwwwwwwwww

6 名前:名無しの狂犬 投稿日:2008/01/23(日) 02:08:47 ID:craZyDOG+
そんときのババアのソウルがマッドでパンクロックしてたぜwwwwwwwwwwwwwwwwwww

7 名前:名無しの白狼 投稿日:2008/01/23(日) 02:13:56 ID:WhteWOLf+
んで、叩き割ったら中からガキ出てくんの。アリエネ-wwwwwwwwww

8 名前:名無しの唯一貧乳女 投稿日:2008/01/23(日) 02:20:46 ID:L1ms10lla
ジジイとババア超ビックリみたいな?

9 名前:名無しの蒼鴉 投稿日:2008/01/23(日) 02:36:18 ID:UrSuLa/yo
・・・仕事やめたくなってきた。
408助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 13:49:55 ID:QqRCYqiJ
>>400-404
サラは家に帰っても誰もいないのか…そりゃ誰かに甘えたくなるわな
あとターナの一途さに泣いた、エフラムは慕ってくれてる娘に囲まれてるんだから
早く気付いてやれよ
409助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 17:38:08 ID:vgIHunC2
>>392-396
ヒーニアスが珍しくまともだ…不覚にもかっこいいと思ってしまった
いや、いいお兄さんだな、GJ!

>>400-404
あぁ、なんか青春だなぁ…
しかし、本当このリフはいい役してるな
傷薬出したときは「やっぱりかw」って吹いたがw GJ!
410助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 18:22:38 ID:0gVIv3kn
>>400-404
乙です。
幼女と妹以外にはフラグクラッシャーなエフラムだが、果たして・・・
続き、楽しみにしています!
411助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 19:29:34 ID:JPyuvpI1
セティのフラグはそこそこあるのに何故かもてない。
このスレならば
ミーシャ ティニー カリンあたりかな。

アリオーン「でもな、出会いがあるだけまだましかもな。貧乏警備会社を経営していると、デートする時間もとれん。妹にも休みくらいあげたいところだ」

アルテナ「兄さんばかり苦労かけて…私にも時間が取れるようにするだけでなく、兄さんの時間もとるようにしてください。飲み屋で無茶はできないけど少しは飲む程度の蓄えは」
アリオーン「すまない。アルテナ」


セティ「……すごく負けた気がする」
4121/7:2010/01/30(土) 20:01:11 ID:S74GsffK
この日は朝から晴天であった。小鳥は絶えず鳴き、動物たちは朝の光を受けて活動を開始する。
そんな中、FE主人公兄弟家長男のシグルドは曇り空を見つめるかのような顔をしていた。
…二日酔いだとか虫の居所が悪いだとかそういう理由では断じてない。彼はある新聞の記事を見ていたのである。
そこには彼の大親友の妹であり、ある組織を束ねる金髪の少女 ラケシスの姿があった・・・

エリンシア 「シグルドお兄様、早く朝食を済ませませんと片付きませんわよ」
シグルド  「あっ、ああ…すまんな」
エリンシア 「…紋章町新聞の記事に気を取られてる様ですけど、大丈夫ですか?」
シグルド  「問題ない。…うむっ、エリンシアの作った味噌汁はいつ食べても美味しいな!」
エリンシア 「うふふっ、ありがとう」
シグルド  「…エリンシア、これを見てくれないか?」
エリンシア 「?……あらあら、うふふっ……」

**************************************************************

紋章町新聞 KINSHIN欄
 『兄妹は永久に一緒であるべき! 兄妹結婚法、参議院提出の方向へ』
 例え血の繋がった兄と妹であろうと、お互いの承諾さえあれば一緒になれる法、『兄妹結婚法』について
ラケシス 「世界にはお兄様と一緒に居続けたい女性が数多く存在しています。
      しかし世間体、モラル的等の理由により涙を飲んでいる方々は少なくありません
      私はそういう女性の味方と成る法律を作りたいのです!
      ・・・もし兄側が望まないのであれば仕方がありません。この点は否定しませんわ
      しかし逆に言えば相手側が望むのであれば、兄妹の愛は認められるべきなのです!!
      この法律を足掛けに、私が世界を変えたい!
      それがこの法律を作った理由であり、我が使命の第一歩なのですから・・・(以下略」

**************************************************************

エリンシアはこの記事から驚きと不安、そして何故か小さな安らぎを感じていた・・・
4132/7:2010/01/30(土) 20:02:21 ID:S74GsffK
シグルド 「彼女…いやラケシスは本気の様だ。
      ティルフィング(リターン機能付き)をタイミングよく投げてイケナイ行為の邪魔をしたり、
      集会場に行って彼女達を何度も武力で止めてきたのが…もっと徹底する必要があるのかもな」
エリンシア(…でもお兄様はまったく変わりませんわね、フフッ)
シグルド 「…なんだエリンシア、そのほっとした様な顔は…!」
エリンシア「違いますわシグルドお兄様……ただ、ラケシスちゃんも変わりましたわねぇと思っただけですわ」
シグルド 「……ああ、そうだな」

シグルトはそう言って自分の記憶から過去の出来事を調べていた・・・
どうやら彼には心辺りがある様だ

シグルド 「小学生、中学生の時の彼女は本当に辛そうだった」
エリンシア「………」

_______________________________

…断言しよう。ラケシスは小学生時代と中学生時代、酷いいじめに遭っていたのである。
今のカリスマ溢れる姿からは想像もつかないだろうが、貴族の娘…
特に有名なノディオン家の者だけあって、他の貴族の生徒から深く遠ざかれていた。
生来気が強い彼女はよく男子と対立していたが、その頭脳明晰さと可愛さ故に、
女子からも嫉妬と非難の目を受けていた。
そんな彼女を度重なるいじめから助けてくれたのが、兄であるエルトシャンとシグルドなのだ。

女子中学生「アンタの様な女は、誰も相手にしてくれないのよ、ププッ」
男子中学生「苦しんで氏ね!」
ラケシス 「……うぅ……」
シグルド 「そこのお前たち、何をしてるんだ!!」
エルトシャン(以下エルト)「また俺の妹に…よくも…!」
女子中学生「くっ、またあんた達…!相当暇な様ね、この子の様にしてあげるわ!」
男子中学生「うぉりゃあ!!」
二人   「「…ラケシスに手を出した事、後悔させてやる!」」
4143/7:2010/01/30(土) 20:03:19 ID:S74GsffK
シグルド 「痛たたた…」
エルト  「(ラケシスをおんぶしながら)ああ、まさかエルウインドとキルソードを持ってたとはな。最低な奴らだ」
ラケシス 「お兄様…シグルド様…私の為に…」
エルト  「気に病むなラケシス。兄として当然の事をしたまでだ」
シグルド 「そうさラケシス。僕達は友達じゃないか!」
ラケシス 「…とも…だち……」

_______________________________

シグルド 「…高校に入ってからは随分と変わった。高校を変えたのもあるが、
      エルトシャンが言うには友達も沢山作り、持ち前のカリスマで皆を引っ張っていってるらしい」
エリンシア「それはいい事じゃありませんの?」
シグルド 「…まぁな」

寂しい。…言葉で表現すればそれが今の彼の心境である。
昔は彼女とエルトシャン、そして時々レンスター家のキュアンを交えてよく遊んだものだ。
かくれんぼや缶蹴り、かけっこ、お医者さんごっご、だるまさんが転んだ等昔ながらの遊びで遅くなるまで楽しんできた。
勿論男組は社会人、残るラケシスも高校生である今、そういう事をする時間は殆ど取れない訳だが……・・・・・・

エリンシア「お兄様、もう8時ですわよ!!!」
シグルド 「ぬっ、もうそんな時間か。……(ガツガツ)…行ってくる!」
エリンシア「はいはい、いってらっしゃい」
ロイ   「……兄さんがディアドラさんの話をしないなんて珍しいね」
セリス  「そうだね」
エリンシア「ロイちゃん、セリスちゃん聞いてましたの?…うふふっ」
ロイ   「ラケシスさんってあのAKJの会長で、シグルド兄さんの信条に反する人でしょ?
      いくら親友のエルトシャンさんの妹だからって…」
エリンシア「…ロイちゃん、あの子もまた、シグルドお兄様の大切な人なのですわ」
4154/7:2010/01/30(土) 20:04:54 ID:S74GsffK
…シグルドはグランベル社への道のりを歩きながら、深く考え込んでいた。
彼はラケシスの行動が理解出来ない訳ではない。…彼女を一番護って来たのは兄のエルトシャンであり、
その彼に恩返ししたい。それがこのKINSHINの底辺にあるのだと彼は感じているからだ。
しかし認めてしまえば自分の信条を裏切る事になる。やはり恋愛というものは他人同士で行われるべきであり、
兄妹や姉弟の間のモノは本能的にも避けなければならない!
…しかし、相手も望んで…・・・・・・

シグルド 「……んっ、あれは…?
      ラケシスッ!!」
ラケシス 「あっ、シグルド様…!」

噂をすれば影ありと言うのか、信号の所にはラケシスが居た。
どうやら中々変わらない赤信号に苛立ってる様子である。
尚補足するが、AKJの前ではラケシスはシグルドを呼び捨てにするが、こういった所では昔の様に様付けなのだ。

シグルド 「最近高校の方はどうなんだ?」
ラケシス 「…とても忙しいですわ。文化祭も近づいてきていますし」
シグルド 「文化祭か。アレには悪いイメージしかなくてな」
ラケシス 「……どうしてです?」
シグルド 「何故か毎年その日に限って(ディアドラと一緒に)出し物を見たりしようとすると、
      男子生徒の妨害が入ってきてな…今では苦い思い出だよハハハッ」
ラケシス (…未だにエーディンさんが一枚絡んでいた事に気づかないなんて…
      流石は主人公兄弟家の一員と言うべきなのでしょうか)
シグルド 「ん…信号が変わったな」
ラケシス 「あっ、本当ですね」

信号が緑風に変わるのを見て二人は再び歩き出した。
4165/7:2010/01/30(土) 20:06:22 ID:S74GsffK
ラケシス (…シグルド様は今日の朝刊を見たはず。やはり私を止めようとするのかしら…('A`)
シグルド 「…ラケシス、今日の朝刊に載ってた兄妹結婚法についてだが…」
ラケシス 「はい」(もし何か悪く言ったらこの大地の剣で攻撃しますわ!)
シグルド 「き、基本的には認められないが…あ、相手の承諾を優先してる所は…評価したいな」
ラケシス 「( ゚Д゚)……(゚Д゚)!?」
シグルド 「こっち見んな。…いや、何を驚いてるのだラケシス!」
ラケシス 「え…あっ、シ、シグルド様いつもなら全てを否定してくるのに!…何か今日は変よ!」

ラケシスの言う通りである。本来KINSHINに関するモノ全てを真っ向から否定してくるシグルドらしくないのだ。
勿論彼女は自分の過去に起きた問題が、この発言に影響してるのは夢にも思ってないのだが…

シグルド (い、いつもなら全否定して口論にでもなっているはずなんだが…じ、自分でも何を言ってるのか分からん!)
ラケシス 「何か悪い物でも食べたのですか?」
シグルド 「い、いや、違うな。…ただエリンシアに作って貰った朝食だけだ」
ラケシス 「そう…」
シグルド (むっ、心配させてしまったのか……流石に何か明るい話題に変えた方がいいかもしれん)
ラケシス 「…あ〜あ、まだマスターナイトではありませんから学校まで長い距離を歩くのは少し疲れますわ」
シグルド 「!…そうだ……ぬぅうん!!」
ラケシス 「えっ?…きゃあっ!?」
シグルド 「ラケシス、肩車をしてあげよう」
ラケシス 「シ、シ、シグルド様一体何を…///」
シグルド 「小さい頃は毎日エルトシャンがしてくれてたじゃないか。一体何が不満なんだ?」
ラケシス 「…ふ、不満とか…そ、そういうモノじゃありません(スカートの中が…///」
4176/7:2010/01/30(土) 20:07:40 ID:S74GsffK
・・・この時、ラケシスは過去の楽しかった記憶を思い出していた。
いじめから助けてくれ、いつも一緒に遊んだシグルドにエルト兄様の顔がそこにはあった。
彼女のエルトシャンへの狂気とも取れる情愛や想いは、この時に芽吹いたといってもいい。
エルトシャンが社会人となってグラーニェと結婚した後も、それは変わる事がなかった・・・。
ある意味ではエルトシャンを追い続ける為に、AKJを設立したといってもいいのである。

ラケシス 「…昔の楽しかった時の記憶が…思い出されます」
シグルド 「ははっ、そうだな……いじめも、もう受けてないのだな」
ラケシス 「…はい。皆優しい人です。特に体育のベオウルフ先生は…」
シグルド 「フッ、それが聞けて安心したぞ。
      私もエルトシャンも、それが本当に気掛かりだったからな」

…シグルドも、兄のエルトシャンもこうやって優しい言葉を投げかけてくれる。でも今は昔とは違う。皆、お互いから離れて、違う環境や生活の中で生きている。
ラケシスは…もう昔には戻れないと感じていた。
…でももしかしたらと信じ、ある質問を投げかける。否定される事を心に決めて・・・

ラケシス 「………シグルド様」
シグルド 「ん、何だラケシス?」
ラケシス 「エルト兄様もキュアン様も貴方も会社勤め、
      そして私は高校生で、貴方が拒絶するKINSHINを崇拝する組織の首領…
      それでも私達は……ずっと友達で居られるのかしら?」
シグルド 「………何を馬鹿な事を言ってるんだ?」
ラケシス 「えっ」
シグルド 「どんなに離れていようと、どんな風になっていようと、私達は絆で繋がった仲間だ!!
      …例え、何が起きようともな」
ラケシス (……ありがとう…シグルド…様……///)
4187/7:2010/01/30(土) 20:11:34 ID:S74GsffK
ラケシス 「…高校が見えてきましたわ」
シグルド 「むっ、もうすぐか」
女子高生A「おーい!」
女子高生B「ラケシスさん、早く来ないと遅刻しますよーっ!」
シグルド 「……い、いかん。流石に遅刻してアルヴィスに貸しは作れん!
      ラケシス、ココで分かれるぞ!(ラケシスを下ろす」
ラケシス 「…え、ええっ」
シグルド 「…子供みたいな事を言うが…
      もし時間が空いたら、また皆で缶蹴りやかくれんぼでもしたいな」
ラケシス 「…はいっ!」

ラケシスを高校まで肩車した後、シグルドは遅刻した言い訳を考えながらも不思議な感覚に囚われていた。
シグルド (何かラケシスと話してる間ずっと変な気分だった…何故だろうな…?
      そ、それはともかく言い訳を考えんと…orz)

アルヴィス「遅いぞシグルド!何をやってたんだ!!遅刻した言い訳なら聞いてやる!!」
シグルド 「……わ、私だけ、Bボタンでダッシュ出来ませんでしたッ!!」



終わり
419助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 21:31:19 ID:lKazisOw
>>412-418
GJ!
全体的にほのぼのな感じのいい話なのに、所々で噴きました。
KINSHIN欄とか、信号が緑風とか、Bボタンでダッシュ・・・
シグルドよ、考えた言い訳がそれなのかww
420助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 21:57:22 ID:4iVGUHNf
GJ!
FC,SFC世代知らない自分でも楽しめたよ

しかし、仲良くしてる場面見たら他のAKJの面子はどう思うかな・・・・・・
ってかAKJって基本的に幹部連中に限って相手の承諾得てないのが問題なんだよな
421助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 22:06:20 ID:MT61Z7BU
ティニーに関してはアーサーもかなりシスコンだと思う
くわえてフィーとも付き合ってるあたり大物だ

クレイン、レイヴァン、エルトはなぁ…シスコンの気はないだろうし苦労ばっかりしとるな…
422助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 22:22:17 ID:VK46NvwA
>>412-418
まさかこのスレでシグルドとラケシスの
仲の良さげなシーンが見られるとは思わなかったよGJ

でも肩車はどうかと思うぜ兄さん!
ラケシスたんの太もも……(;´Д`)

423助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 23:00:29 ID:MT61Z7BU
セティがもてない理由を俺なりに考えてみたんだが…

このスレ的にフラグがあるっぽい3人

ミーシャ セティのティニーへの巨大な愛に諦めて今では応援モード
      今更セティに声をかけられても困りそうな気がする

ティニー リーフ好き&ブラコン セティの入る隙間は無い。いい人止まり

カリン   絶対にお返しします!&フェルグスと相互支援


もはやアスベルに走るしかないな。
性別さえ気にしなければ可愛いしビラクに惚れられたヘクトルよりずっと幸せなんじゃあるまいか
424助けて!名無しさん!:2010/01/30(土) 23:52:57 ID:JPyuvpI1
エフラムみたいにセティも他作品から相手みつかればね。でも一途だからこそ厄介というべきか。代替のリンダやファリナあたりは大丈夫かもしれんが、リンダは何故かブルームあたりと仲が良さそうだ。
425助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 00:02:04 ID:mUjUEppN
>>407
おい、黒の牙達何してんだよ



いいぞもっとやれ
426助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 00:06:18 ID:Dql1QJ09
セティ、セティ…と考えていたのに何故かサレフが頭に浮かんだ
どちらも魔導では「師匠」と呼ばれる実力なのに、このスレでは色恋に恵まれないな
427助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 00:16:39 ID:npXRLAtg
このスレで色恋で恵まれた人

アイク モテモテなのだがフラグクラッシャー…もったいない

エフラム いわずもがなの幼女

リーフ? モテてはいるのだが好みの層にはさっぱりモテない…
      それゆえ恵まれたとは言い難いか…

エイリーク 幅広くモテてる、しかし男性陣がふがいない…やはりラーチェル

ロイ いわずもがなのフラグメイカー…ただ、ヘクトルとの確執を考えるに本命はリリーナなのだろう。
   その意味ではいいことばかりでもなさそうだ

ティニー 何気にモテる、葉っぱが本命だがブラコン枠もあったり充実した恋愛ライフを送ってるイメージ

イリオス このスレで彼女ができた幸せ者…なのだが苦労が多そうだ。幸福の代償か
428助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 00:38:17 ID:npXRLAtg
恵まれない人たち

アトス、セティ、ヒーニアス、サレフ、ゼト、アーダン、クレイン
リン、シグルド、ヘクトル

説明の必要があるだろうか……
429助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 09:10:23 ID:Dql1QJ09
>>428
エイリークの婿候補w
頭は良くないが、強く優しく包容力のある兄(シスコン)だけでも手ごわいライバルなのに…ここでは同性であるはずの絶世美王女が最有力
ゼトなんか原作では姫と騎士の王道ラブストーリーを展開していたはずなのに…
430助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 10:57:09 ID:c0vWD5qW
>>429
なぜかヴァルターも争奪戦に巻き込まれてるしな
431助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 12:05:22 ID:FzRggAHH
>>429
いつだったかのスレで、アイクともフラグが立ちかけてたような……。
432助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 12:21:22 ID:/y+27o+l
恋愛に恵まれた人に追加

ディアドラ 2人の婿候補にベタ惚れされてて完全に選ぶ立場、恋愛の勝ち組

リリーナ 彼女が企てるハーレムに周囲は辟易…と思いきやここまでのネタでは
      ゴンザレス、ガレット、バース、ボールスはすでに落としたような…
      ヘク&ロイともCがついている充実ぶり

アーサー フィーと仲良く付き合ってる幸せ者。ティニーともブラコン&シスコンで仲がよい。
       セティから片思いの相手も妹もある意味奪った男。

レヴィン モテモテ…なのだがいつか刺されそうな気がする

ビラク ノンケの相手に惚れた不利をものともせずにBまで持っていった。
     後一押しで勝利できるがここにきてリリーナがライバルに…
433助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 12:57:07 ID:Ii1VnPom
>>431
最強のフラグクラッシャー、アイク
脅威のフラグメイカー、ロイ
あのサラをもデレさせるエフラム

この三人はもうなんでもありだからまともに考えないほうがいい
434助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 13:56:29 ID:RBll49as
アイクと並ぶ紋章町最強のフラグメイカー兼クラッシャーはイドゥンさんだと思う。

問題は仮にフラグがたったとしても龍王家長老連を相手にするという地獄がまっているが。
435助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 14:14:56 ID:pynSf12h
イドゥンさんの何が凄いって、このスレ以外じゃ全くそういう扱いを受けていないことだ。
あれだけは完全にこのスレのオリジナルだもんな。
なんでこうも定着したのか。
436助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 16:17:42 ID:sRdx6pew
>>424
亀だがリンダは以前のネタでホークと付き合ってたし、
フェミナは原作でカップリング不能(同時に登場できないため)

…セティ…潔くティニーを諦めて他に目を向けたとしてももう駄目な気が…
たしかに一途ってのも時に困りものだな。
437助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 16:51:03 ID:YwdRZ8mZ
セティを救済するんだったら
残る女性は リーン か レイリア くらいしか残っていないかな?
トラキアでセティにかかわっている女性も残っていない筈だし。

ここは新しいゲーム「シレジア776」辺りを作ってもらわないとセティを救済できない
マギ団首領となり、フォルセティを使いながらロプト教団とマンスターで戦い続ける・・・
うーん、あまり興味が沸かないかな。
438助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 17:07:26 ID:sRdx6pew
でもなぁ…リーンは以前のネタでアレスと付き合ってたしなぁ…
レイリアに至っては原作で会話すらないし…それはリーンもか…

恋愛だけが人生じゃないし、心の底から仕事大好き人間になれればセティも幸せな環境だんだが…
439助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 19:15:21 ID:RBll49as
というか聖戦の系譜でもセティってカップリングが極端にイメージが少ない。
なんせイシュタルというカップリングもあるんだが、裏を返せば敵方に作らなければならないほど相手の少なさ。
龍の同族も多くて精神的に安定してるユリウスという強力なライバルいる。



ユリウスも イシュタルB セリスBという恋愛面では勝ち組候補なんだよな。命を狙われていることさえ除けば。
440助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 20:02:11 ID:sRdx6pew
よし、セティを救うネタを投下だ!

セティ救済計画

セティ「おろろ〜ん、おうぅえぐえぐっ…てぃに〜…どうして葉っぱなんかとAをつけてしまったんだー」
ホーク「…もう3日もこんな調子だ…困ったなぁ…」
ミーシャ「そこで全社員にアンケートを取りました。セティ副社長が幸せになるにはどうすればいいか」
ホーク「なるほど、それで集計結果は?」

ホモになる 46%

ミーシャ「主に女性社員の回答です。アスベルきゅんが可愛いという声が多数。
     セティ様も性別気にしなければ幸せになれるとの意見が多く見られました」
ホーク「……しかし人の性癖なんてどうしようもないからなぁ…」

葉っぱを殺す 37%

ミーシャ「ええと……男性社員にはこの意見が多かったです。
     曰く、これで支援は解除される。セティ様なら楽勝だと…」
ホーク「確かにそうかもしれないけど、葉っぱは殺しても死なないからなぁ…」

シスコンになる 7%

ミーシャ「…一部の女性社員の意見です…ええと…勤務時間外でAKJで活動してる娘たちなんですけど…」
ホーク「だから性癖はどうしようもないって…それにフィー様には他に彼氏がいるし…」

男の友情に生きる 5%

ミーシャ「シレジア男子の生き様は色なし恋なし情けあり…仁義に生きて女は不要…俺はクレインとの友情が全てだ!
     なんですかねこのコメント…」
ホーク「…とりあえずそういう生き方が出来るならセティ様はああして泣いてないだろうな…」

諦めて他の相手を探す 5%

ミーシャ「…それが出来るなら苦労は無いですよね…」
ホーク「言ったら悪いがセティ様も未練がましい…世の中の半分は女性なのだし、早く気持ちを切り替えればいいのに…
    あ、リンダからメールだ」
ミーシャ「まぁ私もそう思わなくはないですけど…それとセティ様の心情を察して、
     そういうのは目立たないようにしてあげてください…」

結局有効策は一つも出なかった…

やっぱり思いつかん…orz
441助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 20:33:29 ID:AJ5zZnx1
フュリー「一途な所は長所だと思っていましたが、コレはコレであんまりですね・・・
     どこかの誰かに似なくてよかったと思っていたのに・・・」
442助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 21:28:07 ID:RBll49as
クレイン「つまりなんだ。僕とセティは恋愛運を親と妹や兄に吸い取られてしまったのか・・・」


443LOST MAN:2010/01/31(日) 21:48:54 ID:QdcApbSu
突然ですが、続編を投稿させていただきますm(_ _)m


 第4章 “DZS”
 
 
〜竜王家〜
 
ここは竜族の住む屋敷、その名も『竜王家』・・・紋章町の中で2番目に倒壊率が高い屋敷だ。
そして事件はデギンハンザー(以下デギン)の部屋で起こる。
 
デギン   「・・・」
 
デギン・・・別名“黒竜王”・・・紋章町内トップクラスの実力を持つラグズ。
その彼の部屋に、1つの、一般男性より大きな人影が侵入した。
その人影は、デギンの5mほど後ろに立った。
 
デギン   「・・・客を招いた覚えは無いが?」
??????「ほう、畜生でも客を招くのか?」
ビュッ
デギン   「!!?」
 
 ズゴォ!!
 
〜バレンシア〜
 
竜王家で事件が起こっている間に、兄弟家の二人がバレンシアに到着した。
アルムとセリカだ。
二人を乗せていたヤナフとウルキは肩で息をしている。
疲れてるのもそうだろうが、精神面でも疲れているようだ。
 
アルム   「着いたぁ〜!」
セリカ   「来るのは久しぶりね」
ヤナ&ウル (ゼェハァ・・・やっと解放された・・・)
ティバーン 「んじゃ、俺達は帰るぞ」
アルム   「どうも、お疲れ様でした」
セリカ   「また乗せてくださいね〜」
ヤナ&ウル (あの二人は金輪際乗せん!!)
アルム   「さて、行こうか、セリカ」
セリカ   「ええ、行きましょう、アルム」
 
〜その頃、アイク〜
 
アイク達のいるところから、刃の交える音が聞こえる。
刃と言っても、真剣で手合わせしているのではない。木刀で手合わせしている。
まぁ慌ててアイクを攫ってきたからラグネルを忘れても仕方が無いのだが・・・。
ともかく、二人は対等な条件で手合わせをしている。
444LOST MAN:2010/01/31(日) 21:51:05 ID:QdcApbSu
ギィン!ポカッ
ワユ    「あだっ!」
アイク   「これで・・・31戦23勝5敗3引き分け・・・だな」
ワユ    「はうぅ・・・」
ヨファ   「お〜」
オスカー  「随分強くなったね〜、アイク」
ガトリー  「さすが戦闘民族」
キルロイ  「なんの話?」
ガトリー  「ああいや、コッチの話し」
ワユ    「うう〜!もう1回!もう1回やろ!」
アイク   「いいぞ。では、構えろ」
ワユ    「たぁ!」
 
ワユは真正面から突っ込んだ。
構えは『突き』を繰り出す体勢で。
構えから『突き』と予測できたアイクは『突き』を崩す『横振り』の構えを取った。
 
ギィン!ガァン!
ガトリー  「元気ッスねぇ、二人とも」
オスカー  「最近手合わせしてなかったから、元気が有り余ってるんだろうね」
アイク   「ぬゥん!!」
ガギィン!
ワユ    「あ!」
ヒュンヒュンヒュンッ
ガランガランッ
 
アイクが木刀を下から上へ振ったと同時に、ワユの木刀が宙に舞った。
木刀は重力に引かれて落ちてくる。
そして音を立てて落ちた時、ワユの喉元にはアイクの木刀が届いていた。
 
アイク   「これで、32戦24勝5敗3引き分け」
ワユ    「あうぅ・・・大将、凄く強くなったね・・・嬉しいような寂しいような・・・」
アイク   「立てるか?」
ワユ    「ん、ありがと」
グイッ
 
アイクに差し出された手を取り、ワユは立ちあがった。
ワユが立ちあがったのを見ると、アイクはある事に気付いた。
全然疲れが感じられないのだ。
 
アイク   「・・・不思議だ。32連戦もしているというのに、殆ど疲労しない」
ワユ    「そりゃ大将だからね。あたしも大将と毎日手合わせしてたし、体力もついてる。さすがに大将は越えられないけどね」
アイク   「そうか、記憶がある時の俺はそんなに強かったのか・・・一度、手合わせをしてほしいものだ」
ワユ    「大将、それ自分だって」
アイク   「ん?ああ、いかん。つい別人の話をしてる風になってしまった」
ワユ    「あははっ!大将、しっかり〜」
アイク   「・・・っぷ・・・はははっ!」
445LOST MAN:2010/01/31(日) 21:51:46 ID:QdcApbSu
〜平原〜
 
一方こちらはアイク等と離れて、ある準備に取りかかっている。
 
グレイル  「準備はどうだ?」
ミスト   「うん、順調だよ」
シノン   「コイツはあと何体ぐらい必要だ?」
ミスト   「お兄ちゃんよく食べるから・・・あと2体は欲しいかな」
ティアマト 「ふぅ・・・じゃあ、その2体仕留めに行きましょう」
イレース  「骨が折れそうです・・・」
シノン   「お前が言うと本当に折れそうだな・・・」
漆黒の騎士 「では、参ろうか」
セネリオ  「僕も行きましょう」
マカロフ  「オマカセクダサーイ!(ハタラキタクナイケド)ガンバリマショーウ!」
マーシャ  「読みにくい、喋るな」つ銀の剣
マカロフ  「アッー!」
 
〜その頃アルム一行〜
 
アルムとセリカは無事にバレンシアについたは良いものの、肝心のアイク達が今ドコにいるのか分からない。
『ヤナフさんにどこに居るのか聞けばよかった』等と考えても既に後の祭で、あの3人はもう帰ってしまった。
そこらへんを右往左往しているが、見つからないものは見つからない。
 
アルム   「アイク兄さん達どこかな?」
セリカ   「ピクニックって言ってたから・・・見晴らしに良い所にいるんじゃ?」
アルム   「見晴らしの良い所って言うと・・・うん?あれってボーレさん?」
セリカ   「あ、ホントだ。ちょうどいいわ、聞いてみましょ」
アルム   「うん」
タタッ
 
アルムとセリカが向かった先、そこにいるのは深緑の髪をして戦斧を背負って、豆腐の入った壺も背負ったボーレがいる。
ボーレはキョロキョロ周りを見まわし、何かを探している。
 
ボーレ   「え〜っと・・・こっちか?いや、こっちか?」
アルム   「お〜い!」
ボーレ   「ん?誰だ?」
セリカ   「お久しぶりです、ボーレさん」
ボーレ   「ああ、誰かと思えばアイクの妹さんじゃねぇか。一人か?」
アルム   。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。( ノДT)・゚・。
 
〜その頃アイク〜
 
アイク   「・・・これで35戦26勝6敗3引き分けだ・・・」
ワユ    「あいたたた・・・」
オスカー  「段々剣に鋭さが増してきた・・・」
ヨファ   「もしかしたら手合わせで記憶が戻るんじゃ?」
オスカー  「どうかな・・・戻ってるのは戦闘面での身体能力だけのように見えるけど・・・」
ガトリー  「でもまぁ、これで大概の事はやってのけれるようになったんじゃ?」
オスカー  「かもしれないね・・・」
446LOST MAN:2010/01/31(日) 21:55:08 ID:QdcApbSu
3人がアイクの記憶について談義していると、当の本人であるアイクはふと思い出したように3人に問う。
 
アイク   「ん?そういえば団長達は?」
ガトリー  「準備中だ」
アイク   「準備?なんのだ?」
オスカー  「例のアレだよ」
アイク   「? アレってなんだ?」
ヨファ   「うん・・・ちょっと話したくなくなるアレだよ・・・」
ワユ    「・・・うん。アレだね・・・」
キルロイ  「ああ、アレ・・・」
 
3人に加え、ワユにキルロイまで『アレの準備中』と言っている。
その『アレ』が分からないアイクは更に問いかける。
 
アイク   「?? だからアレ」「みんな〜!アレが出来たよ〜!」
5人    (´;ω;`)デキチャッタンダ・・・
アイク   「ほう、そのアレとやらが出来たみたいだな」
オスカー  「仕方がない・・・腹を括ろうか」
アイク   「じゃ、早速行ってみようか」
オスカー  「あっ、もうちょっと待った方が・・・」
ダダッ
ヨファ   「行っちゃった・・・」
キルロイ  「仕方ないか・・・今我慢すればアイクの記憶が戻るかもしれないんだし、頑張ろう」
ヨファ   「一番心配なのはキルロイさんなんだけど・・・」
アイク   「おーい!置いてくぞー!」
ワユ    「・・・じゃ、行こっか」
ダダッ
 
〜その頃アルム一行〜
 
アルムはボーレに今までの経緯を話している。
ボーレは相槌を打ち、納得する。
 
アルム   「・・・て言うワケなんです」
ボーレ   「なるほどね・・・ワリィけど、俺も道に迷ってんだ」
セリカ   「場所は知らないですか?」
ボーレ   「ああ、場所は知ってるが・・・」
アルム   「なら大丈夫です。目印とかその辺に生えてる草なんかでも言ってくれればすぐに分かります」
ボーレ   「ホントかよ!?すっげぇな・・・」
セリカ   「凄いでしょー」
アルム   「いやぁ、それ程でも〜」(照)
ボーレ   (あ、コイツ誉められ慣れてねぇな)
447LOST MAN:2010/01/31(日) 21:57:15 ID:QdcApbSu
〜平原〜
 
一方平原では、ちょっとした騒ぎが起きていた。
 
シノン   「やっちまった・・・とうとう完成させちまった・・・」
ミスト   「うん、再現できてる!」
ティアマト (ミスト、恐ろしい子・・・!)
漆黒の騎士 (いかん、目が痒い!痒すぎる!)
 
シノンは後悔し、ミストは喜び、ティアマトは恐怖し、漆黒の騎士は涙する事体である。
一体、なにを作ったのだろうか?
 
グレイル  「これでアイクの記憶が戻る事間違い無しだ」
イレース  「ところで・・・アイクさんが寝込んだらどうするんですか・・・?」
グレイル  「アイクだからなんとかなるだろう」
シノン   煤u軽っ!」
アイク   「? 俺がどうかしたのか?」
グレイル  「おお、噂をすれば」
 
アイクはグレイルの斜め後ろに立っている。
その更に後ろからワユ達が続いてくる。
ワユ等5人は真っ先に『アレ』を探し、それらしきモノを見つける。
それには皿―――いや、料理にボウルが被せてある。
 
ワユ    「うっ・・・もしかして、ボウルを被せてあるそれがアレ・・・?」
イレース  「はい・・・アレです・・・」
アイク   「なんだ、食い物か?」
ティアマト 「多分アレが料理だと認識出来る人は地球上であなただけかもしれないわ・・・」
アイク   「? ますます気になるな・・・」
グレイル  「じゃ、開けるぞ。防臭マスクを着けろ」
工務店一同 「了解!」
アイク   「?」
カパッ
 
 しゅうううううううう・・・
 
アイク   「む?これは腐敗臭・・・?」
 
グレイルがボウルを外した瞬間、異様な臭いが辺りを包む。
心なしか草木も輝を失った気がする。
アイク以外は防臭マスクをつけ、呼吸するたびに『シュコー』と音がする。
 
キルロイ  「出た・・・(シュコー)とうとう出た・・・(シュコー)」
ティアマト 「・・・ええ・・・(シュコー)・・・ ド ラ ゴ ン ゾ ン ビ ス テ ー キ !(DZS)」
448LOST MAN:2010/01/31(日) 22:06:59 ID:QdcApbSu
皆が防臭マスクをつけて喋る中、アイクは平然としている。
それどころか、料理をマジマジと見つめて観察している。
 
アイク   「ほ〜、これがドラゴンゾンビステーキか・・・」
セネリオ  「さ、さすがアイク・・・(シュコー)物怖じするどころか興味津々です・・・(シュコー)」
 
・・・ホント、さすがだと感心せざるを得ない。
DZSはその名の通り、ドラゴンゾンビの肉を使ったステーキである。
しかも一体丸々と使われており、量が多い。
ステーキは半径30cmの皿の上に乗っかっており、ブクブクと泡を立てている。
・・・これが余熱でブクブク言うタレならどれだけよかっただろうか・・・。
泡が割れるたびに変な煙が宙に四散するその姿は、もはや『酷い有り様』としか言いようが無い。
昔のアイクはなぜこんなものを食べたのだろうか?肉ならなんでも良いのか?
ミストもミストで、よくもまぁこんな料理が作れたものである。
だが細かい事(?)は気にしない、気にしちゃいけない。
 
グレイル  「アイク、この料理がお前を死の淵に立たせた料理だぞ」(知らない人は前スレ>>12-19を参照)
キルロイ  「・・・うぐぅっ・・・」ドサッ
ワユ    「ああっ、キルロイさんが倒れたー!」
キルロイ  「僕の遺骨は・・・サカ平原の風に乗せて・・・」
オスカー  煤uキルロイがボケた!? もしかして末期!?」
グレイル  「キルロイを急いで隔離しろ!」
 
防臭マスクを着けていても倒れる辺り、やはりキルロイというか、さすがDZSと言うか・・・。
 
ガトリー  「無理させちゃったみたいッスね」
アイク   「・・・何故だろう、罪悪感を感じる・・・」
 
罪悪感に見まわれているアイクを横目に、グレイルはDZSをアイクに勧める。
 
グレイル  「さぁ、アイク、コレを食え!」
ミスト   「一口でいっちゃって!」
ガトリー  (マジで食わすのかその危険物質の塊)
セネリオ  (食べたとしても記憶が戻る保証はありませんし・・・いかに日々成長しているアイクでも、また生死の境を彷うかもしれません・・・)
オスカー  (吐くなら吐くでソッチの方が良いんだろうけど・・・アレは吐かないで欲しいなぁ・・・)(汗)
アイク   「・・・」
 
 パクッ
 
セネリオ  「たっ!食べちゃいました!」
漆黒の騎士 (悪化しなければいいが・・・)
アイク   「・・・」モグモグ
449LOST MAN:2010/01/31(日) 22:08:25 ID:QdcApbSu
ガトリー  「どうだ?思い出しそうか?」
シノン   「つーか死にそうか?」
セネリオ  「無理して食べなくても良いんですよ、アイク」
 
 
アイク   「・・・ふむ、美味くも無いが不味くも無い」
 
 
工務店一同 ( ゚Д゚)
工務店一同 (゚Д゚)
ミスト   「私を見ても困るんだけど・・・」
ガトリー  「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤァアアアアア!!なんで!?ドラゴンゾンビステーキだぞ!!? ド ラ ゴ ン ゾ ン ビ ス テ ー キ なんだぞォォォ!!?」
オスカー  「おかしい!アイクの反応もそうだけど『美味くも無いが不味くも無い』っていう発言はおかしい!!」
セネリオ  「どうしたんですかアイク!!記憶を無くしたついでに味覚も無くしてしまったんですか!!?」
イレース  「そんな・・・味覚を無くしたアイクさんはアイクさんじゃありません・・・!」
グレイル  「お前のアイクに対する基準は一体なんなんだ・・・」
マカロフ  「ミョウデスネー、コンナリョウリヲタベテハンノウナシトーハ」
マーシャ  「読みにくい、喋るな」つナイトキラー
マカロフ  「アッー!」
オスカー  「・・・あ!」
シノン   「なんだ、どうした」
オスカー  「ミスト、アイクってもしかして最近ミストの料理よりララムさんの料理方を食べてる?」
ミスト   「うん。最近はオスカーさんが作ってくれてるし」
オスカー  「じゃあ、もしかしたらララムさんの料理に舌が慣れちゃって、ミストの料理をなんとも感じなくなったんじゃ・・・仮説だけど・・・」
 
工務店一同 「な、なんだって――――!!?」
 
ワユ    「そんな!大将ぉぉぉ〜!」
シノン   「ララムの料理はDZS(ミスト作)を越えたってのか!?」
ティアマト 「いや、ダークマターすら越えたかも・・・」
ヨファ   「噂ではあのカー○ィやヨ○シーでさえ食べるのを拒否したとも・・・」
グレイル  「いつの間に競演してた」
マーシャ  「またある噂では宇宙からの贈り物を配る者とも聞いたけれど・・・」
イレース  「ララムサンコワイララムサンコワイ」ブルブル
セネリオ  「じゃあララムさんを呼びましょうか?」
ガトリー  「やめた方が良いと思いますやめてくださいお願いします」
アイク   「・・・む!」
ミスト   「! どうしたのお兄ちゃん!」
アイク   「いや、トイレに行ってくる」
ヨファ   煤uお腹壊しただけ!?」
アイク   「誰か案内してくれるか?」
グレイル  「よし、俺が行こう」
ミスト   「あ、私も行く」
 
アイクが席を立ち、それに続いてグレイルとミストもその場を離れる。
工務店一同はアイク等を見送り、姿が見えなくなると同時に深〜い溜息を吐いた。
450LOST MAN:2010/01/31(日) 22:11:02 ID:QdcApbSu
マカロフ  「コマリマシタネー、コレガダメデハキオクノトリモドシヨウガナイデース」
マーシャ  「喋んなつってんだろ」つマカロフキラー
マカロフ  「アッー!!」
オスカー  「はぁ・・・どうしようか・・・」
 
 ブクブク ブクブク…
 
ヨファ   「うん?」
ワユ    「どうしたの?ヨファ」
ヨファ   「いや、なんか変な音しない?」
セネリオ  「音?」
 
 ブクブク ブクブク…
 
シノン   「・・・そういや、聞こえるな」
ティアマト 「何かしら?」
ガトリー  「後ろから聞こえるッス」
 
ブクブク ブクブク
 
工務店一同が見たもの、それはブクブクと膨張し、いかにも『爆発するぞー、しちゃうぞー』と言っているDZSの姿。
 
シノン   「んなっ!?なんだコリャ!?」
マーシャ  「なんですかこれは!?」
漆黒の騎士 「料理が科学反応を起こしたようだな・・・私は一足先に私は戻る」つ転移の粉
ビジュンッ
シノン   「あぁ!?アンニャロー逃げやがった!」
 
ブクブク ブクブク
 
ガトリー  「これは夢!?夢だろ!?夢だと言ってくれ!」
ワユ    「夢!?よかったー」
ヨファ   煤u現実逃避してる場合!?」
ティアマト 「早く処分しないと!」
セネリオ  「ですがどうやって!?捨てたら絶対に周りが腐敗しますよ!?」
 
こうしてる間にも、ミストの作ったDZSはブクブクと泡を立てて膨張して行く。
 
シノン   「やべぇ!早く誰かに食わせねぇと爆発すんぞ!」
オスカー  「アイクはまだトイレから戻らないのかい!?」
ガトリー  「ヤバイってこれヤバイってマジで!!」
ヨファ   「あ、あそこにいるのは・・・」
451LOST MAN:2010/01/31(日) 22:12:29 ID:QdcApbSu
工務店の人達の目の前に現れたのは、ボーレと、ボーレと合流したアルム達が悠々とこちらに歩いてきている姿だった。
 
ボーレ   「おーい!」
アルム   「皆さんいますかー?」
セリカ   「兄さんがお世話になってまーす」
 
シノンはボーレを見るや否や、ドラゴンゾンビステーキを片手に持ち上げ、大きく振りかぶった。
 
ブオッ
ガトリー  「しっ、シノンさん?まさか・・・」
シノン   「ボーレェェェェェ!!これを食えぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ブオンッ!!
セネリオ  煤uな、投げたぁぁぁ!!?」
ギュンッ
ボーレ   「へ?」
 
ボーレは一瞬何が飛んできているのか分からなかったが、瞬時に理解した。
論理や勘ではなく、その飛んでくる物体から発せられる“恐怖のオーラ”で。
ボーレは素早く隣に手を伸ばす。
 
グイッ
アルム   「へ?」
ボーレ   「アルムガード!!」
 
アルム   「ぶべら!?」ズベチャ!
 
       「ぶべら!?」ズベチャ!
 
        「ぶべら!?」ズベチャ!
 
・・・ボーレは、すぐ隣にいたアルムを己の前に立たせ、“飛んでくる物体”をアルムに 顔 で 受け止めさせた。
哀れ、 顔 で 受け止めたアルムは力なくうなだれ、うつ伏せに倒れた。
その 顔 で 受け止めたアルムの傍らに、セリカが即座に寄りそう。
 
セリカ   「あっ、アルムぅぅぅぅぅぅ!!」
ガトリー  「すげぇ・・・あまりのショッキングさに鈍い音が3回響いた・・・」
ティアマト 「イレース!はやくリライブ・・・いえ、リカバーを!」
イレース  「はい」つリカバー
アルム   「・・・」(真っ青)
セリカ   「ウソ!?リカバーでも全快しないなんて!?」
ガトリー  「恐るべしミストクッキング・・・!」
オスカー  「イレースさん!もっとリカバーを!」
イレース  「リカバー!リカバー!」
452LOST MAN:2010/01/31(日) 22:14:32 ID:QdcApbSu
数分後・・・
 
アルム   「うっ・・・うう・・・」
イレース  「ふぅ・・・リカバー2本とリライブ6本とレスト4本使いきってようやく峠を超えました・・・」
工務店一同 (アイク以外の奴が食うとこうなるのか・・・)(汗)
セリカ   「アルム、大丈夫?」
ヨファ   (大丈夫なワケないと思うけど・・・)
 
アルム   「・・・あんた、誰だ?」
 
セリカ   「イヤアァァアアァァァァアアアアァァァァアアアアアアアアァア!!!」
シノン   「なっ、なんてこった・・・また記憶喪失者が出ちまった!」
ガトリー  「シノンさんがボーレにDZS投げるからッスよ!」
シノン   「しょうがねぇだろ!?ここで爆発されたら記憶が飛んでたかもしれねぇのは俺等だぞ!?」
セリカ   「アルムを・・・よくも・・・KO☆RO☆SU!!」
グオッ
セリカ   「スィ!ヌェ!!クォ!!!ルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
シノン   「うお!?」
ギュンッ
セリカ   「っちぃ!外したか!」
ティアマト 「あら?あそこにいるのは・・・」
 
アイク   「すまん、遅くなった」
グレイル  「トイレを探すのに手間取ってしまったぞ」
ミスト   「結構歩いたよ〜」
 
オスカー  「団長!避けてぇぇぇぇー!!」
 
ギュンッ
グレイル  「む?」
453LOST MAN:2010/01/31(日) 22:15:54 ID:QdcApbSu
        人人人人人人人人人人人人
       <            >
       < 少年よ、大志を抱け! >
       <            >
        VVVVVVVVVVVV
 
     ∧_∧ 从从
    (´Д`) ビシッ
    / ⌒(⌒)
 ⊂二/  へノ /―-、
   /  ( ̄ LLLLノ
`__レ  |  ̄`ー―′
/ ___ノ
\ 丶 | |
 \丶|  ̄ ̄⌒)
  ノ ) ̄ ̄丶 /
 (_/   Lノ
 
 
 
工務店一同 ( ゚Д゚)
グレイル  「・・・」フラッ バタリ
セネリオ  「なんですか、今の・・・?」
ガトリー  「今度は余りのショッキングさに時空が歪んだ・・・とか・・・?」
シノン   煤uなんでもアリか!」
ティアマト 「だ、団長!大丈夫!?」
 
グレイル  「・・・ウキャ?」
 
 
 なんでだァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
 
 
〜その頃漆黒の騎士→兄弟家ヘ〜
 
 
漆黒の騎士 「危機回避成功!」ビジュンッ
リーフ   「漆黒さんが上から降ってきたギャース!コノヒトデナシー!!」
 
 
 TO BE CONTINUED
454助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 22:24:53 ID:c2mk1JNw
リーフにリングでドーピングして、勇者の剣★100もたせれば漆黒にも勝てる
んじゃね?
455助けて!名無しさん!:2010/01/31(日) 23:59:12 ID:mdFjEjjL
>>443-453
GJ!続き待ってました!
ララムサンコワイ
456怪しいペンダント:2010/02/01(月) 01:54:36 ID:dA7RAC4i
ふとネタを思いついたので投稿してみる
ルーテ「フフフッ・・・やはり私は優秀ですね・・・こんな恐ろしい物を作ってしまうとは」
アスレイ「おや?ルーテさん今度は何を作ったのですか?」
ルーテ「アスレイ…丁度いいところに来てくれましたねこのペンダントをつけてみてください」
アスレイ「これですか?」
そういうとアスレイはルーテの言うペンダントを身につけた
アスレイ「ウッ・・・なんだ…この感じは…」
アスレイの目が赤く光った。光ったと言うより燃えているようだ
アスレイ「ウオオオオオオ!今なら何でも出来そうな気がするぞ!熱くなれよー!」
そう叫ぶとアスレイはどこかへ走っていった
ルーテ「フフフ…すごい効き目です。よし、これを量産して街で売りさばきましょうか、ノールさん」
ノール「えっ…手伝わされるんですか?」
数日後・・・
リーフ「ひどいよマルス兄さん!僕に荷物持ちをさせるなんて!」
マルス「ハハハッいいじゃないかリーフ。どうせ暇だったんだろう?」
リーフ「それは…そうだけど…」
マルス「いやぁ〜リーフがいてくれて本当に助かったよ。君がいなければ僕は1人でこれを持って帰るところだったんだからね」」
リーフ「コノヒトデナシ…」
マルス「あれ?ストップ!止まるんだ葉っぱ」
リーフ「なんだい兄さん…てか僕のこと今葉っぱって言ったよね!?」
マルス「そんなことどうでもいいじゃないか。それより見てみなよこれ、綺麗なペンダント売ってるよ」
そこにはルーテの開いた露天があった。もちろんあの怪しげなペンダントを売っている
ルーテ「いらっしゃいませ。この優秀な私の開く露天を見てくださいましてありがとうございます。よかったら1つプレゼントしますよ」
マルス「やった!ありがとぅ!見ろよリーフ、タダ!タダだよこれ!?」
リーフ「あの〜僕には…」
ルーテ「無料サービスは1回きりとさせていただいてますので。あとは1人6個からの注文しか受け付けていません」
リーフ「なにそれコノヒトデナシー!」
マルス「ところで普通はいくら?」
ルーテ「1つ50Gですよ」
マルス「安い!買った!」
リーフ「ちょwマルス兄さんいくらなんでもそれは…」
マルス「イイじゃないか、きっとみんな喜ぶよ」
リーフ「嘘だ…こんな綺麗なセリフを吐くなんて…いつものマルス兄さんじゃない…」
マルス「じゃあみんなの分14個よろしく〜」
ルーテ「わかりました。ノールさん、アスレイさん、配達お願いします」
アスレイ「ヨッシャァー!やっちゃるっぜー!」
ノール「…意外と重いなぁ…これ」
アスレイとノールは兄弟家へ向かっていった
リーフ「何考えてるのマルス兄さん…てかマルス兄さん目が!目が死んでる!」
マルス「フフフフフー楽しいなー(棒読み)」
リーフ「絶対操られてるよこの人!だっておかしいもん!」
マルス「さぁ〜てこのぺんだんとでもつけるかー(棒読み)」
マルスは怪しげなペンダントを装備した。すると、マルスから怪しげなオーラが出てきた、そして…
マルス「フフフ…俺がキングだ!愚民ども!ひれ伏すがいい!フハハハハハハハh」
そう叫ぶとマルスはどこかへ走っていった
リーフ「ちょwどうしたんだよマルス兄さん!目が充血してるよー!?てか荷物ー!荷物どうすんのコノヒトデナシー!ちょっと〜!うちの兄さんに何したの!?」
ルーテ「フフフ、あなたのお兄さんには実験台になってもらったのですよ…」
リーフ「まさか…あのペンダントが…あっ!そういえば」
その時リーフはあることを思い出した
リーフ「あの怪しげなペンダント家に送られちゃう!急がなくては…みんながヒトデナシになってしまう前に…てか重っ!この荷物重っ」
リーフは重い荷物を持ちながら走り出した。
457怪しいペンダント:2010/02/01(月) 01:55:34 ID:dA7RAC4i
ピンポーン!
ミカヤ「あっ誰か来たみたいねロイちゃん」
ロイ「じゃあ僕が出るよ。どなたー?」
アスレイ「やぁ、元気!?お届け物だよハッハッハ。イキイキするぞう!」
ノール「ちょっと…アスレイさん…持って…重い…」
アスレイ「どうして諦めるんだそこで!ダメダメダメダメ諦めたら!」
ノール「うぅ…なんで…なんで私が最初から最後まで荷物を持つんだ…酷い…あっ、どうぞ」
ロイ「あっ…どうも…(あの茶髪の人…あんな性格だったっけ?まぁいいか)」
ロイ「ん?ミカヤ姉さん、家の人全員にお届け物だって」
ミカヤ「あら誰からかしら? …留卯手?誰?まぁいいわね」
ロイ「早く開けてみてよ姉さん」
ミカヤ「もぅ、慌てないの あら?綺麗なペンダントね。ちゃんと人数分あるのかしら?」
ロイ「僕みんなに配ってくるよ」
ミカヤ「お願いね〜多分みんな家にいると思うから」
ロイ「はーい」
ロイは庭に向かった。庭ではヘクトルが特訓(笑)をしていた
ロイ「お〜いピザトル兄さ〜ん」
ヘクトル「なんだ?ロイ…っつーかお前今俺のことピザトルって言っただろ!?」
ロイ「まさかぁ〜僕がそんなこと言う訳ないじゃないか …ピザの癖に」
ヘクトル「おま、今またピザって・・・(´・ ω・`)」
ロイ「そうだ!ピザ…じゃなかったヘッくん兄さんに渡すものがあるんだ」
ヘクトル「何をだ?てかお前今度はヘッくんって…」
ロイ「はい、このペンダント家の人全員分だって」
ヘクトル「ほぅ…だが俺はペンダントなんてつけないんだよな…まぁいいか貰っておこうか」
ロイ「はいどうぞ。ピザじゃなくてヘクトル兄さん」
ヘクトル「またお前は…(´・ ω・`)」
ロイ「さて、次行くか」
458怪しいペンダント:2010/02/01(月) 01:57:33 ID:dA7RAC4i
ロイは庭の畑の方へ向かっていった。そこには畑を耕すアルムとそれを手伝うセリカと二人を見張っているシグルドがいた
アルム「シグルド兄さん…睨まれてるとやりにくいんだけど…」
シグルド「私のことは気にするな、続けたまえ」
セリカ「アルム…これも試練よ。頑張りましょう」
アルム「そうだねセリカ…頑張ろう」
セリカ「アルム…」
アルム「セリカ…」
見つめ合う二人…
シグルド「KINSHINは許さんぞー!!」
立ち上がるシグルド。そこへ
ロイ「お取り込み中のところ失礼しまーす」
シグルド「どうしたロイなにかあったのか?」
ロイ「いや、家の人全員にペンダントが届いたから渡しに来たんだよ」
シグルド「おぉ!そうか。では貰おうか」
ロイ「はい。シグルド兄さんとセリカ姉さんの分」
アルム「あれ…?僕の分は…」
ロイ「あっ!ごめんよアルム兄さん。兄さんの事すっかり忘れてた!」
アルム「やっぱり僕って存在感薄いんだな…死のうかな…どうせ死んでも誰も気づかなさそうだし…」
セリカ「アルム!ダメよ!死ぬなんてそんな!」
アルム「ごめんよ…いつもセリカには心配かけて…」
セリカ「いいのよアルム…あなたは私に迷惑なんかかけていないわ」
アルム「セリカ…」
セリカ「アルム…」
シグルド「KINSHINは(ry」
ロイ「じゃあ僕は他のみんなに渡しに行ってくるよ」
アルム「ねぇ…僕の分は…?あっ…いっちゃった(´・ ω・`)」
セリカ「私が貰ってきてあげるわ」
アルム「ありがとう、セリカ…」
セリカ「いいのよアルム…」
アルム「セリカ…」
セリカ「アルム…」
シグルド「KINSHINは(ry」
〜無限ループするので省略〜
459怪しいペンダント:2010/02/01(月) 01:59:35 ID:dA7RAC4i
その頃リーフは…
リーフ「ハァハァ…やっと家についたぞ…くそぅマルス兄さんめ…荷物を押し付けたままじゃないか…あの腹黒男め…いつか復習してやる…あれ?ミカヤ姉さんとサザさん…」
ミカヤ「おいコラ緑風(笑)持ってんやろ?ゼニ持ってんやろ?」
サザ「な…何をするだミカヤ…俺は今1G足りとも持っていないんよ…」
なんとそこではミカヤがサザの胸ぐらを掴んで脅していた
ミカヤ「何言うてんねん!ジャンプしてみぃ?ジャンプ」
サザはジャンプした。チャリンと小銭の音がする
ミカヤ「おうおうおう持っとるやんけ、とっとと出せやコラァ」
リーフ「( ゚д゚)」
サザ「ミカヤ…俺はこれを持ってかれると今夜の飯が…」
ミカヤ「あぁん!?そんなの知らんがな!」
サザ「ご、ごめんなさい…ごめんなさい」
サザは号泣している
リーフ「ちょっとミカヤ姉さん何してんの!?サザさんがマジ泣きしてるよ!?涙で顔がグチャグチャになってるよ!?」
ミカヤ「なんじゃいワレ!…なんや葉っぱちゃんか…お前も小銭くれるんか?アア?」
リーフ「ど…どうなっているんだ一体…いつものミカヤ姉さんじゃ…ってあのペンダントつけてるぅ〜!しかも僕のこと葉っぱ呼ばわり…」
サザ「グスングスン…どうしたんだ…グスングスン…ペンダント?」
リーフ「サザさん、早く涙を拭いて。みっともないよ」
サザ「うぅ…いいんよ…俺が悪いんよ…俺は、自分の気づかないところでミカヤに迷惑をかけていたんよ…きっとそうなんよ…」
リーフ「うわぁ…被害妄想がハンパない…仕方ない、この二人は放っておこう。」
リーフは家に突入した。サザの悲鳴が聞こえたような気がしたがスルーした
リーフ「あっエリウッド兄さん!何か変わったことはない?」
エリウッド「フハハハハ!お前も蝋人形にしてやろうか!?」
リーフ「アッー!エリウッド兄さんが閣下みたいな顔にー!!」
エリウッド「何を言っておるのだリーフよ。吾輩は元々地獄から来た王子ではないか!これが吾輩の完全体だフハハハハハ!!!」
リーフ「ヤバイよ…とにかくヤバイよ…みんなを止めなきゃ…」
この時エリウッドがつけているペンダントを外せばよかったのだが、リーフは忘れていた、というより無視した
リーフ「急げ急げ…あっ、ロイ!」
ロイ「なんだい?リーフ兄さんそんなに慌てて」
リーフ「よかった…ロイはペンダントをつけていないんだね?」
ロイ「ん?ペンダントがどうかしたの?」
リーフ「実はかくかくしかじかで…」
リーフの話によると、ルーテの作った怪しげなペンダントを身につけると、ペンダントの中に入っている邪悪な何かが身につけた人を支配するらしい
ロイ「なんだか良くわかんないけど…もう家にいる人全員に配っちゃったよ…」
リーフ「大変だ…家の人たちがヤヴァイ事になるぞ!よし手分けして行こう!」
ロイ「わかったよ兄さん!」
二人はみんなを探しに行った
ロイ「こういう時、広い家だと困るんだよなぁー」

この後は考え中なんだ…うん。今日はここまでで
460助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 09:03:21 ID:nG8s5R/T
>>459
GJ!
続き楽しみにしてるよ!

……が、その前にそろそろ次スレの季節かな?
相変わらず消費早っ
461助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 09:22:20 ID:PUyTG4e/
じゃあスレ立て挑戦してくる
462助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 09:34:30 ID:PUyTG4e/
よし、立てたぞ。今回はかなり勢いあったな、一月で消費とかすげえ

http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1264983973/
463助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 11:05:22 ID:283hpqHG
>>443-453
wwwww
グレイル団長にふいたwww
464助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 11:46:32 ID:vz1TZotf
>>462
乙!
ビラヘクとかロリコ…ゲフンゲフン…エフラムで盛り上がったからな
かと思えばシリアスな長編も投下されたし。好きなスレだから盛り上がるのは嬉しい
465助けて!名無しさん!:2010/02/01(月) 12:07:21 ID:hLEt/err
あぁ〜、セリスと支援Aに、いや、支援Sになりてぇよぉ…
466389:2010/02/01(月) 12:07:40 ID:5i/C4ZBf
>>443-453
おおっ、お久しぶり!
…誰かアルムの扱いの酷さに突っ込んであげなよwwww
そしてDZS…ドーピングコンソメソープ……いや何でもない
GJ!


…個人的な予想なんだが、AKJ関係はともかく、
それ以外では(※原作を考慮しても)シグルドとラケシスは仲が良いと思うんだ
…気が乗ったらもっと>>412-418みたいなネタを書くでござる
467怪しいペンダント:2010/02/01(月) 12:45:21 ID:/mdphe//
>>459の続き作ったんで投下します

リーフ「みんなどこだ?…あっアルム兄さんにセリカ姉さん!…ってをい!」
そこにはボンテージ姿のセリカと裸のアルムがいた
セリカ「オッーホホホホホ!女王様とお呼び!!」
アルム「アゥ!アゥ!女王様ー!!」
リーフ「なにこれ怖い…って二人とも!ペンダントつけてるぅ〜!早くペンダント外してー!!」
セリカ「あらリーフちゃん。あなたも調教されたいの?フフッ」
ムチを地面にバシバシ叩きつけるセリカ
リーフ「いえ、遠慮しておきます」
アルム「リーフ…セリカのムチさばきは…たまらんぞ?癖に…なっちゃうぞ☆」
リーフ「うわぁ、アルム兄さん…なんて事だ…いや、とにかく二人ともペンダント外してくださいお願いします」
セリカ「しょうがないわね…ちょっとだけよ?」
アルム「あぁ、外す前にもう一度ムチで…叩かれたかった…」
二人はペンダントを外した
リーフ「あ、どうも(意外とすんなり外してくれたな…)」
セリカ「キャー!なんで私こんな格好なの!?」
アルム「うわぁ!僕なんて裸だよぅ!」
セリカ「アルム、一緒に着替えに行きましょう。あっ、これで下隠してね」
セリカはアルムがいつも汗を拭くのに使っているタオルを渡した。
アルム「ありがとうセリカ、これでなんとかなりそうだ…ん?なんだか…体がズキズキする…」
セリカ「あっ、アルム。体が真っ赤よ!?まるでムチでひっぱたかれたみたい」
アルム「一体誰が…」
セリカ「あれ?こんなところにムチが…まさか…私が!?こんな格好だし!」
アルム「そんなわけないじゃないかセリカ。君はとても優しい子だもの、そんな事するはずが…」
セリカ「アルム…」
アルム「セリカ…」
アルム・セリカ「(あれ?なんだかいつもと違うぞ?)」
いつもならここでシグルドが乱入してくるはずだが、今日に限って来なかった
リーフ「あれ?いつもならシグルド兄さんが…あっ!シグルド兄さん!何やってんの!?」
リーフが外を見ると、裸のシグルドが歩いていた
リーフ「ちょww兄さんwww」
468怪しいペンダント:2010/02/01(月) 12:49:12 ID:/mdphe//
シグルド「やぁ、ディアドラ。どうだい?今日のファッションは」
ディアドラ「すごく…過激です」
アルヴィス「ちょ、貴様なんて格好してるんだ!服を着ろ服を!」
周りの人達「( ゚д゚)」
シグルド「ハッハッハ、アルヴィスは遅れているな。これが今流行のファッションなんだぞ?多分」
ディアドラ「えっ、そうなんですか?」
アルヴィス「そんな過激すぎるファッションがあってたまるか!
      …ん!?ディアドラ!なぜ服を脱いでいるんだ!」
ディアドラ「え…だって…シグルド様が裸が今流行のファッションだって…」
アルヴィス「騙されるな!そんなファッションなんぞ存在しない!あれはHENTAIだぞ!HENTAIに近づいてはいけない!」
そこへ、二頭の飛竜が飛んできた
ゲイル「警察だ!ここに裸の変態がいると聞いて…貴様か」
シグルド「えっ?誰のこと?」
ツァイス「お前だお前!」
シグルド「何を言う!私はHENTAIでは…って離せ!私は…ディアドラと…ウワァー!!!裸になって何が悪いぃー!!」
〜シグルド逮捕〜
ディアドラ「あぁ、シグルド様…あんな状態でも私のことをあんなに思って…優しいのですね」
アルヴィス「いや、優しいとかそれ以前にただのHENTAIだろ…あれ」
リーフ「アァ…シグルド兄さんが…」
その頃ロイは…
ロイ「あれ?リン姉さん何してるの?」
リン「…刀を研いでいるのよ」
ロイ「なんで?」
リン「…切るためよ」
ロイ「何を?」
リン「人」
ロイ「( ゚д゚)えっ?どういう事?」
その時、ロイの真横に刀が飛んできた
ロイ「うわぁ!危ないじゃないか姉さん!」
リン「ククク…今宵はこの刀が血に植えておるわ!!!」
ロイ「怖っ!((((;゚ Д゚))))リン姉さん怖っ!!!目怖っ!」
ロイは一目散に逃げ出した
リン「待てぇー!試し切りさせろー!」
ロイ「嫌だぁー!!」
アイク「何を騒いでいるんだ?」
ロイ「あっ、アイク兄さんいいところに!今リン姉さんに切られそうなんだよ助けて!」
アイク「…どういう事だ?」
リン「オリャァー!死ねやー!」
カキーンNO DAMAGE
リン「なん…だと…私の刀が…効かない!?」
アイク「ぬぅん!」
リンの腹に一発
リン「ゴファア!」
リンは倒れた
ロイ「えぇ!やりすぎなんじゃないのアイク兄さん!?」
アイク「大丈夫だ手加減してある」
ロイ「本当に大丈夫なの?なんか白目向いているけど…泡吹いてるけど」
アイク「大丈夫だろう。ちょっと寝かしておけば治るはずだ」
ロイ「ホントかな… あっ、アイク兄さんリン姉さんがつけてるペンダントを外してよ」
アイク「これか?ぬん!」
アイクはペンダントを引きちぎった
ロイ「取り方が雑だなぁ…あ、ありがとう」
アイク「じゃあ俺はリンを連れて行くぞ」
アイクはリンの部屋に向かっていった
ロイ「さっすがアイク兄さん!僕たちにできないことを平然とやってのける!
   そこにシビれるッ憧れるゥ〜!」
469怪しいペンダント
ロイ「いやぁ〜死ぬかと思った…」
ロイが廊下を歩いていると、ヘクトルの部屋から奇妙な声が聞こえてきた
ロイ「ん?なんだ?」
ロイは部屋を覗いた。そこには上半身裸のヘクトルとビラクがダンシングしているのが見えた
ロイ「何してんのー!?」
ヘクトル「おぅロイか。見ろよこれ、今ビラクと一緒にダンシングしてるんだぜ」
ロイ「いや、ダンシングとかそういうことじゃなくて…ピザ、じゃなかったヘクトル兄さんはビラクさんのこと嫌いだったんじゃないの?」
ヘクトル「もうどうでもよくなった」
ビラク「いやぁロイくん。ついにヘッきゅんがデレてくれたよキャッホー!」
ヘクトル「もうどうにでもな〜れっ!」
 ヘクトル・ビラク 【支援A+】
ロイ「あ、支援がA+って…すごい、こんなの見たことない 
   …まてよ?これで二人がゴールインすればリリーナは自然と僕のところへ…!」
リリーナ「キャーっ!ヘクトルさんのZEINIKUがブヨブヨ動いているわぁ〜!は…鼻血が…」
そこへ何故か窓の外から顔を出すリリーナ
ロイ「リリーナ!いつの間にここへ…てかここ2階…」
リリーナ「登ってきたのよ。それよりロイも見習わなきゃ、この素晴らしいZEINIKUを!」
ロイ「うぅ…リリーナが…リリーナがZEINIKUから離れない…OTL (ヽ(`Д´)ノウワァァァン!ピザ野郎ー!いつか復讐してやるー!)」
ロイが絶望している時リーフはというと…
リーフ「ハァ…シグルド兄さんが…あんなことに…でも僕は謝らないぞ。シグルド兄さんなら大丈夫だって信じてるからね!」
そんな時、リーフの前を謎の女性が横切った
リーフ「あれ?家にあんな服着た人いたっけ?」
リーフは追いかけた
リーフ「あの〜どなた?」
???「あっリーフ」
そこにいたのは女装したセリスだった
リーフ「えwちょwセリス兄さん何してんの…そのカッコ…」
セリス「何言ってるのよリーフ。私女の子よ?少しくらい可愛い格好するわよ」
リーフ(なんて事だ…似合いすぎだろ常識的に考えて…あっ、鼻血が)
セリス「どうしたの?リーフ、鼻血が出てるわよ?はいティッシュ」
リーフ「うっ、鼻血が止まらない…(この僕としたことが…セリス兄さんに興奮するなんて…)」
セリス「大丈夫?」
リーフ「だ…大丈夫です…(まぁ、いいか。セリス兄さんはこのままにしておこう。特に事件も起こらなさそうだし)」
リーフはその場を後にした
セリス「本当に大丈夫かしら?リーフ」