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助けて!名無しさん!:
【扉の外V】 土橋信二郎 読了
<ストーリー>
人工知能ソフィアに囚われた生徒たちに提示された第三の試練。
それは、VR世界で銃撃戦を行いポイントを稼ぎあう<クリスタル・ラビリンス>なるゲーム。
そのルールは3つ――。
・所持できる弾丸は10発まで。
・殺されたプレイヤーは腕輪を外され、ゲームから除外される。
・プレイが連続2時間を超えると、永久にゲーム世界に閉じ込められる。
主人公・美鈴を中心に、意図もわからず手探りでゲームを進める2組のメンバーだったが、
やがて、このゲームに介入しているほかの勢力の存在に気づく。
一つは、彼女たちと同じく囚われの身である3組の生徒たち。
もう一つは、”現実世界”のPC上からこのゲームに参加しているアバターたち。
彼女たちはなんとか現実世界にいるアバターたちと対話し、自分たちの存在を知らせようとするが、
奇しくも、必死の抵抗は遊び気分で狩りを楽しむゲーマーたちの話題と関心を呼び、
圧倒的な兵力で攻めよせる<死>の恐怖と対峙することになる。
手にする弾丸の数だけが存在価値を支配するゆがんだ世界で、
対話のための意志ある言葉は、恐怖ゆえに放たれる銃声にかき消されてしまうのか――?
またしても世界は、生徒たちに過酷な運命をつきつける!