【ミカヤ】
見た目は一家最年少だが実は最年長で実年齢(ダキュンダキュン)歳な女の子w
占いで稼いでおり、一家の大黒柱。彼女を元ネタにしたアニメ「魔女っ娘? ミカリン」が好評放映中である。
ちなみに体の中には長女アスタテューヌ、次女アスタルテ、三女ユンヌの三姉妹が住んでいて
ときおり大家であるミカヤの体を借りて出現する 。
【シグルド】
グランベル商社に働くサラリーマン。一家の大黒柱その2
普段は優しいがアルムとセリカがイチャつくの見た途端、ティルフィングを振り回す狂暴な男になる。
【エリンシア】
料理に洗濯に裁縫、剣術に乗馬等、何でもこなす一家で最も家庭的な女性。
だが一度怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」と言う声とともにぶっ飛ばされる。
【アイク】
グレイル工務店で働く男。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。
とにかく型破りで仕事なのか修行なのか、よく危険な地に行く。
【エリウッド】
一家で最も常識的で家計簿等は彼が付けている。
病弱なせいか、他の兄弟の傍迷惑な行為を見る度に胃を痛める毎日が続いている。
【ヘクトル】
性格は豪胆、口が悪い所もあるが友情を大切にし不器用ながらも優しさも兼ね備えている。
エフラムと日々精進をして器を大きくしているようである。
【エフラム】
質実剛健、自他共に厳しいはずなのだが妹にはとことん弱い、甘い。
ご近所さんのミルラちゃんからはお兄ちゃんと呼ばれロリコン疑惑もかけられている。
【エイリーク】
ルネス女学院の華。高貴、気品さにおいて兄弟と一線違った世界にいる事も。
色々な男性にアタックされて戸惑うお年頃のようである。
【リン】
性格は大らかで一言で言えば肝っ玉母さん、でも女性陣では末っ子というアンバランスな立ち居地でマルスからからかわれる事もしばしば。
本人気にしているフシがある様で鉄拳が飛んで来ることも……
【マルス】
女性の交友関係は広いが意外とシーダ一筋な一面も、権謀術数に長ける。
何か面倒事があると裏で関わっていることが多く、兄弟の中では黒さも持ち合わせている。
【アルム】
至って自分に正直な青少年だがセリカラブ。
それ故にセリカと一緒にいる事が多く、兄弟が認める近親相姦(相思相愛)な状態。
いちゃいちゃオーラをシグルドに見つかるとティルフィングが飛んでくるのもお約束である。
【セリカ】
既にアルムとカップリング成立な赤毛の女の子。
兄弟の中では普通の子…なのだが怒らせると毒舌家になり、その破壊力は抜群である。
【セリス】
笑顔が良く似合い少々天然ながらそれを補い余る程の器の大きさを持っている。
女装をするとディアドラそっくりになるのは仕様である。
【リーフ】
兄弟間において貴重なネガティブな性格、しかし女性の交友関係は多種である(幼馴染、ツンデレ、不思議ちゃん)
地味で尚且つ貧乏くじ(とばっちり)をひくのが彼専用の神器かもしれない。
【ロイ】
末っ子的ポジションの少年。
個性が強すぎる兄弟の中では、数少ない常識人。
姉達を手伝ったり、エリウッドに胃薬を買ってきたりするなど、優しくていい子である。
既存の設定はこんな感じですが、必ずしも従う必要はありません。
歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだよ!
テンプレいじってる暇がなかったので、前スレから適当に引っ張ってきました。
追加や変更等ありましたらよろしくお願いします。
さぶきゃらーず
【竜王家】
名前の通り、竜の化身たちの一家。
チキ・ファ・ミルラがマルス・ロイ・エフラムに懐いていたり
ユリウス・ユリアがセリスのクラスメイトだったりと、何かと主人公家と縁深い。
ユリアが怒れば校舎が吹き飛び、ミルラが泣けば大戦勃発と、物語のきっかけとなること多数。
【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れる、混沌の女神。威厳の無い神様ランキング一位。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすこと多数。
それでもあまり疎まれないのは、最後には自分が痛い目を見るからだろうか。
【しっこくさん】
主人公家のお向かいに住む、真っ黒な鎧に身を包んだ謎の人物。
不気味な外見と重苦しい登場テーマに似合わず正義の人で、主人公家の面々を見守っている。
ちなみに、いつも鎧を着ているのは対人恐怖症だからだとか。
【ラナ】
弓使い暴走族・罵射気裏通多亞を率いる最凶シスター。セリスの前では恋する乙女。
竜王家のユリアとは宿命のライバル。
【マリク】【シーダ】
マルスの幼馴染にして、最も信頼する片腕(マリク)と大事なガールフレンド(シーダ)。
マルスのどんな悪戯にも必ず付き従う、忠義の塊。
【ターナ】【ラーチェル】
エイリークのクラスメイト。
どちらも貴族の令嬢だが、庶民のエイリークの方が気品があるのは如何なものか。
【ナンナ】【サラ】【ミランダ】
リーフを振り回す三人娘。
リーフがどんな目に遭っても見捨てないが、どんな目に遭っても助けようとしない。
ひどい目に遭うリーフを見るのが趣味なのかもしれない。
【サザ】
涙目。
比較的出番の多い周辺キャラをまとめてみました。
……というのは口実で、最後の一言が書きたかっただけですごめんなさい。
改めて人物紹介をみて思ったが女性陣末っ子はセリカじゃなかったっけ?
今までの話のイメージでリンが上に感じるだけか。まぁどっちでもいいけど
9 :
助けて!名無しさん!:2007/06/10(日) 19:03:08 ID:yqnWZnae
サザは主人公じゃないの?
前スレが殺伐としていたが、構わずネタ投下。キャラの設定がまだ完全に理解出来てないけど。
ある晴れた昼下がり―
エリンシア「みなさん、出来ましたわよー。」
アイク「おおっ、これは―」
リーフ「エリンシア姉さんの伝家の宝刀―」
マルス「エリンギのバター炒めだね。」
ロイ「急にどうしたの?エリンシア姉さん。いきなりこんな高価(?)な物を作ったりして。」
エリンシア「いえ、今日は何だかこれを作らなきゃいけない気がしていましたから…」
ロイ「ふーん。何だかよく分からないけど、こんな何でも無い日にエリンシア姉さんのエリンギのバター炒めを食べられるなんて、僕らは幸せだなぁ。」
エリンシア「まぁ、ロイったら。そんな事を言っても何も出て来ませんわよ。」
ミカヤ「今ここに居ない子達には申し訳ないけど、冷めない内に頂きましょう。」
アイク「そうだ。それがいい。早く喰ってしまおう。胃よだれが止まらん。」
リーフ「い、胃よだれって何だよアイク兄さん…」
マルス「まぁ、アイク兄さんは常人離れしてるからね。よだれも普通じゃないんだよ、きっと。」
エリンシア「それでは、みなさん。頂きま…」
ピンポーン
アイク「ぐっ…、何もこんな時に…!」
リーフ「全く、空気を読んで欲しいなぁ。」
マルス「リーフ、キミにそんな事が言えるのかい?」エリンシア「まぁまぁみなさん、そうおっしゃらずに。私が出ていきますから、少し待っていて下さいね。」
アイク「くっ、仕方がない…。
だが構わん!」
ゴスッ!
ミカヤ「だが構わんじゃないでしょ。子供じゃないんだから大人しく待ってなさい!」
アイク「…面目ない。」
リーフ(うわっ、本の角でブン殴ってるよ…。しかも全然堪えてないし…)
マルス(まぁ、アイク兄さんだしね)
ロイ「…あっ、姉さんだ。」
>>9 サザを主人公とするなら隊を率いることになるティバーンとかも主人公的扱いになるんじゃないかとか
そういう感じの議論がでて、結局サザは物語には深く関係するがアイクでいうセネリオのような
側近的ポジションだろうってことで主人公にはなってないことが多い。
そんなことしなくてもあのキャラならネタとして職人たちは放っとかないだろうしwwww
エリンシアは暁第二部で主人公だったからだと思う。蒼炎でもエリが死んだらゲームオーバーの章がいくつかあるし
エリンシア「さぁさぁ、どうぞお上がりになって下さい。
お口に合うかは分かりませんが、エリンギのバター炒めがありますので、ゆっくりしていって下さいね。」
?「フフッ、そんなにお気遣いなさらないで下さい。主人公家のみなさん、お久し振りですな。」
マルス・ロイ(こ、この声は…!)
?「フフッ、みなさん私を覚えてますか?地区対抗格闘技大会会長の櫻井雅弘です。」
ミカヤ「あら、もうこの時期が来たのね!確か去年の優勝者は茸区の御姫様だったわね。」
リーフ「自分の部下を盾に使う人でなしだったよね、確か。」
櫻井「フフッ、マルス君、ロイ君。元気そうで何よりだねぇ。こりゃ今年も期待出来そうだなぁ〜」
ロイ「えっ!?今年も出させてもらえるんですか!?」
マルス「ええっ〜!!今年も出なきゃいけないんですか!?」
ロイ「マルス兄さん?」
マルス「い、いやいや何でもないさ…」
櫻井「フフッ、二人とも気が早いですねぇ。
もちろん今年も大会は行いますが、今日は偶然ここを通りかかったので少し立ち寄ってみようかなと思っただけなんですよ。
…んんっ、なかなかイケますな。このエリンギ。」
リーフ「ああっ、滅多に食べられないエリンギ…アッー!どんどん無くなって行く…!」
アイク「……」
リーフ(うわぁ、アイク兄さんプルプルしてるよ…)
ダンッ!
一同「!!」
アイク「…櫻井氏、よく来てくれた!俺はあんたを待っていた!今年こそは…今年こそは是非俺を出してくれ!
ほらっ、エリンギならまだまだ沢山ある。遠慮せずにどんどん食べてくれ!!」リーフ(あ、あのアイク兄さんが他人に食べ物を譲るなんて…)
櫻井「フフッ、キミはアイク君でしたね。
…なるほど。いい体をしていますね。考えておきますよ。」
アイク「そうか!ありがとう!」
櫻井「…んんっ、しかし本当においしいですね。このエリンギは。」
リーフ「ああっ、滅多に食べられないエリンギのバター炒めがついに全て平らげられてしまった…。
この人でなしーー!!」
アイク「リーフ!口を謹め!エリンギぐらいで騒ぐな!!」
リーフ「ハ、ハイーー!!」
櫻井「(…ふぅ。おいしかった。)
フフッ、ではそろそろ帰りましょうかねぇ。」
エリンシア「ええっ!?そんな…。どうかもっとごゆっくりなさって下さい!」櫻井「フフッ、これ以上家族の団欒を邪魔するわけにはいけませんからねぇ…。」
リーフ(一人でエリンギ全部食べておいてよく言うよ…)
ロイ(それにしてもエリンシア姉さん、何だか必死だね。)
マルス(そりゃ、賞金が破格だからね。参加賞で5万G、優勝すれば500万G。
自分が痛い目をみずに最低でも10万G稼げるんだから、そりゃ必死にもなるさ。)
ロイ(そんな言い方しなくても…。参加するだけで普段お世話になってるミカヤ姉さん達に恩返しが出来るんだから…)
マルス(それとこれとは話が別だね。
僕はもう、青いマッチョのオッサンに燃やされたり、緑のトカゲに食べられたり、二人組の子供にハンマーでリンチされたりするのは嫌なんだ!
ああっ、どうか僕の代わりにアイク兄さんが選ばれます様に…)
ロイ(逃げ腰の割には、ちゃっかり「五強」って言われる程活躍してるんだよな、この人。
今年は僕がそう呼ばれる様に頑張らないと。)
櫻井「フフッ…っと。帰る前にマルス君とロイ君に一言だけ言っておこうかな。」
マルス・ロイ「!!」
櫻井「フフッ、マルス君。君のおかげで去年の大会は大盛り上がりでしたよ。
君のその爽やかな声に特定のファンが大勢ついちゃってさ。君を出さないと色々大変なんですよ。
だから今年もほぼ確実に出られると思いますから、安心して下さいね。」
マルス「…うっ!は、はい……」
櫻井「フフッ、では次にロイ君。」
ロイ「は、はいっ!!」
櫻井「フフッ、君にはこの一言だけ。正直、微妙ですねぇ…」
ロイ「…えっ!!そ、そんな……」
櫻井「フフッ、ではごきげんよう。エリンシア君、ごちそうさまでした。
それではみなさん、今年の大会を楽しみにしてて下さいね。」
エリンシア「ああっ、櫻井様!私の天馬で送ってさしあげますわ!」
櫻井「フフッ、お気遣いなさらなくても結構ですよ。」
アイク「櫻井氏、それなら俺が家までかついで…」
マルス・ロイ「……」
ミカヤ「二人とも、いい加減に元気出してよ。ねっ?」
マルス「嫌だ…もう嫌だ……」
ロイ「うううっ…、どうせ僕なんて……」
リーフ「ちくしょー!あの人絶対エリンギ目当てでここに来たんだ!あの人でなしめーー!!」
ユンヌ「…全く、カオスな人ね。」
fin…
今が旬のスマブラネタ。
投稿するのに不慣れだったので、時間にバラつきがあって申し訳ない。
スマブラXの隠しキャラが全員解禁されたら、誰かこの手のネタもっかいやってくれないかなぁ。
櫻井黒いw
今回アイクは可能性大だよなあ。
ところで、実在する人間を出すよりはゲームキャラの方がいいんじゃないか。
右手・左手とか。これこそ人間じゃないが・・・
>>15 実在する人物をネタにするのは少し気が引けたので、違う漢字にしてみたんだが、やっぱマズかったかな?
あ、大事な修業狂キャラのエフラムを入れるのを忘れてた。
セリス 「リーフ、リーフ!」
リーフ 「? 何か用?」
セリス 「これ、見て!」
リーフ 「……女神像?」
セリス 「そう。今日物売りのおじさんから買ったんだ。
これでリーフも災難に遭わずに済むんじゃない?」
リーフ 「んー……」
セリス 「? どうしたの、虫眼鏡なんか取り出して」
リーフ 「…… …… …… うん、やっぱり。セリス、これ偽物だよ」
セリス 「えぇ!? ほ、本当!? 分かるの、リーフ」
リーフ 「うん。僕は少しでも高く物を売り、あるいは安く買うために、鑑定眼も鍛えているのさ!
で、これ。かなり精巧に作られてはいるけどね……妙に安かったんじゃない?」
セリス 「う、うん。物売りのおじさんが『君可愛いから大サービスしておくよ』って半額に……」
リーフ 「はぁ……そんな怪しげな話、信じちゃ駄目だよ」
セリス 「うう……ひどいよ……」
リーフ 「……と言うか、全然疑わなかったの?」
セリス 「だって、リーフいつもひどい目に遭って傷だらけになってるし……
もしかしたら厄除けになるかもしれないって考えたら、嬉しさで頭が一杯になっちゃって」
リーフ 「ああ……うん、まあ、その気持ちは嬉しいよ。ありがとう」
セリス 「ううん、役に立てなくてごめんね……」
リーフ 「……という訳で、よろしくマルス兄さん」
マルス 「承知」
翌日、インチキ商品を売りつけていた物売りが、彼の悪徳商法の証拠と共に、
風魔法のようなもので服をズタズタにされた格好で発見された。
彼が不法に稼いでいたお金は、騙された人々の手元に返還されたということである。
ミカヤ 「そんなことが……うーん、セリスは素直でいい子なんだけど……」
リーフ 「そういう人柄の良さにつけ込むのは卑怯だよね。許せないよ」
シグルド 「おーい、リーフ!」
リーフ 「あ、お帰りシグルド兄さん……って、あの、その女神像は……」
シグルド 「うむ、実は露店商人から幸運の女神像を購入したのだが」
ミカヤ 「……ここにも底抜けに騙されやすい人が一人……」
リーフ 「しっかりしてよシグルド兄さん……」
シグルド 「?」
おしまい
>>17 おおっ、(恐らく)元・晩飯の人!前スレでは災難でしたね。
まあ、あの手の論争は2chではよくある事だし、気を落とさずにどんどんネタを投下して欲しいっす。
あと、前スレの社会科見学はやっぱ闇に葬られんでしょうか?少し残念。
名残惜しいから、上のネタで「茸区」を使って起きました。
19 :
新スレ乙:2007/06/11(月) 23:09:11 ID:CL6X7Vh5
ミルラ 「ちっちちっちちっちー・・・ちちをもめ〜・・・・・です、エフラムお兄ちゃん」
エフラム 「・・・・・なんだ?どこぞの司祭の洗脳術か?」
エイリーク 「目が濁っているといいますか・・・ラーチェル、治せそうですか?」
エフラム 「俺からも頼む、治してやってくれ」
ラーチェル 「・・・仕方がないですわね。小さい少女にこんな仕打をする輩は悪ですから協力しますわ、レスト!」
ミルラ 「ぅ・・・うん?ぇ?」
エイリーク 「ふぅ、正気には戻ったようですね。ありがとうございます」
エフラム 「すまん、助かった。さっきの調子でいられたら困り果てていた」
ラーチェル 「礼なら結構ですわ、話を聞きませんとね。教えてくださりませんこと?」
ミルラ 「あの・・・えっと・・・・・」
要約するとボーレの豆腐屋に行く途中に路地裏で怪しげなテントを見付けて入った所、ローブ姿の占い師に会い占って貰ったそうだ。
そこから急に眠くなり今に至ると言う事なのだが
ラーチェル 「行きましょう!正義の鉄槌を叩き込みに!」
エイリーク 「ラーチェル、こういう件は警察なり商店街の方達に相談して・・・兄上?」
エフラム 「倍返しじゃ・・・物足りないな、止めるなよ?」
〜商店街の路地裏〜
マンフロイ 「フォフォフォ・・・さて豆腐屋好きなミルラちゃんは上手くやっているかのぅ、さて大好きなお兄ちゃんがペタ胸を揉む姿を撮影しにいくか」
ラーチェル 「そうは問屋が卸しがねですわ!」
マンフロイ 「ぬ、何奴!」
エフラム 「そのお兄ちゃんの登場だ・・・覚悟はいいか?」
マンフロイ 「く・・・噂に聞いた商店街の小さなアイドルのスキャンダルを楽しもうとした年寄りの楽しみを」
エイリーク 「そういうのは有難迷惑というものです!」
ボーレ 「良い男らしくないやり口だな・・・覚悟はできてるな?」
グローメル 「うちの電気屋に電撃マッサージチェアなんて物もある、死なない程度の設計物だぞ」
エイリーク 「皆さん、目が座ってますよ」
エフラム 「生憎引く気はない、お前が同じような事をされてもこうだろう」
マンフロイ 「囲んだつもりで勝ったつもりなら青二才と言わせて貰おう・・・リワープじゃ」
ラーチェル 「しまっ・・・お待ちなさい!」
マンフロイ 「また会おうぞ、さらば!」
??? 「そうは問屋が〜サイレス!」
マンフロイ 「!!!」
ミカヤ 「相手がそういう類の使い手ならこういう用意はバッチリしないと」
エイリーク 「ミカヤ姉さんまで・・・」
ミカヤ 「我が家の弟の許嫁に対する仕打には温い程です」
マルス 「今サラリと凄い事言った様な。取り敢えず電気店に連行で」
リン 「まぁ・・・程々にお願いね」
エフラム、ボーレ、グローメル 「「「努力はする、多分」」」
マンフロイ 「〜〜〜〜!!」
マルス 「行っちゃったか・・・さてと」
テントに入り家捜しする様に何かを見付けて
マルス 「多分これが原因か・・・流石に今度から売るのは自重しよう、また何か事件が起きたら堪った物じゃないし」
黒いカバーに包まれた本を片手に呟きパラパラと捲ると歴代FEの幼女コレクションとも取れる内容の品物で背表紙に
〜製作者:PN鬼畜王子〜
要するに一枚噛んだ訳である、悪気はないが間接的に
マルス 「良い小遣い稼ぎ捜さないとなぁ・・・リーフの殴られ屋とかどうかな」
黒いです、合掌。
その後フレリア警察に自首するかの如く黒焦げになったマンフロイがいたとか・・・それは別の話
エイリーク 「所で、何を占って貰ったのですか?」
ミルラ 「お兄ちゃんの好きな物を占って貰いました・・・そしたら歌いだして・・・・・男の人はおっぱい大きい方がいいって」
エイリーク 「・・・・・兄上はそういうの気にしなさそうですし、そう急がなくていいんですよ」
ボーレ 「商店街の治安も強化しないとなぁ、今回の反省だな。すまなかったなミルラちゃん」
ミルラ 「いえ・・・大丈夫です・・・・・ぁ、お豆腐下さい」
ボーレ 「あいよっ!ウチの豆腐は世界一ってな!」
いや、ただ「電気屋のグローメル」だしたかっただけなんて口が裂けても言えな(ry
電気屋w
じゃあプラハはフレイムランスで焼き鳥屋でもやってんのか?
うおっ新スレ立ってる!(遅っ
>>13 リアルで居るよなぁ、こういう客w
なんか主人公家に同情しちゃったよ
>>17 コテ無くなってますねorz
いつも楽しみにしてるんで頑張って下さい
>>20 レストって本当に何でも治せるんだなw
>>21 プラハの焼き鳥屋…
プラハ「いらっしゃい!久し振りの客だねぇ。
さあ!何本欲しいんだい?
ミディアム、レア好きな加減で焼いてやるからさっさと選びな!」
こんな感じ?
プラハがさらし巻いて半纏とか羽織ってるとこ
想像したら、妙に似合ってて吹いた。
グローメル 「貴方の〜街の電気屋さ〜んとぉ、いらっしゃい」
ルーテ 「楽しそうな所お邪魔します、電気さん」
グローメル 「確かボーレの所でちょくちょく見るな、嬢ちゃん」
ルーテ 「はい。豆腐さんの頼まれ事に協力して欲しいのですけど」
〜回想スタート〜
ボーレ 「嬢ちゃん、今日もスケッチブックとか言うのを片手に絵描きかい?」
ルーテ 「はい、日々の鍛練は成功の母ですから」
ボーレ 「努力家だねぇ、将来は良い女になれるな。それなら一つ仕事お願いしていいかい?」
ルーテ 「何でしょう?」
ボーレ 「ほら、商売の店には看板って言うような・・・野球に例えるならマスコットとかいうヤツ、それがウチの店にも欲しくてよ」
ルーテ 「・・・あんな感じの?」
目線をグローメルの電気屋に向けると看板、もといイカツイ斧が立掛けられている
言わずもがなグローメルの分身とも言える『ボルトアクス』である
ボーレ 「・・・ま、少しばかり判りやすいのが嬉しいかな。流石に豆腐屋に斧は何売ってるのか解らないだろう?」
ルーテ 「正論ですね、なら豆腐屋らしい看板のデザインを考えてみます」
ボーレ 「宜しく頼むな」
〜回想終了〜
グローメル 「む、ウチの斧は代々伝わる良い物だぞ、で・・・何をすればいい?」
ルーテ 「私は絵を書いたり物を創作は出来ますが・・・電気に関しては専門外なので。この子を内部から光らせて欲しいのです、白いのがベストです」
グローメル 「ふむ、内部で配線系統を組める大きさだな、任せておけぃ!」
ルーテ 「はい、宜しくお願いします」
〜数日後〜
アイク 「ボーレ、豆腐10丁くれ・・・こいつはなんだ?」
ボーレ 「あいよ!これか?名前はまだ無いんだがウチの看板だ、豆腐っぽいだろ?」
アイク 「豆腐・・・俺にはようか」
ルーテ 「豆腐です」
アイク 「爪楊枝の刺さり具合や表情が・・・やはりようかn」
グローメル 「良い白さを出せたわい、いやー・・・良い豆腐だ」
アイク 「・・・・・豆腐か、豆腐だな。豆腐屋だしな」
ボーレ 「ウチが豆腐屋以外に何屋だっていうんだ、ほらよ!アイク」
アイク 「あぁ、すまんな」
マルス 「あれは・・・どうみてもヨウカンマn」
ルーテ 「ていっ」(トスッ)
マルス 「何時の間に僕の背後に・・・zzz」
ルーテ 「私、優秀ですから」
折角なので商店街にもスポット、斧が看板とか普通はありえないなw
豆腐屋ってのも昔ながらのイメージがあるから、
電気で光る豆腐のマスコットってのもなんか微妙だぞw
そして想像してみるとやっぱりヨウカン(ry
どんどんネタキャラが商店街に導入されてるな、良い傾向だ
贅沢かもしれないが一作品一店舗ぐらい最低欲しいとか思う俺ガイル
ナバール辺りを刃物屋とか…キル包丁、駄目だ。実用性ねええええ!
豆腐屋の看板、確かに派手だが…トウフダシイインジャナイ?
アイク辺りがうっかり叩き斬りそうだな、ヨウカンマ(ry
ミカリン「ミカリンと」
サザ「緑風の」
二人「お勉強コーナー!」
ミカリン「今日は故事成語を勉強するわよ」
―矛盾―
漆黒の騎士「そこの貴様」
ジェルド「ん?俺に何か用か?」
漆黒の騎士「この武具を買っていかれよ」
ジェルド「鎧と剣か…あんたがつけてるのと同じだな。」
漆黒の騎士「我が鎧は女神の加護を受けている。どのような武器も通用せぬ」
漆黒の騎士「そして我が剣エタルド。女神の加護を受けたこの剣に切れぬ物は無い」
ジェルド「じゃあその剣で鎧を攻撃するとどうなる?」
漆黒の騎士「……」つ月光
ジェルド「ぐふ」
漆黒の騎士「身の程をわきまえよ」
ミカリン「ここから辻褄が合わないことを矛盾というのよ。でも得意気に
それを指摘したりすると痛い目にあう時もあるから注意してね」
サザ「この話じゃ剣鎧じゃn
ミカリン「……」つレクスオーラ
サザ「ぐふ」
ミカリン「来週も見てね☆」
主人公家居間
セリス「ミカリンは人気だなあ。教育番組の1コーナーを持っちゃうなんて」
ミカヤ「あ、もしもしラルゴさん?『火消しに用がある』」
このコーナーは打ち切りになったそうな
エリンシア 「ねぇエリー聞いてちょうだい」
エリウッド 「誰ですかエリーって」
エフラム 「お前だろ」
エリウッド 「初耳だ」
セリス 「可愛らしくていいね。これからエリー兄さんで」
マルス 「エリウッドは長いからね。ちょうどいいや」
エリウッド 「やめて欲しい…」
エフラム 「エリンシア姉上も長いぞ。かといってエリ姉だとエリーとかぶるな」
セリス 「じゃあンシア姉さんとウッド兄さんで!」
マルス 「それイイ!」
エフラム 「効率的でわかりやすいな」
エリウッド 「んなわけあるか!」
エリンシア 「そんなことはどうでもよろしくってよ。それよりも大変に不可解な出来事があったの」
エリウッド 「というと」
エリンシア 「先だっていつものように、買い物のため私は商店街を歩いていました。
夕刻の時分ですから、学校帰りの学生がまばらにいました」
セリス 「うん」
エリンシア 「それは見慣れた景観の点景だから気にもとめなかったわ。
ところが同じく見慣れたものでも、そこでは珍しい姿があったでしょう?」
エフラム 「姿?」
エリンシア 「リーフが居たのです。女学生と共に」
エリウッド 「…またか…」
マルス 「姉さん姉さん、別に不可解でも何でもありませんよ。色魔リーフの例の如くの遊戯だよ」
エフラム 「あいつの女をもてあそぶスキルは凄いな」
セリス 「ロイも何気に凄いよ。ロイの場合天然だけど」
マルス 「確かに女教師から幼馴染みまで、幅広く落とせるロイは凄い」
エリンシア 「話が脱線しています。リーフがそういうのに締まりが無いのは、私だって知ってます」
セリス 「じゃあ何が?」
エリンシア 「リーフったら女学生の後について、『姉上、姉上』と呼んでいたのよ」
セリス 「なっなんだってー」
エリンシア 「最初は私に向けられた呼び掛けだと思って振り向いたわ。けれどあの子の眼は一点にその女学生の方へ」
マルス 「くっ…葉っぱめ、今度はお姉ちゃんプレイか…変態なっ!」
エリウッド 「マルス自重」
エフラム 「姉のどこがいいんだ?断然妹のがいいだろう」
エリウッド 「エフラム自粛」
エリンシア 「エフラム。その言葉、どう捉えたら良いのかしら?」
エフラム 「俺自省」
セリス 「その女子はどんな人だったの?」
エリンシア 「そうねぇ…背が高かったわ。リーフより高身長で、ロングストレートの茶髪。制服は同じ高校ね」
マルス 「顔は?」
エリンシア 「美人…ね」
マルス 「ふむふむ」
エリンシア 「可愛いよりも、綺麗が当てはまるモデルみたいな感じかしら」
セリス 「へー意外だ」
マルス 「いや、お姉さんにするには好条件だ」
エリンシア 「…姉として、私としては、見ず知らずの他人を姉と慕う弟を見る様は、不可解そして不快なものですわ」
セリス 「リーフも困ったさんだね」
リーフ 「ただいまー」
エフラム 「困ったタラシが帰って来たぞ」
マルス 「よし!姉さんのため真相究明だ!」
セリス 「オッケー、リーフ確保したよ」
リーフ 「いっいきなりなんだよ!?」
エフラム 「リーフ、お前はモデル風美人をお姉ちゃんと呼ぶデートを楽しんだらしいな。
俺も近所のマムクートからお兄ちゃんと呼ばれているぞ」
エリウッド 「あーもう君は黙っててくれ」
マルス 「どういう関係なんだい?どうして血縁も無い人を姉と言う?お姉さんが欲しいのかな?
それなら超ウルトラ美人なお姉さんが我が家に居るじゃないか、ほらここに」
エリンシア 「マルスったら…良い子ね」
リーフ 「ごめん、皆が言ってる意味がわからない」
セリス 「姉さんにバッチリ目撃 されてるんだよ。早くゲロしなよ」
リーフ 「???」
エリウッドは説明した。
リーフ 「誤解だー!」
エフラム 「見苦しいぞ」
リーフ 「いやいや普通に違うし!ていうかどんだけ妄想膨らましてんの…」
マルス 「では一体?」
リーフの回想
リーフ 「すみません、アルテナさんですよね」
アルテナ 「あなた誰?何の用?」
リーフ 「僕1年の…」
アルテナ 「ああ、わかった!あなた巷で有名な葉っぱくんね!」
リーフ 「リーフです」
アルテナ 「それで何の用?」
リーフ 「突然ですが、………姐上と呼ばせてください!」
アルテナ 「!?…なっ、何なの本当に唐突に…」
リーフ 「僕、アルテナさんに憧れてるんです。ですから是非姐上と」
アルテナ 「あなたのうち大家族なんでしょ?お姉さんいるでしょ?」
リーフ 「僕が言ったのは姐御の姐ですよ」
アルテナ 「断る」
リーフ 「待ってください姐上!」
アルテナ 「早速呼ぶな!ってか何で私に」
リーフ 「姐上のゲイボルグを操る様がとてもカッコイイからです!」
アルテナ 「ゲイボルグ?あんな恥ずかしい名前の武器久しく使って無いけど」
リーフ 「10年前のクルトさん主催ユグドラルパーティで見て以来、ずっと憧れていました」
アルテナ 「佐藤藍子乙」
リーフ 「僕はにわかじゃありません!」
アルテナ 「とにかくやめてよね。ゲイボルグ使いなら私の他にキュアンって人がいるから」
リーフ 「姐上じゃなきゃ駄目なんです!下手な男より男らしい姐上でなければ!」
アルテナ 「オイ」
リーフ 「上腕二頭筋逞しいアルテナ姐さんはゲイ☆掘るグカッコイイ!」
アルテナ 「ちょっと待て。今やっちゃいけない誤変換したよね」
リーフ 「わざとです」
アルテナ 「尚更駄目だよね?嫌がらせにも程があるわよ!」
リーフ 「お願いです、ゲイボルグを構えて二の腕に力こぶを作ってください!」
アルテナ 「やめてもう!私用事あるから、バイバイね………ってついてくるな!」
リーフ 「姐上〜お願いします〜」
アルテナ 「しっ…しつこい」
リーフ 「というわけだよ」
マルス 「なんだ、ちょっと風変わりなナンパに過ぎないじゃん。しかもセクハラ連発」
エフラム 「変態だな」
リーフ 「違うよ!」
エリウッド 「その人が言われて嫌がる事を、一方的に押し付けるのは良く無いな」
セリス 「エリー兄さんの言う通り」
エリウッド 「………」
エリンシア 「そうですわ。私もンシア姉さんなどと言われた時、
怒髪天を衝く勢いでアミーテ振り回して差し上げようかと思ったわ」
マルス 「KOEEEEEE」
エフラム 「セリス自戒」
セリス 「ごめんなさいもう言いません」
リーフ 「僕は純粋に憧れてるだけで…」
エリンシア 「その方も嫌がってるのでしょう?やめなさい、ストーカー行為等規制法に触れるわ」
リーフ 「豚箱には馴れたよ」
マルス 「リーフのお約束、勾留→脱獄→逃亡」
セリス 「レプトール警察庁長官から目を付けられてるらしいよ」
エリウッド 「ぐっ…勘弁してくれ…」
エフラム 「リーフ、こういう時は押して駄目なら…」
リーフ 「引くんだね!」
マルス 「いや引いてるのはあっちだと思う。それこそドン引き」
セリス 「よーし、ナンナやミランダに報告だ!」
リーフ 「ちょっ、勝手に何やってんの!」
エリンシア 「押し問答してもしょうがありませんものね」
セリス 「二人から、『今、あなたの家の前に居るの』だって」
リーフ 「ええーっ!?早すぎる!」
エリウッド 「怖すぎる…ラナオウ並だ」
エフラム 「その速さは異常だろ。もしやそいつらは光速の異名を持ち重力を自」
エリウッド 「違う」
リーフ 「本当に潔白なのに何でこんなはめにー!」
セリス 「ピンポン凄い鳴ってるよ」
マルス 「今宵も騒がしくなりそうな我が家でありました。おしまいっと」
その商店街にはオード一族経営の中華食堂『流星軒』がありそう。ラーメン連続5杯出されるとか
向かいのライバル店「獅子王ラーメン ソーンバル軒」と骨肉の争いをしているらしい…
流星剣使い×6で30杯のラーメン食べ切れたら5万G とかw
>>29 リーフ(待て・・・・・落ち着いて考えるんだ僕。さっきセリスはナンナとミランダを呼んだと言っていた・・・・)
(ならばサラが居ないだけマシじゃないかと考えるんだ!)
(何時ものように再行動連発して追って来られる心配も無い!)
(懸念のナンナのスリープもミランダのブリザードもこの前壊れたままのはず!)
(しかも今回は僕は悪く無い!・・・・・・ということで逃げよう!)
マルス「・・・・自分の考えに没頭してるね」
セリス「周り見えてないよね」
エリンシア「既に囲まれてますのに」
エフラム「これが策士策に溺れるという奴か」
セリス「・・・・いやなんか違うからそれ」
リーフ(・・・・・よし逃走ルート構築は完璧だ!逃げよう!)「・・・・・って!ええ!?」
ナンナ「さてゆっくりと・・・・・」
ミランダ「話を聞かせてもらおうかしら?」
サラ「・・・・・そういうこと」
リーフ「な、なんでここに!?というかサラまで!?」
エリンシア「あら、お二人には鍵を開けてあげましたし」
サラ「・・・・私はリワープで直接」
ナンナ「ということで・・・・・リーフ様覚悟して下さいね(E:スリープの剣☆100」
リーフ「いやそれ別の意味で寝そうだからやめて待って頼m・・・・Zzzz」
ミランダ「ちょっとリーフ借りてきますね。おさがわせしました」
ズルズル・・・・・・・
エフラム「リーフ・・・・・生きて帰って来いよ(遠い目」
後アイオンも電気屋やってそうだ
※)烈火18章に出てきた「いかずちよ!いかずちよ!」の人
キシュナ(魔封じの者)に魔法封じられて上のセリフがネタにしか見えないあの人
>>27 やっぱメディアミックスで漫画とか出たり
フィギュアになったりしてんのかな、ミカリン。
>>28-30 リーフたくましすぎるだろw
豚箱に入りなれてるってのはあれか、やっぱ追いはぎだからか。
37 :
ボロい商売:2007/06/12(火) 22:23:46 ID:j9OosaI/
という訳で微妙に便乗。
ミカヤ 「ふぅ……たまには仕事もせずに町をブラブラするのも悪くないわね」
ロイ 「そうだね……ところで、何か、最近ご機嫌だよね姉さん?」
ミカヤ 「そりゃそうよ、あの忌々しいアニメがようやく終わったんだから!」
ロイ 「魔女っ子ミカリン……凄い人気だったからね」
ミカヤ 「町を歩くたびに小さな子供にミカリンに似てるとか変身してとか……辛い日々だったわ」
ロイ 「まあ、放映が終わったことだしその内そういうのもなくなって……って、あれ?」
ミカヤ 「どうしたの?」
ロイ 「なんか今、玩具屋のショーウィンドウに見覚えのある物が見えたような」
ミカヤ 「欲しい玩具でもあるの? あ、ひょっとしてお姉ちゃんにおねだり?」
ロイ 「いや、そういうんじゃなくて」
ミカヤ 「またまた、照れなくてもいいのに。お姉ちゃんに任せなさい、1000Gまでなら出してあげるわ!」
ロイ 「違う上に上限ショボイよそれ……あ、ほら、これだよ、こ……れ……」
ミカヤ 「……」
ロイ 「ミ、ミカリンフィギュア……!?
凄い、コスチュームやらポーズやらオプションやらの違いで豊富な種類が」
ミカヤ 「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!?」
ロイ 「ね、姉さん、落ち着いて」
ミカヤ 「ちょっと、この店の責任者、出てきなさい!」
フォルデ 「はいはいなんでしょ……って俺責任者じゃなくてただのバイト店員なんスけどね」
ミカヤ 「そんなのはどうでもいいわ! 何なの、これは!?」
フォルデ 「何なのって……ああ、ミカリンフィギュアッスか。いい出来でしょこれ、人気高いんですよ大きなお友達に」
ミカヤ 「イヤァァァァァァッ!」
フォルデ 「……大変だな坊主」
ロイ 「いや、別に姉さんの頭がおかしい訳じゃなくて」
フォルデ 「そうなん? あー、そういやお嬢さん、ミカリンに顔がよく似てますね。記念にお一ついかがスか?」
ミカヤ 「いる訳ないでしょこんなもの!」
ロイ 「ど、どうも、失礼しましたー」
ミカヤ 「許せない、あんな、あんな卑猥な……!」
ロイ 「いや、別に卑猥なものじゃ……」
ミカヤ 「卑猥よ! 何あれ、あんなフリフリスカートのフィギュア、下から覗いたらパンツとか丸見えじゃない!」
ロイ 「そりゃそうだろうけど」
ミカヤ 「侮辱だわ、精神的な陵辱だわ!」
ロイ 「うーん、でも、別に相手はミカヤ姉さんを直接モデルにした訳じゃ……」
ミカヤ 「……本当にそうかしらね?」
ロイ 「え?」
ミカヤ 「ミカリン……あのアニメの主人公をモデルにしたにしては、デザインがずいぶんモデルよりだったと思うんだけど?」
ロイ 「つまり、ミカリンじゃなくてミカヤ姉さんを直接モデルにしたって言いたいの?」
ミカヤ 「そうよ、間違いないわ!」
ロイ 「確かに、言われてみればミカリンってよりはミカヤ姉さんそのものだったような……」
ミカヤ 「悪質なストーカーがいるに違いないわ……! 家にカメラとか盗聴機が仕掛けられてるのかも……!」
ロイ 「考えすぎじゃ……」
ミカヤ 「いいえ、こうなったら徹底的に真相を追究してやるわ!」
ロイ 「どうやって?」
ミカヤ 「困ったときの神頼み……おいでませ混沌の女神様!」
ユンヌ(鳥)「ハロー。どったのミカヤ」
ミカヤ 「かくかくしかじか。という訳で、犯人探しに協力してちょうだい」
ユンヌ(鳥)「えー、いやよそんなの、面倒く」
ミカヤ 「黙れこのクソ鳥が! プラハ呼んでフレイムランスでこんがり焼いてもらうぞコラァッ!」
ユンヌ(鳥)「ひぃぃぃっ! ご、ごめんなさい、協力します、協力しますぅっ!」
ロイ (……相当怒ってるな姉さん……しかし、あそこまで姉さんの体型を知り尽くしてるなんて、一体誰が……)
38 :
ボロい商売:2007/06/12(火) 22:25:15 ID:j9OosaI/
シャナム 「うーん、相変わらずいい出来だなこのフィギュア。今回もバッチリCM流さしてもらおう」
??? 「取り分はこっちが8でお願いしますよ?」
シャナム 「ボリすぎだろ! 値切りのスキルをなめんなよ……そっちが6でどうだ?」
??? 「7。別に、他の会社に流しちゃってもいいんですけどね?」
シャナム 「チッ、いい根性してやがる……しかし何度見ても素晴らしい造形美。次もこの調子で頼むぜ」
リーフ 「ははは、この器用さなら兄弟ナンバーワンの僕に任せてくださいよ」
ミカヤ 「ってお前の仕業かァッ!」
リーフ 「う、うわぁ! ど、どうしてここが……! バレないようにわざわざ借りた部屋なのに……!」
ミカヤ 「ふふふ……神の力を借りたのよ……!」
リーフ 「ぬ、ぬかった! FETVにスポンサーについてもらえば、ミカリンフィギュアで荒稼ぎできると思ったのに……!」
シャナム 「お、俺、知ーらねっと! (脱兎)」
リーフ 「ちょ、シャナム社長……!」
ミカヤ 「チッ、一人は逃がしたか……さて、覚悟はいいわね、リーフ?」
リーフ 「お、お許しをぉぉぉぉぉっ!」
ミカヤ 「許すかァッ! レクスオーラで光になれぇぇぇぇぇぇっ!」
ロイ 「……生きてる、兄さん?」
リーフ 「……なんとかね。ああ、精魂込めて作ったフィギュアが塵と化してしまった……」
ロイ 「借りてたっていう部屋もビルごと吹っ飛んだしね」
リーフ 「クソッ、修繕費だけで今回の儲けが丸々飛ぶな……」
ロイ 「相変わらず金勘定速いね兄さん」
リーフ 「もちろんさ。それに、これで終わった訳じゃないよ」
ロイ 「え、どういうこと?」
リーフ 「実は、部屋にまだ出荷前のフィギュアがいくつか隠してあってね」
ロイ 「それで?」
リーフ 「今回のことで、大人気のミカリンフィギュアは製造中止ってことになるだろ?」
ロイ 「うん、そうだね」
リーフ 「そうなると、もう市場に出回ってる分のフィギュアにプレミアがついて、高値で取引されるようになる訳だよ」
ロイ 「うん……って、兄さん、まさか」
リーフ 「ふふふ、時期を見計らって、一番高い値で在庫分を売り払ってやるぞ……!」
ロイ 「……転んでもただでは起きないってやつ?」
リーフ 「捕虜を取られたら、捕虜収容所に行って宝箱を回収するチャンスが出来たと思えばいいのさ!」
ロイ 「いや、その例えもよく分からないけど」
リーフ 「……とは言え、そこまでやってようやっとプラマイゼロ……ああ、どうして僕は後一歩のところで儲け損ねてしまうんだろう」
ロイ 「運が悪いからじゃないかな」
リーフ 「はっきり言わないでくれ!」
という訳で、結局リーフの「ミカリンフィギュアで大儲け大作戦」は失敗に終わったのだった。
が、今回のことでプレミアがついてしまったミカリンフィギュアは、リーフすら予想しなかった効果を生むこととなった。
39 :
ボロい商売:2007/06/12(火) 22:26:41 ID:j9OosaI/
ピッ、ピッ、ピッ、ポーン♪
セーラ 「セーラ!」
ドロシー 「……ドロシーの……」
セーラ 「超ローカル、紋章町専門ニュース! イェーイ、ドンドンドン、パフパフー」
ドロシー 「……」
セーラ 「……せめてため息ぐらい吐いてほしいんだけど」
ドロシー 「もうそんな元気もありませんよ……ほとんどの番組をわたしたち二人で掛け持ちって、正気ですかシャナム社長は」
セーラ 「いいじゃない、その分画面に映る機会も増えて人気UPのチャンスだし!」
ドロシー 「エリミーヌ教団本部に帰りたい……」
セーラ 「まあまあ。ほら、これ飲んで元気出して(と、Sドリンクを差し出す)」
ドロシー 「いや、番組の最中にこんなことされても」
セーラ 「いいじゃない、ため息混じりに飲み干しなさいよ。
その疲れ果てた姿が社会人の共感を呼んで、一部で大人気らしいわよドロシー」
ドロシー 「なんですかそれは」
セーラ 「ほら、街頭インタビューの映像もあるから」
係長S氏 「ドロシー嬢ですか。うむ、確かに彼女のタフさは社会人の端くれとして見習いたいところですな」
警備隊R氏「ドロシー嬢……上からの命令に逆らえないというのは辛いことですな。彼女にはゆるりと頑張って頂きたい」
聖社員A氏「……ボロボロになりつつ頑張る姿には共感を覚えグハァッ(吐血)」
ドロシー 「……」
セーラ 「プライバシー保護のため音声には加工を施してあります」
ドロシー 「いや、最後の人思いっきり吐血して倒れましたよね今!?」
セーラ 「プライバシー保護のため映像にも加工を」
ドロシー 「嘘だっ!」
セーラ 「細かいことは気にしないの。とにかく、あんたも人気が出てきたっての、分かるでしょ?
ドロシー 「……今の映像見る限りあんまり喜べないんですけど……」
セーラ 「またまた謙遜しちゃって……月のない晩は後ろに気をつけなさいね」
ドロシー 「ボソッと怖いこと言わないでくださいよ!」
セーラ 「甘いわね。あんたも変な人気が出てきた以上、紋章町トップアイドルを目指すこのわたしのライバルなのよ!」
ドロシー 「わたしはそんなの別にどうだっていいんですけど」
セーラ 「謙虚なところをアピールして地味萌えを狙おうったってそうはいかないわよこの田舎系ナンバーワンめ!」
ドロシー 「もうやだこの人……」
セーラ 「……っつーか……ちょっと、オルソン!」
イリオス 「イリオスだ!」
セーラ 「照明暗いわよ! もっと気合入れて太陽剣光らせなさいよ!」
イリオス 「これでも限界だ! 休みなしに連続十時間って、俺は蛍光灯かオイ! その上カメラマンやらADやらまで……!」
セーラ 「仕方ないじゃない、シャナム社長の命令なんだし」
ドロシー 「削れる費用はとことん削りますからねあの人……」
イリオス 「ちくしょう、この間の番組紹介で暴れまわりさえしなければこんなことには……」
セーラ 「文句言ってないで働きなさいよ。カスラックを首になったアンタを拾ってやった恩、忘れた訳じゃないでしょう?」
イリオス 「クソッ、俺はこんなところでは終わらん! 絶対に這い上がって貴族になってやるぞ!」
ドロシー (無理だと思うけど……)
40 :
ボロい商売:2007/06/12(火) 22:27:58 ID:j9OosaI/
セーラ 「さてさて、そんなこんなは脇に置いて、いよいよ本題ニュースの時間でーっす」
ドロシー 「切り替え早いし……ええと、今紋章町で人形が大人気らしいですね」
セーラ 「ノンノン。人形じゃなくてフィギュアよフィギュア」
ドロシー 「……詳しいんですね?」
セーラ 「そりゃもちろん。なんたってわたし、某新ブログの女王みたいにオタク受け狙ってるから。
シスターでピンク髪でツインテールでツンデレで辛い過去持ち……完璧ね!」
ドロシー (そういうこと言っちゃったらむしろ反感買うんじゃないかな……まあいいや、いちいち突っ込むのも面倒くさいし)
セーラ 「で、えーと、人気なのは、この間の番組紹介でも取り上げたアニメのやつよね?」
ドロシー 「魔女っ子? ミカリン……ですね。原価の十倍二十倍の値段で取引されてるとか」
セーラ 「うわ、キモッ……じゃなくって、そういう収集に命を賭けてる人たちってすごーいっ! セーラうっとりしちゃう☆」
ドロシー 「いろいろと手遅れですよセーラさん……それで、その影響もあって魔女っ子? ミカリンの視聴者が増えてるとか」
セーラ 「DVDの売り上げが今週初めから爆発的な上昇……流行り物を追っかけてる訳ね。
イヤね、キモヲタの上に主体性がないって、終わってるじゃないそれ」
ドロシー 「セーラさん、カメラ回ってますよ」
セーラ 「なーんて、毒舌キャラを演じちゃったりするお茶目なセーラちゃんなのでした、みゃは☆」
ドロシー 「はぁ……ええと、それで、DVD売り上げの好調に気を良くしたスポンサーが、
第三期魔女っ子? ミカリンの製作を決定したそうで」
セーラ 「結局世の中金ってことよねー」
ドロシー 「そんなこと言っちゃ駄目ですよセーラさん。とりあえず小さなお友達も大きなお友達も喜んでいるらしいですし」
セーラ 「ふーん。わたしもネクラな下僕に頼んでフィギュア作らせようかしら」
ドロシー 「……うん、一瞬でゴミ捨て場に山盛りになってるセーラさん人形が浮かびましたよわたし」
セーラ 「おい」
ドロシー 「ちなみに第三期魔女っ子? ミカリンは人気が廃れない内にと来月から放送開始だそうです」
セーラ 「製作早過ぎ!」
ミカヤ 「リィィィィィィフゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」
リーフ 「こ、こればっかりは僕のせいじゃないってば!」
おしまい
ミカヤ涙目っすかw
そしてネタ投下
〜学校にて〜
ヘクトル 「ぁー・・・午後の授業はボイコットするかな、昼休みのウチに抜けちまおう」
マシュー 「ありゃ?昼飯はどうするんで?」
ヘクトル 「どっか適当に外で食べるつもりなんだが・・・お前、それは!」
マシュー 「へっへ〜、授業終わる前にフライングして購入したんですよ。安い、美味い、でもその場で作るの遅いから並んで獲得するのも一苦労と、流れのパン職人のパンは」
ヘクトル 「俺の分もある・・・のか?」
マシュー 「へ?だって外に食べ行くんでしょ?」
ヘクトル 「うっ・・・そこはあれだ。外食の前哨戦という事で、そういう事だから売ってくれ」
マシュー 「言った事を曲げるようじゃ良い男になれないっすよ、若。というわけで・・・忍法2秒で処理!」(もぐもぐ)
ヘクトル 「ちょ!はええ・・・・・・・ちくしょおおおおお〜〜!」(涙っしゅ)
エリウッド 「午後からは授業に出ないと、保健室のキングになっていまう。ん?何の騒ぎだ?」
マシュー 「んぐ・・・いえ、若が何時も以上の駿足でボイコットしただけっすよ」
エリウッド 「あぁ・・・また先生に呼ばれる、胃が・・・・・」
お気に入りのマシューを出してみる、なんか作品中と変わらんノリになるのは何故だ・・・
アスレイ 「また貴方は・・・コミケの収益分のお金がなくなっていると思ったら、こんな白い箱に様変わりして・・・・・夏コミはどうするのですか」
ルーテ 「こんなとは失礼ですね、半分に斬られたりしても鋼の救世主のように立ち続けられる設計の機能美が解らないのですか」
ボーレ 「小さな子供にも愛嬌があって人気なんだぞ?製作代金はキチンと払ってるから安心しな」
アスレイ 「そうですか、助かります・・・なんでこうも落ち着きがないんだか」
ルーテ 「捜査の基本は足ですから」
アスレイ 「貴方は刑事ですか。はぁ・・・」
ルーテ 「溜め息をつくと幸せが逃げると言いますし、さぁ。部室に帰りますよ」
アスレイ 「はいはい、部室と一言でいっても貴方は掛け持ちしすぎてるから着くまで特定できませんけどね」
ルーテ 「優秀ですから。それと返事は一回、そんな事では伝承法が使えなくなりますよ」
アスレイ 「・・・また教室でいきなりパリィとかアリだーと言わないで下さいね」
肩トントン
アスレイ 「ん?彼方は」
リーフ 「中々の尻に敷かれっぷりだけど僕には到底及ばないから君は幸せな方さ・・・ボロボロになるような危害がある訳でもないし、だから元気をだすんだ!」
ルーテ 「人の振りみてなんとかですね、葉っぱさん後ろ後ろ」
ナンナ 「幸せじゃ・・・ないのですか、リーフ様。なら今日はたっぷりと・・・」
ミランダ 「そうね、尻に敷かれるを文字通り体現してあげましょうか」
サラ 「・・・・・すりーぷ」
リーフ 「僕に逃げ場は無しですか、ごめんなさいごめんなさ・・・zzz」
アスレイ 「・・・まさに風のように去って行きましたね」
ルーテ 「追い掛けてネタのストックにしたいですけど、今日はアスレイ君の面子をたたせておきます。感謝してください」
アスレイ 「・・・・・非常に助かります」
ボーレ 「また遊びに来な!今度はちびっ子達にも感想聞いてみればいい」
ルーテ 「はい、ありがとうございます。豆腐さん」
ボーレ 「いいって事よ。良い男は何時でもオープンな心意気なんだぜ?と・・・いらっしゃい!!」
俺的なイメージではアスレイはルーテのAD的な存在ですが・・・うぬ
>>40 オルソン続投っすかw
いやー、好きだなぁセーラとドロシー。封印やった事無いけど。そしてネタ投下。
ある晴れた昼下がり―
グローメル「♪あなたの町の〜電気屋さ〜ん グロ〜メ電気〜っと。
おいっ、居るんだろう?いつものをくれ!」
プラハ「あん?誰かと思えばアンタか。ふぬけた歌唄いやがって…全く。」
グローメル「ここは相変わらずお客さんが居ないな。」
プラハ「うるさいねぇ。そういうアンタはどうなんだい。」
グローメル「フム…。オープンして間もない頃は遠目から店の看板のボルトアクスをネタにされていただけだったが
とある豆腐屋のマスコット制作を手伝った所、口コミで評判が広がって、少しずつ…だが確実にお客さんが増えつつある。
そのうち飛竜を使った家電製品修理・修繕出張大サービスを始めるつもりだ。」
プラハ「はんっ、順調そうで何よりだねぇ。
アンタんとこの家宝も今じゃただの看板かい?…あの子、きっと今頃泣いてるんじゃないのかい。」
グローメル「そんな事はないさ。登山家へ対する嫌がらせと比べれば、ずっと有意義な仕事だしな。
…それに、電飾看板の維持費もかからないし、あいつには随分助けられてるよ。」
プラハ「…あんたそれ絶対泣いてるよ…。
まぁいいや、商売を始めるとするかねぇ。
…オホン。いらっしゃい!さぁ、何本欲しいんだい?ミディアム、レア、好きな加減で焼いてやるからさっさと選びな!」
グローメル「……。若年ボケですかプラハさん。最初に「いつもの」って言っただろう。」
プラハ「うるさいねぇ、分かってるよ!でも最初にこれを言わなきゃ調子が出ないんだよ!!そらっ。」(焼き鳥を手渡す)
グローメル「おおっ。相変わらずうまそうだな。んごはご。
…全く、味は悪くないんだから、もう少し接客態度を改めてはどうだ。商売の基本だぞ。」
プラハ「他人に媚びへつらうのは性分じゃないんだよ。
だからこうして胸元をはだけさせて、大きいお友達…?を呼び込む努力をしてるんじゃないか。」
グローメル「…大きいお友達はお前みたいなキツい女には興味がないと思うのだが…。」
プラハ「何か言ったかい?消し炭にするよ?」
グローメル「いやいや、なんでもないさ。さて、そろそろ休憩時間が終わる頃だな。
ではな、プラハ。次に会う時までにはもう少し愛想が良くなってるといいな。」
プラハ「…待ちな!」
グローメル「うん?どうした?」
プラハ「…その、次はいつここに来るんだい?」
グローメル「さてな。明日からは暫く流星軒とソーンバル軒でラーメン三昧だから―
まあ、早くて一月後だな。」
プラハ「……そうかい。」
グローメル「なに、心配するな。また食べに来るさ。たまに食べるからこそお前の焼き鳥はうまいんだ。」
プラハ「…///。う、うるさいね!心配なんてしてないさ!ほらっ目障りだからさっさと消えちまいな!!」
グローメル「はいはい。分かった分かった。では、またな。」(グローメルフェードアウト)
プラハ「…ふぅ、すっかり丸くなっちまいやがって。
黒登山の帝王と呼ばれたあの頃のあいつはどこに行っちまったんだい。
…私が好きだった頃のあいつは……。
…はんっ。でもま、それは私も同じ事か。接客態度、あいつの言う通り直してやるか。
サァ、今日も頼むよ相棒!!」(フレイムランスを手に取る)
fin…
45 :
1/2:2007/06/13(水) 14:33:11 ID:crqr6Qss
マルス 「見なよロイ、懐かしいものが出てきたよ」
ロイ 「何これ、ゲーム?」
マルス 「……ドラクエを知らないのか? これだからゆとりは」
ロイ 「ゆとり関係ないじゃん! いや、ドラクエぐらい知ってるよ。でも3はやった事がない」
マルス 「もったいないなあ。これを機会にやるべきだよ」
ロイ 「古臭いのはちょっと……」
マルス 「FC版じゃなくてSFC版やればいいよ。ていうかやれ」
ロイ 「(懐古うぜー)」
マルス 「スーファミまだ使えるな」
ロイ 「珍しいね。うちでこんな長持ちするのは」
マルス 「……おや、冒険の書が見事に残ってる」
ロイ 「1:ヘクトル 2:リーフ 3:オレ だって」
マルス 「1と2の記録はともかく3のオレって誰だろう」
ロイ 「冒険の書が全部埋まってる。新しくできないよ」
マルス 「消せばいいし。その前に皆のデータをチェックしよう」
ロイ 「まずはヘクトル兄さんか」
ヘクトル:勇者♂ オズイン:戦士♂ マシュー:盗賊♂ セーラ:僧侶♀
ロイ 「仲間の名前は友達のかな?」
マルス 「わりと平凡なパーティだなあ。豪快に勇者戦士戦士戦士全員♂で全員斧装備だと思ったのに」
ロイ 「それは歩く度にガチムチって音なりそうなメンツで嫌だ」
マルス 「なんか皆レベル低いなー。途中で投げ出したのかな」
ロイ 「飽きっぽいからね。次はリーフ兄さんのやつ」
マルス 「仲間の名前欄が気になるところだ。ナンナがいてミランダとサラがいなかったら報告しよう。逆もまた然り」
ロイ 「………あれ、一人しかいないよ」
マルス 「予想に反して一人旅のリーフテラ男前wwww」
ロイ 「これ4人いなくていいの?」
マルス 「うん。でも好きなパーティ組むのが醍醐味なんだけどな」
ロイ 「勇者リーフのレベル高いなあ」
マルス 「性格:いっぴきおおかみ か。気取りすぎだな」
ロイ 「お次は謎のオレのデータだね」
マルス 「誰だろうか……」
オレ:勇者♂ リオン:賢者♂ ヒニアス:遊び人♂
マルス 「エフラムだったようだ。オレ様ね」
ロイ 「『ヒニアス』って、実はいいひとのヒーニアスさんかな」
マルス 「4文字までしか入力出来ないんだよね」
ロイ 「そうか〜」
マルス 「終盤のデータなのに、3人しかも遊び人が入ってるとは。やるな」
ロイ 「いや、遊び人ヒニアス棺桶なんですけど」
マルス 「見事な放置プレイ」
ロイ 「可哀想に……まあそれは置いといて、ついでにFC版の記録も見ようよ」
46 :
2/2:2007/06/13(水) 14:34:00 ID:crqr6Qss
マルス 「さすがに消えてるだろう。あの嫌な音楽トラウマなんだよなー」
ロイ 「……凄い! 残ってる!」
マルス 「1:しくると 2:みかや 3:あいく 年長組のやつだ」
ロイ 「『しくると』?シグルド兄さん自分の名前も入力できないのかな」
マルス 「FC版は濁音が一文字分取るんだ」
しくると:勇者♂ きゅあん:戦士♂ えると:戦士♂ えすりん:僧侶♀
マルス 「兄さん戦士好きなんだな」
ロイ 「一人だけ名前がマヌケだ……」
マルス 「当時の兄さんの苦衷の末の妥協とみた」
ロイ 「これも途中までだね」
マルス 「さて、ミカヤ姉さんだが」
ロイ 「姉さん以外全員♂キャラだ」
マルス 「逆ハーktkr。しかも若いイケメンの賢者3人」
ロイ 「姉さん……」
マルス 「名前はデフォルト。若いイケメンなら誰でもよかったんだな」
ロイ 「姉さん……」
マルス 「最後はアイク兄さん」
あいく:勇者♂ みかや:武闘家♂ しく゛る:武闘家♂ えりんし:武闘家♂
ロイ 「ごっつ!」
マルス 「うはwwwどんだけwwwww」
ロイ 「仲間は、ミカヤ、シグルド、エリンシア……だよね?」
マルス 「なんか凄いなあ。性別皆♂だし」
ロイ 「兄さんらしく豪気な」
マルス 「ちょっと待て。勇者の装備がこんぼうと布の服だと? レベルは99なのに……」
ロイ 「回復役がいない件」
マルス 「どう見てもアイテム欄薬草ばかりですね。本当にありがとうございました」
ロイ 「もしかして装備の仕方がわからなかったんじゃあ」
マルス 「いや、兄さんはチャレンジャーだから、あえてこれにしたのかも……なわけないか」
ロイ 「でもざっと見てきて、仲間に兄弟の名前が入ってたのはアイク兄さんだけだったね。なんだか和んだよ」
マルス 「単に名前が思いつかなかったのでは」
ロイ 「そうかなあ……」
マルス 「これでいくとあの商人は誰に当たるんだろう」
ロイ 「商人?」
マルス 「道中、商人が必須なんだ………いたいた牢屋に入ってる」
ロイ 「……『えりうつ』?」
マルス 「エリ鬱ドか。ここでも損な役割をこなすんだな」
ロイ 「兄さん……」
マルス 「今度はロイの番だよ」
ロイ 「え〜何にしよう誰にしよう」
30分後
ロイ:勇者♂ シャニー:戦士♀ セシリア僧侶♀ リリーナ:魔法使い♀
マルス 「はいはいハーレムハーレム」
ロイ 「バランス重視にしただけだよ!」
マルス 「性格:むっつりスケベ か。お見事!」
>>45-46 今まで読んだネタの中でも個人的にかなり好き。
便乗してゲームネタを考えてみようかな・・・
48 :
イレース到来:2007/06/13(水) 18:43:51 ID:OEeUuGAV
セリス「たっだいまー」
ロイ 「ただいまー」
ミカヤ「おかえり,アイクも帰ってるわよ。」
アイク「…おかえり。」
セリス「あのねミカヤ姉さん,明日遠足あるんだ。それで天気が気になるんだけど,
……占ってもらえないかなぁ?」
ミカヤ「もちろんいいわよ。かわいい弟のためですもの。んじゃちょっと待ってね。」
ユンヌ「ピーピー,ガーガー,本日は晴天なり」
ロイ (……なんかいつもに増して意味分かんない神様だな。)
ユンヌ「明日の天気は晴れ時々イレース,晴れ時々イレース。」
セリス「イレース?」
ミカヤ「大変よ!気象庁から外出禁止勧告が出たわ!紫の怪物が来るわ!」
ロイ 「落ち着いて姉さん!意味分かんないから!てかイレースって何?!」
ミカヤ「イレースって言うのはあwsでrfgtyふじこlp;@
ゴメン,今姉さんテンパッてるからアイク説明よろしく!」
アイク「イレースと言うのはうちの店の従業員だ。カー○ィの新種,歩くブラックホール等と呼ばれ,
潰した食い放題の店は数知れず,エンゲル係数99の大食い女だ。その食欲は俺をも凌ぐ。」
セリス「それは恐ろしいね……」
アイク「そしていつも奢ってくれるカモを探してさまよっている。
捕まったら最後,魔導士系にあるまじき怪力で足首を掴まれ地の果てまでもついてこられ……」
セネリオ「ひどい有様です。」
ミカヤ「あらいらっしゃい,セネリオさん。」
ロイ 「あ,姉さん正気に戻った。てかむしろこの唐突な登場に冷静すぎだから!」
セネリオ「そんな彼女なんですが常にツイハーク,ヘザー,モウディ,ガトリー等の胃袋パトロンがいるため
普段はあまり害がないはずなんですが……何があったんですか?」
ミカヤ「そこなの。偶然が重なって胃袋パトロン達が出張とか旅行とか逮捕とかでここ数日この町を離れてるの。
おかげで彼女は自分の収入のみで腹を満たさねばならず,ここ3日で12食しか食べてないらしいわ。」
ロイ 「それが普通の生活だから!いや,むしろ1日1食多いし!」
ミカヤ「そして今彼女の胃袋は限界に限りなく近くなってるわ。」
アイク「それは大変だな,そんな状態のイレースにたかられたらそれこそまさに」
セネリオ「ひどい有様ですね。」
ロイ (このセリフ言う時のこの人心なしかイキイキしてるよな・・)
そのころエレブ地区イリア町にて
ファリナ「あー,今日も疲れた疲れた。全く派遣社員も楽じゃない・・って・・ん?」
イレース「ご………飯……」
ファリナ「ひぃっ!!なんなのよあんた?!いつの間にあたしの天馬の足にしがみついたのよ?!」
イレース つスキル『影』
ファリナ「いや,それはどうでもいいとして,一体なんの用よっ?!」
イレース「ご…飯……奢っ…て……くれません…か……?」
ファリナ「嫌よ!絶対嫌!あたしは愛読書:預金通帳,好きなお菓子:五円チョコ,特技:2万ゴールド,
のお金大好きファリナ様よ!奢るなんて言葉あたしの辞書には無いわ!」
イレース「そう………ですか………残念です……ところでペガサスは……美味しいです……か?」
ファリナ「ひぃぃぃぃっっ!離れて離れて離れて!!マーフィ,振り落とすのよ!食われちゃダメよ!」
49 :
イレース到来:2007/06/13(水) 18:45:35 ID:OEeUuGAV
ミカヤ「そんなわけなんで,本っ当に悪いんだけど,明日の遠足は諦めてセリス・・・」
セリス「そんなぁ………」
ミカヤ「お金の問題もあるけど,今彼女は食への執念で全パラカンスト,バイオリズムも最高の状態で大変危険よ。」
アイク「是非手合わせしたいものだな。」
ロイ 「何 で そ う な る の ? !」
ミカヤ「あとスリープも持ってるみたい」
アイク「よし,庭で素振りでもするか。」
ロイ 「切りかえ早ッ」
ミカヤ「明日の朝までに誰かが襲われる・・もといご飯を奢ってあげればどうにか安全なんだけどね。」
ロイ 「ていうかまだ帰ってきてない兄さんや姉さん達は大丈夫なのかな・・」
数十分後下校中のエリウッド,ヘクトル,リンは
リン 「なんか……尾けられてない?」
ヘクトル「は?ストーカーってか?お前をストーキングするような猛者がいたらお目にかかり・・・・
うわ!俺が悪かった!てかマーニカティなんか鞄に忍ばせてんじゃねぇよ!」
リン 「悪い?」
ヘクトル「ちょっ,やめろって!俺それ特効喰らうんだからな!」
エリウッド「やめなよ2人とも…あぁ……また胃が……って……ん………?
うわぁぁぁぁぁぁっ!」
リン 「エリウッドの足下に髪の長い女の子がっ!」
ヘクトル「げっ,こいつ『食い放題潰しのイレース』だぜ!」
リン 「こんな華奢な子がそんなに食べるって言うの?!」
ヘクトル「こいつの詳しい説明は上でアイク兄貴がしてるんで俺省略」
イレース「ご飯………奢って……下さい……お願いします………」
ヘクトル「レクスボルト片手にお願いされても脅しにしか見えねぇ!」
エリウッド「うう……なんでこんな目に……うぅ……胃が……胃が……」
イレース「………!……あなたも……お腹‥‥空いてるんですか……?」
エリウッド「いや,僕は………」
リン 「(………!)エリウッド!私たち財布忘れて全然食べてないじゃない!あたしもお腹減って死にそう!
ね?ヘクトル?(チラッ)」
ヘクトル「あ,ああ。俺も今日は丼15杯分くらいしか食ってねぇし・・・・」
(バコッ)
リン (ヘクトルの馬鹿!アホ!ワラジムシ!何正直に言ってんのよ!金持ってないアピール&腹減りで同情させる
作戦だったのに!あたしの虎の子の3000円がパーよ!)
ヘクトル(スマン,正直スマン。)
イレース「…かわいそう……15杯なんて……一食分も食べれて無いじゃないですか‥‥」
3人 「「「エェェェェェェェェェェェェェェェ」」」
ヘクトル(俺‥一応朝昼2食で合計15杯くらい食べたんだぜ?夕飯前だから今は腹減ってるだけで)
一応満足には食べたつもりだったんだが)
リン (どうでもいいわ…なんか見逃してくれそう)
イレース「もっと裕福な方を当たってみます‥‥では‥‥」(イレース去る)
エリウッド「うぅ…掴まれた足首と…胃が痛い‥‥」
50 :
イレース到来:2007/06/13(水) 18:46:57 ID:OEeUuGAV
1時間後 同地点にて
ヒーニアス「くそっ,ターナの奴,私がルネス女学院前でいかにも今通りかかったかのようにエイリークに会って,
『最近はいろいろと物騒だろう。送っていこう。』とか言って一緒に帰るつもりで校門前を1時間はうろついていたのに
『私の天馬に乗せて送ってあげる。速いし,気持ちいいわよ。あ,お兄様は男だから乗れないけどね』
だと?何の当てつけのつもりだ!…ん?誰か倒れてるのか?」
イレース「あ‥‥助けて…下さい‥‥」
ヒーニアス「大丈夫か君?!」
(なんて儚げで美しい少女なんだ・・!エイリークの凛とした気品のある美しさもいいが,
こういう触ると壊れてしまいそうな感じの子もイイ!メイド服とか似合うかもしれないな・・・
いや!何を考えているんだ私は!しかしメイド服着せたいメイド服着せたいメイド服着せたい
これではエフラム以上の変態にいやしかしメイド服着せたいメイド服着せたいメイd(ry
イレース「あの…私……お腹が空いて…」
ヒーニアス「ん?なんだ,腹が減っていただけなのか。いいだろう,私が好きなだけ奢ってやろう。」
イレース「………!本当に……好きなだけ食べてもいいんですか………!」
ヒーニアス「いいとも。うちは経済的に裕福だし,それに私は『実はいい人』なんだ。
私の行きつけの高級レストランに連れて行ってやろう。」
イレース「……ありがとうございます……!!名前……伺ってもよろしいですか……?」
ヒーニアス(……!この娘落とせるな……!)
「私はヒーニアスだ。君は?」
イレース「イレースです………」
(ヒーニアスさん,ヒーニアスさん……お食事をごちそうしてくれる人だもの。覚えておかな(ry
――翌朝――
セリス「はぁ……遠足……」
ミカヤ?「ぱんぱかぱーんっ☆ おめでとうセリスちゃん♪」
セリス「え,そのおかしいテンションはもしかして」
ユンヌ「ご名答っ☆ユンヌちゃんでーす!!
もうイレース警報は解除されたから,セリスちゃん遠足行けるわよっ」
セリス「本当に?!どうして?!」
ユンヌ「誰かがイレースが満足するくらいに奢ってくれたみたいね。」
セリス「やったぁ!世の中には『いい人』っているんだね!」
ユンヌ「そうね,その『いい人』に感謝しないとね♪」
そのころ高級レストランにて
ヒーニアス「…………もう,いいのか……?」
イレース「はい…もう朝になりましたし……それに……あんまりごちそうになっても悪いですし……
私としてはまだまだいけるんですけど…………」
(〜着メロ『黒毛和牛上塩タン焼680円』〜)
イレース「あ………電話………ちょっと失礼します………ツイハークさん……?……はい……フフ…元気ですよ……
出張……今日帰ってくるんですね……!嬉しいです……!…………はい,ではお言葉に甘えて………
すいません……ちょっと用事が出来たので………」
(去るイレース)
ヴァネッサ「お客様,お会計……128万9800Gになります。」
ヒーニアス「(´;ω;`)」
ヒーニアスゥゥゥゥ!!
イレースすげえなw
助けてエイリークって言うレベルじゃないな、実は良い人
一瞬リーフと同じ様な属性が見えたのは気のせいだろうか?
っつーか、ファリナ派遣社員かよw
エレブ地区イリア人材派遣会社、みたいな?
イレース…恐ろしい子…!!
つーか職人さんたちGJ
ドラクエか・・・3までしかプレイの俺は異端だろうな
そしてネタ投下
ミルラ 「エフラムお兄ちゃん・・・私退治されるのですか?」
エフラム 「うん?どうした?」
ミルラ 「ドラゴンクエストは・・・竜を退治するお話だって・・・・・」
エフラム 「いや、竜と言ってもミルラ達みたいなマムクートとは別物で・・・」
アイク 「初代の竜王は仲間がいない分俺向けだったな、竜退治は中々男のロマnぐはっ!」
エフラム 「アイク兄さん・・・少し黙っていてくれ」
アイク 「ごほ!げほっげほっ!黙らせるのに喉へ地獄突きとは・・・容赦がない・・・な」(パタリ)
エフラム 「そして作品を重ねる事に悪役とは違う立ち位置になるしな、気にする事はない」
ミルラ 「はい・・・お兄ちゃんがそう言うのなら信じます」
マルス 「あのアイク兄さんを一蹴・・・・・不意打ちだけど、マジデスカ」
ロイ 「多分某戦闘力が測れる機械があるなら瞬間的にアイク兄さんを上回ったんだと思う」
リーフ 「それなんてフリーザ編の主人公?」
エイリーク 「もう少し穏便にお願いしたい物ですけどね・・・兄上」
シグルド 「男はな、守りたい物が出来たら限界以上の力がだせるものさ。私もアルヴィスと何度決闘をした事か・・・そうあれは・・・」
アルム 「うわ、回想ポエマー」
セリカ 「昔話を頻繁にするようになったら立派な中年ね」
シグルド 「ぐっ!さーて、ティルフィングは何処だ、と」
エリウッド 「・・・家具破損の予感・・・・・あぁ、胃がキリキリする」
−紋章町、ミレトス街の一角−
カシム 「……母が病気で薬を買うお金がなくて……」
シグルド 「う、うぅぅぅ……」
エイリーク「ひっく……な、なんて悲劇的なお話なのでしょう……」
セリス 「えぐえぐ……ひどすぎるよ、あんまりだよ!」
シグルド 「君。これ、少ないが取っておいてくれ」
エイリーク「わたしも、わずかですが」
セリス 「僕のも、どうぞ」
カシム 「……! ほとんど物乞いに過ぎないわたしに、こんなに優しくしてくださるなんて……!」
シグルド 「いいんだよ、気にしないでくれ」
エイリーク「わたしたちも、肉親を失くす辛さはよく知っていますから……」
セリス 「お母さん、早く元気になるといいですね」
カシム 「ありがとうございます!」
カシム 「……とまあ、ざっとこんなもんかな」
リフィス 「すげえぜ!」
リカード 「さすがカシムの兄貴!」
デュー 「参考になるなあ」
カシム 「ふふふ……驚くのはまだまだ早いよ。詐欺グループ『ハンター』結成記念だ、
今日は僕の華麗なる詐欺テクニックを思う存分披露してあげよう!」
シグルド 「……という訳で、気の毒な少年にお金を寄付してきたのだ」
エイリーク「金額的にはわずかでしたので、どれ程の助けになるかは分かりませんが」
セリス 「大丈夫だよ、きっとよくなるよ」
マルス 「……」
ロイ 「……」
シグルド 「む、どうした二人とも、何か気まずそうだぞ」
エイリーク「……確かに、お金を寄付するなど、人を見下した行為に思えるかもしれませんが……」
セリス 「でも、病気のお母さんを治すためだって、その人海賊まがいのことまでして」
マルス 「い、いや、別にその行為自体が悪いと言っている訳じゃないですよ」
ロイ 「そ、そうそう。その人のお母さんの病気、治るといいね」
セリス 「うん、お母さんには長生きしてほしいよね!」
マルス 「……ロイも、やっぱりアレだと思うかい?」
ロイ 「……うん。最近流行ってるもんね、この手の詐欺」
マルス 「やれやれ……あの三人は人が良すぎるよ。シーダも騙されたって言ってたし」
ロイ 「そうなの?」
マルス 「うん。よりにもよって純真なシーダを騙すなんて……全力で犯人を捜して報復してやるつもりさ」
ロイ 「怖いなあ……」
リン 「ちょっとマルス!」
マルス 「げぇっ、リン姉さん!」
リン 「その反応……お向かいの漆黒さんの表札を『しっこく』に取り替えたの、やっぱりあんただったのね!」
マルス 「クソッ、まさかこれほど早くバレるとは……!」
ロイ (って言うか、怒られるほど悪いことなんだ、それって……)
プルルル、プルルル……
ロイ 「あ、電話……」
リン 「(タタタッ、と素早く走っていって)はい、もしもし? あらトラバント先生、いつもリーフがお世話に」
マルス 「うわ、ロイ見たかい今の? あの一瞬で声の調子を切り替える手腕!
凄いなあ、エリンシア姉さんやミカヤ姉さんだってああはいかないよ。
さすが我が家の若年寄、おばさんくささじゃ誰にも負けないね!」
リン 「あ、ちょっと待ってくださいね……マルス!」
マルス 「ははは、ほーらまた一瞬で声が低くなったぞー」
リン 「このっ……! あ、いえいえなんでもありませんわおほほほほ……」
マルス 「ぷぷぷっ、リン姉さん必死だな」
ロイ (ホント、マルス兄さんはリン姉さんが大好きなんだなあ……)
カシム 「……という訳で、次はいよいよ流行の詐欺をやってみることにしよう」
デュー 「ういーっす」
リフィス 「流行っつーと、どんなんですか?」
リカード 「シルバーカードやメンバーカードの偽造とか?」
カシム 「ノンノン。オレオレ詐欺さ! 最近は振り込め詐欺とも言うね。
携帯電話を数台使いまわして、本人には絶対に連絡がつかないようにして……とかね」
デュー 「えー、でもあれってすぐばれそうだけどなあ」
カシム 「ふふふ……そういう台詞はこれを聞いてからいいなさい。
オホン……『あ、ばあちゃん!? オレだよ、オレオレ!』」
リフィス 「すげっ、一瞬で声が変わった!」
カシム 「『あ、おばあちゃん?! わたしよわたし、助けて!』
『ああ、ごめんね、ごめんね、母さん取り返しのつかないことしちゃった……!』」
デュー 「おおおお、とても同一人物の声だとは思えない!」
リカード 「さすが団長、変声術もヴィジュアル的なキモさも超一流!」
カシム 「ははは、任せておきたまえ。
……とは言え、今日のところは君たちを仕込んでる時間もないし、
初歩的なオレオレ詐欺でいこうかな。さ、見ておきたまえ。
まずは適当に電話番号をプッシュして、と……」
リン 「はい、はい、それじゃまた……(ガチャッ)
……さて。マールースー……ってあれ?」
ロイ 「リン姉さんが電話してる内に逃げちゃったよ」
リン 「くぅぅぅぅ……またしても! あのガキ、人のことおばさんおばさんって……
まったくもう、失礼しちゃうわ! よっこいしょ」
ロイ (その座るときの声もおばさんくさいのは否めないなあ……)
リン 「ふう……まったくもう、どうしてあの子は……(パリッ)
ロイ (煎餅食べながら愚痴吐き……うーん、やっぱりちょっとおばさんくさいかも……)
プルルル、プルルル……
リン 「あら、また……(ガチャッ)はい、もしもし、どちら様……」
??? 『あ、かあちゃん!? オレだよ、オレオレ!』
ブチッ!
リン 「 そ ん な 年 じ ゃ な い わ よ ! ! 」
ガチャッ!
リン 「まったく、どいつもこいつも……!」
ロイ (……? 今のもマルス兄さんの悪戯か何かかな……?)
カシム 「……ば、馬鹿な、失敗した!? タリスの詐欺師と呼ばれた、この僕が……!
な、何故だ!? あの声の甲高さと言い所帯じみた口調といい、
間違いなく相手はおばさんだったはず……!」
リフィス 「ケッ、なんだ、使えねえ奴」
デュー 「あーあ、期待して損したなあ」
リカード 「無駄な時間を使っちまったよ。帰ろ帰ろ」
カシム 「馬鹿な……そんな、馬鹿なぁぁぁぁぁぁっ!」
この日以降、紋章町で問題になりつつあったオレオレ詐欺はぱったりと発生しなくなったという。
もしかしたら次のFEに出てくるキャラとかな、名前がダメットさんに見えるぜ
ロイ 「ねぇ、リン姉さん。もし二年しか生きれなかったらどうする?」
リン 「え?んー・・・そうね、悔いの残らない様に生きたいかしら。素敵な恋愛も一度くらいは・・・」
マルス 「うはwww乙女ちっく過ぎて似合わながはっ!」
リン 「膝が勝手に動いたわ、で・・・急にどうしたの?」
ロイ 「ほら・・・あれ」
ロイの指さす方にはゲームをしている兄弟の姿があり
シグルド 「バーンと顔で選ぶんだ、悩むな!」
エフラム 「そう言われてもな・・・交神、この娘にするか。こうあっさりなのは気が進まないが」
リーフ 「ロリ顔な神だなぁ、いや。文句はないです、可愛ければイイデス」
ヘクトル 「うわ、モヒカンの子供かよ。人相悪いな」
エリウッド 「素質は高いから気にする事ないんじゃないか?」
リン 「なんだっけ・・・俺屍?」
ロイ 「そうそう、懐かしいゲームが押し入れからだいぶ出てきたみたいだから・・・エフラム兄さんが挑戦してるんだ」
リン 「あの性格じゃ一年目で大江山に突貫しそうね・・・予想がつくわ」
ヘクトル 「ぉ・・・ナレーション来たぞ、せーの・・・」
シグルド 「バーロー」
リーフ 「バーローw」
ヘクトル 「バーローwww」
エフラム 「・・・なんでバーローなんだ?」
ミルラ 「声が・・・名探偵・・・です」
リン 「兄さん達、子供みたいね・・・・・ほんと」
マルス 「そんな突っ込みするから年増に見られ・・・痛い痛い!関節決まってる!!」
>>58 調べてみたら日本一ソフトウェアのゲームらしい。
どっちにしても分からんですが。
俺屍もやったことないなあ。CMはよく覚えてるんですけども。
>>59 うお、初イラストGJッス。
窓の落書きやらミカリンやら、結構芸コマ。
つかマルス顔崩れすぎだろw
こちら保管庫の方には保存してもよろしいスか?
>>61 どうもー。
保存全然OKです,こんなんでよければw
マルスに関しては自分でもやりすぎたと思ってるw
>>59 勝手に続き(注・マルスのキャラ壊れてる)
マルス「あだだだっ!ちょギブギブ!」
リン「ごめんねー、年増だから耳が遠いみたい^^」
マルス「あかんやばいてこれまじでだめ・・・・らめえええ!」
ロイ「マルス兄さん合掌(-人-)」
ヘクトル「リンのサブミッション技は強烈で抜けられねーからな」
シグルド「大丈夫かマルス?」
マルス「オーケイ大丈夫さ。全然、うん痛くないっすよ。いやホントに」
ヘクトル「嘘つけ、すっげぇ涙目じゃねーかw」
リン「オッケー次は極めてあげる」
ヘクトル「マルスマジで謝っとけ」
マルス「どんと来いやああああっ!」
シグルド「あ・・・アホだ」
ロイ「か・・・漢だ」
シグルド「・・・ロイ、それは『おとこ』と読むんだ」
ロイ「・・・!しっ知ってたよ!ボケただけだって!兄さんマジレス禁止!」
シグルド「じゃあこれ何て読む?つ『熱血漢』」
ロイ「『ねっけつおとこ』」
ヘクトル「馬鹿だなロイ。『ねつけっかん』だぜ」
ロイ「いや、『あついちかん』・・・熱い痴漢!」
シグルド「どんな痴漢」
マルス「謝らないという主義を貫いた僕は硬骨漢だー!」
リン「うるさいわよ」
マルス「アッー!」
シグルド「確かに恍惚だな。表情が
ドタバタ感が『ホームコメディ』ちっくで和むお
ヘクトル 「しっかし・・・なんでこんなにゲームソフトがあるんだよ。レトロ過ぎてプレミア物もあるぜ?」
エリウッド 「何時の間にか増えたりしてるんだよ、誰が買った訳じゃないんだけど」
ヘクトル 「ジャンプの得意な髭のおっさんみたいに増殖するはずないしな・・・ん?裏に名前書いてあるぞ?」
スペランカー 『あるびす』
ヘクトル 「あるびす・・・アルヴィス・・・・・アンタか!シグルド兄貴!」
シグルド 「いや〜、アイツ飽きっぽくてな。買った次の日にはウチにあるっていう方程式がたったんだZE!」
ヘクトル 「こんだけ貰っても押し入れ行き確定なのがわかんねーのか、基本的にウチの兄弟アウトドア派だし!」
シグルド 「時折嫌味混じりで渡したりするから某ダンジョン散策ゲームで石の中に飛ばしてやったんだZE!」
エリウッド 「その語尾がなんか胃にくる・・・似合わないよ、シグルド兄さん」
シグルド 「ディアドラから個性的って言われたんだZE!」
ヘクトル 「普通の喋り方に戻してくれよ、兄貴」
ロイ 「まるでソードマスターヤマトなノリだね」
セリス 「何?それ」
ロイ 「漫画だね、ちなみにシグルド兄さんの話し方をしてる人は最終編で彼女に振られていなくなるんだ」
セリス 「それ言ったら一発で辞めそうだけど・・・言わないの?」
ロイ 「ヘクトル兄さんの苦渋に満ちた顔が・・・もう少し見てるよ」
マルス 「ヘクトル兄さん限定で黒いなぁ、ロイ」
リン「折角だから押入れ整理しましょ」
エイリーク「そうですね」
つデスクリムゾン
エイリーク「これは捨てても良いのでは?」
リン「そうね」
ミカヤ・シグルド・マルス「それは駄目ぇぇぇぇっ!」
上から(ヒーニアスが)来るぞ、気をつけろ!
迷作ですな、デスクリ
しかしクソゲーに当たってるせいでシグルドに投げてるんじゃないか?ファラな人
>>66のオチがわからないんだけど教えてもらえないでしょうか
なんでその三人が言うのかさっぱりわからない
>>68 あまりにもクソゲーすぎて逆にプレミアがついてしまった作品。
通称デス様。
まあ調べてみればすぐ出てくる。
中古ですら7000円、酷い時は5万円近くする。
そういや金銭の単位って円なのかな?いや、職人さん次第で変わるとは思うのですが
ミルラ 「エフラムお兄ちゃん・・・おやつ・・・・・作ってきました」
エフラム 「バタークッキーか・・・手作りなのが一目瞭然だ、形がたくさんあるな」
ミルラ 「はい・・・こっちがワンコで・・・これは猫で・・・」
リーフ 「毎度毎度思うけどさ・・・なんでシグルド兄さんのティルフィング飛んでこないの?」
マルス 「そりゃあ・・・・・」
クイッと顎で違う場所を指すマルス
アルム 「おやつタイムか、でも昼寝したいな。セリカ一瞬にいい?」
セリカ 「勿論よ、ギュッと抱いて欲し」
ヒュン!ドスッ!!
シグルド 「風紀を乱す子はいねえか〜、ティルフィングでお仕置きだべ〜」
アルム・セリカ 「チッ!」
マルス 「違いが判るかね、リーフ君」
リーフ 「・・・邪念があるかないか?」
マルス 「それもあると思うけど、男女な関係の違いかと」
リーフ 「あぁ・・・兄妹ほのぼの系と近親ドロドロ系だしね」
マルス 「というか、ほのぼの系の方にティルフィング投げた日には、エリンシア姉さんからフルボッコされた挙げ句に村八分確定かと」
リーフ 「・・・容易に想像できる、それ。シグルド兄さん涙目とか言うレベルじゃないね」
エリンシア 「はい、クッキーなら紅茶が合うでしょうから。まぁ♪可愛い動物さんですね〜」
ミルラ 「たくさんあります・・・お世話になってるから皆で仲良くです」
エリンシア 「ん〜。マルスちゃん、リーフちゃん。三時のおやつ食べましょう」
マルス・リーフ 「「はーい」」
冷静に考えたらティルフィングがアルムとセリカ限定の神器になってるような・・・
意外とカップル確定が少ない罠?
シグルドが兄妹間の恋愛に厳しいってのは
原作で嫁の兄に妻を寝取られたのが元ネタだろうから、
血が繋がってないならどうでもいいんじゃないか?
いやいっそ兄妹っぽいものにはなんでも反応しても面白いかもw
その休日はよく晴れていたが、木の幹を揺らすほど強く、風が吹き荒れていた。
突風に弄ばれた空き缶が乾いた高い音を上げながら地面を転がっていくのを見て、マルスは首を傾げる。
(これはひどいな。出かけるのは止めにしようか……)
これほど風が強いと、何か飛んできた物にぶつかりそうだとか、そういう予感まで感じてしまう。
(まあ、そこまで運が悪いのはリーフぐらいのものかもしれないけど)
マルスは肩を竦めた。
少し、遠出する用事があったのだが、どうしても今日でなければいけないということはない。
(でも、今日を逃すとまた来週になるんだよね。それは少し面倒臭いかな)
家の門の前で、さてどうしようかと悩み始めたところで、マルスはふと気がついた。
道路のずっと向こう側から、小さな人影がゆっくりと近づいてくる。
吹き荒れる風にふらふらと危なっかしく傾いでいる小柄な体には、一対の翼が生えていた。
(あれ、ミルラじゃないか)
珍しいな、とマルスはまず思った。
マルスの兄であるエフラムに懐いているミルラが、この辺りに来ること自体はさほど珍しいことではない。
だが、彼女一人で、というのは少々珍しかった。
ミルラは竜族とは言えまだ年若いし、何より本人も人見知りする性格だからだ。
彼女がこの家に来るときは、妹たちともどもユリアに引率されていたり、
あるいは最近すっかり子守役が板についてきたエフラムが迎えに行ったりするのが普通だった。
だから、一人風の中を懸命に歩いてくるミルラを見て、珍しいと思ったのだ。
(それにしても)
マルスは少し心配になった。
今日は本当に風が強い。細い木ぐらいなら軽く倒されてしまうのではないかと疑うほどだ。
そんな中を歩いてくる小さなミルラもまた、軽く吹き飛ばされそうなほど頼りなく見える。
(大丈夫かな? そばまで行って、風除けになってあげた方がいいんだろうか)
一瞬そう考えたが、何故か、そうしない方がいいような気がした。
だからマルスは、ただ黙って、ミルラが一歩一歩足を踏み出して、こちらに近づいてくるのを見守った。
そして、彼から数歩ほどの距離まで来たとき、砂混じりの風に頭を下げていたミルラが、ふと顔を上げた。
「あ」
下ばかり見ていて、こちらには少しも気づいていなかったらしい。
目を大きく見開いた驚きの表情でこちらを見ているミルラに、マルスはにっこりと笑って軽く片手を上げた。
「やあ、こんにちは」
「……こんにちは」
ミルラはやや伏目がちになりながら、小さな声で挨拶する。
その声は風に紛れて消えそうだったが、マルスは内心でむしろ感心していた。
(この子もずいぶん変わったなあ)
今の挨拶だけ見ればかなり引っ込み思案に見えるミルラだが、これでもかなりマシになった方である。
初めて会った頃、ミルラは大抵誰かの背に隠れて怯えたようにこちらを窺うばかりで、
まともに視線すら合わせてくれなかったものだ。
年下のチキやファの方が物怖じしない好奇心旺盛な性格だったこともあって、
ミルラはなおさら内気に見えたものである。
(これもエフラム兄さんの影響かな。きっとそうだろうな)
そんなことを考えながら、マルスは少しミルラに近づいた。
「こんな風の中、よくここまで来たね」
「はい、大変でした。あの、エフラムは……」
やっぱりそうきたか、と心の中で苦笑しながら、マルスは首を横に振った。
「今は出かけてるよ。多分、もう少しで帰ってくると思うけど」
「そうですか」
「今日は、どうして家に?」
「エフラムと一緒にジョギングをしようと思ったんです。
いつもなら間に合う時間に出たのに、今日は風が強くてこんなに時間がかかってしまいました」
そう言えば、最近は毎週一緒に走っていたなと思い出しながら、マルスは一つ頷いた。
「じゃあ、家に上がりなよ。エフラム兄さんももう少しで戻ると思うし」
「ここで待ちたいです」
帰ってくるエフラムを真っ先に迎えるつもりらしい。
「そうか。じゃあ、僕も一緒に待っててもいいかな」
マルスの問いに、ミルラは小さく頷いた。二人は並んで、門のそばに腰掛ける。
(大丈夫だとは思うけど、こんな風じゃ何が飛んでくるか分からないしな)
そんなことを考えたとき、マルスはふと疑問を覚えた。
「ミルラ」
「はい」
「君、その姿で歩いてきたけど、竜石は使わなかったのかい。
竜の姿なら、風なんか気にせずに飛んでこれると思うんだけど」
ミルラは首を横に振った。
「それはよくないです」
「よくないって、どうして」
「心が弱くなります」
よく分からないので首を傾げると、ミルラは熱心な口調で続けた。
「楽な道ばかり選んでいると心が弱くなってしまうと、エフラムが言っていました」
「ああ、そういうこと」
いかにも日々怠けずに鍛錬を続けているエフラムが言いそうな言葉に、マルスは苦笑を漏らす。
「じゃあ、ミルラは強くなりたいんだね」
「はい、強くなりたいです」
強い言葉だった。それに、声もいつもより大きい。
マルスは少し驚きながら、ミルラを見る。彼女はどこか遠くへ真っ直ぐな視線を向けたまま、真剣な口調で続けた。
「ときどき、夢を見ます」
「どんな?」
「わたしが心を失った悪い竜になって、町を壊してたくさんの人たちを殺してしまう夢です。
わたしだけじゃなくて、チキやファもそういう夢を見るって言ってました」
初耳だった。ミルラはもちろん、いつも元気なチキやファですらも、そんな悪夢を見ていたとは。
(いや、夢とは言い難いのかもしれない)
マルスはすぐに考え直す。人の力を超えた竜へと姿を変えられる彼女達にとって、
その悪夢は今すぐにでも現実になりかねない、具体的な恐怖なのだろう。
ほんの少し心の均衡を失っただけで、人殺しのための武器と化してしまう自分。
(惨い話だ)
見える気がした。
悪夢にうなされて、泣きながら飛び起きる小さな少女達の姿が。
起きたところで、悪夢から完全に逃れられる訳ではないというのは、どれ程恐ろしいものなのだろう。
思わず拳に力が入るマルスの隣で、ミルラはさらに話を続けた。
「わたしたちは人でもなく、魔でもない。だから、いつだって魔になる可能性がある。
家の人たちは、いつもそう言います。それを聞くたびに、わたしは耳を塞ぎたくなりました。
わたしはきっといつか魔に飲み込まれてしまうと、そう思っていたんです。でも」
ミルラの口元に、穏やかな微笑が浮かんだ。
「エフラムは言ってくれました。それなら、強くなればいいと。
魔を恐れる弱い自分に打ち勝てるぐらいに、強くなればいいと。
わたしが頑張って強くなって、それでもどうしても駄目だったら、そのときは自分が止めてやる、
だから安心しろって、エフラムはわたしたちに言ってくれたんです。
確かに人間は弱いかもしれないけれど、意志と努力次第で少しずつでも強くなっていけると。
だから一緒に強くなろうって、エフラムは言ってくれました」
嬉しそうに、心強そうに、ミルラは語った。
「わたしも強くなりたいです。弱い自分に負けないぐらい強くなれば、
きっと、大好きな人たちと……エフラムと、ずっと一緒にいられるから」
幸福そうなミルラの微笑を横目に、マルスは苦笑した。
(結局、そこに行き着くんだな。でも、エフラム兄さんが子供達に好かれる理由、少しは分かったような気がするよ)
いつもは仏頂面のくせに、年下の女相手には妙に優しくなる、兄の顔を思い浮かべる。
(自分に打ち勝つぐらいに強く、か)
マルスは思う。自分にも、怖いものはあると。
それは、己の観察眼。目の前の出来事を見て、どこをどうすれば一番効率よく成功を収め、勝利を得ることが出来るのか。
気がつけば、人の命も感情も、ただの数字のように見なして、効率のいい作戦ばかり考えている自分がいる。
家族や友人を愛しているという思いに、偽りはないつもりだ。
だが同時に、最高の戦術を追い求めている自分がいるのも事実。人を動かすのが、楽しくてたまらない。
その喜びを感じるたびに、怖くなる。
いつか、自分は大切なものすら犠牲にして、効率のよさだけを重視して物事を遂行するような人間になるのではないか。
そう考えるたびに不安と恐怖で胸が押し潰されそうになっていた。
(でも、そうだな。そんなに、恐れるほどのことじゃないのかもしれない。
強くなればいいんだ。卑劣で冷酷な自分に負けないほどに、心を強く)
そのとき、ミルラが小さく声を上げた。
見ると、道路の向こうからエフラムが走ってくるところだった。
相変わらず吹き荒れている風の中を、少しも揺らがずに走ってくる。
「ミルラか」
門の前で立ち止まり、息を整えながら、エフラムが言う。ミルラは小さく頷いた。
「はい。あの、約束を……」
「すまん、今日はもう来ないのかと思って、俺一人で走っていたが……」
エフラムは頼もしそうに笑った。
「そうか。ここまで一人で来たのか。こんな、強い風の中を」
「こんなの、平気です。エフラム、今日はもう走らないのですか」
ミルラの問いに、エフラムは大きく首を振った。
「いや、俺もミルラに負けてはいられないからな。もう一周するとしよう。一緒に行くか?」
「はい、もちろんです」
「マルス、お前はどうだ?」
兄さんは女心が分かってない、と呆れつつも、マルスは笑顔で首を振った。
「遠慮しておきますよ。用事がありますからね」
「そうか。よし、それじゃ行くぞ、ミルラ」
「はい」
再び力強く走りだすエフラムの背を追って、ミルラもまた駆け出した。
強く吹き荒れる風に、その小さな体はときに傾ぎ、危なっかしく揺れる。
だが、彼女がエフラムのように、風に負けず力強く駆けていく日も、そう遠くはないのかもしれない。
そんな風に考えながら、マルスは立ち上がった。
(さて、僕も行こうかな)
エフラムたちとは反対の方向に向かって、マルスは一人歩き出した。
風は相変わらず強く吹きつけ、弱い体を吹き飛ばそうとしてくれる。
だが、マルスは負けずに一歩一歩、力を込めて足を出す。
何度かよろけそうになりながらも、体は着実に前へと進んでいく。
あえて風の中を歩くのもさほど悪くはないなと、マルスは思った。
どうやらマルスが兄弟中最多登場で、
ミルラが兄弟以外最多登場のようだったので、
この二人で何か話を書いてみようと思って書いたらなんか微妙になりました。
しかしミルラのネタ登場数は異常。まったく、このロリコンど(ry
シグルド「いい加減に、しなさーいっ!!」
セリカ「それは、こっちの台詞よーー!!」
ちゅどーん!
アルム「あうううう……」
マルス「おやアルム、二人のガチ喧嘩に巻き込まれたみたいだけど、大丈夫かい?」
アルム「あ、あまり大丈夫じゃない……。ライナロックの余波が……」
マルス「はいリフ薬。……しかし手加減しないねセリカも。まあ、ティルフィング持ったシグルド兄さん相手じゃ余裕ないだろうけど」
アルム「(ごくごく)……ふう。ありがとマルス兄さん」
マルス「どうも。けどねえアルム。少しは自重した方がいいよ」
アルム「……分かってる。けど……」
マルス「ああ、誤解の無いように言っておくと、いちゃつくのは別にいいよ。少なくとも僕は止めない」
アルム「……へ?」
マルス「人前では控えろってこと。こっそりいちゃいちゃする分には誰にも迷惑はかからないし、シグルド兄さんも気付かないから」
アルム「……そうかなあ? 竜の門の向こうまで行っても、気付いて駆けつけそうな気がするけど、シグルド兄さん」
マルス「ないない。大体シグルド兄さん、色恋沙汰には疎いんだから。アルムとセリカのことにしか気付いてない辺り、だいぶ鈍感だよ」
アルム「はい?」
マルス「ま、鈍感なのはうちの家風かもしれないけどね」
アルム「ちょ、待った、マルス兄さん。それ、どういう意味」
マルス「んー? ……例えばエリンシア姉さんだけど、姉さん、兄弟みんなを『ちゃん』付けするだろ?」
アルム「う、うん」
マルス「けど、アイク兄さんだけ、たまに呼び捨てにすることがあるんだけど……気付いてたかい?」
アルム「……そ、そうなのか」
マルス「それにエイリーク姉さん。剣の稽古をするとき、手が空いていれば必ずエフラム兄さんを指名するけど、変に思わなかった?」
アルム「なんで?」
マルス「だって、エイリーク姉さんの剣技は、エリウッド兄さんと同型じゃないか。エリウッド兄さんと手合わせした方が学ぶことは多いと思うよ?」
アルム「あー……、そういえば。なんならマルス兄さんとでも良い競い合いになりそうだしね」
マルス「だろ? なのに、全然タイプの違うエフラム兄さんにばかり指導を頼んでる。……なんでだろうね?」
アルム「…………」
マルス「リン姉さんだって、ラスさんと良い仲になりそうなのに進展が無いのは、エリウッド兄さんヘクトル兄さんと遊んでる方が楽しいからだろうしね」
アルム「…………。な、なんかそうやって言われると、うちの兄弟って問題ばかりな気がしてきた……」
マルス「ああ、鵜呑みにしないように。これはただの、僕の些細な疑問なんだから。もしかしたら恋愛感情とは無関係な動機があるかもしれないだろ」
アルム「うーん。けど……」
マルス「だーいじょーうぶ。ちゃんとミカヤ姉さんが見てくれてる」
アルム「ミカヤ姉さんが?」
マルス「そう。いつも神様に騙されて誤魔化されて振り回されてるミカヤ姉さんだけど、気配りのしっかりした人だから。そのミカヤ姉さんが黙ってるんだから、大した問題じゃないよ。……アルムとセリカについてもね」
アルム「俺たち?」
マルス「そう。ミカヤ姉さんが二人のいちゃつきを黙認してる以上、気にする必要はないってこと。だから、シグルド兄さん以外は誰も注意しないんだよ」
アルム「そ、そうだったのか」
マルス「そうだったんだよ」
シグルド「悪い娘には、お仕置きだーッ!!」
セリカ「邪魔者は、馬に蹴られて退いていろーー!!」
ゴゴゴゴゴ……ズシーン……!!
アルム「……あ、大黒柱が倒れた……」
マルス「アルム、至急、グレイル工務店の人たち呼んできて。僕はエリウッド兄さんたちの足止め工作するから」
アルム「わ、分かった」
とりあえず、
「いや、問題ありそうなのはアルム&セリカだけじゃないだろシグルド」
という俺自身の突っ込みから思い付いたネタ。
>>70を見て、ちょっとまとまりきってないけど書いてみた。
女性陣のそうした微妙な感情については、ネタができたら書いてみたいかも。
ミカヤ以外の女性陣、兄弟とフラグ立っててもおかしくないしねー。
まあ、アイク以下男衆、そろいも揃ってフラグクラッシャーだから気付きもしないだろうけど。
リフ薬か・・・・
リン「どうしたのリーフ!額から血が垂れてるわよ!?」
リーフ「平気平気」
リン「いややばいでしょ!はい傷薬、使いなさい」
リーフ「断固拒否!」
リン「・・・どうして?」
リーフ「姉さん知らないの?最近傷薬に関して怪文書が回ってるんだよ」
リフいりきけん たべたらハゲるで
リン「ハゲてもいいから血を止めろ!カーペット汚すな!」
リーフ「嫌だー絶対使わない!」
カーペットの方が大事なのかよw
保管庫の体制が一応整いましたので報告をば。
一応あんな感じにネタとか保管していこうかな、と考えております。
キャラ別辺りは「このキャラ前に出てきたっけ」ってなときに役立つかなーと。
まあ面倒くさがらずに過去ログの検索すればそれで済むんですけどねorz
あと、ジャンル分けについて少々悩んでおります。
シリアス、ギャグだけじゃ明らかにダメでしょうし……
板の性質上これからも増え続けるであろう「ゲームネタ」辺りも区別した方がいいんでしょうか?
それともいっそなくてもいいか? 皆さんのご意見をお待ちしております。
シグルド「ただいまーっと」
エリンシア「お帰りなさいませ兄様」
リリーナ「おかえりなさい」
シグルド「ん?君は確か・・・」
リリーナ「えっと、ロイ君のクラスメートのリリーナです」
エリンシア「今日は家に泊まっていくらしいですわ」
ロイ「ごめんね。兄さんに黙ってて。エリンシア姉さんに言ったら構わないって言ってくれたから・・・」
シグルド「なるほど。私も別に構わないよ。今から帰れなんて、もう夜も暗いのにこんな少女を帰らせることなどできん」
リリーナ「ありがとうございます」
エリンシア「お皿洗いも手伝ってくれて、とっても良い子ですわリリーナちゃんは」
シグルド「そうか。ロイ、しっかりやれよ。逃がした魚は大きかったと後悔しないようにな」
ロイ「なっ・・・う、うるさいよ!」
マルス「しかしロイもやるねぇ。まさか家に連れ込むとは」
リーフ「連れ込むって・・・」
マルス「いや、でも今日は何かしら起こるね」
リーフ「(ゴクッ)・・・例えば?」
マルス「いくらこの家が大きかろうと客人を寝かせる空き部屋なんてないよ。あの子がロイの部屋で今晩過ごすとなれば・・・」
ぶばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ロイ「うわっリーフ兄さん!?」
リリーナ「大変、すぐティッシュ・・・!」
マルス「全くムッツリなんだから」
〜2階 ロイの部屋〜
リリーナ「お兄さん大丈夫?他のお兄さんにいじめられてたけど・・・」
ロイ「心配ないよ。いつもあんな感じだし、タフだから」
リリーナ「鼻血を出したのは?」
ロイ「さあ・・・それは分かんないけど」
リリーナ「でも・・・ロイの家って楽しいわね」
ロイ「そう・・・かなぁ・・・?」
リリーナ「うん。賑やかで、すっごく楽しそう」
ロイ「賑やかで収まるもんじゃないような気がするけど・・・」
リリーナ「兄弟が多くて羨ましいわ。私なんて家にいてもなんにも面白くない。この家に住み着きたいくらいよ」
ロイ「・・・・・・・」
女兄弟の部屋に寝るんじゃないのかwwww
〜ロイの部屋前〜
マルス「・・・・・・・・・」
リーフ「こんな事して、リン姉さんに見つかったらどうなるか・・・・」
マルス「しっー。静かに。聞こえない」
リーフ「迷惑だよ盗み聞きなんて」
マルス「かわいい弟の恋を見守ってあげてるんじゃないか」
リーフ「・・・・・・・・・」
リリーナ「ロイ?」
ロイ「リリーナが寂しいなら、僕がなるべく側にいるよ。リリーナが孤独になったら僕が忘れさせてあげる」
リリーナ「ロイ・・・・・・・」
ロイ「リリーナ・・・・・・・・」
マルス・リーフ「・・・・・・・・!!」
ズドーーーーーーーーーン
ロイ・リリーナ「!!!!!!」
マルス・リーフ「!!!!!!」
ヘクトル「ちょっ、兄貴何やって・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
シグルド「何やってんだアイク!!わあああ」
セリス「い、家が崩れるーーーーーーーーーーーー!!!!」
ガラガラガラガラガラガラ・・・・・・・
シグルド「い、家が・・・・・」
エリンシア「み、皆さん大丈夫ですか!?怪我人は・・・!」
リリーナ「・・・・・・・・」
ロイ「その・・・・・・こんな感じだよいつも・・・・せ、折角来たのにごめん」
リリーナ「やっぱりロイの家に来るのは控えるわ・・・・・・・」
マルス「アイク兄さん・・・・・壊すのは自分のフラグだけにしてくれ・・・・・」
>>80乙です。ジャンルについては自分はあまり必要ないのではと思う
>>82そうさせることが出来なかった。後悔はしているが反省はしていない
ちょwアイク何やらかしたwww
アイクのフラグクラッシャースキルは他者にも影響を及ぼすのか…((((;゜Д゜)))
>>87 エリウッドの疲れ果てた表情に吹いたw
っつーか誰か後ろの二人を止めろよw
俺は楽しみにしてるのでドンドン書いて欲しいところだ。
>>80 保管庫見やす過ぎワロタ。超GJです。
ところで、番号順のところ、作品が全部入ってなくないか?
>>89 うお、やっぱ抜けあったか!
そういうのは報告してもらえればすぐに補完します。
……とは言え、こっちに書くとスレの進行に支障があるでしょうから、
雑談掲示板の方に書いたほうがいいのかな?
一応そういうスレッド立てときますね。
ついでに
>>87もまた保管したいんですが、大丈夫ですか?
91 :
87:2007/06/18(月) 22:40:50 ID:UvcxHWYc
>>88 ありがとうw
またちょくちょく投下してみます
>>90 大丈夫ですー。これ以降投下する時は絵の中に「
>>60」っていれときますね。
これ入ってる奴は私の絵なんで勝手に保存しちゃって構いません。
>>91 載せましたーと報告しつつ、了解しました。
タイトルとか必要なときは言ってくださいね。
ついでに小ネタを投下します。
93 :
奥義の朝:2007/06/18(月) 23:39:28 ID:SCgmY+cQ
マシュー 「若ってサボりの常習犯だけど遅刻はしないッスよね」
ヘクトル 「まあな。これからも多分遅刻はしないだろうよ」
マシュー 「お、凄い自信ッスね。なんか、早起きの秘訣でもあるんですか?」
ヘクトル 「秘訣か……そうだな……」
エリンシア「(にこにこ)ヘクトルちゃーん。朝ですよー」
ヘクトル 「ぐがー……ぐごー……」
エリンシア「(にこにこ)ヘクトルちゃーん? 早く起きないと遅刻しちゃいますよー?」
ヘクトル 「ぐがー……ぐごー……」
エリンシア「(にこにこ)……」
ニアそうび
ニアアミーテ −−
エリンシア「……飛行系最上級職奥義……!」
― 叫 喚 ―
キィィィィィヤァァァァァァァッ!
ヘクトル 「うぎゃぁぁぁぁっ! 耳が、耳がぁぁぁぁっ!」
エリンシア「(にこにこ)はいはいリライブリライブーっと。
おはようヘクトルちゃん。さ、次はエフラムちゃんを起こしてあげなくては」
ヘクトル 「……とまあ、毎朝こんな感じでな」
マシュー 「遅刻しない秘訣じゃなくてその頑丈さの秘訣が分かりましたよ……」
94 :
シグリン怒りの超必殺:2007/06/19(火) 00:19:51 ID:3m+YCpdv BE:217764926-2BP(0)
ルーテ「こんにちは」
シグルド「あれ?お客さんかい?」
ルーテ「……もしかして、『オキャク』さんとは私を指すのですか?」
シグルド「ああ、悪い、君の名前は?」
ルーテ「私は『キミ』ではなく『ルーテ』と申します」
シグルド「は、はぁ……(やりづらいなぁ……)」
リン「(この子は悪気があっていってるわけじゃないから……ま、その分タチが悪いって言えばそうなんだけど)」
シグルド「(ははは……)で、ルーテさん、僕に何か用かい?」
ルーテ「いえ、直接あなたにではなく、アルムさんとセリカさんに用事があるのです」
シグルド「へぇ……………一体どのような用事で?」
リン「(……今、シグルド兄さんの顔色のみならず、周りの空気というか、オーラが一変したわ……まずい、ルーテを止めないと!」
ルーテ「はい、今度兄妹ものの本を出すので、その取材に」
リン「(言っちゃった!限りなくヤバい!どうしよう……)」
シグルド「……兄妹もの?そんなもの……そんなものは……(ティルフィングを構える」
リン「待ってシグルド兄さん!それは駄目!」
シグルド「消えて……なくなれえええぇぇぇぇぇ!!!」
キラキラッ キラキラッ シャキーン
リン「ああっ!?シグルド兄さんが設定とかシステムとか色々無視して流星剣と月光剣と天空を同時発動した!?」
ルーテ「なるほど、『流星』『月光』ではなく『流星剣』『月光剣』なのがミソなのですね」
リン「いや落ち着き払って訳の分からないこといってないで早く逃げて!」
そこにアスレイ登場、ルーテに駆け寄っていく。
アスレイ「あ、ルーテさん、エフラムさんたちの取材終わりましたよ……ん?」
シグルド「食らええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ダダダダダン! ダン! ダン! ダン!!!
(流星剣) (月光剣)(天空) (天空二段目)
アスレイ「うわああああぁぁぁぁ!!!」
ミカヤ「……さすがは、ルーテさんに幸運を吸い取られてるとまで言われた低幸運男……」
リーフ「くっ……たいした脅威じゃないと思って見過ごしていたけど……なかなかおいしい立ち回りじゃないか……
……くやしいけど、空気読まずに突っ込んでいってシグルド兄さんの怒りの連撃を受けるなんて僕にはできない……くそっ!」
ミカヤ「……リーフ?」
95 :
シグリン怒りの超必殺:2007/06/19(火) 00:20:50 ID:3m+YCpdv BE:762174476-2BP(0)
ルーテ「……大丈夫ですか、アスレイ?」
アスレイ「うう……ひどい目にあった……」
リン「……むしろ、あのコンボを受けて生きてるほうが不思議だわ」
アスレイ「いや、こんなことルーテさんの魔法で慣れっこですから……」
ルーテ「これも私の愛情です」
リン「……変わってるのね、あなたたち……」
アスレイ「私まで『たち』でくくられるのですか……」
ルーテ「まあ私たちが他人と比較して変わっているのは否定できないかもしれませんね。
ではそろそろ私たちは帰ることにします。アルムさんとセリカさんに取材ができなかったのは心残りですが……
まあエフラムさんとミルラさんの分があれば十分でしょう。帰りますよ、アスレイ」
アスレイ「はい……では、お邪魔しました……」
ルーテ「立てますか、アスレイ?」
アスレイ「はい、何とか……」
ルーテ「……フラフラですね、六十七段階で五十九段階目ぐらいはやられてますね。
肩、貸しましょうか?」
アスレイ「あ、ありがとうございます……」
ルーテ「……これは、私も杖を使えるようになるべきですね……」
アスレイ「え?」
ルーテ「というか、優秀な私が杖を扱えないとはおかしい話です。帰ったら特訓しますよ、アスレイも付き合ってください」
アスレイ「はぁ……分かりましたよ、私でよければ杖の使い方を教えますよ」
シグルド「まったく、血のつながりのあるもの同士で恋愛なんてたとえ漫画の世界でもでもおかしい話だよな?」
リン「ま、まあ……(普通のカップルがいちゃつくのはいいのね……まあ普通なのかもいちゃついてるのかも怪しいところだけど)」
……ルーテとアスレイ、勝手にカップルっぽくしちゃったけどいいのかな?
96 :
助けて!名無しさん!:2007/06/19(火) 00:24:16 ID:3m+YCpdv BE:326646263-2BP(0)
あ、読み返すとルーテ賢者なら杖使えるじゃんって言うツッコミがきそうだからちょいと補足。
ルーテが杖を扱えないのはここでは下級職扱いだから、ってことで。
リーフ 「ただいまーっ。あ、エリウッド兄さん、これお土産」
エリウッド「おかえり……って、またたわしか。何でこんなたわしばっかり……」
セリス 「あ、エリウッド兄さん、これどうぞ」
エリウッド「なんだいセリス……って、またたわしか……
何なんだ一体、どうしてこうたわしばっかりもらってくるんだ」
リーフ 「んー……」
セリス 「折角だから兄さんにも紹介しようよ、リーフ」
エリウッド「……? なんだ、たわしを配っているところでもあるのか?」
リーフ 「まあまあ。とりあえず、明日を楽しみにしててよ」
〜翌日〜
リーフ 「ほら兄さん、ここだよここ」
エリウッド「ここって……ラーメン屋じゃないか。こことたわしと一体どんな関係が……」
セリス 「まあまあ。とりあえず、ここのラーメンを食べてみてよ」
エリウッド「うーん、どうも、気が進まないなあ……」
リーフ 「本当だって、ここのラーメン屋、うまい上にすごい安いんだって」
セリス 「僕の友達のお家なんだけどね」
エリウッド「うーん、脂っぽいものはあんまり好きじゃないんだが……
まあいいか、二人がそこまで言うなら試してみよう」
ガラッ。カラーン、カラーン。
ロドルバン「いらっしゃいませ!」
ラドネイ 「イザークラーメンの流星軒へようこそ!」
エリウッド「うわ、元気のいい接客だなあ」
ロドルバン「おや、セリス様にリーフさんじゃないですか」
ラドネイ 「あら、いらっしゃい。今日はこちらでお食事?」
セリス 「うん、このエリウッド兄さんに体力のつくラーメンを食べさせてあげたくて」
ラドネイ 「そうでしたか。では、お三方、お席の方へご案内しますね」
エリウッド(……リーフ。なんでセリスだけ様づけなんだ?)
リーフ (生徒会長だからじゃない?)
エリウッド(……変な学校だな)
ラドネイ 「ご注文はお決まりですか?」
エリウッド「えーと、じゃあ塩」
リーフ 「スタミナラーメン三つ」
ラドネイ 「かしこまりました。少々お待ちください。スタミナ三つーっ!」
エリウッド「……リーフ。スタミナラーメンって言うのは、このいかにも辛そうな真っ赤なスープの……」
リーフ 「体力がつくって評判なんだよ。まあ、試しに食べてみてよ」
エリウッド「まあ、僕は構わないが……セリスは甘党だろう? 大丈夫なのか?」
セリス 「大丈夫だよ、ここのは辛いけど凄くおいしいんだ」
エリウッド「セリスがそう言うのなら、期待できそうかな……」
〜三十分後〜
アイラ 「へいお待ち!(ドン! ドン! ドン!)」
エリウッド「うお、実物は写真よりも赤い……!」
アイラ 「うむ、初めての客だと言うからな。辛味をサービスしておいたぞ」
エリウッド「そ、それはどうも……」
アイラ 「我が流星軒の味、その舌で味わうがいい」
エリウッド(なんか、尊大というか男前な人だな……)
セリス (流星軒の長女、アイラさんだよ。頼りになる人でね、
この近辺では『流星の姉御』とか『殺人ラーメンのアイラ』とか呼ばれてるんだ)
エリウッド(物騒な人なんだな……)
リーフ (いや、やっぱり姉って言うのはこういう凛々しいタイプが一番)
エリウッド(そしてリーフの姉好きは異常)
アイラ 「……食べないのか?」
エリウッド「あ、ああ、そうだった。それじゃ、いただきます……(ズルズル) うお、見た目通り辛い……!
だがしかし、これは味覚を麻痺させない程度にピリリとした、絶妙な辛さだ……!
そしてこのプリプリとした歯ごたえ良好な太麺……!」
アイラ 「ふふ……我ら流星軒一同の鉄の意志により茹で上げられた太麺。
これぞ名付けて鉄の大麺!」
エリウッド「おおお……これは凄い。スープもただ脂でギトギトなだけじゃない。
こってりした分その分素材の味がよく染み込んだ濃厚な味わいを実現している……!」
アイラ 「ふふ……選び抜かれた数々の素材で追撃連続と畳み掛ける。これぞ我が流星軒秘伝のスキルだ」
エリウッド「クッ、何てことだ。僕はまるで、今日初めてラーメンと言うものが何かということを知った気分だ……!
これほどの美味が近所に隠されていたのに気づかなかったとは……! 不覚! 一生の不覚!」
リーフ 「す、すごいよセリス、あの食の細いエリウッド兄さんが、ラーメン一杯を完食しようとしている……!」
セリス 「さすが『どんな奴でもワンターンキル』とまで言われた流星軒だね……!」
ズルズルズルズル、ズズーッ……ゴトッ。
エリウッド「……ふーっ。ああ、おいしかった。こんなに食べたのは久しぶりだよ。ごちそうさまでした」
アイラ 「ふふ……我が流星軒の味、お気に召して頂けたかな?」
エリウッド「ええ、とてもおいしかったです」
リーフ 「僕も、ごちそうさまでした」
セリス 「相変わらずいいお味です。さすが本場イザークで修業されただけのことはありますよ」
アイラ 「ふっ……」
リーフ 「さて、それでは……」
セリス 「恒例の、アレだね」
エリウッド「……? 何かデザートでもあるのかい?」
アイラ 「そうだな……では、スキル判定タイムに移行する!」
リーフ 「よっし、今日こそ!」
セリス 「当ててみせるよ!」
エリウッド「え? なんだ、何が始まるんだ?」
戸惑うエリウッド。そのとき、通路の向こうからガラガラ音を立てて何かが運ばれてくる。
ラクチェ 「準備できました」
アイラ 「ご苦労。さて、ではまず始めてのお客人に挑戦してもらうとしよう」
エリウッド「……って、これは……」
ラクチェが運んできたものは、直系が一抱えほどもある巨大な円形の回転板である。
円形の回転板はさらにいくつかの扇形に分けられ、それぞれに異なる色付けがされている。
そして、その扇形には『追撃』『連続』『たわし』などと書かれていて……
エリウッド(どっかで見たことあるぞこれーっ!?)
スカサハ 「それではどうぞお客人」
エリウッド「は? どうぞって……」
シャナン 「このダーツを使われよ……海賊ではないぞ」
エリウッド「いやそんなことは分かってますって……えーと、つまりこのダーツを投げて当てろと」
アイラ 「分かっているなら話は早い。それでは流星軒一同、手を合わせて唱和せよ! せーの、はい!」
シャナン 「パ・ジェ・ロ!」
アイラ 「はい!」
ラドネイ 「パ・ジェ・ロ!」
アイラ 「はい!」
ロドルバン「パ・ジェ・ロ!」
エリウッド(なんなんだこの店ーっ!?)
リーフ 「ほら早くしなよ兄さん」
セリス 「スキル判定しないと」
エリウッド「違うだろ、スキル判定ってのはこうじゃないだろ!?
いや僕は本来スキルとは縁の無い人間だから詳しくは分からないけどさ!」
リーフ 「うーん、確かに独特だよね、ダーツで食後の商品決めるなんて」
セリス 「流星軒オリジナルなんだって。凄いよね」
エリウッド(嘘だ、絶対嘘だ!)
セリス 「ところでパジェロって何なんだろうね」
リーフ 「さあね。なんか、この儀式には欠かせない呪文らしいけど」
エリウッド「……」
アイラ 「どうした客人、早くダーツに意思を込めて乱数の神よりスキル判定を受けるのだ!」
エリウッド(明らかに乱数とか関係ないのに……!)
アイラ 「はい!」
ラクチェ 「パ・ジェ・ロ!」
アイラ 「はい!」
スカサハ 「パ・ジェ・ロ!」
アイラ 「はい!」
エリウッド「あーもう、分かりましたよ、投げりゃいいんでしょ投げりゃ!」
ヤケクソ気味に投げたエリウッドのダーツは、回転板の緑に塗られた部分に命中し……
全員 「!!」
エリウッド「……? なんだ、何て書いて……『流星券?』」
アイラ 「は、発動した……! 発動してしまったぞ、我らが奥義、流星券が!」
ラクチェ 「クッ、こうしてはいられない……! いくわよスカサハ、すぐに流星券の準備!」
スカサハ 「合点だ!」
シャナン 「ふふ、楽しくなってきたな……!」
エリウッド「え、なに、何がどうなって……?」
ラドネイ 「おめでとうございますお客様! 流星券プレゼントです!」
ロドルバン「凄いなあ、流星券が発動したお客様は久しぶりですよ」
エリウッド「……あの、一体何がどうなって……」
リーフ 「くそぅ、兄さんは運がいいなあ」
セリス 「僕らはいっつもたわしなのにね」
エリウッド「ああそうか、あのたわしはいつもここから……じゃなくって、
説明してくれないか。一体何がどう」
ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!
エリウッド「……」
スカサハ 「フーッ、お待ちどうさま」
ラクチェ 「当店名物のイザークスタミナラーメンの五連発……」
シャナン 「それが、奥義・流星券……」
アイラ 「さあお客人、その舌でとくと味わうがいい!」
エリウッド(そんなに食えるもんかーっ!)
〜二時間後〜
エリウッド「う……うぷっ……さ、さすがにおいしいラーメンでも五杯連続はキツい……!
頑張ってくれた相手に悪いからと無理矢理完食した自分を褒めてあげたい……!」
リーフ 「あーあ、僕またたわしだったよ……」
セリス 「えへへ、僕は『追撃』が出たからもう一杯ただでもらっちゃった」
リーフ 「くそう、次こそは『連続』を出してみせるぞ」
エリウッド(……変な店だった……正直、しばらくは近寄りたくもないな……)
ホリン 「客人よ」
エリウッド「……あなたは?」
ホリン 「名乗るほどの者ではない。ただ、あそこの店の女と縁があってな」
エリウッド「はあ……」
ホリン 「この券をお前にやろう」
エリウッド「……これは……」
勇者の券を手に入れた!
エリウッド「……」
ホリン 「これを使えば流星軒のラーメンが一杯分の値段で二杯食べられる。
その上スキル判定で流星券が発動すれば五杯でなく十杯連続の大サービスが」
エリウッド「うぷっ……! 想像しただけで胃がもたれる……!」
リーフ 「すごいね兄さん!」
セリス 「やったね! でも、あなたはどうしてこんないいものを僕らに……?」
ホリン 「フッ……言っただろう、あの店の女に縁があってな……
こうして客を増やすことで贈り物としたいのだ」
エリウッド「はあ……」
ホリン 「ではな。流星軒とアイラによろしく」
エリウッド「……行っちゃったな……」
リーフ 「うーん、これはまた近い内に来ないとね」
セリス 「兄さんならまた流星券発動間違いなしだよ」
エリウッド「勘弁してくれよ……」
レックス 「よう兄さん」
エリウッド「ん?」
レックス 「この券、やらないか……じゃなくて、やるよ」
勇者の券を手に入れた!
エリウッド「……」
レックス 「なに、あの店の女とはちょっとした縁が」
エリウッド「いやもういらないですから本当に」
おしまい
レス読んでる内にかなり好きになったので、
流星軒ネタを使わせてもらいました。
あんまり主人公以外のキャラを出しすぎて最近は
ただのFEキャラの馴れ合いになっているような気がする。
3スレ目に入ってネタも200近いから兄弟の定番ネタとかは難しいかもしれないけど・・・
自分もリリーナとか出してたりするんで、なるべく主人公達だけで頑張ろうと思う。
まぁちょっと気になっただけなんであんまり深くとらえないでください
103 :
助けて!名無しさん!:2007/06/19(火) 22:43:31 ID:sLqOLNCP
上げ
ホリンがFEで一番好きなキャラだから出てきたのは嬉しい
やっぱ同じこと感じてる人いたんだなあと考えつつ。
ほとんど詭弁ですが、
「『歴代FE主人公が兄弟だったら』彼らの生活はこんな風になります。
また、この奇天烈な兄弟の存在に影響されて、他の人たちはこんな風になります」
……ぐらいの広い意味でスレタイを捉えればいいんじゃないですかね?
主人公一家だって社会の一部なんだから、
完全に家の中、兄弟間だけで話を展開させるのは、無理じゃなくても損だと思います。
とりあえず、「兄弟以外の人たちを書くにしても、
『歴代FE主人公が兄弟だったら』って前提を忘れないように」、じゃだめですかね?
理想論としては、「これ兄弟全然関係ないなあ」ってネタがきても、
「関係ないからダメ!」と否定するよりは、後の人がうまく兄弟と絡めた新ネタを書く、
とかの方がスレ的には有益かと。そうすりゃ多分荒れないし。
気にするな、と言われても、このスレじゃ結構重要な問題で、スルーしていいようには思えないし、
一応一通り意見聞いておかないと後で投下するとき「これ大丈夫かな」と悩みそうなんで、
躊躇しつつ自分の考えを書いてみました。
……って、そういう見方で読んでも今回のネタは兄弟関係ないorz
反省します……
主人公以外のキャラ出しすぎはイクナイな
面白いなら良いだろ?
他のキャラが出ることによって、メインが際立つ事だって多いだろ
主人公たちだけだとネタがマンネリになりやすいからなあ
一応主人公たちも絡んでるし、あのくらいならいいと思うけどな
まあ、アレくらいのネタばっかりになったら、駄目かもしれないけど
スレの維持を考えると、この程度は許容しておいてもいい範囲だと思う
出てる作品や絡んでる兄弟もめちゃくちゃ偏ってるわけではないし
って議論ばっかりもあれなんだけどねぇ…
ネタ落とせるスキルがほしいよ…
主人公がメインに来なくても、
別の誰かが主人公メインのネタを思いつくかもしれないから、
ネタがあれば書いて欲しいと思う。
まあ、スレの性質上、あくまで番外編として。
その一方で、サブキャラその他に関しては、
既出ネタに拘らずに利用して欲しいと思う。
「ネタ思い付いたけど、このキャラ前に登場したし……」とかしり込みせずに。
いやまあ自分のことだけど。
イザーク流剣術道場みたいなこと考えてたら、
ネタが出る前に流星軒の話が出たから放棄してたし。
そもそも主人公兄弟の設定や性格ですら人によってまちまちだしな。
「同じキャラなのに設定違うぞ」ぐらいは無視しちまってもいいんじゃね。
112 :
助けて!名無しさん!:2007/06/20(水) 06:06:27 ID:BKr4CYRl
個人的に獅子王ラーメンも見てみたい…
とりあえず今回の結論としては現状維持ってことでいいのかな。
同じ議論が持ち上がるのもアレだし、
テンプレになんか書いた方がいいのかね。
ソーンバルケは印付きだから、獅子王ラーメンってのは少しおかしくね?まあ語呂はいいけど。
熱砂ラーメンとか迫害ラーメンとかどうだろう。無理か?
個人的にソーンバル軒っていうネーミングが気に入ったので、そのうちネタ書くかも。またエリウッドでも連れていってみるか。
115 :
助けて!名無しさん!:2007/06/20(水) 09:47:36 ID:BKr4CYRl
獅子王ラーメンはエルトだろ
獅子王エルトシャン
『流星軒』を設定だけ投下した本人なんですけど、やっぱりロクにネタ書けないくせに設定だけたれ流しってのは自己中かなと反省しておりますm(_ _)m
いやネタや設定の提案はいいんでない?
使うか使わないか、どう使うは職人次第だし
使われないことも多いしね
ミランダ 「ここ最近リーフが私達を避けてるように見えるんだけど」
ナンナ 「確かに・・・いわれてみれば」
サラ 「リーフ・・・・・疲れてる」
マルス 「疲労度のないタフボーイなんだけどね、トラキアでは。疲れてるのは三人を一度に相手するからだと思うんだ・・・そこで・・・・・」
〜放課後〜
リーフ 「ぁ〜、今日は不幸がない日だ。このまま平穏で平凡に」
ナンナ 「リーフ様っ!」
リーフ 「はいぃ!って三人揃ってどうしたの?」
ミランダ 「リーフ、このクジを引くのを見ていなさい!」
リーフ 「ん?話が見えないんだけど・・・」
サラ 「リーフ疲れてるって・・・リーフのお兄さんが言ってた・・・・・だから三人で負担を減らすの」
リーフ 「クジが三つ・・・数字でも書いてあるのかな、じゃあ見ておくよ」
ナンナ つ『上半身』
ミランダ つ『顔』
サラ つ『下半身』
リーフ 「ちょっ!!なんで身体のパーツに・・・・・はっ!」
ナンナ 「上半身・・・ふふふ♪」
ミランダ 「顔・・・今日は軽めで譲りますわ」
サラ 「下半身・・・・・当たり♪」
リーフ 「こんなアホなクジを作る兄さんはあの人しかいない!マルスにいさアッー!!」
ミルラ 「お兄ちゃん・・・あのクジに書いてある言葉がわかりません・・・」
エフラム 「知らない方が、幸せな時もある」
マルス 「さーて、カメラカメラ。小遣い稼ぎと」
リン 「鬼畜ロードマルス・・・取り敢えず関節決めておこっか♪」
マルス 「子供が出来たらリンオバサンって呼ばれるんたなアッー!!」
ミルラ 「なんか似てます・・・兄弟だからですか?」
エフラム 「・・・・・そうかもしれないな」
ちょwwwリーフは三人娘に何をされたアッー!!
エフラム達観過ぎ、悟りひらいてんぞwww
俺はてっきりエフラムが親切丁寧に手取り足取り教えるものかty=ー( ・д・)・ターン
ヘクトル「お、いたいた」
エフラム「兄上、ちょっとよろしいでしょうか?」
アイク「なんだ 二人揃って。 ああ、手合わせか」
ヘクトル「いや、それもあるんだけどよ。ちょっと兄貴に頼みがあるんだ」
アイク「?」
エフラム「ぜひ今度の連休に兄上の修行について行きたいのです」
ヘクトル「さすがに平日に学校サボってついてくと、エリンシアの姉貴がキレるからな」
アイク「なるほど、そういうことか。
わかった、今回は一週間ばかり篭る予定だったがお前達の時間に合わせる事にしよう」
エフラム「ありがとうございます!」
ヘクトル「さっすが話がわかるぜ! 前から兄貴の修行に興味があったんだ」
〜週末の深夜〜
ヘクトル「……ま、まさか…マーモトードを…走り続けて抜けるとは……思わなかったぜ」
エフラム「さすがは兄上……出発した時から既に修行が始まっているとは」
アイク「いや、歩いていたら修行の時間が減る。
それに慣れてない奴が昼に砂漠で走ると死ぬかもしれんからな」
リーフ「し………質問が……あり……ま…す…」
アイク「どうした?」
リーフ「なんで僕はここにいるんでしょう?」
ヘクトル「お前のことだから、どうせ連休中は部屋でゴロゴロしてるんだろ?」
エフラム「ちょうどいい機会だ、お前も少しは体を鍛えたほうがいいと思ってな」
リーフ「いや、いきなりこのメンバーで体鍛えろとか無理だし!
というかむしろ死にますって!
大体なんで僕だけなんですか! エリウッド兄さんはマジ死ぬかもしれないからともかく
マルス兄さんとかセリスとか! っていないし!
なんかすでに米粒大にしか見えないくらい離れてるし! スイマセンゴメンナサイオイテカナイデー!!」
〜火竜の墓場〜
アイク「とりあえず準備運動だ」
リーフ「もうラジオ体操とかやる意味無いくらい動きました」
アイク「来たぞ。しかし今日は4人だから大した運動にならんな」
リーフ「いや僕の目には飛竜と火竜があわせて30匹はいるように見えるんですが」
エフラム「なるほど、これが準備運動ですか」
ヘクトル「こいつは腕が鳴るぜ」
リーフ「僕帰っていいですか?」
アイク「いくぞ」
エフラム「くっ、さすがに囲まれるときついな」
ヘクトル「チッ、意外とタフだなこいつら」
エフラム「ヘクトル、兄上はどうしている!?」
ヘクトル「……あれを見てみろよ」
アイク「フンッ!」
飛竜「GYAAAAAAAAAAAAAA!!」
アイク「ハアッ!」
火竜「UGOOOOOOOOOOOOOO!!」
ヘクトル「俺たちゃ全力で戦ってなんとか互角って状態なのに
兄貴は一太刀で一匹ずつ仕留めてやがるぜ……っとあぶねぇ!」
エフラム「すごい、あれだけの数に囲まれているというのに
ピンチに陥るどころか押し返している」
リーフ「いやあああ、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! こっちこないでぇぇぇぇぇl!!」
〜氷竜神殿〜
アイク「二人とも随分腕を挙げたな、昔に比べると格段に強くなっている」
ヘクトル「いや、兄貴にそれ言われてもなんだか素直に喜べないぜ……」
エフラム「ええ、兄上の戦いぶりを見て自分の未熟さに情けなくなります……」
リーフ「僕もう帰りたいんですけど」
アイク「最初から強い奴なんていない。
強さというものは常に己を磨き、歩き続けることでいつの間にか手に入れているものだ。
お前達はまだまだ強くなる、自分を信じろ」
ヘクトル「そうだな……さっきの見て少し自信無くしちまったけど
諦めたらそこで試合終了だって偉い人も言ってるしな!」
エフラム「心洗われました。今はまだ無理かもしれませんが、いつかきっと兄上も超えて見せます!」
リーフ「あの、僕もう帰っていいですか? むしろなんで生きてるのか不思議なんですけどwww」
アイク「よし、それでいい。初日だし今日はお前達に合わせたペースにしたが
明日からはいつもの調子で行く、しっかりついて来い!」
ヘクトル「おう!!」
エフラム「はい!!」
リーフ「ちょwww今日よりヤバイってマジッスカwwwっていうか聞けよ人の話wwwwww」
〜そして二日後〜
アイク「ただいま」
エリンシア「あ、おかえりなさい♪」
リン「あら、生きて帰ってこれたのね」
ヘクトル&エフラム「…………(バタッ)」
エイリーク「きゃあ! 兄上!? ヘクトル兄様!?」
アイク「疲れてるようだ。セリス、ロイ、すまんが部屋に運んでやってくれんか?」
ヘクトル「や……やっぱ兄貴はバケモンだ……ぜ」
エフラム「兄上の強さの理由……判ったような気がする(ガクッ)」
ロイ「ヘクトル兄さんやエフラム兄さんですらこの有様だとしたら…リーフ兄さんは一体」
セリス「アイク兄さん、リーフ兄さんはどうしたの?」
アイク「ああ、忘れてた。これだ」
エリウッド「この麻袋がどうしたの?……って……(バタリ)」
ロイ「ああっ!袋の中を見たエリウッド兄さんが!!」
マルス「ん〜、なんとなくオチが読めたよ(袋の中身を取り出す)」
リーフ「あ…スターライトエクスプロージョンが点いたり消えたりしている
アハハハ…大きいなぁ。メティオかなぁ?
いや、違う。違うな。最行動の星はもっとピキーンって動くもんなぁ」
エイリーク「まあ、リーフったら随分と詩情を身につけてきたのね」
セリス「アイク兄さんの修行に付き合ったのに目を据わらせて詩の朗読をするだなんて
すごいやリーフ兄さん!」
マルス「ハハハ、リーフですらここまで変われたんだしリン姉さんもアイク兄さんの修行についていったら
少しはおとなしくなって女らしくなれrイタイイタイヤメテトメテヤメテトメテヤメテ」
リン「あんたはいつも一言多いのよ!」
アイク「とりあえず腹が減った、飯はまだか?」
エリンシア「ええ、ちょっと待っててね。急いで作るから♪」
ロイ「いや、なんでみんなそんなに落ち着いてるの! リーフ兄さんしっかり!」
GJ! リーフカミーユかよw
ところで、エフラムって敬語使うっけ?
デュッセルやフレリア王にもタメ口きいてたような。
125 :
助けて!名無しさん!:2007/06/20(水) 21:34:43 ID:BKr4CYRl
使わないよ。まあ王子だから大抵はタメ語でオッケーなんだろうな
指摘THX
やっぱうろ覚えで作るとボロ出るな
また書くとしたら気をつけるよ
リーフテラカワイソスww
最近思ったんだが
リーフは三人娘いる分いじりやすさが増すなー 絡みが作りやすい
ただ、三人娘以外とのトラキア勢・・・・意外と絡ましにくいんだな
128 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:45:09 ID:Y8bEifow
その日、アイクがグレイル工務店を出たのは夜の十二時近い時刻だった。最近はいつもこのぐらい
まで仕事をする。リフォームやら何やら、仕事の依頼が増えているらしいのだ。日中の作業が終わっ
た後も、工務店に帰ってあれこれとすることがあって、この時刻となる。アイクとしては、たとえ帰
宅が遅くなろうが仕事が増えるのは望むところである。剣にしても大工仕事にしても、未だ修行中の
身なのだから。
いつも何かと賑やかな紋章町と言えど、夜は当然ながら真っ暗である。深夜で住人も寝静まってい
るせいか、聞こえてくるのは虫の声ぐらいのものだ。そんな風に静かなせいもあって、街灯が点々と
灯っている道は、朝通るときよりもずっと寂しく感じられた。
(今日は特に遅かったからな……皆もう寝てしまっただろうな。飯が残っているといいんだが)
気になるのは専らその点ばかりである。仕事で空っぽになった腹を一刻でも早く満たそうと足を速
めたアイクは、少し行ったところでふと足を止めた。塀と塀の間に、見覚えのある小道が延びている
のに気がついたのだ。
(ここは、確か)
特に、用事はない。だが、この小道を行った先にあるものに、アイクは今、ひどく心惹かれていた。
すっかり薄れてしまった記憶を辿り、小道を歩き出す。昔は全力で走れる程度には広かったが、今
は普通に歩くだけでも狭く感じる。自分の体がずいぶん大きくなったということを改めて実感しなが
ら、アイクはしばらく歩いて小道を抜けた。
その先にあったものは、先程歩いていたところよりも幾分か狭い道路と、その向こう側にある小さ
な公園だった。
(懐かしいな)
周囲を取り囲む古びた家々を眺めながら、しばし感慨にふける。昔……それこそ、まだエフラムや
ヘクトルたちが産まれてもいないころ、よくここに来て遊び呆けたものである。
最近は、用事もないし公園で遊ぼうなどとは考えもしなかったので、ここのことは思い出しもしな
かった。
(ああ、あの辺で剣の玩具を振り回したりしたな。すべり台の上から飛び降りてみたり、ブランコか
ら大ジャンプを決めたり)
懐かしい思いに浸りながら道路の向こうの公園を見つめていたアイクは、ふと、公園の片隅にある
ものを見つけた。
塗装の剥げかけた電灯にぽつんと照らされて闇の中に浮かび上がっているそれは、小さな小さな鉄
棒だった。
(あんなに小さかったか?)
アイクは首を傾げた。ひょっとしたら、遠いせいで小さく見えるだけかもしれない。そう考え、道
路を渡って
公園に足を踏み入れる。湿った土を踏みしめて先程の鉄棒に近寄ったが、やはりそれはかなり小さ
かった。アイクの太股あたりの高さしかない。
(縮んだって訳じゃ、ないな)
そんな馬鹿げたことを考えたのは、深い驚きと、衝撃を感じていたからだ。
この鉄棒はこんなにも小さかったのか、と。
アイクは無言で、横を見た。小さな鉄棒のそばには、それよりは少し高い鉄棒と、さらに高い鉄棒
が続けて置いてある。一番高い鉄棒でも、今のアイクにはかなり小さい。
無言でそれを見つめたあと、アイクは持っていた荷物を地面に置いて、両手で逆手に鉄棒を握り締
めた。錆の浮いた鉄棒の感触がやけに懐かしい。
今の自分には少々窮屈な高さの鉄棒を握り締めたまま、軽く地面を蹴る。視界がゆっくりと回転した。
静まり返った公園に大きな足音を響かせながら、地面に降り立つ。逆上がり、難なく成功。
アイクは、鉄棒を握り締めたまま、何気なく後ろを振り返った。当たり前のことだが、誰もいない。
そんな、誰もいない寂しい公園の暗闇を、アイクはしばらくの間ただじっと見つめ続けた。
家にたどり着いて、驚いた。玄関先に明りが灯っている。てっきり、もう皆寝ているものと思って
いたのだが。
不思議に思いながらドアノブに手をかける。鍵は開いていた。そっと音を立てないように押し開く
と、小さな声が出迎えてくれた。
「お帰り、アイク」
見ると、上がり口にミカヤが立って、こちらを見上げていた。先程の公園の出来事から、ある感慨
を覚えたアイクが姉の姿をじっと見つめると、ミカヤは不思議そうに首を傾げた。
「どうしたの、ぼーっとしちゃって」
アイクは首を横に振った。
「いや、なんでもない。ただいま」
129 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:46:15 ID:Y8bEifow
「静かにね。皆、もう寝ているから」
唇に人差し指を当てるミカヤに一つ頷いて、アイクはそっと靴を脱いで家の中に上がった。そんな
アイクの姿を見て、ミカヤが小さく苦笑する。
「ずいぶん汚れてるのね」
言われて、改めて自分の服を見下ろしてみる。今日はいつも以上に汚れがひどい。
「仕事が多いからな、最近は」
「ご苦労様。とりあえず、お風呂入ってきて」
そう言うからには温めてあるのだろう。連絡もしていないのに帰宅時間を知っていた、ということ
に関しては、多分ユンヌのお告げか何かのせいだろうから、特に疑問には思わない。
「分かった」
「ちゃんと髪も洗うのよ」
「何歳だと思ってるんだ」
「何歳になったって一緒でしょ。面倒くさいからって、汗でぬるぬるする髪を平気で何日も放置した
りするんだもの。いくつになっても、そういうところはちっとも変わらないのよね」
アイクは黙り込んだ。彼女の言葉に、小さな引っ掛かりを覚えたからだ。
だが、ミカヤの方は、アイクが事実を指摘されて反論できなくなったと解釈したらしい。「仕方の
ない子ね」とでも言いたげに苦笑しながら、念を押してきた。
「そういう訳だから、髪も体もちゃんと洗うこと。いいわね」
「ああ」
短く返事を返して脱衣所のドアを開ける直前、アイクはふと振り返った。そのときミカヤはちょう
ど居間へ入っていくところで、昔と全く変わらない可愛らしい少女の面立ちと、細やかな銀の髪が一
瞬だけ見えた。
服を脱ぎ捨てて洗濯機の横の籠に放り込み、風呂場に入る。真っ先に蛇口を捻って頭からシャワー
を浴びながら、アイクは先程のミカヤの言葉を思い返した。
(そういうところはちっとも変わらないのよね)
目蓋の裏の暗闇に、二つの姿が浮かび上がった。一つは、先程玄関先でこちらを見上げていたミカ
ヤ。もう一つ、これもまたミカヤだった。心配そうな表情でこちらを見つめている、十数年前のミカヤ。
「……変わらないのは、姉さんの方だろう」
小さな呟きは、シャワーの水音に紛れて消えてしまった。
風呂上り、タオルで頭を拭きながら居間に入ったアイクを待っていたのは、鋏を持って楽しげに笑
うミカヤだった。いつもの場所からテーブルが消え、代わりに新聞紙が何枚か敷かれている。その上
には椅子が置かれていて、ミカヤが何をするつもりなのかは一目瞭然だった。
「さ、座って。髪切ってあげるから」
「……せめて風呂に入る前に言ってくれ。切ったあとまた髪を洗わなくちゃならん」
「汗でぬるぬるした髪なんか触りたくないでしょ。さ、座って座って」
「早く寝たいんだが」
「最近忙しいでしょ、アイク。今の内に切っておかないと、機会がなくなりそうだもの。それに、明
日はお休みなんだから、ちょっと遅くなったって大丈夫でしょうに」
それ以上反論しても無駄だということは分かっていたので、アイクは大人しく椅子に座った。ミカ
ヤは手早くアイクの体に布をかけ、彼の髪に鋏を入れ始める。
床屋代節約のため、ということもあって、主人公家一同は皆家で散髪する。切るのは大抵、昔から
弟や妹達の髪を弄っているために、手馴れているミカヤだった。家事全般はエリンシアやリンが担当
しているため、これは割と珍しいことである。
「相変わらずの剛毛ね……鋏の方が欠けそうだわ」
言葉の割に、口調は楽しそうである。基本的に外見に無頓着な弟達の髪を、そこそこお洒落に切り
揃えてやるのが、ミカヤにとっては非常に楽しいことらしかった。兄弟たちもミカヤに任せておけば
とりあえずは安心だ、あるいは面倒がないと信用しているので、特に注文をつけることもなく彼女に
一任する。
アイクもそこのところは同じである。彼自身は別に坊主でも構わないのだが、「似合わないわよ」
と一蹴されて、大抵中途半端な長さに切り揃えられる。
「手入れもせずに伸ばし放題なんだから」
「別に、どうでもいいけどな」
「またそんなこと言って。アイクだって結構美男子さんなんだから、身だしなみをきちんとすれば
もっと女の子にも人気が出るのに」
「別に、どうでもいいけどな」
「もう。そんなだからマルスたちにフラグクラッシャーなんて言われるのよ」
「別に、どうでもいいけどな」
「あのねアイク」
130 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:47:25 ID:Y8bEifow
背後で、ミカヤが小さく苦笑した。その間も鋏は休まず器用に操っているらしく、アイクの青い髪
は次々と切られて床に落ちていく。
「本当に、そういうところは昔とちっとも変わらないのね。女の子とお喋りするよりも、遊んでる方
が楽しい……それが、女の子とお喋りするよりも、仕事したり修行してる方が楽しい、に変わっただけか」
「たまに冒険とかもするぞ」
「そういう問題じゃないでしょ。本当に無頓着なんだから……はい、おしまい」
ミカヤがテーブルの上に鋏を置いて、アイクにかけていた布を取り去った。それから、少し大きな
鏡を持ってきて、正面からアイクの顔を映して見せた。
「どう?」
と聞かれても、元来自分の外見にはあまり興味がないアイクだから、特に感想などない。ただ、短
くなったなあ、と感じるだけである。
「別に、どうでも」
「アイク」
「いや、すまん、ミカヤ姉さん。なかなかいい感じだ、と思う」
「本当にどうでもいいのね……それと、そういうときは、すまんじゃなくてありがとうって言うものよ」
「ありがとう、ミカヤ姉さん」
「よろしい」
鏡の中、アイクの背後に映りこんだミカヤが、満足げに笑った。
ふと、その笑顔を、懐かしげな、あるいは寂しげな影が過ぎった。
「それにしても」
「なんだ」
「ううん。大きくなったなあ、と思って」
「何が?」
「アイクが。ちょっと前までは、あんなに小さかったのに」
それはそうだろう、とアイクは思う。ミカヤの「ちょっと前」というのがどのぐらい前なのかは知
らないが、アイクとていつまでも子供ではないのだ。いや、子供ではないどころか、今や彼は立派な
社会人で、一家の財政を支える一人なのである。
だが、今アイクを見つめているミカヤの瞳には、昔と少しも変わらない、手のかかるやんちゃ坊主
を見るような色しか浮かんでいない。
その瞳を見ていると、何故かアイクの胸に不満と焦燥が湧き上がってきた。
(俺は変わったはずだぞ、姉さん。あのころより体だって大きくなったし、強くもなったはずだ。変
わらないのは)
突然、頭の中で一つの光景が閃いた。
目の前には小さな鉄棒。後ろを振り返ると姉がいる。今と全く変わらぬ姿で、心配そうに自分を見
つめている。
「だが」
気づくと、アイクはそう口走っていた。
「姉さんは、変わらないな」
「え?」
戸惑うようなミカヤの声を聞きながら、アイクは椅子に座ったまま振り返り、直接姉の瞳を見上げた。
「ずっと、昔の姿のままだ。俺がまだ本物の子供だった頃と、ちっとも変わってない」
ミカヤの瞳が揺らぐ。彼女はすぐに視線をそらした。
「あ、えっと」
そして、誤魔化すような笑いを浮かべる。
「そうよね。自分でも不思議なんだけど、ずっと子供みたいだし……ふふ、この間なんて中学生に間
違えられて」
「ミカヤ姉さん」
話をそらそうとしているようにしか聞こえないミカヤの言葉を、アイクは強く遮った。
「本当は、ずっと聞きたかった」
「……何を?」
「姉さん、俺たちに何か隠しているんじゃないか?」
ミカヤの瞳が大きく見開かれる。内心で誰かが「やめろ」と止めるのを自覚しつつも、アイクは言
葉を止めることができなかった。
「世の中には、見た目よりも老けてる奴や、逆にずいぶん若く見える奴がいるってことぐらいは、俺
にも分かる」
「そうね、わたしもきっとそういう」
「だが、姉さんは違うだろう。化粧で誤魔化してるとか、そういう訳でもない。まるで、あのころか
ら体の成長が止まってしまったみたいだ」
131 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:48:17 ID:Y8bEifow
兄弟の誰もが、常日頃から感じていた疑問ではあっただろう。だが、それを口に出して言う者は今
までいなかった。ミカヤが自分で話さない以上、何か複雑な事情があるのだろうし、外見上年を取ら
なくても、ミカヤが自分たちの姉であることに変わりはないと思っていたからだ。
だというのに、その触れてはいけない部分に、今のアイクは躊躇いなく踏み込んでしまっている。
自分でも、馬鹿げたことだとは自覚している。だが、心の中で渦を巻く不満と焦燥が、この馬鹿げた
行為をどうしてもやめさせてくれない。
「姉さんは何故、昔と少しも変わらないんだ?」
「それは、あのね」
「エイリークたちに比べれば学なんてないに等しい俺にだって、これがおかしいってことぐらいは」
そこまで言ったとき、不意にミカヤの表情が歪んだ。眉が下がり、ぎゅっと細められた瞳の奥から、
涙がせり上がってくる。アイクがはっとしたときには、ミカヤはもう顔をぐしゃぐしゃにして泣きだ
していた。
「そうよね、おかしいわよね、こんなの。ごめんね、変なお姉ちゃんで、ごめんね」
ここまで激しく泣きじゃくるミカヤを見るのは、ほとんど初めてである。しかも、原因は間違いな
く自分だ。ちょっとやそっとのことでは動じないと自覚すらしているアイクだが、このときばかりは
顔から血の気が引いた。慌てて立ち上がり、ミカヤをなだめにかかる。
「いや、すまん姉さん、俺はそんなつもりじゃ」
「いいの、いいのよアイク」
「違う、そうじゃなくてな」
「そうよね、こんなお姉ちゃん嫌よね、気持ち悪いわよね」
もちろん、アイクはそんな風に考えたことすらないが、ミカヤはそう思い込んでいるらしく、嗚咽
混じりに「ごめんね、ごめんね」と謝るばかりだ。明らかに自分を責めている様子である。魔物だろ
うが狂戦士だろうが斬り伏せる自信があるアイクだが、こういう状況はほとんど未知だった。それで
も姉を泣かせた責任は取らなければと、必死でなだめ続ける。
「そんなことは思ってない。頼むから落ち着いてくれ、姉さん」
「でも、今おかしいって」
「それはその、すまん、言い方が悪かった」
「言い方が悪いってことは、おかしいっていうのに近い感情は抱いてたんでしょう。やっぱり気持ち
悪いのね」
「頼むから悪い方向に捉えないでくれ……!」
結局、ミカヤが完全に泣き止むまでニ十分ほどかかった。
「ごめんね、取り乱しちゃって」
「いや、こっちこそ変なこと言って、悪かった。許してくれ」
まだ赤い目のまま恥ずかしげに謝るミカヤに対し、アイクはほとんど土下座せんばかりに頭を下げた。
基本的に自分の価値観に従って行動するアイクだが、一時の感情に任せて行動するのを良しとして
いる訳ではない。今回のことは、明らかな失態であった。
(俺もまだまだだ。成長した、なんて驕っていた矢先にこれか)
珍しく、顔から火が出る思いのアイクである。これでは、それこそ感情の赴くままに行動していた
子供の頃と、何も変わっていないではないか。
そんな風に頭を下げたまま自制していると、不意に頭上から優しい声がかかった。
「でも、本当にごめんね、アイク」
はっとして顔を上げると、ミカヤが寂しげに微笑んでいる。
「わたし、多分ずっとこんなだと思うけど、皆にはなるべく迷惑をかけないようにするつもりだから」
「いや、だから誤解なんだ、姉さん」
アイクは必死に否定した。
「俺は……いや、俺だけじゃない。他の皆だって、姉さんのことを迷惑だとか、気持ち悪いとか思っ
たことなんて一度もない」
「でも、さっきおかしいって」
「いや、あれはそういう意味じゃなくて」
「じゃあ、どういう……?」
理解できない、と言うように、ミカヤは首を傾げる。
132 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:49:43 ID:Y8bEifow
アイクは大きく息を吐いた。彼自身、自制を失ってしまったことに愕然とし、混乱しきっているの
だ。ゆっくりと、落ち着いて話をする必要があると思った。
「姉さんの体が成長しないことに、何か複雑な事情があるってことぐらい、皆分かってる。姉さんが
説明しないのだって、きっと俺たちのことを考えてるからなんだろうってことも。姉さんはいつ
だって自分のことより俺たちのことを優先するからな」
「そんな立派なものじゃないわ」
「いや、立派だ。少なくとも俺にとっては自慢できる姉だ。間違いなく」
そこまで聞くと、ミカヤはまた泣き出してしまった。また何かまずいことを言ってしまったか、と
アイクは慌てたが、
「ご、ごめんね、これは違うのよ。そんな風に言ってくれたのが、嬉しくて」
「そ、そうか」
「うん……ありがとう、アイク」
「いや、感謝するのは俺のほうだ」
微笑むミカヤの瞳から、アイクは目をそらした。こんな夜中に大の大人が二人揃って何をやってい
るのか。気恥ずかしさに逃げ出したくなる。だが、ちゃんと事情を説明するまでは、逃げ出す訳には
いかないのだった。
「さっき、あんな風に言ってしまったのは……多分、焦っていたからだ」
「焦るって、どういうこと?」
不思議そうに言うミカヤに、アイクは若干の気まずさを感じながら問うた。
「姉さん。鉄棒、覚えてるか」
「鉄棒って……あの、公園とかにある?」
「そう。この近くの……昔よく俺が遊びに行ってた公園にあったやつだ」
「ああ、あれね」
ミカヤは懐かしげに頷いた。アイク本人ですら今日まで忘れていたことにすぐ思い至るとは、凄ま
じい記憶力である。
「確か、アイクがまだ小学校に上がる前よね。懐かしいわ。何故か、あの小さな鉄棒で躍起になって
逆上がりしようとしてて」
再び、アイクの脳裏にあの光景が蘇ってきた。
日の落ちかけた公園。もう何度目になるかも分からない挑戦。目の前の高い鉄棒を必死で握り締め、
一生懸命に地を蹴る自分。だが、回る前に、足が地面に落ちてしまう。
「ちくしょう、どうして出来ないんだ!」
アイク自身はそんな風に癇癪を起こしながらも再び鉄棒に挑戦するのだが、後ろからの声はそんな
彼を必死で止めようとしている。
「ねえアイク、もうやめましょう。明日またきましょうよ、ね」
不満を感じて振り返ると、そこにミカヤが立っている。
今と全く変わらぬ姿で、心配そうにこちらを見つめて立っている。
「アイクはまだ小さいんだし、逆上がりなんてできなくてもいいのよ」
弟を止めようとする言葉は、逆に彼の闘志に火をつける結果となる。
「嫌だ、絶対やるんだ、やれるんだ!」
小さなアイクはそう叫び返して、また鉄棒に飛びつく。ミカヤは困り果て、しかし止めることも出
来ずに心配そうに弟を見つめ続ける。
「それでも、毎日夜になるまで練習して、結局三日ぐらいで逆上がりマスターしちゃったのよね。あ
れ、幼稚園の年少ぐらいじゃなかった? やっぱり、あのころから凄い運動能力が」
「俺はな」
懐かしげに語り続けるミカヤの言葉を、アイクはやんわりと遮った。
「悔しかったんだ」
「悔しいって……逆上がりが出来なかったことが?」
「それもそうだが、それ以上にミカヤ姉さんの視線が気に入らなかったんだ」
アイクは思い出す。そもそも、逆上がりをしようとしたのは、自分よりももう少し年上の少年が、
軽々と逆上がりをこなしているのを見たからだった。あいつに出来るなら俺にだって出来る、などと、
子供心に考えたのかもしれない。
だが、それ以上に悔しかったのは、後ろでミカヤが心配そうに自分を見つめていることだった。
「姉さんが心配そうに俺を見るたびに、情けなくなった。姉さんは、そんなに俺のことが心配なのか。
そんなに心配しなくちゃならないぐらい、俺は弱いのか……そんな風に考えたんだ。だから、俺は
姉さんが心配する必要なんて全然ないぐらい強い男だって、証明したかったんだ……と、思う。多分」
133 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:51:14 ID:Y8bEifow
頑張り屋の小さな弟を心配する姉の視線は、本人の幼い自尊心を大きく傷つけていたのである。逆
上がりが出来るようになったときも、姉の反応は「そんな難しいことができちゃうなんて、凄いわ」
と驚くよりは、「ああ、これでやっと危ないことをやめてくれる」と安心するような感じだったので、
なおさら悔しさが募った。
「そんな風に考えていたの……少しも気づいてなかったわ」
ミカヤは感心するように、あるいは納得するように頷いた。
「でも、そうよね。あのころはまだ全然ちっちゃかったけど、男の子だもんね。プライドもあれば、
悔しかったりもするわよね」
「ああ。だから、さっき……姉さんが、手のかかる子供を見るような目で俺を見るから……姉さんが
昔とちっとも変わっていないように、俺も昔と変わらず、弱くて情けない、心配ばかりかけている
子供のままなのかと……」
「ああ、そっか……またアイクのプライドを傷つけちゃったのね、わたし」
ミカヤは苦笑した。
「そうよね、そんな風に扱われたら、怒って当たり前よね。アイクはもう立派な大人なのに」
そんな風に言われても、自責の念は消えなかった。
(やはり、まだまだ道は遠いな)
自戒の念を新たにしながら、アイクはふと、穏やかに微笑んでいる姉に問いかけた。
「ミカヤ姉さん」
「なに?」
「正直に言ってくれ。姉さんは、まだ俺のことが心配か? 俺は、まだ姉さんに心配をかけるような、
弱い子供のままなのか?」
姉が否定してくれることを、半ば期待するような問いかけだった。しかし、ミカヤは穏やかに微笑
んだままそっと目を閉じ、深く頷いた。
「ええ、心配だわ」
「そうか」
冷静に返しつつ、アイクは内心がっくりと肩を落とした。
(やはり、俺はまだ姉さんに心配ばかりかけている情けない男なのか……いや、だが今日の体たらく
を見る限り仕方が無いとも)
「だけど、誤解しないでほしいの」
反省を再開するアイクに、ミカヤは静かに語りかけてきた。
「アイク。あなたは確実に強く、大きくなっているわ。体だけじゃない、心も。本当に……あの小さ
な男の子が、よくここまでたくましく育ってくれたって思うもの。今のあなたなら、その剣の腕で
たくさんの人を救えるし、意思の強さでたくさんの人を励まし、導いていけると思う。本当よ。わ
たしは姉として、あなたのような弟がいることを誇りに思ってる。あなたは自慢の弟よ、アイク。
自信を持っていいわ」
ミカヤの言葉には全く淀みがない。不出来な弟を元気付けるために嘘を言っているという訳ではな
さそうだった。
だからこそ、アイクは理解に苦しむ。
「だが、今俺のことがまだ心配だと」
「ええ、心配よ」
ミカヤはおかしそうに笑った。
「でもね、それはアイクだけじゃないの。皆のことが、同じように心配なのよ」
「そうなのか?」
「ええ」
ミカヤは、誰かの顔を思い出すように、そっと目を閉じた。
134 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:52:17 ID:Y8bEifow
「シグルドが、家族のためだって張り切りすぎて、過労で倒れてしまわないか心配。
エリンシアが、周りに気を遣ってストレスを溜め込んでいないか心配。
ヘクトルが、あの乱暴な言動で周囲の人たちに悪い男だって誤解されていないか心配。
エフラムが、成長しようと頑張るあまり無鉄砲なことをしてしまわないか心配。
エリウッドが、何か大きな病気にかかったり、深刻に考えすぎて心を病んでしまわないか心配。
エイリークが、誰かに騙されて傷ついてしまわないか心配。
リンが、他人の期待に答えようとするあまり、自分の気持ちを押し殺してしまわないか心配。
マルスが、自分の大切なものを見失ってしまわないか心配。
リーフが、自信のなさから自分を見限ってしまわないか心配。
アルムとセリカが、これからもずっと仲良くやっていけるか心配。
セリスが、本人の実力以上の期待を背負わされないか心配。
ロイが、自分の力を過小評価してしまわないか心配。
そしてアイク。あなたが、未知の世界を追い求めるあまり、どこかへ遠いところへ行ってしまわないか心配」
言い終えて一息吐いたあと、ミカヤは困ったように首を傾げた。
「ね。こんな風に、いつも皆が心配なのよ、わたしは」
「そうなのか。だが」
アイクは困惑した。ミカヤが並べ立てた「心配」というのは、少し過剰な気がしないでもない。
この家の兄弟は、なんだかんだで皆上手く自分と折り合いをつけて生きているように思える。
すると、ミカヤは笑って首を振った。
「もちろん、皆がしっかりしているのは分かっているつもりよ」
「だが」
「そう。それでも、皆のことが心配なの」
「どうしてだ?」
「うーん、そうね……」
ミカヤは少し考えたあと、小さく息を吐いて、苦笑した。
「多分、それがお姉ちゃんっていう生き物なのよ、きっと」
正直、その言葉だけではミカヤの複雑な気持ちは分かりかねた。
だが、アイクが弱い男だから心配、という訳ではない、ということだけは、何となく分かった。
だから、アイクもただ、頷き返すことができた。
「そうなのか」
「そうなのよ」
ミカヤも満足げに頷いたあと、「さて」と言いながら、立ち上がった。
「そういうことだから。アイクは、自分の強さにもっと自信を持ってもいいと思うわ。
わたしは多分、これからもずっとこのままで、アイクのことを心配し続けると思うけど」
「ああ、分かった」
135 :
さかあがり:2007/06/21(木) 00:53:19 ID:Y8bEifow
「さ、そろそろ寝ましょうか。今日は本当に、取り乱しちゃってごめんね」
「いや、俺のほうも、つまらんことを気にして悪かった。それと、一つだけ言っておきたいんだが」
「なに?」
ミカヤは首を傾げる。アイクは髪が短くなった分、ずいぶんさっぱりとした頭をかきながら、言った。
「姉さんがずっと変わらないままでいてくれるというのは、正直、助かる」
その言葉は予想外だったらしく、ミカヤは目を瞬いた。
「どうして?」
「ずっと変わらないままだってのは、つまり、ずっとこの家にいてくれるってことだろう? なら、
俺にはこの先ずっと、帰る場所があるってことだ。それなら、安心して遠いところにも出かけられ
るからな」
ミカヤの瞳がわずかに細められ、潤み始めた。だが、もう涙は流さない。
彼女は嬉しそうに、一言だけ、言った。
「そう」
「ああ」
「じゃあ、これからも、ずっとこのままでいるわ、わたし」
「ああ、そうしてくれ。そうしてくれてもいいんだ、姉さんは」
「うん、ありがとう」
しばし気持ちを噛み締めるように目を閉じたあと、ふと、ミカヤは悪戯っぽい微笑を浮かべた。
「だけど、お姉ちゃんとしては、アイクが素敵なお嫁さんをもらって、新しく帰る場所を作ってくれ
た方が嬉しいんだけど」
姉がそんなことを言い出したので、アイクは
「じゃ、お休みミカヤ姉さん」
逃げることにした。
次の週もグレイル工務店は大繁盛で、当然ながらアイクの帰りはまた連日深夜となった。
そうやって闇に沈んだ寂しい家路を辿る途中、アイクはふと、あの小道のそばで足を止めることがある。
あの公園に続いている小道。小さな鉄棒と、背後から自分を心配そうに見つめる姉の姿へと続く道。
そのことを思い返すたびに、アイクは苦笑し、また家路を辿り始める。
もう、あの小道を抜けて公園へ行き、小さな鉄棒をじっと眺める機会はないだろう。
逆上がりの練習をする必要は、もうなくなったのだから。
おしまい
>>128-135 凄い良かった。
アイクは普段(ギャグ)での行動が滅茶苦茶な分
シリアスだとマジ格好いいな。
GJ
相手が姉じゃないが
昔このアイクと似たようなことをして
相手を泣かせたことがあったことを思い出してしんみりしてしまった
イイハナシダナ-
家族愛に弱い俺としては本当にイイハナシダナ-みたいなwwww
ちょw
ネタスレだと思ってたのに、しんみりさせられるなんて…!!
イイハナシダナー
結局飯は食ってないんだぜ
141 :
助けて!名無しさん!:2007/06/21(木) 18:39:50 ID:/paPTwaU
けっこう前のマルスの話といい、たまにこういう話が入ってると凄く良いな
ミカヤが物凄く好きになったよ
ミルラ 「・・・・・・」
エフラム 「フード無しのレインコートでは風邪をひくぞ、ミルラ。何をみているんだ?」
黄色のレインコートに長靴姿のミルラに傘を片手に近付くエフラム。屈んで何かを観察しているようで
ミルラ 「これです・・・・・のろのろ」
エフラム 「のろ?あぁ、カタツムリか」
ミルラ 「頭触ると・・・・・引っ込みます」
エフラム 「ん。しかしカタツムリは足が遅いから無闇に触らない方がいい。ミルラも急いで帰りたい時に誰かに声をかけられて止まるのは困るだろ?」
ミルラ 「・・・はい、困ります・・・・・ごめんなさい、カタツムリさん」
エフラム 「よしよし、偉いぞ」(撫で撫で)
マルス 「どうみても親子です、本当にありがとうございました」
リン 「いいじゃないの、ほのぼのしてるんだし」
マルス 「確かにね、カタツムリといえば昔あるお方が容姿を気に入ってたので健気な僕がたくさん集めてプレゼントした記憶が」
リン 「・・・・・・・・」
マルス 「いやぁ〜あの時の悲鳴は秀逸だった、録音できなかったのが残念むねぎゃあああああああああぁ〜〜!!」
リン 「問答無用っ!」
マルス 「ちょ!骨がミシミシいってる!!」
リン 「覚えたての新技だから手加減できないわよっ!」
ヘクトル 「パロスペシャルかよ、ありゃ完全に決まってるな」
エリウッド 「確かカタツムリの殻を取って無数に部屋の前に仕掛けてたんだっけな・・・怒って当たり前かと」
カタツムリの殻取ってもナメクジにはならんぞ_| ̄|○ グロくなるだけ………
>>143 やめろ!やめてくれ!
ナメクジもカタツムリもだいっ嫌いなんじゃぁああーー!!!
>>146 GJ。
しかしなんか咥えてる釘そのまま食いそうだ、アイクの場合w
148 :
ペレアス:2007/06/23(土) 22:47:55 ID:vg8iyjqZ
やあ、
ぼくがこのスレではなすのは初めてだね!
ネタには使ってくれるのにあつかいがひどいな
※ 下ネタ注意
リン 「ふーん、ふーんふーふーふー♪(FEのテーマ)」
ロイ 「あれ、どこかへ出かけるの、リン姉さん?」
リン 「ん? ええ、お休みで、こんないいお天気だし……ちょっと草原へ、遠乗りしに行くのよ」
ロイ 「ああ、そうなんだ。どおりでご機嫌だと思った」
リン 「ふふ、ロイだって一緒に来てみれば分かるわよ。
どこまでも続く草原、抜けるような青空、吹きすぎるそよ風……」
ロイ 「そして隣にはラスさん?」
リン 「そうそう……って、な、何言い出すのよロイったら!」
ロイ 「あはは、ごめんごめん、ちょっとした冗談だよ」
リン 「もう……じゃ、行ってくるわね。ワープ便使うから、そんなに遅くはならないと思うけど」
ロイ 「うん、行ってらっしゃい。ラスさんによろしくね」
リン 「からかわないでったら!」
ロイ 「あんなにご機嫌なリン姉さんは久しぶりだな……さて、僕はどうしようか……」
マルス 「ねえロイ」
ロイ 「ん? なに、マルス兄さん?」
マルス 「君ってさ」
ロイ 「うん」
マルス 「チェリー?」
ロイ 「ブッ……きゅ、急に何言い出すの、兄さん!?」
マルス 「いや、選択肢は多そうだからね。でもその反応見るとまだチェリーか」
ロイ 「げ、下品すぎるよいくらなんでも!」
マルス 「ははは、ロイこそ見方がいやらしいんじゃないのかい?
性行為は人間が種を存続するために必要不可欠な、自然な営みじゃないか」
ロイ 「恥ずかしいっていう言葉についても、もうちょっと知って欲しいな。
それと、僕に選択肢が多いっていうのも誤解だよ」
マルス 「ほう。でも、ずいぶん女友達が多いみたいだけどね?」
ロイ 「だから、皆とは友達なんだよ。その……彼女とか恋人とか、
そういう深い関係になった人はいないし、皆だって僕をそういう対象としては見てないよ」
マルス (単に水面下で牽制しあってるせいで誰も抜け駆けできないだけだと思うけどね。
ま、ロイの場合は本人が気づいてない方が楽しいから黙っておくけど)
ロイ 「……でも、マルス兄さんは毎度毎度聖人君子みたいな顔でとんでもないこと言い出すね」
マルス 「ははは、会話の主導権を握るには最初のインパクトが大事だからね」
ロイ 「弟との会話で主導権とか考えられてもなあ……」
マルス 「まあまあ。そんな訳で、今日は我が兄弟がチェリーか否かを確認しようと思う」
ロイ 「って、皆に聞いて回るの!?」
マルス 「当然じゃないか。気になるからね」
ロイ (なんで急にそんなこと言い出したんだろう……
相変わらず、我が兄ながらマルス兄さんの考えることはよく分からないな)
マルス 「さて、それじゃ下から順にいってみようか」
ロイ 「気が進まないなあ……」
マルス 「リーフ、リーフ」
リーフ 「なに?」
マルス 「君ってさ」
リーフ 「うん」
マルス 「チェリー?」
リーフ 「……」
ブバァァァァァァァァァァァァッ!
ロイ 「うわぁ、リーフ兄さんの鼻からまるでイルカの潮吹きのような鼻血が!」
リーフ 「こ、この人でなしーっ! なんてこと想像させるんだよ!?」
マルス 「いや、僕は質問しただけであって勝手に妄想膨らませたのは君なんだけど……
うん、でも今のではっきりしたよ、君もチェリーだったんだね」
リーフ 「ほっといてくれ。くそっ、僕だって今に大人のお姉さんに……」
ロイ (やっぱり年上の人がいいんだ……)
マルス 「んー、でも意外だね、リーフのことだからもう例の三人娘と寝てるかと思ったけど。とっかえひっかえ」
リーフ 「ナンナ、ミランダ、サラ? 冗談じゃないよ、あの三人は僕を玩具ぐらいにしか思ってないね。
普段の僕に対するボロ雑巾みたいな扱いを見ていれば分かるでしょ?
僕としては、彼女らが早くどっかの不運なイケメンを捕まえて、僕で遊ぶのに飽きてくれるのを祈るばかりさ」
ロイ (これはまた……)
マルス (なんともリーフらしいニブチンっぷり……)
ロイ (その辺りがあの三人の競争心に火をつけるんだろうけどね)
リーフ 「ちなみに僕としては初めてのときは綺麗なお姉さんに手取り足取り……ああ、また鼻血が。
あ、でもそれで結婚まで考えちゃうような余裕のないお姉さんは嫌だなあ。
僕としては、適当に遊ばせてくれつつ将来の保証もしてくれるようなお姉さんが」
ロイ 「いやそこまでは聞いてないから」
マルス 「そしてあくまでもお姉さんにこだわるか……リーフの姉好きは異常」
リーフ 「まあ、こんな風にあれこれと綿密な計画を立てているんだよ、僕は」
マルス (どうあがいたって、最終的にはあの三人娘の尻に敷かれるのがオチだろうけどね)
ロイ (やめようよマルス兄さん、夢を見る権利は誰にだってあるんだよ?)
マルス (……何気なくリーフの『計画』を完全否定する辺り、君も結構ひどいよね)
マルス 「セリス、セリス」
セリス 「なに、マルス兄さん?」
マルス 「君ってさ」
セリス 「うん」
マルス 「チェリー?」
セリス 「……? さくらんぼがどうかしたの?」
ロイ 「通じてないよマルス兄さん」
マルス 「予想はしてたけどね。セリス、ちょっと耳貸して」
セリス 「うん」
マルス 「いいかい、チェリーっていうのは…… …… ……」
セリス 「…… …… ……!!」
ロイ (うわ、セリス兄さんの顔が見る見る真っ赤に……!)
セリス 「なななな、なんてこと聞くんだよ、マルス兄さん!」
マルス 「そんなに恥ずかしがることでもないでしょ、君ぐらいの年頃ならもう既に遊び歩いてる奴だっているのに」
セリス 「だからってそんな……」
マルス 「うん、でもその反応を見る限り君もチェリーだね」
セリス 「あ、当たり前じゃないか!」
マルス 「そうかな。君だってずいぶん女の子たちに好かれてるように見えるけど」
セリス 「そりゃ、皆とは仲良しだけど……それは友達としてであって、
好きとか嫌いとか、そういうの、僕はまだ……その……」
マルス 「うわ、まだその段階だったのか! ロイより初々しいね、こりゃ」
ロイ 「ぼ、僕だってそんなのまだ考えたこともないよ!」
マルス 「またまた。君たちもリーフに劣らぬムッツリ君だね」
セリス 「そういう言い方は止めてってば!」
マルス 「そんなこと言って。セリスだって、周りの女の子のちょっとした仕草にドキッとしたことぐらいあるでしょ?」
セリス 「え、あ、う……」
マルス 「おっ、その反応を見る限り、あったらしいね? ほらほら、兄さんに教えてごらん?
誰なんだい、君のエロスを刺激したのは? ユリア、ラナ、ラクチェ、フィー、パティ、ティニー、リーン……
おやおや、君もロイに負けず劣らず選択肢が多いみたいだね?」
セリス 「な、なんで僕の友達の名前、マルス兄さんが知ってるの!?」
マルス 「ははは、このアカネイアの陰の支配者と巷で噂の僕の人脈と情報力を侮ってもらっては困るな! で、誰?」
セリス 「し、知らないよそんなこと! もう、いい加減にしないとホントに怒るよ!?」
マルス 「やれやれ、そんなに怒ることでもないだろうに……まあ、悪かったよ。じゃ、質問を変えるけど」
セリス 「……なに」
マルス 「君、前はいいけど、後ろの方は大丈夫なのかい?」
セリス 「……?」
ロイ 「……? ごめん、今度は僕も意味が分からないんだけど……」
マルス 「……突っ込み役が不在ってのは辛いものがあるなあ……」
マルス 「アルム、アルム」
アルム 「? なに、マルス兄さん」
マルス 「君ってさ」
アルム 「うん」
マルス 「セリカとはもう寝たの?」
アルム 「……」
ロイ 「聞き方がダイレクトすぎるよ!」
マルス 「だって、それ以外の選択肢はありえないでしょ」
ロイ 「だからって……」
アルム 「……いくらマルス兄さんでも、その質問はちょっと許せないな……」
マルス 「おや、どうやら気に障ったようだね」
アルム 「当たり前だろ。全く、シグルド兄さんじゃあるまいし、邪推しないでほしいな」
マルス 「ってことは、まだなんだね」
アルム 「まだというか、一生そういうことするつもりはない」
ロイ 「断言した!? あー、これは僕でもちょっと意外かも……」
アルム 「ロイまで……あのね、僕とセリカは確かに深く愛し合ってるけど、兄妹なんだよ?
そういう風になるのはありえないよ」
マルス 「いや、その理屈はおかしい」
ロイ 「僕もちょっとよく分からないな……」
マルス 「相変わらず君たちは独特の世界観と言うか倫理観を築き上げているね」
アルム 「いい? 僕らは確かに手を繋いで歩くしお風呂も一緒に入るし抱き合って寝たりときどきキスしたりもするけど」
ロイ (この時点でもう十分ヤバいような)
マルス (よしなよロイ、彼らに一般的な倫理観は通用しない)
アルム 「でもね、それはあくまでも兄妹愛なんだ。その一線を超えることはない。
僕らは一生仲のいい兄妹として添い遂げ、仲のいい兄弟のまま一緒のお墓で眠るんだ!」
マルス 「これまたぶっ飛んだ理想をお持ちで……まあいいや、とりあえず頑張りなよ」
アルム 「もちろんさ。ああ、こんなこと話してたらまたセリカの顔が見たくなってきた。それじゃ」
ロイ 「……行っちゃったね」
マルス 「うーん、これは思わぬ収穫だな。面白いことになってきた」
ロイ 「え、何が?」
マルス 「さっきアルムが言ってたことは、彼にとっては本心かもしれないけどね」
ロイ 「うん」
マルス 「セリカにとっては、どうかなあ……?」
ロイ 「……ちょ、怖いよその発想は! 大体、セリカ姉さんはいつも『やましい感情なんてない』って言ってるし」
マルス 「甘いねえロイは。女ってのは、僕ら男には想像もつかないような考え方をする複雑怪奇な生き物なのさ。
ロイだって、誰からどんな感情を抱かれているか分かったものじゃないよ?
信頼できる年上のお姉さん、とかには注意するんだね」
ロイ 「なんか妙に限定的だけど……大丈夫だよ、僕の周りにそんな危なそうな人はいないから」
マルス (分かってないなあ、ロイは……そのぐらいの女性が一番必死でヤバい存在だっていうのに)
マルス 「ヘクトル兄さん、ヘクトル兄さん」
ヘクトル 「あ? なんだよ」
マルス 「兄さんってさ」
ヘクトル 「おう」
マルス 「チェリー?」
ヘクトル 「……マルスよ、お前が弟じゃなかったらぶん殴ってるところだぜ?」
マルス 「うん、僕も相手が兄じゃなかったらこんな質問はしてないよ」
ヘクトル 「チッ、相変わらず口の減らねえ奴だ」
マルス 「うーん、年少組と違って、兄さんの受け答えにはずいぶん余裕があるねえ」
ヘクトル 「当たり前だろ。大体、聞かれて困るようなことか?」
マルス 「ってことは、つまり……?」
ヘクトル 「おう、もちろん経験済みだぜ、俺は」
マルス 「予想通りだ。さすがヘクトル兄さんだね」
ヘクトル 「まあな。ま、俺ぐらいの漢ともなると、世の女どもも放っておかねえ訳だ」
マルス 「ほうほう」
ヘクトル 「っつっても、俺は面倒くさい女は好みじゃねえから、深い仲になった奴は未だにいねえけどな」
マルス 「そうでしょうねえ、ヘクトル兄さんぐらいの漢ともなると、ついていく人にもそれなりの資質が必要でしょうし」
ヘクトル 「分かってんじゃねーか。ま、俺は選ぶ側だから、気の合う女が見つかるまではじっくり構えてるつもりだけどな」
マルス 「ははは、さすがはヘクトル兄さんだ。これならミカヤ姉さんやエリンシア姉さんも安心ですね」
ヘクトル 「おうよ。ま、お前もつまんねーこと気にしてないで、ちょっとは男らしくなれるように努力するんだな」
マルス 「そうですね。いやー、参考になりますよ。それじゃ、つまんないことで呼び止めて失礼しましたー」
ロイ 「……で、僕は言われたとおり引っ込んでたけど……」
マルス 「うん、ありがとう。いやー、予想通りだったな」
ロイ 「まあ、ヘクトル兄さんは普通にそういうことしてそうだけど」
マルス 「いや違うよ。あれはまだチェリーだね」
ロイ 「え、でもあんなに余裕のある……」
マルス 「馬鹿だなあ、ヘクトル兄さんみたいな人が、弟に『チェリー?』なんて聞かれて、『ああ、まだだぜ』なんて言うと思う?
多分今頃は、『クソッ、マルスの野郎、俺がこの年で女も知らねー情けねえ男だと思ってやがるのか。
っつーか、まさかあの野郎、俺より早く経験済みなのか……!?』とか焦ってるに違いないよ」
ロイ 「そ、そうかなあ……?」
マルス 「そうだって」
ロイ 「で、一人で行ったのはどうして?」
マルス 「だって、ロイがあの場にいたら『どんな人とヤったの?』とか聞こうとするだろ?」
ロイ 「そんな下品な言い方しないよ!」
マルス 「でも、詳細を聞こうとはするわけだ」
ロイ 「……まあ、気にはなるし、ちょっとは聞くと思うけど」
マルス 「そうしたらきっと、目線が泳ぎ出して受け答えも歯切れが悪くなると思うなあ、ヘクトル兄さん。
でも、そんな風になって本気で怒り出したら後が大変じゃないか?
だから、兄さんの顔を立てる狙いもあって、さっきは僕一人で質問したのさ」
ロイ 「嫌な気の使い方……」
マルス 「ま、ヘクトル兄さんは『どどど、童貞ちゃうわ!』ってタイプかな」
ロイ (ヘクトル兄さんが聞いたらマジ切れしそうな表現だな……)
マルス 「エフラム兄さん、エフラム兄さん」
エフラム 「なんだ、マルス」
マルス 「兄さんってさ」
エフラム 「ああ」
マルス 「チェリー?」
エフラム 「ああ」
ロイ 「うわ、一瞬の迷いもなく!?」
マルス 「余裕ですねえ。どうして?」
エフラム 「どうして、と言われてもな……女のことなど考えても大して楽しくない。それより今は己の腕を磨かなくてはな」
マルス 「これはこれで面白い答えだな……予想通りではあるけど」
エフラム 「で、それがどうかしたのか?」
マルス 「いや、別に大した意味はないんですけどね」
エフラム 「そうか。まあ、お前達も年頃だしな。そういうのに興味を持つのは分かるが……
残念ながら、俺に女をなびかせるコツなんて聞くのはお門違いだ。
そういうのはヘクトルにでも聞いてくれ。奴なら多少は知っているだろう」
ロイ 「あー、うん、そうだね……」
マルス (この人も分かってないなあ……)
エフラム 「もういいか? ちょっと出かける用事があってな」
マルス 「ほう。修行ですか?」
エフラム 「いや、またユリアにミルラたちの引率を頼まれていてな。ちょっと山までハイキングに行ってくる」
ロイ 「……」
マルス 「……」
エフラム 「……? なんだ、変な顔して」
ロイ 「ああいや、なんでもないよ、うん」
マルス 「気をつけて行ってきてね」
エフラム 「ああ。じゃ、行ってくる」
ロイ 「……」
マルス 「……」
ロイ 「……」
マルス 「……チェリーだらけの我が家に救世主が!? 幼姦マ」
ロイ 「ちょ、それはいくらなんでもヤバすぎだって!」
マルス 「……でも、正直ちょっとは想像しただろう?」
ロイ 「う……は、発想がなかったといえば嘘になるかな……」
マルス 「エフラム兄さんには、女のなびかせ方は聞けなくても幼女に懐かれる方法は聞けそうだなあ」
ロイ 「いや、本人も無自覚だと思うけど、あれは……」
マルス 「どうかなあ……ところでロイ、光源氏って知ってる?」
ロイ 「やめてよそういう例えを持ち出すのは!」
マルス 「エリウッド兄さん、エリウッド兄さん」
エリウッド「なんだ、マルス」
マルス 「兄さんってさ」
エリウッド「ああ」
マルス 「チェリー?」
エリウッド「……フーッ……」
ロイ (うわ、呆れきったように深々とため息を吐き出している……!)
エリウッド「マルス……すまないが、君に情操教育を施しなおしている暇はないんだ……」
マルス 「これは予想外の反応だな……」
エリウッド「いいか、君たちがそういう年頃で、そういうことに興味を示すというのもわからないではないが。
その経験だけで人間の価値が決まると思ったら大間違いでだね」
マルス 「そんなことは百も承知ですよ。だから、そういうのとは関係無しに聞いてるんじゃないですか」
エリウッド「……僕は、まだだ」
マルス 「ニニアンさんとかフィオーラさんとかは?」
エリウッド「ニニアンに、フィオーラ……? 魅力的な女性だとは思うが、そういうことは考えたこともない」
ロイ 「え、意外だなあ……エリウッド兄さんの方もまんざらじゃないかと思ってたのに」
エリウッド「ロイ、マルス……君ぐらいの年だと、恋に対して一瞬で燃え上がるものだとか、
一目ぼれだとか、他のことが気にならなくなるとか、そういうイメージばかり抱いているかもしれないが……
僕は多分、そういうタイプの人間ではないんだと思う。
恋情も愛情も、二人の時間を重ねながら、ゆっくりと育てていくのが性に合っているみたいなんだ」
ロイ 「はあ」
マルス 「つまり?」
エリウッド「……そういうものを育てるための、時間と心の余裕がない」
マルス 「……」
ロイ 「……」
エリウッド「毎日毎日必死で家計簿と向き合って胃薬飲みつつ謝罪に走り、
ヘクトルとエフラムの喧嘩がエスカレートしないか常時見張りつつ
アイク兄さんのラグネルの使用法に目を光らせる……
こんな生活だ、恋だの愛だのは遠い別世界の話のように思えるよ……」
ロイ (い、いくらなんでも気に病みすぎなんじゃないかな……?)
マルス (神経細い人だからね……さすがにここまでくると気の毒になってくるな……)
エリウッド「大体、必死で僕らを養ってくれているシグルド兄さんやミカヤ姉さん、アイク兄さんのことを考えると、
とてもじゃないが恋愛に現を抜かす気にはなれない。
まずは僕らが一人前になって、兄さん達を安心させてあげないと」
ロイ (ま、まともすぎる……!)
マルス (ミカヤ姉さん辺りは、僕らがこういう考えでいることの方を気に病みそうだけどね)
エリウッド「……ああ、ごめん。別に、君たちに恋をするなとか言いたい訳じゃないんだ。
ただ、出来るならば恋をしているときも節度は保って欲しいと思う。
アルムとセリカは常時あの通りで見ていてハラハラするし、リーフなんかこの間も
町で見かけた美人のお姉さんを『とらえる』コマンドでくぁwせdrftgyふじこlp」
ロイ 「ちょ、兄さん落ち着いて!」
マルス 「ほら、精神安定剤と胃薬だよ」
エリウッド「……ふーっ、すまないな二人とも。まあそういう訳だから、恋愛のイロハが知りたいのなら
ヘクトル辺りに聞いてみてくれ……それじゃ、僕はまた謝罪に行ってくる……」
ロイ 「い、行ってらっしゃい……」
マルス 「……苦労するね、エリウッド兄さんも……」
ロイ 「……いや、マルス兄さんもその苦労の原因の一部だってことを自覚するべきだと思うけど……」
マルス 「アイク兄さん、アイク兄さん」
アイク 「なんだ?」
マルス 「兄さんってさ」
アイク 「ああ」
マルス 「チェリー?」
アイク 「……」
ロイ (あ、あれ? 考え込んでる……意外だな、アイク兄さんだったら『別に、どうでもいいけどな』みたいに言うと思ったのに)
マルス (いやいや、今やフラグクラッシャーで有名なアイク兄さんだけど、
それはつまり立てたフラグは多かったってことだからね。意外な女性遍歴が聞けるかも……)
アイク 「チェリーか。俺は」
マルス 「うんうん」
アイク 「あんまり好きじゃないな」
マルス 「……は?」
アイク 「あんな小さな果物は、腹にたまらん。やはり食い物は肉でないと」
マルス 「いやいや、そういう意味じゃないですよ!」
アイク 「……? じゃあどういう意味だ? 悪いが、俺は植物には詳しくない」
マルス 「そうじゃなくて! つまりですね、女の人と寝たことがあるかどうかとか、そういう……」
アイク 「女と寝る……? ……マルス、俺も最近、自分がまだまだ一人前には程遠いと再確認したところだが……
さすがに、姉さんに添い寝してほしいなどと考えるほどには、子供じゃないつもりだぞ」
マルス 「いや、そういう意味でもなくてですね」
アイク 「じゃあ何だ。お前の聞きたいことはよく分からん。知っての通り、俺はあまり学がないんだ。
質問があるなら、もっと分かりやすく頼む」
マルス 「……えーと、じゃあ……兄さんは、赤ちゃんがどこから来るか知ってる?」
ロイ (ちょ、マルス兄さん、それはいくらなんでも馬鹿にしすぎ……)
アイク 「……難しい質問だな。どう教えたらいいものか……」
マルス (この反応を見る限り、知識はあるんじゃない?
まだ年若い僕らに、性行為についてどう教えたものか困ってるっぽいし……)
アイク 「いいかマルス」
マルス 「うん」
アイク 「赤ん坊がどこから来るかということに関しては、二つの学説があってな」
マルス 「……は?」
アイク 「コウノトリが運んでくるというのと、キャベツ畑で拾ってくるというのが……
いや待てよ、橋の下から拾ってくるという説もあったか……?」
マルス 「……あー、いや、もういいやアイク兄さん、ありがとう、参考になったよ」
アイク 「そうか。じゃあな」
ロイ 「……予想外というべきか、予想通りというべきか……」
マルス 「……さすがマルス兄さん、あらゆる部分で僕らの想像を凌駕する男だな……」
ロイ 「……と言うか、アイク兄さんは保健体育の授業を受けてなかったのかな」
マルス 「寝てたか、さもなくば何の話をしているのかさっぱり分からなかったか……」
ロイ 「両方ありえそうで怖いなあ」
マルス 「まあ、世の中には極めて性欲の薄い人間っていうのも稀にいるって話だし」
ロイ 「そういうレベルじゃない気がするけどね、アイク兄さんの場合」
マルス 「シグルド兄さん、シグルド兄さん」
シグルド 「なんだ、マルス」
マルス 「兄さんってさ」
シグルド 「ああ」
マルス 「チェリー?」
ロイ (ああ、言ってしまった……! さすがに一家の大黒柱に対してそれはまずいよマルス兄さん)
マルス (いや、だからこそ聞く価値がある……!)
シグルド 「……」
ロイ (ドキドキ)
マルス (ドキドキ)
シグルド 「……ああ、そういう意味か。そう言えば、まだ経験のないことをそういう風にも表現するんだったな」
マルス 「ええ、まあ」
ロイ (さすがに意味は理解してたか……)
シグルド 「もちろんわたしはまだだ。未婚だからな、当然のことじゃないか」
マルス (うん、予想通りの反応だ)
ロイ (しっかりしてるというべきか、それとも時代に遅れているというべきなのか……)
シグルド 「しかし、そうか……お前達も、ついにそういうことを意識する年頃か……
うんうん、お前達がしっかり育ってくれて、兄さんは非常に嬉しいぞ」
マルス 「えーと、それはどうも……」
シグルド 「しかし、あまりあからさまに聞くのは感心しないな……
人によってはそういうことを過度に気にしていることもあるからな」
マルス (……どうしよう、なんか普通に説教される流れになってるんだけど)
ロイ (そりゃそうだよ……だからもう少し質問の仕方を考えろとあれほど)
シグルド 「とりあえず、わたしに関しては安心してもいいぞ二人とも。
何せ愛しいディアドラがいるからな、お前達が『おじさん』と呼ばれる日もそう遠くはない! ……はずだ」
ロイ (微妙に自信がないんだな……)
マルス (ディアドラさんが赤毛の紳士との間を行ったり来たりだからね……)
ロイ (と言うか、別におじさんなんて呼ばれたい訳じゃないんだけど……)
シグルド 「まあともかくだ、お前達も運命の人を見つけられるように誠実な生き方を」
プルルルルル、プルルルルル……
シグルド 「おや電話だ。……はい、もしもし……なんですって、ディアドラが!?」
ロイ (あ、なんか……)
マルス (既見感を覚える光景……)
シグルド 「……分かりました、今すぐに行きます。……二人とも、すまないが」
マルス 「ディアドラさんがさらわれたんだね、また」
シグルド 「今回はエーディンも一緒だ。助けに行ってくる」
ロイ 「気をつけてね」
シグルド 「うむ。では、行ってくる!」
マルス 「……むしろ、毎回あんなドラマチックな展開を経ているのに、なんでまだなのかが不思議だね」
ロイ 「うーん、ディアドラさんの方も案外奥手なんじゃないかなあ……?」
マルス 「いや、やっぱりあれは悪女だよ、ビッチだビッチ」
ロイ 「将来義理の姉さんになるかもしれない人に対してその言い方はないよ、兄さん……」
マルス 「……という訳で、ウチの兄弟が皆チェリーだったことが確認できた訳だ。実に有意義な一日だったね、ロイ」
ロイ 「無駄に気疲れしただけのような気がする……でも、皆なんだかんだで理由は違ったね」
マルス 「まあね。ああ、一番早くチェリーを捨てるのは誰なんだろう。今から楽しみだよ」
ロイ 「……そう言えば、マルス兄さんはどうなの?」
マルス 「僕? ははは、何を言うかと思えば。まだに決まってるじゃないか」
ロイ 「そうなの?」
マルス 「当たり前じゃないか。商売女で捨てるなんてお金がもったいないし、
欲に任せて突っ走った挙句に子供が出来ちゃったりしたら、社会的にも経済的にも危うすぎるからね」
ロイ 「……そこまで冷静なのもなんか嫌だなあ」
マルス 「ま、僕の場合はシーダと結ばれるのは確定的だから、いちいち焦る必要もないからね。
まずはしっかりと生活基盤を固めて、安定したゴールインを目指すのさ」
ロイ 「さすが、マルス兄さんは計画的なことで……」
マルス 「ははは、この兄を見習いたまえよ」
ロイ (……じゃあ、別に兄さん達に先を越されていないか焦ったって訳でもないんだな……
どうしてマルス兄さんはあんなことを聞いて回ったんだろう……?)
マルス 「……さて、それじゃ、次に行こうか」
ロイ 「……え? まだ聞いてない人なんていたっけ?」
マルス 「違うよ、男性陣に聞いたんだから、今度は……」
ロイ 「……姉さんたち!? ちょ、いくらなんでもそれは危なすぎ……」
マルス 「止めてくれるな弟よ
リン 「ただいまーっ」
マルス 「あ、いいところに……リン姉さーんっ!」
ロイ (し、しかも真っ先に核地雷に突進したーっ!?)
リン 「なに、マルス?」
マルス 「リン姉さんってさ」
リン 「ええ」
マルス 「ラスさんとはもう寝たの?」
リン 「……」
ロイ (あああああああ……怖い、すぐには怒らないのが怖すぎますよリン姉さん!)
リン 「……マルス」
マルス 「はい?」
リン 「その質問はつまり、『思う存分僕を殴ってくださいお姉様』っていう意味と解釈していいのよね?」
マルス 「……えーと……」
リン 「くたばれこのエロガキがぁぁぁぁぁぁっ!」
マルス 「ギャ―――――ッ!!」
ロイ 「……」
マルス 「……ううう……きょ、今日のリン姉さんは本気で容赦がなかった……」
ロイ 「当たり前だよ……さすがにさっきのは僕もどうかと思ったなあ」
マルス 「……ふ、ふふ……でも、あれだけ怒ったということは、やはりまだか……」
ロイ 「だろうね、リン姉さんだって真面目な人なんだし……」
マルス 「それでも確認しておきたかったんだよ……ああ、だけどこれで、体を張った甲斐は、あっ……た……」
ロイ 「……あ、ミカヤ姉さん。ちょっとマルス兄さんの傷の治療してくれない?」
ミカヤ 「あらら、今日はまた随分と派手ね……どうしたの?」
ロイ 「うん、実は、かくかくしかじか……」
ミカヤ 「……なるほどねえ……もう、この子も本当に素直じゃないんだから」
ロイ 「って言うと?」
ミカヤ 「大好きなリン姉さんが、他の人のものになってないか心配だったんでしょう?
ほら、最近よく草原に出かけてるから、リン……」
ロイ 「……じゃあ、あの『チェリー』って聞いて回ってたのは壮大な前フリだったのか……」
ミカヤ 「でしょうね。その証拠に……ほら見なさい、このマルスの充実感と安堵に満ちた顔を」
ロイ 「面倒くさい人だなあ……」
おしまい
>>159 wikiに保存されてるのでそこで見れるよ
チェリーばっかでバトルボーナスですな、この兄弟(何)
そして幼姦m…に吹いたw
ルーテ 「さて…今度の即売会は少し趣向を変えてみます」
アスレイ 「また唐突ですね、で…具体的には?」
ルーテ 「ゲームでいってみようかと…何ですか、その目は」
アスレイ 「深夜アニメを録画するのに僕や友達を深夜に起こすような貴方が作れるわけないなと…」
ルーテ 「さ…最近の録画予約は多機能ですから、適材適所に行動しているだけです」
アスレイ 「……いえ、いいです。それでゲームの方は何か解決策は?」
ルーテ 「足りないなら補うのが一番です、入ってください」
ガチャリ
ノール 「…………どうも」
ルーテ 「即売会で知り合ったノールさんです。以前ブースで隣同士だった時から作品と技術に注目してました」
ノール 「私も毛色の違う作風を取り込みたかったので…協力は惜しみませんが」
アスレイ 「彼女に目を留められたのが運の尽きといいますか、まぁよろしくお願いします」
ルーテ 「今回は私が温めたネタで恋愛シュミレーション風味で行きます、ノールさんがプログラム、アスレイ君は私のサポート、そして私はシナリオ兼絵描きです」
ノール 「三人で可能なのですか?」
ルーテ 「大丈夫です、私達優秀ですから」
〜一週間後、兄弟家〜
リン 「……大丈夫?なんか最近フラフラじゃない」
ルーテ 「いいんです、同人活動に命かけてますから」
リン 「あんまり無茶しないように。で…どうしたの、今日は」
ルーテ 「貴方達を題材にしたゲームができました…取り合えず第一弾は葉っぱさんですが」
リン 「…ほんとに作ったのね。というか真夜中に電話かけてきて録画してくださいとか頼んでたルーテがゲーム…ねぇ」
ルーテ 「はい、どうぞ。許可がおりれば次の即売会で売ります」
リン 「そんな所は常識人ね、で………ナニコレ」
つ トラナナめもりある
ルーテ 「隠しパラメーターの不幸を乱数調整に組み込んだ恋愛ゲームです…まぁ、恋愛というか」
マルス 「パッケージが物凄く調教系です、ほんとうにありがとうございましt」
リン 「これ本人が見たら泣くわよ、付き添いの三人娘は即買いでしょうけど。とりあえず題材にした弟に許可を取ってみて」
リーフ 「ただいまー…って何見てるの」
マルス 「はい、パス」(ぽん)
リーフ 「……これ……ボク………なんじゃこりゃああああああああ!」
ルーテ 「おかえりなさい、葉っぱさん。というわけで許可下さい」
リーフ 「はい?許可?何の?」
ルーテ 「即売会で売る許可です」(きっぱり)
リーフ 「そんなの認め…あふぅ……」
ナンナ 「リーフ様が一つ頷き返事でOKを、どうそ売ってくださいっ♪」
ミランダ 「寧ろYESといわなければ同じような目にあわせて許可取らせますから安心してください」
サラ 「成功成功…すりーぷ」
ルーテ 「………売上金少しは葉っぱさんに回しますかね、少々可哀相に見えてきました」
リン 「少々ってレベルじゃないわよ…その辺自覚してくれるならもうちょっと抑えなさいよ。18禁は駄目で」
ルーテ 「そうします、エロスは程々にですね」
マルス 「鬼畜にされるリーフっていうのは楽しそうだけどなぁ、うん残念」
ルーテ 「それなら鬼畜王マルスぐらいでいってみます?今度」
マルス 「ちょ!シーダに嫌われたくないから駄目だって!」
やはりリーフは貧乏くじが良く似合(ry
>さくらんぼ
マルスがかわいく見えてきたw
個人的には、ヘクトルあたりは中学生くらいにとっくに捨ててそうな気もする。
それにしてもアイク、いくらなんでもこれはどうなんだw
>とらメモ
確認なんだけどこれ、リーフはもちろん調教…される方ですね?w
ロイ 「あ、また新しいアニメが製作されることになったみたいだよ」
ミカヤ「どうせミカリンなんでしょ?子供だましでしか視聴率が取れないのかしら」
ロイ 「一部のマニアもだまされてるよ」
リーフ「見る=だまされる の等式ってどうなの」
ロイ 「でも今回のアニメは違うみたいだよ、えーっとね、ディアドラえもん」
ミカヤ「ディアドラえもん・・・どこかで聞いたことあるわね」
リーフ「あ、ほら、シグルド兄さんの恋人にディアドラさんっていたよね」
ミカヤ「あぁ、よかった。私じゃない」
ロイ (これはこれで波乱が起こると思うんだけどな・・・)
??? 「はぁ・・・おれはゴツいのに、なんでいつもヒョロヒョロのライアンに負けるんだ・・・ディアドラえもーん!!」
ディアドラえもん「どうしたの?のビラクん」
のビラクん「またライアンにいじめられたんだ」
リーフ「のビラクん!!」
ロイ 「いや、おかしいでしょ、これ。呼び捨てとかされたら原型ないよ!?」
ディアドラえもん「ところでライアンに何を言われたの?」
のビラクん「“ゴツいのに成長率は低いんだね”って言うんだ!!」
ディアドラえもん「まぁそれは仕方ないわよね、強く生きて」
のビラクん「ちょっ、ディアドラえもん!!」
ディアドラえもん「あなたを生かす道はドーピングしかないのよ・・・ごめんなさい」
ミカヤ(・・・成長率・・・シビアすぎるわね。そういう天性の才能でどうにもならないことを)
ロイ 「成長率?それ何?リーフ兄さん」
リーフ「さぁ・・・今度マルス兄さんにでも聞いてみよう」
??? 「ライアン、ラジコンを返しなさい」
ライアン「もう少し貸してよ、セネ夫」
セネ夫 「いいんですか?ゴードンに言いつけますよ」
ライアン「ちょっ、まっ、ごめん、返すよ」
??? 「セネチャマー、塾の時間ザマスー!!」
セネ夫 「・・・アムリタ、分かりました」
ライアン「つれないなぁ」
のビラクん「どうすればいいんだ」
ディアドラえもん「そうね、男らしくなればいいのでは?」
のビラクん「容姿は自分でも自慢できるほど男前だと思うが」
ディアドラえもん「男になるためにお風呂を覗きに行きましょう」
のビラクん「あぁそれはいいほうh・・・よくない!」
リーフ(ブバァァァァァァァ)
ロイ 「うわぁ、リーフ兄さんが鼻から鼻血を!!」
リーフ(ボタボタボタッ)「・・・鼻って2回言わなくても」
ミカヤ「鼻血を出す分、鉄分はちゃんと取りなさいよっ」
リーフ「うん、分かってるよミカヤ姉さん、最近貧血気味なんだ」
ロイ (妄想しないようになんで言わないんだろう・・・)
リーフ「それに鉄は僕大好き、安いからね」
ロイ (ちが、ちがっ!)
のビラクん「・・・はぁ・・・本当に行くのか」
ディアドラえもん「ええ、のビラクんを一人前の男にしたいから」
のビラクん「・・・で、誰のお風呂を覗くつもりなんだ?」
ディアドラえもん「あなたの好きな人」
のビラクん「ま、まさか、イズカちゃんn」
ブチッ
ロイ 「あれっ、ミカヤ姉さん、なんで消すのさ!」
ミカヤ「ごめんなさい、でもここから先を見たら後悔することになるわよ」
リーフ「ここから先・・・」(ブバァァァァァァァ)
ロイ 「あちゃー、もう失神KOだね」
ミカヤ「ロイ・・・あなたも失神することになるわ、だから見ないでっ!お願いっ!」
ロイ 「あ・・・うん、分かったよ」
某青猫とは関係ありません、きっと
のビラクんといいライアンといい、発想が秀逸すぎるw
そしてイズカちゃんで完全にやられたw
キャラ被りまくりな主人公達によく個性付けたものだ
エリンシア 「ふぅ……。今日も皆を無事学校へ送り出したわ。さて、バアトルブートキャンプの隆々たる筋肉を眺めながら一息のブレイクタイムとしましょう」
ロイ 「うわああああっ!」
エリンシア 「相変わらずテカっていますわね。この強い弾力性を感じさせる質感は素晴らしいわ」
ロイ 「どう見てもどう考えても寝坊で遅刻だー! ああもう、姉さんどうして起こしてくれなかったんだよ!」
エリンシア 「バアトルの応援は最高ですわ。やる気を引き起こすというか……」
ロイ 「姉さん!」
エリンシア「……どうしたのロイ。忘れ物?」
ロイ 「寝過ごしたんだよ……ってそんな場合じゃない、早く支度しないと!」
エリンシア 「それは大変ね」
ロイ 「1限目が始まるのはちょうど10分後か……走ればなんとかなるかな」
エリンシア 「通販で買おうかしら」
ロイ 「今やるべき事を絞った末の優先事項は、順にトイレ、洗面歯磨き、着替え、持ち物チェックでよし! 朝食は学校で食べよう」
エリンシア 「ルキノとジョフレも実践してるらしいし……」
ロイ 「まずはトイレだ!」
ガチャガチャッ
ロイ 「あ……開かない!」
アイク 「入ってるぞ」
ロイ 「ぐはっ! 思わぬ天敵が……! アイク兄さんのトイレは大抵長い。そして後はすこぶる臭い!」
アイク 「聞こえてるぞ」
ロイ 「いきなり出端を挫かれてしまった……。とりあえずトイレは学校で済ますとして、次の洗顔をしてしまおう」
蛇口を捻る
ロイ 「水が……出ない?」
エリンシア 「困った事に、この地域は今日の午前中いっぱい断水らしいわ」
ロイ 「なんだって!」
アイク 「なんだと!」
ロイ 「そんな馬鹿な……朝方に断水? 有り得ない……」
アイク 「まずいな……これ流せないのか? たまらんぞ……」
ロイ 「しょうがない、着替えだ!」
エリンシア 「はい、制服一式よ」
ロイ 「ありがとう姉さん。用意がはかどったよ」
エリンシア 「さあ行くのよロイ! ダッシュダーッシュダッシュ!」
ロイ 「キックエーンドダッシュ!」
エリンシア 「燃えてー青春〜」
ロイ 「違う、何で僕ノリノリなんだ、そうじゃない急がねば!」
エリンシア 「駆け抜けろ〜♪」
ロイ 「いってきまーす!」
アイク 「……どうすべきか」
ロイ 「今のところタイムロスは無い。でも余裕は欲しいところだ、近道を通ろう」
近道なはずの往来は繁雑に人で込み入っている
ロイ 「ななな何だよこの人だかりはっ!」
ヘクトル 「おーロイじゃねーか」
ロイ 「兄さん! これは一体……いや、どうしてここに」
ヘクトル 「なんと、あのバアトル&フィルがここに来訪してるんだぜ? 学校なんて行ってられっかよ」
ロイ 「僕が必死になってるのに兄さんは堂々とサボり……」
ヘクトル 「それにしてもすっげー人気だな」
ロイ 「どうでもいいからここを通らせて欲しい……遅刻してしまう」
ヘクトル 「おっ! どうやらバアトルがここでファンと共にエクササイズするらしいぜ」
ロイ 「朝からごきげんだね。てゆうか公道ジャックしていいのかなあ」
ヘクトル 「よしっ、俺もエクササイズするか!」
ロイ 「バアトルをトップにみるみる三角に形ができてゆく……!」
バアトル 「オーケイ! ヒアウィーゴ!」
ロイ「凄い……壮観だけど学校へ急ごう」
人が邪魔で通れない!
ロイ 「なんでー!」
バアトル 「少年よ! 君も体を動かそう!」
ロイ 「いや、僕学校がありますんで、だけど何これスペース無いよ!」
バアトル 「ぶんぶんぶんぶん」
ヘクトル 「ぶんぶんぶんぶん」
ロイ 「やばい、本気で間に合わない! でも皆ぶんぶんしてて通れないっ!」
フィル 「グッジョブ! 皆さん素晴らしいです!」
ヘクトル 「結構ハードだなー。汗かいたぜ」
ロイ 「やっと終わった……?」
バアトル 「ワンモアセッ!」
ロイ 「orz」
ヘクトル 「あーあ、一限目始まっちまったな。せっかくだからロイもやろーぜ」
ロイ 「僕の必死の努力が……」
フィル 「せーの…」
バアトル&フィル 「ヴィクトリー!!」
ロイ 「負けた……くやしいっ……!」
歯を光らせて笑うバアトルを想像して、夜中に大爆笑してしまったw
ちょっとあんた、どう責任とってくれるんすか!
ってか、やっぱ筋肉好きなんスねエリンシア姉さん……
は…は…ハラ痛てぇーwwww
職人がいるというのがこんなに嬉しいことはない…俺も朝起き立てで腹いてぇwww
>162さん
ぁ、勿論リーフが総受けでs…テラ婦女子思考orz
〜兄弟家居間にて〜
エリンシア「ルーテちゃん、疲れた時のレモンティーですよ。ウチで一休みしてもいいですからね」
ルーテ 「お気遣いありがとうございます。……はい、できました」
リン 「また唐突に…目の下にクマ作っちゃって、そのうち倒れるわよ?」
ルーテ 「いいんです、寝貯めできますから……はい、どうぞ」
リン 「今度はほのぼのしてるわね、パッケージ…何々?」
つ リトルドラゴンプリンセスメーカー
マルス 「ぇー、何々。貴方も逆光源氏に挑戦…さっきどっかで見たような」
セリス 「154のネタじゃない?」
ルーテ 「はい、その通りです。龍族の幼い幼女達を一人前の立派なレディーに育ててお嫁さんにという…」
リン 「…まぁ、ちょっと趣味が変わった人向けのアレだけど。今回はまともそうね」
リーフ 「説明書に続きが。表向きは全年齢ですがコンプリートすると…CGの一部です☆って、ぶはぁ!」(パタリ)
セリス 「わー!リーフ兄さんが倒れたー!」
説明書に書かれていた絵は青髪の主人公の目の前でたくしあげをしている…
リン 「うわ、見事な幼女というかミルラちゃんの絵…まずいでしょ、モザイクほとんど処理してないし」
マルス 「ふっ…こんなスジ絵で倒れるなんてまだまだ甘ちゃんだな、リーフ」
セリス 「マルス兄さん、鼻血鼻血」
ルーテ 「流石に不眠不休で描くと神が降臨してきてGペンの走りが良くなるんですよね」
リン 「そんなエロい神は降臨させなくていいから、っていうかこれがエフラム兄さんに見つかったら」
エフラム「…………」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)
ヘクトル (すげぇ!ラナオウも真っ青なオーラじゃねえか!)
エリウッド(さっきエフラム兄さんから止めてくれるなよって……伝言)
ヘクトル (mjsk!あのオチビちゃん終わったな)
エフラム 「すまん、失礼する」(ひょいっ)
ルーテ 「!な、何をするのですか。降ろしなさい!」(じたばた)
エフラム 「うちの悪弟が悪戯した時に使用する予定だったマシーンを使うとは…世も末だな」(すとん)
ルーテ 「マ…マシーン?機械?機械は嫌です!」
エフラム 「痛くはない、安心しろ」
居間から二人出て行き違う部屋へと向かうエフラム
そしてなにやらいかつい椅子へと降ろされるルーテ、そしてスイッチオン
ルーテ 「ひ…いや……だめ…ぁ、あははははははははははははははは♪♪」
エフラム「グローメル電気店試作型の改良電気でくすぐり君だ。とりあえず一時間コースと」
ルーテ 「脇腹とか駄目!駄目ですって!駄目なんですって!ひゃ!」
マルス 「女の子に手をあげない辺り兄さんらしいけどさ…いや、ほんと」
リーフ 「なんかすっごい嬌声に変わってるんですけど。なんか声エロス過ぎ」
リン 「はいはい、女の子が笑い悶える姿を見ない。シャットアウトで」
マルス 「ぇー、ケチー。大根足ー」
リーフ 「ぇー、どけちー。これだからおばさんは…」
リン 「ぁ、次マルスとリーフに席取っておいて、エフラム兄さん」
エフラム「あぁ、了解した」
ロイ 「兄さん達オワタ」
朝起きたら同人ゲームネタが頭の中で出来ていた…俺だめぽ
172 :
助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 17:43:50 ID:WgEtBuGv BE:725880285-2BP(0)
>>171 >そしてなにやらいかつい椅子へと降ろされるルーテ、そしてスイッチオン
ぜ ひ 一 枚 絵 で く れ
今日始めてこんな素敵なスレに巡り合えたわけだが…
おまいら俺を帰りのバスの中で笑い死にさせる気かwwwwww
フトシ 「いけっ、ペカチュウ、充満ボルトだ!」
ペカチュウ「ペカーッ!」
ミカヤ 「……なに、この常時作画崩壊のアニメ」
ロイ 「パチットモンスターだって」
ミカヤ 「……略してパチモン……いくらなんでもあからさますぎるんじゃ……」
ロイ 「うーん、ほら、これFETVだから……あそこ、社長さん自体がパチモンだし」
ミカヤ 「シャナム氏ね。彼には一度魔女っ子? ミカリンについてあれこれと問い詰めたいことが……」
ロイ 「ははは……まあこういうのは分かりやすいからいいけど、最近は有名ブランドの偽物とか多いし、気をつけないとね」
ミカヤ 「そうね」
シグルド 「ただいまー」
セリス 「ただいまー」
エイリーク「ただいま帰りました」
ミカヤ 「あ、お帰り三人とも。日帰りぺラティ旅行、楽しかった?」
エイリーク「はい。古くから交易都市として栄えてきただけのことはあって、いろいろと勉強になりました」
セリス 「有名なぺラティ市場で掘り出し物も買ってきたんだよ」
ロイ 「へえ、すごいね」
シグルド 「うむ。噂通り、普通に買うと高いものも格安で売っていたりしたな。たとえばこれだ」
セリス 「上級光魔法……」
つバルオーラ
ロイ 「パチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ 「この毒々しい表紙の色で気づいて、お願いだから!」
セリス 「えっ、これ偽物!?」
シグルド 「露天商に騙されたのか……!」
エイリーク「なんでひどい」
ロイ 「いや、この場合は騙される側にも問題が……」
セリス 「ということは……ひょっとして、これも!?」
エイリーク「伝説の風魔法……」
つバルセティ
ロイ 「パチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ 「フォルセティが市場に流れてるはずがないって時点で気づいて、お願いだから!」
シグルド 「うう……しかし、通りすがりの鑑定士が本物に間違いないと」
エイリーク「ああ、あの方も詐欺師の一味だったのですね……なんて狡猾な」
ロイ 「いや、だから騙される方にも問題がだね」
セリス 「じゃあ、ひょっとしてこれも!?」
エイリーク「業火の理……」
つバルブレイズ
ロイ 「またパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ 「微妙に語呂を合わせてるところがかえって腹立たしいわね」
シグルド 「くっ、ということは、これも、これも、これも……!」
つバルフレイム
つバールハンマー
つバーリアル
つバルカリプス
ロイ 「全部まとめてパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ 「そして全部に毒付加効果が……」
エイリーク「で、では、これも……!」
つバルバルキリー
つバルバルフレチェ
ロイ 「最後の最後までパチモンじゃないかーっ!」
ミカヤ 「本物と間違えないようにと配慮されてるところが本気で腹立たしいわね」
シグルド 「クッ、なんてことだ……!」
エイリーク「申し訳ありません、少しも気づきませんでした……」
セリス 「僕ら、いいカモだったみたいだね……!」
ロイ 「ホントだよ。って言うか気づこうよ」
セリス 「だって、僕らが魔導書を見るたびに、親切な鑑定士さんが通りかかってこれは本物だと丁寧な解説を」
ロイ 「その時点で何かおかしいって気づいてよ、お願いだから!」
ミカヤ 「とりあえず、この三人だけで旅行に出したのが間違いだったわね……
今度はリーフかマルスにもついていってもらいましょう」
ロイ 「えー、モニターの前の皆さんも、類似品には十分注意してくださいね……」
>>173 ようこそ兄弟。
基本的にほのぼの壊れギャグ系だが、たまに
しんみりさせられたりもするから油断できないんだぜ。
>>176 悪くはない。これも悪くはないんだが・・・!
多分、
>>172が望んでいたのはもっとこう、
エロいやらしい感じだったんじゃないのかなーなんて! 思ったり! 思わなかったり!
バルバルキリー吹いた
バルバルキリーは蘇ってもゾンビとかになりそw
>>177 なるほど,エロいやらしい感じ…
改めて自分の絵を見てみた。
な ん と い う 色 気 の 無 さ ○| ̄|_
リーフ「アングルは真正面ちょっと引き気味で、全身が写りつつも、少し周囲に空間があるぐらいがいいと思う。
で、座らされてるルーテさんは、下腹部と胸の下辺りを腕ごと黒い革ベルトで固定されてる状態だ。
革ベルトはもちろん思い切りきつく締められてて、
服越しに胸のふくらみがはっきりと浮き出てると。これ、一番重要。
次に椅子の後ろから突き出しているであろうくすぐりアームに関してだけど、
もちろんダイレクトに胸を触ってるようなのはNG。むしろお腹の辺りとか
鎖骨とか、そういう微妙に『あ、もうちょっと、それ以上いくとヤバい!』ぐらいのところを
くすぐってるのが一番いやらしく見えるだろう。
次に足だけど、当然開きすぎるのはダメだ。下着がモロに見えてるとか、そういうのは論外。
でも揃いすぎてるのもダメだ。くすぐったくて暴れてる感じに見える程度に、微妙に足を崩させる。
これに関しても『ちくしょう、あと少しで中身が見えるのに!』と歯軋りさせなくちゃいけない。
で、最後に表情。これもやっぱり重要。あからさまにエロっぽいのはセンスがない。
目には涙が浮き上がり頬はかすかに赤く染まっていて、
大口開けて笑っていつつも、口から漏れ出す吐息からは熱っぽさと恥じらいが感じられなければならない。
とまあ、このあたりに留意すれば、少しはエロいやらしい絵が描けるんじゃないかな!」
ブバァァァァァァァァァッ!
ロイ 「なんてこった、爽やかな笑顔で構図について語り終えたリーフ兄さんが、
満足げな顔で鼻血を噴いて倒れちゃったーっ!」
セリス「この人でなしーっ!」
マルス「……ここまでくると、もはやムッツリとかいうレベルじゃないな……
とりあえず、ミカヤ姉さんレストお願いします。僕はちょっと三人娘の家に電話かけてきますのでね」
>>181 リーフバロスwww
てかエロスは程々になw
セリス 「ロイ、ロイ!」
ロイ 「どうしたのセリス兄さ……うわぁっ、何その格好!?」
セリス 「どう、格好いいでしょ?」
ロイ 「特攻服……愚乱辺流(グランベル)ですか……」
セリス 「そう。ラナに頼んで作ってもらったんだ」
ロイ 「なんでまたそんなことを」
セリス 「うん、僕もね、ヘクトル兄さんみたいなたくましい男になりたいんだよ」
ロイ 「はあ。それで、何で特攻服……?」
セリス 「友達のデルムットに相談したら、
『たくましい男ったらやっぱこれしかねーっスよ、全開バリバリマジシビィーッスよ』ってこれを」
ロイ (いろんな意味で相談する相手を間違ってるんじゃないかな……)
セリス 「ヘクトル兄さんの部屋にも、これと同じような格好したキャラの漫画がたくさんあったし……」
ロイ (と言うと、BADBOYSやら特攻の拓やら……ヘクトル兄さんも結構ヤンキー漫画好きだもんなあ……)
セリス 「これで僕も少しは兄さん達に近づけたかな?」
ロイ 「むしろ遠ざかってる気がするけど……
大体、セリス兄さんにはその特攻服ぶかぶかで、格好いいってよりはむしろ可愛いし」
セリス 「うん、でも僕は強くなる。皆を守るために、兄さんたちみたいに強くなるんだ……」
ロイ (その格好で決められてもなあ……)
セリス 「そういう訳だから、ロイ、僕が一人前の男になれるように協力してほしいんだ」
ロイ 「……まあ、別にいいけどね、暇だし……」
ロイ 「で、町に出てきたけど……その格好で歩くの、恥ずかしくない?」
セリス 「え、どうして?」
ロイ 「本気で聞いてるんだもんな……まあいいや」
セリス 「うーん……」
ロイ 「……ところで、さっきから何を探してるの?」
セリス 「バイクだよ」
ロイ 「バイク?」
セリス 「うん。この特攻服の図案を出してくれたデルムットが、
『やっぱ男なら盗んだバイクで走り出すべきッスよ、マジシビィーッスよ』って」
ロイ 「その人いつ時代の人なの……え、じゃあバイク盗むの?」
セリス 「ダメだよロイ、盗みはいけないことなんだよ?」
ロイ 「……じゃあどうやって『盗んだバイクで走り出す』の?」
セリス 「うん、だから『盗んだバイク』を誰かに貸してもらおうかと」
ロイ 「訳が分からない……」
セリス 「あ、あんなところにバイクが落ちてる!」
ロイ 「都合よすぎ! しかもキーが差し込まれたままだし……
なんなんだこれは、ユンヌ神のご神託か、それとも『げぇっ、ヘクトル!』的なマークの罠か……」
セリス 「拾ったバイクなのが少し不満だけど、これで走り出せる……あっ!」
ロイ 「今度はどうしたの?」
セリス 「どうしようロイ……僕免許持ってないよ、バイク運転したらお回りさんに捕まっちゃう」
ロイ 「……」
リン 「拾ったバイクを手押しで交番に届けたんですってね、偉いわセリス」
セリス 「えーっと……」
ヘクトル 「へえ、相変わらずいい子ちゃんだなお前も。
俺みてえにちっとは悪い遊びも覚えねえと、面白い大人にゃなれねえぜ?」
リン 「ちょっとヘクトル、セリスに何吹き込んでるのよ! この子は絶対あんたみたいにはならないわよ」
セリス 「そ、そんなあ、ひどいよリン姉さん!」
リン 「えっ、なんでわたしがひどいの!?」
ロイ 「……」
マルス 「なにこの訳ワカメな状況……」
リーフ 「何とか言ってくれ、ロイ!」
ロイ 「……僕にだって……突っ込みきれないことぐらい、ある……」
このスレのセリスだと容易に場面が想像できてしまうwww
GJだZE!!
〜兄弟家にて〜
ルーテ 「はぁ、この前は酷い目にあいました。もうお嫁にいけないかも・・・責任取って貰わないと、あぁ。でもそれだとミルラちゃんが」
リン 「いや、色々誤解招くような事を言わない。で・・・また持ってきたのね」
ルーテ 「今回はまともですよ。後は許可を貰うだけです」
つ 鬼畜王マルス
マルス 「却下」(きっぱり)
リン 「即答っ!しかも凄い真面目顔。そしてアンタのまともの基準を教えて欲しいわ、ルーテ」
マルス 「僕はシーダ一筋なんだ。他の女性を二股、三股する趣味はないね」
リーフ 「いや・・・僕の方を見ながら言わないでよ、兄さん」
ルーテ 「そう言うと思って二本立てで勝負です。これなら理にかなっているはず、とウチのプログラマーが断言しました。ちなみに彼一人で作成した物なので悪しからず」
つ ファイアッー!エムブレム
リン 「・・・・・・・・・」
マルス 「・・・」(ドドドドドドドドドド!!!)
リーフ 「マルス兄さんからスタンド音が聞こえる、プッツンしてるよ」
エリウッド 「説明書・・・うほっ、漢だらけの阿部共感プレイを主体にした・・・・・あぁ、胃痛より吐血しそうだ。なんだ?阿部共感ブレイって、知りたくもないが」
ちなみにパッケージの絵は某二世代に渡って忠義の槍使いさんが某ビラクルソードさんを後ろから(ry)
これ以上の説明は自粛せざるを得ない構図である。
マルス 「・・・ファルシオンだけでは生温い、プログラマー生かしてはおけないな」(すたすた・・・ぴぽぱぽ)
リン 「眼が据わってる・・・お友達に電話をかけて増援OKですか、エクスカリバーとオーラ持ってこいとか物騒過ぎ」
リーフ 「幸運0さん、オワタ」
おかしい・・・書く当初はエリンシア姉さんのゲーム予定だったのに
ネタがマッガーレ過ぎだorz
>>185 ルーテ以上にノールが壊れてやがる、誰かアスレイに胃薬やれwwwww
とりあえず全力で逃げろ!
>>181 俺もそんな絵を脳内変換したぜ、兄弟!
このむっつりめー
(′∀`)σ))'Д`)プニプニ
そして保管庫のFETVおもしれー、これからも頑張ってください
そしてエイリークの出番がない…なら援護するしかないじゃないか!
エリンシア「今のうちに夏物のチェックをしておかないと、こういう時は兄弟が多いと大変です」
一人呟くように和室の中央に置いた夏物衣類の山を目の前にして座り込んでいるエリンシア
そこへ…
エイリーク「これは…夏物ですね。当て布と裁縫道具があるという事は虫食いのチェックですか?」
エリンシア「えぇ、流石に穴あきな服を着せて外を出歩かせる訳にはいきませんからね」
エイリーク「私がしますよ。丁度手も空いてましたし、姉さんは夕ご飯の仕度もあるでしょうし」
エリンシア「そう?それなら少し準備してくるわね。仕込が終わったら手伝うから」
そうして立ち上がり台所へと向かうエリンシア
服を広げて、ほつれや穴をみつけるとチクチクチクチク…手馴れた様子である
エフラム「凄い量だな、一人でしてるのか?」
エイリーク「いえ、エリンシア姉さんと二人で。今は夕ご飯の仕度をしているので一人ですが」
エフラム「手伝ってやりたい所だが……細かい作業は力になれん。大体布なんか当てなくてもガムテープとかでいいんじゃないか?」
エイリーク「兄上………ガムテープを貼り付けた服は着心地が悪いかと」
エフラム「そして見た目も悪い…か、そうだな。身なりは大事だからな。すまん」
エイリーク「いえ、分かってくれればいいんです…っ!」
エフラム「?どうした?指に針が…刺さったのか、傷は大丈夫か?」
エイリーク「浅めですから大丈夫ですけど……」
針を持つ手と反対側の人差し指、小さくぷっくりと赤い血が膨らんでいるのが分かり
エフラム「そういう傷はこうすれば治る」
エイリーク「こうすればって…ぁ、ぁ、兄上!」
躊躇なくその指を口に咥えるエフラム、そして狼狽するエイリーク…そして
壁l-・)こっそり
壁l▽・)こそーり
リーフ「これは良いゆびちゅp」
マルス「これは一部の人には堪らないシチュエーションだなぁ、写真撮れば間違いなく売れる!」
リーフ「実は良い人とか?」
マルス「その辺りの裕福系にはボッタクリな値段で売りつけて、姉さんの通う学校でも需要はある」
ロイ 「兄さん達…絆創膏持ってくるとかいう発想は浮かばないの?僕が救急箱持ってきてるけどさ」
(ガシッ!!)
ロイ 「ちょ!二人とも肩離してよ」
マルス「もう少しあの雰囲気を続けさせたいとは思わないかい?ロイ」
リーフ「頬を桜色に染めてるエイリーク姉さんなんてめったに見られないぞ?ロイ」
ロイ 「二人して意気投合してるし…でも兄さん達の負けだけどね」
リン 「さて、と…怪我人の心配を先にしなさい!このむっつり達!」
マルス「痛い痛い!地味に指関節決まってる!!!」
リーフ「いたたたたた!足が変な方向に曲がるううううう!!!」
ロイ「エイリーク姉さん、救急箱持ってきたよ。消毒して絆創膏貼ろう」
だってFETVで0回って言われちゃ可哀相じゃないか!
マルス 「ミカヤ姉さん、これこれ」
ミカヤ 「どうしたの?FEテレビジョンなんて持ってきて・・・これは」
リーフ 「へぇ、来週から魔女っ娘枠を二つに増やすんだ。今流行り物だからね」
ミカヤ 「両方とも私じゃない所が救いね、タイトルは・・・」
めいおー☆計画 ニノライマー
ミカヤ 「・・・・・めいおー☆」
リーフ 「売りがド派手な戦闘らしいけど?」
マルス 「いや、一番の売りは容姿からは想像できない性格みたい。見た目元気っ子だけど」
リーフ 「エフラム兄さん辺りが上手に嫁候補にしそうなゲフンゲフン」
ジャファル=美久役が物凄くはまりそうな予感
189 :
助けて!名無しさん!:2007/06/27(水) 21:42:00 ID:ury2MKDy BE:326646836-2BP(0)
ロイ 「エリウッド兄さーん......あれーいないなー」
セリス 「エリウッド兄さんならニニアンさんとお出かけだよ」
ロイ 「デートってこと?うひょーっ、珍しいね」
セリス 「相変わらず胃を酷使してるからね......見かねたニニアンさんがケアしてあげるってわけ。
こんな時に、こっ、こいび......あぁぁぁぁぁ恥ずかしいぃぃぃ!」
ロイ (重症だなぁ......)
セリス 「そ、そういう人がいたらやっぱり心も安らぐんだろうね」
マルス 「おやセリス、何を他人事のように」
セリス 「なななななななマルス兄さん!!」
マルス 「君も青いなぁ、いや、正確にはフリかな。まったく計算高い女は......じゃない、男か」
セリス 「そ、そんな!どういう意味!?」
ロイ (......まぁいいや、ミカヤ姉さんかエリンシア姉さんにでも伝えておくかな......)
ロイ、場を離れる
セリス 「あっ、ロイ......」
マルス 「......怪しいな、ふふん」
セリス (歯が輝いた......また何か企んでる......)
ロイ 「あ、エリンシア姉さん」
エリンシア「まぁ、ロイちゃん。何か御用ですか?」
ロイ 「明日からテストなんだ、でもここじゃうるさくて集中できないだろうし......
そう考えあぐねてたらリリーナが一緒に勉強しようって。だから今から出かけるね」
エリンシア「ふふ、構いませんよ。でも暗くならないうちに帰るのですよ」
ロイ 「はーい」
エリンシア(お友達の家に参るだけだというのにわざわざ私に申される......本当にいい子なんだから)
マルス 「やっぱりね」
セリス 「何が?別に大したことじゃないじゃない」
マルス 「何がって......セリスもかなり滑稽だな、いいかい?ロイは女の子の家に行くんだよ?」
セリス 「......えっ、だから、それがどういう......」
マルス 「全く、男女が一つ屋根の下で二人っきりだったらすることは一つしかないじゃないか
......君には分かりにくいかな、不純異性交遊」
セリス 「えぇっ!(ボッ)そ、そんな!だってロイはまず僕よりも年下なんだし......」
マルス 「年なんか関係ないさ、平安時代には初体験が12歳とかザラだし」
セリス 「......そんな、あぁ......言葉が出てこないよ......」
マルス 「ジェイガン情報によればリリーナは今、一人で留守番中らしいから、なおさらリリーナの貞操が危ない」
セリス 「だ、だから......な、ないんじゃないかなそんなこと......
っていうかジェイガンさんどこからその情報を!!!!!!!!」
(遠くから)ロイ「行ってきまーす」
マルス 「そんなことを言ってる間にロイが行っちゃうよ!早く追いかけよう!!」
セリス 「なんでそんな乗り気なの!?」
マルス 「絶対気付かれないようにね」
セリス 「うう......帰りたい......」
マルス 「君も大人になる第一歩さ、がんばらないと駄目だよ」
セリス 「弟に学ぶのも変じゃないか......その、れ、れんあ......あぁぁぁぁぁ......」
マルス 「ふぅ......いいかいセリス。と、言いたいところだけど......今は見失っちゃまずい!!
テロレレーローレー、盗聴器〜」
セリス (なんで武器が壊れた時の効果音なんだろう......)
マルス 「これを取り付ければ喘ぎ声も簡単に聞き取れるよ」
セリス 「いや、ちょっ、犯罪でしょ!」
マルス 「上手い具合になるかな......こんな時にヘクトル兄さんかエフラム兄さんがいたら間接攻撃武器にくっつけて......」
セリス 「......死ぬから死ぬから!!もう尾行の意味すらないよ!」
マルス 「分かってるよ、じゃあパッパッとつけてくるね」
セリス 「パッパッとって......」
数秒後
マルス 「よし、オッケーィ」
セリス 「えぇぇぇぇぇぇ、すごいなぁマルス兄さん」
マルス 「僕はこのエムブレムのおかげでシーフスキルを持っているのさ」
セリス 「誇らしげに翳さなくても」
マルス 「じゃあそこのカフェで盗聴しようか、はい、イヤホン」
セリス 「......本気なんだね」
マルス 「あ、駄目だこのカフェ......」
セリス 「どうしたの?」
マルス 「セリカがアルムのほっぺに食べかすがついてたから舐めてとってあげてる」
セリス 「あはは......相変わらずだね、確かに入りにくいかなぁ」
マルス (アルムとセリカも十分ラブラブなんだけど......セリスは気付いてないのかなぁ......)
マルス 「じゃ、何にする?セリス」
セリス 「じゃこの王子様カレーで......ってなんで僕たちカレー屋に入ってるの?」
マルス 「ここの主人は彼女に逃げられたみたいで面白そうだから」
セリス (悪魔だ......)
??? 「ご注文はお決まりでしょうかー」
マルス 「えーっとハバネロカレーと王子様カレー」
セリス 「ってハーディンさん、先生やってるんじゃなかったの」
ハーディン「マルスじゃないか!ならサービスだ、お金は払わなくていいよ」
セリス (流された......)
マルス 「悪いね」
ハーディン「いやいや、そんなことはない、気にしないでくれ」
マルス 「構わない、ところでハーディン」
ハーディン「ん?」
マルス 「“ニーナ”」
ハーディン「グァァァァァァァ!!......カレー屋を侵すとは見下げ果てたやつ。
お前も地に落ちたものだな」
セリス (ターバンが消えた!!)
マルス 「あーもうめんどくさい......」
ロイ 『こんにちはー』
リリーナ 『あらロイ、早かったのね』
ロイ 『なんだか背中に悪寒を感じてね......』
リリーナ 『?』
ロイ 『あっ、なんでもないなんでもない、それで数学なんだけど......』
マルス 「うーん、つまらない奴らだ、ちゃんと勉強してやがる」
セリス (見事に返り討ちにあったハーディンさん大丈夫かなぁ......)
マルス 「何が“こんな公式習ったっけ”だよ......」
セリス (こっちはこっちでカレー貪りながら愚痴言ってるし......)
マルス 「セリス、まだ二人の愛が育まれるにはもう少しかかるよ、期待に添えなくて、ごめん......」
セリス 「き、期待してなんかないよ!!それに妙に感傷的にならないでよ!」
マルス 「シッ......静かに」
ロイ 『えっ、じゃあこれはxが2だから......』
リリーナ 『ちょっと待って、そこに代入したら面倒よ』
ロイ 『なんで?こっちでもいいじゃん』
リリーナ 『だからこっちに入れたら......あっ』
ロイ 『ごっ、ごめん......』
リリーナ 『......』
セリス 「な、なになに?何で急に雰囲気が!?」
マルス 「決まってるだろう?二人の手が当たっちゃったのさ、まったく初々しいね」
セリス (声だけでここまで想像できるものなのかな......)
マルス 「まったく一緒にやるなら保健の勉強にしてくれ......」
―3時間後
セリス 「マルス兄さん、僕が寝ないように激辛カレーをちらつかせるのやめて、寝ないから」
マルス 「いや、念のためね。もし寝たら鼻から入れるから覚悟しといてよ」
セリス (死んでも寝ないぞ)
ロイ 『やっと終わったぁぁぁぁ、これであとは明日に臨むだけだね』
リリーナ 『お疲れ様、何か飲む?』
ロイ 『えー、いいよいいよ、そんな気を遣わなくても』
リリーナ 『いいの、何か適当に持ってくるわね』
ドアの閉まる音が聞こえる
ロイ 『あ......行っちゃった。
でもよかった、うちだったら徹夜しても無理だっただろうな、
まだ明るいし、ゆっくりしても大丈夫だよね』
マルス 「......」
セリス 「ねーマルス兄さん、やっぱり何も起こらないよ......」
マルス 「ロイはエリンシア姉さんに暗くなるまでに帰れって言われてるしなぁ、
停電で抱きつくシチュエーションができないのが残念だ」
セリス (本気だ......)
マルス 「あ、そうだセリス」
セリス 「と、何?兄さん」
マルス 「リリーナがロイのこと好きだってことは......知るわけないか」
セリス 「ほ、本当に?でもそれは友達としてじゃないの?」
マルス 「やれやれ、異性に好きっていう時はたいていは強い思慕の念があるんだよ」
セリス 「そ、そうなんだ。気をつけなきゃ......」
マルス 「ん?何か言いたそうな顔だね」
セリス 「い、いや、なんでもないよ」
マルス 「はは〜ん、さては言われたことがあるんだね?」
セリス 「......教えない」
リリーナ 『きゃーっ!!』
ロイ 『リリーナ!?どうしたんだろ......』
マルス 「よし、かかったかかった」
セリス 「兄さんの仕業か」
マルス 「当たり前だよ、何もないのはつまらないからね、ちょっとした細工を施しておいたのさー」
ロイ 『どうしたのリリーナ!?......はっ、この夥しいほどのバナナの皮は......』
リリーナ 『た、助けてロイ!滑ったらさらに他のバナナの皮を踏んでしまって二次災害に遭うの!!』
ロイ 『誰に説明してるの!とにかくこのバナナの皮をあつめなky......うわぁっ!!』
リリーナ 『ろ、ロイ!!』
セリス 「バナナの皮って......」
マルス 「ジェイガンに頼んだ甲斐があったよ」
セリス 「またジェイガンさん!?っていうか聞こえてくる音からして確実に10本はあるよね!?」
マルス 「3時間前にジェイガンにバナナ50本渡して......」
セリス 「ちょっと待って」
マルス 「分かってるよ無茶だって、だからドーガを呼んで半分ずつ食べてもらったんだ」
セリス 「それでも25本だよ!!」
マルス 「そう、老体にはつらいかもしれない、だからたぶん......ドーガが1本多く食べてあげたんじゃないかと思う」
セリス (もう突っ込みたくない......)
ロイ 『あ......』
リリーナ 『......』
ロイ 『......』
リリーナ 『......ロイ、だいじょう......』
ロイ 『あっ、ご、ごめん!』
リリーナ 『......』
ロイ 『......』
リリーナ 『拾おっか......バナナ』
セリス 「あーあ、気まずくなっちゃった」
マルス 「君は本当に想像力がないな」
セリス 「え?」
マルス 「さっきのシチュエーションはこうだよ、
ロイがバナナの皮によって滑ったけど、なんとか二次災害(またバナナを踏む)は免れることはできて、
バナナの皮の間を縫って四つんばいに着地。
しかしちょうどロイの真下にリリーナがいて、超接近!!
お互い顔を赤らめて、しばらく何も言えずに固まってしまったのさー」
セリス 「マルス兄さんの想像力豊かすぎるんじゃないの!?」
マルス 「そんなことより、セリス、君はこの状況に危うさを感じなかったのかい?」
セリス 「危うさ?......ケガってこと?」
マルス 「違うよ、もしロイが二次災害に遭ってそのままコケたら、抱き合う形になってたじゃないか」
セリス 「............(ボッ)......な、ななな......」
マルス 「くっ......つまらないなぁ、なんでジェイガンはこう上手い具合に......」
セリス 「......だ、だいたい音だけじゃ本当にそうなのか分からないじゃないか!」
マルス 「セリス......このくらいの想像はできて当たり前さ、会話のほかにも物音とかあるよね。
リーフがいたら今日何回鼻血を出しているか......」
ロイ 『っと、これで全部かな......』
リリーナ 『ロイ、あの......このバナナは、その......私知らなかったの!!
来てみたらその......これだけのバナナあって......うちがこんなに雑多じゃなくて......
というかそれ以前にこんなにバナナ食べてるわけじゃ......』
ロイ 『リリーナ、落ち着こう?』
リリーナ 『え......?』
ロイ 『何が起こったのか分からないけど、リリーナの家でこれだけ食べるなんて
たとえリリーナが直接僕に言っても信じないと思う。
バナナバナナって僕たちは何を言ってるのかって感じだけど
滑ってるリリーナも少しかわいかったし......あはは』
リリーナ 『.....ロイ......』
ロイ 『......床もちょっとヌメヌメしてるね、拭こうか。雑巾、雑巾......』
リリーナ 『.....あ、私がするから』
ロイ 『いいよ、逆空き巣みたいなものだからね。それにリリーナ困ってるんだし......』
リリーナ 『ありがとう、でも二人でしましょう。はい......雑巾』
ロイ 『あーあ......誰なんだろうなぁ、まさか兄さんの誰か......』
マルス 「ご名答」
セリス 「いやいや......」
リリーナ 『......』
ロイ 『......』
リリーナ 『ねぇ、ロイ......』
ロイ 『ん?なに?』
リリーナ 『ロイって、その......好きな人とか、いるの?』
マルス 「よしきた、よく言ったぞリリーナ」
セリス 「おかしくない!?だいたいそういう流れじゃないでしょ!?」
マルス 「分かってないなセリス、このくらいの女の子は少し男がドキッとさせるような仕草をしたら切り出すものさ」
セリス 「そ、そんな仕草、した?」
マルス 「急接近とか、優しさとか、“かわいいね”とか......いくらでも要素はあるよ」
セリス 「ぜ、全然分からないよ」
ロイ 『そうだね、いるよ』
リリーナ 『!!そ、そうなんだぁ』
ロイ 『うん、えーっと、まずリリーナ』
リリーナ 『えっ!?......って、“まず”?』
ロイ 『それからシャニーと......』
リリーナ 『ふ、二人!?』
ロイ 『......と、......と』
リリーナ 『......』
ロイ 『それから、ミカヤ姉さんと......』
リリーナ 『お、お姉さん!?』
ロイ 『エリウッド兄さんと、あと......』
リリーナ 『男!?』
ロイ 『うーん......他にも数えられないくらいたくさんいるよ、みんな大好きなんだ!』
リリーナ 『......そ、そうなの......』
マルス 「......ロイの馬鹿」
セリス 「どうしよう......これって、リリーナは誤解してるんだよね?」
マルス 「やっと分かるようになってきたね、じゃあロイは“好き”をどう勘違いしてるでしょうか」
セリス 「えぇっと、英語で言う“LIKE”みたいな」
マルス 「はい、よくできました。この調子で愛を学んでいきなよ、我が弟」
セリス 「あぅぅ......」
ロイ 「ねぇ、なんかリリーナに“もう来なくていいよ”って言われたんだけど」
ロイ 『っと、これで全部かな......』
リリーナ 『ロイ、あの......このバナナは、その......私知らなかったの!!
来てみたらその......これだけのバナナあって......うちがこんなに雑多じゃなくて......
というかそれ以前にこんなにバナナ食べてるわけじゃ......』
ロイ 『リリーナ、落ち着こう?』
リリーナ 『え......?』
ロイ 『何が起こったのか分からないけど、リリーナの家でこれだけ食べるなんて
たとえリリーナが直接僕に言っても信じないと思う。
バナナバナナって僕たちは何を言ってるのかって感じだけど
滑ってるリリーナも少しかわいかったし......あはは』
リリーナ 『.....ロイ......』
ロイ 『......床もちょっとヌメヌメしてるね、拭こうか。雑巾、雑巾......』
リリーナ 『.....あ、私がするから』
ロイ 『いいよ、逆空き巣みたいなものだからね。それにリリーナ困ってるんだし......』
リリーナ 『ありがとう、でも二人でしましょう。はい......雑巾』
ロイ 『あーあ......誰なんだろうなぁ、まさか兄さんの誰か......』
マルス 「ご名答」
セリス 「いやいや......」
リリーナ 『......』
ロイ 『......』
リリーナ 『ねぇ、ロイ......』
ロイ 『ん?なに?』
リリーナ 『ロイって、その......好きな人とか、いるの?』
マルス 「よしきた、よく言ったぞリリーナ」
セリス 「おかしくない!?だいたいそういう流れじゃないでしょ!?」
マルス 「分かってないなセリス、このくらいの女の子は少し男がドキッとさせるような仕草をしたら切り出すものさ」
セリス 「そ、そんな仕草、した?」
マルス 「急接近とか、優しさとか、“かわいいね”とか......いくらでも要素はあるよ」
セリス 「ぜ、全然分からないよ」
ロイ 『そうだね、いるよ』
リリーナ 『!!そ、そうなんだぁ』
ロイ 『うん、えーっと、まずリリーナ』
リリーナ 『えっ!?......って、“まず”?』
ロイ 『それからシャニーと......』
リリーナ 『ふ、二人!?』
ロイ 『......と、......と』
リリーナ 『......』
ロイ 『それから、ミカヤ姉さんと......』
リリーナ 『お、お姉さん!?』
ロイ 『エリウッド兄さんと、あと......』
リリーナ 『男!?』
ロイ 『うーん......他にも数えられないくらいたくさんいるよ、みんな大好きなんだ!』
リリーナ 『......そ、そうなの......』
マルス 「......ロイの馬鹿」
セリス 「どうしよう......これって、リリーナは誤解してるんだよね?」
マルス 「やっと分かるようになってきたね、じゃあロイは“好き”をどう勘違いしてるでしょうか」
セリス 「えぇっと、英語で言う“LIKE”みたいな」
マルス 「はい、よくできました。この調子で愛を学んでいきなよ、我が弟」
セリス 「あぅぅ......」
ロイ 「ねぇ、なんかリリーナに“もう来なくていいよ”って言われたんだけど」
うわっ、凡ミス......すいませぬ
セリスが少し鈍感すぎるか
〜竜王家にて〜
どんがらがっしゃーん!!
フュンフ「!!なんだ?ユリウス様のお部屋の方から・・・」
ズィーベン「またユリア様にいじめられたのか?」
ユリウス「くっそー!セリスのやつまたユリアに色目使いやがって!天然で済ませられるレベルじゃ
ねーぞ。このこの!!(ボカボカッ)」
フィーア「やれやれ、まーたこんなにやさぐれちゃって」
ツヴァイ「壊した家具の後片付けをする身にも成ってほしいぜ」
ユリウス「おい!お前ら何か言ったか!?」
フィーア「あっ、やば・・・」ツヴァイ「いっいえ、もっ文句をたれたのはこいつです!!」
ドライ「へ?」
ユリウス「ほ〜、ずいぶんえらくなったもんだな〜ドライ。」
ドライ「なっなんのことだか・・・」
ユリウス「よ〜し、お前、セリスを始末して来い。」
ドライ「ええっ!」
ユリウス「ああ、別に殺せといってるわけじゃない。しばらくユリアに近づけない程度に
痛めつけて来い、わかったな。」
ドライ「いやっ、しかし・・・」
ユリウス「わかったらさっさといけ!!」
ツヴァイ「ふぅ、ドライ、お前の犠牲は忘れないぞ。」
1時間後
ドライ「どうしてこんなことに・・・」
ツヴェルフ「安心しろ、こっそりとユリア様のセリス様ストーカげふんげふん・・・
『セリス様観察日記』を拝借したのだが、これによると毎月のこの日は一人でお使いに
行っている日になっている。そしてこの人通りの少ない道を必ず通る。」
ドライ「ああ・・・とりあえずこのマスターアクスなら間接攻撃で正体はばれない。適当に手傷を
負わせられれば満足だろう。通り魔に襲われたことになりユリア様に怒られない」
ツヴェルフ「では健闘を祈るぞ」
数十分後
セリス「ふーん、ふーんふんふーんふーん♪(FEのテーマ)」
ドライ「(来た・・・!!気が進まないが仕方がない!)うぉおおおおお!!」
ヘクトル「!!なんだ!不審者か!?」
ドライ(何い!!こっこいつは確か兄のヘクトル・・・何で今日に限って・・・!!)
セリス「あ?ドライじゃない、こんなところで何やってるの?」
ヘクトル「ああ?知り合いか?」
セリス「うん、ユリウスの家に仕える12人の使用人の一人だよ」
ドライ「はっ初めまして、ドライと申します。以後お見知りおきを・・・」
ヘクトル「お前、その斧・・・」
ドライ(だめだ、言い逃れの仕様もない、このままでは全部ばれてユリア様とユリウス様、両方の逆鱗に触れてしまう!!)
ヘクトル「使いこなせるのか?」
ドライ「へ?はっはあ、一応・・・」
ヘクトル「おいおい、お前それほどの斧使いにしては腰が低すぎないか?やっぱり斧戦士たるものもっと気骨がないとな」
ドライ「いや、しかし、聖戦ではフュンフ(スナイパー)やノイン(ソードマスター)に力すらおよびませんし
トラキアではわたしだけ個人スキルがまったくないですし・・・」
ヘクトル「なるほど、だからここで一人こっそりと訓練してたんだな。よし、ちょっと付き合ってやるよ」
セリス「じゃあ、僕は先に帰ってるね。」
ドライ「(最悪の状況は回避できたが・・・いや、訓練に乗じて今のうちにセリスに攻撃を仕掛けることも・・・)
ならばおてやわらk」
ヘクトル「よし行くぜっ!!」ドゴォッ
ドライ「グヘッ」倒れる
ヘクトル「あれ?やりすぎたか?やっぱやめとくか?」
ドライ「(このままではセリスが行ってしまう!)まだまd」起き上がる
ヘクトル「その意気やよし!!」バグォ
ドライ「ブゲラッ・・・くそ、私とて12魔将の1、任務の失敗はゆるさr」
ヘクトル「いいぞ!!いい面構えになってきた!!!」メメタァ
数分後・・・
ドライ「ああ・・・もう駄目だ・・・」
ヘクトル「いやお前もなかなか根性あるじゃねえか。」
アイク「ん?何をやっているんだ?」
ドライ(まずい!!こいつは巷で噂の・・・!!このままでは死にかねない!!)
ヘクトル「ああ、なんでもセリスの知り合いらしくて、訓練したいらしいから手合わせしてたんだ。」
アイク「ほう、手合わせか!!」
ドライ(ああ、手合わせと聞きあんなに目を輝かせて・・・まずい!!封印ハードの闘技場でソードマスターレベル20
銀の剣が出た以上にまずい!!)
アイク「俺も手合わせしてやりたいが・・・斧修行ならもってこいのところがあるな。弟子が減って残念がっているし。
紹介してやろう」
ドライ「??」
数日後 竜王家
アインス「(むしゃむしゃ)で、あれからずっと豆腐の修行に明け暮れたってわけか。」
アハト「(もぐもぐ)まったく・・・まあ首にならなかっただけましだったんじゃないのか?」
ノイン「(もりもり)それにまあ、結構楽しそうじゃない?あいつ」
ドライ「はい、豆乳ができました、にがりを入れちゃって混ぜて下さ〜い」
チキ「うんしょ、うんしょ」
ミルラ「固まりました・・・」
ドライ「おっ!なかなかですね、それでは絞っちゃいましょう」
ツェーン「(クチャクチャ)お嬢様方がこうも豆腐作りに夢中になるとは」
ユリウス「(ごーりごーり)くそ、どうして僕が大豆などすりつぶさなくちゃ・・・」
エルフ「(ネチネチ)・・・しかし・・・」
ツヴァイ「(ムチュムチュ)しばらくは俺らの主食は失敗した豆腐になりそうだな。」
後日ボーレもびっくりの豆腐をミルラがエフラムにプレゼントしたとかしないとか
>>197 GJ!
個人的にはロイもセリスもイメージにぴったりだ。
リーンへの反応見る限りじゃ、セリスも奥手っつーかムッツリっつーか。
ジェイガン何やってんのwみたいに突っ込みたくなったりもしたし、
とにかく面白かったよ。
>>198 こっちもGJ。
斧使いは豆腐職人になる運命なのか、このスレではw
しかし、元はいい奴って設定のユリウスがほのぼのしてるのを見るのはなんか嬉しいな。
ネタに溢れてるなぁ、ウレシス
〜兄弟を○○に例えたら〜
マルス 「ぇー、初めに断っておくと数人しか当てはめられなかったので先に謝りと」
リーフ 「兄さん、誰に言ってるのさ。それでお題は?」
マルス 「戦闘物って所が似てる感じの武装錬金で」
リーフ 「某ジャンプに連載されてた漫画だね、それじゃ主人公のカズキは・・・誰?」
マルス 「槍繋がりでエフラム兄さんかな。突貫する事多くても仲間とか大事にする人だしね」
エフラム 「いいな、サンライトハート。相手との距離を一気に詰めれそうだしな」
リーフ 「宇宙に飛んでいきそうだよ、兄さん」
マルス 「次、ヒロインさん」
リーフ 「トキコさん?姉さんタイプだからリン姉さんがしっくりきそう」
マルス 「リーフ、お前もそう思ったか。臓物をブチまけろ!とか言わせたら決まりそう。今度マジックで鼻に傷の落書きでも」
(チキチキチキチキ)
リーフ (バルキリースカートの音っ!)
リン 「ご丁寧に油性ペンを用意してるマルス君、覚悟は出来てるかしら?」
マルス 「ちょ!バルスカの先にマーニカティ、ソールカティ、倭刀にキルソード持たせて・・・やる気まんまアッー!」
リーフ (うわぁ、ミンチより酷い。モザイク必須だな)
ヘクトル 「・・・で、あそこで復活の泉に放り投げられてるマルスの代わりに俺か」
リーフ 「まぁ、後一人だから付き合ってよ」
ヘクトル 「いいけどよ。最後は・・・チョーサイコー。ダークヒーローのパピヨンか」
リーフ 「変態な格好だけどね、ん〜・・・センスがあそこまで狂ってる兄弟はいないなぁ」
ヘクトル 「いや、1番強調する個性が当てはまる男がいるぞ」
リーフ 「へ?誰だろう」
エリウッド 「またマルスとリンのケンカか・・・やば、吐血しそうなくらい吐気が・・・・・」
リーフ 「ぇ・・・エリウッド兄さん」
ヘクトル 「苦労人っていうレベルじゃねーな。病弱繋がりで」
リーフ 「いつか・・・ストレス溜りすぎて蝶サイコーな一張羅で外に出たりしても違和感ないかも」
ヘクトル 「・・・少しは苦労を減らしてやんねーとな、マジで」
襟木は封印じゃ病弱ぶってるけど
病名が明らかでない&死なない&トライアルに出撃したときのステが異常に強い
事から仮病疑惑が俺の中にある
うめぇwwwロイ君鎧着てお使いですか。
服装ってどうなんだろうな
俺系でアイクはジャージ、エフラムはシャツにジーンズで
ヘクトルは結構服に気を使ってるイメージがあるw
>>204 服のことはよく分からんですが、
アイク 常時ジャージor作業服
リーフ 服に金を使うのが勿体無いと、よれよれになった服でも着続ける。継ぎがあったり、やたら貧乏臭い。
セリス 派手すぎず地味すぎずの服装だが、たまに騙されて女物の服を着せられていたり
ロイ 本人無頓着だが「少しはきちんとした格好を」という姉達のコーディネイトのおかげで割とまとも
アルム セリカに見てもらうため、という理由があるので結構お洒落
みたいな? エフラムとヘクトルに関しては
>>204氏に同意。
シグルドは私服がすげー親父っぽいイメージが。
女衆に関してはもっと分からんですが、なんかエリンシアの服装はあんま若々しくなさそうだなあ、なんて。
ってか、常時エプロンつけてお玉持ってる印象がありますな。
>>203 ようこそ&GJ。
上も下も可愛らしい絵ですこと……いや下が可愛らしいのは微妙に問題あるか。
上の絵からは何故かそこはかとなくやらしいオーラを感じてしまった。
ってーか、エイリークにしては体に起伏が(ry
そしてやっぱりエリンギが主食なんだな主人公家……。
ところでこちら保管はおkッスか?
どんな格好でもマントだけは標準装備で脳内再生してた。(マント持ちは)
>>203 >>206 うまっ!盛大にGJ!絵師が増えるといいなやっぱ
......自分も描けたらなぁとつくづく思う
ってかエリンシアは何ハマッてんだwwwwww
アイクはいつぞやのネタのように葉っぱ一枚とkゲフンゲフン
自分は普通の普段着を想像していたが、
そうするとアイクとか、ジャージ姿とかで、常にラグネルかついで歩いて
いることになるなw
(仕事帰りとかでも持ってたよね、ラグネル)
他の兄弟もそうだが、どうやら紋章町には銃刀法違反という法律は
存在しないらしいw
>206
うおっ、可愛い〜w
主婦(違)のささやかなお楽しみですね。
アイク 「ボーレと書いて豆腐と読む、ならばこれで通じるはずだな。豆腐、ボーレ10丁くれ」
ボーレ 「ぉぃ。只でさえ豆腐さんとか言う娘もいるんだから変な使い回しやらないでくれ」
グローメル 「アイク、お前の家に試供品で出したマッサージチェアはどうだ。使ったか?」
アイク 「遊びに来てた客人が一時間コース後に気絶、うちの弟達が各人二時間コースで気絶・・・拷問用じゃないのか、アレ?」
グローメル 「そりゃ、長時間設定にしてるからだろ。常人は一分で充分だ」
アイク 「なんで長時間な機能をつけてるんだ?」
グローメル 「ワシの統計では笑いによる副産物で有酸素運動からのシェイプアップ効果を期待できるのじゃが、恐らく三人とも良い細さになったのではないか?ふくよかな女性の強い味方じゃ」
アイク 「細いのはイマイチ、腹減ったな・・・俺はガッツリ食べれる大きさの方が好みだ」
マルス 「聞きました?リン姉さん!アイク兄さんが女性の事をガッツリ食べるですってよ?」
リン 「あんまり錯乱してるから言葉使いおかしいわよ、アンタ」
リーフ 「それぐらいインパクト大みたいだね」
ボーレ 「アイク・・・お前、今頭に浮かんでる物を言ってみろ」
アイク 「肉、ガッツリ食べたいな。早く帰るぞ、飯が俺を待っている!」
ボーレ 「んな事だと思ったぜ、ほら豆腐だ、崩さずに持って帰れよ」
マルス 「ぇー・・・・・・・・・・」
リーフ 「うそだー・・・・・・」
リン 「そこまでガッカリしなくてもいいような、ほら!二人とも早く帰らないと夕食なくなるわよ、動いた動いた!」
>>206 ドモー、早速保管させてもらいましたー
……っつーか描くの早すぎワロタw アングルが無駄にエロいッスw
そして内緒で買ったのに速攻でバレてる件w
>>210 なんか、アイクって性欲を全部食欲に転化してるんじゃないかと思えてきた。
しかし今週はネタも絵も豊作ですな。
その分保管が大変になりそうで嬉しい悲鳴を上げる俺M(ry
いいぞ皆、もっとやれ。
自分以外の絵師さんキテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
うまい,そしてエロいです!エリンシア姉さんww
んで今日は絵ではなくネタ投下っ
ロイ 「ただいまーっ。あれ,マルス兄さん1人?」
マルス「あ,ロイおかえり。丁度いい,ちょっとこっち来て。」
ロイ 「何ー?」
自分の拳を差し出すマルス。
マルス「ちょっとここにアゴ乗っけて。」
ロイ 「え,何々?こう?」
マルス「あー,ロイはSかー。僕の予想ではMだったんだけど……」
ロイ 「…………一体何なのさ,SとかMとか。」
マルス「いや,SM診断だよ。拳の上にアゴ乗っけて相手の目を見る人はS,よそ見する人はMなんだって。」
ロイ 「ふーん。それでいくと僕はS?そんなことないと思うけど。」
マルス「いや,ロイの心の奥底にもSの心があるのかもしれないよ。そうだな……例えば君の友達のウォルト君,
彼を見てるとたまに『ヲルト(笑)』って罵りたくならない?」
ロイ 「…………な,ない………と……思う……?」
マルス「最後疑問符付いてるよ。彼も数字だけ見れば成長率悪くないんだけどね。なんで壮絶にヘタレることが多いのか……」
ロイ (なんだろう……マルス兄さんの言ってること全然意味分からないのに何故か納得してしまう………)
マルス「まぁ,そんなわけでこれからみんなにSM診断をしてみようと思う。僕の兄弟の誰がSで誰がMなのか。」
ロイ 「………また兄さんは変なこと言い出して……あ,誰か帰ってきた。」
リーフ「ただいまー。」
ロイ 「おかえりー。(リーフ兄さんか。なんか結果が読めるような気がする………)」
マルス「おかえりリーフ。あのさ,ここにアゴ乗っけてくれる?」
リーフ「え………何で?」
マルス「いいからいいから,何にも変なことしないって。」
リーフ「………本当に?本当に何もしないんだね?」
マルス「はやくはやく」
リーフ「…………はい。」
ロイ (………目そらした。やっぱりリーフ兄さんはM…………)
マルス「そうか,リーフはMか。うんうんやっぱりね。そんなMなリーフにプレゼント。」
自分の拳にアゴを乗っけたままのリーフの脳天をチョップ,鼻フック,さらにもう一発脳天チョップ
さらに今度はロープと蝋燭と鞭を取り出s(以下自主規制)
リーフ「こ,このひとでn」
ロイ 「怯えつつも拳の上にアゴを載せる葉っぱ。だがそれはマルスの巧妙な罠だった。
(あれ,僕何ナレーションしてるんだろう……?)」
マルス「葉っぱのクラスチェンジは器用貧乏と言われるためにあったんですものね。」
リーフ「専用の神器さえあれば…こんなマルス兄さんなんかに…!」
マルス「よかったじゃないですか。心理テストのせいにできて。」
リーフ「んんんんんんんっ!」
マルス「へへへ おい,アイク兄さん用意しろ。ブラザーアーチしてやる。」
リーフ「うう……こ,このこのこのひとでなしーーーーーーっ!!」 リーフ逃走
マルス「あ,違うよ次は『耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!』だよ。って逃げちゃったな。」
ロイ 「兄さんは本当に悪魔だね……」
ロイ 「ところでマルス兄さんはそれ自分でやってみたの?(絶対Sだと思うけど)」
マルス「ああ,そういえばやってないな。ってまた誰か帰ってきた。」
リン 「ただいま☆」
マルス「あ,リン姉さんお帰り。ちょっとここにアg……………!!(笑顔なのに殺気放ってる……!)」
ロイ (なんというリン姉さん……見ただけで分かってしまった。間違いなくマルス兄さんはフルボッコ。)
リン 「あら,マルス。私もその心理テスト知ってるわ。私がマルスを診断してあげる。(笑顔)」
マルス「あ,いいです……僕は…」
リン 「診 断 し て あ げ る (はぁと)」
おとなしく従うマルス。リンと目は合わせていない。
ロイ (普通目そらすよな………こんな状況。)
リン 「そう,マルスはMなのね……私は結果Sだったわ。丁度相性いいし………(ガッ!!)」
マルスを拳に乗せたまま頭を片手で思いっきり押さえつけるリン。
リン 「あんたの望むままたっぷりかわいがってあげる……!!」
マルス「ら,らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
リン 「おいこらマルスてめぇリーフに何をしたぁぁぁ!!ボロボロになって泣きついてきたんですけどっ?!(ドカッグチョッ)」
マルス「そんな,僕はただMなリーフの望むkぅはwsでrfgtyふじこlp;@ 」
ヘクトル「ただいま。」
ロイ 「あ,おかえりヘクトル兄さん。」
ヘクトル「おー,ロイ…………ん?あいつらまたやってる………マルスがまたリン怒らせたのか。」
ロイ 「うん,まあそんなとこ。今回は悪いことしたお仕置きだけど」
ヘクトル「あいつも懲りねーな。ああやって悪さしたりリンおちょくったりして毎回強烈にシメられて。
………ひょっとしてあいつSの振りして本当は真性のドMなんじゃねーの?」
ロイ 「…………うん,そうかもね………」
>>211 ごめんなさい,また増やしますw
>>211 クリムゾン大爆笑したw
いやいや、ネタも絵もレスも、もう遠慮も躊躇も無くどんどん増やしてくださいよ。
っつーか俺Mとか書いた瞬間こんなネタが来て微妙にシンパシーを感じたりw
〜また竜王家で〜
ユリウス「はぁ・・・」
フィーア(いかにも『かまってください』と訴えてるようなため息・・・)
ツヴェルフ(ここは気づかない振りをして・・・)
ユリウス「(横目でにらみながら)はあああああぁぁぁぁ・・・」
フィーア「・・・どうかしましたか?ユリウス様。」
ユリウス「ああ、お前等いたのか。」
ツヴェルフ「(しらじらしい・・・素直に言えばいいのに)それでどうされたのですか?」
ユリウス「・・・最近ユリアが元気ないように見えないか?」
フィーア「(やっぱりそのことか)ええ、確かに。我々も調べてみたのですが、どうやらセリス君のことで落ち込んでいるようです。」
ユリウス「なに!あいつ何をしでかしたんだ。」
ツヴェルフ「いえ、こっそりユリア様の日記を拝借したのですが、どうにも彼は最近女性、特にユリア様に対して
ずいぶん態度がよそよそしいようで、誰か恋人ができたのではないのかと困惑していらっしゃるようです。」
ユリウス「なんだって!、それはいいことじゃないか・・・って、おい、ツヴェルフ。」
ツヴェルフ「何か?」
ユリウス「おまえ、ユリアの日記を覗いておいて何が『何か?』だ、ふざけるな!!」
ちゅどーん!!
ユリウス「これを機にセリスを諦めさせる事も・・・しかしそうしたらさすがに傷つくか・・・」
フィーア「(まったく、ユリア様には甘いのだから)ならばセリス君と仲良くなるべきでは?」
ユリウス「何言ってるんだ、あんな奴と仲良くできるか!!」
フィーア「セリス君はユリウス様に友情を感じております。純粋で大抵の事は都合よく解釈してしまう彼ですが、ユリウス様が
正直に彼に話せば、間違いなく彼はユリア様から手を引くでしょう。」
ユリウス「・・・フィーア?」
フィーア「失恋は確かに傷つくことです。しかしユリア様を本当に思うのであるならば・・・」
ユリウス「・・・つまらない話をした。(くるり)」
ツヴェルフ「ゴホッ、どうしたフィーア、お前まで・・・」
フィーア「(リカバーをかけつつ)ユリア様については同意見だ。あんな純粋すぎる少年にはユリア様を
任せられない」
ツヴェルフ「・・・確かに、な」
件のさくらんぼ事件のことを彼らは露知らず。
翌日学校にて
ユリウス「(遠目にセリスを見つつ)確か今日は罵射気裏通多亞の集会でラナオウは出現しないはず、奴と
話すには今日あたりがうってつけ・・・」
セリス「どうかした?ユリウス?」
ユリウス「!!ああ、お前放課後はどんな予定だ?」
セリス「(にこにこ)うん、今日は服を買いに行くつもりだよ。お小遣いがやっとたまったんだ。」
ユリウス「(チャンス!)じゃあ、つきあってやるよ」
セリス「ええっ!本当に?」
ユリウス「・・・ああ。正直お前女物の服とか平気で買いそうだしな、僕がどんなのが似合うか
探してやるよ。それにマギ・ヴァルとかお前一人で言ったことないだろ?」
セリス「うん!!ありがとう、ユリウス!」
ユリウス「だけど、お前の兄弟とかほかの友人には黙っとけよ。じゃあまたな」
そして待ち合わせ場所、待ち合わせ時間にて
ユリウス「・・・遅いな、何やってるんだ?もしや何かに巻き込まれたんじゃ・・・(ドキドキ)
ってこれじゃまるでデートの待ち合わせじゃないか!!」
バズバ「うおー、いてててて、」
ボン「たいへんだ、兄貴の腕が折れちまった、てめえ、どこ見て歩いてんだコラ!」
セリス「ごごご、ごめんなさい!ちょっと急いでて・・・」
ユリウス(セリス!!)
バズバ「アー、こりゃ病院に行かなきゃなあ、治療費出しな、このがきっ!!」
セリス「ううっ、わかりました、はい・・・」
ボン「なんだぁ、これぽっちしかもってねえのかよ、しみったれてやが」
フェンリルでボンが吹っ飛ぶ。
ユリウス「(空中に待った財布を取りつつ)下衆が僕の連れに何をしている」
セリス「・・・!」
バズバ「こいつはやべえ!逃げるぞ、」
ボン「待ってくれ、あにきぃ〜」
セリス「ユリウス・・・ありg」
パァン
セリス「(頬を押さえつつ)ユ、ユリウス?」
ユリウス「なにやってんだ、その金はお前のなけなしの金だろ!」
セリス「でっ、でもぼくは・・・」
ユリウス「どう見てもあんな奴ら当たり屋だろうが!!今日という今日は言わせてもらうが、
お前は無思慮すぎる!!」
セリス「!!」
ユリウス「その純真さこそお前の気質かもしれんが、明らかにそれは弱さだ!!少しは人を
疑うことを知れ!!そんなざまじゃ、一人では生きて・・・」
セリス「・・・うっ、うっ、」
ユリウス(言い過ぎたか?)
セリス「・・・ごめん、ユリウス・・・そうだよね、僕は兄さん達みたいにたくましくないから・・・こんな」
ユリウス「だっ、だからってそうすぐ謝るな。」
セリス「前にもマルス兄さんに同じことを言われたよ。もう少しこすっからしくなれって。でも僕は結局また・・・」
ゴシゴシゴシッ!!
セリス「うわああ、なにを」
ユリウス「涙をふき取ってやってるんだよ、あまりに情けない面だからな。いつもみたいに
持ち前のプラス思考でヘラヘラしてろ。」
セリス「でもっ、僕は・・・」
ユリウス「フン!人間がそう簡単に変われるか!だが、将来そんなんで困るのはおまえ自身だ。それがいやなら今は
くよくよしてないで少しは深く考えられるような人になるよう努力をしろ!!」
セリス「・・・うん!ありがとうユリウス!!(ギュッ)」
ユリウス「こら、抱きつくな!!服を買いに行くんだろ。とっととついて来い!!」
セリス「うん!!(ガシッ)」
ユリウス「(カアアアァ)だーかーら腕を組むな!もうちょっと離れて歩け!!」
セリス「ユリウス顔赤いよ?大丈夫?」
ユリウス「うるさいっ、黙ってついて来い!!」
その日の晩
フィーア「それで結局彼に振り回され続けたってわけですか」
ユリウス「・・・まあな(本当に、あいつはあのままずーっと誰かに愛され続けて生きていくかもな。)」
エルフ「(・・・このままでは本当にセリス×ユリウス?)ぶつぶつ・・・」
ドライ「あのー、ユリウス様。お客様とユリア様が・・・」
ユリウス「何?・・・ってラナオウとイシュタル!!なんのようだ!!」
ユリア「・・・今日は私を差し置いてずいぶんセリス様と仲良く過ごしたそうですね。お兄様」
イシュタル「何でも公衆の面前で涙を拭いて差し上げたり抱き合ったり腕を組んで歩いたりしたとか・・・」
ラナオウ「(ブチブチ)そしてこの私の目の届かないうちに1年に1度有るか無いかのセリス様の
衣服購入イベントを・・・」
ユリウス「ちょ、ちょっとまて!!今日に限っては何もおかしいことをしてないぞ!!大体ユリアだって
いつもセリスと仲良くしろっていってただろ!!」
ユリア「時と場合によりますわ、では覚悟を・・・」
フィーア「しかしユリア様・・・」
ユリア「みんな仲良く消し炭になる?」
フィーア「そういえば夕食の支度が(スタスタ)」エルフ「メディウス様の湯浴みの時間(トテテ)」
ドライ「屋敷の修理の準備をしてきます(トトト)」
ユリウス「この薄情者共ー!!」
チュドドドドーン
一方主人公家
セリス「ただいまー!!」
リン「お帰りなさい。あら、その服すごく似合ってるじゃない。」
セリス「うん、ユリウスが選んでくれたんだー♪」
エリウッド「でもそんな高そうな服、予算は足りたのかい?」
セリス「うん、ユリウスが『ちょうどだな。僕も欲しいのあるから一緒に会計してきてやる』って言って。」
リーフ(差額分出してやったんだな。でもあいつそんなにいい奴だったっけ?僕もたかってみようか)
そしてその夜、セリスはベランダに出て、
セリス「あっ、流れ星、ふふっ、また一緒に行けるといいな・・・」
同時刻、ユリウス、瓦礫の下で流れ星をにらみながら
ユリウス「もう2度とあいつと付き合ってやるもんか・・・」
>>217 なんというツンデレユリウス…!
そういえば、豆腐屋にあの三兄弟はいっしょにすんでいるのだろうか。
長男はどこかで交番のおまわりさんという案があった気がするけど。
末っ子はロイあたりと歳が近いのかな。
「実はいい人」多すぎだろw
末っ子ってーと、ヨファか。暁verなら年少組と同じぐらいかね?
>>212 クリムゾン吹いたww
絵も文も書ける人を心の底から尊敬する…
リン「ベルン警察署の署長が来る?」
セリス「うん僕とリーフでひったくり犯を捕まえたんだ」
リーフ「捕縛は僕の十八番さ」
セリス「それで表彰されたんだけど、署長もお礼がしたいって」
エリウッド「ほ、本当かい!?うちの兄弟が逮捕されるどころか表彰されるなんて!夢じゃないだろうね!?」
ロイ「エリウッド兄さん気持はわかるけど大袈裟すぎるよ…でもなんで署長がわざわざお礼に来るんだ?」
セリス「なんでもひったくりの被害者が署長の妹さんだったらしいんだ」
ロイ「ふーん。兄馬鹿だなあ」
マルス「なんか嫌そうだねロイ」
ロイ「僕あの人好きじゃないんだ。悪いけど席外すよ」
ヘクトル「俺も外すぜ。あいつは気に入らねえ」
リン「どうしたの2人とも?」
マルス「まあ確かにゼフィール署長ってあんまりいい噂聞かないよね。紋章町じゃ危険人物扱いだし」
エリウッド「おいおい、そんな不安になるようなこと言わないでくれよ」
ピンポーン
エリンシア「はーい。今開けます。」ガチャ
エリンシア「あら署長さん、わざわざ足をお運びいただきありがとうございます。中へどうぞ」
ゼフィール「いや、かまわん…とりあえずお邪魔する」
ゼフィール「さてセリス君、リーフ君」
セリス「は、はい」
ゼフィール「このたびはよくやってくれた。妹も心優しく勇気ある少年たちだと褒めていたぞ」
リーフ「いや、そんな当然のことをしたまでですよ」
セリス(『助けたらお礼がもらえるかも。あの人金持ちっぽいし』とか言ってたくせに…)
ゼフィール「ベルン警察署長として、兄として礼を言わせてもらうぞ」
リン「(ちょっと尊大だけど見る限り至ってまともな人みたいなんだけど…)」ひそひそ
マルス「(いや僕も噂で聞いただけだから…でも危険人物には見えないね。)」ひそひそ
デーデーデーデデデーデデデーデ、デーデーデーデーデデデ(ベルンのテーマ)
ゼフィール「む、失礼。電話だ。もしもしわしだ。何?また奴が?商店街だな?わかったすぐに向かう。
申し訳ない、仕事が入ってしまった。これで失礼する」ゼフィール去る
エリンシア「は、はい」
マルス「なんだったんだ…」
商店街
ボーレ「ぐわああ!」
グローメル「いかん、ボーレがやられた!リフ、傷薬の用意を!」
リフ「は、はい。抜かりはありませんぞ」つ傷薬
アシュナード「くくく、もう終わりか。我を楽しませるものは居らんのか?」
アイラ「くっ…化け物め…!」
ルーテ「さすが狂王。常識外れの戦闘力です」
アスレイ「感心してる場合じゃないでしょう…誰か止められる人はいないんですか?」
プラハ「だめだ。この商店街、いやこの町に陛下にかなう者など…」
衝撃波が飛んでくる
アシュナード「!?」
ゼフィール「また貴様か狂王…今日という今日は容赦せんぞ」
アシュナード「くくく、来たかベルン警察署長。やはり貴様がいなくてはつまらん」
ゼフィール「この町を犯罪者の手から『解放』することこそ我が使命。
そのための邪魔者は排除するのみ!!」エッケザックスを構える
アシュナード「フハハハハ、やってみろ!!」グルグラントを構える
グローメル「いかん!!このままでは巻き込まれるぞ。逃げろ!!」
主人公家
エリンシア「あら、アイクどこに行くの?」
アイク「緊急の仕事が入った。壊滅した商店街の修復に行ってくる」
エリンシア「商店街が壊滅?いったい何があったんでしょう」
アイク「なんでも化け物が暴れまわったとか聞いたが」
エリンシア「まあ…気をつけてねアイク」
アイク「ああ、まかせておけ」
ステータス的にはアシュナードの方が明らかに強いけど
なんか互角の勝負しそうなんだよねこの2人。
商店街の一角にある、それこそ老舗中の老舗…もとい商売してんのか?というぐらい外装の古い建物がある。
名前は「ネルガル人形店」七五三やひな祭りの人形を扱う由緒正しき古店なのだが……
ネルガル 「はぁ…娘婿達の誰一人伝承できる器がおらんとは、ワシの代で終わりかのぅ」
ラーチェル 「誰か家筋以外の人を見つければ宜しいじゃないですの!器とかいってないで」
ネルガル 「また勝手に入ってきおって、ボランティアだかなんだか知らないが。迷惑じゃ」
エイリーク 「まぁまぁ…掃除は終わらせたので、ご飯はちゃんと食べられてますか?」
ネルガル 「わしゃ、まだぼけとらん。三時に一回食べたわい」
ターナ 「それオヤツよ。うまい棒はご飯じゃないでしょ……」
ラーチェル 「ぁーもうっ!部屋に引き篭もってるから性格も陽に当たらなくてこう三回転半ぐらい捻くれてるのよ!」
ネルガル 「お主の様に陽に当たりすぎて際限なく高飛車になるのもどうかと思うがのぅ」
ラーチェル 「もう!ああいえばこういう!少しは商店街に出なさい!」(ぐいっ)
ネルガル 「いたたた、老人はもっと優しく労わらんか!」
エイリーク 「ラーチェル。もう少し穏便に…」
〜ボーレ豆腐店〜
ボーレ 「いらっしゃい!両手に花っていうレベルじゃないねぇ、ネルガルのじいさん」
ネルガル「うるさいわい!お主辺りの気骨がある男がワシの技術を引き継いだらのぅ」
ボーレ 「すまないが俺は豆腐に命かけてんだ。半端に他の技量を伸ばすのは怪我の元さ」
ネルガル「はぁ………残念じゃのぅ………」(がっくり)
ターナ 「逆効果だったんじゃない?」
ラーチェル「ぅ…うるさいですわね!少しぐらい気晴らしになると思って店から出したのですけど」
エイリーク「困りましたね……あら?」
(くいくい)
ネルガル 「ん……服の裾を引っ張って…なんじゃ?お嬢ちゃん」
ミルラ 「溜息は………幸せが逃げるとおじいちゃんが…言います…良い事……どうぞ」
ネルガル 「この老いぼれにくれるというのか………こ、こ…これは!」
ボーレ 「ぉ、いらっしゃい!じいさんにあげたの、お手製の豆腐かい?」
ミルラ 「はい……たくさんできたから…皆に御裾分けの最中……です」
ネルガル 「ボーレよ、この豆腐の造形美。分かるか?」
ボーレ 「どうしたんだ?急にマジメに。ぉ、こりゃ黄金比……たまげたなぁ」
黄金比 ぶっちゃけて数字で言えば1:1.61803
比率じゃさっぱりなので簡潔に言うともっとも形が美しいとされる比率なのである……トウフダケド
ネルガル 「……この娘に一子相伝の人形術を教えようかと、素質は見抜いた」
ボーレ 「じいさん、このミルラちゃんには既に夢があってだな…素敵なお嫁さんになるという夢がな!」
ラーチェル「真顔で言い合ってますわよ、あの二人……」
ターナ 「ラーチェルが呆れるなんて相当なものね……」
ネルガル 「ぬぅぅ……ならば!婿殿に掛け合ってみるしかあるまい!」
エフラム 「やっぱりここだったかミルラ、豆腐を届けたい気持ちは分かるが一言声をかけてからいかないと皆が心配するぞ?」
ミルラ 「ぁ…エフラムお兄ちゃん……ごめんなさい」
ネルガル 「貴様、兄と呼ばれていて兄ではないな。我が眼力で見抜いた!というわけで…我が一子相伝の技を継ぐがいい!」
「「「じいさん、自重しろ!」」」
ネルガル=モルフ使い=人形の三段活用を現代風にしてみたら人形師がぴったりに
しかしボケじいさんだな…こりゃ
226 :
闇よりの…1:2007/06/30(土) 00:01:45 ID:V2JKjbgK
ミカヤ「ロイー、早くしないと姉さんおいてっちゃうわよー」
ロイ「待って待って、すぐ行くから待って!」
エリンシア「ロイちゃん、ハンカチ持った?迷子にならないようにミカヤ姉さんから離れたらだめよ?」
ロイ「わかってるよ。もう子供じゃないんだから」
ミカヤ「…ほんとにもう。ギリギリになってから準備し始めるんだから」
???「あ…あの…」
ミカヤ「ん?」
???「こ、こんにちわ。ミカヤ…さん」
ミカヤ「あら、ペレアスじゃないの、こんにちわ。いつもセネリオ君にうちのアイクがお世話になってます」(ぺこ)
ペレアス「あ、こちらこそ…よく義弟がお邪魔しているようで。セネリオが迷惑をかけていたりしていない?」
ミカヤ「そんなことないわよ。あの脳筋のことをよく制御してるって感心してるくらいだわ」
ペレアス「の、のうきん…せいぎょ…」
ミカヤ「それより。今日は学校?休日なのに大変ね」
ペレアス「いやぁ、今日は闇魔道サークルの方に用があって、それで学校に行く途中で…えっと、ミカヤ…さんは?」
ミカヤ「私はデパートに弟連れて行くところよ。今ちょうどバレンシア物産展がやっているらしいのよ」
ペレアス「はぁ、なるほど。バレンシアの物産展はいつもかなり人気みたいだしね」
ミカヤ「ええ、食べ物がおいしいのよね。限定品はすぐに売り切れちゃうし」
ペレアス「へえー、そうなんだ」
ミカヤ「…ところで、いつも呼び捨てでいいって言ってるでしょ。そんな畏まらないでって」
ペレアス「いや、でも…」
227 :
闇よりの…2:2007/06/30(土) 00:03:29 ID:Lu4VLTIw
ミカヤ「でもじゃないの。いくら私が(ダギュン)(ダギュン)歳だからって見た目はこんなだし、何より私がさんづけじゃなく呼んでほしいって言ってるの。…だめ?」
ペレアス「だっ、だめじゃない…よ。君がそう言うなら。えーと…じゃあ、ミカヤ
………あ、っ」(ごす)(ばたり)
ミカヤ「!?な、なに、今の衝撃波?どこからかいきなり飛んできたわよ!?」
ペレアス「…あ、き…気にしないで。いつもの…ことだから…」
ミカヤ「い、いつものこと!?ちょっ、爽やかに儚げに微笑むその額から夥しい血が!」
ペレアス「…あ、ほんとだ。そういえば、今日は少し傷が深い…かな」
ミカヤ「いーやー!ロイ!傘たてに入ってるライブの杖持ってきて!早く!」
ペレアス「本当はあの時……なくなってたはずの命……」
ミカヤ「ちょっ、何言ってるのかわかんない!ペレアスしっかり!!」
ピロロロロロロ〜(HP回復音)
ミカヤ「ふう…なんとか傷はふさがったわよ」
ペレアス「手数かけてごめん…」
ロイ「お兄さん、まだ顔が青いよ。大丈夫なの?」
ペレアス「ああ、ロイくんもありがとう。しかも気を利かせて僕なんかにリライブの杖を…」
ミカヤ「そんなことより。いつものことって、あなたこんな大怪我をしょっちゅうしてるの?」
ペレアス「そうだなぁ…いつも学校に行く途中なんかにこのあたりを通りがかると、時々今みたいな衝撃波に当たる事があるんだ。何なんだろうね?」
ミカヤ「何なんだろうね…じゃないわよ。絶対変よ、それ。日常的に通りで衝撃波が飛び交うわけないじゃない。うちの家の中じゃあるまいし」
ロイ「それに、アイク兄さんはここしばらくまた修行に行ってて家にいないしね」
228 :
闇よりの…3:2007/06/30(土) 00:07:24 ID:V2JKjbgK
ペレアス「うーん、でも闇魔道サークルの先輩にものすごく運の悪い人がいてね。
家の門から一歩出れば車にひかれて、大事な行事のある日は必ず雨が降って、高いところに行けば必ず落っこちるから2階より上には行けないって人もいるから、僕のこれはそれに比べればましな方なんじゃないかなぁって」
ミカヤ「…比べる相手を間違ってると思うわ、それ」
ロイ「っていうか、ましだからって安心するようなもんじゃないと思うよ、それ…」
ペレアス「え、そうなの?(´・ω・`)」
ミカヤ、ロイ「………」
ミカヤ「…それによくよく見てみたら、体中そこかしこに怪我の跡があるじゃない。ここも…あ、ここも。こっちは切り傷ね。まだ新しい」
ペレアス「あ、これは違くて…はは、恥ずかしながら義父上とセネリオの親子喧嘩にまきこまれた時の流れウインドに当たっちゃったときのだよ」
ミカヤ「ペレアス…」
ロイ「…(さ、爽やかな表情しつつ言ってる事はなにげに悲惨だから、子供のぼくにはかける言葉がみつからない…)」
ペレアス「あ、誤解しないで。これは単なる僕のドジだから。
それに義父上もセネリオも真正面から相手にぶつかるようになって、あれでも昔よりは随分ましになったんだよ。前は全く目もあわさず、相手の存在さえも無視しているようで、一つ屋根の下に暮らしていながら家族がばらばらで。
そしてそれを見て心を痛めておられる義母上がとてもかわいそうで…。やっぱり僕には本当に血の繋がった家族の代わりにはなれないんだなぁって思ってた」
229 :
闇よりの…4:2007/06/30(土) 00:08:55 ID:Lu4VLTIw
ミカヤ「そんなことないわ。アムリタさんはあなたに随分助けられたって。この間婦人会の会合の時に聞いたわよ」
ペレアス「そうかな。うん、でもきっとセネリオにとってミカヤの弟たちとつきあうことが随分とプラスになったと思うんだ。
義父上とは喧嘩ばかりしているけれど、きっとあれが…2人なりのコミュニケーションなんじゃないかなって、僕はそう思う」
ミカヤ「そう…多分本人は何も考えていないだろうけれど、不肖の弟がよそ様のお役にたてたのだったら、それはとてもうれしいことだわ」(にこり)
ペレアス「え、いや、その…あ…はは…(照)」
ロイ「…!お兄さん、危ない!」(ごっ)
ミカヤ「ロイ、ペレアス!」
ロイ「ふう、またどこからともなく衝撃波が…お兄さん大丈夫?」
ペレアス「ああ…横から思いっきりつきとばされてアスファルト上に倒れこんでさっき怪我した頭部を思いっきり打ったけど、大丈夫なんじゃないかな…」
ロイ「…ご、ごめんなさい(´・ω・`)」
ペレアス「今日はなんだか衝撃波がたくさん飛ぶ日みたいだから、もう行くよ。外出の邪魔をしちゃ悪いし」
ミカヤ「あ、そうだった。ロイ、もう準備はいいの?」
ロイ「もちろん」
ペレアス「では、楽しんでくるといいよ。今日はどうもありがとう」
ミカヤ「ええ、ペレアスも道中充分気をつけて」
ロイ「ばいばい、お兄さん」
ミカヤ「んー、でもこの付近に近づくのが危ないってわかってるんなら、通る道を変えればいいのに。なにかあるのかしら?」
ロイ「なんだろうね?」
マルス「(…にぶちんなのは確実に遺伝だな)」
そのときのお向かいさん
しっこく「銀の髪の乙女は…私が守る…!」
うわ、なんか見にくい。すんません。
この場合、兄ペレアス弟セネリオでよかったのかと
途中ちょっと不安になった。
>>230 個人的にその設定好きだから再登場して嬉しかった
不幸体質ワロスw
※FE女性キャラが腐女子化したら! みたいな突発的な思いつき。
嫌いな人はスルーヨロ。
―とある休日―
ミカヤ 「ちょっと出かけてくるわ」
リーフ 「あれ、姉さん休みなのに占いするの?」
ミカヤ 「ううん、そういうんじゃなくて……えーと、その、ちょっと、友達のところへね」
リーフ 「……ふーん。まあいいや、気をつけて行ってらっしゃい」
ミカヤ 「ありがと。じゃ、行ってきます」
リーフ 「さて、後をつけましょうかマルス兄さん」
マルス 「そうだねリーフ」
ロイ 「ちょ、ごく自然に何言ってるの!?」
リーフ 「だって、気になるじゃないか。外見とかその他諸々のおかげで孤立しがちなミカヤ姉さんの友達……」
マルス 「ミカヤ姉さんの寂しい心につけ込んだ、悪い奴がいるのかもしれない。
いやきっとそうに違いない。という訳で、弟である僕らにはミカヤ姉さんを悪い奴の魔の手から救い出す
義務があるんだ。そのためには、姉さんの行動を逐一監視しなければ……」
ロイ 「……はあ。分かった、僕も付き合うよ……
兄さん達が暴走しないように抑えるのは僕の役目だし……」
マルス 「……で、かなり遠くまで来たね」
リーフ 「見て、ミカヤ姉さん、何かの建物の中に入っていくよ」
ロイ 「なんだろう、何かのイベントをやってるみたいだ……け……ど……」
マルス 「……僕の目が悪くなったのかな。これ、明らかに同人誌即売会の会場なんだけど……」
リーフ 「しかもBL系ですよ。うは、テラ腐女子w」
マルス 「よし、僕らも入ろう」
ロイ 「えぇ!? で、でも男三人でここに入るのはさすがに……」
マルス 「大丈夫、チェイニー仕込みの変装術で、僕らもあっという間に腐った人たちの仲間入りさ!」
ロイ 「要するに野暮ったい感じに女装するんだね……」
リーフ 「じゃ、行こうか……」
―会場内―
婦女子A「セネ受けに決まってんでしょ!?」
婦女子B「何言ってんのよ、普段は修行ばかりのアイクがセネきゅんの絶技によって
徐々に未知の世界にはまりこんでいく、その過程がいいんでしょうが!」
リーフ 「……噂には聞いてたけど、凄い熱気だな……」
ロイ 「と言うか、今なんか凄く身近な人たちの名前が聞こえてきたような……」
マルス 「気のせいじゃないか……あ、ほら、ミカヤ姉さんだよ」
ミカヤ 「こんにちは」
ティニー 「あ、こんにちはミカヤさん」
ミカヤ 「これが今回の新刊ね……うーん、さすがサークル『わたしの宝物』さんね。
相変わらずいい仕事だわ……トパサザハァハァ」
アーサー 「ははは、どうです、私の妹は絵を描くのも話を作るのも上手でしょう」
ティニー 「いやですわお兄様ったら」
フィー 「いや、わたしはどっちかと言うと、この場に平然と溶け込んでるアーサーが信じられないんだけど」
アーサー 「何言ってるんだフィー、君だってこんなダンディな親父同士のねっとりとした絡みを……」
ミカヤ 「こっちはサークル『もっと大人になりたいの』さん……
今回はガチムチ親父の絡みか……エリンシアにお土産として持って帰ってあげようかしら」
ティニー 「フィーさんはおじ様専門ですから」
フィー 「うぅ……まさかアーサーにばれるなんて思いもしなかった……」
アーサー 「ははは、ティニーの近くで活動してたのが運の尽きさ。
安心しなよ、俺は別に気にしてないから」
フィー 「……ホントに全然気にされてないのもなんか微妙なんだけど……」
アーサー 「でも意外だったなあ、まさかフィーにもティニーと同じ趣味があったなんて」
ティニー 「ホモが嫌いな女子なんていません!」
アーサー 「ああ、そうだったそうだった、忘れてたよ……ところで、こちらのお嬢さんはどなた?」
ティニー 「あ、この人はミカヤさん……ショタ系の分野では知らぬ者はいないとまで言われた、
サークル『銀の髪のヲトメ』の主催者さんです」
ミカヤ 「昔の話よ、忘れてちょうだい」
ティニー 「そんな、あのペレサザ本、わたし今でも持ってるんですよ」
ミカヤ 「いやだわ恥ずかしい……若気の至りね」
アーサー 「あはは、今でも十分お若く見えますよ」
ロイ 「……」
リーフ 「……」
マルス 「……」
リーフ 「……あのさ、ひょっとしてミカヤ姉さん、僕らのこともそういう目で」
ロイ 「止めてよ、想像したくないから!」
マルス 「しかし凄いな……有名なサークルが大量に……あっちは近親相姦専門サークル『獅子王の妹』、
あっちは美少年獣姦物オンリーの『光竜皇女』か……」
リーフ 「詳しいねマルス兄さん……」
ロイ 「あんまり知りたくない世界だけどね……」
リーフ 「っていうか……もう帰らない?
なんか、すごく嫌な予感がするんだよね……」
ロイ 「嫌な予感って……?」
リーフ 「いや、うまく言えないんだけど、こう、背中の辺りがちりちりと……」
―気がつけば あなたのうしろに クルクル電波―
サラ 「(ビビビッ!)……受信したわ」
リーフ 「げぇっ、サラ!? さっきまではいなかったのに……リワープか!」
マルス 「しまった、これはマークの罠だ!」
ロイ 「に、逃げっ……」
サラ 「スリープ&ロプト流記憶消去魔術……」
三人 「ZZZZ……」
ミカヤ 「あらサラちゃん……って、ロイにリーフにマルス!? どうしてここに……」
サラ 「尾けられてたみたい」
ミカヤ 「うーん、油断も隙もない……」
サラ 「記憶は消しておいた」
ミカヤ 「ありがとう。後はワープで家に送り返して……っと、これで問題なし」
サラ 「……じゃ」
ミカヤ 「またね。ふふ、数少ない楽しみをこんなことで潰されてたまるものですか……!」
サラ 「……で、約束のものは……」
ティニー 「あ、はい。こちらですよね。どうぞ」
で、受け取ったのは貧乏王子陵辱本。
サラ 「……うふふ……いぢめられてるリーフ、とっても可愛い……」
マルス 「……という夢を見てね」
リーフ 「実は僕も全く同じ夢を……」
ロイ 「僕も……」
三人 「……」
ミカヤ 「あら、どうしたの三人して深刻な顔して」
三人 「いえ、なんでもないですお姉様」
ミカヤ 「え……ど、どうしたの、何でそんなに怯えてるの!?」
皆さん投下GJ。個人的にはなんかいい人になってるゼフィールが良かったw
上のネタは、まあ単にティニーに例の迷言を言わせてみたかっただけなんだけども。
「ヒルダはわたしが殺します!」発言といい、内面結構凄そうだなあ、なんて。
そしてミカヤはいつ頃からサザをそういう対象として見てたんだろう……
保管庫更新お疲れ。相変わらずFETVが麗しい!
これでまた来週まで見れないのか、と切なくなるな
でもそれに向けて自分も何かネタを書かねば!
アイク 「ボーレ、豆腐買いにきたぞ」
ボーレ 「…ん?…よぅ、アイク。今日は何丁買うんだ?」
アイク 「元気が無いな。どうした?またミストにセクハラして3マスぶっ飛ばされたか?」
ボーレ 「ちげーよ!つーかそれ何年前の話だ!てか3マスってなんだ!?」
アイク 「違うのか。じゃあ一体どうしたんだ?」
ボーレ 「とりあえず右向いてみろ」
アイク 「右……?」
少し離れた所に『豆腐屋 剣聖』と言う看板があり、そこに人だかりが出来ている。
アイク 「…つまり、新たに出来た豆腐屋に客を奪われ、落ち込んでるわけか」
ボーレ 「しかもそこを経営してるエディってやつ、ヨファとそうは変わらねぇ年齢って言う話だ」
アイク 「ほう、若いのに大したものだな」
ボーレ 「ぐっ、豆腐人生送って初のピンチだ。だがそれを乗り越えてこそ豆腐人生が待っているってもんだぜ」
アイク 「お前は何を言ってるんだ?」
ボーレ 「つーわけでアイク!対策を考えるからもう店じまいするぜ。じゃあな!」(バタン)
アイク 「…せめて、豆腐売ってから店しめてほしいんだが」
数日後
アイク 「ボーレ、今日こそ豆腐を買いに…っておい、ボーレ。これは何だ?」
ボーレ 「おう!三日三晩考えた結果、新メニューを出すことにしたぜ!」
店に『麻婆豆腐、始めました』と言う紙が貼られている。
アイク 「…………」
ボーレ 「これで店も盛り返す筈だぜ。アイクも買ってくか?」
アイク 「いや…、俺は遠慮しておく(麻婆豆腐は料理の名前の筈だが、まぁ突っ込まないでおくか)」
『豆腐屋 剣聖』にて
エディ 「その発想は無かった。よし!俺達も麻婆豆腐始めよう!」
レオナルド 「いや、そのりくつはおかしい」
暁のボーレは豆腐から麻婆豆腐にCCしたって言う話だからこんな話を書いてみた。
エディは二代目豆腐と言われてるからこいつも豆腐屋にしてみた。反省はしていない。
剣ユニットが守備力いまいちなのは、やっぱり豆腐というのか。
うちのエディはむしろ避けまくってたからそういうイメージはなかったなぁ。
というか、こいつら何歳で店出しているんだwww
エリンシア「…っと、はい、できあがりよ。
どうかしら、エイリークちゃん?」
エイリーク「…うん、問題ない、と思います。
すみません、エリンシア姉上。唐突に変なお願いをして」
エリンシア「あら、いいのよ。私、人の髪をいじるのが大好きだし。
しかし…また男役なのね、エイリークちゃん。
まあ、女子高では仕方がないのかしら?」
エイリーク「ええ…身長や雰囲気から私が適任であると、最近では専ら男役ですね。
たまには別の役柄にもチャレンジしたいのですが、
役がもらえるだけでもありがたいことですし」
エリンシア「そうね、去年やったエイリークちゃんのお姫様、とてもかわいかったのに。
…んー、だけどかつらで短髪風にしたエイリークちゃんて…」
???「あの…ごめんください」
エイリーク「あ、お客様ですね。私が出ましょう」
エリンシア「え、ちょっとエイリークちゃん。その格好のままでは…
…あららら、行っちゃった」
(がらららら)
エイリーク「はい…あ、ミルラ。いらっしゃい。ええと、エフラム兄上は今…」
ミルラ「あ、こんにちわ。(ぺこり)
あのあの…昨日した約束、覚えていますか?」
エイリーク「…はい?」
ミルラ「え…あ、あの…さかあがりの練習をみてくれるっていう約束…
覚えていないのですか?昨日、さかあがりできなくて泣いてる私をなぐさめてくれて…それで…」
エイリーク「いや、その…どう…」
ミルラ「いえ、確かに今日早速みてくれるっていう約束はしなかったですけど、
…あの、まさかそのこと自体忘れてしまって…ますか?」
エイリーク「ええと…」
ミルラ「そう…ですか…なんだか私がエフラムのこと困らせてるようです。
エフラムにも予定がありますよ、ね。いきなり来てしまってごめんなさ…」(ぐすっ)
エイリーク「エ、エフラム兄上!?」
エリンシア「はーい、はいはい、ストップ、ストップ!
ミルラちゃん、落ち着いてね。コレはエイリークちゃんだから。
ほら、ほら、ね?」
エイリーク「あ、姉上!無造作にかつらをとらないでください。せっかくのセットが…」
ミルラ「!!!…エ、エイリー、ク?」
エリンシア「ほんと、びっくりするわよね。
小さい時は確かに見分けがつかないくらいそっくりだったけれど、
エイリークちゃんたらこうやって短髪風にするとまだまだエフラムちゃんに似てるんだもの。
さすが双子ね。うふふふふ」
ミルラ「わー…」
エイリーク「エリンシア姉上…ミルラ…
そ、そんなに私は今でもエフラム兄上にそっくりなのですか?」
ミルラ「は、はい…なんだか“優しいエフラム”という感じがします。
あ、いえ、エフラムはいつも優しいですけど。あの…なんというか見た目が…」
エリンシア「そうねぇ、2人が並ぶと多分違いがはっきりわかっちゃうのでしょうけれど。
ぱっと見だとほとんどの人が間違えると思うわ」
エイリーク「そう…ですか。髪型だけで、首から下はまだなにも手をつけていないのに、
それでも双子とはいえ男性と見分けがつきませんでしたか…そうですか…orz」
ミルラ「あ、あの…エイリーク…私は何か失礼なこと言いましたか?(おろおろおろ)」
エイリーク「いいえ…久しぶりに自分の体型のコンプレックスを思い出しただけです…ふ」
エリンシア「(ふう、とりあえずご町内の安全は守られたわね)
だけど…」
エイリーク「え?」
エリンシア「ああ、もう我慢できないわ!
お願い、エイリークちゃん。ちょっとだけつきあってちょうだい!
姉さん、こういう倒錯的なの、たまらなく大好きなの!
エフラムちゃんの服はさすがに丈があわないだろうけれど、他の子のなら…」
エイリーク「えええ?ちょっ、姉上…あの…!
ミ、ミルラ、そんなわけでエフラム兄上は留守なので…あああああ」
ミルラ「…えと、強引にエイリークが連れられていってしまいました。
…んと…お、おじゃましました」(ぺこり)
マルス「なに?エフラム兄さんが変?」
リーフ「(こくこくこく)」
マルス「そんなことわかってるよ。いつものことじゃないか」
リーフ「違っ!そういう変じゃなくて…なんというかこう…優しいっていうか」
セリス「エフラム兄さんは優しいじゃない。どうしてそれが変なの?」
リーフ「……セリスとのその認識の違いはあとで埋めるとして。
それはともかく。さっき居間でエフラム兄さんがくつろいでるところに
すれ違いざまおやつを一つくすねようとしたんだよ」
アルム「…リーフって時々命知らずだよな」
リーフ「まあね。通らないと思ってたところがすんなり通ったりするときがたまらなくうれしい
…って、そんなことはどうでもいいんだよ。
で、それからつかまらないようにダッシュしようとしたら、なんとも落ち着いた声でさ
『リーフ、お腹がすいているのですか。それはいいけれど、座って食べなさい。
行儀が悪いですよ』ときたもんだ」
アルム「げーーー!なんだそれ。エフラム兄さん、なんか悪いものでも食ったのか?」
リーフ「さぁね。でもこれだけでもエフラム兄さんが変だってわかっただろ」
アルム「確かに…」
セリス「いつも食べ物の分量にうるさい兄さんにしては、おかしいね」
リーフ「その上、なんていうの?こう…花しょってるっていうかさ。
全体的に雰囲気が貴族的っていうかさ」
アルム「花!?槍じゃなくて?」
セリス「えー、槍はしょうんじゃなくて、かつぐんじゃないの?」
リーフ「そんなのはどうでもいいんだyo!人の話をまともに聞け!」
マルス「ふーん…」
エフラム?「…ふぅ」
マルス「エイリーク姉さん?」
エフラム?「!?マ、マルス…」
マルス「あ、やっぱりそうなんだ。話を聞いて変だと思った」
エイリーク「こ、これはその…」
マルス「あらかたエリンシア姉さんあたりに男装させられたんだろ。
セリスといい、エリンシア姉さんも懲りないなあ。これだからヅカ好きは」
エイリーク「でも…マルスにはわかるのですね。リーフにも勘違いされたようで、
そろそろ女性として何かが折れてしまいそうなところでした…」
マルス「まぁ、僕は先に話を聞いてから見たからね。
…って、姉さんそれで安心していいの?」
エイリーク「え、どういうことですか、マルス?」
マルス「仮にも姉さんは演劇部員で、他人になりすまさなきゃいけないはずだろ?
なのに、僕にこんなに簡単に見破られるなんて、
心までエフラム兄さんに…男になりきっていない証拠じゃないか」
エイリーク「た、確かにそうですが…別に今度の役はエフラム兄上というわけでh…」
マルス「言い訳無用!恥を捨て、どんな役にもなりきり、観客の誰もがその役として
自分の存在を違和感なく受け入れてくれてこそ役者ってもんじゃないだろうか!?
今の姉さんにはそれが足りないと思う!」
エイリーク「…くっ、言われてみれば…なんとなく正論な気が…」
マルス「でしょう?だからここで誰もがどう見ても『エフラム兄さんだ』という演技ができれば
完璧だと思うんだ。どうかな、姉さん。これから外へ出て、
姉さんの演技力をためすというのは?」
エイリーク「え、えぇ!?いくらなんでも、この格好で外へは…」
マルス「エイリーク姉さんの演技にかける情熱は、そんなものだったの!?
紅天女の役がほしくないの!?姫川あ○みもがっかりだよ!?
月影先生も浮かばれないって!」
エイリーク「う…わ、わかりました。これも演技力の修行です。エフラム兄上の仮面をかぶり、
演技コンクールを1人で演じきった北島○ヤの如く演じきってみせましょう!」
マルス「エイリーク姉さんならわかってくれると思ったよ。僕はずっと姉さんのファンだよ!」
エイリーク「ありがとう、マルス…。でもこれは玄関にかざってあった薔薇の造花。
戻していらっしゃい」
マルス「…案外エイリーク姉さんも、思い込みが激しいなぁ。
おかげでおもしろくなりそうだけれどwww
というか、しとやかなエフラム兄さんって…
なんともそら恐ろしい感じだったな(鳥肌)」
続きはまた後日、うpるかもしれません。
ちょ、こんないいところで切るんスかw
気づかない年少組と気づかれないで凹むエイリーク、
しっかり気づきつつも変な方向に話を誘導するマルスにワロタw
続き楽しみにしとります。
マルス 「だから、ここはリフを使って・・・」
ロイ 「リ、リフ!?そんな道具あったっけ!?」
マルス 「あ、ごめん、傷薬のこと。ほら、果敢に攻めてる盗賊が運悪く命中25%前後の攻撃を連続で食らってるよね、
でも彼が活躍できるのは1部だけだしね。リフを使いながら突撃していけば、後ろの光魔道士も喜ぶよ」
ロイ 「いや、ちょっと兄さんのプレイスタイルはおかしい」
アルム 「ううぅぅぅぅ・・・」
ロイ 「うわっ!」
マルス 「アルム、そんなに泣くと化粧が剥がれるぞ」
アルム 「そういうのはセリスに言ってよ・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!」
ロイ 「アルム兄さんがこんなに悲しむなんて珍しいね」
マルス 「予想はつくけどね」
アルム 「・・・セリカにフラれたぁぁぁぁぁ!!」
ロイ (きょうだいにフラれるって意味がわかんない・・・)
マルス 「落ち着くんだアルム、何があったんだ、昨日まであんなにラヴラヴでまたシグルド兄さんが暴走してリーフがとばっちりを受けてエリウッド兄さんが胃を痛めていたのに」
アルム 「実は・・・」
アルム 「あーあ、宿題忘れて補習なんて・・・ツイてないなぁ」
セリカ 「あ、アルム。珍しいわね、居残りなんて」
アルム 「セリカ・・・大丈夫、君を見て元気が出たよ」
セリカ 「うふふっ、照れちゃう」
アルム 「あははっ」
ロイ (学校でもそういえばこんな調子だなぁ・・・)
マルス (実際、この二人がきょうだいだって知ってる人はどのくらいいるんだろうな)
アルム 「やっと終わった・・・」
セリカ 「じゃあ、帰ろっか」
??? 「あら、仲がいいのね、羨ましいわ〜」
セリカ 「・・・売店のララベルさん」
ララベル 「うふ、私のこと知ってたのね、かわいいセリカちゃん」
セリカ 「そちらこそ、よくご存知で」
ララベル 「アルム君、素敵だわ、私の勇者様みたい」
アルム 「えっ・・・」
セリカ 「アルム、行きましょう、この人、色んな魅力的な男性つかまえては逆ナンしてるらしいから」
ララベル 「今はアルム君と話しているんだから、セリカちゃんは黙っててくださる?」
セリカ (むっ・・・)
アルム 「あ、あの・・・僕もう行かなきゃ」
ララベル 「いいのよ、その代わり一言だけ言ってくれない?私のこと好きって」
アルム 「!!」
セリカ 「な、何を・・・」
ロイ 「それで・・・」
マルス 「言っちゃったわけか」
アルム 「い、いや!そんなこと言わないよ!でも、その瞬間かぁって真っ赤になっちゃって・・・
それを見てセリカが・・・セリカが・・・うっ・・・」
マルス 「アルム・・・」
ロイ (あぁっ、マルス兄さんがアルム兄さんの肩をポンポンと叩いて優しく慰めてる・・・雪でも降るのかな今日は)
アルム 「僕はどうすれば・・・いや、いっそ死のうか・・・」
ロイ 「だ、駄目だよアルム兄さん!」
マルス 「そうだ!君がいなくなっちゃリーフが痛い目に合わないじゃないか!!」
ロイ 「いやいや!!・・・それで、セリカ姉さんには謝ったの?」
アルム 「か、帰るとき・・・だけどまだセリカ怒ってて、一人で先に帰っちゃった・・・」
マルス 「なるほどね、大丈夫さ、ここにラブソルジャーたちにとったアンケートがあるんだ」
Jさん 「わ、私は決してエリンシア様に恋慕など!!」
Sさん 「俺はミカヤにぞっこんだ、だがその愛をどうやって伝えればいいのか分からない
ある本に“好きな人がいるなら、その人を壊すもの全てから護れ!”って書いてあって、
もう一つの本に“好きな人がいるなら、自分の想いをはっきり伝えよう!”って書いてあったから、
とりあえず本人に告げてるんだ。“ミカヤは俺が護る・・・”って」
Sさん 「私はサナキ社長の下で働き、銀の髪の乙女を守り、ハンマーなしのアイクと真剣勝負する際にミストを受け入れた。
女を落とすためには女には優しく、というのが私のモットーだ。
そして私は幼女好みではない、この3人の平均年齢は(ダキュンダキュン!)歳なのだからな」
Hさん 「俺が求めるものはただエイリークの笑顔、そのためならたとえ傘を渡して濡れて帰ろうと
どう考えても俺の体積を上回る量の料理が出されても構わない!
ま、まぁさらうという蛮行に出てしまったこともあるが、それは言わないでおこう」
アルム 「ろくな回答がないような・・・」
マルス 「Jさんは別としても、空回りしすぎだね、でもなんでこれで立ち直っていられるのか分かる?」
アルム 「え、えぇ?気付いてないから・・・?」
マルス 「違うんだな、これが」
ロイ 「あはは・・・マルス兄さんノリノリだね」
マルス 「いいかい?彼らはその人のためなら自分を犠牲にしてもいいと思ってるのさ。
だからどれだけ傷ついてもただ一途にその人の後ろを追いかけるんだ」
アルム 「な、なるほど・・・」
マルス 「愛する人から嫌われた、だから生きていけない。
違うでしょ、だいたいその人たちはどうしてる?嫌われても嫌われても、泥だらけの顔を拭って立ち上がってるんだ!
高く拳を握り掲げたのなら、それを振り下ろさない勇気を持て!
君もセリカのことが好きなら、たとえ100回転んでも100回立ち上がれ!負けるなアルム!!」
アルム 「なんだか普段はこんなことがあっても嘲ってばかりのマルス兄さんに言われると説得力があるよ!!」
マルス 「コラコラ」
ロイ 「ひどい言われよう・・・」
アルム 「じゃあ、謝ってくるよ。これじゃ夕ごはんもおいしくない」
アルム、リビングから出る
マルス 「やれやれ、嘘も方便か」
ロイ 「嘘なの!?」
マルス 「当たり前さ、ただ単にあの3人は鈍感でマヌケなだけさ」
ロイ 「ま、まぁ・・・そう思えなくはないけど。
しかし案外簡単にアルム兄さんの説得に成功したね」
マルス 「シーダに教わったよ。あなたは愛を信じますか、とか・・・」
ロイ (何の話だろう・・・)
「ところでこれで呆気なく兄さんと姉さんが仲直りしてたらどうする?」
マルス 「ははっ、ないない」
アルム、セリカ、リビングに入る
アルム 「お騒がせしました、兄さん、ロイ」
セリカ 「アルム、ごめんねっ、ごめんねっ・・・」
アルム 「いや、僕が悪かったんだよ、だ、だから泣かないでくれ、セリカ・・・」
セリカ 「・・・っ・・・」
アルム 「僕、もっとこれから・・・セリカに・・・」
セリカ 「・・・くす・・・戸惑ってるアルム、かわいい」
アルム 「セ、セリカ!?」
セリカ 「あなたは本当に馬鹿なんだから・・・」
アルム 「・・・セリカ。でも、本当に僕が、君の気持ちも・・・」
セリカ 「ううん、私の方こそついカッとなっちゃってごめんなさい、だからおあいこよ」
アルム 「セリカ・・・ッ!」
セリカ 「ふふ・・・なんでだろ、また涙が出ちゃう・・・」
アルム 「・・・僕の胸の中で泣きなよ。セリカ」
セリカ 「アルム・・・」
マルス 「・・・」
ロイ 「・・・兄さん」
マルス 「・・・」
ロイ 「・・・兄さん?」
マルス 「あ、あぁ、ロイ。えーっとリフ使うよりリブロー使った方がいいよ」
ロイ 「兄さん、怪我の功名って知ってる?」
マルス 「う、うるさぁぁぁぁい!!」
ララベルは逆ナンで有名な売店おばちゃんもといお姉さん、今日も男女カップルの愛を引き裂くぜ!
マルスは自分のしたことが解決に繋がって逆に嫌がる・・・そんなキャラかなと思った
実際、アルムとセリカはほっといても仲直りしそう
>>239-243 いいネタだwエイリークだと気付かなかったらさぞきもちわr・・・自重
続きどうなるかとても楽しみ。期待しとります
249 :
助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 10:06:37 ID:4vSUv3TS BE:544410656-2BP(0)
>>232-233 FEはやおいカップルも探せば結構多そうだからありえすぎるwww
スレとは関係ないがエディとノイスの支援会話見たときなんか
「エディ……俺の鋼の戦斧を見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく……大きいです……」
なんて会話が脳内に浮かんだぐらいだし……オレオトコダシベツニクサッテモイナイハズナノニorz
>>237 誰か無知な俺にこいつらが豆腐な由来を教えてくれ
守備が低い→柔らかい→豆腐みたい→豆腐だ
ボーレ(蒼炎):守備の成長率が低くてその上避けないからダメージが貯まりやすい。
エディ:育てば避けるようにはなるけど、二回で倒される序盤の印象が強すぎる。
こんな感じか。もともと剣士も戦士も守備は低いんだけど
251 :
助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 11:46:44 ID:4vSUv3TS BE:435528083-2BP(0)
>>250 d
確かにエディは二回で倒されてたしなぁ…
一部序盤は本当に苦労した
暁の団か。
公式の設定からするとエディは生まれたときから、レヲは家族なくしてから
孤児院育ちってとこなんだろうか。
その後ノイスの養子になるとか、そんな感じ?
そういやノイスは商人だったんだよな。
ドラマネタ。見てなかった人には分かりにくいかも;
ヒーニアス『でもね、守るわけないじゃーん!!!(ないじゃーん)(ないじゃーん)』
ネイミー『あたしともう一回勝負して下さい!!』
コーマ 『お前らを生かすも殺すもネイミー次第…………』
ヒーニアス『実はいい人超嬉しいんですけどおおおお!』
マルス「ちょwwwwキノコバロスwwwwww」
ロイ 「あれ,マルス兄さんこんな時間まで何見てんの?」
マルス「ん,ああロイ。ライアーゲームって言うドラマだよ。」
ロイ 「へー,面白そうだね。あ,『実はいい人』も出てる。」
マルス「簡単に言うと一億G争奪ゲームだよ。相手をあらゆる手段で騙してね。」
ロイ 「いかにもマルス兄さんの好きそうな内容だね………」
マルス「うん,でも僕ならこうするのになぁっていろいろ思いつくわけで。これ僕もやってみたいなぁ…
……………そうだ,ロイ!うちの家族でやってみようよ!」
ロイ 「またこの人は何か言い出した………僕は遠慮しとくよ。」
マルス「ロイはディーラーでいいからさ,やろうやろう。ほら準備準備。」
ロイ 「えー,もうこんな時間なのにー。」
――翌朝――
ロイ 「密輸ゲーーーーム(棒読み)」
(ルールは
http://www.fujitv.co.jp/liargame/games.html ちなみに話の都合上ここでは検査ルームの音声はだだ漏れです)
マルス「とまぁこんなゲームだよ。使う金はおもちゃ銀行。勝った方のチームは負けた方のチームのおごりで焼き肉ね。」
アイク「肉か。負けられんな。」
リン 「てかよくおもちゃ銀行何万枚も用意したわね………キャッシュディスペンサーまで……」
セリス「でもなんか面白そうだよね。」
ロイ 「んじゃあチーム分けするよー。このくじ引いてー。赤が火の国,青が水の国ね。」
チーム分け結果
水の国 火の国
シグルド ミカヤ
エリンシア エリウッド
アイク ヘクトル
エイリーク リン
セリス エフラム
マルス アルム
リーフ セリカ
マルス「(;゚Д゚)」
リーフ「(;゚Д゚)」
ヘクトル「………おい,俺正直気が引けるんだが。あのチーム騙すのか?」
リン 「うん………あたしもちょっとね……でも負けたら焼き肉奢り……」
ミカヤ 「何言ってんの,これは騙し合いを前提としたゲームなんだから。それに向こうには一応マルスとリーフも
いるしことだし。勝ちに行くわよっ!!」
ヘクトル「………そうだな。なんたってゲームなんだしな!よし,俺たちで焼き肉食いに行こうぜっ!!」
マルス「 _| ̄|○ 」
リーフ「 _| ̄|○ 」
セリス 「うわぁ,シグルド兄さんにエリンシア姉さん,アイク兄さんまで一緒なんて心強いなぁ!」
アイク 「任せろ。やるからには勝つぞ。」
シグルド 「はっはっは,うちのチームはしっかり者ばかりだからな!楽勝だな!」
エイリーク「力を合わせてがんばりましょう。」
エリンシア「ふふ,みんなやる気十分ですわね。きっと勝てますわ。」
マルス「(´;ω;`)」
リーフ「(´;ω;`)」
セリス「あれ,兄さん達どうして泣いてるの?」
ロイ(水の国………疑うことを知らない人てんこ盛りだな………マルス兄さんリーフ兄さんイ`)
リーフ「………どうするよマルス兄さん……くじ運悪いってレベルじゃねーぞ!」
マルス「………まぁしかしこういうチームだからこそ鬼畜王子&追い剥ぎ王子の力の発揮しがいがあるかもね。
よし,まずは僕が検査官で行って一発かましてやr」
シグルド 「よーし兄さんがんばっちゃうぞー。」シグルド検査ルームへ。
セリス 「がんばって!シグルド兄さん!」
エイリーク「兄上ならきっとやってくれるでしょうね。」
リーフ「………………」
マルス「………まぁいっか,どうせ全員行くことになるだろうし。とりあえずモニター見よう。」
ガラッ (ドアの開く音)
マルス 「あ,密輸人はセリカだ。」
リーフ 「やばいね……セリカはシグルド兄さんには容赦しないだろうし。」
エイリーク「………トランク重そうですね。密輸してるんでしょうか。」
マルス 「一億Gで札束百個だからね。おもちゃ銀行だけど。」
リーフ 「それにしてもどこからそんなに大量の………しかもおもちゃ銀行を。」
マルス つジェイガン
リーフ 「ご老体カワイソス」
セリカ『兄さん,この中何も入ってないわ。空よ。早く《パス》押して。』
リーフ「うっわ,セリカもたいがいシグルド兄さん舐めきってるね。」
マルス「明らかに密輸してるよね。いくらシグルド兄さんでもこんなの信じるわけが」
シグルド『そうか,《パス》」
,.. -───‐- 、
/ , ', -─‐- 、.._ _,.-.\
|二l二 / i l ‐#- 、゙ヽ. ̄ ,r`ゝ-
-─- 、 |二|二 バ ( | L_ u v \`ー-‐''/ ヽ
_,ノ ハヽヽ亅 ヽ | r‐、} ヽ ̄`ヽヽ,, ,//´7;|
┌┴─ > | |ト、|l u ` ー゚イ u vl.゚ー' |
o | 土土l カ / | ヽ_|! u'_,ノ { u' }じ v |
ノ 上 匕 ( /| /! r'',ニニ=`==='=ニヽ!
o l \__/ |. / :| | |ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー' l‖
ニ|二 ,ゝ |/ :| l lーiーiーiーiーiーiーi‐rl ||
o ヽ_ノ / | iヽ. ヽヽニニニニニニニンノ
/ ! | ヽ ` ー-- ニ二二~-‐'\
o | ヽ | | ゙i ::::::::::::/ :|\. \
| \| ! ! // | \
r:、 / > /\ !ヽ..__,//\ |
|/ /-、 /! / oヽ |::::::::::::::/ __ \. |
o / し' ( " |:::::::::::/ `
↑ マルス・リーフ
ロイ「えーっと。(メモ見ながら)みつゆせいこうです いちおくGがひのくににみつゆされます(棒読み)」
セリカ 『プギャー(^Д^)9m 』
シグルド『 _| ̄|○ 』
エリンシア「まぁ,セリカちゃん密輸してたんですのね……気づきませんでしたわ」
アイク 「俺もだ。まだまだ修行が足りんな………」
リーフ 「もうどうにでもなれ………」
マルス 「ん,まぁ過ぎたことは仕方ないし,こっちも密輸すればいいんだよ。次誰が行く?」
アイク 「俺が行こう。」
エイリーク「頼りにしています,兄上。」
アイク 「任せろ。」
リーフ (アイク兄さんか……正直嘘が付けるとは思えないけどかなりのポーカーフェイスだからな……
だんまり決め込んでたら意外といけるかも………)
―― モニター ――
リーフ 「え,あれ本当に密輸してんの?あんなにトランクを軽々しく………」
マルス 「ラグネルより軽い物は持ったことのないアイク兄さんだからね。」
エイリーク「箸とか毎日持ってると思いますが………それにしてもこれは向こうの検査官も分からないでしょうね。」
マルス 「そういえば向こうの検査官って誰だろう………ゲッ!!」
ミカヤ『ふふ,ようこそアイク。悪いけど勝たせてもらうわよ。』
「「「「「「ミ カ ヤ 姉 さ ん ! ?」」」」」」
マルス「しまった!!ミカヤ姉さんの存在を忘れてた!!透視される,絶対透視される!」
リーフ「\(^o^)/」
アイク『くっ…………!』
ミカヤ『私には全てお見通しよ。ごめんなさいねアイク。《ダウト いt』ミカヤの動きが止まる
アイク『………………?』
セリス「あれ………?ミカヤ姉さんが硬直した?」
ミカヤ?『あはっ☆《パス》』
「「「「「「エェェェェェェェェェェェェ」」」」」」
ロイ「みつゆせいこうです いちおくGが水の国にみつゆされます(棒)」
ミカヤ?『さすがアイクね!お姉ちゃんすっかり騙されちゃった☆(アイクの両手を握る)』
アイク 『ん……………成功したのか……?ていうか姉さん,いい加減その手を離してくれ。』
ミカヤ?『んもうっ!つれないわねっ♪じゃあまた会いましょうね〜☆ア・イ・ク(はぁと)』
リーフ「負の女神ktkr」
マルス「あの人もたまには役に立ってくれるんだね。あ,でも向こうのチームは大迷惑か。」
セリス「ああっ!!向こうセリカ姉さんがキレてライナロックの嵐に!!」
リーフ「まさに火の国。」
続かないかもしれないし続くかもしれない
ちょwww
ここまで進めて止めるなんてありえないんですけどwww
ユンヌ自重w
ライアーゲームって知らんけど、
結構面白そうだな……今度から見てみるか。
ちょwユンヌ自重www
てか微妙にララベル入ってるぞユンヌw
そして
>>260で絵投下乙なんだが、この娘さんは誰ですか?
>>261 うぁ,分かりにくいかぁ。
リリーナです。後ろはロイ。
言われてみれば後ろのロイは超適当で判別不能だし分かるわけがないorz
前にあったドラクエネタがとても好きなので、
こういうものをかいてみた。
h
ttp://www.imgup.org/iup410525.jpg.html ミカヤ「いつまでゲームしてるの!明日も学校でしょ、いいかげんに寝なさい!!」
アイク「んー…」
ミカヤ「アイク〜〜〜〜。
あんたが寝ればみんな素直に寝るのよ。兄さんでしょ、言う事ききなさい」
アイク「んんー…もうちょっと。次の町まで」
ミカヤ「 (#^ω^)ピキピキ」
次の日、アイクが学校から帰ってくると、
ファミコンの本体ごとゲームがどこかに隠されていたという。
描きながら思ったが、ここん家は下着とかにそれぞれちゃんと
名前が書き入れてあるに違いない。
>263
あるあ・・・あるあるw
かく言う俺もそうだったんだぜ
こんなに沢山の兄弟はいなかったが・・・
>>265 おー、GJ!
アイクの周りにいるのはエリウッド、ヘクトル、エフラム、リンでいいのかな? 幼リンかわええw
……とか言って違ったら恥ずかしいな。こっちも保管しますねー。
ウチも結構隠されたなあ、ファミコン。その日は兄弟皆で大捜索するのに、
何故か見つけられなくて泣き喚く羽目に……
思い返すと結構簡単な場所に隠してあるのに、何故か見つけられないんですよねー、あれ。
267 :
助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 20:36:40 ID:8HjpZ2m4
なにこの神スレ、、、
しかしエリンシアが家族に入っているのに
サザが入っていないのがいまだになっとくできない。
>>267 そりゃあんた
マルスから見たジェイガン
セリスから見たオイフェ
ロイ、エリウッドから見たマーカス
エイリークから見たゼト
エリンシアから見たしょーぐん
なポジションですもん
そういえばそれ見て思ったけどマーカスは烈火と封印どっち仕様なんだろう。
エリウッドの前では急に若返るとか?
よし、間を取ってショタマーカスだ
オイフェは、大オイフェと小オイフェの二人がいるというネタ、
もしくはキャンディで大きくなったり小さくなっt(ry
……とか考えてたけど、上手いこと主人公たちと絡めた話が思いつかなかった。
>>272 これはいい太股。GJ!
そう言えばセリカって髪にウェーブかかってたんだっけね。
なんかストレートな感じの誤った記憶があったよ。
>>271 ちょっまっ
>>269 >>272 >>273 某剣を抜いたら時が経つとか
「今日は随分若作りだね!!」とかあってもいいかなと
この街ならなんでも適用されそうで怖いな
>>272 GJ!
最近いい感じに絵が増えてくれてウレシス
しかし何故か自分もストレートな認識があったな、なんでだろ?
シグルド「ん?あそこにいるのはオイフェじゃないか」
セリス「あ、本当だ。オイフェさーん!」
オイフェ「これはこれは、シグルド様にセリス様。今日はお二人でお出かけですか?」
セリス「ねぇオイフェさん。シグルド兄さんは学校の先輩だったからわかるけど、僕まで様付けしなくてもいいんじゃない?」
オイフェ「ハハハ、これは私の性分ですのでお気になさらず」
シグルド「今日は休日出勤もないのでね。家でゴロゴロしてるのももったいないのでセリスを連れて散歩してるのさ」
オイフェ「……セリス様、家を出てから何か変わったことはありましたか?」
セリス「えっ? そうだなぁ。 今日は家を出て最初の曲がり角で斧を持った3人組の強盗に襲われたり、
海賊にナンパされて困ってるエーディンさんのそっくりさんを助けたり
アイク兄さんとお隣のしっこくさんの闘いに巻き込まれそうになったくらいしかないね」
シグルド「うむ、今日は平和だな」
オイフェ「確かにいつもと比べれば平和かもしれませんね」
セリス「それにしても前から思ってたんだけど」
オイフェ「なんでしょう?」
セリス「なんだかまだその髪型とお髭に違和感があるよ」
オイフェ「む、やはり似合っていませんでしょうか?」
シグルド「いや、むしろハマってはいると思うんだが……昔の印象が強すぎるということだろう」
オイフェはシグルドの後輩であり、最近グランベル大学を卒業し無事就職した。
それはいいのだが、近況報告にシグルド宅を訪れて数ヶ月ぶりにオイフェを見た二人の反応は……
セリス「ねぇねぇシグルド兄さん、あのおじさん誰?」
シグルド「こら、セリス。お客様に失礼だろう? いやいや申し訳ありません汚い自宅で。(揉み手)
ところでお名前を伺ってよろしいでしょうか? 無精者でして役員の方のお顔まで覚えておりませんでして」
オイフェ「いえ、あの…私です、シグルド様。 オイフェです」
シグルド「………」
セリス「………」
オイフェ「社会の一員として勤めることになりましたので髪形を変え、髭を伸ばしたのですが」
その後10分ほど微動だにせず固まっているセリスとシグルドを相手に、オイフェは延々と自分がオイフェであるという説明を繰り返す羽目になる。
ちなみに他の兄弟達も同じように固まっていて誰も突込みが出来なかった。
セリス「あの時はびっくりしたよねー、リーフ兄さんやマルス兄さんなんて『これは新手のオレオレ詐欺に違いない!!』とか言い出すし」
シグルド「さすがにあの変わり様には驚いたな。 前は髭はきれいに剃ってて長髪で真ん中分けだったのが
口髭に七三分けだからな」
オイフェ「自分が童顔だという自覚がありましたし、社会に出る以上見た目だけでも貫禄をつけたかったのですよ」
シグルド「ところで仕事は順調なのか?」
オイフェ「ええ、近いうちに課長に昇進することになりそうです」
シグルド「!!!」
オイフェ「『パッと見重役なんだから外見負けしないように頑張らなきゃ!!』と彼女にも言われてますしね」
セリス「!!!」
シグルド「彼女……いるのか?」
オイフェ「ええ。あ、申し訳ありません。待ち合わせの時間が近いので、失礼させていただきます」
シグルド「あ、ああ……」
セリス「え、と。 が、頑張ってくださいね」
オイフェ「ええ、ありがとうございます。それではお二人ともお気をつけて、では」
去っていくオイフェを見送る二人(正確にはシグルドの背中)には木枯らしが吹き荒れていた。
セリス「ええと…兄さん? あの、その、なんていうか元気出してね?」
シグルド「ふ…ほっといてくれセリス。 ああ、どうせ私は万年係長さ!
家に帰ったら帰ったで情操教育をやり直させようとすると妹に逆切れされてハブられるダメ人間さぁ!
ディアドラだって最近はあの赤毛とばっかり会ってるんだぞ!!今日もだ!!
『最近いつも休日はいないし』って私は毎週休日出勤だったんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
セリス「に、兄さん落ち着いて!!」
結局この日は落ち込んだシグルドを慰めつつおとなしく帰宅したため、
セリスの身の安全に気が気でなかった年長組はホッと安堵の息をついたのであった。
おしまい
そういやオイフェってフィーとかとくっつけられたな、と
277 :
助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 23:41:55 ID:B6Y3nw1e BE:362940454-2BP(0)
なるほど、そういう設定できたか…
というかシグルドカワイソス
278 :
助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 23:43:44 ID:B6Y3nw1e BE:272205353-2BP(0)
そういやフィンやレヴィンも前後半両方に出てるなーと思ったけど
あんま変わんないなこいつら。ネタにしようがない
占い師『銀の髪の乙女』は毎日全く違う場所に出没し、また自らの存在を殊更に強調することもない。そのた
め、彼女の占いの正確性に反して、その知名度はかなり低い。
にも関わらず、その日はたまたま客が多かったために、帰りがかなり遅くなってしまった。
「ミカヤは俺が護る」と常日頃から宣言しているサザに付き添ってもらって、彼女が楽しい我が家に帰ってき
たのは、もう空が赤く染まりつつある夕暮れ時であった。
「ごめんねサザ、こんなところまで」
「いや、別にいい。どうせ、一人暮らしだしな。遅くなったって、別に問題はない」
いつも通り澄ました顔で答えるサザに「そう」と答えたあと、ミカヤはふと名案を思いついて手を打った。
「そうだ、今日はウチで食べていかない?」
「晩飯か? だが、こんな突然じゃ、迷惑じゃないのか?」
無愛想な割に妙に気を遣うサザに苦笑しながら、ミカヤは気楽に手を振った。
「大丈夫よ。ウチはお客様はいつでも大歓迎だから」
と、言ってやってもサザはまだ少し躊躇っていたが、結局は遠慮がちに頷いた。
「じゃあ、悪いが上がらせてもらう」
「ええ、どうぞ。一人暮らしじゃ、おいしいものもなかなか食べられないでしょう?」
「いや、最近のコンビニ弁当はなかなかバリエーションが豊富で」
「体に悪いわよ、そんなの。少しは健康に気を使いなさい」
いかにもサザらしい答えに、軽く忠告しながら、ミカヤは石の門柱をくぐって玄関に続く敷石の上を歩き始め
る。後ろからついてきたサザ、ふと呆れたようにこう漏らした。
「相変わらず馬鹿でかい家だな」
ミカヤは、楽しい我が家を見上げながら目を細めた。
「アイクが頑張ったからね」
「いろんな建築様式がごっちゃになってて全然統一感がないし」
「アイクが頑張ったからね」
サザの指摘は全て的を得ているので、ミカヤとしては苦笑するしかない。
彼の言うとおり、主人公家は周辺の家と比べてもかなり巨大で、その上かなりゴチャゴチャとした統一感のな
い作りである。これは、元々土地が広かったのに加えて、工務店員となったアイクが、職業訓練と称して兄弟の
望みどおりに増改築をしまくったためだ。おかげで、兄弟の数が多いにも関わらず一人一人に部屋があるし、ピ
アノやヴァイオリンの練習をするエイリークの部屋にはほぼ完璧な防音設備が施してあったりもする。他にも、
シグルドの指示でかなり離してあるアルムとセリカの部屋を直通の隠し通路が繋いでいたり、何かと災難に巻き
込まれるリーフの部屋からいくつも脱出路が伸びていたり、普通の民家のくせに厩があったり。全紋章町を見渡
しても、かなり異様な外観と構造なのである。
なお、頑丈な作りの割に毎度毎度崩壊してはいるが、そのたびになんだかんだといろいろな人たちが協力して
くれて速やかに直っているので、兄弟が家の外でガタガタ震えながら寝泊りする、という事態も、今のところは
経験していない。
このように、あれこれと特殊な構造の上に兄弟の数が多いので、この辺りでもかなり有名な家なのである。
「さ、それじゃ上がって」
「あ、ミカヤ」
「なに?」
玄関の扉に手をかけたところで後ろから呼びかけられ、ミカヤは肩越しに振り返った。サザは、どことなくそ
わそわとした、気まずそうな顔で自分の道具袋を握り締めている。
「ちょっと、な」
「ちょっと、なに?」
「……いや、なんでもない」
急に言葉を引っ込めてしまったサザに、ミカヤが首を傾げたとき、不意に彼の背後に大きな人影が現れた。
「乙女よ」
「うっ!?」
急に背後から野太い声が聞こえてきたために、サザは慌てて飛び退る。一方、ミカヤは特に慌てることもなく、
人影に向かって微笑みかけた。
「騎士様。こんばんは」
「うむ」
主人公家の向かいに居を構える謎の鎧男……通称「漆黒の騎士」は、鎧の上からでもどことなく満足そうな様
子で一つ頷いてみせる。ミカヤとしては親しいお向かいさんを歓迎するつもりだったのだが、彼女の前に立ちは
だかったサザは黒鎧に向かって敵意を露わにしている。
「またあんたか、何の用だ」
「……乙女に用があったのは、私ではなく貴殿の方なのではないか?」
静かに問いかけられて、サザは言葉に詰まる。ミカヤは彼の背中を見ながら首を傾げた。
「やっぱり、何かわたしに言いたいことでもあるの、サザ」
「いや、別に」
「ところで、貴殿の道具袋がいつもよりも膨らんでいるようだが」
サザの否定を遮るように、漆黒の騎士が再度問いかける。ミカヤがつられて袋を見ると、確かにいつもよりも
道具袋が膨らんでいるようである。
「あら、何かいつもとは違う物が入っているみたいね」
「いや、これは別に……クソッ、乗せられたか……!」
何やら悔しそうに漏らしながら、サザは道具袋の中から何か丸い物を取り出して、振り向き様にミカヤに差し
出した。
その丸い物体は、夕陽の光を浴びてますます赤い光沢を放つ、美しい宝玉であった。
「サザ、これは……」
「赤の宝玉、だ。一応、真っ当な手段で手に入れた物だから、気にしてくれなくていい」
「って、わたしにくれるってこと? そんな、こんな高価なもの……」
「いいから、受け取れよ。むしろ拒まれた方が、いろいろと困る」
「でも」
「……なら、今日食わせてもらう晩飯の代金ってことにしておいてくれ。いつも世話になりっぱなしってのはよ
くないからな」
そこまで言われては、確かに拒む方が礼儀に反するというものである。ミカヤはため息を吐いたあと、微笑ん
で宝玉を受け取った。
「ありがとう、サザ。じゃあ、今日の晩御飯は少し豪勢にしてもらえるように、エリンシアに頼むから」
「……ああ、そうしてくれると嬉しい」
そう言いつつもどことなくふてくされたような雰囲気のサザに首を傾げながら、ミカヤは再びドアノブに手を
かける。
「それじゃ、折角ですから騎士様もどうぞ。いつもお礼ということで」
「……残念だったな」
と声をかけられたのは、出されたお茶を不機嫌なまま飲み干しながら、居間でミカヤを待っているときであっ
た。サザが前方を睨むと、テーブルの向かい側に座って漆黒の騎士が、兜を被ったまま茶を啜っているところで
あった。
「……というか、まずその兜を外せ」
「……これを外すとまともに口が効けん」
「どれだけ対人恐怖症なんだ、あんたは……いや、その前にどうやって飲んでるんだ、それ」
「転移の粉の技術を応用すれば造作もないこと」
要するにお茶を口の中に直接転移させているらしい。
「余計な手間がかかりすぎだろう。素直に兜を外せ」
「喋れなくなるよりはマシだ。それよりも、残念だったな」
「……二度言わなくていい」
漆黒の騎士の中の人が兜の下でニヤニヤ笑っているのを想像しながら、サザは舌打ちした。そんな彼の剣呑な
気配をきっぱりと無視して、漆黒の騎士は静かに指摘してくる。
「ただの贈り物だったのではあるまい。大方、あの赤の宝玉を加工して装飾品にでもしてもらおうと思っていた
のではないか?」
「……そうだ」
「だが、自分で頼むよりは、『どんなデザインがいいかは、職人と相談しながらミカヤが決めてくれ』などと彼
女を誘い出して、そのままデートとしゃれ込んだ方がいろいろとお得だ、などとと身の程知らずな欲を出した
のであろう……」
こちらの計画を正確に言い当ててくる漆黒の騎士に、サザは歯軋りする。全て事実なので、言い返しようがな
い。すると漆黒の騎士は、「甘いな」と呟きながら、おもむろに何かを取り出した。
「そ、それは」
「そう、青の宝玉だ」
漆黒の騎士の手に握られているものは、値で言えば赤の宝玉よりもランクが一つ上の、青の宝玉であった。清
らかな湖を思わせる、深い光を放つ一品である。
「なるほど、俺のより立派だが……あんただって、考えることは一緒なんじゃないか」
サザが呆れてそう言うと、漆黒の騎士はゆっくりと首を横に振った。
「一緒にしないでもらおう。わたしはただ、一言添えてこれを贈るだけだ」
「一言、添えて?」
「ああ。『わずかだが、ご家族の学費などの足しにしてくれ』と言ってな」
サザは目を見開いた。何よりも家族のことを大事にするミカヤに対しては、非常に効果的な口説き文句である。
「クッ……あんたの方が一枚上手だったようだな……!」
悔しげに呻くサザに、漆黒の騎士が兜の下で含み笑いを漏らしたとき、不意に玄関のチャイムが鳴り響いた。
「はーい」
返事をしながら、ミカヤが居間の脇を通り抜ける。数秒ほどもすると、彼女が玄関の方でで話す声が聞こえて
きた。
「まあペレアス、いらっしゃい、どうしたの」
どうやら、知り合いの闇魔法使いが訪れようである。気弱な性格ながらも油断ならない恋敵の出現に、サザと
漆黒の騎士は顔を見合わせ、玄関の会話に耳を澄ます。
「こんばんは。あの、また義弟が迷惑をかけてしまったようだから、これ……」
「これは……白の宝玉じゃない」
「なんだと……!?」
「白の宝玉と言えば、宝玉の中では一番値が張るやつ、だな……」
当然、青の宝玉よりも高価である。
「クッ、まさか先を越されるとは……!」
「……あんたも割と詰めが甘いんだな」
「だが、控え目な乙女が素直にあんな高価なものを受け取るはずが……」
「気にしなくていいのよ、義弟さんにはアイクがいつもお世話になっているし」
「でも、お詫びをしないと」
「いいのよ……それに、こんな高い物、受け取れないわ」
「あ……そ、そうだよね、これじゃ身内の恥をお金で解決しているようなものだ……」
「え? あ、いえ、そういう意味じゃ……」
「なんてことだ、自分の行動の下品さに少しも気づかなかっただなんて……」
「あの、誰もそんな風には考えない……」
「本当にごめん、ああ、やっぱり僕はダメだ……出直してくるよ……」
「い、いえ、や、やっぱりありがたくいただきます、これ!」
「え、そ、そう?」
「もちろん。ペレアスのお詫びの気持ち、しっかり受け取ります」
「そうか、良かった……それは……そうだな、弟さんや妹さんの学費の足しにでもしてくれると嬉しいな」
「ぐおっ……!」
「口説き文句まで取られたか……漆黒涙目だな」
「黙れ!」
「ふふ、ありがとう。そうだ、せっかくだから、晩御飯こちらでどうかしら?」
「え、ご馳走してくれるってこと? そんな、悪いよ……」
「うーん……それじゃ、この宝玉のお礼ってことで」
「いや、それは元々こちらのお詫びの印で」
「いいからいいから。さ、上がってちょうだい。そうだわ、アイクに連絡して義弟さんも呼びましょうか」
「いや、そこまで迷惑を……」
「いいのよ、我が家はいつだってお客様は大歓迎なんだから。さ、どうぞ、上がって上がって」
そんなこんなで足音が近づいてきて、ミカヤとペレアスが顔を出した。
「あ、やあサザ……と、騎士殿。君たちも来てたのか、奇遇だね」
「……ああ」
「……うむ」
サザと漆黒の騎士が必死に努力して感情を抑えながら答えると、ミカヤは不思議そうに首を傾げた。
「どうしたの、なんだか二人とも機嫌が悪いみたいだけど」
そこのもやしのせいだよ! というのが本心ではあるが、もちろんそれを言ったらミカヤ市場でサザ株と漆黒
株が大暴落である。よって、二人としては歯噛みしながらも、この株価上昇中のもやし君を迎え入れるしかない
訳で。
「それじゃあ、三人とももう少しお待ちになってくださいね」
そう言って、ミカヤは再び台所に戻っていく。
ペレアスは、何かに怯えるような頼りない表情で、おそるおそるサザの隣に座った。
「な、なんか、怒ってない、二人とも?」
「……いや。怒ってはいない。ただ、あんたの腹立たしいほど上手いやり方に感心しているだけだ」
「は、はぁ?」
「……ペレアス殿」
「は、はい?」
「……今日は、衝撃波には見舞われなかったようですな」
「あ、そうですね、今日はたまたま運がよかったみたいで」
「……明日は前後左右に気を配りながら歩かれよ……」
「は、はい!?」
こうして、ペレアスはサザと漆黒の騎士の殺気の真ん中で、とてつもない居心地の悪さを感じながら晩御飯を
待つことになったのであった。
ペレアスを残して台所に帰ってきたミカヤは、鼻歌混じりに何かを炒めているエリンシアの背中に向かって、
苦笑気味に声をかけた。
「エリンシア、また一人増えちゃったみたい」
「あら、そうですか」
料理当番としては、人が増えれば増えるほど負担が増えるはずである。だが、エリンシアは嬉しそうに微笑み
ながら答えた。
「それでは、いつも以上に気合を入れなければいけませんね」
「そうね、お客様は全力でもてなすのが我が家のモットーだもの。それにしても」
ミカヤは首を傾げた。
「今日は、皆遅いのね。いつもならロイ辺りはもう帰ってきてもいい頃なのに」
「ふふ。あの子もお友達が多いみたいですし、きっと遊ぶのに夢中になっているのですわ」
「それはいいことだけど……連絡ぐらいよこせばいいのにね」
「それでしたら」
と、エリンシアが料理をする手は止めないまま、ちょっと肩越しに振り返った。
「我が家の困ったさんたちが、いつ帰ってくるか、神様にお尋ねになってはいかがですか」
「あ、それはいい考えね」
悪戯っぽいエリンシアの声に、ミカヤもぽんと手を打った。目を閉じ、意識を集中して、心の中で呼びかける。
(ユンヌ、ユンヌ)
(はいはーい)
どこからか、頭の中に直接声が響いてくる。と思った途端に、開いていた台所の窓から、一羽の小鳥が入って
きた。
(お待たせしました、混沌の女神ユンヌちゃんでーす。焼き鳥にしちゃ嫌よ?)
「しないわよ」
いつも通り変にテンションが高いユンヌに苦笑を返したあと、ミカヤは小鳥を手に止まらせながら首を傾げた。
「我が家の腕白坊主たちが、いつ帰ってくるのか教えてほしいのだけど」
(えー、何それ、何それ!)
ミカヤの手に止まった小鳥が、抗議するように羽をばたつかせた。
(わたし、仮にも神様なんだけど! 神様にお願いすることだとは思えないんだけど!)
「うーん、それはそうだけど、お客様をあまりお待たせする訳にもいかないし……ね、お願い、ユンヌ」
(もう、しょうがないなあ……じゃあね、わたしにも晩御飯食べさせてくれたらお願い聞いてあげる!)
最近この子もずいぶん人間に馴染んできたな、と思いながら、ミカヤはエリンシアを見た。
「だって、エリンシア」
「もちろん構いませんわ。でも」
エリンシアはどことなく面白がるように言った。
「今日のメインは鳥のから揚げなのですけど」
(共食いはイヤァッ!)
今度は頭を羽で隠してガタガタと震え始めるユンヌを、ミカヤは苦笑混じりに指で突いた。
「何言ってるの、あなた本物の鳥じゃないでしょうに」
(あ、そう言えばそうだっけ。じゃあいいや)
「相変わらずその場のノリで行動するのね、ユンヌ」
(もちろんよ。だってわたし、混沌の女神だもの!)
何故か誇らしげに胸を張るユンヌに「本当に相変わらずね」と笑いかけながら、ミカヤは小鳥を止まらせた手
を少し高く掲げた。
「それじゃ、お願い」
(任せて。それじゃ)
その場で大きく羽を広げること数秒、突然、ユンヌが慌てた様子で喚き始めた。
(大変、大変よミカヤ!)
「え、どうしたの!? まさか、誰かが怪我したとか……」
普段の兄弟の素行から考えて、あり得ない話ではない。だがユンヌは、(ちがーうっ!)と大きく体を揺すった。
(そうじゃなくてね、人数がすっごく増えるみたいなの! 皆がお友達を招待するみたい)
「まあまあ、それは賑やかになりそうですわ」
それだけ料理の準備も大変になるはずなのだが、やはりエリンシアはただただ楽しそうな顔をするばかりである。
「でも」
と、ふと困ったように首を傾げた。
「そうなると、食材が足りませんね」
「あ、それじゃあわたし、リワープで買いに行ってくるわ」
「お願いしますわ、姉様。それじゃ、ご飯もたくさん炊かなくちゃ。お鍋、お鍋」
あくまでも楽しそうなエリンシアを見て、どうやら負担には感じていないらしいと納得し、ミカヤはほっと息
を吐く。それから、ユンヌが黙り込んでいるのに気がついて首を傾げた。何やら、不機嫌そうな気配が伝わってくる。
「どうしたの、ユンヌ」
(ぶーっ……だって、人数が増えるってことは)
「増えるってことは?」
(わたしの食べる分が減っちゃうじゃない!)
「神様がそんなみみっちいこと言わないの」
軽く吹き出しながら、ミカヤはリワープの杖を取り出した。
そうして大量の食材を買い込んだミカヤが戻ってくる頃には、料理の第一陣は出来上がりかけて、台所一杯に
食欲をそそる香ばしい匂いが漂っていた。
「うん、いつもの我が家の晩御飯ね」
「ふふ、それは食べてみるまで分かりませんわ。お帰りなさい姉様、食材はそちらの方に置いておいてくださいませ」
パンパンに膨らんだ買い物袋を床に置いた後、ミカヤは台所の窓辺に歩み寄った。
開け放たれた窓の向こう、夕陽に赤く染まった紋章町が見える。いつも通りの、変わりない光景である。
ミカヤは微笑みながら、一冊の魔導書を開いた。肩に乗ったユンヌが、その本を覗き込んで首を傾げる。
(なあに、これ)
「ああ、ユンヌは知らないのね。これはね」
魔導書のページをそっと手で撫でながら、ミカヤは微笑んだ。
「我が家の腕白坊主たちが、すぐに家に帰ってきたくなる魔法なのよ」
(えー、なにそれ、なにそれ)
興味津々のユンヌに「見ていれば分かるわ」と答えたあと、ミカヤはそっと目を閉じる。
この魔法は、いわゆる練成を応用して作った、ミカヤ専用の魔法である。
系統的には風魔法になるのだろうが、製作者の粋な計らいで、本来は光魔法しか扱えないミカヤにも使えるのだ。
と言っても、その用途は、風刃によって人を傷つけることではない。
(さ、あなたたち。晩御飯の時間だから、そろそろ帰っていらっしゃい)
家族一人一人の顔を思い浮かべて微笑みながら、ミカヤは歌うように呪文を唱え始めた。
「ねえロイ」
と声をかけられたとき、ロイは校庭にいた。親友のウォルト相手に、サッカーボールをパスし合って遊んでい
たところである。振り向くと、夕暮れの赤い光に浮かび上がる校舎を背にして、リリーナが立っている。鞄を後
ろ手に持ち、何やらもじもじした様子である。
「どうしたの、リリーナ」
彼女の態度を不思議に思いながらロイが問うと、リリーナは恥ずかしげに目をそらしながら答えた。
「うん。あのね、今日、一緒に帰らない?」
「別にいいけど」
あっさり答えると、リリーナは安堵したように深く息を吐き出した。何をそんなに緊張しているのかと訝った
あと、ロイはふともう一つ、疑問を覚えた。
「でもリリーナの家って、ウチとは反対側なんじゃ」
「きょ、今日はちょっと、散歩して帰りたい気分なのよ」
よく分からない理由だったが、「そんなこともあるのかなあ」と適当に納得して、ロイは頷いた。
「分かったよ。それじゃウォルト、今日はこれで」
とロイがウォルトに別れを告げようとした瞬間、突如頭上から声が降ってきた。
「ロイくーんっ!」
見上げると、天馬の腹部が迫ってくるところだった。慌てて避けたロイの横に、砂埃を上げて天馬が着地する。
「よっし、着地成功!」
「危ないよシャニー!」
「えへへっ、ごめんごめん」
自分の頭を軽く叩きながら天馬から下りてきたのは、ロイのクラスメイトのシャニーである。シャニーは降り
てきたときの勢いそのまま、「ね、ね」とロイに駆け寄ってきた。
「ロイ君、今日一緒に帰らない? 天馬で空の散歩を楽しみながら」
「え、でも今日はリリーナと」
「……あの、ロイさま」
「うわぁっ!?」
急に後ろからか細い声をかけられて、驚きと共に振り返った。見るとそこに、長い髪の華奢な少女が立ってい
る。ソフィーヤという少女である。
「そ、ソフィーヤか。ああ、びっくりした。全然気がつかなかったよ」
「……ごめんなさい……」
「ああいや、別に気にしなくても……それより、何か僕に用?」
「……はい。あの、今日、わたしと……」
と、ソフィーヤが何やら必死な様子でここまで言ったところで、校庭の隅から濛々と砂埃を巻き上げながら、
低い蹄の音が近づいてきた。その音の主である駿馬は、こちらに近づくに連れてじょじょに速度を落とし、ぴた
りとロイの横に立ち止まった。
「ロイ」
「今度はスーか。なんだか今日はずいぶん皆に声をかけられるな」
「疲れているみたい」
「はい?」
「わたしの馬で家まで送っていくから、後ろに乗って」
「いや、僕は」
と、ロイがどう断ろうかと悩んだとき、今度は目の前の空中に魔方陣が描かれて、そこから一人の女性が姿を
現した。
「ロイ、今日あなたの保護者の方に相談したいことがあるのだけれど」
「セシリア先生……」
「ロイくーんっ、疲れてるって聞いたから踊り見せにきたわーっ!」
「って今度はララムさんまで! 一体今日はどうなってるんだ……」
そんな騒ぎからぽつんと外れる形で立ち尽くすのは、一番最初に声をかけたはずのリリーナである。
「……どうしていつもいつも、上手くいったと思った途端にこんなことに……!」
「詰めが甘いんじゃないですかね」
そう言って近づいてきたのはウォルトである。サッカーボールを抱えた彼は、数人の女性に囲まれて困り果て
ているロイを見ながら肩を竦める。
「まあ、焦ることはないですよ、ロイは皆さんの行為に全然気づいてませんし」
「……わたしの気持ちを知ってるんだったら、ウォルトにも協力してほしいんだけど……」
「いやあ、僕はロイを気に入ってるマーカス先生に『よいか、お前は逐一見守るだけで手出しをしてはいかん
ぞ!』と言われているもので……」
「何なのそれ!?」
「ご老人の楽しみを奪うのはいかがなものかと……そんな訳で、独力で頑張ってください、リリーナ様」
「うぅ……道は険しいのね……と、とにかく、わたしも近くに行かないと……!」
唐突に取り囲まれて困り果てていたロイは、ふと嗅ぎ慣れた匂いを感じて鼻をひくつかせた。
(僕の家のから揚げの匂いだ……)
家からはずいぶん離れているのに、とロイは首を傾げる。とは言え、こういうことは今日が初めてではない。
帰りが遅くなった日、たまにこんな風に、どこからか我が家の晩御飯の匂いが漂ってくることがあるのだ。
周囲の女性達もそれに気づいたようで、それぞれに怪訝そうな顔をしながら周囲を見回し始める。
「この匂い……」
「不思議ね、一体どこから……」
「でも、すごくおいしそう……」
「それに、なんだか懐かしいです……」
そのとき、不意に低い唸り声のようなものが響き渡った。皆がその方向を見ると、照れ笑いを浮かべながら頭
を掻いているシャニーの姿が。
「あはは、ご、ごめん、なんかすっごいお腹空いてきちゃって」
「そうよねえ、そんな時間よねえ。よっし、じゃ、このララムがおいしい料理を作って」
「み、みんな!」
ララムの言葉が終わるか終わらないかの内に、ロイは咄嗟に声を張り上げていた。
「そ、それなら、今から僕の家に晩御飯を食べにきませんか!?」
「今から? それはご迷惑じゃないかしら」
首を傾げるセシリアの横で、ララムが真面目な顔で頷いた。
「そうよね、ここはやっぱりララムのおいしい料理」
「い、いえ、ウチはいつでもお客様大歓迎ですから! ささ、どうぞどうぞ。ウォルト!
それに、リリーナも来るよね!?」
ロイが必死に問いかけると、リリーナは一瞬面食らったような顔をしたあと、凄い勢いで頷き始めた。
「行くわ、もちろん! 皆が行かないって言っても!」
「あ、ずるい! わたしももちろん行くもんね!」
「……ご迷惑でなければ……」
「食事に誘われたときは断らない、それがサカの掟」
「そうね、それじゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかしら」
全員が割とすんなり受け入れてくれたので、ロイはほっと息を吐いた。
(セシリア先生辺りはもっと遠慮するかと思ったけど……それだけ我が家のから揚げがいい匂いだったってことかな)
もしくは単にお腹がすき過ぎていただけかもしれないが。
不満げに唇を尖らせるララムを見ながら、ともかく皆の胃袋を護ることができて本当に良かったと、ロイは深
く安堵の息を吐いたのだった。
マルスは、その日もいつもの通り、放課後の教室に残ってマリク、シーダと談笑していた。
その集まりが解散になったのも、やはりいつも通り廊下から顔を覗かせたエリス先生にやんわり注意されたた
めであった。
「ほら、あなたたち、そろそろ帰らないとご家族が心配なさいますよ」
我が家に限ってはそれはないんじゃないかと思うマルスだったが、エリス先生の注意に即座に反応したのは彼
ではなくマリクであった。
「はい、申し訳ありません先生、今すぐ帰宅しますので」
「そう。気をつけて帰ってね。さようなら」
「さようなら!」
柔らかい微笑を浮かべて去っていくエリス先生に向かって、マリクが勢いよく何度も頭を下げている。マルス
とシーダは顔を見合わせて苦笑した。
「相変わらずだねえ、マリクも」
「それだけエリス先生を慕ってるんですよ」
「まあ先生も美人で優しいから、分からないでもないんだけど」
「お、お二人とも、僕はそういった不純な感情では」
マリクがあたふたと弁解を始めたことにもう一度笑いながら、マルスは席を立って大きく伸びをした。
「さて、それじゃ先生の言いつけどおりそろそろ帰るとしようか」
「はい。あ、それじゃあわたし、窓の鍵を閉めますね」
「ああ、悪いねシーダ」
「いえ……あら」
窓辺に歩み寄ったシーダが、窓枠に手をかけたまま動きを止めた。
「どうしたんだい」
「あ、いえ、何か……いい匂いがしたものですから」
「いい匂い? おかしいな、今日は料理部の活動なんかなかったはずだけど」
日頃の情報収集の成果を頭に思い浮かべながら、マルスは首を傾げる。無論シーダが嘘を吐くはずもないので、
とりあえず自分も窓辺に寄ってみる。確かに、どこからかいい匂いが漂ってきている。
「やあ、これは我が家のから揚げの匂いじゃないか」
「我が家って、マルス様のご自宅ですか?」
きょとんとした表情で、シーダが言う。マルスは笑って頷いた。
「そう。たまにあるんだよ、こういうこと。我が家の姉さんたちは家族思いだからね。こうやって、僕らが家に
帰るのを忘れないようにと取り計らってくれているんだろうね」
「そうなんですか」
驚きつつ感心しているシーダの顔を間近で見ていると、マルスの頭の中に名案が浮かんできた。
「そうだ。これから、僕の家に来ないかい」
「え、マルス様のお家、ですか」
何を想像したものか、シーダはかすかに頬を赤らめる。マルスは笑って手を振った。
「ははは、もちろんマリクも一緒にさ」
「え、ですが、それはいろいろとご迷惑なのでは」
妙な気遣いをするマリクに、マルスは首を振った。
「あのね、我が家の夜は実に騒々しいんだ。たとえシーダと二人で帰ったって、いいムードなんかには到底な
りっこないんだよ」
「まあマルス様、いいムード、だなんて」
シーダが困ったように目を伏せる。マルスは窓を閉めて鍵をかけながら、「まあ、そんな訳だから」と話を続けた。
「今日の晩御飯は、僕ら三人一緒に食べようじゃないか」
その日もいつも通り、リーフは得物を持ったナンナ、ミランダ、サラの三人娘に追い詰められていた。
背には校舎の壁があり、もはや逃げるスペースなどどこにもない。
「さて、リーフ様」
「もう逃げられないわよ」
「弁解は聞いてあげる。許さないけど」
と、それぞれに腕組みしたり腰に手を当てたり瞳に殺気を滲ませたりしつつ、三人娘はリーフを睨んでいる。
リーフは無駄と知りつつも両手の平を上げて「まあまあ」と三人娘をなだめようとした。
「皆、落ち着こうよ。何をそんなに怒ってるんだい?」
「アルテナ先輩に『今日こそ僕の姐上になっていただきます』とか言ってましたよね」
「セルフィナ先生に『すみません、ちょっと具合が悪いのでおでこで熱を計ってくれませんか』とかほざいてた
わよね」
「『保険医のエスリン先生は、僕の母になってくれたかもしれん女性だ!』とか喚いてた」
全部本当のことだった。
「な、何故それを……い、いや、誤解だよ、誤解! ほら、見方を変えれば別段どうってことない場面に」
「なるわけ」
「ないでしょうが!」
「往生際が悪いリーフ、嫌いじゃないけど……今回はダメ」
じりじりと距離を詰めてくる三人娘。夕陽を背負っているせいで顔には影が落ちているが、それぞれの瞳がそ
れぞれの怒りでそれぞれ違った光を放っている。リーフの背中を一筋の汗が流れ落ちた。
(なんてことだ。毎度毎度のことながら、人生最大のピンチ……! これは自業自得か!? いや、そうじゃな
いはずだ、僕にだって、自分の快楽……いや幸せを思う存分追求する権利はある!)
などと心の中で演説してみても、三人娘の怒りが収まるはずもない。ともかくこの場を切り抜けねばと、リー
フは自慢の言い訳回路になけなしのエネルギーを注ぎ込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、三人とも」
それを聞いて、三人娘が一応動きを止める。それぞれ手に得物を持っているのは相変わらずだったが。リーフ
は緊張に胃が縮むのを感じながら、一つ咳払いをして言い訳を始める。
「そもそもだよ、この状況はおかしいと思う訳だよ」
「何がおかしいと?」
「いやほら、僕は誰のものでもない訳だし……それに、君たちとはいい友達であって、別に恋人とかそういうのでは」
『なんですって!?』
と激しく反応したのはナンナとミランダである。
どうやら、さっきの言葉は墓穴を掘るスコップのようなものだったらしい。まずナンナが瞳に涙をためながら、
両手を胸の前で組んで激しく首を振り始めた。
「ひどいですリーフ様、『僕は君のご家族にはっきりと言うつもりだ、大好きなナンナを……僕にくださいっ
て』と仰ってくださったのに!」
「あー……そう言えば、場の流れでそんなことを言ったような気もする、かな……」
「リーフ、あんたわたしには『ごめん、今はまだ誰が好きとか嫌いとか言ってる余裕はないんだ』とか言ってたわよね?
って、違うのよ、あんたみたいな貧乏臭い男なんてこっちから願い下げだけど、わたしにもプライドってものがあるし、
その辺今この場ではっきりさせてほしいっていうか……と、とにかく、あの言葉は何だったのよ!?」
「う……だって、そのときはまだ本命を決めかねてて……いや今もいろいろと目移り……じゃなくて悩んでるけど」
「……リーフ、わたしの耳元で『君には愛人として末永く僕のそばにいてもらいたいな』ってよく囁くわ」
「ちょ、それはさすがに嘘……!」
だが、今となってはどれが嘘だとかどれが本当だとかは関係ないらしかった。
(こ、これはまずい、実にまずいぞ……! っつーか、僕言い訳下手すぎじゃね!?)
自分で自分に突っ込みを入れながら、リーフは愛想笑いでこの場を切り抜けようとした。しかしその笑みは明
らかに引きつっていたし、何より涙目のナンナと怒り発動五秒前のミランダの前に、愛想笑いなど何の意味もな
さないのである。唯一、サラだけは先程まで怒っていたのが嘘だったかのように、あからさまに愉快そうな微笑
というか邪笑を浮かべてこの状況を楽しんでいるようである。
(おのれ、謀ったなクルクル電波!)
(わたしの趣味は、リーフがいじめられてるのを見ることだから)
「あ、今サラと目で通じ合いましたね、リーフ様!」
「……リーフ、あんたって見た目とは裏腹に物凄くいい根性してるわよね」
「い、いや、違うよ二人とも、確かに目と目で通じ合ったけど、内容はそんな色気のあるもんじゃ……!」
しかし、もはやそんな弁解などには何の意味もないのである。
「リーフ様」
「覚悟!」
大地の剣が燃える夕陽を照り返し、トローンの魔導書が晴れ上がった空の下に雷音を轟かせる。
(ダメだ、ゲームオーバーだ!)
リーフは半ば死を覚悟して目を閉じる。だがそのとき、不意に鼻をひくつかせたサラが、「あ」と小さな声を上げた。
「いい匂い」
その言葉があまりにも状況にそぐわなかったために虚を突かれたのか、ナンナとミランダがきょとんとした表
情でサラを振り返る。
「え?」
「なに?」
「から揚げの匂いがする……お腹すいた」
正直すぎるサラの感想を聞いて、他の三人も同様に周囲の匂いをかぎ始める。すると、確かに香ばしいから揚
げの匂いを感じ取ることができた。
「え、どうしてこんなところで……」
「不思議ね……ああでも、確かにお腹すいたかも……」
ミランダがそっとお腹を押さえたのを見て、リーフはこれが生き残るための最後の好機であると確信した。
「そ、そう言えば!」
出せる限りの大声で叫ぶと、ナンナとミランダがびくりと震えて振り向いた。さっきまでの怒りが抜けつつあ
るのを確信しながら、リーフは必死に捲くし立てる。
「今日は、から揚げを作るとかエリンシア姉さんが言ってたっけかな。姉さんが心配するといけないから、僕は
そろそろ帰らないと」
が、さすがに少々強引すぎたらしい。
「リーフ様?」
「ちょっとリーフ、なに誤魔化そうとしてんの、あんた」
話の流れがまずい方向に向かいつつあるのを悟り、リーフは精一杯の作り笑いを浮かべた。
「誤魔化すって、何のことかな。僕は本当に、早く帰ってエリンシア姉さんのから揚げが食べたいんだ。いやー、
ホントおいしいんだよ、姉さんのから揚げは。こう、衣がカリッとしてるし肉はジューシーで甘めの味付けが
絶妙で」
必死の誤魔化しは、予想外の効果をもたらした。周囲に漂うから揚げの匂いも相まって、リーフの説明が目の
前の三人娘の食欲を大いに刺激したらしい。
規制か?
「リーフ」
と、まずサラがリーフの服の裾をつかんできた。
「どうしたんだい、サラ」
「わたし、リーフのお家のから揚げ、食べたい」
「え」
さすがにその申し出は予想外だったが、ともかくこの場を逃れる好機である。リーフは何度も頷いた。
「ああもちろん大歓迎だよ、おいでよサラ、一緒に我が家のから揚げを堪能しようじゃないか」
「うん……それに」
と、サラはそこで、ナンナとミランダの方をちらりと見やった。
「リーフのお家の人たちとも、一度ゆっくりお話ししたい」
その、ぼそりとした呟きを聞いたナンナとミランダの反応は劇的であった。
二人は、ほんの一瞬だけ顔を見合わせ、空中で激しく視線をぶつかり合わせたのである。そしてすぐに相手か
ら視線を剥がすと、勢いよくリーフに詰め寄ってきた。
「リーフ様! 失礼だとは思いますけど!」
「わたしたちも、あなたのお宅のディナーにお招きいただきたいのだけれど!?」
「え、あ、うん、別にいい、と思うけど……」
どうして急に彼女らが食いついてきたのかさっぱり理解できないまま、リーフはとりあえず頷いたのであった。
「まずはエリンシアさまのお手伝いをして、家庭的なところをアピールして……」
「リーフは頼りないから、それを支えられるしっかりしたところをミカヤさんに見せ付ければ好感度もアップ……」
前方を歩く二人がぶつぶつと呟いているのを聞きながら、サラは横目でリーフの顔を窺う。やや小柄とは言え、
それでもサラよりは高い位置にあるリーフの横顔には、すっかり安堵しきった上機嫌な笑みが浮かんでいる。
「いやー、なんだかよく分からないけど、とりあえず窮地を脱出できたみたいでよかったなあ」
(のん気なリーフ……)
サラが見る限り、状況はむしろますます複雑な方へ向かっている。
普段は持ち前の二枚舌でその場限りのナンパを繰り返しているリーフが、女の子を連れ帰ったとなると、彼の
姉たちは当然、「ついにリーフにも決まった相手が」と考えるであろう。で、ナンナとミランダが狙っていると
おり、おそらくエリンシアはナンナを気に入るだろうし、ミカヤはミランダを気に入るだろうと推測される。と
なると、
(『どっちにするか早く決めなさい』とせっつかれるリーフは、ますます余裕を失くしていくことに……)
泣き喚くリーフの姿を想像して、サラもまた上機嫌な含み笑いを漏らすのであった。
<つづく>
>>289 規制でした。
とりあえず今回はここまでで。長いスね。
ミルラ 「……」
エフラム 「……本当にいいんだな、ミルラ」
ミルラ 「……はい、もちろんですエフラム」
エフラム 「……一応確認しておくが……正直、この行為はかなり恥ずかしい。主にお前が」
ミルラ 「……分かっています」
エフラム 「本来、お前ぐらいの年の子供に対してすることじゃないんだぞ」
ミルラ 「でも……わたし、エフラムになら……されても、いいです」
エフラム 「……そうか……分かった、では俺も覚悟を決めよう。準備はいいか?」
ミルラ 「……はい、お願いします……!」
エフラム 「分かった。それでは(ガシッ)」
ミルラ 「ああ……え、エフラム……! 新たな世界がわたしの目の前に……!」
エフラム 「たかいたかーい」
マルス 「って、なんですかそれは!」
エフラム 「ん? どうした、マルス?」
マルス 「盗聴器から不穏当な会話が聞こえてきたからwktkして来てみれば……!」
ロイ 「いや、マルス兄さんの発言が一番不穏当だから」
セリス 「うーん、でもエフラム兄さん、どうして『高い高い』なんてしてあげてるの?」
エフラム 「いや、ミルラがな」
ミルラ 「……ここに来る途中、小さな男の子がお父さんに高い高いされているのを目撃したのです」
ロイ 「それで、羨ましくなったと?」
ミルラ 「エフラムには肩車もおんぶもしてもらいましたが、高い高いは未体験です。
新たな体勢を試すことで男女の仲はより深まるものだと、アムリタおば様も仰っていました」
ロイ 「何教えてんのアムリタさん!?」
マルス 「ははあ。それで、高い高い、ねえ……」
エフラム 「そういうことだ」
チキ 「いいな、いいなー!」
ファ 「ファもやる、ファもやるーっ!」
マルス 「ははは、よーしチキ、たかいたかーい」
ロイ 「ほーら、ファ、たかいたかーい」
チキ 「きゃーっ!」
ファ 「きゃっきゃ」
ミカヤ 「ふふ……和むわね」
エリンシア「ロイちゃんたちが小さかった頃を思い出しますわ」
エリウッド(……一歩間違うとかなり危ない光景なんだけど、そこは黙っておいた方がいいんだろうな……)
リーフ 「おーい、皆して庭で何してるのー?」
ミカヤ 「あらリーフ。ほら、あれ見て」
エフラム 「たかいたかーい」
ミルラ 「ああ、人の姿のままでこの浮遊感……癖になります……!」
リーフ 「……」
ミカヤ 「微笑ましい光景よね……? リーフ、どうしたの、黙っちゃって」
リーフ 「ぐはぁっ!」
エリンシア「キャ――ッ!」
ミカヤ 「り、リーフが口から大量の血を吐き出して倒れたわーっ!」
エリウッド「そんな、吐血キャラは僕のポジションなのに!」
ロイ 「そんなこと言ってる場合じゃないよ! 早くレスト、レストーッ!」
ロイ 「……で、一体どうしたのリーフ兄さん」
マルス 「だよねえ、鼻からならともかく口から血を噴くなんてさあ」
リーフ 「ぼ……僕にもよく分からない。でも、あれを見た途端、全身の血が逆流するような恐怖が……」
マルス 「あれって……」
ロイ 「高い高い?」
リーフ 「うぐっ……だ、ダメだ、その単語を聞くだけで耳鳴りがしてくる……!」
マルス 「うーん、これはどうやらトラウマみたいだねえ」
ロイ 「一体どういうことなんだろう……」
エリンシア「ああ、お姉様」
ミカヤ 「ええ、あれに間違いないわね……」
〜数年前〜
シグルド 「ほーら、セリカ、たかいたかーい!」
セリカ 「きゃーっ!」
アルム 「兄さん、次僕の番、僕の番ーっ!」
セリス 「いいなあ……」
リーフ 「うー、僕の番まで待ちきれないよ……」
アイク 「何やってるんだ、お前ら」
セリス 「あ、アイク兄さん」
リーフ 「ねえ兄さん、あれやって、あれ」
アイク 「あれ……?」
シグルド 「ほーら、たかいたかーい!」
アイク 「……分かった、やってやろう」
セリス 「わーい!」
リーフ 「僕から、僕から!」
アイク 「うむ……では(ガシッ)」
リーフ 「ってあれ、兄さん、なんで僕の首根っこ引っつかんで」
アイク 「むぅん!」
ビュオオォォォォオォォォォオオオオオオ〜〜〜〜……
リーフ 「ぎいやああああああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜……」
セリス 「うわぁ、真上に投げられたリーフ兄さんがあっと言う間に見えなくなっちゃったぁ!」
ミカヤ 「ちょ、ちょっとアイク、何してるの!?」
アイク 「……静かにしてくれ。もうすぐ戻ってくる……!」
リーフ 「……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!」
アイク 「そこだ!(ガシッ)」
リーフ 「げふっ……!」
アイク 「うむ、ナイスキャッチだ」
ミカヤ 「そんなレベルかーっ!」
セリス 「わぁ、リーフ兄さんが白目になって泡吹いてるよ!」
ミカヤ 「リーフーっ! しっかりしてーっ!」
エリンシア「……トラウマになっていたのですね」
ミカヤ 「ああ、なんて可哀想なリーフ……!」
後のブラザーアーチである
>>279-290 とってもいい
かなり深いところまで掘り下げた感がある、ありがとうございました
しっこく涙目
>>292-293 またエフラムとミルラは淫猥なことを思わせるようなww
数年前ってことはまだ華奢だったころのアイクだよな。
そのころからこんな怪力なのかw
でもアイクなら幼稚園くらいからラグネルぶん回してそうだから困る。
>>279 GJ
どう見てもサザは「弟みたいな人」で終わるフラグです。
本当にありがとうございましたwwww
〜兄弟家にて〜
エリンシア 「皆、おやつですよー♪」
ファ 「はーい♪」
チキ 「お菓子お菓子♪」
ミルラ 「エフラムお兄ちゃん…三時のおやつみたいです」
エフラム 「ん……そうみたいだな、エリンシア姉さんがお手製のアップルパイを焼いていたな」
テーブルを囲う5人…そしておもむろにお菓子へと手を伸ばす幼女組、そこへ
エフラム 「少し待った…お菓子といえども食べる前に必要な言葉かある」
チキ 「言葉?」
ファ 「お腹空いたー…」
ミルラ 「………いただきます…ですか?」
エフラム 「そうだ、この言葉の意味は『命を頂く』という事だ。植物だろうが一つの生き物として扱う」
エリンシア 「あらあら♪」
エフラム 「そしてその譲り受けた命に感謝して食べ物は食べなければいけない…という訳で皆、手を併せて」
幼女組 「はーい♪」
「「「「「いただきます」」」」」
マルス 「………一瞬エフラム兄さんが保父さんに見えた、テラ天職」
リーフ 「子供相手だろうが真面目だよね…まぁ、勉強になるけどさ」
マルス 「着々とリトルドラゴンプリンセスメーカーへの道h」
リーフ 「兄さん…勘ぐり過ぎだよ」
マルス 「ぁ………僕たちの分は?エリンシア姉さんのアップルパイ…」
リーフ 「兄さん涙目www、あの雰囲気壊したくないしさ。何か食べにいく?」
マルス 「言いだしっぺの奢りで決定、ktkr」
リーフ 「うわ、テラ鬼畜」
エリンシア 「エフラムちゃんも人様に色々教えれる歳になったのね、姉さん嬉しいわ」
エフラム 「食育というか食事のマナーというか…昔エリンシア姉さんが言った事の受け売りなんだが」
エリンシア 「えぇ、受け売りだろうがキチンと伝わってるのは嬉しいことです。紅茶お代りする?」
エフラム 「あぁ…頂こう」
子供だろうが一介の個人として扱いそうだな、エフラム
いや、この兄弟皆そんな感じだろうが…変な偏見とかなさそうな感じ
真面目が似合うな、ようかんま(ry)
エフラムが保父さんだったら古風な雰囲気になりそうだなぁ
イメージでは結婚するまではチェリーっぽいな
しかし王族なのに家庭的なお母さん役が似合うエリンシアもスゲーな。
ターナ 「ねえエイリーク」
エイリーク「なに? ターナ」
ターナ 「エフラムってかっこいいよねー」
エイリーク「……」
ターナ 「すっごく強いのに威張ったりしないし、どんな話でも真面目に聞いてくれるし、
ホント、口ばかり達者なウチのお兄様とは大違い……どうしたの、変な顔して?」
エイリーク「……ううん、なんでもないわ……」
エイリーク「……ただいま帰りま」
エフラム 「(トイレの中から)おーい! 誰か、紙ーっ!」
エイリーク「……」
ロイ 「はいはーい。っていうか、用を足すならトイレットペーパーの確認ぐらいしようよ兄さん」
エイリーク「……わたしがおかしいのでしょうか?」
ロイ 「え、どうしたの急に!?」
トイレの中から「紙ーっ!」とか、風呂上り、家の中に姉妹がいても平気でブラブラさせながら歩くとか。
よくあること。あと姉妹が毛の処理とかしてるところを目撃していろいろ嫌な気分に(ry
>>300 エリ様は原作でも料理洗濯の出来る人だったからな
>>331 いくらなんでもこの家族はブラブラとか毛の処理はないだろ、多分……
家の中なら腹巻巻いてる人とかパンツ見えててもキニシナイ人はいそうだが
リンは毛の事気にしてそうだ
冬場は適当に済ませるけど夏場は毛の処理大切だからな
脇とかビキニラインとか
小さい時は風呂なんかもまとめていっしょに入らされてただろうな。
その時はブラブラさせてたかもwww
しかしアイクならパンツ一丁でうろうろとかは想像が容易だ。
あとはせいぜいヘクトルとアルムあたりが
寝る時はトランクスとTシャツ姿とか。
というか、アイクが庶民すぎるwww
リーフ 「ふう……」
マルス 「はあ……」
ロイ 「あれ、どうしたの二人とも」
リーフ 「ああ、ロイか」
マルス 「うん……ちょっと、投資に失敗してね」
ロイ 「へえ。マルス兄さんがそういうので失敗するのは珍しいね」
リーフ 「そうなんだよ。絶対うまくいくと思ったのになあ」
マルス 「こんなことで読み違えるなんて」
ロイ 「うーん……一体何に投資したの?」
リーフ 「僕の経験を活かして、健康食品を開発したんだよ」
マルス 「Sドリンクをベースにね。ところが、これが少しも売れなくてねえ」
ロイ 「そうなんだ。ところで、その広告ってどんなの?」
リーフ 「これさ」
ロイ 「どれどれ……」
トラキア驚異のメカニズム! 疲労知らずの体を作り上げましょう!
SSS(スーパースペシャルスタミナ)ドリンク! これであなたもSSSランク!
ロイ 「……まあ、独特のキャッチフレーズ、と言っていいのかな、これは……で、『愛飲者の声』は……」
―貧弱なボーヤだった僕が、このドリンクのおかげでこんなにもムキムキに! 女の子にもモテモテです!
ロイ 「うわぁ、ありがちだなあ……ん? なんか、この『愛飲者』の写真見覚えが……」
使用前(数年前の細いアイク)
使用後(現在のガチムチアイク)
ロイ 「って詐欺じゃないかこれーっ!! アイク兄さんがこんなんなったの薬のせいじゃないし!」
マルス 「失礼だな、宣伝のためにちょっと誇張しているだけさ」
ロイ 「いや、これはいくらなんでも……」
リーフ 「ああ、何がいけなかったんだろう……!」
マルス 「誰が見ても『どう見ても別人じゃねーかこれ』って言って信じてくれないんだよね」
リーフ 「おかげでドリンクの効果まで疑われる始末……」
ロイ 「まあ無理もないな……」
リーフ 「仕方がない、今回の事業は諦めるとしようか」
マルス 「そうだね。リセットボタンを押す気持ちで新たな計画を練ろう。
よし、ロイ、余ったSSSドリンクはエリウッド兄さんにプレゼントすることにする。届けてくれないか」
ロイ 「ああ、なんかもうオチが見えてきたな……」
〜一時間後〜
エリウッド「オクレ兄さん!」
ロイ 「やっぱりね」
たまにマサルさんネタが紛れ込むよなここw
オリウイ草ふいたwww
漆黒の騎士「
>>308がラグズなのは確定的に明らか」
アイク「何言ってるんだ?それよりカレーはまだか」
漆黒の騎士「…もう少し待たれよ」
エイリーク「いいにおいですね…」
ミカヤ「騎士様のカレーは絶品よ」
セリス「本当?楽しみだなあ」
漆黒の騎士(呼んだのは乙女だけのはずだが…)
あー、なんかミカヤって
「弟や妹たちにひもじい思いをさせる訳にはいかないわ!」
とか言って、どんな場所に誘われても家族ぐるみで行きそうだな……
エイリーク「暑いですね………」
ロイ 「暑いねー。今日も汗べっとりだよ。お風呂早く入りたいな。」
エリンシア「アイクが入ってるからその次に入ってらっしゃいな。あ,今出たみたいですわ。」
アイク 「汗は流したが相変わらず外は暑いな。次,入ってくれ。」
エリンシア「……アイク!!いくら暑いからってパンツ一丁で歩き回っては駄目ですわ!!(////)」
ロイ 「姉さん………そう言いつつ目線がアイク兄さんの体に釘付けだよ。でも本当に見事な体だよね。」
エイリーク「………………………兄上の方が……大きい………」
ロイ 「………え?」
アイクの盛り上がった大胸筋と自分のぺたーんな胸を交互に見比べるエイリーク。
エイリーク「………あの!!兄上!!どうやったらその………胸が大きくなるのでしょうか!?」
ロイ 「待て待て待て待て」
アイク 「なんだ。エイリークも体を鍛えたいのか。明日からまた修行に出るがエイリークも来るか?」
エイリーク「はい,私がんばります!!」
ロイ 「ちょ,なんかどこから突っ込んでいいか分からない!!とりあえずそういうのは兄さんの同僚の
ワユさんとかに聞きなよ!ガチムチのエイリーク姉さんとか実はいい人が見たら卒倒するから!!」
でも確かに胸筋鍛えると胸大きくなるらしいんだよね。
そういえば今日山おんな壁女とか言うドラマがあるそうで。
ワユに聞いても良い回答が返ってこない予感。
勿論笑える意味で。
>>312 ワユ 「え?胸を大きくする方法?別に何もしてないよ」
エイリーク「そうなのですか?」
ワユ 「うーん、強いて言えば…大将との訓練ぐらいかなぁ?」
ブバァァァァァァァッ!
ロイ 「うわー!リーフ兄さんが決壊したダムの如く、大量の鼻血を吹き出した!」
リーフ「アイク兄さんとく、く、く、訓練なんて一体何やってるんだよ!兄さんの変態!エロス!」
ロイ 「自分で妄想しといて何言ってんの!?」
アイク「訓練と言っても、剣の相手をしている以外だと俺の修行に付いてくるぐらいだぞ?」
ワユ 「大将っていっつもシビアな所選ぶから良い修行になるんだよねー」
アイク「セネリオと言いあんたと言い、たまに感心させられるな」
エイリーク「…やはり私もアイク兄上の修行に付き合います!」
ロイ 「いやいやいや!だからまずいってそれ!実はいい人が涙目になっちゃうって!」
ワユ 「あ、そうだ大将!久々に相手になってよ」
アイク「別に構わんが、これから用事があるから夜になるかもしれんが…構わんか?」
ワユ 「もっちろん!大将が相手にしてくるならいつでもオーケーだよ!」
ブバァァァァァァァァァァァッ!
ロイ 「うわぁーっ!リーフ兄さんが以下略!」
リーフ「よ、よ、よ、夜に相手って一体何やろうとするのさ!兄さんのケダモノ!野獣!ゴリラ!」
ロイ 「リーフ兄さんいい加減自重!」
こうですか?わかりません!
しかし書いといて何だが、笑える意味じゃない気がしてきたw
アイクとワユは良いカップルだと勝手に思ってます。
どっちも頭が抜けてるからwwww
相変わらず絶好調だなリーフw
ヘクトル 「さーて、今日も元気に喧嘩に出かけるとするか」
エイリーク「お待ちください、兄上」
ヘクトル 「あ? どうしたエイリーク、血相変えて」
エイリーク「ヘクトル兄上が私闘に赴かれると耳にいたしました。
どうか、ミカヤ姉上やシグルド兄上に心配をかけるようなことはお止めください」
ヘクトル (チッ、さてはマルス辺りが面白がってチクりやがったな……
あー、エイリークもこう見えてかなり頑固だからなー。
説得するのは面倒くせえし、リン相手にするときと違って『なら力づくで止めてみやがれ!』ってのも
こいつ相手じゃちょっと気が引けるし……しゃあねえ、ちょいと方便といくか)
エイリーク「兄上?」
ヘクトル 「……仕方ねえな。お前にだけは話しておくぜ」
エイリーク「え?」
ヘクトル 「実はな……これはただの喧嘩じゃねえんだ」
エイリーク「私闘ではないと? それでは……」
ヘクトル 「実はな……黒い牙の連中に、ニルスを人質に取られちまってな」
エイリーク「な、それは本当ですか!?」
ヘクトル 「おう。で、川原に一人で来るようにって脅しが来たってわけだ」
エイリーク「ま、まさか本当にお一人で行かれるおつもりですか!? 危険です、せめてエフラム兄上に……」
ヘクトル 「いや、ダメだ。俺以外の奴が一人でも来たら、連中は問答無用でニルスを痛めつけるだろうよ」
エイリーク「そんな……」
ヘクトル 「それにな、これは俺の問題だ。まさかあいつらが無関係のニルスまで人質に取るとは思わなかった……
俺が撒いた種だ、たとえ家族だろうが、他の奴を巻き込む訳にはいかねえよ」
エイリーク「兄上……そんな事情があっただなんて……ああ、ですが……」
ヘクトル (うわ、涙目だよ……ここまでアッサリ信じられると、マジでこいつが心配になってくるが……
まあいいか、これで心置きなく喧嘩にいけるぜ)
エイリーク「……」
ヘクトル 「ヘッ、そんなに心配すんなよ。他の連中にも言っちゃいけねえぜ?
ま、晩飯までには戻ってくらあ。じゃ、行ってく」
セリス 「あれ、どうしたの二人とも、深刻な顔して」
エイリーク「ああセリス、実はかくかくしかじか……」
セリス 「えぇ!? そんな、ヘクトル兄さん、一人で行くなんて無茶だよ!」
ヘクトル 「(うおっ、なんか面倒くさくなってきたぞ……!?)
バーカ、心配すんじゃねえよ。あの程度の連中に遅れを取る俺様かよ」
エイリーク「しかし、兄上……」
セリス 「……分かったよ、兄さん」
エイリーク「セリス?」
セリス 「ここは黙って見送ろう、エイリーク姉さん」
エイリーク「しかし……!」
セリス 「僕だって、こんなだけど一応男なんだ。だから、分かるんだよ。
男には、たとえ危険だと分かっていても、立ち向かわなければならないときもあるんだってことが……!
そうだよね、ヘクトル兄さん?」
ヘクトル 「……あー、まあ、そんな感じだぜ、うん」
エイリーク「……兄上、セリス……ああ、私は一体どうすれば……!」
セリス 「大丈夫だよエイリーク姉さん、ヘクトル兄さんは凄く強いんだ、
そんな卑怯な奴等なんかに負けはしないよ。きっと、ニルスを連れて無事に戻ってくるさ!」
エイリーク「……そうですね、ヘクトル兄上は、何者にも屈せぬ鋼の壮漢……
きっと勝利を得て無事に戻ってきてくださいますよね……!」
ヘクトル 「……お、おう、だから安心して……」
エイリーク「ですが、ほんの少しだけお待ちいただけないでしょうか……!」
ヘクトル 「な、なんだ?」
エイリーク「いえ、兄上の安全を願って、これを(カチッ、カチッ)」
ヘクトル 「ひ、火打石……?」
エイリーク「はい。切り火と申しまして、厄除けのまじないです。
己の力を信じている兄上に対して、こんなことをするのは無礼かもしれません。
ですが、やはりわたしも女です、兄上の身を案じずにはいられないのです……」
ヘクトル 「……」
セリス 「グスッ……ご、ごめんねヘクトル兄さん、僕、あんなこと言ったくせに不安になってきちゃったよ……」
エイリーク「セリス……不安なのは私とて同じです。さあ、涙をお拭きなさい。私たちの兄上の勇姿を、笑顔で見送りましょう」
セリス 「……うん、分かってるよ。それじゃ、兄さん……!」
エイリーク「ご武運を、お祈りします……!(カチッ、カチッ)」
ヘクトル 「……行ってくる……」
セリス 「ああ姉さん、兄さんの背中がもうあんなに遠く……!」
エイリーク「ここまで来ては、もう止めることは出来ません。私たちに出来ることは、兄上の勝利を信じることだけです……!」
セリス 「兄さーん! 必ず、必ず無事に帰ってきてねーっ! 約束だよーっ!」
ヘクトル 「……」
〜川原〜
ライナス 「……遅い! ったく、ヘクトルの野郎、何をチンタラ……おっ!」
ヘクトル 「……」
ライナス 「……へへっ、やっと来やがったか……さあ斧を構えろ、今日こそケリを」
ヘクトル 「悪ぃ、俺今日はパスするわ」
ライナス 「はぁ!? いきなり何言い出しやがんだテメー、怖気づいたのかよ!?」
ヘクトル 「何とでも言え、とにかく俺は帰る!」
ライナス 「お、おい、いくらなんでも自己中すぎんだろ、それは!」
ヘクトル 「うるせーっ! 俺にだって良心ってもんがあるんだよ!」
ライナス 「訳分かんねーっつーの! オイ、待てやコラァ!」
帰ったら帰ったで、泣いて喜ぶセリスとエイリークに心が痛んだり、
事情を知ったリンやエリウッドの呆れた視線が胸に突き刺さったりして大変だったとか何とか。
>>313 そこでバアトルブートキャンプにエイリークを引き込もうとするエリンシア登場の予感
>>316 ワラタ
善人コンビのキラキラオーラに対抗できるのってアイクくらいしかいない気がするぜ
319 :
助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 12:44:55 ID:WXQlQ16c
あげ
320 :
312:2007/07/06(金) 14:11:35 ID:YAb1h8lB
シグルド「うわああああああああああああん!もうこんな家出ってやるー!!」
セリカ「あっ・・・兄さん、待って・・・」
バタンッ!!
ロイ・セリス『んー、どうしたの?こんな時間に』
ヘクトル「・・・まあ、簡単に言えばいつものことだ。」
リン「会社から帰ってきたら二人がいちゃついてて説教しようとしたらいつもの悪口雑言の反論で」
マルス「今日はいつもより早く帰って来るかもしれないからほどほどにしとけっていったのに。
さすがにあの年で中年童○なんて言われたらなあ・・・」
〜ひみつのみせ〜
アンナ「フフフ、ひみつのみせにようこそ・・・ご注文は?」
シグルド「(もう今度ばかりは許せん!ぐれてやる!)一番高いのをまず一杯!!」
アンナ「フフッ、ありがとうございます・・・そういえば今日はお知り合いの方もいらっしゃって
いますわ。」
シグルド「何?誰だ・・・って、アルヴィス課長にトラバント!!」
アルヴィス「シグルド・・・!?ふっ、いいのか〜?(ヒック)こんな高いバーに来て?」
トラバント「弟たちのために骨身を惜しんでいると聞いたがなあー、まあ、やすいのばかり飲んで
こちらの空気を悪くするような真似はしないでくれ」
シグルド「ふん!今日私をここに連れてきたのは彼らのようなものだ!(グビグビッ)うぃ〜、
今日という今日は飲み明かしてくれる!!」
アルヴィス「っはは、そうだそうだ、飲め飲め!!」
〜1時間後〜
ジェイク「アンナいるかい?、って、今日はずいぶんにぎやかだな。」
アンナ「フフッ、来た理由が同じだとずいぶん仲良くなれるようね。・・・もっとも
(大量に散乱している空き瓶を見つつ)お酒のせいかしらね?」
シグルド「大体みんなおかしい!兄弟同士でいちゃいちゃしてるのをどうしてやめさせようとしないんだ!
終いには『毎度毎度飽きないねー』とか『いいかげんうるさいよ』とか私が逆に非難されるし!!」
トラバント「全くだ!アルテナめ、アリオーンをさながら恋人のように慕いおって、アリオーンも
アリオーンだ、既にリノアンと言うものがありながら何を考えておる!」
アルヴィス「しくしくしく・・・アゼルがまさか影で『兄上は恐ろしい方です』と言いふらしていた
とは・・・果てには『僕はレックスと同棲します』と言い出すなんて・・・くぅー、」
シグルド「ええい、おかわ・・・」
バタンッ、(扉の開く音)
ロイ・セリス『兄さん!!』
アリオーン「兄上!!」
シグルド「ロ、ロイ・・セリス・・・?なっ、何考えてるんだ、こんな夜更けに・・・」
ロイ「あの後二人で家を飛び出して兄さんを探しにいったんだよ。その途中で
アリオーンさんに会って一緒に探してもらって・・・」
シグルド「(ガシャーンッ)・・・うっ、ううっ、すまない二人とも・・・私は、最低だな・・・」
セリス「そっ、そんなことないよ、姉さんも反省してる(はず)だし、兄さんだってたまには・・・」
シグルド「妹のとっさの一言を真に受けて自暴自棄になったあげく、末の弟たちをこんな危険な目にあわせたなんて、
いくらお前たちでもこんな危なげな町を夜に出歩くなんてどれほど危険なことか・・・わっ私は、長男失格だ・・・」
ポコッ!!
ロイ「セリス・・・?!」
セリス「今だって現在進行形でみんなに心配かけているんだから、今はとにかく帰ろう。さっ、僕の馬の乗って。
愚痴なら後でいくらでも聞くよ。」
シグルド「・・・ああ、本当に・・・すまない・・・(グスッ)」
ロイ「ほ、ほら、いつまでも泣いてないで、兄さんらしくない?よ(たぶん)」
シグルド「これは・・・ちがうさ」
アリオーン「兄上・・・」
トラバント「なんだ?私を笑いに来たのか?」
アリオーン「私はもちろん、アルテナもあの発言にはひどく後悔して反省しています。どうk」
トラバント「ふん、私がここにきたのは何も中・・・げふんげふん、妹に悪口雑言の言葉を言われたからではない。
ただ私は疲れただけだ。」
アリオーン「・・・わかりました、では・・・」
ゴスッ!!
トラバント「な・・・(ガクッ)」
アリオーン「(担いで、っと)今日はごゆっくりお休みください。では失礼しました・・・」
アルヴィス「・・・アゼル、お前は来てくれないのか・・・」
トントンッ
アルヴィス「?」
アンナ「それではお勘定お願いしますわ。もちろんお連れの二人の分も」
アルヴィス「( ゚д゚) 」
〜翌日〜
シグルド「う〜気持ち悪い〜」
ミカヤ「何?昨日飲んできたの?」
シグルド「いや〜昨日の事はぜんぜん思い出せなくて・・・」
ロイ(ミカヤ姉さんが昨日早くに寝ててくれて助かったなあ、まあこのまま
黙っておけばすべて丸く収まるし)
シグルド(う〜む、誰かが昨日ものすごくたくましく見えた気がするのだが・・・夢かな?)
トラバントとアリオーンは兄弟設定?
それにしてもアルヴィスカワイソス(´・ω・)
>>321 GJ! っつーか何気にアゼルヤベえw
>>323 前にも一回出てきたね。
個人的には、聖戦親世代子世代や封印キャラ烈火キャラを同時に出す都合上、
原作で親子関係だったキャラはほとんど兄弟関係にした方がやりやすいんではないかと思う。
まあ、バイロンやらランゴバルドやら、あの辺は普通に親父で大丈夫そうだけど。
あー……そういやシグルドがアレだから忘れがちだけど、
アルヴィス自身もかなり悲惨な人生だったっけなあ。
まあ奴の場合は半分以上自業自得なんだけど。
いや厳しいこと言っちゃえばシグルドも自業自得だけど。
その日は、空は雲ひとつなく晴れ渡っていた。
セミの泣き声が残る初秋、まだまだ何とかの秋には程遠く、いまだ冷麺やカキ氷の看板が目に付く。
太陽がカンカン照りの中、ロイは汗だくになりながら走っていた。
手提げ鞄を持っているにも関わらず、彼は一通の封筒を持って。
しっかり掴んでいた左手の汗で、封筒がにじんでいたが、急いでいるがゆえ気付かない。
何故急いでいるのかは別にして、ロイの顔は複雑だった。
「ただいまー」
「あら、お帰りなさい、ロイちゃん」
丁寧に靴を揃え、ロイは制服の袖で額の汗を拭った。
「・・・エリウッド兄さんは?」
「え?えぇ、まだ学校ですわ」
出迎えたエリンシアは“暑い”の一言もないロイの第二声にしっくりしない感じがした。
その様子に訝っていたエリンシアはロイの様子を流し見してみる、すると一通の封筒に目が行った。
「ロイちゃん、その封筒は・・・」
その言葉を聞いた瞬間、ロイの表情は一変した。
「あ、うん・・・エリウッド兄さんに最初に言っておこうかと思ったんだけど・・・」
「成績表・・・ですか?」
「いや、そういうのじゃないけど・・・まだ新学期始まったばかりだしね」
「ふふ、そうですわよね。それで、見せていただけますか?」
「・・・えーっと」
ロイの目が流れた。エリンシアはそれを見逃さなかったが、あえて聞くことはせず、
「そう、いいんですよ。学校から帰ったら用があると知らせておきますね」
「・・・いや、僕が直接言うからいいよ。ありがとう、エリンシア姉さん」
その表情と、エリウッドだけに見せたいという封筒は、エリンシアにとって不可解なものだった。
エリンシアは思った、表情からしてあまり喜ぶべき内容のものではないはずである、
それをあえてエリウッドに見せるということは、すなわち胃を傷める原因にもなってしまう。
ロイのような純粋な心を持った男の子が、まして兄弟の気分を害するような真似をするだろうか。
しかしながら、自分のような第三者は、気になったとしても決して介入してはならない、と。
「姉さーん、お風呂空いてるー?今日ホントに暑くてたまんないよ」
「今はマルスちゃんが入ってますから、次にどうぞ」
「はーい」
ようやく“暑い”と言ったロイの口調は、今までと同じであり、
エリンシアは「考えすぎかしら・・・」と悩ましげに呟いた。
これは、今から3年前の物語である。
その夜、珍しく遅くなったエリウッドが、夕食の席に着いた。
しかし食事の時間はとうに過ぎており、そこにいるのはエイリークだけだった。
「エリウッド兄様、今日は随分遅かったのですね」
エイリークがエリウッドの分のトンカツを揚げ始める。
「すまない、今日も生徒会の仕事が忙しくてね・・・体育祭は盛り上げないといけないし」
「楽しみにしていますよ。ところで高校はどこに行くのか決めているのですか?」
「・・・」
エリウッドの表情が曇った
「・・・まだ決めていない、もしかしたら就職するかもしれない。まだ働き手はシグルド兄さんとミカヤ姉さんだけだからね。
15人もいる家計だと苦しいと思うから、やっぱり僕も力になってあげたいんだ」
「アイク兄様もそろそろグレイル工務店でまともな収入が得られそうですよ。ようやく仕事が板についてきたそうですから」
「あ、そうだね・・・」
「ミカヤ姉様に言ったらきっと“お金がありすぎると心が貧しくなるわ”なんて申されるのでしょうね」
「あはは、そうなんだけどね。でも別に苦労してできたお金なんだから・・・ところで家計簿に興味ないかい?」
「と、突然何を言い出すんですか!・・・あっ・・・!」
「エイリーク、大丈夫かい!?」
エイリークの清楚な指に、油が飛んだ。
別に大したことではないのだが、エリウッドはすかさず飛んで行く。
「・・・大丈夫かな、すまない。唐突すぎたね」
エリウッドが大袈裟にエイリークの手の甲を取り、優しくさすってあげた。
「いえ、ところで、今なぜ家計簿を・・・」
エイリークが言おうとした寸陰、ギィ、と扉の開く音がすると、間を置かず本の落ちる音が響く。
その直後、トンカツを揚げる音が返って静寂を引き立たせてしまった。
「・・・兄さん」
マルスが放心状態で述べる。これが精一杯の発言だった。
「兄弟の愛・・・そっか、これが俗に言う禁断の・・・はは・・・ははは・・・」
「どうしたの?マルス兄さ・・・こ、この人でなしーっ!!」
たまたま通りかかったリーフまでも、その様子には夢かと疑い出すことに。
ワナワナと震え出す全身は、何かに裏切られたような、そんな人を象徴しているのだ。
「兄さんと姉さんはもっと真面目な人だと信じてたのに!!こんな性癖に目覚めるなんて・・・」
「・・・リーフ、ちょっと来て」
「え?何?」
二人がいなくなると、エリウッドは呆然としていた。自分の行いの何が何で、そして二人は何のことを言っているのかさっぱりだったからだ。
「な、何を言い出すんだ、あの二人は・・・」
「兄様、あの、手・・・」
「え?あ、あぁ・・・すまない」
真っ赤になったエイリークがトンカツをお皿に盛る姿を見て、エリウッドは我に返ったように席に戻る。
千切りキャベツの上にに乗せられたカツレツだが、普通のものに比べて一回り小さく、ソースも少量しかかけられていなかった。
「助かるよ、あんまり辛いものは胃に悪いからね」
「このくらい分かって当然ですよ。ただ胃の調子は大丈夫ですか?最近よく胃薬を飲んでいますが・・・」
「そうだね、僕は生徒会会計係なんだよ。だからワユ会長がド派手なことやろうとか言ったり、
ファリナ副会長が節約して、後で私にちょうだいよとか言ってきたりで、大変なんだ・・・あぁ・・・胃が・・・」
(そういえば生徒会選挙の時もすごかったですもんね・・・あの方々のテンション)
「くっ・・・!」
ヘクトルの振り下ろす戦斧を辛うじて剣で受け止めたアイクだが、あまりの重さに吹き飛ばされた。
庭の芝生に突き刺さる剣の音が、アイクの敗北を告げる。
「やれやれ、兄貴・・・いくら剣の方が有利だからって、受けきれねぇんじゃ話にならねぇよ。
こないだもエフラムと戦ったらしいが、その時もこんなザマだったらしいな」
「・・・!くそっ・・・!情けなさすぎる・・・!・・・もう一本頼む!!」
フラフラになりながら立ち上がろうとするが、先ほどの一撃にやられたのか、アイクは膝を折った。
「あ、兄貴!無茶すんな!!」
「黙ってろ・・・くそっ、こんなんじゃ駄目だ、こんなんじゃ・・・!」
「兄貴・・・なんでそんなに・・・」
「アイクッ!!」
「っ!!・・・姉さん・・・」
そこに現れたのは長女ミカヤ、華奢なアイクとあどけなさの残るヘクトルを制する、
気が昂ぶり、ミカヤがアイクを睨みつけると、アイクは何も言えず、ただあがる息をひたすら正すだけだった。
ミカヤの釣り上がった目は次第に綻び、涙が浮かんできた。
それを見てヘクトルとアイクがたじろくと、ミカヤはアイクの方に駆け出す。
「・・・ケガでもしたら、どうするの・・・!」
「俺は大丈夫だ、それよりも弟に負ける兄なんて、らしくない」
「アイクっ・・・!なんで?なんであなたはそうなの?あなたは私の弟、強くなんかなくていいの」
「姉さん、もうその言葉は聞き飽きた」
「聞き飽きたじゃないの!あなたが分かってくれるまで何度でも言うつもりよ・・・!」
その会話に入れないヘクトルが斧を芝生に刺し、地べたに座り込んだ
(変わんねぇなぁ・・・リンのやつが昔割り込んで、思いっきり話がややこしくなったことがあったな)
「・・・姉さんが何を言っても、俺は揺るがん」
「・・・はぁ、分かったわよ。相変わらず勝てないわ。あなたの負けず嫌いも相当なものね」
狷介なアイクに、いつもミカヤは折れてしまう。
正確には、ミカヤが折れなければ、この喧嘩はいつまでも続いてしまうのだ。
「でもアイク、あなたがいなくなったら悲しむ人がたくさんいるの、絶対に無茶はしちゃ駄目よ」
「・・・分かっている、俺は約束を違えん・・・が」
「が?」
「・・・その言葉も聞き飽きた」
「・・・もう、あなたのせいでしょうが!!」
安心したミカヤは苦笑を浮かべた。
セリカはうとうとし始め、そのままアルムに寄りかかる。気付いたアルムはそっと左手をセリカの反対側の肩に回して優しく包み込んだ。
そこにちょうど一緒にいたセリスは微笑みながらその様子を見ているが、シグルドは何故かジンマシンが出ていた。
「ふふ、アルム兄さん」
「なんだよ、セリス・・・」
「いや、僕もそんな風に寄りかかってみたいなぁと思って」
「セリス逆だぞ、お前は男なんだから女性を包容する側なんだ」
普段から“古きを重んずる”シグルドが、セリスの発言に神経質に反応した。
「前から大人しい奴だとは思っていたが、お前も11歳、そろそろ声変わりもするだろうしな・・・
男は男らしくならなきゃいかんぞ」
「シグルド兄さん、男らしさって僕、よく分からないよ」
「そうだな・・・男らしさは男らしさだといえばそこまでなんだが・・・」
「兄さん、セリスに分かりやすいように言わなきゃ」
「・・・難しいものだ、男ならば自然と男らしさが出るはずなのだがな、うちの次男三男五男は特に」
シグルドがセリスへと目をずらした、相変わらずの絶世の美少年の姿を見て、ため息が洩れる。
何故こんなにも女々しく、か弱く、かわいらしいのか。そのことがシグルドは不満なのだ。
「・・・でも兄さん」
アルムが割り込む。
「この姿のセリスが、ヘクトル兄さんやアイク兄さんみたいに大食漢になったら、それこそ破産だよ」
「むっ、小6でそんなことを指摘するとはませてきたな、アルム。私の経済力をなめるなよ・・・
と、言いたいところだがアルヴィス係長に未だに頭が上がらん、さすがにあまりエンゲル係数を圧迫するのは・・・」
「む、無理だよ!だって僕、ご飯おかわりしたことないんだから」
「お、おかわり・・・」
「それもまた・・・はぁ・・・」
シグルドは再びため息をつくと、アルムに寄りかかるセリカを横目で見ながら退出した。
アルムとセリカの空気に馴染めないまま時は経ち、いつか我慢の限界になり、兄弟喧嘩へと発展するのだ。
僅か、数年の後に。
「・・・あぁ、アルム・・・」
「ん、セリカ?・・・あれ、なんだ寝言か・・・かわいいなぁ」
「ホントだね、ふふ」
今はまだ空気を読めていないセリス、だがアルムもまた、セリスがいることを不快に思うことはなかった。
「でも・・・よくよく考えたら大したことじゃないんじゃない?手を握っていただけなんだから・・・」
時間をおいて、リーフがようやく冷静になってきた。別にさして不自然なことではないのだから。
「リーフ、君は見なかったのかい、エリウッド兄さんのあの真剣な目つきと、エイリーク姉さんのあの恥じらい、
年齢は近いし、中学生っていうのは恋に恋し溺れる年頃なんだよ」
「兄さん、そういう兄さんもまだ中学校に入学したばかりじゃない、なんでそんな自信持って言えるのさ」
「企業秘密だよ」
「こ、怖っ!!なんか年齢ごまかしてるみたい!!」
「さて」
力任せの斧の攻撃を、軽やかに受け流すように、リーフのツッコミを流した
「・・・中学生の男女が行き過ぎると、どうなると思う?」
「どうなると思うか?・・・うーん・・・キスとか?」
「うわ、まだまだ青いな」
「・・・兄さんの精神年齢がおかしいんじゃないかな」
「じゃあこれが行き過ぎた結果だよ、見てごらん」
「えっ?」
何やらいかがわしいムードがぷんぷん漂うアルバムがリーフに渡された。
さすがに開くのをためらっていたリーフであったが、マルスがとても爽やかな笑顔で歯を輝かせるので、嫌がおうにも開かざるを得なかった。
これが、彼の妄想の媒体である。
(ブバァァァァァァ!!)
「なっ・・・!」
さすがのマルスも、激しい音を立てて噴出される鼻血にたじろいだのか、思わず受身の体勢を取ってしまった。
必死で鼻を押さえようとするリーフだが、その勢いはナイアガラの如し。鼻はガチガチに硬くなっていた。
「あーあ、血で汚れちゃった・・・このページはもう使えないかな・・・あ、次のページにもにじんでる」
「・・・な、何、これ・・・!」
「いや、君の鼻血が何だ」
止まった鼻血は、床に“にじむ”ではなく“たまる”感があり、これを拭き取るとなると大変な労力を要する。
とりあえず鼻血で真っ赤になったリーフにティッシュを渡しながらマルスは続けた。
「・・・正真正銘、中学生の(ダキュンダキュン!)だよ。
これをエリウッド兄さんとエイリーク姉さんがしているところを想像してごらん」
(ブバァァァァァァ!!)
またも噴き出る血の量は、見かけ致死量であるが、何故かリーフは平静を保っているのだ。
「兄さん、もう、ホント死ぬから・・・」
「あ、うん・・・さすがにやばいな」
事の重大さを理解しだしたマルスが、血をどうにかするために部屋のドアに手をかけようとする。
しかしその時、マルスの意に反して勝手にドアが開いた。マルスがそれに合わせて見上げると、リンが呆然としていた。
床に“たまった”血、血まみれのリーフ、部屋にいるのはマルスだけ。となると、考えられるのは限られる。
リンが持ってきた2切れのケーキ、それを乗せたお盆にヒビが入り始めた。
「あ・・・リン姉さん、あの、その・・・」
「どうしたの?マルスちゃん」
リンは天使のような笑みを見せるが、お盆は今にも砕けそうで、その様子はまるで家中が震撼しているようである。
「その、リーフが鼻血を出して、それで拭き取ろうかと・・・」
「ふふ、そうなの・・・ところでマルスちゃん」
リンはお盆をその場に置き、マルスと向き合った。それはまさに、嵐の前の静けさを象徴しているようだった。
「鼻血で水たまりが出来るかぁぁぁぁぁーーーーッッッッ!!」
「あれ・・・エリウッド兄さん、帰ってたんだ」
ロイはお風呂からあがり、すっかり火照った顔をしていた。
「ロイ、どうしたんだい?」
「実は・・・その、これ」
ためらいながらロイが封筒を手渡す。エリウッドはその様子を見て、何かあるなと思いつつも、微笑みながら受け取った。
「・・・えーっと、なになに・・・」
“大乱闘スマッシュブラザーズDX参戦のお知らせ”
「・・・は?あの有名な大会に?」
「うん、でも・・・これじゃ何日か留守にすることになるんだ、でもそんなの駄目かなって・・・」
「ロイは?」
「え?」
「ロイはどう思ってるんだい?この大会、出たくないのか?」
「そ、それは・・・」
ロイの喉元まで来ていた言葉が舌先で留まった。
やっと10代の仲間入りをした彼には、余りに大きすぎたのだ。
「・・・ロイ、名誉とか、富とか、そんなのは期待していないさ。
ただ、君が出たくないというのなら、出なくていい、自分の気持ちが一番だからね。
・・・まぁ、中学3年生が言えた口じゃないかもしれないけどね、はは」
「そっか・・・うん」
ロイは再び真っ白な封筒に目をやる。
「・・・ごめん、まだ決められないよ・・・もう少し考えさせて」
「分かった、だけどいつでも来ていいからね、相談に乗るよ」
その言葉にロイは笑顔で返して、その場を去った。
(でも、招待状ならもう少し招待状らしいものじゃないのかな・・・)
「・・・なんだこれは」
エフラムが、机の上にある真っ白な封筒を手に取る
「・・・まぁいいか」
自分にはあずかり知らぬものだと、興味なさ気に置かれたその封筒は、マルスのものだった。
やっぱり10歳で出場はおかしいか?その辺はご愛嬌。
勝手にリーフの最初の鼻血エピとか・・・特にアイクは弱かったエピとか、今までのネタからかけ離れてて失礼しました。
蒼炎初期のアイクはお世辞にも強いとは言えんかったしな。いいんじゃね?
まぁ弱かったのは最初だけであっという間に最強主人公の称号を掴むわけだがなw
GJ。エイリークとエリウッドとか、今まであんまり描かれなかった組み合わせが良かった。
二人だけだと真面目すぎて話が盛り上がらなそうだけどw
で……確かに、強くてガチムチなアイクの印象に引き摺られて、昔から強かった風味に描いてばかりいたような。
原作に沿うなら、昔はかなりヘナチョコだったって方が正しいかもしれないですね。
アイクは一年後に大化けして最強になるイメージ
同時に俗に言うゴリラ化が始まるwゴリラでも好きだから良いやw
アイクヨカタヨカタ。で、やっぱり最強になるきっかけは工務店か、
それともロイとマルスだけが某格闘大会に出れたことに嫉妬してか、かな、と思ってみたり。
あとエイリークはエフラムだけ「兄上」で他は「兄様」「姉様」っていうイメージがある。
11歳のセリスはそれはそれは可愛かったんだろうなー。
でもセリスって未だに声変わりしてなそう。声変わってたらさすがに女に間違えられる事は無さそうだし。
それぞれのキャラのエピソードがいい感じですなぁ。
リーフの鼻血の勢いを表現する時に使われる、ナイアガラの如しが好きw
339 :
今日は七夕:2007/07/07(土) 10:00:23 ID:c6w+TjgE
三年前の七夕,みんなの書いた短冊を集めるミカヤ。
ミカヤ「ふぅ,これで全部ね。みんなはどんなお願い事をしたのかしら?」
『にんじん5本ジャガイモ30個鶏もも肉100g7パックレタs(ry』 エリンシア
ミカヤ「ちょ,これ買い物メモじゃない!食材が天から振ってくれば正直助かるけど!」
『女なんてシャボン玉』 シグルド
ミカヤ「………………………………(無言で次をめくる)」
『見ても胃が痛まない家計簿』 エリウッド
ミカヤ「…………この子も不憫よね………あたしががんばらなくっちゃ……!」
『肉』アイク
『槍』エフラム
ミカヤ「一文字……………この子達らしいといえばこの子達らしいか。」
『家族みんなが健康でありますように。』 エイリーク
ミカヤ「あー,本当にいい子だわエイリーク。ん,何かすごい薄い字で書いてる…………?」
『(人並みの胸になれますように。)』
ミカヤ「……………何言ってんの!まだ発展途上でしょうがっ!」
『もうピンク球とか電気ネズミとかヒゲ親父とかみんな氏ね!!!!111』 マルス
ミカヤ「あんな大会にエントリーさせられてストレス溜まってんのね…………ん,これは……」
『マルスとロイが無事地区対抗格闘技大会で勝ち抜けますように。』 リン
ミカヤ「あの子もなんだかんだ言ってマルスのことが可愛いのよね,ふふっ。」
『セリカ(はぁと)』
『アルム(はぁと)』
ミカヤ「何これ………名前だけ?ひょっとして『おりひめ』とか『ひこぼし』って書いて吊すみたいなあれ?
あれも意味分かんないのよねー。願い事でもなんでもないし。」
『ユリウスと仲直りできますように。』 セリス
ミカヤ「あー,またやっちゃったのかぁ。でも大抵向こうの逆ギレかセリスの天然のせいだからねー。
別にセリスが悪いわけでは…………」
『安全な毎日が欲しい。』 リーフ
ミカヤ「…………………………(´;ω;`)ブワッ」
『エリウッド兄さんの胃薬』 ロイ
ミカヤ「全くこんなとこにまで……自分の欲しい物書けばいいのに。それで次が最後の一枚か………
あれ,名前書いてない?でもこれって…………」
340 :
今日は七夕:2007/07/07(土) 10:01:18 ID:c6w+TjgE
ミカヤ 「ヘクトルっ,ちょっとちょっと」
ヘクトル「ん,姉貴。何の用だ?」
ミカヤ 「ふふ,これ書いたのヘクトルでしょう?」
『アイク兄をガチムチボディを。』
ヘクトル「なっ………なんで分かった?!」
ミカヤ 「ヘクトル自分の分書いて無いじゃない。よっぽどこっちを叶えてほしかったのね。」
ヘクトル「かっ,勘違いすんなよっ!!アイク兄がいつまでも弱いままだと張り合いがねぇし!!
アイク兄が華奢な身体を気にしてたとかそういう,ア,アイク兄のためにやってあげたんじゃねーんだからな!!」
ミカヤ 「ふふ,そういうことにしといてあげるわ。じゃあ短冊飾ってくるわね。」
そしてその願いは見事成就されるのであった。
ってか端から見たらヘクトルの願い事完全にウホッな方向だな。
おもしれぇwこの調子で1年後2年後現在と見たいw
俺の乞食っぷりは本物。
>>340 GJ!!
もはやヘクトルがツンデレにしか見えないw
あ,今更誤字発見。
×ガチムチボディを
○ガチムチボディに
>>341 多分アイクの超進化成長記録になる予感
そういえばもうすぐ保管庫更新なので楽しみw
344 :
現在の七夕:2007/07/07(土) 23:56:26 ID:TQ/sI8oW
時は七夕の前日の晩に遡る
ロイ「そういえば明日は七夕だね。兄さん準備は大丈夫?」
アイク「!しまった。すっかり忘れていた。毎年俺が修行を兼ねて山から笹を取ってきて
いたんだったな。」
ミカヤ「やだ、どうするのよ。今年はミルラちゃんたちもうちに来て書くって言ってたわよ。」
アイク「・・・今からでも遅くわない。取りに・・・」
シグルド「駄目だ、いくらお前でも今から笹地に言っても間に合わない。去年だって3日はかかっただろ。
それに何よりも危ない」
ミカヤ「明日お店でちっちゃいのを買ってくるから。あの子達ならそれできっと満足よ」
アイク「・・・すまない。」
エリウッド「でもそれだったら竜王家に伝えたほうがいいな。楽しみにしてるだろうし」
一方竜王家
ニニアン「はぁ、最近めっきりエリウッド様に会えていない。でも外に出るのは億劫・・・ああ、
どうすれば・・・」
トゥルルルルル
ニニアン「(ガチャ)はい・・・竜王家です・・・」
エリウッド「ニニアンかい?」
ニニアン「エリウッド様!!どうされたのですか?こんな時間に・・・」
エリウッド「明日の七夕にミルラちゃんたちが来ることになっているだろう。でも、あいにくの
笹が調達できなくて、普通の小さいものになりそうなんで・・・」
ニニアン「(これはまさかチャンスでは!)ならばぜひ我が家にいらっしゃってください!
実はうちの庭の一角に笹竹が生い茂っておりまして・・・」
エリウッド「そっ、そうだったのかい?でも悪いんじゃ・・・」
ニニアン「滅相もないです。常日頃から妹たちがお世話になっているのですから、
明日くらい是非遊びに来てください!」
エリウッド「そうか、じゃあすまないが明日はよろしく頼むよ」
ニニアン「いえいえ、それではお休みなさいませ。(ガチャンッ)ふぅ、これで明日は
エリウッド様がいらっしゃて下さる・・・でも実際笹竹なんてないしどうしま・・・」
ドライ「さて、今日の仕事はこれで終わりだな。」
ニニアン「あらちょうどいい所に、ちょっといいですか・・・?」
ドライ「はい?」
345 :
現在の七夕:2007/07/07(土) 23:57:02 ID:TQ/sI8oW
〜七夕当日〜
竜王家で名園とも言える笹竹を目の当たりにする主人公一家
エリウッド「すごいな・・・」
マルス「しかし気づかなかったな・・・こんなのあったけ?」
ニルス(姉さん、このあたりには何もなかった気がするけど。)
ニニアン(・・・ドライが一晩でやってくれました。日々の重労働の後でこの仕事を頼むのは流石に
ひどすぎたでしょう。しかし彼は『間に合う』と即答してくれました。笹の調達から
植林まで、周りの土の様子から苔や枯れ葉などの位置まで、完璧に真似しそっくりに)
ニルス(何に?)
ユリア「(窓からその様子を眺めつつ)姉様・・・まあセリス様もいらっしゃている事ですし、参りましょう」
ミルラ「はい・・・(お願い事・・・どんな事に・・・わくわく)」
その時使用人たちの部屋から・・・
ゼクス「また無茶なこと頼まれたものね。」
ドライ「仕事とあればいかなる事でもやるのがわれわれでしょーが。でも何時からあんなふうに風習が
かわったのだだろう?」
ミルラ「??」
アハト「確かにな。本来何かを吊るすということはそれを先祖達に捧げるということ。『この短冊にどうぞご先祖様の願いを
託してください』という意味だったのに、今では『願いをかなえてください』にすり替わってしまっている」
アインス「全く他力本願になったものよ。まあ、何事も自分の都合のいいように変えるのが人の・・・」
ミルラ「!!」
つナーガ チュドドドドーン!
ユリア「・・・別にこんなこと気にする必要はないわ」
ミルラ「・・・・・・・・」
346 :
現在の七夕:2007/07/07(土) 23:59:54 ID:TQ/sI8oW
そして・・・
セリス「ユリウスはどんな願い事書いた?(ひょい)」
ユリウス「こっ、コラ、返せ!!」
セリス「なになに・・・『セリスの奴がもっとしっかりしてくれますように』ユリウス・・・こんなに僕のことを・・・」
ミカヤ「セリスも隅に置けないわねえ」
ユリウス「コラーっ、勘違いするなー!!」
ミルラ「・・・・・」
エフラム「どうしたミルラ?さっきから止まっているぞ・・・」
ミルラ「さっき短冊の意味を聞いてしまって・・・私が願い事を書いたら・・・ご先祖様に悪いです。」
エフラム「?」
リン「確かにはじめはそんな話だったらしいわね。でも今は違うのよ?」
ミルラ「でも・・・」
リン「わかった。じゃあ「〜になりますように』じゃなくて『な〜になります』って書きなさい。」
ミルラ「えっ・・・?」
リン「願い事を短冊に書くきっかけになったのはそれよ。ご先祖様だったらもちろん私たちの
幸せを願っているでしょう。だから短冊にあらかじめその決意を表明してご先祖様を安心させよう
としたのが始まりなの。だから心配しなくていいわ。」
ミルラ「・・・!わかりました。書きます!!」
エフラム「そうだ、よくわからんがそれでよい・・・って・・・」
ミルラ『エフラムおにいちゃんのお嫁さんになります!!』
エフラム「みっ、ミルラ、流石にその決意を今表明するのは早すぎる・・・というかまずい!!」
リン「あらあら、焼けるわねえ・・・って、リーフ、何で花血たらしてるの?」
シグルド「ははっ、子供というのは可愛いのだな。」
エフラム「かっ、からかわないでくれ!!」
シグルド「いやまったく・・・どこかで兄妹同士でいちゃついてる不純な奴らとは大違いだな。こらーっ!!」
セリカ「ちっ、こんなところでよく暴れられるわね。ライナロック!!」
ロイ「あっ・・・笹竹に火がついた。」
ゴオオオオオオ
ミルラ「ああ・・・・」
リン「・・・心配しないで。もともと願いをつけた笹は燃やすものなのよ。天まで持っていくために」
ミルラ「じゃあ、叶うでしょうか・・・」
リン「叶うじゃなくて、叶えるでしょ。(と言ったらまずいかしら・・・?)」
ミルラ「・・・はい!!」
保管庫更新お疲れさまです。
>>327-332 昔アイクでセーラとドロシーが狼狽してるwwww
全部一連のものとして考えているFETVには難しかったか、
それでかなり無理させてしまったんじゃないかな。
ちょっと七夕物を見て書きたくなったのでアイクの進化記録書いてみます。
俺設定とかあるから見てらんない人は見ないほうがいいかもです。
>>348 > アイクの進化記録
ヒト→サル→ゴリラ
こうですか><
350 :
アイク伝記:2007/07/08(日) 12:37:50 ID:AY8/fzPz
ヘクトル「そういえば小さい頃のアイク兄貴は相当強かったよな。」
ミカヤ「幼稚園の頃からラグネル振り回したり商店街の肉屋全滅させたりといろいろやってたわね。」
シグルド「私も腕には自信があったがアイクの無双っぷりを見た瞬間から自信を無くしたな。
奴は化け物だ。」
ロイ「後のブラザーアーチもその頃からやってたね。」
ヘクトル「でもその後から急に弱くなっちまったよな。」
ミカヤ「それはやっぱりお父さんとお母さんを目の前で亡くしちゃったからでしょうね。
いくらその頃から常人離れした実力でもあんな物見ちゃったら心に傷は負うでしょ。
賢者様に頼んで記憶を封じてもらったけど、やっぱりしこりは残っちゃったのね。
前みたいに剣を使えなくなったもの。
・・・・・・それでも周りの同年代の子達は太刀打ちできなかったけど。」
シグルド「・・・我が家の血筋の偉大さを感じさせるな。」
ロイ「高校卒業してグレイル工務店に入ってから変わったよね。」
ヘクトル「グレイルさんが誘ったんだよな、お前は素質があるとか言って。
直々に技を教えてもらって半年後位には俺が段々負け始めた。
その頃はソードバスターさえ使えば勝てた。
その3ヵ月後には天空とか使い始めた。その頃はソードキラー使えば勝てた。
更に3ヶ月が経った。丁度一年か。
再びラグネルを振り回せるようになった兄貴に、俺は歯が立たなくなった。」
シグルド「元々才能はあったが、過去の出来事が成長を妨げていた。でもその才能がトラウマごしにでも滲み出ていた。
グレイル工務店に入って仕事をやる内に才能が開花した。常に蓋を閉じていた状態だったのにな。」
ミカヤ「元に戻ったという言い方が正しいわね。そこから1年くらい工務店の仕事で姿を消して・・・。」
ロイ「帰ってきたとき兄さんってわかんなかったな。エリンシア姉さんは大喜びしてたけど。」
シグルド「ガチムチ好きだからな。エイリークの奴は失神してたな。
1週間寝込み、高熱にうなされながら兄様に負けたと呟くその姿は、じつは良い人辺りには見せられんものだった。」
ミカヤ「父さん母さんの死に際を見た記憶も思い出してた、でもそれも受け入れた。だから強くなっちゃったのね。
ヘクトルの兄想いな気持ちを父さんと母さんが叶えてくれたのかな。」
ヘクトル「なっ・・・そんなんじゃねぇって!俺はただ兄貴が弱いのが不満だっただけなんだからな!」
セネリオ「酷い有様です。」
ヘクトル「あー・・・化身したデキンハンザーの親父位しか勝てない位の人間にしてくれとは願わなかったけどな。
今では五分ってるらしいからラナオウも倒して紋章町最強になるかもなぁ。
ま、グレイルさんいるから大丈夫か。」
シグルド「アイクはこれからどうなるんだろうな・・・力に溺れたりはしないだろうか。」
ミカヤ「アイクは力に溺れる様な子じゃないわ。守るべきもののためにただ戦う。
守るための力を求めるのがアイクだもの、凄く家族想いな良い子だからね。
だから、大丈夫。私はあの子を信じてるわ。」
ロイ「・・・さっきセネリオさんいたよね!ねぇ、何で誰も触れなかったの!?ねぇ!ねぇ!誰か答えてよ!!」
>>348 最早種族は『ベオク』『ラグズ』『マムクート』『アイク』でいいでしょ。奴はゴリラという枠に収まらない。
始めて書いたのに下手な長文投下してごめんなさい。
>>350 おお,これだとうまいこと辻褄が合うよ!
そして兄貴に胸負けたエイリークカワイソス(´;ω;`)
誰だって最初は初めてなんだし遠慮しないでどんどんこれからも投下して。
保管庫乙ですの、頑張れFETVですわー
ルーテ 「少し煮詰まってますね・・・気分転換にフィールドワークと洒落こみますか」
画板片手に精霊の森を歩く同人作家、そこに・・・
フォルデ 「んぁ?俺の風景画に女の子が入ってきてる・・・」
ルーテ 「・・・同人の同業者?」
フォルデ 「いや、俺の絵は趣味だからそういうのじゃないんだが・・・アンタも噂を聞いてきたのかい?」
ルーテ 「噂、ですか?」
フォルデ 「そこの泉に物を落としたらべっぴんさんが現れるらしいんだな、これが」
ルーテ 「会えたのですか?べっぴんさんに」
フォルデ 「それが泉に落とす物が何も無くてね、仕方ないから誰か来るまで周りの風景でも描いてのんびりしようかと」
ルーテ 「マイペースですね。私もそうするかもしれませんが」
フォルデ 「で・・・物は相談なんだが、何か落とす物持ってないかい?」
ルーテ 「私も画板ぐらいしか、新調したばかりなので落としても問題ないようなあるような」
フォルデ 「よし!画板新しく俺が買ってやるから落としてくれ」
ルーテ 「仕方ないですね、貸し1ですよ」
ポチャン、と泉に落として数秒後
泉の精霊 「貴方が落としたのはこの銀の画板ですか?金の画板ですか?」
ルーテ 「悪趣味極まりないですね、ふつーの画板ですよ」
フォルデ 「ほんとにいたのか。重そうな画板だな」
泉の精霊 「正直な貴方にはこの画板を差し上げます」
『勇者の画板を手にいれた』
フォルデ 「勇者?」
ルーテ 「謎過ぎるアイテムですね、これ」
泉の精霊 「その画板は被写体の心を写し描く事ができる魔法の画板です。ではごきげんよう」
ルーテ 「・・・・・いなくなりましたね」
フォルデ 「ぁ、べっぴんさんのモデル絵・・・」
ルーテ 「・・・もしかしたら」
ルーテがフォルデを写体にして筆を走らせると・・・
フォルデ 「うぉ!ほんとに心の中で思った事を描くんだな」
見事に先程のべっぴんさんが描かれていたのである
ルーテ 「念写みたいな画板ですね、正直呪われてそうな感じです」
フォルデ 「しかし、無闇やたらに使えないな、その画板」
ルーテ 「同感ですね。悪用されないように封印しておきます、さて・・・貸し1の件ですが」
フォルデ 「画板新調か?」
ルーテ 「いえ、まだ使わないでおきます」
普通に絵好きなこの男がいたなと思いだしつつ兄弟組ませれなかった罠
ひさびさにおもちゃ屋のバイトを見たな
それなら無理矢理繋げてみせる、これが兄弟スレクォリティ!
356 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:41:58 ID:5jy0Gn3c
ルーテ 「……という訳で、この画板をもらったのです」
リン 「持ち主の心を映し出す……ねえ」
ルーテ 「はい、どういう原理かは、これから調べようと思っていますが」
リン 「それで、どうして我が家に持ってきたの?」
ルーテ 「悪用されないように封印するつもりでしたが、一度も使わずにおくのも何となく勿体無い気がしたので」
リン 「ということは、我が家の兄弟たちに使わせようってことなのね」
ルーテ 「理解が早くて助かります。リンも優秀ですね」
リン 「いや、こんなの別に優秀じゃなくたって……あ、いいところに。アイクにいさーん」
アイク 「? 何だ?」
リン 「ちょっと、この画板使って適当に絵書いてくれる?」
アイク 「……まあ、別にいいが、俺には絵心など欠片も」
リン 「いいからいいから」
ルーテ 「画板の効果を確かめるためには、絵心など無い方がかえって好都合ですからね」
リン 「そういうこと」
アイク 「……よく分からんが、まあいい。どれ……」
さらさらさらさらさらさら……
リン 「おお! これは凄い……」
ルーテ 「……肉の絵ですね」
アイク 「……うまそうだ。なあリン、これ……」
リン 「いや、食べちゃダメだって! お腹すいてるなら台所のエリンシア姉さんにでも頼んでちょうだいよ」
アイク 「仕方ないな」
ルーテ 「……どうでしょうか?」
リン 「うん、すごいと思うわ、これ。確かに、持ち主の心が映し出されるみたいね」
ルーテ 「はい。ですから、悪用すれば誰かの秘密を暴くことも可能なのではないかと」
リン 「そうねえ。確かにちょっと危険かも……どれ、わたしも試しに……」
さらさらさらさらさらさら……
リン 「すごい、本当にさらさら描けちゃった」
ルーテ 「これは……草原の絵のようですが」
リン 「うん。凄いわ、草原の風まで思い出せるみたいな絵……ああ、また遠乗りに出かけたくなってきちゃった」
マルス 「やあルーテさん、ご機嫌麗しゅう」
ルーテ 「こんにちは」
マルス 「おや、それは……リン姉さん、そんなに絵心ありましたっけ?」
リン 「さあねー。そうだ、マルスもちょっと描いてみなさいよ」
マルス 「ははは、じゃあいつもアグレッシブなリン姉さんをモデルに……」
さらさらさらさらさらさら……
マルス 「……あ、あれ? な、なんだこれ!? リン姉さんが僕を締め落としてる絵を描こうとしたのに……!」
ルーテ 「これは……ほう、なるほど……参考になりますね」
リン 「? なんか変な絵なの? ちょっと見せなさいよ」
マルス 「だ、ダメ! これはダメ、失敗作ですから!」
リン 「え、ちょっと、どんなの描いたのよあんた! こら、見せなさいってば!」
マルス 「絶対嫌です!」
ルーテ (……穏やかな笑顔を浮かべて、小さなマルス君の頭を撫でているリン……
なるほど、表層的な心理だけではなく、深層的な心理をも映し出すようですね、この画板は)
リン 「ハァ、ハァ……クッ、逃げられた……! なんであんなに必死だったのかしら、マルスったら」
ルーテ 「……とりあえず、リンが怒るような絵でなかったことだけは保証します」
リン 「……じゃあ何で隠したのかしら……よく分かんないわね、あの子も」
357 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:42:40 ID:5jy0Gn3c
エイリーク「ああ、ルーテさん、またいらしてくださったんですね」
ルーテ 「こんにちはエイリークさん。これ、どうぞ」
エイリーク「? 何ですか? 画板のようですけど」
ルーテ 「はい。ちょっと、自分の思ったことを描いてみてください」
エイリーク「……心理テストか何かですか? 分かりました、では……」
さらさらさらさらさらさら……
エイリーク「……と、描けました。自画像になってしまいましたが……」
リン 「ホントだ、本物と寸分違わぬエイリーク姉さん……」
ルーテ 「……寸分、違わぬ、ですね……」
エイリーク「……あの、何か……?」
リン 「ああ、ううん。ところでエイリーク姉さん、この絵、自分で見てどう思う?」
エイリーク「これ、ですか? ええと、何となく、いつもより上手く描けたような…………あの、ルーテさん?」
ルーテ 「なんでしょう」
エイリーク「……もらってもいいですか、これ?」
ルーテ 「ええ、あなたが描いたものですから、著作権はあなたにあります。ご自由にどうぞ」
エイリーク「ありがとうございます。ふふ、おかしいですね、自分を描いただけなのに、なんだか妙に気に入ってしまって……」
リン 「……そりゃそうでしょうね」
エイリーク「はい?」
リン 「ああ、ううん、なんでもないわ」
エイリーク「そうですか。では、失礼しますね」
リン 「……三割増し、ってところかしら?」
ルーテ 「……もう少し、控え目だったように思います……」
リン 「そうよね。せいぜいAAカップがBカップになった程度の……」
ルーテ 「……己の願望を曝け出しても、その程度しか胸が膨らまないとは……」
リン 「エイリーク姉さん……どこまでも控え目な人……」
アルム 「あれ、何やってんの二人とも」
セリカ 「こんにちは、ルーテさん」
ルーテ 「こんにちは、これ、どうぞ」
アルム 「……って、いや、いきなり画板渡されても……」
リン 「さすがにちょっと唐突すぎよルーテ……ちょっと、思ったとおりに描いてみてくれる?」
アルム 「思った通りに? うーん、そうだなあ……」
リン (あ、今セリカの方チラ見した)
ルーテ (と言うことは、当然、出来上がってくる絵も……)
さらさらさらさらさらさら……
アルム 「う、うわ、これは……」
セリカ 「……素敵……」
リン 「ああ、やっぱりアルムとセリカの結婚式の絵だわ……」
ルーテ 「……新郎新婦から家族まで、皆さん物凄くいい笑顔ですね……」
アルム 「い、いや、違うんだよ、これは……」
セリカ 「もうアルムったら、ちょっと正直すぎるんじゃない? あ、でもね、わたしとしてはこの辺はもっとこう……」
さらさらさらさらさらさら……
アルム 「ああ、なかなかいいね。でも僕としてはもっと……」
さらさらさらさらさらさら……
リン (うわぁ、二人でいろいろとオプション追加し始めたわよ……)
ルーテ (まさに愛の共同作業ですね……)
アルム 「……と、こんなところかな」
セリカ 「うん、すごく素敵……ホントに、こんな風になったらいいのにな」
アルム 「……セリカ……」
セリカ 「……アルム……」
358 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:43:40 ID:5jy0Gn3c
シグルド 「弟たちがけしからん絵を描いていると聞いて飛んできました」
アルム 「こういうときのシグルド兄さんの聴覚は異常」
セリカ 「もう、せっかくロマンチックな雰囲気に浸ってたのにぃ!」
シグルド 「黙らっしゃい! 兄さんは許さないぞぉぉぉぉぉぉ!」
アルム 「逃げよう、セリカ!」
セリカ 「ええ、愛の逃避行ね!」
シグルド 「待たんかぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ルーテ 「と、追いかける前に、一筆お願いします」
シグルド 「な、なに!? ええい、時間がないというのに……」
さらさらさらさらさらさら……
リン 「とか言いつつ、しっかり描いてくれるのがシグルド兄さんのいいところね」
シグルド 「ではさらばだ! 待てこのインモラル兄妹がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
リン 「……で、絵の方は……あら」
ルーテ 「……シグルドさんがアルム君とセリカさんの肩を抱いて、三人一緒に笑っている絵ですね」
リン 「なんだかんだ言っても、家族思いなのよね……」
ヘクトル 「さーて、今日も元気に喧嘩に……お、何やってんだお前ら」
ルーテ 「こんにちは。一筆お願いします」
ヘクトル 「はぁ? あのな、俺は絵なんて……」
リン 「いいからいいから。わたしとしても、ヘクトルがどんなの描くか興味あるし」
ヘクトル 「よく分かんねえが……まあいいか。どれ……」
さらさらさらさらさらさら……
ヘクトル 「お、こりゃ懐かしいな」
リン 「……ってこれ、ヘクトルの手合わせ名場面集なんじゃ……」
ヘクトル 「おう。これはアイクの兄貴が初めて俺の斧弾き飛ばしたときで、
これは最後の最後でエリウッドの奴に逆転負けしたとき、
これはセリスの奴に一本取られたときのやつで……」
ルーテ 「……敗北した場面ばかりに感じられるのですが」
ヘクトル 「そりゃそうだろ。勝ったときより、負けたときの方が学べることが多いんだぜ?
それによ、セリスの奴に一本取られたときなんか、あいつの嬉しそうな顔見て、
なんかこっちも嬉しくなっちまったしな」
リン 「なるほどねえ」
ヘクトル 「へっ、話してたらまた戦いたくなってきたぜ。んじゃな」
ルーテ 「……相変わらず豪快な方ですね」
リン 「……ま、どこまでも『気持ちのいいバカ』って感じかしらね」
359 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:44:45 ID:5jy0Gn3c
セリス 「ただいまー。あれ、こんにちはルーテさん」
ルーテ 「やあどうも、優秀なルーテです」
リン 「どういう挨拶よ……セリス、これ、ちょっと描いてみてくれない?」
セリス 「え、え? どうしたの、急に。何を描けばいいの?」
リン 「何でもいいわ。思ったとおりに、どうぞ」
セリス 「うーん、それじゃ……えへへ、下手だから恥ずかしいな……」
さらさらさらさらさらさら……
セリス 「わ、凄い上手く描けた! ビックリしたあ」
リン 「……で、これは……」
ルーテ 「アイクさん、ヘクトルさん、エフラムさん、シグルドさん、ユリウス坊やに……
数え切れないほどのいい男たちですね」
セリス 「うん、皆、たくましくて格好いい、僕の憧れの人たちだよ!
ああ、僕も皆みたいに強くなりたいなあ」
リン (……女の子が一人も描かれてない辺り、そういうのはまだ早いみたいね、セリスは……)
ルーテ (ここまで純情だと、いざ恋愛したとき一気に『愛してしまったようじゃ』状態になりそうですが)
セリス 「? どうしたの、二人とも」
リン 「ううん、別に」
セリス 「ところで、これ、もらってもいいかな?」
ルーテ 「もちろんです、著作権は(ry ですので」
セリス 「ありがとう。それじゃ、ゆっくりしていってくださいね、ルーテさん」
ルーテ 「ええ、もちろんそうさせてもらうつもりです」
リン 「……で、えーと、他に描いてない人は……」
ルーテ 「結局全員に描いてもらうことになりそうですね、これは」
エフラム 「ただいま」
ミルラ 「……こんにちは」
リン 「ああ兄さん、いいところに。これ、描いてみてくれない?」
エフラム 「……絵か? いや、そういうのはフォルデ辺りにでも……」
ミルラ 「……あの、エフラム」
エフラム 「なんだ?」
ミルラ 「あのう……わたしを、描いてみてもらえないでしょうか?」
エフラム 「ミルラをか……? しかし、俺は多分お前より絵が下手だと……」
ミルラ 「構いませんから、お願いします」
エフラム 「……分かった」
リン (……これは、ひょっとしたらいいチャンスかも……)
ルーテ (エフラムさんロリコン疑惑の試金石になりそうですね……)
さらさらさらさらさらさら……
エフラム 「……こ、これは……!」
ミルラ 「……あの、エフラム……どうしてわたし、竜の姿なんですか?」
リン 「しかも、竜化したミルラちゃんの背に乗って、謎の魔物軍団相手に大奮闘するエフラム兄さんの絵、か……」
ルーテ 「……試金石にはなりませんでしたね」
エフラム 「いや、これは……困ったな、どう説明したものか……」
ミルラ 「……いえ、エフラムの気持ちはよく分かりました」
エフラム 「ミルラ、誤解のないように言っておくが」
ミルラ 「大丈夫、覚悟は出来てますから!」
エフラム 「覚悟、と言うと……」
ミルラ 「エフラムはドラゴンナイトになりたいのですね!」
エフラム 「いや、そういう訳では」
ミルラ 「大丈夫です、わたし、エフラムにだったら鞭で叩かれてもいいですから!」
エフラム 「ちょ、ミルラ、その発言は……!」
ミルラ 「エフラムの心の赴くままに、飛竜の鞭でわたしのお尻をバシンバシンと」
エフラム 「よし分かったミルラ、ちょっと居間に行ってゆっくり話し合おう、な!」
ルーテ 「……行ってしまいましたね……」
リン 「……エフラム兄さんよりも、ミルラちゃんの方がよほど問題だったみたいね、これは……」
ルーテ 「なかなか過激なお子さんでしたね」
リン 「そうね。ま、これ以上に問題があるのは我が家には……」
360 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:45:25 ID:5jy0Gn3c
ブバァァァァァァァァッ!
リン 「……リーフ。今回はなに?」
リーフ 「だ、だ、だって、さっきの話……! ょぅじょのお尻を鞭でバシンバシン……!」
ルーテ 「……そんなあなたにこれどうぞ」
リーフ 「な、なにこれ……画板……?」
リン 「……いろいろと予想はつくけど、とりあえず絵、思うとおりに描いてみて」
リーフ 「わ、分かった……ああ、鼻血が止まらないよ……」
さらさらさらさらさらさら……
ブバァァァァァァァァッ!
リーフ 「……」
ルーテ 「間髪いれずに轟沈しましたね」
リン 「予想通りと言うか何というか……」
ルーテ 「えっちできれいなお姉さんの絵ばかり……欲望に忠実と言うか」
リン 「まあ、さすがにタイミングが悪かったんでしょうけど……とりあえず、この子運んでくるわね……」
ルーテ 「……」
ロイ 「ただいまー。あれ、ルーテさん。こんにちは」
ルーテ 「こんにちは。あ、これどうぞ」
ロイ 「うわ、何これ、血まみれの画板……!? あの、ルーテさんが変な物が好きなのは知ってますけど、これはちょっと」
ルーテ 「いえ、特に危険なことはありませんから、一枚描いていただけますか、思ったとおりに」
ロイ 「うーん、よく分からないけど、とりあえず……」
さらさらさらさらさらさら……
ロイ 「うわ、なんか集合写真みたいに……」
ルーテ 「……お友達が多いようですね」
ロイ 「あはは、確かに、家でも学校でも騒がしい日常を送らせてもらってますね。
どうしてだかよくわかんないけど、僕の周りってたくさん人が集まってくるみたいで……
僕の友達ってよりは、僕の少ない友達の友達が多いというか」
ルーテ 「……友達は大事にしないといけませんね」
ロイ 「そうですね。それじゃ、僕、ご飯の前に宿題片付けるつもりなので……」
ルーテ 「はい、それでは。……あれは本人の人徳の成せる技だと思いますが、
言わない方が変に意識しなくていいかもしれませんね」
リン 「やー、ごめんごめん、リーフも重くなったもんだわ……」
ルーテ 「お帰りなさい。後、残っているのは……」
361 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:46:41 ID:5jy0Gn3c
エリンシア「まあまあルーテちゃん、ごめんなさいね、何のお構いもしませんで」
ルーテ 「いいえ、十分に楽しませていただいておりますので」
エリンシア「あらそうですの……リンちゃん、何か楽しいお話でもしてあげたの?」
リン 「あー、ううん、わたしじゃなくて……」
ルーテ 「という訳で、エリンシアさんも、これどうぞ」
エリンシア「あら、画板ですのね。一枚、描かせていただいてもよろしいのかしら?」
ルーテ 「はい。思ったとおり、自由にどうぞ」
エリンシア「ふふ、それじゃ……」
さらさらさらさらさらさら……
エリンシア「あ、あら……?」
リン 「あ、今日の夕食カレーなんだ」
ルーテ 「おいしそうです。お腹が空いてくる絵ですね」
エリンシア「変ね、こんなの描くつもりじゃなかったのに……」
リン 「ふふ、それだけ、夕飯の支度のことで頭が一杯になってるんじゃない?」
エリンシア「そうかもしれないわね。それじゃルーテちゃん、ゆっくりしていってくださいね」
ルーテ 「ええ、そのつもりです」
リン 「……状況によっても左右されるわね、これ」
ルーテ 「ええ……時間が違えば、筋肉祭りが見られたかもしれませんね」
リン 「それも何か嫌だなあ……」
エリウッド「やあ、こんなところで何しているんだい、二人とも」
リン 「あ、お帰りエリウッド」
ルーテ 「それでは、例によってこちらをどうぞ」
エリウッド「例によって……? よく分からないけど、絵を描けばいいのかな?」
ルーテ 「はい、そうです。思うままにどうぞ」
エリウッド「思うままに、と言われても、そうすぐに思いつくものでは」
さらさらさらさらさらさら……
エリウッド「……と思っていたら、あっという間に描けてしまった……」
リン 「うわぁ、これ、我が家の倒壊と兄弟が起こす問題シーン集って感じね」
ルーテ 「エリウッドさんでしたら家計簿の山とかが出てくると思っていたのですが」
エリウッド「いや、さすがにそんなのは描かないよ……ああ、でも、実に嫌な絵だなあ、これ。
見なよリン、これは黒い牙の人たちとヘクトルやエフラムが揉め事起こしたときに我が家が爆破された絵だろ、
これは前に誤解からイドゥンさんが激怒して戦闘竜の軍団が我が家を包囲したときで、
これはアシュナードさんとゼフィールさんとアイク兄さんと漆黒の騎士殿のガチバトルで衝撃波の嵐が……」
リン 「……エリウッド、どんどん顔色が悪くなってくるんだけど……」
エリウッド「ああ、あのころの惨状を思い起こすだけで胃がもたれてくる……ごめん、悪いけどこれ破り捨ててくれないか?」
ルーテ 「その方が良さそうですね、ビリビリビリビリ、と」
エリウッド「……フッ」
リン 「どうしたの?」
エリウッド「いや……絵を破り捨てたところで、我が家が幾度と無く崩壊したというその事実は消えないんだなあ、と」
リン 「……ちょっと休んできたら、エリウッド」
エリウッド「ああ、そうだね……ご期待に添えなかったようで申し訳ない」
ルーテ 「いえ、十分参考になりました……やはり、これはあまりよくありませんね」
リン 「そうね、嫌なことまで思い出してしまう可能性もあるものね」
ルーテ 「やはり、永久に封印……」
362 :
お絵かき兄弟:2007/07/08(日) 18:51:25 ID:5jy0Gn3c
ミカヤ 「ただいまー。あらルーテさん、いらっしゃい」
ルーテ 「こんにちは」
ミカヤ 「……? 何持ってるの? 画板……・? なんだか不思議な力を感じるわね」
リン 「うん。ちょっと、これ使って皆に絵を描いてもらってたんだけど」
ミカヤ 「そうなの。じゃ、わたしも一枚描いてみてもいい?」
リン 「え? でも」
ミカヤ 「大丈夫よ。さあ、貸してみて」
リン 「……う、うん」
ルーテ 「……」
ミカヤ 「……ねえ、ルーテさん?」
ルーテ 「何でしょう」
ミカヤ 「これからも、リンと……ううん、我が家の皆と、仲良くしてあげてね」
ルーテ 「はい、もちろんです。優秀なわたしにとっても、この家の皆さんと接するのはいい刺激になりますので」
ミカヤ 「そう、良かった。さて、と……」
さらさらさらさらさらさら……
リン 「あ、これ……」
ルーテ 「……この家の皆さんの絵、ですか……?」
ミカヤ 「ううん、それだけじゃないわ」
さらさらさらさらさらさら……
リン 「これ……わたしたち家族を取り囲むようにして、サザさんに漆黒の騎士さん、グレイル工務店の人たち、
シグルド兄さんの部下の人たち、エフラム兄さんの舎弟さんやエイリーク姉さんの友人のお嬢様方、
黒い牙の人たち、草原の皆、マルスの家来みたいな人たち、リーフの友達の三人娘に
アルムやセリカ、セリスやロイの友達が大勢、それに竜王家の人たちまで……!」
ルーテ (数え切れないほど多くの人たちが、細やかな筆遣いで鮮やかに描き出されていく……!
何という神業……そして、それを描くミカヤさんの表情の柔らかさ……!)
ミカヤ 「……っと、出来たわ」
リン 「……」
ルーテ 「……」
ミカヤ 「……下手だったかしら?」
リン 「う、ううん、むしろ逆と言うか……」
ルーテ 「この画板の力を使ったとは言え、こうも素晴らしい絵が描けるとは……」
ミカヤ 「そう? なんだか集合写真みたいになっちゃったけど……」
ルーテ 「いえ、人物の配置、距離感、表情……全ての要素が一つになって、とても穏やかな空間を生み出していると思います」
リン 「そうね。なんだか、とても優しい気持ちになってくる絵……」
ミカヤ 「……わたしたちが歩んできた道、歩んでゆく道……決して平坦なものじゃないけれど、
家族皆で支えあって、この町の人たちとも結びついて、助け合って……
そうしていけば、どんな困難だって乗り越えていけるはずよ。
そういう、人と人との絆、というか……そういうのを、大事にしていきたいと思うの」
ルーテ 「……そういった心情を映し出したからこそ、こんな絵が描き出されたのですね」
リン 「……姉さん、これ、額に入れて玄関の壁に飾りましょう」
ミカヤ 「え、そ、それはちょっと恥ずかしいかな、なんて……それに、額だなんて」
ルーテ 「額でしたらここにありますので」
ミカヤ 「えぇ!? ちょ、いくら何でも準備良すぎ……の前に、一体どこからそんな大きな物を出したの、今!?」
ルーテ 「わたし、優秀ですから」
ミカヤ 「説明になってない!」
という訳で、町内全員大集合といった感のあるこの絵は、恥ずかしがるミカヤの反対を押し切って、兄弟家の玄関の壁に飾られることとなった。
ある日、兄弟家を訪れた一人の賢者が、この絵を見ながら微笑んで、額の下に短い言葉を書き込んだ。
『共に戦い、共に生きる』
そう名付けられたこの絵は、今も兄弟家を訪れる人々の目を和ませ、心を穏やかにさせているのである。
<fin>
ミカヤが絡むとつい臭い方向に話が行ってしまう罠。
>>347 キャラの違いも設定の矛盾も兄弟が絡んでこないネタも、全部まとめて躊躇無く全肯定なスタンスですよ。
という訳で、今週も無茶苦茶で楽しいネタと雑談が、このスレに溢れますように。
このスレのミカヤは何か……良いなぁ。
金銀な画板を見てもマイペースな二人…似てるなw
ネタが連鎖する辺り良スレと呼ばざるを得ない
ていうか体格3なスレンダールーテじゃ金銀画板持てなさそうな予感
スレンダールーテって良い響き
GBA3種しかプレイしていないので、それ以外の人がキャラ違ったらすいません。初めての自作ストーリーなので、温かい目で見守ってください。
紅(クリムゾン)のUNO
◆土曜日 午後5時◆
ロイ「う〜ん、学校から珍しく宿題が出なかったからちょっと暇だね。リリーナの家でも行ってこようかな。」
マルス「あの時(
>>196)の誤解は解けたのかい?」
ロイ「うん、まぁリリーナが何か勘違いしていたみたいだから…また来ていいってさ。」
リーフ「(勘違いしていたのはロイの方だろ、常識的に考えて)…今日は災難にあわなくて良かった、このまま平穏に一日が過ぎていくのか…。」
ヘクトル「災難は一日の終わりにやってくるかもな。」
リーフ「冗談はやめろよ。こんな日なんて10年に一度有るか無いかの貴重な日じゃないか\(・∀・)/」
リン「(何それ)…でも本当に暇ね。洗濯や掃除はもう終わっちゃったし。」
エリンシア「そうね…何かみんなで遊べる面白いゲームは無いのかしら?」
マルス「じゃぁマミー君虐待なんてd」
セリス「それはらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
マルス「ならば心理テスト2回m…うわリン姉なにをすrkぅはwsでrfgtyふじこlp;@」
リン「プロレスなんてどう?悪役はマルスって事で。」
マルス「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
エリンシア「プロレスなんて野蛮ですわ。」
アイク「そうだな、野蛮だ。」
リーフ「と言いつつラナオウ並みの闘気を放っている姉さんとアイク…やる気満々だ(汗;)」
エリウッド「エリンシア姉さんもアイク兄さんも自重してくれ・・・そんな事ココでやったら家が木っ端微塵になっちゃうじゃないか……あぁ、胃が…」
エイリーク「はい、胃薬です。」
エリウッド「エイリークありがとう…あ、シグルド兄さんが帰ってきた。」
シグルド「ただいま。」
全員「お帰りなさい。」
シグルド「今日はお前達の為に「あるもの」を買ってきたぞ。」
アルム「何を?」
マルス「まさか女を知らない男達の為にエロ本w…ぎゃああぁぁぁあぁあぁ!!!!!体が変な方向に曲がるうぅぅぅ!!!」
リン「マルス…あんたはどこまで腐ってるの!?」
エリウッド「リンディスやめてくれよ。彼が骨折したら治療費が馬鹿高いじゃないか!!」
ヘクトル「(悪魔でそっちの心配なんだな…)」
シグルド「…もう喋って良いか(汗;)…さっき商店街を通っていたら露店商に格安で売ってもらったんだ。」
つ【防水性:ウノカード2箱】
マルス「(ごほ、がぁは、リン姉さん痛い)…これって…あのUNOカードだよね。兄さんはいくらで買ったの?」
シグルド「彼が言うには、50%引きだったそうだ…二つ合わせて5000Gだ。」
リーフ「/(^o^)\」
マルス「(シグルド兄さん人良すぎ…買おうと思えば2500Gも必要位ないのに…)」
シグルド「いや、余りに貧しそうだったから、つい・・・な。」
エイリーク・セリス「さっすが兄上です!!!(尊敬の眼差し)」
アルム「まったくシグルド兄さんは…話はそこまでして、さっさとウノをしよう。」
セリカ「アルムの言う通りよ。早く始めましょ。」
アルム「(さすがセリカ…僕の言いたい事を分かってくれる。)セリカ…。」
セリカ「アルム…。」
シグルド「始めたかったらとっとと席に着け!!(怒)」
マルス「よし、家族全員揃ったね…ではまずルールの説明をしておこうか。」
マルス「UNOはシンプルに言うと持ち札をどれだけ早く、0に出来るかというの競うゲームなんだ。山札からそれぞれ7枚取った後、ディーラー(山札を切った人)がカードを置く。
そのカードと同じ色か数字を持ったカードを出していけばいいんだ。次の人は前の人の出したカードと同じ色か数字を出す。コレの繰り返しだね。
このゲームには他の人を妨害するカードがあって、
・SKIP(スキップ)は次の人を行動不能する。
・REVERSE(リバース)は手番の順番が反対になる。
・DRAW・TWO(ドロー2)は次の人に問題無用でカードを2枚引かせて行動不能にする。
・WILD(ワイルド)はどんなカードが置かれていても出す事が出来、更に場札の色を選択できる。
DRAW・FOUR(ドロー4)っていうカードもあるけど、これはさっき言ったワイルドカードにドロー2×2枚分の効果が含まれた、正に外道なカードなんだ。」
リーフ「(僕は食らいたくないな…)」
マルス「このカード自体は反則と決められているカードだから、出す時は手札に場札の色と同じ色のカードが無いように気をつけよう。
このカードを使われた人は使った人が【反則】だと思ったら「異議有り!!!」と指を刺して言ってよい。言われたら使った人は宣言者に手札を見せなくてはいけない。
もし反則していたら、使った人がカードを4枚引くことになるよ。勿論…正しいことをしているのに疑ってきたら、手札を見せて言った人に6枚引かせよう。」
リーフ「あれ?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%8Eには“チャレンジと宣言する”って書いてあるけど…(マルス兄さん逆転裁判のしすぎ乙) 。」
マルス「それとドロー2は食らっても同じカードを場におくことで次の人に効果を擦り付ける事が出来る。つまり取る枚数が累積して増えていく。
例えばAがドロー2を使い、Bがドロー2を出して受け流し、Cがドロー2を出せない場合Cは4枚引くことになるんだ…CはAとBのドロー2を同時に受けるからね」
ヘクトル・エフラム・アイク「(何を言っているのか、よく分からん。場のカードと同じ色か数字を出すと言うことだけしか思い出せないぜ…)」
マルス「もし誰かが手札を0にしたら、そのラウンドは終了。
日本ルールと国際ルールがあるけど、ココは作者の出身国を尊重して国際ルールにしよう。」
ミカヤ「この話の作者はオーストラリア人の様ね。」
エリウッド「(ミカヤ姉さん自重して(汗;))」
マルス「手札が残り一枚になったらUNOと宣言しよう。しないとカードを2枚引くペナルティを受けるよ。そのラウンドの勝者が決まった時、手札が残っている人は手札の内容に応じて点数を手に入れる。
数字カードはこのカードに書いてある数字分、ドロー2とスキップとリバースは20点、ワイルドとドロー4は50点だよ。先に決められた得点にたどり着いたら負け。最終的に一番点が低かった人が勝つ…という訳さ。」
マルス以外全員「……なんとなく分かった」
マルス「まぁやればルールも自然と分かってくるはずさ…前振りはココまでにして始めようか」
全員「ああ!」
マルス「(言い忘れたけど、妨害が存在するゲームでこの僕には誰も勝てないよ…ふふふ)」
◆土曜日 午後6時◆
エリンシア「順番はくじ引きでこうなりましたわ。」
ロイ→ヘクトル→シグルド→アルム→セリカ→リン→エリンシア→エリウッド→→サザ→ミカヤ→セリス→エイリーク→漆黒→アイク→エフラム→マルス→リーフ→ロイ(以下略)
リーフ「何で家族でもない、サザさんと漆黒の騎士が!?」
漆黒の騎士「先程乙女が招待してくれたのだ…何か言う事は?」
アイク「無い。ココで決着をつけてやる。」
漆黒の騎士「ふっ…。」
マルス「(まぁ人が増えたって結果は同じ)…忘れていたけど、地域差によってルールが違う時もある。今回は同時出し(同じ数字か同じ色のカードを同時に2枚以上出す事)とSKIPの効果擦り付けを禁止するよ。」
ミカヤ「作者はSKIPの効果が擦り付けが出来た事を知らない(ry」
リン「ミカヤ姉さん、もう作者の心を読まないで!!」
エイリーク「(お二人とも何の話をしているのでしょう?)」
エフラム「(さあな。だがこのゲームは面白そうだ。)」
サザ「ミカヤは俺が護る!」
漆黒の騎士「サザよ…お前がドロー2等を使った時、乙女を妨害する事になるぞ。」
サザ「:O| ̄L」
マルス「今回の得点の上限は500点、コレに届いた人は負け。じゃあ始めるよ。ディーラーはロイで。」
(ロイがUNOカードをシャッフルして、皆に7枚渡す)
ロイ「みんな7枚持ってるよね。じゃあカードを置くよ。」
つ【青の6】
ヘクトル「青の6か…じゃあ俺はこいつだ!つ【青の2】」
シグルド「青の2…この青二才が!!つ【赤の2】」
アルム「シグルド兄さん理魔法使えないのにフィンブル使わないでよ…。つ【赤の7】
アルム以外全員「(…それはギャグで言っているのk(AA略))」
アルム「?」
セリカ「あ、次は私ね。つ【赤の1】」
リン「つ【緑の1】」
エリンシア「つ【青の1】」
エリウッド「青が無い…あ、これがあった。つ【ワイルド】」
ロイ「色は?」
エリウッド「黄色で。」
サザ「つ【黄色の9】」
ミカヤ「つ【黄色の6】」
セリス「つ【緑の6】」
エイリーク「つ【緑の8】」
漆黒「つ【緑の7】」
アイク「コレで良いんだな。つ【緑の0】」
エフラム「つ【緑の5】」
マルス「やっと僕のターンだね、エフラムに矛先変えるよ。つ【緑のリバース】」
エフラム「そうか。つ【緑のドロー2】」
アイク「くっ!!」(カードを2枚引く)」
漆黒「(中の人(・∀・)ニヤニヤ)つ【緑のリバース】」
アイク「エフラム、俺はお前を許さない。つ【ドロー4】」
エフラム「アッー!と言うと思ったら大間違いだ兄貴。異議有り!!!」
エイリーク「(それを言うならチャレンジですよ。兄上)。」
エフラムがアイクの手札を見る。
エフラム「(手札が全て緑…)兄貴、6枚引いてくれ。」
アイク「くっ、こんな宣言ごときに……悔しい!。」
マルス「アイク兄さん自重」
漆黒「アイク、身の程をわきまえよ。」
エフラム「ふぅ、つ【緑の3】」
マルス「つ【赤の3】」
リーフ「遂に僕のターン…つ【青の3】」
ロイ「(二つのグループに分かれた方が良かったんじゃ…)つ【青の4】
ヘクトル「悪いな兄貴。つ【青のドロー2】」
シグルド「あまいな。つ【黄色のドロー2】」
アルム「(どうしよう…手元にはドロー2があるから攻撃は自分には来ないけど、セリカがドロー2を持っているか分からない…もし彼女が持っていなかったら僕はセリカに6枚引かせてしまう。僕はそれに耐えられるのか…僕はセリカに罪を着せたその非道さに耐えr(ry))」
セリカ「……出しても良いわよ。」
アルム「!」
セリカ「出したいんでしょ。」
アルム「…でもセリカ、僕は…」
セリカ「良いのよ…アルムがそう望むのなら…私は逃げない、現実を受け止めるわ。」
アルム「セリカ…分かった、じゃぁ僕が出した物を受けとめてーっ!。つ【赤のドロ-…。
ブバァァァァァァァァァッ!
セリス「うわぁ!さっきの話を聞いてたリーフ兄さんがの量の鼻血を噴出して倒れたーっ!」
マルス「(今回は無理もないね。どう考えたって今のは射(自主規制)寸前のカッp(自主規制)の痴w(自主規制)話にしか聞こえない…)
カードが血で赤く染まっている…まさかこれがこの話のタイトルの紅n(自主規制)」
漆黒「乙女の家はいつもああなのか…?(汗;)。」
サザ「そうさ。あれはアルムとセリカ恒例の痴w(自主規制)話だ。」
ミカヤ「今回の発言は危ないわね…まったく。」
ユンヌ・アスタルテ「(これはテラ近親s(神様も自主規制)の予感…!!)」
リン「いつも以上に自主規制が多いわね…(汗;)」
シグルド「コホン、では本題に戻るぞ(怒)…次はセリカだな。早くカードを引きなさい。」
セリカ「つ【緑のドロー2】」
シグルド「引く気ゼロか…。」
リン「つ【赤のドロー2】」
エリンシア「つ【黄色のドロー2】」
エリウッド「つ【赤のドロー2】」
サザ「(くっ、俺も持っているが…使ったらミカヤがピンチに!!……出来るなら“出して良いわよ“って言われたいけど…やっぱり腹をくくるか。)…カードを14枚引く(泣;)。」
マルス「(サザのあのうろたえぶり…恐らく手札に持っていたけど、ミカヤは俺が護る!と言っている以上使えない状況に…まったく、恋する者の力だね……(笑))」
セリス「?」
中略
◆土曜日 午後9時30分◆
リン「はぁはぁ…ちょっとしんどくなって来たわね。」
ヘクトル「いつになったら終わるんだよ、これ!」
マルス「う〜ん、そろそろ誰かに終わってもらいたいね(リーフを見る)。」
リーフ「え、僕!?」
エリンシア「でもまだ誰も凄い点数を取っていませんわ。ラウンド15の時点でロイちゃんは133点、リーフちゃんは230点、セリスちゃんは126点、シグルドお兄様は195点、マルスちゃんは168点、アルムちゃんは165点、セリカちゃんは165点、
ヘクトルちゃんは136点、エフラムちゃんは155点、エイリークちゃんは179点、サザちゃんは218点、漆黒の騎士さんは162点、リンちゃんは140点、エリウッドちゃんは183点、
アイクは147点、ミカヤお姉様が176点、そして私は150点ね。」
マルス「やっぱりリーフが一番(負けに)近いじゃないか!」
リーフ「冗談じゃないよ!僕は何度でも、な ん ど で も不死鳥の如く逆転して見せるのさ!!!」
マルス「はいはいシグマシグマ。」
ロイ「(何のネタだろう…?)」
エフラム「どうでもいい、さっさと終わらせるぞ。つ【SKIP】」
マルス「……」
リーフ「つ【赤の5】」
ロイ「UNO!!。つ【赤のドロー2】」
ヘクトル「ぐはっ!(カードを2枚引く)」
シグルド「つ【赤のSKIP】」
アルム「……」
セリカ「つ【赤の6】」
リン「つ【緑の6】」
エリンシア「つ【緑のドロー2】」
エリウッド「つ【黄色のドロー2】」
サザ「ミカヤ、許してくれ。「つ【青のドロー2】」
ミカヤ「いいのよ、サザ。「つ【緑のドロー2】」
セリス「つ【緑のドロー2】」
エイリーク「つ【青のドロー2】」
漆黒「つ【黄色のドロー2】」
アイク「つ【赤のドロー2】」
エフラム「つ【青のドロー2】」
マルス「つ【赤のドロー2】」
リーフ「よし、僕もドロー2w…あれ?」
ロイ「(他の人たちに合わせてドロー2を出そうとした葉っぱ、だがそれはマルスの巧妙な罠だった)あれ、あの時(
>>212)もそうだったけど何で僕はこんなナレーションを?」
マルス「リーフの手札は今こうして大量に引くためにあるものですよね。」
リーフ「ドロー2さえあれば…こんな枚数のカードを…!」
マルス「良かったじゃないですか。引きの悪さの所為に出来て。」
リーフ「んんんんんんんっ!」
マルス「へへへ おい、山札用意しろ。20枚引かせてやる。」
ルーフ「うう…耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!」
マルス「リーフの生涙GET!!何だ、やっぱり手札にドロー2持っていないじゃないですか。」
リーフ「こんな紙切れに…くやしい…でも……ちゃんと引いちゃう!(カード20枚引く)」
ロイ「挙がりーっ\(・∀・)/ つ【赤の0】」
リーフ「…手札合計300点……・゜・(つД`)・゜・うわーん。(…泣きながら部屋に駆け込む)」
マルス「あ〜あ、泣いてしまったか。リーフにはまだまだこのゲームで勝つことは無理だな。」
エリンシア「……」
リンディス「……」
マルス「(エリンシア姉さんとリン姉さんから殺気が!!)…ど、どうしました、二人共(汗;)。」
エリンシア「マルスちゃん、又リーフちゃんを泣かしたんですか?」
リン「マルス、今度と言う今度は!!」
エリンシア「ぶっ飛ばして差し上げますわ!!!」
マルス「ちょwwそれはらめぇwwwwwぐはぁっ!!(アミーテ必殺+ソールカティ必殺を同時に食らって空に吹き飛ぶ)」
ロイ「(マルス兄さんの替わりに)バイバイキーンーっ!!」
セリス「(僕もマルス兄さんの替わりに)やな感じぃ〜っ!!!」
シグルド「元ネタは○イキ○マンとロ○ッ○団だな。」
ヘクトル・エフラム・アイク「無茶しやがって…(AA略)」
ミカヤ「…私、リーフを慰めに行ってくるね(リーフの部屋に走ってゆく。」
漆黒「…緑風よ。」
サザ「何だ?」
漆黒「こんな家に居候して大変だな。」
サザ「…ああ。」
おしまい。
邪気眼丸出し+ヘタクソですいません。
全部のラウンドの詳細を書いているとスペースが酷く圧迫されるので、大量に省きました。
所で前スレの大宴会はどうなったのでしょうか?
>>367 GJ……と言いたいところだが、全体的に読みにくいというか、分かりにくいかな。
まず、トランプやら将棋やらのテーブルゲーム系のネタは、文字だけで面白く書くのはかなり難しい。
ルールとかに関しても、さすがにUNOぐらいなら大抵の人は分かってると思うし、
分からん人は自分でスルーするだろうから書く必要ないかなー、と。
結論として、次は方向性を変えたネタで勝負した方がいいのではないかなと思った。
前スレの大宴会に関しては、乗ってくれる人がほとんどいなかったので空気を読んで自然消滅、みたいな。
確かに読みにくい…。どうしよう(汗;)…マルスの説明欄は保管庫に行った時に取り除いておきます。
>>374さん
感想ありがとうございます。
方向性を変えたネタですか…考えてみます。
ありがとうございました。
クリムゾンネタをやりたいのはよく分かった。
が、例の台詞を言わせるキャラはもうちょっと考えようぜw
関係ないが、UNOの公式ルールとやらを初めて知った。
ありがとうwww
しかしクリムゾンネタですらすら会話できる兄弟っていうのは
ありがたいのかどうなのかw
細かいネタはおもしろいんだが…
なんだろう(括弧)の多様が見づらい原因のひとつなのかも
あと(汗;)の;(セミコロン)は使わないほうがいいかと…
でもお前の文章の雰囲気は好きだぜ!
次に期待
366-378の流れを見てつくづくここが良スレだと感じたよ…
アイク 「ただいま」
ロイ 「アイク兄さんお帰り、今日は随分早かったね」
アイク 「今日は仕事が早く片付いたんでな。しかし腹が減った。夕飯はもう出来てるか?」
ロイ 「いや、それが実はね…」
ヘクトル 「出前取りゃいい話だろ!」
アルム 「勿体無いって!インスタントで済まそうよ」
リーフ 「いっそのことそこら辺に生えてる草の根でいいんじゃない」
エリウッド「いや、その理屈はおかしい」
アイク 「…何の騒ぎだ?」
シグルド 「偶然が重なりあってな。我が家の女性陣が全員出かけているんだ」
ロイ 「セリカ姉さんは修道院の仲間達と、リン姉さんはフロリーナさんと、
エイリーク姉さんはラーチェルさん達と、エリンシア姉さんはルキノさん達と、
ミカヤ姉さんに至ってはペレアスさんに夜景の綺麗なレストランでディナーに行っちゃったよ」
マルス 「その時に僕達も連れていくとミカヤ姉さん何とも鈍感な事言い出したから上手く丸め込んどいたよ
でも出ていった後、鎧来た状態で100m9秒台で走るような音がしたけど放っておいた」
リーフ 「テラ鬼畜w今頃レストランじゃ衝撃波の嵐かもね」
エフラム 「で、だ。夕食について話し合っていたのだが全く纏まらなくてな」
ヘクトル 「だから出前取ればいいじゃねーか!」
アルム 「だから勿体無いって!インスタントがいっぱいあるからそれで済まそうよ」
マルス 「と、こんな感じになってるんだよね。ミカヤ姉さんを出かけさせたのは間違えたかも」
エリウッド「料理作れればいいんだけど、僕は精々胃痛めた時に作るお粥しか作れないから…」
セリス 「僕も目玉焼きぐらいしか作れないなぁ」
ヘクトル 「卵掛けご飯なら誰にも負けねー自信があるぜ!」
シグルド 「と、まぁ我が家の男性陣はこんな状態だ。もちろん私にも料理は作れない」
アイク 「なるほど、状況は分かった」
ヘクトル 「やっぱ兄貴も出前がいいよな!…って、兄貴?何処に行くんだ?そっちは台所しかねーぞ」
アイク 「今日の夕飯は俺が作ろう」
男性陣 『な ん だ っ て ー ! ! 』
アイク 「材料自体はあるのか?」
ロイ 「あ、うん。エリンシア姉さんが材料だけは買ってきたから」
アイク 「そうか、なら問題無いな」
ヘクトル 「待て待て待て!兄貴!慣れねーことはしない方がいいって!!」
リーフ 「僕はまだ死にたくない!兄さんの人でなしー!!」
アイク 「出来るまで時間がかかるから待っていてくれ。後、それまで机でも拭いてくれると助かる」(バタン)
ロイ 「………」
リーフ 「人生\(^o^)/オワタ」
ヘクトル 「…エリウッド、胃薬分けてくんねーか?」
エリウッド「ごめん、例え封開けてない胃薬があったとしてもそれでも足りないと思うから分けられないよ」
<一時間後>
アイク 「出来たぞ」
ロイ 「(あ、あれ…?)」
ヘクトル 「(ボソボソ)見た目は以外とまともだな」
エフラム 「(ヒソヒソ)いや、まともなのは見た目だけかもしれないぞ」
リーフ 「(なんという見た目、見ただけで味が最低だと分かってしまった、これは間違い無く人生\(^o^)/オワタ)」
セリス 「うわぁ、おいしそうだね。いただきます!」
シグルド 「ま、待て!セリス!!」
マルス 「さよならセリス…。君のことは忘れないよ」
セリス 「(パク)…うん!アイク兄さん、これ凄くおいしいよ!」
アイク 「そうか、気に入ってもらえて何よりだ」
ロイ 「……あれ?」
エフラム 「大丈夫なのか?」
ヘクトル 「本当かよ。とりあえず一口…(パク)…お、結構イケるぜこれは」
マルス 「(パク)…本当に大丈夫だ。流石に味はエリンシア姉さんに劣るけど」
リーフ 「そんなこと言って本当は凄く不味いのに我慢して僕にこの人でなしーと言わせたいだk(パク)…じゃなかった」
アイク 「おかわりはあるからどんどん食べてくれ。さて、俺も食べるか」
セリス 「あぁ、おいしかった。ご馳走様!」
ヘクトル 「しっかし驚いたぜ。兄貴が料理出来るなんてな」
アイク 「ああ、グレイル工務店では自炊しないといけなく、更に食事当番制だから週に一回は作ることになるからな。
オスカーやエリンシア程では無いが、料理にはそこそこ自信があった」
ヘクトル 「なるほどなー、納得したぜ。兄貴が夕飯作ると言い出した時はどうなるかと思ったぜ」
マルス 「出来てもゲテモノ料理食べさせられるかと思ったよ」
エフラム 「俺もマルスを同じ考えをしていたな」
リーフ 「僕はこれが最後の晩餐になると思ってやるせない気持ちになってたよ」
アイク 「あのな…」
セネリオ 「……貴方達、アイクを何だと思っているのですか?」
サザ 「全くだ。団長を見くびり過ぎだいくら何でも」
マルス 「そこのアイク信者二人自重」
ロイ 「いやいや!まず二人が何故いるのか突っ込もうよ!」
セネリオ 「僕はアイクに頼まれて足りない材料を届けに来ました」
サザ 「俺はミカヤを夕食に誘いにきたんだが…ミカヤは留守か?」
マルス 「ミカヤ姉さんならペレアスさんと一緒に夜景の綺麗なレストランでディナーに行ったよ」
サザ 「!! しまった、出し抜かれた…っ!ミカヤは俺が護る!」(バタン)
ヘクトル 「…何しに来たんだあいつ?」
セネリオ 「ひどい有様です」
アイク、料理出来る説を浮上させてみるテスト。
本編じゃ料理が全く出来なかったミストにも作らせていたから、アイクも作ってたんじゃないかと言う考え。
だからって「作ってた=料理出来る」にはならんがなw
確かにアイクは料理できそう。よく修行で野宿してるわけだし。
味付けは大雑把そう(塩振っただけとか)だけど。
個人的に、マルスも料理できそうなイメージがあるんだよなあ。
それも、満漢全席みたいな一般では作りそうに無いものばかり知ってそうな。
リーフも、料理できるかは別にして、食べられる草とか茸とか詳しそうだよね。
きっと『肉、焼いただけ』みたいなオチなんだろうなー、と思ってたら…
これは意外。
アイクは豪快だけど、上手い料理ができそうだ。
ヘクトル、エフラムあたりは本当にさっぱりできなさそうだけど…
セリスは前お菓子が絶品ってネタあったよね。
なんかロイ&セリスはいつもエリンシアとかの手伝いとかしてそうだから多少はできそうな感じがする。
休日、居間。
エイリーク「……」
ロイ 「……どうしたの、エイリーク姉さん」
エイリーク「は、はい? 何がですか、ロイ」
ロイ 「何ていうか、その……そわそわしてて落ち着かない感じがするけど」
リーフ 「だよねえ。いつも優雅なエイリーク姉さんらしくはない」
エイリーク「き、気のせいではありませんか? わたしはいつも通りですよ」
ロイ (……怪しいね、リーフ兄さん)
リーフ (そうだねロイ。今日に限ったことじゃないけど。一ヶ月前から急に内緒でバイト始めたりして)
ロイ (なんだかお金貯めてるみたいだったよね。エイリーク姉さんにしては珍しい)
ピンポーン!
エイリーク「!!」
エリンシア「はーい」
エイリーク「あ、いえ、姉上、私が出ますから!」
エリンシア「あら、そう? それじゃお願いね、エイリークちゃん」
エイリーク「は、はい……!」
タタタタタッ!
ロイ 「……なんか、すっごい急いでるね」
リーフ 「気になるな……どれ、ちょっとこの『ウォッチの杖』で……デバガメ開始!」
ロイ (何で自分から人聞きの悪い言葉を選ぶんだろう……?)
ファリナ 「こんにちはー! いつもニコニコ現金払い、イリア運送ファリナ宅急便でーす。えーと、エイリークさんってのは」
エイリーク「は、はい、わたしです……!」
ファリナ 「こちら、間違いないッスか? 秘密の店ネットワークさんから……」
エイリーク「ありがとうございます、お代はこちらで……」
ファリナ 「はいはい毎度どうも。それじゃ、またのご利用お待ちしておりまーす!」
エイリーク「……ついに届きました……! これでわたしもようやく人並みの」
リーフ 「……姉さん」
エイリーク「ひゃあっ! な、なんですか、リーフ……?」
リーフ 「……気持ちは分からなくもないけどさ……」
エイリーク「な、なんのことでしょう……」
ロイ 「……とぼけなくてもいいよ、姉さん……そのダンボールの中身、通販で買ったボディリングなんでしょ?」
エイリーク「!! ど、どうして……!?」
リーフ 「あー、まあ、それを知った手段については置いておいて……」
エイリーク「……リーフ、あなたには女性特有の悩みというのは分からないかもしれませんが」
ロイ 「いや、そういうんじゃなくて……」
リーフ 「姉さん、まただまされてるよ」
エイリーク「え?」
リーフ 「ボディリングを使っても、体格がよくなるってだけで……」
ロイ 「……胸が、大きくなる訳じゃないから」
エイリーク「!!」
いや、全体的に体がでかくなるとすれば胸も一応でかくなるはずだ!
エイリーク・・・・・・・・・・・・
関係ないけどこの町にはいくつ
荷運びがいるんだろ・・・・・・
マリナス
イリア
ハールさん。
しかし最近のエイリークは貧乳ネタで大人気だなw使いやすいw
もうなんかエリンシアの筋肉好きとエイリークの貧乳は次スレからテンプレ追加だなw
>>381 男キャラで愛のエプロンとか楽しそう。エフラム=インリン
マルス「た、ただい・・・・・・ま・・・・・・」(バタッ)
リーフ「うわっマルス兄さんが帰ってくるなりぶっ倒れた!」
リン「ミカヤ姉さん!女神の杖女神の杖!マルスが死んじゃう!」
ミカヤ「うわっ毎度毎度酷い怪我ね・・・・・ほいっ。」
マルス「・・・・・・zzz」
リン「良かった・・・・・・落ち着いたみたいね・・・・・・。」
セリス「地区対抗格闘技大会に出た後のマルス兄さんはいつもこんな感じだよね。」
アイク「関西や中部では未だに大会を開いているからな。しかもアメリカでも大会を開くらしい。
このあたりはレベルが高いからな。
ここの大会に駆り出されるときのマルスの顔は俺でもわかる位に気分が悪そうだ。」
リーフ「やたら詳しいね。」
アイク「俺は今回は狙っているからな、マルスに様子を聞くつもりだったがこんな調子では聞くわけにはいかん。」
マルス「そんなに聞きたいなら教えてあげますよ。」
リン「マルス!駄目よ、今はゆっくり休んでいなさい!」
マルス「姉さん、僕の精神の保養の為にも喋らせて欲しいんだ。
誰かに聞いてもらわないと流石の僕でも辛い。」
リン「でも貴方の体は」
リーフ「ここは言うとおりにさせてあげようよ。」
リン「・・・・・・そう・・・・・・ね、でもマルス。」
マルス「分かってるよ、ちゃんと休むさ。
さて、アイク兄さん、地区対抗格闘技大会の様子だけどね。」
アイク「・・・・・・聞かせてくれ。」
マルス「まずは会場の雰囲気だね、正直言って最悪。
吹っ飛ぶたびにざわめいて、復帰阻止すれば耳が聞こえなくなるような歓声が。
僕が必死に戦っているときにあの狐はよくわからない青い六角形を当てて崖際に追い詰めるのさ。
そして馬鹿な威力で蹴り上げてお星様。まさにスターロードだね、ハハッ」
リーフ「きが くるっとる」
マルス「髭親父なんて僕を何回も地面に叩きつけて一方的に攻撃するからね。
ガノンドロフって奴なんて一発殴られるたびに骨が軋む。
忍者もどきは針チクチク投げてきてウザいのなんの、桃なんてあのドレスの中が臭くて硬くて・・・・・・
うわあぁぁぁぁっ!!!」
エリンシア「マ、マルスちゃん!?」
マルス「や、やめろ!僕を打ち上げるんじゃない鳥め!ネガティブなオーラを止めろ緑親父!
気持ち悪い動きで近づくな青スーツ!食べるなピンク玉にでっていう!
何がぴっかっちゅーだ電気ネズミ!緑の白タイツめ、駒かお前は!」
リーフ「ちょっ!?なにこれ!!?」
アイク「マルス!もう止せ!十分だ!!」
マルス「ハンマーで掴まれたまま延々と殴られるのは嫌だ・・・!
あぁ、僕と同じ顔をした奴がファルシオンで切りかかってくる!
し、下に落とすなあぁぁぁ!」
ミカヤ「スリープ!」
マルス「んぐっ!?・・・・・・。」
シグルド「寝かせよう、ヘクトル、手伝ってくれ。」
ヘクトル「お、おう。」
セリス「マルス兄さん、大丈夫かな?」
ミカヤ「体は大丈夫だけど、心はね。
こうも毎回無理するのは私たちのせいね。
我が家は面倒ごとがつきないからお金がいるわ。地区対抗格闘技大会はお金はたっぷり出るから・・・・・・。」
リン「その為にあの子にあんなに傷ついてほしくないのに・・・。」
ロイ「マルス兄さんも凄く家族思いだもん。
自分が傷ついても皆の暮らしを支えるためだって言って最後には絶対に行っちゃう。」
ミカヤ「あの子を無理させない為にも私が頑張らないと・・・。」
エリンシア「お姉様、でもそのために倒れないでくださいね。」
ミカヤ「大丈夫よ!一番の年長のお姉ちゃんはそんなことして心配はかけないわ!」
アルム「とりあえずシーダちゃんとマリク君呼んだからマルス兄さんは心配しないで。」
セリカ「目を覚ましたら恋人と大親友、家族の皆が待っていればすぐに元気になるって!」
一騒動あって数刻後
エフラム「ところでロイよ。」
ロイ「ん?」
エフラム「何故お前は平気なんだ?」
ロイ「・・・。」
エフラム「地区対抗格闘技大会にお前も出ているはずだがお前は無傷だ。」
ロイ「・・・・・・。」
エフラム「まさかお前凄く強いのか?だったら今すぐに俺と手合わせ願いたいのだが。」
エリウッド「こ、こらエフラム!」
ロイ「うわぁぁぁん!!!!」
エリウッド「ロ、ローイ!今は夜だぞ外に出ちゃ駄目だーっ!!」
うん、ちょっとマルスメインに書いてみたかったんだ。
マルスが痛い目にあう話を書きたかったんだけどスマブラしか本気で嫌がる弱点が見当たらなかったんだ、すまない。
今度はもうちょっとまともなの書ければいいなーって思ってます。
雰囲気を台詞だけで出すの難しすぎw
>>390-391 GJ!
桃のドレスの中臭くて硬いってなんなんだwwww
難しければ台詞だけじゃなくてもいいと思います。
逆上がりとかから揚げとか3年前とか、普通の小説っぽいし。
〜兄弟家にて〜
ルーテ 「出来ました」
リン 「また唐突に・・・で、今度は誰をターゲットの対象にしたのよ」
ルーテ 「ゲームのターゲットはエリンシアさんです、趣向に合うかと。今回もノールさんが神がかった勢いで製作しました」
つ 『超兄貴達』
リーフ 「・・・・・一部の人達から嬉しい悲鳴があがりそうだ、これ」
リン 「取り敢えずパッケージの絵だけでお腹いっぱいっていうか・・・目眩がするわ」
歴代FEのガチムチ兄貴達がオールスターズの如く上半身裸で惜し気もない筋肉を(ry)
無駄にバアトルの回りに、それ何て才気○発の極み?というぐらいキラキラと無駄に光輝いていたりと・・・本当にぶっちゃけカオスです。
エリンシア 「まぁまぁまぁまぁ♪あらあらあらあら♪♪なんて素敵なお土産、ありがとうございますね♪」(ぎゅー)
ルーテ 「いえいえ、どういたしまして。はぐはぐ気持ちいいです・・・」
マルス 「エリンシア姉さんの周りにも才気のキラキラが嬉しいからだろうけど・・・ルーテさんをぎゅーしてる構図が百合に見えた罠」
リーフ 「兄さん重症」
マルス 「後7手でルーテさんを積み、とか。どうだろう、弟よ」
リーフ 「兄さん重体」
リン 「ちょっとアンタ達・・・そんな悠長な事いってられないわよ、これこれ!」
念の為に説明書を流し読みしていたリンが血相を変えて指摘したページには
『スポット参戦として兄弟家からアイクさんとヘクトルさんを追加しています』
マルス 「あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた」
リーフ 「兄さんが正気を無くした!因みにジャンル何?」
リン 「ノベル形式のBL」
リーフ 「・・・・・もの凄く18キソですか」
マルス 「・・・・・エリンシア姉さんの持ってるヤツだけで絶版にさせないと」
リン 「・・・・・取り敢えずあの二人に見つかる前に日の目をみないようにしないと」
リーフ 「・・・・・うん」
ヘクトル 「さてと・・・・・アルマーズアルマーズ」
リン 「!」
アイク 「さて、と。死ぬほど痛い武器で乗り込むか」
リーフ 「ちょ!それ漆黒さん専用ハンマー!」
ロイ 「ミンチ決定だね、ノールさん」
歴代アーマー系のおじさま達と斧戦士系のほとんどが参戦してそうだ・・・・・うはぁ
これはひどいw
ちょwまたノールさんwww
幸運0だからアスレイやリーフみたいなとばっちりキャラかと思いきや
自分の行いの報い受けてるだけなんだよな。
超兄貴って昔そんなゲームなかったっけw
俺のバイト場(某ソフトコーナー)に超兄貴PS2版が2本並んでる…
姫、一本買っていってくれ
元ネタは伝説のプロテインを捜し求めるシューティングゲームかw
なんにせよこれはひどいw
超兄貴なつかしいなww
エリンシアという壁がある以上アイク&ヘクトルも、発売禁止までは持ち込むのが大変そうだなw
「なによ、シグルド兄さんの分からず屋!」
という怒鳴り声が聞こえてくるのと同時に、ロイは廊下の壁に背をつけて道を開けていた。
ほとんど間を置かずに居間の扉が乱暴に押し開けられる。怒り心頭といった表情のセリカが飛び出してきて、足
音も荒く二階に上っていった。
そんな姉を無言で見送った後、ロイは深々とため息を吐き出した。
(まただよ。セリカ姉さん、怒ると怖いからな……しばらくそっとしておこう)
そんなことを考えつつ、そっと居間に足を踏み入れる。中では、シグルドがソファに座って頭を抱えていた。
予想通りの光景である。
「今日はどうしたの、シグルド兄さん」
「ん……ああ、ロイか」
シグルドが、ため息混じりに顔を上げる。
「いつも通り、あまり兄弟でベタベタするのはよくないと言ったら」
「いつも通り『いやらしい目で見ないで』と反論されて口論になったんだね」
「よく分かってるじゃないか」
「いつものパターンだからね」
答えつつ、ロイはシグルドの隣に座った。
「兄さんも、話の切り出し方をもうちょっと変えた方がいいんじゃないかな」
「うむ。わたしもそう思ってはいるのだが、どうもセリカの顔を見ると、つい口うるさくなってしまってな」
シグルドは、また深々と重苦しいため息を吐き出した。
「あの子も、昔は絶対にあんな風に怒鳴ったりはしない、本当に大人しい子だったんだがな」
「そうなんだ。じゃ、いつからああなったの?」
「いつから、か。そうだな、あれは、二人がまだ幼稚園に通っていたぐらいの頃だったか」
シグルドが、遠くを見るように目を細める。これは長くなるな、とロイは思った。
とは言え、面倒くさがって席を立つような真似はしない。
いろいろと心労の多い兄の愚痴を聞くのも、弟の役割だと自覚していたからだ。
そんな訳で、シグルドの話はおよそ十年ほど前の、とある休日の昼下がりに飛んだ。
「シグルドにいさん!」
という泣き声を背に聞いたのは、炎天下、シグルドが鎌を片手に庭の草刈りに励んでいたときのことである。
額の汗を拭いつつ振り返ると、赤毛の小さな女の子が泣きじゃくりながら走ってくるのが見えた。
危なくないように鎌を傍らに置き、シグルドは両手を広げて女の子の小さな体を受け止めてやった。
「どうした、セリカ。どうしてそんなに泣いているんだ」
「あのね、あのね」
セリカはぐずぐずと鼻を啜り上げながら、目に一杯涙をためて、シグルドを見上げてきた。
「アルムがいじめるの」
「ほう、アルムがな」
またか、と思うと同時に、家の角から現れたアルムが、「あーっ!」と叫んでこちらを指差してきた。
「セリカ、またシグルドにいさんに言ったな! ずるいぞ!」
セリカが一層激しい泣き声を上げながら、シグルドの背に隠れる。シグルドは苦笑しながら、アルムに向かっ
て手招きした。
「アルム、こっちに来なさい」
アルムは警戒するように、少し身を引いてこちらを睨む。
「やだよ、怒るんでしょ、シグルドにいさん」
「お前は、わたしを怒らせるようなことを何かしたのか?」
「ちがうよ、ぼくは」
「違うのなら、こっちに来て何があったのか話してくれ。セリカは泣いてばかりで、事情が分からないからね」
アルムは少し躊躇う様子を見せたが、結局文句ありげに唇を尖らせながらシグルドの前まで歩いてきた。
「よし、いい子だ」
シグルドは笑いながらアルムの頭をぽんぽんと軽く叩き、「さて」と弟の顔を覗き込んだ。
「何があったか、話してくれるな? どうしてセリカは泣いてるんだ?」
「勝手に泣いたんだよ」
「アルムがいじめるの!」
アルムがふて腐れたように言うのと同時に、シグルドの背中に隠れたセリカが泣き叫ぶ。
「うそつくなよ、セリカ!」
「うそじゃないもん、アルムがわたしをいじめるの!」
「こいつ!」
興奮したアルムがセリカに飛び掛り、泣きながら逃げるセリカを追いかけて、二人してシグルドの周りをぐる
ぐる回り始める。
「こら、二人とも、止めなさい」
シグルドは苦笑しながら二人の体を引き寄せ、左腕にアルムを、右腕にセリカを抱え込んだ。
「落ち着いて、何があったのか順々に説明するんだ。いいね?」
ゆっくりと言い聞かせてやると、アルムは暴れるのを止め、セリカも時折鼻を啜り上げる程度に泣き止んでくれた。
「セリカが、ぼくのあとをついてくるんだよ」
最初にそう説明したのはアルムである。
「それで、『何か用か』って聞くと逃げるくせに、一人で遊んでるとまた後ろでじっとこっちを見てるんだ。
ずっとそんな風にしてるから」
「それが気に入らなくて、怒鳴ったという訳か」
一生懸命話すアルムの言葉を継いでやると、小さな弟はこっくりと頷いた。
「こいつ、ぼくのことからかって遊んでるんだよ」
「ち、ちがうの!」
敵意むき出しのアルムの言葉に、セリカは必死で首を横に振る。シグルドは妹の顔を覗き込んだ。
「じゃあ、どうしてアルムのあとについていったりしたんだい?」
微笑みながら訊くと、セリカは顔色を窺うようにアルムの顔をちらちらと見ながら、
「あのね、うんとね」
と、何やら言いにくそうに口をもごもごさせた。それを見て何となく事情を察したシグルドが、
「ひょっとして、アルムと一緒に遊びたかったのかい?」
と言ってやると、セリカは驚いたように目をぱちぱちさせてから、「うん」と大きく頷いた。
「じゃあそう言えよな」
アルムが口を尖らせると、セリカはまた「だって」と目に涙を溜め始める。
シグルドはあやすようにセリカの体を軽く揺すりながら、ゆっくりと問いかけた。
「そうか。セリカは、アルムと一緒に遊びたかったんだな」
シグルドの腕の中で、セリカは目に涙を溜めたまま頷く。一方、アルムは納得しかねる様子だった。
「なんでさ。姉さんたちと遊べばいいじゃん」
「だって」
セリカはまた口ごもってしまう。シグルドは、はにかみ屋の妹に助け舟を出した。
「エリンシア姉さんとじゃ、ダメなのか?」
「おりょうりとかおせんたくとかしてて、いそがしそう」
「エイリーク姉さんは?」
「おべんきょうしてる」
「リン姉さんは?」
「こわい」
実に正直で、分かりやすい答えが返ってきたものだ。シグルドは感心しつつ苦笑した。
この時期、ミカヤはまだ駆け出しの占い師として町に出ずっぱりであり、エリンシアは日々泥だらけになって
遊ぶ弟たちのためにまだ不慣れな家事に追われていて、エイリークは既に学問に興味を示して一日中部屋で本を
読んでいたりした。リンに至ってはヘクトルやエフラム、エリウッドと共にTシャツ短パンでそこら中を駆け回
る見事な悪ガキぶりを発揮しており、いずれにしても大人しいセリカが一緒に遊ぶのにはハードルが高い相手な
のである。
そうなると残りは男兄弟しかいない訳で、その中でも年の近いアルムと一緒にいたいとセリカが願うのは、当
然と言えば当然の話なのであった。
「よし、それじゃアルム、セリカと一緒に遊んでやりなさい」
「えーっ!」
アルムは抗議の声を上げながら顔をしかめた。
「やだよ、女と遊ぶなんて、かっこ悪いもん」
幼稚園児という年齢から考えると、少々ませた意見である。
大方ヘクトル辺りに吹き込まれたのだろうと想像しつつ、シグルドは首を振ってみせた。
「いいや、それは違うぞ、アルム。かっこいい男って言うのは、そんなの気にせず誰にでも優しくするものなんだぞ」
「そうなの?」
「そうとも。しかも、相手が妹となれば、守ってやるのが真にかっこいい男というものだ」
「じゃ、シグルドにいさんもそうしたの?」
「ああ、わたしだってエリンシアが小さい頃は、一緒に遊んでやっていたぞ」
「ほんとう?」
「本当だとも」
そこまで言ってやると、アルムはきらきらと目を輝かせ始めた。
「分かった、じゃあぼく、セリカと遊んであげるよ」
「うむ。だが遊んであげるだけではダメだ。妹のことを守ってやってこそ、真の男というものだ。ヒーロー、い
や、勇者というやつだな」
勇者、という単語を聞いて、アルムはいささか興奮気味にぶんぶんと首を縦に振った。
「うん、ぼく、セリカのこと守ってあげるよ!」
「よく言った、それでこそかっこいい男というものだぞ、アルム」
満足して頷きながら、シグルドは弟たちから腕を離し、二人を向かい合わせた。
「さあセリカ、アルムが遊んでくれるぞ」
兄達の話を幼いながらも真剣に聞いていたセリカは、それでもまだ安心できずに、上目遣いにアルムの方を
窺っていた。
「さ、行こうよセリカ」
だが、アルムがそんな風に言って泥で汚れた手を差し出すと、ぱっと顔を輝かせ、
「うん!」
と嬉しそうに頷き、二人揃って走っていってしまった。
「はしゃぎすぎて怪我しないようになー!」
夢中で駆けていく二つの小さな背中に向かって呼びかけたあと、シグルドは満足げに一つ頷いて、草刈りの作
業に戻ったのであった。
「……というようなことがあってな」
昔話を語り終えたあと、シグルドは感慨深げに頷いた。
「次の日からはアルムがセリカを遊びに誘うようになって、一週間も経つとセリカの方からアルムを誘うように
なった。一ヵ月後には一緒にお風呂に入っていたし、半年も経つ頃にはどこへ行っても一緒に行動するように
なった。それまですごく引っ込み思案だったセリカが、アルムと一緒に遊ぶようになってからは多少な
りとも人と話せるようになってな。二人ともなんとも可愛らしい兄妹だと思っていたものさ。で、一年経つ頃
にはもうラブラブというやつで、『わたし、アルムのお嫁さんになるの!』ときたもんだ」
そこまで言って、シグルドはがっくりと肩を落とした。
「まさか、この年になってもまだ同じ事を言い続けているとは思いもしなかったが」
「なるほどねえ」
相槌を打ちながら、ロイは首を傾げる。
「でもなんか、話の中のアルム兄さん、今よりずっと乱暴な感じだね」
「ああ。あいつはお前やセリスよりも、むしろヘクトルやエフラムに近い性格だったぞ。小さい頃から、どこの
村の子供かと思うほどの探検好きでな。この辺りでは、あいつが登らなかった木の方が珍しいぐらいだった」
「腕白坊主だったんだね」
「うむ。まあ、セリカの方がアルムの影響を受けて活発になったのと同じように、
アルムの方もセリカの影響を受けて多少穏やかになったんだろな。
だが地は変わらん。その証拠に、たまに僕と俺で一人称がコロコロ変わったりするだろう」
「ひねりつぶしてやる! とか言ったりするしね」
「そうそう」
笑ったあと、シグルドはまた物憂げなため息を吐き出した。
「全く。普通に仲のいい兄妹というのならともかく、どうしてあんな風にインモラルになってしまったのだか……」
うんざりした様子で首を振るシグルドを見ていると、ロイの頭の隅にある疑念が湧いてきた。
「ねえ、シグルド兄さん」
「なんだ」
「セリカ姉さんとアルム兄さんが遊ぶようになったきっかけは今聞いたけど、その後は似たようなことはなかったの?」
「似たような……そうだな」
シグルドは記憶を辿るように眉根を寄せ、指で顎を撫でた。
「確か、あの二人を一緒に風呂に入らせたり、テレビ漫画の映画に一緒に連れて行ってやったり、セリカママと
アルムパパのおままごとにペット役で付き合ってやったり、ああそうそう、結婚式ごっこで神父役を務めたり
もしたっけな。あのときは二人とも無邪気で、実に可愛らしかったものだ」
「そうなんだ」
「うむ。ああ、全く、あの二人を健全な道に引き戻すにはどうしたらいいのか……」
うんうん唸りながら悩み始めるシグルドを置いて、ロイはそっと居間を出た。
後ろ手に扉を閉めながら、今しがた聞いたことをもう一度頭の中で整理してみる。
(要するに)
と、ロイは心の中で結論付けた。
(二人があんな風に仲が良すぎる兄妹になった原因の一端は、間違いなくシグルド兄さんにあるってことだよな)
そして、一人納得するように頷いた。
(シグルド兄さん、自分で墓穴掘ったことに気がついてないよ)
だが、それを言ってしまうとまた問題がややこしくなりそうな気がしたので、胸の内に閉まっておくことにした。
(セリカ姉さんにしてみれば、昔は応援してくれてたのに、今になって急に手の平返されたようなものだもんな。
あんな風に毎度毎度シグルド兄さんに食って掛かるのは、その辺にも原因があるんだろうな、きっと)
そう考えてみたりもしたが、こちらもやはり、言わぬが花なのであった。
<おしまい>
……とか何とかやってる内に容量がヤバ気になってきましたな。
そろそろテンプレの改変・追加について話し合いましょうか。
とりあえずエリンシアの筋肉好き、エイリークの貧乳、リーフの鼻血あたりは
追加していいかも。あとリンの女性陣で末っ子ていうのを下から二番目に変更
明らかにセリカの方が年下っぽいし。
サブキャラにルーテ、ボーレあたり追加でしょう。
サザは主人公じゃないの?って話がよく出るから、その事について、書いておいた方がいいかも。
FAQみたいなの追加すればいいのかね。
Q.サザは主人公じゃないの?
A.ジェイガンポジションと認識されております。
みたいな。
>>4も
Q.このネタ、前に出た設定と違ってるみたいだけど?
A.歴代主人公が兄弟、以外の設定は原則的に書き手の自由です。
とかにすればいいかも。
でも公式設定ではリンのほうがずっと年ひくかったような・・・
リンふけてるのかなあ・・・
リン編開始時のリンが15歳。セリカは外伝プレイしたことないから知らん。
まぁ16歳(一部開始時)のマルスがリンの弟になってるんだし要はイメージでいいと思う
リンって、リン編開始時は15歳だけど、エリウッドorヘクトル編だとそれから1年経っているから16歳なんだよな。
だから、同じ16歳のマルスが姉さんって呼んでいても、誕生日がリンの方が先なんだなと思ってて違和感なかったw
まぁ、大切なのはイメージだよ
どのみち、リンは老けてい(ry
あれ?このひき肉なにかな?
415 :
助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:31:39 ID:NiY3lwyZ BE:762174667-2BP(0)
なんかこのスレの所為でアイクが本来のFEのほうでも脳筋ゴリラのイメージが定着しちまったw
それまではそんなイメージなかったのに
本編とこのスレとは別物って考えてる。
このスレのアイクそんなに脳筋かな?料理できたり家族思いだったりしていいと思うけど。
【エリンシア】
料理に洗濯に裁縫、剣術に乗馬等、何でもこなす一家で最も家庭的な女性。
だが一度怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」と言う声とともにぶっ飛ばされる。
筋骨隆々としたたくましい男が好みのようで、バアトル・ブートキャンプにはまったり
風呂上りにパンツ一丁で歩き回るアイクの体を指の隙間から覗いていたりする。
【エイリーク】
ルネス女学院の華。高貴、気品さにおいて兄弟と一線違った世界にいる事も。
学問スポーツ共に優秀な成績を収め、教養高く人当たりもいいという完璧超人だが、
唯一、胸のサイズが圧倒的に足りないという欠点を持ち、本人もあれこれと無駄な努力を重ねている。
老若男女問わず誰からも好かれる人気者。最近は色々な男性にアタックされて戸惑うお年頃のようである。
【リン】
性格は大らかで、一言で言えば肝っ玉母さん。マルスを筆頭とした年少組のまとめ役とも言えるお人。
年の割には老け……いや大人びて見えることを気にしているようで、彼女の前でそういう話をすると鉄拳が飛んでくることも。
爽やかな笑顔で悪事を重ねるマルスに対して、彼女が少々行き過ぎた体罰を与えるのは最早日常風景である。
【リーフ】
兄弟内において貴重なネガティブな性格。しかし女性の交友関係は多種である(幼馴染、ツンデレ、不思議ちゃん)
地味で尚且つ貧乏くじ(とばっちり)をひくのが彼専用の神器かもしれない。
思い込みというか妄想が激しく、エロいことを連想させる単語や会話を聞いては勢いよく鼻血を噴出している。
原作EDの二枚舌ぶりからか、ムッツリスケベとして扱われることが多いようだ。
試しに書いてみた。FAQの方も含めて、追加・修正等あったらヨロ。
ネタ書くにも困るだろうし、明日ぐらいまでには次スレ立てたほうがいいかもしれんね。
結局は皆の考えは リン=老け(ry
凛々しい顔立ちと性格から割り食ってる感じだが、まぁ、年m
エイリーク 「はぁ・・・・・」
ルーテ 「悩み事のようですね、大方バストの事でしょう。顔に書いてありますし」
エイリーク 「わ・・・分かります?」
ルーテ 「私、優秀ですから」
エイリーク 「努力してはいるのですが・・・一向に成果がみられなくて」
ルーテ 「そんな悩める貴方にこの一言を贈ります」
ルーテ 「貧乳はステータスです!!」
エイリーク 「ステータス・・・ですか?」
ルーテ 「はい。胸が大きすぎてブラを特注で頼まなくてもいいし、肩こりも気にしなくていいし・・・兎に角プラスな面が色々あります」
エイリーク 「そういう考え方もあるのですね・・・少しすっきりしました♪」
ルーテ 「そういって貰えると嬉しいです」
マルス 「一説には揉まれると大きくなるとか・・・リーフ、想像すんだ。3、2、1、はい」
リーフ 「エイリーク姉さんが・・・揉まれ・・・・ぶはっ!」
ヘクトル 「ここまでムッツリだと清々しいな、ほんと」
エリウッド 「リーフ、床汚れるから、ティッシュ鼻に詰めておいてくれ」
ひんぬーはステータス、偉い人にはそれがわからんとですy
>>418 わざわざ着ける胸のないエイリークは家計に優しい子という話と受け取った
GJ
というかお前ら埋めようぜ
3スレ目も素晴らしいスレだったな。職人様方乙です。とりあえずアーダン埋め
とりあえずエイリークの貧乳きゃらが定着したスレだったね
次スレも楽しみだ
∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ 可哀そうだがミカヤは俺が守る
〜(っ竺≡つ=つ
/ ゝ ) ババババ
( / ̄∪
ミカヤは俺がもらった!
>>緑
身の程をわきまえよ。
>>425 しっこく乙
しかし一行レスぐらいじゃ埋まりそうにも無いな。
FETVの新項目が面白すぎw
さっき見たが…これはひどいwww
429 :
ここのアイクがスマブラに出ちゃうとこうなる。:2007/07/13(金) 23:24:14 ID:nt7nXEYW
リーフ「えっと、すみませんここは何処ですか?」
ユンヌ「終点っていう地区対抗格闘技大会のステージの一つよ。
現実に最も近いイメージの世界で出すのが楽だからここにしてみたんだけど。」
リーフ「えっと質問を間違えました、何で僕らここにいるんですか?」
アイク「俺がユンヌに頼んだ。
実際に地区対抗格闘技大会の雰囲気を掴んで準備をしておこうと思ったんだ。」
ユンヌ「アイクの頼みだもの、あたしってばがんばっちゃったー♪」
ロイ(女神すら落としたか・・・・・・流石アイク兄さん。)
リーフ(でも気付かないんだろうな。)
マルス「えっとですね、僕は疲れているんですよアイク兄さん。
キャラ替えしたアメリカの元狐使いやアメリカ最強の使い手や関西の新星によってですね、
アホみたいに操作されて筋肉痛酷いんです。あいつらほんっと嫌い。
それにプレイヤーは僕達のことなんて考えていませんよ。
考えていたら99ストック戦とか馬鹿なことしませんしね。
地区対抗格闘技大会なんてろくなもんじゃないんですよ、ですから、ね。
いや僕5強とか言われてても大したことないですから!
飛び道具あの中で唯一持ってませんから!!
ジャンプしたあとに攻撃されてボコボコにされる奴ですから!!!
だから僕と試しに手合わせとか止めてえぇぇぇ!」
アイク「そこを何とか頼む。」
マルス「嫌です!何か未来が見えるんです!
僕の攻撃がことごとくNO DAMAGE!の涙目でアイク兄さんがハンマーの如きラグネルの一閃で
一瞬で僕が星になる姿が!」
ユンヌ『そんなこといわないでよマルスちゃんwあの画板で描いた絵を紋章町にばら撒かされたいの?』
マルス『こんの邪神め!忘れたの?僕ら兄弟に危害を加えると・・・・・・』
ユンヌ『アイクに協力しているだけよwシーダちゃんあたりの家においておけば面白そうねw』
マルス「えぇわかりましたよやってやりますよやればいいんですよね畜生!」
アイク「すまんな、では10秒後に開始しよう。」
マルス「チキショー!」
セリス「兄さん達二人とも頑張ってー!」
アルム「見てよセリカ!ここから見える景色!綺麗な草原だねぇ」
セリカ「素敵・・・・・・!将来はこんなところに住んでゆっくりしたいわね・・・・・・。」
シグルド「えっとティルフィングはどこにやったっけかな?仕方が無い、そこのビームソードで代用しよう。」
エフラム「どうしたヘクトル、そんな程度か?」
ヘクトル「てめぇこそチマチマした攻撃で俺を倒せるとでも思ってるのか?」
エリウッド「ここが仮想の世界で良かった・・・・・・暴れるときにはここ使ってくれると胃に優しいんだけど。」
リン「姉さん、レスキューの杖の準備できてる?」
エリンシア「えぇ、できていますよ。リブローの杖もあります。」
エイリーク「?何故そんなものの準備をしているのですか?」
リン「多分ボコボコにされるであろうマルスの救済ね。
アイク兄さんだから多分地区対抗格闘技大会の準備では足りないようなことが起こるわ。」
リーフ「マルス兄さんの顔の青ざめ方は異常。あ、始まった。」
アイク「むぅん!」
マルス「ちょwwwラグネルから衝撃波飛ばしてきたwww範囲広っw弾速早www
シーリフ難しすぎwww」
コンッ
セリス「うわ、マルス兄さんが衝撃波を弾いた!」
ヘクトル「何だかんだであいつもやる気あんじゃねえか。」
リーフ「いや、あれは被害を必死で減らそうとしてるんだと思う。」
ロイ「そして弾いた衝撃波がリーフ兄さんに見事に当たっちゃった!」
リーフ「こ、このひとでなしー!のわーっ!!?」
ロイ「威力半減したはずなのに婆株並に吹っ飛んでったー!」
マルス「ええい我が剣でどうにかなれwドラゴンキラー!って緊急回避早すぎw」
アイク「はあっ!」
ロイ「うわっ!一撃の威力は最強といわれたガノンさんの踵よりも飛んでる!?」
エリンシア「駄目ですわ!レスキューの杖が追いつきません!」
マルス「うわーーーー!」
アイク「なるほどこういうものか、マルス、協力感謝する。」
マルス「アイク兄さんと真面目に手合わせしたのはこれが初めてだね。
これでわかってくれたように僕は大したことないからもうこれ以上は勘弁。」
アイク「いやなかなか強かったぞ?」
マルス「兄さんに言われても空しいだけですよ。
とりあえず、兄さんはプレイヤーキャラじゃなくてギガクッパポジションで出ることをお勧めします。」
おしまい。
次回予告内の『他人のフラグもバッキバキ』!の話を見てみたくて仕方が無いw
メダリオン
ロイ(あの後,ユンヌさんは押し入れに閉じこめられ,セリカ姉さんにはエリンシア姉さんがサイレスかけて
なんとか火の国は落ち着いたのです―――)
――火の国――
セリカ「ふがーっ!!ふがががが!!ふががががががー!!
(サイレス3)(あの邪神!!あたしがせっかく密輸してきたのをパァにしやがってぇぇぇ!!!!!)」
リン 「ちょ,セリカ恐い恐い!!正面から見られない顔になってる!!まさかこれバサークじゃないわよね?!」
アルム「落ち着いてセリカ。大丈夫だよ。まだ負けてるわけじゃないし,やられたらやり返せばいいじゃないか。
次は僕が行こうと思う。そして僕の作戦にはセリカ,君が必要なんだ。……一緒に来てくれるかい?」
セリカ「ふごご…………(アルム…………)」
アルム「セリカ…………」
ロイ(基本密輸は1人で行くんだけど………まぁいいや。どうせマルス兄さんの企画だし細かいことはシラネ。)
エフラム「どうでもいいが消火手伝え。エリウッドが気が触れて『蝶サイコー!!』とか叫んでるんだが。」
――水の国――
リーフ「向こうもようやく落ち着いたみたいだね。次はこっちが検査官か。」
マルス「このまま流れをこっちに持っていきたいとこだね。次リーフ行ってみたら?」
リーフ「んー,そうだなぁ…………ん?何だあれ。」
モニター<キャッキャッウフフ
2人で仲良く1つのトランクを持って検査ルームへ向かうアルムとセリカ。
マルス「あー,2人でラブラブ密輸ねー。でもこんなん見たらシグルド兄さん………ぁ…………」
リーフ「物凄く嫌な予感が………」
シグルド「断 固 阻 止 !!!!!!!!!!!!!!!!」猛ダッシュで検査ルームへ
マルス・リーフ「待てコラァァァァァァァァァァァァァ!!」
――検査ルーム――
アルム 「シグルド兄さn」
シグルド「ええい!もう騙されんぞ!!ダウト!!ダウト1億!!むしろお前らの関係にダウト!!」
(パカッ)トランクは空。
ロイ『えーっと。密輸人,見事検査官を欺きダウトをコールさせました。慰謝料5000万Gが密輸人に支払われます。』
アルム・セリカ「2人で(^Д^)9m プギャー!!」
シグルド 「( ゚д゚)」
シグルド「( ゚д゚ )」
ロイ 『こっち見ないで。』
マルス 「とりあえず帰ってきたらシグルド兄さんは縛っとこうか。」
――火の国――
エリウッド「蝶サイコー!!」
ヘクトル 「お,あいつら成功したみたいだな。消火終わったし,次は検査官俺が行ってもいいか?」
ミカヤ 「じゃあヘクトルお願いね。あたしはもうユンヌ封じられちゃったし。」
ヘクトル 「おうっ,任せとけ。向こうのチームには悪いが勝たせてもらうぜ!」
エリウッド「蝶サイコー!!」
リン 「ていうかミカヤ姉さんエリウッドにレストお願い。」
――検査ルーム――
セリス 「信じーられぬとー嘆くーよりもー人をー信じてー傷つくー方がいいー……あ,ヘクトル兄さんいらっしゃい。」
ヘクトル(ぅぉぉ………出たなキラキラオーラ2号!!よりによってこいつかよ!!しかもなんて歌歌ってやがる………!!)
セリス 「あ,これねー『3年B組ソンケル先生』の挿入歌。卒業式で歌うから兄さんが来るまで練習してたの。」
ヘクトル「おぅ…そ,そうか………じゃあ始めるか。(くそっ,天然とはなんてタチが悪い………!!)」
とりあえずお前,密輸してんのか?」
セリス 「え……………ももももももちろん,し て な ぃ ょぅ………(だんだん声小さくなる)」
ヘクトル(結論は一つ。明 ら か に 密輸してやがる。嘘付くの下手すぎ。むしろ今まで付いたことないんだろうな。
しかしダウトコールできるのか俺?うつむき加減で目に涙溜めて少女漫画みたいになってるこいつから一億没収なんて
どう見ても借金の形に連れて行かれる村娘と悪代官です本当にありがとうございましたじゃねーか!!)
セリス 「……………兄さんはやく………何ならダウトコールしてもいいよ………?どうせこの中……か,空だし………?」
しばらく沈黙が続く。
ヘクトル「(……………ああ!!もう駄目だ!!すまん!!姉貴達!!)パ ス ! !」
セリス 「………………!!」
ヘクトル「ほら,持ってけ。お前の勝ちだ。」
セリス 「………ごめん………ヘクトル兄さん………僕……嘘つい………て……!!……うわぁぁぁぁぁぁん!!
ごめんなさい!!ごめんなさい!!…………うっ,うっ,兄さん……こんな僕を殴って!!」
ヘクトル「ちょ,落ち着け!!お前は何も悪くねぇから!!」
(↓モニターの向こうから)
ロイ 『ヘクトル兄さん最低。』
リン 『見損なったわ。』
エフラム『幼女を泣かすとは見下げ果てた奴だな。』
ヘクトル「お,俺が悪いのかよ!!!ていうかエフラムお前いろいろ自重!!」
――水の国――
マルス「さて……と。いろいろ心配だったけどセリスが無事1億G密輸してくれたね。
さあこのまま逆転するよ。次は今度こそ僕が行ってきてチャチャッと密輸阻止してくるよ。」
ロイ 『ふーん,策はあるの?多分お決まりの展開だと《あの方》が相手だと思うけど。』
マルス「ははっ,当たり前じゃないか。それじゃ行ってくるよ。」
ロイ 『……………………生きて帰って来てね。』
――検査ルーム――
ガラッ(ドアの開く音)
ロイ (あ,やっぱりリン姉さん。)
マルス「…………!!ちょ,リン姉さん!!ブラ透けてる!!」
リン 「え?!嘘ぉっっ!!」
ドサッ(重量感のある音を立ててトランクが落ちる)
マルス「うん,嘘。この音はたっぷり中身詰まってるね。ダウト1億。」
ロイ 『へー,音で中身をねぇ。んじゃマルス兄さん密輸阻止。です。(適当)』
マルス「ははは。どうだロイ。完璧だろう。しかしリン姉さんもブラなんか付けてるんだねぇ。
そんな必要なんてないと思ってたけど,意外と育ってるのかな。ねぇリーフ,今度こっそりサイズ調べよう。」
(ブバァァァァァァ!!) 真っ赤に染まる水の国のモニター。
ロイ 『まぁそんなことはどうでもいいんだけど,志村うしろうしろ。』
マルス「え?」
振り返るとそこにはリンが5人。
セリス 「うわ,久しぶりに見た!リン姉さんの必殺!!相変わらず格好いいよねぇ。」
アイク 「いい動きだな。あのキレの良さはうちの兄弟でも随一だろうな。」
エリンシア「あ,追撃ですわ。いつ見ても綺麗な舞ですわね。」
リーフ 「だれかとめてあげて。」
ロイ 『お楽しみの所悪いんだけどリン姉さーん,暴力はライアーゲームの趣旨に反するから反則だってー。』
リン 「え。」
マルス「ハハッ,真の目的はこれだよ。これでうちのチームは自動的に 勝 ち 。」
リン 「何ですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
エイリーク「お待ちなさい,マルス。リンを侮辱したあなたが悪いのですよ。」検査ルームに突如現れるエイリーク。
「「「エ,エイリーク姉さん?!」」」
ロイ (やばい,これはやばい!!こんな怒ったエイリーク姉さんを見たことがない!!
いつもはマルス兄さんがリン姉さんにどんなちょっかいを出しても軽くたしなめる程度なのに何故?!)
エイリーク「マルス,あなた言ってもいいことと悪いことの区別も付かないのですか?」
マルス 「あ,あの…………僕は……ですね……」
エイリーク「お黙りなさい。私が話している最中です。それともリンの続きをやって差し上げましょうか?」
マルス 「ごめんなさい(´;ω;`)」以下エイリークの説教。
――火の国――
リン 「ただいま。いやー,エイリーク姉さんが本気で怒るとあんな恐ろしいのね。」
ロイ 『でもなんであんなに怒ってたの?全然分からないんだけど。』
ミカヤ「エイリークは家計に優しい子なのよ………」
ロイ 『は?ますます意味分かんない。』
エイリークの説教は日が暮れるまで続き,ライアーゲームは中止になったそうな。
襟木の台詞にパピヨンスーツに仮面な姿を想像して蒸せたw
ゆるり埋めよう
サザ 「お前はミカヤの何なんだよ!」
漆黒 「・・・・・・・」
サザ 「答えろよ、この鎧男!」
漆黒 「ミカヤの、ふむ・・・強いて言うなら漆黒・・・・・かな?」
ルーテ 「漆黒ですね」
アスレイ 「はい、見事な漆黒です」
ノール 「なんと芸術的な漆黒・・・・・いやはや眼福眼福」
アイク 「漆黒っていうか・・・めそ・・・・・げふんげふん!」
サザ 「その意味深な言葉は何なんだー!」
スマブラ、ライアーゲームと続けて大爆笑したと思ったら、
漆黒の意味不明さにまた笑ったw
皆GJ!
で、この状況から考えて、次回は
480KB(あるいは950レス)越え→テンプレ相談→スレ立て→埋め
って感じにした方がいいかもね。
スレ立てたの俺なんだけど、ちょっと早漏だった気がしてきた。スマソ。
ダウト!!ダウト1億!!むしろお前らの関係にダウト!!
↑
吹いたwwww
シグルドにいやん最高w
夢を見ていた気がした。 闇夜に向かう黄昏時に二人、大きな橋でずっと話していた気がする。 泣くそいつをひたすら慰め、泣き止んだそいつは言った。
「ユリウス・・・・・・僕、君の事が・・・・・・」
「うわーっ!?」
「五月蝿いですよ。」
「ぐぇっ!!」
起きて早々妹のナーガ、目覚ましとしては手痛い一撃。目覚めスッキリというより凄く眠くなる。
「はい、リフ薬。お早うございます、ユリウスお兄様。今日も磨きがかかっていますね。」
「(リフ薬飲み終えて)ん、美しさか?策謀か?」
「意味不明具合です。では遅刻したくないので、私はこれで。」
「胸無いくせに・・・・・・。」
「何か言いましたか?」
「イエ、アリマセン。」
そういって部屋から出て行く音がして、いつも通りの朝のやり取りは終わった。何だかんだ言いながらもユリアは僕を起こしに来る。
素直じゃない奴だ。
「いや、それはユリウス様の壮絶な勘違いです。」
「黙れフィーア、お前いつから鷺の民になった。」
「ユリア様と話した後のユリウス様が考えることなんて想像が容易ですよ。」
「まぁいい。それより飯だ。あと制服取り出せ、学校行く。」
「承知しました。」
五月蝿い執事とのやり取りも終え、朝食をとり、学校へ向かう。僕の登校は遅い。ユリアに比べて起きるのが遅いのも理由だが、最大の理由はあの変な家に住むいけ好かない女男だ。小さい頃はよく遊んだものだが今では殆ど遊ばない。学校に一緒に行ったのも遠い昔の話だ。
こうなったのは中学に入った頃からだろうか。
あいつを見ているうちに僕は苛立ちを感じるようになった、思い出すだけで胸の鼓動は歪み、頭が痒くなるようになった。だからなるべく会わないようにしていたのだ。
「畜生め・・・・・・。」
あぁ何か変な気分になってきた。そういえば夢にあいつが出てきた、気持ち悪い。
どれもこれもセリスのせいだ。
そんな思いを抱えながら学校に着いた。憂鬱な朝の喧騒、くだらんことで騒ぐ同級生。
『餓鬼どもが』
周りのアホどもを見て、ユリウスは気付いた。
『セリスがいないな。』
「お前ら、さっさと座れ。」
担任のオイフェが入ってきた。相変わらず似合わない不自然な髭だ。
「出席とるぞ、アーサー!」
「はい。」
学友(笑)らの名前が呼ばれ、セリスの順番になった。 というか、今の僕の関心はそれだけだ。それしか聞いていない、他の奴なんてどうでもいい。
「セリスは風邪で休みだ。」
その一言が響いた瞬間、魔法で移動する音と学校を破壊する気ではないかという衝撃波とともに何かが通り過ぎた。
ユリアとラナオウがいなくなっていた。多分見舞いにいったんだろう。 ユリアを持っていくな、セリスめ。
しかしその三人がいないだけなのだ。僕の一日はいつもと変わらない単調な繰り返しとなる。 そんな感じで放課になった。人ごみをかきわけ帰ろうとした僕に
「ユリウス、ちょっと待て。」
何だオイフェ。
俺がおそらくは凶悪な仏頂面で振り返ったら道が開けてオイフェとの対面を手伝った。余計な真似を。
「ユリウス、お前セリスの家の近くに住んでいるよな。」
「その紙は?」
「授業参観の案内書だ。届けてくれ。」
「1週間後だろう。風邪なんてすぐ治るんだ、別に届けるほど急ぐ必要は無いだろう。」
「そういわずに頼む。なっ」
YESと答えないといつまでも拘束されそうだ。そう直感した僕は紙を奴の手からひったくり、家路についた。
次回予告見たときに思ったんですよ
すごく・・・・・・かきたいです・・・・・・って
でも書きたいなーって思ったら心のプロシュート兄貴に怒られたんでその勢いで書きました。
とりあえず前編って感じです。時間がないので残りは後で投下します。オチはもうわかってるけど生暖かい目で見てやってください。
ヒーニアス「エイリーク、海に行かn」
エイリーク「ごめんなさい!!」
(いなくなる)
ヒーニアス「・・・どういうことだ?まさか水着を持っていないとでも・・・いや、そうだと言うのなら、わたしはいくらでも買ってやるのだが」
ターナ (またスレスレな発言を・・・そんなこと言ってきわどい水着買ってくるんでしょうに、
でもエイリークはなぜあんなにも・・・下心があると気付かれた・・・?
どうなのかしら、エイリークがそれほど敏感になるとも思えないし・・・)
ヒーニアス「お前はどう思う?」
ターナ 「もう少しよく分別した態度で臨みなさいね」
エイリーク(あんなにラインの強調されたものを着るなんて・・・)
マルス 「リン姉さん、海に行かない?」
リン 「あーらマルスちゃん、どういうご了見?」
マルス 「いや、夏を満喫してもらいたいなぁと思って、ここ数年行ってないし、暑いし」
リン 「珍しいわね、別にいいけど・・・私は海より草原の方が」
マルス 「そういえば去年、水着買ってたけど・・・もう着ないのあれ?」
リン (ぎく)
マルス 「そっか、また肥えたんだ」
リン 「マルス、この紐を口にくわえて」
マルス 「何それ・・・ってどう見てもゴムじゃないかやめt」
リン 「このゴム、口から離したら下半身に直撃だから、せいぜい私が帰ってくるまで我慢してね♪」
見ると、綿密に施されたゴムトラップが
マルス 「んー!むー!(仕掛けるのに何時間かかったんですかリン姉さん!あっ、解除しようにも手足縛られてる!!)
リン 「何言ってるのかしらねー、夕ごはんまでには帰ってくるから、幸運を祈るわ☆」
セリス 「リーフ兄さん、海に行こうよ」
リーフ 「う、海?」
セリス 「うん、ユリウスも行ってくれるらしいしね(こっちはボロボロだ byユリウス)
どうせなら皆で行った方がいいかなって思って」
リーフ 「いいけど、水着あるの?セリスが泳いだところ見たことないから」
セリス 「あ、あるよ!小学校の時だけど・・・だからこの前ユリウスと買いに行ったんだ(もう行かないって言ったのに byユリウス)
ほら、これだよ」
リーフ (ブバァァァァァァァァ!!)
セリス 「リ、リーフ兄さん!」
リーフ 「ご、ごめんごめん・・・なんで男物なのかなって思っちゃったよ」
セリス 「なんで?僕男だよ?」
リーフ 「いや、なんでもないから・・・」(たまに混乱してくる・・・)
ジョフレ 「エリンシア様」
エリンシア「ジョフレ・・・ジョフレ・・・ジョフレ・・・!」
ジョフレ 「海に行きませんか?い、いや、煩わしいのなら、別に・・・」
エリンシア「構いませんが、もう少し身体を動かしてから・・・」
ジョフレ 「身体を動かす?」
バアトル 『ワンモアセッ』
エリンシア「あと1時間・・・」
ジョフレ 「・・・失礼しました」
アルム 「セリカ、海に行かない?」
セリカ 「ふふ、アルムに見せる水着なんかないわよっ」
アルム 「えー、セリカならなんでも似合うよ」
シグルド 「また不純異性交遊をする気か」
セリカ 「あのね、兄さん、海に行くなんて兄弟でも普通のことじゃない、何か不都合でも?」
シグルド 「む・・・それとこれとは・・・」
アルム 「何ならシグルド兄さんも一緒に行かない?」
セリカ 「ア、アルム!」
アルム 「ディアドラさんも誘ってさ、急接近できるかもしれないよ」
シグルド 「ディ、ディアドラか・・・か、考えておく・・・」
(いなくなる)
セリカ 「すごい、アルム・・・」
アルム (べ、別にトラブルが起きないように提案したんだけどな・・・
でももし兄さんも来たらそれこそ文字通り死海だったし・・・結果オーライなのかな)
サザ 「ミカヤ、海に」
漆黒の騎士「赴かないか?」
ミカヤ 「あら・・・ふふ、いらっしゃい。海?わざわざお揃いで?」
サザ 「いや、こいつは不可抗力というか・・・」
漆黒の騎士「巫女は私が護る、貴様のような俗物に巫女の表面積の乏しい薄い布以外一糸纏わぬ姿を見せるわけには・・・」
サザ 「なんだと、漆黒。お前のその鎧は堂々と鼻の下を伸ばすためにあるんだろうが!」
ミカヤ 「二人とも落ち着いて!・・・あ、海といえば・・・ごめんなさい、用事があるの」
(いなくなる)
サザ 「海といえば?」
漆黒の騎士「気にかかるな、推測できるか?」
サザ 「さてな・・・と思ったが、待てよ」
漆黒の騎士「心当たりがあるのか?・・・いや、私もあったな」
二人 「「青ワカメだ!!(ミカヤもそう思っているのか・・・ byペレアス)」」
サザ 「しかし邪魔をするのはミカヤに悪いような・・・」
漆黒の騎士「貴様は巫女がワカメに誑かされるのを潔しとするのか?」
サザ 「行くぞ漆黒、何やってるんだ移動6」
漆黒の騎士「黙れ!」
>>441 こんな可愛い子が女の子な訳(ry
……という迷言が頭に浮かびましたァーッ! GJ!
っつーかさり気なくマミー君まで再現されててスゲー嬉しかったりw
>>442 うむ……ボツネタの再利用はこちらとしても望むところですが……
タイトルぐらいは変えた方が良かったんじゃないスかこれw
いろいろと台無しですよ!
そしてユリウスの素晴らしい厨ニ病思考にワロタ。
>>445 リーフw これからの時期はこういうネタが増えそうですねー。
スレの容量と共に投下のタイミングがギリギリだったので、保管庫の更新ちょいと遅れますですはい。