【P4】 Persona4 -ペルソナ4- Part346

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29名無しさん@お腹いっぱい。
なにこの小説スレ
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:14:20 ID:etRl1LJ00
■白鐘直斗■
実はわたし、プレイ中に気づいたんですよ、直斗が女の子だって……!
あの完二尾行イベントの時に! すごくないですか! すごいですよね! 
なんかね、あやしーって思ったんですよ。当時、ゆ師匠にメールを送ったのですよ。
「ところで、あのさ、直斗って女の子だったりして…? 
いやいやいやいや、まてまてまてまて、否定も肯定もしないで!! 
でも声優が女性で、わざわざ「小柄な少年」って表記されてて、「小柄」っていうところが、女性っぽいかなって」(原文ママ)
ってなメールを!!!
ところがですよ、ゆ師匠(当時すでにクリアしていた)は「よくそんな発想が出てくるね! 
ちなみに直斗の声優は『鋼の錬金術師』のエドだよ」って返信してきやがりまして、わたくし赤面。
だよね、やっぱりわたしのキモい妄想だよねーって、すっかり騙されました。
ちなみに直斗的な男の子ってあんまり好きじゃないんですね。
でも、これが女の子だったら、すっごく萌えなんじゃないかと。むしろ大好きなんじゃないかと思ったわけです。
もーペル4に関しては、気持ち悪いほど妄想しながらプレイしているんで、
うっかり直斗女の子説でドリーム入っちゃったりしたのですよ。
で、直斗ダンジョン。
女の子じゃねぇかーーーーーーーーーーーーーー!!! 
あの師匠の野郎、何がエドの声だよ! 何がよくその発想が出るだよ! 
しっかり女の子じゃねぇか! こんにゃろめ!
ええ、もう、なんつか、自分の妄想が実現してしまったので、
アタイのテレビ、マヨナカテレビなんじゃないかと怖くなりました。
女の子と判明した後の直斗、実にかわいかったですね。
ちっこさも愛らしいですね。くしゃみも悶え死ぬほどプリティーでしたね。
うぇっくしょいちきしょうめっていうくしゃみだったら、どうしようかと思いましたよ。
わたしの中では、すでに、主×雪と主×直は別次元で平行線で、
もうどっちの未来も用意してあげても良いんじゃないかなってなっております。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:15:14 ID:etRl1LJ00
■主人公■
何だこの格好良さ!! 今まで割りと悩める美少年系が多かったペルソナシリーズだったんで、
がっつり男子高校生!! って感じの風貌に、プレイ前からめろめろっと来ました。
そんでもってプレイしましたら、もう、何ですかね、この悲惨さは(笑)。
女子の作ったカレーでぶーっ!! と吐いて倒れるなんて、
ペルソナの主人公で1番不幸な感じですね。男前なのにね。
しかもプレイヤー自身が運なかったんで、
「陽介とタメはるほどの運のなさ」のイメージ、
シャッフルタイムは悪夢の連続ですよ。もうアルカナカードは引くなって言われてますよ、
仲間たちから。脳内会話で。危ないですか、すみません。
しかもプレステ3でプレイしているから、魚釣り、コントローラーがブルブルしないんだ!
だから釣れないんだ、魚……。しかもこういうミニゲームって苦手だから、「どうして釣れないんだ、
俺か!? 俺の腕が悪すぎるのか!?
釣りキチ三平を読まなかった祟りか!?」と己を責めていたのですが、ブルブルが原因だったようですね。
だから魚はいつも、時価ネットタナカで買っています。
邪道!と、ゆ師匠に言われましたが、プレステ3の呪いなので、許してください。
しかも買った魚、あんまり役に立たなかったけどさ……。
ヒロインは最初活発な千枝かおしとやかなイメージの雪子かで悩み、
プレイ後3時間で「千枝はちがうわ、この子、花村のもんだわ」となり、
雪子と直斗の狭間で悩んでいたら、結局どちらもMAXにならずに、漢たちの聖夜をすごすことに……。
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:17:05 ID:etRl1LJ00
其の日の陽介の機嫌はすこぶる悪かった。
今日は修学旅行の振替で休み。旅館も落ち着いてるという事で、差し入れと一緒にジュネスまで来たのだ。
突然行くなんて事は今までなかった為、喜んでくれるかと思ったが、そんな事はなくて。
腕を引かれるがままに彼の部屋まで連れて行かれた。

「バイト…大丈夫なの?」
「今日は人足りてっからへーき。ただの暇潰しだし。」
「そっか。偉いね。」

雪子が笑うが、陽介は見向きもしない。
明らかに怒っている様子の陽介に、雪子は泣きそうになりながらも差し入れのケーキを差し出す。

「これ、買ってきたの。ご家族で食べて?」
「あー…」
「………私、何かしたかな?」

雪子がぎゅっと下唇を噛み締めて答えると陽介は横目で雪子を見て、其の隣に座った。
雪子からケーキの入った箱を受け取って机の上に置くと、雪子に口付けた。
突然の事に驚いた雪子はきつく目をつむって時間が経つのに耐える。
唇が離れたと思ったら陽介の唇は雪子の首筋をなぞり、背筋がぞくりと反応した。

「っ…花、村、くんっ…!」
「何?」
「どしたのっ…いきなり……」

泣き出してしまいそうな雪子の声に、陽介は顔を上げて其の瞼に口付けた。

「…天城さ、ほんとに一昨日の夜の事覚えてないのか?」
「皆でクラブ行った時、だっけ…?」
「うん。」
「はー………天城の事マジで好きなのになー…」
「私、何しちゃったの?」

皆のよそよそしい反応で、何かしてしまった事は何となく分かっていた。
だが、其れが何なのかは分かっていない。誰も口を開こうとしないのだ。
雪子は其の“何か”によって陽介の機嫌を損ねてしまったのなら、ちゃんと話を聞きたいと思った。

「膝…」
「え?」
「王様ゲームで、遠野の膝に乗っかってたんだよ。めっちゃ距離近くて……ってあー!!!思い出しただけでまたムカついてきたっ!!!」

自分がそんな事をしただなんて到底思えないが、陽介がこの場に及んで嘘を付くとは思えなかった。
これは確かに言えない。千枝が言わないのにも同意できた。
目の前の彼も、嫉妬してくれたのだろう。
雪子はごめんね、の気持ちを加えながら身を乗り出して頬に口付ける。そしてそのまま陽介を抱き締めた。

「…ごめんね?」
「俺も…悪い。折角天城が来てくれたのにな。」
「ううん。いいの。…もう陽介くんの膝の上しか座らないからね?」

そう言って雪子は陽介の上に跨がった。細くて華奢な腰を掴んで、陽介は其の腰を擦る。

「じゃあ、今日は天城に頑張ってもらうか。」
「え?」
「腰を使って、さ。」
「!!!」


この後、雪子は立てなくなって今度は雪子がヘソを曲げてしまうのだった。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:18:22 ID:etRl1LJ00
そんな言葉は認めないから。
お願いだから。
ずっと傍に居て。

「っ…ぅんっ…!」
「あまっ…ぎっ……!俺、もうっ…!」
「っ…きてっ…!」

律動を早めて其のまま達すると、其の衝撃で中がきつく締まり、天城も達したのだと頭の片隅で理解した。
暫くの間、お互い動けなくて俺は天城を抱き締めたままベッドの上でぼんやりとしていた。

「大丈夫か?天城…」
「う、ん…大丈夫。でも、なんか…その………いつもと違ったね。」
「や、場所が場所だし…なんか、燃えた。」
「…ばか。」

普段は俺の部屋とかばっかりで見慣れた景色の中だったが、今日は何故か二人でラブホテルと呼ばれる場所まで来ていた。
別に来たかった訳でもないし、行きたかった訳でもないが、興味本位というやつだ。
たまたま前を通って、泊まってみるか、なんて軽い気持ちで言ったら天城も真っ赤な顔で頷いてくれた。
修学旅行で泊まった時は驚きはしたものの、どきどき感はなかった。(たぶん周りにいたのがムサイ奴ばかりだったから。)
でも、恋人と二人で来たら一気に止まらなくなって強引に天城を押し倒した。

「あーまじ最高だった…」
「そういうの、恥ずかしい。どう反応していいか分からなくなる…」
「そういう所が好きなんだよなー。」
「っ…もう知らない。花村くんのばか。…1週間触るの禁止。」
「わーっ!!!まじそれは勘弁してくれっ…!ぜってー無理だから!」

そんな事されればどうすれば良いのか分からなくなる。
今も隣で寝てるだけで疼いてきているというのに。(どうやら俺は性欲がかなり強いらしい。)

「じゃあ、さっきみたいなの禁止だよ。」
「はーい。」
「良かった。ところで、ちょっと眠くない…?」
「寝る?」
「んー…話してたい気持ちもある、よ。」
「じゃあもう1回スるか。」
「え!?」
「なんか天城見てたらまたシたくなってきた。いただきます。」
「ちょっとまっ……んっ!」



結局、天城をもう一度食べた後、天城は意識を飛ばしてしまった。
朝になると痛みやらで俺は激怒を食らい、1週間お触り禁止となってしまった。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:19:58 ID:etRl1LJ00
「花村くん」
自分の席で仲村君と話している花村くんに声をかける。ふたりいっせいに振り返り、私は少し怯んだ。
「一緒に帰ろう」
「お?おう」
わりーな、俺モテモテだからさぁ、などと軽口を叩きながら仲村君に片手で謝る。
いけしゃあしゃあと。仲村君は笑って、じゃあな、と言った。

「お前さ、ちょっとは考えろよな」
校舎から出たとたん花村くんは文句を言う。もちろん仲村君には悪かったと思っている。私たちが付き合っていることがみんなに内緒だってこともちゃんとわかっている。
「…花村くんと帰りたかったから」
私は仏頂面のまま言った。花村くんは目を伏せ、はは、と乾いた笑い声をたてた。
「嘘つくなよ」
嘘つきはどっちだと思っているのだろう。私は般若にでもなったような気持ちで思う。今日は、綺麗な夕焼けだ。

花村くんにはその昔、大好きな先輩がいた。
同じバイト先の一年上の先輩で、ベージュ色に染められパーマがかかった髪にきつい一重瞼が印象的なひとだった。
わかりやすい花村くんはその先輩の話をする時顔をぱあっと輝かせ、その頃の私はそんな花村くんを微笑ましく眺めていた。
応援してあげたい、と思っていた。
しかししばらくして、その先輩は亡くなってしまう。
その時の花村くんの落胆ぶりは尋常じゃなかった、と今になって思う。
表面上は普通だが、なんというかまとう空気が花村のまわりだけ重いのだ。
私は花村くんが気の毒になり、不謹慎なことだが愛しい、と思った。

「今日花村くんの家行きたい」
少し後ろを歩いていた花村の方を振り返って言った。
花村くんは、勘弁しろよ、と眉をすこし持ち上げてみせたが、
「まぁ、別にいいけどさ」
と言った。

あとはもう、お決まりのパターンだった。私たちはもつれ合いながらベッドに倒れこむ。
「ん…」
今日の花村くんは少し強引だ。私の小ぶりな乳房を手ですくいとり口付ける。
膝に、硬くなった花村くんの熱を感じた。
「雪子…」
ふたりきりの時だけ、花村くんは私のことを名前で呼ぶ。
ぼんやりとうつろな気持ちのまま行為を終える。きっと花村くんも同じ気持ちだったのだろう。
私が花村くんにシンパシーを覚えるのはこういう時だけだ。

私から告白したのだからある程度は仕方ないとは思うけれど、それでも様子を見ていると、花村くんはまだ先輩のことを忘れられてないみたいだった。
私を通して、先輩を見ている。
私の中に先輩のような部分を探している。
私と先輩を、比べている。
もちろん花村くんが口に出したわけじゃないけど、そのくらいのことは私にだってわかる。
そこまで考えて私は少し笑った。
あんまりうまくいかなくて、こうやってぐずぐずと仲直りのセックスをして、それで私たちは一体どうするつもりなのだろう。

裸で横たわったまま私はカチャカチャと制服のズボンをはいている花村くんを見た。
鮮やかなオレンジ色の下着。それは花村くんにすごく似合っていた。
「ねえ、花村くん」
花村くんは振り返った。
そのままぼんやりと私を見つめる。
これだ、この目だ。
花村くんが、先輩を見ているときの目。
「別れようか」
うすく微笑みながら私は言った。
花村くんは、何笑ってんだよ、と呟く。
窓の外はオレンジに藍を流し込んだようになっていて、綺麗だった夕焼けは面影もなかった。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:21:32 ID:etRl1LJ00
花村の指が、雪子の触れないところまで、触れてくる。
心と身体が一致する。もっと、と。
長い間、自分はこの手を求めていた。
自分の全てに触ってほしい。
この行為が怖いものではなく、素晴らしいものだと教えてほしい。
身体が熱く、悦んでいる。
心から湧き上がるこの気持ちを、どうやって伝えよう。
「花村くん、好き」
そういう度に、キスをされ、愛撫は激しさを増していく。
千枝の言うことは、本当だった。
好きなら、受け入れられる。大丈夫。怖くない。
「天城、良いか?」
雪子はうなずいた。
既に身体は受け入れる準備が出来ている。
雪子は花村の背中に手を回し、彼を待つ。
「……どうしたの?」
「いや、なかなか、難しい」
「難しいって?」
 花村くんは少し赤くなる。
「さっきからちょっと思っていたんだけど、天城さ、初めてだったりする?」
 雪子は思わず、花村の両頬を片手でつかんだ。
「問題あるかな?」
「ありましぇん。いや、そうか。うんうん、なるほど」
「何がなるほどなの?」
加賀美翔子の言っていた通り、男は嬉しいものなのだろうか。
「んー、多分、けっこう痛いかもしれないけど、我慢しろよ」
「痛い…?」
「しかも俺、かなり余裕ないから、優しくは無理かも。ごめん」
「じゃ、行くぞ」
雪子は固く目をつむっていると、ぽんぽんと叩かれた。
「そんな緊張すると、余計入らないって」
「だって、花村くんが痛いって言うから…」
「そのうち、良くなる。多分。って、あっ!」
「何があっ! なの?」
「あれ、忘れた。っていうか、最近してないからあれがない」
「あれ? って、あれ?」
「そう、あれ」
二人はしばらく呆然と見つめ合った。
なるほど、行為の先には結果が伴うものだ。
雪子は考え込んでいる花村に、そっと口を付けた。
「責任取ってくれるなら、良いよ」
「取ります。家族が多いのは万歳です」
 即答してくれたので、雪子は笑顔でうなずく。
「よろしい」
それでは失礼致します、と花村が入ろうとしてきた。
雪子は思わず笑ってしまう。
「何がおかしいんだよ」
「だって、普通、そんな入り方って。失礼しますって。ちょっと、みんなこんな感じなの? もっとすごくシリアスにやっているもんじゃないの?」
「いや、どうだろう。っていうかさ、天城、もっとムード作りに協力しろよ! こうもガハハ笑われると、やりにくいっつーの!!」
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:23:13 ID:vPOfjDDn0
なにこの気持ち悪い駄文
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:23:47 ID:etRl1LJ00
「だって、花村くんが笑わせるから!」
「もー怒った。お仕置きだ」
「え、その言い方って、やらしい」
花村は雪子を起き上がらせ、腰を持ち上げる。
「ちょっと、待っ……」
「多分、これが、一番スムーズだ」
雪子の少ない性行為の知識の中では、大抵、初めての場合は正常位である。
だが、今の場合は座る花村の上に、雪子が降ろされる形になっている。
「ちょ、それ、怖っ、って、あははははははは!!! 痛い痛い痛い!!」
「ふう、やっと入った。イデッ!」
「何でこんな体勢なの!あははははは」
「万有引力。デッ。ごんごん殴るなよ! だって、最初は本当に入りにくいんだよ! しかもお前の中、すげー狭い! 
多分、普通通りじゃ入らねー! っていうか、その、あの、締め付け、すごいから、うっ、すみません、出そう」
「何であやまるの?! 出るって?!」
雪子にとっては、とにかく痛くて苦しくて、狭くて仕方がない。
しかも花村が動かすので、その度になんともいえない感触が身体に走る。
「いやっ、花村くん、動かさないでっ!」
痛みの先に、快感がある。
「無理! それに俺、早いから安心しろ!」
「早いの!?」
 その方がありがたい。
「早くない!」
「どっち!?」
「だから、今日だけの話だ。久しぶりだし、その、相手がお前だから早いと言うだけで、いつもじゃないからな! 本当だ! 次は絶対に寝かさないくらい、遅い!」
言っている意味がよく分からないが、花村は真剣だった。
雪子としては、早かろうが遅かろうが、どうでも良かった。痛い。痛いが、気持ちが良い。花村が、今、中にいる。
「花村くん……っ」
腰から下が溶けそうになる。ただ熱く、花村の感触しか、既にない。
「やだ、何、もうっ」
今まで味わったことのない、感覚。雪子は花村にしがみついた。
時々、痛い。でも、やめてほしくない。
「雪子、愛してる」
 いきなり名前で呼ばないでほしい。ぞくりとする。
「俺の名前も、呼んでくれ」
「陽介…?」
「訊くなよ」
今までずっと名字で呼んでいたのに、今更名前でなんて、恥ずかしい。
「だって……っ」
それに、ものも言えないくらい、切羽詰って来ている。
下から突き上げられ、雪子の中で花村の存在が大きくなっているのだ。
(いろいろあった)
本当に、今まで、あった。
優しくて、運が悪くて、報われない、この人のことを、言葉に言えないくらい、愛している。
「雪子、俺より先に、死なないでくれ」
暗い声だった。
花村は雪子の胸に顔をうずめている。
雪子はそっと抱き締めた。
「うん。約束するよ」
分かっている。今まで花村がどんなに傷つき、苦しんで来たかを。
もう、離れない。もう、この手を決して離さない。
先に死なない。約束する。
(私が哀しみから、守ってあげる)
「あなたが、好き」
「俺もだよ、雪子」
後は何も考えられなかった。
快感が体中を貫いていく。
もう痛みはなく、ただひたすらに気持ち良い。
「陽介、もう、何か……っ無理、かも。すごく、変な感じ……」
ふわっと意識が遠のいていく。熱いものが満ちて、雪子は意識を保つことができなかった。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:23:55 ID:dYn0cY0i0
703 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/08/04(火) 18:43:44 ID:ixUMXaLOO
キャラスレが荒らされたのを他のスレで発散してるんだろ雪子信者は。
花村と雪子の接吻イラストでも描いてキャラスレに投下してやろうかしら

接吻イラストまだですか
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/11(火) 20:24:54 ID:etRl1LJ00
「大丈夫か?」
まだ花村くんが中にいるような感触がある。

シーツには、痕が残っている。

「あー、ごめんね、洗濯しなきゃ…」
「気にするなよ。アラブの世界では、花嫁のこれを親族に見せるらしい」
「そんな無駄知識の披露、しなくて良いから」
雪子はぐったりと目をつむる。
「今日は、よく仕事から帰れたな」
「うん、調子が悪そうだから、仲居さんが早く帰れって」
でも家に帰らず、こんなことをしてしまったので、かえって疲れてしまった。
「じゃあ、泊まって行けよ」
「着替え持ってないから、帰る。同じ服じゃ嫌だし」
そう言いつつも、当分、動けそうになかった。
「よし、こうしよう。明日朝早く帰れば良い。送って行くしさ」
「そうする…」
とにかく眠くて仕方がない。
こうして話している間にも、花村の声が向こうの方で聞こえてくるような感じがする。
「あ、そうだ。言うの忘れてた。天城さん、俺と付き合って下さい」
雪子は大きく瞬きをした。
「順番、逆じゃない?」
「そうかもな。ま、そういうことで」
「うん、よろしく」
隣に花村がいる。
この状況は、何て幸せなことなのだろう。
手を伸ばせば、触れられる。握り返してくれる。
花村が他の部分にも触ろうとしてくるのは困ったが、もう悪夢を見なくてすみそうだった。
もし見たとしても、花村がいる。大丈夫だ。